ゆっきゅんの連載「ゆっきゅんのあんたがDIVA」。詩人の小野絵里華さんとの対談を終えたゆっきゅんが、前回までを振り返って言葉を綴ります。言葉と風景、どっちが先?ポエジーの新発見に肯定されて。小野絵里華さんの詩集『エリカについて』と出会ったのは去年の9月のことで、メディアにたくさん出るような人でもないし、SNSの発信もあまりされていないので、実際会うとどんな方なのだろう……とは思いつつ、作品を通して勝手に親しみを感じていた部分も大きく、お会いしてみるとやはり思った通りでした。焼き鳥屋での女子会の会話を詩にできる人なのだから。たったひとりの私に届くような詩を書く人なのだから。そんな小野さんと話せて嬉しかったのは、「風景>言葉」というタイプの創作についての話。詩を書く人には、描きたい(描かざるを得ない)“風景”が先にある人と、“言葉”自体が先にある人がいて、小野さんは以前、谷川俊太郎さんの詩についての評論で、谷川さんとご自身について「風景>言葉」の詩人であるのだと書いていました。考えたことなかった視点でしたが、私もそうだ!と納得させられて。私も作詞をするとき、特に最近は、歌にしないといけない情景や人間が目の前(というより、頭の中)にあって、どうにか伝えられるように自分の中の不完全な言葉を尽くす、という感覚があります。小野さんはそうではないと思いますが、私には自分がずっと言葉に対して責任を持てていないような、どこか申し訳ない気持ちがあって。でもそれは、言葉よりも私が本当に描きたかった景色や気持ちがずっと先にあって、それのほうが素晴らしいからだったのかもと思いました。私の作詞は、実は言葉自体ではなく、そこから立ち上がってくる情景こそが作品です、みたいな認識があったことを知らされて。だから、その発見に肯定されたんです。そもそも、私のはじめのポエジーは天井から降りてきたものだったのだし、それでいいのだと思えました。そして、言葉より風景が先にある人の表現は読書体験から始まっていないって話にも、読書家コンプレックスが強い私の心が救われたのです。最近、9月に発売予定のアルバム制作に取り組んでいて、作詞をするぞと喫茶店に向かうとき、元ネタにするでもなく、なんならその日は開かなかったりもするのに、バッグに『エリカについて』を携えて何度も家を出ています。お守りというかおまじない?創作と言葉に向き合うときにいったん思い出しておきたくなるのが小野さんの作品です。作品の影響が直接出ている部分はきっとないけれど、早く小野さんにも聴いてもらうんだという気持ちでなんか頑張れます。カラオケ行ってくれるらしい!ゆっきゅん1995年、岡山県生まれ。青山学院大学文学研究科比較芸術学専攻修了。2021年からセルフプロデュースで「DIVA Project」をスタート。インスタ、Xは@guilty_kyun※『anan』2024年7月10日号より。写真・幸喜ひかり文・ゆっきゅん(by anan編集部)
2024年07月17日ゆっきゅんの連載「ゆっきゅんのあんたがDIVA」。詩人の小野絵里華さんをお相手に迎えた最終回。今回のテーマは「たった一人の読者には届くはずと信じて詩を書く」です。たった一人の読者には届くはずと信じて詩を書く。ゆっきゅん(以下、ゆ):詩人の方は、歌詞をどう見ていますか?小野絵里華(以下、エ):私、日本語の曲は普段聴かないんです。どうしても、歌詞が気になってしまうから。詩を書いているときに耳元で愛を叫ばれたらちょっと引っ張られちゃうじゃないですか。だから普段は意識を飛ばせば歌詞が聞こえてこない、アイスランドとかフランスの歌なんかを聴いています。あとで歌詞を読み返して、こういう意味だったんだと感動することも結構ありますね。ゆ:私も日本の流行曲に疲れたら、フィンランドやノルウェーなど北欧のヒットチャートを聴くようにしているんです。日本で頑張らなくてもいいって思うとなんだか気が楽になるんですよね。エ:アイスランドだとソーレイ、パスカル・ピノン、シガー・ロスとかよく聴きますね。あと、流し聴きをしていると、すごく気に入った曲が世界でフォロワー数十人のアーティストだったりしてびっくりすることもあります。ゆ:ライブとかは行きます?エ:行かないです。具合が悪くなることがあって。ゆ:感受性が豊かだから、受け取るものが多そうですもんね。エ:イギリスのアーティストだと、キートン・ヘンソンもすごく好きです。不安障害を抱えながら活動していて、レコーディングも自宅の寝室で行ったりしていて。存在がポエジーですよね。ゆ:初めて買ったCDは?エ:小学生のときに買ったドリカムの『LOVE LOVE LOVE』。ドラマの主題歌だったんですけど、当時、主演の豊川悦司さんに恋していて(笑)。しかもトヨエツ、隣町に住んでいるって噂で!バレンタインチョコとラブレターを渡しに自転車走らせました(笑)。ゆ:トヨエツへのラブレター、詩の原体験では!?詩を書くとき、読み手を意識します?エ:書いているときは誰のことも考えていないですね。ただ、たった一人の読者に届けたいと思って詩を書いています。詩って、澄んだ湖に向かって、一人で石を投げ続けるみたいな感じなんです。水面に波紋は広がるけどまたシーンとなる孤独な作業。誰にいつ届くかわからないけど、たった一人の読者には届くはずと信じて石を投げ続ける。自分の死後も、図書館の一番下の棚にある私の本をたまたま読んで、“死にたいと思ってたけどまだ生きてみよう”と感じてくれる読者が将来、いるんじゃないかな、と信じて。ゆ:いますよ!私と仙台のブックオフがその証明です!おの・えりか詩人。東京都出身。東京大学大学院総合文化研究科博士課程修了。2010年に『ユリイカ』(青土社)の新人賞を受賞。’22年に第一詩集『エリカについて』(左右社)を刊行。’23年に同詩集で第73回H氏賞を受賞。ゆっきゅん1995年、岡山県生まれ。青山学院大学文学研究科比較芸術学専攻修了。2021年からセルフプロデュースで「DIVA Project」をスタート。インスタ、Xは@guilty_kyun※『anan』2024年7月3日号より。写真・幸喜ひかり文・綿貫大介(by anan編集部)
2024年07月10日ゆっきゅんの連載「ゆっきゅんのあんたがDIVA」。詩人の小野絵里華さんをお相手に迎えた第2回目です。詩を書くとき、作詞をするとき、推敲はする?しない?そんな話をしてきました。くだらないけど大切なことこそちゃんと詩として残すべき。小野絵里華(以下、エ):私、もっと若い頃に毎日詩を書いていた時期があって。毎月、雑誌の投稿欄に大量に送りつけていたんです。ゆっきゅん(以下、ゆ):それ、“努力”っていうんですよ!エ:当時は1日に3~4編書いていました。なんか、上からも下からも詩がやってくる、みたいなエクスタシー状態でした(笑)。ゆ:すごい!私、自分のトークイベントで小野さんの詩を朗読したことがあるんです。結構長いんですけど、声に出したくなる詩ですよね。私はこれまで現代詩ってよくわからないものだと思って距離を取っていたんですけど、たまたま手に取って出合った小野さんの詩集を読んでみて、初めて「わかる…」と思いました。まさに、「女子会現代詩」ですよね!エ:すごく嬉しいです!そして私も自分で朗読するとき、長いなと思います(笑)。ゆ:小野さんのおかげで、現代詩と和解できました。エ:『ユリイカ』の投稿欄って後ろの数ページだから、みんな短めの詩を送るんですよ。それなのに私の作品は長くて(笑)。そのときは伊藤比呂美さんが選者だったんですけど、“こんなくだらないことをわざわざ詩にしなくていいと思うけど、大事なことがあるような気がする”というようなことを書いてくださって。ゆ:それ、めっちゃわかります。私も歌詞にもならないようなことを歌詞にしているので。朗読の話がありましたけど、詩を書くときに“声”を意識されますか?エ:声が立ち上がってくるようには意識しています。だから書いているときに、体感的に気持ちの良いリズムとか、間とか、どこで改行するとかは考えますね。ゆ:私、文章を書くときに改行を忘れちゃうんですよ。なんか一気に、ダ――ッと書いちゃう。エッセイとかだと、矢継ぎ早にしゃべって終わりみたいな。もちろん、推敲すればもっといい文章になると思うんですけど、いつも締め切りギリギリになって、エンターキー押すみたいな。ねちねち直しはしないです。エ:私も結構、直さない派。ほかの詩人の方ってかなり書き直しされるみたいで。私はわりと思いの丈をバーッと書いて、手が疲れたからここで終わり、みたいな(笑)。そのあと客観的に読んでなるべく修正するけど、書き始めは結構早く書いちゃう。ゆ:基本的に休みたい。寝たい。って思ってるから、作詞のときもすぐ休憩を取っちゃいます。根が“姫”ですみません!おの・えりか詩人。東京都出身。東京大学大学院総合文化研究科博士課程修了。2010年に『ユリイカ』(青土社)の新人賞を受賞。’22年に第一詩集『エリカについて』(左右社)を刊行。’23年に同詩集で第73回H氏賞を受賞。ゆっきゅん1995年、岡山県生まれ。青山学院大学文学研究科比較芸術学専攻修了。2021年からセルフプロデュースで「DIVA Project」をスタート。インスタ、Xは@guilty_kyun※『anan』2024年6月19号より。写真・幸喜ひかり文・綿貫大介(by anan編集部)
2024年06月19日ゆっきゅんの連載「ゆっきゅんのあんたがDIVA」。今回から、詩人の小野絵里華さんとの対談を4回にわたってお届けします!第1回目のテーマは「ポエジーは風景からも天井からもやってくる」です。ポエジーは風景からも天井からもやってくる。ゆっきゅん(以下、ゆ):小野さんのことを知ったのは昨年の秋。出会いは、ユーミンのコンサートを観に行った仙台…のブックオフなんです。そこの詩のコーナーで小野さんの詩集『エリカについて』を見つけました。「地球上の生活がぜんぶエリカで、エリカが詩だった」という伊藤比呂美さんの帯文が気になり、少し開いてすぐ買いました。以来、何冊も買って新刊を友人に配っていて(笑)。小野絵里華(以下、エ):ありがとうございます、嬉しいです。ゆ:それからいろいろ調べたんですけど情報が少なく、X上ではもはや伝説の詩人となっています。エ:伝説!(笑)恐縮です。ゆ:小野さんに、詩を書き始めたきっかけを聞きたいです。エ:詩って、読むのが先の人と、作るのが先の人がいると思うんですけど、私は完全に後者で。風景を見ていたら、詩が勝手にやってくるような子どもだったんです。いつも脳内で、言葉をころころ転がしていました。ゆ:じゃあ、子どもの頃から。エ:物心がつく前からだったので、まだそれを「詩」とは認識してはいなかったと思います。ただ、そこにはポエジーとしか呼べないような何かはありました。ゆ:詩って、“書くぞ”と思って始まるものじゃないですよね。エ:絵を描くのとも似ていて、まだそれが何かはわからないんだけど、どこかほわほわするような感覚があって。大学院に行き始めた頃からちゃんと意識して、詩を書き始めました。ゆ:以前、小野さんが書かれた論考で“言葉よりも風景=「言葉<風景」”という話をされていたと思うんですけど、私もそうなんです。私は歌詞として、きれいなもの、面白いけどまだ歌われていないことなどを歌にしたいと思って表現していて。ただ言葉を褒められたときに、「いや違うんです、本当はこの風景自体が素敵で、私はそれにどうにか近づけるよう歌っているだけなんです」という意識なんですよね。すごいのは風景。エ:まさに、そういう意識です。ゆ:ちなみに、私にポエジーを降ろしてきたものは天井だったんです。ずっと家で天井を見ていて。エ:天井って、空の比喩ではなくて?本物の天井ですか…?ゆ:はい。ずっと狭く散らかった部屋に住んでいて、部屋の中できれいな場所が天井しかなくて。ずっと天井を眺めている人がそれでも立ち上がる歌の歌詞を書いたのが始まりです。だから私に与えられたポエジーは、天井から。エ:それ、いいですね!(笑)おの・えりか詩人。東京都出身。東京大学大学院総合文化研究科博士課程修了。2010年に『ユリイカ』(青土社)の新人賞を受賞。’22年に第一詩集『エリカについて』(左右社)を刊行。’23年に同詩集で第73回H氏賞を受賞。ゆっきゅん1995年、岡山県生まれ。青山学院大学文学研究科比較芸術学専攻修了。2021年からセルフプロデュースで「DIVA Project」をスタート。インスタ、Xは@guilty_kyun※『anan』2024年6月12号より。写真・幸喜ひかり文・綿貫大介(by anan編集部)
2024年06月12日女優の深津絵里、お笑いコンビ・ダイアンの津田篤宏が出演する、サントリー「オールフリー」の新CM「CUBE ノンアルって」編、「CUBE 休肝日じゃなくても」編が6日より、「読書日和」編、「料理日和」編が9日より、それぞれ全国で順次放送される。○深津絵里&ダイアン津田、夫婦役で共演予告編にあたるティザーCM「CUBE ノンアルって」編、「CUBE 休肝日じゃなくても」編では、画面中央の白いキューブの中に、新メッセンジャーの深津とダイアン・津田さんが登場。顔と手だけが交互に映し出されるカメラ目線の映像の中で、新しくなった「オールフリー」のおいしさ、魅力を訴求する。津田のギャグ「ゴイゴイスー」を披露する二人のカットも(?)。ティザーCMに続く本編は、深津と津田が夫婦として暮らす自宅のリビングが舞台。「オールフリー」を飲みながらのんびり読書していた最中に起こる小さなアクシデント(?)を描いた「読書日和」編、テレビ番組で料理愛好家・平野レミの独創的なメニューを見た津田のツッコミをきっかけに、思いもよらない事態を迎える「料理日和」編の2編を通じて、「ノンアルがいいね。」「今日は、これで、幸せ。」という「オールフリー」のメッセージを印象的に訴求していく。撮影中に津田本人から教わった、深津渾身のあのポーズや、何気ない時間が愛おしく感じる二人の微笑ましいやりとりなど、「オールフリー」がある日常をほのぼのとした世界観とともに表現した、見どころたっぷりの新CMに注目だ。○津田のコミカルな演技に毎回笑みがこぼれる深津読書中、突然大きな声を出したり、立ち上がって叫んだりする夫役の津田に、妻役の深津が「もう半分読んでるじゃん」「誰に言ってんの?」と軽いツッコミを入れるシーン。本編ではあきれたように微笑む深津の柔らかい表情が印象的だが、実際の撮影現場では愉快でチャーミングな津田の雰囲気づくりに、深津から何度も「アハハハ」と笑みがこぼれていた。○深津のひと言で津田もリラックス撮影前日、ちょうど津田出演のバラエティ番組を観ていたという深津。セッティング中、自ら「昨日のテレビ、観ましたよ!」と話しかけると、一瞬「え、ほんまですか?」と驚いた津田だが、そこから番組の裏話などで会話が弾み、二人で楽しそうな笑い声を響かせた。初共演、しかも夫婦役ということで、やや緊張の面持ちだった津田も、気さくで親しみやすい深津のキャラクターに接して、芝居の掛け合いもますます自然体に。縁側で仲良く「オールフリー」を飲むシーンでは、アクションと「プハーッ」のタイミングがシンクロし、見事一発OKを獲得した。○津田があのポーズを深津に伝授「ゴイゴイスー」のセリフ、ポーズの収録に当たり、津田は実演を交えて、深津へ言い方やポーズについてアドバイス。深津はファーストテイクこそ「正解が分からない」「なんか全然違う気がするなぁ(笑)」と頭を抱えていたものの、撮影済みの津田のカットと自身のカットを見比べながら、わずか2回で成功。周囲から湧き起こった拍手に、「これでいいんでしょうか(笑)」と照れくさそうに応じていた。○ダイアン・津田篤宏 インタビュー――CM 撮影の感想をお聞かせください。ええんかな、というぐらいの感じで撮影がスムーズに進みました。最高の出来で、なんか賞もらえるんちゃうかなと。あるかどうか分からないですけど、CM大賞とか取れそうなぐらい、良いCMができたと思います。深津さんもめちゃくちゃいい人で、「ゴイゴイスーをどうやってやるんですか?」と聞かれて、教えさせていただきました。やってもらえて、ありがとうございます!――深津絵里さんとの夫婦役はいかがでしたか?僕はまだ画面を通して見ていないので、違和感丸出しやったらどうしようかなと。でも、あんな大女優の方と夫婦役をやれるなんて光栄ですし、緊張感もありましたが、深津さんがとても優しくて、ありがたいなと思いました。――「今日は、これで、幸せ。」というセリフにちなんで、最近「幸せ」を感じたエピソードは?娘がバレンタインの時にくれる手作りチョコのレベルが、毎年どんどん上がってきて、今年は柔らかいクッキーみたいなチョコを作ってくれたんですよ。僕のだけ、ちょっと小っちゃかったんですけど、毎年そうなんです。試作品をくれるんです。失敗したチョコとか。でも、うれしいんですよ。小っちゃいので十分なんです。――リニューアルした「オールフリー」を飲んだ感想は?もうむちゃくちゃおいしいです。それに尽きますよ。すごく飲みやすくなって、飲みごたえもあって、本当にこれで十分という感じです。――新生活の時期を迎えていますが、これから新たに挑戦したいことは?今回のCMで、ちょっとお芝居的なことをさせてもらったわけじゃないですか。これ、役者イケるんちゃうかなと。今年中にデカいドラマの仕事をしてみたいですね。――たしかに津田さんが現場にいらっしゃったら、撮影の雰囲気も明るくなると思います。それも大事やと思いますが、普通に役者として出たいです(笑)。オファーが来たら、うれしいなぁ。――発売 15 年目を迎える「オールフリー」ですが、津田さんが 15 年前と比べて進化したところは?正直やってることは一緒で、愚直に「ゴイゴイスー」を続けた結果、今回のようなCMにつながったというか。「ゴイゴイスー」をやっていなかった時もあるんですよ。スベるから。だから、15年前の俺に、「それでもやり続けろ、やり続けたら、ここに来れるから」と言ってあげたいです。CMで深津絵里さんが「ゴイゴイスー」をやってくれたんですよ。15年前の俺、想像できるか? やり続けろって。――それでは、改めて15年前の津田さんにメッセージをお願いします。15 年前の津田! お前にスーを差し上げます!!【編集部MEMO】深津絵里は、1988年映画デビュー。以降、俳優として数多くの映画やドラマ、舞台に出演。 2010年、映画『悪人』で第 34 回モントリオール世界映画祭最優秀女優賞、第 34 回日本アカデミー賞最優秀主演女優賞を受賞。 2021 年度後期 NHK 連続テレビ小説「カムカムエヴリバディ」2 代目ヒロインとして出演。津田篤宏は、2000年4月に結成した、お笑いコンビ「ダイアン」のツッコミ担当。大阪・base よしもとの中心メンバーとして活躍し、2007 年から2年連続で「M-1 グランプリ」決勝進出を果たした。関西の番組でロケの腕を磨き、2018年4月に東京へ上京。代表ギャグは「ゴイゴイスー!」「スーを差し上げます」。
2024年04月03日フランスのパリ東部にあるヴァンセンヌ城にて行われた、『ロエベ 2024春夏ウィメンズ ランウェイショー』に、俳優の深津絵里さんが来場。深津さんの近影に、驚きの声が上がっています。深津絵里の『近影』に驚きの声深津さんは、1986年に東京都渋谷区の原宿で開催された『ミス原宿グランプリ』で、優勝したことをきっかけにデビュー。テレビドラマ『踊る大捜査線』シリーズ(フジテレビ系)で恩田すみれ役を演じ、多くのファンを沸かせました。そんな深津さんも、2023年10月現在、50歳に。しかし、同月公開された『ロエベ 2024春夏ウィメンズ ランウェイショー』での近影は、年齢をまったく感じさせないものでした。実際の写真をご覧ください。赤いニットのドレープドレスに身を包み、凛とした表情を浮かべる深津さん。白い肌やスラッと伸びた足など、『踊る大捜査線』シリーズに出ていた当時と、変わらない美しさを放っています!年齢を一切感じさせない、深津さんの近影はSNSで話題に。絶賛コメントが多数上がっています。・圧倒的な美しさ。私の一番大好きな俳優です。・真っ赤なミニドレスを着こなすなんて、素敵すぎる。私もこんな風に年を重ねたい。・50歳になっても変わらず魅力的。いつまでかわいいんですか!・凛とした美しさに悶絶しました。人生に希望が持てます…。深津さんの近影は、『年齢なんてただの数』であることを示してくれました。今後の深津さんの活躍からも、目が離せませんね![文・構成/grape編集部]
2023年10月03日女優の深津絵里が、フランス・パリにて行われた「ロエベ 2024春夏ウィメンズ ランウェイショー」に来場した。○■深津絵里、赤のドレープドレス姿を披露パリ東部にある広大なヴァンセンヌ城にて行われた「SS24 ウィメンズショー」。ファッションショーへの来場は今回が初めてとなる深津は、あでやかなレッドに染まったウールブレンドニットのドレープドレスと、5ポケットジーンズのデザインが融合したナパラムスキンのトイ パンタ ブーツを着用した。○■深津絵里 コメントロエベが日本で展開されてから50年。その節目の年、同い年の私にパリコレへのお誘いが。私とは無縁の世界だと思っていたのでとても驚きました。でもなぜか、この体験をしてみたい。ファッションショーとはどんなものなのか。好奇心を抑えられず、ショーで着用するお洋服を選ぶことに。ジョナサンがデザインした服を何着も着る毎に、彼のユーモアや、普通に見えているものには、実は信じられない程の時間と技が必要なんだと改めて思い知りました。それはかたちは違うけれど、私が理想とし目指している最高にかっこいい考え方だと思うのです。今回、彼の信念やフィロソフィーを服を着る事で感じ、ショーを観ることで考えさせられました。(C)Katsuhide Morimoto
2023年10月03日映画『すずめの戸締まり』(11月11日公開)の公開初日舞台挨拶が11日に都内で行われ、原菜乃華、松村北斗、深津絵里、染谷将太、花瀬琴音、新海誠監督が登場した。同作はアニメーション監督・新海誠による最新作。日本各地の廃墟を舞台に、災いの元となる"扉"を閉めていく少女・すずめの解放と成長を描くロードムービーとなる。九州の静かな町で暮らす17歳の少女・鈴芽(原)は、「扉を探してるんだ」という旅の青年・草太(松村)に出会い、日本各地で次々に開き始める、災いが訪れてしまうという扉を閉めるための旅がはじまる。声優初挑戦となった深津は「とっても怖かったです。だけど新海監督があたたかく粘り強く導いてくださったおかげでなんとか完成することができたのかなと思っています」と心境を表す。「思い通りにできなくてどん底まで落ち込んで、でも次の収録が待ってるから、なんとか気分を変えようとあてもなく街を歩き続けたり、あてもなく新幹線に乗って京都のお寺で心を沈めてみたりとか、本当に初めてのことにこの年齢でトライできるチャンスをいただけたのは、監督に感謝を申しあげたいと思います」と語った。新海「僕は、環というキャラクターはとても難しいと思ったんです。嘘のない叫びのようなものを聞かせてもらわないとキャラクターとして成立しにくいかな思って、そこで深津さんが頭に思い浮かんで」とオファーの理由を明かす。深津は「脚本やビデオコンテを見て、個人的な感想ですけど、監督が次のところへ向かおうとされてるのかなということを受け取りまして。もちろん日本国内のみならず、世界中のファンの皆さんに届くように作品を作られていると思うんですけど、今回はたった1人のその人だけに届けばいいというような、ピュアなものを感じて」と変化を読み取ったという。「こんな経験のない私に監督がやってほしいと思ってることには何かがあるんだろうと思って、下手くそながらぶつかろうと思いました」と決意の裏側を話した。
2022年11月11日映画『すずめの戸締まり』(11月11日公開)の公開初日舞台挨拶が11日に都内で行われ、原菜乃華、松村北斗、深津絵里、染谷将太、花瀬琴音、新海誠監督が登場した。同作はアニメーション監督・新海誠による最新作。日本各地の廃墟を舞台に、災いの元となる"扉"を閉めていく少女・すずめの解放と成長を描くロードムービーとなる。九州の静かな町で暮らす17歳の少女・鈴芽(原)は、「扉を探してるんだ」という旅の青年・草太(松村)に出会い、日本各地で次々に開き始める、災いが訪れてしまうという扉を閉めるための旅がはじまる。公開を迎え、原は「昨日はあまり眠れなかったくらい、本当に今日はずっと楽しみにしていました」と喜びを表す。また今回すずめの叔母役で声優初挑戦となった深津は「こんな経験のない私に監督がやってほしいと思ってることには、きっと何かがあるんだろうと思って、下手くそながらぶつかろうと思いました。でも私なんかよりも何百万倍も怖かったと思うんですね、原さんは。背負わなきゃいけないことも大きかったと思いますし」と振り返る。深津はさらに「でも、すずめみたいに目の前のことにどんどん立ち向かって戦ってる姿をそばで見られて本当に美しかった。だから、今回初めてのことで恐ろしかったけど、原さんのような素晴らしい感性の女優さんと一緒の芝居ができたというのは、本当にまた一つ宝物のような作品になってしまった」と語る。その言葉に目元を拭った原は「泣きそうになくらいすごく嬉しくて。深津さんのお芝居を隣で見させていただいてて、自分の中でも知らないようなずめがたくさん出てきて、感謝しかないです。あとはアフレコがない日にスタジオにいらっしゃって、喉にすごくいい蜂蜜をプレゼントしてくださって、毎日アフレコ期間中は、深津さんにもらった蜂蜜だと舐めて気合いを入れてスタジオに行ってて。お守りみたいになってすごく嬉しくて。隣を見ると、いつも笑顔で温かく迎えてくれて嬉しかったです」と感謝していた。
2022年11月11日いまだに“ロス”を訴える声も多いNHK連続テレビ小説『カムカムエヴリバディ』。3人のヒロインの中でも、深津絵里(49)の存在感は高まるいっぽうだ。「48歳でのヒロインという異例さに加え、10代の少女時代から演じきる深津さんの高い演技力は話題を呼び、登場回は軒並み高視聴率を記録しました。朝ドラ放送終了後から、深津さんのもとには映画やドラマの出演オファーが殺到しているそうです」(テレビ局関係者)各方面から仕事の依頼が舞い込む深津。しかし、深津はかなり慎重な姿勢を見せているようだ。「朝ドラの反響を見て、深津さんにCM出演をオファーする企業は後を絶ちません。しかし、深津さんは感謝しつつもなかなか首を縦に振らないそうです」(広告代理店関係者)CMといえば、ドラマや映画より拘束日数が少ないうえにギャラも高額と、女優にとっても“おいしい仕事”のはずだが……。「深津さんのCM出演料は女優でもトップクラスで、年間契約で1本あたり4千万〜5千万円ほど。すでに複数社からオファーが来ているそうですから、断ったギャラの総額は2億円ほどになるでしょう」(前出・広告代理店関係者)割のいい仕事を蹴ってまで守りたい信条が深津にはあるという。「深津さんは仕事を受けるうえで大切にしている“3つの条件”があるといいます。(1)自分じゃなければ成立しないと思えるか。(2)オファーする側の熱意の強さ。(3)自身がやりたいと思えるか。どれだけギャラがよくても、この3条件をクリアしない限りは受けないそうです」(芸能関係者)そこには深津が貫く“女優道”が影響しているようだ。「深津さんには、“演じることが自分の務め”というポリシーがあります。過去のインタビューでも、女優を続けるうえで『何者でもないことが自分の中で心地よい』と答えています。しかしCMのオファーを受けるということは、企業の“イメージキャラクター”になるということ。そうした色がつくことで、作品選びに影響が出ることや、自分の演技を見る人に余計なフィルターをかけてしまうことを懸念しているそうです」(映画関係者)そんな深津の厳しい条件をクリアした企業が!「今年1月、深津さんはJR東海のCMに出演。33年前に同社のCM『クリスマス・エクスプレス』に出演していた背景だけでなく、“新幹線は人と人とを結びつけるもの”という当時から変わらない今回のCMコンセプトに共感して、出演を決めたそうです」(前出・広告代理店関係者)深津の次のCMは“カミングスーン”とはいかないかも?
2022年06月05日上白石萌音、深津絵里、川栄李奈がヒロインを演じる、親子三代100年のファミリーストーリー連続テレビ小説「カムカムエヴリバディ」。この度、本作の総集編が放送決定した。史上初の3人のヒロインが登場した本作は、ラジオ英語講座とあんこと野球とジャズと時代劇を題材にした、母から娘へとバトンをつなぐ物語。上白石さん演じる安子と松村北斗(SixTONES)演じる稔の物語は大きな話題となり、村上虹郎、甲本雅裕、濱田岳、小野花梨、YOU、世良公則ら豪華キャストたちが演じる魅力的な登場人物たちも注目を集めた。長年すれ違い、互いに心の傷を抱えて生きてきた安子と娘・るいは、様々な登場人物が織りなす縁によって再会を果たし、半年間続いた物語は優しさに包まれて幕を降ろした。今回の総集編では、ヒロインたちそれぞれの物語のハイライトをたっぷりと放送。制作統括は、今回の放送について「本編をただ短くしただけではありません」と言い、「大胆な編集をほどこし、一本の別の作品としても楽しめるくらい初めから紡ぎ直した総集編になっています。ちょっとした驚きの仕掛けもありますし、新たな編集の効果で印象深いあの場面に違う感動を感じるなど、さまざまな工夫が加わりました」とコメントしている。連続テレビ小説「カムカムエヴリバディ」総集編安子編・るい編・ひなた編は5月1日(日)13時30分~BS4K、5月4日(水・祝)14時~NHK総合にて放送。(cinemacafe.net)
2022年04月23日NHK連続テレビ小説『カムカムエヴリバディ』は、上白石萌音(24)、深津絵里(49)、川栄李奈(27)と、第1部から第3部でヒロインがそれぞれ異なる。それは朝ドラ史上初の試みだ。現在放送中の第3部京都編で、荒物屋「あかにし」の店主・赤螺吉右衛門を演じているのは堀部圭亮(55)。吉右衛門は、店の壁に「買わぬなら帰らせるのが吉右衛門」という標語を貼るほどのケチな性格から「けちえもん」と呼ばれる個性的なキャラクター。堀部は『カムカム』第1部の岡山編では、吉右衛門の父である吉兵衛を演じていた。そんなヒロイン全員とともに登場している堀部に、3人の印象を聞いてみた。「安子役の上白石萌音さんは、若いけれど堂々と現場の真ん中にいらっしゃる感じ。現場では年上のこちらが気遣いすべきところを、『昨日、京都に入られたんですか?』と、声をかけてくれて。安子は、夫と家族を戦争で失い、1人で幼い娘を育てる芯の強い女性。いざ本番に入ると、上白石さんにもそんな芯の強さを感じました」(堀部・以下同)るい役の深津絵里は、「頼れる座長で、安心感がある」という。「撮影では深津さんが実際に回転焼きを焼いていますが、生地を鉄板に流し込む所作一つとっても、こぼすのを見たことがない。餡もきっちり均等に入れていて、本当に板についてます。ものすごく練習されたんだと思います。そして、この回転焼きが抜群においしい!吉右衛門の台詞に『なつかしい味』とありましたが、本当にそう思えるんです。母と別れ、心に傷を抱えたるいが、ちゃんと強いお母ちゃんになっていますよね。ジョー(大月錠一郎=オダギリジョー)がなかなか働かないせいもあるでしょうけど(笑)」ひなた役の川栄李奈は、“昭和の現代っ子”がピッタリハマっているのだとか。「ひなたは活発で明るい関西の女のコ。川栄さんも元気いっぱいの人で、オフの時間には子役さんたちと遊んであげる姿が印象的です。子どもとの接し方に慣れている様子で、母性ある優しさというか、柔らかさがあって、ひなたの役柄とのギャップに驚きましたね。ヒロインを演じる3人にはみなさん共通して、覚悟をもって作品の真ん中にいるというオーラのようなものがあるんです。朝ドラの主役を張るというのは、そういうものなのかもしれません」■自分の人生を含めた100年を考えさせられた『カムカムエヴリバディ』も最終回(4月8日)まで1カ月と少し。先週の放送では、行方不明になっていた安子の兄・算太(濱田岳)らしき謎の振付師も登場した。「この物語は、算太が『あかにし』からラジオを盗むところから始まっていますからね。これから、いろいろな伏線が驚くほどピッカピカに回収されていきますよ!」堀部にとっては、昨年京都で迎えたクランクイン当日が、55歳の誕生日でもあった。「このドラマの世界にいると、ふと『あっ、いまの僕自身も、ファミリーヒストリーの一部を生きているんだ』と、考えさせられることがあるんです。コロナ禍でなかなか会えない母にも電話しましたし、子どもにも、『自分の前にも後ろにも人がいる。その人たちと自分の人生を含めた“100年”を考えてみたら?君の人生にも、多くの人が関わってくれているんだよ』と話しました」『カムカムエヴリバディ』は携わる期間が長かったこともあり、自身にとって特別な作品になったという。「視聴者のみなさんも、自分のファミリーヒストリーに思いを巡らせつつ、物語を最後まで見守っていただけたらうれしいです」
2022年03月03日・この組み合わせだけで泣ける。・まさに今、失われがちな大切なものを描いた作品。・感慨深い。涙が出た。俳優の深津絵里さんが出演している、1本のテレビCMが話題になっています。深津絵里出演『JR東海』のCMが話題にネット上で話題になっているのは、JR東海が2022年1月16日から放映を開始したテレビCMです。JR東海は1988年にも、『クリスマス・エクスプレス』のテレビCMに深津さんを起用。『会うのが、いちばん。』というキャッチコピーで展開されたテレビCMは、多くの世代の心をつかみ、人気を博しました。あれから33年。ふたたび深津さんを起用し制作されたテレビCMのキャッチフレーズは…。会うって、特別だったんだ。同CMは、コロナ禍で奮闘するビジネスパーソンの出張を描いた作品です。『会いたいのに会えない』というもどかしさを日々経験する中で、「会うことの価値をもう一度見つめ直したい」という、JR東海の想いが詰まっています。心を動かすラストに、あなたもきっと目が離せなくなるでしょう。[文・構成/grape編集部]
2022年01月19日上白石萌音、深津絵里、川栄李奈がヒロインを務める連続テレビ小説「カムカムエヴリバディ」。この度、オダギリジョー、市川実日子、早乙女太一、村田雄浩、濱田マリ、近藤芳正、笑福亭笑瓶といった7名の新たな出演者が発表された。本作は、ラジオ英語講座と共に歩んだ3人のヒロインが紡ぐ100年のファミリーストーリー。深津さんが演じるのは、初代ヒロイン・安子(上白石萌音)の娘として生まれた2代目ヒロイン・るい。彼女の物語は、昭和37年の大阪からスタート。“自分らしく自由に生きていきたい“と願い、岡山を飛び出し大阪の街へ。そこでジャズに出会い、個性あふれる面々との出会いの中で新しい物語がスタートする。今回連続テレビ小説初出演となるオダギリさんは、るいが働くクリーニング店に客として訪れる謎の男、大月錠一郎(通称:ジョー)を演じる。いつもシャツには同じ汚れをつけ、背広から下着まで大量の洗濯物を置いていく錠一郎。彼のつかみどころのない言動や行動が、るいを戸惑わせ、やがてるいの運命を動かしていく人物となる。オダギリさんは「期待以上のお返しができるよう、全力を尽くすつもりです」と意気込みを語っている。そんな錠一郎に惚れており、るいに対して敵対心むき出しで迫ってくる女子大生ベリー(通称)役を市川さん。るいにちょっかいをかけてくるミュージシャンのトミー(通称)を、連続テレビ小説初出演の早乙女さんが演じる。市川さんは「個人的に憧れている時代でもあるので、その空気感の中に入れることがとても楽しみ」と期待し、早乙女さんは「ミュージシャンの役どころなので、既に楽器の稽古に苦戦しておりますが、なんとか頑張りたいと思っています」と現状を明かす。さらに、ひょんなことからるいを店に迎える「竹村クリーニング店」の店主・竹村平助役の村田さんは「我々夫婦が…物語のオアシスの様な存在になれたらいいな」と言い、平助の妻・和子役の濱田さんは「るいちゃんを温かく見守る竹村夫妻を、大好きな村田雄浩さんとともに明るく楽しく演じたいと思います」と語る。錠一郎を知るジャズ喫茶の支配人兼バーテンダー・木暮洋輔役の近藤さんは「でしゃばることなく控えめにジャズ喫茶のマスターを演じられれば!出ているかどうかわからないような、存在になれれば最高です!」と語っている。竹村クリーニング店の近所にある映画館の館主で町内会長の西山太を演じる笑瓶さんも連続テレビ小説初出演。「久々のドラマなので、迷惑をかけないようにしたいと思います」とコメントしている。そんな豪華キャストの発表に深津さんは「楽しみで、楽しみで、楽しみで。待ちきれません」と喜び、「大変な時代の中育ててくれた母のこと、ずっと見守ってくれた岡山のみんなの思いを胸に藤本さんの素晴らしい脚本をきちんとお届けできるよう、一生懸命務めさせていただきます」と改めて意気込んだ。2021年度後期連続テレビ小説「カムカムエヴリバディ」は月~土曜日8時~NHK総合、月~土曜日7時30分~BSプレミアム・BS4Kにて放送予定。(cinemacafe.net)
2021年07月15日史上初の3人のヒロインが登場することが発表されている、2021年度後期連続テレビ小説「カムカムエヴリバディ」。この度、そのヒロインを上白石萌音、深津絵里、川栄李奈が務めることが明らかになった。大正14年、日本でラジオ放送が始まった日、岡山市内の商店街にある和菓子屋で女の子が生まれた。名前は安子。やがて戦争の足音が近づく中、様々な試練が安子に舞い降りる。けれど、ラジオ放送開始からまもなく始まるラジオ英語講座との出会いが、安子の未来を切り開いていく。安子の娘、2代目ヒロインるいの物語は、昭和30年代の大阪から始まる。るいの娘、3代目ヒロインひなたの物語は、昭和40年代の京都から始まる。昭和から平成、そして令和へ。三世代ヒロインは、その時代時代の試練にぶちあたり、ときに、世間や流行から取り残されながらも、恋に、仕事に、結婚に、自分らしい生き方を、不器用ながらも、それぞれが違うあり方で、見出していく。そして3人の傍らには、ラジオ英語講座があった――。連続テレビ小説105作目となる本作は、連続テレビ小説「ちりとてちん」の藤本有紀が、ラジオ英語講座とあんこと野球とジャズと時代劇を題材に書き下ろす、3人のヒロインが母から娘へとバトンをつなぐ、三世代100年のファミリーストーリー。戦前から戦後、そして令和まで物語を紡いでいく今回のヒロインたち。今年は主演ドラマ「恋はつづくよどこまでも」が大きな話題となり、1月からは「オー!マイ・ボス!恋は別冊で」や、大河ドラマ「青天を衝け」では篤君を演じることも決定している上白石さんが演じるのは、最初のヒロイン・安子。朝ドラ初出演となり「連続テレビ小説への出演はずっと大きな目標でした」という彼女は、「大好きな『英語』と『ラジオ』で紡がれるこの作品で夢が叶うこと、本当にうれしく思います」と出演を喜ぶ。また、3061人の応募があったオーディションから選ばれたそうで、「スタッフの皆さんの空気感がとても温かくて、このチームの一員になりたいと強く思いました。けれど自信は全く無かったので、知らせを受けた時は心底驚きました」とオーディション時をふり返った。また、2代目ヒロインるいを演じるのは、同じく朝ドラ初出演となる深津さん。「あふれる魅力全開の、萌音さんと李奈さんと一緒なら怖いものなし!とてもとても心強いです」と心境を明かし、「脚本の藤本さんから生み出される、それぞれの時代の女性を、3人できらきらと輝かせていけたらと思います。今日も、また明日も。毎朝8時にお目にかかれるのを楽しみにしております」とコメントしている。そして、上白石さんと同様、オーディションで決定した川栄さんが演じるのは、3代目ヒロインひなた。「朝ドラヒロインは一つの大きな夢であり、何度もオーディションに参加させて頂きました」と言い、そんな念願のヒロイン抜擢に「受かったと聞いたときは信じられないほどうれしかったです。先日、制作の方々や上白石萌音さん深津絵里さんともお会いさせて頂き、徐々に現実味が帯びてきてワクワクとドキドキでいっぱいです」と喜びを語る。またすでに「とと姉ちゃん」にて朝ドラ出演の経験がある川栄さん。「高畑充希さんがとてもパワフルですてきな方だったので、私も周りの方々にパワーを与えられるように楽しく明るく撮影に挑めたらなと思っています」と力を込めた。2021年度後期連続テレビ小説「カムカムエヴリバディ」は毎週月~土曜日8時~NHK総合ほかにて放送予定。(cinemacafe.net)
2020年12月24日岸部一徳、深津絵里、香川照之が、藤山直美主演の新春ドラマスペシャル「最後のオンナ」に出演することが分かった。主人公を取り巻く個性的なキャラクターたちを演じる。おかき屋の老舗「皆川堂」。現社長・皆川雄一郎は、外面はいいが家では無愛想でケチ。そんな父の立ち振る舞いにイライラする雄一郎の娘・小百合もまたかなりの毒舌で見栄っ張りな性格だ。似た者同士の親子に、婿で専務の大介はいつも気を揉んでいる。そんな折、雄一郎は亡き妻の墓参り中に浅草でスナック「ビーナス」を営む山田美奈子(藤山直美)と出会い、お茶に誘うという意外な行動に。というのも、彼女は初恋の人に瓜ふたつだったのだ。そんな運命の出会いから1か月。大介は、スナックに入り浸り美奈子と仲良さげにする雄一郎を偶然目撃。やがて美奈子と雄一郎の交際が発覚する…。現在放送中の「ドクターX~外科医・大門未知子~」などに出演するベテラン個性派俳優・岸部さんが演じるのは、スナックのママ・山田美奈子と恋仲になる皆川雄一郎。藤山さんとの共演が夢だったという実力派女優・深津さんが、雄一郎の娘・小百合。そして、怪演が度々話題となる香川さんが、小百合の夫で入り婿・大介を演じる。岸部さんは「僕にとっては久しぶりの恋愛だったので(笑)…直美さんとは夫婦はありましたが、そういう“恋”関係の役はなかったのかな?久々に会ってドキドキしながら言葉がうまく出ないみたいな気分を味わって楽しんでいます」と撮影の様子を明かし、「何といっても藤山直美さんを楽しんでいただきたい」と視聴者へメッセージ。「いつか直美さんとご一緒したいと秘かに思い続けていたので。やっと叶いました」と喜んだ深津さんは、「最近には珍しいホームドラマなので、日常の何でもないことをさりげなく伝えられたらと思っています」と意気込んでいる。さらに、テレビ東京のドラマ初出演となった香川さんは「直美さんと一徳さんのコンビはすごい憧れで。それぞれと共演させて頂いたことはあるんですけど、このお二人が一緒の現場っていうのは初めてだと思うんです。お二人が作る世界観に反応することが第一で、役作りはいらないとすら言えるかもしれないです。直美さんとのお芝居は、今までの経験では完全に『スポーツ』なので、反応と、一瞬のアイデア、そこに向かっていくスピードと、いつ蹴り込むかシュートだけを狙っています。つまり、作るというより反応する、ライブ感のほうに神経を傾けるのがこの現場では最優先すべきことかなと思いました」と役作りについて語っている。テレビ東京開局55周年特別企画 新春ドラマスペシャル「最後のオンナ」は2020年1月6日(月)20時~テレビ東京系にて放送。(cinemacafe.net)
2019年11月22日●『凶悪』『日悪』に続いて「心中した」原作『凶悪』(13)や『日本で一番悪い奴ら』(16)で、人間の業を炙り出してきた白石和彌監督が一転、「無償の愛」に挑んだ。10月28日に公開となる映画『彼女がその名を知らない鳥たち』。クレームで憂さ晴らししながら、地位も金もない陣治(阿部サダヲ)を足蹴にする依存女・十和子(蒼井優)。そんな十和子への執着心を隠さない不潔男・陣治と、薄っぺらな甘い言葉で十和子と肉体関係を結ぶ不倫男・水島(松坂桃李)。そして、自らの地位のために十和子を踏み台にする野心家の男・黒崎(竹野内豊)。不倫報道が日常化してきた今、ただその是か非かを問いただすのではなく、それら登場人物たちを通して、一観客に「あなたの愛とは?」を鋭く投げかける。その担い手となる役者を手とし、足とするからには。白石監督はそんな強いこだわりと責任を腹に据えて本作と向き合っていた。奇しくも映画作品で遺作となった中嶋しゅうさんとの思い出にも、役者への尊敬の念がにじみ出ている。○「同じような役」をオファーしないワケ――高校の先輩から数冊の本をもらい、その中の一冊が今回の原作だったそうですね。幻冬舎さんに小玉(圭太)さんという高校の大先輩がいらっしゃるのですが、小玉さんが『凶悪』を観て僕の存在に気づいてくださり、食事に誘ってもらって、それ以降かわいがっていただいてたんです。小玉さんが出版社問わず映画化したい本を数冊持ってきてくださって、その中の一冊が『彼女がその名を知らない鳥たち』でした。――『凶悪』がなければ、今回の作品も生まれなかったと。そうですね。『凶悪』問わず、すべての作品はそうやっていろいろなことに繋がっているんだと思います。――「無償の愛を描きたい」という思いが一致した作品だったと聞きました。映画化しづらい原作だと思います。過去の話が重要な要素を占めていますし、ラストの描き方もとても難しい。原作を読み終わって、1週間ぐらいそのあたりが引っかかっていました。でも、繰り返し考えているうちに、「好きかも」となってきて(笑)。そう思ってしまうと「もう、やるしかない」。――物語の起承転結も含めて、そうやって冷静に判断されてから決断されるんですね。もちろん。『凶悪』や『日本で一番悪い奴ら』もそうでしたが、「この原作と心中できるか」という覚悟がないと。もう少し手軽に撮っちゃえばいいのかもしれないですけど、「そうはいかん」と言い聞かせています。――原作に忠実に。ご自身の解釈で映画化することは本意ではないというお考えですか?もちろんそういうこともあり得るし、正しいとも思います。今回も読み終わって、ラストを変更することも考えて、いくつか書き出しました。でもやっぱりしっくりこなかった。最終的には「このラストしかない」と。これ以上の衝撃はありませんからね。――映画を観た後、何か引きずられているような独特の"魔力"がありました。CMで蒼井優さんを見ると十和子と重なって、以前とは違う魅力を感じたり。出ている役者さんが、それぞれ自分が抱いていたイメージとは少しずれているというか、キャスティングの妙を感じました。起用は原作を読んでの直感なのですが、阿部サダヲさんや蒼井優さんをはじめ、パブリックイメージと違う役割をいかに与えるのかというのが重要と考えています。阿部さんは最近「いい人」というか、潔癖感のある役が多かったのですが、今回のだらしない男も喜々として演じてくださいました。――そのあたりが「役者冥利」なんですかね。そうだと思いますよ。同じような役をやってもね。それを課されている俳優本人がいちばん思っているんじゃないですかね? でもみんな文句も言わず、当然プロだからきちんと全うしています。起用する側は、役者の将来性も踏まえてちゃんと考えてあげた方がいいと思います。●少女漫画映画の「恋」頼りを憂う――表現は正しくないのかもしれませんが、心理テストを受けているような映画でした。つまり、登場人物に対して自分がどのような印象を抱いているのか。そこがとても肝となるストーリー展開でした。そうですか(笑)。原作の流れには基本的に沿っていますが、陣治についても阿部さんから「どうやって演じたらいいですか?」と聞かれると、「さっき人を殺してきたような顔で」とお願いしていました。○連日の不倫報道と世間の「愛」――最近の映画は恋を描く作品が多くて、愛を描く作品が少ない。そんなこともプロダクションノートに書かれていました。今回の映画では、その「愛」を描こうとしている。少女漫画を原作にした映画がたくさん作られてますが、そのほとんどが恋の映画。また、そういう映画でしかヒット作を生み出せない日本の現状を憂いているというか、愛は愛でも気軽に口に出せる愛ではなくて、口に出すこと自体が軽く感じてしまうようなものをせめて作ろうよと。――そういう点での「無償の愛」は、とても覚悟のいるテーマですね。伝わっている人には伝わると信じたいですね。この映画は、最後に提示されるのが「愛」であるからこそ、観ていてつらくなるような展開を経ても残るものがあるんだと思います。いつか十和子が死ぬ時、きっと「良い人生だった」と前向きになるに違いない。そう思っています。――ここ数年、著名人の不倫が連日取り上げられています。今回の「無償の愛」は世相に対する問いかけとも受け取れます。でも映画を観て、ほとんどの人は無意識に「有償の愛」を求めているんじゃないかと思ってしまいました。本当にその通りだと思います。「無償の愛」は容易ではありません。相手に見返りを求めず、すべてを捧げることができる人はなかなかいない。そうやって深く考えていくと、この作品に潜んでいる過激なメッセージが聞こえてきます。でも、なかなか「無償側」にはなれませんよね。――そうですね。でも人として「無償でありたい」とも思います。1万分の1ミリでも、そうありたい (笑)。そうなれれば、何かが変わるんじゃないか。そんな予感がするんですよね。――松坂桃李さん演じる水島。十和子をもてあそぶゲス男でしたが、自分都合で考えてしまうことは多かれ少なかれ、自分も含めて誰にでもあるような気もしました。"そっち側"の人がほとんどだと思います。出演者の方には世の中の不倫についてとか具体的なことは話しませんでしたが、みんな共通して同じようなことを思っていたんじゃないですかね。○ピエール瀧の悪役像を生み出した起源――阿部さんからは「脚本に対して忠実に演じようとするルール」を感じたそうですね。脚本に書いてあることや僕がしてほしいと思っていることを、まずは素直に再現しようとする努力を惜しまない。そういう印象を感じましたね。役者さんが受け入れられなければ話し合うこともありますが、そういうこともあまりなかったです。互いに陣治のイメージが一致していたんだと思います。思い入れが強い役だったので、脚本にもだいぶ手を入れさせてもらいました。――『アウトレイジ 最終章』のピエール瀧さんを見て、『凶悪』を思い出しました。そういう悪役イメージを引き出したように、白石監督ならではの役者さんとの距離感、独自の演出法があるのではないかと。今の阿部さんの話を聞いても思いました。どうなんだろう。さきほど言われてうれしかったのが、もともとのイメージとずれている配役だったと。パブリックイメージと違う役割を与えるというのが、まずは僕の役目だと思うんですよね。それは役者にとってはうれしいことだし、一方では不安になるかのどちらかなんですよね。その役をやってみたいと思えばうれしいし、絶対にできないと思っていれば不安になるだろうけど。ただ、確実に普段やり慣れていることよりは、何かアプローチを変えなきゃいけないから。そういう役割をちょっとでも与えると、役者は急激に輝きを増すと思います。それは一般社会でも同じじゃないですか? プロ野球の監督も優勝すると、どのように指揮したのか分析する記事が上がりますよね。でも、その内容は結果を残したからこそ引きがあるわけで、結局は「勝てば官軍」。そういう考えに近いというか。新しい何かを発見してあげれば、役者は喜んでくれると信じています。●中嶋しゅうさん「また出てやるよ」――役者への尊敬の念ともいえますね。黒崎(竹野内豊)の妻・カヨ(村川絵梨)の叔父である国枝を演じた中嶋しゅうさん。残念ながら今年7月6日、舞台出演中に倒れ、帰らぬ人となってしまいました。映画で観ていただいた通り、役者としてとても輝いている方でした。嬉々として演じてくださって。国枝という役は原作では回想シーンしか登場しなくて、現在の十和子とは会わない。映画では2人が対面して。そのためにセリフを設けました。――「お前のことは覚えている」。身の毛もよだつセリフでした。やりたい放題やってきた国枝が五体満足で出てくるのも面白くないので、半身不随の設定にしました。どうですかねと尋ねてみたら、すごく喜んでくださって。「こんな感じの歩き方でいいかな?」とかいろいろ細かいアイデアをくださって。本当に楽しかったです。――どのような経緯で出演が決まったんですか?しゅうさんは前から出てもらいたいと思っていたんですけど、舞台でお忙しいのでなかなか映画のスケジュールと合わなかった。今回は、映画『関ヶ原』が終わって、ロケ地が大阪と近かったのでその足で来られるということになって、たまたまタイミングが合ったんです。やっと出てもらえてよかった、またお願いしますね、なんて話していたんですけどね。「また出てやるよ」と言ってくださっていたのに。――貴重なお話ありがとうございました。強烈な存在感とインパクトを残した役だったと思います。監督ご自身としてはここ最近、オファーが続々と舞い込んでいるそうですね。どのような基準で作品を選ばれているんですか?基本的には「面白い」と思えたもので、「ハートに火がつくかどうか」を方針としているんですけど、作品が増えすぎてきたのでまた方針を変えていこうかなと思っています。みなさん付き合いが長いと僕のことを知っていて「次にこういうのやりたいんじゃないの?」みたいなものを持ってきてくださって、それをやっちゃったりするので(笑)。『凶悪』や『日本で一番悪い奴ら』と同じように、この子(映画のプレスを指しながら)がまた新しい扉を開いてくれる映画になるんじゃないかとすごく期待していて。「お前、実録の人だろ?」みたいに言ってくるヤツもいましたが(笑)、職人でいたいなとは思いますよね。アレも撮れるし、コレも撮れる。そういった意味での新たな一面に挑戦できたことはよかったと思います。この作品も、新たな出会いのきっかけになることを願っています。■プロフィール白石和彌(しらいし・かずや)1974年北海道生まれ。1995年、中村幻児監督主催の映画塾に参加し、その後、若松孝二監督に師事。助監督時代を経て、行定勲、犬童一心監督などの作品にも参加。初の長編映画監督作『ロストパラダイス・イン・トーキョー』(10)の後、ノンフィクションベストセラー小説を実写化した『凶悪』(13年)は、第37回日本アカデミー賞優秀監督賞ほか、各映画賞を総なめした。その後、『日本で一番悪い奴ら』(16)、『牝猫たち』(16)、Netflixドラマ『火花』(16)など、幅広いジャンルを映像化し、来年は『サニー/32』(18)、『孤狼の血』(18)の公開を控えている。(C)2017映画「彼女がその名を知らない鳥たち」製作委員会
2017年10月27日岡田准一が8月26日(土)、石田三成役で主演を務めた『関ヶ原』の初日舞台挨拶に登壇。同作で共演し、今年7月に亡くなった俳優・中嶋しゅうさんを偲び、「この日(初日)を迎えられたと報告したい。届けばいいなと思っています」と思いをはせた。歴史小説界の巨匠・司馬遼太郎によるベストセラー小説をもとに、戦乱の世に終止符を打ち、その後の日本の未来を決定づけた「関ヶ原の戦い」の6日間を壮大なスケールで映画化した。舞台挨拶には岡田さんをはじめ、有村架純(伊賀の忍び・初芽役)、平岳大(島左近役)、東出昌大(小早川秀秋役)、伊藤歩(蛇白/阿茶役)、音尾琢真(福島正則役)、和田正人(黒田長政役)、中越典子(花野役)、役所広司(徳川家康役)、原田眞人監督が出席した。過酷な撮影をふり返った岡田さんは、音尾さん演じる福島正則に蹴られるシーンを挙げて「股やお尻あたりなら耐えられるので、そこを中心に、お腹はたまにとお願いした」のだとか。しかし、役に入り切った音尾さんは「夢中になってしまい、ずっとお腹を蹴ってしまって(笑)。カットがかかった瞬間、『ずっと、腹!』って怒られてしまった。その節は申し訳ありませんでした」と平謝りだった。また、「もし別の登場人物を演じるなら?」と質問されると、岡田さんは「東出くんですね。(背が)大きいんで、よく見渡せそう。役柄で言うなら、やっぱり徳川家康がいいですね」と持論。「原田監督が25年かけて構想した大作に、出演できるのは役者として幸せな時間だった」としみじみコメントした。原田監督は、約600人の観客で満席となった会場を見渡し「今日は天下を取った気分」と晴れやかな表情だった。『関ヶ原』は全国にて公開中。(text:cinemacafe.net)
2017年08月26日小日向文世と深津絵里が夫婦役で共演する映画『サバイバルファミリー』。この度、本作の予告&特報映像が解禁された。東京に暮らす平凡な一家、鈴木家。お母さんが話しかけても、お父さんはテレビに夢中、息子はヘッドホンから流れる音楽に夢中、娘はスマホでLINEに夢中。一緒にいるのになんだかみんなバラバラな、よくある家族。そんな鈴木家に起こった緊急事態!ある朝起きたら、電化製品が全部とまってる!!我が家だけのことかと思ったら、お隣もそのお隣もそのずーっとお隣も。電化製品ばかりじゃない。電車に自動車、そればかりかガスや水道まで。連絡しようにも電話が通じない、会社に行くにも電車が動かない。1日だけ我慢すればと思ったのに、翌日になっても、その翌日になっても状況は変わらない。ただの停電かと思っていたけれど、どうもそうじゃない。突然訪れた超絶不自由な生活にほとほと困ってしまう人々。そんな中、亭主関白な父、義之(小日向文世)が下した一世一代の大決断!「東京を脱出する!」全ての電気が消えた世界の中で、家族に未来はあるのか!?超ダメ親父は、家族を守り切れるのか――!?『ウォーターボーイズ』『スウィングガールズ』『ハッピーフライト』など数々の大ヒット作を生み出した矢口史靖監督の最新作『サバイバルファミリー』。キャストには、小日向さん演じる鈴木義之一家には、母・光恵役に深津さん、息子&娘役に泉澤祐希と葵わかな。さらにこの一家のほかにも、父・時任三郎、母・藤原紀香、長男・大野拓朗、次男・志尊淳の一家。渡辺えり、宅麻伸、柄本明、大地康雄ら豪華キャストも出演している。これまでの作品同様、矢口監督によるオリジナル脚本で描かれる本作。誰も観たことのない世界を徹底してリアルに描きながら、矢口流ユーモアも満載の作品に仕上がっているようだ。またCGではなく、リアルな絵を求めて総移動距離、なんと10,000kmの日本全国オールロケを敢行し、さらにのべ1,500人ものエキストラが参加した壮大な撮影を実施し、矢口作品史上最大級のスケールの撮影となっているところも見どころだ。そしてこのほど到着したのは、ある日突然電気が消えてしまい、人々がパニックに陥る様子から始まる予告編。電車が止まり、スマホが使えなくなり、信号機が止まる…。それだけに留まらず、今度は水と食料が底をついてしまうのだ。また、小日さんが全力で豚を追いかけ、深津さんが泥だらけになるなど、キャストの体当たりの姿も登場!すべてがOFFになると、人間がONになる。いまだからこそ観なければならない矢口監督渾身の映像をまずはこちらから確認して。さらに、小日向さん始めとする鈴木一家が映画のタイトルコールにも挑戦。4人の息の合った明るいタイトルコールにも注目だ。『サバイバルファミリー』は2017年2月11日(土)より全国東宝系にて公開。(cinemacafe.net)
2016年10月07日2月29日(月)、大阪・梅田のシアター・ドラマシティで『ETERNAL CHIKAMATSU -近松門左衛門『心中天網島』より-』が幕を開けた。深津絵里と中村七之助がW主演し、デヴィッド・ルヴォーが演出する近松門左衛門の代表作『心中天網島』。その魂は、約300年の時を超え、かつて人形浄瑠璃で初演した同じ大阪の地で、観客の胸にダイレクトに飛び込んで来た。休憩20分を含む約3時間近い芝居が、舞台に魅入られてアッと言う間。カーテンコールの拍手は鳴りやまず、総立ちの客席からルヴォーも登場した初日の観劇ルポを。『ETERNAL CHIKAMATSU -近松門左衛門『心中天網島』より-』チケット情報満員の客席。カンカンカン!と半鐘を鳴らす強い鐘の音で一気に消灯。目の前に吊られた歌舞伎幕がスルスルと開き、プロジェクションマッピングの映像だとわかる。その瞬間、ニューヨークの空撮映像が投影、リーマン・ショックのニュースを経て、大阪・道頓堀のネオン界へ。舞台は、大阪・ミナミ。借金と加齢に悩みつつ、「金のため」と売春で稼ぐハル(深津絵里)。常連客で妻子持ちのジロウと恋をしているが、ジロウの兄(音尾琢真)が訪れ離縁を迫る。ののしられ、「金のため」と別れを受け入れたハルは、自暴自棄になって街を歩き、川に行き当たる。遊女の涙であふれたと言われる幻の蜆川(しじみがわ)。そこにかかる幻想の橋の上で、ハルは遊女・小春(中村七之助)と出会い、江戸時代の古い恋の世界へ…。舞台上には小空間を形作る複数の平台。それらの組み合わせで場面転換がスピーディに行われる。近松門左衛門のような人物(中嶋しゅう)の案内で、『心中天網島』の物語に入り込み、眺めているハル。歌舞伎で有名な“河庄”や“しぐれの炬燵”の物語が描かれる中、観客はハルの視点で常に現代と結ばれ、共に江戸の物語を旅するよう。当時の風景や女性の心情がわかりやすく伝わり、近松の世界が新たな色合いで浮かび上がる。途中休憩で観客の顔が語っていた。自分たちは今、なんとおもしろい芝居を観ているのか、と。深津の非の打ちどころのない繊細な演技、歌舞伎の女方の様式美を存分に生かした七之助の魅力、中嶋の達者な案内役。心に闇を抱えて生きる現代人に突き刺さるセリフもいい。「生きているのに、死ぬほど苦しい」「心中を心づくしと言うのなら、死なないですむ心づくしはないのか」。男と女の愛が、死と生の物語が、鮮烈なインパクトを持って立ち上がり、最後には私たちを極上の優しさと切なさで包み込む。安易な予想を瞬時に振り切り、驚きのなかで着地させる見事な結末!「歌舞伎の演目を演出してほしい」と言っていた、かつての十八代目中村勘三郎との約束を、ルヴォーは見事に果たした。この舞台へ、そして息子・七之助の挑戦へ、勘三郎も天上から拍手を贈っているに違いない。取材・文:高橋晴代
2016年03月03日第89回「キネマ旬報ベスト・テン」の表彰式が13日、東京・文京シビックホールで行われ、受賞者の深津絵里、二宮和也、本木雅弘、広瀬すず、篠原篤、橋口亮輔らが出席した。映画誌『キネマ旬報』が主催する「キネマ旬報ベスト・テン」は、今年で89回目の開催。その年を代表する日本映画、外国映画をそれぞれ10本挙げるほか、主演男優賞や主演女優賞、新人男優賞、新人女優賞などを、映画評論家や映画記者らが選出する。『岸辺の旅』と『寄生獣 完結編』の2作品で主演女優賞を受賞した深津絵里は「このような素晴らしい賞に値するような芝居だとは疑問に思いますが」と謙そんしながら「プロデューサーや監督さん、そしてスタッフさん、ともに戦いに挑んだ共演者の皆さんに心から感謝したいと思います」と笑顔。続けて「特に『岸辺の旅』で夫が浅野忠信さんじゃなければあのような空気感、繊細な表現につながらなかったと思います。浅野さんの底知れぬお力のお陰でこの賞をいただけたと思っています」と共演した浅野に感謝しきりだった。一方、『母と暮せば』で主演男優賞を受賞した嵐の二宮和也は「自分がこの作品に出る役割は、応援してくれる若い方々に戦争というものを改めて学んでいただける機会をという責務がありました。それがちょっとでも叶い、しかも素晴らしい賞をいただけて本当にうれしく思っています」と喜びの声。本作で共演した吉永小百合については「テレビで見ているパブリックイメージはありましたが、それを遙かに超越していて、どんな人でも同じ対応をしている懐の広さには驚きましたね」と語った。新人女優賞に輝いたのは、『海街diary』に出演した広瀬すず。「このような大きな舞台に立てることは自分にとって不思議な感覚ですが、日々『海街diary』という思いが強くなってきて、大人になっても是枝裕和監督やお姉ちゃん(共演した綾瀬はるか、長澤まさみ、夏帆)に出会えたことが自分の人生にとって大きいと思っています。これからもお姉ちゃんたちの背中を見ながらこういったところに帰れるように頑張りたいと思います」と更なる活躍に意欲。本作の監督でもある是枝監督とはたまに会う機会があるといい、その度に「ネイルをしたりしているんですけど、『また色気づいちゃって!』とか『大人っぽくなっちゃって!』と言われます(笑)」と明かして会場を湧かせていた。○第89回『キネマ旬報ベスト・テン』受賞者一覧日本映画作品賞『恋人たち』(橋口亮輔監督)外国映画作品賞『マッドマックス 怒りのデス・ロード』(ジョージ・ミラー監督)文化映画作品賞『沖縄 うりずんの雨』(ジャン・ユンカーマン監督)日本映画監督賞/日本映画脚本賞橋口亮輔監督(『恋人たち』により)外国映画監督賞ジョージ・ミラー監督(『マッドマックス 怒りのデス・ロード』により)主演男優賞二宮和也(『母と暮せば』により)主演女優賞深津絵里(『岸辺の旅』、『寄生獣 完結編』により)助演男優賞本木雅弘(『日本のいちばん長い日』、『天空の蜂』により)助演女優賞黒木華(「『母と暮せば』、『幕が上がる』、『ソロモンの偽証 前篇・事件/後篇・裁判』により)新人男優賞篠原篤(『恋人たち』により)新人女優賞広瀬すず(『海街diary』により)読者選出日本映画監督賞是枝裕和監督(『海街diary』により)読者選出外国映画監督賞デイミアン・チャゼル(『セッション』により)キネマ旬報読者賞川本三郎(キネマ旬報連載『映画を見ればわかること』により)
2016年02月14日第89回キネマ旬報ベスト・テン表彰式が2月13日(土)に開催。主演男優賞の二宮和也、主演女優賞の深津絵里、助演男優賞の本木雅弘、新人女優賞の広瀬すず、邦画1位の『恋人たち』の橋口亮輔監督、同作で新人男優賞に輝いた篠原篤らが出席した。映画雑誌「キネマ旬報」の主催で、米アカデミー賞よりも古い歴史を持つこちらの映画賞。批評家や映画記者たちによる投票結果を誌上で公開しているというのも大きな特徴となっている。二宮さんの受賞の影響もあり、この日の会場は例年以上に若い女性の姿が目立つ。二宮さんと深津さんが表紙を飾っている、受賞結果を掲載した発売中の本誌も売れ行き好調だという。『海街diary』で新人女優賞に輝いた広瀬さんは「監督との出会い、お姉ちゃんたちとの出会いは大きかったなぁと日々、改めて感じています」とメガホンを握った是枝裕和監督、姉を演じた綾瀬はるか、長澤まさみ、夏帆の存在の大きさを語り「これからもいろんな役に染まれるよう、お姉ちゃんたちの背中を見て頑張っていきたいと思います」とさらなる飛躍を誓った。最近でも、是枝監督とはメールを交換しているそうで「『また色気づいちゃって』とか『大人っぽくなっちゃって』とか言われます(笑)」と明かした。深津さんは『寄生獣 完結篇』『岸辺の旅』で主演女優賞を受賞。『寄生獣』ではモンスターでありつつも母性を宿す女を見事に演じたが、モンスターを演じるのは初めて?という問いに「初めてで最後だと思います」と笑う。幽霊となった夫と旅をする女性を演じた『岸辺の旅』について「夫を演じた浅野忠信さんがいなかったら、あの繊細な表現には繋がらなかった。浅野さんの底知れぬ力でこの賞をいただきました」と感謝を口にした。二宮さんは山田洋次監督の『母と暮せば』で長崎の原爆で亡くなるも、戦後数年を経て助産師として働く母の前に姿を現す青年を演じ主演男優賞を受賞。マイクの前に立った二宮さんは大きな声で「ありがとうございます!」と語りニッコリ。「僕はこの映画を1月20日に映画館で観ました。サービスデーだったんですけど、すごくいい映画でした」とユーモアたっぷりに語る。「自分の役割は、日ごろ、応援してくださっている若い方に戦争について改めて学んでいただくひとつのきっかけになることだと思ってました。その責務が少しでも果たせたら」と語った。受賞に対する「嵐」のメンバーの反応を尋ねると「朝、4人と一緒だったんですが、授賞式に行くと伝えると『おめでとう』『いってらっしゃい』と言ってくれました」と明かした。助演男優賞は『天空の蜂』『日本のいちばん長い日』の本木さん。挨拶に立った本木さんは数日前に西川美和監督の最新作『永い言い訳』の撮影を終えたことを明かしたが、同作では深津さん、そしてこの日は欠席となったが、助演女優賞に輝いた黒木華と共演していることを明かす。「深津さんが妻で、黒木さんは愛人ということで、今日は映画でも実現しなかった鉢合わせになるかと落ち着かず、罪悪感を感じてたんですが、危険を回避できました…」とほっとした表情で語り、会場は爆笑に包まれた。『日本のいちばん長い日』では昭和天皇を演じたが、引き受ける前に義母であり、原田眞人監督作品への出演経験のある樹木希林さんと話をしたと明かす。「『気楽に引き受けりゃいいのに』と(笑)。日本映画で昭和天皇を描くのは初めてであり、パイオニアになるというおまけ付きであり『できるできないは別として飛び込んでみるべき』と言っていただきました」と振り返った。(text:cinemacafe.net)■関連作品:日本のいちばん長い夏 2010年8月7日より新宿バルト9、丸の内TOEI2ほかにて公開(C) 2010 NHK アマゾンラテルナ海街diary 2015年6月13日より全国にて公開© 2015吉田秋生・小学館/フジテレビジョン小学館東宝ギャガ天空の蜂 2015年9月12日より全国にて公開(C) 2015「天空の蜂」製作委員会日本のいちばん長い日 2015年8月8日より全国にて公開(C) 2015「日本のいちばん長い日」製作委員会岸辺の旅 2015年10月1日よりテアトル新宿ほか全国にて公開(C) 2015「岸辺の旅」製作委員会/COMME DES CINEMAS母と暮せば 2015年12月12日より全国にて公開(C) 2015「母と暮せば」製作委員会
2016年02月13日アルファオメガは、スクールアイドルプロジェクト『ラブライブ!』より、絢瀬絵里を1/7スケールの彩色済み完成品フィギュア「ラブライブ! 絢瀬絵里 ハロウィンVer.」として立体化。「プレミアムバンダイ」にて予約受付がスタートしている。2016年9月下旬発送予定で、価格は15,552円(税込)。絢瀬絵里は、「みんなで叶える物語」をキーワードにしてオールメディアで展開するスクールアイドルプロジェクト『ラブライブ!』に登場するキャラクターで、スクールアイドルグループ「μ’s(ミューズ)」のメンバー。TVアニメ版第1期では音ノ木坂学院の生徒会長を務めており、最初は穂乃果たちのスクールアイドルとしての活動に批判的だったものの、徐々に惹かれ、活動をともにするようになる。「ラブライブ! 絢瀬絵里 ハロウィンVer.」は、TVアニメ2期 Blu-ray&DVD第4巻のジャケットイラストに登場したハロウィンVer.の絢瀬絵里を立体化。ハロウィンらしいオレンジと黒を基調にした衣装で、いたずらっぽい笑顔が精細に表現されている。かぼちゃを模したバスケット、中に詰められた菓子などディテールも再現。特徴であるメリハリあるスタイルも健康的に造形されている。商品価格は15,552円(税込)で、「プレミアムバンダイ」の予約締切は後日アナウンス。商品の発送は、2016年9月下旬を予定している。(C)2013 プロジェクトラブライブ!
2016年02月05日近松門左衛門の代表作「心中天網島」をベースにした舞台「ETERNAL CHIKAMATSU」の製作発表が1月27日(水)、水天宮ピットで行われ、出演する深津絵里、中村七之助、伊藤歩と演出家のデヴィッド・ルヴォーらが出席した。「ETERNAL CHIKAMATSU」は、遊女小春、治兵衛、その妻・おさんの三角関係を描いた近松の「心中天網島」をベースに、究極の愛を描いた物語。演出家デヴィッド氏のオリジナルアイデアに基づき、作家の谷賢一が書き下ろす新作戯曲となっている。主演を務める深津さんと中村さんは、本作が初共演。中村さんの印象について、深津さんは「まだ信じられないような気持ちです。七之助さんは本当に軽やかな方で、すごく美しいんです。ものを作る姿勢が本当に素晴らしくて。一緒に芝居を1から作っていけることの喜びをすごく感じています。すでに美しさは負けているんですけど」と語り、伊藤さんも「美しさは降参です」と、女形で培った中村さんの可憐な美しさに触れた。首を振っていた中村さんだったが、「公開処刑、やめてください。今、心の中ではすごく小さくなっています」と恐縮しきりだった。一方、深津さんの印象を尋ねられると中村さんは絶賛。「もちろん綺麗だということは前提で、ミーハーなんですけど『踊る!大捜査線』のすみれさんだあ!、というイメージが強くて」と記者を笑わせた後、「舞台も拝見していて、映画『悪人』も素晴らしいですし、映像もドラマも舞台もできる女優さんは少ないと思っているので、本当に尊敬できる大先輩です」と、女優としての器の大きさを感じていたようだ。もともと本作は七之助さんの亡き父、勘三郎さんがデヴィッド氏と「歌舞伎で上演できれば」と話を進めていたものだという。その延長戦上にあるプロジェクトゆえに、中村さんは「父の願いは近松の作品を歌舞伎で演出することでしたが、父親が描いていたものをはるかに超えて、もっともっとスケールの大きいものになっているので、すごく楽しみです」と、希望をたたえた瞳で舞台への意気込みを語った。会見には、そのほか中嶋しゅう、音尾琢真が出席した。舞台「ETERNAL CHIKAMATSU」は、2月29日(月)~3月6日(日)まで大阪・梅田芸術劇場シアター・ドラマシティにて、3月10日(木)~27日(日)まで東京・Bunkamura シアターコクーンで公演。(cinamacafe.net)
2016年01月27日深津絵里、中村七之助が初共演かつダブル主演を勤める近松門左衛門の代表作『心中天網島』をベースにした舞台、『ETERNALCHIKAMATSU -近松門左衛門「心中天網島」より-』が2016年春、大阪、東京で上演されることが決定した。『ETERNAL CHIKAMATSU-近松門左衛門「心中天網島」より-』チケット情報遊女小春、治兵衛、その妻おさんの三角関係を軸に、究極の愛を描いた作品。演出は、『日陰者に照る月』でウエストエンド演劇賞を受賞後、様々な作品でトニー賞を受賞・ノミネートし続けている奇才、デヴィッド・ルヴォーだ。「今回の作品は、中村勘三郎さんと歌舞伎に取り組む約束をし、近松の世界を取り上げる話をしていました。そのプロジェクトの延長線上にあるものです。勘三郎さんのアイディアとエネルギーに支えられ、深津絵里さんと中村七之助さんに託すことで、より明確化するときが訪れたのだと思っています」とルヴォー。ルヴォーのオリジナルアイデアに基づき、作家の谷 賢一が戯曲を書き下ろす。共演には他に、映画・ドラマで特別な存在感を放つ伊藤歩、実力・人気ともに日本でオンリーワンの演劇集団TEAM NACS の音尾琢真、柔剛自在な演技力とその個性が光る中嶋しゅう、さらにNHK 連続テレビ小説『花子とアン』で一躍有名となった中島歩など、錚々たる俳優陣が名を連ねる。今作品を前にして深津は、「七之助さんとご一緒できて大変光栄です。この不思議なご縁を大事にしたいです。また、お稽古から贅沢な時間となりそうで、今からとても楽しみです」とコメント。七之助も、「深津さんはすてきな方ですばらしい大先輩。僕は現代劇で女性の方とのお芝居も初めてなので、新人のつもりで取り組みたいです。そして、有言実行の人だった父(勘三郎)の夢が、このような形で実現し、この上なくうれしいです。きっと父も喜んでくれていると思います」と意気込みを語った。『ETERNALCHIKAMATSU -近松門左衛門「心中天網島」より-』は、2016年2月29日(月)~3月6日(日)まで、大阪・梅田芸術劇場 シアター・ドラマシティにて、3月10日(木)~27日(日)まで、東京・Bunkamura シアターコクーンにて上演。チケットは12月12日(土)より一般発売開始。一般発売に先駆け、11月11日(水)11:00まで最速抽選「いち早プレリザーブ」を受付中。ぴあスペシャルシート(前方10列目まで)の受付も有。
2015年11月05日アルターは、スクールアイドルプロジェクト『ラブライブ!』より、「絢瀬 絵里」の水着姿を、1/7スケールPVC塗装済み完成品フィギュアとして立体化。発売は2016年2月の予定で、価格は11,800円(税別)。「電撃G’s Festival! COMIC Vol.36」付録タペストリーの衣装で立体化された本作。しっかり者な彼女が、舌を出して可愛らしく微笑む姿が魅力的な仕上がりで、豊満なプロポーションはもちろん、柔らかな肌の質感の表現も要注目だ。細部まで再現された水着の装飾やサンダルなどの小物類もこだわりの造形で、サングラスの着脱も可能となっている。原型制作はてるゆき氏が担当(原型協力:アルター)。(C) 2013 プロジェクトラブライブ!
2015年10月15日公開初日を迎えた映画『岸辺の旅』の舞台あいさつが10月1日、東京・新宿のテアトル新宿で行われ、深津絵里、浅野忠信、小松政夫、柄本明、黒沢清監督が出席した。本作はカンヌ国際映画祭のある視点部門で、日本人初の監督賞に輝いた黒沢清監督の最新作。原作は湯本香樹実の同名小説で、ダブル主演の深津絵里と浅野忠信が夫婦役となり、2人の旅を通して描かれるラブストーリーとなっている。深津は「いつも公開初日はやっと皆さんに見ていただける嬉しさと不安、そして今日を境にこの作品が私たちの元から離れる寂しい気持ちが行ったり来たりします」と複雑な心情を告白。また、劇中でのお気に入りを「一番最初にお世話になる方が小松さんです。浅野さんと3人で夕食を食べるシーンがとっても好きなんです」とあげながら、「小松さんがそこで唯一セリフじゃなくてアドリブを言います。小松さんのとても楽しいお話を聞きながら美味しいご飯を食べられたので、とても印象に残りましたね」と振り返った。その深津と共演を望んでいたのが、夫役の浅野忠信。「深津さんに対する絆や愛情がこの作品で芽生えたと思います。本当に深津さんじゃなかったらどうしようと思いましたよ。何年か前に三谷幸喜さんの作品で初めて共演してからいろんな関係が始まりました。この作品で花が開き、理想以上の関係というか絆を深めることができたので感謝しております」と絶賛。そんな浅野と深い愛情を表現した深津は「ありがたい言葉の数々、本当にうれしいです」と感謝し、「愛とか絆は形にあるものではないのに絶対的に強いもの。愛とか絆とかこの世から消えて欲しくないと思うし、愛こそがすべてだと分かる作品だと思います」と愛情の素晴らしさを訴えていた。
2015年10月02日映画『岸辺の旅』が10月1日(木)に公開を迎え、浅野忠信、深津絵里、小松政夫、柄本明、黒沢清監督が舞台挨拶に登壇した。湯本香樹実の同名小説を映画化し、本年度カンヌ国際映画祭「ある視点部門」で監督賞に輝いた本作。3年の失踪ののちに幽霊となって帰ってきた優介が妻の瑞希と共にその3年の道のりをもう一度たどる旅に出る。深津さんと夫婦を演じた浅野さんは「役と言うよりは深津さんへの愛情や絆がだんだん芽生えてきました」と述懐。「深津さんじゃなかったらどうなっていたか…?全然違う優介になっていたと思います。三谷(幸喜)監督の作品(『ステキな金縛り』)でお会いして、(より近い関係の役で)共演したいという思いを伝えていたんですが、こういう形で花開き、理想以上、想像していた以上の関係になれました」と充実した表情を見せた。深津さんは浅野さんの熱烈な“愛”に「ありがたいし嬉しいです」と笑顔。「愛とか絆は形あるものじゃないのに絶対的に強い。愛こそ全てだとよくわかる作品になっていると思います」と作品に込めた思いを口にした。小松さんと柄本さんのベテラン2人は自らのNG談議に花を咲かせ、笑いを誘う。小松さんは、浅野さんに背負われるシーンでのNGについて「またおんぶしてもらうの悪いなと思ってました。こう見えて、63キロあるから思いに決まってるんだけど、(浅野さんは)文句ひとつ言わない。舌打ちのひとつも来るかと思ったけど…」と申し訳なさそうに語りつつ「一番好きな画になってました」と完成した映画を見て感激したそう。柄本さんは「10回も20回もNG出して申し訳ない。でも心の奥で全然、申し訳ないと思っていない自分と出会えました(笑)」と告白。ずっと黒沢監督の作品が好きとあって「普段はそんなにNGを出す人間じゃないんですよ。甘えてるのかな…?」と首をかしげるが、黒沢監督は「弱ったなと思って見てましたが、憎たらしいのは編集さんが『このNGいいね』と言うんです。NGとはいえどこかに必ずいいところがあって、どれを使うか迷いました(苦笑)」と苦言を呈していた。尚、本作は日本に先駆けて9月30日よりフランス全土80館で公開中。黒沢監督は既にフランス人俳優を起用しての新作の撮影もフランスで終えており、改めてフランスを中心に海外での人気と評価の高さをうかがわせるが「ぜひ日本でも多くの人に見ていただければ」と呼びかけていた。『岸辺の旅』は公開中。(text:cinemacafe.net)■関連作品:岸辺の旅 2015年10月1日よりテアトル新宿ほか全国にて公開(C) 2015「岸辺の旅」製作委員会/COMME DES CINEMAS
2015年10月01日淡々とした静かな夫婦のやり取りから2人の凄みがにじみ出ている。深津絵里は3年もの間、失踪していた夫の帰還にひと言「おかえり」と声を掛け、浅野忠信は妻の作った白玉をほおばりながら「おれ、死んだよ」と告げる。そして、向こう岸へ行ってしまった夫と、こちら側で生きる妻、2人一緒の旅が始まる。黒沢清監督が湯本香樹実の小説を原作に作り上げ、今年のカンヌ国際映画祭ある視点部門”監督賞”を受賞した『岸辺の旅』がまもなく公開となる。過去に『ステキな金縛り』(三谷幸喜監督)、そして『寄生獣』(山崎貴監督)と共演作はあったものの、同じシーンでじっくりと向き合ったことはほとんどなかったという2人が夫婦役を演じた。「淡々とした静かなやり取り」と言っても、決して感情がないわけではない。愛情、喜び、不安、怒り、うしろめたさまで、ひしひしと伝わってくる。映画の開始数分で訪れる“スーパーナチュラル”な再会。2人はほとんど役について話し合うこともなく、これらのシーンに臨んだという。原作を読んで受け取った感覚を大切に妻・瑞希を作り上げていったという深津さんは「死んでしまった夫と旅をすることへの違和感は、最初からあまりなかったですね。一度、死んだ落ち武者と芝居(=『ステキな金縛り』)をしたこともありますし(笑)」と冗談めかしつつ冒頭の夫・優介との再会シーンについて振り返る。「原作を読んだ時からすごく印象的で、このシーン次第でこの映画の全てが決まると思って緊張して臨んだのを覚えています。ただ、瑞希にとっては優介は3年もの間、ずっと会いたいと思い続けてきたので、現れても怖い存在であるはずはないんですね。どこかで彼がもうこの世にいないことを受け止めつつ、慌てたり驚いたりすることもなく当たり前のように受け止めました。『あ、おかえり』という感じで」。この作品に参加した時期はちょうど「役者を始めたばかりの何もわかっていなかった頃にそうしていたように、自分がこれまで積み上げてきたことを大切にして、自分の経験を軸にした役作りを大切にするようになっていた時期だった」と語る浅野さん。優介という役に対しても、脚本にある描写を元に自身の想像を膨らませながら作り上げていった。「あの最初のシーンに意味を持たせるなら、優介の立場で言うなら精一杯の照れ隠しがああいう形になったんじゃないかと思います。じゃあ、そこで演じる上でどうしたかというと何も特別なことはしていません。(幽霊として瑞希の前に現れたという)強烈な事実があるからこそ、僕がヘタに意識して何かをしてはいけないと。そこに描かれていることをただ、やる――その方が衝撃が伝わるんじゃないかと思いました」。互いの芝居、リアクションに関しても「すんなりと入ってきた」と口を揃える2人。初めてここまで深く向き合い、セリフのやり取りをする中で見えてきたのは“似たもの同士”という感覚だった。深津さんは言う。「同世代ということで近しい感覚は持ってましたが、役柄との距離感――入り込み過ぎず、でもきちんと温度を持ってというバランスが自分と似ているなと感じました。『うまくやる』ということを避けようとするところや、目に見えないことがすごく大切だと思っている、そういう部分も同じでした。待ち時間に特別話さなくてもそこにいるだけで安心感がありました。それは夫婦という関係を築く上でとても大事なことですが、浅野さんはそれを“あえて”という風ではなく、体が知っているという感じで自然に理解し、できてしまうんです」。浅野さんは「同世代の俳優さんに対してはどの方にも仲間意識を持っている」と明かすが、特に深津さんとは今回の共演を経て「さらに強い感情を抱いた」とも。「夫婦役でこれだけ強烈な時間を一緒に過ごさせてもらって、もちろん、すぐにでもまたご一緒させていただきたいですが、たとえ共演しなくても常に一緒にいるような感覚がすごく強くあるんですよね。それこそ夫婦じゃないけど(笑)、大変な状況でも『きっと深津さんもなにかやってるだろうな』と思うと心強い。この作品を通じて育めた強い絆が確実にあると思います」。浅野さんにとっては2003年の『アカルイミライ』以来となる黒沢監督作品。先に述べた役作りの話と重なるが、浅野さん自身、このタイミングでの黒沢監督との再会に特別な感慨があるという。「覚えているのは『アカルイミライ』の時、なぜかはわからないけど、それまでの自分のやり方に限界を感じたんです。ありがたいことに周りからは『浅野さんはナチュラルな芝居をしますね』と言っていただけて、自分自身もそれを心掛け、追及していたけど、そこに飽きや限界を感じて、これまでイヤだと思っていた芝居の方向に目を向けたくなったんです。それから12年ほどやってみて、やはりそれも違う、元の自分の芝居の方向性の大切さに気付いて、一方でこの12年はすごく実になった部分もあって、そうした経験を活かしながらこれから…と思った時期にこうして黒沢監督とまたお会いできた。不思議な縁ですね。12年前とはまた違う気持ちで挑みつつ、あの時よりも役を演じることが大変になってるし、まあ自分で大変な方向に行っちゃっているところもあるんですけど(苦笑)、でもそうすることで、その後に返ってくるものがあるんだと気づかせてもらったこの12年だったとも思います」。そんな浅野さんの言葉に深津さんも深くうなずく。深津さんにとっては本作は初めての黒沢作品。また野田秀樹演出の芝居などを通じ互いに面識はありつつも共演したことのなかった蒼井優との初めての、しかも短いながらも強烈な対峙など、40代を迎え、なお作品ごとに“初めて”と積み重ねていくことを楽しんでいる。「20代の時は20代が楽しいと思っていたのと同じように、“いま”が楽しいですね。特にいまの年齢になって、より自分のことがよくわかるし、いろんな感情を知って、役に立つこともありますし、すごく楽しい年代だなと感じています。役柄に関しても、無理をせず、拒否をせず、与えられ、求められているものこそが自分の年相応の役なんだと思っています。求められるままに自然に受け入れているという感じですね」。深津さんは、優介と瑞希の肌の触れ合いを「美しい」と語り、浅野さんはまさに幽霊が少し地上から足を浮かせて、残してきた人間のその後を眺めるかのように「この映画を一番楽しんで見てるのは、間違いなく僕だと思いますよ」と笑う。非日常の設定の中で静かにリアルに紡がれる愛を感じてほしい。(photo / text:Naoki Kurozu)■関連作品:岸辺の旅 2015年10月1日よりテアトル新宿ほか全国にて公開(C) 2015「岸辺の旅」製作委員会/COMME DES CINEMAS
2015年09月30日深津絵里と浅野忠信が初の夫婦役を演じる映画『岸辺の旅』。メガホンをとった黒沢清監督が本年度カンヌ国際映画祭「ある視点」部門「監督賞」を受賞した本作は、日本映画界を代表する2人の実力派俳優の共演に、黒沢監督初のロードムービーにして初のメロドラマといわれ、話題を呼んでいる。そんな本作で、深津さんが夫婦の旅のさなか、まさかの“もんぺファッション”を披露していることが分かった。夫の(浅野忠信)が失踪してから3年。ある日、突然、戻り、瑞希に「俺、死んだよ。」と告げる。そして優介に誘われるまま、2人で旅に出る瑞希。それは夫が失踪してから、自宅に戻ってくるまでの3年間でお世話になった人々を訪ねていく旅だった――。今回、黒沢監督とは初顔合わせとなる深津さんと、『アカルイミライ』以来12年ぶりの出演となった浅野さんという強力なタッグによって生み出された“究極のラブストーリー”は、夫が失踪していた間に暮らしていた場所や出会った人たちを訪ねていく旅に出かけていく物語。ひとつめの町では、新聞配達を生業とする孤独な初老の男性を、ふたつめの町では小さな食堂を営む夫婦を訪ね、最後に訪れるのが、柄本明演じる農家の家族が暮らす山奥の農園。夫の優介とその家にしばらく滞在する中で、深津さん演じる瑞希は、地元の人に交じって農家の仕事を手伝うことに。そのときの深津さんの姿は、まさかのもんぺにゴム長!まさに農家の主婦そのものの恰好で畑を歩く姿がとてもキュートで、ひと足先にマスコミ試写を鑑賞した女性たちから「もんぺを着てもおしゃれ」という声が上がっているほど。キュッと一つ結びにした清潔感たっぷりのヘアスタイルも魅力的な“もんぺファッション”を見事に着こなしている深津さんに注目してみて。『岸辺の旅』は10月1日(木)よりテアトル新宿ほか全国にて公開。(text:cinemacafe.net)
2015年09月03日