米BOX OFFICE MOJOは2月27日~3月1日の全米週末興業成績を発表した。ウィル・スミス主演のクライムサスペンス映画『フォーカス』が初登場首位。『フィリップ、きみを愛してる!』『ラブ・アゲイン』のグレン・フィカーラ&ジョン・レクアが監督・脚本を務める。ウィル・スミス演じるプロ詐欺師集団を束ねる超・天才詐欺師ニッキーが、美人詐欺師ジェスと出会い恋に落ちてしまったことで人生の計画が狂い、翻弄されていく物語。ジェス役は、マーティン・スコセッシ監督の『ウルフ・オブ・ウォールストリート』で脚光を浴び、ハリウッドの次世代セクシーシンボルとして注目を集めるオーストラリア出身女優のマーゴット・ロビーが演じている。2位『Kingsman: The Secret Service(原題)』、3位『スポンジ・ボブ 海のみんなが世界を救Woo!』は前週と変わらず。公開2週連続でトップに立った『フィフティ・シェイズ・オブ・グレイ』は、3週目にして4位に急降下した。5位に初登場の『The Lazarus Effect(原題)』は、『二郎は鮨の夢を見る』のデヴィッド・ゲルブ監督による最新作。前作とは打って代わり、死者を医学の力で甦らせる禁断の実験が引き起こした恐怖を描くサスペンス・ホラー作品だ。その他前週11位から9位にランクアップした『アリスのままで』が公開6週目で初のトップ10入り。若年性アルツハイマーの女性が記憶を喪失していく日々を綴った全米ベストセラー小説『静かなるアリス』をジュリアン・ムーア主演で映画化。自身もALS(筋委縮性側索硬化症)と闘病しているリチャード・グラッツァーが監督としてメガホンを取り、主人公を支える夫役を『ブルージャスミン』のアレック・ボールドウィンが演じている。ムーアは今作でアカデミー主演女優賞に輝き、悲願のオスカーを手にした。
2015年03月02日キーラ・ナイトレイが美声を披露し、音楽&映画ファンの心を捉えている『はじまりのうた』、そして全米を震撼させたレスリング五輪金メダリスト射殺事件を映画化した『フォックスキャッチャー』。現在公開中の両作に出演しているのが、『アベンジャーズ』でも知られるマーク・ラファロだ。SNSで「キャラの振り幅がスゴすぎる!」「すぐに気付かなかった!」など早くも話題沸騰となっている、実力派俳優の変貌ぶりに注目した。『フォックスキャッチャー』は、故フィリップ・シーモア・ホフマン主演『カポーティ』(’05)、ブラッド・ピット主演『マネーボール』(’11)など、これまで実在の人物と事件を丹念に描いてきたベネット・ミラー監督による最新作。1996年にアメリカで起きた、デュポン財閥御曹司によるレスリング五輪金メダリスト射殺事件を映画化した。孤独、葛藤、富と名声、心の暗部でつながれた大富豪とレスリング金メダリストの病的ともいえる心理を鮮烈に描き、見事カンヌ国際映画祭で「監督賞」を受賞。第72回米ゴールデン・グローブ賞ではドラマ部門「作品賞」「主演男優賞(スティーブ・カレル)」「助演男優賞(マーク・ラファロ)」の3部門にノミネート、さらに2月23日(日本時間)に発表される第87回アカデミー賞では「監督賞」「主演男優賞」「助演男優賞」など全5部門にノミネートされている。本作で、チャニング・テイタム演じるレスリング五輪金メダリスト、マーク・シュルツの兄で同じく金メダリストのデイヴ・シュルツを演じたのが、マーク・ラファロだ。過去、『死ぬまでにしたい10のこと』『エターナル・サンシャイン』『ゾディアック』など数々のヒット作に出演し、『キッズ・オールライト』ではアカデミー賞「助演男優賞」にノミネート、『アベンジャーズ』では超人ハルクを演じるなど、幅広いキャラクターと演技力が評価され、ハリウッドで最も人気のある俳優のひとりであるラファロ。舞台と映画の間を行き来し、いままでにアン・リー、マーティン・スコセッシ、マイケル・マン、スパイク・ジョーンズ、デヴィッド・フィンチャー、フェルナンド・メイレレス、ミシェル・ゴンドリーなど、錚々たる監督らと仕事をしてきた。そして今回、名匠ミラー監督と初タッグを組んだのが『フォックスキャッチャー』だが、実は公開直後から、「これもマーク・ラファロなのか!」「誰だか一瞬分からなかった!」「マーク・ラファロはすぐに気付かなかった! このヒゲもじゃの男か!」「マーク・ラファロの頭がハゲちらかしている!」といったコメントがSNSに殺到。『フォックスキャッチャー』より1週間前に公開され、全国10館のスタートながらスマッシュヒットを記録している『はじまりのうた』でのラファロとの違いに、驚愕する観客たちが続出しているのだ。『はじまりのうた』では、キーラ演じるグレタの才能を見出す落ち目の音楽プロデューサーを演じ、最初はどうしようもない夫で父で音楽プロデューサーでありながらも、その軽妙さと愛らしさがたまらないキャラクタ―をつくりあげているラファロ。これに対し、『フォックスキャッチャー』ではレスリング選手ということもあり、約7か月もの間厳しいレスリングの準備を続け、全く真逆のキャラクタ―を見事に演じ切っている。実はラファロは高校時代にレスリングを経験したことがあるが、実在したデイヴ・シュルツは左利きであったため、レスリングを一から学び直して右利きから左利きへと変更。45歳のラファロが、かつて “史上最高のレスラー”といわれた33歳の男を演じるに当たり、説得力を持たせるべく、肉体的にも非常に過酷なトレーニングを積んだという。その成果となる劇中の白熱した試合のシーンは必見だ。また、よりデイヴに近づけるため、徹底的な外面改造も行った。広く後退した毛髪、それに反するように激しく蓄えられたヒゲ、レスリングなどの寝技系のファイター達によく見られる耳の変形などもきちんと再現、さらには大きく筋肉質なレスリング選手としての肉体、特徴的なデイヴの構え、動き、スタイルなどを体得し、まさにパッと見、ラファロとは気づかないほどのビジュアルへと変化させていった。「単に役を脚色するのとは異なり、実在の人間を演じるということは、確かに責任がある。僕は自分の能力の限りを尽くして、デイヴに敬意を表したかった」と語り、徹底した役づくりを見せたラファロ。今年は『アベンジャーズ』の続編となる『アベンジャーズ/エイジ・オブ・ウルトロン』も控えており、ハルクことブルース・バナーとして再び登場する予定だ。振り幅の広さを示し続けるマーク・ラファロに、これからも目が離せない。『フォックスキャッチャー』『はじまりのうた』は全国にて公開中。(text:cinemacafe.net)■関連作品:フォックスキャッチャー 2015年2月14日より新宿ピカデリーほか全国にて公開(C) Photo by Scott Garfield(c)MMXIV FAIR HILL LLC. ALL RIGHTS RESERVED.はじまりのうた 2015年2月7日より全国にて公開(C) 2013 KILLIFISH PRODUCTIONS, INC. ALL RIGHTS RESERVED
2015年02月20日マーティン・スコセッシ監督が手掛けた広告フィルムで、10年に業界を騒然とさせた「ブルー ドゥ シャネル」。その続編となるムービーを「シャネル(CHANEL)」が発表した。ストーリーの主役となる俳優を演じるのは、前作と同じく俳優のギャスパー・ウリエル(Gaspard Ulliel)。フィルムの中では時間が流れ、彼は常にファンから追い回されるスーパースターへと成長していた。そんな自分のステイタスを継続したいと願いながらも、彼は日々の生活に安らぎを得たいと苦悩する。尚、今作では『リトル オデッサ』、『トゥー ラバーズ』などを手掛けた、ジェームズ・グレイ(James Gray)が監督に就任。プレッシャーや虚栄から逃げることを決意しながらも、最後には本来あるべき姿を取り戻す男の姿が描かれた。このストーリーについて、グレイは「映画界特有のクレイジーさを、浮き彫りにしたかったのです。この業界は、居心地が良いとも悪いともいえます。馬鹿馬鹿しいほど過剰な注目のせいで、目眩のような感覚に襲われるのです」と話している。エレガンスと自由を表現したフレグランス「ブルー ドゥ シャネル」。その世界観は5年前から更に大人になった主人公によって、より熟成された姿でフィルムに映し出されている。
2015年02月06日昨年破局説が流れたジェニファー・ローレンスとクリス・マーティンだが、どうやら元のさやに収まったらしい。ジェニファーとクリスは先週15日(現地時間)にロサンゼルスのイタリアン・レストランで食事しているのを目撃された。「People」誌に目撃者は、2人とも互いに夢中の様子で笑顔で話し込んでいたと語る。店の裏口から入店した2人は何皿か料理を頼んだ後、デザートをシェアして2時間ほどのディナーを楽しんだという。昨年3月、クリスは妻のグウィネス・パルトロウと破局を公表、夏頃からジェニファーとの交際が始まった。だが、別居後もクリスとグウィネスがひんぱんに会い、グウィネスがメディアでクリスを「最高の父親」と語ったりして、関係がギクシャクしてしまった。さらに、2人とも多忙なスケジュールですれ違いが続いて、10月に破局が伝えられた。だが、昨年末にもロサンゼルスの寿司レストランでツーショットを目撃されたばかり。交際が復活したのは間違いなさそうだ。(text:Yuki Tominaga)
2015年01月20日エマ・ストーンとアンドリュー・ガーフィールドが今夏ローマで挙式を計画しているようだ。エマとアンドリューは『アメイジング・スパイダーマン』での共演をきっかけに2011年から交際が始まった。人気も実力もトップクラスの若いスター・カップルにはめずらしく、破局説もほとんど出たことのない2人は昨年5月に婚約のうわさも流れた。イギリスの「OK」誌上では関係者が、アンドリューは市役所での人前結婚式で十分と考えているが、エマはもう少しドラマティックで記憶に残るウエディングを望んでいると話している。エマはすでにドレスについてもアイディアを温めていて、そのドレスを着て、家族や友人たち25人を招いて挙式したいと考えているそうだ。2月22日(現地時間)発表になる第87回アカデミー賞で助演女優賞にノミネートされているエマ。アンドリューはリーアム・ニーソン、浅野忠信らと共演するマーティン・スコセッシ監督の『Silence』(原題)の撮影が控えている。今年も多忙な2人だが、その合間を縫ってのゴールインが実現するかもしれない。(text:Yuki Tominaga)
2015年01月19日にぎやかなハロウィンも終わり、街はすっかりクリスマス・モード。実は今年、イエス・キリストの降誕を祝うクリスマスの前から年始にかけて、“聖なる”映画が続々と公開され、早くも話題を呼んでいる。世界で最も名高く、最も多くの人々に読まれているベストセラーである「聖書」。中でもイエス・キリストの数奇な生涯の物語は広く愛され、ジョージ・スティーブンス監督の『偉大な生涯の物語』(’65)、マーティン・スコセッシ監督の『最後の誘惑』(’88)、メル・ギブソン監督の『パッション』(’04)と、映画史に残る大作のテーマにもされてきた。時代が移り変わっても、「聖書」がこれほどまでに人々を惹きつけるのは、普遍的な魅力を放つ“奇跡”を語り続けてきたから。そして2015年1月10日(土)、日本にも、キリストの“奇跡”を描き全米大ヒットとなった『サン・オブ・ゴッド』が登場する。本作は、2014年2月に全米公開されるや初登場で第2位を記録、3週連続でトップ10入りを果たし、世界各国でも大ヒットに。特に映画史上、最も端正な顔立ちのキリストとして主演し、“ホット・ジーザス”との愛称までついたポルトガルの新鋭ディオゴ・モルガドの存在は大きな注目を集めた。ローマ帝国支配下に、救い主(メシア)としてこの世に現れたイエス・キリスト。その誕生から復活までを聖書に忠実に再現しながら、歴史的背景にも触れたスペクタクル巨編となる本作は、イエスの十二使徒のひとりであるヨハネを語り部となり、「ラザロの復活」を始めとする有名なエピソードを織り込みながら、イエスが行った伝道活動の軌跡をたどっていく。一方、12月13日(土)には、一命をとりとめた少年が話し始めた天国の旅行記が聖書の内容と酷似していた、という実話を基にした『天国は、ほんとうにある』が公開される。アメリカ、ネブラスカ州。ある日、3歳になる男の子コルトンが高熱と嘔吐を繰り返し、病院に緊急搬送される。生死の境をさまようコルトンに、牧師でもある父トッド(グレッグ・キニア)は、神に祈るしかなかった。やがてコルトンは一命をとりとめたが、元気になったコルトンがトッドに語り始めたのは、手術中に天国を旅してきた話。それは、あまりにも聖書の内容と一致する、天国の描写だった…。また、旧約聖書における有名な人物モーゼにオスカー俳優クリスチャン・ベイルが扮し、リドリー・スコット監督がかつてないスケールと巨額の製作費で描いた『エクソダス:神と王』は、1月30日(金)に公開となる。舞台は、紀元前1300年。ヘブライの民を救うため、兄弟同然に育ったエジプト王・ラムセス(ジョエル・エドガートン)に反旗を翻したモーゼ(クリスチャン・ベイル)。砂漠でのエジプト軍との壮絶な戦い、エジプト全土を襲うさまざまな厄災に、有名な紅海の海割れなどを圧倒的映像美で実現させながら、“約束の地”を目指すモーゼの長い旅路を描き出す。加えて、全米で『天国は、ほんとうにある』、そして『ノア 約束の舟』と共にベストテンにランクインする大ヒットとなっていた、無神論者の哲学教授VS神の存在の証明に挑む大学生を描く『神は死んだのか』(12月13日公開)も登場。こちらも一連の作品に、一石を投じることになる可能性は高い。イエス・キリストにモーゼ、そして現代に起こった聖書にまつわる奇跡の実話。いままで、知っていそうで知らなかった聖書の入門編としても楽しめる“聖なる”物語に、この冬、ぜひ触れてみては?『サン・オブ・ゴッド』は2015年1月10日(土)より新宿ピカデリー、丸の内ピカデリーほか全国にて公開。(text:cinemacafe.net)
2014年11月12日交際まもなく破局が伝えられたジェニファー・ローレンスとクリス・マーティンだが、実はまだ関係は続いているのでは?と言われている。10月27日(現地時間)に破局が報じられた2人。31日のハロウィーンは、クリスは別居している妻のグウィネスと娘と息子のもとを訪れ、ジェニファーは第1子懐妊が発表されたジャスティン・ティンバーレイク&ジェシカ・ビール夫妻宅のパーティに参加し、別々に過ごしたが、先週はマリブにあるクリスの家にジェニファーがいたことが確認されている。関係者は「People」誌に、クリスはまだジェニファーに夢中で2人は会い続けていると語った。また「Daily Mail」電子版では別の関係者が、2人はクリスの家やジェニファーがロサンゼルスでよく利用する高級ホテル「シャトー・マーモント」で一緒に過ごしていると話している。この人物の話によると、ジェニファーが主演する『ハンガー・ゲーム』シリーズ最新作『The Hunger Games: Mockingjay Part 1』(原題)のワールド・プレミアにクリスが出席を予定しているそうだ。ワールド・プレミアは10日(現地時間)にロンドンで行なわれるが、混乱を避けるためにレッド・カーペットを一緒に歩く可能性は低そうだという。(text:Yuki Tominaga)
2014年11月07日“MoMA”の通称で知られるモダンアートの殿堂“ニューヨーク近代美術館”が所蔵するのは絵画や彫刻といったアート作品だけではない。実は映画部門もある同ミュージアムのフィルム・コレクションは2万2000作品以上と世界最大級。この度、その貴重なフィルム・コレクションを目にできる特集上映が開催される。その他の画像コミュニティシネマセンター、東京国立近代美術館フィルムセンター、東京国際映画祭、MPA、日本国際映画著作権協会の共催企画『MoMAニューヨーク近代美術館映画コレクション』は、MoMAの膨大な映画アーカイヴから厳選した作品の数々をフィルムで上映する試み。実現した経緯をコミュニティシネマセンターの岩崎ゆう子事務局長はこう明かす。「ここ数年、映画は撮影及び上映方法もデジタル化が進み、フィルムでの上映が消えつつあります。ただ、これまで多くの作品がフィルムで保存され、デジタル化されているものはごく僅か。この現状を踏まえ、コミュニティシネマセンターでは“Fシネマ・プロジェクト”として、フィルム文化を伝え守ることに力を注ぐ活動をしてきました。今回はその活動の一環でようやく実現した企画です」ラインナップを見ると今年生誕120周年を記念して『駅馬車』『静かなる男』のデジタル・リマスター版が上映され好評のジョン・フォード監督の初期作品『香も高きケンタッキー』や、そのフォードの盟友であるジョン・ウェインの初主演作『ビッグ・トレイル』などの映画史に名を残す作品がずらり。また、19歳の時、ウォルト・ディズニーが制作したアニメ『ニューマン劇場のお笑い漫画』やアンディ・ウォーホールが監督した『スクリーンテスト|アンディ・ウォーホールの最も美しい女性たち(4人版)』など、世界のカルチャー史においても貴重なフィルムも登場する。「作品の選定には悩みましたが、最終的には映画草創期の短編から映画史に輝く名作、そこにMoMAということで、例えばマーティン・スコセッシ監督が両親を撮影したドキュメンタリー『イタリアン・アメリカン』のような “ニューヨーク”がキーとなる作品も加わって、今までにない個性的なプログラムが組めたのではと思っています」なお、10月26日(日)にはニューヨーク近代美術館映画部のケイティ・トレイナー氏の講演会も行われる。これだけのフィルムが集まることはめったにないこと。この機会に貴重な名画の数々をいまや希少となったフィルム上映で味わってほしい。『MoMAニューヨーク近代美術館映画コレクション』開催:10月24日(金)~11月9日(日) ※10月27日及び11月3日は休館開催場所:東京国立近代美術館フィルムセンター取材・文・写真:水上賢治
2014年10月22日イエス・キリストの誕生から奇跡の復活まで、その生涯を完全映画化した『サン・オブ・ゴッド』。このほど、早くも“イケメンすぎ”と注目を集めているキリストが、人々に奇跡を起こし、赦しを与えていく姿をとらえた予告編映像が解禁となった。本作の原作は、永遠のベストセラー「聖書」。救い主(メシア)としてこの世に現れたイエス・キリストの誕生から復活までを「聖書」に基づいて忠実に描き、歴史的背景とその深淵に潜むミステリーを解き明かしていく。2014年2月に公開された全米では初登場第2位を記録し、初日3日間で2,650万ドルのヒットスタート。その後も3週連続でトップ10入りを果たし、すでに公開されている各国でも大ヒットとなっている。本作の主演に選ばれたのは、マーティン・スコセッシ監督の『最後の誘惑』、メル・ギブソン監督の『パッション』など、これまで描かれてきた映画の中でも、最も端正な顔立ちのキリストとして早くも話題となっている、ポルトガルの新鋭ディオゴ・モルガド。解禁となった予告編では、ディオゴ演じるイエス・キリストが、人々に赦しと癒やしを与えている場面から始まる。そして、神の子と信じる者、口先だけの反逆者と罵る者など、さまざまな人々の姿が。しかし、彼のために民衆が集まる様子に、その存在自体を脅威とみなす時の権力者たちはキリストを糾弾。やがて、“最後の晩餐”が施される…。世界で最も有名な人物ながら、知っているようで知らなかったイエスの生涯が、ダイナミックに描かれていく本作。まずはこの予告編から、その奇跡の生涯の一端をご覧あれ。『サン・オブ・ゴッド』は2015年1月10日(土)に新宿ピカデリー、丸の内ピカデリーほか全国にて公開。(text:cinemacafe.net)
2014年10月17日米ロッキード・マーティンは10月15日(現地時間)、10年以内に小型核融合炉を実用化すると発表した。核融合炉は、ウランやプルトニウムなどの重い原子の核分裂反応を利用する従来の原子力発電などに用いられている核分裂炉と異なり、水素やヘリウムなどの軽い原子による核融合反応を利用してエネルギーを発生させる装置。原子力発電で問題となる放射性廃棄物が比較的少ない、炉心融解リスクがなく、安全性がより高いなどのメリットがあるとされ、各国で研究が進められている。一方、核融合炉内で1億度を超す超高温を維持し続ける必要があるなどの条件から、実現には巨大な施設と莫大な予算が必要となるなど、課題も多い。同社によれば、複数の磁場閉じ込め方式を組み合わせる新しい手法を用いることで、従来のものに比べて90%のサイズダウンを実現するとのこと。開発チームのTom McGuire氏は「小型化に成功したことで、開発からテストまで1年以内に到達できる」とコメントし、開発とテストを何度か繰り返した後、5年後には試作機を製造可能になる見込みだという。
2014年10月16日マーティン・スコセッシが監督を務めた、アメリカを代表する老舗文芸誌の創刊50年の歴史と歴代編集者たちの信念に迫るドキュメンタリー『ニューヨーク・レビュー・オブ・ブックス50年の挑戦』。第27回東京国際映画祭でも上映される本作の日本語版ナレーターに、ハリウッドでも活躍する渡辺謙が決定した。本作は、スコセッシ監督自身も創刊当初からの定期購読者という文芸雑誌「ニューヨーク・レビュー・オブ・ブックス」の魅力を、ゴア・ヴィダル、スーザン・ソンタグ、ノーマン・メイラーなどの文化的アイコンの過去インタビュー映像とともに描き出し、歴代の編集者やいまなおエネルギッシュな名物編集長と共にこれからの50年の挑戦にも迫ったドキュメンタリー。WOWOWオリジナルドキュメンタリー国際共同制作プロジェクトの初作品で、「TRUE DETECTIVE/二人の刑事」など良質ドラマを輩出するアメリカの大手ケーブルTV局HBOと、イギリスの公共放送局BBCが参加。来週10月23日(木)より開幕の第27回東京国際映画祭の特別招待作品ともなっている。名だたる文豪が寄稿してきた「ニューヨーク・レビュー・オブ・ブックス」は、1963年に創刊。編集者のロバート・シルヴァースが興味を持つ題材を、書評の枠を超えて取り上げてきており、ほかのメディアの論調に流されず、“真実”を発信する雑誌として定評がある。いち早く本作を観た「The New York Times」紙は、「あまりビジュアル的ではない文芸雑誌のドキュメンタリーを作るのは大変だっただろうが、戦争やデモなど歴史的な映像をテンポよく挟み込む演出のおかげでまとまっている」と、スコセッシ監督の演出意図の成功を評価。スコセッシ監督は、今回、日本語版のナレーションを務めることになった渡辺さんに対し、「彼は存在感があり、動作が美しく的確で繊細。声もいいですよね」と絶賛のコメント。「彼の声はこの作品の日本語版ナレーションにぴったりで、引き受けてくれたことを嬉しく思っています」と期待を表明している。また、渡辺さんもナレーション収録後に「スコセッシ監督とは、映画『ラストサムライ』以来十数年、一緒に作品を作りたいと話しており、今回ナレーションでの参加が実現できたことを嬉しく思います」と喜びを語った。「克明に淡々と主張を抑えて作っている作風に敬意を表すと共に、日本もこのようなインテリジェンスを失ってはいけないと感じました。痛みも含めて真実を伝えることは大切なことであり、いまの時代の日本にも必要なことではないでしょうか」とコメントを寄せている。『ニューヨーク・レビュー・オブ・ブックス50年の挑戦』は、第27回東京国際映画祭特別招待作品として10月25日(土)17:45からTOHOシネマズ六本木ヒルズにて上映。12月13日(土)13:00よりWOWOWプライムにて放送。(text:cinemacafe.net)
2014年10月15日世界で最も名高く、最も多くの人々に読まれている「聖書」。その中で、これまで何度も映画化されてきたイエス・キリストの数奇な生涯を新たに描く『サン・オブ・ゴッド』が、2015年1月10日(土)より日本でも公開される。このほど、本作のポスタービジュアルが解禁となり、“ホット・ジーザス”という愛称まで付けられた “イケメンすぎる”キリストの姿がお披露目された。「イスラエルの王」と預言され、生まれながらに暗殺の標的にされたイエス。なぜ彼は危険人物とみなされ、十字架にかけられなければならなかったのか。最後の晩餐、十字架の試練、そして奇跡の復活…。世界で最も有名な人物の奇跡の生涯がいま明かされる――。ジョージ・スティーブンス監督の『偉大な生涯の物語』(’65)、マーティン・スコセッシ監督による『最後の誘惑』(’88)、メル・ギブソンが挑んだ『パッション』(’04)と、幾度も映画化され、映画史に残る大作の題材にもなったイエス・キリストの生涯。そしていま誕生した本作は、2014年2月に全米公開されると初登場第2位を記録、3週連続でトップ10入りを果たし、全世界でも大ヒットとなっている。主演に抜擢されたのは、映画史上最も端正な顔立ちのキリストと注目を集めた、ポルトガルの新鋭ディオゴ・モルガド。製作を務めるのは、「サバイバー」でTV界にリアリティ番組の革命を起こし、同作と人気オーディション番組「ザ・ヴォイス」でエミー賞に輝いた敏腕プロデューサー、マーク・バーネット。監督には、英アカデミー賞候補になった『Seven Wonders of the Industrial World』(原題)を始め、ドキュメンタリー・ドラマの第一人者として知られるクリストファー・スペンサー。さらに、音楽を過去9作品でアカデミー賞にノミネートされ、『ライオン・キング』で待望の受賞を果たしたハンス・ジマーが手がけるなど、超一流の顔ぶれが集結。このほど解禁されたポスタービジュアルは、ディオゴ演じるイエス・キリストの穏やかで清らかな眼差しが印象的なもの。未来に待つ自らの波乱の人生をも全て受け入れているかのようにも見える、全容の力を感じさせている。また、下側で悲しげな表情を浮かべている右の女性はイエスの母であるマリア。マリアを演じたローマ・ダウニーは、本作のプロデューサーも務めている。世界中の誰もが知る著名な人物のその奇跡の生涯を、本作で改めて目の当たりにすることができそうだ。『サン・オブ・ゴッド』は2015年1月10日(土)より新宿ピカデリー、丸の内ピカデリーほか全国にて公開。(text:cinemacafe.net)
2014年10月13日東京国立近代美術館フィルムセンターにて、「MoMA ニューヨーク近代美術館 映画コレクション」が東京国際映画祭およびコミュニティシネマセンターの共催で10月24日より開催される。MoMAの通称で知られる「ニューヨーク近代美術館」。その映画部門は1935年に誕生し、80年間にわたり膨大なコレクションと野心的な上映プログラムで世界のフィルムアーカイブ活動を牽引してきた。同コレクションでは、映画草創期の1905年に撮られた『ニューヨークの地下鉄』をはじめとして、D. W. グリフィスやマック・セネットの短篇、ウォルト・ディズニー自身がつくった貴重なアニメーションや、1950年代のハリウッド黄金時代を彩る作品群、若き日のマーティン・スコセッシ監督が自身の両親を撮った貴重なドキュメンタリーなど、23本の多彩な作品を上映当時のヴィンテージ・プリントで見ることができる(『ディケイシャ』のみDCP上映)。【イベント情報】MoMAニューヨーク近代美術館映画コレクション会場:東京国立近代美術館フィルムセンター大ホール住所:東京都中央区京橋 3-7-6会期:10月24日から11月9日休館日:月曜日【上映作品】『香も高きケンタッキー』1925年、監督│ジョン・フォード『譽れの一番乗』1926年、監督│ジョン・フォード『雲晴れて愛は輝く』1927年、監督│ハワード・ホークス『タイタニック』1927年、監督│アラン・ドワン『ビッグ・トレイル』1930年、監督│ラオール・ウォルシュ『邂逅(めぐりあい)』1939年、監督│レオ・マッケリー『真昼の暴動』1947年、監督│ジュールス・ダッシン『暗黒の恐怖』1950年、監督│エリア・カザン『バンド・ワゴン』1953年、監督│ヴィンセント・ミネリ『有名になる方法教えます』1954年、監督│ジョージ・キューカー『悲しみよこんにちは』1958年、監督│オットー・プレミンジャー<アンディ・ウォーホル プログラム>『スクリーンテストーアンディ・ウォーホルの最も美しい女性たち(4人版)』1964年、監督│アンディ・ウォーホル『ヴェルヴェット・アンダーグラウンド・アンド・ニコ』1966年、監督│アンディ・ウォーホル『スウィート・スウィートバック』1971年、監督│(スウィートバック)│メルヴィン・ヴァン・ピーブルズ『ガンジャ&ヘス』1973年、監督│ビル・ガン『イタリアン・アメリカン』1974年、監督│マーティン・スコセッシ『ディケイシャ』2002年、監督│ビル・モリソン<短篇>『ニューヨークの地下鉄』1905年、監督│G・W・ビッツァー『ローンデイルの通信手』1911年、監督│D・W・グリフィス『友人』1912年、監督│D・W・グリフィス『ツーリスト』1912年、監督│マック・セネット『ニューマン劇場のお笑い漫画』1920年、監督│ウォルト・ディズニー『フラッシング・メドウズ』1965年、監督│ジョゼフ・コーネル、ラリー・ジョーダン
2014年10月10日現在ジェニファー・ローレンスと交際中のクリス・マーティンが、破局した妻のグウィネス・パルトロウの誕生パーティを開いた。3月にクリスとの結婚生活解消を発表したグウィネスは9月27日に42歳の誕生日を迎えたが、10歳の娘と8歳の息子がいる2人はまだ正式には離婚しておらず、いまも一緒に食事に出かけたり、友好的な関係を続けている。「New York Post」紙によると、クリスはグウィネスが主宰するライフスタイル・サイト「Goop」のスタッフや子どもたちの同級生の父兄を招待し、カクテル・パーティのホスト役を務めたという。パーティにはニコール・リッチーやケイト・ハドソンとマシュー・ベラミー、ジェニファー・アニストンらも出席。グウィネスとクリスはとても仲良さそうで、親友同士に見えたという。さすがにジェニファー・ローレンスは現われなかったが、クリスとは一緒にラスベガス旅行に出かけたり、交際は順調のようだ。(text:Yuki Tominaga)
2014年10月02日女優ステイシー・マーティンが、今秋日本公開の映画『ニンフォマニアック(NYMPH()MANIAC)』の出演やミュウミュウ(miu miu)の広告キャンペーンのモデル起用で注目を集めている。『ニンフォマニアック』は、『奇跡の海』『ダンサー・イン・ザ・ダーク』『ドッグヴィル』など、暗く悪夢のような作品を発表してきた、ラース・フォン・トリアー(Lars von Trier)監督の最新作。「女性のセクシュアリティー」をテーマに、自らをニンフォマニアック(=色情狂)と自覚するヒロインの半生をポエティックかつユーモラスに八つのチャプター、Vol.1・117分、Vol.2・123分の長きに渡り、主人公のジョーによる回想録形式で描き出す。本作のVol.1でジョーの若かりし頃を演じるステイシー・マーティンがミュウミュウ14-15AWの広告キャンペーンにも抜擢されたのは、本作で高い評価を得たことが飛躍のきっかけとなっており、業界内外で注目度はさらに急上昇しているという。ステイシー・マーティンは色情狂という難しい役を堂々と演じ人々を魅了し、高い評価を得ている。1991年にパリで生まれた彼女は、本作でデンマーク映画批評家協会賞の主演女優賞にノミネートされたほか、今後はイギリスの俊英ベン・ウィートリによるSFアクション『High-Rise』やイタリアのマッテオ・ガローネ監督による歴史ファンタジー『Il racconto dei racconti』などへの出演を控えており、女優としてのキャリアを猛進している。『ニンフォマニアック Vol.1』は10月11日(土)、『ニンフォマニアック Vol.2』は11月1日(土)より、新宿武蔵野館、ヒューマントラストシネマ有楽町・渋谷ほか全国順次公開。
2014年08月29日久々に、笑わせていただきました。これってコメディだったの?かなり不謹慎だけど、いいかしら?こんなに下ネタだらけなの?と各種の戸惑いを抱きながらも、笑わずにはいられなかった2時間59分。『ウルフ・オブ・ウォールストリート』(公開中)は、そんな作品でした。レオナルド・ディカプリオ主演×マーティン・スコセッシ監督が描き出すのは、実在の人物ジョーダン・ベルフォートの物語。非合法の株取引で、年収49億円を稼ぎ出した悪名高き男です。これまで破滅型の人物を描いてきたスコセッシ監督ですら、未知とも言える破天荒すぎる人生の詳細は、映画の中でぜひ目撃して驚いていただきたいのですが、このご乱心ぶりはとにかく笑えます。ほんの一例ですが、フェラーリやランボルギーニを乗り回し、ラリって大破させても平気。1回で260万円のディナーは当たり前、再婚前のバチェラー・パーティではラスベガスの高級ホテルのプレジデンシャル・スイートに社員を集め、どんちゃん騒ぎに2億円。この地に足のついていない乱痴気騒ぎ、たぶん女性の方が楽しめるのではないでしょうか。貯蓄ゼロからスタートした“サクセス・ストーリー”は、男性にとってはある種の夢。それをここまで笑いのネタにされてしまうと、男性としてはきっと苦笑いしか出てこないのではないでしょうか。うなるほどの収入に、目のくらむような美女をよりどりみどり。豪邸、別荘、スーパーカー、馬、クルーザーにヘリと、何でも手に入れられるのです。まともな人間からの敬意以外は。私が映画を観た際は、周囲にいた男性の笑い声が弱々しいものであったにもかかわらず、女性たちが大笑い。聞こえてくるのは、「男ってバカよね」という含みを孕んだ女性たちの甲高い笑い声ばかりでした。欲に飲まれ、それによって破滅していく男の本性を、スコセッシ×ディカプリオは、笑いを武器に炙り出していくのですが、その心は「ジョーダンは模範的とは言えない人生を歩んだ人物で、それはかなり恥ずべき類のものだ」とスコセッシ。ただ、こうも言っています。「私たちが異なった状況に生まれていなければ、たぶん同じ間違い、同じ選択、同じ行動を取るに違いない」。つまり、男性が思いきり笑えないのは、彼と自分に共通性があるとすぐに自覚できるから。一方、女性は、男性ならではの欲にまみれたジョーダンを見ても、共感しにくいから素直に笑えるわけです。もし、女性にとってジョーダンの住む世界と自分とをリンクさせやすいものがあるとしたら、劇中に登場するファッションかもしれません。ジョーダンや彼の2番目の妻を演じたマーゴット・ロビーを含め、登場する人々は、「アルマーニ」とか「ベルサーチ」とか「シャネル」とか「ラ・ペルラ」とか、分かりやすい高級ブランド品を身に着けています。それは、似合うから、好きだから、スタイリッシュだからというより、“高いから”という理由で選ばれたようなものばかり。高級品だからというだけで、見栄を張ってこれ見よがしなブランド品を手にした経験なら、けっこう多くの人にありそうですね。そこを肥大化させるとああなるのかと気づくと、女性だって笑っていられないのです。それでも、欲を肥大化させた人々を笑わずにはいられません。笑って笑って笑って…その後に、はたっと考えさせるのがスコセッシの腕。彼のキャリアの中でも最もぶっ飛んでいる本作で、やはりキャリア史上“最もクレイジー”と言える役にほぼ捨て身で挑んだディカプリオですから、長期休暇に入る前に、念願のオスカーを手にできると良いのですが。(text:June Makiguchi)■関連作品:ウルフ・オブ・ウォールストリート 2014年1月31日より全国にて公開(C) 2013 Paramount Pictures. All Rights Reserved.
2014年01月31日世界で大ヒット中の話題作『ウルフ・オブ・ウォールストリート』。1月31日(金)の日本公開直前に、マーティン・スコセッシ監督、レオナルド・ディカプリオ、ジョナ・ヒルの3人が揃って緊急来日中でもあり、いままさに日本は“ウルフ”祭り!このたび、映画の公開を楽しみにしているファンのために、本編映像の一部を独占入手。レオ演じるジョーダン・ベルフォートと、のちにジョーダンの妻となるマーゴット・ロビー演じるナオミの出会いのシーンだ。貯金ゼロから26歳で証券会社を設立し、年収4,900万ドル(49億円)を稼ぎ出したジョーダン・ベルフォート(レオナルド・ディカプリオ)。誰にも思いつかない斬新なアイデアと、一瞬で人の心をつかむ巧みな話術で、成功の階段を駆け上がった。しかし美女やドラッグを手に入れたい放題、一度のディナーに2万6,000ドル(260万円)を浪費するバブルな生活をしているうちに、彼はあらゆるモラルを失っていく――。今回入手した本編映像では、ジョーダン主催の豪華なパーティに、ナオミはボーイフレンドと一緒に現れる。会場にいた男性は、スカイブルーのドレスを着たゴージャスで超セクシーなナオミにクギづけ!“完璧な成功者になるためには、誰もがうらやむ美女を手に入れることが必要”と考えている肉食系ジョーダンは、ナオミのボーイフレンドそっちのけでグイグイ口説く。しかしこのとき、ジョーダンには貧乏時代から献身的に支えてくれた妻がいたのだが…。今回レオのお相手ナオミを演じたのは、注目の若手女優マーゴット・ロビー。オーストラリア出身の23歳だ。レオは「オーストラリア人の彼女が、クイーンズ出身の女の子を演じることは難しい。しかしマーゴットは一生懸命役作りに励んだ。素晴らしいよ」と絶賛している。対するマーゴットも、「レオは本当に全力を傾けていた」と称賛の言葉を贈った。本作は、先日発表されたアカデミー賞5部門にノミネートされ、今回来日した3人もそれぞれ「監督賞」、「主演男優賞」、「助演男優賞」候補に選ばれている。3月2日(現地時間)に行われるアカデミー賞受賞結果の発表前に劇場でチェックしてみては?『ウルフ・オブ・ウォールストリート』は1月31日(金)より全国にて公開。(江﨑仁美(cinema名義))■関連作品:ウルフ・オブ・ウォールストリート 2014年1月31日より全国にて公開(C) 2013 Paramount Pictures. All Rights Reserved.
2014年01月28日レオナルド・ディカプリオとマーティン・スコセッシ監督が5度目のタッグを組み、経済都市・N.Y.のウォール街を舞台に、“欲”を売り“夢”をカネに換えた男の波乱に満ちた人生を描く映画『ウルフ・オブ・ウォールストリート』。本作で主演を務めたレオは2014年からの“休業”を宣言したばかりだが、そんな注目を浴びる彼にシネマカフェはどこよりも早く海外にて独占インタビューを敢行。そのインタビュアーとして海を越えてくれたのは、現在「ELLE girl(エル ガール)」や「sweet(スウィート)」などの女性誌を始め、朝の情報番組「スッキリ!!」でも活躍する辛口“オネエ系”映画ライター・よしひろまさみち。稀代のプレイボーイとオネエ系ライターという不思議なこの組み合わせ…果たして、レオとどんな話で盛り上がったのだろうか?<レオナルド・ディカプリオ×よしひろまさみち>2013年のレオナルド・ディカプリオは大忙し。来日も果たした『ジャンゴ繋がれざる者』、往年の名作リメイク『華麗なるギャツビー』、そして全米では今秋公開となる『ウルフ・オブ・ウォールストリート』。年に3本も大作でプロモーション稼働してたら、そりゃ「引退はしないけど休業します!」とも言いたくなるでしょうよ。実際、彼は『ウルフ~』を最後に、しばらく俳優としての活動はお休みに入るとのこと。そんなレオさん、『ウルフ~』に関しては思い入れが強く、盟友マーティン・スコセッシとの再タッグに加え、自身の製作会社でのプロデュースもしている。「こういう作品は観たいと思う人がたくさんいる割には、スタジオが及び腰なんだよ。だって、セックス・ドラッグ・欲にまみれた人たちの話だから。製作に入る前の段階では、明らかに興行的には見込めないタイプのものだよね。だから、僕がこれをやりたい!って思っても、まずはスタジオ以外のところから資金を集めないといけなかったんだ。幸い、おもしろがってくれる人たちがいてくれたからよかったんだけど。僕も観客として観るには、こういうタイプの映画が好きだからね」。彼がこの作品で演じたのは、実在した投資ブローカー、ジョーダン・ベルフォート。彼自身が経験した、狂乱のバブルライフの回想本「ウォール街狂乱日記 - 「狼」と呼ばれた私のヤバすぎる人生」を基に、シニカルに描いている。「彼とは役作りの準備のために、3か月間面会していたけど、“ああ それはもっとひどかった。あれはこうだった。こんな人もあんな人も騙した”と、本には書いてなかったこともいろいろ教えてくれたんだ。その点は脚本の中に反映されているよ」。なんとまぁ…。元詐欺師との面会にはそんなエキサイティングな話が。ってことは、原作本(600ページ超の長編なので、読むの大変)よりも映画の方がスゴイ話が詰まってるってこと。それだけでも、レオさんの意気込みを感じることができるってもんでしょ。そんなレオさん、ジョーダンの狂乱期はジョーダンのせいだけじゃないってことを念押し。「映画の中のFBIエージェントの台詞に『ジョーダン、いろいろな悪事をはたらいたヤツを捕まえて来たけど、悪いことをする奴はほとんどの場合、父親、そのまた父親、と犯罪者の系図が延々と続く悪い事をするのが、悪いことだと教えられずに育ったケースが多かった。お前の場合はそうじゃない。自分で選んで悪事を悪事と思わなくなった。よくやった、と褒めてやるべきなのか?』っていうのがあるんだ。ジョーダンは日和見主義で甘い水の方に吸い込まれて行くハスラーなんだ。特にあの時代は投資業界への規則が甘かった。ポンジースキーム(ネズミ講的な金儲け方法)がうようよまかり通って、上手くやれば今はできないことがいくらでもできる時代だった。詐欺的投資に対して取り締まりが甘く、それに対す罰が甘かったから、その部分を上手く利用して、詐欺商法がまかり通っていたんだ」。おっそろしいわ!みなさん、うまい話には気をつけましょ~。ということで、その後のジョーダンにも会ったレオさんから、その反面教師ぶりを一言!「ジョーダンはやりたい放題やった後、それなりの償いをすることになったんだ。だから今の彼はその経験をフル活用して、責任あるビジネスのやり方をセミナーするようになってるってのもおかしな話だけど(笑)。富、欲、人を騙すことの罪、不正直な商売、無駄な消費とか、彼自身の体験から学んだことを、セミナーのクラスにしてるんだって。それは、彼が180度反対側のビジネスを説くことで、彼なりの罪滅ぼしをしてるんだ。彼の本の中にはそれも含んだ 体験が赤裸々に正直でに書かれている。僕が読んだ本の中で最も正直に書かれたものだと言ってもいいよ」。(text:cinemacafe.net)■関連作品:ウルフ・オブ・ウォールストリート 2014年1月31日より全国にて公開(C) 2013 Paramount Pictures. All Rights Reserved.
2013年12月30日ロバート・デ・ニーロが主演を務める映画『マラヴィータ』に、『Glee』シリーズで人気を博した若手女優ディアナ・アグロンが出演している。デ・ニーロ演じる元マフィアの娘役だが、『Glee』の彼女からは想像もできない“キレっぷり”を見せており、このほど彼女の“マジキレ”シーンをおさめた特別映像が公開された。特別映像本作は、マーティン・スコセッシが製作総指揮を執り、リュック・ベッソン監督が手がけたヒューマン・コメディ。元マフィアのブレイク(デ・ニーロ)が、素性を隠し一家でフランスの片田舎に引っ越してきたことで巻き起こす騒動が描かれる。このほど公開された特別動画は、ごく普通の女子高生に見えるベル(アグロン)が、自分に失礼な態度を取り続ける異性にブチ切れる姿を捉えたもの。テニスラケットで相手をめった打ちにする彼女の姿に、『Glee』で演じた優等生クインの面影はなく、女優としての新たな一面を開花させている。アグロンは「誰もが一度は感じる感情、“特に場違いな、負け犬のような感覚”をこの作品では大げさに取り上げている。そうした意味で今回の脚本はとてもおもしろいと思ったわ。演じて楽しいことはわかっていたし、脚本を読んで、リュックがどう料理するのかを想像しながら、演じている様子が頭に浮かんだわ。だから読み終えてワクワクしたの」と話し、自身の演じた役について、「ベルは家業と関わりたくないし、恋にも落ちたい。でも、そんな夢見る少女なのにコインで表裏を決めるところもある。私は彼女のそういう二面性が好きなの。人をぶちのめすフリをしたくない人なんている? しかも仕事でできるなんて最高! 楽しかったわ」と語っている。『マラヴィータ』11月15日(金)TOHOシネマズ有楽座ほか全国ロードショー(C)EUROPACORP- TF1 FILMS PRODUCTION - GRIVE PRODUCTIONS Photo : Jessica Forde
2013年10月30日『キック・アス』のヒット・ガールの演技で一躍売れっ子女優に躍り出たクロエ・グレース・モレッツが、テリー・ギリアム監督が製作総指揮を務めるダーク・ファンタジー映画『The White Circus』(原題)に出演することが明らかになった。米エンタメ情報サイト「collider.com」によれば、名匠マーティン・スコセッシ監督の『ヒューゴの不思議な発明』(’11)で共演したエイサ・バターフィールドとの再タッグを組むことになった本作は、ブラック・ユーモアたっぷりのダーク・ファンタジーになるとのこと。メガホンを取るのは、短編アニメ映画『Madame Tutli Putli』(原題)でアカデミー賞にノミネートされた、クリス・ラヴィスとマチェック・シェバウスキのユニット、クライド・ヘンリー監督。ストーリーは、戦争で引き裂かれた町に不時着した若いパイロットが、言葉を話すサーカスのくまと知り合い、魅力的なキャバレーのシンガーと恋に落ち、独裁者と対決するというものだそう。製作は2014年2月にドイツでのクランクインが予定されている。(C) Getty Images(text:Mieko Nakaarai)
2013年05月17日今秋、日本公開され大ヒットを記録した映画『デンジャラス・ラン』のブルーレイ&DVDの発売を記念して、主演のデンゼル・ワシントンが、米の名門ユニバーサル・スタジオの名作について語ったインタビュー映像が公開された。これまで俳優として数々の名演を披露し、自身も監督として活動するワシントンは映画史に残る名作をどのように見ているのだろうか?特別動画このほど公開された動画は、ワシントンがアルフレッド・ヒッチコック監督の『鳥』、マーティン・スコセッシ監督の『カジノ』などの作品について、ざっくばらんに語っている模様を収録したもの。ワシントンは、ブライアン・デ・パルマ監督の『スカーフェイス』について「自分の演技はあの映画に影響されている。この前もアル・パチーノのセリフを拝借したよ」と、新作『フライト』での自身の演技との共通点について解説し、後に『モ’・ベター・ブルース』でタッグを組むスパイク・リー監督の『ドゥ・ザ・ライト・シング』を初めて見た時のエピソードを披露する。また、スティーヴン・スピルバーグ監督の名作『E.T.』の好きなシーンをマネをして見せ、幼少期に観た『大アマゾンの半魚人』について語るひと幕も収められている。印象的なのは、ワシントンが終始、本当に楽しそうに映画について語っていることで、彼が生粋の映画人でありながら、同時に現在も大の“映画ファン”であることが伝わってくる。その一方で彼は「昔に見たな」と言いつつも作品の細部や俳優のちょっとした仕草まで記憶しており、入念な準備を重ねて細部まで役作りをするというワシントンの“演技の原点”を垣間見ることができる。そんな彼がユニバーサル100周年の記念すべき年に主演を務めたのが『デンジャラス・ラン』だ。本作でワシントンは、国家を裏切り指名手配を受けた元CIAの男(ワシントン)を演じ、彼の護衛についた新米エージェント(ライアン・レイノルズ)との32時間にわたる逃避行を繰り広げている。『デンジャラス・ラン』発売中ブルーレイ+DVDセット4190円(税込)DVD3360円(税込)発売・販売元:ジェネオン・ユニバーサル・エンターテイメント
2012年12月27日アルクは12日、新刊「ロックスターの英語」を発売した。同書は、同社の月刊誌「イングリッシュ・ジャーナル」の「The Voice of EJ」に2001~2009年にかけて掲載されたロックスターのインタビューの中から4本をセレクト。さらに5本のインタビューを追加し、すべてを1本6~7分の長さに編集したもの。ロックスターの「生」の声を収録し、「英文トランスクリプト+日本語訳+語注」を付けた。また、「初級者(TOEIC(R)テスト500点未満)」「中級者(TOEIC(R)テスト500~750点)」「上級者(TOEIC(R)テスト750点以上)」の3つのレベルに合わせた学習モデルプランを掲載。リスニング力をはじめとした総合的な英語力をアップさせることができるという。各インタビューの最後には、「理解度チェック」問題が10題用意され、学習到達度の確認が可能。巻頭には、元祖バイリンガルDJであるキャロル久末氏によるコラムも掲載されている。収録インタビューは、1. 「ポール・マッカートニー(ザ・ビートルズ)」、2. 「ジミー・ペイジ(レッド・ツェッペリン)」、3. 「ザ・ローリング・ストーンズ&マーティン・スコセッシ」、4. 「ノエル・ギャラガー(オアシス)」、5. 「スティング」、6. 「カルロス・サンタナ(サンタナ)」、7. 「ブライアン・メイ(クイーン)」、8. 「ブライアン・ジョンソン(AC/DC)」、9. 「レニー・クラヴィッツ」。サイズはA5判で、204ページ。CDは71分収録。価格は1,890円。【拡大画像を含む完全版はこちら】
2012年12月13日シャーリーズ・セロンが、パク・チャヌク監督の「復讐3部作」の最終章となったイ・ヨンエ主演作『親切なクムジャさん』のハリウッド・リメイク版に主演することが決定した。オリジナル版の『親切なクムジャさん』は、ドラマ「宮廷女官 チャングムの誓い」などで清新なイメージを見せてきたヨンエが無実の罪で服役したため残忍な復讐劇を繰り広げる女性を熱演し、公開当時話題となった作品だ。シャーリーズが同新作に出演することが今月28日(現地時間)に発表され、香港映画『インファナル・アフェア』をマーティン・スコセッシ監督がリメイクした『ディパーテッド』でアカデミー脚色賞を受賞したウィリアム・モナハンが、本作では監督として再度アジア映画のハリウッド・リメイクに挑戦することになり、シャーリーズが所有するデンヴァー&デリア・フィルムズ社がほか2社と提携して本作の製作を担当する。メガホンを取るモナハン監督は「リメイク版はアメリカ的な要素がふんだんに盛り込まれた作品になるね。それに想定外のプロットにもなるよ。かなり熱を入れて作るつもりさ」と本作への抱負を語っている。そんなチャヌク監督が手がけた「復讐3部作」の1つ『オールド・ボーイ』はすでに、スパイク・リーがメガホンを取り、ジョシュ・ブローリンを主演に迎えて製作されている。■関連作品:スノーホワイト 2012年6月15日よりTOHOシネマズ 日劇ほか全国にて公開© 2011 Universal Studios. All Rights Reserved.
2012年11月30日人気若手女優クロエ・グレース・モレッツ初の単独主演作となる『HICK ルリ13歳の旅』が24日(土)から公開されるのを前に、モレッツからコメントが届いた。その他の写真本作は、孤独で退屈な日々を送っていた主人公ルリ(モレッツ)が家を飛び出し、憧れのラスベガスに向かう途中で、厳しい現実に直面しながら、傷つき成長していく姿を描いたロードムービー。タイトルの“HICK”とは、田舎者、うぶな人、カモなどを意味し、モレッツは映画が大好きで、ハッピーエンドのハリウッド映画に憧れて旅に出る少女ルリを演じている。『キック・アス』の“ヒット・ガール”役で大ブレイクしたモレッツのキャリアは意外に長い。5歳で芸能の仕事をはじめた彼女は、8歳で映画デビューを飾り、『悪魔の棲む家』や『(500)日のサマー』などに出演。近年は、マーティン・スコセッシ、ティム・バートンら名監督との仕事も多く『ヒューゴの不思議な発明』『ダーク・シャドウ』などで強烈な個性を発揮し、人気を集めている。そんな彼女にとって本作は初の単独主演作。しかも、世間知らずの少女が社会の厳しさや汚れた面を知る難しい役どころだ。しかし、当時14歳だったモレッツは、台本を読んで即、本作への出演を決めたという。「彼女が抱える渇望感がはっきりと理解できた」というモレッツは「私はまだ14歳で、愛や死、そしてルリが経験したような一連の出来事についてほとんど経験がない。でも考えてみれば、ルリにとっても人生で初めてのことばかりなのよね。だからルリが遭遇して学ぶことを、私も女優の立場でルリと同じ目線で学んでいけばいいと気づいた」と振り返る。これまでにも数々の難役を自分の中で昇華させ、見事に体現してきたモレッツが、本作ではどんな新しい一面を見せ、女優として成長しているのかに注目したい。『HICK ルリ13歳の旅』11月24日(土)よりヒューマントラストシネマ渋谷ほか全国順次ロードショー
2012年11月13日今月11日(現地時間)に38歳の誕生日を迎えたレオナルド・ディカプリオ。前日の10日にニューヨークのクラブ「The Darby」で誕生パーティを開き、ビヨンセ・ノウルズ&ジェイ・Z夫妻やマーティン・スコセッシ、ロバート・デ・ニーロ、キャメロン・ディアスらが駆けつけた。マンハッタンの人気クラブでのパーティで、レオは10月下旬にアメリカ東海岸を襲ったハリケーン「サンディ」の被災者救済の義捐金を集めることを計画、アルコールのボトルに金額を上乗せし、1本オーダーするごとに寄付できる仕組みにした。その結果、総額50万ドルがアメリカ赤十字社に寄付され、そのほかはレオナルド・ディカプリオ基金が支援する慈善団体に寄付された。パーティには現在、スコセッシ監督の『The Wolf of Wall Street』(原題)で共演中のジョナ・ヒル、『シャッター アイランド』で共演したマーク・ラファロ、エドワード・ノートン、エマ・ワトソン、ジェイミー・フォックス、クリス・ロックらも出席した。レオは最近、スーパーモデルのエリン・ヘザートンと破局したばかりだが、この夜は、『The Wolf of Wall Street』の共演者で、エリンと破局後によく一緒にいるというオーストラリアの女優、マーゴット・ロビーの姿もあった。(text:Yuki Tominaga)© Splash/AFLO■関連作品:華麗なるギャツビー 2013年夏、全国にて2D/3Dで公開© 2012 WARNER BROS. ENTERTAINMENT INC.シャッター アイランド 2010年4月9日より全国にて公開© 2009 BY PARAMOUNT PICTURES
2012年11月13日ハリソン・フォードとザック・エフロンが、ロブ・ライナー監督の新作スリラー『You Belong to Me』(原題)で共演する可能性が出てきた。ライナー監督にとって1990年の作品『ミザリー』以来のスリラー復帰作となる本作で、ハリソンは自身の女性患者が自殺したことにより苦悩する精神病医の役を、一方のザックは女性患者の兄弟・ジェームズ役を演じる見込みだ。精神病医はジェームズと親しくなるものの、ジェームズは彼の妻や娘までも誘惑するようになり、かえって問題が複雑に絡まり合うという内容で、ロバート・デ・ニーロが怪演を見せた1992年のマーティン・スコセッシ監督作品『ケープ・フィアー』に似た作風になるという。本作は来年3月にもクランクイン予定で、今週サンタモニカで開催中のアメリカン・フィルム・マーケットで配給先を探しているという。■関連作品:ミザリー 1991年2月より公開
2012年11月05日ザ・ローリング・ストーンズ、50年の軌跡をたどるドキュメンタリー映画『クロスファイアー・ハリケーン』の特別上映会「THE ROLLING STONES 50th ANNIVERSARY DOCUMENTARY FILM “CROSSFIRE HURRICANE” JAPAN PREMIERE」が、11月7日(水)にZepp DiverCity(TOKYO)で開催されることが決まった。映画『クロスファイアー・ハリケーン』は、バンド結成当初から現在に至るまでの歴史を、ミック・ジャガーをはじめとする歴代メンバーへのインタビューや秘蔵映像などで綴ったドキュメンタリー。巨匠マーティン・スコセッシが製作総指揮、『くたばれ!ハリウッド』のブレット・モーゲンが監督を務め、今月10月からイギリスで公開が予定されている。特別上映会では、本編上映のほか10月18日のロンドンのプレミア試写会に出席するメンバー達の映像も公開。チケットの一般発売は10月14日(日)より。なお、チケットは全て50周年記念ロゴ刺繍Version T-shirt付料金。■THE ROLLING STONES 50th ANNIVERSARY DOCUMENTARY FILM “CROSSFIRE HURRICANE” JAPAN PREMIERE11月7日(水)14:00/19:00Zepp DiverCity(TOKYO)全席指定(XLサイズ)-6950円全席指定(Lサイズ)-6950円全席指定(Mサイズ)-6950円全席指定(Sサイズ)-6950円全席指定(XSサイズ)-6950円※3歳以上はチケットが必要。チケットは50周年記念ロゴ刺繍Version T-shirt付。ドリンク代別途必要。
2012年10月12日『ボラット』『ブルーノ』のサシャ・バロン・コーエンの主演最新作『ディクテーター 身元不明でニューヨーク』に出演する名優ベン・キングスレーの最新コメントが到着した。その他の写真本作は、恐るべき独裁者アラジーン将軍がニューヨークを訪れるも、米国政府の陰謀により身元不明の状態にされたまま街に放り出され、行く先々で騒動を起こす様を描いたコメディ映画。キングスレーは、1943年生まれの英国人俳優。『ガンジー』や『シンドラーのリスト』『シャッター アイランド』などの作品で重厚な演技を披露し、2001年には“ナイト”の称号も与えられている名優だ。そんな彼が本作で演じるのは、アラジーン将軍の伯父のタミール。将軍の身の安全を確保する一方、ロレックスや紛争ダイヤモンドを配っているブッ飛んだ役どころだ。今、最も危険で優れたコメディ作家・俳優のコーエンと、キングスレーが出会ったのは、マーティン・スコセッシ監督の『ヒューゴの不思議な発明』で、ふたりが共演したときのこと。キングスレーは「セットで彼(コーエン)と話す機会があったとき、すぐに、彼のことをどれほど尊敬しているかを伝えたよ」と振り返る。かねてより、キングスレーはコーエンを「恐れ知らずの役者であり、風刺コメディの達人」と評価していたそうで、本作でもコーエンと時にじっくりと議論をし、時に即興演技を織り交ぜながら、タミール役を嬉々として演じている。「5センチと離れていないところから、エンジン全開のサシャを見ていると驚くよ。サシャのような人と仕事をすると、自分の仕事のレベルも高くなる。非常にエキサイティングだ」。ちなみに、撮影中にキングスレーが最も苦労したのは、目の前でコーエンが演技しても“決して笑ってはいけない”ことだったという。「僕が演じたのは真面目な男だ。サシャ・バロン・コーエンを相手に、可笑しなことをやろうなんて気にはならないよ。それに、彼の引き立て役になるのは楽しかった。かなり苦労したけどね。目の前で、たまらなく可笑しなことが起きているのに、僕はせいぜい、ちょっと困惑した顔をする程度のことしかさせてもらえなかった。彼がやっていることに対して平然と無関心を装うなんて、僕が想像できる限り、一番難しい演技だ」。誰もが認める名優に“一番難しい演技”と言わせるほど、コーエン=アラジーン将軍は過激な笑いを繰り出してくるようだ。『ディクテーター 身元不明でニューヨーク』9月7日(金)よりTOHOシネマズ六本木ヒルズほか全国順次公開ブルーレイ&DVD『ヒューゴの不思議な発明』発売中
2012年09月06日ロバート・ダウニーJr.、サミュエル・L. ジャクソン、スカーレット・ヨハンソンら豪華キャストが共演する映画『アベンジャーズ』の特別映像がこのほど公開され、怒りによって巨人に姿を変える科学者ブルース・バナーを演じたマーク・ラファロのインタビューが到着した。特別動画本作はブルース・バナーだけでなく、天才発明家のトニー・スターク=アイアンマン、神々の国を追われたソー、謎の女スパイ、ブラック・ウィドウ、最強の射手ホークアイ、長きに渡る眠りから覚めた超人キャプテン・アメリカが、はからずもひとつのチームに集められ、自らの過去や苦悩と向きあいながら、地球に迫る脅威と壮絶な戦いを繰り広げる姿を描く。彼を知らない人のために、改めてラファロの経歴を簡単に紹介しよう。マーク・ラファロは1967年生まれの米国人俳優。舞台でキャリアを積んだ後に映画界に入り、マイケル・マン監督の『コラテラル』、デイヴィッド・フィンチャー監督の『ゾディアック』、マーティン・スコセッシ監督の『シャッター アイランド』など、名監督とタッグを組んでいる演技派俳優だ。そんな彼が本作で演じるのは科学者ブルース・バナー。実験中に大量のガンマ線を浴びたことで、怒りや憎しみが頂点に達してしまうと緑色のモンスター“ハルク”に変身してしまう体になり、感情を抑え、人目から隠れるように暮らしている男だ。重厚な演技で観客を魅了してきたラファロが“緑色の巨人”になる……映画ファンには意外な配役かもしれないが、彼にとって共演者のダウニーJr.の存在が大きかったようだ。ラファロはインタビュー動画で「ロバートは僕にとって憧れの俳優だ。彼が『アイアンマン』で“ヒーロー物”というジャンルのイメージを一新したのを見て、僕にも出来るかもしれないって可能性を感じた」と振り返り、さらに劇中で自身が演じたバナーと、ダウニーJr.が演じたスタークの共通点や、そのことで生まれた新たなドラマについて語っている。本作は、壮大なアクションを描きながら、それぞれのキャラクターが自身の内面を見つめ、強大な力を持っている自身の心の中にある“弱さ”を受け入れ克服していく過程が大きな見どころとなっており、ラファロ演じるバナー=“ハルク”のドラマは、劇中で重要な役割を果たしている。『アベンジャーズ』8月14日(火) 3D/2Dロードショー
2012年08月24日22日(現地時間)、マーティン・スコセッシ監督が22年前から関わっている遠藤周作原作の「沈黙」の映画化をめぐって、製作会社「チェッキ・ゴーリ・ピクチャーズ」からロサンゼルスで損害賠償を求める訴訟を起こされた。『セブン』や『ブロンクス物語/愛につつまれた街』などを手がけた同社は1990年、スコセッシ監督と「沈黙」の映画化『Silence』(原題)製作の契約を交わしている。チェッキ・ゴーリ側の訴状によると、監督は『クンドゥン』(’97)の製作終了後に『Silence』に着手すると言いながら実現せず、2004年と2011年に製作延期の契約を結んだという。そして、『ディパーテッド』(’06)、『シャッター アイランド』(’09)、今年のアカデミー賞で5部門受賞した『ヒューゴの不思議な発明』の撮影を優先させる代わりに補償金を支払うことに合意していたが、『ヒューゴ~』についての支払いがなされていないという。チェッキ・ゴーリ側は「各作品につき150万ドルとスコセッシの収益の20パーセント」という前2作と同じ条件の支払いを要求している。同社は既に『Silence』製作のために75万ドルを投資している。「沈黙」は17世紀の日本を訪れたイエズス会の宣教師たちとキリシタン弾圧を描く物語。スコセッシ監督とスタッフが舞台となった九州でリサーチをしたり、キャストにダニエル・デイ・ルイスやベニチオ・デル・トロの名前が挙がるなど、具体的な動きも見せていた。スコセッシ監督自身は昨年末、出演したラジオ番組で次回作について「遠藤の本(の映画化)を次にやりたいと思っている」と語っていた。だが、スコセッシが現在とりかかっている新作はレオナルド・ディカプリオ主演の『The Wolf of Wall Street』(原題)。いつまでも果たされない約束にチェッキ・ゴーリ側もついに堪忍袋の緒が切れたようだ。(text:Yuki Tominaga)
2012年08月24日