練馬区立美術館では、2024年3月16日(土)より『生誕150年池上秀畝―高精細画人―』を開催する。明治から昭和初期にかけて活躍した日本画家、池上秀畝(いけがみ・しゅうほ1874-1944)の生誕150年を記念して、その人生と代表作をたどる展覧会だ。近代の日本画家といえば、横山大観や菱田春草ら、それまでの日本画に新しい風を吹き込んだ「新派」の画家にスポットがあたりがちだが、当然ながら日本には、伝統的な日本画を描く「旧派」の画家も数多く存在した。その「旧派」の流れを汲む池田秀畝は、長野県上伊那群高遠町(現在の伊那市)出身。明治22年(1889)、15歳の時に上京して、日本画家・荒木寛畝の住み込みの弟子となり、大正5年(1916)から3年連続で文展特選を受賞、また帝展で無鑑査、審査員を務めるなど、官展内の旧派を代表する画家として活躍した。同じく長野出身で同年の菱田春草もまた15歳の時に上京している。しかし、この年にできた東京美術学校(現・東京藝術大学)に入学したことで、「新派」の旗手となっていった。徒弟制度と学校制度。それぞれが飛び込んだ制度の違いが、ふたりの道を分けたといえるだろう。タイトルに「高精細画人」とあるように、秀畝の作品は、緻密な写生を礎に描かれている。その上で、画面の大きさと絢爛さが特徴だ。同展では、縦横2mを超える大型の屏風作品を多数紹介。その一部は、ガラス越しではなく、畳に座って間近に鑑賞できる展示が行われるので、ぜひ本来の屏風の姿を味わいたい。さらに、彼が生涯を通じて描きためた、写生帖や画帳の公開も興味深い。完成作では見られないような人物スケッチや西洋画の模写などから、秀畝画の懐の広さや、彼自身の人となりを知ることができるだろう。同展ではゲストスライドトークや美術講座などのイベントが多数予定されている。詳細や申し込み方法は美術館ホームページにて確認を。<開催概要>『生誕150年 池上秀畝―高精細画人―』会期:2024年3月16日(土)~4月21日(日) ※一部展示替えあり会場:練馬区立美術館時間:10:00~18:00(入館は17:30まで)休館:月曜料金:一般1,000円、大高・65~74歳800円公式サイト:公式サイト:
2024年02月22日展覧会「生誕150年池上秀畝─高精細画人─」が、東京の練馬区立美術館にて、2024年3月16日(土)から4月21日(日)まで開催される。その後、5月25日(土)から6月30日(日)まで、長野県立美術館に巡回する。“旧派”の日本画家・池上秀畝池上秀畝(いけがみ しゅうほ)は、明治時代から昭和時代にかけて活躍した日本画家だ。大画面の華麗な花鳥画を得意とした秀畝は、屋敷や御殿を飾る屏風作品や障壁画を数多く手がけている。その作例として、現在のホテル雅叙園東京の「秀畝の間」や百段階段の「静水の間」に描かれた天井絵を挙げることができる。長野に生まれた秀畝は、伝統に基づく「旧派」を代表する画家として、国が主催する官展で活躍した。一般に旧派の作品は、同じく長野出身の菱田春草らが牽引した「新派」の日本画に比べて、現在その知名度は限られている。しかし、旧派は当時の展覧会で評価されるばかりでなく、屏風作品などは装飾美術としても認められていた。さらに、秀畝は、写生を重視した描写に、新派の画家が試みた空気感の表現などを取り入れるなど、伝統にとらわれない表現を追求している。展覧会「生誕150年池上秀畝─高精細画人─」では、秀畝の人生と代表作をたどりつつ、その画歴を紹介。文展や帝展に出品された代表作、大画面の屏風作品などに加えて、初公開となる写生帖を展示するとともに、「旧派」と呼ばれた画家に新たな視点から光をあててゆく。池上秀畝と師・荒木寛畝明治7年(1874年)に生まれ、幼い頃から絵を描いていた秀畝は、明治22年、本格的に絵を学ぶために上京し、絵師の荒木寛畝(あらき かんぽ)に師事。寛畝は、伝統的な書画ばかりでなく、一時期は高橋由一や五姓田義松らと並び称される油彩画の名手であったという。このように写生を重んじる姿勢は、秀畝にも息づくこととなる。本展の序盤では、《日蓮上人避難之図》といった秀畝の初期作を、師・寛畝の作品とともに展示し、秀畝の学習の一端を紹介する。官展の出品作と代表作秀畝は、明治40年(1907年)に文展が始まって以降、意欲的に作品を出品。3回目の出品となる第4回文展で三等賞を受賞し、大正5年(1916年)からは3年連続で文展特選を受賞するなど、画壇を代表する画家となってゆくことになる。会場では、第4回文展の受賞作《初冬》、特選を受賞した《夕月》や《四季花鳥図》など、官展の出品作を一堂に集めるとともに、《松に白鷹・桃に青鸞図》をはじめ、皇族や華族の御殿や屋敷を飾った代表作も紹介する。大画面の屏風作品を体感展覧会への出品作において、会場で存在感を示す大画面の屏風作品は、日本画会場の花形であった。秀畝は、出品作として屏風作品を手がける一方、それ以外でも多くの屏風作品を残している。本展の終盤では、《竹林に鷺図》や《桐鳳凰図》、《翆禽紅珠》などの屏風を紹介。一部の屏風は、畳に座って間近で鑑賞できるよう展示する。展覧会概要展覧会「生誕150年池上秀畝─高精細画人─」会期:2024年3月16日(土)〜4月21日(日) 会期中、4月1日(月)に展示替えあり会場:練馬区立美術館住所:東京都練馬区貫井1-36-16開館時間:10:00〜18:00(入館は17:30まで)休館日:月曜日観覧料:一般 1,000円、高校生・大学生・65〜74歳 800円、中学生以下・75歳以上 無料※各種割引制度あり(詳細については美術館ウェブサイトを参照)※初回のチケット半券を受付に提示することで300円割引■巡回情報・長野県立美術館会期:2024年5月25日(土)〜6月30日(日)住所:長野県長野市箱清水1-4-4【問い合わせ先】練馬区立美術館TEL:03-3577-1821
2023年12月20日「5月19日に逝去された上岡龍太郎さん(享年81)を偲んで、和田アキ子さん(73)や、ビートたけしさん(76)、今田耕司さん(57)などが、それぞれの冠番組で生前の交流を明かしていました。また6月11日には追悼特別番組『さようなら 上岡龍太郎さん』(ABCテレビ)が放送されました」(芸能関係者)6月2日に肺がんと間質性肺炎のため亡くなったことが発表された上岡さん。`00年にタレント業から引退していたにもかかわらず、訃報には大きな関心が集まった。「幼い頃、がんを患っていた実母のもとに霊媒師や霊能者を自称する人たちが押し寄せたが、誰も病気を治すことはできなかったことから、上岡さんはオカルト嫌いになったといわれています。占いにたいしては、上岡さんが占い師に『あなたを殴るか占え』といい、占い師が『殴らない』といい終わる前に殴ったという逸話は、たびたび伝えられています」(前出・芸能関係者)しかし、上岡さんを知る演芸作家は、「占いや、占い師そのものを嫌っていたわけではないのです」と断言する。「上岡さんは、町などで活動するテレビに出演しない占い師は社会に必要な仕事として認めていました。占いに頼る人もそれで救われるならと考えていました。彼が許せなかったのは、占いそのものではなく、社会的影響力のあるテレビで占い師がなんの科学的な根拠もないことを、まるで確実に起きる真実であるかのように軽々と語ることです。発言の真意や影響を検証せずにテレビで垂れ流すことは、社会的に危険だと警鐘を鳴らしていました。そういった考えから、一連の占い師批判を行っていた訳です。決して占い師や占いそのものを否定したり嫌ったりはしていませんでした」“占い批判”の裏には上岡さんなりの哲学があったーー。
2023年06月14日2023年6月2日、元タレントの上岡龍太郎さんが同年5月19日に亡くなっていたことが分かりました。横山ノックさん、横山フックさんとのお笑いトリオ『漫画トリオ』で活躍するほか、長けた話術を生かしてさまざまなテレビ番組に出演していた、上岡さん。中でも、1988~2000年にレギュラー出演したバラエティ番組『探偵!ナイトスクープ』(朝日放送テレビ)での司会は、関西在住の人を中心に多くの人から人気を博しました。桂小枝、上岡龍太郎さんから渡された『形見分けの手紙』を公開翌3日、落語家の桂小枝(かつら・こえだ)さんがSNSを更新。桂さんは、かつて『探偵!ナイトスクープ』で上岡さんとレギュラーとして共演しており、逝去が明かされた日は、うっかりコップを落として割ってしまったといいます。共演を経て、生前の上岡さんと交友関係があった桂さん。その仲は、上岡さんから形見分けをされるほどだったのだとか。本来、形見分けは故人が生前に愛用していた物を親しい人に渡す行為を指しますが、芸能界の引退が上岡さんにとっての『人生のひと段落』だったのでしょう。桂さんは、上岡さんが芸能活動を引退する直前にくれたという、直筆の手紙を公開しました。引退される直前に上岡さんから頂いた形見の中に入ってた手紙です〜 pic.twitter.com/JYtOtajQ3C — 桂小枝 (@koedanokai2014) June 3, 2023 丸みを帯び、丁寧な字でつづられた、桂さんへのメッセージ。上岡さんは引退をする前から、形見分けとして大切なのれんを桂さんに贈ることを約束していたのだとか。手紙に添えられたのは、歌集『万葉集』に掲載されている、狭野茅上娘子(さののちがみおとめ)の歌。女性が「再び会う日までの形見としてほしい」という想いを込め、縫った衣を贈る一首です。本来であれば、上岡さんと桂さん以外は目にすることがなかった、形見分けのメッセージ。貴重な手紙の公開に、多くの人から反響が上がっています。・なんという家宝!万葉集の一首を手紙に添えるだなんて、まさに粋だ…。・上岡さんがこんなにもかわいらしい字を書くことに衝撃!イメージと違いすぎる!・「いつかまた会いましょう」という気持ちのこもった手紙に、涙…。手紙を通して、『上岡龍太郎という人』について多くの人が知り、その姿に改めて尊敬の念を抱いたようです。[文・構成/grape編集部]
2023年06月04日上岡龍太郎さんが亡くなっていたと6月2日に発表された。81歳だった。米朝事務所によると上岡さんは5月19日、肺癌と間質性肺炎のため大阪市内の病院で死去したという。「上岡さんは横山パンチの芸名で、’60年に横山ノックさん(享年75)や横山フックさん(現在は青芝フック・85)と共に『漫画トリオ』を結成。’68年の解散後はテレビやラジオ番組の司会などで活躍し、人気番組『探偵!ナイトスクープ』(テレビ朝日系)の初代局長を務めるなど関西では“お笑い界のドン”と呼ばれるほど絶大な人気を誇りました。近年では漫才コンビ『ミキ』の伯父として話題になることもありました」(スポーツ紙記者)そんな上岡さんだが、現役時代に「僕の芸は20世紀まで」「落語や講談と違って、テレビの場合は年を取ったら老醜をさらすだけ」と口にしていたように’00年4月に芸能界を引退。テレビからもステージからも完全に姿を消した。58歳での引退を惜しむ声が相次いでいた。以降、表舞台に姿を見せることはほとんどなかった。師として仰いでいた落語家・桂米朝さん(享年89)の葬儀で取材を求められたところ「一般人ですから」と言って、一度断ってから取材に応じたほどで“隠居者の美学”をずっと貫いていた。「引退後の楽しみは、奥さんと一緒に演芸や舞台を観に行くことだったそうです。それも、関係者席ではなく一般席で鑑賞していたといいます。とある落語家が一般席で上岡さんを発見し、驚きのあまり後日、『一言言うてくださったらチケットをお送りしましたのに』というと、上岡さんは『いやいや、僕はもう一般人だから』と謙遜したそうです」(芸能レポーター)■愛弟子の独演会チケットを自腹で購入また上岡さんは義理堅く、隠居後も友人や知人の晴れ舞台にたびたび顔を見せていた。何より、かつての弟子のことを気にかけていたようだ。「上岡さんにはテントさんというお弟子さんがいました。自らがパチンコ台になる『人間パチンコ』など天才肌タイプの芸風に、上岡さんは惚れ込んでしまい、自ら『師匠をやらせてくれ!』と志願したほどです。なかなか公の場に姿を見せないことから“ツチノコ芸人”と呼ばれていたテントさんが’15年、3年ぶりに独演会を開催。すると上岡さんはやはりそのチケットを自腹で購入し、大勢の一般客に混じって弟子の健闘を見守っていたそうです。しかし、テントさんは独演会の翌年に交通事故で急逝。上岡さんは『君は70歳になったら売れる』といってテントさんを励ましてきた分、憔悴していたといいます」(別の芸能記者)訃報に際し、ネットでは《この方の番組は全て面白かった。この人の番組を見られる年代に生まれてよかったと思います》《キレイに引退し、キレイに旅立ったんやな》《21世紀に入ってからの上岡龍太郎さんも見てみたかったです》と追悼の声が絶えない上岡さん。これは引退から23年経っても、人々の心に「上岡龍太郎」という存在が残り続けた証だ。
2023年06月03日元タレントの上岡龍太郎さんが5月19日に肺がんと間質性肺炎のため死去したことが2日、明らかになった。これを受け、間寛平と桂小枝が同日、所属事務所を通じてコメントを発表した。間寛平は「上岡さんにはすごくかわいがっていただいたので、訃報を聞いてショックでした」と心境を吐露。「『探偵!ナイトスクープ』でも大変お世話になりました。個人的には38年前に初めてフルマラソンを走ったホノルルマラソンでタイムが3時間13分57秒やったんですけど、上岡さんからお祝いをいただき、封筒を覗いたら3万1千357円入ってました。アースマラソンではゴール地点のNGKにそっと出迎えに来てくれていました。本当に残念です」と悼んだ。桂小枝は「信じられません、上岡さんはパーフェクトな人で死なないと思ってました」と驚きを隠せず。「怒りの上岡と言われましたがボクは怒られた事がありません、何でも自由にやらせて頂きました、今の桂小枝があるのは上岡さんのお陰です」と感謝し、「上岡さんが引退される前に弱ってからでは遅いので形見分けを下さいってお願いすると楽屋暖簾を下さいました。中に手紙が入ってました。上岡さん、本当に有り難うございました。これからも見守って下さい」と偲んだ。
2023年06月02日2023年6月2日、元タレントの上岡龍太郎さんが81歳で亡くなっていたことが分かりました。産経ニュースによると、上岡さんは同年5月19日に、肺がんと間質性肺炎のため息を引き取ったといいます。横山ノックさん、横山フックさんとのお笑いトリオ『漫画トリオ』の経験によって培った、高いトークスキルが人気を博した上岡さん。逝去を受け、上岡さんのトークに魅了された多くの人から「独特の話術が素晴らしい人だった」「天才的な話術とは、まさにこの人のこと」といった声が上がっています。上岡龍太郎さん逝去を受けた、息子・小林聖太郎のコメントに称賛の声逝去が明かされた日、上岡さんの息子であり、映画監督として活躍する小林聖太郎さんは、コメントを発表。上岡さんのファンや、これまで仕事でお世話になった人たちに向けて、息を引き取るまでの経緯を明かし、息子から見た『上岡龍太郎という人間』についてつづりました。お世話になった方々にも突然のお知らせとなってしまったことを深くお詫びいたします。昨年秋頃、積極的治療の術がなく本人も延命を求めていない、と知らされた時に少しは覚悟しておりましたが、あれよあれよという急展開で母も私もまだ気持が追いついていない状態です。とにかく矛盾の塊のような人でした。父と子なんてそんなものかもしれませんが、本心を窺い知ることは死ぬまでついに叶わなかったような気もします。弱みを見せず格好つけて口先三寸......。運と縁に恵まれて勝ち逃げできた幸せな人生だったと思います。縁を授けてくださった皆様方に深く感謝いたします。産経ニュースーより引用独特かつ軽快なトークで、多くの人から「聞いていて気持ちがいい言葉選び」と評されてきた、上岡さん。どうやらその才能は、息子である小林さんにも受け継がれているようです。コメントからは、上岡さんに対する強い想いが伝わってきますね。タレントの私生活は、ファンには分かりません。しかし、多くの人が小林さんのコメントを読み、「上岡さんは、やっぱり自分の印象通りの人だったのだ」と感じたようです。・知性とユーモアセンスの塊だな。さすがは上岡さんの息子さん。・感動した。自分も、運と縁に恵まれた『勝ち逃げ』をしたいと思いました。・龍太郎さんも粋だったけど、息子さんも負けず劣らずの粋!これが血筋か。上岡さんの歩んだ人生とその美学に、多くの人が改めて尊敬の念を抱いた模様。息子である小林さんのメッセージは、きっと雲の上の上岡さんにも届いていることでしょう。[文・構成/grape編集部]
2023年06月02日切れ味鋭いトークなどで人気を集めた、元タレントの上岡龍太郎さんが、2023年5月19日に亡くなっていたことが分かりました。81歳でした。産経ニュースによると、肺がんと間質性肺炎のため、大阪府内の病院で息を引き取ったとのことです。京都府京都市左京区に生まれた上岡さんは、1959年に横山ノックさん、横山フックさんと共に『漫画トリオ』を結成し、お笑いタレントとしてデビュー。『探偵!ナイトスクープ』(朝日放送テレビ)の初代司会者を務めるなど、関西地域を中心に活躍し、2000年に芸能界を引退しました。ネットでは、「えぇー!ショック!!」「天才的な話術が大好きでした」など、別れを惜しむ声や、感謝を伝えるコメントなどが投稿されています。上岡さんのご冥福をお祈りいたします。[文・構成/grape編集部]
2023年06月02日サカイクでは『あなたが変われば子どもは伸びる! 池上正コーチングゼミ』でお馴染み、池上正コーチによる親子サッカーキャンプを開催しています。次回の開催は7月1〜2日・箱根で行われます。池上コーチによる親子サッカーキャンプでは、池上さんによるサッカー指導に加え、保護者のお悩み相談に答える懇親会も開催。オンザピッチ、オフザピッチともに、たくさんの気づきや学びが得られると、参加者のみなさんから大好評です。そこで今回は、キャンプに参加した経験を持つタカシマさんに話をうかがいました。「キャンプに参加して、サッカーの本当の意味を知り、人生が変わった」と話すタカシマさんが得た気づきとは?(取材・文鈴木智之)■親子キャンプに参加した理由タカシマさんの息子さん、ユウトくんは小学2年生。池上キャンプに参加したのは1年生のときでした。お母さんによると「もともと、人見知りをしない性格」だそうで、「ユウトが知らない世界があるよ。新しいお友達やコーチとの出会いは楽しみだね」と提案したところ、すぐに「行きたい!」と言ったそうです。「池上キャンプに参加する前、小学1年生のときに、サカイクのキャンプに参加させたことがありました。箱根で行われたのですが、東京駅まで送って行って、そこからキャンプ参加者だけでバスに乗って行きました。私は子どもが一人でできないとは思ってはいなくて、知らないだけだと思っているんですね。だから、その世界を知ってほしいと思って、前向きな言葉で誘導していったら『行きたい!』と即答でした(笑)」お母さんは「小学1年生だから、できないだろうと決めつけるのではなく、人としてどうかを見ているので、この子だったら一人で参加しても大丈夫だろうと思いました」と、当時を振り返ります。その後、池上キャンプの存在を知り、春と夏の2度参加しました。参加する理由が「私自身、サッカーの勉強がしたかったのと、子どもとの接し方を知りたかったから」と言います。 「1回目は主人とユウトが参加しました。2回目は主人が仕事の都合で行けなくなり、『池上さんの話を聞いて、すごく勉強になったから、絶対に行ったほうがいい。人生変わるよ』と言われたので、私が行くことにしました」お母さん自身、ユウトくんのお兄ちゃんのサッカーに関わる中で、指導者の声かけや接し方について、「その声かけで、子どもたちが楽しくサッカーができて、成長できるのだろうか」と疑問に持つことがあったそうです。「疑問は浮かぶのですが、その答えがわかりませんでした。どのチームを見ても、高圧的な指導をする人が多くて、自分の子どもをそういうチームには入れたくないなと思っていたんです」 そのようなモヤモヤを抱いて池上キャンプに参加したところ「子どもたちへの接し方も、サッカーに対する考え方も、一気に視界が開けた」と、大きな刺激を受けたと言います。■サッカー(スポーツ)の本質を学び、成功体験を通して成長した「まず池上さんは『サッカーは遊びの延長だ』みたいな感じでおっしゃって。遊びなんだから、キックもきれいなフォームで蹴る必要ないよ、ゴールができれば何だっていいんだよという感じだったんですね。そこで、私が今まで感じた違和感は、そこにあったんだ!と気がつきました」池上さんの指導に触れ、新たな視点と、それまで探してきた「答え」の一端を知ることができたタカシマさん。キャンプに参加して「サッカーは自分らしさを出せるスポーツ、個性を活かせるスポーツなんだ」と感じたそうです。ユウトくんも、キャンプに行く前と後では、プレー中、味方にかける声の内容が変わったそうで、「プレー中、ポジティブな声かけをするようになった」と言います。「池上キャンプに参加する前は、チームメイトに対して、積極的に声をかけるタイプではありませんでした。でもキャンプに行って、自分らしくやっていいんだと自信を持ってからは、周りの子を見ながら、声を出してコミュニケーションをとるようになりました」池上キャンプでは「大人対子ども」のサッカーの試合をすることがあり、そこで子どもたちは「声をかけて一致団結しないと、大人には勝てないぞ」と感じたそうです。「そういう状況で声を出すようになり、子どもチームが点を取れるようになってきたんです。そのような経験を経て、声を出すことも大事なんだと感じたのかもしれません」■保護者の考え・行動がお子様の行動に影響するお母さん自身、池上さんとの対話で勉強になることもたくさんあったようです。「たとえば食事について、どんなものを食べさせればいいですか? と聞いたら『お母さんが作ったご飯であればなんでもいいですよ』とか、チーム選びも『練習が終わって、すぐ家に帰ってきて、お母さんのご飯を食べられるところがいい』とか、トータルで見てアドバイスをくれるんです」お兄ちゃん、ユウトくんと、子どもたちとともにサッカー人生を歩む中で、お母さんは「子どものサッカーは、親がどう考え、行動するかが影響する」と言います。「親がたくさん練習させたいと思って、本人が良ければ練習量も増えますし、親がそんなにやらなくてもいいんじゃない? と思えば、練習量が減ったりするわけです。周りを見ると、長時間練習している子が多いので、ユウトにもそうさせた方がいいのかなと思うこともあります。でも、池上さんの話を聞く中で、いやそれは違うなと本質に立ち返ることができるので、自分にとって考え方の軸になっています」池上さんに出会って、サッカーや子育てに関して、大きな影響を受けたと話す、お母さん。 池上キャンプに参加して「ユウトはサッカーの楽しさを知ったと思いますし、私自身もいわゆる一般的なサッカーの考え方ではなく、サッカーの本当の意味を知って、人生が変わった気がします」と話してくれました。新たな視点を獲得することができ、抱えている悩みを解消するヒントが得られる池上キャンプ。興味のある方は、ぜひ参加してみてください。きっと親子ともども、思いがけない発見があるはずです。【7月1〜2日箱根】池上正コーチによる親子サッカーキャンプ>>
2023年05月12日日本屈指のアートコレクターである精神科医の高橋龍太郎氏が所有するコレクションを紹介する『高橋龍太郎コレクション「ART de チャチャチャ ー日本現代アートのDNAを探るー」』展が4月28日(金)から8月27日(日)まで東京・天王洲のWHAT MUSEUMにて開催される。高橋龍太郎氏は1997年より本格的に現代美術の収集をスタート。現在その作品数は3000点を超え、日本の現代アートの多様性を包括的に見ることができる充実した内容となっている。同展では、高橋氏のコレクションから1990年代以降の日本の現代アートシーンを語るうえで欠かすことのできない約30作家による約40点の作品をセレクト。作家たちが日本の伝統文化・芸術の中に何を見出し、どのように自らの表現へと昇華させたのか。展覧会を通して、日本の現代アートのDNAを探求し改めてその魅力を探るという試みだ。会場では、岡村桂三郎の大型作品と杉本博司、井上有一、操上和美らの作品が、光と陰の中に浮かび上がる展示空間が創出されるほか、小沢剛、鴻池朋子、天明屋尚、山口晃、横尾忠則など、日本の伝統的な技術や素材、モチーフなどを取り入れつつも新しい表現を生み出した作家たちの作品を紹介。さらに榎倉康二、菅木志雄、関根伸夫、李禹煥ら、日本の現代美術を語る上で欠かすことのできない「もの派」の作家たちの作品も展示される。なお、同展の音声ガイドのナレーションは、俳優・歌手の柴咲コウが担当。WHAT MUSEUMの公式アプリをダウンロードすれば、無料で聴くことができる。■出展予定作家青山悟、井上有一、岩崎貴宏、榎倉康二、岡村桂三郎、小沢剛、小谷元彦、華雪、金子富之、熊澤未来子、操上和美、桑田卓郎、鴻池朋子、指田菜穂子、菅木志雄、杉本博司、須田悦弘、関根伸夫、田代裕基、束芋、天明屋尚、橋本雅也、畠山耕治、町田久美、松井えり菜、見附正康、村山悟郎、森村泰昌、山口藍、山口晃、山口英紀、横尾忠則、李禹煥【開催情報】『高橋龍太郎コレクション「ART de チャチャチャ ー日本現代アートのDNAを探るー」』展2023年4月28日(金)~8月27日(日)、WHAT MUSEUM にて開催
2023年03月22日映画『MY (K)NIGHT』が、2023年に公開される。監督・脚本は中川龍太郎。新鋭・中川龍太郎が紡ぐ完全オリジナルストーリー『やがて海へと届く』や『わたしは光をにぎっている』を手がけた新鋭の監督・中川龍太郎が手がける映画『MY (K)NIGHT』が公開へ。横浜を舞台に男女3組の小さな冒険を描く物語の舞台は横浜。ある夜、三組の孤独な男女に訪れた、たった一晩の小さな冒険を描く完全オリジナルストーリーを映し出す。2022年公開の『やがて海へと届く』では、実写化困難ともされていた原作小説を唯一無二の世界観で描き出した中川龍太郎が、『MY (K)NIGHT』ではどのようなストーリーを紡ぐのか。出演者などの詳細はまだ明らかになっていないため、続報を待ちたい。【作品詳細】映画『MY (K)NIGHT』公開時期:2023年監督・脚本:中川龍太郎
2023年03月03日置鮎龍太郎、宮野真守、古川登志夫、鳥海浩輔という豪華声優4名が、本日より上映がスタートした『ワールドツアー上映「鬼滅の刃」上弦集結、そして刀鍛冶の里へ』に新キャストとして出演していることが明らかになった。炭治郎たちの新たな物語を描くテレビアニメ「鬼滅の刃」刀鍛冶の里編の放送開始に先立ち、遊郭編から刀鍛冶の里編へと繋がるアニメ「鬼滅の刃」の新たな挑戦として、日本での公開を皮切りに、『ワールドツアー上映「鬼滅の刃」上弦集結、そして刀鍛冶の里へ』を開催中。そして今回、最新映像を使用したPVと共に、上弦の鬼のキャストが発表され、上弦の壱[いち]・黒死牟[こくしぼう]役を置鮎さん、上弦の弐[に]・童磨[どうま]役を宮野さん、上弦の肆[し]・半天狗[はんてんぐ]役を古川さん、上弦の伍[ご]・玉壺[ぎょっこ]役を鳥海さんが演じることが決定。また、2月12日(日)には、鬼舞辻無惨と上弦の鬼を演じる計8名のキャストが参加する、『「鬼滅の刃」上弦集結、そして刀鍛冶の里へ』鬼舞辻無惨/上弦の鬼集結舞台挨拶の開催とライブビューイングの実施も明らかに。上弦の弐童磨また、“鬼”に焦点をあてた入場者特典 「上弦集結本」が本日より配布開始となっている。そして、TVアニメ「鬼滅の刃」刀鍛冶の里編のOP主題歌が「MAN WITH A MISSION」とmiletのコラボによる「絆ノ奇跡」に決定。楽曲の一部を使用した映像も公開中だ。Jean-Ken Johnny(MAN WITH A MISSION)は「作中ノキャラクターノ人生ト命ガ交錯シ、紡ガレ繋ガル絆トソノ奇跡ノ物語ヲ、是非本楽曲ト合ワセテオ楽シミ下サイ」と呼びかけ、miletさんは「世界中で愛され続けているこの作品を、MAN WITH A MISSIONさんという無敵の方たちとともに『絆ノ奇跡』で支えられたらと思います。濃密で儚い絆と愛の物語。心を込めて、大切に歌わせていただきます」とコメントしている。なお、すでに発表されているロサンゼルスで開催予定の舞台挨拶の様子が、アニプレックス公式YouTubeチャンネルにて無料生配信することも決定した。『ワールドツアー上映「鬼滅の刃」上弦集結、そして刀鍛冶の里へ』は上映中。(cinemacafe.net)■関連作品:ワールドツアー上映「鬼滅の刃」上弦集結、そして刀鍛冶の里へ 2023年2月3日より上映©吾峠呼世晴/集英社・アニプレックス・ufotable
2023年02月03日株式会社文藝春秋電子書籍編集部では、ジャーナリスト・池上彰氏による電子書籍『独裁者プーチンはなぜ暴挙に走ったか 徹底解説:ウクライナ戦争の深層』を4月29日(金)より配信開始いたします。5月16日(月)に緊急出版される同タイトル書籍の発売にさきがけた電子書籍先行配信となります。まさか21世紀のヨーロッパで侵略戦争が起こるとは。ロシア軍のウクライナ侵攻によって連日凄惨な映像が飛び込んできて胸は痛めど、一体どうしてこのような事態に陥っているのか今さら訊けないという人もいるのではないでしょうか。そこでジャーナリスト・池上彰さんが週刊文春の長寿連載からこの8年のロシアとウクライナに焦点を当てて再編、加筆修正した『独裁者プーチンはなぜ暴挙に走ったか 徹底解説:ウクライナ戦争の深層』を緊急出版。電子書籍は書籍にさきがけて4月29日(金)より先行配信が開始されます。そもそもプーチン大統領はいかなる論理で今回の戦争を仕掛けたのか。ウクライナとはどのような国なのか。戦争の火種となったクリミア半島の成り立ちとは。ウクライナなど数日で制圧できると高を括っていたロシア軍はなぜ苦戦しているのか(そこには、コロナ初期に台湾の人々の不安を鎮めたオードリー・タン氏ばりに力を発揮している31歳のデジタル転換相の存在が)。ウクライナ侵攻と世界食料危機との相関関係……通読すれば、孤独な独裁者がもたらした悲劇は、決して対岸の火事ではないことが改めて腑に落ちます。「独裁者の取り巻きは、独裁者に忖度して、重要な情報を伝えなくなる。これは、決して他人事ではありません。日本の政界でも企業の世界でもあることです」と池上さんは警鐘を鳴らしています。プーチン大統領が無謀な戦争を始めた陰には、新型コロナウィルス感染を恐れ、ひとりで過ごす時間が長くなった結果、視野が狭くなったためとする指摘もあります。3年目となるコロナ禍でのゴールデンウィーク。この読書体験が、未曾有の「ポスト・グローバル化の時代」への備えに繋がることでしょう。■著者プロフィール池上 彰(いけがみ あきら)1950年、長野県生まれ。慶応義塾大学経済学部卒業後、73年にNHK入局。報道記者やキャスターを歴任する。94年から11年間にわたり「週刊こどもニュース」のお父さん役を務め、わかりやすい解説が話題に。2005年、NHK退職。以降、フリージャーナリストとしてテレビ、新聞、雑誌、書籍、YouTubeなど幅広いメディアで活躍中。16年4月から、名城大学教授、東京工業大学特命教授を務め、現在11の大学で教鞭を執る。近著に『「独裁者」の時代を生き抜く27のヒント』(文春文庫)、『一気にわかる!池上彰の世界情勢2022 コロナの先の世界編』(毎日新聞出版)など多数。■書誌情報書名:『独裁者プーチンはなぜ暴挙に走ったか 徹底解説:ウクライナ戦争の深層』著者名:池上彰商品URL 配信開始日:2022年4月29日(金)価格:1400円(税込) ※電子書店によって異なる場合がございます。販売電子書店:Kindleストア、AppleBooks、楽天Kobo、ReaderStore、紀伊國屋書店Kinoppy、BookLive!、honto、BOOK☆WALKER他、電子書籍を販売している主要書店※価格は上記電子書店にてご確認ください。 詳細はこちら プレスリリース提供元:@Press
2022年04月27日中川龍太郎監督最新作『やがて海へと届く』が、2022年春に主演・岸井ゆきの、出演・浜辺美波で公開されることが決定した。本作は、彩瀬まるによる同名小説『やがて海へと届く』(講談社文庫)を映画化したもの。突然消息を絶った親友の死を受け入れられずにいる主人公が、深い悲しみを抱えながらも前に踏み出そうとする姿を見つめる、喪失から再生へと向かう物語だ。主演は『愛がなんだ』で第43回日本アカデミー賞新人俳優賞を受賞し、その演技力の高さでドラマ・映画・舞台と幅広く活躍する岸井ゆきの。自分にないものを持つ親友への密かな憧れ、そんな彼女の死を受け入れられずにいる主人公・真奈の繊細な心の機微を、魂のこもった演技で挑み圧倒させる。共演には『映画 賭ケグルイ』をはじめ、映画のみならずテレビやCMなど引く手数多の活躍で『シン・仮面ライダー』のヒロインにも抜擢された浜辺美波。自由奔放で不思議な魅力を持つ真奈の親友・すみれを存在感たっぷりに演じている。両者の映画での共演は初。現場では演技とは思えないほどの空気を作り出し、他では観ることのできない、強い絆を感じさせる親密な表情が全編に散りばめられるだろう。かつては深く繋がるも12年を経て離れ離れになっる人間模様の切なくも愛おしい物に期待だ。監督・脚本は、モスクワ映画祭で国際映画批評家連盟賞、ロシア映画批評家連盟特別表彰をダブル受賞するなど国内外で注目される、『四月の永い夢』『わたしは光をにぎっている』の中川龍太郎が務める。原作の壮大なスケールや描写から実写化困難とも囁かれていたが、詩人としても活躍する監督の世界観と圧倒的映像美が見事に融合。祈りのような心に寄り添う感動作が誕生した。また写真家・木村和平によるフィルムカメラで撮影された撮り下ろし写真も合わせて解禁となっている。<岸井ゆきの・コメント>自分を満たしていた存在が力づくで奪われたとき、自分は何を感じてどう喪失と向き合うのだろうと考えました。愛しい記憶をつなぎ合わせてもここには何も無いこと、忘れないと決めても「今」が抗いようもなく押し寄せてしまうこと。胸が詰まるような思いの先で、息が出来る場所をさがす物語です。やがて海へと届く。映画館でお待ちしています。よろしくお願いします。<浜辺美波・コメント>どんなに親しく時間を共に過ごしていても人と人である限り、みえているのは側面でしかないことばかりです。そんな側面をつなぎあわせて友人をさがす物語でもあって。エンドロールが流れた瞬間にもう1度はじめから観返したくなりました。どんな物語なのか言葉にするのが難しいお話ではあるのですが、『やがて海へと届く』喪失を悲しみとしてだけ残さない作品です。ぜひ劇場でお待ちしております。<原作:彩瀬まる・コメント>原作を丁寧に型どりして空白の領域を埋め、飛躍が必要な箇所では血が通った真摯な創造を行い、まったく新しい物語を産み出してくれた中川龍太郎監督とチームの皆様に、心よりお礼を申し上げます。ただ当たり前に、うまくいかない日常を生きている彼女ら、彼らの、結実しなかった願い、誠実であろうとしたもがき、そのひとつひとつが、愛おしかったです。<中川龍太郎監督・コメント>誰かに憧れ、恋慕う感情は、この世から居なくなった誰かに想いを馳せる感情と似ていると感じます。僕は、この物語が岸井ゆきのさん演じる真奈と、浜辺美波さん演じるすみれの時間や空間を超えた「ラブストーリー」だと思っています。ぜひ、映画館の暗闇でこの喪失と憧れの物語を体験してみてください。これまでにないタイプの愛の物語として、観客の皆様にとってきっと新しい映画体験になるはずです。『やがて海へと届く』2022年春公開予定
2021年10月22日1年間の公開延期を経て、現在絶賛上映中の劇場版『名探偵コナン 緋色の弾丸』。物語の中心となる“赤井一家”赤井秀一のもう一つの姿である沖矢昴を演じる置鮎龍太郎さんにインタビューしました。出来上がった作品を観て、改めて、昴くんの活躍に感動しました(笑)。沖矢 昴 as 置鮎龍太郎さん――今回、赤井秀一と、そして沖矢昴が重要な役どころになると聞いたときの感想を聞かせてください。最初は、「またまたご冗談を~。赤井さんがメインでも、『純黒の悪夢(ナイトメア)』みたいに昴くんの出番はない映画があったことを、僕は知ってますよ~!」と思っていたのですが。シナリオを読み、収録台本を受け取り、そこでやっと信じられました(笑)。今年になって出来上がった作品を拝見しまして、改めて、昴くん、めっちゃ活躍してたんだと感動しました。――沖矢昴をどういうキャラクターだと理解され、役作りをされていますか?正体が明かされる前は、ミステリアスな雰囲気にひたすら重点を置いて、演技をしていました。中身が赤井さんだと明らかになった後は、探偵団の子供たちの前で見せる普段とのギャップや、素をさらしてもいいコナンくんとの会話など、出番の度に、やれることが確実に増えてきている気はしますね。――沖矢さんのカッコよさ、魅力的に感じているところがあれば教えてください!やはり、“中身が赤井秀一である”ところになるのでしょうか?蘭役の山崎和佳奈さんと私だけは、“沖矢昴の姿をしたまったくの別人がいる、あるいはいた”という説を提唱しているんです。何かまだ明かされていない謎があるのでは…と思っています。――別の顔がある(しかもその顔を演じるのは別のキャストさん)キャラを演じるのは、難しいですか?こんなに堂々と先輩のお芝居を盗んで皆さんの前で披露する役は、正直、精神的疲労が過ぎます(笑)。少しでも池田秀一さん演じる赤井秀一のニュアンスが出せるように必死ですが、楽しんでもやれているので、多少は成長した…いや、まだまだ修業中です。そういえば試写を観ながら、今回の劇場版に関して「いつもよりかなり(赤井要素を)マシマシで」と収録序盤にオーダーを受けたことを思い出したのですが、どう見えるかは、皆さんに判断を仰ぎたいところです。――待ち望んでいるファンへ、メッセージを!お客様はもちろんですが、演者をはじめ関係者も、いつ公開できるんだろう?と、当初は不安だったに違いありませんから、僕も公開は素直に嬉しいです。先んじて劇場公開された『緋色の不在証明』や、配信やTVでの緋色シリーズの放送などで、きっと皆さん予習復習万端だと思います。1年間の想いと努力を、劇場でぜひ昇華させてくださいませ!おきあゆ・りょうたろう声優、ナレーター。出演作に『テニスの王子様』手塚国光、『地獄先生ぬ~べ~』鵺野鳴介、『スラムダンク』三井寿など。『名探偵コナン 緋色の弾丸』4年に一度の祭典〈WSG〉が開かれる東京。開会式にはリニアの開通も。スポンサーを集めたパーティで企業のトップが相次いで拉致される。コナンの推理により、15年前米国で起きた拉致事件との関連性が浮かび上がり…。原作/青山剛昌監督/永岡智佳脚本/櫻井武晴音楽/大野克夫主題歌/「永遠の不在証明」東京事変©2020 青山剛昌/名探偵コナン製作委員会※『anan』2021年5月5日-12日合併号より。作画監督・須藤昌朋レイアウト・山本泰一郎原画・かわむらあきお仕上げ・藤原優実背景・福島孝喜(石垣プロダクション)(by anan編集部)
2021年05月01日岡田龍太郎(おかだ・りゅうたろう)さんは、特撮ドラマ『仮面ライダーゼロワン』(テレビ朝日系)に出演し、注目を集めている俳優です。また、YouTuberとしても活動しており、『仮面ライダーゼロワン』をネタにした『ポテトチップス開封動画』を公開したことが話題に。さらにツイッターでは早稲田大学を卒業したことを報告し、ファンから祝福されています。そんな岡田龍太郎さんのさまざまな情報を紹介します!岡田龍太郎は『仮面ライダーゼロワン』に出演!髪型にも注目集まる岡田龍太郎さんは2019年9月から放送されている特撮ドラマ『仮面ライダーゼロワン』に不破諫(ふわ・いさむ)/ 仮面ライダーバルカン役で出演。俳優・高橋文哉さん演じる主人公・飛電或人(ひでん・あると)とともにテロリストと戦う、対人工知能特務機関『A.I.M.S.(エイムズ)』に所属する頼れる隊長を演じています。不破諫は主人公と肩を並べるほどの人気キャラクター。中には、髪型を真似するファンもいるようです。 View this post on Instagram A post shared by 岡田 龍太郎 (@ryutarookada_official) on Feb 7, 2020 at 4:18pm PST不破諫のヘアスタイルは、若干ウェーブがかかった長めの前髪が特徴的。トップはボリュームを持たせ、ラフで自然な形に仕上げています。岡田龍太郎、YouTuberになる! ポテチを開封して話題に岡田龍太郎さんは2018年8月に公式YouTubeチャンネル『りゅうちゅーぶ』を開設し、ゲーム実況や雑談、ギターの弾き語りなど、さまざまな企画を展開しています。岡田龍太郎初ゲーム実況!2020年6月には登録者数が15万以上となり、俳優だけでなくYouTuberとしても注目を集めています。同チャンネルでは『仮面ライダーゼロワン』のストーリーの振り返りや、撮影の裏話が語られることも。特に2019年10月6日に公開した『ポテトチップスの袋を破り開ける』という内容の動画は、ファンの間で大きな話題になりました。岡田龍太郎ゼロワン6話振り返り動画これは、『仮面ライダーゼロワン』で見られた名シーンのパロディ。コメント欄には「本人がやるなんて最高です」といった声が寄せられ、ファンを喜ばせました。岡田龍太郎がツイッターで早稲田大学卒業を報告岡田龍太郎さんが、2019年3月25日にツイッターを更新。早稲田大学法学部を無事に卒業したことを報告し、多くの祝福の声が寄せられています。【ご報告】早稲田大学法学部を無事卒業しました!これからは社会人としての岡田龍太郎を、どうぞ応援よろしくお願いします!さらば学生生活!関わってくれた全ての人に感謝です!ありがとう! #早稲田 #卒業式 pic.twitter.com/LzrKHMDxEw — 岡田龍太郎 (@RyutaroOkada) March 25, 2019 岡田龍太郎さんは、これまで自身を支えてきてくれた人に感謝。これからは社会人として頑張ることを宣言しています。岡田龍太郎のインスタは仲間がいっぱい岡田龍太郎さんは2020年1月22日にインスタグラムを更新。『仮面ライダーゼロワン』の共演者との仲むつまじい写真を投稿しています。※画像は複数あります。左右にスライドしてご確認ください。 View this post on Instagram A post shared by 岡田 龍太郎 (@ryutarookada_official) on Jan 22, 2020 at 5:52am PSTさらに同年3月1日の投稿では、変顔8連発を披露! View this post on Instagram ゼロワン25話ご視聴ありがとうございましたー! 変顔一部始終。 A post shared by 岡田 龍太郎 (@ryutarookada_official) on Feb 29, 2020 at 5:59pm PST気心の知れた仲間が近くにいるからこそ撮れる写真を、ファンは「爆笑」「いい雰囲気」と絶賛しています。このほかにも、岡田龍太郎さんはインスタグラムで友人たちに囲まれたショットを公開。どの写真でも素敵な笑顔を見せており、好評となっています。 View this post on Instagram ドラ恋男子! #今日は #夢でも #インスタライブ #してました A post shared by 岡田 龍太郎 (@ryutarookada_official) on Jan 6, 2019 at 4:30am PST View this post on Instagram . テジュが家に遊びにきてくれたよー! 一緒にスマブラしたよ動画お楽しみに! A post shared by 岡田 龍太郎 (@ryutarookada_official) on Feb 11, 2019 at 6:57am PST View this post on Instagram ジオウとゼロワンのひとたち A post shared by 岡田 龍太郎 (@ryutarookada_official) on Nov 26, 2019 at 4:47am PST岡田龍太郎さんのさらなる活躍に期待です!岡田龍太郎 プロフィール生年月日:1993年12月27日出身地:兵庫県血液型:O型身長:1753所属事務所:ケイダッシュ2016年に開催された『第29回ジュノン・スーパーボーイ・コンテスト』で準グランプリを受賞。2017年にドラマ『脳にスマホが埋められた!』(日本テレビ系)と『僕たちがやりました』(関西テレビ)の2本の連続ドラマに出演し俳優デビューを果たす。2018年にはドラマ『ホリデイラブ』(テレビ朝日系)に出演。2019年から放送中の特撮ドラマ『仮面ライダーゼロワン』で不破諫 / 仮面ライダーバルカン役を演じ、注目を集めている。[文・構成/grape編集部]
2020年06月11日文:池上彰(ぴあアプリ版連載「池上彰の 映画で世界がわかる!」から)新型コロナウイルスの感染が拡大するにつれて、新規の映画上映が次々に延期になっています。このコーナーで取り上げようと考えている映画もいつ上映されるか見通しが立たなくなっています。こうした状態は、とりわけ各地のミニシアターに深刻な影響を与えています。上映を自粛しているからです。しかし、こんな状態が続いたら、ただでさえ経営基盤が弱いミニシアターは深刻です。いずれコロナ禍は収束するでしょうが、収束したら映画館がなくなっていた、なんてことになったら大変です。たとえばドイツのメルケル首相は、3月18日の国民へのメッセージの冒頭で「何百万人もの人たちが働きに出ることができず、子どもたちは学校や保育所に行くことができませんし、劇場・映画館・商店は閉まっています」と語りかけています。「劇場・映画館・商店」の順番です。日本の政治家とは優先順位が大きく異なると思いませんか。さらに3月23日にはドイツの文化メディア担当大臣が、「アーティストは、いま生きるために必要不可欠な存在である」と言って生活支援金を支給すると声明しました(「ハフィントンポスト4月17日」)。そう。生きるために必要不可欠なのです。映画だって、不要不急の産業ではないのです。たしかに“不急"ではないこともあるでしょうが、けっして"不要"ではないのです。連日コロナのニュースばかりを見聞きしていると、心がすさんできます。悪夢にうなされる人も増えているそうです。こういう悪夢は"コロナ悪夢"と呼ぶのだそうです。日本全体がウツ状態になっている気がします。こんな状態が続くと、人間性が失われていくのではないでしょうか。"自粛警察"のような行動を取る人が出て来ると、まるで戦時中にお上に従わない人を"非国民"と呼んだ、そんな空気の復活を感じて怖くなります。人間が人間であるためには、笑ったり、泣いたり、怒ったり、という人間的な感情の発露が絶対に必要だと思うのです。それができないとき、人間は“緩慢な死”に向かうのではないでしょうか。笑いは免疫力を高めるという調査結果もあります。映画館存続のためにいまできること映画館が営業できなくなっていることに危機感を抱いている人たちは、とりわけミニシアターを存続させるためのクラウドファンディングを始めています。心強いことです。いま映画を観ることができなくても、観られるようになったときに観られる鑑賞券を事前に販売するという取り組みもあります。こうした行動に協力し、なんとか映画の火を消さないようにしたいと思います。連休が明けてから、感染者が少ない県では、感染防止対策を取り、観客席の間を空けて、一度に入場できる客を減らしながら開館するシアターも出て来ました。マスクをかけ、飛沫感染にならないように映画の反応は控えめにしながら、ささやかな人間性回復を図る。それをやってみましょう。私も、いつ上映が始まるかわからない映画が多い中で、上映日が決まったときに備えて、映画の解説を書き溜めておきます。プロフィール池上 彰(いけがみ・あきら)1950年長野県生まれ。ジャーナリスト、名城大学教授。慶應義塾大学経済学部卒業後、NHK入局。記者やキャスターをへて、2005年に退職。以後、フリーランスのジャーナリストとして各種メディアで活躍するほか、東京工業大学などの大学教授を歴任。著書は『伝える力』『世界を変えた10冊の本』など多数。
2020年05月18日ジャーナリストの池上彰氏が6日、都内のホテルで行われた「第67回菊池寛賞」の贈呈式に出席し、高校時代にラグビー部に所属していたことを明かした。今年は、ラグビーワールドカップで活躍した日本代表チームが受賞。選考顧問を務める池上氏は「こんなにも日本にラグビーファンがいたのかとビックリする状態になりまして、『実は昔やってたんだ』とカミングアウトする人たちがにわかに出てきましたね」と、社会現象の影響を振り返った。そして、「実は私も、高校時代にラグビー部にちょっとおりまして。補欠の上にタックルの練習をしてるうちに腰を痛めてしまって、結局ダメになったってことをずっと悲しい歴史として封印してきたんですが、今回の活躍を見て『実は私も…』とカミングアウトして、みんなからビックリされるということがありました」と、自身もその1人だったことを明かした。また、「テレビを見ていて『これはノックオンと言って…』とか、思わず解説したいという欲求を満たされることができて、大変楽しかったなと思っております」とご満悦の様子。さらに、「なんと言っても日本代表チームというのは多様性ですよね。日本国籍を持ってなくても日本チームなんだよということで一丸になれば、これだけのことができるんだと、これからの日本をあり方というのを本当に体現しているのではないかと思いました。私たちを勇気づけてくれましたし、日本のこれからのゆく道というのを示してくださったような気がします」と賛辞を送った。「第67回菊池寛賞」には、ラグビー日本代表のほか、NHK Eテレの子供向け番組『おかあさんといっしょ』、作家の浅田次郎氏、バレリーナの吉田都氏、『[証言録]海軍反省会』を結実させた海軍史研究家の戸高一成とPHP研究所が選ばれた。
2019年12月07日女優の中村玉緒(80)と俳優の勝新太郎さん(享年65)夫妻の長男・鴈龍太郎さんが亡くなっていたと12月3日に発表された。55歳だった。日刊スポーツによると仕事関係者が自宅を訪れたところ、亡くなっているのを発見された鴈さん。死因は急性心不全。葬儀や告別式はすでに近親者で行われており、勝さんと同じ名古屋市内の墓に眠っているという。「鴈さんはかつて勝さんの付き人を務め、その後は息子であることを隠して役者修業をしました。そして89年、勝さんが監督・脚本・主演を務めた映画『座頭市』で映画デビュー。しかし真剣を用いた撮影中に誤って切りつけてしまい、斬られ役の役者が死亡。業務上過失致死の疑いで取り調べを受けましたが、後日に無罪となりました」(映画関係者)一人息子に期待していた勝さんからときには愛情深く、ときには厳しく指導されていたという鴈さん。しかし名優から英才教育を受けるようになってから30年余り、その才能が開花することはなかった。今年5月、中村の古くからの知人は本誌取材に「この2年間ほど鴈と玉緒さんは絶縁状態でした。玉緒さんから切り出したと聞いています」と明かしていた。「97年に勝さんが亡くなってから、玉緒さんは鴈とバラエティ番組で共演したり自分が出演する舞台のプロデューサーに頼み込んで役を与えてもらうなどのサポートをしていました。鴈にも勝さんの名前に恥じないようにと頑張る気持ちはあったのですが、プライドが高くあまり“使いやすい俳優”とはいえなかったそうです。くわえて玉緒さんの経済的援助もあったので、やる気も長続きはしなかったようです」(前出・中村の知人)06年1月の「婦人公論」で「私はちょっと贅沢をさせて、(子供たちの)育て方を間違えたかもしれません。でも、私にとっては、大事な子供たちです」と話していた中村。しかし、“縁切り”を言い渡した。「何十年も『きちんと仕事をしてほしい』と鴈に苦言を呈してきた玉緒さんですが、もう80歳。苦渋の決断を下さざるを得なくなったのです。鴈は17年、舞台に出演しました。実に2年ぶりの俳優仕事でしたが、その後も働く素ぶりを見せませんでした。玉緒さんは『私が面倒をみている限り、あの子が立ち直ることはない』と考え、娘さんとも相談したうえで絶縁を決意。そして、経済的援助を打ち切ったと聞いています」(前出・中村の知人)本誌は5月、中村に直撃し絶縁の真意を問うていた。すると“鴈龍太郎”の名前を聞いた途端に口をつぐんでしまった。いっぽう同席していた長女が「親子関係は悪くないです。それにプライベートのことですので……」と静かに返答。そして、2人は自宅に戻っていった。経済的支援を打ちきり、さらに絶縁状態となった矢先の孤独死。母の胸中はいかに――。
2019年12月04日本日8月30日から9月1日の3日間にわたり、東京・池上本門寺 野外特設ステージにて「Slow LIVE ’19 in 池上本門寺」が開催されている。「Slow LIVE」は、食文化「Slow Food」の考え方を音楽にも当てはめ、音楽もゆっくり楽しもうという願いから2004年に始まったイベント。従来のフェスティバルと違い、座席があり、ワンステージ形式でライブを見ることができる。また、ロックアーティストがアコースティックな編成で出演するなど、新たな表現に挑戦する事ができる場にもなっている。今年は、大橋トリオ、持田香織、和田唱(TRICERATOPS)、木村カエラ、安藤裕子、折坂悠太といった豪華アーティストが晩夏を美しく染め上げていく。また、本公演の魅力のひとつに「食」もあり、他のフェスとは一味違った大人向けのメニューにこだわっているのも見逃せない。700年以上の歴史がある由緒正しい池上本門寺を舞台に繰り広げられる、伝統と文化を感じられる本イベントで、夏の終わりを涼しく楽しんでいただきたい。■公演概要「Slow LIVE ’19」8月30日(金)、8月31日(土)、9月1日(日)開場14:00 / 開演15:00場所:東京・池上本門寺 野外特設ステージ
2019年08月31日松本穂香が主演を務める、前作『四月の永い夢』で世界的に注目を集めた中川龍太郎監督の最新作『わたしは光をにぎっている』が公開決定。さらに、中川監督としては2作品連続でモスクワ国際映画祭の特別招待作品として正式出品されることも決まった。物語宮川澪は、20歳。両親を早くに亡くした彼女は、長野・野尻湖のほとりのこじんまりした民宿を祖母と2人で切り盛りし、淡々とした日常を送っていた。しかし祖母の入院を機に民宿を閉めざるを得なくなり、父の親友であった京介を頼って上京、彼がひとりで経営する都内の銭湯の元で居候をすることになる。職を探すが、都会の空気にうまくなじめない澪は、徐々に銭湯の仕事を手伝うように。映画監督の夢を持つ銀次や会社員の美琴など、銭湯にたむろする常連客たちと次第に親密になる澪。銀次の映画を観たり、美琴に飲み会に誘われたりと、東京での日々が少しずつ楽しくなっていく。しかし、区画整理のため銭湯が近いうちに閉店する運命にあることを知った澪は、ある決断をするのだが…。2019年飛ぶ鳥を落とす勢いの松本穂香、主演映画が海外初出品主演を務めるのは、NHK連続テレビ小説「ひよっこ」でヒロイン(有村架純)の同僚・澄子役を演じ、TBSドラマ日曜劇場「この世界の片隅に」では主人公すず役を務め上げ、一躍脚光を浴びた松本穂香。映画『チワワちゃん』『君は月夜に光り輝く』から『酔うと化け物になる父がつらい』『おいしい家族』、声優として『きみと、波にのれたら』など出演作が絶えず、まさに飛ぶ鳥を落とす勢いの実力派若手女優。また今回、本作は第41回モスクワ国際映画祭への正式出品も決定。メガホンをとった中川龍太郎監督といえば、1990年生まれの29歳の新進気鋭監督。東京国際映画祭の公式部門のひとつで、日本のインディペンデント映画を積極的に紹介する「日本映画スプラッシュ」部門で『愛の小さな歴史』、『走れ、絶望に追いつかれない速さで』と2年連続出品を最年少で果たし、注目を浴びた。今回は、第39回モスクワ国際映画祭で国際映画批評家連盟賞を受賞した前作『四月の永い夢』(’17)に続いて2作品連続での出品。さらに、松本さんは主演映画の海外映画祭上映は初めてとなり、大きな期待が寄せられている。松本穂香「監督が紡ぐセリフは優しくて、映画の中に溢れる光はとても美しい」松本さんは本作に参加し、「私たちの暮らす世界はとても儚くて、だからこそ美しいのだと、映画を通して改めて感じました。中川監督が紡ぐセリフは優しくて、映画の中に溢れる光はとても美しいです。色んな視点から楽しんでもらえる映画になっていると思います」と心を込めてコメント。この度のモスクワ国際映画祭出品については「海外での上映はひとつの目標でもあったので、とても嬉しくもあり、海外の人に受け入れてもらえるのかという不安もあり、ドキドキでいっぱいです。堂々と自信を持って参加したいと思います」と期待を寄せている。中川監督「ささやかな『魔女の宅急便』になっていますように」「祖母の代からずっと通っていた近所のお豆腐屋さんが潰れた。学生時代にいつも通っていた銭湯も潰れた。伝統的なものが高級な文化としてしか残らないのだとしたら、日本に暮らしている多くの高級なものとは無縁の僕たちは、この国で生まれ、生きていることの思い入れをどうやって守ったらいいのでしょうか。そんな想いをきっかけに、“子供のまんまでいたい”女の子が、自分の力でどうやって新しい居場所をつかみとるのかを描きました」と、中川監督は作品の経緯をコメント。「この小さな物語が現代日本を舞台にした、ささやかな『魔女の宅急便』になっていますように」と思いを込める。モスクワ国際映画祭については、「モスクワの皆さんと再会できることが楽しみです。今の日本以上に先の見えない世情にあって、ロシアは街の様相も刻々と変わっていると聞きます。この映画が、まさに激動の隣国・ロシアの人々にどう受け止められるのか、ドキドキしています」と言う。「この映画が、これまでの映画のように1つでも多くの文化で生きる人々に届きますように。そして、その声を養分にして、日本の観客の皆様と豊かなコミュニケーションがとれたら嬉しい」と語っている。『わたしは光をにぎっている』は2019年、全国にて公開。(text:cinemacafe.net)
2019年04月03日女優の芦田愛菜が、16日に放送されるTBS系バラエティ特番『池上彰と“女子会”』(23:56~)にゲスト出演し、ジャーナリストの池上彰氏と初共演を果たす。同番組は、知の巨人・池上氏と女子タレントたちという異色の組み合わせながら、イマドキの女子たちのリアルな悩みに池上がズバリ答えるという内容。昨年10月4日に放送され好評を博し、このたび第2弾として16日と23日の2週にわたって放送する。16日の放送では、池上と進行アシスタントの陣内智則、そして“女子会”ゲストに、池上とテレビ初共演となる芦田愛菜をはじめ、いとうあさこ、瑛茉ジャスミン、大久保佳代子、小倉優子、佐藤仁美、辻希美、藤田ニコル、舟山久美子、ホラン千秋(50音順)が登場する。池上は、“女子会”メンバー最年少の芦田愛菜が熱心な読書家であることを紹介。芦田が「私は活字中毒で、月に10~15冊ほどの本を読む」と話すと、池上も「自分も子どもの頃、本ばかり読んでいて親に叱られた」と打ち明け、2人の読書体験に興味津々の女子たちに「子どもに本を読ませるためには、親が読み聞かせをして、自身も本を読むことが大切だ」と話す。そして、試しに池上が女子たちに抜き打ちの国語テストをすると、芦田は池上もうなるほどの語彙力を発揮。女子たちは、読書が重要であると納得する。(C)TBS
2018年04月13日グラビアアイドルで女優の池上紗理依が、30日発売の『週刊ヤングマガジン』(講談社)9号の表紙とグラビアに登場する。池上は1995年10月19日生まれの21歳。現在公開中の映画『イタズラなKiss THE MOVIE~キャンパス編』に出演し、フジテレビ系ドラマ『クズの本懐』(毎週水曜25:55~)ではキーパーソンとなる絵鳩早苗を演じる。読者からの支持を受け『ヤンマガ』表紙&巻頭初登場となった池上は、「行きたかった」というグアムで”美ボディー”を余すとこなく見せつけた。ビキニ姿だけでなく、鋭い切れ込みのワンピース水着や、服のまま濡れるのも厭わず海に入るなど、大人な姿も披露した。また同誌のグラビアには他、アイドルグループ・まねきケチャの5人が登場。日本ツインテール協会によってプロデュースされた同グループは、萌えを超えた”福”を招くために全力のパフォーマンスを披露し、話題を呼んでいる。グラビアでは、メンバーが天使の休日をイメージしたナチュラルなショットに挑戦した。
2017年01月30日ジャーナリスト・池上彰が、10月3日放送のテレビ東京系ニュース番組『Newsモーニングサテライト』(毎週月~金曜 5:45~)に緊急生出演し、アメリカ大統領選を生解説することが発表された。大統領選を取材するため、テレビ東京NY支局に長期出張中の池上。テレビ討論会や、激戦州の現場を取材しながら大統領選を解説していく。このたび第1弾として、10月3日にNY支局スタジオから生出演し「池上彰が観たアメリカ大統領選」コーナーで、有権者達の動きについて語る。第2弾以降は10月下旬~11月初めに放送する予定だ。2012年の大統領選でも、NY特別特派員として活躍した池上は「4年前に続き、今年も米大統領選を直接取材しようと、冬のアイオワから始まって、夏の共和・民主両党の党大会に続き、いよいよニューヨークに拠点を置いて、じっくり取材することになりました」と経緯を説明した。また、池上は「2001年9月11日の同時多発テロから15年が経ちました。この間、アメリカは大きく変化しました。ドナルド・トランプ氏のような人物が有力候補者として生き残ったという事実もまた変化の一つと言えます」と、トランプ氏を象徴として挙げた。さらに「選挙取材を通じてアメリカの行方を見定めたいと思っています」と抱負を述べた。テレビ東京 嘉瀬隆幸プロデューサーは「選挙といえば『テレビ東京×池上彰』。アメリカ大統領選でも池上さんの無双ぶりを発揮してもらいます」と期待を語り、「TPPや安保問題など日本への影響も大きな今回の大統領選。池上特派員の取材にも大注目です」と太鼓判を押した。
2016年09月30日テレビ朝日の情報番組でキャスターを務める羽鳥慎一と橋本大二郎が、20日(19:54~22:06)に放送される同局系ニュースバラエティ番組『池上彰のニュースそうだったのか!!』(レギュラーは毎週土曜19:54~20:54)に初出演する。『ワイド!スクランブル』の橋本はNHK時代、同番組MC・池上彰の1年上の先輩でともに社会部の記者であり、池上に原稿の書き方を指導していたという関係。かつて、橋本がキャスターを務めていた夜のニュース番組に、池上がレポーターとして昭和天皇のご溶態を中継したこともあり、最近話題の天皇陛下の生前退位について、議論を交わしていく。この2人のやり取りに割って入っていくのが、『羽鳥慎一モーニングショー』の羽鳥。収録は盛り上がって予定より1時間近くオーバーし、池上は「2人のせいに違いない(笑)」と要因を語る。池上は、収録を終えて「そりゃもう、楽しかったです! 先輩(橋本)をいじることもできましたしね(笑)」と満足の様子。羽鳥については「面白い人ですよね。あのとぼけ方は(笑)」と評し、「今日の収録でも、大二郎さんも羽鳥さんも本当は答えを知っているくせに…と思うところもありましたよ(笑)」とキャスターの2人を分析していた。今回の放送では、若い世代の代表として、アイドルグループ・Mr.KINGのメンバーで、17歳の現役高校生・高橋海人が、ジャニーズ事務所の先輩・中丸雄一とともに出演。池上は高橋を「かわいらしかったですね」といい、「彼が今の典型的な17歳ということではないでしょうけど、同世代のみなさんにも親しみをもって番組を見てもらえればと思います」と話している。
2016年08月18日ジャーナリスト・池上彰の出演する、テレビ東京系特別番組『教科書に載っていない20世紀 戦後ニッポンを創った昭和天皇とマッカーサー』(7日 19:54~)が放送されることがわかった。同番組は戦争を考えるSP番組の第8弾で、2010年からシリーズで放送している。池上は、番組内でアメリカ・バージニア州ノーフォークにあるマッカーサー記念館に赴き、あるメモに注目した。それは終戦後、日本政府内で昭和天皇の退位が取りざたされていることを示す文書について、マッカーサーが手書きで記したメモだった。池上は現在、天皇陛下の生前退位について話題になっていることに触れ「実は天皇陛下の父・昭和天皇も生前退位を考えられたことがありました」と紹介。「昭和天皇は一体どのような機会に生前退位をお考えになったのか。当時の昭和天皇とマッカーサーの2人の関係に焦点をあてると、2人が関わった戦後の6年間がいまの日本を形作ったことが見えてくるんじゃないでしょうか」と呼びかけた。また、番組の主旨について池上は「今の日本がどのように形作られたのかということを、戦争を思い出すみなさんと一緒に考えたいということです」と語った。
2016年08月05日ジャーナリストの池上彰が9日、都内のスタジオで行われた『池上彰×テレビ東京プロジェクト』特別番組の制作発表に登場し、2カ月連続特番の放送を発表した。24日に『池上彰の今、知りたいニッポンの大問題(仮)』(19:54~21:48)、5月15日に『今、地方を知れば日本がわかる! 「池上彰のご当地裏事情」』(19:54~21:48)が放送される。池上は、「テレビ東京はいつも実験や冒険をしますから」と、同局のことを評価。また、池上とテレビ東京の選挙特番が毎回話題となっているが、今年の夏の参院選について「7月の可能性のある日曜日は全部、テレビ東京に押さえられている」と明かした。24日の特番では、他局が速報スーパーで終わらせる衆院選の補欠選挙も取り上げると明言。また、「はてな匿名ブログ」への「保育園落ちた日本死ね!」という書き込みで話題になった保育所問題等についても扱う。池上は、書き込みについて「ちょっと下品な発言だったんですけど」と前置きをしつつ、「悩んでるのは若い人ですよ。若い人が投票に行くことによって、政治が動くことを実感して欲しいなと思います」とメッセージを送った。5月の特番では、地方の問題を中心的に取り上げる。実は地方記者を目指したことが原点という池上は「地方の問題が、ひょっとすると、日本全国に共通している問題なのかもしれないし、都会に取っても深刻になるのかもしれない」と語り、「ローカルを見ることによって、日本の明日が見えてくるのではないかと思っています」と、番組の意義について説明した。選挙特番については、これまでテレビ東京が行った「候補者の脱力プロフィール」が話題となり、他局が追随するようになった事に触れ、「滑ってますけど」とバッサリ。「切磋琢磨が起きればいい事なんじゃないかな」とフォローしつつ、「テレビ東京が追われる立場になることはこれまでなかったと思うので、これから何ができるかなってところが面白いですよね」と今後の展開へ意気込みを示した。
2016年04月09日ジャーナリストの池上彰が、前ウルグアイ大統領のホセ・ムヒカ氏と対談するフジテレビの特別番組『"世界でいちばん貧しい大統領"ムヒカ来日緊急特番~日本人は本当に幸せですか?~』が、4月8日(19:00~20:54)に放送されることが27日、分かった。ムヒカ氏は、2010年から2015年までウルグアイの大統領を務め、2012年に国連の会議で「貧乏な人とは、少ししかものを持っていない人ではなく、欲深くいくら持っても満足しない人だ」とスピーチしたことが世界中で話題となった人物。給料の9割を慈善事業に寄付し、外遊はエコノミークラス、自家用車は中古のフォルクスワーゲン、街の食堂で庶民と一緒に昼食をとるといった姿勢で親しまれ、"世界一貧しい大統領"と呼ばれている。フジテレビでは、情報番組『Mr.サンデー』(毎週日曜22:00~23:15)で、これまで2回にわたってムヒカ氏を特集して大きな反響があったことから、同氏が4月5日に初来日することを受けて、特番の放送を決定。池上氏がムヒカ氏と対談し、思想や哲学を解説するほか、宮根誠司キャスターが、日本人にとっての本当の"幸せ"について、ゲストの伊集院光、柴田理恵、千秋、中島健人(Sexy Zone)、大沢ケイミとともに考えていく。ムヒカ氏は来日を前に「今回の日本への旅は観光旅行ではないし、すべての疑問に対する手がかりや答えを得ようとしているわけでもない。そうではなくて、技術的に非常に発展した日本との相互理解を深めるものにしたい」と意向を語っており、「私は日本人に問いたい。日本国民は幸せなのか?」とメッセージを寄せている。
2016年03月28日難しそうな問題も、中立な立場でわかりやすく解説してくれるジャーナリストの池上彰さん。聞くに聞けないさまざまな疑問を解決してくれる、頼もしい存在です。『池上彰のニュース そうだったのか!! 1 日本人なら知っておきたい「実はみんな知らない日本」』(池上彰著、SBクリエイティブ)は、テレビ朝日の同名人気番組を書籍化したもの。なかなか人には聞けない数々の話題について、わかりやすく解説してくださっています。きょうはそのなかから数字に関連したトピックをご紹介しましょう。■3種類の文字を使う国は日本だけ日本ではひらがな、カタカナ、漢字が使われていますが、このように3種類の文字を使っている国は日本だけ。世界中のほとんどの国は1種類で、多くても2種類の文字しか使われていないのだそうです。■大和言葉を表す文字がなかったところで、日本でもともと使われていたことばを「大和言葉(やまとことば)」といいます。しかし大和言葉には、それを表す文字がなかったというのです。そこで中国から漢字を輸入し、その漢字を崩して書いているうちに、ひらがなやカタカナが生まれていったということ。では漢字に加え、ひらがな、カタカナと2種類も文字があるのはなぜなのでしょう? それは平安時代に、それぞれ違う人が文字をつくってしまったからだというのですから驚きです。■ひらがなをつくったのは女性?ひらがなは手紙を書くために誕生し、平安時代の女性貴族が恋文によって流行らせたのだそうです(ただし、諸説あり)。最初は漢字で書いていたのを、女性が崩し字で書いているうちにひらがなが生まれたというわけ。平安時代の貴族たちは、1日に何度も恋文のやり取りをしていたのだとか。■カタカナはお坊さんがつくったそしてカタカナは、中国から仏教が入ってきたとき、仏教の経典を書き写した人たち、すなわちお坊さんが生み出したもの。当時のお坊さんは、経典を読むために漢字の横にメモを書いており、これがもとでカタカナが生まれたということです。■1,500字ぐらいの漢字が日本産最後は中国に約8万5,000種あるのに対し、日本の漢和辞典に載っている漢字の数は5万字ほど。その多くは中国から来たものをそのまま使っていますが、「鰯」「峠」「畑」など日本で独自につくられたものも。これらを見ればわかるとおり、日本でできた漢字は意味がすぐわかるのが特徴で、1,500字くらいが日本でつくられたそうです。なお、同じ漢字でも音読みと訓読みがあって読み方もいろいろなのは、「いつ中国から入ってきたか」によって異なるのだといいます。*他にもためになる情報満載。字も大きく読みやすいので、お子さんと一緒に楽しむのにも最適です。(文/書評家・印南敦史)【参考】※池上彰(2015)『池上彰のニュース そうだったのか!! 1 日本人なら知っておきたい「実はみんな知らない日本」』SBクリエイティブ
2015年10月09日東急電鉄の池上線はJR山手線の五反田駅とJR京浜東北線の蒲田駅を結んでいる。全線が複線で、全列車が各駅停車。追い越しもなく、3両編成の電車が行ったり来たりするだけのシンプルなダイヤだ。趣味的にはおもしろくないけれど、効率の良い平行ダイヤだから利用者には便利なはず。そして、輸送状況に合わせて巧みに運行本数を調整している。その池上線のダイヤの工夫を紹介しようと思ったら、不思議な列車の存在が浮かび上がってきた。増発したけれど終点から戻ってこない。その列車がどこへ消えたか、その謎を推理しよう。まずは東急池上線の列車ダイヤを見てみよう。画像をクリックして拡大してみたほうがわかりやすいと思う。1日を圧縮してみると、かなり運行本数が多い様子がわかる。列車ダイヤも密度が濃くなっている。列車の速度が同じで途中駅の追い越しもない。典型的な平行ダイヤだ。池上線は人口が多い地域を走るけど、列車は3両編成と短いから、これだけの本数を走らせないと乗客を乗せきれないのだろう。乗客にとっては、乗り過ごしても次の電車がすぐにやって来るという安心感がある。路面電車に似た感覚で、手軽に利用されていると思われる。朝のラッシュ時と夕方のラッシュ時はさらに線の密度が濃い。通勤通学用に増発するからだ。池上線は沿線に私立学校も多く、制服を着たお子様も多い。そして注目は朝ラッシュ時。五反田~雪が谷大塚間の区間列車がとても多い。朝は沿線各駅から五反田方面に通勤する人が多く、都心から遠ざかる蒲田方面の乗客は比較的少ないようだ。ちなみに雪が谷大塚駅には電車の車庫がある。朝のラッシュ時間帯を拡大してみよう。朝の5時になると、五反田駅から蒲田駅行、雪が谷大塚駅から五反田駅・蒲田駅行の始発列車がいっせいに出発する。少し遅れて蒲田駅から五反田駅行が発車する。雪が谷大塚駅の電車は車庫から出発。五反田駅と蒲田駅の電車は前日の夜から待機しているようだ。蒲田駅発の列車が少し遅れている理由も、ダイヤを見ると納得できる。雪が谷大塚駅から五反田駅行の列車に続行したときに、他の列車と運行間隔をそろえるためだ。この後、朝のラッシュ時に向けて、雪が谷大塚駅始発の電車が次々に追加されていく様子も読み取れる。少し時刻を移動して、朝のラッシュ時を表示した。やはり五反田~雪が谷大塚間の区間列車が多い様子がわかる。 雪が谷大塚~蒲田間は日中より少し運行間隔が狭い程度だ。そして、この中に謎の列車がある。7時台に雪が谷大塚駅始発で蒲田へ向かったまま、9時台まで帰ってこない列車だ。謎の列車を赤く塗ってみた。さらに観察すると、図で「A」と示した時間帯は蒲田駅行が多く、「C」の時間帯は蒲田発五反田行が多い。その間の「B」の時間帯の列車は少ない。終点に着いた列車は折り返して戻ってくるはずだけど、どうも数が合わない。ちなみに蒲田駅の池上線の線路は2本だけ。たくさんの列車を留置できない。○行先は東急多摩川線だった!では、蒲田駅であふれそうな列車たちはどこへ行ったか? 正解は、蒲田駅から東急多摩川線に入り、多摩川駅へ向かっていた。では、池上線のダイヤと東急多摩川線のダイヤを上下に並べてみよう。東急多摩川線の起点は多摩川駅で、列車ダイヤも多摩川駅を上にするところだけど、今回は蒲田駅を上にしてみた。これで池上線とのつながりがよくわかる。池上線で蒲田駅に到着した列車たちが、東急多摩川線の増発列車に使われている。その時間帯、東急多摩川線のダイヤの密度が濃くなっている。この列車たちが戻ってくるまで、池上線のダイヤは隙間ができている。種明かしをすると、池上線の雪が谷大塚駅の車庫は、池上線と東急多摩川線の両方の電車を収容している。だから東急多摩川線の電車は雪が谷大塚駅から池上線を通って蒲田駅に行き、折り返して東急多摩川線の列車として運行する。そして1日の運行が終わると、始発列車用に多摩川駅と蒲田駅に残した電車を除いて、雪が谷大塚駅に帰ってくる。朝、本来は回送列車として出庫させる東急多摩川線の電車を、乗客が利用できるように池上線で営業運転を行う。だから、旅客列車のデータだけをダイヤで表すと、池上線の電車の一部が行方不明になったように見えてしまうというわけだ。池上線と東急多摩川線は別の路線だから、蒲田駅で折り返すときは別の列車となる。そのまま「雪が谷大塚駅発、蒲田経由、多摩川行」なんて直通運転してくれたらおもしろいと思うけれど、利用者が混乱するからやらないのだろう。ちなみに、東急多摩川線は「東急多摩川線」が正式な路線名。「東急」とわざわざ付ける理由は、西武鉄道にも「多摩川線」があり、明確に区別するため。また、現在の田園都市線渋谷~二子玉川間はかつて「新玉川線」の名称で、現在も新玉川線と呼ぶ人がいて混乱するかもしれないから、といわれている。
2014年10月26日