野外シネマイベント「TORANOMON HILLS OUR PARKS “エル シネマナイト”」が、虎ノ門ヒルズで2017年11月3日(金・祝)と4日(土)に開催される。当日はソフィア・コッポラ監督の代表作2作品『マリー・アントワネット』『ロスト・イン・トランスレーション』を上映。『マリー・アントワネット』は伝説のフランス王妃マリー・アントワネットの半生をコッポラならではのおしゃれなガーリーテイストで描いた作品だ。本場ヴェルサイユ宮殿で撮影されたゴージャスで色鮮やかな映像が魅力となっている。一方『ロスト・イン・トランスレーション』は、彼女の出世作。東京を舞台に、倦怠期のハリウッドスターと孤独な若妻との触れ合いをアートな映像で映し出した人間ドラマとなっている。会場で使用される上映機材は、このイベントのために取り寄せたドイツ製の「AIRSCREEN」で、スペシャル感満載だ。さらに、映画鑑賞をしながら楽しめるフードをキッチンカーで提供され、虎ノ門ホップ「グリルソーセージ盛り合わせ」や、グリーンラタンが手掛けるマイルドで程よくスパイシーな「ホワイトポークカレー」が味わえる。 また、虎ノ門ヒルズの各レストランがバラエティ豊かなテイクアウトメニューを販売。フレンチカフェ&ワイン 虎ノ門バールの「日替わりフレンチソース オムライス」、メゾンカイザー カフェの「国産牛 100% ビーフバーガー」などが展開される。なお、本イベントは映画を愛する雑誌「ELLE(エル)」が開催している「エル シネマナイト」とコラボレーションしたもの。迫力ある大スクリーンで映画を鑑賞しながら、美味しい料理を楽しんでみては。【詳細】TORANOMON HILLS OUR PARKS “エル シネマナイト”日時:・2017年11月3日(金・祝)受付 17:00〜、映画上映 17:25〜、トークショー 19:35〜(予定)・11月4日(土)受付 17:00〜、映画上映 17:20〜、トークショー 19:10〜(予定)場所:虎ノ門ヒルズ オーバル広場住所:東京都港区虎ノ門1-23-1※雨天中止※入場無料
2017年10月22日MARC JACOBS(マーク ジェイコブス)が手がける、東京・原宿のブックストアー「ブックマーク(BOOKMARC)」にて、プロスケートボーダーでありアーティストのマーク・ゴンザレス(Mark Gonzales)によるアートエキシビションと作品即売会が、10月22日と23日の2日間にわたり開催される。22日のオープニング当日は、本人も在廊予定。マーク・ゴンザレスは、詩人、現代美術家であり、数々のスケートボード・ブランドからスポンサーを受ける世界で最も有名なプロスケートボーダー。また、ハーモニー・コリンの映画『ガンモ』(97)へ出演、ソフィア・コッポラの映画『ヴァージン・スーサイズ』(‘99)へ絵の提供、短編映画『How They Get There』のためスパイク・ジョーンズと共同脚本を手掛けるなど、映画への関連も多い。本展の会場であるブックマークでも、過去に2回イベントを行い人気を博している。今回は、本展用に約100点の作品を制作。世相を反映したシニカルでポップな彼らしい新作が一堂に会す。販売価格 30,000~20,000 (予価) 。おなじみのドローイングやペインティングの他に、自ら製作したスケートボードも会場でお披露目。【イベント情報】Mark Gonzales x THE LAST GALLERY “Reality is too much to ask for” EXHIBITION /ドローイング作品即売会会期:10月22日(17:00〜20:00)/10月23日(12:00~19:00)会場:ブックマーク(BOOKMARC)住所:東京都渋谷区神宮前4-26-14 B1Fギャラリー
2017年10月20日ファッションの世界だけではなく、近年の社会全体の最も大きなテーマである“グローバル”をブランド名に掲げる、アダストリアのグローバルワーク(GLOBAL WORK)。SCを中心に成長を続ける同ブランドのクリエイティブを手掛けているのがカンボジアン・アメリカンのトム トー(Tom Tor)だというのは案外知られていない。海外ブランドでもこの数シーズン、ダイバーシティ(Diversity)はクリエイティブの共通したテーマとなりつつあり、ブランドのグローバル化を図っていく上で重要な戦略のひとつだ。グローバルワークはトムのディレクションにより、TVCMに2016年春にバンドの【Alexandros】、2017年春はシンガーのAIをキャンペーンに起用。モデルとして日本人は登場しないが、CMソングはJ-POPの実力派が手掛けるオリジナルソングというハイブリッドな仕掛けを打ち出した。さらに今秋にはブランドの世界観をSNSやWEBなどで拡散させる新しい映像サイトをローンチした。海外の広告デザインで数々の賞を受賞し、米国で20年のキャリアを重ねた彼は、広告クリエイターとして異色の経歴を持つ。その経歴が少なからず影響しているであろう、彼の哲学や、仕事に対する思いについて話を聞いた。––––まず経歴についてお聞かせください。不躾で恐縮ですが、難民出身とうかがいました。ええ。カンボジアを出て10ヶ所以上もの難民キャンプを転々としました。アメリカに渡ったのが14歳の時でした。当時、アメリカ政府は難民受け入れに積極的でしたが、難民認定審査があってなかなかスピーティにはいかず、キャンプ生活から渡米するまでに4年から15年くらいの時間を要すると言われていて、自分も10年以上かかりました。そんなに長く待てないと、親族たちはそれぞれヨーロッパ、カナダ、日本と別々の国に渡りました。––––やはり、渡米したことで人生が変わったと思われますか?そうですね。知らない人には想像できないような厳しい時代はありましたが、今はアメリカ人として暮らしています。祖国カンボジアの情勢も改善され、時代の流れも世界情勢も大きく変わりました。そういう意味でも人生の第1章が完結し、アメリカで第2章が始まったと思います。アメリカに移住し14歳で学校に通い始めました。最初は、まったく英語が話せませんでしたから、必死で勉強しました。英語ができないから成績が下のほうのクラスに入れられましたが、先生に直談判して一番上のクラスに入れてもらいました。絶対に勉強するからと約束して。クラスでは勉強を教えてくれたり何かと助けてくれる生徒と友達になりました。アメリカ人のコミュニティに入っていこうと努力したのです。それに、人って一生懸命やっている人には手を差し伸べてくれるんです。同じような境遇の人と群れ、運が悪いと嘆いていては、そこから一歩も進まない。何も学べないし身につかないのです。その考えは今も変わらず、自分の哲学でもあります。––––その後、アートの道に進もうと決めたのですね。というよりも、読み書きに苦労していた私にとって、自分自身を表現するにはアートが一番手っ取り早い方法だったのです。本当は、映画制作の道に進みたかったのです。奨学金をもらってUCLA(カリフォルニア州立大学)の映画学科に進みましたが、同窓生にはソフィア・コッポラなど才能あふれるメンバーがいましたが、フィルムプロジェクトにかかる学費は2万ドル(220万円)から4万ドル(440万円)。「とても無理」(笑)と軌道修正したわけです。その後、アートセンター・カレッジ・オブ・デザインで広告デザインを学び、卒業後は広告代理店でアートディレクターとして働き始めました。––––アメリカで広告の仕事をされて数々の賞も受賞されましたが、どのような経緯で日本に来ることになったのでしょうか。日本で開催されたいくつかのアート展などに出展する機会があり、徐々に東京でのパートナーも増えました。それで日本のカルチャーシーンで自分の作品を発表したり表現をしてみたいと思ったからですが、もっと端的に言えば、日本にいるのが心地良いからです(笑)。日本にいて、日本人の礼儀正しさや親切な対応に触れると素直に感動します。アメリカ人にはない美点で、カッコイイとも感じます。僕自身も、日本に住むようになって穏やかになりましたよ。––––2015年に、「GLOBAL WORK」のクリエイティブディレクターとして活動することになりました。20年間、広告制作をやってきて広告のことは熟知していますが、日本に来てからは学び直しをしている感覚です。日本人が何を感じ、何が好きで、どんな習慣があるのか––関心を持って観察し、自分の中の日本人観をアップデートしているところです。––––仕事のスタンスとして、これまでと違いを感じる部分はありませんか。広告の仕事は、どうしてもインパクトがあるかどうかに重きが置かれます。だから巷にあふれる広告は、クリエイティビティよりも「どのタレント・俳優を使うか」が重視されてしまう。有名人を起用したCMが繰り返し流れますが、インパクトがあるだけで、メッセージを伝えきれていないと感じるCMもたくさんあります。もちろん15秒という短い時間でできることは限られていますが、もっと消費者に伝えたいメッセージを織り込んでもいいと思うんです。––––今回の作品で大切にしたのは何でしょうか?「ストーリー」です。「FEEL IT」というコンセプトを前面に押し出し、「心地よさ」「本当の幸せ」が伝わるような映像を制作しました。人と人がオープンなマインドでつながるような、身近でシンプルなことにこそ、本当の幸せがあるということを伝えたかったのです。「心地よさ」や「幸せ」を映像で表すことは難しいのですが、誰でも持っている「感じたい」という欲求にフォーカスしました。例えば、砂浜に行けば指で砂に触れてみたくなるし、裸足で砂の上を歩きたくなるでしょう。そうした「感じたい」という感覚を呼び覚ますような映像にすることを目指しました。今の気分をとらえ、「服のCM」としては新しい提案になっていると思います。トムがディレクションしたグローバルワークの「アンセムムービー」
2017年10月17日製作国アメリカでの公開延期に伴い、日本公開も延期になっていたエル・ファニング主演の『アバウト・レイ 16歳の決断』(原題:3 Generations)が、2018年2月3日(土)より日本公開されることが正式決定!合わせて、日本語字幕入りの本国版予告編も到着した。本作は、「誕生日の願いごとは毎年同じだ。“男になれますように”」というトランスジェンダーの主人公レイが、恋多きシングルマザー、レズビアンのおばあちゃんと共に繰り広げる、不器用で愛おしい家族の物語。アカデミー賞主要2部門受賞の『リトル・ミス・サンシャイン』で、黄色いオンボロ車に乗った落ちこぼれ家族を、エイミー・アダムス×エミリー・ブラント共演『サンシャイン・クリーニング』で、事件現場のクリーニングをする崖っぷち家族を描いてきた製作チームが再び集結した。『マレフィセント』のオーロラ姫役で一躍人気を博し、ソフィア・コッポラの新作『The Beguiled』(原題)など出演作が相次ぐエルが、トレードマークのロングヘアから一転、本当の自分を求め、心も身体も男になると決断したトランスジェンダー(FTM:Female To Male)の主人公・レイを熱演。そして、アカデミー賞に2度のノミネートを誇るナオミ・ワッツが、そんなレイに寄り添おうとする恋多きシングルマザーのマギーに、名優スーザン・サランドンが、パートナーと一緒に暮らす破天荒なレズビアンのおばあちゃん・ドリーに扮する。最初は「レイの決断」に戸惑いながらも、次第に誰よりもレイの一番の理解者となっていく2人。ぶつかり合い、傷つけ合っても、家族だから何度でもやり直せる。3世代で織りなす、新しい時代の新しい家族の形は観る者に大きな愛を与えてくれるはずだ。『アバウト・レイ 16歳の決断』は2018年2月3日(土)より新宿ピカデリーほか全国にて公開。(text:cinemacafe.net)
2017年10月06日故ダイアナ元妃をはじめとする世界中のセレブが愛用し、「セックス・アンド・ザ・シティ」の主人公キャリーが熱烈に愛したシューズブランドとして大人気となった「マノロ・ブラニク(Manolo Blahnik)」。その華麗なる手仕事に迫ったファッション・ドキュメンタリー『マノロ・ブラニク トカゲに靴を作った少年』が、12月23日(土・祝)より日本公開される。このほど、劇中に登場する彼の“魔法の靴”画像が一挙に16点公開された。1970年代初期にロンドンにショップをオープンさせて以来、その構築的で美しいハイヒールが、多くのセレブやファッショニスタから熱狂的に支持されてきた「マノロ・ブラニク」。そのデザイナーであるブラニク自身の魅力と華麗なる手仕事に迫ったのが本作だ。「トカゲに靴を作った少年」とは、彼の生まれ故郷スペインのカナリア諸島の庭園を駆け回り、チョコレートの包み紙でトカゲのために靴を作ることに熱中していたブラニクの少年時代。その自然と植物を愛でる眼差しが、現在でも彼のデザインの源になっている。ソフィア・コッポラ監督作『マリー・アントワネット』(’06)に全面協力し、第79回アカデミー賞にて衣装デザインのミレーナ・カノネロにオスカーをもたらしたブラニク。2007年には、いままでの功績を讃えられ、「大英帝国勲章名誉コマンダー」を受勲した。本作では、“夢の靴”が生みだされる工房(アトリエ)から、イギリス・バースの閑静な自宅、そこに保存された3万点に及ぶアイテムのアーカイブにまでカメラは切り込み、天才マノロ・ブラニクの魅力に迫っていく。そしてこの度、世界中の女性を夢中にさせる“魔法の靴”の画像16点を一挙公開。「マノロ・ブラニク」の特徴である、女性の足を美しく見せるシルエットを作り出す華奢なヒール。リボン、ビーズ、スワロフスキーなどを取り込んだデザインで、ミラノの工房で職人たちとハンドメイドで制作しているシューズがずらり。エレガントでありながら“世界で唯一走れるピンヒール”といわれる彼のパーフェクトシューズは、ダイアナ元妃をはじめとする世界中のセレブの足元を飾り、大ヒット海外ドラマ「セックス・アンド・ザ・シティ」のキャリーが愛してやまない靴としても知られている。『マノロ・ブラニク トカゲに靴を作った少年』は12月23日(土・祝)より新宿ピカデリー、Bunkamura ル・シネマほか全国にて公開。(text:cinemacafe.net)
2017年09月27日ファッション・ドキュメンタリー映画『マノロ・ブラニク トカゲに靴を作った少年』が、2017年12月23日(土)に公開される。マノロ・ブラニクとはマノロ・ブラニクは、英国のシューズブランド「マノロ ブラニク(Manolo Blahnik)」のデザイナー。1970年代初期にロンドンにショップをオープンさせて以来、その構築的で美しいハイヒールが、多くのセレブやファッショニスタから支持されてきた。彼が生み出したハイヒールは、エレガントでありながら“世界で唯一走れるピンヒール”と言われており、大人気ドラマ「セックス・アンド・ザ・シティ」の主人公キャリーが愛してやまない靴として爆発的なブームとなった。さらに、ソフィア・コッポラの映画『マリー・アントワネット』に全面協力し、第79回アカデミー賞にて衣装デザインのミレーナ・カノネロにオスカーをもたらした。また2007年には、これまでの功績を讃えられ、大英帝国勲章名誉コマンダーを受勲している。デザイナーの魅力と華麗な手仕事に迫る『マノロ・ブラニク トカゲに靴を作った少年』は、デザイナー マノロ・ブラニクの魅力と、華麗なる手仕事に迫るファッション・ドキュメンタリー。世界中の女性を虜にする“夢の靴”が生みだされるアトリエでは、完璧な靴を作りだすマノロの風変わりな思考プロセスから、スタイリッシュで溜め息がでるほど美しいスケッチ、それを手仕事で形にしてゆくスタッフたちに迫る。クリエイティブな創作過程を見られる貴重な作品となりそうだ。劇中にはマノロ・ブラニクの多くのシューズが世界的なブームを尻目にマノロ自身は「今でもアトリエで過ごす時間が人生の喜びだ」と語り、商業的に拡大せずイタリア・ミラノで職人たちとシューズをハンドメイドで制作。女性の足を美しく見せるシルエットを作り出す華奢なヒール。リボン、ビーズ、スワロフスキーなどを施した数々のシューズが劇中には登場する。さらに、彼が住むイギリス・バースの閑静な自宅や、そこに保存された30,000点に及ぶアイテムのアーカイブのほか、ガーデニングをこよなく愛するお茶目な素顔も写し出す。なお「トカゲに靴を作った少年」という映画タイトルは、マノロの少年時代のエピソードに由来している。彼は、生れ故郷であるスペインのカナリア諸島の庭園を駆け回り、チョコレートの包み紙でトカゲのために靴を作ることに熱中していたそうだ。今でも自然と植物を愛でる眼差しが、デザインの源になっているそう。ブランド愛用者のリアーナやアナ・ウィンターも出演マノロ ブラニクのシューズを愛用するセレブも多数出演。“プラダを着た悪魔”こと米ヴォーグ誌の名物編集長アナ・ウィンターやリアーナ、シューズデザイナーのシャーロット・オリンピア(Charlotte Olympia)、故デヴィッド・ボウイの妻でモデルのイマン、デザイナーのジョン・ガリアーノ(John Galliano)などが登場する。さらに、若かりし頃にマノロがモデルとして参加し、一緒にヴォーグ誌の表紙を飾った女優アンジェリカ・ヒューストンたちからは、彼のプライベートな一面も披露される。“トカゲ”モチーフの限定シューズ「ラガルタ(LAGARTA)」日本上陸映画『マノロ・ブラニク トカゲに靴を作った少年』の公開を記念して、本作のためにデザインされた特別シューズ「ラガルタ(LAGARTA)」が日本上陸。映画タイトルにちなみ、“トカゲ”をアッパーからストラップにかけて配し、仕上がりはアートピースのように美しい。シューズは全世界で15足のみ限定制作され、日本ではマノロ ブラニク ギンザシックス店で1点のみの販売となる。マイケル・ロバーツ監督描き下ろしのイラストもマノロと45年以上の友人であり、アーティストでもあるマイケル・ロバーツ監督が書き下ろした、カラフルでポップなイラストを公開。トカゲやピンヒールといった象徴的なモチーフをコミカルに表現している。【詳細】『マノロ・ブラニク トカゲに靴を作った少年』公開日:2017年12月23日(土・祝9 新宿ピカデリー、Bunkamuraル・シネマほか全国ロードショー監督・脚本:マイケル・ロバーツ出演:マノロ・ブラニク、アナ・ウィンター、リアーナ、パロマ・ピカソ、シャーロット・オリンピア、イマン、アンジェリカ・ヒューストン、ジョン・ガリアーノ、ソフィア・コッポラ、ルパート・エヴェレット配給:コムストック・グループ原題:Manolo: The Boy Who Made Shoes for Lizards■ラガルタ(LAGARTA) 1110,000円+税※日本入荷は1点のみ。販売は先着1名。※鑑賞用作品のため、着用はオススメしない。取り扱い店舗:マノロ ブラニク ギンザシックス店住所:東京都中央区銀座6-10-1 2FTEL:03-6264-5514(C)HEELS ON FIRE LTD 2017
2017年09月18日多くのセレブやファッショニスタから熱狂的に支持されてきたシューズブランド マノロ・ブラニクのドキュメンタリー映画『マノロ・ブラニク トカゲに靴を作った少年』が、12月23日より日本で公開される。エレガントでありながら“世界で唯一走れるピンヒール”といわれるマロノ・ブラニクのパーフェクトシューズシリーズは、ダイアナ妃をはじめとしたセレブたちの足元を彩ってきた。また、大人気ドラマ『セックス・アンド・ザ・シティ』の主人公・キャリーが愛してやまない靴として登場してから爆発的なブームとなった。以降、ソフィア・コッポラ監督の『マリー・アントワネット』への全面協力、2007年の大英帝国勲章名誉コマンダー受賞などで知られている。同作では、世界中の女性を魅了する“夢の靴”が生み出されるアトリエ、イギリス・バースの閑静な自宅、そして3万点に及ぶシューズのアーカイブをカメラが捉えている。イタリア・ミラノのアトリエで職人たちと完璧な靴をハンドメイドで生み出すマノロの風変わりな思考プロセスや、スタイリッシュで美しいスケッチ、そしてアトリエスタッフに迫り、クリエイティブな過程を見ることができる。また、ブランドの愛用者として、“プラダを着た悪魔”で知られる米ヴォーグ誌編集長のアナ・ウィンター、歌姫リアーナ、シューズデザイナーのシャーロット・オリンピア、故デヴィッド・ボウイの妻でモデルのイマン、ファッションデザイナーのジョン・ガリアーノが登場。さらに、古くからの友人でティファニーのジュエリーデザイナーを務める画家・ピカソの娘であるパロマ・ピカソや、若い頃にマノロとともにヴォーグ誌の表紙を飾ったこともある女優のアンジェリカ・ヒューストンらが、マノロのプライベートな一面を披露する。ガーデニングをこよなく愛し、お茶目な素顔を持つチャーミングなマノロの様子を垣間見ることができる作品となっている。なお、公開は新宿ピカデリー、Bunkamuraル・シネマほか、全国ロードショーとなる。
2017年09月15日主演作が相次ぐ若手随一の人気女優エル・ファニングが、『ヘドウィグ・アンド・アングリーインチ』のジョン・キャメロン・ミッチェル監督と組んだ『How to Talk to Girls at Parties』が、邦題『パーティで女の子に話しかけるには』に決定。12月1日(金)より本国に先駆けて世界初公開されることになり、予告編とポスタービジュアルがお披露目された。本作は、いまもなお「生涯のベスト1」に挙げる人も数多い名作『ヘドウィグ・アンド・アングリーインチ』の原作・監督・脚本・主演を務め、数々の賞で讃えられたジョン・キャメロン・ミッチェルの待望の最新作。今回解禁された予告編では、1977年ロンドン郊外を舞台に、何者かになりたくても、それが何なのか分からず、音楽だけを救いにさえない毎日を送っていた内気な少年エン(アレックス・シャープ)が、偶然もぐりこんだ不可思議なパーティで、美しい少女ザン(エル・ファニング)と出会うところから幕を開ける。大好きな「セックス・ピストルズ」やパンク・ファッションの話に共感してくれるザンと、たちまち恋におちるエン。だが、2人に許された自由時間は48時間。彼女は“遠い惑星”へと帰らなければならない。大人たちが決めたルールに反発した2人は、一緒にいたいと奮闘するが――。やっと出会えた運命の相手と別れなくてはならない、切ない恋のゆくえが疾走感ある映像と音楽で描かれる予告編。また、ポスターにも、レコードショップで2人が仲良くヘッドフォンに耳を傾ける印象的なビジュアルに、「あの日、恋に落ちたのは遠い惑星の女の子でした」というコピーが乗り、2人の甘酸っぱい青春音楽ラブストーリーを予感させている。遠い惑星から来た美少女ザンを演じるのは、『マレフィセント』のオーロラ姫役でスター女優の仲間入りを果たし、ニコラス・ウィンディング・レフンやマイク・ミルズ、ベン・アフレックらに起用されてきた若手人気NO.1女優エル。カンヌ監督賞受賞のソフィア・コッポラ『The Beguiled』(原題)、セレーナ・ゴメス共演のウディ・アレン監督の新作も控えるなど、出演オファーがやまない彼女が、本作でも自由を求める少女を魅力たっぷりに演じ切る。内気なパンク少年エンには、ブロードウェイの舞台「夜中に犬に起こった奇妙な事件」の主人公を務め、2015年に史上最年少でトニー賞主演男優賞を受賞した実力派アレックス・シャープ。さらに、ミッチェル監督とは『ラビット・ホール』でも組んだオスカー女優ニコール・キッドマンが、かつて「ヴィヴィアン・ウエストウッド」で働いていたという、若きパンクロッカーたちを仕切るボス的存在を強烈なインパクトで演じている。音楽とファッションに彩られた、斬新なのに懐かしい、刺激的だけど切ない“ボーイ・ミーツ・ガール”の傑作が誕生。なお、今年10月には、「ヘドウィグ・アンド・アングリーインチ」の舞台がオリジナルキャストで日本に上陸。合わせて、ミッチェル監督の本作の来日プロモーションも決定している。『パーティで女の子に話しかけるには』は12月1日(金)より新宿ピカデリー、ヒューマントラストシネマ渋谷ほか全国にて順次公開。(text:cinemacafe.net)
2017年08月18日今年のカンヌ国際映画祭で、女性監督として史上2人目の監督賞に輝いたソフィア・コッポラ。彼女が初めて演出を手がけたオペラ公演「La Traviata」(原題)の模様が、『ソフィア・コッポラの椿姫』として限定公開。このほど、世界的ハイブランド「ヴァレンティノ(VALENTINO)」の創始者ヴァレンティノ・ガラヴァーニが担当した衣装も確認できる、貴重な劇中カットがシネマカフェに到着した。『ヴァージン・スーサイズ』(’99)で監督デビューし、『ロスト・イン・トランスレーション』など注目作を発表し続け、最新作『The Beguiled』(原題)ではカンヌ監督賞を受賞したソフィア・コッポラが、オペラを初演出。演目は、イタリアの作曲家ジュゼッペ・ヴェルディの人気悲恋オペラ「椿姫」。華やかなパリ社交界に生きる高級娼婦ヴィオレッタが、数々の裕福な男たちをとりこにしながら見つけた真実の愛、そして誇り高く生きる女性の運命を描き出す。本公演は、ローマ歌劇場で2016年5月24日から行われた公演で、指揮は「ミラノ・ジュゼッペ・ヴェルディ交響楽団」のアソシエイト・コンダクターをつとめていたヤデル・ビニャミーニ、ヴィオレッタ役はここ数年注目されてきているフランチェスカ・ドット(ソプラノ)、アルフレード役に来日公演も増えてきているアントニオ・ポーリ(テノール)が出演する。そして今回、本作の劇中カットが到着。衣装を担当したヴァレンティノ・ガラヴァーニは、ソフィアの代表作のひとつ『マリー・アントワネット』を見て感銘を受け、名作にモダンなタッチを加えるために直々にコッポラに演出をオファー、今回の公演の実現に至ったという。ガラヴァーニは自らヴィオレッタの衣裳をデザイン、そのほかの人物のデザインをマリア・グラツィア・キウリ、ピエールパオロ・ピッチョーリらが手掛けている。今回解禁になった写真は、まず、第1幕、ヒロイン・ヴィオレッタの屋敷で、ヴィオレッタが運命の相手アルフレードと出会い、2人きりになるシーン。そして、2枚目は第3幕で肺結核により生命が尽きかけているヴィオレッタがアルフレードと最後に言葉を交わすクライマックスのシーン。先日、日本公開決定時に解禁となった2人の愛がぶつかり合う第2幕のシーンと併せて比較すると、ガラヴァーニの衣装の鮮やかさが一目瞭然。一方、ソフィアはガラヴァーニからオペラ演出の依頼を受けたときのことをこう語る。「彼から電話で頼まれて、もちろんイエスと言ったわ。まさかオペラを演出する日が来るとは思わなかったし、演出の方法も知らなかった。でも彼にノーとは言えなかった。ヴァレンティノ・ガラヴァーニと働けることは素晴らしい機会だし、自分にとってやりがいのあることだから」。巨匠と天才のタッグで実現したオペラ「椿姫」を、豪華な衣装とともに日本のスクリーンでも堪能してみて。『ソフィア・コッポラの椿姫』は10月6日(金)よりTOHOシネマズ日本橋にて2週間限定公開ほか全国にて順次公開。(text:cinemacafe.net)
2017年07月26日ソフィア・コッポラ初演出のオペラ『ソフィア・コッポラの椿姫』が映像化。2017年10月6日(金)よりTOHOシネマズ日本橋にて2週間限定公開、その後順次全国公開となる。ソフィア・コッポラとは映画監督のソフィア・コッポラは『ゴッドファーザー』で知られる、フランシス・フォード・コッポラの娘であり、兄弟や親戚に監督や俳優が多い、芸術一家の生まれ。『ヴァージン・スーサイズ』(99)で監督デビューし、『ロスト・イン・トランスレーション』(03)など注目作を発表し続けてきた。人気悲恋オペラ『椿姫』を演出今回コッポラが初演出するのは、イタリアの作曲家ジュゼッペ・ヴェルディの人気悲恋オペラ『椿姫』だ。主人公は華やかなパリ社交界に生きる、高級娼婦のヴィオレッタ。数々の裕福な男たちを虜にしてきた彼女が、見つけた「真実の愛」の行方を描く名作にモダンなタッチを加えた。本公演はローマ歌劇場で2016年5月24日(水)から行われたもので、ヴィオレッタ役としてフラン チェスカ・ドット、そしてアルフレード役として来日公演も増えてきているアントニオ・ポーリが出演している。なお今回の演出は、ヴァレンティノ(VALENTINO)創始者であるヴァレンティノ・ガラヴァーニが、彼女の代表作のひとつ『マリー・アントワネット』(06)を見て感銘を受け、直々にオファーしたそう。衣装にも注目鮮やかな赤色が印象的なヴィオレッタの衣装はヴァレンティノ・ガラヴァーニがデザイン。さらに、劇中の衣装は、ヴァレンティノのデザイナーとして活躍するピエールパオロ・ピッチョーリや、ヴァレンティノのデザイナーであったマリア・グラツィア・キウリ(現ディオール(Dior)のデザイナー)が手がけており、本公演の見どころの1つとなっている。舞台美術にも注目また舞台美術には、ハリウッドで数々の大作を手掛け、『プレステージ』(06)、『ダークナイト』(08)、『インターステラー』(14)でアカデミー賞美術賞に3度ノミネートされ、話題の作品『ダンケルク』も手掛けるプロダクションデザイナーのネイサン・クロウリーが大抜擢されている。【詳細】『ソフィア・コッポラの椿姫』公開日:2017年10月6日(金)※TOHOシネマズ日本橋2週間限定公開、その後順次全国公開演出:ソフィア・コッポラ指揮:ヤデル・ビニャミーニ合唱指揮:ロベルト・ガッビアーニ舞台美術:ネイサン・クロウリー衣装:ヴァレンティノ・ガラヴァーニ、マリア・グラツィア・キウリ、ピエールパオロ・ピッチョーリキャスト:ヴィオレッタ:フランチェスカ・ドット、アルフレード:アントニオ・ポーリ、ジェルモン:ロベルト・フロンターリ原題:La Traviata©Yasuko Kageyama
2017年07月21日オスカー女優のナタリー・ポートマンと、ジョニー・デップの愛娘リリー=ローズ・デップが美人姉妹役で初共演を果たした『プラネタリウム』。このたび、ミステリアスな2人の愛憎を映し出した予告編とポスタービジュアルが解禁となった。舞台は1930年代、パリが最も華やかだったとき。アメリカからやってきた“スピリチュアリスト”のローラとケイトのバーロウ姉妹は、憧れのパリへと向かう。美しく聡明な姉のローラはショーを仕切る野心家で、好奇心旺盛で純粋な妹のケイトは自分の世界に閉じこもりがちな少女。2人のショーは、死者を呼び寄せる降霊術を披露し、話題の美人姉妹として活躍し金を稼いでいた。そんな2人の才能に魅せられた映画プロデユーサーのコルベンは、世界初の心霊映画を撮影しようと姉妹と契約する。果たして、姉妹の力は本物なのか?やがて姉妹の運命が狂いだす――。ハリウッドが誇るアカデミー賞受賞女優で、先日、4年ぶりの来日も決定したナタリーと、ジョニー・デップとヴァネッサ・パラディの愛娘で、女優のみならず「CHANEL(シャネル)」のミューズとしても活躍するリリー=ローズが姉妹役で初共演した本作。ヴェネチア国際映画祭ワールドプレミアおよびトロント国際映画祭ガラ・コレクションで上映され、大きな話題を呼んだ。監督を、“フランスのソフィア・コッポラ”とも称される、美貌の次世代監督レベッカ・ズロトヴスキが務めている。今回お披露目された予告編は、あの『ブラック・スワン』を越える野心を抱く姉・ナタリー演じるローラと、ピュアでイノセントなリリー=ローズ演じる妹・ケイトが、不思議な力を持つ本物のスピリチュアリストなのか、それとも人々を騙す詐欺師なのか、美しい姉妹が観る者を引きつける、幻想的でミステリアスな映像となっている。パリでスピリチュアリストとして華々しく活躍する2人は、やがて出会った映画プロデューサー、コルベンが訪れる。コルベンの「降霊術を撮りたい」という依頼に姉妹は協力し、世界初“本物の超常現象”映画の撮影が始まるが…。「成功してすべてを手に入れるわ」と野心を膨らませていくローラ、「私には特別な才能がある」という純粋無垢なケイト、そして映画製作に大金をつぎ込んでいくコルベン。映像には、同じバスタブにつかる姉妹をとらえ、熱い抱擁をかわす様子も収められており、年の差18歳のナタリーとリリー=ローズの、まるで本当の姉妹のような雰囲気にも目が離せなくなる。あわせて解禁となったポスターも、「美しい姉妹 美しい秘密」とのコピーにあるように、バスタブでじゃれ合う姉妹がまるで悪巧みをしているかのような、どこか儚くも美しいビジュアルに仕上がっている。『プラネタリウム』は9月23日(土・祝)より新宿バルト9、ヒューマントラストシネマ有楽町ほか全国にて公開。(text:cinemacafe.net)■関連作品:プラネタリウム 2017年9月23日より新宿バルト9、ヒューマントラストシネマ有楽町ほか全国にて公開
2017年07月19日ナタリー・ポートマンとリリー=ローズ・デップが姉妹役で初共演を果たした映画『プラネタリウム』。この度、本作のジャパンプレミアが7月20日(木)に開催され、ナタリーとレベッカ・ズロトヴスキ監督が登壇することが緊急決定した。1930年代、パリが最も華やかだったとき。アメリカ人スピリチュアリストのローラとケイトのバーロウ姉妹は憧れのパリへと向かう。美しく聡明な姉のローラはショーを仕切る野心家で、好奇心旺盛で純粋な妹のケイトは自分の世界に閉じこもりがちな少女。ショーでは死者を呼び寄せる降霊術を披露し、話題の美人姉妹として活躍し金を稼いでいた。そんな2人の才能に魅せられた映画プロデユーサーのコルベンは、世界初の心霊映画を撮影しようと姉妹と契約する。果たして、姉妹の力は本物なのか?見えない世界を見せられるのか?姉妹の運命が狂いだす――。ヴェネツィア国際映画祭ワールドプレミアおよび、トロント国際映画祭ガラ・コレクションで上映され大きな話題となった本作。野心家の姉ローラを、『レオン』で鮮烈な映画デビューを飾り、『ブラック・スワン』でアカデミー賞主演女優賞を受賞、また『ジャッキー/ファーストレディ 最後の使命』でもアカデミー賞主演女優賞にノミネートされ、常に第一線で活躍し続けるナタリーが、純粋でイノセントな妹ケイトを、ジョニー・デップとヴァネッサ・パラディを両親に持ち、『コンビニ・ウォーズ~バイトJK VS ミニナチ軍団~』『ザ・ダンサー』に出演するリリーが演じている。また監督を務めるのは、フランスのソフィア・コッポラとの呼び声も高く、初の長編監督作『美しき刺』がカンヌ国際映画祭の監督週間部門で上映され、次世代の監督として称賛されたレベッカ・ズロトヴスキ。さらに次に発表された『グランド・セントラル』は、カンヌ国際映画祭のある視点部門に出品され、まさにカンヌに愛された人物。そして今回、7月20日(木)に本作のジャパンプレミアの開催が決定。ここには主演を務めるナタリーとズロトヴスキ監督が登壇。実は10年来の親友でもあるこの2人。ナタリーは4年ぶりの来日となり、今年の2月に第2子を出産したばかり。久しぶりの日本のファンの前への登場に期待高まるばかりだ。『プラネタリウム』は9月23日(土)より新宿バルト9、ヒューマントラストシネマ有楽町ほか全国にて公開。(cinemacafe.net)■関連作品:プラネタリウム 2017年9月23日より新宿バルト9、ヒューマントラストシネマ有楽町ほか全国にて公開
2017年07月14日米BOX OFFICE MOJOは6月30日~7月2日の全米週末興業成績を発表した。人気アニメ"怪盗グルー"シリーズ最新作『怪盗グルーのミニオン大脱走』が初登場首位。2013年公開の3作目『怪盗グルーのミニオン危機一発』の続編で、スピンアウト作品『ミニオンズ』(2015年)の監督で大ヒットを収めたカイル・バルダが指揮している。晴れてルーシーと結婚したグルーの前に新たな敵が現れる他、双子の兄の存在が明らかになるなど新展開が訪れる。2位も初登場の『ベイビー・ドライバー』がランクイン。『ホット・ファズ -俺たちスーパーポリスメン!-』のエドガー・ライトが監督を務め、『きっと、星のせいじゃない。』のアンセル・エルゴート主演で、犯罪組織の"逃がし屋"として活躍する青年ドライバーの活躍を描いた作品だ。前週トップの『トランスフォーマー/最後の騎士王』は3位にランクダウンしたが、累計興行収入1億210万3,351ドルと1億ドルの大台を突破した。『ワンダーウーマン』も2ランクダウンの4位に。累計興収1億ドルに到達した『カーズ/クロスロード』も3位から5位へと順位を下げた。6位『The House(原題)』も今週初登場。セス・ローゲン主演の2014年の大ヒットコメディ『ネイバーズ』の脚本家コンビ、アンドリュー・ジェイ・コーエン&ブレンダン・オブライエンの新作コメディで、娘の進学資金のために闇カジノを始める夫婦を描く。主演は『俺たちニュースキャスター』『俺たちフィギュアスケーター』など"俺たちシリーズ"のウィル・フェレルが務める。その他ソフィア・コッポラ監督・脚本の最新作『The Beguiled (2017)(原題)』が前週22位から8位に初のトップ10入り。1971年にクリント・イーストウッド主演でドン・シーゲル監督が映画化した『白い肌の異常な夜』をリメイクした作品で、「第70回カンヌ国際映画祭」でコンペティション部門の監督賞受賞作だ。
2017年07月03日ソフィア・コッポラが女性としては史上2人目となる監督賞を獲得し、『光』の河瀬直美監督はエキュメニカル審査員賞を受賞するなど、女性監督の活躍が目立った先日のカンヌ国際映画祭。以前は男性社会だった映画界も、近ごろ賞レースの中に女性監督やスタッフの名前を目にするようになり、少しずつだが変化の兆しが見えている。しかも、この夏は注目の女性監督たちの新作が続々公開に。日々、男性社会で戦う女性たちへエールを込めた、“女性しか描けない女性目線の物語”の3作品を紹介する。■『ボンジュール、アン』7月7日(金)公開80歳にしてデビュー!エレノア・コッポラ監督巨匠フランシス・フォード・コッポラ夫人として、はたまたロマン、ソフィアの母として、これまで映画監督一家を陰で支えてきたエレノアが、80歳にして初の長編劇映画デビューを果たした記念すべき第1作は、全ての大人の女性に贈る人生賛歌の物語。自身を投影したかのような主人公アン(ダイアン・レイン)は、自分自身の人生と長年連れ添った映画プロデューサーの夫マイケルとの関係を、カンヌからパリへ向かうドライブの旅を通して見つめ直す。エレノアは、74歳のときに本作を企画したが、「女性が監督する女性目線の作品なんてウケない」と言われ続け、資金集めに6年もの時間を費やしたという。アメリカ全4館で公開スタートとなった本作は、インディ系としてはベストアベレージとなる館アベレージ20,000ドルを突破するスマッシュヒットを記録。カメラマンや衣装、美術などの制作スタッフも映画界で活躍する女性を中心に集めたというこだわりぶりで、まさに“女性による女性のための映画”となっている。■『ありがとう、トニ・エルドマン』6月24日(土)公開世界が絶賛!マーレン・アデ監督『恋愛社会学のススメ』などで知られるマーレンの長編3作目となる本作は、第69回カンヌ国際映画祭において批評家から絶大なる支持を獲得し、「スクリーン・インターナショナル」での星取りでは歴代最高得点を記録。インディペンデント・スピリット・アワード外国語映画賞をはじめ数多くの賞を受賞し、第89回アカデミー賞外国語映画賞にもノミネートを果たした話題作。マーレン自身の父親をモデルに描いたという奇想天外な父、トニ・エルドマンと、そんな父に振り回されるキャリアウーマンの娘の交流を、ユーモアたっぷりに描いた、笑って泣けるストーリーに癒されること間違いなし。■『ワンダーウーマン』8月25日(金)公開新記録樹立!パティ・ジェンキンス監督『モンスター』でシャーリーズ・セロンにオスカーをもたらしたパティ・ジェンキンスの新作は、最強の女戦士の活躍を描いたスーパーヒーロー映画。「女性スーパーヒーローは興行的な成功が見込めない」という理由で長らく実写映画化が叶わなかった本作だが、北米で公開された初週末には、女性監督による作品として歴代最高のオープニングを記録する大ヒットスタートを果たした。さらに、これまでスーパーヒーロー作品とは異なり、観客の半数以上は女性で、女性たちの支持を確実に集めていることでも話題。「女性にアクション映画は監督できない」という固定概念を覆した、まさに現代を代表する作品といえる。“21世紀は女性の時代”。映画業界で、続々と才能を開花させる女性監督たちのパワーを、ぜひ劇場で感じてほしい。(text:cinemacafe.net)■関連作品:ワンダーウーマン 2017年8月25日より全国にて公開(C) 2017 WARNER BROS. ENTERTAINMENT INC.AND RATPAC-DUNEENTERTAINMENT LLCありがとう、トニ・エルドマン 2017年6月24日よりシネスイッチ銀座、新宿武蔵野館ほか全国にて公開(C) Komplizen Filmボンジュール、アン! 2017年7月7日よりTOHOシネマズシャンテほか全国にて公開(C) American Zoetrope,2016
2017年06月21日ナタリー・ポートマンとリリー=ローズ・デップが姉妹役で初共演する『PLANETARIUM』が、邦題『プラネタリウム』として9月23日(土)より公開されることが決定。2人だけの美しく儚い世界をとらえた場面写真も到着した。1930年代、パリが最も華やかだったとき。アメリカ人心霊術師のローラとケイトのバロウズ姉妹は、憧れのパリへと向かう。美しく聡明な姉のローラはショーを仕切る野心家で、好奇心旺盛で純粋な妹のケイトは自分の世界に閉じこもりがちな少女。ショーでは死者を呼び寄せる降霊術を披露し、話題の美人姉妹として活躍し金を稼いでいた。そんな2人の才能に魅せられた映画プロデューサーのコルベンは、世界初の心霊映画を撮影しようと姉妹と契約する。果たして、姉妹の力は本物なのか?目には見えない世界を見せられるのか?やがて姉妹の運命が狂いだす――。世界を驚かせた『ブラック・スワン』を越えるほどの野心家の姉ローラを、ハリウッドが誇るアカデミー賞女優のナタリー、純粋でイノセントな妹ケイトを、ジョニー・デップとヴァネッサ・パラディを両親に持ち、先日は「シャネル(CHANEL)」のコレクションのために初来日を果たしたリリー=ローズが演じる本作。ワールドプレミアとなった第73回ヴェネチア国際映画祭および、第41回トロント国際映画祭ガラ・コレクションで相次いで上映され、大きな話題を呼んだ。監督を務めるのは、“フランスのソフィア・コッポラ”との呼び声も高く、レア・セドゥ主演の長編初監督作『美しき棘』がカンヌ国際映画祭の監督週間部門で上映され、次世代の監督として称賛された美貌の天才レベッカ・ズロトヴスキ。アメリカに実在した、スピリチュアリズムの先駆者として名高いフォックス三姉妹と、フランスの伝説の映画プロデューサー、ベルナール・ナタンがモデルとされ、活躍した年代も場所も違えど、「見えないものを見せようとした」「詐欺師と呼ばれた」という点で共通点がみられる。ハリウッドきっての名女優ナタリー、ファッション界からショウビズ界までいま最も注目されているリリー=ローズ、そしてカンヌに愛された気鋭の女性監督により生まれた刹那的で美しい物語。今後の続報にも注目していて。『プラネタリウム』は9月23日(土)より新宿バルト9、ヒューマントラストシネマ有楽町ほか全国にて公開。(text:cinemacafe.net)
2017年06月13日女優のナタリー・ポートマンとリリー=ローズ・デップが姉妹役で初共演を果たした映画『PLANETARIUM』(原題)が、邦題『プラネタリウム』として9月23日より全国公開されることがこのほど、明らかになった。アカデミー賞女優のナタリー・ポートマンと、ジョニー・デップとヴァネッサ・パラディを両親に持つリリー=ローズ・デップ。2人が初共演を果たした本作は、ヴェネチア国際映画祭ワールドプレミアおよびトロント国際映画祭ガラ・コレクションで上映され大きな話題に。監督は、フランスのソフィア・コッポラとの呼び声も高く、初の長編監督作『美しき刺』がカンヌ国際映画祭の監督週間部門で上映され、次世代の監督として称賛されたレベッカ・ズロトヴスキが務めた。ナタリー・ポートマン演じる姉ローラと、ピュアでイノセントなリリー=ローズ・デップ演じる妹ケイトは、パリを舞台に心霊術師として華々しく活躍する姉妹。2人は、彼女たちに魅了された映画プロデューサーと出会ったことで、互いの運命を狂わせていく。本作は、アメリカで実在したスピリチュアリズムの先駆者として名高いフォックス姉妹という三姉妹と、フランスの伝説の映画プロデューサー、ベルナール・ナタンがモデル。活躍した年代も場所も違うが、「見えないものを見せようとした」「詐欺師と呼ばれた」という点で共通点がみられる彼女たちの物語が、映画として新たに生まれ変わった。
2017年06月13日世界的に活躍する女性映画監督ソフィア・コッポラが、「Panthère de Cartier Watch(パンテール ドゥ カルティエウォッチ)」(以下パンテール)の新コレクションを記念したスペシャルショートムービーを製作。主演を『マッドマックス 怒りのデス・ロード』のコートニー・イートンが務めていることが分かった。独自のスタイルとフェミニティに象徴される「The Maison Cartier(メゾン カルティエ)」。同ブランドの、80年代の世相を反映し陽気で大胆なスピリットをまとって生まれたフェミニンウォッチ“パンテール”。30年近い時が流れ、新たに甦ったこのウォッチは、あらゆる女性独自のスタイルとパーソナリティを表現し、ウォッチ時計ではなく、ジュエリーとしての存在感を持つ。今回公開されたショートムービーの監督を務めたのは、スタイル、テイスト、そしてモダンエレガンスのアイコンとして際立った存在感を示すソフィア・コッポラ。次回作『The Beguiled』(原題)では2017年カンヌ国際映画祭にて、女性監督として56年ぶりとなる監督賞を受賞し話題となっている。コッポラ監督は、パンテール ウーマンを“エレガントで洗練された、シックでグラマラス、そして陽気でありながら色気のある女性”と捉え、ダウンタウンユニオンステーション、ジョルジォ・ナイトクラブ、ハリウッドのホテル、“フォックスレジデンス”など数日間にわたるLAでの撮影を行い、そのムードや“旅する女性”を表現した。ショートムービーに起用されたのは、モデルであり2015年公開作『マッドマックス 怒りのデス・ロード』で女優デビューも果たしたコートニー・イートン。魅力的で自然体なコートニーが“パンテール ウーマン”を体現し、グラマラスなパンテールの舞台を作り上げた。また、コートニーがナイトクラブに繰り出すシーンには、以前にもコッポラ監督に出演したブルックリン姉妹やアマンダ・サッダーノが出演している。「パンテール ドゥ カルティエ ウォッチ」は6月2日(金)より発売中。※一部モデルは7月、発売予定。(text:cinemacafe.net)
2017年06月09日プーマ(PUMA)とロンドン発のシューズブランド「ソフィア・ウェブスター(Sophia Webster)」のコラボレーションが決定。2017年9月9日(土)よりプーマストアおよびプーマ取り扱い店舗にて発売される。「ソフィア・ウェブスター」は、花や蝶などをモチーフにしたポップで遊びココロの効いたシューズを展開する、ロンドンのシューズブランド。その造形的なデザインを好んで、ビヨンセやケイティ・ペリーなどが愛用するシューズとしても知られている。過去にはバービーとのコラボレーションシューズも発売してきた。今回発表されたプーマとのタッグでは、ダンスから着想を得たシューズとアパレルが展開される。プーマのアイコニックなアイテムが、ソフィア・ウェブスターのフィルターを通したポップなデザインに。第1弾は、ブラックの光沢と透け感のある手書き風パターンや、極楽鳥の異名を持つフクチョウをモチーフにした蛍光色の鮮やかなデザインが登場する。第2弾には、パステルなカラーリングながら力強いグラフィックやスポーティーなメッシュを所々使用した甘すぎないデザインがラインナップ。さらに、このコラボレーションで最も注目したいのは、スニーカー「パールケージ(Pearl Cage)」シリーズだ。このシリーズのためにソフィア・ウェブスターが手掛けたラバーケージが色鮮やかにスニーカーを縁取り、プーマらしいスポーティーさとソフィア・ウェブスターオリジナルシューズのキュートさが見事に融合している。【詳細】プーマ×ソフィア・ウェブスター発売日:2017年9月9日(土)取り扱い:プーマストアおよびプーマ取り扱い店舗【問い合わせ先】プーマ お客様サービスTEL:0120-125-150
2017年06月08日ソフィア・コッポラ監督最新作の映画『The Beguiled/ビガイルド 欲望のめざめ』が、2018年2月23日(金)よりTOHOシネマズ六本木ヒルズほか全国公開となる。ソフィア・コッポラの新境地、ダークな女性像を描くソフィア・コッポラ監督の長編劇映画第6作目となる『The Beguiled/ビガイルド 欲望のめざめ』は、1966年にトーマス・P・カリナンが発表した同名小説「The Beguiled」を原作にしている。物語の舞台は、南北戦争期アメリカの男子禁制の女学園。負傷した北軍兵士を女学園にかくまったことから、性へ過敏になった女性たちに競争心が芽生え、学園内の均衡が崩れていくというスリラーが描かれている。1971年にドン・シーゲル監督、クリント・イーストウッド主演の『白い肌の異常な夜』として映画化されているが、『The Beguiled/ビガイルド 欲望のめざめ』ではシーゲル監督の作品とは異なり、“女性の登場人物の視点から描いた作品”だとしている。また、これまでのソフィアの作品に見られた、女性のポップでガーリーな魅力とは一転して、女性のダークな一面を垣間見ることができるという。ニコール・キッドマンら豪華キャストキャスト陣にはソフィア映画史上最も豪華ともいえる面々が集まった。女学院の園長役にニコール・キッドマン、恋に恋する純粋な教師役にキルスティン・ダンストを起用。そして、負傷兵役をコリン・ファレルが演じる。なお、2017年5月に開催された第70回カンヌ国際映画祭では、ソフィア・コッポラが監督賞を受賞。また、女学園の校長を演じたニコール・キッドマンが第70回記念名誉賞に輝いている。エル・ファニングの魅せる妖艶な演技中でも注目したいのは、ソフィア・コッポラの作品に『SOME WHERE』以来2度目の出演となるエル・ファニング。当時は子役として演技を光らせていた彼女が、本作では女子寄宿学園に暮らす早熟な少女・アリシアを熱演する。学園に運ばれてきた負傷兵マクバニーを挑発的に誘惑していくが、果たして彼の心を掴むことはできるのか……近年『パーティで女の子に話しかけるには』など、新作への出演が絶えないエル・ファニングの新たな魅力に期待したい。ストーリーアメリカ南部の世間から隔絶された女子寄宿学園に暮らす美しき女性7人。ある日、負傷した北部の敵兵に遭遇し屋敷へと運び手当をする。女性に対し紳士的でかつ美しい男性と触れ合う中で、誰もが彼に心を奪われていく。しかし、次第に彼女たちは情欲と危険な嫉妬に支配されてしまう。秩序を守るか、欲望を取るか、彼女たちが最後に下した決断とは―作品詳細『The Beguiled/ビガイルド 欲望のめざめ』公開日:2018年2月23日(金)よりTOHOシネマズ六本木ヒルズほか全国公開監督:ソフィア・コッポラキャスト:コリン・ファレル、ニコール・キッドマン、キルスティン・ダンスト、エル・ファニング2017/アメリカ/93分/英語/ヨーロッパビスタ/ドルビーデジタル/原題:The Beguiled提供:東北新社配給:アスミック・エース STAR CHANNEL MOVIESPG-12©2017 Focus Features LLC. All Rights Reserved.■写真展概要「Andrew Durham Set Pictures Behind the Scenes with Sofia Coppola」発売記念写真展期間:2018年1月16日(火)~1月19日(金) 11:00~21:00場所:ルミネ 0 スタジオ(新宿ニュウマン 5F)住所:東京都渋谷区千駄ヶ谷5-24-55料金:無料※メモリアル・フォトブックは、1月16日(火)より、BOOKMARC、ツタヤ トウキョウ ロッポンギにて先行発売され、2月2日(金)より全国書店にて発売。問い合わせTEL:㈱東北新社 版権営業部 劇場配給・宣伝チーム 03-5414-0441
2017年06月01日第70回カンヌ国際映画祭授賞式が28日夜(フランス現地時間)に行われ、栄えある最高賞パルムドールには、スウェーデンのリューベン・オストルンド監督の『THE SQUARE』 が選ばれた。『フレンチアルプスで起きたこと』などで知られる監督は、初のコンペティション入りでいきなりパルムドールを獲る大金星。映画は現代アートの世界に生きる人々を風刺たっぷりに描いている。コメディがパルムドールいうのは近年珍しく、審査委員長のペドロ・アルモドヴァルは「政治的な正しさというものを風刺していて、とてもおかしく、イマジネーションに溢れている」と語った。現地の下馬評で一番人気だったロバン・カンピヨ監督(フランス)の、エイズ啓発グループをめぐるドラマ『BPM(Beats Per Minute)』は次点に当たるグランプリとなったが、これもアルモドバルは涙を浮かべながら絶賛。「審査員はみんなお互いを尊重した」と言いつつ、僅差だったことをうかがわせた。また、ウィル・スミスは自分が推した作品が無冠だったことについて「(審査における)民主主義は最低だよ!」と笑わせた。男優賞は『YOU WERE NEVER REALLY ME』 で、トラウマを抱える殺し屋を演じたホアキン・フェニックス。女優賞は『IN THE FADE』でネオナチに家族を殺される女性を演じたダイアン・クルーガーに贈られた。授賞式で名前を呼ばれたホアキンはしばらく固まってしまうほど驚き、登壇後もオロオロしてからようやく「まさか受賞すると思わなかったから、スニーカーで来ちゃったよ」と語って、会場をドッと沸かせた。受賞者会見で「あの驚きも演技ではないのか」と問われたホアキンは、「まったく演技じゃないよ。本当に予想もしていなかったんだ。僕は映画賞なんて縁がないからね」と笑顔で答えたが、ゴールデン・グローブ賞やヴェネチア映画祭での受賞は忘れてしまったのか、と司会者に突っ込まれる一幕も。実は監督のリン・ラムジーが脚本賞で先に名前を呼ばれており、カンヌでは受賞は1作品につき1つという原則があるため、余計に戸惑ったのかもしれない。女優賞のダイアン・クルーガーは今回の大本命で「これは家族の、そして母親の物語だと思って演じた。本当にエモーショナルな役だった」と語った。クルーガーはドイツ出身ながら初めてのドイツ映画出演でもあり、監督であるファティ・アキンに感謝を捧げた。監督賞は『THE BEGUILED』のソフィア・コッポラ。女性監督の同賞受賞は1961年のユリア・ソーンツェワ(『戦場』)以来の快挙となった。また同作と、『THE KILLING OF A SACRD DEER』に主演し、さらにコンペ外作品も含めるとなんと4本もの主演作がカンヌで上映されたニコール・キッドマンには、70回記念賞が贈られた。すでに帰国していたため代理でウィル・スミスがニコールになりきって受賞し、相変わらずの茶目っ気を見せた。昨年はプレスから大絶賛された『ありがとう、トニ・エルドマン』が無冠に終わるなど大きな番狂わせがあったが、今年は比較的順当な結果となった。主な受賞結果は以下の通り。パルムドール『THE SQUARE』 リューベン・オストルンド70回記念賞 ニコール・キッドマングランプリ『BPM(Beats Per Minute)』ロバン・カンピヨ監督賞『THE BEGUILED』ソフィア・コッポラ男優賞『YOU WERE NEVER REALLY HERE』ホアキン・フェニックス女優賞『IN THE FADE』ダイアン・クルーガー審査員賞『LOVELESS』アンドレイ・ズビャギンツェフ脚本賞『YOU WERE NEVER REALLY HERE』リン・ラムジー、『THE KILLING OF A SACRED DEER』ヨルゴス・ランティモス(photo / text:Ayako Ishizu)(photo / text:Ayako Ishizu)
2017年05月29日ソフィア・コッポラが“ガーリー”を卒業し、自身の集大成として手がけた最新作『The Beguiled』(原題)が、第70回カンヌ国際映画祭にて見事、監督賞を受賞。さらに第70回記念名誉賞を、本作はじめ2作品がコンペ部門に出品されたニコール・キッドマンが受賞した。本作は、1966年にトーマス・P・カリナンが発表した同名小説を基に映像化。1971年に一度、クリント・イーストウッド主演、ドン・シーゲル監督で邦題『白い肌の異常な夜』として映画化されている。舞台は南北戦争期、ヴァージニアの男子禁制の女子学園。負傷した北軍兵士が治療をすべく学園に匿われたことから、女性たちは性に過敏になり、競争心が生まれ、驚くべき事態へと展開していく、という極上のミステリー。ニコールに、キルスティン・ダンスト、エル・ファニング、さらに兵士役に『ファンタスティック・ビーストと魔法使いの旅』『ロブスター』のコリン・ファレルという豪華キャストが、ソフィア・コッポラ監督のもとに集結。『ヴァージン・スーサイズ』(’99)で監督デビューし、『SOMEWHERE』や『ブリングリング』など注目作を発表し続けてきた彼女の新作が、『マリー・アントワネット』(’06)以来11年ぶりにカンヌ国際映画祭コンペティション部門に出品され、公式上映には豪華キャスト陣も華やかに集結した。そして、現地時間5月28日(日)午後7時15分から「LUMIERE」で行われた授賞式。コンペティション部門には、アメリカからトッド・ヘインズ、ノア・バームバック、アジアからは『光』の河瀬直美ほかホン・サンスとポン・ジュノ、フランス勢としてミシェル・アザナビシウスに加えジャック・ドワイヨン、フランソワ・オゾン、ロバン・カンピロの4名、さらにミヒャエル・ハネケ、ヨルゴス・ランティモス、ファティ・アキンら、18人の監督の作品が出品されていた。この強豪たちを見事に制し、ソフィア・コッポラが監督賞を受賞!『マリー・アントワネット』でコンペに出品し、無冠で敗れて以来、11年の時を経て屈辱を晴らした形となった。また、第70回記念名誉賞には、本作で女子学園の校長を演じたニコールが選ばれた。これまでのソフィア・コッポラ作品といえば、『マリー・アントワネット』などに見られる“女性の可愛さ”が象徴的に描かれていたが、本作では一転して“女性のダークな部分”を見ることができる作風に。特に女性キャスト陣は、ニコールやキルスティン、エルと過去にソフィアの監督作に出演してきた“ファミリー”ともいえる面々が揃い、集大成的な作品ともいえそう。カンヌ映画祭会期中のインタビューでソフィアは、「本作はシーゲル監督の作品と同じ物語を下敷きにしているけど、新たな解釈であって、リメイクではないの。女性の登場人物の視点から描いた作品よ」と、本作のオリジナリティを説いていた。また、ニコールは「本作を監督するのは女性でなければならないと思うわ。女性の本質から作り出される物語なの」と、象徴的な言葉で語っている。『The Beguiled』(原題)は今冬、公開予定。(text:cinemacafe.net)
2017年05月29日5月17日(現地時間)から開催される第70回カンヌ国際映画祭。そのカンヌで昨年、大きな話題をさらったのが、ドイツ映画『ありがとう、トニ・エルドマン』だ。悪ふざけが大好きな父ヴィンフリートと、コンサルタント会社で働く娘イネスが織り成すコメディドラマの傑作として大絶賛を受け、世界の映画批評家・映画ファンたちをとりこにした本作の監督マーレン・アデに注目した。■近年のカンヌ国際映画祭で目を引く女性監督の筆頭株先日、そのラインナップが発表された第70回カンヌ国際映画祭。パルムドール2度受賞のミヒャエル・ハネケをはじめ、フランソワ・オゾン、ファティ・アキン、ポン・ジュノ、トッド・ヘインズなど豪華な顔ぶれが並ぶ中、近年の注目すべき傾向のひとつとして、女性監督の活躍が目覚ましいことが挙げられる。日本からは『光』の河瀬直美が、日本人監督としては最多となる7度目のカンヌ。また、『ブリングリング』のソフィア・コッポラ、『少年は残酷な弓を射る』のリン・ラムジーも新作を引っさげ参戦するなど、毎年、突出して光る女性監督たちの存在が話題を集める。昨年、アデ監督も監督3作目ながら『ありがとう、トニ・エルドマン』でカンヌを席巻し、スペインの巨匠ペドロ・アルモドバルが審査委員長を務める今年は、審査員の1人として参加する。■本年度コンペティション部門の女性監督◇河瀬直美…『光』が選出。第50回カンヌ国際映画祭に出品された『萌の朱雀』で史上最年少の27歳でカメラドール賞(新人監督賞)を受賞。第60回カンヌ国際映画祭では『殯の森』が審査員グランプリを獲得。第62回では、女性として、アジア人としてはじめて、映画祭に貢献した監督に贈られる「金の馬車賞」を受賞。昨年は短編コンペティション部門と、シネフォンダシオン部門の審査委員長も務めた。テレビ東京系列のドキュメンタリードラマ「山田孝之のカンヌ国際映画祭」にも出演し、「私と一緒ならばカンヌに行ける」と山田さんに提言。その発言を具現化したような今回の選出が話題となった。◇リン・ラムジー…『You Were Never Really Here』(原題)で参加。『モーヴァン』(’02)が第55回カンヌ国際映画祭のユース賞ほか、各国映画祭で多数の賞を受賞。日本でも多くのファンを持つ『少年は残酷な弓を射る』も、同じくコンペに出品され高く評価を受けた。◇ソフィア・コッポラ…『The Beguiled』(原題)で参加。過去作『ロスト・イン・トランスレーション』(’03)、『ブリングリング』(’13)など人気作は数多い。■過去カンヌ国際映画祭受賞の女性監督◇ジェーン・カンピオン…第46回にて史上初の女性監督のパルムドール大賞に輝いた『ピアノ・レッスン』(’94)ほか、第66回カンヌ国際映画祭では短編コンペティション部門と、シネフォンダシオン部門の審査委員長を務め、翌年には第67回カンヌ国際映画祭の審査委員長を務めた。◇ミランダ・ジュライ…自身が脚本・監督・主演を務めた『君とボクの虹色の世界』(’06)で第58回のカメラドール賞を受賞。前年のフィルムメイカー・マガジンでは「25人のインディーズ映画」の第1位に選出された。女優・監督業の他にもマルチメディアを活用した音楽やコンテンポラリーなどのパフォーマンスも行うアーティストとしても活躍。プライベートでは『20センチュリー・ウーマン』のマイク・ミルズ監督と2009年に結婚している。◇アリーチェ・ロルヴァケル…監督・脚本を務めた第67回カンヌ国際映画祭で『夏をゆく人々』(’14)が審査員グランプリを獲得。◇デニス・ガムゼ・エルギュベン…日本でもスマッシュヒットした長編デビュー作『裸足の季節』により、第68回カンヌ国際映画祭でヨーロッパ・シネマ・レーベル賞を受賞。ハル・ベリーやダニエル・クレイグ出演の『Kings』、アカデミー賞女優アン・ハサウェイ主演『The Lifeboat』の製作も発表されている。■『ラ・ラ・ランド』『ムーンライト』を抑え、有力誌が最も評価した作品に昨年のカンヌの話題をかっさらった『ありがとう、トニ・エルドマン』。現地では、挨拶も早々に「トニ・エルドマン見た?」と、誰もがその名前を口にしたという。いたずら好きな父ヴィンフリートと、海外でコンサルタント会社に勤務する生真面目な娘イネス、父と娘2人の噛み合わない性格をコミカルに描き、そこからあふれ出る親の愛情、娘の想いに誰もが涙し、笑った。プレミア上映されたカンヌの会場では、地鳴りかと間違うほどの笑いに包まれたという。結果的に国際批評家連盟賞に留まったものの、パルムドールの『わたしは、ダニエル・ブレイク』(ケン・ローチ監督)や、グランプリの『たかが世界の終わり』(グザヴィエ・ドラン監督)に引けを劣らない人気を獲得し、スクリーン・インターナショナルの歴代最高得点3.7(4.0満点)をマークしたほか、英米仏の有力誌がこぞって「2016年のベスト1」に選出したことで“観客にとってのパルムドール”と言わしめた。■才色兼備! 世界が認めたマーレン・アデ監督本作が長編3作目のアデ監督は、もともとプロデューサーとしてKomplizen Filmを設立。第62回ベルリン国際映画祭で国際批評家連盟賞とアルフレッド・バウアー賞をW受賞したミゲル・ゴメズ監督の『熱波』など数々の作品をプロデュースしてきた。監督・脚本家としては、00年と01年に1作ずつ短編を発表後、03年に発表した『Der Wald vor lauter Baumen』(原題)で長編デビューを果たす。この作品が第22回サンダンス映画祭審査員賞ワールド・シネマ部門のドラマティック賞受賞、ドイツ映画賞で最優秀映画賞にノミネートされたほか、ヨーロッパの各都市で開かれる映画祭で映画賞・主演女優賞などを受賞。続く『恋愛社会学のススメ』(’11)では、ある1組の恋人たちと、その周りの人々が織りなす現代的な人間関係を描き、長編2作目にして第59回ベルリン国際映画祭で銀熊賞を2つ(審査員グランプリと女優賞)、さらにフェミナフィルム賞を受賞。世界25か国で公開され、ドイツ映画賞で3部門ノミネートも果たした。そして3作目となる本作は、自身の父親から発想を得て、脚本の執筆から、撮影、編集まで6年を費やしたという。コメディに挑戦することの難しさや、社会問題をさりげなく映し出す表現など、ごく自然に見える巧みな演出方法も高く評価を受けている。また、ブルガリアの精霊“クケリ”や、ホイットニー・ヒューストンの代表曲「GREATEST LOVE OF ALL」など、一見浮いて見えてしまいそうなキーワードも、無理なく映像の中に組み込んでいる。そんな本作は、カンヌの国際批評家連盟賞ほか、第29回ヨーロッパ映画賞作品賞、監督賞など5部門を獲得、第89回アカデミー賞外国語映画賞にノミネートされ、先月末、発表されたドイツ映画賞でも作品賞、監督賞など6部門を制した。アメリカ公開の際に、本作を観てすっかり惚れ込んだジャック・ニコルソンが、ハリウッド・リメイクを熱望。引退表明していたにも関わらず、撤回し、自ら父親役を演じるとか。アデ監督は、そのリメイク版にエグゼクティブプロデューサーとして参加する予定という。プライベートでは息子を持つ母であり、子どもの成長を見守る親の目線を、劇中の父・ヴィンフリートに投影させるなど、私生活も大切にしていることも分かるアデ監督。その一方で、映画業界で働くキャリアウーマンとしても世界で活躍し、まさに公私ともに逞しく生きる現代女性の象徴のような存在といえる。カンヌから生まれる女性監督の力は、年を重ねるごとに右上がりに上昇中。特に彼女の今後の活躍は、1秒たりとも目が離すことができなくなりそうだ。『ありがとう、トニ・エルドマン』は6月24日(土)よりシネスイッチ銀座、新宿武蔵野館ほか全国にて公開。(text:cinemacafe.net)■関連作品:ありがとう、トニ・エルドマン 2017年6月24日よりシネスイッチ銀座、新宿武蔵野館ほか全国にて公開(C) Komplizen Film
2017年05月03日フランシス・フォード・コッポラ夫人にして、ソフィア・コッポラの母であり、最高のスタッフとしてコッポラ家を陰で支えてきたエレノア・コッポラ。彼女が自身の体験を基に描いた長編実写作品監督・脚本デビュー作『PARIS CAN WAIT』(原題)が、邦題『ボンジュール、アン!』として日本公開されることが決まった。アン(ダイアン・レイン)は人生の岐路に立っている。長年連れ添った映画プロデューサーの夫(アレック・ボールドウィン)は、成功を収めているが妻には無頓着。ある日、夫の仕事仲間(アルノー・ヴィアール)とともに、カンヌからパリへ車で向かうことになる。ただの7時間のドライブのはずが、美しい景色、おいしい食事とワイン、ユーモアと機知に富んだ、新たな発見の旅となり始め…。仕事ばかりで家庭には無頓着な夫を持つ大人の女性が、子育ても落ち着き、人生のひと区切りを迎えようとしていたころ、思いがけないパリへの旅を通して、自分自身を見つめ直し、人生の喜びや幸せを新たに発見することになる物語。監督・脚本を務めたのは、コッポラ家を陰で支えながらアーティストとしての輝かしいキャリアを持ち、2冊のノンフィクション本も執筆、そしてエミー賞を受賞した「ハート・オブ・ダークネス/コッポラの黙示録」をはじめ数十本のドキュメンタリー作品を制作しているエレノア・コッポラ。80歳にして本作が初の長編実写作品となる。エレノア自身を投影させたアン役には、『運命の女』でアカデミー賞主演女優賞にノミネートされ、『トランボ ハリウッドに最も嫌われた男』でも献身的に家族を支えるトランボの妻を見事に演じきっていたダイアン・レイン。そのほか、俳優のみならず監督・脚本家としてもフランスを中心に活躍しているアルノー・ヴィアール、舞台・映画・テレビと幅広く活躍し、現在は声優を務めた『The Boss Baby』(原題)が全米大ヒット中のアレック・ボールドウィンなどが脇を固める。美味しい食事やワイン、コート・ダジュール地方の美しい景色や遺跡など、フランスの魅力がギュッと詰まった本作は、人生に迷える全ての大人へ一歩踏み出す勇気をくれる、“心にも美味しい”作品となっている。『ボンジュール、アン!』は7月7日(金)よりTOHOシネマズ シャンテほか全国にて公開。(text:cinemacafe.net)
2017年04月30日カルティエ(Cartier)のアイコン ウォッチ「パンテール ドゥ カルティエ」が、現代に蘇る。2017年5月1日(月)カルティエ銀座 ブティックにて先行販売され、6月より全国発売される。(一部モデルは7月予定)1983年に誕生した「パンテール ドゥ カルティエ」は、当時‟伝説”と称されるほど人気を集めたアイテムだった。陽気で大胆なスピリットをまとったフェミニン ウォッチは、時計の枠を飛び越えジュエリーのような華やかさを持っていた。そして2017年、再び「パンテール ドゥ カルティエ」が現代に。新たに登場するウォッチは、1980年代に登場し人気を博したフェミニン ウォッチ「パンテール ドゥ カルティエ」を現代に蘇らせたモデルだ。ゴールドやダイヤが織りなす繊細で気品のあるカルティエらしいデザインは、女性のエレガントさや官能的な魅力を引き出してくれる。新作は17種類のモデル。ゴールドやスティール素材でシンプルさを追求したものから、ブラックとゴールドのスクエアが並ぶ幾何学的でデザイン性が高いもの、ダイヤモンドを散りばめたラグジュアリーなモデルまで幅広く展開される。サイズはスモールサイズと一回り大きいミディアムサイズの2型展開で、好みに応じてセレクトできる。また、カルティエは「パンテール ドゥ カルティエ ウォッチ」の発売を記念して、ソフィア・コッポラを招き、”パンテール ウーマン”の世界を表現したスペシャルショートムービーを製作。ソフィア・コッポラは、デビュー作『ヴァージン・スーサイズ』以降、『ロスト・イン・トランスレーション』『マリー・アントワネット』『Somewhere』『ブリングリング』とヒット作を飛ばしてきた映画監督。また、新作『The Beguiled』の公開も控えている。そんな彼女が制作にあたり、初めに考えたことは「”パンテール ウーマン”とは一体どんな女性なのか?」。時計を超えたジュエリーのような「パンテール」の姿から、纏うのはエレガントでシック、そしてグラマラスで陽気な女性だと導き出し、コートニー・イートンを主演に据えた。撮影は、アメリカ・ロサンゼルスで行われ、ダウンダウンのユニオンステーション、ハリウッドのホテルなど様々なスポットが撮影場所に。中でも印象的なのは、ナイトクラブのシーン。コートニーに初めて出会ったとき、自然体で魅力的なその姿から友人たちとナイトクラブへ繰り出すシーンを思いついたコッポラは、アマンダとブルックリン姉妹を登場させ、この魅惑的なシーンを完成させたそうだ。【詳細】パンテール ドゥ カルティエ ウォッチ発売日:2017年6月2日(金)<全国発売>※一部モデル(コンビモデル)は7月予定。※2017年5月1日(月)よりカルティエ 銀座ブティックにて先行販売。サイズ:SM(22mm x 30mm)、MM(27mm x 37mm)【問い合わせ先】カルティエ カスタマー サービスセンターTEL:0120-301-757
2017年01月29日ビームス(BEAMS)のコラボレーションを集約したビジュアルブック『BEAMS beyond TOKYO』が2017年2月14日(火)から発売される。本書は1976年の創業以来、ビームスが出会った世界中のブランド・デザイナー・アーティスト・クリエイターとのつながりを“コラボレーション”を切り口にアーカイブしたもの。監督のソフィア・コッポラやsacai(サカイ)のデザイナー・阿部千登勢、ヒューマンメイド(HUMAN MADE)・ア ベイシング エイプ(A BATHING APE)を手掛けるNIGOなど、縁のある人物からのインタビューやメッセージなどを収録。さらに、これまでに生み出された数々の名品が美しいビジュアルで表現されている。主にアート・フォト・ファッションを中心とするビジュアルブックを手掛けるリッツォーリ社が出版を手掛けるが、日本のリテーラーにフォーカスしたビジュアルブックを出版するのは今回が初めてだ。ビームスの40年に渡る軌跡が詰まった一冊をぜひ手に取ってみては。【詳細】『BEAMS beyond TOKYO』・発売日:2017年2月14日(火)※国内ビームス店舗および公式オンラインショップは2016年1月20日(金)より先行発売価格:7,000+税形式:A4変形 ハードカバー / 256ページ / 英語 ※巻末に日本語対訳付き
2017年01月16日カンヌ国際映画祭コンペティション部門に正式出品され、衝撃を呼んだニコラス・ウィンディング・レフン監督の最新作『ネオン・デーモン』。本作で、純真な少女から売れっ子モデルへと変貌を遂げる主演のエル・ファニングをはじめ、次世代を担う最注目の美女たちの、“華麗で危険な”場面写真がシネマカフェにて解禁となった。本作は、究極の美を追い求めるファッション業界の裏側に渦巻く欲望を、白昼夢のような幻想的かつ煌びやかな映像で描いた衝撃のサスペンス。「アルマーニ(ARMANI)」「サンローラン(Saint-Laurent)」など、名だたるハイブランドがこぞって衣装協力したことでも話題を呼んでいる。その本作から、次世代を担うエル・ファニング、ジェナ・マローン、ベラ・ヒースコート、アビー・リーの4人の最注目女優の場面写真が一挙に解禁。まずは、正真正銘の美少女ジェシーを演じるエル・ファニング。ソフィア・コッポラ監督の『SOMEWHERE』や『マレフィセント』の可憐なオーロラ姫役で大きな注目を集めた彼女は、姉ダコタと出演した『I am Samアイ・アム・サム』で映画デビュー。本作の撮影中は17歳、田舎出身のモデルだった女の子が一躍トップへとかけ登っていく姿が、エル自身が女優としてのスターダムに上っていく姿ともリンクする。また、ジェシーのモデルへの夢を応援する謎めいたメイクアップアーティスト・ルビーを演じるのはジェナ・マローン。12歳のとき『冷たい一瞬を抱いて』で映画デビューし、『プライドと偏見』『エンジェル・ウォーズ』、さらに『ハンガー・ゲーム』シリーズなどに多数出演。今後、若年性アルツハイマーを患う女性役を演じ、ジョシュ・ハートネットと共演する『私の頭の中の消しゴム』のハリウッドリメイク版『A Moment to Remember』(原題)が待機するなど、大活躍の若手女優。さらに、売れっ子だが、実は全身整形を繰り返す偽りの美を纏ったモデル・ジジ役にはベラ・ヒースコート。無機質に見据える場面写真の姿とは裏腹に、そのキュートな私服やメイクの高いセンスの面でも注目を集めている。今年は『高慢と偏見とゾンビ』が公開、『フィフティ・シェイズ・オブ・グレイ』の続編をはじめ数々の出演作品の公開が控える。そのジジのモデル友達で、エル演じる新人のジェシーに執拗なジェラシーを抱くサラを演じるのは、『マッドマックス 怒りのデス・ロード』での活躍が記憶に新しいアビー・リー。「フェンディ(FENDI)」、「シャネル(CHANEL)」など、さまざまなブランドの広告を務める人気モデルの彼女は、劇中でも一流モデル出身の本領を発揮し、圧倒的な緊張感を醸し出している。まさにいま最も旬な美女たちが繰り広げる、壮絶な惨劇と過激なセクシーショットに、この冬一番の衝撃が走ることになりそうだ。『ネオン・デーモン』は2017年1月13日(金)よりTOHOシネマズ 六本木ヒルズほか全国にて公開。(text:cinemacafe.net)
2016年12月17日サルヴァトーレ フェラガモ(Salvatore Ferragamo)から新作「ソフト・ソフィア・サドル」が登場。2016年11月から販売が開始される。ソフィアバッグはブランドのアイコニックなバッグであり、人気シリーズアイテムの1つ。象徴的な鉤型フックのモチーフ“ガンチーニ”、ソフトハンドル、そして取り外し可能なショルダーストラップが特徴だ。2017年春夏コレクションでデビューした「ソフト・ソフィア・サドル」はソフィアバッグの主要な特徴を継承しつつ、新たな装いを加えたアイテムだ。柔らかなサドルレザーを使うことで、バッグの形状に生まれるわずかな凹凸感。ブランドの洗練されたデザインと相まって、自然で新たな装いがもたらされている。サイズはミディアムとスモールの2種類。カラーはミディアムがブラック、ベージュ、ブラウン、テラコッタの4色で、スモールはブラックとテラコッタのみ発売される。また、贅沢なクロコダイルバージョンなど、今シーズン中にいくつかのバリエーションが発売される予定だ。【詳細】ソフト・ソフィア・サドル発売時期:2016年11月アイテム:・ミディアム(ブラック、ベージュ、ブラウン、テラコッタ) 240,000円+税・スモール(ブラック、テラコッタ) 210,000円+税【問い合わせ先】フェラガモ・ジャパン株式会社TEL:0120-202-170
2016年11月18日今、女性にとって最も気になるイベントといえば、六本木ヒルズで開催中の「マリー・アントワネット展」!華やかな宮廷生活にきらびやかなファッション、そしてちょっとだけ軽薄なイメージのある、フランス王妃マリー・アントワネットの真の姿を探る、今シーズン大注目の展覧会です。今回は、本展をより楽しむためのお役立ち情報をたっぷりお届け。死後200年以上を経てもなお人々を惹きつけるアイコンの魅力に迫ります!まずはマリー・アントワネットについておさらい!エリザベト=ルイーズ・ヴィジェ・ル・ブラン《フランス王妃 マリー・アントワネット》Image by マリー・アントワネット展(森アーツセンターギャラリー)(C)Chateau de Versailles (Dist. RMN-GP)/(C)Christophe Fouin史上最も有名なフランス王妃であるマリー・アントワネット。映画や漫画など、ポップカルチャーの題材としても頻繁に描かれ続けてきた彼女だけあって、その人生はジェットコースターのように波乱万丈!彼女の激動の生涯をちょっとおさらいしてみましょう。14歳で嫁入り、ヴェルサイユの問題児に!?フランツ・クサーヴァー・ヴァーゲンシェーン《チェンバロを弾くオーストリア皇女マリー・アントワネット》Image by マリー・アントワネット展(森アーツセンターギャラリー)(C)Kunsthistorisches Museum, Wien若干14歳でフランスへ嫁ぎ、19歳で王妃となったマリー・アントワネット。ウィーン宮廷の末娘としてのびのびと育った彼女は、堅苦しいしきたりや“エチケット”に縛られたヴェルサイユにおいても自由奔放な振る舞いを見せ、故郷の母マリア=テレジアからは度々手紙で叱られていたよう。子どもを産み、自身の地位を確立してからは、日々の儀式を緩和・廃止することにも成功!しかしこのことで貴族の反感を買うはめに……。楽しいことやお洒落が大好き!エリザベト=ルイーズ・ ヴィジェ・ル・ブラン《ゴール・ドレスを着たマリー・アントワネット》Image by マリー・アントワネット展(森アーツセンターギャラリー)(C)Courtesy National Gallery of Art, Washington流行を取り入れた奇抜なファッションを楽しんでいた一方で、必要なときにしか正装はせず、シンプルな服も好んで着ていたという彼女は、自分のスタイルを持った「元祖ファッションリーダー」。音楽や舞踏会、芝居などの娯楽や心許せる友人との時間を愛し、楽しいことやお洒落が大好きだったといいますが、そう聞くと現代の私達とあまり変わらないような気がしますね。そんな彼女も、子どもをもうけると子煩悩な良き母親に。軽薄なイメージを持たれがちなマリー・アントワネットですが、4人の子どもの母親としてしっかり子育てをしていたようです。王妃として毅然とした態度で断頭台へウィリアム・ハミルトン《1793年10月16日、死刑に処されるマリー・アントワネット》Image by マリー・アントワネット展(森アーツセンターギャラリー)(C)Coll. Musee de la Revolution francaise/Domaine de Vizille取り沙汰される贅沢な暮らしぶりや、首飾り事件などのスキャンダルで民衆の怒りを買い、宮廷内では貴族をも敵に回していた王妃。フランス革命が勃発すると、実際には革命の原因に寄与する彼女の行いはほんの一部であったにも関わらず、悪しき王政のシンボルとして国民の激しい憎悪の対象となります。処刑の日、民衆の前に現れた彼女は威厳に満ちた面持ちで堂々と断頭台に向かったといいます。王妃として、母として、一人の女性として、マリー・アントワネットは波乱の37年間を生き抜いたのです。行く前に映画『マリー・アントワネット』を観ておくべし!Photo by Pinterest本展に行く前にぜひ観ておきたいのが、映画『マリー・アントワネット』(2006年)!ソフィア・コッポラ監督らしい美しい映像とセンス抜群の選曲、遊び心のある演出で王妃の人生を描いたこの映画は、伝記物とは思えないスタイリッシュさ。数多く登場する靴はマノロ・ブラニクがデザインを担当するなど(一瞬だけコンバースのオールスターも出てくるので探してみて!)、ファッション好きにもたまらない作品となっています。六本木ヒルズのTOHOシネマズでは、11月4日(金)から11月17日(木)の2週間限定で本作品を特別上映!展覧会と映画を一日で楽しむこともできちゃいますね。「マリー・アントワネット展」はここがすごい!Image by マリー・アントワネット展(森アーツセンターギャラリー)(C)Chateau de Versailles (Dist. RMN-GP)/(C)Christophe Fouinマリー・アントワネットに関する展覧会の集大成ともいわれる今回の「マリー・アントワネット展」。なんだかすごそうだけど、どんなものが観られるの?そんな人に向けて、本展の見どころを少しだけご紹介。日本初!ヴェルサイユ宮殿の企画・監修による展覧会が実現Image by マリー・アントワネット展(森アーツセンターギャラリー)(C)EPVフランス絶対王政を象徴する建造物であるヴェルサイユ宮殿。その豪奢な宮殿の最期の主となったのが、ルイ16世と王妃マリー・アントワネットでした。なんと今回の展覧会は、そのヴェルサイユ宮殿の企画・監修によって実現したもの!王妃が約20年もの歳月を過ごしたこの「思い出の宝石箱」に残された品を中心に、華やかな宮廷絵画や王妃がこだわりを見せた調度品、革命期に身につけていた衣服など約200点を展示。栄光と転落の人生を彩った品々から、王妃の知られざる姿が見えてくるはず。王妃のプライベート空間を大公開!Image by マリー・アントワネット展(森アーツセンターギャラリー)(C)神戸シュン/NTV本展の大きな見どころの一つが、宮殿内に作られた王妃のプライベート空間「プチ・アパルトマン」の再現展示。広ーい宮殿の中でも、できるだけ愛娘マリー= テレーズのそばで生活したいという王妃たっての希望で確保された浴室、図書室、居室の3室からなる空間が、実際に使用されていたお気に入りの家具などと共に再現されています。現存しない図書館さえも、残された設計図などをもとにバーチャルリアリティで再現!現代に当時の姿を蘇らせました。王妃と日本の意外なつながりが明らかに王立セーヴル磁器製作所《皿「日本」》Image by マリー・アントワネット展(森アーツセンターギャラリー)(C)Chateau de Versailles/(C)Christophe Fouin芸術を愛し、家具や食器などの調度品にもこだわったことで知られるマリー・アントワネット。そんな彼女のコレクションの中でも特に興味深いのが、日本に関する品々です。母マリア=テレジアが死に際して日本の漆器50点を王妃に遺贈したのをきっかけに、彼女自身も漆器の収集を開始。70点を超えるコレクションを大切に保管していたといいます。また、王立セーヴル磁器製作所の販売会で王妃自らが購入した「日本」と名づけられた食器セットは、日本の図柄や伊万里焼風の彩色が施されたものでした。若くして異国へ嫁ぎ、常に好奇の目とバッシングにさらされてきたマリー・アントワネット。人から何をいわれようとも自分を持ち続け、無邪気に、軽やかに、そして強く人生を生きた彼女はやはり人を惹きつける魅力に溢れた女性だと感じます。次のお休みは「マリー・アントワネット展」で、彼女の知られざる一面に触れてみてはいかがでしょうか?ヴェルサイユ宮殿≪監修≫マリー・アントワネット展美術品が語るフランス王妃の真実会期:2016年10月25日(火)~2017年2月26日(日)会場:森アーツセンターギャラリー(東京・六本木ヒルズ 森タワー52階)公式HP:
2016年11月11日スーパームーンという言葉を耳にしたことはありますか?それは満月が最も地球に近づく日…なんだかとてもロマンティックですよね。滅多にない特別な夜はワインを傾けて、いつもと一味違う月見酒に酔ってみませんか?◆今年のスーパームーンはいつ?スーパームーンとは、月が満月の状態で最も地球に近づく日です。その時、日本は11月14日午前11時51分の昼間なので肉眼で見ることはできませんが、夜22時52分からの満月は幻想的で美しく月のパワーも最高潮だと思われます。特に今年は68年振りに最接近するスペシャルなスーパームーン!輝きも大きさも普段のお月様とは違うので、オオカミ男の目撃率も過去最高を記録するかもしれませんね。レディたちは気をつけなくちゃ!◆幻想的な夜におすすめのワイン今年はボジョレーヌーボーの解禁日が11月17日なのでボジョレーで乾杯!とはいきませんが、満月にふさわしく熟したロマンティックなワインをご紹介します。☆月のセレナーデ(岩手県産キャンベル種ロゼ甘口)ちょっと珍しい岩手県産のジャパニーズワイン。「国産ワインはちょっと甘いのよね」と敬遠されがちですが、侮るなかれ。こちらは国産ワインコンクールで2年連続ロゼ部門最優秀カテゴリー賞に輝いている逸品です。名前もお月見にぴったりのネーミングの「月のセレナーデ」。シャイニーなロゼピンクにスーパームーンを映して飲んだら恋愛運アップ間違いなし!☆ドメーヌ・シャルロパン・ティシェ・ブルゴーニュアリゴテ2014(フランス産アリゴテ種白辛口)まるでシャルドネのようだとソムリエたちに言わせたアリゴテ種のワインです。樽香をほのかに含んだ芳醇かつ果実味溢れる白ワインは、まるでお月様の色のよう。ポピュラーなシャブリやソーヴィニヨンブランもいいけれど、ちょっと冒険してみてはいかがでしょう?冬の匂いとアリゴテの香りのマリアージュはロマンティックな夜に拍車をかけてくれます。願い事を心に思い描きながらゆっくり味わってください。☆フランシス・フォード・コッポラ・ダイアモンドコレクション・レッドブランドカリフォルニア2013(カリフォルニア産ブレンド赤重口)言わずと知れたゴッドファーザーを生み出した名監督コッポラのワイン。娘もスタイリッシュな映画監督であり、おしゃれセレブとしても名高いソフィア・コッポラです。こちらは名作『風と共に去りぬ』のヒロイン、スカーレット・オハラをイメージして作られた赤ワインなので力強く個性的な味わい。身も焦がすような愛を欲しているあなたに捧げたい情熱的なワインです。☆シャトー・カロン・セギュール1998(フランス産カベルネソーヴィニヨンを主体としたブレンド赤重口)「恋人たちのワイン」「愛を伝えるハートのワイン」と呼ばれるロマンティックの代表格。品が良くかわいらしいハートのラベルは愛を紡ぎ合う恋人たちにぴったり!しかも1998年はボルドーワインの当たり年なうえに、手に入りづらいところもわたしたちを魅了してやまない理由のひとつでしょう。このワインを二人で飲み干せば結ばれる…そんな予感をもたらす魔法のワインです。◆スーパームーンの夜の過ごし方「スーパームーン」のパワーは昔からとても強力だと言われてきました。よく、満月に向かってお祈りをしようと言いますが、本来お願い事に適しているのは新月です。満月は「満ちる」時なので今までの生活に感謝をして、プチ断捨離をしましょう。今の自分にはもう必要のないもの、3年以上着ていない服、不誠実な人間関係、どうでもいいこだわりやプライド、ストックしている白砂糖を使ったお菓子etc…手放すと身も心も軽くなって爽快な気分になるはず。落ち着いたらグラスにワインを注ぎ入れ、新鮮なサラダや上等のおつまみをマリアージュに月見酒を楽しみましょう。ただし、満月は吸収力も高めるので、飲みすぎには気を付けてくださいね。天文学史に残るスーパームーンの夜は寂しいからと無理に出歩かないで、大切な家族や恋人と、もしくは独りで優雅に心穏やかに過ごして。あなたにお月様からの幸運が降り注ぎますように。ライタープロフィールオクトパス高橋恋愛コラムニスト。様々な媒体にて執筆中。悩める大人女子を救済すべく立ち上がった方向音痴のポジティブ伝道師。料理研究家の高橋わこうと同一人物説が出ていることを物凄く否定している。
2016年11月11日ソフィア・コッポラ(Sofia Coppola)監督、映画『マリー・アントワネット』の特別上映会が11月4日から11月17日まで、TOHOシネマズ 六本木で行われる。同上映会は、六本木ヒルズ森タワー52階の森アーツセンターギャラリーで行われている「ヴェルサイユ宮殿《監修》マリー・アントワネット展 美術品が語るフランス王妃の真実」の開催を記念して行われるもの。同作は、フランス王妃マリー・アントワネットの“心”の軌跡を描き出した作品。14歳で嫁いでから37歳で処刑されるまでの波瀾万丈の人生を描いた映画となっている。王妃という最高の栄誉と贅を手に入れたマリーであるが、実際は24時間付き人がついて生活するほか、世界中から注目を浴び、ゴシップネタにされるなど、不自由な日々を送っていた。作中では、王室の豪華な衣装や風景が再現。アカデミー賞を2度受賞したデザイナーのミレーナ・カノネロがこの映画のために作った衣装が、宮廷の貴族達を彩る。また、高級靴ブランドとして有名なマロノ・ブラニク(Manolo Blahnik)が手掛けた靴や、老舗洋菓子メーカーのラデュレが用意したスイーツが魔法のような世界を創り出している。上映劇場はTOHOシネマズ 六本木のみ。上映期間は11月4日から11月17日で、チケットは1,100円となっている。上映時間等の詳細情報はTOHOシネマズ公式サイトにて。
2016年10月28日