「なんか、今、生きてるってカンジがする」長男、衝撃の言葉。出典 : こんにちは。『発達障害&グレーゾーンの3兄妹を育てる母のどんな子もぐんぐん伸びる120の子育て法』著者・楽々かあさんこと、大場美鈴です。小学校時代、学校があんまり好きではなかった長男。小1の時に発達障害の診断を受けた彼なので、私は「うちの子は、そういう個性なんだから、まあ、しょうがない」と思っていました。ところが、自分に合った私立中学で毎日楽しく学校に通う姿が見られるようになり、私はそこに「障害」をほとんど感じなくなりました。そんな中、ある日彼がふと言った衝撃の言葉…!「かあちゃん、おれ…なんか、今、生きてるってカンジがする」…え!?一体どういうコト!?私は今、長男がどんなに頑張っても小学校を好きになれなかった原因は、本当に「発達障害だから」だったのか、疑問を抱いています。確かに、一斉授業や集団教育を受ける上で、長男の生まれながらの体質的に「ものすごく苦手なこと」が、クラスの皆や先生、長男自身の足を引っ張っていたこともあるでしょう。でも、彼は卒業間近のころ、「小学校の全てがイヤだったワケじゃない。いい人もいたし、いいこともあった」と言えるようになりました。ではなぜ、長男は今まで「生きてるってカンジ」がしなかったのでしょう。実は、私たちが信じていた学校の「当たり前」は、もしかしたら、もう違うのかもしれません。長男は中学で、まるで開国まもない日本から初めて異国に渡った使節団のような衝撃を経験しました。もちろん、長男の中学独自の校風や設備、教育カリキュラムや生徒層の違いといったものもあります。でも…彼が心底感動しているのは、もっともっと「人として」本当に基本的なことなのです。私はそれを「私立だからできること。公立なら仕方ない」とは到底思えません。だって、長男が目を輝かせて語る「中学のスゴイこと」は、やろうと思えばどの学校でも、今すぐできることばかりだからです。では、その「衝撃体験」をご紹介します。出典 : 「かあちゃん、スゴイよ。体操座りじゃなくていいんだって!」そう長男が嬉々として真っ先に報告してきたのは、全校集会などの際の「体操座り」のこと。小学校では、体育館や校庭に集まった時は、全員体操座りで、一言も喋らずに待たなくてはなりませんでした。どんなに集会が長引こうが、足を崩したら注意されてしまうので、長男には長時間じっと動かずにいることが苦行だったようです。ところが、息子が通う中学では、好きなように座っていいのだそう。隣の生徒に迷惑のかからない範囲であれば、少しばかり体操座りを崩そうが、あぐらをかこうが、ペタンコ座りしようが、痺れた足を組み替えようが自由だそうです。先生が話し始めるまでは、生徒同士の雑談もOK。しかも、全校集会自体の回数が少なく、ことあるごとに番号順で廊下に整列する機会も随分減ったのだそう。…言われてみれば、どうして今まで「全員体操座り」でなければならなかったのでしょう?確かに、静かに先生の話を聞けてさえいれば、必ずしも体操座りである必然性はありません。それとも「貧血で退場するまで、全員起立していた親世代よりマシ」と、ポジティブに捉えるべきなのでしょうか?出典 : 学校のロッカーに教科書類を保管する「置き勉」禁止に加え、教科書が大型化しているため、重いランドセルや通学カバンが子どもたちの負担になっている話題をテレビやネットで見かけました。うちの地区も小学校まで遠いほうです。小学生が重いランドセルに鍵盤ハーモニカや習字道具を両手に持ってヨロヨロ歩く姿は危なっかしいです。ましてや小さな1年生たちが真夏に汗だくで道端で座り込んでいる姿は、かわいそうで見ていられません。「学校行きたくない」と、うちの子たちは朝、時々登校をしぶります。何か不安に感じることがあったり、行事や季節の変わり目で負担の大きな時期だったり理由は一つでないにしろ、重い荷物がより一層学校への足取りを重くしているのは否めません。ところが長男の中学は、「宿題に必要なもの以外は、ロッカー保管でいい」のだそうです。教科書・副教材や辞書類、弁当・部活道具など、小学校の比ではないほど持ち物が増えましたが、合理的でほっとしました。それに、うっかり屋の長男にとっては、忘れ物の心配もかなり減りました。今までなぜ「全部」持ち帰っていたのでしょう。…これは正直、今でも毎日汗だくでランドセルを背負い登下校している次男と長女にはとても言えません。「脱ゆとり」で重くなるランドセル児童体重の半分にそれでも「置き勉」禁止のなぜ |AERA dot.出典 : 長男より私が感動したのは、学校との連絡が専用SNSでできることです。小学校では毎日、子ども3人分の大量のプリントを受け取っていました(今も、2人分ありますが…)。もちろん、テストや宿題のプリントなど、必要な紙もあるのですが、同じお知らせが3通来たり、なぞのチラシや案内も沢山貰います。取捨選択が苦手な私は、本当に必要な情報をプリントの山から発掘しなくてはなりません。さらに困るのが、長男が大事なお知らせを持ち帰り忘れて提出期限が過ぎてしまったり、必要な持ち物の用意に慌てたりすること。ところが今は、生徒・保護者・先生間の連絡のやりとりや、欠席連絡は全てネット。スマホにメールで配信通知も来ますし、先生にも生徒・親が読んだことが分かります。発掘作業も必要ないし、うっかり資源ゴミに出す心配もなく、必要な書類はいつでもネットで確認・ダウンロードできます(小学校でも折角、電話連絡網が廃止されメール配信になったのに、使われるのは基本的に緊急時か、PTA活動のお知らせのみ…です)。地球に優しい長男は「ムダな紙を減らせて、エコだね!」と言います。出典 : 小学校の下校時刻。習い事の日などに子どもたちを迎えにゆくと、毎回先生方の「○組、遅いですよ」「○班、早くして下さい」「皆さん、5分遅刻です」という声が聞こえてきます。いわゆる「連帯責任」で、日本の学校ではよくある光景でしょう。多くの子どもたちをまとめる先生方は本当に大変だとは思うのですが、私はこれが長男の友達トラブルの元凶だったようにも思えます。マイペースでうっかり屋の長男は、何かと集団行動から遅れがち・注意されがち。もちろん、彼にも努力の余地はあり、怒られるのがイヤで改善した部分もあります。でも長男は、先生に自分だけが注意されるより、長男のいる班やクラスごと注意を受けて、皆から冷ややかな目で見られたり、「おまえのせいだ」「ちゃんとやれ!」と、上級生たちに何度も注意の上書きをされることのほうが、よほど辛かったようです。また、高学年になり早めに集合できるようになると、今度は「自分はちゃんとやっているのに、なんで一緒に怒られないといけないんだ」という、できている側の理不尽さも感じるようになりました。日常的な「連帯責任」は、子どもたちの中で「この子のせいなのだから、注意すべき」という空気ができてしまいます。もちろん、危険なときや周りの迷惑になるときなど、本当に注意が必要な場合はあります。集団生活では「時間を守る」などのルールも必要でしょう。でも、些細なことまで、人と違うことをする子を皆で注意し合うのが「いいこと」だと思い込んでしまうと、結果的に、それがいじめの芽になってゆく可能性もあるのではないでしょうか。長男は中学で、登校班自体がないのがとても気楽なようです。また、先生から全く注意がないワケではありませんが、長男が何かやらかしても個人の問題なので、かえって「おれのミスは、おれのせい」と素直に受け止められているようです。他のお子さんがそばで叱られても自分まで一緒に不安になることもありません。そのせいか、クラスの様子を楽しそうに話してくれるようになりました。集団教育上どうしても注意が必要な場面も、私だってあると思います。危機管理上、登校班も必要な場合もあるでしょう。でも連帯責任だと言って「みんなで、お互いに」責め合う必要はないと思いませんか?出典 : 昨今、何かと話題になる部活動とPTA。長男の中学の部活動は「参加は任意」です。部活自体に入るかどうかも含めて、自分の意思で選択できます。そして、全国大会を目指して練習するハードな運動部から、「来たい時だけ顔出せばいい」ゆる〜い文化部まで、選択肢は様々。家庭や習い事での自分の時間も大事にしたい長男は、活動がゆるめの部に入って「部活、超楽しい♪」のだそう(ちなみに顧問の先生は部室の鍵と部費の管理以外、生徒たちに運営を任せています)。またPTA活動も、正直な話、うちには少々手のかかる子が3人もいるので、負担感が大きいように思っていました。それでも、御多分にもれず小学校では「全員必ず1回は役員をやる」ルール。ところが、中学の保護者会の「役員選出の事前アンケート」にはナント!□役員をやりたい□誰もやらなければやっても良い□引き受けられない…の3択が。「やる」1択ではないことに、ものすごく感動しました(引き受けられない理由を書く欄もありませんでした)。これで良いイメージを持てたため、保護者会の諸活動も、予定が合えばできる限りの参加をしたいと思えました。自分の意思を尊重されること、プライバシーを晒け出さなくても個人の都合を考慮されること、本来任意の活動に参加を強制されないこと…これが本当は「当たり前」なのではないでしょうか。部活の強制入部 やめるべき「自主的な活動」に全員参加の矛盾(内田良)|YAHOO!ニュースなぜPTAは「必ずやってください」と強制できるのか? ふつうなら炎上するやり方が通用するワケ(大塚玲子)|YAHOO!ニュースどんな子にも、時代にあった「合理的配慮」を…!出典 : 「今、生きてるってカンジがする」と長男が言った理由…これでお分りいただけたでしょうか。もしかしたら、小学校6年間「学校キライ」と言い続けた長男は、他のお子さんたちよりも、ほんの少し、自分の気持ちに正直だっただけなのかもしれません。発達障害のある・なしに関わらず、どんな子だって、心身共に大事にされたいのは「人として」当たり前です。そして、私の育児経験上、「こうでなければならない」「絶対にこうあるべき」という、大人の側のこだわりが多ければ多いほど、教育やしつけが難しく感じられます。こちらが柔軟におおらかに対応できれば、子どもにも素直に伝わりやすく、「問題」として気になることが減っていくように思います。中には「子どもに甘い。これだから今の親は…」と嘆く方もいるかもしれません。確かに、昔はもっと厳しかったものです。でも、もしこれが「今の」大人社会だったら…と想像してみてください。長い会議を姿勢を一切崩さずに座り続けられますか。毎日米袋を担いで通勤したいでしょうか。大量に紙のプリントを渡されたら、ため息が出ませんか。同僚とミスを責め合いながら、良い人間関係が築けますか。本来任意の飲み会やボランティア活動を強制されて、喜んで参加できますか。そんな職場で「毎日仕事が楽しい」「会社行きたい」と、前向きに思えるでしょうか…。長男は今、毎日満員電車に乗り、授業時間も宿題も増えましたが、文句ひとつ言いません。私には「あの」長男が信じられないほどガマン強くなったように思えますが、本人は「学校が楽しいから、これくらい平気」と、やる気十分です(勿論私立の中にも、より規律が厳しい学校もあるでしょう)。小学校時代、先生方はご多忙の中、何かと制限の多い環境で、できる限り一生懸命やってくださり、私は心から感謝しています。でも、そもそも、その前提となっている公教育での「当たり前」が、既に時代にそぐわなかったり、妥当性・合理性を欠くものであったり、旧時代の価値観に基づくものであったりするならば、思い切って見直す時期なのではないでしょうか。時代に合わせて「常識」「当たり前」も、変わっていくのです。新しい学習指導要領の導入で、小学校から英語・プログラミング教育が始まり、また、外国からのお子さん・保護者も増えている中、「Why?」と聞かれて合理的に説明できないことは、私はもう役目を終えているように思います。新しいことを始める前に、今ある負担を減らさなくては、子どもたちも親も先生方も疲れ切ってしまうでしょう。そして、人として基本的な「合理的配慮」が必要なのは、障害のある子だけではないと思います。いわゆる「フツーの子」たちも、心身の負担やストレスが減ることで、お互いを思いやったり、個性や考え方の違いを認め合う心の余裕ができるかもしれません。長年の教育現場の慣習として、すぐに変えるにはハードルが高いこともあるでしょう。でも、少なくとも「体操座りじゃなくてもいいですよ」って言うのに、1円だってかからないのですから。大場美鈴(著), 汐見稔幸(監修), 『発達障害&グレーゾーンの3兄妹を育てる母のどんな子もぐんぐん伸びる120の子育て法』ポプラ社, 2017年
2018年07月17日千代田区の番町小学校や港区の青南小学校、大田区の田園調布小学校など、“ブランド校”と呼ばれ、人気を集める公立小学校があります。これらのような公立小学校に通わせるため、わざわざ引越しをしたり、住民票を移したりする「公立小移民」が話題になることも多いですが、有名公立小学校に通うことでどんなメリットがあるのでしょうか?教育ジャーナリストの斎藤剛史さんにお話をうかがいました。教育環境や人脈など、メリットは多い有名で人気の学校とはいえ、結局は同じ公立小学校。私立ほど差別化できないような気もしますが、実際、メリットは多いようです。「まず挙げられるのは、授業料。“ブランド校”とは言っても、公立の小学校なので、家計への負担は比較的少なく済みます」(斎藤さん、以下同)また、子どもを取り巻く環境にもメリットはあるそう。「有名な公立小学校には、教育熱心な家庭で、それなりの学力を持つ子どもが集まりやすいので、教育環境はいいと思います。加えて、同窓会などの強い結びつきがあり、卒業生や保護者のなかにも有力者が多いため、人脈を築くという点でもメリットはあるでしょう。『あの有名公立小学校に子どもが通っている』といった、お金だけでは手に入らないステータスを感じられるのも、ある意味メリットかもしれませんね」“ブランド校”は保護者のイメージにすぎないでは、反対にデメリットを挙げるとしたら、どんなことが考えられるのでしょうか?「たしかに、一般的に“ブランド校”と呼ばれる公立小学校は教育環境がよく、人気もあるのですが、その“名門”というブランドは、結局保護者のイメージにすぎません。そのため、引越しなどの手間と費用を考えれば、それに見合う投資効果が本当にあるかは疑問。単に進学の有利さを求めるならば、私立のほうが確実です」また、教育熱心な保護者が多い学校ならではのデメリットも。「教育方針や指導方針などをめぐって、教員と保護者がもめるケースも意外と多いです。また、同じような経験をしてきて、同じような価値観を持った子どもが集まるというのもデメリットのひとつ。一般的な公立小学校なら、家庭環境や経済状況などが多様な子どもたちが集まり、自分とは違う価値観に接することで得られることはたくさんありますが、有名公立小学校となると、家庭環境も経済状況も似てきます」子どもの将来を考えると、できればよりよい教育環境で育っていってほしい。親として、そう思うのは当たり前かもしれません。しかし、「勉強」に重点をおいて有名公立小学校に進学しても、「心の成長」が置き去りにされてしまう可能性もあるようです。(文・明日陽樹/考務店)
2018年04月18日文部科学省が昨年12月に発表した「平成28年度子供の学習費調査」によると、幼稚園から高校まですべて公立に通った場合の学費は約150万円で、すべて私立に通った場合の学費は約440万円。3倍ほどの差があります。「お金持ちは私立に」というイメージを抱く人も少なくないかと思いますが、近年、都心部を中心に公立小学校でも「階層化」が進んでいるのだとか。千代田区には名門公立学校が多い例えば、目黒区の東山小学校や大田区の田園調布小学校、港区の白金小学校など、“ブランド校”と呼ばれる公立小学校はたくさんありますが、教育ジャーナリストの斎藤剛史さんは、「千代田区にある番町小学校は、古くから名門として知られている」と話します。「『番町小学校』は、港区にある青南小学校、同じく港区の白金小学校と並んで、東京の三大名門公立小学校と言われています」(斎藤さん、以下同)番町小学校はこれまで、日本最高峰の大学である東京大学への華々しいスタートを飾る入口とされてきたそう。「番町小学校から始まり、麹町中学校、日比谷高校、東京大学というのが、かつてエリートコースの定番とされていました。ちなみに、番町小学校、麹町中学校、日比谷高校はいずれも千代田区にある公立の学校です」また、斎藤さんが話してくれた学校以外に、千代田区では、麹町小学校や九段小学校といった公立小学校も人気のようです。番町小学校に人が集まる理由番町小学校が、東大へのエリートコースの始まりということはわかりましたが、人気の理由はきっとほかにもあるはず。斎藤さんに聞いてみたところ、「番町小学校に限らず、千代田区にある公立学校全体に言えること」と前置きし、以下のように続けます。「千代田区には皇居や国会議事堂、官公庁の庁舎などがあり、NTTドコモや新日鐵住金、カルビーといった大企業の本社も集中しています。このようなところに勤める人たちは、比較的金銭面の余裕もあり、教育熱心であることが多いので、公立小学校といえども教育環境がよくなるのではないでしょうか」私立小学校と違い、公立小学校の場合は、場所によって、居住実績がないと入れないなど、条件があります。こういった話を聞くと、「自分の子どもも通わせたい」という気持ちがじわじわと盛り上がってくるものですが、焦らずまずは一息。希望する公立小学校について、情報を集めるところから始めたほうがよさそうです。(文・明日陽樹/考務店)
2018年04月15日以前なら、「子どもにより良い教育を」と考えたとき、私立の学校に通わせるというのが一般的でしたが、最近では、あえて公立小学校を選ぶ家庭も増えているといいます。なかには、子どもの教育環境や生活環境を重視し、希望する公立小学校へ入学させるべく、わざわざ引越しをする「公立小移民」と呼ばれる人たちもいるとか。そこで今回は、そんな「公立小移民」について、教育ジャーナリストの斎藤剛史さんにお話をうかがいました。公立小移民と学区の関係希望する公立小学校があるとはいえ、なぜわざわざ引っ越すのか…。それは、「『学区』が大きく関係している」と斎藤さんは話します。「『公立小移民』は、希望する公立小学校に子どもを入学させるため、その学区に引っ越す、または住民票を移す保護者と子どもたちのことを言います。公立の小中学校には学区があり、学区内に居住または住民登録していないと入れませんので、子どもを入学させるためには引越しをしなければいけないのです」(斎藤さん、以下同)引越ししてまで通わせるメリットはある?「公立小移民」の目下の目標は、まず希望する公立小学校に入学すること。しかしそれ以外に何かメリットはあるのでしょうか?「公立義務制は無料なので、私立と違い、入学金などのお金をかけずに入学できます。またその小学校がいわゆる『ブランド校』であれば、地域に集まる保護者も比較的富裕層が多いため、保護者にとってステータスになりますし、進学にも有利と考えられています」とはいえ、斎藤さんはこれらのメリットには少し慎重のよう。「あくまで公立小学校なので、『ブランド』というのは、保護者の勝手なイメージにすぎない場合もあります。住居を移すなど、お金をかけてまで入学するメリットが本当にあるかどうは疑問です」都内でも、大田区の田園調布小学校や港区の青南小学校、千代田区の番町小学校など、“ブランド校”と呼ばれる人気の公立小学校はたくさんあります。実際に、これらの小学校の近くの不動産屋さんでは「○○小学校学区内」と謳っている物件もあるそうです。「子どものため」ということ以外にも、「人気らしいから」「ママ友がいいと言っていたから」など、きっかけは様々あるかと思いますが、引っ越しというのは、人生の中でもわりと大きな決断。「引っ越してまでその学校に通わせるべきなのか」、今一度、立ち止まって慎重になってみてもいいのかもしれません。(文・明日陽樹/考務店)
2018年04月12日新1年生のママにとって、はじめての学童は謎だらけ。子どもたちは何をして過ごしているのか、学童の先生はどんな人なのか、おやつは何を食べているのかなど、気になることがいっぱいです。そこで、子どもを現在、学童に通わせている5人のママが集合し、匿名で座談会を開催! 住んでいるエリアや、自治体運営(公立)か企業運営(民間)かによる違い、それぞれの良いところ、悪いところなど、洗いざらいホンネで語ってくれました。参加者プロフィールKさん:都内S区在住、小1男児のママ。平日は毎日、小学校内にある公立学童に通わせている。仕事がフリーランスのため、預かり時間は日によってまちまち。Hさん:都内S区在住、小1男児のママ。小学校は私立に通っているが「地元の友だちを作って欲しい」との理由で学童は自宅近くの公立を選択。週3回、15時〜18 時頃まで利用。Mさん:都内E区在住、小2女児のママ。入学当初は仕事の都合で預かり時間の長い民間学童に通わせていたが、転職をきっかけに公立へ。現在は週4回ほど利用。Yさん:都内M市在住、高1女児・小3男児のママ。公立学校の施設で民間が運営する「公設民営」学童を週4日利用。新しい所長に代わった途端、学童のルールもガラリと変わり、不満がいっぱい。Wさん:神奈川県K市在住、小2男児・年長男児のママ。長男は1年間だけ民間と公立を併用していたが、現在は公立のみ。学童の利用は週2、3回のみで、ほかは習い事に通わせている。■通ってみて分かった! 民間と公立の違いは?―― みなさん、現在は公立の学童を利用されていますが、WさんとMさんは民間の学童も経験されているんですよね。民間と公立、両方経験して違いはありますか?Wさん:公立だと送迎に間に合うかが心配だったので、週2回だけスポーツクラブが運営する学童に預けていました。費用は水泳のレッスン代と送迎込みで月5万円。フルタイムで働いていると習い事の時間が取れないのですごく助かったのですが、やっぱりお金がきつい!私の母がヘルプに来てくれるようになったこともあり、3カ月程度でやめてしまいました。小2の今は週3回公立学童、ほかの日は習い事に行かせています。民間でも公立でも変わらず楽しく通っていましたが、最近は学童に行く友だちが減ってしまったので「行きたくない」と言うこともありますね。Mさん:以前は、仕事で家に帰るのが夜7時30分~8時近くなってしまっていたので、やむを得ず週5で民間学童を利用していました。民間の場合、学習系と外遊び系に大きく分かれるんですが、娘が通っていたのは外遊び系。転職して帰宅が早くなったのをきっかけに公立に移りましたが、娘は民間の方が楽しかったと言っています。少人数なので保育園みたいに手厚くみてくれて、学童の先生もしっかり遊んでくれていたからでしょうね。家までの送迎が料金に含まれていたので、親としてもすごく楽でした。民間と公立の違いは感じました。Hさん:でも、うちは普通の公立学童に預けていますが結構手厚いと思いますよ。施設長は孫のようにかわいがってくれるし、面談の時にも「気になることはなんでも話してください」と丁寧に応対してくれます。近くの児童館と連携していて工作などのイベントが豊富ですし、おやつも唐揚げなどの手作り系が多い。月に1度は子どもたちがみんなでおやつを作る食育の時間もあるんですよ。人数が少ないアットホームな学童だから、できることかもしれません。Kさん:うちが通っているのはHさんと同じ区の公立学童ですが、手作りのおやつなんてほとんど出ませんよ! プリンやゼリーなど、ジャンキーなものばかりです。子どもは喜ぶからまあいいんですが、同じ区でも学校によってカラーが全然違いますよね。Mさん:うちの子どもが入学する前までは、学童におやつ自体がなかったんですよ! おなかを空かせてかわいそうだからと、当時の保護者が署名を集めたようで、子どもが入学する際には「持ち込みならOK」となったんです。でも、条件がめちゃめちゃ厳しい。毎週月曜または土曜日に小袋に分けた1週間分のおやつを持参して、学童の先生に中身を説明しなきゃいけないんです。月曜日だと学童が開く9時に合わせておやつを届けていたら会社に遅刻してしまいますし、金曜の夕方にゴミを持ち帰るのも大変。おやつの時間も短いらしく、ゆっくりと食べることができないので、わが家は子どもから「おやつはいらない」と2週間で言われてしまいました。子どもに聞くと、おやつを持参している子は少ないようです。Yさん:うちなんて、おやつは煮干しと小さなおせんべいだけということも。うちの学童は公立小学校の施設を使っているけど運営は民間の会社という「公設民営」という方式なんですが、昨年、所長が代わってからはいろいろトラブルが…。子どもが預かり時間より早く学童から帰され、家の前で一人で泣いていたこともありました。降所時間を守ってほしいと何度かお願いしたんですが変わらなくて、年に一度行われる「第三者機関による調査アンケート」に記入してやっと改善されました。「こんな学童はもう辞めよう!」と思った矢先、抽選で父母会役員に任命され、辞められなくなってしまったんです…。Hさん:学童に父母会があるんですか? うちは父母会がなく、地域のイベントの時には学童の先生や一部の父母が協力してお店を出しています。学童の様子を知るためには、こういうイベントに参加するのもいいかもしれません。―― 学童は保育園と違って分かりづらいですものね。みなさんのお子さんは、学童を楽しんでいる様子ですか?Kさん:ドッジボールをして楽しかったとか、スノードームを作ったとか、そういう報告はしてくれます。学童自体に不満はなさそうですが、夏休み明けからはあまり行きたがらなくなってしまいました。自立心が芽生えて、学童という枠の中で遊んでいるよりも、友だちと外で遊びたいと思い始めたようです。Mさん:うちは積極的に友だちと関わるタイプではないので、迎えに行くといつも一人で本を読んでいます。親としては心配ですが、本人は別に気にしていないみたい。ただ、学童内にある読める本はほとんど読み尽くしてしまったので、学校の図書館の本を読ませてくれたらいいのに、とは話しています。同じ施設内なのに、そこは融通がきかないんですよね。Hさん:学校と学童は同じ施設内にあるから、同じものだと勘違いしちゃいますよね。でも、実際は運営が違って、カゼでお休みする時も、学校と学童の両方に言わないといけないんですよね。Yさん:そうですね。うちも、学校と学童の連携が全然取れていないのに驚かされました。学校の行事がある日に学童がイベントを入れてしまって、結局、学童イベントが予定を変更することもありました。■夏休みの「学童お弁当」問題、どう乗り切る?―― みなさんのお子さんは、学童で宿題はすませてくるのでしょうか?Hさん:17時からの30分間は学習タイムと決まっているので、みんな宿題をしたり本を読んだりして過ごしているようです。でも、生徒数が100人を超えるようなマンモス校だとなかなかそうはいかないと聞きます。騒いだり遊んだりしてしまう子が多くて、なかなか統率がとれないみたいです。Wさん:うちも17時からは学習タイムなんですが、そもそもその時間まで残っている子どもが少ないんですよね。16時過ぎにはみんな習い事に行っちゃうので、結局宿題は家でやることの方が多いかも。Yさん:うちの学童には、学習タイム自体がないですね。1年生の頃はなんとなく勉強をうながしてくれていたんですが、所長が変わってからは一切なくなってしまい、外遊びだらけになってしまいました。だから帰宅して、私がごはんの用意をしている間に宿題をするように言い聞かせているんですが、ゲームばかりで全然やらない(笑)。Mさん:学習タイムがないのはうちも同じですが、女子は言わなくても勉強するんですよね(笑)。毎日、夕方には友だちと一緒に宿題やドリルに取り組んでいるようです。―― みなさん、夏休みはどうされていますか? ふだんと違って、1日中学童で過ごしますよね。Hさん:いつも通り、朝から夕方までがっつり預けています。午前中は部屋で静かに遊び、お昼を食べてからは外で遊んで、夕方には学習タイム、というのが大体のスケジュール。日によっては間にプールの授業があります。家にいても仕方ないですし、本人も楽しそうに通っていますよ。Wさん:ただ、学校と違って、学童はスタートが遅いですよね。学校がある時は午前8時に校門が開くのに、夏休みになると学童の登所時間に合わせて、8時半と30分遅くなってしまう。これだと会社に遅刻してしまうので、何とかならないのかなといつも思います。Yさん:うちも8時半開門ですが、オプション料金を払うと早めに預かってもらえます。30分早めると400円、延長は1時間で800円。運営が民間なので、そこはシビアですね(笑)。Mさん:夏休みだけ民間に預けることも考えたんですが、高いんですよね。魅力的なイベントは多いんですが、いろいろ参加してたらあっという間に10万円を超えてしまいそう。結局、いつも通り公立の学童に通わせていたら、プールで皆勤賞を取ってしまい、喜んでいいのやら(笑)。どこにも連れて行ってあげられなくて、親としては申し訳ないという気持ちがあります。せめてお弁当くらいは頑張ろうと思い、夕飯の残りものは使わずイチから手作りしています。おかずを包むラップに絵を描いたり、「今日もがんばれ!」とメッセージを書いたりすると、喜んでくれますね。Wさん:残り物を使わないなんてすごい! 私はだいぶ手抜きを覚えましたが、子どもを「かわいそう」と思う気持ちは分かります。夏休みに限らず、毎日学童に行っていると自由がないですもんね。いつも同じ場所、同じ時間、同じ仲間では、そりゃあ飽きるだろうなと。Mさん:自分たちが子どもの頃は親にいちいち行き先を言わなかったし、勝手に公園に行って道草していましたよね。今の子どもたちには自由がないし、そのことに気づきすらしない。うちの地域の学童は6年生まで通えるのですが、もし学童に行かなくなったとしても、友だちとうまく遊べるか心配です。塾に行かせれば親としては安心かもしれませんが、不自由であることには変わりありません。せっかくの小学校時代を、子どもに制限させて過ごさせていることに不安を感じます。Yさん:うちは今年の4月から、学童のない生活が始まります。当面は自宅勤務を増やしつつ、習い事をさせたり友だちと予定を入れたりで乗り切るつもりですが、夏休みをどうするのかは想像がつかないですね。実家に預けたいとも思ったのですが、息子は友だちと遊ぶほうがいいみたい。「毎日、友だちとゲーム三昧ができる!」と妄想がふくらんでいるようですが(笑)、親としては頭が痛いです。―― 最後に、学童スタートを間近に控えた新1年生にアドバイスをお願いします。Wさん:周囲に誰も知っている子がいない状態だと、最初は苦労するかもしれません。入学前から、知らない場所にいきなり連れて行かれるわけですからね。息子は誰とでも仲良くできるタイプなのに、学童ではしばらくポツン状態で心配したこともあります。Mさん:学童は保育園と違って細やかにお世話してくれるわけではないし、親同士の付き合いもほとんどない。親の方が「保育園ロス」になるかもしれません。Hさん:でも、子どもは大人に比べて順応性が高いから、なんだかんだで乗り越えて行くんですよ。小学校入学前の数日だけでもかなり鍛えられますし、1学期を終えると急激に成長します。そんなに心配しなくても大丈夫だと思います。―― 親は保育園気分でつい心配になってしまいますが、子どもの力を信じて遠くから見守ってあげるくらいが良さそうですね。本日はありがとうございました。
2018年04月11日何事も、“初めて”のときは、なじめるか不安になるものですが、それは小学校も同じ。公立小学校に通うメリットとして、「近所に住む顔なじみの友だちと一緒」ということが挙げられますが、他にはどんなメリットが挙げられるのでしょう?(1)「登下校を一緒にできる友だちがいること」、(2)「放課後に遊べること」、(3)「親同士が顔見知りになりやすく、つながりをつくりやすいこと」。そう話すのは、教育ジャーナリストの中曽根陽子さん。公立小学校のメリット1●登下校を一緒にできる友だちがいること小学校に上がりたての頃は、まだ交通ルールにも不安があるし、不審者に遭遇することも想定できるため、何かと心配事が多いもの。中曽根さんは、「登下校を一緒にできる友だちがいること」は、メリットのひとつと言います。「小学校は、学区の中で通学路を設けており、多くは通学路ごとに縦割りの登校班を設けていて、集団登下校をする際に利用します。集団登校日以外は、それぞれで通学しますが、低学年のうちは特に、近所のお友達と一緒に登下校をする機会が多いと思います。休みの連絡も、学校に直接連絡するのではなく、連絡帳を近所の友達に預けるようにという学校もありますし、安全面からも、近所に顔見知りの友達がいると安心です」公立小学校のメリット2●放課後に遊べること続いて、2つ目のメリットである「放課後に遊べること」について解説してもらいました。「塾や習い事などで、放課後遊びができなくなってきているとはいえ、子どもにとっては遊びの時間も貴重です。子どもが自分で移動できる範囲に友だちがいるのは、親にとっても安心です」また、最近では、共働き夫婦も増えており、下校後はひとりでお留守番をする子どもも多いのではないでしょうか?そうした家庭においても、誰かと一緒にいる(ひとりではない)ということは、安心につながりそうです。公立小学校のメリット3●親同士が顔見知りになりやすく、つながりをつくりやすいこと3つ目のメリットは、「親同士が顔見知りになりやすく、つながりをつくりやすいこと」と、中曽根さん。これはどういうことでしょう?「子どもが小学生になると、少しずつ子どもの行動半径も広がり、親の目が届きにくくなります。子どもの友だちとその親も一致しにくくなるなか、一緒に登下校する友達はとりあえず、家の場所もわかりますし、親同士もコミュニケーションを取りやすいので、つながりがつくりやすいのではないでしょうか。子育ては自分だけではできないので、地域に知り合いがいて、学校や地域の情報を得たり、困った時に“お互い様”で助け合ったりすることができたら心強いでしょう」実際、2011年の東日本大震災のときには、帰宅できなくなってしまったママが、近所の友だちの家で子どもを預かってもらい助かったという話もあるとのこと。近所のつながりがなければママも子どもも途方に暮れていたかもしれません。私立の場合、電車で通ったり、仲良しだった友だちと離れ離れになったりというのは、よくあること。公立小学校ならではのメリットもたくさんあるんですね。(文・明日陽樹/考務店)
2018年02月19日たとえば私立小学校なら、校風や学力など顕著に差が出ることもあるので比較できる項目はたくさんあります。では、公立小学校の場合はどうでしょう。公立ならば、エリアにかかわらず一律の規定で教育が進められているはずですが、はたして公立小学校の学習レベルにエリア差はあるものでしょうか?『1歩先いく中学受験 成功したいなら「失敗力」を育てなさい』(晶文社)など、数々の教育関連本を手掛ける、教育ジャーナリストの中曽根陽子さんにうかがいました。「内容」に差はなくとも「習得」に差が出ることがある先述のように、公立小学校では一律の規定で教育が進められているかと思いますが、実際のところはどうなのでしょう?「日本の場合は、学習指導要領が諸外国と比べて厳密に規定されているので、全国どの学年でも学習内容が著しくちがうわけではありません」(中曽根さん、以下同)やはり、学習内容に大きな差はないようです。しかし、学習内容は同じでも、「習得」においては、差が出ることもあると中曽根さんは続けます。「特に小学校レベルですと、子どもたちの成長のレベルは個々によって違うので、学習内容の習得に関しては、個人差がでます。たまたま、ある学校は理解度の高い子どもが多い、あるいは反対に少ないといったことは起こる可能性はあるでしょう。それを学区による学習レベルの差とひとくくりにはできないと思います。とはいえ、地域によって特色はあると思うので、教育熱心な家庭が多い地域にある学校は学力が高いという評判が立つこともあります」実際、最近では公立小学校でも教科によって進度別クラスを編成して授業を行ったり、みんなとは違う教室で少人数指導をするなどの「取り出し授業」を行ったり、個別に対応するケースはあるそうです。公立小学校間の学力の差を調べる方法は?では、そういった学力の差を一般の人でも判断できる方法はあるのでしょうか?ネットで検索したり、資料に書いてあったりして、わかりやすくなっていればいいけど…。これについては、中曽根さんは以下のように話します。「地域によっては、全国学力調査の結果を公表しているところもありますが、学力レベルの差が歴然とわかるわけではありません」自分で調べてわかるものではないとなると、学力の差を見極めるには、やはりママ友や先輩ママなどとの情報共有が重要になってくるのかもしれません。また、中曽根さんは以下のようにも話します。「大切なのは、学力レベルだけではなく、それぞれの学校の置かれている状況です。例えば、都心でも少子化で1学年1クラスという学校も珍しくありません。反対に急激な人口増加で教室が足りず、プレハブ校舎になっている学校もあります。個々にメリットデメリットはあるので、学校選択制のある地域でしたら、お子さんのタイプ、家庭の考え方に照らし合わせて、選ぶことが大事でしょう」一校に絞らず、積極的に見学会に参加するなど、自分の足や目を使って、確認することが、もっとも良い手段とも言えそうです。(文・明日陽樹/考務店)
2018年02月17日ダウンタウンの松本人志(54)が2月11日放送の「ワイドナショー」(フジテレビ系)に出演。東京・銀座にある公立小学校が、高級ブランド“アルマーニ”を標準服に導入するというニュースに言及した。 導入を発表したのは中央区立泰明小学校。平成30年度入学の新一年生から導入するという。アイテムは約2万5千円の上着のほか、帽子やシャツ、ブラウスなど。価格は現行の標準服の約2倍となり、すべてをそろえると8万円越えとなる。 松本は「アルマーニとしてはめちゃくちゃ安いんやけどね。紳士のスーツやったら5、60万はかかる。それでいうと、アルマーニとしては相当格安。頑張ってはくれた」とコメント。 松本は自身の上着をめくり、「上着をこうやったら、ここに“アルマーニ”って書いてあるわけでしょ。すごいよね、小学生が。ここの内ポケットに“アルマーニ”って書いてんねん」と、驚きをあらわに。司会の東野幸治(50)も「俺だってアルマーニの服、一着も持ってませんからね」と苦笑した。 いっぽう、国際政治学者の三浦瑠璃(37)はアメリカの事例を紹介。「制服というのは、いじめを減らすために入れるという感覚なんです。みんなに同じ服を着せることによって、収入の低い家庭でも同じような格好をさせてあげられる」と説明し、アルマーニ導入に対しては「(いじめを減らす目的で)そのために8万円というのは、違うのでは」と異論を唱えた。 子どもを持つ母親でもある三浦。「ブランド化をはかっているんだと思います」と理解を示しつつも、「今の親ってすごく忙しい。共働きの人も多い中で、学芸会などでも協力している。親としては協力することも考えることもたくさんあるのに、小学校の校長としてのブランド力というものへの思いについて(親は)暇じゃないし、意思疎通に齟齬がある」と意見を述べた。 同校は創立140年の歴史を持ち、女優・朝丘雪路(82)の母校としても有名。現在では通学区域に関係なく入学できる“特認校制度”の指定校でもある。
2018年02月11日ウチは低所得家庭…でも、第一志望の私立校に入れあげたい!Upload By かなしろにゃんこ。ちょうど4年前の今頃、息子リュウ太は第一志望の私立の高等専修学校を単願推薦で受験し、無事合格!入学手続きまでスイスイ進んでいきました。ですが、同時に入学金の支払いが迫ります。学校からの請求額は入学金や授業料に設備使用料など含めると、年間平均100万円!?わが家は裕福な家庭ではないので「はたして学費が支払えるの?」と、入学が決まっているというのに怖気ずく私。ぶっちゃけ「ムリムリムリーーーー!」って頭抱えました。お金をどこから引っぱってこようと悩んでいたときに、高等専修学校の広報の先生から「国の『高等学校等就学支援金』や、県の『私立高等学校等授業料減免制度』を使うといいですよ!」と教えてもらったことを思い出しました。授業料の支援を受けることに、少し抵抗感があったのですが申請してみることにしました。学費が払えない…国の支援金と県の制度、ダブルで申請!Upload By かなしろにゃんこ。学費を助けてくれる制度ですが、夫婦の年収によっては申請できない場合もあります。わが家は夫婦でフリーランス。世帯年収が低く、この制度を使えることが分かってホッと一安心!肺の空気全部出し切るくらいホッとしましたよ。マジで。国と県の制度で、年間約50万円助けてもらえることとなりました。でも、支援はされっぱなしはダメ!助けてもらったら必ず恩返しをする必要があることを、息子と話し合いました。健康なうちは必ず納税の義務を果たす。社会とつながり、何かしら社会貢献をする。将来稼げるようになったら、今度は自分が誰かを助ける番になる…世の中はお互いさまで回っている。いい制度を作ってくれた日本に感謝しよう!と親子で話したのでした。小遣いはアルバイト代から、往復25キロを自転車通学。厳しい家計は、節約で乗り切った!Upload By かなしろにゃんこ。高等専修学校に入学した息子は、アルバイトをスタート!自分の小遣いや携帯電話代は、自分でかせいでもらいました。交通費を節約するため、雨の日は電車通学、晴れの日は往復25kmを自転車通学です。毎日お弁当とお茶を持たせて、なるべくお金を遣わないようにやりくりしました。私も仕事を増やしてバリバリ働き、無我夢中で最初の1年間を乗り切ったときに、ようやく「なんとかなるかも!」と自信が持てました。もし授業料が払えなくなったらどうしよう…と怯えるよりも、いざとなったらクレジットでお金を借りればいっか!そして少しづつ返済すればいいじゃない。という案も用意(笑)借金を安易に考えてしまい情けないかぎりですが…借金しないでツラい~と頑張るよりも、困ったときは借りてよい!というルールを設定することで心がふっとラクになりました。気持ちが楽になると、仕事がキツくても乗り切れました、実際借金はせずに済みましたが、わが子のためなら「いつでも数百万借りてやるわい!」と思っていました(笑)同じ趣味の仲間たちと、念願の学校生活を満喫Upload By かなしろにゃんこ。お金の面は親が悩めばいいのですが、大事なのは子どもが入学したことを後悔していないか?です。もともと人づきあいがヘタな子です。私が一番育んでほしかったのは「人づきあい」でした。学校でも入学早々に先輩とのトラブルがありましたが、問題が解決すると逆に、仲良くなれた様子。車やバイクなどが好きな生徒が集まっているので、共通の話題を通してスムーズに打ち解けることができたようです。同じ趣味の友だちと、部活や学校のイベントなどで楽しい時間を過ごしたり、お互い助け合っている姿を見て「この学校に入学できてほんとによかった」と感じました。仲間に恵まれ、3年間を修了!しかし…再び待ち受ける、学費問題!Upload By かなしろにゃんこ。中学までは息子のマニアックなところが「何を言ってるのか理解できない」と煙たがられることがありました。ところが専修学校では、勉強はまったくできなかったものの、車とバイクのマニアックな知識がいい作用をして、友だちづくりにも役立ったようです。やっと話が合う人に巡り会えたことがなにより嬉しかった息子。でも、ここでも「お前ほどマニアックなことは話せないよ」と言われる始末…。落ち着きがなく、衝動的でケンカっぱやい息子ですが、学校の仲間たちに受け入れてもらい、なんとか今年の3月に無事に高等専修学校を修了。春からは、その上の4年制の専門課程に進学することになりました。専門課程進学は奨学金を活用。リュウ太の結婚までに、親子で返済するぞ~!専門課程進学で、またまたお金がかかります(涙)今回は奨学金制度を利用して、子どもと親で一緒に返済することにしました。奨学金の返済が済んでいないと、子どもが結婚適齢期で何かとお金が要りようになったときや、家のローンを組もうと思ったときに借りられないなんてことが起こってしまうので…家族で協力してガンガン返済していきたいものです。まぁ~なんとかなるでしょ!な、ゆるゆるな精神ですが、これからもコレで乗り切っていこうと思います。ん?その前に息子が将来、結婚できるかなって!?んーーーーー?(笑)本人が望めばそのへんもなんとかなる!きっと…♡
2017年12月19日「公立病院の赤字のほとんどに、税金が投入されています。総額で年間5,000億円にもなります。じつは2年前に同様の調査をしたときより増えている。病院数や病床数が減っているのに、税金投入額が上がっていることに、疑問を感じざるをえません」 こう語るのは、平成27年度の総務省「地方公営企業年鑑」を基に算出した、全国自治体病院の純医業収支額、同収支率をWEBサイト「病院情報局」に掲載している、ケアレビュー代表の加藤良平さんだ。調査対象は全国の公立病院(独立行政法人を除く)793施設。このうち、純医業収支で黒字を計上したのは、わずか27施設しかなかったのだ。97%が赤字という驚くべき数字になる。 「公立病院は、昔から赤字が多いと言われていましたが、税金が投入されるため、実際の経営状態は“見えづらかった”といえます。『純医業収支ランキング』は、病院収入から一般会計負担金等(税金など)を差し引いた純医業収支を独自に算出しています。純医業収支は弊社の造語ですが、純粋に医療だけの収入で、どれだけ病院が“自立”できているかを可視化できます」(加藤さん) もちろん、過疎や僻地などで、不採算部門である救急や小児科、周産期医療を担っていくのは、公立病院の使命であり、ある意味“必要な赤字”とも言える。だが、医療ガバナンス研究理事長で、内科医の上昌広さんは厳しい。 「人口の多い都市に目立ちますが、経営努力を怠り、何ら対策を打たないまま“不必要な赤字”を累積させる病院も非常に多いのです」(上さん) 公立病院がなぜこれほどの赤字体質に陥ったのか。「まずはマネジメント能力の欠如です」と指摘するのは、NPO法人「公的病院を良くする会」理事で、医業経営コンサルタントの阪本俊行さんだ。 「公立病院の場合、事務方は役所からの出向組。非常に優秀でも、病院経営の専門家ではありませんし、2〜3年で配置換えがあります。しかも病院が赤字経営でも、他会計からの繰入金(税金など)という名の“仕送り”があるので、自分の給料が減る心配はなく、むしろ年功序列で上がり続けます。結果、民間病院よりも人件費率が高くなる傾向があるのです」(阪本さん) 国際医療福祉大学大学院教授の武藤正樹さんは、全国の公立病院が抱える問題の解決にはマネジメント能力のあるトップの存在がキーになると語る。 「たとえば事業管理者に経営を委託する“地方公営企業法全部適用”のケースでは、事業管理者の権限と責任で経営を行います。’07年に適用した青森県立中央病院では、管理者の院長が先頭に立って優秀な医師を呼び込み、医師数を100人から130人に増員。経営改革に成功しました」(武藤さん) 非公務員型の効率的なマネジメント体制を作るには、独立行政法人化も一つの手段だ。前出の阪本さんが解説してくれた。 「大阪府では府立5病院を独法化したところ、全体で130億円あった赤字を、5年間で半分くらいまで減らすことができました」(阪本さん・以下同) 埼玉県の志木市ですすめられた民間譲渡も、今後は増えていくケースだという。 「公立病院時代の給与体系を民間病院並みにすることで、人件費が下がります。さらに医薬品や委託業者にかかるコストを抑えるため、『病院食がおいしくなった』などのサービス向上にもつながります。民間が担うことで、経営状態の健全化が期待できるケースも多いのです」 もちろん、過疎地など人口は少なくても、地域に必要な病院はある。それは赤字であっても残す必要があるだろう。ただし、住民の“合意”が前提だ。 「病床削減や、地域の介護事業者との連携をとるなどした機能転換、廃統合などの検討も必要になると思います」
2017年12月07日「公立病院は、昔から赤字が多いと言われていましたが、税金が投入されるため、実際の経営状態は“見えづらかった”といえます。『純医業収支ランキング』は、病院収入から一般会計負担金等(税金など)を差し引いた純医業収支を独自に算出しています。純医業収支は弊社の造語ですが、純粋に医療だけの収入で、どれだけ病院が“自立”できているかを可視化できます」 こう語るのは、平成27年度の総務省「地方公営企業年鑑」を基に算出した、全国自治体病院の純医業収支額、同収支率をWEBサイト「病院情報局」に掲載している、ケアレビュー代表の加藤良平さんだ。調査対象は全国の公立病院(独立行政法人を除く)793施設。このうち、純医業収支で黒字を計上したのは、わずか27施設しかなかったのだ。97%が赤字という驚くべき数字になる。 「赤字のほとんどに、税金が投入されています。総額で年間5,000億円にもなります。じつは2年前に同様の調査をしたときより増えている。病院数や病床数が減っているのに、税金投入額が上がっていることに、疑問を感じざるをえません」(加藤さん) もちろん、過疎や僻地などで、不採算部門である救急や小児科、周産期医療を担っていくのは、公立病院の使命であり、ある意味“必要な赤字”とも言える。だが、医療ガバナンス研究理事長で、内科医の上昌広さんは厳しい。 「人口の多い都市に目立ちますが、経営努力を怠り、何ら対策を打たないまま“不必要な赤字”を累積させる病院も非常に多いのです」(上さん) 公立病院がなぜこれほどの赤字体質に陥ったのか。「まずはマネジメント能力の欠如です」と指摘するのは、NPO法人「公的病院を良くする会」理事で、医業経営コンサルタントの阪本俊行さんだ。 「公立病院の場合、事務方は役所からの出向組。非常に優秀でも、病院経営の専門家ではありませんし、2〜3年で配置換えがあります。しかも病院が赤字経営でも、他会計からの繰入金(税金など)という名の“仕送り”があるので、自分の給料が減る心配はなく、むしろ年功序列で上がり続けます。結果、民間病院よりも人件費率が高くなる傾向があるのです」(阪本さん) こうした“お役所体質”は、コスト意識にも反映されている。 「医薬品や医療機材に関して、価格のリサーチが甘いんです。入札制度で割高の見積もりを出されても、相場がわからないから“言い値”で契約することになります」(阪本さん) とくに公立病院と民間病院では、建設に関して、その価格差が顕著に表れる。 「1床あたりの建設費用は、民間なら700万円、国立病院で1,600万円、公立病院なら2,000万円といわれています。1床あたり約3倍もの違いがあるのです」(阪本さん) にもかかわらず、「無駄に豪華にしたがる」と語るのは、元公立病院の産婦人科医だ。 「以前、病院建て替えをしたときのことです。患者さんがわざわざ診察室を移動せず、陣痛が起きてから分娩、回復に至るまでを過ごせる『LDR』という医療施設を数千万円使って作ったのですが、ほとんど稼働せず、今では臨時部屋だそうです。医師からは当初より『必要ない』という意見が出ていましたが、聞き入れられませんでした。ほかにも、ワンフロアに医師用、看護師用と、二十数個の会議室を作ろうとしたり。理解できないことが多かった」(元公立病院の産婦人科医) このように公立病院は明確なビジョンや理念がないため、魅力的な病院が作りづらいのが現状だ。前出の上さんが言う。 「公立病院の場合、何となくすべての診療科を扱いますが、どれも中途半端で二流止まりの診療になってしまう傾向が強い。専門性においては、公立病院は民間病院に、もはや太刀打ちできません。その地域にどんな医療が求められているのか、代替の利かない魅力のある病院作りをしなければ……」(上さん・以下同) 何の対策も講じなければ、今後は消えていく公立病院が増加の一途をたどるだろう。 「地域に病院がなくなれば、救急車のたらい回しが頻発し、孤独死も増えます。そんな社会を、誰が望むでしょうか」 地域の公的病院をどのように存続させるのかーー。市民が正しい判断をするため、経営状況のブラックボックス化は避け、可視化されていかなくてはならない。
2017年12月07日アイドルグループ・私立恵比寿中学がタワーレコードカフェとコラボレーション。「エビ中 CAFE」がタワーレコードカフェ 渋谷店、梅田 NU 茶屋町店に、2017年11月2日(木)から11月19日(日)の期間限定でオープンする。私立恵比寿中学が、11月8日(水)に11枚目のシングル『シンガロン・シンガソン』を発売することを記念して、今回タワーレコードカフェとのコラボレーションが実現。店内には、『シンガロン・シンガソン』のミュージックビデオ撮影時に収めたオフショットの写真パネルが飾られ、ライブ映像やミュージックビデオなども紹介される。提供されるメニューは、エビ中のメンバーが考案したもの。肉が好きな柏木ひなたは、お肉をたっぷりと使ったガッツリメニュー「柏木ひなたと言えば肉でしょ!プレート」を提案。また、廣田あいかは、ハートのモチーフを飾った「#ねぇ今キミがくちに運んだそのピザは何色ですか?」を考えた。ドリンクメニューは、メンバーのイラストを配した「ebichu ラテ」、そしてメンバーをイメージしたジュースやソーダなどが揃う「ebichu ドリンク」が展開。各店期間中にコラボレーションメニューを注文すると、先着でメニュー1品につき1枚<メンバー手描きイラスト入りのコースターがプレゼントされる。さらに店頭では、新曲『シンガロン・シンガソン』をロゴを配したマグカップやバッグを数量限定で発売する。【イベント詳細】「エビ中 CAFE」開催期間:2017年11月2日(木)~11月19日(日)第1弾~11月10(金)まで、第2弾11月11日(土)~。期間によってメニューが異なる。会場:・TOWER RECORDS CAFE 渋谷店 住所:東京都渋谷区神南1-22-14 タワーレコード渋谷店 2F・TOWER RECORDS CAFE 梅田 NU 茶屋町店 住所:大阪府大阪市北区茶屋町10-12 NU chayamachi 6F※混雑時は時間制限(90分制)および整理券制の場合有り。※整理券配布状況は、各店ツイッターにて確認。※混雑時等、店舗の都合により、オーダー制限をさせて頂く可能性有。<メニュー例>・柏木ひなたと言えば肉でしょ!プレート 1,300円(税込)・#ねぇ今キミがくちに運んだそのピザは何色ですか? 1,300円(税込)・ebichu ラテ 各650円(税込)・ebichu ドリンク 各700円(税込)■『シンガロン・シンガソン』発売日:11月8日(水)・初回生産限定盤A(CD+BD) 1,800円(税込)・初回生産限定盤B(CD+BD) 1,800円(税込)・通常盤(CD) 1,500円(税込)
2017年10月28日お子さんを私立幼稚園に入れるときには、自治体から補助金を受け取ることができますよね。でも……「どこに住んでいるか」によって、もらえる補助金の額が大幅に異なることをご存じですか?今回は、東京23区の私立幼稚園補助金制度と金額を徹底的にリサーチしました。その結果見えてきた「特徴的な4つの区」をピックアップ。モデル家庭で「いくらもらえるか」も、具体的に試算してみました。●補助金の種類は3つある私立幼稚園へ入れる家庭がもらえる補助金には、3種類あります。(1)就園奨励費補助金……国の制度。所得制限はありますが、最大で年額30万8,000円を受け取ることができる。(2)入園補助金……自治体の制度。幼稚園に入園する際、一度だけ受け取れる。(2)保護者補助金……自治体の制度。保育料の補助として受け取ることができます。これら3つのうち、自治体によって額が大きく異なるのが入園補助金と保護者補助金 です。そこで、今回はこの2種類に絞った比較をしていくことにします。●たくさんもらえるのはドコ? 4つの区を徹底比較では、さっそく見ていきましょう。【モデルケース:東京都在住のAさん】・世帯年収670万円・妻、夫、新入園児の3人家族東京都23区の中で、Aさん宅がもらえる補助金の額はどれくらい違うのでしょうか。特徴的な4つの区をピックアップして試算しました。●品川区品川区の入園補助金は、所得制限なしの一律10万円。保護者補助金は、所得に応じて年額8万4,000円〜15万8,400円と設定されています。世帯年収670万円のAさん宅で計算したところ、年額12万6,000円 の保護者補助金がもらえることが分かりました。この額は、東京23区の中ではスタンダードなラインです。世田谷区や大田区なども、おおよそこれくらいの額を給付していました。●江戸川区江戸川区の入園補助金は、所得制限なしの一律8万円。保護者補助金にも所得制限はありません。だれでも、月額2万6,000円まで受け取ることができます。計算すると、年額31万2,000円 。額の多さもさることながら、一切の所得制限を設けていない点にも驚きです。「子育てするなら江戸川区!」と言われるほど、ファミリー層から厚く支持されているだけありますね。●千代田区千代田区には、入園補助金はありません。保護者補助金は、所得に応じて月額3,400円〜7,200円。これは23区の中でも非常に低い設定金額です。Aさんのケースだと、毎月4,500円受け取ることができます。1年間でたった5万4,000円 ……他の区と比べると、その差に目を見張ってしまいますよね。23区の年収ランキングではトップを争う区ですから、補助金がなくても困らない家庭が多いということなのでしょうか。●港区最後に、23区の年収ランキングでは常に圧倒的な1位を誇っている港区のデータを紹介しましょう。港区には、千代田区同様に入園補助金がありません。しかし、保護者補助金として年額26万6,400円 が支給されます。所得制限はなく、誰でもこの額をもらうことができるのです。千代田区と港区。富裕層の多いエリアでも、自治体によってこんなに差があるんですね。●まとめとして改めて、モデルケースのAさん宅が受け取れる補助金(初年度)を見比べてみましょう。品川区:入園補助金10万円+保護者補助金12万6,000円=22万6,000円江戸川区:入園補助金8万円+保育料補助金31万2,000円=39万2,000円千代田区:入園補助金0円+保護者補助金5万4,000円=5万4,000円港区:入園補助金0円+保護者補助金26万6,400円=26万6,400円江戸川区と千代田区では30万円を超える差 があることが分かります。幼稚園に入園するときには、なにかとお金がかかるもの。補助金が少しでも多いと、ママとしてはやはり嬉しいですよね。----------いかがでしたか?今回紹介した「入園補助金」と「保育料補助金」以外にも、各自治体では独自の施策で子育て家庭の援助をしています。例えば「年収約600万円未満のひとり親世帯は保育料が無償」(新宿区)、「前年の給与収入400万円以下の世帯は保育料が原則無償」(渋谷区)など、調べてみればたくさんの支援があるということが分かりました。幼稚園入園を控えているママさんたち、まずは一度お住いの自治体が設けている支援制度を確認してみてください。もしかしたら、意外な嬉しい援助が見つかるかもしれませんよ。【参考リンク】・私立幼稚園等補助金のお知らせ | 品川区()・私立幼稚園 | 江戸川区()・私立幼稚園等園児保護者補助金 | 千代田区()・私立幼稚園等に通う園児の保護者を対象にした補助金 | 港区()●文/パピマミ編集部●モデル/貴子(優くん、綾ちゃん)
2017年09月06日あるとき、ママ友とランチをしていたら学童保育の話題になりました。この春ひとり娘を小学校に入学させたそのママさん。入学と同時に近隣の公立学童に所属させたそうですが、その学童がお子さんに合わず、登校拒否ならぬ「学童拒否」を起こしているとのこと。公立学童ならではの雰囲気にママ自身も戸惑っており、民間の学童へ移ろうと考えている……と話していました。公立と民間、学童はどのように違うのでしょうか?今回は、民間学童にお子さんを入れているママたちから、その魅力やメリットなどを聞いてきました。●(1)夜遅くまで預かってもらえる!公立学童と民間学童、最も大きな違いはズバリ「預かり時間の長さ」のようです。『公立学童は18時までしか預かってくれないんですよね。ウチはどうしても間に合わないので、民間学童に入れました。放課後、スタッフさんが学校まで車で迎えに来てくれるし、帰りは家まで送り届けてくれます。とてもラクだし安心ですよ!』(30代女性/会社員)『3年生の息子を22時まで預けてます 。おやつも夕飯も学童で済ませてきてくれるので、本当に助かっています。試食しましたが、食事はとてもおいしく、栄養面にもちゃんと配慮されたものでした。子どもを長時間預けることに対して他人からアレコレ言われることはあります。でも、仕事を中途半端に切り上げてムリヤリ帰ってきたあげく、冷凍食品だらけの手抜き夕飯を出すよりはずっといいかと思いますね』(40代女性/歯科医師)このように、公立の学童ではカバーしきれない時間帯でも対応してもらえるのが民間学童のメリットです。遅くまで仕事をしているママたちにとっては、なくてはならない存在といえますね。●(2)学習面もフォローしてくれる!一度は公立学童に入れたものの、途中で民間に移ったというママからもお話を伺えました。いったいどのような事情があったのでしょうか。『何も考えず公立学童に入れ、1年生の間そこで過ごさせました。でも、年度末の個人面談で、先生から言われた内容に愕然。うちの子が、宿題をまったくやって来ないって言うんです。予習も復習もしておらず、1年生で既に勉強に取り残されているとのこと。学童に宿題の時間があると聞いていたので、安心して任せていたんですが……あわてて確認したところ、強制ではなく、指導員さんもとくに声掛けなどはしないそう。それじゃ宿題なんかするわけないですよね。そこで、2年生からは民間学童に入れました。そこでは学習指導経験のあるスタッフさんが宿題を見てくれ、丸つけをしてくれます。必要な子には追加で課題を出してくれることもあります。わが子は民間学童に入れてから、学力が飛躍的に伸びました 。あのまま公立に入れ続けていたらと思うと、ちょっと怖いですね』(40代女性/会社員)多くの公立学童は、子どもが自由に過ごす場所となっています。遊ぶのも、勉強するのも、子どもたちの自主性しだい。そのため、宿題や勉強を全くせずに帰ってきてしまうこともしばしばあるんですよね。まだ机に向かう習慣がついていない低学年のあいだは、学習面もフォローしてくれる民間学童のほうが頼りになるのかもしれません。●(3)環境がいい!子育て世帯に大人気のエリアにお住いのママからは、こんなお話がありました。『うちの地域、公立学童が人数オーバーでパンパンなんです。教室たった2つに、100人以上の子どもがあふれてる。それを数名の指導員が、怒鳴りながら制してるんです。遊ぶのも勉強するのも、あの環境じゃムリですよ。せっかく少人数の保育園でのびのび過ごさせてきたのに、学童がコレでは……と思い、わが家は最初から民間学童を選びました。公立と違って広い敷地でゆったり過ごせる し、職員数も十分。学校で疲れたときは、別室で静かに休むこともできるようです』(30代女性/自営業)低学年から高学年が集まる学童は、ただでさえ大騒ぎになりがち。中には、決して環境がいいとは言えないような公立学童もあるようです。民間学童の中には、少人数制を売りにしているところもあります。大勢でざわざわ過ごすのが苦手なお子さんにとっては、そちらのほうが過ごしやすいともいえますね。●(4)お稽古ごとまでしてもらえる!『うちの子が行ってる民間学童は、スポーツクラブが運営母体。だから、預かり時間中にスポーツプログラムを受けることができるんです。ウチでは水泳と体操教室を習わせています。学童にいながらにしてお稽古ごともできる 。一石二鳥ですよね』(40代女性/公務員)学童と習い事、2つを両立させるのは大変。特に低学年の間は、ちゃんと行けるのか心配になるママが多いですよね。その点、学童と同じ敷地で習い事ができる民間学童は安心です。ただ預けるだけでなく、有意義な放課後を過ごさせることができますね。----------いかがでしたか?小学校に入ったとはいえ、低学年の子どもたちはまだ頼りない面が多いものです。公立よりも手厚くみてくれる民間学童は、ワーママにとって重要な選択肢のひとつといえるのではないでしょうか。●文/パピマミ編集部●モデル/REIKO(SORAくん、UTAくん)
2017年05月24日「福って英語で何ていう?」「フォーチューンかな?」「じゃあ『フォーチューン!』って呼びかけようよ」 都内公立中学校の校門前ではしゃいでいた、中学3年生の女子2人組。4月上旬、鈴木福くん(12)の中学校入学式が行われた。 彼は上級生からも速攻で“あだ名”をつけられるほど、入学前から人気者。朝8時40分頃、2人の男友達と楽しげにお喋りしながら登校した福くん。まっさらのブレザーは成長を見越して大き目のサイズを購入したのか“ブカブカ”だった。 福くんと言えば、気になるのは、『マルモのおきて』(フジテレビ系)で共演した同い年の芦田愛菜ちゃん(12)の存在だ。福くんが地元の公立中学校へ進学するいっぽうで、愛菜ちゃんは私立中学校へ進学。 「通っていた塾では『芦田愛菜だろ!?』とからかわれたり、他のクラスから覗きに来る生徒もいたようです。そんな雑音の中でも、トップクラスの成績優秀者しか入れない特別クラスで1年間勉強し、見事難関校に合格。彼女がそこまでして、この私立中学に入りたかったのは、ゆくゆくは“東大受験”を目指しているからだと聞いています」(受験関係者) 福くんが出演した5日放送の『1周回って知らない話』(日本テレビ系)でも、自然と愛菜ちゃんの話題に――。 愛菜ちゃんの難関中学合格について聞かれると、福くんは「すごいですね!」と、“相方”の天才少女ぶりに驚きを隠せない様子。自身が受験しなかった理由を尋ねられると、「友達が地元の公立中学校に行くから僕も行くんです!」と明るく話していた。 入学式当日、校門をくぐるやいなや、たくさんの友達に囲まれた人気者の福くん。友達との写真撮影が始まると、彼はそれまでしていたマスクを外し、笑顔満開!入学式と記念撮影を終え、最後に仲良し男子グループ7人で集まると、再び記念撮影がスタート。背の高い男子が後ろから福くんに覆いかぶさってじゃれ合い、終始みんなで「イエーイ!」と大盛り上がり。結局、1番最後まで学校に残っていた福くん。 そんな福くんより数日遅れて、愛菜ちゃんは小雨が降るなか、都内私立中学校の入学式に出席した。グレーのスーツに白いソックスがとても似合っている。同級生から拍手で迎えられ、こちらも福くんに負けず、人気者だ。 マルモリブーム当時はまだ6歳だった2人だが、中学生になりすっかり大人びた表情が印象的だった――。
2017年04月12日チャンス・ザ・ラッパーと、100万ドルの小切手を嬉しそうに掲げる小学生(写真:AP/アフロ) 「俺が寄付したこの小切手は、行動への呼びかけだ」 イリノイ州シカゴ出身で、第59回グラミー賞で最優秀ラップ・アルバムを受賞したチャンス・ザ・ラッパーが、地元の公立小学校のために100万ドル(約1億1400万円)を寄付したことを記者会見で発表し、その模様をInstagramでライブ配信した。 彼は会見会場となった市内南部にあるウェスコット小学校でこう気炎を上げた。「知事の怠慢に俺は失望し、落胆した。でも俺は絶対にやめない。シカゴで最も価値ある資源、つまり子どもたちのために、出来うる限りの支援をするということを」。 昨年12月、共和党のイリノイ州知事ブルース・ローナーは、シカゴの公立小学校に2億1500万ドルを割り当てる予算案を拒否。これを受け、チャンス・ザ・ラッパーは今月3日に、大幅な予算削減が決定した公立小学校への財政支援について意見を交換するため知事と面会の機会を持った。しかし、知事からは明確な返事を得ることができず、チャンス・ザ・ラッパーは知事のこの姿勢にひどく失望したという。 「知事はシカゴの子どもたちとの約束を破った。子どもが政治の道具にされていいはずはないんだ」 そう語るチャンス・ザ・ラッパーの父親は、1980年代にシカゴ初の黒人市長となったハロルド・ワシントンの側近を務めたほか、現職のラーム・エマニュエル市長の副参謀の任を預かるなど、シカゴのために心血を注いできた人物だ。そんな父の背中を見て育ったチャンス・ザ・ラッパーにとって、シカゴの未来をその双肩に担う子どもたちを蔑ろにする知事の政策は看過できないものだった。 会見は「ローナー知事、ちゃんと仕事しろよ」というメッセージで締めくくられた。23歳のミュージシャンに叱られる60歳の知事──次期の当選は難しいかもしれない。
2017年03月07日共働き家庭にとって、子どもが小学校に上がるタイミングで問題になるのが、放課後の預かり先。多くのご家庭が学童保育を利用しますが、学童には「公立」「民間運営」などさまざまな種類があります。それぞれに預かり時間や料金など特徴があるので、メリット・デメリットをしっかりチェックしておきましょう!学童保育ってどんなもの?学童保育とは、働いているなどの理由で保護者が日中家庭にいない小学生のお子さんが利用する施設です。授業が終わった後の子どもたちに、遊びや生活の場を提供してくれます。「学童保育」のほか、「放課後児童クラブ」と呼ぶこともあります。学童保育には、大きく分けて自治体が直接運営している「公立」と、企業が運営している「民営」の2種類があります。また、最近では行政の委託を受けてNPO法人や社会福祉協議会などが運営する学童も増えてきています。こうしたケースは「公立民営」として正確には公立と区別していますが、今回はおおまかに公立のくくりでご紹介します。データ参照先: 平成28年 放課後児童健全育成事業(放課後児童クラブ)の実施状況(5月1日現在) 公立と民間運営にはそれぞれ特徴があるので、つぎから詳しく見ていきましょう。公立の学童保育はどんなメリット・デメリットがある?まずは公立学童のメリット・デメリットをご紹介します。公立学童保育のメリット■小学校内の施設が多い公立学童の多くは、小学校の敷地内にあります。お子さんにとっては通いなれた学校で放課後もそのまま過ごせますし、保護者にとっても移動の心配がなくて安心です。ほかに、地域の児童館や公共施設を活用している学童もあります。■費用が安い公立はおやつ代と保険料のみの施設が多く、費用が安いのが魅力です。なかには登録料や月々の利用料がかかる施設もありますが、多くても数千円程度です。公立学童保育のデメリット■預かり時間が短い最近は公立学童でも預かり時間が延びつつあり、2016年の統計では半数近くが19時ごろまでオープンしています。とはいえまだ半数の施設は18時か18時半まで。そして基本的に延長保育がありません。■人数が多く個別のケアはしにくい施設にもよりますが、公立学童は全体として1施設あたりの人数が多め。30~45人くらいが一般的で、基本的には「遊ぶ場」「居場所」としての性格が強いこともあり、個別のケアや勉強のサポートまでは期待しにくいようです。民間の学童保育はどんな特徴がある? 民営学童は、学習塾やスポーツクラブ、幼稚園などさまざまな企業が運営しています。サービス内容は施設によっていろいろなので、まずは見学や体験をしてみるのがおすすめ。以下でご紹介するのは、都内などの一般的な例です。民間学童保育のメリット■預かり時間が長い通常の預かり時間は19時までの施設が多く、公立と大きく変わりません。ただしほとんどの民営学童は延長保育があり、21時~22時頃まで預けられるようになっています。■学習サポートや習い事もカバーできる民営学童は、施設によって多彩な活動プログラムが用意されているのが特徴。学習サポート、英語、理科の実験、アート活動、スポーツ活動などが代表的です。習い事に通わせる時間がないママやパパにはうれしいですね。民間学童保育のデメリット■料金が高い施設にもよりますが、毎月の利用料金は3~6万円ほどかかります。別途入会金も必要です。習い事などオプションごとに追加費用がかかることもあり、全体としてかなりお高めです。■家から遠いとお迎えが大変民営学童のほとんどが近隣の学校への「お迎えサービス」を基本料金内でおこなっていますが、家への「お送りサービス」は追加料金がかかることが多いようです。施設が家から遠いと、毎日のお迎えはなかなか大変。近所や学校のお友だちが同じ学童にいないこともあります。お子さんの性格やママの働きかたも考慮して今回は、学童保育の種類やそれぞれのメリット・デメリットについてご紹介しました。料金が安く、通いなれた学校や地域内という安心感のある公立。料金は高いけれど融通がきき、学習面や習い事的なプラスアルファのサービスが魅力の民営。お子さまの性格や保護者の働き方なども考慮して、ご家庭にあった学童を見つけてくださいね。
2017年02月17日小池百合子都知事が“教育機会の平等化”を目的として都内の私立高校生の授業料を無償化する計画を発表して話題となっていますね。世帯年収が760万円未満の生徒で、東京都内に在住の私立高校生が対象となります(都内に住んでいれば東京以外の私立高校に通っていてもOK)。お金がなくて私立を諦めかけていた家庭にはかなりの朗報ですが、一方では「そもそもお金がないなら私立へ行くな」「もっと他のことにお金を使え」という批判も多く上がっています。たしかに、この無償化を実施するには75億円の予算を上乗せする必要があると言われており、税金を払っている立場からすればいろいろ意見したいことがあるのは事実でしょう。そこで今回は、パピマミ読者の皆さんに「都内の私立高校生に対する授業料の無償化制度」についてどう思うかアンケートを取ってみました!●都の私立高校生に対する授業料の無償化制度をどう思いますか?・1位:東京都だけでなく全国で実施してほしい……34%(60人)・2位:お金がないなら公立に行けばいい……14%(25人)・3位:公立の生徒に不公平感がある……12%(22人)・同率4位:他に税金を使うべきところがある……9%(17人)・同率4位:高校生ではなく大学生の支援を優先させるべき……9%(17人)・6位:金銭的な負担が減るので賛成……6%(11人)・7位:優秀な生徒向けの奨学金を拡充するべき……6%(10人)・8位:年収の基準をもっと低くするべき……4%(8人)・9位:年収の基準をもっと高くするべき……3%(6人)・10位:年収以外の事情も加味してほしい……2%(3人)※有効回答者数:179人/集計期間:2017年1月19日〜2017年1月20日(パピマミ調べ)●「全国で実施してほしい」という意見が最多『はじめこのニュースを聞いたとき、「これで子どもを私立に行かせられる」と喜んだけど、よく見たら“都内在住の私立高校生”限定だった。どうせなら全国一律でやってほしいです』(38歳女性/中学2年生のママ/福岡県)『偏見かもしれないけど、地方のほうがお金ない人多いんだから、東京だけじゃなくて全国でやるべき』(44歳女性/高校1年生のママ/愛知県)最も多かったのは、「東京都だけでなく全国で実施してほしい」というものでした。この制度を聞いて東京に住んでいる人を羨ましく思った地方在住の人は少なくないでしょう。世帯収入760万円の制限があるとはいえ、都内の私立高校生約17万人のうちの約3割にあたる5万1,000人が対象 になるため、基準は決して厳しくありません。とくに地方在住であれば世帯収入が760万円を下回る家庭が多いでしょうから、「うちでもやって!」と思うのは当然と言えます。いずれは公立高校のように全国的に無償化されるかもしれませんが、今のところはまだ分かりません。小池都知事だけでなく、国全体が「教育機会の平等化」を謳う日が来ればいいのですが……。●「お金がないなら公立へ行け」という厳しい声も『そもそもお金がないなら授業料が無償化されてる公立行けばいいじゃん。身の丈に合わない進学をしてるのが悪いのに、それの尻拭いに税金が使われるのは反対だな』(41歳男性/高校1年生のパパ/東京都)『教育機会の平等化とか行ってるけど、別に公立なら無償で授業受けられるじゃん。そもそも私立の学費払えないなら行かなきゃいいのに』(42歳女性/高校1年生のママ/東京都)「お金がないなら公立へ行くべきだ」という意見も少なからず見受けられました。これはかなり厳しい意見のように感じますが、世帯収入が760万円を超えていて普通に学費を払わなければならない層からしてみれば、「そんな制度を導入する前に、身の丈に合った進学をしろ」という気持ちになってしまうのは理解できなくもありません。また、3位には「公立の生徒に不公平感がある」という意見がランクインしており、お金がないという理由で私立進学を断念した人たちには不公平だという意見も多くありました。自腹で授業料を払わなければならない人、お金が原因で私立進学を諦めた人にとっては歓迎できない制度 のようです。●「大学生を支援すべき」「優秀な人向けの奨学金を拡充すべき」という声も『私立高校に通う人はもとからある程度お金を持っている人だから、お金がもっとかかる大学生を支援すべきだと思う』(31歳女性/小学1年生のママ/千葉県)『お金が払えない人を救うことは大切だけど、基準が年収だけなのはダメだと思う。優秀な人向けに特化させて返済不要の奨学金を給付するとかの方がマシかと』(37歳男性/中学2年生のパパ/東京都)私立高校生ではなく、大学生を支援するべきだという意見や、“優秀でお金のない人”に限定して支援すべきだという意見もありました。予算に上乗せされる75億円を、本当に私立高校生を支援することに使うべきなのかという議論は尽きることはなさそうです。----------いかがでしたか?都内在住の家庭にとってはうれしい制度ではありますが、立場や環境によっては不合理で不的確な制度に映ってしまうこともあるようです。実際にこの制度が実施されるかどうかはまだ決まっていません。今後の動向に注目しておきたいですね。【参考リンク】・【アンケート結果(1位〜10位)】都の私立高校生に対する授業料の無償化制度をどう思いますか?()●文/パピマミ編集部●モデル/前田彩(桃花ちゃん)
2017年01月23日アイドルグループの私立恵比寿中学が15日、東京・新宿の福家書店 新宿サブナード店で写真集『私立恵比寿中学 修学旅行』(発売中 2,900円税抜き 小学館刊)の発売記念イベントを行った。ももいろクローバーZの妹分的グループとして人気を博している私立恵比寿中学。そんな彼女たちの最新写真集は、千葉県の動物園を皮切りに、能登、奈良、京都、熱海と日本の様々な名勝地を修学旅行さながらの旅した時間を切り取ったもので、彼女たちの自然体が凝縮された1冊となっている。安本彩花は「春夏秋冬と1年間を記録した写真集で、実際に4つの季節に色んな所に行ってエビ中の自然体が詰まった写真集となっています」と説明すれば、廣田あいかも「ちょうど1年前に行った熱海の写真は、懐かしい感じですね」と感想を。お気に入りの写真について真山りかが「私は鴨川で撮った写真です。風がすごくて髪の毛が顔に追い被りそうになって心配でしたが、すごく自然体な感じで撮ってもらいました」とあげれば、星名美怜は「私は奈良で鹿に囲まれた写真です。私と柏木は動物が得意でグイグイと行ったにも関わらず鹿の大群に囲まれて怖かったですね」と振り返った。メンバーとの修学旅行さながらの旅行が楽しかったという8人。特に安本は「学校だと使うお金が決まってたり行ってはいけないところとか規則があるので(笑)」と本音もチラリ。また、今年の目標として星名は「日本で1番有名な中学生になるというのと、中学生になって日本の歴史を残すということを今年の目標にしたいです」と力を込めれば、廣田も「私たちは永遠の中学生と言ってやってきたので、もうちょっと中学生というものを広めていくことを目標にして少しずつ頑張っていきたいと思います」と意欲を見せていた。
2017年01月15日子どもを私立に通わせるか公立に通わせるか…これは子どもを持つ親にとって大きな決断を迫られる問題ですよね。一般的に、子どもの教育費は平均して1000万円以上かかると言われています。小学校・中学校・高校・大学で掛かる費用はかなり異なりますので、公立・私立ともにどのタイミングでどれだけのお金がかかるかを把握しておきましょう。小学校の場合まずは小学校受験から検討していきましょう。最近は首都圏を中心に小学校受験をする家庭が増えているといわれています。その準備のために、多くの家庭では子どもを幼児教室に通わせています。こちらの月謝が約10万~15万円ほどで、準備期間として一般的な一年半の間通わせるとすると、約180万~270万円ほどかかる計算に。入学後はどうでしょうか。厚生労働省の『平成26年度子供の学習費調査』では、塾や家庭教師、習い事などの費用も含めた年間の教育費を発表しています。それによると、公立小学校では約32万2千円、私立小学校では153万6千円。その中から学校教育費(学校における教育費)だけを抽出すると、公立では約5万9千円、私立では約88万5千円と、私立は公立に比べておよそ15倍の学費がかかることがわかります。中学校の場合中学校では、公立約48万2千円、私立約133万9千円となっています。ここでは公立12万8千円、私立102万2千円と学費の差がおよそ8倍に縮まり、また、学校外活動費(塾や習い事にかける費用)が公立私立でおよそ同額になっています。中学3年生では学校外活動費が公立約43万4千円、私立約34万1千円と逆転していることから、公立中学に通う家庭では高校受験に費用を掛けていることが分かります。高等学校・大学の場合高等学校では、公立約41万円、私立約99万5千円となっています。高校では公立と私立の学費差がさらに小さくなり、公立約24万2千円、私立約74万円と、およそ3倍。学校外活動費では公立約16万7千円、私立約25万5千円と、また私立が上回ります。大学の場合、近年国立大学の授業料の値上げが続き、私立大学との差が小さくなっていると言われています。文部科学省から発行された『私立大学等の平成26年度入学者に係る学生納付金等調査結果について』によると、2015年度の国立大学の学費は約54万円で、私立は約105万円と、およそ倍の差があります(いずれも入学金は含めず)。小学校~大学までのまとめこれまでの金額を全てまとめると以下のとおりになります。1. 小→中→高→大と全て国公立に行った場合 学費のみ 約362万4千円 差し引き(≒学外の教育費) 314万4千円 総額 約676万8千円 2. 小→中→高→大と全て私立に行った場合 学費のみ 約1479万6千円 差し引き(≒学外の教育費) 562万2千円 総額 約2041万8千円公立と私立で総額1千万以上もの差が生まれてきます。最終的に進学先を決めるのは子どもですので、その意思を尊重するためにも教育費は早めに、計画的に準備したいものですね。平成26年度子供の学習費調査(文部科学省)私立大学等の平成26年度入学者に係る学生納付金等調査結果について(文部科学省)お金がないから大学行けない 国立でも授業料年54万円、40年前比15倍(毎日新聞)ライター:メオトーク編集部
2016年10月17日子どもを私立に通わせるか公立に通わせるか…これは子どもを持つ親にとって大きな決断を迫られる問題ですよね。一般的に、子どもの教育費は平均して1000万円以上かかると言われています。小学校・中学校・高校・大学で掛かる費用はかなり異なりますので、公立・私立ともにどのタイミングでどれだけのお金がかかるかを把握しておきましょう。小学校の場合まずは小学校受験から検討していきましょう。最近は首都圏を中心に小学校受験をする家庭が増えているといわれています。その準備のために、多くの家庭では子どもを幼児教室に通わせています。こちらの月謝が約10万~15万円ほどで、準備期間として一般的な一年半の間通わせるとすると、約180万~270万円ほどかかる計算に。入学後はどうでしょうか。厚生労働省の『平成26年度子供の学習費調査』では、塾や家庭教師、習い事などの費用も含めた年間の教育費を発表しています。それによると、公立小学校では約32万2千円、私立小学校では153万6千円。その中から学校教育費(学校における教育費)だけを抽出すると、公立では約5万9千円、私立では約88万5千円と、私立は公立に比べておよそ15倍の学費がかかることがわかります。中学校の場合中学校では、公立約48万2千円、私立約133万9千円となっています。ここでは公立12万8千円、私立102万2千円と学費の差がおよそ8倍に縮まり、また、学校外活動費(塾や習い事にかける費用)が公立私立でおよそ同額になっています。中学3年生では学校外活動費が公立約43万4千円、私立約34万1千円と逆転していることから、公立中学に通う家庭では高校受験に費用を掛けていることが分かります。高等学校・大学の場合高等学校では、公立約41万円、私立約99万5千円となっています。高校では公立と私立の学費差がさらに小さくなり、公立約24万2千円、私立約74万円と、およそ3倍。学校外活動費では公立約16万7千円、私立約25万5千円と、また私立が上回ります。大学の場合、近年国立大学の授業料の値上げが続き、私立大学との差が小さくなっていると言われています。文部科学省から発行された『私立大学等の平成26年度入学者に係る学生納付金等調査結果について』によると、2015年度の国立大学の学費は約54万円で、私立は約105万円と、およそ倍の差があります(いずれも入学金は含めず)。小学校~大学までのまとめこれまでの金額を全てまとめると以下のとおりになります。1. 小→中→高→大と全て国公立に行った場合 学費のみ 約362万4千円 差し引き(≒学外の教育費) 314万4千円 総額 約676万8千円 2. 小→中→高→大と全て私立に行った場合 学費のみ 約1479万6千円 差し引き(≒学外の教育費) 562万2千円 総額 約2041万8千円公立と私立で総額1千万以上もの差が生まれてきます。最終的に進学先を決めるのは子どもですので、その意思を尊重するためにも教育費は早めに、計画的に準備したいものですね。平成26年度子供の学習費調査(文部科学省)私立大学等の平成26年度入学者に係る学生納付金等調査結果について(文部科学省)お金がないから大学行けない 国立でも授業料年54万円、40年前比15倍(毎日新聞)ライター:メオトーク編集部
2016年10月14日子どもの教育資金については、ママ友に相談しにくい悩みのひとつ。ほかの人はどうやって資金を貯めているのか? 実際に必要となる教育資金の貯蓄を開始する時期や、方法についてまとめます。■公立のみに進学しても500万円以上!教育にかかる資金は、幼稚園・小学校・中学校・高校をそれぞれ私立か、公立に入れるかによって大きく異なります。公立に進学した場合の教育資金は、課外活動なども含め、幼稚園3年間で約67万円、小学校6年間で約193万円、中学3年間で約145万円、高校3年間で約123万円です。合計528万円と見ると高く感じますが、これは15年でかかる費用なので1ヶ月にすると約2万9千円に。高校までの教育資金については、貯金に手をつけず、月々の給料から捻出する家庭が多いようです。一方、私立に進学した場合は、幼稚園3年間で約149万円、小学校6年間で約921万円、中学3年間で約402万円、高校3年間で299万円。合計すると約1,771万円で、公立の約3倍かかります。では、大学進学にかかる費用はいくらでしょうか。大学に入学する初年度にかかる授業料と入学料を合計した平均の費用は、国立で817,800円(うち授業料535,800円)、公立で935,842円(うち授業料537,933円)、私立で1,312,526円(うち授業料860,072円)となっています。下宿となると、さらに月15万円ほどの仕送りが必要となるため、約600万円を目安に教育資金を貯蓄すると良いといいます。■小学校を卒業する前に貯蓄を貯蓄をする時期は、子どもが生まれてから小学校卒業までに行うのが良いとされています。その理由は、中学・高校に進学すると部活動などの課外活動が盛んになって出費がかさむため。また、期間内に貯まらなかった場合も、貯蓄期間の延長が可能になるからです。貯蓄の方法はさまざまですが、教育資金は必要な資金なのでリスクが少ない方法がオススメ。保険商品や銀行、郵便局の定期預金などがあります。保険商品のメリットは、死亡や高度障害になった際、保険料を支払わなくても決まった時期に学資金が受け取れることです。デメリットは、途中解約をすると支払った金額よりも戻ってくる金額が少なくなってしまうこと。そして、返戻率が10%~15%程度と低いことです。株や投資信託などのリスクが高い投資ではなく、リスクの低い手段で教育資金を貯めている人が多いようです。■専門家への無料相談を利用する最近では、資金計画の専門家であるファイナンシャル・プランナー(FP)が無料相談会を実施している行政もありますし、日本FP協会でも全国で定期的に対面での無料相談会を開催しています。保険やお金の運用について、専門家の意見を聞きたい、相談したい場合は、住まいの市町村やFP協会に問い合わせてみてはいかがでしょうか。子どもの将来の選択肢を少しでも広げられるよう、今からできる限りの準備をしていきたいですね。※教育資金のデータは、文部科学省「平成26年度子供の学習費調査」と「平成25年度の授業料等の学生納付金の状況について」を参照
2016年10月03日“私立小中学校に通う子ども”と聞くと、裕福な家庭で育ち、教育熱心な親の元で受験を勝ち抜いた子どもというイメージがありますよね。そんな家庭に対し、授業料の補助として年間最大14万円を支給する制度を作ろうと、文部科学省が検討を始めています。対象となるのは年収590万円未満の世帯ということで収入制限があるようですが、お金のかかることが分かっている私立を自ら選んだ世帯を、わざわざ援助する必要があるのか賛否あるようです。そこで、パピマミ読者のみなさまに「私立小中学校の授業料を国が補助することについてどう思いますか?」 というアンケートを実施しましたので、その結果を見てみたいと思います!●私立小中学校の授業料を国が補助することについてどう思いますか?・1位:公立の給食費無料化、大学生の奨学金など、他の援助が先決……39%(47人)・2位:私立はお金がかかると分かって行かせているから補助する必要はない……29%(35人)・3位:補助金があれば私立も進学先として検討したい……13%(16人)・4位:14万円では足りない……8%(10人)・5位:いじめなどで私立に行くしかない子どもの助けになる……6%(7人)・6位:公立の授業料を無償にしているからそれで十分……3%(4人)・7位:何の効果もない……2%(3人)※有効回答者数:122人/集計期間:2016年8月29日〜2016年8月30日(パピマミ調べ)●他の教育支援が先という意見が多数『援助とは一番ほど遠いところにいる人たちでしょ!他にやらなきゃいけないことがあるんじゃない?』(40代女性/主婦)『うちの娘は奨学金を借りて大学に通っているんだけど、そういった負担を軽減させる方が先決だと思いますよ』(50代男性/自営業)教育に対する支援は必要不可欠ではあるものの、どこにお金を使うのが正しいのかは判断がわかれるところ。とはいえ、私立に通わせる余裕がある家庭を支援するのは後回し と感じる人が多いようで、批判の声が多く聞かれました。公立小中学校の授業料は無償化されていますが、これ以外にも教材費や給食費などお金がかかる項目は多々あり、それらの無償化を望む声も多くあります。また、大学への進学率が高まってきたことから奨学金への支援 も急務と言えるでしょう。早ければ2017年度から実施されるということですが、反発が大きくなることが予想されます。●私立に通わせる家庭にそもそも援助は不要という声も『自分で金のかかるところを選んでるのに支援するって意味がわからない。単なるおこづかいでしょ。きついなら公立に行けばいい』(30代女性/パート)『もし私立に子どもを通わせて「家計が苦しい」って言ってる人がいたら、それはただ考えが甘かったということだと思いますよ』(40代男性/営業)平均で年間160万円ほど用意する必要があるとも言われる私立小中学校。受験するだけでも数万円が必要になるなど、出費は間違いなく多い と言えるでしょう。そんな学校を選んだ時点で、出費については分かっていたことであり、それに対し援助するのは納得がいかないということのようです。公立という選択肢がありながらあえて私立を選択した家庭を援助するのは、確かに違和感がある部分ではあります。●補助金があれば私立も検討するという人は1割『家計的には公立に行ってくれるのがありがたいけど、環境のことを考えると私立がいいと思います。補助金があれば選択肢に入れたいですね』(30代男性/アパレル)『いじめの問題で公立に通えない子もいると聞くし、私立へ行ける可能性を上げるものであれば良いと思います』(20代女性/大学生)教育環境や生徒同士の問題など、私立のメリットが大きいのも事実。できれば私立に通わせたい と思う親は少なくないはずです。また、授業料だけで言うと私立小学校の授業料は年間で平均43万円、私立中学校41万円と、14万円の援助が有効なようにも思えます。しかし、私立ではこの他にも入学金や寄付金などさまざまな名目で出費を強いられるのです。現時点で私立への進学が困難という世帯が、14万円の支援を受けたからといって安定した家計を築けるかは疑問といえるのではないでしょうか。----------いかがでしたか?「何の効果もない」とした人はわずかにとどまりましたが、それでも何かしらの不満を感じる人が圧倒的に多いという結果になりました。国民から集めた税金が使われることを考えると、安易に受け入れられることではないのかもしれません。生徒を集められない私立の入学者数を増やすための制度ではないか という見方もあり、世間の理解を得られているとは言いがたい様子。このままの案で実施されるのが正しいことなのか、疑問が残ると言わざるを得ないでしょう。【参考リンク】・【アンケート結果(1位〜7位)】私立小中学校の授業料を国が補助することについてどう思いますか?()●文/パピマミ編集部
2016年08月31日「中高一貫校で、のびのびと思春期を過ごしてもらいたい」「内気な性格で内申点が心配だから、学力だけで判断してくれる私立中学も視野に入れたい」など。わが子を地元の公立中学ではなく、私立中学に通わせたいと考える親は少なくありません。中学受験をするなら、それなりの対策が必要です。私立に行きたいのか、公立がいいのか、小学生の本人には判断がつけられませんから、親がわが子の資質を見極めてあげる必要がありますよね。でも、どうやって? そこで、わが子の中学受験を経験された先輩ママふたりにお話を伺いました。■私立中学のメリットは?まずは、私立中学のメリットを聞きました。ひとり目は、損愛保険会社にお勤めのBさん。中学1年生女の子のママです。ご本人も中学受験の経験者だそう。「夫も私立の中高一貫校出身です。だから、娘が生まれたときから中学は私立、という選択肢が漠然と頭のなかにありました。決め手となったのは、地域の公立中学の評判があまりよくなかったことですね。私学は、それぞれ教育に関する考え方の打ちだしがあり、それに共感した家庭の子どもが通っています。また、通っているうちに、子どもの考え方や発想の生みだし方も似てくる。家族や友だちと話が合いやすいというのは大きなメリットだと思います」中学2年生の息子さんがいるCさんも、「中学受験をさせる家庭は、教育に対する考え方が似ていると思います」と言います。「子どもにしても“勉強して当たり前”という感覚が身についている。そういうお友だちと生涯を通して付きあえるというのはメリットですよね。うちの子は、わりと周囲の環境に流されやすいタイプ。わが家では、いいお友だちと出会えそうな場所として、私立中学を選択しました」(Cさん)■受験勉強をスタートさせたのはいつごろ?では、いつごろから中学受験の対策を始めたのでしょうか。高学年から、というのが一般的なようですが…。「わが家の場合、3年生の終わりの春休みに大手の中学受験塾に通わせました。でも、授業についていけず、4年生の春には別の塾へ。ひとクラスあたりの人数が多い塾は娘に合わないようだったので、最終的には少人数制の個人塾を選びました。6年生の追いこみの時期になると、土日はお弁当を持って塾に通い、塾が終わると家庭教師にも来てもらって勉強漬け。そのおかげで普通の成績だった娘の成績はメキメキとあがり、学校の通知表もオール5になりました」(Bさん)Cさんも、正式な入塾は3年生の終わりの春休みだったといいます。「ただ、早くから塾というものに慣れさせたほうがいいと思い、その塾が小学低学年を対象に行っていた1日体験講座や、理科実験プログラムに2年生のころから参加させていました。先生とも顔なじみになり、親身になってくださったので、息子も居心地がよかったようです」■志望校選びのポイント「やはり、子どもと学校の相性は大切ですよね」というのはCさん。「少なくとも中高6年間は通う場所です。大学の付属校に入学し、エスカレーター式で大学まで進学すれば10年間ですから、そこが本人の学生生活のメインになります。その学校の建学精神や校風がわが子と合っているのか、は熟考しました」(Cさん)退学率も調べたそう。「万が一、学校の勉強についていけなかった場合、どういうフォローをしてくれる学校なのかを親が事前に知っておくことは大切だと思います」(Cさん)Bさんは、自宅から1時間以内で通える範囲の私学の学園祭や体育祭を娘さんとめぐり、本人が行きたいと思った学校を志望校に決めたそうです。「娘が選んだ学校は5つありました。受験日が重なってしまったので、実際に受験をしたのは、そのうちの2校です。どちらも合格をいただくことができましたが、最終的に本人がより入学したい学校を選びました。学校生活は充実しているようです。同級生のお友だちも、口をそろえてこの学校に通ってよかったと言っています」(Bさん)子どもの資質を見極めるのと同時に大切なのは、本人の意見を尊重すること。子どもの「これから」を考えるにあたって、心に留めておきたいことですよね。(マムズラボ)
2016年06月02日日立製作所と日立ソリューションズ・クリエイトは28日、滋賀県草津市の公立小中学校全20校を対象に、教材や学習指導案などのデジタルコンテンツを共有し、利用できる「教材共有システム」を構築、4月1日から稼働することを発表した。近年、学校教育現場におけるICTが浸透する中、授業の質の向上や教職員の業務効率化を目指した情報共有に対するニーズが強まっており、今回、ICT教育に積極的に取り組む草津市で「教材共有システム」が構築された。同システムは、滋賀県草津市の公立小中学校全20校の教職員約800名が教材や学習指導案などを共有・利用できるシステムで、日立製作所の「教育コンテンツ活用システム」を利用している。従来、個別に作成・保管していた教材や学習指導案などがデータベースで一元管理され、教職員がポータルサイトを使って共有することが可能になる。各コンテンツに対する教職員からの感想や改善提案をデータとして記録したり、頻繁に使用する教材を教職員個々の「マイフォルダ」に登録したりする機能なども備えており、教職員同士の情報共有による授業や教材の質の向上が期待される。なお、同システムは草津市教育委員会のプライベートクラウド上に構築されており、草津市の公立小中学校全20校で、教職員が校務用PCを使って、共同利用する。
2016年03月28日都市部を中心にますます激化している私立中学・高校への進学を巡る受験戦争。受験のための塾代に加え、入学してからの学費も公立に比べて高く、教育の世界において格差が広がる要因となっている。それは、生涯年収の格差にもつながっている。では、日本の私立中学・高校・大学などの学費が高いことについて外国人はどう思っているのか。聞いてみた。○「教育がビジネスになっていて格差社会の源」「学生は革命を起こすべき」「格差社会の源です。日本の私立はめちゃくちゃ高いというか教育そのものがすごいビジネスになってます。ヨーロッパではできるだけ平等」(フランス/35歳/男性)「母国は教育は全部ただです。私立大学は禁止のため、全国の大学は国立でただ。なお、大学の食堂は食べ放題で食事もただです。日本の学生は、革命するべきと思います」(ギリシャ/33歳/男性)「日本は私立に限らず教育費が高額。また私立は高額なのにレベルの差もある。母国では私立はあまりなく、ハイレベルな能力を持った学生がそれに応じた教育を受けられるシステムになっている」(チェコ/58歳/男性)「母国には私立学校は最近までなかったです。教育も全部(大学も含めて)ただでしたので、なんで教育を受けるのにお金を払わなければいけないのか、私には分かりません。私は教育をただで受けました(大学も)。教育は商品ではなくて、人の権利と社会の責任だと思います」(ロシア/31歳/女性)「日本はすごく高いと思います。母国でも高いですが、日本と比べたら相対的に安いと思います」(ブルガリア/33歳/女性)「台湾の私立の授業料も高いですが、日本ほどではないです。だいだい一学期40000元(16万円ぐらい)からです。国立だとその半分ぐらいです」(台湾/30歳/女性)「私立学校だからしょうがないです。でも確かに高いです。奨学金も少ないからすごく高いと思います」(ウクライナ/25歳/男性)「母国より日本の私立学校のほうが高いです」(インドネシア/36歳/男性)「ベトナムでも公立大学のほうが学費が安いです。日本の私立大学の学費は、高いと思います」(ベトナム/36歳/男性)「私立の授業料が高いのはどの国も同じ」(韓国/34歳/男性)「母国も同じく、私立に通うとかなり学費がかかります。逆に国立の方はかなり安いです。社会主義なので…。ただし、教育の質に関しては私立の方が良いです。日本の私立の授業料はかなり高いと思います」(シリア/35歳/男性)「私立なので仕方ないと思います。母国も同様です。ただ、日本では国立でもお金がかかるとは変だと思います」(ポーランド/30歳/女性)「母国も一緒です。私立の学校はかなり高いです。日本の授業料はあまり知りませんが、通貨の価値の差を考慮すると日本の方はもっと高いのではないかと思います」(イラン/28歳/女性)「はい、高いと思います。母国では学校により、低コストな私立学校もあります」(フィリピン/35歳/女性)○「当然」「一つの選択肢」「それは当然だと思います。他の国に比べて日本の私立教育は安いのでは?」(エジプト/33歳/男性)「一つの選択肢だから、別に何も考えない。高い方だとは思う。中国の私立学校はあまりいい学校がないので、入ってもあまり意味がない」(中国/28歳/男性)「授業料はほぼ同じぐらいと思います。イギリスは1年で800,000円ぐらいだと思います」(イギリス/31歳/女性)「同じぐらいです。ただし、日本のほうが授業は色々ある。例えば、家政科。母国は理系と文系ぐらいの区分けしかないです」(マレーシア/31歳/女性)○総評地方から東京に出てきて進学・就職し家庭を持った筆者が一番驚いたことの一つは、首都圏で子供に中学受験をさせる家庭の多さ。それも、特に富裕層でなくても、比較的普通の年収の家庭でも、中学受験をさせることだった。ただ、塾代を含めて、学費を見るとかなりの資金が必要になる。今回のアンケートで、多くの外国人の方々も、日本の私立学校の学費は高いと感じていることが分かった。特に、フランスの方は「格差社会の源」、ギリシャの方も「日本の学生は、革命するべき」と回答するなど、教育の機会均等の重要性を強調している。また、ロシアの方の「教育は商品ではなくて、人の権利と社会の責任だと思います」という回答には、深く共感した。一方、「私立学校だからしょうがない」との考えをする外国人もいて、国によって教育政策や教育に対する考え方が大きく異なっていることも判明した。社会主義と資本主義の争いは資本主義が勝ったといわれている。要するに、産業は民間が担うべきという考えが勝ったということだ。だが、学校教育は産業だろうか。フランスの方の回答にあった、「教育がビジネスになっている」という日本の現状には憂うべき点があることは確かだ。チェコのように、「ハイレベルな能力を持った学生がそれに応じた教育を受けられるシステムになっている」のが理想であることは間違いない。(※本文と写真は関係ありません)
2016年01月31日東京都は16日、東京都内所在の私立中学校の「平成28年度の初年度(入学年度)納付金」(以下、「初年度納付金」)の状況について発表した。対象は都内私立中学校182校(休校中等の学校、特区事業認定校及び特別支援学校を除く)で、初年度納付金は授業料、入学金、施設費及びその他毎年度納付する費用。東京都によると、対象校のうち、初年度納付金(総額)の値上げをした学校は21校(11.5%)、値下げをした学校は0校、据え置いた学校は161校(88.5%)。初年度納付金(総額)の平均額は939,084円で、前年度に比べて2,405円(0.3%)増加した。初年度納付金(総額)の最高額は玉川学園中学部(IBクラス)で1,867,000円、次いで成蹊(国際学級)の1,445,000円、早稲田大学高等学院中学部の1,414,000円、玉川学園中学部(一般クラス)の1,377,000円、東京女学館(国際学級)の1,362,000円が続いた。一方、初年度納付金(総額)の最低額は八王子実践の548,000円、次いでサレジオの578,000円、清明学園の598,000円、開智日本橋学園(LC・ACクラス)の638,000円、国本女子の684,000円が低かった。初年度納付金(費目別)の高い学校、低い学校
2015年12月17日年長児ママにとっては、子どもの保育園ライフもあと半年。小学校のことを意識する機会が増えてきたのではないでしょうか?中でも働くママにとって気になるのが「学童」のこと。一般的に公立の学童保育は保育園に比べて預かり時間が短めだったり、そろそろママの時短勤務が終わったり、働きづらくなることも少なくないようです。わが家にもちょうど年長の娘がいますが、来春からどうするか、なんとなく方針が決まりました。学童保育にはどんな種類がある?学童保育は大きく「公立学童」(学童クラブなどと呼ばれる)と「民間学童」とに分けられます。「公立学童」は小学校や児童館に併設されていることが多く、親が働いている子どもなどが放課後や長期の休みに利用できる施設です。定員や利用条件があり、利用料金は月額数千円程度が一般的。運営時間は午後6:00頃までのところが多いです。これまで公立学童は小1~小3の児童が対象でしたが、平成27年度から国の指針で小6にまで拡大されました(※ただし、あくまで指針であり、実際の対応は地域によって違います)。また、最近では学童保育と全児童対策事業の一体化も進んでいます。私が住む神奈川県川崎市もそうで、市内のすべての小学校の敷地内に「わくわくプラザ」という施設があります。親の就労状況などに関わらず、その学校の小1~小6の全児童が誰でも利用でき、定員もありません。定期的な利用の申し込みもできますが、当日の朝にその日どうするか決めるスポット的な利用もOK。宿題をしたり、校庭などで遊んだりして過ごします。わくわくプラザの場合、運営時間は月曜~金曜は授業終了時から午後6:00まで。土曜日や夏休みは午前8:30~午後6:00まで。お弁当は持参です。利用料は無料で、希望すればおやつ(※有料)も用意してもらえます。また、仕事などの理由で午後6:00までに迎えに来るのが難しい家庭のために、月額2,500円(※何回利用しても同額)で午後7:00まで預かってもらえる制度もあります。この施設のメリットはなんといっても無料なこと、そして、定員がないので待機児童になる心配がないこと。また、学校内なので移動の不安もありません。反面、利用者が多くなると、どうしてもきめ細やかな対応は難しくなってしまうでしょう。実際に通わせていないので、あくまでイメージですが、保育というよりは、放課後の居場所・遊び場という感じが強いような気がしています。プログラムは充実、でもお金はかかる民間学童私自身、ずっとわくわくプラザを利用するつもりでしたが、今年に入ってから同じクラスのママたちが続々と民間学童の見学をしているので、「あれ、ほかも検討したほうがいいのかな?」という気になり、誘われるようにいくつか見学しました。民間学童は多彩です。趣向を凝らしたプログラムが組まれていたり、スポーツや英語など特定の分野に力を入れていたり…。季節ごとのイベントも多く、さまざまな体験ができるので、習い事感覚で通わせる人もいます。食事やおやつの用意もお願いでき、送迎サービスや入退室をメールで報告してくれるなど親に嬉しいサービスも充実。預かり時間も長めで、なかには21:00や22:00まで預かってくれるところもあります。ただ、そのぶん、価格はぐっとあがります。私が見学にいった中で最も良心的な価格だったローカルな民間学童でも月額約30,000円。それ以外の施設は、だいたい月額50,000円前後でした(送迎や食事、延長保育の有無などでだいぶ料金は変わります)。しかし、それほど高くても民間学童は人気があり、なかには数年前から予約が埋まってしまう施設もあるとか。気になるところがあれば、早めのリサーチがよさそうです。とりあえず予約完了、あとは子どもの様子を見て私自身はどうしたかというと、ちょうどこの夏、近所に英語に力を入れている民間学童が新設されたので、娘の仲良しのお友だちと一緒に仮申し込みをしました。体験レッスンも楽しそうでしたし、できれば英語は話せるようになってほしいという勝手な私の思いもあり。ただ、さすがに毎日通わせるのは金額的にも、子どもの体力的にも負担になりそうなので、週2~3回の利用を予定。わくわくプラザと併用するつもりです。そうはいっても実際に小学校に通いはじめると、新しいお友だちもできて、「行きたい」「行きたくない」など本人の意思も出てくるのでしょう。環境の変化に応じて、都度、見直しは必要なのかなと思っています。(古屋江美子)
2015年10月20日沙織さん(仮名)は子どもが私立幼稚園を卒園するのを機に、将来の教育資金準備を始めようと考えました。小学校は公立へ進学することになり、私立幼稚園ほど費用がかからなくなるため、その分を積み立てして、大学進学等の費用に備えようと考えたのです。学資保険加入、5歳からでは遅い?「教育資金積み立てなら学資保険」と考えた沙織さんは、さっそく何人かのママ友に、学資保険はどこがいいと思うかたずねてみました。ところが、ママ友のほとんどが、「今からだと加入できないかもしれないよ。」とか、「今から学資保険はもう遅いんじゃない?」などというのです。そんなことは考えてもみなかった沙織さんは驚きました。「夫も子どもも特に持病などはないのに、どうして入れないの?」沙織さんは、ママ友の一人、優子さん(仮名)に、つい詰め寄るように聞いてしまいました。優子さんは困ったように、「これからでも入れる学資保険は、探せばいくつもあると思うけど、」と前置きした上で、「学資保険は必要となる時期が決まっているでしょ?高校進学時とか、大学進学時とかだよね。だから、これから学資保険に入ると、0歳の時から加入している人より短期間で積み立てしないといけなくなるから、保険料が高くなったり、返戻率(※1)が悪くなったり、商品によっては全く加入できなかったりすることもあるのよ。」と話し出しました。これから加入して納得できるかがカギ「例えば、5年で100万円貯めるのと3年で100万円貯めるのだったら、月々の積立額は5年かけて貯める方が少なくてすむし、預金なら利息も普通は5年預けている方がたくさんつくでしょ。それと同じ。」優子さんは続けます。「だから、これから学資保険に入っても、0歳の時から入っている人と比べると、毎月の保険料は高くて支払いは大変なのに、満期になって戻ってくるお金は0歳で加入した人より少なくなってしまうので、せっかく加入しても何か“損”をしたような気持ちになってしまう可能性があるから、みんなはそれを心配して、おすすめしなかったんじゃないかな。」と、とりなしました。「そうだったのね、知らなかったわ。うかつだったのね、私……。」「それに、」と優子さんはさらに続けます。「毎月保険料を支払うたびに、“あ~あ、0歳の時に入っていればよかったな~”、と思ってしまうと、ストレスがたまりそうでしょ?その結果続ける気力がなくなって、途中でやめてしまったりしたら、学資保険の中途解約はほぼ元本割れしてしまうから……。」「せっかくの教育資金がマイナスになってしまうのね。確かにそういうこともあるかも。」がっかりする沙織さんを励ますように、「でも、」と優子さんは続けます。「学資保険には教育費の積み立てだけじゃなく、親(保護者)に何かあった時、その後の保険料支払いは免除され、満期金は確保されるという、保険としての機能(※2)があるから、今からでも学資保険に入る値打ちは十分あると思うよ。」さらに優子さんは、「それに、よく調べれば、これからでもそこそこ納得できる返戻率の学資保険もいくつかあると思うよ。」と、つけ足しました。「えっ、本当?」沙織さんの顔がぱっと明るくなります。優子さんはうなずきながら続けます。「確かに学資保険のなかには、5、6歳で加入すると、支払った保険料総額と、満期までに受け取れる返戻金総額がほとんど変わらない、つまり返戻率がほぼ100%に近いものもあるけれど、5歳の時に加入して、返戻率が105%ぐらいになる学資保険ならいくつかあったと思うよ(※3)。そりゃあもちろん、その学資保険に、0歳の時から加入するのと比べてしまうと見劣りはするけれど、105%ぐらいあれば定期預金に比べればだいぶいい(※3)し、いずれにしても何らかの方法で教育資金準備をはじめないといけないことを考えると、納得できる範囲の返戻率のような気がしない?」これからでも返戻率は上げられる?「なるほどね、確かにどっちにしても教育資金の準備は始めないといけないわね。それで、その学資保険はどこのだったか教えてくれる?」沙織さんは勢い込んでたずねます。「そこまでは覚えていないけど、インターネットで複数の学資保険を比較できるサイトがあるから、そこで調べればすぐわかると思うよ。沙織さんの場合は、0歳で加入した時の返戻率と、5歳で加入した時の返戻率とをシミュレーションで比較してみて、これなら今から加入しても納得できる、と思える学資保険を探してみればいいんじゃないかな。納得できれば、解約しないで続けられるんじゃない?」「確かにそうね!一度探してみることにするわ!」沙織さんの声ははずんでいます。優子さんもにっこりしてさらに続けました。「実は、これからでも返戻率をあげる方法はあるのよ。0歳の時に加入した場合の返戻率と同じにすることは無理かもしれないけど、保険料の支払方法を年払いにしたり、高校進学時等のお祝い金を受け取らずに据え置いたりすれば、返戻率は上げられるよ。ほかにも、保険料を払い込む期間を一時払い、全期前納払いや短期払い(※4)にする方法などもあるし、納得できそうな学資保険がみつかったら、一度、複数の保険を比較できる保険ショップで相談してみるのもいいと思うよ。返戻率のことだけじゃなくて、例えば、お祝い金の受け取り時期は商品によって微妙に違ったりするけれど、どれが自分にあった商品なのかなどのアドバイスをしてくれると思う。ほかに、もしクレジットカードで支払いができれば、カードによってはポイントがつく場合もあるわよ。」「なるほど!!」※1 返戻率とは、受け取れる満期金・お祝い金の総額を、支払った保険料総額で割ったもの。返戻率が高いほど、支払った保険料と比べてより多くの満期金、お祝い金が受け取れる。なお、返戻率100%未満はいわゆる元本割れの状態。※2 保険料支払免除が特則になっている学資保険もあります。※3 2015年7月7日現在。※4 短期払いとは、保険期間よりも短い期間で保険料を払い終えることをいいます。払込期間が短いほど保険料の払込総額は少なくなりますが、毎回支払う保険料は高くなります。※掲載されている情報は、最新の商品・法律・税制等とは異なる場合がありますのでご注意ください。
2015年08月24日子どもが生まれると、考えなければいけないのが教育資金。文部科学省の統計によると、幼稚園から大学まですべて公立でも901.7万円、すべて私立で、理系の大学に進学した場合は2095.0万円も必要になるんです!「そんなお金、いったいどう準備したらいいの?」って不安になっちゃいますよね。そんなママに必見の情報が!なんと、投資で教育資金を用意する新制度が来年スタートするんです。■ついに“ジュニアNISA”が始まる!新制度とは、2016年4月にスタートする“ジュニアNISA”。最近CMでよく聞く“NISA”の子ども版です。NISA(少額投資非課税制度)は、専用の口座から株や投資信託を購入すると、非課税期間内の売買益や配当金にかかる税金20%が免除される仕組み。昨年1月に導入され、ことし3月末時点で879万件のNISA口座が開設されています。ジュニアNISAはその子ども版です。といっても、実際に投資をするのは子どもではありません。子どもに資産運用を学ぶ機会を与えるねらいもありますが、実際には子ども名義で開設した口座で、両親やおじいちゃん・おばあちゃんが運用することになります。「でも、投資とか資産運用って難しそうだしリスクも怖いし、ちょっとハードルが高い……」なんて考えていてはもったいない!賢く使えば貯蓄よりも学資保険よりも大きなリターンが期待できる、まさに新世代のための資金運用制度なんです。■運用益にかかる税20%が非課税にジュニアNISAの基本的な仕組みはNISAと同じです。0歳から18歳以下の子どもが対象で、1年間の限度額は80万円。この80万円を1つの枠として、この枠内の売買益が非課税になるのは1回のみですが、内訳は自由。つまり、80万円相当の株を1銘柄買ってもよし、20万円相当の株を4銘柄でもOK。非課税期間は5年間です。ただし、教育資金づくりを想定しているため、名義人の子どもが18歳になるまでは資金の払い出しに制限があります。たとえば1年目に株を80万円分買い、5年後に100万円で売った場合、利益の20万円には20%の税金=4万円が課されるはずですよね。でも、ジュニアNISA口座なら非課税なので、20万円まるまる手元に残るというわけです(金融機関の手数料は別途かかります)。また、同じ銘柄を5年間持ち続けると、その期間の配当金が非課税になります。投資ですから元本割れリスクへの覚悟は必要ですが、リスクが比較的少ない投資信託の商品を選ぶ方法もあります。なにより、税金20%が非課税になるというのは魅力的!これまで教育資金といえば学資保険など貯蓄性の高い保険が一般的でしたが、これからは、子どもの教育資金も“運用”で積極的に殖やして準備する時代に突入したのです。■難産の末に誕生した本家の制度NISAのモデルは、1999年にイギリスで導入された“ISA”。2011年には子ども版・ジュニアISAが生まれましたが、その誕生までには紆余曲折がありました。当時、すでにイギリスでは教育資金づくりのための公的制度「チャイルド・トラスト・ファンド(CTF)」がありました。子ども1人当たり政府から支給される合計500ポンド(約95,000円=2004年当時)の給付金に親や祖父母が資金を追加してCTF専用口座で運用し、運用益を非課税にするものです。しかし、購入できる金融商品の選択肢が少ないことや自由度の低さ、手数料の高さからCTFは不評。財政難で給付金が削減・停止されるに至り、『The Telegragh』では“お金を預けてはいけない5つのファンド”の1つに挙げています。そうした失敗を乗り越えて生まれた資産運用制度がジュニアISAというわけです。それをモデルに日本でスタートするジュニアNISAは、教育資金づくりの一手段として大きな可能性を秘めています。制度としても、利用するわたしたちも、試行錯誤を重ねてみんなでジュニアNISAを育てていければ、子どもたちの将来大きな武器になり得ます。せっかくの新世代の資金運用、賢く情報を集めておおいに活用したいものです。(文/よりみちこ)【参考】※NISA(少額投資非課税制度)が始まりました!―金融庁※普及が進む英国ジュニアISAの現状と我が国への示唆―野村資本市場研究所※The five worst places to keep your money―The Telegragh
2015年06月18日