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人気脚本家・岡田惠和が初戯曲を書き下ろし、堤幸彦が演出を務める舞台『スタンド・バイ・ユー ~家庭内再婚~』が1月12日、東京・シアタークリエにて開幕した。主な出演者はミムラ、戸次重幸、真飛聖、勝村政信。同日、初日を控えたキャストと演出の堤が会見を開いた。舞台『スタンド・バイ・ユー ~家庭内再婚~』チケット情報雪の山荘を舞台に、アクシデントからそれぞれ伴侶でない相手と一夜を過ごすことになったふた組の夫婦が巻き起こす大騒動。アクの強い、変わり者の登場人物だらけではあるが、見栄を張って話を大きく盛ってみたり、内心抱いていた伴侶への不満を愚痴るうちに意気投合してみたり…と、その行動は誰しもが共感できる人間味溢れたものだ。実力派キャストがぶっとんだキャラクターをコミカルに楽しそうに演じ、客席は爆笑に次ぐ爆笑に。だが笑いの中に「夫婦とは何か」「幸せとは何か」といった人生の深淵なテーマをしっかりと浮かび上がらせ、温かな後味の、ハートフルな舞台となっていた。会見では主演のミムラが「なぜ他人と他人が一緒になって、その後ずっと一緒に生きていくのか。夫婦という関係性の不思議についてそれぞれの世代で疑問に抱くことの一端を紐解いた作品となっています。人生にぽっと花が咲くようなそんな作品になっています」とアピール。堤監督は「仕上がりは完璧です!…と、思いたい(笑)。会話劇であり、ミュージカルのようでもあり、コメディでもあり、じわっとくるところもある。役者さんは大変ですが、皆さんのおかげでなんとかいけるぞと確信を持ちました」と自信の発言。さらにそれぞれのキャストを褒めちぎり、特に肉食系女子・愛子を演じる真飛には「(元宝塚トップらしい)きれいな佇まいにも関わらず、ものすごい役どころをやってもらっています。笑い中心のものに今後お呼びしたい! コントやりませんか?」というお誘いまで飛び出していた。他に出演はモト冬樹、広岡由里子、馬場良馬。公演は1月27日(火)まで、東京・シアタークリエにて。その後大阪、石川、静岡、愛知でも上演。チケットは発売中。
2015年01月14日かたや草食系の妻に肉食系のダンナ、かたや草食系のダンナに肉食系の妻。ふた組の夫婦がひょんなことから相手を入れ違え、タイプが似ている同士で意気投合、しかも一夜を共にしてしまい…。人気脚本家、岡田惠和が初戯曲を書き下ろし、堤幸彦が演出を務める注目の舞台『スタンド・バイ・ユー ~家庭内再婚~』が1月12日に開幕した。ふた組の夫婦のうち、“草食系妻・肉食系夫”ペアの藤沢夫妻に扮するのはミムラと戸次重幸。初日を目前に控えた1月上旬、ふたりに見どころと心境を聞いた。チケット情報はこちら稽古場の状況を尋ねると、息もぴったりに「本当に楽しい!」という言葉が返ってきた。「毎日毎日、堤さんから“小ネタ”が5つずつくらい増やされていくんですよ。それにどう対応していくかというのをみんなが楽しみながらやっています」(戸次)、「大きな流れや感情面のことも少しは出ますが、基本小ネタですよね(笑)。堤監督は、あまりにご自分が毎日違うことを追加していくので、台本に書き込みをするのに12色の色鉛筆を使っていらっしゃるんです」(ミムラ)。そう話すミムラは実はこれが初舞台。「もともといつか舞台をやりたいと思っていたんです。観客として舞台を観ていますと、もちろん役者としての技量が必要なのはわかっていますが、少人数の会話劇が一番面白いな、やるならそういう作品に…と思っていた。今回の作品はまさにそういうタイプの作品。出演が叶って嬉しいです」と満面の笑顔だ。舞台出身の戸次はそんなミムラを「とても初とは思えない! そこに居る姿勢が、何回か舞台を踏まれている方みたい。地に足が着いています」と見つめる。それに対しミムラは「恐縮です…。でも戸次さんはやっぱり監督が信頼を置かれてるんだなって思いますよ。“小ネタ”にしても、任される度合いが高い。足されたものをどんどん消化し、どんどん変わっていくのを見ると羨ましいんです。でも初心者の私が羨ましがってもいけないと思いますので、感じている「とにかく楽しい」というエネルギーをちゃんとお客さまに伝わるようにしたいですね」。両極端なふた組の夫婦の姿を通し、「結婚とは」「夫婦とは」といったものを見つめ直すきっかけにもなりそうな作品。現在独身の戸次は「もし結婚後、相手に対し不満を持ったとしても「待てよ『スタンド・バイ・ユー』でこんなセリフがあったぞ」ということを思い出したら乗り越えていけそうな気がする。今回の舞台が僕にとっての教科書、教訓になりますよ(笑)」。ミムラも「当たり前のことこそ普通に生活していると忘れがちなので、そういうことをもう1回認識してもらえるといいですよね」としみじみ。結婚生活を円滑に送る秘訣も隠されている、かもしれない『スタンド・バイ・ユー』。既婚者はもちろん、未婚の方も予習にいかが?もうひと組の夫婦に、勝村政信&真飛聖。ほか、モト冬樹、広岡由里子、馬場良馬が出演。公演は1月27日(火)まで、東京・シアタークリエにて。その後大阪、石川、静岡、愛知でも上演。チケットは発売中。
2015年01月13日『ちゅらさん』等、数々のヒットドラマを生み出している人気脚本家、岡田惠和が初戯曲を書き下ろし、『トリック』『SPEC』といった話題作を連発する堤幸彦が演出を務める注目の舞台『スタンド・バイ・ユー ~家庭内再婚~』。映像界のヒットメイカーふたりが、新春の舞台作品に選んだ題材は“夫婦”。ふた組の夫婦が入り乱れての喧嘩バトルを、あるある感満載で描き出すコメディだ。この舞台で夫婦役を演じる勝村政信と真飛聖に話を聞いた。チケット情報はこちら連れ立って別荘に休暇に来たふた組の夫婦が、アクシデントによりそれぞれ伴侶でない相手と一夜を過ごすことに。しかもお互い性格のあわないパートナーへの不満を愚痴るうちに意気投合してしまい…。物語は「映像の脚本を書いている岡田さんならではで、読み物としてすでに面白い」と勝村も絶賛する面白さ。だが「誰もが日常で交わしたことがあるような会話劇。登場人物が張るちょっとした見栄や、話を盛ってしまうところなど、すごくよくわかるんです。でもコメディですしテンポが早いし、ちょっと手ごわいですね」(真飛)、「面白い脚本は、読んだだけですべて成立してしまう。演じる側としてはちょっとやっかいです(苦笑)」(勝村)と、面白さゆえの苦労にも直面しているよう。そしてその苦労を倍増しているのが堤演出だ。「堤さんの演出には僕は“ジャブ”というあだ名をつけました…(笑)。とにかく細かい。でもその場の思いつきのようで、堤さんは実はものすごく考えている。わざと昭和っぽさを入れたりとかね。そのくすぐり方が面白い」と勝村。真飛も「堤さんの演出もどんどん変わっていきますし、気が抜けないのですが、楽しいです」と話す。苦労は手ごたえの証、なのだろう。この日の取材現場には劇中で使用される写真の撮影用衣裳で登場、率先して“榊夫妻の家族写真”らしいポーズを取ってくれたふたり。演じる榊夫妻は、肉食系の妻に草食系の夫という組み合わせだ。「こういうタイプの夫婦、最近は多いんじゃないかな?」と勝村が言うように、いわゆる夫唱婦随ではない現代的な夫婦像とも言えそうだが、「一見女性が強そうに見えて、本当は旦那さんが守ってくれている。女性がガミガミ言っても、それを受け止め、受け流すのも男の役目だというのを、男性が認識しているからこそ成立しているんじゃないかな」と真飛が分析。最後は「いろいろある夫婦の形のうちのひとつですよね。自分とは全く関係ないなと思う人はそういうものを見ながら笑ってくれればいいし、もちろん身につまされる方もいると思いますよ」(勝村)、「面白いものになりますので、初笑いにぜひ!」(真飛)と息もぴったりにアピール。ふたりがどんな夫婦像を描き出すのか、お楽しみに。もうひと組の夫婦に、ミムラ、戸次重幸。ほか、モト冬樹、広岡由里子、馬場良馬が出演。公演は1月12日(月・祝)から27日(火)まで、東京・シアタークリエにて。その後大阪、石川、静岡、愛知でも上演。チケットは発売中。
2015年01月05日ウエンツ瑛士と里見浩太朗の初ミュージカル作品としても注目が集まっている『天才執事 ジーヴス』。数多のユーモア小説で知られる英国人作家P.G.ウッドハウスのベストセラーをもとに、アンドリュー・ロイド=ウェバー(『オペラ座の怪人』『キャッツ』)の作曲によって1975年にミュージカル化。その後のリバイバル版やブロードウェイ版も大人気を博しているコメディ・ミュージカルだ。今回が初演となる日本版では、他に高橋愛、なだぎ武、右近健一、エハラヒロユキ、入来茉里、つぶやきシロー、そして樹里咲穂にモト冬樹と、個性と実力を兼ね備えたキャストが勢ぞろい。6月中旬、和気あいあいとした稽古場を訪ねた。ミュージカル『天才執事ジーヴス』 チケット情報スタジオに入ると、ちょうどウエンツ演じるお気楽な青年貴族バーティ・ウースターが、元婚約者で肉食系女子のオノリア(樹里)に迫られている場面。狭い馬車の中で暴走気味の樹里と必死に身をかわすウエンツの対比がなんともおかしく、稽古を見ているキャスト席からも思わず笑いが。次の場面では、ある事情から窮地に陥ったバーティが、忠実な執事ジーヴス(里見)に助けを求めるなかで丁々発止の会話が続く。焦った表情にもお坊っちゃんらしい甘い雰囲気がにじむウエンツと、主人を見守る穏やかな笑顔ながら冷静に助言する里見は、改めてハマり役と思えた。一方、バセットの姪スティッフィーに扮する高橋は意外にもコケティッシュなたたずまいで、役作りはすでに進んでいる様子。高橋に加えてモトや右近らミュージカル経験が豊富なキャストからは、小道具を取り出すタイミングをそれぞれ演出家に提案するなど、この座組みの風通しの良さが見てとれる。それはきっと、いわゆる“大御所”でありながらスタッフの説明に真摯にうなずき、熱心に台本に目を通す里見や、バーティ役に没入してその感情を追いつつ、一つひとつの動きをスタッフと熱心に確認する座長・ウエンツの姿勢によるところが大きいのだろう。真剣勝負な稽古が長めに続くと、質問をニコニコとスタッフに投げかけて場を和ますのはムードメーカーの右近だ。さらに取材中、モトが床で滑って転ぶハプニングが起きたのだが、「大丈夫ですか」と心配げな高橋の横に近づいたのはウエンツ。「(モトの髪の毛にかけて)ツルツルだから…と言ってあげて」とささやき、高橋が申し訳なさそうに「ツルツル…」と繰り返すと、スタッフ陣もつい吹き出して稽古場が笑いに包まれた。稽古の間、振付の前田清実が何度も歌と動きのテンポをキャストに確認していたように、ミュージカルの舞台、それもコメディならば、チームワークの良さは必須。このメンバーなら、本番がおおいに期待できそうだ。7月4日(金)から13日(日)まで東京・日生劇場にて。チケット発売中。なおチケットぴあでは、対象公演日限定で舞台終了後にキャストと一緒に写真撮影ができるチケットも販売中。取材・文佐藤さくら
2014年06月21日ベストセラー作家・東野圭吾の同名短編小説を舞台化した『あるジーサンに線香を』が昨年4月に行われた初演が好評につき、早くも再演される。そのツアー初日の亀戸公演を前に、ゲネプロと囲み会見が行われた。亀戸公演の後、福島県の南相馬市を含む3都市での上演を経て再び東京に戻り、11月29日(金)より博品館劇場で上演される。『あるジーサンに線香を』チケット情報世界的ベストセラー小説をもじったタイトルだが「あるジーサン~」の主人公も、とある人体実験の被験者。妻に先立たれた87歳の元会社経営者・佐川照男(モト冬樹)は、入院中の病院の医師に若返りの実験に協力してほしいと頼まれる。照男にしか見えない亡き妻・扶美(山本陽子)が止めるのも聞かず、彼は実験の承諾書にサイン。手術は成功し、早くも一週間後に60代に。その後もハイスピードで40代、20代と若返っていく。見た目とともに心も若くなり、歌手を目指す若い娘・千春(松原夏海)らとの恋も経験するが、ついに恐れていた“老化”というリバウンドが始まり……。大きな見どころはやはり、60代から20代までを逆行して演じ分けるモト冬樹の変幻自在な姿だろう。歩くのもやっとな87歳のヨボヨボな老人、若返りに成功するもとまどいの中にいる60代、恋の喜びを知る男盛りの40代、側転して登場しイマドキの言葉を話す20歳の若者まで、一幕の約1時間で4段階を見事に演じ分ける。「励まし」という言葉に「ハゲ、まし?」と反応したり、若返るにつれて増えていく頭髪に「あー、髪がウザい!」とここでしか言えなさそうな台詞を吐いてみたり、モトならではの毛髪ネタも楽しい。照男の老化が始まる二幕では一転、シリアスの度合いが増す。コメディタッチの一幕では“若返り実験”というタブーをなんとなくやり過ごしてきた観客も、元の姿に戻っていく照男の悲劇を目の当たりにして、モラルや「本当の幸せとは何か?」という問題を突きつけられることになる。至るところ抱腹絶倒のコメディではあるが、「ああ、面白かった!」では終わらない。終幕にたちこめるある香りとともに、観客それぞれが含蓄あるテーマを持ち帰るだろう。囲み会見には、主演のモト冬樹らキャスト5名が登壇。「再演なのでよりテンポが良くなり、初演の疑問点が解決するなど充実した内容になっています。僕は本当にくたびれる役で、特に二十歳のときはタイヘンですが、老体にムチ打って頑張ってます」とモト。その20代の照男と恋に落ちる千春を演じるのは、この再演から参加した元AKB48の松原夏海。「モトさんの若いときのメイク姿をまだ何度も見てはいないので、本番で笑っちゃわないか心配(笑)。でも若いときのモトさんも今のモトさんも素敵です」とうれしい発言で、ハードな舞台に挑むモトの表情を緩ませた。東京公演は11月29日(金)から12月8日(日)まで。チケット発売中。取材・文:武田吏都
2013年11月14日