レオナルド・ディカプリオが『Conquest』に主演することがわかった。脚本家は、ディカプリオの最新作『レヴェナント:蘇えりし者』を書いたマーク・L・スミス。西海岸時間5日(金)に、パラマウント・ピクチャーズが競り落としたばかりで、ストーリーは明らかになっていない。その他の情報ディカプリオはまた、やはりパラマウントで製作されるマーティン・スコセッシ監督の『Devil in the White City』にも出演することになっている。19世紀のシカゴで暗躍した連続殺人犯についてのドラマで、ビリー・レイが脚色を手がける。ディカプリオは、このアワードシーズン『レヴェナント』で数々の賞を獲得しており、今月末のオスカーでも最有力候補と見られている。『レヴェナント:蘇えりし者』4月22日(金) TOHOシネマズ 日劇ほか 全国ロードショー文:猿渡由紀
2016年02月08日映画史に輝く名作『山猫』の4Kバージョンと、『ルートヴィヒ』のデジタルリマスター版が5月に日本で公開されることが決定した。巨匠ルキノ・ヴィスコンティ監督の生誕110周年、没後40年を記念して行われれるもので、映画ファンにはたまらないひと時になる。その他の画像シチリアの名門貴族の栄華と終焉を圧倒的なスケールで描いた『山猫』は、バート・ランカスター、アラン・ドロンらの名演、画面の細部にまで貫かれたヴィスコンティの美学が多くの人々を魅了し、何度も上映されてきた。2010年には、マーティン・スコセッシが設立したザ・フィルム・ファンデーションが1万2千時間をかけて褪色したフィルムを復元。今回は初の4K素材での上映になる。『ルートヴィヒ』もまたヴィスコンティの傑作として人気の高い作品だ。18歳で即位した美しくも孤独な王ルートヴィヒII世の狂気を描いた作品で、デジタルリマスター版での上映は初となる。ヴィスコンティと美しき男たち ~アラン・ドロンとヘルムート・バーガー~『山猫』(1963年/イタリア=フランス)『ルートヴィヒ 完全復元版』(1973年/イタリア=フランス=西ドイツ)5月よりYEBISU GARDEN CINEMAほか全国順次公開
2016年02月03日『アメイジング・スパイダーマン』シリーズのアンドリュー・ガーフィールドが、主演を務める社会派サスペンス『ドリーム ホーム99%を操る男たち』(1月30日公開)について熱く語るインタビュー映像がこのほど、公開された。本作で描かれるのは、リーマン・ショック後のアメリカ・フロリダ州を舞台に、金、欲望、モラルの間で人生を狂わせていく男たち。ノーベル賞を受賞したアメリカの経済学者ジョセフ・E・スティグリッツが『世界の99%を貧困にする経済』の中で唱えた説をベースに、住宅ローンの返済不能により家を差し押さえられた人々の事実に基づいて映画化された。ローンが払えず、突然失ったわが家を取り戻すために奮闘する主人公デニスを演じるのは、アンドリュー・ガーフィールド。公開されたインタビュー映像では、彼が『アメイジング・スパイダーマン』シリーズ後、最初の主演作として選んだ本作について熱弁している。映画の序盤に登場する衝撃的な2分間での強制退去シーンについて、「引き受けざるを得ないと僕に思わせたシーン」と語り、「自分からは決して降りられない列車が発車する感覚だ。しかも地獄行きの列車だ」と独特な言葉で説明。「家族がバラバラにならないよう守りつつ、人間としての品位や価値を守ろうとするんだ。自分を見捨てた社会の中でね」とガーフィールドが説明する物語冒頭での状況とは裏腹に、デニスは家を失ったことにより人生が激変。目的のためになりふり構わず突き進む結果、次第に本当に大事なものを見失っていく姿がまさにジェットコースターとも言える起伏とスピード感で描かれていく。また、「居場所を追われたり不当に扱われたり、人間性を踏みにじられた経験は誰にでもある」と、誰もが共感できる作品であることをアピール。作品選びにとりわけこだわりを見せる彼の本作以降の映画出演は、マーティン・スコセッシ監督作『Silence』(原題)とメル・ギブソン監督作『Hacksaw Ridge』(原題)の2本のみ。本作の監督ラミン・バーラニによると、ガーフィールド自身が「この映画に個人的なつながりを感じて思い入れがあるようだった」と語っている。(C)2014 99 Homes Productions LLC All Rights Reserved
2016年01月29日映画『ブラック・スキャンダル』(1月30日公開)の公開直前の28日、甘利明経済再生担当大臣が千葉県の建設会社から現ナマを受け取ったとして、涙の釈明会見の後に閣僚の職を辞するという政治とカネのスキャンダルが発覚したが、海を越えて遠く離れたアメリカ、1970年代のサウス・ボストンで勃発したスキャンダルは全米史上最悪の汚職事件!『ブラック・スキャンダル』で描くソレは、ギャング、FBI、政治家が結託した、最悪の事件だったのだ!"FBI史上最も黒い闇"という宣伝コピーも踊る本作は、1975年のサウス・ボストンで始まる、紛れもない実話だ。その当時、イタリア系マフィアの横暴に歯止めをかけたいFBI捜査官のジョン・コノリーは、マフィアと抗争を繰り広げているギャングのボス、ジェームズ・"ホワイティ"・バルジャーに接触する。マフィアの壊滅は互いの利害が一致するため、コノリーはバルジャーに情報提供者になるように持ちかけたのだ。コノリーとバルジャー、そして州上院議員のバルジャーの弟ビリーは、ボストンで生まれ育った幼なじみ。3人は法律とは別次元の地元の掟で結ばれていて、程なく協力関係に。バルジャーはFBIの保護の下、情報屋の立場を悪用して敵対する組織を壊滅に追いやり、コノリーとビリーもまたバルジャーの暗躍で手柄を上げ、権力の座を瞬く間に駆け上がっていく。しかし、強力な関係を築いた3人だったが、強烈な欲望の暴走は思いもよらぬ結末に突入していく。このバルジャーというギャングは、マーティン・スコセッシ監督の『ディパーティッド』(06)でジャック・ニコルソンが演じたギャングのモデルとなった実在ギャングで、今回は人気俳優のジョニー・デップが怪演している。バルジャー本人に近づくため、ハゲ上がった頭髪をはじめ、冷徹感全開のブルーの瞳のコンタクトレンズに砂漠のように乾いた肌質まで、凝りに凝ったメーク職人の本領を発揮して不気味なギャング像を構築。デップ本人はバルジャーを慈愛に満ちた人物として演じたと語っていたようだが、なんのためらいもなく殺人を犯すなど、なかなかのサイコパス野郎を演じ切って映画ファンの期待に応える。ギャング映画と言っても銃撃戦がメインのアクション系のシンプルなバイオレンス活劇ではなく、バルジャー、コノリー、ビリーの人間関係、それを培ったサウス・ボストンという土地特有の風土に起因する"地元感"が生み出す人間ドラマにフォーカスが当たっている。かつてマーティン・スコセッシ監督は『グッドフェローズ』(90)でギャングの日常を描いたが、監督・製作スコット・クーパーはソレに近い手法を用いながら、見えない掟で結ばれた3人の栄枯盛衰を、時に哀愁たっぷりに描いていく。クーパー監督は、「ジョン・コノリー、ホワイティ・バルジャー、ホワイティの弟のビリーは幼なじみなんだ。3人ともサウス・ボストンの、通称"サウシー"の一角で育った。僕がこのストーリーに惹かれたのは、その3人の因縁なんだ。ホワイティとビリーは似ても似つかぬ兄弟だし、ジョン・コノリーは兄弟の実力を分かっていて、昔から2人をあがめてきた。最終的にホワイティが地元で大暴れするのを許すことになるのも、ホワイティの歓心を買いたかったからさ。子どものころ、遊び場でいじめられていたのを助けてもらったときから、ずっとホワイティに気に入られたいと思ってきたんだ」と全米が震撼(しんかん)した汚職事件の"根源"を指摘する。この3人とも、それぞれ野心家で強欲で傲慢な側面が強かったことは間違いないが、3人だけが影響し合っている因縁がサウス・ボストン中にスパークしていくレベルに発展して、引いてはアメリカ史上最悪の汚職事件とまで言われる大事件になってしまった、その展開が実に興味深い。そしてまた、ここ日本でも大なり小なり、地元の因縁めいた人間関係話は少なくないはず。映画『ブラック・スキャンダル』は、決して海の向こうの寓話ではなく、あなたの近くに普通に転がっている"しがらみ"を突いた共感度満点(?)作なのだ。(C)2015 WARNER BROS. ENTERTAINMENT INC., CCP BLACK MASS FILM HOLDINGS, LLC, RATPAC ENTERTAINMENT, LLC AND RATPAC-DUNE ENTERTAINMENT LLC
2016年01月29日新作映画『オデッセイ』で主演を務めたマット・デイモンのインタビュー映像が公開になった。デイモンが8分に渡って映画の設定や物語、自身が演じた役どころ、監督を務めたリドリー・スコットについてじっくりと語っており、公開前の予習に最適な内容になっている。『オデッセイ』特別映像『オデッセイ』は、火星での有人探査の最中、ひとり取り残されてしまった宇宙飛行士のワトニーが、空気も水も通信手段もない過酷な環境の中、知恵と強い精神力を発揮して生き延びようとする姿を描いた作品で、デイモンは脚本を読み、その独創性に惹かれて出演を決めたという。本作の主人公ワトニーは、植物学者で、危機的な状況に陥っても過剰にパニックになったりせずに、自身の持っている知識を総動員して計画を立て、記録用のカメラにジョークを飛ばしながら現実的な手段で生き延びようとする。本作の脚本を手がけたドリュー・ゴダードはデイモンに本作を「科学へのラブレター」だと伝えたそうで、デイモン自身も「本作が伝えているのは“知力のすばらしさ”だと思う」と語る。デイモンは、名門ハーバード大学在学中に俳優としてのキャリアを開始し、若い頃から脚本も執筆。アカデミー脚本賞も受賞している。そんな彼がこれまでにタッグを組んできた監督はクリント・イーストウッド、スティーヴン・スピルバーグ、マーティン・スコセッシ、ジョエル&イーサン・コーエン、ポール・グリーングラス……当代きっての名監督ばかりだ。彼は映像で「映画作りを知り尽くしている監督と仕事をすると、毎日が楽しくてどのシーンもすばらしい」と笑顔を見せ、自身は「脚本の面白さを伝え尽くすこと」に力を注ぐという。本作では、火星にたったひとり残されたマーク・ワトニーを演じているため「観客にはマークと一緒に火星に取り残されてほしい」と語りかけている。『オデッセイ』2月5日(金) TOHOシネマズスカラ座ほか全国ロードショー
2016年01月26日2016年、『黒崎くんの言いなりになんてならない』ほか4本の映画出演や、マーティン・スコセッシ監督&アンドリュー・ガーフィールド主演の『Silence』(原題)の全米公開を控えるなど、大活躍を見せる小松菜奈。このほど、2月に20歳を迎える小松さんの10代最後の姿を収めた、自身初の写真集「Trabzon」が3月1日(火)より発売されることが分かった。2014年の中島哲也監督作『渇き。』のヒロイン・加奈子役で数々の「新人賞」を受賞し、鮮烈すぎる女優デビューを飾った小松さん。その後、映画『近キョリ恋愛』や『バクマン。』など話題作で立て続けにヒロイン役を演じ、今年も『ヒーローマニア -生活-』『ディストラクション・ベイビーズ』『ぼくは明日、昨日のきみとデートする』ほか注目作が続々と控える一方、女優業と両立してファッションモデルとしても活躍、独特な雰囲気とフォトジェニックな佇まいがオシャレ好きな10代からファッション関係者まで高い支持を集めている。そんな小松さんは、来月2月16日に20歳の誕生日を迎える。今回の1st写真集では、10代最後の夏に、アジアとヨーロッパの文化が混じり合い、独特な文化が発達するトルコ東北部の田舎町・トラブゾンを訪問。スタジオで作り込まれた世界観ではなく、トルコの原風景に溶け込んだ小松さんは、“現地の女の子になること”をテーマに現地で調達した衣装やアクセサリー、民族衣装などを身につけ、広大な自然に囲まれた異国情緒あふれる数々のシチュエーションで現地の人々とふれ合う姿を見せている。また、一面塩の銀世界に覆われた幻想的な塩湖“トゥズ湖”では、真っ白な衣装を身にまとい、ナチュラルで神秘的な姿を披露する。この10代最後の特別な写真集について、小松さんは「写真に力を入れている写真集を出したいとずっと思っていました。自分の写真集なのでちゃんと自分も満足できるものにしたいと思って作ったのがこの写真集です。どんな作品にしたいかなどをディレクションしていくのは大変でしたし、トルコでの撮影の1週間はドタバタで大変なこともありましたが、一緒に写真集を作りたいと思っていたスタッフさんとこの作品で一緒に作ることができたし、トラブゾンという場所で撮影できたことがとても良かったと思っています。衣装を現地で調達することもあって、地元の方に(顔に巻くスカーフの様なもののまき方)やり方を聞きながら着用して撮影することもありました。トルコの地で撮影して作ることができた作品だからこそ、そうした体験もできたのだと思っています」と語る。トラブゾンという町の魅力については、「想像以上に素敵な場所でした。現地の人たちもすごく穏やかで優しくて、皆さんとても親切にしてくれました。トルコの女性は、写真を撮られることを恥ずかしがる方も多くて、カメラを向けてもあまり笑わない方が多かったのですが、“トルコの女の子”として自分を撮ってもらうため、現地の方たちの表情やどんな生活をしているのか、実際に自分の目で見てその場で参考にしながら作っていくことができたのはとても貴重な経験でした」と明かしている。なお、3月には東京・大阪の2か所で写真集発売記念イベントが予定されている。小松菜奈1st写真集「Trabzon」は3月1日(火)より発売。(text:cinemacafe.net)
2016年01月25日最新作が劇場公開される大ヒットTVシリーズ「SHERLOCK/シャーロック」や、『ホビット』3部作でおなじみのマーティン・フリーマンが主演する『The Eichmann Show』(原題)が、『アイヒマン・ショー/歴史を映した男たち』として4月23日(土)より全国公開されることが決定。併せて、本作のポスタービジュアルが解禁となった。1961年、元ナチス親衛隊(SS)将校アドルフ・アイヒマンの裁判が開廷された。ナチス戦犯を前に、生存者たちが語る証言はホロコーストの実態を明らかにするまたとない機会だった。“ナチスが、ユダヤ人に何をしたのか”…。TVプロデューサーのミルトン・フルックマンとドキュメンタリー監督のレオ・フルヴィッツは、この真実を全世界に知らせるため、“世紀の裁判”を撮影し、その映像を世界へ届けるという一大プロジェクトを計画。さまざまな困難が立ちはだかる中、撮影の準備は進められ、ついに裁判の日を迎えるが…。本作は、ナチスドイツの戦犯アドルフ・アイヒマンを裁く“世紀の裁判”を撮影し、史上初めてTV放送することで全世界に“ホロコーストの真実”を伝えようと奔走した、名もなきTVマンたちの実話を映画化。主演を務めるのは、「SHERLOCK/シャーロック」でベネディクト・カンバーバッチ演じるシャーロックの相棒ジョン・ワトソン役として知られ、いまだ役名が不明なものの『シビル・ウォー/キャプテン・アメリカ』にも出演するといわれるマーティン・フリーマン。革新的で野心家の若手TVプロデューサー、ミルトン・フルックマンに扮し、これまでにない新しい一面を見せている。監督を務めるのは、『アンコール!!』のポール・アンドリュー・ウィリアムズだ。今回解禁されたポスタービジュアルでは、実際のナチス戦犯アイヒマンが、さまざまな角度からまるでモニター画面に映し出されているように配置されており、マーティン演じる野心家TVプロデューサーのフルックマンと、名優アンソニー・ラパリア演じる撮影監督レオ・フルヴィッツが力強い眼差しをこちらに向けている。身の危険をも顧みず、真実を全世界に伝えようとするマスメディアとしての覚悟と、初めての裁判放送の実現に挑もうとする力強い使命感を感じさせるビジュアルだ。ホロコーストの恐怖とナチスの大罪を伝え続けることの意味を問う、これまで一度も語られることのなかった熱き男たちのヒューマンドラマに注目してみて。『アイヒマン・ショー/歴史を映した男たち』は4月23日(土)よりヒューマントラストシネマ有楽町、YEBISU GARDEN CINEMAほか全国にて公開。(text:cinemacafe.net)
2016年01月18日2016年初めの週末興行収入&動員で“妖怪”を抑えて第1位を記録、世界的にも記録的大ヒットとなっている『スター・ウォーズ/フォースの覚醒』。改めてその底力を示した本作で、物語とともに成長していく女性主人公・レイを文字通りの“新星” デイジー・リドリーが好演しているが、彼女をはじめとする若手キャストを本作に大抜擢した理由を、J.J.エイブラムス監督は、「優れた演技力はもちろん、あらゆることに挑戦できる柔軟性を持ち、キャラクターに命を吹き込み、現場で(ほかのキャストと)いい関係を築けるユーモアのセンスや人間性、ハートといった部分が決め手になった」と来日記者会見で明かしていた。そこで今回は、レイ役のデイジーとともに注目度急上昇中、新たなる“伝説”の担い手であり、ルーク役のマーク・ハミルやハン・ソロ役のハリソン・フォードらと同様、これから“伝説”の一部となっていくであろう(否、もうなっている?)男性キャスト陣に注目してみた。■レイやBB-8と出会い、正義に目覚めるフィン:ジョン・ボイエガ一昨年11月、本作待望の初映像(特報)が解禁された際、どこか砂漠の星でストームトルーパーらしき若者がマスクを外し、息を切らす姿に誰もが「???」となったはず。その若者こそ、戦うことに葛藤を覚え、脱走を図るストームトルーパー、フィン。演じているのは、1992年3月17日英国生まれのジョン・ボイエガだ。彼は『アントマン』の脚本を手がけたエドガー・ライト製作総指揮&ジョー・コーニッシュ監督の『アタック・ザ・ブロック』(’11)でエイリアンと戦う不良少年のリーダーを演じて本国でブレイク!ロンドンを舞台にした「24 -TWENTY FOUR-リブ・アナザー・デイ」にも出演した。自前のハン・ソロ人形にハリソンから直接サインをもらってはしゃいだり、来日時には“アキバ”で買い物を楽しんだりと現代っ子の素顔を覗かせつつも、劇中ではレイ役のデイジーとともに新たな運命の嵐に巻き込まれ、壮大な物語を牽引していくフィンを、時に勇ましく、時に軽妙に演じている。次回作は、トム・ハンクス、エマ・ワトソン共演のSF作『The Circle』(原題)と、これまた大きな注目を集めそうだ。■BB-8の持ち主にして名パイロット、ポー・ダメロン:オスカー・アイザックまた、元はFN-2187という“記号”に過ぎなかったフィンの“名づけ親”であり、彼とあっという間に意気投合する“レジスタンス”の名パイロット、ポー・ダメロンを演じるのは、若手というにはもはや忍びない実力派オスカー・アイザック。1980年3月9日生まれ、グアテマラ出身の彼は、コーエン兄弟監督・脚本『インサイド・ルーウィン・デイヴィス 名もなき男の歌』(’13)で歌声も披露し、ゴールデン・グローブ賞にノミネートされた。名門ジュリアード学院の出身で、同窓生だったジェシカ・チャステインと夫婦役で初共演した『アメリカン・ドリーマー 理想の代償』も高い評価を受け、日本でも多くの映画ファンを唸らせている。劇中では、フィンに対しては警戒心むきだしの大人気ドロイド“BB-8”が従順に“なついている”様子が微笑ましく、その名コンビぶりや、宇宙一といわれる名パイロットぶりが「カッコイイ!」と評判。だが、今年は、あの『X-MEN』最新作『X-MEN:Apocalypse』(原題)でなんと悪役のミュータントに!正義を体現する本作との対極の姿は必見だ。■ダース・ベイダーに心酔する仮面の男カイロ・レン:アダム・ドライバー悪役といえば、十字型の赤いライトセーバーを操り、強力なフォースの使い手で、暗黒卿ダース・ベイダーにただならぬ執着を見せるのが、カイロ・レン。演じるのは、1983年11月19日アメリカ生まれ、189cmの長身に個性的な顔立ちのハンサム、アダム・ドライバー。彼もまたジュリアード学院の出身で、かつては海軍に所属していたこともある。『J・エドガー』(’11)で長編映画デビュー後、TVシリーズ「GIRLS/ガールズ」で主人公のちょっぴりヘンな彼氏を演じてブレイク。等身大女子映画『フランシス・ハ』やミア・ワシコウスカ共演『奇跡の2000マイル』に出演し、『インサイド・ルーウィン・デイヴィス』ではポー・ダメロン役のオスカー・アイザックとも共演。第27回東京国際映画祭でも上映された『ハングリー・ハーツ』では、第71回ベネチア国際映画祭「最優秀男優賞」を受賞。演技力はお墨付きだ。2016年は、ベン・スティラー、ナオミ・ワッツ、アマンダ・セイフライド共演『While We’re Young』(原題)ほか、マーティン・スコセッシが遠藤周作の小説「沈黙」を映画化する『Silence』(原題)などが控えている。同作にはアンドリュー・ガーフィールド、リーアム・ニーソン(『エピソード1』のクワイ=ガン・ジン)や、浅野忠信、窪塚洋介、小松菜奈ら話題性に富む日本人キャストが登場しており、注目度大。■さまざまな“顔”を持つ策略家? ハックス将軍:ドーナル・グリーソン一方、悪役ながらカイロ・レンのようにフォースという“武器”は持たず、策略家といった雰囲気の“ファースト・オーダー”のハックス将軍を演じているのは、1983年5月12日生まれのアイルランド俳優ドーナル・グリーソン。『アバウト・タイム愛おしい時間について』の心優しい青年や『ハリー・ポッター』シリーズの勇敢なビル・ウィーズリーなど、さまざまな役柄をこなすその演技派ぶりは、いまや引く手あまた。『不屈の男 アンブロークン』では、ジャック・オコンネル演じる主人公と太平洋を漂流することになる兵士・フィル役で強い印象を残し、目下、賞レースを騒がせているレオナルド・ディカプリオ主演『レヴェナント:蘇えりし者』やシアーシャ・ローナン主演『Brooklyn』(原題)にも出演。先日の英国インディペンデント映画賞では『Brooklyn』で「助演男優賞」にノミネートされたが、俳優の実父ブレンダン・グリーソンに同賞を奪われ、代わりにトロフィーを受け取る…というトホホな一面も。また、巨大IT企業のプログラマー役で主演した『EX MACHINA/エクス・マキナ』(原題)は、オスカー・アイザックがまるで別人のような風貌でそのIT企業の社長を怪演、『リリーのすべて』のアリシア・ヴィキャンデルが美しくリアルな“人間型AI”を演じており、日本公開が待たれている。『スター・ウォーズ』の役柄とはまた違う、彼らの新たな姿に出会うことは今後の楽しみの1つとなりそうだ。(text:cinemacafe.net)■関連作品:スター・ウォーズ/フォースの覚醒 2015年12月18日より全国にて公開(C) 2015 Lucasfilm Ltd. & TM. All Rights
2016年01月07日記者数名がテーブルの上に置いたボイスレコーダーに目を留めるや、「君のレコーダーはこれかい?」と確認しつつ質問者のレコーダーをいちいち手に取り、「それでは、お答えします」と妙にかしこまって話し始めるお茶目さ。こんなにもユーモラスでチャーミングな人が、全世界待望の超大作『スター・ウォーズ/フォースの覚醒』で“悪役”を演じるのだから面白い。鑑賞後、その理由が分かった気もしたが、まずはその場にいる誰も本編を目にしていない時に行ったインタビューを振り返る。アダム・ドライバーが演じたカイロ・レンは、「謎めいていて、いつ爆発するか分からない人物」。赤い十字のライトセーバーを操り、主人公・レイらの前に立ちはだかるカイロ・レンを、アダムは「できるだけ現実味のあるキャラクターにしたかった」と言う。「『スター・ウォーズ』の世界が常に現実というものを感じさせるように、重要だったのは、キャラクターをどうやって現実のものにしていくか。ダース・ベイターはダークサイドを完璧に体現するイメージで登場するけど、カイロ・レンの場合は違う。普通なら悪と見なすものも、彼にとっては正義。自分のすべてを正当化しているんだ」。そのため、役へのアプローチに特別な変化が生じることもなかったそう。「壮大なSF世界の一員になるのも、例えば『フランシス・ハ』のようなヒューマンドラマの登場人物になるのも、結局は同じことだと思うんだ」と断言する。「もともと役へのアプローチ方法は固め過ぎないようにしているしね。あまり決め込んでしまって考えが狭くなるのも問題だし、どんなに考えても正しい答えはないから。ただ、やっぱり『スター・ウォーズ』はあまりに巨大な作品だから、圧倒されて固くなってしまう部分も確かにあったと思う。でも、そんな時、監督のJ.J.(エイブラムス)が言ったんだ。『1つの瞬間がまた1つの瞬間を生み、それが積み上がって出来上がるのが物語というものなんだ』とね。その言葉を聞いて、世界がパッと開けた気がしたよ。それでいいんだってね。僕はただ、瞬間ごとの真実を求めて積み重ねていけばよかったんだ」。話に上った『フランシス・ハ』から『奇跡の2000マイル』、そして現在も放送中の人気ドラマ「GIRLS/ガールズ」まで、これまでも数々の作品で存在感を放ち、彼の魅力を知る女性ファンはすでに多数。だが、カイロ・レン役をきっかけに男性ファンも急増するのではないか。そう告げると「ワオ」とほんの一瞬照れて呟きつつも、地に足のついたコメントが返ってきた。「そういった変化はまだ分からないけど、いろいろな人が僕の出演作を観てくれている実感は確かに増してきたかな。映画やドラマは大勢の人に届くものだからね。でも、いろいろな役と化す俳優としては、誰にも知られていないスパイのようであるのが本当はベスト。だから、とりわけ『スター・ウォーズ』のような超大作に出ると、大勢の人たちに気づかれるようになって本当にありがたい反面、もうスパイではいられないんだな…って(笑)。けれど、こうやって日本や世界を訪れることができて、その国々の文化にも触れ、自分の作品を好きでいてくれる人たちと出会えるのはやっぱりすごく嬉しいこと。心から感謝しています」。今後も、マーティン・スコセッシ監督、遠藤周作原作の『Silence』、マイケル・シャノン、キルスティン・ダンスト共演の『Midnight Special』など、気になる新作が続々と待機。そんな中、「僕にとっては、どの監督とどんな映画を作るかが何よりも大事」と明かす。「ストーリーや役柄に面白さを感じるのであれば、どんなにささやかな作品でも、逆に身構えてしまうほどの超大作でも出演したい。これからも素晴らしい監督たちと仕事ができるよう願うばかりだよ」。ダークサイドに魅せられるカイロ・レンとは対照的に、とことんナイスガイの素顔を見せるアダム。そこには謙虚さがあり、奢りがない。「何が正しいことなのか、なるべく決めつけないようにしているんだ。それは本当に正しいことなんだろうか?そうやって常に自分自身に問い掛けるようにしないと、視野が狭くなってしまうからね。人は自分の考えが正しいと思いがちだし、その物差しで他人を判断しがちだけど、自分自身に問い掛けられる自分であることが大事。自分以外の人間の立場に立って物事を考えられる自分であること、そうやって世界を広げられる自分であることを心掛けている。…というより、そんな自分であればいいのになって、反省の気持ちを込めて言っている部分もあるんだけどね(笑)」。インタビューのちょうど1週間後、スクリーンの中で目にしたカイロ・レンは単なる“悪役”ではなく、アダムの目指した「現実味のあるキャラクター」であり、「普通なら悪と見なすものも、彼にとっては正義。自分のすべてを正当化している」という言葉通りの脆く切ない青年だった。その人間味たっぷりの脆さは、あえて語弊のある言い方をすれば、可愛らしさにも見える。マスクを脱いだ瞳の潤み、颯爽としたアクションも含め、男性ファンもさることながら女性ファンがますます急増するのではないか。そんな気がした。(text:Hikaru Watanabe/photo:Nahoko Suzuki)■関連作品:スター・ウォーズ/フォースの覚醒 2015年12月18日より全国にて公開(C) 2015 Lucasfilm Ltd. & TM. All Rights
2015年12月24日マーティン・スコセッシ監督のもと、渡辺謙や窪塚洋介らとともに遠藤周作の小説「沈黙」を映画化した『Silence』(原題)に出演することでも話題のアンドリュー・ガーフィールド。このほど、ハリウッドきっての若手演技派として知られる彼が主演する社会派サスペンス『99Homes』(原題)が、邦題『ドリーム ホーム99%を操る男たち』として来年1月、日本公開されることになった。無職のシングルファザー、デニス・ナッシュ(アンドリュー・ガーフィールド)は、ある日突然、長年暮らしてきた家から強制退去させられる。家族の思い出が詰まった家を何としてでも取り戻そうとするナッシュは、自分たちを追い出した不動産ブローカー、リック・カーバー(マイケル・シャノン)に金で釣られ、彼の儲け話に手を染めていく。それは法の穴を抜け、銀行や政府、そして、かつての自分と同じ境遇の人々を巧みに操り、家を差し押さえては大儲けするというビジネスだった。母親と息子に真実を言えないまま、人々を破綻させ大金を稼いでいくナッシュ。やがて自らも、それによって大きな代償を払うことに気づく――。リーマン・ショック後のアメリカを舞台に、金、欲望、モラルの間で人生を狂わせていく男たちをリアルに描き出す本作。ノーベル賞を受賞したアメリカの経済学者ジョセフ・E・スティグリッツが自著「世界の99%を貧困にする経済」の中で唱えた「世界中の富の4分の1をたった1%の最富裕層が所有しており、残り99%は貧困である」という説をベースに、住宅ローンの返済不能でマイホームを差し押さえられた人々の体験に基づき、映画化された。主演を務めるのは、『ソーシャル・ネットワーク』『アメイジング・スパイダーマン』で世界的スターへと飛躍を遂げたアンドリュー・ガーフィールド。初めてひげをたくわえ、家族を守るために道を踏み外していくシングルファーザーを生々しく演じている。さらに、冷酷な不動産ブローカー役には、『レボリューショナリー・ロード』でアカデミー賞にノミネートされ、『マン・オブ・スティール』の悪役ほか多数の作品で存在感を示す個性派俳優マイケル・シャノン。この全く異なる個性を持つ2人の迫真の演技により、敵対する者同士がやがて共謀関係に転じ、一線を踏み越えていく危うさと緊迫感がスリルたっぷりに描かれていく。そのほか、『わたしに会うまでの1600キロ』でアカデミー賞「助演女優賞」にノミネートされたローラ・ダーンも出演する理不尽にマイホームを失った男と彼を追い詰めた不動産ブローカー、堕落した社会システムに飲みこまれた男たちが行き着く衝撃の結末とは?ヴェネツィア国際映画祭ほか世界各国で絶賛され、アメリカ大手映画レビューサイト「Rotten Tomatoes」でも満足度90%(10月26日現在)の高評価を獲得している緊迫のサスペンスに期待していて。『ドリーム ホーム99%を操る男たち』は2016年1月30日(土)よりヒューマントラストシネマ有楽町、新宿シネマカリテほか全国にて公開。(text:cinemacafe.net)
2015年11月02日俳優のアンドリュー・ガーフィールドが『アメイジング・スパイダーマン』シリーズ後、最初に主演した『99Homes』(原題)が、邦題『ドリーム ホーム99%を操る男たち』として2016年1月30日に日本公開されることがこのほど、明らかになった。同作は、リーマン・ショック後のアメリカを舞台に、金、欲望、モラルの間で人生を狂わせていく男たちを描いた社会派サスペンス。ノーベル賞を受賞したアメリカの経済学者ジョセフ・E・スティグリッツが『世界の99%を貧困にする経済』の中で唱えた「世界中の富の4分の1をたった1%の最富裕層が所有しており、残り99%は貧困である」という説をベースに、住宅ローンの返済不能により家を差し押さえられた人々の事実に基づいて映画化された。ローンが払えずマイホームを追い出されることになってしまったシングルファザーのデニス・ナッシュ(アンドリュー・ガーフィールド)は、わが家を取り戻すために自分を追いつめた不動産ブローカーのリック・カーバー(マイケル・シャノン)に金で釣られ、彼のもうけ話に手を染めていく。母親と息子に真実を言えないまま、人々を破綻させ大金を稼いでいくナッシュは、それによって自らも大きな代償を払うことに気づくことになる。『ソーシャル・ネットワーク』『アメイジング・スパイダーマン』シリーズでその名を世界に知らしめた主演のアンドリュー・ガーフィールドは、遠藤周作の小説『沈黙』をマーティン・スコセッシ監督で映画化する『Silence(原題)で主演を務めるなど、ますます注目を集める存在。冷酷な不動産ブローカー役は『レボリューショナリー・ロード』でアカデミー賞にノミネートされたマイケル・シャノンが務め、そのほか、『わたしに会うまでの1600キロ』での好演を見せたローラ・ダーンらが脇を固める。(C)2014 99 Homes Productions LLC All Rights Reserved
2015年11月02日ハリウッドの大物プロデューサー、アーウィン・ウィンクラーが、1990年の『グッドフェローズ』の印税をめぐってワーナー・ブラザースを訴訟した。その他の情報ウィンクラーは、ワーナーが長年にわたってホームエンタテインメントからの収入を意図的に低く計上し、ウィンクラーに正当な印税を払わなかったと主張。ウィンクラーがこの事実に気づいたのは、2014年になってからのことだったという。ワーナーはウィンクラーに対し、実際の5分の1の売り上げを報告していた。またワーナー側は、『グッドフェローズ』は赤字だったと主張しているが、ウィンクラー側は、同作品は3000万ドルの予算で製作され、2億7500万ドルを売り上げており、利益を上げたと指摘している。ウィンクラーは、1800万ドルの損害賠償を求めている。『グッドフェローズ』は、マーティン・スコセッシが監督。ジョー・ペシがオスカー助演男優賞を受賞したほか、作品部門、監督部門など6部門でノミネーションされた。文:猿渡由紀
2015年09月24日野村周平、古川雄輝、間宮祥太朗ら最旬の若手俳優たちが競演し、鬼才漫画家・古屋兎丸の同名原作コミックを映画化した『ライチ☆光クラブ』。このほど、10月より韓国で開催されるアジア最大級の映画祭、第20回釜山国際映画祭に正式招待され、ワールドプレミア上映されることが決定。併せて、彼ら“美少年”たちのキャラクター配役が発表となった。古屋兎丸のロングセラーコミックを原作に、黒い煙と油に塗れた蛍光町と廃工場の秘密基地“光クラブ2”を舞台にした、醜い大人になることを拒んだ美少年たちの愛憎と裏切りの物語を、圧倒的に美しくダークな世界観で描く本作。今年で20周年を迎える釜山国際映画祭といえば、世界各国から集まった映画作品が多数上映されるほか、マーケットも開催されるアジア最大級の国際映画祭。2014年には、日本を代表する俳優の渡辺謙が、日本人として初めて映画祭の司会者を務めたことで話題に。例年、日本映画も数多く取り上げられており、本作は、過去に『凶悪』『渇き。』などが招待された「ミッドナイト・パッション部門」での上映が決定、本映画祭がワールドプレミアとなる。今回、この釜山国際映画祭からの正式招待を受け、キャスト陣の配役も発表。美しい少年たちの愛憎の物語として、少年同士の愛も描かれる作品であり個性的なキャラクターが多いことから、映画化決定と出演者発表の時点から、どの俳優がどのキャラクターを演じるかが話題となっていた。現在、ドラマ「恋仲」で福士蒼汰の恋敵を好演中の野村さんは、光クラブの創設者であり、リーダーである【タミヤ】。映画本編には原作をベースに、物語の前日譚を描いた「ぼくらの☆ひかりクラブ」(上下巻)にあるタミヤ目線のエピソードも盛り込まれており、タミヤの心理的な葛藤が描かれるという。また、光クラブを絶対的なカリスマ性で独裁的に支配し、「帝王」を名乗る【ゼラ】には、「イタズラなKiss」シリーズや『脳内ポイズンベリー』の古川さん。最強の機械(ロボット)を創りだし、醜い大人たちのいない世界を作ることを企てている。14歳の誕生日を目前にひかえ成長を恐れる一面も持つ。原作コミックファンの1番人気のキャラクター【ジャイボ】には、24時間テレビスペシャルドラマ「母さん、俺は大丈夫」にも出演した間宮さん。ゼラへ服従するあまり、残酷で狂気じみた行動をとる謎めいた美少年で、最後に光クラブに加わる。さらに、ゼラに絶対的な忠誠を誓い、光クラブのアインツ(1番)を自負する【ニコ】には、「海賊戦隊ゴーカイジャー」出身で舞台や声優としても活躍する池田純矢。オネエキャラで、ジャイボと並ぶ美少年の光クラブのムードメーカー【雷蔵】には、数多くの舞台で主演を飾る「仮面ライダー鎧武/ガイム」の松田凌。ゼラとともに最強の機械(ロボット)開発に尽力する秀才【デンタク】には、「仮面ライダーウィザード」で注目され『先輩と彼女』などの待機作も控える戸塚純貴。タミヤとカネダの幼なじみで光クラブの創設メンバー、眼帯姿の【ダフ】には、「デスノート」『映画 みんな!エスパーだよ!』など話題作が続く柾木玲弥。同じくタミヤの幼なじみで光クラブの創設メンバー、いつも爪を噛んでいる【カネダ】には、マーティン・スコセッシ監督の『Silence』(原題)にも抜擢された藤原季節。そして、いつも笑顔の光クラブ唯一の癒しキャラ【ヤコブ】を、『合葬』『雨にゆれる女』などの岡山天音が務める。メガホンをとるのは、センセーショナルなテーマの中に独自の視点で愛を盛り込んだ『先生を流産させる会』や、夏帆&野村さんを主演に迎えた『パズル』などで注目を集める気鋭の若手映画監督、内藤瑛亮。世界からも大きな注目を集めるに違いない。『ライチ☆光クラブ』は今冬、新宿バルト9ほか全国にて公開。(text:cinemacafe.net)
2015年08月25日渡辺謙やアンドリュー・ガーフィールドらと共演するマーティン・スコセッシ監督作『SILENCE』(原題)が2016年に控える俳優・窪塚洋介が、なんと11年ぶりにCM出演することが決定。スマホゲーム「CLASH OF KINGS」の新CMで、王冠をかぶるとゲームの世界にタイムスリップし、“王様”になっていることが分かった。8月24日(月)より「王冠」篇、8月29日(土)より「攻城」篇が放映スタートする新CMでは、窪塚さんが王冠をかぶると、まるで中世のような「CLASH OF KINGS」の世界にタイムスリップ。ゲームの世界観を窪塚さんがリアルに体験することで表現し、現実世界では、「CLASH OF KINGS」の世界を楽しむことで勇気をもらう男性を、空想世界では、窪塚さんならではの強烈キャラで民や兵士を率いる“王様”を見事に演じ分けている。現実世界と空想世界で2日間にわたって行われた撮影では、「よろしくお願いします!」と、堂々とした存在感そのままに現場入りした窪塚さん。しかし、いざカメラの前に立つと、衣装チェンジのアクシデントが発生。のっけからのハプニングに嫌な顔ひとつせず、着替えを済ませ再びスタジオ入り。最初と同じように「よろしくお願いします!」と入ってくると、「あれデジャヴ?(笑)」とスタッフを笑わせ、現場の空気を和ませていた。その後も、撮影の合間にスタッフと談笑したり、まだ撮影があるスタッフを明るく気遣い、いつしかスタッフたちの心を鷲づかみに。大きな拍手で現場を後にする窪塚さんは、まさに民に愛される“KING”のようだったという。「王冠」篇では、デートでアンティークショプに訪れた窪塚さんに、彼女が面白がって古びた王冠をかぶせる。すると、その瞬間、辺りは戦場に。「どうなってんだ…!?」驚きうろたえながらあたりを見回す窪塚さん。そこに一人の兵士が駆け寄り、「King! Save our country!(キング!国を救ってください!)」とひと言、いつのまにか集まってきた兵士や民たちも、窪塚さんに「King!King!King!King!」と押し迫る。慌てて王冠を外すと、アンティークショプに逆戻り。だが、そっけない様子の彼女をよそに興奮冷めやらぬ窪塚さんは、今度は自ら王冠を被り、再び戦いの地へ。戦場の最前線で剣を取り、敵に立ち向かっていく。空想の世界で、窪塚さんが戸惑っているところに兵士と民衆から助けを迫られるシーンの撮影では、スタンバイする窪塚さんの周りに鎧を着た大柄な外国人男性や、ボロボロな服や泥だらけになった顔をした民が約50人も集結。監督からスタートの合図がかかると「King!King!King!King!」と迫るエキストラも熱が入り、監督からカットの声がかかっても、その大きな声にかき消されてしまうほど。その圧力には、窪塚さんも冗談交じりに「ゲー吐きそうでした…(笑)」とコメントした。さらに、「攻城」篇では、窪塚さんが現実世界とは打って変わって城を責めたてるシーンを撮影。「King can take a castle!(キングなら落とせます!)」という声に鼓舞された窪塚さんは、「っしゃあ!落とせー!!」「もっともっと!落とせー!」と激しく叫ぶと、その激しい演技に思わずよだれが!?それを見ていた監督がNGかと思いきや、テイク2でもまったく同じようによだれを拭い、息を切らしている窪塚さんを見て「演技だ」と気づくことに。演技なのか、素なのかも分からない超リアルな立ち振る舞いに、思わず監督も「良いっすね~!」と感嘆。窪塚さんの人が変わったような超攻撃的な王様っぷりが楽しめそうだ。窪塚さんは、「すごい新鮮な気持ちで取り組めています。こんなバカみたいな格好していますけど、普段の世界とは違う中世の世界で、セットも豪華で、胸を打たれています」と感動の様子。実に11年ぶりとなったCM出演に、「世界も変わったし、時代も変わったし、変わらないのは僕の優しさくらいですかね」と語っていた。スマホゲーム「CLASH OF KINGS」の新CM「王冠」篇は8月24日(月)より、「攻城」篇は8月29日(土)よりオンエア。(text:cinemacafe.net)
2015年08月21日レオナルド・ディカプリオが、マーティン・スコセッシ監督の『Devil in the White City』に出演することになった。プロデューサーも兼任する。ディカプリオとスコセッシがコンビを組むのは、これが6度目となる。製作、配給はパラマウント。原作は、エリック・ラーソンが書いた同名のノンフィクション本。その他の情報舞台は1893年。H.H.ホームズ(ディカプリオ)は、建築家デビッド・バーナムが建てたホテルに女性を誘い込んでは、殺人を繰り返した。物語は、ホームズとバーナムの複雑な関係に焦点を当てる。映画化権は、パラマウントがトム・クルーズと製作パートナーであるポーラ・ワグナーのために取得したが、2004年に失効。2007年に別のプロデューサーのため、再び取得し直したが、そのプロジェクトも実現しないまま終わっている。ディカプリオの次回公開作は、アレハンドロ・ゴンサレス・イニャリトゥ監督の『The Revenant』。文:猿渡由紀
2015年08月12日メル・ギブソンの次回監督作品に、アンドリュー・ガーフィールド、サム・ワーシントン、ヴィンス・ヴォーンらが出演することがわかった。その他の情報第二次大戦を舞台にした実話に基づくドラマで、タイトルは『Hacksaw Ridge』。物語は、サウスカロライナの基地で、新米戦士たちが特訓を受けるところから始まり、沖縄戦へと展開していくようだ。ロケはオーストラリアで行われる予定。ギブソンが監督をするのは、2006年の『アポカリプト』以来、9年ぶり。俳優としては、昨年の『エクスペンダブルズ3』に出演している。ガーフィールドは、最近、遠藤周作の小説にもとづくマーティン・スコセッシ監督の『沈黙』を撮り終えたところ。ワーシントンの次回作は、この秋北米公開予定の『エベレスト3D』。近年、コメディで知られてきたヴォーンは、HBOのテレビドラマ『True Detective』で、久々にシリアスな演技を見せたところだ。文:猿渡由紀
2015年07月31日野村周平や古川雄輝、間宮祥太朗といった次世代を担う若手俳優たちが結集し、思春期の葛藤をテーマにしたカリスマ的人気コミック「ライチ☆光クラブ」が待望の実写映画化。<ダークサイド版イケメンパラダイス>ともいえる少年たちの愛憎劇を描く本作から、超特報映像とキャスト陣のコメントが到着した。独創的な世界観と圧倒的な画力で支持される鬼才漫画家・古屋兎丸のロングセラーコミック「ライチ☆光クラブ」。舞台は、黒い煙と油に塗れた町“蛍光町”と、“光クラブ”と呼ばれる廃工場の秘密基地。9人の少年たちの青春残酷劇を徹底して精緻に美しく描写した物語は、2012年、2013年と立て続けに舞台化され、全公演が即完売となるほど人気となった。舞台版DVDも異例の販売数を誇り、12月にも舞台公演が決まっている。今年、コミック発売から10周年を迎えるにあたり、満を持しての映画化となった。美しい少年同士の愛も描かれるセンセーショナルな作品であることから、映画化がアナウンスされたときから出演キャストに注目が集まっていた本作。大人になることを拒んだ、9人の少年たちを演じるのは、若手の中でも演技派の筆頭株として、『ビリギャル』『愛を積むひと』「恋仲」(フジテレビ)など出演作が目白押しの野村周平(21)を始め、漫画から飛び出したような9頭身の超ハイスペック俳優、『脳内ポイズンベリー』の古川雄輝(27)、ファースト写真集が異例の販売部数を誇り、人気急上昇中の「水球ヤンキース」の間宮祥太朗(22)。さらに、殺陣やアクロバットなアクションを得意とし、近年では舞台でも絶大な人気を博す池田純矢(22)、「仮面ライダー鎧武/ガイム」に出演し、主演舞台は即完売の動員力を誇る松田凌(23)、「仮面ライダーウィザード」で知られ、多くのドラマ、映画で活躍する戸塚純貴(22)、放送中のドラマ「デスノート」ほか『みんな!エスパーだよ!』と出演作がつづく柾木玲弥(20)、マーティン・スコセッシ監督『Silence』(原題)に出演が決まっている藤原季節(22)、そして『合葬』の公開を控える岡山天音(21)という、今後期待される20代の若手俳優たちばかりが揃った。メガホンをとったのは、衝撃作『先生を流産させる会』で脚光を浴び、オムニバスドラマ「リアル鬼ごっこ ライジング」にも参加、野村さんとは夏帆主演の『パズル』でもタッグを組んだ新進気鋭・内藤瑛亮。実存する廃工場で敢行された撮影により、独創的な世界観を実現させている。アミューズオーディションで3万5千人の頂点となった野村さん、ミスター慶応の古川さん、間宮さんを含む4名の「イケメン☆パラダイス」出演者に、ジュノン・スーパーボーイ・コンテストの受賞者である池田さん、戸塚さん、柾木さんら、まさにイケメンの精鋭が揃ったダークな愛憎劇。今後の続報にも、引き続き注目していて。<以下、キャスト・原作者・監督コメント>野村周平現場では、若手キャストやスタッフの全員の仲がよかったので、それがいい形で映画に現れていると思います。 原作もそうですが、いま、こういった形で描かれることのない思春期の様子を描いて、とても刺激的な作品です。 普段の生活をしていたら絶対に交わることがない世界が描かれているので、いままで体験したことがない経験が必ずできると思います。古川雄輝舞台版を拝見したことがあり、とても好きな作品なので出演することができ嬉しく思っています。同世代の役者さんが多く、皆さんとのお芝居は刺激的で面白かったです。原作ファンの方々、そして初めてご覧になる方々にも映画化した「ライチ☆光クラブ」の独特な世界観を楽しんでいただきたいです。間宮祥太朗閉鎖的な街の中で、鋭角で狭い視野の中で、やみくもに自身にとっての光を探した少年達の狂気じみた思春期をぜひ観てください。この作品に関われたことを深く感謝しています。原作者:古屋兎丸映画企画が走り出してから数年、紆余曲折がありましたが、キャスト、スタッフ共に一流の方が集結してくれたことを嬉しく思います。内藤監督はその物腰の柔らかさからは想像のできないほどのマグマを内に秘めた監督さんで、その感性が本作で爆発しています。何度も脚本を書き直し、「ライチ☆光クラブ」と「ぼくらのひかりクラブ」を合わせた本を作ってくださったので、原作ファンの方々を裏切らない内容になっていると思います。この映画で光クラブのメンバーを演じられた役者さんたちは、皆さんそれぞれ個性を生かし、役に没入してくれました。富士の真冬の廃工場で連日連夜、熱い演技をしてくれた彼らの鬼気迫る姿はまさに光クラブでした。いままで見たことのない彼らの意外な面が見られると思います。監督・内藤瑛亮同士愛のシーンでは、昔読んだ「風と木の詩」を思い出しながら、歪んだ内面を抱えた者同士の哀しい繋がりであることを意識しました。キャスティングでは今回、キャラクターがもつ感情の核を体現してくれる俳優の方々に集まっていただき、彼らが演じる狂気に溺れ破滅していく少年たちを、一人一人抱きしめるようにスクリーンに映すことに務めました。『ライチ☆光クラブ』は今冬、新宿バルト9ほか全国にて公開。(text:cinemacafe.net)
2015年07月30日ミア・ワシコウスカが日常を飛び出し、きらめく人生をかけた冒険の旅へと向かう実在の女性を演じる感動のロードムービー『奇跡の2000マイル』。本作でミアの相手役を務めるのが、『スター・ウォーズ/フォースの覚醒』出演でも注目を集めている個性派俳優のアダム・ドライバーだ。知的さを醸し出す独特のルックスと“隠れマッチョ”というギャップで、文化系女子を中心に女性ファンが急増中の彼に注目した。うまくいかない人生に変化を求め、たった一人で、オーストラリア西部の砂漠、およそ 3000キロ(2000マイル)を横断するという冒険の旅に出たロビン・デヴィッドソンの回顧録を、『英国王のスピーチ』を手掛けたイアン・カニング&エミール・シャーマンが製作を務めて映画化。本作で、ミア演じるロビンの旅を見守るカメラマン、リック・スモーランを演じるのがアダムだ。現在31歳の彼は、長身でスタイルの良さが際立つものの、いわゆる非の打ちどころのない美形俳優とはひと味違う。そのクセのある顔立ちと醸し出す独特な雰囲気に、元・海兵隊員という経歴。その身体はマッチョに鍛え上げられている。日本でもスマッシュヒットとなった『フランシス・ハ』では、主人公フランシスの友人レヴ役を演じ、文化系女子のハートに火をつけた。また、全米で大人気の“こじらせ女子”ドラマ「GIRLS/ガールズ」でも、ヒロインのちょっぴり変な彼氏を演じて人気を博し、さらに年末の『スター・ウォーズ/フォースの覚醒』では、新たな悪役カイロ・レンを演じることがほぼ確実視されている。そのほか、遠藤周作の小説「沈黙」をマーティン・スコセッシ監督が渡辺謙やアンドリュー・ガーフィールドで映画化する『Silence』(原題)にもキャスティングされている。ドラマでも注目され、新悪役の大作からアート系までオファーが殺到する実力と演技の幅の広さ、その一度見たら忘れられない独特な顔立ちから、アメリカの“ポスト・カンバーバッチ”という声も上がっているほどの彼。本作をひと足早く観賞したマスコミからも、ミアの素晴らしい演技や大自然の映像美と動物の可愛さとともに、「アダム・ドライバーが素敵すぎる!」という声が続出中だ。今回のアダムは、「ナショナルジオグラフィック」社の実在のカメラマンを演じており、長髪&メガネの風貌でインテリ風。ミア演じるロビンが、ラクダと愛犬を連れて広大な砂漠を歩く旅に同行する。自分の旅にまとわりつく彼を最初はうとましく思うロビンだが、次第に彼の無邪気さと優しさに彼女も心を開いていく。極限の孤独な旅のなかで、2人の間には深い信頼関係が生まれ、ひとときのロマンスも芽生えていくのだ。そんな彼についてミアは、「俳優としてのアダムの素晴らしいところは、彼がとても自然で、瞬発力があるところだわ。楽に環境に反応し、即興演技ができるの。そして、もともと脚本になかったところまでキャラクターを持ち上げていく。そこにとても感銘を受けたわ。そういうことができるのは、天賦の才能だと思う。その瞬間の自分を信じて進み続ける自由な精神があるの」とコメント。さらに、監督のジョン・カランも、「脚本を理解し、何かもっと付け加えて、立体的なキャラクターにしてくれる俳優」と絶賛。「コメディを知的すぎるほど知的に捉える。そこが素晴らしい。彼は茶番と知的なユーモアの微妙な差をちゃんと分かっているんだ」とコメントしている。広大な砂漠の一人旅に向かう、強い意志を持つ女性でも、そばにそっといてほしいと思えるアダムの自然体の魅力には、癒されること間違いなし。 大ブレイク確実の個性派イケメンに、ぜひ注目していて。『奇跡の2000マイル』は7月18日 (土)より有楽町スバル座、新宿武蔵野館ほか全国にて順次公開。(text:cinemacafe.net)■関連作品:奇跡の2000マイル 2015年7月18日より有楽町スバル座、新宿武蔵野館ほか全国にて公開(C) 2013 SEE-SAW (TRACKS) HOLDINGS PTY LIMITED, A.P. FACILITIES PTY LIMITED, SCREEN AUSTRALIA, SOUTH AUSTRALIAN FILM CORPORATION, SCREEN NSW AND ADELAIDE FILM FESTIVAL
2015年07月06日“イタリアの至宝”ともいわれる、女優モニカ・ベルッチ。ダニエル・クレイグがジェームズ・ボンドを務めるシリーズ最新作『007 スペクター』において“最年長ボンドガール”に抜擢され、マーティン・スコセッシとイラン出身の名匠バフマン・ゴバディがタッグを組んだ『サイの季節』が7 月11 日(土)より公開されるなど、話題作への出演が相次いでいる。50 歳にして衰えを知らない美貌を放つ、その魅力と女優力に迫った。イスラム革命時、ある男の企みによって不当に逮捕された詩人サヘル(ベヘルーズ・ヴォスギー)。30 年後に釈放され、生き別れとなった最愛の妻ミナ(モニカ・ベルッチ)の行方を捜し始めるが、政府の嘘によって彼はすでに「死んだ」ことにされていた。そして、夫の死を信じ込まされ、悲嘆にくれるミナには、ある男の影がまとわりつく。その人物こそ、サヘルを監獄送りにし、ミナとの間を引き裂いた男アクバル(ユルマズ・エルドガン)だった…。『ペルシャ猫を誰も知らない』などで知られるバフマン・ゴバディ監督が、マーティン・スコセッシの後押しで手がけた最新作『サイの季節』。モニカは、本作で初めてイラン系クルド人女性を演じ、劇中ではペルシャ語も披露する。「才能あるゴバディ監督とは以前から仕事をしたいと思っていたの。オファーをもらい、脚本も読んで、ぜひトライしたいキャラクターだと思った。すぐに、引き受けさせてほしいと返事をしたわ」と、その出演を決めたときのことをこう語るモニカ。だが、そうはいっても、彼女は生粋のイタリア人。自身のルーツとは全く異なる役柄に違和感はなかったのだろうか。彼女のキャスティングについて、ゴバディ監督は「ミナという役にふさわしい女優をキャスティングするために何度もオーディションを繰り返した。でも、なかなかピンとこなくてね。そこで以前から知り合いだったモニカにオファーしたんだ。彼女は容姿だけでなく、内面的にも非常に美しく、女優としてのキャリアも素晴らしい。世界的に人気もあって、彼女が出演することでこの映画を観てくれる人が増えるしね(笑)モニカはすぐにOK の返事をくれたよ」と明かす。「そのときすでに、撮影に入る1 週間前だった。もちろん、彼女はイタリア出身の女優だけれど、つややかな黒髪に彫刻のような顔立ちはクルド人女性を演じてもらうのに違和感はなかったね。ベールをかぶると、まして現地の女性そのものだったよ」と語り、このチャレンジ精神あふれる世界的女優を称えた。革命の影響で愛する夫と生き別れ、悲しみを抱えたまま生きる妻ミナの30 年間という長い月日の流れを、老けメイクも辞さずに、艶やかに体当たりで見事に演じきったモニカ。そのエピソードについて、「若い頃のミナ役は、年相応の別の女優をキャスティングするつもりだった。しかし、モニカでカメラチェックをしたとき全く問題がなかったので、別の女優なんて必要なかったよ」と、その美貌にはゴバディ監督も感服した様子だ。モニカは、フランシス・フォード・コッポラの『ドラキュラ』(’92)でハリウッド進出を果たし、イタリア、フランス、アメリカで活躍。その美しいボディを活かした大胆な露出もいとわぬ女優魂で第一線を走り続け、ジュゼッペ・トルナトーレ、ギャスパー・ノエ、ウォシャウスキー姉弟、メル・ギブソン、テリー・ギリアムなど、世界的名匠たちにも愛されてきた。イタリアでもっとも世界的に成功を収めた女優のひとりと言っても、過言ではないだろう。そんな彼女も、もう50 歳。2 人の子を持つ母親としての顔も持つ。年を重ねても、増えていくシワさえも受け入れながら、あくまでも“ありのままで”今もなお美貌を保ち続けることのできる彼女は、まさに世界最強の美魔女!?サム・メンデス監督『007スペクター』では、フランスが生んだ29歳の若手実力派レア・セドゥと肩を並べて“ボンドガール”にを務め、2016 年には『アンダーグラウンド』のエミール・クストリッツアの最新作に主演することが決定しているモニカ。いっそう耀きを増す大人の魅力を、これからも存分に発揮してくれそうだ。『サイの季節』は7月11日(土)よりシネマート新宿ほか全国にて順次公開。(text:cinemacafe.net)
2015年07月03日ジェニファー・ローレンスと交際中のクリス・マーティンが、ロンドンでカイリー・ミノーグと2人きりで歩いているのを目撃された。クリスとカイリーは21日午前1時30分頃(現地時間)、ロンドンの街を一緒に歩いているところを写真に撮られた。カイリーはその数時間前、市内のハイド・パークで行なわれた音楽フェスに出演していたが、クリスのバンド「コールドプレイ」は出演していない。2人は以前から友人同士で、カイリーは数年前に地元オーストラリアで「コールドプレイ」公演にサプライズ・ゲストとして登場したこともある。だが、深夜に腕を組んで歩く姿は友だち以上の親密さがうかがえた。2人は話し込みながら、国会議事堂からバッキンガム宮殿を通り、セント・ジェームズ・パークに消えたという。47歳のカイリーは恋多き女性としても有名で、「INXS」の元シンガーの故マイケル・ハッチェンスやオリヴィエ・マルティネスなどと交際してきたが、一昨年に10歳下のスペイン人モデルのアンドレス・バレンコソと破局し、現在はシングル。一方、38歳のクリスは2児をもうけたグウィネス・パルトロウと昨年3月に破局を発表。ほどなくして13歳下のジェニファー・ローレンスと交際が始まったが、すぐに一度破局、昨年後半に仲直りしている。クリスとグウィネスの離婚は今年4月に成立したが、その後も2人で一緒に食事に出かけるなど、フレンドリーなつき合いを続けている。そこにさらにカイリーが参戦?ジェニファーは心中穏やかではなさそうだ。(text:Yuki Tominaga)
2015年06月26日メンテナンスのためクローズしていたグッチ(GUCCI)銀座6階のシアター「グッチ シネマ ヴィジョナリーズ(GUCCI CINEMA VISIONARIES)」が、7月1日より営業を再開。再開後初の上映作品として7月1日から9月30日まで、ジェームズ・ディーン主演の不朽の名作『理由なき反抗』を上映する。ニコラス・レイ監督による『理由なき反抗』は、1955年に公開された映画。ストーリーは10代の若者ジム・スターク(ジェームズ・ディーン)が、新しい町へ引っ越してすぐに地元の高校生ギャングと諍いになってしまうところから始まる。1950年代の時代精神を、10代の苦悩というプリズムを通して描き、映画の題名は当時の若者の代名詞にもなった。また、同作はジェームズ・ディーンに不滅の名声を与えた他、ナタリー・ウッド、サル・ミネオ、デニス・ホッパーなどがハリウッドスターとして活躍するきっかけにもなった作品としても知られている。今回の上映にあたり、グッチは、13年に映画監督のマーティン・スコセッシが創設した非営利の映画保存組織、THE FILM FOUNDATIONと協力し、劣化した名画を修復・復元。4Kデジタルシネマとして同作を蘇らせた。
2015年06月18日一時破局をうわさされたエマ・ストーンとアンドリュー・ガーフィールドだが、無事に元のさやに収まったようだ。アンドリューは主演を務めるマーティン・スコセッシ監督の『Silence』(原題)の撮影で長期間台湾に滞在し、役にのめり込み過ぎた結果、エマとの関係に亀裂が入ったと言われていた。だが、5月に無事撮影が終わり、アメリカに戻ってからは再びエマとのツーショットが目撃されるようになった。最近は毎週のようにサーフィンをしているアンドリュー。先週末もカリフォルニア州マリブで、早朝からひとりでサーフィンを楽しんでいたが、そのほかの日は大体いつもエマと一緒。スーパーマーケットで食材を調達したり、ヴェニス・ビーチのカフェでランチをしたり、ジムやレストラン、ライブに出かけるなど、久々のオフの時間を2人で過ごしている。『アメイジング・スパイダーマン』で恋人同士を演じたのをきっかけに、実生活でもカップルになった2人。交際は3年を過ぎたが、忙しいスケジュールによるすれ違いも乗り越えることができたようだ。(text:Yuki Tominaga)
2015年06月03日7月12日(日)宮城・BLUE RESISTANCEよりソロツアーを行うMR.BIGのボーカリスト、エリック・マーティン。プロモーション来日を果たしたエリックにツアーにかける意気込みを訊いた。【チケット情報はこちら】2014年11月にMR.BIGとして日本武道館を含む全国8か所を回る日本ツアーを実施したばかり。こんなに早くソロ・ツアーを行うことに至った経緯について聞くと「(MR.BIGの)世界ツアーはもっと長くやってもよかったかなと思っている。アルバムは僕が主導権を握って、力を注いで作ったんだ。(パット・トーピー(ds)がパーキンソン病と診断されるなど)たいへんなこともいろいろあって苦労したあとのツアーだったから、自分が注いだ力をもっと多くの人に聴いて欲しかった。でもツアーはすごく楽しくてなにより日本ツアーはどの国よりもよかった。日本のファンとの友情は本当に特別だなとまた改めて感じたね。だからまだ“演りたい”気持ちが残っていたんだ。2枚のソロアルバムが再発になって、ふたつとも自分の人生においては大事な時期に出したアルバムだった。それをもう一度皆さんに聴いていただけるチャンスを与えてもらった。リリースしたときも日本でツアーをしてるんだけど、それをもう一度日本のファンと一緒にシェアするチャンスが訪れたからぜひやってみたいと思ったんだ」と語った。ツアーの内容については「今回はアコースティックのツアー。ソロ・アルバムの曲も中心になると思うし、MR.BIG 25周年記念のボックスセット『THE VAULT』が出て、そこにMR.BIGがもうやらないような曲も入っているので、いい機会なので復活させてみてもいいかなって頭の中でいろいろメニューを考えているところだね」と明かした。具体的なメンバー編成を聞くと、「ジョン・マクナマラというオーストラリア人のブルージーな歌声を持ちギター・プレイをする仲間が同行してくれて、基本的にはそのふたりで演奏する予定。すごくアットホームでクールでブルージーな内容になるんじゃないかな」と話した。今回のツアー会場は、ライブハウス中心で行われる。「本国アメリカでもこれくらいのサイズのところで2年ほど周っている。MR.BIGの大きな会場でもなるべくファンの顔を見て歌うようにはしてるけど、やっぱり後ろの方までは見えない。でもこういうところだとすべての人とアイコンタクトもできるし、皆も一緒に参加して歌ったりできるので参加型ということでも楽しい。音響もコントロールできるし親密でアットホームな雰囲気を出してみたいな」と語った。チケットぴあでは、チケットの一般発売に先がけて、東京、福岡、熊本、大阪、愛知公演の先行を実施中。受付は東京公演が6月3日(水)午前11時まで。福岡、熊本、大阪、愛知公演が6月4日(木)午前11時まで。取材・文:浅野保志(ぴあ)
2015年06月01日ハリウッドを代表するNO.1スター、ウィル・スミスが新星女優マーゴット・ロビーとタッグを組み、前代未聞の詐欺師同士の“騙し合い”とラブストーリーを繰り広げる『フォーカス』。本作で、一瞬の内に数億円もの大金を稼ぎ出す天才詐欺師を演じたウィルと、その彼のみならずハリウッド中を虜にしたマーゴット、絶妙のコンビネーションを見せた2人のインタビューがシネマカフェに到着した。「ウソをつくことと愛することの間で起こる葛藤が、この映画のテーマだ」とウィルは言う。ハリウッドでもトップクラスの人気俳優であり、日本でも根強い人気のある彼が、主演最新作『フォーカス』で演じたのは、世界の大富豪から大金を騙し取る天才詐欺師ニッキー。「キャリアの転換点かもしれない」とつぶやくと、「思いっきりセクシーに男前に演じたのは今回がほぼ初めてなんだ。子どものころもひょうきん者だったし、恋愛映画に出演してもコメディであることが多かった。役柄もそういった類の役が多かったしね」と、本作ではかつてない新たな面を見せたことに触れる。そんなトップスターの相手役をオーディションで射止めたのは、『ウルフ・オブ・ウォールストリート』での好演も記憶に新しく、ハリウッドのニューヒロインとして注目を集めるマーゴットだ。新米詐欺師を演じた彼女は、「とんでもなくオリジナルなラブストーリーよ」と本作を表現する。ウィルといえば、歌手であり俳優であり、どこにいてもその存在感が輝き、誰もが認める真性のエンターテイナーにしてスター。だが、順風満帆に来た自身のキャリアについて、「(前作の)『アフター・アース』で、僕は興行面で失敗をした。それは僕にとって、精神面で大きな苦痛をもたらしたんだ。『なんてこった!(週末興行収入で)No.1になるはずだったのに』ってね」と明るく話しながらも、自分を見つめなおす大きなキッカケになったことを明かす。「自分を興行面だけで評価していたんだ。ほかの人が自分の映画をどう思うかによって自分を定義していたとこに気がついたんだ」と語るウィル。そんな彼が立ち直るキッカケになった作品が、本作だったという。「僕が純粋に惹きつけられ、純粋に面白いと思って作った初めての映画なんだ。だからこの作品が成功するとか、No.1だろうがNo.10だろうが気にしないでいられるし、自分の映画の成功や失敗で、自分自身を決めつけることなんてできないんだからね」。ところが、これまでの興行面を追いかける姿勢を省みて、気持ちを新たに作った本作『フォーカス』は、週末興行収入No.1を見事に獲得。ウィルの人気を改めて証明することになる。一方、マーゴットは、ウィルとの共演を「素晴らしかった。人生で最高の時間を過ごしたわ。終わって欲しくなかった」とふり返る。彼女は、クロアチアでハイキングをしているときに、急きょエージェントから呼び出され、オーディションに参加。バスやボート、飛行機を乗り継ぎ、荷物が紛失し、ボロボロの状態で登場したそうで、ウィルは彼女を見たとき、「メイクもなしだった。何もしていなかった。だから僕の最初の印象は、『彼女はこの仕事を欲しくないんだ』というものだったよ」と笑う。マーゴットも「ウィルの言うとおり、私は実際、上はパジャマで、破れた短パンをはいていて、靴は濡れていたわ(苦笑)」とオーディションについて楽しそうにふり返って語った。だが、いざ演技が始まると、現場は全く違う空気になったという。「マーゴットの前に僕らは多分、10人か15人ぐらいの人に会っていたんだ。格好は…だけど、彼女が(シーンを)やり始めたら、その瞬間に全てがフィットしたんだ。それはとてもマジカルだった。彼女が出て行ったあとプロデューサーは本当に飛び上がって手を叩いていたよ(笑)。でも、マーゴットは23歳だし『ウィル・スミスって誰?』って感じだっただろうね(笑)」と、なかば自虐的に(!?)語り、こちらを楽しませてくれながら、彼女を大絶賛する。マーティン・スコセッシ監督『ウルフ・オブ・ウォールストリート』ではレオナルド・ディカプリオと、リチャード・カーティス監督『アバウト・タイム~愛おしい時間について~』ではビル・ナイらと共演するなど、大物との仕事が多いマーゴットに、ウィルとの仕事について聞いてみると、「この業界には、大スターにもかかわらず、クールで、まともで、現場でものすごくプロフェッショナルな人はひと握りしかいないの」と語り始める。「プレス用のツアーをやって、そういった質問に心から答えることが出来るのはとてもナイスね。彼は、こちらが期待するすべてを持ち合わせているだけでなく、それ以上なの」と、彼女も大絶賛。まさに、2人の相性の良さが伝わってくるかのようだ。劇中では天才詐欺師と新米詐欺師をそれぞれ演じている2人。最後に、大どんでん返しが待ち受ける本作の見どころを聞いてみた。ウィルは、「我々は簡単に“詐欺”という言葉で片付けてしまいがちだけど、それよりももっと奥深いものだ。人間のマインドの仕組みをとことん掘り下げた強力なテクニック。人間の行動科学だ。だから面白くてエキサイティングなんだ。役者は芝居の芝居をしなければならない。だが、芝居の裏には別の実情があって、観客も登場人物たちと一緒に騙されてしまうんだ」と語る。「でも、映画の根底にあるのはウソと愛は共存し得ないというテーマ。自分の欠点や恐怖心をさらけ出し、一生懸命、格好つけることをやめ、素の自分を見せることができなければ、そうやってあくせくして手に入れようと思っている対象が手に入らなくなる。手に入れたい対象というのは、つまり他者とのつながりだよ」と、実は意味深い本作のテーマに言及した。そして、マーゴットもこう続ける。「私も本当はラブストーリーだと思う。それはジョン(・レクア監督)とグレン(・フィカーラ監督)も言っていたこと。2人はラブストーリーが一番得意だとも言っていた。強盗があったりと、あれこれと賑やかな映画だけど、ちゃんとラブストーリーになっているのでよかったわ。私はラブストーリーに弱いの(笑)」。両監督による『ラブ・アゲイン』が「大好き」で、『フィリップ、きみを愛している』のオリジナリティには「驚かされた」というマーゴット。最後の最後で、あなたも彼らに驚かされ、騙されるに違いない。『フォーカス』は全国にて公開中。(text:cinemacafe.net)■関連作品:フォーカス 2015年5月1日より新宿ピカデリーほか全国にて公開(C) 2015 WARNER BROS. ENTERTAINMENT INC. AND RATPAC-DUNE ENTERTAINMENT LLC ALL RIGHTS RESERVED
2015年05月01日エマ・ストーンが、破局をうわさされるアンドリュー・ガーフィールドとの仲がまだ続いてるのではないかと匂わせる行動をとった。エマとアンドリューは今年1月以来、一緒にいるところを目撃されていない。アンドリューがマーティン・スコセッシ監督の『Silence』(原題)の役作りにのめり込みすぎたことや、彼が撮影地・台湾に滞在していることから遠距離も一因となって破局したのではないかと言われていた。だが、エマは29日(現地時間)にロサンゼルスで「アンドリュー・ガーフィールド(ANDREW GARFIELD)」と手書きで記された茶色の紙袋を持って歩いているのを目撃された。ほかにも紙袋やタンブラーなど沢山の荷物を手にしたエマは、紙袋にアンドリューの名前が書かれた面を隠すこともなく歩いていた。このことから、2人は完全に破局したのではなく、破局説が流れた当初に関係者が語ったように、冷却期間を置いていることを暗示しているのではないかと言われている。(text:Yuki Tominaga)
2015年05月01日ダニエル・ラドクリフが、スティーヴン・キングを父に持つ“ホラー界の貴公子”による原作の映画化に挑む『ホーンズ 容疑者と告白の角』。まもなく5月9月(土)より全国公開となる本作で、ラドクリフの恋人役を務めているのが、『マレフィセント』などで注目を集める若手女優ジュノー・テンプル。このほど、彼女を絶賛するダニエルからコメントが到着した。本作でダニエルが演じる主人公イグは、恋人のメリン殺しの汚名を着せられ、苦痛の日々を送る青年。ある朝突然、彼の頭に、誰もが真実を語り出す不思議な力を持った角が生えてきたことから、イグは恋人殺しの真犯人を探し出そうとする…。原作はホラー界の貴公子、ジョー・ヒルの長編小説。『ミラーズ』『ピラニア3D』など数々のホラー作品を手がけるフランス人新鋭監督のアレクサンドル・アジャがメガホンをとり、かつてないファンタジー・サスペンスに仕立て上げた。アジャ監督が「互いに愛し合うイグとメリンの2人を描いた作品なんだ」と語っているように、ラブストーリーが物語の軸になっているという本作。その重要な役どころである恋人・メリン役を演じたのが、ジュノー・テンプルだ。イギリス出身で現在26歳の彼女は、『三銃士/王妃の首飾りとダ・ヴィンチの飛行船』(’11)、『シン・シティ 復讐の女神』(’14)など話題作に相次いで出演。『マレフィセント』ではオーロラ姫の世話係となる3人の妖精のひとりを演じていた。最新作には、トマス・ヴィンターベア監督、キャリー・マリガン共演の『Far from the Madding Crowd』、「アメリカン・ホラー・ストーリー」のエヴァン・ピーターズ共演の青春ドラマ『Safelight』、リス・エヴァンス共演の『Len and Company』(原題)、さらにはマーティン・スコセッシ監督の米HBO放送のTVドラマなどが控えており、今後要注目の若手実力派だ。本作で彼女は、イグを心から愛し、彼との将来を願う女性を好演する。「スクリーンで見る2人は真実味があるし、ジュノーとダニエルはとてもリアルだよ。このカップルを僕は信じられるし、2人に同情もできる、それに2人を一緒にさせたいと願ってしまうんだ」と語るのは、アジャ監督。彼らの演技は、本物のカップルに見えるほど、ごく自然なものだったことを明かす。当のダニエルは、「ジュノーは素晴らしいよ! 念入りに作られた情感あふれるシーンを彼女と演じていると、意欲的な若い女優のあるべき姿を感じるんだ。恐れを知らず、楽しく、素晴らしい人柄で一生懸命に専念する人だよ。それに、自分が相手に対して無防備のなるべきときに、心を開いて信頼できる人と一緒にいられるのは、素晴らしいことだよ」と撮影時をふり返り、彼女を大絶賛。「同世代のキャストが多くて、みんなすごく仲が良かったんだけど、その中でもとりわけ仲良くなったのはジュノーなんだ。彼女とは緊迫したシーンもあったんだよ。あれだけ緊迫したシーンを一緒にやると、すごく仲良くなるか、または仲が悪くなるかしかないんだよね(笑)」と語り、彼女との関係は前者だったことを喜んでいる様子。ジュノー自身も、全世界で最も著名な俳優のひとりであるラドクリフについて、「彼の周りにいられるなんて大きな喜びだし、刺激を受けたわ!共演できて光栄に思う」と語っている。ラドクリフが絶大の信頼を寄せたジュノーとの“恋人”ぶりを、スクリーンでも確かめてみて。『ホーンズ 容疑者と告白の角』は5月9日(土)よりヒューマントラストシネマ渋谷ほか全国にて公開。(text:cinemacafe.net)■関連作品:ホーンズ容疑者と告白の角 2015年5月9日よりヒューマントラストシネマ渋谷ほか全国にて公開(C) 2014 The Horns Project, Inc. All Rights Reserved.
2015年04月27日エマ・ストーンとアンドリュー・ガーフィールドがついに破局してしまったようだ。『アメイジング・スパイダーマン』での共演をきっかけに2011年から交際が始まった2人だが、今年1月以来、一緒にいるのを目撃されていない。アンドリューがマーティン・スコセッシ監督の『Silence』(原題)の撮影のために台湾に滞在中なのも理由の1つだが、エマが『バードマンあるいは(無知がもたらす予期せぬ奇跡)』で第87回アカデミー賞助演女優賞候補になったのに、授賞式にアンドリューが現れなかったことから、破局のうわさが流れ始めた。『Silence』(原題)で17世紀の日本にやって来た宣教師を演じるアンドリューは撮影前に40ポンド(約18キロ)減量、ここ数か月は役にのめり込む日々だったという。撮影が始まり、遠距離状態になってからは、破局ではなく冷却期間を置くことにしたのでは、と言われていた。だが、「Us Weekly」誌最新号で関係者は、冷却期間ではなく破局だと話している。エマはアンドリューと暮らしていたニューヨークからロサンゼルスに戻り、新しい生活を始めたという。(text:Yuki Tominaga)
2015年04月23日iTunes Storeでレンタル100円の「今週の映画」と、iBooksでおススメ電子書籍が1冊無料の「今週のブック」を見逃すな! iPhoneやiPadで上質なコンテンツをお得に楽しんじゃいましょう。お手軽価格&無料で利用できるので、レンタルや電子書籍未体験の方もこの機会に試してみてください!○100円で! 今週の映画今週の映画は、黒澤明の『夢』です。黒澤監督が自身の見た夢を元に作り上げた全8話から成るオムニバス映画で、製作にはスティーヴン・スピルバーグとジョージ・ルーカスが携わっています。各エピソードは、夏目漱石の『夢十夜』を思わせる「こんな夢を見た」という文字が浮かび上がるところから始まります。マーティン・スコセッシ、笠智衆ら、豪華キャストも公開当時話題となりました。ジョージ・ルーカスのVFXスタジオであるILMの協力やハイビジョンシステムによる合成を取り入れたことで、幻想的な雰囲気のある仕上がりになっているところも見所のひとつです。(作品紹介)<< 黒澤明とスピルバーグ。映画界の2人の天才が紡ぐ"夢"の世界は、斬新な映像のきらめきに満ちていた……。「日照り雨」「桃畑」「雪あらし」「トンネル」「鴉」「赤冨士」「鬼哭」「水車のある村」の全8話からなるオムニバス映画。原子力発電所の爆発による放射能汚染で荒野と化した世界を描くなど、3.11以降を予見したかのようなエピソードも。つながり作品iTunes Storeでの黒澤明監督の映画は『羅生門』や『乱』、今回紹介した『夢』など限られたタイトルしか配信されていませんでしたが、本日4月22日から『七人の侍』『影武者』『隠し砦の三悪人』『夢』『椿三十郎』などの作品が追加され、31作品を観られるようになりました。この機会に未だ観ていない超有名作品も是非!○無料で! 今週のブック今週のブックは19世紀のドイツの経済学者/思想家、カール・マルクスの主著『資本論』をマンガで読めるという『資本論 ~まんがで読破~』です。『資本論』はマルクスの死後、遺稿をもとにフリードリヒ・エンゲルスが編纂し、全3部が刊行されたのですが、こちらのマンガ版はマルクスが執筆した第1部をベースにしています。マルクスの思想は資本主義の分析において、現在でも有効で、日本の経済学者である置塩信雄、森嶋通夫によって定式化された「マルクスの基本定理」(企業が利益を上げるには従業員から搾取をしなければならない)など、さまざまな研究が報告されています。(作品紹介)<< 19世紀前後に起こった産業革命以後、工業化により商品の大量供給が可能になったが、貧富の差はますます広がり、人々の生活は豊かになるどころか苦しくなるばかり。労働者を酷使する生産過程の中で新たな価値を生み出す「搾取」のシステムが明らかになる……。資本主義社会に生涯をかけて立ち向かった革命家・マルクスの代表作をマンガ化。つながり作品フリードリヒ・エンゲルスが編纂した『資本論』の第2部、第3部をマンガ化した『続・資本論 ~まんがで読破~』や『共産党宣言』などがiBooksで読めます。株価も物価が上がっているのに、何故、自分の給料は上がらないまま貧乏なのか疑問に思ったなら必読です。
2015年04月22日第87回アカデミー賞で3冠に輝いた『セッション』が4月19日(土)に日本公開される。鬼教師を演じ、助演男優賞を受賞したJ・K・シモンズの殺気立つ怪演以上に話題を集めているのが、その衝撃的な結末!ここ数年では、最高レベルのネタバレ厳禁作なのだ。シモンズ演じる音楽教師が、名門音大に入学した青年をバンドにスカウトし、罵声やワナも辞さない狂気のレッスンを強いる。「偉大な音楽家になる」という究極のゴールを目指す師弟関係の行方は?本作に関しては、観客の予想を華麗に覆すエンディングであるとだけ記しておくが、本題は「映画のネタバレ、どこまでOK?」というお話。ネット上の掲示板に加えて、現在では急速に浸透したSNSによるネタバレが悩ましい問題になっている。配慮に欠けたネタバレがあふれる一方で、ネタバレに過敏な人ほど、実は必要以上の情報にアクセスする傾向もあり、ときに「どっちもどっち」な状況を生んでいるのも事実。映画選びの際、作品の公式サイトや専門メディアから“情報”を得るならまだしも、すでに観たファンの“感想”に頼ろうとすると、結果的にネタバレに遭遇する危険度も増してしまう。こんなご時世こそ情報との距離感と、自分好みの映画を見極める感性が求められる。結局、ネタバレの明確な線引きに答えは出ないままだが、現在は映画を紹介する際の「情報量のさじ加減」も非常に難しく、宣伝担当者や映画ライターはジレンマを抱えている。あまりにも踏み込んだ情報は「ネタバレだ」と批判されてしまうし、かといって批判を恐れて情報を小出しにすると、よほどの話題作でなければ、映画ファンに対する訴求力が単純に薄まってしまい、作品そのものが認知されぬまま…なんて事態を招いてしまうのだ。最後に“ネタバレ厳禁”の王道作品と、21世紀に公開された要注意作品をピックアップ。王道作品に関しては、もはやネタバレそのものが“ネタ”として別の映画やドラマで扱われることも多々あるが、それでも「見たことないし、結末も知らない」と言う人は予備知識なしで見てもらえれば。近年ではデヴィッド・フィンチャー、クリストファー・ノーランらが“ネタバレ要注意”監督として位置づけられ、ファンの期待に応えたり、応えなかったりしている。【王道のネタバレ厳禁作品】『猿の惑星』『スター・ウォーズ/帝国の逆襲』『ユージュアル・サスペクツ』『シックス・センス』『ファイト・クラブ』【近年のネタバレ要注意作品】『アザーズ』(アレハンドロ・アメナーバル監督)『オールド・ボーイ』(パク・チャヌク監督)『プレステージ』(クリストファー・ノーラン監督)『シャッター アイランド』(マーティン・スコセッシ監督)『ゴーンガール』(デヴィッド・フィンチャー監督)(text:Ryo Uchida)■関連作品:セッション 2015年4月17日よりTOHOシネマズ新宿ほか全国にて公開(C) 2013 WHIPLASH, LLC. ALL RIGHTS RESERVED
2015年04月14日『アイ・アム・レジェンド』『メン・イン・ブラック』シリーズなど数々の代表作を持つ、ハリウッドの実力&人気NO.1俳優ウィル・スミスが、超一流の天才詐欺師を演じる最新作『フォーカス』。本作でヒロインとしてウィルの相手役を務めているのが、若手女優の中でも抜群のセクシーさとキュートな魅力で注目を集めるマーゴット・ロビー。いま、ハリウッド中を虜にする“シンデレラ・ガール”である彼女の魅力に迫った。ウィルが人の視線“フォーカス”を自由自在に操り、30人ものプロ詐欺師たちを束ねながら一瞬の内に数億円もの大金を稼ぎ出す天才詐欺師、ニッキー役を演じる本作。マーゴットが演じるのは、かつてウィルがプロとして育てあげたが、突然姿を消した女詐欺師・ジェスだ。オーストラリア出身の彼女は、2008年に17歳で女優デビュー。地元のTVシリーズ「Neighbours」(’08~11)に出演し、本国で一気に人気を獲得した。その後、米国のTVドラマ「PAN AM パンナム」(‘11)に抜擢され、注目を浴び始めると突如転機が。賞レースも賑わせたマーティン・スコセッシ監督の『ウルフ・オブ・ウォールストリート』(’13)で、レオナルド・ディカプリオの妻役を数多くのライバルの中から見事勝ち取り、好演を見せたのだ。同作で披露したセクシーな下着姿は、日本でも「あの美女は誰?」と大きな話題を呼び、マーゴットは一躍トップスターの仲間入りを果たした。そんな彼女は、本作での女詐欺師・ジェスについて、「ジェスは夢のキャラクターよ。映画の中で大きな変化を遂げるんだもの。最初はある意味ダイヤの原石の若い女の子だけど、最後には全く違うところに行き着く。それを演じるのはものすごく楽しかった」と、まさに劇中でも女子の憧れである“シンデレラ・ストーリー”を演じたことを明かす。監督のジョン・レクアは彼女を起用した理由を、「彼女が入ってくるなりその場がパッと明るくなり、僕たち全員がたちまち彼女に惹きつけられた。彼女の知性と意欲満々なところがジェス役にぴったりだったんだ」と、その生まれ持ったスター性を絶賛。オーディションが終わったときには、すでに彼女に心を決めていたと語った。数多くの女優たちの中から、圧倒的な存在感を放ち、オーディションの場にいた全員を一瞬にして虜にしてしまったマーゴット。彼女の明るい性格と、何でも挑戦しようとする前向きな姿勢は、他の誰にも真似できない彼女の魅力のようだ。ウィルも初対面からすぐに打ち解け、冗談を言い合う仲になったという。「彼女はまさにエネルギーの小さな塊みたいだ。僕はどんな撮影の時でも一番エネルギッシュな人間でいられたことを誇りに思ってきた。この仕事を始めて20年以上になるが、スタッフを楽しませ、セットの雰囲気を明るくさせ続けることに関して、初めて僕を降参させたのがマーゴットだったよ」とベタ褒め。ハリウッドのトップスターのウィルを前にしても、彼女は全く気後れせず自信を持って演技に臨み、彼女の輝きは劇中でさらに増した。そんな彼女の姿に大満足し、すっかり意気投合したウィルとは恋の噂が流れてしまったほど。これまでセクシーな役が続いた彼女だが、今後の女優像としてはセックスシンボルではなく「女優として違う方向に踏み出していきたい」と話すマーゴット。その言葉通り、ウィルとの再共演でも話題のデイビッド・エアー監督作『Suicide Squad』(原題/2016年公開予定)では、ジャレッド・レト、トム・ハーディ、カーラ・デルヴィーニュらが演じるDCコミックスのスーパー悪役軍団の中でハーレイ・クイン役を演じることが決まっており、また違った魅力を魅せてくれるはずだ。誰もが驚くようなスピードで階段を駆け上がるハリウッドの“シンデレラ・ガール”は、これからも多くの視線を集めそうだ。『フォーカス』は5月1日(金)より新宿ピカデリーほか全国にて公開。(text:cinemacafe.net)
2015年04月06日