人気TVアニメ「キングダム」とコラボレーションした「やまや キングダム弁当シリーズ」が、2020年7月3日(金)より、東京駅・新横浜駅・羽田空港・新大阪駅・博多駅・福岡空港にて発売される。「やまや キングダム弁当シリーズ」は、やまやの“辛子明太子”を使用した弁当と、アニメ「キングダム」の世界観を融合させたコラボレーション弁当。アニメの人気キャラクター「信(しん)」「エイ政(えいせい)」「羌カイ(きょうかい)」「王騎(おうき)」の全4種類をモチーフにしているのが特徴で、いずれも今回のためだけに描き起こしされたパッケージで登場する。またエリアごとにその販売種類は異なり、「豚バラ炙り焼き」や「明太油淋鶏」など、キャラクターごとにメインが異なる弁当が展開される。中でも注目は、<福岡限定>となる鴨肉ステーキを主役にした「王騎」の弁当。メインの具材と共に、キャラクターの顔を“のり”や明太子で表現した、ユニークなご飯がセットされている。「また熱い時代が来ようとしているのかもしれません」という、王騎の“セリフ”付きパッケージも、是非注目してほしい。【詳細】「やまや キングダム弁当シリーズ」発売日:2020年7月3日(金)<東京・神奈川限定販売>販売場所:東京駅・新横浜駅・羽田空港・やまや キングダム弁当「やまや飛信の膳」~やまや辛子明太子&ピリッ辛焼肉~ 1,480円(税込)・やまや キングダム弁当「やまや中華統一の膳」~明太高菜炒飯&明太油淋鶏~ 1,480円(税込)<関西限定販売>販売場所:新大阪駅やまや キングダム弁当「やまや巫舞の膳」~豚バラ炙り焼き&牛たん明太たれ風味~ 1,450円(税込)<福岡限定販売>販売場所:博多駅・福岡空港やまや キングダム弁当「やまや怪鳥の膳」~鴨肉ステーキ&やまや辛子明太子~ 1,450円(税込)購入者特典:クリアブックマーク(しおり)※4種類ランダムでお弁当1個につき1枚封入
2020年06月28日スティーヴン・キングの原作小説を、「ゲーム・オブ・スローンズ」の「HBO(R)」が初めてドラマ化したクライム・ホラー「アウトサイダー」。この度、Amazon Prime Videoチャンネル「スターチャンネルEX -DRAMA & CLASSICS-」にて独占配信中、「BS10 スターチャンネル」にて独占日本初放送中の本作第3話に初登場するシンシア・エリヴォのキャラクターについて特別映像が到着した。ベン・メンデルソーン、ジェイソン・ベイトマンら実力派キャストのほか、主演映画『ハリエット』でアカデミー賞、ゴールデン・グローブ賞にノミネートされた期待の新星シンシア・エリヴォが出演する本作。今回到着したのは、シンシアが演じる私立探偵ホリー・ギブニーの人物像について、シンシア自身やキングをはじめとしたキャスト、スタッフが語るインタビュー映像。ジョージア州の小さな町で起きた11歳の少年の惨殺事件が物語の題材となっている本作では、単純に解決すると思われた事件が一転し、不可解な超常現象に巻き込まれていく。本作でベテラン刑事ラルフ(ベン・メンデルソーン)と共に事件の謎を解明していくことになるのが、シンシア演じる天才私立探偵ホリー・ギブニー。ホリーは同じくキング原作の「ミスター・メルセデス」にも登場するキャラクターであり、キングファンならその名に聞き覚えがあるだろう。シンシアは「初めて体験する役でした。とても知能が高く意思の疎通が特殊なのです。彼女の視野はこの状況を超越する広さで、この先に何が起きるか楽しみです」と、第六感で犯人を追跡する能力を持つホリーの役柄について語る。一方、原作者であるキングは、「ホリーは過去に描いてきた人物像の中で最も面白い役柄だ」とホリーのキャラクターを自身の過去作とも比較して興味深く語る。原作では内向的な性格で白人であるホリー。本作ではキャラクターの要素が変更されており、シンシアは「黒人ではまれな役です。ジェイソン(・ベイトマン)と電話で髪形や服装を話し合い容姿を作り上げました。彼女は常にボタンは上まで留めています」と風変りなキャラクターであるホリー役を、製作総指揮やエピソード監督も務めるジェイソンにも相談しながら細部にわたって作りあげていったという。ホリーは真犯人を見つけるために事件の背景を調べるが、主人公のラルフを演じるベンは「ホリーとラルフは性格が異なり、彼女は異質です」と語る。シンシアは「2人は信じるものが異なり、ホリーは初対面ではラルフを信用しません。果たして超常現象は存在する?」と2人の価値観の違いについて触れる。見えるものだけを信じるラルフと、見えないものの可能性を信じ始めるホリー。彼女の登場によって物語はどう展開していくのだろうか…?(text:cinemacafe.net)
2020年05月07日平日の午後に名作の数々をオンエアするテレビ東京「午後のロードショー」では、4月23日(木)本日、スティーヴン・セガール主演のアクション巨編『沈黙の傭兵』を放送する。セガールが湾岸戦争の英雄に扮し、戦友の仇を討つ!幼少期から格闘技に触れ、17歳の時に来日。禅や合気道、剣道、柔道はもちろん太極拳などの日本武道や中国武術を学び、『刑事ニコ/法の死角』で映画デビューすると1992年公開の『沈黙の戦艦』が大ヒット。その後同作は続編『暴走特急』が製作されこちらも大ヒットするが、日本ではその後の主演作に『沈黙の~』という邦題をつけることが増え、昨年公開された『沈黙の終焉』に至るまで多数の“沈黙シリーズ”で知られるように。一方、現実世界でも2012年から保安官を務めるようになり、その姿を追ったドキュメンタリーが製作されるなど、ほかのアクションスターとは一線を画すストイックなキャリアを重ね続けるセガール。本作は2006年に公開された“沈黙シリーズ”の1作となる。南アフリカの小国ガンモラル。この国の国民たちを独裁政府から救おうとシーガー(スティーヴン・セガール)ら傭兵たちは戦いを繰り広げていた。しかしこの戦いはCIAの汚職捜査官ドレシャム(ルーク・ゴス)と、闇のフィクサーであるチャペル(ロジャー・グーンヴァー・スミス)が画策した金がらみのミッションだった。その事実を知らないシーガーたちはフランス軍の介入を受け、絶体絶命の状況に追い込まれる。シーガーの戦友ジョーンズが敵の銃弾に倒れ、妻と息子を守ってくれとシーガーに言い残し息絶えた。ドレシャムらの裏切りを知ったシーガーは、なんとか自力で戦場からの脱出に成功する。1週間後、シーガーはジョーンズの妻エディと息子ションドラの元を訪れ、必ず彼の遺体を国に連れ帰り手厚く葬ると約束するのだった。しかし家から出てきたシーガーをドレシャムの送り込んだ殺し屋が襲う。殺し屋たちを倒すシーガーだが、同じくシーガーを追っていたクルーガーを筆頭とする傭兵たちに拉致され、チャペルの元へと連れて行かれる…というストーリー。セガール扮するシーガーは戦友の妻子を救い、その仇を討てるのか? 『沈黙の傭兵』は4月23日(木)13時35分~テレビ東京「午後のロードショー」枠で放送。(笠緒)
2020年04月23日J.J.エイブラムス監督の製作会社「バッド・ロボット・プロダクションズ」が「HBO Max」からの発注を受け、「Overlook」(原題)、「Duster」(原題)、DCドラマ「Justice League Dark」(原題)のドラマシリーズ3作品を制作する。「The Hollywood Reporer」が報じた。「Overlook」はスティーヴン・キング著「シャイニング」をベースとした作品で、同作の舞台となったオーバールック・ホテルで起きる恐怖の物語が描かれる。脚本は、同じくキング原作のドラマ「キャッスルロック」を手掛けたダスティン・トマソンとスコット・ブラウンが務める。全10話予定。「Duster」は、エイブラムス監督がラトーヤ・モーガン(「ウォーキング・デッド」)と脚本を共同執筆するオリジナル作品。舞台は1970年代のアメリカ南西部で、犯罪組織の逃走ドライバーに焦点を当てた話だという。「Justice League Dark」は、2011年にDCコミックスが発売した同名タイトルの漫画をドラマ化。超常現象を扱うダークヒーロー集団を描く。2017年に「ジャスティス・リーグ:ダーク」としてアニメ化されたことがあり、2005年にはメンバーのひとり、ジョン・コンスタンティンを主役とした『コンスタンティン』がキアヌ・リーブス主演で映画化。ドラマ版にどのメンバーが登場するかは明らかになっていない。全ての作品において、エイブラムス監督が妻らと製作総指揮を務める。(Hiromi Kaku)■関連作品:ジャスティス・リーグ (原題) 2009年、全国にて公開ジャスティス・リーグ 2017年11月23日より全国にて公開© 2017 WARNER BROS. ENTERTAINMENT INC. AND RATPAC-DUNE ENTERTAINMENT LLC
2020年04月17日スティーヴン・キングの原作を映画化した『ドクター・スリープ』。現在デジタル先行配信中、本日4月8日(水)よりブルーレイ・DVDがリリースされることを記念して、映像特典から原作者キングとマイク・フラナガン監督、主演ユアン・マクレガーによるインタビューの一部が公開された。この度公開されたのは、特典映像に収録されている<シャイニングからドクター・スリープへ>の映像の一部。監督・脚本・編集を手掛けるフラナガンは、子どもの頃からキングのファンで、スタンリー・キューブリック監督による『シャイニング』に影響を受けているひとりでもある。「『シャイニング』の世界に戻りダニーに会えること、自分が監督できることが光栄だった」という彼がメガホンをとった本作は、キング自身やキューブリックの遺族らが太鼓判を押すほどで、原作と映画の違いもうまく調和させながら続編となる世界を作りあげている。彼は本作について「この映画はホラー映画の金字塔の続編であり、多くの影響を与えた象徴的な人物が出てくる。それはダン・トランス(ダニー)だ。彼は暗く恐ろしい世界で、まだ“シャイニング(特殊な力)”について悩んでいる。彼の旅の続きを描くんだ」と話す。「ホラー的な要素はキャラクターと同じ力を持つ。僕はそう信じている。それはスティーブン・キングの本を長年読んで学んだことなんだ」。一方、原作者であり、ダニーの生みの親であるキングは登場人物を描く際に「アタマの中にアイデアはあっても、登場人物の顔は見えない。本の中では身体的な描写をあまり書かない」と明かす。その理由は「彼の目で世界を見ているから」と語る。主人公であるダン・トランス(ダニー)役のユアンは、「ダニーは5歳で父を亡くし、父親のトラウマを抱えている。恐ろしい体験をした少年は、“シャイニング(特殊な力)”とどう向き合うかを考えた」と演じるにあたっての思いを語っているが、そんなユアンについて、キングは「映画を見ているとユアン・マクレガーが演じているダニーだとは思わなくなる。ダニー自身だと思うんだ。僕が描いた通りの人物だ」と、満足そうな表情で答えている。『ドクター・スリープ』はデジタルセル・レンタル先行配信中、ブルーレイ/DVDセルリリース・レンタル中。(text:cinemacafe.net)■関連作品:ドクター・スリープ 2019年11月29日より全国にて公開©2019 Warner Bros. Ent. All Right Reserved
2020年04月08日アメリカでは2018年に出版されベストセラーになり、日本語訳版はまだ未発売のスティーヴン・キングの犯罪ホラー小説を「HBO(R)」がドラマ化した「アウトサイダー」。この度、キング自身や主人公のベン・メンデルソーン、シンシア・エリヴォらが本作について語る特別動画が、いち早くシネマカフェに到着した。同じく「HBO」の「ナイト・オブ・キリング 失われた記憶」でエミー賞にノミネートされたリチャード・プライスの脚本で映像化した本作。キングは「信じられないようなことを信じさせる怖い話を書いた。『トワイライト・ゾーン』でスタッフから学んだが、人は現実世界の試金石があるから信じるんだ」と語る。「ここ(第1話でジェイソン・ベイトマン演じるテリーが11歳の少年を殺害した容疑で逮捕されるシーン)から超自然現象が始まる。同じ人間が同時刻に異なる所にいる、そんな着想があった。そこで思いついたのは事件に個人的関与がある主人公だ」と、制作にあたっての着想を明かす。主人公であり、物語の軸となる事件を担当するベテラン刑事のラルフ・アンダーソン役を演じたのは、『レディ・プレイヤー1』『キャプテン・マーベル』のベン・メンデルソーン。「小説でも映画でもスティーヴンはこのジャンルの第一人者だ。真面目な人柄のアンダーソン刑事が自身の許容範囲を超えた状況に直面する」と、自身が演じるラルフが向き合うことになる問題について回想しながら語った。また、「ミスター・メルセデス」シリーズにも登場するキャラクターである天才私立探偵ホリー・ギブニーについて、キングは「ホリーは過去に書いたことのない面白い役柄だ」と語り、本作でホリー役を演じる『ハリエット』のアカデミー賞ノミネート女優シンシア・エリヴォは、「私立探偵だけれど少し変わっている」と、ひと癖あるホリーの役柄について匂わせた。続けてキングは「世の中には奇妙なことやこの物語のようなことがある。人は信じられないような出来事に対しどう対応する?」と本作で起こる不可思議な超自然現象に直面した人々の選択について、問いを投げかけている。なお、本日4月1日(水)より「アウトサイダー」の配信に先駆け、キングの作品を豪華スタッフ&キャストでドラマ化した「ミスター・メルセデス」シーズン1~3をAmazon Prime Videoチャンネル「スターチャンネルEX」にて全シーズン一挙配信されることも決定している。(text:cinemacafe.net)
2020年04月01日スティーヴン・キング原作のベストセラー・クライムホラーを「HBO」が初めてドラマ化した「アウトサイダー」。この度、Amazon Prime Videoチャンネル「スターチャンネルEX -DRAMA & CLASSICS-」にて4月23日(木)より独占配信、映画専門サービス「BS10 スターチャンネル」にて4月23日(木)23時より独占日本初放送されることが決定した。「TRUE DETECTIVE/二人の刑事」や「ナイト・オブ・キリング失われた記憶」でエミー賞を受賞するなど、クライムドラマでもハイクオリティな作品を制作してきたHBOがキング作品をドラマ化するのは本作が初めて。アメリカで2018年に出版されベストセラーになり、日本語訳版はまだ発売されていないキングの犯罪ホラー小説「THE OUTSIDER」を「ナイト・オブ・キリング失われた記憶」でエミー賞、『ハスラー2』でアカデミー賞にノミネート経験のあるリチャード・プライスの脚本で映像化。『レディ・プレイヤー1』『キャプテン・マーベル』のベン・メンデルソーン、「オザークヘようこそ」『モンスター上司』のジェイソン・ベイトマンら実力派キャストのほか、『ハリエット』でアカデミー賞、ゴールデン・グローブ賞にノミネートされた期待の新星シンシア・エリヴォが、謎を追う天才私立探偵役で出演する。序盤から繰り広げられる衝撃の展開!アメリカの片田舎の静かな住宅街を舞台にすることが多いキング作品。本作も例のごとく、ジョージア州の小さな町で11歳の少年の惨殺死体が見つかったところから物語が始まる。さらに少女が見る幻覚、現場に姿をちらつかせる不気味な男...など、続きが気になる仕掛けが溢れ、ハマってしまうこと間違いなし。また、シンシア演じる天才私立探偵ホリー・ギブニーは、同じくキング作品の「ミスター・メルセデス」シリーズに登場するキャラクターであり、さらに真犯人を「IT」と呼ぶセリフが出てきたりと、キングファンを楽しませる要素も随所に散りばめられている。「スティーヴン・キングと『X-ファイル』の融合」批評サイトで高評価!1月12日に第1話、第2話をまとめて放送した米国では、「IMDb」スコア9.1、「Rotten Tomatoes」では96%(audience)の高い評価を獲得。「スティーヴン・キングと『X-ファイル』の融合」「ドラマ化されたキング作品の中で久しぶりの傑作」などの評価の声が上がっている。「HBO」の第1話視聴者数は約72万4,000人(初回放送分のみ)と、2019年10月に放送が始まった「ウォッチメン」の初回(約79万9,000人)に次ぐ好調な数字で、視聴者の期待度の高さが伺えるものとなっている。(text:cinemacafe.net)
2020年02月28日ホラー映画歴代No.1ヒットを記録した『IT/イット “それ”が見えたら、終わり。』に続く第2章にして完結編『IT/イット THE END “それ”が見えたら、終わり。』のデジタルセルが、本日2月12日(水)より先行配信開始。これに併せて、ペニーワイズを演じたビル・スカルスガルドや原作者スティーヴン・キングが語る本作の貴重なメイキング映像の一部が初公開された。前作、そして本作と見事、恐怖の象徴である“ペニーワイズ”を演じきったビル・スカルスガルド。ブルーレイのボーナス・ディスクに収録される映像特典「ペニーワイズは生きていた!」の中で、ビルは役の準備を進めた当時をふり返り、「キャラクターの異常な心理を研究した。ペニーワイズのシーンでは体力や技術が必要だ」と役作りについて熱く語る。また、原作者のキングも、彼の演技を「並外れた体力を要する演技だ。ビルの努力に感服する。バレエのような優雅な動きだ」と絶賛。ペニーワイズが空から飛んでくる印象的なシーンが、実際はワイヤーでつられている様子が映し出される。さらに、ビルは好きなシーンについて“微妙なニュアンスを演じ分ける場面”をあげ、そういった複雑な演技のシーンが前作より「圧倒的に増えている」と、完結編である本作ではペニーワイズを演じることがより難しくなっていることを告白。少女を“おいで”と暗闇に誘い込み、ペニーワイズが襲い掛かる恐怖のシーンでは、カットがかかった後に、ビルが少女に笑いかけ「大丈夫?よくがんばった!」とハイタッチをかわす微笑ましい姿も目にすることができ、恐ろしいペニーワイズとはギャップのある、優しさ溢れるビルの姿にも注目だ。特典には、第1章と第2章の舞台裏に迫った映像や、原作者のキングが本作の魅力をさらにたっぷりと語るインタビューなど約100分近い映像を収録。見どころたっぷりの豪華な内容になっている。『IT/イット THE END “それ”が見えたら、終わり。』はデジタルセル先行配信中、2月26日(水)よりデジタルレンタル配信開始、ブルーレイ&DVD 発売・レンタル開始。(text:cinemacafe.net)■関連作品:IT/イット THE END “それ”が見えたら、終わり。 2019年11月1日より全国にて公開©2019 WARNER BROS. ENTERTAINMENT INC. AND RATPAC-DUNE ENTERTAINMENT LLC. ALL RIGHTS RESERVED.
2020年02月12日『ライオン・キング』、『アラジン』など実写化が続くディズニーが、1942年に公開されたアニメ映画『バンビ』を実写化するという。「Variety」誌が報じた。脚本は『キャプテン・マーベル』の脚本家のひとり、ジェネヴァ・ロバートソン=ドゥウォレットと『シエラ・バージェスはルーザー』のリンジー・ビアが共同で務める。2人は、ヴィン・ディーゼルが企画を進めている女性版『ワイルド・スピード』の脚本も手掛けている。製作会社はクリス&ポール・ワイツ兄弟の「デプス・オブ・フィールド」。『ジャングル・ブック』や『ライオン・キング』と同様、CGIアニメーションを取り入れた実写スタイルになるという。オリジナル版『バンビ』は、森の王様の子どもとして生まれた子鹿のバンビの成長を描いた物語。ウサギのとんすけやスカンクのフラワーといった、友達が登場する。第15回アカデミー賞(1943年開催)で、録音賞、歌曲賞、作曲賞にノミネートされた。ディズニーの作品で実写化が進んでいるのは、ほかに『ムーラン』(まもなく公開)、『リトル・マーメイド』、『101匹わんちゃん』の前日譚『クルエラ』(原題)、『ピーター・パン』、『ピノキオ』、など。(Hiromi Kaku)
2020年01月27日スティーヴン・キングの同名小説を映画化した『ペット・セメタリー』が公開されている。本作は、キングらしい恐怖描写やホラー的な展開を描きつつも、娘を失くした父の悲しみを描いた作品でもある。本作の主人公ルイスは家族と共に田舎に移り住んだ医師。彼は新居の裏手に動物の墓地“ペット・セメタリ―”を発見する。ある日、ルイスは飼い猫を事故で失い、墓地に埋葬するが、次の日には凶暴になった猫が戻ってきた。猫は死んだのではなかったのか? なぜ、戻ってきたのか? 衝撃的な秘密をルイスは知ってしまうが、そんな時、愛する娘が交通事故でこの世を去る。愛する子どもを失くした悲しみの中でルイスはある行動をとる。原作小説は、原稿は完成するも、あまりにも恐ろしいので発表が見合わせになった後、1983年に発表。1989年にはキング自身が脚本を担当し、映画化された。今回の作品は再映画化で、『猿の惑星:新世紀』のジェイソン・クラーク、『エイリアン:コヴェナント』のエイミー・サイメッツ、名優ジョン・リスゴーらが出演。ホラーでありながら、娘を愛する父の想いがさらなる恐怖を呼び寄せる展開は衝撃的で、恐ろしいと同時に人間ドラマも楽しめる作品になっている。これまでもキング作品は繰り返し映像化されてきたが、近年も『IT』や『ドクター・スリープ』など映画化作品が次々に公開されており、本作も多くのファンを集めそうだ。『ペット・セメタリー』公開中
2020年01月20日『IT/イット』シリーズや『ドクター・スリープ』など、原作が相次いで映画化されているスティーヴン・キングの“禁忌”ホラー『ペット・セメタリー』が、いよいよ1月17日(金)より公開。本作で“蘇る”のがオリジナルの息子から娘へと変更された理由が明らかになった。本作は、田舎へ引っ越してきた家族が、新居の裏にある謎めいた動物の墓地“ペット・セメタリー”と奥深くにある邪悪な森の土地によって破滅の一途を辿ることとなる衝撃の“禁忌”ホラー。ある日、最愛の娘エリーを失った喪失感に耐えられない父ルイスは、誰にも内緒でその森にエリーを埋葬してしまう。実は、この父親が娘を蘇らせようとする点がオリジナルとは違うポイント。オリジナルでは、娘ではなくまだ言葉を喋ることができないほど幼い息子が命を落とし、父が禁忌を犯すことで蘇ってしまうのだ。2才の息子から8才の娘へと設定が変わったことについて、製作のロレンツォ・ディ・ボナヴェンチュラは「クリード家の弟ではなく、姉を本作品の中心に置き、生き返らせたことで、『家族』と『死』という、二重のテーマを深堀りすることができた。エリーの方が弟より年上だったことで、幼児では当然成し得なかったような他の登場人物とのやり取りも含めることができた」と語る。「幸運なことに、僕はこれまで80ほどの書籍や小説を原作とした映像製作に携わってきた。そこで思うのは、原作通りに進めようとすると問題が発生する。静的で新鮮味がないからだ。しかし、原作からの変更点が多すぎても、原作のエッセンスが失われてしまう。本作品のこの変更点は、完璧な塩梅だった」と自信を覗かせる。『ハリー・ポッターと賢者の石』のような、原作がバイブルであると言われるような作品の映像化も手掛けたこともあるプロデューサーならではの映像化のポイントとともに、幼児である息子では“家族”と“死”について語ることができないため、本作の変更点が再映画化するに当たって正しかったと強調する。また、監督のデニス・ウィドマイヤーも、飼い猫が死んでしまった時に父に死について尋ね、父親に死について思い返させるので、亡くなるのは娘であることで本作のテーマを一層描くことができると語っている。その上で見どころとなるのが、父の手によって蘇ってしまった娘エリーを演じたジェテ・ローレンスの怪演だ。12歳のジュテは1人の人物でありながら、生前の可愛らしい姿、そして死後の邪悪な姿という2役を天才的に演じており、母役を演じたエイミー・サイメッツは「生きているエリーと、生き返ったエリーとで演技を180度変える様子を見ていて、驚いた。この役を演じ分ける彼女の才能は見事だったわ」と絶賛を贈る。この2役を演じ分けるという点においても、幼児から小学生世代の娘に変更したことで明確な変化を目にすることができ、“恐怖”や“死”について考えるきっかけになることが伺えるだろう。『ペット・セメタリー』は1月17日(金)より全国にて公開。(text:cinemacafe.net)■関連作品:ペット・セメタリー(2020) 2020年1月17日より全国にて公開© 2018 Paramount Pictures. All Rights Reserved.
2020年01月17日ホラー界の巨匠スティーヴン・キングを父に持つ人気小説家ジョー・ヒルのグラフィック・ノベルを原作にしたNetflixオリジナルシリーズ「ロック&キー」が2月7日(金)より全世界配信。第2の「ストレンジャー・シングス」になるとの呼び声も高い本作から、予告編とキービジュアルが解禁となった。過去には、スティーヴン・スピルバーグが映像化を希望したという人気作を、世界中で社会現象を巻き起こした大ヒットドラマ「LOST」や、Netflix「ザ・ホーンティング・オブ・ヒルハウス」のプロデューサーらが製作総指揮を務めて映像化。早くも第2の「ストレンジャー・シングス」になると話題を呼んでおり、『ハリー・ポッター』シリーズや『IT/イット』シリーズをも彷彿させる、スリルと冒険に満ちた全く新しいダークスペクタクル・ファンタジーだ。父親が惨殺されたことをきっかけに、田舎町の屋敷に移り住んだロック家の長男タイラー(コナー・ジェサップ)、長女キンジー(エミリア・ジョーンズ)、末っ子のボード(ジャクソン・ロバート・スコット)と彼らの母ニーナ(ダービー・スタンチフィールド)。その屋敷には幾つもの“魔法の鍵”が隠されていることを知った子どもたちは、不思議な鍵屋敷“キーハウス”を巡って父の死の真相に迫る、危険でミステリアスな冒険に巻き込まれていくことに…。予告編には、不穏な空気が漂う鍵屋敷で起こる事件が描かれ、これから巻き起こる数々のスリルとファンタジーに満ち溢れた冒険のはじまりを予感させる。怪しい謎の声に誘われ、“魔法の鍵”を見つけ出したロック家の子どもたち。その鍵は子どもたちに摩訶不思議な力をもたらすことになり、それは幻想的で危険な世界へと誘っているかのよう。そして忍び寄る邪悪な影…。果たして、子どもたちに待ち受ける運命とは一体…?併せて解禁されたキービジュアルには「秘密にも鍵穴がある…」との意味深なコピーがあり、謎めくドラマの展開を期待させている。原作者であり、エクゼクティブ・プロデューサーにも名を連ねるのは、『スタンド・バイ・ミー』『ショーシャンクの空に』『シャイニング』『IT/イット』シリーズなどを生み出してきた大ベストセラー作家スティーヴン・キングの息子であるジョー・ヒル。父親から継承された類まれなる才能を存分に発揮し、想像を超えた世界へ観る者を誘う。主人公の子どもたちで、兄タイラーを演じるのは、スピルバーグ製作総指揮のTVドラマ「フォーリング スカイズ」ではメインキャストのひとりを演じているコナー・ジェサップ。姉キンジーを演じるのは、幼い頃より『パイレーツ・オブ・カリビアン/生命の泉』などの超大作や数々のTVシリーズに出演、「ハリーポッター」シリーズでブレイクしたエマ・ワトソンを彷彿とさせるエミリア・ジョーンズ。「ストレンンジャー・シングス」のミリー・ボビー・ブラウンのように本作をきっかけにブレイクするのではと目されている。また、末っ子ボードを演じる、現在11歳のジャクソン・ロバート・スコットは『IT/イット “それ”が見えたら、終わり。』で主人公の弟ジョージーを演じた実力派子役。フレッシュな新鋭俳優が集結した、新たな物語に注目だ。Netflixオリジナルシリーズ「ロック&キー」は2月7日(金)より全世界配信開始。(text:cinemacafe.net)■関連作品:【Netflix映画】ブライト 2017年12月22日よりNetflixにて全世界同時オンラインストリーミング【Netflix映画】マッドバウンド 哀しき友情 2017年11月17日よりNetflixにて全世界同時配信【Netflixオリジナルドラマ】オルタード・カーボン 2018年2月2日より全世界同時オンラインストリーミング2月2日(金)より全世界同時オンラインストリーミング
2020年01月10日ディズニーと20世紀FOXが統合する以前に製作され、当初の2018年4月から3度も公開延期された「X-MEN」シリーズのスピンオフ『The New Mutants/ニュー・ミュータンツ』(原題)。現地時間1月6日、まさに待望というにふさわしい最新US予告が公開され、ファンからは期待の声が相次いでいる。本作は、20世紀FOX単独製作による“本当に最後”の「X-MEN」。『きっと、星のせいじゃない。』(2014)を大ヒットさせたジョシュ・ブーンが監督・脚本を手掛けた青春ホラーという触れ込みだったが、ホラーテイストについて監督とスタジオ側の意見の相違や、ディズニーとの経営統合にまつわる戦略などの点から約15か月も全米公開が先送りされてきた、ファン待望の1作。解禁された予告編では、5人の若いミュータントたちが、それぞれが持つ特別な能力を初めて解き放ったときの様子を告白し合う姿が映し出される。“新入り”らしい少女に「あなたはひとりじゃない」と優しく諭す医師のもと、秘密の施設にとらわれている彼らは、それぞれの能力を覚醒させていくようだが…。なんといっても注目は、豪華なキャスト陣。中心人物となるマジック/リアナ・ラスプーチンを演じるのは、『ミスター・ガラス』『スプリット』などで新世代のスクリームクイーンといわれ、『サラブレッド』でのお嬢様役も記憶に新しいアニャ・テイラー=ジョイ。映像の最後には、自らの腕に“ソウルソード”を作りだしている。狼に変身するというウルフスベーン/ラーネ・シンクレア役には、「ゲーム・オブ・スローンズ」のアリア・スターク役で知られるメイジー・ウィリアムズ。体から高熱のエネルギーを発するキャノンボール/サム・ガスリー役には、「ストレンジャー・シングス 未知の世界」でジョナサンを演じているチャーリー・ヒートン。さらにサンスポット/ロベルト・ダ・コスタ役は「13の理由」のヘンリー・ザーガ、ミラージュ/ダニエル・ムーンスター役は本作が映画デビューとなるブルー・ハント。医師のセシリア・レイエス役には、新作『スーサイド・スクワッド』にも起用されたアリシー・ブラガ、役柄は不明だが、スペイン出身の名優アントニオ・バンデラスもキャスティングされている。ブーン監督は、『シャイニング』(1980)をはじめとするスティーヴン・キング作品や『カッコーの巣の上で』(1975)などと共に、『ブレックファスト・クラブ』(1985)など青春映画の名匠ジョン・ヒューズ作品を参考にしたといわれ、本映像もホラー+青春ものといった雰囲気がヒシヒシ。PG13指定になるのでは、との声もある。一時は劇場公開されずストリーミングサービスで配信されるという噂もあったが、全米では4月3日公開予定。日本のファンからも「ニューミュータンツ生きてたんか!」「はよ観せてくれ」「ようやく公開か楽しみ」「ミュータントのかっこいいアクション見れそう」といった期待の声が上がっている。(text:Reiko Uehara)
2020年01月08日ベストセラー作家スティーヴン・キングによる、自身の原体験からインスパイアされた娘を亡くした父親の悲哀なる“禁忌”ホラー『ペット・セメタリー』。この度、その幕開けとなる豹変した猫が登場する本編映像がいち早くシネマカフェに到着した。田舎へ引っ越してきた家族が、新居の裏にある謎めいた動物の墓地“ペット・セメタリー”と、奥深くにある邪悪な森の土地によって破滅の一途を辿ることとなる本作。ある日、一家の娘エリー(ジェテ・ローレンス)が大事にしていた猫のチャーチが事故に遭い、突然命を落としてしまう。そして父・ルイス(ジェイソン・クラーク)は隣人ジャドの助言に従い、その墓地のはるか奥深くにある森にチャーチを埋葬するのだった。今回到着したのは、その翌日、エリーに猫の死について伝えるのはまだ早いと判断したルイスとレイチェル(エイミー・サイメッツ)が、真実を隠してなだめようとするシーン。「逃げたのよ」と娘に伝えるも、エリーはチャーチをこの部屋で見たと言う。そんな娘の言葉を聞いたルイスは、部屋を見回し、チャーチの気配を探し始め、クローゼットに歩み寄ると…。先住民から語り継がれる秘密の森の土地が持つ力について、ルイスに教えた隣人ジャド。それにより、チャーチは蘇り家族のもとに戻ってくるが、その腐敗臭漂う凶暴化した姿は、チャーチとは明らかに違うのだ。ジャド役のジョン・リスゴーは「チャーチが死んだとき、その秘密を教えるべきかジャドは悩み苦しんだ。そして、家族を思うがあまり、過ちを犯してしまうんだ」と語っており、この“過ち”こそが一家がさらなる悲劇に襲われる序章となってしまう。そんなチャーチは、原作者スティーヴン・キングの実体験と紐付いているそうで、キングの娘が飼いネコを埋葬した日にガレージで嘆き悲しんでいた様子からインスパイアを受け、実際に自宅の裏にあった“ペット・セメタリー”に埋めた動物たちが蘇ったらどうなるのだろうか…という発想をもとに本作ができたのだという。『ペット・セメタリー』は2020年1月17日(金)より全国にて公開。(cinemacafe.net)■関連作品:ペット・セメタリー(2020) 2020年1月17日より全国にて公開© 2018 Paramount Pictures. All Rights Reserved.
2019年12月26日スティーヴン・キング作「キャリー」が、再び映像化されることになったという。「Collider」などが伝えた。「キャリー」は1976年にブライアン・デ・パルマ監督&シシー・スペイセク主演で初めて映画化された。キャストのシシーとパイパー・ローリーが、それぞれアカデミー賞主演女優賞、助演女優賞にノミネート。1999年には映画の続編として『キャリー2』が製作された。テレビ映画やブロードウェイミュージカルのテーマとなったこともある。さらに2013年、キンバリー・ピアース監督&クロエ・グレース・モレッツ主演でリメイクもされている。今回は米テレビ局の「FX」と製作スタジオ「MGMテレビジョン」が、リミテッドシリーズのドラマとして制作する。いまのところは企画のごく初期段階だといい、脚本家などは決まっていないとのこと。この2社がタッグを組んで制作したドラマには、最近では「FARGO/ファーゴ」がある。キングの作品のドラマ化が報じられたのは、ここ1週間で2度目。米テレビ局「Epix」がキングの短編の「Jerusalem’s Lot」(原題)をエイドリアン・ブロディ主演で制作し、2020年秋に放送予定だとのこと。(Hiromi Kaku)■関連作品:キャリー 1977年3月より公開キャリー(2013) 2013年11月8日より新宿ピカデリーほか全国にて公開
2019年12月24日大ヒットサバイバルホラー『クワイエット・プレイス』の続編『A Quiet Place: Part II』(原題)が、『クワイエット・プレイス PARTII』の邦題で2020年5月に日本公開されることが決定した。音に反応し人間を襲う“何か”によって荒廃した世界で、生き残った1組の家族アボット家。夫・リーを亡くし、家は燃えてしまい、母・エヴリンは、産まれたばかりの赤ん坊と2人の子どもたちを連れて新たな避難場所を探しに出発。ノイズが溢れる外の世界で、敵か味方か分からないほかの生存者たちに遭遇する…。昨年全米で公開されると、全米累計興収1億8800万ドル以上、2018年度No.1ヒットホラーとなり(BoxOfficeMojo調べ)、スティーヴン・キングやクリス・プラット、ライアン・レイノルズらがSNS上で作品を絶賛と、著名人からの口コミも殺到した前作。音に反応して人間を襲う“何か”により、人類が滅亡の危機に瀕した世界を舞台にした本作は、日本でもホラー映画で類を見ない大ヒットを記録した。続編では、前作同様に母・エヴリン役をエミリー・ブラント、娘・リーガン役をミリセント・シモンズ、息子・マーカス役をノア・ジュプが続投。また、実生活でもエミリーと夫であり、前作では夫・リー役と監督を務めたジョン・クラシンスキーが、今作でも同じくメガホンをとった。さらに新キャストとして、『インセプション』『ダンケルク』のキリアン・マーフィ、『グラディエーター』『キャプテン・マーベル』のジャイモン・フンスーの出演も決定している。『クワイエット・プレイス PARTII』は2020年5月、全国にて公開予定。(cinemacafe.net)■関連作品:クワイエット・プレイス 2018年9月28日よりTOHOシネマズ日比谷ほか全国にて公開(C) 2018 Paramount Pictures. All rights reserved.
2019年12月23日実写もアニメーションも超えた唯一無二のエンターテイメントとして新たに製作されたジョン・ファヴロー監督作『ライオン・キング』が、MovieNEXになって発売中。この度、このMovieNEXに収録されているボーナス・コンテンツの中から、シンバキャストの貴重な2つのボーナス映像がシネマカフェに到着した。まず1つ目は、シンバを演じた世界的に有名なエンターテイナー、ドナルド・グローヴァーのアフレコ映像。身振り手振りを入れながらアフレコ収録をしている様子が伺える。またコメントも収録されており、シンガーソングライターやプロデューサー、俳優など多方面で活躍するドナルドだが「声だけで感情を表現することは難しい」とボイスキャストの難しさを明かしている。そんなドナルドについて、別のインタビューでファヴロー監督は「たくさんの作品にわたる成功や、様々な分野における才能は、とにかくシンバにピッタリだと感じられたんだ。ドナルドならこの役柄に、彼なりの創造的で迫力のある魅力を加えて、観客の期待に応える演技をしてくれると分かっていた」とキャスティング時から彼に期待を寄せていたと語っている。そして、本映像ではスカー役のキウェテル・イジョフォーと向かい合い、ラストシーンを収録する場面も映し出されている。2つ目の映像は、子ども時代のシンバを務めたJD・マクラリーを映したもの。ファヴロー監督がキャスティング秘話を語っている。JDは、若干12歳にしてシンバ役を射止めた役者兼シンガー。映像では、ファヴロー監督は彼について「才能の塊だ。キャスティング中に出会った逸材だ」とその実力に太鼓判を押す。さらに、偶然にもドナルドとのコラボ経験があったとも語っており、「ドナルド演じるシンバの幼少期を情感たっぷりに演じ、本作でも魅力的な歌声を披露してくれた」と絶賛。また共同製作のジョン・バルトニッキも「彼しかいないと思った」とコメントしている。『ライオン・キング』MovieNEXは発売中、デジタルも配信中。(cinemacafe.net)■関連作品:ライオン・キング(2019) 2019年8月9日より全国にて公開© 2019 Disney Enterprises, Inc. All Rights Reserved.
2019年12月07日スタンリー・キューブリック監督による傑作『シャイニング』の新たな恐怖を描いた『ドクター・スリープ』が現在公開中。少年だったダニーが本作では主人公となり、40年の時を経て、再び恐怖に巻き込まれてしまう様が描かれる。ホラー界の帝王スティーヴン・キングが、2013年に発表した小説を基に映画化された本作。40年前に雪山で狂った父親に殺されかけたダニーは、現在もトラウマを抱えながら生き、人を避けるかのように孤独に暮らしていた。そんな彼の周りで、児童ばかりを狙った不可解な連続殺人事件が起きる。ある日、ダニーの前に謎の少女が現れるのだが、彼女は特別な力でその事件を目撃してしまったのだという。やがてふたりは事件の謎を追う中で、あの惨劇が起きた、『シャイニング』のホテルに辿り着くことに。亡霊たちが巣食い、人を狂わせる呪われたホテルで起きる新たな恐怖とは一体……。『シャイニング』での惨劇から40年。本作で40年の時を経た主人公・ダニーを演じるのは、『プーと大人になった僕』『美女と野獣』『T2 トレインスポッティング』などのユアン・マクレガーだ。幼い頃に壮絶な過去を体験したダニーを、硬軟自在な俳優であるマクレガーがシリアスに演じている。その他のキャストには、『メン・イン・ブラック:インターナショナル』『グレイテスト・ショーマン』などのレベッカ・ファーガソン、期待の新人のカイリー・カランが謎の少女アブラという大役を務める。メガホンを取ったのは、Netflixで配信されたキング原作映画『ジェラルドのゲーム』も記憶に新しいマイク・フラナガン。彼の恐怖演出、そしてスペクタキュラーなシーンの数々から目が離せないこと必至だ。不気味な双子の姉妹や、大量の血が流れ出すエレベーターなど、『シャイニング』公開から39年の時を経てもなお語り継がれる名シーンの数々も登場。往年の映画ファンも思わず唸ってしまうに違いないだろう。あの“惨劇の恐怖”を、再び劇場で味わっていただきたい。『ドクター・スリープ』全国公開中
2019年12月01日ベストセラー作家スティーヴン・キングが自身の原体験からインスパイアされ、1983年執筆当時あまりの恐ろしさに出版を暫く見送った、悲しき“禁忌”ホラー『ペット・セメタリー』から、本予告映像が解禁となった。今回解禁された本予告では、家族たちと田舎に引っ越してきたジェテ・ローレンス演じる少女エリーが、謎めいた動物の墓地“ペット・セメタリー”に踏み入る不穏な場面から幕を開ける。ジェイソン・クラーク演じる父のルイスは「死は自然なことだ」とエリーに優しく語り掛けるが、最愛の娘エリーを突然交通事故で亡くしたことを受け入れられるはずもなかった。ペット・セメタリーのはるか奥の森に先住民が恐れる秘密の“死者が蘇る土地”があることを知ったルイスは、ジョン・リスゴー演じる隣人・ジャドの「気持ちは分かるが…アレは別の生き物だ」という忠告をよそに、エリーを蘇らせるために禁断の手を打ってしまう。映像では、蘇った娘を受け入れられないエイミー・サイメッツ演じる母・レイチェルの恐怖の表情、エリーの髪を歪にとかすルイス、凶暴化した猫、床を這う変形した肉体、豹変して襲いかかるエリー…と家族を襲う悲劇を次々に捉えていく。父親が犯した“禁忌”の代償がもたらす怒涛の恐怖とは…?最後に語られる「時には死の方がいい」という台詞に、劇中で展開される更なる恐怖が期待される。娘を亡くした父親の悲しみを体現したクラークは、いままで関わってきた映画の中で本作が最も心をかき乱された1本であると語り、誰しもが潜める内なる恐怖を深堀りした本作について「真の恐怖は何かということを教えてくれる」とコメントしている。原作を手掛けたスティーヴン・キングは、かつて暮らしていた家の裏に動物たちの墓があったと言い、自身の猫を失った際に「“もしあのペット・セメタリーに埋めた動物達が蘇ったらどうなるんだろう?”と考え始めた」ことが小説執筆のきっかけであったことを語った。また、小説出版から35年以上の時を経て再び映画化された本作については、「凄くいいよ!良い作品だと思う」(Entertainment Weeklyのインタビューより引用)とキング自身お墨付きのコメントを寄せている。『ペット・セメタリー』は1月17日(金)より全国にて公開。(text:cinemacafe.net)
2019年11月29日スティーヴン・キングが仕掛ける“最大の謎”、呪われたホテルが目を覚ます『シャイニング』。待望の日本公開を迎えた本日11月29日(金)、ユアン・マクレガーらが語る特別映像が解禁となった。すでに試写会鑑賞者から、「キューブリック版のシャイニングと繋がるように、尚且つ前作でキングが納得いかなかった不足要素が描かれつつ完結してる」「恐怖と感動が同時に来るという新体験」「ファンによるファンのための続編映画」「ホラーは大の苦手だけど、それを感じさせないぐらい圧倒させられた」といったレビューが続出中の本作。マイク・フラナガン監督は、スティーヴン・キングの原作とスタンリー・キューブリック版の映画の要素を見事に融合させた。今回解禁となったのは、独立した作品でありながら『シャイニング』の40年後を描いた完結編でもある『ドクター・スリープ』を、キャストのユアン・マクレガー、カイリー・カラン、レベッカ・ファーガソンが解説する特別映像。映画『シャイニング』との関連性について、大人になったダニーを演じたユアンは「緊張感とサスペンス感が『シャイニング』に似ている」と、本作で描かれる“新たな恐怖”は『シャイニング』のサスペンスフルな描写が受け継がれていると語る。と同時に、「『ドクター・スリープ』の原作は、『シャイニング』の原作を読んでいなくても楽しめる。同様にこの映画単体でも楽しめる」と、続編でありながら独立した映画であると話す。40年前、父ジャックが起こした惨劇で生き残ったダニーは、周りで起こる不可解な児童連続失踪事件を特別な力で「目撃」した少女アブラと出会う。演じたカイリー・カランは、特別な力に悩まされて成長したダニーに同情したという。「『シャイニング』のその後を描いているのが面白い。大人になったダニーも注目ポイント」という。ダニーはカランが演じるアブラと出会ったことで、自分の“特別な力=シャイニング”の封印を解くことになる。さらに、本作でもう1人新たに登場するのは、子どもたちやアブラの力を狙う“最恐のヴィラン”ローズ・ザ・ハットだ。ローズを妖艶に演じたレベッカは、『シャイニング』は歴史的な名作だと断言する。「キューブリックは恐怖映画のレベルを上げた。ハラハラさせるにとどまらず、美しい風景の裏で渦巻く底なしの恐怖を感じさせた。この映画はそんな『シャイニング』へのオマージュ」とコメント。舞台となる“呪われたホテル”を再現し、その住人たちを蘇らせた本作は『シャイニング』“完結編”として期待してほしいと語っている。『ドクター・スリープ』は全国にて公開中。(text:cinemacafe.net)■関連作品:ドクター・スリープ 2019年11月29日より全国にて公開©2019 Warner Bros. Ent. All Right Reserved
2019年11月29日『シャイニング』から40年後、雪に囲まれた展望ホテルの惨劇で生き残ったダニーのその後を、ユアン・マクレガー主演で描く『ドクター・スリープ』。鬼才スタンリー・キューブリックが手掛け、現在でも語り継がれるホラー映画の金字塔の要素と、ホラーの帝王スティーヴン・キングによる原作の要素を見事なまでに融合させたのは、キング原作のNetflixオリジナル映画『ジェラルドのゲーム』でも注目されたホラー界の俊英 マイク・フラナガン。キングの著作を初めて手にしたのは小学5年生のときという、根っからのキングファンが、監督&脚本を務めた本作についてたっぷりと語ってくれた。「キューブリック版を積極的に無視し、まったく別の方向へ読者を導く」原作小説「ものすごく怖かったし、僕の世の中への見方を完全に変えてしまった」とフラナガン監督は、初めてキングの小説に触れたときのことをふり返る。「(理解するには)幼すぎたけれど、キングの作品をどんどん読み始めたんだ」と言い、「彼の小説をたくさん読むことが人生におけるひとつの指針につながった。というのは、とても怖がりの子供だった僕は、彼の小説から一瞬で勇気を奮い起こす方法を学んだからだ」。もちろん、2013年に発表された「ドクター・スリープ」の原作小説が発売された日のことも鮮明に覚えている。「キングは、キューブリックがトランス一家の背景について映画で変更した点を投げ捨て、自分の視点からだけに限ってストーリーを続けていて…。愛読者にとっては、その綱引きはじつに刺激的だった。キューブリックがあの題材から創りだしたものは、彼の作品として象徴的であり、ポップカルチャーの中、そして映画ファンとしての僕の頭の中にしっかり入りこんでいた。そのキューブリック版を積極的に無視し、まったく別の方向へ読者を導くこの小説を読んで、すごくワクワクしたよ」。そこには、映画『シャイニング』には盛り込まれなかった多くのテーマが蘇っていた。「特筆すべきは、キング自身と同じレベルの依存症に焦点を当てたことと、贖罪についても触れている点だ。僕が最初に感じたのは、『このストーリーはすごくいい』ということだった。僕は、ダニー、アブラ、ローズ・ザ・ハットという3人のキャラクターたちも大好きだ」。また、「『シャイニング』と『ドクター・スリープ』の間にある矛盾もとても気に入った」と監督は続ける。「それは、依存症と回復、迫りくる氷と炎。キングは1作目の小説から数多くのすばらしい要素を採り、それらを何かまったく新しいものの中で輝かせたんだ」。最大の挑戦――キングとキューブリックが描いた世界を融合させる「僕の中には、キングの小説を忠実なかたちで映画化すべきだという強い思いがある。それと同時に、キューブリックの映画版を崇拝する気持ちもある」と監督は力説する。「当初、自分の中のそのふたつの思いがぶつかり合っていた。でも、その両方を満足させようとするなかで、自分のためにそれをうまくやれたら、観客にも満足してもらえる作品になるんじゃないかと考えたんだ。キューブリックとキングの間の細い綱をいかに渡るかを学ぶプロセスだった。両者に敬意を払いつつ、単独の映画として成り立つ作品を作ること。僕はそれを最初から優先させた」と、絶賛を受けている本作の成功の“秘密”を打ち明ける。「共感できる俳優」ユアン・マクレガーが演じるダニー「ダニーは父ジャックと同じ問題――深刻なアルコール依存症に薬物摂取、そして暴力的な傾向――に苦しんでいる。ジャックはその特質により、呪われたホテルにとってあれほどたやすい標的にされてしまったのだが、ダニーはそれを受け継ぎ、それが彼の人生を決めてしまったんだ」と監督。ダニーは「自分自身の悪魔、強さ、弱さに対処しなければならない欠点だらけの人物であり、自分自身よりもずっと大きいストーリーの中に引き込まれてしまう人物」であり、「彼を演じるには本質的に人が共感できる俳優が必要」だったと明かす。「ユアンは、ダニーに傷ついた人間らしさをすごくもたらしてくれた。彼の演技のなかで、彼がホスピスで患者と一緒にいるシーンが僕はとても気に入っている。美しく、謙虚なんだ。僕がユアンから連想するのはそういうところだね」と語り、「しかも彼は映画史上最大級の作品に出演してきた、まさに“映画スター”なんだよ」と絶賛を惜しまない。加えて、ダニーが抱えるトラウマについても、「ダニーはずっと自分の特別な力=シャイニングに苦しめられてきた。血の海や殺人が見えたりするんだからね。シャイニングのせいで、ダニーはもろくなり、恐ろしいモノの標的にされてきた。だが今、彼はその力のおかげで、まさに命が尽きようとしている人を見て、彼らが心安らかになるために何が必要かがはっきり分かる。それは彼を苦しませてきたこの能力を完全に再解釈させるものであり、彼の人生とシャイニングに初めて目的が生まれる」と語り、「小説においてそのときが、ダニー・トランスがストーリーのヒーローとしてほんとうの意味で登場するときだった」という。キングが生んだ最強のヴィラン、ローズ・ザ・ハットその一方で、レベッカ・ファーガソンが演じたローズ・ザ・ハットは、「スティーヴン・キング小説のかたき役としては長年の中でも最高傑作のひとつ」と断言する。「彼女の体験――非常に長い年月を生きてきたこと、その間にやってきた恐ろしいこと――のどれをとっても、僕たちが心を寄せるようなものは何もない。彼女はあらゆる意味で人間離れしている」。そして、「スティーヴン・キング小説にこれまで登場した多くの悪役と比べ物にならないほどの怪物なんだが、そんな彼女にもどこか、惹きつけられるような、自信に満ちた、とてもチャーミングな側面がある」と続ける。「レベッカ・ファーガソンは僕がこれまでに会った人の中でもとりわけチャーミングな人だ。そして彼女はすばらしい悪役に何が必要かを理解していた。それは、“好かれなければならない”ということだ。恐れられたいけれど、同時に好かれないといけない」と言い、「美しく、色っぽく、人を惹きつける。それこそ彼女の狙いなんだ。彼女はその魅力を利用して人を誘い込むんだよ」というローズ役は、まさしくレベッカにぴったりだろう。また、“3つの異なるストーリーがまとまって1つの点になる”本作のもう1つの物語は、カイリー・カラン演じるアブラ。「アブラは自分のシャイニングを“不思議なパワー”と表現するんだが、彼女はそれが何かふつうではないものだとは考えてもいない。彼女とダニーは、そんなことよりももっと大きな問題のひとつを共有している。それは、それぞれの家族への愛情から、自分たちのとても大きな部分を占めているこの能力を隠す必要があると感じているということだ」。キューブリックの音を求めて、原点『シャイニング』に立ち戻るキングの原作とキューブリックの世界観を結ぶため、ときには『シャイニング』という原点に立ち戻ることも必要だったという。「キューブリックの天才ぶりが垣間見えることは『シャイニング』に多くあるが、そのひとつが音楽やサウンドデザインだった。彼は音を使って、シーンに不可解な恐怖感をもたらしていた」。その点は『ドクター・スリープ』にも、確かに受け継がれているようだ。「音の使い方のせいで観る者はどこか不安を感じる。『ドクター・スリープ』には独自のアイデンティティをもたせることが重要だったが、同時にキューブリックが作り出した感覚にも少し立ち戻りたいと考えていたんだ」。生粋のファン、監督が語るキング作品の魅力とは?さらにキングについて、「周りと違う人間、そしてその違いのせいで孤独を感じている人間の物語を綴るのが非常にうまい。彼らの究極の願いは理解され、認められること。そしてその願いこそ、自らを定義することにつながる」というフラナガン監督。「世の中に自分をさらすことには常に恐怖が伴うものだ。その恐怖は誰もが若くして学ぶことだが、キングは心の底にあるその恐怖を巧みに利用して物語を綴るんだ」と、さすが長年のファンらしい分析。本作では大人になったダニーも、その違いゆえの孤独と恐怖に立ち向かうことになる。彼は自分の人生を取り戻すことができるのか。フラナガン監督が導き出した“答え”を、スクリーンで確かめてみてほしい。(text:cinemacafe.net)■関連作品:ドクター・スリープ 2019年11月29日より全国にて公開©2019 Warner Bros. Ent. All Right Reserved
2019年11月28日ホラー映画の金字塔『シャイニング』の新たな恐怖を描いた続編『ドクター・スリープ』が、11月29日(金)に日本で公開される。この度、前作で生き延びて、大人になったダニーを演じるユアン・マクレガーが、映画の核心を語る特別インタビュー映像が公開された。『シャイニング』から40年。237号室、バスタブの中の老婆、双子の姉妹、そして血のエレベーター……。 少年だったダニーが、再び恐怖に包まれた“呪われたホテル”に戻る。監督と脚本は、Netflixで配信されたスティーヴン・キング原作の『ジェラルドのゲーム』でメガホンを取ったマイク・フラナガンが務めている。今回、公開されたインタビュー映像では、マクレガーが、自身の演じた40年後のダニーについて語っている。「原作小説と脚本は“再生”について描いていると感じた。恐ろしい体験をしたダニーが、どう生きていくのかが問われる。自分がほかの人と違う“特別な力=シャイニング”をもつこととどう向き合うのか。ダニーは父と同じように、酒に逃げるようになる。しかし、それにも限界が訪れる。父は、オーバールックホテルの職に就く5~6か月前に酒を絶った。そしてダニーも酒を絶ったのち、オーバールックホテルに辿り着くことになる」と、トラウマを抱え葛藤している主人公ダニーを分析。そして、40年前に惨劇を起こした父ジャックと同じ道を歩んで“呪われたホテル”に戻ると明かしている。そのほか、マクレガーは同じ力をもつ少女アブラについて、キング史上最恐の女性ヴィランであるローズについて、そして舞台となる“呪われたホテル”についてそれぞれ語る。最後に、「スティーヴン・キングの小説『ドクター・スリープ』の映画化だ。これ以上いいアイデアはない。キングの描いた物語のおかげで、独特な映画になるだろう。もちろん映画と小説のファン両方を楽しませるため、考え抜かれて作られている」と結んでいる。『ドクター・スリープ』11月29日(金)公開
2019年11月28日スティーヴン・キングの原作を基に、ユアン・マクレガーが壮絶な惨劇を生き延び、大人になったダニーを演じる『ドクター・スリープ』。本作では、900人の候補者から大抜擢されたカイリー・カランと、レベッカ・ファーガソンを驚愕させたジェイコブ・トレンブレイという2人の次世代子役が重要な役割を担っている。11月8日に全米で公開を迎えた本作は、米批評家サイト「Rotten Tomatoes」の観客スコアは91%を獲得(11月11日時点)。「ホラー愛好家のみではなく、あらゆるジャンルの中で今年のベスト映画の1つ」「原作本と映画『シャイニング』両方の解釈が素晴らしい」と激賞レビューが続出、すでにキング映画最高傑作の呼び声も高い。ユアン・マクレガー、大抜擢の少女に「生まれつきの才能がある」『シャイニング』から40年、ダニーの周りで起こる児童連続失踪事件を皮切りに、子どもたちの存在が重要なポイントとなる本作。今回、ダニーと同じ“シャイニング”の力を持つアブラ役に抜擢されたのがカイリー・カラン。カイリーは7歳の時からの演技経験があり、舞台を中心に活躍していたが、ここまで大きな映画作品は初めて。彼女を抜擢した経緯について、マイク・フラナガン監督は「カイリーは自ら撮影したオーディションテープで、900人ほどの候補者の中から這い上がってきた」と明かす。競演したユアン・マクレガーも「とても自然に、シーンをいろんなやり方で演じることができる。生まれつきの才能があるんだ」と語り、彼女の演技に目を見張ったという。映像作品の経験が少ないカイリーを選んだ理由について、「“シャイニング”は、ある人がもつ言葉では表現できない無形の力だと言えるが、それを彼女はもっていたんだ」と監督は語る。「オーディションは最終的に5人の候補者まで絞られたが、オーディションテープからカイリーが特別なのはわかっていたが、実際にオーディションにやってきてユアンの横に座り、ダニーとアブラが初めて会うシーンを演じたカイリーを見て、改めてふたりの間に何か深いものがあると感じたよ。そのときアブラ役は彼女しかいないと思った」と明かし、彼女がまるでアブラのように不思議な力を持っているのではと思ったとふり返った。レベッカ・ファーガソン「誰かの演技であれほどショックを受けたことはない」また、“特別な力=シャイニング”で事件を目撃したアブラが見つけた少年ブラッドリーを演じているのが、『ルーム』や『ワンダー君は太陽』で天才と呼ばれたジェイコブ・トレンブレイだ。本作でも出演時間こそ長くないものの、その存在感で共演者や製作チームを驚かせた。事件にかかわる謎の女、ローズを演じたレベッカ・ファーガソンは、目の前で彼の演技を目撃したときの興奮を「監督の『アクション!』という声が聞こえたとき、狂乱状態に入る準備をしているジェイコブが見えた。彼は過呼吸になり、叫び始めた。それを見た私は唇が震え、喉の奥につかえを感じ、涙を止めることができなかった。だからシーンの間ずっと涙を拭っているのよ。誰かの演技であれほどショックを受けたことは今まででもないわ」とふり返っている。彼の演技を目の前で“目撃”したファーガソンだけではなく、監督や製作チームもその演技に愕然、ほかの共演俳優もスタッフもその場から少し離れ、回復する時間を取らなくてはいけないほどの強烈なものだったという。物語が展開するうえでの支点となる、本作において欠かせない存在となる子どもたち。2人の次世代子役の熱演に注目してほしい。『ドクター・スリープ』は11月29日(金)より全国にて公開。(text:cinemacafe.net)■関連作品:ドクター・スリープ 2019年11月29日より全国にて公開©2019 Warner Bros. Ent. All Right Reserved
2019年11月22日『IT/イット THE END “それ”が見えたら、終わり。』が公開から13日目にして、前作よりも早いペースで興行収入10億円を突破したことを記念し、SNSで話題を呼んでいる原作者スティーヴン・キングのカメオ出演シーンが特別公開された。前作からの観客である10代~20代を中心に、30代~40代など幅広い客層がグループで鑑賞しており、前作よりも3日早いペースで興行収入10億円を達成。前作を超える記録にも期待がかけられている。本作では、多くのカメオ出演、名作へのオマージュや、隠れミッキーならぬ“隠れペニーワイズ”など、何度観ても楽しめる仕掛けが盛りだくさん。そして今回、日本で特別公開となったのが、SNS上でも話題となっている原作者スティーヴン・キングのカメオ出演シーンだ。27年ぶりに故郷デリーに戻ってきた主人公ビル(ジェームズ・マカヴォイ)は、ふと訪れたリサイクル店に飾られていた懐かしい自転車「シルバー号」を目にする。ルーザーズ・クラブの仲間たちとの思い出が詰まった自転車を入手しようと、店員に話しかけると…なんと!原作者キングが店主として登場。作家となったビルとユーモア溢れる会話を繰り広げている。1989年公開『ペット・セメタリー』に牧師役でカメオ出演を果たすなど、原作の映画やドラマに度々登場するキングは、『IT/イット THE END』のクライマックスについて「ラストは最高だ!」と大絶賛のコメントを自身のTwitterに投稿している。また、カメオ出演シーンについてアンディ・ムスキエティ監督は「スティーヴン・キングのカメオ出演は、楽しみながらの撮影だった。彼はとても面白い人で、深く尊敬している人でもある。だから前作を高く評価してくれて、支持を表明してくれた時は本当に嬉しかった。完結編のビジョンを後押ししてくれたようなもの」とコメント。「撮影当日、彼は積極的に参加してくれて、お互いにリラックスして仕事ができた。彼が乗り気になってくれたから、ユーモアのあるシーンにできた。この経験は夢のようだったよ。スティーヴン・キング先生ありがとう!僕は先生が大好きだ!心から尊敬しています!」と喜びをあらわにした。キングはたった1日の撮影にも関わらず3日間も滞在したそうで、多くの時間を共に過ごしたことも明かしている。『IT/イット THE END “それ”が見えたら、終わり。』は全国にてIMAX(R)/4D/吹替版同時公開中。(text:cinemacafe.net)■関連作品:IT/イット THE END “それ”が見えたら、終わり。 2019年11月1日より全国にて公開©2019 WARNER BROS. ENTERTAINMENT INC. AND RATPAC-DUNE ENTERTAINMENT LLC. ALL RIGHTS RESERVED.
2019年11月14日ユアン・マクレガーが『シャイニング』で生き残り、大人になったダニーを演じる『ドクター・スリープ』。このほど、『シャイニング』のメッセージが本作に継承された瞬間を描く緊迫の本編映像が解禁された。「『ショーシャンクの空に』以来最高のスティーヴン・キング映画」など、すでにスティーヴン・キング映画最高傑作の呼び声も高い本作。今回、謎のメッセージ“REDRUM”がダニーの前に突如現れる本編映像が解禁となった。40年前の“呪われたホテル”での惨劇のトラウマを抱えたダニーは、人を避けるように暮らしている。ある日、ひとり暮らしをしている部屋の黒板に「ハロー」という文字が浮かび、その後も、他愛のないやり取りが続いていたが、眠りについたダニーは突如何かが崩れるような轟音でベッドから転がり落ちる。そしてダニーが見つめた鏡には、ひび割れた黒板に“REDRUM”の文字が。戦慄の表情を浮かべ振り返るダニーが目にしたのは、“MURDER”、“殺人”を意味する言葉だった…。実はこの言葉は、40年前に“特別な力=シャイニング”を持つダニー自身がドアに記したメッセージ。『シャイニング』では、狂気に取り憑かれた父ジャックを倉庫に閉じ込めた母ウェンディが眠りについた横で、ナイフを手に取った少年ダニーが口紅でドアに“REDRUM”と書き込んでいた。目覚めた母が見たのは鏡で反転した“MURDER”の文字列。この後、ダニーはおそるおそる黒板に近付き、「WHO(誰を?)」と問いかけるが…。謎のメッセージを送ったのは誰なのか?そしてダニーにはどんな運命が待ち受けているのか?ますます気になる映像となっている。『ドクター・スリープ』は11月29日(金)より全国にて公開。(text:cinemacafe.net)■関連作品:ドクター・スリープ 2019年11月29日より全国にて公開©2019 Warner Bros. Ent. All Right Reserved
2019年11月11日今年の各映画祭で話題となったティモシー・シャラメ主演のNetflix映画『キング』(デヴィッド・ミショッド監督)が11月1日から全世界一斉配信された。『キング』は14世紀のイギリスが舞台。ティモシー・シャラメ演じる自由奔放な放蕩(ほうとう)王子ハルが若くして王位継承後、ヘンリー五世となり様々な試練を乗り越えながら英国王として成長する姿を描く。日本ではNetflix映画として異例の劇場公開も一部行われた注目作である本作。視聴者の心を掴んで離さない豪華俳優たちの魅力に迫りたい。脚本も務めたジョエル・エドガートンの渋さに人生相談したくなる映画『ザ・ギフト』で脚本、監督を務め俳優だけでなくクリエーターとしても才能が注目されるジョエル・エドガートン。今作では監督デヴィッド・ミショッドと共同で脚本家を務めている。馬と剣が出てくる映画を作りたくて、ミショッドに声をかけ実現した本作。脚本を書くことは自由で大好きだと語るジョエルが演じるのは、王位継承前からハルに忠誠を誓った親友の騎士ジョン・フォルスタッフ。ジョエルの新たな解釈で生み出され、幾多の戦を乗り越えてきた、いぶし銀の騎士フォルスタッフは、登場する度に、人生相談に乗ってほしくなるくらいの安心感がある。共演者も絶賛!ロバート・パティンソンの怪演が観終わった後も頭から離れない各映画祭で多くの批評家から出た感想が「ロバート・パティンソン演じるフランス王子が強烈」というものだった。共演者でベテラン俳優のベン・メンデルソーンもMTVのインタビューで「本当に凄いよ。あんな喜びに満ち、遊び心があり、かつ面白い深みある演技は見当もつかないし、観たことない」と興奮気味に語るほどだ。登場シーンから、主演のティモシーを超える勢いで印象に残る。事前に怪演だという情報を知っていてもなお、想像を超えてくる怪演の連続だ。観終わった後に誰かに「あの、ロバート・パティンソンは一体何…?」と言いたくなるので心の準備しておいて欲しい。ファンタジー少女漫画から飛び出したようなタフで美しいティモシー・シャラメティモシー・シャラメは線の細い、ナイーヴな役が多かったが、本作では打って変わってタフで美しい放蕩王子ハル(のちのヘンリー五世)を熱演している。いままでの役柄から想像すると、重たいものすら持つイメージがないし、馬に乗って草原で戦うなんてもっての外だが、それを覆すように、冷淡さをあわせもつ、決闘にも強いカリスマ性に満ちた闘う若き王を見事に演じ切っている。鎧を着て泥だらけになりながら戦うシーンは、美しいティモシーをこれ以上汚さないでくれと心配してしまうほどに生々しい。ただ、戦い後、王として成長する過程で見せる横顔はファンタジー少女漫画で見開きいっぱいに描かれそうなくらいに端正で美しい。『キング』は自宅で好きなシーンを何度も再生できるのも魅力の一つ。ぜひ一度観終わった後は、好きな登場人物のお気に入りシーンを何度も見て堪能して頂きたい。それほど、素晴らしいキャスティングが実を結び、俳優が映画を牽引した必見の映画である。(キャサリン/Catherine)■関連作品:【Netflix映画】ブライト 2017年12月22日よりNetflixにて全世界同時オンラインストリーミング【Netflix映画】マッドバウンド 哀しき友情 2017年11月17日よりNetflixにて全世界同時配信【Netflixオリジナルドラマ】オルタード・カーボン 2018年2月2日より全世界同時オンラインストリーミング2月2日(金)より全世界同時オンラインストリーミング
2019年11月10日大ヒット中の『IT/イット THE END “それ”が見えたら、終わり。』の公開を記念して11月8日(金)今夜の日本テレビ系「金曜ロードSHOW!」では、前作『IT/イット “それ”が見えたら、終わり。』を地上波初放送する。数々の人気ホラー小説を世に送りだしてきたスティーヴン・キングによる原作を映画化した本作は2017年に公開されると全世界興行収入7億ドル超えのホラー映画歴代No.1の記録を樹立。日本でも興行収入22億円、観客動員数約169万人という大ヒットとなった。R15指定での公開となった本作だが、今回は編集版の放送となる。一見、平和で静かな田舎町を突如、恐怖が覆い尽くす。相次ぐ児童失踪事件。内気な少年ビルの弟も、ある大雨の日に外出し、通りにおびただしい血痕を残して消息を絶った。悲しみに暮れ、自分を責めるビルの前に、突如“それ”は現れる。“それ”を目撃して以来、恐怖にとり憑かれるビル。しかし、得体の知れない恐怖を抱えることになったのは、彼だけではなかった。不良少年たちにイジメの標的にされている子どもたちも“それ”に遭遇していた。自分の部屋、地下室、バスルーム、学校、図書館、そして町の中…何かに恐怖を感じる度に“それ”は、どこへでも姿を現す。ビルとその秘密を共有することになった仲間たちは、“それ”に立ち向かうことを決意するのだが…。真相に迫るビルたちを、さらに大きな恐怖が飲み込もうとしていた――という物語。子どもたちにしか姿が見えず彼らを恐怖に陥れていく“最恐”ピエロ・ペニーワイズを演じるのは、父が『ドラゴン・タトゥーの女』や『アベンジャーズ』のステラン・スカルスガルド、兄が『ターザン:REBORN』のアレキサンダー・スカルスガルドという俳優一家に育ったビル・スカルスガルド。また『ヴィンセントが教えてくれたこと』のジェイデン・リーバハー、「ストレンジャー・シングス 未知の世界」のフィン・ウルフハード、『シャザム!』のジャック・ディラン・グレイザーらがペニーワイズに立ち向かう少年たちに扮する。本作の27年後、「連続児童失踪事件」が再び発生、かつて“それ”と対峙した27年後の子どもたちが27年前の<約束>を守るため、忌まわしき町デリーに帰ってくる…本作の謎が解かれる最新作にして完結編『IT/イット THE END “それ”が見えたら、終わり。』も日本を含む世界65か国で初登場No.1の超大ヒットを記録、絶賛公開中だ。『IT/イット “それ”が見えたら、終わり。』は11月8日(金)今夜21時~日本テレビ系「金曜ロードSHOW!」枠で地上波初放送。(笠緒)■関連作品:IT/イット “それ”が見えたら、終わり。 2017年11月3日より丸の内ピカデリー、新宿ピカデリーほか全国にて公開© 2017 WARNER BROS. ENTERTAINMENT INC. AND RATPAC-DUNE ENTERTAINMENT LLC. ALL RIGHTS RESERVED.
2019年11月08日11月2日、3日の全国映画動員ランキングは、全世界で大ヒットを記録したスティーヴン・キング原作のホラー映画の完結編『IT/イット THE END “それ”が見えたら、終わり。』(全国351館)が初登場で首位を飾った。4週連続首位を走っていた『ジョーカー』(全国328館)は公開5週目で2位に。平野啓一郎の同名小説を、福山雅治、石田ゆり子、伊勢谷友介らの共演で映画化した『マチネの終わりに』(全国323館)は初登場3位になった。公開3週目の『マレフィセント2』(全国369館)は先週2位から4位へ。公開3週目の『世界から希望が消えたなら。』(全国215館)は先週3位から5位になった。そのほか新作では笑福亭鶴瓶が主演を務め、綾野剛、小松菜奈らと共演した『閉鎖病棟―それぞれの朝―』(全国280館)が初登場8位に。Sexy Zoneの佐藤勝利とKing & Princeの高橋海人が初共演した青春映画『ブラック校則』(全国155館)が初登場10位になった。次週は『永遠の門 ゴッホの見た未来』『映画 すみっコぐらし とびだす絵本とひみつのコ』『国家が破産する日』『ターミネーター:ニュー・フェイト』『ひとよ』『Re:ゼロから始める異世界生活 氷結の絆』などが封切られる。全国映画動員ランキングトップ10(興行通信社調べ)1位『IT/イット THE END “それ”が見えたら、終わり。』2位『ジョーカー』3位『マチネの終わりに』4位『マレフィセント2』5位『世界から希望が消えたなら。』6位『冴えない彼女の育てかた Fine』7位『映画スター☆トゥインクルプリキュア 星のうたに想いをこめて』8位『閉鎖病棟―それぞれの朝―』9位『ジェミニマン』10位『ブラック校則』
2019年11月05日子供たちを次々と血祭りに上げる邪悪なピエロ、ペニーワイズ。小学校のはみ出し者グループ“ルーザーズ”はその夏、“それ(IT)”と戦い、からくも勝利した。全世界で7億ドルを上回る大ヒットを記録し、ホラー映画の歴史を塗り替えた『IT/イット“それ”が見えたら、終わり。』。スティーヴン・キングの大長編小説にはまだ続きがあり、その第2章、『IT/イットTHE END“それ”が見えたら、終わり。』が公開される。監督は前作の功労者アンディ・ムスキエティ。製作は彼の姉バルバラ・ムスキエティ。原作者スティーヴン・キングも絶賛する本作のお楽しみポイントを、ふたりに語ってもらった。第1章が“子供編”とするなら、第2章の本作は“大人編”。あれから27年、大人になり都会で暮らしていたルーザーズたちが、故郷に残っていたメンバーのひとりから連絡をもらい帰ってくる。“それ”がまた現れたからだ。「第1章では、子供の純粋さを描きたかったから子供時代だけに絞ったんだが、第2章では大人編と子供編を交互に描くと最初から決めていた。彼らは子供時代のトラウマに出会わなきゃいけないし、それが原作どおりでもあるからね」(アンディ)「原作どおり」なのはその構成だけではない。原作は出版当初、“モンスター小説”と呼ばれたほどモンスターが登場するのだが、本作はそれもしっかり踏襲している。ただし、そのモンスターは原作がミイラ男や狼男などのユニバーサルホラーのキャラクターも登場していたのに対し、映画はほとんどがオリジナルなのだ。「原作の子供時代は50年代。当時のモンスターと言えばユニバーサルホラーが定番だったんだけど、映画の子供たちが生きているのは80年代。その時代だったらミイラ男はないだろうと考えオリジナルにしたんだ。でも、どんなものでもいいというわけじゃない。ルーザーズのひとりひとりが抱えるトラウマを象徴するようなモンスターにしたんだ」(アンディ)その中で原作者キングがこだわったのがアメリカの民話に登場する巨人、ポール・バニヤンの等身大の像。「私たちの最初の脚本では、大人になったリッチーがその像と対峙するだけだったんだけど、スティーヴン(・キング)の“リスト”には、“子供時代のリッチーにも会わせてもらいたい”と書かれていたの」(バルバラ)「で、そのとおりにしたんだ。結果、とても良かったと思っている。ちなみに、そのリストは、“原作者によるチェックポイント”ではなくて、“ファンのお願いリスト”のようだったんだけどね(笑)」(アンディ)このエピソードからも伝わるように、キングは本シリーズをとても気に入っている。各メディアやSNSなどで讃辞を発信し続けているくらいだ。「とてもうれしいし名誉なことだよ。僕たちも今回、かなり早い段階でスティーヴンに脚本を見せたんだが、非常に気に入ってくれて、大好きだと言ってくれたんだ」(アンディ)そのキング、本作ではカメオ出演している。「アンディがスティーヴンに提案したのよ。彼はとても喜んでくれて、孫を連れ、ロケ地だったトロントの郊外にある小さな町にやってきた。撮影はほんの数時間で終わったのだけれど、彼は3日間も私たちと一緒にいて、映画作りを楽しんでいたの」(バルバラ)本作にはキングの他にもグザヴィエ・ドランや監督のピーター・ボグダノヴィッチ(『ペーパー・ムーン』)らがカメオ出演し、さらにはさまざまな映画のオマージュも!そのひとつはジョン・カーペンターの『遊星からの物体X』。有名なクリーチャー、“スパイダー・ヘッド”と同じようなモンスターが登場するのだ。「僕はカーペンターが大好きで、とりわけ『遊星からの物体X』は最高だと思っている。そのモンスター、最初はオマージュのつもりじゃなかったんだ。でも、ソイツと対峙するビル(・ヘイダー)が「おいおい、こりゃあ『遊星からの物体X』じゃないか!」と言い出し、「だったらセリフも同じにしようぜ」となって同じ(You’ve got to be fucking kidding)にしちゃったんだよ(笑)」(アンディ)もうひとつ、大きなオマージュはスタンリー・キューブリックの『シャイニング』。とはいえ、キングはキューブリック版を気に入ってないことで知られているのだが。「そう、以前はね。でもスティーヴンも、さすがに時間が経って、映画と小説は違うことをしっかり理解するようになったし『シャイニング』に対しても大らかになった。最近は、映画化のOKを出したら潔く手放しているようだよ。僕はあのシーンを、世界中の『シャイニング』ファンのために撮ったんだ。みんな、喜んでくれるとうれしいよ」(アンディ)が、みんながもっとも喜ぶのはそのラストの方かもしれない。キングの原作とは異なる、映画だけのオリジナルなエンディングが待っている。「もちろん、原作のエンディングを使うことも考えた。でも、あれでは、それまで命をかけて闘ってきたルーザーズが悲しすぎると思って今回のバージョンにしたんだ。スティーヴンはこの変更を快く受け入れてくれた。それどころか、とても喜んでくれたくらいだった」(アンディ)2時間49分のその最後には、美しいエンディングが待っているということ。つまり、ホラー映画の歴史を塗り替えたシリーズの“THE END"にふさわしい出来栄えになっているということだ。取材・文:渡辺麻紀『IT/イットTHE END“それ”が見えたら、終わり。』11月1日(金)より全国公開
2019年10月31日『シェイプ・オブ・ウォーター』で第90回米アカデミー賞で作品賞はじめ計4部門を受賞し、2019年にはハリウッドの殿堂入りも果たしたギレルモ・デル・トロ。オスカー受賞後はじめてストーリー原案・製作を担当した『SCARY STORIES TO TELL IN THE DARK』が『スケアリーストーリーズ 怖い本』として2020年2月28日(金)より日本公開が決定。初映像となる特報が解禁となった。本作の基となったのは、累計700万部もの売り上げを誇りながらも、全米では図書館に置くことが禁じられた児童書シリーズ「スケアリーストーリーズ怖い本」。ギレルモ・デル・トロが10代の頃に多大な影響を受けた本シリーズは、1981年に第1作が発表され、全米で大ベストセラーに。しかし、実際の事件を彷彿とさせるような描写やおどろおどろしいスティーブン・ガンメルの挿絵に親たちや教師から苦情が殺到、児童書にも関わらず子どもには過激すぎるとして全米の学校図書館に置くことを禁止する論争が巻き起こった。そして、日本文化をはじめ、幅広い物語に影響を受けてきたデル・トロは、自身の原点の一つといえるこの“怖い本”の映画化に、「今作を任せられる監督は彼しかいない」とスティーヴン・キング原作『死のロングウォーク』の監督にも決定している期待の新星アンドレ・ウーヴレダルを大抜擢。強力なタッグが実現した。「新たな恐怖は本の中からやってくる」解禁された特報映像では、全ての元凶である“怖い本”が登場し、背筋が凍りつくような戦慄の一部を体感することができる。ある夜、高校生のステラたちは、古い洋館の地下室で一冊の本を見つける。そこには美しい手書きの文字で書かれた物語が。しかし、それは絶対に持ち帰ってはいけない、読んではいけない危険な1冊だった。毎夜、血のように滲み出す文字が新たなページを綴るとき、一番の恐怖が現実となって襲い掛かる――。今回の特報で、赤い光が点滅する廊下に姿を見せた不気味な“何か”は、デル・トロがこだわりを詰め込んだフォルムになっており、恐ろしさを感じさせつつも好奇心を掻き立てる映像だ。また、併せて解禁となったポスタービジュアルでも、特報映像にも登場する白くて丸みをおびたフォルムで存在感を放つ“何か”が廊下の奥にうっすら見てとれる。本の1ページ目も大きく開かれ、まるで物語への入り口のよう。これから語られる“恐ろしい話”への期待が膨らむビジュアルとなっている。本作は現地時間8月9日(金)に全米で公開されると瞬く間に話題となり、初日には全米1位を記録するなど大ヒットを記録している。『スケアリーストーリーズ 怖い本』は2020年2月28日(金)より新宿バルト9ほか全国にて公開。(text:cinemacafe.net)
2019年10月31日