サンドラ・ブロックとチャニング・テイタムがW主演、ダニエル・ラドクリフ、ブラッド・ピットが共演とハリウッド豪華スター競演の“ポップコーンムービー”『ザ・ロストシティ』の4K ULTRA HD、ブルーレイ&DVDが10月21日(金)にリリース決定。8月24日(水)よりデジタル先行配信がスタートする。全米初登場第1位を獲得した本作は、豪華ハリウッドスターが集結して繰り広げられるド派手でユニーク、そして予測不能な展開とアクションが魅力の“ノンストップ・エンタメ”作品。プロデューサーとしても牽引するサンドラ・ブロックが演じるのは、人生に後ろ向きな恋愛小説家ロレッタ。彼女が書いたロマンティックな冒険モノ小説をきっかけに、伝説の古代都市・ロストシティをめぐるノンストップ・アドベンチャーが開幕。彼女の作品の主人公「ダッシュ」を演じる薄っぺらいセクシーカバーモデル、アラン(チャニング・テイタム)、謎の億万長者フェアファックス(ダニエル・ラドクリフ)、そして颯爽と登場する謎のクールガイ、ジャック(ブラッド・ピット)など、超豪華キャストたちが演じる、ユニークなキャラクターたちの掛け合いによって生まれる化学反応は本作の大きな見どころ。また、吹き替えには、チャニング演じるアラン役として人気俳優・田中圭を起用。そして主人公ロレッタ役には本田貴子、フェアファックス役には小野賢章、ジャック役に堀内賢雄と、お馴染みの実力派声優が脇を固めている。さらに、4K UHD・ブルーレイ共通特典には、約53分にも及ぶ特別映像が付属。ジャングルを舞台にした劇中で飛び切りの異彩を放つ、主人公ロレッタの着用するジャンプスーツや、壮大なロケ地・セットにまつわるメイキング映像ほか未公開シーンにNGシーン集などが満載となっている。『ザ・ロストシティ』は10月21日(金)より4K ULTRA HD、ブルーレイ&DVD発売開始(レンタル同時リリース)。(text:cinemacafe.net)■関連作品:ザ・ロストシティ 2022年6月24日より全国にて公開©2021 Paramount Pictures. All rights reserved.
2022年08月19日SXSWほか多くの映画祭で高評価を受けた『セイント・フランシス』より、主演と脚本をつとめたケリー・オサリヴァンから日本の観客へ向けたメッセージ動画が到着。また併せて本編映像も解禁された。タブーとされていた「女性あるある」をユーモアと見事なバランスで取り入れながら30代の女性と少女の交流を描き「グレタ・ガーウィグに続く才能」とも絶賛された本作。社会が決めた見えないルールに振り回されて居心地の悪い思いをしたり、自分の生き方に自信を持てなかったり…そんな不安だらけの毎日を生きる全ての人々に優しいエールを贈る作品だ。この度解禁された映像の冒頭では、本作の脚本と主演を担当したケリー・オサリヴァンからのコメントが。「面白くて温かく、人と語り合いたくなる映画です」「恋人同士やお母さんとだって楽しんでもらえるはず。笑いがあるし、時には涙も出るかもしれません」とこれから映画を観る日本の観客へ向けたメッセージを送っている。続く本編映像は、ブリジットと彼女がナニー(子守り)を務めるフランシスが、大人と子どもという垣根を越え、対等に会話することで、少しずつ心が近づいていくシーン。「ジョーン・ジェットって何?」と、フランシスが通うギター教室からの帰り道、あるきっかけから、女性ロッカーの先駆けである彼女について質問されたブリジット。「最高のロックスターよ」「派手なメイクでいつも怒ってる」「家父長制に反対してるのよ」と答える。家父長制を「男が女を従えるってこと」と世間への皮肉も込めつつ説明すると、フランシスは「ギター教室も家父長制だね」と、教室の先生が男性であることに対し、鋭くも素直な視点で返答する。少し距離が近づいた2人はその後、ジョーン・ジェットを真似た派手なメイクとパフォーマンスでふざけ合うが、そこへ両親が帰宅。ブリジットは、フランシスにメイクを施したことに対して「マスカラを使った?」「この子は週末に結膜炎にかかったのよ」と少し釘をさされてしまうのだった…。どこか大人になりきれない、だけど愛すべきブリジットのキャラクターが垣間見える本編映像となっている。『セイント・フランシス』は8月19日(金)よりヒューマントラストシネマ有楽町、新宿武蔵野館、シネクイントほか全国にて公開。(text:cinemacafe.net)■関連作品:セイント・フランシス 2022年8月19日よりヒューマントラストシネマ有楽町、新宿武蔵野館、シネクイントほか全国にて公開© 2019 SAINT FRANCES LLC ALL RIGHTS RESERVED
2022年08月18日『ボルベール〈帰郷〉』『ペイン・アンド・グローリー』以来、7度目のタッグとなるペドロ・アルモドバル監督と主演ペネロペ・クルスの黄金コンビが贈る『パラレル・マザーズ』。この度、予告編と場面写真が解禁となった。待望のアルモドバル監督最新作では、ライフワークでもある母の物語に戻り、同じ日に母となった2人の女性の数奇な運命と不思議な絆、そしてこの困難な時代における生き方を描き、新たなアプローチで深く広く多様な世界観を作り上げた渾身の1作。解禁となった予告編は、ジャニス(ペネロペ・クルス)の出産シーンから始まる。娘と対面した父親に、「DNA検査をしたほうがいい」と言われたことで状況が一転。「心配事をなくすため」と、自分に言い聞かせながら娘の検体を採取する様子や、「最愛の娘は、他人の子でした」という衝撃のナレーションにのせて激しく動揺するジャニスの表情が映し出される。同じ日に母となった17歳のアナ(ミレナ・スミット)に「娘さんの父親はどんな人?」と聞くと、アナは「誰かわからない」と返す。そして突如、「娘が亡くなった」と打ち明けるアナの姿や、「かわいい子」「あなたを愛している」と涙ぐむジャニス。またその中で、年老いたジャニスのおばが「私の夢は家族がいつかひとつになること」と願うシーンも見受けられる。併せて解禁となった場面写真では、切なく悲しげな表情で赤ちゃんを見つめるジャニスとアナのショットや、妊婦姿のペネロペなどが切り取られている。そのほか、料理をしながら楽しそうに話すジャニスとアナのカットも。2人のシングルマザーがどのような運命を辿っていくことになるのか、注目だ。『パラレル・マザーズ』は11月3日(木・祝)よりヒューマントラスト有楽町、Bunkamura ル・シネマ、新宿シネマカリテほか全国にて公開。(text:cinemacafe.net)■関連作品:パラレル・マザーズ 2022年11月3日よりヒューマントラスト有楽町、Bunkamuraル・シネマ、新宿シネマカリテほか全国にて公開© Remotamente Films AIE & El Deseo DASLU
2022年08月18日引退したヘアメイクドレッサーが亡き親友に最後のメイクを施す旅を描き、世界各国の映画祭で感動を巻き起こしたウド・キアー主演映画『スワンソング』。公開に先駆け、キアー演じる主人公が故郷に辿りつく本編映像「懐かしのあの街へ~ハロー、サンダスキー」が解禁となった。今回解禁される本編映像では、スウェット姿にウェストポーチひとつのまま老人ホームを抜け出してきた主人公パット(ウド・キアー)が、ようやく故郷へ辿り着き、商売道具を仕入れようとする場面から始まる。行きつけの化粧品店は、とっくに店じまいして黒人女性たちが集う美容院に変わってしまった。希望の化粧品を伝えては(流行遅れで)笑われてしまうパット。しかし、嘘のない毒舌ぶりに、他人事とは思えない店員は熱中症予防にピンクの帽子を手渡し、パットはご機嫌で店を後にする――。自身の過去の足跡を辿っていくたびに、手にするアイテムや経験で、失われた本来の自分を取り戻しながら、その持ち前のキャラクターで周りにも影響を与えていくパワフルなパットのファビュラス感にも注目。撮影の舞台であるサンダスキーは、トッド・スティーブンス監督の生まれ故郷。インタビューで監督は、少年時代に町で見たパットはまるで「リベラーチェかデヴィッド・ボウイのような出で立ちだった」と語る。小さな町でパットのような存在を知り、「とても共感した」と出会いをふり返っている。監督はこの映画を「ミスター・パットへのラブレター」であると同時に「70年代・80年代の田舎町に住む全てのクイーンたちへのラブレター」と表現。彼らが「何も恐れず、ありのままの自分でいいんだ」という姿を見せてくれたことへの感謝の意を示している。『スワンソング』は8月26日(金)よりシネスイッチ銀座ほか全国にて順次公開。(text:cinemacafe.net)■関連作品:スワンソング 2022年8月26日よりシネスイッチ銀座ほか全国にて公開: © 2021 Swan Song Film LLC
2022年08月18日マイケル・ベイ製作による戦慄のパンデミック・スリラー『ソングバード』より、新ポスタービジュアルと本予告が解禁された。2020年7月のロックダウン下で一番最初に撮影されたハリウッド作品である本作。未曾有のパンデミックの真っ最中に、現在の状況がさらに悪化した未来を描くスリリングなパンデミック・スリラー。この度公開された予告編映像では、パンデミックにより街はロックダウンされ、外出禁止令が発令される中、銃を向けられた男が「僕は免疫者だ」と手を掲げる衝撃的なシーンから始まる。愛する人との接触さえも禁止され、免疫者が配達員となり必要物資を届け、それを赤外線消毒をしたうえで受け取る。また日々検温を行い、体温が高いと自動で通報、感染者はQゾーンと呼ばれる隔離キャンプに強制的に入れられる。厳格な管理社会と化した世界は、もはやディストピアだ。恋人の感染が疑われ、隔離施設への収監を余儀なくされそうになる中、彼女を救う唯一の方法を求め組織に抗う姿や激しいガンアクションが切り取られている。併せて解禁された新ポスタービジュアルは、灰色の背景にタイトルにもあるバード=鳥のシルエットが中央に大きく配されたデザイン。「これは未来への警鐘」というコピーが、新型コロナウイルスの脅威を経験した我々にとって、決して非現実的な想像の産物ではないと思わせる、印象的な1枚となっている。『ソングバード』は10月7日(金)よりTOHOシネマズ日比谷ほか全国にて公開。(text:cinemacafe.net)■関連作品:ソングバード 2022年10月7日よりTOHOシネマズ日比谷ほか全国にて公開© 2020 INVISIBLE LARK HOLDCO, LLC. ALL RIGHTS RESERVED.
2022年08月18日伊坂幸太郎の大ベストセラー小説「マリアビートル」をブラッド・ピット主演で映画化したミステリー・アクション『ブレット・トレイン』。この度、初来日も決定した“タンジェリン(みかん)”役のアーロン・テイラー=ジョンソンと、『エターナルズ』や『ジョーカー』などにも出演したレモン役ブライアン・タイリー・ヘンリーによる、キャラクター紹介特別映像が解禁された。世界一運の悪い殺し屋レディバグ(ブラッド・ピット)に関わる腕利きの殺し屋コンビ〈タンジェリン(みかん)&レモン〉を演じたアーロンとブライアンによるキャラクター紹介映像。幼い頃から一緒に育ち、まるで“双子”のような関係の2人のキャラクターを「タンジェリンは短気な反社会的人間だ」「レモンは子供みたいに無邪気で、明るいサイコパスだ、仕事のできる男」とそれぞれ分析。「16人殺害」「17人だ」と、過去現場についてまるで夫婦喧嘩のように言い争う、どこか滑稽で理性を超えた存在の2人について「“兄弟愛”はカリスマ的だね」「最高に愉快なデコボココンビさ」と語る。一見バラバラな2人だが、生涯の戦友である両キャラクターに愛情たっぷり。デヴィッド・リーチ監督もこの愛すべきキャラクターたちについて「この緊密な関係性を表現できる俳優を見つけることが成功への鍵であることが分かっていた」と述べる。そして、アーロンとブライアンもそれに同意、オフスクリーンでの相性がスクリーンでの関係を後押ししたと言う。加えてアーロンは「タンジェリンとレモンは手を取り合いながら、お互いを心から頼りにしている」「二人の間には愛があり、何年も前から深く根付いたパートナーシップがある。僕ら二人の瞬時のつながりとケミストリーが、そのような絆を支えなければならない。ブライアンは毎日、エネルギーと火、そして情熱を注いでくれた。僕は彼のエネルギーを吸収し、熱意とカリスマ性を受け止めた。彼は間違いなく、最高の俳優の一人だよ」と惜しみない賞賛を送っている。「きかんしゃトーマス」の愛読者であるレモン、イーストエンドの紳士で「サヴィル・ロウ(Savile Row)」のオーダーメイドのスリーピーススーツを着こなすタンジェリンの姿とともに、殺しの現場では日本刀でも立ち回る2人のクールなアクションも必見となっている。『ブレット・トレイン』は9月1日(木)より全国にて公開。(text:cinemacafe.net)■関連作品:ブレット・トレイン 2022年9月1日より全国にて公開
2022年08月17日レイフ・ファインズ、アニャ・テイラー=ジョイ共演『ザ・メニュー』の公開日が11月18日(金)に決定。またキャラポスターが2種類解禁された。ベテラン俳優レイフ・ファインズと、注目の気鋭俳優アニャ・テイラー=ジョイが豪華共演する本作。HBOのドラマシリーズ「メディア王~華麗なる一族~」で本年度ゴールデングローブ賞3冠(作品賞、主演男優賞、女優賞。いずれもテレビドラマシリーズ部門)に輝き、いまハリウッドで最注目の俊英、マーク・マイロッドが監督を務める本作。有名シェフ(レイフ・ファインズ)のレストランを訪れたカップル(アニャ・テイラー=ジョイ、ニコラス・ホルト)が、想定外の“サプライズ”に見舞われる姿を描く。この度到着したのは、レイフ・ファインズとアニャ・テイラー=ジョイを捉えたキャラポスター。レイフ演じる謎に包まれた伝説のレストランのシェフは、待ってましたと言わんばかりに、キッチンの中からこちらに身体を向けているが、その鋭い視線はお客様を温かく出迎えようとしているだけには思えず、誰もがドキッと肝を冷やされてしまいそう。一方、アニャ演じるカップルの女性客は、しっかりと両腕を組み、シェフに負けず劣らずの眼力と佇まいでこちらを見据えている。後ろにはシェフのもとで働くコックたちの姿も見えるが、一人の男性客がコックたちに捕まえられているという高級レストランにはあまりに不釣り合いで不吉な場面も…。レストランに隠された秘密はもちろんのこと、ただならぬ雰囲気を放っているシェフに対し、カップルの女性客がどのように絡んでいくのか、期待の膨らむデザインとなっている。また本作は、9月8日から開幕のトロント国際映画祭でワールドプレミアが決定。アダム・マッケイ製作のもと、一筋縄ではいかないストーリーと極上のサスペンスが保証された本作に、大きな注目が集まっている。『ザ・メニュー』は11月18日(金)よりTOHOシネマズ日比谷ほか全国にて公開。(text:cinemacafe.net)■関連作品:ザ・メニュー 2022年、全国にて公開©2022 20th Century Studios. All rights reserved
2022年08月17日ロザムンド・パイク主演で天才科学者の激動の半生を描く伝記映画『キュリー夫人天才科学者の愛と情熱』より、予告編とポスタービジュアルが解禁された。『ゴーン・ガール』『パーフェクト・ケア』のロザムンド・パイクが主演を務め、『ペルセポリス』のマルジャン・サトラピが監督を務めた本作。人類史上初ノーベル賞を2度受賞した科学者マリ・キュリーの知られざる半生を描く。この度解禁された予告編は、主人公のマリ・スクウォドフスカが将来の夫となるピエール・キュリーと出会うシーンから始まる。公私ともに親睦を重ねていく2人は、ある鉱石の中に未発見の元素を見つける。その後、マリは研究所を追い出されてしまう不遇に見舞われたが、懸命に研究を続け、原子が有限であることは間違いである事象を見つける。彼女らの研究はノーベル賞受賞を果たすが、推薦状には夫の名前しかなかった。女性というだけで正当な評価を受けることができなかったマリ・キュリー。様々な困難が待ち受ける中、彼女はどのような人生を歩んだのか…。併せて解禁となったポスターは、ロザムンド・パイクが演じるマリ・キュリーを中心に、夫や娘など、彼女の人生に深く関わった人物がその横に並び、愛する人々との交流と、並々ならぬ研究への情熱が伝わってくるビジュアルとなっている。『キュリー夫人天才科学者の愛と情熱』は10月14日(金)よりkino cinema横浜みなとみらいほか全国にて順次公開。(text:cinemacafe.net)■関連作品:キュリー夫人 天才科学者の愛と情熱 2022年10月14日よりkino cinéma 横浜みなとみらいほか全国にて公開© 2019 STUDIOCANAL S.A.S AND AMAZON CONTENT SERVICES LLC
2022年08月16日ブラッド・ピット主演、『デッドプール2』のデヴィッド・リーチ監督が伊坂幸太郎の原作を映画化した『ブレット・トレイン』。この度、米倉涼子が、ブラッド演じる“レディバグ”へ指令を出す、本作最大のキーパーソンといえるサンドラ・ブロック演じる謎の女マリア役の声優に決定、日本語吹替版本編映像が解禁された。今回、米倉さんが声を演じたマリアは、ブラッド演じる殺し屋レディバグに、京都行きの超高速列車に乗ってブリーフケースを奪うよう、電話越しに指令を出す重要なキャラクター。ミッションを完了して次の駅ですぐ降りるはずだったレディバグだが、身に覚えのない殺し屋たちに次々と狙われ、マリアも予想しえなかった数々の人生最悪なアクシデントがレディバグに怒涛のごとく襲い掛かることに…。マリアは謎に包まれていて、機略に優れた役どころ。久しぶりに仕事復帰したばかりのレディバグに的確に指示を出しながら、唯一の味方として、不運続きで涙目のレディバグを励まし勇気づけ、任務遂行へと導こうとする。解禁される本編映像も、とことんツイていない自分の運の悪さに落ち込む主人公レディバグに対し、なだめながら励ますマリアのシーン。レディバグは、列車内で次から次へと命を狙われるハメになり精神状態が不安定に…。なんとか呼吸を整えながら「僕の悪運の底が抜けちゃって、とにかく電車を降りないと」とうずくまりながらすっかり意気消沈。そんな彼を全て見透かしているかのように「深呼吸、ゆっくりね」「立ち上がって!立ち上がればもうすぐ仕事は終わるから」と優しく、しかし畳み掛けるようにマリアが声をかけると、レディバグは謎の呼吸法(?)で自分を少しずつ安定させていく――という2人のナイスコンビっぷりがうかがえるコミカルなシーンとなっている。ブラッド・ピットと共演「一緒にお芝居しているという感覚だけでも嬉しかった」本作について米倉さんは、「度重なるアクシデントで、息も止まってしまいそうでした。(アクションについて)見応えがあり、瞬きもできないほど!」とコメント。また今回、声を通しての“ブラッド・ピットとの共演”について「小さい時から見ている大御所俳優なので、画面を通じて一緒にお芝居しているという感覚だけでも嬉しかったです」と、喜びの気持ちを語った。一番好きなキャラクター、エルダー役真田広之が「カッコイイ」多くの個性的なキャラクターがひしめく中、どのキャラクターが一番好きか、という問いに対しては、「全員魅力的で、一人ひとりの戦い方も面白かったんですけど、やっぱり真田広之さん(エルダー役)」と米倉さんは言う。「日本人として、しかもメインキャラクターとして出られているというのは、とても嬉しいです。すごく仲良くさせていただいている俳優さんなので、私まで誇り高い気分で見ていました」と笑顔を見せた。重ねて真田さんへのメッセージを聞かれると「相変わらず、殺陣は上手だし、もうハリウッドスターだなって、羨ましいな、ここまで来る所まで苦労されているのを、ずっと見てきていますから、、、カッコイイなと思います」と、エルダー役で唯一無二の演技を魅せる真田さんを称えた。さらに、映画のキャッチコピーに例えて「人生最悪の瞬間」を聞かれると、「電車のお話しなので電車にまつわる私の最悪なシーンは、特急電車とホームの間に落ちた事があります。傷だらけです…」と告白、「発車する前になんとか上に這い上がれました。まだ高校生で、制服を着ていたんですよね」と言い「10年くらい跡が取れなかったです」と驚きのエピソードを披露。これから映画を観る方に向けて、「アクションとしてもミステリーとしても楽しめる、暑い夏を吹き飛ばす最強のエンタメ作品」とアピール、「殺し屋を演じたブラット・ピットと私が声を演じたサンドラ・ブロックの豪華2人の掛け合いも必見です」とコメントを寄せた。『ブレット・トレイン』は9月1日(木)より全国にて公開。(text:cinemacafe.net)■関連作品:ブレット・トレイン 2022年9月1日より全国にて公開
2022年08月16日『ゲット・アウト』では第90回アカデミー賞で脚本賞を受賞したジョーダン・ピール監督の約3年ぶりの待望の最新作『NOPE/ノープ』。この度、ジョーダン・ピール監督と、『TENET テネット』や『ダンケルク』『インターステラー』などクリストファー・ノーラン監督作品の名撮影監督として知られる、ホイテ・ヴァン・ホイテマが語るIMAXメイキング特別映像が解禁となった。『ゲット・アウト』『アス』で世界的大ヒットと高評価を受け、注目度の熱い監督の1人となったジョーダン・ピール。『アス』から約3年ぶりにメガホンを取った最新作では、これまでピールが描いてきた“個人的な物語”から大きく飛躍し、田舎町の上空に雲に覆われた巨大な飛行物体が突如現れ、想像を絶する事態を招く謎に包まれたサスペンス・スリラーとして描かれている。ピール監督自身も「本作はこれまでの作品と違い、より大きな冒険を描こうとした。映画製作の観点でも、一番冒険してる」と自信を持ってコメントしている。今回は、そんな“空からの脅威”と臨場感溢れる圧巻の没入体験へ誘うその裏側を映した特別映像が到着した。キャリア史上初めての挑戦となるメジャー級大作を作ることを決め「自分で映画化するすべもわからない映画脚本を書き始めてしまった」とふり返るピール。この壮大なストーリーをスクリーンへ映し出すにあたって、映像のクオリティもスケールアップするため、撮影監督にホイテ・ヴァン・ホイテマを新たに迎え、誰も経験したことがない、空から“何か”が襲いかかる唯一無二の恐怖の映像体験を作り出すことに成功した。ピール作品に初参加となったホイテマは「とても爽快な道のりだった。常に創作を楽しみ、恐れず高め合い続け我々のすべてを注いだ。これは大きなスクリーンで見るべき映画だ」と手応えを強調、その仕上がりは特別映像に映し出されていく、迫力に溢れるメイキングシーンや、まるで現場の当事者のように感じさせる圧巻の本編シーンの一部始終を見れば明らか。映像の最後では「映像は圧倒的でその場にいるかのように感じるはずだ。追求したのは没入感と幼い頃に誰もが感じた未知への恐怖や驚きだ」とピールが本作に込めた想いを語り締めくくっている。そして『アス』に続いて製作を務めたイアン・クーパーも「ジョーダンも当初から『みんなが『JAWS/ジョーズ』(1975)で海面を見つめた時のように、本作を観た人たちが雲を見つめるようになるといい』なんて言っていた。撮影中にも本物の雲が空に浮かんでいると、あのゾッとする感覚を容易に想像できた」と話しており、これまでにない最高峰の映像とともに新感覚の恐怖を体感できること間違いなし。「絶対に見つめてはいけない」とされる謎の飛行物体は人々にいったい何をもたらすのか。国内のIMAXスクリーン(一部劇場を除く)でも、その“最悪の奇跡”を体感できるだろう。『NOPE/ノープ』は8月26日(金)より全国にて公開。(text:cinemacafe.net)■関連作品:NOPE/ノープ 2022年8月26日より全国にて公開©2021 UNIVERSAL STUDIOS
2022年08月15日2020年10月、日本で一夜のみの限定公開され、オバマ元大統領が2018年度のフェイバリットフィルムの1本として挙げた『サポート・ザ・ガールズ』の一般公開が決定。日本限定ポスターもお披露目された。スポーツバー、“ダブル・ワミーズ”でマネージャーとして働くリサ(レジーナ・ホール)は、日頃より店のオーナーと対立していた。さらに従業員へのセクハラも対処しており、悩み事は絶えない。ある日、従業員のシャイナが引き起こしたトラブルがきっかけで、遂にオーナーからクビを言い渡されるリサ。しかしリサの公私に渡る面倒見の良さから彼女を慕っていた従業員たちは彼女の解雇に反発。スポーツバーが賑わう格闘技の試合がある夜に、彼女たちはストライキを画策するのだが――。一夜のみの上映では、映画ファンから「待った甲斐ある名作だった」「ラストシーン!涙が止まらなかった。たまらん」などの絶賛評が並んだ本作。今回解禁となった日本限定ポスターには、「明日の私たちは、もっと強い」というキャッチコピーとともにレジーナ・ホール、ヘイリー・ルー・リチャードソン、シャイナ・マクヘイルが全力で叫ぶ姿が切り取られ、エモーショナルな感情を喚起する。監督は、“マンブルコアのゴッドファーザー”とも名高いアンドリュー・ブジャルスキー。SXSWを皮切りに世界中の映画ファンを魅了し、レナ・ダナムは「観る者を掴んで離さない。レジーナ・ホールの演技は、まさにオスカー級」と賛辞を贈ったほど。毎年発表されているオバマ元大統領が発表するフェイバリットにも選出され、俳優陣たちの演技は見事ながら、特に主人公リサを演じたレジーナの存在感は群を抜き、ニューヨーク映画批評家協会賞の主演女優賞をはじめ、数々の映画賞を受賞・ノミネートを果たした。俳優たちの確かな演技と、我々の日常でも想起される些細な差別や偏見をあぶり出すブジャルスキー監督の手腕が見事に合わさった本作は、まさしく“現代のガールズパワームービー”に呼ぶにふさわしい傑作映画となっている。『サポート・ザ・ガールズ』は10月7日(金)よりシモキタ-エキマエ-シネマ『K2』にて公開。(text:cinemacafe.net)
2022年08月15日ブラッド・ピット主演映画『ブレット・トレイン』が、公開2週目の週末3日間(8月12日~14日)の興行収入が1340万297ドル(約18億円)となり、全米2週連続No.1を達成。全米における累計興収は5448万3000ドル(約72億円)となっている(※8/15付Box Office Mojo調べ、1ドル=133円換算、8/15現在)。本作は、伊坂幸太郎のベストセラー小説「マリアビートル」を、ブラッド・ピット主演、『デッドプール2』のデヴィッド・リーチ監督がタッグを組みハリウッド映画化したミステリーアクション超大作。全米以外の海外の累計興収は6000万ドル(約80億円)となり、全米および海外の成績を合計した全世界累計興収は1億1448万3000ドル(約152億円)となり、1億ドルを突破した。また、『キック・アス』『TENET テネット』などに出演、本作では殺し屋タンジェリンを演じているアーロン・テイラー=ジョンソンが、初来日することも決定。レモン(ブライアン・タイリー・ヘンリー)と共にコンビを組む腕利きの殺し屋であるタンジェリン。ブリーフケースを奪還し、裏社会の大物ホワイト・デスの誘拐された息子を京都に護送する任務を実行する中、ブラッド演じるレディバグと遭遇する重要な役どころだ。『ブレット・トレイン』は9月1日(木)より全国にて公開。(cinemacafe.net)■関連作品:ブレット・トレイン 2022年9月1日より全国にて公開
2022年08月15日フランス革命前夜、美食の国で、世界で初めてのレストランを開業した者たちを描く爽快な人間ドラマ『デリシュ』。この度、セザール賞に輝くイザベル・カレが演じる、失意を抱えた料理人マンスロンの前に「弟子にしてくれ」と現れる女性ルイーズに注目した。貴族と庶民が同じ場所で食を共にすることなどが考えられなかった時代に、世界で初めての「レストラン」はいかにして生まれたのか?フランス革命と共に訪れる「食の革命」といえる世界初のレストラン誕生の秘密が描かれる。自慢の創作料理「デリシュ」にジャガイモを使ったことが貴族たちの反感を買い、主人である傲慢な公爵に解任される主人公マンスロン。彼の元を訪れる謎めいた女性ルイーズを演じたのは、10代から俳優として活躍するイザベル・カレ。『恋路』(91)、『プロヴァンスの恋』(95)などの話題作に出演し、『記憶の森』(01)の演技が高く評価され、フランス映画界で権威のあるセザール賞主演女優賞を受賞した。フランソワ・オゾン監督『ムースの隠遁』(09)や『奇跡のひとマリーとマルグリット』(14)に続く主演作『KOKORO』(16)では國村隼とも共演、着実にキャリアを伸ばしてきた。今回、イザベルが演じる謎の女性ルイーズをとらえた場面写真3点が解禁。最初の1枚は、料理への希望を見失いどん底にいるマンスロンに、フードを纏ったルイーズが「弟子にして下さい」と申し出る姿。続いて、「料理は男の仕事だ」と断るマンスロンに対して食らいつくシーン。料理人になりたいと願う彼女の決意は固く、全ての貯金を差し出して食い下がる。そして、ルイーズの熱意に押され、渋々弟子入りを認めたマンスロンを鋭いまなざしで見つめる毅然とした姿。このとき、2人の間には何が起こっていたのか。厨房が男の職場とされた時代に、なぜ、彼女は料理を学ぼうとするのか。実は彼女の胸の内には誰にも話すことのできない“ある秘密”が隠されているのだが…。実はジャガイモをむくことすらできなかったというイザベルが演じるルイーズ。世界で初めてのレストラン誕生を描く本作に隠された、もう1つのドラマにも注目だ。『デリシュ!』は9月2日(金)よりTOHOシネマズ シャンテほか全国にて公開。(text:cinemacafe.net)■関連作品:デリシュ! 2022年9月2日よりTOHOシネマズシャンテほか全国にて公開©︎2020 NORD-OUEST FILMS―SND GROUE M6ーFRANCE 3 CINÉMA―AUVERGNE-RHôNE-ALPES CINÉMA―ALTÉMIS PRODUCTIONS
2022年08月15日伊坂幸太郎の大ベストセラー小説「マリアビートル」をハリウッドで映画化した『ブレット・トレイン』。この度、ブラッド・ピットやジョーイ・キングら豪華キャスト陣が演じる、キャラ濃すぎのキャラクター衣装の制作秘話が明らかに。併せて、イメージスタイル画も到着した。世界一運の悪い殺し屋レディバグが請けたミッション、それは東京発の超高速列車でブリーフケースを盗み、次の駅で降りること。だが、次から次へと乗車してくる殺し屋たちに命を狙われ、降りたくても、降りられない。最悪な状況の中、列車はレディバグと殺し屋たち、10人を乗せたまま終着駅・京都へと向かう…。そんなキャラ濃すぎの10人の殺し屋たちの肉づけに一役買っているのが、衣装デザイナーのセーラ・エヴリンが手掛ける、それぞれの内面を反映するような特徴的な衣装。当初ブラッドが演じるレディバグについてデヴィッド・リーチ監督は「こんなに無頓着な感じの男ではなかった」と明かす。しかし「ブラッドがそれを提示し、そのキャラクターが目の前で命を吹き込まれるのを見れば、もう否定できない。素晴らしい選択だし、僕らも大賛成だった」と言い、エヴリンも監督とブラッドの描くキャラクター像を聞いてすぐに受け入れた。「恐らく今、皆がヒーローとは何かという伝統的な型について疑問を抱いている時期で、ブラッドはそれに応えてくれたように思う」「そのおかげでストーリーはより質感豊かになり、より探究的になる」「レディバグは基本的には寡黙なヒーロー。彼はむしろ釣りをしていたいタイプ」と語り、エヴリンはブラッドを“不運を背負った殺し屋”に変身させるために、レディバグの衣装を“フラットフロントのディッキーズ・スタイルのパンツに、白いTシャツ、グリーンのユーティリティ・ジャケット”というリラックスしたスタイルに、ピーコート、スニーカー、そしてバケットハットの組み合わせを基に全てオーダーメイドで作り上げた。また、アーロン・テイラー=ジョンソンとブライアン・タイリー・ヘンリーが演じる、まるで“双子”のような殺し屋コンビ・タンジェリンとレモンの着こなしにおいても「暗殺者や悪役はダークスーツを着ている。それが期待されるものだけど、それを変えてみたかった」とふり返り、この2人のキャラクターについて、エヴリンはスーツで勝負することを決心。「タンジェリンには、『サヴィル・ロウ(Savile Row)』に少しだけ『トム フォード(TOM FORD)』のテイストを加えたスーツをオーダーメイドした」と言い、「レモンは同じようでいて違う感じにしたかったから、彼には赤いサスペンダー付きのデニム“スーツ”を作った。クラシックだけどクールで、ちょっとワルな感じ」とこだわりを述べる。ジョーイ演じるプリンスには、スクールガールのルックを取り入れることにしたと言う。「キャラクターのスタイルを考える上での出発点は、プリンス自身の物語だった」と語り、「プリンスは全寮制の学校に送られ、恐らく制服を着なければならなかったと想像した」、そして「日本の映像文化や映画の中で女子高生の制服が持つパワーを探ることにも興味があった。『ミュウミュウ(Miu Miu)』のアレクサ・チャンや、『ベイビー・ワン・モア・タイム』のブリトニー・スピアーズのような、スクールガール・シックのアイディアからインスピレーションを受けた」と明かしてくれた。『ブレット・トレイン』は9月1日(木)より全国にて公開。(text:cinemacafe.net)■関連作品:ブレット・トレイン 2022年9月1日より全国にて公開
2022年08月15日「指輪物語」のJ・R・R・トールキンが現代英語に翻訳し、広く読まれてきた14世紀の作者不明の叙事詩「サー・ガウェインと緑の騎士」を映画化、『ミッドサマー』や『ライトハウス』などジャンル映画をアートの域まで高めてきた「A24」が贈る初の本格ファンタジー『グリーン・ナイト』(原題:The Green Knight)が11月25日(金)より日本公開されることになった。アーサー王の甥として、恵まれた環境で怠惰な日々をおくる若者サー・ガウェイン。彼はまだ正式な騎士ではなく人々に語れる英雄譚もない。クリスマスの日。異様な風貌の緑の騎士から“遊び事(ゲーム)”と称した、恐ろしい首切りゲームを提案される。その日から、呪いと厳しい試練が始まった。気が触れた盗賊、彷徨う巨人、言葉を話すキツネ…生きている者、死んでいる者、そして人間ですらない者たちが次々に現れ、ガウェインの旅路を導いていく――。「サー・ガウェインと緑の騎士」を、幻想的で奇妙な冒険の旅を通して、自分の内面と向き合っていく若者の成長物語へと大胆に脚色したのは、『A GHOST STORY/ア・ゴースト・ストーリー』で大きく注目され、実写版『ピーター・パン&ウェンディ』(原題)も手掛けるデヴィッド・ロウリー。示唆に富んだ斬新で濃度の高い魅惑的な映像と、ファンタジーを舞台装置としてロウリー監督が紡ぐ1人の人間の野望と挫折、愛と欲望の物語は、「魔法にかけられたように美しい」(inews.co.uk)、「歴史に名を残す騎士道物語」(IndieWire)、「唯一無二」(Den of Geek)など世界中の評論家や観客から絶賛を浴びた。未熟でどこか頼りない主人公ガウェインが未知の世界へと挑んでいく姿を魅力的に演じるのは、『スラムドッグ$ミリオネア』や『LION/ライオン~25年目のただいま~』のデヴ・パテル。『リリーのすべて』で第88回アカデミー賞助演女優賞を受賞したアリシア・ヴィキャンデルが一人二役を演じているほか、ジョエル・エドガートン、ショーン・ハリス、バリー・コーガンなど個性派俳優たちが脇を固める。この度解禁となった場面写真では、アーサー王の宮殿で儀式をするガウェインの姿と、ゲームから1年経ち彼がついに旅立つ様子を捉え、本作のこだわり抜いた世界観や圧倒的な映像美を期待させるカットとなっている。また、日本版ポスタービジュアルは、<怪物と戦う者は、みずからも怪物とならぬように心せよ>という哲学者フリードリヒ・ニーチェが「善悪の彼岸」で記した言葉が添えられ、タイトルロールの“緑の騎士”がデヴ・パテル演じるサー・ガウェインを侵食しているような“光と闇”の二面性を表現したものとなっている。『グリーン・ナイト』は11月25日(金)よりTOHOシネマズ シャンテほか全国にて公開。(text:cinemacafe.net)■関連作品:グリーン・ナイト 2022年11月25日よりTOHOシネマズシャンテほか全国にて公開© 2021 Green Knight Productions LLC. All Rights Reserved
2022年08月15日シリーズ最新作として大きな話題を呼んでいる『プレデター:ザ・プレイ』の主演をつとめたアンバー・ミッドサンダーが、本作の戦力差バトルについて見どころを語った。アーノルド・シュワルツェネッガーが主演した一作目『プレデター』、ダニー・グローヴァー主演の『プレデター2』など、派手な銃撃戦が見どころとなっていたこれまでの「プレデター」シリーズ。これまでの主人公たちは、特殊部隊員や、傭兵、警官といった職業の屈強な男性で、無痛ガンや突撃銃といったハイテク兵器を駆使してプラズマキャノン(光線銃)を装備したプレデターに戦いを挑んだ。『プレデター』ディズニープラスで配信中(C)2022 Twentieth Century Fox Film Corporation. All Rights Reserved.しかし、最新作の主人公は一味違う。アンバー・ミッドサンダーが主演をつとめる本作では、たった一つの手斧で宇宙最凶のハンターに挑んでいくという、圧倒的な戦力格差バトルが描かれているのだ。舞台は300年前のアメリカ、人類と最凶のハンター・プレデターとの“最初の戦い”を描いている。主人公は、ネイティブ・アメリカン最強の部族の女性ナル。今回宇宙最凶のハンターに挑むナルは、戦士のリーダーとして成長する兄タアベに追いつこうと必死もがく見習いハンターだ。まだ狩りの技術も、サバイバルスキルも未熟なナルが、見えざる死の恐怖に挑んでいくことになる。これまで以上に絶望的な戦力差を前に、ナルは如何にしてプレデターと対峙するのか?その答えを、主人公のナルを演じたアンバーは「(ナルは)優れた戦士。私たちの武器は決して原始的と呼ぶべきでないし、頭の良さもトップクラスで戦略を考える能力にも長けている」と知力を武器に戦うことを明かした。実はこれこそが、ナルの本当の武器。圧倒的なテクノロジーギャップをも、ものともしない類まれな知性と、兄や仲間を救うために死をも厭わない勇気、そしてカナダからメキシコ国境付近まで伸びるグレートプレーンズを長きにわたり支配してきたコマンチ族ならではの土地勘。この3つがそろった時、人類側にかすかな勝利の希望の光が差し込むのだ。知力と機転でプレデターに挑むナルのアクションは想像以上の出来栄えなようで、アンバーは「銃や爆弾と同じくらいにアクションシーンに迫力があって、そんなシーンを多くの人に見てもらえるのはとても素敵だと思う。戦士として最強の部族と言われるコマンチ族の人々を描くことに責任を感じていたけど、プレデターを絶対に倒してやるという気持ちを抱いて撮影に挑んでいた」と、これまでの作品に引けを取らない緊迫感のあるアクションシーンが展開されている点にも言及している。ハイテク兵器の存在を知らずに、手斧や弓で培ったサバイバル技術と持ち前の頭脳で戦闘能力を身に着けてきた最強の部族の一員であるナルの、圧倒的な戦力差を前にしたその戦いぶりは本作の大きな魅力だ。『プレデター:ザ・プレイ』はディズニープラス「スター」にて独占配信中。(text:cinemacafe.net)
2022年08月14日日本に先駆けて公開を迎えたアメリカではランキング初登場NO.1を獲得、“熱い眼差し”が向けられているジョーダン・ピールの最新作『NOPE/ノープ』。本作には、『ゲット・アウト』から5年ぶりに監督との再タッグを組んだ主人公を演じるダニエル・カルーヤを筆頭に、キキ・パーマー、スティーブン・ユアンなど実力派俳優が集結。衝撃のサスペンス・スリラー作を演じきったキャスト陣たちに迫った。これまでスリラーというジャンルに社会性を巧みに結びつけ、観客の想像を覆す斬新な意欲作を生み出してきたジョーダン・ピール監督。南カリフォルニア、ロサンゼルス近郊にある小さな町で起こる“最悪の奇跡”を描いた、新時代の“サスペンス・スリラー”の世界観を最大限に具現化するにふさわしいキャスト陣たちが集結した。主人公OJには、『ユダ&ブラック・メシア 裏切りの代償』で米アカデミー賞助演男優賞を受賞し、ピール監督の『ゲット・アウト』(17)でも同・主演男優賞にノミネート、『ブラックパンサー』でも知られる実力派俳優ダニエル・カルーヤ。OJは物静かで曲がったことを好まず、父親の牧場経営の後を継ぐ長男という役どころで、カルーヤにとってはこれまでになかったキャラクターでもある。ピール監督は「ダニエル・カルーヤが演じてきた中では僕が一番気に入っている役だ。彼とは通じ合うものがあるから、一緒に仕事するのが楽しみで仕方ない。お互い素直に気持ちをぶつけ合えるし、熱線に向かう誘導装置付きのミサイルみたいな感じで会話してしまう」と、かなり惚れ込んでいる様子。カルーヤ自身も「OJの寡黙さが僕は大好きだ。それにしても今回の演技体験は独特だった。表情自体がセリフ代わりになったりしたから。つまりシーンによっては、僕が考えていることや表情が、観客に何かを伝えることになる。僕はいわば観客の分身なのに、ときには前もって何らかの情報を把握していたりする。それを観客が理解しやすいようにするのが僕の務めだった。つまり自分の頭の中の考えを明確にしておきながら、演技する必要があったんだ」と明かしている。彼の表情が作り出すその演技は、ピール監督作品のイメージに溶け込むような存在感を放っている。カルーヤ演じるOJの妹であり、自由奔放で感情的な性格のエメラルド役には、10代からシンガー兼女優として活躍し、『ハスラーズ』(19)でジェニファー・ロペスやカーディー・Bらとの共演も果たすなど、演技の実力も評価されるキキ・パーマー。ピール監督は彼女と10年前に共演して以来、キキの独特な輝きをエメラルドにも反映したいと心に決めていたと言う。「エメラルドは周りもどんどん熱くしてしまうようなところがあって、運気がガンガン回ってる感じがする。僕はキャラクターを俳優に向けて書く傾向があると言われているけど、実際にその俳優と会って話してみて、さらにキャラクターを新たな場へと広げていったりもする。そういう意味でもキキほどのコラボレーターはいなかった」と監督自身も納得のキャラクター・エメラルドがキキによって完成された。さらに、リッキー・“ジュープ”・パク役を演じるのは、「ウォーキング・デッド」でブレイク、『バーニング 劇場版』(18)での演技が高く評価され、L.A.映画批評家協会賞助演男優賞を受賞したほか全米で注目を集め、さらに『ミナリ』(20)ではアカデミー主演男優賞にノミネートされたスティーヴン・ユァン。妻と3人の子を持つ人気テーマパークの経営者であるが、幼いころはスター子役としてかつては人気を博していた。しかし、出演していたホームドラマの本番中に起きたおぞましい事件が起きてしまったことがきっかけで、キャリアが暗転してしまった過去を持っている。ジュープは、娯楽産業の暗い面を象徴するキャラクターでもあり、物語のミステリー性を加速させる重要な登場人物をユァンが巧みに演じきっている。実力面も証明済みのキャスト陣が集結し、謎に包まれた物語の行方に目が離せない本作。これまでサスペンス・スリラーの新時代を切り開き、現代社会への辛辣なメッセージをも絶妙に絡めた独特の作風で高い評価を得るピール監督史上最も壮大なスケールでおくる最新作にもか期待がますます高まる。『NOPE/ノープ』は8月26日(金)より全国にて公開。(text:cinemacafe.net)■関連作品:NOPE/ノープ 2022年8月26日より全国にて公開©2021 UNIVERSAL STUDIOS
2022年08月13日水中屋敷での恐怖を描く『ザ・ディープ・ハウス』より、監督をつとめたジュリアン・モーリー監督から日本の観客に向けたメッセージ映像が到着。新場面写真も解禁された。本作は、『屋敷女』『レザーフェイス-悪魔のいけにえ』の鬼才コンビが贈る、極限の酸欠ホラー・ムービー。動画の登録者アップを狙い湖に沈んだ屋敷の撮影に挑むYouTuberの若い2人の男女が水中で待ち受ける恐怖と対峙する姿を描く。謎の屋敷に挑む若い男女役には、ミック・ジャガーの息子ジェームズ・ジャガーと世界で活躍するトップモデルのカミーユ・ロウ。水中にセットを組んで撮影された本編は約70%は水中でのシーンとなる。この度、本作の日本劇場公開を記念し、ジュリアン・モーリー監督よりメッセージ映像が到着。日本で公開されることへの喜びのコメントを寄せつつ、日本のファンに向けて「見てください!」と、一部日本語でも呼びかけるなど、お茶目な姿も見せる貴重なメッセージ映像となっている。また併せて新たな場面写真も解禁。主人公であるYouTuberカップルのティナとベンが登録者数を増やすために訪れた水中屋敷内での恐怖を切り取っている。水中屋敷の入り口を見つける2人。水中のため視界が悪く、身動きも取りづらい状況下で何かを発見したティナ。十字架に括りつけられた像。ベンの真後ろに忍び寄る謎の幻影。傷だらけの足から身を隠すようにベッドの下に潜むティナ。鎖でつるされた人の形をした物体など、水中屋敷に潜む恐怖と謎への想像を掻き立てられる場面写真となっている。『ザ・ディープ・ハウス』は9月16日(金)より新宿シネマカリテほか全国にて順次公開。(text:cinemacafe.net)
2022年08月12日Huluほかにて配信が開始された、『アンユージュアル・ネイバー』より5分間の本編映像が解禁された。本作は、引っ越してきた魅力的な隣人の裏の顔と、閑静な住宅街で発生した謎の連続殺人事件の真相に迫るサスペンススリラー。この度初公開された本編映像は、画家になるという夢を持つ主人公ヘザー(モニーク・サイプケンス)が自宅の浴室にある鏡の前で回想するシーンから始まる。彼女の自宅の向かいの家に引っ越してきたばかりのカメラマン、タイラー(ブランドン・サンタナ)は優しく魅力的でヘザーは心惹かれるようになる。ある日、ヘザーはリビングの部屋の様子が一変していることに気づく。画材や荷物は荒らされ、絵は破られ、荒れ果てた部屋が…。飾っていた元彼との思い出の写真を手に取り、パニックになり頭を抱えるヘザー。助けを求めるためタイラーの自宅をノックするが、タイラーは居留守を装い、ベッドに寝そべりながら意味深な微笑みを浮かべる…。ヘザーは親友のジェス(エリザベス・ジョンソン)のアドバイスのおかげで警察に被害届を出し、事情聴取を受けることになる。途中から警察の事情聴取の場に駆け込んだタイラーは、自身のアリバイを聞かれるも、「家にいなかった」と伝える。ヘザーは元彼のグレッグの仕業だと疑い、タイラーはそんなヘザーを守ろうと優しく手を差し伸べるのだが…。一見優しい表情を見せながらも、危険な側面を感じさせる隣人タイラーは一体何者なのか?謎が深まる本編映像となっている。ヘザーの身に起こった不可解な自宅荒らしと、彼女の住む街で発生している連続殺人事件の真相とは!?平穏な日常に潜む恐怖を描いた注目サスペンスに期待が高まる。『アンユージュアル・ネイバー』は8月12日(金)よりHulu、Apple TVほかにて配信開始。(text:cinemacafe.net)
2022年08月12日A24製作の『コロンバス』コゴナダ監督作『アフター・ヤン』より予告編と場面写真が解禁された。オリジナル・テーマを制作した坂本龍一と音楽を担当したAska Matsumiyaからのコメントも到着した。本作は、AIロボットが家族として暮らすことが当たり前となった未来を舞台に、故障したAIロボットの記憶を巡り、人間と人工知能の関係性を問いかけていく感動作。今回解禁となった予告編は、緑あふれる風景のなか家族写真を撮影しようと父・ジェイク(コリン・ファレル)や養女・ミカ(マレア・エマ・チャンドラウィジャヤ)から呼ばれるAIロボット・ヤン(ジャスティン・H・ミン)が意味深長な表情を浮かべるシーンから始まる。ある日、ヤンは故障し動かなくなってしまう。家族の一員であるヤンを修理すべく奔走するジェイクだが、「修理は無理だ」と現実を突きつけられる。しかしヤンには他のAIロボットにはない<記録映像>を撮影する特殊なパーツが備わっていることを発見する。ヤンの体内に残された映像とは? 人間にとっての愛おしい日々の記憶は、AIロボットにとってどう映るのか?併せて解禁となった場面写真では、小津安二郎を敬愛するコゴナダ監督らしいこだわりの感じられるカットやどこかノスタルジックな雰囲気のある美しいカットに加え、家族4人で挑戦するダンスバトルの模様も切り取られており、家族の過ごした時間の愛おしさに想像が膨らむ。さらに、優しく切ないピアノの旋律が印象的なオリジナルテーマを作曲した坂本龍一と、観る者の心にそっと寄り添うような音楽を担当したAska Matsumiyaのコメントが到着。コゴナダ監督や本作への想いを綴っている。◎坂本龍一コゴナダのvideo blogは以前からよく見ていました。それらはとても素晴らしいもので、小津への愛が尋常ではないことがよく伝わります。その点で非常に興味をもっていましたし、一度LAでコンサートをした時にお会いしたことがあり、とても好印象を持ちました。彼の前作「Columbus」はとても静かで美しい映画でしたので、今作にも期待していました。関わることができて幸せです。◎Aska Matsumiyaコゴナダ監督とは「新しく、近未来的でありながら、人間味のある音楽にしたい」と話し合いました。未来に必要なのは人間らしさであり、原点回帰である、という逆説的な意味合いを込めて、チェロやピアノといった人間味のある楽器を、未来的なシンセ音やAIで作ったバリエーションと混ぜていきました。初めてRyuichiの音楽を映像と合わせて聴いた時、とても感動しました。観客の感情をヤンと共にリアルタイムで変えていくため、彼はコードの間の空間を絶妙に配置しています。加えて、段々と移り変わっていく和音の繊細さと力強さ。まさに完璧です。『アフター・ヤン』は10月21日(金)よりTOHOシネマズシャンテほか全国にて公開。(text:cinemacafe.net)■関連作品:アフター・ヤン 2022年10月21日よりTOHOシネマズ シャンテほか全国にて公開© 2021 Future Autumn LLC. All rights reserved
2022年08月12日キーラ・ナイトレイ主演、ローマン・グリフィン・デイヴィス(『ジョジョ・ラビット』)、リリー=ローズ・デップ共演の『サイレント・ナイト』(原題:SILENT NIGHT)の公開が決定、ティザービジュアルと特報が解禁された。田舎の屋敷でクリスマスのディナー・パーティーを催そうとしているイギリス人夫婦のネル(キーラ・ナイトレイ)とサイモン(マシュー・グード)、彼らの息子たちであるアート(ローマン・グリフィン・デイヴィス)、双子のハーディ&トーマスの5人家族のもとに、学生時代の親友たちとその伴侶が次々と集まってくる。子どもを含む全12人の男女は久々の再会を楽しんでいたが、今年はいつものクリスマスとは違っていた。あらゆる生物を死に至らしめる謎の猛毒ガスが地球全土を席巻し、明日にもイギリスに到達するのだ。果たして、彼らは“最後の聖夜”をどう過ごすのだろうか…。世界滅亡へのカウントダウンが迫る中、彼らが取った選択とは!?パーティーの主催者として大切な家族や仲間をとりまとめようと奮闘するネルを演じるのは、イギリスを代表するトップ女優キーラ・ナイトレイ。『ジョジョ・ラビット』でゴールデン・グローブ賞男優賞(コメディ/ミュージカル部門)にノミネートされたローマン・グリフィン・デイヴィスが、繊細な感性を持つネルの息子アートに扮し、またしても驚異的な名演技を披露している。加えて、『イミテーション・ゲーム/エニグマと天才数学者の秘密』のマシュー・グード、『マリグナント 狂暴な悪夢』のアナベル・ウォーリス、『プラネタリウム』のリリー=ローズ・デップらが、滑稽さと切実さが入り混じった絶妙のアンサンブルを見せる。また、監督のカミラ・グリフィンはローマン・グリフィン・デイヴィスの母親で、本作にはローマンの双子の弟ハーディとギルビーも出演。オリジナル脚本も手掛けたグリフィン監督は、新型コロナのパンデミックを予見したかのような世界観を創出し、このうえなくセンセーショナルな“人類最期のクリスマス映画”を完成させた。製作は『キック・アス』や『キングスマン』シリーズのヒットメーカー、マシュー・ヴォーンが務めている。赤、白、緑のきらびやかなカラーに彩られ、ポップな音楽が流れる映像世界は、冒頭からクリスマス映画にふさわしいハートウォーミングなテイストに満ちあふれている。ところがパーティーが始まると、じわじわと不穏なムードが立ちこめ、辛辣な言葉を投げつける者、酒に悪酔いする者が続出。「何かがおかしい」という違和感を察知した観客は、登場人物たちがいままさに人類滅亡の危機に直面している残酷な真実に触れ、固唾をのんで12人の想像を絶する運命を見届けることになる。解禁された特報映像も、和やかなパーティが次第に不穏さを帯びていく様子が切り取られている。併せて解禁となったティザービジュアルでは、写し出された3人の家族が毒ガスを思わせる黒い霧に覆われており、彼らに巻き起こる悲劇を予感させる。人類を死滅させる恐怖の毒ガスは、世界征服をもくろむロシアの陰謀によるものか、それとも環境を破壊し尽くされた地球の復讐なのか。信頼の置けない政府への痛烈な風刺が炸裂し、毒ガスが刻一刻と迫り来るシチュエーションが緊迫感をみなぎらせる本作は、ブラックユーモアが満載なホームドラマと極限のサスペンスが渾然一体となり、観る者を予測不能の映画体験へと誘っていく。『サイレント・ナイト』は11月18日(金)よりグランドシネマサンシャイン池袋ほか全国にて公開。(text:cinemacafe.net)■関連作品:サイレント・ナイト 2022年11月18日よりグランドシネマサンシャイン池袋ほか全国にて公開© 2020 SN Movie Holdings Ltd
2022年08月12日『DUNE/デューン 砂の惑星』などのドゥニ・ヴィルヌーヴの2010年の監督作『灼熱の魂』デジタル・リマスター版より本編映像が解禁された。レバノン出身の劇作家ワジディ・ムアワッドによる戯曲「Incendies」を原作とした本作は、ドゥニ・ヴィルヌーヴ監督の出世作であり、第83回アカデミー賞外国語映画賞ノミネート、カナダ版アカデミー賞であるジニー賞で作品賞・監督賞・主演女優賞など8部門独占を果たしたほか、30か国以上の映画祭で上映され高い評価を獲得したヒューマン・ミステリ―。主人公ナワルは、ある日プールサイドで原因不明の放心状態に陥り、そのまま病院で帰らぬ人に。ナワルは子どもである双子の姉弟に、不可解な内容の遺言を残していた。姉弟は遺言に導かれ、初めて母の祖国の地を踏むことになる。この度解禁された本編映像が描き出すのは1970年、中東某国のある村。ナワルがその人生を通じてあまりにも重い十字架を背負うことになる起点となるシーンだ。キリスト教系の家庭で生まれ育ったナワル(ルブナ・アザバル)は、異教徒である難民の青年と恋に落ちる。映像では、ふたりが何かから必死に逃げる様子を捉えていく。しかし、ふたりはナワルの兄と親族に見つかり、恋人の青年はあっけなく銃殺される。ナワルもいままさに撃たれようとしていたその時、祖母が割って入り命拾いする。祖母はナワルを家に閉じ込め、「あんたは一族の名を汚した。なぜ私たちを奈落の底へ突き落すの!なぜ年老いた私にこんな思いを!」などとナワルを激しく責め立てる。この村で異教徒と交わりを持つことは、一族そのものの存亡すら脅かす行為なのだ。そのことを重々分かっていたナワルは、「お腹に子が、おばあちゃん」と泣き崩れる。祖母は、ナウルにさらに厳しい言葉をかけながらも抱きしめるしかなかった。この後、ナワルは祖母にかくまわれながら男の子を出産するが、すぐによそに預けられることに。ナワルは別れ際、「いつか必ず捜しに来るわ。約束する。私の坊や」と心から誓いながら、この村から追放される。ナワルが我が子に誓ったこの“約束”から、彼女の母親としての崇高な愛の物語が紡がれていくが、それはあまりに過酷すぎる人生の始まりでもあった…。ナワルが背負うことになる十字架の始まりを捉えた衝撃的な本編映像となっている。『灼熱の魂』デジタル・リマスター版は8月12日(金)ヒューマントラストシネマ有楽町、新宿シネマカリテほか全国にて順次公開。(text:cinemacafe.net)■関連作品:灼熱の魂 2022年8月12日よりヒューマントラストシネマ有楽町、新宿シネマカリテほか全国にて公開Ⓒ 2010 Incendies inc. (a micro_scope inc. company) - TS Productions sarl. All rights reserved.
2022年08月11日コクトーの戯曲「人間の声」をペドロ・アルモドバル監督が翻案、監督初の英語劇に挑戦したティルダ・スウィントン主演作『ヒューマン・ボイス』の公開が決定。予告編とポスタービジュアルが解禁された。1人の女が元恋人のスーツケースの横で、ただ時が過ぎるのを待っている。スーツケースを取りに来るはずが、結局姿を現さない。傍らには、主人に捨てられたことをまだ理解していない落ち着きのない犬がいる。女は待ち続けた3日間のうち、1度しか外出をしていない。その外出先で、斧と缶入りガソリンを買ってくる。女は無力感に苛まれ、絶望を味わい、理性を失う。様々な感情を体験したところで、やっと元恋人からの電話がかかってくるが…。日本での公開日が先日決定したペドロ・アルモドバル監督作品『パラレル・マザーズ』と、同日11月3日(木・祝)に公開となる本作は、アルモドバル監督が、フランスの芸術家ジャン・コクトーの名作戯曲「人間の声」を翻案し、初めて全編英語劇に挑戦した30分間の短編作品。監督にとってコクトーの戯曲は古くから馴染みがあり、幾度か作品にインスピレーションを与えてきたという。今回、原作をできるだけ「忠実」に脚色しようと試みたものの、性分に合わず、「自由に翻案」と説明を加えている。元恋人に別れを告げられたばかりの女性が、電話での会話劇だけで展開する物語で、最初こそ未練があることを悟られずにしていたが、次第に元恋人への感情を露わにしていく姿をとらえていく。「スーツケースを取りに来るというだけの電話をするのに何日もかけるような男を、狂気に至るまで愛してはいるが、媚びるほど依存しきってはいない女性」と、監督なりの解釈で主人公を描き出す。そんな主人公は、『MEMORIA メモリア』『フレンチ・ディスパッチ ザ・リバティ、カンザス・イヴニング・サン別冊』などのティルダ・スウィントンが見事な一人芝居で演じ切った。ティルダについて監督は、「抽象的で演じるには困難があるこの役には、真実味と感情を持たせる優秀な女優が必要だった。彼女は才能の幅広さを証明した。彼女の知性と意欲、そしてとてつもない才能と、私に対する絶対的な信頼が大きな役割を果たした。全ての映画監督がこういう気持ちになれることを願う」と、大絶賛している。この度解禁となった予告編は、耳にイヤホンをつけた女性がベランダの花にガソリンを撒いている衝撃的なシーンから始まる。何かを探しているのか、スーツやトランクの臭いを嗅ぎ回る犬。そして、スマホの画面を確認し、怒りに苛まれる女性。メイクを施して、ベッドに置いたスーツにそっと手を添えながら眠りにつく。そこから音楽と画面が切り替わり、色鮮やかなブルーのスーツで颯爽と工具店に訪れる姿や、ライターを付けたり斧を振りかざす様子が映し出されている。また併せて解禁となったポスタービジュアルでは、「バレンシアガ(BALENCIAGA)」の真っ赤なドレスを身にまとったティルダが斧を振りかざす姿が目を引く。さらに、ペンチや糸鋸といった様々な工具でタイトルや監督とティルダの名前が形作られ、アーティスティックな雰囲気の中にどこか狂気さえも感じる独特なデザインとなっている。『ヒューマン・ボイス』は11月3日(木・祝)よりヒューマントラストシネマ有楽町、Bunkamuraル・シネマ、新宿シネマカリテほかにて公開。(text:cinemacafe.net)■関連作品:ヒューマン・ボイス 2022年11月3日よりヒューマントラストシネマ有楽町、Bunkamuraル・シネマ、新宿シネマカリテほか全国にて公開© El Deseo D.A.
2022年08月11日デヴィッド・リーチが監督を務めた、ブラッド・ピット主演のミステリーアクション映画『ブレット・トレイン』(原作:伊坂幸太郎「マリアビートル」)より、ブリーフケースで死闘を繰り広げる本編映像が公開された。映像では、ブラッド演じるレディバグが、気合たっぷりに京都行の超高速列車に乗り込み、お目当てのスーツケースを見つけ、「俺に運が向いてきたかも」と早々に仕事を終え、品川駅で早速降りようとするシーンからスタート。しかし、強い復讐心に燃えたメキシコNo.1の殺し屋ウルフにナイフで襲われてしまう。携帯電話が盾となって命拾いしたレディバグは、その男が誰なのか、なぜ自分が狙われるのかが全く分からない。だがそんなことはお構いなしに攻撃を畳みかけてくるウルフに、「お前誰だよ?」「ちょっと落ち着いて話し合わないか?」「だから誰なんだよ!?」と、どこかとぼけたやり取りをしながら、ブリーフケースを巧みに操り攻撃を交わす、クールでスタイリッシュなアクションシーンとなっている。ウルフを演じたのは、“2022年Spotifyで最も再生されたアーティスト”の称号を持つバッド・バニー(ベニート・A・マルティネス・オカシオ)。当初は白髪混じりの老人の配役を考えていたリーチ監督だが、キャスティングディレクターの紹介で引き合わされたときに「それが一変した」そうで、「彼の演技を見たことがある人なら分かると思うが、何事にも心を込めて取り組んでいる。だから、復讐に燃えるのではなく、愛に燃えるようなキャラクターにしたんだ」と明かす。そして「バッド・バニーにあの役を演じてもらうことで、キャラクターの人間らしさが際立った」「ウルフとレディバグが殴り合っている時でさえ、キャラクターの感情が伝わってくる」とコメント。また、「これは闘いの振り付けをどのように用いるかを示す良い例だよ。レディバグは混乱していて、防御の動きの中でも、この男が誰でなぜこのようなことが起こっているかを見極めようとしている。一方ウルフは、失ったものに対して抑えきれない怒りに支配されてしまっている」とそれぞれの戦いのスタイルの中にそれぞれ違ったストーリーやユーモアを込める、リーチ監督ならではのアクション演出方法についても語った。『ブレット・トレイン』は9月1日(木)より全国にて公開。(cinemacafe.net)■関連作品:ブレット・トレイン 2022年9月1日より全国にて公開
2022年08月11日シルべスター・スタローンが主演し、監督・脚本も務めた『ロッキーVSドラゴ:ROCKY IV』が、明日8月12日(金)より立川シネマシティにて先行上映スタート。この度、スタローンが自らの役者人生をふり返り、ロッキーとの共通点を語る特別映像「ロッキーレガシーとスタローンの経歴」が公開された。映像では、自身の特徴的な声について「俺の声はいろんな事が重なってできた。口が片方だけ曲がっていて声がとても深いんだ」と言い、「(発話障がいも)人が理解できる程度になるまで努力したが、決してクリアで透き通った声にはならない。ネイチャードキュメンタリーのナレーションをすることはないだろう。でも、私が演じているキャラクターにはぴったりなんだ。誰とも同じじゃない、俺ならではの声だから」と、唯一無二の声も俳優のキャリアにとって欠かせないものであったことを語る。世界中から愛され続けているロッキーというキャラクターについては、「俺は運動神経がいいとは言えないが動物的なんだ。多くの人が殺人本能を隠しているが俺の場合は表面に現れている。ロッキーがパンチを繰り出すとき、技術はなくてもその粗暴さは野生的な本能からくる。それがロッキーの強さの源だ」と語り、ロッキーのキャラクターとスタローンが歩んで道を重ね、キャラクターへの愛着と強い思いを明かしている。『ロッキーVSドラゴ:ROCKY IV』は、シリーズ最大のヒット作となった『ロッキー4』を再編集し、42分の未公開シーンを追加、4Kデジタルリマスター×ワイドスクリーン×5.1chサラウンドで蘇るディレクターズ・カット版。元々、91分だった本編尺は、94分と3分強増えたのみだが、今回の再編集によって、ロッキーがファイターの本能を思い出す旅、殺人マシーンとして育てられたイワン・ドラゴの心の変化、アポロ・クリードが自ら選んだボクサーとしての生き様などを強調し、映画の核であるドラマをより濃く描くことに成功。物語に深みが増し、80年代に社会が抱いていた米ソ間の核摩擦による不安や恐怖をいまを生きる我々に伝えながら、ロシアの現状をスタローンが先読みしたかのような新解釈も追加されている。『ロッキーVSドラゴ:ROCKY IV』は8月19日(金)より全国にて公開。※立川シネマシティにて8月12日(金)より先行上映(cinemacafe.net)■関連作品:ロッキーVSドラゴ:ROCKY Ⅳ 2022年8月19日より全国にて公開© 2021 Metro-Goldwyn-Mayer Studios Inc. All Rights Reserved.
2022年08月11日自らのクローンを作りだしたことを発端に起こる物語を描いた、カレン・ギラン主演のSFスリラー『デュアル』が、10月7日(金)より全国にて公開されることが決定。併せて、ポスタービジュアルと場面写真が解禁された。同棲中の恋人ピーターとはマンネリ気味で、過保護な母から毎日連絡がくる平凡な日々を過ごすサラは、ある日余命僅かだと告げられる。茫然自失となったサラは、医師から「リプレイスメント(継承者)」のカタログを手渡される。それは、間もなく死を迎える者が、遺族を癒すために自らのクローンを作り出すというプログラム。サラは「リプレイスメント」を決断し、残された時間をクローンとの引継ぎに充てる。目の前でピーターや母と親しくなっていくクローンの姿に寂しさを覚える中、サラの病が奇跡的に完治したという報せが入る。主演を務めるのは、『ジュマンジ』シリーズのルビー役で大ブレイクし、来年には『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー』の3作目が控え、今後さらなる活躍が期待されるカレン・ギラン。またクローンとの決闘に挑むサラを鍛え上げるトレーナー役に、『ニード・フォー・スピード』のアーロン・ポール。そのほか、『ダイバージェント』のテオ・ジェームズらが脇を固めている。解禁された場面写真では、オリジナルとクローンがにらみ合う場面や、決闘に向けてトレーニングを積む主人公サラとそれをサポートするアーロン演じるトレーナー・トレントの姿など、絶対に負けられない生き残りをかけた決闘に向かっていく2人の姿が確認できる。またポスタービジュアルでは、同じ顔、同じ体、同じ能力を持つふたりが背中合わせに武器をとる緊迫の様子を捉えている。さらに、空にはこれから始まるであろう決闘を収めようと、無数のドローンが飛び回り、命を懸けた決闘をまるでショーのように放送する異様なスタジアムの空気。2人は、なぜ殺しあわなければならないのか。謎と期待が高まるビジュアルになっている。『デュアル』は10月7日(金)より全国にて公開。(text:cinemacafe.net)■関連作品:デュアル 2022年10月7日より全国にて公開© 2021 Dual Productions, LLC All Rights Reserved.
2022年08月10日政権への抗議活動に対する武力行使の記録映像から人間や国家が抱えるジレンマを徹底追及し、カンヌ国際映画祭2020「監督週間」選出ほか、世界で論争を呼ぶドキュメンタリー映画『暴力をめぐる対話』が、9月24日(土)より日本劇場公開決定。併せてポスタービジュアル、場面写真が解禁となった。2018年、地方都市から瞬く間にフランス全土へ広がり、マクロン政権に異を唱え立ち上がった市民活動“黄色いベスト運動”。燃料価格、生活費高騰による社会的不平等に対する怒りと不満が高まるにつれ、抗議はときに破壊行為へと激化。2019年3月16日にはパリで200人以上が警察に拘束され、衝突は今日まで続いていく――。監督のダヴィッド・デュフレーヌは、警官による暴力行為を市民がTwitterに投稿・報告する“Allo Place Beauvau”をWEB上で管理する中で、多くのデモが抑圧の対象となり、死傷者を生む凄惨な武力鎮圧の増大を目の当たりにする。果たして、その“暴力”は正当な行為と呼べるものだったのか。いまも世界中の国々で、警察と市民の衝突から血が流れる事件が起きている。民主主義国家の存続をかけた重要な問題に対して、本作は傷を負った市民や警察関係組織、弁護士、社会学者、心理セラピストほか24人にデモの現場を映した数多の映像を提示して、対話を促し、疑問を語り合いながら、正義と呼ばれる“暴力”の原因と結果を考究していく。この度完成したポスタービジュアルでは、警官隊と市民たちによる抗議デモがお互いの秩序と正義を掲げて対峙する緊張関係を描写。警官はなぜ市民に暴力を行使したのか、公権力の本質への問いかけとともに、暴力で問題を解決することができるのか、皆が考え、対話を行おうというメッセージが感じ取れるキービジュアルとなっている。『暴力をめぐる対話』は9月24日(土)よりユーロスペースほか全国にて順次公開。(text:cinemacafe.net)
2022年08月10日『ドライヴ』の日本公開から10年の時を経て、ニコラス・ウィンディング・レフン監督の幻の初期作ほか豪華7作品を上映する回顧展「ニコラス・ウィンディング・レフン レトロスペクティブ」を9月23日(金・祝)より3週間限定で開催することが決定。本公開のために制作したポスターと予告編が解禁となった。1970年9月29日、デンマーク・コペンハーゲンにて映画監督の父と撮影監督の母との間に生まれたニコラス・ウィンディング・レフンは、24歳の時に監督・脚本を手掛けた『プッシャー』(96)でデビュー。本作はカルト現象を巻き起こし、国際的な評価を得る。続く『ブリーダー』(99)もヴェネチア国際映画祭でプレミア上映され、高く評価された。2011年、『ドライヴ』がカンヌ国際映画祭の監督賞など世界各国の映画賞を受賞し絶賛された。『ドライヴ』この度、『ドライヴ』が日本で劇場公開されて10年になることを機に、初期作『プッシャー』3部作ほか監督作6本、ドキュメンタリーを含めた豪華7作品が一挙スクリーンに集結。マッツ・ミケルセン長編映画デビュー作や、トム・ハーディ出演作などをスクリーンで味わえる貴重な機会となっている。『プッシャー2』今回到着したポスターには『ブロンソン』からトム・ハーディ、『ドライヴ』からライアン・ゴズリングとキャリー・マリガン、『プッシャー2』からマッツ・ミケルセンのシーンがデザインされている。『ブロンソン』また、予告編では「デンマーク出身の鬼才 ニコラス・ウィンディング・レフン監督作6本を含めた豪華7作品がスクリーンに蘇る」と共に、デビュー作『プッシャー』はじめ今回上映される7作品の名シーンが彩られ、マッツ、ライアン、トムの姿も。また、本イベント開催時には今回限定のパンフレットやグッズの販売を予定している。レフン監督からのメッセージ到着「日本の皆さま親愛なるパートナー、クロックワークス主催により私の回顧展を開催することができることを言葉にできないほど光栄に思っています。このイベントを通じてたくさんの喜びと興奮、そして何よりも重要なことですが、忘れられない経験を与えることが出来たらと願っております。ご存知かとは思いますが、日本映画からこれまで大きなインスピレーションを受けてきました。そして何度も言及しているように、いつか日本で映画を撮影したいと考えています。」――ニコラス・ウィンディング・レフン「ニコラス・ウィンディング・レフン レトロスペクティブ」は9月23日(金・祝)よりシネクイントにて3週間限定開催。<上映作品>『プッシャー』『プッシャー2』『プッシャー3』『ブロンソン』『ドライヴ』『オンリー・ゴッド』『マイ・ライフ・ディレクテッド・バイ・ニコラス・ウィンディング・レフン』(text:cinemacafe.net)■関連作品:ドライヴ 2022年9月23日より渋谷シネクイントにて公開© 2011 Drive Film Holdings, LLC. All rights reserved.プッシャー 2022年9月23日より渋谷シネクイントにて公開© 1996 Balboa Enterprise ApS. All rights reserved.プッシャー2 2022年9月23日より渋谷シネクイントにて公開© 2004 NWR Films ApS / Pusher 2 Ltd.プッシャー3 2022年9月23日より渋谷シネクイントにて公開© 2005 NWR Films ApS / Pusher 3 Ltd.オンリー・ゴッド 2022年9月23日より渋谷シネクイントにて公開© Copyright 2012 : Space Rocket Nation, Gaumont & Wild Bunchマイ・ライフ・ディレクテッド・バイ・ニコラス・ウィンディング・レフン 2022年9月23日より渋谷シネクイントにて公開© SPACE ROCKET NATION. 2014
2022年08月09日8歳の少女を主人公にした、“喪失”と“癒し”の物語となるセリーヌ・シアマ監督最新作『秘密の森の、その向こう』。時空を越えて育まれる娘と母との友情を切り出した、本作の新場面写真7点が一挙解禁となった。セリーヌ・シアマ監督が本作の物語を思いついたのは、『燃ゆる女の肖像』の脚本を執筆していた頃だという。その際、「ひとつのビジュアルのイメージがふっと降りてきた」と明かすのが、今回解禁となった場面写真のうちの1枚で、秋らしい色彩の森の中で小屋を前に幼い少女ふたりが佇む場面だったという。監督は、それを娘とその母親にしたいと考え、“ある少女が時空を越えて、子どもの頃の母と出会い友情を育む”というシンプルなアイディアを徹底的に掘り下げていった。この場面は、8歳のネリーがかつて母が遊んだ森を探索していて出会った、母と同じ名前「マリオン」と名乗る同じ年の少女を手伝い、ふたりだけで完成させた小屋を誇らしげに眺めている様子を捉えたもの。出会って間もないふたりだが、1つのことを共に成し遂げ肩を組んだ背中に、どこか絆のようなものを感じさせる強い印象を残す場面でもある。ネリーとマリオンは、これが映画初出演となる双子のジョセフィーヌ&ガブリエルのサンス姉妹が扮している。この森は、監督自身が育った町にある、幼い頃によく遊んでいた馴染みの森だそう。真っ赤に染まった秋の森という監督のイメージを忠実に再現するために、沢山の押し葉が散りばめられた。そのほか、家を処分するために訪れた祖母の家でネリーと母マリオンが、母が幼い頃に使っていたノートを見ている様子や、森の中やその周囲でネリーと幼いマリオンが育む唯一無二の友情を感じさせるカットなども。監督は、「シンプルで分かりやすい設定だからこそ、映画にできるかどうか悩んだ。ものすごく慎重に作り上げた物語」とふり返るが、わずか数日を描く物語でありながら、それぞれに喪失感を抱える娘と母が時空を越えて出会うことで心に生まれる変化を予感させる情感豊かなカットとなっている。『秘密の森の、その向こう』は9月23日(金・祝)よりヒューマントラストシネマ有楽町、Bunkamura ル・シネマほか全国にて順次公開。(text:cinemacafe.net)■関連作品:秘密の森の、その向こう 2022年9月23日よりヒューマントラストシネマ有楽町、Bunkamuraル・シネマほか全国にて公開© 2021 Lilies Films / France 3 Cinéma
2022年08月09日『スリー・ビルボード』のマーティン・マクドナー監督が、サーチライト・ピクチャーズと再びタッグを組んだ待望の最新作『The Banshees of Inisherin』が、邦題『イニシェリン島の精霊』として2023年1月に日本公開されることが決定。併せて、予告映像が解禁された。本作の舞台は本土が内戦に揺れる1923年、アイルランドの孤島、イニシェリン島。島民全員が顔見知りのこの平和な小さい島で、気のいい男パードリックは長年友情を育んできたはずだった友人コルムに突然の絶縁を告げられる。急な出来事に動揺を隠せないパードリックだったが、理由は分からない。賢明な妹シボーンや風変わりな隣人ドミニクの力も借りて事態を好転させようとするが、ついにコルムから「これ以上自分に関わると自分の指を切り落とす」と恐ろしい宣言をされる。美しい海と空に囲まれた穏やかなこの島に、死を知らせると言い伝えられる“精霊”が降り立ち、その先には誰もが想像しえなかった衝撃的な結末が待っていた。主人公パードリックを演じるのは、ヨルゴス・ランティモス、スティーブン・スピルバーグ、テレンス・マリック、オリバー・ストーン、ティム・バートン、マット・リーヴスなど、名だたる監督たちにその個性を愛され続け、ハリウッドで独自の地位を築き上げたコリン・ファレル。マクドナー監督とは『ヒットマンズ・レクイエム』『セブン・サイコパス』に続き、3度目のタッグとなる。またコルム役には『ヒットマンズ・レクイエム』でもコリン・ファレルと共演し、マクドナー監督の世界観に深みを与える、アイルランドが誇る名優ブレンダン・グリーソン。さらに『聖なる鹿殺し』『エターナルズ』のバリー・コーガンや10代の頃からマクドナー監督に見出され、『スリー・ビルボード』に引き続き知的な美しさと存在感で観るものを魅了するケリー・コンドンが共演する。解禁された予告映像では、才気に満ちたセリフの応酬が映し出され、喜劇と悲劇のはざまを揺れ続ける物語の一端が垣間見える。また、本作は8月31日から開幕する第79回ヴェネチア国際映画祭でのコンペティション部門でのワールドプレミアに続き、9月8日から開催のトロント国際映画祭での北米プレミアも決定。マクドナー監督だけが描き得る、最高にエモーショナルで予測不可能な衝撃と感動に期待が高まる。『イニシェリン島の精霊』は2023年1月、TOHOシネマズシャンテほか全国にて公開。(text:cinemacafe.net)■関連作品:イニシェリン島の精霊 2023年1月、TOHOシネマズ シャンテほか全国にて公開©2022 20th Century Studios. All Rights Reserved.
2022年08月08日