オープニングから3週連続で週末興行ランキングで1位を記録し、大ヒットを続けている『ALWAYS三丁目の夕日‘64』。この大ヒットを記念し、TOHOシネマズ六本木ヒルズにて2月22日(水)、育児に大忙しでなかなか普段は劇場で映画を鑑賞できないお母さんたちを招待した“ママさん上映会”が開催され、先月無事に出産を終え子育てに奮闘中の小雪と山崎貴監督によるトークショーが行われた。この日、会場には6か月から5歳までやんちゃ盛りの子供たちとそのママさんたちが参加。小雪さんは元気いっぱいの子供たちの歓声に「初めて見る光景ですね(笑)」と困惑しながらも優しげな笑顔で手を振った。先月、俳優で夫の松山ケンイチとの間に男の子を授かった小雪さんは自身と同様に、劇中で妊娠と出産を経験し母になっていくが、実際に出産を経験した後に映画を観て「意外と“妊婦さん”してるなと思いました」と明かし、「作品と自分の実体験が重なることはあまりないことなので、運命を感じております」と、自身と役を重ねて照れ笑い。山崎監督も「いろんなキャスト、スタッフとの人生と被ってくることも多い映画だったので、本当に運命の映画だったんだなと思います」と喜びの胸中を明かした。本作は、東京オリンピックに沸き立つ1964年の日本を舞台に、日々の暮らしに幸せを見つける夕日三丁目の人々の悲喜こもごもを描くヒューマンドラマ。会場に集まったママさんからは小雪さん扮する芥川ヒロミ&竜之介(吉岡秀隆)夫妻の子供について、さらに実生活についての質問も飛び出した。「ヒロミと竜之介の間に生まれた子供は(ヒロミと竜之介の)どちらに似ているか?」という質問が飛ぶと「まだ分かんないですね。小雪さんのお子さんはどうですか?」と山崎監督が小雪さんに直撃。これに対して小雪さんは「(顔の)上は私で、下は夫って感じですね(笑)」と返すと、「ハイブリッドですね」とすかさず山崎監督がツッコミを入れ、会場は笑いに包まれた。さらに、「家事は旦那さん(松山さん)も手伝ってくれますか?」という質問に、小雪さんが「暇があれば手伝ってくれます。ただ私は男性も参加すべきだと思います」と語ると、客席のママさんたちは大きく頷いてみせた。映画『ALWAYS三丁目の夕日‘64』は全国東宝系にて公開中。■関連作品:ALWAYS三丁目の夕日‘64 2012年1月21日より全国東宝系にて公開© 2012 「ALWAYS三丁目の夕日‘64」製作委員会■関連記事:吉岡秀隆『三丁目の夕日’64』大ヒットに大喜び…でも「地元の友だち誰も観てない」堤真一、映画完成の喜びのあまり13万円分も痛飲!小雪から幸せいっぱいの手紙も吉岡秀隆「なでしこもいいけど、魔女も最高」本物の金メダルに大興奮!東京タワー上空に「333」東京五輪開幕式再現に吉岡秀隆、堀北真希ら感動!小出恵介「僕を恨まないで」“朝ドラ”ヒロイン堀北真希に平謝り
2012年02月22日失礼な言い方かもしれないが、いたずらっぽい笑みを浮かべながら嬉々として作品について語り続けるこの男には、“プロジェクトマネージャー”などというシャレた横文字の肩書きよりも、でっかいお祭りの“実行委員長”という言い方の方がしっくりくる。それとも、祭りの始まりを今か今かと待ちわびる子供と言うべきか…?『はやぶさ 遥かなる帰還』の撮影が終わってすでに半年近くが経つというのに、渡辺謙はついさっきまで現場にいたかのような情熱をもって作品への思いを語り、語り、語り続ける。絶望的な状況の中でも決してあきらめることなく挑戦し続け、小惑星探査機・はやぶさの奇跡の帰還を実現させた研究者たちの姿から何を感じ、映画で何を伝えようとしたのか――?まだ脚本がない段階で、映画の主人公・山口駿一郎役をオファーされ、その後の脚本作りにも深く関わった渡辺さん。そのプロセスにおいて作品の在り方や本作をいま公開する意味という点で、やはり3.11の東日本大震災の発生は大きな影響を与えた。「この映画の持っている本質が、いまの世の中に寄り添っているのか?それはいま、映画を作る上で非常に大きなテーマにならざるを得ないと思います。そういう意味でひとつひとつのセリフから、はやぶさを見つめる視線に至るまでいろんな瞬間において、あの3月に僕らが『映画を作ろう』と思いを固めたところから派生している全てのものが、影響を受けていると思います。当然ですが、映画で描ききれない様々な情報やエピソードがあるわけで、それらを捨てながら脚本を練っていきました。例えば研究者たちの日常生活――妻や子供たちとのやり取り――を描くべきか?というところもすごく悩みました。ただ、震災を経て『この映画は、困難にあきらめずに立ち向かった研究者たちの話なんだ』というこの映画の存在意義が僕らには見えてきた。だから、あえて管制室でのドラマに特化し、それ以外の部分は捨てるという選択をしたんです」。渡辺さんは「この映画は言うなればボレロ。壮大な交響曲のように第1楽章、第2楽章…と盛り上がるというよりは、同じリズムで淡々と幾つかの旋律が奏でられる。時に不協和音を挟みつつ楽器が折り重なる。同じ旋律を聴き続けているはずが最後にはものすごい高揚感があるんです」と深いドラマを内包しつつも淡々と描かれる本作を分析する。それは決して激することなく、かといって妥協することもなくプロジェクトを推し進めていく渡辺さん演じる山口教授の姿とも重なる。「目標設定値が手の届くところにあるなら、リーダーシップなんて必要ないと思うんですよ。でも目標が高いと、ただ協力したり話し合うといったマインドの部分だけでは到底たどり着けない。120%どころか150%を部下たちに要求しないといけないし、必ず彼らと渡り合うだけの裏打ちされた知識も必要なんですよね。僕は、(役のモデルとなったJAXAの)川口教授は実際にはもっとすごい要求を周囲にしていたんじゃないかと思うんだけど(笑)」。もし自分が部下だったら殴りたくなるかも…そんな風にさえ思わせる山口教授のリーダー像を渡辺さんは「実は結構いるタイプなのかもしれない」と語る。その実例として、渡辺さんの口からは意外にも、ごひいきの“虎”を昨年まで散々苦しめたライバルチームの将の名が…。「落合さん(※前中日ドラゴンズ監督)がきっと同じタイプだと思う。メディアも、時にファンさえも敵に回しながらもただ勝つということだけに特化していく。チームの在り方についてはファンの中にも『こうあるべきだ!』ってものがあるけど、一番身近なところでチームを見ている監督が、最善の戦術のために、ことごとく壊していく。もちろん、結果が出なければ糾弾されるべきだけど成果を上げているんだからね。“ポピュリズム”とは正反対の“現場主義”で判断している。そういう意味で、決して、汎用性のないリーダー像だとは思わないんだよね」。劇中でも描かれるが、リスクを冒すべきか否か?判断を迫られる瞬間が誰にでも訪れる。だが、これまで様々なリスクをものともせず、海を越えてアメリカの映画界にさえも殴り込みをかけたこの男はカラリと笑って「夢とリスク、どちらが勝つかなんですよ」と言い切る。「夢があれば、そこにリスクが生まれるのは当然。だって誰もやったことがないことなんだから。『リスクがあるからどうしよう?』ではなく、リスクを乗り越えるのは夢を叶えるためのプロセスであり、単にハードルなんです。僕自身、この映画を含めて最近『この映画、どうなるんだ?』って考えさせられることはありますよ(苦笑)。そのときに『ちょっと待て…おれは何でこの映画をやりたかったんだ?』って原点に立ち返る。そうすると目の前にあるのが決して八方ふさがりの“壁”なんかじゃないってことが明確に分かります」。渡辺さんの映画への向き合い方の話も出たが、本作で名だたる俳優たちと対峙し、改めて渡辺謙という男の持つ“吸引力”を示したと言える。渡辺さん自身はいま、俳優として己が立っている場所をどのように見つめているのだろう?「僕自身は、常にフレキシブルでいたいという思いが強いです。外国のメディアの取材で『なぜAランクの仕事ばかり続けられるんだ?』なんて聞かれることがありますが、僕はランクで作品を選んでいるわけじゃない。仕事として興味のあるもの――それは監督や共演者、作品への興味なんですが――それを選んだ結果としてそうなっているだけ。それは邦画でも同じです。“キャリア”なんていうものは、他人から言われて『あぁ、へぇ』って思うくらいで、正直、僕は前にしか歩いていけないんです…まぁ多少、横道に逸れることもあるけど(笑)。ある種の足跡であり、それは次に向かう作品の中では何の意味も持たないんです」。その一方で、故伊丹十三監督の『タンポポ』以来、30年来の付き合いであり、“師”と仰ぐ山﨑努との再共演シーンに言及し、こんな話も…。「山さんとは1日だけだったけど、このシーンに関しては監督から『山口駿一郎なんてどこにもいない。渡辺謙と山﨑努にしか見えなかったよ』って言われました(苦笑)。『それ、マズいんじゃない?』って聞いたら『でも、それが不思議と面白いんだよなぁ』って(笑)。そういう意味で、これまで歩んできた“歴史”というものは隠しても出てしまうし、役でありながらもどこかで自分を脱却しきれていないんです。だからこそ外見だけ真似たり、コロモだけをつけた天ぷらを揚げても意味がない。役柄の中にある芯や核みたいなものを僕自身が全身全霊で受け止めなくちゃいけない。それが出来れば映画のフレームの中で生きられるんです」。では逆に、渡辺さんにガンガンとぶつかってくる、江口洋介や吉岡秀隆といった若い世代をどのように受け止めている?「まだまだだよ!『もっと来んかい!』って感じだね(笑)。僕らは上の世代にいつもバンバンはたかれたり、触れもしないうちから土俵の外に投げ飛ばされていることがたくさんあった。そういう意味で僕らの世代はもっとガムシャラだった気がするかな。ただ、そういうジェネレーションの違いも含めていいチームだったなって感じてる。本当に研究やってる感じだったね(笑)」。(text:Naoki Kurozu)photo:Giichi Kato/Hairmake:Tomomi Tsutsui/Stylist:Junko Baba■関連作品:はやぶさ遥かなる帰還 2012年2月11日より全国にて公開© 2012「はやぶさ」製作委員会■関連記事:岩井俊二×北川悦吏子によるラブストーリーも東映、多彩なラインナップを発表シネマカフェ読者ゴコロなんでもベスト5(第23回)あなたが萌える“スーツ男子”は?日本人俳優として初!渡辺謙、世界のVIP集う国際会議で日本の“粋”をアピール『はやぶさ』渡辺謙、日常生活は諦めっぱなしだけど「現場では諦めない!」絶対にあきらめない宣言!『はやぶさ遥かなる帰還』20代・30代女性限定試写会に25組50名様ご招待
2012年02月07日俳優の吉岡秀隆が2月5日(日)、東京・日比谷のTOHOシネマズスカラ座で開催された『ALWAYS三丁目の夕日‘64』の大ヒット御礼舞台挨拶に、共演する堀北真希、堤真一、山崎貴監督、阿部秀司プロデューサーと共に出席した。先月の全国公開以来、大ヒットを記録し、同日には観客動員150万人突破が確実となった本作。「本当にありがとうございます」と大喜びの吉岡さんだが、「先日、地元の友だちと飲んだんですけど、誰も観てないんですよ!どうせ(堀北さん演じる)六ちゃんが結婚する話だろって。それだけじゃないのに…」と嘆き節。気を取り直して「前2作は、このためにあったと言っても過言ではない。ぜひまた三丁目に遊びに来てください」と熱っぽくアピールした。日本中が東京オリンピックに沸き立つ中、変わらぬ暮らしを続ける夕日三丁目の人々の悲喜こもごもを最新VFXを用いてノスタルジックに描き出した本作。シリーズ初の3D公開だが、「企画を聞いたときは『えっ、三丁目が3Dかよ。3Dはねーだろ』ってプロデューサーにずっと文句を言っていた」という堤さん。それでも完成した本編を観るなり「もうオープニングから号泣した」そうで、当初の不安や戸惑いは一掃。「本当にごめんなさい」と見事な3D演出に白旗をあげていた。また、堀北さんは「いまだから謝りたいこと」として、前作『ALWAYS続・三丁目の夕日』(’07)の撮影秘話を告白。当時、高校卒業を間近に控え「とにかく勉強しなくちゃいけなかった」のだとか。撮影の合間には、セット裏に置いた机で勉強に勤しんでいたそうで、「撮影中も頭の半分はそっち(勉強)でいっぱいだった」と山崎監督らに平謝り。そんな堀北さん演じる六ちゃんも、本作ではすっかり大人の女性に成長し、ついに結婚!六ちゃんのウェディングドレス姿はもちろん、第二の故郷である「鈴木オート」を巣立つ感動のエピソードは大きな見どころだ。舞台挨拶後には、吉岡さんらキャスト陣がヒット御礼のくす玉割り。この日は会場に駆けつけた約640人のファンにも“ミニくす玉”が配られ、お祝いムード一色だった。『ALWAYS三丁目の夕日‘64』は全国東宝系にて公開中。■関連作品:ALWAYS三丁目の夕日‘64 2012年1月21日より全国東宝系にて公開© 2012 「ALWAYS三丁目の夕日‘64」製作委員会■関連記事:堤真一、映画完成の喜びのあまり13万円分も痛飲!小雪から幸せいっぱいの手紙も吉岡秀隆「なでしこもいいけど、魔女も最高」本物の金メダルに大興奮!東京タワー上空に「333」東京五輪開幕式再現に吉岡秀隆、堀北真希ら感動!小出恵介「僕を恨まないで」“朝ドラ”ヒロイン堀北真希に平謝り妊娠9か月の小雪、深紅のドレスで登場!母になる実感「ひしひしと感じる」
2012年02月06日映画『ALWAYS 三丁目の夕日 ’64』が1月21日(土)に公開を迎え、吉岡秀隆、堤真一、薬師丸ひろ子、堀北真希、森山未來、三浦友和、須賀健太、山崎貴監督が舞台挨拶に登壇。また、1月5日に第一子となる男児を出産した小雪からは手紙が届けられた。西岸良平のロングセラーコミックを映画化したシリーズの第3弾。東京オリンピックの年を迎え活気づく日本、そして変わらぬ温かさを持ち続ける三丁目の人々の暮らしを描き出す。吉岡さんは本作への特別な思いを「客観視して、お客さんと一緒に観られる映画。『バカだな』と思いながら自分を見ることができるのは初めて」と語る。堤さんも本作を「自分にとってホームグラウンドのようなもの」と感慨深げに語る。2人は初めて完成した本作を観た日、山崎監督と3人で飲みに行ったそうだが、堤さんは「あまりに幸せすぎて飲み過ぎました」と告白。吉岡さんが「堤さんは13万円も使っちゃったんですよ!」と暴露すると、会場は驚きに包まれた。堤さんは「ボラれましたよね…幸せじゃねーじゃん!」と苦笑を浮かべていた。劇中で吉岡さんとの間に第一子を授かる小雪さんは、手紙の中で舞台挨拶を欠席することを詫びると共に「我が家にも新たな家族が加わり、忙しくも楽しい毎日を送っています」と報告。文面から伝わる幸せムードに登壇陣からも笑みがこぼれた。シリーズを通して出演している三浦さんは「僕は(映画で描かれる)昭和30年代を体験している人間」と胸を張るものの、ほかの出演者と比べて出演シーンが短いことが不満のようで「毎回、もうちょっと出たかったって思うんです」と2度にわたって語り、会場の笑いを誘っていた。須賀さんはシリーズを通じて「身長が40センチも伸びました」と報告。「『大きくなったんだな』と自分でも思います。僕は昭和を体験していないので、(本シリーズは)タイムマシンのようなもの」と思いを明かしてくれた。堀北さんも本シリーズと共に成長してきたことを感じているようで「(演じた)六ちゃんは青森から上京しますが、私も15歳で家を離れて仕事を始めたので重なる部分が多く、大切に演じました。今回ばかりはお嫁に行くということで経験したことのないことでしたが、みなさんと過ごした時間を大切に演じました」と“巣立ち”に込めた思いを語った。その堀北さんのお相手となる医師役で本作からシリーズに参加した森山さんは「パッと出てきてパッと六ちゃんと結婚するということで幸せです」とニンマリ。会場は笑いに包まれた。本作を撮影中には東日本大震災が発生。山崎監督は「『(撮影を)続けるべきなのか?』と悩みましたが、みなさんにこうして届けることができて感無量です」と語り、客席からは拍手がわき起こった。『ALWAYS三丁目の夕日‘64』は全国東宝系にて公開中。■関連作品:ALWAYS三丁目の夕日‘64 2012年1月21日より全国東宝系にて公開© 2012 「ALWAYS三丁目の夕日‘64」製作委員会■関連記事:吉岡秀隆「なでしこもいいけど、魔女も最高」本物の金メダルに大興奮!東京タワー上空に「333」東京五輪開幕式再現に吉岡秀隆、堀北真希ら感動!小出恵介「僕を恨まないで」“朝ドラ”ヒロイン堀北真希に平謝り妊娠9か月の小雪、深紅のドレスで登場!母になる実感「ひしひしと感じる」NHK来年の朝ドラの堀北真希の共演陣に南果歩、ミムラ、小出恵介、松坂桃李ら
2012年01月23日俳優の吉岡秀隆が1月17日(火)、都内で開催された『ALWAYS三丁目の夕日‘64』のプレミア試写会に、共演する薬師丸ひろ子、三浦友和、須賀健太、山崎貴監督とともに出席した。東京オリンピックが開催された1964年(昭和39年)を舞台にした、待望のシリーズ最新作。この日は同大会の女子バレーボールで優勝し“東洋の魔女”の異名をとった磯部サダさん(現姓・丸山)、篠崎洋子さん(現姓・田村)、佐々木節子さん、藤本佑子さん(現姓・内田)が登場し、吉岡さんらに本物の金メダルをお披露目。「なでしこ(ジャパン)もいいけど、魔女も最高ですね」(吉岡さん)と大興奮だった。映画の中には三丁目の面々がテレビを囲んで、魔女たちの熱戦を応援するシーンも。64年当時、中学1年生だったという三浦さんは「去年のなでしこもすごかったが、あのときの感動は10倍、いや20倍はあったんじゃないでしょうか。まさに“国をあげての応援”という言葉がぴったりだった」としみじみ。穏やかな表情を浮かべる魔女たちに「最強チームで怖いというイメージもあったが、こうしてお会いするとみなさん、優しいお母さん方ですね」としみじみ語っていた。また、薬師丸さんと山崎監督は奇しくも同じ64年生まれで「みなさんいい笑顔で、素敵な方々ですね。それにみなさんの身長で世界と戦ったのは、本当に誇るべきこと」(薬師丸さん)、「当時、僕はまだ“バブ~”って感じでしたが、大きくなってから、両親に何度もみなさんの話を聞かされたもの。今日はこうしてお会いできたので、早速自慢したい」(山崎監督)とこちらも感激を隠せない様子。須賀さんは中学時代にバレーボール部員だったそうで、栄光の名選手たちと対面し、少し緊張していた。日本中が東京オリンピックに沸き立つ中、変わらぬ暮らしを続ける夕日三丁目の人々の悲喜こもごもを軸に、三丁目で成長した六子(堀北真希)や淳之介(須賀さん)の巣立ちがシリーズ初となる3Dで描かれる。会場には、60歳以上のシニア層が約250人招待され「日本が一番元気だった64年を描いたこの映画が、復興元年の2012年に公開されるのは運命だと思う。僕らは“親孝行映画”と呼んでいるので、今日はみなさんに観ていただけて本当に嬉しい」(吉岡さん)、「私の父は宮城県石巻市の出身。昨年の震災はニュースの出来事ではなく、まさに家族に起こったことでした。この作品を通して、誰かの役に立つことが日々の喜びだとつくづく思います」(薬師丸さん)と思いを込めてアピールしていた。『ALWAYS三丁目の夕日‘64』は1月21日(土)より全国東宝系にて公開。■関連作品:ALWAYS三丁目の夕日‘64 2012年1月21日より全国東宝系にて公開© 2012 「ALWAYS三丁目の夕日‘64」製作委員会■関連記事:東京タワー上空に「333」東京五輪開幕式再現に吉岡秀隆、堀北真希ら感動!小出恵介「僕を恨まないで」“朝ドラ”ヒロイン堀北真希に平謝り妊娠9か月の小雪、深紅のドレスで登場!母になる実感「ひしひしと感じる」NHK来年の朝ドラの堀北真希の共演陣に南果歩、ミムラ、小出恵介、松坂桃李ら
2012年01月17日大ヒット・シリーズを初の3Dで描いた最新作『ALWAYS 三丁目の夕日’64』の公開を記念して、12日に東京都港区にある芝公園で飛行機3機を飛ばす大規模なイベントが開催され、主演の吉岡秀隆、堀北真希、薬師丸ひろ子、須賀健太ら出演者と山崎貴監督が登場した。その他の写真『ALWAYS 三丁目の夕日…』は、オリンピックが開催された昭和39年(1964年)の東京下町を舞台に、そこで暮らす人々の姿を描いたシリーズ第3弾。劇中に登場する高さ333mの東京タワーの下で、3丁目の夕日、3作目、3D公開の“3”にちなみ空に飛行機3機のスモークで“333”を描く“スカイ・ライティング”を行なった。茨城の空港からやってきた3機が見事に青空に“333”を描くと、歓声と拍手が起こり「僕らのためにやってくれているなんて胸がいっぱいです。良い年になりそう」(吉岡)、「感動しました」(堀北)、「空に文字を描くなんてロマンチック」(薬師丸)、と感激。山崎監督は「僕はCGで作ったんですけど、本物には勝てない」と感慨深そうに空を見上げ、「無謀な企画だと思ったけれど、全部上手く行くとは思わなかった。この作品はやっぱりなにか持っていますね。昭和33年から物語が始まりますし、“3”に縁のある作品なんです」と笑顔を見せた。吉岡は「この作品のために、1作目と続編があったのかもしれない、というくらい誇らしい作品になった」と胸を張り「パワー・スポットに行くのもいいですが、ぜひ映画館でパワーをたくわえて「1年乗り切っていくぞ」という気持ちになっていただければ」とPRした。『ALWAYS 三丁目の夕日’64』1月21日(土)全国東宝系ロードショー
2012年01月12日映画『ALWAYS三丁目の夕日‘64』の劇中にも登場する、1964年の東京オリンピックの開会式で行われた飛行機雲で模様を描く“スカイ・ライティング”を再現したイベントが1月12日(木)に開催され、主演の吉岡秀隆を始め、堀北真希、薬師丸ひろ子、須賀健太、山崎貴監督が出席。3機のプロペラ機が東京タワーの後ろに広がる青空に「333」の文字を描いた。人気シリーズの第3弾で、東京オリンピックに沸きつつも、変わらぬ暮らしを続ける夕日三丁目の人々の悲喜こもごも、三丁目で成長した六子(堀北さん)や淳之介(須賀さん)の巣立ちが描かれる。’64年の東京五輪の開会式では、航空自衛隊のチーム「ブルーインパルス」が華麗なアクロバティック飛行を披露し、飛行機雲で空に五輪のマークを鮮やかに描き出したが、劇中ではCGでこの様子を再現している。今回、公開を前にスカイ・スポーツ活動を行なっている「チームディープブルース」の3人のパイロットが参加し、「三丁目」、「シリーズ3作目」、「3D」にちなんで東京タワーを背景に「333」の文字を描くことにチャレンジした。この日は午前中から空は厚い雲に覆われていたが、イベントが始まる頃には青空に。これには山崎監督らも「さすが“持っている”作品です」と笑顔を見せた。茨城県の基地から飛び立った3機の飛行機はまず、東京タワー上空でデモンストレーションとして上空に飛行機雲で花を咲かせる“空中開花”を披露。続いて上空2,000メートルの高さに大きな「333」の文字を浮かび上がらせた。寒空の下でのイベントということで、震えながら「早く来てほしい」と語っていた登壇陣も見事に描き出された「333」の文字に大興奮!吉岡さんは「僕らのためにやってくれているというのが本当に嬉しい。胸がいっぱいになりました」と感動しきり。堀北さんは「(飛行機が)近づいてくる感じがワクワクしますね」と満面の笑みを浮かべた。東京五輪の年に生まれ、競技場の近くに家があったという薬師丸さんは「両親はTVに釘づけで空を見るのを忘れていたそうです。こういう形で見られて嬉しい」とニッコリ。須賀さんは「オリンピックのときもこういう感覚だったのかな」としみじみと喜びを語った。劇中でブルーインパルスを再現した山崎監督も「本物はすごい!CGで作ったけど、これは勝てないなぁ」と感動をあらわにしていた。さらにイベントの最後には三丁目の“夕日”を再現すべく、オレンジ色の風船約2,000個が空へ。吉岡さんは間もなく公開となる本作を「この3作目を作るために1作目と続編があったと思えるくらいです」と自信をうかがわせる。堀北さんは「1作目のとき、私は16歳で私もちょっとずつ大人になりながら六ちゃんを演じてきました」と寂しさものぞかせた。『ALWAYS三丁目の夕日‘64』は1月21日(土)より全国東宝系にて公開。■関連作品:ALWAYS三丁目の夕日‘64 2012年1月21日より全国東宝系にて公開© 2012 「ALWAYS三丁目の夕日‘64」製作委員会■関連記事:小出恵介「僕を恨まないで」“朝ドラ”ヒロイン堀北真希に平謝り妊娠9か月の小雪、深紅のドレスで登場!母になる実感「ひしひしと感じる」NHK来年の朝ドラの堀北真希の共演陣に南果歩、ミムラ、小出恵介、松坂桃李ら
2012年01月12日映画『はやぶさ 遥かなる帰還』の公開を前に1月8日(日)、本作の原作である「小惑星探査機 はやぶさの大冒険」(マガジンハウス刊)の著者の山根一眞が特別講師を務める獨協大学で講演会が開催。主演の渡辺謙と渡辺さんが演じた山口教授のモデルであるJAXAの川口淳一郎教授が出席した。日本中を感動させた小惑星探査機「はやぶさ」に携わった人々の壮絶なドラマを描いた本作。渡辺さんは、長く海外で仕事をする中で「日本のブランド力に陰りが見えるのを感じていた中で、はやぶさのニュースに励まされた」と述懐。本作への出演について「海外ではなく日本人に向けて、元気を取り戻す材料になるのではと思った」と明かした。川口教授は年末に完成した作品を観たばかり。映画の中では渡辺さん演じる山口が、エンジンのエンジニアたちと激しくやり合うシーンも描かれるが「科学者たちのやり取りはみどころ」とニッコリ。これには「僕は川口先生をすごく嫌な奴として演じていた」という渡辺さんもホッとした様子。吉岡秀隆が演じる森内の口からは「(山口のことが)嫌いです」というセリフも飛び出すが、原作者の山根氏が、森内のモデルとなった実際の研究者の方から「あのときの管制室の熱気が見事に再現されていて感動した」というメールが届いたことを明かすと、講堂内は温かい拍手に包まれた。また坂上順プロデューサーが、本作に出演し、渡辺さんが師と仰ぐ山崎努が「『渡辺謙は本当にうまくなった』と言っていた」と明かすと、渡辺さんは「初めて褒められました」と嬉しそうな表情を見せていた。この日集まった学生たちに向けてのメッセージを求められると、川口教授は「大学を出てすぐに大きなことをすることはできませんが、ここからがスタート。よく、既に山の頂上を過ぎたという“下山思想”が語られますが、そんなことはない。これから大きな山に登る努力を見せてほしい」と呼びかけた。渡辺さんはこれまで幾度も被災地を訪れているが「『最近の若者はどうなってる?』という声をよく聞きますが、若者ががんばって被災地を支える姿を目にして、そんな言葉を吹っ飛ばすエネルギーを感じました。これから社会に出るときもそのエネルギーを世の中にぶつけて活気づけて」とエールを贈った。『はやぶさ 遥かなる帰還』は2月11日(祝・土)より全国にて公開。■関連作品:はやぶさ遥かなる帰還 2012年2月11日より全国にて公開© 2012「はやぶさ」製作委員会■関連記事:海外で活躍してほしい俳優1位は水嶋ヒロ、2位に向井理必須条件は語学力と長身?渡辺謙、映画『はやぶさ』の被災地での試写会実施を約束渡辺謙主演『はやぶさ遥かなる帰還』の最新TVスポット映像が到着!女性の圧倒的支持を集め“ぶちょお”藤木直人が「理想の上司No.1」に君臨!渡辺謙が主催の『はやぶさ』打ち上げパーティで江口洋介ら豪華共演陣が明らかに!
2012年01月10日前作から5年ぶりとなるシリーズ最新作『ALWAYS 三丁目の夕日’64』の完成披露舞台あいさつが8日にTOHOシネマズ六本木で行なわれ、主演の吉岡秀隆、堤真一、小雪、堀北真希、もたいまさこ、薬師丸ひろ子、須賀健太、小清水一揮ら出演者と、脚本&VFXも手がけた山崎貴監督が登壇した。その他の写真『ALWAYS 三丁目の夕日…』は、昭和39年(1964年)、オリンピック開催を目前に控えた東京を舞台に、下町で暮らす人々の人間模様を描いたシリーズ第3弾。前2作では、昭和30年代の風景をVFX技術を用いて再現したが、今作ではさらに3D化を試みている。吉岡は「大変長らくお待たせしました。“ALWAYS”史上最高の作品がようやく出来上がりました。多くは語りません。三丁目に行って元気を出しましょう」とあいさつ。小学生だった前作から高校生として登場する須賀が「作品と一緒に成長してきたような気持ちです」と話すと、吉岡と堤は「本当に大きくなって、しっかりとあいさつできるようになって、頼もしい」と成長を喜んでいた。「最初から最後まで臨月というなかなかない役だった」という小雪は、実際に現在妊娠9ヶ月を迎える。「作品を通して、腰痛など疑似体験ができた。想像でしかわからなかた部分を今、ヒシヒシとリアルに感じています」とニッコリ。「出産予定日も公開日のあたりなんだよね」と山崎監督が明かすと、場内からは拍手が起こった。劇中でウエディング姿を披露しているという堀北は「実際に着たときは、みんなの目が『もう行っちゃうの?』という雰囲気で、たくさんのお父さんに“ありがとう”を言うような感じでした」とコメント。堤は「8年前から六ちゃん(掘北)を見てきたわけですから、彼女の横にいる男を見ているだけでムカムカした」と語り、笑わせていた。「撮影の終わりかけに震災があって、続けていいのかと悩みました」と山崎監督は明かし、「おこがましいかもしれませんが、この時期を選んで生まれてきたような作品。“本当の幸せって何だろう?”と、もう一度考え直すきっかけにしてほしい」と語った。『ALWAYS 三丁目の夕日’64』2012年1月21日(土)全国東宝系ロードショー
2011年12月08日5月より撮影が行われてきた映画『はやぶさ遥かなる帰還』がこのほど無事クランクアップ。これを記念して8月22日(月)、本作の主演を務めると共に“プロジェクトマネージャー”を兼任する渡辺謙の企画・主催による打ち上げパーティが東京・代官山のレストラン「XEX DAIKANYAMA」にて開催され、この場で江口洋介、吉岡秀隆、夏川結衣、小澤征悦、石橋蓮司、中村ゆり、藤竜也ら共演陣が正式に発表された。7年間60億キロにわたる長き旅路を経て、奇跡の帰還を果たした小惑星探査機「はやぶさ」のプロジェクトに携わった人々のドラマを映画化した本作。渡辺さんの主演はすでに発表されていたが、江口さんをはじめとする豪華共演陣が正式に明らかになり、ダイジェスト映像が報道陣に公開された。渡辺さんはこの日、自ら先頭に立って報道陣や来客の応対を行い、司会まで兼任して共演陣一人一人へのインタビューも行った。江口さんは、渡辺さん演じる山口と時にぶつかり合いながらもイオンエンジン担当としてプロジェクト成功のために奮闘する藤中を演じている。「あきらめない思いが伝わってくる脚本でした。いい映画、壮大なスケールになっています」と力を込めた。民間からプロジェクトに参加している森内を演じた吉岡さんは、渡辺さんとの共演について「緊張しました」とふり返り、「謙さんから差し入れでいただいたヤクルトを飲んだら元気が出ました」と笑顔を見せた。石橋さんはJAXAの幹部・大下に扮したが専門用語が多い作品だけに「謙ちゃんと対立している役ってのは分かるんですが、何を言っているのかは自分でも分かりません!」と苦笑い。研究所の学生・松本役の中村さんは、偉大な先輩俳優たちとの共演に「『すごい映画だな』と緊張してお腹が痛くなりました」とのこと。さらに「本読みのときから謙さんが一人一人とガッチリ握手をしてらして、男くさくて熱くて、その時点で感動してました」と述懐した。カプセル担当の鎌田を演じた小澤さんも渡辺さんの熱さにメロメロになったひとり。「謙さんとのシーンがやりたくてこの映画に参加しました」と感慨深げだった。夏川さんは新聞記者の井上を演じており、普段、取材される側からする側に。撮影には本物の記者が参加していたが、夏川さんは集まった報道陣を見やり「撮影に参加された記者の方を見ながら勉強しました」とニッコリ。藤さんは山口の盟友とも言える存在で、広報担当の丸川を演じているが、この日は丸川のモデルとなった的川泰宣氏も来場。「的川さんを見て、『少年がいる』と思いました。だから少年をやるつもりで演じました」とふり返った。この日は的川さんに加え、本作の原作「小惑星探査機 はやぶさの大冒険」(マガジンハウス刊)を手掛けた山根一眞氏も来場し撮影の終了を祝福。メガホンを握った瀧本智行監督は「監督としてプレッシャーを感じると共に、至福の時間でした」と撮影を述懐。現在は編集およびVFX作業に没頭しているが「“はやぶさ”というこの作品のもうひとりの主役をどう輝かせるか?頭を悩ませています」と明かし、完成に向けての意気込みを語った。この日出席した面々に加え、民間からこのプロジェクトに参加している会社の社長役で山崎努も出演。この日、公開されたダイジェストでは、研究員たちがプロジェクト成功に向けて、喧々諤々の議論を繰り広げるシーンや、山口がマスコミから厳しい追及をされるシーンが映し出された。カプセル回収のシーンの撮影はオーストラリアで敢行。壮大なスケールの作品として完成が待たれる。『はやぶさ遥かなる帰還』は2012年2月11日(土・祝)より全国にて公開。■関連作品:はやぶさ遥かなる帰還 2012年2月11日より全国にて公開。© 2012「はやぶさ」製作委員会■関連記事:竹内結子×堤幸彦監督のタッグで「はやぶさ」映画化!今年は、はやぶさ作品目白押し?
2011年08月23日アニメーション映画『手塚治虫のブッダ−赤い砂漠よ!美しく−』の完成披露試写会が5月11日(水)、都内劇場で開催され、ボイスキャストを務めた吉永小百合、堺雅人、能楽観世流二十六世家元の観世清和、吉岡秀隆、黒谷友香、観世三郎太、尺八演奏者で、本作のメインテーマを手がけた藤原道山に森下孝三監督が上映前の舞台挨拶に登壇した。巨匠・手塚治虫による仏教の祖・ブッダの歩みを描いた名作漫画をアニメ映画化した本作。シャカ国の王子として生まれ、後のブッダとなるシッダールタ(吉岡さん)、奴隷の身分から強国・コーサラの将軍へと上りつめたチャプラ(堺さん)らが、迷いや挫折、苦悩を抱えつつも混迷の時代を生きていく姿が周囲の人々の人間模様と共に描かれる。舞台挨拶ではまず、尺八演奏家の藤原さんが登場し、オリジナル曲である「東風」とメインテーマを続けて演奏。荘厳な尺八の音色に観客は酔いしれた。続いて、ボイスキャストが登場。チャプラの母の声とナレーションを担当した吉永さんは隣の堺さんを見やり「素敵な息子と一緒にワクワクしながらスクリーンを見つめていました」と笑顔で挨拶。この日の舞台挨拶の模様は、衛星中継で北海道から鹿児島まで全国の劇場にも届けられており、その中には震災で被災した福島(福島県)、名取(宮城県)の映画館も含まれる。実は、吉永さんは2日前に名取を訪れたばかりだそう。被災地に映像が届けられることを喜びつつ「まだ信じられない光景がありました。もっともっと長くサポートしていかなくてはと感じています」と継続的な支援を訴えた。堺さんも「みなさんにご挨拶ができて嬉しい」と笑顔で語りかけ、「いろんな意味で第一歩になる作品だと思っています」と思いを語った。シッダールタの父の声を担当した清和さんは、能以外のジャンルでの仕事は初めて。「普段は稽古をつける側ですが今回は先生に稽古をつけていただき、なんとか収録に臨みました」とふり返った。さらに「能は鎮魂の舞台と言われています。(この映画は)生と死という普遍をテーマにした能と通じる作品だと思います」と真摯に語った。清和さんの息子・三郎太くんは、声優として父子共演を果たし「良い思い出になりました」とニッコリ。黒谷さんも声優は初挑戦となったが「スタッフやキャストのみなさんのお力を借りて務めることができました」と充実した表情を見せた。吉岡さんは、“ブッダ”という存在の大きさにやや弱気。「こんな僕にブッダができるのかと、いまでも恐れ多い気持ちです。先ほども、裏で控えていたらスタッフと間違えられまして…」と苦笑交じりで明かすと、会場は笑いに包まれた。監督は、今年の4月まで絵コンテを描くなど実質6年かかって映画を完成させたと明かし「やっと終わったという感じ」とホッとした様子。本作は3部作を予定しており「体力が…」と少し不安そうな表情も。とはいえ、出来上がった作品については「ブッダを中心に生きる人々を描いた命のドラマ。観終わったらお釈迦さまとの距離が近くなったと感じてもらえると思います」と自信をのぞかせた。最後に再びマイクを握った吉永さんは「私は、子供の頃から映画に励まされ、感動して生きてきました。スポーツや音楽と共に映画が傷ついた方々のお心を癒すことができたらと切に願っております」と改めてその想いを語り、会場は温かい拍手に包まれた。『手塚治虫のブッダ−赤い砂漠よ!美しく−』は5月28日(土)より全国にて公開。■関連作品:手塚治虫のブッダ 赤い砂漠よ!美しく 2011年5月28日より全国にて公開© 2011「手塚治虫のブッダ」製作委員会■関連記事:堺雅人ほかボイスキャスト登壇『手塚治虫のブッダ』完成披露試写会に15組30名様ご招待工藤静香渾身のブッダの絵を披露「何ができるか考え、ひとつずつやっていきたい」堺雅人が声優で参加!『手塚治虫のブッダ』試写会に10組20名様ご招待『手塚治虫のブッダ』漫画無料配信、主題歌担当のX JAPAN全米デビュー決定!X JAPANアニメ版『ブッダ』の主題歌で壮大な手塚ワールドを表現!
2011年05月11日発行部数2,000万部を誇る手塚治虫の最高傑作と称えられる漫画「ブッダ」が3部構成で映画化。5月28日(土)には、若きシッダールタ(のちにブッダとなる男)の恋と戦いの葛藤を描いた第1部『手塚治虫のブッダ 赤い砂漠よ!美しく』が公開となる。この映画の公開を記念して、週刊で手塚治虫の漫画作品が配信される電子書籍「週刊:手塚治虫マガジン」にて、映画の第一部に相当する原作パートが21週にわたり掲載されることが決定した。2月8日(火)よりi-Phone、Android、Windows mobileなどのスマートフォン及びPCにて無料で配信される。映画『手塚治虫のブッダ 赤い砂漠よ!美しく』は、声優陣に吉永小百合、堺雅人、観世清和、吉岡秀隆といった大物俳優、能楽師を起用しているほか、主題歌を「X JAPAN」が担当していることも話題になっている。X JAPANはこれまでにも「ENDLESS RAIN」、「Forever Love」、「Tears」、「I.V.」などの楽曲を主題歌として提供しており、今回は手塚作品の永遠のテーマである“いのちの尊さ”や“いまを生き抜く力”に寄り添ったバラード「Scarlet Love Song」をYOSHIKIが書き下ろしている。また、X JAPANはEMIミュージックの米法人と3年契約を締結し、3月15日(火)にリリースされるシングル「JADE」で全米デビューを果たす。北米EMIミュージック副社長のドミニック・パンディシアは「X JAPANと仕事をすることに興奮を抑えきれない。彼らはアメリカで本当のファンを作り上げているが、彼らと共に、もっとたくさんのファンを作っていきたい」と熱く語り、新アルバムの促進に向けて、2011年の間は大々的にツアーを行う予定であることも発表した。さらに、アメリカで2,000万人を超える登録者数を持つ衛星ラジオ「Sirius XM Radio」にて、YOSHIKIがホストをつとめるラジオショー「YOSHIKI RADIO」も開始予定。Sirus XM Radioの社長であるスコット氏は「YOSHIKIの音楽はヘビーメタルからバラード、オルタナティブロック、交響楽と幅広く、リスナーはSirusXMで彼の選ぶ先駆的な音楽世界を楽しめるはず」とコメントしている。手塚治虫の最高傑作「ブッダ」と日本史上最も成功しているロックバンドX JAPAN──日本はもとより世界から注目をあびているこの2つが、映画『手塚治虫のブッダ 赤い砂漠よ!美しく』でどんなコラボレーションを見せてくれるのか、大きな期待が寄せられる。『手塚治虫のブッダ 赤い砂漠よ!美しく』は5月28日(土)より全国にて公開。YOSHIKIツイッターサイト:(photo:Japan Music Agency)■関連作品:手塚治虫のブッダ 赤い砂漠よ!美しく 2011年5月28日より全国にて公開© 2011「手塚治虫のブッダ」製作委員会■関連記事:X JAPANアニメ版『ブッダ』の主題歌で壮大な手塚ワールドを表現!手塚治虫の「ブッダ」初の映画化!声優陣に吉永小百合、堺雅人ら
2011年01月28日日本漫画界発展の礎を築いた巨匠・手塚治虫。その数ある作品群の中でも最高傑作と称えられ、発行部数約2,000万部を誇る大ベストセラー「ブッダ」をアニメーション化した『手塚治虫のブッダ 赤い砂漠よ!美しく』の主題歌を「X JAPAN」が担当することが決定した。2,500年前のインドを舞台に全三部作で綴られるが、第一部となる本作では、後に仏教の祖・ブッダとなるシッダールタ王子の誕生と青春の日々が描かれる。声優陣に吉永小百合、堺雅人、観世清和、吉岡秀隆といった大物俳優、能楽師を起用していることでも話題となっている。主題歌を決定するにあたり、メガホンを取った森下孝三監督は、この世界観を音楽で表現できるのは世界に誇るX JAPANのYOSHIKIさんのほかにいない」と考え、熱烈なオファーを送ったとのこと。YOSHIKIは「もともと、子供のときからアニメーションは大好きだったので、今回このような仕事ができてとても嬉しいです」とコメントを寄せてくれた。X JAPANにとって久しぶりのバラードとなる本作の主題歌「Scarlet Love Song」。その美しく、壮大なバラードは手塚作品の永遠のテーマである“いのちの尊さ”や“いまを生き抜く力”と相まって、物語に深い余韻を与えている。『手塚治虫のブッダ 赤い砂漠よ!美しく』は2011年5月28日(土)より全国にて公開。※X JAPANの主題歌も入った予告編映像はMOVIE GALLERYにてご覧いただけます。MOVIE GALLERY■関連作品:手塚治虫のブッダ 赤い砂漠よ!美しく 2011年5月28日より全国にて公開© 2011「手塚治虫のブッダ」製作委員会■関連記事:手塚治虫の「ブッダ」初の映画化!声優陣に吉永小百合、堺雅人ら
2010年12月21日巨匠・手塚治虫が10年の歳月を費やして世に送り出した名作「ブッダ」が『手塚治虫のブッダ 赤い砂漠よ!美しく』として、全三部作のアニメーションで映画化されることが決定。吉永小百合、堺雅人、吉岡秀隆らが声優陣として参加することも発表された。原作は日本国内で約2,000万部が発行されており、英語、フランス語をはじめ各国語に翻訳され、海外でも出版されており、コミック界のアカデミー賞と称されるアイズナー賞最優秀国際作品部門において、2度にわたって受賞。仏教の祖・ブッダの生涯を、説話に基づいてではなく、独自のドラマを構築して大スケールで描き切っている。これまでにも映像化のオファーは何度かあったものの、原作の壮大さから実現に至らなかった。今回、東映アニメーションと手塚プロダクションがタッグを組む形で、初の映像化が実現することになった。第1部では、のちにブッダとなるシャカ国の王子、ゴータマ・シッダールタの誕生、そして、当時の厳しい階級社会の中で、身分の低い人間たちが、自らの運命を変えようともがくさまが描かれる。シッダールタは、最下層の身分の人々との交流の中で、人はなぜ生きるのか?なぜ苦しまなくてはならないのか?という問いに向き合い、その答えを見つけるために旅立ちを決意することになる。堺さんが演じるチャプラは、第1部の物語の鍵となる登場人物で、奴隷の身分を隠して軍人として出世の道を歩んでいく。そのチャプラの母の声と本作のナレーションを務めるのが吉永さん。吉永さんは物語を「のちにブッダとなるシッダールタ王子を光とすれば、その対極にある、影とも言える奴隷少年・チャプラの栄光と破滅の物語。奴隷の身分を隠し、軍人として国家の英雄にまで上り詰めた少年が、奴隷の母親を『母さん』と呼んでしまったがゆえに、母と子は、破滅への道へむかいます」と説明し「大好きな手塚作品に参加できましたこと、とても嬉しく思っております」とその喜びを語る。堺さんは「アクションが多く、低い身分からスーパーヒーローに上り詰めるというスケールの大きい役だったので、楽しんで演じました」とふり返る。録音は別々ながら、堺さんは吉永さんの声を聞きながら演じたそうで「心に染み入るようなお芝居で、ご一緒させてもらい光栄です」と語った。そして、シッダールタの声を演じるのは吉岡さん。「22〜24歳くらいのときに(手塚さんの)『ブッダ』、『火の鳥』、『アドルフに告ぐ』、『ブラック・ジャック』などをすがるように読んだ記憶があります。人間の根底を描くそれらの作品に救われました」と明かし、「2,500年前のブッダの教えが現代まで受け継がれていることは素晴らしいことです。昔、『ブッダ』を読んだ大人の方たちが子供連れで劇場に来てもらえれば嬉しいです」と語った。ほかに、シッダールタの父・スッドーダナ王の声を能楽観世流二十六世家元・観世清和が、マリッカ姫を黒谷友香、シッダールタが心を通わす盗賊の少女・ミゲーラを水樹奈々が演じることも発表された。『手塚治虫のブッダ 赤い砂漠よ!美しく』は2011年5月28日(土)より全国にて公開。© 2011「手塚治虫のブッダ」製作委員会■関連作品:手塚治虫のブッダ 赤い砂漠よ!美しく 2011年5月28日より全国にて公開© 2011「手塚治虫のブッダ」製作委員会
2010年07月07日2008年の本屋大賞に輝いた、伊坂幸太郎の人気小説を映画化した『ゴールデンスランバー』の完成披露試写会が1月18日(月)に開催され、主演の堺雅人を始め、共演の竹内結子、吉岡秀隆、劇団ひとり、香川照之、貫地谷しほり、濱田岳、渋川清彦、そして監督の中村義洋という豪華メンバーが集結した。舞台挨拶では、逃亡劇である映画の内容や、タイトルが意味する“黄金のまどろみ”に引っ掛けて「逃げ出したくなる状況」「思わずまどろむ瞬間とそのときのイメージカラーは?」といった質問が投げかけられ、個性的な俳優陣からユニークな答えが返ってきて会場は盛り上がりを見せた。イベント開始直後、“仙台運送”と書かれたトラックが会場に横付けされた。運転しているのは、劇中でも宅配ドライバーの役を演じている渋川さん。制服姿の渋川さんが運転席から降り立ち、荷台を開けると“ゴールデンスランバー”と書かれたダンボールが。次の瞬間、このダンボールの壁を突き破ってスモークと共に堺さんらが登場し、会場は歓声に包まれた。壇上に上がった堺さんはオール仙台ロケで撮影された本作を「仙台の人々と一緒に作り上げた映画です」とアピール。ちなみに、堺さんの“まどろみの瞬間と色”はと言うと「冬になるたびに悩んでいたのですが、今年ついにコタツを買ってしまいました。心地良くまどろんでます(笑)。だからコタツの遠赤外線の赤ですね」とのこと。貫地谷さんもこれに「私も今年、コタツを買いました!オレンジ色ですね」と同調。これにさらに横から口を挟んだのは香川さん。「床暖房ヤバイよ!これ点けたらおれは5分でまどろむね。色は赤やオレンジを超えてピンク」と寒い夕刻のイベントとあって“暖房トーク”で盛り上がった。厚着の登壇陣の中で、竹内さんは一人だけ薄着で寒そう!「一人だけスカスカの格好で…。堺さんは手袋して、香川さんは毛皮巻いて、吉岡さんはフリース着てるのに…」と周りを見渡して苦笑していた。そんな竹内さんのまどろみの瞬間は「美容院でシャンプーしてもらってるとき」だそう。もうひとつのお題「逃げ出したくなること」について、携帯電話のメールにまつわる恥ずかしい過去の体験を披露してくれたのは、吉岡さんと中村監督。吉岡さんは「当時、好きだった女性に愛のメールを送ろうとして、男友達に送ってしまいまして…。その後、一週間ほど口をきいてもらえませんでしたね。逃げ出したいと言うより、消えてしまいたくなりました」と告白。すると中村監督も「全く同じ!(幼い口調で)『ちょっと遅くなります。でもちゃんと帰りますよ〜』みたいなラブラブなメールを間違って、竹内さんのマネージャーさんに送ってしまいました。すぐに『このことは忘れてください』とメールしたら、次にお会いしたとき、一言もそのことに触れずにいてくださいました」と感謝(?)していたが、竹内さんは初めて知る事実にびっくりした様子だった。自身の役柄について「ロックな男を演じました」とビシッと決めた渋川さんだが、逃げ出したくなることについては「僕はお腹が弱いので、大事な場面でお腹痛くなったら逃げ出したくなります」とやや弱気なコメント。これに香川さんが「いまは大丈夫なの?」と繰り返し、会場の笑いを誘った。劇団ひとりさんは映画の出来映えについて「最近は何でも3Dにすればいいだろうという風潮がありますが、本当に面白い作品は2Dでも飛び出すんです!」と熱弁。さらに舞台挨拶では「僕は自分の評判を気にして、時々、自分の名前をインターネットで検索するんです。今日も検索してきたんですが、あるブログで、この舞台挨拶に来るという人が『堺さんや竹内さん来るかな?劇団ひとりだけだったらサイアク〜』って書いてました!この中に犯人がいるはずです!!」と怒りを露わにし、これには客席のみならず共演者も笑い転げていた。濱田さんは、“まどろみ”の質問に悩んだ挙句、「僕はトイレに行きたいとなかなか言い出せなくて…。我慢してオシッコした瞬間はまどろみますね」と少し恥ずかしそうにコメント。すかさず周囲、というか香川さんが「色は?」と畳み掛けると濱田さんは「その前に飲んだ飲み物によりますね」と珍妙なコメント。堺さんや香川さんから「飲んだものがそのまま出るのか!」とツッコミが入り、会場は笑いに包まれた。貫地谷さんは撮影について聞かれ「私は1日だけだったんですが楽しかったです。みなさんと“ウニ祭り”をして、すごくおいしかったです!」と笑顔を見せたが、ここでも香川さんが横から滑り込み、「おれ知らないよ…」とブツブツ。堺さん曰く「愉快な仲間たちとワイワイ作りました」という撮影現場そのままのにぎやかな舞台挨拶となった。『ゴールデンスランバー』は1月30日(土)より全国東宝系にて公開。■関連作品:ゴールデンスランバー 2010年1月30日より全国東宝系にて公開© 2010「ゴールデンスランバー」製作委員会■関連記事:2010年、最も活躍すると思う俳優は?1位は不動のジョニー・デップ!誰と一緒にこたつでみかん食べたい?「MTV」オリジナルステッカー&「ウサビッチ」グッズを10名様プレゼント堺雅人が語る太宰、そして『人間失格』――。「近代文学と“再会”できました」堺雅人主演『ゴールデンスランバー』試写会(東京)に25組50名様をご招待堺雅人主演『ゴールデンスランバー』試写会(北海道)に10組20名様をご招待
2010年01月19日