ロシア発のダウンウェアブランド「アークティック エクスプローラー(ARCTIC EXPLORER)」が、2018年秋冬シーズンに日本国内で本格展開スタート。大手セレクトショップなどを中心に、9月中より順次アイテムが発売される。 「アークティック エクスプローラー」は、ブランドオーナーのクセニヤ・チリンガロフが、その父で世界的有名な北極探検家であるアルトゥール・チリンガロフの功績に敬意を表して立ち上げたブランド。-30度まで対応できる防寒性や優れた耐水性など、極地でも耐え凌げる高機能を搭載しているのが特徴だ。また全てのアイテムには、“砕氷船”や“漂流ステーション”といった北極探検に関するユニークなネーミングを使用。生産は全て、ブランド誕生の地・ロシアで行われる。今回日本で展開されるのは、着丈や身幅、フォルムなど豊富なデザインバリエーションを取り揃えたダウンジャケットやベストなど。そのデザインの種類もさることながら、各アイテムごとのカラー展開も多彩。ブラックやネイビー、カーキーといったシックな色合いから、グリーン、レッド、イエローなど鮮やかな色までを取り揃えている。高い機能性を持ち合わせた、スタイリッシュなダウンジャケットは、タウンユースでも活躍しそう。【詳細】「アークティック エクスプローラー」本格日本展開スタート展開時期:2018年9月中より順次店頭販売予定取扱先:大手セレクトショップなどアイテム例:・ VOSTOK(ベスト)60,000円サイズ:XS,S, M,L/カラー:レッド、ブラック、ネイビー、カーキー、イエロー、サンド、グレイ・ブリック・ FANAT(ダウンジャケット) 89,000円サイズ:XS, S, M, L, LL/カラー:ブラック,カーキー、ネイビー、ダークグリーン・MOSTT(ダウンジャケット) 117,000円サイズ:XS, S, M, L/カラー: LLレッド, ゥラック、ネイビー、イエローサンド、, イエロー, サンド、グレイ、ブリック【問い合わせ先】HanxPRTEL:03-6677-7741
2018年09月06日世界最大級の本の街といわれる、東京・神保町“神田すずらん通り商店街”にお店を構える「ろしあ亭」。本格的なロシア料理を、ロシアワインやウォッカなどの豊富なロシアのお酒とともにいただけるロシア料理専門店です。 レンガを基調としたおしゃれなお店で、ロシア料理の魅力にふれてみませんか。神保町にお店を構えるロシア料理専門店「ろしあ亭」開業して20年以上の「ろしあ亭」は、もともと新宿で別のお店を営んでいた店主が“落ち着いたところでお店を開きたい”と、本の街である「神保町」でオープンしたロシア料理専門店です。店名の“ろしあ”が平仮名なのは、日本人に馴染みのないロシア語を使わず、ほかのお店とも被らないようにと付けられたものだそう。 店名からも、お店のやさしい雰囲気がうかがえます。ロシアの民家をイメージしたかわいらしいお店ロシアの民家をイメージした店内は、レンガ造りが印象的なおしゃれな空間。 ところどころに赤色が配色され、ロシアの民芸品“マトリョーシカ”が飾られたかわいらしいお店です。まるでロシアに訪れたかのような、異国情緒あふれる落ち着いた空間で、本格的なロシア料理をいただいてみませんか。きれいな赤色が映える「ボルシチ」牛肉がごろんと入った「ボルシチ(税抜 700円)」の鮮やかな赤色は“ビーツ”の色素によるもの。 「ろしあ亭」では岩手県・小岩井農場から仕入れた完全無農薬のビーツを使用しています。ビーツのほのかな甘さと、上に盛られたサワークリームは相性抜群。 サワークリームを溶かすことで、より一層深みが増したまろやかな味わいが楽しめますよ。ロシア料理の定番「ピロシキ」牛と豚のひき肉・ゆで卵が入った本場ロシアのレシピに、春雨を加えた「ろしあ亭」の「ピロシキ(税抜 300円)」。本場のレシピに加えて春雨が入っているのは、ロシア料理を店主に教えた、「おときさん」の愛称で親しまれるシンガーソングライター・加藤登紀子氏の母の影響。お肉の旨みともっちりとした春雨が絡み合う、外はカリカリ、中はホクホクの「ピロシキ」を一度いただいてみてはいかがでしょうか。熱々を召し上がれ「グリビー・フ・スメターニィエ」まるでグラタンのようなロシア料理“ジュリエン”を日本風にアレンジしたメニュー「グリビー・フ・スメターニィエ(税抜 600円)」。「ろしあ亭」では“ジュリエン”を入れた壺にパンで蓋をして焼き上げ、提供しています。 サクサクのパンを崩しながら、きのこの旨みが凝縮したクリーミーで熱々の具材とともにいただく、ほっとする味わいの一品です。本格ロシア料理でおなかを満たして「ろしあ亭」では、気軽にロシアの味が楽しめるランチセットも毎日提供しています。 まるでロシアの民家のような異国情緒あふれるお店で、本格ロシア料理をいただいてみませんか。スポット情報スポット名:ろしあ亭住所:東京都千代田区神田神保町1-13電話番号:050-5868-4408
2018年09月05日展覧会「国立トレチャコフ美術館所蔵ロマンティック・ロシア」が、2018年11月23日(金・祝)から2019年1月27日(日)まで、東京・渋谷のBunkamura ザ・ミュージアムにて開催される。ロシア美術の殿堂、国立トレチャコフ美術館所蔵のコレクションが来日本展は、“ロシア美術の殿堂”と評されるモスクワの国立トレチャコフ美術館が所蔵する豊富なコレクションより、19世紀後半から20世紀初頭のロシアを代表する作家の風景画、風俗画、人物画、静物画を、自然や人物像に内在するロシア的なロマンをテーマに紹介するもの。帝国崩壊にロシア革命、激動の時代に描かれた“ロシア的なロマン”ロシア帝国崩壊の足音が聞こえ始め、やがてロシア革命を迎える激動の時代であった19世紀後半。この時代に多くの画家たちが大いなるロマンを見出し、絵画の題材としたのが、白樺や樫の木の深い森、雪に覆われた大平原、樹木や草花が芽吹く春といったロシアの大自然だ。それは人々に芽生え始めた郷土愛からなのか、これらの美しい自然とともに、当時の複雑な社会やその厳しい時代を生き抜いた人々、男性たちの目を釘付けにする女性像もまた題材となっている。例えばクラムスコイの《忘れえぬ女(ひと)》は、過去にも何度か来日を果たしている名作であり、本展で最も注目すべき作品の一つ。トルストイの小説「アンナ・カレーニナ」の主人公をモチーフにしたとも指摘されており、後述する19世紀後半のロシア文化の発展、そして“ロシア的なロマン”を象徴する作品と言えるかもしれない。激動の時代で隆盛を見たロシア美術界この時代のロシア文化について、チャイコフスキーやムソルグスキーといった作曲家、トルストイ、ドストエフスキーに代表される文豪は日本でもよく知られているが、美術の分野でも多くの才能を排出している。制約の多い官製アカデミズムに反旗を翻す形で、クラムスコイら若手画家たちが、ありのままの現実を正面から描くことを目指した「移動派」を組織した一方で、モスクワ郊外・アブラムツェヴォのマーモントフ邸に集まったクズネツォフ、レヴィタン、コローヴィンらは、懐古的なロマンティシズムに満ちた作品を多く残す。注目すべきは、いずれのバックグラウンドにも、“祖国に対する愛”という共通点があることだろう。今注目を集めるロシア的なカルチャー最も近い話題では、サッカーワールドカップの開催地として注目を集めているロシアだが、近年のファッション・カルチャー界ではコム・デ・ギャルソン(COMME des GARÇONS)の川久保玲に見出されたゴーシャ・ラブチンスキー(Gosha Rubchinskiy)が大いに活躍しているほか、ロシア革命と共に発展したロシア・アヴァンギャルドのデザインの世界が注目を集めるなど、その文化的な側面が再評価されつつある。そんな今、“ロシア的なロマン”に思いを馳せながら、ロシア美術の殿堂と評される、国立トレチャコフ美術館所蔵の名作の数々を鑑賞してみてはいかがだろう。開催概要展覧会「国立トレチャコフ美術館所蔵ロマンティック・ロシア」開催期間:2018年11月23日(金・祝)〜2019年1月27日(日)※2018年11月27(火)、12月18日(火)、2019年1月1日(火・祝)のみ休館。開館時間:10:00〜18:00(入館は17:30まで)※毎週金・土曜日は21:00まで(入館は20:30まで)会場:Bunkamura ザ・ミュージアム入館料:一般 1,500円(1,300円)、大学・高校生 1,000円(800円)、中学・小学生700円(500円)※( )内は前売・団体料金。※学生券購入の際は、学生証の提示が必要。※障害者手帳の提示で割引料金あり。詳細は窓口にて。チケット販売期間:<前売券>2018年9月15日(土)~2018年11月22日(木) 予定<当日券>2018年11月23日(金・祝)~2019年1月27日(日)チケット取扱:<前売券>チケットぴあ、ローソンチケット、セブンチケット、e+(イープラス)、他主要プレイガイド
2018年07月20日フットボールカルチャーマガジン『SHUKYU Magazine』は、原宿VACANTにて、写真家・嶌村吉祥丸によるW杯開催中のロシアを撮った写真展「Football Phenomenon」を7月6日から20日まで開催する。photo by Kisshomaru Shimamura佳境を迎える4年に1度のサッカーの祭典、W杯。本展覧会は、6月17日から25日にW杯開催中のロシアの4都市(モスクワ、サランスク、ヴォルゴグラード、ソチ)を『SHUKYU Magazine』と訪れた写真家の嶌村吉祥丸が撮影した記録をまとめたもの。スタジアムに集まるサポーター、現地の人々、街の風景といった写真から、日々報道されるニュースだけでは伝わらない現地の生々しい空気を感じることができる。会場では、『SHUKYU Magazine』を始めとした関連グッズはもちろん、本展覧会限定アイテムを販売予定。また、7月15日22時からは、VACANT 2FにてW杯決勝戦の上映などを行う関連イベントを開催する。【イベント情報】SHUKYU Magazine presentsKisshomaru Shimamura Photo Exhibition「Football Phenomenon」会期:7月6日〜20日会場:VACANT 1F住所:東京都渋谷区神宮前3-20-13時間:12:00〜20:00
2018年07月05日2018 FIFAワールドカップ ロシア開会式にて、歌手のロビー・ウィリアムスがジバンシィ(Givenchy)のジャケット&パンツを着用した。ロシアの首都・モスクワに所在するルジニキ・スタジアム(Luzhniki Stadium)での2018 FIFAワールドカップ開会式に出演した英国出身のポップ・シンガー、ロビー・ウィリアムス。ジバンシィ2018年プレフォールコレクションのジャケット&パンツに身を包み、ライブパフォーマンスを披露した。ピークドラペル襟のジャケットとスキニーフィットのトラウザーには、ルレックスを使用した浮き模様のある織物が採用されており、ラグジュアリーなムードを纏っていた。【アイテム詳細】・ジャケット 213,000円・パンツ 91,000円※2018年6月現在、ジバンシィ店頭で発売中。【問い合わせ先】ジバンシィ表参道店TEL:03-3404-0360
2018年06月22日ドーバー ストリート マーケット ギンザ(DSMG)にて、2018 FIFA ワールドカップ ロシア開幕に合わせて誕生した「RUBCHINSKIY X ADIDAS FOOTBALL WORLD CUP KIT」の販売が6月14日よりスタート。アディダスとデザイナー、ゴーシャ ラブチンスキー(Gosha Rubchinskiy)によるコラボレーションアイテムが多数登場。ゴーシャ ラブチンスキーの母国、ロシア初の開催となる今大会を記念して生まれたadidas FOOTBALLとのカプセルコレクションは、プレイヤーシャツ(1万5,000円)、サッカースパイク(4万2,000円)、サッカーボール(2万4,000円)から構成される。プレイヤーシャツの胸元には、ソチやモスクワ、ヴァルゴグラードなど11の開催都市名が施されている。またゴーシャは、サッカーから着想を得たグラフィックを用いた「GOSHA RUBCHINSKIY WORLD CUP SPECIAL スウェット」(1万7,000円)も特別に制作。ドーバー ストリート マーケット 銀座店の他、オンラインストアにて販売中だ。【店舗情報】ドーバー ストリート マーケット ギンザ住所:東京都中央区銀座6-9-5ギンザコマツ西館時間:11:00~20:00
2018年06月18日ルイ・ヴィトン(LOUIS VUITTON)が、「FIFA 2018 ワールドカップ ロシア」に向け、3つのプロジェクトを始動する。ルイ・ヴィトンがFIFA ワールドカップに参加するのは、2010年の南アフリカ大会、そして2014年ブラジル大会に続き3度目となる。ルイ・ヴィトンが2018 FIFA ワールドカップに向け制作したバッグやウォレットひとつめのプロジェクトは「ルイ・ヴィトン 2018 FIFA ワールドカップ オフィシャル ライセンスド プロジェクト コレクション(LOUIS VUITTON 2018 FIFA WORLD CUP OFFICIAL LICENSED PRODUCT COLLECTION)」。この特別なコレクションは、2018年6月14日(木)より、国内一部店舗にて展開予定だ。まるでサッカーボールを想起させるデザインを採用した「LOUIS VUITTON 2018 FIFA WORLD CUP OFFICIAL LICENSED PRODUCT COLLECTION」は、「キーポル・バンドリエール」と「アポロ・バックパック」の2種類のバッグ、そして財布やカードケースなどの革小物で展開する。アイテムにはすべて、エンボス加工が施されたルイ・ヴィトンのエピ・レザーを使用している。その深みのある黒と、光の当たり方で変化する美しい光沢、これらが相まって生まれる独特の風合いが魅力だ。また、ガストン-ルイ・ヴィトン)個人のトランクに最初に採用された、「L.V」のイニシャルがチームバッジのように配される。なお、オリジナルもしくは国旗をイメージさせる「キーポル・バンドリエール」をオーダーできるサービスも同時展開する。「FIFA ワールドカップ トロフィー・トラベルケース」を制作“Victory travels in Louis Vuitton.” (勝利の喜びをのせて旅するルイ・ヴィトン)。そんな言葉のもと、熟練した職人の手により、パリ郊外のアニエールにあるルイ・ヴィトンのアトリエで生まれた「FIFA ワールドカップ トロフィー・トラベルケース」は、正式にFIFAからの依頼を受け、制作したもの。これまで発表してきたのはモノグラム・キャンバスであったが、今回初めてチタニウムを採用している。「FIFA ワールドカップ トロフィー・トラベルケース」は、6月14日(木)のトーナメント開幕戦と7月16日(月)の決勝戦の際に披露される予定だ。※日本時間13個の公式球と、それを納めるトランクも1970年以降、アディダス(adidas)によって製作されてきた13個の公式試合球。それを今回ルイ・ヴィトンが新たにデザインした。また、それをおさめる「FIFA ワールドカップ オフィシャル マッチ ボール コレクション トランク(FIFA WORLD CUP OFFICIAL MATCH BALL COLLECTION TRUNK)」も、メゾンの伝統的なワードローブ・トランクを基にアディダスと共作している。詳細LOUIS VUITTON 2018 FIFA WORLD CUP OFFICIAL LICENSED PRODUCT COLLECTION発売予定日:2018年6月14日(木)取り扱い:国内のルイ・ヴィトン一部店舗アイテム価格例:・キーポル・バンドリエール 50(50x29x22cm) 475,000円+税・アポロ・バックパック(37x40x20cm) 384,000円+税・ポシェット・ジュール GM(34x25cm) 120,000円+税・ポルトフォイユ・ブラザ(10x19x2.3cm) 103,000円+税・ポルトフォイユ・スレンダー(11x8.5cm) 75,000円+税・ネームタグ 34,000円+税【問い合わせ先】ルイ・ヴィトン クライアントサービスTEL:0120-00-1854
2018年05月21日気温の高い日が続くと、レモンの酸味が美味しく感じられますよね♪今回ご紹介するのは、レモンとお砂糖の甘酸っぱさにヤミつきになるロシア風デザートクレープ【レモンと砂糖のブリンチキ】レシピです。クレープ生地は冷凍ができますので、多めに作っておいて、別のお料理へアレンジするのもおすすめですよ。ロシア風デザートクレープ【レモンと砂糖のブリンチキ】レシピ材料:(4人分)クレープ生地(クレープ・パン直径21cm約16枚)薄力粉・・・90g牛乳・・・250ml卵・・・1.5個(Msize)グラニュー糖・・・大さじ1塩・・・1.5g溶かしバター・・・大さじ1/2フライ・パン用のサラダ油・・・小さじ1/2レモン・・・4切れレモン汁・・・大さじ8グラニュー糖・・・大さじ8溶かしバター・・・大さじ8作り方:1.【クレープ生地の下準備】薄力粉をふるっておく。ボールの中に卵、グラニュー糖と塩を入れ、ホイッパーで混ぜ合わせる。3分の1の牛乳を流し入れ、混ぜ合わせる。薄力粉を加え、ダマがなくなるまで混ぜ合わせる。残りの牛乳を流し入れ、混ぜ合わせる。ボールにラップをかけ、クレープ生地を室温で30分休ませる。生地を休ませてから溶かしバターを少しずつ加え、混ぜ合わせる。2.【クレープを焼く】よく熱したフライパンにハケでサラダ油を均一に塗る。クレープ生地(60ml程度)を流し入れる。生地が均一に広がるようにクレープパンを回す。中火で加熱し、生地のふちが茶色く色付いたら、焼き色を確認し、ひっくり返す。3.【クレープの仕上げ】クレープを広げて、全体的に溶かしバターとレモン汁をかけ、グラニュー糖をふりかける。クレープを4つ折りにして、お皿に盛る。レモンを添える。【YuliaVetchinovaユリア・ヴェッチノワ】料理研究家。CreativeChefJapan主宰。1988年生まれ。ロシア・ハバロフスク出身。ロシア国立人文教育大学で日本語と日本文化を学ぶ。08年初来日。13年からはル・コルドン・ブルー東京校でフランス料理とパンを学ぶ。料理教室では年間1500名にロシア料理と美食のレッスンを行う。Instagramアカウント:@creativechefjapan
2018年05月18日炒めたり煮たりと、いろいろな食べ方が楽しめるキャベツは、春の野菜。今回は、そんな旬の野菜をたっぷり食べられる【ロシア風ザワークラウト】のレシピです。子どもも大好きなフルーツ、りんごを加えたザワークラウトとりんごのサラダのアレンジレシピも一緒にお届けします♪キャベツたっぷり♪【ロシア風ザワークラウト】レシピ材料:(1Lの瓶分)キャベツ・・・1個(約800g〜1kg)人参・・・1/3(約50g)ゲランドの塩・・・小さじ1ディル・シード・・・小さじ1/2※1Lの瓶と重石になる250mlの瓶、大きめのボールと小さめのボールの用意が必要。作り方:1.キャベツと人参を洗う。キャベツの傷んでいるまたは汚れている葉を取り除く。人参の皮を剥く。2.キャベツは細めの千切りにする(ナイフ、スライサーまたはフード・プロセッサーを使用)。人参はグレーターで摩り下ろす(大きめに)。3.大きめのボールの中にキャベツを入れ、塩をふりかけ、キャベツの水分が出るまで揉み込む(5〜10分)。人参とディルシードを加え、混ぜ合わせる。4.1Lの瓶とフタを煮沸しておく。瓶の中に水分ごと3を入れ、水分がキャベツにかぶるよう詰める。5.1Lの瓶をボールの中央に乗せる(キャベツが発酵している間に出てくる水分が溢れる可能性があるため)、キャベツの上に重石になる250mlの瓶を乗せ、フタをせずに3日間置いておく(雑菌が入らないようにガーゼなどをかぶせること)。ガスが溜まるので、1日に2回、木のヘラを使って瓶の底からかき混ぜ、数か所でガス抜きをすること。6.3日後、味をcheckして、酸味が足りない場合は、瓶を室温で数日置いておく。酸味がでたらフタをして、冷蔵庫で保存すること。※冷蔵庫で1ヶ月保存可。ロシア風ザワークラウトとりんごのサラダ材料:(4人分)クワシナヤ・カプースタ・・・300gりんご(紅玉)・・・1/2万能ネギ(小口切)・・・大さじ2ディル(粗みじん切り)・・・大さじ2ローストくるみ・・・10gクルミオイル・・・大さじ1ゲランドの塩・・・小さじ1/4胡椒・・・適量作り方:1.ロシア風ザワークラウトを作る。2.りんごは芯を取り除き、イチョウ切りにする。万能ネギは小口切りにする。ディルは葉だけ取り、粗みじん切りにする。3.材料を混ぜ合わせて、クルミオイルで和える。塩、胡椒で味付けする。【YuliaVetchinovaユリア・ヴェッチノワ】料理研究家。CreativeChefJapan主宰。1988年生まれ。ロシア・ハバロフスク出身。ロシア国立人文教育大学で日本語と日本文化を学ぶ。08年初来日。13年からはル・コルドン・ブルー東京校でフランス料理とパンを学ぶ。料理教室では年間1500名にロシア料理と美食のレッスンを行う。Instagramアカウント:@creativechefjapan
2018年05月17日今回のレシピは、野菜たっぷりのロシア風ラタトゥイユとクルミのソースが絶品のロシア風コロッケ!ぽかぽか陽気に誘われておでかけするときには、こんなお弁当を持っていきたいですね♪ロシア風《コロッケ&ラタトゥユ》のお弁当レシピロビオ(豆)のコロッケ材料:(17個)乾燥レッドキドニービーンズ・・・200g(または茹で上がったもの400g)玉ねぎ・・・1/4個にんにく・・・10g(1-2個)コリアンダー、パセリの葉(粗みじん切り)・・・各大さじ2ローストくるみ・・・50gフェヌグリーク・・・小さじ1/2カイエンペッパー・・・小さじ1/4塩・・・小さじ1/2小⻨粉・・・50g衣用:小⻨粉、卵液、パン粉・・・適量揚げ油・・・適量バジェ・ソース:ローストくるみ・・・100g水・・・100mlにんにく・・・1個レモン汁・・・大さじ1塩・・・小さじ1/4飾り用のくるみとコリアンダーの葉・・・適量作り方:1.【レッドキドニービーンズの下準備】豆は3倍の水に一晩漬ける。漬け汁を捨て、鍋に豆と3倍のきれいな水を入れ、沸騰させる。アクを取り、弱火で火が入るまで茹でる(約1時間)。2.玉ねぎとにんにくはみじん切りにする。ロビオの材料をフードプロセッサーで混ぜ合わせる。30gのボールに分割する。小⻨粉、卵液、パン粉の順で衣をつける。3.180度の油できつね色になるまで揚げる。4.【バジェ・ソースを作る】にんにくはみじん切りにする。材料をフードプロセッサーで滑らかになるまで混ぜ合わせる。ソースを盛り、くるみとコリアンダーの葉を飾る。アジャプサンダリ〜グルジア風ラタトゥーユ〜材料:(4人分)ナス・・・4個玉ねぎ・・・1個人参・・・1個赤パプリカ・・・2個ホールトマト缶・・・1個サラダ油・・・大さじ3ローストくるみ・・・10gフェヌグリーク・・・小さじ1カイエン・ペッパー・・・小さじ1/4ゲランドの塩・・・小さじ1胡椒・・・小さじ1/4ハーブとにんにくのペースト:コリアンダー、パセリの葉(粗みじん切り)・・・各大さじ2にんにく・・・10g(1-2個)飾り:コリアンダーの葉・・・適量ローストくるみ・・・適量作り方:1.【材料の下準備】ナスは2mm程度の輪切りにして、広げ、塩をして10分ほど置いておく。ナスの水気を取る。玉ねぎは2mm程度の薄切りにする。人参はグレーターで摩り下ろす(大)。パプリカは種とワタを取り除き、2mm程度の薄切りにする。2.【ハーブとにんにくのペーストを作る】にんにくは皮を剥き、芯を取り除く。にんにくとくるみをみじん切りにする。すり鉢の中に粗みじん切りしたコリアンダー、パセリの葉、にんにくとくるみ、スパイスを入れ、すりこぎでペースト状にする。3.サラダ油(大さじ2)を敷いたフライパンでナスを炒める(強火で)。別の容器に移す。4.サラダ油(大さじ1)を敷いたフライパンで玉ねぎ、人参、赤パプリカを炒める(中火)。3のナスをフライパンに戻す。5.4にホールトマト缶、2のハーブとにんにくのペーストを加え、蓋をして15分弱火で煮込む。6.5を冷やして、お皿に盛り、コリアンダーの葉とくるみを飾る。【YuliaVetchinovaユリア・ヴェッチノワ】料理研究家。CreativeChefJapan主宰。1988年生まれ。ロシア・ハバロフスク出身。ロシア国立人文教育大学で日本語と日本文化を学ぶ。08年初来日。13年からはル・コルドン・ブルー東京校でフランス料理とパンを学ぶ。料理教室では年間1500名にロシア料理と美食のレッスンを行う。Instagramアカウント:@creativechefjapan
2018年05月16日急におもてなしをすることになると困るのが、お部屋のお掃除と料理ですよね。今回は、ロシア風のクレープで作る【牛肉のブリンチキ】のレシピをご紹介します。サワークリームをたっぷりと添えて、コーヒーや紅茶で簡単おもてなしブランチを楽しみませんか?ロシア風クレープ【牛肉のブリンチキ】レシピ材料:(4人分)クレープ生地(クレープ・パン直径21cm約8枚)薄力粉・・・90g牛乳・・・250ml卵・・・1.5個(Msize)グラニュー糖・・・大さじ1/2塩・・・1.5gサラダ油・・・大さじ1/2フライ・パン用のサラダ油・・・小さじ1具:牛肩肉・・・350gゲランドの塩・・・小さじ1胡椒・・・適量サラダ油・・・大さじ1/2水・・・250mlサラダ油・・・大さじ1/2玉ねぎ・・・1/2個小⻨粉・・・大さじ1無塩バター・・・10g茹で汁・・・100mlサラダ油・・・大さじ1無塩バター・・・15gスメターナ(サワークリーム)・・・大さじ4飾り用のハーブ(ディル)・・・適量作り方:1.【クレープ生地の下準備】薄力粉は振るっておきます。ボールの中に卵、グラニュー糖と塩を入れ、ホイッパーで混ぜ合わせ、3分の1の牛乳を流し入れ、混ぜ合わせます。薄力粉を加え、ダマがなくなるまで混ぜたら残りの牛乳を流し入れ、さらに混ぜ合わせます。ボールにラップをかけ、クレープ生地を室温で30分休ませます。生地を休ませてからサラダ油を少しずつ加え、混ぜ合わせます。2.【クレープを焼く】よく熱したフライ・パンにハケでサラダ油を均一に塗り、クレープ生地(60ml程度)を流し入れます。生地が均一に広がるようにクレープ・パンを回します。中火で加熱し、生地のふちが茶色く色付いたら、焼き色を確認し、ひっくり返します。※もう片面は色を付けないように短めで焼く。3.【具の準備1】肉を50g程度に切って、室温に戻しておき、玉ねぎはみじん切りにします。肉は塩、胡椒で下味をつけて、サラダ油を敷いたフライ・パンで焼き固めます(強火)。肉を鍋に移し、水を加え、沸騰させます。弱火で火が入るまで茹で(約30分)、茹で汁は100mlとって残りは捨てます。肉をフード・プロセッサーでミンチになるまで刻みます。4.【具の準備2】サラダ油を敷いたフライパンで玉ねぎを中火で炒めます。玉ねぎがしんなりしたら、バターを加え、溶かします。小⻨粉を加え、フライパンの底に膜ができるまで炒めます(約1分)。3の肉を加え、取っておいた100mlの茹で汁を加え、中火で汁がなくなるまで炒めます。具を急冷します。5.【ブリンチキで封筒包み】クレープを広げ(焼き色が付いている面を上にする)、真ん中より下に具を乗せ、両端(右と左)を中央に折り、下の端を中央に折り、上に向かって包みます。綴じ目を下にします。6.【ブリンチキを焼く】サラダ油とバターを敷いたフライパンでブリンチキ(綴じ目の面から)を中火で焼き色が付くまで焼きます。7.【盛り付け】ブリンチキをお皿に盛り、スメターナをかけ、ディルを飾る。※クレープ生地を冷蔵庫で寝かせることで安定した生地になります。※ブリンチキは冷凍可能。ブリンチキを解凍せずに、フライパンで焼きます。水を加え、蒸し焼きすると、ブリンチキの具まで温めることができます。【YuliaVetchinovaユリア・ヴェッチノワ】料理研究家。CreativeChefJapan主宰。1988年生まれ。ロシア・ハバロフスク出身。ロシア国立人文教育大学で日本語と日本文化を学ぶ。08年初来日。13年からはル・コルドン・ブルー東京校でフランス料理とパンを学ぶ。料理教室では年間1500名にロシア料理と美食のレッスンを行う。Instagramアカウント:@creativechefjapan
2018年05月15日ロシア発の人気レストラン「ゴドノフ」が2018年3月12日(月)、東京丸の内ビルディング5Fにオープン。素材を重視したロシア料理と、日本オリジナルのメニューが豊富に揃う「ゴドノフ」のプレオープンにお邪魔したので、一足早くレポートします! ロシアの首都・モスクワの中心部に本店を構え、地元のファンに愛されている老舗レストラン「ゴドノフ」。日本初上陸の東京店では、スープの王様と呼ばれている「ボルシチ」、パンの定番「ピロシキ」、ロシアでもっともポピュラーな「サラダオリビエ」をはじめとした、本店の味をアラカルトでいただける他、ロシアンバルとしてお酒も楽しめます。 それでは、早速メニューを紹介していきます! 本場ロシアで大人気!!ゴドノフ特製のボルシチやピロシキを味わってゴドノフ特製の「サラダオリビエ」¥680ロシアでは一番ポピュラーなサラダ。りんご、ベーコン、きゅうり、ピクルス、ビーツなど、8種類の食材が具沢山な一品。りんご&ビーツの甘酸っぱさとベーコンの塩気がマッチした絶妙な味わいがクセになる美味しさ。 牛タン煮込みの「ボルシチ」¥1,400ビーツの程よい酸味とフルーティな甘みは、ゴドノフのボルシチの大きな特徴。柔らかく煮込まれた牛タンとの相性も抜群。スメタナ(ロシアのサワークリーム)をスープに少しずつ溶かして、味わいを変化させながらいただいて。 ピロシキ(左上より)卵とネギ、牛肉と玉ねぎ、豚肉と玉ねぎのカレー、マッシュポテトとキノコ各種より2個¥500揚げたてジューシーなロシア定番のお惣菜パン。牛肉や卵など、さまざまな具材入りでバリエーションも豊富。豚肉と玉ねぎのカレーは、なんと日本オリジナルのメニュー! アンガス牛サーロインのパイ包みロースト赤ワインのソース添え¥3,400アンガス牛、ベーコン、キノコをパイに包み込んだ一品。サクサク食感のパイに、旨みが強いアンガス牛をジューシーな肉汁ごとギュッと閉じ込めた重厚な味わいでお腹も大満足! シルニキ¥1,000ロシアの家庭で馴染み深い、シナモン風味のパンケーキ。カッテージチーズ入りでさっぱりいただけるので、食後のデザートにぴったり!甘酸っぱいフランボワーズソースと一緒にいただいて。 東京店のみのオリジナルメニューも豊富! 実は「GODUNOV Tokyo(ゴドノフ東京)」では、本店で食べることができない「ロールキャベツ」やロシア風煮こごりの「ハラジェツ」など、東京店オリジナルメニューも豊富。 その一部を紹介します! GODUNOV 日本オリジナルロールキャベツ¥1,400ロールキャベツの原型と言われている古代ロシア料理「ドルマ」を日本風にアレンジした一品。 蟹とアボガドの「ハラジェツ」蟹のソースを添えて¥980ロシア風煮こごり「ハラジェツ」。蟹とアボカドの魚介風味に爽やかなディルの香りをプラス。濃厚なアメリケーヌソースと一緒に。 店内には、マトリョーシカなどの可愛い雑貨が飾られていて、ロシアらしい異国情緒も満載。丸ビルで昼間から豪華なランチを楽しむもよし、お酒を片手にゆっくりとディナーを楽しむもよし、贅沢なひと時を過ごしに、ぜひ一度訪れてみて! ゴドノフ東京 丸ビル店住所:東京都千代田区丸の内2-4-1丸の内ビルディング5F営業時間:ランチ11:00〜15:00(LO14:30)、ティータイム15:00〜17:00、ディナー17:00〜23:00(LO22:30)定休日:年中無休HP:www.world - liquor - importers.co.jp/godunov/tokyo
2018年03月18日今回は歴史ドラマ『エカテリーナ』が日本で初めて放送されるということで特別にロシア大使館で行われた試写会&パーティに行ってきました。この高い塀の厳重な建物内に入れるのも貴重ですが、「王冠をかぶった娼婦」と呼ばれたロシア最強女帝、エカテリーナの生きざまがすごかった! 結婚後8年間は処女のままで、その後まさかの愛人300人。その裏にある寂しさ。現代女性に通じる男女の心の葛藤なども含めてエカテリーナという女性についてもご紹介しますね。会場はきらびやかなロシア大使館試写会は東京タワーからも近いロシア大使館です。煌びやかなシャンデリアがいくつも輝く広間では、ロシア料理がずらりと並び、パーティも開かれました。ロシア料理といえばビーツを使ったボルシチや餃子の形をしたパン、ピロシキが有名ですよね。エカテリーナはあの有名なエルミタージュ美術館の礎となる絵画や宝飾品の収集にも尽力した人物で、ドラマではイタリア、スペイン産の最高級の生地を使った美しい衣装をまとい登場します。また、宮殿内の豪華さも見どころのひとつ。大使館では、そんな圧倒される映像の世界を少し体験できた気がしました。エカテリーナってどんな人?さてここから、歴史ドラマ『エカテリーナ』を基に彼女を紹介していきます。ドラマではNHKドラマ『坂の上の雲』にも出演経験がある美人女優、マリーナ・アレクサンドロワがエカテリーナを演じています。エカテリーナ(写真)はロシアの女帝なのでロシア人かと思いきや、実はプロイセン(ドイツ)で育った貧しい貴族の娘でした。当時、彼女は、ロシアを支配する女帝・エリザヴェータの決断によりエリザヴェータの甥で、次期王位継承者の立場であるフョードロヴィチの后候補になり、はるばる、プロイセンからロシアに渡ったのです。14歳という若さでロシア宮廷入りしたエカテリーナですが、まるで日本の大奥のような恐ろしい場所にも物怖じせず、持ち前の野心家を活かしてロシア語、歴史、宗教を学び、賢さを活かして全ての実権を握るエリザヴェータに気に入られようとします。そしてもちろん、女帝エリザヴェータに反抗できず、言われるがままのおぼっちゃま、フョードロヴィチ(写真の男性)の気も引こうと試みます。そして見事、16歳で彼の皇后となったのです。実際は、エカテリーナはドイツにいた幼少期に母から「お前はブサイクだ」といわれて育ったのだそう。それでも、エカテリーナは知性の力で内側から美しくなろうと懸命に勉強したそうです。そこで折れないからすごいですよね!ちなみに存在感もすごいフョードロヴィチの叔母である女帝エリザヴェータ(写真の女性)は、歴史上でロシア最高の美人といわれ、オシャレで有名だったそうです。なんと1日に5回もドレスを変え、トータルで2万着のドレスを持っていたといわれています!愛人の数は300人?せっかく結婚したものの、兵隊ごっこなどが好きで子供っぽさが抜けない「ザ・おぼっちゃま」の夫、フョードロヴィチが性機能障害だったため、8年間子供ができず、エカテリーナはそれまで処女だったといわれています。そこで登場するのがやっぱり、女帝エリザヴェータ! 世継ぎを望んでいたため、イケメンのサルゲイ・サルトゥイコフを送り込み、エカテリーナと愛人の仲にさせます。そこで愛される女の喜びを知ったエカテリーナは覚醒し、次々と愛人を作るようになってしまいます。ただ、エカテリーナも寂しかったんでしょう。というのも、最初の愛人、サルトゥイコフとの間にできた第一子(男の子)は独身で子供がいない女帝エリザヴェータに取られ、夫のフョードロヴィチとは結婚できたものの、反りは合わず愛されないままだったといいます。そんな寂しさもあり「王冠をかぶった娼婦」とも呼ばれ、300人もの愛人を作ってしまったのかもしれません。ただ、女帝エリザヴェータの死後、即位した夫フョードロヴィチの統治が至らず、国民のクーデターによりエカテリーナは、エカテリーナ2世として王位を継承します。その後、彼女は歴代のロシア皇帝のなかで最長在位を誇り、最も領土を拡大するという輝かしい功績を残し、国のためにお役目をしっかり果たしました。また、最も愛し心許したひとりの男性をのぞき、愛人には一切、政治に口出しをさせなかった強く、逞しい女性でもあります。現代の女性にも通じる男女の関係が見える女帝エカテリーナ2世の夫であるフョードロヴィチですが、あまりにもできすぎた奥さんエカテリーナにたじろぎ、劣等感を覚え、最終的には美しいとはいえない容姿で性格もどうしようもない女性を愛したそうです。彼女の前では自分らしさをさらけ出すことができ、安心感や居心地のよさを感じたともいわれています。結局、頭がよくて美しい女性だからこそ好かれるとは限らないという点は現代の女性にも通じることかもしれませんね。日本でも女性が社会で活躍すると結婚しずらくなる? 旦那さんの居心地も悪くなる?そんな現代社会の女性が感じるジレンマや悩みとも重ね合わせるとおもしろいかもしれません。世界20カ国で放送されるなど人気ドラマとなっている男女の愛、権力、憎しみなど波瀾万丈な人生を描いたドラマ『エカテリーナ』ですが遂に日本でも2/19(月)〜から放送開始です。気になる方はチェックしてみて下さいね。Information『エカテリーナ』スカパー・チャンネル銀河にて2/19(月)スタート月〜金深夜0:00〜
2018年02月19日『父、帰る』『裁かれるは善人のみ』などを手掛けるロシアの鬼才、アンドレイ・ズビャギンツェフの最新作『ラブレス』が、4月7日(土)より日本公開。この度、緊張感漂う本作の日本版予告編が公開された。本作は、第70回カンヌ国際映画祭 審査員賞を受賞し、本年度アカデミー賞 外国語映画賞にノミネートされた注目作。離婚協議中の夫婦は、12歳になる息子をどちらが引き取るかについて言い争っていたが、ある朝その息子が学校に出かけたまま行方不明になってしまい…というストーリー。到着した予告編では、夫婦のもとから息子消えてしまうシーンから始まり、市民ボランティアの助けを借り捜索を始める様子が映し出される。また、現代ロシアの富裕層が過ごす都心部の日常生活や、美しくも厳しい冬の季節が切り取られ、さらにピアノの旋律が終始緊張感を煽っている。『ラブレス』は4月7日(土)より新宿バルト9、ヒューマントラストシネマ有楽町、YEBISU GARDEN CINEMAほか全国にて公開。(cinemacafe.net)
2018年02月02日ロシア版『X-MEN』と話題になっている、ロシア発のスーパーヒーロー映画『ガーディアンズ』。この度、超人“ガーディアンズ”たちの力が明らかになる日本版予告編が公開された。今回到着したのは、加速しながら一瞬にして“熊人間”に変身する、獣化能力を持つ科学者アルスス。電磁パルスのムチで地面や高層ビルを粉砕する、念動力を操る賢者レア。ひときわクールに“超音速”で剣を操り空中ダイブする、超音速の剣の達人ハン。そして、バトル中に透明になり敵をかく乱させる、擬態化する美女クセニア…と、どこかロシア的ミステリアスさを漂わせる超人“ガーディアンズ”が登場する予告編。また、全能感たっぷりのクラトフ軍とのロシア全土を揺るがす激しい戦いも確認することができる。なお、特製ステッカー付きの本作の特別鑑賞券が発売開始(一部上映劇場にて発売)。ステッカーは、ガトリング砲をぶっ放つ熊人間アルススの姿とともに、<熊人間出没注意>と書かれたデザインとなっている。『ガーディアンズ』は2018年1月20日(土)より新宿ピカデリーほか全国にて順次公開。(cinemacafe.net)
2017年11月28日ロシア国家劇場賞受賞、サンクトペテルブルグ都立最高劇場賞に輝いた注目のバレエ団、ロシア国立サンクトペテルブルグ・アカデミー・バレエが12月22日(金)より4年ぶりの来日公演を開催。ゲストソリストとして、アレクセイ・ポポフの出演が決定した。【チケット情報はこちら】アレクセイ・ポポフは2010年にワガノワバレエアカデミーを卒業。マリインスキー・バレエを経て、2016年のシーズンからファースト・ソリストとしてバイエルン国立バレエの団員となり、世界をまたにかけ活躍している。芸術監督のアンドリアン・ファジェーエフは、今回のアレクセイ・ポポフ起用について、「彼はロシアのバレエ学校のお手本と言えます。彼はワガノワ・バレエ・アカデミーを卒業し、マリインスキー・バレエに入団しました。マリインスキー・バレエで6年間ソリストを務めたのち、今はドイツ・ミュンヘンのバイエルン国立歌劇場にてプリンシパルとして活躍しています。彼はクラシック・バレエの主要キャラクターを演じる事において感嘆するような才能を見せます。私は今回の彼の特別出演は、日本への来日ツアーをより素晴らしいものにしてくれると確信しています」とコメントを寄せている。来日公演は12月22日(金) 神奈川・藤沢市民会館大ホールから1月14日(日)大阪・グランキューブ大阪メインホールまで。チケットは発売中。
2017年11月16日ロシア国家劇場賞受賞、サンクトペテルブルグ都立最高劇場賞に輝いた注目のバレエ団、ロシア国立サンクトペテルブルグ・アカデミー・バレエが12月、4年ぶりに再来日を果たす。劇場の芸術監督を務めるのは、マリインスキーのプリンシパルダンサーとして人気を博したアンドリアン・ファジェーエフだ。ロシア国立サンクトペテルブルグ・アカデミー・バレエ チケット情報かつて、マリインスキー・バレエのプリンシパルとして活躍し、その麗しいスタイルとテクニックで世界を魅了したアンドリアン・ファジェーエフ。華やかな表舞台から惜しまれつつの引退をした彼が、今や歴史あるバレエ劇場のトップとして一団を率いての来日を果たす。若き芸術監督に、公演の見どころをインタビューした。上演するのは2演目。「『白鳥の湖』は世界の芸術において、最も完璧で有名な作品のひとつだと思います。昔からその音楽と振付は世界クラスの傑作とみなされ、ロシアの文化歴史上の優れた成功のひとつであると言えるでしょう。『くるみ割り人形』も同じく、ダンスの世界ではシンボル的な作品です」とファジェーエフ見どころについて「バレエの“言語”は世界共通です。伝統的な2作品に加えたわたしたちの現代的解釈は、価値観の異なるさまざまな人々に、広く受け入れていただき、評価いただきました。観客の皆さまには、有名なデザイナーが手掛けた豪華な衣装・舞台セットや努力を惜しまないダンサーの動きに感心するだけでなく、舞台上のダンサーたちの生命力、そして想像力に満ちた若い力に対し、プティパが生きた時代と同じくらい強烈に共鳴して頂きたいと思います」とアピール。バレエ団のメンバーに求めるのは向上心。「ダンサー一人ひとりが、日常のリハーサル時間以外において常に向上心を持っていること。また一方で、体の曲線美を維持し、ジョギングやジムで磨き上げる努力を惜しまず、また劇場へ観客として通ったりすることで人として成長をすること。鋭い知性と文化に対する興味は一人前のバレエダンサーにとても必要な要素なのです。これらの信条が、我々劇場の基盤を為しています」と言葉に熱を込める。「日本の人々の持つ、シンプルなものの中にある美しさを見抜く感性、そしてその感性をエレガントに表現する能力に畏怖の念を抱いています。世界は、この美しさに対する自然な受容力を持つ日本の観客のみなさまを求めているのだと感じています。だからこそ、私はいつも日本のみなさまにお会いすることをとても楽しみにしています」と日本の観客へメッセージを送った。本場ロシアの芸術をぜひ劇場で楽しみたい。≪公演日程≫12月24日(日)・1月8日(月・祝)昭和女子大学人見記念講堂 (東京都)12月27日(水)・12月28日(木)オーチャードホール (東京都)12月30日(土)大宮ソニックシティ大ホール (埼玉県)ほか全国にて公演
2017年11月07日イメージはロシアの邸宅。ビビッドカラーに包まれて吉祥寺駅からほど近い、異国情緒あふれる「Cafe RUSSIA(カフェロシア)吉祥寺」は、ロシア料理専門店。東欧への滞在経験のある人には懐かしく、初めての人には非日常的なひと時を過ごせる雰囲気です。鮮やかな赤が印象的な店内には、ロシアの民芸品マトリョーシカ人形や絵画などが並び、こだわり光るお店。また、ロシア・ウクライナ・ベラルーシ・ウズベキスタン・カザフスタンなどの各国のスタッフと会話も楽しめます。祖国の味をそのままに。妥協なしの絶品料理を気軽に伝統あるロシア・ジョージア料理は、全て現地スタッフによって作られています。本場の味をそのまま、アレンジすることなく提供するという本格派。テーブルからはスタッフの調理している姿が見え、吊るされた珍しい食材さえおしゃれに見えます。ランチは1,000円から、ディナーは3,000円からといったリーズナブルな価格も、訪れる人を満足させる理由。一度は食べてみたい本場のひと皿を求め、遠方からも人が集まる人気店になるのも納得です。手作りパンケーキと一緒に! 「サーモンのブリニ包み」「ブリニ」とは、ロシアのパンケーキのこと。ランチでも食べられる「サーモンのブリニ包み」は、お店のスタッフが1枚1枚、ていねいに焼き上げます。たっぷりのサワークリームを塗って、サーモンと薄くスライスした玉ねぎ、最後にトマトとピクルスをのせて包んでいただきましょう。やわらかなブリニと、シャキシャキ野菜の食感が絶妙にマッチ。サワークリームとピクルスでさっぱりとした味わいがやみつきになります。寒い日もぽかぽか! ロシアの赤いスープ「ボルシチ」ロシアの伝統的な料理「ボルシチ」。世界三大スープに認定されるほど世界中で愛されているスープが、存分に味わえます。たっぷりの野菜や肉の旨味がしっかり溶け込み、身体の芯まで温まる一品。こちらもサワークリームを浮かべていただきます。心こもった料理に馳せる母国への思いをつないでフォトジェニックな店内と料理で訪れる人を魅了する「Cafe RUSSIA 吉祥寺」。本格的な現地の伝統料理を作るスタッフには、ある思いがあります。それは、「ひとつひとつの料理を通して、ロシアやジョージアへの興味を持ってほしい。そして、いつか旅先に選んでもらいたい」という思いです。ロシア語教室も開催しているので、気軽にスタッフに話しかけてみてください。新しい発見があるかもしれません。「Cafe RUSSIA 吉祥寺」はJR中央線・京王井の頭線「吉祥寺駅」徒歩3分。いつもと違ったランチやディナーで、吉祥寺のロシアにトリップしてみませんか?スポット情報スポット名:Cafe RUSSIA 吉祥寺住所:東京都吉祥寺本町1-4-10 ナインビル電話番号:0422-23-3200
2017年10月27日「かわいい暮らし、見つけた。ロシア・東欧フェア」が阪急うめだ本店で、2017年10月19日(木)から24日(火)まで開催される。本展は、ロシアとポーランド・チェコなど東欧のライフスタイルを紹介するもの。期間中はノスタルジー感溢れる食器、インテリア、ウール製品などのロシア&東欧プロダクトが勢揃いする。また、家庭料理やお酒、国民的スイーツなどフードも楽しめるほか、伝統舞踊や音楽などのイベントも開催され、東欧文化を体感できる内容となっている。ポーランド伝統の陶器や織物、ロシアのマトリョーシカもロシアといえばマトリョーシカ。会場にはロシア各地の民族衣装をまとったデザインなどが展開される。またチェコの藍染生地を使用したトートバッグ、ポーチは、自然や動物をモチーフにしたパターン模様が施されている。他にも、職人が絵付けしたポーランド陶器、ティーポットなどの食器が販売される。ボルシチなどロシア料理を堪能会場では、東欧フードも用意。ロシア料理店「モスクワプリュスシェミ」が出店し、定番スープの「ボルシチ」「サリャンカ」などを振る舞うほか、ポーランドの揚げドーナッツ「ポンチキ」が販売される。さらに、お酒を楽しめる“ロシア・東欧バー”もオープンする予定だ。無料のバレエステージやピアノコンサートイベントでは、ポーランド出身の気鋭ピアニストであるミハウ・ソブコヴィアクによるコンサートやバレエショーなどを連日開催。それぞれ無料で楽しめる貴重な機会となっている。さらに、マトリョーシカの絵付けワークショップも行われる。【詳細】かわいい暮らし、見つけた。ロシア・東欧フェア期間:2017年10月19日(木)〜24日(火)場所:阪急うめだ本店 9階 祝祭広場住所:大阪府大阪市北区角田町8-7時間:10:00〜20:00 ※金・土のみ21:00まで※最終日は18:00終了価格例:・パルク「10個組マトリョーシカ」54,000円・ヴィオルカ「フラットトートバッグ」7,560円、「がま口ポーチ」 各4,212円・ツェラミカ・アルティスティチナ「ティーポット」7,560円、「プレート」6.264円・モスクワプリュスシェミ「サリャンカ」667円
2017年10月16日ロシアが推進する国際文化プロジェクト「ロシアン・シーズン」と、その一環として行われる「トランス=シベリア芸術祭 in Japan 2017」の記者会見がロシア大使館にて行われた。会見には、ロシア連邦副首相のオリガ・ゴロジェツや映画監督のアンドレイ・コンチャロフスキー、ヴァイオリニストでシベリア最大の芸術祭「トランス=シベリア芸術祭」芸術監督のヴァディム・レーピン、ボリショイ・バレエのプリンシパルであるスヴェトラーナ・ザハーロワとデニス・ロジキンらが出席。会場は華やかな雰囲気に包まれた。「トランス=シベリア芸術祭」チケット情報既に今春からスタートしている「ロシアン・シーズン」についてゴロジェツ副首相は「このプロジェクトは110年前に行われていたものですが、1929年に途絶えてしまいました。これを復活させるにあたり、次は日本の東京で行うということに、疑問の余地はありませんでした。日本の42都市において、250以上のイベントを行います」と説明。ラインナップには舞台、音楽、美術、映画に関する様々な催しが並ぶ。中でも最大の目玉は「トランス=シベリア芸術祭 in Japan 2017」として上演される「アモーレ」。ザハーロワがユーリー・ポーソホフ振付『フランチェスカ・ダ・リミニ』とパトリック・ド・バナ振付『レイン・ビフォア・イット・フォールズ』とマルグリート・ドンロン振付『ストロークス・スルー・ザ・テイル』という3つの現代作品を踊るもので、昨年5月にイタリアで初演されたばかり。ザハーロワの夫でもあるレーピンは「この芸術祭は、著名人も参加すれば若い世代も参加する、とても多面的なものです。日本でも様々な人を巻き込んでいきたいですね」と語る。『アモーレ』公演に続いて、そのレーピンがヴァイオリンを演奏し、ザハーロワと夫婦共演する『パ・ドゥ・ドゥ for Toes and Fingers』も予定。古典から現代作品まで多彩な演目が披露される。両プログラムの中心的存在であるザハーロワは「『アモーレ』はまだ生まれてから1年しか経っていない新しい企画。構成する3つの作品の間にはアモーレ(愛)という見えない糸が存在しています。私とレーピンが共演する『パ・ドゥ・ドゥ~』では美しく雰囲気の良い公演を楽しんでいただきたい。レーピンの音楽に対する責任感にはいつも感銘を受けますし、彼の理想的な音楽は理想的な踊りを促してくれます。ふたりに流れる特別な感情には、他とは比べ物にならないものがありますね」。司会者から、ザハーロワとレーピンは日本で知り合ったことが紹介され、ふたりして顔をほころばせる一コマも。また、ザハーロワと共に、『アモーレ』でド・バナ作品を、『パ・ドゥ・ドゥ~』で『ライモンダ』グラン・アダージョを踊るロジキンは、5月にバレエ界のアカデミー賞とも言われるブノワ賞を受賞した注目のダンサー。「ロシア・バレエを愛してくださる日本の皆様の前で再び踊ることを楽しみにしています」と述べた。「トランス=シベリア芸術祭」は9月26日(火)より29日(金)まで東京・オーチャードホールにて。取材・文:高橋彩子
2017年06月19日東京・杉並区にある映画館、ユジク阿佐ヶ谷では4月29日から5月12日まで、同館の2周年を記念してロシアのアニメーション作家、ユーリー・ノルシュテインの特集上映を行う。ユジク阿佐ヶ谷という同館の名は、ノルシュテインの代表作『霧の中のハリネズミ』に登場する、小さなハリネズ・ヨージックに由来する。今回の特集では、同作を始め同館とゆかりの深い『話の話』、『25日・最初の日』、『ケルジェネツの戦い』、『キツネとウサギ』、『アオサギとツル』の6作品をデジタルリマスター版で一挙公開。ノルシュテインの作り上げたアニメーションの世界が堪能できる期間となっている。また、期間中は、姉妹館のラピュタ阿佐ヶ谷がかつて開催したアニメーションフェスティバルで販売したレアなノルシュテイングッズも販売。さらに、ラピュタ阿佐ヶ谷3階にある「レストラン山猫軒」では、ノルシュテインの版画展示も行われる。【イベント情報】「ユーリー・ノルシュテイン特集世界のアニメ史に輝く小さな宝石たち」会期:4月29日~5月12日会場:ユジク阿佐ヶ谷住所:東京都杉並区 阿佐谷北2-12-19 地下1階料金:一般1,500円、学生1,300円、シニア1,100円、会員1,000円、親子ペア券2,000円※親子ペア券は小学生以下のみ適用時間:4月29日~5月5日は13:10~と17:50~、6日~12日は13:10~
2017年04月28日今年初め、ロシア人の救急隊員ロマン・ブルトセフさんが「レオナルド・ディカプリオにそっくり!」と話題になり、気を良くしたロマンさんはインスタグラムにアカウントを開設。レオになりきって、『タイタニック』や『レヴェナント:蘇えりし者』の名場面を再現した写真を載せるなど、ロシアのディカプリオとしての地位を築いた。そんな努力が実ってか、このたびウォッカ「Pyat Ozer Vodka」のコマーシャルに抜擢され、注目を集めている。「偽ディカプリオ」らしく、偽BMWを走らせ、偽モデルの彼女を助手席に乗せ、偽iPhoneを使用。着ているものは偽アディダスのジャージとすべてが「偽仕様」…。しかしルームミラーには本物のディカプリオの写真が貼ってあり、本物のBMWが偽BMWを軽く追い抜かしていくという強烈な皮肉が効いている。自分の生活が偽物であふれていると気が付いた偽ディカプリオ。偽BMWを停めると、すべての偽物に別れを告げ、本物のウォッカを手に取り、1人ボートで湖を進んでいく。突然置き去りにされた偽彼女が、遥か遠くにいる偽ディカプリオに靴を投げつけるも届かず湖に落ちてしまうというストーリーだ。さて、こちらの偽ディカプリオのロマンさん。本物のディカプリオがたまに見せるたるんだ身体のさらに上をいく「ゆるみ」具合で、CMでも披露している太鼓っ腹がお見事だが、レオよりずっと若い33歳。痩せれば本物にかなり近付きそうな風貌をしている。これからの活躍にも期待!(Hiromi Kaku)
2016年07月11日ダミアーニ(DAMIANI)は、ロシア・ロマノフ家の末裔ニコレッタ・ロマノフとのコラボレーションジュエリー「フィオッコ(FIOCCO)」を2016年6月1日(水)より発売する。ロマノフ家は、約300年もの間ロシアを統治し、ロシア史上最後の王朝と呼ばれている。その末裔のニコレッタは、現在映画、TV、雑誌と活躍の場を広げる女優 / ファッションアイコン。今回、高貴で華麗なるロマノフ家の世界観をインスピレーション源に、彼らが長年親しんできた「蝶結び」のモチーフに採り入れた「フィオッコ」が生まれた。ベースとなったピンクゴールドまたはホワイトゴールドのリボンモチーフに、ダイヤモンドをふんだんにあしらい、遊び心溢れるデザインに仕上げた。熟練職人の匠の技とダミアーニの個性的なデザインを共存させたジュエリーは、ネックレス、ピアス、リング、ブレスレットとバリエーション豊富なラインナップで展開される。【アイテム詳細】ダミアーニ「フィオッコ」発売日:2016年6月1日(水)<アイテム例>・リング PG×ダイヤモンド(XS) 390,000円・リング PG×ダイヤモンド(S) 535,000円・ピアス PG×WG×ダイヤモンド(XS) 600,000円・ブレスレット PG×ダイヤモンド×サテンストラップ(S) 645,000円・ネックレス PG×ダイヤモンド(XS) 390,000円・リング WG×ダイヤモンド(XS) 710,000円・ネックレス WG×ダイヤモンド(XS) 710,000円※XS、Sはボウ(リボン)のサイズ表記。【問い合わせ先】ダミアーニ 銀座タワーTEL:03-5537-3336
2016年05月19日ロシア国営宇宙会社Roskosmosは3月19日、国際宇宙ステーション(ISS)に向かう3人の宇宙飛行士を乗せた「サユースTMA-20M」宇宙船の打ち上げに成功した。サユースTMA-Mの飛行は今回で最後となり、今後は新型の「サユースMS」が使用される。サユースTMA-20Mを載せた「サユースFG」ロケットは、日本時間3月19日6時26分(現地時間3月19日3時26分)、カザフスタン共和国にあるバイカヌール宇宙基地の第1発射台「ガガーリン発射台」から離昇した。ロケットは順調に飛行し、約9分後に宇宙船を軌道に投入した。宇宙船は太陽電池パドルやアンテナの展開にも成功。徐々に高度を上げつつISSに近付き、打ち上げから約6時間後の12時9分58秒にISSの「ポーイスク」モジュールへドッキングした。その後、ハッチの気密確認や、宇宙船とISSとの間の気圧の調整などが行われ、13時55分にハッチが開かれ、宇宙飛行士らはISSへ入室した。○サユースTMA-20MサユースTMA-20Mにはロシアのアリクセーイ・アフチーニン宇宙飛行士と、アリェーク・スクリーパチュカ宇宙飛行士、米国のジェフリー・ウィリアムズ宇宙飛行士の3人が搭乗していた。アフチーニン飛行士は1971年生まれの44歳で、今回が初の宇宙飛行ながら、宇宙船のコマンダーを務めた。スクリーパチュカ飛行士は1969年生まれの46歳で、2010年にサユースTMA-01M宇宙船でISSに長期滞在した経験を持つ。今回が2回目の飛行となる。ウィリアムズ飛行士は1958年生まれの58歳で、これまでに、スペースシャトル「アトランティス」のSTS-101ミッション(2000年)、サユースTMA-8(2006年)、サユースTMA-16(2009年)で宇宙飛行した経験を持ち、今回が4回目の宇宙飛行となる。この3人は第47/48次長期滞在員として、ISSに約6か月間滞在する。ISSには昨年12月から、ロシアのユーリィ・マレーンチェンカ飛行士、欧州のティモシー・ピーク飛行士、ティモシー・コプラ飛行士が滞在しており、3人が合流することで、ISSは6人体制での運用となる。今回打ち上げられた3人は、今年9月6日ごろに地球に帰還する予定となっている。帰還時にも、今回と同じサユースTMA-20Mに搭乗する。○最後のサユースTMA-M、今後はMS型にサユースTMA-M宇宙船は、ロシアの傑作宇宙船サユースの最新型で、2010年に1号機が打ち上げられた。TMA-Mは従来型と比べ、搭載コンピューターなどの機器が一新され、性能向上の他、軽量化と消費電力の低減が行われた。また、コクピットのコンソールも新しくなり、船体構造も見直されている。さらに軌道修正の精度が上がったことで、それまで約2日も掛かっていた打ち上げからISS到着までの時間が、わずか6時間に短縮された。サユースの船内は狭く、2日もの間、3人がその中で過ごすのは決して快適ではなく、宇宙飛行士からは大きく喜ばれた。ただ、6時間で到着するためには、打ち上げ日時など、いくつか条件があり、打ち上げ前、あるいは軌道投入後に、何らかの事情で予定が変わった場合は、2日かかる飛行プロファイルに変更せざるを得ない。新型コンピューターなどの改良点の多くは、有人のサユースへの採用に先立ち、2008年から運用が始まった無人の補給船「プラグリェースM-M」に適用され、試験が行われた。しかし、1号機「サユースTMA-M」(*1)では、打ち上げ時に船内で酸素漏れが発生し、またコンソールに一部のデータが表示されないなど、いくつかのトラブルが発生。その後も、TMA-12Mではスラスターの噴射がうまくいかなかったり、TMA-14Mでは太陽電池パドルが開かなかったりなど、細かなトラブルがたびたび発生した。ただ、人命にかかわるほどの大きな事故は起こしていない。サユースTMA-Mは、今回の20号機で最後となり、今後はさらに大幅な改良が加えられた「サユースMS」が使われる。1号機の打ち上げは今年6月21日ごろに予定されており、ロシアのアナトーリィ・イヴァニーシン飛行士、米国のキャスリーン・ルービンズ飛行士、そしてJAXAの大西卓哉飛行士が搭乗する。サユースMSは、サユース宇宙船シリーズの最新型にして、そして最後となる予定で、現在まったく新しい後継機の「フィディラーツィヤ」の開発も進められている。ロシアの宇宙開発では近年、ロケットの打ち上げ失敗や衛星の故障などの問題が続いており、信頼性の低下が叫ばれている。しかし有人宇宙開発に関しては、無人機よりも慎重に進められていることもあり、前述のような細かなトラブルを除けば、大きな事故は起きていない。今後、サユースMSの運用、そしてフィディラーツィヤの開発で、その技術を維持することができるかどうかが注目される。【脚注】*1: ロシアの宇宙機の多くは、1号機に「1」という数字は付かず、機体名をそのまま呼ぶ。なお、2号機以降は数字が振られ、たとえばサユースTMA-Mの2号機は「サユースTMA-02M」である。【参考】・・・Launch, Docking Returns International Space Station Crew to Full Stren | NASA・New Crew Launches and Heads to Space Station | Space Station・New Expedition 47 Crew Arrives at Station | Space Station
2016年03月25日女優のキーラ・ナイトレイが、バーブラ・ストレイサンドがメガホンを取る『キャサリン・ザ・グレート』に出演することになりそうだ。ロシア女帝エカチェリーナ2世のピョートル3世との荒廃した結婚生活を経て女帝にのぼりつめるまでの人生をたどった同作品の中で、キーラはエカチェリーナ2世での出演で交渉を行っているという。出演交渉はすでに昨年から始まっていたものの、進展にかなり時間を要しているとザ・ハリウッド・レポーターは報じている。まだ映画化されていない脚本に贈られるブラック・リスト賞を2014年に獲得した脚本家クリスティーナ・ローレン・アンダーソンが同作品のペンを取るという。歌手、そして監督として知られるバーブラは、1996年作『マンハッタン・ラプソディ』以来の20年ぶりの監督業となる。バーブラはこれまでに1983年作『愛のイエントル』、1991年『サウス・キャロライナ/愛と追憶の彼方』などの監督業をこなしており、今までにアカデミー賞で14回ノミネートされた実績を持つ。そんなキーラは今年公開予定の新作『コラテラル・ビューティー』にウィル・スミス、ケイト・ウィンスレット、ヘレン・ミレンらと出演している。また、キーラの出演しているフランス人作家シドニー=ガブリエル・コレットの人生を描く伝記映画『コレット』は、今年のベルリン映画祭で最も受賞を有力視されている作品となっているようだ。(C)BANG Media International
2016年02月19日ロモジャパンは、ロシアレンズ「Jupiter 3」の改良版となる新製品「New Jupiter 3+(ニュー ジュピター3プラス) 1.5/50 L39/M」の販売を「ロモグラフィーオンラインショップ」にて開始した。価格は6万9,260円(税別)。「New Jupiter 3+ 1.5/50 L39/M」(以下、New Jupiter 3+)は、1940年代に発表され1988年に生産を終了したロシアの銘玉。「Jupiter 3」の昔ながらのコンパクトデザインやクラシカルな風格はそのままに、光学レンズ設計を現代のフォトグラファーのために再開発し、その改良版としてロモグラフィーから復活したもの。焦点距離は50mmで、絞り開放はf/1.5と明るく、Jupiter 3の伝統であるシャープな写り、なめらかさ、自然な発色、美しいボケはそのままに、レンズ設計に改良が加えられている。主な改良点として、オリジナルのJupiter 3の最短撮影距離が1mに対し、同製品は0.7mとより被写体に接近して撮影できるようになったほか、マルチコーティングが施されたことでフレアが減少。レンズボディの素材も、オリジナルはアルミニウムを採用していたが、同製品には真鍮を使用することで耐久性も向上しているという。加えて、レンジファインダー連動レンズのため、レンジファインダー機での焦点合わせも快適に行えるようになっている。なお、レンズマウントは「L39マウント」(Mマウント用変換リング付属)を採用し、レンジファインダーカメラやデジタルカメラでの利用が可能となっている。また、同製品の販売サイトでは、オプションとして「Leica M to Sony NEX Mount Adaptor」(7,280円)も用意されている。
2016年01月25日ロシア連邦で1月1日、ロシア連邦宇宙庁が解体され、新たに国営宇宙開発企業「ROSKOSMOS」が設立された。これは2015年12月28日にプーチン大統領が署名し、1月1日に発効された大統領令に基づくもので、ロシアでは近年、ロケットの打ち上げ失敗や衛星の故障といった問題が相次いでいることから、この改革によって宇宙産業の立て直しを図る意図がある。宇宙庁を国営企業化する動きは昨年1月から始まり、7月13日にはロシア議会で、ロシア連邦宇宙庁とロシアのすべての宇宙企業を1つにまとめ、新たに国営企業とする設立することを定めた法律が成立。今回の大統領令はこれに従うものとなる。また8月には、ROSKOSMOSの初代CEOに、宇宙庁の長官を務めていたイーガリ・カマローフ氏が就くことも発表されていた。ロシア連邦宇宙庁は2004年に、それまでのロシア宇宙庁(1992年~1999年)、またロシア航空宇宙庁(1999年~2004年)を引き継ぐ形で設立された機関で、「ロシア版NASA」のような存在として、宇宙開発を取り仕切ってきた。また2014年3月5日には、ロケットを製造しているRKTsプラグリェース社やGKNPTsフルーニチェフ、有人宇宙船を製造しているRKKエネールギヤなど、それまで独立していたロシアの宇宙関連企業を一挙に束ねる形で「統一ロケット・宇宙会社(ORKK)」が設立されたが、同社もこのROSKOSMOSに組み込まれることになる。ロシアの省庁が企業化するのは今回が初めてではなく、2007年にはロシア連邦原子力庁がROSATOMに再編されている。同社はロシア国内における原子力発電所の建設を進める一方、国外に対しては原子力の輸出を積極的に行っており、着実に成果を残している。メドヴェージェフ首相は2015年1月、このROSATOMの成功を例に挙げ、ROSKOSMOSの成功にも期待をしていると語っている。○ロシアの宇宙産業は立て直せるかロシアではここ数年、ロケットの打ち上げ失敗や人工衛星の故障などが相次いでおり、抜本的な対策の必要性が叫ばれていた。昨年だけでも、4月には「プラグリェースM-27M」が打ち上げに失敗し、5月には「プラトーンM」ロケットが打ち上げに失敗。7月には日本人の油井宇宙飛行士が乗った「サユースTMA-17M」が、打ち上げ後に太陽電池パドルの片方が開かないという問題を起こした。12月には「サユース2.1v」ロケットが衛星の分離に失敗する事故を起こしている。その原因として、ソヴィエト連邦崩壊後の混乱やロシア連邦の財政難による、技術者の頭脳流出や、経験者の不足、後継者の育成失敗などが挙げられる。こうした状況を受けて、ロシアでは数年前から宇宙庁長官や宇宙企業社長の交代や、産業構造の再編といった対策が打たれてきたが、目立った改善は果たせなかった。2014年に設立されたORKKも、当初は宇宙計画を進める宇宙庁と、実際にロケットや衛星を開発、製造するORKKで、完全に役割を分けることで改革が図られたが、責任の所在や主導権をどちらが握るかといった問題で揉めることとなり、結局良い成果は出なかった。今回のロシア連邦宇宙庁の解体と、それに伴う国営企業化は、この一連の改革の中でも最も大きなもので、これによりロシアの宇宙産業の立て直しと強化ができるかに注目が集まっている。【参考】・・Executive Order abolishing Federal Space Agency • President of Russia・The Russian space agency, Roskosmos・・
2016年01月08日40年近くもの間、「プラグリェース」と名付けられたロシアの無人補給船は、「サリュート」や「ミール」、そして国際宇宙ステーションといった宇宙ステーションに向けて、「宇宙の定期便」として運用に必要不可欠な補給物資を送り届けてきた。プラグリェースは有人宇宙船「サユース」をもとに開発され、サユースが改良されると共に、プラグリェースも改良を、あるいはその逆もまた然りと、両者は常に一心同体となって、宇宙開発の歴史を歩み続けてきた。そして12月21日、最新の、そしておそらく最後となる改良が施された「プラグリェースMS」が宇宙に飛び立った。プラグリェースMSとはどんな補給船なのか、従来のプラグリェース補給船から何が変わったのか。そして、その先にどんな意味があるのかについて見ていきたい。○プラグリェースMSロシア連邦宇宙庁は12月21日、新型補給船「プラグリェースMS-01」を搭載した「サユース2.1a」ロケットの打ち上げに成功した。2日後の23日には国際宇宙ステーション(ISS)とのドッキングにも成功し、2436kgの補給物資を送り届けた。ロケットは日本時間12月21日17時44分39秒(カザフスタン時間12月21日14時44分39秒)、カザフスタン共和国にあるバイカヌール宇宙基地の第1発射台(通称「ガガーリン発射台」)を離昇した。ロケットは順調に飛行し、約9分後にプラグリェースMS-01を軌道に投入した。プラグリェースMS-01はその後、太陽電池パドルやアンテナの展開に成功。そして約2日間の飛行を経て、23日19時27分にISSの「ピールス」モジュールにドッキングした。プラグリェースMS-01はこの後2016年7月までISSに係留される。プラグリェースMSはロシアのRKKエネールギヤ社が開発した新しい補給船で、今回が初めての飛行であった。シリーズとしては初期型、M型、そして現行のM-M型に続く第4世代になる(厳密にはもう少し細かい種類がある)。MS型の外見は従来のプラグリェースとあまり変化はない。しかし部品から機体の構造全体に至るまで、さまざま箇所に改良が加えられている。ロシア国産の自動ランデヴー・ドッキング・システム「クールスNA」プラグリェースも、また有人のサユースも、宇宙ステーションとのランデヴー(接近)とドッキングには「クールス」と名付けられた装置を使用している。この装置は「2AO-VKA」、「AS-VKA」、「2ASF1-M-VKA」、そして3基の「AKR」の、合計6基のアンテナからなり、電波を使ってドッキング相手のステーションとの相対的な距離や速度、角度などを測り、そのデータをコンピューターで処理。その結果に基づき宇宙船は自動で操縦される。これまでサユースやプラグリェースに使われていたクールスは、正確には「クールスA」と呼ばれているが、このクールスAは大きく2つの欠点がある。まず1つはアンテナが展開式、あるいは可動式であり、故障によってアンテナの展開や格納、可動ができなければ、ランデヴー・ドッキングができなくなる危険性を抱えている。実際に、大きな失敗や事故にはつながらなかったものの、アンテナが展開できない、あるいは格納できないという問題が過去に発生している。また、クールスAの電子機器を製造しているのはウクライナの企業であり、ロシアにとっては入手しづらいという問題もあった。クールスが開発されたのはまだソヴィエト連邦が存在したころであったが、ソ連崩壊後に独立したウクライナは、ロシアに対してクールスAの価格を吊り上げるようになった。クールスAはサユースやプラグリェースにとって必要不可欠な装備であり、ロシアは言い値で購入しなければならない状態となり、かつては一度使用したクールスAの電子機器を取り外し、スペースシャトルで持ち帰って再使用するといったことも行われていた。そこでロシアは2003年から、クールスAと互換性をもたせつつ、部品をすべてロシア製にし、かつ可動部を少なくした、「クールスNA」の開発に着手した。外見も大きく変わり、クールスAの2AO-VKAと3基のAKR-VKAの合計4基のアンテナが、AO-753Aと呼ばれる1つのアンテナに置き換えられている。AO-753は機体に固定されているため、展開機構に起因する問題が起こり得なくなる。さらに測定誤差も小さくなり、消費電力も少なくなるなど、性能も向上している。クールスNAは2012年に打ち上げられた「プラグリェースM-15M」と、2013年の「プラグリェースM-21M」に試験的に搭載され、実際にISSとのドッキングで使われた。このときの試験結果は芳しくなく、何度かの試験の中で失敗と成功が半々ぐらいというものだったが、今回のプラグリェースMS-01では問題は起きず、無事にISSとのドッキングを果たした。新型飛行制御システム「ASN-K」新型の飛行制御システム「ASN-K」は、ロシアの全地球測位システム「GLONASS」を利用し、自身の軌道を測定することができる。これまでプラグリェースやサユースにそうした機能はなく、地上から軌道を観測し、そのデータを送るしかなかった。また、このASN-Kと、サユース2.1aロケットの高い軌道投入精度とを組み合わせることで、打ち上げからISS到着までの所要時間を、最短で4時間ほどにまで短縮することも可能だという。新型通信システム「EKTS」従来のプラグリェースやサユースは、ロシア国内にある地上局のアンテナとしか通信ができなかったため、ロシアの上空を通過すると通信ができなくなるという制約を抱えていた。しかしプラグリェースMSでは新たに衛星通信用のアンテナを装備し、静止軌道に配備されたロシアの通信衛星「ルーチ5」を中継することで、1日のうち83%ほどは、ロシアの地上局と通信ができるようになるという。また、従来の「クヴァーントV」と呼ばれる通信システムはウクライナ製だったが、EKTSはロシア製となる。この他にも、次のような点が改良されている。新しい太陽電池パドルによる出力の向上。外部に超小型衛星を搭載、放出できるコンテナーを搭載(10 x10cmのキューブサットで最大24機まで搭載可能)。尾部にある軌道変更用スラスターを改良。エンジンを4基搭載し、そのうち1基が壊れてもドッキング可能に、また2基が壊れても安全に軌道離脱が可能。映像システムが新しくなり、外部カメラからの映像がより鮮明に。新型のバックアップ制御システム「ブーク」の追加。スペース・デブリ(宇宙ゴミ)や宇宙塵などとの衝突に備えたシールドの強化。LEDを使った照明システムの搭載。角速度センサーの改良。ドッキング機構にバックアップ系統を追加し、ISSのドッキング面との結合の信頼性が向上。これらの改良点は有人宇宙船のサユースにも採用されることになっている。改良されたサユースは「サユースMS」と呼ばれ、2016年6月に初飛行を行う予定となっている。サユースMSではまた、以下の改良も施される。これらはプラグリェースMSには必要ないため、サユースMSだけの改良点となる。GLONASSと米国のGPS受信機を装備し、大気圏再突入後の帰還カプセルの位置を正確に測定可能に。また予定外の地域に着陸した場合の捜索活動も容易になる。宇宙飛行士が船外を見るための光学式のペリスコープ(潜望鏡)を廃止し、映像を見て操縦する形に。○ロシア宇宙開発、復活の狼煙となれるか新技術をふんだんに盛り込んだプラグリェースMS-01の成功は、実は完璧なものではなかった。サユースとプラグリェースには、クールスが問題を起こした場合に備え、「TORU」という手動のドッキング・システムが搭載されているが、プラグリェースMS-01がISSに接近する際、このTORUが使えなくなるという問題が発生した。もしクールスNAがなんらかの問題を起こしていれば、ドッキングができなかった可能性もある。もちろん、宇宙船という複雑なシステムであればひとつやふたつの故障は起こるものであり、そのために冗長系と呼ばれる、予備の部品や装置が用意されている。今回もクールスNAのバックアップであるTORUの故障だったからこそ、ドッキングそのものには影響は出なかった。それでも本来は起こるべきものでなく、やや不安は残る。現在、ロシアの宇宙技術が低迷していることは、すでに多くの人が認識している。今年だけでも、4月には「プラグリェースM-27M」が打ち上げに失敗し、5月には「プラトーンM」ロケットが打ち上げに失敗。7月には日本人の油井宇宙飛行士が乗った「サユースTMA-17M」が、打ち上げ後に太陽電池パドルの片方が開かないという問題を起こした。12月には「サユース2.1v」ロケットが、衛星の分離に失敗する事故を起こしている。ロシアのロケットや衛星の打ち上げ数の多さは考慮する必要はあるが、しかし、ほぼ同じ打ち上げ数である米国や中国の失敗の少なさを考えると、ロシアの失敗数の多さは際立っている。ロシアでは数年前から宇宙産業の改革が始まっているが、今のところ目立った変化はまだ現れていない。とくに新しい技術は失敗の原因となりやすいことを考えると、今後プラグリェースMSが2号機、3号機、4号機……と、今回のTORUの一件のような問題を起こさず成功を重ねることができるか、そしてサユースMSの運用も無事に軌道に乗るかが、この改革が成功したか否かを見極める試金石となるだろう。また、現在ロシアはサユースに代わる、まったく新しい宇宙船「PTK NP」の開発も進めており、プラグリェースMS、サユースMSの技術も活用されることになっている。PTK-NPの初飛行は2021年ごろに予定されている。プラグリェースMS、サユースMSが成功するかどうかは、PTK NPにたすきをつなぐためにも、そして何よりロシアの宇宙開発の威信回復のためにも、重要な意味をもっている。また、ISS計画に参加する米国や欧州、そして日本にとっても他人事ではない。とくにサユースMSの1号機には大西卓哉宇宙飛行士が搭乗することになっており、その後も日本人が搭乗する機会があるだろう。なにより、有人宇宙船は人の命がかかっていることもあり、今後の動向を注意深く見守っていく必要がある。【参考】・・・Progress-MS cargo ship・Progress MS Spacecraft begins Debut Mission to ISS with successful Launch atop Soyuz Rocket | Spaceflight101・Kosmonavtika - par Nicolas Pillet - Le système radar de rendez-vous Kours
2015年12月25日愛媛大学は10月1日、ロシア・シベリアの巨大隕石クレーターで発見されたダイヤモンドが天然のナノ結晶ダイヤモンドであることがわかったと発表した。同成果は同大学地球深部ダイナミクス研究センター(GRC)の大藤弘明 准教授、入舩徹男 教授(東京工業大地球生命研究所兼任)らと、ロシア科学アカデミーのK. D. Litasov 教授らの日露共同研究チームによるもので、10月1日の英科学誌「Scientific Reports」オンライン版に掲載された。シベリア北部にある直径100kmにおよぶPopigaiクレーターは、1970年代に周辺で通常より硬いダイヤモンドが発見されており、ダイヤモンドが大量に存在する可能性のあるエリアとして注目されてきた。今回の研究では、GRCの集束イオンビーム微細加工装置と透過型電子顕微鏡を使用しPopigaiダイヤモンドの特徴と生成過程を詳しく調べた。その結果、研究で調べた10個のダイヤモンドうち、黄色味を帯びた透明のダイヤモンドが、数十nmの微粒の純粋なダイヤモンドで構成されている「ナノ多結晶ダイヤモンド」であり、隕石衝突時の超高圧・高温により地表付近に存在していた単結晶グラファイトが変化してできたことがわかった。極めて高い硬度を持つことで知られる「ナノ多結晶ダイヤモンド」は2003年に入舩教授らによって人工的に合成できることが発表されており、今回の研究によって実験で合成されるものと同様の純粋な「ナノ多結晶ダイヤモンド」が天然にも存在することが明らかとなった。
2015年10月02日ロシア映画としては『戦争と平和』以来、実に半世紀ぶりにゴールデングローブ賞「外国語映画賞」を受賞、さらにアカデミー賞にもノミネートされ、カンヌ国際映画祭では「脚本賞」を受賞した『裁かれるは善人のみ』(原題:Leviathan)が、いよいよ10月31日(土)より公開となる。本作で監督を務めたのは、本国で最も優れた監督の一人として知られ、熱狂的なファンも多いアンドレイ・ズビャギンツェフだ。今年は、巨匠アレクセイ・ゲルマン監督の遺作『神々のたそがれ』のロングランヒットも記憶に新しいロシア映画だが、まだまだ足を踏み入れにくいイメージが多少なりともある。だが、その歴史を紐解くと、実は日本文化と深い関わりがあることが分かってきた。■プーチン大統領も賞賛するロシアが誇る鬼才入り江のある小さな町で、自動車修理工場を営むコーリャは、若い妻リリア、そして先妻との間に生まれた息子・ロマと共に、住み慣れた家で暮らしている。一方、1年後に選挙を控えた市長のヴァディムは、権力に物を言わせ、彼らの土地を買収しようと画策。自分の人生の全てともいえる場所を失うことが耐えられないコーリャは、強行策に抗うべく、旧知の弁護士のディーマをモスクワから呼び寄せ、市長の悪事の一端を掴み、明るみに出そうとするのだが…。ロシア北部の町を舞台に、自分の大切なものを守るべく誠実に生きる人々と、権力を振りかざす市長との対立を描く、普遍の人間ドラマとなる本作。CMやテレビ業界で活躍していたズビャギンツェフ監督が、2003年に発表した『父、帰る』は、長編デビュー作にしていきなりヴェネチア国際映画祭「金獅子賞」&「新人監督賞」をW受賞、世界にその名を知らしめた。長編デビュー作にして「金獅子賞」受賞は、ロシア映画としては巨匠アンドレイ・タルコフスキー監督『僕の村は戦場だった』(’62)以来、41年ぶりの快挙。まるで油絵の絵画のような美しい自然描写と、緊張をはらんだ緻密な展開、そして宗教的隠喩などの作風は、デビュー作とは思えないほど完成度が高く、世界中の評論家や映画ファンを驚かせ、「タルコフスキーの再来」とも言われた。『父、帰る』の劇場公開当時には、プーチン大統領も「ロシア映画の多大な創造性とその精力的な展開の可能性の証拠を示した」と絶賛のコメントを出したほどだ。その後、発表した『ヴェラの祈り』『エレナの惑い』では、連続してカンヌ国際映画祭をはじめ世界中の主要映画祭で受賞を果たし、昨年、日本でも連続公開された。最新作の『裁かれるは善人のみ』は、ロシア映画では『戦争と平和』(‘68)以来、半世紀ぶりとなるゴールデングローブ賞を受賞し、彼は再びロシアの映画史にその名を刻むことになった。■ロシアの映画監督は日本文化から影響を受けている「戦争と平和」「アンナ・カレーニナ」などを記したトルストイ、「罪と罰」「カラマーゾフの兄弟」のドフトエフスキー、「桜の園」「かもめ」の劇作家チェーホフ。ロシア文学って難しそう、ロシア映画ってよく分からない…など、ちょっと敷居の高いイメージがあるロシア。とはいえ、重厚で荒涼とした美しいロケーションとその静ひつな作風は、どこか往年の日本映画を感じさせる。●アンドレイ・ズビャギンツェフ<芭蕉と北野武から影響受けた!>翻訳された松尾芭蕉を愛読していたというズビャギンツェフ監督。芭蕉の「優れた俳句は、読む者が想像する余地のある句である」という言葉に胸を打たれ、必要以上の説明を排し、観客に想像の余地を残す自身の作風にも反映させている。黒澤明や溝口健二からの影響はもちろん、「北野武の存在が大きい」とも明かしており、青を基調とする重めの色味の画は、その影響を感じさせる。ちなみに、『父、帰る』は、ヴェネチアで北野監督の『座頭市』を抑えての受賞となった。また、そんな日本びいきのズビャギンツェフ監督が、映画監督になる前に作ったTVドラマのタイトルが「ブシドー」というのは、ほとんど知られていないエピソードだ。●アンドレイ・タルコフスキー<俳句・クロサワ・ミゾグチ大好き!撮影は日本で!>映像の詩人と呼ばれていたタルコフスキーは、若いころから俳句に親しみ、自身の映画論でも「短詩の表現こそ映画の目指すべきもの」と語っている。また、黒澤明と溝口健二を敬愛しており、新作の撮影前には必ず『七人の侍』『雨月物語』を観ていたという逸話も残る。代表作『惑星ソラリス』では東京の首都高速道路の光景を撮影、遺作となった『サクリファイス』でも尺八の音色が使用されていたり、主人公が着物をガウンのように羽織ったりと日本から受けた影響が色濃く出ている。●セルゲイ・エイゼンシュテイン<歌舞伎・漢字・日本カルチャー大好き!>『戦艦ポチョムキン』をはじめ、数々の名作を生み出してきたロシアを代表する映画監督エイゼンシュテイン。若いころに日本語を学習しており、日本文化にも興味があったエイゼンシュテインは、モスクワ公演があった際に歌舞伎を鑑賞。そこで観た、歌舞伎独特の役者の仕草やスローモーション的な演技に衝撃を受け、『イワン雷帝』では、登場人物たちが“見得”を切り、表情が際立つ照明が工夫され、歌舞伎の影響が色濃く出ている。また、漢字が抽象的な概念を組み合わせて文字としてデザインされていることに興味を示し、それを基にモンタージュ理論を開発。『戦艦ポチョムキン』でも、一見関係のないものを交互に映して意味を持たせるなど、自身の映画に反映させた。●アレクサンドル・ソクーロフ<日本でドキュメンタリー3本撮影、旭日双光章を受賞>ヴェネチア「金獅子賞」受賞作『ファウスト』など、ロシアを代表する映画監督のひとりアレクサンドル・ソクーロフ。歴史上の重要人物を扱った「権力者4部作」の第3部作『太陽』では、主演にイッセー尾形を起用して大日本帝国時代の昭和天皇を描いた。さらに、もともと日本に関心のあったソクーロフは、『オリエンタル・エレジー』『穏やかな生活』と日本についてのドキュメンタリーを相次いで製作。作家・島尾敏雄の妻、島尾ミホの生き様を描いた『ドルチェ 優しく』など、現代の日本に寄り添った作品も数多く、こうした日露両国間の相互理解を深めることに貢献したとして、2011年には旭日双光章を受賞している。辿れば辿るほど、日本とゆかりの深いロシア映画。『裁かれるは善人のみ』にも、その影響は色濃く映し出されているはずだ。『裁かれるは善人のみ』は10月31日(土)より新宿武蔵野館ほか全国にて順次公開。(text:cinemacafe.net)
2015年09月17日