東京都現代美術館では、こどももおとなも楽しめる「遊び」がテーマの展覧会「あそびのじかん」を、7月20日から10月20日まで開催中。開発好明《受験の壁》(2016年再制作)Photo: 開発好明今年の夏休みに開催される本展は「遊び」がテーマ。「遊んでないで○○しなさい!」と、遊びの時間を「勉強」や「仕事」や「お手伝い」に邪魔されるように、遊びは日常生活の対極にあり、不真面目で非生産的なものだというイメージをもたれてしまうことがある。一方で、日常の決まりごとが通用しない遊びは従来の考えやルールを外れて新しい価値や法則を発見するきっかけにもなる。会場では、6組の作家による、こどももおとなも楽しめる作品を紹介。巨大な作品の中に入り込んだり、的を狙ってみたり、工作をするといった、遊びやゲームの要素を持った、体験型作品が展示空間に広がる。来場者の遊んだ痕跡がそのまま作品になる企画も行われる。写真撮影が可能なため、写真映え抜群な広い空間をいっぱいに使ったインスタレーションなど、みんなで一緒に記念撮影も楽しめる。TOLTA《ポジティブな呪いのつみき》2016年 「Gallery Voltaire」展 展示風景Photo:池田美都 ©SPIRAL/Wacoal Art Center思わずクスリと笑ってしまうパフォーマンスから、時間を忘れて熱中するワークショップまでアーティストによる多彩なイベントも開催。関連イベントは館内の様々な場所で行われるので、新しくなった美術館をより楽しみたい人にもオススメだ。「ハンドルにアソビを持たせる」という表現があるように、遊びは余裕や緩みという意味を持つ。車のハンドルはきっちりしているばかりだと快適には走らない。私たちもそれと同じで、「みんなと同じでなくちゃ」、「失敗してはいけない」と、自分を束縛してしまっては息苦しくなってしまう。本展では遊び心に満ちた作品たちが、そんな束縛をユーモラスにほどいていく。そこで生まれる好奇心やいたずら心、何か違ったことをしてみようと思う気持ち、それらは創造力の源泉であり、激しい変化の時代を生きるためのヒントになるだろう。「なんだろう?なんでだろう?」と思ったら、そこがアートの面白さのはじまり。夏休みや芸術の秋に、ぜひ親子で“遊び”に訪れてみて。【展覧会情報】あそびのじかん会期:7月20日〜10月20日会場:東京都現代美術館 企画展示室 1F、3F(B室)住所:東京都江東区三好4-1-1(木場公園内)時間:10:00〜18:00(7月26日、8月2、9、16、23、30日の金曜日は21:00まで開館)休館日:月曜日(8月12日、9月16、23日、10月14日は開館)、8月13日、9月17、24日、10月15日料金:一般1,200円(960円)、大学生・専門学校生・65歳以上850円(680円)、中高生600円(480円)※小学生以下無料、( )内は20名以上の団体料金
2019年07月25日東京都写真美術館では、日本・ポーランド国交樹立100周年を記念して、東欧の文化大国ポーランドの1970年代以降の美術を、女性作家と映像表現のあり方に注目して紹介する展覧会「しなやかな闘い ポーランド女性作家と映像 1970年代から現在へ」を8月14日から10月14日まで開催する。カロリナ・ブレグワ 《嗚呼、教授!》 2018年 Courtesy of the artist20世紀のポーランド美術史・映画映像史は、数多くの男性の名によって語られてきた。しかし、ベルリンの壁崩壊後いっきに東側に流れ込んできたグローバル経済の波に参画し、EU加盟も果たした21世紀のポーランドにおいて、女性たちによる多くの表現が、特に映像表現の領域で存在感を放っている。と同時に、これまで十分に語られてこなかった、女性作家の映像を用いた表現の先駆例について再検証しようという流れが生まれている。展覧会「しなやかな闘い ポーランド女性作家と映像 1970年代から現在へ」は、ポーランド国内外の研究者やキュレーター、関連機関との連携交流を通じて、ポーランドの1970年代からの美術の歩みを、その時代背景をふまえながら新たな視点で読み解く。そして、世代を異にする女性アーティストたちが、自身のおかれた社会環境を見つめ、それぞれの表現方法で発信する術を、いかに見出してきたかをたどる、きわめて意欲的な展覧会だ。アンナ・クテラ 《対話》 1974年 Courtesy of the artistみどころの一つは、ポーランド女性作家が選んだ「アート」という闘いかた。世界的に広まった#MeTooや日本の#KuTooなど、女性に関する問題は、いまも日常的に身近なところで起こっている。ポーランドでは伝統的な慣習が大切にされ、女性には「良き母」「良き妻」「良き娘」そして、「良き働き手」であることが理想として求められてきた。また、東欧と西欧の格差による差別や、多様な性への偏見といった根深い問題もあり、これらは時に、女性たちの自己実現を難しくしてきた。このような目に見えないさまざまな問題と向き合うために、ポーランドの女性作家たちは、社会のなかで自分らしく生きるための術として、「アート」を必要とした。彼女たちが挑む、しなやかな闘いかたは、性別を越えて、私たちに、社会のなかで自分らしく生き抜くためのアイディアと希望を与えてくれるはずだ。ズザンナ・ヤニン 《闘い》 2001年 Courtesy of Zuzanna Janin Studio and lokal_30, Warsaw実験的な映像表現にも注目したい。1970年代、世界ではヴィデオ・カメラを使った映像が、絵画や彫刻、映画とも異なる新しい分野の芸術として頭角を表した。本展では1970年代から約50年にわたる、ポーランド女性作家の映像表現の変遷を一望することができる。冷戦下の共産圏を生きたパイオニア世代から、グローバル化した現代のデジタル世代に共通する実験精神は、誰もが気軽に動画を撮影・発信できる時代のいまだからこそ、新鮮な驚きをもたらしてくれるだろう。カロル・ラヂシェフスキ 《カロルとナタリアLL》 2011年 Courtesy of the artist and BWA Warszawa, Warsawまた本展は、東京都写真美術館が、出品アーティストのみならず、現地ポーランドで活躍する気鋭の研究者、キュレーターを始めとする多くの人々との交流の成果として、実現するもの。作品のほぼすべてが日本初公開となり、これまでとは異なる新たな切り口で、ポーランドの同時代美術と映像表現の変遷を紹介する。会期中には関連イベントも多数開催。8月15日には、出品アーティストによるリレートークが開催。講演会は、8月18日に「ポーランド美術とフェミニズム(仮)」、8月31日に「クリティカル・アート潮流の中で(仮)」が開催される。【展覧会情報】しなやかな闘い ポーランド女性作家と映像 1970年代から現在へ会期:8月14日~10月14日会場:東京都写真美術館 地下1階展示室時間:10:00~18:00 ※木・金は20:00まで、入館は閉館30分前まで料金:一般500(400)円、学生400(320)円、中高生・65歳以上250(200)円※( )は20名以上の団体料金、小学生以下、都内在住・在学の中学生および障害者手帳をお持ちの方とその介護者は無料、第3水曜日は65歳以上無料※8月15日~8月30日の木・金17:00~21:00はサマーナイトミュージアム割引(学生・中高生無料、一般・65歳以上は団体料金)、9月16日(敬老の日)は65歳以上無料、10月1日は都民の日につき入場無料休館日:月曜日(ただし、月曜日が祝日、振替休日の場合、翌火曜日休館)
2019年07月23日「2019ミス・アース・ジャパン日本大会」が22日、東京・文京区のホテル椿山荘東京で行われ、東京都出身で大分県代表の伊徳有加(いとく ゆうか・21歳)さんがグランプリに選ばれた。ミス・ユニバース、ミス・インターナショナル、ミス・ワールドと並び、世界4大ミスコンテストのひとつとして、2001年から毎年開催されている「ミス・アース」。80カ国以上の代表が参加する世界大会の出場権をめぐり、日本代表を選ぶ日本大会のファイナルがこの日行われ、約3,000人の応募者から選考で選ばれたファイナリスト32人が出場した。名前を呼ばれて涙ぐんだ伊徳さんは「私をミス・アース・ジャパンに選んでいただいて本当にありがとうございます」と感謝し、「堂々としているように見られるので、それが選んでいただいたポイントなのかなと思います」と自己分析。「この喜びを誰に伝えたいか?」という問いに「家族と応援してくださった友人や先生に伝えたいですね」と答え、「まだミス・アース・ジャパンになった実感は湧きませんが、世界大会に向けて32人のファイナリストの気持ちと一緒に頑張りたいと思います。世界大会はすごく大きなステージになると思うので、転ばないように歩きたいですね(笑)。トップ18には入りたいです」と世界大会に向けて抱負を語った。伊徳さんは、東京出身の21歳で、都内の大学に通う大学4年生。大学は経済学部だそうで、「主に国際金融論を学んでいます。もともと航空関係の会社に勤めたかったんですけど、今は自分で会社を経営したいと思っていて、日本人と外国の方がお互い助け合えるプラットホームのような会社を作りたいです」と抱負を語った。芸能界については「今のところ考えてはいません。お声がかかったら考えようとは思いますが(笑)」とあまり興味はなさそうだったが、好きな男性のタイプを問われると「誠実な方がいいですね。有名人なら大沢たかおさんが好きです!」と目を輝かせていた。伊徳さんが獲得したミス・アース・ジャパン以外では、2位のミス・エアー・ジャパンには國吉澪花さん、3位のミス・ウォーター・ジャパンには小竹よしのさん、4位のミス・ファイアー・ジャパンには一ノ宮ひまりさんがそれぞれ選ばれた。
2019年07月23日展覧会「しなやかな闘い ポーランド女性作家と映像 1970年代から現在へ」が、2019年8月14日(水)から10月14日(月・祝)まで東京都写真美術館にて開催される。文化大国ポーランドの女性作家による映像作品にフォーカス数多くの男性の名によって語られてきた20世紀のポーランド美術史・映画映像史。ベルリンの壁崩壊後の21世紀のポーランドにおいては、女性たちによる映像表現が存在感を放っている。「しなやかな闘い ポーランド女性作家と映像 1970年代から現在へ」は、女性作家と映像表現のあり方にフォーカスを当て、東欧の文化大国であるポーランドの1970年代以降の美術を紹介する展覧会。会場には、世代の異なる24組のアーティストによる25の映像作品を展示。女性作家たちが、自身の置かれた社会環境から、いかにしてそれぞれの表現方法で発信する術を見出してきたかをたどっていく。なお、本展で紹介する作品は、ほぼすべてが日本初公開となる。フィルムを使った1970年代ビデオ・カメラを使う機会が限られていた1970年代、フィルムを使った表現方法が試みられていた。1975年に国際的なフェミニスト運動に加わったナタリア・LLは、ポーランドの作家による初のフェミニスト作家の展覧会「女性たちの芸術(Women’s Art)」を企画・開催したことで知られている。ビデオ・カメラなど新たな技術を駆使した1990年代民主化を果たした1990年代には、ビデオ・カメラをはじめとする新しい映像技術を使った表現がつぎつぎと誕生。それらを駆使した人間性の闇の部分に迫り作品によって露にする社会批評的な表現を意味する「クリティカル・アート」の潮流があらわれていく。カタジナ・コズィラの《罰と罪》では、単に暴力を批判するだけでなく、誰にでも潜在し得る理由なき破壊衝動を描きだしている。表現の豊かさが特徴の2010年代以降2010年代以降には、カロリナ・ブレグワによる《嗚呼、教授!》といった自分自身がカメラの前に立ってアクションする「セルフィー」や、日常を非日常に置き換える「発想の転換」など、映像表現としての豊かさにも創意を傾けた作品が次々と登場。民主化以降の若手世代の作品もまた、社会や人間の暗部までを鋭く暴き出す「批判精神」や、既存のシステムやメディアを利用して表現をする「ハッキング」など、民主化以降に生まれた若手世代のしなやかな批評性が特徴の作品も紹介。ネット上の投稿動画を想起させるアンナ・ヨヒメク&ディアナ・レロネクの《ディレクトレシィ(女性館長)》は、直截な言葉で次々と投げかけられる、「改革案」の形をとった挑発的な映像作品だ。【詳細】しなやかな闘い ポーランド女性作家と映像 1970年代から現在へ会期:2019年8月14日(水)~10月14日(月・祝)会場:東京都写真美術館 地下1階展示室住所:東京都目黒区三田1丁目13-3開館時間:10:00~18:00(木・金は20:00まで)※入館は閉館30分前まで。ただし8月15日(木)~8月30日(金)の木・金曜日はサマーナイトミュージアム期間につき21:00まで開館。休館日:毎週月曜日(ただし月曜日が祝日・振替休日の場合、翌火曜日休館)観覧料:一般500(400)円/学生400(320)円/中高生・65歳以上250(200)円※( )は20人以上の団体料金。小学生以下、都内在住・在学の中学生および障害者手帳持参者とその介護者は無料。第3水曜日は65歳以上無料。※8月15日(木)~8月30日(金)の木・金曜日17:00~21:00はサマーナイトミュージアム割引。(学生・中高生無料、一般・65歳以上は団体料金)※9月16日(月・祝)敬老の日は65歳以上無料、10月1日(火)は都民の日につき入場無料。※各種割引の併用は不可。
2019年07月21日展覧会「ボストン美術館展 芸術×力」が、2020年4月16日(木)から7月5日(日)まで、東京都美術館にて開催される。「ボストン美術館展 芸術×力」は、古代エジプトからアジア・ヨーロッパ・アメリカの美術をはじめ、古代から現代までを収集し、百科事典的な幅の広さと質の高さで知られるアメリカ・ボストン美術館の収蔵作品が並ぶ展覧会。会場には、古今東西の権力者たちが自らの力の大きさを示すために利用したとされる威厳に満ちた肖像画や、宮廷を彩った美しい工芸品など、エジプトやヨーロッパ・インド・中国・日本といったさまざまな地域の作品が約60点並ぶ。また、日本にあれば国宝とも言われる「吉備大臣入唐絵巻」「平治物語絵巻 三条殿夜討巻」が揃って出展。さらに、江戸時代 伊勢・長島藩の藩主だった増山雪斎の作品を本展のために修復し展示。貴重な作品を通して、力とともにあった芸術の歴史を振り返ってみてはいかがだろうか。【詳細】「ボストン美術館展 芸術×力」会期:2020年4月16日(木)~7月5日(日)場所:東京都美術館住所:東京都台東区上野公園8−36※開室時間、休室日、チケットの発売等詳細については、決まり次第公式サイトに掲載。【問い合わせ先】TEL:03-5777-8600(ハローダイヤル)
2019年07月19日展覧会「見える自然/見えない自然 ロイス・ワインバーガー展」が、東京・ワタリウム美術館で開催される。期間は、2019年7月13日(土)から10月20日(日)まで。自然と人工物の対比を表現するアーティスト、ロイス・ワインバーガー。自然の生態や環境に対する根本的な疑問を投げかける彼の作品は、植物を素材とした絵画、写真、彫刻、映像、文章など多岐にわたり、世界各地で展覧会が行われている。ワタリウム美術館は、1999年開催の「エンプティ・ガーデン展」でロイス・ワインバーガーの初期作品を紹介。それから20年の歳月を経た本展では、現在彼が取り組む「見えない自然」をテーマとした絵画、写真、彫刻を中心に120点を展示する。ロイス・ワインバーガー作品の特徴は、アクティビストのような鍛え上げられた思想が背景にありつつ、どこか自由な発想とユーモアを持ち合わせている点にある。最初は、自身で荒地植物や絶滅種の植物を育てて各地に植えるというフィールドワークからスタート。そして90年後半には、除草剤を取り除いて線路を庭にした《植物を越えるものは植物と一体である》や、アスファルトを剥がして庭をつくった《燃焼と歩行》など、自然を人間の干渉から解放するという独自の表現を展開してきた。今回取り上げる「見えない自然」とは、都市の緑地化といった目に見える形ものではなく、人間1人ひとりの中にある“精神の自然”。ロイス・ワインバーガーは、目に見える自然を用いて、どうやって自然の如くダイナミックで自由な“精神の自然”を表現しているのだろうか。ぜひ会場に足を運び、自身の目で確かめてみてほしい。【詳細】展覧会「見える自然/見えない自然 ロイス・ワインバーガー展」開催期間:2019年7月13日(土)~10月20日(日)時間:11:00~19:00(毎週水曜日は21:00まで)休館日:月曜日(7月15日、8月12日、9月16日、9月23日、10月14日は開館)会場:ワタリウム美術館(東京都渋谷区神宮前3-7-6)TEL:03-3402-3001 入館料:大人 1,000円 / 学生(25歳以下) 800円
2019年07月13日講談社の少女漫画雑誌『なかよし』の原画展が、2019年10月4日(金)から12月25日(水)まで、東京・文京区の弥生美術館にて開催される。日本で現存するマンガ雑誌の中で最も長い歴史を持つ1954年創刊の『なかよし』は、2020年1月号で65周年を迎える。今回の原画展は、この創刊65周年を記念して開催されるものだ。会場にはこれまで『なかよし』に掲載された、手塚治虫『リボンの騎士』、武内直子『美少女戦士セーラームーン』、CLAMP『魔法騎士レイアース』および連載中の『カードキャプターさくら クリアカード編』、安野モヨコ『シュガシュガルーン』などの貴重な原画を展示。その他、美内すずえ『妖鬼妃伝』、あさぎり夕『なな色マジック』、猫部ねこ『きんぎょ注意報!』、PEACH-PIT『しゅごキャラ!』など、名作の原画を並べる。また、2018年に逝去したあさぎり夕のスペシャル追悼コーナーや、上北ふたご 原作/東堂いづみ『プリキュアシリーズ』など現在の『なかよし』連載陣を紹介する展示コーナーも設置。立川恵『怪盗セイント・テール』、征海未亜 シナリオ/吉田玲子『東京ミュウミュウ』など懐かしの付録展示も行う。原画展限定のオリジナルグッズや、弥生美術館とのコラボレーションカフェメニューにも注目だ。展示は、前・中・後期の3期制。会場構成、出展作家は変わらないが、カラー原画が入れ替わるので、ファンにはぜひ足を運んでほしい。なお、この原画展で展示される原画を収録したスペシャル図録が、2019年9月頃に発売される予定だ。【詳細】講談社『なかよし』創刊65周年記念 原画展会期:2019年10月4日(金)~12月25日(水)※月曜休館 ただし10/14、11/4(祝月)開館、翌10/15、11/5(火)休館※作品保護のためカラー原画の展示替えがある。前・中・後期の3期展示で、会場構成、出展作家は変わらず、原画のみが入れ替わる。会場:弥生美術館(東京都文京区弥生2-4-3)開館時間:10:00~17:00(入館は16:30まで)料金:一般900円/大・高生800円/中・小生400円※隣接の竹久夢二美術館も観覧可能。※団体料金、他割引サービスあり。詳細は、弥生美術館公式サイト等を確認。【問い合わせ先】弥生美術館TEL:03-3812-0012(10:00~17:00)
2019年07月06日2015年5月以来休館中であった東京・京橋にあるブリヂストン美術館が7月1日、館名を「アーティゾン美術館(ARTIZON MUSEUM)」へ変更。先駆けて旧ブリヂストン美術館が入居していたブリヂストンビルは、2016年6月から始まった建て替え工事を経て、7月5日に「ミュージアムタワー京橋」として完成。アーティゾン美術館の開館は、2020年1月の開館を予定している。1952年1月の開館以来、60年以上にわたり、東西の名画にふれあう機会を提供してきたブリヂストン美術館。新たな「アーティゾン美術館」のアーティゾンとは、「ART」と「HORIZON」からの造語。“創造の体感”という新コンセプトのもと、古美術、日本近代洋画、印象派、20世紀美術、現代美術まで楽しめる美術館として生まれ変わる。「アーティゾン美術館」は、2020年1月に開館を予定しており、「ミュージアムタワー京橋」の低層部に立地する。入口は、従来の八重洲通り沿いから、銀座中央通り沿いへと移動。また展示室を従来の展示面積の約2倍に拡張し、旧美術館では実現できなかった大規模な企画展と、コレクション展の同時開催を叶える。「京橋彩区」左)ミュージアムタワー京橋と、右)(仮称)新TODAビル 文化貢献施設東京駅八重洲口から歩いて5分、美術館、ギャラリー、古美術商などが集積するこの東京都中央区京橋一丁目7番地の街区は、“まちに開かれた芸術・文化拠点”を形成することを目指し、2024年に向けて新たに「京橋彩区」として、文化貢献施設の建設を推進中。先述の2020年1月開館予定の「ミュージアムタワー京橋」を含む「京橋彩区」は、大きく3つで構成される。あとの2つは2024年のグランドオープンに向けて、アーティストやクリエイターを支援するコワーキングスペース、イベントホール、ショップなどが入居する「(仮称)新TODAビル 文化貢献施設」と、多様な芸術・文化イベントを催す中央通り沿いの広場「(仮称)アートスクエア」を建設中。なお、「(仮称)アートスクエア」は先行して一部、2019年7月にオープンを予定している。
2019年07月05日「TOKYO ART BOOK FAIR 2019」が、2019年7月12日(金)から15日(月・祝)まで東京都現代美術館にて開催される。「TOKYO ART BOOK FAIR」は、2009年に日本初のアートに特化したブックフェアとしてスタート。国内外の出版社やギャラリー、アーティストらが出展し、2万人以上を動員するアジア最大規模のアートブックフェアとして知られている。初開催から10年目となる「TOKYO ART BOOK FAIR 2019」は、東京都現代美術館を会場に、独創的なアートブックやZINEを制作する国内外の出版社、ギャラリー、アーティストら約300組が出展。こだわりの出版物が一堂に会し、それぞれの魅力を伝える。会場の企画展示室地下2階では、毎回ひとつの国や地域に焦点を当て出版文化を紹介する企画「Guest Country」を開催。今回は、世界のインディペンデント出版文化を牽引するアメリカに焦点を当て、ニューヨークのアートシーンを牽引する写真家レレ・サヴェリが主宰する 8-Ball Communityのコレクションより、1970年代以降のアメリカにおける重要なZINE約150タイトルを展示する「Radical Pages: A Selection of American Zines」を開催する。さらに、現代作家やアーティストと共にオブジェクトを製作し、多くの人々が「雑誌」というフォーマットを通してアートに触れる機会と体験を創出した雑誌「The Thing Quarterly」の10年間の活動も紹介する。その他、現在の日本のアート出版シーンを牽引する日本人作家たちのアーティストブックにおける原体験やその魅力などを語った言葉と共に作品を展示する「Japanese Artists’ Books: Then and Now」や、創設100周年を迎える資生堂ギャラリーの、これまでの展覧会カタログと95年に刊行された『資生堂ギャラリー七十五年史』の展示および一部販売なども行われる。【詳細】TOKYO ART BOOK FAIR 2019日時:2019年7月12日(金)15:00~21:00(プレビュー)、7月13日(土)、14日(日)、15日(月・祝)11:00~19:00会場:東京都現代美術館住所:東京都江東区三好 4-1-1料金:入場無料※12日のみプレビュー参加費として1,000円(税込)、小学生以下無料※トークイベントは一部有料
2019年06月27日アートに特化したブックフェア「TOKYO ART BOOK FAIR 2019」が、7月12日から15日まで、東京都現代美術館にて開催される。独創的なアートブックやZINEを制作する国内外の出版社、ギャラリー、アーティストら約300組の出展者が一堂に会し、それぞれの出版物の魅力を伝える。2009年に日本初のアートに特化したブックフェアとしてスタートし、今年10回目の節目となる本イベント。今回は、この春リニューアル・オープンしたばかりの東京都現代美術館に会場を移し開催する。企画展示室地下2階では、2015年からスタートした、一つの国や地域に焦点を当て出版文化を紹介する企画「Guest Country」として、世界のインディペンデント出版文化を牽引するアメリカをフィーチャー。いまでは世界各国で開かれるアートブックフェアは、1976年に印刷物を用いたアート表現を積極的に行うアーティストらが設立した非営利の書店Printed Matterが、2006年に「New York Art Book Fair」をスタートしたことに始まる。アート系出版社、書店、印刷物を使った表現を試みるアーティストが数多く存在し、多様性のある豊かなアメリカの出版文化を「Radical Pages: A Selection of American Zines」、「Exhibition: 10 Years of The Thing Quarterly」の2つの展示とトークで 紐解く。8-Ball Community「Radical Pages: A Selection of American Zines」では、ニューヨークのアートシーンを牽引する写真家、レレ・サヴェリが主宰し、インディペンデント出版のプラットフォームとして機能する非営利のメディアコレクティブ、8-Ball Communityのコレクションより、1970年代以降のアメリカにおける重要なZINE約150タイトルを展示。世界中の若者たちが、身近な表現のプラットフォームとしてZINEを積極的に制作するいま、アメリカに焦点を当て、その歩みを辿りながら現在地を探る。会期中は、8-Ball Communityに所属する作家たちや彼らがお勧めするZINEを展示・販売する特別ブースも設置される他、会場にZINEを持参すると彼らのコレクションに加えてもらえるエクスチェンジプログラムも展開する。The Thing Quarterly:Issue 1 Miranda July「10 Years of The Thing Quarterly」では、サンフランシスコにて2007年から10年間にわたり、年4回、計34号刊行された雑誌『The Thing Quarterly』の10年間の活動を紹介。雑誌でありながらも決まったフォーマットの紙媒体で表現するのではなく、アーティストとともに日常の中で芸術の大切さを物語るオブジェクトを制作するという、ユニークな本誌。ミランダ・ジュライによるシャワーカーテン、ガブリエル・オロスコによるフリスビー、ライアン・ガンダーによるトランプ、タウバ・アウエルバッハの時計など、毎号異なるアーティストがオブジェクトを手掛けた。アメリカのアートシーンで活躍する現代作家による作品を“雑誌”というフォーマットで量産し、多くの人々が気軽に生活の中でアートにふれ、体験できる機会を創出した。「Guest Country」関連プログラムとして、ニューヨーク近代美術館(MoMA)を経て、現在はサンフランシスコ近代美術館(SFMoMA)のアートライブラリの司書を務めるデイヴィッド・シニア(David Senior)による、アートブックフェア誕生以降のアメリカにおけるインディペンデント出版の発展についてのレクチャーも開催する。「Japanese Artistsʼ Books: Then and Now」展日本人作家によるアーティストブックを作り手の声とともに紹介する「Japanese Artistsʼ Books: Then and Now」展では、現在の日本のアート出版シーンを牽引する日本人作家たちに焦点を当て、アーティストブックにおける原体験やその魅力などを語った言葉とともに彼らの作品を展示。それぞれの作家のルーツや解釈を通して、日本独自の発展を遂げた写真集や漫画文化、海外のアートムーブメントと連動した表現、インターネットの発展がもたらした変化など、日本におけるアーティストブックの多様な進化の軌跡を巡り、これからの本の表現を紐解く試みとなる。その他「カタログでたどる、資生堂ギャラリーの100年」と題し、資生堂ギャラリーがこれまでに刊行した図録を通し、その100年の活動の歩みを振り返る展示などの特別プログラム、ゲストを招いてのトークショー、作家によるサイン会などを開催。アートブックの魅力を多角的に紐解く様々なプログラムを通して、進化を続けるアートブックのいまを体験することができる。ワークショップ、ライブパフォーマンス、トークイベント等の詳細は、随時イベントのウェブサイト( / )にて確認できる。 【展覧会情報】TOKYO ART BOOK FAIR 2019会期:7月12日〜15日会場:東京都現代美術館住所:東京都江東区三好4-1-1時間:11:00〜19:00(7月12日のプレビューのみ15:00〜21:00)料金:入場無料※12日のみプレビュー参加費として1,000円(小学生以下無料)※トークイベントは一部有料
2019年06月25日東京・上野の駅前に建つ国立西洋美術館が1959年に開館してから、今年で60年。日本を代表する公共美術館として知られる同館だが、その礎となったのが、実業家・松方幸次郎(1866-1950)による「松方コレクション」だ。明治の元勲・松方正義の三男として生まれた幸次郎は、エール大学などで学んだ後、神戸の川崎造船所の初代社長となる。財界で活躍する一方、日本に本格的な美術館がないことに気づいた幸次郎は、やがて美術館設立の構想を抱くように。さっそくロンドンやパリで自ら買い付けた美術品は、その数なんと3000点以上!絵画から彫刻、素描、版画など、大作から小品まで多岐にわたる作品群には、モネやゴーガン、ゴッホ、ロダンなど超一流の作品も多数。今回はその「松方コレクション」が流転の運命を経て再び西洋美術館の礎となるまでを、時代背景と共にたどる展覧会だ。6月10日、同美術館で行われた報道内覧会に足を運んだ。【チケット情報はこちら】内覧会ではまず主任研究員の陳岡めぐみ氏が、「『松方コレクション』のこれほど大規模な展覧会は初めての開催。松方幸次郎が収集を始めた1916年から現在まで約100年の中で、コレクションの形成から散逸、一部が国立西洋美術館に所蔵されるまでの歴史をたどる構成となっています」と解説。また「特にここ数年で調査研究が進み、行方の知れなかった美術品の発見など、新たな成果も展示。西洋美術館をよく知る方も、新しい楽しみ方ができるはず」と自信をのぞかせた。内覧会の後半では研究員の邊牟木尚美氏が、2016年にパリで発見され、同館に寄贈されたことで話題を集めたモネの大作『睡蓮、柳の反映』の前でレクチャー。幸次郎がモネから直接購入したことでも知られるが、発見時には上半分が失われ、残った部分も損傷が激しい状態。今回は1年をかけて細かい修復を繰り返し、現存部分が復元されたことが紹介された。実際に観てみると、たしかに欠けた上半分は痛々しいものの、修復された残りの部分はモネならではの美しさ。中ほどにちょこんと描かれたピンクの花が、まるで本物の花のように浮き上がって見えることに驚かされる。展示はルノワール『アルジェリア風のパリの女たち(ハーレム)』、ミレイ『あひるの子』、ロダン『考える人』など同館おなじみの作品に加え、戦前に散逸して以来、初めて「松方コレクション」として公開される作品も多数。今ではオルセー美術館に所蔵されているゴーガン『扇のある静物』やゴッホ『アルルの寝室』、バーゼル美術館所蔵のマティス『長椅子に座る女』などの作品が登場。貴重な“再会”を果たしているのも見どころとなっている。松方コレクション展は9月23日(月・祝)まで、東京・国立西洋美術館にて。取材・文/佐藤さくら
2019年06月19日「綴プロジェクト ─高精細複製画で綴る─スミソニアン協会フリーア美術館の北斎展」が、2019年6月25日(火)から8月25日(日)までの期間、すみだ北斎美術館で開催される。日本美術の宝庫「フリーア美術館」とは?日本美術の宝庫として知られるアメリカの国立スミソニアン協会フリーア美術館。スミソニアン博物館群の一つで、実業家チャールズ・ラング・フリーアが収集した美術品が収蔵されている。館内には、隣接する施設の作品も含め約1万2,700点もの日本美術を収蔵。中でも葛飾北斎の肉筆画は世界屈指のコレクションを誇る。また、フリーアの遺言により所蔵品はすべて門外不出となっており、現在でもその方針が守られている。“門外不出”作品の高精細複製画が日本初公開「綴プロジェクト ─高精細複製画で綴る─スミソニアン協会フリーア美術館の北斎展」は、国立スミソニアン協会フリーア美術館の協力のもと開催される展覧会。同館が誇る世界最大級の北斎肉筆画コレクションの中から13点の高精細複製画を製作し、すみだ北斎美術館が所蔵する約130点の関連作品と共に日本で初公開される。版画「冨嶽三十六景 神奈川沖浪裏」と肉筆画「波濤図」の“波”を比較展示見どころは、北斎が繰り返し描いた自然のモチーフに焦点を当てた比較展示だ。中でも、すみだ北斎美術館が所蔵する北斎の冨嶽三十六景において代表的な版画「冨嶽三十六景 神奈川沖浪裏」と、フリーア美術館所蔵の肉筆画「波濤図」(展示は高精細複製画)に注目。版画「冨嶽三十六景 神奈川沖浪裏」の“鉤爪”のような波頭の描き方が、肉筆画「波濤図」からも見てとれる。六曲一双の大作「玉川六景図」の新たな発見また、六曲一双の屏風「玉川六景図」に関する詳細な研究結果にも注目。フリーア美術館収蔵の六曲一双の屏風「玉川六景図」は、右隻に人物、左隻に風景となっている。しかし、新たな研究により、後年にその配列が再構成されていた可能性が高いことが明らかになった。そんな「玉川六景図」だからこそ、元の配列での展示を実施。研究による新たな発見を間近で見ることができる。また、すみだ北斎美術館所蔵の「千鳥の玉川図」との比較も見どころだ。動植物作品や美人画もまた、類まれな観察眼と描写力によって描かれた「十二ヶ月花鳥図」(展示は高精細複製画)など、北斎の画業を語るうえで欠かすことのできない動植物作品や、「年始まわりの遊女図」(展示は高精細複製画)といった美人画も展示。フリーア美術館作品の数々を体感できる貴重な機会となっている。「綴プロジェクト」─高精細複製画で綴る─スミソニアン協会フリーア美術館の北斎展会期:2019年6月25日(火)~8月25日(日)・前期6月25日(火)~7月28日(日)・後期7月30日(火)~8月25日(日)※前後期で一部展示替えを実施場所:すみだ北斎美術館住所:東京都墨田区亀沢2-7-2開館時間:9:30~17:30(入館は17:00まで)休館日:毎週月曜日(祝日または振替休日の場合は、翌平日)観覧料:一般1,000円(800円)、高校生・大学生700円(560円)、中学生300円(240円)、65歳以上700円(560円)、障がい者300円(240円)※()は団体料金。※団体は有料の人20人以上。※小学生以下は無料。※中学生・高校生・大学生(高専、専門学校、専修学校生含む)は生徒手帳または学生証を提示。※65歳以上の人は年齢を証明できるものを提示。※身体障がい者手帳、愛の手帳、療育手帳、精神障がい者保健福祉手帳、被爆者健康手帳などの持参者及びその付添の1名まで障がい者料金で観覧可能。(入館の際は、身体障がい者手帳などを提示)◎本展のチケットは、会期中観覧日当日に限り、AURORA(常設展示室)も観覧可能。【問い合わせ先】すみだ北斎美術館TEL:03-6658-8936
2019年06月16日体感型展覧会「光と遊ぶ超体感型ミュージアム 帰ってきた!魔法の美術館」が、新潟市新津美術館にて2019年6月15日(土)から9月1日(日)まで開催される。「光と遊ぶ超体感型ミュージアム 帰ってきた!魔法の美術館」は、鑑賞者の動きに反応するインタラクティブなアート作品を楽しめる、体感型展覧会。色とりどりの光や音、映像を用いた作品が、鑑賞者の動きに合わせて様々に変化する。展示作品は全て実際に触ることができ、写真撮影やSNSへの投稿も可能だ。「魔法の美術館」は日本各地を巡回しており、新潟市新津美術館での開催は2015年以来2回目。新たなラインナップの作品を揃え、まるで魔法のような、光に溢れた世界観を演出する。例えば、藤本直明の《色のある夢》は、鑑賞者の影が7色に変化し、カラフルな光のショーを楽しめる作品。また、流れる五線譜に星のシルエットを並べると、きらきらと輝きながらメロディを奏でる宮本昌典/小岩原直志の《ensemble silhouette》、カードに描かれたロボットたちを、テーブルの上にかざすと動き出す緒方壽人(Takram)の《ON THE FLY PAPER》など、観客の動作と連動して変化していく、遊び心に溢れた作品が揃う。【詳細】光と遊ぶ超体感型ミュージアム 帰ってきた!魔法の美術館会期:2019年6月15日(土)~9月1日(日)休館日:月曜日(祝日の場合は開館、翌日休館。ただし6月24日、7月29日、8月5日・19日は開館)開館時間:10:00~17:00(鑑賞券販売は16:30まで)会場:新潟市新津美術館展示室1・2・3住所:新潟市秋葉区蒲ケ沢109番地1(花と遺跡のふるさと公園内、新潟県立植物園のとなり)TEL:0250-25-1300観覧料:・当日券 一般 1,000円、大学・高校生 500円、中学生以下無料※有料20名以上は団体料金で2割引※新潟県立植物園および新潟市鉄道資料館の入館券、SLばんえつクーポンを持参の方は2割引※障がい者手帳・療育手帳持参者は無料(手帳の提示が必要)※チラシ持参で100円割引
2019年06月13日2019年3月末にリニューアルオープンした東京都現代美術館(MUSEUM OF CONTEMPORARY ART TOKYO)が、さらに子どもに優しい場所に生まれ変わりました。緑豊かな木場公園に面していて、インドア(美術館)もアウトドア(公園)もたっぷり楽しみながら学べる絶好のロケーション。親子でぜひ訪れたい魅力をご紹介します。東京都現代美術館について東京都現代美術館(通称MOT)は、1995年3月、「現代美術の振興を図り芸術文化の基盤を充実させることを目的として」開館しました。戦後美術を中心にした所蔵作品は約5400点、所蔵図書資料は約27万冊にものぼり、それらは美術図書室で閲覧することができます。展覧会は、絵画、彫刻から建築、ファッションに至るまで幅広く企画され、コンテンポラリー・アートを身近に感じられるようにと考えられています。MOTの基本方針MOTには、3つの基本方針があります。1 文化の創造と魅力あるメッセージの発信(現代美術の国内外への発信/現代美術の保存と継承/変容する価値観への対応)2 現代美術の普及と次世代の担い手を育む(優れた作品等の鑑賞機会の提供/現代美術の普及と子供たちの育成/新進・若手芸術家への支援と創造拠点化)3 あらゆる鑑賞者に開かれた美術館の実現(バリアフリー・ホスピタリティを指向するアートの拠点化/地域の核としての存在)(引用元:MOT東京都現代美術館|MOTについて)特に、当初より次世代アーティストの育成と子どもたちへの教育普及活動に熱心に取り組む姿勢が印象的でしたが、リニューアルでさらに、現代アートと子どもたちをつなぐ架け橋として前進したように感じます。リニューアルのポイントは「子どもに優しい美術館」木場公園に面したガラス張りのMOTはとても開放的で、訪れた全ての人を温かく迎え入れてくれる佇まいです。公園を訪れたファミリーも気軽に利用してほしい、そんな願いもこのリニューアルには込められているそう。MOTの想いが実を結んで、来館者には若いファミリー層も多いといいます。親子を引きつける魅力はどんなところにあるのでしょうか。魅力1:明るくオープンな館内現代アートを扱う美術館ということで、以前はクールな印象があった館内。リニューアル後に訪れると、案内ボードなどの什器には木が多用され、入口から広々と広がるエントランスホールに点在するベンチは円形のコルク製になり、ガラス張りのクールだった空間が柔らかく優しい印象に様変わりしていました。ガラスの外には公園の緑も望め、お子さんにも親しみやすい雰囲気は美術館のハードルを下げるのに一役買っています。魅力2:五感を育む自然豊かなアウトドアスペース木場公園には、植物園、広い芝生の広場、遊具など、子どもの五感を刺激する自然がたっぷりと広がっています。その中にある、MOTのアウトドアエリアにも工夫が。サウンドアーティスト鈴木昭男氏の作品「—道草のすすめー『点音(おとだて)and “no zo mi”』」が、美術館周辺に点在しているのです。耳マークのプレートの上で “音風景” に耳をすませば……音に集中することで、何気ないいつもの風景の中に、新しい発見やイマジネーションが広がります。自然と人工物であるアート、両方を楽しむことで、子どもたちの感性はぐんぐん広がりそうですね。魅力3:こどもとしょしつ一新された図書室の一角に新しくできた「こどもとしょしつ」。黄色いカーペットが子どもの好奇心を盛り上げてくれそうな可愛らしいスペースです。広くはありませんが、アートをテーマにしたこども向けの本が充実しています。日本語コーナーと英語コーナーがあり、英語のお勉強にもなりそう。有名な画家をテーマにした本から、厳選された絵本まで、本屋さんではなかなか見つからない美術に関する貴重なセレクションとなっています。貸し出しはされてないそうですので、丸テーブルやベンチに座って、興味のままに楽しんでほしいですね。魅力4:ギャラリークルーズやワークショップの開催アートの教育普及に熱心に取り組む姿勢はそのまま継続され、一般向けのギャラリークルーズやワークショップ、学校の授業の一環として受け入れるスクールプログラムなどが積極的に行われています。ギャラリークルーズやワークショップは不定期開催ですので、ウェブサイトでときどきチェックされることをオススメします。魅力5:遊びココロいっぱいのカフェやレストラン親子で利用しやすくなった大きな利点が、レストランのリニューアルです。子ども向けメニューの充実、広々した空間に加え、美術館内のレストランならではの、アートをテーマにした楽しい工夫があるのです。■メニューが塗り絵メニューの裏がモナリザの塗り絵になっています。ダ・ヴィンチの気分で色をつけてみましょう。■絵になる席いくつかの席には変わった仕掛けが。壁や天井に鏡の額縁が飾られています。そこに映るのは――なんと自分たちの姿!気がついたら店内を彩る装飾の一部になっています。■アトリエ彫刻が2つ置いてあるキッズスペースで、自由にぺたぺたと色を足したり、引いたり。毎日変化するアート作品となっています。大人がアートを嗜むだけではなく、子どもにも学びがたくさんつまった楽しい美術館に生まれ変わったMOT。実際に楽しそうに館内で過ごすお子さんたちの姿がありました。遊びの延長でアートと触れ合える美術館は貴重な存在となりそうです。【MOT東京都現代美術館】東京都江東区三好4丁目1−1(木場公園内)開館時間:10:00~18:00(入場は閉館30分前まで)休館日:月曜日観覧料:コレクション展(常設)一般 500円(400円)/大学・専門学校生 400円(320円)高校生・65歳以上 250円(200円)/中学生以下 無料***現代アートは、大人の凝り固まった頭と感性では理解しにくいものも正直あります。そんな新しい感性の作品は、まだ頭が柔らかい子どもたちにこそ素直に響くのかもしれません。アーティストの斬新な発想が、子どもたちの自由な発想と出会ったとき、とてもおもしろい反応がありそうですね。企画展は小学生以下、コレクション展(常設)は中学生以下無料ですので、ぜひ気楽に訪れてみてください。写真◎長野真弓(参照)MOT東京都現代美術館100本のスプーン 東京都現代美術館内東京都公園協会|木場公園
2019年06月01日展覧会「嶋田 忠 野生の瞬間 華麗なる鳥の世界」が、東京都写真美術館で2019年7月23日(火)から9月23日(月・祝)まで開催される。「嶋田 忠 野生の瞬間 華麗なる鳥の世界」では、国際的に評価が高く、現在も第一線で活躍する自然写真家・嶋田忠の写真作品を紹介。カワセミ類を中心とした、鳥獣の写真家として知られる嶋田忠は、圧倒的な存在感を放つカワセミやアカショウビンをパワフルに写し出した作品から、繊細な感性で自然を捉えた作品まで多彩な表現の写真を残している。例えば、雪の中で、白い羽毛をまとったシマエナガがたたずむ様子を撮った作品は、シマエナガの愛らしさが際立つ1枚。見ると思わず優しい顔になってしまうような、癒される写真となっている。会場では、約40年に及ぶ嶋田忠の活動を概観する他、「世界最古の熱帯雨林」と言われるニューギニア島に生きる貴重な野生動物達の、不思議で華麗な生態を紹介。美しいことから“森の妖精”とも呼ばれる極楽鳥の仲間・フウチョウは、鮮やかな色彩が特徴的だ。情熱的な求愛ダンスを踊るフウチョウの姿も、写真に収められている。【詳細】嶋田 忠 野生の瞬間 華麗なる鳥の世界会期:2019年7月23日(火)~9月23日(月・祝)場所:東京都写真美術館 2階展示室住所:東京都目黒区三田1-13-3 恵比寿ガーデンプレイス内開館時間:10:00~18:00(木・金は20:00まで)、ただし、7月25日(木)~8月30日(金)の木・金は21:00まで開館。入館は閉館30分前まで。休館日:毎週月曜日※ただし、8月12日(月・振)、9月16日(月・祝)、9月23日(月・祝)は開館※8月13日(火)、9月17日(火)は休館。観覧料:一般 700(560)円/学生 600(480)円/中高生・65 歳以上 500(400)円※( )は20名以上団体※小学生以下および都内在住・在学の中学生、障害手帳持参者とその介護者は無料、第3水曜日は65歳以上無料※7月25日(木)~8月30日(金)の木・金 17:00~21:00はサマーナイトミュージアム割引(学生・中高生無料、一般・65歳以上は団体料金)※9月16日(月・祝)敬老の日は65歳以上無料※各種割引の併用不可。
2019年05月31日展覧会「あそびのじかん」が、2019年7月20日(土)から10月20日(日)までの期間、東京都現代美術館にて開催される。「あそびのじかん」は、日常の対極にある“遊び”をテーマにした展覧会だ。遊びは、不真面目で非生産的なものという悪いイメージのある一方で、日常の決まり事が通用しないからこそ、たくさんのユーモアや好奇心が生まれる源泉だといえる。会場には、6組の作家による“遊び”に満ちた作品を用意。触ることのできる作品やゲームのようなものなど、大人も一緒に楽しめる体験型コンテンツだ。入り口を入ると、洋服タンスで出来た巨大な壁が。アーティスト・開発好明は、たくさんのタンスをボルタリングの壁にすることで、受験競争のプレッシャーを表現した。《笑う祭壇》は、ボタンを投げて台座に乗せる作品。“失敗”し、台座にのらなかった色とりどりのボタンは床に散らばり重なっていく。それはまるで刻一刻と姿を変える絵画のようだ。【詳細】あそびのじかん会期:2019年7月20日(土)~10月20日(日)休館日:月曜日、8月13日(火)、9月17日(火)・24日(火)、10月15日(火)※8月12日(月)、9月16日(月)・23日(月)、10月14日(月)は開館開館時間:10:00~18:00(7月26日、8月2日・9日・16日・23日・30日の金曜日は21:00まで)※展示室入場は閉館の30分前まで場所:東京都現代美術館 1F/3F(B室)住所:東京都江東区三好4丁目1-1観覧料:一般1,200円(960円)、大学生・専門学生・65歳以上850円(680円)、中高生600円(480円)、小学生以下無料 ※( )内は20人以上の団体料金
2019年05月30日印象派・ポスト印象派の殿堂として知られる、イギリス・ロンドンのコートールド美術館の名品約60点を紹介する「コートールド美術館展魅惑の印象派」が東京都美術館で9月10日(火)から12月15日(日)まで開催。同美術展の報道発表会が行われた。【チケット情報はこちら】コートールド美術館は、イギリスの実業家サミュエル・コートールドが収集したコレクションを核に、ロンドン大学付属のコートールド美術研究所の展示施設として1932年に開館。通常めったに貸し出されることのない数々の名品たちが、同館の改修工事(2018年9月~2021年)に伴い、約20年ぶりとなる来日が実現。今回の展覧会では、コートールド美術研究所が美術史や保存修復の世界有数の研究機関であることにも注目。展示は「画家の言葉から読み解く」「映された時代から読み解く」「素材・技法から読み解く」の3章で構成される。注目すべき作品は、メイン・ヴィジュアルにも使用されているエドゥアール・マネ(1832-1883)最晩年の傑作《フォリー=ベルジェールのバー》(1882)。「フォリー=ベルジェール」は当時のパリで、歌や踊り、曲芸など多彩な出し物で人気を博したミュージックホールだ。喧騒に包まれた同ホールを描いた本作は、表情が読み取りにくいバーメイドや画面の大半を占める鏡、その鏡に映る不自然に右に大きくずれた後ろ姿など、発表以来様々な議論を呼んでいる。報道発表会には特別ゲストとして、作家・ドイツ文学者の中野京子氏が登場。「フォリー=ベルジェールはあらゆる階層の人が楽しめた歓楽施設。食事やお酒、おしゃべりも楽しめる、一種の社交場でもあった」と言い、同作の構図については「すべてがイリュージョン。鏡を使ったたくらみに満ちた画面」と語った。《フォリー=ベルジェールのバー》のほかにもルノワールの《桟敷席》(1874)、ゴーガンの《ネヴァーモア》(1897)、モディリアーニの《裸婦》(1916頃)、セザンヌの油彩10点など選りすぐりの作品が展示される。同展は東京都美術館のほか、2020年1月3日(金)~3月15日(日)に愛知県美術館、3月28日(土)~6月21日(日)に神戸市立博物館に巡回。チケットぴあでは、大ベストセラーシリーズ「怖い絵」の著者でもある作家・ドイツ文学者、中野京子氏の特別講演会と、同展の公式図録と音声ガイドがセットになったチケットを独占販売中。
2019年05月27日展覧会「アンティーク着物万華鏡 ―大正~昭和の乙女に学ぶ着こなしー」が、2019年7月5日(金)から9月29日(日)まで、東京の弥生美術館・竹久夢二美術館にて開催される。戦前の日本では普段着として親しまれていた着物。現代の人にとって、着物はルールが難しそうなど、敬遠する人が多くなっている。しかし本来、着物の着付け方やコーディネートは厳密なルールに縛られる必要はなく、自由に楽しんでいいもの。「アンティーク着物万華鏡 ―大正~昭和の乙女に学ぶ着こなしー」では、着物が日常生活で広く着用されていた戦前の時代にフォーカス。着物の着付けやコーディネートに加え、文学作品から当時の着物事情を紹介していく。戦前の美人画をアンティーク着物で再現大正から昭和初期、雑誌の表紙や口絵で活躍した抒情画家たちはファッションリーダー的な存在であった。会場では、そんな感性豊かな画家たちが描いた美しい着物姿の女性の画を多数紹介する。さらに、その中から数点をアンティーク着物によって再現。合わせて、スタイリストによる別コーディネートも展示することで、多彩な着物の着こなしを学ぶことができる。文学作品から当時の着物事情を紐解くまた、大正から昭和の初期にかけて活躍した小説家の文学作品を展示し、当時の着物事情を紹介。時代の風俗を丹念に描写した作品に記された情報をもとに、小説家たちが描いたヒロインの着物姿を再現する。流行や風俗を敏感にとらえて作品に織り込んだ作家で知られる菊池寛。女性の着物姿からも、当時のモダンな雰囲気が反映されている。文豪・徳田秋聲の愛用品を初公開加えて、文豪として知られる徳田秋聲が着用したマントや鞄、ステッキなどの愛用品を初公開。さらに、かんざしや着物の帯締めに通す帯留めといった着物のアクセサリー100点以上も初めて展示される。長襦袢を紹介する初の展覧会もまた、期間中、併設される弥生美術館3階では「長襦袢の魅力 ~着物の下の遊び心~」を同時開催。現代で言う下着の役割を果たしていた“襦袢”の魅力を紹介する初の展覧会となるので、合わせて観覧してみてはいかがだろうか。【詳細】アンティーク着物万華鏡 ―大正~昭和の乙女に学ぶ着こなしー会期:2019年7月5日(金)~9月29日(日)会場:弥生美術館・竹久夢二美術館住所:・弥生美術館 文京区弥生 2-4-3・竹久夢二美術館 文京区弥生 2-4-2TEL:・弥生美術館 03-3812-0012・竹久夢二美術館 03-5689-0462開館時間:10:00~17:00(入館は16:30まで)休館日:月曜日(ただし、7月15日(月)、8月12日(月)、9月16日(月)、9月23(月)は開館、7月16日(火)、9月17日(火)、9月23(火)休館)入館料:一般900円、大学・高校生800円、小・中学生400円※団体20人以上各100円引き※二館併せて観覧可能
2019年05月25日“ペールトーン”を基調とした期間限定アフタヌーンティーが、東京・丸の内にある三菱一号館美術館併設のミュージアムカフェ・バー「Café 1894」にて2019年6月10日(月)から7月4日(木)まで提供される。「Café 1894」のアフタヌーンティーは、三菱一号館美術館の展示替え期間中のみ楽しめるメニュー。今回は、マンゴーやメロンといった夏らしいフルーツや、ミント、シトラスの風味が爽やかなスイーツが勢揃いする。ほのかに香るホワイトチョコミントタルトや、ココナッツムースとパッションフルーツを合わせたレアチーズ、カシス味のギモーヴ、マカロン シトロンなどは、淡いイエローやミントグリーンなどの“ペールカラー”で、見た目からも夏の訪れを感じさせてくれる。また、「Café 1894」のアフタヌーンティーの特徴的なメニューである、冷たいデザートプレート“アシェットデセール”には、クラシカルなオレンジとショコラのタルトや、グリオットチェリーとピンクグレープフルーツのムース、箸休めのメロンスープをラインナップ。涼しげでフルーティーなスイーツとともに、夏の優雅なティータイムを楽しんでみては。【詳細】Café 1894「アフタヌーンティー」販売期間:2019年6月10日(月)~7月4日(木)販売時間:14:30~16:30 / 15:30~17:30場所:Café 1894住所:東京都千代田区丸の内2-6-2 三菱一号館美術館1FTEL:03-3212-7156販売価格:1人 3,500円+税※注文は2名から。 ※2日前までに要予約。ウェブ、電話にて受付。※各日15組限定。※6月17日(月)・20日(木)は店舗は営業しているが、アフタヌーンティーの販売はなし。
2019年05月17日東京都は2018年度に待機児童対策の一環としてベビーシッター利用の助成を開始した自治体がありましたが、2019年度になり、さらに利用できる自治体が増えました。2019年4月時点で実施している自治体と利用のポイントをお伝えします。 1.2019年4月から8つの自治体で実施が開始2018年度(2019年3月末まで)に待機児童に対するベビーシッター利用の助成を行っていた自治体は4つほどでしたが、2019年度になり、8つの自治体でこの助成制度が始まりました。 新たに開始となった8つの自治体は、大田区、渋谷区、板橋区、葛飾区、三鷹市、府中市、国立市、東大和市となります。また、2018年度から新宿区、台東区、目黒区、中野区の4自治体がすでに実施しています。あくまでも、保育園等に入所できなかった待機児童への補助ですので、東京都にあるすべての自治体で実施するわけではありません。今後の状況は、お住いの自治体のホームページまたは東京都福祉保健局のホームページで確認してください。2.助成の対象となる要件この助成の対象となる人は、この事業を実施する自治体に住んでいる人が、“保育所等の0~2歳児クラスに相当する待機児童の保護者”または“0歳児で保育所等への入所申込みをせず1年間の育児休業を満了した後、お子さんの1歳の誕生日から復職する保護者(復職日以降、利用できます)”に該当する人で、お住まいの自治体から、この事業の対象者である旨の通知書を受け取った人です。 なお、対象者の詳細な要件は各自治体が設定します。所得制限等の条件を設定している自治体もありますので、詳細は、各自治体からの案内を必ず確認するようにしましょう。 3.手続きの方法と助成の内容手続きは各自治体の担当窓口で行います。2019年4月時点で各自治体の担当窓口は下記になります。 新宿区→保育課入園・認定係台東区→児童保育課保育相談係目黒区→保育課保育施設利用係中野区→待機児童緊急対策担当大田区→保育サービス課サービス基盤担当渋谷区→保育課保育管理係板橋区→保育サービス課民間保育振興係葛飾区→子育て支援課子育て支援係三鷹市→子ども育成課府中市→保育支援課認定給付係国立市→児童青少年課待機児童解消対策推進担当東大和市→保育課保育・幼稚園係 助成の対象となるベビーシッターの利用条件ですが、以下のとおりです。 【1】利用時間月曜日~土曜日(祝休日・年末年始を除く)の7時~20時のうち、1日8時間以内かつ月160時間以内を上限(保育標準時間認定の場合は1日11時間以内かつ月220時間以内を上限) 【2】利用料金1時間当たり250円(助成券を利用した場合の利用料)※利用時間の上限を超えた分の利用料、ベビーシッターの通勤に必要な交通実費及び利用料以外の入会金等は助成の対象外です。 【3】利用期間最大で2020年3月31日まで※この期間以降の助成は未定です この助成制度は、保育園等に入所できなかった待機児童について、保育園等と同程度の費用負担でベビーシッターを利用できるようにした制度です。そのため、利用時間や利用料金は保育園等と同程度の水準としています。 実施している自治体にお住まいの人で利用を考えている人はお住いの窓口に、実施していない自治体にお住まいの人で利用したいと思う人は上記の東京都福祉保健局かお住まいの自治体のホームページ等で確認するようにしましょう。 監修者・著者:ファイナンシャルプランナー 大野高志1級ファイナンシャルプランニング技能士、CFP®(日本FP協会認定)。独立系FP事務所・株式会社とし生活設計取締役。予備校チューター、地方公務員、金融機関勤務を経て2011年に独立。教育費・老後資金準備、税や社会保障、住宅ローンや保険の見直し、貯蓄・資産運用等 多角的にライフプランの個別相談を行うとともにセミナー講師として活動しています。
2019年04月20日東京・六本木にある国立新美術館の正面入口前にて、4月17日から2021年5月10日まで、「吉岡徳仁 ガラスの茶室 - 光庵」が特別公開される。2011年の第54回ヴェネツィア・ビエンナーレ国際美術展で発表した「ガラスの茶室 - 光庵」。2015年には京都の将軍塚青龍殿の大舞台で披露され大きな話題となった。国立新美術館では本作品を屋外に設置し、自然光のもとで変化する表情を見ることができる。また、併せて、パリのオルセー美術館にコレクションされているガラスのベンチ「Water Block」も展示される。東京2020オリンピック 聖火リレートーチもデザインしているデザイナー、アーティストの吉岡徳仁。作品はニューヨーク近代美術館(アメリカ)、ポンピドゥー・センター (フランス)、ヴィクトリア・アンド・アルバート博物館(イギリス)など、世界の主要美術館に永久所蔵され、アメリカのニューズウィーク誌による「世界が尊敬する日本人100人」にも選ばれている。【イベント情報】「吉岡徳仁 ガラスの茶室 - 光庵」会期:4月17日〜2021年5月10日会場:国立新美術館 正面入口前住所:東京都港区六本木7-22-2時間:美術館の開館時間に準ずる休館日:毎週火曜日(祝日又は振替休日に当たる場合は開館し、翌平日休館)、年末年始入場無料
2019年04月05日3年の休館を経て、東京・木場の東京都現代美術館(MOT)がリニューアルオープン!それを記念して2つの展覧会が開催される。開館は1995年。当初は、上野にある東京都美術館の収蔵品を移管し、スタートした経緯が。つまり、東京都美術館が開館した1926年から数えると、約100年間にわたって収集したコレクションを持つ。今回の展覧会では、1910年代から2010年代までに制作された約5400点のうち、選りすぐりの作品が登場。日本の前衛美術、1世紀の潮流を追う同館コレクションで、初の大規模開催となる。「当館のコレクションは、戦前から今日まで、それぞれの時代で最も実験的な表現の集積です」と学芸員の関直子さん。その中で、大正期から平成生まれの作家まで、共通することとは?「東アジアの端っこにある日本には、海外からの情報は常に時差をもって入ってきます。そこで、日本の今と海外の動向、かつ自分の状況に対してどう反応してみせるかが、ずっと大きなテーマだったといえます」ここで目にするのは、オーソドックスな美術史に収まりきらない、エネルギーの塊のようなもの。「彼らの実践から、現在の私たちにつながる、鮮明な何かを感じ取っていただけるはず」初日3月29日は入館無料、20時まで。人気レストラン『100本のスプーン』が出店するなど、ショップもリ・オープン。新しくなったMOTで何が待ち受けているか、ワクワクして出かけてみたい。企画展・百年の編み手たち-流動する日本の近現代美術-「戦前でいえば、当時最新のシュールレアリスムとキュビスムを組み合わせたり、近年は新しいテクノロジーやメディアを既存の表現と組み合わせたり」。3フロアに及ぶ企画展では、そうした編集的な意図を持った作家にフォーカス。「編集」という切り口から1世紀を振り返る。戦前なら中原實、桂ゆき、戦後は森村泰昌らに注目。焼け野原の東京から歯科医と前衛芸術家、二足の草鞋を履いた中原實。手前は昼寝する子ども、奥には戦時中に伐採された杉の切り株から、若木が萌える様が。次世代への希望を描くメッセージ性の高い作品。中原實《杉の子》1947昭和の“隠れレジスタンス”1913年生まれの桂ゆきは、戦前~戦後の検閲が厳しい時代に発表を続けた稀有な存在。1つの絵に複数の表現方法を用い、社会的なメッセージを巧みに盛り込んだ作品で知られる。桂ゆき《抵抗》1952パロディ?or自虐?現代の“編み手”の代表選手、森村泰昌。名画中の人物になりきるシリーズでは、森村本人が演じる人物の不恰好さに笑いを誘われると同時に、西洋とのギャップを突きつけられる。森村泰昌《肖像(少年1、2、3)》1988コレクション展・MOTコレクションただいま/はじめまして休館中に新たに収蔵された約400点から、主に2010年代に制作された作品をお披露目。「21世紀の作家たちは、表現方法の追求はもちろん、日本社会のさまざまな課題に真摯に取り組もうとする意識が強い」。近年は若手の新しい試みが収集の大きな柱に。彼らの問題意識、チャレンジに時代の萌芽が読み取れるかもしれない。描くこと=生きること2015年、25歳で夭逝した中園孔二。東京藝術大学在学中より、モチーフを重ねる作風で知られる。上はスマホで事件現場(?)を撮影する人物というリアルさとおとぎ話的な世界が共存。中園孔二《無題》20122016年の新女神像1本の木から彫り上げる少年少女像で知られる棚田康司。成年女性をモデルとした本作は近年の新境地。もろさと強さを兼ね備えた姿は、流れる雨水から霊感を得たとされる。棚田康司《雨の像》2016「東京都現代美術館リニューアル・オープン記念展」東京都江東区三好4-1-1(木場公園内)3月29日(金)~6月16日(日)10時~18時(3/29は20時まで。入場は閉館の30分前まで)月曜(4/29、5/6は開館)、5/7休一般1300円ほかTEL:03・5777・8600(ハローダイヤル)※『anan』2019年4月3日号より。文・松本あかね(by anan編集部)
2019年04月01日今週末に楽しめるニューなトピックスをまとめてチェック!東京都現代美術館が約3年の休館を経てついにリニューアルオープン、原美術館で開催されるドリス ヴァン ノッテンの3日間限りのエキシビジョン、シャネル「チャンス」のイベントでダンスオーディションを開催etc...週末のお出かけ情報をピックアップしてお届け! ーー今週のお出かけ情報の詳しい内容はこちらからーー
2019年03月29日東京都現代美術館が、おおよそ3年にわたる休館を経て、いよいよ3月29日にリニューアルオープンを迎える。仲條正義がデザインした開館当時より使用している同館ロゴ。デザイナー仲條は今回リニューアルを記念して、「+」を「++」とした1年間限定で使用する記念ロゴも手掛けた。リニューアルは、経年劣化による諸設備の改修と利便性の向上を目的とした館内の全面的な更新。 床・壁・天井といった内装を全面的に張り替えた展示室や講堂は、ホワイトキューブの輝きを取り戻しより明るい空間へ。また、空調機器を始めとした設備機器も全面的に新しくなり、来場者にも作品にとってもより良い環境となった。正面エントランスから入館すると、まず変化に気がつくのはチケット/インフォメーションや、ホールに設置された掲示板、ベンチなどの什器。昨年HAY TOKYOなども手掛けたスキーマ建築計画の長坂常が設計したサイン什器は、白色の木材が明るい印象を与えている。各フロアやレストラン、トイレ等へ誘導するための館内サインは、美術館を隅々まで楽しめるよう、また海外からの来館者へも分かりやすい目印になるようにと、株式会社日本デザインセンター色部デザイン研究所の色部義昭によって白と黒でシンプルにデザインされている。またコルクを用いたベンチは、館内いたるところへ様々な形で配置。木場公園側のパークサイドエントランススペースなどの屋外へは、パラソル付きのピクニックテーブルとともに設置し、公園の続きのようにパブリックスペースとして使ってもらえるよう整備された。屋外展示場には、サウンド・アーティスト鈴木昭男の代表的作品シリーズ「点 音(おとだて)」を、同館のために新たに制作作品したなども展示されており、美術館内だけでなく周囲あちらこちらでもアートに触れられる仕掛けに。鈴木昭男の作品「点 音(おどだて)」は、自然の音に耳を澄ますポイントを記すもの。館内、屋外とあらゆるところに設置され、それを巡るためのマップも用意されている。さらに、地下1階の美術館図書室は、子ども向け美術書を集めたコーナーを拡張し「こどもとしょしつ」を新設した他、映像資料が閲覧できる「メディアブース」も新設。元々のレストラン、カフェ&ラウンジスペースには、スマイルズの手掛ける新店舗がオープン。地下1階には、家族で楽しめるレストラン「100本のスプーン 東京都現代美術館内」が、2階には、新業態の「二階のサンドイッチ」が入居する。100本のスプーンは、食事をとりながらアートに触れたり、作品を描いたり、自分自身が作品になったりと様々な仕掛けを散りばめた、子どもから大人までが美術館での新しい楽しみを発見できるレストランになっている。レストランの席を待つ時間、退屈しないようにとメニューの表紙が塗り絵になっている。天井がミラーになっている席。スマートフォンのインサートカメラを使い、テーブルに置いて写真を撮ると自分たちが食事をしている様子が頭上から撮影できるという仕組み。美術館内中庭のパブリックスペースにもつながる「二階のサンドイッチ」は、定番、日替わりのサンドイッチや、コーヒー、紅茶、アルコール、いちごミルクといった自家製ドリンクを味わえる。店内での飲食はもちろんテイクアウトも可能。デザートサンドイッチも。「自家製カスタードとフルーツ」(580円)「二階のサンドイッチ」店内東京現代美術館になくてはならない存在だったミュージアムショップ「ナディッフ コンテンポラリィ(NADiff contemporary)」も再オープン。以前同様、展覧会図録など現代アート関連書籍を始め、様々なアーティスト、クリエーターによるユニークなプロダクト、MOTオリジナルグッズを取りそろえる。またリニューアル記念版MOTオリジナルトートバッグや、「途中でやめる」で知られる山下陽光がリニューアル記念に制作したタペストリー作品などといったリニューアルオープン記念アイテムも登場する。「ナディッフ コンテンポラリー」店内山下陽光のブランド「途中でやめる」のTシャツやワンピースも取り扱う。トートバッグは期間限定で販売されるリニューアルオープン記念アイテム。今回こけら落としとして、企画展示室とコレクション展示室において2つの展覧会を企画。同館の所蔵する約5,200点の作品から一部を大規模に紹介する。地下2階、1階、3階にある企画展示室3フロアすべてを使って行われるのは、「百年の編み手たち -流動する日本の近現代美術-」展。100年にわたる日本の美術を、同館ならではの実験精神溢れる視点で紐解く。もう一方のコレクション展示室では、「MOT コレクション ただいま / はじめまして」展を開催。3年弱の休館中に新たに収蔵された約300点の作品を中心に、宮島達男、中園孔二、サイモン・フジワラ、南川史門など、戦後美術から近代、現代に至る幅広いジャンルの同館のコレクション作品を紹介する。さらに、修復を経て戻ってきたアンソニー・カロ、リチャード・ディーコンの彫刻に加え、新たに加わったオノ・ヨーコ《クラウド・ピース》といった屋外コレクションにもぜひ注目していただきたい。ちなみに初日は入場無料で、通常18時閉館のところ20時まで開館時間を延長するとのこと。【美術館情報】東京都現代美術館住所:東京都江東区三好4-1-1時間:10:00〜18:00(展示室入場は閉館の30分前まで、美術図書室の利用は18:00まで)休館日:月曜日(祝日の場合は翌平日)、年末年始、展示替え期間チケット:MOTコレクション / 一般 500円(400円)、大学生・専門学生 400円(320円)、高校生・65歳以上 250円(200円)、中学生以下無料 ※( )は20名以上の団体料金企画展 / 展示内容により観覧料は異なる ※企画展チケットでMOTコレクションの観覧も可能【展覧会情報】百年の編み手たち -流動する日本の近現代美術-(Weavers of Worlds - A Century of Flux in Japanese Modern / Contemporary Art -)会期:2019年3月29日〜6月16日会場:東京都現代美術館 企画展示室1階、3階、地下2階MOT コレクション ただいま / はじめまして(MOT Collection: Pleased to meet you. New Acquisitions in recent years)会期:2019年3月29日〜6月16日会場:東京都現代美術館 コレクション展示室1階、3階
2019年03月27日3月29日に、おおよそ3年の休館を経てリニューアルオープンする東京都現代美術館内2階に、スマイルズの新業態「二階のサンドイッチ」がオープン。定番と日替わりのサンドイッチや、オリジナルドリンクを片手にアート鑑賞後の余韻を味わうことのできる空間を提供する。お店のコンセプトは、“サンドイッチは額縁のような。”。サンドイッチは食における、額縁とアートの関係に似ているという発想から生まれた。どんなにおいしい料理も、レストランとその皿の上だけでしか味わうことができない。しかし、サンドイッチに挟みこめば、手の内に携え、自由に持ち運んで思い思いの場所で食べることができる。まさにサンドイッチは発明なのだ。提供されるサンドイッチは、単なる具材をシンプルに挟んだものとは異なる。チリソースと香草をきかせた鯖のローストや、柚子胡椒をアクセントにした佐助豚のロースト、カカオ風味のテリヤキチキンとコールスローなど、契約農家から仕入れた野菜や産地直送の食材をレストランシェフが調理したこだわりの料理を挟んだ贅沢な逸品だ。サンドイッチ食後には、自家製カスタードとフルーツのデザートサンドイッチや、ミルクソフトクリームとサクサクのデニッシュを合わせた甘いデザートもどうぞ。コーヒーやフルーツコンポートジュースなどのドリンクメニューも豊富。店内でもテイクアウトでも自由に選んで楽しんで。デニッシュが突き刺さったミルクソフトクリーム(680円)また、同じくスマイルズの手がけるファミリーレストラン「100本のスプーン」が、美術館内に初めてオープン。あざみ野ガーデンズ、二子玉川に続いて3店舗目となる同店では、美術館ならではの、食事をしながらアートと触れ合える様々な仕掛けが用意される。料理が届くまでの待ち時間に子どもと一緒に作品を描いたり、時には食事を楽しむ家族自身が作品になってしまうことも!? 子どもから、大人まで、美術館での新しいアート体験が待っている。【店舗情報】二階のサンドイッチ住所:東京都江東区三好4-1-1 東京都現代美術館内営業時間:10:00〜18:00(L.O.17:30)100本のスプーン 東京都現代美術館内住所:東京都江東区三好4-1-1 東京都現代美術館内営業時間:11:00〜18:00(L.O.17:00)席数:100席
2019年03月26日『サザエさん』の作者である長谷川町子がつくった「長谷川町子美術館」にて、記念展覧会「エイケン50周年展~アニメサザエさんと共に~」を開催する。期間は、2019年4月20日(土)から6月23日(日)まで。エイケンは、『サザエさん』をはじめ、『鉄人28号』、『エイトマン』『忍風カムイ外伝』、『キャプテン』、『UFO戦士ダイアポロン』、『ガラスの仮面』、『クッキングパパ』、『コボちゃん』、『ぼのぼの』など数多くのアニメーションを手掛けてきたアニメ制作会社。「エイケン50周年展~アニメサザエさんと共に~」は、2019年3月10日に同社が創立50周年を迎えることを記念して開催される展覧会だ。会場では、エイケンが50年に渡って制作してきたこれら作品に纏わる貴重な制作資料の数々を展示する。スペシャルサポーターとしてサザエさんが登場し、来館者を案内していく。【詳細】エイケン50周年展~アニメサザエさんと共に~期間:2019年4月20日(土)~6月23日(日)場所:長谷川町子美術館住所:東京都世田谷区桜新町1-30-6TEL:03-3701-8766開館時間:10:00~17:30(入館は17:00まで)休館日:月曜日(祝日の場合、その翌日)展示替期間、年末年始入館料:一般 600円/大高生 500円/中小生 400円※20名以上の団体・65歳以上、および障害者手帳提示者とその付添1人各100円引。©光プロダクション・エイケン ©平井和正・桑田二郎/TBS ©白土三平©エイケン ©長谷川町子美術館 ©1976 雁屋哲・エイケン ©ちばあきお・エイケン ©美内すずえ/エイケン ©植田まさし/植田プロダクション・エイケン ©うえやまとち/講談社・エイケン ©いがらしみきお/竹書房・フジテレビ・エイケン
2019年01月26日東京国立近代美術館では、2019年3月19日(火)から4月7日(日)までの期間、東京国立近代美術館本館および工芸館にて「美術館の春まつり」が開催される。桜の開花シーズンに開催される「美術館の春まつり」では、桜をはじめとする花を描いた作品の特集展示や、お花見弁当など飲食販売など、様々な催しが行われる。中でも注目は、本館にて開催される所蔵作品展「MOMAT コレクション」だ。会場内の1室には、花を描いた作品が集結する。年に一度、この時期のみ公開される桜を描いた川合玉堂の重要文化財作品「行く春」の他、しだれ桜やおおしま桜といった40種類を超える希少な桜が描かれた跡見玉枝の「桜花図巻」も展示。また、加山又造の「春秋波濤」、船田玉樹「花の夕」など、花を描いた名画全16点が並べられる。会場全体では、初の試みとして初代宮川香山の「鳩桜花図高浮彫花瓶」、木村雨山の「縮緬地友禅あおい文振袖」といった工芸作品も展示される。本館では、その他「福沢一郎展 このどうしようもない世界を笑いとばせ」「イメージコレクター・杉浦非水展」や、ガイドスタッフと参加者が対話しながら、まるで作品の謎解きをするような「所蔵品ガイド」を開催。さらに、2019年4月7日(日)の無料観覧日(所蔵作品展、杉浦非水展のみ)には、「春まつりトークラリー」も開催される。また、本館前庭には床几台によるお休み処を用意し、特製お花見弁当や桜色のスパークリングワイン、甘酒といったフードやドリンクの販売も行われる。桜の名所エリアに位置する東京国立近代美術館の花の名画と共に、春の訪れを感じてみてはいかが。【詳細】東京国立近代美術館「美術館の春まつり」期間:2019年3月19日(火)~4月7日(日)会場:東京国立近代美術館住所:本館 東京都千代田区北の丸公園3-1、工芸館 東京都千代田区北の丸公園1-1休館日:月曜日 ※ただし、3月25日(月)、4月1日(月)は開館開館時間:10:00~17:00(本館のみ金曜・土曜は20:00まで) ※入館は閉館30分前まで■本館・所蔵作品展「MOMATコレクション」会期:2019年3月19日(火)~5月26日(日)観覧料:一般 500円/大学生 250円(金曜・土曜の17:00以降は一般 300円/大学生150円)※高校生以下および18歳未満、65歳以上、障害者手帳を持参の方とその付添者(1人)は無料※当日に限り、本展観覧料で「イメージコレクター・杉浦非水展」も観覧可能・「福沢一郎展 このどうしようもない世界を笑いとばせ」期間:2019年3月12日(火)~5月26日(日)(1F)・「イメージコレクター・杉浦非水展」(2F ギャラリー4)期間:前期/2019年2月9日(土)~4月7日(日)、後期/4月10日(水)~5月26日(日)■工芸館・「The 備前 -土と炎から生まれる造形美-」期間:2019年2月22日(金)~5月6日(月)【問い合わせ】東京国立近代美術館 ハローダイヤルTEL:03-5777-8600
2019年01月20日東京都写真美術館で、独自のフィールドワークを元に制作する作品群で、日本国内のみならず、国際的な注目を集める現代アーティスト・志賀理江子の新作個展「ヒューマン・スプリング」が開催される。〈ヒューマン・スプリング〉2018年 作家蔵 発色現像方式印画 ©Lieko Shiga冬から目覚める季節の“春”、卒業や入学・入社など年度の変わり目としての“春”のほか、歴史的には「プラハの春」「アラブの春」、環境問題を提唱した『沈黙の春』、生命の尊さと残酷さを表現した「春の祭典」など、“春”はさまざまな問題をわたしたちに想起させる。そして本展覧会の会期中2019年4月30日、「平成」の元号が終わり、新たな節目を迎えることとなる。〈ヒューマン・スプリング〉2018年 作家蔵 発色現像方式印画 ©Lieko Shiga志賀理江子(1980年生まれ)は20年余にわたる制作活動を通じて、心や精神に影響する身体的な“春”の問題は、社会的制度や規範との関係が深く、さらには人類の歴史や環境を俯瞰するキーワードになり得ると気づいた。そして、多くの識者や同時代に生きる関係者、家族と対話を積み重ね、平成が終わる大きな節目の春に、新作を生み出す。また会期中には、作家本人によるアーティストトークが3月10日14:00から、参加者が拾ってきた石について作家と共に語り合うワークショップ「ひとつの石」が3月21日14:30から開催される。その他、展覧会のテーマについて考える「てつがくカフェ」や、担当学芸員によるギャラリートークといった関連イベントが予定されている。詳細は、東京都写真美術館ウェブサイト()より確認できる。本展は、社会と個人の関係、自然と人類の関わりなどを再考し、現代社会の課題について共有し、再考する場となる。【開催情報】「志賀理江子 ヒューマン・スプリング」会期:3月5日〜5月6日会場:東京都写真美術館 2階展示室住所:東京都目黒区三田1-13-3 恵比寿ガーデンプレイス内 時間:10:00~18:00(木・金は20:00まで)料金:一般700円、学生600円、中高生・65歳以上500円休館日:月曜日(ただし4月29日、5月6日は開館)
2019年01月15日展覧会「福沢一郎展 このどうしようもない世界を笑いとばせ」が、東京国立近代美術館で、2019年3月12日(火)から5月26日(日)まで開催される。福沢一郎の作品約100点が集結福沢一郎は、1930年代の日本にシュルレアリスムを紹介し、前衛美術運動のリーダーとして活躍した作家。時代の変化と共に様々に主題と作風を変え、「謎めいたイメージ」の中に込めた知的なユーモアによって、同時代の社会や人々を諷刺的に描いた。戦時中は弾圧を受けるが、戦後は再び社会批評的な視点から人間群像の大作に取り組み、晩年は文化勲章を受章するなど波乱の人生を歩んだ。「福沢一郎展 このどうしようもない世界を笑いとばせ」では、油彩・素描・写真など約100点の作品が集結。福沢が時代の中でどのように社会と向き合い表現したのかを、現代の視点から見直し、再評価していく。会場には鑑賞ワークシートも用意され、福沢一郎のシュールでユーモアに溢れたイメージを謎解き気分で鑑賞できる。パリ留学時代の初期作品から時代順に紹介展覧会では、福沢一郎の作品を時代順に10章に分け、福沢一郎が社会や人間に対してどのような批評の眼を向け、そして持ち前のユーモアのセンスで作品化していったかを紹介する。福沢一郎は、パリ留学時代の初期作品から、既に社会に目を向けて描いた。シュルレアリスムの画家マックス・エルンストの作品に影響を受け、古い雑誌の挿絵を奇妙に組み合わせ、不条理なユーモアに満ちた作品を数多く制作。展覧会には、1931年の独立美術協会展で発表され注目を浴びた《Poisson d’Avril(四月馬鹿)》といった作品も展示される。戦争を経た代表作も戦前、ファシズムに抗して人間精神の自由を守ろうとする“行動主義”の思想に、福沢一郎は美術家として共鳴。所々穴が開けられて背景が透けて見える《牛》のように、力強さと裏腹に空虚さをも感じさせる作品を世に送り出した。戦後、福沢一郎は混乱する世相をダンテ「神曲」に託して連作を描き、その中で代表作《敗戦群像》(1948年)を発表する。戦前から追求していたヒューマニズムの姿勢が、戦時下に経験した作家活動への弾圧を経て、新たな段階へ達したことを表している。また、展覧会では、その後の中南米やアメリカの旅で目にした人や造形物のエネルギーに刺激を受けた作品、古代神話や旧約聖書に基づく晩年の作品まで、福沢一郎の多彩な画業を振り返る。詳細「福沢一郎展 このどうしようもない世界を笑いとばせ」会期:2019年3月12日(火)~5月26日(日)時間:10:00~17:00(金・土曜は20:00まで)会場:東京国立近代美術館 1階 企画展ギャラリー住所:東京都千代田区北の丸公園3-1TEL:03-5777-8600(ハローダイヤル)休館日:月曜日(3/25、4/1、4/29、5/6は開館)、5/7(火)料金:一般1,200(900)円、大学生800(500)円※()内は20名以上の団体料金。いずれも消費税込。※高校生以下および18歳未満、障害者手帳持参者とその付添者(1名)は無料。※本展の観覧料で入館当日に限り、同時開催の所蔵作品展「MOMATコレクション」(4-2F)、「イメージコレクター・杉浦非水展」(2Fギャラリー4)も入場可。
2019年01月13日展覧会「ミナ ペルホネン/皆川明 つづく」が、2019年11月16日(土)から2020年2月16日(日)まで、清澄白河の東京都現代美術館にて開催される。「ミナ ペルホネン/皆川明 つづく」では、ファッション・テキスタイルブランド、ミナ ペルホネン(minä perhonen)と、そのデザイナーである皆川明を特集する。長年着用でき、創造的で普遍的な価値を持つ「特別な日常服」を提案するミナ ペルホネン。生地産地と深いコミュニケーションを重ねながらものづくりを行い、作り手と使い手の双方に価値を生み出すデザインを発信している。本展では、皆川明とミナ ペルホネンの思想・活動を紐解きながら、現代におけるものづくりの意味とデザインの社会的役割を考察していく。【詳細】展覧会「ミナ ペルホネン/皆川明 つづく」会期:2019年11月16日(土)~2020年2月16日(日)場所:東京都現代美術館住所:東京都江東区三好4-1-1(木場公園内)TEL:03-5245-4111(代表)※平日 9:30~18:00ハローダイヤル:03-5777-8600 ※年中無休 8:00~22:00
2019年01月11日