「今年3月末に9年半続いた『爆報!THEフライデー』(TBS系)が終了し、地上波のレギュラー番組を失った田原さんですが、実はテレビ局からの“2大オファー”は定期的にあるんです。ただ、そのオファーが田原さんのポリシーに反するようで、けっして首を縦に振らないそうです」(制作会社関係者)今年還暦を迎えた歌手・田原俊彦(60)は6月16日に還暦記念となる77枚目のシングル「HA-HA-HAPPY」を発売。20日には、東京・豊洲PITでミニライブを開いた。「田原さんはデビュー以来、シングルを発表し続けることと、ライブ&ディナーショーのステージに毎年立つことを継続してきました。体重はデビュー前と変わらない62キロを維持するように努めているとか。最近はTikTokでもキレキレのダンスを披露するなど、新たな試みにもチャレンジしています」(音楽関係者)挑戦には意欲的な田原が拒否するテレビ局からの“2大オファー”とは――。「まず役者としてオファーでは、今年は田原さんの『びんびんシリーズ』の25周年にあたります。『教師びんびん物語』のイメージが強いため、学校の校長役のオファーは何度か来たそうです。また、私生活でも娘さん(田原可南子・27)の“良き父”でもあるように、連ドラのヒロインの父親役のオファーもあるそうです。しかしながら、田原さんはすべて『主演でないとダメ!』と断っています。ビックさは不滅です(笑)」(前出・制作会社関係者)バラエティ番組や音楽番組からは、別のオファーが依頼されているという。「今年4月末で近藤真彦さん(56)がジャニーズ事務所を退所したこともあり、水面下で“たのきん再結成”のアプローチがあったそうです。これにも田原さんはキッパリと『俺一人で田原俊彦だから!』と即座に断ったといいます」(前出・制作会社関係者)8月18日には全曲発売当時のオリジナル音源を使った『オリジナル・シングル・コレクション1980-2021』を発売する田原。「田原さんは『俺はわがままで傲慢。自分しか信じていない。それが田原俊彦。一度っきりの人生、自分の思うように生きたい!』と公言しています。還暦になった今、その生き方を生涯変えることはないでしょう」(前出・音楽関係者)信念を曲げないこの生き方こそ、いまも老若男女から「トシちゃん」と呼ばれる所以なのかも。
2021年07月06日今、注目の女の子を紹介する『anan』で連載中の「イットガール」。今回は女優の豊嶋 花さんです。新しい台本を手にした時のワクワク感が好きなんです。ドラマ『大豆田とわ子と三人の元夫』(フジテレビ系)で、松たか子さんが扮する主人公の娘・唄を好演。「反抗期でクール。でもすくすく育っている感じは、自分とかぶる部分があり、素のまま演じています。この仕事は、演じるなかで多くの発見があるので面白い。新しい台本を手にした時のワクワク感が好き」。特技は、3歳から習っていたダンス。「TWICEにハマって、デビューから5年間くらいのメジャーな曲はほぼ踊れます。ダンスは得意だけど運動音痴。ドッジボールはいつも即アウトです(笑)」まるで姉弟みたいな愛犬のまるちゃん。トリミングも行けないくらいの超ビビリ。そんなところがかわいいんです。何周も読み返しているマンガ、『東京喰種』友達と『東京喰種』について語っている時が、今一番楽しい時間です!イラストを描くのが趣味。スマホでできます!これはゲームのミニキャラ。空や風景も描くし、ものづくり全般が好き。とよしま・はな2007年生まれ。幼少期から子役として活躍。ドラマ『青のSP-学校内警察・嶋田隆平-』(フジテレビ系)などに出演。映画『都会のトム&ソーヤ』が7月30日公開予定。※『anan』2021年6月23日号より。写真・土佐麻理子文・間宮寧子(by anan編集部)
2021年06月22日2015年、「人と人が交わるところに新しい文化が生まれる」をコンセプトに旅する文化ムーブメントとして、東京・駒沢公園でその幕を開けた「東京キャラバン」。野田秀樹総監修のもと、言語や国境、表現ジャンルを超えた多種多様なアーティストたちが集い、これまで、東京、リオデジャネイロ、東北、京都、熊本など、国内外16カ所を巡り、その土地の歴史や文化を学びながら、伝統芸能や文化の担い手らと唯一無二のパフォーマンスを創出する旅を続けてきた。そんな「東京キャラバン」が、2021年8月21日(土)、22日(日)に、旅の始まりの地である駒沢オリンピック公園にて、17カ所目の開催となる『東京キャラバン in 駒沢 2021』を開催する。全国を旅し続けて出会った、日本各地の伝統文化を担う表現者たちや、コンセプトに共鳴し創作に参加した彩り豊かなアーティストが、この夏、ふたたび駒沢に結集。「東京キャラバン」ならではの豪華メンバーによる、ここでしか見ることのできない貴重なパフォーマンスを、是非体験してみてほしい。参加アーティスト:松たか子/東京スカパラダイスオーケストラ/木村カエラ/津村禮次郎/沢則行/青柳美扇/宇治野宗輝/Daisy Balloon/和太鼓 Atoa. /“東京キャラバン” アンサンブル/琉球舞踊(立方:嘉数道彦、大浜暢明、玉城匠、上原崇弘 地謡:玉城和樹、和田信一)/秋田市竿燈会/村田製作所 チアリーディング部 /公益社団法人 北海道アイヌ協会/ライリー大仁/小山豊・小山会青年部/真船勝博/徳澤青弦 ほか参加クリエイター:服部基/名和晃平/原摩利彦/ひびのこづえ/赤松絵利/篠山紀信/奥秀太郎/青木兼治総監修:野田秀樹東京キャラバン in 六本木(2016年)撮影:篠山紀信東京キャラバン in 京都・二条城(2017年)撮影:井上嘉和東京キャラバン in 秋田(2019年) 撮影:コンドウダイスケ東京キャラバン in 北海道(2020年) 撮影:篠山紀信【開催概要】日時:2021年8月21日(土)13:00〜/18:00〜2021年8月22日(日)13:00〜/18:00〜会場:駒沢オリンピック公園総合運動場・体育館 (東京都世田谷区駒沢公園1-1)※事前申込制(7月12日締切)・応募者多数の場合は抽選※申込についてはこちら( )公式サイト( )
2021年06月15日池松壮亮が『映画 夜空はいつでも最高密度の青色だ』『ぼくたちの家族』などの石井裕也監督と再びタッグを組んだ『アジアの天使』。この度、池松さん演じる主人公と“兄”役のオダギリジョー、韓国で出会う元アイドル役のチェ・ヒソをとらえた【兄弟編】【恋愛編】2つの特別映像が解禁された。【兄弟編】最愛の妻を失い喪失感を抱える小説家の青木剛(池松さん)は8歳のひとり息子・学を連れ韓国へ渡った。疎遠になっていた兄・透(オダギリさん)から「韓国で仕事がある」という言葉を頼りにしたが、あてにしていた仕事は最初からなかったことが判明。代わりに韓国コスメの怪しげな輸入販売を持ちかけられるが、その事業も失敗。剛たちは、藁をも掴む思いでソウルから北東部にある海沿いの江陵(カンヌン)を目指す。妻を失い深い悲しみと向き合ったからこそ、言葉や文化を超えて人と人が分かり合おうとすることをあきらめない剛と、剛とは対照的な、いい加減に見えるがどこか憎めない飄々とした兄の透との息の合った掛け合いのシーンが映し出された本映像。江陵に向かう電車の中で黙々と小説を書く剛と、暇を持て余したように剛の後部座席からパソコン画面をのぞき込みちょっかいを出し始める透。うんざりしている剛をよそに「うるさくてもお兄ちゃんは言うべきことは言うよ」と話しかけ、続けて「お前の小説全然売れないな、ていうかお前旅が好きだよな、だから韓国まで来たんだろ、いや違う、生活に困ってたのか」と言う。剛はたまらなくなり「お前マジ勘弁してくれ、そのデリカシーの無さやばいぞ、お前のせいでこんな事態になっているんだぞ」と淡々と詰め寄るが、透はのらりくらり「お前って言うな、お兄ちゃんと言え」と適当にかわしてしまう。この池松さんとオダギリさんが織りなす兄弟ならではの軽快なやりとりも本作の魅力の1つ。疎遠だった兄弟は、この旅を通してどんな変化を見せるのか注目だ。【恋愛編】ソウルのショッピングセンターの一角で、剛は観客のいないステージに立つソル(チェ・ヒソ)を目撃する。元・人気アイドルで歌手のソルは、自分の歌いたい歌を歌えずに悩んでいたが、若くして亡くなった父母の代わりに、兄・ジョンウ(キム・ミンジェ)と喘息持ちの妹・ポム(キム・イェウン)を養うため、細々と芸能活動を続けていた。市場で再びソルを見かけた剛は言葉が伝わらないことを知りながら、泣いているソルをほっておけず、「大丈夫ですか」と日本語で話しかける。ソルは剛に気づくが、自分を見ながら笑っている剛に対して「なに笑ってるのよ!」と一蹴。その後、江陵行きの列車で再会した剛とソルは、それぞれの行き先を目指しながら旅を共にすることに。ソルの「あなたは私の言葉が理解できないからこっそり弱音をはいているだけ」と剛につぶやく。そして剛は言葉が分からないながらも、サングラス奥のソルの悲しげな表情を心配し寄り添っていく。映像には、旅を共にするうちに、同じ痛みを抱えていたこと、2人とも“天使“を見たことがあったことなど、しだいに距離が縮まっていく2人の様子が映し出されている。「あなたは私の運命の人なの?」最後に流す2人の涙の理由とは――。剛とソルの関係の行方も見逃せない。『アジアの天使』は7月2日(金)よりテアトル新宿ほか全国にて公開。(text:cinemacafe.net)■関連作品:アジアの天使 2021年7月2日よりテアトル新宿ほか全国にて公開
2021年06月15日6月15日(火)本日ついに最終話が放送される「大豆田とわ子と三人の元夫」。この度、主人公大豆田とわ子役の松たか子と、その夫たちに扮した岡田将生、角田晃広、松田龍平から、撮影をふり返るコメントが到着した。脚本家・坂元裕二が完全オリジナルで描く本作は、バツ3の主人公・大豆田とわ子が、3人の元夫に振りまわされながら、日々奮闘するロマンティックコメディー。全ての撮影を無事に終え「ホッとしています」と安堵した松さんは、「三人の元夫たち、そして通り過ぎていった男性たち(笑)、それにかごめや家族や職場の人たちと、いろいろな役やその役を演じる俳優の皆さんのおかげで、私は“とわ子でいさせてもらえた”と思いますし、すごく感謝しています」とコメント。4人での撮影については「中盤は四人揃うことが少なかったので、終盤で再び集まると何とも言えない安心感がありました。お芝居は難しいけれど、みんな揃うと楽しい。いるだけで大変なシーンも目配せしながら頑張れる。本当に良いメンバーだったなって思います」と語る。また、「とても楽しかったですし、やりがいがある役」「こんなにも人間的に成長し、変化があった役はなかったのでは」と撮影を終えた感想を語ったのは、3番目の夫・中村慎森役の岡田さん。「芝居してる時間は楽しい日々で…もうできないとなると寂しいです。お互いがお互いを尊重し、役として現場で自分を自由にさせていただいた日々は本当に楽しかったです。また、どこかで会いたいなあ。なんて思いがアップした次の日から訪れるなんて」と寂しい気持ちを明かした。2番目の夫・佐藤鹿太郎役の角田さんは「本当に全てを出し切った」と述べ、「本当に三人の元夫が揃ってしゃべり始めると、周りが『撮影始まるよ』ってなっているのに気づかないくらいの時もあったので、本当にスタッフさんたちは迷惑したと思います(笑)。そんな我々を温かく笑ってくれるのが松さん。大らかな雰囲気で我々を自由にさせつつ、包みこんでくれるんです。良い雰囲気だったのはやはり松さんのおかげだと思います」と4人での撮影をふり返る。そして最初の夫・田中八作を演じた松田さんは「時が経つのを忘れるくらい楽しかったです。自然体になり過ぎて、途中で『ダメだ!』と思ったくらいです(笑)」と居心地の良い現場だった様子。さらに4人での撮影については「八作だけ離婚の理由が明かされないまま始まりましたが、とわ子とのわだかまりが後半にかけて解消されていって、そこから本当の意味で鹿太郎や慎森と同じ温度でとわ子を囲んで、良い関係性を築けたと思います。最終話の四人のシーンはその完成形だと思いますし、そこにたどり着けたことがすごく印象的でした」と語っている。さらに4人から視聴者へ「みんなすごくチャーミングですし、相変わらずの人たちってことは裏切らないので、最後まで楽しんで見て欲しいです」(松さん)、「『視聴者に向けてメッセージって必要かな?』で始まったと思うんです、慎森って。そんな慎森を最後まで見届けてほしいです」(岡田さん)、「最終回、とにかく楽しみにしていてください!」(角田さん)、「最終回も、とわ子と元夫たちの素敵なフォーメーションを楽しんでください」(松田さん)とメッセージも寄せられた。今夜の最終話は、考えた末、4度目の結婚には踏み切らず、一人で生きていく道を選んだとわ子は、「オペレッタ」で初恋の甘勝岳人(竹財輝之助)と偶然再会。またある日、とわ子は亡き母の荷物が詰まった段ボール箱から、旺介(岩松了)と離婚する前の母が書いた一通の手紙を発見する…というあらすじ。予告編では、甘勝と再会しハグする場面に居合わせる元夫たちの姿や、母について父と向き合うシーンも登場している。「大豆田とわ子と三人の元夫」最終話は6月15日(火)21時30分~カンテレ・フジテレビ系にて放送(サッカー中継延長に伴う変更の可能性あり)。(cinemacafe.net)
2021年06月15日映画『アジアの天使』より、公開に先駆けて池松壮亮、チェ・ヒソ、佐藤凌の撮影の合間を映し出すメイキングムービーが到着した。池松さんが演じているのは、主人公のシングルファーザー、青木剛。その息子・学役は、子役の佐藤凌が演じ映画デビュー。そしてチェ・ヒソは、元アイドルで売れない歌手のチェ・ソルを繊細に演じている。到着したメイキング映像では、食卓を囲むシーンの合間に、つまみ食いをする佐藤さんとそれを見ている池松さんとチェ・ヒソ。まるで家族のような、ほっこりする撮影の裏側が公開。クランクアップ後の挨拶では、思わず涙する佐藤さんの姿も収められ、そこへすかさずチェ・ヒソが寄り添い、抱きしめる微笑ましい一幕も。オール韓国ロケで挑んだ本作。舞台で演技経験を積んだ佐藤さんは、今回オーディションで選ばれ、母親と一緒に韓国に渡り、2020年2月から1か月半に及ぶ韓国での撮影を行った。まだ8歳の佐藤さん。撮影中は、母親と二人三脚で演技の練習をして撮影に臨んだそうで、演じた役については「お母さんを亡くした学は、お母さんに会いたいと思っています。韓国に渡ってとても勇気がある子だと思います」と話し、思い出に残っているシーンは“学が海を見に行くシーン”だといい、「学は、海にいったらまたお母さんにまた会えるんじゃないかと思っているんです」と代弁。さらに、学が大切に持っている海辺での家族写真についても触れ、学がところどころで写真を眺めるシーンが印象的だとも語っている。そして佐藤さんは、池松さんについて「僕の撮影が終わるまで待っててくれたり、オレンジジュースを買ってくれたり、本当に優しくしてくれました」と撮影の合間も池松さんは父親ぶりを発揮していた様子。一方、池松さんも佐藤さんについて「まだ8歳の凌が韓国にきて、初めて映画という冒険に参加していましたので、僕自身も、凌自身もこの撮影が人生の特別な時間になったらいいなと思っていました」と話し、「父親としてなのか、同じ俳優としてなのか、男としてなのかは分かりませんが、凌の成長を見たかったというのはあります」と思いを明かしている。『アジアの天使』は7月2日(金)よりテアトル新宿ほか全国にて公開。(cinemacafe.net)■関連作品:アジアの天使 2021年7月2日よりテアトル新宿ほか全国にて公開
2021年06月08日「カルテット」を生みだした主演・松たか子×脚本・坂元裕二の再タッグによるロマンティックコメディー「大豆田とわ子と三人の元夫」では次回、いよいよ松田龍平が演じる“最初の夫”・田中八作にスポットが当たるようだ。松さんにとって15年ぶりとなるカンテレ・フジテレビ系連続ドラマ主演となる本作は、映画『花束みたいな恋をした』で話題の坂元さんによる完全オリジナルストーリー。松さんが3回結婚して3回離婚した主人公・大豆田とわ子に扮し、3人の元夫たちが彼女の日常に入り込んできては“わちゃわちゃ”を繰り広げている様子がたまらなく面白い。特に、とわ子と最も付き合いが長そうな八作を「カルテット」でも共演した松田さんが演じているのが絶妙だ。とわ子&三人の元夫で“カルテット”結成!?知らず知らずのうちにできた指のささくれに物が引っかかるような、日常のささやかな“思い当たる節のある”出来事やその違和感を、坂元脚本ならではの会話劇やナレーションで描いている本作。松田さんが演じる八作は、とわ子の最初の夫で、中学3年生の娘・唄(豊嶋花)の父親であり、奥渋谷にあるレストラン「オペレッタ」のオーナー兼ギャルソン。「けんかはしない」「嫌いな人とかいない」という、とにかく誰にでも優しい天然モテ男の八作だが、それゆえに時々面倒なことにも巻き込まれてしまう。第1話では、災難続きのとわ子が工事中の道路の穴にはまってしまったことがあった。そこに救世主のように「やっほー」と現れたのが八作であり、そのまま彼の部屋に泊まることになると、もしや早々に関係再燃かと視聴者をやきもきさせることに。ストレスから解放されたとわ子が、風呂場で「ロマンティックあげるよ」を熱唱する(松さんの美声!)のも優しく見守り、柳川風うどんを振る舞う八作。余計な勘ぐりをしないスマートさがいい。そのとき、亡きとわ子の母から「一生大事にしてやって」と言われたことを八作は打ち明け、ほかにも何か言いたそうにするが、安心しきったとわ子は寝入ってしまった。かつて「カルテット」では、松さん演じる第1ヴァイオリン奏者・巻真紀に密かに想いを寄せる第2ヴァイオリン奏者の別府司を松田さんが演じており、2人の距離感の近い共演はやはりキュンとくる。だが、器が小さくて愛らしい2番目の夫・佐藤鹿太郎(「東京03」角田晃広)、理屈っぽくひねくれ者なのが愛おしい3番目の夫・中村慎森(岡田将生)までも八作の部屋に大集合。その後も自然と「オペレッタ」に彼らが引き寄せられてしまうことに。お互いに持論を展開し、「ねっ」「何の“ねっ”ですか」と同意を求め合う3人の元夫の姿は微笑ましいというのか、同じ女性を愛して一度は結婚したのだから親友になってもおかしくない親和性があるのだと思えてくる。スピンオフドラマ「チェインストーリー 大豆田とわ子を知らない三人の男たち」では、そんな彼らが大豆田とわ子と出会っていないパラレル・ワールドを舞台に“わちゃわちゃ”している様子が描かれている。つかみどころのないキャラクターがハマりすぎる故・松田優作を父に持ち、母は松田美由紀、弟・翔太も俳優で、妹・ゆう姫も「コントが始まる」でドラマデビューと、芸能一家育ちの松田さん。10代で出演した『御法度』(99)や『青い春』(02)などで注目されたことで、どこか尖っていて近寄りがたい映画俳優のイメージがあった、という人もいるかもしれない。その後、永山瑛太(当時は瑛太)とバツイチ男2人の便利屋を描いた『まほろ駅前多田便利軒』(11)のつかみどころのない、素性もよく分からない行天春彦役が話題となり、連続ドラマ「まほろ駅前番外地」と続編映画『まほろ駅前狂騒曲』にも出演。朝ドラ「あまちゃん」のマネージャー・水口琢磨役が“ミズタク”と呼ばれてお茶の間の人気を集め、映画『探偵はBARにいる』シリーズでも大泉洋演じる“探偵”のバディ・高田として、やけに喧嘩が強い自由すぎるキャラクターもハマり役に。日本アカデミー賞最優秀主演男優賞ほか各賞を総ナメにした『舟を編む』の辞書編集者役でも幅広い層のファンに親しまれることになった。そんな中、2017年の「カルテット」では、割と“面倒くさい”キャラクターは高橋一生に任せ、松田さん演じる別府はいたってニュートラルに4人の調整役を担っていたのが印象的。今作でも松さん演じるとわ子と、角田さん演じる鹿太郎、岡田さん演じる慎森と“カルテット”を形成しているが、集う場がレストランということもあり、それぞれの間を取りもつような立ち位置といえる。だが、ほかの2人のように、とわ子にまだ未練があるのか否か、いまひとつ真意は読み取れない。しかも、親友・俊朗(岡田義徳)の彼女・三ッ屋早良(石橋静河)からもモテてしまっているのだ。松田龍平「とわ子に対する気持ちが4話から徐々に解き明かされる」第2話では慎森、第3話では鹿太郎がクローズアップされたが、第4話からはつかみどころのないキャラクターの八作の内面や過去が徐々に明らかになっていく。本作のこれまでを振り返り、松田さんは「すごくムードがある作品だと思います。とわ子が本当にキラキラして、素敵で、明るくて、面白い。とわ子を中心にそれぞれ個性豊かな人たちがいることで、より煌めくような作品だなって思います。一言で表現するのは難しいですけど、映像の雰囲気も含めて、“ロマンティック”っていう言葉はすごく合うなと思っています」と語る。さらに、「鹿太郎や慎森も、2人で言い合っているかと思えば、急にカッコいいことを言いますよね。それに2話3話と、2人とも最終的にはとわ子に支えられている感じが、個人的には好きなところですね」と彼らの関係性について話し、「八作に関しては、とわ子に対する気持ちが4話から徐々に解き明かされていって、見えてくるものがあるんじゃないかと思います。僕自身もこれから楽しみです」と気になるコメントを寄せている。第4話隠されていた三角関係が明らかに!?とわ子の親友・かごめ(市川実日子)に恋の兆しが。オーケストラ指揮者の五条(浜田信也)から食事に誘われるかごめを見て、自分のことのようにウキウキするとわ子だったが、当のかごめは最近夜道を誰かにつけられたり、意識的にスマホの着信を無視したりと、何か隠し事がある様子。はたして、自由に人生を送るかごめにいったい何が?さらに、親友の俊朗の彼女・早良から猛烈なアプローチをかけられた八作。俊朗や早良との食事会では鼻をほじくったり、口元を汚したりとわざと行儀が悪いふるまいをしてなんとか早良に嫌われようと試みる八作だったが、早良の行動はより大胆になっていき…。なお、ドラマのこれまでをまとめたダイジェスト動画も公開。波乱が起きそうな第4話に向け、個性豊かな登場人物たちのキャラクター説明を名場面と共に振り返る内容になっている。とわ子と3人の元夫の“カルテット”に、何やらひと悶着が起こりそうな予感大。「モテたい人にモテなきゃ意味ない」と語った八作の思いが、ついに明らかになるのかも!?「大豆田とわ子と三人の元夫」は毎週火曜日21時~カンテレ・フジテレビ系にて放送中。(text:Reiko Uehara)
2021年05月04日松たか子主演、坂元裕二脚本による「大豆田とわ子と三人の元夫」の3話が4月27日オンエア。今回は角田晃広(東京03)さん演じる鹿太郎フィーチャー回となり、松さんとのダンスシーンやエンディングでのラップなど角田さんの演技に絶賛の声が集中している。『花束みたいな恋をした』「カルテット」など数々の映画、ドラマで知られる脚本家・坂元裕二の完全オリジナル作となる本作。住宅建設会社「しろくまハウジング」の社長で、3回結婚して3回離婚したバツ3の大豆田とわ子に松さん。とわ子の最初の夫、田中八作に松田龍平。二番目の夫、佐藤鹿太郎に角田さん。三番目の夫、中村慎森に岡田将生。とわ子と八作の娘で中学3年生の唄に豊嶋花。鹿太郎に好意を寄せている女優の古木美怜に瀧内公美。八作の親友の彼女だが八作に惹かれていく三ッ屋早良に石橋静河。慎森と接近する小谷翼に石橋菜津美。市川実日子や高橋メアリージュンも出演。ナレーションを伊藤沙莉が務めている。※以下ネタバレを含む表現があります。ご注意ください。今回の3話は若手建築士の仲島登火(神尾楓珠)による大学図書館の設計を一旦は絶賛したとわ子が、松林(高橋さん)から採算度外視のプランだと指摘され、その設計を却下したことがきっかけで仲島が退社してしまう。鹿太郎は部屋に飾っていたとわ子の写真についてカメラアシスタントに聞かれ、とわ子とダンス教室で出会ってからプロポーズするまでの思い出を語る。鹿太郎は自らをファッションカメラマンと嘘をついて仲良くなり、その後本当にファッションカメラマンになっていた。離婚後もとわ子に未練がある鹿太郎だが、自分に好意を寄せてくれている美怜も気になる…だが美怜から聞かされた身の上話が、彼女の過去の出演作の設定だと判明。さらに別の男性と車内で親密にしている姿を見てショックを受ける鹿太郎。美怜に別れを告げる鹿太郎だが、美怜は交際相手が鹿太郎とそっくりだと明かし、自分たちを守るために鹿太郎に身代わりになるよう頼んでくる…というストーリー。冒頭で見せる“小物”ぶりから、とわ子との社交ダンスシーンまで鹿太郎をメインに据えた今回のエピソード。角田さんの演技に「角田さんの役はあてがきかな?」「角田さんの表情の演技大好きだよ!」「角田さんが素敵なんですけどおおおお!!」「台詞のテンポが良すぎるの流石だわ」などの声がタイムラインに溢れる。「寂しい背中をさせたら世界一」「面倒くせぇ感じの役似合い過ぎ」など角田さんの演技を讃える声も多数。またエンディングではラップパートも担当し、角田さんのラップにも「角田ラップうまwwwかっこいい」「角ちゃんのラップが聞けるとは思わなかったー!」などの声が多数寄せられている。(笠緒)
2021年04月27日「ワーイ、エム、シーエー!」今も全世代で歌われる『YOUNG MAN』に限らず、ファンとの掛け合いを日本に定着させた西城秀樹さん(享年63)。没後3年でも声援の大きさは変わらない。そこで本誌読者1,000人にアンケートを実施。最も多く寄せられたのは、熱いライブのヒデキが見たい!という思いだった。そこで、本誌秘蔵写真で熱いヒデキを振り返る−−題して「ファンの声で作る西城秀樹アルバム」♪【’75年】ドラマ『寺内貫太郎一家2』の名物だったけんかの場面で、全治1カ月の負傷を負った秀樹さん。【’77年】武道館でデビュー5周年記念コンサートを。ワイルドでsexyな情熱の嵐を見せた。【’78年】日比谷野音コンサート。「秀樹!」の掛け声をスタンドマイクで拾うパフォーマンスを。【’78年】後楽園球場ライブ。ド派手な演出と目の前まで近づいてのファンサービスに大興奮。【’79年】『YOUNG MAN』が大流行。子どもから大人までみな「YMCA」ポーズを踊っていた。【ヌードを披露】身長181センチ、股下81センチという長くてきれいな脚も魅力のひとつ。■ヒデキの思い出ランキング(西城秀樹さんで思い出されるもの、作品やキーワードの中で好きなものは?※複数回答可)第1位:『傷だらけのローラ』=788票第2位:バーモントカレー=779票第3位:『寺内貫太郎一家』=741票第4位:スタジアム・コンサート=719票第5位:『YOUNG MAN』=656票第6位:洋楽カバー=646票第7位:『ザ・ベストテン』=637票第8位:日本武道館=608票第9位:『愛と誠』=570票第10位:「青年(成年、盛年)の3部作」(『君よ抱かれて熱くなれ』『ジャガー』『若き獅子たち』)=542票■あなたが特に好きな西城秀樹さんは?《紅白初出場であの素敵な快傑ゾロの『傷だらけのローラ』が素晴らしいです。オーガンジーの仮面をあのきれいな手でとり、帽子で顔を隠してそこから一気に帽子を投げて顔出し!あのフィギュアのような抜群のスタイルで、熱唱し、日本初のスモークが流れる、私が小学校のときに恋に落ちた瞬間の秀樹です》《主催者側のミスでコンサート会場に人が集まらなかったとき、バラバラに座っている観客に“みんな前に集まって!”と声をかけて歌われた秀樹さんが素敵です》■あなたの西城秀樹さんエピソードを教えて!《うちの母は、西城秀樹ファンでしたが、母の姉は、郷ひろみファンでした。どっちがすごいか言い合いになり、どっちも譲らず、1年姉妹げんかで口をきかなかったエピソードが好きです》《子どものころハウスのバーモントカレーをいくつか買ったらコンサートチケットが当たる!のうたい文句で、嫌な顔をする母にたくさん買ってもらいました(笑)。応募しましたが見事にハズレでした(笑)》西城秀樹さんとの別れから3年……参加型ライブの元祖に、いまも熱い声援がやまず!「女性自身」2021年5月4日号 掲載
2021年04月25日「同世代のスターの中でも、明菜ちゃんは別格中の別格。彼女が今、表舞台で活躍していないことが残念で仕方ないよ!」食事の席で田原俊彦(60)は熱く語り続けた――。田原と仕事関係者たちが食事をともにしたのは2月下旬だったという。田原をよく知る芸能関係者はこう語る。「その席で中森明菜さん(55)のことが話題になったのですが、それでトシちゃんにスイッチが入ってしまって……。ついには『俺がこれから明菜ちゃんに電話をかけるよ!』と言いだしたそうです」明菜と田原は同じアイドル全盛の時代を生きてきた“戦友同士”だ。「`80年代は『ザ・ベストテン』『夜のヒットスタジオ』など大人気の歌番組が多数あり、トップアイドルたちは毎日のように収録で顔を合わせていました」(’80年代に詳しいライター)トップアイドルとして’80年代を駆け抜けた2人はお互いにシンパシーを感じていたのだろう。その交流は途切れ途切れながらもずっと続いていたようだ。’17年2月には田原が『爆報!THEフライデー』(TBS系)で、明菜から『トシ、元気?いつも見ているから』という内容の留守電が入っていたことを明かした。そんな2人の現在の活動状況は対照的といえる。「田原は今年2月に還暦を迎えましたが、4月25日には60歳アニバーサリーライブを開催予定。いまなお精力的に活動中です。しかし、明菜は今年5月からデビュー40年目に入りますが、’17年以降、表舞台から退いたままです」(音楽関係者)前出の芸能関係者は、「体調が悪いとはいえ、トシちゃんとしては明菜さんが不遇の日々を送っていることが許しがたい気持ちもあったのでしょう。食事の席での会話がきっかけとなり、明菜さんへの思いがあふれ出したようで、トシちゃんが『明菜ちゃんに電話をかけて復帰するように言うよ』と……。突然の宣言に同席者たちが驚くなか『俺なら口説けるから!』と自信を持っていたそうです」仕事関係者たちが見守るなか発信ボタンを押す田原。だが30秒後、「あれ、出ないね」と、バツが悪そうにポツリ……。同席者らは押し黙るしかなかった。「結局その食事が終わるまで、明菜さんから返信はなかったそうです」(前出・芸能関係者)明菜がまさかのガン無視!?だが、その後に折り返しがあった可能性もある。本誌が田原の所属事務所に問い合わせてみると、明菜に電話をかけたことは認めたものの、「(明菜さんからの)電話はありませんでした」そう答えた。古い友人からの電話にも応答しないとは、明菜の体調はそれほど悪いのか?田原の思いが通じ、歌姫が表舞台に舞い戻る日は来るのか――。「女性自身」2021年5月4日号 掲載
2021年04月19日本気の『春のパンまつり』がやってきました。そうコメントをつけて投稿された写真が、ネット上で話題です。写真を投稿したのは、2021年4月13日から放送を開始したテレビドラマ『大豆田とわ子と三人の元夫』(フジテレビ系)のInstagramアカウント。初回放送を迎えた13日、同ドラマの主演を務める俳優の松たか子さんから、共演者やスタッフへの『差し入れ』があったことを写真付きで報告しました。「本気の春のパンまつり」といわれた、松さんの差し入れがこちら。※画像は複数あります。左右にスライドしてご確認ください。 この投稿をInstagramで見る 新火9ドラマ「大豆田とわ子と三人の元夫」(@omamedatowako)がシェアした投稿 松さんといえば、山崎製パン株式会社が毎年春に行っている『ヤマザキ春のパンまつり』のキャンペーンCMに出演していることでも知られています。自身が広告塔を務めている会社の商品とはいえ、ここまでの種類を差し入れとして提供するとは…!もはや店舗の域です。松さんの差し入れはネット上で反響を呼び、「夢の光景」「さすが」と驚きの声が寄せられました。・スーパーマーケット以上のパン祭り。・これは売店ですか?・松さんのパワーがすごい。お店より迫力がある。ここまでさまざまな商品が集まると、どれを選ぶか迷ってしまいそうなもの。撮影よりも商品選びに夢中になる出演者やスタッフの姿が目に浮かびますね![文・構成/grape編集部]
2021年04月15日昨日4月13日にスタートしたドラマ「大豆田とわ子と三人の元夫」の主題歌、「STUTS & 松たか子 with 3exes」による「Presence I (feat. KID FRESINO)」が、各配信サイトにて配信がスタートした。『花束みたいな恋をした』を手掛けた脚本家・坂元裕二の最新作で、完全オリジナル作品となるドラマは、松たか子扮するとわ子が、三人の元夫たち(岡田将生、角田晃広、松田龍平)に振り回されながら日々奮闘するたまらなく愛おしいロマンティックコメディー。配信がスタートした今回の主題歌は、トラックメーカー/MPC PlayerのSTUTSがトラック制作及び楽曲プロデュースを担当し、KID FRESINOをフィーチャリングに迎え、ドラマ主演の松さんがメインヴォーカル、3exes(=三人の元夫)と名乗る岡田さん、角田さん、松田さんがコーラスで参加。松さんによる歌のメロディー・歌詞は、シンガー・ソングライターbutajiとSTUTSが制作。歌だけでなく、KID FRESINOのリリック&ディレクションでレコーディングされた松さんのラップパートも必聴だ。松さんは「STUTSさん、そして彼のもとに集まる才能豊かな皆さんと、ドラマの主題歌、エンディングの映像を作れたことをとても誇りに思います」とふり返り、「ドラマを観てくださった皆さんへの、毎週のお楽しみになるかと思います。どうぞお見逃しなく!」とメッセージを寄せている。なお、「Presence I (feat. KID FRESINO)」Official Music Videoが本日20時にYouTubeプレミア公開される。「大豆田とわ子と三人の元夫」は毎週火曜日21時~カンテレ・フジテレビ系にて放送中。(cinemacafe.net)
2021年04月14日「最近の松さんは、お裁縫にハマっていると話していましたよ。娘さんが4月から小学校に上がるので、その準備に余念がなく、夜な夜な通学グッズを縫っているんだとか」(芸能関係者)一人娘を子育て中の女優、松たか子(43)。ギタリストの夫・佐橋佳幸(59)との間に生まれた長女は、この3月で6歳になった。わが子の進学準備に追われる私生活の忙しさに加えて、この春、松は仕事面でも多忙に。4年ぶりの連続ドラマに主演するのだ。「4月開始の『大豆田とわ子と三人の元夫』(フジテレビ系)というドラマです。ちょっとユニークなタイトルどおり、松さんが演じる主人公はバツ3の女社長。元夫3人に振り回されるという設定なんです」(テレビ局関係者)本誌は3月半ばの日中に、このドラマの撮影に取り組む松の姿を目撃している。千葉県内の公園でラジオ体操に励むシーンを撮影中だったが、“洋服好き”の役ということで、鮮やかな黄色いスエットの上下姿が目をひいていた。ファッション面でも目を楽しませてくれそうなこの作品。一方で、発表当時からドラマ通たちが熱い期待を寄せる、別の理由もある。「松たか子主演で、坂元裕二氏が脚本。そこに松田龍平(37)も出るとなれば、名作『カルテット』の布陣だと話題なんです」そう教えてくれたのはテレビ誌記者。『カルテット』は’17年放送のTBSドラマだ。「視聴率はそこまでではなかったものの、質の高い会話劇として、熱狂的なファンが多い作品です」■『カムカムエヴリバディ』ヒロイン役のオファーが……松の連ドラ主演も、この『カルテット』以来なのだ。「松さんも“坂元さんの脚本は言葉が面白い”と言っていました。久々に連ドラ主演を決めたのは、坂元さんの脚本なら、ということもあるのでしょう」実は松、この『大豆田とわ子』のために、ある大きなオファーを断ってもいたようで――。「松さんに朝ドラのヒロイン役のオファーがあったのです。’21年度後期放送の『カムカムエヴリバディ』です」(前出・芸能関係者)同作は“朝ドラ初の3世代ヒロイン”と話題で、それぞれを深津絵里(48)、川栄李奈(26)、上白石萌音(23)が務めることが昨年末に発表されている。「深津さんが演じる役が3世代の中間の代にあたるのですが、この役の候補として当初、松さんの名前が挙がっていたのです。松さん側も検討までしていたといいます」(前出・芸能関係者)朝ドラヒロインという大役に、松側も興味はあったようだが……。「最終的にこの打診を断ることに。『大豆田とわ子』と撮影スケジュールが重なっていたようですね」朝ドラに“NO!”を出してまで挑む今作。通も唸る演技派ママ女優の熱演の凄味を、テレビで毎週見られるのはもうすぐだ。「女性自身」2021年4月13日号 掲載
2021年03月30日現在放送中のドラマ「天国と地獄~サイコな2人~」も話題の高橋一生が、野田秀樹1年半ぶりの最新作、NODA・MAP第24回「フェイクスピア」に主演することが分かった。“偽物”、“でたらめな”、“ごまかし”を指すフェイク。いまやSNSから現実世界にまで蔓延る“フェイク”な「コトバ」。50年近く劇作という仕事に携わり、その「コトバ」を生業にしてきた野田さんが、世界中を“フェイク”が跋扈する時代に、「コトバ」というものに正面から向き合ってみようという思いで新作に挑む。NODA・MAP初参加の高橋さんをはじめ、本作には川平慈英、大倉孝二、前田敦子、村岡希美、白石加代子、橋爪功、そして野田さんらが出演決定。東京と大阪で公演が予定されており、東京公演は4月、大阪公演は6月にチケットが発売される。NODA・MAP第24回「フェイクスピア」東京公演は5月24日(月)~7月11日(日)東京芸術劇場プレイハウス、大阪公演は7月15日(木)~7月25日(日)新歌舞伎座にて上演。(cinemacafe.net)
2021年03月04日春のカンテレ・フジテレビ系新火9ドラマは、松たか子主演×脚本・坂元裕二のタッグによる「大豆田とわ子と三人の元夫」を放送することが決定。キャストのコメントが入った特報映像も公開された。松さんにとって「役者魂!」以来15年ぶりとなるカンテレ・フジテレビ系連続ドラマ主演となる本作は、「Mother」「カルテット」『花束みたいな恋をした』の坂元さんによる完全オリジナルストーリー。バツ3の独身女性・大豆田とわ子が、3人の元夫たちに振り回されながら日々奮闘する、たまらなく愛おしいロマンティック・コメディー。そんな主人公・とわ子を演じるのが松さん。すごく変人というわけではなく、洋服が好きで、明るく、お茶目で、ちょっとせっかちで、どこかとぼけていて、色々なところがちょっとずつ面白い、そんな女性。建設会社「しろくまハウジング」の社長に就任したばかりで、最初の夫との間に生まれた中学3年生の娘・唄と2人暮らしをしている。坂元さんとは3度目のタッグとなった今回。「すごく面白かったです。いろんなキャラクターがいて、出てくる人出てくる人が面白くて、愚かな感じで(笑)。一気に読んじゃいました」と脚本を読んだ感想を明かし、「メッセージ性が強いかというと、それだけでもないですし。何の説得力もない人達が、生きていく話なんですね(笑)。でも、そんな人達の様を見て、『自分の人生悪くないかな』って、元気になってもらえれば」とコメント。さらに、とわ子のことを忘れられない3人の元夫役も決定。最初の夫・田中八作を演じるのは、「カルテット」でも松さんと共演した松田龍平。唄の父親でもある八作は、レストラン「オペレッタ」のオーナー兼ギャルソン。女性に自動的にモテてしまい、時々面倒なことに巻き込まれてしまう、優しい二枚目という役どころ。2番目の夫・佐藤鹿太郎は、角田晃広(東京03)が演じる。ファッションカメラマンの鹿太郎は、業界では有名で腕もいい。とわ子のことがいまでも好きで好きでたまらないが、とにかく器が小さい愛らしいキャラクターだ。そして3番目の夫・中村慎森を岡田将生が演じる。「しろくまハウジング」の顧問弁護士である彼は、理屈っぽくて、ひねくれ者。周囲からは冷静で合理的に見られる慎森が、とわ子となぜ結婚し、なぜ離婚したのか…?この3名との共演について「それぞれに個性があって、チャーミングなので、『あ、3回結婚してもいいかな』って思いました(笑)」と松さん。初顔合わせをふり返り、「予想通り、少しぎこちないところから始まって(笑)。きっと最後まである一定の距離感は保ちながらいくんじゃないかなって(笑)。でも、無理がなく、現場にいられそうだなと感じました。3人に甘えたくなっちゃうくらい、すごく魅力的ですので、私は甘えすぎないように(笑)。ほどよく迷惑をかけながら、頑張んなきゃなって思いました」と感想を明かす。また岡田さんも「先ほどお会いして、すぐ4人の空気感になったと思いました。ドラマの世界とあいまって、居心地のいいゆる~い、ふわ~っとした空気に包まれていたので、普段の感じも含めて役に生かしていけたら」と初顔合わせの印象を語る。角田さんは「ドラマの話がきてるってことで、『どういうドラマなの?』ってマネージャーに聞くじゃないですか。その時にまず松たか子さんがいらっしゃって、バツ3で元夫が3人いるんですけれども、それが松田龍平さん、岡田将生さん、角田さん。『なんでだよ!』っていうのが最初でしたよね(笑)」とオファー時を回想。「4人の掛け合いのテンポと間がとても面白いので、撮影も楽しくなりそう」と期待した松田さんは、「笑いながら観てもらえるドラマになるんじゃないかと思ってます。ぜひお楽しみに」と視聴者へメッセージを寄せた。「大豆田とわ子と三人の元夫」は4月、毎週火曜日21時~カンテレ・フジテレビ系にて放送予定。(cinemacafe.net)
2021年02月19日リカー・イノベーション株式会社は、同社が運営するお酒のオンラインストア「KURAND(クランド)」にて、TVアニメ「おそ松さん」とコラボした「ほろ松さんのフルーツ酒」を、2021年2月10日(水)17:00より、KURANDオンラインストア特設ページにて期間限定で受注販売を開始します。「ほろ松さんのフルーツ酒」「ほろ松さんのフルーツ酒」のラインナップは、メインキャラクターのテーマカラーをイメージした6種類のフレーバー。ラベルには、今回のために【完全描き下ろしイラスト】を使用しています。さらに、購入特典として、対象キャラクターの限定白雲石吸水コースターをそれぞれセットでお届け。6本セットでご購入いただいた方には全キャラクターの限定白雲石吸水コースターに加え、特別なシークレット特典が用意されています。【ほろ松さんのフルーツ酒 いちご】◯酒類:フルーツ系リキュール◯アルコール度数:6%◯容量:720ml◯コンセプト:TVアニメ『おそ松さん』に登場する「松野おそ松」をイメージした、オリジナルラベルのお酒です。いちごの果肉がたっぷり入った贅沢な味わい。いちごのフレッシュな香りと甘み、爽やかな酸味が特徴です。ロックやソーダ割でスッキリ、ミルクと割って濃厚に。様々な飲み方でお楽しみください。◯製造元:北岡本店◯URL:【ほろ松さんのフルーツ酒 ブルーベリー】◯酒類:フルーツ系リキュール◯アルコール度数:7%◯容量:720ml◯コンセプト:TVアニメ『おそ松さん』に登場する「松野カラ松」をイメージした、オリジナルラベルのお酒です。ブルーベリーを贅沢に使用し、果肉まで楽しめる1本です。上品な甘みと酸味がぎゅっと詰まった濃厚な味わい。ブルーベリーの鮮やかな色合いは、透明のグラスに注いでお楽しみください。◯製造元:北岡本店◯URL:【ほろ松さんのフルーツ酒 キウイ】◯酒類:フルーツ系リキュール◯アルコール度数:6%◯容量:720ml◯コンセプト:TVアニメ『おそ松さん』に登場する「松野チョロ松」をイメージした、オリジナルラベルのお酒です。キウイの果肉がたっぷり入った贅沢な味わい。キウイを食べているかのような爽やかな酸味と香りがしっかりと感じられます。ロックやソーダ割はもちろん、ヨーグルトにかけていただくのもおすすめ。◯製造元:北岡本店◯URL:【ほろ松さんのフルーツ酒 ぶどう】◯酒類:フルーツ系リキュール◯アルコール度数:7%◯容量:720ml◯コンセプト:TVアニメ『おそ松さん』に登場する「松野一松」をイメージした、オリジナルラベルのお酒です。ぶどうの果肉がごろごろ入った、贅沢な1本。ぶどうの濃厚な甘みと香りは、まるでぶどうを食べているかのよう。ストレートやロックで素材の味わいを存分に楽しめます。◯製造元:北岡本店◯URL:【ほろ松さんのフルーツ酒 レモン 】◯酒類:フルーツ系リキュール◯アルコール度数:7%◯容量:720ml◯コンセプト:TVアニメ『おそ松さん』に登場する「松野十四松」をイメージした、オリジナルラベルのお酒です。レモンの酸味が鼻に抜ける爽快感のある味わい。レモンの果汁感があふれるジューシーで甘酸っぱい風味豊かな飲み心地が楽しめます。ロックやソーダ割のほかにも、紅茶で割っても相性抜群。◯製造元:北岡本店◯URL:【ほろ松さんのフルーツ酒 ピーチ】◯酒類:フルーツ系リキュール◯アルコール度数:6%◯容量:720ml◯コンセプト:TVアニメ『おそ松さん』に登場する「松野トド松」をイメージした、オリジナルラベルのお酒です。ももの果肉が入った、とろりとしたテクスチャーの濃厚な味わい。ももの香りと柔らかな甘みが口いっぱいに広がります。そのまま飲んでも、アイスにかけても美味しく楽しめます。◯製造元:北岡本店◯URL:購入特典「限定白雲石吸水コースター」白雲石とは石灰を固めたもので、しっとりとしたチョークのような質感と、豊富な吸水製が魅力です。グラスの水滴などもスピーディーに吸水してくれるので、デスク周りでも安心して使用できます。六角形の形がおそ松兄弟を連想させるこのコースターは、それぞれのテーマカラーで色分けされていて、思わず全種類そろえて並べたくなってしまいます。期間限定での受注販売となっているので、”推し松”の「ほろ松さんのフルーツ酒」を忘れずに予約しておきましょう。◯「ほろ松さんのフルーツ酒」販売価格:【単品】各3,600円(税別)【6本セット】21,600円(税別)【参考】※KURANDオンラインストア特設ページ
2021年02月12日新型コロナウイルス感染症の感染拡大を受け、緊急事態宣言の発令とともに、政府は飲食店に時短営業の要請をしました。20時以降に飲食店で食事をすることができず、退勤時間が遅い人や、自炊が苦手な人からは「夜ご飯に困る」という声も上がっています。時短営業の要請を受け、『松のや』が夜弁当を販売開始牛丼チェーン店『松屋』で有名な株式会社松屋フーズが経営している、とんかつ専門店『松のや』。「外食はしづらいけどガッツリ食べたい。でも作るのは面倒…」という人に向けて、2021年1月27日から『ヤバい夜弁当』を販売開始します。20~翌朝5時のテイクアウト限定販売なので、ほかの飲食店が閉まった時間帯でも、気軽に夜ご飯を購入することができます。安くお腹を満たせる390円の弁当から、ボリューム満点な890円の弁当など、計3種類。中身も定番のとんかつだけでなく、生姜焼きやメンチハンバーグも選べます。どれも揚げ物が入っているため、「夜もがっつり食べたい」という人にピッタリです!予約サイト『松弁ネット』から注文すると受け取りの際の待ち時間が短縮され、店内の『密』を避けることもできるのだとか。仕事に疲れ、自炊する気力がない時や、夜勤の休憩時間にお腹を満たしたい時…カロリーを気にせず、『ヤバい夜弁当』で満足してみてはいかがでしょうか。【ヤバい夜弁当】価格(税込):『サービスとんかつ定食弁当』…390円(1月20日より販売中)『松のやDX生姜焼き定食弁当』790円(1月27日より販売開始)『松のやDX Bigメンチハンバーグ定食弁当』890円(2月3日より販売予定)※お持ち帰りのみそ汁は別途60円で購入可能。対象店舗:夜間営業自粛地域(弁当・デリバリー対応)の『松のや』店舗※イオン・高速PA店舗を除く、店舗により販売メニューが異なります。[文・構成/grape編集部]
2021年01月26日和栗モンブラン専門店「くり松」が、神戸・元町商店街に2021年1月23日(土)よりオープン。和栗モンブラン専門店「くり松」「くり松」は、最高級の和栗モンブランとお茶を楽しめるモンブラン専門店。兵庫県丹波地方で生産された"国内最高級"とも言われる「丹波栗」をメインに使ったモンブランを提供する。細さ"1.2mm"の絶品モンブランモンブランは、細ければ細いほど栗の風味が口いっぱいに広がる一方で、崩れやすく繊細なスイーツ。「くり松」では、オーダーが入ってから作られる、"細さ1.2mm"のオリジナル絞り器を使った絞りたてのモンブランが堪能できる。"旨・苦・甘・塩・酸" の五味で構成また、「くり松」のモンブランは、"旨・苦・甘・塩・酸" の五味で構成されているのもユニークなポイント。栗本来の旨味に加え、ブリュレの苦味やメレンゲの甘味、沖縄の塩を使用した自家製クッキーの塩味が栗の味を引き立たせる。さらに、最後に柚子の酸味と風味が加わり、さっぱりとした後味に。最後まで飽きずに楽しめる新感覚のモンブランだ。「丹波栗」のみを使用した最高級モンブランなど店内では、最高級の和栗・丹波栗のみを使った1日30食限定の"究極"のモンブランや、旬のフルーツと栗をミルフィーユのように重ねたスイーツを提供する。ドリンクは、約1,000種類の中からモンブランに合う7種を厳選。全7種から好みのお茶をセレクトして一緒に楽しむことが可能だ。また、テイクアウトメニューでは、お餅の上にモンブランを掛け流した贅沢なスイーツ「くり松千本」や、濃厚なソフトクリームに和栗、抹茶、苺いずれかのモンブランクリームをトッピングした「モンブランソフト」を用意。モンブラン好きには堪らない、充実のラインナップだ。【詳細】和栗モンブラン専門店「くり松」神戸本店オープン日:2021年1月23日(土)11:00住所:兵庫県神戸市中央区元町通2-2-8 1階テイクアウト販売/2階イートイン営業時間:11:00~19:00(L.O.18:30)TEL:078-945-7710席数:14席メニュー例:<イートインメニュー>・「-松-最高級丹波モンブラン」2,400円+税<1日30食限定>・「-竹-季節のミルフィーユモンブラン」2,000円+税・「-梅-国産和栗モンブラン」1,800円+税<テイクアウトメニュー>・「くり松千本」1,800円+税・「モンブランソフト(和栗/抹茶/苺)」各800円+税
2021年01月16日2020年12月8日、俳優の大泉洋さんとタレントのウエンツ瑛士さんが、バラエティ番組『火曜サプライズ』(日本テレビ系)に出演。同番組内で大泉さんが、俳優の松たか子さんとの仰天エピソードを披露しました。ウエンツ瑛士と大泉洋、松たか子の話題になり…?ウエンツさんは2018年10月からイギリスへ留学し、2020年3月に帰国しました。留学へと旅立つ前には、大泉さんと松さんがウエンツさんの送別会を開くほど、3人は仲がいいのだとか。同番組内で、大泉さんは「松さんも交えて3人で、ウエンツくんの『お帰り会』をしよう」と提案。提案に対し、ウエンツさんは「ぜひぜひ。でも松さん、今忙しいのかな」「アカデミー賞で歌ってたし」と呟きました。すると、ウエンツさんのひと言に反応した大泉さんが、松さんとのエピソードを披露。なんでも、同年2月頃、大泉さんが松さんを食事に誘った時「野暮用があって」と断られたのだとか。俺が、飯かなんかに誘ったのよ、松さんを。そしたら、「いやー私、行きたいんだけど。その日、野暮用がありまして」って。「あ、そうなんだ、オッケーオッケー」っていってたの。そしたら後日ニュースで『松たか子、アカデミー賞で歌唱』って。「野暮用ってこれかー!!」って。火曜サプライズーより引用松さんは同年2月、アメリカで行われた第92回アカデミー賞授賞式に登場。ディズニー映画『アナと雪の女王2』の主題歌『イントゥ・ジ・アンノウン~心のままに』を、世界9カ国のエルサ役の俳優たちと熱唱し、世間の注目を集めました。松さんのいう『野暮用』がアカデミー賞授賞式だったと知った大泉さんは、松さんに『LINE』を送ったといいます。俺、松たか子に『LINE』して。「いやー、かっこいいっすわ」「アカデミー賞が野暮用っすか?」って。(松さんから)「そうなんです~」「すみません」「イタリアン行きたかったわ」って返ってきて。火曜サプライズーより引用その後、ウエンツさんと大泉さんは「アカデミー賞とイタリアンを天秤にかけるなんて」「かっこいい」と松さんを称賛しました。視聴者からはさまざまな声が上がっています。・松さん、かっこよすぎる!大きな仕事でも鼻に掛けないところが素敵です。・スケールが大きい話で笑っちゃった。大泉さんもニュースで知った時にはたまげただろうな。・松さんのアカデミー賞での歌唱、鳥肌が立ちました。本当に素晴らしかった!でも、大泉さんの誘いを蹴って、臨んでいたと思うとちょっと面白い…!きっと、ウエンツさんの帰国を祝う『お帰り会』では、松さんのアカデミー賞についての話題で盛り上がるのでしょうね![文・構成/grape編集部]
2020年12月10日作・演出家で俳優の岩井秀人が、初見の台本を俳優たちに読ませ、それをお客さんに披露してしまうという驚きの企画『いきなり本読み!』。過去5度の開催はいずれも好評で、ついに1500席を有する東京国際フォーラム・ホールCでの上演が決定した。そこで今回も進行と演出を務める岩井に話を聞いた。第1弾の上演時は、「演劇界から怒られると思ったんですよ」と笑う岩井。しかし公演を重ねるごとに、その不安は手応えへと変わっていったと言う。「何か月もかけて磨き上げた類の演劇ではないですが、台本と俳優が初めて出会うドキュメント性みたいなことで言うと、ものすごく貴重だと思うんです。配役も途中でどんどん変えていきますが、他の人がやることによって、そのキャラクターの説得力が増えていく、みたいなことが起きて。それはすごく演劇的な面白さのひとつだと思います」俳優陣の絶妙なチョイスも本企画の大きな魅力。松たか子と大倉孝二は、今回が初参加となる。「松さんは俳優としてのスイッチのオンオフの差が激しくて、ケタケタ笑いながらおやつを食べていた8秒後ぐらいに、とんでもなく業の深い人物になって号泣してるみたいな人(笑)。ただそのオンオフをあまり見せたくない人だと思っていたので、今回OKをいただけたのは意外でしたね。大倉さんは本当にすごい俳優さんで、初見だろうが何だろうが、とにかく今この役を成立させるんだってことに特化している生き物(笑)。僕の作品にも出て欲しいとずっと思っていたので、すごく嬉しいです」さらに神木隆之介と後藤剛範は、第1弾以来2度目の出演となる。「神木くんは、共同プロデューサーです。『キレイ』では兄弟役だったんですが、その時からこの企画についていろいろアイデアを出してくれて。僕と神木くんのやりたいことって、重なっている部分が結構あるんですよね。後藤さんは、これ読んでどうしてそうなるんだよ!?みたいなところから、結果的に2時間ぐらいかけてやたらうまくなる人(笑)。この企画に特化した才能の持ち主ですね」出演者は、台本を渡されるのも舞台上。つまり舞台に出た瞬間は、どんな名優であっても、岩井の言葉を借りれば「まだ俳優の仕事をしていない」状態だ。「それが1回目に読んだ時と2回目に読んだ時ではもう明確に深度が変わっていて、やがては役人物だけになっていってしまう。その過程を2時間で観られるっていうのは、『いきなり本読み!』以外にはないと思います!」取材・文:野上瑠美子
2020年11月10日「5年前より良くなっていると、はっきり書いてくれていい」そう手応えを語るのは指揮者の井上道義。総監督を務める、野田秀樹演出のモーツァルト《フィガロの結婚》の再演ツアーが始まっている(東京公演は10月30日&11月1日・東京芸術劇場)。2015年の初演時に大きな話題を呼んだ衝撃的な《フィガロ》だ。理屈抜きに、とにかく楽しい。「前回は僕も病み上がりだったけど(編注:2014年に咽頭がんの治療のため半年間休養した)、今度は元気。それに野田さんが真にオペラを愛するようになった。斜に構えたところがなくなったから、僕も楽になって、お互いの良いところが出ていると思う」物語の舞台を幕末の長崎に設定しているのがこの野田版の一番のポイント。伯爵夫妻とケルビーノは海を渡ってやってきた外国人で、その使用人たちが日本人の「フィガ郎」や「スザ女」たちなのだ。庶民と貴族の対立構造を、幕末の日本人と外国人の関係に落とし込んでいてわかりやすいし、設定に合わせて原語のイタリア語と日本語混在で演じられるのも特色だ。その演出プランをリアルなものにするために、外国人役には外国人歌手を配役することが前提だった。しかしコロナ禍により海外からの入国が不能に。一時は舞台裏で歌う歌手に外国人俳優が口パクで当てぶりする方法も真剣に検討されたというが、最終的には伯爵にヴィタリ・ユシュマノフ、伯爵夫人にドルニオク綾乃という、日本在住の外国人とハーフの歌手を起用した。とくにドルニオクは、抜擢と言っていい。「新しいスターが出てきたことを喜んでほしい。初演からのメンバーは前回みっちり稽古を重ねたので自由自在。新しく入ったメンバーもそれに合わせることができる。とくに大山大輔君(フィガ郎)と小林沙羅さん(スザ女)が中心にいることで、野田さんも安心していた。この二人がいなかったらできなかった」もう一つ、野田の「言葉」へのこだわりも大きなポイント。歌詞や台詞はもちろん、字幕まですべての日本語訳が野田の書き下ろし。単純な直訳ではないから面白い。しかも表面的なウケ狙いでなく、そこにはダ・ポンテの台本を深く読み込んだ結果が反映されているのだという。その野田=ダ・ポンテの世界にモーツァルトの音楽を吹き込むのが指揮者・井上道義の役割。話題が演出に集中しがちなことをどう感じているのだろうか。「構わない。とくに記事にするときにはそれが勝つと思うけど、野田さん自身も『オペラの中心は音楽でしょ』と言っている。オペラの感動は演出ではなく音楽で起きる。それは良い歌手たちとの、その場その場のほんの一瞬の積み重ねでしかできないこと。演出が良いぶん、こっちも頑張らなきゃ」手直しが重ねられ、どんどんパワーアップしているという再演の舞台。初見の人はもちろん、リピーターの人にも思わぬ驚きが待っているはずだ。マエストロも「見ないと取り残されるよ(笑)」と誘う。必見。(取材・文:宮本明)
2020年10月21日ユニークな言葉遊びを散りばめた独創的な世界観で、国内のみならず海外の観客も魅了している野田秀樹。その劇作は、オリジナル戯曲から翻案作品、歌舞伎作品と、ジャンルにとらわれない多彩なものだが、10月15日(木)に東京芸術劇場 プレイハウスにて開幕する『真夏の夜の夢』は、野田がシェイクスピアの名作を大胆に翻案した作品だ。1992年に野田の潤色・演出で『野田秀樹の真夏の夜の夢』と題して初演されると、瞬く間に大きな話題となった本作。シェイクスピアの原作では、アテネの森を舞台に貴族たちの恋の物語が展開するが、野田版では日本の割烹料理屋「ハナキン」の人々が、富士のふもとの「知られざる森」を舞台に展開。その冒頭を少し紹介すると、創業130年の割烹料理屋「ハナキン」の娘・ときたまご(原作ではハーミア。以下同)には、板前のデミ(デミトリアス)という許婚がいたが、彼女は恋心を寄せる板前のライ(ライサンダー)と富士のふもとの「知られざる森」(アーデンの森)へ駆け落ちする。デミは、彼に恋している娘・そぼろ(ヘレナ)と共にふたりを追いかけ……というもの。さらに、その後の物語には、別作品『ファウスト』のキャラクターである悪魔・メフィストフェレスが乱入し、本来重要な役回りの妖精・パックの役目を盗み取り、原作ではあまり表現されていない嫉妬や憎悪といった負の感情表現も盛り込んだ破天荒な翻案に仕上げられている。今回、この舞台を演出するのは、ルーマニア演劇界を代表する演出家のひとりシルヴィウ・プルカレーテ。彼の演出は、水張りのプールや炎の吹き荒れる野外劇、150人超の出演者が観客を導いて移動しながらパフォーマンスするなど、観る者を圧倒する大胆なパワーに溢れていることで知られている。野田とプルカレーテは、お互いの国で上演を行う度に親交を深めており、今回、ついに初タッグが実現するのも注目だ。野田の真骨頂である言葉遊びと重層的な物語に浸っているうちに、切なく美しい喜劇へと集束していく本作。キャストには、鈴木杏、北乃きい、加治将樹、矢崎広、今井朋彦、加藤諒、手塚とおる、壤晴彦らが集結。日本とルーマニアが誇る鬼才の融合、そしてその世界観を体現するにふさわしい実力派たちによる刺激的な舞台を堪能してほしい。東京芸術祭2020 芸劇オータムセレクション東京芸術劇場30周年記念公演『真夏の夜の夢』原作:ウィリアム・シェイクスピア小田島雄志訳「夏の夜の夢」より潤色:野田秀樹演出:シルヴィウ・プルカレーテ10月15日(木)~11月1日(日)会場:東京芸術劇場 プレイハウス11月7日(土)・8日(日)新潟・りゅーとぴあ 新潟市民芸術文化会館 劇場11月15日(日)長野・まつもと市民芸術館 主ホール11月20日(金)~22日(日)兵庫・兵庫県立芸術文化センター 阪急 中ホール に巡回文:伊藤由紀子
2020年10月15日『THE BOOM』のボーカル・宮沢和史さんの息子で、俳優の宮沢氷魚さんや、俳優でミュージシャンの窪塚洋介さんを父に持つモデルの窪塚愛流さんをはじめ、いわゆる『二世』の活躍が目覚ましい昨今の芸能界。2020年10月7日、写真家の蜷川実花さんが自身のInstagramで公開した、大物歌舞伎俳優を父に持つ二世俳優の写真に驚きの声が上がっています。「15歳でこの色気…」と衝撃広まる蜷川さんが撮影したのは、八代目・市川染五郎さん。十代目・松本幸四郎さんを父親に持ち、叔母は女優の松たか子さん、祖父は二代目・松本白鸚(元:九代目・松本幸四郎)さんという、まさに芸能界のサラブレットです。八代目市川染五郎(左)十代目松本幸四郎(中央)二代目松本白鸚(右)うまれながらに『特別な存在』だった八代目市川染五郎さんですが、多くの人を驚かせたのはその圧倒的なオーラ。15歳(2020年現在)とは思えない独特の色気を放っていると話題になった写真がこちらです。※画像は複数あります。左右にスライドしてご確認ください。 View this post on Instagram A post shared by ninagawamika (@ninagawamika) on Oct 6, 2020 at 6:05pm PDTすでに歌舞伎の舞台だけでなく、活躍の場をテレビや映画へと広げている八代目・市川染五郎さんですが、お茶の間の知名度はこれからというところ。しかし、今回の写真が大きな反響を呼んだことで、その存在にこれまで以上に注目が集まっています。【ネットの声】・お父様の十代目・松本幸四郎さんも美しいですが、息子さんもすごい存在感…!・『女形』として活躍してほしいぐらい。・松本幸四郎の息子がはんぱない…。・美しすぎて、ドキッとした。『二世』の肩書がかすむほどの存在感を放つ八代目・市川染五郎さん。今後、歌舞伎の枠を超えた活躍を期待させます。[文・構成/grape編集部]
2020年10月09日10月からの第3期放送が発表されたTVアニメ『おそ松さん』。この度、66秒で第2期の内容を振り返る特別映像が公開された。TVアニメ『おそ松さん』は、赤塚不二夫の名作ギャグ漫画『おそ松くん』を原作とし、主人公である6つ子たちがクズでニートというダメな大人になった姿を描いた作品。第1期は2015年より放送され、2016年度流行語大賞にノミネートされるなど、社会現象を巻き起こした。また2017年よりTVアニメ第2期の放送、2019年には完全新作となる劇場版『えいがのおそ松さん』を公開した。第3期放送に先立ち公開された本映像は、松野家の末弟・トド松が、第2期で登場した謎の配信チャンネル「トッティちゃんねる」を使用して、Youtuberさながらに第2期を紹介する様子が映し出された。明るく元気な口調ながらも、ドライで毒舌なトド松らしい視点から第2期や6つ子について語るほか、ラストでは第3期への本音も飛び出した。映像では、「げんし松さん」「サマー仮面」「茶髪になったチョロ松」など、第2期で話題となったシーンもふんだんに盛り込まれ、第1期から変わらない6つ子達の姿が蘇る。また、第2期の振り返り特設サイト『松まとめ2』も開設。藤田監督、シリーズ構成の松原秀、第2期でキャラクターデザインを担当した浅野直之、第3期からキャラクターデザインを務める安彦英二らメインスタッフと、6つ子声優陣含む豪華キャスト総勢12名が選んだ第2期のお気に入りのエピソードを視聴できるほか、それぞれが選んだエピソードに関するコメントも寄せられた。TVアニメ『おそ松さん』10月から第3期放送
2020年08月21日東京芸術劇場の芸術監督・野田秀樹によって、1996年に初演された代表作『赤鬼』が7月24日(金・祝)に開幕する。1700人以上にのぼる応募者の中から野田によって選び抜かれ、錚々たるアーティストたちとワークショップを重ねてきた「東京演劇道場」の道場生たちによる初舞台だ。新型コロナウイルスの感染防止を期して臨時休館していた東京芸術劇場。満を持して上演される自主事業公演第一弾がこの作品だ。言葉が通じず得体の知れない男が、小さな漁村に現れるところから物語は始まる。その男とのコミュニケーションを模索する者があり、それを遠巻きに覗き見る者があり、徹底的な駆逐や排除を望む者もある。人が、突然「異物」に出くわしてしまった場合の、あらゆる反応が描きこまれた問題作である。日本の人気俳優陣をはじめ、海外でもイギリス・タイ・韓国で上演を重ねてきた本作に、今回挑戦するのは「東京演劇道場」の面々だ。野田秀樹の指揮のもと、2019年より始動。国内外から野田が招いた講師によるワークショップを行い、芝居の自由な交流の場を目指して訓練を重ねてきた彼らが、4つのチームを形成し、物語世界を縦横無尽に行き交う。折しも現在、世界中が、目に見えない脅威を恐れている。その様を、野田はこの物語に重ねる。「ひとたび、見えないものを怖がり出すと、見えないだけに、その“恐怖心”はなかなか拭い去れない。(中略)その“見えないもの”に耐えきれず、時に“精神”は暴発する。向かう先は、“他者”である」と野田はコメント。責めるべきものを見つけるやいなや、寄ってたかって大炎上する昨今の風潮は、まさにその縮図である。「この時節だからこそ、やる価値も見る価値もある作品に仕上がってしまった。そう信じて疑わない。“表現”は、恐怖心とはまた別の、人間が誇るべき“精神の暴発”だからである」と野田。SNSにあふれる不健全なエネルギーにお疲れの向きは、じかに触れて、目に焼き付けるべき舞台だ。公演は8月16日(日)まで東京芸術劇場シアターイーストにて。文:小川志津子
2020年07月24日阿部サダヲ&松たか子、脚本家・坂元裕二で贈るドラマスペシャル「スイッチ」。2人の現在の恋人役に眞島秀和&中村アンが登場、さらに実力派豪華キャストの出演が明らかとなった。元恋人同士の阿部さん演じる主人公の検事と松さん演じるヒロインの弁護士が、ある事件を巡って対峙していくことを軸に、個性豊かな登場人物が次々と入り乱れ、物語は思いも寄らぬ展開へと向かうリーガルサスペンスとラブストーリーの要素が両立する本作。弁護士・蔦谷円(松さん)の現在の恋人で、CM制作などを手掛ける広告代理店勤務の鈴木貴司を演じるのは眞島秀和。時に周囲を困惑させるほどの“いい人”で、SNSでは自身が手掛けたCMや、ジムで鍛えた筋肉を披露している。円にプロポーズするが…。「おっさんずラブ」をはじめ、ドラマや映画など数々の作品で抜群の存在感をみせる眞島さんが、今作でも絶妙な説得力を発揮。「ちょっと残念なところがありながらも優しさのあふれる男だと思ったので、かなり柔らかく演じました」と眞島さん。「阿部さん、松さんとのシーンでは、お二人の役柄の説得力なのか、僕も自然と貴司として現場に立つことができましたね。それはきっと、中村さんも感じていることだと思います」と明かす。また、検事・駒月直(阿部さん)の現在の恋人で、料理研究家の佐藤亜希には中村アン。女性から絶大な支持を集める一方で、「グランメゾン東京」「SUITS/スーツ」など女優としても活躍中の中村さんは、煮え切らない恋人・直に逆プロポーズするストレートな気質の亜希を演じる。中村さんは亜希について、「完璧で充実した日々を送っていそうに見えるんです。でも、実は愛する彼の心をどこかつかめていない…という現実を分かりながらも貫く姿が切なく、たくましいなと思いました」と分析、「大切なシーンで出てくる『みょうが』が、私の中では心に残っています」とコメント。「4人で食卓を囲むシーンが多かったのですが、ワインを飲むシーンでは笑いを堪えるのに必死でした」と言う。微妙な関係を10年以上続ける直と円、そこに貴司と亜希が絡み合い、ひと筋縄ではいかない大人のラブストーリーを繰り広げるのは坂元脚本の醍醐味。4人が繰り広げる、何げない会話にも注目だ。石橋静河&岸井ゆきの&井之脇海らも参加検事の直と弁護士の円が対峙することになる「みなとみらい連続突き飛ばし事件」を中心に、次々と個性豊かなキャラクターが登場する。注目の若手キャストとして、本作のキーマンの1人でもある弁当店勤務の星野七美を演じるのは、2020年版「東京ラブストーリー」赤名リカ役を務めた石橋静河。また、円の後輩となる若手弁護士・橋口結麻役に『愛がなんだ』「浦安鉄筋家族」岸井ゆきの、検察事務官として直を支える曽田知基役には「義母と娘のブルース」「いだてん」の井之脇海と、実力を備えた若手陣が顔を揃える。「突き飛ばし事件」担当刑事・折原浩次を「西郷どん」迫田孝也が、円が弁護することになる被疑者・大木和馬を「大人計画」の篠原悠伸。さらに、連続突き飛ばし事件で命を落としてしまう七美の母・星野依子役に原日出子、直と円に深い関わりをもつ大泉鷹太郎役に嶋田久作、連続突き飛ばし事件の9人目の被害者・重藤啓輔役に岡部たかし…と、稀有な存在感を放つ名優たちが物語に重みをもたせる。そして、直と円にそれぞれの立場で“大人の事情”をゴリ押しする上司の検察官・本田聡司を尾美としのり、横浜ゴールド法律事務所の所長・八角夏美を高畑淳子が演じるなど、若手からベテランまで多彩な実力派俳優陣が坂元ワールドを紡ぐ。なお、放送終了後から動画配信プラットフォーム「TELASA(テラサ)」にて“4K版”を独占配信。全編を4Kカメラで撮影した本作を、地上波での放送とはまたひと味違った“4K版”でも楽しめる。ドラマスペシャル「スイッチ」は6月21日(日)21時~テレビ朝日系にて放送予定。(text:cinemacafe.net)
2020年06月11日映画『夢売るふたり』で結婚詐欺をはたらく夫婦を演じたほか、舞台や映画で何度も共演してきた阿部サダヲと松たか子が強力タッグ、リモートドラマ「Living」でも話題を呼んだ坂元裕二の脚本によるドラマスペシャル「スイッチ」でリーガルサスペンス×ラブストーリーに挑む。ドラマ史に残る数々の名作を生んだ坂元裕二の新作「東京ラブストーリー」から「Mother」「最高の離婚」「カルテット」など、数々の名作ドラマを誕生させ、近年は舞台や映画でも活躍。先日放送されたリモートドラマ「Living」でも話題を呼んだ脚本家・坂元裕二の最新作。テレビ朝日で作品を手掛けるのは今回が初めて。別れた後も腐れ縁を続ける元恋人同士の2人が、ある事件を巡って検事と弁護士として対峙しながら、個性豊かな登場人物たちが次々と入り乱れ、思いも寄らぬ展開へ突き進む大人のリーガル“ラブ”サスペンスとなる。阿部サダヲ、初の検事役でアノ作品を予習!松たか子が元恋人の弁護士に主人公となる、横浜地検みなとみらい支部の駒月直役で主演を務めるのは、「anone」やリモートドラマ「Living」と、続けて坂元作品に出演している名優・阿部サダヲ。幅広い表現力で視聴者を魅了し、唯一無二の存在感を発揮している阿部さんが初めての検事、出世とは縁遠い変わり者を演じる。また、直の元恋人で横浜ゴールド法律事務所の敏腕弁護士・蔦谷円を演じるのは、テレビ朝日のドラマ初登場となる松たか子。坂元さんが作詞を担当した曲「明日、春が来たら」で歌手デビュー、2017年には5年ぶりに主演した連続ドラマ「カルテット」で坂元脚本作品に初挑戦した松さん。2人は映画『夢売るふたり』以外にも舞台や映画で何度も共演してきた黄金コンビ。「松さんとの共演が一番多いかもしれないくらい、ご一緒させていただく機会が多い」という阿部さん。台本を受け取る前に共演が決まり連絡したところ、「『どうでした?』って聞いたら、『一回閉じました』っておっしゃっていたんですね。その後に僕も読んだんですけど…やっぱり一回閉じました(笑)。なんだろう…ちょっと多いな、文字がまぶしいなって(笑)。でも、この会話の応酬って坂元さんの脚本の魅力ですよね」と吐露。「ここまでのセリフ量の掛け合いとなると、あまり知らない方とだとなかなか難しいので、本当に松さんとできてよかったなと思います。セリフ合わせもしてくださるし、本番で僕が急に言ったことも全部受け止めてくれるし、僕がセリフを変えちゃってもそれに合わせてくれる…本当にありがたいです。そんな松さんとの役者としての相性…僕は100%だと思っています。もし今、松さんに100%じゃないって言われたらどうしよう(笑)」と言いながら、「勉強のために松さんも出ていらっしゃる『HERO』を見ました」とコメント。また、松さんも「私は阿部さんにとって100%でありたいと思っています。そうありたいと思わせてくださる俳優さんなんですよ。ご本人にもお伝えしたんですけど、二人だけの長いシーンでも『阿部さんとだからできたんだ!』」と告白。そんな阿部さんと松さんが圧倒的なテンポ感で繰り広げる会話劇に期待が高まる。元恋人の検事VS弁護士のリーガルサスペンス&ラブストーリーは予測不能な展開に!?“検事”の直と“弁護士”の円は、学生時代から7年間交際。別れた後もお互いの恋人を紹介しあうなど、何かにつけては顔をつきあわせ、憎まれ口を叩きあう…そんな微妙な関係を13年間続けている。ある日、直が担当する「みなとみらい連続突き飛ばし事件」でついに死者が出ることに。事件が一気に深刻化する中、絶対に刑事事件を引き受けないと決めていたはずの円が、連続突き飛ばし事件の被疑者を弁護することになり…。被疑者を立件しなければならない検事の直と、釈放させたい弁護士の円。2人がそれぞれの立場から真実を追い求めるというサスペンスストーリー、そして直と円、それぞれの現在の恋人が加わった一筋縄ではいかない大人の恋愛模様が絡み合い、物語は予測だにしない展開へ…!豪華タッグに、日本映画界を代表するヒットメーカーが参加スピーディーに展開する本作の監督を務めるのは、映画『君の膵臓をたべたい』や『響 -HIBIKI-』、ドラマ「そして、生きる」など、苦悩を抱えながらも人生を果敢に切り開く若者たちの姿を瑞々しく描き、若い世代を中心に大きな支持を得てきた月川翔。今作で挑むのは、リーガルサスペンス、そして一筋縄ではいかない40代のラブストーリーに挑む。月川さんの演出は初めてという阿部さんと松さんが口を揃えて「すごく細かく撮る時もあれば、現場で突然1カットが11.5ページとかまで長くなることもありました(笑)。スコーンと気持ちよく『これだ!』って決めてくれる方でした」と語る、臨場感あふれる演出となるよう。また、本作には“恋人時代の直と円の恋愛がひょんなことからドラマ化されていた!”という驚きの劇中劇の仕掛け、さらに、2人の現在の恋人や職場の同僚など、豪華キャストが続々結集するという。脚本の坂元さんは、「離れたいけど離れられない二人の話です。好きじゃないけど好きだったり、好きだけど好きじゃないだったりもします。ラブストーリーだけどラブストーリーじゃない、サスペンスだけどサスペンスじゃないドラマかもしれません。最高だ最低だ、最低だ最高だと思いながら観ていただけたら幸いです」と気になるコメント。月川監督も、そんな「離れたそうで離れられない2人を、まるで2人で1つの人格であるかのように感じながら演出していきました。お二人の達者な芝居に感嘆し、念願の[坂元裕二脚本]を監督できた幸運を噛みしめつつ。このご時世に新作ドラマをお届けできることを嬉しく思っております」と喜びと手応えがのぞくコメントを寄せている。ドラマスペシャル「スイッチ」は6月21日(日)21時~テレビ朝日系にて放送予定。(text:cinemacafe.net)
2020年06月08日野田秀樹さんが発案し、総監修の立場から演出を手がけ、俳優やダンサー、ミュージシャンに、能楽師や書道家、美術家といったジャンルレスなアーティストと、アイヌ古式舞踊や琉球舞踊といった日本各地の土地に根付いた伝統の芸能をミックスさせた「東京キャラバン」。スタートとなった’15年の東京・駒沢から東京キャラバンに参加している松たか子さんにお話を伺いました。「最初に野田さんから説明されたのは、歌だったり表現だったり展示物だったりを見せるサーカスをやる、みたいな感じだったと思うんです。想像がつかなかったけど、『僕が書く言葉をただ朗読してくれればいいから』と言われて。でも最初に行ったリハーサルで動きをつけられまして…私はいつから、野田さんに読むだけだと言われて朗読だけだと受け取るようなつまらない人間になったんだ、と自分を反省しましたね(笑)」これまで’16年の福島・相馬、’17年の京都・亀岡、二条城の4回出演。「できることをできる時に参加するという感じです」と微笑む。「駒沢の頃は、個々のパフォーマンスがもう少しはっきり分かれていましたが、相馬、京都と、それがだんだん混ざっていっている感じがします。とはいえ、いま風にアレンジするわけではなく、それぞれがいつも通りのスタンスでがっぷり組んでいるのが面白い。私たち俳優やダンサーは、その隙間を探して動いている感覚ですね」隙間、と松さんは言うけれど、何をか言わんや。EGO‐WRAPPIN’の中納良恵さんとは歌手として歌で共演も果たしている。「中納さんと歌った時は、緊張もすごくしたけれど、ほんの数分の間、彼女を私が独り占めしているような特別な感覚があって。それはとても気持ちいい時間でした。歌に合わせて能楽師の津村(禮次郎)さんが舞っていて、その舞の意味を100%は理解できていなかったとしても、全員が同じ時間、同じ緊張を共有し合っているよろこびはありました」ほかに印象的だったパフォーマンスとして、村田製作所チアリーディング部も挙げてくれた。チアリーディングとはいえ、そこは電子部品を扱うメーカー。踊るのは球体の上に乗った小型ロボットだ。「ロボットが舞妓さんたちと一緒に踊るんですけれど、製作所のみなさんの熱意と愛情がすごかったんです。時間をかけて舞妓さんの動作を研究してプログラミングして動かしていく。芸能とは違うかもしれないけれど、普段あまり出会うことのない技術者の方々が参加してくれたことが嬉しかったですね。しかも技術者のみなさんが、ロボットたちに、親バカなくらいの愛情を注いでいるのがわかるんです(笑)。そんな光景を目にすることができて良かったですね」一夜限りの現場で生まれるライブ感が楽しい。一般的に本番までに1か月以上の稽古を重ねる演劇と比べ、数回の打ち合わせとリハーサルで本番を迎える東京キャラバンは、どこか通りすがりのような感覚だとか。「お客さんが通りがかりに観ているように、私もたまたま声をかけられて時間が空いていたから参加した、みたいな気持ちでいます。基本的に一夜限りのものだから、何が起きてもそれは失敗とかそういうことじゃなく、とにかくやり切って全部をOKとする。その現場でのイベント性というかライブ感が楽しいです」予想外の展開も不測の事態も引き受けて、その上で楽しめてしまうのが松さんという人なのだろうと思う。自分をこう見せたいという自意識より、まずは飛び込んでみる強さに清々しい潔さを感じる。「ある意味、ズルいんだと思います。こうやったら自分が素敵に見えるっていう方法がわかって、その通りにできたらどんなにいいか…。でもその自信がないから、この役をやってくれと言ってくれた人の思い描くものにできるだけ沿おうとするんだと思います。もし違っていたのなら、その人のイメージが違っていた、ということにして(笑)。結局、自分を信じてないというか、自分を疑っているんじゃないでしょうか」歌舞伎の家に生まれ、女優としてさまざまな舞台に立つ一方、歌手としても活躍する松さん。伝統芸能である歌舞伎への想いも伺った。「私の場合、ただ舞台を観ていたというだけですから…。ただ、父(松本白鸚)が歌舞伎だけでなく、ミュージカルもやったりシェイクスピアもやったりしていましたから、歌舞伎だけが特別なものじゃなかったというのは、よかったところかなと思います。でも、観るものとして歌舞伎はすごく好きですよ。女形さんの表現のひとつとして、階段を一段ずつ上がるとか、体を小さくするとか、か弱く華奢に見せる技術がある。舞台上でどう嘘を上手につけるかにずっと全身全霊を込めてきて、それが伝統芸能として残ってきた。そのことはとても素敵ですよね」あらためて、松さんが感じる東京キャラバンの魅力とは?「いろんなアーティストが、それぞれの流儀を持ったまま自由に混ざり合う、その決まりがあるようでないところでしょうか。私なんかは、そのなかで隙間を探して楽しんでいる感じ。それを観て楽しんでくださる人がいるって、芸能の原点な感じがするなって」’17年、京都・二条城にて、松さんは野田さん作の物語『夏の魂の中で』を朗読。EGO‐WRAPPIN’の中納良恵さんとアカペラ歌唱でのコラボレーションも。撮影:井上嘉和まつ・たかこ1977年生まれ、東京都出身。近作の舞台にNODA・MAP『Q』。今年2月のアカデミー賞授賞式では『アナと雪の女王2』の日本版声優として出演し話題に。公開待機作に映画『峠 最後のサムライ』が。東京キャラバンは、東京オリンピック・パラリンピック開催により世界からの注目が日本に集まるタイミングで、東京を文化の面から盛り上げるために立ち上げられた。発案者である劇作家・演出家・役者で東京芸術劇場の芸術監督を務める野田秀樹さんが提唱するのは、多種多様なアーティストが東京キャラバンの旗印のもとに集い、ジャンルを超えて交わることで、新たな可能性を見出す場を作ること。’15年の東京・駒沢を皮切りに、これまでにリオデジャネイロや、東北、京都、九州、四国、岡山、富山、北海道など各地を旅しながら、様々なアーティストが集い、全16か所で開催。出演するのは、俳優、ダンサー、ミュージシャンなどのほか、地方に根付いた伝統芸能の担い手やパフォーマーたち。あらゆる表現が入り乱れたパフォーマンスは、各地で観客を熱狂させている。今年5月に予定していた公演は延期となったが、今後の開催が注目されている。※『anan』2020年5月27日号より。写真・岩澤高雄(The VOICE)ヘア&メイク・赤松絵利(esper.)取材、文・望月リサ(by anan編集部)
2020年05月25日ただそこにいるだけで、何か物語を感じさせる人がいる。石橋静河さんはまさにそんなムード漂う佇まいの女優だ。それは石橋さんが女優であると同時に、役もセリフも持たずに体ひとつで舞台に立つダンサーでもあるからなのかもしれない。演技とダンス、そして俳優一家に生まれた自身について聞いた。自分は親とは違うんだって、抵抗することもなかったな。――ダンスの道を選ばれたのは、ご両親が俳優という自身の生まれに対する抵抗でもあった?石橋:そうですね…ずっと「私は踊りをやるんだ」って言っていましたけれど、そこには「私はお芝居は絶対にやらないぞ」と抵抗する気持ちもあったと思います。でも、踊りが思うようにうまくいかなくて、他のことに希望を見つけようとしていた時に、なぜかお芝居が観たいと思ったんです。その時に観たのは、NYの小さな劇場でやっていたストレートプレイでしたが、純粋にすごく面白かったです。たぶん日本で、両親の存在をどこかで感じながらお芝居に触れたんだとしたら、あんなに何の抵抗もなく観られなかったと思うので、その経験は結構大きかったですね。そこからちょっとずつ、お芝居に近づいていった感じです。――その時ご覧になったのは、どんな作品だったんですか。石橋:舞台上にいろんな衣装が掛けてあるラックがあって、役者さんが演じながらそこに行って、ジャケットを羽織ったら別の人物になっているという、お芝居のマジックをわかりやすく感じられる作品でした。衣装を替え、姿勢や歩き方を変えるだけで別の人になるんですが、それが踊りとどこか繋がる気もして、自分がやっていることの延長線上にこんな面白いことをやっている人がいるんだっていうことが衝撃的だったんです。――お芝居への抵抗がなくなって、ご両親に対する思いに変化は?石橋:ずっと自分は親とは違うんだってやってきたけれど、そんなに抵抗することもなかったなって思うんですよね。私が誰の子供だっていいし、親がお芝居をやっていようが、それは私の一部であることには間違いなくて。自分がお芝居を始めてみて、両親を純粋に俳優としても、ひとりの人としてもすごいなって思えるようになりました。それは同じ職業についたからこそ感じられた気づきで、お芝居を始めてよかったことのひとつ。自分のアイデンティティとして必要な道でしたし、大きな気づきを得る機会にもなりました。――どんな家庭でした?石橋:振り返ると、親としてカッコよく育ててくれたなと思います。私のことをコントロールしようとは絶対にせず、やりたいことがあるならやればいいし、やるならちゃんと頑張りなさいという感じ。あと、ちゃんとごはんを一緒に食べていたのはありがたいですね。両親が家にいないことで寂しさを感じることもあったけれど、そうじゃない時間もちゃんと作ってくれていた。そういう何でもない時だから話せることってあるじゃないですか。それができていたのは、幸せだったんだなと思います。――お芝居をやっていてよかった、と思うのはどんな瞬間ですか。石橋:私はすごく恵まれていて、一度お芝居をしてみたい、お会いしてみたいと思っていると、その方と共演できたりするんです。お芝居って近い距離でその人と向き合うわけで、そうすると普段はなかなかわからない相手の本質的な部分を強く感じることができる。素敵な人とお芝居すると、こんなカッコいい人がいるんだって感動するし、自分もこんなお芝居ができるようになりたいとか、こういう人になりたいって思えたりする。そのこと自体がとても幸せですよね。――最近、素敵だと思われた人っています?石橋:お仕事をしてカッコいい方だなと思ったのは松たか子さん。潔くてお芝居に誠実というか、お芝居に対する強い覚悟を感じるんです。その姿勢がカッコよくて、ずっと見上げていたいと思う方です。――こんな恋愛をしたい、みたいなお気持ちもありますか?石橋:自分の周りにいる素敵なご夫婦やカップルを見ると、私もそういう人と出会えたらいいなとは思いますけれど…。でもいまはお芝居、というかやりたいことがいっぱいあるんで、そっちにあまり意識が向いてないんですよね(笑)。石橋さんが出演するドラマ『東京ラブストーリー』は、4月29日よりFOD、Amazon Prime Videoにて配信に(毎週水曜)。柴門ふみさんの同名漫画が原作で、‘91年のドラマ化では織田裕二さん、鈴木保奈美さんらの好演により大ヒットを記録した。29年ぶりの再ドラマ化となる今回は、2020年の現代が舞台。主人公の完治を伊藤健太郎さん、ヒロインのリカを石橋さんが演じる。いしばし・しずか1994年7月8日生まれ、東京都出身。15歳よりアメリカ、カナダにバレエ留学し、帰国後はコンテンポラリーダンサーとして活動。‘15年より女優として活動を始め、初主演作『映画 夜空はいつでも最高密度の青色だ』では数々の新人賞を受賞。その他の主な出演作に、映画『きみの鳥はうたえる』、舞台『神の子』などがある。トップス¥4,800(デスペレートリビング TEL:03・6433・5195)リメイドレースジャケット¥8,800リメイドパンツ¥11,800(共にドリームランダース/デスペレートリビング)その他はスタイリスト私物※『anan』2020年4月22日号より。写真・小笠原真紀スタイリスト・小山田孝司(The VOICE)ヘア&メイク・秋鹿裕子(W)インタビュー、文・望月リサ(by anan編集部)
2020年04月20日3月1日、劇作家で演出家の野田秀樹(64)が新型コロナウイルス感染症による劇場公演中止に警鐘を鳴らした。野田は「公演中止で本当に良いのか」と題し、ウェブサイト「NODAMAP」上で意見書を発表。「感染症の専門家と協議して考えられる対策を十全に施し、観客の理解を得ることを前提とした上で、予定される公演は実施されるべき」と意見を述べた。さらに野田は、劇場の閉鎖により再開が困難になることを「演劇の死」という言葉で表現。“演劇は観客の存在により成立するもので、劇場が閉鎖されるという前例を作るべきではない“と主張した。実際に流行する新型コロナウイルス感染症の影響で、多くの公演が中止を余儀なくされている。倉科カナ(32)主演の舞台『お勢、断行』は2月28日に初日を迎える予定だったが、地方公演を含め全公演が中止となった。野田の意見書を受け、ネットでは様々な意見が上がっている。劇作家で演出家の平田オリザ(57)はツイッターで意見書に対し、《私も連帯を表明します。》と支持。同じく劇作家で演出家のケラリーノ・サンドロヴィッチ(57)も、ツイッター上で《俺だって連帯を表明します。》とした。脳科学者の茂木健一郎(57)も意見書に賛同。《さまざまな手段、工夫は尽くした上で、公演中止は最後の選択肢であるべきでしょう》と述べた。しかしSNS上では、感染症予防という点に重きを置いた批判の声も多い。《もし公演をして感染が広がったら、そのせいで劇場の評判が落ちるかもしれない》《命を守ることの方が大事だと思う》《感染が広がって観客がいなくなれば、それこそ「演劇の死」では?》公演を行うべきか、中止すべきか。難しい問題に議論は続きそうだ。
2020年03月02日