現代の巨匠ミッシャ・マイスキー。5月の来日では盟友マルタ・アルゲリッチとの共演で湧かせたが、10月には東京と名古屋で至宝のJ.S.バッハ無伴奏チェロ組曲全曲を聴かせてくれる。「偉大な作品。細部まで知っていればもちろん、バッハについて知識がなくても楽しめる。美しい庭園を見る時、咲いている花の名前を知らなくても楽しめるでしょう?それと同じ。ハートのある人は感動できる。何より大事なのはハートです」バロック時代、おもに通奏低音を担っていたチェロの独奏楽器としての可能性を引き出した重要な作品だ。「でも特別にチェロに惹かれたわけではないと思う。第4番の前奏曲なんて、音の跳躍が激しくて、チェロよりもオルガンで弾いたほうがふさわしいぐらいだし(笑)。でも彼が新しいことが好きだったのは確か。第6番が5弦のチェロのために書かれているようにね」秋の全曲演奏会では1日目に第1、4、5番、2日目に第3、2、6番を弾く。「一日で弾くなら第1番から順番に弾くのがいいと思う。でも私は2回に分けるのが好きで、いろいろな組み合わせを試してきたんだ。それぞれに異なる可能性があると思うけど、今回の組み合わせのポイントは、まず、第1番から始まって第6番で終わること。各組曲の5曲目に配置されているメヌエット(第1、2番)、ブーレ(第3、4番)、ガヴォット(第5、6番)が両日に分かれていること。両日に短調の組曲が1曲ずつあること。1日目の変ホ長調(第4番)とハ短調(第5番)の平行調(♭3つ)、2日目のニ短調(第2番)とニ長調(第6番)の同主調という調性のつながり。そして、1+4=5、3×2=6という数字遊び!これは偶然見つけた数式だけど、バッハは数学好きだから喜んでくれるんじゃないかな(笑)」ソ連時代のラトビア生まれ。若き日には反体制派として無実の罪で連行され、2年以上も楽器に触れることさえできなかった経験も持つ。今年3月にはウクライナのためのチャリティ・コンサートを開いた。「宗教も言葉も国籍も超えて理解し合えるのが音楽。偉大な音楽は互いを発見し発展させることができるはず。私にできるのはほんの小さなことだけれど、それを積み重ねることが大事だと思う。絶対にね」無伴奏チェロ組曲全曲演奏会は10月30日(日)31日(月)東京・サントリーホール、11月2日(水)3日(木)愛知県芸術劇場コンサートホールで。雄大な自然の中に佇む八ヶ岳高原音楽堂で味わう3曲抜粋(第3、2、6番=10月28日[金])も至福。(宮本明)
2022年06月02日8月13日(土)に開催するサントリーホール公演が瞬く間に完売となった、ジョン・ウィリアムズの90歳を記念した「ジョン・ウィリアムズ」ウインド・オーケストラ・コンサート、待望の追加公演の開催が9月11日(日)東京文化会館にて決定した。追加公演にはヴァイオリンソロ・司会として、松本蘭のゲスト出演も決定している。「スター・ウォーズ」をはじめ、「ジョーズ」「スーパーマン」「インディ・ジョーンズ」「E.T.」「ハリー・ポッター」など数え切れないほどの作品の音楽を生み出したジョン・ウィリアムズは、2022年2月8日、90歳のお誕生日を迎えた。アカデミー賞においては、今までに52度のノミネート、5度の受賞を誇り、グラミー賞は驚異の25回受賞など数々の受賞歴を誇り、映画音楽以外でも、4つのオリンピック(1983夏ロサンゼルス、1988夏ソウル、1996夏アトランタ、2002冬ソルトレークシティ)のテーマ曲、ボストン・ポップス・オーケストラの音楽監督を14シーズン務め、ボストン・ポップス日本ツアーに際し、当時皇太子だった徳仁天皇陛下の結婚の儀(1993年)のために『雅の鐘』(Sound the Bells!) を作曲するなど、記憶にも記録にも残る数多くの功績を残している。作品の代名詞となるような映画音楽を60年以上に渡って作り続け、今なお映画音楽界のトップランナーとして輝き続ける、巨匠「ジョン・ウィリアムズ」の名曲の数々を、東京佼成ウインドオーケストラが奏でる極上の生演奏でぜひご体験ください!
2022年06月01日2人のピアニストがこの日のために特別なデュオを組み、それぞれの個性をぶつけあう、東京芸術劇場の「VS」シリーズ。第一線で活躍する音楽家同士の共演は、ライブ感と相まって特別な夜を演出してきた。第4回には、世界的ジャズ・ピアニストの山中千尋と、ピアニストとしてはもちろん、ボーダーレスに作曲家として活躍する妹尾武が登場する。互いに桐朋学園大学でピアノを学んだ“学友”でもあるという。「学内よりも学外で一緒になることが多かったのですが、仲良くしていた友人ですね。今回のようにコンサートで一緒に演奏するのは初めてですが、色々な曲を二人でアレンジしながら演奏してきたので、今回の“VS”シリーズのお話を頂いたとき、すぐに思い浮かんだのが妹尾さんでした」学生時代からその演奏や作品に接してきた山中からの、妹尾の音楽の魅力を尋ねた。「演奏についていえば、繊細でありながら非常にダイナミックな演奏する人です。とても幅広い音楽性の持ち主ですね。作品については、メロディのセンスが抜群です。ジャズの場合、複雑なコードやスケールを多用することも多いですが、彼はシンプルに旋律的な音楽を紡ぎ出すピアニストです。尊敬する音楽家の一人です」今回の演奏曲にはラフマニノフの「交響曲第2番」の第3楽章が含まれているが、これはラフマニノフ好きの妹尾の選曲だという。「妹尾さんは学生時代からラフマニノフ・フリークでしたね。私は同じロシアでも、倍音がたくさんあって複雑な、少し狂った感じのスクリャービンの方が好きだったのです。最近ラフマニノフのメロディの美しさとピアニスティックな書法の完璧さの魅力を再発見しているところです。今回は即興もたくさん入れる予定なので、私なりのラフマニノフを出せるようにしたいですね」山中の出身地である群馬県桐生市の民謡「八木節」も含まれているが、今回はもちろん二人で演奏する。様々なジャンルを横断する二人ならではの魅力あふれるコンサートとなりそうだ。「『八木節』は妹尾さんから“やろう”と言ってくださりました。八木節は私の郷里の民謡で日本はもとより、海外のコンサートでも数多く演奏しております。八木節は器楽的な要素が強い楽曲なので、思い切ったアレンジをしています。妹尾さんと私の2台ピアノならではの魅力を出していけるようにしたいです」(文:長井進之介)
2022年05月19日平日午後の「とっておきアフタヌーン」はサントリーホールと日本フィルのコラボ企画。6月の公演には指揮者・鈴木優人とヴァイオリンの石上真由子が出演。ブルッフのヴァイオリン協奏曲第1番とラヴェルの《ツィガーヌ》、メンデルスゾーンの《真夏の夜の夢》を演奏する[6月2日(木)サントリーホール]。“とっておき”が満載の公演だ。まずは、いくつもの“初めて”。6月にブラームスのソナタなどを収録したCDを出す二人。鈴木「でもお客さんの前では初共演なんです」ブルッフの協奏曲は、石上が子供の頃に一番好きだったという曲だ。石上「聴き憶えでよく弾いていました。でもソロでなくオーケストラ・パートを(笑)。旋律のラインがしっかりしているので、弾いていてすごく気持ちがいいんです。もちろんソロ・パートも。魅力的なメロディ・メーカーだと思います」鈴「ごく短い序奏のあとヴァイオリンから始まるので、すぐに石上さんの音が聴けます!ト短調という調性はヴァイオリンがすごく鳴りやすい。ロマンティックな短調で、アフタヌーンというより、昼ドラ悲劇に巻き込まれる感じかもしれません(笑)」石「美しい第2楽章、快活な第3楽章。ヴァイオリン協奏曲の代名詞のような曲です」鈴「これを弾かずにプロになるヴァイオリニストはいないんじゃない?」石「ぎょっ!(笑) 私はプロオケとは初めてです。レッスンでもやらなかったので」鈴「僕もピアノ伴奏は何度もしたけど、指揮はこれが初めてです」石「私はソリストとしてサントリーホールに立つのも初めて。楽しみです」《ツィガーヌ》は石上のとっておき曲。石「いろんな節目の曲です。CDデビューもこの曲がきっかけ。大阪フィルとの演奏がネットに上がってるんですけど、まだ面識もなかった指揮者の坂入健司郎さんが気に入ってくれて、坂入さんの縁で日本コロムビアから声をかけていただきました」ナビゲーター役の俳優・高橋克典が《真夏の夜の夢》を朗読するのも、かなりのとっておき。鈴「克典さんはネットで絵本の読み聞かせをしているんですけど、そのリアル版。シェイクスピアを短くわかりやすくしたものを、音楽と交互に朗読します。序曲以外はなかなか演奏されませんが、今回は物語つきで演奏できる。最後は結婚行進曲でハッピーに。かなり楽しいと思いますよ」石「私、中学生の時、学校の演劇祭で妖精パック役をやりました!」鈴「本当?じゃあ出てもらうおうかな(笑)」(宮本明)
2022年05月16日新国立劇場がオペラ芸術監督大野和士のもとで展開するバロック・オペラシリーズ、その一環として取り組む舞台、グルックの『オルフェオとエウリディーチェ』がまもなく開幕する。指揮者の鈴木優人と、演出・振付・美術・衣裳・照明を担う勅使川原三郎。才気あふれる二人の刺激的なコラボレーションだ。感染拡大予防のためリハーサルは非公開で進められたが、5月上旬に実施された通し稽古の映像には、鈴木と勅使川原の陣頭指揮で、グルックの音楽に真摯に向き合う出演者たちの姿があった。ダンサー、振付家、演出家として国際的な評価を得ている勅使川原。ダンス作品のみならずオペラにも意欲的に取り組み、その身体表現と美意識をもって数々の独創的な舞台を創り上げている。今回の舞台では花器に見立てた円形の舞台装置を用いると明かしていたが、果たして舞台上にどんな世界が立ち上がるのか、自ずと期待は高まる。第1幕第1場、合唱メンバーたちに囲まれ装置の中央に立つのは、オルフェオ役のローレンス・ザッゾ。亡き妻を思う彼の嘆きの歌、その切なげな声が響くと、やがて重々しい足取りの4人のダンサーが登場する。アーティスティック・コラボレーターとして勅使川原の創作で常に重要な役割を担う佐東利穂子と、ドイツの名門ハンブルク・バレエのプリンシパルで、昨年夏に勅使川原版『羅生門』に参加、その世界観を見事に体現したアレクサンドル・リアブコ。また、高橋慈生、佐藤静佳も勅使川原作品に出演した経験を持つ。ファン待望の出演となるリアブコは、勅使川原と佐東が4月にパリで公演を行った際にリアルでのリハーサルが実現したが、それ以外はずっとリモートで稽古を重ね、この通し稽古直前に来日した。空気の中をたゆたうように動く佐東との息の合ったデュエットの美しさは、静けさの中に、私たちを作品世界へとぐいぐいと引き込んでいく力を秘める。エウリディーチェ役のヴァルダ・ウィルソン、アモーレ役の三宅理恵も、勅使川原の身体の使い方に意欲的に取り組んでいた。「このオペラのテーマは、愛の葛藤と矛盾」と動画メッセージで語る勅使川原。「この混迷する時代に共通する普遍的テーマをグルックの美しい音楽とともに上演することは、今の時代にとってとても有意義なことだと思っています」と、充実感にあふれた笑顔を見せていた。公演は5月19日(木)、21日(土)、22日(日)、新国立劇場オペラパレスにて。チケットは発売中。新国立劇場オ文:加藤智子
2022年05月13日聴き逃したら後悔するはず。番組を生演奏で再現するだけのコンサートでない。6月と9月に開催されるNHKスペシャル『映像の世紀』コンサートは、音楽と映像とが、がっぷり四つに組んだ迫真のコラボレーションだ。作曲とピアノの加古隆に聞いた。「NHKスペ「演奏する音楽は『映像の世紀』『新・映像の世紀』のために書いた曲です。しかしそれを今回の構成のキーワードやコンセプトに沿って、そしてピアノとオーケストラという編成を念頭において書き直しました。まず先に、映像抜きのコンサートでも十分に聴いていただけるような音楽を作り、それが完成したあとで、音楽の起承転結や流れを考慮しながら、映像を再編集してもらった。このプロセスは今までになかったものです」つまり音楽も映像もこのコンサートのために生まれ変わったもの。そして同時に、音楽は、映像を説明したり伴奏したりする役割から自由に解き放たれることになる。「どちらが主でも従でもなく、互いが100%のパワーでぶつかり合う形です。しかも生のコンサートですから、それが見る人、聴く人の心に直接飛び込んでくる。その力は大変なものです。そこに今までにない大きな感動が生まれうる。実際、生まれていると思います」コンサートは、映像の始まりから現代までを時代順に追った7つの部分からなる。全体が巨大な音楽作品だと考えてもいいだろう。番組を代表する名曲であるメインテーマ〈パリは燃えているか〉がさまざまに形を変えながら繰り返し登場するのも、まるで循環形式の主題のよう。ちなみに「パリは~」は、パリ破壊を命じたヒトラーの言葉から取った。「パリ」と「燃える」とが、人間の豊かな生活と愚かな戦争の歴史の二面性を象徴し、番組の主旨と「本当にうまく結びついた」と自負する。番組で描かれた20世紀は残念ながら戦争の世紀でもあった。その愚かな歴史が今また繰り返されている。そんな時、コンサートは私たちに何を語りかけるのか。「平和の尊さは、誰もが理性ではわかっています。でも今回はそれを、あえて言葉ではなく、映像と音楽とで、感性に直接語りかける。音楽も映像も、国や人種を超えて語りかけることができます。その2つが今までにない一体感で合体するとで、大変な力強さを生んでいます」長崎公演では広島交響楽団が演奏することも重い意味を持つ。「広島でこの作品を上演した時、やはり何か違うものを感じました。それがエモーショナルな力になる。今度は長崎で、しかも広島からオーケストラが来てくれる。特別な空間、時間になると思います。大いに期待しています」使用ピアノは加古の愛するベーゼンドルファー・インペリアル。その深い響きがオーケストラと共振して、私たちに〝いま〟を問う。『映像の世紀』コンサートは、6月10日(金)東京・サントリーホール、6月26日(日)長崎ブリックホール、9月19日(月・祝)愛知県芸術劇場大ホール。3公演とも指揮:岩村力、ナレーション:山根基世。(宮本明)
2022年05月13日ゴールデンウィ「丸の内ミュージックフェスメインコンサート」のチケット情報はこちらークに親子で音楽を楽しめる「丸の内ミュージックフェス」。初日の5月3日(火・祝)、東京国際フォーラムホールCには、中川英二郎(トロンボーン)×エリック・ミヤシロ(トランペット)×本田雅人(サクソフォン)というブラス界のトップ・プレーヤーによる最強トリオ「SUPER BRASS STARS(SBS)」が、今回のためにメンバーを加えた「SBS XXL EDITION」として登場する。中川英二郎に聞いた。「2年前、クラシックのアンサンブルのように、管楽器三人だけでやってみようと始めたのがSBSです。それを今回は、原点回帰というか、少し大きな編成のジャズのスタイルと融合させる。リズム隊を入れ、さらにラージアンサンブルのように、トランペット、トロンボーン、サックスを一人ずつ足して編成しました。XXL=ダブル・エクストラ・ラージ・サイズのSBSです」曲目は当日のお楽しみだが、客席を楽しませようと手ぐすねをひいている。「いろんなジャンルの音楽をやってみたいと考えています。ファンクやフュージョンに近い音楽になるので、思わず立ちあがって手拍子しながら聴きたくなるんじゃないかと思いますよ。今は声は出せませんが、楽しいと感じたら曲の途中でも拍手してくれていいんです。ジャズは“コール&レスポンス”のある世界。聴いている人と一緒に作っていくというのが醍醐味です。リラックスして、みなさんも拍手などで自由に表現してください」映像や照明も加わって、派手なステージになりそうだ。「わりとオーセンティックなジャズやクラシックの世界ですが、そういうものを取り入れていくのが僕は好きなんです。音と色と照明がきちっと合った瞬間に視覚からもすごく情報が入ってきて、面白くなると思います」部活などで楽器を吹く吹奏楽少年少女にもぜひ足を運んでほしいと話す。「吹奏楽の子たちは、自分たちでは演奏はするのに、コンサートを聴きに出かけることが少ない。未来のプレーヤーには、本物を目の前で聴く体験は大事です。僕もジャズ・トランペット奏者だった父の影響で4歳の頃からジャズ・クラブに入り浸っていました(笑)。ホールなら環境もいいし、東京国際フォーラムに足を運ぶだけでも、フェスの雰囲気を楽しめる時間になりますから、ぜひ!音楽以外の楽しみもいろいろあります。僕もしょっちゅうあそこで演奏しますけど、行ったら必ずシェイクシャックでバーガーを食べてます!」(宮本明)
2022年05月02日ゴールデンウィークの4⽉27⽇(⽔)〜5⽉5⽇(⽊・祝)に東京・丸の内エリアで開催される「丸の内ミュージックフェス」は、子供から大人まで楽しめるクラシック⾳楽イベント。5月3日(火・祝)東京国際フォーラム・ホールCの「動物たちのカーニバル」に出演するピアニスト・作曲家の加藤昌則、そしてピアノの萩原麻未とヴァイオリンの成⽥達輝に聞いた。三人が神奈川フィルのアンサンブルとともに演奏するのは、サン=サーンスの《動物の謝肉祭》(室内楽版)。さまざまな動物をユーモラスに描いた親しみやすい作品は、チェロが独奏する美しい〈白鳥〉が特に有名だ。でも実は、自作も含めた他の楽曲のパロディや皮肉がたっぷり入っている。加藤「そういう冗談をお客さんにどう伝えるかも大事。つい真面目に聴いてしまいがちなのですが、すごくストレートにいろんなものをぶつけてくるので、ちょっとクスクスしながら、ひとつひとつのキャラクターを楽しんでもらえると思います」萩原「大人も子供も分け隔てなく楽しめる曲の代表みたいな作品です」成田「子供も純粋に楽しめるし、大人にも響く。サン=サーンスは天秤座なのでそのバランスがうまい(笑)」ファミリー向けの音楽祭。萩原と成田の二人も、生後10か月の愛娘のママとパパだ。わが子を音楽が好きな子に育てたいと願っている親は多いだろう。萩原「親が音楽を楽しんでいる様子を見ると興味を引かれると思うんです。一緒にこういう演奏会を楽しむことが、子供にも良い影響を与えると思います」成田「教育というよりもサポートをしてあげることが大切なんだと思っています。その子がその子らしく育っていけるように手助けしてあげたい」加藤「子供と大人の境界線はどこにあるのかと考えるといつも、僕の精神年齢は中2で止まっていることに気づきます(笑)。大して差はない。それに、普遍性のある面白いものというのは、子供も大人も、それぞれの目線で楽しい。あんまり子供向けということを意識しなくていいのではないでしょうか。GWを、音楽を聴いて家族一緒に過ごすのは、とても豊かな選択。一緒に楽しめる遊び場になればいいですね」成田「クラシックは、演奏者がみんな同じ方向を向いてつまらない顔で弾いているみたいなイメージを覆したいですね。ステージに工夫を凝らしたいなと思っています」加藤「うん。演奏しているわれわれも楽しめるようにやりたいよね」(宮本明)
2022年04月28日2022年5月3日~5日の3日間、東京国際フォーラム ホールCにて、「丸の内ミュージックフェス メインコンサート」と題した丸の内エリア全体でクラシック音楽を楽しむ音楽の祭典を開催。最終日、5月5日 (木・祝) 11:00より大山大輔プロデュース 子どものためのオペラ・ダイジェスト!《セヴィリアの理髪師》が開催される。オペラ・ブッファの最高傑作ロッシーニの《セヴィリアの理髪師》を、お子さまやオペラが初めての方も楽しめるダイジェスト版でお届けする。ストーリー・テラーの大山大輔に本公演について話を聞いた。見どころ、聞きどころは?「オペラというと上演時間も長く、大勢の出演者がいるというイメージがあるかと思いますが、この公演ではオペラの魅力をぎゅっと1時間にまとめています。出演者は歌手3名とピアニスト1名のたった4人。それでもロッシーニの素晴らしい楽曲の数々が散りばめられ、オペラのストーリーも、わかりやすくお話しながら進行していきますので、全編をご覧いただいたような感覚になるように仕上げています。」3歳以上のお子様が楽しめるポイントは?「登場する歌曲はすべて原語のイタリア語で歌われ、物語はストーリー・テラーの私が日本語で紡いでいきます。イタリア語で歌われる歌曲は、言葉としては理解できなくても、物語の中で、音楽を聴くと、どんなことを歌っているシーンなのか、心で分かっていただけると思います。」【出演】アルマヴィーヴァ伯爵:小堀勇介、フィガロ・お話:大山大輔、ロジーナ:久保田絵美、宇根美沙惠(ピアノ)【曲目】ロッシーニ:歌劇《セヴィリアの理髪師》抜粋チケット発売中。
2022年04月27日ゴールデンウィークに東京のど真ん中で繰り広げられる「丸の内ミュージックフェス」。クラシックもジャズも、子供から大人までファミリーで楽しめるのが売り。その真骨頂とも言えるのが、5⽉4⽇(水・祝)東京国際フォーラム・ホールCで行なわれる参加型コンサート「セッション⇔セッション・ワンダーランド」だ。ジャンルを超えた4人のトップ・プレーヤーが集結する。菊本和昭(トランペット)に齊藤健太(サクソフォン)と、ジャズ風に言えばフロントにクラシックの名手が並び、リズム・セクションを林正樹(ピアノ)とクリストファー・ハーディ(パーカッション)のマルチ・ミュージシャン二人が固める布陣。コンサートには「音が鳴る物を持参して」というリクエストがあり、子供たちが(もちろん大人も)演奏にがんがん参加できる仕掛けが施される。飛沫防止のため、笛やハーモニカなど息で鳴らす楽器を持っていくのは我慢。打楽器的な物がよさそうだ。でもなにも正式な「楽器」でなくたっていい。リハーサルを覗いたら、彼らはペットボトルにビーズを入れた手作りの「シェーカー」や、空の段ボール箱を叩くSDGsな「太鼓」を使っていた。物に頼らず自分の身体を叩くのもあり。さらに、「用意できる人はソの音が鳴る楽器」という追加リクエストもある。試しに家のコップや茶碗で「ソ」を探してみたのだけど、その行為自体が思いのほか面白い。子供と一緒に家中を叩いて探してみるのも楽しいんじゃないだろうか。もちろん厳密じゃなく、「だいたいソ」でOK。逆に本格的に、ヴァイオリンとかの持ち込みも可。出演者たちは言う。「何が生まれるか私たちにも予想不能。一期一会の音楽を楽しんで!」「あっという間の1時間。途中で抜けるともったいないから、トイレは開演前に」「映画や遊園地に行く感覚で遊びに来て!」そして、「やっちゃいけないことは何もない」ときっぱり。まさにワンダーランドだ。プログラムは、ジブリからクラシック、林正樹の名曲《ソたち》(「ソ」の音の楽器が活躍するのはもちろんここだ)などジャンルレス。聴けば楽しい曲ばかりだから、予習なんて要らない。参加型だけでなくじっくり鑑賞する曲もある。そのあたりは、この種の参加型イベントのリーダーとして広く活躍する音楽家・磯野恵美が、ナビゲーターとしてステージと客席をわかりやすく繋いでくれるから安心。連休の一日、音楽を、文字どおり〝身体中で〟楽しもう!(宮本明)
2022年04月27日ゴールデンウィークの東京・丸の内を音楽で彩る「丸の内ミュージックフェス」。5月4日(水・祝)東京国際フォーラム・ホールCでギタリスト鈴木大介がプロデュースするのが「シネマ・ミュージックとタンゴの饗宴」。映画とピアソラだ。「子供はとにかくいい演奏を聴かないとダメだぜ!って思います(笑)。ファミリー向けのフェスなので、もちろん楽しんでもらえるものを。でも特に子供たちには、良いものをそのまま、全部本物を聴かせないと。わかりやすく『ハリー・ポッター』も入れましたけど、選曲よりも、素晴らしいミュージシャンたちによって、それがどう魅力的な音楽になっていくのかを聴いてもらいたいですね」「ばっちり!日本の最高のメンバーたち」とリスペクトを寄せる共演ミュージシャンがゴージャス。映画音楽はジャズ・チームで。藤本一馬(ギター)、北村聡(バンドネオン)、田辺和弘(ベース)、芳垣安洋(ドラム)、そして鈴木。映画音楽というと、ついハリウッドとディズニーに偏りがちだけれど、大の映画好きの鈴木が選んだのは「ヨーロッパ映画の旅」(ハリー・ポッターは原作がイギリスということで!)。1950年代から2000年代まで。ニーノ・ロータ、モリコーネからスティングまで。幅広い年代層に懐かしい映画の名曲が並ぶ。「聴いて映画のシーンが思い浮かぶ音楽。そしてジャズ的な立ち位置から見て、ミュージシャン自身が目を輝かせて弾いてくれるであろう曲を選びました」そしてピアソラは、ピアソラ自身が最も愛したキンテート(五重奏)の編成で、北村、田辺、鈴木に、吉田篤(ヴァイオリン)と青木菜穂子(ピアノ)が加わる。日本のタンゴ・シーンを牽引する名プレーヤーたち。「一応僕のプロデュース公演ですけど、このメンバーだと僕なんか丁稚みたいなものです(笑)」ギター・ファンにとっては、鈴木がエレキを弾くのも注目だ。ピアソラのキンテートといえばギターはエレキ。フルアコっぽい音が出る楽器を求めた末に去年、アーチトップのギターを購入した。それ以来、エレキでの出番も増えている。中学生の時、「暴力的!」と母親に反対された映画『ワンス・アポン・ア・タイム・イン・アメリカ』を、父親がこっそり見に連れて行ってくれた。映画好きだった父親はタンゴも好きだった。「だから、だいたい父の影響ですね」いわば自らのルーツを辿るコンサート。これを聴けば明日の鈴木大介が育つ!かも。(宮本明)
2022年04月25日オペラにコンサートに、いま最もその声を聴く機会の多いソプラノは彼女ではないだろうか。快進撃が続く森谷真理。ライフワークと位置づける歌曲リサイタルの第1弾を開く[6月22日(水)紀尾井ホール]。「感応し合う魂、二つの愛の形」のタイトルのもと、クララ&ロベルト・シューマンとアルマ&グスタフ・マーラー、2組の作曲家夫婦を歌う。「夫婦というのは、自分たちで一緒にいようと決めた、人生で一番近い関係ですよね。共感しあっている二人の芸術性・音楽性が、作品を並べてみた時にどう出てくるのかなというところに興味があります」日本には「似たもの夫婦」という言葉もあるが……。「似てないですね(笑)。もちろん時代なりの音楽のスタイルなど、共通した要素はありますが、むしろ二人で一つというのか、補い合っていたのかなという気がしています」プログラムはシューマン夫妻がクララの《6つの歌曲》Op.13、ロベルトの《ミルテの花》と《リーダークライス》Op.39から3曲ずつ。マーラー夫妻がアルマの歌曲3曲とグスタフの《リュッケルトによる5つの歌》。「アルマ・マーラーを勧めてくれたのは、今回共演してくださるピアニストの河原忠之さんでした。ああ!と、『二つの愛の形』というコンセプトに結びつきました。《リュッケルト》は計画当初からメイン・ディッシュと決めていました。そのリュッケルトの詩も含む《ミルテ》ですが、全曲歌うとちょっとお腹がいっぱいなので、今回は《リーダークライス》と併せて抜粋で。どちらもいずれ全曲やりたいと思います」学生時代はイタリア・オペラしか勉強していなかったという森谷。歌曲の面白さは「自分の世界」であることだという。「オペラは演劇です。演出家がいて指揮者がいて、だいたいのセットアップは自分以外の方ですよね。歌曲は全部自分。自分とピアニストで作り上げる世界です。声のテクニック面でオペラと決定的に違うところはないですが、詩と音楽の密接な導きのもとに世界観が作られていく歌曲は、やはり音楽性や表現力に焦点を向けやすいと思います」“表現力”は、オペラを歌う時でも、彼女の強力な武器になっている美質だと思う。それは歌曲でも十分に生かされるはず。年に1~2回ずつ開いていきたいという歌曲リサイタル。ドイツ歌曲に絞るわけではなく、「より共鳴しやすい」と話すフランス歌曲などさまざまな作品を歌っていく予定だ。目が離せない。(宮本明)
2022年04月25日2022年5月3日~5日の3日間、東京国際フォーラム ホールCにて、「丸の内ミュージックフェス メインコンサート」と題した丸の内エリア全体でクラシック音楽を楽しむ音楽の祭典を開催。最終日、5月5日 (木・祝) 16:30より広瀬悦子(ピアノ)、伊藤花りん(サンドアート)、田中 研(朗読)による“ピアノと砂のファンタジー 星の王子さま”が開催。広瀬 悦子(ピアノ)数年前にフランスで観た、クラシック音楽とサンドアートのコラボ公演にすっかり魅了され、是非日本でも実現させたいと思いこの企画が生まれました。やがて消えてしまう儚さ故の幻想的な砂の芸術、サンドアートの伊藤花りんさんは、しなやかな動作で砂を舞い踊らせ、生き生きと描き出される絵は、観る人を物語の真髄に引き込んでいきます。王子様やバラ、キツネなど、1人でいくつもの役を次々と演じ分ける田中研さんの朗読は、それぞれのキャラクターを見事に浮かび上がらせ、聴衆に語りかけます。そして私が各々のシーンに合わせて選曲した『タイスの瞑想曲』や『ダッタン人の踊り』などの美しい名曲、更には知られざる珠玉の小品も織り交ぜて、ピアノが各場面の雰囲気を演出します。「本当に大切なことは目に見えないんだよ…」サン=テグジュペリの深遠な世界観を、皆様と共有できますことを心から楽しみにしています。伊藤 花りん(サンドアート)サンドアートパフォーマンスとはライトボックス(光るガラステーブル)の上に置いた砂を手で動かしていくことで物語を展開していくパフォーマンスです。絵の具で描く絵などと違って一瞬で消すことができるので音楽に合わせてどんどんと絵を変化させていけるのがサンドアートの魅力の一つです。砂と手と光というみなさんがよく知っている身近なものだけで描いていくので、どの世代の方でも一緒に楽しんでもらえると思います。“ピアノと砂のファンタジー 星の王子さま”は広瀬悦子さんのピアノ一台とは思えない世界の広がりと、田中研さんから出てくる様々なキャラクター、物語と一緒に変化していく砂絵で構成されています。とてもシンプルな構成だからこそ、皆さんそれぞれの「星の王子さま」に出会うことが出来ると思います。是非、王子さまと一緒に旅をしに来てください。世界中で愛される名作、サン=テグジュペリ著「星の王子さま」。その幻想的で深遠な世界観を、ピアノ、サンドアート、朗読の融合で見事に浮かび上がらせる本公演。フランスを拠点に国内外で活躍するピアニスト広瀬悦子も、今だからこそ胸に響くサン=テグジュペリのメッセージに溢れた作品だと語る。他では見ることのできない唯一無二のパフォーマンスに注目したい。チケット発売中。
2022年04月20日ピアニストの仲道郁代が、5月29日(日)サントリーホールでのリサイタル「知の泉」に向けた記者懇親会を開き、自身の思いや意図を語った(4月7日)。リサイタルは彼女の企画である「The Road to 2027」の一環。ベートーヴェン没後200年と自身の演奏活動40周年が重なる2027年を見据えて、デビュー31年目の2018年から10年をかけて完遂する壮大なシリーズだ。毎年春と秋の2回、10年分・全20回のプログラムを最初に決めてスタートした深謀遠慮。「今回のテーマは『人間の“業”と再生への祈り』です。これらを弾いて、光の世界を見い出したい。そんなプログラムです」演奏するのはベートーヴェンのピアノ・ソナタ第17番《テンペスト》、ショパンのバラード第1番、リストの《ダンテを読んで》、そして取り組むのは初めてというムソルグスキーの《展覧会の絵》。4曲とも、文学あるいは絵画作品に触発された、つまり「知の泉」から生まれた作品群だ。仲道は実演を交えながら、その源泉をひもといていく。ベートーヴェンの“赦し”。祖国を失ったショパンの悲しみと再生。リストが描いた神の愛の光の世界。ムソルグスキーが埋め込んだ苦しめられた者たちの暗喩。「叡智と示唆に溢れる文学や絵画から作曲家たちが何を読み取り、何に共鳴して音にしたのか。いま生きている私はそこに何を感じるのか。これはけっして昔の話でなく、生きたリアルな言葉です」いま私たちは、「音楽に何ができるのか」という問いにあらためて向き合っている。── 音楽に戦争をやめさせることができるか?たぶん無理ですね。でも聴く人に「戦争をやめさせなくちゃ」という気持を起こさせることは、きっと音楽にもできるはずです。──これは村上春樹の最近の言葉。仲道はそれを引いたあと、次のように言った。「人が心から共感するのは悲しみなのだと思います。人間の業、悲しみはすべての人が背負っている。そして正義は怒りや悲しみから生まれる。それを描いている作品は私たちの心を動かす。音楽はそれをちゃんと伝えることができる。演奏家にはそれを伝える責務があります」一人の記者が「共感しかない」と感想を口にした。まさに。ベテランのファンなら、少女時代の可憐な印象で彼女をイメージする人も少なくないかもしれない。しかし近年の彼女の表現の深さにはすごみすら感じる。いま最も聴くべきピアニストだと思う。(宮本明)
2022年04月19日ホテルロイヤルクラシック大阪は、ロクシタン(L’OCCITANE)とのコラボレーションアフタヌーンティー「プロヴァンスの太陽が降りそそぐ初夏のアフタヌーンティー」を2Fカフェラウンジ コアガリにて2022年4月29日(金・祝)から6月30日(木)まで提供する。ロクシタンとのコラボアフタヌーンティーロクシタンとのコラボレーションによるアフタヌーンティーには、フレッシュな柑橘系の「ヴァーベナ」や、花畑に包まれるような癒しの「ラベンダー」といった、ロクシタンの故郷である南仏プロヴァンスの香りを表現したスイーツがずらり。ホテルパティシエが彩り豊かに表現する、ミントヴァーベナの香り漂うグラスデザート、ラベンダー畑のマカロン、ローズマリーのクッキー、ベルガモットのショコラなどが展開される。また、カフェの余韻を自宅でも楽しめるオリジナルのギフトがセットになったプランも数量限定で提供。ギフトには、シトラスヴァーベナのアイスシャンプー、アイスコンディショナー、アイスハンドクリームなど6点が含まれている。さらに、自宅で本格的なアフタヌーンティーを楽しめる「テイクアウトBOX」も販売される。【詳細】「プロヴァンスの太陽が降りそそぐ初夏のアフタヌーンティー」期間:2022年4月29日(金・祝)~6月30日(木)場所:ホテルロイヤルクラシック大阪 カフェラウンジ「コアガリ」(2F)住所:大阪市中央区難波4-3-3時間:14:00~17:00(ラストオーダー)料金:4,000円(コーヒー・紅茶付き ※おかわり自由)ロクシタンギフト付きプラン 5,800円※いずれも前日までの予約制。サービス料含む。特典:ロクシタン木製コースター ひとり1枚プレゼント■テイクアウトBOX(1人前) 4,800円ロクシタンギフト付きプラン 6,500円■ギフトセット内容シトラスヴァーベナ アイスシャンプー/シトラスヴァーベナ アイスコンディショナー/シトラスヴァーベナ シャワージェル/シトラスヴァーベナ アイスハンドクリーム/シトラスヴァーベナブランケット/ジェネリックポーチ【予約・問い合わせ先】TEL:06-6633-0052(レストラン直通)
2022年04月15日ホテルロイヤルクラシック大阪は、ロクシタン(L’OCCITANE)とのコラボレーションアフタヌーンティー「プロヴァンスの太陽が降りそそぐ初夏のアフタヌーンティー」を2Fカフェラウンジ コアガリにて2022年4月29日(金・祝)から6月30日(木)まで提供されます。ロクシタンとのコラボアフタヌーンティーロクシタンとのコラボレーションによるアフタヌーンティーには、フレッシュな柑橘系の「ヴァーベナ」や、花畑に包まれるような癒しの「ラベンダー」といった、ロクシタンの故郷である南仏プロヴァンスの香りを表現したスイーツがずらり。ホテルパティシエが彩り豊かに表現する、ミントヴァーベナの香り漂うグラスデザート、ラベンダー畑のマカロン、ローズマリーのクッキー、ベルガモットのショコラなどが展開されます。また、カフェの余韻を自宅でも楽しめるオリジナルのギフトがセットになったプランも数量限定で提供。ギフトには、シトラスヴァーベナのアイスシャンプー、アイスコンディショナー、アイスハンドクリームなど6点が含まれている。さらに、自宅で本格的なアフタヌーンティーを楽しめる「テイクアウトBOX」も販売されます。【詳細】「プロヴァンスの太陽が降りそそぐ初夏のアフタヌーンティー」期間:2022年4月29日(金・祝)~6月30日(木)場所:ホテルロイヤルクラシック大阪 カフェラウンジ「コアガリ」(2F)住所:大阪市中央区難波4-3-3時間:14:00~17:00(ラストオーダー)料金:4,000円(コーヒー・紅茶付き ※おかわり自由)ロクシタンギフト付きプラン 5,800円※いずれも前日までの予約制。サービス料含む。特典:ロクシタン木製コースター ひとり1枚プレゼント■テイクアウトBOX(1人前) 4,800円ロクシタンギフト付きプラン 6,500円■ギフトセット内容シトラスヴァーベナ アイスシャンプー/シトラスヴァーベナ アイスコンディショナー/シトラスヴァーベナ シャワージェル/シトラスヴァーベナ アイスハンドクリーム/シトラスヴァーベナブランケット/ジェネリックポーチ【予約・問い合わせ先】TEL:06-6633-0052(レストラン直通)
2022年04月14日ポータークラシック(PORTER CLASSIC)は、ディズニーのヴィンテージポスターアートを使用した2022春夏コレクションの新作アイテムを、2022年4月22日(金)にポータークラシック 銀座本店などにて発売する。ディズニーのヴィンテージポスターをアロハシャツに貴重なディズニーのヴィンテージポスターアートを落とし込んだアロハシャツや、春夏の季節ににぴったりの麦わら帽子、ベースボールキャップが登場。リラクシングなアロハシャツには、モノクロのミッキーマウスのポスターや、ポップなデザインのグーフィー、ダンボなどのグラフィックをプリント。クラシックな表情に仕上げている。また、丈を長めに仕立てたAラインシルエットのアロハブラウスには、ディズニープリンセスのグラフィックをフィーチャー。シンデレラやアリス、オーロラ姫、白雪姫などのポスターグラフィックを散りばめた、上品な佇まいが魅力だ。さりげなくプリント生地を配した麦わら帽子やキャップもシンプルな麦わら帽子は、内側のテープにミッキーマウスやグーフィー、ダンボ、シンデレラ、プリンセスのグラフィックを配したアロハシャツの生地を採用。ベースボールキャップは、プリント生地を用いたパイピングがアクセントとなっている。【詳細】ポータークラシックDISNEY VINTAGE POSTERS PORTER CLASSIC ALOHA COLLECTION発売日:2022年4月22日(金)展開店舗:ポータークラシック 銀座本店、他 ポータークラシック取り扱い店舗・アロハシャツ 46,750円 ※XS~XXL 6サイズ・アロハブラウス 50,600円 ※フリーサイズ・麦わら帽子 21,450円 ※M~XL 3サイズ・麦わら風ベースボールキャップ 19,800円 ※M~XL 3サイズ【問い合わせ先】ポータークラシック 銀座本店TEL:03-3571-0099
2022年04月11日2022年5月3日(火・祝) ~ 5日(木・祝)の3日間、東京国際フォーラムホール Cにて「丸の内ミュージックフェス メインコンサート」と題し、国内で活躍するプロの演奏家たちによるクラシック音楽コンサートを1日2公演の計6公演を開催。さらに、会期中は丸の内エリアのGW恒例イベント「丸の内ミュージックフェス エリアコンサート」も無料で開催し、だれでも気軽にクラシック音楽の魅力に触れ、お楽しみいただけるコンテンツが満載。丸の内エリアでは、今後も文化や芸術のイベントや情報発信を展開し、まちのさらなる賑わい創出や活性化を目指す。メインコンサートのチケットは発売中。《メインコンサート日程》■公演15月3日(火・祝) 11:00~12:00動物たちのカーニバル■公演25月3日(火・祝) 19:00~21:00中川英二郎 × エリック・ミヤシロ × 本田雅人SUPER BRASS STARS XXL EDITION■公演35月4日(水・祝) 11:00~12:00セッション⇔セッション・ワンダーランド~親子で楽しむワークショップ・コンサート~■公演45月4日(水・祝) 15:00~17:00鈴木大介プロデュースシネマ・ミュージックとタンゴの饗宴■公演55月5日(木・祝) 11:00~12:00大山大輔プロデュース子どものためのオペラ・ダイジェスト!《セヴィリアの理髪師》■公演65月5日(木・祝) 16:30~18:15ピアノと砂のファンタジー 星の王子さま
2022年04月04日リーボック(Reebok)は、新作ユニセックススニーカー「クラシックレザー OG(CLASSIC LEATHER OG)」を2022年3月31日(木)よりリーボックストア 渋谷ほかで発売する。"クラシックレザー"を刷新した「クラシックレザー OG」リーボックの新作「クラシックレザー OG」は、レトロランニングシューズ「クラシックレザー」を大胆にアップデートしたモデルだ。ベースとなる「クラシックレザー」は、1983年に登場したリーボックのアイコニックなランニングシューズ。シンプルなデザインながら、アッパーにガーメントレザーを使用した高級感のある佇まいがポイントだ。新作「クラシックレザー OG」は、アッパーからツーリングまで全面的にアップデート。オリジナルモデルに比べ、よりすっきりとしたシルエットに変更することで、現代のファッションに合わせやすいスタイリッシュな佇まいに仕上げた。またビジュアルだけでなく、機能性も刷新。クッション性の高い2層構造のEVAミッドソールやフォーム素材を使用したソックライナーを搭載することで、長時間の歩行でも疲れにくい快適な履き心地を実現した。カラーは、クリーンなホワイトとシックなブラックの2色を展開する。【詳細】「クラシックレザー OG」11,000円発売日:2022年3月31日(木)取扱店舗:リーボックストア 渋谷、リーボック クラシックストア(原宿、HEP FIVE、あべのHOOP、立川立飛、名古屋みなとアクルス)、スニーカーズエンスタッフ 東京、ビリーズエンター各店、ABCマート グランドステージ各店、アトモス各店、リーボック オンラインショップ、ZOZOTOWN、三越伊勢丹オンラインストアカラー:ホワイト、ブラックサイズ:22.5cm~31.0cm※ハーフサイズも展開。【問い合わせ先】リーボック アディダスお客様窓口TEL:0570-033-033 (電話受付:平日 9:30〜18:00)
2022年04月01日暑い夏の川崎に音楽の熱風が吹く。恒例「フェスタサマーミューザKAWASAKI2022」は7月23日(土)から8月11日(木祝)。ミューザ川崎シンフォニーホールを中心に17公演が行なわれる。3月下旬、記者発表会が開かれた。「夏、ジャーン♪」が合言葉。もちろん音楽が鳴り響く「ジャーン」であると同時に、神奈川の方言とされる終助詞の「じゃん」にかけたもの。「夏だから、やっぱりサマーミューザだよね!」と思ってもらおうという願いを込めた。いいじゃん。7月23日(土)の幕開けは今年もホスト役の東京交響楽団。音楽監督ジョナサン・ノットが「ジャズとダンス」をテーマに、ドビュッシー、ラヴェル、ストラヴィンスキーなど20世紀音楽を多彩に。《エボニー協奏曲》では、ノットから「日本のグッドマンを探せ」と厳命が下り、目下ジャズ奏者と交渉中とか。以下、いくつかの公演をピックアップすると─。7月24日(日)は「真夏のバッハVII」にジャン=フィリップ・メルカールトが登場。ミューザのシンボルであるパイプオルガンで、バッハをたっぷり堪能するうれしい機会。7月28日(木)は大植英次が神奈川フィルと恩師バーンスタイン作品を中心に。《キャンディード組曲》を締めくくる感動的な〈Make Our Garden Grow〉は落涙必至。7月31日(日)は恒例の名物企画「イッツ・ア・ピアノワールド」。ピアニスト小川典子が子供たちに真摯に向き合う。この日の小川典子はWヘッダーでもう1公演。自身が審査委員長を務める浜松国際ピアノ・コンクールの2012年の覇者イリヤ・ラシュコフスキーと2台ピアノのデュオ。《春の祭典》ほかのロシア・プロ。8月3日(水)は新日本フィルによる生誕90年&没後20年の山本直純特集。盟友・小澤征爾とともに楽団創設にも関わったマルチ音楽家の魅力をあらためて知るチャンス。指揮は広上淳一。毎年ジャズも組み込むサマーミューザ。昨年他界したチック・コリア追善が2公演。8月4日(木)藤岡幸夫指揮東京シティ・フィルと、同6日(土)サマーナイト・ジャズ。両公演ともチックと深い親交のあったリチャード・ストルツマン(クラリネット)が出演する。8月11日(木祝)のフィナーレも東響。原田慶太楼の指揮でシェイクスピア由来の作品を軸に、岡本誠司独奏のコルンゴルトのヴァイオリン協奏曲と、武満徹《3つの映画音楽》で20日間の幕を閉じる。(取材・文:宮本明)
2022年03月31日この度、Foot Locker atmos Japan合同会社が展開するスニーカーセレクトショップ「atmos」より、タイムレスな魅力を放つアパレルコレクション「NIKE TREND CAPSULE」を発売します。クラシックなカラーリングとFuturaロゴがどこか懐かしくも新鮮さを惹き立たせる「NIKE TREND CAPSULE」。ダック地を採用したジャケットをはじめ、モックネックの快適なプルオーバースウェットシャツ、着心地はもちろんスニーカーとの相性を追求したスウェットパンツなど多様なアイテムがラインアップのコレクションとなっております。また今回リリースに合わせ、オリジナルコンテンツとして「NIKE TREND CAPSULE」のルックブックを制作しました。リラックスカジュアルをテーマとしたコーディネートに今作のアイテムたちを取り入れることで、クラシックかつ現代的なスタイルへとアップデート。スウッシュのオレンジをアクセントに、ベージュやブラウンなどのカラーアイテムをベースとしたスタイリングでまとまりのある雰囲気に仕上がったルックブックとなっております。本コレクションは2022年3月31日よりatmos各店(一部店舗除く)、atmosオンラインにて発売、3月26日9:00よりatmosオンラインにて抽選受付を開始致します。『NIKE TREND CAPSULE』抽選詳細抽選期間:2022年3月26日 (土) 9:00 ~ 2022年3月29日 (火) 8:59特設サイト:(25日19:00公開予定)【PRODUCT】ITEM : NIKE AS M NSW NIKE TREND OVERSHIRTCOLOR:GREY HEATHER/DK DRIFTWOOD/GAME ROYALSIZE:S-XXLPRICE:1万2,650円(税込)ITEM : NIKE AS M NSW NIKE TREND WC 1COLOR:OFF NOIR/MIDNIGHT NAVYSIZE:S-XXLPRICE:1万8,700円(税込)ITEM : NIKE AS M NSW NIKE TREND SNEAKER PACOLOR:OFF NOIR/GREY HEATHERSIZE:S-XXLPRICE:1万4,300円(税込)【ABOUT atmos / BRAND URL : 】SHOP名である”atmos (アトモス)”は、atmosphere(大気)から由来し、大気のようにそこにあって当然のようなSHOPでありたい。“atmos”は、2000年、東京・原宿にヘッドショップをオープン。ファッションとしてのスニーカーをテーマに、店内はスニーカーウォールを設置。ナショナルブランドとのコラボレーションやエクスクルーシブモデルをはじめ、最新プロダクトのテストローンチやマーケティングなど東京のスニーカーカルチャーを世界に向けて発信しています。読者様 問い合わせ先欧文 : atmos▲customer/ 和文 : アトモス▲カスタマーTEL : 03-6629-5075URL : 企業プレスリリース詳細へ本記事に掲載しているプレスリリースは、株式会社PR TIMESから提供を受けた企業等のプレスリリースを原文のまま掲載しています。FASHION HEADLINEが、掲載している製品やサービスを推奨したり、プレスリリースの内容を保証したりするものではございません。掲載内容に関するお問い合わせは、株式会社PR TIMES()まで直接ご連絡ください。
2022年03月28日5月8日(日)大阪ザ・シンフォニーホールの「三浦一馬キンテート2022熱狂のタンゴ」は、バンドネオンの若き第一人者・三浦が、腕利き揃いのキンテート(五重奏)を率いる、ピアソラ三昧のコンサート。バンドネオン(三浦)とヴァイオリン(石田泰尚)、ピアノ(山田武彦)、コントラバス(黒木岩寿)、エレキギター(大坪純平)。ピアソラ本人が最も深く探求したのがこの編成=キンテートだった。「一番ベーシックなピアソラだと感じる編成です。これが4人でも6人でもいけない。完成されているんです。非常に低重心のバランスで、ピアノの低域やコントラバス、さらにはエレキギターも下を支えて、そこにバンドネオンやヴァイオリンのメロディが気持ちよく乗ることができる。とても安定感があります」「もうひとつ面白いのが、ピアソラって、メロディがどんなに暴れても、下のリズムはそのまま、いわばメトロノーム的に進むんですね。たとえば歌曲のように、歌に伴奏が合わせたりしない。その中でわれわれメロディ側は、頭の中ではきちんとカウントしながらも、あえて大幅に遅らせてみたりするんです。そういう面白さがあるのがキンテートの醍醐味です」ピアソラの音を忠実に再現するために、録音から自分の耳で起こしたスコアを使用する。「ピアソラ自身のスコアがどれだけ残っているかはわかりません。出版譜の多くはたぶん第三者の手によるもの。だからまず最低限の準備としてスコアを作るんです。時間はかかりますが、そこは手を抜きたくないですね。そしてもちろん、そこから先がそれぞれの個性が輝くところです」まずスコアありきという姿勢は、クラシック的。実際、「ジャンル」を考えることはほとんどないという。「自分もタンゴの人間というより、バンドネオンの人、という感じです」公演では、三浦たちにとっても〝初出し〟の、私たちがこれまであまり聴いたことのないピアソラも何曲も弾いてくれる。《ルンファルド》《レビラード》《カリエンテ》 《ムムキ》などがそれ。「ピアソラといえば《リベルタンゴ》《アディオス・ノニーノ》《オブリビオン》《四季》等々。そろそろ他のも行こうよ!という気持ちがありまして。珍しいから持って来ました、ではなく、有名曲と並んでも遜色ない、ひょっとしたらそれよりも……という、これからの時代のスタンダードになりうる名曲揃いです。ぜひ聴いてください」(曲目は変更の可能性あり)(取材・文:宮本明)
2022年03月24日スターバックス(Starbucks)のチルドカップシリーズから、新作ドリンク「スターバックス クラシックティーラテ」が登場。2022年3月8日(火)より、全国のコンビニエンスストアやスーパーマーケットにて販売される。新チルドカップ「スターバックス クラシックティーラテ」スターバックスのチルドカップシリーズに「スターバックス クラシックティーラテ」が、新たに仲間入り。スターバックスで人気のメニュー"クラシックティーラテ"にインスパイアされたドリンクは、茶葉からいれた香り高い紅茶と、フレッシュなミルクが絶妙に調和している。パッケージは、ゴールドやカラフルなカラーで彩った茶葉をポイントにした。全体はミルクの優しい風合いを基調としており、穏やかなカフェタイムを演出してくれそうだ。カフェラテとエスプレッソがリニューアルまた、同日3月8日(火)には、スターバックスのチルドカップシリーズ「スターバックス カフェラテ」と「スターバックス エスプレッソ」がリニューアル。厳選したコーヒー豆を使用し、コーヒーの芳醇な香りや深みのある味わいを追求した。パッケージは、スターバックスを象徴する緑色のサイレンロゴを大きく配し、上品かつ華やかなデザインに仕上げている。【詳細】スターバックス チルドカップ発売日:2022年3月8日(火)取扱店舗:全国のコンビニエンスストア・スーパーマーケット※一部の店舗では取扱いのない場合がある。<商品>「スターバックス クラシックティーラテ」216円「スターバックス カフェラテ」216円「スターバックス エスプレッソ」216円
2022年03月10日10月に開幕する2022/2023シーズンで開場25周年を迎える新国立劇場。新シーズンの上演ラインナップが発表され、オペラ芸術監督の大野和士が出席して会見が行なわれた。オペラ公演は全10演目で、そのうち次の3本が新制作。●ヘンデル《ジュリオ・チェーザレ》(10月)リナルド・アレッサンドリーニ指揮/ロラン・ペリー演出●ムソルグスキー《ボリス・ゴドゥノフ》(11月)大野和士指揮/マリウシュ・トレリンスキ演出●ヴェルディ《リゴレット》(2023年5~6月)マウリツィオ・ベニーニ指揮/エミリオ・サージ演出《ジュリオ・チェーザレ》は本来、2年前の4月に上演されるはずだった舞台の、念願の登場。2011年パリ・オペラ座制作のプロダクションは、幻想的な博物館を舞台に、シーザーとクレオパトラの恋と政治の駆け引きが描かれる。バロックの旗手アレッサンドリーニがカラフルで刺激的なヘンデルを聴かせてくれるにちがいない。《ボリス・ゴドゥノフ》は新国立劇場とポーランド国立歌劇場の共同制作。演出のトレリンスキは同劇場の芸術監督で、METなどでも活躍する注目の人。題名役はロシアを代表するバスのエフゲニー・ニキティン。《リゴレット》はビルバオ・オペラとリスボン・サン・カルロス歌劇場の共同制作。イタリア・オペラの巨匠ベニーニが指揮する。大野は芸術監督就任以来、レパートリー拡充を重要な課題に掲げ、1シーズンの新制作演目をそれまでの3本から4本に増やして上演してきたが、それがいったん元に戻ることになる。大野によれば、コロナ禍のために2019/20シーズンの後半5演目が上演中止になったことなどの経済的ダメージによるもの。来季のレパートリー演目についても、この2年の間に延期された演目が入ってきたことで、自身の当初の構想に照らすと多少例外的なシーズンになるなど、苦しい事情も吐露した。なお、大野芸術監督が指揮する《ボリス・ゴドゥノフ》《ラ・ボエーム》(2023年6~7月)と、1997年開館時のこけら落とし演目で5年に一度上演している《アイーダ》(2023年4月)の3演目は、「開場25周年記念公演」と銘打って上演される。《ボリス》《ボエーム》の2本は大野自身の指揮で、新しい時代の狼煙を上げるという。いまだ収束の見えないかコロナ禍や世界的な政情不安が渦巻くなか、芸術に何ができるのか。25周年の新国立劇場がそれをどのように示してくれるか、期待して注目したい。(取材・文:宮本明)
2022年03月04日子供のための音楽祭としては世界最大級となる「こども音楽フェスティバル」が、5月4日(水祝)~7日(土)の4日間にわたって開催される。東京・赤坂のサントリーホールで記者発表会が行われた。このプロジェクト、本来は2年前に開催予定だったがコロナ禍で延期。時期を見きわめ、満を持しての初開催となる。かねてから若年層向けの音楽プロジェクトに積極的に取り組んできたソニー音楽財団とサントリー芸術財団が初めて手を携えて実現するもの。期間中は、サントリーホールで行なわれる18のコンサートを中心に、近隣ホテルやホール前の広場などの周辺施設も巻き込んで、0歳児や未就学児から、小学生、中高生、さらには妊婦のためのコンサートなど、年齢に合わせた多様な企画が同時多発的に繰り広げられる、まさにお祭り。しかも出演者が豪華。ソニーとサントリーが本気を出せばこうなる!という、日本を代表するそうそうたる顔ぶれが揃う。それでいて入場料はリーズナブル。子供は500円から、大人でも最高で3,000円と、家族で出かけても財布にやさしい設定がうれしい。会見では、公式アンバサダーを務めるピアニストの清塚信也がその意気込みを語った。「演奏活動の一方で、素晴らしい音楽を紹介したいという強い思いが、いつもある。だからアンバサダーという立ち位置はとてもうれしい。音楽は言葉と一緒で、まずはサウンドに触れて、自然な気持ちで楽しんでほしい。音楽は楽しいんだということを身体に入れて、それを他の人に伝えたいという気持ちになってくれたら、それが音楽の根源だと思う。世界でも類を見ない大規模な子供のための音楽祭。日本の音楽史にも影響を残すのではないか。ワクワクしている」清塚は、同時配信されるオンライン番組の総合パーソナリティも務める。ホール公演のライヴ配信だが、演奏の様子をただ流すのではないのがポイント。「私の強い思いを聞いていただき、無料でお届けできることになった。なるべく面白い、ちゃんとした『番組』になるよう、アイディアをこらしていろいろ仕掛けていきたい。ご期待ください」さまざまなメディア出演ですべらないネタを披露している清塚のトーク力については説明不要だろう。配信には、人気お笑いコンビのかまいたちが出演する日も。もちろん清塚自身はコンサートにも出演して演奏を聴かせてくれる。GWはファミリーで気軽にクラシック音楽に触れてみよう!(取材・文:宮本明)
2022年03月03日今年デビュー35周年を迎えたチェロ奏者・長谷川陽子。記念公演でベートーヴェンのチェロ・ソナタ全5曲を弾く[5月19日(木)東京文化会館 小ホール]。これまでどちらかというと避けてきたというベートーヴェン。「楽譜のあちこちに、暗号のように、いわば〝ベートーヴェン・コード〟が埋め込まれているのですけど、それを読み解く面白さがようやくわかってきました。それを理解したうえで弾くと、やはり作品がものすごく生き生きしてくるんです。いろんな経験を積み重ねて、やっとベートーヴェンを弾く入り口にたどり着いたように感じています」2020年。ベートーヴェンの生誕250周年はコロナ禍と重なり、音楽家は人々の前で演奏する機会さえ奪われた。「チェロ・ケースを開くことさえない時間が続いたのはショックでした。そんな中で、やっぱり自分には音楽しかないのだと再確認させてくれたのがベートーヴェン。彼の意思の強さ、メッセージの深さ、そして人類愛。知識や情報としては知っていたことを、その作品から自発的に感じることができたのです。あの時期、たぶん自分の力だけでは這い上がることができなかった。ベートーヴェンが引っ張り上げてくれました」共演のピアノは松本和将(かずまさ)。新しい扉を開けてくれる、と信頼を寄せる。「音があたたかくてどこにも力が入っていない。飄々としていて、でもどんな球を投げてもうまくキャッチしてくれる。それがすごく魅力的です。音楽性は私と正反対かもしれないのですが、それがかえって互いの長所を引き立てあうのだなあと実感しています」高校1年生で日本音楽コンクール第2位入賞。2年後の1987年にデビュー・リサイタルを開いた。「ずっと手ほどきを受けた井上頼豊先生は、音楽をゼロから作る力を身につけなさいと、レコードで聴くような有名曲はあまり弾かせませんでした。真似をしてしまわないように。ところがデビューしてお仕事で弾かせていただくのは有名な曲ばかり。刺激的でした。憧れだった曲を次々に弾けて、とにかく楽しかったという記憶しかありません」弾くのが楽しい。彼女はそのピュアな感覚をずっと変わらず持ち続けている人だと思う。ナチュラルな音楽家だ。ベートーヴェンはリサイタルに合わせてCDもリリース。充実した録音ができたと手応えを語る。経験を重ねて初めて正面から向き合ったベートーヴェン。ライヴもCDも、名演奏・名盤の予感が漂う。(取材・文:宮本明)
2022年03月02日昨年行なわれ「第90回日本音楽コンクール受賞者発表演奏会」のチケット情報はこちらた「第90回日本音楽コンクール」の受賞者発表演奏会が、3月4日(金)、今年も東京オペラシティ コンサートホールで開催される。ピアノ部門の優勝者は現在桐朋高校音楽科3年生の谷昂登(たに・あきと/18歳)だ。小学6年生時の浜松国際ピアノアカデミーコンクール特別賞や、前年の東京音楽コンクール最高位(1位なしの2位)など、優勝候補として注目されるなか、見事に栄冠を手にした。「自分にできることを最大限やる。結果よりその過程が大切だといつも考えています。日本音楽コンクールは歴史も権威もある場ですので、逃げずに正面から、これから音楽とどう向き合っていくかを見せたいと思いました。1次予選の課題曲がベートーヴェンのソナタ、2次予選がバッハと練習曲ということが示すように、ピアニストとしての基礎となるようなプログラムを組まなければならないコンクールです。自分の経験も、コンクールに向かっていくなかで見つけたことも発揮できて、その意味では成長できたと感じています」3月の受賞者演奏会ではリストのピアノ協奏曲第2番を弾く。「リストの協奏曲は2曲とも、自由な形式、新しい形式に挑んでいる作品だと思います。オーケストラとのアンサンブルがすごく濃密で、曲の出だしからそうですけど、オーケストラの中のピアノといってもいいぐらいのところがたくさんあります。そういう部分でオーケストラの各楽器に合った音色を求めていくのはとても勉強になると思って選びました。コンクールの3次予選で選んだリストのピアノ・ソナタとも共通点が見えて、ソナタを深めることにもつながるとと思っています」リストのピアノ作品はつい超絶技巧に注目しがちだが、それを超える音楽性を表現したいという。「どう音楽的に弾くかということは常に考えています。リストのソナタも、調べてみるとゲーテの作品など文学が関係していて、テクニックで魅せるだけではない、もっと深い部分で音楽が作られていることがわかってきます」自分の演奏の特長も、その音楽性の表現、歌ごころにこそあると言い切る。「音楽は歌から始まっています。今の自分ができているかどうかわかりませんが、歌うことを忘れないことで、より人の心に寄り添える音楽が作れるのではないかと思います。それはずっと目指していることです」4月からはいったん桐朋学園のソリスト・ディプロマに籍を置き、秋にモスクワ音楽院に留学する。「エリソ・ヴィルサラーゼ先生に師事する予定です。小さな頃からロシアの作曲家が身近に感じていて、とくにラフマニノフが大好きでした。ヴィルサラーゼ先生はシューマンの研究にも長けていらっしゃるので、そこからドイツ音楽への視野も広げていければと思っています」目標のひとつだったという日本最高峰のコンクールから次の世界へ漕ぎ出す若き音楽家。その洋々たる前途を、まずは3月のコンサートで祝したい。(取材・文:宮本明)
2022年02月18日昨年秋に開催されたショパン国際ピアノコンクールで第4位に入賞した、ピアニストの小林愛実。子供の頃から天才少女として注目され、華やかな演奏活動を続けてきた彼女は、2度目の挑戦となった今回のショパン国際ピアノコンクールへの入賞で、より広い世界に向かう扉を開いた。今、まさに新たな飛躍の瞬間にあり、音楽界から熱い視線を集める。そんな小林が、2月28日、東京都交響楽団の定期演奏会に登場。同楽団音楽監督の大野和士のタクトのもと、ベートーヴェンのピアノ協奏曲第4番を演奏する。この曲は彼女が、一度目の挑戦となった前回2015年のショパン国際ピアノコンクール前、10代最後の頃からレパートリーとする作品。ベートーヴェン中期の傑作であり、ピアノ協奏曲の新しい表現に挑む作曲家の創意があふれ出すような楽曲だ。以前、小林はベートーヴェンについて、「自らの気持ちをダイレクトにぶつけて作曲しているように感じる作曲家なので、自分も感情をぶつけて演奏する。ただこの第4番のピアノ協奏曲は穏やかな部分が多く、他の作品とは何かが違うように感じる」と話していた。明るく前向きな雰囲気の中に繊細さを備えた楽曲に、彼女の生き生きとして推進力のある音楽性は、よく合うだろう。小柄な体から繰り出されるしなやかな音、パワフルな音のコントラストにも、大いに期待できそう。小林は20代を迎えてから、自らがピアノを弾く意味をあらためて掴んだといい、「自分の個性というものは、音楽にただ真摯に向き合うなかで見えてきたり、築かれたりするものだと思う」と語る。目指す方向を見出し、気持ちの強さを手に入れた今の彼女の演奏は、確信に満ち、想いがまっすぐ聴き手に伝わってくる。ピアノとオーケストラが親しく対話するような作品で、東京都交響楽団、そして初共演となるマエストロ大野に小林はどんな音楽を持ちかけ、そしてオーケストラはそれにどのように応えるのだろうか。楽しみな演奏会だ。チケットはチケットぴあで2月25日(金)まで販売中。(文:音楽ライター 高坂はる香)■東京都交響楽団 第944回 定期演奏会日程:2022/2/28(月) 19:00開演会場:東京文化会館 大ホール
2022年02月17日リーボック(Reebok)の新作スニーカー「クラシックレザー 1983 ヴィンテージ(CLASSIC LEATHER 1983 VINTAGE)」が、2022年2月17日(木)、リーボックストア 渋谷ほかにて発売される。「クラシックレザー」登場当時のデザインを忠実に再現1983年、ガーメントレザーをアッパーに採用した革新的なランニングシューズとして誕生した、リーボックの代表シューズ「クラシックレザー」。今回発売される「クラシックレザー 1983 ヴィンテージ」は、発売当時のそのデザインを忠実に復刻したモデルだ。フィット感に優れたアッパーを中心に、ヴィンテージ感あふれるテリー素材のライニングやタフタのサイドロゴラベルなど、オリジナルモデルに取り入れられていた素材やデザインを踏襲。また、シュータンには、オリジナルと同サイズのフルラベルと、当時のリーボックブランドロゴである「スタークレストロゴ」をのせた。その一方、新しい靴型を採用することで、全体的なシルエットをより細身に仕上げている。カラーは、チョークとグレーの2色を展開する。詳細クラシックレザー 1983 ヴィンテージ発売日:2022年2月17日(木)取扱店舗:リーボックストア 渋谷、リーボック クラシックストア(原宿、HEP FIVE、あべのHOOP、立川立飛、名古屋みなとアクルス)、スニーカーズエンスタッフ 東京、ビリーズエンター各店、ABCマート グランドステージ各店、アトモス各店、リーボック オンラインショップ、ZOZOTOWN、三越伊勢丹オンラインストア価格:14,500円カラー:チョーク/チョーク/ベクターレッド、コールドグレー/フラッシュレッド/チョークサイズ:22.5〜30.0cm、31.0cm(0.5cm刻み、ただし30.5cmの展開なし)【問い合わせ先】リーボック アディダスお客様窓口TEL:0570-033-033 (電話受付:平日 9:30〜18:00)
2022年02月17日イタリア・ローマ(Rome)を代表するラグジュアリーブランド フェンディ(FENDI)は、クラシックなホーボーシルエットを蘇らせた新作バッグ「フェンディグラフィー(FENDIGRAPHY)」を発表いたします。2022年春夏ウィメンズコレクションのキャットウォークでデビューしたこのバッグは、パワフルで自信に満ちたフェンディウーマンのマストハブとなるでしょう。時代を超越するタイムレスな定番スタイルを、フェンディらしく、モダンかつ大胆に解釈した「フェンディグラフィー」は高い収納力を兼ね備えた三日月形のフォルムが特徴です。バッグの底にゴールドメタルであしらった大胆な「FENDI」ロゴが意表を突いて現れ、メゾンのアイコンが持つパワーを見せつけます。小脇にぴったりと収まる円形のアームホールが、このバッグの機能性を高めています。それは、フェンディが常にいかなるオケージョンでも活躍する「持ちやすさ」を追求していることの表れ。ハンドルは調節と取り外しが可能でソフトでしなやかなサッチェルにも、別売りの「ストラップ ユー(STRAP YOU)」と組み合わせて、軽快なクロスボディバッグに変身させることができます。愛さずにいられないナノサイズの「ナノ フェンディグラフィー(NANO FENDIGRAPHY)」は、ファッションフォワードなミニチュアモデル。「FENDI」のレタリングが「フェンディグラフィー」のスタイルを完璧にし、ブレスレットのように手首に着けたり、チャームとしてバッグに付けたり、マイクロバッグとしてショルダーストラップを取りつけたりと、多様な使い方によって若さとプレイフルな遊び心を表現しています。どんなスタイルや美意識にもマッチする「フェンディグラフィー」は、ブラックやホワイト、ベージュといった定番カラーの他ベビーブルー、ピンクのスムースレザー、更にゴールドとシルバーのクラックルメタリックレザーで展開いたします。またファッションイラストレーター アントニオ・ロペス(Antonio Lopez)のグラフィックを思わせる大胆なストライプが今シーズンのグラマラスで華やかなスピリットによってバッグに活気を与えつつ、メゾンのサヴォアフェールを披露しています。新作バッグ「フェンディグラフィー」は、世界のフェンディ直営店、および公式オンラインストアfendi.comにて発売中です。「フェンディグラフィー」28万500円~、「ナノ フェンディグラフィー」14万8,500円~ (税込・予定価格)企業プレスリリース詳細へ本記事に掲載しているプレスリリースは、株式会社PR TIMESから提供を受けた企業等のプレスリリースを原文のまま掲載しています。FASHION HEADLINEが、掲載している製品やサービスを推奨したり、プレスリリースの内容を保証したりするものではございません。掲載内容に関するお問い合わせは、株式会社PR TIMES()まで直接ご連絡ください。
2022年02月15日