エレクトロニック・ダンスミュージックをルーツに持つ音楽プロデューサー / DJのAiobahn(読み:アイオバーン)初の主宰イベント『Aiobahn presents otoplanet』が、4月27日(土) に東京・duo MUSIC EXCHANGEで開催される。Aiobahnは、羽田空港第2ターミナル国際線エリアで開催された『Music Unity 2023』や、ドイツ・デュッセルドルフでの『DoKomi』、台湾での『S2O』など、国内外で数々のフェスやクラブイベントに出演してきたが、今回満を持して自身が主宰するイベントの開催となる。Aiobahn以外の出演者は、Tennyson、長瀬有花、パソコン音楽クラブ、MARK ROBINSONの4組。いずれもシーンで活躍中の俊英アーティストばかりで、まさにAiobahn主宰イベントならではのラインナップとなっている。チケットは現在一般発売中。<イベント情報>Aiobahn presents otoplanet4月27日(土) 東京・duo MUSIC EXCHANGE開場17:30 / 開演18:00【出演】AiobahnTennyson長瀬有花パソコン音楽クラブMARK ROBINSONチケット情報:()
2024年04月23日東映の大森敬仁プロデューサーが3月31日、自身のX(旧ツイッター)を更新。東映を退社したことを発表した。大森プロデューサーは、『獣電戦隊キョウリュウジャー』(2013)、『仮面ライダードライブ』(2014)、『仮面ライダーエグゼイド』(2016)、『仮面ライダービルド』(2017)、『仮面ライダーゼロワン』(2019年)、『王様戦隊キングオージャー』(2023)といった人気作をチーフプロデューサーとして担当。直近の『キングオージャー』では、さまざまな仕掛けをして大きな話題を集めるなど名物プロデューサーだった。Xで大森プロデューサーは「本日、21年間勤めた会社を退社いたしました」と伝えると「王様たちの最終3話の上映も含め今後考え得る全作品について種を蒔いてきたつもりです」と明かすと「芽吹き、咲きますように…」と願った。後もプロデュース業は継続するそうで「またどこかで、作品を通し再会できることを祈っていますありがとうございましたまた、いつか」と結んでいた。昨年『キョウリュウジャー』が10周年を迎え、『キングオージャー』にオリジナルキャストが出演したことも話題に。今年は『仮面ライダードライブ』が10周年を迎えるが、2021年に行われた『第34回東京国際映画祭』内の上映イベントで「剛はチェイスの復活を望んでいる。これだけ伏線を張っていると、いつかはやらないといけないと思っている」と大森プロデューサーは発言しており、ファンは労いのメッセージを送ると共に注目は、そちらにも集まっている。
2024年03月31日絶賛公開中の『アナログ』よりプロデューサーのコメントが到着。二宮和也、波瑠のキャスティングのほか、ビートたけしによる原作小説を映画化した製作背景について語っている。手作りの模型や手描きのイラストにこだわるデザイナーの悟(二宮和也)が、携帯を持たない謎めいた女性・みゆき(波瑠)と恋に落ち、連絡先を交換せずに週に一度の約束だけで仲を深めていく本作。自然体な演技を見せる二宮さんと波瑠さんは、穏やかに育まれる悟とみゆきの恋模様を描くのにぴったりのキャスティングとなっている。本作のプロデューサーである井手陽子は、二宮さんをキャスティングした理由について「タカハタ秀太監督が原作を読まれた際にすぐ、(悟は)二宮さんをイメージされました。プロデューサー陣も全く異論なく、すぐにオファーさせて頂きました。二宮さんは、国民的スターでありながら、特殊なキャラクターにも、どこにでもいる普通の人にもなれる。どんなに難しい役でも、必ず映画の世界観に溶け込み、その存在にリアリティを持たせてしまう。見るものに全く違和感を与えないんです。物語の中にいるはずの人物が、いつのまにか現実の世界と地続きに存在しているように思えてしまう。観客はいつのまにか作品に引き込まれてしまいます。本当に素晴らしい俳優だと思います」と明かした。また波瑠さんについては「みゆきは、素性がわからない女性という設定なので、前半ではキャラクターの背景などを細かくは描けません。それでいて、悟が一目惚れも同然で恋に落ちなければいけないし、過去にヴァイオリンをやっていたクラシックが好きな上品さも欲しい。どこか浮世離れしたところもあり、本当に難しい役どころだと思います。脚本を開発しているときは、このキャラクターが成立するのか、少し不安な部分もありました。波瑠さんは、品の良さがあり、とても柔らかく人を包み込む雰囲気がありながら、芯に強いものがあり、それがみゆきにぴったりだと思いました。実際に、撮影初日に波瑠さんのお芝居を見て、『あ、みゆきだ』とスタッフは誰もが思ったと思います。説得力がありました」と波瑠さんが纏う空気感がみゆきという難役を成立させるのに一役買ったと話す。そして2017年に刊行された原作を6年の時を経て映画化した理由について「携帯やインターネットなど、現代では当たり前にあるツールにより、いつでも誰とでも繋がれるようになったのが現代です。コロナの時代を経て、デジタル化は一気に加速しました。『アナログ』は、ある事情から携帯を持たない女性との恋を描く物語です。現代的なツールを取り除いたとき、恋愛はどうなるのか、そこから何が見え、何が残るのか。そこには、時代が変わっても、決して変わることのない“愛”の原点が見えてくるのではないかと思います。コロナによって、物理的に人に会えないことを経験した今だからこそ、直接誰かに会えることの喜びや、人と一緒に過ごす時間の尊さ、普遍的な情愛を、あらためて感じて頂けたらと思いました」と映画に込めた思いを明かしている。『アナログ』は全国にて公開中。(シネマカフェ編集部)■関連作品:アナログ 2023年10月6日より全国にて公開©︎2023「アナログ」製作委員会 ©︎T.N GON Co., Ltd.
2023年10月13日a flood of circleが、ストレイテナーのホリエアツシをプロデューサーに迎えたニューシングルを9月13日(水) にリリースすることが決定した。本作はシングルCDに加え、本日6月16日(金) に行われた『Tour “花降る空に不滅の歌を”』ファイナルとなるZepp Shinjuku公演の模様を収録したBlu-ray / DVDが付属。Blu-ray収録のパッケージにのみ、同日深夜公演『Getting Better "AFOC THE MIX" x a flood of circle "AFTER PARTY MONSTERS"』新宿LOFTでのライブ映像も追加収録される。CDの収録内容など詳細は後日発表となる。さらに、リリースに伴いライブツアー『a flood of circle "HAPPY YAPPY BLOOD HUNT"』の開催が発表された。ツアーは9月15日(金) の大阪・梅田CLUB QUATTROを皮切りに、9月17日(日) に愛知・名古屋CLUB QUATTRO、10月25日(水)・26日(木) に東京・渋谷CLUB QUATTROで行われる。チケットはファンクラブ先行を6月25日(日) まで受付中。■佐々木亮介(Vo.)コメントホリエさんがOKしてくれて、一緒に曲を作ることになった。自分で作った曲をホリエさんのフィルターを通してもらって形にしていくトライ。さて何故ホリエさんに頼んだのか、それは今のa flood of circleと、自分の視点からのホリエさんの凄さを語るということでもあり、数行じゃ言えない。またどこかで喋ると思う。去年アルバムを作る過程で擦り減ってペラペラの自分が(まあ元からペラいですけど)、すごいことが起こせるかもって今久しぶりに興奮してる。どうにか面白いロック・ミュージックを作り出して、爆笑したい。<リリース情報>a flood of circle ニューシングル『タイトル未定』9月13日(水) リリース●CD+Blu-ray:8,800円(税込)●CD+DVD:6,600円(税込)※レーベルオンラインのみでの販売早期予約特典:クリアポスター受付期間:6月16日(金)~7月31日(月) まで<ツアー情報>a flood of circle "HAPPY YAPPY BLOOD HUNT"9月15日(金) 大阪・梅田CLUB QUATTRO ※ワンマンOPEN18:00 / START19:009月17日(日) 愛知・名古屋CLUB QUATTRO ※ワンマンOPEN16:00 / START17:0010月25日(水) 渋谷CLUB QUATTRO ※ゲストありOPEN18:00 / START19:0010月26日(木) 渋谷CLUB QUATTRO ※ワンマンOPEN18:00 / START19:00■ファンクラブ先行:6月25日(日) 23:59までオフィシャルサイト:
2023年06月16日プロデューサー組合賞(PGA)が発表された。長編映画部門を受賞したのは、『エブリシング・エブリウェア・オール・アット・ワンス』。PGA受賞作とオスカー作品部門受賞作は、過去5年のうち4回一致。もっと長い目で見ても、33年のうち22回一致している。投票形式もオスカー作品部門と同じで、オスカー予測上非常に重要な賞だ。これで“エブエブ”はさらに勢いをつけたと言える。劇場用アニメーション映画部門は、『ギレルモ・デル・トロのピノッキオ』が受賞。テレビのドラマ部門は『ホワイト・ロータス/諸事情だらけのリゾートホテル』、テレビのコメディ部門は『一流シェフのファミリーレストラン』、リミテッド・シリーズ部門は『ドロップアウト〜シリコンバレーを騙した女』が受賞した。『エブリシング・エブリウェア・オール・アット・ワンス』3月3日(金) TOHOシネマズ日比谷ほか全国ロードショー(C)2022 A24 Distribution, LLC. All Rights Reserved.
2023年02月27日大沢たかおが主演し、プロデューサーも務める映画『沈黙の艦隊』の公開が決定。Prime Video製作となり、Prime Videoが日本の劇場版映画を製作するのは、今回が初の試みとなる。本作は、1988年から1996年まで「モーニング」(講談社)にて連載され、累計発行部数3200万部(紙・電子)を誇るかわぐちかいじの人気漫画の実写化。日本初の原子力潜水艦が、日米共同で極秘裏に建造されたことから始まる。乗員は日本人でありながら米艦隊所属という数奇の宿命を背負った超高性能原潜。艦長・海江田四郎は、この原潜と乗員76人を伴い航海中に逃亡。理想とする世界の実現へ向けて海江田が描いた大胆不敵なシナリオと、海中での天才的な戦闘術に、日米は翻弄され、重大な決断と選択を迫られることに。核戦争や国際政治、世界平和など、鋭くも、重く真摯な問題提起がなされ、連載当時には各方面で論争を呼び、国会でも話題に。主人公の艦長・海江田四郎役には、同作のファンである大沢さん。防衛省・海上自衛隊との協力体制の構築や、原作者へ企画プレゼンを行うなど、自ら本作のプロデュースも務める。監督は『ハケンアニメ!』の吉野耕平。製作は『キングダム』『銀魂』シリーズなどを手掛けたクレデウス。また、日本で初めて海上自衛隊・潜水艦部隊の映画撮影協力を得て、実際の潜水艦を使用しており、リアルな艦体と現代のVFX技術との融合により、迫力の海中アクション・エンターテインメントを製作する。ティザー映像も今回公開。艦内の様子を鋭い目で見つめる主人公が映し出され、緊張感が伝わる。そして、防衛省・海上自衛隊の潜水艦も映し出されており、リアルな世界観と、迫力ある映像美、本作の規模の大きさが確認できる。大沢さんは「30年という時空を超えて、実写化不可能と語られ続けた伝説のコミック『沈黙の艦隊』を、今年ついに実写化させていただくことになりました。かわぐちかいじ先生、そして全ての関係者の皆様に心から感謝申し上げます」とコメントしている。『沈黙の艦隊』は9月29日(金)より全国東宝系にて公開。(cinemacafe.net)
2023年01月25日全米プロデューサー組合賞(PGA)のノミネーションが発表になった。長編映画部門に候補入りしたのは、『アバター:ウェイ・オブ・ウォーター』、『イニシェリン島の精霊』、『ブラックパンサー/ワカンダ・フォーエバー』、『エルヴィス』、『エブリシング・エブリウェア・オール・アット・ワンス』、『フェイブルマンズ』、『ナイブズ・アウト:グラス・オニオン』、『TAR/ター』、『トップガン マーヴェリック』、『ザ・ホエール』の10本。PGAの結果は伝統的にオスカー作品賞と一致することが多く、オスカー予測上の重要な指針とされる。近年はアカデミーの投票者数が増え、層も変わってきたことから、以前ほどには当てにできなくなったものの、昨年はどちらも『コーダ あいのうた』を選出した。授賞式は2月25日。文=猿渡由紀
2023年01月13日マライア・キャリーが、ブロードウェイの新ミュージカル「Some Like It Hot」の共同プロデューサーに就任したことが明らかになった。マライアがブロードウェイ作品にクレジットされるのは今作が初めて。今作は、トニー・カーティス、ジャック・レモン、マリリン・モンローが出演した映画『お熱いのがお好き』のミュージカル版。マライアは「私はこの物語に初めて親しんだのは、不朽の名作であるマリリン・モンローの主演映画でした。彼女は私の人生における重要な試金石です。オークションで、彼女の宝物であった白いベイビーブランドピアノを手に入れたほどです」とマリリンへの愛を語っている。また、「この大好きな作品の新たな試みを(プロデューサーの)ニール・メロンがシェアしてくれたとき、私は参加しなければと思いました。このショーが映画のレガシーをどのように発展させていくのか。限界を押し広げ、インクルージョンを促進し、多様性を祝福するのか。私は今日の世界の新しい観客のための『Some Like It Hot』をお届けすることを誇りに思っています」と自信ものぞかせた。ミュージカル「Some Like It Hot」は現在ブロードウェイのシューベルト劇場でプレビュー公演を行っており、12月11日に開幕するという。(賀来比呂美)■関連作品:お熱いのがお好き 1959年4月、公開© 1959 Paramount Pictures. All Rights Reserved.
2022年11月29日オンラインフィットネスプログラムも提供へフィットネスプロデューサーのAYAは、SNSを通じて自身が監修するジム『Feelin’Good』の中身を公開。フィジカルだけでなく、メンタル、食事、睡眠のケアを継続的に行い、一人一人のフィットネスライフをサポートすることを目指す。同ジムでは、ジムトレーニングだけでなく、オンラインフィットネスプログラムを提供。ジムメンバーと家トレメンバーを繋げたLIVEトレーニングも予定している。AYAオフィシャルインスタグラムのフォロワーからは、「家トレでもAYAさんと繋がれてセッション受けれたら素敵だなぁ」「スタジオの情報upされるのを楽しみにしています」などのコメントが寄せられている。著名人のボディプロデュースも手がけるAYAAYAは兵庫県出身。株式会社 ワイエムエヌに所属し、フィットネスプロデューサー、フィットネスモデルとして活躍している。オフィシャルブログのフォロワー数は22,000人以上、インスタグラムのフォロワー数は459,000人を超えている。著書には『AYAボディメゾット』『AYA トレの教科書』などがある。(画像はAYAオフィシャルブログより)【参考】※AYAオフィシャルブログ※AYAオフィシャルインスタグラム※Feelin’Good公式サイト※株式会社 ワイエムエヌ
2022年09月23日映像美、アクション、笑い、人間ドラマ。究極のエンターテインメントがここに!プロデューサー対談で明かされる、アニメ『SPY×FAMILY』ができるまで。アニメーションは、1つの作品は1つのアニメスタジオが手掛けるのが、一般的な制作スタイル。しかし今回は、『進撃の巨人Season1~3』で知られるWIT STUDIO、『Fate/Grand Order ‐絶対魔獣戦線バビロニア‐』を手掛けたCloverWorksという、日本を代表する実力派の2つのスタジオがタッグを組み制作するという、業界的に珍しい方法で作られている。それってどういうことなの?一緒に作るメリットとは?そんなあれこれを、プロデューサーの福島祐一さんと中武哲也さんに、根掘り葉掘り聞きました。――お二人は原作のマンガにはどんな印象をお持ちでしたか?福島祐一:僕は連載が少し進んだ頃から読み始めまして、アーニャがダミアンを殴る話あたりで“え、スパイものじゃないの?!”が最初の印象でした(笑)。学園ものなの?!って。中武哲也:確かに読んでいくと、シリアスなスパイものではない。独特の温かみがある物語ですよね。福島:でも、アニメにしたらすごく映えそうな作品だな、とも思いました。中武:僕もそう思いました。原作の絵が魅力的な上、緻密すぎないので、アニメ化には抜群のポテンシャルがある作品だな、と。たぶんアニメ業界の人、みんなそう思ったと思いますが(笑)。福島:確かに(笑)。――そして、それぞれご自身のスタジオが手掛けることになったときには、どう思われました?福島:“WIT STUDIOさんと一緒に作るんだ…”中武:(笑)福島:いや、というのは、弊社の場合、製作に親会社のアニプレックス(編集部注・『鬼滅の刃』などのアニメの企画製作を手掛ける企業)が入ることがほとんどなので、製作会社に東宝さんが入ることが珍しいですし、さらに他のアニメスタジオと組んで作品を作るなんて、前代未聞なんですよ。なので、こういう座組が実現するのか…というのが率直な感想でした。中武:確かに、めったにないことですよね。“あの人と組んだらどんな作品になるかな”とか、“あの作品をあの人が作ったらどうなっただろう…”とか、妄想としてシミュレーションすることはあったとしても…。福島:わかります。〈ベストイレブン〉的なことですよね?中武:そうそう(笑)。でもそういうのは、なかなか実現しないじゃないですか、でも今回はそれがナチュラルに形になっちゃった。――中武さん的に、CloverWorksさんの魅力とは?中武:めっちゃくちゃ今、強い会社ですよね。アニメ界のビジュアリスト。先鋭的で、感性的な映像を作るのが本当に上手です。今エンタメとしてアニメを楽しむ人たちにも、またいわゆるアニメファンの文脈にも刺さるような、感度の高いものを作るスタジオです。福島:世界的に大人気のWIT STUDIOさんに、そんなに褒めていただけるとは…!自分としてはWIT STUDIOさんの人気に便乗させていただきながら、より認知してもらいたい、というのが正直なところです。中武:なんですかそれ(笑)。福島:すみません!真面目に言いますと、WIT STUDIOさんは海外で評価が高い作品をたくさん作られていますし、僕はWIT STUDIOさんの作品に漂う、武骨さ、重厚感、濃厚な感じに憧れるんです。そこがこの作品の、“スパイ”的な要素とすごく合っている気がするんですよね。弊社のライトさと、WIT STUDIOさんの硬派な感じが組み合わさることで、新しい何かが生まれるのかもとは思っています。中武:一緒にやってみると刺激的ですし、本当に面白い。物理的にスタッフの行き来もあるので、若い人たちがすごく活性化されているのも感じます。僕自身も福島さんの仕事ぶりを拝見し、“もっとアニメ好きにならなきゃ!”という焦りと圧をもらってます(笑)。福島:でもなんですかね、お互いの強みを持ち寄れば、強いアニメができるのでは!?みたいな、発想はありますよね。中武:会社の垣根を越えて協業できる未来を夢見てはいたけれど、夢じゃなくなるなんて、すごい。しかも、対象を面白がれる人と一緒にモノづくりをするほうが、絶対に楽しいじゃないですか。今回はまさにそんな感じですよ。――監督とシリーズ構成は『機動戦士ガンダムUC』などを手掛けた古橋一浩さんです。起用の理由はどんなところに?中武:この作品が持つ“あったかみ”の要素が、古橋監督の作る世界に合うのでは、というところですね。あとは、スケジュールに関する絶対的な信頼感。テレビアニメって、安定した速度で、基準を満たした品質を作り続けなくてはいけないので、本当にスケジュールが大切なんです。特に今作は、2つのスタジオが動くので関わる人数が多い。なので、作家性と職人性のいずれもが高い古橋監督にお願いをしました。――キャラクターデザインは、『約束のネバーランド』のキャラクターデザイン・総作画監督を手掛けられている、嶋田和晃さんです。嶋田さんの抜擢理由は?福島:総作画監督はすべての話数の絵を統一する仕事で、嶋田さんの描く絵は、原作の絵に寄せながら、アニメとしてのデザインの良さも出してくれる絵だと思います。仕事を拝見していると、色々なものに対応してくれていて、とても器用な方だなという印象もあります。嶋田さんが描いた絵を遠藤達哉先生(原作の作者)にお見せしたら、気に入ってくださったので、本作のキャラクターデザイン・総作画監督をお願いすることになりました。嶋田さんが描くアーニャが可愛くて素敵です。――それにしても、これだけ人気のマンガをアニメ化するというのは、プレッシャーはないですか?中武:読者の人が好きな原作の世界を、アニメという器に置き換えるにあたって、一番大事なのは、原作へのリスペクトですよね。福島:はい。それは人気のマンガかどうかは関係なく、すべてのアニメ化に対してそう思っています。マンガは自分のペースで読めるエンタメなので、読んだ人の数だけ〈その人が想像する『SPY×FAMILY』〉があり、人気作品だとその数が多いことになるので、そういう意味で、ハードルは高いと思います。でも、2つのスタジオでいろんな議論をする中で、みんなで「ここが『SPY×FAMILY』の大事なところ」というのを寄せ合って、一つの形にたどり着ければと。中武:はい。安定したクオリティの作品を継続的に視聴者に届けられるよう、日々頑張っているので、楽しみにしてほしいです。今の世の中、人に話して理解してもらいたいけれど、本当のことが言えない、そんな悩みを抱えている人も多いと思うんです。そういった意味でも、きっと本作は共感してもらえると思うので。福島:一方で、ほのぼの家族ものとしても楽しめる作品ですので、どうぞよろしくお願いします。ふくしま・ゆういちアニメスタジオ「CloverWorks」プロデューサー。手掛けた作品は、TVアニメ『四月は君の嘘』『ダーリン・イン・ザ・フランキス』『Fate/Grand Order ‐絶対魔獣戦線バビロニア‐』など。なかたけ・てつやアニメスタジオ「WIT STUDIO」プロデューサー。手掛けた作品は、TVアニメ『甲鉄城のカバネリ』など。『進撃の巨人』はTVアニメSeason1~3、劇場版のいずれも制作。『SPY×FAMILY』原作は、マンガアプリ「少年ジャンプ+」で連載中の、遠藤達哉氏の同名コミックス。現在9巻まで発売中。凄腕スパイの〈黄昏(たそがれ)〉は、よりよき世界のため、日々諜報活動にあたっていた。ある日突如言い渡された任務のため、仮初めの家族を作ることに。しかしその家族のメンバーが、娘は超能力者、妻が殺し屋って!?アニメは毎週土曜23:00~23:30、テレビ東京ほかにて放送中。各プラットフォームにて配信も。©遠藤達哉/集英社・SPY×FAMILY製作委員会※『anan』2022年5月25日号より。(by anan編集部)
2022年05月21日プロデューサー組合賞(PGA)が発表された。劇場用映画賞を受賞したのは、『コーダ あいのうた』。オスカーの作品賞と同じ投票方式を採用し、投票者のかぶりも多いPGAは、オスカー予測で非常に重視される。ひと足先に『コーダ〜』は俳優組合賞(SAG)も受賞しており、フロントランナーである『パワー・オブ・ザ・ドッグ』を深刻に脅かすことになった。ドキュメンタリー映画賞は、『サマー・オブ・ソウル(あるいは、革命がテレビ放映されなかった日)』。劇場用アニメーション賞は『ミラベルと魔法だらけの家』。テレビドラマ賞は『メディア王〜華麗なる一族〜』、コメディシリーズ賞は『テッド・ラッソ:破天荒コーチがゆく』、ミニシリーズ賞は『メア・オブ・イーストタウン/ある殺人じ事件の真実』だった。文=猿渡由紀
2022年03月22日プロデューサー組合賞(PGA)のノミネーションが発表された。劇場用映画部門に候補入りしたのは、『愛すべき夫婦の秘密』、『ベルファスト』、『コーダ あいのうた』、『ドント・ルック・アップ』、『DUNE/デューン 砂の惑星』、『ドリームプラン』、『Licorice Pizza』、『パワー・オブ・ザ・ドッグ』、『tick, tick…BOOM!:チック、チック…ブーン!』、『ウエスト・サイド・ストーリー』の10本。PGAのノミネーションとオスカー作品部門のノミネーションは、かなりの確率でかぶるため、これらの作品には大きなチャンスが出た形だ。一方、劇場用アニメーション映画部門には、『ミラベルと魔法だらけの家』、『あの夏のルカ』、『ミッチェル家とマシンの反乱』、『ラーヤと龍の王国』、『SING/シングネクストステージ』が候補入りした。受賞発表は3月19日。
2022年01月28日驚異的な記録で全米No.1大ヒットしている『スパイダーマン:ノー・ウェイ・ホーム』より、2人のプロデューサーがスパイダーマンの魅力について語るコメントが解禁された。最新作が公開されるたびに全世界に大きな熱狂を巻き起こすマーベル・シネマティック・ユニバース(MCU)。いまなお多くのヒーローたちが生み出されている中で、60年前の1962年にスタン・リーとスティーヴ・ディッコの2人により生み出され、全世界で愛されているのが、高校生のヒーロー・スパイダーマンだ。それまでのヒーローと言えばキャプテン・アメリカのように自ら志願して超人的な能力を得て国のために正義を信じて戦う戦士だったり、アイアンマンのように億万長者の起業家でありながらその天才的な頭脳を駆使して戦うセレブヒーローだったりと、いわゆる“大人”なヒーロー像だった。しかし、新たに生み出されたスパイダーマンは、高校生でありながら偶然クモに噛まれたことにより超人的な能力を手に入れる。しかも、その能力は多くの人々のためではなく、あくまで高校生活を送りながら自分が助けられる範囲で周囲の人々を守るために使われており、その姿は“親愛なる隣人”として親しまれた。スパイダーマンとして活躍しながらも、高校生のピーター・パーカーは学校生活や恋愛、進路など多くのティーンらしい悩みも抱えており、その姿は多くの人の共感を呼んだ。これまでスパイダーマンシリーズを手掛けてきた本作のプロデューサーであるエイミー・パスカルはそんな愛されるスパイダーマンの魅力を「スパイダーマンは、お金はないけど頭が良くて、恋をしていて、私たちみんなと同じだと思う。自分の正体がバレると、ヒーローとしての活動ができなくなるという問題も抱えている。それでも、スパイダーマンであるということは非常に素晴らしいことなので、自分が誰であるかを人々に知ってもらいたいという願望も抱えている。でも、誰かが真実を知る度に、何かひどいことが起こる。それはティーンの成長過程を描いたクラシックな物語だと思う。この世界で善良な市民であり、親切であり、大人であるために行われなければならない犠牲についてのストーリー。そんなとても人間的な話だから、人々はスパイダーマンと共感できると思う」と語る。また、マーベルの社長としてこれまで多くのマーベル作品を手掛け、本作でもエイミーと共にプロデューサーを務めるケヴィン・ファイギも「スパイダーマンは完璧ではないけど、欠陥があり、共感できるマーベルヒーローの完璧な原型なんだ。スパイダーマンの場合、ピーターの人生はクモに噛まれることによってひっくり返され、困難だけど正しいことをする方を選択する。それが60年後、120年後の世界に、400年後にも響く教訓になることを願っているよ」と明かすように、まさに誕生から60年がたったいまでも、世界中から愛される理由を明かす。そんなスパイダーマンの活躍を描いた最新作では、ついにスパイダーマンの正体が明らかに。平穏な高校生活が一変し、大事な人たちを危険に巻き込んでしまったことで、ピーターは自分がスパイダーマンであるという記憶を世界中からなくそうとする。しかし、その結果、世界中が大変なことに…。その高校生らしい選択や行動も時代に合わせてアップデートされており、現代に生きるティーンたちからも共感を呼ぶピーターの活躍に注目してほしい。『スパイダーマン:ノー・ウェイ・ホーム』は2022年1月7日(金)より全国にて公開。(text:cinemacafe.net)■関連作品:スパイダーマン:ノー・ウェイ・ホーム©2021 CTMG. © & ™ 2021 MARVEL. All Rights Reserved.
2022年01月02日AYAと密に関われるコミュニティサロン2021年4月25日、フィットネスプロデューサーのAYAは、SNSを通じて自身の公式ファンコミュニティとなる『AYA コミュニティサロン』をオープンすることを発表。同サロンでは、AYAが提唱する「日本総フィットネル化」の文化を、同じ理想を持つ仲間と共に応援しあいながら拡げていくことを目指す。入会すると、AYAの日頃の様子やオフショット、他のSNSとは異なるライブ配信などを見ることが可能。本人も登場するグループチャットにも参加できたり、AYAに直接DMが送れたりするなどの特典も付いている。通常会員(月額 500円)の3ヵ月プランは1,500円、12ヵ月プランは5,400円(10%OFF)。VIP会員(月額 3,000円)の3ヵ月プランは9,000円、12ヵ月プランは21,600円(10%OFF)となっている。入会方法などの詳細はAYA コミュニティサロンを確認。インスタグラムのフォロワーからは、「入りたいです!!」「楽しみ」「AYAさんと直接チャット幸せ過ぎる」などの声が寄せられている。フィットネルモデルとしても活躍AYAは株式会社 ワイエムエヌに所属し、フィットネスプロデューサー、フィットネスモデルとして活動。著名人のボディプロデュースを手掛け、雑誌や広告などでも活躍している。オフィシャルブログのフォロー数は22,000人以上。インスタグラムのフォロー数は458,000人を超えている。著書には『AYAトレ30日チャレンジノート DVD付き 1日5分!AYAボディメソッド入門編』『AYAごはん 美筋をつくる最後のひと押し!』などがある。(画像はAYAオフィシャルブログより)【参考】※AYAオフィシャルブログ※AYAオフィシャルインスタグラム※AYA コミュニティサロン※株式会社 ワイエムエヌ※Amazon.co.jp
2021年04月30日ハリウッドの大物プロデューサー、スコット・ルーディンが、現在製作中の映画から降板すると発表した。ジェニファー・ローレンス主演の『Red, White and Water』や、ジョエル・コーエン監督、デンゼル・ワシントン主演の『The Tragedy of Macbeth』などが含まれる。この決断は、今月、『The Hollywood Reporter』に掲載された、ルーディンのパワハラ暴露記事を受けてのもの。この報道の後、ルーディンはブロードウェイの製作から離れることを発表したが、映画はどうするのかが注目されていた。ルーディンが製作した映画には、『レディ・バード』『キャプテン・フィリップス』『ノーカントリー』『ソーシャル・ネットワーク』などがある。文=猿渡由紀
2021年04月21日聴く人の心を揺さぶり、エモーショナルなムードに導く音楽の色気を、プロデューサーの視点から考察していただきました。人生の経験値と生き様が漏れた音色に色気を感じます。圧倒的なピアノテクニックの持ち主であり、また、JUJUや木村カエラをはじめとする多くのアーティストの楽曲提供やアレンジなどを行っている、音楽プロデューサーの横山裕章さん。音楽に宿る色気は、さまざまなポイントに表れると話す。「人によって感じ方は違いますが、まずわかりやすいのは声質だと思います。低く豊かなものであったり、シルキーであったり。自分が持っていないものを聴いてしまうと、憧れとともに刺激されるものがあり、心が揺れ動かされる感情になるのかなと思います。また、ギャップも大事な要素ではないでしょうか。お笑いコンビ・パーパーのほしのディスコさんが歌っているのを見ましたが、普段の情けない感じのキャラクターとは違い、ものすごくカッコよかったです」声のほかに、楽器を弾いた時の音色にも色っぽさを感じるという。「たとえば、同じギターを同じようにストロークしても、人によって音色は変わります。それは、人がそれぞれに培ってきた経験値、生き様による部分が大きいと思います。どんな景色を感じながら生きてきたか、どんなことをイメージしながら弾いていたか。隠しても勝手にあふれ出るものが色気だと思います」実際に、色気が音色に表れた瞬間を体感したことも、そうした答えを導く一因になっている。「以前、インドのマニプールへ音楽収集をしに行った時に、二胡のような音を持つ伝統楽器であるPENAを弾く、96歳のオジャマンジという人に出会いました。自身の過去を話してくれた後に歌いながら演奏してくれたのですが、彼の声質と楽器の音色、シワシワの指で弾く姿などすべて含めて、彼の生きてきた世界が目の前にグッと表れた。その時の衝撃が今も色濃く残っています。また、一度、キーボード奏者としてお手伝いをしたシンガーソングライターの小坂忠さんは、普段は冗談ばかり言うおじさんなのに、パフォーマンスになると目つきも醸し出すオーラも変わり、後ろ姿がものすごく大きく感じました。小さく囁くような歌声には優しさがあり、大きくシャウトする声には包容力も。ライブ中だったのですが、これが色気なのかと思いました」音楽プロデューサーとして、楽曲に色っぽさを求められた時、どのように表現するのかと尋ねると。「たとえば伴奏で使われているシンセサイザーの音色、メロディを変えるだけで楽曲の聞こえ方が変わります。アーティストが表現したいことと、アーティストがどう見られるかのバランスを大切にします。盛ることで見えてくる色気なのか、削ぎ落とすことで見えてくる色気なのか…見極めるのがとても重要だと思っています」最近の音楽でいうと、歌詞と聴くためのツールが、心を揺さぶる要因になっていると横山さん。「今はイヤホンやヘッドホンで聴いている人が多いと思いますが、耳元で歌を歌われるということは、それだけで感情が高ぶるものだと思うんです。また、メロディはボカロっぽい早くて情報量が多い一方で、歌詞はパーソナルなことを具体的に歌っているものが多い。“誰もわかってくれない”と思っていた感情を耳元で歌われたら、このアーティストについていきたい、と思いますよ」よこやま・ひろあき音楽プロデューサー。米テキサス州生まれ。YUKI、JUJU、MISIA、緑黄色社会、Aimerなど、さまざまなアーティストの楽曲提供、アレンジを手がけるほか、ビッケブランカのツアーなどにも参加。※『anan』2021年3月31日号より。取材、文・重信 綾(by anan編集部)
2021年03月27日【音楽通信】第59回目に登場するのは、豪華な4人のプロデューサーを迎えた“等身大の大人のポップ・アルバム”を発表される、女優・歌手の小西真奈美さん!【音楽通信】vol.59スゴ腕ラッパー陣からオススメされ曲作りを開始女優として数々のドラマや映画、CMでご活躍されている、小西真奈美さん。美しく凛とした印象のある小西さんの音楽活動は、2008年に映画『Sweet Rain 死神の精度』の主題歌「Sunny Day」を劇中の役名「藤木一恵」名義で発表したことが始まり。8年後の2016年には、舞台『KREVAの新しい音楽劇「最高はひとつじゃない 2016 SAKURA」』において、初めてラップに挑戦。さらに、KREVAさんのシングル曲のカバー「トランキライザー」を初めてご自身として「小西真奈美」名義でリリースし、iTunesのHIPHOPチャートで1位を獲得。インディーズでのリリースを経て、2018 年に全曲作詞作曲を手がけたメジャー 1stアルバム『Here We Go』を発表されました。そんな小西さんが、2020年11月25日に、亀田誠治さん、ASIAN KUNG-FU GENERATIONの後藤正文さん、KIRINJIの堀込高樹さん、Kan Sanoさんをプロデュースに迎えたニューアルバム『Cure』をリリースされるということで、お話をうかがいました。ーーまずは小西さんが学生時代などによく聴いていたアーティストから教えてください。学生時代はJ-POPを聴くことが多かったです。THE BLUE HEARTSやZARDといった、その時代に流行っているものを聴いていました。ーー小西さんご自身の音楽活動としては、2008年にご出演された映画『Sweet Rain 死神の精度』の主題歌「Sunny Day」を劇中の役名「藤木一恵」名義でリリースされたのが最初ですね。このときはどのようなお気持ちで歌っていらっしゃいましたか。最初から、歌を歌う役だというお話をいただいていたので、それも踏まえて役の延長で歌っていましたね。ただ、歌うのは大変だと思いました。お芝居は自分で脚本は書いていないですが、自分の体を通して役を具現化していくということが、ある程度経験などで自分の中に入っています。反対に、歌の場合は、役だけれども自分の声で歌う、でも自分で歌詞を書いていないものに思い入れを込めてと言われても、役の思い入れなのか自分の気持ちなのか。自分の思い入れと言っても、自分で歌詞も書いていないですし……音楽に関しての引き出しのなさに愕然として、どうしたらいいのやらと(笑)。そのときは音楽のディレクターさんのディレクションに従って、やっていく感じでした。ーーその後、2016年に舞台「KREVAの新しい音楽劇『最高はひとつじゃない 2016 SAKURA』」で初めてラップに挑戦されましたね。KREVAさんの曲「トランキライザー」をカバー配信してiTunesのHIPHOPチャートで1位を獲得されています。当時は、トリビュートアルバムの発売が決まっていて「何か歌いたい曲はありますか」とお話をいただいたのですが、あまり制作期間がなくて、せっかく曲を作っていただいても自分のなかで消化できないまま歌うのは書いていただく方にも申し訳ないからどうしようかと悩んでいました。それならば、自分が好きな曲をカバーするといいなと思ったんです。事務所の先輩でもあるKREVAさんの「トランキライザー」は、よく口ずさんでいましたし、リスペクトもしているので、この曲を提案したら採用されました。ーー2018年には、ご自身で作詞・作曲を手がけ、KREVAさんがサウンドプロデュースしたアルバム『Here We Go』で、本格的に歌手デビューされましたね。やはり2016年のKREVAさんの舞台でラップに挑戦されたことが、現在につながっているのでしょうか。KREVAさんと2016年に舞台でご一緒したときに、RHYMESTERのMummy-Dさんと、AKLOさんが出ていらして、歌の練習の日があったんです。そのときに、Mummy-DさんとAKLOさんは先に練習が終わっていたのですが、私の番まで待っていらして、「何されているのですか?」とたずねたら、「聴きたいから」と言われて「えー!」と(笑)。ラッパーといえば名前があがるこの3人が待っていて、私のラップを聴いているわけですよ。終わった後に、みなさんが「真奈美ちゃんのラップは良いから、自分でも曲を作ったほうがいいよ」と言ってくださって。単純なので、褒められたら「やってみようかな」と思って(笑)、自分でも曲作りを始めました。ニューアルバムは「すごく新しくて面白い」ーー2020年11月25日に、ニューアルバム『Cure』をリリースされます。今回は、亀田誠治さん、ASIAN KUNG-FU GENERATIONの後藤正文さん、KIRINJIの堀込高樹さん、Kan Sanoさんをプロデュースに迎えているのですね。はい。「ひとりのプロデューサーにつき、カバー曲とオリジナル曲の2曲を収録して、4人の方とアルバムを作りませんか」とお話をいただいて。私の音楽活動でのインディーズ時代が2017年にありまして、そのときに亀田さんとKREVAさんにも曲を作っていただきました。そんなふうにひとりのプロデューサーにひとつの作品を作っていただいたことはあったのですが、同時に複数のプロデューサーがいて洋楽のカバー曲もあるとなると、ご提案いただかなかったら自分では思いつかなかったので、今作は「すごく新しくて面白いな」と思い、チャレンジしてみようと思いました。ーープロデューサーさんはご自身のご希望で選ばれたのですか。亀田さんと後藤さんは、私から提案しました。亀田さんはインディーズ時代にご一緒して、人としてもプロデューサーとしても、とても素晴らしい方でしたので、「またぜひご一緒したいです」とお話ししました。後藤さんは、私がアジカンの大ファンでよくライブに行っていたのですが、一度もお会いしたことがなく。その後、私がラジオ番組をやっていたときに後藤さんがゲストで来てくださったことがあって、そのとき「私も音楽をやっているんですよ」と、CDをお渡しして。「いつか音楽でご一緒したいです」というお話をしていたのですが、今回オファーを差し上げたところ引き受けてくださいました。堀込さんとKan Sanoさんに関しては、レコード会社のスタッフさんが薦めてくださって、、すてきな方だなと思ったのでぜひと。ーー亀田さんは以前もご一緒されていますし、今回も制作しやすかったですか。亀田さんには3年ほど前に初めてお会いしたのですが、そのときは私、音楽に関しては、ほぼ素人の状態でした。いまもすごく技術があるわけでも音楽的な知識があるわけでもないですが、当時はもっとなくて。なのに、「この曲はこういう感じで」と思いを伝えることに対して、ものすごくキラキラした目でまっすぐに向き合ってくださいました。プリプロという、レコーディングに向けて音を選んだりする作っていく作業があるのですが、そのときに「本当にかっこいい! イェイ!」と、盛り上がりながら作品を作っていらして(笑)。亀田さんは情熱と紳士的なものを併せ持っていらして、全部できあがったあとも、「知識や経験は関係ないから、真奈美ちゃんのなかから湧き出るのを作ってください」と言っていただけたので、それで今回も「ぜひご一緒しましょうね」と。3年後にお会いしても、そのときの情熱はまったく薄れていなくて、あれだけ経験も技術も知識もある方なのに上から目線にもならず、相変わらず作った私の意志を尊重しようとしてくださって、今回もありがたい時間でしたね。ーーカバー曲についてですが、亀田さんがプロデュースされた椎名林檎さんの「ギブス」が選曲されていますね。実は「ギプス」が発売されたときにすぐCDを買って、すごく好きで聴いていました。そのブックレットのクレジットを見ていたときに、初めて亀田さんのお名前に出会ったんですよ。亀田さんにもそのお話をして、「ギブスが大好き」と伝えたら、「僕も好きです」と。だから、亀田さんにカバーのプロデュースをお願いするなら、絶対「ギブス」だと思っていました。2000年に「ギブス」が発売されてから20年経って、その間、この曲のカバーのプロデュースを依頼されたこともあったそうですが、今回「真奈美ちゃんだからいいかなと思って」と、オリジナル以降初めてプロデュースをしてくださることがわかって、感激しました。ーーオリジナル曲も、4人のプロデューサーのみなさんの個性が出ていると感じましたが、後藤さんとはどのような制作状況でしたか。後藤さんは、ソロ活動時のバンドのみなさんと一緒にやりたいということで、プリプロから私も参加しました。後藤さんが前に出て仕切るというよりも、私がやりやすいように後藤さんはうしろでサポートしてくださいました。レコーディングは初日から、全員の追い込み方が作品を作る者同士の空気感でいっぱいでしたね。バンドのみなさんと休憩中にお話ししていて、メンバーの方から「俺たち、テレビで見ている人と作ってるんだよね、よく考えたら(笑)」と言われて。でも私は、「私もみなさんのライブに行ってましたよ」という話をフラットにしたりと、みなさんが仲間として受け入れてくださったことが、すごく楽しかったです。ーー後藤さんの担当曲「Endless Summer」は、後藤さんもコーラスで参加されていますよね。「ちょっとここ、低い声がほしいよね」という話をしていて、最初私が低い声でやってみたのですが、無理があるなと。声を機械的に低くすることもできますが、せっかく生のバンドで演奏しているのだから、男性の声で歌ったほうがいんじゃないかということで、後藤さんが歌うことになりました。ーーアルバムのオリジナル曲については、ご自身で作詞作曲を手掛けていらっしゃいますが、今回はプロデューサーの方のカラーも考慮して曲作りをされたんでしょうか。はい。亀田さんは、プロデュースしていただくことを想定して書き下ろしました。後藤さんだけ共作なのですが、後藤さんが大元を作っていらして、歌詞を私が一緒に作る形でした。Kan Sanoさんと堀込さんはオンライン上でのやり取りのみだったのですが、おふたりの曲を聴いて、好きな雰囲気のものを作ってオファーしました。ーー1曲目「Cure」はSEのような、ドラマの幕開けのような短い曲ですが、笑い声などが聴こえてあたたかみを感じます。アルバムのタイトル曲でもありますね。もともとは、この曲を入れずに全8曲でリリースする予定でした。でも、アルバムタイトルを考えたときに、今回は4人の方がいてどれかの曲にフォーカスしてタイトルをつける方向ではないなと思ったので、別にタイトルがいるなといろいろ考えました。純粋に、自分にとって「音楽ってなんだろう」と考え、それをタイトルにできたらと。私にとって音楽は、子どもの頃からなくてはならない存在で、いつも心を助けられたり悩んだり迷ったりしたときに生きるヒントをもらったりするものです。心も体も、もしも何か薬が必要な状態だったとしても、音楽を聴けば元気になるというところがあって、私にとって音楽はある種の“治療薬”のようなもの。いま世の中がコロナ禍で、塞ぎ込みがちな時代でもありますが、遠くに行かなくても音楽はいつでも聴けるので、もしこのアルバムが聴いてくださる方にとって“Cure(治す、癒す)的”なものになればいいなと、このタイトルをつけました。音楽もCure的な効果がありますが、大好きな人たちに会って笑い合うのも同様の効果があると思って。アルバムがいきなり曲から始まるよりも、小西真奈美の人となりにちょっとだけ触れていただいてから本編になるほうが、聴いてくださる方とちょっとだけ距離が近くなるんじゃないかと思いました。それで、友達やいろいろな人たちの声を録らせてもらって、編集して収録しました。音楽で“楽しみの循環”ができたらいいなーーアルバムは『Cure』ですが、小西さんにとって、普段の生活のなかでのCureはなんですか。自然です。大自然のなかにいるのも素敵ですが、たとえその場所に行かなくても、朝焼けも夕焼けも、月でも星でも木々が揺れる音でもいいですし、何かに目を向けて感じようと思うとそのあたりにいっぱい自然を感じることができるんですよね。力強くて、やさしい。自粛期間でも、散歩はOKだったので、あらためてこの期間には自然の力を実感しました。ーーいまハマっているものはありますか。以前からですが、ずっとバレエをやっています。とくに自粛期間中はまったくバレエのレッスンに行けなかったので、いまは踊れたり運動できたりすることがすごく楽しいです。ときどき、しんどいなと思うこともあっても、行くとやっぱり「体を動かすことは素晴らしい!」と思います。ーー女優としてもご活躍されている小西さんですが、普段から美容面や健康管理で気をつけていらっしゃることは。まず早寝早起きが、絶対にいいですね。私たちの仕事はロケで朝早いことも多いので、早寝早起きにすると、それに慣れるんです。それに、午後10時から深夜2時が肌と体に良いゴールデンタイムだと聞いて。寝ている間に、体や肌を修復するのが10時から2時らしいんですよ。先輩の女優さんが、10時から2時まで寝て、起きてまた仕事して、また寝ると、細切れはどうなんだろうと思いつつそれでも肌が良くなったと聞いて、実践し始めたら健康状態も良いですね。朝日を浴びるのもすごく良くて、逆に言うとそのサイクルが狂って撮影が夜中までなどになると、たった3日間ずれただけで、4日目はお肌がぐったりしてダイレクトに影響があるんですよ。あとは朝起きて、水か白湯を飲んで、窓を開けて外の空気を吸うということを大事にしています。暑い夏だけじゃなく、雨の日も、いまは海外に行けませんがたとえ海外に行っても、寒い冬でも、地方に行っても、どんなときでもやっていますね。ーーそれはやってみたいと思います。私も早寝できるようになるまで、1年ぐらいかかりました。1、2か月で30分ずつ寝る時間を早くして、徐々に体を慣れさせるといいかもしれませんね。ーーでは最後に、今後の音楽活動の抱負を教えてください。音楽を作れば作るほど、出会えば出会うほど、どんどんやりたいことやアイデアが出てきて、すごく楽しいです。あと20年ぐらい続けられたら、私は還暦になる頃です。みなさんだいたい20周年ツアーというと、20歳前後でデビューされてから、いまの私ぐらいの年齢で20周年になりますよね。でも、還暦になってそういうことするのも面白いなと思っています。いまは会えないですが、いずれ私の音楽を聴いてくださるみなさんに会える時期が来たら、「この人の曲をもっと聴きたいな」と思ってもらえるようなライブをやりたい。そして、次はアルバムをまた楽しみにしてもらいたいというのが理想です。そんな“楽しみの循環”みたいなものができたらいいですね。取材後記女優として、歌手として、ご活躍されている小西真奈美さん。その美しい佇まいは誰もが知るところですが、繊細で透き通るような歌声が堪能できるニューアルバムは、4人のプロデューサーの方の色とりどりの楽曲がぎっしり詰まっていますよ。そんな小西さんのアルバムをみなさんも、ぜひチェックしてみてくださいね。写真・大内香織取材、文・かわむらあみり小西真奈美PROFILE1978年10月27日生まれ。女優・歌手。1998年、つかこうへい演出の舞台『寝盗られ宗介』でデビュー。女優として数々のドラマ、映画、CMに出演中。歌手としては、 2016年、舞台『KREVAの新しい音楽劇「最高はひとつじゃない 2016 SAKURA」』にて初めてラップに挑戦。KREVAのシングル曲のカバー「トラキイザー」を初めて本人名義でリリース。同曲はiTunesのHIPHOPチャートで1位を獲得。2017年、インディーズでEP「I miss you」と、亀田誠治プロデュースのシングル「君とクリスマス」「クリスマプレゼント」をリリース。2018年、ビクターより全曲自身で作詞作曲を行ったメジャー 1stアルバム『Here We Go』を発表。2020年11月25日、ニューアルバム『Cure』をリリースする。InformationNew Release『Cure』(収録曲)01. Cure02. 君とはもう逢えなくても (Produced by 亀田誠治)03. ギブス (Produced by 亀田誠治)04. Endless Summer (Produced by 後藤正文)05. Ain’t Nobody Know (Produced by 後藤正文)06. アンリーシュ (Sound Produced by 堀込高樹)07. Lost Stars (Sound Produced by 堀込高樹)08. Again (Produced by Kan Sano)09. Don’t be afraid (Produced by Kan Sano)2020年11月25日発売*CD収録内容は全形態共通。(通常盤)UCCJ-2183(SHM-CD)¥3,080(税込)(初回限定盤)UCCJ-9225(SHM-CD+DVD)*ボーナスDVDにはMusic Video2曲を収録。01.「君とはもう逢えなくても」(Music Video)02.「君とはもう逢えなくても」(Music Videoメイキング+インタビュー)¥3,850(税込)
2020年11月20日映画『カンガルー・ジャック」(’03)などで知られる脚本家・プロデューサーのスティーヴ・ビングさんが22日、米ロサンゼルスにある27階建ての高級アパートメントから飛び降りて死亡した。55歳だった。TMZによると、 彼に近しい関係者が「彼は自宅待機期間中に人と会うことができず鬱状態になっていた」と話しているという。ビングさんはスタンフォード大学在学中に、不動産ディペロッパーの祖父から6億ドル(約640億円)の遺産を相続。大学を中退した後、ハリウッドで脚本家、プロデューサーとして頭角を現した。2003年のアクション・コメディ映画『カンガルー・ジャック』の脚本を共同執筆した他、『ザ・ローリング・ストーンズ シャイン・ア・ライト』(2004)などのプロデュースを務めた。ドキュメンタリー映画やショートフィルムも数多く手がけ、来年公開予定の作品も控えている状態だった。2000年代、パートナーだったエリザベス・ハーレイとの間に息子が、プロテニス選手リサ・ボンダーとの間に娘が生まれている。2014年頃にはミランダ・カーとも交際していた。また、熱心な民主党支持者であり、アル・ゴア元副大統領、カリフォルニア州知事ギャヴィン・ニューサム、ヒラリー・クリントン元国務長官、下院議長ナンシー・ペロシらに献金していたことでも知られる。
2020年06月23日垣内綾子がYouTubeをスタート!2020年2月2日、目元プロデューサーの垣内綾子は、「デビューしちゃいました!」というタイトルで自身のオフィシャルブログを更新。目元のメイク方法をはじめとした美容情報を分かりやすく伝えるため、YouTubeを開始したことを報告した。YouTubeのチャンネル名は『垣内綾子の目元研究所』。記念すべき第1回は「バラついたマツエクを綺麗に戻す方法」を紹介している。垣内綾子は、今後取り上げて欲しいテーマや悩みをコメントなどで寄せて欲しいとし、多くの人が美しくなるための情報をバシバシ発信していきたいと意気込む。10,000人以上の目元を変えた実績を持つ垣内綾子垣内綾子は1981年8月10日生まれ。大阪府出身。スターダストマーケティングに所属し、目元プロデューサーとして活躍している。美容師、日本エステティック協会 認定エステティシャン、毛髪診断士などの資格を保有。まつ毛エクステサロンMANHATTANの代表を務め、日本とアメリカに計8店舗を経営している。著書には『ナチュラルデカ目の作り方』があり、ムック本『eye棒~むくみ、腫れ、一重の悩みを1日5分で解決!~』の監修を務めた実績を持つ。(画像は目元プロデューサー垣内綾子オフィシャルブログより)【参考】※目元プロデューサー垣内綾子オフィシャルブログ※垣内綾子の目元研究所※スターダストマーケティング
2020年02月15日世界中で大人気の尾田栄一郎による漫画「ONE PIECE」が、Netflixオリジナルシリーズとして全10話のドラマ化が決定。尾田氏はエクゼクティブ・プロデューサーに就任するという。全世界累計発行部数は4億6,000万部を突破、日本を代表する超人気コミック「ONE PIECE」。今回「Netflix」は、「トゥモロースタジオ」と「集英社」と提携し、海賊たちの波乱と冒険に満ちたストーリーを全10話のドラマシリーズとして世界中に配信。共同制作となる「トゥモロースタジオ」は、「カウボーイビバップ」「スノーピアサー」などを手掛けるハリウッド有数のスタジオ。脚本はJ・J・エイブラムスの制作会社「バッド・ロボット」を経て、「エージェント・オブ・シールド」や「Netflix」のマーベルドラマシリーズを手掛けたマット・オーウェンズが担当。エグゼクティブ・プロデューサーには、「LOST」のスティーブ・マエダ、マーティ・アデルスタイン、ベッキー・クレメンツ、マット・オーウェンズ。さらに原作者の尾田氏もエグゼクティブ・プロデューサーとして参加する。これまでにも実写化のオファーが多数あったという本作。尾田氏と週刊少年ジャンプ編集部が様々なハードルを乗り越えられると確信できたことから、今回実写化が実現したという。今回の発表に関して尾田氏は「あの世界一の動画配信サービスNetflixが大きく力を貸してくれる事になりました!心強い!!シーズンI 10話でストーリーがどこまで進むのか。配役はどうなるの!?もう少しお待ちください。そしてご期待ください!!」とファンへ呼びかけている。Netflixオリジナルシリーズ「ONE PIECE」はNetflixにて全世界独占配信予定。(cinemacafe.net)■関連作品:【Netflix映画】ブライト 2017年12月22日よりNetflixにて全世界同時オンラインストリーミング【Netflix映画】マッドバウンド 哀しき友情 2017年11月17日よりNetflixにて全世界同時配信【Netflixオリジナルドラマ】オルタード・カーボン 2018年2月2日より全世界同時オンラインストリーミング2月2日(金)より全世界同時オンラインストリーミング
2020年01月30日オスカーを予測する上で鍵となるプロデューサー組合(PGA)賞が発表された。長編映画部門を受賞したのは、『1917 命をかけた伝令』。この部門には、オスカー作品部門の9本の候補作すべてがノミネートされていた。PGAがオスカーの作品賞と食い違ったのは、過去10年で2回だけ(ただし2013年は、オスカーを取った『それでも夜は明ける』と『ゼロ・グラビティ』がタイだったため、これも違ったほうに入れると、3回となる)。『1917〜』は、これでまた一気に勢いを増した形だ。長編アニメ映画部門は『トイ・ストーリー4』。テレビシリーズ部門(ドラマ)の受賞作は『キング・オブ・メディア』、テレビシリーズ部門(コメディ)は『Fleabag/フリーバッグ』だった。文=猿渡由紀『1917 命をかけた伝令』2月14日(金)公開
2020年01月20日長年『007』のプロデューサーを務めているバーバラ・ブロッコリが、ダニエル・クレイグ卒業後のジェームズ・ボンド役に関するうわさを完全否定した。最新作『007/ノー・タイム・トゥ・ダイ』で「00(ダブル・オー)」のコードネームを持つ女性エージェント(ラシャーナ・リンチ)が登場することが明かされて以来、次の『007』でボンドを演じるのも女性なのではないかといううわさが広がっている。これに対し、ブロッコリは「(次のボンドは)肌の色は何であれ、男性になる」とコメント。人種がこれまでの白人から変わる可能性はあっても、性別が男性であることは変わらないと断言した。「女性には、新しいキャラクターを作り出す必要があると思う。強い女性のキャラクターが。男性が演じてきた役を女性に演じさせるということには、特に興味を引かれない」と見解を語った。ジェームズ・ボンド役を男性から引き継ぐことよりも、「女性はもっと興味深いことができる」とも。ブロッコリの発言により、次のジェームズ・ボンドは女性ではなく、確実に男性であり人種は問われていないことが明らかになった。長年、ネット上で次期ボンド役に名前が挙がっているイドリス・エルバやヘンリー・ゴールディングが選ばれる可能性もありそうだ。(Hiromi Kaku)■関連作品:Bond 25(仮題) 2020年2月14日世界公開007/ノー・タイム・トゥ・ダイ 2020年4月10日より全国にて公開
2020年01月16日プロデューサー組合(PGA)が、ノミネーションを発表した。長編映画部門の候補は、『1917 命をかけた伝令』『フォードVSフェラーリ』『ナイブズ・アウト/名探偵と刃の館の秘密』『アイリッシュマン』『ジョーカー』『パラサイト 半地下の家族』『ストーリー・オブ・マイ・ライフ わたしの若草物語』『マリッジ・ストーリー』『ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド』『ジョジョ・ラビット』。長編アニメ映画部門の候補は『アナと雪の女王2』『トイ・ストーリー4』『ヒックとドラゴン 聖地への冒険』『Missing Link』『Adominable』だった。PGAの長編映画部門受賞作はオスカーの作品賞と重なることが多く、この賞は非常に注目される。昨年も、『グリーンブック』がこの両方を受賞した。授賞式は1月18日。文=猿渡由紀『パラサイト 半地下の家族』1月10日(金)全国公開
2020年01月08日ズーイー・デシャネルが、2015年に結婚したプロデューサーのジェイコブ・ペチェニックと離婚することが明らかになった。「話し合いを重ね、熟考した結果、生涯のパートナーとしているよりも友人、ビジネスパートナー、親としての方がよいという結論に至りました。今後も、仕事上の付き合いや信頼関係、なによりも子どもたちを大切にします。私たちのプライバシーを尊重してくださり、ありがとうございます」と連名で「E!News」に発表した。2014年から交際を始めたズーイーとジェイコブは、2015年6月に結婚。翌月に長女、2017年5月に長男が誕生した。「子どもを持ったことで、自分がいかに自己中心的に生きてたかということに気づいた」、「毎朝起きる時と寝る時に『子どもたちは何をしているのかな?何が必要かな?』って。常に子どもたちのことばかり考えているわ」と子どもの誕生で自身の生活が激変したと語っていた。婚姻中にズーイーはジェイコブのためにユダヤ教に改宗もしていた。ズーイーは2009年から2012年まで「デス・キャブ・フォー・キューティー」のフロントマン、ベン・ギバードと結婚していたことがあり、2回目の離婚となる。(Hiromi Kaku)
2019年09月09日垣内綾子が選んだ最強「プチプラアイライナー」をチェック!目元プロデューサーの垣内綾子は、2019年5月23日(木)、「本当に落ちないプチプラアイライナー」というタイトルで自身のオフィシャルブログを更新。海やプールをはじめ、梅雨の季節にも落ちにくいアイライナーを明かした。経験豊富な垣内綾子が厳選した「落ちない最強アイライナー」は、CALOME.の『ウォータープルーフ リキッドアイライナー』。プールでたっぷり遊んだ後も全く落ちない耐久性と、洗顔時の落ちやすさなどを高く評価している。美容液成分を配合したCALOME.アイライナーCALOME.の『ウォータープルーフ リキッドアイライナー』は、ダレノガレ明美がプロデュースを手がけたこだわりのアイライナーで、描きやすく、落ちにくいのが特長。目元にしっかり密着し、耐久性とクレンジング時の落ちやすさを両立している。カラーは「BLACK」、「BROWN」、「BURGUNDY」の3種類。垣内綾子は、その日の気分やファッションに合わせて使い分けができるとしている。販売価格は各1,400円(税抜き)。ドン・キホーテやロフト、Amazon.co.jpなどで購入することができる。(画像は目元プロデューサー垣内綾子 Official blogより)【参考】※目元プロデューサー垣内綾子 Official blog※CAROME.公式サイト
2019年05月28日俳優としても活動する山田孝之が共同脚本とプロデューサーを務めた映画『デイアンドナイト』が本日から公開になる。本作は人間の持つ複雑さや単純化できない人間関係を真摯に描く作品だが、山田プロデューサーは企画の段階から作品が完成するまで簡単に答えを出したり、安易な結論を描くのではなく“問いを深める”ことに力を注いだようだ。山田氏が、本作の企画者で主演も務めた阿部進之介と藤井道人監督に合流したのは2013年のこと。「プロデューサーとして映画を作ってみたい気持ちは10年ぐらい前からありました。その一番の理由は映画づくりの“仕組み”を知りたかったからで“こういう題材がやりたい”というものはなかったんですけど、ふたりの企画に出会って“これを絶対にやるぞ”と決めたのは、善と悪、昼と夜、つまり人間の二面性を描く映画をつくろうとしていると聞いて、僕が常に考えていることと一致していると思ったからです。僕も常に人間は一方向から見てもわからないと思っていて、コメディ作品であってもウシジマくん(『闇金ウシジマくん』)を演じていても、物事を一方的に見ることは自分を狭めてしまうし残酷なことだということを表現したいと思ってやってきました」そこで山田氏がプロジェクトに合流し、脚本開発が始まったが、決定稿が出来るまでに4年を要した。「もう何年もやっていて、何度も朝を迎えましたね」と山田氏は笑顔を見せるが、脚本家チームは最初に掲げた問い“人間の善と悪はどこから来るのか?”を深めることに注力したという。「観客が劇中のある人物の行動を“これは許せない”と思っても、後でその人の過去が描かれて“そんな過去があったから、あのような行動をとってしまったのか。これは一概に悪いとは言えないし、責められないな”と思える展開を物語の中にいっぱい仕込んでいったんです。そうすることで観ている人が自分の立場に置き換えたり、自分の周囲で起こったらどう思うだろう?と考えてもらえると思ったんです」本作の主人公・明石は父が死んだことを知り、故郷に戻るが、そこで父が大手企業の不正を告発した数日後に自ら死を選んだことを知る。真相を確かめるべく彼は周囲の人々に会いに行くが、誰もが明石を避け、手を差し伸べようとしない。そんなある日、彼は児童養護施設を営む男・北村に出会い、施設で働き始めるが、北村と仲間たちは“犯罪”で収入を得て、身寄りのない子どもたちの生活を支えていた。正義を守り抜くために犯罪に手を染めることが正しいのか判断がつかないまま明石は北村たちと行動を共にするようになり、やがて自身の父親の死の真相を知る。本作は登場人物それぞれの過去や想いが複雑に絡み合い、次の展開が予測できないスリリングなドラマが待ち受けている。山田氏は「何よりも伝えたいことはたくさんあった」と振り返るが、本作では様々な想いや関係性が“単純化”されることなく、観客が想像したり、考察できる余地を残して描かれている。「物語の“わかりやすさ”については本当に何度も話し合いました。すべての撮影が終わって、編集の段階でもどの場面を落とすのか、シーンをどの順序で並べるのか話し合って、周囲の人からわかりづらいという声を聞いて編集しなおしてみたら“これでは説明しすぎだな”と思うこともありました。あまりにも多くの意見が入ってくると監督の藤井くんも迷うし、自信をなくしたりもするんですけど、僕は“あまりにも見やすくしてしまうと解読する能力が高い人からすると説明しすぎでつまらなくなってしまう。わからない部分がある人はもう1度観てもらうって考え方でいいじゃないか”と言いました。だから最初から今の完成した流れ通りの脚本があったわけではないですし、完成まで何度も話し合ったわけですけど、それも結果的には良かったと思っています。善と悪の問題は人類が何百年話し合っても答えが出るものではなくて普遍的なもの。だからこそ普遍的な問題を掘り下げていくことで、観る人はそこに巻き込まれるだろうと思っていました」山田氏が語る通り『デイアンドナイト』は観客が傍観者としてドラマを眺めるのではなく、常に問いかけられ、考えをめぐらせることができる作品になっている。「映画の結末は脚本の改訂を重ねていく途中の段階から基本的に変化していないんですけど“この終わり方にすれば、観てくれた人は絶対にみんな考えるよね?”って思ったんです。結末まで観れば、この物語の登場人物みたいな人が自分のまわりにもいるかもしれないって考えてくれるだろう、と。そうすれば、この映画は問いに“答えて”はいないのかもしれないですけど、その問いについて“考える”ことができる。その“考える”ことがとても大事だと僕は思うんです。だから、この映画を観て近くの人と話をしてもらいたいですし、そのきっかけになる映画になったと思っています」ちなみに、山田氏は今後も俳優だけでなく“製作者”としても活動していくようだ。「もう動いているものもあります。この映画をグーッと集中してやって、その次にやったのが『聖☆おにいさん』(中村光の同名コミックを福田雄一監督が実写化するプロジェクトで、山田氏は製作総指揮を務めた)だったんですよ(笑)。同じ映像作品でも作品の色が違えば、出てくる問題やぶつかる壁も違いますし、この作品は完全オリジナルですけど、『聖☆おにいさん』は10年以上続く原作があって、それぞれに難しさがあるんです。だからこれからも色々なことを経験したり挑戦しながら、いろんな物語を描いていきたいと思っています」『デイアンドナイト』公開中
2019年01月26日●NHK番組ともコラボ実現1967年10月2日にスタートしたニッポン放送『オールナイトニッポン』。2017年10月からの1年間は、“50周年イヤー”と題して、数多くの企画を実施してきた。そして50周年イヤー期間中には、『シブヤノオト』(NHK総合)や裏番組である『メガネびいき』(TBSラジオ)とのコラボも実現した。『オールナイトニッポン』のプロデューサーを務める冨山雄一氏がこうしたコラボの裏側や、50周年イヤーを終えた今、改めて『オールナイトニッポン』をはじめとしたラジオの今後について語った。○NHKに新卒入社した冨山雄一――まずは冨山さんの経歴からお聞かせください。ニッポン放送入社前は、 NHKに新卒で入られたんですよね。そうなんです。もともとはラジオが好きで、ラジオ局に就職したいなと漠然と思っていました。ただやはりラジオ局への就職はかなり狭き門で、ニッポン放送は書類審査で落ちてしまいましたし、他のラジオ局も全く通りませんでしたね。――NHKではどんなことをされていたのですか。NHKにディレクター職で入局すると普通、地方局でテレビのディレクターとしてキャリアがスタートするのですが、「ラジオをやりたい」と研修レポートに書いていたら、何年かぶりに新人でラジオセンターというNHKラジオ第一を制作している部署に配属されてラジオディレクターになったんです。すごくレアなケースだと思います。1年目は『NHKジャーナル』という夜のニュース番組のディレクターをやり、次の年は『土曜の夜はケータイ短歌』という若者向けの投稿するタイプのバラエティ色の強い番組のディレクターをしていました。その番組には、当時まだ大学生だった歌人で作家の加藤千恵さん(のちに『朝井リョウと加藤千恵のオールナイトニッポン0(ZERO)』も担当)が出演されていました。――加藤千恵さんとは、その当時から関わりがあるんですね。転職のきっかけは何かありましたか?入局して3年目からは新潟放送局に転勤して、テレビディレクターとしていろんなことをやっていました。ただ、やはりラジオ番組を作りたいという気持ちは残っていて、このまま年齢を重ねて後悔しないのかなと思うようになりました。そうした中で当時、ニッポン放送で『ヤンキー先生!義家弘介の夢は逃げていかない』という、今は国会議員になられた義家先生が生電話で若者の相談にのる番組があってすごく良い番組だと感じてましたし、こういうラジオ番組を作りたいと強く思いました。そんなときに、たまたまニッポン放送が中途採用を募集していて、運良く転職しました。しかも最初に担当したのが、その義家先生の番組だったんです。○ディレクター、イベント担当、プロデューサーに――ニッポン放送に入社後は、どんな番組を担当していたのですか。2007年にニッポン放送に入社して、ディレクターとして最初に担当したのは、金曜日のバカボン鬼塚さんと土曜日のポルノグラフィティの岡野昭仁さんの『オールナイトニッポン』でした。その後は小栗旬さんの『オールナイトニッポン』や坂崎幸之助さんと吉田拓郎さんの『オールナイトニッポンGOLD』も長く担当していました。以降もさまざまな番組を担当しましたが、2016年4月に『オールナイトニッポン』のチーフディレクターになった後は、星野源さんの『オールナイトニッポン』を立ち上げました。もともと何年も前から星野さんの特番を担当させていただいていて、どうしても自分がチーフのときにレギュラーとして担当していただきたいと思っていました。――そして2016年7月に、エンターテインメント開発部に異動になるんですよね。ずっとラジオの現場にいると思ったので、さまざまなイベントを担当する部署に異動したのはびっくりしました。ちょうど2回目の「岡村隆史のオールナイトニッポン歌謡祭」という岡村隆史さんの番組イベントの開催がすでに決まっていた時期で、僕がイベントのプロデューサー兼総合演出を担当することになりました。岡村さんとは毎週、生放送の前にミーティングをしてどうやったらリスナーが面白がってもらえるのか、楽しんでもらえるのか、番組チームが一体となって打合せを重ねました。結果、1つのイベントを作りあげて、リスナーの皆さんが盛り上がってくれるというのはディレクター時代とは違った喜びを感じることができました。これが1つのきっかけとなって、イベントをつくるのが面白いというマインドになりました。――今年の4月からは『オールナイトニッポン』のプロデューサーとしてご活躍されています。1年9カ月ひたすらライブイベントを作っていましたが、ちょうどニッポン放送社内の組織改編があって、編成部に新たに番組プロデューサーが作られることになって、夜の時間帯のプロデューサーに就任しました。ディレクター時代に星野源さん、 AKB48さん、山下健二郎さんの『オールナイトニッポン』と『オールナイトニッポンサタデースペシャル大倉くんと高橋くん』を担当させていただいていて、エンターテインメント開発部では、ディレクター時代に接点がなかった岡村隆史さんやオードリーさんのイベントを担当していたので、そういう意味ではプロデューサーには適任だったのかもしれません(笑)。○Pが同期だったNHK『シブヤノオト』とのコラボ――NHKとニッポン放送といえば、今年5月にNHK総合テレビの若者向け音楽番組『シブヤノオト』と『岡村隆史のオールナイトニッポン』のコラボ放送が話題になりました。このコラボはやはり、冨山さんのお力が大きかったんですか。もともとNHKから「一緒に何かやりませんか」という話が来ていたんですが、ちょうど僕が異動したタイミングが具体的に話を進めようというときでした。『オールナイトニッポン』をテレビに映してもらえるなら、やはり岡村さんの『オールナイトニッポン』が一番インパクトがあるなということでコラボ企画が進みました。岡村さんの名物はがきコーナー「悪い人の夢」をテレビに映したのは初めてだったと思います。実は『シブヤノオト』のプロデューサーがたまたま僕のNHK時代の同期だったので、そこから一気に話が進みましたね。当日は有楽町のニッポン放送のスタジオから生放送しているフリをしながら、実際にはNHKの社内にニッポン放送のスタジオをセットで完全再現してもらって、岡村さんが生放送中に壁をぶち破って『シブヤノオト』のスタジオに乱入するという仕掛けをしたのですが、非常にうまくいったと思います。――昨年10月からは『オールナイトニッポン』の"50周年イヤー"として、「放送作家オーディション」など、さまざまな企画を行っていましたね。そうですね。50周年イヤーの企画でも、僕は「ALL LIVE NIPPON」や「オードリーのオールナイトニッポン10周年全国ツアー」などイベントを主に担当していました。50周年イヤーでは日々の2時間の生放送は一生懸命やりつつも、それ以外になにか面白いことはできないのかなと、生放送とは違ったもう1つ、別の視点を持って取り組んだ気がします。●『岡村隆史のANN』『メガネびいき』コラボの舞台裏――50周年イヤーでいうと、個人的には『ナインティナイン岡村隆史のオールナイトニッポン』の9月28日の放送回で、裏番組であるTBSラジオ『JUNKおぎやはぎのメガネびいき』と"コラボ"したことが印象的です。その日僕は生放送のスタジオにはいなくて、社内で舞台監督さんと「岡村歌謡祭」の演出打ち合わせをずっとしていました。なかなか演出が固まらず煮詰まってしまったので、放送途中で岡村さんにあいさつして切り上げようとしたんです。それでCM中のスタジオに行ったら、岡村さんから「冨山さん、TBSラジオに電話つなげないですかね」と言われたんです。お話を伺うと裏番組の『メガネびいき』で岡村さんから直接電話で話を聞きたいとおぎやはぎさんが話していたというメールがたくさんスタジオに届いていたんです。プロデューサーの宮嵜さん(宮嵜守史。TBSラジオJUNKプロデューサー)とは、宗岡さん(宗岡芳樹。元ニッポン放送ディレクター)を介して何回かお会いしたことがあったので、急いで電話したら「TBSは大丈夫ですよ。ニッポン放送さんはどうですか?」と言われまして…。今までの僕だと関係各所に裏番組に突撃電話してもよいかを確認をしていたと思うんですが、50周年企画で過去を振り返る中で「昔は自由で破天荒なことをやっていた」ということが頭の片隅にあったので、文字通り誰にも許可を取らずに放送しました。岡村さんにTBSラジオのスタジオの電話番号が手に入ったことを伝えて、実際に岡村さんに生放送で電話してもらいました。僕も実際におぎやはぎさんがどう反応してくださるか、もちろんわからなかったので本当にどきどきしました。――裏番組の『メガネびいき』と電話越しでのやり取りがあった後、岡村さんは「すべての責任は冨山さんが取ればいいから」とおっしゃってました(笑)。僕もある程度のおとがめや厳重注意は覚悟したんですが、まったく怒られませんでした。放送直後から SNS上でリスナーの皆さんが非常に好意的な反応をしてくださって喜んでもらったこと、もう1つはいつもは岡村さんのご意見がすぐに載るネット媒体にも非常に好意的に取り上げていただいたことが大きかったのかもしれません(笑)。ディレクター時代は自分の目の前の番組のことしか意識がなかったんですが、今は他局も含めてラジオ界全体が盛り上がればいいなと考えるようになりました。現在、中田敦彦さんの番組(『オリエンタルラジオ中田敦彦のオールナイトニッポンPremium』)のプロデューサーもしているのですが、この前文化放送の裏番組のパーソナリティさんがうちの番組を話題にしてくれているので、生放送中にお礼を伝えに文化放送のスタジオに乗り込んだのも、いいんじゃないかなと思っています。○TBSラジオ『たまむすび』の飲み会から『ANN』決定――似たようなお話だと、 10月に博多華丸・大吉さんが初となる『オールナイトニッポン』のパーソナリティをやったときも、大吉さんが「TBSラジオの関係者がブースの外にいっぱいいる」と話されていましたね。50周年イヤーが終わって改めてフラットな状態で、石井チーフディレクター(石井玄。『オードリーのオールナイトニッポン』などを担当)と「今、誰にしゃべってもらったら面白いかな」と話し合う中で、初めはZOZOの前澤社長が挙がりました。アーティストとしてハガキ職人を月に連れて行ってくれないか、聴いてみたいなと。そういう発想から入って、プロモーションタイミングだから出てもらうというよりは、しゃべってほしい人、しゃべりたいモチベーションがある人で探そうかというときに、宗岡さんから「この前、『たまむすび』の飲み会があったんだけど、博多華丸・大吉さん、『オールナイトニッポン』やるのが長年の夢なんだって」というLINEがちょうど来たんです。すぐにオファーしました(笑)。――現在はTBSラジオ『赤江珠緒たまむすび』を担当されている宗岡さんがつなぎ、博多華丸・大吉さんの『オールナイトニッポン』が実現したんですね。特番『博多華丸・大吉のオールナイトニッポン』の放送決定を発表した翌日の『たまむすび』では、かなり『オールナイトニッポン』をやることについて話していただきました。それもタイムフリーで聴かせてもらって、他局の話をここまでガッツリ話してもらうのは本当にありがたいなと。放送当日は宗岡さんや『たまむすび』プロデューサーの阿部(千聡)さんらが来てくださって、ブースにいるニッポン放送社員は僕だけでした。「ここニッポン放送なのに、アウェーな感じになってる!」と(笑)。ディレクターを担当した石井も、 TBSラジオでアルコ&ピースの番組を担当しているからか、なんとなくTBSの空気感が出てましたし。でも博多華丸・大吉さんが「ラジオ業界は50人ぐらいの身内で回してる」とおっしゃってましたが、それぐらいの近さでラジオ業界全体で連携していきたいなと改めて思いました。○冨山雄一が語るラジオ界の現状と将来――そうだったんですね(笑)。『オールナイトニッポン』は52年目となりますが、冨山さんは現在のラジオ界の状況をどう捉えていますか。10年前は「radiko」もなかったですし、SNSも普及していなかったので、今思えばラジオ的には苦しかった時代でした。ネット上の反響が見えにくく、リスナーがなかなか可視化できなかったんです。今はスマホに「radiko」のアプリを入れればすぐに受信機になるという夢のような時代です。NHK時代には100円ショップで大量のラジオを買って、渋谷の街で若い人たちに配ったりしてましたから(笑)。それに比べると、果てしなく競争相手はいるんですけど、ラジオの世界にとってはチャンスが来ていますし、あとはいかに面白い番組を作るかというところですね。ちょっと前までは映像配信とラジオの同時生放送が最先端でしたが、最近ではTOKYO FMの『木村拓哉のFlow』やTBSラジオの『土曜朝6時木梨の会。』がラジオ番組と別に独自のweb映像番組を作っていて、こういったスピンオフがあったのかと刺激を受けています。ラジオだけに限らず、さまざまな媒体や最新のサービスとどう連動していくか日々考えていかなくてはと思っています。――50周年イヤーが終わり、「今後こんな取り組みをしたい」というものはありますか。先ほどの話とやや逆説的になるんですがラジオはデジタル化が進んでも、一番の強みはパーソナリティとリスナーのなんとなくの信頼感、つながりだと思っています。パーソナリティはリスナーのことを信頼しているからしゃべるし、リスナーもパーソナリティを信頼しているから聴くというような相互関係ですよね。なので、「もっと大きなイベントをやります」「もっと話題になる番組を届けます」という目標もあるのかもしれませんが、リスナーとパーソナリティが信頼関係で結びついている番組を少しでも増やすというのが、今後やっていくことかなと考えています。岡村さんが毎年「歌謡祭」でリスナーの前に登場してきたときの会場の熱気は、テレビの中の岡村さんじゃない独特のものが作れていると思います。――確かに独特な雰囲気ですよね。今年の「歌謡祭」でも、『ナインティナインのオールナイトニッポン』時代からヘビーリスナーにはおなじみの知念里奈さんが出てきて、大歓声があがっていました。そうなんですよね。2018年に知念里奈さんの「DO-DO FOR ME」で盛り上がることができるのは、ある種の共犯関係というか、共通の意識を持っているからだと思います。岡村さんは「オールナイトニッポンにとってこの曲はもはや校歌です」と話してましたが、僕も同感です。ヘビーリスナーもそう感じてくださっていると思います。そういったパーソナリティとリスナーの深い関係を感じられるものを、ひとつでも増やしていけたらと考えています。■冨山雄一(とみやま・ゆういち)1982年生まれ。NHKに新卒入社後、2007年にニッポン放送に中途入社。その後、『ポルノグラフィティ岡野昭仁のオールナイトニッポン』『小栗旬のオールナイトニッポン』『星野源のオールナイトニッポン』など数多くの番組を担当。2016年7月にエンターテインメント開発部に異動し、「岡村隆史のオールナイトニッポン歌謡祭」などに携わった後、2018年4月より『オールナイトニッポン』プロデューサーに就任。
2018年12月01日アカデミー賞最有力作品との呼び声も高い『アリー/ スター誕生』の秘話を、プロデューサーのビル・ガーバーが「The Hollywood Reporter」に語った。ブラッドリー・クーパーとレディー・ガガが演じているジャクソン&アリーのコンビは当たり役となったが、企画当初はビヨンセが主演、クリント・イーストウッドがメガホンをとる予定であった。2人の顔合わせの際、ガーバーは「座りながらこう考えていた。『ぼくは歴史的なことが起こる瞬間に居合わせているんだ』ってね。でも、それは起こらなかった。映画ビジネスっていうのはそんなもんさ」とふり返る。ビヨンセの妊娠で企画は中断され、イーストウッドはほかの作品を監督することになったのだ。ブラッドリーは5年前にジャクソンの役をオファーされていたものの、「彼を演じるには自分は若すぎる。それだけの経験がない」として断っていた。しかし、5年が経ち、その間に奇しくもイーストウッド監督作の『アメリカン・スナイパー』に主演。「イーストウッド監督が大好きだし尊敬している。彼が『恐怖のメロディ』を監督したのは41歳だったじゃないか!」と思い直し、まずは『アリー/ スター誕生』の監督に就任。「若すぎる」と思った問題も年月が解消しており、ジャクソンの役も受けることとなった。「監督デビュー作とはいっても、彼は編集やプロデュース業で多くの映画に関わってきたから、映画製作において何事に対しても非常に決断力が高いんだ。自分がどうやって撮影したいかを理解している。どうやってレディー・ガガのことを撮りたいかも。音に関してもそうだね。自分の声をこんな風に聞かせたいというのがわかっている」とガーバーはブラッドリーの“監督力”に太鼓判を押す。「40を超えた男が、文字通りカメラの周りで動き回りながら演じているというのを見るのは、すごくおもしろかったよ」。(Hiromi Kaku)■関連作品:アリー/ スター誕生 2018年12月21日より全国にて公開© 2018 WARNER BROS. ENTERTAINMENT INC. AND RATPAC-DUNE ENTERTAINMENT LLC
2018年11月05日俳優の阿部サダヲが主演を務める映画『音量を上げろタコ!なに歌ってんのか全然わかんねぇんだよ!!』(10月12日公開)の山野晃プロデューサーが、同作についてコメントを寄せた。同作は監督・脚本を三木聡が務めるオリジナル作品。驚異の歌声を持つロックスター・シン(阿部)だが、実は彼の歌声は、「声帯ドーピング」というタブーな方法によって作られたものだった。限界が近づく喉に焦るシンは、異様に声の小さなストリートミュージシャン・ふうか(吉岡里帆)に出会う。監督・脚本を務めた三木聡と、山野プロデューサーは、シンを演じるのは「阿部サダヲしかいない」と意見が合致。「エネルギッシュさ、歌唱部分の説得力、繊細な部分も表現できる演技力、この破天荒な面白さを表現出来る俳優」と、すべてを満たす必要があったという。○切れ味と空気感を持った唯一無二の俳優――シンは阿部さんでアテ書きされたかのようなキャラクターですが、脚本を初めて読まれたとき、すでにシン=阿部さんというイメージがあったのでしょうか?初めて三木監督に脚本を読ませてもらったとき、僕はその面白さに打ちのめされたのですが、同時に、こんなぶっ飛んだロックスターを誰が演じることができるだろう? と思いました。でも、一人だけいらっしゃるな……と。それが阿部サダヲさんです。コメディーとシリアスの両方を自然に演じられるお芝居の幅の広さ。グル―プ魂のボーカルとしての歌唱力。そしてやっぱり阿部さんの存在自体がロックだなぁと思っていたので。その後すぐ監督に会って、「シンを誰に演じて欲しいですか?」と監督に聞いたら、「……阿部サダヲさんはどうかな?」と言われたんですね。即座に「僕も同じことを思いました!」と返したことを覚えています。――三木聡監督作品に意外にも初出演、さらに、ヒロインの吉岡さんとは初タッグという中で、現場で阿部さんはどのようにコミュニケーションを取り、立ち振る舞っていたのでしょうか?阿部さんは、現場でいつも自然体なんです。僕はほとんど毎日、撮影現場にいたのですが、阿部さんは待ち時間でピリピリされていることも全くなく、吉岡さんだけでなく他の役者さんやスタッフとも雑談したり、いつも同じ自然体のテンションでいらっしゃる。でもカメラが回れば、パッと役に入られて、キレのあるお芝居をズバッとされる。で、カットがかかれば、また自然体の阿部さんに戻られる。そんな方が主役として現場の中心にいると、撮影現場全体が安心感に包まれるんです。吉岡さんもきっと同じで、撮影前は「阿部さんってどんな人なんだろう?」と構えていらっしゃった部分もあったと思います。僕も正直、そう思っていました(笑)。でもリハーサルや撮影現場の待ち時間一緒になる時間の中で、阿部さんがあまりにも自然体で、尚且つお芝居になると、いつも変わらず気負わないスタンスで揺るぎないお芝居を重ねていかれるので、そんな懐の深い阿部さんに吉岡さんも安心感を感じながら、思い切って芝居をぶつけられたんだと思います。撮影の合間の休憩中も、よく和やかに2人でよく話していらっしゃいました。――俳優・阿部サダヲさんの魅力はどんなところだと思いますか?沢山あって全部言うのが難しいですが、僕が思うのは「お芝居の切れ味」と「空気感」でしょうか。お芝居の切れ味とは何かと言うと、まず阿部さんがセリフを発すると、空気が切り裂かれるような感じがするんですよね。タイミング・声量・スピード感、どれをとってもカッコいい。笑阿部さんが言うと、言葉が面白く聞こえるし、言葉が活き活きするというか。動きもそうです。阿部さんの何気ないしぐさや動作って、とてもスタイリッシュ。舞台や映像で阿部さんのお芝居を見ていてその凄さを知っていたつもりでしたが、リハーサルで初めて阿部さんのお芝居を目の前で見たとき、そのセリフ回しや動作の鋭さに電流が走るように痺れました。「空気感」というのは説明が難しいんですが、具体的に言うと、阿部さんが今回演じたシンは、カリスマロックスターで、声帯ドーピングをやっていて、喉の崩壊寸前で……と、いろいろと「あり得ない」キャラクターだと思うんですが(笑)、阿部さんがカメラの前に立っていると、シンを演じているというよりも、シンが「そこに居る」感じがするんです。ちょっとした表情や何気ない仕草に、シンの生々しい情報が詰まっていて、阿部さんの回りの空気がさっと変わるんですよね。阿部さんは、理屈を超えた説得力を瞬時に生み出すことができるんです。こうして言葉にすると、僕が言うのも烏滸がましいですが、阿部さんは天性の役者さんなんだと思います。――プロデューサーからみて、本作で特に注目してほしい阿部さんのポイントやシーンを教えてください。歌う、ボケる、つっこむ、そしてシリアスなシーンではカッコよさもある。どれをとっても阿部さんは一級品です。その表情の一つ一つに魅力が溢れていらっしゃる。阿部さんが演じたことで、シンは「唯一無二のロックスター」になりました。やっぱり阿部さん自身がロックな存在だから、そうなったと思うんです。本作では、コメディーの阿部さんも堪能できますが、そのロックな色気が滲み出る阿部さんに注目していただきたい。ここまで話してて思いましたが、一人の男として、自分はものすごく阿部さんに憧れてるんだなぁと思いました(笑)。
2018年09月12日目元プロデューサー垣内綾子が、初出版決定を発表2018年5月10日、目元プロデューサー垣内綾子は、「初出版 決定」というタイトルで自身のオフィシャルブログを更新。『世の中の目元の悩みを持つ人へ1番伝えたいこと』を最優先に、妥協なしで書籍を作っていることを明かした。ニューヨークで美容に目覚めた彼女は、サロン経営、施術者、スクール講師、コンテストの審査員を通じて、多くのことを経験。これまでの経験があるからこそ言えること、伝えられることを、全て出し切りたいと意気込む。垣内の初書籍は、目元に悩みがある人が、なるほど!と納得し、解決法が分かる1冊となりそうだ。垣内綾子のプロフィール1981年8月10日生まれ。大阪府出身。スターダストマーケティングに所属。美容師免許、日本エステティック協会認定エステティシャンの資格を保有する。自身の経験から、「目元には人の人生を変えられるだけの力がある」と確信。目元に秘められた可能性に気付いて欲しいと、自身のまつ毛エクステサロンをオープンさせる。現在は、日本とアメリカにおいて計9店舗のサロンを経営。ざわちんをはじめ、多くのタレントを担当している。(画像は目元プロデューサー垣内綾子 オフィシャルブログより)【参考】※目元プロデューサー垣内綾子 オフィシャルブログ
2018年05月14日