来年1月11日(土)に公開される『トリック劇場版 ラストステージ』に東山紀之、北村一輝、水原希子らが出演することが発表され、場面写真が公開された。その他の写真『トリック』は、自称・天才マジシャンの山田奈緒子(仲間由紀恵)と天才物理学者の上田次郎(阿部寛)が不思議な超常現象の裏に潜む“トリック”を暴いていく物語。映画は、ドラマからのレギュラーメンバー仲間、阿部、生瀬勝久、野際陽子に加え、東山がジャングルの奥に眠る地下資源開発を進めるため、上田に協力を要請する貿易会社社員の加賀美慎一役を、北村がメンバーに同行する医師・谷岡役を、水原がジャングル奥地に住む謎の呪術師役を演じる。撮影は、シリーズ初となるマレーシアでの海外ロケを敢行。今月5日にクランクインし、約3週間行われた。仲間は「まさか最後の作品が海外になるとは…。寂しい気持ちもありますが、今回、マレーシアに初めて来て、キャスト・スタッフが汗だくで頑張っているという懐かしい“トリック”らしい雰囲気の中で撮影できましたので、是非、みなさん楽しみにしていてくださいね」と話し、阿部は「日本では色々な村や山の中でロケをしたので、もうロケをするところはないんじゃないかと思っています。初めて“トリック”の現場に臨んだ時も夏だったので、第1作のような雰囲気が再現されるんじゃないかと期待しています」と語っている。東山は「シリーズの最後の作品に出演できることは大変嬉しいことなので、頑張って暑さと、監督の撮影スピードと戦い、有終の美を飾りたいと思います」、北村は「みなさんのキャラクターが強いので、それに飲まれることなく、“トリック”の世界にうまく入っていければと思います」。水原は「記念すべき最後の作品で、重要なキーパーソンになるような役柄を演じさせていただくことに少しプレッシャーを感じていました。しかし、現場に入るとすぐに堤監督の世界観に入ることができ、レギュラーのみなさんのおかげで自然に“トリック”の世界に染まることができました」とコメントを寄せている。堤幸彦監督は「今回の完結編には、“トリック”シリーズの原点に帰るというテーマもあり、シリーズ中ずっと引っ張っていた奈緒子の出生の秘密にもスポットライトが当たりますので、“トリック”の集大成を飾るのにふさわしいこの場所で撮影ができたことに運命を感じます」と語っている。なお、8月10日(土)から全国の映画館で仲間と上田が出演する『トリック』スペシャルバージョン・携帯マナー特報が上映される。『トリック劇場版 ラストステージ』2014年1月11日(土)全国公開
2013年07月31日俳優の堤真一が15日、東京・新宿ピカデリーで行われた『俺はまだ本気出してないだけ』(青野春秋原作)の初日舞台あいさつに登壇した。同日、堤演じる主人公・大黒シズオが劇中で歌うオリジナル曲「俺の時代」がiTunesで期間限定有料配信されることが発表されたが、当の堤は「こんなの歌手デビューとはいえない。そもそもiTunesって何ですか?」と困惑しきりだった。初日舞台あいさつの模様舞台あいさつには堤をはじめ、橋本愛、生瀬勝久、山田孝之、濱田岳、水野美紀、石橋蓮司、福田雄一監督らが登壇。福田監督が「映画では1番しか登場しないので、フルバージョンはここでしか聴けない。それにしても堤さんの歌が本当、うまくない!あんなもん配信していいんでしょうか」と爆笑しながらコメントすると、堤は「あんなもんって(笑)」と傷ついた様子だった。映画は「本当の自分を探す」と勢いで会社を辞めるも朝からゲーム三昧、父親には毎日怒鳴られ、高校生の娘に借金し、バイト先ではミスを連発する主人公・大黒シズオが「漫画家になる」と無謀な夢を追う姿を描いた。カナダ・モントリオールで行われる「ファンタジア国際映画祭」(7月18日~8月6日)での上映が決定している。製作発表当初から「意外なキャスティング」と話題を集めた本作だが、共演する水野は「全然意外じゃない。むしろこっちが、堤さんの“素”に近い」と暴露。福田監督も「そうですよ。やっと堤さんの本性が解禁される」と満足そうな表情。一方、シズオの父親を演じる石橋は「こんなバカなシズオが世にさらされるなんて、こんな恥ずかしいことはない」と笑いを誘っていた。翌16日の“父の日”にちなみ、堤から石橋へ、そして橋本から堤へ“本気パンツ”をプレゼント。また、先日「第32回イエローリボン賞(ベスト・ファーザー)」を受賞した生瀬は、「同じ日にマイケル・ジャクソンの娘さんが大変なことになり、こっちはまったくニュースにならなかった」と恨み節を見せていた。『俺はまだ本気出してないだけ』公開中
2013年06月17日「嵐」の二宮和也主演の『プラチナデータ』が3月16日(土)に公開を迎え、二宮さんと豊川悦司、鈴木保奈美、生瀬勝久、杏、水原希子、大友啓史監督が都内劇場で舞台挨拶に登壇。この模様は全国72劇場で生中継され約6万人が鑑賞した。原作は東野圭吾の人気小説。最新鋭のDNA捜査で難事件を解決してきた主人公が、まさにそのDNAデータにより覚えのない殺人犯として追われる立場に!執拗に彼を追う刑事や研究所の人間たちの様々な思惑が絡み合いつつ真相が明らかになっていく。劇中、豊川さんにずっと追いかけられていた二宮さんだが、撮影は個々のシーンが多く「基本的に一人で走ってました(苦笑)」と明かす。監督の意向で別の場所にいる2人だが、同じビルが背景で確認できるなど、豊川さん曰く「監督は『離れているようで意外と近いところにいる』と言ってた」。二宮さんは「ラブストーリーの王道ですね(笑)」と客席は笑いに包まれた。豊川さんはキャスト同士の関係について「何故かいきなり、何となく仲が良かった。何ででしょうね?」と不思議そう。「シリアスなお話で、セットも広いんですが控室は狭くて、4畳半でみんなが待機するという微妙な距離感だった」と述懐する。二宮さんによるとこの仲の良さは「生瀬さんのおかげ」。生瀬さんが自ら飼育しているサンゴへの愛を切々と共演陣に語っていたそうだが、生瀬さんは「みんなでサンゴを愛でようって話をしてるのに、みんな興味ない。お前ら、いいかげんにしろよ!」と怒りを露わにする。ちなみに劇中、生瀬さんはなぜかピチピチの衣裳だが本人は「体を作ってて、脱ぐ機会があるかと思ったらなかった…」と残念そう。さらに生瀬さんは「豊川さんもすごい体してるんです。サーフィンやってるから。そこが男の色気なのかな?」と暴露。二宮さんも「僕もチラチラ見てました。すごいですよ」と頷き、豊川さんは「そんなことないですよ!」と照れくさそうだった。二宮さんとの共演シーンが多かった杏さんは二宮さんの印象について「セットに入ったときとサンゴの話をしているときで全然違う!フワーっとオーラが変わる瞬間が見られたのは貴重な体験でした」と、そのスイッチの切り替えに驚嘆。生瀬さんは「前日、1~2時間しか寝てなかったり飲んでたって言ってたのにセリフは完璧に入ってる。いつ覚えてるの?」と驚きをこめて二宮さんに尋ねたが、二宮さんは「飲みながらとかですね。何かをしながらというのが多いです」と飄々と語り、これにはほかの共演陣も観客も驚いた様子だった。『プラチナデータ』は全国にて公開中。(text:cinemacafe.net)■関連作品:プラチナデータ 2013年3月16日より全国東宝系にて公開
2013年03月16日東野圭吾のベストセラーを映画化した『プラチナデータ』の完成披露試写会が2月25日(月)、都内で開催され、主演を務める「嵐」の二宮和也を始め、共演する豊川悦司、鈴木保奈美、生瀬勝久、杏、水原希子、大友啓史監督(『るろうに剣心』)が舞台挨拶に立った。先進のDNA捜査によって検挙率100%、冤罪率0%が現実になりつつある近未来を舞台に、その裏付けとして極秘収集された全国民のDNAデータ「プラチナデータ」の主任解析員である天才科学者・神楽龍平(二宮さん)が、殺人犯として辣腕刑事・浅間玲司(豊川さん)から追われる身に…。DNAという絶対的証拠を前に、真実を求める龍平の奮闘がスリリングに描かれる。二宮さんも「始まったら、あっという間です」とアピールに熱が入る。最大の見どころは二宮さん×豊川さんという豪華な初タッグ。二宮さんは「とにかくエロかった。エロスのねじがバカになっているのか、もう“だだ漏れ”なんですよ」と豊川さんが放つ大人のエロスに圧倒された様子だ。片や豊川さんは「想像通り、素晴らしい俳優さん。それにいろいろ教えておいたので、これからエロさが爆発するはず」と何やら意味深発言で、二宮さんも「二代目トヨエツとして頑張ります」と宣言していた。ふたりが繰り広げる“追いつ追われつ”の展開は「ある種のラブストーリーに見えてくる」(大友監督)と言い、遺伝子学担当の水上教授を演じる鈴木さんは「なぜそのラブストーリーに、自分が食い込んでいないのか…」と悔しそうな表情。また、天才数学者の蓼科早樹役の水原さんが「初めての共演がグッと近づくシーン。すごく緊張していたが、二宮さんの力で緊張も解けた」と明かすと、当の二宮さんは照れくさそうな表情を見せた。「いつでもスモークが流れている現場だった。いま、(演出の)スモークで思い出しました」(特殊解析研究所の解析員・白鳥を演じる杏さん)、「今回は真面目に、やっています。笑いはなしです」(特殊解析研究所所長・志賀を演じる生瀬さん)とキャスト陣は現場をふり返っていた。『プラチナデータ』は3月16日(土)より全国東宝系にて公開。(text:cinemacafe.net)■関連作品:プラチナデータ 2013年、全国東宝系にて公開
2013年02月25日誉田哲也の小説「姫川玲子」シリーズを実写化し、高視聴率を獲得したドラマの待望の映画化作品にしてシリーズの完結編となる『ストロベリーナイト』が1月26日(土)に公開初日を迎え、主演の竹内結子を始め、西島秀俊、小出恵介、宇梶剛士、丸山隆平といった“姫川班”が集結。さらに、大沢たかお、高嶋政宏、生瀬勝久が揃い、舞台挨拶で有終の美を飾った。本作は、シリーズの中でも最高傑作の呼び声が高い「インビジブルレイン」を原作に、4件の殺人事件をめぐり、警察上層部と対立しながら犯人を追う姫川(竹内さん)が、捜査の過程で出会ったヤクザ・牧田(大沢さん)と禁断の恋に落ちるというストーリー。2010年のスペシャルドラマから3年にわたり姫川を演じてきた竹内さんは、「終わってしまえばあっという間。そりゃ、寂しいですよ。私としては、ちょっと監督とプロデューサーを恨みます(笑)」と、当たり役の卒業に恨み節を炸裂させる一幕も。しかし、姫川を慕い、支えてきた姫川班を演じてきた面々から、「ピリッとしたオーラが印象深くて、すごくカッコよかった。お疲れさまです」(小出さん)、「みんなが自然と姫川班のようになれたのは、ひとえに竹内さんの人柄のおかげ。感謝しています」(宇梶さん)、「これで最後と思いたくない。もしまた集まるときがきたら、呼んでほしいです」(丸山さん)と、口々に感謝と労いと再会を願う言葉が送られると笑顔に。さらに、西島さんから「最初に台本をいただいたとき、『本当にこれをテレビで、しかも竹内結子さんがやるの?』とマネージャーに聞いた。いまでは普通に思えるけど、それぐらいチャレンジなことの多い作品で、竹内さんは本当に大変だったと思う。姫川班がどうなるか分からないですけど、何があっても、オレたちは姫川班です!」と、演じたキャラクターの菊田さながらに宣言されると、「これで最後なんですよね…」と噛み締めつつ、「スペシャルドラマから始まって、連続ドラマ、そして今日、『映画が公開されるというこの日に、私は何を思うんだろう?』とずっと考えていました。十分寂しいなと思ってきたし、十分温めてきたし、これから観てくださるみなさまがまず楽しんでくだされば何より。私たちの3年分の想いがぎっしり詰まった2時間ちょっとの作品になっているので、みなさんどうぞ受け止めてやってください」と、最後は吹っ切れたような笑顔を見せていた。『ストロベリーナイト』は全国東宝系にて公開中。(text:cinemacafe.net)■関連作品:ストロベリーナイト 2013年1月26日より全国東宝系にて公開(C) 2013フジテレビジョンS・D・P東宝共同テレビジョンFNS27社光文社
2013年01月27日「このマンガがスゴイ!2009」でランキング入りを果たし、映像化の権利を求めて20社以上が殺到した同名人気コミックを、堤真一を主演に迎えて映画化する『俺はまだ本気だしてないだけ』。“最強のダメ男”を堤さんが演じることも決定し、「驚異のキャスティング」として話題を呼んだ本作の特報映像がこのほど解禁となった。大黒シズオ、41歳。バツイチで子持ち。「本当の自分を探す」と勢いで会社を辞めるも朝からだらだらとゲームばかり。父親には毎日怒鳴られ、高校生の娘に借金し、バイト先ではミスを連発。そんなある日、「とうとう見つけちゃった。俺、マンガ家になるわ!」と宣言するのだが…。ドラマ「勇者ヨシヒコと悪霊の鍵」、「コドモ警察」の福田雄一が監督・脚本を手がける本作。共演には橋本愛、生瀬勝久、山田孝之、濱田岳、水野美紀、石橋蓮司ほか個性派にして豪華な面々が顔を揃えている。今回、公開となった特報映像ではモジャモジャのヘアスタイルで、ダメダメな男・大黒シズオ役に見事ハマっている堤さんの姿が確認できる。「原作を忠実に映画化することに抵抗があるんです。原作に似た方をキャスティングして、『似てるね』って言われることは全く嬉しくない。驚きがないというか、『え!?あの人がこれやるの?』というジャンプ幅を持たせたい。今回も、普通に考えると『まさかあの堤さんが、こんなだらしないオッサン役を?』と思うかもしれませんけど、脚本の段階で『堤さんだな』と考えていまして、その狙いはばっちりハマったと思います」と福田監督が語るのも納得の仕上がりとなっている。『テルマエ・ロマエ』、『宇宙兄弟』など次々と人気コミックが実写化され、海外の映画祭にも出品されるなど世界的な大ヒットを記録しているが、本作も新たにその系譜に加わるのでは?2013年、俳優・堤真一の新たな一面を発見することができそうだ。『俺はまだ本気出してないだけ』は2013年6月15日(土)より全国にて公開。※こちらの予告編はMOVIE GALLERYにてご覧いただけます。MOVIE GALLERY■関連作品:俺はまだ本気出してないだけ 2013年6月15日より全国にて公開© 青野春秋・小学館/「俺はまだ本気出してないだけ」製作委員会
2012年12月17日天才科学者の逃亡を描きながら「DNA=人の心の謎」に鋭く迫った東野圭吾原作のベストセラー小説を、『るろうに剣心』の大友啓史監督の指揮の下、「嵐」の二宮和也と豊川悦司を迎え映画化する『プラチナデータ』。このたび、水原希子、鈴木保奈美、生瀬勝久、杏の脇を固める豪華キャスト陣の参加が発表された。原作「プラチナデータ」は当初映画化を前提として執筆を開始したが、一旦は断念。その後、映画化と切り離して執筆され、2006年に「パピルス」(幻冬舎刊)にて連載開始、2010年に単行本化されるやいなや、大手映画会社やテレビ各局、制作会社など20社以上から映像化のオファーが殺到したというベストセラー小説だ。舞台は近い将来の日本。発達したDNA捜査によって検挙率100%、冤罪率0%の社会が到来しようとしていた。その裏づけは、水面下の国家政策として集められている国民のDNAデータ「プラチナデータ」だった。主人公・神楽龍平(二宮さん)はそのDNA捜査に携わる自信家の天才科学者だが、ある日、DNA捜査のシステム開発者である兄弟が殺害され、神楽は捜査する側から一転、容疑者として追われる羽目に…。一方、この事件の捜査を任された現場叩き上げの辣腕刑事・浅間玲司(豊川さん)は、執拗に神楽を追跡していく。今回、新たに発表された豪華キャスト陣。原作では男性の設定だった遺伝子学担当教授の水上教授は女性役へと変更となり、鈴木保奈美がキャストを務めることが決定。さらに特殊解析研究所・所長の志賀孝志役を生瀬勝久、特殊解析研究所の解析員・白鳥役には杏、天才数学者の蓼科早樹役を水原希子が演じることが明らかとなった。今回のキャスト追加発表に際し、本作のプロデューサー・澁澤氏は「鈴木保奈美さんは、ノーベル賞の山中教授よろしく遺伝子研究で世界的権威の医師を演じていますが、数々のドラマから直近の「江」、『のぼうの城』を観て、凛としながらも情が深く、知性と品格のある女性としてぴったりだと思いました。“DNAと愛”というテーマに即して原作から女性に設定変更しましたが先日、試写で映画を観た東野圭吾さんも大変満足されており、お墨付きをもらえたのではと思っています」とホッと胸をなで下ろしているようだ。日本のエンターテイメント界を牽引するスタッフ・キャストが集結した本作。ベストセラー作家・東野さんと豪華キャスト陣の“化学反応”に期待がかかる。『プラチナデータ』は2013年3月16日(土)より全国にて公開。■関連作品:プラチナデータ 2013年、全国東宝系にて公開
2012年11月07日奇才・中島らもが1990年に書き上げ、その後幾度かの再演を重ねてきた『こどもの一生』が、11月4日、東京・PARCO劇場にて開幕する。同劇場では14年前にも上演されており、生瀬勝久、古田新太らが出演。現在まで語り継がれるほど、大きな話題を呼んだ伝説的舞台でもある。「こどもの一生」チケット情報物語は瀬戸内海の孤島に建つ医療クリニックを舞台に展開する。そこではある意外な精神療法が行われていた。さまざまな理由からストレスに悩み、島を訪れた患者たち。携帯電話もインターネットも繋がらない隔離された状況下で、治療は順調に進んでいるかのように見えた。しかし患者たちが遊びのつもりで始めたあるいたずらが、思いがけない恐怖を呼ぶことになる。前半では笑顔だったはずの観客の表情が、後半では一気に恐怖でひきつる。そのギャップの大きさこそ、『こどもの一生』という作品が多くの観客を惹きつけてきた理由のひとつといえるだろう。さらに演出のG2は、作品全体のテンポ感を重視。コミカルな前半から怒涛のラストへ。極力無駄をそぎ落とし、ストーリーのおもしろさを際立たせる。またダンス(振付=小野寺修二)や映像(=上田大樹)を効果的に使用し、作品に疾走感とある種の違和感を与えていた。G2が「みんなキャラクターが豊富で、いい意味で“不良”が集まりました」と語るキャストには、演劇人を中心とした実力派がズラリ。6年ぶりの舞台出演となったのは、柿沼役の谷原章介。「超がつく真面目」とG2が評するように、役への深い洞察力が感じられ、谷原らしい実直でユニークな柿沼像を生み出す。その谷原が「とても自由で、本当に刺激的」と言うのは、柿沼の上司・三友役の吉田鋼太郎。傲慢で嫌味な男という役どころを、まさに体を張った熱演で見せる。ほかに中越典子、笹本玲奈、山内圭哉、戸次重幸、玉置玲央、鈴木砂羽が出演。初演時にG2は、「今という時代を切り取ったような舞台を書いて欲しい」と中島に依頼した。今回の上演に当たっても新たにリメイクされ、現代を意識させる部分はある。だが多くの人がワクワク感を抱くホラーというジャンル、さらにG2が「とにかく“お話し”がおもしろい」と言い切っていることからも、すでにこの作品はある普遍性を帯びているように感じる。それはつまり、“名作”が持つ絶対的なおもしろさ。G2は最後にこうつけ加えた。「これを見逃すと、ほんの少しですが人生の損失になりますよ」と。その言葉に偽りがないことは、必ずや劇場で証明されるだろう。公演は11月25日(日)まで東京・PARCO劇場にて上演。その後、大阪、福岡、愛知ほか各地を巡演する。チケットは一部を除き発売中。取材・文:野上瑠美子
2012年11月05日故・中島らもが1990年に脚本を執筆した『こどもの一生』。同年に初演後、1998年には演出とキャストを一新し、東京・パルコ劇場に進出。大阪、広島、福岡、大分、名古屋の各都市公演とも大入り満員となった伝説の作品が、今年14年ぶりに甦る。11月から東京を皮切りに大阪、福岡ほか全国で上演される。出演者のひとり中越典子が、10月3日に福岡市内で記者会見を行い、舞台への意気込みを語ってくれた。「こどもの一生」 チケット情報「この舞台はDVDで拝見したのですが、まずは出演者の皆様のキャラクターの強さに驚きましたね。あとは、中島らもさん特有のはちゃめちゃ感。笑いから、いつのまにか恐怖に変わるというのも面白くて、とにかく印象的な作品でした」と、本作の魅力を語る中越。14年前に上演された際のキャストは生瀬勝久、古田新太、升毅ら、一筋縄ではいかない面々。しかし、「今回のキャストも決して負けてない」と続ける。主演に谷原章介を迎え、笹本玲奈、山内圭哉、戸次重幸、吉田鋼太郎ら多彩な顔ぶれが揃う。「まだ顔合わせがあったばかりなのですが、とにかく皆さん個性的で(笑)。谷原さんはクールで爽やかジェントルマンみたいなイメージだったんですけど、“毒”みたいなところがとても感じられたり、吉田さんのたくさんの経験から裏打ちされた凄みも感動的で。私はちょっと押され気味ですが(笑)、負けないように頑張らないといけないですね。せっかくなので、今回はちょっとハジけてみたいです」。舞台は、瀬戸内海に浮かぶとある小さな島。隔離状態でストレス障害の患者の治療が行われていた。「こども返り」という方法で治療うける患者たち。だが、次第に恐怖の世界へと展開していく。初演当時の時代のキーワードとなっていた「テクノストレス」や「バーチャルリアリティー」といったテーマから、現代の上演にあわせた脚本の改訂を行い、演出も変えていくという今回の再演版だが、主役・柿沼を谷原が演じるということ以外の役柄はまだ未発表。どんな展開が待っているのかは、舞台で確かめるしかない。「しばらく演出に映像を使うことを封印されていたG2さんですが、今回は映像も使われるみたいで。あとは少しコンテンポラリーダンスも出てくる予定です。ダンスは、あまり得意ではないですが、とにかく必死でついていきたい。未だに舞台はとても不安ですが、反応が直に感じられて面白いのも事実。ライブの楽しさをお客様と一緒に感じたいですね」と締めくくった。公演は11月4日(日)から25日(日)まで東京・パルコ劇場にて上演。その後大阪、福岡、岡山、広島、名古屋、福井を巡演する。チケットは東京、大阪、広島公演は発売中。福岡、名古屋は10月6日(土)、岡山は10月9日(火)、福井は10月21日(日)にそれぞれ一般発売開始。
2012年10月05日今冬、東京・シアターコクーンでケラリーノ・サンドロヴィッチ(以下KERA)の新作『祈りと怪物~ウィルヴィルの三姉妹~』が演出・キャストを変えて2か月連続上演される。12月に、まずKERA本人の演出で上演し、来年1月に蜷川幸雄が演出するという大胆な企画だ。“21世紀最大の演出対決”と銘打たれた作品に挑むKERAと、KERAバージョンに出演する小出恵介に話を訊いた。『祈りと怪物~ウィルヴィルの三姉妹~』KERAバージョンのチケット情報本作は、架空の町を舞台にしたダークファンタジー。強欲な市長とその娘たち、放浪の若者など、様々な人々が織りなす群像劇だ。小出は、祖母と暮らす内気な青年役を演じる。KERAは小出を起用した理由について「彼は本当に演劇が好きで、舞台と映像の違いをちゃんと分かっている」からだと話す。「2010年のナイロン100℃『2番目、或いは3番目』に出てもらいましたが、虚構性の高い作品だったので、大変だったかもしれない。でも十分健闘してくれました。だから、今回さらに踏み込んで一緒にやりたいと思って、串焼き屋で口説きました(笑)。今回の役は動物園の飼育係で、心優しい青年なんだけど、それがやがて変貌してしまう予定です」と語る。KERA作品に2度目の参加となる小出は、ナイロン100℃の公演にもよく足を運ぶ。「どの作品にもKERAさんならではの空気があって、大好きですね。笑えるんだけど、どこか嫌な気持ち、ざらっとしたものが残ったりもする。そのバランスが絶妙で。だから、今回、再び呼んでもらえたのは、すごく嬉しいです。前回はKERAさんとは初めてだったので、もの足りないところもあったと思いますが、今回はちゃんと戦力になりたい」と意欲をみせていた。『祈りと怪物~ウィルヴィルの三姉妹~』KERAバージョンは12月9日(日)から30日(日)まで東京・シアターコクーンにて、2013年1月11日(金)から14日(月・祝)まで大阪・イオン化粧品シアターBRAVA!にて上演される。出演は小出のほか、生瀬勝久、丸山智己、安倍なつみ、大倉孝二、緒川たまき、夏帆、池田成志、久世星佳、西岡徳馬ら個性豊かなキャストが顔をそろえる。チケットは、東京・大阪公演ともに10月6日(土)より一般発売開始。なお、チケットぴあでは東京公演のインターネット先着先行・プリセールを9月30日(日)10時より受付ける。(インタビューの全文はチケットぴあサイトに掲載)取材・文:沢美也子※西岡徳馬の「徳」の字は旧字体が正式表記。
2012年09月28日ケラリーノ・サンドロヴィッチ(以下KERA)の新作『祈りと怪物~ウィルヴィルの三姉妹~』が12月にKERA自身の、そして来年1月に蜷川幸雄の演出でシアターコクーンにて連続上演される。この一大プロジェクトに先駆けて某日、都内スタジオで行われたKERAバージョンの宣伝写真撮影現場に潜入した。『祈りと怪物~ウィルヴィルの三姉妹~』KERAバージョンのチケット情報スタジオでは生瀬勝久が撮影中。口に綿を含み、恰幅の良い姿で登場すると、「太った役をすると急にお腹が減る」と軽口をたたいて場を和ませていた。「写真は苦手」といいつつも次々とユニークなポーズをとる生瀬に、KERAからも笑いがこぼれる。本作では横暴で独裁的な市長を演じる生瀬。「たくさんのキャストが出ていても人間関係がつながっていて、それぞれ想いの輪郭が非常にはっきりしたキャラクターが描かれている。今回は僕自身知り合いが多いので、楽しみです」とKERA作品の魅力を語ったかと思うと、「(蜷川バージョンで同じ役を演じる)勝村政信には負けません! 投票してもらって決着をつけたい」と声を張り、スタジオは笑いに包まれた。今回が初舞台となる夏帆が撮影に入ると「あんまり純粋可憐になりすぎないように」とKERAが声をかける。役をイメージして細部にも気を配るKERA。次に撮影したのは2度目のKERA作品参加となる小出恵介。貧しい青年を演じる小出は「もっとおびえている感じだとどう?」というKERAの注文に瞬時に応え、順調に撮影が終了。小出は「出演者の波長が合ってひとつのメロディを奏でるような状態になれば、戯曲が観る方に伝わるはず。いまは何も予想できないし、KERAさんの作品はふたをあけてびっくりすることが多いから、こちらはなるべく柔軟にやっていかなくちゃと思っています」と意気込みを語る。現在、脚本執筆中のKERAに話を訊くと、「この脚本を蜷川さんにも演出していただく、という意識はやっぱりずっとある。実は一度蜷川さんとお会いして話したんだけど、その時の話は申し訳ないことに全く活かされてない」と苦笑。「いつもならこのセリフはこの役者ならこんな言い方をするだろうというシミュレートが頭の中にできているけれど、今回はあて書きをしていない。たとえば犬山イヌコが演じる役を蜷川さんバージョンでは伊藤蘭さんが演じる。そういう全然違うタイプの人が発するセリフをどちらにも寄せ過ぎず、ということをずっと考えていますね」と話す。まだ全貌の見えないこの作品がどんな形で目の前に現れるのか、年末が楽しみだ。KERAバージョン『祈りと怪物~ウィルヴィルの三姉妹~』は12月9日(日)から30日(日)まで東京・Bunkamura シアターコクーンにて上演。その後、2013年1月11日(金)から14日(月・祝)まで大阪・イオン化粧品 シアターBRAVA!にて公演が行われる。チケットは東京・大阪公演ともに10月6日(土)より一般発売開始。なおチケットぴあではインターネット先行抽選・プレリザーブの申し込みを9月19日(水)11時まで受付中。取材・文:釣木文恵
2012年09月12日演劇界を牽引するふたりの怪優、生瀬勝久と古田新太が、“本気の劇団”立ち上げに挑んだドキュメンタリードラマ『勝・新(KATSUARA)』(現在WOWOWでシーズン2の第2回まで放送)。その最終回公開収録が、8月27日、東京・CBGKシブゲキ!!にて行われ、出演者の生瀬、古田、オーディションを勝ち抜いた12名の劇団員が囲み取材に応じた。シーズン2に入り、劇団として本格的なスタートを切った「勝・新」。旗揚げ公演としてふたりは、劇団名にちなみ、“勝新(かつしん)”こと勝新太郎の代表作『悪名』に挑戦すると決めた。本作は1961年から上映された人気任侠映画シリーズで、劇団「勝・新」ではその第1作を中心にしたダイジェスト版を上演する。演出を手がけるのは生瀬。「相手とちゃんと会話して」「起きている事象への芝居をしっかり」など、生瀬は舞台で演じる上での意識を若い劇団員たちに叩き込んでいく。そんな生瀬の演出に対し古田は、「非常に分かりやすい。ご本人も役者さんだから、その人が今どういう気持ちになっているのか細かく説明してくれます」と厚い信頼を寄せる。勝新太郎の当たり役、河内の暴れ者・八尾の朝吉に挑むのは古田。自身「オイラなりの朝吉を」と語る古田の芝居は、演出の生瀬から見ても「素晴らしい。やっぱり舞台での古田くんはピカ一です」と言わしめるほど。また時に古田は、劇団員たちのために手本を見せることも。そんな古田の芝居を見て、「完全にインプットしました!」と息巻くのは劇団員のイマニヤスヒサ。だがイマニの芝居を見た生瀬から、「全然出来てないじゃん!(笑)」とストップがかかると、スタッフや共演者からは爆笑が巻き起こっていた。また、WOWOW放送の『勝・新(KATSUARA)』では毎回豪華なゲストも話題で、シーズン1では伊勢谷友介、吉高由里子、藤原竜也などが登場。最終回にはなんとあの長澤まさみが出演しており、劇団「勝・新」の旗揚げを大いに盛り上げる。生瀬が「大人のバラエティって感覚で始まった番組ですが、みんなと稽古をしている今、真面目な気持ちでこの12人と向き合っていると自負しております」と語ると、その横では古田が力強く頷く。若い才能に触れ、舞台への思いを新たにしたふたり。今後、生瀬はケラリーノ・サンドロヴィッチ作・演出の『祈りと怪物~ウィルヴィルの三姉妹』(12月より東京・シアターコクーンにて上演)に、古田は自身が所属する劇団☆新感線の新作、SHINKANSEN☆RX『ZIPANG PUNK~五右衛門ロックⅢ』(12月より東京・東急シアターオーブにて上演)への出演が決まっている。映像から舞台へと、怪優ふたりの快進撃はまだまだ止まることを知らなそうだ。取材・文:野上瑠美子
2012年08月28日「ぴあ」調査による7月6日、7日公開の映画・満足度ランキングは、サム・ワーシントン主演のアクションサスペンス『崖っぷちの男』がトップに輝いた。2位に人気アニメシリーズ第24作目となる『それいけ!アンパンマン よみがえれ バナナ島』が、3位に生瀬勝久、小西真奈美が出演した『スープ ~生まれ変わりの物語~』が入った。その他の写真1位の『崖っぷちの男』は、ある目的のために、ホテル高層階の窓枠を越えて“崖っぷち”に立った男が繰り広げる奇想天外なサスペンス。出口調査では「まるで自分がそこにいるような“体感できる映画”。最後まで展開が読めなかった」「ストーリー展開が上手い。ハラハラドキドキする久々に見応えのある作品だった」「最後の最後まで手に汗握った。ビルの上に立つ主人公と、見上げる観衆の構図は圧巻、観ていてドキドキした」「伏線の張り方が絶妙で、結末はまったく予想できなかった」など、特に男性からの支持を集めた。2位の『…よみがえれ バナナ島』は、バナナ島の危機を救おうとアンパンマンたちが活躍する物語。劇場には家族連れが多く「バナナがいっぱい出てきてすごくおもしろかった。バナナの島に行ってみたい!」「アンパンマンと一緒に遊べて楽しかった」と子どもたちに大人気。一方、大人からは「上映時間がちょうどよく、子どもと最後まで楽しく観られた」「映画を初めて観る子どもが本当に楽しそう」「新しいキャラクターが出てくるなど、特別感があっておもしろかった」など好評だった。(本ランキングは、2012年7月6日(金)、7日(土)に公開された新作映画7本を対象に、ぴあ編集部による映画館前での出口調査によるもの)
2012年07月09日『謎解きはディナーのあとで』は、財閥令嬢である新人刑事・宝生麗子(北川)が遭遇する難解な事件を、慇懃無礼な執事・影山(櫻井)が見事に推理して解決に導くミステリー。作中に登場するユニークな台詞「お嬢様の目は節穴でございますか?」「お嬢様はアホでいらっしゃいますか?」が話題となり、多くの支持を得ている。劇場版では、アジア最大の客船・SuperStar Virgo号で撮影を敢行し、シンガポール行きの豪華客船を舞台に乗員乗客3000人の中から真犯人を探し当てるために奮闘する姿を描く。そのほかの情報ドラマ版に引き続き執事役を務める櫻井は、「連続ドラマとSPドラマを経ての映画化、再び影山を演じられること、ひとつの役を長く何度も演じられる機会は多くないので、とても嬉しいです。ずっと行きたいと思っていたシンガポールと豪華客船での撮影は、仕事とはいえ胸を躍らせています」と出演の喜びを語っている。北川は、「スタッフの方々と再会し、作品に帰ってきた! という感じです。たくさんの人に愛された作品だったんだなと実感しました。ドラマから映画化される作品が初めてなので本当に嬉しいです。スケールアップした“謎解き”をぜひ楽しみにしていてください」とアピールしている。また、ドラマ版で麗子の上司・風祭を演じた椎名桔平に加え、客室支配人を中村雅俊、船内のステージシンガーを桜庭ななみ、船長を鹿賀丈史、福引で乗船チケットを手に入れた下町の珍客を宮沢りえが演じるほか、映画監督に竹中直人、船の見習いコックに要潤、ギャンブル好きな社長に生瀬勝久など、豪華キャストが脇を固めている。毒舌執事・影山と令嬢刑事・麗子の名コンビが、スクリーンではどのように“謎解き”するのか注目したい。『謎解きはディナーのあとで』2013年全国公開
2012年06月04日2011年の年間ベストセラー第1位を記録した東川篤哉原作の本格ミステリー小説を「嵐」の櫻井翔と北川景子を迎えて実写ドラマ化した「謎解きはディナーのあとで」。昨年10月よりフジテレビ系列にて放送され最高視聴率18.1%という記録を叩き出した本作がこのほど映画化されることが決定した。世界有数の大企業の令嬢である新人刑事・麗子が遭遇する難解な事件を、慇懃無礼な毒舌執事・影山が概要を聞いただけで見事に推理し、解決に導いていくというユニークな設定が話題を呼び、そのあまりの人気ぶりから今年3月にはスペシャルドラマも放映された本作。特に、北川さん扮する“お嬢様”麗子の推理力のなさを「お嬢様の目は節穴でございますか?」、「お嬢様はアホでいらっしゃいますか?」などという暴言スレスレの毒舌で指摘しながらスラスラと謎を解いてしまう、櫻井さん扮する毒舌執事・影山は、そのツンデレキャラで多くの女性を魅了した。映画版となる本作でも、影山と麗子のコンビの見事な掛け合いはもちろん健在。シンガポール行きの超豪華客船「プリンセス・レイコ号」に舞台を移し、何と乗客3,000人の中から真犯人を探し当てるという壮大なスケールで推理劇が展開する。また、彼らを取り囲む豪華ゲストキャストたちの乗船も決定した。麗子の上司刑事・風祭役の椎名桔平に加え、プリンセス・レイコ号の客室支配人に中村雅俊、船内のステージシンガーに桜庭ななみ、豪華客船の舵をとる船長に鹿賀丈史。そして福引で乗船チケットを手に入れた下町の珍客に、宮沢りえが扮する。そのほかにも映画監督役に竹中直人、船の見習いコックに要潤、ギャンブル好きな社長に生瀬勝久など、撮影舞台だけでなく登場キャストもより一層豪華になってのカムバックとなる。待望の映画化について櫻井さんは「連続ドラマ、スペシャルドラマを経ての映画化と、再び影山を演じられること、一つの役を長く、何度も演じられる機会は多くはないため、とても嬉しく思っております」とその喜びを語る。今回、実際にアジア最大の豪華客船である「スーパースター・ヴァーゴ号」内での撮影、シリーズ初となるシンガポールロケが敢行されるということで「ずっと行きたいと思っていたシンガポールでの撮影。そして豪華客船での撮影と、仕事とはいえ、胸を躍らせています(笑)」と、その胸中を明かした。一方、北川さんは「スタッフの方々と再会し、『作品に帰ってきた!』という感じです。元々の良さは活かしつつ、映画として新しい風が吹き込まれる気がします!スケールアップした『謎解き』をぜひ楽しみにしていてください」と自信の程をのぞかせた。麗子、影山、風祭のお馴染みの3人が映画版ではどのような形でスクリーンを駆け回ることになるのか?5月末にクランクインを迎えたばかりの本作は、7月末にクランクアップ予定。映画『謎解きはディナーのあとで』は2013年、全国東宝系にて公開予定。■関連作品:謎解きはディナーのあとで 2013年、全国東宝系にて公開
2012年06月04日2月17日、東京・Bunkamuraシアターコクーンで、明石家さんまの主演舞台『PRESS~プレス~』が初日の幕を開けた。本作は俳優でもある生瀬勝久が脚本を手掛け、自らも出演、また映画『舞妓Haaaan!!!』や『なくもんか』で監督としても活躍している水田伸生が演出を担う話題作。『PRESS~プレス~』チケット情報物語は、日本が高度経済成長真っ盛りだった1960年代、大阪に本社を置くスポーツ新聞社「堂島スポーツ」の編集部が舞台。文化部部長の才谷にさんまが扮するのをはじめ、中尾明慶、山西惇、温水洋一、八十田勇一、新谷真弓、小松利昌、大河内浩がユニークな新聞社の面々を演じる。ある日、ネタを集めにちょくちょく編集部へやって来る刑事(丸山智己)がいるところへ、清純派で人気の女優木村なでしこ(相武紗季)と恋人の俳優(音尾琢真)が恋愛スクープを揉み消したい一心で駆け込んできた。そこへなでしこのマネージャー(生瀬)もやってきて、すったもんだを繰り広げる……。さんま、生瀬、水田のタッグによるこのカンパニーは、過去にも『七人ぐらいの兵士』(2000年)、『JOKER』(2004年)、『小鹿物語』(2006年)、『ワルシャワの鼻』(2009年)とヒット作を連発。今作はその第5弾となる。今までは笑いの中にもシリアスさを忍ばせる骨太な作風だったが、今回はガラッと変わり、豪華キャストによる軽快絶妙、丁々発止のチームプレイを堪能できるカラリとした爆笑コメディとなっている。脚本を担当した生瀬は、本番を前に次のように意気込みを語った。「また、このカンパニーが帰ってきました。初日から千秋楽まで、生き物のように、私たちのライブ感は止まりません。ご来場お待ちしています」。公演は、同所にて3月4日(日)まで開催。なお、当日券は各公演とも開演の1時間前から劇場受付で販売する。
2012年02月20日生瀬勝久と古田新太が2月14日、WOWOWの連続ドラマ・ドキュメンタリー「勝・新(KATSUARA)」の記者会見に登壇した。この番組は生瀬と古田が新劇団を結成し、東京・渋谷の「CBGKシブゲキ!」で公演を行う事を目標に、豪華ゲストとともにステージを練り上げていく姿をドキュメンタリータッチで描いていく。会見で生瀬は「せっかくやるんだったら、フェイクで始まっても最後はリアル(本物の舞台)でやった方が(番組を)観てる方も達成感あるでしょ」と本気で舞台上演を目指している様子。そんな生瀬を見て古田は「劇団は運営が大変だけど、生瀬さんは若い人の面倒みるのが好きだから」と軽いノリで笑わせる。会見に同席した演出の倉本美津留は「撮ってみて新しいことをしてるなと実感できます」と興奮した様子で語ると、すかさず生瀬が「僕らの負担が多すぎますって」と苦笑い。毎回違う大物俳優とのエチュード(即興劇)だけに「台本はあってもその日の僕らの体調やテンションによっても変わりますからね。危ない橋を渡っていますよ」と本音もチラリ。気になる豪華ゲストは、現時点で伊勢谷友介、吉高由里子、風間杜夫、岩松了、松雪泰子が予定されている。実名で登場するゲストと生瀬&古田がどんなステージを練り上げていくのか。ドラマ・ドキュメンタリー「勝・新(KATSUARA)」は3月11日(日)深夜0時よりWOWOWプライムで放送開始。(全5回)
2012年02月15日2011年秋に渋谷の中心地109隣のザ・プライムビル6階に新しく誕生した劇場「CBGK シブゲキ!!」。この劇場発の新しい企画としてリーディングドラマ『Re:』(アールイー)が3月に上演される。男優と女優がメールを読み上げるスタイルで、日本の劇作家によるオリジナルの新作書き下ろしとなる。リーディングドラマ『Re:』(アールイー)チケット情報この企画の第1弾となるキャストが発表された。藤木直人×ベッキー、竹中直人×中越典子、古田新太×宮沢りえ、生瀬勝久×仲間由紀恵という、日本の芸能界の第一線で活躍するトップ俳優たちが集結した。作・演出を担当するのは京都を拠点に活動している劇団MONO主宰の土田英生。劇団以外の外部公演の作・演出のほか、テレビドラマ『おかしなふたり』や『東京タワー~オカンとボクと、時々、オトン~』など、テレビや映画の脚本も手掛けている実力派だ。物語は1通の間違いメールから始まる。会社員、堂山参太郎はある日、心当たりのない女性から身に覚えのない強い抗議のメールを受け取る。それは取引先の女性社員、片山夏希からで、その後仕事を通じて知り合うふたりは、この最初の間違いメールをきっかけに交流を深めていく。長い期間を通して行き来したメールは、それぞれの人生の転機を語り、紆余曲折の物語が綴られていく大人の男女のドラマだ。公演は同劇場にて3月20日(火・祝)から25日(日)まで開催される。チケットは3月3日(土)10:00より発売開始。客席数242席のコンパクトなサイズの劇場で、各組1日だけの出演なので貴重なステージになりそうだ。『Re:』(アールイー)3月20日(火・祝)藤木直人×ベッキー3月22日(木)竹中直人×中越典子3月24日(土)古田新太×宮沢りえ3月25日(日)生瀬勝久×仲間由紀恵
2012年02月09日明石家さんま主演、作・出演、生瀬勝久、映画監督の水田伸生が演出を務める舞台、『PRESS~プレス~』が2012年2月、Bunkamura シアターコクーンにて上演されることが決定した。明石家さんま、生瀬勝久、水田伸生がタッグを組んだ舞台、『PRESS~プレス~』のほかの写真最新作『PRESS~プレス~』は、『七人ぐらいの兵士』(2000年)、『JOKER』(2004年)、『小鹿物語』(2006年)、『ワルシャワの鼻』(2009年)に続く、明石家さんま、生瀬、水田の3人がタッグを組む第5弾となる。物語は、日本が目一杯元気だった高度成長期、大阪に本社を置くスポーツ新聞「堂島スポーツ」を舞台に、個性的な登場人物達の、交錯する思惑を巻き込みながら繰り広げられる、熱い爆笑人間ドラマを描く。明石家さんま、生瀬をはじめ、フレッシュさと実力を併せ持つ相武紗季がヒロイン役に。ほかにも、着実なキャリアを重ねる実力派若手俳優、中尾明慶、近年では映像のみならず、蜷川幸雄演出舞台などでも活躍中の丸山智己、演劇ユニットTEAM NACSの一員であり、個人としても映像、舞台問わず、活躍する音尾琢真が出演。さらに、大河内浩、温水洋一、山西惇、八十田勇一、新谷真弓と豪華キャストが名を連ねる。公演は、2月17日(金)から3月4日(日)までBunkamura シアターコクーンにて。
2011年12月01日竹中直人と生瀬勝久が舞台初共演、新ユニット“竹生企画”として上演する『ヴィラ・グランデ青山~返り討ちの日曜日~』が11月11日(金)に東京・シアタークリエで開幕する。前日の10日には、舞台稽古の合間に竹中と生瀬、さらに本作品で初舞台を踏む共演の山田優が会見に応じた。「ヴィラ・グランデ青山」チケット情報はこちら物語はバブル期に建てられた、小洒落てはいるが造りの悪いマンション「ヴィラ・グランデ青山」が舞台。ここに住む男・民谷(竹中)が娘の元カレに殺されかけた、という事件を発端に、かつてここに住み民谷の友人だったが今は仲たがいしている男・陣野(生瀬)や、マンションの住民らを巻き込みながら展開するシニカル・コメディだ。作・演出は、以前からファンだったと語る竹中のラブコールに応えた倉持裕が担当する。もともと、竹中の監督映画に出演した生瀬が竹中を二人芝居に誘ったことから始まったこの企画。会見では生瀬が改めて「学生の頃からずっと拝見していた大先輩。竹中さんにずっと憧れてこの世界に入った人間なので、夢のような話なんです」と心中を話した。竹中は「私は、生瀬くんに圧倒されっぱなしの日々です」と照れ、「(最初に声を掛けられた時は)面倒くさいな、ふざけんなよって(笑)……いえ、嬉しかったですね。え、おれでいいの? って」とジョークを交えた竹中節で当時の心境を語った。また、陣野の部屋を借りている美女・早坂役はこれが初舞台となる山田優が演じる。山田は現在の気持ちを開口一番「よくわかりません……汗が止まらなくてずっと緊張してます」と話すが、その山田をふたりは「優ちゃんの佇まいがめちゃくちゃ美しい、これが初舞台かよ!って感じ」(竹中)、「色々特技を持っていてびっくりしちゃう」(生瀬)と絶賛。山田が生歌を披露するシーンもあり、山田曰く「初めてジャズを歌うので、一番緊張するポイント」とのことだが、こちらも生瀬が「すごいっすよ。稽古場なのにNYにいるんじゃないかなと思っちゃう」と話していた。なお、当初の企画だった“二人芝居”については竹中が「ずっとふたりは嫌だよ、煮詰まるし。想像しただけでも身体に汗が……」と語るも、「僕は諦めていないです!」と生瀬。今後も竹中と生瀬、ふたりの企画が期待できそうだ。ほかに出演は谷村美月、松下洸平、田口浩正。公演は11月11日(金)から27日(日)まで東京・シアタークリエ、12月1日(木)から4日(日)に大阪・サンケイホールブリーゼ、その他各地でも上演。チケットは発売中。
2011年11月11日サラリーマンのみなさま、お疲れ様です。ダメ人間の私は、規則正しい生活を送っているサラリーマンのみなさまを、いつも尊敬のまなざしで見つめています。そんな私もかつては、某通信社に勤めるれっきとしたサラリーマンでした。でも、残念ながら脱落。ですから、みなさまへの日ごろの敬意を表して、偶然にも公開時期が重なった日米のサラリーマン映画をご紹介したいと思います。日本代表となるのは、NHKが誇る異色コント番組の映画版『サラリーマンNEO 劇場版(笑)』。TVシリーズは2004年に単発番組として放送され、2006年からレギュラー化。あのエミー賞のコメディ部門に、2007年、2008年と2年連続でノミネートされる快挙を成し遂げたスゴイ番組なのです。個人的にも全シリーズ欠かさず観ているお気に入りプログラム。思い入れたっぷりに言わせていただくと、NHKならではの鋭い洞察力と取材力を無意味なほどに駆使したり、自社の番組をやりたい放題にパロディ化し、必要ならば自分たちの番組すら笑いものにする潔さを持っていたり、他にはないユルさを良しとする懐の深さがあったりと、そんなところが魅力でしょうか。サラリーマン社会の喜怒哀楽や理不尽さを背負った不思議なキャラクターばかりを集め、誰かの経験談なのか創作なのか不明なほど突飛なエピソードで綴り、人気を集めているのですが、それが映画になると聞いたときは耳を疑いました?コントを長編にするなど、「いったい、どのように?」と。ファンのそんな心理を承知してのことなのか、タイトルの後に「(笑)」とついているのが、とても“NEO”的。内容としては、年々厳しくなるサラリーマン世界で生きる人々を思わず笑顔にしてくれるエピソード満載。“あるわけないよ”というネタを絡めながらも、「サラリーマンって文化だな」「こんな働き方って素敵」と思える展開へ。最後には、「サラリーマンってかっこいい!」と思わせる働く人々への讃歌となっています。ベースとなるのは、とある三流ビール会社と一流ビール会社との新商品開発バトル。正直者が馬鹿を見る社会ではなく、本当に一生懸命な人たちにエールを送れる社会にしたいと、しみじみ思わせてくれる仕上がりです。私と同じNEOファンに向けては、こんな情報も公開しておきましょう。番組の象徴的キャラであるセクスィー部長の“ビギンズ”や、白石夫妻のその後、OL夜叉のみなさんの日ごろの働きぶりなどがわかります。「?」な方は、この映画をきっかけに、ぜひTV番組のファンになっていただきたい。サラリーマン経験の長い人ほど、笑えるはず。明日への活力ももらえる…かもしれません。万が一、『サラリーマンNEO 劇場版(笑)』ではもはや笑えないほど、状況がひっ迫している人には、もうちょっと黒い笑いはいかがでしょう。そこで登場するのが、米国代表、悲喜こもごもの“悲”の部分を抽出し、ブラック・コメディにしてしまった『モンスター上司』です。嫌味ネチネチ上司と、セクハラ女上司、おバカな二代目上司に苦しむ男性3人が、業を煮やしてとある計画を練ることから生まれる騒動を描いた作品なのですが、やはりアメリカはやることが派手ですね。モンスターな上司を演じるのが、ケビン・スペイシー、ジェニファー・アニストン、コリン・ファレル、ちょい役ながら脇を固めるのがジェイミー・フォックス、ドナルド・サザーランドという豪華さ。意地悪な役はどこまでも憎たらしく、セクハラ具合は開いた口がふさがらないほどはしたなく、不肖の息子ぶりはどこかの国の製紙会社の社長並に、と実に恐ろしいモンスターぶりなのです。お下品な下ネタも登場するし、不謹慎なエピソードも満載。現在のハリウッドが嫌う表現を、躊躇なく使い倒しています。でも、これは観に行く相手を選んでいただくための注意事項にすぎません。個人的には決して嫌いじゃありません。ある意味では、『ハングオーバー』シリーズ、『キック・アス』の流れをくむおバカ映画の正統派。こんな上司が本当にいたなら笑い話にならないけれど、もしも実際に、こんな上司で苦しんでいる人がいたら、映画を観ればちょっと気分が楽になるかも。くれぐれも、主人公3人のような解決策は選ばないでいただきたいけれど、笑い飛ばすならいいのでは?3人の上司に自らの上司の顔を重ねても、誰も非難しませんから。厳しい社会情勢の中で、大変な部分ばかりが取り沙汰されていますが、元サラリーマン、現フリーランスの私にしてみれば、サラリーマンにも良い点がいっぱいあります。その筆頭は有給休暇。休みたいだけ休めるけれど、その間、収入は一切なしという私にとって、それはそれは羨ましい制度。これからやってくる年末年始のお休みは、サラリーマン・ライフの喜びを象徴するもののはず。年末まであと少し…。そのつなぎ役として、ぜひもうひと頑張りする活力に、2本の映画を正しくお役立てくださいませ。(text:June Makiguchi)■関連作品:サラリーマンNEO 劇場版(笑) 2011年11月3日より新宿ピカデリーほか全国にて公開© 2011「劇場版サラリーマンNEO」製作委員会モンスター上司 2011年10月29日よりシネマート新宿、 シネマート心斎橋ほか全国にて公開© 2011 NEW LINE PRODUCTIONS, INC.■関連記事:沢村一樹&生瀬勝久、じゃんけんで負けて『サラリーマンNEO』続編からは降板?小池徹平×生瀬勝久インタビュー『サラリーマンNEO』は日本の縮図?シネマカフェ読者ゴコロなんでもベスト5(第20回)“ほっとけない男子”俳優は?【TIFFレポート】郷ひろみ「僕にしかできない」オレンジのスーツで登場!こだわりの下着でイメチェン?ジェニファー・アニストン動画インタビュー到着!
2011年11月08日「ぴあ」調査による11月1日、3日、5日公開の映画・満足度ランキングは、NHKのコント番組を映画化した小池徹平、生瀬勝久らの出演による『サラリーマンNEO 劇場版(笑)』がトップに輝いた。2位に韓国のアイドル・グループ“超新星”主演の青春劇『僕たちのアフタースクール』が、3位に人気コミックを実写化した藤原竜也主演『カイジ』の続編『カイジ2 ~人生奪回ゲーム~』が入った。ぴあ映画生活「映画満足度ランキング」1位の『サラリーマンNEO 劇場版(笑)』は、業界1位をめざすビール会社の社員たちの姿をコミカルに描いた作品。出口調査では「サラリーマンの日常に笑いの要素が散りばめられていて、声を出して笑ってしまった」「私も新入社員なので気持ちがよくわかるし、モチベーションがあがった!」「実際のサラリーマンの生活をよく調べて再現していて共感できた」「サラリーマンの悲哀や、会社という組織の中での自分の活かし方がおもしろく描かれている」などの感想が寄せられ、20代以上の男性からは「共感する」との声が聞かれた。2位の『僕たちのアフタースクール』は、交換留学で韓国から日本の高校にやってきた学生6人の奮闘を描いた青春ドラマ。アンケート調査では「笑いあり涙ありで、ソロがあるなど音楽もよかった」「普段は見られない制服姿の“超新星”はカッコイイ」「日本語を覚えたり一生懸命なメンバーの姿がよかった。それぞれの持ち味が出ている」など、女性ファンを中心に好評だった。(本ランキングは、2011年11月1日(火)、3日(木)、5日(土)に公開された新作映画9本を対象に、ぴあ編集部による映画館前での出口調査によるもの)(C)2011「劇場版サラリーマンNEO」製作委員会
2011年11月07日映画『カイジ2〜人生奪回ゲーム〜』が11月5日(土)に公開初日を迎え、主演の藤原竜也を始め伊勢谷友介、吉高由里子、生瀬勝久、香川照之ら主要キャスト陣が勢揃い。原作者で脚本も担当した福本伸行と佐藤東弥監督と共に舞台挨拶に登壇した。人生を賭けて博打に挑むカイジの姿を描いた人気漫画の実写映画版第2弾となる本作。計2億円を稼ぎ出すために、“沼”と言われるモンスターパチンコを攻略すべくカイジを筆頭に仲間たちが命を賭ける。これまで藤原さん、伊勢谷さん、吉高さんの3人が出席してのイベントは行われてきたが、「トークの精鋭」(伊勢谷さん)である生瀬さんと香川さんを含めた5人が勢揃いするのは「最初で最後」(吉高さん)とあって一同はハイテンション。いきなり藤原さんは真昼間の舞台挨拶にもかかわらず「みなさん、こんばんは」と挨拶し、香川さんから「飲んでるのか?」とすかさずツッコミが入った。映画では原作にはないオリジナルの“姫と奴隷”と呼ばれるゲームが展開し、本物のライオン2頭が参加しているが、キャスト陣はこのシーンにまつわるエピソードを披露。このライオンがなかなか動かずに苦労したらしいが、加えて生瀬さんによると「猫アレルギーが4人(※藤原さん、伊勢谷さん、吉高さん、香川さん)もいた」とのこと。香川さんは「僕は生まれたばかりの子猫でもダメ。犬もダメ」と渋い顔をしていたが、生瀬さんから「お前、そんなんでよく『南極大陸』(TBSにて放送中)とか出てるな」と挑発されると「“サラリーマン”のように働いてるからな」と生瀬さん出演の『サラリーマンNEO 劇場版(笑)』(公開中)を意識して応酬し、会場は笑いに包まれた。現場でもこの2人はこんなやり取りばかりだったそうで「相変わらず仲が悪い」(香川さん)、「あの人(香川さん)は喋るだけ喋って寝る」(生瀬さん)と不仲ぶりを見せつける。吉高さんは、20代から50代までの個性派の男優陣に囲まれての撮影をふり返り「こうやって大人になっていくんだな…。藤原さんも30年後にはこうなってるのか」と生瀬さんを見やりながらしみじみ語り、会場は笑いに包まれた。映画にちなんで「人生の中でやり直したいこと」を尋ねられた伊勢谷さんは「(本作の)宣伝でTVに出たときに、隠してたわけではないんだけど、出すべきじゃないところが出ちゃった。『AVは企画ものが好き』と言ってしまって…」と後悔。香川さんから「企画ものは好きじゃないの?」と蒸し返されると「企画ものの方が興奮するのは事実なんですが、もう少し清楚な方が…」と明かすなど終始、丁々発止のやり取りで客席からは幾度も笑いがわき起こった。『カイジ2〜人生奪回ゲーム〜』は全国東宝系にて公開中。■関連作品:カイジ2 〜人生奪回ゲーム〜 2011年11月5日より全国東宝系にて公開© 2011「カイジ2」製作委員会■関連記事:吉高由里子、チケット争奪に訪れた千人を前に「クズのみなさん、こんばんは!」駆け引き上手な俳優No.1は藤原竜也!向井理、西田敏行らが上位にランクイン藤原竜也、現場で伊勢谷&吉高との勝負に負けスタッフ全員分の餃子をお使いシネマカフェ読者ゴコロなんでもベスト5(第19回)“駆け引き上手そうな”俳優は?吉高&香川『カイジ2』続投!本物のライオン登場のオリジナルゲームも
2011年11月06日NHKの人気バラエティ番組を映画化した『サラリーマンNEO 劇場版(笑)』が11月3日(祝・木)に公開初日を迎え、主演の小池徹平に生瀬勝久、沢村一樹、堀内敬子、入江雅人、山西惇、八十田勇一、吉田照幸監督が都内劇場で行われた舞台挨拶に登壇した。サラリーマンを題材にした異色のコント番組を映画化した本作。業界第5位のビール会社に就職した新入社員が、個性的な上司たちと共にNo.1シェアのビール開発に挑む姿を描く。今回の劇場版からの参加となった小池さんは、TVシリーズのレギュラーメンバーに囲まれて「いまでもこのメンバーの中にいるのが不思議です」。撮影の初日をふり返り「(沢村さん演じる)川上くんの勢いに圧倒されました」と語った。これまで何度か試写会での舞台挨拶は行われてきたが、ついに初日を迎え、生瀬さんも「感慨深い」と笑顔。「これまで(の試写会)はタダで来たお客さんということで僕も『別に…』としか言ってなかったんですが(笑)、今日のお客さんはお金を払って観に来てくれたということで素晴らしい!」と本音トークで会場の笑いを誘った。その生瀬さんとの“確執”がたびたび伝えられてきた沢村さん。山西さんからは「映画の撮影のときはちょっと雪解けがあったんだけど、今日はまた緊張感が…」という説明が。沢村さんが「今日、まだ生瀬さんと目を合わせてませんから」と言えば、生瀬さんは「一緒に出てるコントないでしょ?まあこういうとこで言うことじゃないから」と何やらキナ臭さを感じさせる発言で会場を沸かせた。堀内さんは小池さんについて「本当にかわいいので子供にしたい」と語れば、八十田さんは現場で小池さんが「(女性のタイプは)『年上の人がいい』と言ってました」と暴露し会場はどよめいた。生瀬さんが「また次につながっていけば」と続編をほのめかすと会場からは大きな拍手がわき起こった。さらに生瀬さんは「小池くんもレギュラーで出ていただければ」とオファー。共演陣からの「そんな簡単に?」という言葉に「いいのいいの。ほとんどおれが決めてるから」とあっさり。この日は“じゃんけんの女王”篠田麻里子は欠席となったが、生瀬さんは急遽、次作の主役をじゃんけんで決定することを提案。壇上のキャスト陣で本当にじゃんけんが行われ、入江さんが見事に勝ち抜きガッツポーズ。「(地元の)博多ロケをしてほしい」と監督に希望を伝えていた。残念ながら早々に敗退した小池さんはそれでも「参加ができれば」と次作への出演を希望。一方で沢村さんは「これを機に三谷幸喜さんの作品に…。もう未練はないです」、生瀬さんは「おれも『カイジ3』があるかもしれないし」と主力2人があっさりと脱退を表明し、ファンを嘆かせていた。『サラリーマンNEO 劇場版(笑)』は全国にて公開中。■関連作品:サラリーマンNEO 劇場版(笑) 2011年11月3日より新宿ピカデリーほか全国にて公開© 2011「劇場版サラリーマンNEO」製作委員会■関連記事:小池徹平×生瀬勝久インタビュー『サラリーマンNEO』は日本の縮図?シネマカフェ読者ゴコロなんでもベスト5(第20回)“ほっとけない男子”俳優は?【TIFFレポート】郷ひろみ「僕にしかできない」オレンジのスーツで登場!【TIFFレポート】映画祭開幕!ミラジョヴォら美しき女優陣のファッションに釘づけ痛快大逆転コメディ『サラリーマンNEO 劇場版(笑)』試写会15組30名様ご招待
2011年11月04日そもそもが“異色”のTV番組である。タイトル通り、サラリーマンの姿をこれまでにない新たな形で描き、コアな支持を集めるバラエティ番組「サラリーマンNEO」。常に“NHKらしからぬ”という枕詞でもって評されてきた本番組がまさかの映画化!しかもTVシリーズのようなコントやショートドラマによるオムニバスではなく、1本のストーリー映画として。さらに、過去のTVシリーズでメインを張ってきた生瀬勝久や沢村一樹を差し置いて主演を務めるのは、「NEO」未経験の小池徹平。まさに異色続きの劇場版となっているのだ。小池さんと生瀬さん――ビール会社の新入社員の主人公とその上司を演じた2人に今回の『サラリーマンNEO 劇場版(笑)』の魅力を語ってもらった。今回の映画化を「夢にも思わなかった」と語るのは、8年前に単発の番組として始まったときから参加している生瀬さん。「吉田(照幸)監督とはその頃から公私ともに仲良くしてて、毎年、レギュラー放送が終わると反省やふり返りのメールを交わしていたんです。4年目か5年目のメールに『実は、この番組を映画にしたいんです』と書いてあって、何をバカなこと言ってるんだ?と。まあそのメールに対しては全くのノーリアクションでした(笑)。だから今回の話を聞いたとき、『あれは本気だったんだ!?』と。それをずっと夢見てた監督が不思議でしたし、先日、試写で完成した映画を観て、監督の夢が結実したんだなと本当に感動しましたね。まさか本当に映画になると思ってなかったし…『ハゲタカ』ならわかりますよ(笑)!でもNHKで生まれたコント番組がね」。多くのキャストがTVシリーズ経験者である中、「完全に外様でアウェー」(生瀬さん)の状態で参加した小池さん。そのプレッシャーは想像して余りあるが…。「長年続いていて、メンツを見れば誰もがビビるこの作品に入るということでまずは勉強しなくちゃと思いまして、DVDでこれまでの番組を全部見ました。おそらく、現場で一番『NEO』に詳しい男になっていたと思います。みなさんが覚えていないようなコントまで鮮明に知っているという(笑)。それで本当に『NEO』が好きになりましたね。改めて、映画に出させていただくということでプレッシャーを越えて頑張らなくちゃという気持ちにもなりました」。そんな小池さんの努力家の一面を示すのが、2人がゲームセンターで一緒にゲーム「太鼓の達人」に興じるシーン。小池さんはこのシーンのために何と、発売元のバンダイナムコに出向いて太鼓の特訓をしたという。「バンダイナムコに『太鼓の達人』の達人がいるんですが、弟子入りして、バチの持ち方から叩き方まで教わりました。叩きすぎてほぼ病気みたいになって、音源を携帯に入れてエアーで叩けるようになってましたね」。2人は過去にドラマ「ごくせん」で教師と生徒という関係で共演しているが、生瀬さんは当時をふり返り「あの頃は髪型しか気にしてなかったのに」と目を細める。「いや、本当に頭が下がります。僕はうちのチビと一緒に家で練習するぐらいで…。まあ、あれですね、芝居に対する取り組み、アプローチの違い?おれはあくまでも叩いているような顔を見せる芝居というか…。というか、そこまでするほど大したシーンじゃないでしょ(笑)!」26歳の年齢差を感じさせずピッタリ息の合った2人だが、生瀬さんは小池さんとのみならず、今回の劇場版を通じて「みんながすごく仲良くなった」と明かす。「『NEO』って細かいコントの集まりで、1日にまとめて何本も撮るのでこれまでに互いにコミュニケーションをとることが意外になかったんですよ。今回、徹平くんも含め、照明待ちの時間や空き時間でいっぱいしゃべってすごく仲良くなりましたね」。一方、演技面に関して、小池さんが主人公のまじめな新入社員役として加わったことで生み出された効果について生瀬さんはこう語る。「レギュラーメンバーはどうしてもコント番組に参加しているという意識があるんです。サラリーマンを演じるというよりは、コントとして面白くしようとするし、デフォルメして表現しようとする。そういう意味で普通のドラマの芝居とはやはり少し違うんです。そこに徹平くんが新入社員として入ってきて、彼がまじめにやればやるほど周りはコントになるようなキャラクターを演じやすくなる。もし、レギュラーの誰かがこの役をやってたらきっとブレてたと思います。彼が入ってくれたことで物語として成立したと思います」。この点については、小池さんも演じる上でかなり意識していたという。「監督からも『普通に演じてくれ』と言われてましたし、自分がコントと物語のパイプ役として軸にならないと大変なことになるな、と思ってました。でも、難しかったですよ。あのメンバーの中にいたら、誰だって絶対に何かやりたくなっちゃいますから!みんな面白いんですもん。何度もそういう誘惑に駆られることがありましたよ」。小池さんは特に、営業マンの川上を演じる沢村一樹の名を挙げ、濃くておっちょこちょいなそのキャラクターに引っ張られそうになったと告白。生瀬さんも「あの人(沢村さん)、普段からおっちょこちょいだからな」とポツリ。これをきっかけになぜか話題は沢村さんの「残念なハンサム」ぶりに集中。以下、2人の沢村さん評。生瀬:かっこいいんだけど…もったいない。小池:すごくかっこいいんですよ。それがなければもっとかっこいいのに…。生瀬:うちにみんなで集まったときに、みんなでWiiで空飛ぶゲームをやったんだけど…。小池:ダントツでかっこ悪かったですね(笑)。生瀬:全然飛べないのね。普段、あんなにかっこよく踊ってるのに…(笑)。閑話休題。生瀬さんは8年にわたって放送されてきたTVシリーズを含め「『サラリーマンNEO』は日本の縮図」と語る。その意味するところは?「例えば新入社員の無礼さだったりとか、時代によって変わっていくけど、それを笑えるうちはまだ先があるし、笑えなくなったら病んでるということだと思う。だから笑わなくちゃいけないし、笑う余裕がなくちゃいけない。『お前も上の立場になったら分かるよ。年取れば分かるよ』。そういう世の中でいなくちゃけないし、だからこそ『NEO』は終わらないって思います。あとは、まだ働いていない若い人に映画を観てもらって、『意外に大人も大したことねぇな』と感じてもらえたら(笑)。社会ってのは学校での人間関係とそんなに変わってないよってね」。新入社員に派遣社員、お局OLに中間管理職、経営者…あなたはどの立場で楽しむ?芸達者な俳優陣のスクリーンでの掛け合いをお楽しみあれ!(photo/text:Naoki Kurozu)■関連作品:サラリーマンNEO 劇場版(笑) 2011年11月3日より新宿ピカデリーほか全国にて公開© 2011「劇場版サラリーマンNEO」製作委員会■関連記事:シネマカフェ読者ゴコロなんでもベスト5(第20回)“ほっとけない男子”俳優は?【TIFFレポート】郷ひろみ「僕にしかできない」オレンジのスーツで登場!【TIFFレポート】映画祭開幕!ミラジョヴォら美しき女優陣のファッションに釘づけ痛快大逆転コメディ『サラリーマンNEO 劇場版(笑)』試写会15組30名様ご招待“麻里子様”じゃんけん制し初センター!なんと“あいこ”3回の白熱戦
2011年11月01日開催中の東京国際映画祭にて10月25日(火)、『サラリーマンNEO 劇場版(笑)』の上映が行われ、小池徹平、生瀬勝久、沢村一樹、堀内敬子、篠田麻里子(AKB48)、吉田照幸監督が舞台挨拶に登壇した。沢村さんは当たり役となった“セクスィー部長”の衣裳で登場!さらに郷ひろみがスペシャルゲストとして来場し、主題歌「笑顔にカンパイ!」を熱唱し会場は大きな盛り上がりを見せた。2006年よりNHKで放送されているコント番組「サラリーマンNEO」を映画化。業界第5位のビール会社の社員たちが、新商品を開発しNo.1シェアを目指す姿を描く。今回の劇場版からの参加で、いきなり主演を張ることになった小池さんは「新参者で入るということでプレッシャーは大きかったです。でもファンとして大好きな『NEO』に入ることができて楽しいひとときを過ごしました」と笑顔でふり返った。小池さんの上司役の生瀬さんは、最初に映画化の話を聞いたときの心境を尋ねられ「誰が主人公やるのか?いろいろ考えましたが小池くんが入ってくれることになってケンカもなく(笑)。いろんな事情があったんだろうなと思いました」とニヤリ。生瀬さん同様、TVシリーズのレギュラーとして活躍する堀内さんだが「別の現場でのことなんですが、エキストラで参加される方に『エキストラが集まる場所ってここですか?』と聞かれました(苦笑)」と告白。客席を指し「私がそこに座ってても誰も気づかないと思うし、自分がここに立ってるのが不思議です」と感慨深げに語った。篠田さんも小池さんと同じく映画からの参戦となったが「緊張しましたが、現場はすごく楽しかったです。監督は地味に見えますが楽しい方でした(笑)」と独特の感想を述べ、会場は笑いに包まれた。オレンジのスーツに赤いシャツで登場した郷さんは「こんな格好が出来るのは僕だけ」とご満悦。主題歌を担当するだけでなく、映画本編にも出演しているが「謙虚な気持ちで『瞬きするぐらい(の出演で)いいですよ』と言ってたんですが、観たら本当に瞬きで終わってた。『JAPAN!JAPAN!』しか言ってないし」と久々の映画出演をふり返った。さらにもうひとり、ゲストとして沢村さんが本シリーズの人気キャラクターの“セクスィー部長”に扮して登場。「不景気な話題が多いですが、この国をセクスィーな国にしようではないですか」と呼びかけ、会場は笑いと声援に包まれた。東京国際映画祭は10月30日(日)まで六本木ヒルズほか都内各所で開催中。『サラリーマンNEO 劇場版(笑)』は11月3日(木・祝)より公開。特集「東京国際映画祭のススメ2011」■関連作品:サラリーマンNEO 劇場版(笑) 2011年11月3日より新宿ピカデリーほか全国にて公開© 2011「劇場版サラリーマンNEO」製作委員会■関連記事:【TIFFレポート】映画祭開幕!ミラジョヴォら美しき女優陣のファッションに釘づけ痛快大逆転コメディ『サラリーマンNEO 劇場版(笑)』試写会15組30名様ご招待“麻里子様”じゃんけん制し初センター!なんと“あいこ”3回の白熱戦したまちコメディ映画祭開幕!生瀬&小池徹平がタイガース柄の着物で浅草に登場日本にもっと笑いを!「したまちコメディ映画祭」鑑賞券を10組20名様にプレゼント
2011年10月25日11月11日(金)開幕の舞台『ヴィラ・グランデ 青山~返り討ちの日曜日~』で、山田優が初舞台を踏む。稽古に励む本人を直撃し、現在の心境を訊いた。「ヴィラ・グランデ 青山~返り討ちの日曜日~」公演情報幼少期からダンスや歌のレッスンを重ね、ファッション誌の表紙を華やかに飾り、近年では女優として幅広い役柄をこなす。そんな彼女がこれまで舞台に立ったことがないというのは、不思議なくらいだ。「やりたいとはずっと思っていたんです。舞台を観るのは大好きなので。登場人物の感情を同じ空間で一緒に感じられるというのが魅力ですよね。ただ、好きだからこそ、なかなか決心できずにいました。それでも今回のお話に関しては、絶対にやった方がいい!って。そこに迷いはなかったですね」。彼女を初舞台へと導いたのは、『のだめカンタービレ』で共演した竹中直人。山田の出演には彼の強いプッシュがあったとのことだが、その理由のひとつは、「映画版の舞台挨拶のとき、私がすごくテンパっていたのが面白かったらしくて(笑)」。とはいえ、舞台を深く愛する竹中のこと。彼女に才能を感じなければ声をかけることはなかっただろう。そしてもうひとつ、山田の背中を押したものに、本作で作・演出を担う倉持裕の存在がある。「私自身ずっとやらせていただきたいと思っていた演出家さんでしたし、周りの人からも『初舞台は倉持さんの作品がいい』と言われていました。今回の台本もすばらしいのですが、この面白さをどうやればお客さんに伝わるのか、演じる難しさも感じているところです」。物語の舞台は、バブル末期に建てられたマンション“ヴィラ・グランデ 青山”。民谷(竹中)が、20年来の友人でありながら3年前に仲違いしてしまった陣野(生瀬勝久)を呼び出したところから始まる。山田が演じるのは、このマンションの住人・津弓の役。「津弓は、気を遣ったり、人に優しくすることで自分の生きがいを感じたりする女性。私も人に何かしてあげたいって気持ちは強い方なので、津弓と似てる部分があるな、と。竹中さん、生瀬さんとの3人のシーンが多いんですが、とにかくおふたりが面白いので、私はあえてニュートラルでいたほうがいいような気がしていて(笑)。今はなんとなくフワーッと、相手役の方と向かい合ったとき、すぐ自分も変えられるようなスタンスでいたいなと思います」。女優の仕事は好きですか?と聞くと、「好きです!」と即答。「すごく難しくて、まだまだ自信はないですけど、勉強になりますし、何より面白いので続けていきたいなと思っています。舞台も年に1回とか、コンスタントに続けていけたら……。今回の出来次第ですけどね(笑)」。笑みを浮かべながらも、瞳の奥には強い意志が宿る。新たなる舞台女優の記念すべき第一歩に注目したい。11月27日(日)まで東京・シアタークリエで上演された後、大阪、静岡、長野、金沢、広島、福岡、長崎、名古屋の各地に巡演する。チケットは発売中。取材・文:野上瑠美子
2011年10月25日11月3日に公開されるNHKの異色コント番組を映画化した『サラリーマンNEO 劇場版(笑)』で、AKB48の篠田麻里子が7種類のコスプレを披露していることが明かされた。その他の写真『サラリーマンNEO 劇場版(笑)』は、2年連続で国際エミー賞のコメディ部門にノミネートされたTVシリーズ(NHK)を、世界観やテイストはそのままに長編ストーリーを導入し映画化。新キャストに小池徹平を迎え、生瀬勝久、沢村一樹らレギュラー陣が、業界1位をめざすビール会社の社員たちをコミカルに演じている。その中で、篠田(AKB48)は、昼は新城(小池)、中西(生瀬)らが勤務するビール会社の受付嬢で、夜は秘密のアルバイトをしているマオ役で登場。昼間はカジュアルな通勤スタイルを、夜はアルバイト先で、ナース、ビールガール、エンジニア、そして江戸時代風猫娘の姿を披露するという。篠田は自身の役どころを「冷たい人間だけれど母性もある。ちょっとコメディも入っているような役で、割と普通の女の子です」と話し、セクシー系からキュート系までさまざまな姿に挑戦したことについては「猫娘の格好がすごく好き。ナースの格好はみんなに『いいね』と言われたので、ちょっと調子に乗りました(笑)。今度NEOに参加するときは、“びしょびしょ秘書”のような強いキャラをやってみたい」とコメントを寄せている。『サラリーマンNEO 劇場版(笑)』11月3日(木・祝) 全国ロードショー
2011年10月24日日本を代表する個性派俳優、竹中直人と生瀬勝久が新ユニット“竹生企画”を立ち上げ、舞台『ヴィラ・グランデ青山~返り討ちの日曜日~』で共演する。この作品の稽古が10月11日に始まり、その様子が取材陣に公開された。作・演出は倉持裕。「ヴィラ・グランデ青山~返り討ちの日曜日~」チケット情報キャスト・スタッフが一堂に会する稽古初日の“顔合わせ”で、生瀬は「(竹中直人監督作の映画)『山形スクリーム』のロケ先で、竹中さんとふたりっきりになったときに『竹中さん、二人芝居って興味ありますか、もしよければ僕とやっていただけませんか』と言ったら、『いいよ』と言ってくれたのが最初。二人芝居ではないんですが、こうやって稽古初日を迎える状況になりました。夢のようですが、夢って本当に叶うんだなって思います」と感慨深げにこの企画が生まれたいきさつを語った。また「竹中さんに憧れがあるので、それをなくしたい。どうしても憧れがあると“受け”にまわっちゃうので。できれば本当に戦いたい」と気合を入れる。一方、竹中は「(二人芝居と言われたが)ふたりでずっと向き合っているのは恥ずかしいんで、誰か呼びたいなと思って直感的にキャスティングしたら、みんな『オッケー』と言ってくれた。ずっと倉持さんのファンだったので、脚本と演出を頼んだら倉持さんもオッケーだった。めちゃくちゃラッキーでした」と話していた。共演は山田優、谷村美月、松下洸平、田口浩正。山田優がこの作品で初舞台を踏むのも話題だ。「緊張で口から心臓が飛び出しそうで、昨日は眠れなかった」という山田は、「舞台を観るのがすごく好きで、だから初舞台は絶対後悔したくなくて、すごく好きな人たちとやりたいと思っていました。竹中さんに声を掛けていただいて、初舞台をやろうって決意しました」とその心境を語った。物語は小洒落ているが造りの悪いマンション“ヴィラ・グランデ青山”を舞台に、絶妙かつ軽妙な会話が繰り広げられるシニカル・コメディになるとか。公演は11月11日(金)から27日(日)まで東京・シアタークリエ、12月1日(木)から4日(日)に大阪・サンケイホールブリーゼ、その他各地でも上演。
2011年10月12日笑いに国境なんて関係ない!!社会人にとって、多少の差はあれど仕事のストレスはつきもの。そう分かっていても、できればストレスをためこみたくはないですよね。解消方法の一つとして、爆笑するのは有効な手段。たとえば、笑える映画を見てすっきりするのもおすすめの方法です。そこで20代男性320名に「超笑える映画」を聞いてみました。>>女性編も見るQ.超笑える!映画といえば?(複数回答)1位『ビーン』16.9%2位『ホーム・アローン』16.2%3位『トリック―劇場版―』15.0%4位『THE 有頂天ホテル』11.2%5位『少林サッカー』9.7%■『ビーン』は超笑える!!・「ビーンが登場するだけで何かやってくれるだろうという期待があり、それだけで笑えるので」(28歳/金属・鉄鋼・化学/事務系専門職)・「言葉がなくてもここまで笑えるのはすごい」(28歳/学校・教育関連/営業職)・「何もしゃべっていないのに行動が笑える」(25歳/電機/事務系専門職)・「定番でくだらないが、笑ってしまう」(25歳/医療・福祉/営業職)・「ビーンのあのきてれつな感じは鉄板だと思います」(23歳/その他/販売職・サービス系)■『ホーム・アローン』は超笑える!!・「主人公の少年と泥棒のバトルはいつ見ても笑えるので」(27歳/学校・教育関連/事務系専門職)・「『それはないだろう!』という意外性のあるシーンが見られる」(24歳/警備・メンテナンス/技術職)・「出てくる泥棒がドジすぎて笑える」(25歳/機械・精密機器/技術職)・「アメリカっぽいけどくすりと笑えるから」(24歳/金属・鉄鋼・化学/技術職)■『トリック―劇場版―』は超笑える!!・「時折見られるシュールな笑いが面白いから」(23歳/電機/事務系専門職)・「細部にわたって面白い」(29歳/その他/技術職)・「出てくる登場人物が濃い人ばかり」(25歳/ソフトウェア/技術職)■『THE 有頂天ホテル』は超笑える!!・「三谷幸喜さんの映画は喜劇的で笑わせるところと、しんみりする場面が両方あるので面白い」(23歳/自動車関連/販売職・サービス系)・「三谷さんの作品では、大物俳優も笑わせてくるのですごい」(28歳/印刷・紙パルプ/事務系専門職)・「三谷幸喜ワールドのパワーに満ちている」(28歳/金属・鉄鋼・化学/営業職)■『少林サッカー』は超笑える!!・「マンガの世界がそのまま実写になったような特撮が面白い」(27歳/その他/事務系専門職)・「分かりやすくて、シンプルで笑えるから」(24歳/学校・教育関連/事務系専門職)・「内容はありえないけど面白い」(20歳/学校・教育関連/その他)■番外編:この映画も超笑える!!・『踊る大捜査線 THE MOVIE』:「映画館中が爆笑の渦になったことを覚えています。気持ちよく笑わせてもらった映画です」(28歳/情報・IT/事務系専門職)・『下妻物語』:「とにかく笑える。けどしっかりとしたメッセージ性もあり、なかなか一筋縄ではいかない作品で、とても好きです」(29歳/団体・公益法人・官公庁/事務系専門職)・『なくもんか』:「笑いと感動が一つにまとめられていた」(22歳/小売店/販売職・サービス系)・『天使にラブ・ソングを…』:「型破りで面白かった。何度見ても飽きない!!」(27歳/団体・公益法人・官公庁/専門職)・『ザ・マジックアワー』:「勘違いと偶然の生み出す奇跡が笑える」(24歳/アパレル・繊維/技術職)総評ビジュアルコメディーの『ビーン』が1位に選ばれました。声をほとんど発さないビーンのしぐさや表情が面白いうえ、イギリス王室をネタにするようなブラックな一面も魅力に。イギリスとアメリカが共同で作った本作は、笑いは国境を越えることを証明してくれました。2位は、子どもと泥棒が対決するアメリカ映画『ホーム・アローン』。思わず突っ込みたくなる撃退アイデア、それにまんまとはまる泥棒に爆笑してしまいます。でも、なかには実際に防犯対策に使えそうなアイデアもあるかも!?3位、4位には邦画がランクインしました。深夜ドラマから人気に火がついた『トリック―劇場版―』は3位。劇場版もドラマと同じようなシュールな笑いがちりばめられており、「細部にわたって面白い」という意見も。また、主演の仲間由紀恵さん、阿部寛さんに加え、個性派俳優の生瀬勝久さんもいい味を出しています。まさに「登場人物が濃い」ので、誰からも目が離せません。4位は三谷幸喜監督作品の『THE 有頂天ホテル』。「えっ!?あの俳優がこんな役を?」と思ってしまうほどのちょい役で有名俳優が出ているので、豪華な出演者を探すのも楽しみの一つに。役所広司さんや佐藤浩市さん、西田敏行さんといった「大物俳優も笑わせてくる」脚本はさすが三谷ワールド!!香港映画の『少林サッカー』は5位。「マンガの世界がそのまま実写になったみたい」という意見があったように、某サッカーマンガのありえないシュートを実写化したようなシーンに度肝を抜かれます。笑いを通り過ぎて感動すら覚えてしまうかも。イギリス、アメリカ、香港、日本など、さまざまな国の映画がランクインしました。笑いは言葉や育った環境に関係なく、国境を越えて通じるものなのかもしれません。つらいときや悲しいとき、テンションがどうしても上がらないときなど、ぜひランキングの映画を見て、爆笑し、嫌なことも忘れちゃいましょう!!(文・飯塚雪/C-side)調査時期:2011年8月2日~8月16日調査対象:COBS ONLINE会員調査数:男性320名調査方法:インターネットログイン式アンケート■関連リンクエンタメに関するコンテンツは『コブタメ』でCHECK!!【ランキング男性編】「2」の方が面白い映画ランキング【ランキング男性編】スパイ映画でありがちだなと思ってしまう展開ランキング完全版(画像などあり)を見る
2011年10月12日