本年度アカデミー賞にて主要6部門(作品賞、監督賞、脚本賞、主演男優賞、助演男優賞、助演女優賞)にノミネートされるなど、賞レースの台風の目となっている『マンチェスター・バイ・ザ・シー』が、5月より全国にて公開される。このほど、その待望の特報映像とティザービジュアルが解禁となった。本作は、マット・デイモンがプロデューサーを務める珠玉の人間ドラマ。監督・脚本は、自ら脚本を手がけた監督デビュー作『ユー・キャン・カウント・オン・ミー』(未)でアカデミー賞脚本賞にノミネートされ、『ギャング・オブ・ニューヨーク』の脚本でもアカデミー賞、ゴールデン・グローブ賞にノミネートされたケネス・ロナーガンが務めている。ボストン郊外で便利屋として生計を立てている主人公が、兄の死をきっかけに、帰ることはないと思っていた故郷の“マンチェスター・バイ・ザ・シー”へと戻り、16歳の甥の面倒を見ながら過去の悲劇と向き合っていく物語だ。主演は当初、マット自身が務めるはずだったが、親友ベンの弟ケイシー・アフレックにその座を譲り、ケイシーはそれに応えるかのようにキャリアの中でも傑出した演技を披露。「素晴らしい!」「偉大な俳優たちの仲間入りを果たした!」「オスカー最有力!」と各メディアも絶賛を寄せ、第74回ゴールデン・グローブ賞(ドラマ部門)ほか、ゴッサム賞、ニューヨーク映画批評家協会賞、ボストン映画批評家協会賞、クリティクス・チョイス・アワードなど…現在30を超える主演男優賞を受賞。賞レースを騒がす作品群の中でも圧倒的な受賞数で、アカデミー賞最有力候補と目されている。また、主人公の元妻を演じた『マリリン7日間の恋』『ブルーバレンタイン』のミシェル・ウィリアムズ、甥を演じた新星ルーカス・ヘッジズも、それぞれ各賞で助演女優賞、助演男優賞を獲得しており、主要キャストが揃ってアカデミー賞ノミネーション入りを果たしていることにも注目だ。このたび解禁となった30秒の特報では、突然の兄の訃報を受けて、ケイシー演じる主人公リー・チャンドラーが、戻りたくはなかった故郷マンチェスター・バイ・ザ・シーへと帰ってくるところから始まる。甥パトリック(ルーカス・ヘッジズ)の後見人になることを言い渡されて、困惑するリー。そして「あのとき 私の心は壊れた。あなたもでしょ?」と涙する元妻ランディ(ミシェル・ウィリアムズ)とのやり取りが映し出される。途中、何者かに殴りかかるリー。彼の過去に何があったのか、かき乱される感情の波に揺り動されながら、彼がどのように過去と向き合っていくのか、気にならずにいられない映像となっている。ティザービジュアルは、ケイシーとミシェルが悲しげな表情で海辺に佇み、向き合う姿をとらえているもの。「心も涙も、美しかった思い出も。すべてを置いてきたこの街で、また歩きはじめる――」というキャッチコピーもまた、胸うつドラマを予感させるものとなっている。『マンチェスター・バイ・ザ・シー』は5月、シネスイッチ銀座、新宿武蔵野館ほか全国にて公開。(text:cinemacafe.net)
2017年02月01日第89回アカデミー賞のノミネーションが24日に発表され、『ラ・ラ・ランド』が最多14ノミネートを果たした。『イヴの総て』(1950)、『タイタニック』(1997)と並んでアカデミー賞史上最多となる。『ラ・ラ・ランド』は、作品賞をはじめ、ライアン・ゴズリングとエマ・ストーンがそれぞれ主演男優・女優賞の候補に挙がっているほか、デイミアン・チャゼルの監督賞、そして、脚本賞、撮影賞、編集賞、美術賞、衣装デザイン賞、作曲賞、主題歌賞(2曲)、音響編集賞、録音賞にノミネート。主題歌賞では「オーディション(ザ・フールズ・フー・ドリーム)」と「シティ・オブ・スターズ」の2曲が候補に挙がっている。最高賞となる作品賞にはほかに、『メッセージ』『フェンス』『LION/ライオン ~25年目のただいま~』『マンチェスター・バイ・ザ・シー』『ムーンライト』がノミネートされた。『ムーンライト』は、ナオミ・ハリスの助演女優賞やマハーシャラ・アリの助演男優賞など、ほかにも7部門で候補に挙がっている。そして、『ムーンライト』と並んで8ノミネートを受けた『メッセージ』は、ドゥニ・ヴィルヌーヴが監督賞の候補にも挙がっており、『マンチェスター・バイ・ザ・シー』『LION/ライオン ~25年目のただいま~』が6部門と続いている。『マンチェスター・バイ・ザ・シー』からはケイシー・アフレックが主演男優賞にノミネートされており、ライアンのほか、『ハクソー・リッジ』のアンドリュー・ガーフィールド、『はじまりへの旅』のヴィゴ・モーテンセン、『フェンス』のデンゼル・ワシントンとその栄冠をかけて戦う。一方で、主演女優賞には3部門での候補に挙がっている『ジャッキー/ファーストレディ 最後の使命』のナタリー・ポートマン、メリル・ストリープ、イザベル・ユペール、ルース・ネッガがエマとオスカー像を巡って競うことになる。長編アニメーション賞には、スタジオジブリの『レッドタートルある島の物語』が候補入り。ディズニーの『ズートピア』や『モアナと伝説の海』などと争う。なお、『君の名は。』はノミネートを逃した。第89回アカデミー賞式典は来月26日にハリウッド&ハイランドセンター内のドルビー・シアターで開かれる。第89回アカデミー賞ノミネート(一部抜粋)■作品賞『メッセージ』『フェンス』『ハックソー・リッジ』『最後の追跡』『ヒドゥン・フィギュアズ』『ラ・ラ・ランド』『LION/ライオン ~25年目のただいま~』『マンチェスター・バイ・ザ・シー』『ムーンライト』■監督賞ドゥニ・ヴィルヌーヴ『メッセージ』メル・ギブソン『ハックソー・リッジ』デイミアン・チャゼル『ラ・ラ・ランド』ケネス・ロナーガン『マンチェスター・バイ・ザ・シー』バリー・ジェンキンス『ムーンライト』■主演男優賞ケイシー・アフレック『マンチェスター・バイ・ザ・シー』アンドリュー・ガーフィールド『ハックソー・リッジ』ライアン・ゴズリング『ラ・ラ・ランド』ヴィゴ・モーテンセン『はじまりへの旅』デンゼル・ワシントン『フェンス』■主演女優賞イザベル・ユペール『エル』ルース・ネッガ『ラビング愛という名前のふたり』ナタリー・ポートマン『ジャッキー/ファーストレディ 最後の使命』エマ・ストーン『ラ・ラ・ランド』メリル・ストリープ『マダム・フローレンス!夢見るふたり』■助演男優賞マハーシャラ・アリ『ムーンライト』ジェフ・ブリッジス『最後の追跡』ルーカス・ヘッジズ『マンチェスター・バイ・ザ・シー』デーヴ・パテール『LION/ライオン ~25年目のただいま~』マイケル・シャノン『ノクターナル・アニマルズ』■助演女優賞ヴィオラ・デイヴィス『フェンス』ナオミ・ハリス『ムーンライト』ニコール・キッドマン『LION/ライオン ~25年目のただいま~』オクタヴィア・スペンサー『ヒドゥン・フィギュアズ』ミシェル・ウィリアムズ『マンチェスター・バイ・ザ・シー』■長編アニメーション賞『クボ・アンド・ザ・ツー・ストリングス』『モアナと伝説の海』『マイ・ライフ・アズ・ア・ズッキーニ』『レッドタートルある島の物語』『ズートピア』■撮影賞『メッセージ』『ラ・ラ・ランド』『LION/ライオン ~25年目のただいま~』『ムーンライト』『沈黙 -サイレンス-』■作曲賞ミカ・レビ『ジャッキーファーストレディ最後の使命』ジャスティン・ハーウィッツ『ラ・ラ・ランド』ダスティン・オハローラン、ハウシュカ『LION/ライオン ~25年目のただいま~』ニコラス・ブリテル『ムーンライト』トーマス・ニューマン『パッセンジャー』(C)BANG Media International
2017年01月25日2月26日(現地時間)に開催される第89回アカデミー賞のノミネートが24日に発表。賞レースで快進撃中の『ラ・ラ・ランド』が最多14ノミネーションを得た。日本のスタジオジブリが海外と共同製作した『レッドタートルある島の物語』が長編アニメーション部門にノミネートされた。今年のノミネーション発表は、ブリー・ラーソンや渡辺謙など、過去のアカデミー賞受賞者や候補者が映像に登場し、それぞれの思い出を語りながら候補を発表していくという新しいスタイル。前哨戦の目玉の1つ、第74回ゴールデン・グローブ賞(以下、GG賞)で作品賞など候補になった部門すべてを制覇し、最多7部門を受賞した『ラ・ラ・ランド』は作品、監督、主演男優、主演女優、作曲、主題歌賞(2曲)など13部門で14ノミネーション。『イヴの総て』(50)『タイタニック』(97)と並ぶ最多ノミネーションを獲得した。次いで、8部門で候補になったのは『メッセージ』、GG賞ドラマ部門作品賞を受賞した『ムーンライト』。後者はマハーシャラ・アリの助演男優賞受賞が有力視されている。『マンチェスター・バイ・ザ・シー』、『LION/ライオン~25年目のただいま~』、メル・ギブソンが1945年の沖縄戦を描いた『Hacksaw Ridge』(原題)が6部門で候補になった。昨年の「オスカーは真っ白」騒動を受けて、各俳優賞でアフリカ系の俳優が候補入りを果たしている。主演男優賞にデンゼル・ワシントン、主演女優賞にルース・ネッガ、助演男優賞には前出のマハーシャラに加えてインド系のデヴ・パテル、助演女優賞は候補5人のうち3人(ヴィオラ・デイヴィス、オクタヴィア・スペンサー、ナオミ・ハリス)がアフリカ系だ。GG賞ではドラマ部門の授賞は各作品が分け合う形になったので、アカデミー賞でも得票がバラついた結果、『ラ・ラ・ランド』が圧勝という形になる可能性もある。今年は『ラ・ラ・ランド』が大本命視されているが、監督や俳優は各映画賞によって結果が異なる状況が続いている。先が読めないだけに、より楽しみなオスカー・レースが展開される。授賞式は2月26日(現地時間)、ロサンゼルスのコダック・シアターで開催される。主要部門候補は以下の通り作品賞『メッセージ』『Fences』(原題)『Hacksaw Ridge』(原題)『最後の追跡』『Hidden Figures』(原題)『ラ・ラ・ランド』『LION/ライオン~25年目のただいま~』『マンチェスター・バイ・ザ・シー』『ムーンライト』主演男優賞ケイシー・アフレック(『マンチェスター・バイ・ザ・シー』)アンドリュー・ガーフィールド(『Hacksaw Ridge』原題)ライアン・ゴズリング(『ラ・ラ・ランド』)ヴィゴ・モーテンセン(『はじまりへの旅』)デンゼル・ワシントン(『Fences』原題)主演女優賞イザベル・ユペール(『ELLE』)ルース・ネッガ(『ラビング愛という名前のふたり』)ナタリー・ポートマン(『ジャッキー/ファーストレディ最後の使命』)エマ・ストーン(『ラ・ラ・ランド』)メリル・ストリープ(『マダム・フローレンス!夢見るふたり』)助演男優賞マハーシャラ・アリ(『ムーンライト』)ジェフ・ブリッジズ(『最後の追跡』)ルーカス・ヘッジズ(『マンチェスター・バイ・ザ・シー』デヴ・パテル(『LION/ライオン~25年目のただいま~』)マイケル・シャノン(『Nocturnal Animals』原題)助演女優賞ヴィオラ・デイヴィス(『Fences』原題)ナオミ・ハリス(『ムーンライト』)ニコール・キッドマン(『LION/ライオン~25年目のただいま~』オクタヴィア・スペンサー(『Hidden Figures』原題)ミシェル・ウィリアムズ(『マンチェスター・バイ・ザ・シー』)監督賞ドゥニ・ヴィルヌーヴ(『メッセージ』)メル・ギブソン(『Hacksaw Ridge』原題)デイミアン・チャゼル(『ラ・ラ・ランド』)ケネス・ロナガン(『マンチェスター・バイ・ザ・シー』)バリー・ジェンキンス(『ムーンライト』)脚色賞『メッセージ』『Fences』(原題)『Hidden Figures』(原題)『LION/ライオン~25年目のただいま~』『ムーンライト』オリジナル脚本賞『最後の追跡』『ラ・ラ・ランド』『ロブスター』『マンチェスター・バイ・ザ・シー』『20センチュリー・ウーマン』撮影賞『メッセージ』『ラ・ラ・ランド』『LION/ライオン~25年目のただいま~』『ムーンライト』『沈黙 -サイレンス-』作曲賞『ジャッキー/ファーストレディ最後の使命』『ラ・ラ・ランド』『LION/ライオン~25年目のただいま~』『ムーンライト』『パッセンジャー』主題歌賞「Audition」(『ラ・ラ・ランド』)「Can’t Stop the Feeling」(『Trolls』原題)「City of Stars」(『ラ・ラ・ランド』)「The Empty Chair」(『Jim: The James Foley Story』 原題)「How Far I’ll Go」(『モアナと伝説の海』)長編アニメーション映画賞『Kubo and the Two Strings』(原題)『モアナと伝説の海』『My Life as a Zucchini』(原題)『レッド・タートルある島の物語』『ズートピア』外国語映画賞『幸せなひとりぼっち』(スウェーデン)『ヒトラーの忘れもの』(デンマーク)『Tanna』(オーストラリア)『セールスマン』(イラン)『ありがとう、トニ・エルドマン』(ドイツ)(text:Yuki Tominaga)■関連作品:LION/ライオン~25年目のただいま~ 2017年4月7日よりTOHOシネマズ みゆき座ほか全国にて公開(C) Long Way Home Holdings Pty Ltd and Screen Australia
2017年01月25日ベン・アフレックが、“バットマン”とはひと味違うダークヒーローを演じていると話題の『ザ・コンサルタント』。本作から、昼はしがない会計士の仮面をかぶりながら、夜は裏社会をたった1人でかき回す最強無双の男クリスチャンが、アナ・ケンドリック演じる女性デイナを救うべく愛車を走らせる本編シーンがシネマカフェに到着した。大企業の会計調査依頼を受けたクリスチャン(ベン・アフレック)は、15年分の帳簿をたった一晩で調べあげ、不正会計の存在を明らかにした。それにより、マフィアから一度は襲われることになるが、見事返り討ちにする。しかし、マフィアの手が大企業の経理担当デイナ(アナ・ケンドリック)にもおよび始めていることに気づき…。今回届いた本編映像は、危険が忍び寄るデイナのもとにクリスチャンが急いで向かう緊迫のシーン!愛車のフォードF150を猛スピードで走らせるクリスチャンに、彼とタッグを組む謎の女性が電話越しに話しかける。クリスチャンは冷静に自身の銀行口座を海外へ移すとともに登録車、事務所の情報破棄を指示。すると、電話越しの女性は運輸省にハッキング、“クリスチャン・ウルフ”という名を抹消し、着実に逃亡の準備を進める。しかし、その女性にデイナを見捨てて早く逃げるように促されるも、クリスチャンは危険をかえりみずデイナを助けにいくことを決意する、という胸アツのシーン。忍び寄るマフィアの手からクリスチャンは無事デイナを救い出せるのか…?電話越しの女性の正体はいったい誰…?製作のマーク・ウィリアムズは、『ピッチ・パーフェクト』シリーズや『マイレージ、マイライフ』のアナ・ケンドリックが演じたデイナというキャラクターは、「ふわふわした陽気な性格で、それは仕事モードのクリスチャンにとってはいちばん迷惑なものなんだ」と語る。「だが、彼はすぐに、数字に関しては彼女が自分と同じ感覚をもっていることに気づく。彼女は、バラバラなヒントが1つの結論にまとまり始めると、彼と同じように興奮する。そのため、クリスチャンはデイナと絆を築き始め、彼女を守ろうとするんだ」と2人の関係性を説明する。危険を冒してまで、そんなデイナを助けに向かうクリスチャン、そこから生まれる2人の恋の予感(!?)も見逃せない。『ザ・コンサルタント』は1月21日(土)より全国にて公開。(text:cinemacafe.net)■関連作品:ザ・コンサルタント 2017年1月21日より全国にて公開(C) 2016 WARNER BROS. ENTERTAINMENT INC. ALL RIGHTS RESERVED
2017年01月22日まもなく『ザ・コンサルタント』の日本公開も控えるベン・アフレックが、監督・脚本も務めた主演作『夜に生きる』(原題:Live By Night)。このほど、5月20日(土)の公開日決定とともに、初の映像となる予告編とポスタービジュアルが解禁となった。舞台は禁酒法時代のボストン。狂騒の時代に厳格な家庭に育ったジョーは、警官幹部である父に反発し、やがてギャングの世界に入りこんでいく。ある日、ジョーは強盗に入った賭博場でエマと出逢い恋仲となるが、彼女は対立組織のボスの娼婦だった。それは裏社会においては絶対に越えてはいけない一線であり、ジョーの運命は大きく狂っていく――。本作は、復讐と野心と裏切り、そして悲しくも切ない愛を胸に、激動の時代を生き抜こうとするギャングたちの生きざまを描いた犯罪ドラマ。映画化もされた「ミスティック・リバー」「シャッター・アイランド」のデニス・ルヘインによる傑作ノワール小説を、ベン自らが脚色し、『アルゴ』以来5年ぶりに監督・主演を務める。ベンは本作について、「原作小説を読んですぐに、映画館で素晴らしい時間を過ごしたいすべての人を満足させるものがあると、直感したんだ」と物語の魅力を語っている。今回解禁となった予告編は、フロリダで出会った美女グラシェラ(ゾーイ・サルダナ)と共謀し、ラム酒の密輸を企てるシーンから始まっている。警察官の父のもと、厳格な家庭に育ったジョーが、「俺の生きる道はここだ」というセリフとともに、過去を捨て去り、欲望渦巻くギャングの世界に足を踏み入れていく姿が緊迫感あふれる演出で描かれていく。ギャングのボスに、「お前がこの世界を選ぶなら後戻りはできん」と忠告されるシーンでは、ジョーが裏社会でのし上がるために背負った代償がどれほど大きいのかも連想させる。“夜に生きる”ことを覚悟した男が、愛と裏切りの果てに手にするものはいったい何なのか?ギャング同士の抗争で繰り広げられる、手に汗握るガンアクションや迫力あるカーアクションも散りばめられ、また、鍵を握る美女役のゾーイ・サルダナ、『ネオン・デーモン』でも注目を浴びているエル・ファニングのレトロファッションなど、見どころ満点。また、完成したポスターは、ギャングの世界に足を踏み入れることを決意したベン演じるジョーが鋭いまなざしで右手に銃を持ち、正面を見据えているもので、“夜に生きる”男の覚悟を映し出すビジュアルとなっている。『夜に生きる』は5月20日(土)より丸の内ピカデリー、新宿ピカデリーほか全国にて公開。(text:cinemacafe.net)
2017年01月18日8日(現地時間)に行われた第74回ゴールデン・グローブ賞授賞式で、シルべスター・スタローンとケイシー・アフレックが席をめぐるトラブルに巻き込まれた。今年の授賞式でスタローンは『ロッキー』シリーズの共演者、カール・ウェザースと作品賞のプレゼンターを務めたうえに、娘3人がミス・ゴールデングローブを任され、妻のジェニファー・フラヴィンと愛娘たちの晴れ姿を見るのを楽しみにしていた。会場で夫妻に用意された席は、『マンチェスター・バイ・ザ・シー』で映画のドラマ部門主演男優賞を受賞したケイシーや、同作のプロデューサーを務めたマット・デイモンと同じテーブルだったが、そこに向かうと椅子が1脚しか残っていなかった。だが同じテーブルの人々は誰1人、夫妻の席を用意するよう働きかけることがなかったようだ。夫妻はバックステージから授賞式を鑑賞するはめになってしまった。関係者は「椅子が足りず、混乱がありました。ですが、スタローン氏に対する悪意ではありません」と説明している。「People」によると、ケイシーは受賞後にバックステージでスタローンを見つけて謝罪しようとしたが、スタローンは受けつけなかったという。この件についてスタローンの代理人は「面白いうわさですね。うわさでしかありませんが」と応え、「シルベスター・スタローンはゴールデン・グローブ賞に参加し、プレゼンターを務め、家族や友人たちと素晴らしい夜を過ごしました」とコメントした。ケイシーの代理人はノーコメントとしている。(text:Yuki Tominaga)
2017年01月11日第74回ゴールデン・グローブ賞が8日(現地時間)、ロサンゼルスのビヴァリーヒルトン・ホテルで発表され、最多7部門で候補になっていた『ラ・ラ・ランド』が作品賞、監督賞、男優賞、女優賞など全部門で受賞を果たした。ゴールデン・グローブ賞はハリウッド外国人映画記者協会(HFPA)会員の投票によって決定するもので、毎年約1か月後に決定するアカデミー賞の行方を占う賞として注目が集まる。最多ノミネート作からそのまま最多受賞作となった『ラ・ラ・ランド』はロサンゼルスを舞台に、売れないジャズ・ピアニストと駆け出し女優の恋を描く。『セッション』のデイミアン・チャゼル監督がライアン・ゴズリングとエマ・ストーンを主演に迎え、オリジナル曲で構成するミュージカル作品で、今期の賞レースでも勢いがあり、このまま一気にオスカーへ王手をかけそうだ。ドラマ部門作品賞は、『ラ・ラ・ランド』に次ぐ6部門で候補になっていた『ムーンライト』に輝いた。ミュージカル/コメディ部門男優賞を受賞したライアン・ゴズリングはこれが初のゴールデン・グローブ賞受賞。受賞について、投票者たちが自分と仲良しで同じく男優賞候補になっていたライアン・レイノルズ(『デッドプール』)を混同したのかも、というジョークで始まったスピーチは、第2子を妊娠しながらの子育てに実兄の闘病が重なるつらい時期にも関わらず、自分を支えてくれたパートナーのエヴァ・メンデスへの感謝の言葉になり、最後に闘病の末に亡くなったエヴァの兄、フアン・カルロス・メンデスに賞を捧げた。今年はコメディ/ミュージカル部門の『ラ・ラ・ランド』が前哨戦で快進撃を続けているが、ドラマ部門は『ムーンライト』と『マンチェスター・バイ・ザ・シー』が競い合う混戦状態。俳優賞では『マンチェスター・バイ・ザ・シー』の主演で前哨戦でも健闘しているケイシー・アフレックが順当に授賞したが、ドラマ部門の女優賞に至っては、候補者全員の出演作が作品賞候補になっていない。しかも受賞したのは英語作品ではない『Elle』(原題)のイザベル・ユペール。ドラマとコメディ/ミュージカルのカテゴリー分けがされていないアカデミー賞に向けて、まだまだ激戦が続きそうだ。ハリウッドへの功績を讃えて贈られるセシル・B・デミル賞を受賞したメリル・ストリープは「ハリウッドはアウトサイダーや外国人がうようよしている。だから、もし私たち全員を追い出したら、見るものはフットボールとマーシャル・アーツだけになってしまうでしょう」「無礼は無礼を招き、暴力は暴力を招きます。権力者がその地位を他者へのいじめに使ったら、私たちは全員負けです」と、まもなく新しい政権がスタートするアメリカをはじめ、世界に向けたメッセージを語った。そして「友人で、いまは亡き愛しいレイア姫」のキャリー・フィッシャーが遺した「傷ついた心からアートを生み出しなさい」という言葉でスピーチを締めた。授賞結果は以下の通り。■映画部門ドラマ部門作品賞:『ムーンライト』男優賞:ケイシー・アフレック(『マンチェスター・バイ・ザ・シー』)女優賞: イザベル・ユペール(『Elle』原題)ミュージカル/コメディ部門作品賞:『ラ・ラ・ランド』男優賞:ライアン・ゴズリング(『ラ・ラ・ランド』)女優賞:エマ・ストーン(『ラ・ラ・ランド』)助演男優賞:アーロン・テイラー=ジョンソン(『Nocturnal Animals』原題)助演女優賞:ヴィオラ・デイヴィス(『Fences』)監督賞:デイミアン・チャゼル(『ラ・ラ・ランド』)脚本賞: デイミアン・チャゼル(『ラ・ラ・ランド』)作曲賞:ジャスティン・ハーウィッツ(『ラ・ラ・ランド』)アニメ作品賞:『ズートピア』外国語映画賞:『Elle』(フランス)主題歌:「シティ・オブ・スターズ」(『ラ・ラ・ランド』)■TV部門ドラマ部門作品賞:「ザ・クラウン」男優賞:ビリー・ボブ・ソーントン(「弁護士ビリー・マクブライド」)女優賞:クレア・フォイ(「ザ・クラウン」)ミュージカル/コメディ部門作品賞:「ATLANTA」(原題)男優賞:ドナルド・グローヴァー(「ATLANTA」(原題)女優賞:トレイシー・エリス・ロス(「BLACK-ISH」原題)リミテッドシリーズ/TVムービー部門作品賞:「アメリカン・クライム・ストーリー/O・J・シンプソン事件」男優賞:トム・ヒドルストン(「ナイト・マネジャー」)女優賞:サラ・ポールソン(「アメリカン・クライム・ストーリー/O・J・シンプソン事件」)助演男優賞:ヒュー・ローリー(「ナイト・マネジャー」)助演女優賞:オリヴィア・コールマン(「ナイト・マネジャー」)(text:Yuki Tominaga)
2017年01月09日年が明け、いよいよ本年度アカデミー賞に向けた映画賞レースは本格化。とはいえ、日本公開がまだまだ先の作品が多く、現状ではピンときていない人も多いのでは?いまのところ、ライアン・ゴスリング×エマ・ストーン×『セッション』監督で贈るミュージカル『ラ・ラ・ランド』、ブラッド・ピット製作総指揮で貧困やドラッグ、LGBTに斬り込んだヒューマンドラマ『ムーンライト』、マット・デイモン製作総指揮で盟友ベンの弟ケイシー・アフレック主演の『マンチェスター・バイ・ザ・シー』といった作品が前哨戦を牽引しているが、本年度アカデミー賞はとりわけ女優部門が華やかとなりそうなのだ。日本でも高い人気を誇る若手演技派から、注目の新星、ベテランまで混戦模様となっている。■主演女優賞には人気実力派がひしめくまず、主演男優賞では、『Manchester by the Sea』のケイシーや『ラ・ラ・ランド』のライアン、『Hacksaw Ridge』(原題)のアンドリュー・ガーフィールド、『ラビング愛という名前のふたり』のジョエル・エドガートン、『Fences』(原題)のデンゼル・ワシントン、『はじまりへの旅』のヴィゴ・モーテンセン、『ハドソン川の奇跡』トム・ハンクスといった顔ぶれが、おおかた揃いつつある。ライアンと並んで数多くのノミネートを受けているのが、『ラ・ラ・ランド』エマ・ストーンだ。一昨年は、『バードマン あるいは(無知がもたらす予期せぬ奇跡)』でアカデミー賞助演女優賞にノミネートされた。トム・ハンクスが『ハドソン川の奇跡』の記者会見中にもかかわらず絶賛したことでも話題を呼んだ同作は、エマが「ヴェネチア映画祭」で女優賞を受賞し、快進撃が始まった。「キャバレー」でブロードウェイデビューも果たしているエマでも、歌とダンスを猛特訓したという。L.A.を舞台にし、オーディションに落ち続けても女優になる夢をあきらめないという役柄は、アカデミー会員でなくても共感を集めること必至。そんなエマと、おそらく対抗することになりそうなのが、『ジャッキー/ファーストレディ 最後の使命』のナタリー・ポートマン。ノミネートされれば、自身が受賞した『ブラック・スワン』以来、2度目。誰もが一度は目にしたことがある1963年11月22日のJFK暗殺のその後、ファーストレディとして、妻として、母としての“ジャッキー”の4日間に迫っていく。ナタリーは外見はもちろん、英語のアクセントや歩き方まで見事“ジャッキー”を再現しているという。だが、『ザ・マスター』など4度の助演女優賞+『アメリカン・ハッスル』での主演女優賞ノミネートを誇る、『メッセージ』エイミー・アダムスにもそろそろオスカーを獲らせてあげたいような…。ゴールデン・グローブ賞(コメディ/ミュージカル部門)は2年連続受賞しているが、オスカーが無冠なのは意外ですらある。同作では、『ブレードランナー』も控えるドゥニ・ヴィルヌーヴ監督のもと、突然飛来した謎の知的生命体とコミュニケーションを試みる言語学者に。多様性を受け入れない“不寛容さ”が世界的問題となる中、どんな“メッセージ”を彼女が伝えようとするのか、気にならずにいられない。■今年は何か違う!?多彩な顔ぶれに注目さらに、無冠のベテランにも注目したい。まず、『人生はビギナーズ』のマイク・ミルズ監督が自身の母親をテーマに描いた半自伝的作品『20TH CENTURY WOMEN』(原題/6月公開)のアネット・ベニング。激動の70年代を軽やかに生きた女性を体現したアネットは、キャリア最高の演技と絶賛を受けている。アカデミー賞にノミネートされれば、『キッズ・オールライト』以来6年ぶり実に5度目。加えて、ポール・ヴァーホーヴェン監督初のフランス語映画『Elle』(原題/夏公開)から、フランスの実力派イザベル・ユペールの初ノミネートもあるかも。作品はカンヌをはじめ高い評価を得ているが、アカデミー外国語映画賞の候補からは漏れてしまったため、イザベルのノミネートに期待する。また、昨年は「白いオスカー」と物議を醸し、ボイコット騒動などもあったが、今年は少し風向きが異なりそうだ。『ラビング愛という名前のふたり』で夫(ジョエル・エドガートン)と深い愛で結ばれた妻を演じた新星ルース・ネッガは、まず主演女優賞候補に入るだろう。デンゼルの監督&主演作『Fences』で妻を演じたヴィオラ・デイヴィス、作品賞候補の筆頭株『ムーンライト』のナオミ・ハリス、さらにNASAに協力していた天才黒人女性を描く『Hidden Figures』(原題)から主演タラジ・P・ヘンソンほか、助演にオクタヴィア・スペンサー、ジャネール・モネイのうち誰かがノミネートされるかもしれない。ちなみに同作の音楽は、ファレル・ウィリアムズが務めている。助演女優賞といえば、ほかに『マンチェスター・バイ・ザ・シー』からミシェル・ウィリアムズ、『LION/ライオン~25年目のただいま~』からはニコール・キッドマン、『20TH CENTURY WOMEN』からはグレタ・ガーウィグなど、世代も個性もさまざまな女優たちが揃いそう。助演男優賞候補としては、『ムーンライト』で主人公の少年の面倒を見る麻薬ディーラーを演じたマハーシャラ・アリ。続いて、Netfilx配信中『最後の追跡』からジェフ・ブリッジスとベン・フォスター、『LION/ライオン』デヴ・パテルなどが上げられる。(text:cinemacafe.net)
2017年01月03日米BOX OFFICE MOJOは12月30日~1月1日の全米週末興業成績を発表した。3週連続で『ローグ・ワン/スター・ウォーズ・ストーリー』が首位を堅守。累計興行収入は前週の2億8,637万5,674ドルから4億2,491万7,705ドルとなり、一気に4億ドルを突破し、躍進を続けている。2位『SING/シング』も前週同様。ローグ・ワンの勢いには及ばないものの、2週目の週末も興収4,282万ドルを叩き出し、2週間での累計興行収入は1億6,642万1,490ドルと、2億ドル到達は必至のヒットとなっている。3位も前週初登場の『Passengers (2016)(原題) 』が順位をキープ。4位『モアナと伝説の海』が前週6位から再浮上した他、『アサシン クリード』が前週5位から8位に転落した一方で、6位『Fences(原題)』、7位『ラ・ラ・ランド』がそれぞれワンランクずつ順位を上げている。マット・デイモン製作、ケイシー・アフレック主演の人間ドラマ『マンチェスター・バイ・ザ・シー』も前週13位から9位に12月第3週以来の返り咲き。「第74回ゴールデングローブ賞」に5部門ノミネートされるなど賞レースを賑わす注目作が11月18日の公開以来、ロングランを続けている。
2017年01月03日12月・1月のハリウッドは、とにかく映画賞ラッシュ。放送映画批評家協会(Broadcast Film Critics Association)、ナショナル・ボード・オブ・レビュー(NBR/National Board of Review of Motion Pictures)などの各授賞式はすでに行われ結果が出ている。ドラマ映画『マンチェスター・バイ・ザ・シー(原題)/Manchester by the Sea』、主人公リーを演じるケイシー・アフレック、ドラマ映画『ムーンライト』、ミュージカル映画『ラ・ラ・ランド』、ドラマ映画『フェンシズ(原題)/Fences』で主人公トロイを演じたデンゼル・ワシントンそして『ジャッキー』で主人公を演じたナタリー・ポートマンは、批評家ならびに映画ファンからも絶賛されており、このことから見てもアカデミー賞へのノミネーションは確実と見られている。ちなみに、これらの映画賞はハードコアな映画ファンでもない限り、いったい誰の手によって選ばれているのか余り知られていないだろう。基本的にはアメリカの映画批評家たちが選んだものと思って間違えないのだが、彼らは制作の現場に関わっている人たちとは違う。だが1月中盤から2月になるとアカデミー賞を筆頭に映画の現場に携わる人たちによって選出される映画賞が増える。とくにアカデミー賞は現場に携わるプロ中のプロであるアカデミー会員たちによって選出される栄えある賞だ。よって批評家たちの投票結果と多少異なってくるのは当然のことだが、過去の統計を見ると、批評家たちが選ぶ映画賞の受賞結果がアカデミー賞ノミネーションがかなり重複しているのがわかる。冒頭に挙げたアカデミー賞に向けて話題の作品も、まだ日本では耳慣れないものが多い。「イマ旬!」では今回2本、次回3本の割り振りでアカデミー賞レースの上位を走る5作品について紹介していこうと思う。『マンチェスター・バイ・ザ・シー(原題)/Manchester by the Sea』【あらすじ】マサチューセッツの街で修理屋として生計を立てながら物静かに暮らしている男リーは、ある日故郷の兄ジョーが倒れたという知らせを受ける。急いで帰ったもののジョーは亡くなっていた。ショックを受けるリーに追い打ちをかけるように待っていたのは、ジョーの息子パトリックの養育権をリーに託すという、思いもかけぬ兄からの遺言だった。その昔、余りにつらい過去を振り切るためあとにした故郷。いっぽうティーンのパトリックは昔はあんなに仲の良かった叔父リーに拒絶されたと感じ、一層殻にこもってしまう。溝の深まる甥っ子と叔父の関係。兄の死が引き起こした様々な出来事は、嫌が応にしてリーに辛い過去と向き合う試練を突きつけていた。【アカデミー賞候補本命度】作品賞をはじめ主要部門と言われている主演・助演男優&女優賞候補はもちろん、マルチ部門でのノミネーションそして受賞が有力視されている。ケイシー・アフレックもさておき、元妻を演じるミシェル・ウィリアムズ、甥っ子を演じる新星ルーカス・ヘッジなど、観ている者を引き込まれずにはいられない胸に迫る演技が素晴らしい。悲痛なストーリーではあるが、つらい部分を乗り越えて見ているといいことがある作品で主人公リーと同様の心の旅ができる。【注目点:ケイシー・アフレック】本作で、“ベン・アフレックの弟”という肩書きから見事卒業した感ありのケイシー。年末時点でさまざまな映画賞にて主演男優賞を受賞、あるいは候補にノミネートと順風漫歩。オスカー本線ではライバルにデンゼル・ワシントンが立ちはだかっているが、『トレイニング・デイ』で主演男優賞受賞経験のある彼に比べてフレッシュなケイシーのほうが受賞確率が高いのでは。少々気がはやいが、もしもケイシーが主演男優賞を受賞すれば兄ベンも成し遂げていない快挙を達成することになる!『フェンシズ(原題)/Fences』【あらすじ】ピューリッツァー賞を受賞した舞台劇の映画化作品。1950年代のピッツバーグを舞台に黒人公民権運動などで激動する世の中を生きる労働階級の男トロイを中心にその妻とティーンエイジャーの息子との葛藤を描くドラマ。若き日には黒人野球チームで名を馳せたトロイだが自分の人種が足かせとなり大選手になれなかったと決めつけ、必死で働き続けなければ家族を養っていけない自分の人生に苦い思いを抱きつつ生きてきた。やがてアメフトで優秀な息子にプロへの道を歩むチャンスが巡ってきたとき、彼の心の中で何かが疼き始め、その余波がやがて家族へと広がっていく。【アカデミー賞候補本命度】主演男優賞候補デンゼル・ワシントン、助演女優賞候補ヴィオラ・デイヴィスでアカデミー賞のノミネーションを受けることはほぼ確実といってもいいだろう。舞台劇の映画化は、往々にして膨大なセリフの量が特徴だが本作も例外ではない。途中でカットを入れずにすごい量のセリフを淀みなくデリバリーするデンゼルのテンションは、観ているこちらがグッタリしてしまうほどの凄さで、まさに芸術の域。【注目点:デンゼル・ワシントン&ヴィオラ・デイヴィス】ならばデンゼルに再びオスカー像を…!と言いたいところだが、本作でデンゼル以上に注目されるべきは、助演女優ヴィオラ・デイビス。気丈だが愛情あふれるトロイの妻を熱演したヴィオラが、髪振り乱し、涙溢れ、流れる鼻水をものともせず、妻としての心情を夫にぶちまけるシーンは、映画史上に残るであろう名場面。業界内ではヴィオラのオスカー受賞必至の噂が飛び交っており、筆者も大いに同感。次回の「イマ旬」では執筆時点で映画賞予想サイトGoldderby.comにおいてアカデミー賞レースのトップ10圏内に入っていて、筆者も応援中の3作品を現場目線でご紹介。乞うご期待!(text:明美・トスト/Akemi Tosto)
2016年12月30日映画『マンチェスター・バイ・ザ・シー』2017年5月より全国ロードショー。サンダンス映画祭で話題になり、その後、第89回アカデミー賞ではケイシー・アフレックが主演男優賞、その他、脚本賞も受賞した。マンチェスター・バイ・ザ・シーのあらすじボストンでアパートの配管工として人から避けるように孤独に生きていたリー・チャンドラー。漁師の兄ジョーの死をきっかけに生まれ故郷”マンチェスター・バイ・ザ・シー”に戻る。マンチェスター・バイ・ザ・シーとは、ボストンの北東、マサチューセッツ州の海岸部の街の名前を意味する。兄の死を悲しむ暇もなく、兄が残した16才の息子・パトリックの後見人も引き受けなければならくなった。彼は仕事を辞めて帰郷。多くの不安を抱いていた。心を閉ざしてしまうような辛い過去を抱えていたリーと、思春期真っ只中のパトリック。『マンチェスター・バイ・ザ・シー』では、兄のいなくなった世界で、2人が懸命に生き、乗り越えようとしていく姿が描かれていく。主演にケイシー・アフレック、プロデューサーはマット・デイモン主役のリー・チャンドラーを演じるのは、ベン・アフレックの弟で『ゴーン・ベイビー・ゴーン』、『ジェシー・ジェームズの暗殺』のケイシー・アフレック(Casey Affleck)。パトリック役をルーカス・ヘッジズ、 リーの元妻ランディ役をミッシェル・ウィリアムズが演じる。監督・脚本は『ギャング・オブ・ニューヨーク』で脚本を手掛けたケネス・ロナーガン。プロデューサーはマット・デイモン。もともとマット・デイモンが主演するということで企画が進んでいたそうだが、彼は制作に留まり、主演は古くからの友達ケイシー・アフレックに譲ったと言われいてる。賞レースを席捲するマンチェスター・バイ・ザ・シー『マンチェスター バイ ザ シー』は、第32回サンダンス映画祭で発表されてから口コミが評判を呼びヒット。アメリカでは高評価を得ており、ロッテントマトでは支持率97%。ナショナル・ボード・オブ・レビュー賞でも、最優秀作品賞に選出。そして、ゴールデン・グローブ賞では、ケイシ ー・アフレックが主演 男優賞を受賞。受賞スピーチでアフレックは、ケネス・ロナーガン監督や共演のミシェル・ウィリアムズはじめ制作陣に感謝を述べつつ、プロデューサーであり、今回の役にケイシーを抜擢したマット・デイモンに「もう今後、君は僕にこういったいい役を紹介してくれなくなるだろうね(笑)」とジョークを言ってデイモンを笑わせ、会場を沸かせていた。第89回アカデミー賞第89回アカデミー賞では、作品賞・監督賞・脚本賞・主演男優賞・助演男優賞・助演女優賞と主要6部門でのノミネートされ、主演男優賞と脚本賞を受賞している。主演男優賞を受賞したケイシー・アフレックはルイ・ヴィトン(LOUIS VUITTON)のタキシード、シャツ、ボウタイ、シューズで登場。シックな印象に仕上げた。ケイシー・アフレックはアカデミー賞「主演男優賞」受賞に関して、以下のようにコメントを残している。「私にとって大きな意味をもつ受賞です。ほかの候補の方もとても素晴らしい演技でした。私がここにいるのは、そんな多くの人たちの才能にインスパイアされたからです。そして、この役柄をケネス・ロナーガンが書いてくれたのでここに立つことができました。もっと意義ある大きな事を言いたいのですが、とにかく一緒につくり上げた仲間たちの一員であることを誇りに思っています。(プロデューサーの)マット・デイモン、こういうチャンスを与えてくれてありがとう!」パトリック役のミシェル・ウィリアムズはルイ・ヴィトンのカスタムメイド・ドレス、シューズ、ブレスレット、イヤリングを着用。デコルテが開いたドレスは、ショートカットの彼女の美しさを、一際引き立てていた。作品情報映画『マンチェスター・バイ・ザ・シー』原題:Manchester by the Sea)監督:ケネス・ロナーガン出演:ケイシー・アフレック、ミシェル・ウィリアムズ、カイル・チャンドラー、ルーカス・ヘッジズ公開:2017年5月シネスイッチ銀座、新宿武蔵野館ほか全国ロードショー(c)2016 K Films Manchester LLC. All Rights Reserved.
2016年12月16日ベン・アフレックが、あのバットマンとはまるで違うアンチヒーローを演じる『ザ・コンサルタント』。その待望の日本版オリジナル本予告が解禁となった。昼は田舎のさえない会計士の仮面をかぶり、夜は裏社会の殺し屋として巨悪に対峙する謎の男“クリスチャン・ウルフ” (ベン・アフレック)。政府、マフィア、巨大企業…アメリカ裏社会を、たった1人でかき回すこの男は、いったい何者!? 完璧主義者で、天才的頭脳を持ち、さらに年収1,000万ドル、本籍不明と謎が深まるその正体に、マフィアたちだけでなく、アメリカ政府犯罪捜査課レイ・キング(J.K.シモンズ)らまでもが混乱の渦に落とされていく――。今回解禁となった映像では、ベンがほぼスタントなしで挑んだ怒涛の無双アクションが炸裂!取り入れられたのは、“最も実践的な武術”と名高いインドネシアの伝統的な格闘術”シラット”。アメリカ海兵隊でも採用されており、劇中でベン演じるクリスチャン・ウルフはクールな表情を少しも変えることなく、たった1人で組織を壊滅に追い込んでいく。ベンは、クランクインの数か月前から徹底的にトレーニングを積みシラットを習得。「トレーニングはとても激しく、ほぼすべてのスタントを自分でこなすのは大変だったけれど、きちんと出来たときは美しく優雅でもあった。それが残酷なシーンであってもね」と撮影をふり返っている。また、先に解禁された場面写真でも、天才的頭脳を発揮した完璧な仕事ぶりも映し出されていたが、会計の仕事を手伝うディナ(アナ・ケンドリック)から「あなたは何者?」と言われてしまうように、謎のベールに包まれていたクリスの過去が少しずつ明らかにされていく。クリスの幼少期のころと思われる少年が「お前は生まれつき人と違う。どう活かすかはお前次第だ」と何者かに諭される映像や、囚人服を着たクリスが服役囚に「後戻りはできないぞ」と忠告されるシーンが収められ、クリスの正体がますます気になる映像に仕上がっている。なぜ、彼は無敵の暗殺術を身につけたのか?なぜ、彼は法を犯すのか?巨額の報酬はどこにいくのか?そして、その真の目的とはいったい何なのか!?まるでばら撒かれたパズルのように、多くの謎に満ちたストーリーが展開する映像からも、新感覚のサスペンス・アクションであることが伝わってくる。監督を務めたギャビン・オコナーは、「ストーリーの中心にいるこの非常に魅力的なキャラクターに私は惚れこみ、掘り下げたいと思った。彼はどういう経緯でこういう人間になったのか?どうしてこれほど無敵にファイターになったのか?物語には絡み合うパズルが盛り込まれているので、非常に知的な要素が生まれ、ものすごく面白いものになっているよ」と、本作の仕上がりに自信たっぷりのコメントを寄せている。『ザ・コンサルタント』は2017年1月21日(土)より丸の内ピカデリー・新宿ピカデリーほか全国にて公開。(text:cinemacafe.net)
2016年12月15日ベン・アフレック監督による、映画『夜に生きる』が2017年5月20日(土)に公開。禁酒法時代のギャングとその破滅的な愛ストーリーの元になっているのは、アメリカのミステリー作家、デニス・ルヘインによるエドガー賞受賞の同名小説。20年代から30年代にかけて禁酒法時代のボストンを舞台に展開する。ひと度地下に潜れば、そこには独特の闇が広がっている、そんな時代を背景に、1人の青年がギャングの世界に足を踏み入れ、運命を狂わすほどの女性に出会う様を描いた。ベン・アフレックが監督・脚本・主演監督から主演、脚本までを担当するベン・アフレック。『アルゴ』では作品賞、『グッド・ウィル・ハンティング/旅立ち』では脚本賞と、それぞれアカデミー賞を受賞。俳優だけではなく監督も、そして、その作風からイーストウッドの流れを感じさせ、実力、評価ともにトップクラスの彼が5年ぶりにメガホンを取る注目の作品が『夜に生きる』だ。『夜に生きる』では、過去の作品(『ザ・タウン』『ゴーン・ベイビー・ゴーン』)でみられたように、自身の育った街ボストンが舞台となる。ベン・アフレックの他に、映画『ネオン・デーモン』では主演を演じたエル・ファニングや、モデルとしても活躍するシエナ・ミラーが出演する。ジョーの運命は大きく揺がす、マフィア&美女との出会い特別映像では、美女との出会い、権力者同士の抗争による銃撃戦からカーチェイス…といったギャング映画を象徴する場面が描かれている。ベン・アフレック演じるジョーは、第一次世界大戦に出兵後、人生で従うべきルールがないことを悟り、無法者のように淡々と日々を過ごす。そのうち、ギャングの世界へと足を踏み入れ、レモ・ジローネ扮する、イタリアン・マフィアの首領マソ・ペスカトーレと出会うマソに気に入られたジョーは、知らず知らずのうちに組織の一員へ。ギャングの愛人・エマ(シエナ・ミラー)、優艶な美女・グラシエラ(ゾーイ・サルダナ)、そしてジョーを阻む警察本部長の娘・ロレッタ(エルファニング)に出会う頃には、ジョーの運命は大きく揺れ動くなることとなる。『夜に生きる』ストーリー舞台は禁酒法時代のボストン。野心と度胸さえあれば権力と金を手に入れられる狂騒の時代に厳格な家庭に育ったジョーは、警官幹部である父に反発し、やがてギャングの世界に入りこんでいく。ある日、ジョーは強盗に入った賭博場でエマと出逢い恋仲となるが、彼女は対立組織のボスの娼婦だった...それは裏社会においては絶対に越えてはいけない一線であり、ジョーの運命は大きく狂っていく......。復讐と野心と裏切り、そして悲しくも切ない愛。激動の時代を生き抜こうとするギャングたちの生きざまを描いた犯罪ドラマ。作品情報『夜に生きる』(原題:Live By Night)公開時期:2017年5月5月20日(土) 丸の内ピカデリー 新宿ピカデリー他全国ロードショー監督・脚本:ベン・アフレックキャスト:ベン・アフレック、エル・ファニング、クリス・メッシーナ、シエナ・ミラ配給:ワーナー・ブラザース映画(C) 2016 Warner Bros. All Rights Reserved.
2016年12月15日ベン・アフレックは今年のクリスマスをマット・デイモンと一緒に過ごす予定だという。ボストン出身で幼なじみの2人は1997年の『グッド・ウィル・ハンティング/旅立ち』をきっかけに、ともにハリウッドでブレイクを果たし、いまも変わらぬ親友同士。ベンによると、今年のクリスマス休暇はマット、ベンの弟のケイシー・アフレック、そしてそれぞれの家族と一緒に過ごすという。ベンと妻のジェニファー・ガーナーは昨年6月に破局を公表したが、その後も3人の子ども(娘2人と息子)と一緒に食事に出かけたり、休暇を一緒に過ごしていて、離婚もまだ成立していない。今年のクリスマスも「家族でモンタナへスキーに行く予定だ。マットや弟の家族も一緒だ」とベンは語っているが、ジェニファーが同行するかどうかは不明。だが、最近ベンとジェニファーは一緒にカウンセリング・センターから出てくるのを目撃されていて、よりを戻したのではないかという憶測も流れ始めている。(text:Yuki Tominaga)
2016年12月15日『アルゴ』『バットマン vs スーパーマンジャスティスの誕生』のベン・アフレック主演最新作『ザ・コンサルタント』。本国アメリカでは、全米興行収入2,400万ドルを超えの初登場No.1を記録する大ヒットスタートを切り、日本でもこの冬、注目のサスペンス・アクションとして注目を集めている。そんな本作で、ベンが演じる主人公クリスチャン・ウルフは、会計士と腕利きの殺し屋という2面性を持ったキャラクター。普段は地味な会計士で、常に気難しい表情を見せては人を寄せ付けず、人とのコミュニケーションが苦手なクリス。しかし、いざというときには超几帳面な仕事ぶりを発揮するギャップも見せ、その姿はまるで、いま話題のTBSドラマ「逃げるは恥だが役に立つ」の“プロ独身”こと津崎平匡(星野源)にそっくり!?といわれている。1998年、大親友のマット・デイモンと脚本を共同執筆した『グッド・ウィル・ハンティング/旅立ち』でアカデミー賞脚本賞を受賞したベン・アフレック。その後、自身が監督・主演を務めた『アルゴ』ではアカデミー賞作品賞とゴールデン・グローブ賞監督賞を受賞、さらに新バットマンとして、『ジャスティス・リーグ』などへの出演、単独主演作では主演・監督を務めることが業界で話題の彼は、脚本家や監督としてのキャリアも着実に築き上げてきた。本作では2つの顔を持つ男を演じるベンは、自身の役について「クリスは徹底的に鍛えられたファイターであり、もう一方で彼は数学に関して並外れた才能を持つ人物。ひとりの人物の個性としては相反するものに思える側面は、僕がそれまでに演じたどんな役柄とも違っていて、とても興味深いと同時に取り組み甲斐があったんだ」と、この2面性のある役を楽しんで演じたことを明かしている。地味めな外見に加えて、常に気難しい表情を見せるクリス。会計士としてキリリと仕事をこなす胸キュンな姿はもちろん、ちょっとダサめな斜め掛けバック姿など、劇中ではさまざまな表情を見せており、ひと足早く本作を鑑賞したマスコミ関係者からは早くも、「二面性が良い」「ギャップが萌える」というコメントも!このたび一挙に到着した場面写真から、その胸キュン必至の魅力に迫ってみた。■まるで「必殺仕事人」!?15年分の帳簿とペンを綺麗に並べる超几帳面男子クリスは頭脳明晰な数学の天才。劇中で、ある大企業の内部調査に招かれた彼は、15年分という莫大な数の帳簿をたった一晩で調べ上げ、あっという間に企業の不正を暴いてしまう。15年分の帳簿とペンをここまでかと几帳面に並べ、シャツの腕をまくり上げた姿は完全に“必殺仕事人”。帳簿にあるどの数字も見逃さない!■哀愁漂う!? 守ってあげたい独りポツネン姿!地味な見た目や、気難しい表情、人とコミュニケーションを取るのが苦手なクリスは、劇中ではひとりぼっちの姿が多い。そんな彼が狭い個室の広いベッドに足を投げ出して、ひとりでぽつん…と座る姿を見ると、女子はついつい守ってあげたくなること必至。しかもポツネン姿ではありながら、ポッブなデザインをモチーフとしたTシャツをチョイスしているところにも注目!■ちょいダサ感に悶絶する女子多し!?斜め掛けバック姿!劇中を通してクリスが愛用しているものはちょっとダサめの斜め掛けバック。斜め掛けバックに加え、銀縁のメガネ、サイズ感が何とも言えないスーツ姿のトリプルコンビネーションがちょいダサ感を際立たせる。劇中では、内部調査をきっかけに知り合うディナ(アナ・ケンドリック)と会話をするも、女性に不器用でうまく目を合わせることができず、ぞんざいな態度を取ってしまうクリス。クリスがディナといる姿は、女性に奥手な津崎平匡を彷彿とさせ、ググッときてしまう女子も多いかも。■やっぱり仕事が出来る男子はカッコいい!仕事をするキリッとしたベンの横顔!15年分の帳簿を夜通し計算するクリス。ホワイトボードにひとしきり書き尽くした後は、会議室の一面張りの窓ガラスをノート代わりに計算を続行。その真剣な横顔はこれまでのイケてないクリスとはまるで別人のよう。そのギャップと窓ガラスに映る表情にもキュンキュンすること間違いなし!ベン演じる、この主人公は、会計士や殺し屋としての二面性だけでなく、さまざまな表情を持ち、そのギャップで世の女性たちを魅了することになりそう。物語が進むにつれ、普通の会計士から一転、マシンガンを手にし、最強無双の戦闘術を身につけた殺し屋へと変貌する姿は見逃せない。さらに、来年2017年は、1月21日(土)公開の本作から、主演・監督作の『夜に生きる』、そして『ジャスティス・リーグ』(2017年冬公開)では特別映像が解禁され、映画ファンたちの話題を集めている。これからも、ベン・アフレックの活躍に注目していて。『ザ・コンサルタント』は2017年1月21日(土)より丸の内ピカデリー、新宿ピカデリーほか全国にて公開。(text:cinemacafe.net)
2016年12月13日賞レースでにぎわっている映画界で、第22回放送映画批評家協会賞が発表された。『ラ・ラ・ランド』が8冠に輝き、同作のデミアン・チャゼル監督が監督賞と脚本賞を受賞し、そのほか撮影、音楽、編集部門でも受賞した。主演のライアン・ゴズリングとエマ・ストーンも主演男優賞と主演女優賞の候補に挙がっていたが、残念ながらそれぞれ『Manchester by the Sea』(原題)のケイシー・アフレックと『ジャッキー/ファーストレディ 最後の使命』のナタリー・ポートマンに譲った。『ラ・ラ・ランド』は12日早朝(現地時間)、来年1月に開催されるゴールデン・グローブ賞で最多7部門でノミネーションを受けたばかりで、これからの賞レースの大本命のうちの1作品として盛り上がりを見せている。ほかに、コメディ映画賞を『デッドプール』、コメディ映画主演男優賞を同作のライアン・レイノルズ、コメディ映画主演女優賞を『スーサイド・スクワッド』のマーゴット・ロビーが受賞。テレビ部門の作品賞には「ゲーム・オブ・スローンズ」が輝いた。「ウォーキング・デッド」の強烈なキャラクター・ニーガン役を演じているジェフリー・ディーン・モーガンがドラマ部門のゲスト賞を獲得した。(Hiromi Kaku)
2016年12月13日会計士と殺し屋というギャップの主人公を演じる主演作『ザ・コンサルタント』も控えるベン・アフレックが、『アルゴ』以来5年ぶりに監督&主演をつとめた『夜に生きる』(原題:Live By Night)が、2017年5月に日本公開されることが決まった。舞台は、禁酒法時代のボストン。野心と度胸さえあれば権力と金を手に入れられる狂騒の時代に、厳格な家庭に育ったジョーは警官幹部である父に反発し、やがてギャングの世界に入りこんでいく。ある日、ジョーは強盗に入った賭博場でエマと出逢い恋仲となるが、彼女は対立組織のボスの娼婦。それは裏社会においては絶対に越えてはいけない一線であり、ジョーの運命は大きく狂っていく…。本作は、俳優兼監督として充実のキャリアを重ね、クリント・イーストウッドに続く存在として一目置かれるベンが、『アルゴ』以来5年ぶりに監督・主演を務めた入魂の一作。原作は、『ミスティック・リバー』『シャッター・アイランド』などの映像化作品でも知られるデニス・ルヘインによる傑作ノワール小説。ベンは長編初監督作『ゴーン・ベイビー・ゴーン』以来二度目となるルヘイン原作で、エドガー賞(MWA賞)最優秀長編賞を受賞した同小説の脚色にも関わり、監督・主演・脚本の3役に挑む。また、共演には、『ネオン・デーモン』のエル・ファニング、『ハリー・ポッター』シリーズや『白鯨との闘い』のブレンダン・グリーソン、『アルゴ』のクリス・メッシーナ、『アメリカン・スナイパー』のシエナ・ミラー、『スター・トレック BEYOND』のゾーイ・サルダナ、『カンパニー・メン』でもベンと組んだクリス・クーパーら、個性豊かな豪華俳優がずらり。復讐と野心と裏切り、そして悲しくも切ない愛…。激動の時代を生き抜こうとする、ギャングたちの生きざまを描いたクライムドラマの続報に注目していて。『夜に生きる』は2017年5月、全国にて公開。(text:cinemacafe.net)
2016年12月13日来年1月に決定する第74回ゴールデン・グローブ賞のノミネート発表が12日早朝(現地時間)、ロサンゼルスのビバリー・ヒルトン・ホテルで発表になり、オスカー前哨戦で健闘中の『ラ・ラ・ランド』が最多7部門でノミネートされた。アナ・ケンドリック、ローラ・ダーン、そしてドン・チードルがプレゼンターを務めたノミネーション発表では、『セッション』のデイミアン・チャゼル監督がライアン・ゴズリングとエマ・ストーンを主演に迎えた『ラ・ラ・ランド』が作品賞、監督賞、主演男女優賞をはじめ7部門で候補となり、『ムーンライト』が6部門、『Manchester by the Sea』(原題)が5部門でノミネートされた。映画部門の候補は以下の通り。最優秀作品賞ドラマ部門『Hacksaw Ridge』(原題)『最後の追跡』『Manchester by the Sea』(原題)『LION』(原題)『ムーンライト』ミュージカル・コメディ部門『20th Century Women』(原題)『デッドプール』『マダム・フローレンス夢みるふたり』『ラ・ラ・ランド』『シング・ストリート未来のうた』最優秀男優賞ドラマ部門ケイシー・アフレック(Manchester by the Sea/原題)ジョエル・エドガートン(ラビング)アンドリュー・ガーフィールド(Hacksaw Ridge/原題)ヴィゴ・モーテンセン(はじまりの旅)デンゼル・ワシントン(Fences/原題)ミュージカル/コメディ部門コリン・ファレル(ロブスター)ライアン・ゴズリング(ラ・ラ・ランド)ヒュー・グラント(マダム・フローレンス!夢見るふたり)ジョナ・ヒル(War Dogs/原題)ライアン・レイノルズ(デッドプール)最優秀女優賞ドラマ部門エイミー・アダムス(メッセージ)ジェシカ・チャステイン(Kiss Sloane/原題)イザベル・ユペール(Elle/原題)ルース・ネッガ(ラビング)ナタリー・ポートマン(ジャッキー/ファーストレディ最後の使命)ミュージカル/コメディ部門アネット・ベニング(20th Century Woman/原題)リリー・コリンズ(Rules Don’t Apply/原題)ヘイリー・スタインフェルド(The Edge of Seventeen/原題)エマ・ストーン(ラ・ラ・ランド)メリル・ストリープ(マダム・フローレンス!夢見るふたり)最優秀助演男優賞マハーシャラ・アリ(ムーンライト)ジェフ・ブリッッジス(最後の追跡)サイモン・ヘルバーグ(マダム・フローレンス!夢見るふたり)デヴ・パテル(Lion/原題)アーロン・テイラー・ジョンソン(Nocturnal Animals)最優秀助演女優賞ヴィオラ・デイヴィス(Fences/原題)ナオミ・ハリス(ムーンライト)ニコール・キッドマン(Lion/原題)オクタヴィア・スペンサー(Hidden Figures/原題)ミシェル・ウィリアムズ(Manchester by the Sea/原題)最優秀監督賞デイミアン・チャゼル(ラ・ラ・ランド)トム・フォード(Nocturnal Animals/原題)メル・ギブソン(Hacksaw Ridge/原題)バリー・ジェンキンズ(ムーンライト)ケネス・ロナガン(Manchester by the Sea/原題)最優秀脚本賞デイミアン・チャゼル(ラ・ラ・ランド)トム・フォード(Nocturnal Animals/原題)バリー・ジェンキンズ(ムーンライト)ケネス・ロナガン(Manchester by the Sea/原題)テイラー・シェリダン(最後の追跡)最優秀アニメーション映画賞『Kubo and the Two Strings』(原題)『モアナと伝説の海』『My Life as a Zucchini』(原題)『SING/シング』『ズートピア』最優秀外国語映画賞『Divines(原題)』(フランス)『Elle(原題)』(フランス)『Neruda(原題)』(チリ)『The Salesman(原題)』(イラン/フランス)『Toni Erdmann(原題)』(ドイツ)最優秀作曲賞『ムーンライト』『ラ・ラ・ランド』『メッセージ』『Lion』(原題)『Hidden Figures』(原題)最優秀歌曲賞“Can’t Stop the Feeling!”(Trolls)“City of Stars”(ラ・ラ・ランド)“Faith”(SING/シング)“Gold”(Gold/原題)“How Far I’ll Go”(モアナと伝説の海)ゴールデン・グローブ賞の結果発表は来年1月8日(現地時間)発表になる。(text:Yuki Tominaga)
2016年12月13日米BOX OFFICE MOJOは12月9日~12月11日の全米週末興業成績を発表した。3週連続で『モアナと伝説の海』が首位。累計興行収入1億4,500万8,593ドルと、1億を突破した前週からさらに記録を伸ばした。2位にジェニファー・アニストン主演のコメディ『Office Christmas Party(原題)』が初登場。閉鎖が決まった支店の社員たちが、CEOの決定を覆そうと盛大なクリスマスパーティを開いて新規顧客開拓を試みるが、パーティの趣旨はどんどん逸脱していってしまう。CEO役を演じるジェニファー・アニストンのほかに、『デッドプール』のT・J・ミラーや『ゴーストバスターズ』のケイト・マッキノンが出演している。前週2位の『ファンタスティック・ビーストと魔法使いの旅』は3位。4位の『メッセージ』も前週3位から1ランク順位を下げた。7位『Nocturnal Animals Focus(原題)|』は前週16位から急浮上し、公開4週目で初のトップ10入り。オースティン・ライトの小説『ミステリ原稿』を映画化した作品で、2009年の『シングルマン』で映画監督としてデビューした、ファッションデザイナー出身のトム・フォードが監督・脚本を務める。主役のジェイク・ギレンホールをはじめ、エイミー・アダムズ、マイケル・シャノン、アーロン・テイラー=ジョンソンら豪華キャストが名を連ねる。元夫から手渡された小説の原稿をもとに不穏な真実が明かされていく様を描いたミステリー。続く8位『Manchester by the Sea(原題)』も前週11位からのトップ10圏内初登場。ケネス・ロナーガン監督、ケイシー・アフレック主演の亡き兄の遺した息子の後継人となった男の物語。
2016年12月12日ベン・アフレックが新たなアンチヒーローを演じる『ザ・コンサルタント』。全米でも大ヒット中の本作から、ベン演じる主人公クリスチャン・ウルフの表と裏の顔を表現した劇場ポスタービジュアルが解禁となった。昼は田舎のさえない会計士の仮面をかぶり、夜は裏社会の殺し屋として巨悪に対峙する謎の男“クリスチャン・ウルフ”。ベンが今回演じる、この謎に満ちた男は、職業:会計コンサルタント。本業:腕利きの殺し屋。表の顔は会計士でありながら、大量の武器を隠し持ち、大企業の不正を暴いて、マフィアを壊滅へと陥れる。完璧主義者で、天才的頭脳を持ち、さらに年収1000万ドル、本籍不明と謎が深まるその正体に、マフィアたちだけでなく、アメリカ政府犯罪捜査課レイ・キング(J.K.シモンズ)らまでもが混乱の渦に落とされていく。たった1人で世界中の悪人を敵に回し、臆することなく制裁を加えていく最強無双の男はいったい何者なのか?国家、マフィア、一流企業と、全てを欺く男は正義なのか、悪なのか。その真の目的とはいったい何なのか?このたび解禁されたビジュアルでは、クリスチャン・ウルフの表と裏の顔が表現されている。白シャツに地味なネクタイ、シルバーフレームの眼鏡、1ミリも笑みが見えない、“ザ・真面目”オーラ全開の会計コンサルタントとしての顔が見える。だが、その背後にはビッシリと壁に並べられた大量の銃器が…。クリスのもう一つの顔“腕利きの殺し屋”としての一面を垣間見ることができ、主人公の持つギャップにポスターを見た誰もが、“この男いったい何者?”と二度見せずにはいられない仕上がりとなっている。また、本作の見どころは、ベン演じる主人公の持つこのギャップはもちろん、過激なアクションが盛り込まれた謎に満ちたサスペンスドラマであること。ひと足先に公開となった全米では、興行ランキング初登場No.1を記録。米映画評論サイト「Rotten Tomatoes」の観客評価は87%、シネマスコア社が行う観客調査では「評価A-」という高成績を叩きだしている。本作についてべンは、「脚本を読んだとき、思った以上に楽しくてスマートな物語だと思ったんだ。例えば『ジェイソン・ボーン』シリーズはクリエイティブで斬新で面白い作品だけど、この作品は主人公の過去に関するドラマや伏線が張り巡らされた、パズルのようなサスペンス要素が詰まっていて、アクション作品では期待していないところも楽しむことができる。アクションはもちろんだけど、そのジャンルを超えた面白いものが見れるよ」と語り、盟友マット・デイモンの“代名詞”にも負けてないと自信に満ちたコメントを寄せている。あのバットマンともひと味違う、謎多きアンチヒーローの日本上陸がますます楽しみになってきた。『ザ・コンサルタント』は2017年1月21日(土)より全国にて公開。(text:cinemacafe.net)
2016年12月01日ゴッサム・アワードが発表になった。作品賞に輝いたのは、バリー・ジェンキンス監督の『Moonlight』。シングルマザーの元で育った黒人男性の辛い少年時代を描く、静かな感動のドラマだ。同作品は脚本賞も受賞。また、今作の全キャストには、特別審査員賞が与えられた。その他の情報男優賞は『Manchester by the Sea』のケイシー・アフレック。女優賞は『Elle』のイザベル・ユペールが受賞。ドキュメンタリー賞は、O.J.シンプソンについての『O.J.: Made in America』が受賞した。文:猿渡由紀
2016年11月30日インディペンデント・スピリット賞のノミネーションが発表になった。最多ノミネーションは、『Moonlight』と『American Honey』の6部門。作品部門には、この2作品のほかに、『Manchester by the Sea』『ジャッキー』『Chronic』が候補入りした。その他の情報主演男優部門の候補は、ケイシー・アフレック(Manchester by the Sea)、デビッド・ハレウッド(Free in Deed)、ヴィゴ・モーテンセン(Captain Fantastic)、ジェシー・プレモンズ(Other People)、ティム・ロス(Chronic)。主演女優部門の候補は、アネット・ベニング(20th Century Women)、イザベル・ユペール(Elle)、サーシャ・レーン(American Honey)、ルース・ネガ(Loving)、ナタリー・ポートマン(Jackie)。監督部門の候補は、アンドレア・アーノルド(American Honey)、バリー・ジェンキンス(Moonlight)、パブロ・ラレイン(Jackie)、ジェフ・ニコルズ(Loving)、ケリー・リチャード(Certain Women)。今年の賞レースでフロントランナーと考えられている『ラ・ラ・ランド』は、2000万ドル以上の予算がかかっているため、資格外となった。受賞発表はオスカー前日の2月25日。文:猿渡由紀
2016年11月24日今年はじめ、ロンドンで4歳の息子サミュエルくんを室内の遊び場に連れて行ったベン・アフレックが驚きの体験をしていた。「なんだか、大人たちがやけにザワザワしているとは思ったんだけど」と「グレアム・ノートン・ショー」に出演したベンは語りだす。「確かに“彼ら”はとっても上質な服に身を包み、耳にはイヤーピースなんかを着けていて、『子ども向けの場所にしてはセキュリティーがしっかりしているな!』と感心していたんだよ」。その“彼ら”とは、なんとジョージ王子とシャーロット王女。サミュエルくんが一緒に遊んでいる子どもたちがロイヤル・キッズであることに、ベンはなかなか気が付かなかったそうだ。ジョージ王子たちと楽しく遊んで帰った後、サミュエルくんは風邪を引いてしまったらしく、ベンは「イギリスの王様から風邪をもらったってことだよね」と笑った。主演映画『Justice League』(原題)の撮影のため、一家でイギリスに滞在していたベンは、子どもたちにさまざまな観光名所を見せるべく、ウィンザー城やロンドン塔、バッキンガム宮殿へと連れて行ったが「ロイヤルメンバーには誰一人として出会わなかった」と言う。まさか子どもの遊び場で会えるとは意外や意外。(Hiromi Kaku)
2016年11月04日ゴッサム・アワードのノミネーションが発表になった。最多の4部門でノミネートされたのは、ケネス・ローナガン監督の『Manchester by the Sea』。今年のサンダンス映画祭でプレミアされ、その後の映画祭でも高い評価を集めてきた作品だ。その他の情報ローナガンは脚本部門でも候補入り。ケイシー・アフレックは男優部門、子役のルーカス・ヘッジスはブレイクスルー俳優部門にノミネートされた。その他の作品部門の候補作は、リチャード・リンクレイターの『エブリバディ・ウォンツ・サム!! 世界は僕らの手の中に』、バリー・ジェンキンスの『Moonlight』、ケリー・リチャードの『Certain Women』、ジム・ジャームッシュの『Paterson』。アフレック以外の男優賞候補は、アダム・ドライバー(『Paterson』)、ジェフ・ブリッジス(『Hell or High Water』)、ジョエル・エドガートン(『Loving』)、クレイグ・ロビンソン(『Morris from America』)。女優部門候補は、ケイト・ベッキンセール(『Love and Friendship』)、アネット・ベニング(『20th Century Women』)、イザベル・ユペール(『Elle』)、ルース・ネガ(『Loving』)、ナタリー・ポートマン(『Jackie』)。受賞発表は11月28日。文:猿渡由紀
2016年10月21日『バットマン vs スーパーマンジャスティスの誕生』のベン・アフレックが、謎に満ちた会計コンサルタントを演じるサスペンスアクション『ザ・コンサルタント』。先日、ひと足先に公開された全米で初登場No.1を獲得した本作から、日本版オリジナルの特報映像が解禁となった。謎に満ちた男クリスチャン・ウルフ。職業は、会計コンサルタント。本業は、腕利きの殺し屋?大量の武器を隠し持ち、大企業の不正を暴いて、マフィアを壊滅へと陥れる――。ベンがバットマンの次に挑んだのは、そんな新たなアンチ・ヒーロー。10月14日より公開された全米では、興行収入2,400万ドルを超え、初登場No.1(10月14日~16日の週末3日間)を記録した本作から、待望の初映像が解禁された。天才的頭脳を持ち、完璧主義者で、さらに年収1,000万ドル、本籍不明と謎だらけの会計士クリスチャン・ウルフ(ベン・アフレック)。その正体に、アメリカ政府犯罪捜査課レイ・キング(J.K.シモンズ)らの手が迫っていく!アメリカ政府はなぜ彼を追うのか?たった1人で、数々のマフィアたちを相手にしても臆することなく制裁を加えていく、最強すぎるこの男はいったい何者なのか?そして、その真の目的とはいったい何なのか―。謎に満ちたサスペンスドラマと、怒涛のアクションがノンストップで展開し、“俳優ベン・アフレック”のさらなる新境地が垣間見える映像となっている。全米では、観客全体の約40%にも及ぶ多くの女性が来場し大ヒットに。米評論サイト「Rotten Tomatoes」での観客評価は87%、シネマスコア社が行う観客調査では「評価A-」と高記録を成績。親友マット・デイモンの主演作『ジェイソン・ボーン』さながらの激しいアクションが炸裂することはもちろん、壮大な謎のパズルを紐解くサスペンス要素も高評価を集め、「ストーリー、アクション共に今年NO.1の映画!」「素晴らしい作品!最高のサプライズ!」「最後のどんでん返しは最高!」「ベン・アフレック史上最高のパフォーマンスだ!」など、多くの観客から絶賛の声が挙がっている。まさにベンが本作で挑戦したのは、ありとあらゆるアクションスタントだ。「銃を撃つトレーニングや、格闘のトレーニングをしたよ。今回特別だったことは、それぞれのファイトを明確に学ぶこと。僕にとっては、間違いなくよりチャレンジとなる面の1つだったね」と、ベンは撮影をふり返りコメント。監督を務めたギャビン・オコナーは、「ベン・アフレックは銃を持つということだけでも練習していた。最終的には達人レベルになっていたよ(笑)。ファイティングでも凄まじいトレーニングして一生懸命だった。それはアクションの中で最も重要だった」と、彼に絶賛のコメントを寄せている。壮大な謎のパズルが最後にすべてカチリとはまった瞬間、もう一度最初から観たくなるという本作。日本上陸に、ますます期待が高まる。『ザ・コンサルタント』は2017年1月21日(土)より全国にて公開。(text:cinemacafe.net)
2016年10月19日俳優のベン・アフレックが主演するサスペンス・アクション映画『ザ・コンサルタント』(2017年1月21日公開)の日本版オリジナル特報映像が19日、公開された。10月14日に公開を迎えた全米で興行収入2,400万ドルを超え、初登場1位(週末3日間:14日~16日)を記録した本作は、職業は一見普通の会計コンサルタントだが、本業は腕利きの殺し屋という裏の顔を持つ謎の男クリスチャン・ウルフ(ベン・アフレック)が主人公の物語。ウルフは大量の武器を隠し持ち、大企業の不正を暴いてマフィアを壊滅へと陥れるが、そんな彼にアメリカ政府犯罪捜査課レイ・キング(J.K.シモンズ)らの手が迫ってくる。今回解禁された特報映像では、サスペンスドラマと怒涛のアクションがノンストップで展開。『バットマン vs スーパーマン』の次に、この新たなアンチ・ヒーローに挑んだベン・アフレックの新境地が垣間見える映像となっている。アフレックは「銃を撃つトレーニングや、格闘のトレーニングをしたよ。今回特別だったことは、それぞれのファイトを明確に学ぶこと。僕にとっては、間違いなくよりチャレンジとなる面の一つだったね」と撮影を回顧。監督を務めたギャビン・オコナーは「ベン・アフレックは銃を持つということだけでも練習していた。最終的には達人レベルになっていたよ(笑)」と明かし、「ファイティングでも凄まじいトレーニングして一生懸命だった。それはアクションの中で最も重要だった」とベン・アフレックへの絶賛のコメントを寄せている。(C)2016 WARNER BROS. ENTERTAINMENT INC. ALL RIGHTS RESERVED
2016年10月19日ベン・アフレックが主演を務めるサスペンス・アクション『ザ・コンサルタント』の日本版オリジナル特報映像が解禁になった。アフレックが本作で演じるのは、本籍、本名、私生活などそのすべてが謎に包まれた“会計コンサルタント”だ。公開された特報映像本作の主人公クリスチャン・ウルフ(ベン・アフレック)は完璧主義者で、天才的な頭脳を持つ年収1000万ドルの会計コンサルタント。しかし、それは表の顔で、本業は、世界中の危険人物の裏帳簿を仕切る裏社会の掃除屋だった。日本版オリジナル特報映像では、大企業の不正を暴き、マフィアを壊滅する腕利きの殺し屋クリスチャン・ウルフが、アメリカ政府犯罪捜査課レイ・キング(J・K・シモンズ)やマフィアに命を狙われながらも、ある目的のために任務を遂行していく様が映し出されている。最強のファイターであり、命中率100パーセントのスナイパーを演じたアフレックは、本作でありとあらゆるアクションスタントに挑戦したといい、「銃を撃つトレーニングや、格闘のトレーニングをしたよ。今回特別だったことは、それぞれのファイトを明確に学ぶこと。僕にとっては、間違いなくよりチャレンジとなる面のひとつだったね」と撮影を振り返る。本作にはアフレックのほか、アナ・ケンドリック、J・K・シモンズ、ジョン・バーンサル、ジーン・スマート、シンシア・アダイ=ロビンソン、ジェフリー・タンバー、ジョン・リスゴーらが出演している。『ザ・コンサルタント』2017年1月21日(土)丸の内ピカデリー、新宿ピカデリーほか全国公開
2016年10月19日米BOX OFFICE MOJOは10月14日~10月16日の全米週末興業成績を発表した。ベン・アフレック主演の『ザ・コンサルタント』が初登場首位。ベン・アフレック演じる昼間は天才会計士、夜は暗殺者という二重の顔を持つ主人公を描いたアクションスリラーだ。ジョエル・エドガートンとトム・ハーディ主演の総合格闘技映画『ウォーリアー』のギャヴィン・オコナーが監督を務め、共演者には『マイレージ・マイライフ』のアナ・ケンドリック、『セッション』のJ・K・シモンズなどが名を連ねている。2位は『Kevin Hart: What Now?(原題)』が初登場。人気コメディアン、ケヴィン・ハートの最新作で、2015年にフィラデルフィアで5万人を超える観客を前に行った、同名舞台のドキュメンタリーフィルム。前週1位の『ガール・オン・ザ・トレイン』は3位に転落。続く4位『ミス・ペレグリンと奇妙なこどもたち』、5位『Deepwater Horizon(原題)』も2ランクずつ順位を下げるなど、以下は前週と変わらぬ作品がラインナップした。北米週末興行成績TOP 10(10月14日~10月16日)
2016年10月17日ベン・アフレックが、昼はさえない会計士の仮面をかぶり、夜は裏社会の殺し屋として巨悪に対峙する謎の男を演じるサスペンス・アクション大作『ザ・コンサルタント』。日本公開日が2017年1月21日(土)に決定した本作のワールドプレミアイベントが、10月10日(現地時間)夜、本国ロサンゼルスにて華やかに開催され、主演のベンが日本のファンに向けてメッセージを送ってくれた。レッドカーペットが敷かれたTCLチャイニーズ・シアター前に、アカデミー賞作品賞はじめ3部門に輝く『アルゴ』の監督・主演を務め、バットマンとしての新作も控えるスター俳優ベン・アフレック、『マイレージ・マイライフ』『ピッチ・パーフェクト』のアナ・ケンドリック、『セッション』でオスカーを手にしたJ.K.シモンズ、『ウォーリアー』『プライド&グローリー』など演出と映像表現に定評のあるギャビン・オコナー監督といった超豪華キャスト・スタッフが一堂に会したワールドプレミア。彼らをひと目見ようと多くのファンが集まり、会場が熱気に包まれる中、主演のベンは、紺色のスーツに赤茶色のネクタイと渋い出で立ちでカーペットに登場。天才的頭脳を持ち、最強のファイターにして、命中率100%のスナイパー、本籍・本名・私生活、そのすべてが謎に包まれた会計士であり、裏社会の掃除屋という2つの顔を持つ最強の男、クリスチャン・ウルフについて、「今回演じた役は3面性の要素があり、普通の役ではなく奥が深い役だったので凄く良かった」と意味深に明かし、本作について「本格的なアクションと演技力が両立した作品」と説明。「どちらも備わっているのがとても良かった。監督と一緒に仕事できたことが何より良かった」と監督への賛辞をコメント。また、日本のファンには「絶対に観ないといけない映画だよ!絶対に観てね!」と熱いメッセージを送ってくれた。また、女優シンシア・アダイ=ロビンソンは緑色の華やかでゴージャスなドレスに身を包み登場。「やっと皆さんにお披露目できるのが凄く嬉しい。いまのところ凄く良いリアクションをいただいているので。これからおもいっきりギア全開で行くわよ!」と本作に確かな手ごたえを感じた様子。シモンズ演じる犯罪捜査部長レイ・キングの部下、メアリーベスを演じたことについて、「一からこの役作りができて良かった。頭が良くて向上心があって、脆さがある女性。女優として凄くやりがいのある役よ。本作をお披露目することができて嬉しい」と喜びをコメントした。さらに、最新ロボット工学会社の代表を演じた名優ジョン・リスゴーも、レッドカーペットに登場。「この映画を観てください。僕も大好きだし、絶対に君たちも気に入るよ!」と興奮した様子で語ってくれた。最後に、クリスチャン・ウルフを追うレイ・キングを演じたシモンズは、本作をなぜ見るべきか?という問いに「だって、この映画凄くいいんだもん!」と、これ以上説明する必要がないといった、自信たっぷりの表情でおちゃめにコメント。彼ら豪華俳優が脇を固め、ベンが新たに挑んだ謎のダークヒーローが、いまからも楽しみになってきた。『ザ・コンサルタント』は2017年1月21日(土)より全国にて公開。(text:cinemacafe.net)
2016年10月12日ミシェル・ウィリアムズが、60年代のロックスター、ジャニス・ジョプリンの伝記映画への主演交渉をしているようだ。監督は、『マーサ、あるいはマーシー・メイ』のショーン・ダーキン。ジョプリンの音楽作品の多くの権利をもつピーター・ニューマンがプロデュースする。その他の情報1970年、ドラッグのODのため、27歳の若さで亡くなったジョプリンについての映画を作る企画は、ずいぶん昔からあった。監督が決まり、主演にもオスカー候補女優のウィリアムズが固まりそうな状態になったことで、ようやく実現が期待できそうだ。ウィリアムズの最新作は、サンダンス映画祭、トロント映画祭などで上映された『Manchester by the Sea』。共演はケイシー・アフレック。次は、ヒュー・ジャックマンが製作と主演を兼任する『The Greatest Showman』の撮影に入る予定だ。文:猿渡由紀
2016年10月11日