医療保険を含め、生命保険に加入するには、保険契約者、被保険者、保険金受取人といった三者を決定しなければなりません。この三者間の関係は、将来受け取る保険金と税金に直接大きな影響を与えることになるため、安易に決定するのは厳禁です。本記事では、保険契約者、被保険者、保険金受取人の三者間と税金の関係性のほか、医療保険の保険金受取人を決める上で押さえておきたいポイントについて紹介していきます。保険契約者・被保険者・保険金受取人とは上記図は損害保険の解説となりますが、医療保険の保険金は、そもそも病気やケガなどが原因で保険金が支払われるものであるため、いわゆる身体の傷害や疾病を原因として保険金を受け取ることに変わりありません。そのため、医療保険の保険金に対して原則として税金がかかることはなく、保険金受取人が税金の心配をする必要はないことになります。医療保険の契約において、保険金受取人が異なる場合たとえば、医療保険の契約において、保険契約者と被保険者が夫で保険金受取人が妻のように、保険金受取人だけが異なる場合、保険金を受け取った妻は税金がかかることになるのでしょうか?上記図の解説より、本来ならば、保険契約者と被保険者が同一人(今回は夫)で保険金受取人(今回は妻)のように、保険金受取人のみが異なる場合は、原則として贈与税や相続税の課税対象になります。ただし、ケガや病気などによるものは除かれると記載されていることから、医療保険の場合は税金がかかることはありません。医療保険と保険契約者、被保険者、保険金受取人の三者間と税金の関係性これまでの解説より、医療保険と保険契約者、被保険者、保険金受取人の三者間と税金の関係性をまとめます。基本的に医療保険の保険金は、病気やケガが原因で保険金が支払われる性質の生命保険であることから、受け取った保険金に対して税金がかかることはありません。ただし、受け取った医療保険の保険金であったとしても、例外的に税金がかかる対象となる場合があるため、次項からは参考情報として例外パターンについて解説を進めていきます。[adsense_middle]医療保険の保険金に対して相続税がかかる対象となる場合について医療保険の保険金は基本的に税金がかかることはありませんが、例外として、病気やケガで入院していた場合で療養中に死亡してしまった場合、医療保険の保険金が相続税の課税対象になってしまいます。なお、具体的な一例として、以下のような医療保険の契約をしていた場合になります。本来ならば、医療保険に加入している本人が退院した後に保険金を請求して保険金を受け取る流れになりますが、本人が死亡した場合、遺族が本人の保険金を請求する権利について承継(相続)することになります。実務的に考えると、極度に心配をする必要はない医療保険の保険金は、例外として療養中に死亡してしまった場合、医療保険の保険金が相続税の課税対象になってしまいますが、実務的に考えると極度に心配をする必要はありません。この理由は、入院や手術などによって生じた医療費で、本来ならば死亡した本人が支払わなければならない未払いの医療費も遺族が承継(相続)しなければならず、結果として、受け取った医療保険金と未払い医療費が相殺されるからです。将来、相続税が発生する可能性がある場合は、保険金受取人の確認や対策を相続税はすべての人に対して課税される税金ではなく、あくまでも死亡した人の財産を承継(相続)した場合において、一定の計算式などにあてはめて計算した結果に基づいて納税義務の有無が確定します。そのため、数千万円単位における財産がある場合などで相続税が発生する可能性や懸念がある場合は、医療保険や死亡保険といった各種保険契約も含めて、相続税の対策や確認を早い内から行っておくことが望ましいと言えます。医療保険の受取人に関するまとめ医療保険の保険金は、保険金受取人が本人や本人以外であったとしても基本的に税金がかかりません。例外として相続税の課税対象になる場合もあるものの、未払い医療費との相殺によって、この部分だけを切り取って考えますと、さほど大きな影響を与えることもありません。ただし、本記事は医療保険に特化した解説となるため、他の生命保険の場合、三者間と税金の関係を考慮するのが重要なのは言うまでもないでしょう。
2019年06月25日子供が誕生しますと、我が子のために貯蓄や生命保険に加入するなど、将来を考えた行動に移される親御さんが多いと思います。たとえば生命保険を例にしますと、親が加入する死亡保険や医療保険をはじめ、子供を対象にした学資保険や医療保険(共済)などの新規加入が挙げられます。本記事では、これらの中の内、子供のための医療保険(共済)の加入に焦点をあて、加入前に確認しておきたい考え方とポイントについて紹介します。子供のための医療保険(共済)の加入は必要?不要?通常、高額療養費制度を適用した場合は自己負担の医療費が発生することになりますが、例外を除き、0歳から小学校就学前の子供の場合、乳幼児医療費助成制度によって加入者の医療費負担がかかっていないことが分かります。そのため、自己負担をしなければならない費用があったとしても、極度に心配をする程の金額にならないと考えることもできます。義務教育就学児医療費助成制度義務教育就学児医療費助成制度とは、義務教育就学期間中の子供が、病院などで診察などの医療サービスを受けた場合において、その医療費をお住いの地方自治体が助成する制度のことを言います。義務教育就学児医療費助成制度は、小学生および中学生の医療費をお住いの地方自治体が助成する制度ですが、基本的な考え方は先に紹介した乳幼児医療費助成制度と大きく変わりません。[adsense_middle]小児慢性特定疾病医療費助成制度小児慢性特定疾病医療費助成制度とは、以下のような重篤な病気にかかっている場合で、入院または通院が必要な18歳未満の子が助成対象となる制度のことを言います。がん(悪性新生物)慢性腎疾患慢性呼吸器疾患慢性心疾患内分泌疾患膠原病糖尿病先天性代謝異常血液疾患免疫疾患神経・筋疾患慢性消火器疾患染色体または遺伝子に変化を伴う症候群皮膚疾患骨系統疾患脈管系疾患群なお、子供が18歳に達した時点において、上記の重篤な病気によって引き続き医療を受ける必要がある場合で、病状が助成の認定基準を満たしている場合は、20歳に達するまで助成を延長することができます。小児慢性特定疾病医療費助成制度における自己負担金額小児慢性特定疾病医療費助成制度における自己負担金額につきましても、すでに解説した乳幼児医療費助成制度と高額療養費制度との関係のように、大きな医療費の負担を強いられることはありません。小児慢性特定疾病医療費助成制度における自己負担金額は、上位所得者であったとしても、月額あたり15,000円が自己負担上限額になっていることが確認でき、一般の所得者の場合、5,000円から10,000円の範囲内となっています。重篤な病気を抱えている子を持つ親御さんとしては、精神的にも肉体的にも辛い日々を送ることになる一方、金銭面については国や地方自治体などが助成する仕組みが確立されています。子供が医療を受ける場合の主な3つの助成制度の重要ポイントここまで、乳幼児医療費助成制度、義務教育就学児医療費助成制度、小児慢性特定疾病医療費助成制度といった3つの医療助成制度について紹介しましたが、補足事項として、これら3つの制度における大切なポイントをまとめて紹介します。3つの助成制度は、いずれもお住いの市区町村に対して申請をすることによって、市区町村が発行する受給者証が交付されます。市区町村が発行する受給者証を医療機関などに提示することによって、子供が医療サービスを受けた時に、医療費の自己負担分の助成(原則として、乳幼児は2割、子供は3割)が受けられます。それぞれの助成制度には、所得金額に応じて一部自己負担がある場合があります。それぞれの助成制度には助成されないものがあり、たとえば、健康診断にかかる費用、予防接種、オムツ代、差額ベッド代、文書料といった、いわゆる保険適用外の費用などがあります。それぞれの助成制度の内容は、お住いの地方自治体によって助成内容が異なります。小児慢性特定疾病医療費助成制度は、どこの医療機関でも良いわけではなく、指定医療機関を受診する必要がある点に注意が必要です。改めて子供のための医療保険(共済)の加入について考える子供に対する公的な医療助成制度について押さえるべきポイントを知りますと、子供のための医療保険(共済)へ加入することが、自分たちにとって必要なのか、不要なのか判断がしやすくなります。また、子供のために医療保険(共済)へ加入する目的が、もしもの医療費の補填なのか、将来のためなのか、加入目的の違いによっても必要性は大きく分かれることになると考えられ、必要・不要を一概に決めつけることはできないわけです。子供のための医療保険に関するまとめ子供のために医療保険(共済)へ加入することを必要・不要と考えるのではなく、親が子供に対してどのようにしたいのかをまずもって考えることが大切です。我が子を想う気持ちはどこの親も同じですから、たとえば、小さな頃から医療保険(共済)へ加入することも、大人になってから子供や孫へ資金援助をすることも、親が子供の将来を考えた行動をしていることに変わりありません。目先の部分だけに固執するのではなく、柔軟に物事を考える余裕を持っておきたいものです。
2019年06月24日オリックス生命が販売している医療保険と言えば、新キュアシリーズが有名ですが、多くの情報サイトやFPが選ぶ医療保険の中でも上位にランキングされている傾向が高くなっています。そこで本記事では、医療保険の新規加入や見直しを検討している人を対象に、令和元年6月現在におけるオリックス生命の公式WEBサイトより、同社の医療保険の全体的な概要と新キュアの主な特徴やポイントについて紹介していきます。オリックス生命が販売している医療保険の概要オリックス生命が販売している医療保険は、主に4つの種類に分けられ、商品名と大まかな特徴は以下の通りです。「医療保険 新キュア」:七大生活習慣病には特に手厚い保障がついた終身医療保険「医療保険 新キュア・レディ」:女性特有の病気とすべてのがんに特に手厚い保障の女性専用終身医療保険「医療保険 新キュア・サポート」:持病のある方でも入りやすい引受基準緩和型の終身医療保険「死亡保障付医療保険リリーフ・ダブル」:医療保障と死亡保障の両方が得られる終身医療保険医療保険は、大きく終身医療保険と定期医療保険の2つに分けられますが、オリックス生命が販売している医療保険は、すべて終身医療保険となっています。そのため、医療保障を将来に渡って準備しておきたいと考えている人にとっては向きである一方、とにかく安い保険料で間に合わせたいと考えている人には不向きと言えます。「医療保険 新キュア」の特徴とポイント「医療保険 新キュア」は、基本の保障(基本保障)と選べる保障(特約)の2つの保障から構成されており、それぞれの保障における特徴とポイントは、以下の通りです。基本の保障(基本保障)選べる保障(特約)「医療保険 新キュア」を選ぶメリットとデメリットはどこにあるのか「医療保険 新キュア」の特徴とポイントについて紹介しましたが、ここからは、新キュアを選ぶメリットとデメリットはどこにあるのか、表の内容を基に、それぞれ個別に紹介していきます。「医療保険 新キュア」を選ぶメリット「医療保険 新キュア」を選ぶメリットをざっくり紹介しますと、終身医療保険の中では「他社に比べて保険料が安い」「保障がシンプルでわかりやすい」「三大疾病や七大生活習慣病で入院した場合の保障が手厚い」ことが挙げられます。【「医療保険 新キュア」を選ぶメリット①】終身医療保険の中では、他社に比べて保険料が安いオリックス生命の終身医療保険(新キュア)は、他社が販売している終身医療保険に比べて保険料が安い特徴があり、保険料を重視している人にとってみますと、比較検討の選択肢に欠かすことができない終身医療保険と言っても過言ではありません。【「医療保険 新キュア」を選ぶメリット②】保障がシンプルでわかりやすいオリックス生命の終身医療保険(新キュア)は、基本の保障(基本保障)や選べる保障(特約)が少なく、一見デメリットのように思えてしまいますが、保障がシンプルで、必要な保障のみを選択できるメリットがあります。また、保険会社名は出しませんが、長い名称の特約で、どのような場合に保険金が支払われるのか分かりにくい更新型の特約を数多く付けることによる、保険料のロスや保障の低下を防げるメリットもあると言えます。【「医療保険 新キュア」を選ぶメリット③】三大疾病や七大生活習慣病で入院した場合の保障が手厚いオリックス生命の終身医療保険(新キュア)は、三大疾病や七大生活習慣病で入院した場合の保障が手厚いメリットがあり、三大疾病(がん・心疾患・脳血管疾患)で入院したときは無制限で保険金が支払われ、七大生活習慣病で入院したときは、1入院120日まで保障されます。個人差はあるものの、一生涯において三大疾病や七大生活習慣病で入院する可能性は比較的高いと考えられ、将来的に効果的な保障になることが見込まれます。「医療保険 新キュア」を選ぶメリットまとめ終身医療保険の中では、他社に比べて保険料が安い保障がシンプルでわかりやすい三大疾病や七大生活習慣病で入院した場合の保障が手厚い[adsense_middle]「医療保険 新キュア」を選ぶデメリット「医療保険 新キュア」を選ぶデメリットはさほど見当たらないのですが、あえて挙げるとするならば、特定疾病保険料払込免除特則の適用範囲が狭いといったデメリットがあります。特定疾病保険料払込免除特則とは特定疾病保険料払込免除特則とは、新キュアに契約加入し、保険料を払い込みしている期間中に特定疾病(がん・急性心筋梗塞・脳卒中)によって、約款所定の事由に該当した時に、以後の保険料の支払いをしなくても良いといったものになります。ポイントは、脳血管疾患や心疾患ではなく、急性心筋梗塞や脳卒中を発病した場合で、一定要件に該当した場合に特定疾病保険料払込免除特則が適用される部分にあります。特定疾病保険料払込免除特則の適用範囲が狭いとは特定疾病保険料払込免除特則は、がん・急性心筋梗塞・脳卒中が適用対象の疾病にあたり、脳血管疾患や心疾患のように広い疾病に適用しているわけではないため、保障範囲が狭く、必ず特定疾病保険料払込免除特則が有効になるとは言い切れません。特定疾病保険料払込免除特則の有無によって、保険料も変わることになるため、この辺は慎重に検討をしておきたい部分と言えます。オリックス生命の終身医療保険(新キュア)に関するまとめオリックス生命が販売している医療保険(新キュア)は、医療保険の新規加入や見直しを検討している人で、特に保険料や入院に対する保障を重点においている場合、比較検討の選択肢に入れておきたい医療保険と言えます。通院保障が欲しい場合は、通院治療支援特約を付加するなどで対応も可能であることから、ご自身のニーズを再確認した上で必要な特約も付加することで、シンプルかつ無駄の少ない医療保険に加入できるものと思われます。
2019年06月23日医療保険に加入する際、保険料の安さや保障の質を重視するのは誰でも当然のことだと思います。ただ、実際に医療保険の契約をする上で保険料の安さと保障の質をどちらも得るためには、年齢が若いことや健康なことをはじめ、保険契約の仕方など、様々な条件を満たしていることが必要です。そこで本記事では、保険料が安い医療保険を選ぶ前の注意点と、安くておすすめの医療保険をランキング形式で紹介していきます。重要!保険料が安い医療保険を選ぶ前の注意点3つ医療保険を含む生命保険は、物と異なり、保険料を支払って何かしらの将来保障を得られる権利を買うイメージですが、保険料が高ければ高い程、良質な生命保険と言えるわけではなく、逆に保険料が安ければ安い程、悪い生命保険と言い切ることもできません。ただし、保険料が安い場合は何かしらのデメリットがある可能性も高いです。保険料が安い医療保険を例に、選ぶ前にあらかじめ押さえておきたい注意点を3つ紹介します。【注意点①】保険料が安い医療保険は、保険料が終身払いの可能性が高い保険料が安い医療保険は、保険料が終身払いになっている可能性が高く、特殊な事情を除き、亡くなるまで医療保険の保険料を支払い続けていかなければなりません。そのため契約当初の保険料が安くても、長生きすることによって、トータルで支払う保険料が多くなってしまうデメリットが生じる懸念があります。【注意点②】保険料が安い医療保険は、保険期間が有期になっている可能性が高い保険料が安い医療保険は、保険期間が有期になっている可能性が高いです。保障される期間が一生涯ではなく、保険契約が開始になってから10年間や60歳までなどのように、保障期間があらかじめ定まっている懸念があります。なお、この定まった保障が満期を迎えますと、再び保険契約を更新しない限り、医療保険の保障は無くなってしまうことになります。【注意点③】保険料が安い医療保険は、更新型になっている可能性が高い保険料が安い医療保険は更新型になっている可能性が高く、先に紹介した保険期間が満期を迎えた後に、再び保険契約を更新すると、同じ保障を得るための保険料負担が増加することになります。医療保険も含めた生命保険は、年齢が上がれば上がる程、保険料負担が多くなるため、仮に更新型の医療保険の場合、保険契約を更新する都度、長い目で見た時に多くの保険料を負担しなければならない懸念が生じることになります。保険料が安い医療保険を選ぶ前の注意点まとめ保険料が安い医療保険は、保険料が終身払いの可能性が高い保険料が安い医療保険は、保険期間が有期になっている可能性が高い保険料が安い医療保険は、更新型になっている可能性が高いおすすめの保険料が安い医療保険ランキング保険料が安い医療保険を選ぶ前の注意点を紹介させていただきましたが、ここでは参考情報として、保険料が安い医療保険について紹介します。なお、保険料をシミュレーションする上での前提条件は以下の通りとします。シミュレーション年齢は、30歳の男性および女性とします保障の良し悪しを考慮せず、保険料が最も安くなることを最優先します保険料は、月払いによるものとします医療保険だけではなく共済も含むものとします第3位ソニー損保「ZiPPi(ジッピ)」ソニー損保が販売している入院実費型の医療保険「ZiPPi(ジッピ)」は、健康保険や国民健康保険などの公的医療保険を使用した入院治療費の窓口負担額(3割分)が全額保障される特徴があります。また、保険料が安い医療保険を選ぶ前の注意点で紹介しましたように、保険期間が5年の有期で更新型の医療保険になっているため、5年ごとに契約を更新することによって、負担する保険料が増加していくことになります。第2位都道府県民共済「総合保障1型」都道府県民共済の「総合保障1型」は、18歳から65歳までの健康な方であれば加入できる共済にあたり、月額1,000円の掛金で、医療保障と死亡保障のどちらも得られる特徴があります。なお、都道府県民共済は、保険期間(共済期間)が1年ですが、更新型の生命保険とは異なり、掛金が増加していくことはありません。都道府県民共済へ加入する前の注意点都道府県民共済は、少ない掛金で医療や死亡の保障を得られるのが特徴ですが、たとえば総合保障1型の場合、65歳以降など一定年齢に達すると、原則として保障が終了することになります。なお、総合保障1型は、65歳以降に月額2,000円以上の基本コースへ変更をすることも可能ですが、これまでに比べて保障が少なくなるデメリットや健康告知に引っかかることによって、保障が継続できない懸念も生じてしまう点に細心の注意が必要です。[adsense_middle]第1位アクサダイレクト生命「アクサダイレクトの定期医療」アクサダイレクト生命が販売している定期医療保険は、病気やケガで入院した場合、1日あたり5,000円が保険金として支払われ、所定の手術を受けた場合は、1回につき50,000円が保険金として支払われる特徴があります。こちらも、保険料が安い医療保険を選ぶ前の注意点で紹介しましたように、保険期間が10年の有期で更新型の医療保険になっているため、10年ごとに契約を更新することによって、負担する保険料が増加していくことになります。医師や看護師などの相談が無料で付帯されるアクサダイレクト生命が販売している定期医療保険に加入しますと、医師や看護師などに24時間365日電話で健康相談をするサービスや、総合相談医が無料でセカンドオピニオンの相談に応じるサービスが無料で付帯されることになります。3社の保障を比較して考えられるポイントを簡単にまとめます月々の保険料が安く、さほど大きく変わらないにしても、保障内容を比較しますと、それぞれ大きく異なることが分かります。家計状況はもちろんですが、ご自身が抱えているニーズに最も合っている医療保険を探すことが大切であり、仮に入院した場合の医療費の自己負担金額も考慮した商品選びをする必要があると考えられます。医療保険に加入する目的を再確認しておきましょう通常、医療保険は、病気やケガなどで入院した場合などにおいて、多額にかかる医療費の補填を目的として加入するのが一般的であるため、医療保険に加入して保険金が支払われたとしても、保険金ではまかない切れないさらに重い自己負担を強いられてしまうのであれば本末転倒です。安い保険料といった目先の部分にだけ捉われるのではなく、先を見越した医療保険選びをすることが何よりも大切なことを忘れないようにしたいものです。安くておすすめの医療保険ランキングに関するまとめ保険料が安い医療保険を選ぶということは、保険料の終身払いや更新型による保険料の増加懸念をはじめ、保障期間が限られている可能性といったデメリットを確認し、しっかりと理解しておくことがとても重要です。特に医療保険は、病気やケガなどによって入院した場合における将来の保障を準備する目的がある生命保険であるからこそ、保険料が安いといった目先の部分だけに捉われない選び方をしていくことが大切とも言えます。
2019年06月22日医療保険は、公的医療保険と民間医療保険の2種類があり、いずれの保険料を支払った場合も、所得税や住民税の負担額を軽減する所得控除の対象になります。ただし、実際に負担した公的医療保険料と民間医療保険料では、適用となる所得控除の種類が異なるほか、税額を軽減する効果も大きく異なります。そこで本記事では、2つの医療保険にかかる所得控除と知っておきたいポイントについて紹介していきます。医療保険と所得控除の基本ポイント保険会社を問わず、上記図のように適用制度が新制度なのか旧制度なのか記載されているため、そちらを見ることでどちらの制度なのか簡単に確認することができます。新制度と旧制度のいずれの契約もある場合は、シミュレーターの活用がおすすめ生命保険料控除について、新制度と旧制度のいずれの生命保険にも加入している場合は、適用の仕方によっては税負担を少なく抑えられる場合があることをお伝えしました。しかしながら、そのような専門的なことはよくわからないといった方も多いと思いますので、保険会社が無料で提供している生命保険料控除のシミュレーターを使ってみるのも良いでしょう。参考までに、以下、第一生命が無料提供している計算ツールとなります。医療保険と関係の深い医療費控除について医療保険に加入している状態で、病気やケガで入院した場合など、保険金の支払事由に該当する場合は、保険会社から保険金を受け取ることができます。この時、医療保険と関係の深い所得控除として、これまで解説した生命保険料控除のほかに、医療費控除が挙げられます。医療保険に関わる控除についてのまとめ医療保険に関係する控除には、生命保険料控除と医療費控除があります。保障内容や保険料といった目に見える部分だけではなく、いずれの控除も考慮しておくことがとても大切です。
2019年06月21日老後20~30年で最大2千万円の資金が不足する――。“年金神話”崩壊を告げた、金融庁が6月3日に発表した「金融審議会『市場ワーキング・グループ』報告書」。発表当初はその内容を支持していた麻生太郎金融相(78)だが、11日に「正式な報告書としては受け取らない」と表明。さらに、18日には報告書を基にした質問への回答を拒否する方針を閣議決定していた。7月の参院選を見据えた、不誠実な政府の対応に国民も怒り心頭だ。火消しに躍起な麻生金融相は11日、記者会見で報告書の内容をこう疑問視した。「高齢者の生活は極めて多様だ。(資金が)一概に足りないと決めつけるのはいかがなものか」確かに“老後に2千万円”が根拠としているのは、高齢者世帯の支出と収入の単純な差額だ。“普通の生活”を諦めて、食費や光熱費を無理に削ったり、お金のかかる趣味を諦めたりすれば、赤字額を減らすことはできるだろう。しかし、問題はそう単純ではなかった――。「年金は将来的にどんどん減らされていきます。それは年金に“悪魔の仕組み”があるからです」そう語るのは、“年金博士”として知られる社会保険労務士の北村庄吾さんだ。10日、安倍首相は参議院決算委員会で「マクロ経済スライドによって、100年安心という年金制度ができた」と安全性を強調。この「マクロ経済スライド」こそが、北村さんの言う“悪魔の仕組み”そのものだという。「かつて物価が上昇した場合、年金額も同じように上昇する決まりでした。ところが、マクロ経済スライドが発動されると、物価が上昇しても、年金の上昇が抑制されてしまうのです」(北村さん)年金の上昇率が何パーセント抑制されるかは、被保険者の減少率や平均余命の延びによって決まる。現在の“調整率”は約0.9%。つまり、物価が1%上昇しても、年金額は調整率を差し引いた0.1%しか上昇しない。仮に、物価が毎年1%上がっていった場合、10年後には現在よりも約10.5%も物価が上がっていることに。しかし年金は0.1%しか上昇しないので、10年で1%しか上がらない。その差が9.5%にまで膨れ上がるのだ。「つまり、年金の価値が10年で約10%減ってしまうのです。金融庁の報告書によると、平均年金受給額は19万円ほど。そうすると、10年後の年金の価値は、現在の感覚でいうと、17万円ほどになってしまいます。そうなれば、赤字額は5万5千円では足らない。おそらく月7万5千円程度の赤字が出るようになります」(北村さん)10日、日本共産党の小池晃書記局長(59)も「マクロ経済スライドの発動などで、すでに安倍政権の7年間で実質6.1%の年金が削減された」と指摘していた。こうなると、“生活費だけで2千万円の不足”という予想でさえ、楽観的な計算になりそうだ。金融庁の報告書によって、あらわになった老後資金の不足。報告書は、投資によって増やせる」としているが、平野さんは疑問を呈する。「株の運用は、初心者ではほとんど利益を出せません。今の50代にとっては『何を今さら……』という話でしょう。そもそも、この世代は投資に関する知識があまりありません。バブル崩壊を目の当たりにし、若いころから貯蓄に力を入れてきた世代。今さら投資をしろと言われても、ハードルが高いでしょう」報告書の対処に焦りを見せる政府だが、自民党関係者はその様子を冷ややかに見ている。「ちゃんとデータで示されているのですから、麻生さんの『政府の政策スタンスと異なるから受け取らない』という言い訳なんて通らない。政府が言っていた“年金は100年安心”神話は完全に崩れたと言えます」はたして、作成者側はどう考えているのか?今回、報告書を作成したワーキング・グループに参加したのは、大学教授、弁護士、投資会社社長、ファイナンシャルプランナーなど21人。座長を務めた学習院大学大学院の神田秀樹教授に連絡をすると、助手らしき女性がこう対応した。「この件は『すべて金融庁に聞いてください』と伝えるように言われています」連絡が取れたメンバーのほとんども、「コメントは差し控えます」と異口同音の回答。まるで“取材を受けるな”と、お達しが出ているかのような対応だ。実質賃金の低下や10月に予定されている消費税増税など、ますます厳しくなる国民の家計事情。政府が報告書を“なかったこと”にしても、国民の老後への不安は事実として決して消えない――。
2019年06月21日医療保険は、病気やケガで入院や手術をした場合などにおいて、保険契約をした内容に基づいて保険金が支払われる生命保険のことを言います。通常、生命保険で医療保障を準備するためには、終身医療保険や定期医療保険に加入する方法や他の生命保険に別途、特約として追加の保障を付けるといった方法が一般的です。本記事では、これらの方法の内、医療保険の加入や見直しは終身医療保険が望ましい理由を紹介していきます。そもそも医療保険に加入する目的を考えてみよう上記図の定期タイプが定期医療保険、終身タイプが終身医療保険を指しており、それぞれの医療保険における特徴について、押さえておくべきポイントを次項から紹介していきます。定期医療保険のポイント定期医療保険は、医療保障のされる期間が一定期間定まっている医療保険のことを言い、以下のイメージ図は、保険期間が10年の定期医療保険の例となります。上記図は、保険期間が10年の定期医療保険に30歳から加入したイメージとなりますが、30歳から40歳までの10年間が満了すると、医療保障される期間が終了します。引き続き保障を継続したい場合は、更新契約をすることで、今度は40歳から50歳までの10年間に渡って保障継続することができるものの、同じ保障を得るのに、更新の都度保険料が増加するデメリットがあります。医療特約も同じ仕組み本記事の冒頭では、生命保険で医療保障を準備するためには、終身医療保険や定期医療保険に加入する方法や、他の生命保険に別途特約として追加の保障を付けるといった方法が一般的とお伝えしました。ここで、他の生命保険に別途特約として追加の保障を付ける方法が、医療特約にあたり、定期医療保険と仕組みは基本的に同じとなります。つまり、同じ保障を得るのに、医療特約を更新する都度保険料が増加することになります。終身医療保険のポイント終身医療保険は、保険契約が開始になると、医療保障のされる期間が一生涯に渡って続く医療保険のことを言い、負担しなければならない保険料も上下変動することがなく、一定となります。上記図は、30歳から終身医療保険に加入したイメージとなりますが、保険契約を解約しない限り、30歳から一生涯に渡って医療保障が継続し、かつ、保険料も定期医療保険のように上がらず、当初の契約時と同じ保険料となります。[adsense_middle]医療保険選びの注意点終身医療保険と定期医療保険の保険料を比較しますと、基本的に定期医療保険の方が安い特徴があるものの、性別を問わず、年齢が高くなるほど、いずれの医療保険も保険料が高くなります。また、若い内から定期医療保険に加入すると、当初は安い保険料で保障を確保できますが、年を重ねて更新継続する度に保険料が増加していき、結果として終身医療保険に加入するよりもトータルで多くの保険料を支払うことになる点に注意が必要です。【医療保険選びの注意点①】医療保険は、目先の部分ではなく将来を考慮して考えることが大切前項の注意点を踏まえると医療保険は、目先の保険料ではなく、将来を考慮して考えることがとても大切なことをご理解できると思います。特に終身医療保険は、定期医療保険に比べて契約当初の保険料は高いものの、ずっと保険料が変わらず保障が一生涯続くメリットは、すでに紹介した医療保険に加入する目的と合致しているはずです。いつ利用することになるのか予測もつかない医療保険であるからこそ、医療保障がされる期間を限定する定期医療保険は非合理的であり、定期医療保険に加入するくらいであれば、最初から医療貯蓄をする方が合理的なのではないでしょうか?【医療保険選びの注意点②】医療保険は、新しい古いといった問題ではなく保障内容が大切巷では、終身医療保険の落とし穴として、保障内容が古く陳腐化されることが問題と指摘している情報も出回っておりますが、電化製品などの物と生命保険を一緒にするのは大きな間違いであり、生命保険はそもそも消耗品ではありません。たとえば医療保険の場合、入院や手術などで高額になってしまった医療費の内、自己負担しなければならない部分を補填する目的があり、この目的を果たせる保障内容であれば良いわけです。【医療保険選びの注意点③】公的医療保険とセットで医療保険の保障内容を考える公的医療保険は、健康保険や国民健康保険などのように、すべての国民が何かしらの公的医療保険に加入しており、どの公的医療保険に加入していたとしても、高額療養費制度などの保障を受けることができます。効果的な医療保険の保障を考えるためには、公的医療保険の保障も考慮することが極めて大切であり、加入している公的医療保険を加味しながら医療保険の保障を考えるのが最も効果的だと筆者は言い切ります。医療保険選びの注意点まとめ医療保険は、目先の部分ではなく将来を考慮して考えることが大切医療保険は、新しい古いといった問題ではなく保障内容が大切公的医療保険とセットで医療保険の保障内容を考える加入や見直しに終身医療保険が望ましい理由まとめ医療保険の加入や見直しは終身医療保険が望ましい主な理由をまとめます。医療保険は、一生涯において、いつ使うことになるのか不確定であるため、確実に保険金を受け取ることができる準備をしておくことが最低限望ましいと考えられるため終身医療保険は、定期医療保険や医療特約と比較すると、当初の保険料は高いものの、将来を考慮して考えると負担する保険料が少なくて済むため医療保険の必要性は個々によって異なりますが、公的医療保険の保障内容や高額療養費の自己負担分を考えた上で、加入や見直しを検討することで、少なくとも良質で効果的な医療保険に加入できることは確かだと言えます。
2019年06月20日医療保険や介護保険は、いずれも公的保険と民間保険の2種類に分けられる特徴があり、それぞれの保険を実際に利用するためには、年齢やその他の条件が細かく関係してくる場合があります。そこで本記事では、医療保険と介護保険の違いについて、公的のものと民間のものに分けてそれぞれの違いとポイントについて紹介していきます。公的医療保険とは公的医療保険とは、健康保険、国民健康保険、後期高齢者医療保険などのことを言い、国民皆保険制度と呼ばれる制度の下、すべての国民が何らかの公的医療保険に加入しています。また、1人に対して1枚の公的医療保険証が交付される仕組みになっており、実際に加入することになる公的医療保険の種類によって、それぞれ手続きや申請する先が異なることになります。公的医療保険の自己負担金額公的医療保険は、病院や診療所などで診察を受けた場合や薬局から薬を処方された場合などに窓口で負担するお金のことを言い、年齢や収入(所得)によって、自己負担しなければならない割合は異なります。なお、令和元年6月現在における自己負担割合は、以下の通りです。注意書きについて公的医療保険の自己負担金額は、お住いの市区町村によって自己負担金額が異なる場合があり、たとえば、中学校を卒業するまでの子供の医療費が無料の市区町村があるほか、世帯収入(所得)によって、1ヶ月あたりにかかる子供(1人あたり)の医療費の上限が1,000円までなど、様々です。また、70歳以上の場合であったとしても、現役並みの所得者と判定された方は、医療費の自己負担金額が3割となる点にも注意が必要です。公的介護保険とは公的介護保険とは、年齢が40歳になるとすべての方が強制加入となり、公的介護保険料も、これまで負担してきた公的医療保険料に上乗せされる仕組みになっています。また、公的介護保険は、年齢が40歳以上64歳未満の第2号被保険者と年齢が65歳以上の第1号被保険者に分けられ、公的介護保険のサービスを利用するための条件が大きく異なる特徴もあります。公的介護保険を利用するには、要介護認定を受けることが必要公的介護保険は、公的医療保険とは異なり、介護保険のサービスを利用するためには、年齢が40歳以上であることに加え、お住いの市区町村から要介護認定を受けることが必要になります。そのため、誰でも公的介護保険を利用できるわけではなく、利用するための条件を満たしていなければならない点に注意が必要です。公的介護保険の自己負担金額公的介護保険の自己負担金額は、原則として1割負担となりますが、平成30年8月から介護保険法が法改正されたことによって、65歳以上の公的介護保険の第1号被保険者は、収入によって負担割合が2割から3割に変わることになっています。公的医療保険と公的介護保険の違いここまで公的医療保険と公的介護保険についてのポイントを紹介してきましたが、主な違いは、以下の表の通りです。公的医療保険は、すべての方が医療サービスを受けられる一方で、公的介護保険は、40歳以上で、公的介護保険を利用するために要介護認定をお住いの市区町村から受けなければ、公的介護保険は利用できないところが大きなポイントです。[adsense_middle]民間医療保険とは民間医療保険とは、保険会社が販売している医療保険のことを言い、加入義務のある公的医療保険とは異なり、別途、任意で加入契約するものとなります。なお、民間医療保険は、加入契約する時点での年齢や性別による保険料の違いがあるほか、加入契約する保険会社によって保障内容も異なります。加えて、病歴や現在の身体状況、契約年齢によっては、必ず加入できるものではない特徴も併せ持っています。民間医療保険は、公的医療保険の自己負担金額を補填する役割がある先に紹介した公的医療保険は、置かれている立場によって、医療費の自己負担金額が1割から3割となりますが、生活保護などの特殊な事情を除き、どの立場であったとしても、ご自身のお金を支出して医療費を負担していることに変わりありません。一方、民間医療保険は保険料を定期的に支払う必要があるものの、入院や手術などによって伴う高額な医療費負担を、保険金が支払われることによって補填する役割があります。民間介護保険とは民間介護保険とは、保険会社が販売している介護保険のことを言い、40歳になると強制加入となる公的介護保険とは異なり、別途任意で加入契約するものとなります。なお、民間介護保険も民間医療保険と同様に、加入契約する時点での年齢や性別による保険料の違いがあるほか、加入契約する保険会社によって保障内容も異なります。加えて、病歴や現在の身体状況、契約年齢によっては、必ず加入できるものではない特徴もあります。民間介護保険の保障は、基本的に公的介護保険と連動している民間介護保険は、保険契約に応じて保険金が支払われることになりますが、民間介護保険の保障は、公的介護保険と基本的に連動する仕組みになっています。つまり、民間介護保険に加入していたとしても、公的介護保険を利用しなければ保険金が支払われることはありません。加えて、民間介護保険で保険金が支払われる場合の要介護度も大きく関係するため、必ず保険金が支払われるとは限らない点は要注意です。民間介護保険も自己負担金額を補填する目的がある民間介護保険は、すでに解説した民間医療保険と同じように、公的介護保険を利用したことによって生じた自己負担金額を補填する目的がある生命保険になります。実際のところ、公的介護保険の自己負担金額は、市区町村から認定を受けた要介護度や年齢、収入状況をはじめ、実際に受けた介護サービスの内容によって異なりますが、負担割合が仮に1割であったとしても、長期間に渡る自己負担金額は大きな負担になることは確かです。医療保険と介護保険の違いに関するまとめ医療保険と介護保険は、いずれも公的なものと民間のものに分けられますが、年齢やその他の条件によって、利用できる場合と利用できない場合があることが分かりました。私たちが毎日の生活をしていく上で、公的医療保険と公的介護保険の加入義務を避けて通ることはできないため、これらの保障を受けた場合における自己負担金額をどのようにして確保するのか、できる限り若い内から考え、対策を取っておくことが大切だと言えます。
2019年06月18日医療保険には、公的医療保険と民間医療保険の2種類があり、保険会社が取り扱っている医療保険は民間医療保険にあてはまります。民間医療保険は、病気やケガによる入院をはじめとする手術や通院をした場合など、保険契約をした内容によって保障の有無が異なることになりますが、民間医療保険の必要性は個々の置かれている立場によって変わります。そこで本記事では、民間医療保険の必要性と考え方について紹介していきます。民間医療保険の必要性を判断するための重要事項たとえば、年収が400万円だとしますと、上記イメージ図のウに該当すると推測でき、仮に1ヶ月あたり100万円の医療費がかかった場合における自己負担限度額は、以下のように計算されます。80,100円+(1,000,000円-267,000円)×1%=87,430円別途自費になる医療費があることも知っておこう仮に年収400万円の人が、1ヶ月あたり100万円の医療費がかかった場合における自己負担限度額は、87,430円で済むことが分かりました。しかし、入院をした場合は、食事代(病院食)や差額ベッド代もかかることになり、これらは公的医療保険の保険対象外となるため、すべて自費扱いとなります。そのため、これらの金額も考慮した上で、実際に負担することになる自己負担医療費を考えることが極めて重要になります。参考:医療費の自己負担例仮に、年収400万円の人が1ヶ月に100万円の医療費がかかったものとし、病気で14日入院した場合における医療費の自己負担額が概ねどのくらいになるのか一例を紹介しておきます。(令和元年5月現在)なお、差額ベッド代は、1日あたり5,000円として計算します。高額療養費制度適用後の自己負担額:87,430円食事代(病院食):19,320円(460円×3食×14日)差額ベッド代:70,000円(5,000円×14日)合計:176,750円上記金額に加えて、消耗品など、目に見えづらい細かなお金もかかることを考慮しておく必要があると言えるでしょう。【医療保険の必要性があると考えられる人②】経済的な余裕や貯蓄がない人経済的な余裕や貯蓄がない人が、病気やケガによって入院をしてしまった場合、高額療養費制度が適用された後であったとしても、医療費の自己負担が家計の重荷になってしまうことは十分考えられます。そのため、このような立場に置かれている人は、十分な貯蓄(資産形成)ができるまでの時間がかかることが予測できるため、現在だけではなく将来のことも考慮した上で医療保険に加入しておくことが望ましいと考えられます。[adsense_middle]【医療保険の必要性があると考えられる人③】将来的に収入の増加や資産形成(貯蓄)が見込めない人こちらは個人差がある部分となりますが、現在就いている職業や勤務先において、将来的に収入の増加や資産形成(貯蓄)が見込めない人は、将来入院などによる医療費の自己負担額が重荷になることが十分考えられます。仮に、住宅ローンの返済や子供の教育費に加え、高額な医療費の自己負担がかかった場合、家計のお金を捻出するのが難しいと思われるなら、医療保険に加入しておくことが望ましいでしょう。【医療保険の必要性があると考えられる人④】傷病手当金が支給されない人傷病手当金は、病気などで休業中の場合に勤務先から給与が支払われない場合に支給されるお金で、病気などで療養中の本人や家族の生活を保障するための制度です。一般に、傷病手当金が支給される人は、健康保険の被保険者(給与から健康保険料が天引きされている人)や建設国保などに加入している人が対象となるため、自営業者など、国民健康保険に加入している人は、民間医療保険に加入しておくのが望ましい考え方もあります。医療保険の必要性があると考えられる人まとめ高額療養費制度を適用した後の自己負担金額が重荷になる人経済的な余裕や貯蓄がない人将来的に収入の増加や資産形成(貯蓄)が見込めない人傷病手当金が支給されない人医療保険の必要性がないと考えられる人医療保険の必要性がないと考えられる人とは、医療費の自己負担分を支出した場合でも、お金に余裕がある人と考えることができます。先の例から考えますと、1ヶ月あたり約17万円という大金を負担することになったとしても、家計にとって特段の影響を与えない人であれば、医療保険に加入する必要はなく、むしろ医療貯金をする方が得策になると考えられます。医療貯金とは医療貯金とは、本来ならば、医療保険に拠出する保険料を将来の医療費のために貯金することを言い、たとえば、1ヶ月あたりの民間医療保険料が5,000円の場合、毎月、5,000円ずつ積立貯金するといったイメージです。医療貯金は、実際に始めてから早い段階で医療費の支出が必要になった場合は、お金が足りないデメリットが生じてしまうものの、長い年月が経っても医療費がかからない場合は、まとまったお金を貯められるメリットが生じます。医療貯金の効果先の例を踏まえまして、医療貯金の効果を医療保険に加入する場合と比較して考えてみます。なお、医療貯金および医療保険のいずれも1ヶ月あたり5,000円ずつ拠出するものとします。医療貯金および医療保険のいずれも拠出金額は同額ですが、最も大きな違いは手元にお金が残るのか、残らないのかといった違いになります。一般に、医療保険に拠出した保険料は掛け捨てになるため、保険を利用しなかった場合の保険料300,000円(5年分)は無駄なお金になってしまうものの、医療貯金の場合、300,000円を手元に残すことができます。医療保険の必要性・不要の場合についてのまとめ医療保険の必要性は、現状の部分だけを見ますと、多くの方が必要と思われる場合があると推測できますが、将来(一生涯)を考えて医療保険に加入することが重要なのは確かです。一方、医療貯金の効果を見た時、高額な医療費を負担しない限り、長きに渡ってお金が貯まっていくことになるわけですから、家計の現状と将来を考えながら、慎重に医療保険の必要性を考えていくことが極めて重要と言い切ることができます。そのため、医療保険の必要性は、個々によって必要可否の判断が異なることになります。
2019年06月16日がん保険には色々なタイプの商品がありますが、積立型タイプのがん保険があることをご存知でしょうか。今回はこの積立型がん保険をランキング形式で紹介しながら、積立型タイプの特徴についてわかりやすく説明していきたいと思います。積立型がん保険のランキングそれではランキング形式で積立型がん保険を紹介していきたいと思います。今回のランキングの検討に際しては、がん保険だけではなく、がんの保障を含んでいる保険も調査対象としています。(小規模短期保険を除きます)また、今回の評価ポイントとしては、確実に積立となっているかどうかという観点を重視して、筆者独自の判断で順位づけをしました。調査対象:がん保険・がん保障を付帯している保険評価観点:確実に積立になっているかどうか第5位:がん診断保険R(東京海上日動あんしん生命)第5位は、東京海上日動あんしん生命のがん診断保険Rです。ペットネームのRはリターン(Return)の頭文字からとったものだと推測されますが、まさにこのリターンということが積立型がん保険であることを表しています。最初に、商品概要を一覧表で見てみましょう。がん診断保険Rの特徴がん診断保険Rの積立内容ですが、70歳時(厳密には70歳の年契約応当日)に、主契約の払込保険料相当額を「健康還付給付金」(上表の場合は合計6,094円のうち、主契約分3,360円の35年間分である1,411,200円)として受け取れることです。逆に言うと特約の保険料は掛け捨てになっていて、主契約の保険料が積立型であるといえるでしょう。上記の例でも約140万円となりますので、それなりにまとまった金額の積立になります。しかしながら注意点としては、70歳になるまでは還付されないため、途中で解約しても受け取れません。また、70歳までの間に主契約の診断給付金100万円を受け取っていたとすると、それは健康還付給付金から差し引かれます。(上記の例でいうと、1,411,200円マイナス1,000,000円で411,200円が受け取れます。)第4位:総合保障保険 スーパー2000(楽天生命)第4位は楽天生命の総合保障保険 スーパー2000です。2000というのは毎月の保険料負担を一律2,000円としているところから名付けられています。それでは具体的な保障内容を確認していきましょう。総合保障保険 スーパー2000の特徴冒頭でも紹介しましたが、総合保障保険 スーパー2000の最大の特徴は保険料が一律2,000円と設定されており、月々の保険料負担を軽くしていることです。また積立型の内容ですが、1年間入院がない場合に5,000円を受け取ることが出来ます。年間の保険料負担は24,000円ですから、支払った保険料の2割を受け取れることになります。注意点としては、がん以外の保障が備わっているため、人によっては要不要が分かれると思います。次の注意点は、年齢が上がるにしたがって保障額は減っていくという点です。これは保険料を一律2,000円にしていることで生じる結果です。(通常は保障額を一定にするために保険料が上がっていきます。)最後に、保障が1年更新となっていることに注意してください。最長65歳までは更新をして保障を継続していくことが出来ますが、一生涯の保障ではありません。第3位:アクサダイレクトのがん終身(アクサダイレクト生命)第3位は、アクサダイレクト生命のがん終身です。こちらもまずは保障内容をご覧ください。アクサダイレクトのがん終身の特徴アクサダイレクトのがん終身の積立内容を確認していきましょう。がんにならなかった場合という前提条件はありますが、3年ごとに5万円の無事故給付金を受け取ることができます。3年間の保険料合計は上記の例ですと142,920円となり、保険料の約35%が受け取れる計算となるので保険料に占める積立の割合は多いと言えるでしょう。注意点としては、3年間のうちにがんとなってしまった場合には無事故給付金は受け取れないという点です。それ以外はがん保険としてもバランスの取れた内容になっています。[adsense_middle]第2位:リンククロス ピンク(損保ジャパン日本興亜ひまわり生命)第2位は、損保ジャパン日本興亜ひまわり生命のリンククロス ピンクです。特徴的な保障内容となっていますので、まずは保障内容を確認してください。リンククロス ピンクの特徴リンククロス ピンクの積立内容ですが、がんにならなかった場合という前提条件になりますが、2年ごとに5万円が受け取れるという内容になっています。上記の例ですと2年間の保険料合計は78,960円ですから、実に6割を超える金額が積み立てられているということになるのです。また、がん保険の特徴としては、女性専用であることに加えて、がん診断給付金の保障に絞った内容となっており、追加加入を考える際にも対象としたい積立型がん保険と言えるでしょう。第1位:フェミニーヌ(損保ジャパン日本興亜ひまわり生命)第1位は損保ジャパン日本興亜ひまわり生命のフェミニーヌです。フェミニーヌというと女性保険というイメージが強いのですが、がん保障も兼ね備えた積立型の保険といえるのです。それでは保障内容を確認していきましょう。フェミニーヌの特徴フェミニーヌは入院の保障をベースに、がんになった場合に給付金が上乗せされるという保障内容となっています。積立の内容としては、3年ごとに105,000円を受けることが出来ます。2位から5位までの積立型がん保険とは異なり、がんであろうが入院をしていようが、生存している限りは受け取れる給付金となっています。これがフェミニーヌの最大の特徵です。上記の例ですと、3年間の保険料合計は224,424円となっていますので、105,000円はその約47%となりますので、およそ半分弱の積立になっているということがわかります。積立型のがん保険ランキングに関するまとめ積立型のがん保険について、ランキング形式で紹介をしてきました。積立型といっても、がんの給付に関係なく支払われるタイプの商品や、がんにならなかった場合に支払われるタイプの商品など、積立型の内容に違いがあることを押さえてください。そのうえで、当然ながらがんの保障と、保険料負担額を考慮して、ご自身に合った積立型がん保険を選ばれることが大切です。特に積立型の貯蓄性が高まるほど保険料負担額は重くなりますので、途中で続けられなくなる、ということがないように注意してください。
2019年06月15日最近相次いで、超高額な新薬が保険診療に組み込まれている。高額な治療も、保険が利けば1~3割負担になる。しかも「高額療養費制度」が利用でき、負担はかなり軽減される。そんな「高額療養費制度」について、経済ジャーナリストの荻原博子さんが解説してくれた――。5月22日から保険適用になったのが、白血病の新薬「キムリア」です。全額自己負担だと1回3,349万円。投与1回当たりの薬価としては、過去最高です。また、6月1日からはがんの「ゲノム医療」も保険適用です。ゲノム医療とは、がん細胞の遺伝子を多数、同時に検査し、患者それぞれに最適な治療を行うこと。検査には56万円かかります。’14年には、皮膚がんの新薬として「オプシーボ」が保険適用になり話題になりました。当初、年間3,800万円だった薬価は、改定が進み、今では年約1,090万円です。こうした高額な治療も、保険が利けば1~3割負担になります。しかも「高額療養費制度」が利用でき、負担はかなり軽減されます。高額療養費制度は、1カ月に払った医療費が、負担上限を超えたときに返金される制度です。負担上限は、年齢と年収で決まります。たとえば70歳未満で、年収が約370万~約770万円のAさんの負担上限は、(1カ月にかかった医療費-26万円7,000円)×1%に、8万100円を足した額です。1カ月の医療費が100万円だった場合、100万円-26万7,000円=73万3,000円。この1%にあたる7,330円に8万100円を足した、8万7,430円が負担上限です。では、Aさんが3,349万円のキムリアを使ったとします。3割負担だと1,004万7,000円ですが、高額療養費制度の負担上限は、先のとおり計算すると41万2,330円。これを超えた分は返金されます。ただ返金されるとしても、いったん病院に1,000万円も払うのはきびしいでしょう。そんな方は「限度額適用認定」を受けておくと、負担上限までの支払いで済みます。また、70歳以上で年金収入が年80万円以下の世帯なら、負担上限は月1万5,000円など、高齢者や低収入の方は負担上限も下がります。さらに、家族で医療費の合算や、介護サービス費との合算など、負担を軽くする仕組みもあります。2年さかのぼっての申請もできますから、自治体窓口にご相談を。いっぽう、新薬・新治療に備える目的で、民間の医療保険には「高度先進医療特約」があります。高度先進医療は厚生労働省が定めた医療ですが、安全性や治療効果などが確立できないため、保険適用外です。つまり10割負担で、高額療養費制度も使えません。加えて、重粒子線治療は約310万円、陽子線治療は約270万円などがよく取り上げられ、先進医療には高額なイメージがあります。とはいえ、この2つの実施件数は年間約2,700件。1年に約100万人が新たにがんと診断されることと比べると、かなりレアケースと言えるでしょう。また、先進医療の特約保険料が月100~150円という安さからも、該当する確率の低さがうかがえます。「月150円なら念のため」か、「レアケースの備えはいらない」かは考え方しだいですが、内容を理解したうえで判断してくださいね。
2019年06月14日「公的年金支給開始年齢の引き上げ検討」「受給額減額か」、こんな新聞見出しを見るたびに「私って、どれくらい年金がもらえるのかしら……」と不安に思う人が多いだろう。それぞれの納付期間や年金の種類などによって、複雑に支給額が変化するのが年金制度だ。「いつも年金問題を解説してくれるファイナンシャルプランナーの人たちって、自分ではどんな年金に入っているのかしら?」(50代・主婦)そんな疑問に答えるため、“お金のプロ”女性に、「あなたが実際に行っている年金対策」を緊急調査。賢女たちがプロの知識を生かしてどういうプランを立てているのか教えてもらった。「今年4月、これまで物価の上昇に合わせて、年金支給額も2.3%増加させる予定でしたが、それが0.9%に抑えられたことで、実質もらえる額が減りました。受取り方法だけでなく、“納め方”も見直すことで、最大限に年金を受け取れるよう工夫しています」そう説明するのは、ファイナンシャルプランナーの山中伸枝さん。じつは厚生年金が未納だった期間が数カ月過去にあったという。「その不足分は、60歳以降に厚生年金加入を延長することで埋めようと考えています」社労士・ファイナンシャルプランナーの中村薫さんも、未納には細心の注意を払っている、と語る。「20年前、厚生年金から国民年金に切り替える段階での未納がありました。『月末に退職すると社会保険料が引かれるから、月末の1日前にしたらいいわよ』と教えられ、そのようにしたためです。自腹で国民年金などを払う必要があるにもかかわらず、当時は理解できていませんでした。未納がきっかけで、障害年金を受け取れなくなったケースもあるので、加入状況は常に確認するようにしています」個人型確定拠出年金「iDeCo(イデコ)」には“もちろん加入している”と話すのは、ファイナンシャルプランナーの風呂内亜矢さん。誰でも入れる個人年金として人気が広がっているが、その受け取り方にプロならではのワザが。「iDeCoは、投資信託などを毎月定額で購入して運用するもの。積み立てたお金は、60歳以降に年金や一時金として受け取れます。その拠出金は全額所得控除の対象で、利益も非課税。私は将来、一時金として受け取ることで退職所得控除を利用し、それを上回る部分は公的年金等控除を使いながら分割受給することで、控除をフル活用する予定です」また、国民年金には保険料を前納すると、一定額が割引されるという、保険料の前納制度がある。’14年4月から2年分前納することが可能になっており、割引額はなんと1万5,760円(口座払いの場合)。この割引制度を利用しているのが節約アドバイザーの丸山晴美さんだ。「クレジットカード払いにしています。割引額は口座払いと比べて1,000円ほど落ちますが、ポイントをつけることができます。2年前納やクレジットカード払いをするには、毎年2月末までに年金事務所へ納付の申し込みが必要ですので、実践したい方は年金事務所に相談を」ファイナンシャルプランナーの野々市恵子さんは年金について次のように語る。「年金の機能は、老後の資金としてだけでなく、一定の障害になったり、死亡したときに遺族の生活費として、現役世代も受け取れることです。自分はどの年金をどれくらい払い続け、どの制度を利用できるのか、いまいちど把握しておきたいですね」
2019年06月12日「公的年金支給開始年齢の引き上げ検討」「受給額減額か」、こんな新聞見出しを見るたびに「私って、どれくらい年金がもらえるのかしら……」と不安に思う人が多いだろう。それぞれの納付期間や年金の種類などによって、複雑に支給額が変化するのが年金制度だ。「いつも年金問題を解説してくれるファイナンシャルプランナーの人たちって、自分ではどんな年金に入っているのかしら?」(50代・主婦)そんな疑問に答えるため、“お金のプロ”女性に、「あなたが実際に行っている年金対策」を緊急調査。賢女たちがプロの知識を生かしてどういうプランを立てているのか教えてもらった。賢女たちは、いかにして年金額を増やすのか。そのポイントは、公的年金の受給方法にある。「年金受給開始の年齢を遅くして支給額を増やす『繰り下げ受給制度』を検討しています」と話すのは独身のファイナンシャルプランナー・野々市恵子さん。将来的な減額が危険視されているなかで、「繰り下げ受給」を検討しているという。繰り上げ受給と繰り下げ受給の違いは何なのか。1カ月早めて「繰り上げ受給」すると、年金を早く受け取れる代わりに0.5%支給額が減額される。反対に、1カ月遅らせて「繰り下げ受給」すると、0.7%の増額。最長70歳まで待てば、本来の支給額より42%もアップする。ただし、繰り下げ受給は、早く死亡してしまうと、65歳から受給するはずだった本来の受取総額より減ってしまうというデメリットがある。資産運用などに詳しいマネーステップオフィス代表の加藤梨里さんも、繰り下げ受給を検討している1人だ。その理由を、次のように説明する。「たしかに、“長生き前提”の制度ではありますが、81歳以降も生き続ければ、本来より総受給額が多くなる計算になります。平均寿命約81歳の男性の場合、トクができるかどうかは非常にギリギリでしょう。しかし、女性の平均寿命は約87歳。受給額を増やせる可能性は十分高いと考えます」経済ジャーナリストの荻原博子さん、社労士・ファイナンシャルプランナーの中村薫さん、ファイナンシャルプランナーの山中伸枝さん、ファイナンシャルプランナーの風呂内亜矢さんも、「増額された年金額を確保」を理由に、繰り下げを検討している。「貯蓄や有価証券、完済した不動産の賃料収入、そして健康ならば60歳以降も働くことで、65歳以降も当面生活費をまかなえる見込みです。自分の資産がある間は、自分の資産で生活したいもの。そして、その資産が足りなくなりそう、あるいは働くペースが落ちたときに、増額された公的年金を受給するのがよいといえるでしょう」(風呂内さん)反対に、唯一「繰り上げ制度」を検討していると話すのは、生活経済ジャーナリストの柏木理佳さん。「50代の私にとって、今後も年金への利益率は下がると考えてしまいます。減額などの措置が行われる前に、早くもらってしまったほうがおトクになるかもしれませんね」
2019年06月12日「公的年金支給開始年齢の引き上げ検討」「受給額減額か」、こんな新聞見出しを見るたびに「私って、どれくらい年金がもらえるのかしら……」と不安に思う人が多いだろう。それぞれの納付期間や年金の種類などによって、複雑に支給額が変化するのが年金制度だ。「いつも年金問題を解説してくれるファイナンシャルプランナーの人たちって、自分ではどんな年金に入っているのかしら?」(50代・主婦)そんな疑問に答えるため、“マネーの賢女”たちに、「あなたが実際に行っている年金対策」を緊急調査。将来受け取れる年金額のイメージを聞いた。ファイナンシャルプランナーの風呂内亜矢さんが加入している年金の種類は国民年金。しかし、会社員時代に11年間ほど厚生年金に加入しており、現在も夫は厚生年金を納めている。「会社員時代に納めた厚生年金も合わせて考えると、年金受給制度が現行水準のままなのであれば、夫婦で月額あたり28万円程度を想定中です」夫婦ともに厚生年金に加入しているというファイナンシャルプランナーの山中伸枝さんは、「夫婦合わせて月30万円ほど」、独身のファイナンシャルプランナー・野々市恵子さんは「月10万円ほど」と将来の受取見込み額について話す。厚生年金を選択している人はそのほかも、既婚であれば夫婦合わせて月20万~30万円、独身であれば月10万円程度としていた。公的年金を将来いくら受け取れるのかを確認する手段として、賢女が挙げたのが「ねんきん定期便」。毎年誕生月に送られてくるこの通知書は、受取見込み額や35歳、45歳、受給開始前年59歳時点での加入・納付状況が把握できる。毎年必ず目を通し、老後の生活設計に役立てているという。では、厚生年金に加入していない場合を見ていこう。独身で節約アドバイザーの丸山晴美さんが加入しているのは、国民年金。満額支払っていることは「定期便」で確認しているが、それだけでは老後資金に不安を感じたという。「国民年金に加えて国民年金基金に15年間、そして損害保険会社の『年金払積立傷害保険』に月2万円を24年間支払っています。損保の年金積立がありますので、60~75歳まで年間260万円、75歳からは年間130万円、公的年金に加えて受け取ることができる予定です」同じく厚生年金に加入していない生活経済ジャーナリストの柏木理佳さんも公的年金(柏木さんは月10万円程度と試算)に加えて、民間の生命保険の個人年金に加入している。厚生年金に加入している期間がない、もしくは少ない場合、民間の年金積立制度を利用して、カバーするケースが多いようだ。しかし、「長く働いて収入を得たほうがいい。“年金”より“現金”です」と、きっぱり言うのは経済ジャーナリストの荻原博子さん。風呂内さんも、老後資金を年金ひとつに頼ることを危険視していると話す。「収入も変動しますし、想定より少ない場合もあるでしょう。今は月額28万円程度受取れそうと計算していますが、結果的には月額23万円程度という可能性もあると考えています。終身でもらえるという特徴は非常に心強いとは思うのですが、老後資金にするには、年金額を“増やす”施策を考えなければなりませんね」
2019年06月12日自動車保険料は、保険会社や契約した補償内容などによって負担するべき金額が大きく変わることになりますが、実のところ、年代による違いもあります。たとえば、30代の場合、ゴールド免許所持による優良ドライバーの認定や所帯を持っていること、保険会社選びや契約の仕方などは保険料が大きく異なる典型と言えます。そこで本記事では、30代の方を対象に、自動車保険の考え方も含め、おすすめの自動車保険について紹介します。30代の自動車保険の考え方三井ダイレクト損保は、インターネット割引が8,000円と最も安く、走行距離区分を設定していないのにも関わらず、自動車保険料が62,640円と最も安くなっていることが確認できます。上記は、同社が公開している20代のシミュレーション結果となりますが、同じような考え方で30代の方であったとしても、比較検討の材料になると考えることもできます。総合評価(コメント)三井ダイレクト損保は、広く多くの方が重視する目に見える部分の割引などではなく、総合的な保険料の安さがあることを強みとしておりますが、どうしても広く多くの方に伝わりにくいデメリットがあると言わざるを得ません。しかしながら、実際に負担するべき保険料を加味しますと、上記のような比較検討は極めて重要であることを改めて実感し、保険会社間の比較検討は欠かせないことがわかります。第4位:チューリッヒチューリッヒの自動車保険は、2019年のオリコン顧客満足度ランキングにおいて、自動車保険の契約者が重視する項目の内、上位3つである、保険料、加入・更新手続き、商品内容の充実度がいずれも上位にランク付けされています。業界最高レベルの 無料ロードサービス(2018年9月チューリッヒ調べ)チューリッヒの自動車保険は、他社に比べてロードサービスに重点を置いており、30代の方で、自動車保険料よりもロードサービスを優先している方にとってみますと、選択肢に入る自動車保険の1つと言えるでしょう。総合評価(コメント)チューリッヒの自動車保険は、新規加入の場合、インターネット割引が一律12,000円と他社よりも比較的高くなっているものの、2年目以降の継続割引が5,000円、3年目以降は1,500円と逓減するのはマイナスポイントと言えます。合わせて、警備会社による現場急行サービスや継続契約するメリットが他社に比べて見られないため、等級が低く、単年度のみの加入であればメリットが得られる可能性があると考えられそうです。[adsense_middle]第3位:セゾン自動車火災保険「おとなの自動車保険」セゾン自動車火災保険の「おとなの自動車保」は、2019年のオリコン顧客満足度ランキングの保険料部門で第1位となっており、同社WEBサイトを見ても、安い保険料を提供するための強みを見て取ることができます。新規および継続割引が同額セゾン自動車火災保険の「おとなの自動車保険」は、インターネット割引が新規および継続のいずれも10,000円となっており、特別の不満がない場合は、簡単な継続更新手続きで引き続き自動車保険の補償を確保できる点は魅力と言えます。自動車保険料を安く提供する強みが伺えるセゾン自動車火災保険の「おとなの自動車保険」は、自動車保険料体系が1歳刻みと細かくなっているほか、保険料は走行した分だけ負担する仕組みが構築されているため、短い距離しか走らなかった方は、負担するべき保険料を抑えられるメリットが得られます。総合評価(コメント)セゾン自動車火災保険の「おとなの自動車保険」は、保険料に重点を置いているため、保険料重視で考えている30代にとってみますと、検討するべき保険会社の1つと言えます。一方、ロードサービスといった点におきましては、他社では無料の自動付帯となっているのに対してオプション加入になっているため、安心感や万が一の補償確保といった面で劣るデメリットがあるとも言えるでしょう。ロードサービスには、特に注意が必要です。第2位:イーデザイン損保イーデザイン損保は、2019年のオリコン顧客満足度ランキングで総合5位にランキングしているものの、30代が選んだ2019年のオリコン顧客満足度ランキングでは2位になっている東京海上日動火災保険のグループ会社です。イーデザイン損保の自動車保険は、他社が行っている新規加入および継続加入のインターネット割引が10,000円と同額であるほか、セコム事故現場急行サービスが付帯され、保険料も比較的安い傾向が見られます。30代の優良ドライバーは、保険料の面で選ぶメリットが得られる自動車保険には、等級制度があり、最大等級である20等級の場合、それ以上等級が上がることはありませんが、イーデザイン損保では無事故割引と継続割引を併用しており、契約年数が長くなるほど保険料が最大で5%割引されるメリットがあります。総合評価(コメント)イーデザイン損保の自動車保険は、他社で強みとしている割引制度やサービスが展開されており、次項で紹介する1位のソニー損保と甲乙が付け難い自動車保険であると考えています。継続更新も簡単に行えるほか、優良ドライバーでも継続契約することによって保険料のメリットが得られる点は魅力的だと言えます。第1位:ソニー損保ソニー損保は、30代が選んだ2019年のオリコン顧客満足度ランキングにおいて、1位にランキングしているだけでなく、代理店型およびダイレクト型自動車保険の総合的なランキングにおきましても1位を獲得しており、広い世代で支持されている自動車保険と考えられます。自動車保険料割引の種類が多いソニー損保では、昨今、無事故割引といった新たな割引を導入したほか、他社に比べて割引制度が豊富になっている点は、30代の保険契約者にとってみますと、適用することができる割引制度が多くなる可能性が高いと予測することができます。また、無事故割引に加え、インターネット割引、運転者限定割引、ゴールド免許割引、継続割引など、全部で13種類の割引があり、適用できる割引が多ければ多い程、保険料が安くなるのも大きな魅力と言えます。選べる走行距離の範囲が細分化されているソニー損保では、補償内容を設定する際、年間走行距離の区分が他社よりも広く設定されている特徴があり、これによって自動車保険料の負担をより合理的に見積もることができるメリットが得られます。具体的には、最短で3,000km以下から最長で無制限までの7段階に分けられておりますが、特に、5,000km、7,000km、9,000kmといったように、細かく刻まれて分けられていることによって、負担するべき保険料が合理的に少なくできるのは顧客のことを考えている証と見ることもできるでしょう。総合評価(コメント)30代にとってソニー損保の自動車保険は、豊富な割引制度が活用できる可能性が高いだけではなく、警備会社のセコムが事故現場へ駆けつけるサービスが無料で付帯されるなど、保険料の安さだけではなく、保険契約者に対するサービスも充実している点が広く多くの人から支持される理由と言えるでしょう。30代におすすめの自動車保険に関するまとめ30代の多くは、子育てをしながら将来のお金や住宅ローンの返済など、特に様々なお金の悩みが多い世代です。自動車保険もその1つですが、本記事で紹介した内容を参考にされることで、少なくとも無駄なロスを少しでも防止しながら、厚みのある補償を備えられる自動車保険に加入できるきっかけになるのではないかと思われます。
2019年06月11日100年、安心と言っていたのに――。「年金だけではたりません」。国が明らかにしたのは、国民にとって厳しすぎる未来だった。金融庁が公開した驚愕の報告書の中身とは?<(老後資金の)不足額の総額は単純計算で1,300万円~2,000万円になる >そんな記述を含んだ金融庁の「金融審議会市場ワーキング・グループ報告書」が波紋を呼んでいる。この51ページにも及ぶ報告書が発表されたのは6月3日のこと。報告書によれば、年金収入で暮らしている高齢夫婦無職世帯(夫65歳以上、妻60歳以上)の月間収支は約5万5,000円の赤字である。仮にこの生活が20年続けば約1,300万円が、30年続けば2,000万円が年金とは別に必要になる、というわけだ。ファイナンシャルプランナーの風呂内亜矢さんは、報告書を読んだ率直な感想をこう語る。「老後のために、2,000万円ほどの貯蓄が必要という試算は、民間では言われてきたことではあります。でも、省庁が“年金だけでは足りない”と表現したことはなかったかもしれません」――年金は100年安心政府はずっとそう喧伝してきただけに、“年金だけで生きていけない”という内容への反発は激しい。6日朝、野党5党派は政府の担当者を追求した。「政府の責任を放棄したと言わざるをえない。まず謝れよ、国民に。申し訳ないと」(立憲民主党の辻元清美国会対策委員長)また、経済評論家の平野和之さんは、こう分析する。「年金の状況の厳しさを伝えるのは、年金受給開始年齢を、短期的に70歳、長期的には75歳に遅らせたいという本音が見えています」報告書で協調されているのが、日本の長寿化がますます進んでいくということだ。「60歳の人の約46%が90歳まで、25%が95歳まで生きると試算されています」(平野さん)「今後、年金は“減っていく”」と話すのは、第一生命経済研究所の首席エコノミストの永濱利廣さんだ。「額が減るわけではない。価値が減っていくのです。もともと、年金は物価の上昇とともに、支給額も上がっていました。しかし現在、年金制度を維持するために、物価が上昇しても、年金額の上昇は抑制される“マクロ経済スライド”という仕組みが導入されています」金融庁「報告書」より本誌が作成した、『現役世代の男性の平均手取り額』に対して、夫婦2人で何%の年金が支給されるかを示したグラフを見てみると、今年70歳を迎える夫とその妻は、現役世代の所得の約63%の額の年金をもらっていることになる。だが、現在50歳の場合、将来の年金額は約55%、40歳に至っては50%ほどにまで下がってしまう。「これからの世代は、ますます年金だけでは生活できなくなっていく。さらに、長寿にもなっていくので、たとえ金融資産があっても、途中で尽きてしまうかもしれない。そのため、『資産寿命』を延ばすことが必要だと、報告書では強調されています」(風呂内さん)「資産寿命」とは、報告書によると、<老後の生活を営んでいくにあたって、これまで形成してきた資産が尽きるまでの期間>。これが尽きてしまえば、後は年金だけで生活するほかなくなる……。
2019年06月11日自動車保険料は、保険会社や契約した補償内容などによって負担するべき金額が大きく変わることになりますが、実のところ、年代による保険料の違いもあります。たとえば、10代から20代前半や60代や70代といった年齢層の場合、自動車事故を起こしやすいリスクが高まることから自動車保険料が高くなる傾向にあります。本記事では、20代の方を対象に、自動車保険料の軽減方法も含め、おすすめの自動車保険について紹介します。重要!20代の方が自動車保険料を軽減するための方法三井ダイレクト損保は、インターネット割引が8,000円とA社からC社に比べて最も安く、かつ、走行距離区分を設定していないのにも関わらず、自動車保険料が62,640円と最も安くなっていることが確認できます。この結果が、目に見える割引などではなく、総合的な保険料が安く上がる可能性のある理由と言えます。総合評価(コメント)三井ダイレクト損保は、広く多くの方が重視する目に見える部分の割引などではなく、総合的な保険料の安さがあることを強みとしておりますが、どうしても広く多くの方に伝わりにくいデメリットがあると言わざるを得ません。しかしながら、実際に負担するべき保険料を加味しますと、上記のような比較検討は極めて重要であることを改めて実感し、保険会社間の比較検討は欠かせないことがわかります。第2位イーデザイン損保イーデザイン損保は、20代が選んだ2019年のオリコン顧客満足度ランキング1位になった東京海上日動火災保険のグループ会社です。イーデザイン損保の自動車保険は、新規加入および継続加入のインターネット割引が10,000円と同額であるほか、セコム事故現場急行サービスが付帯され、保険料も比較的安い傾向が見られます。総合評価(コメント)イーデザイン損保の自動車保険は、20代前半や20代後半といったことを問わず、バランスの良い割引サービスや保険料が提供できているように感じています。長きに渡って継続契約するメリットもあるとみられるほか、他社が強みとしているサービスも同様に展開しているため、総合的な評価としては高くなりました。保険料重視ということで1位には届きませんでしたが、全体的に見ますと、個人的には同社を1位にしても良いと感じます。第1位SBI損保自動車保険料を重視していることを加味しますと、SBI損保の自動車保険は、保険料が安い特徴があり、選択肢の1つに入る大きな強みと言えます。走行距離によるリスク細分化による保険料の節約なども実現でき、とにかく保険料を重視したい20代の方にとっては比較検討する必要のある保険会社と言っても良いでしょう。総合評価(コメント)保険料とサービスの両方から見るのであれば、先に紹介したイーデザイン損保の方が無難だと思われますが、今回は保険料を重視しているといった部分を考慮しています。自動車保険に加入する目的は、万が一の際の補償でありますから、保険料重視に特化しすぎるのではなく、総合的に比較検討した結果で選ぶべきものであると言えるでしょう。20代におすすめの自動車保険に関するまとめ20代と言っても、運転歴が浅い20代前半から、優良ドライバーとして認定されている20代後半まで様々であるため、一概にこれがおすすめの自動車保険とは言い難い部分があるのは確かです。ただし、保険料、補償内容、各種サービスのどれが最優先なのかを考えることで、選ぶべき保険会社が絞られ、ニーズに沿った自動車保険に加入できると言い切ることができます。
2019年06月08日医療保険は、病気やけがなどで入院や手術をした場合などに保障が受けられ、大きく公的保険と民間保険の2つに分けられます。公的保険は、主に健康保険や国民健康保険、後期高齢者医療保険などがあり、民間保険は、主に保険会社が販売している医療保険などが挙げられますが、加入している公的保険や民間保険によって保障の有無や厚みが全く異なります。そこで本記事は、これらの医療保険や制度の違いについて紹介します。公的医療保険制度とは公的医療保険制度とは、相互扶助の精神に基づき、私たちが病気やけがに備えるためにあらかじめ保険料を出し合うことで、実際に医療機関などで医療を受けたときに、医療費の支払いに充てる仕組みになっています。実際には、現在の年齢や収入などによって負担するべき医療費が異なる場合があるものの、原則として、かかった医療費の1割から3割を支払えば済む仕組みになっています。公的医療保険制度の重要ポイント仮に年収500万円の人が1ヶ月あたり100万円の医療費がかかった場合、上記図のウに該当することになり、計算式にあてはめて高額療養費を計算すると、自己負担限度額は以下のように計算されます。80,100円+(1,000,000-267,000)×1%=87,430円計算の結果、100万円の医療費を負担する必要はなく、87,430円の負担で済むことになるといった見方になります。なお、上記イメージ図は、健康保険に加入している方が対象となっており、国民健康保険など、他の公的医療保険に加入している方の場合は、別途、高額療養費制度の区分確認をする必要がある点に注意が必要です。[adsense_middle]【健康保険のポイント②】傷病手当金とは傷病手当金とは、健康保険の被保険者が病気やケガのために会社などを休み、勤務先から十分な報酬が受けられない場合に支給されるお金のことを言い、休業中に被保険者や家族の生活を保障するために設けられた制度です。なお、傷病手当金の支給要件は、以下4つの条件をすべて満たしている必要があります。業務外の事由による病気やケガの療養のための休業であること傷病手当金の支給要件の1つ目として、業務外の事由による病気やケガの療養のための休業であることが挙げられ、具体的には、実際に仕事に就くことができないことについての証明(医師の診断書など)が必要になります。なお、業務上のケガや病気をはじめ、通勤災害によるものは、健康保険ではなく労災保険から給付がなされることになり、業務外に比べて補償に厚みがある特徴を持っています。仕事に就くことができないこと傷病手当金の支給要件の2つ目として、仕事に就くことができないことが挙げられ、具体的には前述した解説と重複しますが、実際に仕事に就くことができないことについての証明(医師の診断書など)があれば足ります。なお、仕事に就くことができない状態の判定は、療養担当者の意見などを基に、被保険者の仕事の内容を考慮して判断されることになります。連続する3日間を含み4日以上仕事に就けなかったこと傷病手当金の支給要件の3つ目として、連続する3日間を含み4日以上仕事に就けなかったことが挙げられ、具体的なイメージは以下の図の通りです。傷病手当金の支給を受けるためには、上記図のように連続して3日間休む待期期間を完成させる必要があり、この3日間の待期期間は、有給休暇、土日・祝日などの公休日も含まれるため、給与の支払いがあったかどうかが問われることはありません。休業した期間について給与の支払いがないこと傷病手当金の支給要件の4つ目として、休業した期間について給与の支払いがないことが挙げられ、原則として、勤務先から給与が支払われている間は傷病手当金が支給されないことになっています。ただし、実際に支払われた給与が傷病手当金の金額よりも少ない場合は、その差額が支給されることになります。【健康保険のポイント③】出産手当金とは出産手当金とは、健康保険に加入している女性(被保険者)が、出産をするために産前産後休暇を取得した場合で、原則として、勤務先から給与の支払いが無かった日の所得を保障する目的で支給されるお金のことを言います。なお、出産手当金は、健康保険に加入している女性(被保険者)でなければ支給を受けることができず、扶養されている配偶者が出産した場合や国民健康保険に加入している女性に対して支給されることはありません。出産手当金の支給金額はいくらなのか出産手当金の支給金額は、定額ではなく、出産した女性の収入(正確には標準報酬月額)によって、1日あたりに支給される金額が異なることになります。たとえば、標準報酬月額が30万円の健康保険の被保険者が出産をした場合(多胎妊娠ではないものとします)の出産手当金は、以下のように計算されます。30万円(標準報酬月額)÷30日=1万円(標準報酬日額)1万円×2/3≒6,667円(円未満四捨五入)出産手当金は、原則として、産前産後休暇中に、勤務先からの給与の支払いがなかった場合に支給されるお金であり、多胎妊娠(双子)の場合は、2人分支給されます。なお、出産手当金を計算するためには、ご自身の標準報酬月額を知る必要があるため、いくらなのかわからない場合は、総務や人事など勤務先の関係部署へ尋ねてみるのが確実です。民間医療保険とは民間医療保険とは、それぞれの保険会社が独自で販売している医療保険のことを言い、病気やケガなどで入院や手術をした場合をはじめ、通院した場合など、あらかじめ締結した保険契約の範囲内で保険金が支払われる生命保険です。民間医療保険の加入検討は公的医療保険の保障制度を考慮することが重要私たちは、健康保険や国民健康保険などの公的医療保険に加入しておりますが、保険会社が販売している民間医療保険は、公的医療保険で保障されない分を補うための目的もあります。そのため、高額療養費制度や傷病手当金といった公的医療保険の保障制度を加味した上で民間医療保険の加入検討することがとても重要であるほか、医療保険を相談する相手のスキルによって、良い保険に加入できるかどうかが左右される部分とも言えます。医療保険の制度に関するまとめ公的医療保険の保障内容を知ることで、民間医療保険の加入や保障内容を検討するための重要な材料になるほか、将来の家計を考える上でも極めて役立ちます。どうしても難しいイメージを持たれてしまいがちですが、直接支払う民間医療保険の保険料をはじめ、支出するお金に関わってくる大切なポイントとも言えるため、時にはFPなどの専門家に問題点や対策方法を尋ねてみるのも効果的でしょう。
2019年06月07日今回は既にがん保険に加入されている方向けに、がん保険の見直しポイントをわかりやすく説明していきたいと思います。新規加入とは異なり、見直しする場合ならではの注意点がありますので、今回ご説明するポイントを踏まえたがん保険の見直しをお勧めします。がん保険の見直し方法のポイント見直し方法のポイントですが、以下の3つのステップで進めていくことをお勧めします。加入中の契約を確認する自分に不足している保障を認識する追加契約か切替契約かを検討するそれぞれ順を追って内容を説明していきましょう。がん保険見直しのためのステップ1:加入中の契約を確認するまず最初のステップは、加入中の契約を確認することです。加入中の保険はもちろんですが、他に医療保険や死亡保険にがんの保障が付帯されていることもありますので注意してください。がんの保障かどうかを見極めるには、「がん(悪性新生物)」という文言を確認すればよいのですが、「三大疾病、五大疾病」というように「がん(悪性新生物)」が含まれているものの、別の表現で記載されていることもあります。どのような場合のがん保障かを確認するそして「がん(悪性新生物)」の内容を確認するときに、どのような状態になったらお金がもらえるのかを確認します。具体的にいくつかの事例を挙げておきましょう。がん診断(給付金)→がんと診断された場合がん入院(給付金)→がん治療のために入院した場合がん通院(給付金)→がん治療で通院した場合がん手術(給付金)→がん治療のために手術した場合抗がん剤治療(給付金)→抗がん剤を用いてがん治療した場合上記の通り、場合ごとにがん保障を整理します。古い契約の注目ポイントとは加入中の契約を確認する際に、15年以上前に契約した古い契約がある場合は以下の点に注意して保障内容を確認してください。次のステップである、自分に不足している保障を認識するために大切な作業となります。「上皮内がん(上皮内新生物)は保障から除く」という内容になっていないかがん入院保障に「日数制限」が記載されているか保険期間は「終身」ではなく「●●歳まで」と区切りがあるかもちろん上記以外でも、保障を制限するような内容があれば、メモしたり付箋をつけたりすることをお勧めします。がん保険見直しのためのステップ2:自分に不足している保障を認識する次のステップは、自分に不足している保障を認識していくプロセスになります。下表のように保障ごとに内容と金額に分けて整理して、自分にとって不足している保障をチェックしていきましょう。チェックする項目は以下の通りです。保障内容:どんな場合に保障してくれるのか保障期間(保険期間):いつまで保障してくれるのか保障金額(保険金額・給付金額):いくら受け取れるのか条件や制限:上記項目に関する条件や制限(例:支払限度日数)表の右側には評価欄として、自分に不足していると思われる内容をメモできるようにしておきます。この評価内容に基づいて、最新のがん保険の内容と比較しながら、次のステップの追加契約・切替契約を検討することになります。[adsense_middle]がん保険見直しのためのステップ3:追加契約か切替契約かを検討する2つめのステップで自分にとって不足している保障が認識できた後は、3つめのステップで見直し後の保障を検討することになります。自分にとって不足している保障を備えた、現行販売されているがん保険をいくつかピックアップして、追加契約をするのか、新しい保険に全面的に切り替えるのかを考えていきます。では、どのような場合に追加契約をしたほうがよいのか、または切替契約がよいのかを場合分けして確認していきましょう。追加契約が良い場合追加契約が良い場合はどのような場合でしょうか。追加契約ということは、現在加入済みのがん保険を残すということになります。したがって、現在加入済みのがん保険については自分に合っていると評価できるものの、一部保障が足らないという状態です。具体的に考えられるケースは以下のような場合です。がん診断給付金が50万円なので100万円ほど上乗せしたい先進医療の給付金がないので追加したい女性特有がんの場合の上乗せ保障がほしいこうした場合には足らない保障をコンパクトに備えているがん保険を探した上で、追加契約をされるとよいでしょう。持病や病歴がある場合見直しされるときに持病があったり、過去5年以内に病歴がある場合は、現在のがん保険に不足があったとしても切替せずに、追加加入の方向で検討してください。理由はこうした持病や病歴があると、切替や追加を問わず、新規の契約には加入出来ない可能性が高いためです。切替契約が良い場合追加契約以外の場合には、切替契約をお勧めします。特に2つめのステップで、上皮内がんが対象外であったり、保障期間が終身ではなかったり、という場合には現在のがん保険よりも2世代前ぐらいのがん保険で古い型の保険であることが多いためです。ご自身で改めてがん保険に入るとしたらどのような保障が必要だろうかと、イチから考えて切替契約をされるのがよいでしょう。がん保険の見直しのメリット・デメリットここまで見直しの方法(3つのステップ)について確認をしていきましたが、ここからは見直しをすることによるメリットとデメリットについて整理しておきましょう。がん保険の見直しのメリットがん保険の見直しをすることのメリットは大きく2つあります。最新のがん保険の保障内容で見直しができることニーズの変化に合わせて、保障の内容をフィットさせることができること1つ目は、最新のがん保険の保障内容で見直しができることです。保険会社は民間企業ですので、常に加入者のニーズを捉えて絶えず商品開発を行っています。そうした最新のがん保険の保障で見直せるということは、保障内容が充実すると言い換えることができます。2つ目は、ご自身のニーズの変化に合わせて、保障の内容をフィットさせることができるということです。当初は保険料が割安で最低限の保障内容でよいと加入していたがん保険も、加齢とともに手厚いがん保障の必要性を感じるかもしれません。そうしたニーズに合わせることができるのが、がん保険の見直しのメリットです。がん保険の見直しのデメリット一方で、がん保険の見直しをすることのデメリットもあります。追加契約か切替契約かを問わず、基本的には保険料が上がることになります。これは保障を増やす方向の見直しが多くなるので当然といえば当然ですが、見直し後の保険料で今後もきちんと継続できるのかを見極めるのが大切です。見直しをして保障を充実させたのはいいけれど、数カ月後には保険料負担に耐えられなくて、がん保険を解約してしまった、というのでは何のための見直しかがわからなくなってしまいます。また、追加契約の場合ですが、ちょうど足らない分だけの上乗せでの加入というのができにくいことが多くあります。どうしても保障が重複して、必要以上に保障が多くなってしまうということがデメリットとして挙げられます。がん保険の見直しに関するまとめがん保険の見直しについて、その方法を3つのステップに分けて説明をしてきました。まず最初に現在加入のがん保険についてその内容を確認するとともに、自分のニーズに照らして不足している内容を把握します。その上で追加契約をするのがよいのか、切替契約をするのがよいのかを検討した上で、実際の見直しを進めていきましょう。
2019年06月06日自動車保険には、代理店型自動車保険とダイレクト型自動車保険の2種類があります。自動車保険の契約をする方が抱えているニーズによって、選ぶべき自動車保険の種類が異なりますが、実際に自動車保険を契約する際、どこの保険会社の自動車保険を選ぶのが良いのか疑問に思う方が多いと思います。そこで本記事では、2019年のオリコン顧客満足度ランキングを基におすすめ自動車保険とポイントを紹介していきます。自動車保険を契約した方が重要視した項目とは2019年のオリコン顧客満足度ランキングによると、自動車保険を契約した方が重要視した上位5つの項目は、以下のようになっています。多くの方にニーズの高い保険料が最も重視されていることがわかります。次いで、加入・更新手続き、商品内容の充実度と続いていることが確認でき、特別に変わった特徴が無いことが伺えます。自動車保険料を重視するにはダイレクト型自動車保険を選ぶ本記事の冒頭では、自動車保険の種類として、代理店型自動車保険とダイレクト型自動車保険があることをお伝えしましたが、自動車保険料を重視するにはダイレクト型自動車保険を選ぶことが必須となります。この理由は、代理店が得る代理店手数料や各種経費などが自動車保険料に転嫁されないため、私たちが負担する自動車保険料が安くなっている仕組みが構築されているからです。2019年のオリコン顧客満足度ランキングを基におすすめの自動車保険を紹介ここからは、2019年のオリコン顧客満足度ランキングとそれぞれの保険会社が公開しているWEBサイトを基に、おすすめの自動車保険を紹介していきます。なお、以下で紹介するランキングは、あくまでも多くの方に重要視されている保険料を主なベースとし、サービスや補償内容などを総合的に考慮した参考情報となる点にあらかじめご留意下さい。第5位アクサダイレクト(ダイレクト型自動車保険)アクサダイレクトの自動車保険は、チーム力で安心の事故対応、無料のAXAプレミアムロードサービス、納得のグッドプライスといった3つの特徴を推しており、概要は以下の通りです。【アクサダイレクトの特徴①】チーム力で安心の事故対応アクサダイレクトの自動車保険は、チームアクサというサポート体制の名の下、経験豊富なスタッフが、専門性を活かした事故対応に尽力するサポートを強みとしています。【アクサダイレクトの特徴②】無料のAXAプレミアムロードサービスアクサダイレクトの自動車保険は、無料のAXAプレミアムロードサービスとして、事故または故障によって自力走行できない場合やカギの閉じこみなど、さまざまなトラブルに対応するサービスを加入者全員に対して無料で提供しています。【アクサダイレクトの特徴③】納得のグッドプライスアクサダイレクトの自動車保険は、インターネットで自動車保険の申し込みを行った場合、最大で20,000円の保険料割引が受けられるほか、ゴールド免許割引や年間走行距離を設定することによって、負担する保険料を少なく抑えられる特徴があります。総合評価(コメント)アクサダイレクトの自動車保険は、インターネット割引が最大で20,000円となっているものの、割引が一律ではないため、優良ドライバーなど、自動車保険料の負担が少なくて済む方には大きなメリットがありません。ロードサービスや事故対応も同様に、事故などでトラブルが起こらないと基本的に利用することがないため、良し悪しの判断が付けにくいことも確かです。アクサダイレクト(ダイレクト型自動車保険)の特徴まとめチーム力で安心の事故対応無料のAXAプレミアムロードサービス納得のグッドプライス第4位イーデザイン損保(ダイレクト型自動車保険)イーデザイン損保の自動車保険は、2019年のオリコン顧客満足度ランキングのダイレクト型自動車保険の部門で第5位にランキングしておりますが、後ほど紹介する第3位から第1位までのものと大差がないサービスを提供しています。【イーデザイン損保の特徴①】新規および継続割引が同額イーデザイン損保の自動車保険は、インターネット割引が新規および継続のいずれも10,000円となっており、早割や証券割引を合わせると11,000円の割引が適用されます。継続割引が逓減する保険会社に比べますと、保険料を重視する方には適した自動車保険と言えるでしょう。【イーデザイン損保の特徴②】セコム事故現場急行サービスイーデザイン損保の自動車保険に加入しますと、すべての保険契約者に対してセコム事故現場急行サービスが無料で付帯されます。自動車事故などの際、保険会社に依頼することで、24時間365日、セコムの緊急対処員がいち早く事故現場へかけつけ、救急車の手配や警察への連絡のほか、レッカーやタクシーの手配などのサポートを行うサービスです。総合評価(コメント)筆者個人の見解となりますが、イーデザイン損保の自動車保険は、2019年のオリコン顧客満足度ランキングのダイレクト型自動車保険の部門で第5位にランキングしているものの、後ほど紹介する第3位から第1位までの自動車保険とサービス内容に大差がないと見ています。そのため、同社自動車保険は、もっと上のランキングに位置していても何ら不思議なことではなく、比較検討する自動車保険の選択肢に十分入ると思われます。イーデザイン損保(ダイレクト型自動車保険)の特徴まとめ新規および継続割引が同額セコム事故現場急行サービス[adsense_middle]第3位セゾン自動車火災保険(ダイレクト型自動車保険)セゾン自動車火災保険のおとなの自動車保険は、2019年のオリコン顧客満足度ランキングの保険料部門で第1位となっており、同社WEBサイトを見ても、安い保険料を提供するための強みを見て取ることができます。【セゾン自動車火災保険の特徴①】新規および継続割引が同額セゾン自動車火災保険のおとなの自動車保険は、インターネット割引が新規および継続のいずれも10,000円となっており、特別の不満がない場合は、簡単な継続更新手続きで引き続き自動車保険の補償を確保できる点は魅力と言えます。【セゾン自動車火災保険の特徴②】自動車保険料を安く提供する強みが伺えるセゾン自動車火災保険のおとなの自動車保険は、自動車保険料体系が1歳刻みと細かくなっているほか、保険料は走行した分だけ負担する仕組みが構築されているため、短い距離しか走らなかった方は、負担するべき保険料を抑えられるメリットが得られます。総合評価(コメント)セゾン自動車火災保険のおとなの自動車保険は、2019年のオリコン顧客満足度ランキングの保険料部門で第1位となるだけあって、他社に比べると、保険料の割引を前面に推していることが同社WEBサイトからもわかります。自動車保険料を最優先で重視されている方にとってみますと、加入検討の選択肢として同社の自動車保険が比較検討の候補に入ることは必然と言えるでしょう。セゾン自動車火災保険(ダイレクト型自動車保険)の特徴まとめ新規および継続割引が同額自動車保険料を安く提供する強みが伺える第2位チューリッヒ(ダイレクト型自動車保険)チューリッヒの自動車保険は、2019年のオリコン顧客満足度ランキングにおいて、自動車保険の契約者が重視する項目の内、上位3つである保険料、加入・更新手続き、商品内容の充実度がいずれも上位にランク付けされています。チューリッヒの自動車保険の中でも、特に目につくポイントは以下の通りです。【チューリッヒの特徴①】業界最高レベルの無料ロードサービス(2018年9月チューリッヒ調べ)自動車保険を契約した方が重要視した項目の4位にランキングしているロードサービスをチューリッヒでは、他社に比べて強みがあるとしており、同社WEBサイトを見ると他社との比較表を根拠に強みを紹介しています。自動車保険料の安さよりもロードサービスに重点をおいている方にとってみますと、選択肢に入る自動車保険の1つも言えるでしょう。【チューリッヒの特徴②】新規加入と継続加入の保険料割引の差が大きいチューリッヒの自動車保険は、新規加入の場合、インターネット割引が一律12,000円と他社よりも比較的高くなっているものの、2年目以降の継続割引が5,000円、3年目以降は1,500円と逓減するのはマイナスポイントと言えます。総合評価(コメント)チューリッヒの自動車保険は、自社が推している特徴が、第三者機関ではなく自社調べとなっているほか、継続割引などの保険料割引制度に強みが無いことが1位にランキングされなかった理由の1つとも言えそうです。一方、新規加入において、一律12,000円のインターネット割引は、他社に比べて優れているため、継続加入ではなく、単年度のみの加入で保険料重視の方であれば、選択肢に入る自動車保険とも言えるでしょう。チューリッヒ(ダイレクト型自動車保険)の特徴まとめ業界最高レベルの無料ロードサービス(2018年9月チューリッヒ調べ)新規加入と継続加入の保険料割引の差が大きい第1位ソニー損保(ダイレクト型自動車保険)ソニー損保は、2019年のオリコン顧客満足度ランキングにおいて、自動車保険の契約者が重視する項目の内、上位3つである保険料、加入・更新手続き、商品内容の充実度がいずれも上位にランク付けされており、総合的な評価が高い自動車保険と言えます。ソニー損保の自動車保険の中でも、特に目につくポイントは以下の通りです。【ソニー損保の特徴①】自動車保険料割引の種類が多いソニー損保では、昨今、無事故割引といった新たな割引を導入したほか、他社に比べて割引制度が豊富になっている点は、保険契約者にとって選ぶ決め手としている方も多いと思われます。また、無事故割引に加え、インターネット割引、運転者限定割引、ゴールド免許割引、継続割引など、全部で13種類の割引があり、適用できる割引が多ければ多い程、保険料が安くなるのも大きな魅力と言えます。【ソニー損保の特徴②】選べる走行距離の範囲が細分化されているソニー損保の自動車保険料は、年間走行距離の区分が広く設定されており、自動車保険料の負担をより合理的に見積もって負担することができるメリットがあると言えます。具体的には、最短で3,000km以下から最長で無制限までの7段階に分けられておりますが、特に、5,000km、7,000km、9,000kmといったように、細かく刻まれて分けられていることによって、負担するべき保険料が合理的に少なくできるのは顧客のことを考えている証と見ることもできるでしょう。総合評価(コメント)ソニー損保の自動車保険は、2019年のオリコン顧客満足度ランキングにおきましても1位となっておりますが、保険契約者のニーズに沿った内容に加えて、警備会社のセコムが事故現場へかけつけるサービスなど、広く総合的に見ても高評価になるのは必然と言えそうです。ダイレクト型自動車保険ならではのトラブル防止として、自動車保険の情報をわかりやすく詳細に公開している点も個人的には評価したいポイントです。ソニー損保(ダイレクト型自動車保険)の特徴まとめ自動車保険料割引の種類が多い選べる走行距離の範囲が細分化されているおすすめの自動車保険ランキングに関するまとめ2019年のオリコン顧客満足度ランキングを基におすすめ自動車保険を紹介しましたが、自動車保険のニーズによって、選択肢に入る保険会社はそれぞれ異なると言えます。その一方、自動車保険料を重視している方であれば、今回紹介した5つのダイレクト型自動車保険をすべて比較検討することで、少なくとも、保険料を重要視しながら、希望に沿った補償内容が付いた自動車保険に加入できる可能性が高くなるとも言えるでしょう。
2019年06月06日子供が生まれたら生命保険の見直しを検討される方が多いですが、子供に対する生命保険の新規加入は親の生命保険の見直しと比較すると重要度は低いと考えられがちです。ですが、子供も生命保険に加入しておいたほうがいい場合や、長期的にみると早い時期に生命保険に加入しておくとお得な場合があります。今回は子供に生命保険は必要なのかを検証し、子供に必要な生命保険のランキングをご紹介します。子供に生命保険は必要?不要?子供が生命保険に入る必要がある場合は家系に遺伝的な病気の心配があるときです。生命保険は健康な状態でしか加入できないため、遺伝的な病気の発病が考えられる場合は発病する前に生命保険に加入しておく必要があります。それ以外の場合は、生命保険は不要な場合が多いです。ここでは子供が生命保険に加入する時期と金額をご紹介します。いつから生命保険に加入する?子供が生命保険に加入する時期は、家庭環境によって大きく違ってきます。ほとんどの場合、小学生未満では加入する必要性はありませんが、将来的なことを考えると早い時期に加入したほうがいいです。子供が医療保険に加入する時期子供の医療保険は、前述のように遺伝的な疾患の可能性が考えられる場合は生後すぐに加入しておくと安心です。生命保険は年齢が若ければ若いほど保険料が安いので、一生続く終身医療保険に0歳から加入しておくと最安値で医療保険を用意できます。一方で、子供の医療費はほとんどの自治体で無料となっているので、特に病気の心配がない場合はこども医療費の免除がなくなるタイミングで医療保険に加入するのがおすすめです。子供が死亡保険に加入する時期原則的に子供は死亡保険に加入する必要はありません。子供は収入がないので、万一のことがあっても残された家族は生活を維持していくことができるからです。資金に余裕がある家庭は死亡保険や貯蓄性の高い保険に加入し一定の年齢で解約返戻金を受け取る場合や、相続対策で祖父母が孫に保険をかけて資産を移動させたりする場合があります。また、0歳から2歳の死亡のリスクが高い期間だけ死亡保険に加入し、リスクに備える方法もあります。子供の生命保険に必要な金額は?子供の生命保険に必要な保険金の相場は、子供が生命保険に加入する時期と同様に、家庭環境によって異なります。子供が医療保険に加入する際は、現在必要な医療費のことと、医療費がかかるようになったときのことを比較検討して金額を決めます。原則として子供は死亡保険に加入する必要はありませんが、子供が死亡保険に加入する際は将来的な損失を考慮して保険金額を決めます。子供に必要な医療保険の金額子供が生命保険に加入する際に必要な医療保険の金額は入院日額5,000円です。大人でも入院日額5,000円あれば最低限の保障は用意できると考えられているためです。0歳から医療保険に加入しておくと、自治体のこども医療費の補助がなくなったときに最安の保険料で医療保険を用意できているのでその後のお得感もあります。ただし、子供が医療保険に加入する際は、保険料が変わらず保障が一生続く「終身」医療保険を選択してください。保障が一定期間続いて保険料が変わる「定期」医療保険だと10年ごとに契約が自動更新され、その都度保険料が上がるので注意が必要です。子供に必要な死亡保険の金額子供の死亡保険を用意する際に必要な保険金は100~300万円です。子供に万一のことがあった場合は、ショックが大きく仕事に行けない日が続くかもしれません。ですが、残された家族の生活基盤は変わらないと考えるため、基本的に子供には死亡保険は必要がありません。そうは言っても、親であるならば先に旅立った子供のために立派なお葬式をあげてあげたい、安眠できるお墓を建ててあげたいと考えるはずです。その万一のときの必要最低限の100~300万円の資金を生命保険で用意しておくと、親として納得がいく見送りができるのではないでしょうか。子供におすすめの医療保険ランキングここからは以下を参考にして、子供におすすめの生命保険ランキングを医療保険と死亡保険に分けて紹介します。週間ダイヤモンド2018年4/28・5/5合併特大号「保険を見直せ!」2018年 株式会社ダイヤモンド社日経ホームマガジン 保険 最新ランキング 2018年 日経BP社プロ100人が厳選!最新保険ランキング2018年下期2018年角川SSC子供におすすめの医療保険ランキングは、保険期間が「終身」の保険を中心に紹介します。子供におすすめの医療保険ランキングは以下です。第3位:メットライフ生命「終身医療保険Flexi S」第2位:オリックス生命「医療保険新CURE」第1位:三井住友海上あいおい生命「新医療保険Aプレミア」第3位:メットライフ生命「終身医療保険Flexi S」メットライフ生命の「終身医療保険Flexi S」は0歳から加入できる医療保険です。七大疾病の入院日数は無制限、1入院730日と長期の入院に備えられます。遺伝的疾患の際は長期間入院する場合が多くなるので、長期入院に備えるにはいい医療保険です。第2位:オリックス生命「医療保険新CURE」オリックス生命の「医療保険新CURE」は、発売以来全年齢で業界最安値水準の保険料とシンプルな保障を用意できます。七大生活習慣病での入院は支払限度日数が2倍に、三大生活習慣病での入院は無制限になります。子供の将来のことを考え、とりあえず医療保険に加入する場合はこちらをおすすめします。第1位:三井住友海上あいおい生命「新医療保険Aプレミア」三井住友海上あいおい生命の「新医療保険Aプレミア」は業界最安値水準の保険料と手厚い保障が特徴です。特約付加で八大生活習慣病の際に入院日数が無制限となり、短期入院でも10日分の入院給付金を受け取れます。子供のときも大人になってからも安心できる手厚い保障の医療保険です。[adsense_middle]子供におすすめの死亡保険ランキング子供におすすめの死亡保険ランキングでは、満期や解約したときに保険料が戻ってくる解約返戻金がある終身死亡保険を紹介します。子供におすすめの死亡保険は以下です。第3位:オリックス生命保険「終身保険RISE(ライズ)」第2位:損保ジャパン日本興亜ひまわり生命「終身保険一生のお守り」第1位:三井住友海上あいおい生命「&LIFE 終身保険(低解約返戻金型)」第3位:オリックス生命保険「終身保険RISE(ライズ)」オリックス生命保険の「終身保険RISE(ライズ)」は15歳から加入できる終身保険です。こちらの保険は、子供がある程度大きくなってから加入を検討される場合におすすめです。200万円から5,000万円までの保険金を設定できます(100万円単位)。一定期間を経過すれば戻ってくるお金は払い込んだ保険料よりも多くなります。第2位:損保ジャパン日本興亜ひまわり生命「終身保険一生のお守り」損保ジャパン日本興亜ひまわり生命の「終身保険一生のお守り」は、1歳から加入できる終身死亡保険です。保険料が割安で、解約返戻金もあるタイプの保険です。特約を付加することで、三大疾病により所定の事由に該当すると以後の保険料の払込が不要になります(特定疾病診断保険料免除特約)。第1位:三井住友海上あいおい生命「&LIFE 終身保険(低解約返戻金型)」三井住友海上あいおい生命の「&LIFE 終身保険」は、0歳から加入できる終身死亡保険です。0歳から加入できるので子供の死亡保険に最もおすすめできる保険です。貯蓄性が高い保険なので、解約返戻金を必要な資金として活用できます。また、保険料払込満了後は、死亡保障を継続するだけでなく、年金や介護年金に変更してたまった資金を活用できます。子供の生命保険に関するまとめ子供は生命保険に加入しなくていい場合がほとんどですが、将来的に考えると資金に余裕がある場合は加入していたほうがお得です。遺伝的な長期のリスクがある場合も早い時期に生命保険に加入しておくと安心です。家庭環境と資金の状況を考慮して、子供が生命保険に加入するのかを検討してください。
2019年06月04日年金と聞くと老後に貰えるお金程度と思っている人も少なくないと思いますが、障害状態になった場合や亡くなった場合にも年金支給されることはご存知でしょうか。出産前後に生命保険の加入を検討した人も多いと思いますが、生命保険だけでなく公的年金からも支給される額が少なくありません。 今回は、遺族年金と障害年金についてお伝えします。 遺族年金は年金加入者が亡くなったときに遺族に支給遺族年金は年金加入者が死亡したときに、亡くなった方と生計維持関係にある遺族に支給されます。加入しているが国民年金か厚生年金によって遺族の要件や支給額が異なります。亡くなった方が自営業・フリーランスの場合は遺族基礎年金が、会社員・公務員・団体職員等の場合は遺族基礎年金と遺族厚生年金が遺族に支給されます。 主な概要は次のとおりです。あくまでも簡単に説明するための概要ですので、詳細は厚生労働省のホームページや最寄りの年金事務所でご確認ください。なお、下記の年齢や金額等は2019年4月時点の制度を基準としております。 【遺族基礎年金】国民年金の加入者等が亡くなった時に、生計維持されていた子どものいる配偶者または子どもに遺族基礎年金が支給されます。遺族年金の支給される対象の子どもは、18歳になって最初の3月31日まで(一般的な高校卒業まで)となり、大学・専門学校の通学時期には支給されない点は覚えておきましょう。 遺族基礎年金の支給額は年間781,000円に対象となる子どもの人数の加算(第1子・第2子は各224,500円、第3子以降は各74,800円)がされます。例えば、お子さんが2人の場合の遺族基礎年金の支給年額は、781,000円+224,500円+224,500円=1,230,000円となります。 【遺族厚生年金】厚生年金保険の加入者等が亡くなった時に、生計維持されていた配偶者・子どもに遺族厚生年金が支給されます。配偶者・子どものいない場合は父母や孫、祖父母が受け取る場合もあります。会社員・公務員・団体職員等の場合は遺族基礎年金も合わせて支給されます。 遺族厚生年金の支給額は、老齢厚生年金の報酬比例部分(目安の金額はねんきん定期便にある厚生年金保険の加入実績に応じた年金額)の4分の3相当額となります。しかし、多くの場合は300月(25年)未満であるため、最低でも25年分としてプラスの修正がされます。 例えば、35歳(勤続年数12年)・報酬比例部分が30万円のご主人が亡くなった場合は、30万円×4分の3=22.5万円でなく、勤続25年と修正された62.5万円×4分の3=46.8万円が遺族厚生年金の支給額となります。 上記以外にも寡婦年金や、中高齢寡婦加算、経過的寡婦加算などの対象となる子どものいない場合や年齢が高齢になった場合の制度もあります。 障害年金は年金加入者が所定の障害状態になった時に支給障害年金は病気やケガを原因として障害となった際に支給される年金です。障害となった病気やケガの初診日に加入していた年金制度から支給され、自営業者等は障害基礎年金、会社員等は障害厚生年金となります。 障害の程度に応じて支給額は変わります。障害基礎年金の支給額は、1級で975,125円+子の加算、2級で780,100円+子の加算となります。子の加算は遺族基礎年金と同じく18歳の3月までが対象で、第1子・第2子は各224,500円、第3子以降は各74,800円です。 遺族厚生年金の支給額はは1級で(報酬比例部分×1.25)+配偶者加給年金額、2級で報酬比例部分+配偶者加給年金額、3級で報酬比例部分(最低保証額は585,100円)となります。報酬比例部分は、遺族基礎年金と同様に期間が短い場合も25年分としてプラスの修正がなされます。 ねんきん定期便は確認をしよう遺族年金にしても障害年金にしても、公的年金に加入している限り対象となった場合は利用できる制度ですが、保険料未納の場合には需給対象とならない可能性もあります。そのためにも現在加入している年金制度を確認して、万一の場合にどの程度の遺族年金や障害年金が支給されるか確認をすると良いでしょう。 特に生命保険の加入や見直しを考えている人は、まず公的年金から支給される額を確認したうえで、不足している金額を生命保険で補うと、無駄な保険料を払うことを防げます。生命保険の見直しを考えていない人もねんきん定期便が届いたときには確認することをおすすめします。 監修者・著者:ファイナンシャルプランナー 大野高志1級ファイナンシャルプランニング技能士、CFP®(日本FP協会認定)。独立系FP事務所・株式会社とし生活設計取締役。予備校チューター、地方公務員、金融機関勤務を経て2011年に独立。教育費・老後資金準備、税や社会保障、住宅ローンや保険の見直し、貯蓄・資産運用等 多角的にライフプランの個別相談を行うとともにセミナー講師として活動しています。
2019年06月01日みなさんは妊娠中に加入できる学資保険があることをご存知ですか? 私は妊娠中に、学資保険に加入しました。まだ赤ちゃんが生まれていないのに……と思う部分もありましたが、今では妊娠中に加入してよかったと感じています。その理由や学資保険で得られたメリットなどをお伝えします。 学資保険で得られるメリット学資保険は保険会社が販売する保険商品の1つ。高い金利が得られる、途中で解約をしない限り保障がついてくるなどの特徴があるようです。 契約者である親に万が一のことがあっても、保険料は免除され給付金は受け取れるシステムが学資保険にはあり、安心です。高校や大学入学前などにまとまったお金を受け取れるタイプもあり、確実に教育資金を貯めていくために利用したい商品だと思いました。 妊娠中、学資保険に加入した理由妊娠8カ月ごろ、私は学資保険に加入しました。契約者の親の年齢が若いほど、月々の保険料が安く抑えられると知ったからです。また、子どもの年齢も若いほど満期までの期間が長くなり、保険料が安くなると聞きました。払う期間は長くなりますが、月々の支払いだけでなく、トータルの払込保険料も安くなるものがあり、運用期間も長いので返戻金が増える可能性もあるようでした。 こういったメリットから、妊娠中に学資保険に加入しましたが、もう1つよかったと感じたことがあります。それは、産後は育児に追われ、学資保険を検討する余裕がなかったこと。自由のきく妊娠中に学資保険を検討してよかったです。 妊娠中に加入できる保険会社わが家が加入したのは「ソニー生命」。ほかにも「フコク生命」や「アフラック」「明治安田生命」など、妊娠中に加入できる保険会社も複数あるようです。ただ、妊娠何カ月目から加入できるなど、決まりもあると聞きます。ネット申し込みで保険の専門家が自宅まで訪問してくれる「保険の無料相談」も便利。どの学資保険にしようか迷う場合は、こうしたサービスを利用するのも1つの方法ですね。 妊娠中だからこそ、できることもあると思います。学資保険を検討するのはもちろん、ご家庭の保険を見直すにも良い機会ですね。著者:田中由惟一男一女の母。二人目の出産を機に食品会社を退職。現在は子育てのかたわら、記事執筆をおこなう。趣味はスポーツとピアノ、美味しいものを食べること。 ※記事の内容は公開当時の情報であり、現在と異なる場合があります。記事の内容は個人の感想です。
2019年05月31日「6月第1週あたりから、年金受給者を対象に『年金額改定通知書』が郵送されます。毎年少しずつ年金額は変わるため、キチンと目を通しておくことが重要です。なかでも、見落としたくないのは、妻が65歳以下で夫より年下の場合、夫が『加給年金』をもらえているか。逆に妻が年上の場合、妻の年金に『振替加算』が上乗せされているか、ということです」こう話すのは、ファイナンシャルプランナーの中村薫さん。そもそも、「加給年金」と「振替加算」とは何なのだろうか。「会社員だった夫が65歳になり、老齢厚生年金を受け取れるようになったとき、専業主婦である年下妻のために与えられる“家族手当”に当たるのが加給年金です。厚生年金に20年以上加入している人(この場合、夫)が65歳になり、65歳未満の配偶者(妻)、子どもがいれば18歳到達年度の末日まで、あるいは所定の障害状態にある20歳未満の子がいる場合に支給されます」加給年金は、夫が1943(昭和18)年4月2日生まれ以降なら、年額で39万100円が給付される。「次に、振替加算については2つのパターンがあります。(1)年下妻が65歳を迎えたとき、夫が加給年金をもらえなくなる代わりに、妻自身の老齢基礎年金(=国民年金)に加算されるもの。(2)もともと加給年金が支給されない年上妻のために、夫が65歳を迎えたときに妻の老齢基礎年金に加算されるもの。どちらも、加算額は同じです」振替加算として上乗せされる額は、妻の年齢によって細かく分けられている。じつは、この2つのどちらかを受け取れる資格があるのに、もらえていない家庭は多いのだという。「年下妻の場合、夫が65歳になったときに、夫の通知書を見てみましょう。まず見るべきなのは『厚生年金保険』の欄。そこに『加給年金額』と記載されていなければ、“受給漏れ”の可能性があります。年上妻の場合は、自分の通知書を見て、国民年金の欄に『振替加算額』が記載されていなければ、同じく“受給漏れ”を疑うべきです。来月みなさんのもとに届く通知書は、もらえるはずの年金を見抜くための手がかりなのです」年金通知書でのチェック法を把握したら、次は「年下妻」と「年上妻」それぞれの場合での注意事項を見ていこう。【妻が年下の場合】■もらい忘れに気づいた場合はどうすればよい?「夫のもとに届く『年金請求書』や、戸籍謄本と所得証明、年金番号などの書類を提出し、請求を行いましょう。しかし、さかのぼって請求できるのは5年分まで。最大約200万円です。夫との年の差が5歳より少なければ、受給漏れに気づいてからでも満額取り戻せますが、それ以上年の差がある場合は、妻が65歳になってからではさかのぼって取り戻せないこともあるので、注意しましょう」■夫が加給年金をもらえる条件とは?「もし妻が20年以上勤務している場合、つまり厚生年金に20年以上加入期間があり、現在受給中であれば、夫は加給年金はもらえません。妻の会社勤めの期間が短いことがポイントです。また、妻の年収が850万円以上ある場合にも、夫に『生計を維持されている』とはいえないので、加給年金の対象になりません。そして、夫が65歳になる以前に、妻の基礎年金番号などを含めて年金受給登録をしていることが前提です」【妻が年上の場合】■振替加算の受給手続きは、いつ、誰がしなければならない?「夫が65歳になってから、妻が行わなければなりません。事前に案内などは届かないので、注意してください。年金事務所あるいは日本年金機構のホームページで、『老齢基礎年金額加算開始事由該当届』を入手してください。必要事項に情報を記入し、戸籍謄本、住民票、妻本人の所得証明書と一緒に年金事務所に提出しましょう」■もらい忘れに気づいた場合はどうすればよい?『申請し忘れに気づいたときも、同様の手続きを行えば、過去もらい損ねた分を取り戻すことができますが、こちらも“時効”は5年です。とくに、年上妻は夫が65歳になったとき年金をすでに受給していますから、この手続きを知らないまま過ごしているケースがあります。『年金額改定通知書』をもとに、自分が申請を済ませているか確認してください。念押しのためにも、夫が65歳になるときも確認すべきです』「加給年金」も「振替加算」も、これらの手続きなしではもらえない年金なので、受給漏れがないようにしたい。
2019年05月29日「10年前の’09年より、すべての年金加入者に『ねんきん定期便』が郵送されるようになりました。これは毎年、加入者の誕生月に届くものです。国民年金、厚生年金などの加入期間や、65歳を迎えたときに受給できる年金の見込み額、これまでの保険料納付額などが書かれているので、自分の納付状況を知る大きな手段となります」こう語るのは、年金制度に詳しい経済評論家の加谷珪一さん。「ねんきん定期便」は、はがきで郵送されるため保管はしやすいが、受給者が受け取る「年金額確定通知書」とは違い、これだけでは“見落とし”についての決定的なヒントにはならないと加谷さんは話す。「直近約1年の自分の納付状況に関しては、はがきの裏面に記載がありますから、納めていない場合は知ることができますが、納付開始からの全期間を把握できるわけではありません。そこで併せて利用したいのが、日本年金機構のホームページから行くことができる『ねんきんネット』というサイトです。パソコンやスマホでアクセスし、基礎年金番号などを入力して登録するだけで、定期便にはない『未納月数』などの情報を把握することができます」ログインしたら、「各月の年金記録の情報」の欄を見てみよう。すると、これまでの国民年金、厚生年金の全加入期間が月別に記録されており、ページ下へとスクロールすれば、すべての期間分チェックができる。「『国年』とあれば国民年金に加入し、『厚年』とあれば厚生年金に加入していたことを指します。もし自分に納め忘れがあった場合、該当する期間は赤字で『未納』と出ます。『未加』と表示されていたら、その時期に年金制度に未加入だったことを表しています。納められていない時期については、このページで期間を確認しましょう。年金は、過去2年分までさかのぼって納めることができますので、いまなら’17(平成29)年度の6月分までは、納付できます。納めておけば、将来の受給額をアップさせることができます」ねんきんネットでは、今後の収入などを入力し、受給の見込み額をシミュレーションすることもできる。現役世代はねんきん定期便とねんきんネットをフル活用して、“見落としゼロ”の年金ライフを目指そう。
2019年05月29日「6月第1週あたりから、年金受給者を対象に『年金額改定通知書』が郵送されます。毎年少しずつ年金額は変わるため、キチンと目を通しておくことが重要です。なかでも、見落としたくないのは、妻が65歳以下で夫より年下の場合、夫が『加給年金』をもらえているか。逆に妻が年上の場合、妻の年金に『振替加算』が上乗せされているか、ということです」こう話すのは、ファイナンシャルプランナーの中村薫さん。そもそも、「加給年金」と「振替加算」とは何なのだろうか。「会社員だった夫が65歳になり、老齢厚生年金を受け取れるようになったとき、専業主婦である年下妻のために与えられる“家族手当”に当たるのが加給年金です。厚生年金に20年以上加入している人(この場合、夫)が65歳になり、65歳未満の配偶者(妻)、子どもがいれば18歳到達年度の末日まで、あるいは所定の障害状態にある20歳未満の子がいる場合に支給されます」加給年金は、夫が1943(昭和18)年4月2日生まれ以降なら、年額で39万100円が給付される。「次に、振替加算については2つのパターンがあります。(1)年下妻が65歳を迎えたとき、夫が加給年金をもらえなくなる代わりに、妻自身の老齢基礎年金(=国民年金)に加算されるもの。(2)もともと加給年金が支給されない年上妻のために、夫が65歳を迎えたときに妻の老齢基礎年金に加算されるもの。どちらも、加算額は同じです」振替加算として上乗せされる額は、妻の年齢によって細かく分けられている。じつは、この2つのどちらかを受け取れる資格があるのに、もらえていない家庭は多いのだという。「’17年9月に厚労省が公表し、世間を騒がせたのが振替加算の“支給漏れ”。その存在を知らず、約10万人もの人が受け取っていなかったことが明らかになりました」(経済部記者)もし、加給年金も正しく受け取れていない人が同じだけの数いたら、それらの夫婦は1年につき約40万円損していることになってしまう……。それを防ぐためにチェックすべきなのが「年金額改定通知書」だ。「年下妻の場合、夫が65歳になったときに、夫の通知書を見てみましょう。まず見るべきなのは『厚生年金保険』の欄。そこに『加給年金額』と記載されていなければ、“受給漏れ”の可能性があります。年上妻の場合は、自分の通知書を見て、国民年金の欄に『振替加算額』が記載されていなければ、同じく“受給漏れ”を疑うべきです。来月みなさんのもとに届く通知書は、もらえるはずの年金を見抜くための手がかりなのです」
2019年05月29日あいおいニッセイ同和損保は、大手損害保険会社の1つで、販売している自動車保険のラインナップを見ますと、個人を対象にした自動車保険をはじめ、1日自動車保険や初心者ドライバーを対象にした自動車保険など、販売種類は多岐に渡っています。これらの自動車保険の内、本記事では、あいおいニッセイ同和損保が販売している自動車保険の中でも広く多くの方を対象にしたタフ・クルマの保険を中心に主な特徴を紹介していきます。タフ・クルマの保険の種類充実した補償とサービスは、以下の5つの構成からなっています。対人賠償対物賠償けがの補償車の補償ロードサービスこちらにつきましては、自動車保険を販売しているすべての保険会社と比較して変わっているところはありません。ただし、それぞれの補償内容について、どのような場合に補償されるのか、以下確認していきましょう。1. 相手への賠償(対人)相手への賠償(対人)は、対人賠償保険、不正アクセス・車両の欠陥等による事故の被害者救済費用特約、心神喪失等による事故の被害者救済費用特約、対人臨時費用特約、対歩行者等傷害特約といった5つの補償があり、タフ・クルマの保険に加入することによって、すべて加入当初から付帯される基本補償になっています。対人賠償保険対人賠償保険は、保険契約した自動車で事故を起こしてしまったことにより、他人を死傷させてしまった場合に保険金が支払われる補償になります。対人賠償保険の保険金額は、ご自身で選択できる場合もありますが、基本的に補償金額に限度額を設けない無制限とするのが一般的であり、かつ、無難な補償内容と言えます。不正アクセス・車両の欠陥等による事故の被害者救済費用特約不正アクセス・車両の欠陥等による事故の被害者救済費用特約は、主に自動運転システムが搭載されている自動車が対象となるものであり、不正アクセス(ハッキングなど)や保険契約している自動車の欠陥などが原因で事故が発生した場合であっても、被害者を救済するための費用が支払われる補償になります。心神喪失等による事故の被害者救済費用特約心神喪失等による事故の被害者救済費用特約は、保険契約をしている自動車の運転手が、精神障害などで責任無能力者であったとしても、被害者を救済するための費用が支払われる補償になります。対人臨時費用特約対人臨時費用特約は、保険契約をしている自動車での事故で、他人を死亡させたことによって、法律上の損害賠償責任を負担する場合に、弔問・葬儀参列の際の弔慰金として、被害者1名につき20万円が支払われる補償になります。対歩行者等傷害特約対歩行者等傷害特約は、保険契約をしている自動車の事故によって、歩行中や自転車乗車中の方を死亡させた場合やケガをさせたことによって入院させた場合に、対人賠償保険で補償されない相手方の過失部分を含んだ損害額を限度に補償されます。 相手への賠償(対物)相手への賠償(対物)は、対物賠償保険、不正アクセス・車両の欠陥等による事故の被害者救済費用特約、心神喪失等による事故の被害者救済費用特約、対物超過修理費用特約といった4つの補償があり、タフ・クルマの保険に加入することによって、すべて加入当初から付帯される基本補償になっています。対物賠償保険対物賠償保険は、保険契約した自動車が事故を起こしたことによって、他人の財物を損壊させた場合や電車などを運行不能にさせた場合などによって、法律上の損害賠償責任を負担する場合に補償されます。不正アクセス・車両の欠陥等による事故の被害者救済費用特約不正アクセス・車両の欠陥等による事故の被害者救済費用特約は、先に紹介した内容と同様です。心神喪失等による事故の被害者救済費用特約心神喪失等による事故の被害者救済費用特約も、先に紹介した内容と同様です。対物超過修理費用特約対物超過修理費用特約は、保険契約した自動車が事故を起こした場合で、相手自動車の実際の修理費が、相手自動車の時価額を上回った場合に、修理費と時価額の差額に責任割合を乗じた額を、1事故1台につき50万円を限度に補償されます。 けがの補償けがの補償は、タフ・クルマの保険に加入することによって基本補償となっている人身傷害保険(自動車事故特約セット)と保険契約者のニーズに合わせて別途オプション加入となる入院・後遺障害時における人身傷害諸費用特約、傷害一時金特約、交通事故特約、犯罪被害事故特約があります。人身傷害保険(自動車事故特約セット)人身傷害保険(自動車事故特約セット)は、基本的に、保険契約している自動車に搭乗中の事故によって、本人やその家族が死傷した場合に、当初契約した保険金が支払われる補償のことを言います。入院・後遺障害時における人身傷害諸費用特約(オプション)入院・後遺障害時における人身傷害諸費用特約(オプション)は、保険契約をしている自動車の事故によって、傷害を負って入院した場合や後遺障害を被った場合に保険金が支払われる補償になります。傷害一時金特約(オプション)傷害一時金特約(オプション)は、保険契約をしている自動車の事故によって、けがをした場合に、治療日数や傷害の部位・症状に応じて、一時金(まとまったお金)として保険金が支払われる補償のことを言います。交通事故特約(オプション)交通事故特約(オプション)は、保険契約をしている自動車の事故だけではなく、歩行中や自転車乗車中などの自動車事故に加え、自転車に乗車中や駅構内の階段で転んでけがをした場合など、自動車事故以外の事故で、死傷した場合に保険金が支払われる補償のことを言います。犯罪被害事故特約(オプション)犯罪被害事故特約(オプション)は、日常生活の中で犯罪行為を受けたことによって、本人や家族などが死傷した場合に保険金が支払われる補償になります。4. 車の補償車の補償とは、車両保険のことを言い、保険契約した自動車が事故によって損害を負った場合に補償されますが、こちらは、別途希望によって加入するものとなります。なお、タフ・クルマの保険の車両保険は、一般補償と10補償限定の2種類から選ぶことになるほか、車両保険に加入すると、車両保険の補償に加え、車両価額協定保険特約、全損時諸費用特約、車両保険無過失事故特約と呼ばれる補償も基本補償として自動付帯される特徴があります。車両価額協定保険特約車両価額協定保険特約は、車両保険を契約した時の市場販売価格相当額が車両保険の保険金額の限度額になる特約であり、保険契約した自動車の減価に関わらず保険金が支払われる補償になります。ただし、自動車事故における過失割合などが車両保険の保険金に関係してくるため、定額で保険金が支払われるわけではない点に注意が必要です。全損時諸費用特約全損時諸費用特約は、保険契約した自動車が、車両事故によって全損となった場合や盗難された場合で、車両保険の保険金が支払われるときに、車両保険金額の10%(下限10万円、上限20万円)が保険金として支払われる補償のことを言います。車両保険無過失事故特約車両保険無過失事故特約は、自動車事故が起こった場合で保険金の請求を行った場合、次年度の自動車保険等級が1等級または3等級ダウンとなりますが、特約の条件を満たしている場合、次契約の等級・事故有係数適用期間の決定においてノーカウント事故として取り扱い、車両保険金が支払われる補償です。なお、特約の条件は、以下の通りです。[adsense_middle]【特徴②③】保険事故現場で必要になる費用に備える・安心の事故対応タフ・クルマの保険の特徴である事故現場で必要になる費用に備えるおよび安心の事故対応は、いわゆるロードサービスのことを指しており、保険契約をした自動車が事故や故障といったトラブルがあった時のサポートをしてくれるサービスが主な特徴と言えます。なお、ロードサービスは、タフ・クルマの保険に加入することによって基本補償となり自動付帯されるものになりますが、主なサービス内容は以下の通りです。レッカーけん引・搬送など(レッカー現場急行サポート/運搬費用保険金)応急作業(クイック修理サービス)宿泊費用(臨時宿泊費用保険金)帰宅・移動費用(臨時帰宅・移動費用保険金)修理後の搬送費用(修理後搬送費用保険金)修理後の引取費用(修理後引取費用保険金)代車タフ・クルマの保険が持つ特徴から考えておきたいことタフ・クルマの保険が持つ特徴から補償内容も含めて一通り紹介させていただきましたが、必要と思われる補償から不要と思われる補償まで幅広いことを筆者は感じています。基本補償が充実していると思われる一方、保険料という価格に転嫁されていることを踏まえますと、不要な基本補償は除外して保険料を安く抑えられることができれば、保険契約者の立場になった時に選択肢がもっと広がるのではないかとも思われます。基本補償が多いということは、厚みのある補償と考えることもできる自動車保険の基本補償が多いということは、厚みのある補償が幅広く備わっていると考えることもできます。ただし、あくまでも自動車事故が起こってしまった場合において、ご自身にとっての損害を少しでも抑えられるような補償が備わっていなければなりません。そのため、タフ・クルマの保険への加入を検討する上では、基本補償と自動車保険料を中心に必要な補償に保険料を負担できているのか、しっかりと確認しておきたいものです。あいおいニッセイ同和損保の自動車保険に関するまとめタフ・クルマの保険は、基本補償およびオプション補償も含めて補償内容が幅広くなっているため、補償内容に厚みがあると考えられる一方、無駄な補償に無駄な保険料を負担するリスクが伴います。そのため、現在加入している生命保険の保障内容や社会保険などで補填される部分も含めてプラン設計することで、効果的で無駄のない自動車保険に加入できると考えられます。
2019年05月23日アクサダイレクトの自動車保険は、その名前の通り、ダイレクト型自動車保険にあたり、自動車保険料が安い特徴があります。ただし、他社のダイレクト型自動車保険も保険料が全体的に安い特徴を併せ持っていることは確かであるため、それぞれ比較検討することが自動車保険選びで大切だと言えます。そこで本記事では、アクサダイレクトの自動車保険に焦点をあて、同社の自動車保険を選ぶ強みはどこにあるのか、特徴と共に紹介します。アクサダイレクトの自動車保険の特徴事故担当のスタッフそれぞれが、専任の役割を持っており、状況に合わせて連携した事故対応に努めていることがわかります。すべての連携がスムーズに進むことによって、顧客の満足が得られる一方、どこかで行き詰った場合は、トラブルの原因が予測されます。無料のAXAプレミアムロードサービスアクサダイレクトの自動車保険は、無料のAXAプレミアムロードサービスを加入者全員に対して無料で提供しています。なお、ロードサービスとは、保険契約している自動車が、事故または故障によって自力走行できない場合やカギの閉じこみなど、さまざまなトラブルに対応するサービスのことを言い、以下のようなサービスから構成されています。ロードサイドサービスレッカーサービス修理後車両搬送・引取り費用サービス宿泊・帰宅・ペット宿泊費用サービスその他のサービスアクサダイレクトは、ロードサービスの強みを推しているアクサダイレクトの自動車保険は、ロードサービスの強みを推していることが公式サイトから見て取れ、具体的には、他社とのロードサービスの違いを比較した一覧表を公開しており、自社の強みを紹介しています。自動車事故や自動車トラブルに不安がある方で、ロードサービスを重要視される場合は、AXAプレミアムロードサービスで安心感を得られる可能性が高いと思われます。ロードサービスを何度利用しても自動車保険等級に影響を与えない通常、自動車事故などで加入契約している自動車保険を使った場合、翌年度の自動車保険等級がダウンすることによって負担する自動車保険料は高くなってしまいます。しかし、ロードサービスで提供される各種サービスは、何度利用しても自動車保険等級に影響を与えないため、翌年度の自動車保険等級や保険料を気にすることなく利用することができるメリットがあります。ロードサービスの利用は、すべて無料になるわけではない点に注意これまで紹介したロードサービスは、基本的に無料対応のサービスですが、時と場合によって、有料になるサービスやサービス対応外のものもあります。アクサダイレクトのロードサービスは、ロードサイドサービス、レッカーサービス、修理後車両搬送・引取り費用サービス、宿泊・帰宅・ペット宿泊費用サービス、その他のサービスといった5つのサービスから構成されていますが、各々の注意事項を確認しておくことが極めて大切です。納得のグッドプライスアクサダイレクトの自動車保険は、インターネットで自動車保険の申し込みを行った場合、最大で20,000円の保険料割引が受けられるほか、ゴールド免許割引や年間走行距離を設定することによって、負担する保険料を少なく抑えられる特徴があります。インターネット割引で最大20,000円の割引が受けられるのは、執筆時現在(令和元年5月時点)でアクサダイレクトのみである一方、あらかじめ注意しておかなければならない点があるのも確かです。20,000円のインターネット割引は、最大割引額であり一律ではない20,000円のインターネット割引と見聞きしますと、自動車保険料を安く抑えたい方にとって魅力的なのは確かですが、この割引額は、あくまでも最大割引額であり、一律の割引額ではありません。また、自動車保険料を一括払い(年払い)で支払うのか、分割払い(月払いなど)で支払うのかといった支払方法によっても、保険料と割引額の違いがある点にも要注意です。自動車保険料を一括払い(年払い)で支払う場合の年間保険料と割引額自動車保険料を分割払い(月払いなど)で支払う場合の年間保険料と割引額自動車保険料が高い人は、保険料負担が少なく済む可能性がある自動車保険料を一括払い(年払い)や分割払い(月払いなど)で支払う場合の年間保険料と割引額について紹介しましたが、いずれの支払方法であったとしても、自動車保険料が高い人は、保険料負担が少なく済む可能性があると言えます。この理由は、他社のインターネット割引が、10,000円から12,000円が多くなっていることがあげられ、これらの割引額よりも多くなる場合は、保険料負担が少なく済む可能性が高くなると予測できます。自動車保険料が低い人は、インターネット割引が少ないデメリットが生じる自動車保険の支払方法に関わらず、自動車保険等級が高い方、優良ドライバーの方、車両保険を付加せず自動車保険料が安い方など、負担する自動車保険料が低い人の場合、インターネット割引が他社よりも少なくなってしまうデメリットが生じる可能性があります。少なくとも、インターネット割引が10,000円未満になってしまう場合は、他社で見積もりを取得して保険料や補償内容を比較検討するのが望ましいと言えるでしょう。インターネット継続割引が、グッドプライスとは言えないインターネット継続割引とは、初めてアクサダイレクトの自動車保険に加入した後に満期を迎え、引き続き継続して保険契約を更新する場合を言い、ざっくり言ってしまえば2年目に適用されるインターネット割引金額を指しています。年目の継続割引は、支払方法を問わず、最大割引金額が5,000円となっており、保険料が安い程、割引金額がさらに逓減しているため、初めてアクサダイレクトに加入する時のみメリットが大きいことがわかります。2回目以降の更新(3年目以降)は、割引金額が一律1,000円アクサダイレクトの自動車保険では、2回目以降の更新(3年目以降)における割引金額が一律1,000円となっており、継続割引が、新規加入のインターネット割引と同額に設定している他社に比べて著しく劣っていると言わざるを得ません。長く契約をしているからこそ得られるメリットが大きくなることは一般的と言える一方で、長く契約する程、デメリットが生じてしまう仕組みには疑問が残ります。アクサダイレクトの自動車保険を選ぶ強みはどこにあるのかアクサダイレクトの公式サイトでは、チーム力で安心の事故対応、無料のAXAプレミアムロードサービス、納得のグッドプライスといった3つの特徴があるとしておりますが、それぞれの特徴解説より、アクサダイレクトの自動車保険を選ぶ強みをまとめます。自動車保険の加入目的の中で、ロードサービスの優先度合いが高い人アクサダイレクトの自動車保険に初めて加入する方で、かつ、自動車保険料が高い人アクサダイレクトの自動車保険に関するまとめ自動車保険選びは、保険料と補償内容のいずれも希望に沿っていることが望ましいと言えますが、目に見える特徴や割引金額の部分だけではなく、先々のことも考えた自動車保険選びがとても大切です。先々のことには、インターネット継続割引も含まれており、他社と自動車保険をじっくりと比較検討し、先を見据えた保険料や補償内容など、トータルで保険会社を選ぶことが重要になってきます。あなたの保険は高くないですか?自動車保険比較「インズウェブ」利用者の安くなった平均額は30,879円!自動車保険は比較することで安くなる可能性が高いです。「インズウェブ」は最短5分で最大20社の見積もりが一度に取り寄せられて、各社の保険料、補償内容、サービスなどを簡単に比べて選ぶことができます。利用者900万以上、安くなった平均額は30,879円と実績も十分、ぜひ自動車保険の見直しや新規加入の際はご使用をおすすめいたします。
2019年05月21日ダイレクト型自動車保険は、代理店型自動車保険に比べて保険料が安く、全体的な保険契約数も徐々に増加傾向にあります。また、ダイレクト型自動車保険を分割払いで行った場合、1回で支払う保険料の負担が少なくなるため、保険料の金額を重視している方にとって気になるポイントだとも思われます。そこで本記事では、ダイレクト型自動車保険で保険料を分割払いできる主要な保険会社と分割払いの特徴をまとめて紹介していきます。自動車保険の分割払いとは自動車保険の分割払いとは、保険会社と保険契約をした際に算出された自動車保険料を複数回に分けて支払う方法のことを言います。実際のところ、自動車保険の分割払いの方法は、それぞれの保険会社によって、対応可能な方法や分割払いの回数が異なっているため、どこの保険会社であっても分割払いはすべて同じではない点には注意が必要です。自動車保険料の主な3つの分割払い方法自動車保険料の分割払いの方法や回数は、保険会社によってすべて同じではないことをお伝えしましたが、ここでは、自動車保険料の主な3つの分割払い方法を箇条書きで紹介していきます。指定銀行口座からの口座振替クレジットカードを利用した分割払いクレジットカードを利用したリボルビング払い(リボ払い)上記3つの分割払いは、保険会社によって保険料の割増率や分割回数が異なっているため、分割払いで自動車保険料を支払う予定がある方は、あらかじめ比較検討しておくことが大切です。ダイレクト型自動車保険で保険料を分割払いできる保険会社の特徴自動車保険料の分割払いは、保険会社によって保険料の割増率や分割回数が異なっていることをお伝えしましたが、ここでは、ダイレクト型自動車保険で保険料を分割払いできる主な保険会社の特徴をまとめて紹介します。なお、表の内容は、保険会社各社がWEBサイトで公開している平成31年4月現在のものとなります。分割払いを選んだ場合でも初回保険料支払いなどは特殊な場合が多いダイレクト型自動車保険の場合、保険期間が1年間である場合が多く、分割払いを選んだ場合、12回の分割で保険料を支払うイメージをお持ちの方が多いと思います。ただし、実際には、初回および2回目の保険料などは、現金払いや払込票を利用したコンビニでの決済を求めている保険会社もあり、特殊な場合も多い傾向にあります。そのため、1回あたりの支払保険料が気になる方は、決済方法を事前確認しておくことが大切と言えます。クレジットカードは、配偶者名義のものでも決済可能ダイレクト型自動車保険の多くは、クレジットカード決済は可能である一方、口座振替は対応していない保険会社も多くあるため、クレジットカードを持っていない人にとっては加入できないと思われがちです。しかし、保険契約者本人がクレジットカードを保有していなかったとしても、配偶者がおり、配偶者がクレジットカードを持っている場合、配偶者名義のものでも決済可能となっている特徴は押さえておきたいポイントと言えます。自動車保険の分割払いで押さえておくべき主な特徴自動車保険を分割払いで行うことによって、1回あたりに支払う自動車保険料の金額は少なくて済む特徴があるものの、その他のメリットやデメリットをあらかじめ知っておくことは極めて大切です。そこで本項では、同サイト内で公開している記事より、自動車保険の分割払いで押さえておくべき主な特徴を引用しながら紹介していきます。自動車保険料を分割払いするメリットは、1回あたりの支払いを少なくできる自動車保険料を分割するメリットは、1回あたりの支払いを少なくできるところにあり、年払い(一括払い)で自動車保険料を支払うのが大きな負担になる人にとってみると分割払いはメリットがあると言えます。ただし、自動車保険料を分割するメリットは、この部分だけに限ってしまい、実際には、デメリットの方が多いこともあらかじめ押さえておかなければならない注意点にあたります。自動車保険料を分割払いにすることによって負担するお金が割増になる自動車保険料を分割払いにすると、1回あたりに支払う保険料は少なくて済むメリットが得られる一方、トータルで支払う自動車保険料は、年払い(一括払い)で支払う場合に比べて高くなってしまいます。この理由は、クレジットカード払いによる分割手数料などが考慮されているためであり、それぞれの保険会社では、分割払いに対する保険料の割増率を定めています。そのため、分割払いと一括払いの差額を比較検討することが大切です。自動車保険料を分割払いにすることによって支払方法が限られてしまうこちらは、すでに保険会社間の特徴でも紹介しましたように、自動車保険料を分割払いにすることによって、一括払い(年払い)に比べて支払方法が限られてしまうデメリットが生じます。仮に、希望している支払方法と合致している場合は問題が生じない一方、クレジットカードを保有していない場合、クレジットカードが使えない場合(ブランドが異なる)など、様々な事情によって不都合な場合が起こり得る可能性もあります。分割払いは、保険料の支払遅延によって補償が無くなるリスクが伴う自動車保険料を分割払いにした場合、都度、保険料を支払うことによって、その月の補償が確保される仕組みになるため、保険料の支払遅延が続くと補償が無くなってしまうリスクが伴うデメリットが生じます。仮に、一度、保険料の支払いが遅延したとしても直ちに補償が無くなるといったことはありませんが、指定銀行口座からの口座振替による分割払いを選択した場合は、特に注意が必要なポイントと言えます。クレジットカードでの分割払いは、お金の管理に注意自動車保険料をクレジットカードで分割払いする場合、保険料の支払遅延が生じる危険性はありませんが、クレジット代金の引き落とし日にお金が引き落とされないことが無いような資金管理はしっかりと行っておきたいものです。クレジットカードの代金決済がしっかりと行われない場合、個人信用情報に履歴が残ってしまうため、将来、ローンを組む場合や分割払いを行う場合に利用できないリスクが生じる危険性が生じてしまいます。分割払いを選んだ場合、途中解約することによる解約返戻金は生じない自動車保険料を一括払い(年払い)した場合で、契約途中で保険を解約した時は、解約返戻金といって、前払いした保険料の内、補償の未経過分のお金が払い戻されます。ただし、分割払いを選んだ場合は、その都度、保険料を支払っていることになるため、途中解約することによる解約返戻金が生じることはありません。なお、自動車保険の途中解約はデメリットが多いため、行うべきではないことも押さえておくべきポイントです。自動車保険の分割に関するまとめダイレクト型自動車保険は、保険料が安いメリットがある反面、分割払いで保険契約を行った場合、保険料が安い強みを最大限引き出すことは難しくなります。ただし、ダイレクト型自動車保険を分割払いで行った場合、同じ加入条件であれば、代理店型自動車保険に比べて保険料が安いことは確かであるため、自動車保険料の安さで選ぶのであれば、やはり、ダイレクト型自動車保険を優先して加入検討することが望ましいと言えるでしょう。
2019年05月20日《厚生年金、加入期間70歳以上も受給年齢見直しに合わせ》4月21日、共同通信が報じたニュースが、波紋を広げている。経済ジャーナリストはこう語る。「現在、5年に1度の財政検証が行われており、厚生労働省は年金加入期間の延長も視野に入れています。年金は、受給開始を1カ月遅らせるごとに、受け取れる年金額が0.7%ずつ増額される仕組みです。現在、繰り下げの限度は70歳までですが、今後は70歳以降も可能にする見込みです」年金博士こと、北村庄吾さんは、自分自身の年金状況を知ることがもっともお得に年金をもらうための第一歩だという。「たとえば、主婦で、夫が会社員の方は、負担なしで基礎年金が積み立てられている第3号被保険者にあたります。しかし、制度が始まった’86年4月以降に専業主婦になった人は、3号に切り替わっておらず、未納状態になっていることがあります。’02年まで、役所で本人が手続きをする必要があったためで、切り替えを忘れている方が相当数いるとみられており、確認が必要です」切り替えが行われていなくても、「第3号被保険者関係届」を出せば、過去に遡って第3号被保険者だったと扱われることになる。「まず『ねんきん定期便』を確認するなどして、自分の状態を正しく知りましょう。50歳以上は、もらえる年金の見込み額も通知されます。これらの情報を基に、もっとも得する年金のもらい方を考えてください」(北村さん・以下同)少子高齢化に対応するために次々と改定が行われる年金制度。令和時代には、どのように制度を活用するのが、もっとも得なのか――。北村さんがもっとも得する“年金受給術”を教えてくれた。【受給術1】加入期間を増やして年金を増やす「平均寿命は、女性で87歳を超えています。死ぬまで受給できるものですので、いかに受給額を増やすかがポイントです」大学生時代や、転職、結婚時などに未納が生じるケースが多い。「基礎年金の支払いは20歳から60歳までの40年間で、それ以上は積み立てられません。しかし未納期間がある場合、60~64歳までの間に支払うことができます。目安として《支払った年数×2万円=1年間にもらえる基礎年金額》となるので、可能な限り未納を埋めることが大切です」’16年から、パートでも、従業員数501人以上の企業で週20時間以上働いていて、年収106万円以上などの条件に当てはまる場合は、厚生年金への加入義務ができた。「500人以下の企業でも労使間で合意すれば厚生年金に加入できますし、今後も条件がますます緩和される見通しです」厚生年金は、企業が半額負担してくれるというメリットがあるうえに、70歳まで加入できる。「当然、保険料を払う必要がありますが、年金受給は一生涯です」【受給術2】繰り下げは手取りで考える「年金受給を5年遅らせれば、年金は42%増」。そんなうたい文句を見たことがある人は多いだろう。「確かに額面では、そうなりますが、手取りでいうと、正しくありません。なぜなら、年金受給者も税や社会保険料の支払いが義務付けられているからです」厚生労働省の厚生年金受給者のモデルケース月額15万6,496円(平成31年度・男性)で計算した場合、65歳の平均的な年金額は約188万円。1カ月遅らせるごとに0.7%増えるから、70歳まで繰り下げで、42%増の約267万円。だが、手取り額だと約225万円と、35.8%増だ。「現在、検討中といわれる75歳で受給開始にした場合、現行ルールでは手取りが289万円(増減率0.7%で試算)となります」繰り下げを検討している人は、増加率での単純計算ではなく、手取り額で人生設計をしてほしい。
2019年05月15日