~愚かな風潮に染まってはなりません〜恋愛に限らずあらゆる面で言えることですが、「自分に正直に生きる」「自分にウソをつかない」といった言葉で、何でも全て自分の都合よくやるのが正義だとする愚かな風潮に染まってはなりません。近年は若い子からお年寄りまでこの小ずるい風潮に染まった人々が多くなりました。欲望のままに突っ走るのはケダモノです。また、欲をかけば必ず最後にツケが回ってくるのもこの世の法則です。まっとうな人間は、自分の欲望に関して、理性や良心である程度ブレーキを掛ける。そのブレーキの元となるものが人としてのたしなみ、自制心常識です。それで、規制・束縛・制限するからこそ、何とかしようと人は工夫したり考えたり試行錯誤して、欲望や様々な壁を征服する、その達成感が自信や実力になり人は成長するのです。好き勝手にやるより、自分をコントロール出来る楽しさを知った方が人生は何十倍も充実、楽しいものになります。
2018年02月22日〜真の理解者とは?2〜なぜ人は、自分を理解してくれる人が欲しいと思うのでしょうか。それはつまり、誰かに頼りきっていたいからなのです。自分で自分の面倒が見切れなくて、家族や友人に、「私をわかって!」と、どさっと寄りかかるようなものですから、寄りかかられたほうはとんだ迷惑です。自分を理解してほしいと思う前に、自分は自分を理解しているのか、自己分析して、自分を知ることが大切です。たとえば、自分はがんばっているのに、上司から正当な評価を受けられないとします。おそらく多くは、意地悪な上司のせいだと思い込み、それを誰かにぐちって、なぐさめてほしいと思うでしょう。誰かに泣きつく前に、本当にがんばっているのかどうか、上司や同僚の目線で自分自身を分析することが必要です。他の同僚が自分よりも高い評価を得ているのであれば、何かそれなりの学ぶべき理由があるはずなのです。そこをきちんと分析しなければ、恨むだけではいつまでたっても評価されません。冷静に自己分析し、自分を理解する、そこにすべてヒントが隠されているものなのです。そうすれば、誰かに頼ることもなくなりますし、はた迷惑な重い人と思われることもなくなるのです。
2018年02月14日美輪明宏の春の舞台公演に、4年ぶりとなる『愛の讃歌~エディット・ピアフ物語~』の上演が決まった。世界的シャンソン歌手ピアフの一生を描くこの舞台は、美輪が自ら作・演出・美術・衣裳・主演を手がけて作り上げてきたものだ。ピアフの生き方に、そしてピアフの歌に、どんな思いを込めるのか。美輪の慈愛が見えてくる。2018美輪明宏版「愛の讃歌~エディット・ピアフ物語~」チケット情報美輪が描くエディット・ピアフの物語は、劇中で歌われる「愛の讃歌」にその魅力が表れている。2014年の朝ドラ『花子とアン』で流れ、紅白歌合戦でも歌われた、美輪の訳詞によるあの歌だ。「エディット自身が作詞した原詞に書かれているのは、“恋”ではなく“愛”です。その違いは、恋は自分本位で、愛は相手本位であるということです。『あなたのためなら命がなくなったって平気よ』という無私の精神で人を愛することを歌っているのが、『愛の讃歌』なのです。そして、そんな詞が書けたのは、エディット自身がそのように人を愛し、愛されたからだと思います。エディットを通して、人を愛するとはこういうことなのだと、両手でしっかりと受け止めていただけたらと思っています」。美輪版が、ピアフを最後に支えたテオ・サラポという人物に強く光を当てているのはそのためだ。20歳下の男性との互いを与え合うような純粋な愛は、きっと、心救われる思いになるはずである。「水に流して」という歌にも、ピアフの生き方は表れる。貧しい生まれから一躍才能を認められ、幾度も奈落に突き落とされながらも自分を高める努力をして這い上がっていった彼女が、良かったことも悪かったこともすべて水に流して再出発しようと歌うその力強さは、大いに励みとなる。「地獄を見た人は強いわけです。それでも今ここに存在しているということは、生きる力があったという証拠なのです。それは私自身にも言えることです。上京して音楽を始めたものの家が破産してホームレスになったり、『ヨイトマケの唄』で素顔で歌えば商品価値がなくなったと干されたり、死にものぐるいでここまできました。だから、エディットの心象風景が手に取るようにわかります」。美輪が演じるピアフが鬼気迫るのは当然なのである。テオ・サラポに木村彰吾、妹シモーヌにYOUと、前回に続くキャストも揃う。「デジタルにシフトしているこの時代、精神は安らぎを求めています。この『愛の讃歌』がみなさんの心の栄養になればと思っています」とよりよきものを目指す。人が、世界が、混迷を続けている今、愛とは何か、生きるとはどういうことか、美輪ピアフは全身で訴える。公演は3月31日(土)から4月15日(日)まで、東京・新国立劇場 中劇場、4月20日(金)愛知・日本特殊陶業市民会館 ビレッジホールにて。取材・文:大内弓子
2018年01月31日(撮影:御堂義乘) ’17年は、よくも悪くも“女性の品格”が明暗を分けた一年だった。とくにニュースの主役になった女性たちの言動、資質、教養が問われた騒動が目立った。 政界では「排除します」発言で失墜した小池百合子都知事(65)をはじめ、「このハゲ~ッ!」で世を騒がせた豊田真由子元議員(43)。そして政治家としての資質が問われたのが、週4回のW不倫疑惑をスクープされた山尾志桜里議員(43)。また芸能界では、松居一代(60)の一連の騒動――など。いずれも、彼女たちの立ち振舞いが、そのまま世の中の評価につながった、そんな年だったような気もする……。 そこで、毎年恒例の美輪明宏さんによる“愛の説法”、今回のテーマは、「尊敬される女性の立ち振舞い」とは何か?美輪さんに語っていただきました。 ■自分をいたわり、努力を続ければ周りから尊敬される 素敵な振舞いを身につけるためには、まず、自分をいかに大事にするか。これは自分を甘やかすという意味ではありません。自分自身をいたわりながら、日一日と育てていく気持ちを持つということです。そうするといずれ立派な実が育ちます。 最近、言葉遣いが汚なくなっていないか。人相が悪くなっていないか。常日ごろから自分自身をチェックすること。努力なしでは身につきません。 せっかくこの世に生まれてきたのです。人から愛され尊敬されない人生なんて、自分自身に対して申し訳ない、そう思うこと。自分自身をいたわりながら、日々の努力を続けていけば、周りの人たちからも、自然と尊敬されていくでしょう。 ただ、自分を鏡に映して見ているつもりでも、そう簡単には気づかないことも多いでしょう。ご自分の顔のシワを点検するぐらい、立ち振舞いを冷静にチェックができる人なら話は別ですけど(笑)。 次から次へと目まぐるしく変化する時代だけに、自分の心の乱れ、ふだんの情緒的な発想や発言まで、なかなか点検が及ばない場合のほうが多いです。しかし、そうならないためのヒントはあります。 私がよく使うたとえに、“見ざる、聞かざる、云わざる、思わざる”という言葉があります。人の悪口やスキャンダル、汚ない噂などばかりを見聞きして、勝手な想像をしながらしゃべっていると、自分の心の乱れを見逃してしまいます。そうすると、悪相になっていく自分に気づかないのです。自分にとって重要ではない情報に惑わされることをやめること。そうすれば、ネガティブな話題や、スキャンダラスなものを見たり、聞いたりしても、理性的に物事を判断できるようになる。 たとえば不倫問題でも、“あの人はきっとこうして、ああしたのよ”と、すぐにやじ馬的な低次元の話はしなくなる。“不倫”と聞けば、『源氏物語』やトルストイの『アンナ・カレーニナ』の話を読めば、客観的に考えられるようになるでしょう。どちらも不倫だらけの話ですからね。 つまり、昔から不倫の話は山ほどあって、いまに始まったことではないのです。だから不倫ぐらいで驚くことも、大騒ぎすることもないわけです。そういった歴史を踏まえたうえで冷静な判断ができれば、下賤な噂話に気を取られないですむでしょう。常に冷静でつつましやかな“麗人”でいること。それが尊敬される女性の条件です。 ’18年は、ぜひご自分の姿を見つめ直し、日一日と新たな自分を育てて、素晴らしい一年になさってください!
2017年12月31日(撮影:御堂義乘) ’17年は、よくも悪くも“女性の品格”が明暗を分けた一年だった。とくにニュースの主役になった女性たちの言動、資質、教養が問われた騒動が目立った。政界では「排除します」発言で失墜した小池百合子都知事(65)をはじめ、「このハゲ~ッ!」で世を騒がせた豊田真由子元議員(43)。そして政治家としての資質が問われたのが、週4回のW不倫疑惑をスクープされた山尾志桜里議員(43)――。 いっぽう、スポーツ界では、フィギュアスケートの浅田真央(27)やプロゴルファーの宮里藍(32)といった、多くの国民から愛されたアスリートの引退も大きな話題に。 いずれも、彼女たちの立ち振舞いが、そのまま世の中の評価につながった、そんな年だったような気もする……。そこで、毎年恒例の美輪明宏さんによる“愛の説法”、今回のテーマは、「尊敬される女性の立ち振舞い」とは何か?’17年のスポーツ界を振り返りながら、語っていただきました。 ■恥じらいのある女性は好感を持たれる! 立ち振舞い、言葉遣いひとつで、人の見る目は変わります。 最近、女性のスポーツ選手のなかで、感情を抑えながらちょっと恥じらいを込めてインタビューに答えたりする人が増えましたね。そういう姿を見ると、“だんだん古きよき時代に戻ってきているな”という感じがして、ホッとします。 浅田真央さん(27)やスキージャンプの高梨沙羅さん(21)は、いかにも恥じらいがあって、その恥じらいを含みながら受け答えをされている。まさに“麗人”という感じがしますね。 芸能界でも、最近の女優さんや歌手は、みんな同じような顔立ちが多いのですが、奇麗でスタイルもよく、育ちのいい感じの人たちが増えました。鈴木京香さん、小雪ちゃん、檀れいさんあたりから、少しずつ増えてきたように思います。 そういう、大和撫子のにおいがするような人が、ポツポツと出てきています。だから日本の若い人たちもまんざら捨てたもんじゃない。ただし、なかには行儀が悪くて“何これ?”っていう人もいますけどね(笑)。 ■理性的で、謙虚、上品な“麗人”的生き方とは…… 麗人とは「美しい女の人」という意味がありますが、私はそれに理性的で、謙虚、上品であることが、とても大切なことだと考えております。そしてそれが’18年に尊敬される女性になるために必要なこと。 理想は柳原白蓮、江木欣々らと共に、“大正三美人”といわれた九条武子夫人でしょうね。彼女は教育者であり、歌人としても有名です。着る物の趣味がよく、知識、教養も豊富。そして何よりも上品であること。敬語をきちんと使い分け、歩き方から座り方、指使いからお皿やお箸の持ち方まで気品がある。日本舞踊ではないけれど、ちょっとしたしぐさがエレガントで絵になる女性です。 知識、教養においても、政治経済の分野にも詳しいのですが、そういうことを自らひけらかそうとはしません。他人から聞かれれば答えるような控えめな性格だったそうです。品格のない方は、聞かれもしないのに自分から知ったかぶりをして、しゃしゃり出てきます。そして相手を説き伏せようとする。そんなはしたないことをするようでは、だれからも尊敬されません。 自分の感情や本能を理性で制御できる人。これは男女共に、いちばん難しいことであり、それが麗人になるための条件でもあるのです。 九条武子夫人のような立ち振舞いができれば、誰からも慕われ、尊敬されます。そういう女性は、たとえ一緒になった男性が貧しくなっても、何ひとつ文句を言わないで家計を支えるでしょう。 いまの奥さんたちのなかには、夫を責めたり、プレッシャーをかけたり、ご近所のママ友に夫の愚痴をこぼしたりとか(笑)。なかなか自分の感情をコントロールできない人が多いですよ。もちろん、これは我慢が必要なことだからとても難しいです。でも、それができる女性こそが、幸せを手に入れることができるのです。
2017年12月31日(撮影:御堂義乘) ’17年は、よくも悪くも“女性の品格”が明暗を分けた一年だった。とくにニュースの主役になった女性たちの言動、資質、教養が問われた騒動が目立った。政界では「排除します」発言で失墜した小池百合子都知事(65)をはじめ、「このハゲ~ッ!」で世を騒がせた豊田真由子元議員(43)。そして政治家としての資質が問われたのが、週4回のW不倫疑惑をスクープされた山尾志桜里議員(43)――。 いずれも、彼女たちの立ち振舞いが、そのまま世の中の評価につながった、そんな年だったような気もする……。そこで、毎年恒例の美輪明宏さんによる“愛の説法”、今回のテーマは、「尊敬される女性の立ち振舞い」とは何か?’17年の政界を振り返りながら、語っていただきました。 ■いまさら、女性のリーダーを珍しがるのはおかしい! “女性の都知事”とか“女性の総理”だとか、この時代にまだそんなことを言っているのかと思いますね。日本は、天照大神の昔から、“女ならでは夜の明けぬ国”といわれていたのです。持統天皇、孝謙天皇という女性天皇もいました。北条政子や日野富子なども女性のリーダーですよ。 昭和には婦人参政権運動を主導した市川房枝さんなど、いろいろいました。 そういう事例がいっぱいあるのに、歴史を振り返ることをしないのです。日本という国が、これまでどういう国だったのか?みなさん、すでに歴史で習っているはずです。ところが、それをスポイルして(損なって)、まるでそういう人たちがいなかったように、すぐに“女性初の○○”と珍しがる。まるでこれまでの歴史が、すべて男性社会だったかのように……。 たしかに女性の都知事ははじめてですが、そういう権力者の位置に女性が就いたのは、何も小池さんがはじめてではないわけですから。 一般家庭においても、昔からいちばん権力を持っていたのはおばあちゃんです。おじいちゃんは老年になるとおとなしくなっちゃう。 男性は中年を過ぎて老年になると、段々と権力を失って、おばあちゃんが刀自といわれて、一家の中でいちばん権力を持っていました。日本はそういう国なのです。だから女性リーダーになることなんて、別に驚くことでも何でもないのですよ。 ■「排除します」発言によって、緑色の印象まで悪くなってしまった 私は10月の総選挙の前から、(小池)都知事の言動を“何か危ないんじゃないか”という目で見ていました。 昔のことわざに『女賢しゅうして牛売り損なう』という言葉があります。牛の売買で女性の売り主が売りに来ると、かけ引きをしすぎて牛を売り損なってしまう、そういうことわざです。選挙公示日が近づくと、やはりその予感は現実のものとなりましたね。 『排除します』のひと言が決定的でした。まるで独裁者にでもなったおつもりだったのでしょう。築地市場の移転問題も解決できていないなど、まだ都知事としての仕事を何もしていないのに……。 ただ今回の選挙で、私がもっともあきれたのは、彼女に群がった男たち。みんなお追従でペコペコしながら群がりました。都知事の顔色をうかがって気に入られようと。ところが、大船だと思って乗ったその船が泥船だったわけです。 それとあの“排除”発言によって、緑色の印象まで悪くなってしまいました。 緑というのは健康の象徴で、私の大好きな色でもあります。濃き緑、薄き緑、いろんな色の緑があるのですが、その緑に変な先入観ができてしまった。困りましたね。おかげで緑の服が着られなくなりました(笑)。
2017年12月31日~尊敬すべき愛を教えてくれた出来事①〜私に本当の愛を教えてくれた一つの体験談をお聞きください。中学の同級生だった彼。東京の大学に通っていましたが、私の実家が破産、家出。貧乏で身寄りのない私を泊めてくれ、親身も及ばぬ程面倒を見てくれました。私には只ひたすら優しくしてくれました。私がプロの歌手として成功しても、その態度は変わらず遠くから優しく見守ってくれました。私の不遇の時代には、水商売をしていた私のお店に友人達や会社の部下を連れて来ては皆の分のボトルを自分支払いで入れてくれたり、私の講演会のチケットをたくさん買って皆に配り駆けつけてくれました。彼は中学時代、私に愛を告白した時以来亡くなるまで何十年もの間、只ひたすら見えないところで私を愛し支え続けてくれました。私は彼から“無償の愛”を与えられ続けていました。このお話には続きがあります。それは明日に!
2017年12月06日〜悩み相談の心構え〜私は長年、たくさんの方々のお悩み相談を受けてきました。皆さんも、友人から悩み事を相談されることがあると思います。悩みを聞く側の心構えとしてお伝えしたいのは、第三者として冷静に聞くということです。只、それだけ。相談者と一緒になってため息をついたり泣いたりして感情的になるのが、いちばんいけないことなのです。たとえば、夫とちょっとしたことでケンカしたという程度であっても、当事者にとってはこの世の終わりのような重大事件なのです。相手の悩みに感情移入しすぎると、相談事の全体像や原因、解決方法が何も見えなくなってしまうのです。冷静に客観的に分析し、原因を掘り出し解決法を順序良く導き出すのが肝要です。ただし、その際、常に優しく暖かい心は保っていなければなりません。そして、聞いたことはその場で忘れることです。自分のことでもないのに、ずっとひきずってしまって、自分の日常生活にまで暗雲を漂わせる必要はありません。どんな問題でも、遅かれ早かれ必ず解決するものです。当事者は、何年か先には「そんな事もあったわよねぇ」とちゃんと普通の日常生活を送っているのがほとんどですから。悩みのある人とは、冷静に付き合いましょう。
2017年12月05日東京湾を遠望し、羽田空港を離着陸する飛行機も見える高層マンション20階の1日限定2人の施術をする自宅エステティックサロン。この日は、20年以上、佐伯チズさん(74)の施術を受けている女性が来訪していた。 「先生がディオール勤務時代、帝国ホテルでサロンをされていたときから、月に必ず1回、お願いしています。お肌だけでなく、心も元気にさせてくださいます」 ’03年、クリスチャン・ディオールを定年退職したその年、佐伯さんは「水とコットンと化粧水があれば十分」という佐伯式スキンケアを提唱し、初の著書で大ブレーク。美容関係だけでなく、テレビの情報番組のコメンテーターとしても活躍してきた。だが最近、見かけなくなったと感じる人も少なくないだろう。 じつは佐伯さんは、実質10年ほどマネジメントをまかせていた女性「Aさん」に会社を乗っ取られかけ、個人資金2億円を使途不明金のまま失う苦境に陥っていたのだ。 「’15年の暮れにAが辞めたあとで知ったんですけど、Aが勝手に、『佐伯は高齢ですから』と仕事の依頼を断っていたんです。私のあずかり知らないところで新製品の開発もしていました。新規事業は失敗し、経費ばかりがかさむ。縮小するかじ取りをしたときは、後の祭りでした。登録商標の大部分、顧客情報も奪われ、すべてを失いました」(佐伯さん・以下同) そんなどん底にいたときに励まされたのは、32年前に逝った夫・有教さん(享年52)の“声”だったという。ふいに彼の“声”が聞こえたのは、Aさんの裏切りに、後ろ向きのことばかりをぐるぐると考えていた夜だった。 《恨んでもしょうがない。あなたが信じたのだから、それはあなたの責任でもあるんだよ。こういう経験が、気づかせてくれることもあるから》 それはかつて、佐伯さんが知人の500万円の借用書に裏書きをして借金を負ったときの、有教さんの言葉だった。 「同じことを言っていたんです。『がんばれ。きっと乗り切れる』って」 まるで闇の向こうから光が差し込んだようだった。 「前を向いて生きなければと思いました。そのためには、ご迷惑をおかけしたお客さまにまず謝って、許していただけるなら仕事を続けたいと」 そして、あらためて自分の原点を見つめ直した。 「私は、人さまをきれいにしてさしあげたい。その一心で施術をしてきました。お金のためでも、名前を売るためでもない。真心を尽くせば、それは必ず自分にも返ってくるんです」 ’16年春、佐伯さんは鹿児島県鹿児島市の小高い丘に広がるフラワーガーデンを訪れていた。その高貴な香りからバラの女王と呼ばれ、化粧品の原料としても素晴らしい効能を持つ「ダマスクローズ」。このバラ園では、有機無農薬栽培をしているのだ。 今年6月23日。74歳の誕生日に佐伯さんは、新ブランド「チズ・サエキジャパン・ラ・サロン・コスメ」を発表。その鹿児島のダマスクローズの花水をふんだんに使った商品である。 「肌なじみにすぐれた最新技術『ラメラテクノロジー(R)』を取り入れています。これは、基礎化粧品の研究家の鈴木喬先生が開発した世界特許で、『チズさんなら』と使用許可をくださったんです」 佐伯さんが真心をこめて人との関係を大事にしてきたからこそ、このブランドは誕生した。74歳にして新たなスタートを切り、佐伯さんは見事に返り咲いたのだ。 「『佐伯先生』とかいう呼び方はいりません。『チズさん』と呼んでください。そのほうが若返りますから」 明るく快活な口調に、会場から笑いが起こる。この日の佐伯さんは、大阪のセミナーに登壇。豪華客船の旅、プリンセス・クルーズのプロジェクト・アンバサダーとしての仕事だ。クルーズ旅行の思い出を語り、愛する夫の話もする。 「大好きな美輪明宏先生とお会いする機会があったんですけど、そのとき私の背後に、主人が見えると言ってくださったんです。私、あまりにも感激して、美輪先生にハグまでしてもらいました」 さらに参加者たちに、こう呼びかけた。 「みなさん、ハグしましょう。女性ホルモンが活性化して、若返りますよ!」 佐伯さんが会場をハグして回ると歓声が上がった。セミナー後も、写真撮影とハグの順番待ちの列ができ、誰もがほっこりと幸せな表情だ。大阪から東京にとんぼ返りする佐伯さんに休みはない。翌日は福岡、長野をまわり、また大阪へ。12月には中国・北京出張も予定されている。佐伯さんは、ふと両手を開き、ねぎらうように見つめた。 「どの指もしわが刻まれていて、左手の小指は外に反ってしまっている。でも、この手があれば生きていけるし、みなさんと一緒にいられます」 柔らかくて温かく、触れられるだけで思わず泣けてくる――人生経験と愛が詰まった魔法の手。この手があるかぎり、佐伯さんは何度でも甦る。
2017年11月25日俳優のムロツヨシと女優の芳根京子が、映画『ボス・ベイビー』(2018年3月21日公開)で日本語吹き替えキャストに初挑戦することがこのほど、明らかになった。また、吹き替え版の本編映像も公開された。『怪盗グルー』シリーズのユニバーサル・スタジオと、『シュレック』のドリームワークス・アニメーションという二大アニメブランドがタッグを組んだ本作は、黒いスーツに白いシャツ、ネクタイをビシッと締め、チャキチャキと歩く赤ちゃん"ボス・ベイビー"の物語。両親と3人で幸せに暮らす7歳のティムの元に弟としてやってきた彼は、見た目はキュートな赤ちゃん、中身は人使いが荒く口の悪いおっさんというギャップで瞬く間に人気に。全米ベストセラーとなったマーラ・フレイジーによる絵本『あかちゃん社長がやってきた』(講談社刊)にインスパイアされ、『マダガスカル』シリーズのトム・マクグラスが監督を務める本作は、全世界で大ヒットを記録し、本国ではすでにパート2の制作が決定している。このたび、ボス・ベイビーの吹き替えキャストにムロツヨシが決定。見た目は可愛い赤ちゃん、中身はおっさんという強烈なキャラクターを演じる。そして、ボス・ベイビーに振り回される7歳の兄・ティム役に、芳根京子が決定した。ムロは「吹き替えのお仕事はいつかしたいと思っていたのですが、まさか赤ちゃんの役をやれるとは思っていなかったので、オファーを頂いて嬉しくて飛び上がりましたね」と喜び、「『赤ちゃんだけど、おっさん』の時と『おっさんだけど、赤ちゃん』の時の2つが交互に来たり、所々出たりするお芝居はやりがいがあると思いました。見た目(赤ちゃん)をお借りして、新しい自分の芝居ができる、楽しくやれるというところがいい仕事だなと思いました」とコメント。芳根との共演についても「最初の共演は"教え子"、先生と生徒だったので。まさか兄弟で私が弟やる日が来るとは思いませんでしたから楽しみです」と期待する。芳根も「世界中で大ヒットしている作品の吹き替えをオファーされたときは、本当にびっくりしました。普段ドラマや映画をやらせて頂く中で、7歳の男の子の役を出来る機会はないので、すごく新鮮でしたし、こういうチャンスを頂けて嬉しく思っています」と喜び、「声だけで表現すると言っても、身体って動いちゃうものなんだなと今回改めて感じたので、全身を使ってティムという男の子を演じていきたい」と宣言。ムロについても「台本を読んで自分で想像するボス・ベイビーよりもずっと面白くて本当に笑ってしまうし、ボス・ベイビーがすごく愛おしく感じられます。一緒にやらせて頂けて幸せです」と話している。また、『怪盗グルー』シリーズなどユニバーサル作品でおなじみの宮野真守が大人になったティムの声を担当。そして、山寺宏一が兄弟の両親が勤める会社のCEO、フランシス・フランシス役に決定した。(C) 2017 DreamWorks Animation LLC. All Rights Reserved.
2017年11月22日相変わらずの美貌が眩しい女優・長谷川京子さん。最新作の見どころや役作りから、これまでの女優人生について伺いました。女優を続けられたのは、やめなかったから。三浦しをんさんの小説の中でも異彩を放つ『光』が、大森立嗣監督によって実写映画化された。「まほろ駅前」シリーズでおなじみの三浦×大森タッグは、人間に潜んだ闇を絶妙に描き出すことで知られているが、今作はさらに深く切り込み、えぐり出し、容赦のないバイオレンスを繰り広げている。物語の鍵となるのは、とある小さな島で生まれ育った幼なじみの信之と美花。ある日、信之は美花を守るために殺人を犯してしまう。しかし、直後に突如島を襲った津波によってその罪は消し去られていた。それから25年後。南海子<みなこ>と結婚して1児の父となった信之のもとへ現れたのは、同じ島で育ち、弟分のような存在の輔<たすく>だった。輔は、消し去られたはずの殺人事件をネタに、信之と、女優として成功していた美花に金をたかってきたのだが…。信之役に井浦新さん、輔役に瑛太さん、大人になった美花役に長谷川京子さん(幼少期の美花役は紅甘<ぐあま>さん)、南海子役に橋本マナミさんという実力派キャストが顔を揃え、際立った演技力で人間の生き様にリアリティを与え、見応えある作品に仕上がっている。――大人になって生まれ育った島を出た美花は、女優の篠浦未喜となり、そこから長谷川さんが演じているわけですが、そもそも、女優さんが女優役というのも、なかなかめずらしいですね。確かに(笑)。ただ、女優の未喜を演じるというより、美花そのものを演じることが課題でした。――美花について長谷川さんは、模索し続けても最後までわからなかったというコメントを残していましたが、撮影から1年以上経った今は、いかがですか?脚本を読んで演じて、完成作品を観た時に、美花ってこんな感じの人なのかな、って何となく思ったぐらいで、今も、ぼんやりしています。独特な雰囲気を持った島で育ち、島の呪縛みたいなものを背負って生きてきた子ですからね…。撮影に入る前に、温度感や空気を知るために、14歳のころの美花や信之の島でのシーンを見させていただきましたが、子供時代の美花を演じた紅甘さんは、想像よりもずっと湿度の高い女優さんでした。つい周りが手を差し伸べたくなるんだけど、でも絶対にこの子は壊れないよな、という強さもあって、不思議な魅力を感じたんです。そんな彼女の演技も含めて、大人になった美花は島の宿命や自分の性、人生を受け入れて生きるしかないという覚悟を決めているんだろうな、と思いました。――かなり難しい役だった、ということが窺えますが、人物像として大事にしたところはどこですか。ともすればただの悪女に見えてしまうかもしれなくて、それはイヤでした。彼女の背景が感じられるようにしたかったし、プライドを持っていたかったんです。――確かに、ブラックな色気を放ちながらも、でもなぜか憎めない女性でした。この映画を通して、どんなことを伝えたいですか?伝えたいことかぁ…難しいですね。完成作品を観たら、自分が脚本を読んで解釈し、現場で演じていた時の感覚よりも難しい作品に仕上がっていましたから。観ている側の思考回路をかき乱すような(ジェフ・ミルズさんの)音楽も相まって、心揺さぶられながら観続けていたので、想像以上に衝撃が強くて。そう考えると、普段自分が映画を観る時には、あまりメッセージ的なものは求めていないし、メッセージというよりも感覚的な部分で感じてもらいたいです。ただ、黒か白かというわかりやすいものではない。かといって、グレーなんていうまろやかな色でもなくて。人間の内面や本質をえぐりつつも、日常に潜む暴力があらわになっていて、心がザワついたまま終わってしまうという新しいタイプの作品だと思うんですが、こういうジャンルも、映画を選ぶ時の選択肢の一つに加えてもらえたらいいな、と思います。私はただ、別の道を歩まず同じ道を歩き続けただけ。――「強い衝撃が残った」というこの作品、長谷川さんにとっての一つの節目になりそうですか?いわゆるわかりやすい大きな転機みたいなものってこれまでもあまりなかったんです。例えば、あとから考えてあの監督に出会えてよかったと思うことはあるんだけど、根本的に、今日に至るまでのすべてが自分の人生だったと思っているから、これとこれだけが転機だった、とは言えなくて。――なるほど。では、22歳の時に、モデルから女優へとシフトしたのも、ご自身としては転機というわけではなかったわけですね。そうかもしれない。モデルから女優になった理由は、ひとことで言えば、モデルとしてやれることがなくなっちゃったから。そもそも、身長が高い方ではないし、脚がめちゃくちゃ長いわけでもない。高校生で芸能事務所に入った時は、オーディションの毎日で、しかも落ちまくってたし。それでも、たまに呼ばれる撮影現場は学校よりも刺激的で、仕事がすごく楽しかったんです。そのうち、『CanCam』のオーディションで専属モデルに選ばれて少しずつ仕事が入り始めると、ほかのモデルさんと一緒に現場に出られるようになったり、自分のページが1/4から1ページの裁ち落としになったりしながら、ついに表紙をやらせてもらえるようになりました。だけど、憧れていた表紙に出られるようになると、次の目標が見えなくなってしまって、将来的にモデルを続けている自分も全く想像できなくなっちゃって。活躍の場を広げるには、もっとたくさんの人に私を知ってもらうためにはどうしたらいいのかな…そう考えた結果、女優の道を選びました。――モデルから転身し、今では、長谷川さんが出演されるのは話題となる作品ばかりですが、ここまで女優を続けてこられた理由は、どんなことだと思いますか?本当に、ありがたいことですよね。でも女優を続けてこられた理由は1つあるんですよ、明確に。それは“やめなかったこと”(笑)。女優の道を歩き始めた時に、一緒に歩んでいた人たちが、気がついたら別の道を歩んでいる、というのを何度も見てきました。でも、私はただ別の道を選ばずに同じ道を歩み続けていただけ。子どものころから負けず嫌いで納得するまでやり続ける性格で、気づいたらここまできていた、という感じです。そうそう、心理学的には私って“不安”が頑張れるバネになるんですって。――それって、ちょっと大変じゃないですか?そうなんですよ、本当はイヤなの。不安なんて一切感じずに、何事も楽しんでいたいのに、いつになったら私は、神様のように達観できるの?っていつも思っています(笑)。一方で、でも達観してしまったら女優の面白さがなくなるのかもしれないし、もしかしたら自分で不安材料を用意してバネにしているのかも、とも思ってて。――表裏一体と言いますか…。女優の魅力ってどんなところにあるのでしょうか?やればやるほど面白くなってきちゃうんですよね、これが!飽きればいいのにって思うんだけど、それまで、悔しさから無我夢中に食らいついてきたところから、あれ?だんだんやり方がわかってきたな、って思い始めたりして。多分、この仕事は、一つのことがわかるまでの時間がすごく長いんだと思います。あとは、女優の魅力の一つに、自分とは全然違うタイプの役で、イヤなセリフを言ったりすると、結構すっきりするというのがあって。もしかしたら、本当はそういうイヤな部分も自分の中に持っていて、普段は社会人としてフタをしているだけなのかもしれないですね。映画『光』は、11月25日~全国ロードショー。監督と脚本を務めた大森立嗣さんが、劇中の音楽にテクノ界のカリスマ、ジェフ・ミルズさんを起用したことでも話題。全編にちりばめられた狂気的な感覚が、彼の音楽によってよりミステリアスに迫る。出演は、井浦新、瑛太、長谷川京子、橋本マナミ、南果歩、平田満ほか。はせがわ・きょうこ1978年7月22日生まれ。高校3年の時にファッション誌『CanCam』の専属モデルとなり、その後、女優に転身。2006年のドラマ『おいしいプロポーズ』(TBS系)でドラマ初主演。その後、ドラマ『SCANDAL』(TBS系)、『続・最後から二番目の恋』(フジテレビ系)や『ペテロの葬列』(TBS系)、映画『後妻業の女』などの話題作に出演する人気女優に。※『anan』2017年11月22日号より。写真・小笠原真紀スタイリスト・長澤実香(TOKYOEDGE.)ヘア&メイク・佐々木貞江インタビュー、文・若山あや(by anan編集部)
2017年11月15日岡崎京子による漫画『リバーズ・エッジ』が実写映画化。主演に二階堂ふみを迎え、2018年2月16日(金)に全国で公開される。原作・岡崎京子、若者たちの生と欲望を鮮烈に描く繰り返されるリアルなセックスや暴力、日常を生きることに対する違和感など、若者たちの心の揺らぎをその作品の中で描いた岡崎京子。中でも雑誌「CUTiE」で1993〜94年にかけて連載された『リバーズ・エッジ』は、青春漫画の金字塔として熱狂的な支持を集める代表作の1つだ。若草ハルナ役に二階堂ふみ、山田役に吉沢亮自由に生きる女子高生・若草ハルナ役に二階堂ふみ、執拗なイジメに遭い、河原の死体を心の拠り所にしている同性愛者の山田役に吉沢亮、そして、死体の存在を共有するモデル・吉川こずえ役にSUMIREと、これからの日本映画の新時代を担う若手俳優たちが出演。そのほか、ハルナの恋人で山田をイジメる観音崎役の上杉柊平、山田への異常な愛を加速させる田島カンナ役の森川葵ら個性溢れる顔ぶれが、欲望と孤独を持て余し、生きることにもがく高校生たちのリアルな姿に体当たりで挑む。『GO』『世界の中心で、愛をさけぶ』の行定勲が監督メガホンを取るのは、窪塚洋介が主演を務めた伝説的な作品『GO』や、社会現象も引き起こした恋愛小説の実写化作品『世界の中心で、愛をさけぶ』などで知られる行定勲監督。原作に深く魅了されたという行定監督は、映画の中にオリジナルの仕掛けを加えるとともに、新しい岡崎ワールドを披露する。主題歌は小沢健二による書き下ろし小沢健二が、自身初となる映画主題歌を担当する。楽曲は、完全書き下ろしの「アルペジオ(きっと魔法のトンネルの先)」。かねてより原作者の岡崎京子と親交があったことにより、夢のタッグが実現した。また、楽曲にはメインキャストの二階堂ふみと吉沢亮も参加している。なお映画『リバーズ・エッジ』は、第 68 回ベルリン国際映画祭においてパノラマ部門で正式出品される事が決定している。ストーリー「若草さん、今晩ヒマ?僕の秘密の宝物、教えてあげる」。若草ハルナ(二階堂ふみ)は、カレシの観音崎(上杉柊平)がイジメる山田(吉沢亮)を助けたことをきっかけに、夜の河原へ誘われ、腐りかけた死体を目にする。さらに、宝物として死体の存在を共有しているという摂食障害のモデル・吉川こずえ(SUMIRE)が現れ、3人は友情とは違う歪んだ絆で親しくなっていく。その一方で、父親のわからない子どもを妊娠するハルナの友人・ルミ(土居志央梨)と同姓愛者であること隠した山田に好意を寄せるクラスメイト・カンナ(森川葵)は過激な愛情を膨らませていく。作品情報映画『リバーズ・エッジ』公開時期:2018年2月16日(金)出演:二階堂ふみ、吉沢亮、上杉柊平、SUMIRE、土居志央梨、森川葵監督:行定勲脚本:瀬戸山 美咲原作:岡崎京子『リバーズ・エッジ』(宝島社)主題歌:小沢健二「アルペジオ(きっと魔法のトンネルの先)」©2018「リバーズ・エッジ」製作委員会/岡崎京子・宝島社
2017年11月10日11月初旬、長女の有名私立小学校“お受験”に挑んだのは長谷川京子(39)。人気バンド「ポルノグラフィティ」ギタリストの夫・新藤晴一(43)も一緒だ。 長谷川は濃紺のスーツにクラシック感のあるボストン型メガネをかけ、靴とバッグは黒で統一。メークもほとんどせず、眉毛は自然な太眉。無造作にも見えるポニーテールにまとめた髪型といい、完璧な“お受験”モードだった。 「長谷川さんは9月に終わった真木よう子さん主演のドラマ『セシルのもくろみ』(フジテレビ系)に出演していました。お子さんの“お受験”に響かないようにと、この秋のドラマ出演は見送ったようです」(芸能関係者) 藤本美貴(32)庄司智春(41)夫妻は、長男(5)と3人で“お受験”に姿を見せた。マスク姿の庄司が息子と手をつなぎ、藤本は後ろからついて行く。硬い表情の庄司と対照的に、藤本はリラックスした雰囲気だ。長谷川と同じく、濃紺のスーツに身を包んだ藤本。メークも、やはり薄化粧だ。 「藤本さんは、お子さんを出産した直後から私立校に入れたいと希望していたそうです。家族ぐるみで親しい名倉潤さん・渡辺満里奈さん夫妻と4人で食事しては、お受験指南を受けていたとか」(藤本の知人) 元フジテレビアナウンサーの中村仁美(38)は、こちらもまた定番の濃紺スーツで長男(5)の“お受験”に現れた。この日、夫の『さまぁ〜ず』大竹一樹(49)の姿はなし。 「中村さんは教育熱心で、今年7月には都内の有名幼児教室の受験セミナーに息子さんを通わせたりしています。そのときは“恐妻家”の大竹さんが、1人で息子さんを連れて行ったようです(笑)」(芸能プロ関係者) 何とかして子どもを“ブランド校”へーー。そんな気持ちが赤裸々に出てしまうのが、芸能人パパ&ママたちのお受験ファッションだ。 「芸能人ママは、“派手に見られてはいけない”と涙ぐましい努力をしなければいけません。メークは、まつげエクステなどはもちろんはずして、決して派手にならないようにしなくてはいけません。口紅は赤ではなく、ピンクベージュがお勧めです。とにかく、“シンプル&清楚”を心がけることが芸能人の“お受験の掟”ですね」(受験ジャーナリスト) たしかに、今回本誌がキャッチしたママたちも、みんな“地味メーク”。中村に至っては「これは完全なすっぴんでしょう」(前出・受験ジャーナリスト)。我が子のために芸能人オーラを“封印”し、“お受験”に奮闘した彼女たち。数日後に発表となっているはずの結果はいかにーー。
2017年11月10日~オーラの色〜明るく優しい上品上質な音楽・美術・文学・スポーツなどの文化を日常生活に取り入れている人は、裸になっても明るく上品上質なオーラが漂っています。暗く攻撃的で下品な文化に囲まれている人や、文化のブの字もない暮らしをしている人は裸になっても粗雑で下品なオーラを放っています。オーラは魂からだけではなく日常生活、つまり衣食住の生活習慣からも変えられるものなのです。
2017年11月09日〜自分処方箋…心に文化・栄養補給を忘れない〜(症状)…何か悩み事を抱え、それが頭から離れなかったり、イライラして心に余裕がなくなっているあなたへ、こんな処方箋を…。(処方箋)…とりあえず参考のために知識に頼ることです。手っ取り早いのは図書館へ行く。古今東西の偉人、有名人、出来るだけ多くの人間の人生を参考にすることです。<効き目解説>…伝記だけではなく、小説でも結構です。そうすれば悩んでいるのは自分だけではないことがわかります。地球上の老若男女の人類で大なり小なりみんな一人残らず悩み、苦しみ、痛み、不平不満劣等感のないものは誰も居ないことに気付きます。自分もその中の一人に過ぎないのです、天使や神ではないのですから。次から次と悩み苦しみ痛み悲しみの宿題を与えられ、それをクリアしていくのが地球人だという覚悟が出来るでしょう。
2017年11月08日~美には様々な形がある、秀吉と利休〜世の中には何十万種類の様々な美があります。安土桃山時代、豪華絢爛を好んだ豊臣秀吉と、質素で“詫びさび”を重んじた千利休。最終的には秀吉が利休を切腹させます。政治的対立など様々なことが史実上言われておりますが、根底には美意識の対立の恨みもあったのでしょう。私は、確かに利休の重んじた詫びさびの文化も趣があって結構と思いますが、美はそんな単純なものではない。清らか、健康美、病めるバラ、退廃美、様々な共存があります。日本では“侘び寂び”が東京を中心にどちらかと言えば主流の美意識で、成金趣味の秀吉が品がないように云われがちですが、秀吉の美意識も確固たる立派な美。それが今日の大阪の独特の美意識に受け継がれ豊かな文化を育んでいるのです。明るく派手な大阪人気質を見ればおわかりでしょう!
2017年11月06日~あまり先のことは考えすぎない、楽観主義も必要〜今年もあと2ヶ月になりました。今年は起こった出来事は特に大きく、来年以降、将来が心配で心身共に疲労されている方も多いと思います。でも先の事を考え過ぎると、取り越し苦労したり、誇大妄想に陥ったりして、余計に不安は増大します。人生は計画通りに行かないのが当然、よく裏切られます。だから、人生は行動あるのみで、当たって砕けろしかないのです。それならば、楽観主義で行く、これが上手な生き方です。ただ、「明日があるさ」このフレーズの楽観主義はよくありません。なぜなら、今日という1日がおろそかになってしまうからです。明日があるなんて思わない、今日1日を如何に充実させ生きるかを考える。今を懸命に大切に生きることを積み重ねていけば、将来への不安や妄想なんて、考え悩む隙がなくなり、不安は消えます。まずは、この日この時を充実させることを第一に、その上での楽観主義で参りましょう。今の充実した時間の積み重ねが明るい明日を造るのですから。
2017年11月02日~映画に学ぶ〜今日は映画のお話をしましょう。好きな映画は、『おしゃれ大図鑑』にも書きましたが、今から50年~60年前の映画ばかりですが、登場人物のファッションや会話のセンスは、イキでおしゃれでかっこよくて、始めから終わりまで目が離せません。白黒の映画でも、実際の色が伝わってくるようなファッションや小道具やセットばかりです。美しくて、甘くて、質の良い映画は、観た人の細胞に刻まれていきます。ステキな恋愛映画をたくさん観れば、たくさんのロマンティックな恋愛をしたのと同じで、人生をより多彩で豊かなものにすることでしょう。そして、感動の涙を流すことは、心を浄化してくれます。感動の涙には、人を優しくする効果がありますし、心に潤いを与えてくれるのです。『天井桟敷の人々』『カサブランカ』『哀愁』『麗しのサブリナ』などなど、数えあげればキリがありませんが、どうぞ美しい恋愛映画をたくさんご覧になって、感動の涙で心の部屋をキレイに飾りましょう。
2017年10月30日〜部屋の中では陰の気は起こさせない!〜今は黒や灰色の家具や家電や服装が流行っているようですが、なるべく黒や灰色系はお使いにはならない方が良いと思います。黒やグレーのモノばかりの部屋は陰の気がこもるため、いくら電気をつけても暗い感じがします。若い一人暮らしの方に多いようですが家具家電だけでなく、音楽にしても騒音まがいの音楽をかければ陰の気は増幅するばかりです。着るモノだけでなく家の中のインテリアはなるべく明るいパステル色にした方が最良です。また、陰の気を起させないためにもう一つ大切なことは“香り”です。最近では多種多様な芳香剤が出ているので、それらを使い部屋に良い香りをさせておくことです。良いにおいは魔が嫌がります。日常生活の中でありとあらゆる創意工夫で部屋に凶運を呼ぶ陰の気を起させないようにしましょう。
2017年10月26日~グラデーションが魅力な玉虫色の魅力〜数多ある美しい色彩の中で私は“玉虫色”が好きです。見方によっては、いろいろな色に見える玉虫色ですが、その最大の魅力は生地に原色がべったりとくっついてなく、生地から浮き上がって正体不明の“グラデーション”なところです。そもそも日本の色は一色でべったりしたものはなく、納戸色、青磁色、古代紫など微妙な色の積み重ねによるものが主で、このグラデーションを最も活かしたのが着物です。ぼかし模様の着物を見てだんだんと視線が上がっていくと顔立ちがどんな人でもふんわり艶やかに美しく見えるのです。昔の外国にはありませんでした。古の日本人の優れた色彩感覚の智恵、凄いと思いませんか!
2017年10月19日〜すれ違う香り〜茶道や華道を習っている人も少なくないと思いますが、日本には香道があるのをご存知でしょうか。香りを楽しむ優美な遊びは、平安時代にはじまったとされています。今では香道を体験する機会はそう多くはありませんが、日ごろの生活の中に、自分らしい香りを取り入れることは、化粧をするのと同じくらいに大切なことです。それほど美しくない方でも、すれ違い様に爽やないい香りがすると、振り向きたくなるものです。ふと通り過ぎた香りが、誰かを思い出すということもあるでしょう。それほどに香りは、私たち人間にとって大切なものなのではないでしょうか。なんの香りもしないのは、枯れたドライフラワーと同じですが、反対につけすぎも下品で禁物です。香りがきつすぎると頭痛がしてくる人もいるようですから、ほどほどにしましょう。ふんわりとかすかに漂う香りは、奥ゆかしいものです。オヤジ女子と言われる女性が増えているこのご時世に逆行して、奥ゆかしい女性が増えたらどんなに世の中が美しくなることでしょう。
2017年10月16日~大切な事は電話より“手紙”〜人生でなにか大事なことを伝えたい場合は、電話や、携帯電話から電子メールを送るより、それなりの便箋や封筒に自分の筆で書いた“手紙”を出す方がより効果的です。家族間でも友人、恋人でも感情の行き違いや誤解や関係を修復したい場合など、電話では気持ちが先走り、感情的になり余計に溝を作ってしまうことがあります。一方、手紙なら落ち着いて自分の言いたいことを整理し、理路整然とした内容で、なおかつ美しい言葉や便箋を選んで伝えることができ、相手への気持ちや+アルファは確実に伝わるものです。電子メールも手紙同様に見えますが、やはり電子機器の画面からでは高尚な情感は伝わりにくいものです。最近は筆不精の方も多いと思いますが、人生の生きる技術の一つです。筆まめになってみては如何ですか?
2017年10月12日~二次会・懇親会は行かぬが得?〜「人付き合いは腹6分」、二次会・三次会は行かぬが花、懇親会は程ほどが良いでしょう。お酒の席では、酔うとつい本性の地が出て本音が出たり、普段はしないような失礼な態度をとったりで、「あんな奴だったのか」「本当は嫌な奴なんだ…」と必ず人間関係を壊す原因を作るので、1次会で止めておくことがお互い無難なのです。知的な会話や洗練された大人の社交術より無礼講で飲んでバカになって騒ぐことが当たり前の日本では、ある程度のお付き合いがなければ仕事になりません。が、そこは上手に仕事関係の飲みの席も1次会で止めた方が無難で、深酒は禁物、常に自分をコントロール出来るうちが得策ということです。
2017年10月06日~この上もない花やかな虚偽〜私は男だけれど女の格好をして、舞台上では、エディット・ピアフになったり、「椿姫」のマルグリットになったり、舞台を降りればひとりの美輪明宏という人間になったりと、私は虚と実の間を行ったり来たりしながら生きて来ました。三島由紀夫さんは本当は女ではない私を称し「この上もない花やかな虚偽」と呼びました。しかし、私だけではなく、世の中の人は殆どが虚偽で成り立っています。例えば、おしゃれをしてメイクを施し、生まれたままの自分を装い違うものにすることも一種の嘘。逆にいえば、男も女も髪型や服装で嘘のない人間なんていません。たくさんの嘘を知れば知る程、人は賢くなり洗練されて行く。ただし、嘘も良し悪し、上手下手もあります。「嘘も方便」という言葉もあるように、世に有益な嘘をついてこそ、認められるのです。
2017年10月05日〜映画や雑誌まですべてが“アップ病”〜映像にはスクリーンや画面に映える構図の映像美があり、写真にはフレームなどに浮かび上がる写真美があります。審美眼の高いカメラマンは、“絵心”を持っていて、画家が筆と絵の具で絵を描くようにカメラで絵を描いておりました。かつてはそういった“プロ”のカメラマンがおりました。しかし、映画もテレビも写真も最近のカメラマンは「アップ病」にとりつかれ、映像美よりもひたすら被写体のアップを撮り続けるのが殆ど。全体の“構図構成”、情緒も風情も美意識もなく、カメラを手にすると何の考えも美意識もなく、生理、本能の赴くまま、撮っている本人が興奮して、ただただ被写体に寄りまくり、今では茶の間も映画館も画面が巨大になっているのも考えず「アップ馬鹿」になってしまう。以前の日本映画などは美的感覚が秀れ映像美もしっかりしていて、アップシーンなど数える程度しかありませんでした。何の為に何をどう表現するか、頭を使わないカメラマンや演出家は、美術学校に一年生から学ぶ必要がありますね。
2017年10月04日~神様が与えてくれたヒントを読み取る〜神様は世の中に少しでも厄を回避したりパワーを享受したりして楽に生きられるヒントを与えてくれています。それを読み解くひとつが気学・方位学・四柱推命です。あまりそれに振り回されてはいけませんが、参考にしていくと良いでしょう。無知でゴーマンな科学者連中は「そんなことは現代にはありえない」などと否定する人もいますが、これは昔の人が自分を知って、自分の役目を理解し生きることに役立ててきた脈々と伝わっているデータであって、迷信ではありません。人間とは磁気エネルギーの影響から生まれた時の星によって人生のだいたいのアウトラインが決まっているもの。それを知るためにも方位学・気学など昔から良いと言われていることは一応やってみる価値はあります。
2017年10月03日~読書から何を学ぶのか?読書の意義〜読書の秋です。読書は異空間に瞬間移動する想像力を養うとともに、読む本によっては表現力や美しい日本語を学ぶことができます。例えば、泉鏡花や三島由紀夫さんの作品からは美しい日本語を学ぶことができ、竹久夢二、寺山修二、中原中也、石川啄木、ヴェルレーヌ、ランボー、コクトーらの詩人からは面白く、楽しく、美しい空想の世界と言葉使いを習得できます。詩や美しい言葉や表現法になれたら次は小説です。樋口一葉、夏目漱石、芥川龍之介など“文豪”と呼ばれる作家の作品からも日本語の上手な表現方法を学ぶことができます。表現力を数多く学んでいくうちに、実は想像力も養われていく。そして読書から学んだ美しい日本語や語彙、表現方法を日常生活の中で活用すれば、自分自身の人生が楽しいだけでなく、周囲をもユーモアで包み込み、一目置かれ敬愛されるようになります。皆様も読書を通じ多くのことを習得して、日常生活を楽しくしましょう。
2017年10月02日~我慢のその先に〜このサイトをご覧になっている方の中には、お仕事をされている方もたくさんいらっしゃると思います。仕事がラクで楽しくて会社へ行くのが楽しみで仕方がないという方は、どれほどいるでしょうか。多くは、「あぁ、明日も仕事か……」と、ため息をついたり、「行きたくないなぁ」とぼやいたりするのではないでしょうか。うざったい上司や同僚、仕事ができない後輩、嫌味な取引先。接客業なら、いいお客さんばかりではなく、ちょっとしたことでクレームを言う客もいるでしょう。立ちっぱなしの仕事や、パソコンの前に座りっぱなしの仕事もあるでしょう。やりたい仕事についたはずなのに、どうしてこんなにイヤなことばかりなのかと思うこともあるでしょう。何かを得れば、それと同じくらいの苦労があるのは当然のことなのです。私はよく、お給料は我慢料と言っています。一ヶ月間、よくぞ苦労に耐えましたねということで、お給料をいただくのです。さぁ、今日も明日もあさっても我慢の毎日ですが、だからこそ我慢料をいただける資格が出来るのです。今月もご苦労様でした。
2017年09月28日〜家族そろってお墓参りを〜お彼岸にもお墓参りをおすすめします。本来は、盆、暮れ、お彼岸の年4回のお墓参りが望ましいものです。先月のお盆にも先祖供養についてお話ししましたが、今日は、お墓参りの仕方についてお話ししたいと想います。まずは、お子さんも必ずお墓参りに連れていきましょう。家族そろって出かけることは、何より先祖を喜ばせることになります。そして、子どもたちには、「あなたたちも大きくなったら、こうしてときどき家族でお墓参りをするようになるでしょうね。私たちも、いずれ死んでも、天国から見守っていますからね」とお話しするのです。子どもが物心ついたあたりから先祖を大切にする姿を見せることで、子どもは親を尊敬するようになるのです。それが、人間の尊厳を教えることにつながりますし、日本独特の家族のスキンシップのあり方、生活の智恵なのです。もう何年もお墓参りをしていないわ、というあなた。このお彼岸にご家族でお墓参りはいかがですか?あなたもいずれ、ご先祖の仲間入りなのですから、今のうちにしっかり挨拶をしておきましょう。
2017年09月25日~泣いてもらえる人になりなさい〜あなたが死んだとき、誰に、何人の人に泣いてもらえるでしょう?考えてみてください。あなたが普段自分の欲だけを追い、意地悪で人を困らせ嫌な思いばかりさせているのなら、泣いてくれる人は誰もいません。それどころか「うわあ、やっと死んだかァ」とむしろ大喜びされるかもしれません。その反対に人を和ませ愉快な気持ちにさせていたなら、ただ涙、どれほど月日が経っても惜しまれ懐かしがられることでしょう。「もし死んだら…」を想像すると、普段の生活の中でいかに自分が我が儘で勝手な人間かどうかが判り、また、同時に自分の正しさも再認識することができます。
2017年09月21日