冴島(@ontine9neo)さんがSNSに投稿した、娘さんのエピソードを紹介します。娘さんは、学校に持って行かなければならない物を忘れないよう、1枚の紙にメモを残しました。それを見た、冴島さんは「急すぎて、全然手持ちがない」と動揺します。なぜなら…。ペソをもってくるメモには、「ペソを持ってくる」と書かれているではありませんか!『ペソ』は、メキシコやフィリピン、アルゼンチンなど数か国で使われている通貨のこと。外貨となれば、円と両替できるATMや銀行に行かなくてはなりません。また、数か国が『ペソ』を使っているため、どの国の通貨なのかを確認する必要もありますね…。しかし、結論からいうと、このメモは『ペソ』ではなく、『ペン』の書き間違い!『ン』と『ソ』の字が似ているために、娘さんは間違えて書いてしまったのでしょうか。ちなみに、メモには怒りマークも書かれていますが、その理由を娘さんは「学校にちゃんと持っていかなきゃー!」という気合を表現したと語っていたそうです。個性的な怒りのマークの使い方にも、頬がゆるんでしまいますね。「我が家にはかろうじてありました」「急いで外貨を両替しに行かなきゃ!」「3日くらい猶予がほしい」といった反響を呼んだ、娘さんのメモ。もし本当に『ペソ』だったら、焦ってしまうと同時に、先生に聞いてみたくなります。「なんの授業ですか…?」grape HIT(グレイプ ヒット)ウェブメディア『grape』で、過去に多くの共感を得た記事や反響の大きかった投稿を再構成してお届けしています。[文・構成/grape編集部]
2023年10月09日ねこじまさんの長男・まっちくんが小学1年生のときのお話です。入学式のときから「早く帰りたい」と連呼していたまっちくん。4月に入学してからすぐ、「学校に行きたくないよぉ」と登校しぶりが始まりました。まっちくんが教えてくれた理由の中には、慣れていけば解決しそうな問題だけでなく、音に関する問題もありました。普段の様子からも、まっちくんは音に少し敏感なところがあると、ねこじまさんは感じていたそうです。無理をしない範囲で行けるときだけ登校していたまっちくんの様子が気になり、休み時間にクラスをのぞきに行ってくれていたお姉ちゃん。休み時間中のまっちくんは、机の周りをぐるぐる歩き続けるなど、「いつもひとりで謎の動きをしている」と教えてくれました。気になったねこじまさんが、さりげなくまっちくんに学校生活について聞いてみると、「友だちが欲しいけれど、どうしたらできるかわからない」とひとり悩んでいる様子。「心から信頼し本当に心を許せる子=友だち」だと考えているまっちくんにとって、周囲の大人から「友だちできた?」と聞かれること自体がストレスだったのです。ねこじまさんはそんなまっちくんの気持ちを受け入れ、「たくさんじゃなくてもいいから、ひとりでも気の合う子と出会えるといいね」と気楽に考えるようアドバイスしました。 その後、まっちくんが学校を休んだある朝……。 ほんと甘やかしすぎだわ 出勤が遅めだった夫にまっちくんが休んでいることをつっこまれてしまいました。まっちくんのことが心配だからこそ、あえて厳しく学校に行かせようとする夫。「休みが続いてしまうと、ますます行きづらくなるのではないか」というのが夫の考えでした。 そんな夫にねこじまさんは、これまでまっちくんができる範囲で頑張ってきたことや、自身の葛藤する気持ちを伝えたのでした。 夫婦で意見が異なることはよくありますよね。お互いに家族のことを思うが故にぶつかってしまう場合、正解がないからこそ折り合いをつけるのが難しいことも。ねこじまさん夫婦は、まっちくんが学校に行ったタイミングで、冷静に話し合いました。 皆さんはこのような場合、夫婦でどのようにしてコミュニケーションを取りますか? >>次の話 著者:マンガ家・イラストレーター ねこじまいもみ
2023年10月09日ねこじまさんの長男・まっちくんが小学1年生のときのお話です。入学式のときから「早く帰りたい」と連呼していたまっちくん。4月に入学してからすぐ、「学校に行きたくないよぉ」と登校しぶりが始まりました。まっちくんが教えてくれた理由の中には、慣れていけば解決しそうな問題だけでなく、音に関する問題もありました。普段の様子からも、まっちくんは音に少し敏感なところがあると、ねこじまさんは感じていたそうです。無理をしない範囲で行けるときだけ登校していたまっちくんの様子が気になり、休み時間にクラスをのぞきに行ってくれていたお姉ちゃん。 休み時間中のまっちくんは、机の周りをぐるぐる歩き続けるなど、「いつもひとりで謎の動きをしている」と教えてくれました。 気になったねこじまさんは、さりげなくまっちくんに「休み時間、いつも何してるの?」と聞いてみると、「何も」という答え。 そして、「友だち」についての話題になり……。 どこからが「友だち」? 「心から信頼し本当に心を許せる子=友だち」だと考えているまっちくん。そうでなければ、友だちと呼べないと思っているそう。だからこそ、「友だちができる気がしない」「友だちが欲しいけれど、どうしたらできるかわからない」とひとり悩んでしまっていたのでしょう。 周囲の大人から何気なく「友達できた?」と聞かれること自体が、まっちくんにとってはストレスだったのです。ねこじまさんはそんなまっちくんの気持ちを受け入れ、「たくさんじゃなくてもいいから、ひとりでも気の合う子と出会えるといいね」と気楽に考えるようアドバイスしました。 「友だち」という概念は、人それぞれで違うものですよね。 SNSのコメント欄には、 「普通に『楽しかった?』『友だちできた?』とか聞いていたけど、こういう捉え方もあるということを学びました。なんとなく聞いたひと言に、子どもがプレッシャーを感じることもあるんですね」 「何気なく聞いちゃう質問だよね。ハッとさせられる!」 「なるほど! 本当に人それぞれ価値観は違って、『自分の当たり前=相手にとっても当たり前』だと思ってはダメだということを、まっちくんに教えてもらった気がします」 など、まっちくんの言葉から新たな気づきを得られたという感想も。学校での様子が知りたいからこそ何気なくアレコレ聞いてしまいがちですが、受け取り方は人それぞれ。大人側がもっとおおらかに構えていてもいいのかもしれませんね。 >>次の話 著者:マンガ家・イラストレーター ねこじまいもみ
2023年10月08日ねこじまさんの長男・まっちくんが小学1年生のときのお話です。入学式のときから「早く帰りたい」と連呼していたまっちくん。4月に入学してからすぐ、「学校に行きたくないよぉ」と登校しぶりが始まりました。まっちくんが教えてくれた理由の中には、慣れていけば解決しそうな問題だけでなく、音に関する問題もありました。普段の様子からも、まっちくんは音に少し敏感なところがあると、ねこじまさんは感じていたそうです。無理をしない範囲で行けるときだけ登校し、4月が終わろうとしていたある日、まっちくんがクラスの女の子から体育の時間に「変な子」と言われ、砂をかけられるという事件が起こりました。どこに並べばいいのかわからずにウロウロしているまっちくんの様子が、クラスの子にとってはふざけているように見えてしまったのでは?と、ねこじまさんは推測します。翌日は学校に行けなかったまっちくん。心配した先生から電話があり、ねこじまさんはまっちくんから聞いた話や、自身の見解を伝え、小さいころから「順番や列を覚えて並ぶこと」が苦手であることも話しました。 その後、先生は相手の子とまっちくんと一緒に話をして誤解をとき、和解させてくれました。さらに、体育の授業ではビブスを着て色と順番をつけて並ぶようにし、まっちくんにもわかりやすくなるよう対策してくれたのです。 しかし、今回のことが解決しても、相変わらずまっちくんの登校しぶりは続きます。そんなある日、お姉ちゃんから気になる話が……。 クラスでの様子を知って心配に… (※)常同行動:一見すると目的もなく、一定の行動(動作)を繰り返しおこなうこと まっちくんのことが気になって、休み時間にクラスをのぞきに行ってくれたお姉ちゃん。まっちくんが休み時間に「いつもひとりで謎の動きをしている」と教えてくれました。 気になったねこじまさんは、さりげなくまっちくんに「休み時間、いつも何してるの?」と聞いてみると、「何も」という答え。鬼ごっこに誘われてもうまく入れず、友だちがなかなかできないことを気にしている様子だったそうです。 「もちろんひとりで過ごしたいときもあると思うし……」と理解しつつも、心配になってしまったねこじまさん。とりあえず、まっちくんが好きなお絵描きができるように、自由帳だけは絶やさず渡していたとのこと。 学校で起きたことの話を後から聞くことはできても、実際に本人が困っているその瞬間には、親は何もしてあげられません。話を聞いていて、もどかしい気持ちになることもあるでしょう。親のそばを離れ、ひとりで頑張っている子どもに対し、「家族は常に味方だよ」ということを伝え続けることで、心の支えになってあげたいものですね。 >>次の話 著者:マンガ家・イラストレーター ねこじまいもみ
2023年10月07日ねこじまさんの長男・まっちくんが小学1年生のときのお話です。入学式のときから「早く帰りたい」と連呼していたまっちくん。4月に入学してからすぐ、「学校に行きたくないよぉ」と登校しぶりが始まりました。まっちくんが教えてくれた理由の中には、慣れていけば解決しそうな問題だけでなく、音に関する問題もありました。普段の様子からも、まっちくんは音に少し敏感なところがあると、ねこじまさんは感じていたそうです。無理をしない範囲で行けるときだけ登校し、4月が終わろうとしていたある日、まっちくんがクラスの女の子から体育の時間に「変な子」と言われ、砂をかけられるという事件が起こりました。どこに並べばいいのかわからずにウロウロしているまっちくんの様子が、クラスの子にとってはふざけているように見えてしまったのでは?と、ねこじまさんは推測します。翌日は学校に行けなかったまっちくん。心配した先生から電話があり、ねこじまさんはまっちくんから聞いた話や、自身の見解を伝え、小さいころから「順番や列を覚えて並ぶこと」が苦手であることも話しました。 先生は当時の状況に気づいていなかったとのことで、謝罪の言葉とともに、「相手の子の言い方もよくないので、話した上で学ぶ機会にさせていただきます」と言ってくれました。 そしてその翌日、嫌と言いつつも学校へ行ったまっちくん。先生はまっちくんのために、体育の授業で対策を考えてくれたようで……? 先生のあたたかい言葉に感謝 先生は相手の子とまっちくんと一緒に話をして誤解をといて和解させてくれました。そして、並ぶ場所が分かりにくいというまっちくんのために、ビブスを着て色と順番をつけて並ぶという対策を講じてくれたのです。 先生からは、「普段、当たり前に『できるだろう』と思い込んで接してしまっていた部分があったので、勉強になりました」と感謝されました。 「自分にとって当たり前でも、相手にとってはそうじゃない。大人同士でもありますよね。大人は経験して知っていることが多いし、子どもよりできることも多いから『できる』と錯覚して声かけを間違えてしまうときがあります。特に大きくなるにつれてその意識が薄れていくので、気をつけなくてはと思ってます」と自身の行動を振り返るねこじまさん。 相手の気持ちを想像することはできても、100%理解することはできません。たとえ親子であっても、自分が子どものころはできたからといって、「わが子もできるはず」と思い込まないように配慮が必要です。逆に、「子どもにはまだ無理」と思っていたことが、予想に反してできることもあるでしょう。自分の考え方や経験に固執するのではなく、子どもの成長に合わせて対応していきたいものですね。 >>次の話 著者:マンガ家・イラストレーター ねこじまいもみ
2023年10月06日ねこじまさんの長男・まっちくんが小学1年生のときのお話です。入学式のときから「早く帰りたい」と連呼していたまっちくん。4月に入学してからすぐ、「学校に行きたくないよぉ」と登校しぶりが始まりました。まっちくんが教えてくれた理由の中には、慣れていけば解決しそうな問題だけでなく、音に関する問題もありました。普段の様子からも、まっちくんは音に少し敏感なところがあると、ねこじまさんは感じていたそうです。幼稚園年長の終わりごろ、特定の物を持って、それをずっと眺めながら同じ直線を何度も行ったり来たり走る常同行動の頻度が増えたこともあり、発達検査を予約。しかし予約待ちのため、検査する前に小学校へ入学することになりました。無理をしない範囲で行けるときだけ登校し、4月が終わろうとしていたある日、まっちくんがクラスの女の子から体育の時間に「変な子」と言われ、砂をかけられるという事件が起こりました。 「順番や列を覚えて並ぶこと」が小さなころから苦手だったまっちくん。どこに並べばいいのかわからずにウロウロしている様子が、クラスの子にとってはふざけているように見えてしまったのでは?と、ねこじまさんは推測します。傷ついたまっちくんの気持ちに寄り添いつつ、次回の体育の前に並ぶ場所を先生に確認することを提案し、「お母さんはまっちの味方だよ」と伝えました。 しかし案の定、翌日は学校に行けず、心配した先生から電話がかかってきて……。 先生に苦手なことを伝えてみた 先生に、昨日まっちくんから聞いたことをすべて伝えたねこじまさん。その上で、・以前からちゃんと並んでいないまっちに、相手の子も不満が募っていたのでは・まっち自身は悪さをしたつもりはないので、まったく気づいていなかったと、ねこじまさんの見解を伝えました。 小さいころから並ぶ場所が分からずにウロウロしてしまうことがあったというまっちくん。今回のように、まっちくんの苦手なことを担任の先生に伝えておくことで、スムーズに学校生活を送れるようになるかもしれませんね。 学校の先生に電話することは「過保護だと思われないか」「迷惑がかかるのでは」と思ってしまいがちですが、今回のように包み隠さずすべて伝えることは、先生と生徒が話し合って学ぶ機会となることもあります。子どもが快適に学校で過ごすために、親と先生の連携は大切です。気になることがあれば、ねこじまさんのように冷静に伝えるようにするといいですね。 >>次の話 著者:マンガ家・イラストレーター ねこじまいもみ
2023年10月05日ねこじまさんの長男・まっちくんが小学1年生のときのお話です。入学式のときから「早く帰りたい」と連呼していたまっちくん。4月に入学してからすぐ、「学校に行きたくないよぉ」と登校しぶりが始まりました。まっちくんが教えてくれた理由の中には、慣れていけば解決しそうな問題だけでなく、音に関する問題もありました。普段の様子からも、まっちくんは音に少し敏感なところがあると、ねこじまさんは感じていたそうです。幼稚園年長の終わりごろ、特定の物を持って、それをずっと眺めながら同じ直線を何度も行ったり来たり走る常同行動の頻度が増えたこともあり、発達検査を予約。しかし予約待ちのため、検査する前に小学校へ入学することになりました。無理をしない範囲で行けるときだけ登校し、4月が終わろうとしていたある日、まっちくんがクラスの女の子から体育の時間に「変な子」と言われ、砂をかけられるという事件が起こりました。 「順番や列を覚えて並ぶこと」が小さなころから苦手だったまっちくん。どこに並べばいいのかわからずにウロウロしている様子が、クラスの子にとってはふざけているように見えてしまったのでは?と、ねこじまさんは推測します。傷ついたまっちくんの気持ちに寄り添いつつ、次回の体育の前に並ぶ場所を先生に確認することを提案し、「お母さんはまっちの味方だよ」と伝えました。 しかし、翌朝になると……。 生きづらさか、わがままか ※訂正:(誤)伺ってさ→(正)うかがってさ ※訂正:(誤)熱苦しさ→(正)暑苦しさ 人の目が気になるまっちくんの気持ちがすごくわかる、というねこじまさん。「『嫌なことがあったからすぐ逃げる』というふうになっていないだろうか。休む日も多かったので、甘やかしているだけになっていないだろうか。逃げる癖がつかないか。弱い大人にならないか。不安で、自分自身、葛藤していました」と振り返ります。 まっちくんの気持ちが痛いほどわかるねこじまさんだからこそ、前向きな言葉をかけて無理やりにでも学校に行かせるべきか、それとも「無理なら休もう」と言い続けてしまっていいかどうか、親としてどの選択が最善なのか悩んでいたそうです。 大人になっても人生にはいろいろなことが起き、さまざまな困難も訪れるでしょう。子どものころから困難を少しずつ乗り越えていくことで、自分なりの軸を見いだせるといいですね。 >>次の話 著者:マンガ家・イラストレーター ねこじまいもみ
2023年10月04日ねこじまさんの長男・まっちくんが小学1年生のときのお話です。入学式のときから「早く帰りたい」と連呼していたまっちくん。4月に入学してからすぐ、「学校に行きたくないよぉ」と登校しぶりが始まりました。まっちくんが教えてくれた理由の中には、慣れていけば解決しそうな問題だけでなく、音に関する問題もありました。普段の様子からも、まっちくんは音に少し敏感なところがあると、ねこじまさんは感じていたそうです。幼稚園年長の終わりごろ、特定の物を持って、それをずっと眺めながら同じ直線を何度も行ったり来たり走る常同行動の頻度が増えたこともあり、発達検査を予約。しかし予約待ちのため、検査する前に小学校へ入学することになりました。無理をしない範囲で行けるときだけ登校し、4月が終わろうとしていたある日、まっちくんがクラスの女の子から体育の時間に「変な子」と言われ、砂をかけられるという事件が起こりました。 「順番や列を覚えて並ぶこと」が小さなころから苦手だったまっちくん。どこに並べばいいのかわからずにウロウロしている様子が、クラスの子にとってはふざけているように見えてしまったのでは?と、ねこじまさんは推測します。「ショックだったよね」と気持ちに寄り添って話を聞き、今後どうすべきか悩んだねこじまさんは……。 これって過保護!? まっちくんにどうしたいかを聞いたところ、「とりあえず、もう言わないでほしい」とポツリと話してくれました。次回の体育の前に並ぶ場所を先生に確認することを提案し、「お母さんはまっちの味方だよ」と伝えました。 ただでさえ学校に行くのが嫌だったのに、ショックな言葉を言われてしまうと余計に気持ちが重くなってしまいますよね。こんなとき、親がどこまで出ていっていいものか悩みどころ。 「先生に状況だけでも伝えたほうがいいのか」「まずは自分で解決させるべきか」「先生にどう思われてしまうか」など、ねこじまさんもさまざまな考えが頭をよぎったそうです。 正解のない難しい問題。皆さんならどのような対応をしますか? >>次の話 著者:マンガ家・イラストレーター ねこじまいもみ
2023年10月03日ねこじまさんの長男・まっちくんが小学1年生のときのお話です。入学式のときから「早く帰りたい」と連呼していたまっちくん。4月に入学してからすぐ、「学校に行きたくないよぉ」と登校しぶりが始まりました。まっちくんが教えてくれた理由の中には、慣れていけば解決しそうな問題だけでなく、音に関する問題もありました。普段の様子からも、まっちくんは音に少し敏感なところがあると、ねこじまさんは感じていたそうです。幼稚園年長の終わりごろ、特定の物を持って、それをずっと眺めながら同じ直線を何度も行ったり来たり走る常同行動の頻度が増えたこともあり、発達検査を予約。しかし予約待ちのため、検査する前に小学校へ入学することになりました。無理をしない範囲で行けるときだけ登校し、4月が終わろうとしていたある日、まっちくんがクラスの女の子から体育の時間に「変な子」と言われ、砂をかけられるという事件が起こりました。 「順番や列を覚えて並ぶこと」が小さなころから苦手だったまっちくん。場所がわからず迷ってウロウロしているまっちくんに対して、不満に思っていた子が「変な子」と言ってきたのではないかと推測したねこじまさんは……。 親としても胸が痛む… 長女が小学校に入学したときも、今まで会ったことのないタイプの子から、驚くような言葉を言われたことがあったので、「こういうのも経験だ」と振り返ります。 「ショックだったよね……」とまっちくんの気持ちに寄り添って話を聞いたねこじまさん。気持ちを言葉にまとめることが得意ではないまっちくんが、先生に頑張って伝えようとした行動を認めて褒めました。 子どもが学校で傷つくような出来事があると、親としても心が痛みますよね。しかし、相手を悪く言うのではなく、現場でのまっちくんの様子や状況を想像して冷静に対応したねこじまさん。子どもが嫌なことを言われてしまったときには、本人がどう感じたかをくみ取って話を聞き、「あなたがダメな子だから言われたわけじゃないよ」と伝えるように心がけているとのこと。さらに、好きなものを一緒に食べたりして、プラスの気持ちに上書きしているそうですよ。 もし子ども同士の人間関係で嫌なことがあっても、信頼できる大人がじっくりと話を聞いて味方になってくれることで、少しずつ心が回復するのかもしれません。 >>次の話 著者:マンガ家・イラストレーター ねこじまいもみ
2023年10月02日ねこじまさんの長男・まっちくんが小学1年生のときのお話です。入学式のときから「早く帰りたい」と連呼していたまっちくん。4月に入学してからすぐ、「学校に行きたくないよぉ」と登校しぶりが始まりました。まっちくんが教えてくれた理由の中には、慣れていけば解決しそうな問題だけでなく、音に関する問題もありました。普段の様子からも、まっちくんは音に少し敏感なところがあると、ねこじまさんは感じていたそうです。幼稚園年長の終わりごろ、特定の物を持って、それをずっと眺めながら同じ直線を何度も行ったり来たり走る常同行動(※)の頻度が増えたこともあり、発達検査を予約していました。しかし予約待ちのため、検査する前に小学校へ入学することになったのです。(※)常同行動:一見すると目的もなく、一定の行動(動作)を繰り返しおこなうこと 無理をしない範囲で行けるときだけ登校し、4月が終わろうとしていたある日、まっちくんがクラスの女の子から「変な子」と言われ、砂をかけられるという事件が起こりました。 驚いたねこじまさんが詳しく話を聞いてみると……。 お母さんの予想では… 「順番や列を覚えて並ぶこと」が小さなころから苦手だったまっちくん。場所がわからなくなって迷ってウロウロしているまっちくんに対して、不満に思っていた子が「変な子」と言ってきたのではないかと、ねこじまさんは推測しました。 ただ、まっちくんはふざけているわけでも、わざとしているわけでもありません。きっとその女の子は、まっちくんが本当にわからないということが理解できなかったのでしょう。 小学校では、自分とは性格や考え方が違う友だちと一緒に過ごす時間が増えることで、少しずつ協調性が育まれていきます。友だちと自分の違いを尊重し、お互いを理解し合うことが大切ではないでしょうか。 “みんなちがって、みんないい”。こんなふうに相手を受け入れるやさしさを、小学校のうちに学んでほしいものですね。 著者:マンガ家・イラストレーター ねこじまいもみ
2023年09月20日ねこじまさんの長男・まっちくんが小学1年生のときのお話です。入学式のときから「早く帰りたい」と連呼していたまっちくん。4月に入学してからすぐ、「学校に行きたくないよぉ」と登校しぶりが始まりました。まっちくんが教えてくれた理由の中には、慣れていけば解決しそうな問題だけでなく、音に関する問題もありました。普段の様子からも、まっちくんは音に少し敏感なところがあると、ねこじまさんは感じていたそうです。幼稚園年長の終わりごろ、特定の物を持って、それをずっと眺めながら同じ直線を何度も行ったり来たり走る常同行動(※)の頻度が増えたこともあり、発達検査を予約していました。しかし予約待ちのため、検査する前に小学校へ入学することになったのです。(※)常同行動:一見すると目的もなく、一定の行動(動作)を繰り返しおこなうこと 無理をしない範囲で行けるときだけ登校していたある日、学校で事件が起きました……。 「変な子」って言われた… 落ち込んだ様子で学校から帰ってきたまっちくん。何があったのかは「言いたくない」と、目に涙を浮かべています。 その夜、まっちくんは「変な子って言われた」「砂をかけられた」と打ち明けてくれました。まったく原因がわからないようで、困惑するまっちくん。 「変な子」という言葉は、繊細でやさしい心を持つまっちくんにとって、当時一番言われたくない言葉だったそうです。 SNSのコメント欄には、 「小学生になるといろいろな子がいるから、今まで言われたことのない言葉をかけられることもありますよね。嫌なことをちゃんと話せてえらいし、話せる信頼関係があるんだなぁ」 「砂をかけられたうえに変な子呼ばわりって、ショックな出来事ですよね……。まっちくん、よく話してくれた」 「想像すると胸が締め付けられる。冷静にお話を聞けるお母さんもすごい!」 など、まっちくんとねこじまさんの気持ちを想像すると心が痛むという声が寄せられました。 子どもは、相手の気持ちを想像するのが難しいことも……。悪意を感じる言葉や行動を直接ぶつけられると、親としてもショックを受けてしまいますよね。お母さんに話を聞いてもらうことで、まっちくんの気持ちが少しでもラクになることを祈るばかりです。 著者:マンガ家・イラストレーター ねこじまいもみ
2023年09月19日ねこじまさんの長男・まっちくんが小学1年生のときのお話です。入学式のときから「早く帰りたい」と連呼していたまっちくん。4月に入学してからすぐ、「学校に行きたくないよぉ」と登校しぶりが始まりました。まっちくんが教えてくれた理由の中には、慣れていけば解決しそうな問題だけでなく、音に関する問題もありました。普段の様子からも、まっちくんは音に少し敏感なところがあると、ねこじまさんは感じていたそうです。そしてまっちくんは、小さなころから「特定の物を持って、それをずっと眺めながら同じ直線を何度も行ったり来たり走る行動」(常同行動※)が見られました。一見すると不思議な動きですが、その行動はまっちくんにとって、気持ちを癒やす大切な時間だったようです。(※)常同行動:一見すると目的もなく、一定の行動(動作)を繰り返しおこなうこと 幼稚園年長の終わりごろ、常同行動の頻度が増えたこともあり、発達検査を予約。しかし予約待ちのため、検査する前に小学校へ入学すること。 入学直前、ねこじまさんが常同行動のことについてまっちくんに話をしてみると、「変な人って思われたら嫌だから、学校ではやらないよ」と思わぬ返事が返って来ました。まっちくんなりに自分の行動を客観的に捉えていたのです。 しかし入学後、常同行動をする際のお気に入りのおもちゃを学校へ持っていけないことに不満を漏らすまっちくん。その様子に、ねこじまさんも悩んでいて……。 無理にでも行かせるべきなのか… ねこじまさんが意識をしていたのは、「学校に行けない=ダメな子」とは感じさせないようにすること。まっちくんには、良いところがたくさんあるから、学校に行けないというだけで本人を否定しない・追い詰めないようにしていたとのこと。学校へ行けなかった日には、まっちくん自身が「明日は頑張るね」と言うときもあり、「気楽に考えて」と声をかけていたそうです。 当時、ねこじまさん自身が働いていない時期で対応可能だったこと、長女のときに似たような経験があったことや、まだ小さな下の子がいたこともあったため、登校に関して「無理をしない」という選択をしたねこじまさん。今振り返っても、このときはこの選択でよかったと思っているそうです。 正解がわからない選択を迫られたとき、どうすれば最善なのか?と悩んでしまいますよね。その時々でじっくりと考えて納得できる選択をすることで、あとから振り返ったときに後悔が少なくなるかもしれません。 「失敗は成功のもと」という言葉にもあるように、うまくいかなかったときには、また試行錯誤すればいいだけ。手探りでも前向きに行動することで、最後には納得できる結果に結びつくのではないでしょうか。 著者:マンガ家・イラストレーター ねこじまいもみ
2023年09月18日ねこじまさんの長男・まっちくんが小学1年生のときのお話です。入学式のときから「早く帰りたい」と連呼していたまっちくん。4月に入学してからすぐ、「学校に行きたくないよぉ」と登校しぶりが始まりました。まっちくんが教えてくれた理由の中には、慣れていけば解決しそうな問題だけでなく、音に関する問題もありました。普段の様子からも、まっちくんは音に少し敏感なところがあると、ねこじまさんは感じていたそうです。そしてまっちくんは、小さなころから「特定の物を持って、それをずっと眺めながら同じ直線を何度も行ったり来たり走る行動」(常同行動※)が見られました。一見すると不思議な動きですが、その行動はまっちくんにとって、気持ちを癒やす大切な時間だったようです。(※)常同行動:一見すると目的もなく、一定の行動(動作)を繰り返しおこなうこと 前向きな気持ちで見守っていたねこじまさんですが、年長の終わりごろに登園しぶりが始まり、保育園では常同行動の頻度が増して、孤立したがっているとのことで、漠然とした不安を感じます。 そこで新生児のころから通っている大学病院で心理発達科を紹介してもらい、発達検査の予約。しかし、予約待ちのため、検査を受ける前に小学校へ入学したのでした。 入学直前、ねこじまさんが常同行動についてまっちくんに話をしてみると……。 息子から返ってきた予想外の答え 「変な人って思われたら嫌だから、やらないよ」と、まっちくんなりに自分の行動を客観的に捉えていました。 ねこじまさんは「子どもって親が思う以上にいろいろなことを考えているんですよね。心配で言ったことが本当にいらない先回りだったなぁと思い、反省することよくあります」と振り返ります。 まっちくんにとって、気持ちを落ち着かせるための習慣でもある常同行動を抑えるのは、きっと大変だろうということは想像に難くありません。 周囲が自分を見てどう思うかを気にしてしまう、まっちくんだからこそ、相手にどんな言葉をかければいいのか想像できるため、お友だちにやさしく接することができているそうです。繊細でやさしい心を持っているため、いろいろな状況に傷ついたり悩んだりしてしまうのかもしれませんね。 自分の子どもとはいえ、自分自身とは違うひとりの人間。わかってあげられないことも多いもの……。子どもが外の世界で悩みを抱えている場合は特に、冷静に子どもの話を聞いて受け止めてあげたいものですね。 著者:マンガ家・イラストレーター ねこじまいもみ
2023年09月17日このお話は、作者ますまゆさんに寄せられたエピソードをもとに創作漫画化しています。■前回のあらすじ慰謝料の代わりに、巻き込まれた友人たちにも謝罪してほしいと訴えるウミの母。さらに、シオの母が「話し合いに行く姿を他の生徒に見られた」と話していたことから、噂は広まる可能性があると言うと、シオの父はその事実を知らなかったようで…。シオが学校に行くと、既に噂になっていて…。今の時代、SNSで繋がってるから噂が広がるのも早いですね…。次回に続く「娘がSNSなりすましされました」(全66話)は22時更新!
2023年09月17日ねこじまさんの長男・まっちくんが小学1年生のときのお話です。入学式のときから「早く帰りたい」と連呼していたまっちくん。4月に入学してからすぐ、「学校に行きたくないよぉ」と登校しぶりが始まりました。まっちくんが教えてくれた理由の中には、慣れていけば解決しそうな問題だけでなく、音に関する問題もありました。普段の様子からも、まっちくんは音に少し敏感なところがあると、ねこじまさんは感じていたそうです。そしてもう1つの大きな問題は、お気に入りのおもちゃを持っていけないこと。 まっちくんは、小さなころから「特定の物を持って、それをずっと眺めながら同じ直線を何度も行ったり来たり走る行動」(常同行動※)が見られました。一見すると不思議な動きですが、その行動はまっちくんにとって、気持ちを癒やす大切な時間だったようです。(※)常同行動:一見すると目的もなく、一定の行動(動作)を繰り返すこと 前向きな気持ちで、まっちくんのありのままを受け入れ続けていたねこじまさんでしたが、年長の終わりごろ、まっちくんは登園しぶりをするように。 保育園では常同行動の頻度が増していること、孤立したがるようになっていることを先生から聞き、このまま見守っていて大丈夫かどうか、漠然とした不安を感じ始め……。 入学前に発達検査の予約を まっちくんが新生児のころから通っている大学病院で心理発達科を紹介してもらい、小学校入学前に発達検査を受けたいと思ったねこじまさん。「私が知りたかったのは、診断名がつくかつかないかよりも、私にできる導きがあるのか、どう向き合えば彼のためになるのかということでした」と振り返ります。 子どもの発達は1人ひとり違って当然だとはわかっていても、心配になることがありますよね。周囲から「時間が解決してくれる」と言われたとしても、悩んでいるその時点では先が見えないので不安になってしまうことも。 そんなときにはひとりで抱えこまず、ねこじまさんのように思い切って専門家に相談してみることも重要ですね。 ※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。 監修/助産師 松田玲子 著者:マンガ家・イラストレーター ねこじまいもみ
2023年09月16日ねこじまさんの長男・まっちくんが小学1年生のときのお話です。入学式のときから「早く帰りたい」と連呼していたまっちくん。4月に入学してからすぐ、「学校に行きたくないよぉ」と登校しぶりが始まりました。まっちくんが教えてくれた理由の中には、慣れていけば解決しそうな問題だけでなく、音に関する問題もありました。普段の様子からも、まっちくんは音に少し敏感なところがあると、ねこじまさんは感じていたそうです。そしてもう1つの大きな問題は、お気に入りのおもちゃを持っていけないこと。 まっちくんは、小さなころから「特定の物を持って、それをずっと眺めながら同じ直線を何度も行ったり来たり走る行動」(常同行動※)が見られました。一見すると不思議な動きですが、その行動はまっちくんにとって、気持ちを癒やす大切な時間だったようです。(※)常同行動:一見すると目的もなく、一定の行動(動作)を繰り返すこと ねこじまさんは、保育園時代から「この先、集団生活で困ることがあるかもしれない」と感じていたと振り返り……。 常同行動の頻度が増していき… ※訂正:(誤)誰も→(正)誰からも ※訂正:(誤)見守るで→(正)見守るだけで 子育てをする中で長女とは違う行動を見ることがあっても、「育てにくさ」は感じなかったねこじまさん。あまりネガティブには考えないようにしていました。 2、3歳のころから、保育園でも習い事でもずっと走っていたまっちくん。常同行動についても、「まだ小さいからなんとも言えないね」「成長とともに変わってくるかも」など、周囲からは同じことを言われていたそうです。 そして年長の終わりごろ、まっちくんは登園しぶりをするように。保育園では常同行動の頻度が増していること、孤立したがるようになっていることを先生から聞きました。 前向きな気持ちで、まっちくんのありのままを受け入れ続けていたねこじまさんですが、このまま見守っていて大丈夫かどうか、漠然とした不安を感じ始めたのでした。 「ありのままの子どもの姿を受け入れたい」という気持ちも、「将来、このままで困らないかどうか心配」という気持ちも、子どものことを大切に思っているからこそ抱く正直な気持ち。 正解がわからない子育てにおいて、判断が難しい局面は多々ありますよね。誰に相談しても明確な答えが返ってこない場合、どうすべきなのか余計にわからなくなってしまうことも……。皆さんならこのような場合、どうしますか? 監修/助産師 松田玲子 ※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。 著者:マンガ家・イラストレーター ねこじまいもみ
2023年09月15日もし、自分の娘が学校に行けなくなったら……?今回は、起立性調節障害という病気で、学校に行きたくても行けない人のお話です。そこで今回は、MOREDOORの大人気SNSより、オリジナル漫画「ある日学校へ行けなくなりました」から、話の展開を予想していただくクイズをお届けします!本作品には起立性調節障害を描写するシーンがございます。閲覧の際はご注意ください。もし、本編の主人公と同じような症状がみられる方は、一度医療機関を受診することを推奨します。事情を説明するも……ここでクイズです!起立性調節障害により、学校に毎日通えない主人公。久しぶりに学校に行き、友人に事情を説明します。すると、友人たちはどんな返答をしたでしょう……?ヒントとして、それは主人公の想像とは違い……。友人たちの返答は……?正解は『怠け』だと言われた病気について説明するも、サボりや怠けだと言われてしまう主人公。ショックを受けた主人公は、学校に行けなくなり……。こんな時どうする?もし、病気で苦しんでいるのに“怠け”だと言われたら、悲しいですよね。今回の主人公は、友人からの理解を得られませんでした。もし、身近な人が同じ病気だったら、あなたならどう対応しますか?※実体験を元に漫画化したものです※こちらの記事・漫画はあくまで一例として、それについて考えるきっかけ作りになればと思います。■作画:ちり(MOREDOOR編集部)
2023年09月15日ねこじまさんの長男・まっちくんが小学1年生のときのお話です。入学式のときから「早く帰りたい」と連呼していたまっちくん。4月に入学してからすぐ、「学校に行きたくないよぉ」と登校しぶりが始まりました。まっちくんが教えてくれた理由の中には、慣れていけば解決しそうな問題だけでなく、音に関する問題もありました。普段の様子からも、まっちくんは音に少し敏感なところがあると、ねこじまさんは感じていたそうです。 全体で20人に満たない幼稚園から、何倍もの人数の子どもたちがいる小学校へ入学したまっちくん。集団行動が苦手なまっちくんにとって学校は、緊張や不安だけでなく、つらいと感じる場面が多い環境なのかもしれません。 そして、もう1つ大きな問題がありました……。 少し気になる…息子の特徴的な動き まっちくんには、小さなころから「特定の物を持って、それをずっと眺めながら同じ直線を何度も行ったり来たり走る行動」(常同行動※)をする癖があります。大きくなるにつれてその時間は少しずつ減ってきてはいるものの、1日に何度もする日課のようなものでした。(※)常同行動:一見すると目的もなく、一定の行動(動作)を繰り返しおこなうこと 周囲から見ると不思議な行動に見えるかもしれませんが、その行動は確実にまっちくんの気持ちを癒やす、大切な時間だったのです。 そしてまっちくん自身は「学校にこれ(こだわりのブロックなど)を持っていけない」ということを理解していました。 手に持つ物は、曲がるストロー・食べかけのお菓子の袋を止めるクリップ・砂遊び用の小さな熊手・ブロックを組み立てたものなど、定期的に変わってはいたものの、小さいころから本当に楽しそうに走っていたとねこじまさんは言います。 没頭しすぎないように声をかけると反応し、切り替えもできていたので、これまで気にしつつも、あたたかく見守っていたそうです。 自分の好きなことを比較的自由にできる環境から、小学校に入学して行動が制限されてしまったまっちくん。環境の大きな変化に戸惑ってしまい、「小学校に行きたくない」と感じたのかもしれませんね。 ※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。 監修/助産師 松田玲子 著者:マンガ家・イラストレーター ねこじまいもみ
2023年09月14日ねこじまさんの長男・まっちくんが小学1年生のときのお話です。入学式のときから「早く帰りたい」と連呼していたまっちくん。4月に入学してからすぐ、「学校に行きたくないよぉ」と登校しぶりが始まりました。まっちくんの気持ちが落ち着いているときに、改めて学校に行きたくない理由を一緒に整理してみると……。 1年生なら、よくあること…? まっちくんが教えてくれた理由の中には、慣れていけば解決しそうな問題だけでなく、音に関する問題もありました。普段の様子からも、まっちくんは音に少し敏感なところがあると、ねこじまさんは感じていたそうです。 全体で20人に満たない幼稚園から、何倍もの人数の子どもたちがいる小学校へ入学したまっちくん。集団行動が苦手なまっちくんにとって学校は、緊張や不安だけでなく、つらいと感じる場面が多い環境なのかもしれません。 SNSのコメント欄には、「急に広い世界に飛び出して順応することは、大人でも時間がかかることあります。子どもは、なおさらかもしれませんね」 「私も個人的な付き合いは好きだけど、集団になるとどうしたらいいかわからなくなる」 「私もまっちくんと似たタイプで、周りのざわざわで人の話が聞き取れなくてしんどかったです」 など、まっちくんと同じように、騒がしい環境や大人数が苦手という人の声が集まりました。 自分のつらい気持ちを、きちんと言葉にしてお母さんに伝えられるまっちくんと、気持ちを整理して話し合う機会を設けたねこじまさんの親子関係が素敵ですね。初めての環境に戸惑う子どもたちには、「お母さんはすべてを受け止めてくれる」という安心感が必要なのかもしれません。 著者:マンガ家・イラストレーター ねこじまいもみ
2023年09月13日ねこじまさんの長男・まっちくんが小学1年生のときのお話です。入学式のときから「早く帰りたい」と連呼していたまっちくん。4月に入学してからすぐ、「学校に行きたくないよぉ」と登校しぶりが始まりました。泣きながら「行きたくないよぉ~。お願い~」と言うまっちくんに、学校に行きたくない理由を聞いてみたところ……。 どうするのが最善なの…!? まっちくんは、「あんなつまらないところ行きたくない」「友だちなんかできる気がしない」「みんな一斉にしゃべるから、音がうるさい」と、学校に対する不満や行きたくない理由を教えてくれました。 ねこじまさんが試行錯誤してまっちくんを外に連れ出せる日もあれば、逃げたり隠れたり布団にくるまったりして、全力で登校を拒否され、家から出られない日も。 ねこじまさんは、「私の中では無理して行かなくていいかなという気持ちが大半あるのですが、『最初だし、今行かなかったらますます行きづらくなるのではないか。ますます孤立してしまうのではないか』と考えてしまうこともあり、どうするのが最善なのかわからず悩んでいました」と振り返ります。 小学1年生にもなると体が大きくなってきて、力いっぱい本気で抵抗されると、結構大変……。小さいころと比べて自分の考えをしっかり持って周囲に話せるようになってきていることもあり、親の思い通りにならないことも増えてきますよね。特に、まだ1歳未満の下の子がいるねこじまさんの場合は、大変だったことでしょう。もし、お子さんが登校をしぶるようになった場合、皆さんならどのように対応しますか? 著者:マンガ家・イラストレーター ねこじまいもみ
2023年09月12日子どもが突然学校に行けなくなり、困った経験をした方もいるのではないでしょうか。しかし、その原因が実は病気という可能性もあるようで……?今回は、MOREDOORのオリジナル創作漫画『ヘルプマーク』より話の展開を予想していただくクイズをお届けします。息子に起きた異変……2人の子どもを育てるシングルマザーのミホ。小学5年生の息子・ユウタは活発で、小学2年生の娘・マユは控えめな性格。ある日突然、ユウタがパニック障害であると判明。しかしヘルプマークを身につけると、息子は友人から「普通じゃない」と言われ……。娘が帰宅し……何かを取り出し……ここでクイズです!友人の目を気にして学校に行けなくなったユウタ。しかしここで、娘のマユがあるものを見せてきます。一体、見せてきたものとは何でしょうか?ヒントは、ミホはユウタを励まそうとしています。ミホが見せたのは……?正解は、助けるマークユウタを勇気づけるために、手作りの助けるマークを作ったマユ。マユの心遣いによって、ユウタはまた学校に行くようになるのでした。こんな時どうする?娘がこんな気遣いをしてくれたら、涙が出るほど嬉しいですよね。今回のマユさんは、ユウタがまた学校に登校できるように助けるマークを作りました。病気や障がいを抱えて困っている人が身近にいるかもしれない……、もしあなただったら、こんなときどうしますか……?※この漫画はフィクションです。■監修:大和行男(こころと美容のクリニック東京院長)子どものこころ専門医、精神科専門医■イラスト:長月よーこ■脚本:華丘侑果(MOREDOOR編集部)
2023年08月25日子育てに正解はないと思ったことはありませんか……?今回は、ねこじまいもみ(@neko_jima_imomi)さんの『【#6】繊細さん長女が泣きながら学校へ行った日々』を紹介します。【前回のあらすじ】環境の変化には幼稚園時代から敏感だった長女。さまざまな理由が重なり、不安がる長女への“最善策”を見いだせず……。本当は最初から……できることから始めよう……周りにどう思われようと……自分の決断を信じる……読者の感想……『泣きながら登校する姿を見てしまったら、胸が苦しくなり、なるべく寄り添ってあげたくなりますよね。娘さんが元気に登校する日が来るといいですね。』『子育てに正解は無いと、自分の子供に合った選択をする決意をしたお母さんが凄いと思いました。』『お母さんが娘さんの繊細さを理解し寄り添っているところを見て安心しました。今は娘さんの気持ちが落ち着くのを見守ってあげてほしいです。』『この漫画を読んだ印象は、如何に親身になって優しい気持ちで守ってあげられるかだと思いました。子育ては待つ事の大切さもあると感じました。』などお母さんの子育てに感心する声や子どもに寄り添う声が多数ありました。今の最善策……いもみさんは長女と一緒に登校することを決断しました。何が正解かわからない以上、状況に合わせて最善の選択肢を選ぶしかないですよね。あなただったら、子どもが学校に不安を感じていたらどのように対応しますか?(MOREDOOR編集部)(イラスト/@neko_jima_imomi)※本文中の画像は投稿主様より掲載許諾をいただいています。※作者名含む記事内の情報は、記事作成時点のものになります。
2023年07月29日子育てに正解はないと実感したことはありますか……?今回は、ねこじまいもみ(@neko_jima_imomi)さんの『繊細さん長女が泣きながら学校へ行った日々』よりワンシーンを紹介します。長女が学校に行けなかった理由は……一緒に登校するも再び腹痛を訴える長女。すると長女の胸の内を聞いたいもみさんは、“ある勘違い”をしていたことに気づき……。思い返してみると……まさか理由が自分だとは……話してくれるのを待とう……長女の本心を知る……この漫画に読者は『学校が嫌なわけではないというのもまた難しい問題だと思いました。環境が変わったことでの一時的なものならいいですが、繊細なところがあるようなので大変そうです。』『子供はとても繊細で、ちょっとの環境の変化で色んな体の異常が起こることがあります。小学1年ともなると環境がかガラッと変わり、母親と離れる時間も多くなります。一緒に登校までせずに、ずっと付いていくのではなくどんどん距離を開けていくほうが子供さんの成長になると私は思います。担任の先生に相談するのもいい手かもしれないです。』『私なら「今だけ」と考え、おおらかな気持ちで接してあげます。今、子供は私と離れる事が1番辛いからです。』など、敏感なお子さんに寄り添う声が多く集まりました。子どもの性格に合った向き合い方子どもの性格はそれぞれ。子どもの悩む気持ちをただただ受け止めてあげることも、親としてできる大事なことです。もし、自分の子が泣きながら学校に行ったら、あなたならどうしますか?(MOREDOOR編集部)(イラスト/@neko_jima_imomi)※本文中の画像は投稿主様より掲載許諾をいただいています。※作者名含む記事内の情報は、記事作成時点のものになります。
2023年07月23日マミヤさんの長女・2014年生まれの自閉症スペクトラムのしぇーちゃんが小学2年生のときのお話です。夏休みが明け、2学期が始まった途端、学校へ行くと体の調子が悪くなる日が続いたしぇーちゃん。ある日、しぇーちゃんが涙を流しながら「私、学校に行くのがつらいの」と正直な気持ちを伝えてくれたことをきっかけに、マミヤさん親子は不登校の道を選択しました。不登校初日は、学校にお休みの連絡を入れ、児童精神科の予約をとり、しぇーちゃんとは以前から話し合っていたホームスクーリングを実施。しかし、早くゲームやYouTubeをしたいしぇーちゃんは、どこか不満げでした。不登校2日目、ゲームやYouTubeとの付き合い方についてしぇーちゃんと話し合い、3日目にはマミヤさんが学校へ行き、先生と今後のことを相談することに。「学校が合わないのであれば、娘が集団で頑張れるところを探そう」と不登校を受け入れ、次の行動を考えていたマミヤさん。一方で先生方は「どうにか学校に来られるように」と考え、さまざまな提案をしてくれました。そして不登校4日目の夜、寝る前に「私、給食が無ければ学校に行けるかもしれない……」と言い出しました。翌朝も「月曜日から学校に行く」と夫に話すしぇーちゃん。「たくさん休んで元気になってきたし、いつかはひとりで頑張るところに行かないといけない。友だちもいるし、もう少し学校で頑張ってみようと思った」とのこと。「やっぱり無理だと思ったら言えばいいからね」と話しつつ、様子を見守るマミヤさん夫婦。日曜日の夜。翌日の学校の用意をしながら、マミヤさんが何気なく「しぇーちゃんとのお家生活、どうなるかと思ったけど、いい感じだったよね」と聞いてみると……!? え、もしかして本音は… ※訂正:(誤)難かしかった→(正)難しかった しぇーちゃんのまさかの反応に、マミヤさんも驚き! 夏休みのように1日お家で好きなことだけをして過ごせるというわけではなく、マミヤさんが考えてくれたスケジュールに合わせてホームスクーリングをしていたため、学校とはまた違った大変さを感じていた様子のしぇーちゃん。 再登校をしようと思った理由としては、 ・家での窮屈感・友だちに会いたい・短時間の登校でもOK、苦手な給食は食べなくてもOKと先生が言ってくれた など、いくつかあるようです。 さまざまな理由が重なった結果、しぇーちゃんは再び学校へ行ってみようと思えたのでした。「休んで元気になった気がする」というのも、しぇーちゃんの本心でしょう。 しぇーちゃんのことを考えて、マミヤさんが作り上げたホームスクーリング。しばらく学校と距離を置いて、しっかりと家で休めたからこそ、自分なりによく考え覚悟を決めて、短時間登校への第一歩を踏み出せたのかもしれません。 不登校となった期間中は、正解のない問題に直面する日々だったかと思いますが、しぇーちゃんが無理なく行動できる道を見つけられて本当によかったですね。 皆さんは、自分の身近な人の心が疲れてしまっていると感じたら、どのように声をかけますか? マミヤさんとしぇーちゃんのように、親子という一番身近な存在だからこそ、相手の気持ちに寄り添いつつ、本音を正直に話し合うことで、より良い結果を導き出せるのかもしれませんね。 著者:マンガ家・イラストレーター マミヤ
2023年07月10日マミヤさんの長女・2014年生まれの自閉症スペクトラムのしぇーちゃんが小学2年生のときのお話です。夏休みが明け、2学期が始まった途端、学校へ行くと体の調子が悪くなる日が続いたしぇーちゃん。ある日、しぇーちゃんが涙を流しながら「私、学校に行くのがつらいの」と正直な気持ちを伝えてくれたことをきっかけに、マミヤさん親子は不登校の道を選択しました。不登校初日は、学校にお休みの連絡を入れ、児童精神科の予約をとり、しぇーちゃんとは以前から話し合っていたホームスクーリングを実施。しかし、早くゲームやYouTubeをしたいしぇーちゃんは、どこか不満げでした。不登校2日目、ゲームやYouTubeとの付き合い方についてしぇーちゃんと話し合い、3日目にはマミヤさんが学校へ行き、先生と今後のことを相談することに。「学校が合わないのであれば、娘が集団で頑張れるところを探そう」と不登校を受け入れ、次の行動を考えていたマミヤさん。一方で先生方は「どうにか学校に来られるように」と考え、さまざまな提案をしてくれました。先生との面談での話をしぇーちゃんに伝えると、「学校は本当にいるのが大変なんだ!」と怒りの感情を出しながらも、「ママも私が学校へ行ったほうがいいと思っているでしょ?」とどこか不安そう。 マミヤさんは、「親のために学校に行く行かないを選択しなくていいよ」と改めて正直な気持ちを伝えました。 そして不登校4日目を迎え……。 しぇーちゃん、無理して言ってない? 日中、親子でおでかけしたり実験をしたり、充実した時間を過ごしたしぇーちゃん。夜寝る前に「私、給食がなければ学校に行けるかもしれない……」と言い出します。このまま不登校が続くとばかり思っていたマミヤさんは、無理して言っていないかが気になったとのこと。「親を喜ばせようとしているのか、試し行動なのか……」とさまざまな思いがよぎり、なかなか寝付けません。 そして翌朝、やはり「月曜日から学校に行く」と夫に宣言。「たくさん休んで元気になってきたし、いつかはひとりで頑張るところに行かないといけない。友だちもいるし、もう少し学校で頑張ってみようと思った」と自分の気持ちをきちんと言葉に表したしぇーちゃん。ここまで自分のことについて客観的に話せるのは素晴らしいことですよね。数日間学校を休んでマミヤさんと過ごしたことで、気持ちが満たされてしぇーちゃんの考えが変化してきたのかもしれません。 子どもは日々成長し、親子関係や気持ちもどんどん変化していくもの。背中を押せばいいのか、無理をしないようにさせればいいのか、見極めがとても難しいものですね。 著者:マンガ家・イラストレーター マミヤ
2023年07月08日マミヤさんの長女・2014年生まれの自閉症スペクトラムのしぇーちゃんが小学2年生のときのお話です。夏休みが明け、2学期が始まった途端、学校へ行くと体の調子が悪くなる日が続いたしぇーちゃん。ある日、しぇーちゃんが涙を流しながら「私、学校に行くのがつらいの」と正直な気持ちを伝えてくれたことをきっかけに、マミヤさん親子は不登校の道を選択しました。不登校初日は、学校にお休みの連絡を入れ、児童精神科の予約をとり、しぇーちゃんとは以前から話し合っていたホームスクーリングを実施。しかし、早くゲームやYouTubeをしたいしぇーちゃんは、どこか不満げでした。不登校2日目、ゲームやYouTubeとの付き合い方についてしぇーちゃんと話し合い、3日目にはマミヤさんが学校へ行き、先生と今後のことを相談することに。今の学校の環境を変えるのは難しそうだと感じたマミヤさんは、「娘が学校に合わないのだと思いました」とはっきりと先生方に伝えました。 しかし、先生方は何とかしぇーちゃんが学校とつながれるよう思案し、・支援教室で好きな図工だけ受けないか・1日1時間でも保健室登校するのはどうか・スクールカウンセラーに相談してみてはどうかといろいろな提案をしてくれました。 お互い悪気はないものの話がすれ違ってしまい、結局、肝心な適応教室に関する話ができなかったことに帰路で気づいたマミヤさん。「私の話、全部うやむやになってたよね……!?」と混乱してしまい……。 お互いに話したい内容が違った…!? ※訂正:(誤)行かないと行けない→(正)行かないといけない 先生たちとの話し合いを振り返るうちに、そもそもお互いに話したい内容が違ったということに気づいたマミヤさん。「親がいない状態でも自分で考えて立ち回ること」を経験させたいマミヤさんは、登下校の付き添いはしても、学校での活動中まで付き添うことはしないと決めていたそう。だからこそ、「学校が合わないのであれば、娘が集団の中でも頑張れるところを探そう」と次の行動を考えていたのです。 しかし、学校側は「どうにか学校に来られるように」と考え、さまざまな提案をしてくれました。 「集団に入れないのにどうして?」「そこまでして行かないといけない?」など考え、マミヤさんはひとり悶々としてしまうのでした。 SNSのコメント欄には、「無理してまで学校に行なければならないのでしょうか?」 「学校だけがすべてではないけど、集団生活の中で学んでほしいこともあり……。難しいですね」 「給食を食べてきてほしいと、親のエゴが入ってしまうこともあります」など、不登校当事者・親・学校関係者等、いろいろな立場の意見がありました。 子ども一人ひとりの個性も違えば、その子に合う環境も違います。正解がない問題だからこそ、試行錯誤しながら前を向いて動いていくしかないのかもしれません。 ※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。 著者:マンガ家・イラストレーター マミヤ
2023年07月06日マミヤさんの長女・2014年生まれの自閉症スペクトラムのしぇーちゃんが小学2年生のときのお話です。 毎日楽しく過ごしていましたが、学校が始まるまでのカウントダウンをし続け、夏休みの終わりが近づくと愚痴をこぼすように。2学期が始まり、行き渋りもなくスムーズに登校できたと思っていたら、「学校で体中痛くなって……体がおかしくなっちゃったの!」と戸惑いながら帰宅したしぇーちゃん。翌日も何とか登校できたのですが、1時間目の終わりにおなかが痛くなり、早退することに。しぇーちゃんは、「私、学校アレルギーかも」と言い、どうやら学校に行くと調子が悪くなってしまう様子。マミヤさんはしぇーちゃんと改めて話し合うことにしました。しぇーちゃんは学校生活において、なかなか量を減らしてもらえない給食や、運動会の練習、騒がしい支援級が苦手で、つらいと感じてしまうようです。話し合いの末、今後も学校に通うか、家で勉強するか、しぇーちゃん自身に学校へ行って確かめてきてもらうことに。 翌朝、マミヤさんに付き添われ登校したものの、学校が見えた途端に表情が曇ってしまうしぇーちゃんでしたが、下校時には思いのほか晴れ晴れとした顔をしていました。そして、「大丈夫だった。来週から行けると思う」と話してくれたのです。 しかし翌日の土曜日、自宅で過ごしていると「月曜日は無理して5時間目までは頑張ろう」というしぇーちゃんの言葉が聞こえてきます。しかもマミヤさんに伝える様子でもなく、独り言のよう。土日の2日間で10回は言っていたそうで、マミヤさんはとても気になって……。 無意識のうちに自己暗示!? 日曜日にも、「月曜日は無理して頑張らないとだね」「月曜日は5限までで大変だけど、無理して行くんだよ」などつぶやくしぇーちゃん。気になったマミヤさんが確認すると、なんと、しぇーちゃんは自分の発言に気づいていないようなのです……! 「今までの行きしぶり発言は私に対して言っていたのですが、このときは本当にどこを見て言っていたのか……。この状態で頑張らせて乗り越えられるのか、そうしてはいけないのか、かなり悩みました」とマミヤさんは振り返ります。 時はすでに日曜日の夕方。この状態が続くとどうなるのか、専門家でもない限り判断が難しいところですよね。 このような場合、ひとりで抱え込まず、月曜日になってから学校の先生をはじめ、医療機関や、カウンセリングを受けることができる専門機関に相談するのも1つの方法です。正解はひとつではありません。子どもにとってより良い状態や環境を目指して、周りの大人たちがサポートしながら乗り越えていけるといいですね。 ※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。 監修/助産師 松田玲子 著者:マンガ家・イラストレーター マミヤ
2023年06月18日マミヤさんの長女・2014年生まれの自閉症スペクトラムのしぇーちゃんが小学2年生のときのお話です。 毎日楽しく過ごしていましたが、学校が始まるまでのカウントダウンをし続け、夏休みの終わりが近づくと愚痴をこぼすように。2学期が始まり、行き渋りもなくスムーズに登校できたと思っていたら、「学校で体中痛くなって……体がおかしくなっちゃったの!」と戸惑いながら帰宅したしぇーちゃん。不安を抱えつつも、翌日は何とか登校できたのですが、午前中のうちに担任の先生からマミヤさんへ電話がかかってきました。マミヤさんの不安は的中。先生いわく、しぇーちゃんは1時間目の終わりにおなかが痛くなり、今は保健室にいるとのことでした。 マミヤさんが慌てて学校へ向かい、保健室へ駆けつけると、しぇーちゃんは元気そうに保健室の先生とお話をしていました。 どうやら学校に行くと調子が悪くなってしまう様子。「心因性の体調不良か、仮病か……。しぇーちゃんとよく話し合わないと」と、マミヤさんは考え込みます。帰宅後、「もしかしたら私、学校アレルギーかもしれない」と不安を吐露したしぇーちゃんに対し、マミヤさんとパパの反応は……。 「休みな」って言うだけなら簡単だけど… しぇーちゃんに寄り添った言葉をかけてくれる夫にも「言うのは簡単だけどさ……」と思ってしまうほど、悩み思い詰めていたマミヤさん。しぇーちゃんにとって学校の何が苦手なのか、じっくり話を聞くことにしました。なかなか減らしてくれない給食、運動会の練習、騒がしい支援級が苦手。学校で楽しいことは、鉄棒と玄関前のメダカに挨拶することだと教えてくれました。しぇーちゃんにとって、学校がつらくなってしまうきっかけはたくさんあったのです。悩み事があったとき、その原因を書き出すと頭の中が整理され、客観的に見ることができる場合も。しぇーちゃんが学校でつらいことをじっくりと聞き出し1つずつ書いていくことで、なんとなくつらい……」という状況から、原因が明確になりましたね。自分のことをきちんと理解してマミヤさんに言葉にして伝えられるしぇーちゃん、素晴らしいですね。 監修/助産師 松田玲子 著者:マンガ家・イラストレーター マミヤ
2023年06月14日マミヤさんの長女・2014年生まれの自閉症スペクトラムのしぇーちゃんが小学2年生のときのお話です。毎日楽しく過ごしていましたが、学校が始まるまでのカウントダウンをし続け、夏休みの終わりが近づくと愚痴をこぼすように。そして2学期が始まった途端、「学校で体がおかしくなっちゃった」と言い始めたのです。「明日も学校で体中痛くなったらどうしよう……」と不安がるしぇーちゃんに、マミヤさんは「じゃあ、木曜日はお休みしようか」と、あえて翌々日の計画的休みを提案。これまで、お休みの日が約束されていたら、それ以外の日は学校へ行けていたのだそうです。 翌日、しぇーちゃんは登校しましたが、マミヤさんの不安が的中。担任の先生から、「しぇーちゃんは1時間目の終わりにおなかが痛くなって、今は保健室にいます」との連絡が入りました。マミヤさんが急いでお迎えに行くと……。 心因性の体調不良か、仮病か… ※訂正:(誤)お母さんの→(正)お母さんが マミヤさんが慌てて保健室へ駆けつけると、中からとても明るい笑い声が! しぇーちゃんは保健室の先生と元気いっぱいお話をしていました。家に帰っても元気なしぇーちゃんを見て、「心因性の体調不良か、仮病か……。しぇーちゃんとよく話し合わないと」と、解決策が思い浮かばないとマミヤさんは考え込みます。 しぇーちゃんは、「学校の5時間目までを想像したら、おなかが痛くなったんだよね……」と振り返り、「もしかしたら私、学校アレルギーかもしれない」と不安を吐露したのでした。 「『学校に行きたくない』と言われたら話し合えるのですが、『学校に行くと体調が悪くなる』と言われると、どう対応していいかわからなかった」と、マミヤさんは振り返ります。体調そのものはそれほど悪くなさそうなとき、子どもを激励して学校に行かせるべきか、とりあえず家でゆっくり休ませるべきか、悩むところですよね。皆さんは、もし同じ状況になった場合、どのように対応しますか? 監修/助産師 松田玲子 著者:マンガ家・イラストレーター マミヤ
2023年06月13日皆さんは、子どもの行事で学校へ行くことはありますか?今回は、ルールを守らない保護者のエピソードを漫画で紹介します。イラスト:せるはち丸学校からの案内状車で来ていた保護者に向けて…先生が激怒!?ベテラン先生の教え子車で来たママ友が、ベテラン先生の教え子だったなんて…。約束を守らなかったママ友に、先生が説教をした驚愕エピソードでした。※こちらは実際に募集したエピソードをもとに記事化しています。
2023年06月13日