上の子のときは問題なく授乳できたので、第3子も当然のように母乳が出ると思いこんでいた私…。母乳だけでは足りない状況に大きな不安を持つようになりますが、夫の一言で救われることになります。▼前回エピソード ■母乳だけでは足りず、ミルクを足す日々自分の母乳が出てないのか、赤ちゃんの飲む力が上の子たちより弱いのか、そのどっちもなのかはわかりませんが、結局長男次男のように、退院日までに「母乳のみでオッケー!」とはならず…。しばらく授乳の後にミルクを足してやっていくことになりました。不思議なことに、母乳の悩みがなかったときは、母乳で育てようとミルクで育てようと、どっちが良いなんてことはないし、全く気にする必要なんてないよ! と思っていたのに、いざ自分がそういった悩み直面すると、母乳が足りずミルクを追加することに、とても罪悪感を持ってしまう自分がいました。そして自分を責めるようになったり…周囲の人のちょっとした一言でも落ち込むようになりました。それ以外にも、今まで夜中の授乳は大変だと思っていましたが、ミルクはお湯を注いで人肌に冷まして…とやる事が母乳のときより増える…。お出かけのときも、ミルクの持ち歩きの事を考えないといけない…。など、ミルクで育てているお母さんたちは、大変な思いをしていたんだなと痛感させられました…。■旦那の一言に救われるもうこのまま自分は母乳が出なくなるんじゃないか…、とどんどんマイナスなことを考えるようになり、旦那に愚痴ったとき、意外な事を言われました。たしかに子どもたちは生まれる前から「赤ちゃんにミルクをあげてみたい!」 とずっと言っていました。ミルクだと旦那も子どもたちも赤ちゃんに関わる機会がさらに増える! そんな考えもあったのか!と気持ちが楽になっていきました。そして、母乳外来で産婦人科に行ったときも、担当の看護師さんに色々相談に乗ってもらえました。それからはあまり深く考えないようにして、ミルクでの育児にもたくさんメリットはあるんだと楽しめるようになりました!今は赤ちゃんの体力もついてきたようで、母乳のみになっていますが、この体験から、母乳やミルクの会話って何気ない一言で傷つけてしまう事もあるんだと身をもって分かりました。なので自分もこういった話題のときは慎重に話そう、と再確認するきっかけになりました。
2019年12月03日こんにちは、Arareです。今回は母乳についてのエピソードです。■母乳をたくさん飲んでくれた長男次男3人目を出産するまで、自分は母乳が当たり前に出て、赤ちゃんも当たり前に飲んでくれると根拠のない自信がなぜかありました。妊娠中にある胸の検査では、形もいいし飲みやすそうと言われました。その言葉のとおり、長男も次男も産後3日目くらいには看護師さんに驚かれるくらい良く母乳を飲んでくれました。長男出産時の退院前には、看護師さんにこんな事も言われ…、妊娠中にマッサージなどをしていたわけじゃなかったので、この言葉で完全に調子に乗ってしまった私…。私はマッサージや食事を気にしなくても、母乳がよく出て赤ちゃんもたくさん飲んでくれる胸なんだー! ラッキー! と思うようになっていました。しかし、3人目出産後…■今までとは様子が違う、3人目の授乳3人目出産後、2日くらい経つと胸がカッチカチに張り出し、あー今回も母乳がたくさん出そうだぁー! きっとたくさん飲んでくれるだろうなぁー、と思い込んでいざ授乳に向かったのですが…。あれ? なんだかあんまり飲んでくれない…頑張って吸ってくれているけど、上2人の時とは明らかに違うと感じました。まだ母乳が出だしたばっかりだし…、きっと退院までには今まで通り飲んでくれるはず…と思ったのですが、退院の前日になっても、長男や次男の時には、退院前にはミルクを足さなくても充分過ぎるくらい飲んでくれていたのに…。これってやっぱり…、当然のように母乳が出て飲んでくれると思っていた私にとって初めての経験…。母乳に対して大きな不安を持つようになっていきました。次回に続きます!
2019年11月28日私は3歳の長男、2歳の長女、生後1カ月の次男と生活をする33歳の母親です。もともとスポーツが大好きで、学生時代は全力でソフトボールを楽しみました。大学を卒業後、スポーツから縁遠くなってしまい、3人の出産を経て得たのは揺れる肉……。今回は、そんな体形を何とかすべく奮闘している様子をお伝えします。 母乳育児で体重が減る予定が…!?長男を妊娠したとき、私の体形は身長168cm、体重87kgでした。かなり大きめなため、妊娠中は体重を増やさないようにと医師から指導されました。初めての妊娠に気を張った生活をしていたためか、体重をキープしたまま出産することができました。 長男は完全母乳での育児。母乳育児は体形が戻りやすいとの情報から、いつか体形が戻り、あわよくばやせるかも……と考えていましたが、長女と次男の妊娠・出産を経てさらに太っていってしまいました。 産後、筋肉がぜい肉に早変わり3人の出産を終えて気付いたことは、妊娠中に筋肉が落ち、ぜい肉に早変わりしてしまったということでした。スポーツを楽しんでいたときの体脂肪率は、自己ベストで12%。現在は、自分の目を疑うほどの数字が並び、体の約半分が脂肪であるとの結果でした。 一生懸命つけた筋肉は、妊娠・出産を経験した4年間という歳月をかけて脂身へと変わり果てていたのです。もちろん代謝も落ち、さらに体形が戻りにくい体へと変化していました。 本格的に産後のケアを開始!そんな状況に危機感を感じ、動ける体を取り戻すために食事の見直しと骨盤のケア、ストレッチを始めました。次男を妊娠したときに使用した骨盤ベルトを産後も着用し、骨盤をケアしながら、ストレッチを毎日継続しておこないました。 現在は、産後の経過を見ながら体を動かす準備をしています。骨盤ケアの成果が出てきたのか、2週間でヒップのサイズが2cmダウンしました! 食事では、無理のない程度に、主食の量を3分の2に減らすという方法を取り入れ、2週間で2kg減をキープ中です。 産後、思った以上に筋肉が落ちていたようで、ちょっと長めの買い物で足腰が疲れるという現状です。そんな状況を打破するために、有酸素運動を無理なくできるだけ長くおこなうことにしています。体形と体重の変化を楽しみに、産後のぶよぶよ体形とこれからも向き合っていきたいです! ※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。 イラスト/ニシカタ監修/助産師REIKO著者:簗田智花4歳の長男、2歳の長女、1歳の次男との育児ライフを楽しむ34歳の母。現在は、仕事と家事、育児に奮闘中。ドライブ、スポーツ、スポーツ観戦が趣味のアクティブママ。
2019年11月25日断乳や卒乳は、母乳育児の最後にして最大の難関であるといえるでしょう。ママと子どもの大切なコミュニケーションタイムであることから、できればいつまでも授乳したいと考える人もいるかもしれませんね。果たして、母乳はいつまで与えるものなのでしょうか。このコラムから、ママが納得のいく答えが見つかりますように。【監修】イシハラクリニック副院長 石原新菜 先生小学校は2年生までスイスで過ごし、その後、高校卒業まで静岡県伊東市で育つ。2000年4月帝京大学医学部に入学。2006年3月卒業、同大学病院で2年間の研修医を経て、現在父、石原結實のクリニックで主に漢方医学、自然療法、食事療法により、種々の病気の治療にあたっている。クリニックでの診察の他、わかりやすい医学解説と、親しみやすい人柄で、講演、テレビ、ラジオ、執筆活動と幅広く活躍中。著書に、13万部を超えるベストセラーとなった『病気にならない蒸し生姜健康法』(アスコム健康BOOKS)をはじめ、『「体を温める」と子どもは病気にならない』(PHP研究所)等30冊を数える。■母乳はいつまであげる?母乳育児のメリット・デメリット赤ちゃんの栄養源である母乳。母乳を与えることは赤ちゃんのおなかを満たすほかにも多くのメリットがあり、厚生労働省では母乳育児の優れた点として次の6つを挙げています。1.免疫学的感染防御作用がある2.成分組成が乳児に最適であり、代謝負担が少ない3.アレルギーを起こしにくい4.出産後の母体の回復を早める5.母子相互関係の良好な形成6.衛生的、経済的で手間もかからないアレルギーが出にくく、赤ちゃんを病気から守るための免疫物質も含まれている母乳は、赤ちゃんにとって良いことづくめの栄養です。このほか、母乳を飲むことで赤ちゃんの口や舌、脳の発達を促したり、SIDS(乳幼児突然死症候群)の発生率が低くなることも注目されています。また、母乳育児は赤ちゃんだけではなく、ママにとってもメリットがあります。体の回復が早まるほか、母乳を分泌することによって消費エネルギーが増大。授乳が自然な産後ダイエットにもつながるといわれています。メリットがある一方、デメリットも。それは、母乳の量が足りているかわかりにくいこと。ミルクとは違って母乳は飲んだ量が目に見えないので、ちゃんと母乳が出ているのか不安に感じてしまいますよね。目安として、1.体重が増えているか2.赤ちゃんの機嫌は良いか3.授乳間隔が3~4時間あいているか4.うんちの回数がいつもより減っていないか以上の4つをクリアしていれば、母乳の量は足りていると考えられます。しかし、個人差があるので、普段から赤ちゃんの状態を観察しておくことが大切です。参考サイト:厚生労働省 「授乳・離乳の支援ガイド(2019年改訂版)」 厚生労働省 「妊産婦のための食生活指針―「健やか親子21」推進検討会報告書―」 参考書籍:『母乳育児ミルク育児の不安がなくなる本』(主婦の友社) 監修 渡辺とよ子母乳育児の実態近年、母乳育児への関心は高まるばかり。母乳で育てることを希望する人は多く、妊娠中の女性を対象にした厚生労働省の調査では、子どもが生まれたら母乳で育てたいと回答した人が全体の9割以上にものぼりました。実際に母乳で育てているママも多く、10年ごとに実施されている調査によると、母乳で育てている人の割合は増加傾向にあります。注目したいのが、母乳育児を選択するワーキングマザーが増えている点。平成27年度の調査では、平成17年度とくらべると母乳育児をしているワーキングマザーの割合が22.6ポイントも増加しています。仕事をしている間、ママと赤ちゃんとは離ればなれ。だからこそ、母乳育児のスキンシップがよりいっそう必要だと考えるママが多いのかもしれませんね。参考サイト:厚生労働省 「平成27年度乳幼児栄養調査(2016)」 母乳はいつまであげてOK?授乳をママと子どもの大切なコミュニケーションととらえるならば、母乳をいつまであげても問題はありません。実際、最近では2歳以降になっても母乳をあげるママは多いようです。しかし、いつまでも母乳を与えていいとはいっても、成長に伴って母乳だけでは栄養不足になってしまいます。母乳だけを栄養源とするのは、生後5~6カ月ころまで。それ以降は母乳をあげながらも、主な栄養摂取元は離乳食となるようにシフトしていきましょう。参考書籍:『母乳育児ミルク育児の不安がなくなる本』(主婦の友社) 監修 渡辺とよ子WHOの見解世界保健機関(WHO)によると、生まれてから1時間以内に初乳を飲むことが赤ちゃんにとって重要なのだとか。初乳は「最初のワクチン」と考えられるほど、赤ちゃんに必要な栄養素や免疫が豊富です。また、初乳を与えることで乳腺を刺激し、その後の授乳がスムーズに進むという効果もあります。さらにWHOでは、生後半年間は母乳だけで育て、その後は離乳食と併せて最低でも2年以上母乳を与え続けることを推奨。母乳で育てることで乳幼児を病気から守り、同時に母親の乳がんや卵巣がん、産後うつなどのリスクが軽減されるとしています。参考サイト:世界保健機関(WHO) 「2018年世界母乳育児週間」 母乳の栄養はいつまであるの?母乳の成分が変わったり、ママの食事内容によっては母乳の味が変わることもあります。なんと、1回の授乳の中でも、最初は低脂肪で、しだいに高脂肪へと変化するのだとか!また、出産から日がたつにつれ、母乳の栄養も変化がみられます。母乳に含まれるたんぱく質や鉄分は出産直後からゆるやかに減少し、産後300日までには半分になってしまいます。母乳の栄養が減ると聞けば心配にもなりますが、そのぶん赤ちゃんが母乳を飲む量が増え、生後6カ月ころまでは赤ちゃんに必要な栄養量はまかなえるのでご安心を。さらに、このころになると離乳食が始まります。母乳から摂取できる栄養量は減ってしまっても、離乳食から栄養がとれるようになるので心配はいりません。母乳はいつまで出るの?赤ちゃんの母乳を飲む量が減るにしたがって、母乳の分泌量もだんだんと減ってきます。裏を返せば、赤ちゃんが母乳を飲み続けていれば、いつまでも母乳は分泌し続けるということです。断乳や卒乳後は残った母乳を搾乳する必要がありますが、搾りすぎると母乳はまた分泌を続けてしまいます。もう母乳が必要ないことを脳に認識させるためにも、3日ほど搾乳せずにおきましょう。胸が張ってしまったときには全部搾るのではなく、張りを少しだけ解消する程度にするのがポイントです。参考書籍:『母乳育児ミルク育児の不安がなくなる本』(主婦の友社) 監修 渡辺とよ子■母乳はいつまであげよう…断乳と卒乳の違いとは母乳やミルクを与えるのを完全にやめて、栄養の摂取方法を離乳食に移行することを「断乳」や「卒乳」といいます。しかし、この2つには大きな違いがあるのです。断乳とは赤ちゃんの意志とは関係なく、母乳やミルクをやめることを断乳といいます。ひと昔前までは、1歳になるのをきっかけに母乳をやめることが勧められていたそう。近年では、ママが病気になって薬の服用が必要になったり、職場復帰を機に断乳をする人が多いようです。卒乳とは子どもの成長を機に、ママが赤ちゃんに言い聞かせたり、子どもが自らの意志で飲まなくなることを卒乳といいます。最近では断乳よりも卒乳を選ぶママが多いようです。子どもが自然に母乳やミルクを欲しがらなくなるまで見守る自然卒乳や、卒乳にむけて言い聞かせながら授乳回数を減らしていく言い聞かせ卒乳というスタイルがあります。参考書籍:『いちばんやさしいはじめての母乳育児』(成美堂出版) 監修 SOLANIN(ソラニン)断乳すべき? 卒乳まで待つべき?離乳食が1日3回になり、食事からきちんと栄養がとれるようになったら、断乳や卒乳をしても問題ありません。しかし、いつまで授乳を続けるかを判断するのは難しいですよね。ママが体調を崩して薬を飲むことになったのをきっかけに、授乳をやめるのはよくあるケース。しかし、一般的な薬の多くは授乳中にも服用でき、薬の成分が母乳に出たとしてもごくわずかで、赤ちゃんに影響を与える可能性は低いとされています。また、予防接種を受けたあとも同様に授乳を続けても問題はありません。まだまだ授乳を続けたいのに、薬の服用を機に断乳や卒乳したり、体調が悪いのに薬を飲むのを我慢する必要はありません。体調が悪いときは産婦人科にかかり、授乳中であることを伝えて薬を処方してもらうと安心です。2歳を過ぎても母乳で育てられている子どもは世界で49%。日本でもいつまでに断乳や卒乳をさせるべきといった目安は定められていません。断乳するにしても卒乳するにしても、まずはママが自分の気持ちに納得して進めることが大切です。参考サイト:厚生労働省 「授乳・離乳の支援ガイド(2019年改訂版)」 ユニセフ 「世界子供白書2017 栄養指標」 ■母乳はいつまで続ける? やめるときの注意点子どもの数だけ母乳をいつまであげるかは変わる子どもが成長するスピードはそれぞれ違います。同じように、断乳や卒乳にチャレンジしたり、成功するタイミングだって、みんな違って当たり前です。卒乳をしても大丈夫だとされる条件として、形のある食べ物を食べることができ、離乳食から必要な栄養がとれていることや、ストローやコップを使って十分な水分がとれることが挙げられます。同じ月齢でも発達には個人差があるので、同じタイミングで授乳をやめることはできないでしょう。また、授乳が親子のスキンシップとして重要な意味を持っていて、親子関係や子どもの心に影響が出るおそれがある場合は、無理に卒乳する必要もありません。母乳がいつまで必要になるかは、子ども次第。子どもの成長に合わせて、卒乳までの成長を見守りたいものです。参考サイト:日本歯科医学会 「小児の口腔機能発達評価マニュアル」 母乳をやめるときの注意点1:いつも以上にスキンシップを赤ちゃんの体はもちろん、心にも栄養をもたらしてきた授乳。卒乳や断乳をすると、授乳に代わって赤ちゃんの心を満たすスキンシップが必要です。たとえば、寝かしつけ時の添い乳の代わりに読み聞かせをしたり、背中をトントンしながら添い寝をしたり、いつもより少しだけ長く抱っこして触れ合う時間を持つのもいいかもしれませんね。母乳をやめるときの注意点2:おっぱいのケアも忘れずに授乳の回数が徐々に少なくなっていく卒乳であった場合、乳房の張りが少ないため、特別なケアは必要ないでしょう。しかし、断乳や突然の卒乳だった場合にはケアが必要です。残っている母乳を搾乳して出し切ってしまいましょう。このとき、搾乳の回数や量は、卒乳前の授乳回数や量を超えないこと。搾乳することで乳腺が刺激され、母乳の量が増えてしまいます。少しずつ回数を減らしながら出し切りましょう。■まとめ母乳育児をいつまで続けるかは人それぞれ。まわりが断乳や卒乳をしたからといって、焦ることはなさそうです。いつやめるかよりも、子どもとママが納得して母乳を卒業するほうが大切。ママと子どもの納得のいく答えは、周りの人たちの中ではなく、自分たちの中にあるのかもしれませんね。参考資料:・ 厚生労働省 ・ 世界保健機関 ・ ユニセフ ・ 日本歯科医学会 ・『母乳育児ミルク育児の不安がなくなる本』(主婦の友社) 監修 渡辺とよ子
2019年11月21日産後、母乳の出がかなり良好だった私は、息子もじょうずに飲んでくれていたため、母乳のみで育てていました。ところが、産後3週間目に初めて乳腺炎になり、痛みと熱に苦しみながら母乳外来を受診。今回は、そのときに初めて考えさせられた母乳の味についてのエピソードをご紹介します。 私の母乳はおいしくないの!?乳腺炎を患った私は母乳外来を受診し、まずはマッサージをしてもらいました。痛みが落ち着いて、ホッとひと安心。そんなとき、私の母乳は「マズイ」状態だという、思いがけない言葉が先生から発せられました。 甘い物を極力控え、母乳にいいと言われる野菜や大豆類を摂るように心がけていた私にはショックな言葉でしたが、マッサージのときに搾った母乳を実際に見せてもらうと、きれいな色ではなく少しドロドロとした状態の母乳だったのです。このときに私は初めて母乳の味について考えさせられました。 大豆が私には合わない? 私が受診した母乳外来の先生は、「腕がいい」と非常に評判の先生でした。先生は母乳の状態を見ると、何が問題なのかわかるようで、私の母乳を見て「大豆は控えなさい」と言いました。 母乳にいいと聞いて、極力食べるようにしていた大豆がダメだと言われ、困惑したことを覚えています。母乳にいいと言われていても、人によっては逆に控えたほうがいい物もあるのだと先生は教えてくださいました。加えて、油分のとり過ぎで、少しドロドロしている状態だということも指摘されました。 油分は控え、根菜類を意識した食事に変更スムーズに母乳育児をするには、にんじんやごぼう、大根などの根菜類を取り入れるといいとのこと。根菜類はもちろん油分もなく、なにより母乳の味も栄養面も整える効果があると教えてくれました。 私は大根もごぼうも苦手でしたが、それ以降は意識して食べるように。すると、2回目の母乳外来で見た母乳は、明らかに前回の受診で見たものとは違っていました。前回見た母乳のようにドロドロしていないうえに、色も白に近いような、やや黄色い色に変わっていました。 母乳を飲む赤ちゃんにとって、母乳はとても大切な栄養源です。初めて行った母乳外来では厳しいことも言われましたが、母乳について考え直すいい機会になりました。今思えば、母乳外来を受診して本当によかったと心から思っています。 ※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。 イラスト:(c)chicchimama著者:前田奈々自閉症の長男、次男の二児の母。自身の体験をもとに妊娠・出産・子育てに関する体験談を中心に執筆中。 ✿❀ベビカレ秋のマンガ祭り❀✿大好評のマンガ記事を増量してお届けする期間限定“マンガ祭り”開催中! 人気レギュラー連載10作品に加え、新たにゲスト連載8作品が登場♪ 育児や家事、仕事などの合間の息抜きタイムにどうぞ♡
2019年11月13日初めての妊娠、出産を経てついに授乳開始! 母乳らしきものが出始めていたので、どんと構えていれば母乳なんてすぐ出るだろうと思っていました。しかし、産後は母乳がほとんど出ていなくて、娘に「ごめんね」と謝る日々……。けれども、あるものによってそれが改善されました。 乳頭マッサージの効果あり!?妊婦健診のとある日、助産師さんからの母乳指導がありました。「初めての妊娠ではなかなか母乳は出ないだろうから、妊娠中はおなかが張らない限りしっかり乳頭マッサージしてくださいね」と言われました。それから少しずつ、入浴時にわが子を思いながらマッサージの日々。すると少しずつ、透明に近い分泌物が出始め、母乳らしいものに変わったので、母乳は出るに違いないと確信していました。 産後の授乳開始…母乳が出なくてごめんね私はバースプランで完全母乳をお願いしていたので、産後の疲労もありましたが、粉ミルクは一切使わずに授乳を開始しました。 しかし入院中、娘の体重チェックが定期的におこなわれるのですが、2日目にして出生時より体重が激減。「この減り方はまずいね……」と助産師さんに言われ、一気に不安に。助産師さんには、「(娘の吸い方に関しては)とてもじょうずだね」と言われていたので、私の授乳の仕方がいけないのだとひどく落ち込んでしまいました。 搾乳器の存在を知らなくてごめんねすぐに混合栄養に切り替え、粉ミルクを足したけれども娘の体重が増えない→落ち込む、その繰り返し。授乳室にいる同期ママの前で体重をチェックされるのも嫌になり、部屋にこもる日々でした。 そんな私を見兼ねた助産師さんが、「授乳室の搾乳器を使ってみて」とすすめてくれました。すると、1回に推定10mlしか出ていなかった私の母乳も、搾乳器を使うと30mlくらい搾乳ができたのです。そのときは本当にすがる思いだったので感動しました。 今まで母乳が足りてなくてごめんね体重チェックもなんとか合格をもらい、無事に退院してからはとにかく搾乳器で搾乳する日々でした。徐々に母乳も増え、1カ月を過ぎたころになると1回に50~80mlを搾乳できるまでになりました。 すると、授乳の時間が楽しくなって気持ちも前向きになり、今までは「母乳が足りてなくてごめんね」と娘にマイナスな気持ちばかり伝えていたのですが、「私を母親にしてくれてありがとう」という気持ちがこみ上げてくるようになりました。 その後、搾乳器を使わなくても娘がごくごくと音を立てて飲めるようになり、「搾乳器を使用したことで母乳の出を促してくれたのかな?」と思っています。現在は「標準より少し大きめだね」と言われるぐらいにまで成長してくれていて安心しています。 ※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。 イラスト:imasaku著者:川口さゆり1歳の娘をもつ母。山暮らしを満喫しながら小さなお店を営んでいる。娘のめざましい成長に日々一喜一憂。
2019年10月23日赤ちゃんとの毎日がもっとラクに、もっと楽しくなる。ベビーカレンダーは、そんな毎日を応援するコラムを絶賛連載中! 双子の赤ちゃんの母乳育児について、あまり情報がなくて困っているママも多いと思います。お世話が大変だったり、2人分の母乳は出ないかもと初めから諦めているママもいます。 今回は、できるだけラクに双子の母乳育児が続けられるポイントをお話していきます。 双子の母乳育児って難しい?双胎妊娠は、子宮が大きくなるため切迫早産になりやすく、予定帝王切開になることも多く、36週〜37週と少し早い時期に出産になる傾向があります。出生体重が小さいと、お口が大きく開けられなかったり、おっぱいを飲む力が弱く吸いつけなかったり、おっぱいが上手に飲めないことがあります。また、赤ちゃんが小さく生まれる場合や早産になる場合もあり、NICUやGCUなどの新生児集中治療室に大きくなるまで入院することで、ママと少しの間離れるということもあります。近年、双子は帝王切開での出産も多く、手術後の体調などにより母乳育児のスタートが少し遅くなってしまうこともあります。 双子のママは母乳が2人分出る?双子の場合、おっぱいを吸われる回数や時間が長くなるので母乳分泌が多くなり、2人分の母乳が十分に出るといわれています。しかし個人差もあり、ママの産後の体調によっては、母乳が出るようになるまで時間がかかることもあります。また、赤ちゃんがうまく吸えないことで分泌量が上がりにくいこともあります。最初、おっぱいに吸い付いてくれなくて直接あげれない場合には、搾乳してあげる方法もあります。搾乳は手搾乳だったり、手動や電動の搾乳器もあります。電動の搾乳器の中にはダブルポンプといって両方のおっぱいから同時に搾乳できるものもあり、母乳量が上がりやすかったり、搾乳時間が短縮できたりといったメリットがあります。 同時授乳のメリットとデメリット双子の授乳の方法としては、1人ずつおっぱいや育児用ミルクをあげていく方法と、同時におっぱいを吸ってもらう同時授乳をする方法があります。同時授乳には、横抱きと脇抱き(フットボール抱き・クラッチ抱き)を組み合わせる方法がありますが、2児ともに脇抱きをする同時授乳が一番スタンダードだと思います。 メリットとしては、同時に授乳することで両乳房に刺激が行くのでホルモンが多く分泌し、母乳量があがりやすい、授乳時間の短縮になるという点があります。 デメリットとしては、抱き方にコツがいり、最初は誰かに手伝ってもらわないと難しいという点があります。 まずは1人ずつの授乳から始めて、慣れてきてから同時授乳に進むといいと思います。同時授乳にする時期は、赤ちゃんの大きさや哺乳力などによって変わってくるので、様子を見ながらステップアップしていきましょう。 双子の同時授乳の方法慣れるまでは、赤ちゃんをおっぱいの近くに連れてきて授乳のセッティングをしてくれる人を確保しておきましょう。同時授乳には、リラックスしてできるようにクッションや枕を使って、赤ちゃんを安定して支えられるようにします。おっぱいの高さに赤ちゃんの顔がくるように高さを調整します。乳頭が鼻の先につくポジションで片方の赤ちゃんをフットボール抱きで吸い始めたら、もう片方の赤ちゃんを連れてきてもらいフットボール抱きにします。タオル類などで赤ちゃんの頭を固定できるようにすると手や腕への負担が少ないです。片方の赤ちゃんがおっぱいを吸うのが休み休みになったり、口が止まって飲むのをやめたら、おっぱいを外してお手伝いの方に渡します。ゲップをさせてもらったり、必要なら育児用ミルクを補足してもらったりしましょう。慣れてきたら、すぐにゲップをさせられないときは脇に下ろして横向きに寝かせる、クッションなどで上半身を高くするようにすると吐き戻しが少なくなります。授乳中は動けなくなるので、飲み物や携帯電話、リモコンなどの必要なものは近くに置いておきましょう。2人の飲む力や時間に差がある場合は、授乳のたびに赤ちゃんを左右入れ替えると良いでしょう。 双子の同時授乳は慣れるまでは少しコツがいりますが、マスターすると授乳時間がグンと減り、育児用ミルクを作ったり片付けたりする時間が減ってラクになってきます。最初は周りの協力をお願いしながら試してみてくださいね。 引用参考文献『ペリネイタルケア 2009年 夏季増刊』『すぐ使える!70の事例から学ぶ母乳育児支援ブック』 監修者・著者:助産師 国際ラクテーションコンサルタント・おむつなし育児アドバイザー 榎本美紀2001年に助産師免許取得後、杏林大学医学部付属病院・さいたま市立病院・順天堂大学練馬病院の勤務を経て、2013年に埼玉県さいたま市に訪問型の助産院「みき母乳相談室」を開業しました。病院勤務での経験を元に、母乳育児支援の国際ライセンスである国際ラクテーションコンサルタントとして、地域の母乳育児を支援しています。訪問時の相談は、母乳だけではなく離乳食や抱っこひも、スキンケア、寝かしつけなど多岐にわたることも。また、おむつなし育児アドバイザーとして、トイレトレーニングなどの相談も受けています。自身も一児の母として奮闘中です。HP:「みき母乳相談室」
2019年10月15日「気軽に専門家に質問ができて、さらに返信も早い」とママから日々感謝の声が寄せられているベビーカレンダーの人気コンテンツ【管理栄養士に相談】。その中から特に注目をあつめた質問の内容を一部抜粋してご紹介します。今回は、お子さんが母乳好きで離乳食の食べ方にムラがあるとお悩みのママからのご相談です。 Q.母乳が大好きで離乳食の食べムラがあります生後9カ月の子どもを完母で育てています。子どもはいつも6時代に起床して、7時から8時を離乳食の時間としています。時間はバラバラですが、まだ夜中に授乳が1〜2回あり、それによって朝の離乳食も食べる度合いが変わります。また、手づかみはするものの、まだ手でぐちゃぐちゃにするだけです。昼寝の時間もバラバラで、9時ごろに寝ることもあれば、昼前からグズグズ言って寝ることもあったり、それもリズムが日によります。以前は9時ごろに軽く朝寝、13時前後より昼寝とリズムがいい感じでできていましたが、崩れるとまったくペースがつかめません。また、寝るときもトントンして寝てくれるときと、授乳しないと寝てくれないときがあります。また、母乳大好きで離乳食も好きなものは好んで食べますが、嫌いなものはとことん食べません。この調子で卒乳できるのか不安になります。 小林亜希管理栄養士からの回答生後9カ月の完母のお子さんが母乳大好きで、離乳食の食べ方にムラがあることにお悩みなのですね。 まだまだ生活リズムが乱れてしまったり、すんなり寝てくれるとき、そうでないときがあって難しいですよね。毎日きっちり同じ時間に同じ行動をするのはなかなか難しいと思いますので、だいたいで大丈夫ですよ。 離乳食の進め方として、苦手なものには注目しないことが原則ですので、嫌いなもの食べさせようと頑張らなくてよいと思います。この時期の好き嫌いは、その日の気分や体調によって変わることも多いので、あきらめずに食卓にはのせ、今日はどう? という感じで進めていただき、普段食べないものを食べられたときには大げさなくらい褒めてお子さんの食べる意欲を引き出してあげてくださいね。手づかみにも興味がある様子ですので、今は、食べ物の触感や温度を手で触って確かめているときだと思いますよ。手についた状態で、お子さんのお口の前に誘導してあげてもよいかと思います。 また、卒乳は1歳ごろが目安になりますので、まだ生後9カ月全然焦らなくて大丈夫ですよ。卒乳に向けて、母乳以外で水分が摂れるように、マグやコップの練習をしておくと安心だと思います。※参考:ベビーカレンダー「管理栄養士に相談」コーナーより 離乳食は食べる練習期間離乳食初期・中期の赤ちゃん。このころの離乳食は「食べる練習をする期間」と思ってくださいね。栄養のほとんどは母乳です。たとえ、ひと口も食べてくれなくても「次の離乳食の時間に食べてくれるかな?」と思えばOKです。離乳食後の母乳は欲しがるだけ飲ませていいですよ。 母乳を飲ませる時間より少し早めに離乳食を与えるいつも10時に母乳を与えているのなら、その少し前、たとえば9時半に離乳食の時間をとってみてください。赤ちゃんが「おなかが空いた!」という少し前。そこでひと口でも食べてくれたら、大げさにほめてみましょう。食べたらママが喜んでくれる楽しい離乳食の時間を赤ちゃんに体験してもらいましょう。 母乳で満足してから離乳食を食べる離乳食を食べなかったら、離乳食をいったん中止して母乳を与えてみましょう。赤ちゃんが満足して心が満たされたら、再度、離乳食にチャレンジです。もしかすると母乳でおなかも満たされていて食べてくれないかもしれません。そんなときは、食べなくてもいいですし、30分ほど時間を置いてチャレンジするのもひとつの方法です。※参考: ニュース(食・レシピ):「おっぱい好きで離乳食が進まない子への対処法」を保育士がアドバイス!」【著者:離乳食インストラクター協会代表理事 中田馨】
2019年10月13日産後初めて息子を預けて長時間外出をすることになりました。最近は母乳パッドが濡れることも少なかったので、私はすっかり油断していたのです。外出先でおっぱいがパンパンに張って痛く、母乳で服がびしょびしょになるという恥ずかしい思いをしました。そんな私の体験談をお話しします。 初めて息子を長時間預けて外出息子は生後6カ月。普段母乳のみで育てていましたが、近ごろはおっぱいが張ることもなくなり、息子に授乳するときにだけ母乳が出る、いわゆる「差し乳」の状態でした。息子は哺乳瓶でミルクも嫌がらず飲むので、今回の外出前に搾乳も必要なかったのです。 久しぶりに荷物も少ないなぁ、なんていつもと違う身軽な様子に不思議な気分になりながら、息子を預けていざ出発! 久しぶりの“ひとり”という環境に少しわくわくしていました。 3時間後⋯おっぱいが張ってきた外出してから3時間ほど経ったころ、私のおっぱいは張って痛みを感じ始めていました。普段4時間弱間隔の息子の授乳。「そろそろだよ」と言わんばかりに、私の体は授乳の準備を始めていたのです。 私はセミナーに参加していたので途中で退席するわけにもいかず、お昼休憩にちょっとしぼらないといけないかな? なんて考えながら過ごしていました。しかし、授乳モードに入った私のおっぱいはどんどん硬さを増して、ついには服の胸のあたりが濡れてきてしまったのです。 おっぱいがカチカチ! 服はびしょびしょやっと来たお昼休憩の時間。私は急いで授乳ルームに駆け込み上着を脱ぐと、下着とTシャツの胸の部分がすでにびしょびしょ⋯⋯。下着を外すとカチカチになったおっぱいからぽたぽたと母乳が勝手に出てしまっている状態。冷たいペットボトルを当てながら冷やし、軽くしぼって落ち着くのを待ちました。 こんなことになると予測できていなかった私は、母乳パットをあと1セットしか持っておらず激しく後悔。とりあえず落ち着いたおっぱいに母乳パットを当ててコンビニで急きょ買ったTシャツに着替えてセミナーに戻ったものの、とても大変な思いをしました。 生まれて今まで、息子がおっぱいを長時間飲まないという機会がなかった私。もし飲まなかったらこんなことになるんだと、今回の体験でとても驚きました。私の予想をはるかに超え、自分ではどうすることもできないあふれ出す母乳に四苦八苦し、結果服までびしょびしょになってしまったのです。次に外出するときには、きちんと対策をしていこうと思いました。 イラストレーター/さくら監修/助産師REIKO 著者:山下 ひいこ一児の母。看護師・鍼灸師の資格を持ち、逆子治療やマタニティケアなどを行っている。自身の経験を生かし、不妊や妊娠・育児に関する体験談を中心に執筆活動を行う。
2019年10月10日赤ちゃんとの毎日がもっとラクに、もっと楽しくなる。ベビーカレンダーは、そんな毎日を応援するコラムを絶賛連載中! 授乳、おむつ替え、抱っこに寝かしつけ……赤ちゃんのお世話はやることがたくさん! 「育児を楽しむ余裕なんてない」「いつもお世話や家事に追われている」と感じたら、頑張りすぎているのかもしれません。毎日の育児を笑顔で楽しく続けられるように、ほんの少し肩の力を抜いて、ラクをしてみませんか? 多くのママたちが大変と感じているお世話のなかで「この育児はしなくて大丈夫」「ここまでならラクをしてOK」というポイントを、小児科医であり、3児の母でもあるさくらんぼこどもクリニックの三日市薫先生が紹介します。第1回目は母乳育児編です! 育児を完璧にこなすことよりママが笑顔でいられることが大事 こんにちは。さくらんぼこどもクリニックの三日市です。「育児でラクをする」というと、抵抗を持たれるお母さんもいるかもしれません。しかし、ママたちに余裕がなくなってイライラすると、赤ちゃんも不安になって泣いたりグズったりと、悪循環になってしまいます。家事や育児を完璧にこなすことよりも、お母さんが常に笑顔でいられるためにはどうすれば良いかを大事にしてください。 とはいえ、赤ちゃんのお世話をする以上、守るべきボーダーラインはあります。 第一は衛生面です。決して神経質になる必要はありませんが、やはり清潔を保つことは大事です。 もう一つは安全面です。赤ちゃんの手の届く範囲に危険な物を置いていないか、足がかりになるようなものを置いていないか、などです。衛生面や安全面に気を配るためにも、適度に息抜きをして疲れすぎないことが大切なのです。 ここが大変①:授乳の回数が多くてつらい! 3カ月以降なら「泣いたら授乳」は見直してみて生後3カ月を過ぎると、一度に飲む量も増えて授乳回数が減ってきます。もし3カ月以降で「泣いたらすぐ授乳」を続けているのであれば、そろそろ見直してみましょう。おっぱいを吸って泣き止むのは、おなかが空いている場合のほかに、赤ちゃんの原始反射のひとつであり、物が口に入ると吸う「吸啜(きゅうてつ)反射」による場合もあります。 吸っている間は泣き止むので、「おっぱいが欲しかったから泣いていたんだ」とママが錯覚しているのかもしれません。おむつの濡れ具合やお部屋の温度を確認したり、抱っこやおもちゃであやすなどほかの方法を試してみましょう。 5カ月になると間隔が空くから自然とラクに!また、ちょこちょこ飲むというのは、大人にしてみると常に食べているのと同じこと。そうすると空腹感がなくなり、まとまった量を飲めなくなってしまいます。次に飲むまでの時間をきちんと空けてあげることが、赤ちゃんの生活リズムを整えるためにも大切です。5カ月以降になり離乳食が始まると間隔も空いてくるはずなので、焦らずに取り組みましょう。 夜は起こしてまで授乳しなくてOK夜の授乳は、赤ちゃんが寝ていたら起こしてまでおこなう必要はありません。寝ている間は、赤ちゃんにとって成長するホルモンが分泌されている大切な時間。体重の増えが悪くてしっかり飲ませてくださいとお医者さんに言われない限りは、ゆっくり寝かせてあげましょう。 ここが大変②:授乳をすると体のあちこちが痛い……たくさん密着すると授乳体勢がラクに授乳の際の抱き方を工夫してみましょう。横抱きやフットボール抱き、添い乳などさまざまな授乳の体勢がありますが、いずれもポイントは、赤ちゃんと体を密着させるように意識することです。授乳の時間は赤ちゃんの様子が気になって体が離れがちになります。皮膚と皮膚が触れ合う面積が増えるほど、赤ちゃんは温もりを感じて安心するし、お母さん自身の体勢も安定してラクになります。 神経質にならず腕全体で赤ちゃんを包み込んでみてまた、特に赤ちゃんの首が座っていない間は、首を守ろうとしてご自身の腕や手首を痛める方が多いですが、基本的にそこまで神経質になる必要はありません。手首や腕の一部でなんとかしようとせず、腕全体で包み込むようにしましょう。 ここが大変③:母乳のために毎日栄養バランスの良い食事は無理!総菜パンやレトルト食品などに頼って自炊にこだわらず、大変なときは惣菜パンやお弁当、レトルト食品に頼りましょう。極端に偏食をする人でなければ、そこまで過敏にならなくても大丈夫です。タンパク質が摂れる冷奴や納豆、野菜が摂れる具だくさんのスープなど、不足している栄養分を手軽に補える一品を常備・作り置きしておけば献立がラクになります。サプリは過剰摂取による健康被害が出ているケースもあり、医師としては基本的におすすめしません。栄養は食事から補給するようにしましょう。 また、栄養のほかに大切なのは水分です。母乳の約90%は水分でできており、水分が不足すると母乳の量などにも影響します。1日に2L以上を目安に、しっかり飲むように心がけてくださいね。 まとめ月齢が低いころは頻回授乳で大変な日が続きますが、5カ月ごろから離乳食が始まるとだんだんと授乳の回数も減り、1歳をすぎれば卒乳へと向けて負担も減ってきます。特に母乳育児の場合はお母さんの負担が多くなりますが、ほかの家事をお父さんや家族に協力してもらうなど、少しでもラクになる方法を探してみてくださいね。 監修者:医師 さくらんぼこどもクリニック院長 三日市 薫先生東京女子医科大学卒業、東京大学医学部附属病院、日本赤十字社医療センター、川崎市の保健所勤務などを経て、東京・府中市にさくらんぼこどもクリニックを開院。3人のお子さんをもつ母親でもあり、地域の方々と一緒に病気を考え、子育てができる環境づくりに励んでいる。著者:ライター 大浦綾子2015年8月生まれの男児の母。出版社勤務を経てフリーの編集・ライターに。「夜の寝かしつけ後に仕事を残さない!」を目標に日々奮闘中。
2019年09月30日息子は低出生体重児(2,500g未満)ギリギリの2,590gで生まれました。私が出産した産院の助産師さんによると、出生時の体重が3,000gくらいと2,500gくらいの子では、育てやすさに差があるそうです。今回は、母乳で育てたかった私がじょうずに飲めなかった息子と奮闘した、母乳育児の様子についてお伝えします。 入院中は助産師さんにおんぶに抱っこ母乳自体は助産師さんから褒められるほどよく出ていたのに、息子はじょうずに吸うことができませんでした。深くくわえることができず、何とかくわえさせてもすぐに眠ってしまいます。 退院するまでの5日間は、助産師さんに何度も母子同室の部屋まで来てもらい、さまざまな授乳の体勢、搾乳方法、添い乳の方法、飲めた母乳の量を測ってもらう、授乳中に寝たときの起こし方など、手取り足取り教えてもらう日々でした。 無我夢中だった新生児期結局入院中、自分ひとりで飲ませられたのは1回だけという状態での退院となりました。母乳が飲ませられないことを危惧して、退院したその足で育児用ミルクと、産院で使っていたものと同じ搾乳器を買って帰り、不安でいっぱいのまま息子との生活が始まりました。 はじめの1カ月は自分でもいつ寝ていたのかわからないくらい無我夢中でした。母乳を吸わせる→搾乳した母乳をあげる→息子を寝かせる→哺乳瓶等を洗って搾乳する、という流れを毎日毎日ただひたすら続けました。 気がついたら軌道に乗っていた母乳育児助産師さんからも心配され、母乳外来をすすめられていたので、産院の母乳外来にも2回通いました。でも、実際に母乳外来に行ってみて、助産師さんに相談をしようとしたら、話すことがあまり浮かんでこない自分に気が付きました。 体重の増えもまったく問題なし。自分でも気が付かないうちに、母乳育児が軌道に乗っていたのでした。 結局購入した育児用ミルクは、生後9カ月で夜泣き対策として飲ませるまで使うことなく、完全母乳で育てました。「母乳をよく飲むのね」と周りから言われるほど、すくすくと成長していった息子。今振り返ると、あのとき母乳育児を諦めずに、頑張ってよかったと思っています。 ※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。 著者:谷口菜穂一男の母。保育士資格、幼稚園教員免許、小学校教員免許を取得。出産後、仕事を退職。日に日にできることが増えていく子どもの成長におどろく毎日。妊娠・出産・子育てに関する体験談を中心に執筆中。
2019年09月15日およそ40週間の妊婦生活を終え無事出産が終われば、育児生活が待っています。その中でママと赤ちゃんにとって欠かせないのが授乳。 出産前までは「母乳をあげるのって幸せそう」「子供が生まれたら自然に母乳が出るんだよね」と漠然としたイメージを持っているものですが、実際は想像以上に大変な作業です。 今回は出産前に知っておきたい授乳や母乳の基礎知識をご紹介します。授乳のしかたや姿勢、一連の流れ、意外に多いおっぱいトラブルなどこれから出産を迎える新米ママ向けなので、ぜひ参考にしてくださいね。 目次 1 授乳の基礎知識 1.1 授乳のやり方、一連の流れ 1.2 搾乳後哺乳瓶や市販のミルクでも 1.3 授乳の頻度やいつまで続くか1.4 母乳育児で気を付けるべきこと 2 意外に多い!?母乳&授乳トラブル 2.1 おっぱいがカチカチに 2.2 乳腺炎のリスク 3 まとめ授乳の基礎知識●授乳のやり方、一連の流れまずは授乳のやり方からです。(1)ママの手と乳首を清潔にする 濡れタオルやアルコールを含まない洗浄綿などで軽く拭きます。 (2)赤ちゃんに乳首を含ませる 赤ちゃんの口元に乳首を近づけると赤ちゃんは自然と口に含みます。その際、乳首の先だけをくわえさせると乳首に傷がつくことがあるので、乳輪の根元まで深く含ませるようにしましょう。 (3)赤ちゃんの体をまっすぐに、ママも楽な体勢で 赤ちゃんの体がよじれていると上手に吸うことができません。体がまっすぐになるよう抱っこしましょう。※いくら小さな赤ちゃんとはいえ抱っこするのはかなり疲れます。授乳専用クッションや背当てクッションなどを活用して、ママ自身が疲れないようにしてください。 (4)左右のおっぱいを均等に 片方のおっぱいをあげたらもう片方も同様にふくませます。片側5~15分程度で反対側へ変えるようにしましょう。どちらか片側だけのおっぱいだけを授乳に使っていると、おっぱいが張るなどトラブルのもとになります。 (5)ゲップさせる 赤ちゃんを肩にもたれかかるように抱っこして背中をさすり、ゲップをさせます。ゲップをさせずにいると、吐き戻しで喉が詰まり窒息する恐れがあります。授乳の後は必ずゲップをさせましょう。 ●搾乳後哺乳瓶や市販のミルクでも出産をすると数日~遅くとも数週間後には自然と母乳が出るようになりますが、個人差が大きいものです。 母乳が出ない場合や出が少ない場合は市販の粉ミルクを活用しましょう。70℃くらいのお湯で規定のミルク量を溶かして作ります。 また、母乳は出るものの、赤ちゃんが乳首から上手に飲めない場合もあります。その場合はは母乳を搾乳したものを哺乳瓶で飲ませてあげましょう。こちらは保存容器のままお鍋で人肌に温めます。電子レンジで直に温めたり、50℃以上のお湯を使うと栄養が壊れるので厳禁です。 粉ミルクや搾乳した母乳は哺乳瓶で与えますが、必ず消毒したものを使います。消毒方法は熱湯消毒や専用の消毒ケースを使うタイプ、電子レンジを使用するタイプなどさまざまです。 ●授乳の頻度やいつまで続くか授乳の頻度は、新生児期は2~3時間に1回というのが一般的です。ただし、赤ちゃんが一度に飲める量やママの母乳が出る量に大きな差があるのでまちまちです。 基本的には赤ちゃんがおっぱいを欲しがったらあげるという生活を続けていくことで、次第に授乳間隔が広がっていきます。 授乳は、生後5ヶ月程度で離乳食をはじめると同時に回数が減っていきます。離乳食をはじめた当初は、食事から100%の栄養を摂れるわけではないので授乳も必要です。離乳食に慣れ食事からしっかりと栄養を摂れるようなるころには卒乳を考えても良いでしょう。 ●母乳育児で気を付けるべきこと母乳の成分は、ママが摂取する食事に大きく左右されます。栄養バランスの摂れた食事、特にたんぱく質や鉄分、カルシウムなどを積極的に摂取しましょう。また当然ですが、お酒やタバコ、市販薬なども妊娠中に引き続き厳禁です。 さらに、気を付けておきたいのが水分摂取量です。母乳が十分出るようにするためには、ある程度の水分が必要なため、1日最低でも3リットル程度の水分を摂るようにしましょう。 意外に多い!?母乳&授乳トラブル●おっぱいがカチカチにおっぱいが張ってカチカチになるなんて大げさに感じるかもしれませんが、先輩ママの多くが体験しているあるある話です。 おっぱいがカチカチになってしまう理由は、分泌されたおっぱいが乳房の中で溜まってしまっているからです。赤ちゃんが飲む量とおっぱいが作り出すお乳の量のバランスが取れていないことで起きます。 一番良いのは赤ちゃんにいっぱい飲んでもらうことですが、飲んでもらえない場合は搾乳をすることで改善します。また、ときには熱を持つほど痛みが生じることもあります。 ●乳腺炎のリスク乳腺炎とは、おっぱいに母乳が溜まり乳腺に炎症が起きることです。乳腺炎になるとおっぱいに激しい痛みやしこり、腫れが生じます。 先ほどの「おっぱいがカチカチに張ってしまう」状態を放置すると乳腺炎になってしまいます。乳腺に炎症が起きないよう適宜搾乳するようにしましょう。 また、乳腺炎はひどくなる前に専門の病院で診てもらうのがおすすめです。出産した産婦人科や自宅近くの助産院がいいですが、あらかじめ乳腺外科や乳腺外来などを調べておいても安心ですね。 まとめ新生児期はおむつ替えとおっぱいをひたすら繰り返す毎日。特に、母乳育児を考えているママにとっては、母乳と赤ちゃんの飲む量が違うことでトラブルが起きやすいのが現実です。 母乳でも市販のミルクでも、授乳は赤ちゃんとママの大切なスキンシップです。2〜3時間おきに1回の授乳はかなりハードですが、ぜひ赤ちゃんへ話しかけながら愛情をもって授乳するようにしましょう。 卒乳後の「しぼんだ胸」対策!これ以上悲しい姿を見ないために、いま出来ること4つ出産直後に気分が沈む「マタニティーブルー」。原因と上手な乗り越えかた 妊娠中のママとパパのためのサプリ ●ライター/パピマミ編集部
2019年09月12日ウーマンエキサイトをご覧のみなさま、こんにちは、タキノユキです!今回は 前回の出産のお話 の続きで、入院中のできごとです。…という至れり尽くせりの最高の入院生活でしたが、やはり初めての出産でわかってないこともあり、驚くことがいろいろありました。まず驚いたのは深夜に運ばれてきたアレです…■深夜のおにぎり事件産後を乗り越えるためには体力!体力をつけるためには食事!と頭ではわかっていても、3食おやつ付きでたくさん食べた上に毎日深夜におにぎりが運ばれてくるのはびっくりしました(笑)そして母乳マッサージでまた予想外のことがありまして■初乳マンゴー事件痛すぎるマッサージを終えて初乳をとってみると色が大分濃かったらしく(黄色というよりオレンジ色だった)、母乳指導をしてくれた看護師さんもちょっと興奮気味だったのをよく覚えています…。…っていうかおっぱいマッサージ痛すぎでした(これも出産前は知らなかった…)入院中は本当に快適で食事もとても美味しく、エステまでついて「こんな贅沢な暮らししたことない!」と感動しきりでしたが、慣れない新生児との生活がスタートするにあたって母乳指導で洗礼を受けたような気がしました。出産育児は知らなかったこと&予想外の連続です…!
2019年09月11日「気軽に専門家に質問ができて、さらに返信も早い」とママから日々感謝の声が寄せられているベビーカレンダーの人気コンテンツ【助産師に相談】の掲示板。その中から特に注目をあつめた質問の内容を一部抜粋してご紹介します。今回は母乳育児に関するご相談です。 Q.母乳をたくさん飲まないとダメなのでしょうか?生後51日目の男の子のママです。現在、母乳寄りの混合栄養で育てています。10回ほどの母乳と1日3~4回、トータル250~350mlほど育児用ミルクを足しています。おっぱいを搾ると射乳や母乳が滴ることがありますが、出てこないときもあります。 母乳育児のメリットは理解しています。なので、母乳量がもう少し増えたらいいなとも思います。あまり出てないとしても、母乳を少し飲んだだけでも、言われているような母乳の効果を赤ちゃんは得られているのでしょうか? たくさん飲まないと母乳の効果はないですか? 高塚あきこ助産師からの回答おっぱいは、お子さんの免疫獲得に効果があると言われていますよね。おっぱいが少ししかあげられない場合であっても、おっぱいの免疫はしっかりお子さんにあげることができていますよ。完全ミルク育児の場合でも、お子さんとたくさんスキンシップをなさることで、免疫をあげることができると言われています。 ですので、おっぱいは少量であっても、お子さんにはとても大切なものになりますので、可能な限りは飲ませてあげてくださいね。また、お子さんとたくさんスキンシップをなさることも大切ですので、合わせてなさるといいかもしれませんね。※参考:ベビーカレンダー「助産師に相談」コーナー※診断や具体的な治療については医師の指示にしたがってください 母乳育児のメリットママのメリット・子宮の回復がよい・産後のダイエットにもなる・子どもとの触れ合いの機会が多くなる・ラク・経済的・授乳中は避妊率が高い・月経のない期間が長い・閉経前の乳がん、卵巣がん、子宮体がんのリスクが低下する・骨粗しょう症を予防する・妊娠糖尿病から糖尿病に移行するリスクを減少させるなど赤ちゃんのメリット・赤ちゃんに必要な栄養成分が含まれている・消化・吸収がよい・善玉菌(ビフィズス菌)が多くなる・免疫物質が多く含まれている・突然死の確率が低くなる・小児糖尿病・小児がん・中耳炎の危険が少なくなるなど 母乳育児のデメリット母子ともにメリットが多い母乳育児ですが、その一方でデメリットもあります。産後すぐは母乳の量が安定せず、母乳分泌を促すために赤ちゃんが泣いたら母乳を与える頻回授乳が必要となるため、体力的な面で大変です。また、正確な哺乳量もわからないため、足りているのか不安になるママも少なくありません。そのほか、乳腺炎になったり乳首が裂傷したりとトラブルが起こることもあります。 赤ちゃんにとってのデメリットは、母乳性黄疸やビタミンK不足をきたす可能性があります。また、母親がHTLV-1(成人性細胞白血病ウイルス)に感染している場合、母乳を介して赤ちゃんに感染する恐れもあります。そのほか、母乳は鉄の含有量が少ないため、乳児期後期に鉄欠乏性貧血になることもあります。 母乳育児を希望していても、赤ちゃんに十分な母乳を与えられない場合、育児用ミルクを補足する混合栄養という方法がとられます。そしてなんらかの理由で母乳が与えられない、また母親の意思などで人工栄養(ミルク育児)が選択されることもあります。日本では、数々の乳業会社が母乳の研究を進め、母乳を目指したミルクが開発・販売されています。2018年8月には液体ミルクの制度改正により、日本でも液体ミルクの製造・販売が解禁され、話題となりました。 人工栄養(ミルク育児)は、母乳が足りない母親にとっては、精神的な負担を軽減し、赤ちゃんの成長を助けてくれます。また、授乳室がない場所での授乳など状況に応じた授乳も可能です。さらに、ママ以外の家族が授乳することもできるため、赤ちゃんとの触れ合う機会も増えます。保育園などに預ける場合にも便利です。哺乳瓶を使うことで、赤ちゃんが飲んだミルクの量を正確に把握できるのもメリットといえるでしょう。 その一方で、調乳グッズのお手入れや、消毒など手間がかかる点はデメリットといえます。特に、夜間の授乳時は大変かもしれません。また、出かける際にも、哺乳瓶や育児用ミルク、お湯の入った水筒など、荷物が増えてしまいます。育児用ミルク代がかかるという点もデメリットといえるでしょう。※参考:基礎知識(ベビー)「母乳育児のメリットとは? 断乳・卒乳の方法、おっぱいトラブルの対処法について」
2019年08月24日母乳や育児用ミルクを卒業する時期は、ママと赤ちゃんのペースでゆっくり決めたいもの。個人差がありますが、離乳食を卒業する1歳半ごろには授乳なしでも大丈夫といわれています。しかし仕事復帰などのママの都合で、焦って断乳させてしまうことも。私も娘の断乳をちょっと強引にしてしまい、後悔しているママの1人です。 1歳になったら断乳しなくちゃいけない?離乳食が進み、おっぱいやミルクの回数が減ってくると、断乳や卒乳を考え出すママも多いのではないでしょうか。娘が1歳になるのを機に仕事復帰の予定だった私は、母親からの「1歳になれば断乳でしょう」という根拠のない言葉を鵜呑みにしていたこともあり、ちょっと強引に断乳をしてしまいました。 そもそも、卒乳と断乳の違いについてもあいまいな知識しか持っていなかった当時の私。子どもの意思で母乳育児を終える「卒乳」ではなく、親の意思でやめる「断乳」という方法しか知らなかったとも言えます。 当時、離乳食も進み、昼間の授乳は卒業できていた娘。入眠時の授乳も1回に減っていたので、寝かしつけさえできれば断乳は簡単だと思っていました。しかし断乳を決行した日から娘はどう寝ればいいかわからず、パニック状態に! 何をしても泣きやまない娘を前に、私も途方にくれるしかありませんでした。結局、随分泣いた末に諦めた……という感じで断乳が完了しました。 どうすれば無理なく断乳できる?前出の母の言葉のように、何となく昔から言われている根拠のない言葉を鵜呑みにするのはよくなかったと思っています。子どもが自ら「いらない」と意思表示するのを待たない断乳の場合、離乳食の進み具合や子どもの成長に合わせて、無理のない時期を設定したいもの。 仕事復帰などの期限が迫ってくると焦りがちですが、夜1回程度の授乳であれば断乳せずに仕事復帰し、自然に卒乳できるのを待つという選択肢もあったのかな、と今なら思えます。 娘にとっては、ある日突然やってきた断乳。もっとやさしく声かけをしたり、母乳をやめることについて徐々に理解を深めたりしながら、お互いが無理のない方法を探せばよかったなと思うこともあります。 断乳してよかったことももちろんある少し強引だったとはいえ、断乳してよかったことももちろんあります。授乳中は、毎晩必ず夜泣きをしていた娘。おなかが空いているという訳ではないようでしたが、私も眠さに負けてついおっぱいをあげてしまう毎日でした。 そんな娘も、断乳を機に朝までぐっすり寝てくれるように。やっと訪れた朝まで眠れる生活に娘の成長を感じ、当時の私は感激を覚えました。睡眠時間を確保できるようになり、娘も私もストレスが軽減されたように思います。 ずいぶん泣かせてしまった娘もその後順調に成長してくれて、今では5歳になりました。現在、第2子妊娠中の私。長女の断乳に関する反省を生かして、次こそは親子のペースで卒乳を目指したいと思います。 イラスト:sawawa著者:金谷ともみ第2子妊娠中、5歳の娘の母。働きながら結婚、出産、産休育休を経て復帰、マイホーム購入などを経験。よりフレキシブルな働き方を求めて、ライターに転向。 ※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。
2019年08月13日東京衛生病院小児科の保田典子です。私生活では7歳5歳3歳の子育て中!猛暑の季節になりましたね。先日、熱中症対策について質問されたので、私の見解をお伝えします。 熱中症チェックポイントまずはじめに、熱中症チェックポイントをお伝えします。 第1段階●汗だくになる●水分を欲しがるこの段階であれば、水分をとって体を冷やしてあげれば、熱中症というほどにはなりません。 第2段階●発熱したみたいに体が熱をもってくる●機嫌が悪い●少しぐったりしてくる屋外でこの状態に気がついたら、すぐに涼しい場所へ移動し、水分がとれそうならしっかり水分補給をします。また同時に、脇の下や首のうしろを、氷枕などを使って冷やしてあげてください。 第3段階●汗も出なくなることがある●ぐったりしている●意識が低下することも熱が高くこの状態になっていたら、赤信号です。すぐに病院を受診しましょう。赤ちゃんは大人よりも脱水になりやすいので、急激に症状が出ることもあります。暑い日はこまめに状態をみてあげてください。 熱中症対策には「水分補給」が一番有効です!水分補給するとどうなる?水分補給をすると、水分が体を冷やしてくれるだけでなく、 体内に吸収される↓汗やおしっこで体から出る↓出るときに熱を持っていってくれる 汗だと、蒸発するときにさらに熱を持っていってくれますし(気化熱)、おしっこも体温の温度がある水分を多量に出してくれ、水分補給をすることで多方面から体の熱を出してくれます! ひんやりグッズ、その効果は?熱中症対策としていろいろなグッズが発売されていますが、だいたいのひんやりグッズは「あー、ちょっと気持ちいいかも」と感じるくらいの効果で、体を冷す効果はあまりないと考えます。お熱のときも一緒ですが、額などに貼る冷却ジェルシートなどは、体を冷やしてくれません。 ベビーカーで外出する際、ベビーカーに取り付ける保冷シートなどのひんやりグッズを使用するのも悪くないですが、それよりもベビーカーの風通しを良くして、気温が上がりすぎないようにするほうが大事です。 夏もおっぱい、ミルクだけでいいの? 夏になるとよく「おっぱいやミルク以外のものをあげたほうがいいですか?」と質問されます。 おっぱいやミルクだけでも全然大丈夫です。 外出時にすぐおっぱいやミルクをあげられない環境だったり、飲ませすぎが気になる方は、これを機会に白湯や麦茶にトライしてみてはいかがでしょう? 哺乳瓶でもいいですし、コップから少しずつあげるもいいですよ!キンキンに冷えてなくてもいいですし、わざわざ経口補水液にしなくても大丈夫です。だだし、脱水っぽくなったら経口補水液が飲みやすいかもしれません。 わが家の熱中症対策休日は外に出かけることが多いわが家。猛暑だと、水分をとらないとすぐ熱中症になってしまうので麦茶をメインで準備しています。(そもそも猛暑の日の午後は、屋外での活動はあまりおすすめできませんが……!) ジュースを欲しがることもありますが、水分をとってほしいので、ジュースもある程度あげてます。スポーツドリンクは、1Lの水を入れて作る粉の製品で若干水多めで(味を薄めにして)作り、大きな水筒に入れてあげたりもしています(※1)。夏の屋外の活動時は、2Lの水筒がすぐなくなってしまいます。 家の中では、エアコンで快適にこの前、乳幼児健診にいらっしゃったママさんで「30度以上あってもエアコンはつけません」という方がいました。しかし、現在の猛暑環境の中では、ドライだけでもつけた方がいいです。(緑がたくさんでさわやかな場所なら要らない…のかも。) エアコンの温度設定は高めでもいいです。熱中症にかかると大変つらいので、熱中症にならないように水分補給をしっかりおこない、今年の夏も乗りきりましょう! (※1)金属製の水筒に酸性飲料を長時間保管したり、容器内部に傷があると、金属成分が飲料内に溶け出し、中毒などの事故につながるおそれがあります。金属製水筒に飲み物を入れる際は取扱い説明書をよく確認し、正しく使用してください。 著者:医師 医療法人アドベンチスト会東京衛生病院 小児科医師 保田典子 先生医療法人アドベンチスト会東京衛生病院小児科医師。株式会社メドイース代表取締役。2003年筑波大学医学部卒業、国立国際医療センター、大阪市立総合医療センター小児循環器内科勤務を経て、2014年東京女子医科大学大学院博士課程修了後現職。小児科専門医。一般診療、小児循環器診療に加えて、漢方治療や発達相談にも対応している。
2019年08月01日初めての出産・子育てで大変だったことの1つが授乳でした。私は娘が生後1カ月のころから完全母乳で育てましたが、授乳がスムーズにできるようになるまでにはいろいろなトラブルが発生しました。今回は産後2カ月に起きた私の授乳トラブルについて紹介します。 初めての授乳に苦戦妊娠中から「初めての授乳はなかなかうまくいかない」という話は耳にしていました。臨月前に子宮頸管が短くなっていたこともあり、積極的に乳頭や乳輪部のマッサージをしていませんでした。 いざ出産して授乳を始めてみると、回数を重ねるごとに乳首がヒリヒリして激痛を我慢しながら授乳していたのを覚えています。産後3日目ごろには、うまく授乳できないことでパンパンに張るおっぱい……。それでも助産師さんのマッサージや授乳指導で、入院中はなんとかミルクを足しながら授乳していました。 産後1カ月で完全母乳に退院後も四苦八苦しながら授乳をしていましたが、産後1カ月の健診時には母乳だけで大丈夫なくらいになっていました。それでも授乳の間隔が開いたり、うまく吸わせられなかったりしたときにはおっぱいが硬くなってしまい、次の授乳の際に母乳がよく出ないということも……。夜になって赤ちゃんがよく寝て泣かないときには私も一緒に寝ていたため、特におっぱいが硬くなり、授乳がうまくいかないことが度々ありました。 おっぱいが岩のようにカチカチに!最大の授乳トラブルは、娘が生後2カ月になったころに起きました。生活リズムが少しずつ整い始め、夜まとまって寝てくれるようになったのです。長いときには6時間くらい泣かずに寝ていることもあり、私も「やっとたくさん眠れる!」と寝ていたら、起きたときにはおっぱいが岩のようにカチカチに! 赤ちゃんがうまく吸えないほど硬くなってしまっていたため、寒い冬の夜中にひとり、洗面所で必死に搾乳して硬くなったおっぱいを柔らかくしていました。 おっぱいカチカチ事件が起きてからは、赤ちゃんが泣かなくても3時間おきくらいに授乳をすることでトラブルを防ぐことができました。だんだん赤ちゃんが飲む量も増えて、授乳の間隔が開いてもカチカチになることはありませんでしたが、今でも忘れられない思い出です。 ※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。 著者:ライター 吉川麻和一児の母。娘の出産を機に仕事を退職し、現在は子どもの成長に合わせた働き方を模索中。不妊治療の経験や子育て経験に基づき執筆中。
2019年07月25日子どもが生まれると、パパもママも育児1年生。でも、ママとパパではどうしても認識にギャップがあることも多いですよね。頑張っているからこその「惜しい!」わが家のパパのエピソードをもとに、新米パパ必読な子育ての注意すべきポイントをご紹介します。 ベビーマッサージが全然ベビー向けじゃない…日ごろから夫の前でもベビーマッサージをしていた私。寝る前もベビーマッサージをするといいよと周りの人に聞いて実践していました。 ある日、ねんねの前にグズってしまった赤ちゃんに「ベビーマッサージでスキンシップしてあげてみようかな?」と言ったところ、「自分がやる!」と言い出した夫。夫は、凝ったところをもみほぐすように、赤ちゃんをギュッギュモミモミとマッサージします。 赤ちゃんは筋肉も少ないうえに、大人と違って皮膚を押すようなマッサージは必要ありません。「なでるだけ!」「さするだけ!」と私が慌てて修正したのでした。 ねんね前のスキンシップがダイナミックすぎ!赤ちゃんがねんねする際には、スキンシップをして寝かしつけよう! と夫婦で決めていました。その日その日で、できるほうが寝かしつけをしていたのですが、パパの寝かしつけでは赤ちゃんは寝てくれなくて、結局添い乳で寝かせる日も。 どんなスキンシップをしているのかと真相を確かめてみると、夫は赤ちゃんと体をダイナミックに使った遊びをしていたため、興奮して逆に眠れなくなっていたのでした……。 たしかに、パパはねんねの前くらいしか触れ合える機会がなくて、遊びたかったのかもしれません。でも、ねんねの前は前述したベビーマッサージや絵本を読むなど、のんびりした過ごし方にすると寝てくれることを夫に伝えました。 完母だけどミルクで授乳を頑張ってくれて…わが家は赤ちゃんを完全母乳で育てていて、私が病気でダウンしてしまったことがありました。その際に、夜中も育児用ミルクで授乳をするなど、パパがとても頑張ってくれました。 育児用ミルクをパパが授乳してくれたため、飲まれなくなったおっぱい。ところが完全母乳ゆえに、ママの母乳は病気だろうが体の中でどんどん作られてしまい、乳腺炎に……! 病気が治ったと思った直後に、39度近い高熱が出て再びダウンしてしまいました。パパに子どもを連れてきてもらって母乳を与えていたら……と後から思いましたが、お互いにそこまで考えが及びませんでした。 母乳に関しては私もダウンしていたため、頭が回らなかった部分もありますが、頑張ってくれているからこそ、「惜しい!」パパ。育児一年生の夫婦として、赤ちゃん共々一緒に成長できればいいなと思っています。 イラスト:sawawa著者:半田あきら一児の母で専業主婦。家事や子育てのかたわら、自身の体験をもとに妊娠・出産・子育てに関する体験談を中心に執筆中。
2019年07月21日私は3人の子どもを産みましたが、第一子のときから母乳の出があまりよくなく、混合栄養で育てて、生後3カ月くらいから完全に粉ミルクに移行……という感じでした。毎回なんとなく申し訳なさと、劣等感を感じていたのですが、第三子はさらに短い授乳期間となってしまいました……。 母乳がなかなか出ない…第一子のときから母乳の出があまりよくない私。おっぱいマッサージをしてもあまり効果はなく、なんとか粉ミルクとの混合栄養で育てて、生後3カ月くらいからは完全に粉ミルクへ移行していきました。第二子も同様だったので、第三子もまた同じ感じだろうな……と思っていました。 生後1週間で口の中に発疹が…無事出産して退院すると、生後1週間しか経っていないのに赤ちゃんが39度前後の熱を出してしまいました。そして、母乳を飲ませようとすると大泣き。口の中を見てみると、口内炎のようなブツブツがたくさんできていてびっくり! 口の中が痛いため、飲みやすくてたくさん出てくる粉ミルクならなんとか飲んでくれる状況でした。 生後1週間で完全育児用ミルクに総合病院で診てもらいましたが、幼児がかかりやすいヘルパンギーナのような症状で、なぜ赤ちゃんがそのような症状になったのかはわかりませんでした。その後、症状はよくなり、心配いらないとのこと。 症状が治まった後は搾乳してなんとか母乳を飲ませようと頑張っていたのですが、だんだんとそれすらも難しくなり、断念。生後1週間で完全粉ミルク育児となってしまいました。 いまだに子どもたちが体調を崩すと「わたしが母乳をあげられなかったから体調を崩しやすいのか……?」と考えてしまうこともありますが、大きなトラブルもなく3人ともすくすく育っています。罪悪感や劣等感を感じたことも多々ありましたが、粉ミルクだとパパも授乳することができ、夜中の授乳の負担も少なく、生後6カ月で保育園に入園した後も、完全粉ミルクだったことで預けるのがスムーズでした。私には粉ミルク育児にもメリットがいっぱいあると感じました。 ※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。 著者:ライター 岩崎未来三児(女・女・男)の母。出版社・編集プロダクションの勤務を経たのち、第一子出産を機にフリーランスに。現在は会社役員という肩書きを持ちながらも、ライター・編集者としても活動中。
2019年07月15日産後に母乳が出づらく赤ちゃんの吸う力も弱かったため、手で搾っておっぱいを出し哺乳瓶であげていました。しかし手で搾るのは時間も労力もかかるため、搾乳が苦痛に感じるときがありました。そんな搾乳時の悩みを解決してくれたのが、ピジョンの「さく乳器 母乳アシスト手動」です。搾乳器を使うまでの気持ちや使用してよかったと感じた点をお伝えします。 搾乳器に頼らなかった産後の授乳出産後5日ほどは母乳が出にくく、さらに生後間もない赤ちゃんの吸う力が弱く、おっぱいをうまく飲むことができませんでした。そのため長時間かけて直接授乳したり、手で搾って哺乳瓶から母乳をあげていたのです。 しかし、おっぱいを搾る力も必要ですし時間もかかってしまい、毎回の授乳タイムにしんどさを感じるようになってきていました。そんなときに助産師さんにおすすめされたのが、搾乳器です。出産も育児も初めてだった私は「搾乳器? 痛そう! 手で十分!」とあまり乗り気ではありませんでした。 もっと早く知りたかった! 搾乳器の便利さ 助産師さんに搾乳器をおすすめされたのは、赤ちゃんが生後1週間ほどのころです。私の母乳の量は増えてきていたのですが、まだ赤ちゃんの吸う力が弱かったので、助産師さんが試しに搾乳器を使わせてくれました。 搾乳器を使うと、手や指全体に力を入れなくてもレバーを引くだけで母乳が搾れました。簡単に哺乳瓶に母乳がどんどん溜まることに驚き、なんでもっと早く使わなかったんだろう! と思い、早速購入することにしました。 搾乳器を使う機会は意外と多かった 搾乳器のメリットは手で搾るより力が要らないため、搾乳時間をぐっと減らすことができます。おかげで授乳を楽しめるようになりました。そして赤ちゃんのほうも生後2カ月ごろにはおっぱいを吸う力がついてきて、直接母乳をあげられるようになりうれしかったです。 そろそろ搾乳器の出番は終わりかな? と思っていましたが、他にも用途がたくさんあったのです。赤ちゃんに直接授乳できない場所にいるとき、誰かに赤ちゃんを預けるとき、乳首が切れて痛みがあるときなど、使う場面は意外とたくさんありました。 手動の搾乳器の使いやすさとは 搾乳器には手動と電動のタイプがあり、それぞれにメリットやデメリットがありました。私が使用した手動のメリットは電動よりも価格が安い、自分の力加減で搾乳できて使いやすい、パーツも簡単な物で洗浄しやすいということです。デメリットは電動に比べて手が疲れて時間がかかることです。 私がピジョンの「さく乳器 母乳アシスト 手動」を選んだ決め手は、弱めの刺激をする「搾乳準備モード」と、効率的に母乳を出す「搾乳モード」の2つがあったことです。 搾乳器はあまり使わないかもしれないと思い購入を悩みましたが、私の場合は使用頻度が意外と多かったので役立ちました。実際に手動の搾乳器を使ってみて、手が疲れると感じたこともなく授乳が楽しくなってよかったと思っています。 著者:西口くるみ 1歳児の男の子ママ。息子や夫と美味しいものを食べることが好き。自身の体験をもとに、妊娠・出産・子育てに関する体験談を中心に執筆している。 ※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。
2019年07月07日雨の降る日が多く、湿度も高い6月。赤ちゃんがいると洗濯物が増えがちなのに、なかなか乾かないので困ります。赤ちゃんと迎えた初めての梅雨、なんと使い始めたばかりの布製母乳パッドにカビを生やしてしまいました。そのときのショッキングな体験をお伝えします。 布製母乳パッドを使ってみることに出産準備をするまで、その存在も知らなかった母乳パッド。産院でもらったメーカーと同じ使い捨て母乳パッドを、産後に何度か購入して使っていました。しかし、出産から3カ月ほど経ったころから、赤ちゃんが飲む量と生産される母乳量がうまく釣り合ってきたのか、母乳パッドが濡れることが少なくなってきたのです。 それまで「布製の母乳パッドは吸収量が少ない」と聞いたので使っていなかったのですが、この状況なら使い捨てより布製のほうが経済的かもしれないと思い、使い始めることにしました。 快適に使っていたはずが、まさかのカビ!母乳パッドは「購入したけれど使わなかった」という人も少なくないようで、あるフリマアプリで検索してみると使い捨てタイプも布製もたくさん未開封状態で出品されていました。そのなかから、取り外し可能な防水カバーがついている布製母乳パッドを安価で購入することができました。 使ってみると、肌あたりが柔らかいのでかぶれることもなく、とても快適。厚みがあるためか多少の射乳反射があっても漏れません。しばらくは何の問題もなく過ごしていたのですが、ある日パッドをカバーにセットしようとすると、パッドの内側に細かい黒い点が見えました。なんとカビが生えてしまったのです! 染み込んだ母乳をしっかり落として清潔にすぐさまネットで情報を調べ、カビが生えたパッドは即処分。思うに、自分自身に「パッドが濡れた」という実感がなくてもパッドにわずかに付着した母乳成分を栄養にしてカビが生えてしまったようです。それからはせっけんで洗う前に、しっかり水の中で揉み洗いして、母乳がパッドに残らないようにすることを心がけました。 また、あえて布製母乳パッドは使わず、付属の防水カバーの中に畳んだガーゼを入れ、湿り気を帯びたと思ったらすぐに洗う、という方法も取り入れました。清潔さを保てたおかげか、長女が2歳で卒乳するまでの間、布製母乳パッドやガーゼなどに再びカビが発生することはありませんでした。 今思えば、赤ちゃんの哺乳瓶消毒に比べると、母乳パッドを清潔に保つ感覚は結構ルーズでした。神経質になりすぎるのはよくないかもしれませんが、赤ちゃんが健やかに過ごせるように、特に梅雨時は意識していたいと思います。著者:柴崎諒子2016年2月長女、2019年2月次女を出産。元雑誌編集部勤務で、企画・編集・営業・ライターを経験。現在は仕事をセーブしつつ子育て優先。妊娠・出産・子育てに関する記事を中心に執筆している。
2019年06月25日赤ちゃんが生まれたときの授乳室でのこと、隣の赤ちゃんは幸せそうにゴクゴクと喉を鳴らしておっぱいを飲んでいます。いつかは自分とわが子もそうなれると思って頑張っていたのに。乳首の形が違うのか、きっとおっぱいの出方が違うのかもしれない……と、周りのママたちと自分を比べてしまうことがあるかもしれません。 ミルクがあるのに母乳を飲ませたい退院後、体重計をレンタルし、飲む前と飲んだ後の体重を測ってみた。「30gしか増えていない! これでは赤ちゃんがかわいそう。おなかを空かせてひもじい思いをしているね。ゴメンね、ママが悪いよね」と、そんなふうに思ってしまう方もいるかもしれません。 周囲からは「なんで出ないおっぱいをいつまでもくわえさせているの?」「さっさとミルクに切り替えれば夜も楽になり、赤ちゃんだって成長して、満足そうに眠るはず。今はミルクの質もいいし、液体ミルクだってできて調乳の手間も省けるようになるのに」と言われてしまいます。 「母乳を飲ませたい」という思いは自然なことでも、「母乳を飲ませたい」というママの気持ちはそんな単純に割り切れるものなのでしょうか。 大変なお産を乗り越え、脳からはオキシトシンという母性愛を育むホルモンが分泌されます。赤ちゃんを産んだ途端に母乳をあきらめるママは少ないと思います。おっぱいを飲ませたいという気持ちは自然な衝動なのです。 誰もが溢れるおっぱいをもっているわけではありません赤ちゃんもみんな飲みじょうず、くわえじょうずとは限りません。乳首だって「短い」「硬い」「大きすぎる」「小さい」なんてざらなことです。くわえては離し、また吸わせ、ママと赤ちゃんでなんとか折り合いをつけていくのです。 赤ちゃんがおっぱいに吸いついたとしても、ゴクゴク飲むとは限りません。分泌が不十分であれば強い力で吸いつく赤ちゃんもいるかもしれませんし、すぐにあきらめてしまう赤ちゃんであれば、ママがやさしく「もう少し飲んでね」と励ますこともあるでしょう。一方、溢れるおっぱいでは強く飲むとむせ返ったりする赤ちゃんもいますし、難なく飲み終えてママの励ましがいらない赤ちゃんもいるでしょう。 どのようなおっぱいでも吸えばそれだけ顎の力がついてきます。顎が動けばこめかみも動き、脳の血流も増えるかもしれません。足りない分だけミルクで補充し、諦めずに続けましょう。母乳に含まれる免疫を与えることが重要です。離乳食を与えるころには、補充分のミルクが減ってくるかもしれません。おっぱいの出方が少なければ、少ないなりに与えていけばいいのです。 著者:助産師 YAMADA助産師資格取得後、国立病院、日赤病院、大学病院などで助産師として勤務。現在は母乳相談室を開設するかたわら、ベビーカレンダーで医療系の記事執筆・監修に携わる。助産師一筋、2児の母。
2019年06月21日赤ちゃんに授乳するようになると、母乳の出る量が増え、自然に母乳が溢れ出てくるという方もいると思います。そんなときに便利なのが「母乳パッド」。 今回は、いつごろから必要になったか、どんなタイプがあるのか、愛用していた「母乳パッド」について先輩ママ2,306人が教えてくれました!アンケートの結果から、リアルな口コミや、おすすめの「母乳パッド」をご紹介します。 「母乳パッド」はいつ必要?種類は?どう使うの?一般的には出産後、授乳が始まってから母乳が出るようになる方が多いのですが、なかには妊娠中から母乳が出る方もいます。母乳の出る量は個人差がありますが、たくさん出るようになると「母乳パッド」がないと下着や服がびしょ濡れになってしまうこともあります。新生児用品を購入するのと同時に、妊娠中から準備しておくと安心です。 「母乳パッド」は、大きく分けて布タイプと紙タイプの2種類があります。布タイプは洗濯して何度も繰り返し使用でき、紙タイプは生理用ナプキンのように下着へ貼り付け、汚れたら剥がして新しいものに取り替えます。 布タイプは繰り返し使えて経済的ですが、洗う手間がかかります。また、紙タイプは気軽に取り替えられるので乳房を清潔に保てますが、夏は蒸れやすくなります。お出かけ時や母乳分泌過多の間は紙タイプを、すぐに洗濯できる在宅中や蒸れやすい夏は布タイプを、シーンや時期によって使い分けてもいいですね。 先輩ママ2,306人に「母乳パッド」事情を聞いてみました! なんと8割以上の方が、母乳が漏れて下着・服が汚れるのを防ぐためなどの理由で「母乳パッド」を使用していました。使用していなかった方は、「母乳が溢れるほど出ることはなかった」「ガーゼやタオルで代用した」「汚れたら着替えていたので必要なかった」という回答でした。 また、使用していた時期については、開始時期は産後すぐ(当日〜1週間以内)が最も多く、使用をやめた時期は卒乳・断乳のタイミングという方が多く見られました。なかには妊娠中から使用を開始した方もいたので、やはり準備は早めが良さそうです。 「母乳パッド」を使用していたママに使用していたタイプを聞くと、紙タイプを使用していたママが圧倒的に多数でした。「洗濯の必要がない」「取り替えがラク」「衛生面を考えて使い捨てが良い」という理由で紙タイプが選ばれたようです。また、自宅では布タイプを使用し、お出かけの際は紙タイプにして使い分けているママもいました。 選ぶ際に重視したポイントは以下のようなアンケート結果になりました。 毎日使用するものだからこそ、やはり“低コスト”に抑えたいですよね。乳首を守るという機能も欠かせないので、“肌触り”も重要になってきます。「母乳パッド」がズレて下着に母乳が漏れてしまった……なんて事態になると元も子もないので、“ズレにくい”ことも重要なポイント。 先輩ママに人気の「母乳パッド」TOP3先輩ママへのアンケート調査結果をもとに、とくに人気だった「母乳パッド」をご紹介します。 dacco 母乳パッド マミーパット助産師さんとママの声から生まれたブランド・daccoの「母乳パッド マミーパット」。下着からはみ出ないサイドカット形状で、長い4本のテープで下着にしっかり固定できる母乳パッドです。 ピジョン 母乳パッド フィットアップ プレミアムケアピジョンの「母乳パッド フィットアップ プレミアムケア」は、中心部はふわふわで、敏感な肌にやさしい肌触り。かゆみを感じやすい方、肌荒れしやすい方にも◎。乳首がデリケートなママや、はじめてのママに特におすすめの、プレミアム品質の母乳パッドです。 ピジョン 母乳パッド フィットアップたくさんのママから支持されたのは、ピジョンの「母乳パッドフィットアップ」。クッション性がある立体的なカップシートがおっぱいを包み込み、母乳を吸収してくれます。 初めはあまり母乳が出ず、「母乳パッドは必要ない」と感じるかもしれません。それでも、赤ちゃんのおっぱいを吸う力が強くなり、母乳をしっかり飲んでくれるようになると、母乳の分泌量が増えたというケースもあります。念のため、妊娠中に1つ用意しておくと安心ですね。ぜひ先輩ママの口コミを参考に、ご自身に合った母乳パッドを選んでみてください。 <調査概要>調査対象:株式会社ベビーカレンダーが企画・運営している「ファーストプレゼント」「おぎゃー写真館」「ベビーカレンダー全員プレゼント」のサービスを利用された方調査期間:2019年6月9日(日)~2019年6月10日(月)調査件数:2,306件 監修者:助産師 保健師・看護師・アドバンス助産師(※) 高塚あきこ都内の看護大学にて保健師・助産師・看護師の資格を取得。大学卒業後、大学附属病院の総合周産期母子医療センターにて、助産師として妊娠期から産後のケア、新生児のケアに携わる。9年程勤務した後、出産を機に、横浜市内の総合病院の産婦人科病棟にて勤務し、母子のケアをおこなっている。現在、自身も3人の子の育児に日々奮闘中。※アドバンス助産師とは、日本助産評価機構より自律して助産ケアを実践できると認証された助産師の呼称です。
2019年06月19日私の上の子が赤ちゃんだったころ、周囲は完全母乳育児だったママ友が多く、母乳とミルクの混合育児だった私は憧れの思いで見ていました。私の周囲に限っていえば、そんな1人目完母だったママ友たちが2人目を妊娠すると、みんな口を揃えて「今度は混合で育てたい」と言うのです。その理由とはいったい何なのでしょうか? 「パパの育児」に影響?ママ友たちに話を聞くと、その理由は「パパの育児」と関係していました。完全母乳だと、おっぱいを飲ませるのはもちろんのこと、その後のゲップ出しも直後にうんちが出たときのおむつ替えも、ついつい流れでママがやることが多かったそうです。 たしかに授乳が済んだらゲップ出しはパパにバトンタッチ……とは、意識していないとなかなかできないかもしれません。 赤ちゃんはおっぱいがないとダメ?また、母乳指導に熱心な産院などでは、母乳育児を軌道に乗せるには「可能な限り頻回授乳を!」と言われることが多いと思います。その影響もあってか、赤ちゃんがグズると、まずは「おっぱいかな?」となり、その習慣が赤ちゃんがある程度大きくなってからも続いてしまったそうです。 同様に寝かしつけのときも、まずはおっぱい。グズったときも寝かせるときも、赤ちゃんはママのおっぱいがないとダメという思い込みができてしまったということでした。 授乳以外は積極的にパパに任せてみてもでも本当なら完全母乳で育てていても、グズったときにあやしたり寝かしつけたりするのはおっぱいがなくても可能な場合もあるはず。保育士さんやベビーシッターさんは、預かった赤ちゃんがグズったときも眠たいときも、おっぱいなしで対応していますよね。時と場合によるかもしれませんが、パパだって慣れないうちは大変かも知れませんが不可能ではないはずです。 赤ちゃんを完全母乳で育てたい! パパには積極的に育児をしてもらいたい!と考えているママさんは、授乳以外のお世話は意識してパパに任せてみるのもいいかもしれませんね。 イラスト:imasaku著者:奥田美紀二児の母。IT企業にてSE・プログラマーとしてシステム開発やWEBサイト運用等をおこなう。夫の転勤や子育てのために退職し、現在は妊娠・出産・子育てに関する体験談を中心に執筆している。
2019年06月19日赤ちゃんとの毎日がもっとラクに、もっと楽しくなる。ベビーカレンダーは、そんな毎日を応援するコラムを絶賛連載中! 今回は、助産師・国際ラクテーションコンサルタントの榎本さんからメッセージです。 こんにちは。助産師・国際ラクテーションコンサルタントの榎本です。 授乳期間は、おっぱいに関する様々なトラブルや「これでいいのかな?」という不安もいっぱいな時期です。 母乳育児がラクになるように、母乳外来を利用してみましょう。 母乳外来はどんなときに利用するの?一般的に、母乳外来というと、乳腺炎などのおっぱいのトラブル発生時に受診するイメージがあると思います。 そのほかにも、・母乳分泌を増やしたい・授乳姿勢がうまくできない・赤ちゃんがおっぱいを吸ってくれない・母乳が足りているか心配・赤ちゃんの体重が増えているか心配・混合栄養でミルクをどのくらい足したらいいの?・母乳分泌が多すぎて困っている・卒乳や断乳時のケアなど、たくさんの相談ができます。 不安を解消することで、精神的なサポートが受けられ、母乳育児がよりラクになっていきます。 母乳外来にはどのようなものがある?■産婦人科クリニックや総合病院出産した病院であれば受診しやすいですし、乳腺炎などのときも医師の診察や処方などもしてもらえます。病院によっては、授乳姿勢チェックや体重測定、母乳相談のみで乳房マッサージは実施していない場合や、出産した方限定で受診できる場合、また受診できる曜日・対象月齢などの制限があるところもありますので、事前の確認が必要です。 ■助産院お産のイメージが強いですが、分娩だけでなく母乳相談ができるところも多くあります。助産院で出産されていなくても、母乳外来は受診できることもあります。また、出張訪問もしているところもあるようです。 ■母乳相談室地域で母乳相談を専門として開業しています。来院型や訪問型のタイプがあります。おっぱいマッサージやケアの理論など、専門の知識をもった助産師が開業しています。桶谷式母乳育児、堤式乳房マッサージ、国際ラクテーションコンサルタントも、母乳育児のケア専門家の資格のひとつです。 日本助産師会のホームページから、全国の開業助産師の一覧を検索できます。 気になる料金は?母乳外来は、一般的に相談する場所であって、病気を治療する場所ではありません。そのため、母乳外来でかかる診察料は保険適用外になり、病院であっても全額自己負担になります。 比較的、病院の母乳外来のほうが安い傾向があります。費用は施設によって異なりますが、初診で5,000~7,000円程度、再診で3,000~5,000円程度かかります。また、診察料とは別に、乳房マッサージに料金がかかる場合もあります。助産院や開業助産師の母乳相談室の料金は、助産師業務料金参考表(平成29年9月改定 乳房管理指導料7000円以上)に基づき設定しています。施設によって料金には差があるようです。 訪問型は、交通費などが別途かかることが多いです。実際に母乳外来に訪れる前に料金の詳細について問い合わせてみることをおすすめします。領収書はかならずもらいましょう。 乳腺炎などの乳房トラブルでの受診など、場合によっては医療費控除の対象となる可能性があります。また、自治体によっては母乳外来でかかった料金を一部補助してくれることがあります。 母乳外来は来院型と訪問型、どちらが良い?赤ちゃんを連れての移動は、月齢が浅いと大変です。ご家族の方に送り迎えをお願いしたり、タクシーなどを利用されたりする方が多いです。 特に新生児期は訪問型をおすすめします。ただ、おうちに訪問されることに抵抗を感じる方にとっては、来院型のほうが良いかもしれません。料金も安くなります。しかし、交通費がかかり思わぬ出費があることもあり、訪問型のほうが反対に出費を抑えられる場合もあります。お子さんの月齢やお母さんの体調、母乳外来場所との距離、家族の送迎など、トータルで検討されるとよいと思います。 母乳外来を選ぶ基準は、口コミだけでなく助産師との相性もあると思います。セカンドオピニオンも有効的です。 地域や病院では、母乳育児を支援している助産師がいます。母乳育児をラクにできるように、ぜひ活用してみてくださいね。 監修者・著者:助産師 国際ラクテーションコンサルタント・おむつなし育児アドバイザー 榎本美紀2001年に助産師免許取得後、杏林大学医学部付属病院・さいたま市立病院・順天堂大学練馬病院の勤務を経て、2013年に埼玉県さいたま市に訪問型の助産院「みき母乳相談室」を開業しました。病院勤務での経験を元に、母乳育児支援の国際ライセンスである国際ラクテーションコンサルタントとして、地域の母乳育児を支援しています。訪問時の相談は、母乳だけではなく離乳食や抱っこひも、スキンケア、寝かしつけなど多岐にわたることも。また、おむつなし育児アドバイザーとして、トイレトレーニングなどの相談も受けています。自身も一児の母として奮闘中です。HP:「みき母乳相談室」
2019年06月16日ベビーカレンダーの「助産師に相談」コーナーでおなじみ、宮川めぐみさんが2018年12月に長女を出産! 助産師の子育てって、どんな感じ? 育児のコツをのぞかせてもらいました! 毎月こっちゃんの1日の様子や成長をご紹介します。 生後5カ月、こっちゃんの1日5:00授乳、おまるでおしっこ新生児のときから、ゆるくおむつなし育児を実践中なんですが、実はおまるでおしっこするのは久しぶり。先月ぐらいから、おまるに座らせてもあまりしてくれなくなっていました……。 6:30ねんねゴロゴロしているうちに寝ていました。この間にママは朝ごはんの準備、洗濯を。 7:30パパ・ママ朝食、こっちゃん起床 8:00こっちゃんもごはん、授乳 生後5カ月になったので、今月からこっちゃんも離乳食を始めました。わたしたちが食べている様子を見ては、もぐもぐと口を動かして、こちらの様子をよく見ていたこっちゃん。10倍がゆからスタートしましたが、食べることが好きなようで、前のめりになってスプーンに顔を近づけてきます。今のところほぼ毎日完食です! 9:00身支度、授乳この日はわたしが新生児訪問の仕事があったため、出かける準備。出る前に再度こっちゃんの授乳をして出発。 10:00こっちゃん、お父さんと一緒にお留守番1人でゴロゴロ遊んだり、寝たり、泣いてパパにあやしてもらったり……。 11:45公園でピクニック 仕事が終わったあと、パパ・こっちゃんと駅で待ち合わせて、公園へ。こっちゃんはパパにスリングに入れてもらって来ました。 12:30昼食、授乳公園のベンチでパパが作ってくれたおむすびを食べながら、授乳。その後、公園のすべり台をパパと一緒にすべったり、芝生の上でゴロゴロしたり。 15:20自宅に到着、授乳帰りのバスから寝ていましたが、帰ってきて授乳したらまた眠ってしまいました。この間におうちの片付け、洗濯物の片付けを。 17:00夕食準備、こっちゃん起きるこっちゃんはパパに抱っこしてもらい、あやしてもらっている間に夕食を準備します。 18:00夕食、食べながら授乳 19:00こっちゃんはパパとお風呂この間に夕食の片付け。こっちゃんが上がってきたらお肌のお手入れと授乳をします。 20:00授乳、寝かしつけ授乳後にゴロゴロしてひと遊びしたら、そのまま寝ました。 21:00ママの1人時間お風呂、訪問の仕事の記録など、ママの1人時間。または、パパとおしゃべり。 22:00授乳、そのままママも一緒に就寝 生後5カ月、今月の様子メモ■身長/体重66cm / 7.0kg(先月比+2cm /+0.7kg) ■服のサイズ60~70cm ■おむつのサイズSサイズ ■睡眠・お昼寝の時間夜から朝までトータル約11時間お昼寝はちょこちょこトータルで約3時間弱 ■授乳回数母乳で7~8回 ■おしっこの回数10回程度 ■うんちの回数0~2回(離乳食が始まってから、便が出ない日も……) ■今月できるようになったこと・変化・寝返りができるようになった・自分の足を口に入れるようになった・手をグーにして手首を内側、外側にとひねるようになった・離乳食がスタートした 生後5カ月の時期を振り返っておむつなし育児をゆる~く継続中わたしは元々気が向いたときにおまるに座らせてみる、ぐらいのゆるい「おむつなし育児」を楽しんでいます。ペースも特に決めず、おむつを見たときにおしっこが出ていなかったら座らせてみよう!という感じで試していました。 以前は面白いぐらい成功していたのですが、最近は座らせても出ないことが多いです。生後4~5カ月くらいになると見えるものも増え、動きも活発になり、自我も出てくるため、興味のアンテナがあちこちに飛ぶようになります。そのため、気が向かないとしてくれない時期なのかもしれません。これからもあまり神経質にならず、のんびり続けてみようと思っています。 離乳食をスタートしてみてまた、離乳食がスタートしてから便が出ない日が増えました。そんなときはうつ伏せ遊びの時間を増やしたり、足の運動をしたり、お腹にそっと手をあてて手の温かさでお腹の動きが良くなるようにお手当てをしたりしています。それで出ることもありますが、出ないときは綿棒刺激をして出しました。こっちゃんにとっては、生まれてはじめての綿棒刺激でした。 ◆関連動画うつぶせ遊び 監修者:助産師 特定非営利活動法人だっことおんぶの研究所認定 ベビーウェアリングコンシェルジュ 宮川めぐみ2001年京都第二赤十字看護専門学校卒業、2002年国立病院東京医療センター附属東が丘看護助産学校助産学科卒業。産科病棟にて約12年間助産師として勤務し、多くの妊産婦、褥婦、新生児のケアに関わる。2013年に退職後パリで数カ月過ごし、自分自身と向き合う。大切にしていきたいことなどに気づいて「lier」を立ち上げ、個人の活動を開始する。現在、東京23区内で新生児訪問、母乳育児相談を中心に母子のケアに携わる。
2019年06月11日初めての出産を経験した後、父親からの何気ない一言にどん底に陥ってしまった私。母乳がうまく出ないことがきっかけで、慣れない育児に輪をかけるように悩みが積もっていった私のエピソードをお伝えします。 うまくいくと思っていた初めての育児私は器用なタイプだったので、これまでの人生で特に苦労した経験がありませんでした。悩みもすぐに解決できるほうで、ポジティブな性格。そのせいか、初めての育児を経験する前からなぜか自信たっぷりで、「育児なんて簡単だろう」ぐらいの気持ちでいたのです。 しかし第1子を出産後、病院で初めておこなったおむつ替え、沐浴指導、夜中に泣き出す長男と向き合うなかで、お見舞いに来てくれる家族や友人の何気ない言葉が棘のように感じることがありました。特に「母乳はどうなの?」という言葉には痛いところを突かれるような気分になっていったのです。 母乳が出ない… 病院にいる間は助産師さんに言われた通り、できる限り母乳を飲ませるようにしていたのですが、コツが掴めず乳首はボロボロに……。痛みで母乳をあげるのもためらうほどでした。 それでも、乳首に馬油を塗ったりして、退院後も痛みに耐えながら母乳をあげ続けました。しかし長男はおっぱいを吸わせてもすぐに泣き出し、足りない分をミルクで足すしかなかったのです。 試しに搾乳を試みたものの、頑張って30分搾っても10ml程度。母乳が出ないことが情けなくて、泣いているわが子を抱きしめ「こんなママでごめんね」と呟くこともありました。 父親の何気ない一言でどん底へ母乳が出るためにはどうすればいいのか、ネットで調べたり育児本を読んだりしたのですが、どれも効果なし。そんなある日、昼食でなかなか箸が進まない私を見兼ねた父親が「ちゃんと食べないから母乳が出ないんだよ」と呟いたのです。 きっと、本人は軽く呟いただけたったのでしょうが、私にとってその言葉は重くのしかかりました。とっさに、母乳育児のために読んでいた本をテーブルの下に隠しました。そのとき、私はまさにどん底に陥ってしまったのです。ひとりになると耐えきれず、声を抑えながら涙しました。 その後、1番の相談役であった母に母乳が出ないことで悩んでいると泣きながら打ち明けると、「私もそうだったんだよ。でもあなたたちはミルクでも立派に育ってるじゃない」と言われました。その言葉に胸がスーッと晴れ、「母乳が出ないことは悪いことではない」と、気持ちがラクになったのです。私をどん底から救ってくれた母親には、感謝してもしきれません。著者:堀江ゆうき二男の母。現在第三子を妊娠中。現在はフリーランスとして育児をしながら、体験談・出産・妊娠についての記事を執筆。 ※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。
2019年06月07日私は母乳育児を推奨している産院で出産しました。今日は、私が母乳育児をしてみて、よかったことと困ったことをお伝えしたいと思います。 母乳育児推奨の産院での出産私が出産した産院は母乳育児を推奨していました。健診のときには、母乳外来というものがあり、問診や乳房のチェックなどがありました。また、母乳育児についての勉強会もあり、出産前から完全母乳で育てる気持ちになっていました。 先に出産した友人から、母乳があまり出ないうちは、泣いてグズる赤ちゃんとの母子同室がつらいという話を聞き、少し不安な気持ちもありました。 母乳育児でよかったこと産後の入院中は溢れるくらいに母乳が出て困ることがなかった私は、退院後も母乳がよく出て、ミルクを足さなくてもいいくらい。ミルクを作るには、哺乳瓶などの消毒やミルクを作る手間も必要ですが、母乳だと飲ませるだけなので、ミルク育児に比べてとても楽でした。 産院では、母乳で育った子どもは風邪を引きにくいという話も聞いていましたが、母乳の影響なのか、わが子も風邪はほとんど引きませんでした。 母乳育児で困ったこと母乳育児で困ったことは、私が熱を出したとき。このときだけミルクを飲ませようとしましたが、母乳に慣れてしまっていた息子はまったく飲みませんでした。 カップで飲ませてみたり、スプーンで飲ませてみたりしましたが、どうやっても飲まず、泣いて開けている口に流し込むことしかできずにとても困りました。少しだけでもミルクを飲ませて慣れさせておくべきだったと思っています。 完全母乳を目指すママが多いとは思いますが、こだわりすぎるとストレスにもなります。赤ちゃんとママに合わせて無理のない範囲でミルクを足すなど、柔軟に考えられたらいいですね。著者:藤川智子結婚前は小学校教員、現在は幼児への音楽教育を指導している音楽ママ。自身の体験をもとに妊娠・出産・子育てに関する体験談を中心に執筆中。※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。
2019年06月05日こんにちは。助産院ばぶばぶ院長のHISAKOです。助産院ばぶばぶでは、おっぱいトラブルで落ち込むママに出会います。授乳中はハメを外してはいけないのでしょうか? 前向きな気持ちで、ありのままのおっぱいに向き合ってほしい。今日は、そんなおっぱいの話をお伝えします。 長期休暇はおっぱいトラブルが起きやすい長期休暇は旅行や帰省、普段と違う過ごし方をする機会が増えます。子連れでのお出かけは荷物は増える、予定通りにことは運ばない、子どもは大人の思い通りには動いてくれなくて本当に大変! お盆やお正月、ゴールデンウィーク、シルバーウィークなど、大型連休の直後は、休みの疲れからか、または気が抜けるのか、授乳中ママのおっぱいトラブルが激増します。トラブルを回避できたおっぱいも、低空飛行になっていることが多いです。 いつも完璧なおっぱいじゃなくていい授乳中は食事内容を徹底! と言われることがありますが、授乳中でも、たまには高カロリーのおいしいものを食べたいですよね。休日には、生活リズムが崩れがちになるけれど、それは決して「悪」ではないし、「ママ失格」なんてことも絶対にありません!力を抜いて自分を甘やかせてあげたり、ごほうびをあげる日もあっていいんです。その結果、おっぱいが一時的に低調になっても「そんなこともあるよね」って受け入れてしまいましょう! 授乳中の食事管理は適度にね♪授乳期間は長いから、ストレスが溜まらないように適度に管理していきましょう。ケーキやピザを「食べるな!」ではないんです。基本はバランスよく食べて、たまにはハメも外しながら、「おっぱい詰まった!」ということがあってもいいんです。 徹底管理でギスギスした授乳期間を過ごすより、適当に脱力しながら楽しくハッピーな授乳生活を送ることが、ママにとっても赤ちゃんにとっても大切なんじゃないかと思います。求められるのは「バランス」ですね。 いい母乳をつくるための頑張りどころ。力の抜きどころ。大事なのは極陽でもなく極陰でもなく中間。極端に偏ると、ひずみが出ますね。心も体も健やかであってほしいから、たまには暴飲暴食、失敗してもいいんです! 監修者・著者:助産師 助産院ばぶばぶ院長 HISAKO総合病院小児科・産婦人科・NICU病棟勤務を経て、地域での助産師活動・出張専門助産院を開業。2006年には来院ケアも可能な「助産院ばぶばぶ」をオープン。2016年11人目出産し、ママたちに元気と勇気をおすそ分けすべく母乳育児支援や講演活動、書籍出版など多岐にわたって活動中。
2019年06月04日赤ちゃんとの毎日がもっとラクに、もっと楽しくなる。ベビーカレンダーは、そんな毎日を応援するコラムを絶賛連載中! 今回は、助産師・国際ラクテーションコンサルタントの榎本さんからメッセージです。 こんにちは。助産師・国際ラクテーションコンサルタントの榎本です。 母乳をあげていると、虫歯になりやすいといわれていますが、本当でしょうか?歯が生えてきても、安心して母乳育児が続けられるように、ラクに虫歯予防できる方法をお話しします。 母乳は虫歯の原因になる?母乳相談の中に、お子さんに虫歯ができて、母乳のせいだからと歯科医に断乳をすすめられたというお話がありました。母乳が虫歯の原因なのでしょうか? 実は、母乳に含まれている乳糖からは、虫歯の原因となる酸は生成しないといわれています。 しかし、離乳食が始まり、食物の残りカスなどに母乳の乳糖が混じると、急に虫歯のリスクが上がってきます。母乳だけでは、0.01%だった虫歯のリスクが、食物の糖分(しょ糖)が加わると、1.3%になったという研究データがあります。特に睡眠中に、口腔内は虫歯になりやすい環境になるため、寝る前はしっかり食物のカスを残さないようにしてから授乳することが大切です。 虫歯になりにくいお口の環境をつくろう・普段からの甘いものに気をつけよう 市販のお菓子やジュースなどは、赤ちゃん用であっても砂糖の入っているものが多くあります。しかし、おやつ(間食)はお子さんの楽しみだったり、栄養の補足のためには必要なことも。市販のお菓子やジュースを与える場合は、砂糖不使用のものや、できるだけ糖分の少ないものを選ぶようにしましょう。 ・歯に食べカスを残さないように食事やおやつ(間食)の最後にお茶や白湯を飲んで洗い流すようにしましょう ・ずっと食べ続けない口の中のPHは、食事が始まると食べ物に含まれるしょ糖によって酸性に傾き、虫歯になりやすい環境になります。そして、食事の時間の合間に修復されます。食事やおやつ(間食)は時間を決めてダラダラと食べないようにすることが大切です。 効率的な歯みがきで時短テクニック寝ている時間は唾液の分泌が減るため、口腔内が虫歯になりやすい環境になってしまいます。寝る前の歯みがきが1番重要で、1日1回、この時間の歯みがきだけでも十分とされています。 歯みがきを嫌がる赤ちゃんの場合、お互いに憂鬱な時間になってしまうこともあるかもしれませんが、虫歯のリスクが高い部位を知って効率的に歯磨きをしてあげましょう。 【虫歯のリスクの高い部位ランキング】1位…上の前歯 (上唇を持ち上げて表裏を横磨きしましょう)2位…上の奥歯のほっぺた側(指を入れて広げて横磨きしましょう)3位…下の奥歯の舌側 下の歯は最初に生えてくるので、ついつい先に磨きがちですが、唾液などで虫歯になりにくいので、最後にするようにしましょう。 歯医者さんにいって虫歯予防歯が一本でも生えてきたら、小児歯科のあるところで健診を受けてみましょう。お子さんの対応に慣れている医師や歯科衛生士が子どもの歯の健康をサポートしてくれます。 最初は泣いてしまう子も多いですが、お母さんと一緒だから大丈夫。口をあーんとあけることに慣れることも大切です。 歯医者さんを身近に感じることが虫歯予防のひとつになります。また、お子さんの個性や歯の生え方に合わせた歯みがきのアドバイスを受けたり、定期的にフッ素を塗ってもらうことで、歯も虫歯に強くなります。 母乳育児は、顎の発達を良好にし、歯並びを良くするといわれています。歯が生え始めても、離乳食が完了するまでは出来るだけ長く母乳育児は続けていくことが大切です。今回は、母乳育児の視点から虫歯予防のお話をしましたが、ミルクで育っているお子さんでも共通することです。お母さんやお父さんも一緒に虫歯予防をして、小さいころから習慣をつけるようにしましょう。※引用・参考文献母乳育児支援を学ぶ北関東教室2016 資料集青葉達夫「長期授乳のための歯・口腔の衛生について」 監修者・著者:助産師 国際ラクテーションコンサルタント・おむつなし育児アドバイザー 榎本美紀2001年に助産師免許取得後、杏林大学医学部付属病院・さいたま市立病院・順天堂大学練馬病院の勤務を経て、2013年に埼玉県さいたま市に訪問型の助産院「みき母乳相談室」を開業しました。病院勤務での経験を元に、母乳育児支援の国際ライセンスである国際ラクテーションコンサルタントとして、地域の母乳育児を支援しています。訪問時の相談は、母乳だけではなく離乳食や抱っこひも、スキンケア、寝かしつけなど多岐にわたることも。また、おむつなし育児アドバイザーとして、トイレトレーニングなどの相談も受けています。自身も一児の母として奮闘中です。HP:「みき母乳相談室」
2019年06月03日