『ソーシャル・ネットワーク』でアカデミー賞脚色賞を受賞した天才脚本家アーロン・ソーキンの監督デビュー作『MOLLY’S GAME』(原題)が、2018年5月に日本公開されることが決定。ジェシカ・チャステインを主演に迎え、トップアスリートから、26歳にしてスター俳優が集う高額ポーカーの経営となったモリー・ブルームを描いていく。モーグルのオリンピック候補だったモリー・ブルームは、選考をかけた大会で怪我を負い、アスリートの道を諦める。ハーバード大学へ進学するまでの1年をロサンゼルスで気ままに過ごすことにしたモリーだったが、勤めていた会社のボスから、アンダーグラウンドなポーカー・ゲームのアシスタントを頼まれる。そこでは、ハリウッドスターや大物プロデューサー、大企業の経営者らが法外な掛け金でポーカーに講じていた。やがて、彼女はその才覚で26歳にして自分のゲームルームを開設するのだが、10年後FBIに逮捕される。彼女を担当した弁護士は、打合せを重ねるうちに、目の前の女性がタブロイド紙に書きたてられるような人物でないことを知るのだが――。『ヘルプ ~心がつなぐストーリー~』『ゼロ・ダーク・サーティ』と2年連続でアカデミー賞にノミネートされ、現在ロングランヒット中の『女神の見えざる手』でゴールデングローブ賞のドラマ部門で主演女優賞候補となったジェシカ。そんないまノリに乗っているハリウッド最注目の女優が主演する本作は、トロント映画祭でプレミア上映、AFIのクロージングを飾り、本年度アカデミー賞の候補作とも目されている話題作。また、レビューサイトRotten Tomatoesで批評家95%の高評価を獲得している(11月24日現在)。レオナルド・ディカプリオ、トビー・マグワイア、ベン・アフレックをはじめとするトップスターが顧客リストに名を連ねていたことでニュースとなったエクスクルーシブルなポーカールーム。招待された限られた者のみが参加できる、ハリウッドの都市伝説的なそのポーカールームを経営していたのは、若干26歳の魅力的な女性モリー・ブルーム。ジェシカが今作で演じるのは、このモリー。彼女は、オリンピック候補にもなったトップアスリートから予想外の転身を遂げ、タブロイド紙の注目の的になった人物。今回、2014年に刊行されベストセラーとなった彼女の回想録を、実在の人物を描くことに定評のある脚本家アーロン・ソーキンが、独自の視点で脚本、初監督に挑んだ本作。物語は、違法なポーカー・ゲームでFBIに逮捕された彼女と弁護士のやりとりを通して、スキャンダルの的となったモリーの栄光と転落を追いながら、その才気と情熱の根源に迫っていく。『女神の見えざる手』に続き、本作では並外れた才覚と情熱を仕事にそそぐ女性を演じ、オスカー候補との呼び声も高いジェシカ。彼女のほかにも、モリーの弁護士には『マイティ・ソー』シリーズや『スター・トレック BEYOND』のイドリス・エルバ、モリーの父親を『パーフェクト・ワールド』『ドリーム』のケヴィン・コスナーが演じる。『MOLLY’S GAME』(原題)は2018年5月、TOHOシネマズ 日比谷ほか全国にて公開。(cinemacafe.net)
2017年11月29日今年で59回を数える「輝く!日本レコード大賞」が、12月30日(土)にTBSにて生放送。本放送に先立ち、今年の日本レコード大賞候補となる「優秀作品賞」、最優秀新人賞候補となる「新人賞」ほか、各賞受賞者&曲が決定した。2017年「日本レコード大賞」候補となる「優秀作品賞」には、「乃木坂46」の「インフルエンサー」や「欅坂46」の「風に吹かれても」、「AKB48」の「願いごとの持ち腐れ」と女性アイドルグループが決定したほか、三浦大知「EXCITE」、氷川きよし「男の絶唱」、三山ひろし「男の流儀」、西野カナ「手をつなぐ理由」。さらに、ドラマ「カンナさーん!」主題歌となったAIの「キラキラ feat.カンナ」、現在放送中の月9ドラマ「民衆の敵~世の中、おかしくないですか!?~」の主題歌である「AAA」の「LIFE」、映画『メアリと魔女の花』主題歌となった「SEKAI NO OWARI」の「RAIN」が受賞。「最優秀新人賞」候補となる「新人賞」には、ハロー!プロジェクト所属の女性アイドルグループ「つばきファクトリー」や、男性5人組ユニット「UNIONE」、中澤卓也、NOBUが受賞決定。そのほか、「特別賞」には2018年の引退を発表した安室奈美恵や、ニュースの報道でも話題となった「荻野目洋子/大阪府立登美丘高校ダンス部」の「ダンシング・ヒーロー」。「作曲賞」には杉山勝彦(家入レオ「ずっと、ふたりで」)。「最優秀アルバム賞」には「Suchmos」の「THE KIDS」。「企画賞」は「美女と野獣オリジナル・サウンドトラック」などが受賞した。主要な賞受賞者・楽曲は以下の通り。■優秀作品賞※曲名50音順「インフルエンサー」/「乃木坂46」「EXCITE」/三浦大知「男の絶唱」/氷川きよし「男の流儀」 /三山ひろし「風に吹かれても」/「欅坂46」「キラキラ feat.カンナ」/AI「手をつなぐ理由」/西野カナ「願いごとの持ち腐れ」/「AKB48」「LIFE」/「AAA」「RAIN」/「SEKAI NO OWARI」■新人賞※アーティスト名50音順つばきファクトリー中澤卓也NOBUUNIONE■特別賞※50音順阿久悠安室奈美恵「ダンシング・ヒーロー」 荻野目洋子/大阪府立登美丘高校ダンス部ゆず和田アキ子■<作曲賞>杉山勝彦/「ずっと、ふたりで」家入レオなど■<作詩賞>徳永英明/「バトン」徳永英明■<編曲賞>中田ヤスタカ/「良すた」「原宿いやほい」きゃりーぱみゅぱみゅなど■<最優秀アルバム賞>「THE KIDS」/「Suchmos」■<優秀アルバム賞>「がらくた」/桑田佳祐、「デラシネ déraciné」/「クミコ with 風街レビュー」、「ナイトライダーズ・ブルース」/高田漣 、「ライヴ・イン・モントリオール」/「上原ひろみ×エドマール・カスタネーダ」(※アルバム名50音順)■<企画賞>「I’m HOME」/三浦祐太朗、「お義父さん」/はなわ 、「G.S. meets The KanLeKeeZ」/「The KanLeKeeZ」、「SEIKOJAZZ」/松田聖子、「美女と野獣オリジナル・サウンドトラック」、「船村徹 トリビュートアルバム~永遠の船村メロディー~」五木ひろし(※タイトル名50音順)「第59回輝く!日本レコード大賞」は12月30日(土)17時30分~TBSにて生放送。(cinemacafe.net)
2017年11月16日難民の青年を受け入れる家族の絆を描くドイツ映画『はじめてのおもてなし』。2016年に公開され空前の大ヒットとなり、ドイツ・アカデミー賞観客賞を受賞した本作の予告編が解禁となった。ミュンヘンの閑静な住宅街に暮らすハートマン家のディナーの席で、母アンゲリカは難民の受け入れを宣言。教師を引退して生き甲斐を失った彼女は、夫リヒャルトの反対を押し切って、ナイジェリアから来た難民の青年ディアロを自宅に迎える。家族は、“はじめてのおもてなし”に張り切るが、あるとき大騒動が起きてしまう。さらに、ディアロの亡命申請も却下に。果たして、崩壊寸前の家族と天涯孤独の青年は、平和な明日を手に入れることが出来るのか――?『善き人のためのソナタ』のプロデューサーと、ドイツのヒットメーカーのサイモン・バーホーベン監督がタッグを組み、本国で2016年興収No,1となる大ヒットを記録した本作。ドイツの人気俳優たちが競演し、家族の絆、難民やテロなど、リアルにあふれた悩みを、明るくユーモアたっぷりに、笑いと涙で描く必見の1作だ。このたび公開された予告編は、「家に難民を迎え入れるわ!」という母アンゲリカの、突然の発言からスタート。ひとりぼっちでドイツにやってきた青年ディアロを受け入れることにより、家族や地域に戸惑いが広がる様、逆にディアロが周囲に影響を与えていく様をコミカルに、そして人間味たっぷりに描く映像となっている。本作で描かれる、異国からの来客とともに、絆を確かめあい、変わってゆく家族の姿にはきっと心動かされるはず。『はじめてのおもてなし』は2018年1月よりシネスイッチ銀座ほか全国にて公開。(text:cinemacafe.net)
2017年11月15日2018年3月発表の第90回アカデミー賞の長編アニメーション部門の候補対象作が選出され、『この世界の片隅に』をはじめ、日本の作品5本がエントリーを果たした。10日(現地時間)、アカデミー賞を主催する映画芸術科学アカデミー(AMPAS)は長編アニメーション部門の候補対象となる26作を選出。12日に日本での劇場公開1周年を迎え、いまもロングラン上映が続く片渕須直監督の『この世界の片隅に』のほか、選出されたのは米林宏昌監督の『メアリと魔女の花』(英題『Mary and the Witch’s Flower』)、神山健治監督の『ひるね姫 ~知らないワタシの物語~』(英題『Napping Princess』)、山田尚子監督の『映画聲の形』(英題『A Silent Voice』)、伊藤智彦監督の『劇場版ソードアート・オンラインオーディナル・スケール』(英題『Sword Art Online: The Movie Ordinal Scale』)の5作。主な選出作は、ユニバーサル・スタジオとドリームワークス・アニメーションがタッグを組む第1弾で、アレック・ボールドウィンらが参加する『ボス・ベイビー』(2018年3月21日(水・祝)日本公開予定)、人気シリーズ第3弾となる『カーズ/クロスロード』、こちらも人気シリーズ第3弾で日本でも大ヒットした『怪盗グルーのミニオン大脱走』、3Dアニメ『レゴバットマンザ・ムービー』といったハリウッド・メジャーの大作。ほかにアンジェリーナ・ジョリーがプロデュースした『The Breadwinner』(原題)、ピクサーの最新作『リメンバー・ミー』(2018年3月16日(金)公開予定)、現在日本公開中の『ゴッホ最期の手紙』など。厳正な審査を経た後、アカデミー会員の投票によって最終的に選出された候補作5本は1月23日(現地時間)に発表される。授賞式は3月4日(現地時間)に発表される。(text:Yuki Tominaga)■関連作品:この世界の片隅に 2016年11月12日より全国にて公開(C) こうの史代・双葉社/「この世界の片隅に」製作委員会劇場版 ソードアート・オンライン -オーディナル・スケール- 2017年2月18日より全国にて公開(C) 2016 川原 礫/KADOKAWAアスキー・メディアワークス刊/SAO MOVIE Projectひるね姫~知らないワタシの物語~ 2017年3月18日より全国にて公開(C) 2017 ひるね姫製作委員会レゴバットマン ザ・ムービー 2017年4月1日より新宿ピカデリーほか全国にて公開(C) 2017 WARNER BROS. ENTERTAINMENT INC. AND RATPAC-DUNE ENTERTAINMENT LLC.怪盗グルーのミニオン大脱走 2017年7月21日より全国にて公開(C) 2017 Universal Studios. ALL RIGHTS RESERVEDメアリと魔女の花 2017年7月8日より全国東宝系にて公開(C) 2017「メアリと魔女の花」製作委員会カーズ/クロスロード 2017年7月15日より全国にて公開(C) 2017 Disney/Pixar. All Rights Reserved.
2017年11月13日アカデミー賞をはじめ、世界の映画賞で驚異の83ノミネート、27受賞したスタジオライカが日本を舞台に描くストップモーションアニメ『KUBO/クボ 二本の弦の秘密』。この度、本国版のボイスキャストを務めている俳優、マシュー・マコノヒーのアフレコ&インタビュー映像が到着した。マシューが演じているのは、ノリは軽いが弓の名手でたくましさも兼ね備えている“クワガタ”役。主人公のクボと共に旅を共にする中で、物語の大きなカギを握る役だ。マシュー・マコノヒーが演じるクワガタすでに公開された映画『SING/シング』で、コアラのバスター・ムーン役を演じたことも記憶に新しいマシュー。こちらの公開が先となったが、実は声優としてアニメの吹き替えに挑戦したのは本作が初めて。公開された映像でマシューは、キャラクターについて「ドジ」と一言。オファーを引き受けた理由についてはドジなキャラクターを自身の子どもたちが好きだからだと明かし、「僕にとってもってこいだったんだ」とコメント。「声は子どもたちと練習したんだ」と自身の子どもたちと共に役作りを行ったことを告白している。軽いノリでユーモアたっぷりな印象が強いクワガタ。映像内では、よく見るような台本を片手に演技するのではなく、両手で身振り手振りを交えてクワガタ役を熱演しているマシューのアフレコの様子も映し出されている。『KUBO/クボ 二本の弦の秘密』は11月18日(土)より新宿バルト9ほか全国にて公開。(cinemacafe.net)
2017年11月12日「ハリウッド・レポーター」が公表した2018年の第90回アカデミー賞作品賞候補の1本として注目を集めるNetflixオリジナル映画『マッドバウンド 哀しき友情』が、11月17日(金)より全世界同時配信されることが決定。その場面写真と予告編が公開された。『ダンケルク』や『ダウンサイズ』『グレイテスト・ショーマン』などとともに、米国のエンターテインメント紙「ハリウッド・レポーター」がアカデミー賞作品賞候補作に選出した本作。第2次世界大戦中のミシシッピ・デルタの綿花農場で働く2家族の物語で、夢想家の地主ヘンリー(ジェイソン・クラーク)とその新妻ローラ(キャリー・マリガン)のマッカラン一家と、小作人の家長ハップ(ロブ・モーガン)と妻フローレンス(メアリー・J・ブライジ)のもと、一族のより良い生活を求めて粘り強く働き続けるジャクソン一家の姿を描いていく。それぞれの家族から、ヘンリーの弟で空軍パイロットのジェイミー(ギャレット・ヘドランド)と、ジャクソン家の長男で陸軍戦車大隊軍曹のロンゼル(ジェイソン・ミッチェル)が従軍。やがて受勲し、戦争の英雄としてデルタへ帰郷してきたことで、両家は図らずも共通の困難に立ち向かうことになる。戦場で苦難を共にした2人の若き退役軍人は、白人と黒人の人種隔離政策が社会に根深く染み付いた南部の田舎街で、予想外の友情を育んでいくことになるが…。メガホンをとったのは、クイーン・ラティファが伝説のブルース歌手ベッシー・スミスを熱演したエミー賞受賞作「Bessie」のディー・リース監督。「アメリカという国における人種と不平等をめぐる議論さながらに、マッカラン家とジャクソン家は、己に対する先入観とアメリカが強いる頑迷な階級的社会秩序との間で、泥沼にはまったかのように身動きが取れずにいます。世間や互いの関係にかろうじて突破口が見えたと思うたびに、それを一気に跳ね返すような出来事が起き、彼らは再び疑いと苦悩の中に突き落とされてしまいます」と、本作を説明する。すでに多くの映画祭で公式招待作品として上映されており、「衝撃的で見事な作品」(THE DAILY BEAST)、「今年一番の傑作」(YAHOO! Movies)など高い評価を得ている本作。早くも、独立系映画を対象にした「第27回ゴッサム・インディペンデント映画賞」ではアンサンブル賞を獲得。2017年のアカデミー賞で作品賞、助演男優賞、脚本賞、編集賞の4部門にノミネートされた『最後の追跡』と同様、Netflixオリジナル映画が再び賞レースを席巻することになりそうだ。『マッドバウンド 哀しき友情』は11月17日(金)よりNetflixにて全世界同時配信。(text:cinemacafe.net)
2017年11月10日アカデミー賞作品賞に最も近い賞として近年注目されるトロント国際映画祭・観客賞を受賞した『スリー・ビルボード』(原題:Three Billboards Outside Ebbing, Missouri)が、2018年2月1日(木)より全国公開。このほど、スリリングなストーリー展開で話題を呼ぶ本作から、“嵐の前触れ”を予感させるポスターが解禁となった。本作は、『ファーゴ』(’96)でアカデミー賞主演女優賞を獲得した、ハリウッドが誇る演技派女優フランシス・マクドーマンドが主演するクライム・ドラマ。舞台はアメリカ、ミズーリ州の片田舎の町、7か月前に何者かに娘を殺された主婦のミルドレッドは、さびれた道路の3枚の広告看板にメッセージを出す。犯人は一向に捕まらず、何の進展もない捜査状況に腹を立て、警察署長にケンカを売ったのだ。署長を敬愛する部下や町の人々に脅されても、一歩も引かないミルドレッド。その日を境に、次々と不穏な事件が起こり始め、やがて思いもかけない、誰もが想像できないドラマが始まる――。ヴェネチア国際映画祭では脚本賞に輝き、トロント国際映画祭では観客賞を受賞した本作。トロントの観客賞といえば、オスカーに最も近い賞といわれ、近年は作品賞に『スラムドッグ$ミリオネア』『英国王のスピーチ』『それでも夜は明ける』、主演女優賞に『世界にひとつのプレイブック』『ルーム』『ラ・ラ・ランド』などが選ばれており、本作も本年度賞レースの大本命との呼び声も高い。主人公の主婦ミルドレッドを演じる名女優フランシスは、2度目のオスカーもささやかれており、警察署長にはアカデミー賞2度ノミネートを誇る『猿の惑星:聖戦記』のウディ・ハレルソン、彼の部下には『コンフェッション』でベルリン国際映画祭男優賞を受賞したサム・ロックウェルと実力派がずらり。『ゲット・アウト』のケイレブ・ランドリー・ジョーンズや『ジオストーム』の注目女優アビー・コーニッシュ、先の賞レースを沸かせた『マンチェスター・バイ・ザ・シー』のルーカス・ヘッジズ、「ゲーム・オブ・スローンズ」で“TV界のアカデミー賞”エミー賞を受賞したピーター・ディンクレイジなども名を連ねている。監督は、26歳で劇作家として衝撃のデビュー以来、世界の演劇界を震撼し続ける鬼才マーティン・マクドナー。映画界でも、デビュー作でいきなりアカデミー賞短編賞を獲得。長編3作目となる本作でついに映画界でも頂点を極めようとしている。『スリー・ビルボード』は2018年2月1日(木)より全国にて公開。(text:cinemacafe.net)
2017年11月08日芥川賞作家・小川洋子の小説「密やかな結晶」が、日本アカデミー最優秀脚本賞・読売演劇賞最優秀作品賞の鄭義信による上演台本で、2018年2月に舞台化されることが決定。主演には、舞台出演は4年ぶりとなる女優・石原さとみを迎えることも分かった。本作は、「妊娠カレンダー」「博士の愛した数式」などで知られる小川氏の同名小説の舞台化。昨日まで存在していたものが今日は消滅している、物もその物にまつわる記憶も全てが跡形もなく消滅している、そんな状況が当たり前となった島に住む小説家、“わたし” を主人公に物語が進む本作。“わたし”を幼いころから世話し見守っているが見た目がずっと20歳位のままである“おじいさん”、小説家の編集者でとある秘密を隠しながらも自分に誇りを持ち、目に見えない恐怖に抗いながら生きている“R氏”、この3人の関係と、島の秩序を取り締まる謎の存在で3人を追いつめて行く秘密警察を中心に、不思議な島で生きる人々を描く物語だ。今回石原さんが演じるのは、消滅が起こる島にひっそりと暮らす小説家“わたし”。「ここ何年もずっと舞台への思いを強く持っていた」と言う石原さんは、「4年ぶりに舞台に立たせて頂けることを心から嬉しく思います!実は今回の『密やかな結晶』は、原作を読み、是非これを舞台化して演じてみたいと思い、お願いした作品です。ですので、特に思い入れが強く、いまはただ実現していく高揚感に浸っています」とコメント。また、おじいさん役を村上虹郎、“わたし”の担当編集者・R氏役を鈴木浩介が演じることも決定。この2人と“わたし”との不思議な三角関係も見どころだ。そのほか山内圭哉、ベンガル、藤原季節、山田ジェームス武、福山康平、風間由次郎が名を連ねる。なお、本公演のチケットは11月25日(土)より一般発売開始。また、ホリプロオンラインチケットにて先行予約も行われる。舞台「密やかな結晶」は2018年2月2日(金)~25日(日)東京芸術劇場プレイハウス (東京・池袋)にて上演。※3月に富山公演、大阪公演、福岡公演あり。(cinemacafe.net)
2017年10月31日比類なき世界観でヴェネチア国際映画祭を魅了し、最高賞・金獅子賞を満場一致で獲得したギレルモ・デル・トロ監督の最新作『The Shape of Water』が、邦題『シェイプ・オブ・ウォーター』として2018年3月1日(木)より全国公開されることが決定した。1962年、冷戦時代のアメリカ。政府の極秘研究所に勤めるイライザは、秘かに運び込まれた不思議な生きものを見てしまう。アマゾンで神のように崇められていたという“彼”の魅惑的な姿に心を奪われたイライザは、周囲の目を盗んで、“彼”に会いに行くように。子どものころのトラウマが原因で声が出せないイライザだったが、“彼”とのコミュニケーションに言葉は必要なかった。“2人”の心が通い始めたとき、イライザは“彼”が間もなく実験の犠牲になると知る――。『パンズ・ラビリンス』や『パシフィック・リム』シリーズで知られるデル・トロが監督・脚本・製作を務めて新たに手がけたのは、切なくも愛おしい、誰も観たことがないファンタジー・ロマンス。早くも『ダンケルク』や『ダウンサイズ』などとともに、2018年の第90回アカデミー賞の有力候補として名乗りを上げている。ヒロイン、イライザを演じるのは、『パディントン2』のブラウン夫人やアカデミー賞ノミネート作『ブルージャスミン』で知られるサリー・ホーキンス。言葉なしであふれんばかりの感情を表現する渾身の演技は、本年度主演女優賞の大本命と目されている。助演陣として、イライザを温かく支える友人に『ドリーム』のオクタヴィア・スペンサー、『扉をたたく人』のリチャード・ジェンキンス。さらに、イライザと“彼”を執拗かつ残忍に追い詰めるエリート軍人にマイケル・シャノンと、オスカー級の名優たちが脇を固め、謎の生きもの“彼”を『パンズ・ラビリンス』などデル・トロ作品常連でもあるダグ・ジョーンズが演じている。さらに、『グランド・ブダペスト・ホテル』でオスカーに輝くアレクサンドル・デスプラの優美で印象的な音楽が、ロマンティックで官能に満ちた世界に見るものを誘う本作。アンデルセンの「人魚姫」から『シザーハンズ』『美女と野獣』まで、いつの時代も愛されてきた種族を超えたラブストーリーが、奇才デル・トロの手によって現代に蘇り、サスペンスフルでユーモラス、そして官能的な究極のファンタジー・ロマンスとして登場する。なお、第90回アカデミー賞は現地時間2018年1月23日にノミネートが発表され、授賞式は同3月4日(現地時間)に開催される。『シェイプ・オブ・ウォーター』は2018年3月1日(木)より全国にて公開。(text:cinemacafe.net)
2017年10月30日スタジオライカが描く、アカデミー賞ほか世界の映画賞を席巻中の日本を舞台にしたストップモーションアニメ『KUBO/クボ 二本の弦の秘密』。本国版のボイスキャストには、シャーリーズ・セロン、マシュー・マコノヒー、レイフ・ファインズ、ルーニー・マーラら実力派俳優陣が参加していることでも話題となっているが、この度、注目のシャーリーズ演じる“サル”のアクション映像が到着した。今回公開された映像は、シャーリーズが声をあてる“サル”によるアクションシーンを切り取ったもの。主人公のクボとともに旅をし、戦い、彼を見守る優しさを持った“サル”。シャーリーズはこの“サル”について「辛口で、どう猛で、面白くて、皮肉っぽいわ。そしてとても正直。残忍なほどに正直よ。賢くて、悪びれたところがないの。でも心の奥底は、とても硬い殻に覆われた、柔らかい部分がある」と魅力について語りつつ、「彼女は最高の人よ。卓越した武道家で、サバイバルにかけては抜群に腕が立つわ。彼女は…言ってみれば戦士ね」とも。また公開された映像でもわかるように、劇中で“サル”はアクションを披露。シャーリーズといえば、『マッド・マックス 怒りのデス・ロード』のフュリオサ役や公開されたばかりの『アトミック・ブロンド』では最強の女スパイ、ロレーン役を演じており、この『アトミック・ブロンド』においては3か月以上にも及ぶトレーニングを経て、史上最高とまで謳われるアクションシーンをこなした。そんな彼女が声のみで魅せるアクションシーンは必見だ。そして、ストップモーションアニメ最高峰とも言われるスタジオライカでは、作品を通して激しいアクションシーンを撮影するにあたり、戦闘専門の振付師アーロン・トニーをはじめ、スタントマンたちの助けも借りたそう。アーロン氏は、マーベル原作の『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー』『シビル・ウォー/キャプテン・アメリカ』『アベンジャーズ/エイジ・オブ・ウルトロン』などを手掛けており、剣さばきや複雑な弓矢の仕掛け、接近戦などについて指導したという。『KUBO/クボ 二本の弦の秘密』は11月18日(土)より新宿バルト9ほか全国にて公開。(cinemacafe.net)
2017年10月21日アカデミー賞始め世界の映画賞席巻し、驚異の83ノミネート27受賞した日本を舞台に描くストップモーションアニメ『KUBO/クボ 二本の弦の秘密』。この度、本作の日本語吹き替え版のボイスキャストにピエール瀧、川栄李奈、さらに矢島晶子、田中敦子、羽佐間道夫とベテラン声優陣が集結した。ストップモーション技術最高峰・スタジオライカが手掛ける本作は、古き日本の世界がテーマとなっており、シャーリーズ・セロン(サル役)、マシュー・マコノヒー(クワガタ役)、ルーニー・マーラ(闇の姉妹役)、レイフ・ファインズ(月の帝役)、アート・パーキンソン(クボ役)と、オスカー常連俳優がボイスキャストを務めていることでも話題。そんな本作の日本語吹き替え版キャストがこのほど決定。本国ではマシューが務めた、ノリは軽いが弓の名手でたくましさも兼ね備えている“クワガタ”役を演じるのはピエールさん。主人公のクボと共に旅を共にする中で、物語の大きなカギを握る役だ。また、実力派女優ルーニーが演じた、クボを執拗に襲いにくる敵・“闇の姉妹”役には、「僕たちがやりました」『亜人』などに出演し女優として躍進する川栄さん。闇の姉妹は、恐ろしい風貌と迫力でクボたちを追ってくる、本作で一番のヒールという役どころだ。『アナと雪の女王』のオラフ役で声優に挑戦したことも記憶に新しいピエールさん。元々ストップモーションアニメーションが好きで、各国の様々な映画を観ていたそうで、「昨今では特に今回のライカ製作『コララインとボタンの魔女』が凄すぎて大好きでした。想像を超える技術を持ったライカのアニメーションはとにかく別格で、全ての映像、演出において妥協せず、最高のものを届けるためにその環境を作っているライカの懐の深さに感動を覚えますし、リスペクトしています。今回の作品に参加することによって、そのライカの一員になれたことを光栄に思っています」と喜びのコメント。一方、川栄さんは『プリパラ み~んなのあこがれ♪レッツゴー☆プリパリ』以来の声優チャレンジ。普段からアニメを観るのが大好きだと言う彼女は、「オファーをもらったときには大喜びしました!声のお芝居の経験が少ないので緊張しましたが、楽しく演じさせてもらいました」と話し、「闇の姉妹という役は、映画の中で一番怖くて不気味。初めてここまで直球の悪役だったので、自分なりの“怖さ”や“恐ろしさ”を頑張りました」とふり返る。本作については、「この映画のストップモーションの技術はとにかく驚きの連続です。どのシーンも信じられないくらい綺麗」と絶賛し、「皆さんにもこの感動を是非劇場で味わっていただきたいです。あと、ヒール役の闇の姉妹にも少し注目していただけると嬉しいです!」とメッセージを寄せた。さらに、2人にほかにも豪華声優陣が参加!クボ役には「クレヨンしんちゃん」のしんのすけ役でお馴染みの矢島晶子。サル役を「攻殻機動隊」シリーズの草薙素子役や、ニコール・キッドマンなど洋画吹き替えも数多く担当する田中敦子。そして月の帝役には、シルヴェスター・スタローン、ロバート・デ・ニーロなどの吹き替えを多く担当するほか、TV番組のナレーションでもお馴染みの羽佐間道夫が決定した。『KUBO/クボ 二本の弦の秘密』は11月18日(土)より新宿バルト9ほか全国にて公開。(cinemacafe.net)
2017年10月18日30年間にわたる多数の女性へのセクハラ疑惑が告発されたプロデューサーのハーヴェイ・ワインスタイン(65)が、映画芸術科学アカデミー(AMPAS)から追放された。アカデミー賞を主催する同団体が、ワインスタインを除名することを声明で発表した。「理事会は早急にワインスタインをアカデミーから除名することに決定しました。単に彼のような、同僚からの尊敬に値しない人物を追放しただけでなく、我々の業界での性的暴力や職場でのハラスメントに対し、見て見ぬふりをしたり、恥ずべき加担行為を働いたりする時代は終わったというメッセージでもあります」「ここで問題となっているのは、我々の社会において許されることのない深い問題です。理事会は今後も、全てのアカデミー会員が例示することが期待される、倫理的な行動規範を確立するため努力を続けていきます」スティーブン・スピルバーグやトム・ハンクス、ウーピー・ゴールドバーグらを含む理事会の幹部らが今回の追放を決定したと報じられている。同団体においては、理事会は3分の2の投票によって会員を正当な理由として除名できる決まりとなっており、今回の件に関しては「3分の2を優に超える」投票を得たという。アカデミー追放に先立っては、ワインスタインの弟ボブが、ワインスタイン・カンパニーの株主持ち分をワインスタインが失う可能性があると明かしていた。また、ワインスタインはフランスの名誉であるレジオンドヌール勲章をはく奪されることが発表された。エマニュエル・マクロン仏大統領は、2012年にニコラ・サルコジ元大統領によってワインスタインに授与されていたその栄誉をはく奪することに向けて動き出したことを、広報担当を通じて発表していた。(C)BANG Media International
2017年10月16日日本アカデミー賞、ブルーリボン賞など数々の映画賞を総なめにした安藤サクラ主演『百円の恋』の武正晴監督が、佐藤江梨子と瑛太をW主演に迎えて贈る最新作『リングサイド・ストーリー』。劇場公開を前に、瑛太さん演じる売れない俳優の“ダメ男”っぷりがどこか「ウザ可愛い」予告動画が、いち早くシネマカフェに到着した。4年ぶりに主演を務める佐藤さんと、『ミックス。』『光』などの公開も控える瑛太さんをW主演に迎えた本作。2人のほか、近藤芳正、余貴美子、田中要次など日本映画界の名優たちが脇を固め、さらに武藤敬司、武尊、黒潮“イケメン”二郎など、K-1×プロレス界のトップアスリートたちも出演。売れない俳優で、夢だけデカい村上ヒデオと、そんな彼と10年付き合い同棲中、ヒモ同然のダメ男を健気に支える江ノ島カナコとの“ファイト”・ラブコメディだ。なぜ、ダメ男にキュンとしてしまうのか?うんざりさせられながらも放っておけず、気づくと彼の行動に「ウザ可愛い」と感じた経験のある女性は多いはず。映画公開直前に、そんな瑛太さん扮する“ヒデオ、35歳、売れない俳優”の予告動画が到着。映像では、仕事に疲れたカナコにマッサージをして機嫌をとったかと思えば、ムラムラしてきて迫ったり、「ごめんね~」と言いながら財布からお金を失敬したりと、ヒモ同然のダメっぷりが全開。そして、とあることからK-1チャンピオン和希(武尊)と一騎討ちすることになるもの、格闘技の経験は全くなし、スポーツの経験は「中高6年間卓球部」(しかも補欠)のみ。揚げ句の果てには、あの名優ロバート・デ・ニーロが驚異の肉体改造で伝説のボクサーを熱演し、アカデミー賞を受賞した『レイジング・ブル』(マーティン・スコセッシ監督)を持ち出し、「俺もデ・ニーロ・アプローチで完璧な格闘家になりきってやる」と息巻くのだが…。2人の掛け合いを見ていると、パートナーと支え合うことで“夢”を追いかけられる素晴らしさも実感できるかも。なお、本作は、開催中の第22回釜山国際映画祭にて「A Window on Asian Cinema部門」招待作品としてワールド・プレミア上映される。ヒデオの夢はカナコを「カンヌ国際映画祭」に連れていくことだったが、昨日10月12日には、佐藤さんと瑛太さん、そして武監督が釜山のレッドカーペットを闊歩した。『リングサイド・ストーリー』は10月14日(土)より新宿武蔵野館、渋谷シネパレスほか全国にて公開。(text:cinemacafe.net)
2017年10月13日みなさんは、キッズデザイン賞という賞をご存じですか?キッズデザイン賞とは、子どもの安全・安心と健やかな成長発達に優れた製品・空間・サービス・研究活動などを表彰している制度です。「子どもたちの安全・安心に貢献するデザイン」「子どもたちの創造性と未来を拓くデザイン」「子どもたちを産み育てやすいデザイン」の3つの部門に分け、子どもが使うものはもちろん、大人が使うものでも子どもに配慮されたものやサービスなど幅広く顕彰されています。そんな優れたデザインを称えるキッズデザイン賞の今年の受賞作が、この度決定。2007年の創業以来、企業や自治体だけでなく子育て中のファミリーからも注目度が高まっているなかで、第11回目を迎える今年の受賞作には、どんなものが選ばれたのでしょうか?■最高賞には初の鉄道車両が! 「西武鉄道株式会社 新型通勤車両40000系」最高賞となる内閣総理大臣賞には「西武鉄道株式会社 新型通勤車両40000系」が選ばれ、鉄道車両として初の受賞を果たしました。「人にやさしい、みんなと共に進む電車」をコンセプトに、ロングクロスシート転換車両の設置、車いすやベビーカー利用の人が使いやすい“車両バリアフリー”、子どもが外を眺めやすい大きな車窓、通勤車両でありながらおむつ交換シートもついたトイレの設置、社内の空気を清浄に保つ“プラズマクラスター”の搭載など、使う人の視点に立ち優れた移動空間を実現したことが評価のポイントに。子ども連れでの移動が社会問題化される今、この受賞が今後の社会の目を変えるキッカケになるかも? と、母親としては期待することころです。■家で小児科医に相談できるサービス「小児科オンライン」「子どもたちの安全・安心に貢献するデザイン」から子ども部門として優秀賞・経済産業大臣賞を受賞したのは、株式会社Kids Publicの「小児科オンライン」。これは、スマホで小児科医に平日18~22時に直接相談できるサービスで、病院へ行くべきかの判断を仰いだり、日常生活の疑問や不安、さらには不登校の問題などにも相談に乗ってくれるそう。通信手段はLINE、電話、Skypeで、TV電話を選べば子どもの表情を見てもらうことができるのも魅力です。予想外の体調不良やケガの処置など、最近はインターネットで調べられますが、情報量が多すぎてどれが正しいのか迷うこともあります。医師に直接相談できることで、悩んだり、心細い夜を過ごさないで済むのは大きいと思います。 ■世界の子どもたちが地球について話し合う「せかい!動物かんきょう会議」「子どもたちの創造性と未来を拓くデザイン」から、消費者育成部門として優秀賞・消費者担当大臣賞を受賞したのは、「日本と世界の子どもたちが創発。せかい!動物かんきょう会議」。ITやAI機械翻訳などを駆使して、世界の子どもたちが交流しディスカッションできるこのプログラムは、「人間(おとな)だけに任せちゃいられない!」と世界各国から森に集まった動物に子どもたちが扮し、人と人、国と国の違いを理解し合いながら、環境問題、そして共生について考えます。積極的な発言が不得手な日本の子どもも、キャラクターに扮することで発言しやすくなり、世界の子どもたちとの交流を通じてコミュニケーション力の育成にもつながるというのが受賞のポイントに。親としては、多感な時期に異文化コミュニケーションの機会を経験させてみたいし、キャラクターなどデザインがどれもかわいいので、子ども(親も…!)の興味をぐっと引くものになっていると思います。■日本最大級の“子どもとおでかけ”サイト「いこーよ」「子どもたちを産み育てやすいデザイン」の個人・家庭部門で「奨励賞 キッズデザイン協議会会長賞」を受賞したのは、アクトインディ株式会社の子どもとおでかけ情報サイト「いこーよ」。親子でおでかけできる遊び場、イベントの情報が、おむつ替えシート・授乳室・託児所の有無から口コミや体験記など、細かい情報と共に掲載されています。「スマートフォン世代向けに、本当に欲しい情報をひとつひとつ調べてデータベースを作り上げ、日本最大級のサービスまで育てた熱意は素晴らしい」との審査評。筆者もお出かけの際よく参考にしていますが、場所や目的、時期などいろんな角度から検索できるのがとても使いやすいです。審査委員長の益田文和氏によると、子どもの安全と安心につくした製品づくりから、子どもを取り巻く環境全体に配慮が行き届いた設計へと、年々応募されるデザインの内容は広がりを見せてきているそう。こうして受賞作品を見てみると、デザインとは形や色などの外見だけではなく、使いやすいことを“デザイン”しているんだな、とその重要さを再認識させられます。“子どもにやさしい”ということは、結果としてどんな人にもやさしい=住みやすい環境・社会を作ることにもつながるはずです。受賞作品は今すぐ使えるものばかり。子育てに生かせるバラエティ豊かなデザイン、チェックしてみてはいかがでしょうか? ・キッズデザイン賞2017
2017年10月08日●日本映画の現状を考えて俳優・オダギリジョー(41)にとって、10月6日に公開される主演映画『エルネスト』は、彼の最高到達点と言っても過言ではない。ただしこれは、「現時点」という条件付きであり、過去に身を投じてきた役にも当然同じことが言えるだろう。TBS系ドラマ『重版出来!』でオダギリ演じる副編集長・五百旗頭が残した「正しい編集者とは何か」。彼がデビューしてから一観客として魅力されてきたこともあり、『エルネスト』の取材を終えてさらにその言葉の重みが増した。ボリビア戦線下の1967年8月31日に25歳という若さで命を落とした日系二世・フレディ前村ウルタード。日本人の父とボリビア人の母のもとで生まれた前村は心優しい青年に育ち、医師を志してキューバ・ハバナ大学に留学する。ところが、チェ・ゲバラと出会ったことが彼の運命を変える。フレディは軍事クーデターから祖国を解放すべく、奨学金を辞退してまでボリビア軍事政権へと立ち向かっていく。阪本順治監督いわく、タイトルにある「エルネスト」は、「目的を決めた上での真剣」という意味。その決断する姿は、観客に「今やるべきことは何か?」を強烈に突きつける。オダギリは本作に備え、約半年にわたってスペイン語と向き合う。しかもフレディの出身地であるボリビア・ベニ州の方言指導も仰ぎ、外見においても体重を12キロ減量して限りなく実像に近いフレディを浮かび上がらせた。「想像もできないような困難な道」と覚悟していたというオダギリ。本作が約20年の俳優人生において大きな意味を持つのは、数多の自問自答を繰り返してきたことの証左、そして日本映画に対する思いにもつながる。俳優・女優のターニングポイントに焦点を当てるインタビュー連載「役者の岐路」の第1回。日本アカデミー賞・優秀主演男優賞を受賞した映画『ゆれる』(06)を経て、オダギリは新たな進化の過程を歩んでいた。○外国語の方言習得は「限りなく時間がかかる作業」――大変な意欲作でした。まずはフレディ前村さんとご自身を比較し、共通する部分を探して臨まれたそうですね。いろいろありますが、分かりやすいのは……僕は、正しいと思うことと、正しくないと思うことに対して曲げることができないタイプの人間なんです。それに関しては相手がどういう人であっても、闘ってしまうタイプなんですよね。良い意味で自分の信念をあまり曲げられないというか……あまり悪い意味に取ってもらいたくないんですが(笑)、「自分が信じるものに対して突き進む」という点においてはすごく共感できる部分がありました。――映画の中では、亡くなった父のジャケットを炎天下の中で着る姿、勉学を優先するために友人からのチェスの誘いを断りつつ本当に申し訳なさそうに謝る姿。そして、悪友が捨てた女性・ルイサとその子供への無償の愛。そういう彼の多面的な優しさが映し出されている作品でした。勝手なイメージですが、「オダギリさんもこのような方なんじゃないか」と思いながら観ていました。僕は自分のことを優しいとは思っていません(笑)。彼の「優しさ」については、監督が時間をかけて重ねた学友からの取材や、そこから広がったイメージなどから描かれた部分がきっと大きいと思うんですよね。それをいかに人間的な説得力を持って観客に届けるかということが俳優の仕事だと思うので、自分の優しさは残念ながら関係ないのかなと思います。正直なところ、僕はどちらかというと他人に厳しく、自分には甘いタイプなんですが(笑)。僕もフレディみたいな人には憧れるというか、あのような優しさを持った男性はとても魅力的だと思います。――フレディさんが生まれ育ったボリビア・ベニ州の方言のスペイン語を、約半年間でマスターされたそうですね。阪本監督は、「言語を覚えたその先」の方が苦労があったのではとおっしゃっていました。言語の習得だけでなく、方言指導の先生からも教わったそうですね。外国語での芝居は、日本人の僕が想像できる範囲を超えることも多くあります。まずは、言葉を習得する上での先生が必要ですし、芝居の表現においても相談できる相手は多いに越したことはない。今回、セリフに関してはベニ州出身の方が茨城にいらっしゃって、その方が仕事の休みの日に東京に来てもらって。半年間、なるべく時間をとって言葉を学んでいくということをやりましたし、表現という部分ではキューバの俳優4人ぐらいにセリフの一言一言をどう捉えるか、相談に乗ってもらいました。スペイン語で芝居をする時、「この状況でこの感情だったらどの単語にアクセントを置くのか」とか、「どのようなテンポやリズムになるのか」など。それを1人に絞るとその人の感性や癖に影響されてしまうので、複数の俳優に付き合ってもらうことが重要でした。その一人ひとりが思うフレディ像に加えて、僕が想像する「フレディらしさ」をかき集めていくような日々でした。――みなさんで集まってやられたんですか?集まってやることもありましたし、一人ずつの時もありました。――4人のうち2人の言い方で迷うこともありそうですね。そういう場合は、僕と監督が思い描くフレディ像に最も近いものを選んでいました。あとは、自分が表現したいことがあったとして、それがどのような言い回しであればスペイン語圏の人にとって不自然にならないかとか。そういうことも相談しました。今思うと、限りなく時間がかかる作業ですね。――ものすごく抱えるものが大きな役柄ですね。そこから選び抜いた一語一語をどのように記憶し、現場で表現されたのでしょうか。4人のパターンは全部録音していました。その中で組み合わせたこともありましたし、1人を重点的に聞いてリズムを自分の中に刻みこむこともありました。本当にさまざまなやり方でパターンを組み立てていました。――音源を現場に持ち込んで確認されたいたんですか?ええ、そうですね。――阪本監督もスペイン語習得を試みたそうですが断念されたと(笑)。セリフの言い回しを選ぶという点においては、ご自身で監督的な役割を担われていた。スケジュールが合えば監督も参加されていました。監督がまずフレディに対してどのような人物にしたいのか。このシーンではどうあってほしいのかみたいなことをみんなで共有しながら進めたことも何日かありましたので、監督が来られない時は任せていただいていました。でも、それは監督と俳優の信頼関係があってこそだとは思います。何よりも、僕が監督のフレディ像をしっかりと理解できていれば、監督が毎回来る必要もないわけですからね。だから僕が責任を持ってフレディ像をまとめ上げることになりました。――最終決断をするのはすごく責任の大きなことだと、今のお話を聞いてあらためて思いました。一方で、俳優にとっては当然のこととも言えるのでしょうか?どうなんでしょうね。俳優が役を頂いた時点から、監督よりもその役のことを考えるのは当然のことだと思いますし、自分の感性や考えを役に投影することはあるべきことだと思います。僕は今までそういうやり方をしてきたので、それが当たり前だと思っていますが、その反面、全く違うタイプ、例えば自分の意志とは関係なく監督の言う通りに完璧に芝居できる方もいる。それはそれですごくプロフェッショナルだと思います。だからこそ、どちらが間違いでどちらが正しいとも言えない。それぞれのやり方ですね。○「今の日本映画界にとって必要なもの」――先月13日に行われた上映会では、「想像もできないような困難な道」を予感していたとおっしゃっていましたね。日本映画の現状を考えると、こういう作品を作ること自体が……どの言葉を選べばいいか分からないですが、「容易ではない」と思うんですね。それを監督がまず作ろうとしているということが挑戦だと思いました。ただ、こういう作品こそ今の日本映画界にとって必要なものだと思うので、そこにちょっとでも協力できたり参加できたりすることは、自分にとっても非常に意味があることです。それから、キューバ革命やゲバラを扱うことに対しても「容易ではない」と思いました。日本のチームがそこに足を踏み入ていいものなのか。監督をはじめ、この作品に関わった人にとっては挑戦というのか、そのような大きな思いがあったはずです。そして自分自身にとっても、準備することはとにかく山のようにあったので、それも「容易ではない」。そして、キューバでの撮影です。とにかく、現場ではとんでもないことが起こると覚悟していました。というのも、僕も過去に何度かキューバに行ったことがあったので。準備を整えて何もトラブルがなく撮影できる日本の現場とは、全く異なる環境であることは分かっていました。●俳優にとっての「甘え」「慣れ」とは?――撮影を終えて、想像通り取りだったと感じますか? それとも、想像を超えていたのか。想像を超えていたと思います。撮影2日目ぐらいからシャワーが水しか出なくて(笑)。1日目はお湯だったんですが。そういうことすら日本では起こり得ないことですもんね。細かいトラブル含めて、想像もしていないようなことがたくさんありました。――そのほか、上映会の壇上では「俳優をやっていると甘えや慣れが付きまとう」「それを排除しないと乗り越えられない作品」「初心に戻してもらう意味でも必ず乗り越えよう」と。確かに「甘え」や「慣れ」は、どのような職業にも付きまとうような気がします。別の職業との比べ方は分からないんですが、「ぬるい気持ちでやっても仕事として成立させられる時」ってありませんか? でもそれをやることが、自分にとって何になるんだろうと思ってしまうんですよね。自分の気持ちが乗らないのであれば、やらない方がいい。その仕事が何を生むんだろう、と自分が嫌になるんですよね。芝居で言うと、技術が備わって見せ方が分かってくると、ある程度のところまでは表現できたりもするんです。でも僕はそれが良いとは絶対に思えないんですね。身を削って絞り出してないということが、僕にとっては「甘え」や「慣れ」という言葉に近い。全てを死にものぐるいでやる必要はないんですけど(笑)人間ってすぐに楽な方に流れちゃうじゃないですか。日本の現場にいると、自分は甘やかされてるなと感じてしまうことが多くて、気を引き締めないと。言い方がすごく難しいんですけど……例えば時間に追われている現場だと、そこまで芝居にこだわれないじゃないですか。――そうですよね。その場を成立させるためには、仕方のないことだと思います。1回でOKを出してどんどん撮影をしていかないといけない現場で、やっぱり自分だけの芝居にこだわって「もう1回やらせてほしい」とも言えないんですよね。「100%出し切れたとは言えないんだけど……まぁ、悪くないならいいか…」みたいに過ぎていく日々が、どうしてもあるんですよ。足らない部分を技術で埋めているような感覚がどうしても許せないんです。――経験がアダになる。そういう思いが「初心」という言葉に込められていたんですね。デビュー当初は何も分からない中で、どんな仕事でも「足し算」に。そうですね。今見ると方程式を無視したとんでもないことをやっているんですけど、ただ、今はもうあんな無茶なことが出来ないんですよ。昔の自分の芝居を見ていると、危なっかしいけど、でも独創的で面白かったりもするんです(笑)。何が正解なのかは分かりません。でも、安全なことだけしていても面白くないじゃないですか? 「これが答えでしょ?」というのを指していっても、芸術や表現としてそれはどうなのかなと思うんですよね。安全なものだけ作っていても面白くないという気持ちはいつもどこかに抱いています。だからこそ、初心に戻りたいというか、「脳みそで考える」ということから外れた方がいいんじゃないかと思わされるんです。もの作りという側面に立ち返った時、そういう思いが度々起きるんですよね。だから、『エルネスト』のような現場に身を置くと、考えていたことのすべて覆されたりするので、本当に感覚的なものに頼らざるを得なかったり、自分の持つ能力というか俳優としての根本をテストされているような場面にたくさん遭遇します。そこが僕にとってはすごくリスキーで面白いんですよね。○納得できない仕事をやらなくなった理由――以前、『永い言い訳』(16)のトークイベントに西川美和監督と出席されたことがありました。オダギリさんといえば、西川監督の『ゆれる』(06)に出演。そのトークイベント前日に『ゆれる』を観て、「もっといろいろなことをやっていたと思った」「いろいろと思うことが多々あった」とおっしゃっていました。過去の出演作は、そういうものなのでしょうか。そうでしょうね。同時に、あの時にしかできないことはいっぱいあったのも事実なんです。先ほど言ったような。そのトークイベントでも、当時の自分はそう思ったんでしょうね(笑)。『ゆれる』は、その時に自分ができる120%のことをやったつもりでした。だから、今の自分が観て「何が120%だよ」と思ったんでしょうね(笑)。――たとえば10年後。この『エルネスト』を観返した時に、同じように思う可能性もあるわけですね(笑)。そうですね(笑)。10年後の自分がどう感じるのかは全く想像できないですけど、少なくとも面白い芝居をしているなとは思いたいですね。――今回の作品では、カストロの「やるべきことなんか聞くな」「それはいつか君の心が教えてくれる」というセリフが印象的でした。フレディ前村が大きな決断をする姿が描かれていたわけですが、オダギリさんの転機といえば、映画監督の勉強のためにアメリカの大学に留学したものの、願書を書き間違えたことで結果的に俳優の道へ。俳優になってからの転機はあったのでしょうか?うーん……(しばらく考え込む)。『ゆれる』は1つのターニングポイントかなとずっと思ってきました。自分が一番大切にしていた作家性やオリジナリティが発揮されていた作品でしたし、公開の規模も含めて自分が一番好きなタイプの映画だったんですよね。そして先ほどもお話したように、その時の全てを懸けて、表現者としての力を120%を出した気がしていたんです。ある種の満足感があったんでしょうね。目標としていた俳優像の1つのゴールを切ったような気がして。それから未来に気持ちが向かなくなったというと大げさなんですけど、「じゃあ、次に何をやろうか」みたいな気持ちになった時期でした。それが30歳ぐらいだったんですけど、その頃を境に仕事をより慎重に選ぶようになりました。納得できないものは、やらなくなったというか。というのも、ちょっと自分を使い過ぎていた20代だったので。『ゆれる』が終わったあたりから、自分を抑えていかないと出るものも出なくなりそうな気がしたんです。本当にやりたいと思えるものだけで勝負するべきだと思ったんですね。そういう意味でもターニングポイントだったといえるのかもしれないですね。――そういえば『エルネスト』の上映会で、阪本監督がこんなことをおっしゃっていました。一緒に飲んでいる時にオダギリさんが「越境したい」「生まれ変わりたい」と言っていたと。先ほどおっしゃっていたように、「俳優として生まれ変わりたい」ということだったんですか?酔っ払ってただけじゃないですかね(笑)? あまり覚えていません。でも、甘えで乗り越えられる現場を甘んじる環境からは、いつも出なきゃいけないという気持ちはあるので、そういうことも含めて「越境したい」と言っていたのかもしれないですね。――なるほど。さて、オダギリさんが予感していた「困難な道」の『エルネスト』。こうして踏破した今、俳優としてどのような変化、成長があったのでしょうか。何よりも自信につながりました。やっぱり、強烈に困難だと予測した上で、それを何があっても乗り越えるんだということを目標にしていたので、甘えることなく乗り越えられたことは、役者としても人間としても成長したのではないかと感じています。マラソンを走り切った後に近いような気がします。振り返ると、この作品がまた新たな転機になっているのかもしれません。そして、自分の中ではある種、できることを全て注ぎ込んだ作品だと思っているので、『ゆれる』の後のように「じゃあ、次何をやろうか」みたいになるのかもしれません。■プロフィールオダギリジョー1976年2月16日生まれ。岡山県出身。身長176センチ。O型。2003年、第56回カンヌ国際映画祭コンペティション部門に出品された黒沢清監督の『アカルイミライ』で映画初主演。その後、『あずみ』(03)で日本アカデミー賞新人俳優賞、エランドール賞新人賞、『血と骨』(04)で第28回日本アカデミー賞とブルーリボン賞の最優秀助演男優賞、『ゆれる』(06)、『東京タワー ~オカンとボクと、時々、オトン~』(07)で日本アカデミー賞優秀主演男優賞、『舟を編む』(13年)で日本アカデミー賞優秀助演男優賞を受賞。最近作に『南瓜とマヨネーズ』(17)が控えている。本作の阪本順治監督とは、『この世の外へ クラブ進駐軍』(04)、『人類資金』(13)に続く、3度目のタッグとなる。
2017年10月06日台湾版アカデミー賞「2017年 第54回金馬奨」に主演男優賞、助演男優賞を含む5部門ノミネートの快挙を果たし、かつて青春映画以外はヒットしないと言われていた台湾映画界を根底から揺るがした問題作『目撃者 闇の中の瞳』(原題:目撃者)が、来年1月13日(土)より日本でも公開されることが決定。あわせてティザービジュアルも解禁された。2007年。新聞社の実習生シャオチーは、ある嵐の夜、郊外の山道で車同士の当て逃げ事故を目撃する。被害者の男性は死亡、助手席の女性も瀕死の状態だった。シャオチーは現場から逃走する車を撮影するが記事にはならず、また犯人が捕まることもなかった。時は過ぎ、9年後。敏腕記者となったシャオチーは、取材の帰り道に買ったばかりの中古車をぶつけてしまう。破損した車を自動車修理工に見せると、その車は過去にも事故に遭っていることが判明。さらに警察で調べたところ、なんと以前の持ち主は9年前の当て逃げ事故の被害者だった。シャオチーは先輩記者マギーの協力を得て、独自に事故の真相を調べ始める。事故の直後に失踪した被害者女性、彼女につきまとう 影、消された証拠写真、そして逃走車の所有者として浮かび上がる意外な人物…。関係者たちの証言がことごとく食い違う中、シャオチーはある結論を導き出す。それは永久に続く悪夢の始まりだった――。この数年、ホラーやサスペンスなどのジャンル映画の快進撃が続く台湾映画だが、その先陣を切っているのが、33歳の新鋭監督チェン・ウェイハオ。興行・批評の両面で大成功を収めた長編デビュー作のホラー『紅衣小女孩』(日本未公開)に続く本作は、生身の人間の恐ろしさを描き切った犯罪スリラー。物語は、ジャーナリストの卵が山道で目撃した衝突死亡事故から9年後、彼がいま乗っている愛車がそのとき当て逃げされた事故車だったと知り、やがて男の周りで次々と悪夢が起こる。何者かが裏で手を引いているのか、それとも因果応報か?事件に巻き込まれた者たちが語る様々思惑と嘘が入り混じった「真実」を時空と視点が交錯する巧みな構成で描き、ラストの瞬間まで観客の背筋を逆なでし続ける…。そんな野心あふれる新聞記者の主人公を演じるのは、2016年の話題作『菜鳥』(原題)で台北映画祭最優秀助演男優賞を受賞した若手実力派のカイザー・チュアン。また、主人公を翻弄する魔性の上司を、モデル出身で昨年の台北映画祭では『紅衣小女孩』を含む3作品で最優秀主演女優賞に輝いたティファニー・シュー。事件の鍵を握るワケありの被害者女性を『モンガに散る』のアリス・クーが演じている。『目撃者 闇の中の瞳』は2018年1月13日(土)より新宿シネマカリテほか全国にて公開。(cinemacafe.net)
2017年10月05日2016年7月に劇場公開され、興行収入82.5億円超え、2016年実写邦画ランキング第1位を獲得、日本アカデミー賞では最優秀作品賞ほか最優秀監督賞、最優秀撮影賞など7部門を制覇した『シン・ゴジラ』。日本が世界に誇るゴジラ映画のヒット超大作が、ゴジラの“誕生月”でもある11月に、地上波初放送されることになった。第1作の『ゴジラ』(1954年11月3日)が公開されておよそ60年。2014年にはハリウッド版『GODZILLA ゴジラ』として映画化され、全世界で大ヒットを記録するなど、日本で誕生したゴジラは世界の“キング・オブ・モンスター”といわれるまでになった。そんな“ゴジラ”を日本において復活させ、歴史的な大ヒットを記録したのが本作。日本製作のゴジラ映画としては、『ゴジラ FINAL WARS』(2004年)以来、12年ぶり。『エヴァンゲリオン』シリーズの庵野秀明が脚本と総監督を担当、『のぼうの城』『進撃の巨人』の樋口真嗣が監督と特技監督を務め、長谷川博己、竹野内豊、石原さとみなどをはじめ、328名に及ぶ豪華キャストが集結した。今回の地上波放送を行うテレビ朝日としては、2005年8月14日の『GODZILLA』(1998年)以来のゴジラ映画放送となる。庵野総監督は、その圧倒的な映像表現で、まったく新しいゴジラを生み出すことに成功した。史上最大となる体長118.5mのスケールはもちろん、国内シリーズ初のフルCGでゴジラを表現。想像をはるかに超える最強の完全生物として、見るものを恐怖に陥れた。さらに斬新だったのは、「現代日本に初めてゴジラが現れたとき、日本人はどう立ち向かうのか?」という壮大なテーマ。ゴジラが東京に上陸する、というリアリティを限界まで追求した映像は、まるでドキュメンタリーとも思えるような仕上がりに。次から次へと現れる豪華キャストたちが織りなす、“怪獣映画”というジャンルにとらわれない“人間ドラマ”にも注目だ。なお、12年ぶりのゴジラシリーズ放送となる11月は、ゴジラの誕生月でもある。11月17日(金)には、ゴジラ映画史上初となるアニメーション映画作品『GODZILLA 怪獣惑星』の公開が控えるなど、ゴジラムーブメントはさらに過熱していく様子。東京・六本木のテレビ朝日本社でも『シン・ゴジラ』の地上波デビューを記念した展示を予定しているほか、テレビ朝日の人気番組と連動し、地上波を超えたスケールでゴジラの魅力をお届けしていくという。『シン・ゴジラ』は11月12日(日)21時~テレビ朝日系にて放送。(text:cinemacafe.net)
2017年10月01日テレビ界のアカデミー賞と呼ばれるエミー賞第69回授賞式が17日(現地時間)ロサンゼルスで開催され、Huluの「The Handmaid’s Tale」(原題)がドラマ部門作品賞をはじめ5部門を受賞。配信サイトの作品として初めてエミー賞作品賞に輝いた。リミテッド・シリーズ「ビッグ・リトル・ライズ~セレブママたちの憂うつ~」も作品賞、監督賞、主演女優賞など5部門を受賞。女性のドラマが強い印象を残した。最多22ノミネートの「ウエストワールド」(ドラマ部門)は無冠に終わり、同じく22ノミネートを受けた「サタデー・ナイト・ライブ」(コメディ部門)は、監督賞、助演男優賞および女優賞など4部門を受賞した。ドナルド・トランプ大統領を、選挙戦の候補の頃から演じてきたアレックは、大統領本人が過去にリアリティ番組「アプレンティス」で何度も候補になりながら受賞を果たせなかったことから、「大統領、ついにエミー賞を獲りましたね」とスピーチした。ヒラリー・クリントンを演じたケイト・マッキノンが助演女優賞を受賞している。コメディ部門主演女優賞に輝いた「Veep/ヴィープ」のジュリア・ルイス=ドレイファスは、同作で演じるセリーナ・メイヤー副大統領役で、なんと6年連続で受賞という前人未到の快挙を成し遂げた。その一方で、今年はエミー賞史上初の授賞も。「ナイト・オブ・キリング失われた記憶」でリミテッドシリーズ/TV映画部門主演男優賞を受賞したリズ・アーメッドはアジア系として初めて、「アトランタ」でコメディ部門監督賞を受賞したドナルド・グローヴァーはアフリカ系男性として初めて、「マスター・オブ・ゼロ」でコメディ部門脚本賞をアジズ・アンサリとともに受賞したリナ・ウェイス はアフリカ系女性として初めての受賞者となった。今年の司会は、トランプ大統領をネタにしたジョークで高視聴率を記録しているスティーブン・コルベア。オープニングから早速大統領をネタにトークを展開。「ツイート楽しみにしていますよ!」と呼びかけたが、授賞式中には大統領のツイートはなかった。オープニングには7月にホワイトハウス報道官を辞任したショーン・スパイサー本人が登場、会場を驚かせた。■主な受賞結果は以下の通りドラマ部門作品賞 :「The Handmaid’s Tale」(原題)ドラマ部門主演男優賞:スターリング・K・ブラウン「THIS IS US 36歳、これから」ドラマ部門主演女優賞:エリザベス・モス 「The Handmaid’s Tale」(原題)助演男優賞:ジョン・リスゴー「ザ・クラウン」助演女優賞:アン・ダウド「The Handmaid’s Tale」(原題)監督賞:リード・モラーノ「The Handmaid’s Tale」(原題)脚本賞:ブルース・ミラー 「The Handmaid’s Tale」(原題)コメディ部門作品賞:「Veep/ヴィープ」コメディ部門主演男優賞:ドナルド・グローヴァー 「アトランタ」コメディ部門主演女優賞:ジュリア・ルイス=ドレイファス「Veep/ヴィープ」助演男優賞:アレック・ボールドウィン 「サタデー・ナイト・ライブ」助演女優賞:ケイト・マッキノン 「サタデー・ナイト・ライブ」監督賞ドナルド・グローヴァー 「アトランタ」脚本賞:アジズ・アンサリ、リナ・ウェイス 「マスター・オブ・ゼロ」リミテッドシリーズ/テレビ映画部門作品賞(リミテッドシリーズ):「ビッグ・リトル・ライズ~セレブママたちの憂うつ~」作品賞(テレビ映画):「ブラック・ミラー」主演男優賞:リズ・アーメッド 「ナイト・オブ・キリング失われた記憶」主演女優賞:ニコール・キッドマン 「ビッグ・リトル・ライズ~セレブママたちの憂うつ~」助演男優賞:アレキサンダー・スカルスガルド 「ビッグ・リトル・ライズ~セレブママたちの憂うつ~」助演女優賞:ローラ・ダーン 「ビッグ・リトル・ライズ~セレブママたちの憂うつ~」監督賞:ジャン=マルク・ヴァレ 「ビッグ・リトル・ライズ~セレブママたちの憂うつ~」脚本賞:チャーリー・ブルッカー 「ブラック・ミラー」(text:Yuki Tominaga)
2017年09月18日リドリー・スコットが製作総指揮を務め、『メッセージ』でアカデミー賞監督賞にノミネートされた鬼才ドゥニ・ヴィルヌーヴがメガホンをとる『ブレードランナー 2049』。このほど、ライアン・ゴズリングやハリソン・フォードらが集結した日本版ポスターが完成、ストーリーの一端が明らかとなった。このたび、お披露目された日本版ポスターは、新たな“ブレードランナー”K役のライアンと、かつての“ブレードランナー”デッカードのハリソンが背中を合わせて並ぶ、インパクト抜群なビジュアル。科学者ウォレス役のジャレッド・レトに、アナ・デ・アルマス演じる謎の美女の姿も!また、中央に書かれた「知る覚悟はあるか――。」という意味深な言葉も目を引く。前作『ブレードランナー』(’82)では、人類への反乱を目論み、社会に紛れ込んでいる違法なレプリカントを処分する役目の捜査官=“ブレードランナー”であるデッカードをハリソンが演じ、斬新でありながらどこか現実的な世界観はSFの金字塔となった。そして、公開から30年以上経ったいまもなお、ファンの間で物議をかもしているのが、恋人である女性レプリカント(人造人間)と共に姿を消したデッカードの行方や、彼の正体などの謎、人間と見分けのつかない存在である“レプリカントの是非をめぐる”論争だ。長年、決着がつかなかったさまざまな“謎”があるだけに、重大な“真実”が明かされることを示すポスターには期待値は高まるばかり。本作の舞台となるのは、“2019年”を描いた前作から30年後、“2049 年”の世界。空白の30年間、つまりデッカードが姿を消した後の世界では、レプリカントは制約のない寿命を持つように改良されていた。しかし2022年、アメリカ西海岸で原因不明の大規模停電が発生し、財政や市場は世界的に停止、食物の供給は切迫。世論はそれを“レプリカントが原因”と非難したことで、社会ではレプリカントの製造を禁止する法令が出されてしまう。その世界的危機を救ったのが、ポスターでもひと際険悪な表情を見せている理想主義的な科学者ウォレス(ジャレッド)。彼は2025年、遺伝子組み換え食物を開発し、世界的な食糧危機を終焉させた。さらにウォレスは、以前レプリカントを製造していたタイレル社の負債を買い取り、2036年の“レプリカント禁止法”の廃止と共に、新型レプリカントの製造を始める。ロサンゼルス市警の“ブレードランナー”K(ライアン)は、違法レプリカント“処分”の任務にあたる最中、レプリカント開発に力を注ぐウォレスの“巨大な陰謀”を知る。その陰謀を暴く重要な鍵を握るのが、30年間行方不明だったブレードランナー“デッカード”なのだった――。彼が命をかけて守り続けてきた“秘密”とはいったい何なのか?デッカードがこつ然と姿を消してから30年、我々は“封印された真実”を目の当たりにすることになる。『ブレードランナー 2049』は10月27日(金)より全国にて公開。(text:cinemacafe.net)■関連作品:ブレードランナー 2049 2017年10月27日より全国にて公開
2017年09月08日日本アカデミー賞、ブルーリボン賞など数々の映画賞を総なめにした大ヒット映画『百円の恋』の武正晴監督の3年ぶりの最新作『リングサイド・ストーリー』の完成披露上映会が、9月6日(水)に都内にて行われ、監督とW主演を務めた佐藤江梨子、瑛太をはじめ、有薗芳記、格闘界から本作に参加しているK-1チャンピオンの武尊、黒潮“イケメン”二郎らが登壇した。格闘技界を舞台にしたストーリーとあって、この日はリング上で舞台挨拶が行われていた。司会の関根勤は、「随所に格闘家へのオマージュが入っていて凝っているし、それに応える瑛太さんの身体能力もすごい!知らない人が見たらプロの格闘家だと思うくらい素晴らしい!」と本作を大絶賛。また、4年ぶりの映画主演となった佐藤さんは、「すごく面白そうな企画で、脚本も素晴らしくて、すぐに決めました」と出演決定時の心境を明かす。今回、瑛太さんはパブリックイメージを大きく裏切るヒモで売れない俳優という“ダメ男”を演じているが、「演じているときは僕自身はダメ男とは思ってなかったです。大胆で、ピュアで、役作りを怠らない男だと思っていました」とコメントし、俳優の役という点では自身の若い頃を思い出して演じた部分もあったようで、「俳優仲間と居酒屋で、グダグダと俳優論を語ったり、そういう時期が僕にもあったので…」とふり返っていた。また関根さんも絶賛した格闘シーンに関して、ジムで一緒に練習をした、現役のK-1王者である武尊さんからは「蹴りがメチャメチャ重くて効きました!」と言わしめ、武尊さんからは「ぜひK-1に!」とのオファーも飛び出したが、「やめときます(笑)」と瑛太さんは照れ笑い。また本作が演技初挑戦となった武尊さんだが、「ほかの俳優がヤバいと思うくらい、嫉妬するほど自然な演技」(武監督)、「この中で一番、得してると思います」(佐藤さん)と言い、瑛太さんも、まさに武監督の言葉通り武尊さんの演技に「嫉妬しました」と告白し、登壇陣は一様に絶賛。さらに、この日はスペシャルゲストとして亀田兄弟が登場!佐藤さんと瑛太さんに花束を贈呈し、大毅さんは自身の出演シーンについて「見つけられたらすごい!瞬きで終わった(笑)」と明かし、興毅さんは「格闘技の裏側をこんなにリアルに描いた作品はほかに知らない。これを見たら格闘技の見方が変わると思います」とアピールした。そして、最後にリングに登場したのは、プロレス界のカリスマ・武藤敬司。本人役での出演となったが、武監督に「次はナヨナヨした役でお願いします!」とリクエストを出し、会場を沸かせる一幕も。最後に佐藤さんは、上映前の観客たちへ向けて「とっても楽しい作品なので、沢山の人に観て欲しいです!」と笑顔で語り、瑛太さんも「瞬きしないで見てほしいですが、特に見どころは僕!」と猛アピールをしていた。『リングサイド・ストーリー』は10月14日(土)より新宿武蔵野館、渋谷シネパレスほか全国にて公開。(cinemacafe.net)
2017年09月07日女優の宮沢りえ(44)の主演映画「湯を沸かすほどの熱い愛」が9月5日、来年3月4日に米・ロサンゼルスで授賞式が開催される「第90回アカデミー賞」外国語映画賞部門の日本代表に決定した。 同作は昨年10月29日に公開。余命宣告を受けた宮沢演じる母と杉咲花(19)演じる娘の強い絆を描いた感動作だ。「第40回日本アカデミー賞」で優秀作品賞など6部門を受賞するなど、国内の映画賞を総なめ。その評判が海を越えて、世界最高峰の映画賞に参加することになった。 だが同作公開後、宮沢が出演した作品は昨年12月放送のドラマNHK BSプレミアムのドラマ「漱石悶々」のみ。直近の出演作などは発表されていない。 「『湯を沸かすほどの熱い愛』の中野量太監督(44)はダメ元でりえにオファーしたといいますが、意外にも快諾。それまで商業映画を撮ったことがなかった中野監督だけに、異例のケースでした。逆をいえば中野監督の作品みたいに、りえが興味を持たなければ出演は困難。出てくれさえすれば全身全霊で仕事をしてくれるだけに、彼女のキャスティングには“プレミア価値”がついています」(映画ライター) そのため今回の吉報にもかかわらず、業界からは悩ましい声があがっているという。 「りえさんはもともといろんなものに“こだわり”が強く、なかなかオファーしづらい女優の1人でした。今回さらにハクがついたことで、オファーするほうからすれば『さらに“ハードル”が上がってしまう!』と悲鳴もあがっています」(映画業界関係者) よりいっそうりえの次回作が注目される。
2017年09月06日宮沢りえ主演、中野量太監督の『湯を沸かすほどの熱い愛』が、第90回米国アカデミー賞外国語映画賞部門への出品作品に決定したことを、一般社団法人日本映画製作者連盟が発表した。アカデミー賞とは、6,500名以上からなる著名な映画製作者によって組織される「映画芸術科学アカデミー」が毎年主催、2018年3月で第90回を数える、歴史と権威ある映画の一大イベントだ。毎年ハリウッドにて授賞式が華やかに開催され、その様子はあらゆるメディアを通じて世界中に中継される。この度、一般社団法人日本映画製作者連盟(以下、映連)では、第90回米国アカデミー賞の外国語映画賞の出品について、米国の映画芸術科学アカデミー(ACADEMY OF MOTION PICTURE ARTS AND SCIENCES)より「外国語映画賞」に日本映画1本を選考し出品する依頼を受けており、外部委員による選考会を行い出品作を決定したという。2016年の同部門の日本代表には『母と暮せば』が選出。結果受賞したのは、アスガル・ファルハーディー監督の『セールスマン』だった。この度選ばれた『湯を沸かすほどの熱い愛』は、中野量太監督が、オリジナル脚本で描いた家族の物語。余命2か月を宣告された母親が、持ち前の明るさで残される家族を再生させていくストーリーが、国内外から高い評価を受けた。第40回日本アカデミー賞では、宮沢さんが最優秀主演女優賞を獲得。さらに、最優秀助演女優賞を受賞した杉咲花と“親子”受賞としても大きな注目を浴びた。第90回米国アカデミー賞は、2018年3月4日(現地時間)に授賞式が開催される。(text:cinemacafe.net)
2017年09月05日『ファミリー・ツリー』で第84回アカデミー賞脚色賞を受賞、いまやすっかりアカデミー賞の常連となった監督アレクサンダー・ペインが、マット・デイモンを主演に迎えて贈る最新作『ダウンサイズ』が2018年3月に公開することが決定した。人口が増え続け、住みづらくなってしまった地球。物語はノルウェーの科学者によって、人間の体のサイズを13cmに縮小する方法が発見されるところから始まる。いまや地球規模の社会問題として人類を悩ます人口過多問題が一気に解決する「全人類縮小200年計画」が持ち上がるのだった。ネブラスカ州オマハでストレスフルな生活を送るどこにでもいる平凡な男ポール・サフラネックと妻オードリー。彼らは少しの蓄えでも裕福になれ、幸せな生活が約束される縮小された世界に希望を抱き、13cmの身体で生きていくことを決意するが――。“全人類の縮小計画”という信じられないアイディアを「こんな未来が本当に来るのかも…」と思わせるほどリアリティたっぷりに描く、社会風刺とコメディの風味を利かせた奇想天外なドラマ。主人公・ポールを演じるマットをはじめ、妻オードリー役に『ゴーストバスターズ』のクリステン・ウィグ、ミニチュア人類社会のカギを握る謎の男に扮する名優クリストフ・ヴァルツ、そして「CSI:科学捜査班」「ビッグ・リトル・ライズ」などTVシリーズでの活躍が目覚ましいホン・チャウが、物語を大きく動かす重要なキャラクターを好演する。第74回ヴェネツィア国際映画祭オープニングを飾り、8月30日(現地時間)に行われた公式記者会見に出席したマットは「世界中の俳優がペイン監督と仕事をしたいと思っているんだ。もし電話帳の役を頼まれたら、電話帳だって演じるよ。この作品は、とにかく脚本が美しく、素晴らしい。オリジナリティに溢れてユニークなんだ。『ダウンサイズ』は、本当に美しくて前向きな映画だよ」と語り、ペイン監督も「この作品は、SFの要素を持ち、大きなキャンバスで物語を描いているが、これまで(脚本家の)ジムと一緒に作ってきた作品と同様のトーンやユーモアの感覚もあるんだ」と自信を見せていた。『ダウンサイズ』は2018年3月、全国にて公開。(text:cinemacafe.net)
2017年09月01日世界中の映画賞を総なめにし、大人たちの心をわし掴みにした傑作ストップモーションアニメ『ぼくの名前はズッキーニ』が、2018年2月10日(土)より日本公開されることが決定。そのビジュアルが解禁となった。不慮の事故で母親を亡くした9歳の少年イカールは、母親がつけた“ズッキーニ”というニックネームを大切にしている。同じ年頃の子どもが集まる孤児院に連れていかれた彼は、はじめは馴染めずにいたが、それぞれに複雑な事情を抱える仲間たちと過ごし次第に心を開いてゆく――。子どもたちがたくましく生きていく姿と、それに寄り添う大人たちの何気ない毎日を追い、子どもたちにとって本当に大切なものが何かを、観るものの心に静かに問いかける珠玉の物語。年月をかけて丁寧に制作されたアナログな人形たちがみせる、感情豊かなストップモーションアニメーションが世界中から絶賛された本作。監督クロード・バラ、脚本セリーヌ・シアマによる、デジタルCGや3Dとは真逆の、懐かしくも驚きに満ちた笑いと涙あふれる作品は、第89回アカデミー賞長編アニメーション部門ノミネートをはじめ、“アニメ界のアカデミー賞”アニー賞にも3部門にノミネート、アヌシー国際アニメーションフェスティバル2016では最優秀作品賞と観客賞をW受賞し、フランス最高峰の第42回セザール賞では最優秀脚色賞、最優秀長編アニメーション賞を受賞するなど、世界の映画界に一大旋風を巻き起こした。若き俊英グザヴィエ・ドラン監督がInstagramで祝福したことも話題を呼び、全米批評サイト「Rotten Tomatoes」では100%フレッシュ(好評価)という驚異の満足度を叩きだし、今年3月、作品名『ズッキーニと呼ばれて(My Life as a Courgette)』として「東京アニメアワードフェスティバル2017」で上映されるや、日本公開を切望する声がSNS上を駆け巡った。海外メディアからも「ティム・バートンを彷彿とさせるが、バートン作品にはない甘く切ない感情表現に成功している」(THE BUFFALO NEWS)、「トリュフォー(『大人は判ってくれない』監督)も気に入るに違いない!」(INDIEWIRE)、「切なくて心臓がえぐられる!」(THE PLAYLIST)と惜しみない賛辞が贈られている。『ぼくの名前はズッキーニ』は2018年2月10日(土)より新宿ピカデリー、YEBISU GARDEN CINEMAほか全国にて公開。(text:cinemacafe.net)
2017年08月29日『ティム・バートンのコープスブライド』『コララインとボタンの魔女』のスタジオライカが日本を舞台に描く、アカデミー賞ほか世界の映画賞を席巻中のストップモーションアニメ『KUBO and the TWO STRINGS』(原題)が、『KUBO/クボ 二本の弦の秘密』の邦題で11月18日(土)より日本公開されることが決定。あわせてポスタービジュアルと予告編も到着した。三味線の音色で折り紙に命を与え、意のままに操るという不思議な力を持つ少年・クボ。幼い頃、闇の魔力を持つ祖父に狙われ、助けようとした父親は命を落とした。そのとき片目を奪われたクボは、最果ての地まで逃れ母と暮らしていたが、更なる闇の刺客によって母さえも失くしてしまう。追手である闇の魔力から逃れながら、父母の仇を討つ準備を進めるクボは、道中出会った面倒見の良いサルと、ノリは軽いが弓の名手のクワガタという仲間を得る。やがて、自身が執拗に狙われる理由が、最愛の母がかつて犯した悲しい罪にあることを知る――。本作は、数々の傑作を送り出してきたストップモーション技術最高峰・スタジオライカが、「古き日本の世界」をテーマに、情感あふれる日本の風景や風習を、息を飲む美しさで描いたもの。本年度アカデミー賞やゴールデン・グローブ賞のノミネートを始め、アニー賞にもノミネートされるなど、全世界の映画賞を総なめした話題作で、日本でも公開前にも関わらずSNS上では「早く観たい!」「公開はいつ?」と映画ファンの間で話題沸騰していた。今回この日本公開に先駆け、第30回東京国際映画祭の特別招待作品として上映も決定。そしてこのほど公開された、制作過程とアニメ映像が交互に映し出されるシーンから始まる予告編は、少年・クボが三味線の音色で折り紙に命を与えて操るという、不思議な力を発揮する場面などその映像美が垣間見える仕上がりに。呪いや犯した禁忌の代償など、日本の寓話をベースに描かれた深く壮大な物語が垣間見える、ドラマティックで衝撃的な予告編だ。また、監督が葛飾北斎からインスパイアされたという大波と月を背に、主人公のクボが三味線を構えて立つポスタービジュアルも同時に公開された。監督を務めたのは、黒澤明や宮崎駿を敬愛する大の日本マニアで、次回作に『トランスフォーマー』シリーズ最新作も控えたトラヴィス・ナイト。また、最先端クリエーターたちが壮大なセットの中で人形や美術を1コマ1コマ動かし、1秒間の映像のために24枚の写真を撮影しながら作り上げた努力と愛情の結晶に命を吹き込むボイスキャストには、シャーリーズ・セロン(サル)、マシュー・マコノヒー(クワガタ)、レイフ・ファインズ(月の帝)、ルーニー・マーラ(闇の姉妹)ら超豪華俳優陣が担当!大人にこそ観てほしい、圧巻のストップモーション絵巻がここに誕生した。『KUBO/クボ 二本の弦の秘密』は11月18日(土)より新宿バルト9ほか全国にて公開。(cinemacafe.net)
2017年08月24日本年度アカデミー賞で、デイミアン・チャゼルの監督賞をはじめ、エマ・ストーンの主演女優賞など最多14ノミネーション・最多6部門を獲得した『ラ・ラ・ランド』。8月2日(水)からのBlu-ray&DVD発売に際し、本作の全楽曲制作を担当し、アカデミー賞作曲賞を受賞したジャスティン・ハーウィッツがロサンゼルスにてインタビューに応じた。夢見る人たちが集まるロサンゼルスを舞台に、女優を目指すミアと、自分の店を持ちたいと願うジャズピアニストのセブの出会いと恋、そして夢を描いたミュージカル・エンターテインメント。歌、音楽、ダンス、物語、すべてがオリジナルで圧倒的。かつ、数々の名作にオマージュを捧げた映画愛にあふれた本作は、アカデミー賞はもちろん世界を席巻、日本でも大ヒットとなった。デイミアン監督とは大学時代のルームメイトで、アカデミー賞3部門獲得の『セッション』でもタッグを組んだジャスティン。インタビューの中で、Blu-ray&DVDで本編を改めて繰り返し観る人に対し、見つけてほしい秘密があるかどうか聞かれた彼は、「撮影クルーの多くが映画に出演しているんだ」と明かす。「たとえば、ワーナーブラザーズのスタジオ内で映画の撮影クルーがいて、俳優・監督たちが喧嘩をしているんだけど、彼らは『ラ・ラ・ランド』の撮影クルーなんだよ。監督を演じていたエイディ・ピーターコーンは『ラ・ラ・ランド』のアシスタント・ディレクターだし、喧嘩していた俳優たちはスタンド・イン俳優だ。それから、映画の最後、ミアとセブがジャズ・クラブに入ったとき、2人のテーマをピアノで演奏しているのは、僕なんだ」と、ファン必見のトリビア情報を告白!ほかにも、約3時間にも及ぶ特典映像には、音楽のメイキングやデザインのメイキングなど、撮影の裏側の映像がたっぷりと収録されている。その中でもジャスティン自身が「面白い映像」と太鼓判を押すのが、デイミアン監督とジャスティンが映画の楽曲を歌うデモ映像だ。デモをレコーディングするためのシンガーが来られず、デイミアン監督とジャスティンで歌ったデモを、DVDの製作者たちに渡したところ、その映像が特典映像に収録されたという。「僕とデイミアンのすごく下手な歌を聞きたかったら、Blu-ray&DVDで聞けるよ。僕たちは全くシンガーじゃないんだけど、挑戦したんだ」と照れた様子で語ってくれた。今回は、そのデモ映像の一部が9月1日(金)までの期間限定で公開に。アカデミー賞作曲賞を受賞したジャスティンが、歌曲賞を受賞した「シティ・オブ・スターズ(City of Stars)」を歌うその歌声や、いかに…!?『ラ・ラ・ランド』Blu-ray&DVDは8月2日(水)よりリリース。(text:cinemacafe.net)
2017年08月01日テレビ界のアカデミー賞とも称される「エミー賞」。この度、海外ドラマ・エンターテインメント専門チャンネル「FOX」では、9月18日(月)に「第69回エミー賞」の授賞式を日本独占生中継することを決定した。米国テレビ芸術科学アカデミー主催で毎年アメリカのテレビ業界で功績を残した番組に与えられる賞「エミー賞」。今年で第69回目を迎えるこの式典が最初に開かれたのは1949年。米テレビ界最高峰の栄誉とも称され、アワードの行方には世界中から大きな注目が集まる。エミー賞の対象となる部門はコメディ部門、ドラマ部門、バラエティー・トークシリーズ部門など多岐に渡り、それぞれの作品や監督、俳優、脚本などに対して、賞が与えられる。今回「FOX」では、「第69回エミー賞 授賞式&ノミネート作品スペシャル」と題してエミー賞の授賞式を日本独占生中継するほか、エミー賞に6部門でノミネートされ、すでにシーズン2の製作も決定している話題の新作「アトランタ」全10話の字幕版を先行一挙日本初放送。さらに、ジェフリー・ラッシュの主演男優賞を含む10部門でノミネートを果たした、ナショナルジオグラフィックの「ジーニアス:世紀の天才 アインシュタイン」の第1話(字幕版)を特別放送する。今年度のエミー賞には、アンソニー・ホプキンスやエド・ハリスが出演している「ウエストワールド」(ドラマ部門)と「サタデー・ナイト・ライブ」(コメディ部門)が最多22ノミネートを受けるほか、『フュード/確執 ベティvsジョーン』と、「ストレンジャー・シングス 未知の世界」が18ノミネート。昨年は最多23ノミネートの「ゲーム・オブ・スローンズ」がドラマシリーズ部門の作品賞を2年連続で受賞、監督賞や脚本賞など合わせて最多12部門を獲得したが、果たして今回栄光に輝くのは…?「第69回エミー賞 授賞式&ノミネート作品スペシャル」は9月18日(月)9時~FOX チャンネルにて放送。(cinemacafe.net)
2017年07月31日アカデミー賞俳優のニコラス・ケイジが『ボラット栄光ナル国家カザフスタンのためのアメリカ文化学習』のラリー・チャールズ監督と組み、とことん振り切って驚愕のキテレツオヤジを熱演した実話コメディ「Army of One」(原題)が、『オレの獲物はビンラディン』として日本公開されることが決定。コロラド州の片田舎。アメリカをこよなく愛する中年男のゲイリーは、米同時多発テロの首謀者とされるテロリスト、オサマ・ビンラディンの居場所を政府がいつまでも見つけられないことに業を煮やしていた。あるとき、日課である人工透析の最中にゲイリーは神から啓示を受ける。「パキスタンに行って、ビンラディンを捕まえろ!」この国を救えるのは、俺しかいない――!使命感に燃え、ゲイリーは任務遂行を目指して奔走する。資金調達のためにラスベガスに飛び、入国手段のヨットを探し、武器には日本刀を調達する…。あらゆる波乱を乗り越えてようやく辿り着いたパキスタン。ところが、彼を待ち受けていたのは、意外にもフレンドリーな現地の人々で…!?アメリカを愛するあまり、たった独りでパキスタンに潜入し<ビンラディン捕獲作戦>に挑んだという、全米を仰天させた実在のキテレツオヤジを、ハリウッドきっての愛され俳優ニコラス・ケイジが熱演した実話コメディ。2017年は、戦争アクションである『パシフィック・ウォー』から始まり、クライム・サスペンス映画の『ドッグ・イート・ドッグ』、ポリスアクションに挑む『ヴェンジェンス』など、ニコラスの主演作が相次ぎ公開。まさに“ニコラスイヤー”ともいえる今年、そのトリを飾る1本が登場した。本作は、ビンラディン誘拐を企てたとして2010年にパキスタン当局に拘束されたアメリカ人の、仰天の実話を基に映画化。ニコラスが演じるのは、ビンラディン捕獲という無謀すぎる巨大ミッションにたった独りで挑んだ実在のアメリカオヤジ、ゲイリー・フォークナー。本作でのニコラスの白髪&体重激増、顔芸満載の振り切った演技が、すでに米国の各紙では絶賛。さらに表面的にはコメディ映画だが、同時に毒のある奥深い笑いも誘うラリー監督の本作でのアプローチも見どころだ。共演には『ロック・オブ・エイジス』など数々の映画やTVシリーズで活躍する英コメディアンのラッセル・ブランド、『ブライズメイズ 史上最悪のウェディングプラン』のウェンディ・マクレンドン=コーヴィ、『スーパー!』のレイン・ウィルソンらが出演し、ゲイリーを取り巻く個性的な面々を演じていく。ドカッと笑えて、ピリッと風刺が効いて、そうして不思議とちょっぴり心が切なくなるキテレツオヤジの珍道中の行方は――?ニコラスの「振り切れたキャラ」を演じ続けた怒涛の1年の締めくくりとしてもぜひチェックしたい。『オレの獲物はビンラディン』は12月16日(土)よりシネマート新宿ほか全国にて順次公開。(text:cinemacafe.net)
2017年07月31日『ゼロ・ダーク・サーティ』でアカデミー賞主演女優賞にノミネートされ、12月には『ユダヤ人を救った動物園 ~アントニーナが愛した命~』の日本公開が控える人気女優ジェシカ・チャステイン。彼女が怪演を披露し、第74回ゴールデン・グローブ賞主演女優賞にノミネートされた『Miss Sloane』(原題)が、『女神の見えざる手』との邦題で日本公開されることが決定した。天才的な戦略でロビー活動(私的政治活動)を仕掛けるエリザベス・スローン。真っ赤なルージュをひき、一流ブランドとハイヒールに身を包み、大手ロビー会社で花形ロビイストとして辣腕をふるう彼女が、銃の所持を支持する仕事を断り、銃規制派の小さな会社に移籍する。アイデアと大胆な決断力で難しいと思われた仕事に挑み、勝利の兆しが見えてきた矢先、彼女の赤裸々なプライベートが露呈し、重ねて予想外の事件が事態を悪化させていく。勝利の女神は誰に、どんなふうに微笑むのだろうか…?オスカー7部門受賞の『恋におちたシェイクスピア』や、大ヒットした『マリーゴールド・ホテルで会いましょう』のジョン・マッデン監督がメガホンをとり、ジェシカが主人公のエリザベス・スローンを怪演した本作。オリンピック誘致や、トランプの当選…といった重大な政治の決断に影響を与え、世論も左右するプロの集団「ロビイスト」。いったい彼らは、どんな戦略を巡らせて、その見えざる手で権力をも操作し、人々の心を動かしていくのか?「銃規制法案」という生々しいトピックを題材に、ロビイストの知られざる実態に迫る、問題作にして話題作が誕生した。主演を務めたジェシカは、“仕事人”としての矜持と人間くささの両面を見事に体現、観る者の目をクギづけにする演技で、ゴールデン・グローブ賞主演女優賞(ドラマ部門)にノミネートされた。共演者には、『キングスマン』のマーク・ストロング、Netflix「ザ・クラウン」の名優ジョン・リスゴーなどが脇を固め、物語にいっそう重厚なリアリティをもたらしている。ロビー活動の攻防には巧妙な罠も仕掛けられており、一瞬先も読めないハイレベルのサスペンスが展開。逆転に次ぐ逆転劇の末にもたらされる結末は、予想外に清々しく、エモーショナル。エリザベス・スローンの決意と運命に、心を揺さぶられるはずだ。『女神の見えざる手』は10月20日(金)よりTOHOシネマズシャンテほか全国にて公開。(text:cinemacafe.net)
2017年07月28日テレビ界のアカデミー賞と呼ばれるエミー賞のノミネーションが発表された。最多22ノミネートを受けたのは、アンソニー・ホプキンスやエド・ハリスが出演している「ウエストワールド」(ドラマ部門)と「サタデー・ナイト・ライブ」(コメディ部門)。スーザン・サランドンとジェシカ・ラングが火花を散らす「Feud:Bette and Joan」(原題)と、昨年シーズン1でコアなファンを獲得した「ストレンジャー・シングス 未知の世界」が18ノミネートで次点となった。テレビ局別では「ウエストワールド」、「ビッグ・リトル・ライズ~セレブママたちの憂うつ~」などのHBO局が圧倒的な強さを見せつけ110ノミネート、「ストレンジャー・シングス 未知の世界」、「ザ・クラウン」、「ハウス・オブ・カード 野望の階段」などのNetflixが91ノミネートと続いた。授賞式は9月17日にロサンゼルスのマイクロソフトシアターで開催される。司会はスティーブン・コルベア。主なノミネーションは以下の通り。ドラマ部門作品賞 :「ベター・コール・ソウル」「ザ・クラウン」「The Handmaid’s Tale」(原題)「ハウス・オブ・カード 野望の階段」「ストレンジャー・シングス 未知の世界」「THIS IS US 36歳、これから」「ウエストワールド」ドラマ部門主演男優賞:スターリング・K・ブラウン「THIS IS US 36歳、これから」アンソニー・ホプキンス「ウエストワールド」ボブ・オデンカーク「ベター・コール・ソウル」マシュー・リス 「ジ・アメリカンズ」リーヴ・シュレイバー「レイ・ドノヴァン ザ・フィクサー」ケヴィン・スペイシー 「ハウス・オブ・カード 野望の階段」マイロ・ヴェンティミリア「THIS IS US 36歳、これから」ドラマ部門主演女優賞:ヴィオラ・デイヴィス 「殺人を無罪にする方法」クレア・フォイ「ザ・クラウン」エリザベス・モス 「The Handmaid’s Tale」(原題)ケリー・ラッセル「ジ・アメリカンズ」エヴァン・レイチェル・ウッド「ウエストワールド」ロビン・ライト 「ハウス・オブ・カード 野望の階段」コメディ部門作品賞:「Atlanta」(原題)「Black-ish」(原題)「マスター・オブ・ゼロ」「モダン・ファミリー」「シリコンバレー」「アンブレイカブル・キミー・シュミット」「Veep」コメディ部門主演男優賞:アンソニー・アンダーソン「Black-ish」(原題)アジズ・アンサリ 「マスター・オブ・ゼロ」ザック・ガリフィナーキス「Baskets」(原題)ドナルド・グローヴァー 「Atlanta」(原題)ウィリアム・H・メイシー「シェイムレス 俺たちに恥はない」ジェフリー・タンバー「トランスペアレント」コメディ部門主演女優賞:パメラ・アドロン「Better Things」(原題)トレイシー・エリス・ロス「Black-ish」(原題)ジェーン・フォンダ 「グレイス&フランキー」リリー・トムリン「グレイス&フランキー」アリソン・ジャニー「Mom」(原題)エリー・ケンパー「アンブレイカブル・キミー・シュミット」ジュリア・ルイス=ドレイファス「Veep」(Hiromi Kaku)
2017年07月14日