Twitterで人気ドラマの感想をつづり注目を集める、まっち棒(@ma_dr__817125)さんのドラマコラム。2022年10月スタートのテレビドラマ『エルピス—希望、あるいは災い—』(フジテレビ系)の見どころや考察を連載していきます。『エルピス』とは古代ギリシャ語の中で『厄災をもたらすパンドラの箱』として残されてきたものだ。そしてそれは、良き予測としての『希望』と悪き予測としての『災いの予兆』という二つの側面を持つ言葉として位置付けられてきた。誰も触れられない『パンドラの箱』を開けた彼らに待ち受ける、希望と絶望とは。スキャンダルで立場を追われた女子アナが行き着いた『墓場』時は2018年。大手テレビ局・大洋テレビに万年低視聴率を記録し『制作者の墓場』と呼ばれた番組があった。深夜情報バラエティー番組『フライデーボンボン』。そこでコーナーMCを担当するアナウンサー・浅川恵那(長澤まさみ)もまた、この墓場に追いやられた人間の一人だ。浅川はかつて同局の看板番組『ニュース8』のサブキャスターを務めた人気NO.1女子アナだったが、週刊誌に社員との路上キスを撮られ、番組を降板していた。その相手とは現在報道局のエース記者となった斎藤正一(鈴木亮平)だった。女子アナは干され、社員はそのまま出世街道を進んでいた。この手のスキャンダルは女性側への社会的制裁が異常なまでに重い。浅川はそれが原因なのか、睡眠と摂食障がいを患い、吐くことを繰り返していた。ノドを通っていくのはのみ込みたくないこの現実と、チーフプロデューサー・村井喬一(岡部たかし)から受けるハラスメントばかり。こんなハラスメントも随分と見なくなったと言われる今だが、軽く受け流し、その裏で身も心もすり減っている人が大勢いるのが現実だ。そして『フライデーボンボン』の出演者も制作側も、皆業界で生き残るために必死にしがみついていると言えば聞こえはいいが、物事を動かそうともせず、墓場という安全地帯に身を寄せ、上に良い顔使って言いなりになっている。皆、上に逆らうなんてのは受け流すよりずっと怖いから。そんな浅川の日々が、とあるきっかけで動き出す。眞栄田郷敦が演じる岸本拓朗の相談とは浅川は同番組の新米ディレクターの岸本拓朗(眞栄田郷敦)に相談があると呼び止められた。「僕と一緒に真相、追及してくれますか?」その真相とは、10年前に八飛市で若い女性が殺され遺棄された八頭尾山連続殺人事件の犯人・松本良夫(片岡正二郎)が実の犯人ではないというものだった。家出中の女子中学生が松本の家に偶々身を寄せてただけというが、マスコミが誘拐、監禁、そしてロリコン殺人鬼だと騒ぎ始め、世間は松本が犯人だと信じ始めた。松本は一度は事実を認めたものの、裁判では無罪を主張。その後の最高裁で死刑判決を下された。いわゆるマスコミによる印象操作が無実の人を犯人に仕立て上げ、冤罪を生んだのだという。以前『ニュース8』で冤罪特集を扱っていた浅川にこそ力を借りたいと目力で訴える岸本だが、目の色を変えそこまで躍起になるのは事情があった。岸本はヘアメイクの、チェリーこと大山さくら(三浦透子)に「手出し禁止の出演者を口説いたという証拠をばら撒かれたくなければ力を貸せ」と脅されていたのだ。弁護士の両親のもと裕福な家庭で生まれ育ち、順調に名門に進学。大手のテレビ局に入所した岸本は、そのルックスもあり、異常なまでに自己評価が高かった。どれだけ村井にパワハラをされても全く効き目はなく、寧ろ自分を優位に思わせてくれる存在としか考えていないようだ。そんな岸本に、自分が思い描いたままのエリート人生の危機が急に迫ってきたのだ。実はその女子中学生こそ、幼き頃虐待を受け家出した大山なのだが、岸本は訳のわからぬまま、冤罪を暴くしかなかった。問われる報道の『責任』そんな岸本のお願いを軽く受け流していた浅川だったが、同市で同様の行方不明事件が発生しているニュースを見て、報道に持ち込むことを提案する。それで気が収まればと思ったのだろう。案の定、ディレクターの滝川雄大(三浦貴大)には聞き入れてもらえず、不服そうな岸本に浅川はこう続ける。「誰も自分達が報道したことの責任なんて振り返りたくないんだよ。だから報道っていつも必要以上に忙しい忙しいって、時間ないふりして」浅川はこの事件を報道したことはないと話していたが、本当は死刑判決も、無罪を主張し控訴したことも報道していたのだ。自分も報道の責任なんて、考えたくなかったのだ。世間の構図を映し出したかのような『エルピス』そんな時、岸本は入社当時の研修担当だった斎藤が事件を報道したと知る。その斎藤が浅川の路チュー相手だと知らない岸本は、凍りつくフロアの空気も読めないまま浅川を半ば強引に誘い出し、話を聞くことに。二人の関係を知り、非常に気不味い雰囲気の中、斎藤は冤罪特集を組むことを提案する。そして浅川と共に覚悟を決め、村井に企画を出すことに。しかし、村井から「冤罪を暴くってことは、国家権力を敵に回すってこと」と突き返される。確かに村井の言う通りではあった。誰も見向きはしない深夜の情報バラエティー。闇のような暗がりにいる番組で、闇に葬りさられそうになる真相を扱っても、結局闇に他ならない。世間は平穏を装いながら、今日もまた、真面目に真相を追う者にくだらない正義感だと指をさし、誰かのために声を上げる者を笑い、目に見えない力で捻じ曲げる。それが今の世間の構図なのだ。長いものには巻かれたい岸本は相談の本当の訳を浅川に伝え、諦めようとする。保身のために首を突っ込み、無責任に引き返そうとする岸本に浅川は強烈なビンタをお見舞いする。「惑わされちゃダメだよ、おかしいものはおかしいじゃん。おかしいと思うものをのみ込んじゃダメなんだよ」足を踏み入れてしまったのは、簡単には引き返せない先は見えぬ暗き沼だ。浅川は今更戻る気はなかった。「私はもうのみ込めない。これ以上」吐き気は、のみ込みたくない衝動だ。のみ込みたくもない馬鹿げた現実を、そこに闇があるのを横目に平然と進み続ける日常を、根強く残り続ける差別を、何も知らない者達の無責任な評価を。のみ込んでしまった分、吐き続けてきた。そうやって、そこにある権力に縋り、そこにある温かさに身を寄せるだけ頼り、何も動かなかった平凡な自分と、今決別する。浅川は、透明な水を飲み干すのだ。黒さに惑わさず貫かれる、透明な真実を。意味深な『エルピス』エンディング映像にも期待まだ登場人物も闇に包まれたままの初回。大山の虐待による手の傷跡を見て、岸本が思い出した過去の出来事とは何か。そして行方不明の少女が山中で遺体で発見されたことで、事件は再び動き出す。加えて意味深なED映像。ルンルンで料理する浅川を、統制された笑みを浮かべ、虚構を語り並べるメディアに準えるものだとしたら、黒く爛れ、失敗したケーキが闇に呑まれた真実のように感じられる。そしてそれが入るケーキ箱が、パンドラの箱のようにも見えてくる。また、1ピース欠けた純白のホールケーキを食べながら、慌てふためく浅川を見守る、チェリーの構図が暗示する未来とは…。EDまで意味を持たせてくることでも、信頼感が増す思いだ。そして、冤罪事件という題材を通し、国家権力の圧力や数々の隠蔽、マスコミの報道責任を描く今作。腐りかけた世の中で、何かに揺らぐことなく、当事者意識が欠乏した私達の背筋を確かに伸ばしただろう。そのマスコミ側であるテレビ局を舞台に、テレビがこれを放送するという覚悟を初回で十二分に感じた。プロデューサーの佐野亜裕美さん、脚本の渡辺あやさんが各局に提案するも、断られ続けた企画がついに連ドラとして幕を開けた。『エルピス』に触れた私たちに確かに芽生えた揺らぎは、希望、あるいは災いか。[文・構成/grape編集部]
2022年10月30日『ドライブ・マイ・カー』で第45回日本アカデミー賞新人俳優賞を受賞し、現在はドラマ「エルピス―希望、あるいは災い―」に出演するなど、目覚ましい活躍をみせる三浦透子を主演に迎え、恋愛至上主義がまん延する世界で、他人に恋愛感情を抱かない主人公が「自分は何者で、自分の幸せは何なのか」を発見していく姿を描いた映画『そばかす』。この度、主人公・蘇畑佳純(そばたかすみ)の日常を切り取った全11枚の場面写真を一挙解禁。「愛こそすべて」「愛し愛され生きるのが人生の醍醐味」…そんな恋愛至上主義が当たり前でそれを疑わない社会。でも本当に「愛する人と出会い、結婚して、家族を作ること」だけが幸せと言えるのだろうか。この物語は、恋愛至上主義が常識化した社会を生きるひとりの女性が、恋人を作ることや結婚を勧めてくる周囲と向き合い、自分と向き合い、さらには将来にも向き合いながら、「自分は何者なのか?幸せの形とは何なのか?」を見つめていく、千差万別の幸せのカタチと希望に溢れた新たな“(not) HEROINE movies”=ノットヒロインムービーズのオリジナル作品最新作。この度解禁された場面写真は、“そばかす”こと主人公・蘇畑佳純(三浦透子)の日常を切り取っている。佳純はチェリストになる夢を諦め、東京から地元に戻り家族と暮らす。蘇畑家の食卓では、結婚を急かす母(坂井真紀)、バツ3の祖母(田島令子)、もの静かな父(三宅弘城)、妊娠中の妹・睦美(伊藤万理華)とその夫(前原瑞樹)に囲まれている。食卓での会話の内容も、もちろん“恋とか愛”についての会話が繰り広げられる。夫の浮気に気づいている睦美は食卓でその話を切り出し…。さらに会社の同僚から誘われて行った合コンや、母に無理やりセッティングされたお見合い、と“恋とか愛に”振り回される日々にどこか窮屈を感じているような表情が映し出される。そんな日々を送っていた“そばかす”だが、ある日、元AV女優の同級生・真帆(前田敦子)に再会する。真帆といる時の表情は、なんとも清々しい笑顔でいることができる。佳純にとって真帆は鬱屈とした日々に差した光ともいえる存在であることが分かる。そのほか、かつて夢中になっていたチェロに再び触れるシーンや、職場である保育園で「シンデレラ」の紙芝居を披露するシーンも。様々な人と交わる中で、佳純は何を思い、どう進んでいくのか。展開が気になる場面写真となっている。『そばかす』は12月16日(金)より新宿武蔵野館ほか全国にて公開。(text:cinemacafe.net)■関連作品:そばかす 2022年12月16日より新宿武蔵野館ほか全国にて公開©2022「そばかす」製作委員会
2022年10月28日長澤まさみ主演月10ドラマ「エルピス―希望、あるいは災い―」が10月24日スタート。主人公・恵那の“変化”に「一瞬で引き込まれました」などの声が上がるとともに、長澤さんの演技に「貫禄が素晴らしい」「圧倒された!」といった感想も投稿されている。長澤さんが「コンフィデンスマンJP」以来、4年半ぶりに連続ドラマ主演を務める本作。スキャンダルでエースの座から転落したアナウンサーと仲間たちが冤罪疑惑を追う中で、一度失った“自分の価値”を取り戻していく姿を描いていく、社会派エンターテインメントとなる。路上キスを週刊誌に撮られてニュース番組を降板し、現在は深夜の情報番組「フライデーボンボン」のコーナーMCを担当している大洋テレビアナウンサーの浅川恵那を長澤さんが演じ、両親が弁護士という裕福な家庭で育ち、「フライデーボンボン」で芸能ニュースを担当する新米ディレクターの岸本拓朗には眞栄田郷敦。恵那の路上キスの相手で、拓朗が新入社員時代に指導を受けた報道局のエース記者・斎藤正一に鈴木亮平。拓朗にある依頼をするヘアメイクの大山さくらに三浦透子。「ニュース8」のディレクターを担当する滝川雄大に三浦貴大。元々報道にいたが「フライデーボンボン」に異動した同番組のチーフプロデューサー・村井喬一に岡部たかし。拓朗の母・岸本陸子に筒井真理子。副総理の大門雄二に山路和弘といったキャストが出演。※以下ネタバレを含む表現があります。ご注意ください。拓朗に呼び止められた恵那は、ある連続殺人事件の犯人とされる死刑囚が実は冤罪かもしれないと相談される。路上キスで報道から情報番組に異動した恵那は、報道、ましてや冤罪事件とはもう関わりたくないと思っていたが、拓朗は彼女の気持ちなどお構いなしに力を貸してほしいと頭を下げる。拓朗はヘアメイクの大山に弱みを握られ、この冤罪疑惑を番組で扱うよう言われていた…。恵那はすでに風化した事件を掘り起こすことは得策ではないと一蹴するが、拓朗は懲りずに新入社員時代の指導担当で報道局のエース記者・斎藤を頼る。しかし彼は恵那の元彼でスキャンダルの原因にもなった相手だった…というのが1話の展開。怒りや憤りを飲み込もうとする恵那だが、その反動で吐き気を催すように。しかし拓朗の説得によって彼女は変わっていき、これまで我慢していた村井に反論するようになり、冤罪事件を扱うことも決意する。そんな恵那の変化に「色を無くしたような初回の長澤まさみが今後どうなっていくのか気になる」「最後の決意した恵那ちゃんの表情かっこよかった」「闘う意志を込めるかのように水を飲む長澤まさみ、良かったな」「もう飲み込みたくないものは飲み飲まないと決意を固めたように顔を引き締める浅川恵那の力強さに一瞬で引き込まれました」などの声が殺到。また「長澤まさみの貫禄が素晴らしい」「長澤まさみさんの演技に圧倒された!」「長澤まさみさんの凛とした演技の素晴らしさよ…」と、恵那を演じる長澤さんの演技にも賞賛が集まっている。【第2話あらすじ】行方不明になっていた中学2年生の女子生徒が遺体で発見される。首にはかつて世間を騒がせた連続殺人事件の被害者と同じく絞められた痕があり、遺体発見現場も同じ神奈川県八頭尾山の山中だった。恵那は番組で過去の事件を調査報道したいと考え、ひとまず一人で事件を洗い直す。そして大山が書きためた裁判記録から検察側のある主張に違和感を覚える…。「エルピス―希望、あるいは災い―」は毎週月曜日22:00~フジテレビ系にて放送中。(笠緒)
2022年10月25日女優の長澤まさみが主演を務めるカンテレ・フジテレビ系新ドラマ『エルピス―希望、あるいは災い―』(毎週月曜22:00~)の第1話エンディングで、Mirage Collectiveによる主題歌「Mirage」が公開された。HIP HOPを軸にしながら活動を拡張させているプロデューサー兼トラックメーカー・STUTSが音楽プロデュースを手掛ける音楽集団「Mirage Collective」。同ドラマの主題歌で新曲の「Mirage」は25日にデジタルリリースされ、ヴィジュアライザーもMirage CollectiveオフィシャルYouTubeチャンネルで公開される。Mirage Collective名義でのリリースとなるが、現状STUTS以外のメンバーは明かされていない。「Mirage」はR&Bを感じさせるアーバンなヴォーカル曲だが、歌声の主も今は未発表。第1話のエンディングでは男女が歌っているが、配信音源では男性1人の歌唱となっており、謎に包まれている。同ドラマは、実在する複数の事件から着想を得て制作された社会派エンターテインメント作品。スキャンダルによってエースの座から転落したアナウンサー・浅川恵那(長澤)と彼女に共鳴した仲間たちが10代の女性連続殺害事件の冤罪疑惑を追う中で、一度は失った“自分の価値”を取り戻していく姿を描いていく。恵那と共に行動するうだつのあがらない若手ディレクター・岸本拓朗役として眞栄田郷敦、恵那と拓朗の先輩で報道局のエース記者・斎藤正一役として鈴木亮平が出演している。
2022年10月24日緻密な人間ドラマで注目を集める脚本家・渡辺あやさんが、プロデューサーの佐野亜裕美さんと長い期間をかけて練り上げた連続ドラマ『エルピス‐希望、あるいは災い‐』。演出の大根仁さんが率いる現場で撮影真っ最中の俳優陣、長澤まさみさん、眞栄田郷敦さん、鈴木亮平さんの取材が実現。世の中の違和感を描いた見る人の心に届く物語。――『エルピス‐希望、あるいは災い‐』は、テレビ局が舞台。スキャンダルによってエースの座から転落したアナウンサー・浅川恵那(長澤)と、新人ディレクターの岸本拓朗(眞栄田)、そして報道局エース記者・斎藤正一(鈴木)が冤罪事件を追うという社会派エンターテインメント作品ですが、渡辺あやさんが手がける脚本とは、どう向き合われたのですか。長澤まさみ:私が脚本をいただいたのはずいぶん前で、物語が変わっていくところも見ていたんですけど、最終稿を読み、私に当て書いてくださっていることもあって、浅川恵那という人に共感できるところが多かったです。彼女の人生が上手くいきそうでいかない、ちょっと陰のある雰囲気と、私の自信のなさみたいな部分に通じるものがあったり。台本を読みながら感じた“こういうふうに演じてほしい”という想いを大切にしながら演じたいなと。鈴木亮平:脚本が本当に面白くて、深みもあって。渡辺あやさんが伝えたいことを読みとり、見てくださる方に的確なテーマを伝えつつ、さらに面白いことができればと思っています。眞栄田郷敦:人間くさくて多面性のあるキャラクターばかりで、感情移入がしやすく、読めば読むほど新しい発見がある脚本。一度、渡辺さんとお話をする機会があったのですが、脚本のさらに奥にもいろいろと考えていることがあるのだとわかりました。――冤罪事件を追う中で、登場人物たちは苦悩や葛藤を抱えながら、社会における“自分の価値”や正義について見つめ、考えます。鈴木:anan読者の方も、会社という組織の中で自分はどういう立ち位置なのか、何ができるのか、なぜ仕組みを変えられないのかなどと考えることってあると思うんです。今作では、正義がまかり通らないことに関して“まかり通さない”側の立場も描きつつ、“でもやっぱり曲げちゃいけないものってあるよね”ということが伝わってくるはず。恵那と拓朗が一緒になって立ち向かう姿に、勇気をもらえると思います。長澤:今はコロナ禍で家にいる時間が増え、テレビを見る機会も増えたことで、世の中の動きや誰かの発言に違和感を覚えることもあると思うんです。そうした違和感や矛盾というものが正直に描かれているので、共感してもらえるのかなと思いますし、楽しんで見ていただけたら嬉しいです。眞栄田:僕が演じる拓朗は、そうした社会の問題などがわかっていない人物ということもあり、台本を読み、演じながら、彼と一緒に知っていく感覚がありました。冤罪を覆すのはこんなに難しいんだとか、政治のこととか。――プロデューサーの佐野亜裕美さん、演出の大根仁さんとの現場はいかがでしょうか。長澤:安心できますね。大根さんとは11年ぶりに仕事をしますが、物語の理解度が一番深いんです。鈴木:素晴らしいですよね。長澤:私が勉強していったもの以上を求められることが多いから、現場でバタバタすることも多いけど、悩みながら演じられる方がいいなと思っていて。こうだと思ってお芝居を固めてしまうと、“それ以上の何か”が画面に映らないような気がするので、その場で感じたこと、その時に生まれたものに柔軟でいたいんです。眞栄田:ちょっと悩んでいることも的確にアドバイスをしてくださって。拓朗を演じるにあたり、全ての引き出しを開け、持っているものを全てぶつける気持ちでやっていますが、それを受け止めてくれる。素直に演じられる環境です。鈴木:中途半端に作られた作品ではないので、安心してぶつかっていける。テレビの業界を知り尽くした人たちが描くテレビ業界の話というところも、非常に面白いなと思います。――今作も含め、俳優として感動する瞬間を教えてください。眞栄田:毎日、感動しています。長澤:ピュア~!鈴木:Pure Boy!長澤:かわいいのぅ。眞栄田:(照れながら)毎日、得ること、学ぶことが詰まっている現場で。こんなふうに感動できる仕事を続けていきたいですね。鈴木:感動する瞬間がいっぱいあるこの仕事が好きでやっているけど、見てくださるお客さんに届いた時も、その一つ。今作も、「すごいね」とか、「あのドラマ好きだった」と言われる、ちゃんと届く作品になると思っています。長澤:それこそ、今作の台本を読んだ時に、作品の世界に入り込むということの素晴らしさを感じることができ、そんなあやさんの作品と出合えたことが、自分にとって宝物のようだと思いました。そう、今年は、私にとってご褒美のような年なんです。色々な作品を撮影してきましたが、どれもが自分が前向きに取り組みたい作品であったり、共演してみたい俳優さんがいる。この作品も、何年も前から楽しみにしていたので、嬉しさに舞い上がらないよう、冷静にと思いながら取り組みました(笑)。そんなふうに、自分自身も夢を見させてもらっているエンターテインメントという世界は、すごく魅力的なものだなと実感しています。『エルピス‐希望、あるいは災い‐』落ち目のアナウンサー・浅川恵那(長澤まさみ)の元に、若きディレクター・岸本拓朗(眞栄田郷敦)から、犯人の死刑が確定した連続殺人事件の真相究明を持ちかけられる。死刑囚に冤罪疑惑があると知った恵那は…。エルピスとは、古代ギリシャ神話に登場する“パンドラの箱”に唯一残されていたものを指しており“希望”とも災いの“予兆・予見”ともされている。フジテレビ系にて10月24日スタート。毎週月曜22:00~(初回15分拡大)ながさわ・まさみ(写真中央)1987年6月3日生まれ、静岡県出身。主人公の妻を演じる映画『百花』が現在全国公開中。NHK大河ドラマ『鎌倉殿の13人』のナレーションを務めている。映画『ロストケア』が2023年に公開予定。シャツ¥41,140パンツ¥48,400(共にチノ/モールド TEL:03・6805・1449)ブーツ¥130,900(トッズ/トッズ・ジャパン TEL:0120・102・578)ネックレスはスタイリスト私物まえだ・ごうどん(写真左)2000年1月9日生まれ、アメリカ合衆国ロサンゼルス出身。’19年に映画『小さな恋のうた』でデビュー。映画『カラダ探し』が全国公開中。映画『東京リベンジャーズ2』が’23年に公開される。アウター¥319,000パンツ¥159,500ブーツ¥165,000(以上フェラガモ/フェラガモ・ジャパン TEL:0120・202・170)その他はスタイリスト私物すずき・りょうへい(写真右)1983年3月29日生まれ、兵庫県出身。主演ドラマ『TOKYO MER~走る緊急救命室~』の劇場版、主演映画『エゴイスト』が共に2023年に公開予定。本誌にて「シネマで英会話」を連載中。ジャケット¥99,000(ユニフォーム エクスペリメント/ソフ TEL:03・5775・2290)パンツ¥60,500(カルーゾ × ランド オブ トゥモロー/ランド オブ トゥモロー 丸の内 TEL:03・3217・2855)その他はスタイリスト私物※『anan』2022年10月26日号より。写真・玉村敬太スタイリスト・MIYUKI UESUGI(SENSE OF HUMOUR/長澤さん)MASAYA(ADDICT CASE/眞栄田さん)臼井 崇(THYMON Inc./鈴木さん)ヘア&メイク・スズキミナコ(長澤さん)MISU(SANJU/眞栄田さん)Kaco(ADDICT CASE/鈴木さん)取材、文・重信 綾(座談会)望月リサ(番組情報)撮影協力・スタジオ バスティーユTITLES(by anan編集部)
2022年10月22日長澤まさみ主演ドラマ「エルピス―希望、あるいは災い―」が日本放送を前にフランス・カンヌで世界初上映され、ドラマのキーパーソンを演じる三浦透子がレッドカーペットに登場した。現在、フランス・カンヌで開催されている世界最大級の国際映像コンテンツ見本市「MIPCOM(ミップコム)」において、10月18日午後6時30分、Asian World Premiere TV Screening(アジアン・ワールド・プレミア・ティーヴィー・スクリーニング)として、今作が日本の放送に先駆けて世界で初めて上映。さらに、キャストの三浦透子が佐野亜裕美プロデューサーとともに登壇した。前日には、三浦さんがレッドカーペットに登場。三浦さんがカンヌを訪れるのは、昨年7月に出演した『ドライブ・マイ・カー』でカンヌ国際映画祭の授賞式に参加して以来、約1年3か月ぶり。自身にとって2回目のカンヌとなった。世界各国の人気俳優陣やコンテンツ業界のVIP陣が続々とレッドカーペットに登場する中、三浦さんは淡いブルーのセットアップを纏(まと)い、レッドカーペットに降り立った。昨年7月以来のカンヌ訪問となったことについて「こんなに短期間でまた来られるというのも、すごく恵まれているなと感じます。“縁を感じていいのかな~”なんて、少し思いながら歩かせてもらいました。(前回は昼のレッドカーペットだったので)夜のレッドカーペットというのは、すごく新鮮でいい経験になりました」と、2度目のカンヌに喜びを感じている様子だった。そして、翌日10月18日現地時間午後6時30分、カンヌ国際映画祭の会場と同じPalais des Festivals et des Congres(パレ・デ・フェスティバル・エ・デ・コングレ)のメインホール、Grand Auditorium(グランド・オーディトリウム)で、ドラマの公式上映が行われた。60年近い歴史を持つMIPマーケットにおいて、日本ドラマの世界初公開がメインホールで行われるのは、今回が初めてとなる。会場には、世界中から業界関係者や記者が集まり、世界初上映となる本作を鑑賞。上映会後、舞台に登壇した三浦さんは「海外で上映していただけるということ、とてもうれしく思います。テレビドラマって家で観るものという印象が自分の中であったので、こんなに大きなスクリーンで上映していただくというのは、どんな体験になるのだろうと自分も想像できていなかった部分がありました。今日、初めて完成した第1話を観て、純粋に物語に集中して楽しめました。それは本当に、このドラマの力強さなのだと実感しました」と話し、感慨深く上映会の感想を述べた。さらに、司会者から「5歳の時からこの仕事を始め、テレビCMやドラマに出演し、今、女優として成功していることについてどう思いますか」と聞かれると、「自分ではそう思わないです(笑)。成功していると言っていただけることはすごくうれしいですけど、全然そんな風に自分ではまだ思えていなくて…まだまだ勉強中です」と、照れた表情を見せた。会場を訪れた人からは「とても良いストーリーで、俳優たちも完璧でした。素晴らしかったです。とても好きな作品でした!」(フランス)、「とても楽しんで観ることができました。南アフリカ共和国でも観ることができればいいなと思いますし、友達にもこの作品を勧めたいです」(南アフリカ共和国)など、ドラマに対して好意的な感想が寄せられた。最後に、10月24日(月)の初回放送に向けて「報道の現場で働く主人公の女性の姿というのと、えん罪事件を追う社会派サスペンス、どちらの面も持ち合わせたドラマだと思います。ぜひ皆さんに楽しんでいただきたいです。観てください!」と、日本のファンにメッセージを送った。今回、三浦さんが演じるのは、長澤まさみ演じるアナウンサー・浅川恵那がコーナーMCを務める深夜の情報バラエティー番組「フライデーボンボン」のヘアメイク・大山さくら(チェリー)。番組ディレクター・岸本拓朗(眞栄田郷敦)に、何やら脅迫めいた相談を持ち掛けるなど、物語のキーパーソンとなる。さらに、カンテレ公式YouTubeでは、MIPCOMで上映されたドラマトレーラー映像も公開中だ。「エルピス―希望、あるいは災い―」は10月24日より毎週月曜22時~カンテレ・フジテレビ系にて放送(初回15分拡大)。(text:cinemacafe.net)
2022年10月19日無痛分娩を希望していた長女の出産時、さまざまな場面で「出産は思うようにいかないな」と思った体験談を紹介します。 無痛分娩を予定していたけれど…私は約4年にもわたる不妊治療の末、ようやく第1子を妊娠しました。里帰り出産を予定していましたが、実家のある地域は妊娠8週ごろには分娩予約をしないと、希望する病院の予約が取れないという地域。出産時の痛みが怖いので無痛分娩を希望し、またやっと授かった赤ちゃんであることや、切迫流産も経験していたことから、何かあったときのために総合病院を希望していました。 いくつかの病院のHPや口コミを調べに調べ、幸い実家近くの無痛分娩をおこなっている総合病院を予約することができました。予約したらすぐに一度その病院で健診をおこなう予定でしたが、新型コロナウイルスによる緊急事態宣言と私の切迫流産による安静生活のため、最初の健診は1カ月以上遅れてしまいました。 健診時にあらためて説明されたところによると、この病院では平日の9〜16時しか無痛分娩に対応していないとのこと。やや不安がありましたが、無痛分娩を実施できる時間が決まっている病院は、計画分娩をおこなうことが多いと聞いていたので、この病院もそうなのだろうと思っていました。また、今からでは他の病院の予約も埋まっており、変更は実質不可能でした。 細かい条件に戸惑いながらも…その後は住んでいる家の近くで健診を受け、妊娠32週からは再び分娩予定の病院での健診が始まりました。それと同時に、無痛分娩希望者は麻酔学級を受けるよう言われ参加すると、驚きの事実が! なんと、この病院では基本的に計画分娩はおこなっておらず、平日9〜16時以外は麻酔ができないこと、運良くこの時間内に麻酔を開始できても、分娩の進行が遅く産まれないまま16時になってしまった場合、麻酔を切られるというのです。 無痛分娩を希望して、実際に無痛分娩できる割合は3割ほどとのこと。無痛分娩する気満々だった私はびっくり。でも、今さら他の病院に変更することも不可能なので、とにかく毎日「平日の9〜16時に産まれて来てね!」とおなかの赤ちゃんに話しかけることしかできませんでした。 妊娠36週ごろの健診時、赤ちゃんの体重があまり増えず、「早めに出産したほうがいいかもしれない」と言われました。その後、2,500gをぎりぎり超えたので、「このまま出産予定日を待ってもいいけど、無痛分娩も希望してることだし、妊娠39週で陣痛促進剤使って産もうか?」と医師から提案を受けましたが、その日はさんざん苦労してようやく予約が取れた新型コロナのワクチン接種日。これを逃すと次はいつワクチンの予約が取れるかわからない状況だったため、泣く泣く見送り、自然に予定日を待つことになりました。 その後、ワクチン接種前に陣痛が来ないかヒヤヒヤしながらも無事にワクチン接種が終わり、出産予定日前日の健診で自覚はないものの、すでに子宮口が4cmも開いているとのこと。そのため、医師からは「明日入院して、明後日9時から無痛分娩を開始しましょう」と言われ、入院が決まりました。私は内心ガッツポーズ! 無痛分娩できる確率がかなり高くなったと思いました。 思いどおりにいかないのが出産…!?無痛分娩なら、「産むまでリラックスして過ごせるはず」と、何冊もマンガを持ち込み、動画もダウンロードして、次の日の昼に無事に入院しました。この時点で、私はもう完全に無痛分娩できるものと思っていました。 ゆっくり部屋の荷物を整え、病院内のコンビニで次の日のお菓子や飲み物も買い、明日に備えて「さぁ寝よう」と思った21時過ぎ、だんだんとおなかが痛くなってきました。最初は「気のせいかな」くらいだったのがだんだん強くなり、間隔感覚を測ると15〜20分くらい。「前駆陣痛かもしれないし、初産は時間がかかるから、明日麻酔を入れるころに陣痛が来てバルーンを入れなくて済むかも」と、このときはまだ呑気に考えていました。 しかし、夜中の12時過ぎには10分を切り陣痛に。その後どんどん痛みが強くなり、私は「まだ産まれないで!もしくはめちゃくちゃすぐ産まれて!」と、よくわからないことを思いながら必死に耐え、明け方5時過ぎには破水、全開大になり分娩室へ。 ちなみに、新型コロナの感染対策のために立ち会いも面会も一切禁止のため、陣痛中もほとんど腰をさすってもらえず、1人で耐えるのみでした。もちろん、持ってきた本や動画も一切手つかずでした。 子宮口が全開大になってからが非常に長く、何十回といきんでもなかなか産まれず……。そうこうしているうちに9時を過ぎ、とにかく痛みから逃れたくて今からでも麻酔できるのか助産師さんに聞くと、「ここまで進んでからでは無理」とのこと。いきむ体力もなくなってきて、赤ちゃんの心拍も下がってきたことから、最後は吸引分娩になり、おなかもぎゅうぎゅう押されて9時半にやっと産まれました。 産まれた直後、朦朧とした意識の中で携帯電話を手渡され、「ご家族に報告してくださいね」と言われ、最後の力を振りしぼってLINEしました。家族は「そろそろ麻酔始まったかな〜」と思っていたら、「産まれた」と連絡が来てびっくりしたそうです。 その後、胎盤を出したり会陰裂傷で外科医の先生まで登場して縫うのに時間かかったりと、1〜2時間後にすべてがやっと終わり、ほぼ気絶状態でした。 何回か「無痛分娩できる!」というチャンスがあったにもかかわらず、結局最後は惜しいところで自然分娩になってしまい、「出産は思い通りにはいかないな」と痛感しました。また、病院のホームページ上には書いていない、細かいけれど重要なルールがいろいろあるので、もっと調べておけばよかったと思いました。出産にかかった時間は約8時間と、「比較的安産だった」と言われましたが、それでもものすごく痛かったので、もし2人目を産むことがあれば、今度こそは無痛分娩がいいなと思っています。 監修/助産師 REIKO 著者:さびにゃん不妊治療を経て産まれた0歳の女の子の母。医薬品メーカー勤務だが、現在育休中。
2022年10月01日長澤まさみ主演、10月スタートの新ドラマ「エルピス―希望、あるいは災い―」に池津祥子と六角精児の出演が決定。アートディレクター・吉田ユニが手掛けたポスタービジュアルも解禁された。本作は、実在する複数の事件から着想を得て制作された社会派エンターテインメント作品。主演の長澤まさみはスキャンダルによってエースの座から転落したアナウンサー・浅川恵那を演じる。恵那と共に行動するうだつのあがらない若手ディレクター・岸本拓朗役として眞栄田郷敦、恵那と拓朗の先輩で報道局のエース記者・斎藤正一役として鈴木亮平が出演する。そして、キャストとして新たに、池津祥子、六角精児の出演が決定した。様々な作品で独特の存在感を放つ池津さんが演じるのは、「首都新聞」政治部の記者・笹岡まゆみ。通常、事件を担当する社会部に所属していないにも関わらず、とある理由から女性連続殺人事件を追跡取材しているという。資料や原稿を整理整頓するのが苦手で、おっちょこちょいな性格だが、取材力や推理力には光るものが…。えん罪疑惑を追いかける恵那や拓朗と、一体どんな化学反応を起こすのか?個性的な演技で数々の作品を盛り上げてきた六角さんが演じるのは、松本死刑囚(片岡正二郎)の裁判を担当する弁護士・木村卓。一連の女性連続殺害事件を報道したマスコミに対して相当な不信感を抱いている一方、捜査を担当した警察や検察の背景に「何か大きな権力が存在するのでは?」と疑っている。松本死刑囚に“逆転無罪”が言い渡される日が来ることを信じ、日夜、戦い続けている。さらに、ポスタービジュアルも解禁。グレーを基調とした背景に浮かび上がる3人の周りには、大量の資料が山積みにされ、そのズレがそれぞれの輪郭として描かれている。制作は、国内外で活躍の場を広げるアートディレクター・吉田ユニ。独特の世界観で、数多くのアーティストのCDジャケットやミュージックビデオのほか、数々のファッションブランドなどのアートディレクションを手掛けている。撮影は、吉田さんのこだわりが凝縮された、緻密かつアナログな手法で行われ、数々のピースを幾重にも織りなすことで、ドラマの中で描かれる人間の生きざまや複雑に交じり合う感情を表現した。本作への期待感が高まるビジュアルとなっている。吉田ユニ コメント脚本を読ませていただき、事件の真相を追っていく過程で起こる気持ちの葛藤を繊細に表現したいと思いました。埋もれた真実に向き合う混沌としたグレーの世界観で、山積みに置かれた仕事の書類などの色を合わせながらずらし、身の回りで起こる痛みやゆがみ、破綻などを映像のバグやノイズのように見立てて作りました。池津祥子 コメント日々飛び込んでくる痛ましい事件、理不尽なニュース。心のどこかをまひさせないと生きづらい世の中。そんな状況に疑問を持ち、自分を、信じたい世界を取り戻すためにもがきながらも前に進もうとする人物達の「信じる力」を台本に感じました。重いテーマを真摯(しんし)に軽やかに描いたこのドラマには魅力的な登場人物がたくさん出てきます。その中の誰かを「これは私だ」と視聴者の皆様にもきっと思っていただけるのでは。「より良き世界を願う」そんな祈りのような作品に参加出来る事が嬉しいです。どうぞ皆様にも楽しんでいただけますように。六角精児 コメント深くえぐったストーリーだなと思いました。人間の生きる心理みたいなものを、ちまたの流行とは関係のないところで、社会的事件を通じて描いているところが好きですね。えん罪事件に関わる弁護士という、ひとクセある感じの役はとてもやりがいがあり、できるだけリアリティーをもたせて演じたいと思っています。登場人物の感情の流れを忠実に、かつ繊細に描写したこの作品をじっくりと味わって頂ければ幸いです。「エルピス―希望、あるいは災い―」は10月24日より毎週月曜日22時~カンテレ・フジテレビ系にて放送(初回15分拡大)。(text:cinemacafe.net)
2022年09月20日長澤まさみ、眞栄田郷敦、三浦透子、鈴木亮平らが出演するこの秋スタートの新ドラマ「エルピス―希望、あるいは災い―」が、10月17日からフランス・カンヌで開催される国際映像コンテンツ見本市「MIPCOM」(ミップコム)において、Asian World Premiere TV Screeningとして世界初上映されることが決定した。長澤まさみが4年半ぶりに連続ドラマの主演を務める本作は、実在の複数の事件から着想を得て制作された社会派エンターテインメント。スキャンダルによってエースの座から転落したアナウンサーと彼女に共鳴した仲間たちが、犯人とされた男の死刑が確定した女性連続殺人事件の冤罪疑惑を追う中で、一度は失った自分の価値を取り戻していく姿を描く。世界最大級の国際映像コンテンツの見本市・イベント「MIPマーケット」。カンヌでは毎年4月に「MIPTV」と10月に「MIPCOM」の年5回開催。世界各国の映像コンテンツ制作会社と、またコンテンツを購入する放送・配信事業主、さらには共同制作関係者や投資家など映像コンテンツ関係者が集結。2010年からは公式上映イベントとして、「World Premiere」を開催、「マッドメン」(アメリカ)、「タイタニック」(イギリス)などの欧米ドラマが公式上映作品としてWorld Premiereを行ってきた。ほぼコロナ禍前並みの参加者が見込まれる今年、本作がAsian World Premiere TV Screeningとして、カンヌ国際映画祭のメイン会場と同じ、パレ・デ・フェスティバル・エ・デ・コングレのメインホール、グランド・オーディトリウムにおいて、世界で初めて上映される。60年近い歴史を持つMIPマーケットにおいて、日本の作品がメイン会場で上映されることは、今回が初めて。カンテレ制作のドラマがAsian World Premiere TV Screeningに選出されるのは、「CRISIS 公安機動捜査隊特捜班」に続いて2回目だ。日本に先駆けての初上映に長澤さんは「どんな風に、この作品に興味を持ってくださるか楽しみです。そして、どの国の方にも共感していただけるものになるはずなので、観た方の感想が早く聞きたいです」と期待。「この作品のテーマに共感してくださる方が多くいらっしゃると思うんです。コロナ禍で私たちがたくさんのことを経験して来た今だからこそ、響くものがあるようにも思います。物語の目線、人々の多面性、真っ直ぐな想いなど、観る方それぞれの受け取り方でドラマを楽しんでもらえたらうれしいです」とコメントしている。「エルピス―希望、あるいは災い―」は10月24日より毎週月曜日22時~カンテレ・フジテレビ系にて放送。(cinemacafe.net)
2022年09月14日10月期のカンテレ・フジテレビ系月10ドラマは、長澤まさみ主演の「エルピス―希望、あるいは災い―」を放送。死刑が確定した連続殺人事件の真相を追う、社会派エンターテインメントとなっている。「コンフィデンスマンJP」以来、4年半ぶりの連続ドラマ主演作となる今作は、実在の複数の事件から着想を得て制作された社会派エンターテインメント作品。スキャンダルによってエースの座から転落したアナウンサー・浅川恵那と、彼女に共鳴した仲間たちが、犯人とされた男の死刑が確定した、10代の女性が連続して殺害された事件の冤罪疑惑を追う中で、一度は失った“自分の価値”を取り戻していく姿を描いていく。アナウンサー・浅川恵那役の長澤さんは「自分の中にある、“恵那み”を絞り出して演じたいです。共感することの多い役でした。落ち着いて、起こる出来事に反応していきたいです」とこれから続く撮影に向けての抱負を語り、「スピード感のある作品になるのではないかと思います。登場人物それぞれの息づかいを感じて、自分を重ね合わせて見てもらいたい作品です。最後まで何が起こるか、見届けてください」と視聴者へメッセージ。また、恵那と共に行動するうだつのあがらない若手ディレクター・岸本拓朗を「プロミス・シンデレラ」「カナカナ」の眞栄田郷敦。恵那と拓朗の先輩で報道局のエース記者・斎藤正一を「TOKYO MER~走る緊急救命室~」『孤狼の血 LEVEL2』の鈴木亮平が演じる。物語は、ひょんなことから拓朗が連続殺人事件の犯人とされる死刑囚の冤罪疑惑を知り、恵那に持ち掛けるところから始まる。恵那とは対照的に世間知らずで空気が読めない拓朗の行動は、時に恵那を感化することも。眞栄田さんは「家庭環境や経歴、ルックスなど、一見何不自由ない人生を送っているように見える拓朗ですが、実は大きなトラウマを抱えている人物です。揺らぐことも多く、どんどん心情が変化していく様、人間臭さを表現できればと思ってます。普段はその役のベストを探ることが多いですが、今回拓朗を演じるにあたってはやりすぎと言われるぐらい一度やってみたいと思ってます。題材、役所、共演者の方々を含めてとにかく思いっきりぶつかっていきたいです」と意気込む。鈴木さんは「今から素晴らしい作品になる予感をひしひしと感じております。この社会の一員として生きることは何かと戦い続けることでもあります。毎日戦っている視聴者の皆様にも、主人公恵那と拓朗の奮闘の中に、一筋の『希望』を見出していただければ嬉しいです」とコメントを寄せている。脚本は、連続テレビ小説「カーネーション」や『ジョゼと虎と魚たち』などを手掛け、今回初めて民放連続ドラマの執筆となる渡辺あや。演出は、映画『モテキ』『バクマン。』の大根仁。劇中音楽は、連続テレビ小説「あまちゃん」、『花束みたいな恋をした』の大友良英が担当する。「エルピス―希望、あるいは災い―」は10月期、毎週月曜日22時~カンテレ・フジテレビ系にて放送予定。(cinemacafe.net)
2022年07月26日希望者に無償配布することが決定していた“アベノマスク”。多数の希望者が殺到したものの、税金が費やされ続けたことに批判の声が再燃している。各メディアによると、1月27日、安倍晋三元首相(67)は7,900万枚の在庫に対し2億8,000万枚の配布希望があったと明かした上で、「7,900万枚しかないので、量を区切って(配布する)ということになる」と語ったという。厚生労働省のホームページを見ると、アベノマスクの配送費用については、《配送費用は国が負担するため、配布をご希望する方にはかかりません》と明記されており、配送費用には税金が充てられると見られている。安倍氏が指揮官となり推し進められてきたアベノマスク政策。これまでも多額の税金が投入されてきたと、社会部記者は指摘する。「安倍政権は約2億8,700万枚のアベノマスクを調達していましたが、実際にはその3割近くの約8,200万枚が配られずに倉庫に保管されていました。この8,200万枚の調達費用はおよそ115億円、保管費用は2020年8月から2021年3月までの間で約6億円にものぼっており、税金の使いすぎだと度々批判の的となってきました」さらに2021年末には、この保管されていた分のマスクの検品に約20億9,200万円の追加支出が発生していたことも報道により明らかになっていた。調達から配布、保管、検品、再配布まで、あらゆる局面で税金が費やされてきたアベノマスク。国民にのしかかり続ける負担に、インターネット上では批判の声が相次いでいる。《今まで掛かった保管費は何だったのでしょう?マスクが出回った時に希望者、希望団体を募れば税金の無駄遣いは無かったと言う事ですね?》《申し込んだ人への発送は、国が支払うことになっている。つまり「下さい」と言えば、それだけで届けてくれるんだ。送料はもらう人が負担してくれにしたら、ここまで集まるかどうか。送料は国が負担といっても、それは税金から支出されることになる。安倍元首相に負担してほしいもんだ》《応募が多いのは、マスクの評価やアベ政権の評価ではない。捨てるくらいなら、貰いましょうか。という、日本人の気持ちです。逆に、何故捨てるくらい多く作ったのでしょうか。何故、無駄に税金を使ったのですアベさん、国民が納得できるように説明してください》今回の配布希望殺到を受けて「もっと早くやっておけばよかった」と述べたという安倍氏。“もっと早く”決断すべきだったことは他にもあるのではないだろうか。
2022年01月29日yama(ヤマ)が新曲「希望論」を発表。映画『DIVOC-12(ディボック-トゥエルブ)』の主題歌となる。yamaの新曲「希望論」yamaは、2020年4月にリリースした自身初のオリジナル楽曲「春を告げる」がヒットを飛ばした人気アーティスト。9月1日(水)に発売される自身初のCDアルバム『the meaning of life』や、9月29日(水)よりスタートする全国ライブツアーも注目を集めている。そんなyamaが新曲「希望論」を発表。同曲はCDアルバム『the meaning of life』に収録される予定だ。yamaは新曲について、「この曲に込めた思いは『この歌だけ僕の本当だ』と歌にある通りです。正解か不正解かは問題ではなく自分だからこそ見える景色を作品として残し続けること。それが自身の存在証明であり真実です。『希望論』という曲が皆さんに少しでも伝われば嬉しいです」とコメントしている。横浜流星や松本穂香ら出演映画『DIVOC-12』主題歌になお「希望論」は、10月1日(金)公開の映画『DIVOC-12』の主題歌となる楽曲。映画『DIVOC-12』は、『新聞記者』で第43回日本アカデミー賞最優秀作品賞を受賞した藤井道人、『カメラを止めるな!』の上田慎一郎、『幼な子われらに生まれ』の三島有紀子に加え、公募で選ばれた新人9名を含む12人の監督が、12の物語を紡ぐ共同制作プロジェクトだ。キャストには、横浜流星、松本穂香、小関裕太らが集結する。【詳細】yama 新曲「希望論」※2021年9月1日(水)発売CDアルバム『the meaning of life』に収録。※配信未定。■映画『DIVOC-12』公開日:2021年10月1日(金)キャスト:横浜流星、松本穂香、小関裕太、富司純子、藤原季節、石橋静河、小野翔平、窪塚洋介、安藤ニコ、おーちゃん、清野菜名、高橋文哉、蒔田彩珠、中村守里、中村ゆり、髙田万作、笠松将、小川紗良、横田真悠、前田敦子監督:藤井道人、上田慎一郎、三島有紀子、志自岐希生、林田浩川、ふくだみゆき、中元雄、山嵜晋平、齋藤栄美、廣賢一郎、エバンズ未夜子、加藤拓人製作・配給:ソニー・ピクチャーズ エンタテインメント©2021 Sony Pictures Entertainment (Japan) Inc.
2021年08月19日俳優のジョン・ボイエガが、『スター・ウォーズ/エピソード9』での長めの戦闘シーンを希望している。ジョン・ボイエガ(C)BANG Media International同シリーズでフィン役を演じるジョンは、前作『スター・ウォーズ/最後のジェダイ』での自身のアクションシーンが予想外に短かったことから、次作ではもっと激しいシーンが出来ることを願っているそうだ。IGNのインタビューでジョンはこう話す。「正直言って、あんなに早く終わってしまうとは思わなかったよ。『え? ちょっと待って、何?』って感じだったね。フィンは大きな戦闘に向けてひたすら準備してきたっていうのに、いざとなったらあっという間に終わっちゃってるんだもん。次は誰かと直接対決するとか、もう少し長いシーンになることを願ってるよ」その一方で、ルーク・スカイウォーカー演じるマーク・ハミルは、若手のキャストたちが素晴らしいと絶賛している。ジョンをはじめ、デイジー・リドリー、オスカー・アイザックなどの若手キャストについて尋ねられた際、マークは「何よりもキャストは素晴らしいよ。みんなそれぞれすごく才能がある」「僕はかつて孤児だったけど、今ではデイジーがいる。僕はかつて衝動的なパイロットだったけど、今は(オスカー演じる)ポーがいる」「自分のおもちゃを他人に使わせたくない子供みたいな気分さ! でも僕は若者たちに重労働を喜んでさせるような年齢だからさ」と語っていた。(C)BANG Media International
2018年03月12日映画『希望のかなた』が2017年12月2日(土)より公開される。「難民問題」に向き合うヒューマンドラマ『希望のかなた』は北欧フィンランドの首都・ヘルシンキが舞台。生き別れの妹を探すシリア難民の青年カーリドは、“いい人のいい国”だと聞いていていたフィンランドで、無常にも難民申請を却下され、ネオナチからのいわれのない暴力にさらされる。そんな中、レストランオーナーのヴィクストロムをはじめとする市井の人々が救いの手を差しのべ、彼らの小さな善意に救われるという物語だ。世界が忘れかけている“当たり前”の人間性を、辛辣なユーモアと無償の優しさをもって描いたヒューマンドラマとなっている。なお本作は、2017年のベルリン国際映画祭で銀熊賞(監督賞)を受賞した。フィンランドの名匠がメガホンを握る監督は“フィンランドの名匠”と呼ばれる、アキ・カウリスマキ監督。社会への深い洞察を得意とする彼は、前作『ル・アーブルの靴みがき』で“港町三部作”と名付けたシリーズ名を“難民三部作”に変え、今回の『希望のかなた』で全世界の課題となった「難民問題」に向き合う。シリア人のキャストを起用カーリドを演じるのは、シリア人俳優シェルワン・ハジ。映画初主演ながら、ダブリン国際映画祭にて最優秀男優賞を受賞した注目の俳優だ。そして、サカリ・クオスマネン役のヴィクストロムを始めとする、個性的なカウリスマキ組の常連役者と監督の愛犬・ヴァルブも出演している。ストーリー内戦が激化する故郷シリアを逃れた青年カーリドは、生き別れた妹を探して、偶然にも北欧フィンランドの首都ヘルシンキに流れつく。空爆で全てを失くした今、彼の唯一の望みは妹を見つけだすこと。ヨーロッパを悩ます難民危機のあおりか、この街でも差別や暴力にさらされるカーリドだったが、レストランのオーナーのヴィクストロムは彼に救いの手を差しのべ、自身のレストランに雇い入れる。そんなヴィクストロムもまた行きづまった過去を捨て、人生をやり直そうとしていた。それぞれの未来を探す2人はやがて“家族”となり、彼らの人生には希望の光がさし始める…。【作品詳細】『希望のかなた』公開日:2017年12月2日(土)監督・脚本:アキ・カウリスマキ出演:シェルワン・ハジ、サカリ・クオスマネン原題:TOIVON TUOLLA PUOLEN / 英語題:THE OTHER SIDE OF HOPE配給:ユーロスペース© SPUTNIK OY, 2017
2017年09月23日子育てなどの理由で現在未就業ながら再就職を希望する女性は仕事の条件面や子供と仕事の両立について不安を感じている傾向があり、再就職希望の女性が学びたいスキルと雇用側の企業が求めるスキルには大きなギャップがある実態が、NTTコム オンライン・マーケティング・ソリューションが12月11日に発表した「再就職希望の女性と雇用側の意識格差に関する調査結果」から浮かび上がった。同調査は、同社と実践女子大学 斎藤明研究室が共同で、同社が運営するインターネット・アンケート・サービスである「NTTコム リサーチ」の登録モニターのうち、就業経験はあるが現在働いておらず再就職を希望する女性及び、企業の採用担当者を対象として、10月14日から16日にかけて実施したもの。なお、有効回答者数は再就職希望の女性が304人、企業の採用担当者が160人。現在未就業の理由を尋ねると、子育てが50.7%で最多であり、以下「働きたいが仕事が無い」(29.6%)、「働くためのスキルが無い」(15.5%)と続き、これらが再就職への妨げとなっている傾向が見られるという。再就職を考えるにあたって気がかりになることでは、正社員での就職を希望する回答者では「職場になじめるか」「希望の収入が得られるか」といった仕事の環境・条件面に対する不安を、契約・派遣社員の希望者では「子供が病気の際の対応」「子供の預け先が無い」といった子供と仕事の両立についての不安を感じている傾向が見られた。現在未就業の女性に前職を尋ねると、役職が無い正社員が57.6%で最も多いが、再就職で希望する就業形態では「希望は無い」(38.5%)が最多であり、役職が無い正社員の希望は34.9%で前職と比べると22.7ポイント減少している。一方、雇用側の人事担当の意見としては、女性の再就職で想定する雇用形態では正社員、とりわけ役職が付く職位での採用も想定している傾向が見られ、就業希望側と雇用側の希望に大きな開きがある。企業側が求めるスキルとしては「コミュニケーション能力」「ビジネスマナー」などが多く、以下「データをまとめるスキル」「プレゼンテーション能力」「人事、労務関連」「経理、財務関連」が続き、再就職を希望する女性が学びたいと考えているスキルとの間にミスマッチが生じている。再就職するには、企業側が求める能力についてのスキルアップも考慮すべきではないかと同社は推測する。また、正社員に対して求める行動特性や業務の遂行能力(コンピテンシー)では、「自己成熟性」(71.4%)や「組織・チームワーク力」(68.4%)、「対人・営業活動スキル」(61.2%)を挙げる企業が多い。再就職に向けて不足を感じ今後学びたい能力・スキルを聞くと、「パソコン操作」が55.9%と最も高く、以下「外国語」(30.6%)、「タイピング能力」(24.3%)と続く。不足スキルと今後学びたいスキルの差を見たところ、これら以外に「コミュニケーション能力」や「ビジネスマナー」「プレゼンテーション能力」などで大きい傾向があり、能力不足を感じているものの学習意欲は高くない要素だと同社は見る。能力・スキルを習得したい場所としては、「書籍、教材」「通信講座」「資格スクール」の順で並ぶが、正社員での再就職希望者は「大学・大学院」での学習意向が、契約・派遣社員の希望者や希望が無い回答者と比較してやや高い傾向にある。「大学で研究された上でのより専門的な知識を得られる」「年齢層の近い人がより多く、同じ問題意識や感覚が共有できそう」など、他者との問題意識共有や協働を目的とした学び直しの場所として大学に期待している傾向も伺えるという。子育てや介護をしながら働く女性に対する企業側のサポート制度では「勤務時間の短縮制度」が64.4%で最も多く、以下「休暇取得制度」(50.6%)、「遅刻、早退の許可」(41.3%)と続く。従業員500人以上の大企業ではさらに、加えて在宅勤務や託児所設置などの制度が充実している。一方、未就業女性を再雇用する場合の課題として「特に課題は無い」が54.4%と過半数に上るものの、残り半数は「再雇用」と「復職後の社内制度や環境」に対し何らかの課題を感じており、特に全体との比較で大企業においてその割合が高い傾向が見られたという。また企業でのSOHO形式での業務委託の導入意向については、大企業では既に導入済みと検討予定が計34.0%と若干高いものの、全体では24.4%にとどまっており、「予定は無い」と回答した企業が全体の75.6%と大半を占める。
2015年12月12日「手」が現われる夢や「穴」の夢など、夢を見た人自身の死や、災いの前兆になると言われている都市伝説的な夢があります。高齢の方の夢の鑑定経験から、これらは予知夢ではなく、病気や老衰などによって急激な身体の変化が起こっている人や、死期が迫っている人が見る夢がほとんどだと考えます。自分の体が思い通りにならない状況や、人の手によるケアを受ける機会が増え、体力が消耗していく状況を、「手」や「穴の中に埋められる」といった象徴的なイメージで表しているように思います。ただ、夢のシンボルの中には年齢や身体の状況に関係なく、本当に自身の災厄の前兆になる予知夢があります。そんな事例のいくつかを紹介します。■おんぶ・誰かに背負われている夢ある男性の事例ですが、何日か連続で、亡くなった祖父母が無言で現われる夢を見た時期があったそうです。夢の最後には必ず祖父に背負われ、自身はその背中で激しく泣き続けていたそうです。それから一か月後、彼は仕事中に大きな事故に遭い、一命はとりとめたものの後遺症が残るほどの大怪我を負いました。故人に背負われる夢は、基本的に自身の無力化、運気の急激なダウンのみならず、先々に起こる災厄を霊的に警告しているものになります。また、家族や恋人に背負われている夢も同様、身近な人間関係にまつわる災難の予兆になることがあります。■傷ついた猫の夢体が大きく裂け、ひどく傷ついた黒猫が近づいてくる夢の相談をある女性から受けたことがあります。もしも体のどこかに異常を感じていたら、すぐに病院で精密検査を受けるようアドバイスしたところ、数週間ほど経ってから、小脳梗塞の診断結果が出たという報告を受けました。早期発見だったので通院によるケアで済んだそうです。このように、猫や可愛い小動物が傷ついている夢は、自身の重大疾患の予兆になっていることがあります。また、手足を怪我した猫なら、あなたが大切にしているものの破損や損失を暗示し、特に女性の場合は不注意による事故や怪我にも要注意です。■ガラクタ・ゴミ・砂の山の夢ガラクタやゴミ、または砂の山に寝ているなら、現在の健康や生活状態にかかわる重大な警告夢になることがあります。寝ている人が家族や友人なら、彼らの健康状態のネガティブな変化を伝えていることがあります。また、登っているガラクタや砂の山が崩れる、そこから自分自身が滑り落ちる夢も警告のレベルが高く、自身の現状の生活の破たんや失敗を暗示することがあります。■首のない人物の夢首のない人物を見る夢は、現状の地位・ポジションを失う予兆になることがあります。現在の生活基盤や境遇の急な変化を暗示し、強い警告夢になっています。自分の首が落ちる、または探す夢も同様に、現在の境遇や環境の変化、人との関わり方の変化を暗示します。ある大学生の事例ですが、自分の首がごろりと地面に落ち、大慌てでそれを拾おうとする夢を見てまもなく、すでに決まっていた会社の就職内定が世界的金融危機の影響で突然取り消されたそうです。■災いと夢その夢を見ると災いを招くと言うと、まるで災厄を招いてしまう呪われた夢のように思うかもしれませんが、本当は何らかの危険を自身の感受性で受け取り、それを特定のイメージで表したものになります。このタイプの夢が現実になることを回避するのは不可能ではありませんが、運命的なものを変えるのも難しいのが現実です。ただ、危険を察知し、自身の感受性のアンテナで予感できているということは、無意識に突然の災難を最小限の状況に抑えることができているということかもしれません。(梶原まさゆめ/ハウコレ)
2014年09月21日シャープは20日、「希望退職の募集」の結果及び特別損失の計上に関して発表した。希望退職募集の対象会社は、同社及び主要国内連結子会社で、募集人数は2000人程度。募集期間は2012年11月1日~11月14日で、退職日は2012年12月15日。募集の結果は、希望退職者数は2960人。応募者数が募集人数を超えたため、2012年11月9日に募集を締め切った。希望退職の募集に伴い発生する費用は、同社及び主要国内連結子会社合計で約253億円で、2013年3月期第3四半期決算において特別損失として計上する予定。なお、この費用は2012年11月1日に公表した2013年3月期通期連結業績予想に織り込み済みとなっている。【拡大画像を含む完全版はこちら】
2012年11月20日