「まだまだその辺にいるような気がして、亡くなった実感が今でも湧いてきません」こう語るのは原田純一さん。40年間にわたって八千草薫さん(享年88)のマネージャーを務めた人物だ。’19年10月24日に八千草さんが天国に旅立ってから丸2年。思慮深く、つつましい性格で多くの共演俳優から慕われた八千草さんだが、三回忌法要もしめやかに行われたようだ。「法要はごくごく少人数で行いました。時節柄、食事もせず、お坊さんに来てもらってお経をあげてもらいました」(原田さん)16歳で宝塚歌劇団に入団し、“永遠のマドンナ”として70年以上にわたる女優生活を送った八千草さん。’57年には19歳年上の映画監督・谷口千吉さんと結ばれるが、谷口さんは’07年に帰らぬ人に。その数年後、80歳を過ぎたころに八千草さんはある決断をする。“人生の終わり”を見据え、遺言書を書き始めたのだ。一度は断念したというが、晩年に八千草さんは手記でこうつづっている。《最近になって改めて決心して、遺言状をちゃんと作成しました。独り身なので、身支度を整えておかないと周りの人に迷惑をかけることになってしまうでしょう。それだけは絶対に避けたかったのです》(『文藝春秋』’19年8月号)“人に迷惑をかけたくない”、その一心で始めた八千草さんの終活。晩年に出版したエッセイ『まあまあふうふう。』でも《自分でも呆れるくらい、ものを捨てないんです》とつづっていたように、身の回り品を大切にしていた。自分の死後の思い出の品々のことも考え、生前から託す準備をしていたと、原田さんは明かす。■ペットは生前から引き取り先を「彼女は“形見分け”として、友人や知人一人ひとりに相談していました。彼女のお洋服やバッグ、アクセサリー。家のソファやテーブルといった家具もですね。もう皆さんにお渡しできたのですが、人数が多すぎて整理だけで1年半かかりました(笑)」夫の死後、一人で生活する八千草さんを支えた“家族”が、シェットランド・シープドッグのヴェルディと元野良猫のフィオリだ。ヴェルディは八千草さんにとって12匹目の愛犬となるなど、動物に愛情を注ぎ続けた彼女は、2匹の“その後”もきちんと見据え、生前から引取り先を決めていた。「ヴェルディとフィオリはそれぞれ彼女がペットを通じて仲よくなった一般の友人に託しました」順調に生前整理を進めていた八千草さんだったが、一つだけかなわなかった願いが。それは夫との思い出が詰まった東京都世田谷区にある自宅だ。’66年から亡くなるまで住み続けた“終の棲家”への思い入れは相当なものだったようだ。「非常に家が好きな方で、最後まで“死んだあとも家を残したい”と言っていました。でも残すとなると、相続税なども大変なことになる。彼女も税理士やいろんな方と話をした結果、本人も納得して“誰かに迷惑をかけてもしょうがないからお願いします”と残すことを諦めていました」結局、遺言状に“家を遺す”と書かれることはなく、土地は八千草さんの遠戚2人と所属事務所社長の3人に3等分する形で遺贈。そして、昨年9月に不動産会社に売却され、自宅はすでに取り壊されている。家を遺すことはかなわなかったが、実は有名人に売却するという話もあったという。「何人かの女優さんや映画監督が家を欲しいと名乗り出てこられました。女優さんの名前は秘密にさせてください(笑)」■専門家は「お手本のような終活」ペットから自宅まできれいに生前整理を終えていた八千草さん。終活カウンセラー協会で代表理事を務める武藤頼胡さんは「お手本のような終活」と絶賛する。「死んだ後に自分はこの世にいないので、終活は独りよがりになってはいけない。残された人がどう思うかが非常に大事なんです。その点、迷惑をかけないやり方で生前に整理をしていた八千草さんは本当にすごいと思います」武藤さんは八千草さんをお手本にしたうえで、“迷惑をかけない終活”で大切な3カ条を指摘する。1つ目は自分の死後も生きるペットについて。「最近ではペット信託サービスもありますが、親しい人に引き取ってもらったほうがうれしいですよね。ですから、まず“何かあったときにお願いね”と頼めるペット仲間を作ることです」2点目は八千草さんも苦心した自宅の遺贈について。生前に価値を把握しておくことが肝要だそう。「不動産を残したいという人は多いのですが、売れるかどうかわからないし、かえって迷惑になることもあります。ですから、いち早く自分の土地にどれくらい価値があるのかを知っておくといいでしょう。専門家に依頼しなくても、毎年7月に国税庁が発表する路線価や固定資産税から土地の評価額を計算することもできます。もめないためにもまず“知る”ことが大切です」最後に何よりも、生前から“対話”を重ねることが重要だと、武藤さんは説く。「遺言書も大切ですが、まず子供や友人など引き継ぐ人ときちんと話をして、自分の思いを伝えておくことです。八千草さんはペットや形見分けにしても引き継ぐ人のことを常に考え、みんなが納得いくように話をしていた。これはなかなかできることではありません」八千草さんが遺したペットの近況について原田さんは笑いながら言う。「ペットを引き取った方からたまに写真が送られてくるのですが、2匹とも元気です。八千草は今、自分で作った谷口先生のお墓で夫婦一緒にひっそりと眠っています」八千草さんの美しい人生の仕舞い方は“指針”となってこれからも多くの人を導いていくーー。
2021年10月27日俳優の小林薫、女優の山田杏奈が、日本マクドナルドの新CM「月見バーガー・濃厚とろ〜り月見『父編』」(7日〜)、「月見マックシェイク・月見パイ『娘編』」(7日〜) 、「月見マックシェイク・月見パイ・月見マックフルーリー『娘篇』」(14日〜)に出演する。新CMは、絢香が歌う楽曲「三日月」にのせて、遠く離れて暮らす父親と娘が思い合い、月を通じてつながることに喜びを感じる姿が描かれ、父親役を小林、娘役を山田が演じる。「父編」では父親が「無理をするなよ」と娘を心配し、「娘編」では娘が「私がいないとさみしいでしょ」と少しからかうように父親を気遣っている。また、本日1日より、マクドナルド公式YouTubeチャンネルにて、小林と山田が出演するSpecial 月見 Movie「父と娘編」も公開中。
2021年09月01日1989年に発表されて以来、多くの人に愛されてきた北村薫さんのミステリー小説「円紫さんと私」シリーズ。物語の語り手である文学部の大学生〈私〉と、落語家の春桜亭円紫(しゅんおうていえんし)による鮮やかな謎解きを楽しめるのだが、その第1作『空飛ぶ馬』が、タナカミホさんの手でマンガとして新たに生まれ変わった。日常こそ不可解でスリリング。マンガで蘇る記念碑的ミステリー。「担当編集さんと新連載の相談をしていて、原作ものだったら日常系のミステリーが私の作風に合うのでは、と提案してくださったのがこの作品でした。読んでみたら30年も前の作品とは思えないほど、今と通じるような心理描写が素晴らしくて。心理だけでなく情景も、光と影の印象的なシーンが絵として浮かび、ぜひマンガにしてみたいと思いました」本作を「日常系ミステリー」と称しているのは、推理小説でありながら人が一切死なないから。日常のふとした場面で違和感を覚えたり、疑問に思ったこと、もっと言えば多くの人は不思議に思ったとしても「まあいっか」と流してしまいそうなことから物語が立ち上がってくる。たとえば、まったく知らない人や出来事を夢で見てしまう「織部の霊」、喫茶店で紅茶に砂糖を入れ続ける女性たちを目撃する「砂糖合戦」、幼稚園の園庭に設置された木馬が一晩だけ消えてしまう「空飛ぶ馬」など。謎を探ることで〈私〉は時に、見たくない現実とも向き合うことに。「20歳手前の〈私〉ちゃんが、謎解きを通して成長していく過程を一話ずつ丁寧に描きたいと思いました。自分も身に覚えがあるのですが、10代の頃って大人は“ちゃんとした人”というイメージがあるじゃないですか。だけど利己的だったり自分を守るのに必死だったりして、現実的な姿が見えてくると、こんなもんかと思ってしまう。〈私〉ちゃんの場合は大人に対する失望が、女性性の嫌悪として表れるのです」原作ファンが多いだけでもプレッシャーだろうが、シリーズの装画を一貫して手がけてきたのは、多くのマンガ家にとっても憧れの存在といえる高野文子さん。そんななかでタナカさんは、円紫さんと〈私〉が生き生きと動く、美しくもどこか切ない深淵な世界観を創り上げている。「小説とマンガでは構成の文脈が違うので、マンガ用に再構築していかないと読者が飽きてしまうのでは、という意識がありました。原作にある複合的なテーマの見せ方は難しかったですが、マンガ流の構成を考えていくところにオリジナリティを出せる楽しさがありました。『マンガが面白かったから、原作を読んでみよう』と言っていただけると、すごく嬉しいですね」原作 北村 薫、漫画 タナカミホ『空飛ぶ馬』本格推理小説であり、女性が大人になっていく成長を描いた青春物語でもある、北村薫のデビュー作をマンガ化。日常の光と影を捉え、静かな感動へと導く5編。リイド社990円タナカミホ/リイド社タナカミホマンガ家。講談社『ITAN』にて第5回スーパーキャラクターコミック大賞、優秀賞を受賞してデビュー。『いないボクは蛍町にいる』(全2巻)発売中。※『anan』2021年7月7日号より。写真・中島慶子インタビュー、文・兵藤育子(by anan編集部)
2021年07月04日佐藤健が事件の容疑者として追われる主人公を、阿部寛がそれを追う刑事を演じる中山七里原作映画『護られなかった者たちへ』。この度、本作に出演する新たなキャスト13名が発表された。まず、『友罪』、『64 -ロクヨン-』など、これまでも瀬々敬久監督作品に出演してきた永山瑛太と緒形直人が、不可解な連続殺人事件に巻き込まれていく重要な役どころで出演。第一の事件の被害者で、仙台市若葉区福祉保健センター課長の三雲を演じる永山さんは「瀬々監督は、真っ直ぐに芝居をみてくれます。そしてしっかりと芝居をつけてくれます。また一緒に作品作りに携わることができて、嬉しい気持ちでドキドキしながら現場へ向かいました」と当時をふり返り、「瀬々監督が今、この御時世に発信したいメッセージとは何なのか、この映画を通じて、皆様の胸の内にある答えをみつけて、明日へと繋げていただけたら幸いです」とコメント。第二の事件の被害者で、杜浦市福祉保健事務所の元所長・城之内を演じる緒形さんは「瀬々監督からは、『今回は物語の縦軸に関与する人物です。人間臭く演ってください。』との言葉を頂き、監督の創り上げる作品の中にしっかり根を生やす事を心掛けて演じました」と語っている。さらに、ケースワーカーとして働く円山(清原果耶)の上司・楢崎役で岩松了。利根(佐藤さん)を見守る保護司・櫛谷役で三宅裕司。震災で母親を亡くした少女カンちゃんの伯父・鈴木役で波岡一喜。笘篠(阿部さん)の亡くなった妻・紀子役で奥貫薫。円山の同僚・菅野役で井之脇海。連続殺人事件の捜査指揮をとる笘篠の上司・東雲役で鶴見辰吾が出演。ほかにも、西田尚美、宇野祥平、原日出子、黒田大輔、千原せいじの参加も明らかになった。『護られなかった者たちへ』は秋、公開予定。(cinemacafe.net)■関連作品:護られなかった者たちへ 2021年秋、全国にて公開予定©2021映画「護られなかった者たちへ」製作委員会
2021年03月31日相手を翻弄するドリブルにファインゴール。華麗なテクニックで、皆を虜にさせる…。Jリーグのニューヒーロー、川崎フロンターレの三笘薫選手の素顔とは。難しいプレーを簡単そうに見せる選手に“色気”を感じます。午後まで雨が残るとの予報に反して、昼前には陽光が差した撮影日のように、予想は“いい意味で裏切られる”ことがある。三笘選手の昨季の活躍がまさにそれだ。「試合に出続ける」を目標に掲げたルーキーイヤー。蓋を開ければスーパープレーで度々会場を沸かせ、13得点(新人最多タイ記録)に12アシスト(リーグ最多数)とMVP級の活躍。クラブを優勝に導いた立役者の一人に。「充実したシーズンでしたが、満足した試合はひとつもないですね。たとえ得点に結びついても、そのプレーが実力かどうかは自分で判断しています。周りの評価や期待が気になる時期もありましたが、コンディション維持に集中することが結果につながると思うので、毎試合の反省点を練習に落とし込んで次に活かす。それを積み重ねていくしかないと思っています。武器であるドリブルや、パスの精度をもっと高めて、“どうやってるの?”と不思議に思われるようなプレーを見せたいですね」間近で見るほどに揺らぎのない強い眼差しは眩しく、謙虚さと強い意志が紡ぎ出す言葉の端々からは、プロ2年目の23歳とは思えない自信と風格さえも感じさせる。そこに、別次元のドリブルを繰り出すプレーだけじゃない、三笘選手だけの“色気”、人を惹きつける輝きがある。「そう言っていただけるのは嬉しいですが、僕自身は全くないと思っています(笑)。色気を感じるのは、いやらしいプレーをする選手かな。クラブで言うなら家長昭博選手。フィジカルが強くて、難しいプレーを簡単そうに見せるのもうまいし、スペースの取り方、味方を鼓舞するところでもいろいろと引き出しが多くて勉強になります。ビジュアルもカッコいいですしね。普段の僕は、あまりしゃべらないほうで、いじるでもなくいじられるでもなく、そのやり取りを端っこで見ているような悪いタイプ(笑)。休日は、部屋で好きな音楽を流しながらゆっくり過ごすことが多くて、あとはサッカーの動画や映画を観たり…。目的を持って生活したいとは思いますが、プライベートは地味な毎日を送っていますね(笑)」さらに、気になる恋愛面のことを尋ねると…。「何でも言い合えて、尊敬や刺激もし合える関係性が理想です。とはいえ基本的に女性を前にすると緊張するので、アプローチするとしても一気に仕掛けず、様子を窺いながら徐々に間合いを詰めていきます(笑)。僕のアピールポイントといえば聞き上手。ずっと話を聞いていられるし、共感もできるからそこが魅力と思ってくれたらいいのですが、どちらかというと鈍感で、相手の変化に気づけないんですよ。サッカーでは自信を持っている“状況判断”に失敗して、試合に負けています(笑)。攻める(=気づく)ことがなかなかできないので、相手に合わせてディフェンスするしかないですね。サッカーの練習同様に、反省しながら修正していきたいです(笑)」くしゃっと笑いながら少し自信なさそうに語る、誠実で好青年な一面も。精悍で自信あふれるプレーとのギャップもまた、三笘選手ならではの色気といえそう。今季も開幕戦から大活躍。加速する煌めきに目が離せない。みとま・かおる1997年5月20日生まれ、神奈川県出身。筑波大学卒。ポジションはMF。2020シーズンJリーグベストイレブン。「今年は“2年目のジンクス”なんて言われないような活躍をしてみせます!」。©KAWASAKI FRONTALEシャツ¥14,600パンツ¥19,700(共にA│Xアルマーニ エクスチェンジ/ジョルジオ アルマーニ ジャパン TEL:03・6274・7070)※『anan』2021年3月31日号より。写真・岡本 俊(まきうらオフィス)スタイリスト・中根美和子取材、文・伊藤順子(by anan編集部)
2021年03月27日香川照之が当選確率99%の凄腕選挙コンサルタントを演じ、檀れい、高橋克実らが共演、人気作家・真山仁氏の同名小説を映像化するドラマスペシャル「当確師」が12月27日(日)、テレビ朝日系でオンエアされる。この夏放送された「半沢直樹」では、圧倒的な演技力に数々の顔芸やアドリブを交え、視聴者の話題をさらった香川さん。そんな香川さんを主演に迎え、大ベストセラーで2度にわたり連続ドラマ化された「ハゲタカ」シリーズなどで知られる真山氏の原作をスペシャルドラマ化する本作。今回香川さんが演じるのは選挙を影で支える“現代の軍師”凄腕選挙コンサルタントの聖達磨(ひじり・たつま)。当選率99%を誇ることから“当確師”の異名を持ち、敗色濃厚な選挙戦でも必ず当選させるため、勝利のためならどんな手段もいとわない切れ者。そんな聖が今回請け負うのは、日本中から注目を集める政令指定都市・高天(たかあま)市長選で、3期目を目指す大本命の現職、鏑木次郎の当選阻止というミッション。旧知の仲である国会議員・大國克人から鏑木の当選を阻止して欲しいと依頼を受ける聖。元検事で7年前、前市長の不正を暴いて当選。革新的な政策を次々実行して自治体を急成長させ、“日本一有名な市長”とよばれている鏑木と聖の間には浅からぬ因縁があった。鏑木が初出馬した際、聖はアドバイザーを引き受けたものの、鏑木のやり口にあきれて途中で降りていたのだ。聖に現金の束と3枚の履歴書を渡し「カネは幾らでも払う、強力なスポンサーもいる。対立候補をこの3人の中から選び、鏑木を市長の座から引きずり落してほしい」と言う鏑木。聖は候補者の中から高天市で保育園を経営する黒松幸子に狙いを定める。さっそく幸子に接近するが、幸子は鏑木の妻・瑞穂の学生時代からの親友。瑞穂との関係から見ても、幸子が市長選に立候補する可能性は限りなくゼロに近いと思われた。こうして、聖の波乱含みの戦いが幕を開ける…という物語が展開。香川さんのほか、鏑木の対立候補として擁立される黒松幸子役には檀れい。鏑木現市長の妻、瑞穂役には奥貫薫。聖の事務所の運転手を務める関口健司役には岡山天音。聖事務所でデータ分析を担当する高月千香役には黒川智花。調査を担当する情報収集の達人、碓氷俊哉役には野間口徹。鏑木派の中心人物となる和田副市長役には矢島健一。聖に鏑木を市長の座から引きずり落としてくれと依頼する大國克人役には木場勝己。聖と因縁がある高天市の現市長して3期目も当選確実と言われている鏑木次郎役には高橋克実といったキャスト。ドラマスペシャル「当確師」は12月27日(日)21時~テレビ朝日系でオンエア。(笠緒)
2020年12月27日稲垣吾郎が12月12日、東京・TBS赤坂ACTシアターで開かれた『No.9 ー不滅の旋律ー』(演出:白井晃、脚本:中島かずき)の取材会に、共演する剛力彩芽とともに出席した。2015年の初演、18年の再演に続き、ベートーヴェンを演じており「2回3回と見てくださっているお客様にとっても、さらに新しく、パワーアップしている。2021年の一歩を踏み出す力になれば」と自信のコメント。また、「うれしいニュースがあった」と前置きし、“今年の漢字”として「森」を挙げ、11月にSG日本選手権オートレースで優勝した森且行氏を祝福した。ルートヴィヒ・ヴァン・ベートーヴェンが聴覚障がいを抱えながら、生涯最後の交響曲「交響曲第九番ニ短調作品125」を生み出すまでの苦難の日々を描く。稲垣は初日を控える心境を「とてもうれしい」と明かし、「来てくださるお客様と素敵な時間を過ごせるのが、楽しみで仕方ない。皆さんと出会えると、元気と喜びがより大きくなります」と声を弾ませた。また、コロナ禍での上演については「関係者の皆さんが作ってくださった対策ルールをもとに、マスクをしながら、緊張感をもって約1ヶ月間稽古してきた。もちろん、これからも大切ですけど」と背筋を伸ばした。剛力は再演に続き、ベートーヴェンを秘書として支えるマリア役を務めており、「同じ役を2度演じられるのはうれしい。このご時世ですが、時代を超えて、皆さんに何かを伝えられればという思いでここに立っている」とこちらも気合い十分。独立後、初の舞台出演で「舞台の上でやること…思いや物語をお届けすることに変わりはありません。より責任感が増したとは言えますが」と語っていた。そんな剛力に対し、稲垣は「大人っぽくなったよね!」と目を細め、「役柄と同じで、僕を支えてくれている。変化が多い難しい役ですが、その変化を女優さんとして演じてくださる姿を、お客様に見ていただけるのがうれしい」と成長ぶりを絶賛。剛力は「本当に引き寄せられる魅力がある。(マリアは)支えているようで、実は支えられていて、そこは稲垣さんにリンクしている」と全幅の信頼を寄せていた。取材・文・写真=内田 涼木下グループpresents『No.9 ー不滅の旋律ー』演出:白井晃脚本:中島かずき音楽:三宅純出演:稲垣吾郎 / 剛力彩芽 / 片桐仁 / 村川絵梨 / 前山剛久 / 岡田義徳 / 深水元基 / 橋本淳 / 広澤草 / 小川ゲン / 野坂弘 / 柴崎楓雅 / 奥貫薫 / 羽場裕一 / 長谷川初範 / 他2020年12月13日(日)~2021年1月7日(木)会場:東京・TBS赤坂ACTシアター
2020年12月12日小林薫が吉田茂、浅野忠信が白洲次郎を演じるほか、宮沢りえ、柄本明、松重豊、佐野史郎、石橋蓮司ら豪華キャストが集結した映画『日本独立』。この度、本作の予告編が到着した。本作は、吉田と白洲の“日本独立”への思いを軸に、新憲法制定にまつわる熱い日々をスリリングに描く人間ドラマ。白洲次郎が終戦したことを妻(宮沢りえ)から知らされるシーンから始まる今回の予告編では、日本独立を願い、吉田と白洲の2人が本音で激論を交わすシーンが登場。勝目のない現実に直面しながらも、可能性を追求し戦う白洲に対し、吉田は「従うふりして早く独立することだ」と冷静に諭すも、白洲は「いい加減にしろ!」と声を荒げる――男たちの熱い思いが垣間見える映像だ。ほかにも、国務大臣・松本烝治(柄本さん)、内閣総理大臣・幣原喜重郎(石橋さん)、元内閣総理大臣・近衛文麿(松重さん)らの姿も確認することができる。なお、ナレーションは奥田瑛二が担当している。『日本独立』は12月18日(金)よりTOHOシネマズシャンテほか全国にて順次公開。(cinemacafe.net)■関連作品:日本独立 2020年12⽉18日よりTOHOシネマズ シャンテほか全国にて順次公開©2020「⽇本独⽴」製作委員会
2020年11月10日京都発の老舗お香専門店「薫玉堂」の新店舗が、2020年11月20日(金)に開業する心斎橋パルコ内にオープンする。創業426年、日本最古のお香専門店「薫玉堂」が心斎橋パルコに「薫玉堂」は、1594年に京都西本願寺前で創業以来、426年に渡って“香り”を作り続けてきた、日本最古の御香調進所、お香の専門店。現在は、京都の時間や季節、情景などをテーマに、古都の様々な表情を感じられるような香りをメインに提案している。今回直営4号店としてオープンする心斎橋パルコ店は、“こころを癒す香りを誂える”をコンセプトに、好きな香りを選んで詰め合わせることが出来る線香をはじめ、キャンドルやバスソルト、ハンドクリーム、石鹸といったアイテムを展開。長い年月をかけて熟成した香木や、漢方や食用にも使われる桂皮などの天然香料を使用した、バリエーション豊富な香りを揃える。中でも代表的な商品となるのが、古くから伝わる調香レシピと現代の香りを掛け合わせて再現した“京都の香り”を楽しめる、線香や印香、香袋のシリーズ。線香からは、心斎橋パルコ限定商品として、心斎橋の賑わいを縁取る“銀杏並木”をイメージした香りの「線香心斎橋1622」も登場する。また、店頭では自分だけの香りを調合できる「香袋ワークショップ」を開催。ハーブやお香の原料を自らの手で調合し、オリジナルの香袋を作ることが出来る。【詳細】薫玉堂 心斎橋パルコ店オープン日:2020年11月20日(金)営業時間:10:00~20:00住所:大阪府大阪市中央区心斎橋筋1-8-3TEL:06-6252-6667<商品価格例>紙箱線香 1,500円+税、印香 5個入 1,500円+税/8個入 2,500円+税、香袋 800円+税、キャンドル 5,000円+税、フレグランスオイル 2,800円+税、ディフューザーセット 5,000円+税、エアフレッシュナー 1,800円+税、ロングマッチ 1,200円+税、ハンドクリーム 3,000円+税、石けん 2,600円+税、桐箱線香 2,500円+税~6,000円+税、塗香 白檀 600円+税/老山白檀 1,200円+税、塗香入 3,600円+税、塗香袋 2,000円+税<香袋ワークショップ>所要時間:30分程度費用:2,000円+税
2020年10月25日「Hey! Say! JUMP」山田涼介&田中圭演じる刑事が池袋を舞台に事件を解決していく「キワドい2人-K2-池袋署刑事課神崎・黒木」の4話が10月2日にオンエア。ラストで登場した仙道敦子の“正体”に注目が集まっている。第56回江戸川乱歩賞を受賞した横関大の刑事小説をドラマ化した本作。人情派で生真面目なキャリア刑事の神崎隆一を山田さんが、超破天荒だが直観力と洞察力はピカイチ、検挙率No.1の黒木賢司を田中さんがそれぞれ演じ、全く正反対な性格の2人が実は異母兄弟だったと判明、ともに暮らしながら池袋の街で巻き起こる凶悪事件に挑む…というストーリーになっているまた誘拐され神崎と黒木に助けられたことをきっかけに2人の事件捜査に協力するようになる氏原彩乃に関水渚、2人が勤務する池袋署刑事課強行犯係の諸星一朗にジェシー(SixTONES)、木村ともこに江口のりこ、強行犯係の統括係長・末長光一に八嶋智人、神崎と黒木の父・神崎賢造に椎名桔平、神崎と黒木の父親である賢造のかつての同僚で2人の関係を知る澤登哲也に六角精児といったキャスト。※以下ネタバレを含む表現があります。ご注意ください。今回は池袋署・強行犯係の元に高校生の橘望美(蒔田彩珠)行方不明事件だという連絡が。連絡してきた母親の橘美咲(奥貫薫)は文科省のキャリア官僚。娘と親子げんかして車から降ろし、その後すぐ戻ったが娘の姿はなく、スマホだけが落ちていたという。戻る途中にピックアップトラックとすれ違い、そのなかに毛布にくるまれた塊を見たため、その車に誘拐されたというのだ。神崎や黒木は望美が自ら家出をしたと訝しむが、美咲は警察が動いてくれないと自らビラ配りをはじめ、警察に批判の目が向けられる。美咲の証言に不審な点を感じた黒木は末長に彼女の身辺調査を願いでる…というのが今回の展開。冒頭では黒木の“ミーアキャット鳴きまね”も。こちらには「ミーアキャット黒木かわいすぎて永遠に見てられる」「田中圭のミーアキャットの真似が可愛すぎてしんどい」といった反応が。一方、ラストでは神崎を見つめる謎の女性の姿も。仙道敦子演じるこの女性に「神崎くんのお母さんだったりする?」「神崎の母親なんだろうか?」といったコメントが多数。神崎と黒木の“本当の関係”にも注目が集まっている。(笠緒)
2020年10月03日俳優の稲垣吾郎が音楽家・ベートーヴェンを演じた舞台『No.9-不滅の旋律-』が、2015年、2018年の上演に続き、ベートーヴェン生誕250周年の今年、再々演されることが決定した。聴力を失いながらも数々の名曲を残し、後世の音楽家達にも多大な影響を与えたベートーヴェン。最後の交響曲「第九番」まで、彼はどんな時間を生きたのか。その波乱と苦悩の生涯を新しい視点と意欲的な演出&音楽表現で描く本作は、演劇と音楽を越境した感動を呼び起こす傑作として初演時から高い評価を得てきた。ベートーヴェン生誕250周年の今年、再々演が決定。12月13日~2021年1月7日に東京・TBS赤坂ACTシアター にて上演される。今回の再々演を企画するにあたり、ベートーヴェンの生誕を祝う記念すべき公演として11月にウィーン・フォルクス劇場での開幕を予定していたが、今なお世界中で猛威を振るう新型コロナウィルスの感染状況を考慮し、ウィーン公演の中止を決断し、東京公演のみ細心の注意を払い上演することとなった。初演からベートーヴェンを演じ、回を重ねるたび新たな生命を吹き込む熱演を見せるのは稲垣吾郎。度重なる人生の困難に翻弄され、自身の身も心も引き裂くような激情でそれらを乗り越える天才の圧倒的な存在感と、人としての繊細な感情の機微を、楽聖が憑依したような迫真の演技で体現してきた稲垣が、表現者としてさらに円熟味を増した今、さらなる演技の深化を見せる。ベートーヴェンを秘書として支えるマリア役は、再演で高い評価を得た剛力彩芽が続投。他にも片桐仁、村川絵梨、岡田義徳、深水元基、橋本淳、奥貫薫、羽場裕一、長谷川初範ら実力派俳優が引き続き盤石のドラマを築く上に、『刀剣乱舞』や『ヒプノシスマイク』などの人気公演で注目を集める前山剛久が新たに座組に加わる。また、幼少期のベートーヴェンは、TBSドラマ『テセウスの船』で殺人鬼を演じ、天才子役と謳われた柴崎楓雅が演じる。稲垣と演出の白井晃氏のコメントは以下の通り。■稲垣吾郎2020年はベートーヴェン生誕250周年。その記念すべき年に、舞台『No.9-不滅の旋律-』を上演し、回を重ねてルートヴィヒ・ヴァン・ベートーヴェンという天才音楽家を演じられることを、非常に嬉しく思います。2015年の初演時は、これまで演じたどの役とも違う圧倒的な存在感や強烈な個性に戸惑い、悩ましい時間を過ごしました。けれど演出の白井晃さんをはじめ、共演の皆さんがしっかりと支えて下さる中、徐々にベートーヴェンと僕との距離は縮まっていったのです。結果、自分なりのベートーヴェン像が、回を追うごとに確かなものになっていったように思います。俳優の仕事には、その時の自分が役に影響を及ぼすドキュメンタリー的な部分がある。自分の「今」をオリジナル作品で、しかも偉大な音楽家に託して表現する機会もくださった制作の方々には感謝しかありません。実は今回、ベートーヴェンが活躍したオーストリアの首都ウィーンでの公演も予定していました。場所はベートーヴェン没後に建てられた、当時の栄華を残す「フォルクス劇場」です。けれど、その素晴らしい企画は世界を覆う新型ウイルスの脅威により、断念することになりました。加えて国内での創作・上演も、これまで以上に注意を払い、万全の感染予防対策を行ったうえで進めねばなりません。でも、この厳しい状況下だからこそ僕は『No.9』を、一人でも多くの方に届けたいと思うのです。劇中終盤の交響曲第九番、その中で力強く歌い上げられる「歓喜の歌」は作品の白眉であり、世界の平和と幸福を願い、自身の孤独をも昇華しようという作曲家の大いなる祈りが込められています。まさに現状に苦しむ人々に、届けるべき調べと言葉がそこにあるのです。だからこそ迷いなく創作を深め、僕が愛してやまない人間ベートーヴェンを再び舞台で生きることは大きな使命。その先には、再びの「夢」に手が届く日も来るはずです。さらなる未来へと続くこの上演を、多くの方に見届けていただきたいと思います■白井晃この歓喜のドラマは、生きることへの讃歌です。苦しみの中からひと掴みの喜びを見出す物語です。今、演劇は大変厳しい状況に直面しています。再再演の機会に恵まれ、11月にはベートーヴェンの活動拠点だったウィーンでの公演が決まっていました。日本で生まれたベートーヴェンの物語を本場で披露することを楽しみにしてきましたが、残念ながらこのチャンスは未来に持ち越されることになりました。私たちの心は、今、見えない恐怖の前に萎縮してしまっています。しかし、本来、私たちの営みは、生きる意味を見出し、それぞれの喜びを得るためにあるはずです。ですから、私たちは立ち停まることなく前に向けて進む道を選びました。この公演を実現することで皆さんと、この物語を共有するという喜びを、改めて分かち合いたいと思っています。(C)岩田えり
2020年08月26日漫画家として活躍するカレー沢薫さんの連載コラム「アクマの辞典」このコラムは、ア行からワ行まで、女や恋愛に関する様々なワードをカレー沢さん独自の視点で解釈していきます。女の本性をあぶりだす新しい言葉の定義をとくとご覧あれ!■第60回アクマの辞典パ行【ピ】➤「ピンヒール」(ぴんひーる)今回のテーマはパ行から「ピンヒール」だ。近年、ネット上で「#Ku Too」という、職場で女性にヒール靴を履くことを強要するのをやめようという運動が起こったために、ヒールを義務付けするのをやめる企業も増えている。ヒール靴というのは機動力を低下させ、さらに体への負担も大きい。魚であれば「職場ではエラを3分の1塞いで働きましょう」と言われているようなものであり、社会人うんぬん以前に生物として不自然なことをさせていると言ってもいい。しかし、人間というのは、体に悪いとわかっていて好きな物ばかり食ったり酒やタバコやクスリをやったりと、他の動物より圧倒的に生物としてトチくるった行動をしてしまう生き物なのだ。ヤギとかが「草よりこっちのほうが美味いから」と、ピザポテトばかり食っているところを見たことがないだろう。だが、徹底して合理的に生きる動物に対し、無駄な行動をしがちなのが人間らしさとも言える。よって強要するのはおかしいが、多少動きづらくて足が痛くてもカッコいいヒールを履きたいと思うのは個人の自由であり、その動機が己のオシャレのためだろうが、男にモテるためだろうが、それも自由でなのある。ちなみにヒールを履くことがモテにつながるか、というと、いつもの根拠0.02ミリサガミオリジナルネット情報によると「モテる」らしい。ペタンコ靴よりピンヒールを履いた女のほうが、男に声を掛けられやすく、また男に助けを求めた時も応じてもらえる率が高かったそうだ。しかし、これは海外での調査なので、日本でも同様なのかはわからない、むしろ日本の男はピンヒールという目立つファッションをしている女を避ける傾向にあるのではないだろうか。痴漢や、“駅で女に体当たりマン”のような輩は、相手が女であればビヨンセでも果敢に立ち向かうというわけではなく、抵抗しなさそうな地味めな女を狙ってやるのだという。また、少し前に「童貞を殺す服」と称して、セクシーなニットがネットで流行ったが、本物の童貞に言わせると「こんな格好している女がいたら怖くて逃げる」そうだ。だからといって、ヒールを履いた女に「そんな靴じゃ逆にモテないよ」などと忠告するのは余計なお世話だ。仮にモテるために履いているのだとしても、ヒールごときにビビって逃げる男はお呼びでないだろう、かかとにピザカッターがついていても挑んでくる男をご所望のはずだ。ちなみに「背が高い女がデートにヒールの靴を履いてくるのは相手の男に配慮がない」という意見もあるらしい。100歩譲って女が自主的に配慮するならいいが、カップルと無関係な人間や、男のほうが言っているのなら性質が悪い。そもそも相手の背が高いというのは、デートするまで常にスネまで地中にめり込んでいたというのでなければ、はじめからわかっていたはずである。つきあってみないとわからないことは多々ある、しかし一目でわかることに対して後から文句をつけるというのはただのクレーマーと呼ばれても仕方ないだろう。--------------------------■パ行【パ】➤「パプリカ」(ぱぷりか)…自意識が目覚めつつある年頃の子どもに無理やりパプリカを踊らせるのはやめよう【ピ】➤「ピンヒール」(ぴんひーる)…ヒール自体をやめたい人に「痛くないヒールの履き方」を送るというクソリプ【プ】➤「プロフィール」(ぷろふぃーる)…プロフに(笑)を入れてるヤツとはつきあうなとおばあちゃんが言っていた【ペ】➤「ペアルック」(ぺあるっく)…初期からダサくないペアルックに成功していた林家ペーパー【ポ】➤「ポーカーフェイス」(ポーカーフェイス)…事件後に同級生から「何考えているかわかんないヤツだった」と言われるタイプ**************************プロフィールカレー沢薫漫画家、コラムニスト。1982年生まれ。2009年に『クレムリン』(講談社)で漫画家デビューを飾る。秀逸な言語感覚で繰り広げられる切れ味鋭い世界観が人気。こよなく猫を愛し、猫が登場する作品も多数。『ひとりでしにたい』 (モーニング KC)『ひとりでしにたい』 (モーニング KC)も発売中。
2020年06月21日京都発“日本最古の御香調進所”「薫玉堂(おうのくんぎょくどう)」が、ニュウマン横浜に2020年6月24日(水)オープン。香老舗「薫玉堂」とは?「薫玉堂(おうのくんぎょくどう)」は、安土桃山時代に創業した老舗店。426年に渡り“日本最古の御香調進所”としてその時代にあった香りを作り出してきた。御本山本願寺をはじめ、全国の寺院にも香りを収め、儀式の場また日常の中に溶け込む香りを時代にあわせて展開している。「薫玉堂」の代表品ともいえるお香は、代々伝わる調香帳(レシピ)をもとに、漢方にも使われる植物や熟成した香木などを原料に製作。香老舗ならではの調香のこだわりを大切にしながら、現代のライフスタイルにあわせた香りとして、ルームキャンドルやディフューザーセット、フレグランスオイルなども取り揃えている。京都・東京に次ぐ、3店舗目となる薫玉堂 ニュウマン横浜は「こころを癒す香りを誂える」がコンセプト。長い年月をかけて熟成させた香木や、桂皮などの天然香料を使用して、和と洋2つのラインから香りアイテムを展開する。和ライン「薫玉堂」を訪れたら、ぜひ手に取って欲しいのはこだわりの「線香」。京都の情景をイメージし、天然香料をもとに香りをデザイン。またオープンを記念して、横浜をイメージした線香「線香横浜187」を限定発売。異国情緒あふれる港町のノスタルジックな雰囲気を清々しい香りを表現した。色とりどりの「香袋」は、クローゼットや鞄に忍ばせるとほのかな香りを楽しめる。線香の香りをアレンジし、京都由来の香りを詰め込んだ。洋ライン洋ラインでは、自宅時間を優雅にしてくれるさまざまなルームフレグランスを発売。ベジタブルワックスで仕上げた「キャンドル」や、フレグランスオイルをふくませて使う「ディフューザーセット」、植物のポプリなどがラインナップする。また、スキンケア製品として、四季の香りをコンセプトにした「石けん」、京都の素材エキスとお香の原料を組み合わせた「ハンドクリーム」を展開。バスルームを癒しの時間に変えてくれる「バスソルト」も用意する。香袋作りのワークショップ薫玉堂 ニュウマン横浜店では、オリジナルの香袋を作れるワークショップも開催。ハーブやお香の原料を自分好みのレシピで調合して、オリジナルの香りを作ることができる。【詳細】薫玉堂 ニュウマン横浜店オープン日:2020年6月24日(水)住所:神奈川県横浜市西区南幸1-1-1 ニュウマン横浜3FTEL:045-534-5556営業時間:11:00~20:00 ※土日祝は~19:00。<アイテム例>・線香 1,500円+税・香袋 800円+税・キャンドル 5,000円+税・ディフューザーセット 5,000円+税・ポプリ 1,400円+税・石けん 2,600円+税■ワークショップ 2,000円+税※所要時間30分程度
2020年06月11日漫画家として活躍するカレー沢薫さんの連載コラム「アクマの辞典」このコラムは、ア行からワ行まで、女や恋愛に関する様々なワードをカレー沢さん独自の視点で解釈していきます。女の本性をあぶりだす新しい言葉の定義をとくとご覧あれ!■第58回アクマの辞典ダ行【ド】➤「ドライブデート」(どらいぶでーと)今回のテーマは「ドライブデート」である。都会は交通が発達しているので、車好き以外そんなに車を所有していないと思うが、私の住んでいる村では、車がないのはIQが低いジョブズレベルのヤバさなのだ。もはや一家に一台どころか、大人一人あたり一台がデフォルトなので、男だろうが女だろうが車を所有しており、大正や明治生まれでなければ免許も大体持っている。よって「女子だけでランチしよーよ! 」とガーリーなことを言っても「全員車で現地集合」という走り屋の集会スタイルになるのだが、田舎ではこれが普通だ。したがって、車を持っていることに全く特別感がなく、むしろ持ってないほうが「こいつどうやって生きてるんだ? 」と一目置かれてしまう。それゆえ「車はステータス」と言われてもピンと来ないのだが、ひと昔前には、車は男のステータスで、所有はもちろん、何に乗っているかで男の価値が決まり、そして良い車の助手席に乗せてもらうのが女のステータス、という価値観があったらしい。確かに我が村とて、全員軽トラに乗っているわけではない。むしろ、「女は軽だが男で軽は恥」とか、「ラパンのコフレピンクやフレンチミントは女子らしさをアピりたい雑魚ども全員が乗ってるから、あえてフェニックスレッドで差をつけろ」みたいな田舎特有の車マウントがあるような気がする。ただ、田舎も都会も共通するのは「車にこだわっているのは男」という印象だ。確かに、男女によって「好みがちなもの」というものはある。男は、車や新幹線などの乗り物、怪獣、ロボット、『ダークナイト』を好み、女は『セックス・アンド・ザ・シティ』やセーラーウラヌスを好みがち、というような一般論だ。確かに、男女によって好む傾向に差があるのは否定できない。しかし、その傾向からはずれている者に対して厳しくなりがちなのは良くない風潮だろう。例えば、女でロボットアニメが好きと言えば「どうせ彼氏の影響だろう」「女にロボットの良さはわからんだろう」、「女はリカちゃん人形で昼顔ごっこでもやってな」と言われ、男が魔法少女アニメを好むと、どストレートに「変態」と言われたりするヤツである。その発想は古いとしか表現しようがなく、ツイッターで炎上したくてそう言っているとしか思えない。「車は男のステータス」という価値観を自分が持つのは良いが「よって、女は車を語るべからず」というような否定的価値観を持つのは前時代的である。それゆえ、パートナーが何を好きでも構わないが「この良さは男、もしくは女にしかわからない」という論調の場合は注意が必要である。ただし「風呂場でキンタマの上に座ってしまった」「湯船で股間にメチャクチャ湯が入って時間差で出てきた」など、本当に男や女にしかわからない事象、というものは存在するので、そういう発言はノーカンにしてあげよう。--------------------------■ダ行【ダ】➤「誰でもいい」(だれでもいい)…顔がよくて年収1000万円以上なら誰でもいい、の略なので注意【ヂ】➤「地蔵」(ぢぞう)…周りが、自分には興味のない話題で盛り上がっている時のオタク【ヅ】➤「妻」(つま/づま)…この肩書きを得ることでモテるようになる場合もあるらしいが、それに魅かれて来る男は全員ヤバい【デ】➤「電撃結婚」(でんげきけっこん)…「妊娠○カ月」というオプションがついてない者だけ電撃結婚を名乗りなさい【ド】➤「ドライブデート」(どらいぶでーと)…ドライブデートの時、「私が運転するんですよ。変わってますよね!」とアピる女も同様に古い**************************プロフィールカレー沢薫漫画家、コラムニスト。1982年生まれ。2009年に『クレムリン』(講談社)で漫画家デビューを飾る。秀逸な言語感覚で繰り広げられる切れ味鋭い世界観が人気。こよなく猫を愛し、猫が登場する作品も多数。著書『ブスのたしなみ』(太田出版)も発売中。
2020年05月21日グラビアアイドルの安位薫が、最新イメージDVD『あなた、ごめんなさい。』(4,180円税込 発売元:竹書房)をリリースした。黒髪のショートカットに92cmのHカップバストで人気の安位薫。2018年に雑誌でグラビアデビューを飾ると、リリースしたDVDがどれも好セールスを記録した。通算7枚目となる同DVDは、人妻役に初挑戦。愛し合っていた夫婦に悲劇が訪れ、巨乳妻が他の男性にもてあそばれるというシチュエーションものとなっている。愛する夫と愛を育むシーンはもちろん、上司と思われる男性にもてあそばれるなど、ハードなシーンが展開。特にラストを締めくくるシール水着のシーンは、20歳とは思えない過激さを演出している。また、手術台で着用したセーターのシーンでは、セーターをズラすと花びらブラが登場し、服装も乱れてアイス舐めを披露。さらに過激さが増していく。
2020年05月03日漫画家として活躍するカレー沢薫さんの連載コラム「アクマの辞典」このコラムは、ア行からワ行まで、女や恋愛に関する様々なワードをカレー沢さん独自の視点で解釈していきます。女の本性をあぶりだす新しい言葉の定義をとくとご覧あれ!■第55回アクマの辞典ワ行【ワ】➤「若作り」(わかづくり)今回のテーマはワ行から「若作り」だ。人間、成人したあたりから、実年齢より若くありたいと思うようになる。なぜそう思うのか、まずは自分の気持ちの問題だ。誰だって、朝っぱらから鏡を見て、お母さんやお祖母ちゃんを越えて「ご先祖様光臨!?」と思いたくはない。自分の顔を見てテンションが下がるという地味なメデューサみたいな目にあわないために、いつまでも若々しく元気な顔でありたいと思うのだ。もう1つは、それによって周囲からの扱いが変わってきたりするからである。若い女はチヤホヤされ、逆に年増は三段オチの三段目にされた上、それを「ヤダ~もう! キンタマもいじゃうぞ! 」と笑って流すのが、正しい職場のババアの姿である、という世界観のもとで生きていかなければならないとしたら、処女の生き血をジャブジャブ浴びてでも若くありたいと思ってしまうだろう。日本は未だに、その世界観寄りなところがある。若さがもてはやされるとは「年を取ると急激にチヤホヤされなくなる」ということでもある、その恐怖が女を処女狩りに走らせるのである。しかし、私は昔、ブスについて研究した自著の中で「ブスは加齢に強い」という話をしたような気がする。ただ、読んだ人間の記憶に残らないのはもちろん、書いた人間の記憶にも残っていないので定かではない。若ければ全員チヤホヤされるわけではない、若くても全く神輿に乗せてもらえない女は存在する、ソースは私だ。よく年を取って「美貌が衰えた」などと言うが、衰える美貌がそもそもない人間だっているのである。そういうタイプは、年を取っても失う美貌もチヤホヤもないため「30を超えてから、周りの対応が急に冷たくなくなった」などと感じることはないだろう。むしろ「30代も20代と変わらず塩、そして40代になってもおそらく塩」なのだ。それがわかっているため「加齢に対する過剰な恐怖」がないのである。美人は失う物が多くて大変デブスなあ、という話だが、加齢によってなくなるチヤホヤなどそんなに惜しむ必要はない。年を取ってチヤホヤがなくなったのは「若さ、一点のみを評価していた勢」が消えたと考えるべきである。逆に言えば、今後評価してくれる人は「若さ」とかいう誰もが一度は持てる物ではなく「君は上手投げの型がすごくキレイだね」など、能力や内面を評価してくれている、とも言える。年を取り、周りの態度が変わることで自分を「オワコン」と感じてしまう場合もあるかもしれない。ただむやみに落ち込み、無理に若さに執着するよりは、「ワンチャン狙われる若い女」という性消費コンテンツとしても終われたのだ、と前向きに考えてみてはどうだろうか。■ワ行【ワ】➤「若作り」(わかづくり)…美容意識が低い中年ほど「中学生みたいな格好で外に出る」といった超若作りをしてしまう【ヲ】➤「ヲタクに恋は難しい」(をたくにこいはむずかしい)…映画版にオタクが軒並み激怒したため「やっぱりオタクは面倒くさい」という偏見を強調することになった、と言われているが、偏見ではなく本当に面倒くさい【ン】➤「ンジャメナ」(んじゃめな)…恒例の「無理やり」としか言いようのない「ん」。今回はアフリカの地名です。お納めください**************************プロフィールカレー沢薫漫画家、コラムニスト。1982年生まれ。2009年に『クレムリン』(講談社)で漫画家デビューを飾る。秀逸な言語感覚で繰り広げられる切れ味鋭い世界観が人気。こよなく猫を愛し、猫が登場する作品も多数。著書『ブスのたしなみ』(太田出版)も発売中。★オフィシャルサイト★Twitter
2020年04月05日漫画家として活躍するカレー沢薫さんの連載コラム「アクマの辞典」このコラムは、ア行からワ行まで、女や恋愛に関する様々なワードをカレー沢さん独自の視点で解釈していきます。女の本性をあぶりだす新しい言葉の定義をとくとご覧あれ!■第54回アクマの辞典ラ行【ル】➤「ルッキズム」(るっきずむ)今回のテーマはラ行から「ルックス(ルッキズム)」だ。コンプラが重要視される現代。意識の高い国では、他人を容姿でからかったり、見た目で差別したりするなんて、もはや原始人のやることであり、ウケるどころか、そんな北京原人はわが社にいらないとさえ言われてしまう。しかし私は、その昔「ブスの本懐」という本を出したことがある。「ブス」なんて「1秒でも早く燃えたい」という自短炎上目的以外、言わないほうが良い言葉である。幸い拙作は、内容があまりにもなさ過ぎたため燃えるところにすら行けなかったのだが、今ならタイトルだけで「ジャケ燃え」できるかもしれない。確かに、全く良い言葉ではないので、見るだけで不快という人がいるのもわかる。そんな攻撃的な言葉を使わずとも「攻めたデザイン」「プロ向け」「時代が追いついていない顔」など、ポジティブな表現はいくらでもできる。しかし「見た目で判断するのは良くない」と頭でわかっていても、われわれ人間は他のお動物様より能力が劣っているため、基本的に判断を「視覚」に頼り切って生きざるを得ないのだ。他のお動物様方なら臭いや鳴き声、ブチャラティなら相手の頬を舐めるなどして、相手が嘘をついているかなどを判断できるが、人間は下等生物なのでそれができない。よって人間のこともとりあえず見た目で判断するしかないのである。だが、この「見た目で判断する」というのは、時に必要なことだ。子どもに「人間は見た目じゃない」と言いながら「怪しい人には近づくな」とも言っているだろう。この「怪しい」というのは明らかに見た目のことを言っている「見た目が何かヤバいヤツには近づくな」ということだ。もちろん、見た目は紳士、中身はゴリゴリのロリコン、という御仁も多くいるので、それで全て判断できるわけではないが、ヤバい見た目の人がマジでヤバいケースももちろんある。「見た目で判断することにより回避できる危機もある」ということだ。「人は見た目じゃない」と言って、全裸に青龍刀、という武器にだけ金をかけすぎたアバターみたいな人に積極的に声をかけていたら命がいくつあっても足りない。見た目で判断することも大事、つまり「見た目も大事」ということである。ただ、ここで大切にすべき「見た目」というのは「パンツを履いている」「洗った服を着ている」「3日以内に風呂に入った痕跡がある髪」などの社会的見た目のほうである。生まれつきの顔の設計やデザイン、耐震強度を見て「基準以下だから不採用」と容姿が関係ない場でビジュアル差別するのは、やはり「㈱北京原人」の人間がやることである。逆に言えば、風呂に入って洗濯された服を着るだけで避けられるマイナス査定があるということだ。見た目で判断するなんてバカらしいと思うなら、逆に「清潔感」という見た目にこだわったほうが良いということだ。ちなみに恋愛対象として「顔が良い人が好き」「ブサイクとは付き合いたくない」というのは差別ではない。これはただの個人の好みの問題であり「無職はちょっと」というのと同じである。つまり、大変遺憾ながら「顔がいい人間がモテる」という現象に不当性はない、ということである。■ラ行【ラ】➤「ランジェリー」(らんじぇりー)…キャラクターパンツは「元カノからのプレゼント」と決めつけられるので履かないほうがいい【リ】➤「リモートワーク」(りもーとわーく)…ただの仕事持ち帰りなら平時でもやっている【ル】➤「ルッキズム」(るっきずむ)…中身を見られたらもっと困るのでむしろ見た目で判断してほしい【レ】➤「令和婚」(れいわこん)…令和離婚のほうが再スタートという意味で正しい【ロ】➤「ロック画面」(ろっくがめん)…ここが無難なヤツほど中身がヤバい**************************プロフィールカレー沢薫漫画家、コラムニスト。1982年生まれ。2009年に『クレムリン』(講談社)で漫画家デビューを飾る。秀逸な言語感覚で繰り広げられる切れ味鋭い世界観が人気。こよなく猫を愛し、猫が登場する作品も多数。著書『ブスのたしなみ』(太田出版)も発売中。
2020年03月21日松下奈緒と木村佳乃が共演して“腫瘍内科”をテーマに描く「アライブがん専門医のカルテ」が3月19日放送の11話で最終回を迎えた。再発したがんと闘う薫、薫を支えようとする心…2人の関係性に視聴者から暖かい声援が送られている。薬物療法を専門にがん治療に取り組む“腫瘍内科”に、日本のドラマとしては初めて本格的なスポットを当てた新たな医療ドラマとなる本作。横浜みなと総合病院に勤務する腫瘍内科医の恩田心に松下さん、心の病院に転籍して来た消化器外科医の梶山薫に木村さん。中村俊介、北大路欣也、田辺誠一、三浦翔平、清原翔、岡崎紗絵、藤井隆、木下ほうか、高畑淳子らも出演。恩田心は横浜みなと総合病院に勤務する腫瘍内科医。夫の匠が事故で意識不明となり、患者会の帰りに出会った女性に助けられるが、その後、その女性と病院で再会。彼女こそ匠の手術を担当、医療過誤で意識不明にさせてしまった梶山薫だった。その後、心の前に匠の医療過誤を追うジャーナリスト・関河隆一が現れ、匠が医療過誤を巡る物語を中心にドラマは進行。薫に責任を負わせようとした須藤進がミスを認め心と薫は和解するのだが、そんな折、薫のがんが再発する…というのがこれまでの物語。※以下ネタバレを含む表現があります。ご注意ください。最終回ではがんが再発、執刀しようとしていた手術を外れ、生きがいを失うなかでも闘病に取り組む薫と、薫の治療に取り組みつつ、国立がん医療センターへの移籍の話をもらい、自分の将来の選択に悩む心の姿と、研修期間が終わろうとしている結城(清原さん)や奈海(岡崎さん)の人生の選択、佐倉莉子(小川紗良)ががんと闘う決意を決め、新たな道を踏み出すさまも描かれ、腫瘍が消え手術に復帰した薫とがん医療センターで意欲的に仕事に取り組む心の2人が再会するラストで幕を閉じた。視聴者からは闘病する薫の姿に「再発したのに誰よりも明るくて前向きな薫先生…その生き様にもう泣ける」「病になっても人生を諦める必要はないんだなって改めて感じました」などの声が多数。また心と薫、2人の関係性に「心先生と薫先生のあの関係性は…‥素晴らしい!」「心先生と薫先生の信頼、友情に毎回心温まり泣かせてもらった」といった声、2人を演じた松下さんと木村さんにも「お2人の息のあうお芝居がよかった」「医療ドラマとしても、人間ドラマとしても、本当に最高。ありがとう」など賞賛の声が相次ぐ。また研修医役で出演した清原さんにも「時折見せる複雑な表情、回を追うごとに明るくなる様を上手く表現してた」「今作がベストオブ清原くん」といった反応が寄せられている。(笠緒)
2020年03月19日漫画家として活躍するカレー沢薫さんの連載コラム「アクマの辞典」このコラムは、ア行からワ行まで、女や恋愛に関する様々なワードをカレー沢さん独自の視点で解釈していきます。女の本性をあぶりだす新しい言葉の定義をとくとご覧あれ!■第53回アクマの辞典ヤ行【ヤ】➤「病みアピール」(やみあぴーる)今回のテーマはヤ行から「病みアピール」である。病(ビョウ)には二種類ある、肉体的なものと精神的なもの、そして同じクリアファイルを10枚以上買ってしまうオタクだ。肉体的な病(ビョウ)というのは、精神的なものに比べれば、わかりやすいし、心配もされやすい。骨折している人に「このわざとらしい松葉づえ!」と井之頭五郎の顔で言うヤツがいたら、そっちのほうが何らかの病(ビョウ)に罹っている。しかし、精神的なほうは見た目ではわかりづらく、理解もされにくい、心配どころか「メンヘラ」と揶揄され、ただの面倒くさいヤツ扱いされることさえある。病(ビョウ)が理解されないのは由々しきことである。しかし病(ビョウ)でもないのに、病(ビョウ)みアピールをする面倒くさいヤツが実在するのも事実だ。そういうタイプがなぜ病みアピールをするか、というと、よく言われている通り、人の気を引くためである場合が多い。よって「かまってちゃん」と呼ばれることもある。しかし、かまって氏が求めるかまわれ方は、的確なアドバイス、間違っても厳しいご意見などではない。彼女たちが求めるのは、己から無限に繰り出される「でも」「だって」を全て笑顔で受けきる合気道の達人、そして「私のこと嫌いになったでしょ?」に永遠に「好きに決まってんだろ」と言ってくれる語彙少な目な人間だ。病みアピールをする人とはつまり、他人からの関心がないと不安になるタイプであり、その気の引き方が「心配させること」なのである。どれだけ励ましてもネガティブなことしか言わず、黙ったかと思えば、本文なしで大量の錠剤の写真が送られてきたりするので、結局「面倒くさい」ということになり、人が離れやすくなってしまう。しかし、なぜ世の中にかまって氏が存在するかというと必ず「かまう氏」がいるからである。「マジ…ムリ…リスカしょ…」というつぶやきにリプ0件、いいね1件だったら、二度とそんな投稿はしないし、もちろんリスカもしない。「病みアピールでかまわれた」という成功体験があるから、何度でもアピるのである。人の関心を求めるタイプは、他人を強く必要としているということだ。求めれば「お?俺の出番か?」とベンチコートを脱ぎだすヤツの一人や二人現れるものなのである。よって、他人を全く必要としていない人間より、むしろこっちのタイプのほうがモテてしまう。しかしベンチから出てくるのは、包容力のある男ではなく「こういう女に優しくすればすぐヤレる、という成功体験を得ているおじさん」かもしれないのだ。誰しも、人にかまわれたい、認められたいと思う時はある。しかし「溺れる者はクソリプおじさんにも抱かれる」という。そのたびに誰でもいいから抱きしめてと叫ぶのは非常に危険だ。孤独にさいなまれた時、平成初期の同人便箋でよく見た、自分で自分を抱きしめる「己抱き」のポーズをとることで気持ちを落ち着かせられるよう、日ごろから訓練しておこう。■ヤ行【ヤ】➤「病みアピール」(やみあぴーる)…SNSで繰り返すたびに周囲の人間の質が落ちる逆ふるい【ヰ】➤「ヰトゲンシュタイン」(ゐとげんしゅたいん)…ドイツにある姓それ以上言うことがない【ユ】➤「指毛」(ゆびげ)…第二関節から上に生えていると逆にモテる【ヱ】➤「酔い泣き」(ゑいなき)…本物の泣き上戸と、酔って泣き言を言ったらちやほやしてもらえた体験が死ぬまで忘れられないタイプに分かれる【ヨ】➤「米津玄師」(よねづけんし)…推しカプのイメソンを歌ってくれる人としてオタクにも人気**************************プロフィールカレー沢薫漫画家、コラムニスト。1982年生まれ。2009年に『クレムリン』(講談社)で漫画家デビューを飾る。秀逸な言語感覚で繰り広げられる切れ味鋭い世界観が人気。こよなく猫を愛し、猫が登場する作品も多数。著書『ブスのたしなみ』(太田出版)も発売中。
2020年03月05日アイドルグループ・Hey! say! JUMPの高木雄也が、舞台『裏切りの街』で初の単独主演を務めることが13日、明らかになった。同作は2010年にパルコ劇場に書き下ろされた三浦大輔の作品。無気力なフリーター・菅原裕一(高木)と、平凡な専業主婦・橋本智子(奥貫薫)が出会い系サイトで知り合い、出会い、恋愛をし、互いに大切に思っているパートナーがいながら惰性で逢引を繰り返していく。現代の軽薄な人間関係や時代性をリアルに描く本作品の中で髙木が演じるのは、これまで舞台で演じてきた役柄とは異なり、将来の展望もなく、現実から目を背けて生活する若者。しがないフリーターの若者が、恋人に嘘をつき、現実と向き合おうとしないまま、主婦との先のない関係をずるずると続けることになる。数々の映像作品での活躍に加え舞台作品でも熟練した演技を見せている実力派女優・奥貫薫が、相手役を務める。東京公演は新国立劇場 中劇場にて5月31日~6月16日。大阪公演はクールジャパンパーク大阪 WWホールにて6月20日~22日。○三浦大輔 コメント『裏切りの街』、再演です。初演の舞台から10年。その間に映像化もされました。執筆していたときは、この作品とこんなに長くつきあうことになろうとは思いもしませんでした。これほど息の長い作品になったのは、多分、時が流れ、時代が変わろうとも、揺るがない普遍性が『裏切りの街』にはあったからでしょう。人間なんて、とても曖昧で、とてもぼんやりとしていて、『善』と『悪』が行ったり来たりする振り子のように、宙ぶらりんなものなのです。「まあ…いっか」の「まあ…」のとき、一瞬でもためらったなら、その瞬間の人間はとても優しい。この作品を、“何となく”人を裏切ったことのある全ての人に捧げます。『裏切りの街』の主人公、菅原裕一は僕の分身です。いつも華やかな世界にいる高木君が、「クズ」にもなり切れない、中途半端極まりない、どうしようもない主人公をどう演じ切ってくれるのか、何だかにやけてしまうくらい、今は、楽しみと期待でいっぱいです。○高木雄也 コメント今回、舞台『裏切りの街』にて、単独初主演をやらせていただける事になりまして、三浦さんに演出してもらえるのが本当に光栄ですし、役者として新しい自分を引き出して下さるのではないかと、今からワクワクしています。再演で凄くファンも多い舞台で、怖い気持ちもありますが、自分らしくこの作品にぶつかって、楽しみながら演じたいと思います。○奥貫薫コメント今回のお話をいただき、台本を最後まで読ませていただいて、ラストシーンが本当に素敵で、あぁこのシーンを演じてみたいなぁと心が動きました。作品にとって重要な、とても大きな役で、自分に務まるのか不安もありますが、私の心と体の精一杯で臨みます。三浦さん、高木さん、スタッフの方々と共に、観に来てくださる皆様に素敵な物語を届けられるよう、丁寧に稽古を積み重ねていきたいと思っています。
2020年02月13日松下奈緒、木村佳乃が共演する医療ドラマ「アライブがん専門医のカルテ」の5話が2月6日放送。心の夫・匠に対する医療過誤を隠してきた薫だが、関河に秘密を暴かれそうになり…涙のラストに視聴者からは「ただ泣けるとかいうレベルじゃない」などの声が上がっている。薬物療法を専門にがん治療に取り組む腫瘍内科医の恩田心を松下さんが、心の夫・匠の手術を担当、医療過誤で意識不明にしてしまった消化器外科医の梶山薫を木村さんがそれぞれ演じる。匠の手術を執刀した須藤進に田辺誠一。事故で進と薫に手術を受けたが医療過誤で意識不明となり、前回亡くなった心の夫・匠に中村俊介。進と薫の医療過誤を暴こうとするジャーナリストの関河隆一に三浦翔平といったキャスト。※以下ネタバレを含む表現があります。ご注意ください。心は関河の取材を受けるが、当初聞いていた腫瘍内科の取材ではなかったため、取材の件を薫に話し関河に気をつけるように伝える。さらに関河は進のもとにも現れ、追い詰められた薫は心に匠の医療過誤について告白しようとするがタイミングを掴めない。そんななか、薫のもとを訪ねてきた人物が。それは25年前に薫の父を医療過誤で死なせた医者の同僚だった。25年前に謝罪がなかったことに「謝罪する気があるなら、どんな方法でもできるじゃないですか」と激高する薫…というのが今回のストーリー。そしてラストで薫は心に、自分が匠の手術を担当し医療過誤で意識不明にしたことを告白。そんな薫に心は「消えて」と告げ、その場を立ち去る…その様子に「あああああああ言ったよ言った」「戦友のように思っていた相手から、突然の裏切りのようなカミングアウト、衝撃だよなぁ」など、視聴者からも様々な声が上がる。あまりに重すぎるラストに「テレビ見れないつらすぎる 」「ただ泣けるとかいうレベルじゃないぞ」といった反応が続出中だ。(笠緒)
2020年02月06日漫画家として活躍するカレー沢薫さんの連載コラム「アクマの辞典」このコラムは、ア行からワ行まで、女や恋愛に関する様々なワードをカレー沢さん独自の視点で解釈していきます。女の本性をあぶりだす新しい言葉の定義をとくとご覧あれ!■第51回アクマの辞典マ行【メ】➤「目が合う」(めがあう)今回のテーマはマ行から「目が合う」だ。昔「目と目で通じ合う」というような歌もあった。知らない? あの『闇金ウシジマくん』1巻で、風俗に沈められて妖怪人間ベラみたいになったOLが歌ってたやつだよ、と力説しても仕方ないのだが、目が合うことで始まる恋もあるらしい。一度目が合っただけで「俺に気がある」などと思うようなヤツは完全に危険人物なのでGPSを埋め込むべきだと思うが、俺に気があるのではと思うことで、逆に相手のことが気になり、いつの間にか好きになっている、ということもあるようだ。しかし、元来人間は、自分の見たいものを見ようとする生き物である。コンサートでアイドルがアリーナ2階席に視線を向けたら150人ぐらいが「自分を見た」と感じるだろうし、推しカプが同じコマにいたら「付き合っている」ように見えるのだ。よって「よく目が合う」というのも、既に相手に好意を持っているがゆえの錯覚である場合も多い。そもそも、よく目が合うのは、自分も相手をよく見ているからなのだ。もしくは、自分か相手が「後頭部に目がある系女子」の時だけである。たかが「目が合う・合わない」で、恋愛にまで発展するものかと疑問が生じるかもしれない。しかし、何とも思ってなかった人が夢に出てきたり、好きなガンダムが自分と同じGだったりしただけで相手のことが気になりだすように、人間は割とちょっとしたことで相手に興味を持つものなのだ。相手の気を引くために、頻繁に目を合わせる、というテクニックがないこともないだろう。それに「目を合わせない」というのは、常にコミュ症あるあるランキングのトップに食い込んでくる条件である。コミュ症あるある全部当てるまで帰れま10でも大体最初に出てくる。ちなみに当てづらいのが「『フヒっ』ではなく、よく聞いたら『ンフっ』が多い」だ。つまり、コミュニケーションにおいて「目を合わせる」ことが重要であることは否定できない。逆に言えば、コミュ症と目が合うようになったら相手はかなり自分に心を開いている、もしくは相手が「目を合わせたまま完全に心を手放す術」を習得したかである。そういう相手にムリに視線を合わせようとしてはいけない「コミュ強がマウントをとってきている」としか思われないので、ますます閉じてしまう。野生動物がいきなり人間の手から餌を食ってくれないのと同じだ、まずは100メートルぐらい離れるか、壁を3枚ぐらい隔てて目を合わせることから始めよう。なぜコミュ症が人と目を合わせないかというと、恥ずかしい、緊張する、怖い、など様々理由もあるが、じっと見られることにより悪事を見透かされそうで嫌というのもある。これは、コミュ症が全員時効待ちの連続殺人犯というわけではない。特に悪い事もしていないのに、交番の前で早足になってしまうように、コミュ症やネガティブな人間は「見られる」=「悪いところを見られる」と思ってしまうのだ。よって目を合わせたり、見つめたりすることで相手の気を引く方法というのは、それなりにポジティブで自分に自信のある人間にしか通用しない。ネガティブな人間を見つめても「格好がダサいと思われている」「そんなに俺がPIKOを着ているのがおもしろいか」という被害妄想を爆発させてしまうだけだ。郷に入れば郷に従えだ、もしコミュ症の気を引きたいという奇特な方がいたら、まず目を全く合わさずに会話するところから始めよう。そうすれば「珍しく話しやすい人に会った」と思われるだろう。■マ行【マ】➤「マクラ営業」(まくらえいぎょう)…すぐ相手がSNSに書くので減ったらしい【ミ】➤「見合い結婚」(みあいけっこん)…そのうちマッチング結婚と言われるかもしれない【ム】➤「無人島」(むじんとう)…「無人島に持って行くなら何?」という質問、「宝くじ当たったら…」に次ぐ虚無【メ】➤「目が合う」(めがあう)…コミュ症は大体、襟あたりを見ているので、胸元が開いていない服を着て来てくれるとありがたい【モ】➤「モブキャラ」(もぶきゃら)…モブおじさんのように主役と絡めるモブもいるので希望を捨ててはいけない**************************プロフィールカレー沢薫漫画家、コラムニスト。1982年生まれ。2009年に『クレムリン』(講談社)で漫画家デビューを飾る。秀逸な言語感覚で繰り広げられる切れ味鋭い世界観が人気。こよなく猫を愛し、猫が登場する作品も多数。著書『ブスのたしなみ』(太田出版)も発売中。
2020年02月05日昨年10月にこの世を去った名女優・八千草薫の出演作を大スクリーンで堪能できる特集「追悼・八千草薫 〜その可憐、薫風の如く〜」が本日1月26日から31日(金)まで東京・池袋の新文芸坐で開催される。八千草薫は大阪で生まれ、1947年に宝塚歌劇団に入団。圧倒的な美貌と可憐なイメージで人気を集め、宝塚の在団中から映画などでも活躍した。その後もドラマ、映画などで活躍し、おっとりした優しい女性から、家族に秘密を抱えた主婦など幅広い役どころを演じ、数多くの賞を受賞している。今回上映されるのは6作品で、日本とイタリアの合作映画『蝶々夫人』をはじめ、寅さんの幼なじみを演じた『男はつらいよ 寅次郎夢枕』、アカデミー最優秀外国語映画賞にも輝いた『宮本武蔵』など。『蝶々夫人』は冒頭の数分が欠落したプリントでの上映になるが全作品が35ミリで上映される。八千草薫は清純派として人気を博した後も、年齢や出演作を重ねる中で少しずつ変化し、演技の幅を広げ、自身の成長や変化を受け入れながらキャリアを築き、この世を去る最後の最後まで可憐な印象、温かみのある演技、観る者を魅了する美しさを失わなかった稀有な存在だ。今回は6日間のやや短めの特集上映になるが、多くの映画ファンが足を運ぶことを期待したい。■追悼・八千草薫 〜その可憐、薫風の如く〜『蝶々夫人』『男はつらいよ 寅次郎夢枕』『乱菊物語』『宮本武蔵』『続 宮本武蔵 一乗寺の決闘』『宮本武蔵 完結篇 決闘巌流島』※『蝶々夫人』は冒頭数分間が欠落したプリントでの上映※全作品35ミリプリント上映1月26日から31日(金)まで新文芸坐にて
2020年01月26日グラビアアイドルの安位薫(やすい かおる)がこのほど、東京・秋葉原のソフマップで最新イメージDVD『先生の自由にして下さい』(発売中 4,180円税込 発売元:双葉社)の発売記念イベントを行った。黒髪のショートカットに92cmのHカップバストが特徴の安位薫。2018年に雑誌でグラビアデビューを飾ると、リリースしたDVDがどれも好セールスを記録するなど人気も急上昇中だ。通算6枚目となる同DVDは、昨夏に都内で撮影。女教師に扮した安位が、高校生の頃に好きだった先生とロマンスを繰り広げるというシチュエーションもので、初めての緊縛プレイを披露するなど過激な1枚となっている。以前購入したという水着の中で1番布の面積が少ないマイクロビキニで報道陣の取材に応じた安位は「今までイベントで着た水着の中で1番小さいかもしれません(笑)」と照れ笑いを見せつつ、最新作について「高校時代に好きだった先生の学校に、大人になって赴任し、久し振りに会ってイチャイチャする内容になっています」と今作は女子高生と女教師の姿が見られるという。「高校時代で言えば授業中に居眠りしていたらツンツンされたりしました。制服は2年ぶりだったんですけど、現役時代よりは合わなくなってきましたね(笑)。あとは先生とお風呂に入ったり、Y字系のハイレグ水着でストレッチしたりしました」と紹介。「教師になった時は、セクシーなシーンが多くて、自分でも恥ずかしかったです」と今作は過激なシーンが盛りだくさんのようで、中でも一番のセクシーなシーンは「先生と2人でホテルに行き、『先生の自由にしてください』と言って縛られたシーンです」と私生活も含め、初めての緊縛プレイに挑戦した。「思ったよりも痛いなと(笑)。おっぱいが結構苦しかったです。プライベートではやりたくないですね」と苦労も語った。昨年12月1日で20歳になり、今年の成人式も出席したという安位。「20歳になった実感はあまりないですね。全然変わらないです」といい、「お酒は一通り飲みました(笑)。やっぱり甘いお酒が好きなんですけど、カロリーが高いのでなるべくハイボールなどを飲んだりしています」と明かしていた。
2020年01月24日桐谷健太と東出昌大がW主演を務める「ケイジとケンジ 所轄と地検の24時」の2話が1月23日放送。比嘉愛未演じるみなみが大阪弁でタンカを切る姿に「最高です」「いいね」などの反応が寄せられ、“定番化”希望のコメントなどもSNSに投稿されている。横浜を舞台に刑事と検事という異色バディが事件と向き合っていく本作。桐谷さんが教師から転職、駐在勤務から刑事となった仲井戸豪太役で、東出さんが東大卒の超エリートで刑事は検事の“駒”であると考える真島修平役で、比嘉さんは豪太の妹で修平の立会事務官でもある仲井戸みなみ役で出演。また磯村勇斗が豪太のバディとなる刑事の目黒元気を、今田美桜がサバサバした若手刑事の毛利ひかるを、渋谷謙人が修平に対抗心を燃やす検事の日下直樹を、奥貫薫が修平やみなみが行きつけの「OKAZU-YA」で女将をしている宮沢かほりを、柳葉敏郎が修平の上司となる横浜地方検察庁みなと支部部長検事・樫村武男を、風間杜夫が豪太らの勤務する神奈川県警横浜桜木警察署署長・大貫誠一郎を演じている。※以下ネタバレを含む表現があります。ご注意ください。会社員の男性が地下道の階段から突き落とされ意識不明の重体に陥る。事件を目撃した大学生が通報、ほどなく被疑者と思われるフリーター・猫田一也(稲葉友)の身柄が確保される。取り調べに同席した猫田は豪太の元教師らしい“熱血取り調べ”で自白、送検される。捜査を引き継いだ修平が取り調べると、猫田はまたも否認に転じ自白は警察に強要されたと証言する。猫田を起訴しようにも自白のみで送検したため物的証拠はゼロ。頭を抱えた修平は自白だけを根拠に送検してきた豪太らを理詰めで責め立て、勾留期限の9日以内に物的証拠を探すよう命じる。豪太ら刑事課の面々は徹底捜査を続けるが、猫田の犯行を裏付ける物的証拠は見つからず、拘留期限も迫りこのままでは起訴できないと焦る修平は刑事たちをせっつく。みなみから「警察にだけ任せていてはダメ」と諭された修平は自ら現場に赴くことに。現場に行った修平は近所の自宅の窓から自分たちを覗き込む若い男性を発見。引きこもりだというその男性から話を聞こうと説得を試みるが…というのが今回のおはなし。引きこもり青年を説得するはずが部屋の前で言い合いになる豪太と修平。青年にまで怒鳴り散らしてしまうその姿を見たみなみの怒りもついに沸点に達し、2人をお説教。その際にみなみが発した大阪弁に「比嘉愛未の大阪弁、いいね」などの声が相次ぐ。なかには「みなみちゃんの大阪弁啖呵は毎週の見所になりそう」と“定番化”を希望する声も寄せられており、比嘉さん演じるみなみの今後の活躍にも期待が集まっている模様だ。(笠緒)
2020年01月23日桐谷健太が刑事に、東出昌大が検事に扮しW主演する「ケイジとケンジ 所轄と地検の24時」が1月16日からスタート。視聴者からは桐谷さんの関西弁と東出さんのコミカルな演技、また磯村勇斗演じる刑事の“モノマネ”にも多くの注目が集まっている。数々の人気作を手がけてきた福田靖が連続ドラマ小説「まんぷく」執筆後に初めて手掛ける連続ドラマである本作。桐谷さんが“元体育教師の異色な刑事”仲井戸豪太を、東出さんが“東大卒の頭でっかちな超エリート検事”真島修平をそれぞれ演じ、比嘉愛未が豪太の妹で修平のサポートをする立会事務官の仲井戸みなみ役で出演。この3人を中心に物語が進む。3人のほか豪太とバディを組む刑事の目黒元気に磯村さん。“枯れ専”刑事の毛利ひかるに今田美桜。修平に対抗心を持っている検事の日下直樹に渋谷謙人。日下直樹検事の立会事務官・森岡奈緒子に奥山かずさ。豪太の上司となる課長の多胡永吉に矢柴俊博。元裁判官で修平やみなみがよく通う「OKAZU-YA」の女将・宮沢かほりに奥貫薫。修平の上司で横浜地方検察庁みなと支部の部長検事・樫村武男に柳葉敏郎。豪太らの勤務する神奈川県警横浜桜木警察署の署長・大貫誠一郎に風間杜夫といった俳優陣が出演する。※以下ネタバレを含む表現があります。ご注意ください。1話では、刑事となった豪太が世間を騒がせている連続空き巣犯を捕まえてみると、それが教師時代の教え子・滑川秀幸(馬場徹)で、送検されてきた秀幸を担当することになった修平が余罪を追及すると、秀幸が1年前に空き巣目的で入った家で老人を突き飛ばして逃げていたことが判明。しかもその老人は直後に亡くなった状態で発見されており、強盗致死、あるいは強盗殺人として立件できる可能性もあると考えた修平は功名心をみせるが…というストーリーが展開。1話を見た視聴者からは桐谷さん演じる豪太の“熱血刑事”ぶりに「予想以上に桐谷健太のキャラが強烈だった(笑) 」という声とともに「桐谷さんの関西弁完璧やから、めちゃくちゃ気持ちええねん」「桐谷さんの関西弁は聞いてて気持ちいい。(自分も関西人)」などその関西弁に賞賛の声が寄せられるほか、また修平を演じた東出さんにも「女性にアタックしまくる東出くんも何か新鮮」「東出さんはイケメン過ぎて眩しい」といった声が集まる。また磯村さん演じる元気が豪太のモノマネをするシーンにも「目黒くんのモノマネ微妙に似てるからじわる」「モノマネまあまあ似てるの笑う」など多くの反応が寄せられており、「脇役めっちゃ豪華」とキャスティングの豪華さに注目する反応も投稿されている。(笠緒)
2020年01月17日「上田 薫展」が、2019年12月11日(水)から25日(水)まで、新宿高島屋にて開催される。写真などをもとに、それを徹底して写実的に描く、スーパーリアリズム。「上田 薫展」では、日本におけるスーパーリアリズムの第一人者である洋画家・上田薫の60年におよぶ画業を記念し、初期から近作までの約30点を展示する。会場では、今にも滴り落ちる溶けかかったアイスクリームが光を白く映す《チョコレートサンデー》、あるいは卵白が光を含んで光を揺らめかせ、黄身には風景までも映り込む《なま玉子F》などを展示する。さらに、野菜や果物は鮮やかでみずみずしく、金属製スプーンは無機的に光を反射する《サラダS》などの近作も紹介。感傷を廃し、写真さながらのイメージをキャンバスに落とし込んだ上田の作品の世界を楽しめるだろう。【詳細】上田 薫展会期:2019年12月11日(水)〜25日(水)時間:10:00〜20:00※13日(金)・14日(土)・18日(水)~24日(火)は20:30まで、最終日は16:00まで会場:新宿高島屋 10階美術画廊住所:東京都渋谷区千駄ヶ谷5丁目24番2号※掲載した画像の作品は、本展に出展されない場合もあり【問い合わせ先】新宿高島屋TEL:03-5361-1111(代表)
2019年12月05日“永遠のマドンナ”として多くの人々に愛され、憧れられた女優・八千草薫さんがすい臓がんで逝去した。享年88。昨年1月にすい臓がんの全摘手術を受けたが、今年に入って肝臓への転移が判明し、療養を余儀なくされた八千草さん。逝去したのは10月24日。しかし前日の23日にも病室で、今後の仕事について語っていたのだ。40年間にわたりマネージャーを務めた原田純一さんは言う。「10月2日ごろから入院していて、私も毎日病院に通っていました。闘病には体力も必要ですし、(病院からは)なんでも食べてくださいと言われていたのです。23日には家政婦さんがとれたてのマツタケで作ったマツタケごはんを病室に持っていきますと、『おいしいから、あなたも少し食べなさい』と言ってくれました。もちろん食べ物以外にも、いろいろな話をしました。おもには仕事の話ですね。映画など、いくつかオファーがあり、それをどうしようか、とか。彼女自身は今後どんな仕事をしたいのか、とか。最後まで彼女は仕事に戻る気でいたと思います。ただ“無理をして、ほかの人たちに迷惑をかけたくない”という考えもあったようです」原田さんも突然の別れにぼう然としたという。「24日の朝、看護師さんに声をかけてもらった30分ぐらい後に容体が急変したのです。私もすぐに駆け付けましたが、顔は穏やかでした。お医者さんも、なんの痛みも苦しみもなく逝けたのではないかと言っていました。10月29日は先生(八千草さんの夫で映画監督だった谷口千吉さん)の十三回忌で、法要の準備も進めていました。先生が彼女を呼んだのかな、という気もしますね」子供に恵まれなかった八千草さんは50年連れ添った谷口監督と’07年に死別し、それ以来、さまざまな生きものへ、さらに優しい視線を注ぐようになった。八千草さんが最後に公の場に現れたのは5月26日、自らが理事を務める公益財団法人『日本生態系協会』が千葉で開催したイベントだった。同協会会長の池谷奉文さんは次のように語る。「本来の自然を守り、増やしていくという協会の趣旨に賛同いただき、理事を務めていただきました。“自然が増える墓地”に関する活動も始めており、八千草さんも興味を示してくださいました。開発され、自然が壊されてしまった土地に、墓石は置かず、在来の地域の植物を植えるという墓苑です。5月のイベントではその墓苑も見ていただけてよかったと思います。そのときは闘病中にもかかわらず、お元気で喜んでいたのですが、訃報を聞いて驚いています」一人暮らしを続けていた八千草さんが帰宅すると、毎日出迎えてくれたのが、シェットランド・シープドッグのヴェルディ(オス)と元野良猫のフィオリだった。《犬と猫だけど仲よく、私のことを玄関で待ってくれています。それだけで、とても幸せな気持ちになれます》(本誌’18年5月8日・15日合併号のインタビュー)ヴェルディは八千草さんにとって12匹目の愛犬だが、実は飼うにあたって躊躇したという。今年6月に出版した著書『まあまあふうふう。』(主婦と生活社)では、次のように書いてある。《「自分がもうそろそろ終わるという頃に、この子たちが何歳になるのかを考えないと……」(中略)「飼いたいけど我慢しよう……!」直前まで、そう思っていたんですけれど、最後の最後で我慢できなかったんですね》“この子たちより先に旅立ってしまったら申し訳ない”、愛犬や愛猫たちを寂しさ癒されながらも、ときおりそんな不安も湧き上がってきたに違いない。八千草さんは80歳を過ぎたころ終活を思い立ち、遺言書を書き始めたが、一度は断念している。「品物の贈り先を考えることは、“思い出を切り捨てていくこと”でもあり、だんだんつらくなってしまったようです。でも、がんの転移が発覚したころに遺言書作成を再度始めたようです。品物はともかく、愛犬や愛猫たちの引き取り先なども、きちんと指示しておかないといけないと考えたのでしょう」(八千草さんの知人)遺言書について前出のマネージャー・原田さんに聞くと……。「(愛犬や愛猫の行く末は)彼女がいちばん心配していたことですので、もちろん遺言書にも記されていると思います。しかしまだ開示前ですので、詳しいことはわからないのです」八千草さんが旅立って数日後、愛犬・ヴェルディが車に乗せられて自宅に戻ってきた。長年働いていた家政婦は言う。「3週間に1度くらいの割合でシャンプーをしてもらってくるのです。八千草さんが亡くなったことですか?まだ理解していないかもしれませんね……」いい匂いになったことを褒めてもらおうと八千草さんを玄関先で待ち続けるヴェルディ。八千草さんなら天国から彼にこんな言葉をかけるのだろうか。「あなたたちを残して、先に来てしまって、ごめんね……」
2019年11月07日漫画家として活躍するカレー沢薫さんの連載コラム「アクマの辞典」このコラムは、ア行からワ行まで、女や恋愛に関する様々なワードをカレー沢さん独自の視点で解釈していきます。女の本性をあぶりだす新しい言葉の定義をとくとご覧あれ!■第45回アクマの辞典パ行【ポ】➤「ポジティブ」(ぽじてぃぶ)今回はパ行から「ポジティブ」だ。ひと昔前なら、ポジティブシンキングこそ人類にとって不可欠なものであり「ネガティブは治してポジティブになりましょう」という「ネガティブが病(ビョウ)かよ」という暴論が平気で跋扈していた。だが最近は「ネガティブで何が悪い」という開き直りや「ネガティブこそ良いんだ」という逆張りも珍しくなくなってきた。自分を変えるより、頭をゾウさんに踏まれるなどして、今の自分を認め、好きになるよう意識を変えたほうが、手っ取り早い、ということである。実際ポジティブとネガティブ、どちらが良いかというと「どちらも良い所と悪い所がある」としか言いようがない。おそらく、野生動物などに不用意に近づいてランチになってしまう人というのはポジティブなのではないか、と思う。そういう人間はヒグマに遭っても「ぬいぐるみみたい!」というポジティブシンキングをしてしまううえ「これはバズりまっせ」と事態を前向きに捉えすぎてしまうのだ。さらに「少しぐらい近づいて写真撮っても大丈夫だろう」と楽観的ゆえに軽卒な行動を取ることも多い。その結果ゴールデンカムイ2巻、みたいなことになってしまうのだ。その点ネガティブな人間はヒグマを見た瞬間「死んだ」と、全てを諦め、声一つ出さずに食べられることが可能だ。もちろん、これはネガティブを極めた人間にしかできない偉業であり、少しネガティブなぐらいの人間なら、すぐに危険を察知し逃げる、程度が関の山だが、生存率が高いのはこちらである。このようにネガティブな人間はポジティブな人間に比べ、慎重さはあるのだ。しかし、逆に「常に最悪の事態を想定する」ため、行動力が著しく低いという欠点も持ち合わせている。私がひきこもりなのも、外に出たら、トレーラー、隕石、通り魔、いずれかに当たって死ぬに決まっているからだ。あらゆるリスクヘッジをした結果のひきこもりなのである。その点ポジティブな人間は、行動力やチャレンジ精神は高い。このように一長一短なのだから、どっちが良いわけでも悪いわけでもないのだ。だが、個人は良いとして、パートナーとして一緒にいるとしたら、多くの人は「ポジティブな人のほうが良い」と答えるのではないだろうか。しかし、考えてみてほしい。パートナーが怪しい商材を片手に「絶対儲かるから」とポジティブなことを言い、あなたが何を言っても聞く耳持たず、結果大損しても「これは勉強代!」とさらにポジティブ波状攻撃をされたら「やっぱポジティブな人とつきあって良かった」と思うだろうか。だからと言って、ネガティブな相手に何を言っても「でも」「だって」「そんなの無理」で返されるのも腹が立つだろう。パートナーとして大事なのはポジティブかネガティブかではない。「人の話を聞くか、聞かないか」である。【パ】➤「パジャマ」(ぱじゃま)…パジャマと部屋着の境界線がなくなり、そのうち外出着とも一体化する【ピ】➤「ピンキーリング」(ぴんきーりんぐ)…クリスマス後のメルカリのエース【プ】➤「プーチン」(ぷーちん)…「塩対応」は彼の表情をマスターすることからはじまる【ペ】➤「ペット」(ぺっと)…ペットを飼うと婚期を逃すという人間は、なぜペットより結婚のほうが上と思っているのか【ポ】➤「ポジティブ」(ぽじてぃぶ)…何も考えてない奴をどうしても褒めなければいけない時に使う言葉プロフィールカレー沢薫漫画家、コラムニスト。1982年生まれ。2009年に『クレムリン』(講談社)で漫画家デビューを飾る。秀逸な言語感覚で繰り広げられる切れ味鋭い世界観が人気。こよなく猫を愛し、猫が登場する作品も多数。著書『ブスのたしなみ』(太田出版)も発売中。
2019年11月05日八千草薫さんが10月24日、すい臓がんのために亡くなっていたと発表された。88歳だった。大阪府出身の八千草さんは、宝塚音楽学校を経て宝塚歌劇団に入団。51年に映画デビューを果たし、以降は54年から56年の映画「宮本武蔵」3部作や55年の日伊合作映画「蝶々夫人」に出演し人気を博した。さらに77年のドラマ「岸辺のアルバム」(TBS系)では不倫に走る平凡な主婦を好演し話題を呼んだ。00年以降では03年の映画「阿修羅のごとく」や09年の「ディア・ドクター」、17年のドラマ「やすらぎの郷」(テレビ朝日系)に出演しその存在感を発揮。また97年に紫綬褒章、03年には旭日小綬章を受章している。ネットでは《八千草薫さんは最後に観たドラマ「やすらぎの郷」のなかで“姫”と呼ばれていて、このあだ名がこんなに似合う人もいないなあと憧れました》《可憐という言葉は八千草さんの為にあるといっても過言ではありますまい。慎んでご冥福をお祈り申し上げます》とその死を悼む声が相次いでいる。18年3月、本誌で吉永小百合(74)は八千草さんについて「50年近くたっても、ぜんぜん雰囲気が変わらなくて、かわいい。現役で映画に出ていらっしゃる。ああ、こんなふうに年齢を重ねていけたらどんなにいいかしら、って思いました」と“不変の美”を絶賛していた。その秘訣について八千草さんは同年5月、本誌で明かしていた。「昔から美容には無頓着です」「ずっと使っている化粧水と乳液だけ」と話した八千草さんだが、いっぽうで食事には好き嫌いなく1日3食きちんと摂っていたという。「嫌いなものがないんです。お肉もお魚も大好き。でもお野菜は、煮物にしたり炒めたりと温野菜をとっています。3食食べていますが、本当は5回ぐらいに分けて食べるといいといいますよね」女優業は体力勝負。そのため、日々の運動も欠かさなかった。「トレーナーさんに、筋肉トレーニングの運動を考えていただいて。腕や肩を回したり。肩が凝ったと思って少し動かすと、あくる日はぜんぜん大丈夫です。片足立ち、つま先立ちなどの体操も眠る前、15分ほどの習慣にしています。血の巡りもよくなり、ぐっすり眠れます」健康に気を使うことで、いつまでも若々しい美を保っていた八千草さん。しかし「年を取っていいことは、そんなにないですよね」「これまで、さっと動いたりといった、今までできていたことができなくなったりすると、やはり悔しいわね」と苦笑し、「『これもできなかった』と、悲しくなることもあります。でもそれはしょうがないですから、受け入れることも大切ですね」とも明かしていた。八千草さんは17年末にすい臓がんが見つかり、18年1月に手術を受けた。術後は順調だったが、今年に入り肝臓にもがんが見つかったため2月に休養を発表。そのため今年4月からスタートしたドラマ「やすらぎの刻~道」(テレビ朝日系)で2つの役を演じる予定だったが、前回にも登場したキャラクター・九条節子としては出演するもののヒロイン・しの役を降板することに。公式サイトにつづられたファンへのメッセージでは「体調を整え、より一層楽しんでいただける作品に参加できるよう帰ってまいります」と意気込んでいた。降板発表直後の今年3月、八千草さんのマネージャーは「本人は仕事がとても好きですので、(九条節子役以外の)降板も苦渋の選択でした。しかし体調が悪化して共演者やスタッフの皆さんにご迷惑をかけるのも申し訳ありませんので、この度のような選択となったのです」と本誌に明かしていた。「八千草さんは今年になって車を買い替えたばかりでした。車高が高く『眺めがいいのよ』と喜ぶほど元気でしたが、車が届いた矢先にガンの転移が見つかって……。ですが闘病中に禁じられている食べ物などもありませんでしたし、ずっと入院していたわけでもありません。ですから八千草さんがデパートで買い物をしていると、ファンの方に気づかれて驚かれたこともあったそうです」(八千草さんの知人)その回復を誰よりも望んでいたのは、八千草さん自身だった。「八千草さんは治療が終わった後の旅行先を考えたりし、最後まで前向きに闘病していたと聞きました。それは何より降板した『やすらぎの刻~道』の共演者やスタッフに迷惑をかけたと思い、『何らかの形で恩返しがしたい』という気持ちがあったからこそのようです」(テレビ局関係者)降板を発表しながらも、「やすらぎの刻~道」には追加撮影で参加していたという八千草さん。その最期まで、女優であり続けた。
2019年10月28日