『ワイルド・スピード』シリーズのタイリース・ギブソンと『RED』シリーズのジョン・マルコヴィッチが共演する『レッド・ブレイク』が2022年1月21日(金)より、ヒューマントラストシネマ渋谷“未体験ゾーンの映画たち2022”にて公開されることが決定。併せて、予告編とビジュアルが解禁された。シングルファーザーで元海兵隊員のカイル・スノーデン(タイリース・ギブソン)。ある日、カイルの偏屈な継父で下院議員サム・ネルソン(ジョン・マルコヴィッチ)が経営する近所のスーパーマーケットが、謎の武装集団により襲撃される。店内にいたカイルは、愛娘エンジェルとサム、従業員らと一緒に人質となってしまう。最愛の娘を守りつつ、カイルは持ち前のスキルを活かし武装集団に挑んでいく。全世界累計興収5500億円を突破した超人気アクションシリーズ『ワイルド・スピード』でローマン役を演じるタイリース・ギブソンが、今度は元海兵隊の男となって登場。愛するファミリーを守るため、謎の武装集団にひとりで立ち向かっていく。また『RED』シリーズ、『AVA/エヴァ』のジョン・マルコヴィッチやドラマシリーズ「デクスター警察官は殺人鬼」のルナ・ローレン・ベレスなど、個性的な演技派俳優陣が脇を固めている。この度解禁された予告編は、「今から1時間後この店は吹っ飛ぶ」という衝撃的なセリフから始まる。謎の武装集団は、サムがイベントを行う日を狙ってスーパーを襲撃。彼に因縁のあるらしいボスが、サムを意のままに操ろうと客を人質にとる。しかし元海兵隊員のカイルは諦めず、娘や人質を守るため自身の能力を生かし武装集団に挑んでいく。『レッド・ブレイク』は2022年1月21日(金)よりヒューマントラストシネマ渋谷にて公開。(text:cinemacafe.net)■関連作品:レッド・ブレイク 2022年1月21日よりヒューマントラストシネマ渋谷「未体験ゾーンの映画たち2022」にて公開©2021 Black Friday the Film, LLC
2021年12月13日アルフォンソ・キュアロン監督が手がけるApple TV+のスリラードラマ「Disclaimer」(原題)に、ケイト・ブランシェットとケヴィン・クラインの出演が決まった。「Variety」誌が報じた。「Disclaimer」はルネ・ライトの同名小説(日本での出版タイトルは「夏の沈黙」)を原作としたドラマ。ケイトは尊敬の念を集める、成功したドキュメンタリー製作者キャサリンを演じる。ある日キャサリンは、自分のベッド脇のテーブルに置かれた見覚えのない小説を発見。手に取って読み進めていくと主人公は自分で、長い間隠し続けてきた秘密が暴露されそうになっていることに気付くのだった。ケヴィンはこの小説を書いた人物(妻を亡くした寡夫)を演じる。役者人生が半世紀を超えるケヴィンだが、テレビの実写ドラマにレギュラー出演するのはこれが初めてだという。キュアロン監督は脚本、製作総指揮も兼任。ケイトも製作総指揮に名を連ねる。『天国の口、終わりの楽園。』『トゥモロー・ワールド』など数々の作品でキュアロン監督とタッグを組んできたエマニュエル・ルベツキが撮影監督を務める。2人は『ゼロ・グラビティ』でそれぞれ監督賞と撮影賞を受賞した相性の良さだ。『ウィンストン・チャーチル/ヒトラーから世界を救った男』など5作品でアカデミー撮影賞にノミネートされたブリュノ・デルボネルも、撮影監督として参加する。(Hiromi Kaku)
2021年12月02日サスペンススリラー映画『ブラックボックス:音声分析捜査』が、2022年1月21日(金)、TOHO シネマズ シャンテほか全国ロードショー。ピエール・ニネが主演を務める。“聴覚を刺激”する体感型サスペンススリラー映画『ブラックボックス:音声分析捜査』は、聴覚を刺激する体感型サスペンススリラー。主人公は、音を聞くだけで事故の原因を割り出す“音声分析官”だ。飛行機墜落事故の真相は?ヨーロピアン航空のアルプス墜落事故を調査するように任命された主人公マチュー。ボイスレコーダー=通称“ブラックボックス”の音と、被害者の一人が残した留守電の音が違うことに気づいてしまい...。陰謀を疑ったマチューが、キャリアと命をかけて、航空機業界の知られざる闇を暴く。『イヴ・サンローラン』ピエール・ニネが主演主演は、映画『イヴ・サンローラン』でセザール賞を受賞したピエール・ニネ。その他、『夜明けの祈り』のルー・ドゥ・ラージュ、フランス映画界の重鎮で『パリよ、永遠に』のアンドレ・デュソリエが脇を固める。監督は、『パーフェクトマン 完全犯罪』のヤン・ゴズランが務めた。主人公・マチュー...ピエール・ニネ音を聞くだけで、故障ならどの箇所か、事故なら何と接触したのか、事件なら犯人の人物像まで割り出す、天才音声分析官。ノエミ...ルー・ドゥ・ラージュマチューの妻。新型航空機の認証機関に勤め、夫にも言えない秘密を抱える。レニエ...アンドレ・デュソリエ。調査局の冷静沈着な局長。<映画『ブラックボックス:音声分析捜査』あらすじ>ヨーロピアン航空の最新型機がアルプスで墜落! 乗客・乗務員316人全員の死亡が確認される。司法警察の立会いの下、航空事故調査局の音声分析官が、ボイスレコーダー、通称“ブラックボックス”を開く。いつもなら責任者のポロックに同行するのは、最も優秀なマチューだったが、天才的なあまり孤立していた彼は外されてしまう。だが、まもなくポロックが謎の失踪を遂げ、引き継いだマチューは「コックピットに男が侵入した」と記者会見で発表する。マチューの分析は高く評価され、責任者として調査をまとめるよう任命される。ところが、被害者の一人が夫に残した事故直前の留守電をきっかけに、さらなる陰謀を疑ったマチューはキャリアと命さえもかけて、危険な探求を始める─。【詳細】映画『ブラックボックス:音声分析捜査』公開日:2022年1月21日(金)、TOHO シネマズ シャンテほか全国公開監督:ヤン・ゴズラン出演:ピエール・ニネ、ルー・ドゥ・ラージュ、アンドレ・デュソリエ原題:BOÎTE NOIRE(英題:BLACK BOX)2021年/フランス/シネスコ/DCP/字幕翻訳:橋本 裕充/映倫区分:G(一般) 配給・宣伝:キノフィルムズ 提供:木下グループ
2021年11月28日11月17日(水)よりHuluプレミアにて独占配信される、超自然的スリラー「アンソウル」より予告編が解禁となった。物語の舞台は、ウクライナ移民によって築かれたブラジル南部の小さな田舎町ブリージダ。その町では、30年前のある事件をきっかけに禁止されていた祝祭“イワン・クパーラ”を復活させようとしていた。しかし、30年前の祭りの夜に起こった悲劇が、時を経て再び町と住民を不安に陥れていくことになる。1つの町、2つの世代、3つの家族を結びつける、30年前の秘密とは何なのか…?この度解禁となる予告編で映し出されるのは、その夜だけ精霊が自由に解き放たれるという言い伝えがある伝統の祝祭“イワン・クパーラ”を30年ぶりに復活させようとする場面。祭りの復活を前に、住人たちの間で次々と不思議な出来事が起こり始める。「僕たちは若く愚かだった」と遺し滝つぼへ身投げをする男、目に見えない存在を感じ取る少年、少女の失踪…。そして、30年前の祭りの夜に少女が殺された事件をめぐり、人々の様々な思いが交差する様子が描かれていく。事件のあった夜、森の中で何があったのか?そして、過去の選択の代償が生んだ、3つの家族を結ぶ秘密とは?果たして、30年の時を経てこの町に何が起ころうとしているのか…。謎めく展開を予感させる予告編となっている。本作の脚本を担当したのは、2018年から2年連続でサンパウロ文学賞を受賞したブラジルの作家アナ・パウラ・マイア。彼女は、ブラジルにあるウクライナ国外で最大のウクライナ人コミュニティに注目し、神秘的で豊かな東欧の文化を本作に取り入れることを決めた。衣装やセットも細部までこだわり、カラフルな衣装の色の構成、刺繍やウールの使用、テーブルクロスの刺繍、ピサンカ(ウクライナの特産品)、絵画、詩など、ウクライナ文化の要素が緻密に盛り込まれている。「アンソウル」シーズン1(全10話)は、11月17日(水)よりHuluプレミアにて字幕版・吹替版で独占配信開始。(text:cinemacafe.net)
2021年11月11日サスペンス・スリラー映画『スティルウォーター』が、2022年1月14日(金)に公開される。主演はマット・デイモン、監督はトム・マッカーシー。トム・マッカーシー監督の最新作映画『スティルウォーター』は、第88回アカデミー賞作品賞、脚本賞を受賞した『スポットライト 世紀のスクープ』のトム・マッカーシー監督による最新作。フランス・マルセイユを舞台に、殺人罪で捕まった娘の無実を証明するため、父親が真犯人を探し出すというサスペンス・スリラーだ。「娘を取り戻したい」父が辿り着く“真実”とは?予告動画には、故郷の米オクラホマ州・スティルウォーターから言葉も通じない異国の地フランスへ単身渡る父親ビルの姿が。現地の協力者を得るも、ほとんどの地元民は探りを入れてくる余所者のビルと口をきこうともしない。諦めないビルは、わずかな手がかりを頼りに危険を顧みずさらなる深みへと身を投じる…。行動を起こすも、「娘を救えずあなたも投獄だ」と地元民に忠告を受けるビル。警察もビルの元へ訪れ、次々と不穏な事態。真実を追い求める旅路の果てに、ビルを待ち受ける結末とは―?マット・デイモンが主演主演は、『オデッセイ』『ジェイソン・ボーン』を代表作に持ち、リドリー・スコット監督の最新作『最後の決闘裁判』でも注目を集めるマット・デイモン。『スティルウォーター』では、泥臭くもリアルな父親を演じきり、海外メディアから高い評価を得ている。娘役は、『リトル・ミス・サンシャイン』『ゾンビランド:ダブルタップ』で好演したアビゲイル・ブレスリンが担当。<登場人物>ビル(マット・デイモン)殺人罪で捕まった娘アリソンの無実を証明するために奮闘する父親。異国の地での真犯人探しに奮闘するアメリカ人。アリソン(アビゲイル・ブレスリン)留学中にガールフレンドを殺した罪で逮捕される。賞レースにも期待がかかる一本映画『スティルウォーター』は、第74回カンヌ国際映画祭でワールドプレミア上映され、5分間のスタンディグオベーションを受けた。賞レースにも期待がかかる一本だ。デイモンは「心打つ美しい物語。これまで演じたどの役よりも素晴らしく、演じられて幸運だ」と語っている。トム・マッカーシー“10年を費やしても”描きたかったものとは?実は、アカデミー賞作品賞を受賞した『スポットライト 世紀のスクープ』よりも前にアイデアが練られていたという『スティルウォーター』。トム・マッカーシー監督は、「着想が生まれたのは10年ほど前で、地中海の暗黒小説に感化されていた。これらの小説は、事件を取り巻く人物の人生を描写し犯罪小説というジャンルを超えていた。同じことを、私の映画を通じてやりたかった」と明かした。構想10年の時を経て、監督が本当に描きたかったものとは?劇場で確かめてほしい。【詳細】映画『スティルウォーター』公開日:2022年1月14日(金)、TOHO シネマズ シャンテ、渋谷シネクイントほか全国公開監督・脚本:トム・マッカーシー脚本:マーカス・ヒンチー、トーマス・ビデガン、ノエ・ドブレ撮影監督:高柳雅暢出演:マット・デイモン、アビゲイル・ブレスリン、カミーユ・コッタン、リル・シャウバウ、イディル・アズーリ2021年/アメリカ/カラー/デジタル/ビスタサイズ/英語・フランス語/原題:STILLWATER/映倫G/字幕翻訳:松浦美奈
2021年10月22日マット・デイモン主演×トム・マッカーシー監督最新作のサスペンス・スリラー『Stillwater』が『スティルウォーター』の邦題で2022年1月より公開することが決定した。本作は仏マルセイユを舞台に殺人罪で捕まった娘の無実を証明するため、父親が真犯人を探し出すというサスペンス・スリラー。主演はリドリー・スコットの最新作『最後の決闘裁判』出演でも注目が集まるマット・デイモン。異国の地での真犯人探しに奮闘するアメリカ人の父親・ビルを泥臭くもリアルに体現し、海外メディアからは「最高の演技を披露した(NERDIST)」と絶賛された。娘アリソン役には、『リトル・ミス・サンシャイン』で映画ファンの心を掴んだアビゲイル・ブレスリン。『ゾンビランド:ダブルタップ』での好演も記憶に新しいが、本作では留学中にガールフレンドを殺した罪で逮捕されるという難しい役柄を見事に演じた。監督は『スポットライト 世紀のスクープ』のトム・マッカーシー。本作について「着想が生まれたのは10年ほど前で、地中海の暗黒小説に感化されていた。これらの小説は、事件を取り巻く人物の人生を描写し犯罪小説というジャンルを超えていた。同じことを、私の映画を通じてやりたかった」と明かす。『スポットライト』よりも前にアイディアが練られていたそうで、構想10年の時を経て、監督が本当に描きたかったもの、そして一つの事件を通して伝えたかったメッセージをスクリーンに映し出す。今年の第74回カンヌ国際映画祭でワールドプレミア上映され、5分間のスタンディグオベーションを受けてマット・デイモンが感極まる場面も。デイモンは「心打つ美しい物語。これまで演じたどの役よりも素晴らしく、演じられて幸運だ」と語っている。『スティルウォーター』は、2022年1月より全国にて公開。(text:cinemacafe.net)■関連作品:スティルウォーター 2022年1月、TOHOシネマズ シャンテ、渋谷シネクイントほか全国にて公開© 2021 Focus Features, LLC.
2021年10月19日ジェイソン・ステイサムとガイ・リッチーが16年ぶりにタッグを組んだクライム・アクション『キャッシュトラック』よりメイキング映像が到着した。解禁された映像では、「『キャッシュトラック』は過去の作品より暴力的だ」「暴力的で、攻撃的で、武骨で鋭い」とガイ・リッチー監督が自ら語る映像と共に、豪華キャスト陣が監督との撮影をふり返っている。「ガイ・リッチー作品の面白さは犯罪者の裏社会を描いていること。でも登場人物には欠点があるし、それぞれの問題を抱えている」と魅力を語るのは、本作で1億8,000万ドルの大金を狙う強盗グループの1人、ジャンを演じたスコット・イーストウッド。ジェイソン・ステイサム演じる警備員“H”に敵対する「危険な男」としてガイ・リッチー監督のもとで新境地を見せている。ジェイソン・ステイサムと連続でタッグを組むガイ・リッチー監督の次回作への出演も決まっているジョシュ・ハートネットは、「監督のやり方は新鮮だった。常に新しいことを思いつき形にしてた」とその演出方法を絶賛。ニーヴ・アルガーやエディ・マーサンなどほかのキャストも「監督は役者を自由にさせてくれる」「やりたいことも、やり方も心得ている」と賛辞の声を寄せており、現場での信頼感が伝わってくる。クリント・イーストウッド監督の『チェンジリング』『J・エドガー』やドゥニ・ヴィルヌーヴ監督の『ボーダーライン』など名監督による数々の作品で活躍しているジェフリー・ドノヴァンも「(ガイ・リッチー作品に)出演できたなんて信じられない」と語っており、いかにガイ・リッチー監督が特別な存在かが分かる。そのほかにも、「これは加工で消す。上からも撮ろう」と、監督が演出をする様子や、キャストたちと共に現場で談笑する様子も見ることができ、本編の裏側を垣間見ることのできる必見のメイキング映像となっている。『キャッシュトラック』は全国にて公開中。(text:cinemacafe.net)■関連作品:キャッシュトラック 2021年10月8日より全国にて公開©2021 MIRAMAX DISTRIBUTION SERVICES, LLC ALL RIGHTS RESERVED.
2021年10月12日ギレルモ・デル・トロ監督最新作、サスペンス・スリラー映画『ナイトメア・アリー』が2022年3月25日(金)に公開。本作は第94回アカデミー賞にて作品賞、撮影賞、美術賞、衣装デザイン賞にノミネートされた。ギレルモ・デル・トロ最新作は名作小説が題材のサスペンス・スリラー映画『ナイトメア・アリー』は、『シェイプ・オブ・ウォーター』で作品賞・監督賞を含むアカデミー賞4部門を受賞したギレルモ・デル・トロ監督とサーチライト・ピクチャーズが再びタッグを組んだ最新作。 1947年にエドマンド・グールディング監督の手によって『悪魔の往く町』として映画化もされた、1946年出版の名作ノワール小説『ナイトメア・アリー 悪夢小路』を題材にしている。ティザー予告は、ショービジネスでの成功を目指す、野心溢れる青年スタンがバスから降り立つ様子からスタート。たどり着いたのは、人間とも獣ともつかない生き物を出し物にする、華やかさと怪しさに満ちたカーニバルの世界。スタンは読心術を身につけ、ショービジネスの世界をその才能と魅力と共に駆け上がっていくが、その先には予想もつかない栄光と闇が待ち受けている...。ブラッドリー・クーパーやケイト・ブランシェットが出演・スタン...ブラッドリー・クーパーショービジネスでの成功を目指す、野心溢れる青年。カーニバルの一座のピンチを救ったことをきっかけに、自分の読心術師へ揺るぎない自信を持ち、成功を目指して大都会へと旅立つ。やがてトップのショーマンとなるが、心理学博士のリリス・リッターとの出会いが運命を変えていき...。映画全編にわたり、登場人物のなかで誰よりもそのたたずまいを変えていくキャラクター。映画『アリー/ スター誕生』で監督を務めながらキャストとしても出演したブラッドリー・クーパーが担当する。・リリス・リッター...ケイト・ブランシェットスタンの運命を大きく変える心理学博士。スタンのショーを見たその日に読心術のからくりを見抜いたリリスはスタンから霊視術でともに打って出ないかと持ちかけられ、不敵な笑みを見せながらも手引をすることに...。・モリー...ルーニー・マーラカーニバルの出し物のひとつで“どんな電圧をも吸収する淑女・エレクトラ”として人気を集める女芸人。スタンと結ばれ、大都会へと旅立つ。裏の顔や隠さざるを得ない秘密を抱えた訳ありの人間が多いカーニバルで、唯一の良心といえるほど純粋な心を持ったキャラクター。そんなモリーはスタンの才能を信じ、自分の運命を賭け、見世物の世界で育ったゆえのタフさと柔軟性で献身的にスタンを支えようとする。演じるのは『ドラゴン・タトゥーの女』と『キャロル』で真逆のキャラクターを演じ、2度のアカデミー賞候補となったルーニー・マーラ。・ジーナ...トニ・コレットタロットの達人で、カーニバルでは透視術師として活躍。スタンが助手を務めていた。・ピート...デヴィッド・ストラザーンジーナとかつて読心術師コンビで名を馳せていた人物。スタンの懇願で、秘伝の読心術を教えようとする。・コートリー...ウィレム・デフォースタンの素質を見極め、カーニバルに引き入れる見世物小屋の客引き。・ブルーノ...ロン・パールマンモリーのお目付け役でカーニバルでは怪力男ブルーノとして知られる。・グリンドル...リチャード・ジェンキンス霊視術をはじめたスタンが目をつけた、過去に傷を持つ大富豪。・フェリシア...メアリー・スティーンバージェン同じくスタンに目を付けられた、最愛の息子を亡くした人物。ギレルモ・デル・トロ監督「今の時代の不安を反映した映画」ニューヨークのワールドプレミアにて、ギレルモ・デル・トロ監督は「(この映画は)ウィリアム・リンゼイ・グリシャムの素晴らしい小説に基づいている。ノワール小説は時折、社会不安の時代に現れるドラマなんだ。時代を反映している。私たちは時代ドラマであると同時に、ノワールを今、再解釈する映画を作ろうと思ったんだ。」と、今回の題材にチャレンジした理由をコメント。ストーリーについては、「この映画は真実、嘘、大衆迎合や詐欺、何かにすがりつきたい人々を描いている。ひとつの不安の時代の形なんだ。少なくとも我々が感じた、今の時代の不安が反映されている。」と語っている。第94回アカデミー賞4部門にノミネートなお、映画『ナイトメア・アリー』は、第94回アカデミー賞にて作品賞、撮影賞、美術賞、衣装デザイン賞の4部門にノミネート。ギレルモ・デル・トロ監督作品がアカデミー賞のノミネートされるのは、映画『シェイプ・オブ・ウォーター』で4部門を受賞した第90回アカデミー賞以来となる。衣装にも注目アカデミー賞にノミネートされた衣装デザインを手掛けるのは、ルイス・セケイラ。「この映画はカーニバルの場面だけで合計で242回の衣装替えがあった。街の場面だけでも100回以上だ。大量の衣装を用意したよ」と衝撃のエピソードを明かしている。キャラクターのイメージやシーンに合わせて選び抜かれた衣装に注目だ。映画『ナイトメア・アリー』あらすじ成功への野心溢れる青年スタンがたどり着いたのは、人間か獣か正体不明な生き物を出し物にする怪しげなカーニバルの一座。そこで出会った読心術の達人から技を伝授されたスタンは、“感電ショー”で人気者だったモリーを誘ってショービジネスの世界での成功を目指して大都会へと旅立つ。やがてスタンは人を惹きつける才能と天性のカリスマ性を武器にトップのショーマンとなり、豪華なホテルのステージで上流階級の人々から拍手喝さいを浴びる日々を送る。だが、心理学博士のリリス・リッターとの出会いが、スタンの運命を大きく変えていく。さらなる野望のその先に待ち受けていた、想像もつかない闇とは──?【詳細】映画『ナイトメア・アリー』公開日:2022年3月25日(金) ※2月25日(金)公開予定だったが延期となった。監督:ギレルモ・デル・トロ出演:ブラッドリー・クーパー、ケイト・ブランシェット、トニ・コレット、ウィレム・デフォー、リチャード・ジェンキンス、ルーニー・マーラ、ロン・パールマン、デヴィッド・ストラザーン配給:ウォルト・ディズニー・ジャパン
2021年09月24日トロント映画祭で世界プレミアされた『Lakewood』は、ナオミ・ワッツがほぼ一人芝居状態のサスペンススリラーだ。ある1日の朝から午後までの物語。エイミー(ワッツ)いつものように高校生の息子を起こしにいくと、息子は、今日は学校に行きたくないと言った。そんな息子に、学校に行ったほうがいいと言い残して、エイミーはジョギングに出る。走っている途中、何台かのパトカーがすごい勢いで通り過ぎていくのを見たエイミーは、まもなく、息子の通う学校で銃撃事件があったことを知った。息子は今日、学校に行っていないはず。そう信じたいものの不安を拭えないエイミーが知人に連絡を取ると、息子が乗るトラックが学校の駐車場に停まっているという。結局、息子は学校に行ったのだ。急いで駆けつけたいが、彼女がいるのは森の中。携帯でできるかぎりの人々と話ししつつ、エイミーは走り続ける。そんな中で電話を通じて得られる情報は交錯し、エイミーのパニックは極限に達するのだった。脚本を書いたのは、ライアン・レイノルズのほぼ一人芝居だったスリラー『リミット』のクリス・スパーリング。監督は、『今そこにある危機』『ボーン・コレクター』『ソルト』のフィリップ・ノイス。パンデミックのため、トロント入りをしなかったノイスは、上映前のビデオメッセージで、この脚本に惹かれたのは、親になって以来、常に抱える恐怖について語りたかったからだと述べた。また、同じオーストラリア出身のワッツについては「彼女が10代の若手女優だった時から知っている」と語っている。ワッツは今作でプロデューサーも務めている。ノイスがこの脚本を読んだのはちょうど1年前で、撮影はパンデミックの中で行われた。登場人物がとても少なく、ほとんどの舞台がアウトドア、しかも誰もいない森の中という設定のこの映画は、コロナ対策をしながら作るのにもってこいだ。配給はまだ決まっていないが、この映画祭中に動きがあるか注目される。文=猿渡由紀
2021年09月14日シガニー・ウィーバーとジョエル・エガートンが『Master Gardener』で共演することになった。犯罪スリラーで、監督、脚本はポール・シュレーダー。エガートンが演じるのは、暗い過去を隠している庭師。ウィーバーの役は、彼を雇っている裕福な女性。ある日、その女性が親戚の女の子を彼の見習いにしてほしいと願い出たことから、物事は予想もしなかった方向に展開していく。撮影は来年開始の予定。シュレーダーの最新作は、ヴェネツィア映画祭でお披露目される『The Card Counter』。出演はオスカー・アイザック、ウィレム・デフォー、ティファニー・ハディッシュら。文=猿渡由紀
2021年09月02日スリラー映画『アンテベラム』が、2021年11月5日(金)に公開される。この悪夢は本物?!迷宮世界へ入り込むパラドックス・スリラー映画『アンテベラム』は、『ゲット・アウト』『アス』で知られるプロデューサー、ショーン・マッキトリックが新たに世に送り出すパラドックス・スリラー。公私共に順風満帆の日々を送っていた主人公ヴェロニカが、突如として奈落の底に突き落とされていく様を映し出しながら、ある“仕掛け”で鑑賞者の意表を突く。それは、外界と隔絶した極限状況下に囚われているエデンという女性をめぐるアナザーストーリーを同時に描くというもの。とある広大なプランテーションの綿花畑で重労働を強いられているエデンは、あらゆる自由を剥奪された奴隷の身だ。理不尽な罠に絡め取られてしまうヴェロニカと、軍服姿の傲慢な白人に常に監視されているエデン。なぜ彼女たちは狙われ、監視され、捕らえられてしまったのか。彼女たちを脅かす正体とは何なのか。そして、パラドックスな迷宮のごとき映像世界の果てに、あらゆる思考が吹っ飛ぶ衝撃の“真実”とは―!?“1人2役”ジャネール・モネイが主演主演は、全米賞レースを沸かせた『ムーンライト』『ドリーム』で称賛を得たジャネール・モネイ。グラミー賞候補の常連シンガーでもある実力派女優が、恐怖のパラドックスから脱出を図るヴェロニカとエデンを1人で演じ分けた。登場人物(キャスト)ヴェロニカ(ジャネール・モネイ)博士号を持つ社会学者で人気作家の主人公。公私共に順風満帆の日々を送っていたが、何者かに襲われる。エデン(ジャネール・モネイ)※1人2役とある広大なプランテーションの綿花畑で重労働を強いられている女性。また、公開となった場面写真には、薄笑いを浮かべながる白人男性(ジャック・ヒューストン)や、彼に詰め寄られる黒人女性(ジュリア カーシー・クレモンズ)の姿も。不朽の名作ホラー『シャイニング』に登場する双子少女の親戚かと見紛う不気味な少女や、クラシックな黄色いドレス姿で真っ白な邸宅を駆けていこうとする女性の後ろ姿も収められている。もちろん全て『アンテベラム』の1シーンなのだが...時代劇なのか現代劇なのかすら曖昧で、支離滅裂な場面写真からは、ストーリーを読み解くのは難しそうだ。新進気鋭の監督ユニットが放つ問題作オリジナル脚本を作り上げ、メガホンも取ったのが、ジェラルド・ブッシュとクリストファー・レンツからなる新進気鋭の監督ユニット。人種差別問題などに関する公共広告やドキュメンタリーを製作してきた彼らが、今まさにアメリカを揺るがしている人種や政治の分断というテーマを大胆にフィーチャーし、スリラー・ジャンルの常識をも覆す問題作を完成させた。【詳細】映画『アンテベラム』公開日:2021年11月5日(金) TOHOシネマズ シャンテほかにて全国公開出演:ジャネール・モネイ、エリック・ラング、ジェナ・マローン、ジャック・ヒューストン、カーシー・クレモンズ、ガボレイ・シディベ脚本・監督:ジェラルド・ブッシュ、クリストファー・レンツ原題:ANTEBELLUM/2020 年/アメリカ/英語/106 分/カラー/スコープ/5.1ch/日本語字幕:大西公子配給:キノフィルムズ提供:木下グループ<映画『アンテベラム』ストーリー>博士号を持つ社会学者で人気作家でもあるヴェロニカは、優しい夫、愛くるしい幼い娘との幸せな家庭を築き上げていた。ある日、ニューオーリンズでの講演会に招かれた彼女は、力強いスピーチで拍手喝采を浴びる。しかし、友人たちとのディナーを楽しんだ直後、ヴェロニカの輝きに満ちた日常は突然崩壊し、究極の矛盾をはらんだ悪夢へと反転するのだった…。一方、アメリカ南部のプランテーションで囚われの身となり、過酷な労働を強いられているエデン。ある悲劇をきっかけに、奴隷仲間とともに脱走計画を実行するが―
2021年07月30日新時代のスリラーとして話題の韓国映画『MIDNIGHT』(英題)が邦題『殺人鬼から逃げる夜』として9月24日(金)より全国公開されることが決定し、予告映像とポスター画像が解禁となった。「耳の聞こえない」ギョンミは連続殺人事件の現場に遭遇してしまう。意味もなく、理由もなく殺人に手を染めるサイコパスな殺人鬼は、唯一の目撃者となったギョンミを次なるターゲットに据え、執拗なまでに彼女を追いつめる。必死に逃げるギョンミだが、彼女には追手の足音は聞こえず、さらに助けを呼ぶ言葉も届かない。頼れるのは、自身の知恵と視力、そしてまさかの脚力のみ!大胆にして頭が切れるサイコパスがじりじりと迫る中、命をかけた真夜中の追いかけっこの結末は…?日本の公開に先駆け韓国で公開されるや否や、「全く新しい韓国スリラーの傑作!」(NYAFF)と絶賛の声が相次ぎ話題を集めた本作。脚本・監督を努めたのは、これがデビュー作となる韓国映画界の新鋭クォン・オスン。ノンストップで畳みかけるスリリングな展開は、観る者を緊張と興奮の渦中に引きずり込む。デビュー作でありながら、韓国映画界に恐るべき才能をみせつけた。「耳の聞こえない」目撃者・ギョンミを演じるのは、『リトル・フォレスト 春夏秋冬』のチン・ギジュ。韓国最大の企業・サムスングループのエリート社員を辞めて報道記者となり、さらに俳優へと転身を果たしたという異色の経歴の持ち主だ。恐怖に追い詰められながらも、愛する家族を守るため、殺人鬼と命がけの鬼ごっこを繰り広げるギョンミ役を好演している。さらに、ライジングスターとして注目の『コンジアム』のウィ・ハジュンが、ギョンミを追い詰める連続殺人鬼・ドシクを演じる。スマートにスーツを着こなし、警察すらも手玉にとる表の顔と、殺人衝動を抑えきれない狂気を孕んだ裏の顔を巧みに操り、これまでにない異色の連続殺人鬼像を作り上げた。展開の全く読めない革命的に新しい恐怖の追走劇。全世界の映画ファンを、歓喜と興奮で覚醒させる新時代の逃走“サイレント”スリラーが誕生した。解禁された予告映像では、恐怖に耐えながら逃げるギョンミとまるで狩りを楽しむかのようにギョンミを追走するドシクの真夜中の追いかけっこの一部が映し出され、ギョンミの無音の世界を体感するとともに、音もなく近づく犯人の恐怖に息を呑む。映像の後半では懸命に逃げるギョンミが、ドシクに対して立ち向かうシーンも見受けられ、ただ逃げ続けるだけではない強い女性としての姿も感じ取れる。併せて解禁となったポスター画像は、じりじりと迫りくる殺人鬼・ドシクの恐怖に息を殺すギョンミの表情をとらえたもので、「真夜中の追いかけっこ」の緊迫感が伝わってくる仕上がりとなっている。『殺人鬼から逃げる夜』は9月24日(金)よりTOHOシネマズシャンテほか全国にて順次公開。(text:cinemacafe.net)■関連作品:殺人鬼から逃げる夜 2021年9月24日よりTOHOシネマズシャンテほか全国にて公開©2021 peppermint&company & CJ ENM All Rights Reserved.
2021年07月29日『ゲット・アウト』『アス』のプロデューサーによる新作スリラー『Antebellum』(原題)が邦題『アンテベラム』として2021年秋に公開されることが決定し、併せてポスタービジュアルと場面写真が解禁された。博士号を持つ社会学者で人気作家でもあるヴェロニカは、優しい夫、愛くるしい幼い娘との幸せな家庭を築き上げていた。ある日、ニューオーリンズでの講演会に招かれた彼女は力強いスピーチで拍手喝采を浴び、友人たちとのディナーを楽しむ。しかしその直後、ヴェロニカの輝きに満ちた日常は突然崩壊、究極の矛盾をはらんだ悪夢へと反転するのだった。一方、アメリカ南部のプランテーションで囚われの身となり、過酷な労働を強いられているエデンは、ある悲劇をきっかけに奴隷仲間とともに脱走計画を実行する。本作は、大反響を呼んだ『ゲット・アウト』『アス』を世に送り出したプロデューサー、ショーン・マッキトリックが新たに放つパラドックス・スリラー。全米賞レースを沸かせた『ムーンライト』や『ドリーム』で絶賛を博したグラミー賞候補の常連シンガーでもある実力派女優ジャネール・モネイが主演を務め、恐怖のパラドックスからの脱出を図るヴェロニカとエデンをひとりで演じ分けた。監督のジェラルド・ブッシュ、クリストファー・レンツは、人種差別問題などに関する公共広告やドキュメンタリーを製作してきた異色の経歴を持つ新進気鋭のユニットで、本作のオリジナル脚本も手掛けた。いままさに超大国アメリカを揺るがしている人種や政治の分断というテーマをこのうえなく大胆にフィーチャーし、スリラー・ジャンルの常識をも破壊する問題作を完成させた。今回解禁となったポスタービジュアルは、黒い背景の中央に不安げな表情のジャネール・モネイの顔が大胆にレイアウトされたデザイン。その様子からは、暗闇の中に引きずり込まれながら彼女が我々に助けを求めているような感覚を受けるが、血が滴る不気味な蝶に口をふさがれ、まるで彼女の“言葉”が封じ込まれているよう。さらに「この悪夢は、本物」というコピーが一層の不気味さを放ち、スリラー映画ファンの期待を煽る。また公開された場面写真は、主人公ヴェロニカが何かにおびえる顔、そしてその背後からは何者かの手がいままさにヴェロニカの口を押さえようと忍び寄っている様子を捉えており、ミステリアスな展開を予感させる。彼女たちを脅かす正体とは何なのか。そして、パラドックスな迷宮のごとき映像世界の果てに待ち受ける衝撃の“真実”とは?ヴェロニカとエデン、それぞれの女性に起きる悪夢のストーリーに注目したい。『アンテベラム』は秋、TOHOシネマズ シャンテほか全国にて公開。(text:cinemacafe.net)■関連作品:アンテベラム 2021年秋、TOHOシネマズ シャンテほか全国にて公開©2020 Lions Gate Entertainment Inc. All Rights Reserved.
2021年07月27日スリラー映画『ソウ(SAW)』シリーズの最新作『スパイラル:ソウ オールリセット』が、2021年9月10日(金)より全国公開。スリラー映画『ソウ』完全なる新章へ2004年の誕生以来、世界中の映画ファンを絶叫と熱狂の渦に巻き込み続けている映画『ソウ』シリーズ。究極の選択を迫る極限設定、被害者に仕掛けられる戦慄のゲーム、そして緻密に計算された驚愕のクライマックスで観客を恐怖と興奮の境地へと誘い、これまで17年間でシリーズ累計の世界興収は10億ドルを突破した。過去シリーズをアップデート&リセットシリーズ最新作『スパイラル:ソウ オールリセット』は、その精神を受け継ぎつつ、過去シリーズを完全に刷新した“『ソウ』シリーズであって、『ソウ』ではない”完全なる新章。タイトルからはあえて『ソウ』を外し、新たに『スパイラル』と銘打った。過去シリーズと関係する登場人物が一新されるだけでなく、ジグソウの後継者を巡る物語もリセットされ、全く新しい“ジグソウを凌駕する猟奇犯”が現れる。アメリカでは一足先、2021年5月に公開。ホラーファンが映画館にかけつけ、初登場2週連続No.1を獲得した。映画『スパイラル:ソウ オールリセット』あらすじ地下鉄の線路上。舌を固定され、宙吊りの男。舌を引き抜いて生きるか、ぶらさがったまま死ぬか?猛スピードの電車が轟音を立てて迫り、やがて無残にも男の体は四散する。それはジグソウを凌駕する猟奇犯が仕掛けた、新たなゲームの始まりだった――。ターゲットは《全て警察官》。不気味な渦巻模様と青い箱が、捜査にあたるジークと相棒ウィリアムを挑発する。やがて、伝説的刑事でありジークの父・マーカスまでもが姿を消し、追い詰められていくジーク。ゲームは追うほどに過激さを増し、戦慄のクライマックスが待ち受ける。“シリーズ育ての親”ダーレン・リン・バウズマンが監督『スパイラル:ソウ オールリセット』は、『ソウ』を知り尽くし、愛し続けた者たちによって生み出される。その指揮をとるのは、“シリーズ育ての親”とも言われるダーレン・リン・バウズマンだ。これまで『ソウ2』『ソウ3』『ソウ4』の監督を務め、ジェームズ・ワン&リー・ワネルが創造した『ソウ』の世界観を広げてきた。主演・製作総指揮にクリス・ロック、サミュエル・L・ジャクソンも出演主演と製作総指揮を務めるのはクリス・ロック。アカデミー賞授賞式の司会を2度務め、コメディアン・俳優・プロデューサーなどマルチに活躍を続ける彼はかねてより“ソウフリーク”として知られている。そして、彼を取り囲む共演者には、マックス・ミンゲラ、マリソル・ニコルズ、そしてハリウッドの怪優サミュエル・L・ジャクソンが集う。脚本は、前作『ジグソウ:ソウ・レガシー』のジョシュ・ストールバーグ&ピーター・ゴールドフィンガー、音楽はシリーズ全作を手掛けるチャーリー・クロウザーが手掛ける。【詳細】映画『スパイラル:ソウ オールリセット』公開日:2021年9月10日(金)出演:クリス・ロック、マックス・ミンゲラ、マリソル・ニコルズ、サミュエル・L・ジャクソン監督:ダーレン・リン・バウズマン(『ソウ2』『ソウ3』『ソウ4』)脚本:ジョシュ・ストールバーグ、ピーター・ゴールドフィンガー(『ジグソウ:ソウ・レガシー』『ピラニア 3D』)製作:マーク・バーグオーレン・クールズ(『ソウ』シリーズ)製作総指揮:クリス・ロック、ジェームズ・ワン、リー・ワネルグレッグ・ホフマン、ケヴィン・グルタートほか音楽:チャーリー・クロウザー(『ソウ』シリーズ)原題:Spiral: From The Book of Saw©2020 Lions Gate Films Inc. All Rights Reserved.
2021年06月13日世界を絶叫と熱狂の渦に巻き込んだ、スリラー映画の最高峰『ソウ』シリーズをアップデートかつリセットした新章『Spiral:From The Book of Saw』が、邦題『スパイラル:ソウ オールリセット』として、9月10日(金)より全国公開することが決定した。2004年の誕生から17年。映画『ソウ』シリーズは、シリーズ累計世界興収10億ドルを突破。究極の選択を迫る極限設定、被害者に仕掛けられる戦慄のゲーム、そして緻密に計算された驚愕のクライマックスで常に観客を恐怖と興奮の境地へと連れて行く。その精神を受け継ぎつつ、過去シリーズを完全に刷新、新たな進化を遂げた“完全なる新章”が幕を開ける。“『ソウ』シリーズであって、『ソウ』ではない”という本作は、メインタイトルから『ソウ』を外し、新たに『スパイラル』と銘打った。過去シリーズと関係する登場人物は一新され、ジグソウの後継者を巡る物語をリセット。全く新しい“ジグソウを凌駕する猟奇犯”が現れる。完全なる新章である本作で監督を務めるのはダーレン・リン・バウズマン。『ソウ2』『ソウ3』『ソウ4』の監督を務め、ジェームズ・ワン&リー・ワネルが創造した『ソウ』の世界観を拡張したシリーズ“育ての親”が、再びシリーズの再構築を成し遂げた。そして、主演と製作総指揮を務めるのはクリス・ロック。アカデミー賞授賞式の司会を2度務め、コメディアン・俳優・プロデューサーなどマルチに活躍を続ける彼は“ソウフリーク”として知られている。そんな彼のもとに「ハンドメイズ・テイル/侍女の物語」『ティーンスピリット』マックス・ミンゲラ、「リバーデイル」マリソル・ニコルズ、そしてハリウッドの怪優サミュエル・L・ジャクソンが集結。さらには前作『ジグソウ:ソウ・レガシー』のジョシュ・ストールバーグ&ピーター・ゴールドフィンガーが脚本を、シリーズ全作を手掛けるチャーリー・クロウザーが音楽を続投する。およそ1年の公開延期を経て2021年5月12日に公開された全米では、コロナ禍にも関わらず、映画館のみでの上映を決断。全米中のホラーファンがこぞって駆け付け、初登場から2週連続No.1を獲得した。『スパイラル:ソウ オールリセット』は9月10日(金)より全国にて公開。(text:cinemacafe.net)■関連作品:スパイラル:ソウ オールリセット 2021年9月10日より全国にて公開©2020 Lions Gate Films Inc. All Rights Reserved.
2021年06月10日「クイーンズ・ギャンビット」で今年ゴールデングローブ主演女優賞を受賞したアニャ・テイラー=ジョイが、ダークなコメディ・スリラー『The Menu』(原題)に出演する模様。「Deadline」が報じた。本作は2年前にアレクサンダー・ペインが監督し、エマ・ストーンが出演すると報じられたが、監督はマーク・マイロッド、女優もエマからアニャに変更になった。アニャの役どころは、離島の高級レストランを訪れるカップルのうちの1人。レイフ・ファインズがそのレストランで豪華な食事を提供する有名シェフを演じる。また、製作陣はレイフと『ハリー・ポッター』シリーズで共演したダニエル・ラドクリフに、“本人役”で出演してほしいとラブコールを送っているという。このニュースを聞いた映画ファンは、「アニャの勢いは『ハリポタ』出身の全員と共演するまで止まらない」と『ハリポタ』俳優たちとの共演が続いていることをジョークを交えて指摘。これまでにアニャは「クイーンズ・ギャンビット」で『ハリポタ』ダドリー役のハリー・メリング、公開を控える『Last Night in Soho』(原題)で『ハリポタ』フレッド&ジョージ役のオリヴァー&ジェームズ・フェルプスと共演している。そして、今回は“ハリー・ポッター”と“ヴォルデモート”と共演を果たす。(Hiromi Kaku)
2021年06月08日ガイ・リッチー監督作、映画『ジェントルメン』が2021年5月7日(金)より全国公開される。ガイ・リッチー監督が“原点回帰” - 英国のクライム・サスペンスを描く映画『ジェントルメン』は、“一流の紳士(ワル)たち”が大金の利権をめぐり、スリリングな裏切り、駆け引き、騙しあいを繰り広げる痛快クライム・サスペンス。ガイ・リッチー監督が、デビュー作『ロック、ストック&トゥー・スモーキング・バレルズ』『スナッチ』以来、晴れて地元ロンドンのクライム・ワールドに帰還した原点回帰作であり、すでに世界興行収入1億ドルを突破した話題作が、日本上陸となる。映画『ジェントルメン』あらすじロンドンに緊急事態発生。長年にわたる大麻の大量栽培/販売で財を成したアメリカ人ミッキーが、ビジネスを売却し、引退するというウワサに暗黒街に激震が走った。その利権総額なんと500億円。目の色変えた強欲なユダヤ人大富豪、ゴシップ紙の編集長、ゲスな私立探偵、チャイニーズ&ロシアン・マフィア、さらには下町のチーマーまでもが跡目争いに参戦。一筋縄ではいかないジェントルメン=一流のワルたちによるダーティでスリリングな駆け引きがまった―!キャスト/登場人物映画『ジェントルメン』で“一流のワル”を演じるのは、ハリウッドを中心に活躍する超豪華キャストたちだ。ロンドンの<マリファナ王>でありながら、その利権を500億円で売却することを宣言した主人公・ミッキー・ピアンソン役は、『インターステラー』を代表作に持つマシュー・マコノヒー。またミッキーの利権をめぐり、駆け引き&騙しあいを繰り広げるメンバーには、『キング・アーサー』のチャーリー・ハナム、『クレイジー・リッチ!』のヘンリー・ゴールディング、TVシリーズ「ダウントン・アビー」のミシェル・ドッカリー、『トータル・リコール』のコリン・ファレル、そして『コードネーム U.N.C.L.E.』のヒュー・グラントが結集する。<登場人物>・レイ(チャーリー・ハナム)…ミッキーの頼もしい右腕。・ドライ・アイ(ヘンリー・ゴールディング)…チェイニーズ・マフィア。・ロザリンド(ミシェル・ドッカリー)…ミッキーの妻。・マシュー(ジェレミー・ストロング)…ユダヤ人大富豪・ビッグ・デイヴ(エディ・マーサン)…ゴシップ紙の編集長。・ボクシング・コーチ(コリン・ファレル)…ボクシングジム経営者。・フレッチャー(ヒュー・グラント)…ゲスな私立探偵。ファッショナブルな衣装映画『ジェントルメン』は、その捻りをきかせたプロットや、映画団を喜ばす小ネタを散りばめたストーリーはもちろんのこと、ファッショナブルな衣装デザインも見どころだ。例えば主人公ミッキー・ピアソンが纏うのは、ウィンドウペンチェックとプリンス・オブ・ウェールズを使用した、伝統的な英国仕立てでありながら、モダンさも加えたオーダーメイドスーツ。またミッキーの妻であり、我の強い女性・ロザリンドは、“堂々と入ブランドを着こなす”タイプであることから、バルマン(BALMAIN)、ステラ マッカートニー(STELLA McCARTNEY)、ラルフ ローレン(Ralph Lauren)、キャロリーナ ヘレラ(Carolina Herrera)といった、名だたるブランドのピースを採用した。そして若いはぐれ者たちのグループを率いるボクシング・コーチ(コリン・ファレル)のチームには、古いやり方に反抗する彼らにぴったりのオリジナルのトラックスーツを作成。典型的な英国風のスーツ用生地を、モダンなキルト地にし、更にプリントを施して鮮烈な印象に仕立てただけでなく、ストリートウェアやスポーツウェアの要素も加えているのが特徴だ。ガイ・リッチー監督の強いこだわりなおこれらの衣装デザインを担当したのは、マイケル・ウィルキンソン。マイケルは、「ガイ・リッチー監督は、都会的で典型的な英国風のスタイルを求めていた。今回の作品は、すべての役の個性が強調されていた。だからこそ、衣装選びが楽しかったよ。ただ、ガイはありきたりでつまらないものを嫌いながらも、誇張しすぎには気を付けなければならなかった。どの役にしても、観客が共感できるレベルに留める必要があったんだ」と、ガイが衣装に掛ける並々ならぬこだわりも明かしている。【詳細】映画『ジェントルメン』公開日:2021年5月7日(金)より全国公開監督・脚本・製作:ガイ・リッチー撮影監督:アラン・スチュワート美術デザイン:ジェンマ・ジャクソン衣装デザイン:マイケル・ウィルキンソン編集:ジェームズ・ハーバート、ポール・マクリス音楽:クリストファー・ベンステッド出演:マシュー・マコノヒー、チャーリー・ハナム、ヘンリー・ゴールディング、ミシェル・ドッカリー、ジェレミー・ストロング、エディ・マーサン、コリン・ファレル、ヒュー・グラント配給:キノフィルムズ
2021年05月09日ラッセル・クロウ主演の映画『アオラレ』が、2021年5月28日(金)に公開される。<あおり運転>の恐怖が続くノンストップ・アクションスリラー全ドライバーの83.1%が経験しているといわれる“あおり運転”。映画『アオラレ』は、そんな誰しも経験する可能性のある“あおり運転”の恐怖を描いた、ノンストップ・アクションスリラー作品だ。<謎の男>に追い掛け回される恐怖物語は、朝寝坊してしまった美容師・レイチェルが、大慌てで息子を学校に送り届けることから始まる。その道中、信号が変わっても発車しようとしない車の男とトラブルになったレイチェルは、息子をおろした後も、先ほどの男につけられていることに気づく。彼が“あおり運転の常習犯”であることをガソリンスタンドの店員から知らされるが、車に戻ったあとは時すでに遅し。信じられない執念に駆り立てられた男の“あおり運転”がノンストップで始まるのだった――。名優ラッセル・クロウが“サイコな男に”レイチェルを煽り続ける<謎の男>を演じるのは、『グラディエーター』でアカデミー賞主演男優賞を受賞した名優ラッセル・クロウ。レイチェルのみならず、通りがかりの人、たまたまいた警察、レイチェルを助けようとした男など、目につく人を片っ端から巻き込んでいく、サイコな役柄となっている。<謎の男の特徴>・素性が全く分からない・どうも訳あり人生らしい・何か薬を服用している(どこか悪いらしい)・老若男女、何のためらいもなくフルパワーで殴れる・見た目の威圧感がスゴイ(高身長、出っ腹、レスラーのような腕、イってしまっている目、ガラガラの野太い声)・どデカいピックアップトラックに乗る。めっちゃ運転がうまい。・見た目と違って、めっちゃ機敏に動く・すぐキレる・公衆の面前で堂々と殺す・粘着質・永遠に追いかけられるスタミナ・銃で撃たれても死なない注目キャストも出演またそんな謎の男に煽られることになるレイチェル役は、『移動都市/モータル・エンジン』のカレン・ピストリアスが抜擢。その息子カイル役は、『チャイルド・プレイ』のガブリエル・ベイトマンが演じている。監督にデリック・ボルテなおメガホンを取ったのは、『レッド・バレッツ』『幸せでおカネが買えるワケ』のデリック・ボルテ。逃れられない恐怖を描いた本作は、19の国と地域で異例のNO.1ヒットを記録している。映画『アオラレ』あらすじ美容師のレイチェルは今日も寝坊。あわてて息子のカイルを学校へ送りながら職場へと向かうが、高速道路は大渋滞。度重なる遅刻に、ついに首となる。最悪の気分のまま下道を走るが、信号待ちで止まると、前の車は青になっても発進しない。クラクションを鳴らすがまだ動かない。イラついたレイチェルが追い越すと、つけてきたドライバーの男が「運転マナーがなっていない」と言う。レイチェルに謝罪を求めるが、彼女は拒絶して車を出す。息子を学校に送り届けたものの、ガソリンスタンドの売店でさっきの男に尾けられていることに気づく。店員は「あおり運転の常習犯よ」と警告。車に戻ったレイチェルはある異変に気付いた。が、時すでに遅し。信じられない狂気の執念に駆り立てられた男の“あおり運転”が、ノンストップで始まるのだった―【詳細】映画『アオラレ』公開日:2021年5月28日(金) ※当初5月14日(金)公開予定だったが延期となった。出演:ラッセル・クロウ、カレン・ピストリアス、ガブリエル・ベイトマン、ジミ・シンプソン、オースティン・マッケンジー監督:デリック・ボルテレイティング:PG12配給:KADOKAWA
2021年04月23日チャドウィック・ボーズマン主演で、たった一夜の追跡劇をスリリングかつダイナミックに描いたクライム・アクション『21ブリッジ』から、チャドウィック自らがファンに語りかける貴重なメッセージ動画が公開された。解禁されたのは、チャドウィック自らが本作の魅力を紹介する特別メッセージ動画。自身が主演、プロデュースを務めた本作について「斬新なアクションスリラーで観客を驚きと興奮の渦に巻き込む」とアピールする。脚本に惚れ込み、マンハッタン島に架かる21の橋を封鎖して凶悪犯を追走する設定について「スケールがとてつもない」とその壮大さに太鼓判。映像ではチャドウィックの言葉を裏付けるように、犯人を追い続けるスリリングなシーンや、大都市マンハッタンを封鎖するためにヘリまでも使用して警官総動員で実行に移す大迫力の映像を見ることができる。ネット上では、いち早く目にしたファンからチャドウィックへの称賛の声が上がっており、見応えたっぷりの正統派クライム・アクションとしても評価が高まっている。『21ブリッジ』は全国にて公開中。(text:cinemacafe.net)■関連作品:21ブリッジ 2021年4月9日より全国にて公開©2019 STX Financing, LLC. All Rights Reserved.
2021年04月16日A24製作によるスリラー映画『ライトハウス』が、2021年7月9日(金)にTOHOシネマズ シャンテほか全国ロードショー。絶海の孤高、ふたりの灯台主によるスリラー作品『ライトハウス』は、謎めいた孤島にやって来た“2⼈の灯台守”が主人公。突然の嵐によって外界から遮断され、徐々に狂気と幻想に侵されていく⼈間の極限状態を恐ろしくも美しい映像で描いたスリラー作品だ。実際に、1801年にイギリス・ウェールズで実際に起きた事件がベースになっている本作は、ほぼ全編に渡って、この2人の灯台主しか登場しない異例の演出が特徴。年かさのベテランであるトーマス・ウェイク役を『永遠の門 ゴッホの見た未来』の名優ウィレム・デフォー。また未経験の若者イーフレイム・ウィンズロー役を、‟新バットマン”の決定や『TENET テネット』で注目を集めているロバート・パティンソンがそれぞれ務める。モノクローム映像が映す映像美さらに映画は、アカデミー賞にもノミネートされた“シネマティックな映像美”も見どころだ。より人間の感情を際立たせるモノクローム映像や、かつてサイレント映画の時代に隆盛を誇っていたスタンダードサイズのスクリーンは、緊迫感を増大させるこだわりの音響も相まって、“絶海の孤⾼”という極限状態をよりパワフルに表現している。A24制作×ロバート・エガース監督なお監督を務めたのは、『ウィッチ』で⻑編デビューを飾ったロバート・エガース。製作は、『ムーンライト』『ミッドサマー』などを生み出した、A24製作が手掛ける。北米では、わずか8スクリーンでスタートしたミニシアター系映画ながら、1,000万ドルを超える大ヒットを記録している。【作品詳細】『ライトハウス』公開時期:2021年7月9日(金)TOHOシネマズ シャンテほか全国ロードショー監督:ロバート・エガース脚本:ロバート・エガース/マックス・エガース撮影:ジュリアン・ブラシュケ製作:A24出演:ウィレム・デフォー、ロバート・パティンソン<あらすじ>1890年代、ニューイングランドの孤島に二人の灯台守がやって来る。彼らにはこれから四週間に渡って、灯台と島の管理を行う仕事が任されていた。だが、年かさのベテラン、トーマス・ウェイクと未経験の若者イーフレイム・ウィンズローは、そりが合わずに初日から衝突を繰り返す。険悪な雰囲気の中、やってきた嵐のせいで二人は島に閉じ込められてしまう……。
2021年03月26日「ゲーム・オブ・スローンズ」のユーロン・グレイジョイとして知られるピルー・アスベックが出演する、北欧のクライム・ミステリー「The Investigation」(原題)がAmazon Prime Videoチャンネル「スターチャンネルEX -DRAMA & CLASSICS-」にて3月より独占日本初配信することが決定。予告映像とピルーからのコメント動画が到着した。本作は、2017年8月にスウェーデンの女性記者がデンマークの発明家を取材するため彼が自作した潜水艇に乗り込み、出港したまま行方不明となり、コペンハーゲン近海で切断遺体となって発見されるという事件をドラマ化。世界を震撼させた、このデンマーク史上最も残酷な”潜水艇事件”を、捜査を担当したベテラン捜査主任の視点で描いた。容疑者の名前すら一切出さず、殺人を立証するために捜査に関わったあらゆる者たちの努力や苦悩にスポットライトを当て、2020年北欧諸国で高い評価を得たクライム・ミステリー。いま注目のデンマーク人監督トビアス・リンホルムの最新作第88回アカデミー賞外国語映画賞にノミネートされた『ある戦争』(15)、主演のマッツ・ミケルセンがカンヌ国際映画祭最優秀男優賞を受賞した『偽りなき者』(12)、第25回東京国際映画祭コンペティション部門上映『シージャック』(12)、Netflix人気シリーズ「マインドハンター」や「コペンハーゲン/首相の決断』など、数々のヒット作を手がけた新進気鋭の監督トビアス・リンホルムの最新作。本作の制作にあたり、被害者と遺族を尊重し被害者の両親の承諾を得ることを重んじたリンホルム監督は、 彼らの理解と協力を得て、捜査の過程を忠実に再現したという。北欧を代表する役者たちのアンサンブル捜査を指揮するコペンハーゲン警察のイェンス・ムュラー捜査主任を演じるのは、デンマークで数々のTVドラマに出演しリンホルム監督作品の常連でもあるベテラン俳優ソーレン・マリン。そして彼と対立する検察官を「ゲーム・オブ・スローンズ」や『ゴースト・イン・ザ・シェル』などで知られ、彼もまたリンホルム監督作品の多くに出演しているピルー・アスベック。そして被害者の母役を『スター・ウォーズ』シリーズでアナキン・スカイウォーカーの母を演じ、『ブリット=マリーの幸せなひとりだち』にも出演したペルニラ・アウグスト、父役を『ソニア ナチスの女スパイ』『幸せなひとりぼっち』のロルフ・ラッスゴードというスウェーデンの名優たちが演じ、凍てつくコペンハーゲンの海を舞台に痛ましい殺人事件の捜査過程と遺族や捜査関係者の苦悩をリアルに描いている。デンマークの放送局TV2が2020年9月に放送した初回は74万8,000人(リニア放送)に視聴され、同局のプライムタイム平均を43%上回る最高記録をマーク。夜8時の時間帯シェア42%を集め、2020年デンマークで始まった新作クライムドラマの中で最高視聴率を獲得した。この度、予告映像とピルーからのコメント動画が本邦初公開。凄惨な事件に巻き込まれたスウェーデン女性記者に触れ「彼女のために力を尽くした影の英雄たちの姿を描いた作品」と語っている。「The Investigation」(原題)はAmazon Prime Videoチャンネル「スターチャンネルEX -DRAMA & CLASSICS-」にて3月配信。(text:cinemacafe.net)
2021年01月24日エミール・ハーシュとケイト・ボスワースが『The Immaculate Room』で共演することがわかった。スリラー映画で、監督と脚本を兼任するのはムクンダ・マイケル・デュウィル。真っ白な部屋に50日間とどまることができたら500万ドルの報酬をもらえるという心理実験に参加した夫婦が、思わぬことに直面していくという物語らしい。ほかにアシュレイ・グリーンが出演する。撮影は、コロナ対策ガイドラインを守りつつ、現在進行中。ハーシュとボスワースは、今年配信リリースされた犯罪アクション『Force of Nature』でも共演している。文=猿渡由紀
2020年12月17日スリラー映画『Swallow/スワロウ』が、2021年1月1日(金)が公開される。“異物を呑み込む”欲望が抑えられない―ショッキングな物語“Swallow=呑み込む”、という意味深なタイトルを持つ本作は、孤独を抱える主人公が、“異物を呑み込む”ことで自分を取り戻していくショッキングな物語。監督のカーロ・ミラベラ=デイヴィスが、自身の祖母が強迫性障害により手洗いを繰り返すようになったという実際のエピソードに着想した、異色スリラー作品である。あらすじ物語の主人公・ハンターは、完璧な夫を持ち、美しいニューヨーク郊外に邸宅を構える恵まれた女性。誰もが羨む生活を手に入れた彼女だが、現実には夫はハンターの話を真剣に聞いてはくれず、義父母からも蔑ろにされ、孤独で息苦しい日々を過ごしていた。そんな中、ハンターの妊娠が発覚する。待望の第一子を授かり歓喜の声をあげる夫と義父母であったが、ハンターの孤独は深まっていくばかり。ある日、ふとしたことからハンターはガラス玉を呑み込みたいという衝動にかられる。彼女は導かれるままガラス玉を口に入れ、呑み下すのだが、痛みとともに得も言われぬ充足感と快楽を得る。異物を“呑み込む”ことで多幸感に満ちた生活を手に入れたハンターは、次第により危険なものを口にしたいという欲望に取り憑かれていく…。<鑑賞注意>異物を次々と呑み込む、予告映像解禁された予告編には、ガラス玉をはじめ、画鋲、電池、そして鋭利で長い螺子回しまで、次々と口元に運んでいくハンターのショッキングな姿が映し出されている。美しい映像とは裏腹に、観る者の喉が“キューッ”と痛くなってしまいそうな、鑑賞注意の映像だ。果たして“異物を呑み込む”ことへの欲望に憑りつかれた彼女の運命はどうなってしまうのか?!その結末は是非シアターで鑑賞してみてほしい。主演にヘイリー・ベネット主演を務めたのは、ヘイリー・ベネット。2007年公開のラブコメ『ラブソングができるまで』の歌姫役で注目を集めた彼女は、近年も『イコライザー』『マグニフィセント・セブン』『ハードコア』『ガール・オン・ザ・トレイン』ほか、話題作への出演が絶えない注目女優だ。さらに本作では主演だけでなく、制作総指揮も務めるなど、並々ならぬ情熱を注いでることも伺える。詳細映画『Swallow/スワロウ』公開日:2021年1月1日(金)監督・脚本:カーロ・ミラベラ=デイヴィス出演:ヘイリー・ベネット音楽:ネイサン・ハルパーン撮影:ケイトリン・アリスメンディ編集:ジョー・マーフィーレイティング:R15+配給:クロックワークス
2020年12月03日マイケル・ベイ製作のパンデミック・スリラー『Songbird』(原題)が、劇場公開されずにPVODとして配信されることが明らかになった。「Variety」誌が報じた。映画会社の「STXエンターテインメント」は、同作のPVODについて、12月11日から19,99ドルで48時間レンタルが可能になることを認めているが、どの配信サービスにて行うかは明らかにしていない。「STX」の会長アダム・フォゲルソンは、「新型コロナのパンデミックは、製作からリリースまで、私たちのビジネスのあらゆる側面に影響を及ぼしています。しかし『Songbird』は、STXのような機転の利くスタジオは、映画の成功に効果的で有益な方法を見つけることができる、という手本を見せることになるでしょう」「ショーは続けなければならないのです。『Songbird』は、今この瞬間だからこそ観客を興奮させ、観客に語り掛けるスリラー映画です」と自信いっぱいに語っている。『Songbird』は『悪魔の椅子』『ハングマン』のアダム・メイソン監督作で、K・J・アパ、ソフィア・カーソン、アレクサンドラ・ダダリオらが出演。コロナ禍のロサンゼルスで撮影された初の映画で、今から数年後、新型コロナウイルスが変異したCOVID-23によって混乱状態にある世界が描かれる。(Hiromi Kaku)
2020年11月17日この秋も話題作が目白押しですが、そのなかのひとつと言えば、注目のクライム・サスペンス『ドクター・デスの遺産-BLACK FAILE-』。安楽死を手口とする連続殺人犯“ドクター・デス”と警視庁捜査一課No.1コンビが繰り広げる攻防戦が、スリリングに描かれています。そこで、本作に出演しているこちらの方にお話をうかがってきました。写真・北尾渉(岡田健史)俳優の岡田健史さん【映画、ときどき私】 vol. 342今年3月に公開された『弥生、三月-君を愛した30年-』でスクリーンデビューを果たしたばかりにもかかわらず、2020年の公開作品は本作を含めて5本(公開延期中の作品を含む)という岡田さん。ドラマでも主演を次々と務めており、“若手俳優の筆頭”として着実に存在感を強めています。今回は、劇中で新米刑事の沢田圭役を演じた岡田さんに、役者として刺激を受けた出来事やプライベートで癒される瞬間などについて語っていただきました。―原作にはないオリジナルキャラクターの刑事役でしたが、演じるうえで意識したことはありましたか?岡田さん世に出たのは、ドラマ『MIU404』のほうが先でしたが、僕としては刑事役を演じたのはこの作品が初めて。そういったこともあって、事前に刑事とはどういうもので、警察の組織はどういうふうに成り立っているのか、といったいろいろな知識を自分のなかに入れて準備をしました。ただ、撮影中はそういうことは一切考えず、大事にしたのは、綾野剛さんが演じる犬養刑事と北川景子さんが演じる高千穂刑事とどう絡むか。周りとの関係性を出すことに集中しました。あとは、説明台詞に耐えられるような対策と準備をして挑みました。―具体的に、どのようなことをされたのでしょうか?岡田さん説明台詞には、情報を伝える役割があるので、極力自分の感情を込めずに言う意識を持ちました。今回でいうと、被害者がどんな病気を患っていて、医者が何をしたのかということを伝えなければなりませんでした。ただ、できあがった作品を観て、自分のレベルの低さに落胆したというか、まだまだ下手くそだなと感じたのが正直な感想です。もちろん、そのときのベストは尽くしましたが……。とはいえ、自分がしなければいけないことも知ることができたので、それはしっかりと受け止めていきたいと思っています。自分を客観的に見ることを当たり前にしていきたい―この作品で学んだことが、次に刑事役を演じた『MIU404』で活かされたこともあったということでしょうか?岡田さんそうですね。先ほど話していた説明台詞の部分では成長できているというか、反映できていると思います。といっても、それはあくまでも僕のものさしでしか測れないので、「変わったの?」と思われることも多いかもしれません。ただ、それくらい繊細なことなので、いつか僕の努力が実を結べばいいなと。いまは僕の“粒子”が粗すぎるのでどうしても目についてしまうんですが、自分のダメなところを自分自身で見つけられたことと、現時点での自分の成長に気がつけていることは、うれしいことではあります。―ご自身のことを冷静に分析されているんですね。岡田さん自分を客観視できているかどうかは僕にはよくわからないですけど、「その歳で自分のことを俯瞰で見れていてすごいね」といったことはよく言われますね。自分としては無意識にしていることではありますが、これからもそれを当たり前にしていきたいと考えています。―そういった意識があるからこそ、作品ごとに進化されているように感じます。岡田さん実際、この作品に携わったことはほかの作品の“未来”にもつながっているので、本当にひとつひとつの仕事を一生懸命にこなすしかないんだなというのを痛感しています。そのいっぽうで、自分の芝居が下手だと思うことも僕は大切にしていきたいなと。そう思えなくなった時点で、僕はダメになってしまうというか、生き生きできなくなりそうなので、その感覚は持ち続けていきたいですね。反省点を見つけたら、あとは反復するのみ。作品に入る前は、家でとことん練習してからすべてのシーンに挑んでいますが、そうやって乗り越えていくしかないと思っています。いつか綾野剛さんのことを上回れるようになりたい―それでは、現場の様子についてもおうかがいしますが、主演の綾野剛さんから刺激を受けたことなどがあれば、教えてください。岡田さん本当に、初日から衝撃の連続でしたが、特に綾野さんの作品に対する愛がすごいと感じました。現場という第一線の場所でその姿を見ることができ、綾野さんのように愛する力が強い方と出会うことができてよかったと思っています。撮影は去年の夏でしたが、それ以降、僕の作品に対する考え方や取り組み方が変わったと思います。その経験が僕にとって、この作品を通して良い収穫だったと思います。―岡田さんから見た綾野さんの印象はいかがですか?岡田さん普段、僕はあまり他人に対して会う前から相手がどういう人なのかというのは想像しないほうですが、綾野さんに対しては、寡黙でクールなイメージを持っている人が多いんじゃないかなというのはありました。でも、全然そんなことはなくて、僕が言うのもおこがましいんですけど、綾野さんは子ども心のあるキュートな方なんですよ。何に対しても好奇心を持ち、つねに自分を探求されている方なので、そういう姿を見て、自分もこうありたいと思うのと同時に、それをいつか上回れるようになりたいと思いました。自分を鼓舞するためにプラスの言葉を口にしている―では、北川さんと共演されてみていかがでしたか?岡田さんいままでいろいろな現場を経験されて、そこで鍛錬を積み重ねてきた方だと思うので、そういった“歴史”を感じる瞬間はありました。現場では誰にも揺さぶられることなくつねに高千穂であり続けていましたし、誰よりも太く長い根っこを張った存在としていてくださったと思います。なので、いま振り返っても北川さんの印象というより、高千穂としての印象のほうが強く残っているかもしれないですね。毎日、お互いに役としてどうあるべきかということの繰り返しだったような気がしています。―今年は映画やドラマに立て続けに出演されていますが、20代に入ってから仕事への向き合い方に変化を感じることもありますか?岡田さんデビュー当時に比べると、より責任を感じるようにはなりました。ときにはそれがプレッシャーになってしまうこともあるんですが、そうするとネガティブになりがちなので、自分を鼓舞するために、少しでもプラスの言葉に置き換えて口に出すようにしています。ただ、21歳になってから、責任感が自分のなかに芽生えているのは確かに感じていることです。今年は触れ合うことの大切さを改めて感じた―岡田さんは、高校野球の監督からもらった「気づきの多さが勝敗を分ける」という言葉を大事にされているそうですが、ここ最近で得た新たな“気づき”といえば?岡田さん今年で言うと、やっぱり「触れ合うことの大切さ」ですね。これはみなさんも、感じているんじゃないでしょうか。特に、僕は意外とボディタッチをするタイプなので、握手やハグができなくなったことが実はすごくストレスです。そんなふうに人と触れることで、「この人は気を許してくれているな」とか「緊張しているんだな」とか、わりと人の心がわかるものですから。人にとって、触れることは五感のひとつでもあるので、それができないのは痛いことですよね。この状況になって、改めて人と触れ合うことがいかにパワーのあることだったかに気づかされました。―そうですね。ちなみに、忙しい毎日のなかで、癒しを感じる瞬間はいつですか?岡田さんこれも人と関わり合っているときですね。僕の考えを聞いてもらったり、相手の話を聞いたりすることで刺激をもらえるので。僕は人と交わることが根っから好きなので、それがいまは癒しになってますね。家にいるときは、つねに何かに追われているような気がしてあまり休まらないので、僕は周りの人たちに救われているんだと思います。目指しているのは、人の体にある鈴を鳴らせる役者―以前、「人の“鈴”を鳴らせる役者になりたい」とおっしゃっていたことがありますが、いま岡田さんの鈴を鳴らしているものがあれば教えてください。岡田さんまさにいまの季節ですね。というのも、僕は秋が大好きなんですよ。そういう意味では、毎年この時期は鈴が鳴ってますね(笑)。―秋が好きな理由は何ですか?岡田さん夏が嫌いなわけではないんですけど、気温が高いのは苦手で……。しかも、仕事の関係上、汗をかいてはいけないときがあったり、日焼けをしてはいけないときがあったりするので、そういう意味でも秋がいいなと。ただ、夏が終わるとさみしい気分にはなるので、この時期は寂しくなるような夢ばっかり見てしまうんですよね(笑)。―それでは最後に、今後ご自身が目指している理想像があれば、教えてください。岡田さん前と変わらずではありますが、「人の体にある鈴を鳴らせる役者になりたい」といまも思っています。人に「心はどこですか?」と聞くと多くの人が胸に手を当てるとは思うんですが、心も鈴も人によって場所は違うはずなので、体のどこにあるかも、大きさも数もわからない人の鈴を鳴らしていけたらいいなと。僕にとって「鈴を鳴らす」というのは「刺激する」という意味ですが、そんなふうにいつまでもみなさんの気持ちを揺さぶることができる役者になりたいです。インタビューを終えてみて……。まっすぐな眼差しで、真剣にひとつひとつの質問に答えてくださった岡田さん。その姿から、役者であることに対する思いをひしひしと感じました。これからも観客の“鈴”を鳴らし続けてくれる素敵な役者さんとして、どんな演技を見せてくれるのかを楽しみにしたいと思います!危険な錯覚に誰もが落ちる!“ドクター・デス”の名で呼ばれ、130人もの患者を安楽死させた実在のアメリカ人医師をモデルに描いた本作。思わず息を飲む展開に引き込まれるとともに、生きることや死ぬことについて、自分自身のモラルも問われるはず。あなたにとって、ドクター・デスは救世主?それとも猟奇犯ですか?写真・北尾渉(岡田健史)取材、文・志村昌美ストーリーある闇サイトに、「苦しむことなく殺してさしあげます」という告知を掲載し、依頼人を次々と安楽死させていた連続殺人犯ドクター・デス。その存在は、ある少年の通報がきっかけで明らかとなる。そこで、警視庁捜査一課の犬養と高千穂は、新米刑事の沢田たちととも、捜査を開始することに。ところが、被害者遺族たちの証言はいずれも犯人を擁護するものばかりだった。ドクター・デスとは一体何者なのか。そんななか、驚愕の事実にたどり着いた犬養と高千穂に、さらなる悲劇が降りかかろうとしていた……。目が離せない予告編はこちら!作品情報『ドクター・デスの遺産-BLACK FILE-』11月13日(金)より全国公開配給:ワーナー・ブラザース映画© 2020「ドクター・デスの遺産-BLACK FILE-」製作委員会
2020年11月12日櫛木理宇のパニックスリラー小説「鵜頭川村事件」を入江悠監督がWOWOWで連続ドラマ化することが決定した。主人公の医師・岩森明は、娘の愛子と共に行方不明になった妻・仁美を探しに妻の故郷である鵜頭川村を訪れた。しかし、2人が滞在中に大雨が周辺地域を襲い、村は孤絶状態に。やがて、一人の若者が殺されるという事件が発生。村中を不信と不安が覆い始め、有力一族の対立に加え、憤懣やるかたない若者と大人たちの世代間対立が次第に先鋭化していく。村全体が恐慌に陥る日が刻一刻と近づく中、若者たちの暴発のエネルギーも最高潮に高まりつつある。人々が沸騰していくこの絶望の村で、岩森は家族と、そして、自分の過去ともう一度向き合えるのか――?「赤と白」や「ホーンテッド・キャンパス」シリーズなどで知られる小説家・櫛木さん。「避雷針の夏」や映画化も決定している「死刑にいたる病」など、閉鎖空間の人間の心情を描くことに長けたいまブレイク寸前の小説家だ。舞台は、日本の片隅にある鵜頭川という村。父と娘は、そんな閉ざされた絶望の村で家族の絆を取り戻せるのか…狂気が狂気を呼ぶパニックスリラーとなっている。本作の指揮を執る入江監督は「日本のさまざまな問題が凝縮されているかのような鵜頭川村。個人的にわたしも地方都市やローカルをテーマに作品を作ってきました。大きく社会が変容しつつある今、『鵜頭川村』を描くことによって、普遍的かつ斬新などんなドラマが立ち上がってくるのかワクワクしています」とコメントしている。連続ドラマW「鵜頭川村事件」はWOWOWプライムにて放送予定。(cinemacafe.net)
2020年11月06日人の心理とは、思いがけないことで動くからこそ面白いものですが、まもなく公開の話題作で描かれているのも、予測不可能な人間関係について。まさかの実話を基にした映画をご紹介します。それは……。注目のクライム・スリラー『ストックホルム・ケース』【映画、ときどき私】 vol. 338何をやってもうまくいかない悪党のラースは、“自由の国”アメリカに逃れるため、アメリカ人風に変装して、ストックホルムの銀行へ強盗として押し入る。そこで働いていたビアンカという女性ら3名を人質に取り、刑務所から呼び寄せた仲間と一緒にお金と車を要求することに。ところが、警察が取ったのは、犯人と人質を一緒に銀行のなかに閉じ込めるという作戦。外には報道陣が押し寄せ、事件は長期戦に突入するが、そんななか犯人と人質との間に、不思議な共感が芽生え始めるのだった……。本作の基になっているのは、1973年に起きた“スウェーデン史上、最も有名な銀行強盗事件”として知られる立てこもり事件。この事件こそが、誘拐事件や監禁事件などの被害者が犯人と長い時間を過ごすことによって、犯人に連帯感や好意的な感情を抱いてしまう「ストックホルム症候群」という心理現象の語源とされています。そこで、こちらの方にさらなる見どころについてお話いただきました。ロバート・バドロー監督スウェーデンで実際に起きた事件と「ストックホルム症候群」に魅了されたことをきっかけに、本作を制作したバドロー監督。2015年の『ブルーに生まれついて』に引き続いて、イーサン・ホークさんと再タッグを組んでいることでも注目を集めています。今回は、現場での様子や監督にとってインスピレーションの源となっている存在などについて、語っていただきました。―まずは、この役をイーサン・ホークさんに演じてほしいと思った理由を教えてください。監督この役に必要だったのは、いい人であることを自然と感じさせるものを持っている人で、どんなバカなことや悪いことをしていても思わず応援してしまうような人。それが表現できて、観客を共感させる力を持っている役者はイーサンだと思ったので、彼にお願いしました。あとは、ストックホルム症候群に陥った相手が恋してしまうような人であることも重要な要素でしたね。よく考えてみると、イーサンが『ブルーに生まれついて』で演じたチェット・ベイカーも、同じような人物だったなと。バカなことをやらかしたり、ダメなところもあったりしたけれど、みんなに愛されていた人物だったというところは似ているかなと感じています。―では、イーサンさんがこの役を演じてくれたからこそ生まれたシーンもありましたか?監督人質であるビアンカと一緒に金庫のなかにいるシーンや変装のために着けていたウィッグを脱ぐシーンではイーサンらしさがすごく発揮されていると思いました。最初はラース自身も別のキャラクターを演じていたわけですが、ウィッグを取ったことで現れるのは、その人物の本当の姿。ラースの場合は、良き心を持ち、葛藤を抱えていましたが、そういったことがイーサンの素晴らしい演技によって伝わってくるので、彼のすごさが光っているシーンだと感じました。イーサンとは一緒にベストな方法を見つけることができた―現場ではイーサンさんの仕事の向き合い方からも、刺激を受けた部分はあったのでは?監督そうですね。彼は俳優として活動しているだけではなく、脚本家でもあり、監督でもあるので、一緒に仕事をしていると、どんどんキャラクターに関するアイディアを出して膨らませてくれるんですよ。しかも、そのアイディアがいいものでも、そうではなかったとしても、怖がることなく、とりあえず実験的に試してみるのが彼のやり方。そういうアプローチの仕方は僕とも似ているし、すごく好きなので、ベストの方法を一緒に見つけていくことができました。それは、前作の現場から引き続き行われていたことだったと思います。―そのなかで、驚かされたアイディアなどもありましたか?監督すごく印象に残っているのは、初日に撮った銀行に押し入るシーンですね。今回の撮影のなかでも、そのときが一番アドリブを入れられる日だったからというのもあったと思います。冒頭では、ラース自身が別のキャラクターを演じているという設定でしたが、それはイーサンにとっては大きな演技ができるということを意味していましたから。そして、実際にイーサンはいきなりカウンターに飛び乗ったり、クレイジーな演技をしてみたり、たくさんアドリブを入れてきましたよ(笑)。そのときは驚かされましたが、結果的にそのときの彼の演技がこの作品のトーンにもつながっていったと思っています。あとは、コメディタッチの演技もたくさんしてくれたので、その様子にはワクワクしました。残念ながら、編集の関係ですべては使えませんでしたが、笑えるような楽しいアドリブもいっぱいしてくれたんですよ。それは、前作のときには見られなかった部分なので、非常におもしろかったです。危険ななかで人間は驚くべき行動を取ることがある―そういう部分も前作と比較すると、また違う楽しみがありますね。では、ストックホルム症候群についてもおうかがいしますが、そもそもこの題材に興味を持たれたきっかけは何だったのでしょうか?監督まずは、ストックホルム症候群の症状というのが、予想以上に早く進行するというのを知ったことが大きかったと思います。というのも、人質にされて生命を脅かされていたのに、その翌日には被害者と犯人との間に絆が生まれ、性的な関係にまで発展してしまうなんて……。しかも、それは決して必死な思いや不幸な状況にあるからとかではないんですよね。そんなふうに人間というのは、危険な状況にさらされているときに、驚くような行動を取ってしまうところがあるので、そういった部分には非常に惹きつけられました。―実際に、経験者の方にお話を聞く機会もあったのでしょうか?監督事前にリサーチはかなりしましたが、個人的に話を聞くことはありませんでした。ただ、ビアンカ役のノオミ・ラパスの友人にストックホルム症候群を経験した人が複数いたので、彼女から話を聞かせてもらいました。そのほかにも、スウェーデンの方々にとって、あの事件は忘れられない重要な出来事で、どんな意味を持っているのかということについても教えてくれたので、今回はノオミが僕の情報源だったと言えますね。実際、当時の彼女にとってこの事件がどんな意味を持っていたのかということについても、聞かせてくれました。―リサーチを重ねるなかで、はじめて知るようなことも多くありましたか?監督今回、驚かされたのは、スウェーデンがいかに無垢な国だったのか、ということでした。当時は、人質事件がテレビ中継されたこともなく、そういった事件に対応できる警察組織も存在していなかったようですから。特に、スウェーデンとアメリカでは、政治的背景もまったく異なるので、その違いに驚くことはたくさんありました。ボブ・ディランの曲がラブストーリーを象徴している―さまざまなエピソードを聞くなかで、もし自分も同じような立場にいたら、ストックホルム症候群のようになってしまうかも、と感じたこともありましたか?監督もちろん状況にもよりますが、自分にも起きうることだなと思いました。というのも、僕はもともと他人をジャッジすることはありませんし、どちらかというと相手のいい面に目を向けるタイプで、共感力も高いほうですから。おそらくストックホルム症候群を経験した方たちも、同じような性格の人が多いのではないかなと考えています。非常に特殊な状況だと思うので、実際にそのときになってみないとわからないですけど、可能性はあると感じました。―また、今回は「新しい夜明け」「今宵はきみと」「明日は遠く」「トゥ・ビー・アローン・ウィズ・ユー」などボブ・ディランの曲が効果的に使われています。監督にとって思い入れのある曲はありますか?監督「新しい夜明け」は、ディランの楽曲のなかでも大好きなラブソングで、彼のことをアーティストとしてほれ込んだ頃からずっと好きな曲。今回の4曲のなかでは、一番思い入れがあります。作品のなかでも、少し軽い印象を受けるほかの3曲に比べて、この曲はラースとビアンカの間に生まれるラブストーリーを象徴する大事な役割を果たしていると感じました。今後もさまざまなジャンルに挑んでいきたい―同じアーティストとして、監督がディランから影響を受けているところはありますか?監督たくさんありますね。特に、自分と向き合っている世界に、つねに挑みながら進んでいるところに対しては敬意を持っています。彼が新しいことにどんどんチャレンジしていく姿を見ることが、新しいジャンルや題材に挑戦しようとする映画作家としての僕に影響を与えているのかもしれません。あと、彼は昔の音楽に新しいアプローチをして命を吹き込むことがありますが、僕も古い映画が大好きで、そこからインスピレーションを得ることもあるので、そういうところも似ているのかなと。彼のドライなユーモアだったり、アウトローに対する愛情だったりという部分も、僕の作品づくりにはすごく影響を及ぼしていると思います。―そんななか、次はどんな作品に挑戦したいと思っているのか、今後について教えてください。監督いまは「Delia’s Gone(原題)」という次回作の準備中で、これは前から好きだった田舎を舞台にしたスリラードラマです。そろそろ撮影に入るところなんですが、今回はイーサンのスケジュールが合わなかったので、残念ながら出演は叶いませんでした。でも、彼とはなるべく早くまた一緒に仕事をしたいですね。あと、これからチャレンジしたいものとして脚本を進めているのは、前からやりたかったSF。それから、西部劇の企画も立ち上がっています。そんなふうに、今後もさまざまなジャンルにどんどん挑んでいきたいです。あなたなら、どっちの味方になる?人質立てこもり事件というスリリングな展開を見せるいっぽうで、人と人の間に生まれる絆や感情の揺れ動くさまが丁寧に描かれている本作。どこか憎めないラースの姿に、思わず観客も「ストックホルム症候群」に陥ってしまうかも!?驚愕の予告編はこちら!作品情報『ストックホルム・ケース』11月6日(金)ヒューマントラストシネマ渋谷、シネマート新宿、UPLINK吉祥寺ほか配給:トランスフォーマー©2018 Bankdrama Film Ltd. & Chimney Group. All rights reserved.
2020年11月05日ロバート・ダウニー・Jr.と「HBO」がタッグを組み、主演に「ジ・アメリカンズ」のマシュー・リスを迎えて贈るクライム・ノワールドラマ「ペリー・メイスン」。本日9月18日(金)よりAmazon Prime Videoチャンネル「スターチャンネルEX -DRAMA&CLASSICS-」(以下「スターチャンネルEX」)にて配信が開始される本作から、登場人物を演じるキャストたちが解説するキャラクター解説動画が解禁となった。時は1930年代、ロサンゼルス(L.A.)中が注目する乳児誘拐殺人事件の調査を依頼された私立探偵ペリー・メイスン役を演じるマシューは「『ペリー・メイスン』は正義の物語だ」と言う。「ペリー・メイスンは過去にとてつもない不正義を目の当たりにした。それが彼の原動力。自分の正義に突き動かされるが、正義は単純じゃない」と解説。続いて事件の弁護を引き受けたベテラン弁護士EB・ジョナサン役ジョン・リスゴーや、彼の秘書デラ・ストリート役のジュリエット・ライランス、カリスマ的人気を誇る福音伝道師シスター・アリス役タチアナ・マズラニーが自身のキャラクターを紹介していく。L.A.の中でも貧困層の黒人住民の多い地域の担当に配属され、事件の捜査に巻き込まれる警察官ポール・ドレイク役クリス・チョークは「究極の腐敗に正義の裁きを望む人たちを、本作は描いている。絶対的真実を伝える物語」と本作で描かれるテーマにも触れた。本作は、『アベンジャーズ』の“アイアンマン”として知られるロバートと、妻スーザン・ダウニーの“チーム・ダウニー”が10年ほど温めていたプロジェクト。当初は映画化のうわさがあったものの、『L.A.コンフィデンシャル』でも描かれたように、検察や警察など市当局が腐敗していた1930年初頭のL.A.を舞台に、より様々な要素を深く描けるべく敢えてTVシリーズ化を決断。「ザ・ソプラノズ 哀愁のマフィア」をはじめ、「ボードウォーク・エンパイア 欲望の街」から「ゲーム・オブ・スローンズ」まで、「HBO」を代表する大ヒット作を手掛けてきたクリエイターが集結した、当時のL.A.の街並みをリアルに再現した見応え溢れる映像も見逃せない。(text:cinemacafe.net)
2020年09月18日ドラマ「ミセン-未生-」や映画『弁護人』で若手演技派の筆頭格となったイム・シワンの除隊後初主演作「他人は地獄だ」。本日9月2日よりDVD-BOXがリリースされることに合わせ、イム・シワンから日本のファンに向けたメッセージ映像が到着、さらにDVD特典映像として収録のインタビューが一部公開された。主人公のユン・ジョンウを演じるイム・シワンは、ソン・ガンホ、イ・ビョンホン、チョン・ドヨン主演で贈る現在製作中の航空パニック超大作映画『非常宣言』(原題)にも出演し、その確かな演技力でドラマ・映画問わず、存在感を遺憾なく発揮する実力派。兵役を終えて初の復帰作となった本作では、地方から上京してきた純朴な青年が、古びた考試院(コシウォン:元々は受験生の勉強部屋として利用されていた簡易宿泊施設)で不安と緊張に追いつめられ、徐々に自分を見失っていくという難しい役どころを見事に演じきった。今回到着した、日本のファンに向けたコメント映像に続くインタビュー映像には、本作への出演を決めた理由についてふり返るイム・シワン。「出演を決めるにあたって特に悩むことはなかった」と語る彼は、兵役中に後輩から“ドラマ化されるなら主人公に適役だ”と勧められたそう。さらに除隊後、偶然にも彼にオファーがあったそうで、縁を感じた彼は迷わず出演を決めたという。原作は、韓国の電子漫画サイト「NAVER WEBTOON」にて連載初期から衝撃的なストーリー展開で話題を集め、連載終了時には累計8億PV、日曜ウェブ漫画ランキング(※)39週連続1位、そして平均評価点10点満点中9.8点という前代未聞の大記録を打ち立てた大ヒットウェブ漫画(※ NAVER WEBTOONにて毎週日曜日に更新される作品の人気ランキング)。DVDに収録されるインタビュー映像には、そのほか彼自身がかつて考試院に住んでいた際の経験や、本作の愛着があるシーンについて、演じたジョンウとの相似点についてや、イ・ドンウクと共演しての感想などをふり返っている。「他人は地獄だ」はDVD発売中およびレンタル中、デジタル配信中。(text:cinemacafe.net)
2020年09月02日世界のファンタスティック映画祭で大絶賛された衝撃のサイコ・スリラー『マッド・ハウス』が、未体験ゾーン延長戦にて上映される。米ロサンゼルスのハリウッド。複雑な家庭環境のトラウマから逃れるため、法律事務所で働きながら新しい人生を始めることにしたサラ。幸運なことに、ある見学会で条件にぴったりな物件を発見、完璧すぎる夢の新生活がスタートした。しかし、夜は奇妙な音がして眠れず、誰かに監視されているような気もする。脅迫めいた手紙にも苦しめられるようになったある晩、部屋で住民の一人に襲われ意識を失う。目が覚めると、そこには想像を絶する“悪夢”が待ち受けていた…。本作は、伝説のカルト集団SYNANON(シナノン)をモデルにした作品。想像を絶する洗脳の過程を赤裸々に描き、サイエントロジーやNXIVMを彷彿とさせると言われ、観る者をまるで自分が洗脳されているような恐怖に陥れる…。今回到着した予告編では、本作が長編映画デビュー作ながら「2019年ナイトメアー・フィルムフェスティバル」で最優秀女優賞を受賞したニコール・ブライドン・ブルーム演じるヒロインのサラが、アパートを訪れ、そこ住む人たちとバーベキューパーティーをする楽しげな映像からスタート。しかし、奇妙な音など少しずつ部屋の異変を感じ始める様子が映し出される。そして、優しいはずの住民たちが一変。拳銃やスタンガンといった物騒なものが登場し、顔が血まみれになっている姿も…。彼らに捕らえられたサラに、想像を絶する恐ろしい出来事が起こることを予感させる映像に仕上がっている。ほかにも、人気TVシリーズ「トゥルーブラッド」のジャイルズ・マッシー、「アメリカン・ホラー・ストーリー」のナオミ・グロスマンらが本作に参加している。『マッド・ハウス』は7月31日(金)より未体験ゾーン延長戦にて上映。(cinemacafe.net)
2020年07月18日