イタリア・ローマ(Rome)を代表するラグジュアリーブランド フェンディ(FENDI)は、クラシックなホーボーシルエットを蘇らせた新作バッグ「フェンディグラフィー(FENDIGRAPHY)」を発表いたします。2022年春夏ウィメンズコレクションのキャットウォークでデビューしたこのバッグは、パワフルで自信に満ちたフェンディウーマンのマストハブとなるでしょう。時代を超越するタイムレスな定番スタイルを、フェンディらしく、モダンかつ大胆に解釈した「フェンディグラフィー」は高い収納力を兼ね備えた三日月形のフォルムが特徴です。バッグの底にゴールドメタルであしらった大胆な「FENDI」ロゴが意表を突いて現れ、メゾンのアイコンが持つパワーを見せつけます。小脇にぴったりと収まる円形のアームホールが、このバッグの機能性を高めています。それは、フェンディが常にいかなるオケージョンでも活躍する「持ちやすさ」を追求していることの表れ。ハンドルは調節と取り外しが可能でソフトでしなやかなサッチェルにも、別売りの「ストラップ ユー(STRAP YOU)」と組み合わせて、軽快なクロスボディバッグに変身させることができます。愛さずにいられないナノサイズの「ナノ フェンディグラフィー(NANO FENDIGRAPHY)」は、ファッションフォワードなミニチュアモデル。「FENDI」のレタリングが「フェンディグラフィー」のスタイルを完璧にし、ブレスレットのように手首に着けたり、チャームとしてバッグに付けたり、マイクロバッグとしてショルダーストラップを取りつけたりと、多様な使い方によって若さとプレイフルな遊び心を表現しています。どんなスタイルや美意識にもマッチする「フェンディグラフィー」は、ブラックやホワイト、ベージュといった定番カラーの他ベビーブルー、ピンクのスムースレザー、更にゴールドとシルバーのクラックルメタリックレザーで展開いたします。またファッションイラストレーター アントニオ・ロペス(Antonio Lopez)のグラフィックを思わせる大胆なストライプが今シーズンのグラマラスで華やかなスピリットによってバッグに活気を与えつつ、メゾンのサヴォアフェールを披露しています。新作バッグ「フェンディグラフィー」は、世界のフェンディ直営店、および公式オンラインストアfendi.comにて発売中です。「フェンディグラフィー」28万500円~、「ナノ フェンディグラフィー」14万8,500円~ (税込・予定価格)企業プレスリリース詳細へ本記事に掲載しているプレスリリースは、株式会社PR TIMESから提供を受けた企業等のプレスリリースを原文のまま掲載しています。FASHION HEADLINEが、掲載している製品やサービスを推奨したり、プレスリリースの内容を保証したりするものではございません。掲載内容に関するお問い合わせは、株式会社PR TIMES()まで直接ご連絡ください。
2022年02月15日ヴァイオリンの諏訪内晶子が芸術監督として取り組む「国際音楽祭NIPPON2022」が、2月11日(金・祝)から約1ヶ月にわたって、東京・名古屋・陸前高田で開催される。7日、諏訪内がオンライン会見に出席した。「国際音楽祭NIPPON2022」公演情報はこちら「国際音楽祭NIPPON」は2013年にスタートしてこれが7回目。「感動を紡ぐ(=トップ・クオリティの追求)」「心をつなぐ(演奏を通じた社会貢献)」「未来を創る(次世代への継承)」の3つのキーワードをコンセプトに掲げている。最注目のプログラムは諏訪内によるJ.S.バッハの無伴奏ソナタ&パルティータ全曲演奏会だろう。30年超のキャリアの彼女がまさに満を持して、1月にCDをリリースしたばかりの初の《無伴奏》全曲。長年連れ添ったストラディヴァリウスに代わる新たな愛器グァルネリ・デル・ジェズを携えての新境地が、早くもファンの話題を呼んでいる。「全6曲を弾くと、各曲それぞれに込められたメッセージがより明確に伝わる。それを弾き分けたい」(諏訪内)全6曲を2回に分けて、2月11日(金・祝)・13日(日)名古屋・三井住友海上しらかわホールと、2月16日(水)・18日(金)東京オペラシティ・コンサートホールで。このあと尾高忠明指揮NHK交響楽団とデュティユーとブラームスの協奏曲を弾く諏訪内。「古典と現代」という切り口は、3月の「Akiko Plays CLASSIC with Friends」「Akiko Plays MODERN with Friends」にも繋がる。前回から立ち上げた、若手奏者たちとの2公演の室内楽プロジェクトだ。ここでは望月京の委嘱作品初演を含めて、「女性作曲家」がサブテーマとなる。諏訪内は、「この10年ほど女性作曲家の作品を弾く機会が増えてきた。世の中の多様化の動きが活発になっているのを感じる」と語った。音楽祭の最後には、ブラームスの室内楽を「ほぼ全曲」演奏するという、なんと11時間に及ぶ「ブラームス 室内楽マラソンコンサート」も待っている。社会貢献として陸前高田市での復興応援プロジェクトを開催。また唯一この音楽祭だけで見ることができるのが、次世代を育てる恒例のマスタークラスでの、指導者としての諏訪内だ。また今回からはアートマネジメント業界を志す若者のためのインターン制度も立ち上げた。聴衆を育てるため、安価な設定の「U25」チケットも用意されている。各公演の詳細は「国際音楽祭NIPPON2022」特設サイトへ。(取材・文:宮本明)■国際音楽祭NIPPON2022
2022年02月09日「スター・ウォーズ」をはじめ、「ジョーズ」「スーパーマン」「インディ・ジョーンズ」「E.T.」「ハリー・ポッター」など数え切れないほどの作品の音楽を生み出したジョン・ウィリアムズが、今年の2月8日、90歳の誕生日を迎えた。作品の代名詞となるような映画音楽を60年以上に渡って作り続けてきたジョン・ウィリアムズは、アカデミー作曲賞においては、今までに52度のノミネート、5度の受賞を誇り、グラミー賞は驚異の25回獲得。映画音楽以外でも、4つのオリンピック(1983夏ロサンゼルス、1988夏ソウル、1996夏アトランタ、2002冬ソルトレークシティ)のテーマ曲、2つの交響曲、協奏曲を作曲、ボストン・ポップス・オーケストラの音楽監督を14シーズン務め、ボストン・ポップス日本ツアーに際し、当時皇太子だった徳仁天皇陛下の結婚の儀(1993年)のために『雅の鐘』(Sound the Bells!) を作曲するなど、記憶にも記録にも残る数多くの功績を残している。その偉大なジョン・ウィリアムズの90歳を祝し、《「ジョン・ウィリアムズ」ウインド・オーケストラ・コンサート2022》を5月に兵庫、8月に東京で開催。「スター・ウォーズ」「ハリー・ポッター」「インディ・ジョーンズ」などジョン・ウィリアムズの代表曲を一気に楽しめるコンサート構成でお届けする。なお3月には東京と大阪にて『ジュラシック・パーク』 in コンサート、4月は東京にて『E.T.』inコンサートを開催。こちらは大スクリーンにて上映される映画本編にあわせてフルオーケストラの生演奏が付くシネマコンサート形式。名作映画を新たな形で体感できる機会をどうぞお見逃しなく。■「ジョン・ウィリアムズ」ウインド・オーケストラ・コンサート2022■日程:5/4(水・祝)14:00開演会場:兵庫県立芸術文化センター KOBELCO大ホール (兵庫県)日程:8/13(土)14:00開演会場:サントリーホール大ホール (東京都)[指揮] 西村友[演奏] 播磨国吹奏楽団(兵庫)/東京佼成ウインドオーケストラ(東京)<こちらもおすすめ>♪「ジュラシック・パーク」in コンサート3/6(日) フェスティバルホール (大阪府)3/20(日) 東京国際フォーラム ホールA (東京都)♪『E.T.』 in コンサート4/30(土) 東京国際フォーラム ホールA (東京都)
2022年02月09日「サントリーホール チェンバーミュージック・ガーデン2022」が6月4日(土)から19日(日)にかけて、ブルーローズ(小ホール)で開催される。「サントリーホール チェンバーミュージック・ガーデン 2022」のチケット情報はこちら「チェンバーミュージック・ガーデン(CMG)」は、「クラシック音楽の原点ともいわれる室内楽を気軽に楽しんでいただきたい」というコンセプトで2011年から始まり、今年で12年目を迎える。ブルーローズ(小ホール)の親密な空間で演奏者の息遣いや表情を間近に体感できる国内最大規模の初夏の室内楽の祭典として育まれてきた。今年のオープニングとなる公演は「堤 剛プロデュース」。サントリーホール館長の堤剛(チェロ)と小菅優(ピアノ)、吉田誠(クラリネット)の三重奏だ。ブラームスとフォーレの最晩年の2作品や藤倉大の『Hop』で、この編成の歴史と現在形を堪能できるプログラムでの幕開けとなる。またCMG恒例企画でもある「ベートーヴェン・サイクル」には、20年超のキャリアを誇るロシアのアトリウム弦楽四重奏団が満を持して登場。アジアのアーティストたちを紹介する「アジアンサンブル@TOKYO」では韓国のソヌ・イェゴン(ピアノ)が、またホルンの世界的なスター奏者「ラデク・バボラークの個展」も、共に日本の演奏家たちとアンサンブルで深い対話を交わす予定だ。そしてサントリーホール室内楽アカデミーで学び、現在4年目を迎えるクァルテット・インテグラによるリサイタルを開催。各メンバーがサントリーホール室内楽アカデミー出身の葵トリオは、2年目となるベートーヴェンのピアノ三重奏曲を1曲ずつ披露する7年プロジェクト第2回目を迎え、細川俊夫の作品にも取り組む。「フォルテピアノ・カレイドスコープ」では、現代のモダンピアノとは異なる音色を持つフォルテピアノがサロン風のブルーローズに3台登場。また、現代のグランドピアノとフォルテピアノの音を聴き、弦楽器とのアンサンブルによる響きの違いをトーク付きで紹介する「室内楽のしおり」はCMG入門の新企画となる。そのほか、定番企画としては、室内楽アカデミー・フェローが名曲を抜粋して日頃の研鑽の成果を発表する公演や、平日昼間60分の出演者のトークを交えたコンサート「プレシャス1pm」が実施される。■公演情報「サントリーホール チェンバーミュージック・ガーデン2022」6月4日(土)~19日(日)開催会場:全てサントリーホール ブルーローズ(小ホール)
2022年02月03日オンド・マルトノ奏者の大矢素子が、注目の現代音楽シリーズ「Just Composed in Yokohama」に登場する[2月26日(土)神奈川県民ホール小ホール]。シリーズの軸は毎回の委嘱作品。現在ベルギー在住の1989年生まれの作曲家・山本哲也の《目に見えない天使達の囁き》が初演される。オンド、ヴィオラとピアノの三重奏で、室内楽の中でのオンドの可能性を探求した作品だ。大矢は言う。「かなり個性的な作品です。聴き終わって呆然としてしまうような。聴こえている音がオンドなのかピアノなのかヴィオラなのか、知覚が混ざって揺さぶられるんですね。同時に、スピーカーの音場の遠近感にも揺さぶられる。その音体験が室内楽のオンドの面白さの一つではないでしょうか。キーンという透明で硬質な高音が持続するのも印象的です。オンドは生の楽器と違って、ボタンの押し具合によって、かなり音を保つことができる、しかも人間的な表現ができるので、なかなか聴く機会のない独特の音響体験だと思います」シリーズのもう一つの特色が、過去の委嘱作の再演をすること。今回は薮田翔一(39)のバンドネオン、サクソフォン、ピアノのための美しい《祈りの情景》(2018)が、上述の山本作品と同じ三重奏に編み直された。「もともとすごくきれいな作品なのですが、オンドの持続する音やポルタメントを生かして、天国的な味わいが増しています」これら2曲の初演曲の他に、オリヴィエ・メシアン、池辺晋一郎、坂本龍一、トリスタン・ミュライユの作品を演奏する。共演はヴィオラ安達真理、ピアノ松本望。「パリ留学時代から交流のある松本さんと、初めてご一緒する安達さん。二人とも卓越した技能と勘の良さがあります。あねご肌で、どんと来い!でやってくださるので、すごく頼りにしています」オンド・マルトノは1928年に発明された電子楽器。発音の原理こそ電子的な発振によるものだけれど、表現の感覚は生の弦楽器に近い。昨年のNHK大河ドラマ『青天を衝け』で響いたサウンドも記憶に新しい(あれを演奏していたのも大矢)。他にも映画やCMなど、正体を知れば「なるほど。あれもオンドなのか!」と気づく、案外身近な楽器なのだ。公演には「魂の詩」のタイトルがある。「人間の表現のために新しいテクノロジーがどう使えるかという試みから生まれた楽器の一つ。その歴史は今も作られている途中です。電子を通した人の心の表現を感じていただけたらなと思います」「Just Composed 2022 Spring in Yokohama」の公演情報はこちら(取材・文:宮本明)
2022年02月03日東京芸術劇場の新しいリサイタル・シリーズ「VS」(ヴァーサス)に、ジャズ・ピアノの大御所・山下洋輔と鍵盤楽器奏者・指揮者の鈴木優人が登場する[3月4日(金)東京芸術劇場コンサートホール]。山下「僕が呼ばれているからには、きっかけさえあればどんどんアドリブになる。そこに鈴木さんを巻き込んでしまおうということです」鈴木「洋輔さんの胸を借りて、がっつりやらせていただきます」二人のピアニストが2台ピアノで競演するこのシリーズの中でも最も「VS」色の強い顔合わせだが、じつは二人とも麻布中学・高校の卒業生。そのOBオケで演奏した《ラプソディ・イン・ブルー》が最初の共演だった。鈴木「僕が中学生の時、創立百年史にCDが付いていて、そこに洋輔さんの演奏が入っていたんです。OBにこんなすごい人がいたのかと驚きました」山下「数年前にいきなり、麻布OBオケというのを作ったからお前はガーシュウィンを弾けと。僕は麻布から国立音大に行きましたけど、この人は東京藝大に行って、オランダに留学もして大活躍している。彼にしかない独特のものがあるミュージシャンで、それを楽しんでます」バッハからガーシュウィン、山下洋輔まで。クラシックのリングの上で戦うジャズ・ルールの他流試合といったところか。山下「ジャズマン同士でも一回一回が他流試合ですからね。相手が何をやってくるか、それに応じてこっちが何をやるか」鈴木「VSですし、事前の打ち合わせはほとんどないです」山下「最初のテーマだけ決まっているとかね。曲に寄りつつも勝手なことをする」鈴木「前に一度2台ピアノで手合わせしていただいたのが、僕にとっては革命的だったんです。お客さんを巻き込んで即興して、会場の空気を作品の色にしていく。目の前の正しい音符を弾くよりインパクトのほうが大事なんだという。すごい教えがありました」メインは《ラプソディ・イン・ブルー》を2台ピアノで。鈴木「洋輔さんのソロ・パートは独特です」山下「そうですね。オーケストラとやる時も、僕のパートはほとんどジャズのイディオムでやってしまいますので」鈴木「僕のほうはオケ・パートを軸にした、新しいヴァージョンです。本当に楽しみ。今年一番ドキドキする本番です」山下「どの曲でも、それぞれの個性がくっきりと出てくるはず。僕の立場から言えば、ジャズ・ピアニスト同士がやっているような聴き方ができると思いますよ」「芸劇リサイタル・シリーズ 「VS」 Vol.2 山下洋輔 × 鈴木優人」の公演情報はこちら(取材・文:宮本明)■芸劇リサイタル・シリーズ 「VS」 Vol.2 山下洋輔 × 鈴木優人日程:2022年3月4日(金) 19:0開演会場:東京芸術劇場 コンサートホール (東京都)
2022年02月03日株式会社ホテルオークラ東京が運営するThe Okura Tokyoのデリカテッセン シェフズガーデンでは、2022年のバレンタイン向け商品を用意しています。新商品「クラシックショコラ」は、シンプルな味わいにバレンタイン限定のアクセントを加え、大人の贈り物にふさわしいオーセンティックな一品です。その他、ピエール マルコリーニとのコラボレーションによるオリジナルのチョコレートボックス「シルバーハートコフレ ed. 2022」をはじめ、生菓子やパンのジャンルでも多彩なチョコレート商品を取りそろえて、さまざまなギフトシーンに対応します。新商品「クラシックショコラ」カカオ分70%のクーベルチュールをふんだんに使用した濃厚な味わいと、上面のガナッシュに香る“リキュールの女王”シャルトリューズ ジョーヌのエレガントな風味が洗練の印象。直径10cmのサイズ感もギフト向けです。クラシックショコラ期間 : 2022年2月1日(火)~2月14日(月)料金 : 3,000円(消費税込)「シルバーハートコフレ ed. 2022」ボンボン・ショコラ7個入りのオリジナルボックス。ピエール マルコリーニがThe Okura Tokyoのために配合したクーベルチュールによる2種を含みます。シルバーハートコフレ ed. 2022期間 : 2022年2月1日(火)~3月31日(木)料金 : 3,240円(消費税込)■販売店舗デリカテッセン シェフズガーデン <オークラ プレステージタワー5階>TEL : (03)3505-6072(直通) その他のバレンタインメニューStarlight Afternoon Tea ~Patissier’s Table~オリジナルモクテル、数種のスイーツ、セイボリー、本格的なアシエットデセールというフルラインアップを東京の街を一望する空間で提供するアフタヌーンティー。バレンタイン期間中は特別なチョコレートのデコレーションとなります。Starlight Afternoon Tea ~Patissier’s Table~期間:2月1日(火)~2月14日(月) 提供時間 : 13:00~16:00料金:6,800円(消費税・サービス料込)店舗:バーラウンジ スターライト(オークラ プレステージタワー 41階)TEL : (03)3505-6075*料金はいずれも消費税・サービス料込です。*いずれも事前予約がおすすめです。【The Okura Tokyoについて】ホテル名称:The Okura Tokyo(読み:ジ・オークラ・トーキョー)/日本語表記:オークラ東京開業日:2019年9月12日客室数:508室、宴会場数:19、レストラン:5、バー:3The Okura Tokyoは、グループの旗艦ホテルとなるラグジュアリーブランドとして 2019年9月12日に開業いたしました。世界に通じるもてなしの心はそのままに、日本の美をたたえ、情緒と歴史をまとう17階建て「オークラ ヘリテージウイング」と、世界の都市・東京を体現するモダニズムと躍動感にあふれる高層棟41階建ての「オークラ プレステージタワー」の2棟から構成されております。〒105-0001東京都港区虎ノ門2-10-4TEL: (03) 3582-0111(代表)アクセス:東京都メトロ日比谷線・虎ノ門ヒルズ駅より5分(宴会場入口まで)、銀座線虎ノ門駅より10分webサイトURL:インスタグラム公式アカウント:企業プレスリリース詳細へ本記事に掲載しているプレスリリースは、株式会社PR TIMESから提供を受けた企業等のプレスリリースを原文のまま掲載しています。FASHION HEADLINEが、掲載している製品やサービスを推奨したり、プレスリリースの内容を保証したりするものではございません。掲載内容に関するお問い合わせは、株式会社PR TIMES()まで直接ご連絡ください。
2022年02月03日日本フィルハーモニー交響楽団によるシリーズ「日本フィル&サントリーホールとっておき アフタヌーン」 2022~23シーズン(Vol. 19~21)が、2022年6月2日(木)、9月27日(火)、2023年2月1日(水)の3回、サントリーホール 大ホールにて開催される。本公演は、平日午後を優雅で豊かに彩る、魅力的な指揮者とソリストたちの気さくなトークを交えたオーケストラ名曲コンサート。ナビゲーターを俳優・高橋克典が務め、クラシック音楽を初めて聴く観客にも親しみやすく、奥深い音楽の世界を案内する。vol.19(6月2日公演)の指揮を鈴木優人、ヴァイオリンを石上真由子、Vol. 20(9月27日公演)の指揮を太田弦、ピアノを仲道郁代、Vol. 21(2月1日)の指揮を広上淳一、サクソフォーンを上野耕平がそれぞれ務める。vol.19指揮の鈴木は、「テーマは『心にエールを』。嬉しい時も悲しい時も、その気持ちに寄り添ってくれるのは音楽。こういう時期だからこそ聴きたい音楽を集めました」と今回のシリーズに込めた思いを述べる。Vol. 21指揮の広上は、「オーケストラが奏でる音楽は『心のレストラン』です。レストランにご馳走を食べに行くときのように心躍らせてサントリーホールに足を運んでください」と観客へメッセージを送った。また、好きな場所と時間で楽しめる「有料オンライン配信(ライブ&リピート配信)」が全公演実施される。■「日本フィル&サントリーホールとっておき アフタヌーン 2022~23シーズンVol. 19~21」Vol. 19:2022年6月2日(木) 14:00開演 (13:20開場)Vol. 20:2022年9月27日(火) 14:00開演 (13:20開場)Vol. 21:2023年2月1日(水) 14:00開演 (13:20開場)会場:サントリーホール 大ホール
2022年01月27日「横浜18区コンサート」は、横浜みなとみらいホール休館期間中(~2022年10月)に、横浜市内各区のホールや公会堂等の文化施設を巡り、豪華ソリストとホールにゆかりあるオーケストラメンバーが演奏を行うクラシックコンサート。第II期は2022年4月から8月にかけて、全8公演が行われる。通常50名を超えるオーケストラをバックに演奏される協奏曲だが、本企画では会場の規模に合わせ、弦楽五重奏用に編曲された伴奏で聴く、という珍しいプログラム。平日の午後に、世界で活躍するソリストを小中規模のホールに迎えてその贅沢な響きを堪能することができる。ソリストは、過去の横浜市招待国際ピアノ演奏会出演者の広瀬悦子、河村尚子(以上、ピアノ)や横浜文化賞文化・芸術奨励賞受賞者の毛利文香、大江馨(以上、ヴァイオリン)、田原綾子(ヴィオラ)。横浜から世界に羽ばたいた俊英たちがベートーヴェン、シューマン、モーツァルト、チャイコフスキーとそれぞれ渾身のプログラムを披露する。【横浜18区コンサート 第II期 ラインナップ】●広瀬悦子(ピアノ)×東京交響楽団メンバー(弦楽五重奏)4月26日(火)戸塚区民文化センターさくらプラザ・ホール(戸塚区)4月27日(水)はまぎんホールヴィアマーレ(西区)曲目/ベートーヴェン:ピアノ協奏曲 第4番 ト長調 Op.58(弦楽五重奏伴奏版)ほか●毛利文香(ヴァイオリン)田原綾子(ヴィオラ)×ハマのJACKメンバー(弦楽五重奏)6月21日(火)神奈川区民文化センターかなっくホール(神奈川区)6月22日(水)緑区民文化センターみどりアートパーク(緑区)曲目/モーツァルト:ヴァイオリンとヴィオラのための協奏交響曲 変ホ長調K.364(弦楽五重奏伴奏版)ほか●大江馨(ヴァイオリン)×東京フィルハーモニー交響楽団メンバー(弦楽五重奏)7月20日(水)吉野町市民プラザ(南区)7月21日(木)藤原洋記念ホール【慶應義塾日吉キャンパス協生館】(港北区)曲目/チャイコフスキー:ヴァイオリン協奏曲 ニ長調 Op.35(弦楽五重奏伴奏版)ほか●河村尚子(ピアノ)×読売日本交響楽団メンバー(弦楽五重奏)8月29日(月)都筑公会堂(都筑区)8月30日(火)神奈川県民ホール小ホール(中区)曲目/シューマン:ピアノ協奏曲 イ短調 Op.54(弦楽五重奏伴奏版)ほか※第I期:3月2日(水)まで開催中
2022年01月24日ピアニスト仲道祐子が、デビュー25周年の記念リサイタルを開く[3月25日(金)Hakuju Hall]。桐朋高校音楽科卒業後ミュンヘン音大に留学。大学院修了後ドイツでの活動を経て、1996年に国内デビュー公演を行なった。25年の節目に掲げたテーマは「原点回帰」だ。「デビューよりも前、桐朋高校やドイツで学んだ頃、音楽をより深く勉強したいと考えるきっかけとなった頃が原点だと思っています。そこを見つめ直し、今後も頑張るエネルギーの素にするための〝原点回帰〟です」ベートーヴェン《ワルトシュタイン》をメインに、メンデルスゾーン、シューマン、リストというドイツ音楽を軸にしたプログラム。巨匠にして名教師でもあった恩師クラウス・シルデの思い出が特に濃厚に詰まっているのがメンデルスゾーンの《厳格な変奏曲》だという。「細かい指づかいなどはあまりおっしゃらない先生が、とても詳しくレッスンしてくださいました。今でも楽譜にそれが残っていて、懐かしく思い出します。先生は普段、書き込みはさせないんです。次に弾く時にそれを違う意味でとらえてしまうかもしれないから。でもこの曲だけは珍しくご自身の楽譜にも書き込みがいっぱいありました。何度も弾き込んだ、お好きな曲だったのだと思います」ドイツもの以外に、田中カレン作曲《愛は風にのって》も聴き逃せない。桐朋出身の作曲者が師の故三善晃の思い出を綴った子供のための曲集。仲道が弾いたCDが2020年にリリースされ、専門誌でも絶賛されている。今回は21曲中6曲を抜粋して演奏する。「私が高校生、カレンさんが大学生だった1980年代、桐朋の学長が三善先生でした。その頃の思い出やノスタルジーが色濃く反映されている曲集です。子供のための作品なので音の数がとても少ないのに、表現している内容はものすごく大人なんです」そのCDを聴いてみると、どこか懐かしい記憶を、彼女たちと違う時間を生きたはずの私たち聴き手も共有できるような気がする不思議な感覚。「作品が生まれ演奏される時、人と人の歴史が擦れ合う」ということを、かつて三善晃その人が書いていたのを思い出した。プログラム全体にはもうひとつメッセージを込めた。「明るく前向きな気持ちになれる曲を選びました。閉塞感が漂う毎日、とても素敵なHakuju Hallの空間で非日常を堪能して、また日常に戻って元気に明日に向かっていただきたいと思います」(取材・文:宮本明)
2022年01月24日メゾン マルジェラ(Maison Margiela)とリーボック(Reebok)のコラボレーションによるスニーカー「クラシックレザー・タビ・デコルティケ・ロー(Classic Leather Tabi Décortiqué Low)」が登場。2022年1月28日(金)よりメゾン マルジェラの直営店舗などで発売する。コラボスニーカーにローカットの新モデルが仲間入り「クラシックレザー・タビ・デコルティケ・ロー」は、2021年6月に発売されたシューズ「クラシックレザー・タビ・ハイ」のローカットモデル。リーボックのスニーカー「クラシックレザー」のオリジナルのフォルムとパターンを基に、メゾン マルジェラがオートクチュールの言語で再解釈している。その特徴的なつま先部分は、メゾン マルジェラの「タビ」シューズから着想。親指が分かれたスプリットトゥを採用している。アッパーは、メゾン マルジェラのクリエイティブ・ディレクター、ジョン・ガリアーノによって提起された「デコルティケ」のカットテクニックによりパネル状にカットされ、ライニングの素材が露出する仕様に。「デコルティケ」とは、服やアクセサリーの核となる構造だけを残し解体する表現方法。アイテムそのものの輪郭を強調することで、隠されていた内部構造や本質を明らかにするテクニックだ。カラーは4色展開。ブラックレザー、ホワイトレザー、レッドレザー、ブラックレザーにホワイトペイントを施したビアンケットだ。中でもビアンケットは、メゾンの概念が反映されたデザインで、経年で白いハンドペイントが剥がれていき、中のブラックが現れる仕様となっている。【詳細】メゾン マルジェラ × リーボック「クラシックレザー・タビ・デコルティケ・ロー」発売日:2022年1月28日(金)販売店舗:メゾン マルジェラ(トウキョウ・オモテサンドウ・心斎橋パルコ)、一部セレクトショップ、公式オンラインサイト価格:・ブラックレザー/ホワイトレザー/レッドレザー 80,300円・ビアンケット 86,900円【問い合わせ先】マルジェラ ジャパン クライアントサービスTEL:0800-000-0261
2022年01月21日「『Just Composed 2022 Spring in Yokohama ー現代作曲家シリーズー』オンド・マルトノ~魂の詩~」が、2月26日(土)に神奈川県民ホール 小ホールにて開催される。気鋭の作曲家への新作委嘱、そして過去の委嘱作品の再演を軸とする「Just Composed in Yokohama ―現代作曲家シリーズ―」。1977年に横浜市が開始した「日本の作曲家シリーズ」を継承して、1999年にリニューアルして以来、毎年度かかさず開催されている。今回クローズアップされるのは、電子楽器の一種であるオンド・マルトノ。2021年NHK大河ドラマ『青天を衝け』でも演奏している当代きってのオンディスト大矢素子が、その魅惑的な音の世界へと観客を誘う。委嘱作曲家には、フランスを拠点に様々な編成のための室内楽作品を次々と生み出してきた山本哲也が抜擢された。そのほか、ヴィオラに安達真理、ピアノを松本望が担当する。もともとバンドネオン、サックス、ピアノのために書かれた薮田翔一《祈りの情景》(2017年度委嘱作品)がこの編成のために編曲され、新たな命が吹き込まれる。 オンド・マルトノを語るうえで欠かせないメシアンの遺作、映画音楽としても用いられた坂本龍一と池辺晋一郎の作品、そしてオンド・マルトノ奏者であったミュライユと、オンドの多彩な表情を堪能できる内容となる。Just Composed 2022 Spring in Yokohama ー現代作曲家シリーズー オンド・マルトノ~魂の詩~日程:2月26日(土)会場:神奈川県民ホール 小ホール開場:15:30/開演:16:00出演:大矢素子(オンド・マルトノ)、安達真理(ヴィオラ)、松本望(ピアノ)
2022年01月20日NHK Eテレの音楽番組「ららら♪クラシック」のわかりやすさと楽しさはそのままに、一流の音楽家による生演奏が聴ける「ららら♪クラシックコンサート」。第13回目となる今回は「美しい日本の歌歌い継ぐ音楽のこゝろ」と題して唱歌、童謡、愛唱歌など、時代を超えて愛される日本語による歌の数々を人気オペラ歌手たちが歌いあげる。ピアニストは番組初代MCも務めた加羽沢美濃と山岸茂人。司会はおなじみ、俳優・高橋克典と金子奈緒が担当する。曲間の高橋とのトークでは演奏家たちの素顔が垣間見られるのも同公演の見どころのひとつ。出演する歌手のひとり、藤木大地(カウンターテナー)にコンサートの魅力を聞いた。■日本語だからこそお客さんの心にダイレクトに届く「今回、日本語の歌を日本で歌うことにとても意味があると思っています。当たり前ですが、日本で行われるオペラや歌曲の公演の多くはイタリア語、ドイツ語、フランス語、英語など、外国語で書かれた作品です。しかし、母国語で書かれた作品のほうが、それら他の言語に比べて当然お客さんの心に届きやすいはずです。だからこそ僕は日本人として、そして舞台に立つ者の責任として、テキストを一言一句お客さんに伝えなければいけないと思っています。」■公演を楽しむコツは?「チケットを買ったその日からコンサートまでのカウントダウンが始まるので、当日までを楽しみに過ごして欲しいと願っています。つまり、お客さんにとってコンサートに行くことは特別なものであって欲しいんですよね。チケットそのものはただの紙ですが、“幸せへのチケット”だと思ってもらうといいのではないでしょうか。例えば、“コンサートがある2週間後までは元気に生活しよう”とか、“病気にならずに”とか“事故に遭わずに”というように、コンサートが生きる活力へとつながってくれたら嬉しいですね。」海外でのキャリアが長く、ドイツ語やイタリア語による歌唱経験が豊富な藤木だからこそ、「母国語で日本の聴衆に歌を届けること」には特別な思いがあるようだ。また藤木は、「名曲として歌い継がれてきた作品は、すでに美しい歌詞とメロディを持っているので、それを素直に歌うことが必要だ」とも語る。世界を知る彼が紡ぎ出す、「日本の心」に期待が高まる。ららら♪クラシックコンサートVol.132月7日(月) 14時開演会場:東京芸術劇場 コンサートホール[出演]錦織健 / 小林沙羅 / 今井俊輔 / 藤木大地 / 山田姉妹 / ヴィタリ・ユシュマノフ / 加羽沢美濃(ピアノ) / 山岸茂人(ピアノ)[司会]高橋克典 / 金子奈緒チケット情報文・北山奏子
2022年01月17日NHK Eテレの音楽番組「ららら♪クラシック」の分かりやすさと楽しさはそのままに、一流の音楽家による生演奏が聴ける「ららら♪クラシックコンサート」。第13回目となる今回は「美しい日本の歌歌い継ぐ音楽のこゝろ」と題して唱歌、童謡、愛唱歌など、時代を超えて愛される日本語による歌の数々を人気オペラ歌手たちが歌いあげる。ピアニストは番組初代MCも務めた加羽沢美濃と山岸茂人。司会はおなじみ、俳優・高橋克典と金子奈緒が担当する。曲間の高橋とのトークでは演奏家たちの素顔が垣間見られるのも同公演の見どころのひとつ。出演する歌手のひとり、藤木大地(カウンターテナー)にコンサートの魅力を聞いた。■日本語だからこそお客さんの心にダイレクトに届く「今回、日本語の歌を日本で歌うことにとても意味があると思っています。当たり前ですが、日本で行われるオペラや歌曲の公演の多くはイタリア語、ドイツ語、フランス語、英語など、外国語で書かれた作品です。しかし、母国語で書かれた作品のほうが、それら他の言語に比べて当然お客さんの心に届きやすいはずです。だからこそ僕は日本人として、そして舞台に立つ者の責任として、テキストを一言一句お客さんに伝えなければいけないと思っています。」■公演を楽しむコツは?「チケットを買ったその日からコンサートまでのカウントダウンが始まるので、当日までを楽しみに過ごして欲しいと願っています。つまり、お客さんにとってコンサートに行くことは特別なものであって欲しいんですよね。チケットそのものはただの紙ですが、“幸せへのチケット”だと思ってもらうといいのではないでしょうか。例えば、「コンサートがある2週間後までは元気に生活しよう」とか、「病気にならずに」とか「事故に遭わずに」というように、コンサートが生きる活力へとつながってくれたら嬉しいですね。」海外でのキャリアが長く、ドイツ語やイタリア語による歌唱経験が豊富な藤木だからこそ、「母国語で日本の聴衆に歌を届けること」には特別な思いがあるようだ。また藤木は、「名曲として歌い継がれてきた作品は、すでに美しい歌詞とメロディを持っているので、それを素直に歌うことが必要だ」とも語る。世界を知る彼が紡ぎ出す、「日本の心」に期待が高まる。(文・北山奏子)▼ららら♪クラシックコンサートVol.13日程:2/7(月)14:00開演会場:東京芸術劇場 コンサートホール[出演]錦織健 / 小林沙羅 / 今井俊輔 / 藤木大地 / 山田姉妹 / ヴィタリ・ユシュマノフ / 加羽沢美濃(ピアノ) / 山岸茂人(ピアノ)[司会]高橋克典 / 金子奈緒
2022年01月17日日本を代表するヴァイオリニスト漆原啓子がデビュー40周年のリサイタルを開く[3月13日(日)東京文化会館小ホール]。1981年にポーランドのヴィニャフスキ国際コンクールで優勝(いまだに日本人唯一)。その翌年の、いわばプロ・デビュー・リサイタルから40年。今回は自身初めてという全曲ロシア系のプログラムで、なかでも注目はアルメニアの作曲家アルノ・ババジャニアン(1921~1983)のヴァイオリン・ソナタだ。かなりレアなチョイス。「情熱的な曲。民俗調なところや変拍子が面白いところもあって、20世紀の作曲家ですが、近現代というよりもロマン派の音楽のような感じです。私は作曲家の名前すら聞いたことがなかったのですが、秋場さんに教えていただきました。これが紹介のきっかけのひとつになればと思っています」共演するピアニストの秋場敬浩は、モスクワ音楽院で学んだロシア音楽のエキスパートであると同時に、アルメニア政府から表彰を受けたアルメニア音楽のスペシャリストでもあるのだ。「秋場さんは身長が190センチ以上で、音も大きいですし、まるでオーケストラのように立体的な演奏をする方です。昨年初めて聴かせていただいたチャイコフスキーの《四季》が素晴らしくて、ぜひロシアものでご一緒したいなと思いました」他にシュニトケの《古風な様式による組曲》、プロコフィエフのヴァイオリン・ソナタ第2番、チャイコフスキーの《懐かしい土地の想い出》。プロコフィエフのソナタは、上述のコンクールよりも前、高校2年生で開いた初リサイタルでも弾いた思い出の作品だ。彼女がキャリアの中で大きな出来事だったと語るのが、1985年に結成したハレー・ストリング・クァルテットの活動。同い年の松原勝也、豊嶋泰嗣、山本祐ノ介というそうそうたる顔ぶれ。翌年の民音コンクールで優勝、カザルスホールのレジデント・クァルテットとして定期的に活動した。「自分の音楽に向き合うための大きな転機になりました。四人で話し合って自分たちで音楽を作るのがとても楽しくて。自分の意見をどう言うか、コミュニケーションの勉強にもなりました。いま協奏曲を弾く時もみんなで交信するのは同じ。室内楽をやってよかった。ソロの勉強と両方が私にとって大切なことです」今回のロシア・プログラムは、目下構想中のリサイタル・プロジェクトの第一弾になる予定という。41年目の新たな一歩を客席で共有したい。(取材・文:宮本明)■漆原啓子&秋場敬浩 デュオ・リサイタル日程:3/13(日)14:00開演会場:東京文化会館 小ホール
2022年01月14日芸劇オーケストラ・アカデミー・フォー・ウインドの第8回演奏会が、2月8日(火)〜10日(木)の3日間にわたって開催される。芸劇オーケストラ・アカデミー・フォー・ウインドとは、東京芸術劇場が2014年度から実施する、プロフェッショナル管打楽器奏者のレベルアップを目的として、若手演奏家を育成する事業。2021年度より、芸劇ウインド・オーケストラ・アカデミーから改称された。在籍するアカデミー生は、主に全国の音楽大学を卒業した精鋭の若手演奏家たちだ。アカデミーでは、国内外のクラシック音楽界をリードする音楽家たちが講師となって実践的で高度なレッスンを展開。さらに講師が活躍する現場ならではの知見を与えるキャリアアップゼミに加え、様々な編成でアンサンブルを組んだ、アカデミー生による東京芸術劇場の内外での演奏活動など、多彩なプログラムで次世代の管打楽器奏者を育成している。その1年のプログラムの集大成として行われるのが、毎年期末に開催される演奏会。2月8日、9日の2日間では、3月で卒団を迎える第6期生6名がショーケースに登場、昨年度からスタートした卒団生によるショーケースでは、アカデミー生が1人30分のプログラムを披露しする。出演するアカデミー生たちは、選曲だけでなく、共演者や演出プランなどもみずから企画。彼らが30分という限られた時間の中で、いかにアカデミーでの3年間の学びを凝縮し、自分の個性を存分に生かしたパフォーマンスを行うのか楽しみにしてほしい。また最終日の10日は、ミュージック・アドヴァイザーの福川伸陽(ホルン)をはじめとする講師陣と、多数のアカデミー生が共演。芸劇オーケストラ・アカデミー・フォー・ウインドでは、アンサンブルを重視してレッスンを展開し、伊藤悠貴(チェロ)、岡田奏(ピアノ)など管打楽器以外の講師も出演する。1年間の研鑽の成果を、アカデミー生と講師陣が特別にアンサンブルを組んで披露するこの演奏会。将来の日本クラシック音楽界をになう、若きアカデミー生たちの熱い演奏に乞うご期待。■公演概要「芸劇オーケストラ・アカデミー・フォー・ウインド第8回演奏会 」2月8日(火) 19時開演(18時30分開場)2月9日(水) 19時開演(18時30分開場)2月10日(木)15時開演(14時30分開場)会場:東京芸術劇場シアターイースト (東京都)
2022年01月05日いよいよ2022年の開幕だ。今年のクラシック界は一体どのような展開を見せるのだろう。はたまた誰が主役となるのだろう。というわけで、今回は新型コロナウィルス感染拡大の影響とは関係なく刻まれる、2022年がメモリアルイヤーとなる作曲家や音楽家たちに注目してみたい。昨年は、生誕100年のアストル・ピアソラ(1921-92)、没後50年のイーゴリ・ストラヴィンスキー(1882-1971)、没後100年のカミーユ・サン=サーンス(1835-1921)、没後25年の武満徹(1930-96)がメモリアル作曲家として注目を集め、彼らの作品を扱ったコンサートが数多く開催されたことが記憶に残る。しかして2022年は誰かといえば、作曲家では、生誕200年のセザール・フランク(1822-1890)、生誕150年のアレクサンドル・スクリャービン(1872-1915)とレイフ・ヴォーン・ウイリアムズ(1872-1958)あたりが注目のメモリアル作曲家となりそうだ。ダークホース的には、昨年の主役だったアストル・ピアソラが今年は没後30年を迎えることで、2年連続で注目を集めるや否や気になるところ。個人的には、生誕90年&没後40年を迎えるカナダのピアニスト、グレン・グールド(1932-82)のメモリアルイヤーが最も目出度い出来事なのだが、これは熱狂的なグールド・ファンのみが喝采する番外編とでもいうべきメモリアルと言えそうだ。今年は何に期待しようとお考えの方々は、是非今年のメモリアル音楽家の作品や演奏をお楽しみいただきたい。なにはともあれ、まずはコロナが落ち着くことによって、海外アーティストの来日が可能になることに期待したい。2022年もレッツ・エンジョイ・クラシック!
2022年01月01日日本フィルハーモニー交響楽団主催による『ヤクルト クラシック・スペシャル第394回名曲コンサート』が2022年1月23日 (日)にサントリーホール(東京都港区)にて上演されます。チケットはカンフェティ(運営:ロングランプランニング株式会社、東京都新宿区、代表取締役:榑松 大剛)にて12月24日(金)より発売中です。また本公演は、オーストリア政府観光局とのコラボレーション企画「ニューイヤーシリーズ2022」の一つです。<「日本」と「オーストリア」を繋ぐニューイヤーコンサート3公演スペシャルキャンペーン>と題し、対象の公演にて来場者様にオーストリア政府観光局提供のミニガイドブックやトートバッグのプレゼントなどをご用意いたしました。カンフェティにて12月24日(金)18:00よりチケット発売開始 公式ホームページ 心踊る!極上のひと時をあなたへ<プログラム>スッペ:《ウィーンの朝・昼・晩》序曲モーツァルト:フルート協奏曲第2番 二長調 K.314ヨハン・シュトラウスⅡ世:喜歌劇《こうもり》序曲ヨーゼフ・シュトラウス:ワルツ《天体の音楽》op.235ヨハン・シュトラウスⅡ世:エジプト行進曲 op.335ブラームス:ハンガリー舞曲第5番 ト短調ヨハン・シュトラウスⅡ世:ワルツ《美しく青きドナウ》op.314出演者プロフィール下野竜也1969年鹿児島生まれ。鹿児島大学教育学部音楽科を経て、桐朋学園大学音楽学部附属指揮教室で学ぶ。1996年にはイタリア・シエナのキジアーナ音楽院でオーケストラ指揮のディプロマを取得。1997年大阪フィル初代指揮研究員として、(故)朝比奈隆氏をはじめ数多くの巨匠の下で研鑽を積む。1999年文化庁派遣芸術家在外研修員に選ばれ、ウィーン国立演劇音楽大学に留学、2001年6月まで在籍。2000年東京国際音楽コンクール<指揮>優勝と齋藤秀雄賞受賞、2001年ブザンソン国際指揮者コンクールの優勝で一躍脚光を浴びる。国内の主要オーケストラに定期的に招かれる一方、ローマ・サンタ・チェチーリア国立アカデミー管、ミラノ・ヴェルディ響、ストラスブールフィル、ボルドー管、ロワール管、ウィーン室内管、カンヌPACA管、チェコフィルハーモニー管、シュツットガルト放送響、南西ドイツフィルコンスタンツ、シリコンバレー響をはじめとした国際舞台での活躍も目覚ましい。2006年、読売日本交響楽団の初代正指揮者に迎えられ、2013年4月から17年3月まで同団の首席客演指揮者を務める。2011年、広島ウインドオーケストラ音楽監督に就任、14年4月から京都市交響楽団常任客演指揮者、17年4月からは同常任首席客演指揮者となる。2017年4月、広島交響楽団音楽総監督に就任した。霧島国際音楽祭、サイトウ・キネン・フェスティバル松本をはじめ、数多くの音楽祭にも参加。近年はオペラの分野でも新国立劇場、日生劇場、二期会をはじめとした注目の公演で指揮を務めている。これまでに出光音楽賞、渡邉曉雄音楽基金音楽賞、新日鉄音楽賞・フレッシュアーティスト賞、齋藤秀雄メモリアル基金賞、芸術選奨文部科学大臣賞、MBC賞、東燃ゼネラル音楽賞奨励賞、南日本文化賞特別賞などを受賞。鹿児島市ふるさと大使、おじゃんせ霧島大使。2017年4月、京都市立芸術大学音楽学部指揮専攻教授に就任した。公式ホームページ: 高木綾子高木綾子は、確かなテクニックと、個性溢れる音色、ジャンルを超えた音楽性で、今最も注目を集める実力派フルート奏者である。テレビ・ラジオへの出演やCM出演など従来のクラシック演奏家の枠にとらわれない幅広い活動とレパートリーで各方面から注目を集めている。愛知県豊田市生まれ。3歳よりピアノ、8歳よりフルートを始める。東京芸術大学付属高校、東京芸術大学を経て、同大学院修了。これまでにフルートを西村智江、橋本量至、G.ノアック、小坂哲也、村上成美、金昌国、P.マイゼンの各氏に、室内楽を岡崎耕治氏に師事。高校、大学在学中よりその実力は高く評価されており、毎日新聞社主催全日本学生音楽コンクール東京大会第1位(1995年)、神戸国際フルートコンクール奨励賞(1997年)、大学内にてNTT Docomo奨学金を受け、安宅賞(1997年)、宝塚べガコンクール優勝(1999年)、日本フルートコンベンションコンクール優勝、併せてオーディエンス賞(1999年)、第17回日本管打楽器コンクール、フルート部門第1位及び特別賞(2000年)、第70回日本音楽コンクールフルート部門第1位(2001年)、第12回新日鐵音楽賞フレッシュアーティスト賞(2001年) 、ジャン=ピエール・ランパル国際フルートコンクール第3位(2005年)、神戸国際フルートコンクール第3位(2005年)など多数の受賞歴を誇る。一方で、大学在学中より本格的な演奏活動を開始。これまでに国内主要オーケストラとの共演はもとより、新イタリア合奏団、シュトゥットガルト室内管弦楽団、ミラノ弦楽合奏団、サンクトペテルブルク交響楽団、フランツ・リスト室内管弦楽団などと共演。2004年秋にはパリ室内管弦楽団との共演でパリ・デビュー。それに続く日本ツアーにも同行し好評を博した。同時に各地でのリサイタルや室内楽など活発な演奏活動を行っている。2010年には、デビュー10周年を迎え、秋に記念リサイタルを行った。CD録音も活発に行っており、2000年3月には「シシリエンヌ~フルート名曲集」、「卒業写真~プレイズ・ユーミン・オン・フルート」を同時リリースしてCDデビュー。その後、「ジェントル・ドリームズ~20世紀のフルート音楽」、「青春の輝き~プレイズ・カーペンターズ」を同時リリース、クラシックからボサノバまでラテンアメリカの作品を集めた「南の想い」、17世紀から現代までのフルート・ソロ曲を集めた「エール・ブルー~青の余白」、イタリアで収録した新イタリア合奏団との共演による初めての協奏曲アルバム「イタリア」、大地、自然、生命の息吹をテーマにしたフルート名曲集「EARTH」、ギターの福田進一とのデュオアルバム「海へ」をリリースしてそのすべてが高い評価とセールス実績を残している。2010年には、デビュー10周年を記念して、ベスト盤(日本コロムビア)とモーツァルト:フルート協奏曲集(エイべックス・クラシックス)をリリース。2011年7月には、モーツァルトのフルート四重奏曲全曲集(エイベックス・クラシックス)よりリリースして好評を博す。現在東京藝術大学准教授、および洗足学園大学客員教授、日本大学藝術学部、武蔵野音楽大学、桐朋学園大学の非常勤講師として後進の指導にもあたっている。公式ホームページ: 日本フィルハーモニー交響楽団1956年6月創立。楽団創設の中心となった渡邉曉雄が初代常任指揮者を務める。2021年創立65周年を迎え、日本フィルはその歴史と伝統を守りつつ、さらなる発展を目指し、「オーケストラ・コンサート」「リージョナル・アクティビティ」「エデュケーション・プログラム」という三つの柱で活動を行っている。首席指揮者ピエタリ・インキネン、桂冠指揮者兼芸術顧問アレクサンドル・ラザレフ、桂冠名誉指揮者小林研一郎、正指揮者山田和樹、2021年9月より首席客演指揮者にカーチュン・ウォン、フレンド・オブ・JPO(芸術顧問)に広上淳一を迎え、充実した指揮者陣を中心に演奏会を行い、“音楽を通して文化を発信”している。2011年4月よりボランティア活動「被災地に音楽を」を開始。2021年11月末までに302回を数え、現在も継続している。40年を超えて続く九州全7県での九州公演、親子コンサート(夏休みコンサート)など、“人に寄り添う““温かさ”の土壌を大切にしながら、あらゆる人々へ、世代へ、地域へ、音楽の持つ様々な力を社会に活かしていくことを目指している。毎週水曜日22時54分~23時、BS朝日『Welcomeクラシック』出演中。オフィシャル・ウェブサイト 公式Twitter 「日本」と「オーストリア」を繋ぐニューイヤーコンサート3公演スペシャルキャンペーン日本フィルでは2022年1月に開催する以下の演奏会にて、【「日本」と「オーストリア」を繋ぐ】をテーマとしたオーストリア政府観光局とのコラボレーション企画「ニューイヤーシリーズ2022」を展開します。新年の風物詩であるワルツや、和の新春を感じさせる<箏(こと)>が登場するプログラムなど、バラエティーに富んだプログラムをお届けいたします。コロナ禍においてなかなか海外に行くことのできない状況ではありますが、日本フィルのニューイヤーシリーズをお聴きいただき、新年の訪れとウィーンをはじめとするオーストリアの雰囲気をお楽しみください。また、コラボ企画の一環として、オーストリア政府観光局提供のミニガイドブックやトートバッグのプレゼントをご用意いたしました。新しい年の幕開けを日本フィルと共にお過ごしください。【オーストリア政府観光局×日本フィルニューイヤーシリーズ2022】概要〇テーマ「日本」と「オーストリア」を繋ぐ〇対象演奏会【第1弾】第374回横浜定期演奏会(2022年1月8日(土))神奈川県民ホールミチヨシ・ワルツセレクション! 【第2弾】第737回東京定期演奏会(2022年1月14日(金)/15日(土))サントリーホールブラームス×箏答えはウィーンにあり 【第3弾】第394回名曲コンサート(2022年1月23日(日))サントリーホール日本フィルのニューイヤー‘‘オーストリアのひととき’‘ 〇キャンペーン内容・3つの演奏会のご来場者様対象に、抽選でオーストリア政府観光局オリジナル「スコアが入る‘‘feelaustria’’トートバッグ」を15名様にプレゼント。・横浜定期演奏会・東京定期演奏会では先着300名様に【オーストリア政府観光局オリジナル・オーストリアポケットガイド(ベートーヴェン生誕250年版)】をお配りします。・対象演奏会にてオーストリアミニブースを設置予定公演概要日本フィルハーモニー交響楽団『ヤクルト クラシック・スペシャル第394回名曲コンサート』開催日時:2022年1月23日 (日)13:20 開場/14:00 開演会場:サントリーホール(東京都港区赤坂1-13-1)■出演指揮: 下野竜也 / フルート: 高木綾子 / 日本フィルハーモニー交響楽団■チケット料金S席:7,000円A席:5,500円B席:5,000円C席:4,000円P席:3,000円Gs席:4,000円(65歳以上)Ys席:1,500円(25歳以下)※Ys(ヤング・シート)、Gs(グランド・シート)はS席以外からお選びいただけます。(全席指定・税込)※未就学児のご入場はご遠慮ください。※託児サービスは見合わせております。 詳細はこちら プレスリリース提供元:NEWSCAST
2021年12月27日クラシック音楽×メディテーションによるコンサート「Premium Well-being Classics 2022 ~HAPPY WOMAN~」が2022年2月に開催されることが決定した。誰もが能力を発揮でき、自分らしく生きられるジェンダー平等な社会を実現するにあたり、女性の活躍を推進することは現代社会における必須の課題となっており、また身体的・精神的・社会的に良好な状態にあることを意味する「ウェルビーイング」という概念が今まさに注目を集めている。長引くコロナ禍の影響をはじめ、様々な変化の加速度が増す現代社会の中、心と体の安らぎを求める人たちへ向けて、クラシック音楽×メディテーションの新しい体験型コンサートが『国際女性デー|HAPPY WOMAN FESTA 2022』と連携して実現。古くから多くの人びとの心を癒やしてきたクラシック音楽と、身体や心の状態を良好に保つウェルビーイングという観点から今新たに脚光を浴びているマインドフルネス瞑想が、極上の音響空間を誇る紀尾井ホールを舞台に共鳴する。コンサートでは、静謐な響きで独自の存在感を誇るエストニア生まれの現代作曲家アルヴォ・ペルトの「鏡の中の鏡」や、ジョン・ケージ、フィリップ・グラスなどの珠玉の現代音楽曲が、国内外で活躍する一流のヴァイオリニストとピアニストによる調べと共に、マインドフルネスの呼吸瞑想やボディスキャンをはじめとするメディテーション(瞑想)と融合し、観客の心を解きほぐして寛ぎの空間を演出。また、バッハ、サティらの安らぎと静寂をもたらす音色の楽曲群とともに、禅とマインドフルネスそして音楽療法の案内人、川野泰周(臨済宗建長寺派林香寺住職、精神科医)の穏やかなガイドで、生の音楽演奏から導かれるリラックス&メディテーションの贅沢な時間をお届けする。様々なストレスや不安を抱える現代の生活において、その充溢した時間が貴方の明日への活力となるよう、やすらぎの空間に身をおき、音の中に自身を委ね、心と身体すべてが満たされる幸福な音楽のひと時を過ごしてほしい。【公演情報】■公演名: Premium Well-being Classics 2022 ~HAPPY WOMAN~(読み)プレミアム ウェルビーイング クラシックス 2022 ~ハッピーウーマン~■開催日時・会場:2022年2月6日(日) 開場14:00 開演15:00 紀尾井ホール■案内人:川野泰周■ヴァイオリン:尾池亜美■ピアノ:大瀧拓哉■主催・企画制作:Premium Well-being Classics実行委員会ビーイング(Be Classics)/ビルボードジャパン/HAPPY WOMAN(R)■マインドフルネス監修:ラッセル・マインドフルネス・エンターテインメント・ジャパン株式会社■制作協力:東京コンサーツ■公演公式サイト: 【チケット情報】■チケット価格:S席5,500円 A席4,500円 S席ペアチケット10,000円 学生席2,200円 (税込・全席指定)※未就学児入場不可■チケット販売スケジュール:12月22日より主要プレイガイドにて一般発売開始■チケット取扱いプレイガイド:東京コンサーツ(カンフェティチケットセンター) チケットぴあ (Pコード: 200-248)ローソンチケット (Lコード:36209)イープラス ※12月29日取扱い開始※収容率は政府の方針、感染状況等により判断いたします。なお収容率100%で実施する場合、前後左右を空けずにお座りいただくことになりますので予めご了承ください。※チケット購入の際は必ず、次に掲載している注意事項をご確認の上、チケットをお求め下さい。<お客様へのお願いと感染予防対策について: >■コンサートに関するお問い合わせ:東京コンサーツ 03-3200-9755(平日11:00-16:00)【出演者プロフィール】尾池亜美(ヴァイオリン)東京都生まれ。東京芸術大学附属高校を経て、同大学を安宅賞、同声会賞、アカンサス賞を受賞し卒業。ローザンヌ高等音楽院修士課程修了。英国王立北音楽院、グラーツ芸術大学にて研鑽を積む。日本学生支援機構(JASSO)大賞受賞。青山音楽賞バロックザール賞受賞。ロームミュージックファンデーション奨学生。明治安田クオリティオブライフ文化財団奨学生。日本モーツァルト音楽コンクールに最年少で入賞。 江藤俊哉ヴァイオリンコンクール優勝。日本音楽コンクール第1位、聴衆賞、黒柳賞、レウカディア賞受賞。マンチェスター国際ヴァイオリンコンクール優勝、委嘱作品最優秀演奏賞。カール・フレッシュ国際ヴァイオリンコンクール第2位。Ensemble FOVE、アミティ・カルテット、紀尾井ホール室内管弦楽団メンバー。東京藝術大学講師。大瀧拓哉(ピアノ)愛知県立芸術大学及び大学院、シュトゥットガルト音楽演劇大学大学院、アンサンブルモデルン・アカデミー(フランクフルト)、パリ国立高等音楽院第三課程現代音楽科修了。2016年フランスで行われたオルレアン国際ピアノコンクールで優勝。これまでにフランス、ドイツを中心にヨーロッパ各地や、日本、韓国などで多くのリサイタルや音楽祭に出演。2020年夏には日本演奏連盟主催のリサイタルを東京文化会館小ホールで行い、音楽の友誌にて「…いかに作品の聴きどころを押さえ、超大作の構成を浮き彫りにし、最も大切なことに、奏者の大胆にして精緻、作曲家に忠実でありながら自己アピールにも優れた非凡なピアニズムを印象づける演奏であったか…」と高い評価を得る(萩谷由喜子評)。現在、東京を拠点に演奏活動を行う。愛知県立芸術大学非常勤講師。川野泰周(案内人)禅僧・精神科医。1980年生。臨済宗建長寺派林香寺住職、精神科医。RESM新横浜睡眠・呼吸メディカルケアクリニック副院長(精神保健指定医・精神科専門医・産業医)。2005年慶應義塾大学医学部医学科卒業後、慶應義塾大学病院精神神経科、国立病院機構久里浜医療センターなどで精神科医として診療に従事。2011年より建長寺専門道場にて禅修行。2014年に住職を拝命し、以降寺務の傍ら都内及び横浜市内のクリニックで診療を続け、マインドフルネス実践による心理療法に取り組む。国内大手企業にもマインドフルネスを導入。著書に『あるあるで学ぶ余裕がないときの心の整え方』(2016年・インプレス)、『悩みの9割は歩けば消える』(2017年・青春出版社)、『脳がクリアになるマインドフルネス仕事術』(2017年・クロスメディアパブリッシング)、『ぷち瞑想習慣』(2018年・清流出版)、『ずぼら瞑想』(2018年・幻冬舎)、『人生がうまくいく人の自己肯定感』(2018年・三笠書房)、『「精神科医の禅僧」が教える 心と身体の正しい休め方』(2018年・ディスカバー21)。『会社では教えてもらえない 集中力がある人のストレス管理のキホン』(2019年・すばる舎)。『精神科医がすすめる 疲れにくい生き方』(2021年・クロスメディアパブリッシング)。また国内初のマインドフルネスのための通信教育講座「マインドフルネス実践講座」(キャリアカレッジ・ジャパン)を監修。その他共著・監修多数。NHK総合「あさイチ」、「おやすみ日本」、「みんなで長生き」、NHKラジオ「ラジオ深夜便」、「らじるの時間」、TBSラジオなど、メディア出演を通してのマインドフルネス普及活動にも取り組む。ビルボードジャパン リリース 発行元:阪急阪神ホールディングス大阪市北区芝田1-16-1 詳細はこちら プレスリリース提供元:@Press
2021年12月22日ソリストとして活躍するピアノの小川典子が、ずっと温めてきたという歌曲公演のプランを、ホールアドバイザーを務めるミューザ川崎で実現する[2022年2月26日(土)]。歌うのはソプラノの市原愛。「ホールアドバイザー小川典子企画女の愛と生涯」のチケット情報はこちら公式には初共演の二人。しかし実はプライベートで一曲だけ合わせたことがある。11年前のミュンヘン。留学生だった市原が、ミュンヘン国際コンクールの審査員を務めた小川を訪ねた際、小川が誘ってシューマン〈献呈〉を歌った。今回演奏するのも、シューマン《女の愛と生涯》を軸にしたドイツ歌曲プロ。小川「溌剌とした声がとても印象に残っています。音楽的にも人間的にも波長が合わないと共演はできませんから、今回は、ぜひ市原愛さんと!とピンポイントでお願いしました」市原「コンサートを全部ドイツ歌曲で構成させてもらえることはなかなかないんです。特に大ホールで歌曲を歌うのはドイツでもあまりない機会。《女の愛と生涯》はソプラノにはちょっと低い音域なので、テンポなどもその広い空間で中音域をうまく響かせることに注意しながら曲作りしていきたいと思います」小川「高い声をお持ちの愛さんが、その〝秘密兵器〟を出すことなく、低めの声でずっと歌っていくわけですね。私はクラリネットとのデュオをずっとやっていて、シューマンは《幻想小曲集》など、音色をくぐもらせるために、華やかなB♭管の楽器でなく、わざわざA管を使うことが多いんです。それと似ていますね」市原「はい。シューマンはドラマティックな声の美しさより、しゃべるのに近いニュアンスで、歌詞を率直に聴かせたかったのではないでしょうか」小川は歌曲の魅力を、「声楽とピアノが頬を寄せ合うような息づかい」と語る。小川「そこが器楽の共演とは決定的に違うところです。しかも息が直接言葉になるのは声楽ならでは。ズキン!とするような大切な言葉がメロディのどこに来るのかとか、そのドラマの一部に私も一緒にいられる、一緒に旅をすることができるのが醍醐味です」市原「典子さんは外国語にも精通していて、言葉の流れを敏感に感じ取ってくださるので、歌手としてはありがたい存在です」公演では、歌詞訳や曲紹介の朗読(江原陽子)も入って聴衆をフォローしてくれる。ぜひプログラムの対訳から目を上げて、舞台上の二人の息づかいを感じながら、ピアニスト小川典子が魅せられた歌曲の世界を共有したい。(取材・文:宮本明)■ホールアドバイザー小川典子企画 女の愛と生涯日程:2022年2月26日(土) 14:00開演会場:ミューザ川崎シンフォニーホール (神奈川県)
2021年12月21日ヴィヴァルディの《四季》とピアソラの《ブエノスアイレスの四季》。木嶋真優が2つの「四季」を弾く[2022年1月18日(火)東京オペラシティコンサートホール]。バラエティ番組などでお茶の間の人気も急上昇中。しかし舞台でも取材でも、音楽に向き合う彼女は実に真摯で前向き。それを率直に伝えてくれる姿勢にも惹き寄せられる。魅力的な音楽家だ。「コロナ禍がなかったらヴィヴァルディの《四季》は録音しなかったかもしれません。私が感じてきた春夏秋冬をそのまま表現したいと思いました」2020年末リリースの彼女の最新盤がヴィヴァルディ《四季》。活動がままならなかった時期、自然の強さ、移ろう季節の美しさを感じたことで、改めてこの有名曲に取り組んだ。しかし、彼女の季節感はありきたりではなさそう。たとえば冬。「私の冬のイメージは、10代の前半、恩師のザハール・ブロン先生と過ごしたマイナス20度のシベリア。外に出るのも命がけの寒さです」実際、CDに収められた〈冬〉は、冒頭の和音の刻みをかすれた音にして、まるで現代の音楽のように厳しい、緊張感のあるサウンド。リアルに雪を踏むような音も聞こえる。おなじみの〈春〉に鳥の声を入れたり、「眠っている酔っ払い」というト書きのある〈秋〉第2楽章では、楽譜にない、いびきで鼻が「スーピー」と鳴る音をかすかに弾いてみたり。散りばめられた即興やテンポの伸縮。自由な《四季》は挑発的でさえある。ピアソラは、新たな独奏+弦楽四重奏のバージョンで演奏する。「ピアソラ自身の演奏(※エレキギターなどを含む五重奏)を聴いて、小編成で、間近で引き込まれる感覚のものにしたいと思いました」編曲は山下康介。先述のCDの末尾にアンコール的に収録されたAKB48の〈恋するフォーチュンクッキー〉(!)も山下の作品だ。「私、彼の編曲がすごく好きで。響きが芳醇になる感じがします」クラシックとタンゴという異分野の音楽。「まったく違います」と言い切る。「同じ春夏秋冬でもこれだけ違うという、2つの真逆の《四季》を聴いていただけると思います。求める音が違うんです。私自身はジャンルレスでありたいですが、やはりそれぞれの音の作り方、弾き分け方がある。ジャンルレスというのは、それをバイリンガルのように流暢にやれる引き出しができて初めて言えると思っています。なかなか難しいですよね。当たり前ですけれども、何事も勉強です」(取材・文:宮本明)
2021年12月17日元宝塚歌劇団月組トップスター龍真咲が2月、新感覚のクラシックコンサート『チェロ&ピアノ&ヴォーカル はるかそよかの音楽に恋して meets 龍真咲』を大阪で開催する。龍の本格的な舞台復帰は1年9カ月ぶり。「あ、歌いたい。今だ!」と直感したのが、今回初共演するチェロ奏者の姉・林はるか、ピアノ奏者で作曲家の妹・林そよかの演奏を9月のコンサートで耳にした時だったという。林姉妹と合同取材に応じた龍が、公演への意気込みを語った。チェロ&ピアノ&ヴォーカル「はるかそよかの音楽に恋して meets 龍真咲」~クラシックから宝塚歌劇ナンバーまで~ チケット情報「この2年間はいろんなことがあったと思うんですけど、少なからず自分の中にも積み重ねたストレスがあったのかなと。林姉妹の演奏を聴いて、自然と涙が溢れ出ました」。解放感と共に自然と歌への情熱が沸き上がった。「チェロとピアノという楽器の声と素敵な“三重唱”を奏でられたら」と、宝塚時代のナンバーなど珠玉のポップス5曲での共演をリクエスト。その後は、姉妹のクラシック演奏とヴォーカル入りのポップス演奏の2部構成で、とんとん拍子に企画が進んだ。龍との思わぬ巡り合わせに「未だに信じられません」と口を揃える林姉妹。とりわけ妹そよかは、宝塚歌劇の音楽を手掛けることが夢で10代の頃から作曲を始めた熱心な宝塚ファン。「宝塚が大好きで今日まで生きてきました。本当に光栄です」と喜びもひとしお。「それぞれの良さが奏でられたらいいなと、第1部では有名なクラシック曲をチェロとピアノのアレンジで。第2部ではシンプルな編成ですが、龍さんの素晴らしい歌声を壮大なオーケストラのように奏でることができたらいいな」と、新編曲に腕を振るう。そよかは他に、その場で観客のお題に応えるピアノ即興演奏コーナーも担当する。姉はるかは、合間のトークコーナーで趣味の鉄道音楽を披露するユニークな試みも。「例えば大阪環状線の新今宮駅ではドヴォルザーク作曲『新世界』が流れていたり。身近な鉄道音楽から、いろんな奏法や音色が出せるチェロの魅力も知っていただけたらと思っています。ちなみにドヴォルザークも鉄道ファンとして有名です」と、当日も思わぬプチ情報が得られそうだ。今年で宝塚の初舞台から20周年。この節目を「今後継続していく自分へのエール」と捉える龍に、表現者としてやってみたいことを問うと「作詞」との返答が。「宝塚の卒業コンサートで挑戦した時は日記みたいにしか書けなくて、センスがないことが発覚したんですけど(笑)。でも今は手作りのオリジナル曲もほしいなと思うので、20年の節目にちょっと書いてみようかな」。ファンには、2月のコンサートを皮切りに「今後はもう少しみなさまに近寄ってコミュニケーションできる場をいろいろと設けていきたいと思っています」とメッセージを送った。公演は2月19日(土)14:00からサンケイホールブリーゼにて。チケットは12月18日(土)一般発売。取材・文:石橋法子
2021年12月16日年末の風物詩「第九」。多くの外国人指揮者が来日できない中、東京交響楽団音楽監督ジョナサン・ノットが2021年12月28日、29日の「第九」2021へ予定通り出演することが決定。一方、外国人歌手4名については、日本政府による新型コロナウイルス感染症に係る入国制限により出演を見合わせる事になった。代わって、盛田麻央(ソプラノ)、金子美香(メゾソプラノ)、小原啓楼(テノール)、甲斐栄次郎(バリトン)の出演が決定。12月28日(火)公演のチケットはチケットぴあで12月23日(木)23:59まで販売中。予定枚数終了次第、販売終了となるので、お見逃しなく。※12月29日(水)公演は予定枚数終了。《東京交響楽団 特別演奏会「第九」 2021 》2021年12月28日(火) 18:30開演 サントリーホール2021年12月29日(水) 14:00開演 サントリーホール指揮=ジョナサン・ノットソプラノ=盛田麻央メゾソプラノ=金子美香テノール=小原啓楼バリトン=甲斐栄次郎合唱=新国立劇場合唱団合唱指揮=河原哲也ほか[曲目]ベートーヴェン:交響曲 第9番「合唱付」
2021年12月16日ソプラノ歌手の砂川涼子が、12月18日(土)に大阪のザ・シンフォニーホールでリサイタル「アヴェ・マリア~聖夜と月」を開催する。清涼な歌声と可憐な姿でファンを魅了するプリマドンナだ。砂川涼子(S) チケット情報「華やかなクリスマスからちょっと離れて、1年を静かに振り返り、新しい年を思う時間になればと思って、きらきらと輝く星ではなくあえて月と聖夜を合わせてみました。気分の良いときに見る月。ちょっと切ない気分で見る月。月を見るとき、私は自分の気持ち次第で見え方が違う気がするんです。月が感情に寄り添ってくれるというか。月をテーマに曲を集めてみたら、やっぱり素敵な作品がいっぱい。静かでしっとりした、でもドラマティックな歌が揃いました」と語る。ベッリーニやフォーレの歌曲からオペラ・アリアまで、月、そしてクリスマスにちなむ美しい歌が並ぶ。「幸せなことにオペラを中心に歌う機会をいただいてきましたが、この数年はコンサートに出演する機会を多くいただくようになりました。自分自身と、そしてピアニストの方と向き合いながら、繊細な表現や声のトーンを一生懸命工夫して、曲の素敵な雰囲気をお伝えできれば。とくに、あまり歌う機会がなかった関西のお客様方を身近に感じて歌えれば本当に幸せだなと思っています」。沖縄・宮古島の出身。子供時代のクリスマスは、南の島の暖かい冬の思い出。「イルミネーションやツリーの横にはハイビスカスが咲いていて、私たちも半袖なので、いわゆるクリスマスのロマンティックな雰囲気とはちょっと違うんです。だから都会で暮らす今でも、クリスマスに雪が降るとワクワクうれしくなってしまいます」。でも、遮るもののない島の空に浮かぶ月は、都会の月とは比べものにならないほど美しいのだと教えてくれた。彼女の歌う『月』も、その美しい輝きを放っているはずだ。絶対に聴き逃せないぞと思うのが、ドヴォルザークの歌劇《ルサルカ》のアリア『月に寄せる歌』。息の長いメロディがゆっくりと静かに盛り上がっていく愛の歌は、彼女の歌の美質にじつにふさわしい。また、彼女が来年1月に出演するびわ湖ホールの沼尻竜典の歌劇《竹取物語》のアリアをひと足先に聴けるのもうれしい。人気作曲家・加藤昌則がこの日のために編曲し直したというクリスマス・メドレーも楽しいに決まっている。共演は魔術のように多彩な音色を繰り出すピアニスト河原忠之。幸せな歌声に包まれて、清楚なクリスマスを過ごしたい。チケットは発売中。取材・文:宮本明
2021年12月03日井上道義&読売日本交響楽団によるマーラー『大地の歌』が、2022年1月28日(金)に、東京芸術劇場コンサートホールにて開催される。井上道義は、マーラーの交響曲第8番『千人の交響曲』(2018年)と交響曲第3番(2019年)で、国内外から著名ソリストを集めただけでなく、史上初となる首都圏音楽大学の合同コーラスを結成。常にベストを追求しチャレンジ精神を忘れない”老青年”マエストロ、井上が読売日本交響楽団を指揮し、続編として交響曲『大地の歌』を取り上げる。ソリストには、第3番に続き井上が全幅の信頼を寄せるアルトの池田香織。そして、テノールに、2020年当劇場での『ラ・トラヴィアータ』(アルフレード役)で日本人離れした圧倒的な声量と音楽性を披露した宮里直樹をキャスティングし、万全の布陣で臨む。さらにマーラー同様、20世紀を代表するシンフォニストの一人、シベリウスによる最後の交響曲である第7番、ケルン放送交響楽団とブルターニュ交響楽団、東京芸術劇場の共同委嘱作品となる藤倉大“Entwine”をプログラミング。 “Entwine”は今回が有観客としては世界初演となる。チケットは現在発売中だ。■公演概要「東京芸術劇場Presents読売日本交響楽団演奏会」日程:2022年1月28日 (金)19:00 開演(ロビー開場 18:00)会場:東京芸術劇場 コンサートホール曲目:藤倉大:Entwine (日本初演)*ケルン放送交響楽団・ブルターニュ交響楽団との国際共同委嘱作品シベリウス:交響曲第7番 ハ長調 op.105マーラー:『大地の歌』*アルト、テノール独唱と大オーケストラのための交響曲*歌詞:ハンス・ベトゥゲの詩集『シナの笛』から指揮:井上道義アルト:池田香織テノール:宮里直樹管弦楽:読売日本交響楽団
2021年12月03日東京オペラシティ文化財団が、2022年3月2日(水)に「武満徹 《弧(アーク)》」を開催する。武満徹は、《ノヴェンバー・ステップス》をはじめとする演奏会用作品はもとより、映画『乱』『怪談』、テレビドラマ『夢千代日記』など、映像音楽も数多く手がけ、いずれもが世界的な評価と人気を得た20世紀を代表する作曲家。その飾らない人柄と旺盛な好奇心で、音楽だけでなくあらゆる分野の第一人者たちとの交流や絆を深めた。2021年には没後 25年を迎え、時を経てなお、武満の音楽は個性的な魅力を放ち、世界中で愛され続けている。今回はオーケストラ配置の特殊さゆえ実演機会も稀な《弧(アーク)》全曲演奏を核にして、武満の名を世に知らしめた《弦楽のためのレクイエム》など、1950〜60年代の作品を中心に展開する。本公演の指揮を務めるのは、2017年に東京オペラシティコンサートホールへ初登場したカーチュン・ウォン。ニュルンベルク交響楽団の首席指揮者としてドイツを拠点とし、アメリカでもニューヨーク・フィルを始め活躍の場が拡げているほか、東アジア、特に日本では国内のいくつものオーケストラと共演を果たしている。2021年9月には日本フィルの首席客演指揮者に就任した。《弧(アーク)》のソリストには、武満の音楽を知り尽くすピアニスト、高橋アキ。若手指揮者の挑戦に対して、《弧》のソリストには、武満演奏のレジェンドのひとりであるピアニスト高橋アキを迎えた。この作品全曲の演奏会での日本初演の際も高橋アキが演奏しており、武満から全幅の信頼を得ていた第一人者の参加で、楽譜に現れない、武満音楽の演奏のエッセンスが伝えられることが期待される。なお、チケットは、12月21日(火) 10時より一般発売が開始される。■公演概要「武満徹 《弧(アーク)》」2022年3月2日(水)19:00東京オペラシティ コンサートホールカーチュン・ウォン(指揮)高橋アキ(ピアノ)東京フィルハーモニー交響楽団
2021年12月03日オペラ歌手の中丸三千繪によるクリスマスリサイタル『MICHIE NAKAMARUソプラノリサイタル〜Starly Christmas2021〜』が2021年12月11日(土)、東京・紀尾井ホールで開催される。中丸の歌声はもちろん、俳優の石田純一を迎えたトークなどが楽しめるようだ。新型コロナウイルスの感染拡大の影響で、思うようにコンサートができなかった。その間、中丸は、決して“停滞”していたわけではなく、「これまでのキャリアを振り返ったり、勉強し直したりする時間」だったといい、今回のリサイタルは「自分の原点に戻るようなものにしたい」と話す。プッチーニの『トゥーランドット』や『ラ・ボエーム』など、オペラ・アリアを中心にプログラムを構想中だ。「コンクールで歌った曲を、今更歌うのは恥ずかしいと思っていたんです。西洋の難しい曲にどんどん挑戦していかないといけないと思っていたんですよね」と明かす中丸だが、今年6月に最愛の母・アイ子さんが亡くなったことを契機に考えが変わる。それは「難しくて知らない曲をやるよりも、いつもCDで聴く曲や昔から歌っている曲を聴くとファンは安心するのよ」という母の言葉を思い出したからだといい、『月の沙漠』など「母が好きだった曲を歌うのもいいかな」。今回は、石田純一とのトークも予定。石田とはテレビ番組での共演経験があり、スポーツジムで顔を合わせたり、ワインを共に嗜む仲でもあるという中丸は「よくマスコミに切り取られるような強烈な一面ではなくて、もっと自然体で、イタリアと音楽が好きな石田さんとのトークを楽しんでほしい」と語っていた。小澤征爾指揮の『エレクトラ』でデビューしてから35年。中丸は言う。「ファンの方々には本当に感謝しています。私が弱気になったときも、私の演奏が間違った方向に行っているときも、励まし、厳しく育ててくださった。これまでも、そしてこれからも、コロナ禍を生き抜いて、一緒に頑張っていきたい」。そのほかの出演者は安達朋博、松本蘭。公演は12月11日(土)昼12時開場、13時開演。チケット料金はS席 8,800円(全席指定/税込み/未就学児入場不可)。●プロフィール/中丸三千繪オペラ歌手。1987年イタリアに渡り、各国のコンクールにて数々の栄冠を得て、イタリアオペラ界の最高峰とされるミラノ・スカラ座と出演契約を結んだ後、オペラ歌手のコンクールとしては世界で最も権威のある「マリア・カラス・コンクール」で史上初の日本人の優勝を果たす。日本各地で小児がんの子どもを支援するチャリティー・コンサートを行う。近年では、2019年6月に開催されたG20で、日本を代表して歌声を披露した。(取材・文:五月女菜穂)
2021年12月02日日本のチェロ界を牽引するトップランナー宮田大が11月、今年生誕100年(来年没後30年)のタンゴの巨匠アストル・ピアソラの作品集『Piazzolla』をリリースした。「ピアソラを弾くのはバルトークを弾くときと同じような気持ち。土地の言葉や風景、香り…。民族の音楽を弾く感覚です。ジャズのように即興を交えることもありますが、ピアソラはちゃんと楽譜があるので、たとえばベートーヴェンのmpを、mfの表現で弾いてみようかというのと同じような解釈です。今回のアルバムも、クラシックの演奏会を聴くように聴いていただけると思います」ピアソラの音楽は演奏家自身を投影すると話す。「誰が聴いてもピアソラとわかる個性があるけれども、すごくシンプルなメロディ。演奏家がどう弾くかにかかっているので、今の自分が感じていること、自分がどういう音楽家なのかということが投影されると思います。バッハの無伴奏を弾くのと似ています」グループとしてはピアソラ初挑戦というウェールズ弦楽四重奏団のキレキレの共演にも注目。「弦楽器奏者にしか感じられない解釈をお伝えできたらなと思いました。メンバーのうち三人は桐朋の同級生。気心知れた仲間で音楽作りができましたし、彼らにしか出せないウェールズの音があります」三浦一馬のバンドネオンも加わって一気にタンゴの気分を醸し出すアンサンブルの編曲とピアノは、赤丸急上昇中の山中惇史。「彼はヴァイオリンも少し演奏するので、やはり弦を知っている編曲だなと感じます。今回は山中惇史の作品集でもあると言えるぐらいの立役者です」2月には東京と大阪でCDと同じメンバーによる発売記念コンサートも[25日(金)東京オペラシティ/26日(土)ザ・シンフォニーホール]。収録曲の抜粋に〈リベルタンゴ〉の無伴奏版(小林幸太郎編曲)を加えたピアソラ集と、トルコのピアニスト・作曲家ファジル・サイのチェロ・ソナタ。「ピアソラの晩年とサイの若手時代は重なります。同じ時代の空気を吸った二人の作曲家。ピアソラはアルゼンチンの、サイはトルコの、民族の音楽を大切にしているという共通点もあります。あとは、山中くんと大作のソナタを弾きたいというのも大きな理由です。すごく愛着が湧いているアルバム。録音中に蓄えた多くのアイディアもあります。コンサートは、それを生かして、またみんなと音楽で対話しながら作っていきたいと思います」(取材・文:宮本明)
2021年12月01日NHK Eテレの音楽番組「ららら♪クラシック」の音楽を多彩な切り口で紹介するという方針を、生演奏で楽しめる「ららら♪クラシックコンサート」。一流の出演者による豪華なコンサートを司会やゲストのおしゃべりと一緒に味わうことができる人気のシリーズだ。今回は年末にふさわしい華やかな祝典曲を集め、若きスター指揮者、川瀬賢太郎と読売日本交響楽団、そしてパイプオルガンの華麗なる響きがたっぷり楽しめるコンサートが開催される。司会は俳優の高橋克典と金子奈緒。指揮の川瀬賢太郎にコンサートの魅力を聞いた。■サントリーホールを味わい尽くすオーケストラとパイプオルガンの響き「普段、クラシックの演奏会になかなか行く機会がない方から、クラシックをよく聴く音楽ファンまで幅広く楽しめる内容だと思います。司会も入るので、『ららら♪クラシック』をテレビで見ているような雰囲気で、生の演奏を楽しんでいただけたら嬉しいです」「今回は、サントリーホールという会場にある楽器を全て味わい尽くすプログラムになっています。パイプオルガンがフィーチャーされ、冨田一樹さんのオルガン・ソロの演奏もありますし、オーケストラとの共演も。エルガーの《威風堂々》のようにポピュラーな演目でも、普段カットされることが多いパイプオルガンを含めたオリジナルの形で演奏されます。そして、今回の中心となる演目チャイコフスキーの序曲《1812》は、ナポレオン軍を撃退したロシアを描いた勇壮で、チャイコフスキーの大胆で実験的な面も味わえる曲です」■宇宙に連れていかれる「スター・ウォーズ」「そのほかにもバラエティーに富んだ曲目が続きます。オペレッタ《こうもり》序曲は、この演奏会の直前に僕が初めて全曲を指揮した後になりますからその体験が感覚的にも反映された演奏になると思います。そして「スター・ウォーズ」からの《メイン・タイトル》。実は僕は「スター・ウォーズ」の世界が大好きなんです。この曲は華やかで、オーケストラのすべての楽器の魅力を味わえます。あの最初の部分を聴いただけでもう、宇宙に持っていかれてしまうような気持ちになるじゃないですか。本当に稀有な曲ですよね?」曲を深く勉強するためにスケジュールが忙しくしなりすぎないよう気を付けていると言うマエストロ。なぜならしっかり勉強すればするほど、オーケストラの演奏の良さに気がついて、音楽を彼らに委ねることができるからだという。読売日本交響楽団とは共演も多く、とても良い関係にあるようだ。華やかなホリデイ・シーズンのコンサートに最高の演奏が聴けそうである。▼ららら♪クラシックコンサート Vol.12祝祭音楽の展覧会 読響×パイプオルガン -王道曲による至高の饗宴-日程:2021/12/1(水) 18:30開演会場:サントリーホール 大ホール (東京)
2021年11月26日待ちに待った上演がついに幕を開けた。11月18日(木)、新国立劇場のワーグナー《ニュルンベルクのマイスタージンガー》新制作が初日を迎えた。ザルツブルク・イースター音楽祭とザクセン州立歌劇場、そして東京文化会館(東京都)との共同制作。コロナ禍で昨年の公演が中止。さらに今年8月に延期されていた東京文化会館の上演も初日直前に中止が発表されたとあって、オペラ・ファンの期待はいっそう高まっていた。ワーグナー唯一の喜劇。中世の徒弟制度をベースに、新しい価値観を持つ歌(芸術)をめぐる、保守派とリベラル派の対立と新旧の交代を描く。主人公の靴屋の親方ザックスは、これが初役というドイツのバリトン、トーマス・ヨハネス・マイヤー。圧巻だった。第2幕と第3幕の2つのモノローグの深い声と表現は実に瞑想的だし、机に足を投げ出して座りベックメッサーを手のひらで転がすチョイ悪な演技も痛快。魅力的なヒロイン、エーファの林正子の存在感も際立つ。特に第3幕。年配のザックスの優しさに惹かれる気持ちと決別するように彼への感謝を伝える歌は感動的で、ぐいぐいと引き込まれる。エーファ役の重要さを再認識させられる熱演だった。幕切れ直前、旧弊にこだわる年寄りどもを蹴散らすような、「男気」あるふるまいもお見逃しなく。ベックメッサーには、この役を最も多く歌っているというアドリアン・エレート。何をやらせても上手い人だ。歌自体が物語のキーとなるヴァルター役には新国立劇場初登場のヘルデンテノール、シュテファン・フィンケ。ダーヴィットの伊藤達人、マグダレーネの山下牧子、そして豪華メンバーが揃ったマイスタージンガーの親方衆ら、日本勢の充実もうれしい。イェンス=ダニエル・ヘルツォークの演出は、物語を現代のオペラ劇場に置き換えた。回り舞台を駆使して、劇場の客席や舞台裏、支配人室や靴工房が次々に入れ替わり、視覚的にも楽しい。ザックスは劇場の支配人。履物係から叩き上げで支配人まで昇り詰めたのだろう。第2幕ではベックメッサーだけが中世の吟遊詩人のいでたちで現れる。意地の悪い守旧派の彼だが、それもまた演技ということか。芸術監督・大野和士の音楽は終始ゆったりめのテンポながら常に推進力を失わない。巨匠の風格が漂った。管弦楽は東京都交響楽団。《ニュルンベルクのマイスタージンガー》は12月1日(水)まで全5公演。新国立劇場オペラパレスで。(取材・文:宮本明)
2021年11月19日