「気軽に専門家に質問ができて、さらに返信も早い」とママから日々感謝の声が寄せられているベビーカレンダーの人気コンテンツ【専門家に相談】の掲示板。そのなかから特に注目をあつめた質問の内容を一部抜粋してご紹介します。今回は乳児湿疹に関するご相談です。 Q.乳児湿疹がひどくて心配です。生後1カ月になる女の子を育てていますが、乳児湿疹がひどくて心配です。新生児訪問で、保健師さんからお母さんのホルモンの関係で乳児湿疹が出やすいと言われました。小児科の先生には、お湯で濡らしたガーゼで朝昼晩拭き、アズノールを塗り、ひどいところはイソジンで消毒後、テラコードリルを塗るように言われています。 今、朝昼晩温かい湯で濡らしたガーゼで 一度顔全体をふき、アズノールをつけているのですが、ガーゼで拭き取ることが刺激にならないかなと思いながらしています。続けていいものでしょうか。 1人目の子があまり乳児湿疹がなく、そのときと食べたものとかホルモンバランスとかが違うのかなあと思っています。食事など私が気をつけないといけないことはありますか。 高杉絵理助産師からの回答小児科で診てもらって、お手入れについても教えてもらっているのですね。その後湿疹が広がってきたり、赤みがひどくなってくるご様子はありますか? じゅくじゅくしてくる感じがあったり、赤みがひどくなるようでしたら早めにまた受診されることをおすすめします。赤ちゃんのお肌はデリケートで敏感です。免疫力も弱いので日常よくある細菌にも感染しやすいです。早目にお薬を使うことで治癒するのも早くなります。沐浴のときにはたっぷりの泡でママの手を使ってお顔もしっかり洗ってあげましょう。2〜3回洗ってあげても大丈夫です。ガーゼで擦って拭き取らずにシャワーで流してあげるといいですよ。ガーゼで拭くときはあまり強く擦らずにやさしく拭いてあげれば大丈夫ですよ。 乳児湿疹はママのおなかの中にいたときのホルモンの影響なので、質問者さんの今の生活が影響しているということではありませんよ。ご安心くださいね。 今の治療が合えば1週間もすればかなりきれいになってくると思いますが、乳児湿疹ではなく他の可能性もあるので、今小児科で教わった通りにケアしていただいて、それでも改善する様子がなければ再度受診されることをおすすめします。※参考:ベビーカレンダー「専門家に相談」コーナー※診断や具体的な治療については医師の指示にしたがってください 乳幼児湿疹とは?乳児湿疹とは、新生児期から乳児期に起こりやすい湿疹をともなう皮膚トラブルの総称です。現れる症状は、カサカサした湿疹や赤みを帯びた湿疹、黄色くてジクジクとした湿疹などがあります。ほとんどの場合、生後数日から、皮脂腺が多いとされる部位を中心に現れます。 正しくケアすれば、一過性で終わることが多いですが、なかには湿疹が慢性化してしまい、アトピー性皮膚炎に発展したり、ひっかくことで傷ができて、そこから細菌感染したりする可能性があるため注意が必要です。 乳児湿疹の分類とそれぞれの原因乳児期に現れる乳児湿疹には、原因によって分類することができます。主な湿疹は次の4つです。■乳児脂漏性(にゅうじしろうせい)湿疹新生児期から乳児期初期ごろの月齢が小さい子どもによくみられる湿疹で、母親からのホルモンの影響で皮脂の分泌が多くなるために起こり、頭部や額などに現れやすいのが特徴です。湿疹部分はニキビに似た状態で、黄色いかさぶたのようなものがついているという特徴があります。 ■乳児乾燥性湿疹軽度な皮膚の乾燥によってかゆみがあり、ひっかくことでできる湿疹が乳児乾燥性湿疹です。皮膚が乾燥しているとバリア機能がとても弱くなるため、外部からの刺激に対するアレルギー反応が強く出ることで、さらに悪化することもあります。 ■乳児汗疹性(にゅうじかんしんせい)湿疹夏場など、汗をかきやすい時期に生じやすい乳児汗疹性湿疹は、汗疹(あせも)と呼ばれます。赤みを帯びた湿疹が特徴で、かゆみが強く、ひっかくことによって悪化し汗疹の状態が続くことでさらに症状が悪化するという悪循環が起こりやすい湿疹となります。 ■おむつかぶれおむつをはいている部分にできる湿疹で、主な原因は尿や便がおむつの素材と混ざり合うことで刺激物となることですが、ゴムの圧迫や紙おむつの材質、繊維などの刺激が原因となる可能性があります。 乳児湿疹の治療と予防効果のある対処方法乳児湿疹は適切な治療をおこない、じょうずに対処することで早く治すことができ、予防もできます。 ■治療方法肌の乾燥やかゆみがひどくならないよう、保湿剤で皮膚をよい状態に戻す治療が一般的です。症状がひどい場合はステロイド外用剤を使うこともありますが、軽度な湿疹であれば、日々のスキンケアの改善や保湿剤だけで皮膚の状態が改善できることもあります。 ■予防効果も期待できる対処方法乳児湿疹は、赤ちゃんの肌を清潔に保たれていないということも原因としてあげられます。また、乾燥の予防が目的の保湿剤の量が十分でなく、日々のスキンケアも正しくできていないことも乳児湿疹が起こる原因と考えられています。それぞれ正しい方法をマスターし、症状の改善や予防を心がけることが大切です。 <赤ちゃんの肌の洗い方>赤ちゃんの肌を洗うときのポイントは、次の7つです。・せっけんはよく泡立て、やさしく手で洗う・洗い残しやすい部分を意識して洗う・せっけんをしっかりと流す・お湯はぬるめ・水分は押さえるようにしてふく・脇や首などは伸ばして洗うようにする・長湯はしない 固形のせっけんの場合、泡立てネットなどを使用してよく泡立て、キメの細かな泡を作ったら、肌を泡でくるむように洗っていきます。洗い残しやすいおでこの生え際、後頭部、鼻、耳の周り、首回り、四肢のくびれやしわ、手の指先などは特に丁寧に洗いましょう。 低刺激なせっけんを使っていてもきちんと流せていなければ、湿疹の原因になってしまいます。洗ったあとは、お湯で泡をきれいに流しましょう。お湯は、熱すぎると刺激となり、余分な皮脂まで落としてしまうため、39度前後のぬるめのお湯でしっかりと流すのがポイントです。 水分が残っているということも湿疹の原因になることがあるため、洗い終わったあとも肌を傷つけないようゴシゴシせず、タオルでやさしく押さえるようにしてふきましょう。 <保湿剤を塗るタイミング>医師から指示があれば指示に従って塗る必要がありますが、特に指示されていない場合は、着替えのタイミング、濡らしたガーゼタオルでやさしく汚れをふき取ったあとや入浴後に塗るのがおすすめです。 <保湿剤の塗り方>赤ちゃんの肌は大人の肌よりも薄いため、少しこするだけでも刺激となります。保湿剤を塗る際は、すりこむのではなく、やさしく伸ばすイメージで塗っていきましょう。 <生活環境や衣服>生活環境や着ている服がかゆみや湿疹を助長してしまうことがあるため、日常生活においては次のことに気をつけましょう。・清潔な環境を心がけ、温度や湿度にも気を配る・爪をこまめに切る・赤ちゃんを抱っこする人もチクチクする素材の服は避ける 乳児湿疹は、正しくケアすることで症状が早く改善し、やわらぐこともあります。そのため、気づいたタイミングで病院を受診して正しいケアをすることが大切です。皮膚トラブルが悪化させないためだけでなく、きれいな赤ちゃんの肌を守るためにも、スキンケアや予防のポイントをマスターし、乳児湿疹が起こりにくい状態を保つようにしましょう。※参考:基礎知識(ベビー)「赤ちゃんの湿疹(乳児湿疹)の原因は?対処法と予防法について」【監修者:医師 TANI先生 小児科 | 小児科医】
2020年10月15日4人目ともなると、なんでも「もうベテランよね」と言われてしまいますが、何人産んでも初めてのことはあります。私の場合は、4人目にして初めてのひどい乳児湿疹に悩まされました。脂ぎった肌から、カサカサぼろぼろのお肌……見ていてつらかった乳児湿疹にまつわる体験談をお話しします。 ひどい乳児湿疹。外出先でつらい思いも…湿疹ができ始めたのは生後3週間くらいから。脂漏性湿疹のことは退院前にも助産師さんに聞いていたし、上の子たちも多少は経験していたので「せっけんで洗い、保湿する」という対処をしていました。しかし一向に症状は良くならず、どんどんひどくなるばかり。 元々活動的な私でしたが、1カ月健診を過ぎても人にわが子の顔を見られるのが嫌で、産後うつのような症状とも重なってふさぎこんでしまいました。たまに出かけると「小さくてかわいいー!」の次には「でもお顔が……」と言われてしまい、ありがたいけれどスキンケアについていろいろアドバイスもされ、余計つらい気持ちになってしまいました。 湿疹が落ち着いてきたと思ったら今度は…わが子が生後2カ月を過ぎるころ、ニキビっぽい湿疹はようやく落ち着いてきました。しかし今度は全身がカサカサに。足や腕、乳輪が赤くなり、頭皮からはフケがいっぱい落ちるようになってしまいました。義母からはローションを渡される始末。 「自分でもしっかり保湿対策しているのに……」と、ありがたいけれどなんとも言えない気持ちになりました。頭皮には魚の鱗のようなものもできていましたし、わが子もかゆいのかかきむしってしまい、枕に血がつくことも。4人目にしてとても髪の毛の薄い子だったので、傷も目立って痛々しかったです。 病院に行くのも気を使う湿疹を診てもらいたいけど、風邪やインフルエンザなど、病気をもらったらどうしようと思うとなかなか病院に行く気にもなれずにいました。ましてうちは4人の子どもがいて、ほぼワンオペ育児。 産後で弱っている私は、何か病気をもらったらヤバイ!と思っていました。しかし、カサカサでつらそうなわが子を見るとかわいそうで……。そこで生後3カ月のとき、義実家の都合の良い日に上の子たちを預け、午後一番でかかりつけの病院を受診しました。 病院で診てもらってよかった!病院で診てもらったところ、「アトピーっぽいね」と言われ、弱めのステロイド入りの軟膏と、非ステロイドの保湿剤を処方してもらいました。ステロイドと聞くと少し不安もありましたが、湿疹のひどい部分に決められた回数を守れば大丈夫ということで、使っていくとすぐに良くなりました。 しかし、良くなった途端にステロイド剤の使用をやめたら、また湿疹がひどくなってしまったので再受診することに。医師からは、「いきなりやめるのではなく、様子を見ながら徐々に回数を減らしていきましょう」との指導。それ以降、様子を見ながら、不安になったらまた受診しています。 4人目の育児ですが、初めてのひどい湿疹に一喜一憂した日々。病院でもらった薬で、なんとか症状は改善してきたように思います。とはいってもやっぱり保湿は欠かせません。子どもが増えると病院を受診することも大変ですが、いろいろな助けを借りながら頑張っていこうと思います。 ※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。 イラスト/塩り監修/助産師REIKO著者:小林まり6歳、4歳、2歳、0歳の母。元小学校教員。夫は土日出勤、出張も多いNPO職員。育児の大変さを実感しながらもコツをつかみ始めてきたところ。自身の経験を中心に執筆している。
2020年09月27日里帰り出産をした私は、産後は両親のもとで生活していました。そして生後1カ月を過ぎたころ、息子に出始めた乳児湿疹。両親は湿疹を見るたびに、「こんなになってかわいそうねぇ」と特に深い意味もなく言うので、その言葉を聞くたびに悲しい気持ちになりました。子どものことについて言われる何気ない言葉で、こんなに悲しい気持ちになるのかと自分でもびっくりした体験談です。 乳児湿疹ができた息子息子も無事生まれ、特にトラブルもなく1カ月健診を終えたころでした。息子の顔に赤くプツプツとニキビのような湿疹が出始め、あっという間におでこ全体から頭皮、頬にも広がっていきました。念のため小児科で見てもらいましたが、乳児湿疹ということで塗り薬をもらって様子をみることになったのです。育児書にもよくあることだと書いてあったし、おそらく一時期的なものだろうと思い、小児科で聞いたケアをしっかりしながらなるべく気にしないように息子に接していました。 「かわいそう」という両親の言葉がつらいしかし、息子の乳児湿疹はなかなかよくなりません。両親は「こんなになっちゃってかわいそうねぇ」「かわいそうに。早くよくなったらいいのにねぇ」と何気なく息子に声をかけます。それを毎日聞いていると、私はだんだん気持ちが沈んでいき……。別に深い意味もないし、つい言ってしまうんだろうとわかっていました。確かに湿疹が出てかわいそうと感じる気持ちは自然なのかもしれません。それはわかっているのですが、私の気持ちはどんどん悲しくなっていきました。そしてついに「かわいそうって言わないで!」と両親に怒鳴ってしまったのです。 息子への言葉は何十倍もつらく感じた両親は「ごめんね。もう言わないようにするね」と気をつけて言葉を選んでくれるようになりました。「かわいそう」という言葉を聞かなくなると、私のつらく沈んだ心もだんだん軽くなり、乳児湿疹をひどく気にすることはないなという気持ちになっていったのです。息子に向けられる「かわいそう」という言葉は、私にとって本当に悲しくつらい言葉でした。自分に直接向けられる言葉よりも、何十倍も心にグサッと刺さったのです。何気ない言葉だと理解していても、こんなに悲しい気持ちになるのかと自分でもびっくりしました。 初めての育児で手探り状態だったなか、乳児湿疹が出て困惑していたところに、息子に向けられた「かわいそう」というネガティブな言葉。それがこんなにも心を乱して悲しくなるなんて思いもしませんでした。子どもに向けられる言葉によって、これほど親が動揺するなんて……と初めて知った出来事でした。 ※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。 イラスト/manami.koiso監修/助産師REIKO著者:山下 ひいこ一児の母。看護師・鍼灸師の資格を持ち、逆子治療やマタニティケアなどを行っている。自身の経験を生かし、不妊や妊娠・育児に関する体験談を中心に執筆活動を行う。
2020年09月25日生まれたばかりの赤ちゃんをお風呂に入れるのってドキドキしますよね。ただでさえ赤ちゃんの扱いに慣れないなか、お風呂の温度やケアの仕方など、私も疑問ばかりでした。今回は、新生児期のお風呂で特に悩んだエピソードをお伝えします。 大人が思う以上に赤ちゃんは汗っかき!わが子が生まれたのは、季候のいい10月でした。暑さも和らぎ、過ごしやすい時期だったのですが、わが子の顔を見ると汗をかいています。赤ちゃんは汗っかきと聞いたことがありましたが本当なんだなと思いました。 そこで大切なのが赤ちゃんのお風呂。ただ、なんとか体は洗えても顔が難しい……。せっけんを使うと顔をうまく洗えなかったので、ガーゼで拭くだけにしていました。ところが、それがいけなかったのか、「乳児脂漏性湿疹(にゅうじしろうせいしっしん)」を発症してしまったんです。 赤ちゃんの顔もせっけんで洗うことに!産院に相談したところ、やはり顔もせっけんで洗ったほうがいいとのこと。新生児期は新陳代謝が盛んなうえに、ママの女性ホルモンの影響が残っていると言います。そのため、生後3カ月ごろまでは皮脂分泌が盛んだと教わりました。ただ、赤ちゃんによく見られる症状なので過剰に心配する必要はないと聞き、安心しました。 その日から私はわが子の顔をせっけんで洗ったあと、しっかり洗い流すように心がけました。数日すると症状が緩和されていって、ひと安心。ケアの重要性を痛感した出来事でした。 健康な肌を守るために必ず保湿を顔をせっけんで洗うほかに、赤ちゃんの保湿をつい怠ってしまうこともありました。すると、肌はカサカサ、おしりには湿疹ができたことも。赤ちゃんのデリケートな肌を守るために、保湿は欠かせないことを実感しました。 頻繁に排泄する新生児期。特におしりは、お風呂に入ったあとに必ず保湿。日中もカサカサしている箇所を保湿してあげると肌トラブルが少なくなりました。 せっけんは無添加で刺激の少ないものを、お風呂の温度は38~39度くらいなど、赤ちゃんのお風呂で気を付けることってたくさん! 悩んでいる間に子どもはどんどん成長していきました。 ※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。 監修/助産師REIKO 著者:田中由惟一男一女の母。二人目の出産を機に食品会社を退職。現在は子育てのかたわら、記事執筆をおこなう。趣味はスポーツとピアノ、美味しいものを食べること。
2020年06月11日秋の美味しい食材といえば「秋刀魚」です。脂がたっぷりのった秋刀魚は逆に太ってしまうのでは?と思う方もいるでしょうが、実は食べることを我慢する必要はありません。美味しい秋の味覚、秋刀魚を楽しみながらダイエットを成功へと導きましょう。秋刀魚はダイエットに活用できる脂がたっぷり乗った秋刀魚は高カロリーなため、ダイエット中は避けたほうが良いのではと考えがちですが、実はこの脂こそがダイエット効果を高めてくれる重要な栄養素なんです。他にもダイエット中に積極的に取り入れたい次のような栄養素を摂取することができます。関連記事【レシピつき】秋刀魚の美容効果が凄い!!旬の秋刀魚を食べて美肌作り&ダイエット良質な脂質秋刀魚に豊富に含まれる脂質、EPA(エイコサペタンエン酸)と、DHA(ドコサヘキサエン酸)は、体内の機能を活性化させるのに必要なオメガ3脂肪酸(多価不飽和脂肪酸)。血液をサラサラにし内臓脂肪をを減少させる働きや、脳の機能を活性化する働きがあるため、体内を健康的で代謝のよい状態に整える効果が期待できます。良質なたんぱく質秋刀魚に豊富に含まれるアミノ酸は、ボディラインにメリハリをつくる筋肉の主な材料です。筋肉量が増えることでボディラインが引き締まるだけでなく、エネルギー消費量を増やして痩せやすい体質に整えることができます。鉄分・カルシウム体内がエネルギー不足になると起こりやすい貧血や骨の老化を防ぎ、運動によるダイエット効果を高めやすくなります。豊富なビタミンカルシウムの吸収をサポートするビタミンDや、体内の老化を抑制する効果が期待できるビタミンE、血液の生成を助けるビタミンB12などが豊富。ダイエット効果の期待できる栄養素の働きをさらに高めてくれます。食べ方の工夫で秋刀魚はダイエット食になる秋刀魚は秋になると脂が乗るため、その分カロリーも高くなります。正確なカロリー計算は秋刀魚の大きさや脂の乗り具合にもよって変わるため難しいですが、中くらいのサイズの秋刀魚(100〜120g)で、300〜350kcal程度です。鮭1切れ(80〜100g)の100〜150kcal程度と比べるとやはり高カロリーです。そこでカロリーオーバーを防ぎながらダイエット効果を高めるためには、次のような食べ方がおすすめです。刺身よりも「塩焼き」を選ぶお刺身は調味料のカロリーがほとんど上乗せされないため、ヘルシーなイメージがありますが、身に含まれる脂質をそのまま摂取する食べ方です。生で食べるよりも、焼いて油を2割程度落とした方が摂取カロリーを減らし脂質の摂りすぎを防ぎやすくなります。中でもおすすめは、シンプルな味付けの塩焼きです。調味料による摂取カロリーの増加を防ぎ、余分な脂を落とした状態で楽しむことができます。蒲焼きや南蛮漬けは「量」を調節蒲焼きや南蛮漬けは調味料のカロリーが高い調理法です。避ける必要はありませんが、塩焼きと同じ感覚で食べるとカロリーオーバーになりがちなので、1度に食べる量を減らしましょう。付け合わせに大根おろしやレモンを合わせる食物繊維が豊富な大根おろしと、疲労回復をサポートするクエン酸が豊富なレモンは、秋刀魚の付け合わせとしてよく合う食材です。どちらも内臓機能を活性化し代謝を高めるのに役立ちます。秋刀魚をダイエットに取り入れよう食べ方の工夫次第で痩せやすい体質づくりに役立つ「秋刀魚」。ダイエットで食事を我慢するやり方ではストレスを溜め込みリバウンドしやすくなってしまいます。美味しい秋の味覚を楽しみながら代謝を高めていきましょう。Nao Kiyota美容・健康ライター
2020年01月16日今回は、新生児メレナ、新生児・乳児ビタミンK欠乏性出血症の解説と、赤ちゃんに不足しやすいビタミンKを補う方法や新生児期の出血症予防についてお話しします。 新生児期に不足しやすいビタミンKビタミンKは、出血を止める蛋白質(凝固因子)を作るのに必要なものです。このため、ビタミンKが不足すると、出血が止まりにくくなります。通常は、腸の中の細菌が作ったビタミンKを利用して出血を止めるのに役立てますが、母親のおなかの中にいる間、胎児の腸には細菌がなくてビタミンKを作り出すことができないので、胎盤を通して母親から受け取ります。しかしながら、ビタミンKは胎盤を通りにくいため、生まれたばかりの赤ちゃんの体内に十分な量が蓄えられていません。生まれてすぐ腸内に十分な量の細菌が増えるわけではないため、ビタミンKを補わないと不足します。赤ちゃんはビタミンKが不足すると、消化管出血や脳出血を起こすことがあります。日本国内の産科施設では、赤ちゃんにビタミンK2シロップを予防的に投与して、出血を予防します。 新生児メレナ、新生児・乳児ビタミンK欠乏性出血症とは?ビタミンKが不足して起こる病気をビタミンK欠乏性出血症と呼びます。赤ちゃんに起こるビタミンK欠乏症は発症する時期によって、新生児ビタミンK欠乏性出血症と乳児ビタミンK欠乏性出血症に区別します。新生児ビタミンK欠乏性出血症は、生まれてから生後7日目までに起こります。生後2~4日目に起こりやすく、血を吐いたり、便に血が混じったりします。しかしながら、生まれて間もないこの時期は、母体内で飲み込んだ血液や羊水を吐いたり、授乳を始めておっぱい(乳頭)の傷から出た血液を飲んで吐くなど、母親由来の血液を吐血や血便として排泄することがあります。赤ちゃんの排便時に直腸や肛門に傷ができて、血液が便に混ざることもあります。母親由来の血液なのか、赤ちゃんの出血なのか判断が難しいので、入院中であれば医師や助産師、看護師へ相談しましょう。退院後このような症状があれば、出産した病院や小児科を受診しましょう。受診の際に、吐いたものや便が付着した衣類やおむつをビニール袋に入れて持参する、あるいは写真に撮って見せると診断に役立ちます。乳児ビタミンK欠乏性出血症は、生後8日目以降~生後3カ月の間に起こります。この時期の出血は、脳内出血が多いため、不機嫌・嘔吐・けいれんなどの症状が起こります。赤ちゃんのお世話をしているときに、このような症状があれば、直ちに小児科を受診します。元気がなくグッタリとしている場合は、救急車を呼びましょう。新生児期に起こる消化管出血を総称して新生児メレナと呼びますが、新生児メレナが起こる原因は、ビタミンK不足だけでなく、胃腸や血液の病気によって起こることがあります。 ビタミンK2シロップの投与方法は?ビタミンK2シロップは、赤ちゃんの出血を防ぐためのお薬です。正期産で合併症のない新生児の場合、出生後に母乳やミルクを飲めるようになったらすぐに1回、出生後1週間あるいは退院時のどちらか早い時期に1回、生後1カ月健診時に1回の合計3回、1回につき1ml(ビタミンK2:2mg)内服する方法が一般的です。生後すぐに治療が必要な赤ちゃんは、内服ではなく静脈注射で投与することもあります。この量で、赤ちゃんのビタミンK欠乏性出血症を防ぐことができますが、まれになんらかの合併症があった場合や内服時に吐いてきちんと飲めていなかった場合に、3回投与してもビタミンK欠乏症を起こす赤ちゃんがいます。まれなケースにも対応するために、赤ちゃんの状態に合わせて、医師の判断で、生後3カ月まで毎週1回K2シロップを投与する方法もあります。ビタミンK2シロップの投与については、母子健康手帳に記録欄があります。出産直後から退院までの親の記憶が曖昧な場合は母子健康手帳を確認しましょう。 【赤ちゃんへのビタミンK2シロップの与え方】赤ちゃんが満腹のときに与えても飲まなかったり、飲んでも吐き戻すことがあるので、授乳と授乳の間のタイミングや授乳の途中で満腹になる前のタイミングを見計らって与えるとじょうずに飲んでくれます。ビタミンK2シロップを内服した後、15分程度経過したら授乳をしてもかまいません。赤ちゃんにシロップを飲ませるときは、哺乳瓶の乳首部分だけ取り外して、乳首だけをくわえさせて、吸い始めたらシロップを入れて飲ませましょう。哺乳瓶がない場合は、スプーンで飲ませてもよいです。母乳や育児用ミルクに混ぜて哺乳瓶で飲ませてもいいですが、赤ちゃんが飲み切れる量(目安:10ml以下)に調整しましょう。ビタミンK2シロップは1回分を個別包装してあります。飲ませるときは、赤ちゃんの口唇を傷つけたり、包装の欠片を誤嚥することを防ぐため、スティック状の包装のままで絶対に与えないでください。ビタミンK2シロップが内服時に半分以上こぼれてしまった場合、あるいは内服直後に半分以上吐いてしまったら、次回の分(予備の分)を飲ませましょう。半分以上飲めていない状況でもう1回分飲ませても過剰投与にはなりません。ビタミンK2シロップを内服した後15分以上経過して吐いた場合は、追加して飲ませる必要はありません。次回の分(予備の分)がない場合や吐いて心配な場合は、処方してもらった病院へ電話相談あるいは受診して相談しましょう。ビタミンK2シロップを飲ませ忘れた場合は、親が気づいた時点で飲ませてください。生後3カ月まで毎週1回飲ませる方法の途中で飲み忘れた場合は、2回分を1度に飲ませてはいけません。飲ませ忘れたことに気づいて1回分飲ませた後、次回からは指示されている日時に飲ませて大丈夫です。もしすでに2回分を1度に飲ませた場合は、処方してもらった病院へ電話相談あるいは受診して相談しましょう。 赤ちゃんの体内のビタミンKを補うためにできること生まれたての赤ちゃんはビタミンKが不足しやすいので、ビタミンK2シロップを医師の指示どおりに飲ませましょう。親の判断で飲ませることをやめないでください。育児用ミルクにはビタミンKが添加されているので、主に育児用ミルクだけで育つ赤ちゃんや授乳の半分以上を育児用ミルクで補っている赤ちゃんはビタミンK不足の心配ありませんが、母乳だけで育つ赤ちゃんは、母乳に含まれるビタミンKが少ないため、出血性疾患を予防するためにビタミンKを補う必要があります。母親がビタミンKを多く含む食品を食べることで、母乳中のビタミンKの濃度が高くなることがわかっています。母乳だけで育てている場合は、母親がビタミンKを多く含む食品を食べるように心がけましょう。ただし、母親が血液を固まりにくくするお薬(例:ワーファリン)で治療中の場合は、お薬の効果を弱めてしまうため、ビタミンKを多く含む食品を食べることは避けましょう。【ビタミンKを多く含む食品】卵(特に卵黄) 緑黄色野菜(ほうれん草ブロッコリーパセリ三つ葉春菊など)乳製品(バターマーガリンチーズヨーグルト)肉類(鶏肉牛肉豚肉の順に多い)納豆これらの食品を食べることで赤ちゃんの出血を予防できるとはいえませんが、産後の食事は栄養バランスが偏りやすいため、母親の食事を見直すときのヒントにしてください。 まとめビタミンK2シロップの予防で、赤ちゃんの消化管出血や脳出血を防ぐことができます。ビタミンKは、赤ちゃんの健康を保つためには必要不可欠ですので、医師から指示されたとおりに内服させましょう。心配なことや不安なことがあれば、出産した施設あるいは小児科へ相談しましょう。 ■参考・日本小児科学会HP・新生児・乳児ビタミンK欠乏性出血症に対するビタミンK製剤投与の改訂ガイドライン(修正版)2011・一般社団法人くすりの適正使用協議会HP子どもにくすりをのませるコツ 監修者:医師 神奈川県立こども医療センター総合診療科部長 松井 潔 先生愛媛大学医学部卒業。神奈川県立こども医療センタージュニアレジデント、国立精神・神経センター小児神経科レジデント、神奈川県立こども医療センター周産期医療部・新生児科等を経て現在、同総合診療科部長。小児科専門医、小児神経専門医、新生児専門医著者:助産師 古谷真紀一般社団法人産前産後ケア推進協会プロジェクトリーダー大学病院勤務を経て、2015年より現職。妊娠中や産後の女性のココロとカラダの相談、ママパパ&赤ちゃんのちょっと気になるコトに日々応えています。
2019年10月26日里帰り出産をした私は、産後は両親のもとで生活していました。そして生後1カ月を過ぎたころ、息子に出始めた乳児湿疹。両親は湿疹を見るたびに、「こんなになってかわいそうねぇ」と特に深い意味もなく言うので、その言葉を聞くたびに悲しい気持ちになりました。子どものことについて言われる何気ない言葉で、こんなに悲しい気持ちになるのかと自分でもびっくりした体験談です。 乳児湿疹ができた息子息子も無事生まれ、特にトラブルもなく1カ月健診を終えたころでした。息子の顔に赤くプツプツとニキビのような湿疹が出始め、あっという間におでこ全体から頭皮、頬にも広がっていったのです。念のため小児科で見てもらいましたが、乳児湿疹ということで塗り薬をもらって様子をみることになりました。育児書にもよくあることだと書いてあったし、おそらく一時期的なものだろうと思い、小児科で聞いたケアをしっかりしながらなるべく気にしないように息子に接していました。 「かわいそう」という両親の言葉がつらい息子の乳児湿疹はなかなかよくなりません。両親は「こんなになっちゃってかわいそうねぇ」「かわいそうに。早くよくなったらいいのにねぇ」と何気なく息子に声をかけます。それを毎日聞いていると、私はだんだん気持ちが沈んでいき……。別に深い意味もないし、つい言ってしまうんだろうとわかっていました。確かに湿疹が出てかわいそうと感じる気持ちは自然なのかもしれません。それはわかっているのですが、私の気持ちはどんどん悲しくなっていきました。そしてついに「かわいそうって言わないで!」と両親に怒鳴ってしまったのです。 息子への言葉は何十倍もつらく感じた両親は「ごめんね。もう言わないようにするね」と気をつけて言葉を選んでくれるようになりました。「かわいそう」という言葉を聞かなくなると、私のつらく沈んだ心もだんだん軽くなり、乳児湿疹をひどく気にすることはないなという気持ちになっていったのです。息子に向けられる「かわいそう」という言葉は、私にとって本当に悲しくつらい言葉でした。自分に直接向けられる言葉よりも、何十倍も心にグサッと刺さったのです。何気ない言葉だと理解していても、こんなに悲しい気持ちになるのかと自分でもびっくりしました。 初めての育児で手探り状態だったなか、乳児湿疹が出て困惑していたところに、息子に向けられた「かわいそう」というネガティブな言葉。それがこんなにも心を乱して悲しくなるなんて思いもしませんでした。子どもに向けられる言葉によって、これほど親が動揺するなんて……と初めて知ったできごとでした。 ※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。 著者:山下 ひいこ一児の母。看護師・鍼灸師の資格を持ち、逆子治療やマタニティケアなどを行っている。自身の経験を生かし、不妊や妊娠・育児に関する体験談を中心に執筆活動を行う。
2019年09月23日こんにちは。メンタルケア心理士の桜井涼です。乳児湿疹に出会ってしまったママ達は、きっと大変な思いをしているでしょう。かわいい我が子に湿疹が出ていると、何とも言えない悲しさ・やるせなさを感じてしまうかもしれません。そこで正確な情報とその心配を取り除くために、小児科医の先生にお話を伺ってきました。今回お話を伺ったのは、青森県六戸町で沼田医院の医院長で、小児科・内科医の沼田知明先生。先生は、長年にわたって乳幼児検診や町の学校保健会長をしておられます。乳児湿疹ができてしまう原因5つ産後1週目あたりから3ヶ月までに出ている肌のトラブルを総称して『乳児湿疹』と呼びます。アトピー性の皮膚炎や、蕁麻疹等もこれに含まれます。この乳児湿疹が出てしまう理由を聞いてみました。「赤ちゃんの肌は、大人の肌と違って敏感で弱いです。脂漏性や肌のバリアの機能が弱いなどの理由があります。」とのことでした。先生の話から原因は大きく分けて5つあることがわかりました。●アレルギー赤ちゃんの体や肌は非常に敏感です。卵や乳製品等の食物アレルギーはわかりやすいですが、それ以外にもベビーオイル、クリームに含まれる成分により、肌に赤みやポツポツと湿疹が現れたりとアレルギー反応が起きる可能性もあります。お子様のために事前の診断を受け、しっかりと身体に合った製品を届けてあげると良いですね。●ママのホルモンの影響で脂分が多く出てしまって毛穴を塞ぎやすくなっている生後1ヶ月までは、ママの助成ホルモンの影響を受け、皮脂の量が増えています。そのため、皮脂が毛穴をふさいでしまって、毛穴に汗や老廃物の分泌を妨げてしまっています。これにより、顔ににきびができてきたり、肌に赤みが出たり、小さな水ぶくれや、ブツブツと鱗のようなかさぶたができたりと湿疹が起きてしまいます。●肌に触れた物が合わない上に書いたように赤ちゃんの肌はとても敏感で刺激を受けやすいです。そのため、衣服や触れるものに含まれる化学薬品や、肌と服がこすれあうだけで、影響を受けてしまいます。よだれを拭いたりするタオルの肌触りや洗剤にも気をつけてあげましょう。例えば、おしりや腰の周りに湿疹が見られる場合だと、おむつかぶれが起きている場合があります。大人の肌には何気ないことでも、湿疹の原因となってしまっているものがあります。●汚れ・よだれなど外で泥だらけになったり、目に見えるような汚れは少ないものの、よだれや汗により赤ちゃんの肌には汚れている場合が多々あります。汚れが溜まってしまった場合、あせもができて、かゆみや肌トラブルにつながってしまう場合があります。頭皮や背中、耳の裏など汗の溜まりやすい部位に限らず、背中やお腹などの部位にもこまめにきれいにしてあげましょう。●皮膚のバリア機能が弱い大人の肌ですと、皮膚のバリア機能が一定の外部の刺激から守ってくれます。しかし、新生児期や乳児期はバリア機能が弱く、肌に悪いものも吸収してしまいます。そのためウイルスの感染等の危険もあり、湿疹の原因となってしまいます。●母乳は乳児湿疹に関係があるのか?先生から時に、母乳やミルクに原因があるのではないかと考える方がいると聞きました。赤ちゃんの体内に入っていく栄養ですし、ママとしても非常にきになるところです。「母乳やミルクが悪いのではないかと考える方がいるようですが、ほぼないと考えていいでしょう。持病などで薬を飲んでいる場合は、薬によって変わってきます。その際は、医師の判断を仰ぎましょう。」とのことでした。お母さんの体の状態によって、母乳が影響を受けてしまうことはあるので、妊娠時はもちろんですが、授乳時も食べ物や服用するお薬には十分に注意する必要がありそうです。発疹の対応と予防方法発疹が出てしまってからの対応と予防策について教えていただきました。大切なポイントは2つとのことでした。●清潔にする「発疹は、おでこ・頬・関節のあたりなどに出やすいです。ですから、清潔を保つことが一番大切です。赤ちゃん用の石鹸などを使って、しっかり泡立てて優しく、汚れや脂分などを洗ってあげましょう。清潔にしてあげることが大切なんです。洗うことで、ちょっとしたものであれば、たいがい良くなります。」●洗った後は速やかに保湿する洗うだけでは不十分なようで、「皮膚を乾燥から守っていかないといけません。赤ちゃんの肌は、バリア機能が弱いです。乾燥することで、水分も飛んでいってしまいます。洗った後は、皮膚のコンディションを整えるために保湿をしてあげましょう。入浴後は乾燥しやすいので、できるだけ早めに塗ってあげます。入浴後10分以内に保湿クリームやローションをした方が良いとされています。」とのことでした。乾燥がひどいお子さんの場合は、保湿クリームだけでは足りないことがあるそうです。その時の対処法も教えていただきました。「乾燥肌で、慢性的にひどい場合や湿疹が出やすい子の場合は、ワセリンを使うのがおすすめです。白色ワセリンと呼ばれているのが一般的で、よだれや汚れなどで起こりやすい皮膚トラブルからも守ってくれます。べたついたり子どもが舐めてしまったりという心配をする人もいるかと思いますが、万が一、口に入っても大丈夫です。」発疹が出ているからと、入浴を控えることは逆効果だとも教えてくださいました。お風呂に入れてあげて、お肌を綺麗に保ち続けてあげましょう。皮膚トラブルは、清潔にすることが一番大切だからだそうです。●ライター/パピマミ編集部
2019年05月28日生まれたばかりの赤ちゃんを、お風呂に入れるのってドキドキしますよね。ただでさえ赤ちゃんの扱いに慣れないなか、お風呂の温度やケアの仕方など、私も疑問ばかりでした。今回は、新生児期のお風呂で特に悩んだエピソードをお伝えします。 大人が思う以上に赤ちゃんは汗っかき!わが子が生まれたのは、季候のいい10月でした。暑さも和らぎ、過ごしやすい時期だったのですが、わが子の顔を見ると汗をかいています。赤ちゃんは汗っかきと聞いたことがありましたが本当なんだなと思いました。 そこで大切なのが赤ちゃんのお風呂。ただ、なんとか体は洗えても顔が難しい……。せっけんを使うと顔をうまく洗えなかったので、ガーゼで拭くだけにしていました。ところが、それがいけなかったのか、「乳児脂漏性湿疹(にゅうじしろうせいしっしん)」を発症してしまったんです。 赤ちゃんの顔もせっけんで洗うことに!産院に相談したところ、やはり顔もせっけんで洗ったほうがいいとのこと。新生児期は新陳代謝が盛んなうえに、ママの女性ホルモンの影響が残っているといいます。そのため、生後3カ月ごろまでは皮脂分泌が盛んだと教わりました。ただ、赤ちゃんによく見られる症状なので過剰に心配する必要はないと聞き、安心しました。 その日から私はわが子の顔をせっけんで洗ったあと、しっかり洗い流すように心がけました。数日すると症状が緩和されていって、ひと安心。ケアの重要性を痛感したできごとでした。 健康な肌を守るために必ず保湿を顔をせっけんで洗うほかに、赤ちゃんの保湿をつい怠ってしまうこともありました。すると、肌はカサカサ、おしりには湿疹ができたことも。赤ちゃんのデリケートな肌を守るために、保湿は欠かせないことを実感しました。たびたび排泄する新生児期。特におしりは、お風呂に入ったあとに必ず保湿。日中もカサカサしている箇所を保湿してあげると肌トラブルが少なくなりました。 せっけんは無添加で刺激の少ないものを、お風呂の温度は38~39度くらいなど、赤ちゃんのお風呂で気を付けることってたくさん! 悩んでいる間に子どもはどんどん成長していきました。著者:田中由惟一男一女の母。二人目の出産を機に食品会社を退職。現在は子育てのかたわら、記事執筆をおこなう。趣味はスポーツとピアノ、美味しいものを食べること。 ※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。
2019年05月19日うちの子どもたちは2人ともアトピー性皮膚炎です。 最初に選んだアトピー治療の病院では、長男も次男も湿疹(しっしん)がひどくなるばかりで悩む毎日でした。 でもあるきっかけで病院を変えてからは湿疹も治まり、今ではアトピーと言われないとわからないくらいになりました。■転院したきっかけ 最初に転院したのは次男からでした。なぜ次男からだったかというと、以前の病院の方針が合わずに体調を崩してしまったからでした。医師の指示によりミルクを変えたのですが、そこから体調が激変。肌の炎症は悪化し、一日に何度も何度も下痢をするようになりました。一日を通して機嫌も悪く泣いている時間も増えました。おかしいと思い小児科に連れて行ったところ、小児アレルギー科がある今の病院を紹介され、治療方法を変えることになりました。その後、次男の変化を目にして私の考えも変わり、カサカサしている範囲は広いけれど次男よりは比較的軽い長男も、次男の病院に転院させてみることにしました。■症状が軽いはずの長男が!?転院した長男にまず言われたのが「入院しましょう」でした。え? アトピーで入院? そんなこと聞いたことない! と思いました。「うちの病院では重症の子には入院してもらって薬の塗り方の指導や経過をみていきます」と言われました。そこで初めて長男が重症なんだと気づきました。■病院を変えて初めて気付いた長男の状態目も腫れぼったく目の周りも赤かったです。足はところどころジュクジュクしているところもありました。(※何もせず放置していたわけではなく、前の病院の治療方針に従っていました)入院は診察したその日!急いで家に帰って入院の準備をしました。付き添い入院になるので、私の支度もしてバタバタでした!病院について手続きを済ませました。看護師さんに薬の塗り方などを説明されたのですが、その塗り方にびっくりしました。「2~3時間おきに全身に薬を塗る」と言われました。しかも2~3時間って、寝ている間も塗るんです…!寝ている間はさすがに子どもを起こさずに塗るとのことでしたが、私は起きなくてはいけないので3泊4日と言えど長い入院になるな…と覚悟を決めました。(次回につづきます)=========================================本記事に記載された症状や治療法は、あくまでも筆者の体験談であり、症状を説明したり治療を保証したりするものではありません。=========================================
2019年03月21日摂りすぎてしまう塩・糖・脂をサプリでケア化粧品、健康食品、雑貨の製造・販売・輸出入事業を展開する株式会社KIYORAは、ベジエシリーズからサプリメント『ベジバリア塩糖脂ブラック』を3月15日に発売した。同製品は、全国のドラッグストアで販売を開始する。ベジエ(vegie)とは、vegetable(野菜)+diet(ダイエット)から生まれたブランドである。ダイエットにおける3つの大敵は「塩・糖・脂」の過剰摂取とされている。同社は、ダイエットや美容の妨げになる糖質と脂質のほかに、塩分対策もできて、手軽に栄養を補えるサプリメント『ベジバリア塩糖脂』を2018年9月に発売した。3種の活性炭配合で不要なものを体外へ今回、同社は、塩糖脂対策サプリメント第2弾として『ベジバリア塩糖脂ブラック』を発売する。同製品は海外でダイエット素材として注目されている活性炭(チャコール)を使用した自然由来のサプリメントである。炭には、たくさんの空洞があり、毒素などの不要なものを吸着し、デトックスを促す効果が期待できるとされている。同製品に配合されている炭は、吸着力が期待できて、食物繊維が豊富で腸活に優れているといわれる「ヤシ殻活性炭」「伊那赤松妙炭」「鎌倉珪竹炭」の3種である。黒い食材は、アントシアニンを多く含むものが多く、同製品には黒大豆・醗酵黒タマネギパウダー・醗酵黒ニンニクパウダー・ゴボウ末・黒房スグリ(カシス)を配合し、エイジングケアをサポートする。『ベジバリア塩糖脂ブラック』は、1日1回3粒を目安として、食事と一緒に摂取することがオススメである。価格は、90粒入りで税抜き1,600円、180粒入りが税抜き2,850円。(画像はプレスリリースより)【参考】※プレスリリース 株式会社KIYORA※ベジエ ベジバリア塩糖脂ブラック
2019年03月16日イノシシ脂を使った保湿クリームが誕生株式会社アップトゥーミーは、2018年11月21日より、イノシシ脂を使用した保湿クリーム「TAON ワイルドボア トリートメントバーム」を発売開始する。農作業被害を防ぐために捕獲されたイノシシの脂を使用した画期的な保湿クリームだ。これは、捕獲されたイノシシの多くが食べられることなく廃棄されていることを受けて発見された活用法。イノシシ脂が持つ高い保湿力を有効活用すべく商品として誕生した「TAON ワイルドボア トリートメントバーム」。その効果を試してみるよい機会となっている。「TAON ワイルドボア トリートメントバーム」の特徴「TAON ワイルドボア トリートメントバーム」に使用されているイノシシ脂は高い保湿力を有する上、刺激が少ない。また、クリームを手に取ると体温で溶けてオイル状になるのも特徴だ。また、イノシシ脂にはオレイン酸、リノール酸、リノレン酸という不飽和脂肪酸を含んでおり、その割合が人肌に近い。高い保湿力に加えて低刺激、浸透力のよさといったメリットもある。肌に優しいから全身に使えるイノシシ脂は人肌に近く刺激も少ないため、顔や手、足やかかとなど、気になるところに安心して使用できる。また、イノシシ脂の他にはビタミンEしか含んでいないため、赤ちゃんでも安心して使える保湿クリームだ。水分を閉じ込めて乾燥から守ってくれるため、乾燥対策だけでなくシワ予防にも便利な商品となっている。高い保湿力でしっかりと潤いを閉じ込めてくれるのにベタつきがないため、クリームのベタつきが気になって避けていた人も、ぜひ試してみてはいかがだろうか?(画像はプレスリリースより)【参考】※株式会社アップトゥーミーのプレスリリース
2018年11月21日専門家・プロ:野﨑誠第4回風邪をひいたら湿疹が悪くなるってホント?さて、秋の湿疹のお話は最終回の4回目になりました。今回は風邪のお話です。もちろん、皮膚科では直接風邪の治療はしませんよ。でも皮膚科は風邪に振り回される所ではあるのです。今回はそんなお話をしていきます。風邪と湿疹の関係性風邪をひくと湿疹が悪くなる。そんなことを聞いたことはありますか?教科書や本を見てもそのような文章にはなかなかお目にかかれません。が、外来で患者さんをみているとそのように実感することが多々あります。とくに秋など変わりゆく季節には結構な頻度で見られます。風邪をひきやすい季節は、湿疹が悪くなりやすい季節?どうも両者には関係がありそうです。このように湿疹と風邪の間には、教科書に載っているような「証明された関係」はありません。「医者の直感としては関係があるよ、でもなぜかははっきりしないよ」という「なんとなくな関係」です。「なんとなくな関係」止まりではあるものの、両者が関係していることをにおわせる理由がいくつか考えられるのです。そのあたりから話を進めていきましょう。風邪という「炎症」が湿疹を悪くする?どこかに感染が起きたとき、そこは外からやってきた微生物たちとの戦いの場となります。その反応をまとめて「炎症」と呼びます。炎症が起きているとき、体はいろいろな化学物質を出して、微生物からの攻撃を押さえ、自分たちの体を守ろうとしています。けれども体を守るための化学物質が、湿疹を悪化させている可能性があります。そう考えられる理由はいくつかあります。のどの風邪や鼻の風邪をひいたときは、お腹の風邪をひいたときに比べて顔に湿疹ができるようにみえること予防接種(人為的に病原体を体に入れて抗体をつくるため、その過程で炎症が起こります)のあとには湿疹ができやすいこと予防接種のあとの湿疹と風邪をひいたあとの湿疹の形が似ていること。などです鼻水、よだれで湿疹が悪化する鼻風邪をひいたあとには鼻と口の間に湿疹ができることがよくあります。同様によだれのせいで口の周り、とくにあごにかけて湿疹ができることもよくあります。これは鼻水・よだれそのものの刺激に伴い皮膚が炎症を起こすためでしょう。もちろん、それらを洋服でこすったり、ティッシュでかんだりするという子どもたちの行為も皮膚への刺激になって、湿疹を悪化させる場合もあるでしょう。涙によって目の周りに湿疹ができることもあります。ひょっとすると鼻水、よだれ、涙の成分は外に排出されることで、皮膚に対して刺激の強いものに変化している可能性もあります。風邪をひくとスキンケアの量と質が変わってしまうから、湿疹が悪化する風邪に伴うスキンケア、とくにシャワーや入浴習慣の変化は湿疹を悪化させることになるでしょう。とくに熱を出したとき、日本人は入浴やシャワーの回数を減らします。すると、汗などの刺激物が皮膚に対して、より長時間接触することになり、結果として湿疹を悪化させることになってしまいます。熱が上がれば当然発汗の量が増えますので、皮膚科の立場で言えば、発熱があまり強くなくて本人に元気があれば短時間で良いので入浴したり、シャワーでざっと汗を流したりしてほしいところです。石鹸は使わなくてかまいません。保湿剤についても、熱を出している子に元気なときと同じ回数塗ることは難しいですから、湿疹悪化の一因といえそうです。ストレス・寝不足も湿疹を悪化させる最後に体調を悪化させるような生活の変化そのものも湿疹を悪化させるというお話をします。たとえば夜、よく眠れないだけでも湿疹がひどくなるというのは、大人のアトピー性皮膚炎では頻繁に起きる話です。大人の湿疹もこの季節に悪化することが多いのですが、これは気候の変化によるものだけではなく、お盆に休んで溜まった仕事をなんとかしようと無理をしてしまうのことも1つの原因です。子どもたちも同様に、風邪のためによく眠れない、ずっと体調が悪くてストレスをためてしまうというのも湿疹を悪化させる1つの原因となってしまうのでしょう。このように細かく考えると、風邪と湿疹との密接な関係が十分に考えられるのです。ではなぜ知られていないのか。それは証明が非常に難しいから。証明するためには風邪をひいた子どもたちを集めて、いろいろと調査し、条件を変えて研究をして・・・さすがに難しいですよね。難しいことはいろいろありますが、知っておくべきことは1つだけ。「風邪をひくと湿疹が悪化する可(・)能(・)性(・)が(・)あ(・)る(・)」――それさえ押さえておけば十分に対処できます。子どもが風邪をひいたときには湿疹が悪くなることを想定して、いつもよりもしっかりと薬や保湿剤を塗ってあげる、体調の良い時間を見計らってシャワーをしてあげる、こまめに体を拭いて洋服を替えてあげる。そんなちょっとしたケアで湿疹をしっかりと抑えてあげることができるのです。子どもが風邪をひいたとき、このお話をぜひ思い出してくださいね。野﨑誠(のざきまこと)わかばひふ科クリニック(東京都武蔵野市・皮膚科、小児皮膚科)院長。国立成育医療センター(小児皮膚科)、東京都立東大和療育センター(皮膚科)勤務。2001年山形大学医学部卒業山形大学医学部皮膚科入局山形県公立置賜病院(山形県長井市)、国立成育医療センター(東京都世田谷区)、はせがわ小児科医院(東京都武蔵野市)などの皮膚科・小児皮膚科を経て、2013年、わかばひふ科クリニック(東京都武蔵野市)開院。院長を務めるかたわら、専門家向け、一般向け、教育機関(保育園、幼稚園、小学校、中学校など)向けの各種講演会、勉強会を精力的にこなす。雑誌他執筆多数。広い年齢層の皮膚病、あざの治療やスキンケアに携わる。わかばひふ科クリニックWebサイト
2018年10月23日■子どもが生まれて主婦湿疹(手湿疹)がひどく…もともと手荒れする体質でしたが、子どもが生まれて水仕事がグッと増えたら…このありさまです。ハンドクリームは使っていましたが、それじゃケアしきれなかったらしく湿疹(しっしん)がかゆくてかゆくて…特に夜はかゆくて寝られない!!市販の湿疹薬を使ってましたが効き目が薄く…病院にかけこみました。■主婦湿疹(手湿疹)対策、続けてみると…先生いわく、私の皮膚は乾燥しやすいらしく「保湿を! とにかく保湿を!! 」といわれました。薬でかゆみや皮膚を修復しても保湿しないとまたぶり返す…といわれたのでモノグサな私でしたが先生のいった通りにやってみたら、きれ~~~~に治りました!レジでお金を受け渡すとき、あまりの荒れ様で手を見せるのがイヤだった日々ともサヨナラです。保湿大事って身にしみました。私はこの方法で治りましたが個人差ありますので、もし疑問などありましたら最寄りの皮膚科にご相談くださいね。【お知らせ】第14話 「『食べない』問題は解決したけれど…離乳食の“後ろめたさ”に悩む日々」 の記事下アンケート「Q1.離乳食期に市販のベビーフードをあげることに抵抗がありましたか?」のアンケート結果はこちら↓≫ 離乳食、ベビーフードばかりに抵抗がある…罪悪感からママを救うには =========================================本記事はあくまで筆者の体験談であり、症状を説明したり医学的・科学的な根拠を保証したりするものではありません。=========================================
2018年10月05日専門家・プロ:野﨑誠第1回夏の戻りが湿疹を呼ぶ楽しかった夏休みも終わり、秋がやってきました。しかし、今年の夏は少し変でしたね。梅雨はあっという間に終わり、その直後から熱波が襲来。8月には毎週のように台風がやってくるという慌ただしい夏休みでした。そして待ちに待った秋があっという間にやってきた印象がありますね。道端の朝顔が今頃になって咲いているのを見るとなんともはや。過ごしやすく活動的になる秋ですが、一般に湿疹が悪化する傾向があるとされています。実際に外来でも湿疹が悪くなって受診される患者さんが結構いるのも事実です。一体なぜでしょうか。今回はそのお話を数回に分けてしていきたいと思います。1回目は夏の戻りについての話です。夏が戻ってきた?要注意だ!三寒四温というように、日々の温度の変化が大きいのも秋の季節の特徴です。まず気をつけたいのが、しばらく涼しかったのがある日突然暑くなる、いわゆる夏の戻りです。もう少し先の季節だと小春日和のときも同じことがいえるでしょう。そのあとに湿疹が悪化する子が非常に多くなります。どちらかというと男の子が多いような気がします。なぜでしょう。原因は・・・汗?その原因は汗です。涼しくなって徐々に厚着をしていく途中にやってきた暑い日。そのときに前の日と同じような格好で外に出たら、当然汗をかきますよね。その汗が原因となり湿疹を作ることが十分に予想されるのです。そうです、夏のあせもや汗かぶれの再来です。そのまわりを引っ掻いているうちに、だんだん湿疹の範囲が広がってしまう。そして湿疹の季節の冬に突入というパターンが秋に多く見られる特徴です。そう考えると、男の子に多く発生するのもうなずけます。だって彼ら、どんなに暑くっても洋服をぬがないんですもの。横着というかなんというか・・・そういう女の子もときには見かけますが。だからシャワーは必要なんだ対策はどのようにすればよいのでしょうか。最も良い対策方法はしっかりとシャワーを浴びることです。学校帰り、外出帰りにはしっかりと浴びたいところですし、できれば朝にもしっかりと浴びたいです。学校が始まってなんとなく朝のシャワーの習慣がなくなった。その後、湿疹が悪くなったということはありませんか?夏の湿疹の、しっかり洗う、しっかり流すという原則はこの時期も有効です。できれば最高気温が20度を下回るくらいまではしっかりと流してあげたいところですね。湿疹の治療もお早めにそんなわけで冬になる前から湿疹を作ってしまう子が増えてくるのがこの季節です。予防はスキンケア・シャワーで汗や汚れを上手に落とせばなんとかなりますが、痒みが出てしまうともうそれだけでは抑えることはできません。早めに薬を使って湿疹を抑えていきたいところですね。子どもがひっかく動作をするようだったら皮膚科・小児科の受診を考えたいです。今回は秋の最初のお話ということで夏の残り香について話を進めていきました。次は冬の先触れをテーマにお話をすることにしましょう。野﨑誠(のざきまこと)わかばひふ科クリニック(東京都武蔵野市・皮膚科、小児皮膚科)院長。国立成育医療センター(小児皮膚科)、東京都立東大和療育センター(皮膚科)勤務。2001年山形大学医学部卒業山形大学医学部皮膚科入局山形県公立置賜病院(山形県長井市)、国立成育医療センター(東京都世田谷区)、はせがわ小児科医院(東京都武蔵野市)などの皮膚科・小児皮膚科を経て、2013年、わかばひふ科クリニック(東京都武蔵野市)開院。院長を務めるかたわら、専門家向け、一般向け、教育機関(保育園、幼稚園、小学校、中学校など)向けの各種講演会、勉強会を精力的にこなす。雑誌他執筆多数。広い年齢層の皮膚病、あざの治療やスキンケアに携わる。わかばひふ科クリニックWebサイト
2018年09月27日「ベジバリア塩糖脂」発売9月1日、累計188万個出荷(2018年7月現在)を誇る化粧品や健康食品のベジエシリーズの新商品「ベジバリア塩糖脂」が株式会社KIYORAより発売された。塩分・糖質・脂質の過剰摂取抑える「ベジバリア塩糖脂」は、塩分・糖質・脂質の過剰摂取を抑えるサプリメントで、外食や加工食品に頼りがちな現代人にピッタリの商品となっている。また、13種類もの野菜粉末が配合され、手軽に野菜の栄養素を摂取することもできる。形状は小粒タイプで、食事の前に手軽に摂取することが可能。毎日続けやすい仕様だ。【ダイエット3大敵は塩・糖・脂の過剰摂取】現代人の食生活に共通する悩みは塩分・糖質・脂質の過剰摂取。近年、海外でも塩分の摂り過ぎが問題視されています。外食・加工食品に頼りがちな現代人は、「糖」「脂」だけでなく「塩」もケアすることが重要です。そこで、塩分、糖質、脂質の食事が多い現代人のために、手軽に栄養を補えるサプリメントを開発しました。(プレスリリースより)9月1日より一部のドラッグストアで先行発売し、10月20日に全国発売。価格は90粒(30回分)が1350円(税抜)、180粒(60回分)が2380円(税抜)となっている。ダイエットの大敵である塩分・糖質・脂質を抑える「ベジバリア塩糖脂」を是非お試しあれ。なお、詳細な配合成分はプレスリリースに記載されている。そちらも要チェックだ。(画像はプレスリリースより)【参考】※プレスリリース「ベジバリア塩糖脂」発売※ベジエシリーズ公式HP
2018年09月02日赤ちゃんに湿疹ができたり、肌が乾燥して荒れるのを見ると「もしかしてアトピーかも?」と不安になってしまうものです。また、自分がアトピー性皮膚炎だから子どもにも発症するのではないか心配になるなど、親の立場になると不安や心配はつきないものです。しかし、アトピー性皮膚炎は、まだまだわからないことが多い病気ですが悲観することはありません。中には、妊娠時から食べ物を制限したり、母乳がアトピー発症に影響を与えるのではないか、という情報が出回っていますが、そういったことはありません。乳児のうちから正しい治療、適切なケアを実践することは、アトピー性皮膚炎の予防や治療面で大きなメリットがあります。まず、アトピー性皮膚炎がどういった病気であるのか、乳児のうちにやるべきケア、ステロイドは本当に怖いものなのか?基本的なことを押さえておきましょう。乳幼児のアトピー性皮膚炎まず、アトピー性皮膚炎とはどういったものであるかを理解しておきましょう。アトピー性皮膚炎の特徴主には、かゆみをともなう湿疹(赤み、ブツブツ)がひどくなったり、ゆるやかになったりする「憎悪と寛解」をくり返すのがアトピー性皮膚炎の特徴です。アトピー性皮膚炎は誰もが治らない病気ではないのです。多くの場合、乳児の頃に発症しますが、幼少期、学童期へ進むにつれて症状はゆるやかになり、やがて症状が出なくなったり、自然治癒する場合もあります。このように成長と共に症状が治まっていくことが多いのですが、中には重い症状が続く患者さんがいたり、大人になってから再発するなど、さまざまなケースもあるため、アトピー性皮膚炎といっても症状の程度や状態は個々で異なります。アトピー性皮膚炎の原因症状の程度や原因などに大きな個人差があり、アトピー性皮膚炎の明確な原因や確立された治療はありません。しかし、アトピー患者にはいくつかの共通点がみられます。いわゆるアトピー性皮膚炎になりやすい体質や要素のことで、これを「アトピー素因」と言います。たとえば、親がアトピー性皮膚炎であることや気管支喘息、アレルギー性鼻炎、花粉症、結膜炎などの疾患があることも、素因のひとつにあてはまります。しかし、それだけでアトピー性皮膚炎が発症する遺伝性のものであるとは言えません。なぜなら、アトピー性皮膚炎は生活環境や習慣なども密接に関係してくるので、親に特定の疾患があるからといって、必ずしもアトピー性皮膚炎が発症するわけではないのです。アトピー性皮膚炎の主な症状や現れる時期アトピー性皮膚炎の症状は生後数か月あたりから見られはじめます。皮膚の症状や現れる部位は年齢によっても変わりますが、乳幼児期(2歳未満)では頬、おでこ、頭部に「潮紅(ちょうこう)」という、いわゆる赤みが現れたり、「丘疹(きゅうしん)」という、細かいブツブツや腫れたように盛りあがった症状が現れます。また、症状は他の皮膚炎や皮膚疾患と類似する場合があります。もともと乳児は湿疹ができやすいため、湿疹ができたからといって、すぐにアトピー性皮膚炎であるとは言えません。その他のアレルギー症状なども見ながら判断するため、一般人による診断は難しく、小児科や小児皮膚科を受診して診断する必要があります。我慢できないほどの強いかゆみに襲われるアトピー性皮膚炎の症状といえば、非常に強いかゆみが起こることです。手指で皮膚をかかずにはいられないほど強いかゆみに襲われるため、子どもに指でかかないように言う程度で止まるものではありません。皮膚が傷つき、血がにじんでくるほどやめられないかゆみが生じるため、皮膚に潮紅や丘疹が出るだけでなく、手指でかきむしってしまう「掻破(そうは)」が加わり、皮膚がただれたり(びらん)、ジュクジュクとした状態(湿潤局面)になることも特徴です。このように、強いかゆみによって皮膚をかきむしってしまうことがアトピー性皮膚炎の症状が悪化する大きな原因となります。赤ちゃんアトピー性皮膚炎の治療とは?ステロイドによる薬物療法などアトピー性皮膚炎における治療の基本は「薬物療法」、「スキンケア」、「悪化させるアレルギー因子を避ける」という3つの観点から行うことです。根本的な治療が難しいアトピー性皮膚炎ですが、治療で目指すのはアトピー性皮膚炎診療ガイドライン(日本皮膚科学会)によって、以下の項目があげられています。症状がない状態症状があったとしても日常生活に支障がない状態薬物療法をあまり必要としない急性に悪化することがあっても長引かない子どものアトピー性皮膚炎は、多くが軽症であること、そして成長と共に症状が落ち着いていくケースが大半であるため、上記のとの状態を目指すのは、成人と比較しても容易と言うことができます。しかし、子どもによっては、必ずしも症状が穏やかになっていくとは限らないため、ステロイド外用薬を用いた薬物療法は視野に入れておくことが必要です。ステロイドは危険ではないの?アトピー性皮膚炎の治療に使用されるステロイド外用薬は、強い副作用が取り上げられ問題視されることがあります。そういった情報を鵜呑みにして無理にステロイドを避けることは、かえってアトピー性皮膚炎の悪化につながります。ステロイド外用薬は、症状が憎悪と寛解をくり返すなかで、使うタイミングや使用を止めるタイミング、ステロイド外用薬の強さを調整する必要があります。そのため、医師の指導を十分に守り適切に使用することです。子どもの成長にかかわるステロイドの重要なポイント強いかゆみを伴う皮疹は睡眠の妨げになるのですが、赤ちゃんや子どもにとっては、睡眠障害が成長障害と深く関係してきます。そのため、赤ちゃんや子どもは、睡眠障害になっているかどうかの観点からもステロイド外用薬の使用を検討する必要があります。睡眠障害や成長障害をきたすと低身長や顔面の皮疹(ひしん)が強い場合は、網膜離(もうまくはくり)や白内障など、さまざまな合併症を起こすことがあります。また、過剰な食物制限も、カルシウム不足や成長障害をおこす危険性があります。原因になる?予防できる?アトピー性皮膚炎の間違った認識アトピー性皮膚炎は原因がはっきりとしていないことから、根拠のない話が出回ることがあります。古くから伝えられている方法や予防など、今では影響がないとわかっているものがあります。母乳が原因で赤ちゃんがアトピーになることはない赤ちゃんがアトピー性皮膚炎になる原因として、母乳の「質」をとりあげ、それによってアトピー性皮膚炎の発症に影響を与えるといった情報が出回っていますが、これには根拠はありません。また、アトピー患者の母親による授乳が、子どものアトピー性皮膚炎の発症を促すということもありません。妊娠時や授乳期の食物制限は子どものアトピー予防に関係しない一昔前は、アトピー性皮膚炎の原因が食物アレルギーではないかと考えられていました。このことから、妊娠時に母親が食物制限をすることで、子どものアトピー性皮膚炎の発症を予防するのではないかと考えられていました。しかし、妊婦の食物制限によってアトピーをはじめとしたアレルギー疾患の発症を予防する効果はないということわかっています。妊婦が避けるべき基本的な食べ物に注意して、栄養バランスのとれた食事をしっかりとりましょう。また、母乳によるアトピー性皮膚炎の発症には根拠がないのと同様に、授乳する母親が食物制限をしても、子どもに対してアトピー性皮膚炎の予防効果はありません。赤ちゃんのアトピー性皮膚炎のケア対策アトピー性皮膚炎の治療で基本となる「スキンケア」と「悪化させるアレルギー因子を避ける」をみていきましょう。赤ちゃんのうちからスキンケアをすることアトピー性皮膚炎の治療において、日々行なうスキンケアは非常に有効な要素です。スキンケアの目的は、皮膚を清潔にし、保湿と保護で、低下した皮膚(角層)の機能を補うこと。ワセリンやシンプルな成分で構成された保湿剤の使用が推奨されます。新生児期から保湿剤を塗ることで予防につながることも角層は皮膚の水分を保持する機能があり、同時に外部からの刺激から守るバリア機能として働きます。皮膚が乾燥したり、かきむしってしまうことで皮膚のバリア機能は低下します。これが肌のかゆみを引き起こすことになるため、肌を保湿して保護することはアトピー性皮膚炎の発症と悪化を防ぐ重要なケアになります。現在では、新生児期から保湿剤を塗ることで、アトピー性皮膚炎の発症率を低下させることが期待されています。悪化させるアレルギー因子を避けるアトピー性皮膚炎を発症する患者は、食物アレルギーや気管支喘息、アレルギー性鼻炎、ハウスダストなど、アレルギー疾患を持っている場合が多いといわれています。これらのアレルギーを引き起こす抗原(アレルゲン)を避けることもアトピー性皮膚炎の症状を抑えるために必要なことです。特に、乳児期は食物アレルギーを合併することが多くなります。食物アレルギーは食べることで、アレルギー反応を起こすだけでなく、バリア機能が低下した皮膚から、食物(卵やミルク、小麦など)が侵入することでもアレルギーを起こしてきます。そのためにもしっかりとした、保湿ケアが重要になってきます。お子さんがアトピーになっても悲観的にならないでアトピー性皮膚炎は、さまざまな原因が複雑に関係して発症する病気です。親がアトピー性皮膚炎である場合、子どもも発症するケースが考えられますが、遺伝という点だけで発症するわけではありません。近年、アトピー性皮膚炎患者が増えているのは、日本の住環境や食生活などの変化などが大きな要因になっていると考えられています。もし、子どものアトピー性皮膚炎の発症したとしても、乳児期から適切なケアをすることで予防や発症しても重症化しにくいことがわかってきています。そのためにも、アトピー性皮膚炎を理解することは重要なことです。決して悲観的にならず、医師と相談しながら適切なケアを続けて、子どもの成長を見守っていきましょう。<参考文献>・小児アトピー性皮膚炎 大矢幸弘(J-Stage)・アトピー性皮膚炎診療ガイドライン 2016年版(日本皮膚科学会)・日本アレルギー学会アトピー性皮膚炎診療ガイドライン監修:篠原三秀
2018年06月28日現在日本では製造や販売はされてない乳児用液体ミルク。震災のとき、救援物資としてフィンランドから届けられたことで、その必要性が注目されました。多くのママたちの声を受け、厚生労働省が初めての衛生基準の案をまとめ、普及に向けて一歩を踏み出しました。Q.乳児用液体ミルク、あったらいいなと思う状況は?1.災害時の備蓄 52.4%2.外出するとき 16.5%3.保護者が体調不良などのとき 8.4%4.保護者が多忙で時間がないとき 1.8%5.夜中の授乳時 6.1%6.粉ミルクの調乳になれない人がミルクを与えるとき 3.3%7.普段から粉ミルクの代用として 3.3%8.母乳の出が悪くなったときの備え 1.5%9.飲酒をしたとき 0.4%10.液体ミルクを使う必要はない 4.6%11.その他 1.6%もっとも多いのはやはり災害時の備蓄としてというものでした。保存期間も長く、調乳する手間もないため普段外出するときに利用したいという意見もありました。販売されれば多くのママたちが利用するのではないでしょうか。■いざというときのために備えておきたい!災害時に粉ミルクが使えない理由として、粉ミルクを溶かすお湯は一度沸騰させた70℃以上のものとされているからです。水も十分になく、電気やガスが使えない状態ではなかなか難しいですよね。液体ミルクならすぐに赤ちゃんにあげることができます。「災害のときに使えそうですね。でも、赤ちゃんの味覚はデリケートなので、普段から慣らしておかないといざというとき飲んでくれないかもしれないですね」(滋賀県 30代女性)「我が子が授乳中のときには、防災バッグに粉ミルク・水・簡易的な哺乳瓶・水を温める加熱パック・授乳ケープなど大量に用意していました。賞味期限が1年弱だったとしても、あれば便利です。災害時はストレスで母乳も出なくなるかもしれないし」(神奈川県 30代女性)「被災地に住んでいます。妊娠中に震災があったのですが、産まれてからだったら本当に大変だったと思います。母乳が止まってしまうお母さんもいたし、電気やガスもストップして、粉ミルクがあっても作れない人も多かったです」(宮城県 40代女性)「災害時ライフラインがなくなったときには助かると思います」(愛知県 40代女性)「災害の備蓄として、あったらいいなと思います。いつどこで起こるかわからない今だからこそ、必要だと思います」(愛媛県 40代女性)「災害時に絶対必要だと思う。母乳が出ているお母さんも出なくなるかもしれないし、水の確保も難しいと思うので」(東京都 40代女性)■普段の育児の手助けとしても活躍しそう夜中の授乳やパパにお留守番を頼むとき、車で帰省するときなどにも液体ミルクは活躍しそうという声もありました。海外では普通に売られているだけに、日本でも望む声があるのは当たり前かもしれません。「夜中のミルクは下準備をして寝ても、毎日となると大変でした。また、出先や外泊のときを考えたら、役に立つのは一目瞭然ですよ」(栃木県 40代男性)「持病があり、子どもたちは粉ミルクで育てました。日常生活では不便を感じたことはありませんが、長時間の外出では、熱湯を入れた水筒、煮沸消毒した市販の水、粉ミルクを持ち歩き荷物が大量で大変でした。もっと早く解禁してほしかったです」(千葉県 40代女性)「3人育てましたが、夜中の授乳がなくなりようやく眠れるようになったのは10年目。愛情とは関係なく、負担軽減として使うのはありだと思います」(神奈川県 40代女性)「夜中にお湯で粉ミルクを溶かしたり、覚ましたり、その間も子どもが泣くとあたふたしちゃうから、便利だと思います」(千葉県 40代女性)「もちろん災害時にも必須ですが、普段使いにも便利そう。必要になるかどうかわからないくらいの抱っこひもでのお出かけに、身軽に持ち歩けるのはとても助かります」(東京都 40代女性)■すでに使ったことがある人も海外生活で液体ミルクを使ったことがあるという人が、その便利さを教えてくれました。日本で子育てするママにとってはうらやましい限りです。「海外生活で大活躍しました。非常に便利です。我が子は常温でも飲んでくれました。こればかりをあげ続けるわけではないので、味覚の発達とかも気になりませんでした。離乳食が始まったら、いろんな味を覚えられるし。普及したら利用する方はたくさんいらっしゃる気がします」(東京都 30代女性)Q.乳児用液体ミルク、あったらいいなと思う状況は?アンケート回答数:4865件(2018年3月28日時点) ウーマンエキサイト×まちcomi調べ
2018年04月06日アレルギーにより湿疹が引き起こされる場合、どのようなメカニズムで発症するのかを理解しておくと、いざというときに対処ができます。ここでは、湿疹とアレルギーについて見てみましょう。アレルギーによる湿疹とは湿疹を発症させるアレルギーには以下のものがあります。食物アレルギーアレルギーによる湿疹でよく見られるのが、食物アレルギーです。アレルゲンとされる特定の食べ物で、湿疹が発症されるとされています。アレルゲンとなる可能性がある食べ物は非常に数が多いので、どれが自分にとってアレルゲンになるのか問うのがわからないことが多いです。また、食物アレルギーの場合は、皮膚症状として湿疹だけにとどまらないことも多く、じんましんや血管性浮腫、発赤などの症状がでたり、目やのど、呼吸器系などの異常が引き起こされたりすることがあります。接触アレルギー接触アレルギーの場合は、主に皮膚に現れるアレルギーとして知られています。皮膚にアレルゲンが接触することによって、皮膚に湿疹などの異常が引き起こされることがあります。軽い接触アレルギーの場合、触れた部分だけに異常が起こりますが、アレルギーの反応によっては、接触した部分以外にも症状が進行してしまうこともあるため注意が必要です。アレルギーによる湿疹のメカニズムアレルギーが引き起こされるメカニズムについて解説します。防御反応人の身体は、外部からの異物に対しての防御機構を有しています。異物が体内に侵入すると、血液中の白血球などの細胞がその異物を除去しようと活動を始めます。このため、なにか異物がはいりこんだとしても、すぐに異常をきたすというわけではありません。そして、一度異物を排除すると、その異物に対して記憶しており、次回侵入したときには、最初の侵入に比べてより早く対処できるようになっています。これを免疫と呼びます。アレルギーというのは、この免疫反応に異常が起こったときに引き起こされるといわれています。抗体が過剰に反応するアレルギーは、異物に対して必要以上に反応を起こしてしまうことが原因で引き起こされるようです。アレルギーの原因であるアレルゲンが体内に入ると、特異的IgEを経由してアレルギー反応が引き起こされます。さらに、アナフィラキシーショック症状が引き起こされた場合は、一度症状が現れなくなった後に、再び発症するといわれています。アレルギー反応はあくまでも、異物が入ったときだけに反応するので、アレルゲンを体内に取り込んだり、皮膚に触れたりしない限りは、アレルギー症状は発症しないとされています。アレルギーによる湿疹の治療アレルギーによる湿疹の治療法を見ていきましょう。アレルゲンを特定するアレルギーに対する治療を行っていくためには、アレルギーを引き起こしているアレルゲンを特定する必要があります。アレルゲンを特定するためには、血液検査によって血中の特異的IgE抗体がどれくらいあるのかを調べるという方法が行われます。そのほかの方法としては、実際に食べ物で検査を行う食物検査や、皮膚にアレルゲンの可能性のある物質を付着させるパッチテストなどによって、アレルゲンを見極めていきます。ただし、これらの検査は、あくまでもアレルゲンを探す検査です。見極めたアレルゲンが、必ず湿疹の原因だという事は決めつけることができません。アレルゲンを同定してからさらに検査をしていくことで原因を特定できるとされています。できるだけアレルゲンを避けるアレルギーを根本的に治療するのは非常に難しいことです。そのため、対症療法がメインの治療となります。抗アレルギー薬や抗ヒスタミン薬などを投与して、アレルギーによる症状を緩和させていく薬物療法を行っていくことが多いです。そして、症状が緩和された後は、できるかぎりアレルゲンを摂取したり、触れないように予防したりしていくことが重要だとされています。日ごろから気をつけたいこと検査や治療によって、自身の湿疹の原因となっているアレルゲンが同定されているのであれば、そのアレルゲンからできるだけ避けて生活していくことによって、症状を予防することができます。たとえば、軽度の食物アレルギーであり、それが普段から食べたり飲んだりしているものであれば、徐々に摂取量を減らしていって、症状が出ない摂取量を見極めることも必要かもしれません。また、生活や仕事に支障をきたすレベルであるのであれば、アレルギーの出ないような生活、および仕事に変えていく必要があります。家族や職場での理解が必要になるため、しっかりと相談をしてよい方法を探していくようにしましょう。監修:大利昌久
2017年10月24日肌にかゆみや赤みを引き起こす脂漏性湿疹の原因は、カビの一種である「マラセチア菌」の増殖です。菌の異常増殖の原因である皮脂の過剰分泌を起こさないためのポイントや皮膚科での治療法などについて見てみましょう。脂漏性皮膚炎とは脂漏性皮膚炎(脂漏性湿疹)は、脂漏によって引き起こされる皮膚炎です。「脂漏」とは、毛穴から分泌される皮脂が多くなりすぎている状態を指します。脂漏の状態になると、皮脂をエサとするマラセチア菌というカビの一種である真菌が異常増殖します。マラセチア菌自体は、人間の皮膚に生息する常在菌で、正常な状態ではトラブルの原因となるようなことはほとんどありませんが、異常に増殖するとマラセチア菌自身の代謝物によって肌に炎症を引き起こします。脂漏性皮膚炎の原因脂漏性皮膚炎の原因は、皮脂の増加によるマラセチア菌の増殖です。脂漏性皮膚炎の原因と考えられるものについて解説します。ホルモンバランスの乱れ生活習慣の乱れやストレス、睡眠不足などが続くと、ホルモンバランスの乱れが生じます。特に、ストレスや睡眠不足はテストステロンやアンドロゲンといった男性ホルモンの分泌量を増加させます。テストステロンやアンドロゲンには皮脂の分泌量を増加させる働きがあり、脂漏性皮膚炎の原因である脂漏の状態を作ってしまう場合があります。食生活の乱れ食生活の乱れは、皮脂の分泌量にも関係していますが、脂っぽい物や甘い物など脂分が多い食事ばかりをとり続けていると、皮脂の量も増加してしまいます。また、皮脂量を調整してくれるビタミンB2やビタミンB6、ビタミンCが不足すると、皮脂量の調整が不十分になり、肌に脂分が増加する場合があります。不十分な洗髪・洗顔きちんと洗えているつもりでも、洗顔や洗髪が不十分になっている方は意外と多いものです。生え際や後頭部、フェイスラインなどは洗い残しが生じやすく、皮脂汚れをためてしまう原因にもなります。また、反対に頭皮や顔を洗いすぎてしまい乾燥を引き起こすと、皮膚が皮脂の分泌量を増加させようとするのでかえって状況が悪化する場合もあります。脂漏性皮膚炎の症状脂漏性皮膚炎は、皮脂の過剰分泌による真菌の繁殖が原因で起こるため、皮脂の分泌量が多い頭皮や生え際、鼻の横などにできやすい傾向があります。また、顔・頭部以外では背中やわきの下などによくみられます。脂漏性皮膚炎の主な症状は、かゆみや赤み、湿疹です。黄色っぽい垢(鱗屑)などが出る場合もあり、頭皮に脂漏性皮膚炎ができた場合は、大量にフケが出るケースもよく見られます。また、大量の皮脂が酸化して悪臭を放つこともあります。脂漏性皮膚炎の治療脂漏性皮膚炎かもしれないと感じたら、すみやかに皮膚科などで診察を受けましょう。皮膚科で受けることができる脂漏性皮膚炎の治療について解説します。皮膚科での治療皮膚科では、皮膚に起こった炎症を抑えるためのステロイド剤や、原因となるマラセチア菌を殺すための抗真菌薬などが処方されます。これらを使って原因菌や炎症を抑え、症状の改善を目指します。これに加え、補助的にビタミン剤が処方されたり、かゆみ止めとして抗ヒスタミン薬が処方されたりする場合もあります。脂漏性皮膚炎の予防脂漏性皮膚炎の予防には、生活習慣の改善や洗顔・洗髪方法の見直しが効果的です。睡眠不足を解消する前述の通り、睡眠不足は皮脂を増加させる原因になります。睡眠時間をしっかりと確保し、自律神経やホルモンバランスを整えましょう。ストレスを解消する心身が強いストレスを受けると男性ホルモンの分泌量が増加し、皮脂が増加してしまいます。休息の時間を十分に取り、自分が好きなことをする時間を確保するなど、ストレスをためこまないよう注意しましょう。食生活を改善する食生活の乱れは肌のトラブルに直結します。脂っこい食事を避け、肉・魚・野菜をバランスよく食べるようにしましょう。ビタミンB類を多く含むレバーなどの肉類や卵、ビタミンCを多く含む野菜や果物などを選ぶとより効果的です。洗顔・洗髪の方法を見直す洗顔・洗髪時は洗い残しがないようにすすぎをしっかりと行うことが大切です。特に、洗い残しやすすぎ残しを発生させやすいフェイスラインや生え際などは念入りにすすぐようにしましょう。地肌や顔を洗いすぎると皮膚が乾燥し、かえって皮脂の分泌量が増加してしまう場合があります。地肌や顔を洗う際はゴシゴシと肌をこすらず、指の腹でやさしく洗いましょう。洗浄力が高すぎるものは避け、低刺激のシャンプーや洗顔料を選ぶことをおすすめします。また、洗顔・洗髪後は適宜保湿などを行い、肌に水分を与えるとよいでしょう。監修:大利昌久
2017年09月20日皮膚の表面が刺激を受けると、「湿疹」とよばれるできものが現れます。形状は、赤い斑点状であったり、ポツポツしたものだったりとさまざまです。原因として、金属や食物アレルギー、免疫機能の低下、ストレスなどがあげられますが、ここでは、ストレスが原因となっている湿疹に注目して見てみましょう。湿疹とストレスの関係皮膚の表面にさまざまな刺激が加わると湿疹ができるとされます。花粉や金属に対するアレルギーがある人の場合、そうしたものに触れるとアレルギー反応として湿疹が現れますが、汗や衣服と皮膚の摩擦も湿疹を引き起こす刺激になることがあります。特に、アレルギー体質でもないのに急に湿疹が現れた場合、皮膚が本来持っているバリア機能が低下している可能性があります。ストレスがその原因となっていることがあるため注意が必要です。強い不安や緊張といったストレスが脳に伝わると、脳はストレスを和らげようとして「ストレスホルモン」を分泌するよう指令を出すと考えられています。ストレスホルモンの一種であるコルチゾールは、血糖値を上昇させ、脳の働きをよくする働きがあるといわれています。しかし、つねにストレスがかかっている状態が続くと、ストレスホルモンが過剰に分泌されます。実は、コルチゾールには、免疫力を低下する働きもあり、分泌量が増えると身体にとってマイナスとなってしまうのです。コルチゾールが作られるときにはビタミンCが使われます。皮膚をつくる組織のコラーゲンには、ビタミンCが欠かせないため、コルチゾールの過剰な分泌はコラーゲンの生成にも影響を与えるとされます。さらに、コルチゾールは男性ホルモンの分泌を促して皮脂を出やすくしたり、成長ホルモンの分泌を抑制して、皮膚をはじめとする身体のさまざまな組織の再生を阻害したりします。つまり、コルチゾールが過剰に分泌されると皮膚の状態が悪化する可能性があるのです。本来は、血糖値を上げ、脳の働きを活性化させる働きを担うコルチゾールですが、大きなストレスが原因となり、皮膚のコンディションを乱す方向に働いてしまうことがあります。弱っている皮膚に刺激が加わることで、湿疹が現れます。また、ストレスによるホルモンバランスの乱れにより、過剰に分泌されるホルモンとしてヒスタミンがあげられます。このホルモンも皮膚に大きく影響を及ぼします。皮膚が刺激を受けると、肥満細胞からヒスタミンが分泌されて知覚神経に働きかけ、「かゆみ」というかたちで皮膚の刺激が脳に伝えられます。一方、知覚神経の末端からは神経ペプチドという神経伝達物質が放出され、神経ペプチドが肥満細胞を刺激します。肥満細胞は、ヒスタミンをさらに分泌してかゆさを増幅させ、「かゆさを感じてかきむしると、さらにかゆくなる」という悪循環に陥ってしまいます。アトピー性皮膚炎とストレスの関係と症状化粧品や衣類、金属など皮膚に接触したものが原因で現れる接触性湿疹、皮脂の分泌が進み皮膚を刺激することで起きる脂漏性湿疹、首やひじ、ひざなどにでき、かゆみをともなうアトピー性皮膚炎など、湿疹にはいくつかタイプがあります。なかでも、アトピー性皮膚炎は原因のひとつにストレスがあげられます。ここでは、アトピー性皮膚炎とストレスについて解説します。アトピー性皮膚炎は、顔や首、手足の関節などにかゆみをともなった赤い湿疹が現れる皮膚疾患です。湿疹ができると、かゆさから引っ掻き、また湿疹ができるということをくりかえして、慢性化すると皮膚が硬くなってしまいます。原因がアレルギーである場合と、そうでない場合があり、非アレルギーの原因にストレスも含まれます。ストレスは、皮膚のコンディションを悪化させて刺激への反応を敏感にするとされています。薬によって皮膚の機能を回復させる治療と並行し、ストレスを溜めない生活を送る工夫をすることも大切です。湿疹に強い皮膚を作るためのストレス解消法心身ともに健康でいるために、ストレスを溜めないことはとても重要なことです。また、皮膚のコンディションを整えるうえでも、ストレスの解消は有効と考えられています。気分や体調に合わせて取り組めるストレス発散法をいくつか持っておくといいでしょう。ストレスを解消したいと思ったときに参考になる解消法をご紹介します。運動ウォーキングなどの有酸素運動がおすすめです。軽く汗をかく程度の運動を習慣づけましょう。人との交流友人や家族と食事をしたり、お酒を飲んだりして、楽しい時間を持つのもよいでしょう。話をすることでストレス発散の効果が期待できるでしょう。休息ぐっすり眠り、休養を取って疲れをとるほか、ヨガをしたり自然の中でリラックスしたりするのもよいでしょう。気持ちの切り替え今の環境から離れることで、気持ちを切り替えることも大切です。旅行はもちろん、部屋の模様替えをすることも気分を一新することにつながるでしょう。娯楽テレビや映画、カラオケに行くなど、自分自身が楽しいと思えることを、思う存分に満喫するのもおすすめです。創作楽器を演奏する、絵を描くなど創造的な作業に没頭することもストレス解消につながるでしょう。監修:田中奏多
2017年09月15日夏は、常に肌が「脂っぽい…」と感じることも多いですよね?そのために、脂取り紙を常に持ち歩いている方もいることでしょう。でも、脂取り紙で取り続けていると、余計に脂っぽさが目立つ原因にも。そして、基本的に皮脂が過剰に分泌し、「脂っぽい…」と感じやすい原因の1つとして、肌が乾燥しているからということがあげられます。そのためには、日頃からスキンケアを心がけること。そして、オススメの専用コスメを使用して、日中の脂っぽさを引き起こさないような対策が必要です。どんなスキンケアテクがいいの?まずどんなスキンケアテクニックが必要になるのか、気になりますよね。上記でもご紹介したように、日中の脂っぽさ、「乾燥」を避けたいので、保湿ケアを徹底することは必要になります。化粧水を5回、パール大くらいを手のひらにのせてから、肌全体につけることをオススメします。さらに、保湿系のアイテムは、乳液を使用するのがオススメです。乳液は、「ふた」の役割がありますので、必ず使用しましょう。テラクオーレ カモミール ディープモイスト スキントナー125ml 4,320円(税込)テラクオーレ ダマスクローズ ビューティモイスト スキントナー125ml 4,860円(税込)テラクオーレさん(@terracuore_organic)がシェアした投稿 – 2017 3月 2 11:36午後 PST「カモミール ディープモイスト スキントナー」は、ベースとなるカミツレ花エキス、トウキンセンカ花エキス、メリッサエキスなどと言った、約10種類の植物エキスを配合。これによって、肌を柔らかくふっくらに仕上げてくれるだけではなく、肌荒れのケアもしてくれるのです。また、「ダマスクローズ ビューティモイスト スキントナー」は、エイジングケアに特にオススメ。ローズ原料でもある、ダマスクローズエキス、ローズヒップエキス、ダマスクローズ精油が配合されていますので、しっかりエイジングケアしたいという方に効果的でしょう。熱処理をしていないはちみつを使用していることで、高い潤い効果が期待できます。 もっちり、弾力のある肌に仕上げてくれる化粧水です。雪肌水薬用 雪肌精 エンリッチ140ml3,780円(税込)雪肌粋 せっきすいさん(@sekkisui)がシェアした投稿 – 2016 8月 26 7:55午後 PDT「和漢エキス」を配合していることによって、キメ細かく、みずみずしく、そしてしっとりとした肌に導いてくれるアイテムです。「バクモンドウエキス」「テンニンカエキス」配合で、高い保湿効果が期待できます。ローズとジャスミンのほのかな香りに癒されることでしょう。オススメの専用コスメは?皮脂・汗による脂っぽさにオススメなのは、皮脂吸着度の高い化粧下地を使用しましょう。そうすることで、次にのせるファンデーションのノリも良くなりますので、脂っぽさも軽減させることができるでしょう。ディオールスキン フォーエヴァー&エヴァー ベース SPF20/PA++5,832円(税込)Dior Makeupさん(@diormakeup)がシェアした投稿 – 2017 5月 11 6:28午後 PDTファンデーションのノリを長持ちしてくれる、化粧下地です。肌がヴェールに包まれるような感覚になりますので、ソフトフォーカスされたような印象に。これが、毛穴や欠点を目立たなくしてくれ、均一な肌状態へと整えてくれます。また、どんな肌色の方にも合う「ユニバーサルカラー」なので、色ムラをカバーしながら、透明感のある、元気な肌に導いてくれます。夏は、皮脂・汗によって、肌が「脂っぽい」と感じることも多いですよね。脂っぽいと、テカリが目立ってしまったり、ベタつきが気になったり…。さらにはせっかく施したはずのメイクも崩れやすくなってしまいます。だからこそ、どんなコスメでメイクをするのか?スキンケアはどのように行うのかが重要ですよね。今回ご紹介したのは、まず、メイクをする前のスキンケアにこだわってみること。これによって、その日の肌の脂っぽさは軽減させるはずです。そして、もともとは、乾燥しがちななことが原因だったりもするので、しっかり対策する必要があります。その他、オススメの専用コスメを使用することで、より皮脂が分泌するのを防いでくれることでしょう。今回ご紹介した、オススメの専用コスメ。そしてスキンケアテク、アイテムを日常に取り入れことで、理想の脂っぽさが目立ちにくい肌になることができますし、皮脂・汗でメイクが崩れるという心配もそれほどいりませんよ。まずはしっかり対策することを心がけてみましょう!
2017年07月24日生まれたばかりの赤ちゃんの肌はとにかくデリケートです。いつも清潔に保ってあげていないとちょっとした汚れや刺激で肌のトラブルを起こしてしまうと考えられています。乳児脂漏性湿疹も多くの赤ちゃんが発症する肌トラブルの一つですが、もし症状が出てもしっかりとした対処法を知っておけば慌てる必要はありません。症状や原因とあわせて見ていきましょう。乳児脂漏性湿疹の症状赤ちゃんが発症する湿疹のことを総じて「乳児湿疹」と呼びますが、脂漏性湿疹は発症する赤ちゃんが多いといわれています。特徴としては体ではなく首から上にできます。頭部や眉毛が黄色いかさぶたで覆われる、おでこ、頬などにフケのようなものができる、赤い湿疹ができて、かゆみはあまりないというのが主な症状です。乳児脂漏性湿疹の原因とは新生児、乳児期(生後1か月〜2歳)までの赤ちゃんは、お母さんの体内ホルモンに影響され、生理的に脂を分泌する働きが高くなっています。そのため、頭、眉、耳など顔を中心に赤い湿疹や黄褐色のかさぶたができることがあります。これは乳児脂漏性湿疹と呼ばれています。原因は赤ちゃんの皮膚の洗い方が十分でないときなど、清潔に保てていない場合が多いといわれています。乳児脂漏性湿疹のピーク乳児脂漏性湿疹は主に生後から2歳くらいまでの乳児特有の湿疹ですが、一番発症しやすい時期は生後3か月くらいまでとされています。これは個人差がありますが、生後3か月くらいまでは胎児副腎由来のデヒドロエピアンドロステロンの血中の濃度が高く皮脂分泌が活発になります(生後2〜3か月で低下)。このため脂漏性湿疹になる赤ちゃんが多いといわれています。乳児の肌は非常に薄く敏感なため、環境・体質だけでなく、食べこぼしや汗、ちょっとした汚れが原因で赤くカサカサになってしまったり、かゆみ・痛みをともなった腫れを引き起こしたりすることがあります。症状が続く場合は乳児脂漏性湿疹ではなく、アトピー性皮膚炎の可能性もありますが、乳児湿疹の症状が出ている間はアレルギー性かの判断ができないため、1〜2歳くらいまでは経過観察する必要があります。乳児脂漏性湿疹の受診のタイミング赤ちゃんの皮膚に異常が見られたからといって、どの程度なら医療機関で受診するべきなのか悩むお母さんも少なくありません。乳児脂漏性湿疹は完治までに個人差があるため、まずは患部を清潔に保つことを心がけましょう。湿疹ができてから、正しい方法で洗ってあげて保湿などをしてあげれば2週間程度で一度よくなり、3〜4週間もあれば完治することが多いとされています。それでも治りが遅い、どんどん症状が悪化するという場合には、小児科や皮膚科に行って医師の診断を受けることをおすすめします。乳児脂漏性湿疹の治療症状が重く医師に相談する場合は、処方された保湿剤やプロペト(ワセリン)でしっかりと保湿してあげることが大切です。乾燥している肌がしっとりするくらいが保湿の目安となります。赤ちゃんは乾燥によってかゆみを覚えることもあるため、乾燥している部位をみつけてしっかりと保湿してあげましょう。特にお風呂上りは乾燥しやすいためしっかりとこまめに保湿を心がけましょう。ステロイド系の塗り薬と併用する場合は、まず保湿剤で肌をしっとりと潤してから、ステロイドを必要な箇所に必要な量だけ塗ってあげます。先にステロイド剤を塗ってしまうと、保湿剤を塗るときにステロイドを塗り広げてしまい、肌への負担が余計にかかってしまうためです。湿疹は皮膚のバリア機能が低下している状態で、そこに食物タンパク質、ダニ・花粉が侵入することで免疫反応(アレルギー反応)が起こるリスクがあります。そのため、乳児脂漏性湿疹は早くスキンケアをして治すことで皮膚のバリア機能を強化してさまざまなアレルゲンから皮膚を守ることが大切です。「皮膚の状態を正常に保つことが将来のアレルギーにかかわる」ということもできます。乳児脂漏性湿疹の対処法乳児脂漏性湿疹は皮脂の分泌を抑制したりするような方法が取れないため、分泌された皮脂を溜めないでなるべく清潔な皮膚環境を保つことが最善のケア方法と言えます。毎日お風呂に入れてあげて、しっかりと皮脂、かさぶたの脂を落としてあげることが大切です。さきほど述べたとおり、乳児の肌は非常にデリケートなので、ごしごし洗うのはNGです。ベビーソープやベビーシャンプーをたっぷり使って円を描きながらマッサージするようにやさしく洗ってあげます。頭皮や眉毛の部分で頑固な皮脂がついている場合、入浴する前にベビーオイルやオリーブオイル、ワセリンなどをつけてあげることで取れやすくなります。赤ちゃんが自分で患部を掻き壊さないように、赤ちゃんの爪も短く丸い状態に切ってあげることも重要です。監修:コッツフォード 良枝
2017年05月01日乳児(赤ちゃん)の肌はデリケートで、それに向けたスキンケアが必要です。乳児の肌の構造とそのスキンケアの方法を解説していきます。乳児の肌はデリケート乳児の肌は大人の肌と違って未発達のためデリケートです。紫外線など外からの刺激に対するバリア機能が不十分で、大人より皮膚疾患が現れやすいと考えられます。乳児にみられる皮膚疾患は数多くあり、また、乳児特有の疾患もあります。その皮膚疾患とは、乳児脂漏性湿疹、おむつ皮膚炎、アタマジラミ症などがあげられます。皮膚のバリア機能の低下によって、ウイルスや細菌などによる感染の確率が極めて高いとされています。感染症では、とびひや水イボなどです。全身に現れる疾患では、はしかや風疹、水痘などがあげられます。デリケートな分、さまざまな皮膚病が起きやすく、感染の可能性が高いとされています。これらの症状がみられたり、兆候が現れたりした場合は、小児科または皮膚科を受診することをおすすめします。アタマジラミ症について皮膚疾患のひとつであるアタマジラミ症は、文字どおり頭皮に疾患がある症状です。実はシラミとは昆虫の一種で、頭髪に寄生して頭皮から吸血します。それにともなって、頭皮にかゆみなどが現れると考えられます。毛に産卵することによって、シラミは繁殖します。シラミそのものは小さな昆虫ですが、肉眼でみられないことはありません。目の細かいくしなどで、卵とともに取り除くことが可能です。駆除の方法についてですが、まずは毎日しっかりと洗髪をしましょう。成虫や幼虫を洗い流すことが可能とされています。また、目の細かいくしで髪をとかすことも有効と考えられています。頭皮が触れる枕カバーやシーツ、帽子なども使用後は毎回洗濯することも大切です。感染拡大の予防に効果があるとされています。アタマジラミ症は感染症のひとつで、上にも触れましたが子供に多くみられ、集団感染が起きることがあります。乳児の肌の構造まずは皮膚の構造について説明いたします。皮膚は三層に分かれています。上から順に、表皮、真皮、そして皮下組織です。表皮は外部からの刺激を抑えるバリア機能としての働きを持ち、真皮の役割は表皮を下から支えてサポートする働きを持つとされています。乳児の場合も肌の構造自体は成人と変わりませんが、成人と比べて皮膚がやや薄くなっています。真皮についても、それに含まれるエラスチンとコラーゲンも未発達で、その強度と弾力性は成人に劣るとされています。表皮にある皮脂腺の分泌は新生児からすでに始まっているうえに活発になっています。生後3か月くらいになると分泌はほとんど停止し、皮脂腺そのものも縮小しますが、思春期に成長したら皮脂腺が再び活発になり、皮脂腺そのものが大きくなります。乳児の肌の表面実は乳児や小児の皮膚にみられる特徴があります。それは「乾燥しやすい」という特徴です。乾燥しやすい肌を乾燥肌(ドライスキン)といいます。乾燥肌とは、皮脂の分泌量が低下し、角質細胞間脂質や天然保湿因子などによって減少し、それにともなって角質層の水分量が低下している状態です。乾燥肌の特徴として、皮膚のカサカサ、柔軟性の低下、硬くもろいなどがみられます。通常、人間の皮膚は皮脂と角質細胞間脂質と天然保湿因子によって保湿し、角質内の水分が逃げないようにしています。上にも解説したように、生後3か月くらいになると皮脂の分泌は減少します。また、乳児の肌は保湿機能も未発達のため、水分量も少なくなっています。その結果、乾燥肌になりやすいと考えられます。乳児のスキンケアについて乳児の肌はデリケートだけでなく、乾燥肌になりやすいので、それに向けたスキンケアが求められます。スキンケアの基本は、洗浄と保湿、紫外線対策を心がけることです。洗浄洗浄は皮膚の清潔を常に保つことです。シャワーだと手軽に洗えますが、1日1回は湯船に浸かって入浴しましょう。乳児向けのベビーシャンプーとベビーソープを使って、素手で洗うのが望ましいです。泡立てた状態で洗うのがコツです。保湿保湿剤は基本、油性成分と吸水性・吸湿性の2つを持っています。油性には、ベビーオイルやワセリン、オリーブ油などがあげられる一方、吸水性・吸湿性にはベビーローションなどがあります。入浴後だと角質に対する浸透力が高くなっているので、そのタイミングでの使用をおすすめします。単に塗るのでなく、ムラなくスピーディーに、ハンドマッサージを行いながら塗るとよいでしょう。紫外線対策外出するときは、乳児用の日焼け止めクリームを使うことをおすすめします。ベビーカーはなるべく屋根付きのタイプを使用しましょう。屋根付きだと日除けになるからです。薄い生地の長袖服や帽子の着用も、紫外線対策には有効と考えられています。特に、4〜9月の時期の日中(10時〜14時頃)は日差しが強くなって紫外線が多くなっています。この時間帯での外出は控えたほうがいいでしょう。長時間、日に当たらないことも重要で、日焼けという域を飛び越えて、やけどにまで発展する可能性があるからです。監修:神林由香
2017年04月30日先日、1歳未満の乳児が定期的にハチミツを摂取したことによる死亡事故が報道されました。乳児ボツリヌス症の発症は36例目で、死亡事例は今回が初めてとのことです。このような悲しい事故を起こさないためにも、改めて乳児にとって危険もしくは注意する食材を確認しましょう。乳児ボツリヌス症を引き起こす可能性のある食品今回の事故に至った原因は、ハチミツに含まれているボツリヌス菌により「乳児ボツリヌス症」を発症したためと言われています。ボツリヌス菌は自然界に広く存在しており、腸内で繁殖すると嘔吐や呼吸困難などを引き起こすことがあります。大人は腸内細菌の働きで繁殖を抑えられますが、1歳未満だと働きが弱く菌の繁殖によって発症する危険があります。ボツリヌス菌の可能性がある食材はハチミツだけではありません。コーンシロップや缶詰、野菜スープ、井戸水なども危険がありますので、1歳未満の乳児には与えないようにしましょう。食中毒やアレルギーを起こしやすい食材食中毒やアレルギーを起こす可能性がある食材について知っておきましょう。アレルギーで特に気を付けたいのは、小麦、そば、卵、牛乳、落花生です。他にも健康被害などが報告されているものとしては、あわび、いか、いくら、えび、かに、さけ、さば、牛肉、鶏肉、豚肉、大豆、やまいも、オレンジ、キウイフルーツ、もも、りんご、バナナ、くるみ、まつたけ、ゼラチンなどがあります(厚生労働省の「授乳・離乳の支援ガイド」より)。食中毒を起こしやすい食材は、生魚やお刺身、レバー、アサリ・ハマグリなどの二枚貝などです。白身魚は生後半年から、青魚や赤身魚は1歳以降与えることができます。新鮮なものをしっかり加熱してから与えましょう。直接与えていなくても、食器やふきん、手などから雑菌が移る可能性もあります。乳児が触れるものや使用するものは除菌や煮沸をしましょう。こういった食材に限らず、初めて与える時には注意が必要です。「1日に1種類ずつ・少量ずつ・症状が出てもすぐ受診できる日の午前中に」が鉄則です。過度に身構える必要はありませんが、少しずつ与えて注意深く様子を観察するとよいですね。ネットの情報を鵜呑みにしない、正しい情報を得るハチミツには「1歳未満の乳児には与えないでください」と記載されているものが多いですが、表示義務はないとのことです(ハチミツ製造業界「日本養蜂協会」では今後表示を徹底していくとの方針)。インターネットのレシピ紹介サイトでは、誰でも投稿ができることから離乳食の作り方にハチミツを使っている例もあります。インターネットには無数の情報があり、残念ながら全てが正しい情報とは限りません。間違った情報も多くあります。何でも便利に調べることができる時代ですが、その中から正しい情報を選んで取得することはどんどん難しくなっているのかもしれません。国や消費者センターなどでは正しい情報が随時発信されていますので定期的に確認するとよいですね。今は乳児がいない方でも、心に留めることで今後乳児を育てる際の参考になると思います。毎日の食事であるからこそ、正しい情報を持って安全に楽しんでいきたいですね。
2017年04月27日こんにちは。メンタルケア関係を中心に執筆しているメンタルケア心理士の桜井涼です。先日、乳児がハチミツを摂取したことで死亡するという痛ましい事件がありました。この事件は記憶に新しいと思います。乳児の母親は「ハチミツを食べさせてはいけないことを知らなかった」という話ですから、乳児を子育て中のママはもちろん、 これから出産して子どもを持つ方にも、乳児に食べさせてはいけない食品について、ぜひとも知っておいていただきたいと思います。そこで今回、青森県にある『沼田医院』の医院長である小児科・内科医の沼田知明先生にお話を伺ってきました。沼田先生は、長年にわたって乳幼児検診に携わっておられる先生です。沼田先生のお話と共に、乳児の食事について詳しく見ていきましょう。●離乳食に注意をしなくてはいけない理由生後5か月ごろから始まる離乳食。スープ状のものからスタートし、すりつぶし、少しずつの固形と状態を変化させながら、慎重に進めていきます。なぜ離乳食は形状に注意しなくてはいけないのでしょうか。沼田先生は、このように話されています。『乳児は、大きく分けて2つの機能が大人と違います。それが、「機能の未発達さ 」と「免疫力の低さ 」という点です。「機能の未発達さ」は、消化器官もそうですが、飲み込むという部分も未発達なために、“喉につまる”ということが起きるわけです。「免疫力の低さ」の面では、今回のボツリヌス菌もそうですが、ノロウイルスやロタウイルスなどの感染性胃腸炎などに感染することも怖いですから』「機能の未発達さ」と「免疫力の低さ」という2つは、乳児と大人では違うのだということをしっかり理解しておかなければいけませんね。●感染性胃腸炎はワクチンで防げる!乳児は、感染性胃腸炎にかかると本当にかわいそうな状態で苦しみます。それを防ぐことができるワクチンがあるとのことを教えていただきました。『ロタウイルス胃腸炎は、ワクチンを接種することで防ぐことができます。予防接種は、生後2か月から接種が可能 です。お金がかかりますが、自治体によっては補助をしてくれるところがあります』親は大変かもしれませんが、子どもの命のことを考えたら、ワクチン接種は大切だと感じました。●乳児に食べさせてはいけない食品とは?一昔前であれば、親から子へと伝わったものですが、核家族化が進み、情報が伝わっていないということも大いに考えられます。絶対に知っておいて欲しい「乳児に食べさせてはいけない食品」を沼田先生に伺いました。【乳児に食べさせてはいけない食品】・生食の魚介類や肉類(生の物には雑菌がついている)・ハチミツ(ボツリヌス菌が含まれていることがある)・塩分や油分が強いもの(味が濃いのは胃腸に良くない)・水道水(塩素が多く、雑菌が含まれていることがある:白湯はOK)・えびやカニなどの甲殻類(アレルギー反応を起こすことがある)・豆やナッツ類(喉に詰まってしまうことが考えられるのとアレルギー反応も)・自家製の生野菜ジュースなど(野菜に雑菌がついていることがある)『その他に、今はあまりないかもしれないが、井戸水もボツリヌス菌が含まれていることがあるのでよくありません』とのことです。上記の食品類は、どれも「機能の未発達さ」と「免疫力の低さ」という2つの部分が大きく関わってきています。だから注意が必要なのです。●アレルギーの心配はどう対処すればいい?アレルギーの心配はありますよね。食べさせて良いものかどうかで迷います。対処の仕方も沼田先生に教えていただきました。『乳児湿疹などの湿疹が治りにくいお子さんや、アトピーっぽい症状が見られるお子さんは、離乳食を始める前に、大きな病院でおこなっている血液検査を受ける ことです。それ以外のお子さんは、少しずつ食べさせて様子を見るようにするといいです』大きな病院の小児科では、アレルギーを調べる血液検査をやってくれるそうです。血液検査をおこなえば、小麦や卵など、何にアレルギー反応が出るかがわかるので食べさせてはいけないものがハッキリとわかります。【アレルギーの出やすい食材】・小麦・甲殻類(えび・カニなど)・頭足類(いか・たこなど)・ピーナッツ・そば・キウイフルーツ・桃・パイナップル・りんご(希に反応する人がいるとのこと)・ゼラチン・生卵(白身の部分が特に良くない)果物でもアレルギーを持っている人がいるという話でした。最初は少しずつ様子を見ながら与えるようにするべきだということがよくわかります。●情報を得るために離乳食に関する情報などは、乳幼児検診で正しい情報を得ることができます 。栄養士や保健師が、実際の離乳食の状態を見せてくれたり、相談に乗ってくれたりしますので、参加することがとても大切です。乳幼児検診は、身長や体重を計るだけではなく、たくさんの有益な情報を得ることのできる場です。ぜひ参加して話を聞いてきましょう。●おわりにわが子を守ることができるのは、親しかいません!ですから、親は自分の子を守るための知識を持っておく必要があります。特に食に関する知識は大切です。離乳食は、食べることの始めの段階です。大事にしてあげたいものです。そのための知識はしっかり身につけましょう。【取材協力・監修/沼田医院・医院長:沼田知明先生(小児科・内科医)】・沼田医院ホームページ●ライター/桜井涼(メンタルケア心理士)●モデル/杉村智子(まさとくん)
2017年04月26日園からの伝達事項は「お知らせお手紙」だけで把握Upload By SAKURA小学生の娘が幼稚園年長さんの頃、通っていた園の次の日に持ってくる物などの連絡は、100%先生からのお手紙でした。帰宅後、私がカバンからお手紙を取り出してチェックし、伝達事項の共有を確認します。でも、娘から直接「あしたは~○○もってくるってせんせいがいった~」などと聞いたことは、一度もありませんでした。「きっと先生は子どもたちに、明日の持ち物など話すわけじゃないんだろうな~、だから家で話題になることはないし、ママはお手紙を受け取って忘れ物をしないための大切な黒幕ってことね」と勝手に思い込んでたのです。実は先生が「明日は○○持ってきてくださいねー」とアナウンスしていた!!Upload By SAKURAたまたま早く迎えに行った日、先生が園児たちに「明日は長靴を持ってくるんだよ~」と話をしている場面に遭遇。娘は先生の話を聞いているように見えたので、教室から出てきた娘にそのことを聞いてみたのですが、「え?」という反応…。娘は、先生の話を私に伝えなくっちゃいけないとは全く思っていなかったようでした。Upload By SAKURA『先生の話を理解し、ちゃんとママに伝える』を訓練できないかしら?このままじゃ小学生になった時に困るんじゃないだろうか…。先生の話を聞いて、それを私に伝えるという訓練はないだろうか?いい方法が思いつかなかった私は、いつもお世話になっている言語訓練の先生に相談してみました。Upload By SAKURAいつも娘の訓練に携わってくださり、彼女の特性を知っている先生は、「そんな時は娘さんをメッセンジャーにするといいですよ!お母さんと担任の先生で手紙のやり取りし、それを娘さんに運ばせるんです。」と教えてくれました。娘に手紙を渡すという役目をやってもらい、『この手紙は大事なことが書いてある、渡さなければいけない』という意識をしてもらうのです。私は早速、幼稚園の担任の先生にお願いすることにしました。担任の先生は快く了承してくれ、次の日から、私と担任の先生の手紙のやり取りが始まりました。ステップ①~ただ、手紙を渡してくれるように頼む~Upload By SAKURA渡すのは毎日ではなく、週に2、3回。内容は、「今日は朝ごはんたくさん食べました」や、「日曜日は家族でお出かけしました」といった、本当に簡単なことでした。先生からも、『今日はウサギに餌をあげました』や、『お遊戯の練習、元気よくできました』などのことが書かれていました。ステップ②~手紙に何が書いてあるか話す~Upload By SAKURAステップ③~手紙なしで口頭で伝えてもらう~Upload By SAKURAこのように少しずつレベルアップしていき、卒園する頃には、簡単なことであれば口頭で伝えられるようになりました。4月から小学一年生になった娘。訓練のおかげもあって、「せんせいがこれもってきてだって!」と連絡を言えています。しかし、言えるのは一回に一つの連絡のみ…。他の連絡はすっかり忘れてしまっているようで(笑)ここからは数をこなして、また少しずつレベルアップ出来たらいいなと思っています。
2017年04月26日豚の脂っておいしすぎる!豚の脂って、おいしすぎますよね。「牛は肉(赤身)を食べ、豚は脂を食べる」という言葉もありますが(あるんです!)、豚の脂ならではの、あのステキな甘さ! 舌にからむとろけっぷり!しかも、比較的お手頃価格だなんて、豚バラ肉サイコー!…と、テンション高めに豚の脂について語ってみましたが、やっぱり気になるのは「脂っこい」「カロリー高すぎ」。かといって、しゃぶしゃぶばかりで食べるのは味気ない。それなら今日は、ぜひ薄切り肉を「焼く」話をさせてください。脂をとろとろではなく、カリッカリにする簡単&激うまおつまみ!油をひかないフライパンに、ただ豚バラ薄切り肉を並べ、ひたすら弱火で焼くこと数分。みずから溶け出す脂でじわじわ揚げ焼きにされ、めちゃくちゃおいしい食べ物に!ああ、塩をふっただけで食べられる……(ヤバい)。しっかり焼くことで余分な脂が溶け出し、多少はヘルシーになるはず(?)。さらにオススメは、豆苗としそを巻き、レモンをじゅわっとかける食べ方。最近100円で売っている豆苗(しかも根を水に漬ければもう1回生えてくる!)は、ぜひ一袋丸ごと巻いてみましょう。豚バラの脂には、そのくらいの量の豆苗&さわやか担当のしそがあってちょうどいいのです。ビールはもちろん、焼酎のお湯割りやロックにもぴったりですよー。「カリカリ豚バラの豆苗巻き」<材料(1~2人分)>豚バラ薄切り肉 100g(4枚)豆苗(根元を切り落とす) 1袋しそ 10枚塩、こしょう 各少々レモン 1/2個<作り方>1. まな板に豚バラ薄切り肉を2枚ずつ重ならないように並べる。上にしそ5枚を並べ、1/2量の豆苗(半分に分けて上下を入れ替える)をのせる。2. 端から斜めにくるくるとまんべんなく巻く。3. フライパンに 2 の巻き終わりを下にして並べ、弱火にかける。4. カリッと焦げ目がつくまで全体をたまに転がしながら焼く。5. 包丁で食べやすく切って器に盛り、塩、こしょうをふる。レモンを添え、搾っていただく。できあがり! さあ、今夜も呑みましょう!Text/ツレヅレハナコ次回記事<薬味どっさりでお酒がすすむ!「焼きはんぺんのチーズみょうがのせ」>もチェック!はんぺんとミョウガで酒うまレシピに!
2017年04月07日12月から1月にかけて旬を迎えるブリ。特にこの時期、日本海でとれる「寒ブリ」は、冬の食卓の風物詩。寒ブリといえば富山湾の氷見が有名ですが、これは、えさ場となる北海道で産卵のためにたっぷり栄養をつけたブリが南下をする途中、荒れた海を避け、比較的穏やかな富山湾に逃げ込んでくるからだそうです。たっぷり脂の乗ったこの時期のブリは、さっとタレにからめた漬け丼で。漬けることでトロッと甘みも凝縮、ブリのおいしさをとことん味わえる、贅沢な丼です!■ブリの漬け丼調理時間5分+冷やす時間 302Kcal料理研究家、フードコーディネーター 吉田朋美<材料 2人分> ご飯 丼2杯分ブリ(刺身) 12切れ<漬けダレ> 酒 大さじ1 みりん 大さじ1 しょうゆ 大さじ1大根おろし 適量青ネギ(小口切り)適量<作り方>1、<漬けダレ>を作る。酒とみりんを火にかけて煮切り、しょうゆを加える。そのまま冷ます。2、ブリを<漬けダレ>にサッとからめる。丼ぶりにご飯をよそい、ブリをのせ、水気を絞った大根おろしと青ネギを添える。寒ブリには、DHAやEPA、ビタミン類やミネラルがたっぷり含まれているため、生活習慣病の予防や美容が気になる方にもおすすめです!
2017年01月20日さむ〜い冬は、まだまだ続きます。乾燥も特に目立つようになり、ママ自身はもとより、赤ちゃんのお肌のケア方法も気になるところ。そこで、よくある新生児期の肌トラブルとそのケアについて、経験談を交えてご紹介します。赤ちゃんの肌に突然赤いポチポチ……それって乳児脂漏性湿疹かも?新生児がよくかかる、皮膚のトラブル「乳児脂漏性湿疹」。我が家の9月生まれの娘も、生後1~6ヵ月にわたって発症しました。生まれたときはつるっと丸っとかわいい赤ちゃんのやわ肌。それが突然湿疹に覆われて、その範囲はどんどん広がって、産毛のようなポヤポヤの髪しかない頭皮にまで。毎日の沐浴が悪かったのか、石鹸が合わないのか、それとも何かの疾患か……インターネットで検索してはハラハラドキドキしていました。生後1ヵ月の母子健診で診察してもらうと、それは「乳児脂漏性湿疹」とのこと。これは、生後間もない赤ちゃんによくある症状で、皮脂コントロールがうまくできなくて起こるものなのだそうです。しっかりとした洗浄とクリーンなタオル、そして保湿!我が子の場合、チューブに入った軟膏と液体軟膏をその健診後に処方してもらい、そのおかげで症状が悪化することはありませんでした。が、耳の付け根の裏側がジュクジュクしだしたりと、なかなかその後も綺麗さっぱりなくなることはなく、3ヵ月になって四種混合の接種で小児科へ。その際、医師に言われたのが「しっかり石鹸で洗う」「拭くときは清潔なタオルで」「保湿で蓋をする」の3点でした。体を洗うときには、泡で出るタイプのものより、固形石鹸をふんわりと泡立てたもののほうが洗浄力が高い、と教わりました。泡立てネットなどでしっかり泡立てて、指の腹でなでるように洗うと良いそう。また、お風呂からあがったら、清潔なタオルで体を拭く。汚れと皮脂がきれいさっぱり洗い落ちた状態のところに、うっかり患部からバイ菌が入ったら大変!お洗濯日和が続く時期はいいですが、悪天候が続いて室内干しにする際には雑菌が増えないようにするなど、クリーンなタオルを心がけましょう。やっぱり大事なのは、保湿!そして、保湿。皮膚から水分が過剰に逃げるのを防ぎ、外からの刺激からお肌を守ってくれます。娘のときは病院でプロペトユベラ軟膏を処方されましたが、切れたら市販のワセリンでもいい、とも言われました。ただ、軟膏は洋服にくっつきやすいので、ティッシュを1枚のせてあげるとベター。ちなみに、よく処方される保湿薬「ヒルドイドソフト」は、美容ママの間ではママにも美肌効果絶大という話も聞きます。処方してもらったら、ママもちょこっと試してみては。そんな指導があったおかげで、6ヵ月を過ぎた頃にはようやく耳のジュクジュクも落ち着き、お肌の湿疹もすーっと消えていきました。実に6ヵ月にわたった乳児性湿疹との長い戦いも、ついに終止符が打たれたのでした。意外な盲点、おしりふき…!基本的には、大人より皮脂の分泌量が多い赤ちゃんの肌には、特別にクリーム等の保湿を施す必要はありません。その一方、実はママのほうがトラブルを起こしやすくなっています。しかも特定の部位が。――そう、「指」です。1日何回もするおむつ替えやオムツの汚れのお洗濯で、ただでさえ乾燥した空気のところに、水分の揮発が加速して、ガサガサになりやすいのです。特に、おしりふきウォーマーを使っている方は、要注意。カサカサの指先で赤ちゃんに触れるのは、なんだか赤ちゃんも痛そう……。おむつ替えの直後には、こまめにハンドクリームを塗ったり、馬油を指になじませるなどして対策を。さらに、お気に入りのオイルでベビーマッサージを楽しめば、子どもとのスキンシップを図りつつ、赤ちゃんの発達を促せて、さらにママの指先のケアもできたりの一石三鳥です!うるおいたっぷりでニコニコの冬を♡記事を書くにあたって、娘の新生児期の写真を見返してみたのですが、湿疹がひどかった頃の写真が明らかに少なく、無意識にも控えていたのかなぁ〜と今となっては思います。親子共々、しっとり潤い肌でいれば、自然とスキンシップやその思い出がきっと増えるはず。笑顔いっぱいの楽しい冬を、健やかにお過ごしくださいね。
2017年01月18日