何かと突っかかっては言うことを聞かなかったり、「バカ」「ブス」などの汚い言葉を使ったり、思い通りにいかないと物を投げたり。5歳長男の行動が目に余ると思い検索してみると、5歳は一次反抗期と二次反抗期の間にある「中間反抗期」に当たるとわかりました。5歳児の反抗期は2歳の次男に比べて口が達者で感情に深みもある分、一筋縄ではいきません。今回は中間反抗期を味わって見つけた解決法をご紹介します。1. とことん話してみる「いま歯磨きして」といえば「いや、あのオモチャで遊んだ後でいいよ。すぐに虫歯にはならないでしょ」と言い返すように、「ああ言えばこう言う」状態になることも少なくありませんよね。5歳になり言語応力も上がったことですし、怒って言うことを聞かせるのでなく、一度とことん話してみましょう。話すことで親が「自分が言い過ぎている」と気づくときもあれば、子どもが「親の言うことを聞いたほうが良い」と思うときもあるでしょう。2. 「自分でやって」と自立を促す「テレビのリモコンどこ!?」「僕の着替えどれ!?」など、ちょっとしたことに怒ることが我が家ではあります。それが子ども1人でもできることなら、もう子ども自身にやってもらいましょう。「リモコンはいつも同じところに置いておけばなくならないよね」「着替えはここに入ってるから、今度から自分で出して着替えよう」と言い続け、反抗期ついでに自立してもらうことにしました。3. バカ、ブスなど汚い言葉を使ったら特に男の子は、園で聞いてきた汚い言葉を面白がって親に使うことがあります。一度はバシッと叱ってもいいですが、何度叱っても聞かないのがまたこの時期の子ども。あまり怒るのも親自身が疲れます。遊びの意味もあるので、そこまで本気で怒る必要もないでしょう。ただ「言ったら他人を嫌な気持ちにさせる言葉」とは知るべきなので、「悲しい」「嫌な気持ちになるよ」とは言い続けましょう。4. とことん物を投げる、叩くなど目に余る行動は…長男は何かあると投げたくなる衝動があるよう。他にも叩く、蹴るなど手が出てしまう子もいるでしょう。手癖の場合、注意しただけでは治らないのが難しいところです。また、特に男の子の場合、兄弟喧嘩では手が出る傾向にあります(口の達者な女の子は手が出にくいです)。長男が投げるものは彼の好きなものなので、「投げたものは使えないよ。いらないのでしょう」と言います。次男に手を出せば「自分がされて嫌なことをしないでね」と言っています。これは実体験も必要で、自身も叩かれて嫌な思いをしたり、乱暴な態度でお友達を傷つけて反省したり、親が謝るのを見て悪く思ったり…という経験も重ね、次第に手を出さないことを覚えるでしょう。5. 嫌い=好きの裏返し4歳まではプロポーズしてくれたのに、時に「ママ嫌い」というときもあります。よく様子を観察していると、「嫌いと言われてママはどんな反応をするか?」も伺っているよう。最初はショックでしたが、結局はママが1番好きで甘えたいんだなと思います。5歳になればプライドも出てきますし、他人の目を意識したり、「恥ずかしい」という感情も芽生え強まります。素直に甘えられない一面も見られる頃なんですね。ライター:宮野 茉莉子
2016年09月13日こんにちは。エッセイストでソーシャルヘルス・コラムニストの鈴木かつよしです。お子さんが思春期に反抗的になるのはある意味当然のことですが、ごく稀に“反抗期のない子 ”がいます。親や祖父母のことが大好きで、「パパやママ、おじいちゃん、おばあちゃんのことをとにかく悲しませたくない」という子どもたちです。脳科学を専門とする医学博士でタレントの中野信子さんは、そういった“反抗期のない子”について、『脳の前頭前野の背外側部(はいがいそくぶ)の機能が弱いため、ものごとを自分の脳で合理的に考えることができない という特徴があり、親や祖父母の価値観に洗脳されやすい 』と、おりにふれて指摘されてきました。今回はそのような“反抗期のない子どもたち”について一緒に考えてみましょう。●筆者の旧友N君は、お父様のことが大好きで議員を世襲し、挫折して自ら命を絶ちました筆者の中学・高校時代の友人で、N君(故人)という人がいました。故人の名誉のために実名は伏せさせていただきますが、N君は正真正銘のセレブリティーの家に生まれ育った御曹司で、お父様は巨大与党所属の元国務大臣でした。愛されて育ったN君は本当に“いいやつ”で、愛すべき好青年でした。N君がどれほどいいやつだったかを示すエピソードが一つあります。高校のとき、勉強が苦手な友人たちは試験前になると筆者の“鈴木ノート”を借りて一夜漬けの勉強をし、及第点ぎりぎりで進級・進学したのですが、みんな友達のよしみで“鈴木ノート”を借りられて当然といった感覚でした。それに対しN君だけは試験が近づくと、「鈴木、申し訳ない。俺にもノートを貸してもらえないかなあ」と、膝をついて頼みに来たのです。あのN君であれば思春期に親に反抗したとは到底考えられません。案の定N君は30代のはじめに衆議院議員だったお父様が亡くなられた際、自分の意思でやっていたテレビ局のキャスターの仕事を辞め、巨大与党から補欠選挙に擁立されて衆議院議員に当選したのでした。高校生のころに垣間聞いた話によると、N君は「男たるもの与党の政治家となって国を動かせ」というお父様の話を素直に「はい」と聞き、年齢相応に反抗するどころかむしろそんなお父様に憧れていた ようです。ところがそんなN君の素直さは、お父様のみならずお父様の“取り巻き”だった人たちへの素直さにも直結してしまいました。取り巻きの人たちからもすっかり洗脳されてしまったN君は、その後公職選挙法違反や受託収賄容疑などで3度にわたって逮捕され、失意のまま41歳で自ら命を絶ったのでした。●親を好きであることが生きるうえで合理的なケースもあるが、逆もあるN君のように、立派なお父様のことが大好きで、そのお父様から話を聞き、おじい様のことを心から尊敬する。そのこと自体はけっして悪いことではなく、素敵なことです。そして、中には大好きな親と同じ職業に就いて成功する人もあり、親を好きすぎることが合理的な生き方でもあるケースは確かにあります。ただ、N君のようにややもすると親の価値観に影響されすぎているうえに“思いやり”もありすぎる人の場合、他人とのタフな駆け引きを必要とする政治家のような仕事が果たして適職であったかというと疑問は残ります。●脳科学に造詣の深い精神科医は、思春期に複数の価値観にふれることをすすめている都内でメンタルクリニックを開業する精神科医のA先生は脳科学にも造詣の深い医学博士ですが、N君のようなケースについて次にようにおっしゃっています。『Nさんに反抗期があったかなかったか、直接面識のない自分には分かりようもありませんが、お話だけからも明らかなことは、Nさんが非常に“思いやり”の深い人であったということです。これは、前頭前野の中でも腹内側眼窩前頭皮質(ふくないそくがんかぜんとうひしつ)と呼ばれる部分が一般的なレベルよりも発達しているためで、Nさんはこのケースに該当すると思われます。思いやりが深いことは素晴らしいことなのですが、眼窩前頭皮質が発達していて背外側部の機能が弱い場合、「思いやりが深くて打算的にはなれない 」という、政治家には最も不向きな人格に育っていたおそれは否定できません』(50代女性/都内メンタルクリニック院長、精神科医)自分の脳は人間性に強く関与する前頭前野のどの部分が発達していてどの部分に弱さがあるのか。残念ながらそれを自分で計り知ることは難しいと言えます。しかし、偏りを最小限にとどめることはある程度は努力で可能になるのではないでしょうか。A先生は言います。『思春期には、できるだけ複数の価値観にふれる ことをおすすめします。自分の親、自分のおじいさん、自分の家族の価値観には親近感はあるでしょうが、この世の中は全然違う感性を持った人間が「共に暮らしている」のだということを意識して自覚した方がいいでしょう。特にますますグローバル化が進むこれからの時代は、その方がストレスに対してタフかつ安全に生きることができるのではないかと思います』(50代女性/前出・精神科医)----------最後に、今はなき愛すべき友N君が、これからも人間どうしの足の引っ張り合いのない天国で笑顔で過ごされますよう祈念しながら、締めくくらせていただきたいと思います。合掌。●ライター/鈴木かつよし(エッセイスト)
2016年08月23日4歳になった娘。一度火が点くと話を聞かなくなり…Upload By SAKURAUpload By SAKURA広汎性発達障害のある娘。4歳になるとだんだんこだわりが強くなり、一度泣き出すとなかなか私の話を聞いてくれなくなりました。泣き続ける娘に私もイライラ…イライラ…泣く子を怒るとさらに泣く…火に油を注ぐとわかっていながら、ついつい怒鳴ってしまっていました。正直言ってもう疲れた…思い切って主治医の先生に相談するとUpload By SAKURAあの大人しかった2,3歳の頃の娘を考えると、反抗するのは成長の証…頭ではわかってはいても、日常の揉め事にうんざりして、だんだんと疲れてきます。ちょうどそんな時期、半年に一回の発達外来の検診がありました。「最近どうですか?」と聞かれた私は、「疲れました…」と正直に現状を話しました。先生がくれたアドバイスに衝撃!Upload By SAKURA娘との関係について相談すると、先生はこう言いました。「まずは気持ちを同調してから、話を進めてみてはどうですか?娘さんは、自分の気持ちを言葉にして表現することが苦手だから泣くんです。泣いている理由や嫌な理由を、お母さんがまず代弁してください。それから気持ちの同調をしてあげてください。お母さんが自分の気持ちをわかってくれていると思えれば、娘さんも落ち着くと思いますよ。この信頼関係の土台を作ると、だんだん話をしやすくなっていくはずです。」Upload By SAKURAそう言われて思い返してみると、私は娘の気持ちの代弁も、同調も全くしていなかったことに気づきました。娘は泣いて訴えていました。訴えていたのにその話を聞かずに私は怒っていたのです。気持ちが伝わっていない状態で怒られたら、誰だって話を聞きたくないはず…私はその助言に衝撃を受けました。「気持ちの代弁」「気持ちの同調」をやってみると…Upload By SAKURAUpload By SAKURAその日から私は、話をする前に「気持ちの代弁」と「気持ちの同調」をやることにしました。娘が泣き出したり、怒りだしたりしたときに、「そっか~○○だったんだ~○○したかったんだ~」と気持ちを代弁し、それに対して「わかるよ~ママもそうだよ~」と気持ちを同調します。その後、落ち着いてきたら「でもさ、○○したした方がいいと思うんだよね~どうかな~?」と言います。以前なら最初に言っていたこちら側の要求を、「気持ちの代弁」と「気持ちの同調」の後に話すようにしたのです。これを何度も繰り返していると、娘は私の話を最初から聞いてくれるようになりました。嬉しい気持ちのときも忘れずに!Upload By SAKURAUpload By SAKURAこの「気持ちの代弁」「気持ちの同調」は、トラブルが起きた時だけではなく、いつでもどこでも出来るコミュニケーション方法でした。他人から見れば、少し大げさ?と思われるくらいのコミュニケーションを繰り返していき、娘と「嬉しい!」「楽しい!」という気持ちを共有することで、私と娘のつながりは強くなっていきました。娘は泣いているときや怒っているときも私の話を落ち着いて聞けるようになり、娘と私との間に信頼関係が生まれたのが自分でもはっきりと分かりました。娘が話を聞けるようになった今でも、この「気持ちの代弁」「気持ちの同調」のコミュニケーション方法は続けています!
2016年08月10日【ママからのご相談】小6になる息子のことで相談なのですが……。ちょっとしたことで反抗的な態度を取ることが多くなってきました。それなのに甘えてくることもあって……。思春期ってこんな感じなのでしょうか。どう接すればいいですか。●A. 子どもの心を第一に考えて、大事なときに手を離さないことです。こんにちは。メンタル関連を中心に書いているメンタルケア心理士の桜井涼です。ご相談ありがとうございます。思春期に入りかけているお子さんがいらっしゃるということで、自立のときに見せる反抗と、依存である甘えの狭間で相談者様も迷いが生じることがあるかと思います。この2つは、大人になるための大切な成長課程なので、無理に押さえつけようとしたり、構い過ぎてしまったりすることはよくありません。お子さんの心の成長 を第一に考えて、依存(甘え)の面を見せたらしっかりと甘えさせましょう。自立(反抗)の面を見せたときは、無理に押さえつけるようなことをしないで、また構い過ぎないことも大切です。●思春期は心の大事な成長小学校高学年あたりから、反抗と甘えのあいだで行ったり来たりを繰り返す時期を『プレ思春期』 と呼びます。反抗したかと思っていたら、次は甘えてきたなんてことを繰り返して、自立と依存のあいだを行き来します。この年齢であれば、あって当然の心の動きだと思っていただければと思います。相談者様のお子さんは、心が健全に成長してきている のですから心配ありません。思春期は、自立しようとする心が反抗という形で表れます。大人になるためには自立は必要です。これを抑えようとしないようにしましょう。依存は、思春期の中で親から友達、そして異性へと向かっていきます。この時期は親から友達に移行していきます。その課程の中ではさまざまなことがあるため、傷つくこともあるでしょう。そんなときに安心して戻れる場所が必要です。それが家であり、親なのです。●親がしてはいけないこと・してあげること思春期は、子どもが多くの模索や心の葛藤などさまざまなことを学びます。その状況の中で親がしてはいけないことがあります。それが、“親の不安を解消するための過保護・過干渉”です。親だって不安になりますよね。この不安を解消するためにしてしまうのが、・先回りをして手を貸したり口を出したりすること・子どもに構い過ぎてしまうことなどです。これは一見、子どものために動いているように思えますが、実は自分の不安を和らげるため にしていることなのです。構うことは大切ですが、度が過ぎれば害になります。してあげなくてはいけないことは、“助けを求めてきたら必ず受け止める”です。学校や習い事などの中で生じる不安や問題を乗り越えるのに、助けが必要になることだってあります。そのときに、突き放すことが必要な場合もありますが、本当に助けが必要なときは必ず受け止めてあげることがお子さんの成長に役に立ちます。手を離してしまわないようにすることが心を救うことにつながります。●この時期の接し方反抗が生まれるのは、親と子がそれぞれに主張や意見があるからです。反抗が起こったら、子どもの意見をまず聞いてあげてください。話を聞いて譲れるところとそうでないところがあります。そんなときは、「なぜ譲れないのか」をきちんと説明してあげることが大切なポイントになります。相談者様が言ったことに対して、ご主人が話も聞かずに反対ばかりしたら反抗的な気持ちになりませんか?それと同じことです。甘えてくるのは、家の外で不安になるようなことなどがあったときだと思われます。親に甘えることで受け入れてもらって、安心をしたいのです。受け入れてあげて安心させてあげてほしいと思います。この年齢になれば、反抗と依存を繰り返します。大切なのは、親の不安な気持ちを優先させてしまわないこと です。そのせいで過剰に反応し過干渉になってしまったり、「もう勝手にしなさい!」と子どもの手を離してしまったりすれば、完全な思春期に入ったときに、親に頼れない・家に戻れないとなってしまうことが心配です。そうならないように、今の時期を大切にしていただければと思います。相談者様のお力になれたら幸いです。ご相談ありがとうございました。【参考文献】・『10代からの子育てハッピーアドバイス』明橋大二・著●ライター/桜井涼(メンタルケア心理士)
2016年07月20日思春期は子どもとぶつかることが多く、とても大変な時期。それゆえ、とかく目の前の反抗的な子どもをどうしたらよいかとばかり考えがちです。でも、私たちは、反抗期のその先の子どもの姿についても知っておかなければなりません。思春期が終わると同時に、親にとってはもっとつらく感じる「子離れ」の時期が待っているのですから。■子育て期=母親の人生でもっとも素晴らしい時間何かにつけ反抗してばかりの思春期。早くこの時期が過ぎてほしい…と願うのは、どの親も同じでしょう。でも、子どもたちは思春期が終わったら、どのように変化していくのでしょう。思春期を越えた子どもたちは、もう「1人の大人」という立場で、親と接しようとします。そんなわが子を見て、あなたはきっと「ここまで成長したか」と感慨深く、そしてうれしく思うことでしょう。でもその一方で、つらい気持ちも感じるはずです。子どもを育てることは実に苦労が多く、無償の愛で続けていかなければならない大変な仕事です。でも、子どもが与えてくれる親としての幸せは、ほかのどんなものにもかないません。子育て期というのはいわば、母親の人生でもっとも素晴らしい時間と言えるはずです。しかし、そんな素晴らしい時間は永遠には続きません。子どもは成長していき、思春期を迎え、そしてある時急に、親から離れていく日が来るのです。■親から離れていく思春期後の子どもたち親子の別れは、人間にだけあるのではありませんね。むしろ、人間以外の動物の離れ方のほうがはっきりしています。そして決定的に違うのは、あるとき急に離れていくのは、子どもではなく親のほうであるということです。「もうこの子はちゃんと自分の力で餌をとったり、自分を守ったりして過ごしていける」というところにまでわが子が成長したとき、親はきっぱりとした態度で子どもを自分のそばから追い出そうとします。子どもにとっては突然のことで、何が何だかわかりません。ですから、親がどんなに自分を追い払おうとしても、必死に近づいて行こうとします。それが何回も続いて初めて、自分はもう親と一緒に過ごせないのだと悟り、名残惜しそうに親を見つめながら、新たな自分の住処を探しに出ていくのです。人間以外の動物の世界では、親子の間でこのようなことが行われています。これに対して人間の場合、最初に離れようとするのは子どものほうです。ここでちょっと、自分が思春期を終えようとした頃を振り返ってみてください。親から離れていくとき、人間以外の動物の子どものように、「離れたくない」という気持ちが起こったでしょうか。たいていは、大したことではなかったとか、特に心に感じるものはなかったと思い出せるでしょう。これは、人間の本能に関係しています。人間には本能的に「成長したら親から離れていくもの」ということが、脳に刻み込まれているのです。したがって、思春期を終えた子どもたちが親から離れていくことは、必然的なことと言えるのです。<後編に続く>
2016年06月18日【ママからのご相談】41歳主婦です。15歳の反抗期の息子がいます。息子は、主人が注意しても無視しています。知人のお宅の息子さんは、お父さんにひと言注意されると効果テキメンだと聞きます。わが家の主人は、叱るときに大声で怒鳴るわけではなく、私が「たまには叱ってよ」と言うと面倒くさそうです。もっと頼りになる父親になってもらいたいのですが、どうしたら良いでしょう。●A. 父子関係を少しずつ築いていくことから始めましょう!ご相談ありがとうございます。ライターの渦マキです。最近は、叱り方を知らないお父さんが増えているとよく耳にします。お母さんが頼もしくなってきていて、子育てに関してお父さんが口をはさむ必要がなくなってきているとも考えられますね。ただ、お母さんとお父さんの叱り方は大きく違います。お母さんは子どもと長く接している分、冷静さを欠いた感情で叱りつけてしまう場面も出てきます。そんなときに、お父さんの一声が効いてくるものですよね。●男の子の成長に必要なエディプスコンプレックス男の子は、母親を間に挟んで父親と敵対する関係になる……そんなアンビバレントな心理状態をフロイトがギリシャの『オイデプス』にたとえて“エディプスコンプレックス” と名付けました。本来であれば、父親は息子にとって“壁”のような存在でなければなりません 。それを乗り越えよう葛藤しながら、だんだん成長していくものなのですよね。ところが、最近ではお父さんが“壁”ではなくなってしまい、男の子にとって乗り越えるべき存在がなくなってしまいました。●近頃のお父さんが男の子の“壁”になれない理由3つ・子どもの反発を嫌い、友達のような関係を築こうとしてしまう・日頃仕事で忙しくしているため、休日はなんでも買い与えるなど聞き分けがよくなる・お父さんが親に強く叱られた経験がないので叱り方を知らない本来であれば、この時期に子どもの心に道徳観を植えつけるのも父親の役目。それができないということは、しっかりとした大人に育ちにくいということです。相談者さまが悩んでおられるのも、まさにその部分ですね。旦那さまは、息子さんに嫌われたくないので大声を出したりしたくないというわけです。また、大声を出すほどの親子関係を築けていない ことも考えられます。●お母さんができること・旦那さまを「頼りになる存在」だと少しずつ意識づける・父と息子の会話ができるように持っていく相談者さまの役目は、あくまでもご主人さまを“立てる”こと。ご主人さまに話をして現状を少しずつ変えていくよう協力を仰ぎましょう。また、お母さんの口から「パパは頼りにならないんだから!」などというグチをお子さんの前で言うことを、控えていくように注意が必要ですね。【参考文献】・『「心が強い子」は母親で決まる!』和田秀樹・著●ライター/渦マキ(フリーライター)
2016年04月27日【ママからのご相談】33歳の会社員で、小学校6年生の女の子と3年生の男の子の母親です。下の男の子はやんちゃで、上の子は反抗期。仕事から帰ってへとへとのところに、下の子が言うことを聞かず毎日叱りつけてばかり……。生意気ざかりのお姉ちゃんに「ママは大人でしょ?もっと冷静になってよ!!」と言われてしまいました。もっと冷静に子どもと向き合うにはどうすればいいでしょうか。●A. NGワードを言いやすい状況を頭に入れておきましょう。ご相談ありがとうございます、ライターの渦マキです。お仕事と家事、そして育児……頭が下がる思いです。本当にご苦労さまです。仕事で疲れているところに、子どもが聞き分けがないことをしたり言うことを聞いてくれなかったり。そんなとき、ついつい大声で叱ってしまうことはよくあることです。親だって人間なのですから……。しかし、残念ながら言ってしまった言葉は元には戻せません 。お母さんが発した感情的な言葉が、子どもの心に深い傷を残すようなNGワードだったら?子どものその後の行動に影響を与えてしまうことにもなりかねないのです。●ママがつい感情的に叱りがちな状況相談者さまが仕事で疲れていて感情が爆発してしまったとき、娘さんにダメ出しされてしまったとのことですが、NGワードが出やすい状況 は共通しているようです。●子どもが自分の望む行動をしないときたとえば、夕飯の後片付けを早く終わらせたいのになかなかご飯を食べ終わらないなどという状況で、無理に言うことを聞かせようとする気持ちが強いとNGワードが出やすくなります。●自分が子どもに否定されたと感じたとき時間をかけて子どもの大好物のおかずを作ったにもかかわらず、「今日は食べたくない」などの言葉が返ってきたときなど。「せっかく作ったのに……」と裏切られたような気持ち になったときは要注意!●子どもにマイナスの言葉を言われたとき「ママなんて大嫌い!」「こんなものいらない!」などと否定的な言葉が子どもの口から発せられたら注意してください。----------疲れていても、叱っているときに子どもを傷つけるような言葉が出ないように自分をコントロールしたいもの。あらかじめNGワードを発しやすい状況を把握しておくことで、いざというとき「ここでカッとなってはいけない」と冷静に自分をいなすことができるようになるものです。相談者さまも、今後は“まずは深呼吸”を意識して、気持ちを落ち着けるようにしましょう。【参考文献】・『PHPのびのび子育て 2016年1月号』PHP研究所●ライター/渦マキ(フリーライター)
2016年04月13日思春期に子どもから激しい反抗をされると、親は戸惑います。どうしたらよいのかと、うろたえます。脳科学から思春期の反抗について考えてみましょう。「なぜこんなに反抗するの?」という疑問が、すっきりと解消すること間違いなしです!■反抗の激しさは脳が求めていた!思春期は、第2反抗期が訪れるものとされています。ただし、反抗の度合いは人それぞれです。上の子は反抗期の訪れがはっきりしていてすぐわかったけど、下の子は「後から振り返ってみたら、あのときが反抗期だったのかな」という感じだったなど、同じ血を分けた兄弟でも反抗の度合いが違っていたということがあるのです。始まる時期についても同様です。ですから、「ほかの子に比べて反抗がひどすぎるのでは」「反抗期がいつになってもやってこない」といった親の心配は無用です。なぜなら、反抗の度合いや時期については、その子の脳が決定していることであり、脳は子どもによってみんな違うからです。親が心配してもどうにもなりません。反抗期が過ぎ去るのを、あるいはやってくるのを待つしかありません。親に「イヤだ」と反抗することをきっかけとして、前頭前野(※)は働き始めます。でも、前頭前野が働くのにどれだけ強い刺激、つまり反抗が必要なのかは、脳によって違います。逆に考えてみれば、反抗が強いということは、それだけ強い刺激を脳が求めているからにほかなりません。脳が求めた刺激が反抗というかたちで出ているなら、脳は正常に発達しているのです。反抗を続けていくうちに、言葉や態度による反抗をしなくても前頭前野が働いて、自分の力で何でもできるようになります。自分がそんな力を得たと脳が判断したとき、反抗期は終わります。なんでもそうですが、習得するには反復練習が必要です。脳が学習するにも、繰り返しが絶対に必要なのです。子どもの反抗は、脳が学習を終えるまで続きます。その終わりの時期も人によって違っていて、大学生でも、まだ反抗期にいると感じられる人もたくさんいます。(※)前頭前野とは、大脳の前頭葉の中に存在する領域で、「記憶」「思考」「創造性」「感情コントロール」などを、つかさどる脳内の最高中枢です。人間と他の動物の脳を比較した場合、大きく違うのが前頭前野で、人間の脳の部位でもっとも発達している部分です。従って、頭の良い人、発想が豊かな人、新しい物を造り出す人などは、前頭前野が発達していると考えられています。■長い反抗期、親が乗り越えるにはわが子への信頼と心の余裕が必要子どもの反抗は、脳が成長のために求めている刺激なのだ、それほど子どもの脳は成長してきているということなのだ、とわかってはいても、反抗期の子どもに毎日接していると本当に大変です。「ご飯できたよ」と声をかければ「食べない」と返される。「出かけるの?」と尋ねれば「ほっといてよ」と言われる…。まったく会話になりません。友だちとの電話中に親が通りかかれば、すっとその場からいなくなってしまう。これでは子どもが考えていることも、今置かれている状況もわかりません。そのような時親は、不安でいてもたってもいられなくなるのです。そんなとき、親はどうすればよいのでしょうか? 答えは、今まで育んできたはずの子どもとの信頼関係を信じて、ひたすら今のわが子を認めることです。何を考えているの、何をしているのと迫りたい気持ちを我慢することです。わが子を信用していればこそ、心の余裕が持てて、今の子どもの姿を受け入れられるのです。果てしなく続くように思われる思春期ですが、わが子を信じていれば、きっと乗り越えられるはずです。
2016年04月09日前編 では、脳が子どもから大人へと成長していく段階について説明しました。後編では、子どもが思春期の反抗期を迎えるとき、親としてどのような心構えをしておけばよいのかについて解説します。■思春期は親としての責任から解放される兆しあらゆることに反抗し、親も何かと悩む思春期ですが、この思春期にも必ず終わりが来ます。そうなってみると初めてわかることですが、思春期を通り過ぎたわが子は、もう「子ども」ではありません。ですから、思春期の終わりとともに子育てが終わると言ってもよいでしょう。とはいえ、日本では成人するのは20歳ですし、成人した後もしばらくは親元で学生を続けていることが多いでしょう。そうなると、実質は、子どもが自分の力でお金を稼げるようになるまでは、親は責任を持たなければなりません。でも、わが子がどんどん成長・発達していくに伴って、子ども自身が自分の行動に責任を持たなければならなくなってくるはずです。それと比例するように、親としての責任を少しずつ、子ども側へ移行していかなければなりません。言い換えてみれば、子どもの脳が大人になればなるほど、子育ての責任がなくなってくるということです。そう考えてみたら、思春期は親としての責任の終わりが近づいている時期とも言えますね。思春期真っただ中のわが子を見て思い悩むなんて、もうしなくていいのです! むしろ「もうすぐこの責任から解放されるのね!」と喜んでもいいくらいです。昔はよく、初潮を迎えた女の子のために赤飯を作り、みんなでお祝いをしたと言います。脳が最後の転機を迎える思春期は、まさに初潮を祝うように喜びたいものなのです。それほど、脳にとっては大切で、大きな転機だと言えます。思春期の反抗は、それまでの変化とは違って、夫婦ともにつらく感じることが多いでしょう。そんなとき、ぜひ思い出してほしいのです。「思春期が来るということは、もう子育てのゴールが近づいているということなのだ」と。きっと「思春期、反抗期が来てよかったね」という気持ちになれることでしょう。■子どもが思春期を迎える前に、見直すべきは夫婦関係余談ですが、この思春期の時期に夫婦間でトラブルが起こることも多いようです。「これまでお前は何をしてきたんだ!」と夫が妻を責めるわけですね。こうならないようにするためには、子どもが生まれたと同時に、夫を父親へと育てていく妻の努力が必要なのです。思春期にあるこのような夫婦のトラブルは、これまでの夫に対する教育がうまくいかなかったということを表しているのです。思春期には、子育てに関して夫婦がどうやって力を合わせていったかを問われる時期とも言えますね。世の中のお母さんたちにはぜひ、思春期の厳しいときになって夫に心外な言葉を言われないよう、子どもが幼いうちから、父親育てを頑張っていってもらいたいと思います。
2016年04月07日親の仕事はいつでも大変ですが、もっとも試練と感じられるのが思春期の反抗の時期でしょう。今までは素直だったのに、この頃は親のいうことになんでも反抗して、扱いづらい…そんな悩みを誰もが抱えています。ちょっと視点を変えて、脳科学から思春期に訪れる反抗を考えてみませんか? 理屈がわかれば、子どもの反抗に悩むことがなくなり、むしろ喜べるようになるかもしれません。■大人になるまでに脳は3回の転機を迎える子どもの脳は、生まれてからずっと休むことなく、大人の脳へと成長していきます。でも、ただ少しずつ成長していくだけでなく、周りから見ても「おや? 今までと違うぞ」と感じるような転機が訪れるときがあります。脳の転機と言われる時期は、以下の通りです。・反抗期と呼ばれる2歳頃・何となく不安定になる9歳~10歳頃・第2反抗期と呼ばれる思春期これら3回の転機を経て、脳は大人になるのです。つまり、脳の成長は一定速度ではなく、3回の転機には急激で大きな変化が現れるのです。脳の成長は、カニの脱皮に似ていると言われることがあります。カニは大きくなるために脱皮を繰り返しますが、脱皮中や脱皮したばかりのカニの味はあまりおいしくない、ということをご存じですか?カニは甲羅のまま大きく成長するのではなく、成長するときに脱皮して一回り大きくなります。従って、脱皮中や脱皮したばかりのときは、甲羅だけサイズが大きくなっているため、中身はスカスカ状態で、あまりおいしくないのです。子どもの脳の転機はちょうどこの脱皮に似ていて、脳が転機の真っただ中、あるいはその直後であるとき、子どもは大人にとって、ちょっと扱いづらくなるのです。■脳の転機を経て、心と体は大人へと近づいていくとはいっても、この転機は、脳にとっては必要不可欠です。カニの身がおいしくなるために脱皮が必要なように、脳にとっても転機は必要で、それを経て子どもの心と体は大人へと近づいていくのです。2歳の頃に起こる反抗期は、ほかの人と違う「自分」を自覚することができた証です。9~10歳頃に起こる不安定さは、脳が大人の脳へと移行していることを表しています。そして、思春期と同時に起こる反抗期は、心も体も大人になる時期になったことを意味しているのです。親にとってもそうですが、子どもにしてみてもこの3回の転機は、なかなかにハードなものです。それでも子どもは全力でそれにぶつかって、確実に大人に近づいていくのです。反抗期を含めた3回の脳の転機には子どもが扱いづらくなりがちで、親としてはイライラすることもあるでしょう。しかし、脳も体も心も成長しているシグナルであり、成長という視点で見ると喜ばしいことと言えます。< 後編 へ続く>
2016年04月07日【ママからのご相談】私には中学生の子どもがいるのですが、最近反抗期で言うことを聞かなくなってきたので、アダルトチルドレンになっていないか心配です。どのように子どもに接したらよいのでしょうか?●A. 思春期の反抗期は正常な反応です。安心してください。こんにちは。メンタルフリーライターの木田あゆみです。お子様が反抗期で言うことを聞かないとのこと、いろいろと心配されているとお察し致します。しかし、実は反抗期は正常な子どもの反応なので、心配することはありません。むしろ、反抗期のない子どものほうが、アダルトチルドレンになる可能性があります。●反抗期とアダルトチルドレンの関係性鹿児島の心療内科クリニックの院長先生(50代女性)のお話によると、『アダルトチルドレンになる人の特徴として、“反抗期がないこと”が挙げられる』そうです。反抗期がないということは、幼少期に親が子どもを抑圧し、子どもが親に本音が話せなくなる状態になっている と言えます。このような状態が続くと、思春期に反抗期がこなくなり、アダルトチルドレンになってしまう可能性が高くなってしまいます。アダルトチルドレンになってしまうと、精神疾病になりやすくなってしまい、また、ストレス耐性も弱くなってしまうことがあります。●子どもがアダルトチルドレンにならないように育てるには?子どもをアダルトチルドレンにならないように育てるには、子どもと真正面から向き合うことが大切 だと言えます。相談者様も子どもに十分愛情を持って育てているとは思いますが、子どもに過度の期待をしていないか、気を付ける必要があります。子どもに過度の期待をしてしまうと、無意識のうちに子どもの心を抑圧し、正常なコミュニケーションが取れなくなっていまいます。そうなると、子どもと親の間に軋轢(あつれき)が生まれ、アダルトチルドレンになる可能性が高くなってしまいます。●子どもと本音で話せる関係を正常なコミュニケーションとは、子どもと親がよい意味で本音を話せる関係にあること 。相談者様のお子様は大丈夫だとは思いますが、思春期の子どもはいろいろと気むずかしいものです。この大変な時期を乗り越えれば、子どもは正常に育っていきますので、反抗期だからといって過敏な反応は避けるよう、十分気を付けましょう。●ライター/木田あゆみ(メンタルフリーライター)
2016年03月04日富士フイルムファインケミカルズ(富士フィルムFC)は2月24日、医薬品中間体・原薬の生産能力増強を図るため、福島県・広野工場内に約28億円を投資し、新工場となる第4工場を建設すると発表した。2016年4月に着工、2017年末に稼動予定。同工場は、マルチパーパス生産に対応するため、大容量の1万L汎用釜をはじめ2000L~1万Lの耐酸性を持つ「グラスライニング(GL)釜」、耐アルカリ性を持つ「ステンレス(SUS)釜」を導入。さらに今回、クラス10万を実現したクリーンルーム、数ミクロンレベルで原薬を粉砕できる原薬微粉砕機を備えることで、原薬の生産体制をより強化する。同社は今後、新工場の稼動により、医薬品中間体・原薬の大量生産から多品種少量生産までの幅広いニーズに応え、受託生産ビジネスの拡大を図っていく考えだ。
2016年02月25日2歳から3歳にかけての、イヤイヤ期の子どもにどう接するかは、どの親にとっても難しい問題でしょう。私自身の子育てを振り返っても、もっとも難しかった時期のひとつは、娘が2歳から3歳のころの「人生最初の“反抗期”」=「イヤイヤ期」でした。ことらが、何をしようとしても、いちいち拒否してくるのです。たとえば、私が娘を抱こうとしても「ダ~メ~な~の~!!」「ヤラも~ん!」「かあちゃん、いいの~!」「とうちゃん、キライ~!!」の大連発。さすがにお風呂だけは「とうちゃんと入るの~」と言ってくれましたが、ほかはすべて拒否、という時期がありました。あまりに何度もそうされてしまうと、かつてつきあっていた女の子にふられた場面と重なって、「パパとしてだめなのか」と落ち込んでしまうこともありました。しかし、大丈夫です。安心してください。それは、あなたがパパやママとして、だめだからではありません。子どもの「自分づくり」の第一歩として、「イヤイヤ期」は重要な意味を持っているのです。子どもが「イヤイヤ期」に入ると、どうやら、母親より父親のほうに動揺が大きく、どう接すればわからなくなることが多いようです。日本の家庭では、子どもを叱るなどの役割はもっぱら母親が担い、父親はと言えば、一緒に遊ぶ、お風呂に入るなど、楽しい役割専門、といった傾向になりがちです。このことも手伝って、子どもが「イヤイヤ期」に入ると、ふだん叱りなれていない父親は、どう接すればいいかわからなくなるのです。私も、遊びとお風呂中心の、楽しい役割専門の育児化していなかったので、子どものイヤイヤに戸惑ってしまったのです。 いまでもよくおぼえているのは、電車の中で、くつをぬいで投げ始めた時です。さすがに「やめなさい!」と叫んだ私を面白がるように娘は、くつを投げ続けました。子どもがイヤイヤ期になると、どうしていいかわからなくなった親は、突然きびしい態度をとりがちです。しかし、そうすると、子どもの反抗は、ますます大きくなってしまいがちです。では、どうすればいいか。「わたしメッセージ」を使うことです。子どもを否定するような、押しつけがましい言葉は、その隠れた主語が、二人称(お前、あなた、など)になっています。同じ内容の言葉を、一人称(わたし)に変えて言ってみると、それだけで、押しつけがましくなく伝わりやすい言葉になるはずだ、と。たとえば、「どうしてそんなことするのぉ!」と叱り飛ばすのではなくて、「お父さん、それはとってもいやだなぁ」と、穏やかに、けれど目をみてしっかり伝えるのです。「だめでしょう!」と怒鳴るのではなく、「もっと●●してくれると、うれしいな」と、しっかり真剣に伝えるのです。この時期の子どもは、親の困った顔を見るのがうれしくて、わざと困るようなことをしてきます。たとえば、ぐったり疲れているのをわかっているのに、いつまでも「おんぶ、おんぶ」といってきたり。こんな時、「いい加減にしなさい!」とどなるよりも、「パパ、つかれちゃった。自分で歩いてくれると、助かるな。お願いできるかな」と、真剣にこちらの気持ちを伝えるのです。子どもは、否定された気持ちにならず、「パパを助けてあげよう」と前向きな気持ちで、自分で歩こうとしはじめます。これは大きな成長の証です。ぜひお子さんにもパパやママの「わたしメッセージ」を伝えてみてください。(諸富祥彦)
2016年02月24日京都大学(京大)は1月6日、ヒト体細胞からiPS細胞へ再プログラム化される中間段階にあたる幹細胞株、ヒトiRS(intermediately Reprogrammed Stem)細胞を新たに樹立したと発表した。同成果は同大学 再生医科学研究所の多田高 准教授の研究グループによるもので、英科学誌「Development」の電子版で公開された。同研究グループが樹立に成功したヒトiRS細胞は、ヒト体細胞とiRS細胞の再プログラム化の中間段階にあり、培養条件を変えることでiPS細胞への再プログラム化を再開するほか、単一細胞からの増殖が可能で、ゲノム編集などの遺伝子操作技術の応用が容易であるなどの特性を持つ。研究ではさらに、ゲノム編集により、iPS細胞のマーカー遺伝子として知られるOCT4遺伝子の下流に蛍光照射によりグリーンに光るタンパク質を挿入することで、ヒトiRS細胞(OCT4発現オフ)がiPS細胞(OCT4発現オン)に変化する様子を生きた細胞で可視化する事に成功。また、OCT4の活性化はiPS細胞化に必要であるが十分ではない事も明らかにした。今回の研究成果によって、ゲノム編集を含む遺伝子改変されたiPS細胞の作製が簡易になり、遺伝性疾患の病因解明や創薬開発、iPS細胞の品質の安定化につながることが期待される。
2016年01月06日積水化学工業(積水化学)は12月8日、自動車のフロントガラス全面に文字や図を表示することができる合わせガラス用中間膜「自発光中間膜」の基礎技術を確立したと発表した。近年、自動車走行時の安全性向上や、車室内のIT化に対応するため、速度や車線に関する情報をフロントガラスに表示するヘッドアップディスプレイ(HUD)システムを採用する車種が増加している。同社は2008年にHUDシステムに対応した「楔形中間幕」を発売。しかしこの楔形中間膜を利用した現行のHUDシステムは、フロントガラスの限られた部分だけに映像を投影する仕組みで表示できる情報量が限られているため、同社はより多くの情報を表示できるよう、自発光中間膜の開発をすすめている。自発光中間膜には発光材料が含まれており、車内に設置するプロジェクターから特殊なレーザー光を照射すると、照射された部分が発光し、文字や画像を表示する仕組みとなっている。また、表示物は全角度からの視認性を有し、運転席以外の席からも見ることが可能。なお、12月10日~12日に東京ビッグサイトで開催される展示会「エコプロダクツ2015」にて、同技術を用いたデモ機が展示される。同社は今後、2018年の上市を目指し、自発光中間膜の開発を進めていくという。
2015年12月09日子どもの反抗心には、2つの種類がある反抗期などに子どもが親に示す反抗的言動には、実は2つの種類があります。ひとつは「自立したい」という心からくるもの。もうひとつは、自立したい云々とはまったく関係なく、単純にわがままな思いから出てきているものです。自立心とは関係のない反抗=わがままを子どもが示したときには、まずもって親が子どもに本気になって相対するということが、大切です。わがままによる反抗は許さない、パパもママも本気だぞ、ということを、子どもにはっきりとわからせる必要があります。こうした点について、幼い頃に子どもに対してきちんと相対しておかないと、子どもは何歳になっても自立できなくなってしまいます。そもそも、こういった自立心とは関係のない反抗というのは、それまで子どもがわがままを言っても、親が見逃してきたからこそ発生するものなのです。思い当たる節がある方は、今まで子どもを甘やかし放題で育ててきていなかったかを振り返ってみてください。たとえば、子どもがおもちゃをしつこくねだってきた場合、「買わないとしつこいから」という安易な理由で、「値段も安いし、まぁ、いいか」と買ってあげてはいなかったでしょうか。そんなふうにして、子どもが欲しいといったものを言いなりになって与えていると、その子どもは何かを「我慢する」という考え方ができない子どもになってしまいがちです。何かをしたいと思った時、本来ならばそれを我慢して、やるべきことをやらねばならないような場面であっても自分のしたいと思う気持ちを制御することができなくなってしまうのです。何かをしたい、何かが欲しいという衝動を我慢するというのは、幼い頃から、日々の生活の中で実際に我慢をした経験がないと身につきません。しつけというのは、子どもを罰するということではなく、このような「我慢の経験を通して、感情のままに行動したり、衝動的に行動したりしないように教えていく」ということなのです。「体罰はしつけではない」と言われる理由とはいえ、厳しく子どもをしつける必要があるからといって体罰を使うのは良くないことです。しつけと称した体罰を日常的に受けて大きくなると、その子どもは「自分の意志を相手に通すには、暴力を使うと効果的」という間違ったメッセージを受け取ってしまいます。このため、しつけをしていて叱りつけた時に、子どもが言うことを聞きそうにない場合であっても、決して手を上げずに、落ち着いて言って聞かせるようにするべきです。そのようにするには親の側の根気や我慢も必要になりますが、本当の意味で自立した人間に育てたければ、避けては通れない対応だと言えます。子どもの自立心を育てるためには、体罰のほかにもしないほうがいいことがあります。たとえば、子どもに対して何かをさせようとする時に、命令形の言い方(「○○しなさい」「○○しちゃだめ」)を頻繁にするのはよくありません。こうした強い言い方でばかり行動を指示されていると、子どもは自分で何かを考えたり判断したりすることができなくなってしまう傾向があります。当然ながら、最初のうちはある程度は仕方ない部分もあります。子どもの判断力では、一から十まで任せきりにするのが心配なのは当然です。それでも命令のような言い方ではなく、子どもと話しながら、共同でどうしたら良いかを考えていくのが理想的なあり方です。また、子どものものの考え方は系統立っていなかったり、自己中心的であったり、幼稚で荒唐無稽だったりするかもしれません。だからといって、子どもが考えたことを完全に否定するような言動をしたり、馬鹿にしたりしてはいけません。子どもの考えた結果に問題があるのであれば、どうしてそんなふうに考えが進んでしまったのかということを、子どもと一緒になって話し合い、また、そうした考え方の何が問題なのかということをじっくりと話してあげることが大事なのです。(子育ての達人)次回は最終回、子どもをわがままに育てないための押さえるべきポイントを紹介します。
2015年11月20日子どもと同じレベルで対応したら、大人の負け反抗期に入った子どもに「イヤ!」「自分でやる!」を連発された時、忙しいとどうしてもイラッときてしまいがちです。しかし、ここで感情的になって、子どもと同じレベルで怒鳴りあったのでは、ますます反抗が長引いてしまいます。ここは、自分の子どもが「思いや感情を周りに言葉で伝え始めるほど成長したんだ」といった捉え方をして、少しおおらかに対応するように心がけたほうがよいでしょう。たとえば「お風呂に入る?」と聞いたところ、「イヤ!」と返されたとします。このまま入らなかったらどうしようと思うと、焦って叱りつけてしまいそうですが、実際のところ、1回ぐらいお風呂に入らなかったからといって、どうということはありません。「そう言うなら1回ぐらいお風呂抜きでもいいか」というように、一歩引いて考えてみることです。また、別に子どもはお風呂に入りたくなくて「イヤ!」と言っているわけではないので、「○○ちゃんは入らないんだよね?」と逆のことを言うと、「やっぱり入る!」などと手のひらを返したりします。それでも「入らないもん!」などと言うようであれば、「ふ~ん。お風呂はすっごく楽しいんだけどな~。お母さん、もう入っちゃうよ?」と言いながら、お風呂に入る素振りをすればいいのです。はじめのうちこそ「入らない!」などと言っていても、実際にお母さんがお風呂の用意をし始めれば、そのうちに「楽しいの?」などと尋ねてきたりします。そこを捉えて、「~ちゃんといっしょに入れれば、もっと楽しいんだけどな~」などと誘えば、ほとんどの場合、お風呂に入ろうとします。大切なのは、「イヤ!」と返された時に叱りつけないことです。子どもと同じレベルで対応したらこちらの負けだ、と考えるようにしましょう。同様に、「イヤ!」の後で感情的になって怒り出してしまったり、泣き出してしまったりするような場合にも、周囲の大人まで感情的にならないようにすることが大切です。叱りつけたりせずに、何か別のことに気持ちを向けさせるような工夫をすれば、そのうちに収まります。「だいっきらい!」と言われても、成長を喜ぼうここで注意したいのは、子どもが感情的になって、「お母さんなんかだいっきらい!」などと口走った時です。「そんなこと言う子はうちの子じゃありません!」などと言い返すような場面も時折目にしますが、これは一番やってはいけないことです。大人にとっては些細な売り言葉に買い言葉かもしれませんが、子どもはこうした言葉を真に受けて真剣にとらえてしまうからです。子どもにこういうことを言われて感情的になってしまうのは、親の側も子どもと同レベルで相手をしているからに、ほかなりません。子どもに「お母さんなんかだいっきらい!」と言われたら、「もう『嫌い』なんて言えるぐらい成長したんだなあ」と、逆に喜ぶぐらいでいいのです。それが大人というものです。基本的に、これぐらいの年齢の子どもがお母さんを嫌うなんてことはまずありません。これぐらいの子どもにとってお母さんは世界で一番好きで大事な人です。それでも「嫌い」と言うのは、お母さんがどう反応するか見たいだけだったり、「嫌い」という概念や言葉を理解したので、それをただ使ってみたかったりというだけのことなのです。子どもの「嫌い」に惑わされず、逆に「お母さんはあなたが大好きよ」と言えるぐらいの余裕を持ってください。子どもがそうしたお母さんの態度に安心すれば、反抗期も短く終わるものなのです。(子育ての達人)次回は、子どもをわがまま放題にさせないための方法について解説します。
2015年11月18日意欲があるならやらせてみるほうが、反抗心は収まっていく2、3歳ぐらいから始まる第1次反抗期は、半年から1年程度続いた後、だんだんとおさまってきます。4歳ぐらいになってくると、子どもは自分の考えたことや感じていることを、きちんと言葉を使って、他人に伝えることができるようになってきます。また、運動をしたり手足を使ったりする能力も向上し、手足を使って思った通りの動きをすることが、どんどんうまくなります。このため、服のボタンかけや食事といった細かい作業をさせても1人で問題なくこなすことができるようになります。こうなれば、単なる「イヤ!」というかたちではなく、意思表示をしっかり行い、いろいろなことを子どもに1人でやらせてもさほど問題ではなくなってきます。子どものほうも、うまくいかなくてイライラするということも減ってきて、いわゆる「反抗」は収まっていくのです。このように、子どもは反抗期を通して精神的に親から自立し、母子分離を始めます。そういった意味で、反抗期は子どもの成長に欠かせない過程であると言えるでしょう。ですから、反抗期をうまく乗り切ることができれば、それ以降の親と子どもの間の関係がよいものとなりますし、子どもが思春期・青年期と成長して自立を深めていくという点から見ても、非常に大切な時期になってくるわけです。子どもの自立心を摘み取らないよう、工夫しよう子どもは3歳ぐらいになると、「何かを自分でやりたい」という意欲を持つようになってきます。しかし、意欲はあっても常識やルールというものがよくわかっていませんので、自分の心が命ずるままに行動すると、家庭内の決まりごとや社会常識といったものから逸脱してしまうことがあります。規範から外れがちであるとはいえ、子どものやろうとする行動は、すなわちその意欲の表れでもあります。ですから、この時期に子どものやることや、「やりたい」という意見をむやみに抑圧してしまうことはよくありません。そうなると、子どもは自分の思いを通したくて怒ったり泣いたり暴れたりします。そして、長期間そのように抑圧された場合、子どもは個性をうまく伸ばせなくなってしまい、将来的にトラブルに見舞われる可能性も出てきます。よって、子どもが何かを「自分でやる!」と言い出したときには、なるべく思い通りにさせてあげましょう。たとえば、1人でパジャマを着ると言い出し、ボタンかけに時間がかかりそうだと思うのであれば、ボタンの数が少ないパジャマを用意した上でさせてみればいいのです。間違ってボタンをはめたのを全部直したりするのは面倒だと思うからこそ、子どもがパジャマを着ようとするとつい手を出してしまうわけですから、逆に間違いようがないぐらいの状態に準備をしてしまえば良いということです。あまり周囲からあれこれ言い過ぎると、自主的に何かをすることが嫌いになってしまいかねません。子どもの自立心を摘み取ってしまわないように、いろいろと工夫をしてあげることも親の役割ではないでしょうか。(子育ての達人)次回は、子どもが「おかあさんなんてきらい!」と言い出した時の対応についてです。
2015年11月17日子どもの「やりたい!」気持ちを見守ろう子どもが第1次反抗期にさしかかった場合、子どもがやりたがっていることはできるだけ自分でやらせるようにしてみてください。ぐずぐずしているので苛立つかもしれませんが、そこはぐっとこらえて、子どもがやり遂げるのを見守ってください。また、親は直接的な手助けをせずに側面支援に回るとよいでしょう。たとえば、「ボタンをかける」という動作はかなり難しい作業です。そのため、最初のうちはやってのけたいという思いがあるのになかなかうまくいかず、子どもはかなりイライラするかと思います。親ができることは、子どもの代わりに手を出すのではなく、そもそもボタンかけのしやすいような服やパジャマを準備することです。見た目がどんなにかわいいものであっても、ボタンホールが背中にあるような服や、細かいボタンが数多くついているような服はやめたほうが無難です。また、うまくできずにイライラしてカンシャクを爆発させそうになったら、そこでちょっとだけ手助けしてあげる、という手もあります。この時、親がやるのは「ちょっとだけ」にして、あくまで主導権は子どもにあるようにするのがコツです。大切なのは、子どもがいらついてきたタイミングで手を貸すことです。子どもの様子をきちんと観察できていれば、難なくわかることでしょう。子どもが満足感を得られれば、感情の爆発は減っていく子どもが自分1人で全部やり遂げた時も、親がちょっとだけ手助けをした時も、いずれにしてもできたところで、手放しで褒めてあげるようにします。反抗期で「イヤ!」「キライ!」ばかり言ってはいても、この年齢の子どもは、親に褒められるとうれしいものです。何かを自分1人でやり遂げたという充足感を得るとともに、「ほかにも何かやってみよう」という意欲にもつながっていきます。それから、子どもがやり遂げて得意そうな顔をしている時は、できばえが少々微妙であっても、それを指摘しないことも大事です(そして褒めるのです)。もしかするとボタンをかけ違っているかもしれませんが、そこですぐに直してしまうと、感じていた充足感が傷ついてしまいます。そうなると、子どもは落ち込んだり、不機嫌になったり、怒り出したり、果ては泣き出してしまうかもしれません。どうしても直したいと思うのなら、しばらく時間をあけてからそっと直してあげるようにしましょう。このようなかたちで、「自分1人でできた!」という充足感を感じ、親に褒められて良い気分になるといったことを繰り返すうち、子どもが感情を爆発させる場面は減っていきます。(子育ての達人)なぜ、子どもが「やりたい!」と言ったら、やらせたほうがいいのか? 次回、詳しく解説します。
2015年11月16日第1次反抗期になった子どもは「イヤ!」を連発しては親を困らせますが、子どもは別に反抗するために反抗的な言葉を発しているのではありません。この言葉は、子どもの「自律したい(※)」という気持ちの現れなのです。もしも、子どもが「パパ、ママ、私はこんなふうにやりたいの。私のやり方でやらせて」というふうに、きちんとした言葉で意志を示してくれれば、言われたほうも「じゃあ、やってごらん」と反応を返すことができるのではないでしょうか。ところが、第1次反抗期頃の子どもは、まだそういう表現のしかたをすることができません。そのため、口にするのは「イヤ!」や、「自分でする!」になってしまうのです。こういう表現で言われてしまうと、親にしても「反抗的」、「親の言うことに従わない」と感じてしまうわけです。反抗期は大きく2回ある子どもが大人になっていく過程で、そのようなかたちで親に対して「反抗」する時期というのは、大きく2回あるとされています。はじまりは2歳~4歳ぐらいの時期であり、この時期は第1次反抗期と呼ばれます。次は12歳~14歳ぐらいの時期で、この時期は第2次反抗期と呼ばれています。第1次反抗期の子どもの反抗心は「自律(※)」したいという思いによって起きるものであり、第二次反抗期の反抗心は「自立」したいという思いから起きるものです。(※)自律=自分で考えて(自分の意志で)行動する/自立=他者(親)からの支配・援助を受けずに存在する、行動する「たかがボタンかけ」でも、子どもには重要なこと第1次反抗期に入った子どもは、親がなにかお世話をしようとするとあらゆる局面で「イヤ!」を連発します。歯を磨かせようとしても「イヤ!」、服を着替えさせようとしても、「イヤ!」といった具合です。そして、たいていの場合「自分でする!」と言い出しますが、やってみてもうまくいきません。たとえば服の着替えですが、ボタンのかけはめというのは、かなり高度な動作を要求するものです。手の動きとしても複雑な上に、顔を下に向けてもなかなかボタンホールが見づらいことも動作の難易度を上げています。いつまでもモゾモゾとやっているのにしびれを切らして、親が脇から手伝おうなどとしようととすると、子どもはどんどん不機嫌になります。親が無理にボタンをかけてしまったりしようものならば真っ赤になって怒り出し、しまいには泣き出してしまうでしょう。親にしてみれば「ボタンかけの何がそんなに重要なのか?」といったところでしょうが、当の本人にしてみれば、ものすごく大切なことなのです。(子育ての達人)子どもが「イヤ!」と言い出した時、親はどう対処するのがよいのでしょう? 次回は、親の対処法を解説します。
2015年11月15日子どもが2歳にさしかかったころ、何に対しても「イヤ!」と駄々をこね、言うことを聞かなくなるようになります。これは「魔の2歳児」とか「第1次反抗期」などと呼ばれる現象で、たいていの子どもが示すものです。「反抗期」というと何か悪いことのように捉えがちですが、実際にはこれは子どもにとっては大事な成長のプロセスです。この第1次反抗期をはじめ、反抗的になった子どもにどう接していけばよいかについて見ていきましょう。「魔の2歳児」がやってくる子どもは2歳から3歳ぐらいの時期になると、それまで素直に言うことに従っていたのとは打って変わって、親が言うことに対していちいち反抗するようになります。この時期の子どもには以前よりも知恵がつき、自分のことを自分でしたいという意識、すなわち自我が表れ始めてきています。それによって、このような反抗をするようになるのです。ただでさえ育児や家事で大変なところに駄々をこねられたら、親は疲れてしまうものです。しかし、親からすればただの反抗的態度に見えるものも、子どもにとっては成長していくために欠かせないもの。子どもの反抗を「悪いこと」「やめさせるべきこと」ととらえずに、子どもと同じ次元でやりとりしてしまわないように注意したいものです。子どもの反抗に対して対応する際に注意したい点を3つほどあげてみましょう。反抗期が来たことをむしろ喜ぶ子どもが反抗するのは、覚えた言葉も増えて、知恵がついてきたからです。つまり、すくすくと成長してきた結果なのです。子どもの駄々を悪いものと捉えるのではなく、「無事にここまで成長したんだなあ」という思いを持って見るようにしてみてください。ただし、子どものわがままの言いなりになるような対応は後に禍根(かこん)を残しますので、「子どもがもっと成長していけるように」という点を考えて対応をすることが、大切になってきます。子どもと同じ次元で怒らない子どもの成長をより促すための対応として大事なのは、子どもが反抗した時に、親も一緒に感情的になって怒らないように気をつけることです。それでは子どもの駄々こねと同じ次元で怒っているだけのことになってしまいます。子どもとは違って、親は成熟した大人であるわけですから、子どもの反抗の理由や背景についても冷静に考えることができるはずです。どうして「イヤ!」なのかについてちゃんと理由を尋ね、子どもの主張にも一理あると感じたのであれば、子どもに共感を示してみせることも必要です。守らなければならない社会のルールがあるのであれば、共感を示すのとは別に、教え諭せばいいわけです。親子でよく考え、納得させる子どもがわがままを言い出した時に、頭ごなしに「ダメ!」とやってしまうのではなく、どうしてそういうわがままを言うのかをきちんと聞いた上で対応するというやり方です。たとえば、子どもが店頭でドーナツを食べたがって駄々をこねた時、「とにかくダメなものはダメ!」とはせずに、何故ドーナツを欲しがるのかの理由を尋ねるようにします。「今日は、おうちに帰ってからケーキを食べようって約束したはずだけど、今じゃないとダメなの?」であるとか、「さっきアイス食べたいって言ってたんじゃないの?」といったように、子どもにいろいろと尋ねながら、ドーナツを欲しがる理由を探っていくようにしてみてください。ただし、注意点として、矢継ぎ早に次から次へと質問をしたり、厳しい口調で問い詰めたりしてはいけません。また、何か1つの正しい結論を出すことが目的ではないので、そこそこの答えが見えてきたところで切り上げるようにするといいでしょう。そういったやりとりを通して、場合によって子どもの立場でものを見たり、親の気持ちを子どもに伝えたりすることが大事なのです。(子育ての達人)次回は、子どもの反抗期について、掘り下げていきます。
2015年11月14日東京大学(東大)は6月16日、これまで存在が不確かであった、電池の充電を早くする「中間状態」を人工的に作り出すことに成功したと発表した。同成果は東京大学大学院工学系研究科化学システム工学専攻の山田淳夫 教授、西村真一 特任研究員らの研究グループによるもので、6月12日に独化学誌「Angewandte Chemie International Edition」に掲載された。電池には充電状態でも放電状態でもない「中間状態」があり、これが反応中に現れることで充電を早く行うことができるとする学説については、そもそもそのような状態が存在するのか、存在したとしてどのような場合に現れるのかという漠然な議論に留まっていた。今回の研究では、電気を蓄える物質の元素の構成比や熱処理の条件を最適化することで、室温で長時間安定に存在する「中間状態」が人工的に得られることを発見し、その存在を証明した。また、「中間状態」を分析した結果、電子の並びが縞状に規則正しく模様を描き、これを邪魔しないようにイオンが自発的にその位置を柔軟に変えていることがわかった。このような状況下では、通常観測される充電状態や放電状態よりも電子やイオンがはるかに高速に移動できることも判明。これにより、「中間状態」を発現させることが、充電速度を早くする上で重要な方向性となることが明らかとなった。同研究グループは「電池の充電速度を速くするための一般的な指標が得られ、これをもとに材料の開発を行い、充電条件を最適化することで、充電時間の短縮が効率的に行われる。電池の充電時間が短縮されることで、生活の様々な局面での利便性が向上することが期待される」とコメントしている。
2015年06月17日どんなにラブラブなカップルも付き合いが長くなれば1度は経験するであろう倦怠期。“冷めたわけじゃないのに、上手くいかない・・・”そんな時、皆さんはどう対処していますか?“距離は置いた方がいいの?”“話し合った方がいいの?”今日はお付き合い2年以上のラブラブカップルに、気になるそこら辺のこと、聞いてきましたよ!別れずに乗り越えたい人、必見!■1.幸せ期を思い出す「倦怠期中は幸せだった頃のことを考えるようにしてたよ。そしたら嫌なところしか見えなくなってた彼に対しても徐々に感謝できるようになって、自然と気持ちが戻ってきた!あの時別れなくて良かった!」(20歳/学生カップル)上手くいかなくなると、そこからどんどんネガティブ思考に陥りがちですが、そんな時にはラブラブだった頃を思い出して!彼がしてくれたこと、沢山あったでしょう。お互いに感謝を思い出すことができれば、これからも付き合いを続けることが出来ますよ!■2.年月が経った証だと誇りに思う「倦怠期が来た時、彼が『倦怠期を迎えられる位、長く付き合ってくれてありがとう!』って言ってくれたんだ。それまでは上手くいかなくなってた状況に悩んでたんだけど、その言葉で一気に気持ちが晴れて、これからもずっと一緒にいたいと思えるようになったよ!」(26歳/社会人カップル)この彼のおっしゃる通り、倦怠期を迎えるということは、付き合いが深まってきた証拠!恐れることでなく、むしろ“成長の証”と誇りに思うべきなのかもしれません。ポジティブシンキングで倦怠期をぱっと吹き飛ばしましょう。■3.相手のペースに合わせる「うちの場合は彼だけが倦怠期に・・・。デートに誘っても断られるし、電話しても盛り上がらなくて・・・。これ以上、押しても駄目だと、取りあえず受け身になって相手のペースに合わせるようにしてみた。すると、段々彼に笑顔が戻ってきて、2ヶ月後には彼から誘ってくれるようになったよ!」(21歳・24歳/学生・社会人カップル)相手に冷められていることが分かると焦って追いかけたくなってしまいますが、それはNG。追えば追うほど、うざがられて嫌われてしまいます。ここでは“押してダメなら引いてみる”が正解。受け身に回って、相手のペースの中に入りこめば、うざがられなくなるばかりでなく、男子の狩猟本能を掻き立てることができます。追う立場から追われる立場になりましょう!■4.距離は置きすぎない「倦怠期の時に距離を置いてるカップルって私の周りは全員別れてるんだよね。だから私達は会う頻度を減らしながらも連絡はまめにしたりと、距離を置き過ぎないように気を付けたよ。相手のことを気にかけて居られる距離だったから、他の人を求めることもなく、ゆっくり関係を修復していくことができた。」(21歳/学生カップル)恋愛とは距離に弱いもの。離れ過ぎてしまうとそのまま関係が消滅してしまう危険があります。ギクシャクしてしまう時には冷静になるために距離を置くことも必要ですが、少なくとも相手を気にかけられる位の連絡は取った方がいいでしょう。■5.辛辣な言葉は避ける「倦怠期でいくら相手にイラッときてもキツイ言葉は避けるべきだと思う。相手を深く傷つけてしまうと、いい関係に戻れなくなっちゃうよ!」(27歳/社会人カップル)一度口から出した言葉は戻せません。出まかせで言ってしまったことも、相手の心に深く残ってしまうと本当に冷められてしまう可能性があります。ケンカ中でも、よく考えてから発言するよう、気を付けましょうね。■おわりにいかがでしたでしょうか。元々はラブラブだった2人。時に上手くいかなくても、ちょっとした配慮で愛は復活できるはず。是非、諦めずに試行錯誤してみてください。倦怠期を脱却すれば、今まで以上に愛を深めることができますよ!(城山ちょこ/ハウコレ)(楠 ろあ/モデル)(柳内 良仁/カメラマン)
2015年06月02日5月の下旬、まだ五月病は癒えない。「はぁ。やる気しない」そうつぶやく。「何をおっしゃってるんですの、ヤマナシ先輩。中間テスト、赤点になっても知りませんわよ」と、コモリに怒られる。スタバで文化人類学の勉強中。中間試験なんて、わけのわからないもののために。まるで中学か高校だ。そもそもこの科目、『となりのトトロ』に出てくるお父さんみたいな、のほほんとした人がやる科目じゃないのか。期末とレポートで十分だ。なのに、なぜ金八先生みたいな熱血教師が教鞭を握っているんだろう。「いいですかー。人という字は…」って、やめてください、それウソですから! つい授業中に叫びそうになってしまった。「いーよ。どうせ必修科目じゃないし。落としたって、別の教科で補えば」挙げ句、ついこの間の私だったら考えられないようなことを口にしている。タナカ先輩の悪い影響が出ている。コモリはバカにした感じで、はぁとため息をつく。それを悔しいとすら思えない。タナカ先輩はと言えば。連休前に彼の過去を知って、自分でも驚くくらいまったく興味のない話で、やっぱり彼と仲睦まじくなるのはムリなような気がした。結局、先輩はお金持ちの家に生まれて、将来も約束されていて。それなのにそのレールに乗ることから逃げてるだけの、ワガママな子どものように思えてしまったのだ。一方コモリは、彼が読モ時代を「黒歴史」だと片づけても、やっぱり憧れは消えていなくて。あれから、日々先輩のことを追っかけているらしい。「早く押し倒して、キスとかしちゃえばいいのに」ふいに言うと、コーヒーをすすっている最中だったコモリは漫画みたいにむせた。ぶっふぉっ、ぶっふぉっ。ふだんのお嬢様口調が台無しになってしまうような野太い咳こみ方だ。「ちょっ…いきなり何をおっしゃるのっ!? ハレンチなっ! わたくしと先輩は、そういう邪な間柄じゃありませんことよっ…もっと神聖な…魂と魂で惹かれあう運命的な間柄なのですわっ!!」魂で惹かれあう、ねぇ。ピュアすぎて、何を勘違いしているのやら。「またコモリちゃんが追っかけてきたよー…何とかしてよー…」と先輩は毎日のように私にLINEしてくる。惹かれあうどころか、ただの一方通行だ。勘違いは、私に対してもある。あの先輩の過去を聞いた日。私がふたりを置いて先に出ていってしまったのは、コモリに対して気を遣ってのことだったと思っているみたいだ。「タナカ先輩と巡り合わせてくださったこと、そのあとふたりにしてくださったこと。一生、感謝しきれませんわ」なんて。やれやれ、とは思わないけど。初対面のときみたく恨まれるよりはマシか。これからしばらく彼女とつるむことになるのだろうか。かつて、ユイやカズヤとつるんでたみたいに。やがて彼女もまた私の元を離れるときがくるのだろうか。今は彼女の方から寄ってきてくれる。近くまできてくれて、見覚えのあるおでこが判別できたら、あ、コモリだ、とわかる。もし彼女の方から寄ってこなくなったら、二度と彼女を判別できない。私という人間はそんな風に、どうしようもない問題を抱えている。ひょっとしたらユイもカズヤも、実はすぐそばにいるのかもしれない。気づかないだけだ。私が思うより世界は狭いのかもしれない。いたずらに、広く広く感じているだけだ。例えば、正面の席に座っているあのロン毛の男性。髪型さえ変えれば、体型はカズヤそのものだ。あ、目が合った。なんだかこっちに向かってきているようだが、気のせいだ。きっと私の後ろの席に、知り合いがいるのを見つけたか何かなんだろう。でも、声をかけてきたら? よぉ、イズミって。そんな、あんなに髪が伸び放題なのに、イヤだ。てか、なんでカズヤなんて思ったんだろう。似ても似つかない髪型なのに…。「よぉ、イズミ」え。男性は私の頭に手を置く。その手の感触に覚えがある。コモリも、彼のことを見ている。「…タニムラ先輩!?」コモリが言う。タニムラって、カズヤの苗字だし…ってか、知り合いなの? やっぱり私が思うより、世界はずっとずっと狭い。(つづく)【恋愛小説『彼氏の顔が覚えられません』は、毎週木曜日配信】 目次ページはこちら
2015年05月28日東京都都市整備局は3月6日、広域交通ネットワーク計画の中間まとめを発表した。都はこれまで国や鉄道事業者等と連携し、平成12年の運輸政策審議会答申第18号に位置付けられた路線の実現に取り組んできている。平成27年までに開業することが適当であるとされている路線は16路線あるが、すべてが開業あるいは事業中の状況にあるという。一方、それら以外の路線は事業主体や事業採算性等の課題があり、都内の全路線が未着手となっている。今回、都は整備効果が高いことが見込まれるとして、東京8号線延伸、東京12号線延伸、多摩都市モノレール延伸(箱根ヶ崎方面)、多摩都市モノレール延伸(町田方面)、JR東日本羽田アクセス線の5路線について、整備効果などを示した。東京8号線延伸(豊洲-住吉)の整備効果は、東西線の高い混雑率の緩和に大きく寄与するとともに、周辺の既存路線と結節することで、臨海部から東京区部東部を南北方向につなぐネットワークが強化され、利便性が大きく向上するという。東京12号線延伸(光が丘~大泉学園町)は、区部周辺部に存在する鉄道利用が必ずしも便利でない地域内を結ぶことで、沿線の利便性の向上に資するという。多摩都市モノレール延伸(箱根ヶ崎方面)と多摩都市モノレール延伸(町田方面)は、多摩地域で、鉄道利用が必ずしも便利でない地域内を結ぶことで、沿線の利便性の向上が図られるとともに、多摩地域の活力の向上をもたらすという。JR東日本羽田アクセス線は、空港アクセス旅客の利用が多く見込まれることから、既存の空港アクセス路線に新たな路線が加わることで、羽田空港への安定的な輸送を確保することができるという。今後、次期答申の全体像や具体的な路線に関する議論など、交通政策審議会における検討状況を見ながら、平成27年度に都の考え方を取りまとめ、国に提出する予定となっている。
2015年03月09日日本航空(JAL)は10月29日、9月に起きたJAL顧客情報システムに対する不正アクセスの中間報告を同社Webサイトで発表した。不正アクセス確認後の発表より変わった点では、情報が漏えいした可能性のあるユーザー数が約19万名分から7万9093名に減少した。また、更に詳細な調査を行なったところ、新たに4131名のユーザー情報が漏えいした可能性があることがわかったという。4131名のユーザーについては、個々人の特定ができており、今後、個別にEメールや郵便、JMB会員ログインページで連絡を行なうとしている。また、悪意のある外部サーバーに送信されたデータ件数は、最大で約2万1000件としていたが、今回新たに特定した4131名を含む9745件であることがわかった。これは、通信量から試算し、実際に外部に送信されたデータ件数としている。なお、こうした詳細な漏えい数などは判明しているものの、悪意のある外部サーバーに送信された可能性があるデータ件数は、通信量からの試算で最大73万件に変わりはないとしている。ほかに、新たに判明した事実として、システムにスローレスポンスが発生していた9月19日と22日以前に、139名分のユーザー情報が漏えいしていた可能性があることも明らかにした。該当ユーザーには、今後個別に連絡を行なうとしている。なお、漏えいした情報は会員番号(お得意様番号)入会年月日名前誕生日性別自宅の郵便番号、住所、電話番号、FAX番号勤務先の会社名、郵便番号、住所、電話番号(内線)、所属部門名、役職メールアドレス(PC、携帯)で、これらの情報は暗号化処理などを行なっておらず、平文で保存していた。一方で、同社によるとパスワードとクレジットカード番号については漏えいしていない。
2014年10月29日米国では、11月4日に中間選挙が行なわれます。同選挙は、4年毎に行なわれる大統領選挙の中間の年の11月に実施される連邦議会選挙です。現在の米連邦議会は、上院では民主党が、下院では共和党が多数を占める、「ねじれ」状態にあります。今年の中間選挙では、全議席が改選となる下院での共和党の優位は揺るがないとされており、焦点は、約3分の1が改選される上院に向けられています。その上院で今回、改選対象となるのは36議席で、内訳は民主党21、共和党15となっています。中間選挙は、政権与党にとって逆風が吹き易く、特に大統領の2期目で苦戦が目立つとされています。さらに、今年は、政治不信などを反映して現職の苦戦が指摘されており、2期目のオバマ大統領を擁する民主党を取り巻く環境は厳しい模様です。ただし、上院で6議席上積みすれば過半を制することになる共和党も伸び悩んでおり、上院議員選挙は接戦となっています。上院は民主党、下院は共和党が過半数を維持し、ねじれが継続する場合、議会のこう着も続くことになるものの、今年これまでと同様、大きな問題は生じないと見込まれます。つまり、内政面でほとんど前進がないかわりに、予算のとりまとめや連邦債務上限引き上げなどで両党が激しく対立し、政府機関の窓口閉鎖や米国債の債務不履行に陥るようなこともないとみられます。一方、共和党が上下両院を制する場合には、TPP(環太平洋経済連携協定)の早期合意や、シェール・ガス/オイル・ブームを背景としたエネルギー輸出の許可拡大を目指す動きが期待されるなど、政策が大きく変わる可能性があり、米国経済にプラスに作用することも考えられます。なお、選挙の結果が予断を許さないほか、世界景気の先行きに注意が必要ではあるものの、米国には「大統領選挙の前年の株価パフォーマンスは相対的に良い」という頼もしい経験則があります。大統領選挙の前年となる来年は、年半ばにも利上げが見込まれるものの、実質ゼロ金利を脱することは景気回復の証しでもあり、企業業績の拡大が株価上昇を牽引し、前述のような経験則が繰り返される可能性があります。(※上記は過去のものであり、将来を約束するものではありません。)(2014年10月16日 日興アセットマネジメント作成)●日興アセットマネジメントが提供する、マーケットの旬な話題が楽に読める「楽読」からの転載です。→「楽読」※1 当資料は、日興アセットマネジメントが市況等についてお伝えすることを目的として作成したものであり、特定ファンドの勧誘資料ではありません。また、弊社ファンドの運用に何等影響を与えるものではありません。なお、掲載されている見解は当資料作成時点のものであり、将来の市場環境の変動等を保証するものではありません。※2 投資信託は、値動きのある資産(外貨建資産には為替変動リスクもあります。)を投資対象としているため、基準価額は変動します。したがって、元金を割り込むことがあります。投資信託の申込み・保有・換金時には、費用をご負担いただく場合があります。詳しくは、投資信託説明書(交付目論見書)をご覧ください。
2014年10月16日11月4日に投票が行なわれる米国中間選挙。景気回復がみられる米国の政治経済の行方に影響があると言われます。今回は、中間選挙とはどのようなものか、なぜ注目されるのか、改めて調べてみました。○米国中間選挙米国では、4年ごとに行なわれる大統領選挙の中間の年に、連邦議会議員を選ぶ中間選挙が行なわれます。中間選挙の選挙日は、大統領選挙日と同様に、米国連邦法で定められており、「11月の第1月曜日の翌日」となっています。米国の連邦議会は、上院と下院で構成される二院制を採用しています。上院は、各州平等に2名ずつ選出されることから、「州の代表」と言われています。下院は、各州の人口に比例して議席が配分されているため、「国民の代表」と言われています。中間選挙では、上院の約3分の1と、下院の全議席が改選されます。中間選挙は、大統領の任期半ば頃に行なわれるため、現政権への信任投票という性質を持っており、結果次第で大統領が政策の方向性を修正するなど、影響力は大きいとされます。また、中間選挙で決まった連邦議会の議席状況が、2年後の大統領選挙の土台となることから、中間選挙の結果に注目が集まります。現在、米国の連邦議会では、民主党と共和党の2大政党が議席の大部分を占めています。民主党は、個人の自由を重視することを基本理念としています。経済政策に関しては、一定の政府の介入や規制によって国内産業を保護するなど、保護貿易主義的な政策をとっています。共和党は、社会の規律を重視することを基本理念としています。経済政策に関しては、市場原理を重視し、規制緩和や減税を行なうことで、政府の介入を縮小すべきとの立場をとり、自由貿易主義的な政策をとっています。民主党と共和党のどちらが、上院と下院それぞれの過半数を占めることになるのか、中間選挙の結果が注目されます。ステップアップ中間選挙の時期は、連邦議員選挙と同時に、多くの州で知事選や首長選、各種政策の是非を問う住民投票が行なわれます。○ねじれ議会アメリカのねじれ議会とは、上院・下院の2つの議会において過半数を占める政党が一致していない状態のことを言います。現在、上院は民主党、下院は共和党が過半数を占めるねじれ議会の状態です。ねじれ議会では、法案の成立が難航することが問題となります。米国では、上院・下院は対等の権限を有しており、法案可決のためには、両院での可決が必要となります。両院の意見に違いがあれば、法案可決は困難になり、「決められない政治」に陥ることが懸念されます。実際に、2013年には、暫定予算案の可決が難航し、連邦政府機関が一部閉鎖に追い込まれ、株価が下落するなど、政治の停滞が経済活動へ悪影響を与える事態となりました。11月に控える中間選挙では、ねじれ議会が解消できるのか、また解消した場合、どちらの政党が上院下院ともに過半数を占めるのかに注目が集まっています。共和党によるねじれ議会の解消の場合は、「大統領と議会のねじれ」の問題が残り、オバマ大統領(民主党)と議会の歩み寄りが必要とされます。民主党によるねじれ議会の解消の場合は、大統領と議会の一体感から法案の可決は円滑になり、「決められない政治」が解消されることは、市場で好感されるとみられます。ステップアップ中間選挙から大統領選挙にかけては、各議員が選挙対策として大衆にアピールする政策を打ち出すことにより、景気が刺激されることが多く、株価が上昇しやすいとされています。(2014年10月15日 日興アセットマネジメント作成)●日興アセットマネジメントが提供する、投資信託・投資・経済の専門用語をテーマで学べる「語句よみ」からの転載です。→「語句よみ」※1 当資料は、日興アセットマネジメントが経済一般・関連用語についてお伝えすることなどを目的として作成した資料であり、特定ファンドの勧誘資料ではありません。また、当資料に掲載する内容は、弊社ファンドの運用に何等影響を与えるものではありません。なお、掲載されている見解は当資料作成時点のものであり、将来の市場環境の変動等を保証するものではありません。※2 投資信託は、値動きのある資産(外貨建資産には為替変動リスクもあります。)を投資対象としているため、基準価額は変動します。したがって、元金を割り込むことがあります。投資信託の申込み・保有・換金時には、費用をご負担いただく場合があります。詳しくは、投資信託説明書(交付目論見書)をご覧ください。
2014年10月15日(画像はプレスリリースより)特許出願中である上品なレース調プリント株式会社ワコールは、女性の下半身の悩みに応えた『-5歳の魔法着やせパンツ』を、2014年9月より発売する。『-5歳の魔法 着やせパンツ』は、ヒップ下のたるんだ“二の尻”を持ち上げ、内ももをひきしめてすっきりさせ、伸びない素材で、おなかからふとももを、スレンダーなシルエットにする。ワコール独自の技術が生んだ美しいプリントも魅力のひとつで、極薄な素材なのに強力なパワー、はきごこちも軽く動きやすい。ヒップの変化と日常生活で起こる揺れヒップは「筋肉」と「脂肪」の間にある「筋膜」と、そこから伸びる「結合組織」が脂肪を支えている。これらが加齢や筋肉の衰えにより、組織同士の結合が弱まり内部にゆるみが起こり、支えを失った「脂肪全体」がずれ下がるとヒップが変形する。ヒップが正しい位置にサポートされていれば、日常生活で起こる揺れを小さくすることができ、ゆるんだ筋肉や脂肪の結合を強め、加齢変化が始まる前のヒップに近づき快適になる。インナーを正しく着用することが、おなかや、ヒップのエイジングケアになる、キレイにつけて、キレイに保つ、この秋、アウターに自信が持てるインナーの登場だ。【商品概要】『-5歳の魔法 着やせパンツ』(GRC・499)58・64・70・76サイズ5,300円+税<82サイズ6,600円+税>カラー:全5色(BE・BL・BU・KA・RP)※サイズによってカラーは異なる。(PR TIMESプレスリリースより引用)【参考】・株式会社ワコールプレスリリース/PR TIMES
2014年08月08日映画『オー!ファーザー』の試写会が5月5日(月・祝)、藤井道人監督の母校であり、本作の撮影も行われた立正大学付属高校にて開催。サプライズで主演の岡田将生に共演の忽那汐里、宮川大輔も来場し、学生たちの質問に答えた。原作は伊坂幸太郎の人気小説。4人の父親がいるという奇妙な家庭で暮らす高校生の由紀夫が、ひょんなことから事件に巻き込まれていくさまを笑いを交えつつ描き出す。映画を観終わったばかりの母校の後輩たちの歓声に迎えられた藤井監督は「こうして帰ってこられて幸せです」と満面の笑み。高校時代は剣道部で部活に打ち込んでいたそうだが、「剣道部は華がないんですよ」と苦笑。「部活が終わった後によく映画を観ていて、それで映画監督になりたいと思った」と高校の頃に将来の夢を思い描き、見事にその夢を実現させたことも明かした。トークが始まって数分すると、「ちょっと、ちょっと!」と岡田さんの声が講堂に響き渡り、客席の間を通って岡田さん、忽那さん、宮川さんが姿を現すと会場は割れんばかりの歓声に包まれた。岡田さんがこの場を訪れるのは撮影以来、約1年ぶり。「さっきも撮影場所を見に行ったりしたんですが、もう1年経ったのかという気持ち」としみじみ。本作に関しては「初めて自分から『どうしてもやりたいです』と手を挙げた作品。伊坂さんの原作作品は3作目ですが思い入れがあります」と力強く語っていた。撮影の思い出になると、4人の父親のひとりを演じた宮川さんは「緊張してたんですが、日が経つにつれて『真面目だね』と言われるようになって、それが、だんだん『面白くないね』と言われているような気に勝手になってきた(笑)」と芸人と俳優のはざまでの苦悩(?)を告白。すると岡田さんがあっさりと「ホントに真面目でつまんない。『わっしょい!』とか言ってくれるのかと思ったら全然してくれない」と不満顔で明かし、会場は笑いに包まれた。また監督は、岡田さんの思い出として「忽那さんがスキップをアドリブでしたんですが、岡田さんがそれに合わせてスキップしたら驚くほどヘタ過ぎて…。リズムに乗れてなくてかわいかった」と暴露。学生からリクエストで岡田さんは壇上でスキップを披露したが、スキップとさえ言えないような有様で、会場話再び笑いに包まれた。高校時代のエピソードに話が及ぶと、岡田さんはすでに仕事をしており「体育祭や文化祭に参加できず、あまり思い出したくない(苦笑)」と明かしたが、当時の家族との思い出については「僕は中学の頃、反抗期が結構すごくて、母とは絶縁状態だったんです。でも仕事を始めて母親の大切さが分かった。いまでも一緒に買い物にも行きます。仕事をしてなかったらグレていたかも」と意外な過去を明かす。また「進学に関しては両親に相談しました」とも。まさに自分たちと同じ歳の頃の話とあって、学生たちは興味深そうに岡田さんの話に耳を傾けていた。忽那さんは、もしも高校時代の自分に声をかけるなら?という問いに「毎日、すごく悩んでたんですけど、それがあっていまがあるので『そのままでいいよ。悩みな』と言いたい」と語っていた。『オー!ファーザー』は5月24日(土)より角川シネマ新宿、テアトル梅田ほか全国にて公開。(黒豆直樹(cinema名義))■関連作品:オー!ファーザー 2014年5月24日より角川シネマ新宿、テアトル梅田ほか全国にて公開©: 2014吉本興業
2014年05月07日