1999年の英国初演が話題沸騰、すぐに欧米ツアーを敢行して、日本への初来日も2002年に果たしている『バーン・ザ・フロア』。その後8回に渡る来日公演の間に、ブロードウェイ公演や英国ウエストエンド公演を成功させるなど、いまや名実ともに世界トップクラスの“エンターテインメントショー”に成長した本作が、現在9度目の来日公演中だ。「バーン・ザ・フロア NEW HORIZON」チケット情報今回『NEW HORIZON』と銘打ち、「全てが新しい挑戦。衣装やセットの変化はもちろん、音楽もトラディショナルな部分は残しつつ、例えばロックの名曲をフラメンコでアレンジしたりと、大きく変わったと思う」と語るのは、芸術監督のピータ・ロビー。その言葉通り、映画『バーレスク』の楽曲で表現する男女の駆け引きや、オペラ『カルメン』の三角関係を現代風の衣装と音楽で魅せるなど、どのシーンも目が離せないものばかり。その他、中世ヨーロッパの衣装で展開するボールルームダンス、日本でも人気の米国製・学園ミュージカルドラマを思わせる群舞など、時代もテイストも多彩なステージに息つくひまもない。一般に海外作品の来日公演は、ブロードウェイなどでヒットした後で来日することが多いが、『バーン・ザ・フロア』は欧米だけでなく、オーストラリアやアジアなどでもツアーを行いながら進化を続けてきた作品。日本では宝塚歌劇団や一部の舞台以外では馴染みの薄い“エンターテインメントショー”を、ドラマチックで豊かな歌唱力と圧巻のダンスで見せ切るのは、世界の観客と共に成長してきた実力の証だろう。そしてどのシーンでも共通しているのは、男女の機微。セリフがないからこそ、観客それぞれの想いを投影することで、自分だけのストーリーが浮かび上がる。本作はそんな真の“エンターテインメントショー”を堪能できる貴重なチャンスだ。初日前に行われたゲネプロでは、スペシャルサポーターのはるな愛と武井壮がダンスをセッション。ダンス経験のあるはるなはもちろん、武井もキレのある踊りを見せ、ダンサーたちから笑顔で拍手が送られるひと幕も。さらに終演後の会見では、同じくスペシャルサポーターのホラン千秋が「悩みごとがあっても吹き飛んでしまうような作品」と太鼓判を押せば、最近はニューヨークにダンスレッスンに通っているというはるなも「歌も照明もすごくて、今までこういう作品を観たことがないという方にもぜひ観てほしい」と興奮気味。「(色んな感情を表現しているダンスを)観ていると、恋をしたくなるね。付き合い始めのカップルなら、見終わった後にビッグチャンスが訪れるかも」と武井が言うと、ホランとはるなも笑いながら同意。三者三様に魅了された様子が伝わってきた。公演は4月13日(水)まで東京・東急シアターオーブ、4月15日(金)から18日(月)まで大阪・フェスティバルホールにて。チケット発売中。取材・文佐藤さくら
2016年04月11日ダンスエンターテインメント「バーン・ザ・フロア ニュー ホライズン」が東京・大阪で開催。2016年4月9日(土)から13日(水)まで東急シアターオーブにて、4月15日(金)から18日(月)まで大阪・フェスティバルホールで繰り広げられる。1999年、イギリスでの初演以来、全世界で公演を行い、各地の観客を感動の渦に巻き込んできた「バーン・ザ・フロア」。日本でも、2002年以来8度にわたる公演で45万人以上を魅了している。9度目となる来日公演は、舞台・楽曲・衣装などイメージを大幅に刷新。「NEW HORIZON」と題し、ミュージカル映画「バーレスク」やオペラ「カルメン」など情熱的なナンバーや、ハイスクールのカジュアルな要素も取り入れながら、ボールルームダンスの黎明期を華麗に表現したり、現代的なダンスで盛り上げたりと、ありとあらゆるダンススタイルが凝縮されたステージを披露する。身体に響くパーカッションの音やリズム。時にパワフルに、時にドラマチックに、男女2人のシンガーが歌い上げる美しいメロディー。様々なジャンルの音楽にのせて繰り広げられる、ダンスの魅力がたっぷりと詰め込まれた「バーン・ザ・フロア」のステージは、まさに“ダンスのフルコース”と呼べる。熱気と興奮で満ち溢れた会場は、観客の体を自然に動かしてしまうほど。圧巻のステージを、ぜひ見に行ってみては。【概要】バーン・ザ・フロア ニューホライズン■東京公演日程:2016年4月9日(土)〜13日(水) 全8回公演会場:東急シアターオーブ(渋谷ヒカリエ 11階)住所:東京都渋谷区渋谷2-21-1料金:S席 12,000円、A席 9,500円、B席 7,500円(未就学児入場不可)【問い合わせ先】サンライズプロモーション東京TEL:0570-00-3337(10:00〜18:00)■大阪公演日程:2016年4月15日(金)〜18日(月) 全6回公演会場:フェスティバルホール住所:大阪府大阪市北区中之島2-3-18料金:S席 12,000円、A席 9,500円、B席 7,500円、BOX席 15,000円【問い合わせ先】キョードーインフォメーションTEL:0570-200-888(10:00〜18:00)公式サイト:
2016年04月01日2014年に10周年を迎えたアイリッシュ・ダンスの世界最高峰、トリニティ・アイリッシュ・ダンス(以下トリニティ)。アメリカを代表するダンサーで、振付師&舞台演出家でもあるマーク・ハワードが主宰する団体で、様々な舞踏や音楽を融合したプログレッシヴ・アイリッシュ・ダンスを創造している。メンバーには、世界チャンピオンを含むダンサーや、才能溢れるミュージシャン&スタッフなどが集結。世界中でセンセーションを巻き起こしていることは周知の通りだ。トリニティ・アイリッシュ・ダンス チケット情報そんな彼らが、今年7月に2年ぶり6度目の来日公演を開催。それに先駆けて、3月17日に、東京・渋谷のBunkamuraオーチャードホールで記者会見が行われた。登壇者は、トリニティ注目の若手、コートニー・ディアンジェロ。北アメリカ選手権大会3位、全アイルランド選手権大会3位などに輝いた実力派で、現在19歳。プライヴェートでは、名門オハイオ州立大学にも通う才媛だ。この日の会見には、当公演の応援隊長を務めるプロフィギュア・スケーターの鈴木明子と共に登場した。冒頭は、企画元テンポプリモの中村聡武 代表取締役による挨拶。トリニティの歴史や魅力をわかりやすく説明した後、ディアンジェロを紹介して、壇上に招き入れた。鮮やかな緑色の伝統衣装に身を包んだ彼女は、さっそくアイリッシュ・ダンスのパフォーマンスを披露。ゆったりとしたアイルランド民謡に乗せて、その曲想とは対照的な切れ味鋭い足技と跳躍で、我々報道陣を魅了した。この約2分の演技が終わると、応援隊長の鈴木が登壇。彼女は、バンクーバー五輪のショート・プログラムでアイルランド音楽(「ファイヤーダンス」)を使用したこともあり、その魅力を、「私はアイルランド音楽のバグパイプが大好き。あの独特の音色とリズム感は、生命が躍動しているようで心に響くんです」と説明。また、同じ踊り手としての観点から、ディアンジェロのダイナミックで洗練された演技を絶賛し、質問でも練習方法などに言及。それに対しディアンジェロからは、ヨガやランニングも取り入れた毎日2~3時間の練習や、翌週に世界選手権を控えていることなどが詳細に語られた。今回の来日公演では、世界選手権3連覇のピーター・デジャークら、総勢25名が出演。中でも注目は、「リバー・ダンス」のプリンシパルを務めたコリン・ダンが振付&共同制作した新作「Listen!」だ。他にも、2014年の世界選手権(20~21歳の部)で第1位に輝いたアリー・ダウティさんの出演や、今回のメイン・プログラムである「ブラック・ローズ」など、見どころが多い公演になりそうだ。東京公演は7月8日(金)・9日(土)オーチャードホールにて。その他、全国を巡演。取材・文:渡辺謙太郎
2016年03月23日2014年に10周年を迎えたアイリッシュ・ダンスの世界最高峰、トリニティ・アイリッシュ・ダンス(以下トリニティ)。アメリカを代表するダンサーで、振付師&舞台演出家でもあるマーク・ハワードが主宰する団体で、様々な舞踏や音楽を融合したプログレッシヴ・アイリッシュ・ダンスを創造している。メンバーには、世界チャンピオンを含むダンサーや、才能溢れるミュージシャン&スタッフなどが集結。世界中でセンセーションを巻き起こしていることは周知の通りだ。トリニティ・アイリッシュ・ダンス チケット情報そんな彼らが、今年7月に2年ぶり6度目の来日公演を開催。それに先駆けて、3月17日に、東京・渋谷のBunkamuraオーチャードホールで記者会見が行われた。登壇者は、トリニティ注目の若手、コートニー・ディアンジェロ。北アメリカ選手権大会3位、全アイルランド選手権大会3位などに輝いた実力派で、現在19歳。プライヴェートでは、名門オハイオ州立大学にも通う才媛だ。この日の会見には、当公演の応援隊長を務めるプロフィギュア・スケーターの鈴木明子と共に登場した。冒頭は、企画元テンポプリモの中村聡武 代表取締役による挨拶。トリニティの歴史や魅力をわかりやすく説明した後、ディアンジェロを紹介して、壇上に招き入れた。鮮やかな緑色の伝統衣装に身を包んだ彼女は、さっそくアイリッシュ・ダンスのパフォーマンスを披露。ゆったりとしたアイルランド民謡に乗せて、その曲想とは対照的な切れ味鋭い足技と跳躍で、我々報道陣を魅了した。この約2分の演技が終わると、応援隊長の鈴木が登壇。彼女は、バンクーバー五輪のショート・プログラムでアイルランド音楽(「ファイヤーダンス」)を使用したこともあり、その魅力を、「私はアイルランド音楽のバグパイプが大好き。あの独特の音色とリズム感は、生命が躍動しているようで心に響くんです」と説明。また、同じ踊り手としての観点から、ディアンジェロのダイナミックで洗練された演技を絶賛し、質問でも練習方法などに言及。それに対しディアンジェロからは、ヨガやランニングも取り入れた毎日2~3時間の練習や、翌週に世界選手権を控えていることなどが詳細に語られた。今回の来日公演では、世界選手権3連覇のピーター・デジャークら、総勢25名が出演。中でも注目は、「リバー・ダンス」のプリンシパルを務めたコリン・ダンが振付&共同制作した新作「Listen!」だ。他にも、2014年の世界選手権(20~21歳の部)で第1位に輝いたアリー・ダウティさんの出演や、今回のメイン・プログラムである「ブラック・ローズ」など、見どころが多い公演になりそうだ。東京公演は7月8日(金)・9日(土)オーチャードホールにて。その他、全国を巡演。取材・文:渡辺謙太郎
2016年03月23日2012年、ラスタ・トーマス率いるBAD BOYSと、宝塚歌劇団OGを中心とするBAD GIRLSの共演で話題を呼んだDANCE LEGENDシリーズ『BAD GIRLS meets BAD BOYS』。14年にはBAD GIRLSがタンゴに挑むシリーズ第二弾『Argentango』を、BAD BOYSの『Rock the Ballet 2』とほぼ同時期に上演した。第三弾の今回は、フラメンコの名門マリア・パヘス舞踊団の舞踊手・振付家ホセ・バリオスを構成・演出・振付に迎える『フラメンコ・カフェ・デル・ガト』。第一弾からの湖月わたる、水 夏希、原田 薫、第二弾のBAD BOYSに参加した大貫勇輔らに加え、昨年2月に宝塚を退団した元宙組男役スター、緒月遠麻が初参戦する。『フラメンコ・カフェ・デル・ガト』チケット情報「自分が出演するなんて、まだ信じられません。だって、ご覧下さい、このメンバーに私が入っているチラシ……(深いため息)」と、緒月は公演への期待と不安をのぞかせる。彼女にとって、共演者の湖月、水は宝塚時代からの大先輩だ。「湖月さんは憧れの方。私がいた雪組にも専科から出演され、芸事においても人間性においても本当に素晴らしくて、多くを学ばせていただきました。水さんは私の雪組時代のトップスター。私はありがたい事に絡む場面が多かったり、水さんが本公演で演じられた役を私が新人公演で演じたりとご縁が深くて。当時から、ご自身を高めながら周囲も見ている方でした。偉大なおふたりの胸を借り、だいぶ頼ってしまいそうです(笑)」一方、原田、大貫とは初顔合わせ。「先日、過去のダンス映像を拝見しました。あまりの凄さに、ビックリして映像を止めてしまったほど。基礎も身体能力も桁違いのお二方とご一緒するのはとんでもない挑戦になりますが、宝塚時代、男役としての演技を、上級生の真似をしながら積み上げたのと同じように、今回もとにかく見習い、色々なものを吸収したいです」日本での稽古のほか、公演前には本場スペインでもリハーサルが行われるという。「宝塚でもフラメンコのシーンがありましたが、リズムも独特ですし、足と手を別々に動かすのも難しくて。本場の方に教わるのは貴重な機会なので、しっかり成長できたらと思います。少し落ち着いたら生ハムと白ワインも楽しみたい。その余裕ができるよう、まずは稽古に打ち込みます!」今回は退団後初のダンス公演だ。「お芝居が特に好きなので、この1年はストレートプレイをさせていただいていたのですが、歌も踊りもまたやりたいという気持ちが出てきた時にこの機会をいただき、恵まれていると思います。私は稽古場でもマイペースで、納得できるものができるまで時間がかかるタイプなので、周囲を心配させてしまうかもしれないのですが、なんとか足を引っ張らないよう頑張りたいですね」公演は、6月25日(土)・26日(日)に大阪・サンケイホールブリーゼ、6月29日(水)から7月4日(月)まで東京・東京芸術劇場 プレイハウスにて上演。チケットは4月16日(土)10:00より一般発売開始。取材・文:高橋彩子
2016年03月22日2012年、ラスタ・トーマス率いるBAD BOYSと、宝塚歌劇団OGを中心とするBAD GIRLSの共演で話題を呼んだDANCE LEGENDシリーズ『BAD GIRLS meets BAD BOYS』。14年にはBAD GIRLSがタンゴに挑むシリーズ第二弾『Argentango』を、BAD BOYSの『Rock the Ballet 2』とほぼ同時期に上演した。第三弾の今回は、フラメンコの名門マリア・パヘス舞踊団の舞踊手・振付家ホセ・バリオスを構成・演出・振付に迎える『フラメンコ・カフェ・デル・ガト』。第一弾からの湖月わたる、水 夏希、原田 薫、第二弾のBAD BOYSに参加した大貫勇輔らに加え、昨年2月に宝塚を退団した元宙組男役スター、緒月遠麻が初参戦する。『フラメンコ・カフェ・デル・ガト』チケット情報「自分が出演するなんて、まだ信じられません。だって、ご覧下さい、このメンバーに私が入っているチラシ……(深いため息)」と、緒月は公演への期待と不安をのぞかせる。彼女にとって、共演者の湖月、水は宝塚時代からの大先輩だ。「湖月さんは憧れの方。私がいた雪組にも専科から出演され、芸事においても人間性においても本当に素晴らしくて、多くを学ばせていただきました。水さんは私の雪組時代のトップスター。私はありがたい事に絡む場面が多かったり、水さんが本公演で演じられた役を私が新人公演で演じたりとご縁が深くて。当時から、ご自身を高めながら周囲も見ている方でした。偉大なおふたりの胸を借り、だいぶ頼ってしまいそうです(笑)」一方、原田、大貫とは初顔合わせ。「先日、過去のダンス映像を拝見しました。あまりの凄さに、ビックリして映像を止めてしまったほど。基礎も身体能力も桁違いのお二方とご一緒するのはとんでもない挑戦になりますが、宝塚時代、男役としての演技を、上級生の真似をしながら積み上げたのと同じように、今回もとにかく見習い、色々なものを吸収したいです」日本での稽古のほか、公演前には本場スペインでもリハーサルが行われるという。「宝塚でもフラメンコのシーンがありましたが、リズムも独特ですし、足と手を別々に動かすのも難しくて。本場の方に教わるのは貴重な機会なので、しっかり成長できたらと思います。少し落ち着いたら生ハムと白ワインも楽しみたい。その余裕ができるよう、まずは稽古に打ち込みます!」今回は退団後初のダンス公演だ。「お芝居が特に好きなので、この1年はストレートプレイをさせていただいていたのですが、歌も踊りもまたやりたいという気持ちが出てきた時にこの機会をいただき、恵まれていると思います。私は稽古場でもマイペースで、納得できるものができるまで時間がかかるタイプなので、周囲を心配させてしまうかもしれないのですが、なんとか足を引っ張らないよう頑張りたいですね」公演は、6月25日(土)・26日(日)に大阪・サンケイホールブリーゼ、6月29日(水)から7月4日(月)まで東京・東京芸術劇場 プレイハウスにて上演。チケットは4月16日(土)10:00より一般発売開始。取材・文:高橋彩子
2016年03月22日ママたちが子どもの頃は、ほんの少し敷居が高い印象のあったクラシックバレエですが、最近は個人のバレエ教室だけでなく、さまざまな場所で学べるようになっています。どんなところでレッスンを受けられるのか、どんなクラスがあるのか、それぞれの特徴について紹介します。クラシックバレエのレッスン場所は増えている以前は先生の自宅やスタジオのバレエ教室でのレッスンがほとんどでしたが、最近はカルチャースクール、スポーツクラブ、公民館でのレッスン、幼稚園での出張レッスンなどがあります。レッスン場所として多いのは、次の3つです。・ベビークラスから上級者まで幅広いバレエ教室まずは先生の自宅やダンススタジオ、ビルなどでバレエ教室の看板を掲げているケース。先生はバレエ専門の講師がほとんどです。ベビークラスからトウシューズを履く上級者向けまで、たくさんのクラスがあります。最近ではママとベビーのクラスを開講している教室も見かけます。きちんと通うことにより、習熟度が増していき、発表会やおさらい会が行われる教室もあります。その頻度は1年~2年に1回程度。発表会にはお手伝いが必要なので、「保護者の会」や「母の会」という形で保護者同士の連携がはかられることが多いようです。・先生との出会いが期待できるカルチャースクールバレエ教室の先生やフリーの先生が出張レッスンのような形でクラスを開講しています。レッスン内容に満足したら講座修了後、先生が主宰する教室にスライドしてもよいでしょう。いきなりバレエ教室に通うのは敷居が高いと思う方にはおすすめです。カルチャースクールの規模によりますが、子ども向けの入門~初級レベルのクラスが複数の先生により開講されているところが多いようです。基本レベルのクラスでも選択肢が多いのはうれしいポイントです。・気軽に体験できるスポーツクラブスポーツクラブやジムのスタジオプラグラムとしてバレエクラスが設けられていることがあります。バレエ経験者のスポーツインストラクターが講師を務めています。クラス分けは年齢別ではなく、大人のクラスに子どもが入ってもOKというようにラフで、入門クラスからスタートするプログラムが多いようです。クラシックバレエがどのようなものか気軽に体験してみたいお子さんにはよいかもしれません。まず、体験レッスンや見学してから始めてみてはバレエのレッスンはさまざまな場所で受けることができて、それぞれ長所短所があります。そのポイントはママやお子さんによって違うでしょう。まずは体験レッスンを受けたり、レッスン風景を見学したりして、親子とも納得してから始めてみるのがよいでしょう。バレエは姿勢の美しさや柔軟性を高めるだけでなく、あいさつや礼儀を身につけることのできる習い事です。子どもが興味を持っているのなら、その背中を押してあげるのもよいのではないでしょうか。(田中かなた<フォークラス>)
2016年03月20日大植真太郎、森山未來、平原慎太郎ら3人の男性ダンサーによるダンス作品『談ス』の全国ツアーが、3月1日の神奈川公演をもって開幕した。2014年に青山円形劇場で初演、昨年12月の北九州、さらには今年2月のストックホルム公演とブラッシュアップを重ね、今回、ダンス公演としては破格な1か月間で全15都市をめぐる大規模なツアーが開催される。ここでは、3月3日に行われた東京公演初日の模様をレポートする。【チケット情報はこちら】『談ス』が始動したのは、2年前の春。大植が拠点とするストックホルムに「何か創ろう」と集った3人が、黒板にチョークであれこれ書きとめながら作品づくりに取り組んだという。幕開き後、ひとり、またひとりと舞台に上がる彼らは、もしかしたら、その“アイデア出し”の場から直接やって来た? と思えるほど、まるで気負いがない自然な様子。互いに引っ張り合ったり、寄っかかったり、押し合ったりと、ごく日常的な動作から徐々に複雑化、振りがヒートアップしていく場でさえ、「そこそこ!」「痛い痛い!」と、ずっと“普通に”喋り続け、さらには大音量で鼻歌まで歌ってみせ「創作の場はまさにこうだったのでは」と想像を膨らまされる。なるほど『談ス』とは、“ダンス”であり、“談す”であって、そんな日常的な言葉があることで、彼らのダンスはより気さくに、臨場感たっぷりに、こちらに近づいてくる。そこに登場する重要アイテムが、チョーク。立てたチョークの形を模倣したり、床に絵や文字を書いたり、上から超巨大チョークが降りてきたり、しまいには数百本ものチョークが床一面にばらまかれ、チョークと戯れながらのダンスを展開。シャープに、またしなやかに魅せる森山、力強さが魅力の大植、躍動感たっぷりの平原と、それぞれの持ち味を活かしたソロから、二人、三人とダイナミックに組んでみせる変化に富んだ場面が連なり、笑いと驚きに溢れた時間はあっという間に過ぎていく。初演では用いられなかったプロジェクターの活用で、床に書いた絵や文字を見せたり、踊りを俯瞰の映像で見せたりする工夫も効果的だ。小学校の教室の片隅、プロレスの技をかけ合って全力でふさげていた男子たちが、そのまま大人になったような雰囲気の彼らだが、「このままずっと観ていたい」と思わせるダンスの力はさすが。各地で回を重ね、作品が進化していくさまを追いかけて行きたい気持ちにもなる。東京公演ののちは名古屋、大阪、松本をはじめ、3月29日(火)の沖縄公演まで日本各地で上演。チケットは発売中。取材・文:加藤智子
2016年03月04日大植真太郎、森山未來、平原慎太郎ら3人の男性ダンサーによるダンス作品『談ス』の全国ツアーが、3月1日の神奈川公演をもって開幕した。2014年に青山円形劇場で初演、昨年12月の北九州、さらには今年2月のストックホルム公演とブラッシュアップを重ね、今回、ダンス公演としては破格な1か月間で全15都市をめぐる大規模なツアーが開催される。ここでは、3月3日に行われた東京公演初日の模様をレポートする。【チケット情報はこちら】『談ス』が始動したのは、2年前の春。大植が拠点とするストックホルムに「何か創ろう」と集った3人が、黒板にチョークであれこれ書きとめながら作品づくりに取り組んだという。幕開き後、ひとり、またひとりと舞台に上がる彼らは、もしかしたら、その“アイデア出し”の場から直接やって来た? と思えるほど、まるで気負いがない自然な様子。互いに引っ張り合ったり、寄っかかったり、押し合ったりと、ごく日常的な動作から徐々に複雑化、振りがヒートアップしていく場でさえ、「そこそこ!」「痛い痛い!」と、ずっと“普通に”喋り続け、さらには大音量で鼻歌まで歌ってみせ「創作の場はまさにこうだったのでは」と想像を膨らまされる。なるほど『談ス』とは、“ダンス”であり、“談す”であって、そんな日常的な言葉があることで、彼らのダンスはより気さくに、臨場感たっぷりに、こちらに近づいてくる。そこに登場する重要アイテムが、チョーク。立てたチョークの形を模倣したり、床に絵や文字を書いたり、上から超巨大チョークが降りてきたり、しまいには数百本ものチョークが床一面にばらまかれ、チョークと戯れながらのダンスを展開。シャープに、またしなやかに魅せる森山、力強さが魅力の大植、躍動感たっぷりの平原と、それぞれの持ち味を活かしたソロから、二人、三人とダイナミックに組んでみせる変化に富んだ場面が連なり、笑いと驚きに溢れた時間はあっという間に過ぎていく。初演では用いられなかったプロジェクターの活用で、床に書いた絵や文字を見せたり、踊りを俯瞰の映像で見せたりする工夫も効果的だ。小学校の教室の片隅、プロレスの技をかけ合って全力でふさげていた男子たちが、そのまま大人になったような雰囲気の彼らだが、「このままずっと観ていたい」と思わせるダンスの力はさすが。各地で回を重ね、作品が進化していくさまを追いかけて行きたい気持ちにもなる。東京公演ののちは名古屋、大阪、松本をはじめ、3月29日(火)の沖縄公演まで日本各地で上演。チケットは発売中。取材・文:加藤智子
2016年03月04日世界最高峰のバレエ団のひとつ、「マリインスキー・バレエ」東京公演開幕を前に11月25日(水)、取材会が開催。舞踊監督のユーリー・ファテーエフをはじめ、ウリヤーナ・ロパートキナ、ウラジーミル・シクリャローフ、キミン・キム、ザンダー・パリッシュらダンサーが出席した。マリインスキー・バレエ チケット情報ファテーエフ舞踊監督は、同バレエ団の来日の歴史が半世紀以上にもわたることに触れ「日本に来るたびに、目の肥えた聴衆のみなさんの愛情、温かさを感じています」と来日の喜びを口にする。今回、「ロミオとジュリエット」「白鳥の湖」という伝統的な作品に加え、「ジュエルズ」、そしてマリインスキーが日本で上演するのはこれが初めてとなる「愛の伝説」が上演される。過去には、ボリショイ・バレエが37年前の来日時に同作の上演を行なったことがあるが、ファテーエフ舞踊監督は「この作品はあくまでもマリインスキー劇場のために作られたものです」と強調!これまでほぼ門外不出とされてきた点について「規模が大きく、『ロミオとジュリエット』、『白鳥の湖』などよりも人数を必要とし、主役級のダンサー、それを飾るコール・ド・バレエの人数も多くなる」と説明。「今回、我々の誇りをかけて、あえてこの作品を持ってきました。ここ日本をスタートに、これから世界中でお見せできるようになれば」と意気込みを語った。ロパートキナはリハーサルの都合で冒頭のみの出席となったが「また日本に戻ってこられて嬉しいです。日本の独特の雰囲気が大好きです」と喜びを語ると共に「私にとって『愛の伝説』は最も好きな作品のひとつ。私は複数の主人公の中でも情熱的な女性を演じますが、みんなで主人公を作り上げていくところに魅力を感じています」と笑顔を見せた。シクリャローフも「日本公演は我々にとって特別なもの」とうなずく。近年、英国出身のパリッシュの人気が高まっている点について、ライバル意識を問われると「よきライバルの存在は、ダンサーがステージで成長するための糧です。その意味で素晴らしいライバルに恵まれていることを喜んでいます」と余裕の笑顔を浮かべていた。アジア人としてマリインスキー初のプリンシパル昇格を果たしたキムは、日本がマリインスキー入団後の初の海外公演を行った地でもあり「強い思い入れがあり、ステキな役を携えて戻ってこられてワクワクしています」と力強く語った。ファテーエフ舞踊監督は改めて公演を前に「絶対にがっかりさせません。日本のみなさんのための入念な準備を摘んできましたのでご期待ください」と自信をうかがわせていた。公演は12月6日(日)まで東京・文京シビックホール、東京文化会館にて。取材・文:黒豆直樹
2015年11月26日世界三大バレエ団の一つであり、ロシアの至宝でもあるボリショイ・バレエ団。創立から約240年もの間一度も撮影が許されなかった内部に初めてカメラが入り、誕生した禁断のドキュメンタリー『ボリショイ・バビロン華麗なるバレエの舞台裏』。ついにそのベールを脱ぎます!2013年1月、世界中を震撼させたボリショイ・バレエ団の芸術監督襲撃事件。覆面の男に襲われた元スターダンサーであり芸術監督のセルゲイ・フィーリンは、顔に硫酸をかけられ片目を失明してしまう。その凶悪な手口だけでなく、首謀者として捕まったのがなんとバレエ団のソリストであるパーヴェル・ドミトリチェンコという衝撃の展開はますます世間の関心を集めることとなった。当初は彼の恋人のダンサーが主役をもらえなかったことが原因とされていたが、フィーリン派とドミトリチェンコ派の真っ二つに分かれたバレエ団では、さまざまな陰謀説がささやかれ始めていた。最高峰バレエ団の一大スキャンダルへと発展してしまった事態を収束すべく、ロシア政府が送りこんだのは新たな総裁ウラジーミル・ウーリン。果たして、新体制でボリショイ・バレエ団は再び世界一のバレエ団としての誇りを取り戻すことはできるのか。バレエ団を支えるすべての人たちが一団となって目指す先に見えるものとは……?日本でも大きく取り上げられたこのニュースは覚えている人も多いはず。しかし、報道されていたような恋人の復讐のために起きた事件というそんな簡単なものではなく、ボリショイ・バレエ団が抱える大きな闇が引き起こした事件だといっても過言ではありません。未だ残るさまざまな疑問点やバレエ団の舞台裏について、ダンサーや劇場関係者がインタビューに答えていますが、あまりに赤裸々な内容に見ているこちらが思わずハラハラしてしまうほど。やはり美しいものには棘があり、そして影があるからこそ舞台上での光がより輝いて見えるのかもしれないとさえ感じてしまいます。バレエ好きな人はもちろん、普段はバレエをあまり見ない人というにも興味深いドキュメンタリー。世界一に君臨しつづけるボリショイ・バレエ団が、240年という長きに渡って閉ざし続けた秘密が今明らかになります。今後撮影が許可されなければ二度と内部を覗くことができないかもしれない貴重な映像の数々。ぜひ、この機会にお見逃しなく!イベントデータ:『ボリショイ・バビロン華麗なるバレエの舞台裏』公開表記:9月19日(土)よりBunkamuraル・シネマほか全国順次公開配給:東北新社© 2015 RED VELVET FILMS LTD. ALL RIGHTS RESERVED
2015年09月19日「ダンス×演劇×J-POP」をコンセプトに、笑いと感動あふれる世界で観客を魅了する、男性だけのジャズダンスエンターテイメント集団「梅棒」。彼らの第4回単独本公演『クロス ジンジャー ハリケーン』が、8月20日(木)に開幕する。【公演情報はこちら】梅棒は2001年、「踊りは気持ちだ!」をコンセプトに、日本大学芸術学部のジャズダンスサークル内で結成。2009年に、日本最大のストリートダンスコンテストJAPAN DANCE DELIGHTで特別賞を受賞し、2012年には、これまた日本最大級のダンス・エンタテインメント作品コンテストであるLegend Tokyoで最優秀作品賞とオーディエンス賞をW受賞。まさに日の出の勢いのグループだ。メンバーだけでの単独公演は、今回が初めて。彼らの特徴は、わかりやすい物語を、誰もが知っているJ-POPのメロディーで、コミカルに描いていくこと。ダンス好きだけでなく、ダンスと聞くと敬遠しがちな人でも、気軽に楽しみ、いつのまにかその世界の虜になってしまうのだ。本番を2週間後に控えた稽古場で、そんな梅棒の魅力の一端を垣間見た。この日、最初に行われたのは、幕開き後ほどなく展開する、ストーリーのないダンスシーンの稽古。作・総合演出の伊藤今人も出演しているため、演出助手のYOUが中心となってカウントを取り、まとめていく。ひとり、またひとりとメンバーが現れ、ユニゾンとなり、散り……切れ目なく踊りは続く。ジャズならではのシャープなラインに、時折ストリートダンス風の動きも混じるそのダンスは、なんともダイナミック。続いて、伊藤が演出席に着き、本編ともいうべき物語の冒頭のシーンへ。バッターボックスに立つ野球少年(遠山晶司)が甲子園出場をかけた大事な試合で敗退し、故郷の島に戻る。少年を励ます人、冷ややかな目線を送る人、にらみを効かせる不良など、島民の反応はさまざまだ。伊藤が、個々のキャラクター設定や求める動きを明快に説明し、メンバー達がテンポのいい動きで応える。この後、物語は一体どう展開していくのか――?青春のドラマの行方は、本番でご確認を。なお、このシーンは、とある有名曲に乗せて展開するのだが、違う文脈で書かれているはずの歌詞が、不思議なほど物語にマッチしているのが面白い。こうした選曲の妙も、梅棒の舞台の大きな特長だ。「ヘイ!」「お願いします!!」と元気に声をかけ合い、あるいは助言し合うメンバー達の雰囲気もいい。活気あふれる稽古から熱い演技と踊りが生まれ、観客を巻き込み、怒濤のラストまでひた走る日は近い!梅棒 第4回単独本公演『クロス ジンジャー ハリケーン』は東京・俳優座劇場で8月20日(木)から30日(日)まで上演。チケットは発売中。取材・文:高橋彩子
2015年08月11日ギラギラ照りつける真夏の太陽を浴びると、身体の奥底からプリミティブなリズムが湧きあがってきて、本能のままに踊ってみたくなりませんか? えっ、紫外線は気になるし、ただでさえ夏は弱いのにとんでもない? いえいえ、エアコンの効いた涼しいお部屋でお楽しみください。人間が本来、持っている“踊りたい!”という欲求を、余すところなく満たしてくれるダンスシーンが見事な映画たち。特に、狂おしいほど魅力的なラテンのステップが、これでもか!これでもか! と楽しめるマンボ、フラメンコ、タンゴは、ダンスに興味がなくてもその肉体美に目がクギ付けに! お薦めの傑作映画を3本をご紹介します。セクシー&官能的なダンスで、マンボの魅力に開眼▼「マンボ・キングス わが心のマリア」監督:アーネ・グリムシャー出演:アーマンド・アサンテ, アントニオ・バンデラス, キャシー・モリアーティキューバからニューヨークへ、アメリカンドリームを夢見てやってきた歌手のセサール(アーマンド・アサンテ)と、作曲家でトランペッターのネスター(アントニオ・バンデラス)兄弟。彼らが、アメリカのショウビズ界でスターダムに上りつめる様子が、情熱的なラテンのリズムに乗って、スタイリッシュに描かれます。1950年代、マンボ全盛期のニューヨークを背景に、アメリカの伝説的なコメディ番組「ルーシー・ショー」に二人が出演するシーンも。1992年製作で、これが英語圏の映画初出演となるアントニオ・バンデラスが、恋に悩む初々しくも激しい青年を好演。“最高にセクシーで、狂おしいほど官能的”という謳い文句通り、圧巻なダンスシーンが見物です。音楽好きにはたまらない、ラテンミュージックのトップスターたち、セリア・クルーズ、ティト・プエンテ、リンダ・ロンシュタット、ロス・ロボスらが、なんと実際に登場! ノリノリで歌い踊るシーンからは、本場の熱気がムンムン伝わり、一緒にステージを囲んでいるような気持ちになることでしょう。思わず腰が動いちゃう1本です。一流アーティストたちが華麗なる共演を果たした鳥肌もののドキュメンタリー▼「フラメンコ・フラメンコ」監督:カルロス・サウラ出演:パコ・デ・ルシア, サラ・バラス, マノロ・サンルーカル, ホセ・メルセー, ミゲル・ポペダ「血の婚礼」「カルメン」「恋は魔術師」のフラメンコ3部作が有名なスペインの巨匠カルロス・サウラ監督と、アカデミー賞撮影賞に輝く“光の魔術師”ヴィットリオ・ストローラが、スペインを代表する一流アーティストたちをドキュメンタリーで描いた傑作。フラメンコはともかく、ダンスシーンを延々見せられるのはちょっと…という方、ご心配なく! 1曲ずつ独立した21幕で構成され、ダンサーと歌手とバンド、ダンサーとギタリスト、ピアニスト2人、群舞など、それぞれが個性豊かに登場するオムニバス的な演出。美術館で個々の展示室を巡るように優雅に鑑賞でき、決して暑苦しくありません。フラメンコ界の“神”と称される、ギターのパコ・デ・ルシアを始めとするマエストロたちと、新世代の豪華なダンサーたちの華麗な競演は鳥肌もの。ダイナミックなダンスを最高に美しく見せる美術や衣装も秀逸で、本国スペインで“最高の芸術作品”と讃えられた本作。スペインに次ぐフラメンコ人口を誇る日本でも、きっとロングセラーになるはず。見事なダンスシーンと望郷のせつなさ…踊ることは生きること▼「タンゴ ガルデルの亡命」監督:フェルナンド・E・ソラナス出演:マリー・ラフォレ, フィリップ・レオタール1976年の軍事クーデターで、誘拐、拷問、虐殺が日常化したアルゼンチンから、パリに亡命した女優のマリアナ(マリー・ラフォレ)は、同じく亡命してきたバンドネオン奏者や仲間たちと、音楽劇「ガルデルの亡命」を上演しようと腐心中。ところが、官憲の眼を盗んで祖国から送られてくるはずの台本の結末が、いつまでたっても届かなくて…。ガルデルとは、不世出のタンゴ歌手、カルロス・ガルデルのこと。人気の絶頂期にあった1935年、アメリカから故郷ブエノスアイレスへ帰る途中、飛行機事故で早逝。この映画では、彼の録音した2曲の音源が使われ、アルゼンチン人の漂白の悲しみが伝わります。本作で新しい音楽を担当したタンゴの革命児、アストル・ピアソラは、試写でガルデルの歌を聴いて泣き出してしまったとか。音楽劇のリハーサルが進行していくストーリーで、見事なダンスシーンが続き、まるでミュージカルのような展開にワクワクしっぱなし。とはいえ、電話線だけでかろうじて祖国と繋がっている人たちのせつない思いも胸に迫って…。同じく亡命を体験しているフェルナンド・E・ソラナス監督が、望郷の念、愛、明日への希望をユーモアと詩情を散りばめて描き、数々の映画賞を総なめにした1985年の傑作。ぜひご堪能ください。美しいだけでなく、生きることと踊ることが一体化した“命のダンス”は、人生を浄化してくれる清流のように、私たちを癒し昂揚させてくれるでしょう。人間ってすごいな! そんな人間賛歌を感じるダンスで、心身を思う存分リフレッシュさせてください。・ 「マンボ・キングス」 ・ 「フラメンコ・フラメンコ」 ・ 「タンゴ ガルデルの亡命」
2015年07月31日バレエの公演というと、興味は合っても敷居が高い、なんて思う人も多いのでは。そんなバレエビギナーにこそオススメしたい、3年に一度の祭典が日本にやって来る!音楽の世界では、アルバムとベスト盤のどちらがいいかという話がよく語られる。ひとりのアーティストの世界を堪能するには、冒頭からすべての流れを考えて、全体をひとつの作品として作り上げたアルバムが一番であることは確か。でも、ヒット曲ばかりで構成されたベスト盤は、誰もが楽しめて、ハズレなしの安定感がある。3年に一度おこなわれる「世界バレエフェスティバル」は、世界の超一流バレエのおいしいところだけを集めた、まさにベスト盤ともいえる公演。バレエには興味があるけれど、どのバレエ団のどんな演目を観ていいのかわからないという人にこそ、ぜひオススメなのだ。出演者に名前を連ねているのは、世界でも屈指のダンサーたち。パリ・オペラ座バレエ団をはじめ、英国ロイヤル・バレエ団、ドイツのハンブルク・バレエ団、アメリカン・バレエ・シアターといった超一流バレエ団で活躍する新旧プリンシパルばかりだといえば、その豪華さは伝わるはず。しかもそのなかには、マニュエル・ルグリやウラジーミル・マラーホフという、いまやレジェンド級の大ベテランも。それがこの日本で一堂に集結するのだからすごい。彼らが踊るのは、『白鳥の湖』や『マノン』といった古典の有名作品から現代バレエまで。オーソドックスなバレエしか知らないと「これもバレエ?」と驚くかも。肉体だけで喜びも悲しみも表現する世界レベルのバレエとはどんなものか、まずはここで堪能してほしい。◇第14回世界バレエフェスティバル8月1日(土)~13日(木)上野・東京文化会館S席2 万6000 円~ E 席8000 円NBS チケットセンターTEL:03・3791・8888www.nbs.or.jp◇技術に裏打ちされた高い表現力で魅了するディアナ・ヴィシニョーワ。◇圧倒的な華を持つダンスール・ノーブル、マチュー・ガニオ。◇パリ・オペラ座を退団したばかりの踊る美神・オレリー・デュポン。◇美しくダイナミックなバレエ界の貴公子・ウラジーミル・マラーホフ。◇圧倒的存在感を放つバレエ界のレジェンド、マニュエル・ルグリ。※『anan』2015年7月29日号より。写真・長谷川清徳文・望月リサ
2015年07月27日男性だけで演じる元祖コメディ・バレエ団、トロカデロ・デ・モンテカルロバレエ団が、約2年ぶりに来日し、6月27日に東京文化会館よりジャパン・ツアーをスタートした。同会場2日目の28日には、今年の公式サポーターを務めるはるな愛も登場し、会場は大きな感動と笑いに包まれた。トロカデロ・デ・モンテカルロバレエ団 チケット情報トロカデロ・デ・モンテカルロバレエ団は、誰もが気軽に楽しめるバレエを目指し、41年前にニューヨークのオフ・オフ・ブロードウェイの小さなスペースで旗揚げ。2006年にバレエ界のアカデミー賞と呼ばれる「英国批評家協会ダンス賞」最優秀賞を受賞するなど、クラシック・バレエ界からもその優れた業績を認められた。ジャパン・ツアーは、これが29回目となる。この日の公演は、名作「白鳥の湖」で幕を開けた。お馴染みのメロディでダンサーたちが登場し、男性ながらもしなやかに華麗な演技を披露するのだが、時折見せる大げさなキメポーズやコミカルな動きに笑いが起きる。そのうち、隊列を間違えたり、転んだり、蹴飛ばしたりとエスカレート。会場は大爆笑に包まれた。第3部には、鮮やかなチュチュで舞い踊る「パキータ」を上演。ダンサーひとりひとりが競い合うようにパワフルでダイナミックなダンスを披露し、会場はヒートアップ。ひとときも目を離せない演技に、観客は釘づけとなった。はるな愛が登場したのは第2部。この日のためにニューヨークへ渡り、トゥシューズを履いて本格的なレッスンを受けて彼女が挑んだのは、「瀕死の白鳥」。通常であれば、いまにも命が尽きようとする1羽の白鳥のストーリーなのだが、今回ははるな愛が2羽の白鳥を引き連れて登場。舞台上に羽を散らしながらの堂々とした演技に会場は拍手喝采。お馴染みのあややの振りまねも繰り出し、会場は爆笑に包まれた。アンコールには全キャストと再び登場し、息の合った演技で沸かせた。今後、7月10日(金)東京・府中の森芸術劇場 どりーむホール、7月11日(土)東京・Bunkamura オーチャードホール、7月12日(日)埼玉・大宮ソニックシティ大ホールほか、鹿児島、福岡、神戸、高松など全国で公演。各地で演目が入れ替わり、初演から上演している「ドン・キホーテ」や新作「ナイアーデ」なども。チケット発売中。
2015年07月10日6月4日、ナタリヤ・マカロワ振付・演出『ラ・バヤデール』の公演を直前に控えた東京バレエ団が、記者懇親会を開催、同作の指導にあたっているオルガ・エヴレイノフと、主演ダンサーの上野水香、柄本弾が、作品への思いを語った。東京バレエ団『ラ・バヤデール』チケット情報マカロワ作品の指導で世界的に知られるエヴレイノフだが、「1988年からこの作品を指導しています。マカロワ版は、魔法のクオリティをもっていて、ピュアな踊り、美しいライン、ほかとは違う何かがある。そのフレージング、ムーヴメントはとても優雅。だからこそ、私は彼女の作品に惹かれたのでしょう」という。1877年、サンクトペテルブルクで初演された『ラ・バヤデール』は、古代インドが舞台のエキゾティックな雰囲気が魅力のバレエ。禁断の恋をめぐる愛憎劇、“影の王国”の場での女性の群舞など見どころが多く、とくにこのマカロワ版は、アメリカン・バレエ・シアターはじめ世界の著名バレエ団が上演する名ヴァージョンだ。「ロシアで上演されていた版と最も違う点は、失われていた終幕を新たに創り直し、登場人物3人のストーリーをしっかりと終わらせて見せていること。近年上演されている多くのヴァージョンはマカロワ版を基本としていると言えますが、この版の力強さゆえでしょう」。2009年以来、上演のたびに東京バレエ団で指導を手がけているエヴレイノフ。東京バレエ団について尋ねられると、「パーフェクト!コール・ド・バレエが本当に素晴らしい。他の国ではこれほどのコール・ドを観ることはできませんよ」。懇親会に先立って行われた公開リハーサルでも、“影の王国”の女性群舞が、エヴレイノフの声に応えながら見事なアンサンブルを創り上げていた。本公演では、海外からのゲスト、アリーナ・コジョカルとウラジーミル・シクリャローフの主演も予定されているが、主役については「これまで培ってきたものすべてを出さなければいけない」と、その難しさを指摘。3度目の挑戦となる上野は、「ニキヤ役は初演の時から踊らせていただいていますが、踊るたびに、どんどん大切な役になっている。より深く、よりクオリティの高い踊りを目指したい」。ソロル役の柄本は「昨年8月、東京バレエ団50周年〈祝祭ガラ〉で“影の王国”を踊る機会に恵まれました。全幕では今回が初ですが、指導していただいていることを忠実にできるよう、日々努めています」と、魅力ある新ソロル誕生を期待させる。公演は、6月11日(木)から13日(土)まで、東京文化会館 大ホールにて。チケットは発売中。取材・文:加藤智子
2015年06月08日ノルウェーでプロのバレエダンサーを目指す3人の少年たちの、夢と友情の4年間を追った青春ドキュメンタリー『バレエボーイズ』。まさに北欧版『リトル・ダンサー』ともいえる本作から、待望の予告編映像が到着した。ノルウェーの首都オスロでプロを目指す3人のバレエ少年、ルーカス、トルゲール、シーヴェルト。いまだ男子は数少ないバレエ界で花開くため、ひたむきにレッスンに打ち込む彼らは、時にはふざけ合いながらも厳しい練習に耐え、お互い夢に向かって切磋琢磨していた。だが、ある日、ルーカス1人だけが名門ロンドン・ロイヤル・バレエスクールから招待を受ける。そのとき、3人は人生の分岐点に立っていた…。本作は、12歳から16歳というもっとも多感な少年期の4年間の友情と、夢への挑戦、葛藤、挫折など、青春のすべてが詰まったドキュメンタリー。予告映像では、日々目標高くバレエの練習に励みながらも、勉強との両立に悩む少年たちが、それでも諦めることのできない夢に向かって進む姿が、まぶしいくらいに映し出されている。時には年相応にふざけ合う姿や、陽気な素顔を見せるバレエボーイズたち。ひたむきに夢に向かって踊り続け、「仲間といるときは本当の自分でいられる」と話す彼らの前に立ちはだかるのは、“将来を見据えろ”という大人たちが突きつける現実だった。躍動感溢れるバレエの映像とともに、彼らのきらめく一瞬一瞬が刻まれていく本作。バレエに打ち込む3人の少年の成長物語を、まずはこちらから確かめてみて。『バレエボーイズ』は8月29日(土)よりヒューマントラストシネマ有楽町、渋谷アップリンクほか全国にて公開。(text:cinemacafe.net)
2015年06月03日国内外のコンクールで数々の賞を受賞し、世界を極めた男性ダンサーたちが集結。バレエ・JAZZ・ストリート・コンテンポラリーとジャンルの垣根を越え、ダイナミックなダンスエンタテインメントを繰り広げる「GQ」。GQとはGentleman Quality=紳士の品格の意味。2009年の『男たちの晩餐』、2011年の『Chocolat』に続く、4年ぶりとなる新作『GABBY』~世界で戦ってきた男たちの饗宴~では、東京のみならず福岡、大阪公演も決定。公演を前に、新上裕也、佐々木大、「BE-BOP CREW」のPEET、SO(福岡公演のみ出演)が、作品の見どころなどを語った。GQ2015『GABBY』チケット情報「多ジャンルで、と決めて集めたわけではなく『この人といっしょにやりたい』と思って声を掛けたら、たまたま多ジャンルになったんです。でも、そんなジャンルを極めた方々がひとつの舞台に立った時、新しい世界が、そして新しい舞台ができると思っています」と語るのは、アートディレクションも手掛ける新上裕也。前作「Chocolat」では、グリム童話「ヘンゼルとグレーテル」をモチーフにしたイマジネーション豊かな世界を展開したが、今回は「七つの大罪」が裏テーマ。「“破壊と希望を描く華麗なる世界”を、どのような身体表現で魅せていけるのか。オリジナルの音楽も合わせて楽しんで頂ければ嬉しいですね。あ、でもストーリー自体は決して難しいものではないので構えないで(笑)」と笑顔で語る。「いろいろなジャンルの人がいるから、一色ではなく多彩な色の変化が楽しめる。足し算ではなく掛け算で膨らむパワーが本当に楽しかった」と語るのは、前作にも出演経験があるバレエダンサーの佐々木大。「でも、リハーサル自体はこれまで出演してきたどの舞台よりも過酷だったかもしれない(笑)」と笑わせながらも、久しぶりのGQへの出演を楽しみにしている様子だ。日本ストリートダンス界にて、絶大な影響力を誇る伝説のダンスチーム「BE-BOP CREW」のPEET、SO(福岡公演のみ出演)は「一度参加された佐々木さんが不安とおっしゃっているくらいだから、僕らはその何倍も不安」と笑わせながらも、「ストリートとバレエやコンテンポラリーは、身体的な動きが全然違う。それぞれの動き方を生かしながら、作品の中で持ち味が出せるといいですね」と、確固たる自信ものぞかせた。世界トップレベルの一流ダンサーが、ジャンルを超えて究極の作品を作り出す。またとない貴重なステージは6月10日(水)から14日(日)まで東京・EX THEATER ROPPONGI、6月19日(金)から20日(土)まで福岡・キャナルシティ劇場、7月4日(土)から5日(日)まで大阪・森ノ宮ピロティホール。チケットは発売中。
2015年06月03日セクシーな衣装でセクシーな動き…まさに魅惑のダンスといえるのが『ポールダンス』。「いえ、私には無縁です。」そう思っている人も多いのでは? でも世間では今、ポールダンスを始める、いわゆる『ポール女子』が激増しているの、知っていましたか? 近年は日本にもポールスポーツ協会ができ、競技としての注目も集まり、その魅力にとりつかれる人が続出しているのです。とはいえ、逆さになったり、ぐるんぐるん回ったり…あんな動きが素人にできるのでしょうか。今回は千葉県千葉市にあるポールスポーツスクール、『スターナイト』で、セクシーな先生・歌恋(かれん)さんにポールダンスのいろはを教えてもらいました! スタジオ内はこんな感じ。一面ガラス張りでポールがドーンと立っています。本当に、全くの素人でも本当にポールダンスができるようになるんですか!?「もちろんです!ほとんどの方がポールダンス未経験からのスタートです。習っていくうちに必要な筋肉や柔軟性もついてきますよ」と歌恋さんに励まされ、まずは一安心。スクールに通う方も、OLや主婦、管理栄養士や看護婦さんまで様々で、年齢も10代~40代までと幅広く楽しめるのだとか。なんだか、一気に親近感がわいてきました! まずはこんなポーズから。そして、まさに全身運動となるポールダンスはエクササイズとしても効果絶大! 歌恋さんいわく、「どこに効くかと聞かれると困るくらい、とにかく全身に効きます(笑)」とのこと! 期待が高まります。難しい技ができなくても、ポーズを決めるだけで、普段使わない背中に力が入ったり、全身を使った動きなのでそれだけで代謝UPが期待できるのだとか。さらに、「ポールダンスは女性らしさを全開に解放できるのが魅力なので、普段の動作や仕草が女性らしくなる方もいますよ」と、嬉しい答えも。そんな効果もあったなんて!ちなみに薄着で行うのは、服を着ていると滑ってしまうからだとか。肌の密着でピタッと止まってポーズできるそうです。いきなり始めるのは不安という方は、体験レッスンも受けられるそう。体験レッスンでは十分にアップをしたあとで、ポールを使ってウォーキングの練習、基本のスピン、最後には曲に合わせて振り付けもでき、ボリューム満点! きっとしっかり動いたスッキリ感と、新たな自分に出会えたワクワク感でいっぱいになりますよ。ポールダンスで女性らしさをアップしましょう!・スターナイトダンススタジオ 公式サイト
2015年05月20日プロのバレエダンサーを目指す3人の少年を捉えた青春ドキュメンタリー映画『バレエボーイズ』が、8月29日(土)より公開されることが明らかになった。本作はノルウェーの首都、オスロでプロのバレエダンサーを目指す3人の少年を追った成長物語。時にはふざけ合いながらも厳しい練習に耐え、お互い夢に向かって切磋琢磨していたが、ある日、彼らの中の1人だけが名門ロンドン・ロイヤル・バレエスクールから招待を受けて…。人生の分かれ道の選択を余儀なくされる3人の少年の、12歳から16歳というもっとも多感な4年間の友情、葛藤、挫折、挑戦、すべてが詰まった青春ドキュメンタリーの本作。今年の2月に開催された北欧映画祭「トーキョーノーザンライフェスティバル2015」でジャパンプレミア上映された際には、満席で立見が出るなど大きな反響を呼んだ。北欧版『リトル・ダンサー』と呼びたくなるような本作は、男子にはめずらしいバレエの世界で、ひたむきにレッスンに打ち込む3人の少年の姿がきっと胸を打つはず。躍動感溢れる映像に、彼らのきらめく一瞬一瞬が刻まれた本作の公開を楽しみに待ちたい。『バレエボーイズ』は、8月29日(土)よりヒューマントラストシネマ有楽町、渋谷アップリンクほか全国にて公開。(text:cinemacafe.net)
2015年05月20日国立モスクワ音楽劇場バレエが5月20日(木)から24日(日)まで、『エスメラルダ』『白鳥の湖』を上演する。公演に先駆けて19日に行われたリハーサルの現場に潜入した。国立モスクワ音楽劇場バレエ チケット情報リハーサル開始前。イーゴリ・ゼレンスキー芸術監督が、バレエ団スーパーバイザーのアンドレイ・ウヴァーロフと、オケピットの前で立ち話をしている。舞台上には、本番の衣裳の下にレッスン着をつけたダンサーたち。踊りの確認に余念がない。ほどなくゼレンスキーがマイクでスタートを告げ、ウヴァーロフとともに客席に着くと、オケピットの指揮者がタクトを振り下ろし、リハーサルが始まった。セーヌ川を描いた幕と共に、これから始まる激動のドラマを示唆するように、力強い音楽が流れる。幕が上がると、小さな女の子を抱きかかえた母親がよろよろと登場し、聖母子像のふもとで眠り込む。するとジプシーたちが現れ、女の子を連れ去ってしまう。目を覚ました母は半狂乱で娘を探しまわるが見つからない。像に向かって振り上げかけた拳を自ら下ろし、悲嘆に暮れる母。この場面こそ全ての発端だ。女の子は成長して、タイトルロールのエスメラルダとなる。続いて舞台は10数年後、祭りで賑わうノートルダム寺院前の広場に。この場面の特徴は、大勢のダンサーたちが、ひとまとまりの群舞としてではなく、町の人々として一人一人独立した演技や踊りを展開すること。演技理論として演劇界・映画界に大きな影響を与えている “スタニスラフキー・システム”と縁の深いバレエ団ならではと言えるかもしれない。東京文化会館大ホールの舞台全体にパリの広場の活気を再現するべく、バレエマスターのミハイル・クラピーヴィンが客席と舞台を行き来し、ダンサーたちの動きや立ち位置を細かく指示。一方、バレエミストレスのマルガリータ・ドロズドーワは客席最前列から、主にソリストたちを指導する。さらに、指揮者がダンサーに曲のカウントを確かめるなど、最終調整に取り組むバレエ団の白熱した空気が伝わって来た。広場で踊る美しいヒロイン、エスメラルダに、聖職者ながら欲望をぎらつかせるフロロが目をつけ、せむし男カジモドに命じて誘拐させようとするが、フェビュス隊長がこれを阻止し、フェビュスとエスメラルダは恋に落ちる。エスメラルダとフェビュスをメインで踊っていたのは、20日昼のキャスト、オクサーナ・カルダシュとイワン・ミハリョフだったが、袖の近くで同日夜に踊るナターリヤ・ソーモワとゲオルギー・スミレフスキも振りを確認。同じ動きをする彼らを見比べることで、体型や踊りの質、タイミングの取り方などが全く違うことが、改めてよくわかる。どちらの活躍も楽しみだ。堅牢・重厚な美術に、ダンサーたちの躍動する身体が映える、モスクワ音楽劇場バレエの舞台。そのドラマティックな世界にどっぷりと浸かりたい。チケットは発売中。取材・文:高橋彩子
2015年05月20日同名のオペレッタの音楽と物語を踏まえつつ、振付家ローラン・プティが独自のアレンジを施したバレエ『こうもり』。新国立劇場バレエ団では、2002年の初演以来、レパートリーとして定着している。3年ぶりの再演を控えた稽古場では、プティの生前から右腕として活躍し本作でウルリックも演じたルイジ・ボニーノの指導の下、リハーサルが進んでいた。新国立劇場バレエ団『こうもり』チケット情報夫ヨハンの夜遊びに悩む主婦ベラが、友人ウルリックの助言に従い、謎の美女に変身して夫の心を取り戻すまでを描く本作。この日の稽古は1幕、ヨハンとベラの家の場面から始まった。まず、ベラの初日キャスト小野絢子が、ヨハンの別日キャスト井澤駿を相手に、倦怠期を迎えた夫婦を演じ、彼らの間をウルリック役の福田圭吾が生き生きと往来。次に、ベラを初めて演じる米沢唯が、ヨハン役の菅野英男、ウルリック役の八幡顕光と共に踊った。もうふたりのベラ役、湯川麻美子、本島美和も稽古を見守る。プティ作品では、バレエのテクニックに加え、時に規範から外れるようなユニークな表情や動き、そして演劇的な雄弁さが求められる。食事シーンでは「わあ、ご飯だ、美味しそう!」、ウルリックがベラを口説きかけるシーンでは「私は良い妻なのよ!!」など、ジェスチャーを交えながら、実際に台詞を発して感情を伝えるボニーノ。その仕草ひとつ、言葉ひとつで、情景が鮮やかに浮かび上がる。しかし、本番で語らなければならないのはダンサーたちだ。「もっと大きく演じて」「まだ喋っていないよ。想像して、会話をして」と、熱い指導は続く。大仰に演じるだけでは成立しないのも、この作品の難しさ。熱演するダンサー達にボニーノは「早く喋り過ぎ。それではお客さんにわからないよ」「いきなり白から黒に変わるのではなく、グレーを作って。徐々に感情を積み上げるんだ」と繰り返す。リアルさと様式性のさじ加減は、このバレエの“命”だ。顔や肩の向き、動くタイミング、小道具の使い方など、指導は細部にまで及び、稽古が進むにつれ、ダンサー達の踊りに磨きがかかっていった。ヨハン初挑戦の井澤がまだこなせずにいる振りについて、ヨハン経験者の菅野がボニーノと共に助言したり、電話線を用いたこの作品特有の演技をメイド役の3キャストが集まって確認したりと、団員同士が協力し合う姿も印象的。独特の戯画化やコケットリーなど、ダンサー達の前のハードルは高い。それらを乗り越えて誕生する、洒脱でウィットに富んだプティ・ワールドを、ぜひ見届けたい。公演は4月21日(火)から26日(日)まで東京・新国立劇場 オペラパレスにて。チケット発売中。取材・文:高橋彩子
2015年04月17日1976年以来3年に一度のペースで催され、その規模、出演者の華やかな顔ぶれで知られるバレエの祝祭、世界バレエフェスティバルの開催が、今年8月に迫り、開幕を待ち望むムードが一気に高まっている。第14回世界バレエフェスティバル チケット情報39年前の第1回で、当時世界三大バレリーナとして名を馳せた、マイヤ・プリセツカヤ、マーゴ・フォンテイン、アリシア・アロンソが同じ舞台に立つ“歴史的事件”で世界を驚嘆させたというこのフェスティバル。その後も、『ボレロ』で一躍世界的スターとなったジョルジュ・ドン、パリ・オペラ座の風雲児パトリック・デュポン、百年にひとりの天才と讃えられたシルヴィ・ギエムなど、時代を代表する数々のスターたちが出演。幾つもの伝説的舞台がここで生まれ、毎回、その目撃者たらんと多くの観客が劇場に詰めかけた。上演作品も、古典から20世紀を代表する振付家の作品、より現代的、先鋭的な作品までと実に多彩、バレエの現在の、その全体像を見渡すまたとない機会にもなっている。14回目となる今回もAプロ、Bプロとふたつのプログラムが組まれ、参加ダンサーは現時点で38名と史上最大規模に。皆、世界トップクラスのダンサーばかりという豪華さだ。パリ・オペラ座エトワールとして気品溢れる舞台で世界を魅了、現在はウィーン国立バレエ団を率いるマニュエル・ルグリや、世界のプリンスとして知られるウラジーミル・マラーホフの参加をはじめ、昨年のパリ・オペラ座バレエ団日本公演『椿姫』での感動が記憶に残るオレリー・デュポン、同じくオペラ座の美しき貴公子マチュー・ガニオ、イングリッシュ・ナショナル・バレエからは芸術監督として活躍中のタマラ・ロホ、近年は現代作品等で新境地を見せるアリーナ・コジョカル、シュツットガルト・バレエ団を代表するプリンス、フリーデマン・フォーゲル、ロシア勢ではボリショイ・バレエのプリマ、マリーヤ・アレクサンドロワ、マリインスキー・バレエのウリヤーナ・ロパートキナにディアナ・ヴィシニョーワ、ノヴォシビルスク・バレエ他で芸術監督を務めるイーゴリ・ゼレンスキーらの名が連なる。こうした経験豊富なダンサーから、将来楽しみな注目ダンサーまでがずらりと勢揃い、このフェスティバルならではの高水準の、熱気に溢れた、ゴージャスな競演が期待されている。公演は8月1日(土)から13日(木)まで東京文化会館にて。チケットの一般発売はは4月18日(土)午前10時より。取材・文:加藤智子
2015年04月14日4月3日、東京・東急シアターオーブで、アイルランド伝統のダンスをモダンでスタイリッシュに創作した「リバーダンス」の来日公演が開幕した。【チケット情報はこちら】リバーダンスは、上半身を直立の姿勢のまま動かさず、タップとステップとジャンプという下半身の動きだけで魅せる驚異的なダンスと、アイルランドで生まれた民族音楽がミックスされた公演。1995年にダブリンで初演後、ロンドンのアポロ劇場で151公演を記録し、翌96年にはミュージカルの本場NYのラジオシティ・ミュージックホールで初のアメリカ公演を行い、アメリカでも大絶賛。その後、全米、オーストラリア、カナダ、アジアへとツアー、世界の観客を魅了し続けている。日本には1999年に初来日。以来5度の来日公演を行い、のべ65万人の観客を集めている。7年ぶり来日公演の初日という事で、客席は満員。開演時間となり、公演がスタートすると、一糸乱れることのないタップと、ステージを広く使ったフォーメーションですぐに観客を魅了。ステージの後方にいるドラマーとの息もピッタリで、ダンスの決めが披露されるごとに客席からは喝采が飛んでいた。そのほか、フラメンコの要素を取り入れたダンスや、男性が女性を持ち上げたりというような、アクロバティックな要素を取り入れたダンスなど、踊りの種類も多彩で見る者を飽きさせない。ダンスのほかにも、女性シンガーによるソプラノも同公演の見所のひとつ。会場全体を包み込むような歌声に、客席からは感嘆の声が漏れていた。同公演はセリフのないステージだが、映像と音楽による演出で、何の予備知識も無くアイルランドの歴史と伝統を感じる事ができる。劇中にはコミカルなダンスバトルのようなシーンもあり、大人はもちろん小さい子供でも楽しむことができる公演だ。これまでの来日公演を訪れた方にも見ていただきたいのが、今回から加わった新演目「アンナ・リヴィア」。女性ダンサーたちによる力強く優雅なダンスは、この日一番の喝采を浴びていた。ダンサーたちの熱気に呼応され、公演が進むごとにどんどん盛り上がっていく客席。カーテンコールでは自然とスタンディングオベーションが起こり、会場が明るくなってからもアンコールを求める観客の拍手がしばし鳴り止まなかったほど。この日公演を見た観客がリバーダンスの虜になったことは間違いない。東京・東急シアターオーブ公演は4月15日(水)まで開催。その後、富山、名古屋、大阪でも公演が行なわれる。チケットは発売中。
2015年04月07日バレエ用品メーカーのランジェリーチャコット株式会社はバレエ・ダンス用品の総合メーカー。バレエやダンスの世界に一度でも足を踏み入れた者で知らない者はないと言っても過言ではない。そんな同社から2014年、インナーウェアブランド「Chut!INTIMATES(シュット!インティメイツ)」が展開された。「軽・楽・整」をコンセプトに舶来品のような繊細なデザインでありながら、体にフィットする着け心地の良さを追求している。今回、Chut!5 SIZE(シュット!5サイズ)の新作が2種類、2015年4月23日から販売されることになったと発表された。5サイズの中から選ぶだけ同社のブラはアンダーサイズはMかLの2サイズ。カップサイズは1、2、3の3サイズ。それぞれをかけ合わせて自分にぴったりなサイズを選ぶのだ。通常のブラジャーの17ものサイズをたった5サイズでまかなえてしまう。計算に計算を重ねた同社独自のパターンによって選ぶのも着けるのも楽ちん。女性の体はホルモンの状態などで日によって変化する。すっきりしたボディラインの日があれば、むくんでいる日もある。気分的に締め付けるものを一切身につけたくない日だってある。同社のブラはその日の体や気持ちに合わせてサイズを微調整することができるのが嬉しい。2種類の新作C063シリーズはポップなカラーと素材感が特徴的。元気がはじけるようなやんちゃな少女時代を思わせるようなポップなカラーでありながらフォルムは華奢で繊細。ビンテージのサテン生地が印象的なデザインだ。C064シリーズはアイリスがモチーフのリバーレースがちょっぴりセクシー。爽やかさも感じられるナチュラルな美しさがセクシーな胸元を演出する。(画像はプレスリリースより)【参考】・チャコット株式会社プレスリリース(@Press)・Chut!INTIMATES
2015年03月20日2015年3月28日(土)、29日(日)の2日間、バンコクのMシアターにて「DANCE DANCE ASIA - Crossing the Movements -(ダンス・ダンス・アジア~クロッシング・ザ・ムーヴメンツ~)」の東南アジア公演ツアー第4弾目となる日本のストリートダンスカンパニーによる公演が開催される。アジアから世界へ!文化交流と新たなエンターテイメントの創造アジアの人々の交流活動を様々な形で応援する国際交流基金アジアセンターが主催する同プロジェクトは、アジア全域のストリートダンサーの文化交流と新たな文化の創造を目的に、2015から始動。第一弾として、日本を代表するストリート系ダンスカンパニーが東南アジア4か国(フィリピン、マレーシア、ベトナム、タイ)を訪れ、公演やワークショップを実施。言葉や文化を超えたエネルギッシュな交流を通して新たなエンターテイメントを生み出そうという刺激的なプロジェクトだ。世界でも活躍!日本最先端のダンスカンパニーが集結同公演ツアーには、WRECKING CREW ORCHESTRA、s**t kingz 、タイムマシーンなど日本を代表するダンスカンパニー計10組が参加。バンコク公演では、梅棒、東京ゲゲゲイ、90’sが出演予定で、現地のストリートダンサーとの交流を目的に、ダンスの共同制作を行うワークショップも同日開催される予定だ。先に実施されたクアラルンプール公演では、ダンスパフォーマンスも絶賛され、イベントは大盛況だった模様。エネルギー溢れるバンコクでアクティブなイベントに参加してみてはいかがだろうか。Dance Dance Asia Vol. 01: Tokyo Gegegay in ManilaDANCE DANCE ASIA - Crossing the Movements -(ダンス・ダンス・アジア~クロッシング・ザ・ムーヴメンツ~)バンコク公演日時:2015年3月28日(土)、29日(日)19:00開場、19:30上演 (上演時間:約1時間半)場所:Mシアター (ペッブリー通り)チケット:一般 300バーツ / 学生 150バーツ(※購入はこちらから)詳細:※イベントにより時間や場所、料金が異なるため、サイトにて詳細をご確認ください。
2015年03月18日4月に7年ぶりの来日公演を行うダンスパフォーマンス「リバーダンス」。その魅力を伝える番組「リバーダンスの奇跡!~魂のアイルランド紀行」が2月22日(日)午後1時からBS-TBSで放送される。「リバーダンス」チケット情報「リバーダンス」はアイルランドの伝統的な音楽に合わせて、アイルランド独特のダンスをモダンでスタイリッシュに演出、創作したパフォーマンス。鍛えられた肉体が魅せる圧倒的なダンスと心に浸みわたる音楽で綴っていく。上半身を直立姿勢のまま動かさず、驚異的なスピードのタップとステップ、ジャンプから生まれる強烈な靴音のリズムで世界中の観客を魅了している。番組では、アイルランド・スピリットを知るために、リバーダンスの生まれた美しい街ダブリンを訪れる。また、ロンドンで公演中のカンパニーを徹底取材、リハーサルの様子やプリンシパルダンサー、プロデューサーへの貴重なインタビューも交え作品の魅力を紹介する。さらに14年ぶりに追加された新演目も公開。リバーダンスの舞台映像満載、見応えたっぷりの1時間番組だ。来日公演「Riverdance 20years “the anniversary tour”」は2015年4月3日(金)から5月2日(土)まで、東京・東急シアターオーブを皮切りに、富山、名古屋、大阪の全4都市で行う。
2015年02月19日2月13日、東京バレエ団プリンシパルの斎藤友佳理が8月1日に同団の芸術監督に就任することが発表され、バレエ団を運営する公益財団法人日本舞台芸術振興会の高橋典夫事務局長、現芸術監督の飯田宗孝、斎藤友佳理が出席し、記者会見が行われた。東京バレエ団 チケット情報創立50周年記念を迎えた東京バレエ団は、一昨年12月より創立50周年記念シリーズを展開。その一環として、稀代の貴公子ダンサー、ウラジーミル・マラーホフをアーティスティック・アドバイザーに迎え、充実の活動を続けている。高橋事務局長は「50周年事業の最後の仕上げとして、斎藤友佳理を芸術監督に迎えたいと当初から考えていた」とコメント、彼女のプリマ・バレリーナとしての活躍や、モスクワでも指導したという『ラ・シルフィード』等での指導者としての実績を紹介。飯田現芸術監督も「これからの時代の指導者として最も相応しい人材」とし、自身はバレエ団総監督佐々木忠次の補佐として、団長という肩書きで東京バレエ団、東京バレエ学校を監督すると述べた。斎藤は「愛する東京バレエ団をさらに大きく飛躍させる一助になればと、周囲の勧めもあり、お引き受けしました」と穏やかに語り出すも「指導体制の統一」を目指し、さらなるレベルアップに挑むと力強く述べた。また、「最初の最も大きな仕事は、来年2月に予定されている『白鳥の湖』。これは、ブルメイステル版を上演することが決まりました。版権を所有するブルメイステル氏のお嬢さんとようやく交渉できたのです。1953年初演の、演劇性の高い『白鳥の湖』です」また、8月には新制作の“子どものためのバレエ『ドン・キホーテ』”上演、11月・12月のシルヴィ・ギエム ラスト・ツアーで、東京バレエ団はウィリアム・フォーサイス振付『イン・ザミドル・サムホワット・エレヴェイテッド』バレエ団初演、イリ・キリアンの『ドリームタイム』を上演。今後は、『ザ・カブキ』をはじめとするオリジナル作品、ベジャールの『ボレロ』『春の祭典』等、限られたバレエ団でしか上演されない作品の上演を継続していくほか、「これから先は、レパートリーの選択が重要なカギ」と指摘、20世紀の傑作や新作にも取り組みたいという。さらには、指導することの喜びに触れ、「これが、自分が求めていたことだったのだと確信した。覚悟はできています」と決意をのぞかせた。斎藤友佳理芸術監督就任を控えた東京バレエ団は、6月に同団の代表作のひとつ『ラ・バヤデール』公演を予定している。公演は6月11日(木)から13日(土)まで、東京文化会館 大ホールにて。チケットの一般発売は2月21日(土)午前10時より。チケットぴあではインターネット先行を実施中、2月18日(水)午後11時59分まで受付。取材・文:加藤智子
2015年02月17日アイルランド伝統のダンスをモダンでスタイリッシュに創作した<リバーダンス>。その誕生20周年を記念して2015年4月、東京・東急シアターオーブほかで来日公演を行う。Riverdance 20years “the anniversary tour”公演情報上半身を直立の姿勢のまま動かさず、タップとステップとジャンプという下半身の動きだけで、驚異的なダンスを繰り広げる<リバーダンス>。1995年にダブリンで初演後、ロンドンのアポロ劇場で151公演を記録し、翌96年にはミュージカルの本場NYのラジオシティ・ミュージックホールで初のアメリカ公演を行い、アメリカでも大絶賛。その後、全米、オーストラリア、カナダ、アジアへとツアー、世界の観客を魅了し続けている。日本には1999年に初来日。以来5度の来日公演を行い、のべ65万人の観客を集めている。20周年の世界ツアーはすでにスタートしており、今回14年ぶりに加えた新演目「Anna Livia」が話題。その内容は20世紀を代表するアイルランドの作家ジェイムズ・ジョイスの詩を取り入れたもので、ダブリンのシンボルであるリフィー川とタフで優雅なアイルランド女性ダンサーに捧げるナンバーになっている。また、ハリウッドで活躍し、エミー賞を3度獲得、リバーダンスの衣装を初演から担当してきたジョーン・バーガンによる新しい衣装も見どころのひとつで、画家ロバート・バラーが手掛けてきたリバーダンスの舞台デザインに新たな魅力を与えている。6度目の来日公演「Riverdance 20years “the anniversary tour”」は2015年4月3日(金)から5月2日(土)まで、東京・東急シアターオーブを皮切りに、富山、名古屋、大阪の全4都市で行う。チケットぴあでは、インターネット先行先着「プリセール」を12月6日(土)午前10時より実施。
2014年12月05日ダンスブランド「レペット(Repetto)」15SSシーズンに、新シリーズ「ポインテッドトゥフラットバレリーナ」がデビューする。同シリーズはブランド初となるポインテッドトゥを採用したフラットバレリーナシューズ。「ブリジット(Brigitte)」(4万2,000円)は15年2月上旬に発売される。全国のレペットショップ、及びオンラインストアで販売予定。カラーバリエーションはブラック、レッド、グレージュ、ブルー、ゴールドの5色。梅田阪急店では限定カラーのピンクモデル(4万6,000円)が発売される。レペット15SSシーズンでは、“The body languages of colours”“Parisian elegance in the daily life of a dancer”“Summer Breeze”という三つのコンセプトからコレクションを構成。それぞれ、ダンサーのエネルギーを感じるカラフルでポジティブな雰囲気、ダンサーが魅せるパリのエレガンス、初夏のそよ風を連想させるダンサーの軽やかな動きを表現した。
2014年12月01日