アラサー女子たちが憧れるハリウッド女優といえば、『プラダを着た悪魔』や『マイ・インターン』でオシャレなキャリアウーマンを演じたアン・ハサウェイですが、主演・製作総指揮を務めた最新作では美しくて洗練されたイメージを一変!なんと、「職ナシ・家ナシ・彼氏ナシ」の三拍子そろったダメウーマンを演じて話題となっています。そんな注目作とは……。各国で衝撃を与えている異色作『シンクロナイズドモンスター』!【映画、ときどき私】 vol. 122憧れのニューヨークでライターとして働いていたグロリアだったが、会社にリストラされて以来、職探しもせずに毎日酒浸りの生活を送っていた。そして、ついに同棲中の彼氏にも見放され、家を追い出されてしまうことに。すべてを失ったグロリアは生まれ故郷の小さな田舎町へと向かい、幼なじみの営むバーで働くこととなる。そんなある日、韓国に巨大な怪獣が出現したという驚愕のニュースが駆け巡る!世界中の人々が騒然とするなか、グロリアだけはある異変に気がついてしまう。それは、なんと自分と怪獣がシンクロして同じ動きをしているということだった。その事実に舞い上がるグロリアだったが、そこへ “新たな敵” が立ちはだかることになる。グロリアに託された世界の運命が迎える結末とは……?アン・ハサウェイが酔っ払いの負け組女子を演じ、しかもそれが怪獣とシンクロしてしまうという見たこともない驚きのストーリー展開となっていますが、今回は本作に並々ならぬ情熱を注いでいる方に見どころを聞いてきました。それは……。スペインが生んだ鬼才ナチョ・ビガロンド監督!この作品は、なんと監督が人生でも最も好きな映画作家の1人である松本人志の監督作『大日本人』を観たことがきっかけで生まれたそうですが、そこからどのようにして構想を膨らませていったのか、本作に込められた思いについても語ってもらいました。今回の独創的な発想はどのようにして生まれたのですか?監督まずは「怪獣モノを作りたい」というのがあって、そのあとに「距離」というコンセプトを掘り下げたいと思ったんだ。それはなぜかというと、僕らは何か事件が起きたりするとそれをテレビや報道で見ることが多く、自分自身は経験していないんだけど、それを知ったり追ったりすることができるよね。だから、そこで感じる距離というものが鍵となる映画を作りたかったんだ。では、女性を怪獣とシンクロさせようと思った理由は?監督物語を構築しているときに、この主人公は女性だということに気がついたんだ。ということは、戦う相手は男性で、現代の大きなトピックであるDVに関わるものになるべきだと感じたんだよ。通常、DVというと恋愛や結婚という関係性で起きることが多いんだけど、今回の主人公たちのように、ただの友情関係でも相手を傷つけるようなこともあるわけだし、そういうことも掘り下げたかったんだ。ただ、怪獣モノでありながら、シリアスでダークな要素も合わせた作品を作るということは、怖い気持ちも正直あったけど、自分が怖いと思うものが実は一番おもしろかったりもするから、そのアイディアに気がついてからは「これは作らなきゃ!」という思いだったよ。今回は、単なる怪獣映画ではなく、アルコール依存症など社会的な問題も描いていますがその意図は?監督もともと怪獣映画が大好きで、無条件といえるほどの愛情を持っているんだけど、自分で怪獣モノを作ろうと思ったときに、2つの理由からみなさんが予想しているものとは違うものを作りたいなと思ったんだ。まず1つ目は、まさに映画作りの醍醐味だと思うけど、いままでのやり方を取り除いて新しい視点で描いていくこと。そしてもう1つは、「どういう要素を取り込めば自分なりの怪獣モノを作れるか」と考えていたらこういう物語になったということなんだ。なぜなら、僕はビッグネームの監督ではないから、予算が集まるわけではないし、壮大なスケールの怪獣映画を作るのは無理だと最初からわかっていたからね。この作品にはご自分の経験も反映させているそうですが、どのあたりにその要素を入れましたか?監督いまはマドリードに住んでいるけれど、僕が生まれた北スペインの小さな町とグロリアが戻る町が酷似していたし、4~5年くらい前に脚本を書いているときの自分の状況とグロリアの状況はすごく近いものがあったんだよ。そして、僕の周りにも夢が叶わなくて自分の出身地に戻る友達がけっこう増えているなか、もし自分も人生で失敗してしまったら、小さな町に戻らなければいけないじゃないかというすごい強い恐怖心があったし、それによって気分が落ち込むことも多かったんだ。自分の生まれたところに戻るというのはロマンチックな感じもするけれど、僕にとってはどちらかというと怖いことでもあったから、そのことを含めてグロリアというキャラクターに自分自身をすごく反映させているんだよ。ちなみに、もし監督が何かとシンクロできるとしたらどうしたいですか?監督興味深い質問で簡単には答えられないなぁ。でも、シンクロできるとしたら歌手のテイラー・スウィフトかな(笑)。なぜかというと、ライブパフォーマンスをしているときの彼女の気持ちを体験したいからと、彼女を通して自分の構想しているくだらない映画を実現して世に出すことができるからね。それって最高じゃないかな(笑)。最後に、この作品で注目して欲しいポイントがあれば教えてください!監督まずは、アンの演じ方とキャラクターの把握の仕方が素晴らしいので、ぜひそこは見てもらいたいね。あと、グロリアというのはある種被害者的な立場なんだけれど、自分をひどく傷つけられるようなことがあっても、そのたびにそれを少しずつ力に変えていって、決して自分を被害者扱いしないんだ。だから、同じような状況にある方々にとって、そこから何か得るものがあったらすごくうれしいなと思っているよ。人生には戦うべきときが誰にでもある!女子力ゼロのヒロインでも、どこか憎めないキュートさと内に秘めた強さを持つアン・ハサウェイ。その新たな魅力にますます好きになってしまう女子も多いはず。あなたの周りにもいる “怪獣” や人生の危機が目の前に立ちはだかっていると感じているなら、そんなものもアンと一緒にぶっ壊しちゃって!驚きの展開を見せる予告編はこちら!作品情報『シンクロナイズドモンスター』11月3日(金)より新宿バルト9、ヒューマントラストシネマ渋谷ほか全国順次ロードショー配給:アルバトロス・フィルム©2016 COLOSSAL MOVIE PRODUCTIONS, LLC. ALL RIGHTS RESERVED.
2017年11月02日生きていれば、いろんな困難にぶつかることもあるけれど、そんなときこそ女性の持つ芯の強さで乗り切りたいところ。そこで、この秋オススメしたい話題作は、激動の時代に翻弄されながらも運命に立ち向かった3世代の女性たちの姿を描いた『エタニティ永遠の花たちへ』です。今回は、この作品に込めた思いや見どころについて、映像の名手といわれるあの方にお話を聞いてきました。それは……。日本でも高い人気を誇るトラン・アン・ユン監督!【映画、ときどき私】 vol. 117前作『ノルウェイの森』から6年ぶりの新作となる本作でも、圧倒的な映像美にはとにかく引き込まれますが、その裏に隠されたこだわりや監督の抱える心情ついても語ってもらいました。監督は12歳の頃にベトナム戦争から逃れるために両親と弟とフランスへ移住したこともあり、親戚を含めた大勢の家族に囲まれて暮らした経験がないという。では、大家族に対する憧れの気持ちが本作を描きたいと思った理由でもありますか?監督そうですね。僕が原作を読んだときに惹かれたのは、大家族の話だったからということも確かにありました。なぜなら、大家族というのは豊かさと強さを象徴するものだと思っているからです。でも、少人数の家族である僕にはそれがないですし、誰かが欠けてしまったら家族がなくなってしまうかもしれないという危険性もあるので、小家族であるということに対して、脆さを感じていました。だから、大家族というのは私にとっては強さを表すものとなっているのです。今回は初めてフランスを舞台にした作品となりましたが、フランスで映画を撮りたいと思っていたのですか?監督というよりも、まずは原作となる本との出会いがあって、その作品がフランスを舞台にしたものだったからです。だから、今回は本当にアリス・フェルネの小説が原点でした。本を読んだときの感動を再現したかったので、そのためにはどういう映画にしたらいいかと考えて、セリフの少ない静かな映画にすることにしたのです。ベトナムで育った経験があったからこそ、フランスを俯瞰的に捉えることもできた部分もありましたか?監督それは自分ではわからないですが、おそらく『ノルウェイの森』のときと同じではないかなと思っています。もし、日本の方があの作品を観て、日本人が知っている日本とギャップを感じるとしたら、きっとそれが外からの視線ということですよね。僕のこだわりとしては、自然主義あるいはリアリズムのあるものはやりたくないと思っています。なぜなら、僕は日常生活を真似したものを画面に映し出すのではなく、舞台がどこであっても、何か現実と映画とのギャップみたいなものを感じてもらえるような映画を撮りたいからなんです。だから、僕が探しているのは、芸術の真実であって、日常生活の真実ではないんですよね。監督の作品は映像の美しさに定評がありますが、美意識はどのようにして身に着いたのですか?監督僕自身の美意識というよりも、映画においては、正しいものであるほど美しさを感じるものだと思うんです。つまり、映像が物語や登場人物の心理に合っているというような一致感があったときに、より美しく感じられるのであって、それは映画の特性といえるかもしれないですね。たとえばあるシーンを撮影しているときに、僕はモニター越しに見ていても、それが正しいのか、美しいのかどうかというのをすぐその場で言うことができます。つまり、何か特別に映画の美を探しているわけではなくて、チームのみんなが正しい仕事をしていれば、必然的に美しいものというのが撮れるんですよ。そして、美というものが人々を驚かせ、感動させることができるという考え方が僕は好きでもあります。その美しい映像の中心で魅力を放っているのが、オドレイ・トトゥをはじめ、メラニー・ロランやベレニス・ベジョといった3人の女優たち。それぞれ実年齢よりもかなり幅広い年代を1人で演じていますが、演出で苦労したことは?監督まずは撮影の前に、登場人物についてしっかりと話し合いました。そのあとに女優のほうから提案があり、僕がそれを修正するというそれだけだったので難しくはありませんでした。ただ、今回は1人の女優が演じる年齢の幅がすごく広いということがこの映画の特徴のひとつになっていることもあり、テクニカルな面で大変なことはありました。実は、彼女たちを若返らせたり、老けさせたりするのに特殊効果を使ったのですが、その作業だけで8か月かかっているのです。実際どういうふうにやったかというと、たとえばオドレイが80歳のシーンを撮るとしたら、彼女の顔は老けメイクをせずにそのままで白髪のかつらをかぶらせて撮影します。そのあと、シワのある肌を持つ肌用の代役にオドレイとまったく同じ演技をしてもらって、もう一回そのシーンを撮り、特殊効果で代役の人の肌を切り取ってオドレイの映像に貼り付けているのです。これは非常に微妙で繊細な技術を要する作業なんですよ。映像とともに印象的なのは音楽の使い方ですが、こだわったところを教えてください。監督本作では、音楽にナレーション的な役割を持たせました。それはこれまでの作品とは違うところで、音楽というものが観客自身で物語を紡ぐ助けになっているということを発見したからなんです。編集をしているときに気がついたことは、ある映像に音楽を合わせてみると、観る人が自分で物語を想像する助けになっているのですが、音楽を取ってしまうとその効果が薄れるということでした。そこで、かなり多くの場所に音楽を入れて、観客自身がナレーションを作り出せるようにしたのです。実際のナレーション部分は監督の奥様が担当しているそうですが、その理由は?監督今回、妻には本作の美術についてもすべて責任を持ってやってもらいましたが、ナレーションも担当してもらいました。なぜかというと、現実とのギャップというのが妻の声でないと生まれないということがわかったからなんです。すごく有名な女優さんにナレーションを頼むこともできましたが、みんながわかってしまうような声だと映画が違う方向へ行ってしまうと思いました。でも、妻の声だとフレッシュになるのです。それは僕の個人的な視点だけではなく、プロデューサーやみんなも同じ意見でしたね。彼女は素晴らしいパートナーなんですよ。この物語で誰もが感じるのは、母から娘、そして新たな世代へと受け継いでいくことの大切さ。では、監督自身は次の世代へ継承させたいことは何かありますか?監督何を子どもたちに受け継がせるかというのは、人生で一番難しいことだと思います。僕には子どもが2人いて、価値観や何かを継承させることに成功したとは思っていませんが、少なくともこの映画で僕が伝えたいと思うのは、ヒューマニティーと思いやり、そして敬意のある人間関係です。そういったものが映画を通じて伝わればいいなとは思っています。それから、子どもたちにいつも言っていることは、「もし2つのことの間で選ばなきゃならないんだったら、つねに難しい方を選べ」ということですね。監督にとって継承とはどういうことだと思いますか?監督個人的な話になりますが、僕は小家族であるがゆえに家族としての歴史やルーツがありません。なので、その結果あまりものに固執しなくなり、「大事なものはそんなにたくさんない」と考えるようになってしまったんです。たとえば、先祖のなかで国に貢献した大臣がいるというのがわかっていたら、それが自分の価値観として大切なものになって、子どもたちに「大統領を目指しなさい!」というような育て方をしていたと思うんですよ。でも、僕にはそういったものがないからこそ、映画を通じて子どもたちに伝えたいというふうに思っています。だから、僕は平凡な映画ではなく、要求が高い特別な映画しか撮らないんです。そして、それが僕の観客に対する敬意の印でもあります。やはり観客に映画を提供するのであれば、複雑で深い映画でなければならないと思いながら映画作りに取り組んでいるからです。それがある意味子どもたちにも継承してほしいものかなと思っています。だから、継承というのは、言葉で伝えるということだけではなくて、自分がやっていること自体がそうなんだと思います。最後に、監督が今後取り組んでみたい題材や構想があれば教えてください。監督僕は意志がない人間なので、テーマが僕を選んでいるんですよ。つまり、何かと出会って僕自身が感動し、映画の表現形式としておもしろいことができると透けて見えたときにやる気になるんです。ちなみに、いま考えているのは、フランス料理についての作品で、調理する喜びや食べる喜び、そしてそれについて話す喜びについての映画です。僕は食べることが好きなので、もしこのプロジェクトが実現したら、死ぬまで料理のシリーズしか撮らないかもしれないね(笑)。日本食も納豆以外はイナゴも食べられるくらい全部大好きなので、日本料理についての映画も実現できたら、きっとそのプロジェクトは僕を夢中にさせると思うよ。あふれる愛が人生に光を与える!人生で感じる喜びも悲しみも、すべてを受け止めて生きていく女性たちの強さに、心を揺さぶられる感動作。どのシーンを切り取っても絵画のような美しさを放つ映像とともに、命の輝く瞬間を感じてみては?ストーリー19世紀末、花と緑に囲まれた美しい邸宅で育ったヴァランテーヌは、一度は婚約を破棄したものの、諦めない相手に心を動かされて結婚することに。その後、夫婦の愛は深まっていくが、病や戦争によって子どもたちを失ってしまうのだった。悲しみに暮れていたヴァランテーヌにふたたび喜びを与えてくれたのは、息子のアンリと幼なじみのマチルドの結婚。いつしかマチルドのいとこ夫婦も交えて、大家族のような賑やかで幸せな日々を送ることになる。しかし、新たな試練が彼女たちを待ち受けていたのだった……。引き寄せられる予告編はこちら!作品情報『エタニティ永遠の花たちへ』9月30日(土)、シネスイッチ銀座ほか全国ロードショー配給:キノフィルムズ©Nord-Ouest写真・加藤淳(トラン・アン・ユン)
2017年09月28日家族の永遠性と、人生の輝きを謳ったフランス映画『エタニティ永遠の花たちへ』のトラン・アン・ユン監督が来日。『青いパパイヤの香り』『シクロ』『ノルウェイの森』などで、叙情的な作風で知られるユン監督が、作品に寄せた思い、独創的な想像性の源について伺いました。ユン監督のクリエイティビティを感じられるロングインタビューです。――とても美しい映画ですね。私は大家族出身ではありませんが、物語と自分との間に、とても強い結びつきを感じました。誰にでもルーツがある、そここそ誰もがこの物語に強い繋がりを感じられる理由だと感じます。例えルーツを知らなくても、いま自分がここに居るということが、強い歴史を受け継いできている証拠だと感じることができました。私も大家族出身ではないんですよ。でも誰だって、どこかからやって来て、先祖を持っている。だから本作は誰にとっても、とても個人的な感情をもたらす物語だと思っています。私はこの映画で描かれているような大家族に、とても特別な感情を抱いているんです。小さな家族に属しているということは、とても危うい。もし誰かが亡くなったら、家族はさらに小さくなります。でも、大家族では揺るぎなさを実感できます。そして、家族が多いと、自己を認識するために個性を輝かせる必要があります。でなければ、簡単に埋もれてしまいますからね。常に兄弟姉妹や親戚と比べられるので、葛藤しながら自ら居場所を見つける必要があります。家族の中の社会性が私にとってはとても興味深く、そんな環境は人間が育っていく上で必要だと感じています。――監督ご自身は、そんな葛藤は必要なかったわけですね。そうなんです。自分を過度に表現する必要はなく、誰かに自分の感情を伝えることもあまりしませんでした。でも、言葉はとても大切です。言葉で表現することで、あなたの感情はよりリアルになるのです。パリはとても美しい街です。『モナリザ』も美しい絵画です。そして、それを多くの人々が言葉で表現してきました。賞賛する言葉が多くあることで、美のリアリティを増しているんです。――この映画では、あなたは映像という言語で、家族や人生の素晴らしさを表現していますね。互いを思いやる視線や表現、しぐさなどは、雄弁に人の気持ちを物語ります。私はすでに『ノルウェイの森』で、そういった映画言語を使っていますが、とても美しい表現だと思います。――今回、登場人物たちには多くのセリフを語らせていません。ナレーションにより物語が進んでいきますが、キャラクターたちの感情は表情やしぐさに物語らせていますね。そうすることで、観客にも自分たちの感情を重ねる余地を残しているんです。彼らの行動の理由を、観客に想像してもらうことができる。そうすることで、観る人の感情を広げていきます。これは、すべてがすでに用意されている映画ではありません。それは私独自のスタイルと言えるのかもしれません。――どのようにそのスタイルを生み出してきたのでしょう。わかりません。ただ、そうしたいと感じたので、そうできるよう感性を磨いてきただけです。実際のところ、何かから学ぶということはあまり自分らしくないので。――あなたの作品からは、とても文学的な香り、そして行間のようなものを感じます。本は読みますね。私にとってとても大事なことです。ジャンルは問わず。でも、それほど多くは読みません。本を読むのはとても遅いので。読書をするときは、横になったりソファーに体を預けたりせずに、必ず机に向かって集中します。味わうように読んで、同時に夢を見ます。別世界に行くんです。特別な読書法ですね。ときどき、エンディングから読むこともあります。結末を承知の上で読み進め、時には途中のパートに飛んでみたり、どうしてその結末に行きついたかを検証してみたり。それは物語の構造を理解するため。そうやって読むと、ときどき違う物語の語り方を思い浮かべることもできるんです。この読書法だと、ストーリーテラーとして多くを学ぶことができるんですよ。――では、より効果的な物語の進め方を思いつくことも?はい、ときどきは。多くの人が受動的だと感じている読書だって、クリエイティブに楽しむこともできるんです。――独自のセンスで創造性を磨いていらっしゃるようですが、『エタニティ永遠の花たちへ』には、とても絵画的な美しさも感じます。今回意識したのは、エドゥアール・ヴュイヤールの絵画でした。毎日の生活を描いた作品が多く、ほとんどは屋内の様子が描かれています。そこで、映画のプロダクションデザインでは、彼の絵画を参考にしました。同時代を描いた多くの絵画では、白い壁と木の組み合わせなど、インテリアはもっとモダンでエレガントです。でも、本当はヴュイヤールの絵にあるように、多くの柄が用いられていました。壁紙も服もパターンばかり。映画でそれを表現するのはとても難しいことなんです。画面がうるさくなりますからね。でも、そんなリアリティにもこだわりました。そこも注目してもらいたいです。――すべてのものがあなたの想像力、創造性を刺激すると思いますが、日本で何か興味を惹かれるものは?すべてです。普通はあまり気にしないようなものが、僕には興味深い。例えば、皇居前の広場に、芝生の上に松の木が並んでいるでしょう。それを見たとき、“日本人はなんてクレイジーに素晴らしいんだ!”と心の中で叫びました。松の木が通常より少し深く地面に植えられていることに気づきましたか?普通は根が成長した様子が地上から見える。でも、あの松は完全に根が地中に植わっているから、まるで幹をすぱっと切り、それを地面にすっと刺したように見えるんです。まるで、アートインスタレーションのようにも見えます。昔から日本人は、コンテンポラリーアートを作っていたんですね。素晴らしいですから、ぜひそこを意識して観に行ってみてください。――映画についてもうひとつ伺いたいことが。本作からは母性に対する敬意がとても強く受け取れます。監督自身も、母性への特別な思いがあるのでしょうか。命を体の中で育む、それだけで女性は素晴らしい。とても強さを感じます。命がけで子どもを宿し、自己犠牲をもいとわない。それに比べて、男は親になるということについて、あまりに少ししか知りません。男にとっては、父親になることはそれほど自然なことではないんです。自分も父親になるということを、妻や子どもから学びました。たとえば、最初の娘が生まれ、彼女の顔を初めてみたときのことです。この顔にはとても馴染みがあると感じました。ずっと昔から知っている顔だと。妻や自分、家族の顔を観ながら、思い描いていた娘とついに現実に世界で会えた。そう感じたんです。それは、僕自身が精神的に娘を出産したのだと感じる瞬間でした。女性が出産することに比べればとても些細なことでしょう。でもそんなディテールを重ねて、男は父親になっていくんです。まだ、父親になるべく学んでいる途中で、子どもたちが私の先生です。よい父親になれと言われているようです。――映画の中でも、女性たちはさまざまな喜怒哀楽を携えて、家族の核となり命を繋いできますね。映画の中で、ヒロインの一人であるヴァランティーヌが、次女に修道女になる決意を告げられ衝撃を受ける場面があります。ナレーションでは『子どもを持たないということは、女として最も大きなものを手にできないことだ』とヴァランティーヌの感情が語られます。人生において、いろいろな選択はありますが、それは残酷ではありますがある意味で真実。女性活動家たちが、どう言うかは気にしません。世界は、子どもなしには続かない。家族の永遠性を描いたこの作品では欠かせない考えなのです。――今後の予定は?いくつか考えているプロジェクトはあります。妻とは違う人を愛することで、妻への愛をより深めてく男の物ラブストーリーや、村上春樹の小説にインスパイアされた日本が舞台の物語。これらのストーリーは、成熟しすぎていると言われていて、あまりまだ進んでいません。中国のハッカーたちの物語や、フランスを舞台に料理の喜びを描いたものなど、ほかにもいろいろあります。それにしても、どうして投資家たちは、『映画を作りたい?はい、製作費』といって、ぽんと予算をくれないのだろう。早く作りたいのだけれど(笑)。(text:June Makiguchi)■関連作品:エタニティ永遠の花たちへ 2017年秋、シネスイッチ銀座ほか全国にて順次公開(C) Nord-Ouest
2017年09月27日ポップでキュートなフレンチ・ミュージカル『ジュリーと恋と靴工場』には、“リストラ”と闘う女性たちを象徴するアイテムとして、真っ赤なエナメルシューズが登場する。ほかにも、この秋公開の映画を見渡してみると、どこか懐かしさを感じさせるレトロな「赤」を取り入れたファッションが続々。3本のフランス映画に注目した。■『ジュリーと恋と靴工場』(9月23日公開)の赤い靴職もなく、お金もなく、彼氏もいない三重苦だったジュリーが、かろうじて就職できた靴工場で、女性の靴職人たちや仲間と知り合うことで自分らしさを見つけていくミュージカルコメディ。『シェルブールの雨傘』『ロシュフォールの恋人たち』など1960年代のフレンチ・ミュージカルを彷彿とさせる世界観と、本物のダンサーたちや『EDEN/エデン』で注目を集めたベルギー出身の若手女優ポーリーヌ・エチエンヌの爽やかなダンスと演技が光る。本作に登場する「戦う女」と名付けられたエナメルのローヒールシューズは、誰にも寄りかかることなく、自分の足で歩こうとする自立した女性たちを象徴するアイテム。真紅の靴は、女性なら1足は持っていたいもの。ガーリーな着こなしと合わせれば、メンズライクな紐靴がほどよいバランスになり、ピンヒールはちょっと苦手…という現代女性にもぴったりの等身大シューズに。■『プラネタリウム』(9月23日公開)の赤いシースルードレスナタリー・ポートマンとリリー=ローズ・デップ、人気の2大スター共演が話題の本作。1930年代後半、降霊術ツアーに出ていたアメリカ人姉妹ローラ(ナタリー)とケイト(リリー=ローズ)はパリを訪れ、ある晩、フランスの有名な映画プロデューサー、アンドレ(エマニュエル・サランジェ)と知り合う。実際に霊と遭遇した彼は姉妹の能力に心酔し、彼女たちを題材にした映画を企画するが…。本作では、ナタリー演じる姉ローラがパーティで着こなす、目の覚めるようなレッドオレンジのシルクシフォンドレスに注目。女性らしい軽い布地とストンとしたラインに腰の黒いリボンがアクセントになり、着痩せ&脚長効果も期待できそう。うっすらと透けるシースルーがほどよいセクシーさで、まさに今年の着こなしに取り入れたいアイテム。■『エタニティ 永遠の花たちへ』(9月30日公開)の赤いコットンワンピ19世紀末のフランス。ヴァランティーヌ(オドレイ・トトゥ)は親が決めたジュールとの婚約を破棄するが、しつこく食い下がるジュールに逆に親近感を抱く。やがて結婚した2人は夫婦として深い絆で結ばれるが、病気や戦争で子どもたちを亡くしてしまう。ヴァランティーヌは失意の中で、残った息子アンリと幼なじみのマチルドの結婚を通じて、再び人生に喜びを見いだすように――。トラン・アン・ユン監督が、3人の女性の波乱万丈な人生を追った本作。ベレニス・ベジョ扮するガブリエルが着こなすのは、出産直後の体にあわせた、ゆったりとしたシルエットの七分袖コットンワンピース。19世紀末に合わせた褐色がかった赤が秋の到来を感じさせ、胸元のリボンと細かいタックに広がる裾のデザインが、いま流行のヴィンテージ風の着こなしの参考となりそう。(text:cinemacafe.net)■関連作品:エタニティ永遠の花たちへ 2017年秋、シネスイッチ銀座ほか全国にて順次公開(C) Nord-Ouestプラネタリウム 2017年9月23日より新宿バルト9、ヒューマントラストシネマ有楽町ほか全国にて公開
2017年09月19日松山ケンイチ、水原希子、菊地凛子が出演した『ノルウェイの森』や、ベトナムを舞台にした『青いパパイヤの香り』『夏至』などで知られるトラン・アン・ユン監督の最新作『エタニティ永遠の花たちへ』。本作で競演を果たしたオドレイ・トトゥ、メラニー・ロラン、ベレニス・ベジョというフランスの人気実力派女優3人、それぞれのウエディングシーンの本編映像がシネマカフェに到着した。ヴァランティーヌ(オドレイ・トトゥ)がジュールと結婚した理由、それは、19世紀末フランスの上流階級においては少し変わっていた。親が決めた婚約を自分で破棄したが、それでも諦めないジュールに初めて心を動かされたのだ。夫婦の愛は日に日に深まっていったが、病や戦争で子どもたちを次々に失ってしまう。そんなヴァランティーヌに再び喜びをくれたのは、無事に成長した息子のアンリ(ジェレミー・レニエ)と幼なじみのマチルド(メラニー・ロラン)の結婚だった。マチルドの従姉妹のガブリエル(ベレニス・ベジョ)と夫も頻繁に訪れるようになり、大家族のような賑やかで幸せな日々が続く。だが、運命は忘れたころに意外な形で動き始め…。本作は、運命に翻弄されながらも生きる3人の女性たちを通して、命が受け継がれていく様を描いた、“生”の素晴らしさを感じさせる人生讃歌。ユン監督が、村上春樹のベストセラー小説を映画化した『ノルウェイの森』以来、6年ぶりに手がけた最新作。3人が着用したドレスは役柄が生きた時代、キャラクターに合わせてタイプが異なり、オドレイ演じるヴァランティーヌはレースの手袋をはめ、ベールにはリボンと花があしらわれ、首元まで覆われたドレスはトレーンを引きずる長さでクラシカルな美しさを表現。また、彼女の息子と恋愛結婚するマチルド(メラニー)は、顔まで覆うベールに指先を出した手袋、花の刺繍をあしらった透け感のあるチュールのウエディングドレスで、シューズが少しみえ、モダンな印象を与えている。そして、マチルドの親友で、許嫁と結婚するガブリエル(ベレニス)は、一見ティアラを載せているようにみえるベールと、美しい首を強調するV字型のレースで彩られた胸元が特徴的で、肌が透けてみえる繊細なレースで覆われた手首にはクルミぼたんが並び、新時代と旧時代の美しさが融合したかようなデザイン。映像は、ヴァランティーヌとマチルドはカトリック教会で結婚式をあげるシーン、ガブリエルは、式を終えたのち初夜を迎える直前の初々しい場面をとらえている。ちなみにユン監督といえば、隅々まで美学を追求することで知られているが、ベレニス・は今回の撮影について、「過剰な演技はしていないのに、何をやってもオーケーが出ない。しまいには『もう十分よ、ユン!私はモノじゃない人間よ。私の肘の角度にそんなにこだわりがあるのなら、アニメを撮ればいいわ。そうすれば全てをコントロールできるでしょうよ!』と私は叫んでたわ」とふり返りながらも、その後は「私は落ち着いて、私の動きの全てを演出指導するようユンに求めたの」と明かし、監督とすり合わせができたという。それぞれの時代と個性を映し出したウエディングドレスを筆頭に、本作の衣装デザインは、『潜水服は蝶の夢を見る』でアメリカ衣装デザイナー組合賞にノミネートされた経験を持つオリヴィエ・ベリオとともに、監督の妻であり、『青いパパイヤの香り』や『夏至』などでヒロインを務めた元女優のトラン・ヌー・イェン・ケーが手がけている。『エタニティ永遠の花たちへ』は9月30日(土)よりシネスイッチ銀座ほか全国にて順次公開。(text:cinemacafe.net)■関連作品:エタニティ永遠の花たちへ 2017年秋、シネスイッチ銀座ほか全国にて順次公開(C) Nord-Ouest
2017年09月12日ドミニクアンセルベーカリー表参道に、シンガポールの名物カニ料理「チリクラブ」からインスピレーションを得た”カニ型”チョコレートスイーツ「ドミニク・アンセル×キャンドルナッツ『シンガポール クラブ デザート』が登場。2017年8月25日(金)から9月10日(日)まで限定発売される。”カニ”の形をしたユニークなチョコレートは、部位によって味わいと食感が異なる。さらに爪の中は、カニの身に見立てたマンゴームース、カニの下には卵を表現したマンゴータピオカを敷きつめられていて、食べ進めるほどに異なる味わいが楽しめる。また「シンガポール クラブ デザート」最大の特徴となるのは、甲羅の中に詰まったココナッツパンナコッタパンダンゼリー。シンガポールのゼリー”パンダンゼリー”とココナッツパンナコッタをそれぞれの食感、味を活かした形でバランスよく融合させた。このユニークなチョコレート「シンガポール クラブ デザート」は、ドミニクアンセルベーカリー表参道を立ち上げ、2017年4月には世界の最優秀パティシエ賞を史上最年少で受賞したドミニク・アンセルと、ミシュラン1つ星を獲得したレストラン「キャンドルナッツ」のオーナーシェフ マルコム・リーとのコラボレーションによって生まれたもの。シンガポール政府観光局が主催するイベント「シンガポール:インサイド・アウト」の一環として発売される。【アイテム詳細】「ドミニク・アンセル×キャンドルナッツ『シンガポール クラブ デザート』2,400円+税発売期間:2017年8月25日(金)~9月10日(日)取扱店舗:ドミニクアンセルベーカリー オモテサンドウ住所:東京都渋谷区神宮前5-7-14※なくなり次第終了。
2017年08月25日6月22日(木)~25日(日)まで有楽町にて開催された「フランス映画祭2017」。このほど、11本の新作上映作の中から観客が選ぶエールフランス観客賞に、『夜明けの祈り』が選出。映画祭団長であるカトリーヌ・ドヌーヴほか、イザベル・ユペール、トラン・アン・ユン監督、ポール・ヴァーホーヴェン監督など、そうそうたる顔ぶれが来日した映画祭が大盛況の内に閉幕した。今年で、実に25回の節目を迎えた「フランス映画祭」。初日6月22日には、『大統領の料理人』のカトリーヌ・フロとの共演作『ルージュの手紙』を引っさげ、カトリーヌ・ドヌーヴが団長としてオープニングセレモニーと上映前舞台挨拶に登壇。フランスの大女優の登場に、会場からは割れんばかりの拍手が巻き起こった。ステージ上で花束を受け取ったドヌーヴは、「25回目のフランス映画祭の団長を務めることができ、大変感動しておりますし、今年もフランスの映画を多く皆さんにお見せすることができます。今回11作品が選ばれていますが、そのうち4作品は女性監督のものであります。これは大変重い、意味があるものだと思います。また新しいことでもあり、私はこのチョイスに賛同いたします」と挨拶。そしてステージ上に各作品のゲストが登場すると、同じくフランスを代表する『エル ELLE』のイザベル・ユペールと笑顔で抱き合い、ステージ上でお互いに来日できたことを喜んでいた。さらに、「フランス映画祭2017」の親善大使の北野武監督が登壇、「僕にとってフランス映画は、ジャン・ギャバンから始まって、セルジュ・ゲンズブールとジェーン・バーキンの『ガラスの墓標』、それから大女優のカトリーヌ・ドヌーヴさんの『昼顔』『シェルブールの雨傘』などから影響を受けています」と、ドヌーヴからも影響を受けたことを告白。「映画には観終わった後に恋人同士や友達同士で語り合って、お互いの見方を知っていく、そういう役目もあると思うので、その点ではフランスの映画は語り合うのに適しています。大女優さんと大監督が揃って、25回目を迎えられたことは本当におめでたいことですし、私もこの壇上で挨拶させてもらうことは非常に光栄に思っています」とスピーチすると、ドヌーヴも笑顔を見せていた。そして、『ルージュの手紙』や『エル ELLE』、マリオン・コティヤール&ルイ・ガレル共演『愛を綴る女』(ニコール・ガルシア監督)、オドレイ・トトゥ&メラニー・ロラン&ベレニス・ベジョの3大女優共演『エタニティ永遠の花たちへ』(トラン・アン・ユン監督)など、上映された新作映画全11作品の中から、見事エールフランス観客賞に輝いたのは、『ココ・アヴァン・シャネル』『ボヴァリー夫人とパン屋』のアンヌ・フォンテーヌ監督による最新作『夜明けの祈り』。1945年、第二次世界大戦が終結した年。ポーランドの修道院で起きた悲劇的な事件により、心身共に傷ついた修道女を救うために尽力した医師マドレーヌ・ポーリアックの知られざる史実を映画化。主演には、類いまれな美貌と実力を兼ね備えた新星女優ルー・ドゥ・ラージュを迎え、神の意のままに生きようとする修道院長をアガタ・クレシャ、マチルドと固い友情で結ばれていくシスター・マリア役をアガタ・ブゼクが務めた。自らの危険を顧みず、無償の人道支援に身を投じたヒロインの勇気ある行動、そして彼女たちの情熱と祈りがたぐり寄せる、奇跡のような“夜明け”のラストが多くの観客の心を揺さぶり、高い評価につながった様子だ。フランス映画祭の観客賞といえば、これまで『最強のふたり』『タイピスト!』『エール!』、そして昨年は『92歳のパリジェンヌ』など、日本において記録的大ヒットとなったり、根強いファンに愛されている作品ばかり。本作も、さらに大きな注目を集めるはずだ。『夜明けの祈り』は8月5日(土)よりヒューマントラストシネマ有楽町、新宿武蔵野館ほか全国にて順次公開。『ルージュの手紙』は今冬、シネスイッチ銀座ほか全国にて公開。(text:cinemacafe.net)■関連作品:夜明けの祈り 2017年8月5日よりヒューマントラストシネマ有楽町、新宿武蔵野館ほか全国にて順次公開(C) 2015 MANDARIN CINEMA AEROPLAN FILM MARS FILMS FRANCE 2 CINÉMA SCOPE PICTURES
2017年06月28日シュウ ウエムラ(shu uemura)から、アクセサリー・ジュエリーブランド「アンブッシュ(AMBUSH)」とコラボレーションした「AMBUSH for シュウ ウエムラ コレクション」が登場。デザイナーYOONとVERBALからなる「アンブッシュ」がシュウ ウエムラへ贈るのは、ジュエリーのように輝くゴールドのパッケージ。シュウ ウエムラの人気アイテムが、煌びやかなデザインとなって全22アイテム限定登場する。ベルベットのようななめらかさと乾燥しにくさを追求したマット リップ「ルージュ アンリミテッドシュプリーム マット」からは、ナチュラルなリップも、視線を集める大胆な唇も叶える2色の限定色がラインナップ。発色と色持ちにすぐれ、チークカラー・フェイスカラーとして使用できる「グローオン」からは、小顔効果を生み出す”コントアリング”向けのブラウンが、まぶたの上でなめらかに伸び広がる「プレスド アイシャドー」からは東京にインスピレーションを得た、4つの限定色が展開される。これら「グローオン」「プレスド アイシャドー」を収納できる、限定カスタム パレットは必見。ゴールドパッケージの上に「AMBUSH shu uemura」のロゴを中央に配した、スタイリッシュな仕上がりだ。そのほか、人気のクレンジング オイルや乾燥を防いでくれるリップ バームなどが店頭に並ぶ。【アイテム詳細】AMBUSH for シュウ ウエムラ コレクション発売日:2017年4月26日(水)<限定発売>■アイテム例・アイ フォイル AMB ドリームキャッチャーズ 限定1色 3,000円+税・AMB スクオッド(カスタム パレット IV) 1,200円+税・プレスド アイシャドー(レフィル) 限定4色 各2,000円+税・グローオン AMBUSHED(レフィル) 限定1色 2,500円+税・アイブロー マニキュア 限定2色 各3,000円+税・ルージュ アンリミテッド シアー シャイン 限定2色 各3,200円+税・ルージュ アンリミテッド シュプリーム マット 限定2色 各3,200円+税【問い合わせ先】シュウ ウエムラTEL:03-6911-8560
2017年05月12日とても1,600円には見えない(写真:Everett Collection/アフロ) 米国時間17日、アン・ハサウェイが朝のトーク番組「Good Morning America」に出演した。この時彼女が着ていたのは黒地に色とりどりの花が描かれた春らしいシフォンドレス。一体どこの高級ブランドの新作かと思いきや、驚きのお値打ち品だった。 ハサウェイはこのドレスを蚤の市で見つけたという。値段はなんと15ドル(約1,630円)。「選んだ洋服はなるべく長く着たいと思っているから、可能な限りヴィンテージものを買うようにしているの」と、番組で自身のファッション観について語った。 4月7日にはハサウェイが主演するSFコメディ『Colossal』が公開された。突如地球に現れ、街を破壊し始める謎の巨大モンスターが、なぜかハサウェイ演じる飲んだくれの売れないライター、グロリアの動きにシンクロしている……という設定。なぜ彼女と怪物の精神がリンクしてしまったのか。16日時点での国内累計興行収入は61万6,344ドルという大コケ状態だけに、日本での公開は期待できないかもしれない。
2017年04月18日モデルでタレントの中村アンが3日、都内で行われた「2017年度 サマンサタバサグループ入社式」にサプライズで登場した。若い女性向けのバッグや小物、ジュエリーなどのブランドを展開しているサマンサタバサグループの入社式に、ミューズを務める中村アンがVTRで登場。224人の新入社員がいる前で「皆さんこんにちは。今日はご入社おめでとうございます。これから社会人として不安がいっぱいあると思いますが、頑張ってください」と中村のVTRが流された後に、サプライズで会場の後方から中村が登場すると、新入社員から大きな歓声が巻き起こり、「初めてのサプライズだったので緊張しました」と笑顔を見せた。入社式では、新入社員の質問を中村が答えるというコーナーもあり、「社会人の女性としてやっておくべきことは?」という質問に「相手に思いやりをもって接すること。それとあいさつや礼儀は学生よりもちゃんと身に付けた方がいいと思います」と回答。最後に「私は大学を卒業してからこの仕事をするようになりましたが、皆さんと同じぐらい不安と期待があったと思い出しますし、皆さんの顔を見たら懐かしいなと思いました」とデビュー当時を振り返りながら「自分がどうしたいか分からないことが沢山あると思いますが、とりあえず目の前のことを頑張って、毎日楽しく元気に、そしてちょっと前のめりにチャレンジして欲しいと思います」とエールを送り、退場の際は新入社員と握手をして会場を後にした。
2017年04月03日シェイク シャック(Shake Shack)から、「ドミニクアンセルベーカリー(DOMINIQUE ANSEL BAKERY)」とコラボレーションしたデザート「バースデーケーキコンクリート」が登場。2017年4月15日(土)、16日(日)の2日間限定で、シェイク シャック アトレ恵比寿店にて販売される。シェイク シャックの人気デザート「コンクリート」は、濃厚なフローズンカスタードと厳選したトッピングを高速でミックスしたアイス。今回アトレ恵比寿店のオープン1周年を記念し、「ドミニクアンセルベーカリー」とコラボレーションしたオリジナルのトッピングを提供する。「バースデーケーキコンクリート」は、世界の店舗でも恵比寿でしか食べれないスペシャルな1品だ。「バースデーケーキコンクリート」では、ドミニクアンセルベーカリーが焼き上げたブルーベリーマフィンを特別にトッピングする。ブルーベリーが甘酸っぱいふかふかのマフィンに、冷たくてクリーミィなフローズンカスタードがトロリと絡み合う。さらに、アクセントとしてバターやレモンを合わせたリッチなスプレッド「レモンカード」を忍ばせ、春らしい爽やかな風味に仕上げた。【詳細】バースデーケーキコンクリート販売期間:2017年4月15日(土)、16日(日)販売店舗:シェイク シャック アトレ恵比寿店住所:東京都渋谷区恵比寿南 1-6-1 アトレ恵比寿西館 1F価格:スモール 480円 / レギュラー 650円【問い合わせ先】TEL:03-5475-8546
2017年04月01日女優のアン・ハサウェイが、間もなく1歳を迎える息子の写真を初公開。8日の国際女性デーに国連本部でスピーチをしていたアンは、その様子をノートパソコンで見ているジョナサン・ローズ・バンクス・シュルマン君の写真をインスタグラムに投稿した。そのスピーチでアンは、女性たちは子供を持ちたいと願うことで「経済的に罰せられている」と育休制度の重要さを訴えた。アンはアメリカでは12週間の無給の育児休暇の制度しかないため、裕福でない人たちは生活に苦しんでいると指摘した。「なぜか私たちアメリカ人の親は3カ月の無給期間を経て通常業務に復帰することを期待されています」「妊娠中にはさらにもう1人分の食事が必要になることと、アメリカとはほとんどの国民がその月々の収入で生計を立てている国であることを考えてみても、どうやったら12週間の無給休暇で経済が成り立つのでしょうか? ほとんどの人にとって成り立たないというのが実情なのです」そしてアンは自身の幼少期も振り返り、母が子供のためにキャリアを捨てなければいけない必要があったために父親の仕事が唯一の収入源となり、そのために多忙な父親とは十分な時間を過ごすことができなかったと語った。「私の母はキャリアを取るか3人の子供の育児を取るかの選択を迫られました。両方を続けられる体制がなかったので主婦になるしかなかったのです」「女性が家と家族の面倒を見るという考え方と習慣は今でも根強く残っていますが、これは女性に対する偏見というだけでなく、男性の家族と社会における参加とつながりも制限しているのです」「今日ここにいる人たちのどれだけが幼少時代に十分なほど父親の姿を見ましたか?」「ここにいる子供を持つ父親の皆さんは、どれだけ子供たちに会えていますか? 成長を遂げたいのなら、私たちは互いに支え合う必要があるのです」(C)BANG Media International
2017年03月13日モデルで女優の中村アン(29)が7日、自身のブログで幼少期の写真を公開し、「かわいすぎる」「エンジェル」と反響を呼んでいる。中村は「2017」というタイトルで更新し、「あけましておめでとうございます」とあいさつ。「久しぶりに 家族で過ごしたりお正月を満喫今年は 4日から仕事はじめで 食べすぎたりなど 気を抜かずに済んだ気もします。笑」と正月を振り返り、「今年もよろしくお願いします」と呼びかけた。ブログの最後には、初詣に出かけた様子やお雑煮などお正月らしい写真を公開するとともに、自身の幼少期の写真を公開。大きなぬいぐるみを両手で持ち、その横からひょこっとかわいらしい笑顔を見せている。この幼少期の写真に、ファンからは「ちっちゃいアンさま、かわいすぎます」「癒されました」「ちびアンちゃんかわいすぎる!!エンジェルですね!!」「かわゆい」などと絶賛の声が寄せられている。
2017年01月09日ユナイテッドアローズ(UNITED ARROWS)による「アンルート(EN ROUTE)」から、水洗いできるコットンタイプライターのセットアップが登場。2017年2月末に発売予定だ。コットン100%を使用。そこに張り感のある加工を施し独特なシャリ感を添えた。ジャケットは薄く軽いので、シャツのように気負わず羽織れるのがポイント。ボトムスはゆったりとしたサイズ感に整え、イージーな着心地を与えた。きれいめなシルエットながら、リラックス感のある素材を用いているので、普段使いにも最適。水洗いできるのも嬉しい点だ。【アイテム詳細】アンルート セットアップ発売時期:2017年2月末(予定)価格:・ジャケット 26,000円、パンツ 14,000円カラー:カーキ、ネイビー【問い合わせ先】アンルート 二子玉川TEL:03-5797-3184
2016年12月12日ドーバー ストリート マーケット ギンザ(DOVER STREET MARKET GINZA)6階では12月1日より、「ドーバー ストリート マーケット ホリデー スペシャル」と題した企画を実施している。会期中は、ロシアを拠点とするブランド、ゴーシャ ラブチンスキー(GOSHA RUBCHINSKIY)の17SSコレクションより、ドーバー ストリート マーケット限定のアイテムを用意。フィラ(FILA)やカッパ(Kappa)、セルジオ タッキーニ(Sergio Tacchini)などのイタリアのスポーツウエアブランドとのコラボレーションによるアイテムが展開される。さらに、ステューシー(STUSSY)のソーシャルマーケティングマネージャーのNeek Lurkが率いるブランド、アンタイ ソーシャル ソーシャル クラブ(ANTI SOCIAL SOCIAL CLUB)のドーバー ストリート マーケット限定アイテムも登場。蛍光色を帯びたサーモンピンクのTシャツやクルーネックスウェット、フーディーなどが展開される。フロント部分には「Foreshadow」、バックには「ANTI SOCIAL SOCIAL CLUB」の波打ったようなブランドロゴが施されている。その他にもグッチ(GUCCI)、ラフ・シモンズ(Raf Simons)、ヴェトモン(Vetements)などのブランドからの限定アイテムも発売予定。
2016年12月03日王道の大人気ブランド 株式会社フィッツコーポレーションが「エビアン」から発売されている「エビアン フェイシャルスプレー」のデザイナーズモデルを2016年11月19日(土)から発売を開始する。「エビアン」はフランスのウォーターブランドで、エビアンウォーターのデザイナーコラボは10年目となり、今年は初めてフェイシャルスプレーでもコラボモデルが登場する。デザインも機能性もいい2016年のデザインはエビアンウォーターが初めてファッションの世界に踏み込んだ時に、デザイナーズボトルでコラボした、クリスチャン・ラクロワと再びコラボレートする。エビアン フェイシャルスプレーは導入化粧水という、つけた後に使う化粧品のために肌にうるおいを与えて、浸透を助けてくれるものだ。カルシウムイオンが豊富に含まれているのでうるおいをしっかり閉じ込めてくれ、ミネラルバランスの整ったスプレーで心地よく角質層まで浸透し、肌本来の美しさへと導いてくれる。「エビアン フェイシャルスプレー リミテッドエディション(クリスチャン・ラクロワ)」は内容量300gで価格は税抜1,450円、2016年11月19日(土)から全国発売される。全国のバラエティショップや小売店などで購入可能。限定発売なので早めにチェックしてみてほしい。(画像はプレスリリースより)【参考】※株式会社フィッツコーポレーションプレスリリース(Dream News)
2016年11月16日ドミニク アンセル ベーカリー(DOMINIQUE ANSEL BAKERY)が、ハロウィン気分を盛り上げるかぼちゃ尽くしの期間限定メニューを発売している。「ハロウィン ルリジューズ」(680円)は、季節毎にユニークな装いで登場するドミニク アンセル ベーカリーのシュークリームをハロウィンバージョンに仕立てたもの。かぼちゃの頭にコウモリが乗ったハロウィンらしいデザインとなっており、甘酸っぱいブラックベリークリームと爽やかな柑橘系のマンダリンジャムを合わせ、芳醇でやわらかな香り広がるスイーツに仕上げた。ハロウィンやサンクスギビングなどのアメリカのイベントに欠かせないスイーツ「パンプキンタルト」(680円)も登場。シナモンなどのスパイシーな香りと旬のかぼちゃの甘みを活かし、伝統的な本場アメリカの味を再現した、パーティーシーズンにおすすめのスイーツとなっている。パンでは、メロンパンとクリームパンを掛け合わせたようなハイブリッド系のパンとして人気の「ミスター ロボット」が、ハロウィンに合わせてジャックオーランタンになって登場。ふわふわでしっとりとしたココア生地の中に優しい味わいのパンプキンクリームがたっぷりと詰め込まれた。また、人気のアーモンドクロワッサンの中にやわらかい甘みのパンプキンクリームとチェーリージャムを詰めた「パンプキン チェリー クロワッサン」(350円)も販売される。さらに、10月28日の18時から20時までは、「パンプキンスイーツ&ジャックオーランタン作り」を開催。同店自慢のシェフ陣による丁寧な指導のもと自分だけのオリジナルランタンが作れる他、ドミニク アンセル ベーカリーオリジナルのパンプキンスイーツも楽しめる。参加費はひとり税込5,800円で受付は当日の17時30分から。
2016年10月14日Netflixとカナダのテレビ局CBCが、『赤毛のアン』をテレビドラマ化すると発表した。タイトルは『Anne』。脚本は、『ブレイキング・バッド』でエミー賞を受賞したモイラ・ウォーリー=ベケットが執筆する。その他の情報全部で8話からなるミニシリーズで、初回は2時間。初回は『クジラの島の少女』のニキ・カーロが監督する。カナダではCBCが放映し、それ以外の全世界ではNetflixがストリーミングする。放映およびストリーミング開始は来年。撮影は来月、カナダのオンタリオ州でスタートする。原作が出版されたのは1908年。以後、カナダやイギリスなどで、何度もテレビドラマ化や映画化がされてきた。今年11月には、アメリカのPBSチャンネルが、カナダのテレビが製作した別のテレビ用映画『赤毛のアン』を放映する予定だ。文:猿渡由紀
2016年08月23日TOURSミュージカル『赤毛のアン』東京公演が17日、東京・新宿文化センターで行われ、上白石萌歌、さくらまやが報道陣向けの取材に応じた。同ミュージカルは、日用雑貨メーカーのエステーが1998年より毎年夏にオリジナル舞台を主催。今年は14年連続でミュージカル『赤毛のアン』が公演され、14日の北海道公演を皮切りに、全国8都市9公演が行われる。主人公のアン・シャーリーは上白石萌歌が務め、アンの親友ダイアナ・バリーをさくらまやが務める。初ミュージカルで主演を務める上白石は「昨日までは北海道から仙台と東北を周り、ついに東京に来たという感じで緊張しています」と初の東京公演で緊張した表情だったが、「ドラマや映画といった映像の世界とは全く違って、稽古で何日かかけて作り上げていく感じがすごく楽しいです。皆さんを信じて最後まで走って行きたいと思います」と初ミュージカルに意欲満々。昨年の公演では姉の萌音がアン役を演じたが、「毎日のように姉からアドバイスを受けたりしていますが、全く違うものになっていると思います。姉のいい部分をもらいながら、自分の演じたいように演じられるように工夫しています。姉よりもまっすぐなアンを演じたいです」と話した。昨年に続いてアンの親友役を演じるさくらまやは「基本的にはお姉さんと全然違います。でも、ふとした瞬間に言い方とかちょっとした影がたまに似ているところがあって、懐かしいと思いつつ新鮮さもあって楽しいですね」と笑顔を見せた。同公演は東京以外の地方での公演も予定している。上白石は「(15日の)仙台に行った時は牛タン弁当などたくさん美味しい物を食べたので、各地に回って美味しい物を食べたいですね」と食いしん坊な一面を見せ、さくらも「打ち上げが必ずあるんですけど、(14日の)北海道ではカニを食べました。福岡ではやっぱりモツ鍋ですね。食い倒れ紀行だ(笑)。踊ってなければ太ってます(笑)」と話していた。ミュージカル『赤毛のアン』は、8月18日に東京・新宿文化センター、8月19日に埼玉・大宮ソニックシティ、8月22日に愛知・日本特殊陶芸市民会館、8月23日に広島・広島文化学園HBGホール、8月24日に福岡・福岡市民会館、8月25日に大阪・メルパルク大阪でそれぞれ公演される。
2016年08月18日サンローラン(SAINT LAURENT)が、今年の4月に着任したばかりの新クリエイティブ・ディレクター、アンソニー・ヴァカレロ(Anthony Vaccarello)による初のキャンペーンヴィジュアルと4つのムービーを公開した。アメリカのアーティスト、コーリア・ショア(Collier Schorr)がディレクションした同ビジュアル。モデルには全15人のフレッシュな新顔が起用された。スタイリストはアラスタ・マッキム、ムービーディレクターはナタリー・カンギレム(Nathalie Canguilhiem)が担当した。動画引用元: (サンローラン オフィシャルYouTube:
2016年08月05日人気グループ「EXO」の元メンバーで現在は俳優として活躍するクリス・ウーが映画初主演を務め、2015年2月に中国で公開されるや初登場1位を記録したロマンティック・ラブストーリー『あの場所で君を待ってる』。本作が8月27日(土)より日本公開されることが決定し、待望のポスタービジュアルがシネマカフェにて解禁となった。婚約を破棄され、たった1人の家族である祖母も失ったジンティエン(ワン・リークン)は、傷心を抱えてかつて祖母が暮らしていたプラハを訪れ、シングルファーザーのチェリスト、パン・ズーヤン(クリス・ウー)と出逢う。2人は遺品の手紙から祖母が生涯愛した男性との思い出の“あの場所”があることを知り、ズーヤンは祖母の過去をたどるジンティエンのために奔走し“あの場所”を探し当てる。そんなとき、ズーヤンの母が自殺未遂をはかり入院。子育てと看護に追われるズーヤンをジンティエンは必死でサポートするが、将来のことを考えたズーヤンはジンティエンを冷たく突き放し別れを告げる。傷ついたジンティエンは中国への帰国を決意し、“あの場所”に行く。すると、そこに現れたのは意外な人物だった――。プラハの街を舞台に、時を超えた愛の奇跡を描く大人のラブストーリーとなる本作。主人公ズーヤンを演じるのは、本作が映画初出演にして初主演となるクリス・ウー。未婚のシングルファーザーのチェリストをフレッシュに演じている。また、新しい人生を始めようとプラハを訪れるヒロインのジンティエン役は、本国でナチュラルな演技が人気のワン・リークン。メガホンをとったのは、『見知らぬ女からの手紙』など女優として、また中国版「ブログの女王」として絶大な人気を誇るシュー・ジンレイ。ジンティエンの祖母ランシンの若かりしころも彼女自らが演じており、その美しさで本作に大輪の花を添えている。さらに撮影を、『黒衣の刺客』(ホウ・シャオシェン監督)、『花様年華』(ウォン・カーウァイ監督)、『ノルウェイの森』(トラン・アン・ユン監督)、『空気人形』(是枝裕和監督)など独特の映像美で知られるアジアを代表する名カメラマン、リー・ピンビンが務めている。このたび解禁となるポスタービジュアルは、2つの世代のラブストーリーを柔らかなテイストで包み込んだもの。現代の恋愛模様を織りなすチェリスト、パン・ズーヤンとジンティエンを上下に配置し、ジンティエンの祖母の世代の恋愛模様を中段に配置することで、2つの恋愛模様がどのように絡み合うのか、意味深な仕上がりとなっている。また、クリス・のチェリストとしての凛々しく美しい姿も胸キュン必至のカットといえるだろう。なお、本作の特別鑑賞券が特典付きで7月10日(日)発売開始に。特典はポスタービジュアルとクリス単独の姿をとらえたA5版クリアファイルとなっている。『あの場所で君を待ってる』は8月27日(土)よりシネマート新宿ほかにて公開。(text:cinemacafe.net)
2016年07月07日二階堂ふみとのW主演作『ふきげんな過去』の公開を控える小泉今日子をはじめ、“月9”ドラマで山崎賢人ら最旬イケメンと四角関係を繰り広げる桐谷美玲、主演ドラマ「家売るオンナ」がスタートする北川景子、さらに新垣結衣、上戸彩、すみれ、藤井夏恋&萩花姉妹(E-girls)、森高千里、ローラと、10人もの日本を代表する女優&アーティストたちが出演して話題を呼んだコーセーの70周年記念CM「Tokyo Seven Days」。演出を務めたのは、『青いパパイヤの香り』でカンヌ国際映画祭カメラドール(新人賞)などを受賞した、『夏至』『ノルウェイの森』などで知られるベトナム出身、パリ育ちのトラン・アン・ユン監督。気鋭監督の手により、まさに“美の競演”にふさわしい華々しいCMとなったが、いま、それぞれに個性を放つ日本の有名映画監督も最旬俳優たちとタッグを組んでいる。まずは、今年『ヒーローマニア-生活-』『デスノート Light up the NEW world』に主演、『クリーピー 偽りの隣人』にも出演する東出昌大。先日、プライベートでも妻で女優の杏が双子の女児を出産、パパになったばかりの東出さんは、丸美屋「麻婆豆腐の素」のCMで父親役を演じている。タッグを組むのは、生田斗真がトランスジェンダーの女性、桐谷健太がその恋人を演じる最新作『彼らが本気で編むときは、』が控える荻上直子監督だ。『かもめ食堂』をはじめ、独特の世界観で女性層を中心に支持を集める荻上監督。南カリフォルニア大学大学院で映画製作を学び、デビュー作『バーバー吉野』はベルリン国際映画祭児童映画部門で特別賞を受賞。『めがね』は同映画祭パノラマ部門ザルツゲーバー賞を受賞し、『レンタネコ』も同じくパノラマ部門に正式出品された。『かもめ食堂』はフィンランドが舞台となり、『トイレット』は全編英語のカナダロケで、主演のもたいまさこ以外はカナダ人キャストで撮影を行ったという国際派。東出さんが3歳と5歳の女の子のパパ役に扮するCM「父親になったボク」篇では、自転車で保育園に向かうシーンやスーパーで買い物をするシーン、エプロン姿で調理をするシーンなどが登場。東出さん自ら、豆腐に包丁を入れるカットもこなしている。荻上監督の映画といえば、調理のシーンや料理はもちろん、食卓を囲む人々を印象的に映し出してきただけに、本CMでも家族の団らんから東出さんの自然体の魅力を引き出している。また、東出さんと『デスノート』で共演するほか、『二重生活』『セトウツミ』など話題作が続く、au「三太郎」シリーズの“鬼ちゃん”でもお馴染みの菅田将暉は、NHK朝ドラ「とと姉ちゃん」のピエール瀧と「吉野家」のWEB限定CMに登場している。2人が演じるのは、昭和34年に築地で創業した吉野家一号店を切り盛りする店員と店主。タッグを組むのは、本CMの舞台さながらの『ALWAYS 三丁目の夕日』シリーズや、大ヒット作『永遠の0』『STAND BY ME ドラえもん』などを手がけてきた日本アカデミー賞受賞の山崎貴監督だ。しかも、脚本は「勇者ヨシヒコ」シリーズ、『HK/変態仮面』シリーズの福田雄一であることを、菅田さん自らTwitterで告白。菅田さんとは映画『明烏 あけがらす』や「情熱大陸」に続き、9月からはAmazonプライム・ビデオで配信されるドラマ「宇宙の仕事」でも組むとあって、息もぴったり(?)といったところ。WEB限定ではあるもの、当時の築地市場の一角を再現したセット、美術、衣装、メイクなど、細部までかなりこだわり抜かれており、菅田さんは自らを「おいら」と呼び、威勢もいいが調子もいい店員・しゅうじを熱演。店主・松田栄吉役のピエールさんから、毎回お約束のようなツッコミが入りつつも、昭和のギャグ「どうもすいません」で返していく。実は“隠れ昭和フェイス”(!)という菅田さんや、朝ドラの“森田屋ロス”の人にはうれしい“大将”のようなピエールさん、“マドンナ” の石橋杏奈、常連客の中村倫也まで、山崎監督は「昭和顔」キャストをそろえたそうで、牛丼とともに「昭和」がかおるCMシリーズとなっている。さらに、NHK大河ドラマ「真田丸」で、堺雅人演じる主人公・真田信繁の幼なじみにして生涯寄り添うパートナー、きり役が話題となっている長澤まさみと、同じく信繁の母役の高畑淳子は、キンチョー「虫コナーズ」のCMに出演中。タッグを組むのは、長澤さんも助演女優賞を獲得した『海街diary』で日本アカデミー賞最優秀監督賞を受賞、続く『海よりもまだ深く』が本年度カンヌ国際映画祭「ある視点」部門に出品された是枝裕和監督だ。しかも、撮影には瀧本幹也、照明には藤井稔恭といった日本アカデミー賞各部門を制覇した『海街』の強力メンバーがスタッフとして再結集する。まさに『海街』を彷彿とさせる夏の縁側を舞台に、長澤さんと高畑さんの息の合ったコミカルな掛け合いが笑いを誘うこのCM。2人ともなぜか関西弁なのも新鮮で、「だださがり」を説明する際、高畑さんの息子らしき人物が帰宅すると、ちょっと気になるそぶりを見せる長澤さんなどもキュート。まるで映画の一コマのようでありながら、日常のドラマを短い時間の中に凝縮した有名監督が手がけるCMの数々。その一端を覗いてみては?(text:cinemacafe.net)
2016年06月26日女優のアン・ハサウェイが国連ウィメン親善大使に任命された。アンは世界中における女性の権利を訴えるこの役目を与えられたことについて「男女平等推進の支援に携わるこの機会を得られたことを誇りに思うと共にやる気があふれ出てきます。すでに顕著な前進が見られますが、力を合わせて私たちの努力を強化し、本当の男女平等というものを気づかせる時が来たのです」とコメントした。一方で、国連ウィメンのプムジレ・ムランボ・ヌクカ事務局長も「今回のアンの任命は絶好のタイミングでした。なぜなら今年国連ウィメンはよりポジティブな考え方を育成し、仕事場での女性の平等の権利を築き上げ支援する実用的な取り決めを助長しようと熱心に取り組んでいるところだからです」「父親の育児休暇を取りづらくさせているステレオタイプな考え方は『男性が大黒柱』という形から残された時代遅れの考え方であり、現代の男女混同した仕事環境においては存在する余地がありません」とアン任命に当たっての意欲を表した。そんな大役を任されたアンは、2カ月ほど前に夫アダム・シュルマンとの第1子となる息子を出産したばかりで、育児を楽しんでいるところだと言われている。ある関係者は「アンはただ息子との一時一時を楽しんでいますよ。2人とも両親としての全ての瞬間を喜んでいます。赤ん坊はとてもかわいらしく良い子です。アンとアダムを混ぜ合わせたような容姿ですね。アダムはとても素晴らしい旦那さんで、アンを支えています」「2人のもとにはロスから友人や家族がたくさん訪れていますよ。アンとアダムの両親も赤ん坊に関してとても助けになってくれています。アンは母乳で育てるつもりですし、新米ママとしてのすべてを経験したいと思っています。2人とも夜中は順番に起きて赤ん坊の世話をしているようですよ」と語っていた。(C)BANG Media International
2016年06月17日パク・シフとユン・ウネの2大スターが共演する韓中合作映画『きみの声を探して アフター・ラブ』。日本公開を間近に控えた本作から、本編の一部映像がシネマカフェに到着した。航空会社に勤務するソンジュン(パク・シフ)は、10年かけてやっとパイロットになるが、右耳が不自由になり仕事を失った。地上勤務になり、半ば人生を諦めた状態で見合いをした女性ウノン(ユン・ウネ)と結婚するが、彼女に対して、なかなか愛情を感じられない。そんな中、ウノンは予期せぬかたちで命を落としてしまう。あまり多くを語らなかった彼女は「済州島行きのチケット」と「ボイスレコーダー」を残して逝ってしまった。彼女の死後、ソンジュンはウノンが残したボイスレコーダーの“音声日記”を聞き、彼女の初恋の相手が故郷・済州島にいたことを知る。妻が自分以外の誰かに想いを寄せていたことが分かり、済州島に向かい相手を探そうとするが――。キャストには、『殺人の告白』で鮮烈なスクリーンデビューを果たし、今年は「町のヒーロー」(原題)でも韓国ドラマで3年ぶりに主演を務め、幅広く活躍するパクが、これまでの優しい男性とは一転して仕事ばかりで妻を顧みず、大切なものを失ってからようやく自らの過ちに気付く不器用な元パイロットを好演。そして、一世を風靡した大ヒットドラマ「宮~Love in Palace」で天真爛漫な女子高生を、「コーヒープリンス1号店」では男装女子をキュートに演じ、韓流ファンの心をガッチリ掴んだユンが、本作では最愛の男性が心を開いてくれない中、それでも支え続ける献身的な大人の女性を演じ今までとは違う、新たな一面を披露している。そして監督には、韓国初の100%フランス資本で作られた映画『プラスチック・ツリー』で、「マンハイムハイデルベルグ国際映画祭」最優秀映画賞を受賞し、また「モントリオール映画祭」や「ドーヴィル映画祭」など、多数の国際映画祭に出品され話題を集めた注目の監督、オ・イルソンが務めている。今回解禁されたのはユン演じるヒロイン・ウノンが、パク演じる最愛の人ソンジュンと出会う重要な場面。 映像は、家族に会うために北京を訪れたウノンが、目新しい北京の街並みをカメラ片手に楽しそうに散策するシーンから始まる。そんなウノンに対し笑顔で声をかけようとするソンジュン。実は、前日にソンジュンは街中で体調が悪くなり、倒れたウノンを病院へ運んであげた男性だったのだ。しかし、倒れて意識を失っていたウノンはソンジュンが自分を助けてくれた人だと気付くことが出来ずそのまま素通りしてしまう。そして、似顔絵の路面店で友人との“ある想い出”の写真の似顔絵をお願いするウノン。そして、完成した似顔絵に友人を思い出し涙してしまう。そんなウノンにソンジュンはまた体調が悪くなったと勘違いし、慌てて駆け寄るのだった…。突涙を誘う悲恋のラブストーリーに加え、ミステリーの謎を解き明かすようなストーリー展開からも目が離せない本作。元気な女子高生役から大人の女性へと成長したユンが演じるヒロイン・ウノン、そしてヒロインを優しく見つめるソンジュンとの出会いを公開前に、まずはこちらから覗いてみて。『きみの声を探して アフター・ラブ』は5月14日(土)よりシネマート新宿、シネマート心斎橋ほか全国にて公開。(cinemacafe.net)
2016年05月10日アン・ハサウェイが、舞台劇『Grounded』の映画版に主演することになった。プロデューサーも兼任する。その他の情報ハサウェイは、同作品のオフブロードウェイでの舞台版に主演している。舞台版の演出は、ジュリー・テイモア。舞台版はひとり芝居で、ハサウェイは批評家から絶賛を受けている。ハサウェイが演じる女性パイロットは、妊娠のため、ラスベガスでドローンを操縦する任務に回されたという設定。映画版の監督は明らかになっていない。ハサウェイの最近作『マイ・インターン』は、全世界でスマッシュヒットとなった。次回作は、今月末北米公開予定の『アリス・イン・ワンダーランド/時間の旅』。文:猿渡由紀
2016年05月06日アン・ハサウェイがなんと2週間も前の3月24日(現地時間)に第一子を出産していたことが分かった。アンの代理人が「E!News」に正式に認めた。「ジョナサン・ローズバンク・シュルマン」と名付けられた赤ちゃんはとても元気な男の子で、現在ロサンゼルスで家族や友人に囲まれて過ごしているそうだ。2008年から交際を始め、2012年9月にアダム・シュルマンと結婚したアンは、かねてより母親になりたいと強くアピールしていた。結婚して4年半、待望の我が子の誕生に夫婦そろって大興奮。夫のアダムは非常に協力的で、出産までの過程でアンとの絆がさらに深まったという。出産から2週間経ってやっと公になった大ニュースだったが、実は出産後6日目にアンはある記事の画像をインスタグラムに投稿していた。内容は、「ジョージア州知事がゲイ差別を正当化してしまう可能性のある『信教の自由』に拒否権を行使した」ことであり、同性愛の兄を持つアンにとっては「これで息がしやすくなった」とキャプションを付けるほどホッとするニュースだったらしい。この記事の画像が投稿されたコメント欄では、内容についての議論が活発にやり取りされていたが、「アン出産」が報道されるやいなや、ファンからの「おめでとう!」コメントで埋め尽くされている。(Hiromi Kaku)
2016年04月08日今年3月2日に創業70周年を迎えたコーセーから、同社展開ブランドのイメージキャラクターを務める女優&アーティストを起用した、豪華すぎる新TV-CM「Tokyo Seven Days」篇が新登場。新垣結衣、上戸彩、北川景子、桐谷美玲、小泉今日子、すみれ、藤井夏恋&萩花姉妹(E-girls)、森高千里、ローラの総勢10名が美の競演を果たしていることで注目を集めている。CMでは、“東京の今”を舞台に、それぞれの個性を生かした演技を通じて、自分らしく輝いて生きる女性たちを応援するストーリー。くつろいで過ごす土曜日の夜から始まり、次の土曜日の午後まで、東京の7日間の9つのシーンに10人のキャストが次々と登場する。演出を務めたのは、長編デビュー作『青いパパイヤの香り』でカンヌ国際映画祭「新人賞」とセザール賞「初監督作品賞」を受賞、続く『シクロ』でヴェネチア国際映画祭「金獅子賞」を受賞したトラン・アン・ユン監督。近年では村上春樹の同名小説の映画化<a href="">『ノルウェイの森』</a>でもメガホンをとり、その撮影では日本に滞在し、日本の文化にも触れていた。美しい映像表現で知られるトラン監督は今回、日本を代表する女優・アーティストが一堂に会し、1人ひとりの美を表現する今回の企画に賛同、本CMを手がけることになった。監督はそれぞれの美しく装う姿だけでなく、内面の美しさまで引き出そうと試み、ストーリーや設定などのプラン作りから参加。その作業は、出演者1人1人がいま、人生のどんな時期にあり、どのような思いで日々を生きているか、イメージを膨らませるところからスタート。これまでの経歴や仕事に取り組む姿勢、趣味などプロフィールを調べ、そこから映画を作るように丁寧に、心の内と日常の姿を掘り下げ、ストーリーや人物設定、演出プランを練っていったとか。そして、でき上がったまさに映画のような本CMは、最旬女性たちの「東京の今を感じる舞台」。週末の夜、部屋でくつろぐ姿の新垣さん、日曜の昼、もの思いにふける上戸さん、日曜の夜、夜景の見えるバスルームに佇むローラさん、月曜の朝、恋する瞳で視線を投げかける桐谷さん、火曜の午後、外出前の身支度をする小泉さん。水曜日の午後、凛とした姿勢で歩くすみれさん、木曜日の午前、コンサートのアイデアを考える森高さん、金曜日の夜、ダンスレッスンの後、仲よく一緒に帰る萩花さんと夏恋さん、土曜の午後、エレガントな服装で外出をする北川さんと、10人の女性の東京の7日間を描き出している。2月下旬に行われた撮影は、9シーンのうち8シーンを、連続3日間で一気に撮影をするという過密なスケジュール。にもかかわらず、出演者たちはみな監督の指示のもと、和やかな雰囲気の中でそれぞれの個性が光る演技を披露していたという。コーセー70周年記念「Tokyo Seven Days」篇は全国にてオンエア中。(text:cinemacafe.net)
2016年04月03日パク・シフとユン・ウネの2大スターが共演する『きみの声を探してアフター・ラブ』の日本公開が5月に決定。日本オリジナルのポスタービジュアルが解禁された。航空会社に勤務するソンジュン(パク・シフ)は、10年かけてやっとパイロットになった。しかし右耳が不自由になり、生きがいだったパイロットという仕事を失う。地上勤務になり半ば人生を諦めた状態でお見合いをした女性、ウノン(ユン・ウネ)と結婚するが、彼女に対してなかなか愛情を感じられない。ウノンにとって、彼は初恋以来好きになった人だったのに。そんな中ウノンは予期せぬかたちで命を落としてしまう。彼女の死後、ソンジュンはウノンが残した“音声日記”を聞き、隠された自分への想いにようやく気付くのだった…。韓中の合作映画として制作され、パク・シフは4か月間中国と韓国を行き来しながら撮影に及んだという本作。撮影中は、日本や中国のファンが撮影地に多く集結し、パク・シフの圧倒的なアジアでの人気の高さをみせつけたことがニュースにもなり、公開までの期待が高まっていた本作がいよいよ日本でも公開される。今回主演の二人を演じたのは、『殺人の告白』で鮮烈なスクリーンデビューを果たし、韓国映画に出演するのは3年ぶりというパク・シフと、大人気ドラマ「宮~Love in Palace」「コーヒープリンス1号店」「会いたい」などに出演するユン・ウネ。これまで“優しい男性”を好演してきたパク・シフは、今回は一転して仕事ばかりで妻を顧みず、大切なものを失ってからようやく自らの過ちに気付く不器用な元航空パイロット・ソンジュンを演じ、日本でも人気のブランド「Samantha Thavasa」のイメージモデル務めるユン・ウネは、その最愛の男性となかなか理解し合うことが出来ず苦悩する妻・ウノン役を演じている。また監督には、韓国初の100%フランス資本で作られた映画『プラスチック・ツリー』で第52回マンハイムハイデルベルグ国際映画祭最優秀映画賞を受賞し、モントリオール映画祭やドーヴィル映画祭など、多数の国際映画祭に出品され話題を集めた注目の監督、オ・イルソンが務めている。さらに同時に解禁されたビジュアルは、やわらかな日差しのなか、春の花畑に寝ころび、愛する人の隣りで安心しきって目を閉じるファン垂涎の笑顔をみせるパクと、その微笑みが美しくもどこか哀しげな横顔が印象的なユンが映し出された日本オリジナルのポスターだ。妻の想いに気づいたとき、もうそこにはきみはいない…そんな涙腺崩壊ラブストーリーとして期待がかかる本作。邦題の“きみの声を探して”とは一体ストーリーにどう絡んでいくのだろうか、公開を楽しみにしていて。『きみの声を探してアフター・ラブ』は、5月14日(土)よりシネマート新宿、シネマート心斎橋ほか全国にて公開。(cinemacafe.net)
2016年02月12日この記事の前編はこちら:「新たなアリアドネーの糸、欧州の次世代ロケット「アリアン6」の設計固まる - 紆余曲折を経て決まったアリアン6」アリアン6は、第1段と第2段に液体酸素と液体水素を使う液体ロケット、補助ブースターに固体ロケットを使う構成自体は、アリアン5を踏襲している。また第1段エンジンはアリアン5にも使われている「ヴァルカン2」というエンジンを改良したものが用いられる。一方、第2段には、より高性能な「ヴィンチ」というエンジンが使われる。ヴィンチは2000年代から開発が進められていたエンジンで、当初はアリアン5の改良型に搭載される計画だったが、予算などの都合で頓挫。アリアン6でようやく日の目を見ることになった。ヴィンチの最大の特長はエンジンの再着火ができることで、これにより衛星をより正確な軌道に投入したり、あるいは複数の衛星をそれぞれ異なる軌道に投入することが可能になる。固体ロケット・ブースターには、P120Cという新しいモーターが使われる。これはイタリア主導で開発され、アリアンスペースが運用する小型の固体ロケット「ヴェガ」の第1段モーターを改良したもので、また現在、同じP120Cを第1段に使う「ヴェガC」という改良型ロケットの開発も進められている。つまり、第1段は既存のエンジンの改良、第2段は2000年代から長年開発が続けられていたエンジン、固体ブースターも他のロケットの改良で、共用もされるという、あまり新しい開発要素のない、堅実な設計を採用している。一方、アリアン5と大きく変わっているのは、ブースターの装着基数を2基と4基で選ぶことができ、より柔軟な打ち上げが可能になっている点である。ブースター2基の構成は「A62」と呼ばれ、静止衛星を打ち上げる際に投入される静止トランスファー軌道という軌道に、最大5トンほどの打ち上げ能力をもつ。ブースター4基の構成は「A64」と呼ばれ、こちらはアリアン5と同じ、静止トランスファー軌道に10.5トンの打ち上げ能力をもつことが計画されている。アリアン5はその大きな打ち上げ能力を活かして、1機のロケットで静止衛星を2機同時に打ち上げるという芸当を強みとしていた。アリアン6がかつてトリプル・セヴンと呼ばれていたころには、この2機同時打ち上げを止め、ロケット1機あたりの価格を安くすることで他国のロケットと勝負するという方向が検討されていたが、最終的には続ける方針で固まった。ただ、2機同時打ち上げを行うためには、当然2機の衛星が揃わなければならず、顧客の好きなときに衛星を打ち上げられなかったり、同乗相手の衛星の製造が遅れた際に、自分の衛星の打ち上げも延期となったりするなどの短所もあった。そこで衛星が1機のみ打ち上げることに特化したA62が用意されることになった。たとえば打ち上げまでの時間を最優先にする顧客や、また軍事衛星などを迅速に打ち上げたい欧州各国の政府からの打ち上げ需要が期待されている。またA62は、ESAの地球観測衛星や、欧州各国の偵察衛星、欧州版GPSこと「ガリレオ」衛星など、低軌道、中軌道に向けた衛星の打ち上げにも使われることになっている。これらの衛星は従来、ロシアから輸入した「サユース」ロケットを使って打ち上げられていたが、安全保障にもかかわる衛星の打ち上げを他国のロケットに委ねることに、かねてより批判が出ており、アリアン6で改められることになったようである。ただ、今後の欧州によるサユースの運用をどうするかについて、まだ明確なスケジュールは発表されておらず、サユースの使用を止めるのか、アリアン6と並行して運用が続けられるのか、それはいつまでなのか、といった具体的なことはまだ不明である。○価格はアリアン5の半額、再使用も視野アリアン6の打ち上げコスト、価格について、明確な数字は出されていないが、アリアン5の半額になると表明されている。アリアン5の価格も公表されていないので推測にはなるが、A62は7500万ユーロ(現在の為替レートで約97億円)、A64は9000万ユーロ(約117億円)ほどになるとされる。A64は衛星の2機同時打ち上げが可能なので、発注側はこの価格を、衛星質量の割合に応じて出し合うすることになる。ちなみに、現在のファルコン9の価格は公称で6120万ドル(約71億円)であり、A64の2機同時打ち上げであれば十分に戦える数字ではある。もっとも、ファルコン9は現在、打ち上げコストの大幅な削減を目指し、ロケットの機体を再使用する構想をもっている。スペースXは最終的に、現在の100分の1まで安くすると豪語しているが、たとえ2分の1や3分の1程度になったとしても、アリアン6はとたんに戦えなくなる。ただ、フランス国立宇宙研究センター(CNES)やエアバスでも、「アデライン」(Adeline)と呼ばれるロケットの再使用に向けた研究は進められている。アデラインは、第1段機体すべてを回収、再使用するファルコン9とは違い、第1段ロケットエンジンのみを回収して再使用するという計画である。今のところはまだ、アリアン6に実際に採用されるという話はないが、いずれ具体的になる可能性はある。○迷宮入り口での駆け引き現在、新しいロケットを開発しているのは欧州だけではない。2020年代に向けて、世界各国で新型ロケットの開発ラッシュが起きている。米国ではスペースXがファルコン9の改良型「ファルコン9 v1.1 フル・スラスト」を完成させ、さらに強力な打ち上げ能力をもつファルコン・ヘヴィの開発も行われている。同社がロケットの再使用による低コスト化に成功すれば、市場の勢力図は大きく塗り変わるだろう。また、スペースXに似た宇宙ヴェンチャーのブルー・オリジンも再使用可能な大型ロケットの開発に着手しており、2019年ごろの初打ち上げを目指すとしている。また、アトラスVやデルタIVロケットを運用するユナイテッド・ローンチ・アライアンスでは「ヴァルカン」ロケットの開発を進めており、こちらもエンジンの再使用による打ち上げコストの低減を視野に入れている。ロシアは近年ロケットの失敗が頻発しているが、新型の小型、中型、大型「アンガラー」ロケットを開発し、商業打ち上げ市場に投入しつつある。中国も新型の大型ロケット「長征五号」、小型ロケット「六号」、中型ロケット「七号」を開発しており、このうち六号はすでに打ち上げられ、五号、七号も今年中に初打ち上げが行われる予定だ。インドも大型ロケット「GSLV Mk-III」の開発を進めており、数年のうちに実運用に入る予定となっている。そして日本では、H-IIAロケットの後継機となる「H3」の開発が進んでいる。H3もまた、コストを現行機の半額にすることを目指しており、初飛行も2020年と同じで、アリアン6と直接競合することになる。こうした世界各国の次世代ロケットがひしめく中で、アリアン6によって今のシェアを維持できるのか、そもそも生き残れるのかはまだ未知数である。しかし、現行の半額というコスト目標や今後のトレンドを見越した打ち上げ能力の設定、そして開発体制の変化は、打てるだけの手が打たれた結果といえよう。果たしてアリアン6は新しいアリアドネーの糸になれるのか。一方、ファルコン9やH3など他のロケットは、その糸を食い千切られるほどのミーノータウロス役になれるのか。クレーテー島から宇宙開発の世界へと舞台を移し、新しい物語が始まろうとしている。参考・Ariane 6 / Launch vehicles / Launchers / Our Activities / ESA・Airbus Safran Launchers・Ariane 6・Ariane 6, un chantier européen pour rester dans la course spatiale・Airbus Defence and Space’s solution to reuse space Launchers
2016年02月12日欧州が開発を進める次世代ロケット「アリアン6」。検討中の紆余曲折を経て、今年1月に設計が完了し、いよいよ開発が本格化する。アリアン・ロケットを運用するアリアンスペースは現在、世界の商業衛星打ち上げ市場において約半分のシェアを握っているが、米国スペースXの「ファルコン9」ロケットが、その安さを武器に、徐々にシェアを広げつつある。また世界各国でも、今後数年のうちに続々と新型ロケットが登場し、アリアン6は生まれる前から大きな課題を背負わされている。果たしてアリアン6は、この難題を解決できる「アリアドネーの糸」となれるのだろうか。○アリアドネーの糸、みたびギリシア神話によると、地中海に浮かぶクレーテー島にはかつて、ミーノータウロスという怪物が棲んでいた。この怪物に脅かされていたアテーナイ国のテーセウス王はこの怪物を倒すことを決意し、いざクレーテー島に乗り込む。しかしミーノータウロスは脱出不可能な迷宮の中におり、テーセウスが生きて帰れる保証はなかった。そこに、テーセウスに惚れた、クレーテー島の王の娘アリアドネーが現れ、彼に糸を手渡す。迷宮の入り口に糸をくくりつけて垂らしながら進み、帰りはその糸を辿ることで、迷わずに帰ってこられるのではないかという機転のきいたアイデアだった。そしてテーセウスは見事ミーノータウロスを倒し、無事に迷宮から抜け出すことに成功したのだった。――この「アリアドネーの糸」の伝説や言葉は、混迷から抜け出したり、難問を解決したりするため鍵という意味で、さまざまなところで使われている。それは宇宙開発も例外ではない。1960年代、英国やフランス、西ドイツなどの欧州各国は、お互いに協力して大型ロケットを開発するという計画を立ち上げたが、足並みがそろわず、一切の成果を残せないまま失敗に終わる。しかしフランスは諦めず、仕切りなおしの計画として「アリアン」ロケットの開発計画を立ち上げる。アリアンとはアリアドネーのフランス語表記「Ariane」(アリアーヌ)を英語読みしたものである。ロケットなどの乗り物に神話に由来する名前を付けることは欧米ではある種の慣例であり、また「アリアーヌ」自体、フランスでは人名としてごく普通に使われるものではあったが、その背景には、欧州共同でのロケット開発の失敗という苦い経験から抜け出したいという意図があったといわれている。このアリアン・ロケットの開発は成功し、1979年に「アリアン1」が誕生した。翌1980年にはアリアンを運用するための「アリアンスペース」という会社が設立され、それまで米国が幅を利かせていた人工衛星の商業打ち上げ市場に参入した。ロケットも「アリアン2」、「アリアン3」と改良が重ねられ、1988年から「アリアン4」が登場。アリアン4は性能、成功率ともに申し分ない傑作機で、アリアン・ロケットは世界で最も成功した商業ロケットとなった。そして1996年には最新型の「アリアン5」ロケットが登場し、現在までに84機が打ち上げられ、70機の連続成功を達成。アリアンスペースも静止衛星の商業打ち上げ市場で約半分の市場占有率(シェア)を維持し続けるなど、順風満帆な歩みを続けている。だが近年、その風向きが変わりつつある。2010年に米国の「スペースX」が送り出した「ファルコン9」ロケットが、アリアン5の3分の1ほどという安さを武器に徐々に勢力を伸ばし始めたのである。現在では、ロシアのロケットの信頼性低下も相まって、市場はアリアンとファルコン9でほぼ二分されており、さらにこのままアリアンのもつシェアさえも侵食する可能性があった。新たに立ちふさがったファルコン9という怪物を迎え撃つため、三度目のアリアドネーの糸となるべく、次世代ロケット「アリアン6」の検討が始まった。○アリアン6もっとも、ファルコン9が登場したからアリアン6の検討が始まった、というのは正確ではない。欧州宇宙機関(ESA)は2004年から、当時、最大の競争相手だったロシアや中国のロケットに対抗するために「次世代ロケット」(Next-Generation Launcher)というアリアン5の後継機の検討を続けていた。その後状況が変わり、ファルコン9が主たる敵となったが、競争相手に勝つためという意図は変わっていない。この次世代ロケットがアリアン6という名前で呼ばれ始めたのは2012年ごろからで、当時は第1段と第2段に固体ロケット、第3段に液体ロケットをもつ「PPH」という構成が検討されていた。現在のアリアン5は液体ロケットを第1段と第2段にもち、その両脇に固体ロケットを補助ブースターとしてもつ構成をしているため、このアリアン6の構成は大きな変化であり、挑戦でもあった。これには第1段と第2段を基本的に同じつくりにすることで、大量生産による低コスト化を図るという考えがあった。ロケットの完成予想図はいくつか変わったものの、しばらくはPPH構成は維持された。当時、この構成は「トリプル・セヴン」とも呼ばれていた。これは7年で開発し、静止衛星の打ち上げ能力が7トン、そして打ち上げコストが7000万ユーロという、7尽くしであったことに由来する。ところが2014年、アリアン5の製造を行っている欧州の航空宇宙大手「エアバス」と、エンジン・メーカーとして知られる「サフラン」が、共同でロケット開発会社「エアバス・サフラン・ローンチャーズ」(ASL)を立ち上げると発表。それまでESAやフランス国立宇宙研究センター(CNES)といった国の機関が主導していたアリアン6の検討を、産業側が主導する形に改められることになった。これは非常に大きな変化、決定だった。アリアン5までは、ESAやCNESが開発を主導し、ESAに加盟している欧州各国の企業に対し、その出資比率に合わせて部品の発注を分ける、「ジオリターン」(GeoReturn)という方法がとられていた。これは安全、確実に開発でき、ESA加盟国すべてがロケット開発で潤うという利点はあったものの、開発スピードは遅く、またロケットに採用する技術や部品を、純粋に技術や性能の高さやコストの安さで選べないという欠点もあった。ただ1社でファルコン9を開発したスペースXと対峙していくことを考えると、これらの欠点は致命的な弱みとなる。そもそも産業側からは、ESAやCNESの考える「トリプル・セヴン」案では「打ち上げ能力が足らない上に価格が高い」、つまり市場で勝てないという意見が出ており、危機感を強めた産業側が立ち上がり、ロケットの開発体制から設計に至るまで、大きな変化が起こることになったのである。その結果、アリアン6ではジオリターンに原則的にこだわらない開発、製造が行われることになった。そしてASLが出した案は、現在のアリアン5と同じ第1段と第2段に液体ロケットを、補助ブースターとして固体ロケットという構成をもち、打ち上げ能力も維持、その上で打ち上げコストを半額にするというものだった。その後も検討が続けられる中で、第1段と第2段の直径や、ブースターの形が変わるといった変化はあったものの、構成やコスト目標はこれで定着し、今年1月には設計と、製造に向けた産業側の準備が完了。これからいよいよ、実際の部品を造ったり試験をしたりと、開発が本格化する。順調に進めば、2020年にも1号機が打ち上げられることになっている。(後編に続く)参考・Airbus Safran Launchers: a highly promising first year・Ariane 6・Ariane 4 / Launchers / Our Activities / ESA・Airbus, Safran Form Space Launch Joint Venture | AWIN ONLY content from Aviation Week・Airbus Group and Safran Launch Joint Venture
2016年02月10日