卓南生『中国報学史』序文の読後感を「人民日報海外版日本月刊」にて公開しました。『中国報学史』2024年1月18日、中国新聞学のスペシャリストであるシンガポールの学者、卓南生先生がWeChatで、「最近、名著『中国報学史』(1927年、商務印書館影印版)の長い序文を書いたので、あなたにお送りし、ご叱正を賜りたいと思います。どこにお送りすれば良いでしょうか」と伝えてきた。40年間メディアに携わってきた私にとって、すぐにまた新たな学びの機会が訪れたと感じた。その後、2020年12月14日に執筆された卓南生先生の『東アジアジャーナリズム論』(中国社会科学出版社、2020年8月初版)の書評「ジャーナリズムを事業としてどう扱うか」を探し出し、新刊を待つ間、「ウォーミングアップ」を兼ねて読んでみた。2024年2月12日、旧正月で中国に帰国していた妻が戈公振著『中国報学史』(中国社会科学出版社、2023年9月初版)を東京に持ち帰り、さっそく集中して読み始めた。太宰治は小説の中で、「生まれて、すみません」という言葉を残しているが、これは中国語では「人として生まれて、恥ずかしく思う」と訳されている。この表現方法で言えば、私は「40年間メディアに携わってきたものとして、大先輩である戈公振先生の『中国報学史』を読んでいなかったことを恥ずかしく思う」と言いたい。私に学ぶ機会を与えてくれたメディア業界の先輩でもある卓南生先生に感謝している。この本は40万字以上あり、一気に読むのはほぼ不可能である。幸いなことに、卓南生先生の『序文』「『中国報学史』と中国ジャーナリズム史の研究――戈公振の『報学』への幻想と懸念」がある。さらに、4つの「解題」があり、その一は、方漢奇先生の「戈公振『中国報学史』再版序文」である。奇しくも、方漢奇先生が中国人民大学大学院で教鞭を執っていた頃の教え子に一人の日本人がいた。彼は、現在私が主宰する『人民日報海外版日本月刊』で副社長兼副編集長を務めている。その二は寧樹藩先生の「戈公振の『中国報学史』」、その三は卓南生先生の「中国近代ジャーナリズム史研究の手がかりと誤解――日本の『官版漢字新聞』と戈公振の困惑を論ず」で、その四は劉揚先生の「『中国報学史』版本の変遷に関する考察」である。これらの著名な学者たちによる解読は、この名著の重要性を示している。また、程曼麗先生と卓南生先生共編の「北京大学新聞学研究会学術文庫」は、これまでに19冊の専門書を刊行しており、この「学術文庫」の最初の単行本として戈公振の『中国報学史』が刊行されたことも、その重要性を示している。戈公振の『中国報学史』は本当に重要なのか。卓南生先生の「序文」を一読して、私はこの見解を否定した。なぜなら、卓南生先生が「序文」で述べているように、「章ごとに繰り返し読み、細かく読み直す」という過程で、戈公振のこの書籍の第1章序論の第2節が「日本の学者、藤原勘治の『新聞紙と社会文化の建設』を完全に抄訳している」との指摘があったからだ。卓南生先生がここで、「完全な剽窃」ではなく「完全な抄訳」という表現を用いたのは、心配りによるものだと推測する。一つ目は、メディアの先達に対する敬意、二つ目は、「私は師を愛し、真理をさらに愛する」という信念、三つ目は、「抄訳」と「剽窃」を区別することで、「模倣者」にもさまざまな役割があることを知らしめるためである。卓南生先生のこのような指摘は、真摯な学問的貢献だけでなく、学者としての品格を示すものとみなすことができる。一般に、後世の学者が先学者の「抄訳」、あるいは「剽窃」に気付いた場合、まるで宇宙で新しい惑星を発見したかのように興奮し、軽蔑の念を示す。魯迅の『中国小説史略』が「抄訳」「剽窃」だと言っている論文を読めば、一目瞭然である。しかし、卓南生先生は、戈公振の「完全な抄訳」に「ショックを受け、失望し、喪失感を感じた」と指摘した後、彼は何か「戈氏の『誤り』を合理化する」方法を本能的に探しているように見える。このアプローチには学者としての思いやりが感じられる。今日、学者は本を読めば読むほど善良になるとは限らない。率直に言って、読者家やメディア関係者は、思いやりの心を持つように努めるべきなのだ。卓南生先生の「序文」のもう一つの素晴らしい点は、その内容が完全に戈公振の『中国報学史』に焦点を当てておらず、自分の理解をただ繰り返すことなく、新たな視点を提供していることだ。人それぞれが独自の見解を持つということを尊重し、原文を読む余地を残している。彼は「序文」の中でかなりの紙幅を使って、日本のジャーナリズム史の研究者の経歴や功績について説明し、人々に「上には上がある」という感覚を与え、視野を広げ、考えを明確にし、同時に「近道」や「早道」を提供する――言わばガイドとしての役割を果たしている。もちろん、後世の学者にはこのような「近道」や「早道」で巧みに立ち回ることを避け、戈公振のように「道を外れる」ことを繰り返さないよう願っている。「序文」であれ「前書き」であれ、書くのは容易ではない。「本の紹介」として書かれたものもあるが、本当に読んだかどうかは誰にもわからない。また、著者を賞賛するものもあるが、自身の「縁者びいき」を露呈させることもある。私の見解では、良い「序文」とは、「概要」に力を入れ、読者が本の構造を理解できるようにする。次に、「背景」に力を入れ、読者が本のテーマに関する情報をより多く得られるようにする。三番目に、「目的」に力を入れ、読者が本を読むことでどのようなメリットが得られるかがわかるようにする。四番目に、「結論」に力を入れ、本の価値を強調し、読者の好奇心と読書欲を刺激する。卓南生先生の「序文」がこの私の基準に合っているかどうかは、読者自身が真剣に読んで判断していただきたい。最後に、本書が中国社会科学出版社から出版されているのを見て、私は少し驚いた。なぜなら、2年前に私が翻訳した日本の学者であり、私の恩師でもある加藤祐三先生の『19世紀のアジアとイギリス』(中国社会科学出版社、1991年6月初版)が再版されることになっており、私に序文を書くよう言ってきたのだが、まだ書いていなかったからだ。これから、急いで「再版序文」を書くつもりだ。(筆者は北京大学歴史学客員教授、『人民日報海外版日本月刊』編集長蒋豊です。) 詳細はこちら プレスリリース提供元:@Press
2024年05月10日俳優の松岡茉優が、フジテレビの7月期の木曜劇場『ギークス/GEEKS』(仮)で主演を務めることが25日、決定した。松岡は同局のGP帯連続ドラマ初主演。本作は、頭は切れるのに人間関係に難アリな警察署勤務の女ギークたちが、週末の井戸端会議で事件解決をスーパーアシストしてしまう、新感覚の“井戸端謎解きエンターテイメント”。その気になる3人のギークを松岡、田中みな実、滝沢カレンが演じる。本作は、ノー残業をモットーとする警察署勤務の3人の女ギークが、腕と好奇心とほんの少しの正義感で定時までに事件を解決する痛快エンタメドラマ。彼女たちにもそれぞれ得意分野があり、松岡演じる主人公、西条唯(さいじょう・ゆい/29)は、優れた記憶力を持ち、物事の細部を即座に把握できる、高い証拠分析能力の持ち主。田中演じる産業医・吉良ます美(きら・ますみ/35)は、プロファイリングもお手のものの心理分析のプロ。滝沢演じる交通課員・基山伊織(もとやま・いおり/28)は、地域の情報すべてが頭に入っているほど地理に精通している。彼女たちは毎週金曜日にお決まりの居酒屋に集まっては、職場や人間関係の愚痴に花を咲かせるのが日課だった。するとそこに、刑事たちが頭を悩ませているという、ある事件が持ち込まれる。3人のギークたちがちょっとした謎解きのつもりで、それぞれの知識を元に捜査の違和感や矛盾点を指摘すると、やがて意外な事実が発覚。彼女たちの井戸端会議が、事件解決をスーパーアシストしてしまう。しかし、そんな知識の持ち主のギークでも、プライベートでは悩める普通の女性。事件解決の手柄には興味がない彼女たちにとっては、不器用すぎる恋愛や、コミュニケーション下手ゆえの人間関係のトラブルの方が難解すぎる大事件だった。持ち前の知識と技術で難事件をひっそりと解決しつつも、仕事でもプライベートでも難がありすぎて何かとこじらせる3人のギークたち。一筋縄ではいかない彼女たちの厄介な生き様をキュートでコミカルに描きつつ、時には痛快に事件を解決する新感覚エンターテイメントが今夏にスタートする。松岡が演じる西条は、小鳥遊(たかなし)署の鑑識課に勤める鑑識官で、署内での証拠品の分析や管理を担当している女性。優れた観察眼を持ち、一度見た指紋や足跡、靴などの特徴が全て頭に入っている。頭脳明晰で優秀な鑑識官ではあるが、ムダな労力を使うことが大嫌いで、やるべき仕事をこなしたらサクッと定時に帰ってしまうなど、泥臭い刑事の世界や古くさい警察組織の体質から一線を引いている。そのため「正義感ゼロの鑑識官」と呼ばれることも。人との距離感に厳しく、無駄に仲良くなるのが苦手なのに、隣の部屋に謎のイケメンが引っ越してきて、やたらと西条に関心を示し始めてしまう。今作でフジテレビGP帯連続ドラマ初主演となる松岡が、一癖も二癖もある鑑識官をどのように演じるのか注目だ。田中演じる吉良は、小鳥遊署の医務室に勤務している産業医。「人の心を見透かす医務室の魔女」という異名をとるほど人間心理を読むことに長けており、行動や表情を見て、瞬時にその人の心の内を読み取ってしまう。初対面の人でも通りすがりの人でも遠慮なく親しげに話しかけるなど、人との距離感が麻痺していて、仲の良い西条や基山にはズバズバと切り込んでいくことも。イケメンが大好きで、「目の保養になる」と常にアンテナを張っているが、その一方で本気の恋愛に対しては踏み込んでいかない事情があるよう。ドラマで演じる役が常に話題になる田中が、心理分析のプロ役で新境地を切り開く。滝沢演じる基山は、小鳥遊署・交通課に務める女性。「地図だけが話し相手」と言われるほど、あらゆる道や時間帯ごとの交通量まで小鳥遊町の地理は全て頭に入っており、日本全国の地理にも詳しい。常に最短ルートを知っているので、逃走した容疑者を先回りして捕まえることもできる。3人の中では最も論理的で、曲がったことを許さないきまじめな性格。22歳の妹と高校生の弟がいて、特に弟の進学を過剰に心配しては煙たがられている。バラエティー番組での明るいキャラクターとはひと味違った、地理好きのギークという独特の役を滝沢がどんな風に表現するのか期待が高まる。■各コメント【松岡茉優】――今作がフジテレビのGP帯連ドラ初主演。オファーを受けた感想。「森安彩プロデューサーから、『ギークス/GEEKS(仮)』で描きたいことを聞き、私自身が“そんなドラマが今、見たかった!”と感じました。こだわり強めの3人が織りなす会話劇は、台本を読んでいてもニヤニヤ、クスクスしてしまいます。ちょうど放送が木曜日ということもあり、放送を見てくださった方が“明日1日頑張って、あいつと飲みたいな”と気の置けない仲間のことを思い浮かべてもらえたらとてもうれしいです」――台本を読んで、今作の見どころや魅力。「ゆるくて、気怠(けだる)いのに、ドキドキする。そんなドラマを作れたらなと本読みの時に感じました。私が演じる西条、田中みな実さんが演じる吉良、滝沢カレンさんが演じる基山はそれぞれどこか気怠げなのですが、誰かが本気で困っていたら、手を差し伸べられる実は温かい人たちだなと思っていて。人としての温度はちょっと低めな彼女たちですが、なんだかんだ巻き込まれながら事件を解決していく姿が痛快です」――西条という役をどのように演じるよう心がけているか。「ちょうど先日の撮影で感じたことがあって。西条はジグソーパズルのオタクなのですが、オタクだって興奮の仕方は千差万別。私もオタなので、自分が興奮している時のテンションになってしまってはいけないなと自戒しました。西条には西条の興奮の仕方があるのだと思い直し、西条さんはどんなふうに荒ぶるのかしらと考えるのが楽しかったです。みなさんも“オタ”の部分がお有りでしたら、共感してもらえる所も多いと思うので、好きなものに一直線な3人を楽しんでもらえたらうれしいです」――共演の田中みな実、滝沢カレンの印象。「ずっと前に出会っていたような気がする、と勝手ながら思っています。お2人といると、妙に安心して、居心地が良いのです。育ってきた畑の違う私たちなのですが、そのグルーヴ感を皆様にも感じていただけたらうれしいです」――視聴者へメッセージ。「刑事モノだけどそこまで考察せずに、というと少し語弊があるやもしれませんが、遅めの夕飯でも食べながら、だらだら見てもらえたらうれしいです。そんなドラマをみんな本気で撮っています。好きなものは好きでいいじゃん!嫌なものは嫌でいいじゃん!そんなふうに自分を肯定できるドラマにできるよう、スタッフ、キャスト一同、本気で頑張ります!」【田中みな実】――今作のオファーを受けたときの感想。「思いがけないタイミングでバタバタと出演が決まり、気付けば撮影に入っていたという感じでしたが、松岡茉優さん、滝沢カレンさんとどんな面白いことができるんだろう、と胸の高鳴りを覚えました」――台本を読んで、今作のみどころや魅力。「仕事よりもやりたいことや生き方を堂々と優先し、人に嫌われることを恐れないギークスは笑ってしまうほど清々しい。頑張らないことの正義について、初めて考えさせられました」――吉良という役をどのように演じるよう心がけているか。「本読みの際、監督に“色気が過ぎる”と、度重なるご指摘をいただきまして…。意識的に無くしても“まだ、少し感じる”とのことで、極端に振り切ったところ、今回のキャラクターが生まれました」――共演の松岡茉優、滝沢カレンの印象。「松岡さんは3人の中で最年少でありながら、芸歴21年の頼れる座長。知識も経験も豊富で、想定していなかった動きや言い回しがシーン毎に飛び出します。それでいて、時に甘えん坊で無邪気。『わたし、2人には"まゆちん"って呼ばれたいです』と照れ笑いする様子は子供のようで、すっかり翻弄(ほんろう)されています。顔合わせ兼本読みの日、台詞を全て暗記してきた滝沢さん。“絶対に絶対に絶対に迷惑を掛けないように頑張るのでよろしくお願いします!”と深々頭を下げていましたが、迷惑どころか、カレンちゃんの存在がどれだけ現場を和ませているか。真面目に一生懸命に芝居と向き合い、卓越したワードセンスで皆を笑わせてくれる、最高の役者です。2人に会えると思うと現場に向かう足取りが軽く、休みの日にも2人を想ってしまうほど。ギークスのチームワークにご期待ください!」――視聴者へメッセージ。「気楽にみてください。な~んにも考えずにみてみてください。周囲と足並みを揃えず、他人の顔色を伺わず、愛想笑いもしない。代わりに、自分にとっての大切な人や時間にはとことん愛を注ぐギークスの潔さは痛快です。是非ご覧ください!」【滝沢カレン】――今作のオファーを受けた感想。「最初は、“なぜ私に?”と驚きました。演技のお仕事のオファーをいただくと毎回、どうしてそう思ったのか、まず発案者の方に聞きたくなります。役柄や設定、物語を聞いて、さらに今回の事の重大さを知りました。そして、“私が演じていいと言ってもらえるのはありがたい! まだ見ぬ世界を見てみたい!”と思いました」――台本を読んで、今作のみどころや魅力。「毎話毎話魅力が詰まっていますが、一番は人間性や毎日の生き方だと思います。基山さんも、私の知らなかった毎日を送っています。仕事も考えも生き方も、全て初めて見る景色でした。でもそこに芽生えた友情や生きる上での楽しみがいかに人それぞれで、そしてその息抜きが一致する時、どれだけ人はうれしいか、改めて知りました。ひとりのようでひとりじゃない、とびっきりに人間性が詰まっているのがこのドラマの魅力だと思います」――基山という役をどのように演じるよう心がけているか。「基山さんは私1人でできあがっている人ではなく、監督さん、松岡茉優さん、田中みな実さん、助監督さん、スタッフさん、みんなで基山さんを育てていただいています。それは基山という人間そのもので、“しっかりしてなきゃいけない”という思いがある分、周りに支えられて、“しっかり”を学んでいっているような気がします。本当にたくさんの方に育てていただき感謝しかありません」――共演の松岡茉優、田中みな実の印象。「茉優ちゃんは、出会ってすぐの頃から優しく気遣ってくれて、私が困っているといつも助けてくれたり、誰よりも年上みたいに何もかもから守ってくれたり、支えてくれたりして、申し訳ないくらいにお姉さんとしか思えないです。そして知識まで詰まっていて、私が胃の悩みを言ったら胃薬をくれますし、睡眠時間があまり取れずに現場に参加した日は、頭からビタミンを吹きかけるスプレーや、目を温めるマスクまでくれたり、その日に言ったのに、前から知っていたかのように色々なものが出てくる茉優ちゃんのバッグはまるでドラえもんポケットです。たまに、お腹がすいておなか鳴っちゃったり、話していたのに急に眠ったり、赤ちゃんみたいな一面も見られたりして、茉優ちゃんは魅力が詰まりすぎていて、ドラマが終わっても仲良くしていたいと、現時点でもう思っています。みな実さんは、以前番組でご一緒させていただいていたので、すぐにまた仲良くさせていただきました。むしろその時よりも仲良くなれている気がします。いつも私を引っ張ってくださって、美容や健康のことも、先生みたいにたくさん教えてくれたり、茉優ちゃんが“コレおすすめだよ!”と言っていたものをみな実さんがすぐに買って、私にまでプレゼントしてくれるのです。そのお気持ちが信じられないくらいうれしかったです。みな実さんは、面白いこともよく言うので笑っちゃいます。声のトーンが低くなったり高くなったりコロコロ変わる所も魅力的です。英語を喋ったり、“どこで覚えてきたのか?”と思う関西弁を喋ったり、たまに不思議なことをしています。でもだからこそ毎日、“今日はどんなみな実さんなんだろう?”ってワクワクしています。お2人ともお姉さんみたいで本当に心強くて、本当に毎日居心地がよくて、お2人と一緒にお仕事ができて、仲良くなれて私は幸せ者です」――視聴者へメッセージ。「私こそ放送が楽しみなので、出る側でありながら観る側でもあるので、皆さんと一緒に待ち望みたいと思います。食べながら、飲みながら、お菓子をつまみながら、ストレッチしながらでも愉快に観れてしまう、ポップで優しくて温かい人間物語にどうぞお風呂の如く浸かっていただきたいです。撮影が楽しすぎるので、その空気感まで皆様のお目に届いたらうれしいです」
2024年04月25日1900年に発行されたシュニッツラーの『輪舞』を原作に、範宙遊泳の山本卓卓が、現代の東京を舞台に書き下ろす話題作。10組のカップルの情事前後のやり取りがリレー形式で綴られていき、ふたりの俳優が演じ分ける。そこで山本と演出・美術の杉原邦生に、企画立ち上げの経緯から現段階における構想まで、たっぷりと語り合ってもらった。その人たちの生き方を肯定も否定もしないリアリティ――おふたりがタッグを組むことになった経緯は?杉原「デヴィッド・ヘアー作の『ブルールーム』をやりませんか?」と、パルコさんから提案されたのがそもそもの発端です。1998年にロンドンで初演された『ブルールーム』は、シュニッツラーの『輪舞』をアダプテーションさせた作品なんですけど、2001年に日本で上演された舞台を、たまたま僕も観ていてすごく印象に残っていたんですよね。で、これは面白そうだなと思ったものの、『輪舞』はもちろん、『ブルールーム』にも時代的な距離を感じてしまって。これはちゃんと今の作家にリライトしてもらいたいなと。そんな時に(山本)卓卓くんの『バナナの花は食べられる』(21年初演、23年再演)を観て、すごく“ナウ”だと思ったんです。言葉の質感とかリズム感、コミュニケーションのあり方みたいなものがまさに現在で。それで卓卓くんにお願いしたところご快諾いただき、やった!って感じでした(笑)。山本僕は今回のお話をいただいた時、『ブルールーム』側に断られたんだと思ったんですよ。杉原違う、違う!全然断られてないよ(笑)。山本あ、本当ですか?僕、自尊心低いので(笑)、それでこっちにオファーが来たんだと思っていて。まずはそれが聞けて良かったです。邦生さんとは結構長いおつき合いですが、あまり僕に興味がなさそうだなと思っていたんですよね。だから声をかけてもらえたのは本当に嬉しくて。書きながら対話していくうちに、僕が書くものをめちゃくちゃわかってくれた上でオファーしてくれたんだなってことが感じられて、それも嬉しかったです。――“ナウ”の視点から10組のカップル像を描くに当たり、山本さんはどんなことを意識されたのでしょうか?山本事前にパルコさんの方で、『輪舞』と『ブルールーム』の比較表みたいなものを作ってくださっていたんです。現代に置き換えたイメージもあって、それはすごく助けになりました。そこから今の東京に「兵士」はいないけど、明日食うにも困る人はいっぱいいる。つまり生きるか、死ぬかの過酷な状態にある人として、「兵士」を「十代」に置き換えよう、とか。そうやって今の人たちを見つめた時に矛盾が起きないよう、さらに最先端の人たちが出てくるよう、そんなことを意識しながら書き進めていきました。杉原僕が卓卓くんにお願いしたのは、『輪舞』の構造を踏襲して欲しいということ。それと、単純な男女二元論の話にはしたくないよね、と提案させてもらったこと。そのふたつだけです。で、上がってきたものを読んだら、想像を遥かに超えた台本になっていて。さっき言ったような置き換えのことを“ずらし”と卓卓くんは言っていますが、それが憎いほどうまい。しかも登場人物たちの生き方というものを、肯定もせず否定もせず、そのまま提示している。非常にリアリティがあって、面白いなと思いました。作家と演出家の間には独特の“ラブ”がないとうまくいかない――リレー形式で描かれる10の情事の風景。その登場人物たちを演じ分けるのは、髙木雄也さんと清水くるみさん。たったふたりだけです。杉原おふたり共、舞台上ですごく存在感がありますよね。髙木くんは三浦大輔さんの作品(=22年『裏切りの街』)でもそうでしたけど、すごく体が生々しくて。舞台上に立っていても全然気負ってる感じがない。逆にくるみさんは、そういう体の状態を自分から作れる人というか。だから相性はすごくいいんじゃないかなと思っています。山本僕はまだ2回しかおふたりに会ったことがないんですが、髙木さんは本当にピュアだし、動物的というか、感覚的にやってくださる方のような気がします。一方で清水さんは、テキストを深く理解してくれているのが伝わってきますし、非常に理知的。そういう意味で、髙木さんといいバランスなんじゃないかと思いました。――メインキャストのおふたり以外に、8名のステージパフォーマーも参加されます。その狙いは?杉原シーンがころころ変わっていくので、その連なりを輪舞(ロンド)のように、踊るように変化させたいと妄想しています。そこできちんと身体性を持った人たちが空間を動かし、彩ることによって、踊り続けるように場面転換が出来るんじゃないかと思っていて。さらに振付には僕が信頼する北尾亘くんが入ってくれているので、大いに力を借りたいと思っています。――山本さんの劇団「範宙遊泳」では、作・演出を兼任されることがほとんどです。ただ本作同様、『心の声など聞こえるか』(21年)では作に専念されました。そのことによって新たに見えてきたことはありますか?山本やっぱり自分が作・演出を兼任しちゃうと、書きながら、「あ、これ演出するのやっかいかも」って思ってひっこめちゃう瞬間が必ずあるんですよね。それは絶対に良くないと思っていて。作演を分けてそれぞれに専念するためには、作家と演出家の関係性が非常に重要で。一定の信頼関係というか、独特の“ラブ”がないとうまいことマッチングしない。そういう意味で邦生さんは、自分にとっては“お兄ちゃん”みたいな存在。安心して任せられるし頼れる、「お兄ちゃんお願い!」みたいな感覚があって(笑)。そういう人と一緒に作品を作れるっていうのは、とても楽しい作業ですよね。――杉原さんは演出だけではなく美術も手がけられます。現段階の構想は?杉原この作品ってふたりの密室というか、ふたりきりの空間が続いていくわけですよね。それを表すために、東京のどこか一角にあるであろうその空間を、ひとつの四角いセットで表現しちゃおうかと思っていて。それが動いたり、光ったり、物が入れ替わったり。『ブルールーム』にかけて「東京ルーム」(笑)。それが今回の美術のテーマです。でも、あくまで現段階の構想なので、全く違うものになるかもしれませんけど(笑)。取材・文:野上瑠美子撮影:藤田亜弓<公演情報>PARCO PRODUCE 2024 『東京輪舞』原作:アルトゥル・シュニッツラー作:山本卓卓演出・美術:杉原邦生出演:髙木雄也清水くるみ【東京公演】2024年3月10日(日)~3月28日(木)会場:PARCO劇場(渋谷PARCO 8F)【福岡公演】2024年4月5日(金)~4月6日(土)会場:久留米シティプラザ ザ・グランドホール【大阪公演】2024年4月12日(金)~4月15日(月)会場:森ノ宮ピロティホール【広島公演】2024年4月19日(金)会場:広島上野学園ホールチケット情報:()公式サイト:
2024年02月20日戦後日本の写真史で最も重要な写真家の一人である中平卓馬。その初期から晩年までの活動を振り返る『中平卓馬火―氾濫』が東京国立近代美術館で2月6日(火) に開幕、4月7日(日) まで開催中だ。2003年に横浜美術館で開催された個展『中平卓馬:原点復帰―横浜』からは21年ぶり、本格的な回顧展は2015年に逝去してからは初となる。中平卓馬《無題 #437》2005年 東京国立近代美術館蔵 (C)Gen Nakahira ★これまで中平卓馬の展覧会の開催が難しかった理由の一つは、現存する初期作品があまりないことにある。制作の転換期に中平自らネガフィルムやプリントの大半を焼却してしまったのだ。今回の展覧会ではその空白を埋めるべく、中平がカメラマンおよび批評家として寄稿した雑誌などを展示し、初期の仕事からつぶさに紐解かれている。展覧会入口を飾る中平卓馬のポートレート1968年頃撮影:森山大道東京国立博物館蔵(C)Daido Moriyama Photo Foundation中平卓馬は1938年東京・原宿生まれ。60年代半ば、総合月刊誌『現代の眼』の編集者としてスタートし、写真家・東松照明との出会いを機に写真家に転身。2010年代初頭まで約50年にわたり活動を続けた。今展は「来たるべき言葉のために」(1964〜69年)、「風景・都市・サーキュレーション」(1970〜71年)、「植物図鑑・氾濫」(1972〜74年)、「島々・街路」(1975〜77年)、「写真原点」(1978〜2011年)の5章で構成。1〜4章は1977年に病により活動を中断するまでに当たり、最後の5章で再起から晩年までをたどる。それぞれの章の主な見どころを紹介しよう。まず1章「来たるべき言葉のために」では、主に1968年に美術評論家・多木浩二、詩人・岡田隆彦、写真家・高梨豊と刊行した写真同人誌『Provoke(プロヴォーク)』を紹介。「挑発する」という意味の誌名の通り、既存の写真表現になかった「アレ、ブレ、ボケ」、すなわち荒れた粒子、ノーファインダーの構図、ピントの合っていない不鮮明な写真で賛否両論を呼ぶ。2号から森山大道が加わり、3号で終刊した。なお、「プロヴォーク」以前に『現代の眼』『アサヒグラフ』など雑誌を主戦場に撮影・執筆した記事も紹介。高度経済成長に沸く社会に鋭い批評の眼を向けていたことが伝わる。写真同人誌『Provoke』1968-69年東京国立近代美術館蔵[無題]『Provoke』3号 1969年8月プロヴォーク社1969年東京国立近代美術館蔵寺山修司の連載「街に戦場あり」で撮影を担当した『アサヒグラフ』 1966年個人蔵2章「風景・都市・サーキュレーション」では、地下鉄、自動車、コンビナートなどを撮影した「風景」「都市」と題する作品が並ぶ。高度経済成長下で均質化する日本の風景。その背後に潜む国家や資本による権力構造について「風景論」と呼ばれた議論が起こる一方で、写真自体が消費的なイメージに加担してもいた。中平はそうしたジレンマを打ち破るべく、1971年「第7回パリ青年ビエンナーレ」で《サーキュレーション―日付、場所、行為》を発表。その日に出会うものすべてを写し、その日のうちに現像して焼き付け、その日のうちに展示することに奔走した。《サーキュレーション―日付、場所、行為》(シカゴ美術館での再現展示〈2017年〉の際のプリント)1971年(2016年にプリント)中平元氏蔵ところがさらに作風を一変する転換期が訪れる。3章「植物図鑑・氾濫」では、1973年に評論集『なぜ、植物図鑑か』で過去の自作を批判し、自らのイメージを世界に投影するのではなく、「植物図鑑」のように“あるがままを撮る”ことを目指した時期に焦点を当てる。1974年、東京国立近代美術館で開催されたグループ展「15人の写真家」に出品された《氾濫》も展示。樹脂ボードに直貼りされた48点のカラー写真からなる作品で、併せて2018年にプリントされた同作も展示されている。《氾濫》「15人の写真家」(1974年 東京国立近代美術館)出品作1974年東京国立近代美術館蔵さらに4章「島々・街路」では、沖縄や奄美諸島への渡航をきっかけに、「都市」から「島々」へと関心が広がる様子を紹介。沖縄でのデモで起訴された青年を支援するために1973年に初めて沖縄を訪れて以来、日本という国の枠組みを問い直すために、沖縄から奄美、吐噶喇(トカラ)列島へと足を延ばしていく。同じ頃、小説家・中上健次と香港やシンガポール、スペイン、モロッコなど海外にも出かけた。1976年にはフランス・マルセイユの画廊でグループ展に参加し、現地制作した《デカラージュ》を発表。《サーキュレーション―日付、場所、行為》《氾濫》と同様、美術館というシステムを撹乱し、乗り越えることを試みた。奄美、吐噶喇の写真1975-76年(2023年に本展のためにプリント)《デカラージュ》1976年、ADDA画廊(フランス・マルセイユ)での展覧会出品作中平元氏蔵ところが1977年、作家活動が突如中断に追い込まれる。急性アルコール中毒に襲われた中平は、倒れる前数年分の記憶を喪失。言語への障害も残ったのだった。最後の5章「写真原点」では、写真家としての再起を沖縄から始めた中平を追う。なかでもモノクロームからカラーへと移行し、タテ構図で世界の断片を切り取った写真群は圧巻だ。被写体に対して、初めて出会うもののように接近し、その事物の存在を切り取る。また、青森県八戸市での撮影風景を記録したドキュメント映像では、いつもの赤いキャップの生前の姿に出会える。「キリカエ」展(2011年)出品作の展示風景2011年東京国立近代美術館蔵(株式会社コム・デ・ギャルソン寄贈)「キリカエ」展(2011年)出品作の展示風景2011年東京国立近代美術館蔵(株式会社コム・デ・ギャルソン寄贈)病の前後で、それまでの思考や作風が連続しているとみるか、断絶しているとみるか。全体を通じて、ジャーナリスティックな視点も詩的な感性も持つ中平が、無意識の世界に飛び込み、ものや人や風景に出会い直していったようにも思われた。遺された実作と理論から、情報やイメージがますます氾濫する現代にも通じる問いかけを感じてほしい。取材・文・撮影(★をのぞく):白坂由里<開催概要>『中平卓馬火―氾濫』2024年2月6日(火)~4月7日(日)、東京国立近代美術館にて開催公式サイト:
2024年02月14日松岡茉優が主人公の高校教師を演じる学園ドラマ「最高の教師 1年後、私は生徒に■された」。先日、本作の全編の撮影が終了し、松岡さん、生徒役の芦田愛菜らがクランクアップしたことが分かった。松岡さん演じる九条や3年D組全員が揃うシーンで最後の撮影となり、約4か月間、ともに走り続けてきたキャスト・スタッフが一堂に会し、それぞれに花束が手渡された。卒業式の日、何者かに突き落とされるも、なぜか1年前の始業式の日の教室に戻り、真相を突き止めるために生徒と向き合っていく教師を演じた松岡さんは、まずスタッフへ感謝の言葉を述べ、「そして生徒のみなさん。生徒役を経験したことのある先輩としてお伝えしたいことがあります。この先、誰が何と言おうと、あの教室でみんなで作ったあの時間は本物です。汗なのか涙なのか鼻水なのか分からない状態でも、それを汚いなんて思わなかった、あの空間だけが真実だと思います。いつでもあの教室の心を取り戻せるように、またみんなと会えるように、私もがんばります。出会ってくれて本当にありがとうございました。私にとってかけがえないのない、大好きな初めての生徒さんたちです。みんなに会うのが本当に楽しみでした。また絶対にお会いしましょう。ありがとうございました」と挨拶。D組の生徒のひとりで、キーマンとなった鵜久森叶役の芦田さんは、「このドラマが終わってしまうのがすごく寂しいです。心情的に重くて苦しいシーンもたくさんありましたが、一歩スタジオを出るとみんながとても楽しく接してくれて、松岡さんとのシーンも本当に楽しかったです」と撮影の日々を回顧。また「つらい設定のシーンも多かったのですが、それすらも楽しいと思える撮影期間」だったと言い、「第6話が終わってからは、みなさんに会えなくてとても寂しかったんですけれど、ドラマの中でみんなが『鵜久森さん』と言ってくれるのが本当に嬉しくて、ニヤニヤしながら放送を見ているときもありました。お芝居をする楽しさも、ものづくりをする楽しさも、改めて実感させてくれた作品でした。本当にありがとうございました」と視聴者として楽しんでいたことを明かした。いよいよ、最終回となる本作。2周目の人生で“何でもする”覚悟を決めた九条は、ただひたすらに駆け抜け、そして“あの卒業式の日”を再び迎えることに。1年前と同じ場所で、“あの人物”と対峙する。「最高の教師 1年後、私は生徒に■された」は毎週土曜日22時~日本テレビにて放送中。(シネマカフェ編集部)
2023年09月21日松岡茉優がとある高校の教師を演じるドラマ「最高の教師 1年後、私は生徒に■された」。9月2日(土)今夜放送の第7話で第2章が開幕する。本作は、松岡さん演じる教師・九条里奈が、自身の死を避けるべく、命がけで生徒に向きあう新時代の学園ドラマ。鵜久森(芦田愛菜)の非業の死を受け、休校が続く鳳来高校。校内の立ち入り禁止区域で起こった悲劇は世間の注目を集め、教員たちはマスコミの対応に追われるが、真相は依然として分からないまま。そんな教え子の運命を変えられなかった自分を責めていた九条は、鵜久森の葬儀で出会った鵜久森の母・美雪(吉田羊)から受けた意外な言葉に、心が突き動かされる。そして九条は、彼女を“命を失った生徒”ではなく、“最後までその命を燃やし生き抜いた生徒”であったと証明するため、生徒が待つ3年D組の教室へと向う。九条が生徒たちに伝えた思い、これから一体どのような運命が待ち受けているのか注目だ。「最高の教師 1年後、私は生徒に■された」は毎週土曜日22時~日本テレビにて放送中。(シネマカフェ編集部)
2023年09月02日松岡昌宏主演「家政夫のミタゾノ」に、強力な新人家政婦として桜田ひよりが参加することが分かった。本作は、松岡さん演じる女装した大柄な家政夫・ミタゾノさんが、派遣された家庭・家族の内情を覗き見し、そこに巣食う根深い汚れまでもスッキリと落としていく、痛快覗き見ヒューマンドラマシリーズ。2016年10月クールにスタートし、第5シリーズまで金曜ナイトドラマ枠で放送してきたシリーズが、今回、火曜9時のゴールデン帯で新たな歴史の1ページを刻み始める。今回新たに本作に参加することが発表された桜田さんは、『東京喰種トーキョーグール』シリーズや『脳内ポイズンベリー』などに出演、『おそ松さん』ではあのチビ太役を、社会現象にもなった「silent」では佐倉想(目黒蓮)の妹役を務め話題に。そんな桜田さんが演じるのは、これまでの家政婦史上最年少となる、20歳の新人家政婦・矢口実優。若さのわりにはどこか肝が座っており、繰り出される発言も大人びていて、人生経験の豊富さをうかがわせる実優は、ストレートな物言いで、派遣された家庭の問題も冷静に分析する。男女関係や色恋沙汰については、人生経験に裏打ちされたような意見を述べるが、実は…。出演決定に桜田さんは「『まさか私があのミタゾノの世界に参加できるなんて…!』と驚きもありつつ、素直にうれしい気持ちになりました」とふり返る。撮影現場については「松岡昌宏さん演じるミタゾノさんとの初対面は、テレビで見るよりも迫力満点でした(笑)。伊野尾慧さん演じる光くんが、そのままでした!お2人とも本当に優しく、そして現場のスタッフの方々も温かい方ばかりで、いつも助けていただいています。『家政夫のミタゾノ』のテンポ感や演技は、舞台演技に近い感覚があり、また新たな自分を発見することができています。私が演じる実優ちゃんは身振り手振りが多い、表情豊かな女の子、というのを意識してお芝居に臨んでいます」と明かした。また、桜田さんの加入に、松岡さんと伊野尾慧(Hey! Say! JUMP)は「桜田ひよりさんは明るい、とにかく明るい。劇中もそうですが、撮影の雰囲気も明るくしてくれています」(松岡さん)、「桜田さん、かわいいです。目がぱっちり。唇もプルプル。同じ家政婦見習いとしてある種ライバル的な立ち位置ではあるので、そういった部分も負けられないなと思っています。今シーズンはいつも以上にリップクリームを塗りたくっています」(伊野尾さん)とコメントしている。「家政夫のミタゾノ」は10月10日より毎週火曜日21時~テレビ朝日系にて放送。(シネマカフェ編集部)
2023年08月15日アクロバティックなポーズでもブレることのない体幹。しなやかさの中にも力強さを感じさせるムーブ。ダンス歴約20年の松岡広大さんが語るダンス論。言葉以上に体の雄弁さを実感して、その面白さや深さに感動したんです。松岡広大さんがダンスに目覚めたのは3歳の頃。「今でも記憶がありますが、テレビで歌って踊るアイドルを見て衝撃を受けたんです。そのとき、漠然とですが自分はいずれこの仕事をするんだって思ったのを覚えています。小学校に入ってサッカーとか野球とか、水泳を習い始める子もいたけれど、僕はそっちにはまったく興味がなくて、家で歌ったり踊ったりしていて。それを見た母がダンススクールを調べてくれ、そこに通うようになったのが小2の頃です」今でこそダンスはメジャーな習い事になっているけれど、当時はそこまで世間に浸透していなかった時代。とくに男子の生徒はごく少数。それでも楽しくて仕方がなかったそう。「基本的にあまりしゃべる方ではなかったのもあって、ダンスが言語に代わる、人と繋がるツールみたいな感覚だったんですよね。しかも、やればやるほど上達していくし、踊っている間は、他人の目を気にせずにいられる。本来の自分でいられる感じがして嬉しかったですし、自分を自由に表現できるのが楽しかったです」この“自由さ”こそ松岡さんがダンスに最も惹かれた理由だ。「みんなと同じレールを歩くっていうことが僕は苦手で、優れることより異なっていることの方が素敵だと思うタイプ。ダンスって、踊り方も振り付けも誰かが考案したものではあるし、レッスンの過程で巧い人の動きを真似して自分のものにしていくことはありますが、ひとりひとりが違う体を持っていて、違う個性を持っているから、まったく同じにはならなくて、そこがすごく楽しかったんですよね」あっという間にダンスの魅力に虜になり、今の事務所に入る中学2年生の頃まで、週6で通っていたそう。「最初やり始めたのはヒップホップだったのですが、突き詰めていくうちに、だんだん他のジャンルにも興味が出てくるんです。その頃、YouTubeにいろんなダンサーがコンテストで踊っている動画が頻繁に上がるようになっていて、それを見て、これを習いたいって調べたりもして。お店のショーウィンドーを鏡代わりにして、いわゆるストリートダンスといわれているものも踊っていました」どうやら、始めたらとことんまでやらないと気が済まないタイプらしい。しかし、そのモチベーションになっているのは、あくまでも好奇心だ。「たぶん知的好奇心でしか生きてないんですよね。つまらないって思ったものはすぐやめるし(笑)。ダンスって、運動能力がすべてだと思われているかもしれないけれど、じつはそうでもないんです。運動神経がいいといわれている人っていうのは、ある動きがあったとして、それを表現するためにはどこにどう力を入れたらいいのか、力加減と緩急のつけ方を何度も訓練して理解している人のこと。じつは意外に頭を使うことも多いんです。それに気づいたのは20歳を過ぎた頃で、そこからスポーツ生態学を少し勉強したのですが、どこで力を抜けばいいのか、しなやかに動かすためにはどこにどれくらい力を入れるのか、理論的にわかってくるとまた面白いんですよね」もうひとつ松岡さんを夢中にさせたものがある。それがお芝居だ。「ダンスに伸び悩んだことがあって、それが小学校4年から5年生くらいの頃です。週6でレッスンに通っているのになんでこんなに上達しないんだろうってちょっと絶望的になって、やめることも考えました。そんなときにテレビを見ていたら、俳優さんがお芝居をしていて、こっちも面白そうだなと思って事務所に履歴書を送りました」ダンスとお芝居という表現方法を手に入れ、映像に舞台にと、活躍の場を広げていくのと並行して、知的好奇心に誘われるまま、さまざまな舞台を観に行くようにも。そんな中で、もう一歩深くお芝居の面白さを実感する作品に出合う。それが、日本を代表する演出家のひとりである栗山民也さんが、漫画の神様・手塚治虫さんの代表作を舞台化した『アドルフに告ぐ』だった。アドルフ・ヒトラーと、同じアドルフの名前を持つふたりの青年を軸に、大きな歴史の渦の中で生きた人々の数奇な運命を描いた作品。そこには、成河さんや松下洸平さん、髙橋洋さんといった、演劇界でも実力派で知られる俳優陣がキャストに名を連ねていた。「そのとき成河さんの存在を知ったのですが、舞台でのお芝居の熱量の高さに圧倒されてしまった。『自分も演劇をやろう』って思ったし、そこから演劇を勉強し始めて、今はもう好きを通り越して“必要”になりました」ひと言で“演劇”といっても、スタイルはさまざま。セリフのみで物語を展開していくストレートプレイと呼ばれる会話劇もあれば、そこに歌やダンスを交えたミュージカルもある。また、セリフがなく、キャストの体の表現だけで物語を紡いでゆくノンバーバルパフォーマンスと呼ばれるものも。ただ、いずれにも共通しているのは、そこに俳優が存在していて、観客は目の前の俳優の体から発せられる表現を観る、ということ。俳優として、自身の体を頭で思い描いた通りに自在に操れるということが、お芝居の上でアドバンテージになることもあるに違いない。「表現という意味では一緒なんです。動きの表現に限らず、体の状態と発声とは繋がっていて、体が硬直した状態だとどんな声色が出るのか、その逆だとどうか…ということにも関わってくるので、それはすごく助かっています。でも、ダンスをやっていてよかったと思ったのは、さらにその先のことが大きいかもしれない。ミュージカルよりもさらにダンスに近い肉体表現で、物語だったり心情だったりを描く演劇もあるんですよね。そういう作品を観たときに、言葉以上に体の雄弁さを実感して、素晴らしいなと思ったし、あらためて体で表現することの面白さや深さに感動したんです」そう言った後、「とくにインバル・ピントとの出会いは大きかった」とも。インバルとは、世界的に活躍するイスラエル出身の振付家であり演出家。松岡さんは’20年にインバルが日本で創作した舞台『ねじまき鳥クロニクル』に出演している。タイトルからもわかる通り、題材となったのは村上春樹さんの同名小説。インバルは、セリフ劇とコンテンポラリーダンスの両方を絡み合わせ、日常とファンタジーが入り混じる不思議な物語世界を立ち上げた。「あの現場自体が、大好きだったんです。インバルだけでなく、成河さんをはじめとした共演者の方がたやダンサーの方がたが、あらゆるアイデアを出していく創造的な稽古場でした。ただ参加した当初の僕は、言われたことをやるのにいっぱいいっぱい。それまでは、自分は言われたことはなんでもできると、傲慢にも思っていました。でも、できないことはできないとはっきり言うインバルと仕事をして、できない自分を認めることも大事だなと思えた。同時に、できないことも武器になると気づいて、もっと正直に生きようと思えたのは大きかったです」一昨年のミュージカル『ニュージーズ』では、主人公の相棒で片脚が不自由なクラッチーを演じている。片脚を引きずりながら新聞を売る姿、同じ新聞売りの少年たちと踊る場面…。自分の体を自在に扱える松岡さんだからこそ、何気ない仕草ひとつも、リアリティを持って見せられたように思う。「片脚を動かせないというハンディキャップを、なんとなくで表現したくなくて、役をいただいたときに、なぜ松葉杖をついているか調べました。栄養失調というか、ビタミン欠乏症によって筋力低下や感覚麻痺が起こり、歩行困難になることもあるそう。そうやって状況や背景を知ると、どういう塩梅で見せていったらいいか、やっぱりわかりやすいんですよね。ただ、動けるからって表現できているかといったら難しいところです。役によっては動けすぎちゃうのも違うと思いますし」まつおか・こうだい1997年8月9日生まれ、東京都出身。放送中のドラマ『around1/4 アラウンドクォーター』(ABCテレビ、テレビ朝日系)に出演するほか、9月7日開幕のミュージカル『スリル・ミー』への出演も控える。1枚目:ベスト¥29,700(クルニ/クルニ フラッグシップ ストアTEL:03・6416・1056)2枚目:ニット¥44,000(ルフォン/シアンPR TEL:03・6662・5525)パンツ¥33,000(メアグラーティア/ティーニーランチTEL:03・6812・9341)※『anan』2023年8月2日号より。写真・RYO SATOスタイリスト・ダヨシヘア&メイク・堤 紗也香取材、文・望月リサ(by anan編集部)
2023年08月01日松岡茉優主演新ドラマ「最高の教師 1年後、私は生徒に■された」の“大人キャスト”が発表された。卒業式の日、生徒を見送った教師・九条里奈(松岡さん)は突き落とされてしまう。最後に見た光景は、制服の袖。そして「死にたくない!」そう願った瞬間、彼女は始業式の日の教室に戻っていた――。容疑者は30人の生徒。本作は、1年後の死を避けるべく、文字通り“命がけ“で生徒に向きあう、新時代の学園ドラマだ。今回新たに発表された“大人キャスト”は6名。九条の夫・蓮役には、春ドラマでは「合理的にあり得ない~探偵・上水流涼子の解明~」に出演している松下洸平が決定。「とても面白く、フィクションなのに現代に生きる教師や生徒たちの会話がすごくリアル」と台本を読んだ印象を話し、「松岡さんとはこの作品が初めての共演になります。映画やTVでずっと拝見していたので、ご一緒させて頂くのが嬉しいですし、楽しみです」と共演に期待。鳳来高校の教頭役の荒川良々は、「一生懸命足掻こうと思います」と意気込み、同僚教師役を務める細田善彦、犬飼貴丈、長井短は、「皆様にとって、色褪せない心に残る学園ドラマになりますように」(細田さん)、「職員室でのやり取りは、唯一ちょっと力の抜けるシーンだと思うので、教室と職員室との対比の面白さが出せたらいいなと思います」(犬飼さん)、「台本を読んで真っ先に感じたのは、あ~これを10代で見たかったのよ~ってことです。そう感じる作品に関われて幸せだなと思います」(長井さん)とコメント。また、九条の同級生役でサーヤ(ラランド)が出演。「私が演じる夏穂は、自由の化身です。言葉遣いは雑だけど芯を食っている。投げ方は滅茶苦茶なのに一番正確に矢が的に当たるような所があります」と役どころを説明し、「監督が私を想定して当て書きしてくださったと聞きました。実際に演じていて何の違和感もありません。ほぼ朝方のハイになっている私です」と話している。「最高の教師 1年後、私は生徒に■された」は7月15日より毎週土曜日22時~日本テレビにて放送。(シネマカフェ編集部)
2023年06月25日7月15日(土)より放送がスタートとなる、松岡茉優主演新ドラマ「最高の教師 1年後、私は生徒に■された」のポスタービジュアルが公開された。「いま私の目の前にいる生徒は1年後、私を殺す30人の容疑者」――。本作は、卒業式の日に突き落とされた教師・九条里奈(松岡さん)が、1年後の死を避けるべく、文字通り“命がけ“で生徒に向きあう、新時代の学園ドラマ。今回完成したビジュアルは、生徒と思しき人物に突き落されるも、気が付けば始業式の日の教室に戻っていた九条が、物語のカギを握る生徒・鵜久森叶(芦田愛菜)に寄り添った一枚。3年D組の教室で待ち受けるのは、一体どのような結末なのか…。また、同僚教師や九条の夫など、大人キャストたちは明日、発表される。▼第1話あらすじ鳳来高校3年D組の担任教師・九条里奈(松岡茉優)は、涙一つ流れぬ卒業式を迎えていた。巣立つ生徒を上階の吹き抜け廊下から見つめる九条。青く澄んだ空を見つめ、心にある葛藤を吐き出すように溜息をもらし、職員室へ戻ろうとしたそのとき。九条の背中に強烈な衝撃を受け、上階から落下する。慌てふためく中、その視界に入ってきたのは、自分の背中を押したであろう何者かの生徒の手。そして“D組 卒業おめでとう”と記された深紅のコサージュが…。正に地面に着きそうになった…その瞬間、目を開けると、なぜかそこは教壇の前。目の前には30人の生徒。黒板には1年前の始業式の日付。自分を殺した生徒は誰か。この1年の中で離婚をすることになっていた夫との関係、友人関係や職場の人間が織りなす空気。九条の人生の中に存在する全てと立ち向かう2度目の1年が、いま始まる――。「最高の教師 1年後、私は生徒に■された」は7月15日より毎週土曜日22時~日本テレビにて放送。(シネマカフェ編集部)
2023年06月24日アイドルグループ『TOKIO』の松岡昌宏さんと、お笑いコンビ『博多華丸・大吉』の博多大吉さんがMCを務める、バラエティ番組『二軒目どうする?~ツマミのハナシ~』(テレビ東京系)が2023年4月29日に放送。ゲストを迎え、さまざまなトークを繰り広げる中で、松岡さんが感動したという、キャビンアテンダント(以下、CA)の接客について語りました。松岡昌宏、クレーマーへのCAの対応に「さすがプロ。これがプロだって」博多から飛行機に乗った際、「目の前の席に座っていた乗客がクレーマーだった」と、偶然乗り合わせたほかの客の言動に、憤りを覚えたという松岡さん。乗客は、ライバル会社の名前を出し、「あそこだったらちゃんとやってくれんだけど」と、CAにクレームをつけていたと、その場の状況を説明します。いつまでもぐずぐずいってるから、だんだんイライラしてきたんですよ。でも、その客室乗務員の方が、「ありがとうございます。申し訳ございません。勉強させていただきます」って、ずっと仰っていて。二軒目どうする?~ツマミのハナシ~ーより引用飛行機を降りる際、CAに対して「対応、お疲れ様でした」と労いの言葉をかけたところ、松岡さんは返ってきた言葉に、感心せずにはいられなかったといいます。「いやー、もう!痛み入ります」って。さすがプロ。これがプロだって。二軒目どうする?~ツマミのハナシ~ーより引用乗客からのクレームも、松岡さんの労いの言葉も、どちらも厚意として受け取る姿勢を、最後までつらぬいたCAを、松岡さんは絶賛。また、視聴者からも同じくCAの対応を絶賛する声や、松岡さんの声かけにも感動する声が寄せられています。・自分も「痛み入ります」って返せる余裕を持ちたい。・きっとそのCAさんも、松岡さんからのひと言で元気になったと思いますよ。・こういうクレーマーって、どこにでもいるよね。嫌なら別の会社を利用すればいいのに。臨機応変さが求められる、CA。また、飛行機という密室の中、いかにその場の状況を荒立てずに業務を遂行するか、時にはマニュアル外の対応も求められるでしょう。松岡さんの話から、改めてCAという職業の大変さが伝わってきます。[文・構成/grape編集部]
2023年04月30日King & Princeの平野紫耀とタレントの松岡修造が出演する、P&Gジャパン・ファブリーズの新CM「新旧対決」編が、4月1日より放送される。新CMでは、平野と松岡がハウスキーパー役で登場。先輩・松岡とともに豪邸を訪れた平野は、張り切って従来製品をスプレーする松岡を横目に、新製品で軽やかにスプレーをして笑顔を見せる。「ずるいそれ! めっちゃラクじゃん!」と羨ましがる松岡は、平野がスプレーした絨毯をなでて、「もう乾いてんじゃーん!」と感動してしまう。撮影では、スプレーすることに夢中になりすぎた平野が、テーブルに足をぶつけてしまうお茶目な姿も。一方の松岡は気合いが入りすぎたようで、驚きを表現するためにジャンプをするアドリブを披露。しかし、監督から注意を受けてしまい、現場の笑いを誘った。■平野紫耀&松岡修造インタビュー――今回は、ファブリーズのCMキャラクターの“新旧”共演となりましたが、撮影に臨んでみていかがでしたか?平野:本当にかつて見ていたCMの松岡さんとご一緒するのは不思議な感覚でした。松岡:(平野さんは)堂々としていらっしゃるというか、僕と正反対のところにいらっしゃるから、やっぱりもうプレミアムなんですよ。平野:(笑)。僕1個気になったのは、1回松岡さんが小さい声で「よし。怒られよう!」って言ってから撮影されて、その後ちゃんと注意されていたんですよ。あれは自覚しながら、挑戦という意味でやられてたのですか?松岡:そうですね! 必ず怒られるところから入ります。平野:(笑)。そうだったんですね。松岡:ちゃんとした台本をそのまま読まないとか余計なことをするわけですよ。それを止めてくださいとちょっとずつ抑えていったところで一番いいものが見つかるという。平野:(笑)。すごい! 新しいものを発見していくっていうスタイルなんですね。
2023年03月21日現代社会におけるコミュニケーションの諸問題を独自の手法で描き出す劇作家・山本卓卓(範宙遊泳)の言葉と、老若男女から電車や犬に至るまで25役を巧みに演じ分けるダンサー北尾亘(Baobab)の身体が織りなす『となり街の知らない踊り子』。2015年の初演以来国内外で上演され高評価を得てきた本作が、2022年11月4日(金)から6日(日)まで、東京芸術劇場シアターイーストで上演される。今回はどんなステージになるのか。山本は「これまでよりも、もっと大きくて広いことをやろうとしている。今までは言葉と身体、どちらかを生かすために、どちらかが犠牲になっていたのですが、今回は、身体と言葉と物語という3つの柱がちゃんと際立って立つようになっている」と話す。あうるすぽっとのホワイエやシドニーの教会など、劇場らしからぬ場所での上演を重ねてきたこともあり、東京芸術劇場での公演は「一つの節目。本作をこの規模の劇場で上演するのは初めてなので、楽しみです」。一方、北尾は自身の身体について語る。「初演と現在の自分の身体は全く違うものになっていて。年齢的なことを言うと、初演の方が張りや体力があるような捉え方をされるかもしれませんが、僕としては今、身体の状態に対してすごくポジティブ。それは、この作品が『ダンス』でもあり『演劇』でもありながら、そのどちらとも取れないハイブリッドな形であって、自身の思考や人生でどういう時間を経験してきたかがすごくダイレクトに身体に現れるから。戯曲に対しての考察や思い、蓄積してきたものはどんどん増えている一方なので、そういう意味で、今がベストコンディションと言えます」。演劇とダンスという領域をシームレスに行き来する2人。お互いについて、山本は「もちろん(北尾は)コンテンポラリーダンサーであり、クリエイターなんですけど、言葉にするなら“友達”というのが近い。それは馴れ合いではなくて、自分の思っていることをちゃんと話せるし、話してくれる存在」と話す。北尾も「(山本と)最初の出会いが演劇を通してではなく、もっと近い距離から関係性が始まっているので、フラットにもの作りができる」と言い、「身体がしっかりと演劇の中に含まれないといけないというような話もよくします。僕も身体だけ動かしていればダンスは成立するとは全く思わないし、言葉の力や人との関係性という演劇的なことに対してシームレスでいたいと思っている。そういう意味で、絶大な信頼と親愛の念を抱いています」。観客へのメッセージとして、山本は「テレビにもYouTubeにも他の舞台表現にもないことをやっていると思います。その時を捉えてしか僕たちは作れない。見逃されたらもうこのバージョンはお終いなので、出会えたら嬉しいですね」と話した。取材・文:五月女菜穂
2022年10月31日佳境を迎えているドラマ『初恋の悪魔』(日本テレビ系)でも、改めてその演技力に注目が集まっている松岡茉優。岡田准一が原田眞人監督と3度目のタッグを組んだ映画『ヘルドッグス』(公開中)では、猛者揃いの男性陣のなかにあって、強い光を放っている。深町秋生氏の小説を映画化した同作は、岡田演じる元警官がやくざ組織に潜入し、無軌道な若手やくざ(坂口健太郎)を相棒にのし上がっていく姿を描く。松岡が演じるのは、主人公と親子の盃を交わしたボス(北村一輝)の愛人・恵美裏だ。原田組初参加となった松岡が、「『この役をこの人に演じてもらいたい』と選んでいただけることが、これ以上ないほど嬉しい」と語った。○■ヤクザの男たちがほぼ全員そろった撮影シーン――タフな男性陣に囲まれながら、一歩も引かず輝いていました。恵美裏を演じるにあたって、松岡さんもアイデア出しをされたとか。女性のキャラクターが少ないこともあって、最初の衣装合わせでは色味を入れていこうと、フェミニンな花柄や赤いベルベッドのドレスといったものも候補にあったんです。でも原田監督から、強い女性像でいきたいというお話があり、黒めの衣装で、改めてみんなで構築していきました。そのなかで、洋服で色味が出なかった分、ヘアスタイルやネイルで色が出せるとバランスがいいんじゃないかと話になって。私からも「今だとピンクやオレンジといった暖色系やパステルカラーのヘアスタイルが流行っていると思いますが、あえて緑で怪しさを出せたら」という提案をさせていただきました。そして唇は真っ赤にして、媚びない彼女の強さを出していけたらと思いました。――恵美裏は添え物のような愛人ではなく、自分で考えてそこにいる、頭のいい女性ですね。彼女は信念があってあの場所にいます。今はお話しできない内容もありますが、後半にかけて、彼女の思いがわかってきた時に、共感してもらえる役柄になったらいいなと思って演じていました。――特に覚えている撮影シーンはありますか?お葬式のシーンです。出演者ほぼ全員がそろっていて、ダイナミックなシーンでした。引きの画が多く、望遠のレンズでの撮影もありました。全体の撮影としてももう後半に入っていましたので、それぞれの役柄のチーム(ヤクザ組織の中でのそれぞれの組)の信頼関係が出来上がっていたこともあって、大きなホールを演者さんが舞台のように自由に動いておられるのが印象的でした。監督がスタートをかけるだけで、それぞれのチーム、キャラクターとしてその空間を制圧していく感じが格好良く、緊張感の中での撮影に身が引き締まりました。――原田監督の画からは非常に強いこだわりが伝わってきますが、俳優さんは、みなさん自由に動いているんですね。大人数での撮影には、やはり「ここでお芝居してほしい」「こちらに歩いて行って欲しい」といったことは当然あると思います。原田監督は「一度やってみてほしい」と任せてくれて、演者に強く信頼を置いてくれている監督さんなのだなと感じました。こだわりという点では、美術の大胆さ、細やかさにも注目して頂きたいです。一つ一つの家具や、調度品、それそれの愛用の品などがこだわり抜かれていて、この世界に引き込まれます。ほとんどがロケでの撮影でしたが、現場に到着するたびに驚きました。こんな場所があったのかと思うロケーションばかりで、ロケハンと呼ばれるロケ地探しの時間にどれだけ費やしたのだろうと想像しました。○■望んでも、同じところに留まることができない仕事だからこそ――松岡さんは、『蜜蜂と遠雷』での天才ピアニストを筆頭に、これまでいくつも難しい役柄を演じてきています。『蜜蜂と遠雷』では技術的にピアノの練習が必要になったり、『ちはやふる』でもかるたの天才としての説得力が必要だったりして、そうした物理的な練習が必要な役柄には、スケジュールに練習の期間が入ってきますが、役の難易度として難しい、難しくないというのは存在しないと私は思います。また役柄の前に何よりも、監督さんや脚本家さんが時には何年もかけて考えてきた作品に「この役をこの人に演じてもらいたい」と私を選んでいただけたことが、この仕事をしているうえで、これ以上ないほど嬉しいことだと感じています。お仕事は、とにかくすべてご縁に尽きると日々感じています。――どんな役を演じるにしても、まずはご縁への感謝があると。今回のように原作がある場合はなおさら、役柄の年齢も決まっていたり、企画が始まってスタッフ・キャストを探し始めて、例えばその時に年齢が合わなければ巡り会っていないわけなので。仕事というのは、望んでも得られないことが多いなと感じています。それは俳優部に限ったことではなく、誰しもが感じることだと思います。特に今回の感染症の影響が始まってからは、どうしようもない事情でできなかったお仕事が今までよりもあったと思います。そうしたこともあって、ここ数年は特にご縁や出会いに感謝しています。もちろん「こういう役がやりたい」「この監督さんとお仕事したい」といった望みはありますが、目の前にあるひとつひとつのお仕事に向き合って、誠実に毎日を過ごすことが、今の私にとって一番大切だと感じています。――役柄の年齢について出ましたが、俳優として、年齢的な変化を感じたりしますか?10代の時や20代前半の頃と比べると、学生さんや新人さんの役はなくなっていきますし、今後絶対にないかというと作品によるので分からないけれど、年齢と役柄は切り離せないお仕事だからこそ、昔から思っていることですが、改めて、今しかできない、今の私にと声をかけてくださった役に精一杯挑んで、出会っていきたいと思っています。今回演じさせていただいた恵美裏に関しては、これまで私が演じたことのないタイプの女性だと感じています。観ている人が休めないほどに2時間突き進みます。ぜひこの映画についてきていただけたらと思っています。■松岡茉優1995年2月16日生まれ、東京都出身。8歳のときに芸能事務所に入り、2008年『おはスタ』への出演で本格的なデビューを果たす。映画『桐島、部活やめるってよ』(12年)、NHK連続テレビ小説『あまちゃん』(13年)、大河ドラマ『真田丸』(16年)などで注目を集める。2017年には映画『勝手にふるえてろ』で映画初主演を果たした。以降もカンヌ国際映画祭で最高賞のパルムドールに輝いた『万引き家族』(18年)を始め、多くの作品でその演技力を高く評価されている。ほか出演作に、映画『蜜蜂と遠雷』(19年)、『騙し絵の牙』(21年)、ドラマ『問題のあるレストラン』(15年)、『コウノドリ』シリーズ(15年、17年)、『その「おこだわり」、私にもくれよ!!』(16年)、『初恋の悪魔』(22年)など。
2022年09月17日兵庫県姫路市出身の現代アーティスト、松岡 裕喜(マツオカ ユウキ)が千疋屋ギャラリーで行われる「長月いろどり芸術展」に出展します。今回展示している作品(1)今回展示している作品(2)■展示日時2022年9月6日(火)~9月11日(日) 11:00~17:00※最終日は14:00まで■場所千疋屋ギャラリー(京橋千疋屋 京橋本店2F)〒104-0031 東京都中央区京橋1-1-9 千疋屋ビル2F■主催株式会社アートクロス松岡 裕喜氏は2020年10月より芸術を始め、僅か2年足らずで国内外へと活動を広めている今注目の現代アーティストです。アトリエにて制作中2021年は兵庫県立美術館ギャラリー棟3Fにて初の出展を行い、それ以降も留まることなく2022年はドバイ、ミラノ、バルセロナへ。2023年は既にパリ、ロンドン、フィレンツェ、東京、京都の出展を控えています。またメタバースへの出展も行っており、時代に合わせたアプローチ方法とその柔軟さやスピード感も注文の理由と言えるでしょう。今後の活動予定と過去の活動実績は以下の通りです。■今後の出展2022年9月 千疋屋ギャラリー 出展(Tokyo)12月 Casa Mila “La Pedrera” 出展(Barcelona)2023年2月 上野の森美術館 出展(Tokyo)4月 Carrousel du Louvre 2023 出展(Paris)4月 MINERVA 2023 京都市京セラ美術館 本館2階 出展(Kyoto)8月 MINERVA 2023 MALL GALLERIES 出展(London)11月 ART BLEND2023 出展(Firenze)■過去の出展2021年10月 兵庫県立美術館ギャラリー棟3F 出展(Hyogo)2022年1月 M.A.D.S. ART GALLERY 出展(Milano&Metaverse)3月 World Art Dubai 2022 出展(Dubai)3月 M.A.D.S. ART GALLERY 出展(Milano&Metaverse)8月 The Rule展 出展(Tokyo)その他活動の詳細はInstagramよりご確認下さい。<Instagramアカウント>ユーザーネーム: @matsuoka___yukiURL : 詳細はこちら プレスリリース提供元:@Press
2022年08月31日松岡昌宏主演舞台『家政夫のミタゾノ THE STAGE ~お寺座の怪人~』の公演ビジュアルが公開された。今作は、松岡主演で2016年10月に金曜ナイトドラマとしてスタートした『家政夫のミタゾノ』を舞台化したもので、11月17日(木)~27日(日) まで東京・EXシアター六本木にて、12月3日(土)・4日(日) に大阪・森ノ宮ピロティホールにて上演予定。明日8月27日(土) より東京公演のチケットが発売される。脚本は、これまでの『家政夫のミタゾノ』シリーズを手掛け、ミタゾノの魅力を知り尽くす八津弘幸が、演出は『私のホストちゃん』『けものフレンズ』シリーズなどを手掛け、既存の原作イメージを崩さない作品作りに定評がある村上大樹が務める。出演は、ドラマ版に引き続き神出鬼没の家政夫・三田園薫を演じる松岡のほか、ヒロインとなる三田園の新しい相棒穴井仁奈・通称アニーには矢作穂香、物語の舞台となる寺を継ぐのが嫌でミュージカル俳優を目指して家出をしていた跡取り息子には原嘉孝、寺の僧侶でどこか怪しい雰囲気を持つ小田切尊徳には六角精児と、舞台版の新キャストが本作に新風を吹き込む。また、余 貴美子、平田敦子、しゅはまはるみとドラマでお馴染みのキャストもむすび家政婦紹介所を飛び出し大活躍。さらに、矢島舞美、本折最強さとし、奈良原大泰、浦嶋りんこと、多方面で活躍する個性豊かなキャストが結集する。<公演情報>『家政夫のミタゾノ THE STAGE ~お寺座の怪人~』作:八津弘幸演出:村上大樹出演:松岡昌宏 / 矢作穂香 / 原嘉孝 / 矢島舞美 / 本折最強さとし / 奈良原大泰 / 平田敦子 / しゅはまはるみ / 浦嶋りんこ / 六角精児 / 余 貴美子【東京公演スケジュール】2022年11月17日(木)~27日(日) 全15回公演会場:EX シアター六本木11月17日(木) 18:0011月18日(金) 18:0011月19日(土) 12:00 / 17:0011月20日(日) 12:00 / 17:0011月21日(月) 18:0011月22日(火) 休演日11月23日(水・祝) 13:00 / 18:0011月24日(木) 13:00 / 18:0011月25日(金) 18:0011月26日(土) 12:00 / 17:0011月27日(日) 12:00【チケット料金】S席:10,000円A席:9,000円※全席指定・税込※未就学児童入場不可■チケット発売日2022年8月27日(土) 10:00~チケットはこちら:問合せ:サンライズプロモーション東京0570-00-3337(平日 12:00~15:00)【大阪公演スケジュール】2022年12月3日(土)・4 日(日) 全3回公演会場:森ノ宮ピロティホール12月3日(土) 15:0012月4日(日) 12:00 / 17:00【チケット料金】価格:10,000円※全席指定・税込※未就学児童入場不可■チケット発売日2022年10月15日(土) 10:00~チケットはこちら:問合せ:キョードーインフォメーション0570-200-888(11:00~18:00 / 日・祝休業)公式サイト:公式Twitter:
2022年08月26日今年4月に独立を宣言した中島卓偉が、ニューアルバム『BIG SUNSHINE』を今秋に発売することを発表した。7年ぶりのアルバムとなる今作には、デジタル配信シングル「風に飛び乗れ」「FOLLOW YOUR DREAM」を含む全15曲が収録される。また、アルバム収録曲初披露記念&BEST SELECTIONライヴ『NEW RISE,BIG SUNSHINE』が、11月20日に東京・SHIBUYA PLEASURE PLEASUREで開催されることも決定した。チケットは、本日8月17日21時よりファンクラブで先行受付が行われている。さらに、独立後初となった全国ツアー『DESTRUCTION chapter 1』の東京・Veats Shibuya公演の模様を収録したBlu-rayが、完全受注生産で発売されることも発表された。■中島卓偉 コメント7年ぶりのオリジナルアルバムを秋にリリース予定です。最高にPUNKでROCK’N’ROLLなアルバムです。このアルバム初お披露目&BEST SELECTIONライヴを11月20日に「SHIBUYA PLEASURE PLEASURE」で行います。そして10月12日に新宿LOFTにて椎名慶治さんと2マンライヴをやります。トーク多め、セッション多め、2人で書いた未発表曲も披露します。是非いらしてください。<リリース情報>中島卓偉 ニューアルバム『BIG SUNSHINE』今秋発売予定中島卓偉 LIVE Blu-ray『TAKUI NAKAJIMA LIVE 2022.08.13 AT Veats Shibuya「DESTRUCTION chapter 1」』11月上旬発送予定価格:9,500円(税込)※完全受注生産【収録内容】1. トライアングル2. イクジナシ3. FREE FOR FREE4. SPARKLE MAN5. FOLLOW YOUR DREAM6. 風に飛び乗れ7. 大器晩成8. 続けろ9. HELLO MY FRIENDS10. 蜃気楼11. 存在12. RE-SET13. PUNK14. いいんじゃない15. トップランナー16. CHANGE MY WORLD17. FORK IN THE LOAD18. Calling You19. STAY TOGETHER20. どんなことがあっても21. DRIVE MY LIMO22. TRUE MIND23. ギャンブルーレット24. イノヴェイター25. ピアス受付URL:<ライヴ情報>中島卓偉『NEW RISE,BIG SUNSHINE』11月20日(日) 東京・SHIBUYA PLEASURE PLEASURE1公演目:開場14:00 / 開演14:302公演目:開場17:00 / 開演17:30【サポートミュージシャン】Gu.you(Nicori Light Tours / ex.Janne Da Arc)、Ba.NAOKI(FANTASISTA)、Ds.SHINGO(THE TERROR’S 666 / ex.JURASSIC)【チケット料金】前売:6,500円(税込)(ドリンク代別途必要)■オフィシャルファンクラブ先行受付期間:8月17日(水) 21:00~9月4日(日) 23:59一般発売日:10月15日(土) 10:00~【お問い合わせ】DISK GARAGETEL:050-5533-0888(平日12:00〜15:00)『master+mind ~acoustic mind #19~ [ライブ:8トーク:3]』10月12日(水) 東京・新宿LOFT開場18:30 / 開演19:00出演:椎名慶治 / 中島卓偉【サポートミュージシャン】Gu.you(Nicori Light Tours / ex.Janne Da Arc)【チケット料金】前売:6,000円(税込)(ドリンク代別途必要)一般発売日:9月10日(土) 10:00~【お問い合わせ】新宿LOFTTEL:03-5272-0382関連リンクオフィシャルサイト::::
2022年08月17日「和歌山県の高野山で、TOKIOの松岡昌宏さん(45)を目撃しました。すぐそばにはNEWSの小山慶一郎さん(38)や、関ジャニ∞の大倉忠義さん(37)、KAT-TUNの亀梨和也さん(36)の姿も。テレビ番組の撮影かと思ったのですが、撮影クルーの姿はありませんでしたね」(高野山を訪れていた墓参りの人)7月下旬に、和歌山県内でジャニーズのタレントたちが勢ぞろいしていた。いったい何がーー。「高野山にはジャニーズ事務所の創業者であるジャニー喜多川さん(享年87)のお墓と、その姉のメリー喜多川さん(享年93)のお墓があるのです。今回はそのお墓参りのために皆さんで行っていたそうですよ」(芸能関係者)松岡が墓参する運びとなった理由を芸能関係者は続ける。「もともと松岡さんはヤンマースタジアム長居で開催された関ジャニ∞のライブを観覧するため大阪を訪れていたそうです。そういったこともあり、墓参を決めたといいます。お墓参りには大倉さんや、亀梨さん、小山さんも行ったのだとか。4人でジャニーさんたちとの思い出話に花を咲かせたのでしょう。松岡さんは両親のような存在であった2人のお墓にジャニーズの仲間たちと一緒に、手を合わせに行けたことを喜んでいたと聞いています」松岡はジャニーさんへ格別の思いがあると音楽関係者は言う。「ジャニーズ事務所に入所してすぐのころに『レッスンしたくない。とにかく今すぐ光GENJIに入りたい!』と言うなど、松岡さんはジャニーさんにいろいろと迷惑をかけたと後悔しているそうです。そしてそんな松岡さんを優しく受け入れて育ててくれたジャニーさんに恩を感じています」今年1月8日に配信されたスポーツ報知のインタビューでも、《彼(ジャニーさん)から『ユー、やりなよ』と言われて、恋い焦がれた芸能界に入って180度人生が変わった。恩人であり、僕の足長おじさん。あの人との出会いが全てで、感謝しかない》と語っていた松岡。“涙の墓参”で松岡は“天国の両親”と何を語り合ったのだろうか――。
2022年08月12日東京・白金にある松岡美術館では、4月より「出会い」をテーマに、中国陶磁、中国絵画、日本画、西洋画、能面などの館のコレクションを再構成し3会期連続で紹介する『松岡コレクション めぐりあうものたち』を開催。8月2日(火)より第二期となる『松岡コレクション めぐりあうものたち Vol.2』が開催される。松岡美術館の創設者・松岡清次郎は自らオークションや公募展に出向き、約2400点の作品を蒐集。清次郎が愛した美術も、さまざまな人やモノ同士のめぐりあいの上成り立っている。Vol.2となる同展ではそのコレクションから、「霊獣の文様(しるし)」「西洋絵画展 -東洋のかおり」「中国青銅器文様」という3つの企画展示を展開。それぞれ、龍や鳳凰などのモチーフが用いられた陶磁器・銅鏡・翡翠作品、中国や日本からの影響がみられる西洋絵画、文様に着目した中国青銅器を公開する。特に注目したいのは、「西洋絵画展 -東洋のかおり」で紹介される、ポルティーリエ、クロード・モネ、モディリアーニ、シャガール、ローランサンなど、4年ぶりに公開される同館所蔵の西洋絵画の数々だ。松岡清次郎は、自らのインスピレーションを第一に、サロン派、印象派、エコール・ド・パリの画家たちなど、約 130 点の西洋画を収集している。今回は、オリエント風の装束を身に着けた少女の姿を描いたポルティーリエの《オリエントの少女像》や、もとは四面の衝立仕立てであったローランサンの《帽子をかぶった少女》など、東洋からの影響を感じられる作品をセレクトして紹介する。中国陶磁をはじめとする東洋の美の虜になった清次郎が、その直観力で蒐集した西洋絵画に「東洋のかおり」を感じてみたい。アメデオ・モディリアーニ《若い女の胸像(マーサ嬢)》1916年~1917年頃マリー・ローランサン《帽子をかぶった少女》1924年頃青花麒麟文面盆「大明萬暦年製」銘 景徳鎮窯虁龍百乳文方鼎商時代晩期【開催概要】『松岡コレクションめぐりあうものたち Vol.2』会期:2022年8月2日(火)〜2022年10月23日(日)会場:松岡美術館時間:10:00〜17:00、毎月第1金曜は19:00まで(入館は閉館30分前まで)休館日:月曜日(祝日の場合翌平日)観覧料:一般1,200 円 25 歳以下 500 円美術館公式サイト:
2022年07月28日「4月下旬ごろ、『家政夫のミタゾノ』に携わっていた男性のスタッフが急逝したそうです。松岡さんとも長い付き合いだったといいます。撮影前に訃報が伝えられたときには、あまりに突然のことだったので動揺を隠しきれず涙するスタッフもいたと聞いています」(ドラマ関係者)6月10日に第5シリーズの最終回を迎えたTOKIO・松岡昌宏(45)の主演ドラマ『家政夫のミタゾノ』(テレビ朝日系)。松岡は訃報で現場が沈むなか座長として気丈に振る舞っていたという。「知らされた直後は、松岡さんも目に涙を浮かべていました。しばらくして逝去したスタッフのためにも、撮影を続けなければと立ち上がって、近くにあったお寺に撮影チームを引き連れてお参りに行ったといいます」(テレビ局関係者)ドラマスタッフの逝去についてテレビ朝日広報部に尋ねると、こう回答した。《プライべートの時間帯での不慮の事故でもあるため、詳細は控えさせていただきますが、謹んでご冥福をお祈りいたします》12日に放送されたラジオ番組『松岡昌宏の彩り埼先端』(NACK5)でも、松岡はスタッフの逝去についてこう明かしている。「これからも『ミタゾノ』をやるとしたら絶対見守っててよっていうふうに言って手を合わせた」天国のスタッフに向かって松岡は、“やるとしたら”と言っていたが――。「局側は『ミタゾノ』を高く評価しており、長期シリーズ化を目指しています。松岡さん自身も同様に『ミタゾノ』を大変気に入っていて“家政夫”という職業に定年はないので、長くやれる作品だと考えているといいます。年を重ねていくことで違う面白さも出せるようになるのではないかと楽しみにしているそうですよ。約3年前から構想がありながらコロナ禍で実現していなかった舞台化も今年の11月に実現します。次の第6シリーズも確実に制作されるでしょう」(前出・テレビ局関係者)亡き同志との『ミタゾノ』永続の誓いを胸に、松岡は歩み続ける。
2022年06月28日2022年6月8日、俳優の成田凌さんが、バラエティ番組『TOKIOカケル』(フジテレビ系)に出演。同番組は、株式会社TOKIO(以下、TOKIO)のメンバーである、城島茂さん、国分太一さん、松岡昌宏さんがMCを務めています。この日の放送では、『TOKIO』の松岡さんと成田さんの知られざる関係が明らかになりました。サウナが好きな成田凌と、松岡昌宏が…?元々サウナが好きな、成田さんと、松岡さん。以前は、サウナで顔を合わせることはなかったものの、共演後はなぜか、同じ施設を訪れるタイミングが重なるようになったそうです。不思議な縁について、成田さんはこのように語っています。元々、サウナが好きで通っていたんですけど。本当に驚くことに、(松岡さんと)共演させていただくようになってから、サウナでほぼ毎日会うようになるっていう。同じサウナには通っているんですけど(以前は顔を合わせたことがなかった)。(共演中は)時間が合うようになったからと思いきや、休みの日も会うんですよね。TOKIOカケルーより引用松岡さんは、顔を合わせる頻度が高くなったため、サウナに入っている間、扉が開くと「成田さんかな?」と入ってくる人を確認するようになったのだとか。また、成田さんは「浴場で頭を洗っていると『お!お疲れぃ!』って松岡さんが声をかけてくれる」と、もはや後ろ姿だけで判別されるようになったことを明かしています。2人のエピソードを受け、国分さんは「もう付き合っちゃえばいいのに」とツッコミ。成田さんは「撮影現場で服を着て会うほうが恥ずかしい」といい、スタジオは笑いに包まれました。サウナを通じて、より仲がよくなった2人に、さまざまな声が上がりました。・後ろ姿で分かるのはすごすぎて爆笑してしまった!・成田さんと松岡さんのトークが面白すぎた。仲がよすぎて、もはや兄弟みたい!・何気なく入ったサウナに、松岡さんと成田さんがいたらめちゃくちゃびびるよね…!?仲のいい2人のトークは、多くの人に笑いを届けたようです![文・構成/grape編集部]
2022年06月10日YouTubeチャンネル「江川卓のたかされ」を運営する株式会社BLOCK(代表:山本達裕、本社:東京都港区)とベースボール専門メディアFull-Count(フルカウント)を運営する株式会社Creative2(代表:石倉勇、佐藤岳、本社:東京都目黒区)は、「江川卓のたかされ」とFull-Countとのタイアップ企画を2022年6月4日から開始します。江川卓のたかされ×Full-Count【江川卓のたかされ×Full-Count タイアップ企画について】■Full-Count編集長による江川卓氏への直撃インタビューFull-Count編集長による江川卓氏への直撃インタビューを行い、Full-Count内のページで記事として公開されます。また、インタビューの様子は、「江川卓のたかされ」でもタイアップ企画として公開されます。プロ野球記者歴17年の編集長が、江川卓氏へズバリと切り込むインタビューは必見です。■「江川卓のたかされ」動画コンテンツのエンベッド記事の公開「江川卓のたかされ」の動画コンテンツの中で、Full-Countが気になる動画をピックアップし、野球専門メディア独自の目線で記事にして公開します。また、記事の中では「江川卓のたかされ」の動画の埋め込みも行い、より詳しく内容を知りたい方は、記事内で動画を視聴することができます。■Full-Count内で「江川卓」特別カテゴリーの設置Full-Count内に「江川卓」特別カテゴリーの設置を行い、今回のタイアップ企画をさらに盛り上げます。〈YouTubeチャンネル「江川卓のたかされ」〉URL: 〈ベースボール専門メディアFull-Count(フルカウント)〉URL: 【会社概要】名称 : 株式会社BLOCK代表 : 山本達裕所在地 : 東京都港区西麻布1-14-1 井門西麻布ビル5F事業内容: YouTubeチャンネルの制作・運営事業、ECコンサルティング事業URL : 名称 : 株式会社Creative2代表 : 石倉勇、佐藤岳所在地 : 東京都目黒区東山2-3-2 COM'S FORUM 5F事業内容: マーケティング事業、メディア事業、アスリートサポート事業URL : 詳細はこちら プレスリリース提供元:@Press
2022年06月03日TOKIOの松岡昌宏が、舞台『家政夫のミタゾノ THE STAGE~お寺座の怪人~』の主演を務めることが28日、明らかになった。同作は女装した大柄な家政夫・三田園薫が、派遣された家庭・家族の内情を覗き見し、そこに巣食う“根深い汚れ”までもスッキリと落としていく痛快“覗き見”ヒューマンドラマシリーズの舞台化作。開山200年の祝賀祭が終わるまで由緒あるお寺の家事手伝いをすることになった三田園たちは、後継者争いが生まれる中で謎の仮面の怪人の噂に立ち向かっていく。ドラマシリーズは松岡主演で2016年10月にテレビ朝日の金曜ナイトドラマとしてスタートし、過去に放映されたシリーズ全てが深夜帯としては異例の高視聴率をマーク。人気ドラマシリーズとして幅広い世代から人気を博し、現在金曜ナイト史上最長の第5シリーズが放映されている。これを記念してテレビを飛び出し、ミタゾノが観客の前へ現れることになった。脚本はこれまでの『家政夫のミタゾノ』シリーズを手掛け、ミタゾノの魅力を知り尽くす八津弘幸が、演出は『私のホストちゃん』『けものフレンズ』シリーズなどを手掛け、既存の原作イメージを崩さない作品作りに定評がある村上大樹が務める。ドラマの世界観をそのままに、お寺一家の秘密をミタゾノが暴き、知って得する家事ワザをお客様の前で“生披露”する。松岡が演じるのは、寡黙で神出鬼没、何を考えているかわからない上に女装しているため不気味な面もあるが、家事のスキルはプロ級の、むすび家政婦紹介所に所属する家政夫・三田園薫。ひとたび派遣先の家庭が隠している“秘密”に気付いてしまうと、それを暴きたくなってしまい、誰にも気付かれず自分の手も汚さず罠を張り巡らせて、依頼人の化けの皮をはがしていく。また本作のヒロインとなる三田園の新しい相棒・穴井仁奈(通称:アニー)に矢作穂香、物語の舞台となる寺を継ぐのが嫌でミュージカル俳優を目指して家出をしていた跡取り息子役に原嘉孝、寺の僧侶でどこか怪しい雰囲気を持つ小田切尊徳に六角精児と、舞台版の新キャストが決定。しゅはまはるみ、平田敦子、余 貴美子とドラマでお馴染みのキャストもむすび家政婦紹介所を飛び出し活躍する。東京公演はEXシアター六本木 にて11月17日~27日、大阪公演は森ノ宮ピロティホールにて12月3日〜4日。○八津弘幸 コメント初回から脚本を手掛けている『家政夫のミタゾノ』の舞台化が決まって万感の思いが込み上げました。この日のために『家政夫のミタゾノ』を書き続けてきたといっても過言ではありません。僕は大学は演劇学科を出てるんです。やっとホームに帰ってきました……舞台の脚本も演出もしたことないけど。舞台版と映像で一番違うのは、三田園の象徴でもある『覗く』姿を、映像では顔や目のアップで見せられますが、舞台だとそうはいかないので、どうやって三田園の不気味さを出すかが難しいところかと。あとは馬鹿力を出すところはリアルに馬鹿力を出さなければなりませんから、松岡さんよろしくお願いします。“お寺座の怪人”については、他のアイディアの当て馬用に、3秒くらいで考えたものに、プロデューサーの方々が喰いつかれまして「さすがですね」みたいな空気になったので「まあこれくらいやらないと」と臨機応変に答えまして。そこから慌てて構想を膨らませて、結果的にかなり面白くなりそうです。さすが皆さん見る目があります。せっかくの舞台ですから、映像では出来ない遊びを出来るだけ盛り込んでいきたいですね。皆さまのおかげでTHE STAGEという素晴らしい機会を頂き、まことに痛み入ります。ドラマとはまた一味違う『家政夫のミタゾノ』をご堪能いただけると思いますので、ぜひ劇場に足をお運びください。お寺座の怪人~鑑賞後はきっと皆さん慈悲の心に包まれて、幸福な世界が訪れることでしょう。合掌。○村上大樹 コメント今までアニメや小説が原作の舞台化は経験がありますがドラマの舞台化は初めてです。大人気ドラマの舞台化ということで緊張もしますが、『家政夫のミタゾノ』には決して一筋縄ではいかない色んな方向性の面白さが詰まっていると思うので、思い切った演出がたくさんできたらと思います。公演名称があのミュージカルのタイトルと酷似しているのは偶然なのか!? ともあれ舞台ならではのダイナミックな表現をあの手この手で追求できたらと思っています。先日撮影現場にお邪魔してご挨拶させていただいたミタゾノさんのインパクトが圧倒的過ぎて、あの方が本当に松岡さんなのか?未だに心の整理がついておりません(笑)。舞台俳優としてもとんでもない経験値をお持ちの松岡さんが、ドラマでずっと育ててきたミタゾノというキャラクターを、生でどう演じるのか? 2枚目でもあり3枚目でもある松岡さんが見られるのではと楽しみにしています。謎だらけの家政夫ミタゾノさんを生で覗き見できるチャンスです!笑いあり涙あり、歌あり踊りありパロディあり?と、何でもありの舞台をどうぞお楽しみに!○松岡昌宏 コメントシーズン3のときに、プロデューサーさんに「舞台をやりたいね」という会話をしていたので、それが形になって嬉しいです。(“お寺座の怪人”というサブタイトルから)いつものミタゾノのようにふざけた感じで入っていますが、映像とはまた違った形の、舞台ならではの「生のミタゾノ」を楽しんでいただけたらと思います。(公演を楽しみにしているお客様)痛み入ります。○矢作穂香 コメント大人気ドラマ『家政夫のミタゾノ』の作品には、以前ゲストで出演させて頂いたことがあるのですが、また!!こうやって携わることができるとは思っていなかったので、嬉しい気持ちでいっぱいです。そして、舞台ということで、ミタゾノさんと一緒にステージ上でどんな物語を展開していくのか、今から楽しみです!生のお芝居を観ていただける機会があることにとても感謝しております。一つ一つを大切に頑張って演じたいと思います。皆様と素晴らしい時間を共に過ごせること、お会いできる日を心待ちにしております。○原嘉孝 コメント自分も観ていた人気ドラマの舞台化ということで、出演できることが本当に嬉しいですし、どのような舞台になるのか僕自身もワクワクしています!そして大先輩の松岡くんとの共演が本当に楽しみです。年末のジャニーズカウントダウンコンサートで挨拶するくらいしか接点がなかったのですが、今回はたくさんコミュニケーションを取りながらいい作品作りができたら嬉しいです!ドラマの世界観を再現しつつ、舞台ならではの良さも出せるように頑張ります。ドラマファンの方にも、初めて観る方にも楽しんでいただける作品だと思います。ぜひ劇場にお越しください!○しゅはまはるみ コメントああなるほどな、と思いました。『家政夫のミタゾノ』に登場する、個性的でちょっとウザイ(笑)キャラクターたちは元々舞台にピッタリだと思ってたんです。と言うのは嘘です!めちゃくちゃ驚いたし快哉を上げたし企画が無事に進んでいくことを今も祈り続けてます!というか私も出演できるのか不安で夜しか眠れなかったのでキャスティングされてほんとうによかったです!『家政夫のミタゾノ』ってもんのすごく舞台向きだと思うんです! ストップモーションとか、嘘みたいな事件とか。ドラマキャストのみんなでは「歌って踊るミュージカルも合うよね~。あっ、ミタゾノさんフライングとかしちゃう!?紹介所メンバーは相変わらず紹介所から出ないなら稽古が楽でいいねぇ」なんて話してます。どうなることか?ぜひ劇場に確かめに来てくださいね!○平田敦子 コメント舞台化が決まってとても嬉しいです。映画化ではなく舞台化というのが本当に嬉しい。以前そんな話を聞いた事があったと思うのですがまさか本当に実現するとは驚きです。第5シリーズまで出演させていただいた感謝を忘れず、大切に楽しみたいと思います。ドラマでは家政婦紹介所の中から出たことない私達もついに舞台では外に出ることになりそうです。ドラマをご覧いただいている方はもちろん、ご覧になったことのない方にも楽しんでいただけたら嬉しいです。劇場でお会いできることを楽しみにしております。○六角精児 コメント長く続いているドラマの舞台版に出させて頂くことをとても嬉しく思います。すでに出演なさっている皆さんの中に入り「新しい風」的な役割を担えればと、今から楽しみにしています。舞台での実演はドラマとは違った臨場感があります。役者たちの生の息遣いや劇場の奥深さを味わいに来ていただければ幸いです。○余貴美子 コメント一歩も外に出たことのない、むすび家政婦紹介所のメンバーが、念願の表の世界に出られる。ワクワクして! 11月が待ち遠しい。一生忘れられない、パンチのあるトンチの効いた物語をお届けできると思います。浮世の憂さ晴らしに!ご期待下さい。
2022年05月28日「出会い」をテーマに、中国陶磁、中国絵画、日本画、西洋画、能面などのコレクションを再構成し、3会期連続で展開される企画展の第一期『松岡コレクション めぐりあうものたち Vol.1』が4月26日(火)より開催される。松岡美術館の創設者・松岡清次郎は自らオークションや公募展に出向き、約2400点の作品を蒐集。清次郎が愛した美術も、さまざまな人やモノ同士のめぐりあいの上成り立っている。同展はふたつの企画から構成される。ひとつめの企画『二色(ふたいろ)の美』では、再開記念展でも出品していた《青花龍唐草文天球瓶》を引き続き展示するほか、磁州窯、景徳鎮窯の二色のコントラストが映えるうつわを公開。限られた色での多様な表現とその変遷、古代中国で生まれ私たちの生活に根付く色彩観や五行思想にも着目する。ふたつめの企画『故(ふる)きを温(たず)ねて』では、歴史人物を軸にした書物や日本画を紹介。後白河院の意外な一面を捉えた日本画家・真野満の傑作《後白河院と遊女乙前》や、山を愛した画家としても知られる山元春挙による《萬代不易図》などを公開。また、特別展示として、同館蔵の中国古代青銅器を3会期にわたって展示。第一期では形とその用途に注目した食器や酒器に加え、水器、楽器を入門的視点で紹介する。「優れた美術品は一般に公開し、ひとりでも多くの美術を愛する人に楽しんでいただきたい」という、創設者の想いに触れることができそうだ。青花龍唐草文天球瓶明時代永楽期景徳鎮窯山元春挙《萬代不易図》大正5~大正6(1916~1917)年頃前期展示:4/26(火)~6/5(日)火焔青管耳方瓶清時代「大清乾隆年製」銘景徳鎮窯酒井抱一《相生松・尉姥》江戸時代後期展示:6/7(火)~7/24(日)【開催概要】『松岡コレクション めぐりあうものたち Vol.1』会期:2022年4月26日(火)〜2022年7月24日(日) ※会期中展示替えあり会場:松岡美術館時間:10:00〜17:00、第1金曜は19:00(入館は閉館30分前まで)休館日:毎週月曜日(祝日の場合翌平日休)料金:一般1,200円、25歳以下500 円美術館公式サイト:
2022年04月20日岡田准一がヤクザ組織に潜入し、のし上がる元警官を演じる主演映画『ヘルドッグス』に、松岡茉優、北村一輝、大竹しのぶが出演していることが分かった。松岡茉優が演じるのは、兼高(岡田さん)とバディの室岡(坂口健太郎)が所属する東鞘会・神津組のボスの愛人で、刺激大好きで挑発的なグリーンヘアの吉佐恵美裏。松岡さんは「台本を読んだ時に、私が平成生まれで、女性だからこそ、今の新しい価値観の子たちが見たときにギャップを感じない、さらに共感を得るキャラクターにできたらいいなと思いました。恵美裏は魅力的で頭が良くて、私も憧れてしまうような女性です」と役について明かし、艶っぽさと怪しさをあわせもった恵美裏のビジュアルについては「赤いリップを引きたいと思ったんです。口紅が赤なら髪は補色の緑だと、ちょっと目で追っちゃう色合いだなと思って。赤の補色であれば、最初は青ということも考えましたが、ゆっくり青緑になっていき、最終的に緑の髪色になりました」とこだわりも語っている。松岡茉優また、兼高と室岡のボスで、東鞘会最高幹部である東鞘会三羽烏の一人、任侠100%の人情組長・土岐勉を北村一輝。東鞘会へ恨みを抱え、マッサージ師として組織内部にも入り込む潜入捜査員の連絡係・衣笠典子を大竹しのぶが演じる。北村一輝土岐は、全身に龍の和彫りの刺青を入れ、ヴィンテージのバーバーチェアで行う散髪タイムを大事にする兼高の親父(オヤジ)。「最初に脚本を読んだ時はハードボイルド、男の世界の話なんだと思いました。自分にとっても本当に久しぶりで、少し懐かしいなと思いながら読ませていただいて。その中で土岐という、人間性が結構かっこよかったりする、筋が通っていて、非常に魅力的な役だなと思いました」と印象を述べた北村さん。警察と兼高を繋ぐ重要な役割を担いながら、東鞘会にも出入りをしている謎の存在を演じる大竹さんは「撮影は緊張感があり、映画を撮ってるんだなって実感することが出来ました」とふり返り、岡田さんについては「全然変わらず、初めてご一緒した当時に戻ったみたいで楽しかったです。『全く変わってないね』と話したら、私も変わってないと言われて、撮影の合間は色々な思い出話に花を咲かせました」と再会を喜んだという。大竹しのぶ見どころについては「アクションというのはなにも戦ってだけのシーンではなく、全体的な動きであったり、その空気感というのを、監督がこだわっていたりしましたので、そこは僕も個人的に見てみたいところです」(北村さん)、「本当に岡田さんの、日本人最強の動きが随所に、そして今回はもう右にも左にもとても強いキャラクターだから、最強っぷりが堪能できますし、それに食らいついている坂口くんがまたミステリアスで、対比がすごく良いんです!」(松岡さん)と明かし、大竹さんも「台本を読むと、とても怖いシーンが次々に出てくるんですけれど、先を読まずにはいられない気持ちにさせられます。出てくるキャラクターも、みんなどこか寂しくて魅力ある人たちなので、とにかく楽しみにしてほしいなと思います」と呼びかけている。『ヘルドッグス』は9月16日(金)より全国にて公開。(cinemacafe.net)■関連作品:ヘルドッグス 2022年9月16日より全国にて公開©2022 「ヘルドッグス」製作委員会
2022年04月04日暖かい春はもう目前。身近なところから明るい気持ちを取り入れよう!松岡茉優が春らしいウォームカラーをロマンティックに纏って登場。タオルの織りでブランドの象徴的なパターンを表現した、オリジナルなセットアップ。この春注目したい色の一つであるピンクのセットアップ。綿混のタオル生地には、ボッテガ・ヴェネタにとってアイコニックなイントレチャートの模様が立体的なジャカード織で全体に施され、ブランドのエスプリを全身に纏えば気分も高まる。ジャケットはボタンを大胆に開けて肌見せを楽しんだり、デニムと合わせたりなど自由な組み合わせを楽しんで。ジャケット¥193,600パンツ¥275,000シューズ¥115,500(以上ボッテガ・ヴェネタ/ボッテガ・ヴェネタ ジャパン TEL:0120・60・1966)イエロードレス×ラメが輝くライトグリーンのブーツで、ハッピーオーラ満開!あざやかなイエローが春の訪れを感じさせてくれるカジュアルなミディドレス。ウエストが絞られた美しいAラインのコンサバティブなシルエットを、コットン混の生地感やクルーネックのデザインで軽やかに。さらに動くごとに揺れるアシンメトリーのケープが遊び心を加え、くるくると表情が変わるのがかわいらしさを一層もり立てる。イエローの他に、シックなブラックも。ドレス¥187,000ブーツ¥138,600(共にロエベ/ロエベ ジャパン クライアントサービス TEL:03・6215・6116)リアルなアニマルプリントがとびきりキュート!品よく色を取り入れられるベージュは、春らしいスタイリングの必須キーワード。今季のバーバリーで大注目のディアプリントシリーズならプレイフルなベージュの1トーンコーデを楽しめる!ダウン仕様のコート、着心地もモコモコでかわいらしいパフジャケット、インナーからミニスカートまで、すべて同プリントで揃えて。コート¥302,500ジャケット¥269,500トップス¥85,800※すべて予定価格(以上バーバリー/バーバリー・ジャパン TEL:0066・33・812819)花柄ワンピースで春めく気分。春らしいフラワーのトータルプリントドレスは、裾のさりげないフリルがポイント。甘すぎないデザインで、シルエットをより立体的で表情豊かに仕立てる。羽二重のシルクで編まれていて、光沢感があり、軽やかながら特別感のある一枚。足元にはマニッシュな白のレースアップシューズを合わせて、コーディネートを引き締めて。ドレス¥239,800シューズ¥119,900(共にステラ マッカートニー/ステラ マッカートニー カスタマーサービス TEL:03・4579・6139)まつおか・まゆ1995年2月16日生まれ、東京都出身。『勝手にふるえてろ』で第42回日本アカデミー賞優秀主演女優賞受賞。圧倒的な演技力で映画やドラマで活躍。声の出演をする『映画ドラえもん のび太の宇宙小戦争 2021』が公開中。※『anan』2022年3月23日号より。写真・田中雅也(TRON)スタイリスト・木津明子ヘア&メイク・髙橋 彩(by anan編集部)
2022年03月17日平凡なイチ社員・高梨雛子(高畑充希)が子会社の社長に任命され奮闘する姿を描いたドラマ『ムチャブリ! わたしが社長になるなんて』。今作で松岡広大さんが演じているのは、雛子が手がけるレストラン『プチボナール』の見習いシェフ・萩尾慧。第3話では実家が和菓子屋で、パティシエ志望なことも明らかに。「この作品の面白さって、社長を任された雛子が仕事に対してどんどん前向き…というか上昇志向になっていくところだと思うんです。光を与えられた人間がどうやって成長していくのか…。僕が演じる萩尾も、これまでは重圧から逃げる人生を送ってきたけれど、雛子の言葉で立ち向かう勇気を持つ。僕自身、これまで逃げ出したいと思うような苦しいときもあって、紆余曲折しながらも今自分の足で立って仕事をしているので、共感する部分は多いです」ただ、自身は大役や難役を目の前にすると燃えるタイプなようで…。「お話をいただいてコンマ数秒はどうしようってなりますけど、そこへの躊躇はないですね。選んでいただいた以上、僕がこれまで培ってきたものがあって、達成できると思ってもらえたということ。長ゼリフや説明ゼリフのような大変なものほど、どうやって演じるか考える過程が楽しいし、その時間が愛おしくて」今は映像での魅せ方を絶賛研究中。「その日の撮影スケジュールによっては、最後のシーンを撮って、その後に最初のシーンを撮るっていうこともあるわけです。だからその場面での萩尾の感情や背景をちゃんと理解して演じないと、お芝居が繋がらなくなってしまう。そういう意味で、ある程度の計算が必要だし、感情の機微をいかに100%に近い形で瞬発的に出せるかが重要。そこが難しいと思うぶん面白いですよね」ここ数年、身体表現を重視したコンテンポラリー的作品や、かと思えばセリフで紡いだ深淵な二人芝居など、新たなジャンルに挑戦している。「自分の技量をあらためて試したかったというのが大きいです。これまでのイメージも一回壊して、ここからいろんなものに飛び込んで、ひとつに括れないいろんな顔を持った俳優になりたいんです」『ムチャブリ! わたしが社長になるなんて』平凡なイチ社員・雛子(高畑充希)は、ある日、社長の浅海(松田翔太)から新しく立ち上げる子会社の社長に任命される。突然のムチャブリに戸惑いながらも奮闘していくが…。毎週水曜22時~日本テレビ系にて放送中。提供:日本テレビまつおか・こうだい1997年8月9日生まれ、東京都出身。近年の出演作に、ライブ・スペクタクル『NARUTO‐ナルト‐』、ミュージカル『スリル・ミー』『ニュージーズ』、ドラマ『西荻窪 三ツ星洋酒堂』『ボイスII』など。※『anan』2022年2月23日号より。写真・土佐麻理子スタイリスト・カワサキタカフミヘア&メイク・RYOインタビュー、文・望月リサ(by anan編集部)
2022年02月19日『スポーツ界の熱い男』と聞くと、元プロテニスプレーヤーである松岡修造さんを多くの人が思い浮かべることでしょう。持ち前の明るさと熱い性格で、現役引退後はスポーツ解説者やタレントとして活躍していている、松岡さん。そんな彼の人柄が伝わる新たなエピソードが、ネットで話題になっています。号泣する織田信成に、松岡修造がかけた『ひと言』その発言があったのは、2022年2月17日に放送された、『北京オリンピック スピードスケート女子1000m、フィギュア女子フリー』(テレビ朝日系)の中継。同番組では、メインキャスターとして松岡さん、そしてキャスターとして元フィギュアスケート選手の織田信成さんが出演し、解説を務めました。松岡さんにも負けないほど熱い性格の持ち主である織田さんは、選手による迫真の演技を映像で振り返りながら、感極まって号泣。すると、中継越しに織田さんの姿を見た松岡さんは、優しくこのように声をかけたのです。織田さんの映像も見てます。織田さん、ごめんなさい。泣いている中、そばにいれずに…ごめんね!北京オリンピック スピードスケート女子1000m、フィギュア女子フリーーより引用織田さんが涙を流す姿を見て、松岡さんは「そばにいてあげられなくて、ごめん」と斜め上の謝罪!直接元気付けることができないモニター越しの状況に、松岡さんはもどかしさを感じたのかもしれません。また、熱くなって泣くことが多い織田さんを「またか」と流さず、真剣に寄り添う点も、優しい人柄を感じさせます。中継を見ていた人たちは、2人のやり取りに胸が熱くなったり、笑ったり、驚かされたりしたようです!・めちゃくちゃ優しいんだけど、「恋人かよ!」って突っ込んだわ!・斜め上の言葉で爆笑した。松岡さん、さすがです。・こうやってすぐに寄り添える人が、本当の『優しい人』だよなあ。『熱い男』でありながら優しさも持ち合わせ、むやみやたらに根性論を振りかざさない松岡さん。そんな性格が、スポーツファンや選手以外からも好かれる理由なのでしょう。松岡さんの何気ないひと言は、織田さんだけでなく多くの人を笑顔にしてくれました![文・構成/grape編集部]
2022年02月18日「田辺弁慶セレクション2020」にて上映され、4日間ほぼ連日満席となった、藤原季節、長尾卓磨出演映画『中村屋酒店の兄弟』が、3月より全国公開されることが決定した。数年前、家を出て一人東京で暮らす和馬(藤原季節)は、親が経営していた酒屋を継いだ兄・弘文(長尾卓磨)の元へ帰ってくる。年齢を重ね、変わってしまった母の姿に戸惑いながらも、そのときを受け入れ過ごしていく和馬。相手を思うほど、和馬、弘文は少しずつズレていったお互いの距離を感じていた。和馬の抱える秘密を知る弘文、それを知る和馬。お互いが前に進むためとった選択には、純粋に相手を思う辛さと難しさがあった。そして、2人は朝を迎える――。藤原さんと長尾さんが兄弟役を演じた本作は、俳優としても活動する白磯大知監督が、独学で脚本を書き始めて初監督した、現代の町の酒屋にスポットを当て、兄弟を通じ家族の距離を描いたヒューマンドラマ。45分の中編ながら、熟成された醸造酒のような味わい深い佳作が誕生した。なお本作は、第13回田辺・弁慶映画祭(TBSラジオ賞)をはじめ、第30回東京学生映画祭(グランプリ)、第11回下北沢映画祭(観客賞)、門真国際映画祭2019(最優秀J:COM賞)など、数々の国内映画賞を受賞した。▼コメント・藤原季節監督の白磯大知は映画「中村屋酒店の兄弟」を撮り終えてから、ロケ地の中村屋酒店さんの閉店を追ったドキュメンタリーを撮った。中村屋酒店が無くなったとしても、決して無くならない"何か"を撮りたかったんだと思う。撮れたんだと思う。撮れたから、こうして劇場公開まで伝わったんだと思う。ここまで尽力してくださった皆様に感謝しかありません。僕は長尾卓磨さんと兄弟を演じましたが、今では白磯大知を含めて三兄弟だと思ってます。ウチの末っ子の大切な作品、よろしくお願いします。・長尾卓磨『中村屋酒店の兄弟』は失われゆく古き良き酒屋さんの姿を残したいという監督の想いから始まった映画でした。実際、撮影で使わせていただいた中村屋酒店は撮影後閉店し更地になりました。今またこうして上映の機会をいただき、その佇まい、店の匂いがたちのぼってくることを、そして多くの皆様にご覧いただける機会をとてもうれしく思います。映画の佳さを体感していただける白磯大知初監督作品です。どうぞよろしくお願い申し上げます。・白磯大知監督初めて撮った映画『中村屋酒店の兄弟』が今改めてスクリーンで上映出来ること、とても光栄に思います。映像のない真っ暗な状態でのスピンオフラジオドラマから始まる、物語。映画館だからこそ、ここまで作品に没頭出来るのだと思います。今とは違うあの頃の感覚、あの頃のスタッフ、キャスト、映画という残り続けるものの良さを噛み締めながら、多くの方々に届くことを祈っております。是非スクリーンでご覧ください。『中村屋酒店の兄弟』は3月4日(金)より渋谷シネクイントにてレイトショー先行公開、3月18日(金)より全国にて順次公開。(cinemacafe.net)■関連作品:中村屋酒店の兄弟 2022年3月18日より全国にて順次公開©『中村屋酒店の兄弟』
2022年01月11日俳優の松岡広大が25日、東京・渋谷のHMV&BOOKS SHIBUYAでカレンダー『松岡広大 2022年カレンダー』(発売中 3,000円税込 発売元:アミューズ)の発売記念イベントを行った。2022年にデビュー10周年を迎える松岡広大が初めてセルフプロデュースしたカレンダーをリリース。「共感」をテーマに"過去""現在""未来"を自身の言葉で表現したいという想いから自身が書き記した文章が盛り込まれたストーリー仕立ての構成で、文章はもちろん写真も多く掲載されるなど、松岡の魅力が詰まったカレンダーとなっている。カレンダーについて松岡は「2年前にコロナが日本に上陸した時、1人でずっと悶々としていたものを考える機会があって。それをどうにか写真と文字にできないかなと思って作りました」と制作までの経緯を説明し、「ずっと書き溜めていたモノをまとめて、なおかつ物語調にすることをこだわりました。文章のところも是非読んでいただけたら幸いです」とアピール。カレンダーにしては写真もかなり数が掲載されており、「僕だけど僕じゃないモノを演じたので、枚数が必要でした。多いところはこだわりましたね」と振り返り、「初プロデュースということで自信を持って世に送り出せる作品になりました。是非買っていただけたら幸いです」と胸を張った。また、「すっと一緒に仕事をしていた演出家さんと演劇でご一緒できたりドラマで猟奇的な役をやらせていただいたり念願だったブロードウエーもできました。やりたいと思ったことが叶えられた年になりましたね」と今年を振り返り、「長期で映画の撮影に入りたいですね。何カ月かけたり年単位で1シーン1カットを大事にして映像作品に臨みたいです」と来年の抱負を語った。来年はデビュー10周年を迎える。「すごく濃い10年でした。10代の頃に海外公演で演劇ができたり、他の10代の俳優さんができなかったことをさせてもらえたので、そこは大きな武器になっていると思います」とこれまでの経験が糧になったといい、「脚本にも興味はありますし、文章だけで勝負したいという思いはあります。純文学とか好きなので書いてみたいですし、1冊の本にまとめるなどそういったモノを作れたらとは個人的に思っています」と意欲を見せていた。
2021年12月26日