平井理央さんの『楽しく、走る。』は、平井さん初の著書であり、ニューヨークシティマラソンに挑戦するための1年を振り返った体験記だ。実は、局アナ時代に番組内の企画で東京マラソンを経験したことがある平井さん。「そのときは、ちょっといいところも見せたい一心でトレーニングに打ち込み、終わった途端に燃え尽きたようになってしまった。けれど、『走るのは楽しかったな』という記憶だけは残っていました。それなら今度は、“世界一の市民マラソン”と称されるニューヨークシティマラソン(NYCM)を、記録を気にせず、マイペースで楽しく完走することを目標にトライしてみたいな、と思ったんです」市民ランナーなら誰でも憧れると いうNYCM。その理由は、時間制限の足きりがないことや、ニューヨーク市の5区すべてを回る観光的なコース設計になっていること、熱狂的な声援を受けられることなど、アガる要素が山盛りだかららしい。「ランナーも沿道の観客も、それぞれのスタイルで楽しんでいて、みな自分が主役なんですよね。チャレンジすることに意味がある、というラフな関わり方が文化だし、いい意味でゆる~く楽しめる大会なんです」NYCMに挑むに際して平井さんが決めたマイルールというのも「無理しない」「ごほうびを作る」「だれかと走る」とかなり甘い(感じがする)。だが、それが「マラソンなんて自分には無理」という思い込みを払拭してくれる。しかもその3か条は、人生を楽しくサバイブするための知恵ともいえそうだ。本書で多くページが割かれているのは、走ることはもちろん、その周辺についての楽しさだ。旅行や出張ついでの“旅ラン”や、親しい人と会話しながら走る“友ラン”など、むしろマラソンからイメージされるストイックさとは無縁の世界。ラン未経験者であっても思わず始めてみたくなるような、タイトルそのままのハッピーさが伝わってくる。「走るとこんな楽しいことがあるよ、と脳にごほうび感をインプットするのがコツ。いま狙っているのは、ブルゴーニュマラソン。青空の下でワインを楽しみつつ走るなんて最高じゃないですか(笑)」◇ひらい・りお1982年生まれ。2005年にフジテレビ入社。『すぽると!』などスポーツ報道に携わる。2012年9月にフジテレビを退社。2013年1月よりフリーで活動中。◇NYCM参加を目標にした、ゆるゆるトレーニングと大会当日までの記録。最低限の練習のコツや装備の注意点など、実際のランのためのアドバイスもしっかり。新潮社1300円※『anan』2015年6月24日号より。写真・小笠原真紀スタイリスト・カワサキ タカフミ(MILD)ヘア&メイク・吉田智絵インタビュー、文・三浦天紗子
2015年06月22日今年4月に博多華丸・大吉さんがMCを務める『華丸大吉の2020』がスタートした。THE MANZAI 2014の優勝番組で、毎回芸人やアイドルなど多彩なゲストと2020年に収録しているという設定で妄想トークを繰り広げる。今回、お二人に今の心境を伺った。***――妄想トークは、台本で決まっていないんですね。大吉:その場でなんとなく、思いついたことを言い合ってるだけですね。おじさんの戯言です。華丸:15分番組だから、戯れてればなんとかなるんです、編集で!――『THE MANZAI 2014』優勝ご褒美の冠番組ですが、内容について事前にリクエストは?大吉:僕らの優勝は、みなさんの記憶からすっかりなくなっていると思いますけど、あのときに、結果的に埋もれてしまった芸人たちが、ちょっとでも表に出られる番組になれば、とは伝えました。僕らは場馴れしてるから緊張はしなかったんですよ。でも、若手はフジテレビに来るだけで固まってしまうんで、フジテレビに来る口実になるような番組を、と。――そんな若手の緊張をほぐすために、何か心がけていることは?大吉:とくにはないですね。ダウンタウンさんの前でスベるのとは、わけが違いますからね。華丸:僕らなら、全然大丈夫!――若手への思いやりもそうですし、収録を見ていても、ゲストへのまなざしが温かくて、女性人気が高いのも納得だったんですが、実感は?華丸・大吉:(同時に)ないです。――「癒される」って声も聞きます。華丸:パグ犬みたいなもん?大吉:飼うのは嫌だけど見てはいたい、人んちの犬ですね。――では、2020年、華丸・大吉はどうなってるんでしょう?大吉:病気してるかなあ。’18、’19年あたりに、リアルに倒れるんじゃないかと予測してます。華丸:東京オリンピックは福岡で観る予定だったんですけどねえ。福岡に15年いて、’20年で東京にも15年。ちょうどよくないですか?でも、そうもいかん感じになってるんで、需要があれば東京にいます。大吉:需要、どうかな。みなさんも思ってるでしょうけど、我々がもてはやされる時代はそうそう続かない。華丸:明太子同様、僕らにも賞味期限がありますので、お早めに!◇はかたはなまる・だいきち共に福岡県出身。今年で結成25 周年を迎える。現在、『ヒルナンデス!』(日テレ)、『華大の知りたい!サタデー』(BSフジ)などにレギュラー出演中。◇博多華丸・大吉さんが、芸人やアイドルなど多彩なゲストと2020年に収録している設定でトークを繰り広げる。ちなみに、衣装の白スーツは「2020年、流行ってる」(大吉)らしい。毎週金曜24:40~、フジテレビ系列にて放送中。※『anan』2015年6月24日号より。写真・小笠原真紀インタビュー、文・小泉咲子
2015年06月22日10社以上のCM出演やドラマ『学校のカイダン』で主演を飾るなど、引っ張りだこの広瀬すずさん。最新映画『海街diary』では、母親の違う3人の姉と暮らす選択をした少女という難しい役を演じています。そんな今をときめく広瀬さんは、「日本一忙しい16歳」とも称され、大人顔負けに多忙な日々を送っていますが、その素顔は無邪気なひとりの少女でした。姉の広瀬アリスさんと自身のデビュー秘話を交えながら話していただきました。***お姉ちゃんがデビューするって聞いた時は「本気?無理だよ、すぐ終わる」って思ってました。――えーっ、それはなぜ?基本的に静岡の田舎もんなわけですよ。そんな田舎もんが、東京で輝けるわけない、って。お姉ちゃんが初めてドラマに出た時も、「本当に出てるよ…」って思って見てましたし(笑)。――そんな(笑)。じゃあ、この世界に入ったわけは?誘われて断りきれなかったからで…。お姉ちゃんだって、誰もが名前を知ってるってほどじゃなかったから、私はそこまでも行けずに、すぐに静岡に戻るんだろうと思ってました。――それが、あっという間にドラマの主演まで務めるように。私、運だけはいいんですよ。おみくじを引くとほぼ大吉ですし。――運がいいだけじゃないと思いますが…。ちなみに、テレビはどんなものを見てたんですか?バラエティばっかり見てました。ザキヤマさんとかエガちゃんとかが大好きで、LINEでもふたりのスタンプを使いまくってます。――いつかバラエティで共演、なんてことになるかもしれませんね。ふふふ(笑)…出てみたいです。ただ私、一生懸命しゃべろうとしすぎて、失敗しそうですけどねぇ。◇ひろせ・すず1998年6月19日生まれ、静岡県出身。’12年に雑誌『Seventeen』の専属モデルになり、翌年、ドラマ『幽かな彼女』で女優デビュー。昨年出演した『ゼクシィ』のCMで注目を集め、今年1月にはドラマ『学校のカイダン』で主演。7月には初の吹き替えをつとめた劇場アニメ『バケモノの子』が公開に。◇広瀬さん出演の映画『海街diary』は6月13日全国ロードショー。鎌倉の古い一軒家で暮らす三姉妹と腹違いの妹・すずが、海の見える街で少しずつ家族になっていく様を四季の美しい移ろいとともに描く。3人の姉を綾瀬はるかさん、長澤まさみさん、夏帆さんという豪華キャストが演じることでも話題に。監督は是枝裕和さん。※『anan』2015年6月17日号より。写真・小笠原真紀取材、文・望月リサ
2015年06月10日身近な占いのひとつ、手相占い。時には良くない相を見つけて落ち込むこともあるのでは、でもご心配なく!手相観として名高い日笠雅水さんによると、手相は瞬時に変えることができるのだそう!気になるその方法は?***手相を観る際に大切なのは、パッと見たときの全体の印象です。知識にとらわれすぎると、本質を見失います。例えて言うなら、お店で果物を買うとき“美味しそう”“これが一番甘そう”と感じたものに手が伸びる。初対面の相手の顔を見て“気難しそう”“優しそう”と察する。この直感がとらえた「○○そう」こそが、手相で観ていくべき「相」なのです。そうして手が発するメッセージを受け取りながら“もっと良くしていこう!”と気持ちを立て直す。それが手相の活用法の本筋です。不思議なことに、手相は意志の力で劇的に変わります。人の顔が怒りで紅潮するように、手相も心のありようで瞬時に変わる。つまり、気持ちひとつで未来はいかようにも変えていける…これって、すごいことだと思いませんか。また、一人として同じ相がいないのも興味深い点。手相は、極めてパーソナルな占いといえるでしょう。手相は、いつ、どこにいても活用できる、人生のナビゲーション。心が折れそうなときは、十字や星印などのラッキーサインをお守り代わりに。主要線のひとつである運命線も“こんなに濃い運命線があるのだから大丈夫!”と心を支える柱になります。ラッキーサインは、その人のために振られている応援旗。手相はあなたを幸せな未来に導く最強の味方なのです。◇日笠雅水手相観。元気がもらえると評判の個人鑑定、大人気の「テソーミ教室」は、共に神宮前の『EDIT LIFE』などで、不定期に開催。告知と申し込みはツイッター「日笠雅水のテソーミルーム」(@tesoumiroom)にて。※『anan』2015年6月3日号より。イラスト・上田三根子 写真・小笠原真紀文・堀 由美子
2015年05月28日手相占いというと、主に手のひらに刻まれた線を見て運勢を鑑定するもの…かと思いきや、それだけではないよう。手相観の日笠雅水さんによると、手は心身の状態を映す“手鏡”のようなものなんだそう。日笠さんは次のように話します。***“手相”というと、手のひらに刻まれた線で占うものだと思われがちですが、実はそれ以外の要素から得ていく情報のほうが多いぐらいなんですよ。例えば、手の形、色、ふくらみ、爪の形や状態、手の姿勢…。それら“手相”を複合的に観ていくことで、過去から現在を読み取り、未来を予測するのが、手相を観るということです。なぜ、手にはさまざまな情報が表れてくるのでしょう。人は、日々手を使って生活しています。スマホを操作したり、料理を作ったり、文字を書いたり。そうした行動のクセが手のしわやキメなどの相になる…というのがひとつ。また、手は“表に現れた脳”といわれ、考え方のクセや生きるエネルギーなどが線の流れとして表れてくるということも。さらに、手には全身のツボが集まっていることから、そのときどきの健康状態を知る手がかりも表れてきます。そう考えると、手は自分の心と体を映し出す“手鏡”といえるかもしれません。事実、特別な知識がなくても、じっと手を見ていると、感じ取れることがあるものです。“最近、ごちゃごちゃして見えるな”とか“今日は手に元気がないかも”とか。そんなふうに、手を通して自分を客観視することが、手相の基本。占うというより、自分自身と対話する、という感覚が近いような気がしますね。◇日笠雅水手相観。元気がもらえると評判の個人鑑定、大人気の「テソーミ教室」は、共に神宮前の『EDIT LIFE』などで、不定期に開催。告知と申し込みはツイッター「日笠雅水のテソーミルーム」(@tesoumiroom)にて。※『anan』2015年6月3日号より。イラスト・上田三根子 写真・小笠原真紀文・堀 由美子
2015年05月28日モデルとしてはもちろん、鉄道やアニメにも造詣が深いことから“美しすぎるオタク”としても、活躍の場を広げている市川紗椰さん。そんな彼女が実に8年ぶりとなる写真集『夜が明けたら』をリリース。28歳の彼女の心境とともに写真集の魅力を伺いました。「体が崩れる前に撮っておこうと思って。本当にそれだけです。年々、ひざ上や腰回りなど、つくべきでない場所に肉がついていくし、重力にも負けてくる。だからこそボディラインをキープできているタイミングで記録を残しておきたかった。肌が見えているカットが多いのも、そんな気持ちが表れたのかもしれません。“キレイな時期があった”という証拠があれば、“もう暴飲暴食してもいいかな”って思えますしね(笑)」年を重ねたことによる変化は、体だけでなく表情にも表れている。「来年だと消えてしまっているあどけなさや、若いときにはなかった大人っぽさとか、30歳手前である今しか撮れない表情がつまっています。8年前に写真集を出したときは仕事を始めて4年目の頃で、モデルとしての活動がメインだった時期。だから服やメイクを見せることはあっても、自分を表現するような撮影がほとんどなかった。でも今は、自分自身のキャラクターを伝えるお仕事の割合が増えているので、少しは表現力がついたかなと感じます。イチオシは“何やってんの?”と思われそうな変なポーズとか、抜け感のあるカット。キメ顔じゃなく、表情ができる途中の瞬間をとらえた、雑誌とは違う姿を楽しんでほしいです」写真集のタイトル『夜が明けたら』は、実は市川さんが歌手としてデビューした楽曲名でもある。「順番としては曲が先ですね。写真集にも関わっている仕事仲間たちと“おもしろいことをしよう”という話になり、歌うことになったんです。売れるものより、本当に音楽が好きな人に響くカッコいいものを目指し、PVもありません。『夜が明けたら』は歌手の浅川マキさんの曲で、プロデューサーの小西康陽さんから提案していただいたもの。電車の走行音から始まるのですが、私が鉄道好きなのを知って選んでくれたんだなと、小西さんのキャラクターを引き出す力のすごさを実感しました。でも、陰ではずっとコニタンって呼んでたんですけどね(笑)。浅川マキさんのことは、高校生のときにLPをジャケ買いして知っていたのですが、ピアノのキーにはない音階を歌う人で。とてつもなくカッコいいだけに、自分のものにする方法を見つけられず、難しかったです。初めて自分で聴いたときは“マキ、ごめーん!”って気持ちになりましたね」◇いちかわ・さや1987年2月14日生まれ。数々のファッション誌やテレビなど、さまざまなメディアで活躍。スクリーンデビュー作となる『トイレのピエタ』が6月6日に公開予定。◇フォトグラファー・笠井爾示が撮影を担当。これまでのイメージとは違う大人っぽい表情など、新たな魅力が楽しめる。¥3,000(イーネット・フロンティア)◇昭和アングラ界の伝説の歌姫・浅川マキの『夜が明けたら』をカバー。市川さん本人が趣味で録音していた電車の走行音にも注目。¥1,389(TOWER RECORDS)※『anan』2015年5月27日号より。写真・小笠原真紀インタビュー、文・重信 綾
2015年05月20日この数年、テレビで「オネエ」タレントを見ない日はありませんが、その中でも異彩を放っているミッツ・マングローブさん。オネエ言葉も話さず、むしろ理知的で静かなしゃべり方。それでいて安易に周囲に迎合しないコメントは、思わず聞き入ってしまうほど鋭い。 40歳の節目として出版された初の自叙伝『うらやましい人生』が新潮社より発売中のミッツさんが自身について話してくださいました。 * ** ――著書を読んでいちばん感じたのは、なんでこんなに自己客観視ができているんだろう?でした。ご自身は、どう分析を? ミッツ:自分を客観的に見ることができているのは、自意識過剰だからなんじゃないですか。本当は誰も見てないかもしれないのに、「自分はどう見られているか」をすごく気にしているわけだから。もっと言えば、自分はみんなが目を留めるくらいの存在だと思っている部分と、誰も私に関心なんてないと思っている部分が自分の中で常にせめぎ合っています。芸能の仕事をしている時点で、価値や値段をつけるのは見る側なんだけど、こっちだって値札を提示する権利はある。そうなると、「投げ銭でどうぞ」という思いも、「こちらの言い値でお願いしますよ」という思いも両方湧いてきますよ。ただ、言い値以上のものを商品として提供しないと、次にまた買ってもらうことのできない世界にいて、明日の保証はないその場勝負の仕事だからこそ、必死だというのはあります。 ――実際、テレビなどでも、着々とミッツさんの存在感は増してきているように思えます。 ミッツ:このあいだ、仕事で東京証券取引所に行ったんです。そこで思ったのは、私って自分の身一つで株やってるみたいなものだなと。本だって、出すことでこの先の自分の価値がどう変動するか、そのための労力は先行投資ですよ。結局、私は、株券や外貨、不動産なんてものに自分をゆだねられない。恋愛でも性欲でも、求められた以上のものを差し出して相手にありがたがってもらえたときに、私のサービス精神も満たされる。テレビとかでも、それこそが私にとっては自分の価値を実感できる瞬間かもしれないですね。 ◇神奈川県出身。『5時に夢中!』(TOKYO MX)、『ヒルナンデス!』(日本テレビ系)などテレビやラジオのレギュラーを多数抱え、歌謡ユニット「星屑スキャット」としても活動。丸の内にあるバー『来夢来人』のママでもある。連続ドラマ『ドS刑事』(日本テレビ系)にも出演中。 写真・小笠原真紀 ※『anan』2015年5月20日号より
2015年05月13日40歳の節目として出版された初の自叙伝『うらやましい人生』が新潮社より発売中のミッツ・マングローブさん。 幼いころの思い出、慶応ボーイ時代、ロンドン留学、女装家としての活動秘話、恋愛観など…徳光修平からミッツ・マングローブへと変貌を遂げた軌跡がこの一冊でわかります。女子に刺さる箴言もたくさんの自叙伝についてご本人に話を伺いました。 * ** ――40歳になる誕生日のその日に、初めての自叙伝を出版されましたね。意味深なタイトルは、ご自身で決めたんですか? ミッツ:そうです。なぜかわからないけれど、私は「なんか、うらやましい」と言われることが多いんです。でも私自身は、「客観的に見れば、こんな人生、うらやましくないでしょう?」と思っている。 ――本の中では、「普通がうらやましい」という複雑な心情が何度も出てきます。 ミッツ:才能とか個性って、飛び出てしまったもので、見方を変えれば欠陥ですよ。それが佳きものなのかコンプレックスになってしまうものなのかは、人それぞれの価値観や捉え方で変わるんでしょうけれど。でも私、世間の人がいう「○○より△△がいい」って感覚がよくわからないことが多いんですね。植え付けられた価値観って「実は違うよなあ」って思うことがほとんど。たとえば、私は背が高いので「身長高くてカッコいいですね」とか言われるけど、私自身は高いより低いほうがいいじゃんと思ってる。にぎやかなほうが静かなのよりいいってのもわからないし、冷めたごはんより温かいごはんがいいというのもずっとわからなかった。世間一般の価値観というものに晒されてきたからよけい感じるけど、私の価値基準はそういうのに染まっていないし、逆みたい。それで発言がとがっているみたいに思われるんでしょうね。あ、でも最近は、あったかいものを食べたいという欲求だけはわかるようになってきた。極度の冷え症なんですよ。だから、お米はまあ冷めたものでもいいんだけど、おかずはあったかいのがいい(笑)。 ◇神奈川県出身。『5時に夢中!』(TOKYO MX)、『ヒルナンデス!』(日本テレビ系)などテレビやラジオのレギュラーを多数抱え、歌謡ユニット「星屑スキャット」としても活動。丸の内にあるバー『来夢来人』のママでもある。連続ドラマ『ドS刑事』(日本テレビ系)にも出演中。 写真・小笠原真紀 ※『anan』2015年5月20日号より
2015年05月13日台湾映画『KANO ~1931海の向こうの甲子園~』の初日舞台挨拶が1月24日(土)に行われ、主演の永瀬正敏と共演する坂井真紀が出席。台湾からマー・ジーシアン監督とチェン・ビンホンが急遽駆けつけると、永瀬さんは「暖かいですね」と感無量。坂井さんは感涙していた。日本統治下の1931年、台湾代表として夏の甲子園に出場し、準優勝した嘉義農林学校(通称:嘉農=かのう)野球部の実話を描く台湾映画。この日、永瀬さんと坂井さんには、ジーシアン監督らの来場は一切秘密だったといい、舞台挨拶の冒頭で永瀬さんは「本当は台湾のスタッフと一緒に舞台に立ちたかったが、叶わなかった。きっと僕らの思いは(台湾に)届いていると思う」と監督の不在を残念がる場面も。それだけに「永瀬さ~ん」とジーシアン監督が姿を現すと、永瀬さんはまず驚きの表情。劇中では「泣くな!」が口ぐせの日本人監督・近藤兵太郎さんを演じており、「いや、泣いてないっすよ」と感動的なサプライズに照れ笑いも浮かべていた。一方、近藤の妻を演じる坂井さんは涙をこぼしながら、「永瀬さんや監督をはじめ、常に現場が作品に対する情熱にあふれていた。私もその情熱に触れて、エネルギーをもらったし、幸せだった」と感慨深げだった。また、ジーシアン監督は「人間は未来を見つめる生き物ですが、そこで過去を忘れてはいけないと思います。この映画を観て日本と台湾の過去から学んで、パワーを受け取ってもらえれば」と日本での“凱旋公開”に感激していた。東京・新宿バルト9で行われた初日舞台挨拶には永瀬さんと坂井さん、ジーシアン監督らに加えて。大倉裕真、飯田のえる、山室光太朗、青木健、主題歌を歌うRakeと中孝介が登壇した。台湾では昨年2月に封切られ、公開60日間で興行収入3億台湾ドル(約10億円)を超える大ヒットを記録。いったん劇場公開を終えたが、9月から台湾映画史上初となるアンコール公開が行われ、“台湾版アカデミー賞”といわれる第51回金馬奨で「観客賞」「国際映画批評家連盟賞」を受賞した。『KANO ~1931海の向こうの甲子園~』は全国にて公開中。(text:cinemacafe.net)■関連作品:KANO~1931 海の向こうの甲子園~ 2015年1月24日より新宿バルト9ほか全国にて公開(C) 果子電影
2015年01月25日小笠原諸島に新たにできた島が西之島とつながったことで「スヌーピー」に見えるとツイッター上で話題となっている。海上保安庁が12月26日に西之島付近の新島の溶岩流が西之島南岸に到達し、両島が一体となったことを発表。公開された上空写真がスヌーピーに酷似しているとインターネット上で話題になり、様々な報道機関が写真・動画を公開している。NHKニュースのツイートは現時点で400回を超えるリツイートを記録。セレクトショップ「乱痴気 (LANTIKI)」のオフィシャルツイッターアカウントは、「centraaaaalkobeの近くにスヌーピーの石像があるんですよ。スヌーピー島はなかなか見にいけないですが、こちらは正月休みを利用して探しに来て下さい」とつぶやいている。今年は六本木ヒルズでスヌーピー展が開かれ、各種コラボレーションアイテムを発表されるなど、スヌーピーはファッション・アート界にも話題をもたらした。
2013年12月27日直木賞作家・角田光代の短編小説集をWOWOWの連続ドラマWで実写化した「かなたの子」の完成披露試写会が11月19日(火)に開催。第1話上映後に主演の坂井真紀を始め、井浦新、大森立嗣監督が舞台挨拶に登壇した。偶然、富士登山ツアーに集まった男女。罪を抱え呵責の念にさいなまれる彼らが富士登山を通じて自らの過去と向き合っていくさまを描き出す。富士山の世界遺産登録後、初めてのドラマ撮影として本作の撮影は閉山前の9月に行われたが大森監督は「永瀬(正敏)さんが来た途端に台風も一緒に来た!」と恨み節。嵐が来ると撮影は中断され、山小屋でスタッフ、キャスト全員が待機することになったそう。坂井さんは「すごく強い風が吹いたことがあり、『自分の身は自分で守らなきゃ!』と。自然の怖さを感じました」とふり返る。富士登山ルートの中でも最も過酷と言われる御殿場ルートで撮影が行われ、山小屋と撮影現場を往き来する日々だったというが井浦さんは「毎日、登って下りての繰り返しで、何の修行をしてるのか?という感じなんですが(苦笑)、だんだんとそれが楽しくなってきた」と明かしたがこれも一種のクライマーズハイ…?それぞれに重い過去を背負った役柄を演じたが、母親として娘に対する重い罪を抱える日都子を演じた坂井さんは「監督が『(日都子が罪を犯した)理由なんてない。衝動的という言葉でも片づけられないようなもっと違うことなんだよ』と仰り、その一言で前に進めたと思います」とふり返る。井浦さんは「抱えた罪を大げさにではなく、見せないようにしつつ表さなくてはいけないというなかなか、出会うことのない役で難しかった」と述懐しつつ「そこが一番、面白いところでもあった」と充実した表情を見せた。作品にちなんでいまだに背負っている“過去”について問われると、坂井さんは「小学校の頃、プールのときに脱いだパンツがなくなってしまいまして(苦笑)」と思いがけぬエピソードを明かす。パンツはその後、無事見つかったそうだが「それ以来、トラウマでプールでパンツを脱ぐたびに『これは絶対になくせない』と見えるところに置くようになって」と告白し笑いを誘う。一方、大森監督は“家族”こそがトラウマだという。「初めてに書いた脚本をあるプロデューサーに見せたら『普通は壊れていく家庭を描くのに、お前のは最初から家庭が壊れてる』と言われました。おれんちはムチャクチャだったから。オヤジ(=前衛舞踏家の麿赤児)が白塗りなのがそもそもトラウマだし!」と大森監督、そして俳優の大森南朋を生んだ複雑な家庭環境について語り、会場は笑いに包まれた。WOWOW 連続ドラマW「かなたの子」は12月1日(日)より放送(全4話/第1話無料放送/毎週日曜22:00~)。(黒豆直樹(cinema名義))■関連作品:かなたの子
2013年11月19日東京都小笠原諸島の父島で第3回目の開催となる「POWERofBONINアームレスリング大会」が開催される。開催日は2013年1月1日(火・元旦)、10:00から。「日本一早い海びらき」イベント内で実施される。参加希望者は12月30日または31日に、小笠原村観光協会(B-しっぷ)の営業時間内に窓口まで申し込みが必要。応募資格は高校生以上の男女。ただし18歳以下は保護者の同意が必要。定員は先着順で男女各8名、参加費は無料だ。入賞者には賞状および飲食券または商品が授与される。優勝者は10,000円相当、準優勝は3,000円相当、3位は1,500円相当となる。「日本一早い海びらき」では、アームレスリングのほか、1年の安全を祈願する神事や東京都無形民俗文化財の「南洋踊り」、「八星流太鼓」の演奏、餅まき、「アオウミガメの放流」などのイベントが企画されている。イベント詳細は小笠原村観光協会ホームページで確認を。【拡大画像を含む完全版はこちら】
2012年12月10日世界遺産の「小笠原諸島」。「知床」「白神山地」「屋久島」に続く日本で4つ目の自然遺産である。小笠原諸島は「地球生成の歴史」と「独自の進化を遂げた生態系」「生物多様性」の3つの登録基準で世界遺産登録を目指していたが、認められたのは独自の生態系のみで、日本で最初の「地球生成の歴史の価値が認められた自然遺産」になることはできなかった。また、外来種が諸島の生態系を崩してきた歴史を踏まえ、「外来種対策」や「観光管理」を続けることが世界遺産委員会から求められている。ちなみに、小笠原の英語名「BONIN」(ボニン)の語源となっているのは「無人島」である。2012秋の特別開催実施日: 2012年9月23日受付期間: 7月11日~8月24日18時実施級: 2級・3級開催都市: 東京・名古屋・大阪申し込みは世界遺産検定公式WEBサイトにて【拡大画像を含む完全版はこちら】
2012年07月27日女優の仲間由紀恵が出演するNHKの長編ドキュメンタリー「謎の巨大生物を追う~仲間由紀恵・小笠原の海をゆく~」が6月30日(土)と7月1日(日)の2夜連続で放送が決定。これに先駆け6月5日(火)、仲間さんが出席しての取材会がNHK放送センター(東京・渋谷)にて行われた。巨大海洋生物が集う世界有数のスポットである小笠原諸島に仲間さんが渡り、世界最大の無脊椎動物であるダイオウイカやその天敵のマッコウクジラやザトウクジラを生で目撃すべく海に出る。沖縄県出身で自身もスキューバダイビングや小型船舶の免許を持ち、海に慣れ親しんできた仲間さんだが小笠原諸島について「この島にしかいない植物や生物が生息しており、一度は行ってみたいところでした」と明かす。住所の上では“東京都”ではあるが、船が出る竹芝からおよそ1,000キロ離れており、仲間さんは25時間半もの船の長旅。島には2週間ほど滞在し、毎日船で移動しながら巨大生物を追いかけたという。特に、古くは西洋で船を襲う怪物“クラーケン”として恐れられていたダイオウイカは、これまで深海を泳いでいる姿が映像に収められたことがなく、目撃されることも稀な生物だが仲間さんは「運よく出会うことができました!」と満面の笑み。どれくらいの時間をかけてどのように出会ったのかは「見てのお楽しみ」とのことだが、「ドキュメンタリーという仕事はドラマなどとは違って、もちろん台本やシナリオはあるんですが相手がどこにいるか分からない野生の動物ということで計画通りに行かない大変さがありました」と苦労を述懐。だからこそ、これらの生物に出会ったときの感動はひと潮のようで「いままでの苦労が吹き飛びました。私たちの何倍もの大きさの生物が、あんなに力強く生きて動いてるということに感動しました」と興奮した面持ちで語った。また、小笠原で仲間さんはイルカの群れと泳ぐ“ドルフィン・スイム”も体験したそう。「初めは不安でした。『(イルカと)アイコンタクトしてください』と言われるんですが、『できるかな?』と思ってました。それが実際に潜ってみると、2匹のイルカが近づいてきて本当にこちらの目を覗き込んでくれるんです。緊張しながら見返したら、フッと泳ぎ始めたので頑張って泳いで付いていきました」と神秘体験の感動を明かした。番組を通じて伝えたいことを問われると仲間さんは、クジラの群れが世界中の海を巡っていることに触れ「大きな地球をグルグルと行ったり来たりすることが、もしかしたらそんなに大変なことじゃないのかも?と思えるくらい大きな生き物でした。そう思うと、同じ地球で生きているということで地球をもっと近くに感じることができた気がして、環境というものがとても尊いものに感じました。小笠原の美しさと巨大な生物のダイナミックさを感じていただき、彼らとこれからも共存するために私たちはどんなことに気を付けなくちゃいけないのか?ということも考えていただけたら」と語りかけた。「謎の巨大生物を追う~仲間由紀恵・小笠原の海をゆく~」は6月30日(土)、7月1日(日)の2夜連続で21:00よりBSプレミアムで放送。
2012年06月05日映画『スープ・オペラ』(瀧本智行監督)の初日舞台挨拶が10月2日(土)、東京・中央区のシネスイッチ銀座で行われ、主演の坂井真紀、共演の西島隆弘(AAA)らが出席した。ひょんなきっかけから同居生活を始めた三十路半ば過ぎの独身女性・ルイ(坂井さん)、妙に明るい若者・康介(西島さん)、自称・画家のダメな中年男・トニーさん(藤竜也)の心の交流を描く物語。満場の観客を前に坂井さんは「映画の初日は特別な気持ちになるものです。たくさんのお客さんに来ていただいて幸せです」と満面の笑み。劇中のエピソードにちなみ司会者が年の差恋愛について質問。西島さんは「いまは年上がいい。この間、藤さんとそういう話をして『年を重ねると年下が良くなる』と聞いたりもしたので。真紀さんとかすごくいいですね。ホント、タイプです」と“告白”。腕を振り上げて喜んで見せた坂井さんは「年はこだわらないです」。すかさず西島さんから「すごい年下と結婚したくせに…」と突っ込まれると、同作でも一緒に仕事をした写真家の鈴木心さんと昨年10月に入籍し、結婚1周年を迎えたばかりだけに「旦那さんが10歳年下なので、藤さんが『だんだん若い子が好きになる』とおっしゃるのを聞いて、どうしよう?って思っています。男性ってそんなものなんですかね?捨てられないようにがんばります」と健気な妻の顔をうかがわせた。一方、藤さんは「僕の妻は6歳年上。年上の女房はやっぱりいいですよ」とのろけていた。『スープ・オペラ』はシネスイッチ銀座、新宿ピカデリーほか全国にて公開中。(photo/text:Yoko Saito)■関連作品:スープ・オペラ 2010年10月2日よりシネスイッチ銀座、新宿ピカデリーほか全国にて公開© スープの会■関連記事:坂井真紀の美容法「キチンと食事」と「気にしないこと」坂井真紀指輪を輝かせ新婚生活を初ナマ報告阿川佐和子の「スープ・オペラ」が坂井真紀主演で映画化!「“裸”の心で演じた」
2010年10月02日女優の坂井真紀が9月24日(金)、東京・港区のスペースFS汐留で行われた主演映画『スープ・オペラ』の試写会に出席。輝き続ける秘訣をテーマにトークを展開した。本作では、風変わりな同居人に囲まれ、人生の輝きを増していくヒロインを好演。プライベートでも昨年、本作でも一緒に仕事をした写真家の鈴木心氏と入籍し、まもなく迎える結婚1周年を前に「悩んだら止まる時間も大切で、ここにいたいと思ったら止まっていてもいいと思っていましたが、結婚してからそういう訳にもいかず、肝っ玉母さん的に進まないといけないな、と」と変化を語り、輝くような笑顔。一方で、ほぼ女性が埋め尽くした客席からの質問にも回答。92年にデビューし現在40歳だが、年齢を感じさせない容姿とツルツルした肌に関する質問が集中した。だが、女優を続ける上で気をつけている美容法を聞かれると、「キチンと食事を摂ること…ですね。時間が空くと時々水泳に行ったりしますが、あとは気にしていません。体質みたいで」と意外な無頓着ぶりを吐露。意外そうな表情を向けた女性客を見つつ「むかつきます?嫌な感じですか?」とウケを気にして苦笑い。現在40歳とは思わせないツルツルの肌を輝かせており、肌の調子が悪いときのケアについて聞かれても「ダメになったときはどうしようもないですからねぇ、どうしようもないので…気にしないことです」とサラリ。「説得力ないですか?すみません、こんな感じで生きているので」と愛嬌タップリに謝っていた。『スープ・オペラ』は10月2日(土)よりシネスイッチ銀座、新宿ピカデリーほか全国にて公開。(photo/text:Yoko Saito)■関連作品:スープ・オペラ 2010年10月2日よりシネスイッチ銀座、新宿ピカデリーほか全国にて公開© スープの会■関連記事:坂井真紀指輪を輝かせ新婚生活を初ナマ報告阿川佐和子の「スープ・オペラ」が坂井真紀主演で映画化!「“裸”の心で演じた」
2010年09月24日女優の坂井真紀が6月11日(金)、東京・西新橋のスペースFS汐留で行われた主演映画『スープ・オペラ』完成披露試写会の舞台挨拶に出席。本作のスチールも手がけた写真家・鈴木心氏と昨年10月1日に入籍、今年5月1日に挙式して以来、初の公の場で、左手薬指に指輪を輝かせながら新婚の心境を語った。冒頭、瀧本智行監督から「この映画のスチールを務めたカメラマンと坂井さんは結婚されて、幸せに暮らされております」と前フリ。本作で坂井さんは、ひょんなことから風変わりな初老の画家(藤竜也)、編集者を目指す若い男(西島隆弘)と、ひとつ屋根の下で暮らすことになった女性・ルイを熱演。同席した原作者の作家・エッセイストの阿川佐和子氏から、孤独や人の温もりを描いた内容だけに「孤独だったのかしら?だから結婚されたのかしら」と突かれると、坂井さんは「こんなにも孤独を感じたことはなかった。この役が孤独過ぎて結婚してしまいました」と笑顔で冗談交じりに報告した。本作にちなみ、どんな男性を求める?の質問に「特には…じゃ、夫で」。ストレートなオノロケで、阿川さんや共演陣を「うーん」とうならせた。「現場に支障がないように(交際を)隠していました」と撮影時をふり返り、どこに惹かれた?の質問に「ウチの旦那さん、姿勢がいいんですよ。だからカメラを構える姿がカッコイイ」とニッコリ。手料理は「していますよ。本を見て、レパートリーを増やしたり、頑張っています。チゲスープを作りました、美味しいって言ってくれました。得意料理?餃子です」とハッピーオーラ全開。子供については「できれば嬉しい。できれば何人でも欲しい。授かれば幸せです」と話していた。一方、阿川さんは、坂井さんとの初対面をふり返り「幸せそうに笑っていらした理由が分かりました、私に会ったからかな?と思ったけど違いました」と苦笑い。「本当にありがたい話題作りをしてくださって」と妙な祝福。自身は?と聞かれ、「ほっといてください!」とかわいらしく口を尖らせていた。『スープ・オペラ』は10月、シネスイッチ銀座、新宿ピカデリーほか全国にて公開。(photo/text:Yoko Saito)■関連作品:スープ・オペラ 2010年10月、シネスイッチ銀座、新宿ピカデリーほか全国にて公開© スープの会■関連記事:阿川佐和子の「スープ・オペラ」が坂井真紀主演で映画化!「“裸”の心で演じた」
2010年06月11日