5歳と1歳の4学年差兄弟を育児中のゆきです!こちらの連載では次男を妊娠中のお話を書かせて頂いてます。約2年前、私が2人目妊娠後期だったとき、インフルエンザが大流行していました。15話で長男が保育園の洗礼を受け病気にかかりまくったと書きましたが、今回はインフルエンザに感染したときの話を書きたいと思います。▼長男が保育園の洗礼を受けた話はこちら ■妊娠中にインフルエンザ大流行! 予防接種は…次男出産の直前までは、上の子を預ける予定がなかったので、インフルエンザの予防接種は見送ることもありました。しかし、その年は今までと状況が違い… 妊婦の私や保育園に預ける長男りゅうが感染したら大変なので、家族全員で予防接種を接種すると決めました。しかし、その年はインフルエンザのワクチンが足りないと連日報道されているほどで…、市内の病院に電話をかけまくって、ようやく接種することができました。※週数や妊婦さんの持病などにより、接種できない場合もあるようです。必ずかかりつけ医にご相談ください。 ■これでバッチリ! と思っていたけど…パパが感染し、長男はなんと2回も感染!幸いなことに夫と長男の感染時期がずれていたので、長男を看病して大変な時は、夫に買い物などをお願いすることができました。また、出張の予定があった夫ですが、インフルエンザの長男と妊婦を残していくのが心配ということで、仕事をキャンセルして家にいてくれたのでとても助かりました。■小さい子どもがいると、感染を防ぐのは難しい…!?1人目妊娠中の時は、感染症が大流行しているときに外に出ないようにしたり、夫が感染したときは実家に避難したりと、いろいろ対策をすることができました。しかし、上の子がいるとなかなか難しく…。また、自身の体調が悪い時の看病の辛さを実感しました。 赤ちゃんが産まれてから家族で感染したらもっと大変だったろうなと思います。■予防接種だけじゃなく、日頃の対策も大切我が家は予防接種をしても感染してしまいましたが、接種していたからか夫は軽めの症状だったと思いますし、長男も後遺症などなく済んだと思っています。そして私は2人の看病をしながらも感染せずに済みました。子どもがいる状態で感染を防ぐのは難しいですが、予防接種も含め、マスクや手洗い・消毒など、しっかりと自衛しておくことが大切だと身をもって感じました。教訓を生かし、今年も我が家は家族全員で接種しました!※このコラムは個人の体験記です。週数や妊婦さんの持病などにより、接種できない場合もあるようです。必ずかかりつけ医にご相談ください。
2019年11月14日私の息子は、1歳半健診で体の成長は問題ありませんでした。ところが、保健師さんとの面談後、別室に通されて臨床心理士さんと面談をすることに……。そのとき、どんなことを話したのか、息子の言葉の様子とあわせてご紹介します。 気にしていなかった息子の言葉の遅れ私は「男の子だし、上の子もそうだったし……」と、あまり息子の言葉の遅れを気にしていませんでした。また、同年代の子と遊ぶ機会が少ないこともあり、周りの子の「一般的な」成長度合いに疎かったという部分もありました。 同時に上の子と年齢差があり、「もう少しだけ赤ちゃんらしくいてほしいな」という気持ちから、喃語や宇宙語がいとおしかったことも事実です。1歳半健診時、息子が話せていた言葉は「ママ」程度でした。 保健師さんから指摘されたこと今は言葉について吸収している時期で、息子もそのうちしゃべり出すんだろう……と悠長に構えていました。こちらの言っていることの理解も、問題がないように感じていました。 ところが健診後、保健師さんからは「言葉の理解がちょっと気になりますね。臨床心理士と話して、発語や理解を促す方法を相談してみましょう」という話が。そんな状況でも、保健師さんにニコニコするわが子。申し訳ないやら、悲しいやらで複雑な気持ちになりました。 臨床心理士さんとの面談臨床心理士さんには妊娠の経過や出産時の様子、首すわりの時期など、これまでの成育歴について気になっていること、普段の関わり方について質問されました。 質問のあと、「2歳までは様子を見て、2歳の時点で電話で面談し、それでも発語や言葉の理解が遅れがあるなら再度相談しましょう」ということに。言葉の発達を促すためにはたくさん話しかけたり、本を読んであげたりすることをすすめられました。ワンワン、ブーブーなどの音や声、物などの動きを音で表した擬声語である「オノマトペ」での声かけも効果的とのことです。 教えていただいたことを実践した成果か、少しずつ息子にも変化が見られている気がします。発達の遅れを指摘されたときは正直ショックでした。でも、これまでのかかわりを見直すいい機会になったようにも思っています。 ※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。 著者:東 慶子三児の母。育児のかたわら、アンガーマネジメントキッズインストラクターの資格を取得。自身の育児経験に生かすとともに、将来的には子ども向けの講座を開催したいと考えている。
2019年11月10日ようやく秋らしくなってきたかと思えば、朝晩はすでに寒さを感じ、布団から出にくい日が増えてきましたね。この時期始まるのが、インフルエンザの予防接種。遅くなるとワクチンが品薄になってしまいなかなか打てなかったり、子どもの予定や体調を考慮して接種日を決めるのは大変ですよね。それに加えて、注射好きな子どもはほぼ皆無。うちの子どもたちも、まだ涙なしではできたことがありません。とはいえ、なるべく事前には予告するようにしていたのですが、うちでは「前日予告または当日の朝予告」を徹底しておりました。それには理由がありまして。一度だけ、1ヶ月ほど前に伝えたら、なかなか壮絶なひと月を過ごす羽目に。ムスメにとっても、つらい1ヶ月だったと思います。挙句の果てに当日にキャンセルすることになり、予定どおりに接種はできませんでした。おそらく、知恵熱だったと思います。というわけで、それ以降は前日、または当日の朝に予告する! を徹底してきました。そして今年も直前に予告するつもりだったのですが…。ひょんなことから、今年も約ひと月前に予防接種の話をすることになってしまいました。どうなることかと思いましたが、受け入れてくれたムスメにとりあえず一安心。「嫌だな」とは言っていましたが、今のところ夜泣きもありません。ムスメによると、幼稚園のお友だちとも注射の話をすることがあるらしく、「泣かなかった!」と言っている子もいるとか。おかげで前よりも恐怖心がなくなったのかもしれません。お友だちと、ムスメ自身の成長に感謝感謝!…とは言っても、予防接種本番までまだあと1ヶ月。当日、どんな反応をするのか、楽しみなような、怖いような。ちなみに次女オコメはまだあまり分かっていない様子。こちらもどうなるか…? 乞うご期待!
2019年11月02日わが家の息子が、初めて発達障害の可能性を疑われたのは1歳半健診(1歳6カ月児健康診査)のときでした。市町村によって検査内容や診断方法に差があるようですが、今回は息子が発達障害と疑われた1歳半から、実際に診断が出るまでの検査内容などをご紹介します。 発達障害の可能性を指摘された1歳半健診1歳半健診では簡単な絵を見せられ、そのなかから「○○はどれ?」と質問される検査があります。息子は、市の検査と小児科の検査、どちらもその指示を適切にこなすことができず、言葉もほとんどしゃべらないことから「要経過観察」となりました。 この時期、同じような対応の子どもは意外と多いようですが、息子の通う小児科は偶然にも発達障害に詳しく、その後も定期的に検査を受けることになりました。 半年に一度のペースで実施された発達検査1歳半で要経過観察になって以降、半年に一度のペースで「遠城寺式 乳幼児分析的発達検査」という検査をおこないました。定期的におこなうことで前回と比べることもでき、先生が子どもの様子を見ることで発達具合もわかるようです。 この検査は先生と個室でおこなわれ、指示にきちんと従えるか、言われたことがどこまでできるかはもちろん、子どもの様子や理解力なども確認されます。息子は3歳までこの検査を定期的におこないました。 発達障害と診断されたときは……実際に発達障害と診断されたのはかかりつけの小児科ではなく、その後リハビリに通うことも考慮して紹介された、リハビリテーション病院でした。小児科からの紹介状に、今までの検査結果が詳しく記されており、リハビリテーション病院では診察のみ。息子は「自閉症」の診断がつきました。 診断がつくまでの診察時間は約10分と、予想外の早さでした。その後、これからのリハビリについての説明や診断の理由などが詳しく説明されました。 発達障害の検査は大変そうと思われがちですが、私の場合はかかりつけの小児科が発達障害に詳しい病院だったので、スムーズに診断がつきました。難しいことはあまり考えず、少しでも気になることがあれば、発達障害に詳しい小児科や市の保健センターに相談してみるといいと思います。 ※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。 著者:前田奈々自閉症の長男、次男の二児の母。自身の体験をもとに妊娠・出産・子育てに関する体験談を中心に執筆中。
2019年11月01日当時、36歳で未婚だった私。結婚・妊娠に焦りはあったものの、婦人科健診もほとんど受けていませんでした。 婦人科健診で病気が見つかったそんななか、お付き合いしている方とそろそろ結婚という話になり、婦人科健診を受けることに。すると卵巣嚢腫、そして、子宮筋腫がボコボコあり、一刻も早く手術することになりました。 そして、どうにか無事に手術も終わり、結婚して子どもができればと思っていたのですが、なかなか妊娠できませんでした。 検査を受け、妊活をスタート!ようやく不妊治療も視野に入れ、病院に通い始めたのが39歳のときでした。当時の私は、まったく知識がなく、体外受精などをおこなえばすぐに妊娠するだろうと思っていました。しかし、ようやく自分自身の置かれている状況がわかってきて、どうしてもっと早く病院に行っておかなかったんだろうと後悔に打ちひしがれていました。 夫婦それぞれ検査を受け、幸い問題はなかったため、タイミング法から始めました。しかし、そんな簡単には妊娠できず……。 気分転換に近場の旅行へそんななか、自分の年齢もタイムリミットが近づいているので、次のステップへと進む話がありました。そのとき、大した大きさではないものの、子宮筋腫を取ったほうがいいという話があり、腹腔鏡手術をして取ることにしました。 その後、次のステップに進む前に、夫婦で気分転換に近場の旅行に行くことになり、その月は不妊治療をお休みして1カ月後に再開することになりました。 自然妊娠できてよかったところが、その気分転換がよかったのか、手術がよかったのか、その後まもなく自然妊娠することができました。妊娠したのは40歳、出産は41歳のときでしたが、高齢でも自然妊娠できたことが、本当にうれしく、感謝しています。 不妊治療中は、終わりが見えなくて本当につらかったですが、もっと若いときにちゃんと病院に行って体を診てもらっていたら、もう少し苦労しなくていいこともあったのではないかと思います。 また、出産のトラブルの可能性も増えたり、40歳に入ってからの高齢出産はリスクがあることを知り、早めに病院へ行っておけばよかった、と感じました。 ※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。 著者:高橋えみ1児の母親。育休中。
2019年10月30日現在、3人の子育て真っ最中の私。3人目を妊娠中のときはつわりで苦しんだり、引っ越しがあったり、とにかくバタバタしていました。当時は母子健康手帳と一緒に歯の定期健診の補助券をもらったものの、結局歯医者には行けずじまいで出産を迎えたのです。そして3人の子育てにも慣れてきたころに奥歯に違和感が……。ここから始まった長い長い歯の治療体験談を紹介します。 自分の体を後回しにした結果の歯痛2人目が2歳を迎えて気長に考え始めた3人目でしたが、すぐに妊娠がわかり、同時に一戸建てを購入しました。男兄弟2人の世話をしながらつわりに苦しみ、さらには引っ越しでバタバタしていたところ、あっという間に臨月を迎えていました。 母子健康手帳と一緒に歯の定期健診の補助券を貰っていたことを覚えてはいたのですが、歯の痛みもないし、何より時間がなかったので結局健診には行かずじまいでした。しかし3人目を出産して3カ月ほど経ったころ、左下の奥歯に何だか痛みが……。これはおかしいと思い、急きょ歯医者へ行くことにしたのです。 結果は経過観察だが痛みは増すばかり診察してもらったところ、左下の奥歯の虫歯が神経の近くまで侵食しており、これが痛みの原因になっているとの診断でした。虫歯の治療法として神経を取る選択肢もあったのですが、できるだけ神経は取りたくなかったのもあり、痛み止めの薬を定期的に歯に塗ることで痛みを軽減しながら虫歯の治療することになりました。 しかし1カ月ほど経っても、痛みは増す一方で一向に良くなる気配もなかったため、結局歯の神経を取ることになったのです。 これだけじゃない! さらに降りかかる悲劇奥歯の神経の処置も終わり、これでひと安心かと思っていたのですが、ある日痛みを感じないはずの奥歯に痛みが走り、夜も眠れないほどになってしまったのです。実はこの痛みは神経を取った奥歯ではなく、その横の親知らずの虫歯が原因だったのです。 親知らずを抜くことになり、授乳中だったため痛み止めや抗生物質などの薬が飲めるのか不安でしたが、授乳中でも問題はないと言われました。無事抜歯も終わりましたが、気が付いたら痛みから解放されたのは違和感を覚えてから3カ月後になっていました。 痛みに苦しむ期間も長く、子どもを連れて歯医者に通う大変さを痛感して、産前に歯の健診に行っておけばよかったと思わずにいられなかったのは言うまでもありません。ママの歯のケアはどうしても後回しになってしまいがちですが、今後は子育てをしながらも歯の定期健診には通おうと思ったできごとでした。 ※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。 著者:佐藤祐子二男一女の母。幼~高(中高は家庭科)の教員免許と保育士資格保有。洋菓子メーカーを退職後、現在は地元にて3人の子育てに日々奮闘中。自身の体験をもとに、妊娠・出産・子育てに関する体験談を中心に執筆。
2019年10月23日今回は、産院で行われる生後1ヶ月健診のお話です。これを終えると産院に行く機会がなくなるかと思うと名残惜しく、感慨深くその日を迎えたのを覚えています。その感慨深さを夫とも共有しようと誘ってみましたが、残念ながら同行は叶いませんでした。新米ママにとっては赤ちゃんとふたりきりでの、初めての外出です。でもとん奈は、帝王切開の傷口チェックもあり、生後2週間の時に一緒に産院に来ていたので、同じ感覚で行けるかな?と気楽に考えていました(傷口チェックのため、通常の診察と同じ対応でした)。しかし甘かった!ベビーカーだからと安心してたくさん詰めていったお出かけ用品一式。哺乳瓶・魔法瓶に入れたお湯・粉ミルク・オムツ・おしりふきシート・着替え・自分用の水筒…、とにかく重たい!今ならもっと簡略化するであろう荷物も、そこは新米ママです。首が座っていないふにゃふにゃの赤ちゃんを抱っこした状態では、出しやすい場所に入れたはずの母子手帳を取り出す作業もひと苦労でした。母子手帳に引き続き、検査も汗だく。着せていた服とオムツを脱がせて、新しいオムツを履かせて、身長体重を測って、また服を着せて…。一連の作業も次の人が待っているかと思うと焦る焦る。こんな時、付き添いがいる人は、赤ちゃんを健診させている間に荷物の整理を頼めたりするんですよね。バタバタしているうちに、息子はお腹が空いて大泣きに!粉ミルクを持ってきたけれど、お湯と調合して冷まさなくちゃいけないし…と困っていたところ、看護師さんが見兼ねて抱っこしてくれました。付き添いを頼んだり荷物をどうするか考えたりしておけば、もっとスムーズだったのになぁと思います。でも、今ならこうするのにと思うことも含めて、新米ママの頃の良い思い出です。
2019年10月19日「乳幼児突然死症候群」という病名を聞いたことがありますか? 私も母子健康手帳でなんとなくその名前を見たことがある程度でしたが、まさか自分の子どもに現実となって降りかかってくるとは思ってもいませんでした。 乳幼児突然死症候群は死亡原因の第4位「乳幼児突然死症候群」とは、Sudden Infant Death Syndromeの頭文字をとって「SIDS」と表記されることもあります。それまで何の予兆もなく、病気をしていたわけでもない赤ちゃんが、原因不明で死亡してしまうというものだそうです。 寝たままの状態で死んでしまうため窒息と間違われることもありますが、窒息とはまったく別なもののよう。予防法はまだ確立されておらず、平成29年の厚生労働省のデータによると、乳幼児突然死症候群は乳幼児期の赤ちゃんの死亡原因の第4位になっています。 乳幼児突然死症候群は突然降りかかる子どもが生後3カ月のときのことです。おっぱいを飲まずにベビーラックで仰向けに寝た子どもをふと覗いた瞬間、目の前でまるでアニメのように、子どもの顔色がサッと変わっていったのです。明らかに様子がおかしい子どもを抱っこすると、すでに反応はまったくありませんでした。呼吸をしている様子もありません。 とにかく呼吸をさせなければいけないと思い、抱っこしながら口をこじ開け、のどに人差し指を突っ込みました。まったく反応はありません。そればかりか、のどが締め付けられ、指がつぶされそうになるのが感触として伝わってきます。「このままでは死んでしまう」⋯⋯頭にはそれしかありませんでした。 小さな泣き声、張り詰めた空気が安堵へ指に強烈な圧力を感じながらも、指を抜いたら子どもが死んでしまう気がして、そのままさらに指をぐいと押し当て、声かけを続けました。隣では母が119番へ電話をしています。私にはとても長い時間に感じましたが、実際には数分もあったのかどうか分かりません。 少しだけ、指にかかっていた圧が緩んだと感じた瞬間、本当にかすかな声で「うぇ」と子どもが泣きました。するとみるみる指にかかる圧が緩み、子どもが口を開けました。相変わらず無反応でぐったりしている子どもでしたが、「助かった⋯⋯!!」本能的にそう感じずにはいられませんでした。 救急車が到着、告げられる病名気が動転している母と電話を代わり、子どもを抱きながら事情を説明。10分ほどで救急車が到着しました。酸素マスクが付けられ、病院へ到着するころには子どもはきょろきょろと目を動かし、「何ごと?」と言わんばかり。病院の先生の口から出た言葉は、「ニアミスの乳幼児突然死症候群」。 まさか⋯⋯という思い以外にありませんでした。とっさに口に指を入れたのは、医学的判断では良しとはされないおこないだそうですが、わが家の場合は奇跡的にも一命と取りとめることができました。その後、3日間大学病院で検査入院をし、SIDSの特別チームの先生方に検査をしていただきましたが、異常は見られないとのこと。現在も元気に育ってくれています。 「乳幼児突然死症候群」⋯⋯その瞬間になぜか冷静でいられたのは、現実に起こっていることだと受け止め切れていなかったからかもしれません。奇跡的に助かった子どもの生命力に感謝して、目の前にある笑顔を守り続けたいと思います。 ※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。 著者:坂本ひろ子1児の母。自身の体験をもとに、妊娠・出産・子育てに関する体験談を中心に執筆している。
2019年09月20日夜、眠れないほどの痛みが続くこともある帯状疱疹。なぜか、ここ数年、急激に増えているという。その理由と予防する方法を詳しい医師に聞きました。「夜、お風呂に入った後、ドライヤーで髪を乾かしていると、頭に爪でひっかかれたようなビリビリした痛みが走ったんです。何かなと思ったんですが、すぐに治るだろうとも思って、その日は何もせず寝ました。でも、翌朝、目が覚めると激痛に変わっていて。すぐに病院で診察してもらったんですが、病名はわからず、処方されたのは痛み止めと軟膏だけでした。しかし、その後も38度の発熱で頭や体は燃えるように熱くなり、冷やしても頭皮の痛みは増すばかり。症状はどんどん悪化していきました。2件目の病院でもわからず、3件目でようやく『帯状疱疹ですね』との診断が。最初に痛みを感じてから丸3日も過ぎてのことでした」自身の体験を話すのは、環境ジャーナリストの村田佳壽子さん。「帯状疱疹」という病名こそ、聞いたことがある人はいるかもしれないが、具体的にどんな病気なのか、知らない人は多いのではないだろうか。村田さんを診断した、中野皮膚科クリニックの山根理恵先生に解説してもらった。「幼少期に水ぼうそうにかかり、体内に侵入した『水痘帯状疱疹ウイルス』は、治った後も体の中に一生、潜伏し続けます。免疫力があるうちは問題ないのですが、加齢に加え、ストレスや疲れで免疫力が低下すると、ウイルスが活動を再開して増殖。これが引き金となり帯状疱疹を発症します」つまり、子どもが最初にかかるのが「水ぼうそう」で、大人になってからなど、その後に発症するのが「帯状疱疹」なのだそう。「帯状疱疹は50代以降、どんどん患者さんの数は増えていき、80歳までに『3人に1人』がかかるといわれています。ですので、昨今の超高齢社会では当然、多くなります。加えて、’14年に子どもの水ぼうそうワクチンの定期接種化が始まったことで、水ぼうそうの流行が激減したことも理由の1つです。これで、大人が水痘帯状疱疹ウイルスへの免疫力に接する機会も減り、ウイルスへの免疫力も弱くなります。それで、患者数が増えているのだと考えられます」前出の村田さんが「激痛に見舞われた」という症状については?「帯状疱疹では、発疹が主に左右どちらかの胸部やおなか、顔、頭部などに、帯状に出ます。最初は違和感や痛みだけで、赤い発疹が出るのは数日後のことが多い。このタイムラグのせいで、筋肉痛や頭痛と勘違いされ、医師に見落とされることも少なくありません」要注意なのは、「顔面麻痺や難聴、視力障害、髄膜炎や脳炎という合併症を引き起こす可能性がある」ことだという。「さらに、1〜2割の患者さんは、発疹が治まった後も、眠れないほどの激痛が続く『帯状疱疹後神経痛』という後遺症になることもあります。慢性化すると、うつを併発してしまう患者さんも少なくないんです。後遺症を減らすためにも、発症してから『72時間以内』に抗ウイルス薬を飲むのが望ましいですね」うーん……こんなに面倒な病気なら、なる前に防ぐ手だてはないのか?「それは第一に、『水ぼうそうワクチン』を接種することですね。子どもへの定期接種で使われるものと同じワクチンが、’16年に50歳以上の大人にも接種できるようになったんです。今のところ、保険適用外ですが、このワクチン接種によって、帯状疱疹を発症する確率は2分の1に、帯状疱疹後神経痛の発症率および重症化は3分の2に抑えられることがわかっています」なるほど、不安で仕方なければワクチンを打ってしまうことか。体の片側にピリピリとした痛みを感じたら、すぐに病院に向かってほしい。
2019年09月14日はじめまして、今年第4子長女を出産いたしました育田花と申します。この度連載させていただくことになりました。第1話はつい先日あった3ヶ月健診と一緒に開催されていた離乳食指導でのお話です。長男、次男、三男のときは細かく指導いただいたのですが、説明が細やか過ぎてほぼ頭に内容が入ってきませんでした…いざ、離乳食指導の部屋へ行くといつもと違う先生。まずは兄弟構成を聞かれ、4人目と答えるとものすごい勢いで脱線した話で15分くらい話し込んでしまいました。やっと本題へ…!勢いがあってかなり印象に残る離乳食指導でした。しかし、これはこれで何を指導されたんやろ…とは思いましたがまずはお母さんの健康が第一だよ、離乳食はそんなにストレス溜めてやるもんじゃないから気楽にやればいいんだなと思えたのは収穫です! 5ヶ月、6ヶ月頃に開始しようと誓いました。
2019年08月25日赤ちゃんのころから発達がゆっくりだった長男が1歳半健診を受けた際、「耳が聞こえていないかもしれません」と言われました。ショックを受けながらも紹介された耳鼻科に連れて行き、検査をした結果……。長男の発達障害に気付いたときの体験談を紹介します。 1歳半健診で衝撃のひと言周りの子と比べて成長がゆっくりだった長男。10カ月健診のころから発達の遅れを指摘されるようになり、私にとっては健診が怖くて仕方ありませんでした。 そうして迎えた1歳半健診。指示されたように積み木を積む、車などの物の名前を聞いて絵を指さすなど、月齢相応のことは何もできませんでした。その結果、個別の発達相談に呼ばれることに。育て方の悪さを指摘されると思って私がビクビクしていると、保健師さんから「お子さんは耳が聞こえていないかもしれません」という予想外のひと言が伝えられました。 紹介された耳鼻科で検査、聴力に異常なし厳密には「声が聞こえにくいのかもしれない」とのこと。そこで専門的な検査ができる耳鼻科を紹介されました。「耳が聞こえていないはずはない!」と思いながらも長男の様子を見ていたら、その提案をはねのけることはできず、半信半疑のまま病院で検査を受けました。 防音された部屋でおこなわれる聴力検査。その検査が終わり、伝えられる結果によって、この先の人生が大きく変わることになるとは、このときは気付いていませんでした。 検査が終わり、耳鼻科医から伝えられたのは「お子さんの聴力に異常はありません。発達支援センターを紹介しましょう」という結果でした。 長男の発達障害を知る「市の健診」→「耳鼻科」→「発達支援センター」という流れで、長男の発達障害を知ることになりました。健診での指摘は大変ショックなものではありましたが、この指摘がなければ、早くに長男の障害に気付けなかったと思います。 私は、わが子の障害を早く知るきっかけになった健診での指摘に、改めて感謝したいです。現在、長男は年齢より幼いながら、小学校の特別支援学級で毎日楽しく過ごすことができています。 受け入れるには勇気が必要な健診での指摘。前向きにとらえることは、結果的に自分のためにも子どものためにもなると感じました。 著者:戸塚麻心発達障害のある長男、長女、年の離れた次女の三児の母。保育園・アパレルなど幅広い業種を経験し、結婚・出産。子育て中に2級FP技能士を取得し、コンサル会社に勤務。現在は不定期でアシスタント業務をしながら記事を執筆中。 ※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。
2019年08月18日妊娠検査薬で妊娠が判明すると、喜びも束の間、次から次へと決めなければいけないことが出てきました。そのうちの1つが出産場所です。夫や両親からは「実際に産むあなたが選んでいいよ」と言われたのですが、知識がまったくなかった私は、選ぶ基準がわかりませんでした。通いやすい近所の総合病院、クリニック、または里帰りして地元での出産……さまざまな選択肢がある中で、「安心感」を重視して病院選びをしたときのお話です。 出産・育児はどこでする?病院を決める前に、出産・育児をする場所について3つの選択で悩みました。 ①実家に里帰りをして出産・育児をする②住まいの近くで出産・育児をする③住まいの近くで出産後、実家で育児をする 初めての妊娠で何もわからず、とにかく不安でした。夫が単身赴任中のため、普段の生活は私ひとり。両家の実家はそれぞれ片道2時間以上かかるため、万が一のとき助けを呼べません。やはり妊娠中も産後も何が起きるかわからないので、実母にサポートしてもらえる①に決めました。そして、産休までフルタイムで働くことと、今住んでいる場所と実家の距離感から考えて、妊婦健診を受けるかかりつけ医と、出産する病院を分けることにしたのです。 健診のかかりつけ医を選んだポイントは?妊娠が判明した翌週末には受診したかったので、インターネットですぐに病院を検索しました。かかりつけ医を探すにあたって私が重視した点は、以下の3つです。 ①土日に診療をおこなっている②家から徒歩で通える③分娩施設がある(24時間電話対応) 安定期に入るまでは会社に報告したくなかったので、会社が休みである土日に通うために①は必須条件でした。また、家の近くの病院のほうが便利なので、②も絶対条件でした。その2点に当てはまるクリニックに電話をしたところ、「初産婦は分娩施設がある病院を選んだほうが良い。例えば出血があった場合、自己判断できず不安になってしまうことがある。当クリニックは診察時間以外は電話が通じない」と言われたため、後から③の条件も付け加えました。 出産する病院を選んだポイントは?2月に入り病院のホームページを見ると、出産予定月である9月の出産受付が残りわずか、または満床だったので急いで探し始めました。出産する病院として私が重視した点は、以下です。 ①総合病院または大学病院②NICUがある③実家から車で30分以内 母体や赤ちゃんに万が一のことがあった場合、小さな産婦人科では対処できないケースもあります。健診で顔なじみになった先生のもとで出産したかったので、①と②を満たす大きい病院を選択しました。結果的には早産だったため、もし小さな産婦人科だったら産むことはできなかったかもしれないと、産後担当の先生に言われました。大きな病院を選択してよかったと思いました。 働き方や生活環境が多様化しているので、一概にネットの情報を信じて良いものかもわかりません。結果的に私は緊急入院で早産になりましたが、出産後「この選択をして本当によかった」と心の底から思いました。妊娠・出産は何が起こるかわからないので、自分にとって何がベストかを考えて選ぶことが大切だと実感しました。 著者:鈴木さゆ0歳男児を育てているアラサーママ。現在育児休暇中。夫は早朝出勤&残業、たまに休日出勤のため、ほぼ毎日ワンオペ育児。いかに育児・家事をラクにするかを日々考え中。マイブームは息子と一緒にカフェ巡り。
2019年08月12日乳幼児突然死症候群(SIDS)とは?病気や事故など、子どもの命を脅かすものはいくつもあります。そのなかのひとつ、乳幼児突然死症候群(通称SIDS:sudden infant death syndrome)は、先天奇形・周産期トラブル、不慮の事故に次いで0歳の死因で4番目に多く、すべての親が不安を感じるものでしょう。SIDSはこれまで元気に過ごしていた赤ちゃんが、突然前触れもなく亡くなってしまうものです。生後1週間~6ヶ月のあいだに起こることが多く、年間約70人の赤ちゃんがSIDSによって亡くなっています(※1)突然赤ちゃんの死が訪れ、人々を不幸のどん底へと突き落とします。しかし、はっきりとした原因はいまだ明らかになっていません。乳幼児突然死症候群の対策方法!7つポイントSIDSの原因は明らかになっていませんが、打つ手なしというわけではありません。SIDSになる可能性を減らす対策がいくつかあります。1.禁煙をする妊娠中の母親の喫煙はもちろん、生まれてからの母親や周囲の人の喫煙により、SIDSのリスクが上昇します。2.うつぶせ寝を避けるうつぶせ寝がSIDSのリスクとなるため、仰向け寝キャンペーンがなされたところ、SIDSが大幅に減少しました。しかし、仰向けにしても、どうしても寝返りしてうつ伏せになってしまう子もいます。その場合は、深く寝ているのを見計らって仰向けにしてあげると良いでしょう。また、寝返り返りをして自力で仰向けに戻れる子は、様子をみてもよいと個人的には考えています。ちなみに寝返り防止クッションは窒息のリスクがあるためおすすめしません。3.母乳育児をするミルク育児と比較して、母乳を飲んでいる赤ちゃんのほうがSIDSを発症しにくいというデータがあるため、可能な範囲で、赤ちゃんには母乳を飲ませると良いでしょう。(※2)ただし、ミルクの成分自体がSIDSの原因というわけではありませんので、必要に応じてミルクを使用してかまいません(※3)母乳とミルクの混合栄養でも、SIDSの予防効果はあります。4.あたためすぎない厚着をすることでSIDSのリスクが上昇します。子どもは身体に熱がこもりやすいので、大人が少し涼しいと感じるくらいがちょうど良いと考えてください。5.やわらかいマットレスは避ける深く沈みこむようなやわらかいマットレスは窒息のおそれがあるので、かためのものを選びましょう。6.親と同じ部屋で、添い寝を避けて寝る親と添い寝をしているときの発生率が高いことから、添い寝はSIDSのリスクを上昇させるという調査結果があります。枕や布団など大人の寝具が赤ちゃんの窒息の原因になったり、大人の身体が赤ちゃんかぶさってしまったりといったリスクが考えられます。添い寝を避け、赤ちゃんは親と同じ部屋のベビーベッドに寝かせることをおすすめします。同じ部屋に寝ていれば、たとえば赤ちゃんがベッド柵に足をとられるなどしんどそうな場合に早く気づいてあげることができます。布団に寝かせる場合も、できるだけ同じ布団で添い寝をするのは避け、赤ちゃんの布団はわけたほうが良いでしょう。赤ちゃんが添い乳をしないと寝ない場合もあるかもしれませんが、添い乳をせずに寝られるようになることが、SIDSの予防の点からもより良い睡眠の点からも理想です。7.寝る場所に何も置かない赤ちゃんの寝る場所には、極力何も置かないようにしましょう。ぬいぐるみやおもちゃだけでなく、赤ちゃんの鼻や口にかかってしまうことがあるため、枕・毛布・タオルケットも置かないほうが安全です。赤ちゃんは、周囲に何も置かない、ガランとしたマットレスに寝かせると良いでしょう。おくるみなど身体をくるむものは使用せず、冷暖房器具とスリーパーで体温調節してください。乳幼児突然死症候群(SIDS)の原因は解明されていないSIDSの直接的な原因は不明なため、これらのリスクの仕組みについてはまだはっきりはしていません。タオルが赤ちゃんの顔にかかったり、やわらかいマットに顔をうずめてしまったりなどで、呼吸に負担がかかる状況は影響があるのではないかと個人的には思います。うつぶせ寝と乳幼児突然死症候群の関係ひとつ注意が必要な点は、うつぶせ寝はSIDSのリスクを高めはしますが、直接の原因ではないということです。うつぶせ寝をしていてもSIDSが起こらないことのほうが多く、「うつぶせ寝をさせていたからSIDSが起こったのだ」とは言えません。リスクは減らしたほうが良いですが、住環境や家庭の事情などで現実的にはすべての対策ができないこともあります。無理のない範囲で、できる限りの対策を家庭でしていきましょう。少しでも不安を減らすためにSIDSの対策をしよう私には2人の子どもがいます。SIDSを起こしやすい年齢は過ぎ、少し安堵してる今日このごろです。まだ赤ちゃんが生まれて間もないころ、寝ているときにちゃんと息をしているか何度も確認してしまう経験をした人はいるかもしれません。私もそのひとりです。ある夜中ふっと目が覚めたとき、暗い部屋の中ですやすやと寝息をたてる赤ちゃんを見ながら「もしSIDSを起こしてしまったら……」と頭の中でつい考えてしまい、想像した瞬間になんともいえない寒気と不安感を覚えた記憶があります。泣きそうになりながら、そっと赤ちゃんの手を握りながら再び眠りにつき、朝起きたらちゃんと息をしている赤ちゃんが隣にいて、「ああ生きててくれてなんて素晴らしいんだろう」そんなことを感じることもありました。親であることは不安の連続です。子どもたちが生きて、元気でいてくれることはどれほどありがたいことでしょうか。私は、親御さんたちの抱くSIDSの不安や大きな悲しみを減らすため・なくすために、できることをしたいと考えています。ご家庭内のできる範囲で、今回ご紹介したSIDSを減らすための対策を実践してみてください。パパ小児科医(ぱぱしょー)先生の過去のコラム著者:加納友環(ぱぱしょー)二児(2歳、4歳)の父で小児科専門医。TwitterやInstagramを中心に子育て当事者の立場から、また医療者の立場から子育てに役立つ情報を発信しています。
2019年08月06日1人目の出産のときは陣痛開始から4時間で生まれたため、医師から「2人目はもっと早く生まれるだろうから、陣痛が始まったらすぐに病院に来てください」と言われていました。そして、妊娠37週の妊婦健診に行くと子宮口がすでに開いており、陣痛の前触れもないまま即入院に! そんな慌ただしい入院~出産までのお話をご紹介します。 妊娠37週の妊婦健診で⋯妊娠37週0日に妊婦健診を受けました。お産の気配がするような自覚症状はなく、腹部エコーで赤ちゃんを見てもらうと「元気で特に問題ない」とのことでした。 「1人目の出産時、陣痛を感じて病院に着いたときにはすでに子宮口が7cm開いていたので、今回も子宮口が一気に開かないか気になっています」と医師に伝えました。すると、「自覚症状が特にないなら大丈夫だとは思うけれど、内診してみましょう」ということに。 子宮口が4cm開いていた!内診で子宮口の開きを見てもらうと、医師の表情が一転! 「子宮口がすでに4cm開いている。このまま陣痛が来れば一気にお産が進んで生まれるかもしれない。家から病院まで遠いし、病院外で生まれてしまうと大変です。このままの状態で家に帰すことはできません。今から入院して様子をみましょう」と言われました。 出産準備はしていたものの、予定日まであと3週間あったので、当然何も持って来ていませんでした。まさかの手ぶらのまま即入院になってしまったのです。 一時退院…しかし自宅には帰れず健診後そのまま病室に案内され、陣痛を待つことに。急な展開で一気に出産の現実味が湧き、期待と不安を抱きながら病室で過ごしました。しばらくしておなかが張ってきましたが、間隔がばらばらでそのまま遠のいてしまい……。 入院している必要がなくなったものの、自宅は遠くて混雑時は1時間かかるということもあり、結局自宅への許可はおりませんでした。陣痛時にすぐ病院に来られる範囲で待機しておくように言われ、病院から5分のところに住む妹の家で、次の健診までの1週間を過ごすことになったのでした。 妊娠38週妊婦健診後、再入院~出産退院後は正期産の時期に入っていたため特に安静指示はなく、通常の生活を送っていいとのことでした。妹の家では、いつ陣痛が来るか怖くて最低限の身の回りのことだけをしていました。しかし一向に陣痛が来る気配がないので、3日目からは1時間程度歩いたり、家事洗濯をしたりと、普通の生活を過ごしていました。 そして陣痛が来ないまま妊娠38週の健診になり、子宮口の開きは変わらず4cm。しかし、このとき1週間離れて暮らしていたため長女の精神面が不安定になってしまっていたのです。これ以上は離れて過ごせないため、内診で陣痛を促すことに。内診を受けた後30分ほどで一気に陣痛が来て、1時間半で無事出産しました。 まさか妊娠37週で自宅に帰れなくなるとは思ってもいませんでした。改めて、出産はいつ、何が起こるかわからないなと感じました。2人目の出産時は長女のこともありますし、何を優先すべきか判断がとても難しかったです。想定外のことが多々あった出産でしたが、無事に生まれてきてくれてやっと安心することができました。 著者:福山あかね一男一女の母。元幼稚園教諭、元保育園勤務。第二子出産を機に退職。自身の体験をもとに、妊娠・出産・子育てに関する体験談を中心に執筆している。 ※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。
2019年07月24日こんにちは。助産師・国際ラクテーションコンサルタントの榎本です。 今回は、夏になって気になる赤ちゃんの日焼け予防についてお話します。知っておくことで、不安なく夏のレジャーが楽しめるようになりますよ。 赤ちゃんにも日焼け予防は必要?昔は、子どもは日光に当たることを推奨されていました。骨をつくる栄養素のビタミンDは日光に当たることでつくられますが、手の甲に15分程度あたるくらいで十分とされています。 紫外線をたくさん浴び続けると将来的に、様々な皮膚のトラブルになることがあります。赤ちゃんのうちから強い日焼けをしすぎないようにすることが大切です。 日焼けしすぎないように注意することは?■時間帯に注意する1日のうちで午前10時〜午後2時までに紫外線量が1番強くなります。この時間に長時間屋外で過ごすことは避けるようにしましょう。短時間であれば問題ありません。 ■場所に注意する日陰を選んで遊びましょう。ひさし、屋根、パラソルなどがあるところを選ぶようにします。 ■衣類や帽子つばの広い帽子、首にカバーがある帽子をかぶせましょう。衣類は肌の露出が少ないもの、紫外線を反射しやすい白や淡い色のもの、UVカット効果のある素材のものを選びましょう。ケープやベビーカーの日差しよけも良いですね。プールの場合、ラッシュガードなどを着るのも効果的です。 日焼け止めクリームはどんなものを選べば良い?肌に負担の少ない低刺激性で、ベビー用や子ども用のもの、石鹸で落とせるものにしましょう。 生後3カ月以上で使用可能とされていますが、メーカーによっても異なるので説明書などで確認しましょう。プールなど水遊びのときは、ウォータープルーフのものにしても良いかもしれません。 日常の生活では、SPF15〜20、PA ++海や山では、SPF20〜40、PA ++〜+++を目安にしましょう。 汗で落ちやすいので、こまめに塗るようにします。お風呂のときは、日焼け止めをしっかり洗い流し、保湿をするようにします。 日焼け止めの塗り方使用前は、腕の内側や太ももなどの目立たないところでパッチテスト(1円玉大ぐらいに塗って赤くならないかみる)をします。 ■顔クリーム状はパール1個分、液状は1円玉1個分手のひらにとる。額・鼻の上・両頬・アゴに分けておいてそこからまんべんなく丁寧に塗りのばします。その後にもう一度同じ量を重ねづける。 ■腕や脚などの広範囲容器から直接直線を描くようにつけてから、手のひらでらせんを描くように均一にムラなく伸ばす。 塗り薬と虫よけを一緒に使う場合は、塗り薬→日焼け止め→虫よけの順番になります。 紫外線の強い季節、外出や外でのレジャーも増えます。曇りの日も、紫外線を浴びているので長時間の野外活動の場合、日焼け予防に努めることが大切です。ぜひ、参考にしてみてくださいね。 ※引用・参考文献日本臨床皮膚科医会・日本小児皮膚科学会「保育園・幼稚園での集団生活における紫外線対策に関する日本臨床皮膚科医会・日本小児皮膚科学会統一見解(2015.09)」 監修者・著者:助産師 国際ラクテーションコンサルタント・おむつなし育児アドバイザー 榎本美紀2001年に助産師免許取得後、杏林大学医学部付属病院・さいたま市立病院・順天堂大学練馬病院の勤務を経て、2013年に埼玉県さいたま市に訪問型の助産院「みき母乳相談室」を開業しました。病院勤務での経験を元に、母乳育児支援の国際ライセンスである国際ラクテーションコンサルタントとして、地域の母乳育児を支援しています。訪問時の相談は、母乳だけではなく離乳食や抱っこひも、スキンケア、寝かしつけなど多岐にわたることも。また、おむつなし育児アドバイザーとして、トイレトレーニングなどの相談も受けています。自身も一児の母として奮闘中です。HP:「みき母乳相談室」
2019年06月19日7か月以降の乳幼児の食事は、野菜を柔らかく煮たスープを冷凍してストックしておくととても便利。さまざまな味つけで変化を加えてスープとして楽しむほか、アレンジも可能です。しかし、育児中は火を長時間使って具材が柔らかくなるまで煮込むのが難しいですよね。そこで加熱時間中放置できる電子レンジ用の圧力鍋がおすすめ。その使い方とアレンジレシピをご紹介します。電子レンジ用圧力鍋で、ほったらかし野菜スープ調理野菜スープの調理には電子レンジ専用の圧力鍋を使うととても便利です。コンロと違って火を使わないので、台所を離れていても安全ですし、吹きこぼれの心配もありません。また圧力鍋は水分の蒸発が少ないので、できあがりの量を調整しやすいです。作り方は、カットした野菜と水を電子レンジ専用の圧力鍋に入れてレンジで加熱するだけ。このとき、保存容器で軽量して水を入れると、出来上がりが保存容器分+すぐに食べる分くらいになるのでムダがありません。わが家では1週間分をまとめて作るので、600Wで10〜20分加熱します。電子レンジ専用の圧力鍋はプラスチック製なので軽く、サイズも通常の圧力鍋と比べて小さめです。そのため、保管場所に困りません。ただでさえ大変な台所仕事。育児中はまとまった時間を確保しにくいのでさらに大変ですよね。任せられるところは電子レンジにお願いしちゃいましょう!なお、野菜スープは、味付けをせずに冷凍しておき、食べるときに好みにより調味します。塩、しょうゆ、みそ、コンソメ、牛乳などどんな味にもなじみます。パンや焼き麩を加えてグラタンに1.野菜スープに顆粒コンソメと牛乳を加えて加熱する(目安は電子レンジ600Wで1〜2分)2.加熱、調味したスープにパンを入れてスープの水分を吸わせ、全体の水分量を調整する3.とけるチーズをのせて軽く焼き色がつくまで焼く(目安はオーブンorトースターで5〜10分)1の工程では、スープの水分を少なめにした方が調理しやすいです。また、2で加えるパンは、食感を残したいならミミの部分、水分を多く吸収させたいならミミ以外の部分がおすすめです。パンの代用に焼き麩を使用してもおいしく仕上がります。グラタンは作るのが大変と思っていましたが、これなら具材をフライパンで炒める必要やマカロニを別の鍋で茹でる必要がないので、工程も洗い物も少なくすみます。さらに、1と3の工程で共通して使用できる耐熱性のある磁器やガラス食器を使うことで調理器具を一切使わずに完成させることができます。なお、オーブンと聞くとそれだけでハードルが高いと思ってしまいますが、グラタンの場合、ただチーズを溶かすだけなので難しく考える必要はありません。息子はほうれん草やキャベツなど葉物野菜が苦手。スープのときはこれらを警戒しますが、グラタンにしたら喜んで食べてくれました。※上記のレシピにはパン(焼き麩)とチーズを使います。それぞれ小麦アレルギー、乳製品アレルギーにご注意ください卵を加えて茶碗蒸しに1.野菜スープに、顆粒の和風だしを加える(具材を含めたスープの分量は卵1個に対して200mlくらい)2.溶き卵を濾しながら加えて、混ぜる3.ラップで蓋をして加熱する(目安は電子レンジ200Wで5〜10分)火の通り具合は器を傾けるか、スプーンでちょっと押してみると分かりやすいです。卵液がしみ出てこなければ完成です。こちらの茶碗蒸しも、最初から電子レンジ対応の食器を使うことで、必要な調理器具は工程2で卵を割るためのボールと濾し器だけ。さらに時短重視なら、食器に直接卵を割り入れてよく混ぜることで調理器具ゼロも可能です。息子は卵嫌い。アレルギーではないのですが、ゆで卵、卵焼き、かき玉汁など全て嫌がります。でも茶碗蒸しだけは好きで、よく食べてくれます。工程1で加えるだしをコンソメにして魚肉ソーセージやコーンを入れた洋風バージョンも好評です。※上記のレシピには卵を使います。アレルギーにご注意ください紹介したレシピは息子が7か月ごろの離乳食として作りはじめましたが、2歳になった今でも気に入っていてよく食べてくれます。今は大人と同じ味つけにして、家族一緒に食べられるメニューとして定着しました。<文・写真:ライターnekotaaya>
2019年06月16日先日子どもの1歳6カ月健診に行ってきました。健診の内容の一つである歯科健診で、わが子も初めて歯を診てもらう機会があったのですが「先天性欠如」であることが判明しました。わが子は、生まれつき下の歯が1本足りない状態だそうです。 1歳6カ月健診でわかった「先天性欠如」1歳6カ月健診のころには上下で16本ほど歯が生えていた娘。歯磨きが苦手な子なので、歯磨きのじょうずな仕方を相談しようかなとは思っていたものの、他は特に気にしていませんでした。 しかし、先生に診てもらうとすぐさま「下の乳歯が1本足りないね」と言われました。娘の場合は下の歯が通常より1本足りないそう。それも、目立つ位置の前歯が足りないことがわかりました。さらに、生まれつき乳歯が欠如すると、永久歯も生えてこないとのことでした。 子どもの歯並びや発語が心配歯が1本足りないと、歯に隙間ができてしまったり、歯の大きさによっては歯並びが悪くなってしまうそうです。また、歯に隙間ができることにより、発音しにくい音があるなど発語も心配があると先生から言われました。 まだ1歳なので、「わんわん」「まんま」などの簡単な言葉しか話しませんが、私はこれから子どもが話し始めたときに不自由するのではないか、と心配になってしまいました。 実は母親である私も「先天性欠如」だった心配になった私は健診のあと、実母に娘が先天性欠如だったことを話しました。すると想像以上に反応が薄く「あんたもそうだよ」と驚きの発言が…! 実際に母子手帳を見せてもらうと、3歳ごろの健診で「先天性欠如・経過観察」と記載がありました。私は上の歯が1本足りなかったそうです。そのせいか現在でも前歯に少し隙間があります。ただ、かみ合わせが特別悪かったり、歯がガタガタというわけではありません。そのため、これまで歯列矯正等もすることなく現在も過ごしています。 娘の先天性欠如は「もしかして私のせい?」と思う一方、自分自身がそんなに苦労をせずに過ごせたので、あまり心配しすぎず見守りたいと思えるようになりました。歯が1本足りないと、隙間ができたりする心配もありますが、歯の大きさや生える順番などによっても歯並びは変わってくるそうで、個人差も大きいようです。これから小児歯科にしっかり通いながら、経過を見てもらおうと思います。著者:河相 さくら国内外問わず旅行が大好きな1歳女の子のママ。育休中に小学校英語指導者資格を取得。主に子育て・英語育児を中心に執筆中。 ※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。
2019年06月02日こんにちは! 助産師のREIKOです。超音波検査で先生が赤ちゃんの様子をいろいろ確認したあと、多くの産院でその超音波写真をもらえますよね。でも、その見方ってあまり知られていないのではないでしょうか? そこで今回は、健診でもらった超音波写真の見方についてお話しします。 妊娠初期の超音波画像 これは妊娠初期の超音波画像です。中央の黒い楕円形をした部分が「GS(胎嚢=赤ちゃんが入っている袋)」で、ピンク色の○の中にいるのが胎芽(赤ちゃん)です。黄色い○で囲んだ「+」から「+」の部分で、胎嚢の大きさを測っています。この画像の胎嚢の大きさは右端の黄色い四角の中に、2.62cmと出ていますね。 その下の「GA」は在胎期間(gestational age)のこと。赤ちゃんがおなかの中にいる週数で、予定日から計算しています。「7w6d」とは妊娠7週6日相当の大きさだということです。一番下の「EDD」は、分娩予定日(Expected date of delivery)です。分娩予定日は「EDC(expected date of confinement)」と表記されていることもあります。 妊娠中期の超音波画像~その1~ これは妊娠中期の超音波画像で、左側に赤ちゃんの頭、右側に赤ちゃんの太ももの部分が写っています。真ん中のオレンジ色の四角の部分は、超音波検査をした日付け、左の白い四角の部分が超音波検査をした日の在胎週数になります。 右端のピンク色の四角の中には計測値が出ています。「BPD」は、児頭大横径(じとうだいおうけい)で、赤ちゃんの頭の一番長い横幅部分の値、「FL」は大腿骨長(だいたいこっちょう)で、赤ちゃんの太ももの骨の長さの値です。 それぞれの値の下にある「GA」は、計測値がどの在胎週数に相当するのかが出ています。この値で赤ちゃんが実際の妊娠週数に対して順調に成長しているのか、それとも小さいのかあるいは大きいのかを先生は見ています。 妊娠中期の超音波画像~その2~ これは別の妊娠中期の超音波画像です。黄色い四角の中の「APTD」は腹部前後径(ふくぶぜんごけい)で、赤ちゃんのおなかの前後の長さ、「TTD」は腹部横径(ふくぶおうけい)で、赤ちゃんのおなかの横幅の値です。 「EFW」は赤ちゃんの推定体重(estimated fetal weight)。推定体重はBPD、FL、APTD、TTDの数値から算出しています。あくまでも「推定」なので誤差も多少あるようです。これら以外にも、「AC」赤ちゃんのおなか周りの長さ、「AFI」羊水インデックス(羊水量を評価したもの)などがあります。 せっかくもらった写真をよくわからないまま母子手帳に挟みっぱなしというのも、もったいないですよ。器械によって少し表記の仕方や値の出ている場所に違いがありますが、超音波写真を並べて赤ちゃんの成長を見比べてみてはいかかでしょうか? 監修者・著者:助産師 REIKO医療短期大学専攻科(助産学専攻)卒業後、大学附属病院NICU・産婦人科病棟勤務。 大学附属病院で助産師をしながら、私立大学大学院医療看護学研究科修士課程修了。その後、私立大学看護学部母性看護学助教を経て、現在ベビーカレンダーで医療系の記事執筆・監修に携わる。
2019年05月06日「気軽に専門家に質問ができて、さらに返信も早い」とママから日々感謝の声が寄せられているベビーカレンダーの人気コンテンツ【助産師に相談】の掲示板。その中から特に注目をあつめた質問の内容を一部抜粋してご紹介します。今回は、予防接種の副反応に関するご相談です。 Q.予防接種したところが赤く腫れているように見えます生後6カ月の男児がいます。昨日、BCGの予防接種を受けました。予防接種したところが赤く腫れてるように見えるのですが、病院を受診したほうがいいのでしょうか? 様子見でいいのでしょうか? 高塚あきこ助産師からの回答BCGは通常の場合、接種されてから2〜3週間で赤くなってくるのが特徴的です。昨日接種されたばかりということですと、標準的な反応としては早いと思います。まずは、接種された病院にお電話でご確認いただいてから、受診のご相談をされてみてくださいね。※参考:ベビーカレンダー「助産師に相談」コーナー※診断や具体的な治療については医師の指示にしたがってください 副反応とは予防接種は毒性や病原性をなくしたり、弱めたりしたワクチンを体内に入れることで免疫をつけます。 体に異物を入れるためなんらかの症状が出ることがありこれを副反応と言います。生ワクチンでは軽い感染症状が出ることもあります。 よくある副反応・発熱・接種部位が赤く腫れる・不機嫌 不活化ワクチンの場合は接種当日から3日後まで、生ワクチンの場合は1,2週間後に発熱することがあります。接種部位が腫れた場合は冷やしましょう。 多くは経過観察で良くなりますが、局所の腫れが強いときは薬を処方することもあります。 心配なときは電話で相談するなり、救急受診をしましょう。 予防接種を受ける時期は急性疾患にもかかりやすい年齢です。たまたま接種後に他の病気になった可能性もあります。 ※参考:基礎知識(ベビー)「予防接種の副反応について」 ベビーカレンダーは、妊娠や育児のお悩みを抱えたママさんの強い味方でありたいと思っています。自分だけではどうしても解決できなかったとき、不安で仕方がないときは本物の助産師や管理栄養士がリアルタイムでお悩みや質問にお答えする『助産師に相談』『管理栄養士に相談』の掲示板をぜひご活用ください!
2019年05月04日赤ちゃんのなかには、「シャフリングベビー」と呼ばれる子がいます。ハイハイをせず、おすわりの状態のまま移動することが特徴で、おすわり以外の成長は少しゆっくりとしています。わが家の娘もこの「シャフリングベビー」でした。そんな娘の成長過程や、その成長を保育士さんとともに見守った体験談をご紹介します。 成長がゆっくりだった娘娘は、成長がゆっくりとした赤ちゃんでした。首のすわりも遅めで、生後3カ月健診のときには母子手帳に「要観察」のハンコが押されました。その後、首がすわったのは生後5カ月に入ってからでした。 その後もうつぶせになるのは嫌がり、寝返りもできないまま。ただ、おすわりは生後7カ月くらいでできるようになりました。赤ちゃんの成長には個人差があると聞いていたので、「これも個性なのかなぁ」とあまり気にしていませんでした。 そして生後7カ月で保育園に入園。ゆっくりとした娘の成長を促すために、園では保育士さんが積極的にうつぶせの姿勢をとらせてくれていました。 「シャフリングベビー」と診断された!生後9カ月になってもハイハイどころかずりばいもしない娘。ただ、座ったままの状態でずりずりと移動することはできました。 そして生後10カ月のとき、小児科の健診で「シャフリングベビー」と診断されました。シャフリングベビーの特徴の「座ったまま移動」は、まさに娘がしている動作のこと。帰ってインターネットで調べてみると、うつぶせを嫌う、寝返りをしようとしない、おすわりは通常通り完成する、ハイハイをしないなど、娘に当てはまることばかりでした。 保育士さんのすすめで療育センターを受診生後11カ月のころ、保育士さんから市のこども療育センターに行くことをすすめられ、「専門家に診てもらえるなんてありがたい!」とすぐに受診。先生は言葉を選びながら慎重にお話ししてくれましたが、毎日娘と過ごしている私は「さほど心配いらないのでは?」と気楽に構えていました。 専門医の診察の結果は、「確かに成長はゆっくりだが、このまま様子を見てみてもいいでしょう」という内容。専門家のアドバイスにより、発達を促すマッサージを保育園・家庭の両方でおこなっていくことに。娘の状態に合わせて少しずつ内容を変えながら、毎日足のマッサージや足の曲げ伸ばし運動などを続けました。保育士さんもとても協力的で、本当に助かりました。 娘はその後、1歳でずりばい、1歳1カ月でハイハイ・つかまり立ち・つたい歩きができるように。そして、1歳3カ月のときにはひとりで歩くこともできるようになりました。マッサージの効果も大きかったかもしれません。 シャフリングベビーだった娘の成長は、普通の赤ちゃんよりゆっくりでした。その成長を保育士さんと一緒に見守り、サポートできたのは心強かったです。発達を心配された娘も、歩けるようになってからの成長は周りの子どもと同じペースに。そんな娘も今では小学6年生。元気に大きく成長してくれました!著者:久保田さや長女(小6)・長男(小1)・次男(2歳)の母。歯科衛生士。育児と仕事を両立しながら衛生士としてキャリアを積む。第3子出産後は、専門知識や子育て経験を中心に記事執筆を行う。 ※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。
2019年04月29日何の心配もなく、すくすく育った長男。気軽に受けた2歳児健診で、言葉の遅れを指摘されました。一歩を踏み出し、発達の専門医の診察を受けて、前向きに考えられるようになった私の体験談を紹介します。 とても育てやすい、ママ思いのいい子初めての妊娠で育児の右も左もわからず、大きな不安を抱えたまま長男との生活が始まりました。ところが、そんな頼りないママを思ってか、長男は何の問題もなく育ちました。毎月の身体測定でも、成長曲線のド真ん中を走り続け、発育もまったく問題なし! 離乳食にもすぐに慣れ、よく食べてくれました。 1歳児健診では、「順調です!」と先生のお墨付きをもらい、母子手帳にも「何も悩みはありません」と、自信を持って書いたことを覚えています。 かかりつけの小児科で2歳児健診を受けて……2歳を目前にして、かかりつけの小児科へ任意の2歳児健診を受けに行ったときのことです。これまで通り「順調です!」で、すぐに終わるものと思っていました。少し長い健診ののち、先生から「目は合うし、こちらが言うことはわかっているようだけど、もし2歳半になっても二語文が出なかったら、一度専門のところで診てもらいましょうね」と言われたのです。 言葉は交わさなくても、長男とのコミュニケーションはできていたので、先生からの言葉にとても驚かされました。 焦らず、温かく見守ること確かに同じ月齢の子どもに比べ、長男は言葉が出ていませんでした。2歳半になっても二語文がほとんど出なかったため、子どもの発達の専門機関である療育センターを受診しました。発達のテストの結果、発達障害とまではいかないグレーゾーンの診断。 もうすぐ3歳になる長男は、その後も定期的に専門医のサポートを受けながら、マイペースに成長中です。最初は心配しましたが、専門医からアドバイスをもらい、安心して育児に向き合えています。 周りの子どもと比べたわけではありませんが、長男の発達状況を素直に受け止め、プロに相談したことはよい判断だったと思います。長男の特性をより理解できたことで、以前より楽しく育児ができるようになりました。著者:鍜治すみの生後6カ月と2歳、2男の母。長男妊娠時の切迫早産により、9年続けた製薬会社のMR職を退職。前職では主に産婦人科領域製剤を担当。培った知識をフルに活かし執筆活動や育児に奮闘中。 ※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。
2019年04月25日「気軽に専門家に質問ができて、さらに返信も早い」とママから日々感謝の声が寄せられているベビーカレンダーの人気コンテンツ【助産師に相談】の掲示板。その中から特に注目をあつめた質問の内容を一部抜粋してご紹介します。今回は、赤ちゃんの1カ月健診の結果に関するご相談です。 Q.1カ月健診の結果、大きな病院への紹介状を頂きました今日、1カ月健診があり、気になる所があると医師から言われ、大きい病院への紹介状を頂きました。内容は、・心雑音が少し聞こえる・股関節が硬い上記2点でした。 心雑音のほうは不安が消える事がなく、ひとりずっと考えてしまっています。また股関節のほうはM字を意識してと言われるもののなかなか難しく、おくるみをしているとM字にするのが難しいなとも思います。寝る際等はどのような体勢をとるのがよいのでしょうか。 在本祐子助産師からの回答1カ月健診で、大きな病院で小児科の先生の診察を受けるようにお話があったんですね。急なお話でしたか? とても不安でしたよね。誰もが赤ちゃんに異常があるのではと指摘を受ければとても不安になられますよ。お気持ちお察し致します。 心雑音に関しては、しっかりと診ていただきましょう。赤ちゃんの発育が問題なければ、まず発育に影響を及ぼすほどの大きな心臓トラブルはないように思います。ですが、専門の先生にお任せしましょうね。股関節は足回しをしっかりしながらおむつをしましょう。足も一緒に診てもらえるんですね。何より1カ月健診でしっかりと発見できたことは早い対応ができていると思いますよ。※参考:ベビーカレンダー「助産師に相談」コーナー※診断や具体的な治療については医師の指示にしたがってください 生後1カ月時の特徴・母子健康手帳に身長・体重の発育の目安として、厚生労働省が発表する発育曲線が記載されています。生後1カ月時の男児の身長は50.9~59.6cm、女児の身長は50.0~58.4cmです。男児の体重は3~5.17kg、女児の体重は2.9~4.84kgです。 成長には出生時の身長体重や個人差がありますが、発育の目安として参考にしましょう。生後1カ月では、出生体重から約1kg増えていれば、順調に成長しているといえるでしょう。そのほかにも以下のような特徴があります。 ●皮下脂肪がついて、少しふっくらとした体つきになります●口の周りの筋肉が発達しておっぱいの吸い方が上手になって飲む量が増えると、授乳間隔が開いてきます。授乳の間隔は個人差があり、母乳の場合は1~2時間おきに1日10~12回哺乳する赤ちゃんもいれば、3~4時間おきに1日7~8回の哺乳する赤ちゃんもいます●視力が発達して、はっきりした色のものであれば見えるようになります。20~30cmであれば見えるようになってきているため、ママやパパの顔を近づけるとじっと見るようになります●音や色を感知して目で物を追いかけるようになります●表情が少し豊かになります 赤ちゃんの1カ月健診は何をする?●赤ちゃんの全身状態のチェック通常は出産した病院で1カ月健診がおこなわれ、身体測定は身長、体重、胸囲、頭囲などを測定します。成長・発達のチェックは、心臓・黄疸・おなかの調子・股関節脱臼・大泉門などをチェック。男児の場合は睾丸に異常がないかもチェックします。引き起こし検査、原子反射(モロー反射で大きな音を立てると両手を広げて抱きつく動作)などの確認がおこなわれます。 ●問診育児に関する不安や疑問などに対して相談可能ですので、メモして準備するとよいでしょう。体重が増えない、授乳に30分以上かかる、授乳直後も泣く、睡眠が1時間も続かない、哺乳後に吐く、おむつかぶれがひどい、湿疹がひどい、うんちの回数が少ない、鼻水や咳がある、しゃっくりが出るなど、気になる症状は相談しましょう。※参考:基礎知識(ベビー)「赤ちゃんの1カ月健診とは?健診の内容や注意点」 ベビーカレンダーは、妊娠や育児のお悩みを抱えたママさんの強い味方でありたいと思っています。自分だけではどうしても解決できなかったとき、不安で仕方がないときは本物の助産師や管理栄養士がリアルタイムでお悩みや質問にお答えする『助産師に相談』『管理栄養士に相談』の掲示板をぜひご活用ください!
2019年04月22日こんにちは! 助産師のREIKOです。産科特有の診察である内診。妊婦健診やお産のときにするけれど、あれって何を診ているのか気になったことはありませんか?今回は、お産のとき、助産師が内診で何を診ているのかをお話しします。 内診とは?そもそも内診とは、産婦人科の医師や助産師によっておこなわれる基本的な診察方法の1つで、指や専用の器具を腟に挿入して、腟内や子宮、卵巣の状態を診察することです。 助産師は、指の感覚のみで内診をして、お産の進み具合を判断しています。お産のときの内診のタイミングは、陣痛の強さ・間隔やママの表情・訴えなどから判断しておこなっています。 内診で何を診ているの?助産師は、内診のときに子宮口の開大度、子宮頸管の展退度、赤ちゃんの頭の位置、子宮頸管の硬さ、子宮口の位置を診ています。 子宮口の開大度お産が進むにつれて子宮口は開いてきます。最終的に10cmまで開くのですが、助産師は自分の指の太さや指の開き具合から、今どのくらい子宮口が開いているのか判断します。 子宮頸管の展退度子宮頸管の展退度(てんたいど)とは、子宮頸管の長さ・薄さを表しています。子宮頸管は陣痛が来る前、いわば「ちくわ」のような状態です。それが陣痛とともに徐々に短く薄くなっていきます。それを触れた感覚で判断していきます。 赤ちゃんの頭の位置赤ちゃんの頭がどのくらい下がってきているのか、恥骨や骨盤の触れ方で判断します。 子宮頸管の硬さ子宮頸管はお産が進むにつれて、小鼻、くちびる、そしてマシュマロ状と徐々にやわらかくなってきます。子宮頸管に触れた感覚で、今どのような状況なのか判断しています。 子宮口の位置子宮口はお産が進むにつれて前方に向いてきます。子宮口の触れ具合で今どの位置にあるのか判断します。 そのほかにも……それ以外にも、赤ちゃんがちゃんと正しい方向で降りてきているのか、産道の伸びはどうか、感染の兆候はないか……などなど、内診ではさまざまなことを診ています。 これらのことと陣痛の強さや間隔、ママの表情、訴え、赤ちゃんの心音など、総合的に診て、お産が順調に進んでいるのか、今後どうなるのか判断しているんですよ。 内診というと苦手な方が多いと思います。具体的にどんなことをしているかわかると、ちょっと苦手意識も薄れるのではないでしょうか? 内診をスムーズにおこなうにはリラックスが一番! ゆっくり息を吐くようにして内診に臨んでくださいね。 ◆関連動画出産ドキュメンタリー(通常分娩)監修者・著者:助産師 REIKO医療短期大学専攻科(助産学専攻)卒業後、大学附属病院NICU・産婦人科病棟勤務。 大学附属病院で助産師をしながら、私立大学大学院医療看護学研究科修士課程修了。その後、私立大学看護学部母性看護学助教を経て、現在ベビーカレンダーで医療系の記事執筆・監修に携わる。
2019年04月16日「特定健康診査受診結果通知表」(以下・特定健診)は、40~74歳を対象に国が無料で行っている通称「メタボ健診」。本誌の女性記者(56歳)が昨年秋に受診した結果は、なんとほとんどの項目が国の基準値をオーバー。通知表では、要注意として、数値が黄色く塗られていた。完全にメタボ?本誌記者はあわてて、この通知を持って、健康診断の数値にくわしい東海大学名誉教授の大櫛陽一先生を訪れた。「これならすべて正常値の範囲内。投薬の必要もまったくなし。かえって、いちばん長生きできる体形(BMI値)です」表に示した「大櫛先生が全国70万人の健診結果で統計学的に計算した基準値」と「米国の診断基準値」に照らし合わせると、たしかに本誌記者は正常値内だ。「米国臨床学会は’17年に収縮期血圧が『130以上で投薬の必要があり』としていますが、米国政府の委員会は60歳では150未満を正常値としており、こちらが正しいと私は考えています」どうして大櫛先生と国の基準値はこれほど違うのか?それぞれ個別の項目ごとに教えてもらおう。■腹囲(特定健診の基準値=90cm未満/大櫛先生による55~59歳女性の基準値=66~97cm)メタボの基準として、おなかに内臓脂肪がどれくらいついているかを知る指標として、特定健診で測定されている腹囲。「国際的に腹囲はウエスト(肋骨と腸骨の間)を測ることになっています。しかし、特定健診では男女とも、へその周囲を測ることになっている。女性の場合、へその位置に腸骨があるため、内臓脂肪ではなく、骨盤の大きさを測ってしまっているのが、決定的な間違い。腹囲が基準値以上でも100センチ未満なら気にする必要はありません」■BMI(特定健診の基準値=18.5~24.9/大櫛先生による55~59歳女性の基準値=16.9~26.9)肥満の程度を表す指数で、体重(kg)÷身長(m)÷身長(m)で導き出される。国の指針では、BMI25以上は「内臓脂肪蓄積リスク」として、保健指導の対象となる。「国際基準ではBMIが30以上で肥満。これを超えない限り、肥満の心配はしなくて大丈夫です」さらに驚くことに、大櫛先生が福島、神奈川などで10年間の追跡調査をしたデータでは、小太り(BMIが25~29)の人がもっとも長生きという結果が出ているのだという。「病気になったとき、最終的にものを言うのは体力。小太りの人は蓄えている内臓脂肪の分、体力があるということです」ちなみに、BMI30以上になると、がん、脳卒中、心臓病のリスクが上がり、逆に短命になってしまうのだとか。■血圧(特定健診の基準値=収縮期血圧130mmHg未満、拡張期血圧85mmHg未満/大櫛先生による55~59歳女性の基準値=収縮期血圧78~159mmHg、拡張期血圧50~97mmHg)日本では多くの健診で収縮期血圧(上のほう)と拡張期血圧(下のほう)を測定するが、「国際的には病気と関係する収縮期血圧の基準のみを定めています」というから、まず驚く。つづいて、収縮期血圧についても、大櫛先生の基準値は55~59歳で78~159となっている。「以前の医学教科書には『年齢+90』までが正常とされていました。私が実際に全国の健康診断のデータを調べた結果でも160までは死亡率に影響はありません。それ以上は脳出血や眼底出血などのリスクが高まります」現在、国の基準は130だが……。「じつは欧米やWHOの基準値も130~150の間を揺れ動いているのが現実です。その原因は、世界的な製薬会社と医療機関の癒着。今年秋に、日本高血圧学会が収縮期血圧130以上で投薬開始という基準に引き下げるといわれていますが、この基準になると、特定健診の対象者である40~74歳のうちの2,700万人が新たに薬を飲むことに。もうかるのは製薬会社と開業医だけと言わざるをえません」あなたも健康診断の結果に右往左往する前に、大櫛先生の基準値で確認してみよう。
2019年04月10日「特定健康診査受診結果通知表」(以下・特定健診)は、40~74歳を対象に国が無料で行っている通称「メタボ健診」。本誌の女性記者(56歳)が昨年秋に受診した結果は、なんとほとんどの項目が国の基準値をオーバー。通知表では、要注意として、数値が黄色く塗られていた。完全にメタボ?本誌記者はあわてて、この通知を持って、健康診断の数値にくわしい東海大学名誉教授の大櫛陽一先生を訪れた。「これならすべて正常値の範囲内。投薬の必要もまったくなし。かえって、いちばん長生きできる体形(BMI値)です」表に示した「大櫛先生が全国70万人の健診結果で統計学的に計算した基準値」と「米国の診断基準値」に照らし合わせると、たしかに本誌記者は正常値内だ。「米国臨床学会は’17年に収縮期血圧が『130以上で投薬の必要があり』としていますが、米国政府の委員会は60歳では150未満を正常値としており、こちらが正しいと私は考えています」どうして大櫛先生と国の基準値はこれほど違うのか?それぞれ個別の項目ごとに教えてもらおう。■中性脂肪(特定健診の基準値=150mg/dl未満/大櫛先生による55~59歳女性の基準値=12~138mg/dl※変動が大きいので参考程度にして、3年以上連続して高いときには注意を)米国の基準値は、なんと1,000未満は正常となっている。「炭水化物を取りすぎ、運動不足でエネルギー消費量が少ないと、中性脂肪が増えて肥満につながります。ただし測ってみると、1日のうちでも、数値は大きく変化し、健康診断の数値はあまり当てになりません。国際的にも、中性脂肪の血中濃度は疾患との関係は少ないと結論づけられています。ただ1,000を超えると、急性膵炎のリスクになると考えられています」■LDL-コレステロール(特定健診の基準値=120mg/dl未満/大櫛先生による55~59歳女性の基準値=80~192mg/dl)値が高いと動脈硬化の原因とされるコレステロール値。とくに悪玉とされるLDL-コレステロール値を気にする人は多いが。「まず悪玉という名前がうそ。LDLもHDLもそれぞれに役割があり、よい悪いという性質ではありません。また数値が高いほど、脳卒中になりにくく、心筋梗塞の原因にもならないことがわかってきています。また女性はもともとコレステロール値が高いうえに、とくに高齢者はコレステロール値が高いほど元気で長生きという住民追跡調査の結果がでています」それにしても、なぜこれほど国の基準値と、大櫛先生の基準値が異なるのか?「現在の基準値の多くが製薬会社と医学学会の癒着で生まれているからです。現行の基準値にとらわれず、国際基準に目を向けてください。また年齢とともに数値が徐々に上がるのは正常な変化。検査値にあまりとらわれることなく、気になる症状が現れたときに病院を受診することをお勧めします」あなたも健康診断の結果に右往左往する前に、大櫛先生の基準値で確認してみよう。
2019年04月10日三歳児健診で次男の発達特性に気づいて…ADHDと軽度の自閉症スペクトラムと診断されたのぼる(7)と、自閉症スペクトラム中度と診断されたひとし(4)を育てております。2018年の春頃からTwitterやNoteなどで、子どもたちの漫画を描いて載せています。前回、発達特性に気づくきっかけになった次男ひとしの3歳児健診の様子をご紹介しました。今回は、その続きのお話です。ニコニコ教室と再検査を勧められて思うのはUpload By ちちゃこニコニコ教室を勧められて、やっぱり…と思いました。実はこの頃、私は手のかかることの多かったのぼるのことで一生懸命で、要求もほとんどなかったひとしのことをあまり、構っていなかったことが原因かもと感じていたからです。健診からの帰り道、私は反省し通しでした。健診からの帰り道Upload By ちちゃこUpload By ちちゃこのぼるとひとしは、本当に真逆の性格です。自分を見て見て!アピールがすごく、好奇心旺盛で目をはなせばどこかにすぐ行くのぼると、ただそばにいつもくっつき、私の様子を観察して手助けをしてくれるひとし。思い返せば、そんなひとしに私は甘えていたのかもしれません。ひとしは私が必死でのぼるの相手をしているから、空気を読んで自分の気持ちを伝えないのだろうかと、グルグル考えていました。この時は何が普通で何が障害なのか、考えれば考えるほどわからなくなっていってました。次回、最終回に続きます。
2019年02月22日インフルエンザや風邪が流行っています。インフルエンザや風邪を予防するには、マスクを着用し、帰宅後のうがい手洗いなどでウイルスを取り込まない様にしたり、身体を冷やさず、睡眠と栄養をしっかりとって心身の疲れを癒し、免疫力を高める事が大切です。乾燥する季節ですので、部屋の保湿をし、小まめに水分補給をして、粘膜を潤すのもウイルスからの感染を予防するのに繋がります。今回は、ハーブやアロマなど植物の力を借りてインフルエンザや風邪を予防する方法をご紹介します。エルダーフラワーマスカットの様な甘い風味で、欧米ではインフルエンザの特効薬と言われ、風邪のひき始めや花粉症にも効くとされています。ハーブティーにして熱いうちに飲むと、血液循環を刺激して発汗を促し、身体の毒素を排出して、くしゃみや鼻水、悪寒といった風邪のひき始めや花粉症の症状を軽減します。また、神経をなだめて不安を取り除いたり、憂鬱な気分をやわらげる作用もありますので、ストレスを感じて免疫力が低下している方にも良いでしょう。ティートリー殺菌作用や坑感染作用が強く、免疫力を高める働きがあります。「テルピネン4オール」という成分には、インフルエンザの抑制作用があり、感染症の予防にも有効とされています。さらには喉の痛みや鼻づまり、気管支炎など呼吸器系のトラブル解消に役立ち、くしゃみや鼻水の症状を緩和させる作用があるので、体調不良時や花粉症の不快症状にも良いでしょう。ユーカリすっとした爽やかな香りがあります。抗菌や坑ウイルス作用があり、インフルエンザや風邪の感染症予防にも役立ちます。喉の不調や頭痛、花粉症などの症状に役立ち、痰や鼻づまりを緩和させ、息苦しさを一掃してくれます。ユーカリを部屋に活けるのもいいでしょう。*アロマオイル(精油)は刺激が強いので十分希釈してから使用しましょう。ハーブティーの作り方ハーブ3gをティーポットに入れ、熱湯200mlを注ぎ、3~5分抽出し、カップに注ぎます。精油の使い方(1) 持ち歩きには上記のお好みの精油をティッシュやハンカチに数滴落として持ち歩き、時々嗅いだり、ティッシュに1滴垂らしたりものをマスクの間に挟むと良いでしょう。*精油が直接肌に触れない様に気を付けましょう。(2) ご自宅でのリラクス時にアロマポットで精油を焚いたり、湯を入れた容器やカップ(精油の香りが移るので、問題のないようなもの)に精油を数滴落とします。使用する精油は1滴から始めて様子をみながら調整しましょう。*直射日光を避け、小さいお子様やペットの手の届く所での使用は避けましょう。*万が一飲み込んでしまった場合には、医師に相談して下さい。監修・文章/宮本そのみ(管理栄養士)
2019年02月16日小さい子どもがいると、スケジュール管理が大変…そんなお悩みありませんか?予防接種に乳幼児健康診断、さらに自治体ごとに開催している母子向けのイベントなど…。子育てをしてみると、赤ちゃんや子どもの予定管理って結構忙しい!そんな子どもに関する予定をスケジューリングしてくれるのが、電子母子手帳アプリの「母子(ぼし)モ」です。おむつをかえて、食事を作って食べさせて、遊び相手になって、寝かしつけて…。そんな細かい仕事の積み重ねが「子育て」。毎日忙しく、あっという間に1日が終わり「スケジュール管理が苦手になってしまった」というママも少なくないはず。そんな忙しいママに向けたアプリです。母子健康手帳に記録される予防接種歴などのお子さんの健康記録をつけることが可能ですが、ほかにはどんな機能があるのでしょうか?■電子母子手帳アプリ「母子モ」が便利すぎる「母子モ(ぼしも)」の主な機能は、子育て世帯の健康に関するスケジュール管理。予防接種や、妊婦健診から乳幼児健診までの情報を記録することができます。とくにうれしいのは、お子さんの誕生日を入力するだけで最適な予防接種日をスケジューリングしてくれ、日程が近づくとアラート(プッシュ通知)で事前に知らせてくれる機能。これでお子さんの予防接種の接種忘れが防げます。そして、それらの情報をお子さんの「成長のきろく」として、日記や写真とともに保存し、家族で共有することもできるのです。子育てのスケジュール管理から記録、そして子どもの年齢に応じたお役立ち読み物も揃って、さまざまな機能がぎゅっとつまっていて頼もしい限り。■自治体の子育て情報「それ知りたかった!」がすぐわかる!自治体が開催する、離乳食教室や歯みがき講座などのイベントのお知らせは、どのようにチェックしていますか?「母子モ」に自分の住んでいる自治体を登録しておけば、いつでもスマホでチェックすることができます。後から自治体のイベントを知って「行きたかったな」と後悔することが減るかもしれませんね。■便利なアプリと連携していて、いざというときも安心「母子モ」には、ほかにも便利な機能が。神奈川県の健康管理アプリ「マイME-BYO(みびょう)カルテ」と連携することで、予防接種履歴や健診記録と一緒に、普段使っているお薬やアレルギーについても一括で管理ができます。さらにお子さんが小学校にあがっても、継続して学校健診の結果を記録できます。記録したデータは生涯にわたる健康記録として保存されているので、災害時など、いざというときにも確認できて安心。ぜひ、家族みんなで登録しておきましょう。ちなみに、人間の体の状態は、「ここまでが健康、ここからが病気」と明確に区別できるものではなく、「ME-BYO=未病(みびょう)」とは、この健康と病気の間を連続的に変化する状態をいいます。高齢になっても健康的で自立した生活を送るためには、病気になってから病院に行くのではなく、未病の段階から自身の健康情報を把握し、健康な状態に近づけていくことが大切です。「マイME-BYOカルテ」では、お子さんだけでなく、体重や歩数などアプリを使うママ自身の健康の記録もできます。健康の記録をおこなうことで「未病」の改善にも役立ち、アプリを使う本人と子どもはもちろん、家族全員の健康管理にも役立つんです。■「母子モ」以外にも! 「マイME-BYOカルテ」と連携するアプリ「マイME-BYOカルテ」は、 「母子健康手帳アプリ(提供:ひまわりの会・NTTドコモ)」 や 「あやぴぃの子育てお役立ち情報(提供:綾瀬市)」 とも連携しています。「母子健康手帳アプリ」は、母子健康手帳と一緒に使えるアプリです。健診の記録をクラウドに管理したり、自治体や病院から信頼できる情報が届きます。「あやぴぃの子育てお役立ち情報」は、高機能な予防接種スケジューラー(特許取得)を搭載した日本初の自治体特化型子育て支援サービス。複雑な予防接種のスケジュールを自動調整することができます。それぞれのアプリで記録した子どもの健康記録は「マイME-BYOカルテ」に保存することができるほか、予防接種の記録やお薬情報などの共有も可能です。さらに、ストレス測定や健康年齢算出などの機能を持った西武・そごうのアプリ 「beauty24」 とも連携。 「beauty24」 は、こころと身体の健康管理をサポートしてくれるアプリです。また、そごう横浜店の最新beauty情報にもアクセスできます。■医師からのコメントも続々と届いています吉田穂波 教授(神奈川県立保健福祉大学):4女1男の母親として仕事と子育てを両立しながら、母子保健を中心とした研究などに携わる産婦人科医「胎内にいるときから生まれて以降の数年間は、一生涯の健康基盤ができる一番大事な時期。健康記録を電子化することで、そうした時期を丁寧に見ていくためのツールとして使ってください」豊島勝昭 医師(神奈川県立こども医療センター):妊娠・出産時のトラブルや早産により緊急医療を必要とする新生児の診療に長年取り組む医師「個人の健康情報を、様々な情報と一緒に電子化して残しておくことは重要です。お子さんの健全な育成に役立ちますし、さらに、支援が必要な時などに、御自身の健康情報を周りの方と共有し、スムーズな支援を受けることができます」盛一享徳 医師(国立成育医療研究センター/神奈川県立こども医療センター):国立成育医療研究センターなどで、小児慢性疾患対策などに長年取り組む医師「アプリに掲載されている、公園や小さいお子さんが遊べる情報は便利だと思います。気楽に子育てをするための一つの手段としてあると思います。アプリの家族の情報共有機能などを活用して家族みんなで子育てをするきっかけになればいいですね」■さらに利用者にうれしいキャンペーンも開催中「母子モ」「マイME-BYOカルテ」の利用者向けに、キャンペーンも実施しています!1. 「母子モ」、もしくは県の専用HP等から電子母子手帳に関するアンケートに回答すると抽選でデジタルギフト券500円分が合計で2,000名に当たる。2. 1に加えて、「母子モ」または「マイME-BYOカルテ」を利用すると、抽選でデジタルギフト券5,000円分など豪華賞品が合計で4,000名に当たる。アンケートに答えるだけ&アプリを利用するだけのキャンペーン。アプリの利用は無料なので、この機会にぜひチェックしてみては? キャンペーンの詳細はこちら 「母子モ」公式サイトはこちら 「母子モ」アプリダウンロード iPhone Android 「マイME-BYOカルテ」公式サイトはこちら 「マイME-BYOカルテ」アプリダウンロード iPhone Android PR:神奈川県
2019年02月15日ウーマンエキサイトで連載中のちゅいママさんの記事 「言葉に遅れがあった次男の1歳半健診。他と比べてもキリがない!?」 で、“1歳半健診”についてアンケートを実施。体の成長だけをみてもらっていた赤ちゃんのときの健診とは違い、1歳半健診は、「積み木を積めるか」「発語があるか」など、知的な成長もチェックされる初めての機会。アンケートでは、子どもが健診を嫌がってしまったこと、わが子とほかの子を比べてしまったり、保健師さんとのやり取りでモヤモヤしたことなど、さまざまな体験談が集まりました。■子どもが予想外の行動で、ママぐったりママにとって緊張の1歳半健診ですが、子どもの方もいつもと違う雰囲気で落ち着かないものなのではないでしょうか。当日、急にテンションが上がってしまったり、「ここに居たくない!」と言わんばかりに泣き出してしまったり…。そんな、子どもの行動にママがヘトヘトになってしまったエピソードをご紹介します。この間のクリスマスが1歳半健診でした。同じ歳の子があれだけいて、待ち時間の間、走り回っていたのはわが子のみ…。それだけ元気だったのに、問診スタートと同時に大泣き。普段、余裕で積んでいる積み木は無視(その後いつの間にか積んでた)、「ワンワンわかる?」と聞かれても、顔を背けたまま。身体測定、内科検診、歯科検診、全部ギャン泣き。とにかく、疲れました…。質問に答えず走り回り、服も脱がず、歯科検診で大泣き大暴れ。内科検診も大泣き、先生に蹴りを入れていました。ようやく問診の順番が回ってきたと思ったらウンチ…。1番最後になり、ようやく次というときに爆睡。とてもとても疲れました。2時間あまりがんばったのに、再度やり直しになりました…。保健センターから2度脱走、質問中も逃げる。とにかく興奮が止まらずヘトヘトでかなり凹んだ三男の検診でした。ほかの子は、おとなしく遊んだりしているのに、なんだこの落ち着きのなさは! と、不安が一気に押し寄せた健診になった。しかし、今振り返れば昼寝の時間帯で寝てないから興奮気味だったのかなと。いまでも手は掛かるが、意思疎通ができるようになり、少し落ち着いてきたかな?■ほかの子どもと比べて不安になるママたち健診で「ほかの子どもとわが子を比べてしまった」、逆に「ほかのママの目を意識してしまった」というエピソードも多くありました。「子どもの成長は個人差が大きい」ということをわかっていながらも、親は同じ月齢の子どもがどんな様子なのか気になるもの。ほかの子どもより成長が遅れていたらどうしよう…。そんな不安を、ママたちはいつだって抱えているのかもしれません。初めて、ほかの子と自分の子と見比べることを意識する日だった。保健師さんの話より、わが子よりできない子を探してホッとしている自分がイヤだった事を覚えています。みんなお利口にママの側で絵本を読んだり、抱っこされていたりしているなか、うちの次男だけはあちこち走り回っていました。入ってはいけない場所に入ろうとして、私が制止しても手を振りほどき、まったくじっとしていません。厳しくいうとこの子の場合逆効果なので、制止しつつ見守っていました。どんな風に見られているか気になり、変な汗が出て、本当に疲れました。1歳過ぎてもつかまり立ちをせず、周りで歩いている子を見ると焦りました。ひとりっ子なので刺激が少ないのか? 私の関わりかたが悪いのか? とか、よく悩みました。結果的に、1歳半健診ではできましたが…。いまは小3、徒競走で1位になり、心配いらなかったなーと思います。発達を心配しすぎて曇った顔で子どもに接していた時間がもったいなかった、もっとゆったり構えておおらかに子育て楽しめば良かったなと思います。■保健師さんの一言に一喜一憂してしまうママたち今回のアンケート回答でとくに多かったのは、1歳半健診で「嫌な思いをした」というエピソード。保健師さんもその子の成長について良かれと思って親にアドバイスしてくれたり、大切なことを伝えてくれているのだろうと思います。しかしその言葉を重く受け止めすぎてしまったり、ママの平穏を崩してしまったりして、トラウマになることもあるようです。うちもおしゃべりがなく、健診で先生に「『ママ』という言葉も言わないの? アンパンマンは?」などキツめに聞かれて落ち込みました。まず、うちはママと呼ばせてない(うちは母ちゃんです)。アンパンマンも見せてなかった!いまならそう伝えられるが、あの頃は発語がなくて焦っていたとき。本当にこの時期は発達の差が大きいので、保健師さんたちも温かい目で見てほしい。そんな息子も小学1年生。私とケンカしても負けないくらい言語がしっかりしています。あの頃の私に「焦らず喃語(なんご)を話す息子を愛でなさい」と言いたいです。うちの長女は、言っていることは理解している感じだけど、1歳半のときにはまだ何も話せませんでした。でも普段の生活でちゃんと通じ合えているし、気になることもなかったし、そのうち話すようになるだろうと全然気にもしていなかった。それなのに、医師の診察で突然「発語がないし目が合わないので自閉症の傾向があります。専門病院を紹介しましょうか?」と言われました。パニックになりましたが専門病院に行ったら「なぜその医師が自閉傾向と言ったのかわからない」と言われ一安心。3歳現在、よくしゃべる女の子です。三男ですが、1歳半で単語はまったく出ていませんでした。ママすら言わず、「いないいないばぁ」の「ばぁ」くらい。一切言葉が出ていないと保健師さんに話すと、「え? まったくですか?」とめちゃめちゃ驚かれて心配されました。私は保育士としてこの時10年ほどの経験があったので、1歳半で発語がないことがそれほどおかしいとは思いませんでしたが、このときの保健師さんは、親が不安になるような反応ばかりで嫌な気持ちにさせられました。■健診では、ショックな言葉を掛けられることもある筆者の息子は発達障害ですが、1歳半健診の日が初めて「発達障害かも」と疑った日でした。息子の場合は、保健師さんには言葉の遅れを指摘されただけでしたが、健診に来ていたほかのお子さんを見ていて違いを初めて感じたのです。家に帰り、不安でいろいろネット検索してはさらに不安になって…。でも、そのとき気付いたおかげで早めに知識を得ることができ、待機せず専門機関に通うことが決まり、幼稚園入園までいろんな準備ができたので、結果的には良かったと思っています。先輩ママたちのコメントを読むと、健診を受けることが怖くなってしまうかもしれません。でも、知的発達の様子だけでなく、身体的な成長の面で見ても、健診を受けることでわかることもあると思います。また、「保健師さんから、自分では思いつかなかったアドバイスをもらって助かった」というコメントもあり、健診はママにとって日ごろのちょっとした疑問に答えてもらったり、子育てをラクにするアイデアをもらえる機会となる場合も。健診で嫌な思いをしたり、ナーバスになるママが多いことがわかった今回のアンケート。子どもの発達は個人差が大きく、思いもよらなかった言葉を掛けられることもある。それを前もって知っておくだけでも、ママの心構えができるのではないでしょうか。また、もし何か気になる発言があったり、受診をすすめられた場合には、専門家のさらなるアドバイスを受けることは、ママにとってもお子さんにとってもプラスになることもあると思います。Q. 1歳半健診でのエピソードやご意見をお聞かせください回答数:38アンケート集計期間:2019/1/17~1/21
2019年02月14日乳幼児のお肌はまだ未完成。乾燥や寒さの刺激をダイレクトに受けて、荒れてしまうことも多いですよね。今年の冬は雨の日が少なく、とっても乾燥しているのだとか。息子もこの冬、肌トラブルがちょこちょこ起きてます。今回は、赤ちゃんが使う保湿アイテムの使い分け方をご紹介します。乾燥続く日々、肌トラブルに注意!夏から秋に変わる頃から、息子の肌に異変が…。食後に口の周りがじんわりと赤くなることがありました。季節的にも乾燥が始まったのかも、と保湿の頻度をあげることに。それまではお風呂上がりの乳液ケアのみだったのですが、口周りをはじめ、乾燥していそうな部分に、こまめにワセリンを塗って保湿。ワセリンは油なので、食事の汚れを弾いてくれ食前の口周りの保湿にはぴったりでした。ひとまず荒れはじめにワセリンを塗ることで、少し荒れてもすぐ治まるようになりました。保湿だけではどうにもならない時は?しかし冬の入り口になると、やはり口の周りがひどく荒れ、ワセリンでも治りにくい状態に。見た目も赤くただれていたし、本人もかゆそうにしていたので、皮膚科にかかることに。「赤くなってしまっているところに食材の成分が入ってしまうとアレルギーを起こすことがあるから、一度薬でしっかりなおしてあげて」とのことで、お薬をもらいました。口元のお薬なので、やはり処方薬が安心。1,2回しっかり塗ってあげるとすぐに治ったので、荒れが気になったら早めに皮膚科にかかることも大事だなあと思った出来事でした。保湿剤の種類はどんなものがあるの?病院にかかる事態になる前に、毎日のケアは大切にしたいもの。ベビーに使える保湿剤は、たくさんあります。種類がありすぎて子どもにどんなものが合うのか分からない、というママのために、代表的なものを紹介します。白色ワセリン病院で処方してくれるので、知っている人も多いはず。黄色ワセリンより純度が高く、皮膚保護剤として広く使用されています。市販でも安価で売っているので、手に取りやすいです。子どもだけでなく、もちろんママにも使えます。我が家では一年中常備していて、特に荒れが激しいところ以外には、どこにでもワセリンを塗り塗りしています。ベビーローション赤ちゃんのお肌の「水分を補う」役割を果たすローション。お肌の潤いには水分が必要不可欠なので、お風呂上がりなどの水分が足りない状態のお肌にはまずベビーローションで水分を補います。サラリと伸びのよいテクスチャーで、肌なじみがよく赤ちゃんのお肌にもすっと塗れます。刺激的な成分は避けて、なるべく自然素材のものを選びたいですね。我が家が毎日お風呂あがりに使っているベビーローションは、セラミドという潤いを守り補う成分が配合されているもの。今冬からローションとボディソープを同じシリーズに。気に入ったアイテムがあれば、他のケアアイテムも合うはずと思って、シリーズで使ってみています。ベビーオイルお肌の水分を逃さないようにするため、オイルで「ふたをする」役割を果たします。まずはローションで水分を補い、その後その水分をお肌に閉じ込めるイメージ。保湿力が高く、低刺激なものがおすすめです。汗をかきやすい夏や、脂質が多い場合などは、ローションのみ。冬など特に乾燥が気になる季節には、全身にローションを塗りこんだ後、気になる部分にオイルを重ね塗りしています。ベビークリームベビーローションとベビーオイルのちょうど中間にあるのがクリーム。水分と油分の両方が含まれていて、保湿力があります。お肌のコンディションがいい季節には、二役こなせるクリームひとつで対応したり、アイテムをたくさん持ち歩けない旅行先などに持って行ったり。また、お顔にはフェイス専用のクリームを、ローションと重ねづけ。オイルに比べてベタつかないので、ママも赤ちゃんも使いやすいと思います。シアバターひどく乾燥してしまっている箇所や軽くプツプツができてしまった時には、天然100%のシアバターを使っています。シアバターやバームはオイル以上に保湿力が高く、一度塗ると乾燥や蒸発しにくく持続性があります。テクスチャーが硬いものが多いので、ママの手のひらで温めてすこし溶かしてから塗ると◎。ローションなどに比べると伸びが良いわけでもないので、出番は時々です。ワセリン、ローション、オイル、クリーム、バーム…種類は多いのですが、どれをどれだけ使ったらいいかは人それぞれ。赤ちゃんのお肌に合う・合わないはもちろん、毎日ケアするママの使いごこちも大事。塗りやすい、匂いがすき、べたつかない、お値段が相応…など、選ぶポイントはたくさんあります。わたしも、お気に入りアイテムはありますが、まだまだ試行錯誤中。子どもの肌質やトラブルの種類も徐々に変わっていくものなので、リサーチしならがら試しています。まずは、洗い方を見直そう!しかし、どんなに優れた保湿剤を使っていても自然に備わっている保湿バリアが大事!肌トラブルが起こると汚れや雑菌が悪さをしてる…と思ってつい洗浄しすぎてしまうという人もいますが、それは逆効果。汚れと一緒に、お肌にとって大切な油分や水分が落ちすぎてしまったり、摩擦で皮膚を痛めてしまいます。過度な洗いすぎは絶対にNG!赤ちゃんの繊細なお肌に合わせて、低刺激なソープを選んでやさしく洗ってあげるのが◎形状は泡で出てくるタイプの方がママも楽だし洗浄力も調節できるのでおすすめです!そして、洗い終わったら柔らかいタオルでゴシゴシせずに、そっと当てて水分を吸収する程度にしてあげること。摩擦はお肌の大敵ですからね。お餅のようなもちもち肌を守っていくためにも、赤ちゃんに合った保湿アイテムが見つかるといいですね♪
2019年02月05日