京セラと日本予防医学協会は9月16日、スマートフォン(スマホ)とウェアラブルデバイスを連動させることで、継続的に生活習慣の改善をサポートする生活習慣改善支援サービス「デイリーサポート」の提供を2015年秋より、日本予防医学協会を通じて、健康経営を目指す企業や健康保険組合、ヘルスケアサービス事業者などに提供すると発表した。日本の国民医療費は年々増加しており、2014年度は年間で約40兆円となった。医療費が高騰していく大きな要因として、歯科を除いた医療費の約3割を占める生活習慣病の存在が挙げられる。この生活習慣病に関しては、要介護者の約7割に生活習慣/生活習慣病が関与しているとも言われており、医療費の抑制などの観点からも、生活習慣の見直しによる健康増進に期待が高まっている。また、政府としても厚生労働省が「データヘルス計画」を、経済産業省が「健康経営銘柄」を打ち出すなど、効果的な保険事業の実施が健康保険組合(健保組合)や企業に求めるといった動きが出てきており、今回のサービスは、そうした施策を意識した健保組合や企業をターゲットとして提供されるものとなる。日本予防医学協会の専務理事を務める村瀬孔一氏は「従業員の健康への配慮を、単に福利厚生の面から取り扱うのではなく、従業員の士気や生産性を高め、ひいては経営面にもメリットをもたらすものとして、健康管理を経営的視点から戦略的に進めていく、いわゆる健康経営の視点が重要となる」とし、新たな企業価値の1つの側面として、従業員の健康が重要な意味を持っていくであろうとした。同サービスのコンセプトは「健康管理のために自分で機器を購入して、データを収集し、健康管理を行っていく人のみならず、そういったことを意識していない人も手軽に利用できるもの」というものが掲げられており、京セラとしては今後、進化をしていく予定としているが、第一弾のサービスとして今回、継続的に毎日の生活習慣を把握することを目指し、活動量を自動でチェックしてくれるウェアラブルデバイス「TSUC(ツック)」、TSUCからのデータなどを収集してくれるiPhone/Androidスマホ向けアプリ、そしてユーザーの健康についてアドバイスを行う企業や健保組合などの保健師などに向けたWebサイトの3種類が提供される。TSUCは、白、黒、ライトグリーン、赤、ピンクの5色が用意されており生活防水仕様となっている。機能としては、加速度センサと気圧センサが搭載されており、それらを低消費マイコンで管理し、スマホとはBluetoothで通信を行う。データとしては、歩いているとか走っている、乗り物に乗っているといった状態を検出して得られる、歩数カウントや消費カロリーといったものが記録される。駆動はボタン電池で約4カ月間となっており、Bluetoothのスイッチをオフにしていても、活動記録そのものは蓄積されていく。一方アプリについては、24時間の行動履歴グラフを中心に、企業や加入健保組合の内部などで見たユーザーの成績順位、歩数の目標と実際の比較などが表示されるほか、食事や睡眠、活動なども入力も可能で、食事アプリ「デイリーダイエット」、睡眠アプリ「デイリースリープ」、内臓脂肪推定アプリ「デイリースキャン」などもセットで提供される。デイリーダイエットは、食事時間を生活習慣として記録するアプリで、食事の食べ始め、食べ終わりの時間の記録のほか、食事の写真を撮影すると、自動で画像解析する機能を用いて、摂取カロリーの計算、分析、行事などを行ってくれるというものとなっている。このカロリーはあくまで目安であり、精度が不十分と思われる場合などは、メニューや履歴などを含めて手修正を行うことで、精度を向上させることも可能だ。2つ目のデイリースリープは、睡眠中の身体の動きと目覚めの状態を検知して、眠りの質を判別することを可能とするアプリ。何時に寝て、睡眠の深さの度合いはどうか、起きたときの状態はどうか、といったことを知ることができる。そして3つ目のデイリースキャンは内臓脂肪を推定するアプリ。スマホを8秒間かけて、へそ部分から、背中にかけて身体に当てつつ半回転させるだけで、自分の内臓脂肪がどの程度か、という目安を知ることができる。仕組みとしては、実際に超音波や電磁波をスマホから出して解析しているわけではなく、スマホに搭載されたジャイロセンサで腹囲の形状を測定し、日本医学予防協会の協力を得て開発した内臓脂肪面積の推定アルゴリズムと、画像データベースを元に、実測値から内臓脂肪面積を推定し、画像データベースから最適な画像を選択して表示するといったものとなっている。3つ目のサービスである支援者(保健師など)向けWebサイトは、基本的にユーザーには自己の活動内容に合わせたアドバイスが自動で届く仕組みを採用している(自動学習機能を有しており、ユーザーの行動パターンなどを学習し、よりマッチしたアドバイスをしてくれる仕組みを採用している)が、保健師などが実際にユーザーの各種の活動状況をチェックすることも可能であり、評価が悪いユーザーに対して、個別にメッセージを送ることで、より健康な生活の実現に向けた支援ができるようになっている。なお、デイリーサポートはオープンプラットフォームとして展開していくとしており、すでにロシュ・ダイアグノスティックと提携し、血液データ管理サービスを提供していくことが決定しているほか、JTBベネフィットが、同サービスを楽しく、継続的に利用してもらうために、ポイント交換サービス「サンクスコレクト」との連携を行っていく予定としている。またサービスの価格としては、TSUCの標準販売価格が7000円、サービスそのものの標準販売価格は月額で600円を予定しており、当面の目標として、100万人の加入を目指すとしている。
2015年09月16日ゲーミングデバイスメーカーであるSteelSeriesは14日、日本法人「スティールシリーズジャパン株式会社」の設立を発表した。同日より業務を開始する。日本法人代表は、ゼネラルマネージャーである渡辺剛博氏が務める。SteelSeriesは、デンマーク・コペンハーゲンに本社を持つゲーミングデバイスメーカー。2001年に設立し、現在では世界75カ国で展開している。ヘッドセット、キーボード、マウス、マウスパッド、コントローラーなどのゲーミングデバイスやアクセサリーを取り扱うと同時に、ゲーミングチームのスポンサードやコミュニティのサポートを行ってきた。これまでも、輸入代理店を通じて日本で製品を販売してきたが、日本法人の立ち上げにより、今後はSteelSeries製品をいち早く日本市場へ展開していくとしている。
2015年09月14日般社団法人日本ワーキング・ホリデー協会(JAWHM)は9月11日、「海外の恋愛」についての調査結果を発表した。調査は8月17日~24日、渡航前の出発予定者男女100名、ワーキングホリデー経験者男女20名を対象に行われた。○海外で恋愛したい?渡航前の出発予定者に聞いた「海外で恋愛したいと思いますか?」という設問では、約9割の男性が「はい」と回答した一方で女性は半数に。男女間で温度差がある回答結果となった。「女性が渡航する年代としては23~25歳が多く、第二の人生として目的を明確に持って渡航する傾向にあります。一方で男性が渡航する年代として最も多いのは21歳前後といった学生時期のため、とりあえず渡航してみるといった明確な目的を持たないまま渡航する人も少なくありません」と調査ではコメントしている。○日本人は海外でモテる?渡航前の出発予定者に「海外に行ったら、モテると思いますか?」と聞くと、男女ともに100%が「いいえ」と回答する結果に。「モテない」理由としては「言葉が伝わらないと思うから」「アジア人はモテないと思うから」「英語に自信がなくコミュニケーションがとれないから」と現実的な意見が寄せられた。一方で「海外で恋人ができたら、どんなデートがしたいですか?」という設問に対しては「カフェデート」「ドライブ」「ショッピング」といった定番のデートコースが上位を占め、海外での恋愛に対して憧れを抱いていることがうかがえる結果となった。ワーキングホリデー帰国者を対象とした「海外でモテましたか?」という質問では、「はい」と回答した女性が9割を超えているのに対して、男性は3割という結果だった。女性が受けたアプローチとしては、「スキンシップとしてハグや肩に手をまわしてくる」「冗談の様なノリで甘い言葉をかけてきた」「常にデートやパーティーに誘われた」という体験談が寄せられた。○恋愛をするために必要な英語力は?渡航前の出発予定者に聞いた「恋愛をするために必要な英語力は、どれくらいだと思いますか?」という質問では、「中級者レベル: TOEIC 500点くらい」が40%、次いで「上級者レベル: TOEIC 700点くらい」が32%と僅差の結果に。一方で渡航後の帰国者に設けた「恋愛をするために、どれくらいの英語力が必要でしたか?」という設問に対しては、「中級者レベル: TOEIC 500点くらい」が70%となり、渡航前からするとダブルスコア近く上回った。理由としては「最初はお互い喋れないくらいの方が楽しい」「話せなくてもわかってくれようとする」という甘い思い出の体験談や「付き合い始めるなら、意思疎通ができるレベルで問題ないが継続するならしっかり会話ができた方がいい」という厳しい意見も寄せられた。
2015年09月11日国税庁は9月8日、法人向けマイナンバー(法人番号)の通知・公表などのスケジュールを発表した。まずは、10月5日にインターネット上に「国税庁法人番号公表サイト」を開設した上で、基本3情報(商号又は名称、本店又は主たる事務所の所在地、法人番号)を順次掲載し、公表する方針だ。法人番号は国の機関や地方公共団体、会社法その他の法令の規定により設立登記した法人、設立登記法人以外の法人(法人設立登記のない法人)又は人格のない社団などで、法人税・消費税の申告納税義務又は給与などに係る所得税の源泉徴収義務を有する団体に指定される。12桁の基礎番号及びその前に付された1桁の検査用数字(チェックデジット)の数字のみで構成される13桁の番号で1法人につき、1番号のみ。法人番号自体には個人番号とは異なり、利用範囲の制約がないため誰でも自由に利用できる。法人番号指定通知書の発送などは設立登記法人及び国の機関・地方公共団体では10月22日から11月25日の期間に都道府県単位で7回に分けて発送し、公表は通知したものから順次行うこととしており、初回は10月26日を予定。なお、国の機関・地方公共団体については10月22日の発送、同月26日の公表を予定している。また、設立登記のない法人及び人格のない社団などへの法人番号通知指定書の発送は11月13日、公表は設立登記のない法人は同月17日を予定。一方、人格のない社団などはあらかじめ代表者又は管理人の同意を得たもののみ公表することになっているため、公表に同意する書面(法人番号指定通知書に同封する「法人番号などの公表同意書」)を国税庁において収受したものから順次公表を予定している。法人番号指定通知書は法人番号と法人番号指定年月日、法人番号の指定を受けた者、国税庁法人番号公表サイトの表記が記載されている。同サイトの各機能・サービスの提供開始日として検索・閲覧機能は10月26日以降に法人番号指定通知書の発送が完了した地域の情報を検索・閲覧することが可能となり、ダウンロード機能、Web-API機能、情報記録媒体によるデータ提供は12月1日からを予定している。
2015年09月09日ビデオリサーチとビデオリサーチインタラクティブは9月3日、一般社団法人日本広告業協会と協力し2014年度より実施する「オンライン広告の効果測定調査」の一部を公開した。同調査は、オンライン広告の統一的な基準値作成と共通指標の整備を目的に行われているものだ。同社によると、広告主がオンライン広告を出稿する目的に関わらず、まずはユーザーに対して気付きを与えることが、商品認知や興味関心、購買行動等の起点となるが、こうした広告認知効果について把握できる客観的な基準値は整備されていないのが現状であったという。今回の取り組みにより、オンライン広告の認知曲線(基準となる広告投下量と広告認知率の関係式)と、広告認知後の心理変容効果や態度変容効果の平均値の取得を実現。今後、オンライン広告プランニングの際に、出稿によってどれくらいのユーザーに広告が認知され、心理変容や態度変容をもたらすことができるのかといった広告効果の標準的な目安を、事前に把握することができる。公開された一部の調査報告なお、今回公開された「オンライン広告の効果測定調査」の詳細は、こちらを参考にされたい。
2015年09月04日国内最大のジュエリー展示会が開催UBMジャパン株式会社と一般社団法人日本ジュエリー協会は、2015年8月26日(水)から28日(金)まで、国内最大の宝飾展示会「ジャパンジュエリーフェア2015」を開催する。「ウーマン オブ ザ イヤー」に選ばれた石原さとみさん同展示会の中で開催されるのが、今年最も「最も美しく生きている女性」、「人生を楽しんで生きている女性」をジュエリー業界が選んだ“ジュエリー業界が選ぶ第3回ウーマン オブ ザ イヤー”の授賞式。総額2億円以上のダイヤモンドジュエリーを身につけて登壇!今年、文化・芸能・スポーツ界の中から選ばれたのは女優の石原さとみさん。8月27日(木)に開催される授賞式では、総額2億円以上のダイヤモンドジュエリーを身につけて登場する予定だ。また、授賞式後には石原さんの「女性としての生き方」についてのトークショーが行われる。今季注目の映画にも出演中の石原さん。今最も輝いている石原さんのゴージャスなジュエリーを身につけている姿は注目だ。同賞は過去に、米倉涼子さん、永作博美さんと豪華な女優陣が受賞している。(画像はプレスリリースより)【参考】・UBMジャパン株式会社 プレスリリース/PR TIMES
2015年08月28日女優の石原さとみが「ジュエリー業界が選ぶ『第3回ウーマンオブザイヤー』」を受賞。27日、東京ビッグサイトで行われた授賞式に出席した。UBM社と一般社団法人日本ジュエリー協会は、今年「最も美しく生きている女性」をコンセプトに、文化・芸能・スポーツ界の中から石原さんを第3回受賞者として選出。第1回は米倉涼子、第2回は永作博美が受賞している。石原さんは87面体でカットされた「さくらダイヤモンド」を使用した2億円のネックレスや、豪華なリングやイアリングを身につけて登場。「こんなにも値段も見た目もゴージャスなジュエリーを身に付けたことがないので、圧倒されました。このジュエリーが似合うような女性になりたいと思いました」と謙遜しながらも、ジュエリーに負けないほどの、眩いばかりの笑顔で観客を魅了した。授賞式後に行われたトークショーでは、日々心がけていることについて、「夢を叶えるために体のメンテナンスをしたり、情報集めも大切だと思いますが、私は、普段からひとつひとつのことに感謝することを大切にしています。幸せは、心の充実だと思っています。しっかりと幸せを感じられる人になりたい。真心を真心で返せる人でいたい」と、真剣な眼差しで話した。特別なジュエリーをプレゼントされたい理想のシチュエーションを尋ねられると、「相手が恋に恋している感じの強い1対1でのサプライズはあまり喜べないので、確実に私が喜べる状況で、言葉で、心のスタンバイもできている状況で、すごくすごく美味しいご飯を食べながら自然な流れでして欲しい」と話し、「現実的なことを言っちゃった」と笑顔を見せた。最後に石原さんは、「ウガンダに行った際に、『石原さとみ』という女優を知らない子と友だちになれて、その子を励ませたんです。その後に、長崎に行ったとき、私のことを知っているお爺ちゃんお婆ちゃんたちが『石原さとみだ』って泣いて喜んでくださったんです。そのとき、私の名前を知ってくれていたら、人の心を明るくさせることって、こんなにも早いんだって思ったんです。なので、日本以外の方たちの心を早く明るくさせられるようになるためにも、もっと外の人たちにも名前をアピールすることが大切だなと思いました。励ませる人になりたいです」と、いち女性としての今後の目標について、エピソードを交えながら語った。(text:cinemacafe.net)
2015年08月27日一般社団法人 日本時計学会は9月11日に、東京都・文京区の中央大学後楽園キャンパスにて、2015年度マイクロメカトロニクス学術講演会を開催する。多彩な学術講演と時計セッションが設けられ、一般でも聴講可能。費用(予稿集の代金を含む)は一般が4,000円、学生が1,000円。日本時計学会は時計産業界と大学が主体となり、 時計および時計応用技術の調査研究活動を行っている。2015年の学術講演では、研究成果の発表に加えて、2つの特別講演を実施。ひとつは、山崎光男氏(ノルディックセミコンダクター社)による「コネクテッドウオッチが切り拓く身近なIoT」。もうひとつは、国際的な独立時計師団体「独立時計師アカデミー」(AHCI)に、日本人として初めて正会員に認定された菊野昌宏氏による「独立時計師が考える機械式時計の価値と未来」。プログラムや講演者(敬称略)は以下の通り。詳細は日本時計学会のWebサイトで確認いただきたい。○第1セッション(9:00~10:20)1.)9:00- 9:20掃除ロボットを応用した見守りシステムのやりとり機能東京高専 ○多羅尾進,丸川拡,林丈晴2.)9:20- 9:40定荷重ばねの引き出し力特性に関する解析○吉村 靖夫,土屋 栄夫3.)9:40-10:00血圧脈派計測のためのバンド型無線計測デバイス中央大学 ○土肥 徹次,五嶋 亮祐4.)10:00-10:20放熱性を考慮した CFRP 製筐体の試作東京高専 ○第2セッション(10:35~11:55)5.)10:35-10:55高温圧電材料の機械的強度の検証シチズンホールディングス ○木下 嘉将6.)10:55-11:15衛星電波時計の針位置検出システムシチズン時計 ○加藤明,今村和也,和泉輝7.)11:15-11:35時計用 Bluetooth プロファイルカシオ計算機 ○道蔦 聡実8.)11:35-11:55低周波振動切削技術「LFV」の開発シチズンホールディングス ○第3セッション(13:05~14:25)9.)13:05-13:25GPSソーラーウオッチにおける小型化・薄型化技術の開発セイコーエプソン ○三谷 敏寛,田村 修一,馬場 教充10.)13:25-13:45近距離無線通信機能(NFC)搭載ランニングウオッチの開発セイコーインスツル ○土屋 忠士,野邉 哲也11.)13:45-14:05腕による活動量計測アコーズ ○原 稔12.)14:05-14:25アクティブマトリックスEPDを活用した新しいコンセプトのウエアラブル商品の開発セイコーエプソン ○時計製品紹介セッションA-1. 14:40-15:00 セイコーウオッチ(株) 小野由美A-2. 15:00-15:20 シチズン時計(株) 北川正人A-3. 15:20-15:40 カシオ計算機(株) 牛山和人A-4. 15:40-16:00 セイコークロック(株) 山口英樹○特別講演(1)16:15-17:00「コネクテッドウオッチが切り拓く身近なIoT」講師:ノルディック・セミコンダクター社 カントリー・マネジャー 山崎光男○特別講演(2)17:15-18:00「独立時計師が考える機械式時計の価値と未来」講師:独立時計師 菊野昌宏
2015年08月20日一般社団法人JPCERTコーディネーションセンター(JPCERT/CC)は12日、Adobe Flash Playerの脆弱性に注意を喚起した。脆弱性を悪用したコンテンツを開いた場合、Flash Playerを不正終了させられたり、任意のコードを実行させられたりする恐れがある。米Adobe Systemsは現地時間11日、脆弱性に対処したFlash Player最新版を公開しており、JPCERT/CCは速やかな適用を呼びかけている。最新のAdobe Flash Playerでは35件の脆弱性を修正。コード実行につながるバッファオーバーフローの脆弱性や、メモリ破損の脆弱性などに対処している。影響を受けるFlash Playerは、下記のバージョン。Adobe Flash Player 18.0.0.209およびこれ以前(Windows、Mac、Google Chrome、Microsoft Edge、IE 10/11)Adobe Flash Player 13.0.0.309およびこれ以前(Extended Support)Adobe Flash Player 11.2.202.491およびこれ以前(Linux)Google ChromeやInternet Explorer(IE)、Microsoft EdgeにインストールされているFlash Playerも影響を受けるが、各ブラウザを最新版にアップデートした場合、自動的に最新版のFlash Playerが適用される。バージョンの確認は「Adobe Flash Player:Version Information」から行える。
2015年08月12日一般社団法人 日本ビール文化研究会は8月7日、「クラフトビールに関する意識調査」の結果を発表した。調査は7月1日~14日、同社が実施している「日本ビール検定」の2012年第1回~2014年第3回の1級・2級・3級合格者793人を対象にインターネット上で行われた。「クラフトビールを飲んだことがありますか?」という質問では、ほぼ全員が「ある」(97%)と回答。頻度に関しては国内大手5社(アサヒビール、キリンビール、サントリー、サッポロビール、オリオンビール)を週1日以上飲む人が87%に対し、クラフトビールを週1日以上飲む人は38%だった。クラフトビールを選ぶポイントは、1位に「味」(30%)、2位に「醸造場所(地域)」(14%)が多かった。また、4位には「評判・話題性」(9%)が挙がっている。次に、クラフトビールをどこで買うか聞くと、「スーパー」(28%)、「ビール専門店(実店舗)」が多かった。また、どこで飲むことが多いかと聞くと、「ビヤパブ/ビヤバー」(39%)と「自宅」(34%)で7割以上の回答を集めている。「今まで何種類のクラフトビールのアイテムを飲んだことがありますか?」という質問では、4人に1人が51種類以上のクラフトビールを飲用していることが明らかになった。21種類以上飲んだことある人は、半数を超えている。クラフトビールと国内大手5社のビールを飲むのに合うシチュエーションをそれぞれ聞いてみると、クラフトビールは「夜くつろぎながら」(29%)、「家で食事をしながら」(16%)で、国内大手5社のビールは「家で食事をしながら」(39%)、「宴会・パーティー」(14%)という回答が多かった。
2015年08月10日日本マイクロソフトは8月6日、Officeファミリーの新製品として、プレゼンテーション・ツール「Sway」「Sway for Windows 10」の一般提供を無償で開始したと発表した。Swayはこれまで。Office 365の先行リリースプログラムに参加しているユーザーを対象に公開されていた。一般ユーザーも無償のMicrosoftアカウントでSwayを利用可能。Swayで作成したドキュメントは、スマートフォンから、タブレット、PC、大画面のSurface Hub で、さまざまなデバイスにおいて自動で最適化されて表示される。Swayのレイアウトはこれまで縦方向へのスクロールとスワイプ操作でコンテンツを連続的に表示する横方向への表示が行えた。プレビュー期間中に受けたリクエストを踏まえ、画面ごとにコンテンツのグループ (画像、テキスト、動画、ツイートなど) を表示する新しいレイアウトを [Navigation] ウィンドウに追加された。また、Swayで作成したドキュメント を会社内やチームだけでなく、幅広くかつ簡単に共有するための場所に対するリクエストにこたえるため、[Share] ボタンをタップまたはクリックするだけで、新たに開発されたDocs.com(英語)にSwayを直接公開することが可能になった。Docs.comは、Officeドキュメントを全世界で公開し、誰でも検索、閲覧、共有できるインターネット上のコンテンツ・ライブラリー。Docs.comでは、SwayをはじめとしたOfficeコンテンツをコレクションに分類でき、Word、Excel、PowerPoint、Office Mixなどのファイルをアップロードできる。Sway for Windows 10は、PCとタブレットを対象としており、Windows ストアからダウンロードして利用する。開発中の「Sway for Windows Phone」は今後数カ月以内にリリースされる予定。
2015年08月06日米ヒューレット・パッカード カンパニーは8月1日から、2015年11月1日に予定している分社化に向けた運用を開始した。日本法人は、エンタープライズ事業を中心とする「日本ヒューレット・パッカード株式会社」、およびPCやプリンティング事業を展開する「株式会社 日本HP」という2社体制になる。日本法人の2社も、8月1日から米ヒューレット・パッカード カンパニーの傘下として事業を開始した。日本ヒューレット・パッカード株式会社は、資本金が100億円、代表取締役 社長執行役員が吉田仁志氏。一方の株式会社 日本HPは、資本金が5億円、代表取締役 社長執行役員が岡隆史氏。
2015年08月03日一般社団法人東京指定自動車教習所協会は7月24日、第6回「交通安全」川柳コンテストの入選作品を発表した。コンテストは5月11日~6月11日にインターネット、はがき、都内の指定自動車教習所窓口で募集が行われ、全国から過去最多の2万4,345句が寄せられた。このコンテストは、春の全国交通安全運動の一環として交通安全の啓発を呼び掛けることを目的に実施。応募作品の審査は、同協会会員と特別審査員として一般社団法人全日本川柳協会が行い、最優秀賞1作品、優秀賞2作品、佳作50作品、団体賞1組が決定した。最優秀賞受賞作品、優秀賞受賞作品(2作品)、団体賞受賞団体は次の通り(敬称略)。最優秀賞: 「二人のり しあわせなのは 二人だけ」(ペンネーム: ねこもっち)優秀賞: 「安全は たった三色 守るだけ」(ペンネーム: めぐ)優秀賞: 「赤信号 待てする犬と 進む君」(ペンネーム: りのんぱ)団体賞: 葛飾区立金町中学校なお上記入賞作品と佳作50作品は、同協会のWebサイトに掲載されている。
2015年07月24日ゲッティイメージズ ジャパンは22日、同社およびGetty Imagesの業務を執行するゲッティイメージズ セールス ジャパンが日本女子プロゴルフ協会(以下、LPGA)と提携し、日本国内におけるLPGAツアー全トーナメントの公式写真エージェンシーになったと発表した。今回の提携により、同社は今後4年間にわたってLPGAの公式写真エージェンシーを務めることとなる。本提携は日本のスポーツコンテンツに対する世界的な需要の高まりを反映したもので、日本のスポーツ団体や協会との提携を進めるゲッティイメージズと、日本女子プロゴルフの世界的なブランド確立を目指すLPGAの考えが一致したことにより実現したとのこと。また、ゲッティは全米女子プロゴルフ協会(US LPGA)やPGAツアー(PGA TOUR)のオフィシャルフォトエージェンシーを務め、140万点以上におよぶゴルフコレクションを保有しており、これらの実績が評価されたことも今回の提携につながったという。本提携について、LPGA会長の小林浩美氏は「日本のLPGAツアーで活躍する選手はもちろん日本女子プロゴルフツアーが世界のゴルフファンをはじめ多くの方々にその活躍と価値を発信できることに心が躍る思いです」などとコメント。また、ゲッティイメージズ ジャパン代表取締役社長の島本久美子氏も「本パートナーシップにより、受賞歴のあるフォトグラファーが撮影したLPGAの選手やツアー写真を世界中の報道機関や企業に提供することで、活躍著しい日本の女子ゴルフ界と2020年の東京オリンピックに向けて盛り上がる日本のスポーツ業界の『今』をお伝えできればと思います」と語っている。ゲッティはMLBやNBAといった米国の主要スポーツ団体をはじめ、国際オリンピック委員会(IOC)、FIFA、マンチェスターユナイテッドなど世界62以上のスポーツ団体と写真提携契約を締結。同社が有するスポーツ写真のコレクションは1,800万枚以上におよぶという。
2015年07月22日デジタルハリウッド大学大学院は、 Mozilla Japan協力のもと、「一般社団法人 Mozilla Japan 寄附講座『IoT・WoTプロトタイプ演習』」(今年度10月開講)の開始に先立ち、「Mozilla Japan ×デジタルハリウッド大学院 WoT がつくる未来ワークショップ」を開催する。開催日時は8月8日 13:00~18:00。会場はデジタルハリウッド大学院駿河台キャンパス。参加費無料。今回開催されるワークショップでは、同講座の開講に先立ち、Mozilla JapanのWoTへの取り組みの狙い、未来像、そしてMozilla Japanと有志のコミュニティのもとで開発中の、Webベースで開発可能な小型ボードコンピューター"CHIRIMEN"の紹介とそれを活用したサービスの紹介、およびこの開発ボードを利用したプロトタイプ作成にあたってのアイデアソンを実施する。「一般社団法人 Mozilla Japan 寄附講座『IoT・WoTプロトタイプ演習』」は、近年、ものづくりを変えるキーワードとしてさかんに語られる「IoT(モノのインターネット = Internet of Things)」という概念の次の段階として、モノとモノがインターネットで結ばれた後に、それらのモノが捉えた日々生み出されるデータを用いたサービスが、今後ますます重要になると考えたことから実施されるもので、特に、IoTの領域の中でもWebをプラットフォームとしてつながる点に着目したWoT(Web of Things)という考え方をテーマとなる。WoTとは、HTMLやCSS、JavaScriptといったWebの標準技術を活用して、モノとインターネットをつなげようという考え方だ。なお、同ワークショップの参加資格は不問で、事前申込制。手続きは同大学院のWebページより行える。なお、プレゼンテーションのためにノートPCの持ち込みが推奨されている。
2015年07月14日一般社団法人JPCERTコーディネーションセンター(JPCERT/CC)は13日、Adobe Flash Playerのゼロデイ脆弱性に注意を喚起した。この脆弱性を悪用したコンテンツをユーザーが開いた場合クラッシュが発生し、攻撃者が対象システムを制御できる恐れがある。今回注意を呼びかけられた脆弱性は、米Adobe SystemsでCVE番号CVE-2015-5122、CVE-2015-5123が割り振られているもの。深刻度は4段階中最も高い「Critical」。13日現在でセキュリティ更新プログラムは公開されておらず、JPCERT/CCは国内でCVE-2015-5122の脆弱性を悪用した攻撃が行われていることを確認済みという。米Adobe Systemsでは現地時間12日の週に緊急で修正パッチを配布する予定。Flash Playerの対象バージョンは下記の通り。Adobe Flash Player 18.0.0.203およびそれ以前(Windows、Mac)Adobe Flash Player 18.0.0.204およびそれ以前(Linux環境のGoogle Chrome)Flash Playerは9日にも36件の脆弱性を修正した更新プログラムを配布したばかり。JPCERT/CCでは、セキュリティ更新プログラム配布までの暫定対策として、Internet Explorer(IE)のセキュリティのレベルを「高」に設定すること、また、EMET(Microsoft Enhanced Mitigation Experience Toolkit)でIEを対象に追加することを推奨している。
2015年07月13日●1980年台からすでに始まっていた「アニメのデジタル化」一般財団法人デジタルコンテンツ協会が主催する「アニメーション・デジタル作画人材育成OFF-JT研修」が27日、日本工学院専門学校蒲田キャンパスで開催された。同研修は日本のアニメ産業の国際的競争力を強化することを目的として設立された「アニメーション・デジタル作画人材共同育成コンソーシアム」を母体に、アニメーターの人材育成とデジタル作画制作体制の導入推進を目的としたもの。第1部では一般公開セミナーが開催され、東京工科大学メディア学部准教授・三上浩司氏による基調講演、およびデジタル作画を実際に導入しているアニメ制作会社のクリエイターによる講演が行われた。本稿ではその模様をレポートする。○デジタルコンテンツ協会は「地域の人事部」最初に登壇したのは、経済産業省 経済産業政策局 産業人材政策室 係長の鈴木崇史氏。鈴木氏は日本のコンテンツ業界の現状について「人材育成力の強化が重要になる」と分析。「経済産業省が実施する地域企業人材共同育成事業は、地域の複数の中小企業等が集まり、1社単独では実施できない人材育成や地域課題の共有等を共同で進めていく事業である」という。今年度、本事業に取り組む事業者のひとつがデジタルコンテンツ協会だ。今回の研修を主催する同協会は、良質なデジタルコンテンツの制作・流通・利活用を推進し、コンテンツ産業の発展を促す目的で設立された団体である。鈴木氏は「デジタルコンテンツ協会には、地域コーディネーター機能、すなわち"地域の人事部"としての役割を担っていただきたい。」とコメント。さらに、「これまでの研修事業は座学が中心だったが、本事業では他の会社に出向するなどして、実務研修を行うことで、人材力を強化していくことがポイント」と説明した。○国内外におけるアニメ制作の現状と人材育成の課題続いて、東京工科大学メディア学部准教授の三上浩司氏が登壇し、「国内外におけるアニメ制作の現状および人材育成に関わる課題」と題した基調講演を行った。三上氏はまず、現在のアニメーションの大まかな種類を「2D」「3D」「アナログ」「デジタル」という4つの軸に当てはめて分類。セルに手描きで制作される従来の「アナログアニメ」を始めとして、「デジタルアニメ」、「セルタッチアニメ(3Dセルレンダリング)」、「3DCGアニメーション」など、一言で「アニメ」といっても、そこにはさまざまなテクノロジーがあり、この4軸以外にも「予算」などたくさんの軸で分類できるのだという。●「作画」のデジタル化に立ちはだかる壁○日本のアニメ技術の歴史では、そうした日本のアニメ技術はどのようにして発展してきたのだろうか。三上氏が提示した「日本のアニメ技術の変遷」によると、日本のアニメーション工程は、「ディズニーアニメのスタイルに追いつこう」というところから始まり、TVアニメの体制が成り立ったことで独自のスタイルに向かっていった。作画・撮影・仕上げをデジタル化する挑戦が始まったのは、1983年の「子鹿物語」から。当時はデジタル化するために多額の予算が必要だったため、実験的に第2話のみコンピューターを利用したという。1992年にはセルの製造中止が決定し、将来的にセルアニメが続けられる見通しが立たなくなったこともあり、急速にデジタルへとシフト。90年台後半の「ゲゲゲの鬼太郎」(1997年)あたりから、一気にデジタルが普及し始めたという。同時期、長編3DCG作品となる「トイ・ストーリー」が公開され、3D技術も普及。2000年台後半からは広くアニメに活用されるようになり、フル3Dのアニメも珍しいものではなくなった。現在はここにCG生成技術の「自動生成」やIT技術の「クラウド」といった他分野の技術も加わり、さまざまなスタイルが選べるようになってきたのだという。こうした過去の技術を知ることで、未来を正確に予測することができる。このことを三上氏は「未来は現在と過去のカーブの先に」という言葉で表現する。三上氏は講演の中で、過去から現在に至るまでの技術の変化のターニングポイントを知ることで、将来のあり方を考えることができると述べている。過去に進んだデジタル化は作画のデジタル化の将来に大きなヒントを示していると述べた。○アナログ手法がメインの「作画」、デジタル化の障壁はでは今後、作画のデジタル化はどう進むのか。アニメーション制作はおおまかに「作画」「美術」「仕上げ」の3つに分類されるが、現在、「仕上げ」はほぼデジタル化が完了しており、「美術」もタブレットでペイントしていくスタイルが主流となっている。一方で「作画」については、ようやくタブレットの普及が加速し始めた段階で、デジタル化の普及はまだこれから。三上氏は「きちんとしたメリットがあるなら、100%に近い形で作画がデジタルに変わることもありうる」と語る。もっとも、デジタル化への移行は簡単ではない。「どのペンタブレットを使うのか」や「デジタル化のための費用を誰が負担するのか」といった設備投資に関する問題や、トレーニング期間とそのためのコストといった人材育成に関する問題が出てくるのだという。加えて最大の障壁は、果たして従来の手法と同じスピードと品質を獲得できるのかという「最適化」の問題だ。すでに現在のアニメ制作は効率のために「最適化」された制作工程をめざしてきた。しかし、アニメーターが新しい技術を習得する間、仕事の速度や品質が低下してしまう懸念もあり、デジタル化による負担増がその間の経営に影響を与える恐れがある。こうした課題への対策として、三上氏は次のように解決策を提示する。まず「設備投資」については、多様な選択肢のあるシステムの情報を共有することで、それぞれの企業に適した規模でのシステムの導入を図ることができる。ソフトウェアごとの処理の違いを理解し、ワークフローの中での異なるソフトの柔軟な組み合わせを実現し、異なるシステムでも共通ルールを用いることで、制作会社間の協業を担保する。また,人材育成についても、各社の連携が重要になる。ソフトウェアベンダーへ協調して働きかけることで、ソフトウェアに関わる情報の共有を図る。また、上記の連携を図るための要望なども強調して働きかけることが重要である。そして、デジタル化したことで収益に悪影響を及ぼす危険性については、デジタル作画による投資によりトータルでの品質や収益性を向上させることが重要であり、効率化したからといって安易に低予算での制作につなげないことが大切であると強調した。三上氏によると、今後はCG会社とアニメーション会社が融合発展し、境界はますます曖昧になっていくという。また、従来は水平分業型だったアニメ制作だが、デジタル化により、将来はひとりのクリエイターがすべての作業をこなす「垂直分業」も容易になるだろうと述べ、基調講演を締めくくった。●グラフィニカ/ポリゴン・ピクチュアズ/旭プロダクションのデジタル化事例○専用のデータマネージャにより事故を防止―ポリゴン・ピクチュアズ三上氏に続いて、3DCGの制作会社であるポリゴン・ピクチュアズの造形監督・片塰満則氏が登壇し、ポリゴン・ピクチュアズにおける「パイプラインでのアニメ制作先進事例」を紹介した。片塰氏はポリゴン・ピクチュアズでの制作の流れを「資料」と「工程」に分け、さらに「工程」を「アセット」「ショット」「ポスト」の3つの段階に分割する。たとえば「モデリング」という工程を行うためには「デザイン/設定」という資料が必要であり、「レイアウト」という工程のためには「ストーリーボード」という資料が必要になる。すなわち工程と資料の関係を言い換えるなら、「設計」と「施工」ということになるのだ。ここで重要なことは、制作物が各工程を流れていく際に、担当者同士が「データを確実に受け渡すこと」だと片塰氏は強調する。ポリゴン・ピクチュアズは国内では珍しく水平分業型を採用しており、リグやモデリング、ルックデブといった機能ごとに専任のスタッフを配置している。よって、何度となくデータの受け渡し作業が発生するのだが、注意しないと「渡したデータが最新のものではなかった」「データを上書きしてしまった」といったさまざまな事故が生じる可能性がある。そこで同社では、専用のデータマネージャを開発し、各部署の最新データの共有や履歴管理ができるようにしている。さらに、「HIERO」を導入することで、最新のレイアウトやアニメーションを自動的に収集。翌朝のチェック時に一本のムービーにして再生できる体制も整えている。毎日決まった時間にチームが顔を合わせることで、情報伝達が活発化し、毎日の予定が計画しやすくなるといった副次効果もあるという。最後に片塰氏は、3DCGの長所を生かしたセル画表現「トゥーンルック」を紹介すると共に、同社の今後の課題として「ToonBoom導入と稼働」を挙げた。○デジタル作画は地方スタジオ活用の必須ツール-旭プロダクション一方、2Dアニメのデジタル制作化事例として挙げられるのが「旭プロダクション」だ。セミナーには同社技術部の濱雄紀氏が登壇し、旭プロダクションのデジタル化の過程を紹介した。同社は東京本社以外に、宮城県にもスタジオを構えており、5年間で50作品以上の作業実績を誇る制作会社だ。この作業量は作画をデジタル化したからこそであり、「地方スタジオを最大限活用するのにデジタル作画は必須ツールである」と濱氏は話す。具体的なデジタル作画のメリットとして濱氏が挙げるのは、「遠隔地でも業務が滞らない」「3D、撮影と親和性が高い」「高解像度化に対応可能」「新人のトレーニングが短縮できる」「スキャン、物理輸送を省略できる」「リテイク対応が早い」などだ。もっとも、デメリットもある。「設備投資や維持費がかかる」ことや「ソフトウェアがまだ発展途上である」こと、さらに「工程の途中に紙での作業が挟まると大変」になったり、そもそも「技術の習得に時間が必要」ことだ。このあたりは、三上氏が基調講演で話していたことにも重なる部分である。また、PCは5年程度しか使えないため、維持費がかかるというデメリットは、現在も課題として残っているという。メリット・デメリットの両面があることから、2010年の宮城白石スタジオ設立には反対意見も多かったという。しかし、すでに存在する地域のスタジオと勝負するためには、他社にはない強みが必要というところから、宮城白石スタジオのデジタル化が決定した。新たなスタジオのスタッフは新卒を中心に編成。デジタル化に抵抗のない、デジタルネイティブ世代のメンバーでスタートした。現在はネットワーク技術が進歩し、設備も低価格化したことで、実用的な段階になったと濱氏はいう。紙からデジタルへシフトするコンバートのノウハウも生まれ、動画マンのトレーニング期間の短縮にもつながっている。リテイク対応も容易になり、クライアントの反響も上々だという。「デジタル化なくして宮城白石スタジオはなかった」と濱氏は当時を振り返る。動画マンや原画マンの低賃金が問題視される現在のアニメ業界だが、濱氏は「デジタル化により、一カ月目から商品として成立するものが作れるようになった。動画マンの賃金水準を上げるまでの時間が短縮されている」と、デジタル化への期待を寄せた。○100%デジタル化したことで月産400~500枚/人を達成―グラフィニカ続いて登壇したのは、グラフィニカの櫻井司氏。作画スタジオである同社がどのようにしてデジタルに転換し、その結果どんなメリットが生まれたのかについて講演した。デジタル化以前の2011年頃、櫻井氏は制作進行における現場の負担が増えていると感じていた。この問題を解決するため、2012年の夏、デジタル化への移行が検討されるようになり、部署名も「デジタル作画部」に変更。2013年9月にはデジタル仕上げがスタートした。開始時はデジタル動画のみだったが、その後、デジタルでの動画仕上げをパッケージ化した営業を展開。TVシリーズの動画仕上げを仕事の中心に変更してからは、グロスでTVシリーズを請けるようになり、現在では月産400~500枚/人を達成した。スタッフ全体の効率が上昇したおかげで、受注を安定化することができたという。デジタル化した当時は周囲から「紙とデジタルを半々にしたほうがいいのではないか」という声もあった。しかし、櫻井氏はあえて紙を残すことはせず、デジタル動画をスタートさせた日に動画用の机はすべてPCに置き換えた。当時はまだ紙の方が営業もしやすい時代。「中途半端にやると、結局は慣れた紙に戻ってしまうのではないか」という懸念があったのだ。デジタル化を決めた櫻井氏は、同じくデジタル化を進めていた旭プロダクションに指導を依頼。研修の翌日には仕事をスタートさせ、現在まで発注は途切れることなく続いているという。○コンソーシアムの役割と今後の活動最後に登壇したのは、株式会社ヒューマンメディア代表取締役の小野打恵氏だ。講演内容は、「アニメーション・デジタル作画人材共同育成コンソーシアム」の内容と今後の活動についてである。小野氏によると、日本のアニメ産業は「海外展開でのライセンス収入や国内での他産業への波及効果が共に筆頭分野であり、我が国の成長戦略・クールジャパン戦略の重要分野」である。しかし、世界的にアニメ制作のフルデジタル化がほぼ実現しているにも関わらず、日本では未だに手描きでの作業が作画工程の中心になっているのが現状だ。また、アニメーターの就業形態が社員雇用、契約社員など様々である点にも言及し、「個々のキャリアアップが難しい状況である」と問題を提起する。同コンソーシアムは、そうした現状を改善するため、国際的競争力強化に向けて作画工程のデジタル化を推進。共同研修やOJT研修を実施することで、アニメーター人材を育成する役割を担っていく。具体的には、8月から9月にかけてデジタル作画人材育成の出向研修を行い、11月から12月にかけてはデジタル作画人材育成評価のための共同制作実務を実施。来年1月下旬には、成果報告セミナー及び評価会の実施を予定しているとのことだ。
2015年07月09日一般社団法人JPCERTコーディネーションセンター(JPCERT/CC)は9日、Adobe Flash Playerの脆弱性に注意を喚起した。脆弱性を悪用したコンテンツをユーザーが開いた場合、リモートで任意のコードを実行させられる恐れがある。すでに脆弱性を悪用した攻撃も確認されており、トレンドマイクロやシマンテックなどのセキュリティ企業も警鐘を鳴らす。米Adobe Systemsは現地時間8日、脆弱性に対処したAdobe Flash Player最新版を公開しており、JPCERT/CCは速やかな適用を呼びかけている。最新版のFlash Playerでは、ヒープオーバーフローやメモリ破損、セキュリティバイパスなどが起こり得る36件の脆弱性を修正。7月に発生した伊企業「Hacking Team」からの情報漏えいに含まれていた、Flash Playerの未修正脆弱性を利用したエクスプロイトコードにより存在が明らかになった脆弱性(CVE-2015-5119)も修正された。影響を受けるFlash Playerは、下記のバージョン。Adobe Flash Player 18.0.0.194およびこれ以前(Windows、Mac、Google Chrome、IE 10/11)Adobe Flash Player 13.0.0.296およびこれ以前(Extended Support)Adobe Flash Player 11.2.202.468およびこれ以前(Linux)Google ChromeやInternet Explorer(IE)にインストールされているFlash Playerも影響を受けるが、各ブラウザを最新版にアップデートした場合、自動的に最新版のFlash Playerが適用される。バージョンの確認は「Adobe Flash Player:Version Information」から行える。
2015年07月09日Alteraの日本法人である日本アルテラは7月1日、同日付けで、代表取締役社長にナショナルセミコンダクター(NS)やインターシルの日本法人社長を務めた和島正幸氏が就任したと発表した。和島氏は日立製作所、Conexant Systems、NS、インターシルといった半導体関連企業の米国本社ならびに日本法人において30年以上にわたって要職を歴任してきており、特に車載機器、産業機器、民生機器、電源、航空宇宙といった分野の新規市場開拓において実績を築いてきた。今回の就任に際し、同氏は、「テクノロジー先進国である日本は、Alteraにとって重要な市場。今まで培ってきた経験をもとに、日本アルテラのさらなる成長を目指す」とコメントを述べており、先端の14nmトライゲート・プロセス製造デバイスを含むGeneration 10 FPGA & SoCならびにEnpirion電源ソリューションといったデバイスを、カスタマにマッチする形で提供し、製品設計を支援していきたいとしている。
2015年07月01日一般社団法人JPCERTコーディネーションセンター(JPCERT/CC)は24日、Adobe Flash Playerの脆弱性に注意を喚起した。細工されたコンテンツを開くことで、Adobe Flash Playerが不正終了したり、任意のコードを実行させられたりする恐れがあり、脆弱性を悪用した限定的な標的型攻撃も確認されているという。米Adobe Systemsは現地時間23日、脆弱性に対処したAdobe Flash Player最新版を公開しており、JPCERT/CCは速やかな適用を呼びかけている。最新版のFlash Playerでは、コード実行につながるバッファオーバーフローの脆弱性などを修正。影響を受けるFlash Playerは、下記のバージョン。Adobe Flash Player 18.0.0.161およびこれ以前(Windows、Mac、Google Chrome、IE 10/11)Adobe Flash Player 13.0.0.292およびこれ以前(Extended Support)Adobe Flash Player 11.2.202.466およびこれ以前(Linux)Google ChromeやInternet Explorer(IE)にインストールされているFlash Playerも影響を受けるが、各ブラウザを最新版にアップデートした場合、自動的に最新版のFlash Playerが適用される。バージョンの確認は「Adobe Flash Player:Version Information」から行える。
2015年06月25日銀座紙パルプ会館にて一般社団法人日本はちみつマイスター協会は、「はちみつフェスタ2015」を開催する。「はちみつフェスタ2015」日時:8月1日(土)~2日(日)10:00~17:00場所:紙パルプ会館1~3階入場料:無料(プレスリリースより抜粋)はちみつフェスタの目的「はちみつフェスタ2015」が目指す活動は3つ。「はちみつの美味しさを実感」「はちみつの様々な使い方を体験」「はちみつの良さを再確認してもっと使っていただく」だ。様々なイベント期間中は様々なイベントを開催。「はちみつ活用講座」は予約制・有料。はちみつマイスター・プライマリー認定を持つ講師がはちみつの様々な使い方を紹介する。「はちみつ石けん作り」や、「はちみつとチーズのフィンガーフード」「バラの香りのハニーローション作り」など、手軽に家庭で実践できる内容だ。また、「屋上ミツバチ見学会」では、銀座はちみつを作り出しているミツバチを実際に見学することができる。今年度、初開催となる「最も美味しいはちみつを選ぶコンテスト『第1回ハニー・オブ・ザ・イヤー』」は、毎日先着100名が参加できる一般投票だ。(画像はプレスリリースより)【参考】・【入場無料】はちみつ尽くしのイベント『はちみつフェスタ2015』銀座にて開催
2015年06月18日今回は、日本の伝統芸能の中でも特に言葉が重要になる「落語」についてのアンケートです。日本で活躍する外国人落語家も存在するのですが、受け手として一般的な落語の印象はどんな感じでしょう。日本在住の外国人20名に「日本の演芸「落語」を面白い、興味深いと思いますか?」と質問してみました。■面白いと思います。同じ国の人で落語をやっている人もいます。(トルコ/30代前半/女性)■面白いし、笑えるし、素晴らしい伝統芸だと思います。(ドイツ/40代前半/女性)■面白いです。(中国/20代後半/女性)■面白いです。(マレーシア/30代前半/男性)■面白いと思います。(ペルー/30代前半/男性)■面白い、興味深いものです。(ベトナム/30代前半/女性)■はい、両方そう思います。(ロシア/20代前半/女性)■はい、思います。(台湾/40代前半/男性)■はい。(韓国/40代後半/男性)■はい。(オーストラリア/40代前半/男性)■とても好きです。(スペイン/30代後半/男性)日本語を駆使した芸のためか、今回のアンケートは賛否が半分にわかれました。元禄時代の上方(大阪)や江戸に始まり、江戸時代に大衆芸能として現在の形になった落語。衣装や道具を用いる歌舞伎などとは異なり、落語家がひとりで語りと役を演じわけ、扇子や手拭ですべての小道具を表現し、身ぶり手ぶりのみで物語を進めるため高度な技術が必要とされています。ちなみに、「落語」という呼び名は明治以降のものだそう。昭和に入ってからも三遊亭圓丈や3代目桂米朝、立川談志、6代目桂文枝、春風亭小朝など各世代の落語家が活躍し、古典、新作問わずさまざまな作品が演目として行われています。また、トルコの方の回答にもある外国人落語家は、明治・大正時代から存在。「青い目の落語家」として活躍した初代快楽亭ブラックを始め、現在はカナダ人の桂三輝(サンシャイン)やイギリス人のダイアン吉日などが活躍しています。■日本語をすごく理解していないと面白くないと思います。(ブラジル/20代後半/男性)■面白そうですが、母国での笑い所と日本の笑い所が違うので自分にはあまり……。(タイ/30代後半/女性)■面白い時もありますが、私は興味深いと思いません。(フィリピン/40代前半/女性)■落語は難しくてあまり聞き取れないが、とても頭を使うものだと思う。(イギリス/20代前半/女性)■僕には面白くない。(アルゼンチン/30代前半/男性)■落語には興味がありません。(アメリカ/20代後半/男性)■あまり興味がないからよくわからない。(イスラエル/30代後半/女性)■落語はあまり好きではないし詳しくありません。(スウェーデン/40代後半/女性)■まあまあ。(チュニジア/40代後半/男性)本当に上手な落語家の演目はすべての役柄が目に浮かぶようだと言われますが、それでも聞き取りが必要な話芸だけに、ハードルが高いと感じる方も多いようです。古い時代が舞台の作品が多く、日本の伝統文化や国民性に基づいた笑いなので、余計に難しく感じるのでしょうね。ブラジルやタイの方の「日本語を理解していないと」、「笑い所が違うので」という意見も、アメリカンジョークが日本人にはいまひとつ理解できないことを考えれば仕方がないのかも。見る側にも演じる側の意図をくみ取る力が必要だけに「頭を使う」という意見もうなずけます。目や耳だけでも楽しめるアートや音楽の世界と異なり、笑いには言葉と国民性、文化背景の理解が重要です。コメンテーターとしても活躍するアメリカ人のパックンや漢字ネタの厚切りジェイソンなど、外国人のお笑い芸人も増えていますが(よしもとのチャド・マレーンのチャド、サンミュージックのタイムボムのニック、松竹のエリザベータなども)、言葉や歴史知識も必要な落語は難しく感じるのかもしれません。でも、私たち日本人が海外のコメディ映画を理解できるようになることと同じかも、と考えると、なんだかわかる気がします。
2015年06月15日アイロボットの日本総代理店セールス・オンデマンドは、一般社団法人日本記念日協会から認定を受け、6月8日をロボット掃除機「ルンバ」の日に制定した。このたび記念日を制定したのは、日本でも浸透しつつあるロボット掃除機の魅力や正しい知識を多くの人に知ってもらうのが目的だ。ロボット掃除機の代表的なブランドである「ルンバ」にちなんで、「ル(6)ン(0)バ(8)」の語呂合わせから6月8日をルンバの日とした。
2015年06月08日「人」と「動物」の真の意味での「共生」を目指し活動している一般社団法人アニマル・ドネーション。そんな同法人が企画したのが、猫を愛してやまない人たちが集まって誕生したのが、この猫専用の特別なおもちゃでした。段ボール箱の内側から飼い主が指をぴょこぴょこ出すと、それを猫がパシッパシッと叩く。これがいま話題の“猫もぐらたたきBOX”実はこれ“クラウドファンディング”を利用して作られたおもちゃ。いま日本では、1年で約10万匹弱の猫が行政施設で殺処分されている現状があることを知ってもらい、それを減らすための活動に賛同してくれた人がファンドに寄付。そのお金でボックスを製作し、寄付した人はボックスをもらえ、余った資金は保護猫カフェ「ネコリパブリック」に寄付される、というしくみ。猫も飼い主も嬉しいって、なんて素敵な取り組み!つまり、「猫もぐらたたきプロジェクト」とは、こんな仕組みです。1.猫もぐらたたきを購入する。2.猫と遊びながら、保護猫の現実を知る。3.その利益が保護猫のために使用される。4.保護される猫が増える。2022年2月22日までに、猫の殺処分0ゼロを目指します!◇今後はボックスで遊んでいる猫の動画コンテストなども開催予定だとか。※『anan』2015年6月10日号より。写真・土佐麻理子丸尾和穂文・河野友紀
2015年06月07日Cypress Semiconductorの日本法人である日本サイプレスは6月2日、CypressとSpansionの経営統合の完了に伴い、日本国内において新たに「日本サイプレス株式会社」の登記を完了したこと、ならびに組織体制の刷新と新たな事業戦略を策定したと発表した。組織体制としては、6月1日付で、旧 日本サイプレスにて代表取締役社長を務めてきた吉澤仁氏が代表取締役会長に、旧スパンションにて日本営業部門担当副社長を務めてきた長谷川夕也氏が代表取締役社長にそれぞれ就任したほか、日本のヘッドクォーター(HQ)を、旧 日本サイプレスがあった新宿(中野坂上)でも、旧 スパンションがあった川崎でもなく、旧 スパンションが買収した富士通のマイコン・アナログ部隊(スパンション・イノベイツ)がオフィスを構えていた武蔵小杉へと移転させている。CypressとSpansionの統合の詳細については既報の通り。売り上げは20億ドル規模となり、10億ドルが各種のメモリ製品、10億ドルがPSoCやARMマイコンなどのロジック関連製品で占められる。「メモリは現在、DRAM以外のほぼすべてを取り揃えているほか、ローエンドからハイエンドのヘテロコア製品まで含めてARMマイコンやPSoCでカバーしており、カスタマに幅広いブログラマビリティを提供できることが特徴の半導体ベンダ」(長谷川氏)とする。だが、新生 日本サイプレスの最大の特徴は「従業員数が約1000名と、ほかの外資系半導体ベンダに比べても多い」(同)という点にある。また全社売上高の約30%が日本であるとのことで、カスタマからの要望も米国本社に届けやすいポジションにあるとのことで、そうした部分を押し出すことで、「エンベデッドサプライヤとしてNo1になるという目標を掲げている」(同)とする。さらに日本サイプレスの方向性としては、アプリケーションごとに提案できる製品が多数あり、「オートモーティブ(自動車)」「FA/インダストリアル/メディカル」「IoT」「PCインタフェース」に注力していくとする。中でも自動車とFA/インダストリアル関連は、世界に誇れる企業が多くあり、そうした企業が世界で今後も戦っていける製品づくりの手伝いができればとする。そうした顧客重視の意味も含め、「顧客へのサポート人員はエンジニアリングを含めて増強していく」とのことで、合併してもエンジニアを中心に人員拡充を進めていくことを強調したほか、代理店も注力市場に強いところと複数パートナーシップを締結し、日本サイプレスのエンジニアと同等のスキルレベルの人員によるサービスの提供も図っていくとした。「我々はほかの外資系メーカーに比べて日本人のリソースが多く、これを活用することで、日本企業との円滑なコミュニケーションを図りつつ製品づくりにつなげることができる。次世代製品の開発にしても、日本発祥のベストな製品をベストな価格でベストなタイミングで提供することも可能な位置にいると考えており、そうした点でも日本の顧客が世界で勝てる支援をしていけるのではないか」と長谷川氏は抱負を語ったほか、「日本サイプレス全体として、日本のものづくり産業を支えられるような製品づくりを手伝い、日本の産業を支える一翼を担えるようになれれば」とした。
2015年06月03日一般社団法人 中央酪農会議は5月31日、東京・六本木ヒルズアリーナで「六本木牧場」を開催した。これは、日本の酪農を「知ろう」「味わおう」「体験しよう」というテーマを掲げて全国から酪農家が参集し、「牛乳月間」である6月を前に、そのキックオフイベントとして行われたもの。今年で2回目。国際連合食糧農業機関(FAO)が2001年に6月1日を「世界牛乳の日」と定めたことを受け、日本でも2008年から6月1日を「牛乳の日」に、6月を「牛乳月間」に制定している。○六本木に1日限りの牧場が登場芝生が一面に敷き詰められ、いつもと違うのどかな雰囲気の六本木アリーナは、バンジョーの軽やかな音が心地よいカントリーミュージックが響き、あちこちに牛のフィギュアが置かれ“牧場感”あふれる空間に。青いつなぎを着た酪農家たちが来場者と触れ合い、日本の牛乳が国産100%であることなどをアピールした。また、会場内には模擬搾乳機で乳搾り体験ができる「酪農体験ワークショップ」や、酪農について学ぶことができる「クイズラリー」、牛乳を使ったスイーツの販売を行う「ミルクレシピワゴン」など様々なコーナーが用意され、訪れた家族連れらを楽しませた。○「牛乳大好き」福原遥さんが酪農家に質問!トークイベント「酪農家トークステージ」には、タレントの福原遥さんがゲストで登場。毎日牛乳を飲むという福原さんは「今日は牛乳のことを知ることができるということで楽しみにしてきました!グラタンやシチューなどの料理にも、ケーキなどのおやつにも、両方に使えるので乳製品が大好きです」とにっこり。一緒に登壇した松下牧場(静岡県)の松下克己さんに、酪農家になろうと思ったきっかけや、酪農家の1日のスケジュールなど、素朴な疑問を投げかけた。「酪農は牛と一緒に生きていく仕事」と語った松下さんは、後継者不足が深刻で今後の課題だということを会場に訴えかけた。福原さんは「私が普段何気なく飲んでいる牛乳は、酪農家のみなさんの努力でできたものなんですね。ありがたみを感じながら、これからもっとたくさん飲みたいです!」とコメントした。○おいしく楽しく酪農に触れた一日この日はほかにも、「バター作りタイム競争」や「酪農なぞなぞクイズ」などが実施され、1日で約7,000人が来場。前日にこのイベントを知ったという親子は「ドーナッツやいちごミルクがおいしそうだったので遊びに来ました。とてもおいしかったです」と笑顔。また、クイズラリーに挑戦した家族連れは「なかなか難しくて全問正解できませんでした。牛の胃が4つあることが子どもたちにとってすごく意外で、勉強になったようです」と話し、来場者は思い思いのひとときを過ごすことができたようだ。
2015年06月02日すっぴん美肌を学べる、日本すっぴん協会に登場する菅野結以さんあゆみ株式会社が運営する「日本すっぴん協会」に、人気モデルの菅野結以さんが登場する。日本すっぴん協会は、“美しいすっぴん肌の楽しみ方&作法”を発信しており、5月下旬から、すっぴん美人図鑑に新しいページを公開する。同ページでは、菅野さんのオリジナル美容方法を知ることができるインタビューや、多様な愛用美肌アイテムなどもチェックできる。日本すっぴん協会のコンテンツの内容日本すっぴん協会のコンテンツについて、同協会会長によるインタービュー式で、すっぴん美肌をキープする美容の方法などを紹介する「すっぴん美人の美容術」や、すっぴん美人による美容コラム連載の「すっぴん美人のビューティーコラム」などがある。さらに「私のすっぴんをつくるもの」では、すっぴん美人の愛用美容商品をフォトおよびコメントで紹介している。菅野結以さんについてPopteenのモデルとして10代のころから活躍。現在「with」などのレギュラーモデルを軸として、多様な雑誌に出演している。さらに自身のコスメブランドbaby+Aや、アパレルブランドのCrayme,のプロデュースも行っている。そのうえ連載執筆やラジオパーソナリティなど幅広い分野で活動だ。(画像はプレスリリースより)【参考】・あゆみ株式会社 プレスリリース (PR TIMES)・日本すっぴん協会・菅野結以 オフィシャルブログ
2015年05月28日一般社団法人JPCERTコーディネーションセンター(JPCERT/CC)は26日、国内でのランサムウェア感染が増加していることに関して、注意を呼びかけた。ランサムウェアはマルウェア(悪意あるプログラム)の一種で、感染した端末内のデータを勝手に暗号化し、元に戻すには金銭が必要とユーザーに要求する。これまでは諸外国で多数の被害が確認されていたが、最近は日本国内でも感染事例が急増中だ。ランサムウェアに感染し、犯人に対して仮に金銭を支払っても、暗号化されたデータが元に戻るとは限らない。JPCERT/CCによると、攻撃者は何らかの方法を用いてターゲットにしたWebサイトを改ざんし、アクセスしてきたユーザーを別の攻撃用サイトへと誘導。そこには攻撃用のツールキットが仕込まれており、ユーザーのPCに存在する脆弱性を狙ってランサムウェアを感染させようとする。JPCERT/CCの調査では、以下の脆弱性が攻撃に使われていることを確認した。CVE-2015-0313 (Adobe Flash Player)CVE-2014-6332 (MS14-064)なお、ユーザーの環境によっては、攻撃に悪用される脆弱性が異なる可能性がある。JPCERT/CCでは「Microsoft Windows、Adobe Flash Playerをはじめ、Java、Internet ExplorerなどのOSやソフトウエアを最新版に更新することをお勧めします」としている。
2015年05月26日日本気象協会と防災科学研究所は5月21日、最大10分前にEメールで情報を伝達する「10分先の大雨情報」の有効性を検討すたための社会実験を6月1日から10月31日まで実施すると発表し、モニターの募集を開始した。同実験は、関東地方の一部(北緯35°~36.4895°、東経139°~140.705°)を対象に国土交通相が運用するXバンドMPレーダーネットワークを活用し、激しい雨が上空で検知された時点で情報を発信するというもの。雨粒が上空から落ちてくるまでの時間差を利用したシステムとなっており、10分間5mm(30mm/h)以上を満たす場合に登録したアドレスに通知メールが届く仕組み。モニターは先着1000名までとなっており、指定のアドレスに空メールを送信し、折返しの登録案内メール中のURLにアクセスし、必要事項の入力や登録地点の設定を行う。詳しくは日本気象協会と防災科学研究所のウェブサイトを参照してほしい。
2015年05月21日アドビ システムズと日本マイクロソフトは、Surface Pro 3とOffice 365、さらにAdobe Acrobat Pro DCが割引価格で購入できる「Surface Pro 3+ 新しいOffice +Acrobat Pro DCのセットが、最大で約21,000円お得! セット割キャンペーン」を実施している。キャンペーンは2015年6月30日まで。同キャンペーンは、アドビ システムズの最新PDFソリューション「Adobe Acrobat Pro DC」と、マイクロソフト製タブレット「Surface Pro 3」を含むPC・タブレット、さらにサブスクリプション型の新Office「Office 365 Business」をセットで新規契約すると、初期費用が1セットあたり最大2万1,000円割引となるというもの。このキャンペーンは法人向けに展開されている。両社は2014年より、Surface Pro 3とAdobe Creative Cloudを共同で訴求する取り組みを行っていたが、アドビからクラウド型ドキュメントソリューション「Adobe Document Cloud」が発表されたことを受け、場所やデバイスを問わないドキュメント業務の効率化、およびIT費用の標準化を支援する法人顧客向けのキャンペーンを開始することとなった。詳しい情報、および見積りはキャンペーンページにて。
2015年05月21日