「奈緒」について知りたいことや今話題の「奈緒」についての記事をチェック! (3/5)
Twitterを中心に注目ドラマの感想を独自の視点でつづり人気を博している、かな(@kanadorama)さん。2022年10月スタートのテレビドラマ『ファーストペンギン!』(日本テレビ系)の見どころを連載していきます。かなさんがこれまでに書いたコラムは、こちらから読めます。『ファーストペンギン!』(日本テレビ系水曜22時)を後半まで見続けてきて、この物語は仕事ドラマとして、とても誠実だと何度も感じてきた。そう思う理由は、おそらくこの物語の微妙に『薄曇り』な感じが、私たちが日々の仕事で感じる色合いに近いからではないかと思う。何せ主人公が一つ問題を解決しても、同時進行でまた別の問題が続いているし、何か一つ良い結果が得られても、社員は退職するし、めでたしめでたしにもならない。私たちの現実の仕事の日々もまた、スコンと抜けるように晴れることはほとんどなく、大抵気分は薄曇りか小雨で、どしゃ降りでないだけましだと思って働いている。終盤にさしかかった今回もまた、主人公・岩崎和佳(奈緒)とさんし船団丸の面々には、しとしとと困難の雨が降りかかっている。食い詰めたシングルマザーの和佳がたどり着いたのは、山口県のとある漁村、汐ヶ崎。魚のことは素人なのに、なぜか浜の活力になるような事業を興してほしいと漁師の片岡洋(堤真一)に頼まれ、和佳が考えついたのは混獲魚を中心に直接消費者に通販で届ける『お魚ボックス事業』だった。しかし、ごくシンプルなはずのそのアイデアは、これまで販路を握っていた漁協の強い反発を招き、和佳とさんし船団丸には次々と嫌がらせや困難がふりかかる。今回もまた、1千万円を越える網の修理代と漁師達の離反という二重の危機を抱えつつ、対外的には会社として体裁を保っていかねばならない和佳の苦闘と突き抜けぶりが相変わらずリアルだ。その一方で、和佳の存在がきっかけで漁師に本腰を入れ始めたたくみ(上村侑)と、和佳のママ友の山藤そよ(志田未来)の二人が、留守を守りながらトラブルの原因を突き止めるあたりは、着実に良い方に変化が起きていると実感してホッとする。仲買人の梨花(ファーストサマーウイカ)も、今では大手を振って和佳たちの力になってくれる。今作を通じて、当初は魚の知識もほとんどなかった、そして漁に出られるわけでもない和佳が、なぜ社長として漁師たちを束ねていけるのか、その理由がだんだんと見えてきた。それは彼女が、部下たちにとっての『薄曇り』の労働の日々の中で、いつか来る、抜けるような青空の瞬間、より良い未来を語れる能力を持っているからなのだ。浜の未来を語る明るい表情、水産の未来を語る力強い言葉。職能やカリスマ性以上に、希望のある未来を具体的に提示する力があっての社長、『長(おさ)』なのだと思う。その上で、どんな現場のトラブルにも「何とかするから!」と、やせ我慢を承知で立ち向かう。このドラマには、現代のリーダーシップとは何なのかという答えのかけらが、たくさん散りばめられている。今回、漁師たちの離反と、金融機関の貸しはがしという二つの大きな困難を乗り越えた和佳とさんし船団丸だったが、貸しはがしに対抗するためにビジネスコーディネーター・波佐間(小西遼生)の助力を得ることになる。一見頼りになる存在だが、果たして長期的に見たときに吉と出るかどうか。そして浜の外部から自分以上に頼りになる男性が入ってきたことで、居場所をなくしたように感じた片岡はひとり浜から姿を消してしまう。ドラマの当初から、社会の現状に危機感や罪悪感を持ちつつも、しがらみゆえに価値観も行動も変えづらい、片岡のような中年世代の困惑と、それでも半歩ずつの前進を物語は丁寧に描いてきた。社会に自分の居場所はあるのか、もう本当はどこからも必要とされてはいないのではないか。価値観が年単位でめまぐるしく変わっていく現代におけるミドルの痛みと困惑に物語は踏み込もうとしている。そして物語が前回から提示してきている、余裕のなさ故に漁の頻度を増やさざるをえず、それが結果的に水産資源の減少を招き、更に漁獲を減らし未来を先細りさせるという水産の苦境は、少子高齢化の悪循環にあえぐこの国の苦境の縮図のように見える。物語としての誠実さを維持しながら、抜けた青空のような未来を物語は見せられるかどうか。最終盤を見守りたい。ドラマコラムの一覧はこちら[文・構成/grape編集部]かなTwitterを中心に注目ドラマの感想を独自の視点でつづり人気を博している。⇒ かなさんのコラムはこちら
2022年11月25日第1話から、どんな形であれ、強い絆で結ばれていることが伝わってきた、さんし船団丸の漁師たち。しかし、テレビドラマ『ファーストペンギン!』(日本テレビ系)の第7話では、船の転覆事故をきっかけに仲間割れが勃発し、今までで一番のピンチを迎えてしまいます。和佳(奈緒)は、船を離れたほかの漁師たちを呼び戻しに行くことを提案するものの、片岡(堤真一)は「経験のある漁師を募集すればいい」といい出すのでした。『ファーストペンギン!』第8話あらすじ船の転覆事故をきっかけに漁師たちが去って行き、片岡洋と小森賢太郎(北川尚弥)ら数人だけが残されたさんし船団丸。岩崎和佳は皆を呼び戻しに行こうと提案するが、片岡は断固拒否。さらに片岡は、和佳が講演を行う水産フェアの会場で、新たに経験のある漁師を募集すればいい、と言い出す。こうして和佳は、全国から漁師たちが集う水産フェアの会場に、片岡も一緒に連れて行くことに。講演会終了後、和佳と片岡は、元官僚のビジネスコーディネーター・波佐間成志(小西遼生)を紹介される。見るからにやり手な波佐間から、「さんしと一緒にビジネスをしたい」と言われた和佳は目を輝かせるが、片岡はそんな2人の姿にモヤモヤし、帰り道に大喧嘩に!東京に置き去りにされる形となった片岡は、帰る手立てを失い、一人迷子になるが…。一方、汐ヶ崎に戻った和佳のもとに、銀行から「融資を切り上げたい」と唐突に連絡が入る!突如として『倒産危機』に直面した和佳に、挽回のチャンスは訪れるのか…!?『ファーストペンギン!』第8話は、2022年11月23日、放送です。[文・構成/grape編集部]
2022年11月22日Twitterを中心に注目ドラマの感想を独自の視点でつづり人気を博している、かな(@kanadorama)さん。2022年10月スタートのテレビドラマ『ファーストペンギン!』(日本テレビ系)の見どころを連載していきます。かなさんがこれまでに書いたコラムは、こちらから読めます。人生で何か新しいことを始める時の労力は、それ自体は大変だけれども、重いものを力を込めてゆっくり転がすようで、試行錯誤の余地はある。しかし、それが上手く回りはじめて押す力が要らなくなった時、楽になる一方で思ってもないスピードで走り出す。急に転がりだしたそれが悪目立ちしてしまったり、途中にある何かを跳ね飛ばしたりするし、スピードの分、一手打つ手が遅いと手遅れになる。主人公・岩崎和佳(奈緒)が率いる『さんし船団丸』は、立ち上げの時期を過ぎて、いよいよそんな時期に来ているんだなと7話を見ながら思った。食い詰めたシングルマザーの和佳が一人息子を連れてやってきたのは、かつては水産業でにぎわった山口県のとある漁港、汐ヶ崎。今は漁獲量も減り魚の値段も上がらず、浜は不景気に寂れていく一方だ。そんな浜の未来を憂う中年の漁師・片岡洋(堤真一)は、和佳に浜を立て直せる事業を考えてほしいと依頼する。水産どころか魚の種類の知識もおぼつかない和佳が考えついたのは、従来の流通ルートを省き、消費者に新鮮な魚を直接届けるという至極単純なビジネスモデルだった。しかし、漁協を通さずに魚を売るというそのシンプルなアイデアは、水産業という保守的な業界に大きな波風を立てることになる。最初は地元漁協の圧力、次は同業漁師たちの嫉妬からくる村八分と、トラブルを何度も跳ね返してきたさんし船団丸だったが、今度は『地元の有力者の元議員』に目をつけられてしまう。その元議員・辰海を演じるのは泉谷しげる。昭和生まれ世代にとっては反骨のアイコンのような存在だが、今回は見事に老獪な保守政治家役にハマっている。長年政治家でいたということは、人心の陣取り合戦の機微に通じていることである。その狡猾さで辰海は船団丸の内部に人を送り込み、トラブルが起きるように仕向ける。折しも頼りの永沢(鈴木伸之)が退職し、売り上げも右肩上がりで人手不足のさんし船団丸は、就職を希望してきた三人の若者を迎え入れた。しかし、若い世代と長年漁師として浜で生きていた漁師たちの価値観の差はなかなか埋まらない。片岡が現場で板挟みになって苦慮するうちに、漁の最中に本来ありえない事故が起き、漁船はあわや転覆の危機に直面する。漁師の魂ともいうべき網の破損と引き換えに転覆を免れるが、それでも新入りを庇う片岡に愛想を尽かした漁師達は、片岡と新入りの小森だけを残して去ってしまうのだった。これまでは浜の中で何が起きているのかを丁寧に描いてきたが、終盤にさしかかる今回、この国の水産の苦しい現状と、その中で和佳たちのお魚ボックス事業がどんな立ち位置にあるのかが、徐々に広く目線を広げつつ分かりやすく描かれている。そもそもこのドラマは、実話を元に作られている。実在モデルの坪内知佳さんの半生記を読めば、ある程度ドラマとして作られた部分はあるものの、ほぼ物語の骨組みはそのままである(いや、ドラマも恐れ入るくらい次から次にいろんなことが起こります。のけぞる面白さなのでこちらもおすすめします)。つくづく実話もドラマも、最初は水産の素人で組織がかりでない、一人の女性が淡々と始めたからこそ偉大なる『蟻の一穴』たり得たのだろうと思う。最初の一歩が未来への希望と社会的使命に後押しされて『回り始めた』時に、成長痛のように軋みが生じる。そんな中、物語の当初はとかく事なかれ主義で逃げ腰だった片岡が、新入りの育成を含めて現場で懸命にリーダーであろうとする姿に胸が熱くなった。浜でさんし船団丸が村八分にされて悩む時に、和佳は社長として苦しさを隠して「だから何とかするって!」と言い切ろうとする。片岡もまた、同じように船の転覆の危機に矢継ぎ早に指示を出しながら「何とかするけえ」と絶叫する。苦難の時に人はその地金が出る。良いバディなんだな、と思う。疑念と怒りで分解してしまった、さんし船団丸はこの先どうなってしまうのか。このドラマ、ストーリーとしては中々に苦難のパートが長いし、しかも生々しい。しかしご都合主義的に勧善懲悪ですっきり解決しないのは、これが実話をモデルにした物語だからではないかと思っている。そこで現実に苦闘しながら前に進んだ人たちを思えば、物語の面白さとのバランスを取りつつも、簡単に甘い解決にたどり着かないことは、敬意だろうと思うのだ。ドラマコラムの一覧はこちら[文・構成/grape編集部]かなTwitterを中心に注目ドラマの感想を独自の視点でつづり人気を博している。⇒ かなさんのコラムはこちら
2022年11月18日和佳(奈緒)の見事な手引きにより、漁協やほかの漁師たちからの嫌がらせを止めさせることに成功した『ファーストペンギン!』第6話。テレビ出演をきっかけに『お魚ボックス』の売り上げも伸び、人員の募集をするほどの好調ぶりを見せていました。第7話では、人手不足を解消するべく、さんし船団丸に3名の新人が加入するも、それをきっかけに、船団の空気がどんどん険悪になってしまう事態に…。『ファーストペンギン!』第7話あらすじテレビ出演のおかげで、『お魚ボックス』の売り上げは絶好調!人手が不足してきたため、岩崎和佳は人員募集をすることに。その頃漁協では、組合長・杉浦久光(梅沢富美男)のもとへ、地元の有力者・辰海一郎太(泉谷しげる)がやって来て、「さんしを潰すには『針』を仕込めば良いのだ」と不敵な笑みを浮かべ…!?しばらくして、さんし船団丸には3名の新人が加入。どうやらその中の1人が、辰海の差し金で紛れ込んだ『針』らしいのだが、何も知らない漁師たちは、浜に若者が来てくれたことを喜び、歓迎ムードに。多忙な和佳に代わって、片岡洋(堤真一)が自ら教育係に名乗り出るも、世間知らずで空気を読まない大卒の新人・小森賢太郎(北川尚弥)の振る舞いに、皆のストレスはたまっていくばかり。船団の空気がどんどん険悪になる中、命にかかわる大きな事件が…!?第6話では、途中、直販事業のメリットを認める姿勢も見せていた、組合長の杉浦。結局、ほかの漁協の手前、再び『お魚ボックス』反対派にまわった杉浦ではあるものの、和佳の改革は徐々に成果をみせています。そんな中で起きる『大きな事件』とは一体…。第7話は、2022年11月16日放送です。[文・構成/grape編集部]
2022年11月15日Twitterを中心に注目ドラマの感想を独自の視点でつづり人気を博している、かな(@kanadorama)さん。2022年10月スタートのテレビドラマ『ファーストペンギン!』(日本テレビ系)の見どころを連載していきます。かなさんがこれまでに書いたコラムは、こちらから読めます。自分ひとりで生きていくなら、多少収入が不安定でも生活環境が万全でなくても、好きな仕事でいいと思う。大人2人の人生でも、互いに好きな場所で好きな仕事を選びながら、寄り添って生きていける。でも大人が子供を育てていこうというとき、子供にとって良い条件を模索するのは自然なことだ。病気がちな息子のために自然の多い環境を求めること、あるいは、より便利な都会で安定した仕事につくこと。どの道を選ぶとしても、自分の中で繰り返し真剣に天秤に乗せてみるしかない。収入も、暮らしやすさも、生きがいも。食い詰めたシングルマザーが、とある漁村にやってきて、浜の衰退を憂う一人の漁師・片岡洋(堤真一)から、事業の展開を考えてほしいと頼まれる。漁業はおろか魚にすら詳しくなかった主人公・岩崎和佳(奈緒)は、その先入観のなさが幸いして、さんし船団丸の漁師達を引き連れて、混獲魚の直販という新たな事業に乗り出す。しかし漁協を通さないその事業は、漁協や他の漁師達の強い反発を呼び、事業展開は未だにトラブル含み。その上、当初から陰日向に和佳の助けになってくれた若手漁師の永沢(鈴木伸之)が、子供が出来たので漁師を辞めたいと言い出して和佳たちを動揺させる。折り返しの6話、和佳は永沢を引き留めるため、永沢の恋人であるアイナ(足立梨花)を納得させるべくテレビ出演を通じてさんし船団丸の将来性をアピールしようとする。しかしテレビに出るということが、さんし船団丸に不満を持つ他の漁師達を刺激してしまい、これまでも頻発していた嫌がらせはピークに達してしまう。漁師や社員の家族にまで嫌がらせが続き、和佳と片岡はテレビ出演を逆手に取り、嫌がらせの告発を決意する。今回、都会から地方にやってきて、一つ二つ新規事業を軌道に乗せたとしても、そこにある保守的な強い弾力に跳ね返される主人公の苦闘が生々しかった。これまで和佳や片岡に立ちはだかってきた漁協の組合長は、徐々に直販事業のメリットを認めて乗り気になってきたものの、他の漁協の手前、方針を変えられない。そこに住む一人一人は善良な常識人なのだとしても、それが組織や集団やテリトリーの単位になった時に、大きなうねりが起きて変革を押しつぶそうとする。そこで従来暮らしている人たちがいて、彼らには彼らの暮らしが続く以上、そう安易に外から来て問題解決なんかしないし、めでたしめでたしにはならないと淡々と言われているようだ。そんな船団丸の苦境に対し、和佳は表向きテレビで嫌がらせを告発するとアピールしつつ、最終的には矛を収めて漁協や他の漁師達との衝突を避ける。威嚇は功を奏して、ひどい嫌がらせはだんだんと収まり、船団丸には平穏が戻ってくるものの、テレビ出演を見ても永沢の恋人の気持ちは変わらず、永沢は船団丸からの退職を決意する。永沢が最後に漁師の仕事と船団丸への愛着を和佳に語りかける言葉は、誠実だけれども過去形で語られていて、その真摯さの分だけ余計に切なさが募った。地方の一次産業の場には、都会では得がたい素晴らしさが沢山あるけれども、その長所の表裏で、若い世代が家庭を営むにあたって選びづらい理由も同じくらいある。和佳にとって最初の理解者である永沢の退場とともに、そんなほろ苦さが残る回だった。しかし、和佳が永沢との縁をそれっきりに捉えずに、いつか家族で戻ってきてほしいと訴えかける言葉に光明がある。「わたしは、ずっとここにいるからね。いつ帰ってきてもいいんだからね」都会から食い詰めてふらりとやってきた一人の女が、そこを出て行く誰かへのはなむけとして私はここに根付くと宣言する。力強い言葉だった。それにしても、社外の敵に対してはファイティングポーズを取って「殴られっぱなしじゃないぞ」と示し、内部で漁師達の不満を逸らし、実際には外に対して拳を振るわず(振るえばあらゆることが破綻する)綱渡りをしながら組織を鼓舞していく。どんなに苦しくても「何とかするから」と部下を守り、ぶれない理想を語る。組織の長であるということは、本当に孤独であるなと思う。そんなふうに苦闘しながら成長するリーダーシップの物語としても、骨太な本作である。ドラマコラムの一覧はこちら[文・構成/grape編集部]かなTwitterを中心に注目ドラマの感想を独自の視点でつづり人気を博している。⇒ かなさんのコラムはこちら
2022年11月14日「俺、子供が出来たらしいんで」漁師の一希(鈴木伸之)の爆弾発言で終わった、テレビドラマ『ファーストペンギン!』(日本テレビ系)第5話。一希は、主人公・和佳(奈緒)の『相手候補』の筆頭と思われていたからこそ、恋人の存在をにおわせる発言に衝撃を受けた視聴者は多いことでしょう。第6話では、子供ができたことを理由に漁師をやめようとしている一希を引き留めるべく、和佳は一希と遠距離恋愛中の彼女・白峰アイナ(足立梨花)に会いにいくことに。さらに、和佳の悩みはつきず、テレビ局のディレクターから、『お魚ボックス』の取材の連絡が入るも、それがきっかけで、ほかの船団の漁師たちの不平不満が爆発してしまうのでした。『ファーストペンギン!』第6話あらすじ永沢一希から突然、「子どもができたから会社を辞める」と告げられた岩崎和佳は、遠距離恋愛中の永沢の彼女・白峰アイナ(足立梨花)に会いに行き、事情を探ろうとする。しかしアイナは、「ずっと一希に漁師をやめてほしかった」と和佳の説得もことごとく笑顔でかわし…。頭を悩ませる和佳のもとに、テレビ局のディレクターから、「『お魚ボックス』の将来性を見込んで取材をさせてほしい」と連絡が入る。テレビで「将来有望なビジネス」だと取り上げられれば、アイナの気持ちも変わるのではないかと思い立った和佳は、片岡洋(堤真一)たちに事情を説明。永沢に残ってもらうためなら、と皆で盛り上がっていたのだが…。さんし船団丸の面々がテレビに出るという噂が浜全体に広がると、漁協だけでなく、妬みを募らせた浜尻公平(高杉亘)ら他の船団の漁師たちの不平不満が爆発。「さんしは出ていけ」と喧嘩をふっかけられ、大乱闘に発展!嫌がらせも日増しにエスカレートし、『村八分』状態にまで追い込まれる中、和佳は片岡の一言をきっかけに、ある『逆襲の一手』を思い付き…!?『ファーストペンギン!』第6話は、2022年11月9日、放送です。[文・構成/grape編集部]
2022年11月08日Twitterを中心に注目ドラマの感想を独自の視点でつづり人気を博している、かな(@kanadorama)さん。2022年10月スタートのテレビドラマ『ファーストペンギン!』(日本テレビ系)の見どころを連載していきます。かなさんがこれまでに書いたコラムは、こちらから読めます。世の中の価値観が変わっていくとき、ほとんどその変化はグラデーションだ。どこに境目があったかは、その時は分からない。数年越しに振り返って、ああ、変わっていったんだなと思う。グラデーションは時間の流れにもあるし、世代間にもあるし、中央から周辺への地理的な条件もある。『ファーストペンギン!』(日本テレビ系水曜22時)は、一人のシングルマザーがとある漁村にやってきて、漁師達と変革をおこしていく物語だ。それは裏返せば、保守的な土地柄の人々が、時に拒否したり考え込んだりしながら、どのように新しい価値観を受け止めて、変化か現状維持かを判断する様を描いていく物語だ。食い詰めたシングルマザーの岩崎和佳(奈緒)が一人息子をつれてやってきた、山口県のとある漁村・汐ヶ崎。彼女は漁獲量が減り、漁師の収入も減り、寂れていく浜で何か新事業を興せないかと漁師の片岡洋(堤真一)から頼まれ、国の六次産業化プロジェクトの認可を得て鮮魚の直販『お魚ボックス事業』をスタートする。既得権益である漁協の妨害や、通販の作業に不慣れな漁師たちとのトラブルも乗り越えて、銀行からの融資で経営資金も潤沢に得た。しかし、ようやく直販事業が軌道に乗ったところで、思いもよらない人間関係のもつれが明らかになる。今まで、時折和佳にビジネスや漁師達との関係に助言をする琴平祐介(渡辺大知)という謎めいた青年が描かれていたが、今回、その琴平が片岡の息子だと明らかになる。息子は、死別した妻の連れ子で、職業は医者。和佳の息子を診察した縁で親交があることも判明する。祐介は過去に進学にあたって、片岡と互いを思いやるあまりに喧嘩別れしており、東京で片岡たちを案じて和佳に汐ヶ崎行きを勧めたり、間接的に直販事業の相談に乗っていたのだった。それ自体は今までの片岡の回想や琴平の事情ありげな描き方で予想はできたのだが、予想外はここからである。和佳との親密さを見て、結婚を勧めた片岡や漁師たちに、祐介は自分が同性愛者であることを明かす。その上で、この浜に戻って開業医になりたい、自分が性的マイノリティであることを触れ回ることはないけど、「隠すこともない」と言う祐介に、片岡は狼狽えてそれは迷惑だと言ってしまう。「そねえな…お前…東京なら、あれかもしれんけど、そねえな訳分からんもん、ここん持ち込まれても困るんちゃ」息子の生き方を理解したいと頭の半分では思いながらも、東京のような都会ならともかく、この地元ではそれは困ると、おろおろと言う片岡の言葉が生々しい。魚の流通にしても、現状を変えねば未来が暗い、でも今起きるデメリットを受け入れたくない。同様に、マイノリティへの理解にしても、理念の上ではわかっていても自分の身近な存在になると、理念より現実の不安が先に来る。この物語は、総論賛成・各論反対になってしまう人々の綺麗ごとと矛盾を、人情味ある物語の優しさの中で容赦なく斬ってくるのである。再び断絶しかけた片岡と祐介を繋いだのは、祐介のマイノリティとしての痛み多き人生を、父親として理解してあげてほしいと願う和佳の言葉だった。保守的な価値観で生きてきた男には、それが通じる言葉で、実感できる情愛で語りかけていく。年齢、性別、立場を超えて、パートナーとして成熟しつつある和佳と片岡の、この時の会話が印象深かった。この関係性の成熟もスイッチが切り替わるようなものではなく、幾つかの衝突と解決を経たグラデーションだったのだと思う。今週、もう一つの予想外は、ここまで和佳を支えてきた漁師の永沢(鈴木伸之)だった。その優しさと和佳への献身ぶりから、当然『相手候補』最有力に見えていたが、今週のラストでまさかの「船団丸を退職したい。子供が出来たようなので」と、他に恋人がいると伺わせる爆弾発言。やはり森下佳子の脚本は、「定型の展開に見せかけて曲者だ」と痛感する展開だった。これまでにこのドラマは、衰退する地方とシングルマザー(和佳)、生きづらさを抱えた若者(たくみ)、社会的マイノリティ(祐介)といった社会的な弱者の距離を丁寧に描いてきた。そして次は『選ぶ』若者が、よりよい未来の為にどこに住み、どんな仕事を選んで生きるのかを描くのではないかと思う。優しい人情派ドラマに見えて、やはり一筋縄ではない。後半もまだまだ船は揺れそうだ。ドラマコラムの一覧はこちら[文・構成/grape編集部]かなTwitterを中心に注目ドラマの感想を独自の視点でつづり人気を博している。⇒ かなさんのコラムはこちら[文・構成/grape編集部]
2022年11月04日「Hey! Say! JUMP」中島裕翔が主演する、結婚式前夜にマンホールに落ち、幸せの絶頂からどん底に転落する男を描く映画『#マンホール』。この度、奈緒と永山絢斗が本作に出演することが明らかに。さらに本予告映像も公開された。現在放送中の「ファーストペンギン!」で主演を務める奈緒さんが演じるのは、主人公・川村(中島さん)の元カノ・工藤舞。5年前に自分を振った川村からの突然の連絡に動揺するも、マンホールからの脱出に協力することに。また永山さんは、川村が務めるCRレジデンス営業部の同期社員・加瀬悦郎を演じる。一匹狼のような性格ゆえに、部内でも浮いた存在だが、実は川村とは仲が良い。合わせて公開された映像では、川村がマンホールに落ち、唯一繋がった元カノと会話する場面や、SNSで「マンホール女」と名乗るアカウントを立ち上げて助けを呼びかけるシーンが映し出される。手元にあるのはスマホだけ。しかしGPSは誤作動を起こし、知人や警察も当てにならない。そんな中、なんとか脱出を試みるも、充満するガスや溢れ出す有害物質、明らかになる驚愕の真実など次から次へとピンチが襲い掛かる緊迫のシーンへと続く。一方、盛り上がり続けるネット民たちは独自に捜索に乗り出したり、犯人として加瀬を捕えたりと、事態は思わぬ方向に。酩酊してマンホールの穴に落ちた川村だが、映像では“彼は落ちたのか落とされたのか?”という不穏な文字も。公開が待ち遠しくなる予告編となっている。キャストコメント・中島裕翔好感度抜群のハイスペック男が追い詰められたときに見せるむき出しの本能や人間の闇を引き出すために頑張りました。マンホールの底は、撮影が進むにつれてどんどん大変なことがあったので、リアルにそんな表情が出せたのではないかと思っています。マンホールの中に落ちて一人での撮影が続いたので、奈緒さんと永山さんの存在にはとても助けられました。映画を観た方は、1度ならず2度3度、絶対にびっくりする作品になっています。ドキドキする展開満載な『#マンホール』の結末は絶対に他言無用でお願いします!・奈緒結婚前夜、穴に落ちたある男がどうにか脱出を試みるというワンシチュエーション。そして監督は熊切さん。なんておもしろそうな企画だろう!とお話を聞いた時からワクワクしていました。この映画が皆さんに届く日が待ち遠しいです。これはただの最悪な二日酔いなのか?舞はこのマンホールへ辿り着けるのか?男は脱出できるのか…?是非、この"穴"を劇場で体感していただけますように。・永山絢斗日本では珍しいタイプかつ挑戦的な作品で、たくさんの予想を裏切るような展開に驚きながら脚本を読みました。熊切監督とはいつかご一緒してみたいと思っていたので、今回お話をいただいて嬉しく、撮影中もこの作品への愛情が伝わってきました。マンホールのセットでも撮影がありましたが、すごくリアルな作りで美術さんも素晴らしかったです。あの中で撮影し続けた中島さんは大変だっただろうなと思いますが、本当に面白いサスペンス映画になっていると思いますので、是非劇場に足を運んでいただけたら嬉しいです。『#マンホール』は2023年2月10日(金)よりTOHOシネマズ日比谷ほか全国にて公開。(cinemacafe.net)■関連作品:#マンホール 2023年2月10日よりTOHOシネマズ日比谷ほか全国にて公開©2023 Gaga Corporation/J Storm Inc.
2022年11月04日第4話で、ようやく足並みがそろった『ファーストペンギン!』(日本テレビ系)の主人公・和佳(奈緒)と、さんし船団丸の漁師たち。魚の直販『お魚ボックス』の売り上げも好調で、将来性を見込んだ銀行が融資をしてくれることにもなり、これまでの和佳の苦労も報われたように思えました。とはいえ、一難去ってまた一難。第5話では、片岡(堤真一)が『お魚ボックス』の事業から抜ける危機が訪れそうです…。さらに、和佳が「先生」と呼ぶ相談相手、琴平祐介(渡辺大知)の正体も明らかに。『ファーストペンギン!』第5話あらすじ和佳が発案した、「お魚ボックス」の売上は好調。その将来性を見込んで、銀行が融資をしてくれることになった。設備も整い、漁師たちの報酬もアップ。さらに事務員として山藤そよ(志田未来)が加わったことで漁師たちのモチベーションは急上昇!活気に満ちた日々が訪れたのだが…。ある日、和佳が「先生」と呼ぶ相談相手・琴平祐介(渡辺大知)が、「大事な話がある」と言って東京からはるばる和佳に会いにきた。そんな二人の姿を、漁協の組合長・杉浦久光(梅沢富美男)が偶然目撃。杉浦は何かを思いついた様子で、不敵な笑みを浮かべ…!?一方、和佳が「先生」と会っていると知った片岡洋は、どんな男なのかとモヤモヤ…。そんな中、杉浦から片岡に連絡が入り、謎に包まれた「先生」の正体が明らかに!杉浦の話を聞いた片岡は、「わしゃもうボックスなんかやらんけぇの!」と事務所を飛び出してしまい…!?『ファーストペンギン!』第4話は、2022年11月2日、放送です。[文・構成/grape編集部]
2022年11月01日妻夫木聡主演で1月より放送がスタートするTBS系新日曜劇場「Get Ready!」に、松下奈緒が凄腕オペナース・クイーンとして出演することが分かった。堤幸彦が演出を担当する本作は、多額の報酬と引き換えに、手段を選ばず患者の命を救う正体不明の闇医者チームの物語。主人公の孤高の天才執刀医・波佐間永介(通称:エース)を妻夫木さん、その相棒である交渉人・下山田譲(通称:ジョーカー)を藤原竜也が演じる。松下さんが演じるのは、エースが率いる闇医者チームの新たなメンバー、凄腕オペナース・依田沙姫(通称:クイーン)。過去は謎に包まれているが、オペナースとしての腕は超一流。相手が誰であろうと自分の言いたいことをストレートにぶつけ、エースには皮肉も言える間柄であり、ジョーカーとも友好的な関係を築いている。完璧なオペナースという役柄ゆえ、松下さんも数か月前から医療指導を受けクランクイン。患者のオペは、エースとクイーンの2人のみで行い、オペシーンの撮影時、妻夫木さんと松下さんは、朝から晩まで医療チームの指導の下で臨んでいるという。「これまで見たことのない内容になりそうなので期待に胸が膨らんでいます」と心境を明かした松下さんは、「オペシーンでは思いもよらないことが起きてしまうこともあるのですが、出来る限り本物のオペナースに近づけるよう、頑張りたいと思っています」と意気込む。また「今回のドラマは、カッコよくもありスタイリッシュなドラマだと感じたので、それに合わせて髪もこれまでで一番短くカットし気合を入れました。クイーンは謎が多く、まだ語られていないのですが、カッコよくて自由な女性を演じたいと思います。日曜の夜はぜひ『Get Ready!』をご覧いただけるとうれしいです。よろしくお願いします!」とメッセージを寄せている。「Get Ready!」は2023年1月より毎週日曜日21時~TBSにて放送予定。(cinemacafe.net)
2022年10月31日Twitterを中心に注目ドラマの感想を独自の視点でつづり人気を博している、かな(@kanadorama)さん。2022年10月スタートのテレビドラマ『ファーストペンギン!』(日本テレビ系)の見どころを連載していきます。かなさんがこれまでに書いたコラムは、こちらから読めます。起業した知人から聞いた、ずっと忘れられない言葉がある。「雇った社員が結婚したんだよ。聞いたとき、怖くて足が震えた。自分では、『会社、この先何年やってけるか分からない』って思ってて、もう泥沼みたいな経営で。それなのに『家庭を持つ』っていうんだもの。でも、その時は顔に出さず笑って『おめでとう』ってご祝儀出して。ますます自分は死ぬ気で会社やらなきゃって」同じように数年後、社員が家を買うと言ってきた時にも、本気かと腰を抜かしそうになったらしい。もちろん顔に出さず、励ましたと言っていた。生々しい話で、起業して会社をやっていくって本当に大変なことだと思った。片岡(堤真一)ら漁師たちから贈られた営業スーツを見つめて、65万円の自腹を決めた和佳(奈緒)の姿に、友人のそんな言葉を思い出していた。食い詰めたシングルマザー・和佳がやってきた、山口県のとある漁村・汐ヶ崎。漁獲が落ち、魚の消費量も落ち、寂れゆく故郷を憂う漁師の片岡から、和佳は「浜の建て直しが出来るような事業を考えてほしい」と頼まれる。経営の経験なし、魚の知識もなし。あるのは根性とフットワーク、そして息子たちが生きる未来によりよい社会を残したいという願いのみ。そんなヒロインが奮闘する『ファーストペンギン!』(日本テレビ系水曜22時)。和佳は漁協を通さずに鮮魚を直販で届ける『お魚ボックス事業』を始めるものの、既得権益を手放さない漁協の横槍や、漁師達からの反発で事業は一向に軌道に乗らない。いざ直販事業が始まると漁師達の魚の梱包は乱雑で、クレームとその対応で和佳と漁師達はまたしても空中分解寸前になってしまう。獲った魚がどんな料理になるのかを見せれば、漁師達のモチベーションが上がるかもしれないと、和佳は全員の旅費65万円を自腹で借金して、船団丸の面々を高級フレンチに連れて行く。今回、4話ではその『フレンチ出張』と同時進行で、船団丸の漁師・山中篤(梶原善)と、その息子たくみ(上村侑)のすれ違う親子関係が描かれる。昭和生まれの漁師らしく何ごとも深く考えない篤と、一度は就職したものの、東京暮らしが合わずに地元に帰ってきて根腐れしたような生活を送る息子のたくみ。物語は10年前の話だが、おそらく日本全国、今もどこにでもある親子のありようだと思う。若い世代はSNS等を通して、地元に戻ってからも選べたはずなのに選べなかった、あるいは選ばなかった人生を横目で見つづける。親の世代はそんな若い世代の焦燥を腫れ物のように持て余す。今回とりわけ、たくみに東京で何があったのかと問う、若手漁師の永沢(鈴木伸之)との会話が印象深かった。問いかける永沢に、特に何があったわけじゃないが、東京での生活ひとつひとつに疲れたのだとたくみは自嘲気味に応える。学歴や教養や社会常識、地元の暮らしで存分に得られなかったものが、都会での彼を疲弊させたのだと思う。さりとて帰ってきても、さびれゆく土地の、さびれるだけの理由がもう見えてしまっていて、やるせなさは行き場がない。地方で生きていく若者の焦燥や、それでも捨てられぬ愛着がよく描かれたエピソードだと思う。高級フランス料理店での魚料理を通じて、たくみは鮮魚ボックスへの和佳の情熱(彼女はそれを『ロマン』という言葉で表現する)と漁師たちの魚への誇りに触れ、浜での生き方に小さな希望を見出す。大きな転機があるわけではないが、ひとつひとつそこで生きる理由を見つけて、いつか誇りになっていく。それは土地の良いところも悪いところも見つめながら、地方都市で生まれて暮らしていく多くの人々へ、真心のこもった静かなエールに思えた。ここぞという時には強烈なリーダーシップを発揮する一方、時に説明の言葉が足りない和佳と、キレやすい荒くれ漁師たちをつないでいるのは、まだ若い漁師の永沢一希である。大きな体を縮めるように和佳の話を聞き、一晩中子供に寄り添って、時には親子喧嘩の仲裁に入って殴られる。しかも殴られても激することもない。そんな心優しい漁師に、劇団EXILEの鈴木伸之がぴたっとはまっている。鈴木伸之は、昨年の『恋です!~ヤンキーくんと白杖ガール』(日本テレビ系)でも、いかつい外見に反し、繊細で思いやりのある青年を好演していた。あの大柄な体からにじみ出るような優しさには不思議な説得力があり、これから物語の中でどんな役割を果たすのか、楽しみである。立ち上げの時期を経て、事業が順調に走り出すとき、仕入れや人件費、経費がかさみ始める。しかしもどかしいかな、それが収益に変わるのは大抵その少し後なのである。和佳と漁師たちにも、避けて通れないシビアな資金繰りの問題が降りかかろうとしている。倒れた自転車と何気なく渡したチラシは、この先どこに繋がってくるだろうか。幾つもの点を浮かべ、物語は中盤に入ろうとしている。ドラマコラムの一覧はこちら[文・構成/grape編集部]かなTwitterを中心に注目ドラマの感想を独自の視点でつづり人気を博している。⇒ かなさんのコラムはこちら
2022年10月28日奈緒主演、“漁業の世界”に飛び込んだシングルマザーの実話を基にした「ファーストペンギン!」の4話が10月26日オンエア。SNSでは奈緒演じる和佳が口にした「ロマン」というワードに「グッときたなぁ」「胸が熱くなっちゃう」などの反応が送られている。“ファーストペンギン”とは多くの敵が潜む海に最初に飛び込む勇気ある1羽のペンギンのこと。ファーストペンギンのように縁もゆかりもない“漁業の世界”に飛び込んだシングルマザーの奮闘の実話を、「JIN-仁-」「義母と娘のブルース」などで知られる森下佳子のオリジナル脚本でドラマ化した本作。キャストは前回のラストで片岡らに社長になって欲しいと頼まれた岩崎和佳に奈緒さんが演じるほか、和佳に浜を立て直すようと頼み込んだ片岡洋に堤真一。都会から移住して片岡の漁船団「さんし船団丸」で漁師をしている永沢一希に鈴木伸之。「さんし船団丸」の漁師・山中篤に梶原善。同じく「さんし船団丸」漁師の磯田高志に吹越満。和佳に様々なアドバイスをする東京在住の琴平祐介に渡辺大知。和佳を助けるママ友の山藤そよに志田未来。和佳を応援する農林水産省の溝口静に松本若菜。汐ヶ崎漁港の仲買人・重森梨花にファーストサマーウイカ。汐ヶ崎漁業協同組合の組合長で、和佳のじゃまをする杉浦久光に梅沢富美男といった面々。※以下ネタバレを含む表現があります。ご注意ください。「お魚ボックス」に配送先の飲食店から「魚が痛んでいる」「注文が間違っている」などのクレームが続出。和佳が代品を送る羽目になり大赤字状態で、漁師たちへの追加報酬もほとんど支払えず皆の士気は下がっていく。そんな状況を見かね片岡が和佳に無断でクレーム対応を開始。クレームを入れてきた店側に「悪いのは魚ではなく料理人の腕」と言い返していることを知った和佳は激怒、2人は大喧嘩に。頭を抱える和佳に東京のフレンチレストランのシェフ・流山(速水もこみち)から連絡が。和佳は65万もの交通費をかけ、流山のレストランに片岡たちを連れていくというのが今回のストーリー。個人経営の飲食店に直接ではなくチェーンやスーパーに魚を降ろせばいいという片岡に、和佳はそんな売り方はしたくないと反論。一尾単位で売るのは「私のロマンだから」と話す。終盤でも「今の私にはみんなに渡せるものは何もなくて、ロマンしかない」と語る和佳に視聴者からは「「今はロマンしか渡せない」グッときたなぁ」「ビジョンと覚悟を見せる。これぞ社長のあるべき姿」「私にはロマンしかない。いい台詞」「「浪漫」なんて言われたら胸が熱くなっちゃうよね」などの声が上がる。また「さんし船団丸」や汐ヶ崎に不満を抱いていたが、考えを変えた篤の息子・たくみにも「たくみも漁師の仕事に誇りとやりがいを持てる様になって、新しい事提案したりお父さんと仲直りも出来て良かった」「一番やる気のなかったたくみが変わる所に心動かされた…」といった感想が寄せられている。【第5話あらすじ】「お魚ボックス」の将来性を見込んで銀行が融資をしてくれることになり、漁師たちの報酬もアップ。事務員としてそよも加わったことで漁師たちのモチベーションは急上昇する。そんなある日、琴平が「大事な話がある」と東京からはるばる和佳に会いにくる。そのことを知った片岡は、どんな男なのかとモヤモヤ…。そして謎に包まれた「先生」の正体が明らかに…。「ファーストペンギン!」は毎週水曜22時~日本テレビ系にて放送中。(笠緒)
2022年10月27日ようやく岩崎和佳(奈緒)を中心にまとまり始め、これからの巻き返しに期待がかかる、テレビドラマ『ファーストペンギン!』(日本テレビ系)第4話。しかし、そう簡単にはいきません。第3話で、母親としての在り方を問われ、漁師たちとの仕事を諦めかけた、和佳。それでも、和佳の熱心な営業を知り、引き止めにきた漁師たちや、何より息子の進(石塚陸翔)の存在もあり、再び『お魚ボックス』事業を軌道に乗せるべく、和佳とさんし船団丸の漁師たちは、動き始めたのでした。『お魚ボックス』の注文も増え始め、順調かと思われた矢先、配送先の飲食店からは、「魚が痛んでいる」「注文が間違っている」などクレームが続出する事態に。注文が増えても大赤字で、漁師たちへの追加報酬もほとんど支払えない状況を見かねた片岡洋(堤真一)が、和佳に無断でクレーム対応を開始するも、それがまたトラブルを生み出すのでした。『ファーストペンギン!』第4話あらすじ注文も順調に増え始め、順調そうに見えた、「お魚ボックス」事業。しかし、配送先の飲食店からは、「魚が痛んでいる」「注文が間違っている」などクレームが続出!苦情が来るたびに和佳が代品を送る羽目になり、注文が増えても大赤字!漁師たちへの追加報酬もほとんど支払えず、皆の士気は下がっていくばかり……。そんな状況を見かねた片岡洋は、和佳に無断でクレーム対応を開始。片岡が「悪いのは魚ではなく料理人の腕」とお客さんに言い返していることを知った和佳は激怒。片岡も苛立ちを募らせ、2人は大喧嘩に……!頭を抱える和佳のもとに、東京のフレンチレストランのシェフ・流山(速水もこみち)から連絡が入る。流山と話をするうち、和佳は、漁師たちのやる気をアップさせるための“ある秘策”を思い付き……!?『ファーストペンギン!』第4話は、2022年10月26日、放送です。[文・構成/grape編集部]
2022年10月25日Twitterを中心に注目ドラマの感想を独自の視点でつづり人気を博している、かな(@kanadorama)さん。2022年10月スタートのテレビドラマ『ファーストペンギン!』(日本テレビ系)の見どころを連載していきます。かなさんがこれまでに書いたコラムは、こちらから読めます。漁協からの度重なる陰湿な嫌がらせにも、根も葉もない悪い噂話にも、心折れないヒロイン。だが、その心がポキッと折れたのは、仕事への評価ではなくて、「母親としてあんたどうなんだ」という仲間からの反則の一撃だった。「それを言っちゃあ、おしまいだろ」と思ったら案の定、ヒロインの和佳は漁師たちとの仕事をあきらめて去ってしまう。それはやはり仕事仲間としては、決して刺してはいけないところなのだ。「これはつらいな」と思わずため息が出る。でも確かにその時が物語の底、深い水底でつま先が触れた瞬間だった。あとは蹴って上がるのだ。とある寂れゆく漁村、汐ヶ崎にふらりと現れたシングルマザーが、ひとりの漁師と出会って浜の再建になるような事業を興してほしいと頼まれる。華奢で、経営の経験もなく、おまけにアジとサバの区別もつかない彼女。しかし、類い希な根性と行動力の持ち主だった。そんなヒロイン岩崎和佳(奈緒)と、さんし船団丸の漁師達の奮闘を描く『ファーストペンギン!』(日本テレビ系水曜22時)。その行動力で、和佳はこれまでタブーとされてきた、漁協を通さない魚の直販を始めるべく国の六次産業化プロジェクトの認可を得て、漁協からの嫌がらせをものともせず直販事業に突き進む。漁協とのしがらみや増える仕事に渋る漁師達を激励し、叱りつけ、何とか事業をスタートさせたものの、和佳のアイデアを潰したい漁協の組合長・杉浦(梅沢富美男)の陰湿な妨害工作はまだ続いていた。嘘の証言を録音したり、フェイク画像まで作って和佳の悪評を広めようとする組合長の憎らしい悪役ぶりも、相変わらず見事にブレがない。ヒロインにふりかかる試練がエグいほど、後半ジャンプアップして面白くなるのが脚本家・森下佳子のドラマで、それは演技だと分かっていても一瞬「本当に嫌いになりそう」と思わせるような敵役あっての効果である。そのラインすれすれの憎々しさを、NHK連続テレビ小説『ごちそうさん』ではキムラ緑子が担ったが、今回は梅沢富美男が怪演している。さんし船団丸の口座から多額の預金を引き出して、目一杯おしゃれをして東京に出て行く和佳の行動を、漁師達は「会社の金を横領して遊び歩いているのでは」と怪しむが、それは東京の飲食店に魚を買ってもらうための必死の営業だった。何度も無理に食べ吐きしながら営業に回った和佳は倒れて病院に運ばれ、息子の進(石塚陸翔)を船団丸に預けたまま一晩帰れなくなってしまう。ここで漁師たちと和佳の間の不信感はピークに達する。漁師の片岡(堤真一)は和佳の母親としてのありようが酷すぎるのではないか、息子の進の物分かりがあまりにも良いのは、放置の結果の歪みではないのか、と和佳にとっては身に覚えのある『痛い一撃』を食らわせてしまうのである。興味深いのは、物分かりが良すぎる子供への忸怩(じくじ)たる思いが、どうやら片岡自身の過去に繋がっているような部分である。自分にその痛みの後悔があるから、和佳に対してもある意味的確にその武器を使ってしまったのではないか。片岡には病で死に別れた妻がおり、その妻には連れ子がいたということが物語の初回、漁師たちの話で明かされている。そして和佳には琴平(渡辺大知)という経営コンサルタントらしき青年が時折連絡をしてお魚ボックス事業に的確なアドバイスをしている。琴平は、和佳と進の親子に対して何らかの好意はあるようだが、その真意は見えない。その琴平が、今回のラストで汐ヶ崎の漁師たちについて直接見知っているふうなことを言いかけてやめた。そして、まだ和佳に対して何か隠している意図があるらしい。幾つもの点と点が浮かび上がっているが、それがどんな線を描くのかはわからない。中盤に向けての大きな楽しみの一つになりそうだ。こうして一度はさんし船団丸との縁を切ろうと決めた和佳だったが、和佳の献身的な営業の実情を知った漁師の面々が引き止めにやってくる。それでも振り切ろうとした和佳を引きとめたのは、いつも良い子すぎるくらい良い子である息子の進が初めて見せた怒りだった。漁師たちの訴えかけを無視して自転車をこぐ和佳に、進は初めて「ママのばか!」と怒り、驚いて自転車を止めた和佳は追いついてきた漁師たちと和解する。一度切れかけた糸が、繋がってまた撚りあう瞬間だった。しかし遡って考えると、普段は優しい幼い子を怒りに突き動かしたのは『楽しい漁師のおじちゃんたち』への思いやりだろう。それは一晩寄り添った永沢(鈴木伸之)の優しさや、ペンギンの鳴き声を真似て寂しさを紛らわせてくれた片岡の思いやり、そして母親の悪口を子供の目の前で言わなかった高志(吹越満)の気遣いといった、海の男たちの不器用な優しさが絡まりあって醸成されたものだ。つくづく人の縁は、単線ではなくて絡まりあってめぐるものだと思う。同じく森下佳子が脚本を担当した大河ドラマ『おんな城主直虎』(NHK)に、子を生まなかったことを揶揄された主人公が「あいにく子を持ったことはないもので。どの子も等しく我が子のように見えましてな」と返す名台詞がある。このセリフの味わい深さも、そして今作で繰り返される、長いものに巻かれないでも生きられる社会をという描写も、極上のエンタテインメントの中で「私たちは次の世代にどんな社会を残したいですか?」と問われているかのようだ。和佳と漁師たちの奮闘を見守りながら、その答えの一端だけでも見つけられるといいなと思っている。ドラマコラムの一覧はこちら[文・構成/grape編集部]かなTwitterを中心に注目ドラマの感想を独自の視点でつづり人気を博している。⇒ かなさんのコラムはこちら
2022年10月21日現在の日本社会が抱える問題を縮図したようなストーリーや、キャスティングの絶妙さが受け、第1話放送以降、着々と人気を高めているドラマ『ファーストペンギン』(日本テレビ系)。『お魚ボックス』をめぐり、漁協から敵対視される主人公の岩崎和佳(奈緒)ではあるものの、第2話では、孤軍奮闘する彼女を助ける人たちの存在も出てきました。その1人が、和佳のママ友である、山藤そよ(志田未来)。『お魚ボックス』の注文数を増やすため、東京との往復を繰り返し多忙な日々を送るシングルマザーの和佳に代わり、そよは、和佳の1人息子・進(石塚陸翔)を夜の間だけ預かってくれる頼もしい存在です。ママ友の力を借りながら、1人営業活動に励む和佳でしたが、その裏では、敵対する漁協の組合長・杉浦久光(梅沢富美男)が吹聴した、「和佳は詐欺師である」という噂が広まりつつありました。『ファーストペンギン!』第3話あらすじ「お魚ボックス」の注文を増やすため、岩崎和佳は東京の飲食店に営業をしに行くことに。息子の進(石塚陸翔)を昼は保育園、夜はママ友・山藤そよに預けて、東京との往復を繰り返す多忙な日々を送っていた。そんな中、進は誕生日を迎える。この日も和佳は東京に出かけており、進は片岡洋(堤真一)たちと一緒に、船団の事務所で帰りを待つことに。しかし、和佳は約束の時間を過ぎても帰って来ず、片岡が何度電話をかけても繋がらない。翌朝になっても連絡がつかない和佳のことを、漁師たちは「男と一緒なのでは?」と疑い始めるが、片岡だけは、「子供の誕生日に母親がそんなこと…」と和佳を信じようとする。しかし、そこに磯田高志(吹越満)が会社の出納記録を持って飛び込んでくる!片岡が和佳に預けていた船団の口座から、大金が引き出されていたことが発覚し……!?『ファーストペンギン』第3話は、2022年10月19日、放送です。[文・構成/grape編集部]
2022年10月18日Twitterを中心に注目ドラマの感想を独自の視点でつづり人気を博している、かな(@kanadorama)さん。2022年10月スタートのテレビドラマ『ファーストペンギン!』(日本テレビ系)の見どころを連載していきます。かなさんがこれまでに書いたコラムは、こちらから読めます。森下佳子脚本ドラマの序盤はつらい。何作品か見て分かっているけれども、『ファーストペンギン!』(日本テレビ系水曜22時)の2話、ヒロインをとことん追い詰める容赦なさにまたしても唸った。ヒロインが苦難を乗り越え、問題を解決して仲間を得て目的に進んでいく。そのストーリー自体エンターテインメントとして王道だが、森下脚本でのヒロインの苦難は他のそれよりも更に一段闇が深いと思う。NHK連続テレビ小説『ごちそうさん』の時には、主人公・め以子が嫁いだ先の小姑の和枝が繰り出す『いけず』は、嫁いじめと言うには悪意が底知れなくて恐ろしかった。大河ドラマ『おんな城主直虎』の時も、ヒロインが領主になった当初はどこを向いても敵だらけで、頼りになるはずの幼なじみも敵方に離反しているように振る舞い、痛々しいことこの上なかった。2021年のテレビドラマ『天国と地獄〜サイコな2人』(TBS系)は男女の入れ替わりが物語の主軸だが、ヒロインは入れ替わった相手、つまり自分の姿をした相手から、意図的に食物アレルギー反応を仕組まれて死にかけてしまう。そして、今作「ファーストペンギン!」である。物語のスタートは、現在の10年前。ヒロインの岩崎和佳(奈緒)はシングルマザーとしてとある漁港に引っ越してくる。そして、ひょんなきっかけから、漁師の片岡洋(堤真一)と出会い、漁獲量が落ちてさびれていく浜を元気づけられるような事業を考えてほしいと頼まれる。折しも国が六次産業化プロジェクトを募集し始めた矢先で、水揚げされた魚を通販で直接販売する『お魚ボックス』の企画を見事に通すものの、彼女の前に立ちはだかったのは従来の販路を外そうとする企画を快く思わない漁協の組合長・杉浦久光(梅沢富美男)だった。一度は和佳の企画に賛成した片岡も、杉浦の圧力に負けて翻意してしまい、かくして和佳はハシゴを外され漁港の中で孤立してしまうのだった。とにかく、これでもかと和佳にふりかかる試練がえぐい。最初に依頼してきた片岡にハシゴを外されただけでも随分な話だが、その後どんなに漁師を鼓舞しようとしても無視され、自腹でお試し用の『お魚ボックス』を作って売ろうと奮闘しても魚を買えないように裏で仕組まれ、あまつさえ頼みの綱の六次産業化プロジェクトの認定さえも組合長の策略で取り消されそうになってしまう。しかもその理由が和佳がハニートラップで統括担当を脅迫したというひどい嘘なのだった。くじけない和佳のバイタリティもすさまじいが、実はその苦難の一つ一つに、そっと寄り添う人達がいる。とりわけ、周囲に対して大きな声をあげるわけではないけれど、土砂降りの中で傘をそっと差しだしてくれるような女性たちの助力が印象的だ。内緒で魚を売ってくれる女仲買人、解雇しても部屋からすぐに追い出さずに待ってくれる女将、逃げ回る役人に会えるように仕組んでくれるホステス、突然のトラブルの時にごく自然に子供を預かってくれるママ友、そして認定取り消しの動きにシグナルを出してくれる農水省の女性官僚。これは、確かにファーストペンギン・和佳の話だけれども、同時に、もしファーストペンギンたりうる特別な輝きの誰かに、(私自身含め)平凡に生きている人生で出会ったならば、どのように振る舞うかという話でもあると思う。すぐに大手を振ってついていくほどの勇気はなくても、転びかけたところに手を差し出し、気持ちがくじけた時にはそっと背中をさすってあげるような、今、出来ることで支えればいいということではないか。対して、このままでは寂れていく地域社会を維持できないと危機感を持ちながらも、既存のしがらみに絡めとられて動けない、漁師の片岡や中年男性たちの煮え切らなさは実にじれったい。その動きの鈍さ、現状ではまずいと思いながらも、暮らしを維持していかねばならない彼らの焦り。それらの矛盾は、今現実の社会を覆う閉塞感そのもののように見えるし、脚本は彼らのがんじがらめのしんどさを、今はじっと静かに見据えて描いている。2話を終えて、今のところは一難去って更に大きな一難といった具合で辛い展開が続くが、最初に書いたように、序盤の辛さは森下作品の大きな特徴である。中盤から終盤にかけて『その時』がくれば、まるで一気に咲きはじめる花のようにあらゆる登場人物が、そして序盤では到底好きになれそうになかった敵役までもが魅力的に変貌し、主人公が乗り越えてきた苦難一つ一つに意味があったのだと実感する。ドラマを見続ける楽しさが、そこには詰まっている。十年後の息子が語りかける優しいナレーションは、そこにたどり着くための地図なのだろう。まだリクライニングシートを倒してリラックスとはいかないけれど、物語は希望に向けて旅立った。揺れながらも力強く目的地を目指している。ドラマコラムの一覧はこちら[文・構成/grape編集部]かなTwitterを中心に注目ドラマの感想を独自の視点でつづり人気を博している。⇒ かなさんのコラムはこちら[文・構成/grape編集部]
2022年10月14日俳優の奈緒さんが主演を務める、テレビドラマ『ファーストペンギン!』(日本テレビ系)の第2話が、2022年10月12日に放送されます。漁師たちが獲った魚を、市場を通さず、直接料理店などに販売するシステムを考案し、後に国から『漁業6次産業化』として認定された『鮮魚ボックス事業』の生みの親、坪内知佳さんをモデルにした同ドラマ。当時、漁協を敵に回すも当然だったシステムは多くの困難に阻まれ、実現までの道のりは決して容易なものではありませんでした。『ファーストペンギン!』第1話でも、『お魚ボックス』をめぐり、主人公・岩崎和佳(奈緒)と漁協の組合長である杉浦(梅沢富美男)の対立が早くも描かれ、第2話で、和佳は仲居の仕事を辞めざるを得ない状況にまでおいこまれてしまいます。それだけではなく、和佳に追い打ちをかけるように、農林水産省の溝口静(松本若菜)から、「『おさかなボックス』事業の認定取り消しに向けた動きがある」と電話が。溝口いわく、申請書類に判をついた統括支店長、通称『統括さん』(伊沢弘)が、「和佳から脅迫され判をつかされた」と漁協に訴え出たのだといいます。『ファーストペンギン!』第2話あらすじ威勢よく啖呵を切ったものの、漁協だけでなく、漁師たちまで敵に回してしまい、孤立する岩崎和佳(奈緒)。それでもめげずに次の作戦を考え、漁師の片岡洋(堤真一)たちに、「お魚ボックス」の注文が取れたから魚を分けてほしいとお願いするのだが、漁協の組合長・杉浦久光(梅沢富美男)と約束したからと、魚を1匹も譲ってくれない。さらに杉浦の圧力は、和佳が勤めるホテルにまでおよび、和佳は仲居の仕事を辞めざるを得ない状況に。従業員寮も出て行かなければならなくなってしまう!そのうえ、農林水産省の溝口静(松本若菜)から、『おさかなボックス』事業の認定取り消しに向けた動きがあるとも告げられ、立て続けに襲いかかる苦難に心折れそうになる和佳だったが、東京にいる琴平祐介(渡辺大知)に背中を押され、"ある秘策”を思い付く!溝口に相談を持ちかけ、「『女』を使えないか?」という和佳だったが……果たしてその思いもよらぬ大胆な秘策とは!?[文・構成/grape編集部]
2022年10月12日Twitterを中心に注目ドラマの感想を独自の視点でつづり人気を博している、かな(@kanadorama)さん。2022年10月スタートのテレビドラマ『ファーストペンギン!』(日本テレビ系)の見どころを連載していきます。かなさんがこれまでに書いたコラムは、こちらから読めます。誰の人生にも「ここで飛び込めばいいんだろうな」と水面をのぞき込む瞬間がある。でも、ここで飛ばなきゃ死ぬというような特殊な状況(病気の治療や理不尽な暴力から逃げる時など)で無いかぎり、大概の人は飛び込む前にそのまま振り返って静かに元の暮らしに戻っていく。大人になればなっただけ、何かを得ようとしたら何かを失う覚悟が必要だと分かる。失うものも見えすぎる。それでも一握りの人間は水面に飛び込むのだけれど、彼らを飛び込ませる最後の『一押し』は何だろう。お金、名誉、それとも正義。結局、魚のいる海どころか管理されたプールにすら飛び込めない人生を送りそうな私は、『ファーストペンギン!』(日本テレビ系水曜22時)を見ながらそんなことを考える。まるで火花が散るようなヒロイン・和佳(のどか)の啖呵(たんか)を、のけぞりながら聞いている。物語の始まりは現在からおよそ10年前。子連れのシングルマザー岩崎和佳(奈緒)が、とある中国地方の漁村にやってくる。住み込みでホテルの仲居をしながら、副業として事務系の雑用を請け負うつもりでいたところに、和佳は宴席での思い切りのよさと機転を見込まれて、漁船団『さんし船団丸』の社長である片岡洋(堤真一)から、「寂れていく浜の建て直しに何か事業を興せないか」と相談を持ちかけられる。アジとサバの区別すらつかない自分に「なぜそんなこと」をと不審に思いながらも、浜で食べた獲れたての魚の美味しさに商機を見た和佳は、片岡や部下の漁師達とぶつかり合いながらも、農林水産省が推進する六次産業化プロジェクトの認定を得る。和佳の奮闘に浜の建て直しの光明を見て喜ぶ『さんし船団丸』の面々だったが、それは漁協という既得権益の牙城との激しい戦いの始まりでもあった。実は、このドラマは実在の人物、土地、企業をベースにしている。脚本は、温かみのある丁寧なストーリーに定評のある森下佳子。NHK連続テレビ小説『ごちそうさん』(2014年)、大河ドラマ『おんな城主直虎』(2017年)、『義母と娘のブルース』(2018年TBS系)など、近年手堅いヒット作が続いており、とりわけ一風変わった史実や原作ものをドラマとして組み立てる手腕は随一である。今回、ビジネスの実話をどんなふうにエンターテインメントに組み立ててくれるのか期待が膨らむ。初回を見て痛感したのは、人物の描写や設定そのものが寂れた漁村だけではない、今のこの国の縮図だということだった。ヒロインの和佳は、我が子の為に未来によりよい社会を残したい。そのために矛盾や改めていかねばならない部分が見えているし、タフで行動力もある。しかし、若さと圧倒的な男社会の漁業で女性であるということ、そしてよそ者であるというハンデが彼女を阻む。和佳に浜の建て直しを依頼する片岡は、社会を支えるミドルとして地域社会を衰退させてしまった己の来し方を顧みて罪悪感に悩みつつ、年の分だけ絡みついたしがらみが改革の最初の一歩を阻む。結局、総論賛成各論反対の矛盾を体現してしまっている。『さんし船団丸』の若手漁師・永沢(鈴木伸之)は、和佳の奮闘には肯定的なようだ。しかしそれを言葉にして積極的に支援するまでにはまだ至らない。改革者を静かに見つめる若年層のマジョリティのような存在である。そして巨大な既得権益として、漁協の組合長である杉浦(梅沢富美男)が立ちはだかる。かつて生産者たちの心強い味方だった組織が、時代の経過とともに疲弊していると多くの人々が気づいているけれども、あまりにも社会に深く絡みついて、周囲も当事者たちも修繕することも断ち切ることもできなくなっている。ヒロインのジレンマもさながら、現状に強い問題意識を持ちながらも、しがらみで身動きが取れない『さんし船団丸』社長の片岡の描き方が興味深い。初回のラスト、組合長から漁協を通さない魚の直販に脅しをかけられたヒロインに、普通ここは味方して二人で『巨悪』に立ち向かうだろうと思いきや、片岡は組合長相手に尻尾を巻いて、和佳が掛けた『魚の直販』という梯子をあっさり外してしまうのである。このままではいけないとわかっているが、何から手をつけたらいいのか、義理や恩を損なわずに現状を変えていくにはどうしたらいいのか、下からは冷淡な目で見られ上からは押さえつけられて右往左往しているこの国のミドルの現状そのもののようだ。結果、和佳が悔し涙にまみれながら、まるで手負いの獣が暴れるような激しい啖呵を片岡と組合長に浴びせかけて、戦いの火ぶたが切って落とされる。和佳には、学生の頃に校則をめぐり正論を通そうとして、いざ教師と対峙するときには生徒は誰も味方をしてくれずに持論を撤回してしまった苦い過去があった。その傷は思い出に押し込められたように見えて、ずっと彼女の中で治らずに膿んでいた。その長く疼く痛みの人生を、そして長いものに巻かれたほうがいいような社会を、息子の世代に残していいものかという怒りと切迫が彼女を水に飛び込ませたのだと思う。勇気は、愛する誰かに誇れる自分でいたいという願いからやってくる。かくして最初のペンギンは水に飛び込んだ。後に誰か続くのか、ペンギンたちは天敵に食われずに突き進むのか。何せ森下脚本である。この先も上下左右に大揺れして一筋縄ではいかないだろう。ときめきと笑いと阿鼻叫喚の数か月が待っている。ドラマコラムの一覧はこちら[文・構成/grape編集部]かなTwitterを中心に注目ドラマの感想を独自の視点でつづり人気を博している。⇒ かなさんのコラムはこちら
2022年10月07日10月5日(水)本日から放送がスタートした、奈緒主演の新ドラマ「ファーストペンギン!」において、ナレーションを『万引き家族』に出演した城桧吏が務めていることが明らかになった。本作は、縁もゆかりもない漁業の世界に飛び込んだシングルマザーと、彼女と共に改革の荒波に漕ぎだした漁師たちの実話をモデルに描く、森下佳子がオリジナル脚本で紡ぐリアルサクセスストーリー。先ほど放送が終了した第1話では、スタート時から印象的なフレーズで城さんのナレーションが物語に彩りを加えた。演じるのは、奈緒さん扮する主人公・和佳の息子・進の“10年後の声”となっており、現代を生きる進が、10年前の母たちの奮闘記を回顧する形で、毎話ストーリーが展開していく。第1話では、和佳の苦労を近くで見守ってきた進の視点から、母の本心を代弁し、“ファーストペンギン”の由来についても説明した城さん。ナレーションを担当するのは、今作が初となるが「難しく感じる事も多々ありますが、物語を支える大事な役割の1つだと思いますので気が引き締まる思いで参加させて頂いています」と話し、「みなさんへ届くように精一杯頑張ります!最後までたくさんの方に見届けて頂きたいです」とコメントしている。「ファーストペンギン!」は毎週水曜日22時~日本テレビ系にて放送中。(cinemacafe.net)
2022年10月05日2022年10月5日、俳優の奈緒さんが主演を務める、新テレビドラマ『ファーストペンギン』(日本テレビ系)の第1話が放送されます。縁もゆかりもない、漁業の世界に飛び込んだシングルマザーと漁師たちの『奇跡の実話』をモデルにした『ファーストペンギン』。地元のホテルで仲居として働いていた主人公・岩崎和佳(奈緒)が、『浜の立て直し』を頼み込まれ、しがらみだらけの業界で革命を起こしていく様を描いています。『ファーストペンギン』第1話あらすじ人生崖っぷちのシングルマザー・岩崎和佳(奈緒)は、5才の一人息子・進(石塚陸翔)を連れて、寂れた港町・汐ヶ崎に移り住んできたばかり。地元のホテルで仲居として働いていたある日、漁師の片岡洋(堤真一)から「浜の立て直し」を頼み込まれる。片岡は、漁師たちの高齢化が進み、漁獲量も減りゆくばかりの港の窮状を憂い、かつての賑わいを取り戻したいと思う一方、これといった打開策も見いだせぬまま、ひそかに危機感を募らせていたのだった。アジとサバの違いもわからず、未知なる『漁業の世界』に飛び込むことに尻込みする和佳だったが、片岡に連れて行かれた漁港で振舞われた魚の美味しさに感動。半ば押し切られる形で、片岡の依頼を引き受けることになった。早速漁業について勉強を開始した和佳は、東京にいる相談相手・琴平祐介(渡辺大知)からアドバイスを受けながら、魚の直販ビジネス『お魚ボックス』のアイデアを思いつき、片岡たちに提案。しかし、『お魚ボックス』は、既存の流通の『中間業者』にあたる漁協や仲買を飛ばすことになるらしく、彼らに喧嘩を売るも同然な案だった。片岡たちから「漁協に逆らうなんてありえない」と猛反対を受け、渋々引き下がろうとする和佳だったが、内心は納得しきれていない様子で…。漁師たち自ら、全国のお客さんたちに新鮮な魚を直接届ける『お魚ボックス』の実現に向けて、孤軍奮闘し始めた和佳。漁業はド素人の彼女が、ジリ貧状態の港に嵐を巻き起こすことはできるのでしょうか。[文・構成/grape編集部]
2022年10月04日永野芽郁を主演、奈緒らを共演に迎え、タナダユキ監督がメガホンをとった映画『マイ・ブロークン・マリコ』。この度、永野さん、奈緒さんが作品への想いを語る貴重なインタビューが盛り込まれた特別映像が解禁となった。主人公シイノを演じた永野さん、そしてマリコを演じた奈緒さんが「オファーを受けた時の心境」「それぞれとの共演について」「印象に残っているエピソード」「印象に残っているセリフ」が、初解禁となる本編映像とあわせて明らかになる本映像。隣にいるお互いを想いながら、言葉を紡ぎ出す永野さんと奈緒さん。作品への参加の経緯を話す中、奈緒さんがマリコ役を演じる可能性が出て来た段階で「奈緒ちゃんがやるならできるかも」とふり返る永野さん。さらに、「ずっと芽郁ちゃんが隣にいてくれた」ことが大きかったという奈緒さんも、元々の信頼関係だからこそできた役づくりだったことを明かす。二人とも難しい役どころだったのにもかかわらず、「友達としても、奈緒ちゃんのこの瞬間を、今、私しか見ていないって幸せだなって思う」という気持ちがあったと話しながら、『マイ・ブロークン・マリコ』が「二人の絆を確かなものにしてくれた作品」であると断言する永野さん。さらには「印象に残っているセリフ」を語る中では、公開後だからこそ明らかにできる作品の細部に渡るまで、それぞれの想いが語られる。最後には「明日に寄り添える作品ができた」と奈緒さん、「魂からの叫びをスクリーンを通して体感していただけるようになっていると思います。日常に彩りが出たら良いなと思っています」と永野さんはそれぞれメッセージを送っている。「輝け!ブロスコミックアワード2020」大賞を受賞、「この漫画がすごい!2021年オンナ編」第4位にランクインしたほか、2021年に文化庁主催メディア芸術祭マンガ部門新人賞を受賞した平庫ワカのコミックを映画化した本作。カナダ・モントリオールで行われたファンタジア国際映画祭で最優秀脚本賞を受賞している。『マイ・ブロークン・マリコ』は全国にて公開中。(text:cinemacafe.net)■関連作品:マイ・ブロークン・マリコ 2022年9月30日よりTOHOシネマズ日比谷ほか全国にて公開©2022映画『マイ・ブロークン・マリコ』製作委員会
2022年10月02日奈緒主演、森下佳子が手掛けるオリジナル脚本ドラマ「ファーストペンギン!」の爽快感あふれるポスタービジュアルが公開された。本作は、奈緒さん演じる人生崖っぷちのシングルマザー・岩崎和佳と、堤真一演じるベテラン漁師・片岡洋が、凸凹バディとなり、漁業の世界で大革命を起こす、ウソみたいに爽快なホントの話。完成したビジュアルは、大きなタイを片手に笑顔がはじける和佳と、彼女に勢いよく肩を組まれ驚く片岡の凸凹バディ感が目を引く。また、奈緒さんと堤さんが手にしている魚は、和佳のモデルとなった坪内知佳が率いる漁船団「萩大島船団丸」から取り寄せた新鮮な天然魚。背景のイラストでは、子どもが描いたようなタッチの海の生き物が描かれており、子どもから大人まで幅広い世代が楽しめるドラマの世界観が表現されている。「ファーストペンギン!」は10月5日より毎週水曜日22時~日本テレビ系にて放送。(cinemacafe.net)
2022年09月21日映画『マイ・ブロークン・マリコ』(9月30日公開)の公開直前イベントが19日に都内で行われ、永野芽郁、奈緒、タナダユキ監督が登場した。同作は平庫ワカの同名コミックの実写化作。鬱屈した日々を送るOL・シイノトモヨ(永野芽郁)は、テレビのニュースで親友・イカガワマリコ(奈緒)が亡くなったことを知る。マリコの魂を救うために、マリコの実家から遺骨を強奪し逃走。マリコの遺骨を抱いて“ふたり”で旅に出ることになる。親友役の2人は、互いの好きなところや新たな一面について聞かれ、奈緒は「全部好きだと思う」と回答。永野は「奈緒ちゃん、本当に私の事好きなんですよ〜」と客席に訴える。改めて奈緒は「舞台挨拶で芽郁ちゃんとのファンの皆さんとの交流を見させていただく中で、芽郁ちゃんがすごくファンの方を大切にされていて、素敵だなと思う一面でした。私がファンだったらめっちゃ嬉しいなあと。こっちまで幸せな気持ちにさせてもらえて、好きだなって思いました」と語った。逆に永野は「奈緒ちゃんのお芝居はすっごい憑依型。お芝居が始まると『奈緒ちゃん』って言えないの」と絶賛。奈緒も「芽郁ちゃんがシイちゃんだったから」と永野のことを褒めるが、永野は「本当に奈緒ちゃんのスイッチが入ったとたんの変わりようがすごいです。だから狂気的な役やってる時、絶対近づいちゃだめだよ」と観客に注意し笑わせた。また、24日が永野の23歳の誕生日であることから、この日は奈緒からサプライズの手紙も。永野は「駄目だってそういうの! 前回(完成披露試写会)も泣いて、今日も泣くみたいなことになっちゃうんじゃないの?」と苦笑し、奈緒は「泣かない文!」と言いながら、手紙を読み上げる。しかし「初めて会った時、18歳だったメイちゃんが9月24日、23歳になりますね。少し早いけど、お誕生日おめでとう。出会ってから5年。あの頃からずっと的な才能を持ちながら、努力も欠かさずに物事にひたむきに向き合う姿を心から尊敬しています」「私はマリコを演じるにあたってもっと辛い日々になるだろうと思っていました。でも、撮影が始まってみると辛さより、幸せな気持ちに満たされていました。隣にいつも芽郁ちゃんがいてくれたからです」といった言葉に涙を光らせ、見せないように後ろを向いてしまう。奈緒は「マリコにとってシイちゃんが希望であったように、撮影中、私にとっての希望は芽郁ちゃんでした。プライベートでも仕事でも私が辛いと感じる時、全力で寄り添ってくれる芽郁ちゃんにいつも心から感謝しています。ありがとう。これから先どんどん芽郁ちゃんが素敵に年を重ねていく中、きっと大変なこともたくさんあると思います」と読みながら自身も声を振るわせ、「そんな時は芽郁ちゃんの羽根の休まる時間を一緒に過ごして生きたいです。これからもよろしくね。大好きだよ」と締めくくる。永野は「どこが泣かない文なのよ!?」と泣きながらツッコんでいた。永野は奈緒から手紙とハンカチを受け取り、さらに監督からは花束も。「なんてことですか、本当に。語ろうとするとすぐに涙が出てきちゃうけど、本当に愛に溢れたチームとご一緒できて幸せです。ありがとうございます」と感謝していた。
2022年09月19日奈緒が“漁業の世界”に飛び込んだシングルマザーを演じる新水曜ドラマ「ファーストペンギン!」。このほど、奈緒さん演じる主人公・和佳を支える女性キャストに志田未来、松本若菜、ファーストサマーウイカが決定した。元来、臆病な動物であるペンギンは多くの敵が潜む海に、なかなか飛び込むことができない。しかし、勇気ある1羽が飛び込むと、仲間たちも次々と荒海へ飛び込むことができる。その「勇気ある1羽目」を「ファーストペンギン」と呼ぶ。本作は、そんな「ファーストペンギン」のように、縁もゆかりもない“漁業の世界”に飛び込んだシングルマザーと、彼女と共に改革の荒波に漕ぎだした漁師たちの“奇跡の実話”を基に描くリアル・サクセスストーリー。本作で、志田未来が演じるのは、和佳(奈緒)のママ友・山藤そよ。息子同士が同じ保育園に通っていることから、和佳と仲を深めたそよ。和佳の子育てをサポートしたり、和佳の悩みや愚痴にも優しく耳を傾けてくれたりと、大きな支えに。事務処理能力はすこぶる高い。松本若菜が演じるのは、農林水産省の職員で国が推進する農林漁業の「6次産業化プロジェクト」を担当している溝口静。クールな風貌で、一見とっつきにくい印象だが、男社会の“漁業の世界”で孤軍奮闘する和佳に共感し、陰ながら後押しする。日本の水産業界の現状に、危機感を抱いている。ファーストサマーウイカが演じるのは、舞台となる汐ヶ崎漁港の魚市場に出入りしている仲買人の重森梨花。口は悪いが、漁協の組合長・杉浦(梅沢富美男)に目を付けられた和佳をこっそり手助けするなど、アネゴ肌な一面がある。“漁業ド素人”の和佳に、魚の扱い方のイロハをレクチャーする。キャスト陣より意気込みのコメント山藤 そよ役・志田 未来ガッツのあるパワフルな和佳さんを支えてあげられるような「そよそよと風のような癒し系の女性」になればいいなと思って演じています。奈緒さんに初めてお会いしたときに、力強い目と笑顔が印象的で、和佳さんの真っ直ぐ突き進んでいく姿と重なる部分を感じました。今後、そよが皆さんとどう関わっていくのか楽しみにしていただけたら嬉しいです。溝口 静役・松本 若菜私の出身地は、海に囲まれており漁港もあります。この「ファーストペンギン!」の脚本を初めて読ませていただいたときに、潮風や故郷の風景を思い出しました。しがらみや時代に悩む漁師たちと共に、懸命に食らいつきながら自分の過去とも向き合う女性・和佳を奈緒さんが演じる姿を考えると、あまりにもフィットしていて。実はちょっとしたご縁があり、上京したての頃の奈緒さんとお会いしたことがあるのですが、内側から溢れ出る意志の強さと清浄な目がとても素敵で、「いつかご一緒したいね」なんて話していたのがついに実現しました。そんな心情も相まってか(笑)、和佳を支える一人として彼女を守っていければと思っております。重森 梨花役・ファーストサマーウイカファーストペンギン、字面に親和性を感じております。私は少しヤンチャな香りのする仲買人の梨花を演じます。梨花と奈緒さん演じる和佳が物語の中でどんな関係になっていくのかが楽しみです。奈緒さんと鈴木さんとは「恋です!~ヤンキー君と白杖ガール~」メンバーとしてご一緒させてもらっていたので、再会できて嬉しいです!特に今作は前回絡みの少なかった奈緒さんとご一緒できるシーンが多そうで、今からワクワクしています!お楽しみに!新水曜ドラマ「ファーストペンギン!」は10月5日より毎週水曜22時~日本テレビ系にて放送。(text:cinemacafe.net)
2022年09月13日奈緒がシングルマザーの主人公を演じる新ドラマ「ファーストペンギン!」。この度、本作に鈴木伸之と渡辺大知が出演していることが分かった。本作は、漁業の世界に飛び込んだシングルマザーと、彼女と共に改革の荒波に漕ぎだした漁師たちの奇跡の実話をモデルに、森下佳子がオリジナル脚本で紡ぐ、爽快!リアル・サクセスストーリー。「ケイ×ヤク -あぶない相棒-」「悪女(わる)~働くのがカッコ悪いなんて誰が言った?~」への出演が話題となった鈴木伸之が演じるのは、片岡(堤真一)が立ち上げた漁船団「さんし船団丸」の一員、永沢一希。アジとサバの違いも分からない主人公・和佳(奈緒さん)が、漁師たちに翻弄される姿を見て、さりげなくフォローする“お助けマン”のような存在。連続テレビ小説「まれ」や「べしゃり暮らし」の渡辺大知が演じるのは、東京に住む和佳の相談相手・琴平祐介。和佳からは「先生」と呼ばれ、何かと頼りにされることが多い。また、どこかミステリアスな雰囲気をまとっており、“ある秘密”を抱える謎多き人物。未知なる漁業の世界に飛び込み、波乱だらけの日々を送ることとなる和佳にとって、永沢と琴平の2人が大きな支えとなる。■鈴木伸之コメント「恋です!~ヤンキー君と白杖ガール~」「悪女(わる)~働くのがカッコ悪いなんて誰が言った?~」に続いて、また日テレ水曜22時にご縁をもらえました。今回、僕の役は船団員ということで、また新たな挑戦になりそうです。皆さまの毎週の楽しみになるよう永沢一希を精一杯演じられたらと思います。楽しみにしていただけたら嬉しいです。「ファーストペンギン!」をよろしくお願いします!■渡辺大知コメントこんなお仕事ドラマが観たいと思っていました!波瀾万丈な展開の中に、笑いもあり、ほっこりもあり、勉強になることもあり。仕事をする喜びを感じさせてくれる物語だと思います。そしてパワー溢れるイキイキとした魅力的な登場人物たちを、奈緒さん始め尊敬する役者の方々が演じられることにワクワクしています。自分もその中で楽しみながら、自分に出来ることを噛み締めながら参加できたらと思っています。新水曜ドラマ「ファーストペンギン!」は10月、毎週水曜日22時~日本テレビ系にて放送予定。(cinemacafe.net)
2022年09月07日奈緒が“漁業の世界”に飛び込んだシングルマザーを演じる、実話のドラマ化「ファーストペンギン!」に、堤真一が漁船団を率いる昔気質の漁師役として出演することが決定。コメントが到着した。多くの敵が潜む海に、なかなか飛び込むことができない臆病な動物、ペンギン。勇気ある1羽が飛び込むと、仲間たちも次々と荒海へと向かうことができる。その「勇気ある1羽目」=「ファーストペンギン」のように、縁もゆかりもない“漁業の世界”に飛び込んだシングルマザーと、彼女と共に改革の荒波に漕ぎだした漁師たちの実話をモデルに、「JIN-仁-」「義母と娘のブルース」などの森下佳子のオリジナル脚本で紡ぐ本作。主人公・岩崎和佳役を演じる奈緒この度、漁船団「さんし船団丸」を率いる船団長・片岡洋(かたおかひろし)役に堤真一が決定。本作が日本テレビの水曜ドラマ枠初出演となる。堤さんが演じる片岡洋は、真っすぐで情に厚く、周囲から頼られる親分肌。しかし、「男とはこうあるべき」「漁師とはかくあるべき」という価値観にとらわれ、見栄っ張りな側面がある。都会から移り住んできた若きシングルマザー・岩崎和佳(奈緒さん)と出会い、“浜の立て直し”のオファーを持ち掛ける張本人。しがらみだらけの“漁業の世界”で、真っ向からタブーに切り込もうとする和佳とぶつかり合い、ケンカを繰り返しながらも、少しずつ絆を深め、共に新事業の立ち上げに挑む仲間に。和佳の前では、子どものようにスネたり、ヤキモチを焼いたり、癇癪を起こしたりと、何かと扱いづらい存在。だが、不思議とどこか憎めない、チャーミングな役どころとなる。堤真一「明るさやエネルギーをもらえる作品になる」「元々ドキュメンタリーや報道番組を通じて、ドラマのモデルとなった実話については知っていました」という堤さん。「脚本の森下さんとは一度ご一緒したい!と願っていましたので、今回実現して、とても嬉しいですし、先々の展開が今から本当に楽しみ」と期待を口にする。演じる片岡洋については、「頑固なところがあって、古い価値観からなかなか脱却できない、新しいことをしたいと言うわりには、全然動けない…そんな昔ながらの人物」と分析、奈緒さんら共演陣にも期待を寄せ、「メンバーが素晴らしい!奈緒さんとも話していたのですが、このメンバーで飲みに行ったら楽しいだろうなぁ…って。今の状況では、実現できないので残念ですが…。とにかく楽しい現場になると思います」と語る。「『ファーストペンギン!』というタイトルも好きですし、主人公の成長の記録を描いたドラマになると思います。彼女が何と戦い、周りの人がどう変化していくのか…そういった姿が見られるドラマです。明るさやエネルギーをもらえる作品になると思います」とアピールした。「奈緒さんが新鮮な感性を持って、経験値豊かな堤さんに向かっていく」一方、脚本家・森下さんは「大胆なくせに小心で、熱いくせにしょげやすく、惚れてるくせに暴言を吐き、頑固なくせに妙なとこは素直、夢はあるのに現実にがんじがらめ、片岡というこの漁師は矛盾だらけ、『矛盾』こそが彼のキャラクターといってもいい人物です」ときっぱり。とはいえ、「1人の大人として未来への責任を果たそうと彼なりに悪戦苦闘している。堤さんなら、この『矛盾』だらけの大人の男を人間くさく愛すべき人として表現してくださるに違いない!と、今からワクワクしております。奈緒さんが新鮮な感性を持って、経験値豊かな堤さんに向かっていく。その状況は、劇中の和佳と片岡の有様にそのままかぶるような気もします。そんなところも密かに楽しみにしております」と明かしている。新水曜ドラマ「ファーストペンギン!」は10月、毎週水曜22時~日本テレビ系にて放送。(text:cinemacafe.net)
2022年08月16日俳優の高橋一生、女優の奈緒が出演する、クラシエホームプロダクツ「ディアボーテ HIMAWARI」の新CM「雨の日も、晴れの日も」編が2日より放送される。高橋が演じる、自分の周りにだけ雨が降り続ける「ふしぎな雨男」と、奈緒が演じるその「彼女」 が登場する同CM。今回は、2人の結婚式が開催され、ついに雨男が“晴れの日”を迎える。○■高橋一生、奈緒インタビュー――奈緒さん、「ふしぎな雨男」さんの新郎姿を見て、いかがでしたか?奈緒:すごく素敵だなと思いましたし、足元とのギャップが決まっていてすごいなと思いました(笑)。格好いいのとチャーミングなのが合わさってすごい素敵でした。――高橋さん、髪のキレイな方、どう思いますか?高橋:素敵ですね。もちろん、中身も大事ですが、中身は外見に出るのではないかと。――プライベートでこれは絶対守る! など誓いを立てていることはありますか?高橋:立てられないですね……。毎度崩していくというようなことは考えています。あまりルールを課してしまうのはよくないかなと思っていて、もしかしたらそれが僕にとって譲れないことかもしれないです。奈緒:仕事を終えて帰ると落ち込んでいることが多くて。落ち込みがちな自分のために家を出る前に「今日は上手くいった」って言って家を出るようにしています。高橋:なるほど、ゲン担ぎみたいなことですか。――最後に一言お願いします。高橋:僕自身ここまでシリーズとしてやらせていただいたCMは初めてだったので、噛みしめるようにお芝居をさせていただきました。それを今まで見て下さっているみなさんに感じてもらって、いよいよこの2人が……! と思っていただければとても嬉しいなと思います。奈緒:私自身、この2人が幸せになったらいいなと思いながらCMをやらせていただいていたので、ここまで来ることができてすごく嬉しかったです。女性にとってその日の髪型が上手くいっただけでその日一日が明るくなれたりもするので、見ていただいている女性の方々が、例え雨でも明るい一日を過ごせていたらいいなと思います。
2022年08月02日4月に3年ぶりとなるニューアルバム『FUN』をリリースした松下奈緒。同タイトルでの全国ツアー『JAバンクpresents 松下奈緒コンサートツアー2022-FUN-』が東京・かつしかシンフォニーヒルズからスタートした。軽やかで元気になる、ユンケルのCMソング「Shiny Blue」から始まった今回のステージ。そこで松下のスイッチが入ったようであった。続いて、JAバンクのCMソング「みんなのあした」。「あたたかく支えてくれるような曲」と紹介したとおり、会場は和やかなムードに包まれた。テレビから流れてくる聴き馴染みのある曲に、観客は引き込まれていく。今回のニューアルバム「FUN」は、とにかく音楽を楽しむ!ことがコンセプト。それを全面に表現しているステージはピアノの松下やバンドのメンバーがとても楽しそうに演奏している。それを見ている観客も自然と楽しくなる。圧巻だったのは「Breath ~JUA la Africa~」(『地球感動スペシャル みなしごゾウを守れ 松下奈緒ケニア感動物語』テーマソング)アフリカで出会ったこどもの象とのエピソードを紹介し観客のイメージができたところで、アフリカの大地や草原、大自然を表現した壮大な曲には心揺さぶられる。そして、『ガイアの夜明け』オープニングテーマ「光~ray of light~」に続いていく。20周年の歴史ある番組に、3代目として「案内人」を務めており、ロケでの取材エピソードも語ってくれた。こだわりがあり、芯の通った人たちと出会い、そういう人たちを堂々と表現した曲。まさに、ゆるぎない信念を感じさせる曲だ。老若男女さまざまな人たちで埋め尽くされている客席を見ると、ツアータイトル「FUN」の通り、楽しい空気感に包まれている。松下は「私にはこんな風に、みなさんと分かち合える楽しい時間が必要」と語った。FUN(笑顔)があふれるあっという間の2時間であった。全国ツアーは、札幌、宮崎、熊本、東京※を回り、7月10日の大阪・新歌舞伎座まで続く。(※7月9日 東京国際フォーラム・ホールC公演)JAバンクpresents 松下奈緒コンサートツアー2022 -FUN-5月14日(土)かつしかシンフォニーヒルズモーツァルトホール6月15日(水)カナモトホール(札幌市民ホール)7月1日(金) 宮崎市民文化ホール7月3日(日) 熊本県立劇場 演劇ホール7月9日(土) 東京国際フォーラム・ホールC7月10日(日)新歌舞伎座(6/5チケット発売)公式ホームページ オリジナルアルバム「FUN」初回生産限定盤 (ESCL-5634~5) (CD+Blu-ray) / 4,500円 (税込)※三方背BOX仕様(ジャケット絵柄違い)※Blu-rayには特典映像として「CONCERT TOUR 2020 / 21 “PLAY LIST”」より「Lovin’ You」「エカテリーナのための協奏曲」「Melodious Sky」「うんとしあわせになろう」の4曲を収録。通常盤(ESCL-5636)(CD) / 3,300円 (税込)初回生産限定盤通常盤松下奈緒オフィシャルインスタグラム 詳細はこちら プレスリリース提供元:NEWSCAST
2022年05月17日タナダユキ監督×永野芽郁のタッグで贈る映画『マイ・ブロークン・マリコ』に、奈緒、窪田正孝、尾美としのり、吉田羊が出演していることが分かった。奈緒さんが演じるのは、主人公・シイノトモヨ(永野さん)の親友・イカガワマリコ。学生時代から父親の虐待を受け、ある日突然、命を絶ってしまう。幼馴染みのシイノは、マリコの魂を救うために、その遺骨を奪うことを決心。親友を亡くしたシイノの旅路と、共依存とも受け取られかねないふたりの関係が、過去と現在を行き来しながら紡がれていく。「読む手が止まらず読み終わった後は涙が止まりませんでした」と原作を読んだ感想を語った奈緒さんは、「盲目的な2人の友情と愛がどこまでも哀しく優しく、この作品はきっと誰かの救いになると感じました」とコメント。永野さんと奈緒さんは、連続テレビ小説「半分、青い。」に続き、今回2度目の親友役。撮影が始まる前から本作についてたくさん話し合っていたという2人。永野さんは「初めてマリコになった奈緒ちゃんを見て感動しました。マリコが奈緒ちゃんじゃなかったら私はシイノになれなかったと思います。最高で最強な相棒でした!」と熱い思いを語り、奈緒さんも「『いつかまた一緒に2人でお芝居をしよう』と約束をした、あの日の夢を叶えることができてとても幸せです」と喜びを語っている。また、シイノが旅先で出会うマキオを窪田さん。マリコの実父を尾美さん。その後妻・タムラキョウコを吉田さんが演じることも決定。窪田さんは「衝撃的な原作に心打たれました。脆くても仲睦まじい2人。簡単に壊れてしまう心と身体。周りになんて理解されなくたっていい。どこまでも2人で突き進む強さに応援してしまう感情が湧き上がってきました」と話し、尾美さんは「永野芽郁さんの新たな一面が観られます!とても良い気分になれると思います是非観てください」とアピール。吉田さんは「永野さんの"シィちゃん"は、原作の激しさに純粋さと可憐さが加わりなお愛おしく、奈緒さんの"マリコ"は諦めと背中合わせの渇望が色濃く、より哀しく見えました。タナダ監督の優しい世界に生きるシィちゃんとマリコの、愛と友情を超越した魂の結びつきが、この世界の誰かの希望となりますように」と祈りにも似た思いを綴った。『マイ・ブロークン・マリコ』は秋、全国にて公開予定。(cinemacafe.net)■関連作品:マイ・ブロークン・マリコ 2022年秋、全国にて公開予定
2022年04月24日5月4日公開の映画『ドクター・ストレンジ/マルチバース・オブ・マッドネス』の声優お披露目イベントが18日、都内で行われ、松下奈緒が声優の三上哲、鬼頭明里とともに登場した。本作は大ヒットを記録した『スパイダーマン:ノーウェイ・ホーム』のその後を描く、マーベル史上最も予測不能で壮大な戦いを描いたファンタジック・アクション超大作。前作に続いて主人公ドクター・ストレンジの日本版声優には三上哲、ストレンジが唯一心を許せる女性・クリスティーンを松下奈緒が演じており、新キャラクターの声優として多くの話題作に出演している声優の鬼頭明里が物語の核心となる"マルチバース"で大きな鍵を握るアメリカ・チャベス役の日本版声優を担当している。イベントには、前作から約5年ぶりの共演となった三上と松下が登場。松下は「5年前の前作で初めて声優さんのお仕事をさせていただきましたが、今回もクリスティーン役をいただいてすごく光栄に思っています。『またあるんだ!』と楽しみにしていました」と続編を待ち望んだといい、「今回はクリスティーンの可愛さやチャーミングな部分を変わらず大事にしながら、ストレンジの良き理解者であろうとアフレコに臨みました」と感想を語った。本作については「クリスティーンとしては、ストレンジとどうなっていくのか気になるところです。今回は本当に感動的で声を入れながら泣きそうになってしまったシーンがたくさんありました」と見どころが満載だという。また、本作からの参加となった鬼頭がイベントの途中から登壇し、「本当に光栄すぎて嬉しい限りですが、ちょっと私の想像を超えたというか、うれしすぎて『マルチバース』の世界に来たのかなという気持ちで精いっぱいやらせていただきました」と初めてのマーベル作品の出演に感激しきりだった。また、「もし今とは別の世界に自分がいるとしたら、どんな自分でいてほしい?」という質問に松下は「スーパーヒーローになりたいですね。持ち上げたり人を助けたりと現実世界ではできないので、別世界でもう一人自分が存在するならヒーローになりたいです」と願望を。また、知られざる自身の意外な一面を問われて「せっかち」と答えた松下は「別に急いでいる訳ではないんですが、歩くのも早いし撮影が終わって着替えも早いですね。のんびりするなら時間にけじめをつけて後で好きなことをする方が好きなんです。(撮影現場で)『早い! もういない!』ということが結構ありますね。隠すつもりはないんですが隠しきれていません(笑)」と苦笑いも見せた。「ラーメン屋でアルバイトをしていた」と答えた鬼頭は「上京してからラーメンが食べたくてガチのラーメン屋で忙しなく動いてました。自分が入れるぐらいの寸胴鍋をゴシゴシ洗ったりしてましたね。ただ、計算が苦手で私だけ『鬼頭ちゃんはやらなくていいから』と(レジを)免除されてました(笑)」と明かしていた。映画『ドクター・ストレンジ/マルチバース・オブ・マッドネス』は、5月4日より全国公開。
2022年04月19日