奏劇「ライフ・コンチェルト」ある教誨師の物語~死刑執行までのカウントダウンが8月29日(水)に開幕する。その稽古初日に潜入した。【チケット情報はこちら】映画音楽の作曲家として国内外で活躍する岩代太郎が企画・原作・音楽を手掛ける舞台。稽古にあたり岩代は「舞台における音楽のあり方にもう一歩挑戦したい。今回、“演奏”と“演劇”で『奏劇(そうげき)』という言葉をつくりました。新たな可能性を探ります」と挨拶した。書き下ろしの音楽と生演奏、そして俳優たちが紡ぐ言葉で構成される本作。描かれるのは、教誨師(きょうかいし)の物語だ。教誨師とは、死刑囚が執行までの日々で、向き合い語り合う役割を担う人物。本作では、國村隼がベテラン教誨師、高田翔(ジャニーズJr.)が新人教誨師、黒川智花が死刑囚を母に持つ大学生、大森博史が高田演じる教誨師が初めて担当する死刑囚、長谷川京子が黒川演じる女性の母親でマスコミでも大きく取り上げられた猟奇的な殺人事件を起こした死刑囚を演じる。そして“語り”として染谷俊之、伊東健人、石川界人が日替わりで出演する。脚本は土城温美、演出は深作健太、演奏は岩代と東京フィルハーモニー交響楽団のメンバー。舞台でまず口を開くのは“語り”(この日は染谷が演じた)。“語り”はいわばナビゲーター的な存在なのだが、すべてが説明台詞で長台詞となる。内容を観客に届くように読むだけでも大変そうだが、深作から「ドラマを見つめる作家が語るイメージで」とのリクエストを受け、染谷は距離感を調整しながらつくりあげていく。本編に入ると、國村の最初の台詞で一気に物語に引き込まれる。彼が演じる教誨師は、我々にはあまり馴染みのない存在。しかし、國村の深い声、包み込むような語りに、どのようなことを行っている人物かが自然と理解できる。そこに新人として登場する高田は、國村とはまた違う存在感。座って読んでいるのに目の前で動いているかのような鮮やかな生命力に、役柄の持つ希望を感じられた。死刑囚を演じる大森と長谷川は、心に抱えたものを大森はストレートに、長谷川は厚いフィルターを通し、台詞に滲ませる。特に長谷川の役柄が抱えるものは難解で、ひとつひとつの言葉を深作と理解を共有しながら進めていた。さらにその娘である女子大生(黒川)もまた複雑。黒川は、時が止まったような幼い語り口のなかに、ふと背筋が冷たくなるようなねじれを見せつけた。初日でこれだけの完成度を見せたカンパニー。これから稽古が進み、さらに音楽が加わるとどうなるのだろうかと、期待が高まる稽古初日だった。公演は、8月29日(水)から9月3日(月)まで東京・紀伊國屋ホールにて上演。取材・文:中川實穗
2018年08月27日新人監督に無名俳優ばかりながらリピーターが続出中の話題作『カメラを止めるな!』や、8月17日(金)に公開となる『銀魂2掟は破るためにこそある』など、平成最後の夏にふさわしい“お祭り映画”に沸く日本映画界。そんな中、秋は“ノスタルジー”な空気漂う、最高に“エモい”映画が続々と公開となる。今回はその中からひと足早く、注目作をピックアップ!■コギャルブームに沸いた90年代が舞台の青春ドラマ!懐かしさ漂うJ-POPの名曲が彩る『SUNNY 強い気持ち・強い愛』(8月31日公開)90年代、青春を謳歌した女子高校生の仲良しグループ“サニー”。専業主婦の奈美(篠原涼子)は、ある日、高校時代の親友・芹香(板谷由夏)と再会するが、彼女が末期がんに侵されていることを知る。「死ぬ前にもう一度だけ、みんなに会いたい」という芹香の願いを叶えるため、奈美は再び“サニー”のメンバーを呼び集めるが…。夢と刺激で溢れていた高校時代と、かつての輝きを失った現在の“2つの時代”が交差して描かれる本作。大ヒットメーカー・小室哲哉が音楽を担当しており、安室奈美恵の「SWEET 19 BLUES」を始め90年代のヒット曲が次々と流れ、コギャルルックや彼女たちの小物に至るすべてが郷愁を誘う。“強い気持ち”と“強い愛”が巻き起こす感動のラストの行方を、ぜひスクリーンで確かめて。■映画、青春、そして恋――。危うく、きらめいていた一瞬を描く青春群像劇『止められるか、俺たちを』(10月13日公開)舞台は1969年。新宿のフーテン仲間のオバケに誘われて、"若松プロダクション"の扉をたたいた吉積めぐみ(門脇麦)、21歳。彼女の目を通し、若松孝二を始めとする映画に魅せられた若者たちの生き様や駆け抜けた時代を描く。若き日の若松監督を演じるのは、『実録・連合赤軍―あさま山荘への道程』『キャタピラー』『11.25自決の日 三島由紀夫と若者たち』『千年の愉楽』などで長年、若松監督とタッグを組んできた井浦新。いまや日本映画界を牽引する存在となった白石和彌が監督を務め、師匠・若松孝二と共に駆け抜けた若き日を描きだす。自分は何を表現したいのか、何者になりたいのか、何も見つけられない自分への焦り…。全てから取り残されてしまうような言いようのない不安に駆られながら、“何者かになろうと夢みた”若者たちの情熱を映し出している本作。知られざる異才たちのまっすぐで、バカで、愛おしい青春の1ページの記憶は、きっと誰にとっても胸に刺さるものがあるはず!■1人の夢がみんなの夢に!その“将棋への情熱”が前人未踏の奇跡を起こす『泣き虫しょったんの奇跡』(9月7日公開)将棋界に奇跡をもたらした異色の棋士・瀬川晶司五段の自伝的作品(講談社文庫刊)を実写映画化。主演を務める松田龍平ほか、野田洋次郎、永山絢斗、染谷将太、妻夫木聡、松たか子、國村隼といった“主役級”の豪華キャストが集結。第42回モントリオール世界映画祭フォーカス・オン・ワールド・シネマ部門への正式出品も決定している。幼い頃から将棋一筋で生きてきた“しょったん”こと瀬川晶司は、「26歳の誕生日を迎えるまでに四段昇段できないものは退会」というプロ棋士養成機関・奨励会の規定により、26歳にして人生の目標を失い社会の荒波に放り出されてしまう。一度は夢破れたしょったんが、周囲の人々に支えられながら、史上初めて奨励会退会からのプロ編入という偉業を成し遂げた奇跡の実話を描き出す。大きな挫折の苦悩と絶望からの再起を図るしょったんを演じたのは、『青い春』以来16年ぶりに豊田利晃作品で単独主演を務めた松田龍平。奇しくも今年、しょったんがプロ編入の偉業を成し遂げたときの年齢と同じ“35歳”に達した松田さんは、「自分が本当にやりたいことに対して、どれだけ魂を注いでいるかという晶司の気持ちに投影する部分が多かった」とふり返る。瀬川晶司五段本人も「(松田さん演じるしょったんが)周りから“瀬川さんにしか見えない”と言われることも多かった」と語る通り、劇中ではしょったんの心情の機微や移り変わりが丁寧に表現されている。さらにそんなしょったんを支えるのは、個性豊かな人々。自信を持てなかったしょったんの背中を優しく押した恩師、奨励会時代の仲間、将棋道場の席主や、会社の同僚、そして親友…。しょったんの夢を支える人々との熱い人間ドラマは、きっと涙なしでは観られないはず。また、そんなしょったんの生き様や人間ドラマの数々は幼少期から丁寧に描かれており、劇中では、狭く古びたしょったんの部屋で仲良くこたつを囲む奨励会員たちの姿や、レトロな雰囲気漂う喫茶店など、昭和ならではのどこか懐かしさや温かみのある、独特の空気感も注目となりそう。“お祭り映画”を楽しんだら、ノスタルジーな雰囲気漂う“エモさ”満点の映画で癒されてみては?『泣き虫しょったんの奇跡』は9月7日(金)より全国にて公開。(text:cinemacafe.net)■関連作品:SUNNY 強い気持ち・強い愛 2018年8月31日より全国東宝系にて公開© 2018「SUNNY」製作委員会泣き虫しょったんの奇跡 2018年9月7日より全国にて公開©2018『泣き虫しょったんの奇跡』製作委員会©瀬川晶司/講談社止められるか、俺たちを 2018年10月13日よりテアトル新宿ほか全国にて順次公開©2018若松プロダクション
2018年08月19日是枝裕和監督が総合監修し、5人の監督が日本の十年後を描くという国際プロジェクト『十年 Ten Years Japan』の公開日が、このほど11月3日(土)に決定したことが分かった。本作が描くのは、新しい年号になって10年目の未来――。まだ見ぬ日本を、20代から40代の5人の新鋭監督が「高齢化」「AI教育」「デジタル社会」「原発」「徴兵制」とそれぞれをテーマに、日本が抱える問題を見つめて描いていく。平成30年8月15日、本日は73回目の終戦記念日。本作の一編、ラストを飾る石川慶監督作『美しい国』は、徴兵制を公示するポスターを手掛ける広告代理店の社員・渡邊(太賀)が、デザインを一新するという防衛省の意向を大物デザイナーの天達(木野花)に伝えるという大役を先輩社員にふられてしまい…というストーリーで、“徴兵制”が施行された日本を描いた作品だ。いまの日本において、この“徴兵制”は遠いものに感じる人が大半かと思われるが、しかし、70数年前の日本には徴兵制があり、第二次世界大戦終盤には学徒出陣の名のもとに大学生さえも戦地に出征していたのも事実。では、日本が再びそのような事態となったら…?10年後の会社員の日常の仕事の中に“徴兵制”を描いたのはなぜだったのか。石川監督は以下のようにコメントしている。●石川慶監督コメント十年後、83歳以下の人は誰も戦争を知らない時代がやってきます。実質、戦争を覚えている人が社会からほとんどいなくなると言っても過言ではないのでしょう。話を聞きたくても、意見を仰ぎたくても、もうその人たちはいないのです。そう思うと、僕らはけっこう重要な転換期に生きている気がするし、たぶんとても重要な責任を負っているんだと感じます。でも僕は、次の世代に渡すべきバトンを何も持っていないことにただ愕然としてしまいます。“もう遅い/まだ間に合う”という香港版のキャッチコピーを重く受け止めつつ、“まだ間に合う”という思いを込めてこの短編を撮りました。『美しい国』のほか、本作は『PLAN75』『いたずら同盟』『DATA』『その空気は見えない』の5作品で構成。キャストには、杉咲花、太賀、川口覚、池脇千鶴、國村隼ら実力派俳優たちが参加する。『十年 Ten Years Japan』は11月3日(土)よりテアトル新宿、シネ・リーブル梅田ほか全国にて順次公開。(cinemacafe.net)■関連作品:十年 Ten Years Japan 2018年11月3日よりテアトル新宿、シネ・リーブル梅田ほか全国にて順次公開©2018 “Ten Years Japan” Film Partners
2018年08月15日アーティストの眉村ちあきが、4日に東京・新宿 LOFTで行われたワンマンライブ「眉村ちあき 2nd ワンマンライブ~SOLD OUT 関係者席ありません~」にて、レコード会社・トイズファクトリーと仮契約し、19年6月4日に東京・新木場STUDIO COASTで3rd ワンマンライブを開催することを発表した。眉村は"弾き語りトラックメイカーアイドル"として、テレビ東京バラエティ番組『ゴッドタン』やTBSラジオ『アフター6ジャンクション』に出演するなど、注目を集めている。4日のワンマンライブでは、5月にリリースされたアルバム『目尻から水滴3個、戻る』や最新配信曲「ピッコロ虫」を中心に23曲披露し、アンコールではこれまでの軌跡を振り返る映像が放映された後、「MAYUMURA CHIAKI 2018~2019」と題してトイズファクトリーと仮契約することなどが発表された。その他にも、眉村ちあきドキュメンタリー「眉村ちあきのすべて(仮)」の映画化決定、12月「無人島クリスマス」イベント開催、19年1月にクラブクアトロ(東京・渋谷と大阪・梅田)でのライブ開催が発表された。それぞれイベントの詳細やチケットについては、後日発表を予定している。
2018年08月07日映画『アルキメデスの大戦』が、2019年7月26日(金)に公開される。主演は菅田将暉。「戦艦大和」建造計画阻止に挑む天才数学者『アルキメデスの大戦』の原作は、『ドラゴン桜』で大ヒットを飛ばした三田紀房による同名漫画。1930年代の日本を物語の舞台に、1人の若き天才数学者が<戦艦大和建造計画>阻止のため、前代未聞の頭脳戦に挑んでいく。アメリカとの開戦を視野に入れた大日本帝国海軍の司令部は、世界最大級の戦艦“大和”を建造し、日本の国威を世界に示すという計画を立てていた。その計画に反対を唱える海軍少将・山本五十六は、“大和”建造を阻止するため、帝国大学100年に1人の逸材=アルキメデスの再来と呼ばれる天才数学者・櫂直(かいただし)を引き入れる。櫂は、数学者ならではの視点で、巨額の国費を投じる“大和”建造費の見積もり額に矛盾を発見し、軍部の陰謀を暴こうとするのだが…。「戦艦大和建造」を巡る知略・謀略、“数学”を駆使した頭脳戦…かつてない斬新な切り口で描く歴史エンタテイメント。そしてなんといっても砲弾が飛び交う様子、戦闘機、そして“戦艦大和の沈没寸前”など迫力ある映像も注目のポイントだ。大和とは?史実では1942年、連合艦隊旗艦になる。1945年、”世界最強の戦艦”として日本の期待を背負い、海上特攻作戦のため沖縄に向かうが、途中の坊ノ岬沖にてアメリカ軍の総攻撃にあい、戦艦大和は大爆発を起こして沈没した。戦艦史上最もデザインが美しいと評する声も多く、いまなおグッズ制作や紙面で特集されることが多い。主人公・櫂直(かい ただし) に菅田将暉主演を務めるのは、菅田将暉。『帝一の國』『火花』『銀魂』シリーズに出演し、『あゝ、荒野』で第41回日本アカデミー賞最優秀主演男優賞を受賞。『アルキメデスの大戦』では、日本の命運を握る天才数学者・櫂直を演じる。櫂直は帝国大学出身。100年に一人の天才と言われるものの変わり者。数学は好きだが、軍隊は嫌い。それでも戦争を止めるため、帝国海軍という巨大な権力の中枢に入っていく。山本五十六(舘ひろし)日本で最も有名な海軍軍人・山本五十六。アメリカ留学経験もあり、アメリカとの戦争は避けたい思っている。「巨大戦艦を建造すれば、その力を過信した日本は、必ず戦争を始める」と櫂直を海軍にに取り込む。田中正二郎(柄本佑)櫂と行動をともにする将校・田中。尾崎鏡子(浜辺美波)育ち良い美しき財閥の令嬢。櫂を慕う。戦時の中で一般人の視点で描かれる。平山(田中泯)櫂と対立する戦艦大和の設計者・平山。造船中将。その他、小林克也、小日向文世、國村隼、橋爪功ら名優が参加し、豪華キャストが集結している。笑福亭鶴瓶が原作の再現100%「戦艦大和」建造計画を阻止する“鍵”を握る人物、造船会社「大里造船」の社長・大里清役を演じるのは、笑福亭鶴瓶。大里清というキャラクターは、『アルキメデスの大戦』原作者の三田紀房が笑福亭鶴瓶をモデルに描き上げたキャラクター。まさに再現度100%の実写化が実現する。監督は『永遠の0』の山崎貴監督を務めるのは、山崎貴。映画『ALWAYS三丁目の夕日』をはじめ、VFXで「零戦」を描いた『永遠の0』、八木竜一と共同監督を務めた『STAND BY ME ドラえもん』、『海賊とよばれた男』、『DESTINY 鎌倉ものがたり』など、次々に話題作を製作してきた山崎貴が「戦艦大和」をどのようにスクリーンに映し出すのか、注目が集まる。『アルキメデスの大戦』あらすじ日本と欧米の対立が激化の一途を辿っていた第二次世界大戦前の昭和8年。日本帝国海軍の上層部は超大型戦艦「大和」の建造計画に大きな期待を寄せていた。そこに待ったをかけたのは、海軍少将・山本五十六。山本はこれからの戦いに必要なのは航空母艦だと主張。しかし、世界に誇れる壮大さこそ必要だと考える上層部は、戦艦「大和」の建造を指示する。それに危機を感じた山本は、天才数学者・櫂直(菅田将暉)を海軍に招き入れる。彼の数学的能力で、「戦艦大和」建設にかかる莫大な費用を試算し、その裏に隠された不正を暴くことで計画を打ち崩そうと考えたのだ。「軍艦の増強に際限なく資金が費やされ、やがて欧米との全面戦争へと発展してしまう。そんなことはあってはならない!」と、櫂は日本の未来を守るため、海軍入隊を決意。持ち前の度胸と頭脳、数学的能力を活かし、前途多難な試算を行っていく。だがそこに、帝国海軍内の大きな壁が立ちはだかっていく。作品詳細映画『アルキメデスの大戦』公開時期:2019年7月26日(金)原作:三田紀房『アルキメデスの大戦』(講談社ヤングマガジン連載中)監督・脚本・VFX:山崎貴出演:菅田将暉、浜辺美波、柄本佑、笑福亭鶴瓶/小林克也、小日向文世/國村隼・橋爪功、田中泯、舘ひろし
2018年07月20日何をやらかすかわからない危うさが魅力という人がいる。綾野剛もそのひとりだと思う。現在、“朝ドラ”ことNHKの連続テレビ小説『カーネーション』が夕方に再放送されている(ただし一旦休止中)。本放送は2011年で、綾野剛はこのドラマに出演したことで一躍人気俳優の仲間入りをした。彼が演じたのは、長崎から岸和田に活路を求めてやって来た周防という男。戦争で夫を亡くしたヒロイン・糸子(尾野真千子)は彼に惹かれて行くが、なにしろ妻子のいる身、周囲は大反対するし、本放送の時、視聴者からも批判の声が上がったため、それ以後、“朝ドラ”では既婚者が恋する描写には慎重になったとか。でも、綾野演じる”周防さん”の魅力には抗いがたいものがあり、糸子だけでなく視聴者の多くが彼に惹かれた。なんといっても、周防さんには危うい魅力があった。“朝ドラ”らしい清涼感あふれる青年のようでいて、その涼しそうな皮膚の奥に色気が閉じ込められていてドキリとさせられたものだ。綾野剛には炭酸飲料の蓋をうっかり勢いで開けて中身が溢れ出して焦る、みたいなサプライズ感がある。○ギャップを作り出す綾野剛俗に言う塩顔で、目鼻立ちがすっきりしており、こんな酷暑でも綾野剛の顔を見ていると夜風に当たりながらモヒートを飲んでいるような気持ちになる。現在の所属事務所トライストーンに入るきっかけであり、事務所に誘ってくれた小栗旬と知り合った映画『クローズZERO II』(09年)でも熱い高校生たちのバトルのなか、黒い傘を差して立っている綾野剛はひとり体温が低そうだった。それが数年後、『日本で一番悪い奴ら』(16)で下衆な警官役を演じたときには慄いた。痰を吐いたりゲップをしたり、清涼感のサンズイがひとつもなくなっていたからだ(演技です)。俳優にとってギャップを作り出すことは大事な技能である。綾野剛は、一見、色白でひょろりとして見えるが、アクションには重量感がある。象印、圧力IH炊飯ジャー「炎舞炊き」のCMで火の燃え盛る棒をくるくる回して「私は何を表現しているのでしょう」とやっている姿などただごとではない。また、無口そうな顔立ちにもかかわらずインタビューすると熱心に長いこと自論を語る。代表作のひとつである連続ドラマ『コウノドリ』シリーズ(TBS)では穏やかな産婦人科医の顔と激しいピアニストの顔のふたつを持つ人物を好演していた。○サプライズの男・綾野剛華麗なる変化は、まるで真夏のソルト&レモンのように鮮烈な俳優・綾野剛にとって、『パンク侍、斬られて候』(石井岳龍監督)の主人公・掛十之進はハマり役といえるだろう。掛は剣の腕は一流だが浪人の身。彼が通りすがりの巡礼の父娘の父のほうを腹ふり党と勘違いして斬り殺してしまうところから物語ははじまる。その場に居合わせた黒和藩の者に、世にはびこる怪しい宗教団体・腹ふり党に詳しいから黒和藩に士官できれば対応策を教えると出まかせを言ってまんまと藩に入り込む。自分が得することしか考えておらず、適当なことを言ってその場をやり過ごす、倫理観のかけらもない汚い根性の持ち主で、おおよそ物語の主人公らしからぬ人物だ。でも、主人公以外の人物もたいがいろくでもなく、感情移入し辛い人のオンパレード。黒和藩の藩主(東出昌大)は世間知らず、家老(豊川悦司、國村隼)は出世を狙って牽制し合っている。腹ふり党の幹部(浅野忠信)はクレージーで何を考えているのか皆目わからない。若い武士(染谷将太)は任務のストレスから腹ふり党に傾倒して裸で踊りまくる。少しまともそうなのは……しゃべる大猿(永瀬正敏)というシュールなストーリーだ。罪のない人を殺して誤魔化すわ、おしりを丸出しにしたりして不謹慎だわ、腹ふり党の美女(北川景子)に心を奪われでれでれしていて役的にはあまり感心できないとはいえ、掛の派手なアクションシーンには目を瞠る。デニム素材か薄いブルーの着物の裾を見出しまくって走り回る綾野の勇姿は、役の人格を越えて問答無用にかっこいい。しつこいようだが、炊飯ジャーのCMの無駄にかっこいいアクションを成立させるだけはある。にもかかわらず、豊川悦司演じる家老にしょっぱなから掛の調子の良さが見抜かれてしまう底の浅さ。とても残念キャラを綾野剛は懸命に演じている。おそらくとても真剣にやっているのだろうが、顔立ちがクールなので真意がわからない。ちょっとはいいところを見せてくれるのではないかと最後の最後まで期待をして映画を見ると……。うっかり炭酸の缶を勢いよく開けてしまったように、わわわ! まさにサプライズの男・綾野剛の面目躍如である。ちなみに、撮影現場を見学したことを『キネマ旬報 7月上旬号』で書いていて、綾野について書いたことを一部引用してみよう。"飯屋・変粉の場面では、スタッフの手が足りないと気を利かせて「いま(2階の)照明直してます」と現場に自ら声出して伝えたり、別日、にわか雨でしばし撮影が止まってしまったとき「今日やばいんで(天気)、がんばりましょう」と腹ふり衆役のエキストラたちに呼びかけたりしていて、演技のパンクと実直そのものの素とのギャップが興味深かった。"やっぱりおもしろい人だと思う。■著者プロフィール木俣冬文筆業。『みんなの朝ドラ』(講談社現代新書)が発売中。ドラマ、映画、演劇などエンタメを中心に取材、執筆。著書『挑戦者たちトップアクターズ・ルポルタージュ』『ケイゾク、SPEC、カイドク』、ノベライズ『隣の家族は青く見える』『コンフィデンスマンJP 』 など。5月29日発売の蜷川幸雄『身体的物語論』を企画、構成した。
2018年07月19日将棋界の歴史を変えた感動の実話を映画化した『泣き虫しょったんの奇跡』の完成披露舞台挨拶が7月3日(火)、TOHOシネマズ新宿にて行われ、主演の松田龍平のほか、共演者や豊田利晃監督など、総勢10名が顔をそろえた。■映画PRを振られた松田龍平「侍ジャパンの映画」!?松田さんのボソボソ語る口調は、公私共に仲良しの野田洋次郎&新井浩文を中心にクスクス笑いを巻き起こす。映画のPRを振られた松田さんは、「本当にいい映画、勇気をもらえる映画だと思います」と言うと即座に言葉に詰まり、「宣伝文句、考えておかないと…すみません…。侍ジャパンの映画」とW杯にかけて言うと、場内は爆笑。新井さんは「もう1回、チャンスをお願いします!」と観客に呼びかけると、気を取り直した松田さんは「将棋は日本でしかない国技、みたいな。合っているかな?違うな…。日本の魂がこもっている将棋の世界で奮闘する、瀬川さん含め周りの人間ドラマが色濃く描かれています」と最後はキレイにまとめていた。『泣き虫しょったんの奇跡』は、将棋界で本当に起きたサクセスストーリーを、豊田監督と松田さんによる16年振りのタッグで届ける。幼い頃からプロ棋士を目指して生きてきたしょったんこと瀬川晶司の夢は、年齢制限の壁にぶつかり、あっけなく断たれた。普通のサラリーマンとして日々を送っていたが、アマ名人になっていた親友との再会などの出来事で、改めて将棋の面白さを痛感したしょったんの、二度目の挑戦が始まる。■将棋最弱は妻夫木聡&染谷将太現場でも将棋をさしあっていたというキャスト陣。誰が一番強いかという話に及ぶと、駒木根隆介は、「強かったのは僕です、恥ずかしいけど(笑)」としながらも、ほかに強いのは「新井さん」と名指した。バトンを受け取った新井さんは「うち、もっぱら麻雀が得意です。確かにそこそこですけど、逆で最弱はブッキー(妻夫木聡)と、染谷(将太)!最弱ですね。お互いニカニカしていて、ずっと1日中終わらなかった(笑)」と朗らかにエピソードを明かした。さらに、新井さんは、かつては将棋が弱かった松田さんが強くなっていたことに驚いたと話し、「2~3週間前くらいかな。飲んでいるときに龍平が暗い顔をして『伸び悩んでいる。将棋が強くならない…』って言っていた(笑)。伸び悩むってどういうこと?」と松田さんに振ると、松田さんは「壁にぶち当たった」と几帳面に答えた。最終的に「どこを目指しているかよくわからないけど、さすが龍平」と新井さんに突っ込まれていた。そのほか、完成披露舞台挨拶には、渋川清彦、松たか子、小林薫、國村隼、瀬川晶司五段(原作者)が登壇した。『泣き虫しょったんの奇跡』は9月7日(金)より全国にて公開。(cinamacafe.net)■関連作品:泣き虫しょったんの奇跡 2018年9月7日より全国にて公開©2018『泣き虫しょったんの奇跡』製作委員会©瀬川晶司/講談社
2018年07月03日映画『あゝ、荒野』などの映画音楽の作曲家として活躍する岩代太郎が、企画・原作・音楽を担当し、全編音楽を書き下ろした、奏劇「『ライフ・コンチェルト』ある教誨師の物語~死刑執行までのカウントダウン」の上演が決定した。【チケット情報はこちら】今までに無い舞台創造のかたちへの挑戦となる、演奏と演劇を合わせた「奏劇」。岩代は「多くのサウンドトラックを手掛けながら、時には台詞よりも雄弁に語る音楽の有様を知り、新しい音楽の可能性を探求したいとの衝動を抱きました。台詞のように奏でられる旋律、旋律のように語られる台詞。かつて「オペラ」の新しい可能性を探求した先に「楽劇」があったように、「演奏」と「演劇」の挟間で新しい可能性を探求したい。その想いから生まれた新しい舞台芸術のカタチを私は「奏劇(そうげき)」と名付けました。どうぞ新しいクリエーションの息吹をご覧下さい」と、コメントを寄せた。ストーリーは、ベテラン教誨師(きょうかいし)の牧師・元村由紀夫が、自分の後任に、屈折した少年期を元村に支えられ現在は牧師の塩野智嗣を選ぶところからはじまる。死刑宣告後もいつ執行されるのかを知らされることはない死刑囚たち。その執行までの残された日々に向き合い、死を語り合うという役目を担うのが教誨師(きょうかいし)だ。自身も病に犯されながら、全身全霊で死刑囚への教誨に向き合う牧師・元村役には岩代たっての希望で出演が実現した國村隼。屈折していた過去を持ちながら、元村の意思を継ぎ教誨師の道へ足を踏み入れることになった塩野役には高田翔(ジャニーズJr.)が選ばれた。元村と塩野が向き合うふたりの死刑囚・古戸健治役には大森博史、大島玲子役に長谷川京子、そして大きくストーリーを動かすことになる死刑囚 大島の娘・瑠璃役には黒川智花と、映画・ドラマや舞台で活躍する役者が揃った。さらに音楽は岩代が信頼する東京フィルハーモニー交響楽団のメンバーによるカルテット(弦楽四重奏団)の生演奏と、演劇×演奏の豪華な共演が実現。また指揮・ピアノは岩代太郎が務め、語りとして染谷俊之の出演が決定している。演劇と音楽の新しい形を作り出す奏劇「『ライフ・コンチェルト』ある教誨師の物語~死刑執行までのカウントダウン」は8月29日(水)から9月3日(月)まで、東京・紀伊國屋ホールにて。チケットの一般発売に先駆けて、ぴあではチケット先行予約を実施中。受付は7月9日(月)午後11時59分まで。
2018年07月03日松田龍平が異色の棋士を演じる『泣き虫しょったんの奇跡』の公開日が9月7日(金)に決定。さらに、“しょったん”こと松田さん演じる瀬川晶司五段を取り囲み、濃密な人間ドラマを彩る第3弾キャストとして、上白石萌音、石橋静河、藤原竜也ほか実力派キャスト13名が新たに発表された。幼いころから将棋一筋で生きてきた“しょったん”こと瀬川晶司(松田さん)は、「26歳の誕生日を迎えるまでに四段昇段できないものは退会」というプロ棋士養成機関・奨励会の規定により、26歳にして人生の目標を失い社会の荒波に放り出されてしまう。一度は夢破れた“しょったん”が、周囲の人々に支えられながら、史上初めて奨励会退会からのプロ編入という偉業を成し遂げる、という物語。松田さんが2002年公開の『青い春』以来16年ぶりに豊田利晃作品で単独主演を務めるほか、野田洋次郎、永山絢斗、染谷将太、妻夫木聡、松たか子、國村隼といった“主役級”の豪華キャストが集結している。■上白石萌音、“しょったん”が恋心を抱く相手に!将棋一筋で生きてきた“しょったん”が、淡い恋心を抱く喫茶店の店員・真理子役には、『舞妓はレディ』(’14)で映画初主演ながら日本アカデミー賞新人俳優賞を受賞し、その後も『ちはやふる』シリーズやヒロインの声を演じた『君の名は。』、さらに現在公開中の『羊と鋼の森』への出演と、目覚ましい活躍を続ける注目の若手女優・上白石萌音。奨励会を退会し会社員となった“しょったん”の同僚・南咲子役に、『映画 夜空はいつでも最高密度の青色だ』の主演に抜擢され、多数の映画賞を受賞、NHK連続テレビ小説「半分、青い。」でも話題を呼び、『きみの鳥はうたえる』(9月1日公開)、『生きてるだけで、愛。』(今秋公開)など注目作の公開が控える石橋静河。■藤原竜也は松田龍平と6年ぶり共演!“しょったん”のファンに!?上司・山口役には、バラエティ・ドラマ・映画への出演を始め、映画『火花』では監督も務めるなど、マルチに活動を見せるお笑い芸人・板尾創路。さらに、かつて主演映画『I’M FLASH!』(’12)で松田さんと共演を果たした藤原竜也の出演も明らかに!会社員として働くかたわら、再び将棋のプロを目指す“しょったん”のファンの1人として登場する。果たして、どのようなシーンで登場するのか…?松田さんと藤原さんの共演シーンには注目だ。そのほか、大西信満、奥野瑛太、遠藤雄弥、山本亨、桂三度、三浦誠己、渡辺哲など、実力派キャスト陣が続々。それぞれ独特な存在感を放ち、作品にさらなる厚みをもたらしている。また、中学時代の晶司役には今作で映画デビューとなる窪塚愛流、親友・悠野(野田さん)の中学時代には後藤奏祐人が扮し、将棋に打ち込むひたむきな姿をフレッシュに演じている。■豪華キャスト勢揃い!本ポスタービジュアルも公開本ポスターには、「負けっぱなしじゃ、終われない。」という想いを込めた言葉と共に、将棋盤の前で覚悟を決めたかのような表情を見せる“しょったん”の姿が…。奨励会員の仲間たちや、幼いころから自身の夢を応援してくれた父(國村さん)、さらに内気だった“しょったん”の背中を押してくれた恩師(松さん)、そして最大のライバルであり親友(野田さん)。「満26歳までに四段へ昇段しなければプロ棋士になれない」という、プロ棋士の養成機関・奨励会(新進棋士奨励会)に潜む“鉄の掟”のもと、年齢制限を迎え一度は将棋から離れてしまうが、再び夢を追うことを決意した“しょったん”を力強く支え、応援する人々の姿が映し出されている。「ひとりの夢が、みんなの夢になった―」。そう記された言葉の通り、“しょったん”の将棋への情熱が次第に周囲の人々の心を動かし、やがてみんなにとっての“夢”や“希望”となっていく。豪華キャストら共演によって描かれる、その濃厚な人間ドラマには、ますます期待が膨らむばかりだ。自身も9歳から17歳まで奨励会に在籍していた過去を持つ豊田監督が「将棋を描くなら、『人生の縮図=将棋そのもの』な世界にたどり着きたい」という思いを込め、メガホンを取った本作。様々な人々との出会い、挫折・葛藤、そして、いつまでも変わらない将棋への想い。そのすべてが重なり合い、35歳のサラリーマンが将棋界の歴史を変える“奇跡”を巻き起こしていく。なお、本作は8月24日(金)より開催の第42回モントリオール国際映画祭フォーカス・オン・ワールド・シネマ部門に正式出品されることが決定している。『泣き虫しょったんの奇跡』は9月7日(金)より全国にて公開。(text:cinemacafe.net)■関連作品:泣き虫しょったんの奇跡 2018年9月7日より全国にて公開©2018『泣き虫しょったんの奇跡』製作委員会©瀬川晶司/講談社
2018年07月01日ダンス&ボーカルグループ・GENERATIONS from EXILE TRIBEの白濱亜嵐、片寄涼太、小森隼が1日、『ウタモノガタリ-CINEMA FIGHTERS project-』内の『アエイオウ』舞台挨拶に登場した。同作は6つの詩から生まれた6つの新たな楽曲を6編のショートフィルムで描くオリジナル作。白濱は、安藤桃子監督『アエイオウ』の主演を務め、主題歌「何もかもがせつない」を同グループが担当した。主演の白濱は「音楽からショートフィルムが生まれるってLDHらしいプロジェクトだと思った」と語る。「台本を読んでいて、『これってどういうことなんですか?』と監督と話す機会が多かったので。見れば見るほど自分なりの答えが見つかってくる作品だなと感じました」と作品について振り返った。パフォーマーの小森は「改めてこの並びで、なんでお前なんだ感半端ない!」と苦笑。「グループのメンバーですけど、ボーカル(片寄)は歌って、亜嵐君は主演して。僕は曲聴いて『いいな』、映画観て『ちょっと難しいな』って。考えた時、どっちかというとこっちなんじゃないかな?」と客席側に立とうとする。片寄も「隼の存在意義みたいなのは、5日くらいかけて話してるんですよ」と明かした。主題歌にかけて最近あった「何もかもがせつない」エピソードを聞かれると、片寄は「小森の存在」とさらに小森いじり。小森は「SNSで僕の名前が出た時から、何もかもがせつない! 景色がすべて曇って見える」と嘆く。白濱は「隼の状況もそうなんですけど、こないだ(関口)メンディー君が始球式を投げて、133km/hで話題になったじゃないですか。すぐ樽美酒さんに抜かれましたね」と、それぞれメンバーのせつなさに注目していたようだった。また、作品にちなみ「ア・エ・イ・オ・ウ」のカードに書かれた質問に答えることに。「メンバーに感謝したこと、されたこと」という質問を引いた片寄は「もう、毎日っすね」と答え、会場からも感嘆の声が上がる。小森が「久々に会ったけどね」と言うと、片寄は「そんなことないでしょう。昨日会わなかっただけじゃない?」と指摘。小森は「1日会わなかったら久しぶりな感じするよね。今日朝、おはようって言うの緊張した」と告白し、白濱も「お前今日俺に言わなかったからね、『おはよう』って!!」と訴え、小森は「声が出なくて! なんかわからないけど亜嵐くんを見つめるだけの状況になった」と説明した。さらに小森は「昨日この登壇が心配すぎて、深夜に涼太くんに連絡したんですよ。なおさら挨拶しづらい」と複雑な心境を吐露。片寄が「感謝されてる感じはした。昨日LINEしてよかったでしょ?」と尋ねると、小森も「ちょっと心がほっこりした」と振り返った。
2018年07月01日主演・綾野剛、脚本・宮藤官九郎、監督・石井岳龍という最強の布陣で町田康の同名小説を実写映画化し、あまりにも奇想天外なストーリーゆえ、出演者が口を揃えて「宣伝の仕方が分からない…」と言う『パンク侍、斬られて候』。その謎多き本作をここで掘り下げる。■あらすじある日、とある街道にひとりの浪人があらわれ、巡礼の物乞いを突如斬りつける。自らを“超人的剣客”と表すその浪人の名は掛十之進(綾野さん)。掛は「この者たちは、いずれこの土地に恐るべき災いをもたらす」と語る。そして、次々とあらわれるクセものたちと、ある隠密ミッションの発令によって始まる前代未聞のハッタリ合戦。ひとりの女をめぐる恋の行方と、ひとりの猿が語り出す驚きの秘密…。いま、あなたの想像をはるかに超える、驚天動地の戦いがはじまる!■原作は町田康の同名小説!高校時代より町田町蔵の名で音楽活動を始めていた町田さんは、当時、石井聰亙の名で活動していた石井監督の『爆裂都市 BURST CITY』(’82)で、無二の存在感をアピールし俳優としてもデビュー。江戸時代を舞台にしながらも、いまっぽい口語による滑稽な会話の応酬、次から次へと登場する特異なキャラクター、驚きに満ちたストーリー展開、そしてド肝を抜く大団円で、発表から10数年経った現在も色褪せず、多くの熱狂的なファンを持つ原作が、こうした縁を持つ石井監督の手によって実写化された。■クセが強いにも程があるキャラクター陣!ストーリーの謎は多いが、この個性豊かなキャラクター陣を見れば、本作が面白くないわけがないと感じること必至。ここでは主要キャラを一挙紹介していこう。「超人的剣客なんです私!」綾野剛/掛十之進(かけ・じゅうのしん)超人的剣客のくせにプータローという主人公。本作で自分が言ったハッタリをきっかけに、誰も想像しえなかった事態を招いてしまう。超テキトー。「母性がむずむずする」北川景子/ろん茶山(浅野忠信)の身の回りの世話をする女性。予告編では先陣を切ってミュージカルをするなど謎の多い人物。超マドンナ。「余は感性が鋭いと申すか?」東出昌大/黒和直仁(くろあえ・なおひと)黒和藩の藩主。「正論公」という二つ名を持つも、実際は堅物で機転が効かない“ザ・お殿様”。予告編の名台詞は「分からん!もやもやする」。超カタブツ。「なんつーの?竹馬の?友的な?」染谷将太/幕暮孫兵衛(まくぼ・まごべえ)大浦(國村隼)の家臣であり、いまでいう「ゆとり」世代。窮地に陥ると気絶する特異体質を持つ、骨の髄まで超ゆとり。「宇宙が砕けますよ」浅野忠信/茶山半郎腹ふり党の極悪非道な元幹部。顔に刺青があり、2人の付き人に自分の言葉を発言させる超カリスマ。「ゲジゲジー!」永瀬正敏/大臼延珍(でうす・のぶうず)監督過去作で半面仏像の役を熱演した永瀬さんが、今度は国中の猿をかき集める力を持つ役を熱演。人間の言葉は巧みに操れるも、超サル。ほかにも超くせ者が勢ぞろい!ほかにも掛を暗殺しに来た超アサシン・真鍋五千郎(村上淳)や、オツムは弱いくせに、まさかの念道力を操るオサム(若葉竜也)。超チキンの長岡主馬(近藤公園)や、ろんが自分に気があるとうぬぼれる、情報屋の江下レの魂次(渋川清彦)。掛のハッタリを真っ先に見破った、内藤帯刀(豊川悦司)や、その内藤の策にハマって失策してしまう、大浦主膳(國村隼)などが登場する。さらに謎を呼んでしまう予告編!?公開された本予告編には、強烈な個性を放つ12人のクセ者たちの超破天荒な掛け合いと、壮大なハッタリ合戦が描かれており、キャストの強烈な演技合戦を見ることができる。さらに映像の後半には、猿と人間による壮絶な大合戦シーンの一部が映し出されているが、この猿たちがどのような経緯で合戦に参加するのかは未だに謎。また、予告編の冒頭にかかる楽曲は、中毒性の高い独特の色気が唯一無二の世界観を生み出す「感覚ピエロ」の「夜のスピード」。この楽曲は本作のために新たに書き下ろされたオリジナルソングとなり、本作のエンディングを彩る。■【ここがパンク!その壱】 挿入歌にまさかのセックス・ピストルズ映画の主題歌には、なんとイギリスを代表する伝説的パンク・ロックバンド「セックス・ピストルズ」による「アナーキー・イン・ザ・U.K.」が使用されている。本作の舞台は江戸時代なのに。「セックス・ピストルズ」の様々な伝記映画など、彼らの音楽が使用された映像作品は多いが、日本映画の主題歌に楽曲が公式に使用されるのは今回が初。石井監督は、音楽の常識を塗り替えた歴史的楽曲を主題歌に起用したことについて「今回はこれしかない。あなーきー・いんざ・行けー!!」と楽曲になぞらえコメントしている。■【ここがパンク!その弐】これ以上にないほど主役のキャラが変化する!綾野さん演じる、掛の口達者で超テキトーな侍というユニークな侍像は、周りの状況や登場人物のテンションに合わせて自在に色を変えてゆく綾野さんの演技によって生み出された。「共演者の皆様のキャラクターが本当にカラフルで強烈な個性を持っているので、それを一度受け止め、その皆さまのキャラクターのカラーに掛を合わせていったのです」と、掛自身が変幻自在に変わってゆく、掛十之進が一之進ではなく、十之進である理由もそこにあるという考えを語っている。■【ここがパンク!その参】北川さんの美しさと演技がパンク。本作の完成披露舞台挨拶で、ゴールドに輝く衣装で現れた北川さんは「パンクでロックでかっこいい男性陣の中で、唯一の女性ということで、マドンナ的な存在かと思いきや、私も非常に暴れております」と笑顔で語った。綾野さんも「北川さんは美しさというパンク」とその美貌に惚れ惚れとしていたが、「パンク精神を持っている方。作品を1ミリでも良くすることを考えられていて、それが伝わってくるので現場としても楽しかったです」と北川さんの女優魂にも感服していた。いまだ謎が多いものの、その超展開に期待せずにはいられない。あなたもこの「劇薬」を劇場で飲み干してほしい。『パンク侍、斬られて候』は6月30日(土)より全国にて公開。(text:cinemacafe.net)■関連作品:パンク侍、斬られて候 2018年6月30日より全国にて公開ⓒ エイベックス通信放送
2018年07月01日女優の北川景子が30日、映画『パンク侍、斬られて候』(6月30日公開)の公開初日舞台挨拶に、綾野剛、東出昌大、浅野忠信、永瀬正敏、染谷将太、村上淳、若葉竜也、渋川清彦、國村隼、宮藤官九郎(脚本)、石井岳龍(監督)とともに登場した。同作は町田康原作の同名小説を脚本・宮藤官九郎、監督・石井岳龍のタッグで実写化。江戸時代を舞台に、綾野演じる浪人・掛十之進が自らが蒔いた種よって生まれる大惨事に七転八倒する。まるで孔雀の羽根のような豪奢な飾りのついたドレスで登場した北川。作中では奇妙な踊りも披露し、村上は「関係者のみなさん、あとで北川さんの踊るシーンだけ僕に素材ください」とおねだりしていた。北川は「ダンスも経験ないですし、今回腹踊りという、みんなで腹を振ってた楽しくなろうよという誘いのダンスなわけじゃないですか」と自身のシーンについて説明。「いかにみんなを腹踊りに誘えるかということだと思うんですよ、私の役割というのは」と真剣に語る。「ある意味教祖様という感じでもいなきゃいけないですし、そういう腹踊りってどういう腹踊りなんだろうって、ダンスの先生ともいろいろ話をさせていただいて、ああいう振り方になった」と振り返った北川。「すごく不思議な経験をさせていただきました」と苦笑した。
2018年06月30日俳優の綾野剛が30日、主演映画『パンク侍、斬られて候』(6月30日公開)の公開初日舞台挨拶に、北川景子、東出昌大、浅野忠信、永瀬正敏、染谷将太、村上淳、若葉竜也、渋川清彦、國村隼、宮藤官九郎(脚本)、石井岳龍(監督)とともに登場した。同作は町田康原作の同名小説を脚本・宮藤官九郎、監督・石井岳龍のタッグで実写化。江戸時代を舞台に、綾野演じる浪人・掛十之進が自らが蒔いた種よって生まれる大惨事に七転八倒する。「宣伝が不可能」と言われていた同作について、綾野は「革命だと思ってます」ときっぱり。「現実でできないことをしているわけですが、だからこそスクリーンからはみでることをしていけばいいということが、改めて結実した。役者として、また1回生まれ直しなたという感じがあります」と思い入れを明かす。撮影現場では、浅野からいきなりタックルされるアドリブなどもあり「カオス状態」だったというが、「監督がニコニコしながら『オッケー』って言うので、何がオッケーなのか、全然台本と違う」と苦笑。浅野は「役になりきってたからわからない。取り憑かれていた、どうかしてたと思う」と振り返った。猿の将軍役だった永瀬は、猿たちに恐れられていたそうで、「確かに逃げられていました。お猿ちゃんに」と悲しそうな様子。しかし「最後、お腹を触らせてくれました」と、少しずつ距離が縮まったという。また作中で綾野と対決した村上は「睾丸稲荷返し」という技を披露したが、「綾野くんの股間がすごくいいにおいがして、役に集中できないなと思って」と衝撃発言。「夏を告げる石鹸のような……素に戻っちゃって、『監督止めてもらっていいですか』って」と明かした。綾野も「それで止めてたんですか」と驚きながら、「まさか淳さんの股間を嗅ぐ芝居をすることになるとは」としみじみと感じ言った様子だった。さらに、綾野と対決するのは3回目だという村上は「僕の息子の(村上)虹郎は映画『武曲 MUKOKU』で剣道で対決して、綾野くんが『好きなギター買ってやるよ』と言ったと。僕は3回も戦ってるのに、まだ言われてない!」と抗議。綾野が「虹郎、20歳になったじゃないですか」と説明すると、「僕は45になるよ!」と訴えていた。
2018年06月30日ウエンツ瑛士がメインMCを務め、旅とグルメをテーマにしたロケを展開する「火曜サプライズ」の6月26日(火)今夜放送回は、ゲストに映画『パンク侍、斬られて候』で共演している俳優の綾野剛と女優の北川景子を迎えた“北品川ぶらり旅”の様子をお届けする。今回、綾野さんと北川さんがロケに繰り出した北品川は旧東海道の宿場町。ここで2人はお茶屋の絶品どら焼きや、芸能人も数多く訪れるという激辛カレー店などを巡る。餃子店では、北川さんが手料理を披露。北川さんいわく「100点」と絶賛する餃子の出来映えのほどや、いかに?さらに話題は2人の私生活にも。綾野さんの超こだわりインテリアにまつわるトークに、北川さんが餃子に入れる意外な○○とは!?そして、新作『ハン・ソロ/スター・ウォーズ・ストーリー』公開で話題の「スター・ウォーズ」の人気キャラクター、チューバッカも“緊急来日”。今回も目が離せないロケが展開する。連続テレビ小説「カーネーション」や「闇金ウシジマくん」「コウノドリ」などの作品で人気となると、『新宿スワン』ではスカウトマンを、『ピース オブ ケイク』ではお茶目だけど熱いハートを持ったレンタルビデオ屋の店長を、『日本で一番悪い奴ら』では悪徳刑事を、「フランケンシュタインの恋」ではなんと“人造人間”と、あらゆるジャンルの作品で多彩な役柄を演じ分ける綾野さん。「Seventeen」モデルとして活躍、その後、映画『間宮兄弟』やドラマ「モップガール」で注目され、「太陽と海の教室」「ブザー・ビート」で2年連続月9ヒロインに抜擢されると、近年では「家売るオンナ」や『君の膵臓をたべたい』など数々の作品に出演、今年の大河ドラマ「西郷どん」では天璋院篤姫役を演じている北川さん。2人が出演している映画『パンク侍、斬られて候』が6月30日(土)から全国公開される。町田康の傑作小説を原作に、「木更津キャッツアイ」「あまちゃん」などの宮藤官九郎が脚本を手がけ、『蜜のあわれ』の石井岳龍監督がメガホンを取って映画化。綾野さん、北川さんのほか東出昌大、染谷将太、浅野忠信、村上淳、若葉竜也、近藤公園、渋川清彦、國村隼、豊川悦司らが出演。江戸時代、自らを超人的剣客と表す浪人・掛十之進(綾野さん)が、自身が蒔いた種によって起きた騒動に翻弄されていく姿を描く。綾野さんと北川さんの“ぶらり旅”の模様をたっぷり楽しめる「火曜サプライズ」は6月26日(火)19時~日本テレビ系で放送。(笠緒)■関連作品:ハン・ソロ/スター・ウォーズ・ストーリー 2018年6月29日より全国にて公開© 2018 Lucasfilm Ltd. & TM. All Rights Reservedパンク侍、斬られて候 2018年6月30日より全国にて公開ⓒ エイベックス通信放送
2018年06月26日6月30日公開の映画『パンク侍、斬られて候』の完成披露舞台あいさつが11日、都内で行われ、主演の綾野剛をはじめ、北川景子、東出昌大、染谷将太、浅野忠信、國村隼、豊川悦司、若葉竜也、近藤公園、脚本の宮藤官九郎、石井岳龍監督が出席した。芥川賞作家・町田康が2004年に発表した同名小説を人気脚本家の宮藤官九郎が脚色した脚本を石井岳龍監督が映画化した本作。江戸時代を舞台に、主演の綾野剛扮する浪人・掛十之進とその周囲の騒動を描く。本作のタイトルにちなみ、パンクの代表曲とも言えるセックス・ピストルズの「アナーキー・イン・ザ・UK」に乗せて登場したキャスト陣。主演の綾野は「メインキャストは12人ですが、一人ひとりのパンク精神を持ち込んだのが、この作品の持ち味です」とアピールし、共演した北川について「お美しいイメージですが、ご自身がパンク精神を非常に持っている方。紅一点ではありましたが、我々と対等の関係を持って作品を1ミリでもよくしようとする考えが伝わってきました。ろん(北川が演じた役名)という役は北川さん以外あり得ないですね」と絶賛。対する北川は「猿がすごく可愛かったんです。猿を抱くシーンがあるんですけど、猿がこんなに可愛いんだ! と思ってビックリして癒やされました。パンクな映画ですが、女性は猿に響くというか女性は猿に癒やされると思います」と振り返ると、横にいた綾野は「猿は女性に響くって名言ですね。素晴らしいです!」と称賛していた。そんな本作を一言で表現するなら? 質問に「宣伝不可能」と書き記した綾野は「正直、本当に困っています。言葉で説明できることですべてが解決するのであれば素晴らしい映画だと考えると、こういうことが本来あるべき姿だなと感じています」と回答。「破壊的でポップなアート」と書いた北川は「今読むとよく分からないですね(笑)」と苦笑いも「多分、出来上がった映画を見た日に書いたと思うんですが、すごく爆発していると思ったんです。私の一番のお気に入りのシーンが花火のシーンで、そこが芸術的で美しかったので、そこをイメージしながらこのワードを書きました」と説明していた。映画『パンク侍、斬られて候』は、6月30日より全国公開。
2018年06月12日町田康の同名小説を監督・石井岳龍、脚本・宮藤官九郎で映画化した『パンク侍、斬られて候』の完成披露舞台挨拶が6月11日(月)に都内で開催され、主演の綾野剛をはじめ豪華キャスト陣がレッドカーペットを闊歩して大歓声を浴びた。江戸時代を舞台に、自らを超人的剣客と表す浪人・掛十之進(綾野さん)が、自身が蒔いた種によって起きた騒動に翻弄されていく姿を描く本作。この日は、北川景子、東出昌大、染谷将太、浅野忠信、國村隼、豊川悦司、若葉竜也、近藤公園、脚本の宮藤官九郎、石井岳龍監督も登壇した。映画の主題歌でセックス・ピストルズの「アナーキー・イン・ザ・ U.K.」に乗って登場したキャスト陣だが、綾野さんは「こんなバンクな登場の仕方をしましたが」と口火を切り、「お足元の悪い中、来ていただき感謝しています」とパンクとは真逆の誠実さあふれる挨拶を放ち、会場を笑わせた。「脳内破壊映画」「宣伝不可能な映画」と本作を表現した綾野さん。「間違いなく劇薬になる」と言うが、「一人一人のパンク精神をそのまま作品に持ち込んだ。そこが本作の持ち味」とキャスト陣の爆発ぶりを大絶賛。「いま皆さんがどう生きているかが直結する作品。自分の精神状態によって、この作品は表情も変え、景色も変え、豊かさも変わる」と力強く語っていた。ゴールドに輝く衣装で現れた北川さんは「パンクでロックでかっこいい男性陣の中で、唯一の女性ということで、マドンナ的な存在かと思いきや、私も非常に暴れております」とニッコリ。綾野さんは「北川さんは美しさというパンク」とその美貌に惚れ惚れとしていたが、「パンク精神を持っている方。作品を1ミリでも良くすることを考えられていて、それが伝わってくるので現場としても楽しかったです」と北川さんの女優魂にも感服していた。また豊川さんは「撮影2日目にギックリ腰になった」と告白。「綾野くんとのシーンだったんですが、綾野くんが60分くらいずっとマッサージしてくれた」と綾野さんの“60分コース”を受けたそう。「スキンシップを経た後は、キャラクターをちょっと変えさせていただいて。(豊川さん演じる)内藤は(綾野さん演じる)掛が大好きだということに」と綾野さんへの感謝とともに、楽しそうに撮影秘話を明かしていた。(text:cinemacafe.net)■関連作品:パンク侍、斬られて候 2018年6月30日より全国にて公開ⓒ エイベックス通信放送
2018年06月11日カンヌ国際映画祭で最高賞であるパルムドールを受賞した是枝裕和監督が総合監修を務める、日本を舞台にした国際共同プロジェクト映画『十年Ten Years Japan』。このたび特報映像とティザービジュアルが解禁された。今年のカンヌ国際映画祭で日本人監督として史上4人目、21年ぶりのパルムドールを受賞した是枝裕和監督が、初めてオムニバス映画の総合監修を務める。このたび解禁された特報映像は、昨年の釜山国際映画祭で行われた製作発表から始まる。「フランス World Wide Festival」など国内外の大型フェスに出演しアジア、ヨーロッパでも活躍、ドラマ「僕たちがやりました」(CX/’17)の劇伴を担当するなど、世界を舞台にマルチに活 躍するKan Sano(origami PRODUCTIONS)が紡ぎ出す繊細なピアノの旋律律にのり、是枝監督によって脚本のオリジナリティ、クオリティ、将来性から選ばれた5人の新鋭監督たちが描く“5つの未来”が、美しく、そして力強く描き出されている。また、各作品の主演である杉咲花、國村隼、太賀、川口覚、池脇千鶴の“未来を見据える表情”も印象的な特報映像となっている。なお、タイ版はアピチャッポン・ウィーラセタクン(『ブンミおじさんの森』)が監督として参加し、先日の第71回カンヌ国際映画祭「特別招待作品」に選出。台湾版は台北国際映画祭「コンペティション部門」(6月28日~7月14日開催)に選出されている。『十年 Ten Years Japan』は今秋、全国にて公開。(text:cinemacafe.net)
2018年06月08日松田龍平が主演を務める映画『泣き虫しょったんの奇跡』が、2018年9月7日(金)に全国の映画館で公開される。将棋界に本当に起きたサクセスストーリーを実写化日本将棋連盟のプロ棋士養成機関・奨励会。奨励会には満26歳の誕生日を含むリーグ終了までに四段になれなかった場合は退会という鉄の掟が存在する。負けが重なり他人と距離を置く者、焦りを抑えきれず対局中に声を荒げる者など、人生のすべてを将棋に捧げる様々な者達が、日々将棋の世界を生き抜くために勝負を繰り広げている。映画の主人公となるのは、そんな厳しい世界で半生を送る"しょったん"こと瀬川晶司棋士。掟に従い奨励会を退会せざるを得なかった彼が、アマチュア将棋界で再起奮闘、そしてプロ編入という史上初の偉業を成し遂げるというドラマチックなサクセスストーリーが今回初めて映画化。第42回モントリオール国際映画祭フォーカス・オン・ワールド・シネマ部門に正式出品されることも決定している。主演に松田龍平大きな挫折の苦悩と絶望から再起を図る瀬川晶司を演じるのは、『羊の木』、『探偵はBARにいる3』など話題作への出演が絶えない俳優・松田龍平。奇しくも映画が公開される2018年には瀬川がプロ棋士編入の偉業を成し遂げた時の年齢と同じ35歳。瀬川の心の機微と変遷を丁寧に表現した演技に注目が集まる。野田洋次郎がライバル役、染谷将太や妻夫木聡など豪華キャストが集結瀬川晶司の親友かつライバル・鈴木悠野役には、『君の名は。』では劇中の全音楽を担当し、『犬ヶ島』に声優として参加するなどますます活躍の幅を広げている他、主演の松田龍平とは公私ともに交流があるRADWIMPSの野田洋次郎が抜擢。その他のキャストにも、『空海―KU-KAI― 美しき王妃の謎』では主演を務めた染谷将太、『奥田民生になりたいボーイと出会う男すべて狂わせるガール』への出演も記憶に新しい妻夫木聡、『青い春』で松田龍平と共に主演を務めた新井浩文など豪華俳優陣が集結する。さらに、『君の名は。』でヒロインの声を演じ、『羊と鋼の森』にも出演する上白石萌音や『夜空はいつでも最高密度の青色だ』で主演を務めた石橋静河をはじめ、板尾創路、藤原竜也なども登場し、物語を盛り上げる。監督は自身も奨励会在籍経験のある豊田利晃指揮を執る監督は、実際に9歳から17歳まで奨励会に在籍していた経験のある豊田利晃。映画『火花』の脚本なども務めた豊田だが、本作は監督生活20年目の節目にあたる年に挑んだ作品。「将棋を描くなら、『人生の縮図=将棋そのもの』な世界にたどり着きたい」という思いを込め、入念な将棋指導を施して挑んだ対局シーンをはじめ、自身も身を置いていた世界を描くからこその徹底した演出で、迫力のある盤上の戦いをスクリーンに収めた。ストーリー26歳。それはプロ棋士へのタイムリミット。 小学生のころから将棋一筋で生きてきた"しょったん"こと瀬川晶司の夢は、年齢制限の壁にぶつかりあっけなく断たれた。奨励会退会後、将棋とはしばらく縁を切り平凡な生活を送っていたしょったんに突然訪れた父親の死…。親友・悠野ら周囲の人々の支えによって父の死を乗り越え、再び駒を手に取ることに。プロを目指すという重圧から解放され、その面白さ、楽しさを改めて痛感する。「やっぱり、プロになりたい――」。35歳、しょったんの人生をかけた二度目の挑戦が始まる。作品情報映画『泣き虫しょったんの奇跡』公開時期:2018年9月7日(金)出演者:松田龍平、野田洋次郎、永山絢斗、染谷将太、渋川清彦、駒木根隆介、新井浩文、早乙女太一、妻夫木聡、松たか子、美保純、イッセー尾形、小林薫、國村隼監督・脚本:豊田利晃音楽:照井利幸原作:瀬川晶司『泣き虫しょったんの奇跡』(講談社文庫刊)
2018年06月02日有村架純と國村隼がW主演する『RAILWAYS』シリーズ最新作の正式タイトルが『かぞくいろ―RAILWAYS わたしたちの出発―』となり、11月30日(金)より全国公開されることが明らかとなった。併せて、特報映像とティーザーポスタービジュアルも完成した。■あらすじ晶(有村架純)は、夫・修平(青木崇高)とその連れ子・駿也(歸山竜成)と東京で幸せに暮らしていたが、修平の突然の死で生活は一変。残された駿也と共に夫の故郷・鹿児島へ向かい、まだ会ったことのない義父の節夫(國村隼)を訪ねる。節夫は、運転士の仕事一筋で家族を顧みずに生きてきたが、突然やってきた晶たちを戸惑いつつも受け入れ、母としてまっすぐに生きようとする晶の姿に次第に心を動かされていく。そして晶は、亡き修平の子どもの頃の夢でもあり、電車好きな駿也のため、鉄道の運転士を目指すことに。温かい人々との出会いや絆が、晶・節夫・駿也の3人を“かぞくいろ”に染めていく――。■温かな雰囲気を感じられるティーザーポスタービジュアルがついに完成完成したティーザーポスタービジュアルには、若くして夫を亡くし、夫の故郷・鹿児島で「運転士」を目指す主人公・晶役の有村さんと、その連れ子・駿也役の歸山竜成くんが駅のベンチに座って微笑む前を、晶の義父・節夫役の國村さんが堅い表情で横切ろうとするシーン。柔らかい陽光が差し込んでいるかのような駅のホームで、いままさに物語が始まろうとしているのを感じさせる温かな雰囲気に仕上がっている。■特報映像も到着本作の魅力がつまった特報映像特報では、血のつながらない3世代3人が一緒に暮らしはじめ、それぞれが愛する人を失った悲しみを抱えながら、自分たちなりの家族のカタチを見つけようともがく姿を垣間見ることができ、さらに本シリーズのもうひとつの主人公でもある鉄道、“肥薩おれんじ鉄道”が、美しく彩り豊かな九州の海沿いを走るその姿も見ることができる。有村架純の運転士姿も公開!さらに有村架純が披露している運転士姿にも注目。ときに涙し、もがきながらも、「出発進行」と前を向く有村架純の初々しい運転士姿は、爽やかで真面目なイメージの彼女にぴったりの役どころ。その一方で、若くして夫を亡くし、血の繋がりのない息子に“母”としてまっすぐに向き合い続ける“シングルマザー”としての姿は、これまでにない新しい挑戦となる。新たな一面にも注目だ。『かぞくいろ―RAILWAYS わたしたちの出発―』は、11月30日(金)より全国にて公開。(text:cinemacafe.net)■関連作品:かぞくいろ―RAILWAYS わたしたちの出発― 2018年11月30日より全国にて公開©2018「かぞくいろ」製作委員会
2018年05月22日6万作以上の漫画を無料で読める状態にし、月間利用者は1億人とも言われた漫画村。閉鎖はしたものの、漫画村の運営方法や法的解釈、国としての対応など、未だ注目が集まっています。通常、著作権を侵害された者は損害賠償請求ができますが、この巨大サイトの場合、もし損害賠償をしたら一体いくらになるのか?りのは綜合法律事務所の荻原邦夫弁護士にお伺いしました。本当に違法ではないのか?漫画村サイト内では、「他サーバーにアップされた漫画を閲覧させているだけなので違法ではない」「海外運営なので日本の法律は適用されない」と説明されていました。本当にそうなのでしょうか?荻原弁護士「漫画村内のサーバーには画像を保管していないことについてですが、そもそも何をもって漫画村外だと主張しているのか、です。漫画村により管理されているのであれば、それは漫画村内と評価することができます。多量のデータを整然と管理できていることからも、漫画村の関与は推察されてしまうでしょう。また、海外での運営が本当だとしても、その実態が問題になります。実質の運営主体が日本にあるとされることは十分考えられます。また、日本に向けた日本語によるサービスであれば、それをもってそもそも日本で行われていると評価することができる場合もあります。漫画村側は、違法ではないことを主張していますが、それが裁判で認められるのは容易ではないと考えます。」利用しただけでも犯罪になる?法的に問題があるサイトを利用した場合、利用者も罪に問われることはあるのでしょうか?荻原弁護士「利用者の行為は、漫画村のWEBサイトで漫画を見ることですが、いわゆる海賊版ということになり、著作権法違反の問題を考えなければなりません。現在の著作権法では、仮にそれがいわゆる海賊版であるとしても、罰則が適用されるのは、ダウンロードして録音または録画をしたときです。漫画の閲覧だけで利用者に対して著作権法違反を問うことはできません。しかし、広い意味で違法行為への加担と評価する余地がないわけではありません。漫画村を利用することが完全に合法であると言い切ることは難しいです。」漫画村の存在自体もグレー、利用についてもグレーのようですね……。 賠償金は数百億円から数千億円!?もしも漫画村で閲覧可能にされた作品の全著作者が損害賠償請求したら、総額はいくらになりますか?荻原弁護士「損害額は、請求する側が算出する必要があります。漫画村の場合は、単純に物を転売された場合と異なり、複製が容易な著作物を閲覧させるという形態ですので、どのように損害を算定するかを考えなければなりません。ひとつの考え方として、本来であれば売れた商品が売れなくなったというものがあります。今回のケースでいえば、漫画村で閲覧されたものは、本来であれば正当な商品が買って読まれる商機を奪ったということになります。著作権法では、このような考え方により損害額の推定のための規定をいくつか設けています。実際の計算は複雑な部分もありますが、概要、次のいずれかの方法を取ることが可能です。1)侵害者の譲渡等数量×権利者の単位あたりの利益2)侵害者が得た利益3)ライセンス料相当額1)の方法が比較的容易な算出方法でしょう。漫画村への訪問者数が数億ならば、一冊あたりの利益を数百円とすれば、全体で数百億円から数千億円以上の損害額が推定は一応可能になります。もちろん、この金額は、現実の漫画の市場の規模からして大きすぎますので、それだけの損害が実際にあったといえるかという問題はあります。個々の著作権者全員が損害賠償を請求するともいえません。また、損害額が認められたとしても、侵害者側の支払能力がないことも考えられます。漫画村に類似する侵害行為は、今後も生じてくることが考えられます。個別の損害賠償事件としての性質もありますが、コンテンツ産業として、法整備も含めての対策が必要といえます。」著作者全員での損害賠償請求は途方もない金額になってしまいそうです。これが現実的な金額ではない可能性があるとはいえ、利用者の「タダで読めてラッキー」「違法じゃないなら利用してもいいだろう」という軽い気持ちの積み重ねがこの金額に表れているともいえます。漫画などのコンテンツ文化を廃れさせないためには、法整備などの対策とともに著作権に対する国民の意識向上が必要なのではないでしょうか。 *取材協力弁護士:荻原邦夫(りのは綜合法律事務所。刑事事件を主に取り扱っています。お客様に落ち着いていただき、理解していただけるよう対応します。)*取材・文:フリーライター 岡本まーこ(大学卒業後、様々なアルバイトを経てフリーライターに。裁判傍聴にハマり裁判所に通っていた経験がある。「法廷ライターまーこと裁判所へ行こう!」(エンターブレイン)、「法廷ライターまーこは見た!漫画裁判傍聴記」(かもがわ出版)。)*画像はイメージです(pixta)漫画村を全著作者が損害賠償請求したら総額はいくら?はシェアしたくなる法律相談所で公開された投稿です。漫画村を全著作者が損害賠償請求したら総額はいくら?はシェアしたくなる法律相談所で公開された投稿です。
2018年05月14日映画『十年 Ten Years Japan』が、2018年11月3日(土)よりテアトル新宿、シネ・リーブル梅田ほか全国で順次公開される。新鋭映像作家が独自の目線で描く10年後の社会、人間映画『十年 Ten Years Japan』は、香港で社会現象となったオムニバス映画『十年』を元に、日本、タイ、台湾それぞれの新鋭映像作家が独自の目線で自国の10年後の社会・人間を描く、国際共同プロジェクト「十年 Ten Years International Project」による作品。「十年 Ten Years International Project」は、アピチャッポン・ウィーラセタクンが監督として参加したタイ版が第71回カンヌ国際映画祭特別招待作品として選出されるなど、世界から大きな注目を浴びている。エグゼクティブプロデューサーに是枝裕和、杉咲花や國村隼ら実力派俳優が出演『十年 Ten Years Japan』のエグゼクティブプロデューサーを務めるのは、『万引き家族』で第71回カンヌ国際映画祭にて最高賞にあたるパルムドールを受賞した是枝裕和。オムニバス映画の総合監修を務めるのは是枝自身初の試みとなる。また、キャストには『湯を沸かすほどの熱い愛』や実写版『BLEACH』に出演し、今最も勢いのある女優・杉咲花や、『パンク侍、斬られて候』など話題作への出演が絶えない日本映画界を代表する俳優・國村隼など、豪華キャストが集結した。展開される5つのストーリーオムニバス映画である『十年 Ten Years Japan』は5つのストーリーで構成。それぞれのストーリーは、異なる監督とキャストで制作された。『PLAN75』高齢化問題を解決するために、75歳以上の高齢者に安楽死を奨励する国の制度『PLAN75』。公務員の伊丹は、貧しい老人達を相手に“死のプラ ン”の勧誘にあたっている。一方、出産を間近に控えた妻・佐紀は認知症の母親を抱え途方に暮れていた。命の価値を揺るがすシステムの中で葛藤する人々を描く問題作。監督:早川千絵キャスト:川口覚、山田キヌヲ、牧口元美ほか『いたずら同盟』国家戦略IT特区となった、とある田舎町の小学校。そこに通う子供たちは、人工知能システム“プロミス”による効率的な将来予測と画一的な道徳 に従いさえすれば苦しむことはない世界が日常となっていた。ある日、小学校で飼っている老馬へ、殺処分の判断がなされる。いつも反抗的で 独りトラブルばかり起こすリョウタだが、クラスメイトのマユとダイスケとともにいたずらを画策する。監督:木下雄介キャスト:國村隼ほか『DATA』母の生前のデータが入った「デジタル遺産」を手に入れた女子高生の舞花。データをもとに母の実像を結ぶことに喜びを感じていたが、母の知 られざる一面を見つけてしまい・・・。少女の目を通した、記録と記憶を巡る物語。監督:津野愛キャスト:杉咲花、田中哲司ほか『その空気は見えない』大気汚染によって地下への移住を強いられた日本。「地上の世界は危険だ」という母の教えを守り、地上の生活を知らずに地下の街で育った10歳の少女ミズキは、地下での生活に何の疑問も持たずに生活していた。ある日、ミズキの友人カエデが地下の街から突然姿を消す。ミズキはカエデが残したある物を見つけたことをきっかけに、まだ見ぬ地上の世界に夢を抱くようになる。監督:藤村明世キャスト:池脇千鶴ほか『美しい国』自衛隊徴兵制が義務化された日本。徴兵制の告知キャンペーンを防衛省から請け負った広告代理店に勤める渡邊は、政府からの要請で若者に親 しみやすいポスターデザインに変更する為、元のデザインを担当したベテランデザイナー・天達に一人謝罪しに行くことに。そこで天達のデザインに込められた思いを知ることになる。監督:石川慶キャスト:太賀、木野花ほか【詳細】映画『十年 Ten Years Japan』公開時期:2018年11月3日(土)テアトル新宿、シネ・リーブル梅田ほか全国順次公開エグゼクティブプロデューサー:是枝裕和プロデューサー:髙松美由紀、福間美由紀、水野詠子、ジェイソン・グレイ監督・脚本:早川千絵、木下雄介、津野愛、藤村明世、石川慶出演:杉咲花、國村隼、太賀、川口覚、池脇千鶴、田中哲司、山田キヌヲ、牧口元美、木野花ほか製作:分福、吉本興業、十年電影工作室、朝日新聞社、フリーストーンプロダクションズ配給・宣伝:フリーストーン〈2018/日本/カラー/ビスタ&シネスコサイズ/99分〉エンディングテーマ:「I’m Still In Love」作曲・演奏Kan Sano(origami PRODUCTIONS)※6月9日(土)から前売り発売開始。
2018年05月07日杉咲花、太賀、川口覚、池脇千鶴、國村隼ら実力派俳優たちが参加した、是枝裕和監督総合監修の国際共同プロジェクト『十年 Ten Years Japan』が、今秋公開されることが決定。キャスト陣からコメントも到着した。『十年 Ten Years Japan』は、香港で社会現象となったオムニバス映画『十年』を基に、日本、タイ、台湾それぞれで自国の現在・未来の多様な問題意識を出発点に、各国約5名の新鋭映像作家が独自の目線で10年後の社会・人間を描く国際共同プロジェクト「十年 Ten Years International Project」の日本版。今回その日本版のエグゼクティブプロデューサーを務めるのは、『海街diary』『海よりもまだ深く』などを手掛け、来月『万引き家族』の公開を控える是枝裕和監督。オムニバス映画の総合監修を務めるのは初の試みとなった今回、是枝監督の最終ジャッジのもと、脚本のクオリティ、オリジナリティ、将来性を重視し、5人の日本新鋭監督たちが選ばれ、昨年10月~12月に各作品の撮影が行われた。■川口覚主演『PLAN75』ストーリー高齢化問題を解決するために、75歳以上の高齢者に安楽死を奨励する国の制度「PLAN75」。公務員の伊丹は、貧しい老人たちを相手に“死のプラン”の勧誘にあたっている。一方、出産を間近に控えた妻・佐紀は認知症の母親を抱え途方に暮れていた…。まず、早川千絵監督による75歳以上の高齢者に安楽死を奨励するという未来版“姥捨て”を描く『PLAN75』。主演には、『ZERO NOIR』『センチメンタルカラス』の川口覚。老人に死のプランを勧誘する公務員役を演じるほか、山田キヌヲ、牧口元美らが出演。川口さんは、「早川監督はじめスタッフの皆様と、素敵な共演者の方々と『PLAN75』のテーマを切実に受け取り、撮影に臨みました。ぜひ沢山の方にご覧いただきたいです」とコメントしている。■國村隼主演『いたずら同盟』ストーリー国家戦略IT特区となったとある田舎町の小学校。そこに通う子どもたちは、人工知能システム“プロミス”による効率的な将来予測と画一的な道徳に従いさえすれば苦しむことはない世界が日常となっていた。ある日、小学校で飼っている老馬へ、殺処分の判断がなされる。いつも反抗的で独りトラブルばかり起こすリョウタだが、クラスメイトのマユとダイスケとともにいたずらを画策する。木下雄介監督による、AI知能で道徳を刷り込まれた特殊学区の子どもたちを描く『いたずら同盟』で主演を務めるのは、圧倒的な存在感と確かな演技力で国内外で活躍し続ける名俳優・國村隼が演じる。國村さんは、「10年後の母国を想う…。現在、アジアそれぞれの国で起こっている様々な問題や出来事、自然の事象。それらを踏まえて激動する東アジア各国の10年後を見据え、これを映画で描きだしていく。このアイデアにとても興味を持ち、共感も出来ました。またその作品群の先鞭をつけたのが、僕のキャリアにとても縁の深い香港だということも参加への大きな後押しとなりました」と参加した理由を明かしている。■杉咲花主演『DATA』ストーリー母の生前のデータが入った「デジタル遺産」を手に入れた女子高生の舞花。データをもとに母の実像を結ぶことに喜びを感じていたが、母の知られざる一面を見つけてしまい…。少女の目を通した、記録と記憶を巡る物語。津野愛が監督を務めた『DATA』の主演は、『BLEACH』『パーフェクトワールド 君といる奇跡』の公開を控え、また現在放送中のドラマ「花のち晴れ~花男 Next Season~」でも主演を務めるいま一番勢いのある若手実力派女優・杉咲花。産まれてすぐに亡くなった母の面影を求め、デジタル遺産によって明らかになる母の知られざる一面をたどる女子高生を演じ、ほかにも田中哲司らが出演。杉咲さんは「確かに存在したはずの小さな光にいつまでも目を向け続ける、舞花のピュアでまっすぐな人柄にとても魅力を感じました。優しい空気の流れる津野組はとても居心地が良く、とても幸せな時間でした」と撮影をふり返っている。■池脇千鶴主演『その空気は見えない』ストーリー大気汚染によって地下への移住を強いられた日本。「地上の世界は危険だ」という母の教えを守り、地上の生活を知らずに地下の街で育った10歳の少女ミズキは、地下での生活に何の疑問も持たずに生活していた。ある日、ミズキの友人カエデが地下の街から突然姿を消す。ミズキはカエデが残したある物を見つけたことをきっかけに、まだ見ぬ地上の世界に夢を抱くようになる。藤村明世監督による大気汚染によって地下への移住を強いられた母娘の姿を描く『その空気は見えない』の主演を務めるのは、『潔く柔く』『そこのみにて光輝く』に出演し、是枝監督最新作『万引き家族』にも出演する池脇千鶴。「どんなプロジェクトであろうと、本が面白ければ参加したいと常々思っております」と言う池脇さん。「『その空気は見えない』も、とても短いお話ゆえに、想像をかきたてられる本だったので、面白そう、やってみようと思いました」と出演決定理由を明かし、「撮影期間は短かったですが、もっとじっくりやりたかったと思わせてくれる現場でした」と語っている。■太賀主演『美しい国』ストーリー自衛隊徴兵制が義務化された日本。徴兵制の告知キャンペーンを防衛省から請け負った広告代理店に勤める渡邊は、政府からの要請で若者に親しみやすいポスターデザインに変更するため、元のデザインを担当したベテランデザイナー・天達に一人謝罪しに行くことに。そこで天達のデザインに込められた思いを知ることになる――。そして、石川慶監督作『美しい国』で主演を務めるのは、「ゆとりですがなにか」や10月からは「今日から俺は!!」の出演も決定している太賀。自衛隊徴兵制が義務化された日本を舞台に、徴兵制告知キャンペーンを請け負った広告代理店で働く若者を好演する太賀さんは、「脚本を読んだとき、途方もなく突き放された気持ちになりました。それは主人公と同じような、自分自身の無自覚さへの失望でした。出演を即決しました」と当時の心境を述べ、「近い将来がどうなってしまうのか、映画でさえ必要とされているのかもわかりませんが、変わりゆく日本でこうした作品がいま産み落とされることにとても意義を感じます。石川組に参加出来たことを誇りに思います」と参加できてよかったと話している。『十年 Ten Years Japan』は2018年秋、テアトル新宿ほか全国にて順次公開。(cinemacafe.net)
2018年05月04日古屋兎丸の同名コミックを、菅田将暉をはじめとする人気若手俳優が集結して実写映画化された『帝一の國』が、4月21日21時より「土曜プレミアム」にて地上波初放送される。今回は地上波放送を記念して、『帝一の國』の様々な情報をまとめてお届け。■あらすじ日本一の名門・海帝高校。ここでトップ=生徒会長をつとめたものには、将来の内閣入りが確約されている。4月、新学期。大きな野心を持つ男が首席入学を果たす。新1年生・赤場帝一(菅田将暉)。彼の夢は「総理大臣になって、自分の国を作る」こと。2年後の生徒会長の座を狙って、誰よりも早く動き始める帝一。生徒会長になるためには、1年生のときにどう動くかが鍵となる。決してルートを見誤ってはならない。ライバルは、全国屈指の頭脳を持つ800人の超エリート高校生たち…ヤツらを蹴落として、勝ち残るためにはどうする!?野望への第一歩を踏み出した帝一を待受けていたのは、想像を超える罠と試練!いま、命がけの「生徒会選挙」が幕を開ける――!■原作は古屋兎丸による学園×政治漫画!『ライチ☆光クラブ』の実写化も記憶に新しい古屋兎丸先生の原作となる『帝一の國』。昭和の日本一の超名門・海帝高校を舞台に、「総理大臣になり自分の国を作る」という壮大な野望を持つ赤場帝一が生徒会長の座を狙うという、学園モノと政治モノをあわせたような、少年漫画にはなかなかない異色ジャンル作だ。そして、その異色差に負けないほどのハイテンションさも特徴のひとつであり、原作がどのように実写化されるか注目されていた。■菅田将暉、野村周平、竹内涼真…若手人気俳優が勢ぞろい!今作では、知らない人はいないほどの知名度を誇る、人気若手俳優が『アベンジャーズ』よろしく、勢ぞろいしているのも大きなポイント。菅田将暉/赤場帝一主人公・赤場帝一を演じるのは、『セトウツミ』『溺れるナイフ』などの主演作をつとめる菅田将暉。コミカルな役から少女マンガモノの主人公を務める傍ら、『二重生活』や、日本アカデミー賞最優秀主演男優賞を受賞した『あゝ、荒野』など、作家性の強い作品などにも引っ張りだが、その容姿以上に演技力の高さも非常に評価されている。本作でも再現が難しい原作のテンションを見事に演じきっている。野村周平/東郷菊馬帝一のライバルであり、その卑劣な性格で相手を貶めようとする東郷菊馬役には、映画『ちはやふる』シリーズで真島太一役を演じた野村周平。性格以上に独特なビジュアルが話題を呼んだ。竹内涼真/大鷹弾帝一の狙う生徒会長の座にいる、明るく真面目な好青年・を演じる大鷹弾を竹内涼真が熱演。見た目はほかのキャラに比べて若干地味だが、全くの隙がないほど完璧なキャラを演じている。間宮祥太朗/氷室ローランド勝つためには手段を選ばない性格の金髪ロン毛・氷室 ローランドを、『ライチ☆光クラブ』の実写版でも出演した間宮祥太朗が好演。その容姿に反して、『全員死刑』など、バイオレンスかつ強烈な映画に主演で出演するなど、ある意味氷室の性格のように、唯我独尊なのかも?ほかにも魅力的なキャスト多数!ほかにも、穏やかな性格でありながら、実は非常に負けず嫌いの二年六組ルーム長・森園億人を千葉雄大、帝一の親友であり、一年一組の副ルーム長・榊原光明を志尊淳が演じるなど、イケメンぞろいの実写化ともあり注目を集めていた。■予告編から既に気になってしまうシーン多数予告編からは、帝一が己の野望を独白し、その実現のためならどんな手段もいとわない様子から、個性の強すぎる天才ライバル達の姿まで!また、帝一をはじめとする登場人物らが、ふんどし一丁で太鼓を叩くシーシも。■異例の二次創作で大盛り上がり?人気コミックやアニメでよく見られる、自作のイラストなどをアップロードする二次創作。『帝一の國』も映画が公開されたことで実写版で演じたキャストを題材に二次創作されていた。この現象はあの大ヒットアニメ『おそ松さん』の舞台版でも見られており、映画化が以下に成功したのかが、ファンのリアクションからも分かる。■志尊さんを巡って、現場は謎のハーレム状態そのキュートな佇まいの志尊さんは、共演陣からも「カワイイ!」と大評判。菅田さんは「最初は、志尊淳が周りに甘えるかと思いきや、みんながだんだん、志尊淳に甘えてた」とコメント。野村さんは志尊さんの膝の上で寝ることがあったり、ちょっと離れただけで「どこ行くの?」と聞かれたりとベタベタな様子。間宮さんにいたっては「いつになったら抱かせてくれるのかと思ってた」と衝撃発言!志尊さんも「祥太朗さんが、現場ですごくイライラしてるときがあって、『どうしたんですか?』と聞いたら『俺は、お前が男に生まれてきたことに腹を立ててる!』って言われました(笑)」と先輩俳優陣たちは常に志尊さんのキュートさに身悶えっぱなし。現場はハーレム?状態と化していたそうだ。■「夜の生徒会長」の異名を手にした間宮さん撮影中では率先して共演者と「飲みニケーション」をとる間宮さん。「あんまり1人でいたい時間ってないんですよ。なので、仕事が終わってまだ夜7時くらいで、明日の朝も早くないなってなると、友達に連絡して飲みに行ったりしますね」とコメントする間宮さんは、実は寂しがりなんだとか。そんな積極的気に仲間を呑みに誘う間宮さんを見て、菅田さんがつけた異名が、なんと「夜の生徒会長」。そんな菅田さんのことを「あいつはとにかく俺をそういう風に仕立てあげるんです、『王者』とか『男気』とか『夜の生徒会長』とか(笑)」と楽しそうに語っていた。登場キャラと同じくらい、個性豊かなキャスト陣があってのこそともいえる実写版『帝一の國』。昨今原作漫画の映画化はネガティブな感想が聞こえがちだが、そんなのどこ吹く風。実際作品、演技をしている現場のキャスト人の楽しさが手に取るように分かる。是非、地上波放送をきっかけに、まだ見ていない人も、もう一度見たい人も、『帝一の國』を堪能してみて。(text:cinemacafe.net)■関連作品:帝一の國 2017年4月29日より全国東宝系にて公開© 2017フジテレビジョン 集英社 東宝© 古屋兎丸/集英社
2018年04月21日綾野剛主演、宮藤官九郎脚本で町田康の傑作小説を実写化した『パンク侍、斬られて候』。この度、本作の初映像となる個性豊かすぎるキャラクターたちが登場する特報が解禁された。今回解禁された待望の特報映像では、“一から十二”まで番号がふられた個性豊かすぎるキャラクターが登場!演じているのは、一:綾野剛、二:北川景子、三:東出昌大、四:染谷将太、五:近藤公園、六:渋川清彦、七:若葉竜也、八:村上淳、九:浅野忠信、十:國村隼、十一:豊川悦司、十二:猿(キャスト未発表)と、日本を代表する超豪華実力派俳優たち。走りながら次々と敵を倒していく殺陣を披露する綾野さんをはじめ、神妙な面持ちで謎のダンスを踊る北川さん、見た目にも強烈なインパクトを放つ浅野さんなど、それぞれ極限の個性を爆発させている。また、猿の大群の映像から始まり、猿たちが一斉に挙手をする映像で終わる本特報。さらに、合戦らしきシーンもあることから、人間と猿の戦いを予感させ、本作で猿が重要なキーポイントになっていることは間違いないようだ。そして、今回の特報解禁でもその情報が一切明らかにされていない、軍の格好をして采配を振る謎の猿も登場するが、何者なのかはまだ明かされていない。冒頭の宙に浮かぶ豆や、北川さんの踊り、そして浅野さん演じるキャラクターの体に刻まれているうずまき模様などなど、まだ明かされていない物語のキーワードが何を意味するのか。さらに謎が深まる映像となっている。『パンク侍、斬られて候』は6月30日(土)より全国にて公開。(cinemacafe.net)■関連作品:パンク侍、斬られて候 2018年6月30日より全国にて公開ⓒ エイベックス通信放送
2018年04月18日俳優の綾野剛が主演を務める映画『パンク侍、斬られて候』(6月30日公開)の特報が18日、公開された。同作は町田康原作の同名小説を脚本・宮藤官九郎、監督・石井岳龍のタッグで実写化。江戸時代を舞台に、綾野演じる浪人・掛十之進が自らが蒔いた種よって生まれる大惨事に七転八倒する。特報では、走りながら次々と敵を倒していく殺陣を披露する綾野ら"十人の男"と、神妙な面持ちで謎のダンスを踊る北川景子という"一人の女"、そして将軍の格好をして采配を振るう謎の"一匹の猿"という12人のキャラクターたちが登場する。東出昌大、染谷将太、村上淳、若葉竜也、近藤公園、渋川清彦、國村隼、豊川悦司といった豪華俳優陣にも注目だ。また、顔と腹にうずまき模様があり、両手を広げた"長髪の男"を演じる浅野忠信の役どころは、まだ明かされていない。さらに特報は暗闇の中、まるで忍者のように屋根をつたっていく猿の大群の映像から始まり、猿たちが一斉に挙手をする映像で終わる。人間と猿の戦いも予感させ、まだ明かされて いない物語のキーワードが見え隠れする特報となっている。
2018年04月18日■漫画村は違法ではないの?漫画村は、日本国内の漫画が不正にアップロードされていたサイト。漫画の作者や販売会社がその著作権を違法に侵害されたものと主張していました。日本国内で公開・販売されている漫画は著作物に該当するため、著作権法に基づく保護を受けます。作者が漫画村のようなサイトに掲載することを許可している場合は別ですが、していない場合は著作権侵害になりえるのです。サイト運営者が特定できた場合、実はその責任は重くその人物は最高で10年以下の懲役または1000万円以下の罰金が課せられることになります。また、それが法人の場合は3億円以下の罰金もありえます。あまりにも著作権者の利益を侵害する行為態様で、実際の損害が大きい場合には、かなり重い処分も想定されます。また、このほかに損害賠償請求を受ける可能性もあります。いずれにしても、漫画村は違法である可能性が極めて高く、その存在が疑問視され続けてきました。 ■なぜ存続していたのか?違法性が指摘されてきた漫画村がなぜ存続していたのか。その理由は運営者が海外にサーバーを置いていることを理由に、「日本の法律適用範囲外」と主張していたことにあります。これは国際私法のという領域の問題なのですが、要は、日本の法律が適用されずに済むのだ、という主張です。また、漫画村は違法性の指摘について「漫画村自身は違法アップロードしているわけではなく、ウェブ上に存在している画像データを参照しているだけだから違法性はない」としてきました。そうすると、実際に著作権を侵害されたことが明白であるにもかかわらず、作者は訴えようにも運営者の実態がつかめないこと、費用がかかることなどから泣き寝入り状態となっていたようです。ただし漫画作者もこの状況に辟易としており、「サイトをブロックできないか」と国内プロバイダに要請する準備していたと報じられています。 ■違法であることには変わりなしサーバーが海外にあったとしても、日本の著作物を違法にアップロードしている行為は明らかに違法。そして、「画像データを参照しているだけ」という主張についても、許諾なく著作権が認められる以下の三要素を満たしているとは思えません。①公表された著作物であること②公正な慣行に合致すること③目的が正当な範囲にあること しかも、「参照」というのであれば、著作権法上要求される引用の要件を検討する必要もありましょう。しかし、下記の要件も満たしていないものと思われます。①引用された部分が明確であること(明瞭区別性)②引用する側が「主」で,引用される側が「従」といえる関係にあること(主従関係性)したがって、漫画村の存在は、すべてが「違法」である可能性が極めて高いと言えます。漫画村が本当に閉鎖されたのかどうかについては今後の推移を見守る必要がありますが、作者と運営会社に多大な損害を与えたのは事実といわざるをえません。まずは、運営者を特定したうえで、日本のクリエイターの利益を保護すべく、法的措置が講じられることもひとつの解決方法なのではないでしょうか。 *弁護士監修/ 虎ノ門法律経済事務所池袋支店齋藤健博弁護士(弁護士登録以降、某大手弁護士検索サイトで1位を獲得。LINEでも連絡がとれる、超迅速弁護士としてさまざまな相談に対応。特に離婚・男女問題には解決に定評。今日も多くの依頼者の相談に多く乗っている。弁護士業務とは別の顔として、慶應義塾大学において助教も勤める。)*取材・文:櫻井哲夫(本サイトでは弁護士様の回答をわかりやすく伝えるために日々奮闘し、丁寧な記事執筆を心がけております。仕事依頼も随時受け付けています【弁護士監修】漫画村がついに閉鎖?その違法性について検証してみたはシェアしたくなる法律相談所で公開された投稿です。【弁護士監修】漫画村がついに閉鎖?その違法性について検証してみたはシェアしたくなる法律相談所で公開された投稿です。
2018年04月11日町田康原作の傑作小説を、綾野剛主演、宮藤官九郎脚本、石井岳龍監督で贈る映画『パンク侍、斬られて候』。この度、北川景子、東出昌大、染谷将太、浅野忠信ら本作の第2弾キャストが発表。あわせて、“超攻撃的”イメージビジュアルが公開された。実写化不可能と言われた原作の映画化ということもあり、映画化発表時には、「パンク侍が実写化って…綾野剛て…宮藤官九郎て…最高じゃん!!!!!」「制作面子がすごすぎてやばい!!!」などとネットをざわつかせた本作。今回発表されたキャスト陣は、北川景子、東出昌大、染谷将太、浅野忠信、村上淳、若葉竜也、近藤公園、渋川清彦、國村隼、豊川悦司と、超豪華キャスト10名。北川景子「パンク侍は私のことかもしれません」現在放送中の大河ドラマ「西郷どん」で於一(篤姫)役で出演することでも話題の北川さんは、「お芝居の面では綾野さんが引っ張ってくださり、楽しい現場でした」と撮影をふり返り、「猿を抱いた謎の女性、ろん役です。パンク侍は私のことかもしれません。最後まで見ていただければわかります」と気になるコメントも。東出昌大「きっと、観たこともない映画になっていると思います」「黙読しているだけで噴き出してしまうほど、面白い台本」と語ったのは、『寝ても覚めても』『OVER DRIVE』と主演作の公開を控えている東出さん。「きっと、観たこともない映画になっていると思います」と自身も完成が楽しみだとも話している。染谷将太「刺激しかなかったです」また、日中合作映画『空海-KU-KAI- 美しき王妃の謎』にて空海役を演じ話題となった染谷さんは、「たまらなかったです。たまらない世界でした。刺激しかなかったです。甘ったるいものなんかなかったですよ。スパイスだけそろっちゃったんですよ。誰も中和する人なんていなかったですよ」と本作について語る。浅野忠信「本作では一切しゃべっていません」期間限定で公開される注目作『クソ野郎と美しき世界』の公開を控える浅野さんは、「自ら『セリフは一切いりません』と申し出たので、本作では一切しゃべっていません」と明かし、「こんなメチャクチャなことをやるのは石井組でしかないので散々はじけさせてもらいました。最高に楽しかったです」とコメントしている。紀里谷和明撮影 イメージビジュアル初公開!また、キャスト発表とあわせ、写真家であり映画監督でもある紀里谷和明が撮影した各キャラクターの撮り下ろしイメージビジュアルも初公開。着物がはだけふんどし姿の染谷さん、台風の渦のようなメイクを施しこちらを睨みつける浅野さんなどなど、映画の中のそれぞれの役どころは明らかにされていないが、彼らは一体何者なのか!?そして、写真右上の将軍の格好をした猿は誰なのか…。まだまだ謎は深まるばかりだ。キャストコメント■豊川悦司町田康さんの原作を宮藤官九郎さんがアレンジする。言葉のマジシャン×2が繰り広げる世界を石井監督がどう料理するのかにとても興味が沸くと同時に、かなりのリスクを背負った野心作で、自分の中に燃えるものがありました。“映画”でありながら、”映画”というものを超えた”パッション”のようなものを感じてもらえるんじゃないかなと思っています。■村上淳拙者、村上淳で候。なぬなぬ。パンク侍が総天然色実写化とな。ぐむむ。楽しみでごじゃる。■渋川清彦興奮してます。爆裂して、炸裂して、猛烈に最高でした。『ソレダケ/that’s it』のコメントのときも同じようなこと言ってた気がします。間違いないということです。意味なんてない、ただただ最高!ソレダケ■國村隼今回初めて町田康さんの作品世界に触れ、その圧倒的なエネルギーとアバンギャルドな展開に吹き飛ばされそうになった。そして、その世界観を映像化するのが石井岳龍監督とは…。 現場では相当なエネルギーを要求されるに違いなく、想像するだに身震いした。そして想像した通り<町田康×石井岳龍>の凄まじいパワーが渦を巻き、舞い上がり、演者とスタッフを吹き飛ばしていった。完成した作品を観るのが待ち遠しくてならない。■若葉竜也「無視できない」映画が生まれてしまいました。真夏ド炎天下の京都で、百鬼夜行を見たような…映画のシノノメを見たような…憧れのヤンキーの先輩に会ったような…6キロ痩せました。■近藤公園「兎に角、爆発だ!」石井監督の控え目ながらも岡本太郎的な熱を帯びた佇まいに触発されてグラグラした夏、激アツです。『パンク侍、斬られて候』は6月30日(土)より全国にて公開。(cinemacafe.net)■関連作品:パンク侍、斬られて候 2018年6月30日より全国にて公開ⓒ エイベックス通信放送
2018年03月21日広瀬すずをはじめ野村周平や新田真剣佑らが出演する『ちはやふる -結び-』が3月17日より公開された。2016年に“上の句・下の句”と2部作で公開され、シリーズ最新作にして完結編となる本作の情報をおさらい!■原作は“競技かるた”を題材にした末次由紀の人気少女漫画本作は末次由紀による“競技かるた=百人一首”に情熱を懸ける高校生たちの青春模様を描いた、累計発行部数2,000万部超えの大人気コミックスの実写化。2016年の2部作に続き今回の最新作について、原作者の末次氏は「また夢のような時間が来るのだとワクワクが止まりません。脚本も『ちはやふる』の面白い部分が凝縮した新構成で、とても新鮮で嫉妬するほどです。メンバーの強くなっていく姿をまた見守れると思うと、楽しみでたまりません」と期待の声を寄せていた。■あらすじ上の句煌めく青春時代に“情熱”を追い求め走り続ける千早、太一、新の、眩しいほどに一途な想いが交差する青春群像劇。綾瀬千早が小学生のときに出会った、綿谷新。彼は、千早に“自分の夢”という意味を教えてくれた人。新の「競技かるた」に懸ける情熱が色鮮やかに光って見えた。それは、千早の初恋だった…そんな矢先、家庭の事情で、引っ越してしまう新。離ればなれになってしまった新にもう一度会いたいと願い続けた千早。高校生になった千早は、“競技かるた部”を作り、全国大会を目指す。新に会いたい一心で。千早の新への気持ちを知りながらも、かるた部創部を応援する幼馴染みの真島太一。彼もまた、新に勝たなければ前に進むことができないでいた…。下の句再会した太一とともに瑞沢高校“競技かるた部”を作り、創部一年ながら、エース千早の活躍と抜群のチームワークを発揮し、なんとか強豪北央学園に勝利。新に都大会優勝を報告する千早に、新は「俺、かるたはもうやらん…」と告白。ショックを受ける千早だが、そんな中、同級生ながら最強のクイーンと呼ばれる若宮詩暢の存在を知る。千早の気持ちは次第に詩暢にとらわれ、仲間たちから離れていってしまう…。Huluスペシャルエピソード:繋ぐ「ちはやふる-繋ぐ-」では千早や太一をはじめとした瑞沢高校競技かるた部のメンバーや、幼馴染みの新はもちろん、最新作『結び』から登場する新メンバーなどが登場。かるた部で行われたある日のサプライズの様子や、千早たちが高校2年生の頃のエピソード、かるた名人・クイーン位決定戦直前の様子など、『下の句』から最新映画につながる、印象的な物語が全5話にわたって繰り広げられる。結び全国大会で繰り広げられた、綾瀬千早と若宮詩暢の壮絶な戦いから2年。 千早、太一、新は、名人・クイーン戦の会場にいた。クイーン・詩暢と戦うことができない自分に悔しがる千早…。一方、史上最強の名人・周防久志と相対しているのは、千早たちの師匠・原田先生。周防名人に手も足も出ず、原田は負けてしまう。その瞬間、「名人を倒すのは俺や!」最強の名人に挑戦状を叩き付けたのは、なんと新だった!そして、新をキラキラした目で見つめる千早。そんな2人の姿をただただ、茫然と見ることしかできない太一…。3年生になった千早たち、瑞沢かるた部は高校生最後の全国大会に向けて動き出す。恋愛体質の菫、慇懃無礼な筑波という個性的な新入生に四苦八苦する千早たち。一方、新は、全国大会で千早たちと戦う為に、かるた部創部に奔走していた。そして、新が通う藤岡東高校には、準クイーンの我妻伊織もいた。そんな矢先、瑞沢かるた部に思いもよらないトラブルが――。■気になるキャストは?主人公・綾瀬千早を演じるのは、『三度目の殺人』で「第41回日本アカデミー賞」の最優秀助演女優賞に輝き、『ラプラスの魔女』(5月4日公開)、『SUNNY 強い気持ち・強い愛』(8月31日公開)、2019年朝ドラ「夏空」ヒロインにも決まっている女優・広瀬すず。いまや主演級の女優となったが、実は『ちはやふる』が“映画初主演”を飾った大事な作品でもある。彼女は様々なプレッシャーの中、原作ファンから愛される“綾瀬千早”を演じきり、『下の句』が公開された舞台挨拶では「千早というファンの皆さんにとって、完璧に出来あがった女の子を演じる。しかも2部作という特別な時間だったので、いままでこんなに『怖い』と思ったことはなかった」と心境を語っていた。そのほか野村周平(真島太一役)、新田真剣佑(綿谷新役)、上白石萌音(大江奏役)、矢本悠馬(西田優征役)、森永悠希(駒野勉役)、松岡茉優(若宮詩暢役)、坂口涼太郎(木梨浩役)、清水尋也(須藤暁人役)、松田美由紀(宮内妙子役)、國村隼(原田秀雄役)は前作から続投し、『結び』より優希美青(花野菫役)、佐野勇斗(筑波秋博役)、清原果耶(我妻伊織役)、賀来賢人(周防久志役)が新たに参戦する。監督を務めるのは、『タイヨウのうた』(’06)、『カノジョは嘘を愛しすぎている』(’13)を手掛ける小泉徳宏監督。本作では脚本も務め、高校生たちの友情・恋愛・成長をリアルに描いていく。■「Perfume」の主題歌が青春をより輝かせる…予告編千早(広瀬すず)、太一(野村周平)、新(新田真剣佑)の高校3年の最後を描いていく『結び』。千早をはじめ、お馴染みの瑞沢高校競技かるた部の面々や松岡茉優演じる若宮詩暢らの姿が。さらに今作から登場となる瑞沢高校競技かるた部の新入部員の菫(優希美青)や筑波(佐野勇斗)、映画オリジナルキャラクターとなる新の後輩で準クイーンの伊織(清原果耶)、史上最強の名人・周防(賀来賢人)も登場する。3部作全て主題歌は「Perfume」の書き下ろしとなる。■広瀬すずの可愛らしい一面も!ちはや秘話実姉・広瀬アリスと“姉妹役で”共演女優の広瀬すずが、姉である女優の広瀬アリスと『上の句』で、“姉妹役”として共演を果たした。Twitterで、「ちはやふるみてくださった方の中にお気づきの方もいるかと思いますが千早のお姉ちゃん綾瀬千歳役はお姉ちゃんなんだよ広瀬姉妹で綾瀬姉妹を…」と明かしていた。続編決定に号泣!「これ、夢じゃないよね?」『下の句』初日舞台挨拶の際に原作者・末次由紀氏からの手紙で、続編製作がキャスト&ファンにサプライズ発表。広瀬さんらキャスト陣は続編決定について、事前に何も聞かされておらず、スクリーンに「ちはやふる続編製作決定」の文字が投影されると、抱き合って大喜び!その直前からすでに涙目だった広瀬さんは「ごめんなさい、よく分からない…」と完全にパニック状態で、「もう無理~!」と歓喜の声をあげていたのが印象的だった。新田真剣佑の改名は『ちはやふる』役名から“真剣佑”から“新田真剣佑”へと改名したことについて「『ちはやふる』は日本に来て芝居を志すきっかけになった自分の中で大きな作品なので、綿谷新からとった“新田(あらた)”という名字を使わせて頂きました」と話し、「末次先生にツイッターのダイレクトメッセージで『名字を探しているんですけど、新を使ってもよろしいですか』と聞いたら、先生から『新を使ってくださるんですか。ぜひぜひよろしくお願いします』と返事を頂きました。また“初心忘るべからず”ということも考えて“新田”にしました」と原作者とのやり取りもあったのだと語った。『チア☆ダン』撮影でも『ちはやふる』珍事件『ちはやふる』の公開後、わずか1か月ほどで『チア☆ダン~女子高生がチアダンスで全米制覇しちゃったホントの話~』はクランクイン。しかも場所は『ちはやふる』の舞台でもあった福井。シネマカフェの取材に応じた広瀬さんと新田さんは「(『ちはや』のプロモーションを含め)あの時期、仕事の現場に行くと(新田さんが)いるって感じで…。誰よりも会っていた自信がある」「絶対にいる(笑)。監督には本当に申し訳ないんですけど、今回の撮影初日に(広瀬さんの役名は)“ひかり”なのに『ちは…』って言いかけちゃって…」と苦笑する場面も。広瀬さんは「(映画の中で)憧れや好きという思いを抱く大きな存在なので、それは『ちはや』からずっと引きずっていたかも」と話していた。(text:cinemacafe.net)■関連作品:ちはやふる-上の句- 2016年3月19日より全国にて公開© 2016 映画「ちはやふる」製作委員会© 末次由紀/講談社ちはやふる-下の句- 2016年4月29日より全国にて公開© 2016 映画「ちはやふる」製作委員会© 末次由紀/講談社ちはやふる -結び- 2018年3月17日より全国東宝系にて公開© 2018 映画「ちはやふる」製作委員会© 末次由紀/講談社
2018年03月17日水谷豊主演の「相棒」シリーズの劇場版最新作『相棒-劇場版IV-』のTV初放送を記念して、テレビ朝日では過去のシリーズ作品の連続放送を実施。その第一弾として3月17日(土)今夜、映画2作目の『相棒-劇場版II-警視庁占拠!特命係の一番長い夜』をオンエアする。優秀だが変人ゆえ警視庁内の窓際部署「特命係」の係長をしている警視庁特命係の杉下右京を水谷さんが演じ、現在は反町隆史演じる冠城亘が杉下さんの“相棒”として活躍中。昨年秋からスタートした「相棒season16」も好評のうちに3月14日に最終回を迎えた。今回オンエアされる『相棒-劇場版II-』は2010年冬公開。「season8」から参加した2代目“相棒”である神戸尊を及川光博が演じ、杉下と神戸のコンビが警視庁本部内で起こった前代未聞の人質ろう城事件の謎に挑む。このろう城事件の人質となったのは田丸警視総監(品川徹)、長谷川副総監(國村隼)をはじめとした幹部12名。現場となった会議室は機動隊と特殊捜査班SITによって包囲されるが犯人の動機は不明。要求もないまま時間が過ぎていく。偶然にも犯人の男と遭遇、事態を察知したした神戸と、神戸から連絡を受けた杉下は鑑識の米沢守(六角精児)や元特命係の陣川公平(原田龍二)の協力を得て、犯人が元警視庁刑事の八重樫(小澤征悦)であることを知るが、結局事件はSITと機動隊員たちが強行突入して終息。人質は無事保護されるも八重樫は何者かに射殺されてしまう。その後明らかになるろう城事件の真実は、八重樫や圭子が関わっていた過去の大きな事件に関する衝撃の真相だった…というストーリー。小西真奈美、宇津井健、國村隼、石倉三郎、葛山信吾、平岳大、品川徹、江波杏子、岸部一徳ら豪華俳優陣の競演も見どころだ。『相棒-劇場版II-警視庁占拠!特命係の一番長い夜』は3月17日(土)21時~テレビ朝日系で放送。そして3月21日(水・祝)20時~は『相棒-劇場版IV- 首都クライシス 人質は50万人!特命係 最後の決断』がオンエアとなる。(笠緒)■関連作品:相棒−劇場版II− 2010年12月23日より全国にて公開© 2010「相棒-劇場版II-」パートナーズ相棒-劇場版IV-首都クライシス 人質は50万人!特命係 最後の決断 2017年2月11日より丸の内TOEIほか全国にて公開© 2017「相棒-劇場版IV-」パートナーズ
2018年03月17日将棋界に奇跡をもたらした異色の棋士・瀬川晶司五段の自伝的小説を、豊田利晃監督がメガホンをとり、松田龍平主演で映画化する『泣き虫しょったんの奇跡』。この度、妻夫木聡、松たか子、永山絢斗など12名の超豪華キャストが、松田さん演じる晶司を支えるキャラクターで出演することが決定。さらに、本作の特報映像も公開された。■ストーリー地味でおとなしくて何の取り柄もなかったしょったん(瀬川晶司)が、初めて周囲から認められたのが将棋だった。ライバルや師匠との出会いを経てめきめき実力をつけ、プロ棋士の登竜門である奨励会に入会。しかし「26歳までに四段昇格」という鉄の掟のプレッシャーから、肝心なところで勝てなくなり…ついに年齢制限に阻まれ退会を余儀なくされてしまう。大きな挫折から絶望と喪失感に襲われる晶司。だが、そこに残っていたのは将棋が大好きな自分の気持ち、そして仲間の支えだった――。改めて将棋の楽しさに触れ、アマで頭角を現したことで前代未聞のプロ再挑戦が始まる!■晶司と苦楽を共にする「奨励会員」たち本作は、幼い頃から将棋一筋で生きてきた“しょったん”こと瀬川晶司が、一度は夢破れたが、周囲に支えられながら再び夢を実現させるためにひたむきに挑戦していく感動の実話。そんな晶司と共に四段昇格を目指し、苦楽を共にする仲間の一人、新藤和正役には『アンフェア the end』『真田十勇士』『エルネスト もう一人のゲバラ』など様々な話題作に出演する永山絢斗。若さゆえにやんちゃで生意気な態度を取り、新藤らとぶつかることもある奨励会員・村田康平役を『ヒミズ』『寄生獣』『空海-KU-KAI- 美しき王妃の謎』などに出演し、世界にも活躍の場を広げる染谷将太。畑中良一役を『愛の渦』『ヒメアノ~ル』や舞台でも活躍を見せる駒木根隆介。山川孝役を豊田作品の常連としてもお馴染みの渋川清彦。清又役を多数の映画・ドラマ作品で名脇役として活躍を見せる新井浩文。加東大介役を『座頭市』への出演で注目を集め、最近では劇団☆新感線の舞台出演も話題となった早乙女太一。冬野渡役を『悪人』で日本アカデミー賞をはじめ数々の映画賞で主演男優賞を受賞した妻夫木聡が演じる。■松たか子&國村隼ら豪華俳優陣が脇を固める!ほかにも、晶司の小学生時代に多大な影響を与えた担任教師・鹿島澤佳子役を松たか子、中学生時代の晶司に将棋の道を教える将棋クラブの席主・工藤一男役をイッセー尾形、奨励会退会後、再びプロを目指す晶司を支える藤田守役を小林薫、そして晶司の両親役に、美保純と國村隼が決定。■キャストコメント到着妻夫木さんは、「豊田監督にオファーを頂けたことが何より嬉しかったです。また、原作の瀬川さんと同じ高校ということも、勝手ながら運命的なものを感じていました」と本作への出演を喜び、「僕は出演者の中でたぶん一番将棋が下手でした。染谷くんと将棋最弱王決定戦なるものをやったのですが決着がつかなかったので今度じゃんけんしておきます」と撮影中のエピソードも明かした。豊田監督の世界に中学のときから憧れていたという染谷さんは、「そこに招き入れて下さったことに感謝しています。そして、こんなに将棋映画に関われることに驚きです」と話し、撮影中は黙々と将棋を指していたが「自分はいっこうに強くなれませんでした」とも語っている。また永山さんは、「自分は幸福者だなぁと思えた日々でしたし、大好きな作品になりました」と撮影をふり返り、松さんは「現場では、瀬川さんもいらっしゃったので、ご本人の前で、影響を与えた先生でいるのは、とても緊張しましたが、しょったんはもちろん、生徒のみんなと目線をあわせてあげられたら、と思っていました。かかわった全ての人が熱い想いで作ったこの映画の成功を、心から祈っています」とコメントを寄せている。同時に公開された特報映像では、大勢のマスコミ陣を背に対局を行う、松田さん演じる晶司の姿が映し出されスタート。晶司を陰ながら支える親友でありライバル・悠野(野田洋次郎)のほか、小林さんや妻夫木さん、松さん、國村さん、染谷さんなど、今回発表された晶司の夢を支える個性豊かな人物たちも登場。また、照井利幸によるメロウなギターのサウンドが本映像に彩りを添えている。『泣き虫しょったんの奇跡』は2018年秋、全国にて公開予定。(cinemacafe.net)
2018年03月16日