2007年に起きたタリバンによる韓国人拉致事件から着想を得て制作されたサスペンスドラマが、韓国で初登場No.1の大ヒットを記録。今回オススメするのは、韓国を代表する豪華キャストの初共演が実現したことでも話題の注目作です。『極限境界線救出までの18日間』【映画、ときどき私】 vol. 607アフガニスタンの砂漠で、旅をしていた韓国人23名がタリバンに拉致される。彼らの要求は国内に駐屯する韓国軍の撤退と、刑務所に収監されたタリバン戦士23名の釈放だった。告げられた期限は24時間。そこで韓国政府は、直ちに外交官のチョン・ジェホを派遣する。その後、国家情報院も動き出し、工作員のパク・デシクがアフガンのフィクサーに交渉するが、あと一歩で決裂してしまう。「韓国政府の代表」を自負するチョンとアウトローなパクは、対立しながらも手を組むことになる。タイムリミットが迫るなか、2人が命をかけた最後の交渉とは?厳格な外交官チョン・ジェホを演じるのは、『哭声/コクソン』や『工作 黒金星と呼ばれた男』で知られる韓国の名優ファン・ジョンミン。そして、人命を救うためには手段を選ばない工作員パク・デシクには、ドラマ『愛の不時着』で世界中にブームを巻き起こした人気俳優ヒョンビンがキャスティングされ、豪華な俳優陣が顔を揃えています。そこで、こちらの方に見どころなどについて、お話をうかがってきました。イム・スルレ監督『私たちの生涯最高の瞬間』や『リトル・フォレスト 春夏秋冬』などで数々の映画賞を受賞し、韓国の映画界を牽引する女性監督の一人とされているイム監督。今回は、トップスターたちの素顔や現場での舞台裏、そして日本の女性たちに伝えたい思いなどについて語っていただきました。―主演のファン・ジョンミンさんとは、2001年『ワイキキ・ブラザース』以来のタッグとなりましたが、年齢とキャリアを重ねたいまのファン・ジョンミンさんの魅力はどんなところだと感じましたか?監督正直に言うと、彼はイケメンタイプの俳優ではないですが、情が深くて素朴で親しみやすいので、人間的な魅力に溢れている方だと思っています。それに、情熱を持って演技に打ち込んでいるので、俳優としての素晴らしさも改めて感じました。―いっぽうのヒョンビンさんは、いままでのイメージとは違う雰囲気が非常に印象的でした。本作では、どのような役作りをされていましたか?監督今回演じてもらった役どころは、過去に人質を助けることができずにその罪悪感に苛まれている人物。そういった寂しさを抱えながらも、砂漠のなかで自由に生きているという設定だったので、ルックスから演技にいたるまで、ヒョンビンさんとはたくさん話し合いを重ねて作り上げました。劇中では、ひげを生やしてもらっていますが、あそこまでひげをたくさん伸ばしている彼をこれまで見たことがなかったので、最初は周りの人たちもみんなびっくりしていたほど。でも、だんだんと「砂漠に合う男らしさがいいな」と感じるようになりました。過去のロマンチックコメディでは見せたことがないような姿がこの作品ではご覧いただけると思います。ヒョンビンさんには驚かされることが多かった―とてもワイルドで、かっこよかったです。現場でのヒョンビンさんはどんな方なのか、素顔がわかるようなエピソードがあったら教えてください。監督ヒョンビンさんと映画を撮ったのは初めてでしたが、別の作品のキャスティングで打ち合わせをしたことがあったので、実は彼のことは以前から知っていました。とても親切で、礼儀正しくて、相手に気遣いができる方なんですが、一緒に仕事をしてみると驚かされることが多かったように思います。―具体的にはどのようなことがあったのでしょうか。監督あるとき、「こういう状況なら怒ってもいいんじゃない?」と思うことがヒョンビンさんに起きました。それでもまったく怒らないので、私はこんな質問をしてみたんです。「あなたはどうしてそんなに怒らずに、自分を制することができるんですか?」と。すると、「相手の立場になって考えてみて『そうかもしれないな』と思うと、怒りを感じなくなるんですよ」と教えてくれました。それを聞いたときに、本当に頭がよくて、スマートで、性格も外見もすべてが完璧な方なんだなと。仕事においても、自分の人生においても、知恵があるので、そういう姿には驚かされることばかりでした。コロナ禍に海外で撮影するのは多くの苦労が伴った―ヒョンビンさんが多くの人に愛されるのも納得です。また、今回はコロナ禍真っ只中に、ヨルダンという普段とは違う環境で撮影をされていたので、かなり大変だったのではないかなと。日本のタイトルのように、“極限境界線”を越えそうになった瞬間もありましたか?監督撮影は2020年の3月から開始したので、ちょうど大変な時期と重なりましたし、そういう状況のなか海外で撮影するのはたくさんの苦労が伴いました。実際、撮影が止まってしまったこともありましたから…。でも、とにかく撮らなければいけないと焦っていたところ、ヒョンビンさんのおかげでかなり助けられたこともありました。なぜかというと、ヨルダンで撮影許可を出してくれたのは王族の方々でしたが、そのなかでも王妃とされる方がなんとヒョンビンさんのファンだったんです(笑)。そういったこともあって、普段なら誰も立ち入れない場所にまで入ることができ、しかも撮影まで許可していただきました。仕事をするうえで心がけていることは2つ―そんな背景があったとは、驚きですね。監督あとは、夏に砂漠で撮影をしたので、暑さにもかなり苦労しました。また、映画のなかではアフガニスタンという設定でしたが、ヨルダンで撮影を行っていたので、ヨルダンの俳優たちにアフガニスタンの言葉を覚えてもらうというのも、難しかったところです。今回は、韓国のスタッフ100人とヨルダンのスタッフ100人が一緒に仕事をしていたので、そういう大変さもありましたが、撮影中に誰もコロナにかからなかったのは本当によかったなと思っています。そんなふうに、さまざまな逆境を乗り越えて作られたのが本作です。―それらのおかげで迫力のある作品に仕上がったのだと改めて感じました。現在の韓国の映画界では、イム監督を筆頭に女性監督の活躍が非常に目覚ましいですが、仕事をするうえで大事にされていることがあれば、お聞かせください。監督私が大切にしていることは、大きく2つ。まずは、映画に出演してくれる俳優と一緒に仕事をしてくれるスタッフの間に調和を保てるように、バランスよく接するということです。特に、俳優のなかにはトップスターもいれば、小さな役を演じるエキストラのような方もいるので、そこで差別をしないように心がけています。あと、映画の場合はどうしても興行的な成績や結果を求めがちですが、その過程も同じくらい大事に考えています。撮影中に誰かが傷ついたり、何かの被害に遭ったりすることがないように、つねに気配りすることは欠かせません。そのためにも、撮影しやすい雰囲気作りが重要だと思っています。自分が好きなことをする時間をきちんと持ってほしい―素晴らしい意識ですね。ちなみに、映画作りにおいて日本から影響を受けたり、好きな作品があったりしますか?監督私が映画を勉強していた時期は1980年代の半ばですが、当時の韓国では日本映画の輸入が禁止されていたので、最初は日本映画を観ることができませんでした。そのあと、パリで映画を学ぶことにしたのですが、そこで日本映画を知って大好きに。修士の学位を取った際、大学院での研究対象を溝口健二監督に選んだほどです。ほかにも、黒澤明監督や小津安二郎監督、成瀬巳喜男監督の作品をたくさん観ました。最近でも、濱口竜介監督や是枝裕和監督など、好きな日本の映画監督は多いです。90年代には、日本に3か月滞在したこともありますが、みなさんに親切にしていただきましたし、日本の文化にもたくさん触れたので、いろんな影響を受けていると感じています。―それでは最後に、ananweb読者にメッセージをお願いします。監督現在、日本と韓国は似たような状況にあるかもしれないですが、現代社会において仕事をすることは何かと大変なこともあると思います。でも、仕事をしないといけない方のほうが多い状況なので、そういう女性たちに伝えたいのは、「自分の好きなことをする時間をきちんと持ってほしい」ということです。仕事以外に家庭など、いくつものことをつねに抱えていると思いますが、どちらかだけに偏ることなく、うまくバランスを取っていただきたいなと。そうやって調和を保ったうえで、みなさんには幸せに過ごしていただけたらと思っています。最後まで“極限境界線”に追い込まれる!二転三転するスリリングな展開と命がけの緊迫した駆け引きに、片時も目が離せなくなる本作。アクションや男たちの友情に胸が熱くなるだけでなく、リアルな映像の迫力にも一気に引き込まれてしまう見どころ満載の必見作です。取材、文・志村昌美緊張感に包まれた予告編はこちら!作品情報『極限境界線救出までの18日間』10月20日(金)TOHOシネマズ 日比谷 他 全国ロードショー配給:ギャガ️(C) 2023 PLUS M ENTERTAINMENT, WATERMELON PICTURES ALL RIGHTS RESERVED.
2023年10月18日身近なところや職場などでも、ヤバい人や不思議な行動をとる人に出会うことがありますよね。 今回は実際に募集したヤバい人エピソードをご紹介します!拉致されそうになり…!?女の子の同僚たちと飲みに出掛けて、お店を出て帰ろうとしたとき、突然私だけ「おい、行くぞ!」と知らない人に腕をつかまれ、拉致されそうになりました。急な展開に同僚たちは固まり、私はずるずる引き連れて、怖くて声も出せずにいました。その時、ちょうど警察官が巡回していて、おかしいと気づいてくれて助けてもらったのですが…。出典:lamire同時に同僚たちも駆け寄ってくれて、事情を話してくれたのでその人は警察官に連れて行かれました。繁華街だったのに誰も助けてくれず、ほんとに怖かったです。(女性/パート)腐ってるのに…私は趣味で釣りをやるのですが、下手の横好きで全く釣れない、いわゆるボウズなんてしょっちゅうなんです。その日も全然釣れなくて、もう帰るかなあと片付けを始めたら、隣で竿を出していたおじさんが「これあげるから持ってきな、ボウズはかわいそうだもんな」とビニール袋に入ったイカをくれました。でもそのイカ、どう見ても完全に腐っていたんです…。断りきれなくて受け取りましたが、家まで捨てられるところがなくて大変でした。(女性/会社員)いかがでしたか?人間を見た目で判断してはならないとは言いますが、できるだけトラブルは避けたいと思うのが人間の性。無益なトラブルに巻き込まれる前に距離を取った方がいいのかもしれませんね…。以上、ヤバい人エピソードでした。次回の「トラブル体験談エピソード」もお楽しみに♪※こちらは実際に募集したエピソードを記事化しています。"
2022年06月14日今回はモナ・リザの戯言さんの投稿をご紹介! 「私の保険金を狙ってくるママ友たち」第6話です。園長に相談しますが波風立てたくない園長は何もしてくれません。そんな中ママ友たちはソラさんの陰口を話していました。数日後…出典:lamireママ友たちが…出典:lamire車に無理矢理乗せられ…出典:lamire拉致された!出典:lamireいったいどこに着いた…!?出典:lamireママ友たちに拉致され連れてこられて場所とはいったい…!?次回の配信もお楽しみに!(lamile編集部)(イラスト/モナ・リザの戯言)本文中の画像は投稿主様より掲載許諾をいただいています。"
2022年05月17日《不適切な発言をしてしまいました。発言を撤回するとともに、拉致被害者の家族や関係者の皆様におわび申し上げます》10月11日、こうツイートしたのは立憲民主党の生方幸夫議員(73)だ。さかのぼること今年9月。『産経新聞』によると、生方議員は千葉県松戸市で行った会合で拉致被害者の横田めぐみさんについて「生きているとは誰も思っていない。自民党の議員も」「拉致問題、拉致被害者は今、現在はいないと捉えられる、政治家は皆そう思っている」とコメント。続けて“横田さんは生きていない”とする根拠について「客観的情勢から考えて生きていたら(北朝鮮は横田さんを)帰す。帰さない理由はない」といい、「生きているのだったら何かに使いたい。1回も使ったことがないですから、残念ながら亡くなってしまっているから使いようがない」と話したという。しかし、生方議員の発言はあくまで憶測の域を出なさそうだ。そのため、拉致被害者の家族会や支援団体は抗議することに。『NHK NEWS』によると「生方氏の発言は、すべての被害者の救出のために心血を注いできた家族と支援者などへの重大な侮辱であり、冒とくだ」とし、発言の取り消しと謝罪を求めたという。そして生方議員はTwitterを更新し、冒頭のように“お詫び”を投稿したのだ。■党が緊急声明を発表するなか、ブロックが波紋を呼ぶことにしかし、被害者家族だけでなく世論からも怒りの声が。ネットでは、生方議員の発言に非難が殺到している。《拉致被害者の家族の気持ちになったら、あんなこと絶対に言えないはず》《使えないって言い方が何よりひどいと思うありえない》《怒りしかない。ひどいよ。被害者の気持ちにこれっぽっちも寄り添えない》11日、立憲民主党は公式サイトで「緊急声明」を発表した。そこには「今般の生方議員の発言は、党としての考え方と全く相容れないものであるのみならず、拉致被害者とご家族及びこれまで拉致問題の解決に携わってこられたすべての方々を深く傷つけるものであり、本人に対して厳重に注意を行いました」とつづられている。そんななか、新たな“火種”が起こっている。実は現在Twitterで、「生方議員を批判したらブロックされた」との声が相次いでいるのだ。ブロックされたというアカウントは、こうつづっている。《生方幸夫氏の発言に対して抗議のリプライをした直後、時間にして約1分も経たないうちにブロックされました》《生方氏の選挙区民です。彼に苦言を呈したらブロックされました》《立憲民主党の生方幸夫先生にブロックされてて笑っちゃった》発言にブロックにと、問題行為が重なっている生方議員。“発言を撤回して終わり”となるだろうか?
2021年10月12日北朝鮮で起きていることは、ニュース報道で知る程度よね。国交がないからだけでなく、国を挙げての秘密主義という鋼鉄のベールに包まれて、実態を知る人は日本にはわずか。でもさ、朝鮮半島にルーツを持つ在日コミュニティへの差別問題や、日本人の拉致事件をはじめ、あたしたちの生活にも直結することは山盛りじゃない。だからこそ、能動的に知るべきなんだと思うのよね。とくに、彼の地で暮らす人たちが、どういう状況にあって、どんな人たちなのかってことを。そこでこの作品『トゥルーノース』をオススメしますわ。主人公のヨハンとミヒの兄妹は、在日朝鮮人の帰還事業で北朝鮮に渡った両親とともに平壌で幸せに暮らしていたの。ところがある日、父親が政治犯の疑いをかけられて逮捕されちゃう。それだけじゃなく、兄妹と母親は連帯責任を負わされて、政治犯が収容される強制収容所にぶち込まれちゃうの。大人のみならず小さい子どもも強制労働させられて、食料はほんの少し。極寒の地で暖房やお風呂のないボロ小屋生活。おまけに収容者のなかには、看守に密告することで地位を得ている者もいて、いつ何時貶められるかわからない四面楚歌。最凶最悪の状況で、兄妹は育っていくのよ……。もう、これだけでも胸が苦しくなるってのに、なんとこれ、序盤なの。物語のメインとなるのは、その後のヨハン。このスチール写真のように可愛いヨハンは、収容所の荒んだ生活ですっかり別人に。密告しまくりのグループに入って闇落ちしてるのよ。心の底では、闇落ちしていることを「食料確保のため、母と妹のため」と言い聞かせているけど、実際は仲が良かった収容者にも暴力的に。そんなある日、彼のしでかしたことをきっかけに事件が勃発し、最愛のお母さんに危険が……。ううう、もうコレ以上は言えませんわ、つらすぎて……。こうしてストーリーを語るだけでも悲劇に次ぐ悲劇なんだけど、実際に作品を観ると、観終わるまではかなりスルスルとのみ込めちゃうのよ。なぜって?それはアニメーションだから。この物語をもしも実写で、役者さんのお芝居で描いていたら、途中で退席しちゃってたかもしれないほどよ。お見事としか言いようのない最良の方法・アニメーションで、人権とはなに?人間の生きる意味ってなに?ってことを教えてくれる良作。ただ悲惨な収容所の現実を描いているだけでなく、ユーモアのセンスがちりばめられているのも驚きよ。だって、にっちもさっちもいかない厳しい状況下にあったら、思い浮かべるのは「生への希望」だものね。だからこそ、登場人物ひとりひとりが、めちゃキャラ立ちしているし、訴えかけるメッセージも強烈。そうやって「人として正しく生きるにはどうするか」ってことまで言及しているのが素晴らしいの。ちなみにこれはフィクションだけど空想の産物じゃないの。無数の資料と証言はもちろん、韓国や日本、アメリカなどに散り散りになった収容所を体験した脱北者や元看守へのインタビューも参考にしているんですって。誰か一人をモデルにするんじゃなくて、あらゆる人のエピソードを織り交ぜたみんなの物語。生きる意味と人権を学ぶチャンスよ。ぜひスクリーンで!『トゥルーノース』2012年のドキュメンタリー映画『happy‐しあわせを探すあなたへ』のプロデューサーの初監督作。監督・脚本/清水ハン栄治声の出演/ジョエル・サットンほかTOHOシネマズ シャンテほかにて上映中。©2020 sumimasen※『anan』2021年6月16日号より。文・よしひろまさみち(by anan編集部)
2021年06月14日香取慎吾演じる刑事がSNSでの誹謗中傷による犯罪に立ち向かう新感覚クライムサスペンス「アノニマス~警視庁“指殺人”対策室~」の6話が3月1日オンエア。犯人の少年を演じる楽駆に注目する声と、“アノニマス”の正体を考察する声がSNSにあふれている。社会問題となっているキーボードによる殺人=指殺人の被害者を救うため、警視庁が試験的に新設した「警視庁指殺人対策室」=通称「指対(ゆびたい)」が設立され、そこに2年前相棒の暴走を食い止められず、捜査一課を外された香取さん演じる万丞渉が配属。匿名を意味する言葉“アノニマス”を名乗る謎の存在と対峙していく…という本作。香取さんはじめ指対で万丞の相棒となる碓氷咲良役で関水渚。特定が得意な指対メンバー・菅沼凛々子役でMEGUMI。デジタル担当の四宮純一役で清水尋也。温厚な人柄の指対室室長・越谷真二郎役で勝村政信、2年前の事件のことで万丞と対立する捜査一課の羽鳥賢三役で山本耕史。捜査一課時代の万丞の相棒・倉木セナ役にはシム・ウンギョンといったキャストが出演。※以下ネタバレを含む表現があります。ご注意ください。6話では指対の誰かがアノニマスが繋がっているとの噂が警察内部で広まり、特に万丞が疑われるなか、指対に匿名の中傷で悩む専門学生・末松香(川島鈴遥)がやって来る。香には高校時代からの恋人、椚総一郎(田中偉登)がいたが、有名大学の野球部で注目される総一郎への中傷や脅迫めいた内容ばかりが送られてくるという。時を同じくして総一郎が拉致されたことがわかり、監禁場所で犯人による生配信が始まる。犯人は総一郎の「全てを奪う」ため、4時間以内に監禁場所を特定できなければ“私刑執行”すると警察に宣言。捜査一課に指揮権が移るなか、香はSNSに情報を呼びかける投稿をしそれが拡散され続々情報が集まっていく。香の証言とSNS書き込みなどから犯人が総一郎と高校の野球部で一緒だったが暴力事件を起こし、その後事故死した荒井の弟、翔太(楽駆)だと判明。さらに拉致の瞬間を捉えた画像を四宮が指対のアカウントで投稿。ネットの情報に踊らされるなと激怒する万丞と、緊急だからネットの善意の力を借りようという四宮は対立する…というストーリーが展開。実は香は荒井の恋人で、香は総一郎から性的暴行を受けており、暴力事件もそれを知った荒井が総一郎を殴ったのが真相で、香は翔太と結託し、拉致事件を起こして総一郎に復讐しようとしていた。香は復讐を遂げた後自らもビルの屋上から飛び降りようとするが、すんでのところで万丞が止める。そして香は“アノニマス”から総一郎に復讐するよう促されたことを告白する…というラストだった。視聴者からは翔太役の楽駆さんに「犯人役の楽駆くん、よかったよ」「楽駆の新しい顔が見られた」などといった声や、「夢中さ、きみに。」で演じた役柄と比較して「楽駆くんは江間くんしか知らなかったので振り幅にビビり散らかしてる」といった反応など様々な声が送られる。また指対に“内通者”がいると言われるアノニマスの正体に関する考察も。SNSでは「正体はズバリ闇堕ちした相棒」「既に登場してるキャストなら実は倉木?」「ここまでくると倉木セナが怪しく見えてくる」など“倉木説”を唱える視聴者が多数。一方で「指対の誰かならヒロインさんだといいな」と“咲良説”を挙げる声もあり、“アノニマスは誰か”も見どころになっている模様だ。(笠緒)
2021年03月02日プロローグはおどろおどろしい。ペット以下の環境で監禁、虐待されている女性。そのみじめな姿をあざける犯人。それは、茨城県水戸市内の安ホテルで発見された男の刺殺体と、さらに彼が起こした先の女性監禁事件へと結びつく。犯罪の背景に何があったのか。櫛木理宇さんの『虜囚の犬』は、ゆがんだ家族関係や、閉鎖的な地方都市の陰湿さを浮かび上がらせる問題作だ。弱者の痛みが幾重にも絡む事件を、若き元家裁調査官と県警刑事が追う。「同時にこれは劣等感の物語でもあるんです。極端に感情が欠如しているサイコパス的な人間はおらず、加害者も被害者も自己評価が低い人物ばかり登場します。メッタ刺しにされた薩摩治郎(さつまじろう)は、女性たちを監禁して服従させ、女性に対して一見『強者』のようですが、過去を遡れば、決してそうではない人物だったことが見えてくる。最終的に絶対的な強者というのは存在するのかというのもテーマです」事件につながる要因を解き明かそうとするのが、白石洛(らく)という30代の元家裁調査官。かつて少年事件で治郎や関係者家族と関わったことがあり、治郎の過去について知る数少ない人物。洛の友人で、茨城県警捜査一課の巡査部長・和井田瑛一郎は、引きこもりだったという事件前の治郎について調べるよう洛に依頼する。「今回、捜査官だけではなく素人探偵役の洛を据えたのは、事件捜査だけでなく、少年という弱い存在に焦点を当てて見てくれる人が必要だったからです。洛がいまは妹と暮らす専業主夫にして、刑事の和井田と高校時代からのノリのままじゃれ合う会話を繰り広げる場面を入れたのは、そうしないとあまりにも陰惨な話だけになってしまうかなと。重い物語の緩衝材的な役割もあります」物語は、司法では裁けない罪や悪意にどう向き合うかも問いかける。「他者への寛容性がないというのが始まりだと思うんです。怒りの矛先が間違った方向に向かうという問題があって、より弱い存在が被害者になるのは社会の縮図のようです」櫛木作品では、犯罪をめぐるリアリティにも瞠目させられる。「もともと犯罪心理などには興味があって、作家になる前、シリアルキラーについてのコンテンツの管理人を10年くらいやっていたことがあるんです。本もいろいろ読みました。そのころの知識がいろいろ補填してくれているのかもしれません」くしき・りう作家。1972年、新潟県生まれ。2012年『ホーンテッド・キャンパス』で日本ホラー小説大賞・読者賞を、同年、『赤と白』で小説すばる新人賞を受賞。『虎を追う』など著書多数。『虜囚の犬』1986~’87年、米国オハイオ州で黒人女性ばかりが狙われたゲイリー・ヘイドニックという男による実在の拉致監禁事件がモチーフ。KADOKAWA1700円※『anan』2020年7月22日号より。インタビュー、文・三浦天紗子(by anan編集部)
2020年07月20日主演に岡田健史、ヒロインに堀田真由、そして望月歩、長見玲亜、笠松将といった若手実力派俳優が勢ぞろいする、いくえみ綾原作の「いとしのニーナ」。この度、FODでの配信日が5月18日(月)に決定し、キービジュアルとスポット動画が公開された。幼なじみが起こしたある拉致事件をきっかけに、憧れの美少女・ニーナ(堀田さん)のボディーガードをすることになった高校生・厚志(岡田さん)の、不器用だけど純粋でまっすぐなラブストーリー。ドラマでは、ひと筋縄ではないラブストーリーに加え、男同士の友情、若者の成長物語としても描かれる。この度公開したキービジュアルは、いくえみ綾の原作の世界観を再現。みんなが出逢った通学途中のバスの中で、何か不安やコンプレックスを抱え、それでも前向きに進もうとする登場人物を表現している。また、同時にFODの配信ページにて初公開するスポット映像は、ドラマの世界観を存分に感じることができる、1分15秒に及ぶシーン厳選のダイジェストとなっている。FODオリジナルドラマ「いとしのニーナ」は5月18日より毎週月曜0時~配信、FODにて配信(全8話)。(text:cinemacafe.net)
2020年04月13日いくえみ綾の漫画を岡田健史主演でドラマ化する「いとしのニーナ」。この度、堀田真由、望月歩、笠松将ら若手俳優の出演が決定した。幼なじみが起こしたある拉致事件をきっかけに、憧れの美少女・ニーナのボディーガードをすることになった厚志の不器用だけど純粋でまっすぐなラブストーリー「いとしのニーナ」。岡田さん演じる厚志が恋心を抱くヒロイン、ニーナこと青田新名を演じるのは、「3年A組 -今から皆さんは、人質です-」や現在放送中の話題のドラマ「恋はつづくよどこまでも」では新人看護師役で出演中の堀田さん。「初めてこの作品を手に取ったときには、拉致という言葉にどこか非現実さを感じました」という堀田さんだが、「しかし、読み進めていくうちに、日々人と人が生きていく中で形は違えど傷つけそして許し合う、そんなリアルさが本作と重なり合い人間の儚さと強さを痛感しました」と物語の印象を語る。また、以前からいくえみ作品を読んでいたそうで「青田新名という役を私に託してくださったことは恐れ多くも本当に贅沢な時間でした。キャスト、スタッフの皆様の手をお借りしながらも私なりに役へ息を吹き込ませていたのでぜひ、放送を楽しみにして頂けると嬉しいです!」と思いを明かした。さらに、通学時に見かけたニーナに一目惚れし、拉致事件を起こしてしまう厚志の親友・押川正行(マサ)役には、『五億円のじんせい』「3年A組 -今から皆さんは、人質です-」の望月さん。厚志とマサの同級生で、ニーナ拉致をマサに指示する不良・牛島清貴役は、『デイアンドナイト』『花と雨』などに出演する個性派俳優の笠松さんが演じる。望月さんは「あっつのように真っ直ぐな岡田さん、共演数が多く心許せる堀田さん、現場の空気を温めてくださる笠松さんとそのほか多くの共演者、スタッフの方々、ほんとに現場が温かく幸せでした」と撮影をふり返り、「作品の中にこの温もりがつまってると思います。観てくださる皆さんには、純粋で真っ直ぐな想いと、僕たちなりのラブストーリーを楽しんでくれたら嬉しいです」と呼びかける。そして笠松さんは「卒業式に、母と“今日で最後の制服か”と話しながら玄関を出て、9年が経ちます。お母さん、まだ制服を着ています。不思議な恋愛青春群像劇になっていると思います。ぜひFODで」とコメントした。「いとしのニーナ」は春、FODにて配信予定(全8話)。(cinemacafe.net)
2020年02月23日ドラマ「中学聖日記」に大抜擢されて以降、CM、映画、ドラマに写真集と各方面で活躍中の岡田健史が、いくえみ綾の人気コミック「いとしのニーナ」のドラマ化で主演を務めることが決定した。「いとしのニーナ」(幻冬舎コミックス刊)は、幼なじみが起こしたある拉致事件をきっかけに、憧れの美少女・ニーナのボディガードをすることになった高校生・厚志が主人公の不器用だけど、純粋でまっすぐなラブストーリー。主人公の高校生・外山厚志(とやま・あつし)は、親友のマサが起こしたニーナ拉致事件に呆れながらも、とっさにニーナを助けた結果、彼女のボディガードをすることに。事件の主犯格である牛島に怯えながらも、心に傷を負ったニーナの力になりたいと思ううちに、恋心を抱くようになる厚志を演じるのが岡田さん。本作では初のヘタレキャラに挑む。親友が事件を起こしてしまった状況の中、歯がゆさや使命感、友情、恋心やそれに対する葛藤などで、ひとりの男として成長していくという、一筋縄ではいかないラブストーリーをどう演じるのか注目。「主演という大役を授かりとても嬉しいのと同時に身が引き締まる思いです」と岡田さん。いくえみ綾の原作を「忠実に再現しつつ、我々スタッフ、キャスト一同でしか表現できないものを表出していますので、その中でダメダメ男子っぷりに注目して頂けると幸いです」と、意気込みをコメント。いくえみさんは「少し昔の作品で、少し危険を孕む内容ではありますが、私の描きたかった事を忠実に脚本にしていただきました」と語る。「岡田健史さんをはじめ、若い方達に演じてもらうにあたり、ダメダメなキャラ達がどのように動いてくれるのか、楽しませてくれるのか、ドキドキさせてくれるのか、今からとても待ち遠しいです」と期待を寄せている。「いとしのニーナ」は2020年春、FODにて配信予定(全8話)。(text:cinemacafe.net)
2020年02月06日ドラマ「私の名前はキム・サムスン」「シークレット・ガーデン」で視聴者を夢中にさせ、『王の涙 -イ・サンの決断-』の苦悩する王、『コンフィデンシャル/共助』の北朝鮮刑事など、どんな役でも魅力的に演じてきた人気俳優ヒョンビンが、初の悪役に挑戦することでも話題の『ザ・ネゴシエーション』。この度、本作で冷徹な人質犯を演じ、新境地をみせるヒョンビンと交渉人を演じたソン・イェジンが、モニター越しに対峙する、緊迫感あふれる本編映像が解禁となった。今回到着したのは、ヒョンビン演じる謎の人質犯とソン・イェジン演じる交渉人が、モニター越しに1対1の交渉を始める緊迫したシーンの本編映像。ある事件をきっかけに心に傷を抱えた、ソウル市警危機交渉班の警部補ハ・チェユン(ソン・イェジン)がタイ・バンコクで拉致事件を起こした目的不明の凶悪犯ミン・テグ(ヒョンビン)から突然、交渉相手に指名される。呼び出された彼女が見たのは、同じ交渉班のチョン班長が血だらけで人質となった姿。さらに交渉人チェユンを試すかのように、ミン・テグは銃口を人質に向け脅しにかかる――。このシーンは、事件の状況を忠実に再現するため、ヒョンビンとソン・イェジンが実際にモニター越しで演技をする“リアルな二次元撮影”を用いて撮影された。そのため、人質を盾に交渉を有利に進めようとするミン・テグと、何とか冷静に交渉を続けようとするハ・チェユンの独特の緊張感が観客にもリアルに伝わってくるものとなっている。特に、薄暗いアジトのような場所で、長髪に白シャツ姿で人質を傍らに狂気をみせるミン・テグが、チェユンに「礼儀を守っていただけますか」と冷静さを問われ「そう言ってる場合か?」と冷たく言い放ったかと思えば、「彼女が気に入ったよ」と挑発するような口ぶりで相手を翻弄していく様子はまさに圧巻。ヒョンビンは初の悪役に挑むにあたり、イ・ジョンソク監督と「いわゆる悪役の典型から脱しようと話をした」そうで、「悪役ということを意識していたわけではなく、ミン・テグというキャラクターの持つ複雑な感情を表現することにより集中していたように思う」と、その役作りをふり返っている。日本にも多くのファンを持つ俳優ヒョンビンの新境地ともいえる演技に注目だ。『ザ・ネゴシエーション』は8月30日(金)よりシネマート新宿ほか全国にて順次公開。(text:cinemacafe.net)■関連作品:ザ・ネゴシエーション 2019年8月30日よりシネマート新宿ほか全国にて順次公開ⓒ 2018 CJ ENM CORPORATION, JK FILM CO., LTD. ALL RIGHTS RESERVED
2019年08月24日おとな向け週末映画ガイド今週のオススメは『アポロ11完全版』『天気の子』『工作』『存在のない子供たち』。ぴあ編集部 坂口英明19/7/19(金)イラストレーション:高松啓二今週公開の作品は17本。全国350スクリーン規模で上映の新海誠監督新作アニメ『天気の子』と、250スクリーンの『東京喰種 トーキョーグール【S】』、そしてこれらに続く135スクリーンの『チャイルド・プレイ』、以上3本がいわゆる拡大ロードショー。あとはミニシアターなど小規模での公開です。その中からおとなの映画ファンにオススメしたい作品をご紹介します。『アポロ11 完全版』いまから50年前の7月20日、人類が初めて月に降り立った、あのアポロ11号のミッションを収めたドキュメンタリーです。信じられないことですが、NASAによって70ミリの高精細フィルムで撮影された未公開映像や、管制センターと宇宙飛行士たちとの交信記録など11,000時間を越える音声データが残っていて、それが今回「発掘」されました。映像は4Kリマスター処理され、現代に蘇り、これが驚くほどにドラマチックなのです。打ち上げの日、ロケットに乗り込む宇宙飛行士たち、見守る管制センター内部の様子、打ち上げ見物で宇宙基地のあるフロリダのビーチに集まった100万人の観衆を歓声とともに高精細のカメラでとらえます。50年前のアメリカ人の姿、形です。センターにつめるスタッフの大半はワイシャツに細身のタイ、女性とアフリカ系の人の姿はほんのわずかです。そして、当たり前ですが、パソコンがない。ぼけたモニター画面と、膨大なスイッチ、ダイヤル式の電話など。いまみると恐ろしくローテクです。そして始まる9日間の旅の記録。探査船の月面着陸時、「鷲は舞い降りた」と交信し、アームストロング船長が「これは一人の人間にとっては小さな一歩だが、人類にとっては偉大な躍進だ」と月に足を踏み入れる。いちいちカッコいいんです。夢を信じた時代です。こういう映画こそ大きなスクリーンの映画館で是非!『天気の子』雨の多いこの7月にお似合いの映画です。公開初日、東京の朝は気持ち雨模様でしたが、9時からの上映が終わって外に出ると、青空さえ顔をのぞかせ、これは天気の子の神通力かと思いました。家出をして東京に出てきた16歳の少年が、天気を晴れにする超能力を持った少女と出会い、「世界を変える」というファンタジー。新海誠さんの作品は、背景や風景が実写の街よりもフォトジェニックで、詩情があり、ロマンティックにすら感じるのですが、それがこの映画のテーマにぴったりです。実景のなかに映り込む、商品名やビルボード、ネオンの実名も、アニメなら普通消しますが、逆にかなり精彩に描き込んでいて、とても効果的です。東京のあちこちが登場します。田端なんて聖地巡礼、流行りそうですね。平泉成さんや倍賞千恵子さんなど、安定感ある声の出演にも親しみを感じます。シニアの方まで充分楽しめる映画です。『工作 黒金星と呼ばれた男』韓国のポリティカルサスペンス映画は絶好調です。この作品も実話に基づく、ブラック・ヴィーナス(黒金星)というコード名でよばれたスパイの物語。舞台は1990年代初頭。主人公は、核開発の疑惑を探るため、なんと北朝鮮まで潜入し、当時の金正日総書記接見までやってのける「韓国のスパイ史上最も成功した対北工作員」です。黒金星がいかにして、北の信頼を勝ち取っていくか。その大胆不敵な行動も見ものですが、彼の所属する国家安全企画部についてもていねいに描かれます。かつてKCIAとよばれた、金大中拉致事件の実行犯とされる組織。金大中が大統領選の有力候補となり、もし政権交代にでもなったらその組織があぶない、そんな背景がスリリングです。ぴあの連載「池上彰の 映画で世界がわかる!」で、この映画をとりあげた池上さんは、例えば平壌の空港に降り立つシーンなど「過去に2回、北朝鮮を取材したことのある私から見ても、このあたりの描写はリアルです」と書かれています。そのリアルさに裏打ちされた、サスペンスの傑作です。『存在のない子供たち』現代のレバノン。12歳の少年が「どうしてこんな世の中に、僕を産んだのか」と両親を法廷で訴える、というショッキングな出だし。なぜ、彼はそういう行動に出たのか。貧民窟に生まれ、親が出生届をださなかったので、誕生日もわからないし、学校へも行っていない。まさに社会に「存在をしていない」子供なのです。演じているゼイン・アル=ラフィーアという子役の目に吸い寄せられます。目力があります。利発な少年で、生活力もある。こんな環境の中ですら、粗暴で、言葉もきたないのですが、弱い存在へのまなざし、彼らを必死で守ろうとするやさしさに胸をうたれます。フィクションなのですが、この少年の未来をみてみたい、そんな気持ちになりました。悪党かもしれないし、社会の役にたっているかもしれない、でも、ひとかどの人物になっていると思います。厳しい現実を突きつけられますが、一筋の希望の光を感じる、そんな映画です。特集上映では。「洒落たタッチと円熟の演出 職人監督降旗康男」(新文芸坐)7/22〜30「洒落たタッチと円熟の演出 職人監督降旗康男」(新文芸坐)7/22~30池袋の新文芸坐では、5月に他界した降旗康男監督の追悼回顧上映が行われます。東映出身、プログラム・ピクチャーで鍛えた「職人監督」です。高倉健出演の作品が多く、東映での代表作は健さん主演の『新網走番外地』シリーズ。フリーになってからも、『あなたへ』(2012年)まで、ふたりの共作は続きます。今回上映する14本も半分以上が高倉健主演作。『新網走番外地』は入っていませんが、最初にコンビを組んだ『地獄の掟に明日はない』(1966年)や、任侠ものというよりは文芸映画のテイスト『冬の華』(1978年)、『駅 STATION』(1981年)など6本や、監督デビュー作、緑魔子主演の『非行少女ヨーコ』(1966年)も上映されます。
2019年07月19日『コンフィデンシャル/共助』のヒョンビンが凶悪犯役、『私の頭の中の消しゴム』のソン・イェジンが交渉人役で初共演した心理サスペンス『ザ・ネゴシエーション』から、緊張感溢れる2人の対決シーンを収めた予告編が解禁となった。今回解禁となった予告編は、ヒョンビン演じるタイで発生した韓国人拉致事件の犯人ミン・テグが、「今から人質を1人ずつ殺していく」と殺気漂う表情で交渉を迫る場面から始まる。韓国から画面越しに交渉を続けるソン・イェジン演じるハ・チェユンに対し、余裕を感じさせる態度で揺さぶりをかけるテグ。そしてキム・サンホ演じる先輩刑事らの捜査を経て、彼の要求と正体が少しずつ明らかになっていく。ヒョンビンが悪役に挑戦するのは本作が初。時に冷酷な口調で警察をあざ笑うかのように挑発を繰り返す凶悪犯を存在感たっぷりに演じており、これまでのイメージとは一味違った彼の姿を確認できる予告映像となっている。本作で初メガホンをとったイ・ジョンソク監督は、「ヒョンビンは生まれ持った魅力と容姿に負けず劣らず監督たちに信頼と力をくれる俳優。本作ではこれまでに見たことのない彼の新たな一面を見ることができるだろう。またソン・イェジンは完璧な役者。映画全体の流れについてもすぐに理解するし、その中で自分の色を出す術を知っている」と、2人への賛辞のコメントを寄せている。また、6月28日(金)より『ザ・ネゴシエーション』の第2弾前売り特典付き鑑賞券の販売が開始される。購入特典はメインビジュアルをデザインした「特製マグネット」。数量限定につき、なくなり次第終了となる。タイムリミットは14時間、果たして交渉の行方は?そして犯人の目的は?その結末は是非劇場で見届けて。『ザ・ネゴシエーション』は8月30日(金)よりシネマート新宿ほか全国にて順次公開。(text:cinemacafe.net)■関連作品:ザ・ネゴシエーション 2019年8月30日よりシネマート新宿ほか全国にて順次公開ⓒ 2018 CJ ENM CORPORATION, JK FILM CO., LTD. ALL RIGHTS RESERVED
2019年06月07日元モーニング娘。でタレントの矢口真里(34)が26日に放送されたテレビ東京系『じっくり聞いタロウ~スター近況(秘)報告~』に出演し、モーニング娘。時代に拉致される寸前だったという痴漢被害を告白した。 矢口は「何回か痴漢に遭ったことがあるんですけど、道の途中に黒い車が停まっていて、そのドアが開いていて。後ろからガバっと胸をつかまれて、そのまま持ち上げられたんですよ」と告白。 「私このまま車に引きずり込まれると思って、サングラスを取って“私!私!”ってアピールしたら、向こうが逃げて行ったんです。著名人だと厄介だからという感じだったのかな」とケガなく無事だったと話した。 番組MCの次長課長・河本準一(42)は「人さらいだよ、それ。拉致やん」と唖然。矢口も「そうですね。事件に遭いそうになりました。めっちゃ怖かったです。都内で、でもちょっと一本路地に入ったところで誰もいなかったんですよ。夜……」と当時の状況を明かし、「みなさん本当に気を付けたほうがいいです」と呼びかけた。
2017年10月27日2013年に実際に起きた、世界を震撼させたボストンマラソン爆弾テロ事件の犯人特定から逮捕まで驚くべき裏側を描いた映画『パトリオット・デイ』。本作のタイトルである“パトリオット・デイ”は、今年は本日4月17日(月)で、今回もボストンマラソン大会が開催。この度、“パトリオット・デイ”がボストンの人々にとっていかに大事な日だったか、この日がテロのターゲットとなったのはどういう意味を持つのか、映画スタッフや事件捜査官たちからの証言をまとめた特別映像が到着した。2013年4月15日。殺人課の刑事トミー(マーク・ウォルバーグ)は、朝からボストンマラソンの警備に駆り出されていた。突如、群衆の真っ只中で大爆発が起こり、歓声は悲鳴に変わる。到着したFBIのリック(ケビン・ベーコン)は、現場を見ると「これはテロだ」と断言。やがて、監視カメラに映る不審な“黒い帽子の男”と“白い帽子の男”が容疑者として浮上する。彼らの犯行と思われる市民の拉致事件と市街での銃撃戦まで勃発、市長は異例の措置で街を完全に封鎖する――。主演を務めたのは、『バーニング・オーシャン』『ローン・サバイバー』のマーク・ウォールバーグ。監督のピーター・バーグとは、この2作に続いて3度目、またも社会的な事件をベースにした実録ドラマでタッグを組んでいる。“パトリオット・デイ”は、「愛国者の日」と日本語に訳され、ボストンのあるマサチューセッツ州、そしてメイン州とウィスコンシン州の3州において、アメリカ独立戦争の勝利を記念して制定された、毎年4月の第3月曜日にあてられた祝日。それにあたる今月17日(月)は、事件から4回目の“パトリオット・デイ”となる。このほど到着した映像では、バーグ監督、プロデューサー、事件当時のマサチューセッツ州知事、ウォータータウン署巡査部長、FBI特別捜査官、警視総監らが「レキシントン・コンコードの戦いとアメリカ独立戦争を祝う日」「マラソンが開催され、春の訪れを告げる日」「誰もが仕事を休んで楽しむ」「街の一員であることを謳歌する重要な日」などと思い思いに“パトリオット・デイ”について語っている。また、映画の冒頭で若い夫婦が「パトリオット・デイにしていいことは、マラソンを見る、マラソンに出る、野球を観戦する、それだけ」と語り合っているように、ボストン市民にとって愛する人と一緒にのんびりと過ごす大切な休日だった。マラソン大会や、ボストン・レッドソックスの試合に人々が集まり、子どもから大人までみな笑顔で過ごしている映像からも、いかにこの日を楽しみにしているのかが伝わってくる。しかし、事件はこの日を狙って起こってしまった。バーグ監督は、「この日が選ばれたのは偶然ではないだろう。自由に対する攻撃だ」と怒りを抑え解説。ボストンマラソン爆弾テロ事件は、単に大勢が集まるというだけでなく、この日を狙うことによって、より人々に衝撃を与える意図がテロリスト側にあったということが浮かび上がってくる。『パトリオット・デイ』は6月9日(金)よりTOHOシネマズ スカラ座ほか全国にて公開。(cinemacafe.net)■関連作品:パトリオット・デイ 2017年6月9日よりTOHOシネマズ スカラ座ほか全国にて公開(C) 2017 Lions Gate Entertainment Inc. All Rights Reserved.
2017年04月17日沖縄で元米兵の男が会社員の女性を拉致して死体遺棄をした事件や、千葉の中学生が2年間誘拐されていたことが発覚した事件などは記憶に新しいですが、近年面識のない不審者による犯罪が相次いでいますね。とくに小学生を狙った犯罪は多く、毎年数えきれないほどの不審者情報が警察に寄せられています。私たち親は子どもに「不審者に気をつけてね」と言い聞かせますが、子どもは具体的にどんな人が不審者なのか理解しているのでしょうか?おそらく親自身も十分に知識を持っていないという人が多いと思います。そこで今回は、“不審者の見分け方”についてお話ししていきます。●こんな不審者を見かけたら要注意!“不審者”と聞くと、全身黒尽くめでサングラスにマスクをしている、というイメージがありますが(今時そんな人いないと思いますが)、実際には普通の格好をしていることも多いです。そのため、一見しただけでは誰が不審者なのか見分けがつきません 。しかし、彼らにはいくつかの特徴があります。その特徴を知ることで、前もって不審者との接触を避けることができ、身を守ることへとつながります。以下のような人を見かけたら近づかないようにしましょう。・見られても視線を合わせようとしない・不審なバッグや袋を持っている・サングラスやマスクで顔を隠している・頻繁に住宅街をウロウロしている・町中の公園で長時間ベンチに座ってキョロキョロしている不審者は自分の顔や特徴を覚えられたくないため、目を合わせなかったり顔を隠したりなど挙動不審な態度を取ります 。また、人通りの有無を確認したりターゲットの子どもを探したりするために、住宅街をうろついたり公園で街の様子をうかがっていることもあります。こういった人たちには不用意に近づかないよう、子どもに伝えておきましょう。●不審者はこうアプローチしてくるターゲットを見つけた不審者は、あの手この手で子どもの気を引こうとします。・「新しいオモチャがあるよ」「お金ほしい?」などと物で誘惑する・「家まで送ろうか?」などと“親切な人”を装う・「道を教えてくれない?」などと“困った人”を装う・「お母さんが交通事故にあって大変だよ!」などと知り合いを装う・「かわいいね、モデルにならない?」などと褒めて誘惑するこれらの行為は、頭で分かっていても実際にやられると正常に判断できずについていってしまう可能性があります。そのため、知らない人にはどんな理由があっても絶対についていかないよう、徹底して教えてあげる必要があります。●「いかのおすし」で安全対策!不審者と遭遇したときにどう対応すべきかを教えても、とっさの瞬間に忘れてしまうこともあります。そこで、『ALSOK』のHPに掲載されている、不審者対策を覚えるのに効果的な『いかのおすし』を活用しましょう。『いか』ない……知らない人についていかない 。人気のない通りなどの危険なところへ行かない。『の』らない……知らない人の相談や誘いにのらない 。車やバイクにも絶対に乗らない。『お』おごえをだす……怖いときや危ないときは大声で叫ぶ 、助けを呼ぶ。防犯ブザーも使う。『す』ぐにげる……少しでもおかしいと感じたらすぐ逃げる 。『し』らせる……不審者を見たり、接触をしたら近くの大人や警察、家族知らせる 。知らせるときは不審者の特徴や車のが去っていった方向を教える。この『いかのおすし』を教えておくことで、いざというときにも素早く適切な行動を取ることができます。----------上記で不審者の特徴についてお話ししましたが、極端に言うと子どもにとって“知らない大人”は全員不審者です。不審者の中には力づくで連れ去ろうとしたり、言葉巧みに相手をコントロールしたりする人もいます。そのため、安全対策を日頃から行い、不審者と遭遇したときの初動を早めておく必要があります。まだ自分の力で身を守ることができない子どものためにも、親がしっかりと情報を与えて教育するようにしたいですね。【参考リンク】・「ALSOKあんしん教室」を受けてみた | ALSOK()●文/パピマミ編集部
2016年05月26日10代で園子温に師事し、女優やグラビアアイドルとしての経歴を持つ水井真希が、自身が被害者となった実際の連続暴行拉致事件を映像化した『ら』で監督デビュー。主演を、元「AKB」の第一期最年少メンバーで、『少女は異世界で戦った』で武田梨奈、清野菜名と共に好演を見せた加弥乃が務めることが明らかとなった。ある日、まゆか(加弥乃)はアルバイトの帰り道、見知らぬ男に拉致される。長い夜はやがて明けるが、男の凶行はエスカレート。少女を次々と拉致し始める。解放された彼女は日常生活に戻るが、心はあの暗い森に取り残されたまま。やがて、彼女の心の傷は具現化し、フクロウに導かれた先で“あるもの”と対峙する…。映画『奇妙なサーカス』『片腕マシンガール』などに現場スタッフとして参加する一方、主演映画『終わらない青』『マリア狂騒曲』などに出演。また、「DMM.com」グラビアアイドル部門年間ダウンロードランキング1位など、異色の経歴を持つ水井監督。デビュー作となる本作は、監督自身が第1被害者となった連続少女暴行拉致事件を自ら映画化した衝撃の問題作。ゆうばり国際ファンタスティック映画祭など国内外10の映画祭で、リアルな実体験に基づく被害当事者しか知り得ない精神世界の描写が話題となった。水井監督自身の投影となる主人公・まゆかを演じるのは、7歳で芸能界入り、ミュージカルやテレビドラマに多数出演し、「AKB48」の第一期最年少メンバーとしても活躍した加弥乃。最近では、金子修介監督『少女は異世界で戦った』で、武田さんや清野さんといった新進気鋭の女優たちと共に主演の一人として本格アクションを披露。実力と愛嬌を兼ね備えた若手女優として期待を集めている。なお、本作には、2015年公開実写版『進撃の巨人』で特殊造形プロデューサーを務め、水井監督の映像制作の師匠でもある西村喜廣がプロデューサー兼特殊造型監督として参加。暗い森で迷子になったかのような被害当時者が負った傷を、より実態を持ったものとしてリアルに映像化させている。『ら』は2015年3月7日(土)より渋谷アップリンクほか全国にて公開。(text:cinemacafe.net)
2014年12月04日