日によっては春の訪れを感じられるいま時期。ママのなかには、子どもの入園を控えている人も少なくないのでは?子どもが人見知り・場所見知りをしないか、コップを使えるようになってくれるのかなど、細かい悩みや不安もありますよね。でも、とくに気になるのは入園グッズ。手作りするべきなのか、既製品を買ってもいいものなのか…。いったい、世のママたちはどうしているのでしょうか?入園グッズの用意の仕方は3つに大別できそう入園グッズに関するママたちの本音を探るため、ネット上の声を調べてみたところ、用意の仕方は3つに大別できそうです。1.手作りするまずは、王道ともいえるのはやっぱり「手作り」。子どもを通わせる園によっては、バッグや袋など、様々な規定のサイズを用意しなければならないため、購入するよりも作ったほうが楽という考えのママもいるようです。もちろん、「手作りで愛情いっぱいのものを持たせてあげたい」といった考えで、裁縫が苦手だったとしても、手作りを選ぶ人もいます。バッグや手提げ袋などは、「簡単に作れるものが多いから、わざわざ本を買わなくてもネットの情報だけでも十分作れる」なんて意見も。2.既製品を購入する裁縫が苦手だったり、忙しくて手作りする時間を作れないママは、既製品を選んでいるようです。子どもの大好きなキャラクターものを選べば、子どもも喜んで使ってくれるそう。しかし、キャラクターものは、他の子とかぶってしまい、見分けがつかなくなり自分のものがわからなくなる問題や、園によってはそもそもキャラクターものを禁止していることもあるといいます。3.ハンドメイド品を購入する意外と声が多かったのがコレ!ネットオークションやフリマ系のアプリで、ハンドメイド品で一式そろえるママもちらほら。出品者によっては、指定したサイズで手作りしてくれることもあるそうですよ。これなら、手作りの手間をかけず、既製品のキャラクターもののように、他の子とかぶる心配もやわらぐので、なかなかいい方法かもしれません。「入園グッズは手作りしなければいけない」、「既製品を買ったら悪いママ」と、考えてしまうこともあるかもしれませんが、実際のママたちの声を調べてみると、そんなことはまったくありません。通う園のルールに従いながら、自分のやりやすい方法で用意するようにしましょう!(文・山手チカコ/考務店)
2018年03月02日母乳やミルクが終わると、いよいよ赤ちゃんは水やお茶で水分補給をするようになります。でも、肝心の飲み物を飲むために必要なコップがまだ使えない!保育園から「コップの練習をしてから入園して欲しい」と言われたりすることもあり、悩みのタネに…。そこで、赤ちゃんのコップ練習のタイミングや方法についてまとめます。開始は離乳食を始める頃から成長の仕方は赤ちゃんによって異なるので、コップ練習を始める時期は、一概にいつとは言えませんが、生後7〜8カ月くらいで離乳食が2回食になるタイミングで練習を始めるとちょうど良いようです。また、赤ちゃんがパパやママのまねをして、コップを持ちたがるようなら、試しに持たせてみて、手でしっかり持てているようなら、コップの練習を始めてみても良いかもしれません。取っ手付きのマグやスパウトから大人にとってはコップを使う動作はとても簡単。でも、赤ちゃんにとっては、初体験のコップは大変な動作。個人差はありますが、まずは持ちやすい取っ手付きのマグや、飲み口がほ乳瓶に近い、スパウトのついたものから始めるのが良さそう。練習方法は、まず赤ちゃんに空のコップを持たせて、ママやパパがお手本を見せながら、まねっこ遊びをし、おちょこなどの飲み口が広い小さな器で、飲む練習をします。慣れてきたらコップに少量の水を入れて、大人が手を添えて角度を調節して飲ませてあげましょう。上手にできるようになってきたら、コップに水を多めに入れて、ビニールシートの上やお風呂で練習をすると、こぼしてしまっても安心です。焦りは禁物、練習時の注意点子育てに焦りは禁物ですが、コップ練習も同様です。なかなか上手に飲めるようにならなくても、急かしたりすると、コップ飲み自体が嫌になってしまうことも。ただし、コップで遊び始めてしまったら、きちんと注意しましょう。怒るのではなく「コップは水を飲むもので遊ぶものではないよ」としっかり理由を伝えてあげるのが重要です。コップを実際に持って練習するときは水がおすすめ。ミルクやジュースなどは、こぼしたときにベタついてしまって大変ですし、練習のたびに甘いものを飲ませていると糖分に摂り過ぎになってしまう可能性も…。コップで飲み物が飲めるようになると、ストローマグなどを持ち歩かなくてよくなるため、荷物も減らせ、外食もぐんと楽になります。最初のうちはこぼしたり、コップに興味を持たなかったりと大変なことも多いですが、できるようになるまでじっくりと練習してみてくださいね。(文・姉崎マリオ)
2018年02月25日「保育園落ちた日本死ね」というセンセーショナルなタイトルのブログが話題になって2年。今年もSNS上には、保育園に落ちた親達の悲痛な訴えがあふれています。そして、この記事を書いているわたしも、保育園に落ちた親のひとり。以前、プラカードを持った親達が怒っていた風景に「こんな風に怒るなんて」と、人ごとのように考えていましたが、今思えば考え足らずでした。実際に保留(不承諾)通知を見たときは途方に暮れました。そして、自分が「保育園に落ちた」待機児童問題の当事者になって初めて分かったことは、単に働けないことに怒りを覚えているわけではないということ。怒る理由の真意は、「わが子は、保育園に入れた子のように集団生活を送ることなく、母とだけ過ごしていて大丈夫だろうか」「この子を夫婦だけの力で育てていけるだろうか」「この先、子どものために充分な環境を与えてあげられるだろうか?」という不安が、怒りに変わっていくということでした。■「保育園に落ちた」親の実際の声わたしたち夫婦は、共にフリーランスのため、そもそも認可保育園に子どもを入れるのは望み薄だろうと思っていました。それでも、認可園や認証園など10ヶ所ほどの保育所を見学。子どもセンターの窓口へも相談に行きました。しかし結果は内定に至らず……。なにかもっと特別な保活をするべきだったのかと、後悔もしました。「#保育園に入りたい」には、わたしと同じような人の声がたくさん集まっています。保育園に入れた人って、何か特別な活動したのかな。保活って、一体なにするべきだったんだろ。通園できる範囲なんて限られてるから、圏内の園を見学するくらいしか、できることなくない…? 加点表は見たけど、努力して点数が増えるようなものではないし。区役所に電話したら、私の業務がポイント0だと。これが一番のショック。フリーって月によって業務にバラツキがある。だから就労報告も6ヶ月分つけた。でも見るのは直近3ヶ月のみ。会社員用の仕組みなんですね、結局。働いているから子どもを生み育てられる。良い教育環境を整えられる。子育ては20年続くんだ。最初の1、2年で収入源を失うわけにはいかない。子供の将来のために必死になっていることを「親のエゴ」の一言で片付けられたくない。(Twitterより一部引用)■20年経っても解消しない待機児童問題しかし、子どもの数は少なくなっているはずなのに、なぜ待機児童問題が解決していかないのでしょうか? 保育園や保育士不足、自治体の予算不足など、さまざまな理由があるにしても、状況はひどくなっているような気すらします。待機児童の問題が顕在化したのは、専業主婦世帯を共働き世帯が上回った1997年代始めのころ。もう20年以上にもわたって待機児童問題は存在しているのです。これまで、どれだけの親が職を失い、希望するライフスタイルを変えざるを得なかったのか。何かできることはないのでしょうか。■保育園に落ちたわたしたちができることわたし自身を含め、多くの当事者がいる待機児童問題。この問題に取り組んでいる「#保育園に入りたい」キャンペーンの発起人で、「希望するみんなが保育園に入れる社会をめざす会」の代表である天野妙さんに話を伺ってみました。――待機児童問題が長びく一番の理由は何だと思いますか?(天野さん) 当事者ではない人が、保育を社会の問題だと捉えられてないことが原因のひとつだと思います。“保育園は親が働かなくてはいけないかわいそうな子が行くところ”という考えも根強く残っている。さらに子どもの年齢が上がると、親がこの問題から“卒業”してしまうために問題意識の継続性がないこともひとつです。――わたしも保育園に落ちてやっと、自分が当事者なんだと実感しました。待機児童問題の解決のために、なにかできることはありますか?(天野さん) まずはSNSに保留(不承諾)通知をアップしてください。ハッシュタグに自治体や地域名まで入れることで、問題が可視化できます。あとは、地域の議員に会ってみること。待機児童問題は圧倒的にロビングが足りていなくて。やはり実際に困っている人の意見を聞かないと、政治家も親身になってくれません。――いきなり政治家に会いにいくのは、わたしにはハードルが高く感じてしまいます……。(天野さん) 地域の文教委員会を傍聴に行くだけでもいいんですよ。あとは、近所のおばあちゃんと話をするとか。まずは「保育園に入れなくて困っているんです」という声を出すことが大事です。子育て支援は、社会への投資になると多くの人に伝えて、保育の重要性を知ってもらいましょう。わたしは今まで、保育園に入れなかったことをSNSで発信することすら、ためらっていました。なぜなら「保育園に入れない親が怒っている」と身近な人を始め、多くの人に思われるのが嫌だったからです。だけど本当は、わたしたちは怒っているわけじゃない。知ってもらいたいだけ。「保育園に入りたい」というポジティブなワードなら、怒りに身を任せず冷静に困っていることを伝えられそうだと思い、ハッシュタグをつけてアップしてみました。すると、たくさんの人が同意を示してくれて“分かってもらえている”という安心感がありました。小さなことですが、一歩を踏み出せた感じがします。これからどんな立場の人も、働いていても働いていなくても、自由に保育園を利用できる日が早く来るように、出来ることから一歩前に進みたいですね。取材協力:天野妙さん3児の子育て中のワーキングマザー。2017年に待機児童問題を可視化するための「#保育園に入りたい」キャンペーンを開始。イベント開催や署名活動を行い、参考人として国会で意見を述べたことも。現在もロビング活動を積極的に行い、誰もが気軽に保育園を利用できる社会作りのために活動されています。
2018年02月20日幼稚園といえば専業主婦家庭の子どもが通うイメージが強いですが、実際には働くお母さんもたくさんいらっしゃいますよね。かくいう私も、幼稚園に通わせている働くお母さんのひとりです(自宅でライター業)。私がなぜ幼稚園を選んだのかといいますと、長男次男の時には専業主婦だったので幼稚園一択でした。三男の時には保育園を探そうと思ったけれど 以前の経験 もあり、とてもじゃないけれどわが家の勤務形態では入園できそうもなかったので幼稚園に決めました。幼稚園を選んだのも自分。自宅で働くことを決めたのも自分。決めたのは全部自分だけれど、本音を言えば働いていても働いていなくても、誰でもいつからでも子どもを保育園に預けられるようになったらいいのにと思っています。働いていなくても保育園に預けたいと思ってはだめでしょうか?■専業主婦だけど、上の子を誰かに預かってもらいたい専業主婦の幼稚園ママさんの中には共感していただける方もいるかもしれませんが、私にとって、わが子が幼稚園に入園するまでの最後の1年は、とても長く感じました。0歳よりも1歳よりも、2~3歳。この最後の1年が長男次男ともものすごくつらかったです。この1年は、ちょうどイヤイヤ期にあたる時期ですが、私としてはイヤイヤよりも、子どものあふれんばかりの好奇心と、とどまることを知らない体力についていくことが一番大変でした。家の中でおとなしくなんてさせられないので、毎日何かしら外に出ないといけません。うなぎ登りの体力に比例して、どんどん短くなっていくお昼寝。自分の時間もどんどん短くなっていくし、自己主張も激しくなってきて何をするにも一触即発。それに合わせてちょうどこの時期に下の子が生まれるご家庭も多いですよね(わが家もそう)。そんなわけで、私は専業主婦ではあるものの上の子を誰かに預かってもらいたいと何度も思っていました。専業主婦でも保育園に入れる土壌が日本にあれば、上の子を保育園で見てもらえたかもしれない…という気持ちもありました。■「平日の協力者がいない専業主婦の母親」はストレスフルわが子は3人兄弟。次男だけでも保育園に行ってくれれば、私は三男のお世話に集中できるし、次男にとっても思いっきり遊べる環境を与えてあげられます。ちなみに、産後一時的に上の子を預けられるサービスはありますが、私の住んでいたところでは産後1ヶ月などわりと短い期間でした。「産後×赤ちゃんのお世話×イヤイヤ期の上の子」の組み合わせの育児ってどうしても密室化しやすいから、第3者の目に触れやすいという意味でも保育園に預けてガス抜きできたらいいのになと思ったんです。あまり話題になることはないけれど、私と同じようなことを考えている専業主婦のお母さんも一定数いらっしゃるんじゃないかと思います。じゃあそんなママたちがなぜ声をあげないのかというと、おそらく一種の自己肯定感の低さみたいなものがあるからではないでしょうか。専業主婦で暮らすことを選んだのは自分ですし、何より私は働きながら子どもを育てることのほうが絶対大変だと思っているので、文句なんて言っちゃいけない、もっと大変な人はたくさんいるんだから、働いていないのに保育園に預けたいって望んだら贅沢だ、そんなことばかり考えていました。しかし、最近の研究結果で、イヤイヤ期の子どもをもつ親で一番ストレスを抱えているのは「平日の協力者がいない専業主婦の母親」だという結果が出たそうです。(参照: 博報堂広報室「イヤイヤ実態調査」 )私は専業主婦でずっと子どもと一緒にいる生活も、子どもを預けて働く生活も両方経験しましたが、これまさにその通りだと思います。圧倒的に専業主婦のほうがストレスフルでした。専業主婦にも、向き不向きがあるんだなと感じたのはこのときです。子どもとずっと一緒にいる生活には母性とか宝物とか愛情とかそういう正しい理論では片付けられないしんどさがある気がします。まるでずっと同じ景色の中で終わりのないマラソンを走り続けているような感覚です。■親に職がなくても保育園に預けられる、デンマークの子育てどうやら調べたところによると、デンマークでは、母親が働いていなくても保育園に預けられるようです。0歳から保育園に入ることができて、費用も自己負担は3分の1(3分の2は自治体が負担)。国が子どもを預ける場所を保障していて、保育園や保育ママなど日中に子どもを預かってくれる場所は必ずあるんだそうです。そしてこれが少子化を防ぐひとつの力になっているとのこと。あぁ…日本もこうなればいいのに!! 心の底から叫びたい(笑)今の日本では、母親が働いていないのに0歳から子どもを預けると言ったら、「育児放棄だ」と指摘されそうな空気感がありませんか?しかしその指摘は、子どもを預けられないことで悩むママの気持ちに寄り添えているのでしょうか。0歳から日中ちょっと保育園に預かってもらって、その間に洗濯したりご飯を作ったり掃除機をかけたりして、家のことが済んだら迎えに行って…。いつか日本にも保育園全入時代がくれば、働いている・いないにかかわらず、平等にそういう生活があってもいいような気がしませんか?私、子どもを背中におぶいつつも、足元にギャーギャー泣きながらまとわりつかれている中必死に家事していましたけれど、朝起きた瞬間から眉間にシワ寄せてる母親と一緒にいるのと、優しい先生や楽しい友達に囲まれて保育園に行っているのとどっちが子どもにとって楽しかっただろうって思うのです。私たちは無意識のうちに母親神話が刷り込まれていて、なんだったら3歳児神話にもとらわれています。この「母親の愛がすべて」みたいな観念、いっそのこと脱ぎ去りたいと私は思います。正直言って重い。ただでさえ頑張ってるのに、そんなもの乗せられたらもう沈没しそうです。今、もしも働いてないのに1歳からどこかへ預けるとしたら、私に与えられている選択肢は、ベビーシッターを雇うか、もしくはプレスクール的なものを探すかだと思います。ただ、働いてないのに子どもを預けるというのはいわゆる自己都合なので、ものすごく高額なお金がかかります。いわゆる贅沢品の一種のような扱いです。デンマークでは3分の1の自己負担で預けられるというのに…。デンマークにできてなぜ日本でできないんでしょう。■「預けられない子育て」をした私の願い今は働いている家庭の子どもでさえ保育園が見つからなくて困っているような最悪な状況なので、こんな話は夢のまた夢なのは十分わかっているのですが、いつか、誰でもいつでも預けたいと思った時には子どもを預けられる仕組みになったらいいのになって心から思います。「私は子どもとずっと一緒にいたい」って思う人はそうしたらいいし、「私はちょっと子どもと離れたいわ」って思う人はそうしたらいい。どっちでも好きなようにできたなら(願)。いつか働く、働かない、預ける、預けない、人それぞれ好きなように組み合わせられるような世の中になればいいにな…と祈るばかりです。そして、今の私が、こういうことを望んでいるんだって発信することは贅沢でも、無責任でもないはず。自分で産んだのだから責任持って育てなくちゃいけないことは、十分わかっています。子どもはかわいいし、愛しています。それでも大変な時は大変だし、辛い時は辛いんです。母親が1人で抱え込まなくたって、みんなで育てたらいいじゃない。預けるところいっぱいあるよ!預けることは悪いことなんかじゃないよ!子ども預けてゆっくり休憩してもいいじゃない。子ども預けるのに理由がなくたっていいじゃない。いつか将来日本のママたちがこういう環境で子育てできるようになればいいなって、「預けられない子育て」で苦労した私は思います。
2018年02月15日戸田恵梨香と大原櫻子が、長年、山田洋次監督作品で共同脚本や助監督を務めてきた平松恵美子監督のもと映画『あの日のオルガン』でW主演。太平洋戦争下、東京大空襲の戦火を逃れた“疎開保育園”の実話を映画化する。■あらすじ太平洋戦争末期、警報が鳴っては防空壕に避難する生活が続く1944年、東京・品川の戸越保育所では、保母たちが保育所の疎開を模索していた。まだ幼い園児たちを手放す不安、迫りくる空襲から子どもたちだけでも助けたい、と意見の分かれる親たちを保母たちが必死に説得する中、埼玉に受け入れ先の寺がみつかる。だが、荒れ寺での疎開生活をスタートした若い保母たちと幼い園児たちを待っていたのは、毎日わき出てくる問題との戦いの日々。それでも若き保母たちは子どもたちと向き合い、毎日ひたむきに励ましあいながら奮闘する。そんな彼女たちにも、やがて空襲の影が迫り…。戦争が激化する中、幾多の困難をたくましく前向きに乗り越え、ユーモアの力を持って突き進んだ、知られざるヒロインたちの奮闘を描いた真実の物語を描く本作。保母たちのリーダー板倉楓役には、『SPEC』シリーズや『コード・ブルー -ドクターヘリ緊急救命-』シリーズといったエンターテインメント作品で幅広い役柄に挑戦してきた戸田恵梨香。等身大の年齢の重ね方が同性からの人気を集める戸田さんが、満を持して戦時中を描いた作品でメインキャストに挑戦する。また、もう1人の主人公、保母の野々宮光枝役には、『カノジョは嘘を愛しすぎてる』でスクリーンデビューを飾り、歌手として紅白歌合戦に出場するなど、女優として歌手としてフィールドを広げる大原櫻子。歌と演技の両方を生かせるミュージカルにも挑戦している大原さんが、天真爛漫で音楽好きな保母を演じる。メガホンを取るのは、『ひまわりと子犬の7日間』で監督を務め、山田監督の『小さいおうち』『母と暮せば』『家族はつらいよ』などで共同脚本、助監督を務めてきた平松恵美子。このたび、3月のクランクインに向け、W主演の戸田さん、大原さん、平松監督から意気込みあふれるコメントが到着している。園児を守り抜いた知られざる女性たちを「力強く懸命に演じたい」と戸田さん戸田恵梨香板倉楓役子どもたちを必死に守り抜いた保母さんたちは、いまでは考えられないほどのプレッシャーと苦労だったに違いなく…この作品に参加することを私自身大きな責任と感じています。向き合うことが大変恐ろしくも感じますが、強く生きた女性の姿を力強く懸命に演じたいと思います。大原櫻子野々宮光枝役実話をベースにした今回の題材。戦時中の話なので、その時代を勉強して撮影に臨みたいと思います。私は元々子どもが大好きで、最初お話をいただいたときは、素直に嬉しかったです。保母さんは並大抵の苦労ではできないお仕事ですが、光枝のキャラクターは楽しんで演じられると思います。平松恵美子監督・脚本太平洋戦争中の学童疎開は有名だが、未就学児の集団疎開については殆ど知られていない。しかもそれを言い出し、何十人もの子どもたちと疎開を実行したのが二十歳そこそこの若い保母たちだったことは尚更だろう。幼い子どもたちの命を守るために起こしたこの行動は、彼女たちの戦争に対する精一杯の抵抗ではなかったか。隠れた英雄である保母を戸田恵梨香さん、大原櫻子さんたちと創り上げていくことは胸躍る体験となるに違いない。『あの日のオルガン』は2019年陽春、新宿ピカデリーほか全国にて公開予定。(text:cinemacafe.net)
2018年02月13日皆さんのお宅では、お子さんが幼稚園や保育園で何をしていたか、「お母さんお母さん聞いて!」と詳しくお話してくれますか?うちは、長男、そういうのぜんっぜん話さないタイプです。聞いても「楽しかった」というくらいがせいぜいで、仕事を家庭に持ち込まない主義のサラリーマンのごとくオンオフの切り替えをしているっぽいんですよね。たまたまよく話す同級生のママ友が女の子ママ率が高いこともあり、おうちで話す量と質の違いに不安を感じたこともありますが、長男もよっぽど印象に残ったことがあれば話してくれるので、今は男の子だし、その中でも口の重い性格なんだろうな~、とあまり根掘り葉掘り聞かないようにしています。そんなわけで、普段保育園でどんな遊びをしているのかもよく知らなかったんですが、たまたま行事で久々にあった女の子ママから「ねえ! 娘から聞いたんだけど、長男くんの考えた遊び、面白すぎ~!!」と言われ、ポカーン。どうやら長男発案の不思議な遊びを、その娘さんは一緒に楽しんでくれたらしく、こと細かにママにお話していたんだそう。その内容はこんな感じ。題して『トウモロコシゲーム』。トウモロコシが驚くと飛び散り、落ち着くと元に戻るんだけど、時々粒が戻る場所を間違えて違う形になってしまう。その、間違ってしまった形をそれぞれ考えて演じる(?)という遊び。…意味、わかります?ていうか、コレの何が面白いんだ!?でも教えてくれたママも、近くで一緒に聞いていた他のママも、「高度な遊び!」「頭使うね~!」と持ち上げてくれて悪い気はしませんでした(笑)何にしろ、長男発案の遊びを楽しんで付き合ってくれるお友達がちゃんといるんだ~、という事実にかなりホッとしたのは事実です。自分からなかなかお友達にも声を掛けられなかったり、年長になってもいつも必ず遊ぶ特定の仲良しの子もいない様子だった長男をかなり心配していました。でも、そんな引っ込み思案な長男も、年長の後半からはぐっと心の成長もして、クラスのお友達とのやりとりも自然に楽しめているように見えます。その後長男に「◯◯ちゃんのママから聞いたよ~トウモロコシゲーム! やるじゃん~。そういうのお母さんにも教えてよ」と言うと「恥ずかしいよ~」とはにかむ長男の顔、たまらなくかわいかったです。この不思議な発想の持ち主の良さをわかってくれるお友達や先生に恵まれた小学校生活が送れますように。
2018年02月13日2017年の出生数は94万1千人( ※1 )で、2年連続の100万人割れとなりました。約40年前の第二次ベビーブームのころには年間200万人を超えていたのですが、今やその半分以下。少子化はとどまるところを知らず、どんどん進んでいます。■「幼児教育無償化」恩恵を受けるのは2013年4月生まれから内閣の調査( ※2 )によると、「20代や30代の若い世代が理想の子ども数を持たない理由は、『子育てや教育にお金がかかりすぎるから』が最大の理由であり、教育費への支援を求める声が多い。子育てと仕事の両立や、子育てや教育にかかる費用の負担が重いことが、子育て世代への大きな負担となり、わが国の少子化問題の一因ともなっている」ということがわかりました。そこで、安倍総理率いる自民党が昨年秋、衆議院議員選挙で選挙公約(マニフェスト)として掲げたのが「人づくり革命」。その中で「幼児教育無償化」、「待機児童解消」などの少子化対策のための公約が発表され、選挙後の12月8日、その公約がほぼそのまま「新しい経済政策パッケージ」( ※2 )という政策として閣議決定されました。「幼児教育無償化」の実施は2020年度から(一部は2019年度から)ということで比較的スピーディー。2020年4月の時点で、以下の年齢の子どもを持つ家庭が対象となるようです。・3歳から5歳までの幼稚園児を持つ家庭に公定価格(月額2万5,700円)を支給。・3歳から5歳までの認可保育園に通う子どもは保育料無償。・0歳から2歳までの認可保育園に通う住民税非課税の子どもは保育料無償。※5歳児のみ2019年4月より実施。認可外保育園については2018年夏までに検討。2020年度から(一部は2019年度から)実施されるので、2016年4月~2017年3月生まれの“2016年度組”が幼稚園の3年保育に入る時には無料ということになります。それ以降の生まれがこの制度をフル活用できる世代。ちなみに、2015年4月~2016年3月生まれは4~5歳時の2年間該当(支給)、2013年4月~2015年3月生まれは5歳時の1年間該当(支給)となります。残念ながら、2013年3月生まれ以前は、この政策の対象にはなりません。私立幼稚園の授業料の全国平均から算出された月額2万5,700円が支給されるので、単純計算で年額30万8,400円、3年間で92万5,200円が国から補助されます。これは、平均的な所得の家庭にとっては大きいですね。■保育園無料化の裏側で、経済格差がさらに広がる?保育園も同様に、3歳児クラスからは無料。しかし、保育園の場合は預ける側の事情が違います。会社勤めをしているお母さんが育休をフル活用したとしても、子どもを1~2歳児クラスまでに入園させる場合がほとんど。政策には「0歳から2歳児についても、所得の低い世帯に対して無償化」とありますが、おそらく会社員で住民税非課税というケースはありえないでしょう。つまり、2歳まではこれまでどおり保育料がかかってしまいます。さらに、現在のところ無償になるのは認可保育園だけなので、認可に入れず認証保育所などを利用する人は3歳以降も有償ということになりかねません。公務員や正社員の共働きで収入の安定した夫婦は、保育園入園の際もポイントが高いため、認可保育園に入りやすい現状があります。さらに、3歳以降は無償に。一方、自営業やパート、休職中、派遣などで収入が不安定な夫婦はポイントが低く、認可保育園に入りにくく、さらに無償にもならないという事態が起こりそう。これではむしろ、経済格差が広がるだけではないでしょうか? ■急ごしらえ・穴だらけの「少子化対策」この政策は、昨年の衆議院議員選挙で票を集めるための急ごしらえだという批判もあり、教育無償化よりも先に深刻な「保育園の待機児童問題」を解決すべきだという声もあります。そういった批判に対して、政府は「子育て安心プラン」として以下の政策も決定しています。・2020年度末までに保育の受け皿を32万人分整備する。・保育士の処遇改善として、2019年度から給料を1%値上げ(月額3000円相当)。政府の試算では「32万人分の保育園の枠」ができると、子育てをする女性の80%が就業できることになるそうです。今後は、これまでのように“保活”(保育園に入るための活動)に苦労することがなくなるはず。一見、幼稚園、保育園、待機児童と幼児教育全体をカバーしているように見える今回の閣議決定。しかし、すでに現時点でいくつかの疑問も浮かびます。・幼稚園の無償化について、月々の保育料は支給されても入園料(約10万円)はカバーされないのでは?・認可外保育園も無償化すると、政府の財源が足りなくなってしまうのでは?・保育園が無償になると現在よりさらに入園希望者が増えてしまい、結局、待機児童は減らないのでは?・保育士の給料は手取り10万円台という実情もあり、月額3000円だけのアップでは、離職が止められないのでは?「幼児教育の無償化」は、少子化対策が成功しているフランス、イギリスなどでは、すでに実施されている政策です。振り返ってみれば、2007年、第一次安倍内閣で内閣府特命担当大臣(少子化対策担当)が誕生してから、すでに10年が経過しているわけで、「今まで何をやっていたんだ」というツッコミもしたくなりますが、遅かりしといえども幼児教育無償化は必然の流れでしょう。この改革によって子育て家庭の経済的負担が減り、また、所得が低いために子どもを持ちたいのに持てない家庭が「幼稚園・保育園が無料になるなら、私たちも子どもを持てる」と希望を抱けるようになればいいのですが。 ※1 2017年12月22日発表、厚生労働省「人口動態統計の年間推計」 ※2 2017年12月8日発表、閣議決定「新しい経済政策パッケージ
2018年01月24日保育園入園希望を出すしたからといって、簡単に入園できるのかというとまさかそんなわけではない。東京は待機児童問題が山積み。わたしの周りでも待機児童は多いし、夫婦で自営で仕事をしているわたしたちにとってこの問題は苦しいものだった。0歳から入園希望を出したわけではなく、1歳児クラスからの入園希望。自営業夫婦のハードルたるや、組織に勤めている人よりのはるかに高いのである。とにかく点数を稼ぎたい……。はて、どうしたものか。もし受からなかったら、わが家はどうなる。東京での暮らしは費用がかかる。二人で仕事に励まなければ、生活だって苦しくなりかねない。20代、結婚に憧れ、結婚をしたら出産に憧れ、こうして夢が叶った今、わたしはこどもを保育園に預け仕事をしようとしている。もしかしたら、息子はずっとわたしたちと一緒にいたいのかもしれないのに。きっと寂しがるだろうな……。わたしも寂しい。息子が泣いている姿を想像しただけで泣けてきた。心の中で葛藤が続くも、わたしは仕事をストップしないことは、きっと家族にとって一番大切なことだと考えるようにした。でも結局は結果が全て。受からなかったら、それはそれで仕方ない。そういう運命だったと思うしかないな。その時は息子とべったり、夫婦で協力して育児と仕事を両立するしかない!保育園に入れるか、入れないかで、わたしたちの未来は大きく変わってしまう。幼稚園までの辛抱といえども、コツコツ仕事を続けてきたわたしにとって仕事がストップすることは恐怖だ。この想い、どうにか伝える方法はないか。いろいろ悩んだ末、わたしたちは自分たちの活動と、想いをまとめ、資料として申込書にあわせて同封することにした。もちろんこれで合否が変わることはないかもしれない。しかし、このどうにもできない歯がゆさを伝えるには、これしか思いつかなかった。プロフィールに、これまでの仕事の紹介、これからの展望、入園希望の理由を手紙にしたためた。その枚数は全部で10枚以上になり、こんなもの読まないだろうな、と思いつつも、どうにか願いが届いてほしいと祈るような気持ちで区役所に申請しに行った。結果は2月の初旬に届くという。申請をしてから約4ヶ月後だ。数ヶ月の間、毎日のように入園結果を気にしていた。毎年、年末になると来年の目標を掲げているわが家では、結果次第でAとBという2通りの希望を書いていた。どちらに転んでも納得できるように心の準備をする。あれから数ヶ月が経ち、ある日、ポストに区役所から1通の封書が届いた。「あれ?思ったより薄い……」。中には紙1枚しか入っていないように見える。部屋に入り、胸に手をあて大きく深呼吸……。「あぁ、神様……」心の中で「受かれーー!」と叫ぶわたしがいる。「保育園、入園内定のお知らせ」わーーーーー、受かった!!!!込み上げてくるものがあり、私は封書を抱きしめながら泣いた。しかも、区立の認可保育園に内定が決まったのだった。入園先は、希望していた中でも一番最後の方に書いていた園ではあったものの、めでたく、息子は4月から1歳児クラスに入園することになった。諦めなくてよかった。落ち着きを取り戻したころ、嬉しさの反面、息子と離れることが決まった今寂しさも同時にこみ上げてくる。息子を抱きしめ、頬ずりをして、「一緒に頑張ろうね。お母さん、お仕事頑張るから」と、どうにか笑顔を保ち、声をかけた。つづく次回「おかっぱちゃんの子育て奮闘日記 vol.50 初めての保育園生活。頑張る! 働くお母さん」をお届けします。※認可保育園の提出書類に資料に同封することは、東京都で義務付けられているわけではありません。また、作者の意思で行ったことであり、実際の合否との関係性はありません。
2017年12月31日「今年10月の衆議院議員選挙で、自民党は公約として『教育の無償化』を掲げました。政策集で、無償化の対象を3〜5歳の『すべての子供たち』と明記しています。選挙では自民党が圧勝。その後、公約実現に向けて議論が続いていましたが、結局、さまざまな条件が付いた『一部無償化』に落ち着くようです」 こう語るのは経済ジャーナリストの荻原博子さん。さまざまな条件が付いた、教育の「一部無償化」とはどんな制度なのか。荻原さんが解説してくれた。 「まず、公約の本命である3〜5歳は『全員無償化』ではなく、『原則無償化』という玉虫色の決着となりました。認可保育園は無償ですが、認可外保育園だと補助はあるものの自己負担が必要です。今のところ、認可外保育園に通っている家庭には、認可保育園の平均保育料(月3万5,000円)まで補助し、それを超える分を自己負担とする案が有力です」(荻原さん・以下同) しかし、認可外保育園にはベビーホテルなどさまざまな施設が含まれている。どの施設を補助対象とするかはまだ決まっていない。 「補助対象が増えれば、1件当たりの補助金が減り、自己負担が増えることも考えられます。結論は、来年夏まで先延ばしとなりました。注視しておきましょう。そもそもほとんどの親が、設備なども充実している認可保育園に入れたいと思っています。でも、認可保育園には空きがないため、仕方なく認可外保育園に通わせている。そういう方に、『認可外』を理由に自己負担を求めても納得できないと思います。また幼稚園も、公立なら全員無料ですが、私立幼稚園は公定価格(月2万5,700円)まで補助し、上回る分は自己負担となります。これらの施策が、『3〜5歳の原則無償化』と呼べるのでしょうか。詭弁と批判されても致し方ないと思います」 加えて、2歳以下と、大学など高等教育については、親の収入による線引きが。親の収入が低く住民税が非課税である家庭に限って、無償化が進められる。 「2歳以下の保育園は、住民税非課税世帯では無償化。ですが、ここでも認可か認可外かの違いがあり、認可外保育園に通わせている家庭には自己負担が必要です。大学の授業料は、住民税非課税世帯は免除し、生活費として返済不要の給付型奨学金を支給します。ただ中所得以上の大多数の家庭には、教育費が重くのしかかったまま、負担は減りません」 さらに、今、大学授業料の「出世払い方式」が検討されている。 「これは、学費を国が本人に貸し付け、本人が就職し、年収250万円など一定額を超える収入が稼げるようになったら返済させるというものです。無償化というスローガンだけ作って、内実は本人に返済させる方法を考えているのかと、憤りさえ覚えます。11月末になって、先の選挙公約は『全面無償化』ではなく、『真に必要な家庭の無償化』だったとの解釈も出てきました。これでは票集めのための“過大広告”ではないかと疑いたくなります」
2017年12月07日こんにちは、ママライターのましゅままです。子どもにとって初めての集団生活となる園。同じ園でも、保育園と幼稚園が存在していますが、教育面以外での違いがよくわからない箇所が多いですよね。筆者も保育園=遊び、幼稚園=お勉強という教育面で方針の違うイメージがありましたが、そのほかは殆ど同じと思っていました。ですが、実は教育面ではさほど差はなく他にも意外と知られていない違いがいくつかあるのです。今回は、意外と知らない幼稚園・保育園の違いについてご紹介します。●保育園と幼稚園のちがい●<保育園>厚生労働省の管轄の元運営されている福祉施設です。**********保育園(保育所)”日々保護者の委託を受けて、保育に欠けるその乳児又は幼児を保育することを目的とする施設(児童福祉法第39条第1項)。(1)「公営保育所」経営主体が都道府県、市区町村及び一部事務組合(都道府県・市町村・特別区の事務の一部を共同処理するための地方公共団体の組合)の保育所。(2)「私営保育所」公営保育所以外の保育所”**********保育に欠ける、というのは母親が働いていて、子供を保育できる状態にない ことを指します。預けられる子供の年齢:0~6歳児給食(自園調理施設):義務あり自園調理施設を持つ園が9割ほどで残りは外部委託の給食保育時間:原則8時間延長保育11時間先生:保育士子供と先生の割合:3歳児は3歳児で子供20人に対し保育士1人、3歳以上で30人に対し1人、という配置お昼寝:~年少さんまではありの園が多く、年中さん以降もお昼寝の時間をとっている園も。年中さん以降はプールの季節のみお昼寝させる園もあるようです。●<幼稚園>文部科学省の管轄の幼児の通うはじめての「学校」です。母親が「保育にかけている」状態でなくとも、年齢を満たせば入園を希望することができます。**********”「学校」というと小学校からと思っていませんか。幼稚園も学校教育法に基づく「学校」です。3歳から小学校入学前までの子どもは,全国どこでも共通の教育課程(「幼稚園教育要領)に基づく教育が受けられます。”**********自由保育と認定保育の2系列に別れ、私立の幼稚園では各園によって教育方針を定めて、それに基づいたカリキュラム が組まれています。預けられる子供の年齢:3~6歳児給食:義務なし外部業者のフル給食の園もあれば、オールお弁当、月に数回お弁当の日を設けている園もあります。保育時間:4時間メインの養育は保護者が行う、というスタンスですが16~17時ごろまで「預かり保育」として延長保育してくれる園も増えています。先生:幼稚園教諭子供と先生の割合:子供35人以下に対し先生1人お昼寝:なしまれに年少さんのみお昼寝させる園もあるようです。●幼稚園と保育園、教育面は大差はない幼稚園では、小学校に上がるための準備として、独自の園風にこだわったカリキュラムが目立ちますが、保育園は自由な遊びや食育を通し、幼児期に形成される心や体づくりを促しているところがおおいようです。幼稚園は、文部科学省の定めたカリキュラムに基づき、お勉強をさせる園と、一切お勉強をしない園、遊びと勉強バランスよく取り入れる園など分かれています。工作に力を入れる園、英会話や音楽に力を入れる園、自園調理で食育を重んじる園、少人数、マンモス園など特色は様々 です。しかし最近は、保育園でも保育のみでなく独自に幼稚園と大差ないお勉強を取り入れている園もみられますので、教育に関する差や違いはほとんど無いものといえます。保育園・幼稚園、どちらを選んだとしても子供を育てる役割はあくまで親。親との過ごし方が一番大切だということは変わらなのです。監修川本あずさ(保育士)参考URL●ライター/ましゅまま
2017年10月16日こんにちは、ママライターのましゅままです。まだまだ手のかかる子どもたちを保育・教育してもらう保育園や幼稚園。預ける側の保護者も身を削る思いで送り出すことが多く、園に対して煩わしいな、不要だな……と思うルールがありますよね。しかし、長い付き合いとなる場所ですから、そんなルールもうまく乗り切って園とは円満な関係をキープしておきたいもの。今回は、保育園や幼稚園で不要だと思うルールと、それぞれの対処法についてご紹介します。●保育園や幼稚園で不要だと思うルールとその対処法●使用済みオムツの持ち帰り『わたしが子どもを通わせている保育園では、子どもの汚れたおむつはすべてお持ち帰り、というルールがあります。正直、おむつを持ち帰るというのは重いし不衛生 な気がするしで気が進みません。おむつ替えの頻度も高いのでなおさら持って帰るおむつが多くて困ってしまいます。また、着替えも多いため洗濯物も多いし、そのくせ半ズボンやキャラもの禁止、など服の指定が多いので服の準備も大変です』(30代/女の子ママ)おむつを処理する園側の経済的負担や保育士の感染防止のため、保護者が使用済みおむつを持ち帰るルールの保育園がほとんどなよう。これには、早期トイトレをして早めにオムツを外してしまうことをオススメします。また、オムツ処理専用のビニールも安価で売られているので、夏場などニオイが気になる時期に試してみましょう。お着替えは、子どもの衛生面や生活のメリハリのため頻繁にさせている園が多いようですが、服の枚数はプチプラ服や洗い替え専用で出品されているフリマなどを利用し服を用意するといいですよ。●園でのお昼寝『登園時間が遅くても早くても注意され、なんだかなあ、という感じなのですが、一番必要ないと思うのが保育園でのお昼寝。2歳ごろまでは問題なかったのですが、3歳を過ぎるとお昼寝を保育園でたっぷりしてしまうと夜の睡眠に影響がでます 』(20代/男の子、女の子2児ママ)登園時間については、子どもの園での生活リズムを整えるために、園で定められたルールに従うことをおすすめします。また、お昼寝についてはさまざまな意見がありますね。子どもたちの体力を持たせるためにお昼寝をほとんどの保育園で設けていますが、3歳以降は子どもによっては夜の睡眠に影響してしまうことがあります。子どもも大人と同じで必要睡眠時間はそれぞれ違います。お昼寝が不要と感じている場合は、「うちの子はお昼寝しなくても1日のびのび遊べますのでお昼寝時間は無理に寝かせなくてもいいです」と園側に提案してみたり、年中以降のクラスにはお昼寝をさせていない地域の保育園に子どもを入れてみたりなどの工夫が必要です。●手作り指定『娘を通わせている幼稚園では、入園に必要な手提げかばんなどがオール手作り指定。さらに、サイズに指定がありすぎて 不器用なわたしには難しすぎます』(30代/女の子ママ)幼稚園や保育園の入園準備には、多くの園が手作りの所持品を推奨してきます。母親の愛情を子どもたちに感じてもらうため、キャラクター雑貨に偏らないためだと思われますが、裁縫が苦手なママには悩ましいリクエスト。どうしても用意するのが難しいという場合は、ハンドメイドアプリで手作りの入園グッズの作家さんを探すしたり、バザーやフリマ、フリマアプリで手作り品のおさがりを購入したりする手もあります。買って与えることも愛情ですので、ママの手作りのみにこだわる必要はありませんよ。●保育園・幼稚園のルールには基本的に忠実にいかがでしたか?園は、命よりも大切な子どもを預ける場ですから、保育士さんや園とはお互いルールやマナーを守って円満な関係をキープしておきたいもの。細かなルールは忙しいママにはうんざりしてしまうこともありますが、きっと園側も保護者に対して同じような思いを抱くこともあるはず。子どもたちに園でいきいきと生活してもらうために、ルールは最低限守るようにしましょうね。●モデル/藤本順子(風悟くん)●ライター/ましゅまま
2017年10月02日「みんな#保育園に入りたい~子育て・キャリア・待機児童…このモヤモヤを解決しよう」が、10月4日(水)に衆議院第1議員会館地下1階 大会議室で開催されます。昨年2月に「保育園落ちた日本死ね」で注目された待機児童問題。9月に厚生労働省が発表した数字によると、2017年4月の待機児童数は2万6081人で、前年から2528人増加し3年連続で増え続けています。そこで、待機児童問題を本気で解決したいと考える現役子育て世代の有志グループ「希望するみんなが保育園に入れる社会をめざす会」が、10月4日(水)に保育園に入りたいと思う親たちと有識者を集めて、問題を考えるイベントを開催。政府へ待機児童対策予算アップを求めるアクションも開始します。20年以上当事者たちが苦しんで来たこの問題を、そろそろ解決したい。そう思った現役子育て世代が集まり、当事者と経験者をつなぎ、悩みを共有。有識者のパネルディスカッションで理解を深めます。また、ウーマンエキサイトが展開している「WEラブ赤ちゃんプロジェクト」を応援してくれているこのイベント。当日は参加者に「WEラブ赤ちゃん-泣いてもいいよ!」ステッカーが配布されます。※数に限りがあります。■イベント概要開催日時:10月4 日(水) 11時30分受付開始、11時45分講演開始、15時00分終了予定開催場所:衆議院第1議員会館地下1階 大会議室参加費:資料代 500円★第一部:パネルディスカッション・ファシリテーター:ジャーナリスト 治部 れんげ氏・ゲスト:世田谷区長 保坂 展人氏・ゲスト:甲南大学マネジメント創造学部教授 前田 正子氏3人のゲストを招いて、みんなで子どもを育てていく社会の実現に向けて、現在の待機児童問題や子育て、働き方などについて語っていただきます。★第二部:ワークショップイベントに集まった皆さんで、グループになり、ワークショップを行います。待機児童問題や仕事と育児の両立のヒントなど、日々生きていく上での知恵を探ります。夫婦間での家事育児分担についてのトークには、厚生労働省認定「イクメンの星」も加わります。イベントFacebookページ Change.org キャンペーンページ希望するみんなが保育園に入れる社会をめざす会では、子ども子育て予算にプラス 1.4 兆円追加して、待機児童を解消できるよう、賛同者を募っています。
2017年10月02日子どもを地域にある私立幼稚園に通わせようと考えているお家にとって、9月は幼稚園で開かれる説明会に行かなければならない大事な時期。上の子と同じ園に行かせるなら説明会への出席も不要なケースも多いですが、第一子を通わせるときやはじめて通わせる予定の園へ行くときには、ママとパパもドキドキしますよね。地域に私立幼稚園がいくつもあって、どこにするか悩んでいるときに、“我が家に合った幼稚園”を見つけるコツをご紹介します!通園しているママたちを見ると園の雰囲気がわかるA園とB園で迷っているとき、「どちらもいいところがあるけれど、より我が家に合った幼稚園はどちらなのだろう」と悩んだら、通園しているママたちをチェックしてみましょう。チェックしたいポイントは「服装」と「挨拶の様子」の2つです。ママたちの服装から我が家に合っているかがわかる我が家に合った幼稚園=ママに合った幼稚園とも言うことができるほど、ママにとって居心地がいいかどうかは幼稚園選びのカギとなっています。(送迎やイベントへの参加はパパが中心になる場合には、パパの参加率を見るようにしましょう)“ナチュラルな服装のママが多く自分に合っている”“通園時はみんなキレイめの服装をしているから、園の指定があるのかもしれない”“部屋着っぽい服でも通園できるくらいラフな園なんだな”“働いているママも多いのかスーツっぽい服装をしている人もチラホラ見られる”など、服装をチェックするだけで、園の様子が把握できるのです。できれば数日、時間を少しズラしてチェックすると、いろいろなママの様子が見られるのでおすすめです。挨拶の様子ママ同士や先生との挨拶の様子も見てみましょう。ママ同士で元気に「おはよう!」「どうも~」と挨拶を盛んにしていたり、仲間同士で集まっておしゃべりしていたり、先生とのご挨拶はあってもママ同士はペコリと頭を下げるだけであまり絡んでいなかったりとさまざまなパターンが見られるはずです。挨拶が盛んだからいい幼稚園、ママ同士の挨拶がないから悪い幼稚園、というわけではありません。あくまで、我が家に合っているかどうかの相性を確認する目的で、様子をチェックするようにしましょう。幼稚園の始業時間である9時前後に幼稚園の前を通りかかってみると、今通園している子どもたちやママたちの様子が見られるので、お散歩がてら行ってみましょう!行事の内容をチェックしてみよう幼稚園を選ぶときには、その園がどんな幼稚園なのかをチェックする必要がありますが、教育目標や園の方針などを見ても「本当にどんなことをして過ごしている園なのか」まではわかりにくいところがあります。そこで、説明会などで「どんな行事があるのか」を質問したり、もらった資料に書かれていたりしないかをチェックしてみるのがおすすめです。運動会・お遊戯会・展覧会・おもちつき・クリスマス会などは多くの園でもあるため、できるだけ“その園ならでは”の行事に注目するようにしましょう。たとえば、お泊り保育があるなら「どこでお泊りするのか、どんなことをするのか」を聞いたり、どんな行事なのかイメージがわかない行事名があれば「どんな行事なのか」質問したりしてみます。一歩踏み込んだ質問をすると具体的にイメージが湧き、どんなことをする園なのかがわかってくるはずです。通園している(いた)ママやパパの話を聞いてみよう我が家に合った幼稚園を選ぶときに、もっとも頼りになるのは通園している(いた)ママやパパの話です。もし、身近に通園している(いた)ママやパパがいるときには、実際の様子を聞いてみるようにしましょう。また、近所に知り合いがいなくても、公園などで下の子を遊ばせている現役通園ママに出会える可能性もありますよ。「実は幼稚園選びで悩んでいて…」と勇気を出して話かけてみましょう。幼稚園選びは悩むことも多いですが、過ぎてしまえば幼稚園に通う3年間はあっという間ですし、子どもは環境に馴染むのも早いため、「一生が決まってしまう…」と思い詰めすぎる必要はありません。「できるだけ、我が家に合った幼稚園を選べるといいな」くらいに考えつつ、9月の説明会ラッシュを乗り切り、幼稚園を選んでいきましょう!
2017年09月07日保育園や幼稚園のお迎えのときに「今日とっても頑張っていましたよ」なんて先生に言われることはありませんか? しかし、親からするとどんな風に頑張っていたのか、具体的に理解するのって難しいですよね。保育園や幼稚園にいるあいだ、子どもたちがどんな風に過ごしているのか親は知りたくても知るのは難しもの。こっそり1日眺めているわけにも、監視カメラでずっと見ていることもできません。■「ママには秘密がいい」そういった子どもの真意以前こんなことがありました。途中入園で入ってきた5歳の女の子が、初めて登園した日のことでした。言葉も達者でお友だちと協力して遊ぶことも、お友だちの様子を見ながら動くこともできます。夕方、ちらほらお迎えにくるお母さんたちが見えはじめるとそわそわし始めました。「おトイレに行きたいの?」と声をかけると「おりがみがしたい」と言うので一緒に折り紙をすることに。「犬を折りたいからお手伝いして」と言うのでしっかりと折り目をつけるところや、端と端をくっつけるところを手伝いました。しかし、その間「あのさー今日何食べるの?」「あそこの時計の色変だね」「なんか靴下が変な色だね」などの発言が増え、集中力が散漫になっているようでした。折り紙を4種類折り終えて、満足したので「できたものをリュックにいれようか」と一緒にロッカーへ行きました。ロッカーからリュックを取り出してチャックを開けると、中のものが勢い置く飛び出してきました。「あーもう一回しまわなくちゃ」と言いながら中からでてきたお弁当箱や手帳をしまう女の子。無造作に入れていくのでチャックは締まりません。「あーしまらないよ…どうしよう…できるできる」と独り言をいいながらチャックと戦っています。私は基本的に子どもが自ら助けを求められないと動かないようにしているので、じっと見守っていました。すると「先生、私困っています」と助けを求めてくれたので「わかったお手伝いするね。困っていることを教えてくれてありがとう」と話しリュックの中身を整理してチェックを締められるようにしました。「これで大丈夫だから、最後の仕上げにチャックを締めてね」と言うと、チャックを握ると「先生の靴下変だね」とまた関係ないことを言いだしました。何度も言われるほど変な靴下を履いているわけではないので「変じゃないよ、ユニクロだよ」と返すと「はーユニクロか…変だよ…変なの!! うわぁああん! ママに会いたいぃいいいいいい!!!」と泣き出しました。そのとき、折り紙を折っている途中に、関係の無いことを話し続けていたのはお母さんに会いたい気持ちを抑えていたからだと気が付きました。私は彼女を膝にのせて「そうだよね、ママに会いたいよね。気づいてあげられなくてごめんね。でも、ちゃんと教えてくれてありがとう」と声をかけました。「ママに会いたいの我慢してたんだけど、もう無理だああああ」と声をあげて泣く女の子「そっか、そっか〜我慢してたんだね。大丈夫だよ、ちゃんと教えてくれて嬉しいよ」。たくさん泣いて落ち着いたころ、小さな声で「ママに会いたくて泣いたの、秘密がいい」と神妙な顔をして言いました。「わかった、じゃあこれは私と2人だけの秘密ね」と話したのです。■頑張っている子どもたちにちょっとした心遣いをこの女の子は新入園児ですが、在園児でもお母さんに会いたくなって涙することがあります。他にも、お友だちとおもちゃの貸し借りの交渉をしたり、嫌いなものを食べたり、お迎えの時間だけでは説明しきれないほど毎日子どもたちは頑張っています。彼女が「秘密ね」と私にお願いしてきたのには理由がありました。朝の母子分離時に「泣かないで楽しんでね」とお母さんに言われていたのです。そのため、彼女は「泣かないで楽しいことを探そう」と一生懸命でした。おりがみ、時計の色、私の靴下、全ては泣くことを防ぐ方法でした。大人が毎日会社に行って、一生懸命頑張っているように子どもも彼らの世界で必死に生きています。お迎えに行ってふんぞり返る姿にイライラすることもあるかもしれません。でも、そんなときはちょっとでも「きっと何か頑張ったんだな」と優しくしてあげてください。できないことを強いられるのは大人だってつらいもの。それは子どもと一緒です。家まで歩きたくない、歩けないと言っているときに歩かせるのではなく「今日何を頑張ったのか教えて」と抱っこしてあげることは、子どもに対する心遣いです。パパやママたちが甘やかしと心遣いを使い分けることで、子どもと良い関係性を築けるといいですね。
2017年07月22日子育てしていくために必要不可欠な保育園。しかし最近では、騒音に対して苦情を言う人が多かったり、建設に対して反対運動が起こったりすることもあり、社会問題となっています。「子どもが苦手」「静かに生活したい」という気持ちにも納得できる部分があり、難しい問題と言えそうです。そんななか、もし自分の家の隣に保育園ができるとしたら、みなさんは素直に受け入れることができるでしょうか。少し抵抗を感じてしまうという人もいるかもしれませんね。そこで、パピマミ読者のみなさまに6月22日から23日にかけて「自宅の隣に保育園ができたらどう思いますか?」 というアンケートを実施し、102名の方々から回答を得ましたので、その結果を見ていきたいと思います。●「問題ない」と感じる人は約3割『ウチも子どもを2人育てていますし、近くに保育園ができるのは歓迎したいですね。たしかに日中騒がしくなるかもしれませんが、ウチの子も他の人に迷惑をかけていることもあると思いますし、そこはお互いさまです』(40代女性/2児のママ)『保育園ができることで治安がよくなりそうだなと感じます。周囲に人の声が全くないよりは、良い環境と言えるのではないでしょうか』(30代女性/独身)自宅の隣に保育園ができることに抵抗を感じないという人は、およそ3割という結果になりました。順位としては1位となっているものの、「にぎやかで嬉しい」という声と合わせても41%にとどまり、何らかの抵抗を感じるという人の方が多い ことが伺えます。問題ないと答えた人たちは、自身も子育てをしているママたちに多く見られ、これは日常で子どもたちの声を聞き慣れているという点もあるのかもしれません。また、一人暮らしする人の中には、周囲がにぎやかになってむしろ歓迎すべきことと感じる人もいるようで、決してマイナスしかないということでもないようです。●「うるささ」が気になる人は5割に『子どもの騒ぎ声が我慢できません。今住んでいるところは周囲が静かなところを気に入って決めたので、もし隣に保育園ができたら引越しを考えると思います』(20代女性/独身)『子どもを保育園へ通わせていますが、家の隣に保育園ができると思うと少し抵抗がありますね。家の中で騒ぐわが子はまだしも、集団で毎日騒がれるかと思うと心配になります』(30代女性/1児のママ)「うるさいから嫌だ」が28%、「うるさいと思うが我慢できる」が22%となり、約半分の人が騒音を気にしているという結果となりました。我慢できるとした人たちも、できることなら隣にはできない方がいいという思いを持っているでしょう。自分たちにも小さかったころがあり、騒いでいた過去があるとはいえ、大人になった今それを享受しろというのは酷 な部分もあるかもしれません。特に、住環境に“静けさ”を求める人は嫌悪感を抱く傾向にある様子。騒音は一度気になってしまうと我慢できるというものではなくなるため、個人差によるところも大きいと言えるでしょう。●騒音以外の懸念も『保育園が立つと地価が下がるって聞いたことがあります。家を売るときに大きく値下がりするようなことになるとイヤですね』(40代男性/1児のパパ)『知ってるママ友が家の近くを毎日通るかと思うと少しイヤかも。子どもだけでなくその保護者も行き来するようになるわけですからね』(30代女性/1児のママ)保育園の建設で問題になることが多い騒音ですが、それ以外にも懸念点はあるようです。静かな環境を求める人は多く、保育園があることでその周辺の人気が下がり、地価に悪影響を及ぼすということもあるでしょう。また、子どもの往来が増えれば、道への急な飛び出し なども起こるかもしれません。道路環境の整備なども求められることになるはずです。騒音に関しても、子どもの声だけでなく、集団で立ち話をするママたちが迷惑となることもあります。いずれも、幼稚園に子どもを通わせる家族と住民双方の理解が必要と言えるでしょう。----------いかがでしたか?決して悪いことばかりではありませんが、近くに保育園ができることで生活に何らかの変化が出てしまうのは避けられません。待機児童が大きな問題となっていることもあり、可能な限り保育園の建設は進めてほしいものでもあります。自らの生活と社会の問題について、みんなで考えていく必要がありそうですね。【参考リンク】・【アンケート結果(1位〜5位)】自宅の隣に保育園ができたらどう思いますか?()●文/パピマミ編集部●モデル/大上留依(莉瑚ちゃん)
2017年06月26日こんにちは、フリーライターの鈴木ハナコです。幼稚園と保育園が合体したような機能を持つ、未就学児のための制度改革がなされてから数年、身近にも幼保一体の機能を持つ園が増え、実際にこのような園にお子さんを通わせている方、入園を検討している方も多くなってきているのではないでしょうか。私自身もわが子をいわゆる“幼稚園型 ”とよばれるところに通わせています。今回はさまざまなママにインタビューを重ね、幼保一元化の機能を持ったことで幼稚園がどう変わったと思うか、またそのような園を選ぶ際に気をつけたいことなどをご紹介します。●そもそも幼保一元化とは簡単に言ってしまえば、家庭の代わりに子どもを保育していく保育園と、教育を施す幼稚園とを一体化させていこう という改革です。幼稚園側が、保育の機能を兼ね備えたり、保育所が幼稚園的な機能を併せ持ったり、それぞれの園でさまざまな試みがなされており、待機児童の解消にも期待が高まっています。では、実際にそのような園ではどのような変化があったのでしょうか。既存の幼稚園が預かり保育などを提供する形で変化した、いわゆる“幼稚園型”という施設に焦点を絞って見ていきましょう。●働いてみる、という選択がしやすくなった今まで、幼稚園では14時の降園後延長保育を申請すると料金が高かったり、そもそも預かり保育がないといったところも多く、パートなどを含めて働くママは少数でした。しかし、保育の機能を持った幼稚園が登場し、預かり保育が充実 することでママの選択肢が広がり、まずはパートでちょっと働いてみよう、という風に社会復帰がしやすくなりました。『預かり保育を利用して昔働いていた職場でパートを始めました。夕方まで子どもを預かってもらえるだけで就ける仕事の幅が広がると思います』(埼玉県/30代女性・飲食業)●一方でPTAなどの父母会で温度差も元々専業のママが多い幼稚園で働くママが急増すると、父母会のシステムがそれに追いついていかない 場合も。いわゆる幼稚園型と言われる園の場合、行事や父母会は幼稚園仕様のままで変わらず、働くママの負担が増えたり、専業のママばかりが役員や行事をこなさねばならなかったり、不満が出てしまう場合もあります。『よく小学校のPTAに関して問題点を聞きますが、その構造の始まりを見ているようで何とも気が滅入ります。幼保一元化とするなら、いろいろとシステムを変えていかないと負担が偏っていきます ね。働くママでも少ない負担で役員や行事の係りになれるように細分化するなど、改革が必要だと思います』(千葉県/40代ママ)●保育のシステムを持った幼稚園を選ぶならこのように、幼稚園に保育のシステムがプラスされたような園を選ぶ場合には事前の下調べが必須。中には働きながら園を選ばねばならず大変なママもいるかもしれませんが、実際にその園に通わせているママに話を聞くのがベスト です。子育て支援センターなど、ママが集まる場に出向くことで、上の子を通わせている、というママに出会える場合もあるのでしっかり情報収集しましょう。『幼保一元化といっても、まだまだ新しい制度なので現場は混乱中 、という感じを受けます。幼稚園型は特に行事の多さなどがそのままだったり、予定が出るのが遅かったりして受け身ではいられず、保育園に入れているよりも圧倒的に大変 です。祖父や祖母、夫の助けが必須の場合もあります。今の仕事につきながら通わせることができるのかよくリサーチしてください。仕事量を調整せざるを得なくなる場合もあります』(神奈川県/30代女性・会社員)----------幼保一元化といっても、その現場ではスムーズに物事が進んでいかない場合も多いような印象を受けました。これからもっと良い方向に変化していってくれるといいですね。●ライター/鈴木ハナコ(歯科衛生士)●モデル/藤本順子(風悟くん)
2017年06月14日引越し先で初めて迎える4月、息子は新たな保育園に通い始めた。初めの一週間は慣らし保育というシステムで短時間からスタートする。妻と僕は仕事を調整して対応した。初日と2日目は9時〜12時、給食を食べてから帰ってきた。行きも帰りも泣かないで踏ん張っていた。家に着くなりダッシュでブロック遊びを始め、「お父さんも来て〜!」急げ急げと張り切っている。まるで何事も無かったように過ごしていた。しかし、息子からは一言も保育園でのエピソードが出ない。僕は「慣れるまでの辛抱だ」と心の中で自分に対してなのか息子になのか曖昧なままつぶやいた。登園3日目は15時まで、給食を食べて昼寝しておやつを食べて帰ってきた。この日も昨日同様にブロック遊びにまっしぐら。「お父さんもお母さんも一緒に遊ぼうよ!!」勘ぐりすぎかもしれないけれど、保育園での緊張感を振り払っているように見えた。「今日はお仕事しないといけないんだ」と僕が言うと泣いてしまったが、妻のフォローでなんとか落ち着きを取り戻した。その後は驚異のハイテンション。リビングから仕事部屋までは2部屋挟んでいるけれど大声がこだましていた。登園4日目は16時まで、息子はここにきて忍耐力の限界を迎え始める。保育園に迎えに行くと昼寝から起きた子ども達は教室で思い思いに散らばって遊んでいる。息子はこちらに背を向けて一人でぽつんと絵本を開いていた。…寂しい。「こんにちは、田渕です」と挨拶すると息子がクルッと振り返り、友達や先生に聞かれたくないから小さめの声で「お〜と〜お〜う〜さあ〜ん」と軟体動物のように骨抜きになってトロトロと甘えてきた。この人、相当無理してる!と察知してすぐに教室から連れ出して抱っこする。息子は抱きつき返しては来ない。もう手も足もトロトロでそんな気力もないのだ。その後、園門を出ても「お〜と〜お〜う〜さあ〜ん」と甘え続けていた。門を出て息子を自転車に乗せようとするが、とろけているので危ない。「抱っこがいい〜」と言うので15Kgの息子を左手で抱っこ、右手で荷物をぶら下げた自転車を押して帰る。今はこれぐらい甘えさせてあげてもいいと思った。5分ほどそうして歩いていると息子の調子が戻ったので自転車に乗せる事ができた。僕はペダルをこぎながら「僕、もっともっと仕事頑張るから−!!」などとわけも分からない決意を脳内ループさせていた。今ふり返ると自分の情緒も変になっていたと思う。登園5日目、慣らし保育最終日は17時まで。ここまで来るとほぼフルタイムになる。朝、着替えない、遊び続ける、ご飯を食べない、靴を履かないなどあらゆる手段で登園を拒否する息子。「前の保育園がいい〜!」とお世話になった先生の名前を叫ぶ。送り担当の僕がなんとか駐輪場まで連れて行ったが「今日はお母さんと行きたい!!」とごねだし、大泣きに発展、渋々ウチに戻って仕事で急いでいる妻に交代。妻も僕も先行きに不安しか無かった。激動の5日間をなんとか乗り切った息子は週末の土曜から39度の高熱を出してしまった。その後もなかなか体温が安定しないので義父・義母のサポートを受けながら火曜まで休むことになった。登園は3週目を迎えた。ある日を境に息子が新保育園の友達の名前を教えてくれるようになった。うれしそうに名前と特徴を話してくれる。何があったのかは定かで無いが友達と話すきっかけをつかめたようだ。うれしかった。妻と半泣きで話を聞いた。いつものブロック遊びではマンションか温泉を作る息子はその日、保育園を建設していた。園児をたくさん集めて新保育園の先生の名前も飛び出した。次の朝、ブロックの保育園は息子が操る怪物が思いっきりぶっ壊していたけれど、3週目からの息子は平常に戻って楽しそうに新保育園に通っている。長い目で見守っていきたいと思った。。。つづく
2017年04月25日よく聞く、「小学校は別世界」という言葉出典 : 発達障害のある子どもを育てている親にとって、小学校入学というステージはとても不安なものだと思います。それまで楽しく遊んでいれば良かった幼稚園・保育園の頃と違い、学習という活動がメインとなるのが大きな理由でしょう。また、幼稚園や保育園では手厚い支援をしてもらい、とにかく褒めて育ててもらえていた状態だったお子さんにとって、集団のルールを守ることに重きが置かれている小学校では、息苦しさを感じることが多いのです。幼稚園・保育園ではのびのび楽しくやっていたのに、小学校に入ってから急に自信を失うようになって…というようなお話を、私は幾度となく発達障害児の保護者から聞いてきました。ですから、発達障害のある息子の小学校入学は私にとって緊張感が漂うものでもあったのです。今のところ、息子は小学校の先生たちに手厚く支援していただいているおかげで、毎日楽しく通っています。けれどもやはり、小学校生活のさまざまなことで混乱をしている様子。それは、幼稚園時代にはなかったことでした。トイレに行ってはいけない!?息子の混乱例えば、小学校から帰ってきた息子が、こんな相談をしてきたことがあります。「今日ね、授業中におしっこもらしそうになって。先生にトイレ行きたいです!って言ったんだ。そしたらね…」Upload By モビゾウ「『小学校ではトイレは休み時間に済ませましょう』って先生に言われたの。それなのにね…」Upload By モビゾウ「先生は休み時間に済ませましょうって言ったのに、『はい、じゃあ行ってらっしゃい』って言われたんだよ。意味が分からないでしょう?」なるほど、先生は「本当は休み時間に済ませるのがルールだけど、今日は特別に行ってもいいよ」ということを言いたかったのでしょう。けれども息子は、この「今日は特別に」という部分が先生の言葉から読み取れないのです。先生の言葉をそのまま理解するため、「行ってはいけない」「はい、行ってらっしゃい」という言葉を同時に言われたことに混乱してしまったのでした。Upload By モビゾウさらに息子は、「小学校ではトイレは休憩時間に済ませるってことは、授業中にお腹痛くなったり気持ち悪くなったりしてもトイレに行っちゃいけないのかあ。どうしようどうしよう。お腹痛くなったらどうしよう」と悩み始めたのです。息子の発達障害の特性の一つなのですが、言外の意味を読み取るのが苦手なだけではなく、思考が0か100の両極端に偏りやすいのです。息子は「トイレは休み時間に済ませましょう」という先生の一言を、「具合が悪くても、何があっても、授業中のトイレは我慢しなければならない」という風に、極端な形で解釈してしまうのでした。無数にある集団生活のルール。それを把握することの困難さ出典 : このように、小学校には集団生活を円滑に送るための無数のルールが散らばっています。さらに、そのルールには例外や変更が沢山あるのですが、発達障害児にはそれを把握することがなかなか難しいのですのびのび遊ぶこと、褒められることがメインだった幼稚園時代に比べて、小学校に入ると「こういうルールがあるからダメ」ということが増えていきます。発達障害児は、なんとなく周りとうまくやれる程度にルールを把握するということが苦手です。小学校が別世界というのはこういうことだったんだな、と毎日混乱する息子を見ながら、私もなんとなく理解できたのでした。
2017年04月20日こんにちは、佐原チハルです。忙しいママたちの強い味方“冷凍食品”。でも、幼稚園や保育園によっては、「冷凍食品禁止!」なんて場所もあるようなんです。冷凍食品を子どもに食べさせることについて、みなさんはどう思いますか?未就学のお子さんを育てているママさんたちの声を集めてみました。●「冷凍食品にはやっぱり罪悪感がある」という声『やっぱり冷凍食品は体によくない気がする。園からも言われてるし。やっぱり子どもには味付けが濃すぎないかな とか、添加物とか大丈夫かな とかは不安になることがあります』(30代・2歳の子のママ)それでも、なかなか“全てを手作りにする”というのは難しいですよね。たまのお弁当作りや、忙しい朝ごはんのときには、筆者も冷凍食品には助けられています。『子どもの健康のことももちろんですが、冷凍食品って割高なことが多いので、財布にも優しくない 。もう少し減らしたいって思ってはいるんですが……』(30代・3歳の子のママ)お迎えがいつもより遅くなってしまった日などは、子どもはもうお腹がぺこぺこの状態なのだそうで、そんなときのためにも、冷凍食品を切らすことはできないそうです。「子どもがお腹を空かせているときは、1分1秒でも惜しい」と感じる気持ちは、わかる、という人も多いのではないでしょうか。●「今後も積極的に利用したい」という声『冷凍食品って言っても、いろいろあるんですよ。減塩とか添加物不使用とか、最近は健康志向のものが多い し。下手に私が料理するよりも健康的なんじゃないかって思っちゃうくらい』(40代・3歳と1歳の子のママ)子どもにはちょっとどうかな、と思われるものも少なくはないそうですが、よりヘルシーなものも、「選ぼうと思えば普通に選べる」ようです。冷凍食品を探す際には、そういった点に少し注意できるといいかもしれませんね。『野菜とかの素材を冷凍してあるだけのものもあるんですが、それだけでもすごく便利ですよ。素材として使うだけ だからちゃんと“手作り”なんだけど、短時間でできるようになるので、本当に助かります』(20代・3歳と1歳の子のママ)冷凍食品が“手作り”のサポートをしてくれているケースですね。“時短”になるということであれば、手作りしたい人たちにとっても、冷凍食品は強い味方ですね。●冷凍食品との「付き合い方を模索している」という声冷凍食品の利用について、とても多く聞かれたのが「手作りの方がやっぱりいいよね、という気持ちはあるんだけど、時間がない」という声でした。『料理に時間をかけるってことは、子どもが寝る時間を遅くしちゃうってことなんだよね。うちの場合、一切残業してなくてもそうなっちゃう。食事のために睡眠時間を犠牲にする のがプラスになるのかって考えたら、そんなこともないよね、と』(30代・2歳と0歳の子のママ)上記の他にも、冷凍食品を使うことで時間の余裕が生まれ、「子どもとのコミュニケーション時間が増やせた」「子どもと少し余裕を持って向き合えるようになった」という声もありました。冷凍食品のおかげで時間の余裕ができれば、私たちママの心にも、たしかに余裕ができますね。----------以上、いかがでしたでしょうか。冷凍食品の利用は、一概に「いい」「悪い」とは言えないもののようです。自分たちにあった使い方ができるよう、付き合い方を考えておきたいですね。●ライター/佐原チハル(フリーライター)●モデル/杉村智子(まさとくん)
2017年04月14日もうすぐ4月。新年度から、お子さんを保育園に入れるママたちは今どのような気持ちですか?小さな子どもを集団生活に入れるのは、とても不安なものです。泣かないだろうか、寂しくないだろうか、友だちはできるだろうか……不安いっぱいに過ごしているママもいるかもしれませんね。保育園ママなら誰もが通ることになる、“登園初日”。泣いたとき、嫌がったとき、先輩ママはどのように乗り切ったのでしょうか。初日の状態はどれくらいまで続き、その後はどう変わっていくのでしょうか。今回は、3人のママからそれぞれの“保育園初日エピソード&その後の姿”を聞いてみました。●(1)生後3か月半から預けたAさんの話Aさんは30代の会社員。復帰のため、第一子を生後3か月半から預けました。初登園前夜は不安で眠れなかったそうです。さて、初日はどんな様子だったのでしょうか。『あまりにも小さすぎたからか、息子はワケがわかってないようでボカーンとしており、全く泣きませんでした 。むしろ私のほうが、寂しさと罪悪感で涙ボロボロの状態。なかなか部屋を出られず、ごめんね、ごめんねって言ってたら先生が、「お母さん、そこはね、ごめんじゃなくて“ありがとう”って言ってあげよう」と声をかけてくれました。息子は初日からちゃんとミルクを飲み、昼寝もして、あっけないくらい好調な滑り出しでした』肩透かしにあったような気がしたのもつかの間。やがて試練のときが訪れました。『生後6か月くらいになると、預けるときにグズグズするようになりました。人見知りが始まるころには更に激しく泣くようになり、ほとほと手を焼きました。園でも泣いていることが増えたと報告され、戸惑いました。一時は仕事を辞めようかとまで思い詰めましたが、このときも先生が「保育室の中では泣いてナンボ。静かにしていたら構ってもらえないもの。「ボクも抱っこしてよー!」って主張することを覚えてきたのよ。これも成長ね」と言ってくれました。かなり気持ちが楽になりましたね』そんな息子さんはいま3歳、ちょうどイヤイヤ期も終わるころです。園もお友だちも大好きになり、毎日楽しく通っているとのこと。あのとき仕事を辞めなくてよかった、と語るAさんの笑顔が印象的でした。●(2)1歳から預けたBさんの話40代自営業のBさんは、倍率15倍の“1歳児入園”を勝ち取った幸運ママ。でも1歳児からの入園は、想像していた以上にキツかったと振り返ります。『「いろいろ理解しているから、0歳から預けるよりも大変だよ〜」とママ友たちから脅されていましたが、本当にそうでした。登園初日、娘は吐きそうになるまで泣き、「ママー!ママー!!」と絶叫 。その声は園舎を出ても聞こえるほどでした。身がよじれる思いで走り去ったのを覚えています。オヤツまで預かってもらう予定だったのですが、お昼ごろ園から呼び出しの電話がありました。「泣きすぎて食事をさせることができないので、ママが来て食べさせてください」とのこと。駆けつけると、食器をひっくり返しまくり、先生の手をはらいのけて暴れ回る娘の姿が……。食べることが大好きで、家では何でも機嫌よく口にする子なのに、とまた胸が痛みました』お子さんが園になじむまでは、どれくらいかかったのでしょうか。『1週間くらいしてから、泣いている時間が短くなってきて、すこしずつ部屋の中を観察するようになってきたそうです。半年後には、全てのおかずをおかわりし、お昼寝もグッスリ。相変わらず泣きはしましたが、「食べて寝てれば大丈夫」という先生の言葉を信じて過ごしました』いま、お子さんは年長クラス。仕事が早く片付き、ちょっと早めの時間にお迎えに行くと、「え〜っ、もうお迎えに来たの!?もっと遊びたいからママだけ先に帰っていいよ!」とさえ言うようになったとか。そんな姿を、Bさんも先生たちも頼もしく見守っているそうです。●(3)3歳から預けたCさんの話30代のCさんは、看護師をしています。お子さんは、3歳から保育園に通い始めました。『初めての集団生活でした。事前に、保育園とはどういうところなのかよく説明し、それにまつわる絵本なども繰り返し読ませてイメージをつけておきました。そのかいあってか、初日から堂々たるもの。既存のお子さんたちに引けをとらないくらい、大きな声でしっかり挨拶と返事をし、給食も残さず食べてきました。夏前までその調子だったので安心していたのですが、先生はことあるごとに「保育園でとても頑張っています。おうちでたくさん褒めてあげてください」と言ってきました』当時、Cさんはその発言を不思議に感じていました。泣かずにしっかりスタートできたのだから、うちの子は強い子なんだ……そう思っていたそうです。しかし、秋になると様子が変わってきました。『運動会の練習が始まるころ、急に大きく崩れたんです。お友だちとのトラブルが増え、叩く・ひっかくなどの行為をするようになってしまいました。些細なことで大泣きしては、長時間グズるようにもなりました。ときおりオネショをするようにもなり、ひどいときはオムツに逆戻りしなければなりませんでした。園長先生に相談したところ、「最初に頑張りすぎちゃったのかもね。4月に泣かなかった子は、秋ごろ泣き出す んですよ。よくあることだから、そんなに心配しないで。ママも大変だろうけど、大きく構えてね。家ではできるだけ甘えさせてあげて」と言われました』それからCさんは、できるだけスキンシップを取るように心がけました。休日も息子さんとのんびり過ごし、話をよく聞いてあげるようにしたそうです。入園から1年、お子さんはすっかり落ち着きを取り戻しました。時にはリーダーのようにクラスを引っ張っていくこともあり、その成長には驚かされるばかりだそうです。----------どのママたちも最初は不安でいっぱいでした。でもそれは最初だけ。子どもたちはそれぞれのタイミングで新しい環境に慣れ、自分の世界を作り上げます。子どもは私たちが思っている以上にポジティブで、ずっと強いもの。過度に心配せず、入園初日を迎えようではありませんか。頑張れ、ワーキングママたち!●文/パピマミ編集部●モデル/藤本順子(風悟くん)
2017年03月29日新年度が近づいてきました。お子さんを保育園に入れ、この4月から復職するママも多いのではないでしょうか。兼業ママにとって、無事に入園と復職を果たせるのはひと安心といったところ。でも一方で、ママが働きだすことによって、子どもに寂しい思いをさせるのでは……と胸がチクチクすることもあるでしょう。共働き家庭のなかで、子どもに寂しい思いをさせないようにするには、ママの接し方が重要になってきます。今回は先輩ママたちが取っている対策や、接し方のコツなどを紹介しましょう。●(1)乳児持ちママたちの接し方0歳から2歳まで。保育園では「乳児さん」と呼ばれる子どものママたちから聞けた話です。『0歳から保育園に入れています。一緒にいるときは、可能な限りスキンシップを取るように心がけています。抱っこを求めてきたら、家事の手を止めてでも、できるだけ応じるよう心がけています』(20代女性/1歳半女の子のママ)スキンシップは母子の愛着形成にとても重要なこと。子どもたちは昼間ちょっぴり寂しかったとしても、夕方ママに抱っこしてもらえればグーンと元気が出てくるものです。抱っこがどうしても無理なときは、手をつなぐ、背中をさすってあげる、オデコをくっつけるなど、体のどこか一部分を密着させる ようにしてもいいですね。言葉を理解できるようになってきたお子さんには、こんな接し方も有効です。『引き渡すとき必ず、「ママはお仕事に行くけれど、必ずお迎えに来るからね」と言ってます。毎日繰り返すことで、「ずっと離れているわけではない。夕方になったらママに会える」ということが理解できるようになったようです』(30代女性/2歳男の子のママ)毎日繰り返し伝える、という点がポイントです。私たち大人は「昨日言ったから、今日も分かっているはず」と思いがちですが、小さな子どもにそれは通用しません。子どもの不安がなくなるまでは、説明し続けてあげましょう。そして、約束した通りお迎えに行きましょう。約束が守られた、ママが来てくれたという事実の繰り返しが、子どもの心を強くしていきます。●(2)幼児持ちママたちの接し方3歳から小学校入学まで、「幼児クラス」のママたちはどうしているのでしょうか。『送り迎えのときは“2人の時間”として、娘の話に耳を傾けるようにしています。適当に聞き流しているとバレてしまい、しつこくスネるので余計やっかいです。聞くときは集中して聞くのがいいと思います』(30代女性/5歳女の子のママ)『誰とどんなことをして過ごしていたのかを重点的に聞いています。これくらいの年齢になると、少しずつ友だちとの関係も増えてくるころ。ママが自分の友だちに興味を持ってくれるのって、子どもにとっては嬉しいみたいですよ』(30代女性/4歳男の子のママ)このように、お子さんの話をよく聞いてあげるようにする、というママが多くみられました。気をつけたいのは、その聞きかた。子どもの話はアチコチ飛ぶし、ヤマもオチも特にないことが非常に多いもの。そのため、余裕がなかったり、疲れていたりするときは思わず「だから何なの?」「ああ、○○だったんでしょ?」と結論を急いでしまいそうになりますが、それはNGです。子どもたちは「ママに話を聞いてもらえた」という実感を持つことができません。口を挟みたくなってもグッと我慢して、子どもの思うままに語らせてあげましょう 。もしかしたら、思いもよらないことをポロリと呟くかもしれませんよ。●(3)小学生ママたちの接し方小学生にもなるとずいぶんシッカリしてきますが、ママが恋しくなってしまう瞬間も時おりあるようです。そんな微妙な年ごろを、ママたちはどんなコツで乗りきっているのでしょうか。『勤務が不規則で、子どもが寝てから帰ることもあります。コミュニケーション不足解消のため、わが家では交換日記をはじめました。これが思いのほか楽しいようで、私が休みで家にいると、「えー、日記かけないじゃん。仕事行ってよー」と不服そうにすることまでありますよ(笑)』(40代女性/小学3年生女の子のママ)交換日記や置き手紙を活用している家庭は多いようですね。どうせなので、パパにも一役買ってもらい、より一層盛り上げてみては?これらを「パパには絶対ナイショ」ということにして、たまにパパにあからさまに羨ましがってもらいましょう。「ママと自分だけのヒミツ」を持てる喜び は、この年代の子どもにとって格別になるはずです。もうすこし大きなお子さんのママからは、こんな話も聞けました。『ヘタにごまかしたり、取り繕ったりせず、まっすぐ素直に感謝を伝えるようにしています。「いろいろ我慢させていることもあると思うけれど、おかげさまでお母さんはお仕事ができています。本当にありがとうね」と、大人に伝えるように言ってますね。嬉しいようなくすぐったいような、神妙な顔で聞いていますよ』(40代女性/小学6年生男の子のママ)----------参考になりましたか?いずれ子どもは親の手を離れ、ちゃんと子どもの世界を確立していきます。ママの不在に、今はちょっぴり寂しさを感じることもあるかもしれません。でもいつか、仕事をしながら自分を育て上げてくれたママの大変さ、偉大さに気づく日がくるはず。それまではできる限りの工夫をこらして、コミュニケーション豊かに接するよう心がけましょう。●文/パピマミ編集部●モデル/赤松侑里(さゆりちゃん)
2017年03月29日激しい保活を勝ち抜いて、何とか入れた保育園。でも、実際子どもを預け始めると、何だか様子がおかしい……。おむつかぶれがひどすぎる、いつまでも泣き続けている、笑顔や言葉が急速に少なくなってきた、そんな姿があまりに長く続くようだったら、その園はもしかしたら「ブラック保育園 」なのかもしれません。今回は、劣悪な保育環境の「ブラック保育園」の実態を、ママ、パパ、そして保育士たちから聞き取り調査してみました。そこではいったいどのような保育がなされているのでしょうか。さっそく見ていきましょう。●保護者から見た「ブラック保育園」まずはママ、パパたちの体験談です。●(1)DVDを見せっぱなし『認可外の雑居ビル園。園庭はありませんでしたが、道一本隔てたところに大きな公園があり、そこを園庭がわりに使うと説明されたので安心していたんです。でも実際には、外遊びや散歩なんてしてなかった んです。2年ほど通わせていましたが、その公園にも数回しか行っていませんでした。日中は室内で好き勝手やらせておくか、アニメDVDを流しておくだけ。狭い部屋の中では、体を動かして遊ぶことなどできません。完全なる運動不足です。足腰が弱くなってしまったのか、週末いっしょに歩いていてもすぐ転ぶようになり、以前だったらよじ登れた場所にも登れなくなってしまいました。このままでは発達・発育面で危ないと思って、とにかく早く転園できるように八方手を尽くしました』(30代女性/小学生男児のママ/私立認可外から公立認可へ転園)●(2)無資格パートがひとりで何人もの子どもを見ている『正規職員の先生がいないのか、雇う気がないのか分かりませんが、無資格パートの人がひとりで何人もの子どもを見ていることがしょっちゅうあります。当然ですが管理が行き届いておらず、歯ブラシを口に入れて飛び跳ねている子とか、友だちに馬乗りになっている子、椅子をいくつも積み重ねて上に乗っている子などがたくさん。あんなの、いつか誰かが大怪我しますよ。毎日ヒヤヒヤしながら送迎しています』(40代男性/5歳男児、3歳男児のパパ/私立認可外へ通園中)●(3)タレント園長によるイジメが横行中には、こんなエピソードを語ってくれたママもいました。『ある有名なタレント園長が率いる園でした。テレビやネットニュースによく出ているような方なので、しっかり保育してくれるだろうと安心していたのですが……完全なる勘違い。そこの先生たち、子どもがどんなに泣こうが喚こうが絶対に抱っこしない。まだ赤ちゃんでも、泣きすぎて吐くまで放置です。職員同士のイジメも激しかったです。園長と先輩保育士がタッグを組み、後輩を口汚く罵っている。罵られた後輩は、みっともなく泣いている。どちらもプロとしてあるまじき態度ですよね。せめて、親から見えないところでやるべきでしょう。さらに、運動会や発表会の主役はタレント園長&先生たち。彼らが羽をつけて、園長の持ち歌にあわせて踊るのをひたすら眺めるばかり。悪夢のような時間でした』(40代女性/4歳男児のママ/私立認可園へ通園中)園長の知名度と保育の質は、必ずしも比例するわけではない。そんなことが分かるエピソードですね。●保育士から見た「ブラック保育園」保育士さんたちからは、保護者がいない時間帯の状況を伺うことができました。●(1)保育士が勤務中でも私用メールをしまくる『保育士が元ギャルで、友達感覚でしゃべる。上司に対してだけでなく、保護者さんにも当然のようにタメ口。エプロンのポケットにはスマホが常に入っていて、勤務中でもおかまいなしに私用メールをしまくる。特にヒドイのは午睡時間で、メールしながら合コンでの戦果報告とかをギャーギャー話しあっていた』(40代女性/保育士/私立認可外園勤務)●(2)オムツをゴミ箱へ投げる『オムツ交換のあと、使用済みのオムツをゴミ箱へ投げていた。ちょっとだけ、ポイって放るんじゃないですよ。もう、部屋の反対側にあるゴミ箱まで、オーバースローでビューっと投げるんです。もちろん子どもの頭上をね。信じられないでしょ?手が足りないから、時間がないから、面倒くさいからっていうのが理由らしいけど……ほんとありえないです』(20代女性/保育士/公立認可園勤務)●(3)食事が鳥の餌やりみたいまた、ブラック度が最も顕著になるのが食事時間であると語った保育士さんも多くいました。『子どもを壁に向かって一列に座らせ、職員が1人その後ろに立ちます。そして食器を片手にいくつも持ち、子どもの後ろから手を回して口にごはんをねじ込んで回ります。時間内に終わらせることだけしか考えていないので、もちろん声掛けなんかしません 。機械的に次々口の中に入れていくだけ。いつまでもクチャクチャしてる子には鼻をつまんで、無理やり飲み込ませてました。まるで鳥の餌やりみたいな、異様な光景でした』(30代女性/元保育士)食事の楽しさ、大切さを教えることも保育士の重要な仕事のひとつであるはず。これでは、食べることが嫌いな子になってしまいそうですね。●「ブラック保育園」にあたってしまったときの対処法劣悪すぎる保育環境の「ブラック保育園」。子どもを保育園に通わせているママたちにとっては、他人事ではありません。もしも園の環境や保育内容などに疑問を抱いたとき、ママ・パパは一体どこに相談したらいいのでしょうか。『公立園には苦情窓口が設置されています。園の壁などをよく見ると、連絡先などを書いたポスターが貼ってあるはずですよ。自治体の保育課や、第三者機関 などが窓口となっていることが多いでしょう。確認してみてください』(60代女性/公立認可園長)『区のホームページに「区長への直通便」というコーナーがあったんです。そこから、区長へ直談判のメールを出しました。すぐに話が保育課へまわり、園へ指導が入ったようです。お役所仕事らしくない、スピーディーな対応で頼もしかったですよ』(40代女性/4歳女児のママ/公立認可園へ通園)『私立の場合、まずは本部ですね。内部でもみ消される可能性はありますが、その後「本部には報告済みで、このような対応しかされなかった」という履歴は作っておいたほうがいいです。その後、別のところに相談する際の武器になります』(40代男性/2歳女児のパパ/私立認可外へ通園)『本部が動かない場合は、児童相談所 が窓口になってくれます。わが家も一度相談し、指導に入ってもらいました。敷居はちょっと高いですが、子どものため。ズルズル悩んでいるくらいなら勇気を出して相談してみて』(40代女性/小学生女児のママ)----------保育園は、子どもが長い時間を過ごすとても大切な場所です。パパ・ママともに安心して働きに出るためにも、少しでもいい環境の園を見つけてあげたいもの。入園後にトラブルにあってしまった場合は、冷静に、そして早急に、しかるべき部門へ報告と相談をするのが親のつとめともいえますね。●文/パピマミ編集部●モデル/赤松侑里(さゆりちゃん)
2017年03月21日こんにちは、ママライターのましゅままです。この春から子どもを保育園に通わせてママがお仕事に復帰する、というご家庭も多いですね。小さいうちから保育園に預けることに不安を感じるママもいれば、数年間自分のもとで子どもを育てることに不安を感じているママもいます。実際に、小さいうちから子どもを保育園に通わせることによってどんな影響が現れるのでしょうか?今回は、子どもを保育園に入れるメリット・デメリット、自宅保育のメリット、デメリットをそれぞれご紹介します。●子どもを保育園に預けるメリット●トイレトレーニングがスムーズにできる『保育園でいろんなことを教えてもらえるので本当に助かっています。お着替え、コップ、手洗いうがい、などなど。保育園で身に着けてくれていて、感心しています。一番助かっているのはなんといってもトイレトレーニング! 保育園様様です』(20代/女の子ママ)●子どもとの時間を大切にするようになる『育児に関して息抜きができるし、昼間一緒にいない分子どもとの時間を大切にできます。子どものほうも晴れの日は外で思いっきり毎日遊べるし、雨の日でも退屈することのない遊びができる。さらに平日はずっと保育園に行っているおかげで、これまで生活リズムが崩れたことがほとんどありません。お給食でお昼ごはんだけでも栄養をきっちり取れるのも助かりますね』(30代/男の子ママ)●気持ちをリフレッシュできる『わたしは子どもが2歳になったころから、無認可の保育園に週1回だけ子どもを預けています。リフレッシュもできて家事も一気に進められる ので、すごく助かっています。日ごろの子育ての悩みを保育園の先生に相談できるのもありがたいです。保育のプロなので、頼りになります!』(20代/男の子ママ)●子どもを保育園に預けるデメリット●保育料がかさむ『仕方のないことなのですが、やはり保育料がかさみます。あと、まめにおむつを替えてくださるので、おむつ代も家で見ているよりはかかっているような気がします』(20代/女の子ママ)●子どもの寝る時間が遅くなる『うちの子はお昼寝はもうしなくても良いみたいなのですが、保育園で必ずお昼寝をしてくるので、夜寝る時間が遅くなってしまう ことがよくあります』(20代/女の子ママ)●病気をもらってくる『日中そばにいられない寂しさと、よく病気をもらってくる こと。この2つだけはどうしても改善できないデメリット。「ママと一緒にいたいの!」なんて言われてしまうとちょっとツライです』(30代/女の子ママ)●子どもを保育園に預けないメリット●毎日一緒にいられる『子どもと毎日一緒にいられること。これに尽きますね。いつかは親離れ、子離れするときが必ずやってくるので、一緒にいられるうちに一緒にいておきたいです』(30代/女の子、男の子ママ)●貴重な経験ができる『24時間365日、幼稚園に入れるまでの数年みっちり一緒にいて子育てしていれば、イヤでも親として、大人として自分が成長することができます 。子どもが小さいうちの大変さは、仕事では得られない経験だと思っています』(30代/男の子ママ)●お昼寝できる『子どもが夜泣きしても、昼間うまくいけば一緒にお昼寝できる こと。働いていたらお昼寝はできないもんなーと思ってしまいます』(20代/男の子ママ)●子どもを保育園に預けないデメリット●遊びに連れて行くのが大変『子どもの体力がどんどんついてくると、相手や世話、遊びに連れていくのが大変です。ごはんもお給食があればなあ、と思うくらいマンネリ化。家事や自分の時間の確保のために、テレビやスマホに頼りがちになってしまうことも……』(30代/女の子ママ)●生活リズムが崩れやすい『保育園に通っている子に比べて、生活リズムが崩れやすい と思います。ママも毎日保育園のようにきっちりとスケジュールをこなすことは難しいので……。特に下の赤ちゃんが生まれたときは、生活リズムがガタガタになってしまい大変でした』(20代/男の子2児ママ)●保育園or自宅保育、正解はママが決めるいかがでしたか?こうして挙げてみると、小さいうちから保育園に通わせることはメリットが盛りだくさん。月齢が低ければ低いほどママとの密着度が高く、保育料も高額で、病気もしやすいため保育園に預けるデメリットが目立つ傾向にありますが、2歳を過ぎれば楽しくお友達と遊ぶ様子や保育園でたくましく成長する大きなメリットを実感することができると思います。また、自宅で子どもと一緒にいる時間は何にも替え難い価値のあるものでもありますね。日中保育園に通っている子がママと過ごす時間数が短いからといって情緒に問題が出るというわけではありませんし、普段保育園に通っていない子が発達が遅くなる、というわけでもありません。大切なのは一緒にいられる時間数ではなく、その“過ごし方”なのです。保育園に預けるか自宅で育てるか、正解はママが決めること。ぜひ、ご自身の選択に自信を持ってくださいね。●ライター/ましゅまま(ママライター)●モデル/いちご姫(いちごショートくん)
2017年03月20日「保育園落ちた 日本死ね!!!」のブログが世間に知れ渡ってから1年。認可保育園の不承諾通知をもらい悲鳴を上げているママたちが多いこの時期が、またやってきてしまいました。3月7日に、SNSの「#保育園に入りたい」から派生した親たちが、イベントを開きました。約150人が衆議院委員会に集まり、わが子を抱きながらこの会に参加しているママ、中には子どもを抱えた男性の姿も見られました。ペーパー離婚に計画出産、保活のために繰り広げられる悲惨な現実待機児童数、保育士不足、さまざまな問題が解決していない中、イベント参加者の女性から「保育園に入れる=かわいそう、そう言われることが多かった…」という話が出ました。この女性は、10カ月で子どもを保育園に入れることができ、会社に復帰したが、同僚や地域の高齢者に「0才で保育園に入れるなんてかわいそう」と声をかけられたそう。年齢や育った環境によってもさまざまな意見があがるのがこのテーマです。1才まで一緒にいたい、でも0才で預けなければいけない理由があるそもそも、この保育園に入れない現状の中で、入園するためには定員が一番多い0歳児クラスに4月入園を希望する人がほとんど。その理由は簡単で、1歳から入ろうとしても、すでに1歳児クラスには0才児クラスから進級した子どもたちの定員でほとんど埋まってしまうからです。だからこそ、「子どもが1才になるまでは一緒にいて、その後保育園に入りたい」という願いはかなわないのが現実。イベントに登壇した元アエラ編集長で朝日新聞総合プロデュース室プロデューサーの浜田敬子さんも、過去の取材で保活のために、産む時期を決めて帝王切開した、という人も居たと言います。今やペーパー離婚なんて言葉は良く耳にするようになってしまった世の中。待機児童問題の解決には、まだまだ時間が掛かりそうです。0才で保育園に入れるなんてかわいそう、本当に?果たして保育園は本当に子どもを入園させるにはかわいそうな場所なのか…。この女性は「はじめは0才での入園に少し抵抗があったが、今では子どもは友達と遊べることが楽しいと感じているし、保育園に入れて良いことしかなかった」と話していました。イベントに登壇したNPOフローレンス代表の駒崎弘樹さんは、海外では幼児教育に力を入れると、30年後その子どもたちは、犯罪率が低い、所得が高い、学力が高まるという成果が出ていることを挙げ、保育園に入れることは未来の日本のためにもなると話しました。また、専業主婦率が2%※、女性が働くのが当たり前の国、スウェーデンを取材した日本総研調査部主任研究員の池本美香さんは、スウェーデンの保育園は、子どもを預けるために働きたい、と思えるほどの良環境だった、と日本の保育園のイメージとのギャップを語っていました。※専業主婦率2%…2011年、20~64歳女性のうち、家事が主務の人の割合。また、イベントに参加した大学生の女性は、自身の父親が育児に協力的ではなかったことから、母親が仕事を辞め「ずっと働きたかった」と言っていた言葉が今でも耳から離れないと話します。決して早いうちから保育園に入ることが正しいわけではありません。ただ、母親たちは何歳からでも子どもを保育園に入れられ、復職できる選択肢が欲しいのです。何をしたらいい? まずは声をあげることから始めよう待機児童問題は、子どもの有無に関係なく、すべての人に必ず形となって返ってきます。子どもが生まれなければ人口は減るし、女性が働かなければ国の税金は減る。老後を支えてくれる若者が居なければ、生きていくことさえ困難になる…。負のスパイラルはいつまでたっても続くのです。保育園に落ちたママたちが声をあげたからこそ、保育士の給与もやっとアップし、社会問題として議題に上がるようになってきました。しかし、この4月から保育園に通えない子を抱えるママたちの不安はまだ解消されていないのです。このイベントでは、子ども子育て予算にプラス1.4兆円を追加して、待機児童の解消を願う賛同者を募集しています。まずは一緒に声を上げることから始めてみませんか? みんな #保育園に入りたい! 子ども子育て予算にプラス1.4兆円追加して、待機児童を解消してください
2017年03月10日「保育参加」を体験してみた。「保育参加」とは保護者が1日限定で保育園での生活・保育士の役割を見学・体験できるシステム。春には引越先の保育園に転園予定なので、卒園までに体験しておきたいと思い、仕事をやり繰りして行ってみました。朝9時に息子とともに登園、朝のあいさつから始まりその後の過ごし方は子どもに決めさせる。最近インドア派の息子も父が来ているせいか高揚して「一緒に散歩行こう!」と誘ってきた。保護者が来ることにある程度慣れている子ども達は、矢継ぎ早に声を掛けてきて盛り上がっている。息子のクラスは発熱で外に出られない子を除く14人で公園に出かけることになった。2人1組で手をつないで公園まで(子どものペースで)20分ほど歩くコース。車が通る道は息子と2人で歩いていても危なっかしいのに、14人の子どもを保育士の先生3人(僕を除く)で引率する。出発前からとても緊張感があり、先生は口調こそ優しいが真剣に子ども達に注意事項を伝える。それでも子ども達は僕という異分子が気になってしまいチラ見しては笑っている。普段なら思いっきりリアクションしてあげたいところだけど「しっかり先生のお話聞こうね」と保育参加の身であることを肝に銘じた。出発の際、まずは誰が誰と手をつなぐかでひともめ。僕は息子とAくんと3人ペアになった。先生「出発!」子ども達「進行〜!」で園門から歩き出す。口々に「ベロベロバッ!ベ〜ロベロバッ!」と呪文を唱えながら街をねり歩く小さな部族。先頭に立つ先生は進行方向に注意を向けさせるために常に子ども達に話しかける。先生「今日は公園にカメさんいるかな〜?」Aくん「いないでしょっ!(怒)前もいなかったでしょっ!」Bくん「いないよね〜」先生「そっか〜。じゃあ畑のおじさんいるかな〜?」Aくん「いないよっ!ほら見て!ねっ!」先生「う〜ん」子どもに会話を広げようなんて気遣いがあるはずもなく、先生は必死で話題を振っていた。子ども達は思い思いに散歩を楽しんでおり、「お前は砂漠の放浪者か」と言いたくなるようなだらしない歩き方で急にゆっくり両膝をついて止まり列を乱す子。出発からずーっと律儀に「ベロベロバア」を連呼するストイックな子。ポスターを見つけては引っ掻く子。車(ジープ)のうんちくがあふれ出す子。バスの行き先に詳しい子。地蔵に話しかける子。猫を追いかける子…など目まぐるしい世界がそこにはあった。先生はその一つ一つを見逃さず注意し統制を保っている。このようにバラバラな子ども達が車・自転車が通る度にピタッと歩みを止め「右見て〜左見て〜」と安全確認を繰り返す姿に先生方の努力を垣間見た。たどり着いた公園で僕はただただ立ち尽くしているだけで、両手に抱えきれないほどの松ぼっくり、どんぐり、BB弾を手に入れることができた。14人の子ども達が人海戦術で公園に落ちているそれらを拾い集めてくるのだった。そしてそのままの状態で今度は鬼ごっこ。頂いた品を放棄することは許されず、大荷物のまま走り回った。その後、子ども達の中で流行っている遊びなのかどうかは謎のままだが、公園にあるはずの無い「人参」を探す旅に出ました。「畑じゃないから人参はないよ〜」というセリフを気に入ってもらえたようで、子ども達はみんな笑い転げていた。 保育園に戻る時間になって、帰りは誰と手をつなぐか問題でまたひともめ。先生「行く時と同じ人と手をつなぎましょう」で泣く子が続出。その時Cちゃんが「先生オシッコ〜」先生「保育園まで我慢できそう?」Cちゃん「うん」緊急事態にみんな泣き止んで早足で帰路につく。途中やはり皆の個性が噴出するも「Cちゃんがトイレ行きたいから!」の呼びかけでみんな我に返り、Cちゃんは無事トイレに間に合った。12時、子ども達にとっても僕にとっても楽しみな給食の時間。僕は保育園の給食に特別な関心があった。保育園に毎日提出する日誌がある、それによると息子はほぼ毎日給食をおかわりしている。家では完食することの方が少ない息子、その息子がおかわりするという保育園給食の謎を解き明かしたかった。その日の給食は中華そば・油揚げと小松菜の煮浸し・プチトマト・リンゴ。その中でも野菜がメインの小松菜の煮浸しに注目、家では確実に残すであろうメニューだ。子ども達は支度のできた順に一列に配膳の前に並び自分で席を見つけて「いただきます」。息子の支度が遅かったため同じ席には座れなかったものの、離れたところから給食の食べ方を見守った。メインの中華そばを食べ始めるのを見て僕も同じ中華そばに手をつけた。「おいしい。けど薄い。冷たい。」これが率直な感想。子ども達がどんどん給食を平らげて3回も4回もおかわりする姿に驚いた。ふと息子を見ると副菜皿まで全部ピッカピカに。保育園では子どもの味に大人が合わせていて、家では大人の味に子どもが合わせているということに今更ながら気付くことができた。食事中も容赦なく先生に向けて子ども達からのリクエストが飛び交う。「先生、鼻出た」「先生、こぼれた」「先生、グイってやられた(押された)」「先生、集めて(皿の隅に残った麺をスプーンで集めて欲しい)」リクエストが聞こえた後の先生の動きは素早い。自分が食べる手をすぐに止め立ち上がり、「鼻出た」と助けを呼ぶ2歳児にはティッシュの位置を目で確認することも無くサッサッスッ(イラスト参照)とあっという間に対処する。30人ほどいる子ども達をどこから見ているのか、食べこぼしもすぐに処理するし、お話に夢中の子ども達のケアも忘れない。保育のプロに感心しきりの一日でした。その後はお昼寝の時間。保護者が見ていると興奮して寝られなくなる子がいるからという配慮から、次は子ども達が目を覚ます15時にまた来てくださいということになった。掃除を手伝ってから一旦保育園を出る。近くのカフェで時間まで仕事をしてまた保育園に向かった。15時になるとお昼寝の部屋に入っても良いという許可が出たので、中に入る。窓からきれいな光が差し込む部屋で布団を並べて寝ている30人の子どもが1人また1人と寝ぼけ眼で起き上がっていく。ある子が「起きた〜?」と眠そうに誰かに声をかける。誰かが「う〜ん」とけだるい声を発する。しばらくみんな布団でぼんやりしている。こんなに穏やかな光景は見たことがない。先生達と布団を畳み終えると、みんなで一緒におやつを食べて保育参加は16時までで終了。またお迎えの時間(18時)に出直すというのも大変なので、その時間で息子と一緒に保育園を出た。帰り道、朝とは違う散歩コースを息子に案内してもらって僕が知らない息子だけの思い出の場所を色々と教えてもらった。卒園まで2ヵ月…。僕はしんみりしていた。その後、息子から「次はいつ来る?」と言われる日々が始まり「チャンスは一回きりなんだ」と説得している毎日です。つづく
2017年03月07日新年度が近づいてきました。認可保育園の一次募集はすでに結果が出ており、明暗分かれている状況ですね。ワーママたちにとって、保活はその後の生活を決める“運命の別れ道”。泣いた人、笑った人、悲喜こもごもだったはずです。そこで今回は、2017年度入園を狙って保活を戦ったママたちを集め、じっくりと話を聞いてみました。無事に入園することができたママから、辛い思いをしたママまで。その戦いの足跡を振り返ってもらいましょう。●(1)「もう満員」見学さえ断られたAさんの話Aさんは看護師。都市部の超激戦区、しかも1歳児クラスへの入園という絶望的な状況を戦いました。『去年のデータを見ると、希望エリアの園はどこも倍率2ケタ。中には定員4人の枠に100人が応募している園もありました。認可への入園は早々に諦め、認可外に絞って保活をスタートすることに。ところが……問い合わせ連絡の段階で、「2017年度入園希望者はもう満員です。入園申し込みを断っている状況なので、見学しても意味ない ですよ」と断ってきた園が複数あったんです。見学さえできないってどういうことなの!?と、怒りと無力感でガックリきてしまいました』(30代女性/看護師/認可外保育園キャンセル待ち)●(2)両親との同居を泣く泣く解消したBさんの話結婚当初から両親と同居し、仲良く暮らしていたBさんは、苦しい胸の内をこう語ってくれました。『娘の誕生を心から喜んでくれ、それはそれはかわいがってくれた両親。私としても初めての子育てなので、両親がついていてくれて心強かったのですが……いざ保活を始めると、同居は指数の減点対象だったんです。エリアも調べられて、近距離だとやはりマイナス。ある情報では、少なくとも市外に住んでないとダメとまであり、困惑しました。ずいぶん悩みましたが、両親に事情を説明し、断腸の思いで別居することに。確かに保育園に入ることはできましたよ?でも、本当にこれが正解なのかいまだに分かりません。親に対しては、申し訳ない気持ちでいっぱい です』(20代女性/会社員/認可に入園)●(3)まさかの不承諾! 裏基準を疑うCさんの話情報網を駆使し、慎重に保活をすすめたCさん。まさかの不承諾通知うけ、人間不信に陥っていると語りました。『ママ友ネットワークには自信があったので、候補園すべてのデータをかなり詳しく調べ上げることができました。その中から、入れそうな園のみをピックアップして応募。もちろん役所には何度も足を運び、窓口の担当さんと顔を突き合わせて自分の指数をシッカリ計算しました。担当さんからも「この指数ならどこかには引っかかると思います!」って言われ、ほっとしていたのに……結果はまさかの不承諾。信じられませんでした。しかも、ほとんど同じ状況・同じ指数のママ友は入園できたんです。役所は「指数で厳密に判断する」って言ってたけど、公開してない裏基準がある んじゃないか と思えてきました。例えば親の職種。わが家は夫も私も普通の会社員ですが、そのママ友のところは、パパは国家公務員、ママは学校の先生なんですよねぇ……』(30代女性/会社員/入園させず育休を延長する予定)●(4)本当なの!? 偽装診断書の噂に戸惑うDさんの話都市伝説のように語られている、偽装診断書や保活離婚の存在。本当にあるようだ、と呟くのはDさんです。『わが家は上にふたり保育園児がいるので、きょうだい加算のおかげで無事入園できました。でも、一人めママたちは必死ですよね。あくまでも噂の域を出ないのですが、「あのママは詐病で半年以上病院にかよい、「自宅で子どもを育てられない」というウソの診断書をもらったから入園できた」だの、「保育園に入るために、一時的に離婚した ママがいるらしい」だのいろいろ小耳に挟みます。確かに診断書などは、保活の強力な武器となります。でも、偽装診断書や保活離婚って違法なんじゃないですか?そうまでして入りたいのかな、そんなに大切なキャリアなのかなと思ってしまいます』(40代女性/公務員/認可園に入園)----------いかがでしたか?働きたいママたちの増加にともない、保活は加熱の一途をたどるばかり。保活ママたちは必死で、子どもの預け先を確保しようと走り回っています。ここには紹介しきれませんでしたが、「預け先がないので自営の店が営業できない」「認可外施設に何とか決まったが、ずっとDVDを見せているような劣悪環境だった」など、苦悩の声は本当にたくさん集まりました。子育てしやすい社会とはいったいどんなものを指すのでしょうか。そんな疑問が頭をよぎった今回のインタビューでした。●文/パピマミ編集部●モデル/坂井由有紀(央将くん)
2017年03月06日共働き家庭にとって、保活の結果は運命の分かれ道。今期、保活に奔走したママたちも、1月から2月にかけてはドキドキしながら区役所からの通知を待っていたのではないでしょうか。通知の封筒は、ひと目見ただけで結果がわかる無情なものです。入園許可の場合、その後の手続方法を知らせる手紙が同封されていて、分厚くズッシリしています。でも、不承諾の場合はたった1枚、不承諾通知が入っているだけのペラペラな封筒……。あの薄い封筒を手にしたときの、悲しい気持ち、悔しい気持ち、絶望するような思い。経験者にしかわからないつらさですよね。でも、歎いてばかりはいられません。保活はまだまだ続くのです。冷静に粘り強く行動し、最後に笑ったママたちはたくさんいます。今回はそんな先輩ママたちに、認可園の一次募集に全滅したらすぐにやるべきこと、やったことを聞いてみました。●リベンジ保活は冷静さがカギ●認可園の二次募集一次募集の結果が出てしばらくすると、二次募集の情報が出始めます。ほとんどの先輩ママたちは、この二次募集にも応募していました。『不承諾通知を受け取ると、ワーッと焦ってしまいがち。でも、こんなときこそ冷静さが大切です。私はすぐに自分が持っている 指数を再計算 し、当落ラインと比較してどれくらい不足しているのか確認しました。当落ラインは役所に聞いても教えてくれません。実際に入園できたママ友に直接聞いてみるのがベストですが、最近ではネット上に情報が落ちていることもあります。粘り強く調べてみてくださいね』(30代女性/会社員/二次募集で認可に入園)再応募の前に必ず、“なぜ一次募集で不承諾になったのか”を分析するのがコツのようですね。また、リベンジする際には園の志望順位も考え直すべきというアドバイスもありました。『できるだけ多くの園の当落ラインを把握しましょう。そして、自分の持ちポイントで入れそうな園を第一志望にするのです。多少遠かったり、希望にそぐわない点があったりするかもしれませんが、そこは目をつぶって。通い始め、慣れてしまえば気にならなくなる部分もたくさんあるものですよ』(40代女性/会社員/二次募集で認可に入園)●認可外への応募認可だけでなく、認可外保育園の情報も調べましょう。こちらはとにかくスピード勝負のようです。『すぐに認可外保育所へ連絡したところ、ちょうどキャンセルが出たということで運よく入園できました。のちに園長先生にきいてみたら、「認可に入園できたご家庭がバタバタとキャンセルを出すので、当落結果が出てすぐは空きが出やすい タイミングなんですよ」とのことでした』(30代女性/公務員/認可外に入園後、認可へ転園)『認可外保育園は、認可園のように指数計算方式を取っていません。早い者勝ちで入園が決まることも多いので、すぐに行動したほうがいいですね。私は数人とバッティングしていたようで、「一番早く入園手続きをし、費用を支払った家庭に決める」と言われてしまい……あわてて銀行へ走りました』(40代女性/自営業/認可外へ入園)●早めにしておきたい、職場への連絡と確認●育休の延長申請育児休暇は、最長で1年6か月まで延長できます。会社によってはもっと延ばせることもあるので、制度を確認しておきましょう。『直属の上司と関係部署に、育休を延長する可能性がある旨を伝えました。最終的にはどこにも入園することができず、2年弱取得することになったのですが、「早めに連絡してくれたので対策を立てることができた。ありがとう」と言われました』(20代女性/会社員/育休延長後、認可外へ入園)●勤務形態を変えられるかの確認『時短勤務、パートへの転向、リモート勤務の可否なども確認しておきましょう。可能性は低いかもしれませんが、訴え続けることで打開策が見えてくることもあります』(30代女性/会社員/リモート勤務に切り替え、子どもは入園させず)●福利厚生制度を確認ふだんあまり気にすることがない会社の福利厚生制度。こういうときこそチェックするべきという声もありました。『会社の福利厚生制度の中に、ベビーシッター会社の割引制度 があったんです。定価で依頼すると大変高額になってしまうところ、グッと安く使うことができたのでとても助かりましたよ』(30代女性/自営業/民間ベビーシッター使用後、認可外へ入園)●その他の預け先も検討しよう●両親などへの打診『こうなったら、なりふり構っていられない!と思って、両親、義両親、叔母や義理姉などあらゆる親戚にヘルプを出しました 。みんな快く助けてくれたし、娘もたくさんの大人たちにかわいがってもらえて喜んでいましたよ』(40代女性/会社員/親戚に依頼後、認可へ入園)●ファミサポやシッター『家庭的保育、ファミサポ、シッターさんなどを片っぱしから調べました。安価なのはやはり行政が行っているサービス。これをメインに使いつつ、足りない部分は民間のシッター会社を依頼してしのぎました。それでも結構お金はかかり、赤字スレスレでしたが、仕事を辞めるよりはいいはず……と自分に言い聞かせ続けてましたね』(30代女性/会社員/ファミサポ等に依頼後、認可外へ入園、その後認可へ転園)●幼稚園ほとんどのワーママたちは、共働きイコール保育園、と考えがち。でも実は、勤務の形態や時間帯によっては幼稚園だって大丈夫なんです。『小規模園に2歳まで入れていましたが、「3歳の壁」にぶちあたり、3歳児クラスへの編入で全滅。そんなときにママ友から「幼稚園でも預かり保育やってるよ!」と教えてもらったんです。16時すぎまで預かり時間を延長することができる幼稚園に入れて、そのまま年長まですごしました。夕方の時間帯は、英語や体操を教えてくれる先生がいらっしゃるので、とても有意義に過ごしていましたよ』(30代女性/会社員/勤務時間を調整し幼稚園へ入園)----------いかがでしたか?保活は本当に厳しい戦いですが、一次で破れても、まだまだ手段はあります。強く賢いワーキングマザーでいつづけるために、しっかりと対策を立て、次の手を考えましょうね。●文/パピマミ編集部●モデル/杉村智子(まさとくん)
2017年02月27日昨年、話題となった匿名ブログ「保育園落ちた日本死ね!!!」から1年。国をはじめ、東京都でも「待機児童問題」の解決に向けて、議論がされているニュースを耳にします。でも今年も2月となって認可保育園の選考結果通知が届く季節となり、悲痛の声があふれてきました。■「保育園に入りたい」悲鳴の声があがる保育園に「落ちた」「受かった」の声がSNS上でもあがりはじめましたが、悲痛なつぶやきも多くみられます。今年は「#保育園に入りたい」というTwitterハッシュタグが話題になっています。「仕事を辞めて幼稚園に行かせるべき?」と、ライフスタイルそのものを変更すべきか悩む声や「わが子に申し訳ない気持ちでいっぱい」と子どもへの気持ちを明かす声、「うちのなにがいけないの?」「誰も助けてくれない」など、読んでいるだけで泣けてくる子育て世代のリアルな内容が多くみられます。また「早く安心して出産、育児や子育てができる社会にしないといけない」「母親をタダで使うって発想、もうやめませんか?」と、社会を変えることを意識したつぶやきもみられました。この記事を書いている私自身、認可保育園に0歳~2歳まで落ち続けた経験があります。自宅から遠い認証保育所の空きをようやくみつけて預け、3歳で保育園の定員が増えたところでようやく入ることができました。だからこそ「毎年親子で否定され続けているみたい」といった声には、涙が出そうなほど共感できます。■親たちのリアルな声を届けるTwitterやFacebookにぞくぞくあがる声を可視化しようとする動きもみられています。東京都内の保護者がFacebookに「#保育園に入りたい」というキャンペーンを立ち上げ、ショックを受けている親に自分の声を投稿するように呼びかけるというもの。悲しみ怒りながらも、声をあげはじめた親たち。待機児童は「いま」待ったなしの日本の問題です。こうした親たちの声が国や自治体に一刻も早く届き、対策が少しでも早く進むことを祈りたい気持ちでいっぱいとなります。<参考サイト>・ 保育園に落ちた…待機児童になったらすべき3つの鉄則! ・Facebook「 #保育園に入りたい」キャンペーン ・Twitter「 #保育園に入りたい 」
2017年02月08日4月からの認可保育園の入園申込みをした家庭には、そろそろ結果の通知が届く時期です。中には「不承諾通知」が来てしまい、「4月からの仕事をどうしよう」と戸惑っているママもいるかもしれません。子どもの預け先が決まらなければ、仕事に復帰することができなくなってしまいます。不承諾通知が届き、認可保育園に入園できないと分かったら、すぐに次の手を打ちましょう。■その1、認可外の保育施設を探す希望する認可保育園に入れないと分かったら、すぐに認可外の保育施設を探しましょう。すでに申込みをした園にも、空き状況を再度問い合わせてみてください。認可保育園への入園を希望する人の多くは、入れなかったときのことを考えて認可外の施設にも申込みをしています。認可保育園の合否通知が届く今の時期は、認可に内定した人が認可外を辞退や退園することも多く、人数に空きが出るチャンス。それまで「家から遠い」「通勤ルートから外れる」などの理由で候補から外していた園も含めて、通える範囲の認可外保育施設に片っ端から連絡を入れてみましょう。なお、もし認可外保育施設に入園が決まっても、「いずれ認可保育園に転園したい」と考えている場合は、認可への入園申請は取り下げないでくださいね。■その2、育児休業を延長する子どもが1歳になるまで取得できる育児休業ですが、預け先の認可保育園が見つからない場合は、法律によって1歳半まで延長することができます。また、企業によっては最大3年など、延長可能期間を独自に定めている場合もあります。まずは復帰予定の会社の規則を調べてみましょう。育休を延長するには、「認可保育園に入りたくても入れない」とう状況を証明する必要があるため、自治体からの「不承諾通知」が必須になります。なお、保育園への入園希望日が1歳の誕生日前日よりも前になっていないと、育休の延長申請ができないので注意。 ■その3、保育園や認定こども園の二次募集を探すほかの認可保育園や認定こども園で、欠員などにより二次募集を行っている園があるかもしれません。自宅近くだけでなく勤務先の周りも含め、申込みができる園がないかどうか探してみましょう。二次募集を別途受け付けているかどうかは自治体によります。この時期、自治体のサイトで告知がある場合もあるのでこまめにチェックし、分からない場合は自治体の保育課などに問い合わせてみましょう。たとえ「不承諾通知」が来てしまっても、諦めるのはまだ早い! スムーズな仕事復帰のため、できることはすべて手を打っておきましょう。
2017年01月29日インフルエンザや感染症が流行る今の季節は、子どもの体調が一番の心配ごと。「熱はないか?」「咳は大丈夫?」「保育園から発熱の電話がかかってくるかも?」など、ひやひやした日々を過ごしているママも多いのでは?特に、実家が遠方にあるママ&パパの場合は、病気になった子どもの看病と仕事との両立が難しいところ。病児保育や病後児保育を行う保育園があるとはいえ、定員の問題や、体調の悪い子どもをいつもと違う園へ連れていく大変さなどを考えると、改めて、家にシッターが来て、子どもを看てくれる「ベビーシッターサービス」が便利なのではないかと思います。海外では一般的な「ベビーシッター」。夫婦のお出かけや仕事などにも活用している日本ではあまり定着していませんが、欧米では、夫婦での外食やお出かけの間に、ベビーシッターに子どもを見てもらうというのはよくある光景。たまに夫婦で出かけたいときや、どうしても子どもを連れて行けないお出かけにも「ベビーシッターサービス」をうまく活用できると良いなと思います。最近では、数多くのベビーシッター会社があり、公益社団法人全国保育サービス協会に加盟している団体だけでも130カ所以上あります(2016年9月30日現在)。特徴や料金は各社さまざま。一例として、4社の特徴や料金などについて調べてみました。「ベビーシッターサービス」を行う4社を比較。会費は? 料金は? 特徴をリサーチ!【ポピンズ】今年で30周年を迎え、“ナニー”という英国スタイルのシッティングサービスを行う。ナニーになるための、合格率30%という厳しい選考とプロフェッショナリズムにこだわった研修プロセスが特徴。病児保育も料金内で対応し、緊急時の当日オーダーにも100%対応してくれる安心の制度。官公庁や企業をはじめ、約300社が採用している。初めての人にはトライアルコース、また100通りから選べる新しい提案型サービス「ポピンズ100」も好評。・〈スタンダードコース〉入会金5万円(税別)、年会費1万円(税別、ひと家族あたり)・対象/0歳〜・24時間、365日対応・料金/1時間 2500円(税別)※3時間から、交通費別途1000円(1人あたり)・対象エリア/東京都、神奈川県、埼玉県、千葉県、静岡県、茨城県、長野県、以下県は一部/愛知県、岐阜県、三重県、兵庫県、大阪府、奈良県、和歌山県【ベアーズ】家事代行で知られる会社が2007年からベビーシッターサービスを開始。初心者にはうれしい初回お試しプラン 3時間9000円がある(※別途税、交通費900円)。送迎や子どもと一緒に簡単な家事を行うなどサービスの幅は広いが、病児・病後児には対応していない。ただし、土日祝も対応しており、入会金も不要。首都圏以外にも、中部、関西を中心にサービスを行っている。・入会金、年月会費なし・対象/1歳〜12歳まで・利用日時/8:00~21:00、土日祝も対応(割増料金なし)※早朝、深夜サービスあり・料金/1時間 3300円(税別)※3時間未満は、1時間あたり3900円(税別)※交通費別途900円・対象エリア/東京都、神奈川県、埼玉県、千葉県、茨城県、愛知県、大阪府、京都府、奈良県、兵庫県(一部地域をのぞく)登録してシッターを自分で探すところ、シッターとの事前面談があるところも【キッズライン】会員登録した後、登録シッターの中から、エリアや希望に合ったシッターを自分で探し、予約するシッターマッチングサービス。1時間1000円から即日手配可能、24時間オンラインで予約ができる。希望のサポート内容をサポーター全員に投稿するシッター募集機能もあり、効率的にシッターを探すことができる。保育士や看護師以外にも英会話、病児保育、家事サービスに対応したシッターも在席している。利用者の口コミや評価も見られるようになっているので参考になる。・入会金、年月会費なし・対象/0歳〜(シッターによる)・利用日時/シッターによる・料金/1時間 1000円〜 ※シッターにより料金が異なる※料金の10%が手数料(保険料やシステム利用料などが含まれる)としてプラスされる※交通費別途実費・対象エリア/東京・神奈川・埼玉・千葉・栃木・茨城・群馬・石川・長野・静岡・愛知・京都・大阪・奈良・兵庫・福岡【スマートシッター】こちらもマッチングの会社で、“家庭とベビーシッターのマッチングサービス”がテーマ。登録シッターの9割以上が保育士、幼稚園教諭、助産師などの有資格者のため安心して預けられる。シッターは、動画やレビューなどを見て選ぶこともでき、希望のシッターと直接会って面談した後に利用するという初めての人にも安心なプログラム。病後児保育には対応していないが、2時間無料体験キャンペーンあり。・入会金、年月会費なし・対象/0歳〜(シッターによる)・利用日時/シッターによる・料金/1歳以上1時間 1500〜3000円程度※シッターにより料金が異なる※交通費実費・対象エリア/東京都、神奈川県、千葉県、埼玉県、茨城(一部)〈※情報は全て2017年1月現在のものです〉システムや料金はさまざま。利用している人から紹介してもらうケースも家に来て子どもを見てもらうという点から、シッターの人柄などがわかるように事前の面接があるところ、スピーディに自分でシッターを探すもの、初回お試しプランがあるもの、土日も対応しているもの、病児も関係なく料金内で見てもらえるものなど、会社によって特徴もさまざま。実際にベビーシッターを使った人に聞くと、「友人がお願いしている人を紹介してもらった」という人もいました。私のまわりの友人ではベビーシッターを使っている人はおらず、リサーチすることはできませんでしたが、わが家の場合、シッターにお願いするときは、おそらく病気の時になると思います。そうなると、「病児対応」のシッターに限定され、また土日にお願いすることもなく平日限定となるので、「病児対応」「平日のみ」という2点が条件に。上記4社に加え、全国保育サービス協会加盟団体も参考にしつつ、調べてみるのが良さそうです。その家のスタイル、重視するところ、料金や特徴、何かあったときの保証などの安全面を比較して、上手にベビーシッターサービスを使って、子育てをより快適に楽しいものにしていきたいですね。ベビーシッター写真提供:ポピンズ、ベアーズ<文:フリーランス記者武田由紀子>
2017年01月17日