『時をかける少女』、『サマーウォーズ』の細田守監督の最新アニメーション『おおかみこどもの雨と雪』が7月21日(土)に公開を迎え、細田監督を始め声優を務めた宮崎あおい、大沢たかお、黒木華、西井幸人、大野百花、加部亜門が上映後の舞台挨拶に登壇した。“おおかみおとこ”との間に2人の子、雨と雪を授かった花が自然に恵まれた田舎で子供たちを育てていく様を13年にわたって綴る。宮崎さんは「たくさんの人に愛してもらえる作品だと心から確信してます。いまは幸せと嬉しさと安心した気持ちを感じてます」と優しい笑みを浮かべて心境を明かす。特にお気に入りのシーンは雪の中で2人の子供たちを抱きしめる場面。「ギュッとハグしたときの息づかいまでも絵で表していて、すごく好きです!」と明かした。少女となった雪の声を担当した黒木さんはアフレコ初挑戦だったが、「大好きで大切な作品になりました。これから多くの人に観ていただけるというのが心から嬉しいです」と喜びを語った。アフレコは一人一人が別々にではなく“一家”で揃って声を録っていくという方法が採られた。少年に成長した雨役の西井さんも、黒木さん同様に初めてアフレコに挑んだが「何も分からない僕をみなさんが優しく支えてくださいました」と改めて感謝の思いを口にした。幼年期の雪と雨を演じた百花ちゃんと亜門くんは、猫耳ならぬ“おおかみ耳”を着用して登場。突然、劇中のセリフをリクエストされると「あのときやりきったので、あの声はもう出ないです」(百花ちゃん)、「あの場所でみんなの力が合わさらないとできない」(亜門くん)と共にしっかりと“プロ意識”を感じさせる受け答えで会場を沸かせていた。おおかみ家族の“父”を演じた大沢さんは元々、細田作品の大ファン。「脚本を読んでどうしても参加したくなりました。実は出番は少ないんですが(苦笑)、誰にも負けないくらい大好き」と本作への思い入れを語った。細田監督はそれぞれが演じたキャラクター造形について「もちろんキャラクターのデザインが先なんですが、不思議なことに配役が決まって声を出してもらったら、みなさんをスケッチしたかのように思えてきた」と告白。特に大沢さん演じるおおかみおとこについて「大沢さんにしか見えなくなりました」と明かし、大沢さんは「自分に似てるとは思いませんがいい男でよかったです」と少し照れくさそうに語っていた。宮崎さん演じる花に農業を教える老人・韮崎を演じた菅原文太は現在、山梨で実際に農業に従事しており、農繁期ということもあって舞台挨拶は欠席。この日は手紙で「この物語を豊かにしているのは、細田さんの故郷への愛が詰まっているからだ」とメッセージを寄せ、細田監督は「感激してます。アフレコ中も文太さんの厳しさの中に温かさを感じました」と語り深々と頭を下げた。『おおかみこどもの雨と雪』は全国にて公開中。■関連作品:おおかみこどもの雨と雪 2012年7月21日より全国にて公開© 2012「おおかみこどもの雨と雪」製作委員会
2012年07月23日2009年度のアカデミー賞外国語映画賞を受賞した『おくりびと』の滝田洋二郎監督最新作『天地明察』が、日本全国の夜空の写真を募集するプロジェクトを映画公式サイトで実施している。その他の写真今年は金環日食、金星の太陽面通過、金星食など、天文現象で沸いた年。本作では人々が空を見上げるきっかけ作りを目指し、日本全国から夜空の写真を集める“夜空を作ろう!プロジェクト”を実施。公式サイト内の特設ページにて、夜空の写真と、写真を撮ったときのシチュエーション等を募集しており、投稿された写真とコメントも見られる。また、本プロジェクトには、本作のキャスト・スタッフも参加しており、投稿された日本全国の夜空は、9月某日にひとつの夜空となって東京に出現するという。全国からはすでに夜空や月など様々な写真が投稿されており、どんな形で現れるのか、詳細は後日発表される予定だ。写真の応募は8月31日(金)まで受け付けている。本作は、冲方丁(うぶかた・とう)の同名小説が原作。江戸時代前期を舞台に、それまで800年にわたり使用されてきた暦の誤りを見抜き、日本独自の暦“大和暦”を作り上げた安井算哲(後の渋川春海)の青春物語だ。主演は岡田准一、妻・えん役に宮崎あおい、そのほか松本幸四郎、中井貴一などが出演する。『天地明察』9月15日(土)全国ロードショー
2012年07月20日映画『おおかみこどもの雨と雪』の試写会が7月16日(月・祝)に都内で開催され、上映後の舞台挨拶に声優を担当した宮崎あおい、音楽の高木正勝、主題歌を歌うアン・サリー、細田守監督が登壇。アンさんによる主題歌「おかあさんの唄」の生歌に、宮崎さんが感動のあまり涙ぐむ一幕もあった。『時をかける少女』、『サマーウォーズ』の細田監督の最新作で、おおかみおとこの彼との間に2人の子供を授かるも、彼を失ってしまった花(宮崎さん)が、母として奮闘する姿を温かく描き出す。高木さんのピアノ伴奏に合わせてアンさんは「おかあさんの唄」を透き通るような歌声で熱唱。歌い終わると会場は静寂の後に大きな拍手に包まれた。宮崎さんと細田監督は舞台袖で聴いていたが、マイクを握った宮崎さんは「すいません、泣いてしまって…。いろんなことが愛おしいなと思いながら聴かせていただきました」と涙声で感動を語った。監督は「イメージの詞を書いて、たたき台として高木さんに送ったら、すぐ翌日くらいに曲ができてビックリしました」と述懐。高木さんは「徹夜をしてて朝の5時か6時くらいにメールが届いたんですが、そのまま(曲が)出てきました」と語り、「花になったり花を見守る立場になって書きました。お母さんになった友達の家でピアノで弾いたら、終わったときにみんなが泣いてるという不思議な曲です」と明かした。アンさんは最初に映画を観たときのことを「自分が歌っているのを忘れて映画に感動して涙を流して、最後に自分の歌声が聞こえてきて我に返りました」とふり返る。観客の前で披露するのはこの日が初めてだったが、「歌詞を噛みしめて、感動しながら歌いました」と静かな笑みを浮かべた。「直接、魂に届く曲が必要だった」という監督は、アンさんの起用について「世界中のお母さんを代表する歌声はどなただろう?と高木さんと考えたとき、アンさんにお願いしようと一瞬で決まりました」と明かした。宮崎さんは「歌を聴いていて思ったんですが、お母さんというのは子供の危険や悲しみを察知するアンテナですよね。母親になると当たり前のように子育てをしますが、それってすごいことであり大変なこと。毎日が忘れちゃいけない奇跡のようなものなんだなと思います」とアンさんの歌声を聴いて、母の存在に思いを巡らせたようだった。『おおかみこどもの雨と雪』は7月21日(土)より全国東宝系にて公開。■関連作品:おおかみこどもの雨と雪 2012年7月21日より全国にて公開© 2012「おおかみこどもの雨と雪」製作委員会
2012年07月17日2004年の設立以来、1作を除きすべて映画化され、大ヒットを記録してきました「本屋大賞」。この度、2012年本屋大賞 第1位に輝く「舟を編む」の映画化が決まった。出演は、社内では“変人”として持て余されていたが、人とは違う視点で言葉を捉える才能を買われ、辞書編集部の中心を担うことになる馬締光也に、『まほろ駅前多田便利軒』『探偵はBARにいる』の松田龍平。彼が一目惚れしてしまう下宿の大家の孫娘・板前見習いの林香具矢に、『わが母の記』『天地明察』の宮﨑あおい。その他にも、一癖もふた癖もあるキャラクターたちが、言葉の海に乗り出していく。監督は、2010年『川の底からこんにちは』で第53回ブルーリボン賞監督賞を受賞、国内外から注目を集める若き俊英石井裕也がつとめる。今回、映画化に向けていただいたキャストコメントをお届けする。●松田龍平(馬締 光也 役)「辞書を作ることで、言葉と人と向き合って成長していく役が今から楽しみです」●宮崎あおい(林 香具矢 役)「初めての石井組ですが、二度目三度目のスタッフ・キャストの方が多いので、とても楽しみにしています。石井監督のもとで香具矢という大人の女性をきちんと生きることが出来るように頑張ります」●三浦しをん(原作)「信頼のおけるスタッフ・キャストのかたに『舟を編む』を映画化していただけることになり、とてもうれしいです。辞書の世界がどう映像化されるのか、楽しみにしております」●石井裕也(監督)「十五年の歳月をかけて二十数万語が収録された一冊の辞書を作り上げる。小説を読んで、この途方もない作業に敢然と立ち向かっていく人間達の姿に感動しました。一つの仕事をやり遂げるために人生を賭けるとはどういうことなのか。答えは永久に見つからないかもしれませんが、悩みながら、考えながら、映画を作っていこうと思っています。素晴らしいキャストとベテランのスタッフの方々が集まり少し緊張していますが、同い年の松田龍平さんと共に闘えるのはとても心強く、また楽しみでもあります。登場人物達の静かなる情熱がスクリーンから滲み出るような、そんな映画を作りたいと思います」作品情報『舟を編む』 公式サイト 出演:松田龍平 宮崎あおい監督:石井裕也配給:松竹、アスミック・エース2013年4月13日(土) 丸の内ピカデリーほか全国ロードショー(C)2013「舟を編む」製作委員会
2012年07月13日2012年の本屋大賞を受賞した三浦しをんの小説『舟を編む』が松田龍平、宮崎あおい出演で映画化され、来年の4月13日(土)に公開されることが決定した。その他の情報『舟を編む』は、ある出版社を舞台に、ベテラン編集者、老学者、辞書に興味を持ち始めたチャラ男ら様々な人々が辞書の編集に励む姿を描いた物語。小説はすでに発行50万部を突破。『川の底からこんにちは』の石井裕也監督がメガホンを執り、このほど映画化される。社内では変人扱いされているが、人とは異なる視点で言葉を扱う才能をもつ編集部員・馬締光也を演じる松田は「辞書を作ることで、言葉と人と向き合って成長していく役が今から楽しみです」と言い、馬締の下宿の大家さんの孫娘で、板前の卵として修行に励む女性・林香具矢を演じる宮崎は「初めての石井組ですが、二度目三度目のスタッフ・キャストの方が多いので、とても楽しみにしています。石井監督のもとで香具矢という大人の女性をきちんと生きることが出来るように頑張ります」と意気込みを語っている。また石井監督は「十五年の歳月をかけて二十数万語が収録された一冊の辞書を作り上げる。小説を読んで、この途方もない作業に敢然と立ち向かっていく人間達の姿に感動しました。一つの仕事をやり遂げるために人生を賭けるとはどういうことなのか。答えは永久に見つからないかもしれませんが、悩みながら、考えながら、映画を作っていこうと思っています」とコメントしている。撮影は今月下旬から開始され、今年末に完成。来年4月13日(土)より松竹とアスミック・エースの配給で全国公開される。『舟を編む』2013年4月13日(土)丸の内ピカデリーほか全国ロードショー
2012年07月13日『ソラニン』を始め、昨年公開された『神様のカルテ』や『ツレがうつになりまして。』など、映画女優として数多くの作品に出演してきた宮崎あおいが、このほど10年ぶりとなる民放地上波の連続ドラマに出演することが明らかとなった。脚本・演出を手がけるのは、世界で名を馳せる人間ドラマの名手・是枝裕和監督。全話オリジナル書き下ろしによるドラマが関西テレビ・フジテレビ系にて10月より放送スタートする。2004年の『誰も知らない』で世界のカンヌを賑わせ、その後も『空気人形』(’09)、『奇跡』(’11)など市井の人々の悲喜こもごもを、時に冷酷なまでに生々しく、そして温かく描いてきた是枝監督。本作は40代サラリーマンを取り巻く、クスッと笑えて心温まる“ちょっと不思議なホームドラマ”になるという。その特筆すべきは、連続ドラマとしては異例とも言える豪華俳優陣の出演!主演には『歩いても 歩いても』、『奇跡』に続き是枝監督とタッグを組む阿部寛、その妻役に山口智子、さらにYOU、新井浩文、バカリズム、吉行和子、西田敏行と是枝作品でおなじみの顔ぶれを始め、錚々たる個性派メンバーが是枝監督のもとに集った。また、初の是枝作品出演となる宮崎さんの役どころは、初共演でもある阿部さん扮するアラフォー・サラリーマンとあるきっかけで出会う“謎の美女”。正体も登場の仕方も謎のままだが、主人公が探ってゆく物語のカギを握るキーパーソンとなるようだ。このオファーを受け「監督の作品の中の人たちはとても生き生きとしていてステキだな、と思いながらいつも作品を観ていました。その是枝監督がドラマを撮られるということに、とても興味を持ちました。久しぶりのドラマで私自身もいまからワクワクしています!」と気合十分の宮崎さん。本作のプロデューサー曰く「都会の雑踏には決していなさそうな、透明感と凛とした美しさと強さを併せ持つ女性」というイメージにぴったりということで、今回白羽の矢が立ったという。今後も出演映画では、岡田准一共演の『天地明察』や忽那汐里&安藤サクラ共演の『ペタルダンス』、向井理と夫婦役で出演する『きいろいゾウ』など公開作が続々と控えているが、久しぶりのドラマ作品でどんな演技を見せてくれるのか?現時点でタイトルは未定であり、謎多き話題作として今後さらに注目を集めそうだ。本作は10月、関西テレビ・フジテレビ系にて毎週火曜日22:00~放送開始予定。■関連作品:きいろいゾウ 2013年、新宿ピカデリーほか全国にて公開天地明察 2012年9月15日より丸の内ピカデリーほか全国にて公開© 2012「天地明察」製作委員会ペタルダンス 2013年春、渋谷シネクイントほか全国にて公開
2012年07月10日いよいよ今週末に公開を迎える日本アニメ界の重鎮・杉井ギサブロー監督の最新作『グスコーブドリの伝記』、そして『サマー・ウォーズ』の細田守監督が大沢たかお&宮崎あおいら豪華キャストを声優陣に迎えて贈る注目のアニメ『おおかみこどもの雨と雪』。公開を目前に控え、日本アニメーション界を背負って立つ2大クリエイターの夢の対談が実現した!青春アニメの代表格「タッチ」や「キャプテン翼」など、これまで数多くのファンを生み出してきた杉井監督と、気鋭のクリエイターとして世界中から注目を集めており、先日行われた映画のパリ上映会では満員御礼のスタンディングオベーションを受けた細田監督。童話・寓話の文豪、宮沢賢治の同名小説を原作にした『グスコーブドリの伝記』では家族愛を、『おおかみこどもの雨と雪』では“おおかみおとこ”と人間の女性の間に生まれた“おおかみこども”たちの成長と母親の子育て奮闘劇をファンタジックに描いており、共に「家族」をテーマにしている。この対談を迎えるにあたり、杉井監督と細田監督の両監督はお互いの最新作を鑑賞した。細田監督は、大先輩である杉井監督へ「(『グスコーブドリの伝記』は)この夏に観るべき映画だと強く感じました。ものすごくファンタジックな世界観で、これでもかと圧倒されるぐらいの美しい世界が本編中ずっと展開され、夏休みの爽やかな空気を感じるような素敵な映画でした」と“先制褒め”で口火を切ると、杉井監督も「ある生命が生まれて育てられて、一人前になっていく過程があって初めて成長する。そこにある細田監督の目線の厳しさと優しさがガンガン伝わってくる。珍しくホロっとしながら観て、感動させてもらいました」と返し、世代を超えてお互いの独特の世界観にすっかり魅了されたようだ。そして、話はそれぞれの作品の核心に触れるものへ――。『グスコーブドリの伝記』では劇中、主人公のブドリが自然災害から村を守るため、ある大きな決断を下すが、細田監督は「イーハトーヴの風景、素晴らしい世界というものがありながら、一方で今日的なテーマを深く描いている映画でもあり、僕らがこれから日本人として“どういうふうに生きていくのか”を考えさせられました」と解釈。物語と、昨年の東日本大震災を経験した日本人たちの姿を重ね合わせ心を打たれた様子。一方、杉井監督も若き才能の描き出すテーマに深く心酔している様子で「親と子、人間と動物が自分たちの生命を子供たちに託して、その子供たちがちゃんと受け継いで一人前になっていくのを必死で守っていく“母性”というものを楽しく、ある意味では厳しく、アニメーションなのに行間をリアルに伝えてくる作品だと思いました」と熱く語る。さらに、「今回はおおかみと人間ですがそれはシンボルであって、世の中にある宗教の違いや文化の違いとか、ミクロの差でしかない“つまらない違い”を、『いや、同じじゃないか』と監督が問いかけている作品だと思って観させてもらいました」とさすがは巨匠の鋭い読み解きで、細田監督に最大の賛辞を贈った。クリエイターらしい目線で、作品の裏に込められたメッセージについて熱弁が止まらない様子のふたり。同じ土俵で新しいものへと挑戦していくふたりだからこその共鳴、惜しみない賞賛が生まれた。日本を背負って立つ才能はガッチリと握手を交わし、満面の笑みで「これからもアニメーション監督として一緒に頑張っていきましょう!」と最後まで熱いエールを贈り合っていた。『グスコーブドリの伝記』は7月7日(土)より丸の内ピカデリーほか全国にて公開。『おおかみこどもの雨と雪』は、7月21日(土)より全国東宝系にて公開。■関連作品:おおかみこどもの雨と雪 2012年7月21日より全国にて公開© 2012「おおかみこどもの雨と雪」製作委員会グスコーブドリの伝記 2012年7月7日より丸の内ピカデリーほか全国にて公開© 2012「グスコーブドリ製作委員会/ますむらひろし
2012年07月05日『サマーウォーズ』で国内外から高い評価を得た、細田守監督の最新作『おおかみこどもの雨と雪』のワールド・プレミアが6月25日(現地時間)、芸術の都・パリで行われ、細田監督と声優を務めた宮崎あおいが登壇した。人間の姿で暮らす“おおかみおとこ”と彼に恋をした大学生の花(宮崎さん)。2人は愛し合い、やがて2つの新しい命を授かる。姉の“雪”と弟の“雨”、人間とおおかみの2つの顔を持つ“おおかみこども”として生を受けた子供たちだったが、それを隠しながら家族4人、都会の片隅でひっそりと暮らしていた。だがある日突然、父である“おおかみおとこ”が命を落とし、花と雪と雨の3人は取り残されてしまう…。約500席にも及ぶパリ最大のシネコン「ユージーシー・シネサイト・レ・アール」で行われたプレミアイベントは満員御礼!上映前に舞台挨拶に登壇した細田監督は「世界に先駆けて、本作をフランスのみなさんにご覧いただけることを嬉しく思っています」といつものにこやかな笑顔で挨拶した。上映中は歓声が起きたり、後半では涙を拭う観客の姿も見られたが、一緒に会場で鑑賞した宮崎さんは「みなさんの感情表現がとても豊かで、こんなに笑うところがある映画なんだという新しい発見もあって、新鮮な気持ちで観ることができました」と、日本とは違う現地のリアクションに驚き、喜びを明かした。本編上映後には、「Bravo!(素晴らしい)」という賛辞と共に、2分間ものスタンディング・オベーションが送られた本作。細田監督はこれまでも『時をかける少女』で見られた時間を飛び越える能力など、現実世界にどこかファンタジックな要素を盛り込んできたが、本作では“おおかみこども”という独特のキャラクターの描写に挑戦。渾身の一作は、「ディズニーやピクサー作品とは一線を画すアニメーション映画だ!」、「大人も楽しめる複雑な物語を内包した映画的な映画」と、芸術には辛口コメントで知られるフランスのマスコミ陣からも絶賛でもって迎えられた。さらに、現地ではティム・バートンや宮崎駿など錚々たるクリエイターの個展を開催してきた「ギャラリー・アーリュディック」にて、本作を記念した「『おおかみこどもの雨と雪』細田守アートワーク展」がスタート。細田監督の過去2作品のDVD、フランス語版関連書籍など自慢のコレクションを手にした数多くの監督のファンたちがサインを求めて詰めかけていた。『おおかみこどもの雨と雪』は7月21日(土)より全国東宝系にて公開。■関連作品:おおかみこどもの雨と雪 2012年7月21日より全国にて公開© 2012「おおかみこどもの雨と雪」製作委員会
2012年06月29日『時をかける少女』『サマーウォーズ』で国内外から高く評価された細田守監督の最新作『おおかみこどもの雨と雪』のジャパンプレミアが18日、東京・有楽町の東京国際フォーラムで開催された。細田監督をはじめ、声優を務めた宮崎あおい、大沢たかお、黒木華、西井幸人、大野百花、加部亜門が舞台あいさつを行った。その他の写真“おおかみおとこ”と結婚し、“おおかみこども”の雨と雪というふたりの子を授かった人間の女性・花が、夫の死後、都会を離れて自然の豊かな土地で懸命に子どもを育てる姿を描く、家族愛をテーマにした細田監督のオリジナルストーリー。プレミアに先がけ、細田監督とエグゼクティブプロデューサーの奥田誠治氏が会見し、韓国、台湾、フランス、スペインなど世界34の国と地域での配給決定が発表された。細田監督は「身近な場所から題材を得た作品なので、ここまで大きな規模での配給は想定していなかった」と喜びよりも驚きが先にある様子。それでも「子育てや成長って何だろうというテーマに絞って、2時間の中で13年間のドラマを描いた。題材に誠実に向き合って作ったつもりなので、今は誇らしい」と胸を張った。現地時間の25日(月)には、フランス・パリで“ワールドプレミア”が開催され、細田監督と宮崎が現地入りする予定で、宮崎は「素直にうれしい。現地の皆さんの反応も楽しみですね」と語った。ヒロインの花を演じる宮崎は「お話をいただいたときから、完成した作品を早く観てみたいと思った。そういった作品に関われるのは幸せなこと」。“おおかみおとこ”を演じる大沢は、以前から細田作品の大ファンだったといい「参加できて、とても光栄。アフレコも役者が揃った上で順撮りだったので、声優というより普段の演技とほとんど変わらず、逆に新鮮でした」と振り返った。キャスティングに関して、細田監督は「長い時間をかけて成長するヒロインの姿をお芝居で表現できるのは、あおいさんしかいないと思った。とにかく集中力がすごい。大沢さんは役柄同様、大きな器を持っていて花たちを包んでくれた」。10代と幼少期、それぞれの雨と雪を演じる黒木と西井、大野と加部らを含め「全日本級のキャストに恵まれた」と満足そうに語っていた。『おおかみこどもの雨と雪』7月21日(土)より全国東宝系にてロードショー
2012年06月19日宮崎あおい&大沢たかおが相合傘で登場!大沢の“パパ”ぶりに絶賛『時をかける少女』、『サマーウォーズ』の細田守監督の最新アニメーション『おおかみこどもの雨と雪』のジャパン・プレミアが6月18日(月)に都内で開催。細田監督を始め、声優を務めた宮崎あおい、大沢たかお、黒木華、西井幸人、大野百花、加部亜門が舞台挨拶に登壇した。細田監督のオリジナル脚本による本作。“おおかみおとこ”の彼(大沢さん)と恋に落ち、彼との間に“おおかみこども”の雪と雨を生んだ人間の女性・花(宮崎さん)。おおかみおとことの死別という悲しみを経ながらも、母として雪と雨をたくましく育てていく彼女の成長を優しく描き出す。“雨”と“雪”にちなんで、この日は屋内のホールに雨と雪を降らせるという斬新かつ大がかりな演出でスタート。宮崎さんと大沢さん、黒木さんと西井さん、百花ちゃんと亜門くんがそれぞれ相合傘で登場すると客席は拍手と歓声に包まれた。宮崎さんは本作への参加にあたり「まず私自身がこの作品を観てみたいという気持ちでした」と語り、出演の喜びと手応えを口にした。細田監督は、宮崎さんと大沢さんの役柄を「非常に難しい役柄」と語るが、2人の起用について「長い時間を描く映画ですが、お芝居で(花の)成長を表していただきたくて、あおいさんしかいないと決めてお願いしました。大沢さんは、(おおかみおとこが)大きな人間性と器で花を包む役なので、大きな優しさ、愛を表現してくださる方としてお願いしました」と明かす。ちなみに声優だけでなく実写も含め、宮崎さんと大沢さんは本作が初共演。特に本作はアフレコをひとりずつ行うのではなく、声優陣が顔を揃えて収録が行われた。宮崎さんは改めて大沢さんとの共演について「大きくて優しい方でした」と述懐。大沢さんは自身の収録がないときもスタジオに顔を出していたそうで「見守ってくれて心強かったです」と笑顔でふり返った。成長した少女期の雪の声を演じた黒木さんも、大沢さんの存在に助けられたそう。「初めての声優で緊張してましたが、大沢さんが『大丈夫だよ』と言ってくださって『大沢さんが言うんだから大丈夫だ』と思えました」と微笑んだ。同じく少年期の雨を演じた西井さんも「お母さんみたいに見守ってくれました」と、大沢さんと宮崎さんへの感謝を口にした。幼年期の雪を演じた百花ちゃんは「小さい頃の雪は“ケモノ率”が高いので、監督とお話ししておおかみらしい声でやりました」とニッコリ。同じく雨を演じた亜門くんは「監督に初めて会ったとき、オーラを感じました。『サマーウォーズ』は何度も観させていただいて、すごくいい監督さんだなと思ってました」と、9歳とは思えない堂々とした挨拶で会場を沸かせた。2人とも、収録時には大沢さんにたくさん遊んでもらったそう。「大沢さんが宝の地図を書いて隠すという遊びで、宝は大沢さんが買ってきてくれたお菓子でした」(百花ちゃん)、「お菓子がどんどんグレードアップしていきました。本当にいい人だなと思いました(笑)」とすっかり“お父さん”になついた様子を見せた。大沢さんは「暇だったので」と少し照れくさそうに笑いつつ、「でも、2人とも現場に入ると集中して、ビックりするほどうまかったです」と目を細めた。また、細田監督は改めて宮崎さんについて「ほぼ出ずっぱりで休みがほとんどなかった。そんな中でも集中力が高くて驚きました」と称賛を送った。宮崎さんは劇中で大学生の頃と、結婚後、出産後とそれぞれ異なる人生のステージでの花を表現している。特に母親としての声をどう演じるかについては収録前に悩んだ部分だったそうだが「監督から『自然の流れの中で成長していくので、お母さんを役割として演じないでいい』と言われ、それがヒントになりました」と明かした。なお、本作はすでに34の国と地域での配給が決定しており、来週6月25日(月)にはパリにてワールドプレミアも開催。細田監督と宮崎さんがフランスに渡り出席する予定となっている。宮崎さんは「違う国で観ていただけるのは素直に嬉しい。みなさんの反応が楽しみです」と期待を語る。細田監督も「国内での公開を前に海外で試写などが行われるのは珍しいこと」と喜びを露わにし、「このチャンスに、フランスのみなさんに感じてもらいたい」と意気込みを語った。『おおかみこどもの雨と雪』は7月21日(土)より公開。■関連作品:おおかみこどもの雨と雪 2012年7月21日より全国にて公開© 2012「おおかみこどもの雨と雪」製作委員会
2012年06月18日WILLER TRAVEL株式会社は、宮崎県内のさまざまな事業者(計45)と協働して交流型の観光事業を盛り上げる「観光ドキドキ交流県」構想をを企画している。このほど第一弾の取り組みとして「ドキドキ宮崎」を企画。特集サイトをウィラーサイトにて6月13日より開始している。「観光ドキドキ交流県」構想は、宮崎県の魅力である地元の人々と観光客が交流することにより、交流型の観光事業を盛り上げていくというもの。「宮崎県で旅行すると女性がドキドキする観光ブームを起こし、宮崎県が日本一の観光ドキドキ交流県になることを目指す」という。同構想には宮崎県の観光協会やカーフェリー、ホテル、飲食店など計45の企業が参画。第一弾となる「ドキドキ宮崎」は、大阪南港から宮崎県宮崎港までの往復フェリーチケット、宮崎市内のホテル1泊、宮崎県内の路線バスが乗り放題になる宮崎交通1日乗り放題乗車券のセットに、各地で40個の特典が利用できる「ドキドキパス」が付いている。また、同プランには若い女性同士の旅行や女性の一人旅でも参加しやすい特典として、海でのマリン体験メニューが付いた『海でもっとドキドキ』や、恋に効くメニューが豊富な『恋でもっとドキドキ』をプラス500円で追加することができる。「ドキドキ宮崎」は7月12日~9月28日(名古屋出発のみ7月12日~7月29日)に催行。移動手段は往復フェリー(宮崎カーフェリー2等室)で宮崎交通1日乗り放題乗車券付。対象ホテル1泊付(スタンダードシングル2名1室利用・素泊)。対象施設に泊まると、「宮崎恋旅」とのタイアップによる「恋旅キャンペーンブック」「恋旅ステッカー」「恋のオマモリ」をプレゼント。料金は1万3,800円から。詳細はドキドキ宮崎特集サイトで案内している。【拡大画像を含む完全版はこちら】
2012年06月14日『時をかける少女』『サマーウォーズ』の細田守監督の新作『おおかみこどもの雨と雪』で、菅原文太、染谷将太、谷村美月、麻生久美子が声優を務めることが発表された。その他の写真『おおかみこどもの雨と雪』は、“おおかみおとこ”と結婚し、“雨”と“雪”というふたりの子を授かった人間の女性・花が、都会を離れて自然の豊かな土地で懸命に子どもを育てる姿を描いた物語。主要キャストとして“おおかみおとこ”を大沢たかおが、母親・花を宮崎あおいが担当することが決定している。本作で菅原文太は、都会からやってきた花たち家族を助ける、村の長老のような存在の韮崎を演じ、厳しい自然の中で、自給自足の生活をしようと奮闘する花に、農作業の手ほどきをするという。自身も山梨県で農業を行なっている菅原は、「日本の農業は、戦後50年である意味死んでしまったんだ。農業というものはもっと単純で、本当は楽しいもの。風や水や空気に囲まれてコツコツと作っていくものなんだということを、“おおかみこども”たちが今の若い日本人に気付かせてくれるといいね。監督、そういう作品を作りな」と力強く語っている。本作は、海外で定評の高い細田監督作品とあって、既に8月29日(水)からフランスで公開されることが決定している。『おおかみこどもの雨と雪』7月21日(土)より全国東宝系にてロードショー
2012年05月30日「一瞬でお料理上手になる」!魔法のレシピ雑誌やテレビメディアなど、多方面で今や人気沸騰中となっている、インナービューティープランナーで、管理栄養士の木下あおい。彼女が26日、東京、日比谷図書文化館で「一瞬でお料理上手になるごはんの魔法」(中経出版)の出版記念イベントをおこなった。身体のなかから美しくなることのできる美容食を、手軽に、美味しく毎日の食卓にとり入れてほしいと、情報発信を続けている彼女。「女子ご飯パワーで世界をハッピーにしていきたい」という。きらきら女子会イベントも大好評イベントでは、書籍購入者の女性限定40人を対象に、“きらきら女子会”としてトークショーを開催。体の内側を美人にする極意や、料理が苦手でも好きになれる方法などを紹介し、参加した女性らは真剣に耳を傾けた。オーガニック主体のお料理女子会「きらきら女子会」も運営している木下。このほかにも多方面で、美容にも良いオリジナルレシピの提案を行っている。この本を参考にすれば、料理が得意になれるだけでなく、お肌もプルプルの美人になれるとか。お料理大好き派も、ちょっと苦手という人も、食べてキレイを目指すなら、彼女のレシピを一度参考にしてみては。元の記事を読む
2012年05月28日役所広司、樹木希林、宮崎あおい出演の映画『わが母の記』の興行収入が10億円を突破し、当初の予想を上回る動員を記録していることから、このほど上映の延長が決定した。その他の写真本作は文豪・井上靖が自身の人生や家族との実話を基に綴った『わが母の記~花の下・月の光・雪の面~』を原作に、普遍的な家族の愛を描いた物語。役所が作家・伊上を、樹木が母親の八重を、宮崎が三女の琴子を演じ、第35回モントリオール世界映画祭の審査員特別グランプリ受賞をはじめ、海外の映画祭でも注目を集めている。4月28日から全国公開された本作は、公開初日から好調な動員を記録し、このほど動員97万人、興収10億円を突破。シニア層が多いのが特徴で、配給の松竹によると、平日も動員が落ちることはなく、レディース・デーの稼働も好調、女性客の比率が高いという。また、映画館の場所をたずねる問い合わせや「シネコンでのチケットの買い方がわからない」という問い合わせもあるそうで、日頃、映画館をあまり利用しない観客の心もつかんでいるようだ。松竹・映画営業部長の熊谷浩二氏は「昨年ゴールデンウィークに公開し日本アカデミー賞を総なめにした『八日目の蝉』に引き続き、本年もゴールデンウィークに興収10億を超えるヒット作品を配給できました。各興行会社や劇場からムーブオーバーおよび2番上映希望のお話を数多くいただいており、現在フィルムや DCP(デジタル上映用の映像・音声データ)のスケジュールを調整しているところです」と説明。今年のゴールデンウィークも多くのヒット映画が生まれたが、その多くが子ども、若者向け作品だっただけに、大人の観客がじっくりと観賞できる本作のヒットは、年配の映画ファンにとって朗報といえるのではないだろうか。『わが母の記』公開中
2012年05月25日2006年の発行以来、幅広い世代の男女から支持を集め、累計100万部突破のミリオンセラーとなった百田尚樹の小説「永遠の0」が、『ALWAYS三丁目の夕日』シリーズの山崎貴監督により映画化されることが決定!主演に岡田准一(V6)、共演に三浦春馬、井上真央と引く手数多の人気俳優陣が集結する。原作は太平洋戦争を題材にした戦争小説にも関わらず、その斬新な内容で発売以来じわじわと口コミで人気に火がつき、20代から高年齢層まで幅広い男女に支持されベストセラーとなった。現代に生きる青年・健太郎が戦時に生きた祖父の足跡をたどるというミステリーを軸に、時代を超えて感動を呼ぶ壮大なラブストーリーが展開する。本作で主人公・宮部久蔵を演じるのは、『SP』シリーズ、『天地明察』と幅広い役をこなす岡田准一。この宮部という男は、妻と娘を愛し、生きて帰ることを望んだ強さ、優しさ、温かさを持つ人物であり、仲間には“海軍一の臆病者”、“何よりも命を惜しむ男”という証言がある一方で、“とんでもない凄腕のパイロット”とも語られる、謎多き零戦パイロットである。岡田さんは「(山崎)監督と以前からご一緒にお仕事をしたかった」と語っており、山崎監督からのラブコールに即座に快諾したのだとか。さらに、「戦争を実体験していない私たち世代にも、家族のために“生きる”ということにこだわった男を演じることで、何かしら感じとっていただける作品にできるよう、撮影に臨みたいと思います」と意気込みを語る。クランクインに向けて、軍事教練や現存する零戦パイロットたちへのヒアリングを重ね、リアリティを求め、徹底した役作りに没頭しているようだ。岡田さん扮する祖父・久蔵の驚愕の真実を解き明かしていく現代の若者・佐伯健太郎役には、「ごくせん」や『君に届け』など映画にドラマにと話題作への出演が続く三浦春馬。久蔵が生涯愛し続けた妻・松乃役には、『八日目の蝉』でアカデミー賞最優秀主演女優賞を受賞した井上真央と、若手実力派の共演が実現。「山崎監督が作り出す世界の中で『永遠の0』という作品がもつメッセージを、僕のようなリアルに戦争を知らない世代の方々にも感じとっていただけるよう、誠実に真剣に役に臨みたい」(三浦さん)、「語り継ぐべき真実や大きな愛をいまの時代を生きる方たちに広く知ってもらいたい」(井上さん)と、共に“体当たりで挑む”気迫がうかがえる。山崎監督は原作で描かれる壮大なラブストーリーに加えて、戦闘シーンではCG技術をフル活用して徹底再現することを掲げており、「原作の持つダイナミズムに負けないよう、映画で戦っていきたいと意気込んでおります。戦争の臨場感を映像でリアルに表現し、戦争や零戦、特攻というテーマをこの作品で伝承していければ」と言及している。撮影は6月よりクランクインし、鹿児島県奄美大島などで大規模な撮影を行うほか、アクロバティックな空撮も行うなど、3か月間に及ぶ壮大な撮影が敢行される予定。『永遠の0』は2013年春頃に完成、同年公開を予定している。■関連作品:天地明察 2012年9月15日より丸の内ピカデリーほか全国にて公開© 2012「天地明察」製作委員会永遠の0 2013年、公開予定© 2013「永遠の0」製作委員会■関連記事:岡田准一をアカデミー賞『おくりびと』滝田監督が大絶賛「仕事への姿勢素晴らしい」岡田准一と宮崎あおいが夫婦に!本屋大賞映画化『天地明察』で2度目の共演
2012年05月21日宮﨑あおい×向井理主演で、ベストセラー作家・西加奈子の「きいろいゾウ」が実写映画化!メガホンを取るのは、『余命一ヶ月の花嫁』『雷桜』『軽蔑』など男女の愛の様々な形、心の機微を見つめ続けてきた廣木隆一監督。本作で初共演となる宮崎あおい、向井理にそれぞれお互いの印象をインタビューした。<宮崎あおいコメント>2回ほどお会いしたことがあったのですが、その時の印象でいうと……話にくい人なのかなと、ちょっと思っていました(笑)。でも、始まってみたらそのときのイメージとは全然違ったので安心しました。話しやすい方ですし、すごくいい意味で、普通だったんです(笑)。それがとても安心しましたし、ツマとムコを一緒に作っていくなかで、きちんとふたりの関係性を作り上げることができるなあと思いました。<向井理コメント>このままの感じの人なのかなという部分と、絶対何か隠し持ってるなと思っていた部分がありました(笑)。ハートの部分で、外見でイメージするだけじゃない人だろうと思っていたので。それは想像どおりで、筋がある方だなという感じがします。小説を読んだときもイメージしていたのですが、実際お会いして顔合わせのときに宮崎さんの髪型が前髪パッツンになっているのを見た時に、『ああ、ツマっぽいな』と思いました。現場では、本当にふたりのシーンが多いので、そこでベースをつくっていかないと周りも巻き込んでいけないので、そこをどうしようかなっていうのは多分お互い考えているんですが…でも考えるよりもやってみるのが一番ですね。一緒につくっていけたらいいなと思います。今をときめく2人の俳優が出演を熱望した『きいろいゾウ』。初共演となるふたりが、切なくも、深い優しさで包み込む夫婦の愛情を魅せていくだろう。作品情報『きいろいゾウ』監督:廣木隆一『ヴァイブレータ』『余命一ヶ月の花嫁』『雷桜』 脚本:黒沢久子『キャタピラー』、片岡翔出演:宮﨑あおい、向井理 他配給:ショウゲート2013年、新宿ピカデリー他全国ロードショー
2012年05月18日西加奈子の小説『きいろいゾウ』が、宮崎あおい、向井理の出演で実写映画化されることがこのほど発表された。『きいろいゾウ』は、片田舎で暮らす売れない小説家のムコ(向井)と、天真爛漫な性格のツマ(宮崎)の夫婦の絆を描く愛の物語。『余命一ヶ月の花嫁』『雷桜』の廣木隆一が監督を務める。宮崎は、「本当に好きな原作だったので、お話をいただけたことがまず何よりも嬉しかったです」と言い、「ツマは、すごく魅力的な人だと思います。自由で、子供みたいなところもあるけれど、なんだか憎めない……本当に自由でいいなと思います。ツマへの思い入れはすごく強いのですが、変にこだわりすぎずにニュートラルな状態で役に向き合えるようにしたいです」とコメント。宮崎と同じく、以前より西氏の小説が好きだったという向井は、「自分がムコをやるにあたって、自分の中で想像していたムコ像があったので、それに近づくというか、実写化して世界観を作り出すというのをどこまで原作のイメージに近づけられるのかなというプレッシャーはありました」と振り返るも、役への思い入れは強いようで「小説を初めて読んだときの印象も“器の大きい人”というイメージが強かったので、それを出すためにはどういうふうにしようかなっていうのを考えましたし、ツマに対する接し方でそういうのが出ればいいなと思います」と語っている。宮崎と向井は初共演だが、撮影を終えた廣木監督は「あおいちゃんと向井くんも元々、原作を好きでいてくれたので、原作の世界観に寄り添って芝居をしてくれましたし、ツマとムコとして心情の揺れもリアルに演じてくれました。二人とも、しっかりと気持ちをつくって芝居に入ってくれたので、演出はすごくやりやすかったです」と手ごたえを感じているようだ。本作はすでに撮影を終了しており、仕上げ作業を経て、2013年に全国公開される。『きいろいゾウ』2013年、新宿ピカデリーほか全国ロードショー
2012年05月18日2010年本屋大賞に輝いた冲方丁のベストセラー小説を監督・滝田洋二郎×音楽・久石譲の“アカデミー賞コンビ”で、岡田准一(V6)を主演に迎えて映画化した『天地明察』がついに完成。5月15日(火)、天体の動きから暦を作り上げるという物語にちなんで「日本科学未来館」(東京・江東区)にあるプラネタリウムで岡田さん、冲方さん、滝田監督、久石さんが出席しての製作報告会見が行われた。江戸時代前期、多大な困難に向き合いながら天文の動きを計算し、日本独自の新たな“暦”を作り上げた実在の人物・安井算哲(岡田さん)の人生を描いた本作。算哲の妻役の宮﨑あおいを始め、佐藤隆太、市川亀治郎、横山裕に中井貴一、松本幸四郎など各世代の実力派俳優を揃えて映画化された。元々、冲方さんの原作小説を読んでおり、対談したこともあった岡田さんは、算哲役のオファーに「まさか自分にお話がいただけると思わず、びっくりしました。責任の重大さを感じ、多くの人の思いを裏切りたくないという気持ちで臨みました」と明かした。5月21日(月)の金環日食を始め、今年は様々な天文現象が目白押しで“天文ゴールデンイヤー”とも言われる。実際、算哲も江戸時代に金環日食を見たとも言われており、今年のタイミングで公開となることについて岡田さんは「ミラクルですね。すごいときに公開できるんだなと思います」とニッコリ。ちなみに岡田さん自身も算哲を演じたことで「空を見上げる機会が多くなった」と語っており、21日の日食も「たぶん見ます」と頷いた。滝田監督は『おくりびと』が第81回アカデミー賞外国語映画賞に輝き一躍、時の人となったが「熱狂と興奮が醒めた後で、自分らしい作品が撮れるかどうかが問われる。いい時期にこの作品と出会えた」と語る。岡田さんとは初めてのタッグとなったが「素晴らしかったです。算哲役は難しい役で、囲碁打ちであり勝負師で、周りに好かれて争いを好まない男。暦作りに巻き込まれながらも荒波にもまれ、夢を成就していく。その“いい人”ぶりが難しい役ですが、(岡田さんの)仕事に対する姿勢も素晴らしく、ジャニーズはプロだなと思いました」と称賛を送った。算哲について冲方さんは「僕が惹かれたのは、挫折を受け入れて幸福を掴むところ。人を恨まず、他人の助けや思いを素直に背負い、幸福に忠実」とその魅力を語る。岡田さんもその言葉に頷き「真っ直ぐでピュア。(算哲のやったことは)ひとりでできることではなく、たくさんの支えや応援があって、挫折したときも支えてもらっている。その人柄にホレています」と語った。久石さんは“江戸時代”と“天文”という要素を持った本作について「時代劇として捉えることは音楽を作る上でも大事でした。でもどちらかというと一つの夢を追いかける人間の青春ということに焦点を当てたかった」と明かした。冲方さんは福島県福島市で暮らしていたが、昨年の東日本大震災に遭遇。一時、携帯電話が不通になったそうだが「(携帯が)復帰して最初に留守電に入っていたのが滝田監督のメッセージでした」と告白。「『我々は粛々と撮影をします』という言葉にものすごい勇気をもらいました。それと同じ勇気をこの映画がもたらしてくれると確信しています」と、原作者として完成した映画に太鼓判を押した。『天地明察』は9月15日(土)より全国にて公開。■関連作品:天地明察 2012年9月15日より丸の内ピカデリーほか全国にて公開© 2012「天地明察」製作委員会■関連記事:岡田准一と宮崎あおいが夫婦に!本屋大賞映画化『天地明察』で2度目の共演
2012年05月15日5月13日(日)、母の日を記念して、都内劇場にて大ヒット公開中の『わが母の記』の特別上映会が開催。“わが母”こと樹木希林と原田眞人監督、さらにサプライズゲストとして樹木さんの義理の息子である本木雅弘が登壇し、「母」への想いを明かした。昭和の文豪・井上靖の自伝的小説を原作に、母に捨てられたという複雑な過去をもつ作家・伊上洪作が認知症を患った母との暮らし、そして周囲の家族の支えを経て改めて母と向き合い過去の真相を知っていく姿を描いた、親子の絆の物語。樹木さんは「うちの娘が『私はローマ風呂の方(『テルマエ・ロマエ』)を観たい』と言っていたので、ちょっとしどろもどろになってしまったんですが、『わが母の記』も健闘しているという事を聞きまして、今日は来させていただきました」と、冒頭の挨拶から小気味よい毒舌を全開。本作で八重の“老い”を表現するためには相当の苦労があったようで、「ハリウッド映画と違って予算が少ないですからね(笑)。老けメイクをして下さる方もいないですし、撮影も順撮りではないので、午前と午後とで演じる年齢が違うこともあって大変でした」と撮影をふり返った。一方で「体が小さくなるように、骨を抜いて撮影をしていましたので(笑)」と相変わらずの毒気のある冗談で会場を沸かせた。そして、サプライズゲストとして義理の息子である本木さんが、樹木さんの似顔絵を基に作られたフラワーアートと共に登場すると、会場からは割れんばかりの歓声が!こういった映画のイベントでの樹木さんの共演は初めてとなったが、「母の日、おめでとうございます。樹木さんと親子関係になってから17年になるのですが、みなさんもよくご存知の通り、日常生活も緊張感に満ち満ちた婿生活を送っています」と母に負けず劣らず、キレのある挨拶で会場を笑いで包んだ。当の樹木さんは、1,100本ものカーネーションを使用したフラワーアートについて「もったいない(笑)!」と言いつつも、「とても驚きました。家でも芸能界のことはほとんど何も話さないんです。同じ家に住んでいても、ただ洗い物を一緒にして、お皿を拭いてもらったり、という関係なんです。今日は布団をかぶって寝てしまおうと思います(笑)。あと、原田監督はいつも奥様と息子さんが一緒にいらっしゃるんです。私はいつもひとりで寂しい思いをしているのですが、今日で、一挙に取り返すことができました。ありがとう!」と感無量の様子だった。『わが母の記』は全国にて公開中。■関連作品:わが母の記 2012年4月28日より全国にて公開© 2012「わが母の記」製作委員会■関連記事:宮崎あおい、原田作品は「大変だと聞いていた」タレ込みの犯人は堺雅人?紫綬褒章受章の役所広司を宮崎あおい、樹木希林ら女優陣が花束で祝福『わが母の記』宮﨑あおい「家のいろいろな所から声が聞こえる感じがいい」シネマカフェ読者ゴコロなんでもベスト5(第26回)あなたの“理想の母親”女優は誰?樹木希林、認知症の役は「やりたがる役者がいないので私に回ってくる(笑)」
2012年05月14日先週末公開を迎えた役所広司主演の映画『わが母の記』が、公開から1週間を迎えた5月6日(日)、観客動員数50万人突破の大ヒットを記念して役所さんを始め、宮崎あおい、原田眞人監督が舞台挨拶に登壇。それぞれに作品に込めた想いと喜びの胸中を明かした。昭和の文豪・井上靖の自伝的小説を映画化した本作。母に捨てられたという複雑な過去をもつ作家・伊上洪作が、認知症を患った母との暮らし、そして周囲の家族の支えを経て改めて母と向き合い過去の真相を知っていく心温まる感動作だ。この日の舞台挨拶には“わが母”樹木希林の姿はなく、これに役所さんは「希林さんのいつもの毒舌を聞けないのは寂しいです。その代わり、“可愛い”宮崎あおいさんが忙しい撮影の合間を縫って来てくれました」と語り、会場の笑いを誘った。さらに本作に参加した感想を問われると「これまで力強く斬新な作品を撮り続けてきた監督が、故郷・沼津に腰を据えて本当に“日本映画”というふうに撮られたのは僕にとっても新鮮でした」と語り、原田監督と久しぶりのタッグを組んだ喜びをふり返った。本作で原田作品に初参加となった宮崎さんは、「(クランク)インする前に、違う作品で(原田作品に)参加されたことのある役者さんから『大変ですよ』と伺っていました」と明かすと、原田監督から「誰、それ!?」とすかさずツッコミが!その迫力に押されてか「堺(雅人)さんです…、あっ!名前言っちゃった(笑)」とタレ込みの犯人を暴露。慌てた宮崎さんは「『すごい素敵な人だけど、現場は大変だよ』と仰ってました」と、『ツレがうつになりまして。』に夫婦役で共演した“夫”堺さんを必死にフォローする一幕も。この日、5月6日は本作の原作者・井上靖の生誕105周年の日でもあり、原田監督はこの記念の日に大ヒットの報告ができたことに感慨もひと潮といった様子で「特別な日です!今日は晴れがましい気持ちでこの日を迎えることができました。ありがとうございます!」と上機嫌で挨拶。さらに「僕のこれまでの作品の中で一番評判がいいです。僕のことを嫌いな評論家も褒めたくれた(笑)」と率直過ぎる思いを明かし、会場を沸かせた。本作はモントリオール国際映画祭での審査員特別グランプリ受賞を始め、世界中の映画祭で上映され高い評価を得ているが、この日新たにチェコ共和国で開催される長い歴史を持つカルロビバリ映画祭での招待上映が決定。開催地のカルロビバリが世界有数の温泉地でもあることから、原田監督は「『テルマエ・ロマエ』の阿部(寛)ちゃんがいるかもしれないなと思っています」と茶化しながらも頬を緩めた。最後に役所さんは、「海外でももっと多くの人々に観てもらって、そして息の長い映画になって、もう一度大ヒット舞台挨拶がしたい」と語り、舞台を締めくくった。『わが母の記』は全国にて公開中。■関連作品:わが母の記 2012年4月28日より全国にて公開© 2012「わが母の記」製作委員会■関連記事:紫綬褒章受章の役所広司を宮崎あおい、樹木希林ら女優陣が花束で祝福『わが母の記』宮﨑あおい「家のいろいろな所から声が聞こえる感じがいい」シネマカフェ読者ゴコロなんでもベスト5(第26回)あなたの“理想の母親”女優は誰?樹木希林、認知症の役は「やりたがる役者がいないので私に回ってくる(笑)」理想の“尽くす男”たちを発表!水嶋ヒロ、役所広司ら“侍”型の俳優たちが上位に
2012年05月07日井上靖の自伝的小説を原田眞人監督が映画化した『わが母の記』が公開されている。本作は、原田監督が「巨匠・小津安二郎監督の作品に近づきたい」と撮り上げた作品だ。そこで、『早春』(1956年)以降の6作品で、小津組のプロデューサーを務めた山内静夫氏に作品を鑑賞していただいた。山内氏は本作をどう観たのだろうか?その他の写真本作は文豪・井上靖が自身の人生や家族との実話を基に綴った『わが母の記~花の下・月の光・雪の面~』を原作に、普遍的な家族の愛を描いた物語。役所広司が作家・伊上洪作を、樹木希林が母親の八重を、宮崎あおいが三女の琴子を演じている。試写室から出て、原田監督と対面した山内氏は「監督さんのいる前だと緊張するね」と笑みを見せながら「とても爽やかな印象。映画としてどっしりしているし、そこに“人生”が描かれている」と鑑賞した直後の印象を述べる。「一家がいて、それぞれが人生を背負っている。映画は物語だけではなくて、そこに“人生”があるのがいい。みんなが色々な気持ちで生きている空気がしっかりと漂っていて、ここ最近の映画にはない日本映画を観た気がしました」。原田監督は「改めて小津安二郎監督の作品を集中して勉強して、これまで小津作品の“本当の良さ”に気づいてなかったな、と。小津さんという存在には憧れていましたが、この3年で画期的に印象が変わりました。その結果としてこの映画が出てきた」と振り返り、山内氏は「映画を観ている間は集中していたので小津作品のことは思い出すことはなかった」と語るも「主人公の作家と母の姿を観たときに小津作品のことが頭に浮かびました」という。大学で教鞭をとっている原田監督は「今の若い世代は小津監督や黒澤明監督を知らなくても、少しガイドをしてあげると、とてもいい感性をもっている。だからこそ、良い芸術をちゃんと伝えるのが僕らの世代の役割なのではないかと思うようになった」と言い、山内氏は「撮影所がなくなってしまったのが大きいですよね。かつては撮影所で映画だけではなく色々なことを先輩から学ぶことができた。映画の世界にとって撮影所がなくなったことが本当に悲しい」という。以前より原田監督は「この映画は若い人に観てもらいたいし、僕が小津さんへの愛を込めたこの映画を観てもらうことで、そのうちの何パーセントかの人が小津映画に興味をもってほしいんです。そうやって文化を継承していかないと新しいものは生まれない」と語っている。本作を公開中の劇場では、若い観客も多く足を運んでいるそうだが、彼らが本作をどのように観たのかも気になるところだ。『わが母の記』公開中
2012年05月02日「ぴあ」調査による4月28日公開の映画・満足度ランキングは、役所広司、樹木希林、宮崎あおいらが出演した『わが母の記』がトップに輝いた。2位にアキ・カウリスマキ監督の最新作『ル・アーヴルの靴みがき』が、3位に水谷豊主演の家族ドラマ『HOME 愛しの座敷わらし』が入った。その他の写真1位の『わが母の記』は、井上靖の自伝的小説を『クライマーズ・ハイ』の原田眞人監督が映画化した昭和の家族の物語。出口調査では「自分の育った環境が映画とは違っても学びとれることが多く、親子の絆の強さを感じた」「行ったり来たりする愛情に涙。自分のことに置き換えて見つめなおした」「古き良き日本の時代風景が表れていて繊細で、心に訴えかける作品」「原作を読んだがとても満足のいく映像化だった」「樹木希林の演技は並大抵ではない。素晴らしいのひと言に尽きる」「生きていたら母と観たかった、人生まだまだがんばりたい」「家族で観て、家族の絆を確認してほしい」など、50代から80代を中心に高い満足度を集め、涙目で劇場をあとにする観客の姿が印象的だった。2位の『ル・アーヴルの靴みがき』は、ヨーロッパの移民問題を描いた約5年ぶりとなるカウリスマキ監督の新作。アンケート調査では「期待以上!貧しくても真面目に生きる人々の姿は思い出すだけでも涙が出てくる」「人間の本来あるべき姿、善意、生き様が描かれていた」「道徳を学ぶことができるので学生に観てほしい」「無駄が一切なく愛にあふれたおとぎ話のような映画」など映画ファンを中心に好評だった。(本ランキングは、2012年4月28日(土)に公開された新作映画12本を対象に、ぴあ編集部による映画館前での出口調査によるもの)
2012年05月01日映画『わが母の記』が4月28日(土)に公開を迎え、役所広司を始め樹木希林、宮崎あおい、南果歩、ミムラ、菊池亜希子、原田眞人監督が舞台挨拶に登壇。春の紫綬褒章の受章が発表された役所さんに女性キャストから花束が贈られた。井上靖の自伝的小説を映画化した本作。母に捨てられたという複雑な思いを抱える作家が認知症の母を呼び寄せて共に暮らし始めるが、家族をはじめとする周囲の支えの中で改めて母と向き合い、その思いを受け止めていく姿を描く。役所さんは「登場を待っている間に何を話そうかと考えていたんですが、“わが母”希林さんがずっと話してて考えられなかった」と苦笑い。原田監督とは監督と主演という関係で『KAMIKAZE TAXI』(’95)、『突入せよ! あさま山荘事件』(’02)といった作品を作ってきたが「若い頃に出会い、この監督とずっと一緒に仕事をしていきたいと思った。僕も監督も年を取って、また新しい映画ができたと思います」と感慨深げに語った。樹木さんは役所さんと親子を演じたことについて「私には息子がいないのでわかりませんが、もしこんな息子がいたらどんどん働かせようと思います」とユーモアたっぷりに語り、笑いを誘う。だが、そんな樹木さんから女優陣は多くのものを得たよう。宮崎さんは「どんどん体が小さくなっていく様子や、日によって大きさが変わったりするのを間近で見られて貴重な経験をさせていただきました。贅沢なお時間をいただき、緊張しましたが楽しかったです」と笑顔で撮影をふり返る。南さんも樹木さんの演技を傍で見て心酔したようで「一生ついていこうと思った」と語ったが、樹木さんは「私じゃなくて渡辺謙さんに一生ついていってください!」と切り返し、再び会場は笑いに包まれた。この日は一家の久々の再会となったが、“長女”ミムラさんは「久しぶりに会ってこの家族の一員になれて本当に良かったなと思います」としみじみ。菊池さんはこの日の上映にお母さんが来場しているそうで「母は少しだけ希林さんに似てるんです」とニッコリ。「私がこの仕事をやると言ったとき、頷いてはくれなかったんですが、この映画に出たことで理解してもらえたら、少しでも親孝行できたらと思います」と思いを明かした。役所さんには女優陣ひとりひとりから花束が手渡されたが「仕事をしてきたスタッフ、キャストのみなさん、そして『わが母の記』のみなさんのおかげ」と周囲への感謝の思いを口にした。『わが母の記』は全国にて公開中。■関連作品:わが母の記 2012年4月28日より全国にて公開© 2012「わが母の記」製作委員会■関連記事:『わが母の記』宮﨑あおい「家のいろいろな所から声が聞こえる感じがいい」シネマカフェ読者ゴコロなんでもベスト5(第26回)あなたの“理想の母親”女優は誰?樹木希林、認知症の役は「やりたがる役者がいないので私に回ってくる(笑)」理想の“尽くす男”たちを発表!水嶋ヒロ、役所広司ら“侍”型の俳優たちが上位に役所広司、宮崎あおいからの「色気がある」という言葉に大テレ
2012年04月30日井上靖の自伝的小説を原田眞人監督が映画化した『わが母の記』が28日(土)から公開される前に、役所広司演じる本作の主人公、伊上洪作が執筆活動をする部屋の画像と、井上氏が生前に執筆をしていた部屋の画像があわせて公開された。その他の写真本作は文豪・井上靖が自身の人生や家族との実話を基に綴った『わが母の記~花の下・月の光・雪の面~』を原作に、普遍的な家族の愛を描いた物語。役所が作家・伊上を、樹木希林は母親の八重を、宮崎あおいは三女の琴子を演じ、第35回モントリオール世界映画祭の審査員特別グランプリ受賞をはじめ、海外の映画祭でも注目を集めている。井上氏は生前、東京・世田谷区で家族と暮らし、数々の作品を執筆してきた。本作は、氏の自伝的小説を基にしていることから、映画の撮影を井上氏が暮らした自宅で敢行。そのことで、書斎や、編集者が集まった応接室、居間など、文豪とその家族が実際に暮らした“生活の気配”がフィルムに写りこんでいるという。ちなみに、井上氏と家族が住んでいた世田谷の自宅は映画撮影終了後に、井上氏の生誕の地である北海道の旭川に移築され、同地の井上靖記念館が5月6日(日)にリニューアルオープンする。『わが母の記』4月28日(土)全国ロードショー
2012年04月26日「どれだけ会わなくても心の部分でつながっていれば大丈夫なんだって、家族のつながりや血のつながりを考えましたね…」。女優・宮﨑あおいがそんなふうに愛しい視線を注ぐのは、新作映画『わが母の記』。昭和の文豪・井上靖の自伝的小説を、役所広司、樹木希林といった日本映画界を代表する豪華キャストで描いた“家族”の愛、“親子”の絆の物語だ。一昨年の『オカンの嫁入り』、昨年の『神様のカルテ』、『ツレがうつになりまして。』、そして『わが母の記』──家族をテーマにした作品が立て続く彼女にとって『わが母の記』は再度家族の大切さを見つめ直すきっかけとなったに違いない。宮﨑さんが演じるのは、作家・伊上洪作(役所広司)の三女・琴子。写真を撮ることが大好きで後にカメラマンとなる、意志の強い頑固な女性だが「自分と重なるところもあって、分かるなって。共感できないところはほとんどありませんでした」。自分に近い性格だったと明かす。とはいえ、宮﨑さんにとって原田眞人監督の現場は今回が初。緊張もあったはずだ。クランクイン前のリハで「自分の役を100%把握していないと置いて行かれてしまう!」と感じたその不安は、現場でどう変化したのだろうか。「一つのシーンを長回しで何度も撮るんですが、それは(スタッフもキャストも)体力のいること。かつ気の抜けない現場でした。監督は基本的にはとても優しい方なんですが、撮影中は声を荒げることもあって、明日は我が身…と思いながら演じていました」。印象深く残っていることについては、原田監督ならではの細やかな演出を挙げる。「アヒル口は10代まで、と言われました(笑)。あと、後ろに出ていくときや振り向くときには、顎から動かして目は後からついていくようにするなど、そういった細かい指示もありましたね」。撮影時は監督の期待に応えることで精一杯だったそうだが、完成した映画を観て「そういうことだったのか!」と深く納得、原田監督の凄さを再確認したとうなずく。撮影は、原作者・井上靖が家族と共に過ごした東京・世田谷の自宅で行われた(※撮影後、旭川へ移築)。井上氏の面影とも言えるその家の中で、琴子の祖母・八重(樹木希林)、琴子の父とその兄妹、琴子ら三姉妹──三世代にわたる伊上家の面々の人生が描かれる。「たくさんキャストの方がいて、つねにいろいろな所から声が聞こえていて、明るくて楽しい現場でした。私とあこちゃん(菊池亜希子)は、もの静かなタイプで、ミムラさんと南(果歩)さんは場を和ませてくれていました。私がいつもお菓子を持っていたので、今日はコレです!と差し入れをして、お菓子をつまみながらみんなで編み物をしたりということもありました」。そんな控え室の風景からは和やかさが伝わってくるが、映画で描かれる伊上家の根底に横たわるのは和やかさだけではない。八重の老いを通じて明らかになる母と息子のわだかまり、父に対する三姉妹の反発。どの家族も向き合わなければならない問題を、愛をもって提示するのがこの映画の素晴らしさだ。それを代弁する演技派揃いの俳優たちも、もちろん素晴らしい。疑似家族の親子を演じた『ユリイカ』(’01)以来、12年ぶりに役所さんとの共演を果たした宮﨑さんは「役所さんに大人の色気を感じた」と、自分自身の成長を喜ぶかのような言葉を口にする。「10代の子供に大人の男の人の色気は分からないですからね。それを感じられたことが嬉しくて。役所さんの色気は、空気感というか、落ちつきがあるというか、ギラギラ感がないというか、いや…それだと伝わらないかな。とにかく、色っぽいんですよ。(先輩俳優として)一緒にいるとすごく緊張するし、何を話したらいいのかそわそわするんですけど、自分のことを子供の頃から知ってくださっている方なので、落ち着くんですよね」。祖母役の樹木さんからも“女優の凄さ”をひしひしと感じたと言う。「樹木さんの年を重ねていく演技はすごいなと思いました。私は、琴子の中学生から20代を演じましたが、おさげにして前髪も作ってもらうことで気持ちも子供に戻るし、動きも変わってくるんです。意識的に声の出し方や話すスピードは変えていますが、いつも衣裳やメイクに助けられています。けれど、おばあちゃん役となると(見た目では)琴子のように違いを出すことは難しいと思うんです。だからこそ、あれだけの時間経過を表現されていた樹木さんの演技は凄いなと。あの演技を見てしまうと“自分は役者です”と言えなくなるような、それほどの凄さでした」と、尊敬と憧れを伝える。そして、八重の老いを通じて自分と母親とのこれからを考えたと優しくほほ笑む。「今はまだ具体的には考えられない年齢ですけれど、母が楽しいと思える毎日を送ってほしいと思いますね。この映画でも母(八重)の強さや優しさが描かれていますが、お母さんって本当に最強です。いつも見守ってくれていますし、子供に対するアンテナは凄いですよね。疲れていたり悲しいことがあったときになぜかメールが来たり、自分がギリギリ(の精神状態のとき)だと声を聞いただけで泣いてしまったり。私もそういうお母さんになれたらいいなと思います。ただ、友達のお母さんと話しているときに、母親にとっては子供に甘えてもらうのが幸せなんだと聞いたので、今は甘え続けて(笑)、でも支えてあげられる部分も徐々に増やしていけたらいいですね」。そう宮﨑さんが感じたように、この映画を観た誰もが母との過去、母との未来を考えるだろう。家族についても──「兄妹とは、年を重ねれば重ねるほど絆が深まっていく気がします。兄妹にしか分からないつながりもありますし、絶対的な信頼もある。家族や親戚を含めて、血がつながっている人たちがいるという幸せを感じています。だからこの映画のように大家族で一緒に住んでいる感じはすごく羨ましいんです。煩わしいときもあるんでしょうけど、家族がいっぱいいるっていいですよね、家のいろいろな所から声が聞こえてくる感じとかいいですよね…」。撮影当時をふり返りながら自身の母への想い、家族への想いを語る宮﨑さんの表情は終始穏やかで優しさに包まれていた。『わが母の記』は、愛している人へ自分の想いを伝えたくなる、そんな映画であることを彼女の微笑みが物語っていた。(photo:Yoshio Kumagai/text:Rie Shintani)■関連作品:わが母の記 2012年4月28日より全国にて公開© 2012「わが母の記」製作委員会■関連記事:シネマカフェ読者ゴコロなんでもベスト5(第26回)あなたの“理想の母親”女優は誰?樹木希林、認知症の役は「やりたがる役者がいないので私に回ってくる(笑)」理想の“尽くす男”たちを発表!水嶋ヒロ、役所広司ら“侍”型の俳優たちが上位に役所広司、宮崎あおいからの「色気がある」という言葉に大テレシネマカフェ読者ゴコロなんでもベスト5(第24回)理想の“尽くす男”俳優は?
2012年04月25日井上靖の自伝的小説を原田眞人監督が映画化した『わが母の記』が28日(土)から全国公開されるのを前に、原田監督、石塚慶生プロデューサーが、14日に都内で、本作の試写会観賞者と懇親会を行った。その他の写真このほど行われた試写会&懇親会は、ぴあカードと“シネマズ by SHOCHIKU”がタッグを組み、「もっと映画を楽しみたい」という人のために贈る特別企画の第2弾で、当日は約50名が参加。試写会直後のQ&Aでは、まず原田監督と石塚プロデューサーが映画化までの道のりや、出演者について語り、その後に参加者からの質問に応じた。原作者と同郷(静岡県沼津出身) という原田監督は、井上文学の映画化について「10年来温めてきた企画。ずっと家族映画をやりたかった」と語り、石塚プロデューサーは洪作の母親・八重役を演じた樹木希林について「1回断られて…。再度口説こうと、監督と某ホテルまで樹木さんにお会いしに行ったら、樹木さんは八重さんの格好で来られたんです。そして八重役を演じるにあたり、色々な提案をしてくれました」と振り返った。また、先ごろ受賞したモントリオール世界映画祭の審査員特別グランプリのトロフィーを披露する場面も。原田監督は「受賞が発表されたとき、僕らは京都の国宝のお寺で撮影してたんです。慎重に撮影しているときだったから、知らせを聞いても盛り上がれなくて。そしたら現地に行っていた樹木さんから電話が来て『あなた、グランプリじゃないからって文句言っちゃいけないのよ』って叱られました」と笑顔を見せた。Q&A後の懇親会では、参加者の各席に原田監督らが座り、直接質問に答えたり談笑する場面が見られ、参加者からは「映画を観た直後というのもあって、すごい盛り上がった」「映画の裏側とか苦労話とか、私たちが普段観るのとは違う角度からの話がたくさん聞けて楽しかった」など喜びの声が多く寄せられ、イベントは大盛況に終わった。本作は文豪・井上靖が自身の人生や家族との実話を基に綴った『わが母の記~花の下・月の光・雪の面~』を原作に、普遍的な家族の愛を描いた物語。作家・伊上洪作を役所広司が、母親の八重を樹木が、三女の琴子を宮崎あおいが演じる。『わが母の記』4月28日(土)全国ロードショー
2012年04月25日2006年に劇場公開されロングランヒットを記録したラブストーリー『好きだ、』の石川寛監督と宮崎あおいが6年ぶりに再タッグを組んだ新作『ペダルダンス』がクランクアップ!来年の春に公開されることが決定した。『tokyo.sora』(’02)、『好きだ、』に続き、本作が3本目の監督作となる石川監督。CMディレクターとして活躍する傍ら、自身が本当に作りたい映画に徹底的にこだわり、過去2作と同様、オリジナルシナリオをもって製作に臨んだ。日常生活での細やかな心の機微を繊細に描くことでも定評のある石川監督だが、本作では大学時代からの友達である女性たちを主人公に、彼女たちの小さな旅を描く。宮崎さんが本作で演じるのは主人公・ジンコ。吹石一恵扮するひとり地元に残る友人・ミキが「海に自分から飛び込んだらしい」といううわさを聞きつけ、彼女に会いに旅に出る。ジンコとの大学からの友人で共に旅する素子役には、『ケンタとジュンとカヨちゃんの国』や今夏公開の『かぞくのくに』などで圧倒的な存在感を見せ、先日結婚を発表したばかりの安藤サクラ。さらに、2人とひょんなことから旅を共にすることになる原木役には、第85回キネマ旬報ベスト・テン新人女優賞を受賞するなど、若手注目女優として活躍する忽那汐里が扮する。タイトルにある“ペダル”とは、英語で“花びら”という意味。それぞれ心に様々な哀しみを抱える女性たちが小さな旅に出ることで自分自身を見つめ直し、新たな気持ちで再スタートをきっていく。等身大の彼女たちについて、石川監督は「道半ばの人たちは、心の揺れをもてる。相手のもつ奥にある光を感じとれ、それを響きあわせることができる。人としての幅があり、隙、弱みすら魅力と感じられる、いとしい人たちだと思います」と語る。監督と6年ぶりのタッグを組んだ宮崎さんは、「石川監督の演出方法はとても独特で、一人の人間としてそこに“生きる”ということを強く求められます。自分自身を試される現場でもあります。私にとって特別だった石川組にまた参加させていただけて嬉しかったです」と喜びのコメントを寄せている。監督とは初タッグとなるほかの3人からも「一年以上ぶりの映画となりましたが、どこまでも妥協しないチームと素敵な女の子の旅の物語を最後まで作ることができました」(忽那さん)、「北国の海と風、それに乗ってやってくる、かもめ、波、声、雪。すべてが共鳴していました。石川監督が起こした様々な動きがどのように映っているのか、とっても楽しみです」(安藤さん)、「演出?エチュード?ドキュメント?どれとも言えない監督の紡ぎだす物語が、どのような形になるのか。主演者である私自身、とても楽しみにしています」(吹石さん)と、充足感と期待のこもったコメント。透明感あふれる存在感を放つ4人がどのような女性像を演じ上げるのか、完成を楽しみに待ちたい。『ペダルダンス』は2013年春、渋谷シネクイントほか全国にて公開。■関連作品:ペタルダンス 2013年春、渋谷シネクイントほか全国にて公開
2012年04月19日昭和の文豪・井上靖の自伝的小説を映画化した『わが母の記』が劇場公開を前に4月18日(水)、「日本外国特派員協会」で上映され、主演の役所広司、樹木希林、原田眞人監督が上映後の記者会見に出席した。複雑な思いを抱えつつも、老いた母を引き取った作家の伊上洪作。ずっと距離を置いてきた母と向き合うことでこれまで知ることのなかったある真実を知り、それまで伝えられなかった思いが時を経て母と子を結び付けていく。原田監督は本作を「イングマール・ベルイマン、小津安二郎といった監督たちへのオマージュ」と明かし、井上さんの数ある小説の中から「わが母の記~花の下・月の光・雪の面~」を選んだ点について「英語とフランス語に訳され、海外で最も読まれている井上さんの作品が『猟銃』と本作。日本のみならずワールドワイドな人々に観てほしい。原作では家族は娘2人と息子2人ですが、『リア王』を彷彿とさせたくて娘3人にしました。そこは上手くいったと自負しています」と流暢な英語で海外の記者たちに向け、自らの意図を説明した。役所さんは「原田監督と10年ぶりにご一緒できました。しかもこの映画をやることは、亡くなった母を思い出す時間でした」としみじみと語る。外国人記者からは認知症の老いた母親を演じた樹木さんを絶賛する声が相次いだが、樹木さんは「大ざっぱな役者なので(認知症について)リサーチはないんです。ただ(来年で)70歳になるんですが、認知症の役をみんなやりたがらないので私に回ってくる(笑)」とおどけながら明かした。製作費2億8千万円で本作を作り上げた監督は、井上さんの邸宅や別荘、原作にも登場する川奈ホテルで撮影が実現した点について「幸運だった」とふり返るが、樹木さんは与えられた条件を最大に生かそうとする監督の才能を絶賛。役所さんは「いつかふんだんな時間と予算を与えて監督に(大作を)撮らせて欲しい。でもハリウッドから予算をもらっても、監督は『この予算で4本撮らせて』と言いそう」と語り会場の笑いを誘った。外国人記者からは早くもアカデミー賞外国映画賞へのノミネートについての質問も飛んだが、監督は「願っていますが、僕はこの業界で決して好感は持たれていないので…」と言葉を濁す。樹木さんも「すでにムコ(本木雅弘)がもらっているので」と語ったが、役所さんは「僕はスピーチが英語でできるように練習中です!」とノリノリで意欲を明かした。『わが母の記』は4月28日(土)より全国にて公開。■関連作品:わが母の記 2012年4月28日より全国にて公開© 2012「わが母の記」製作委員会■関連記事:理想の“尽くす男”たちを発表!水嶋ヒロ、役所広司ら“侍”型の俳優たちが上位に役所広司、宮崎あおいからの「色気がある」という言葉に大テレシネマカフェ読者ゴコロなんでもベスト5(第24回)理想の“尽くす男”俳優は?豪華キャストで描く家族愛『わが母の記』完成披露試写会に50組100名様をご招待日本の家族の絆に、海外も涙『わが母の記』独占試写会に35組70名様をご招待
2012年04月18日日本はもちろん世界各国の映画賞を席巻し、いま最も注目を集めるアニメーション映画監督・細田守の最新作『おおかみこどもの雨と雪』が7月、全国にて公開される。このたび、本作のメインボイスキャストを、宮崎あおいと大沢たかおという日本映画界を牽引する2人が務めることが発表された。人間の姿で暮らす“おおかみおとこ”に恋をした大学生の花。2人は愛し合い、やがて2つの新しい命を授かる。姉の“雪”と弟の“雨”、人間とおおかみの2つの顔を持つ“おおかみこども”として生を受けた幼き2人だったが、それを隠しながら家族4人、都会の片隅でひっそりと暮らしていた。だがある日突然、父である“おおかみおとこ”が命を落とし、花と雪と雨の3人は取り残されてしまい…。“おおかみこども”を授かった人間の女性の子育ての日々と子供たちの成長を描いた本作。宮崎さんが演じるのは、“おおかみおとこ”とのおとぎ話のような恋をきっかけに結婚、出産、そして子育てを通じて女性として成長していく主人公・花。そして、数奇な運命を受け入れ、花と子供たちを優しく見守り続ける“おおかみおとこ”を本作で初めて長編映画の声優を務める大沢さんが演じる。本作が初共演となる2人だが、お互いの印象について「言葉が心に届いてとどまってくれる印象があります。心強くなるというか、この人がいてくれれば大丈夫という安心感を、声を通して感じることができました」(宮崎さん)、「横で声を聞いて素敵な花が飛び出してきたようでした。シンプルに『守りたい。守れなくても見守っていたい』と思える、魅力ある、表現力のある方だと思いました」(大沢さん)と息もピッタリの様子。さらに、2人を抜擢した細田監督は「この映画の企画を3年続けてきましたが、2人の声を聞いて、花とおおかみおとこはこういう声をしていたんだ、3年目にしてようやく本物に出会えたと感動しました」と、その出来栄えに太鼓判を押す。また、“おおかみこども”の姉弟、雪と雨の幼少期を演じるのは、『きな子~見習い警察犬の物語~』の大野百花とTVドラマ「グッドライフ~ありがとう、パパ。さよなら~」の加部亜門。やがて10代となり自我が芽生えていく2人には、昨年『東京オアシス』で映画デビューした黒木華と、『告白』での演技が記憶に新しい西井幸人という若き才能も集結。脚本は『八日目の蝉』で第35回日本アカデミー賞最優秀脚本賞を受賞した奥寺佐渡子、キャラクターデザインを『ヱヴァンゲリヲン新劇場版』シリーズでも人気の貞本義行が手がける。『時をかける少女』、『サマーウォーズ』に引き続き最強の細田組が再結集した本作を、この豪華キャストがどのように盛り上げてくれるのか期待が高まる。『おおかみこどもの雨と雪』は7月、全国東宝系にて公開。■関連作品:おおかみこどもの雨と雪 2012年7月、全国にて公開© 2012「おおかみこどもの雨と雪」製作委員会■関連記事:『サマーウォーズ』細田守監督、最新作で描くのは19歳の母と“おおかみこども”
2012年04月05日宮崎あおい・高岡蒼佑・岡田准一の三角関係女優の宮崎あおいと俳優の高岡蒼佑が離婚を発表したのは、昨年12月の28日。(写真:Amazon.co.jpより)離婚の原因は、宮崎とジャニーズの「V6」岡田准一との不倫だと報道された。また、現在高岡がそれについてツイートでつぶやきをはじめたため、話題を集めている。(宮崎あおいと岡田准一の不倫、元夫高岡蒼佑のツイートが止まらない)実は、そんな渦中の二人が、ついに顔をあわせるのではないかと、噂になっている。小栗&山田の結婚式で鉢合わせ?サイゾーウーマンのニュースによると、芸能プロ関係者はこう語った。「小栗旬と山田優の結婚披露宴ですよ。会見で山田は『年内に行う予定』と話しており、実際に会場関係者との打ち合わせも始まっているそうです。しかし、披露宴に招待されるであろうメンバーには、岡田と高岡のように顔を合わせてはマズい人たちがゴロゴロいますよ。宮崎にしても小栗とはプライベートでも交流があるそうですから出席してもおかしくない」なんと小栗は、高岡と岡田の両方と、プライベートでも親交が深いのだそうだ。高岡が過激なツイートで怒りをあらわにしているだけに、両者が鉢合わせるとなれば、なにか事件が起きるのではとハラハラしてしまう。小栗夫妻はいったい、どのように結婚式への招待者を選ぶのだろうか。いずれにせよ、要注目の結婚式となることは間違いない。編集部 鈴木真美【おすすめニュース】小池栄子と佐藤江梨子がダブルAV出演か大森南朋に小野ゆり子を紹介したのは蒼井優だったAKB48前田敦子ヌード5000万円宮崎あおいと岡田准一の不倫、元夫高岡蒼佑のツイートが止まらない元の記事を読む
2012年04月02日