私が専門学生だった20歳のころ。マスターとアルバイトだけで回している小さなカフェでアルバイトをしていました。そのカフェには従業員用のトイレはなく、店員はお客様と同じトイレを使います。あるバイト中、生理期間だった私はトイレに入る際、恥ずかしい失敗をしてしまうことに……。 おしゃべり中は気が気でなく…20歳のころ、私が働いていたのは夜はお酒を出す喫茶店。男性マスターとアルバイトだけで回している小さなお店でした。その日、生理中だった私は夜帯の勤務。お客様にお酒を出したり、コーヒーを出したりと仕事をしながらも、カウンターに座っていた常連のお客様との会話も楽しんでいました。 しかし、カウンターのお客様と話をするうちに「そろそろナプキンを替えないとマズいかも」ということに気づきました。思えば、勤務を開始してから長い時間トイレには行っていません。 「トイレに行かなきゃ」と感じてからは、正直、お客様との会話中も「漏れてないかな?」「うまく会話を終わらせないと」と気が気でなくて……。焦りで顔が引きつっていたかもしれません。 あ! 落ちた!トイレはカウンター席のすぐ横。お店にくるのは男性のお客様が多いこともあって、どこか恥ずかしさから「トイレにはこっそり入らなきゃ」という思いを抱いていました。 そして、お客様との会話にマスターも入ってきて、マスターとお客様の会話が弾んだタイミングでこっそりトイレへ向かおうとすると……。ぽろりと何かが床に。見ると……それは生理用ナプキン! 思わず「あ!」と声が出てしまい、お客様とマスターの視線が私に。落ちたナプキンもしっかり見られてしまいました。急いで拾い、私は慌ててトイレへ。普段、ナプキンは生理用ポーチに入れてカウンターの端の自分のバッグの中に忍ばせているのですが、この日は経血量が多い日だったということもあって、下着のゴムのところにナプキンを挟んでいたのです。いつもならこんなことはないのですが、こっそりトイレに行こうと思って体勢が不自然になったのでしょう。挟んでいたナプキンがぽろりと床に落ちてしまいました。 まさかの失敗に、目がチカチカするほど恥ずかしい気持ちでいっぱいでした。 その後、恥ずかしい気持ちをなんとか抑えトイレを出ましたが、マスターとお客様は何事もなかったように接してくれました。私にとっては、変に「大丈夫?」などと言われたらより恥ずかしい気持ちになっていたと思うので、2人の対応にはとても助かりました。トイレに行きたいと思うのは男女共に変わらないもの。男性が多い職場だからとなぜか「こっそりいかなきゃ」と思っていた私でしたが、変に隠さず、堂々とトイレに行けばいいし、行けばよかった……と思った経験でした。 著者/匿名作画/ちゃこ監修/助産師 松田玲子 ムーンカレンダー編集室では、女性の体を知って、毎月をもっとラクに快適に、女性の一生をサポートする記事を配信しています。すべての女性の毎日がもっとラクに楽しくなりますように! イラスト制作者:マンガ家・イラストレーター ちゃこ
2024年02月22日私は3姉妹の母です。娘の生理なんてまだまだ先のこと……そう考えていた私ですが、気づけば長女は小学4年生に。長女と同級生のママ友から「娘に生理が始まった」と聞き、生理について娘に伝えたいと思うものの、どう話したらいいのか戸惑うばかりで……。 急に焦り始める私は3姉妹の母ですが、娘の生理なんてまだまだ先のこと……そう考えていました。しかし、気づけば長女は小学4年生に。生理が始まってもおかしくない年齢になっていました。ただ、私から娘に生理について教えてあげられておらず……。ある日、たまたまつけていたテレビ番組で「性教育は早ければ早いほどいい」というような話をしており、私は急に焦り始めてしまいました。 また、それから数日後、長女と同級生の女の子を育てるママ友から「うちの子、生理が始まったのよ」という話を聞きました。すると、別のママ友が「うちもなの。ナプキンはここにあるよとか、使い方を教えてはいるけど……」と話し始めるではありませんか。 同級生のママたちの話を聞き、娘も初潮をもうすぐ迎える可能性があることを再認識して、私は焦るばかりでした。 生理のことを伝えたい理由私は、娘たちが困らないように生理のことはいつかきちんと教えてあげようと思っていました。それは、私自身が初潮を迎えた際に誰にも相談できず、つらい経験をしたからです。私の初潮は中学2年生のときでした。母親は仕事で忙しく、同居している祖父母や父親とはそんな話をするような雰囲気ではなかったので、生理が始まったこと、初めての痛みなど相談できる人がおらず……ただひとりで耐えるしかなかったのです。 当時、思春期真っ盛りの時期で、性格的にも恥ずかしがりやだったこともあり、友だちにも相談したことはありません。ナプキンの装着ミスやナプキン交換のタイミングを誤り、経血漏れも度々経験しました。そのたびにどうしようと焦りながら自分の力だけで処理をするのは、とてもつらく悲しい日々でした。 だからこそ、娘たちが困ったら気軽に相談してほしいと強く願っています。娘たちには、「生理のことは母親だけでなく先生や友だちなど誰にでも気軽に相談していいのだよ」と伝えたいと思っていました。 でも娘を前にすると…しかし、いざ娘を目の前にしてみると、どう話していいのかわからず言葉が詰まってしまって……。何も話せないまま日が過ぎていき、焦りが募るばかり。 そんなとき、私が生理になってしまいました。「ああ、痛いなあ……」。生理痛を感じ、思わず私がそうつぶやいたとき、長女が反応したのです。「ママ、どうしたの? おなか痛いん?」と。 いつもなら余計な心配をかけないように「何でもない」と返すところでしたが、「生理について教えるいい機会かも?」と感じ、「そう、生理痛なの」と言ってみました。すると「生理って痛いの?」「まあ人によるかなあ。でもママに似たらあなたも痛いかもね」と、自然と会話が続きました。 私の中で、気を張りすぎず生理について伝えられた瞬間で、このときハッとしたのです。「ちゃんと正しい情報をわかりやすく伝えなきゃ」と思っていたあまり、言葉が詰まってしまっていましたが、こうして自分の経験を素直に伝えればいいのだと。 それからは「うまく伝えよう」と考えるのはやめて、生理前はおなかがすくとか、ママが怒ってイライラするのは生理が関係しているからだとか、体調の変化について世間話をするようなトーンで話してみることに。「教える」という感じではありませんでしたが、娘なりに理解をしてくれたようです。 そして、もう1つうれしいことが。娘との会話を聞いていた夫も、生理のことを理解してくれるようになったのです。生理前や生理中の体調がよくない際は気づかってくれるように。もっと気軽に生理の話をすればよかったのかな……と、少し肩の荷が下りた思いでした。 娘たちが少しでも快適な生理ライフを送れるよう、これからも自分の失敗談や経験したつらさ、対処法をたくさん話して伝えていきたいです。そして、いつか娘の生理が始まったときも、娘の話をたくさん聞いてあげたいと思います。 著者/桃野 ゆか作画/ののぱ監修/助産師 松田玲子 ムーンカレンダー編集室では、女性の体を知って、毎月をもっとラクに快適に、女性の一生をサポートする記事を配信しています。すべての女性の毎日がもっとラクに楽しくなりますように! イラスト制作者:マンガ家・イラストレーター ののぱ
2024年02月21日以前は「経血がついたナプキンを見られたら男性に引かれてしまうのではないか」と思い込んでいた私。しかし、夫の反応とその後の対応は予想外なもので、目から鱗が落ちたのでした。新婚時代の忘れられないエピソードを紹介します。 脱衣所にナプキンを置き忘れてしまった!いつも生理中にお風呂に入るとき、私はトイレでナプキンを処分してから脱衣所で服を脱いでいます。しかしその日の私は生理痛でぼんやりしていたのか、ナプキンをつけたまま脱衣所で服を脱ぎました。そして、ナプキンの存在を忘れ、ナプキンがついたままの下着を脱衣所に置きっぱなしにしてしまったのです。 わが家は脱衣所と洗面所が一緒になっており、私がお風呂に入っている間に夫が洗面所にやってきたよう。そして、経血のついたナプキンを夫にバッチリ見られてしまったのです……。 血まみれのナプキンを見た夫の反応は?お風呂から出て、下着にナプキンをつけっぱなしで放置していたことに気がついた私は、「やっちゃった!」と落ち込みました。お風呂に入っている間に洗面台から物音がしたので、夫に見られたかもしれないと気づいたのです。 当時の私には「男性は経血を見ると嫌がる」というイメージがあり、生理期間中は、なるべく夫には生理であることを隠そうと意識していました。実際、私の弟は経血を見てしまったときに「怖い」と嫌がっていたため、夫もそうだろうと思ったのです。 お風呂から出て、夫に「ごめんね、出しっぱなしになってた」と謝ったところ、「あんなになってるんだなって思った」と、少し気まずそうな様子。 しかしその後、「生理だから具合が悪いよね。大丈夫?もう寝る?」と、引くどころか私の体調を気づかってくれたのです。そして、その日残っていた洗い物を引き受けてくれ、私は夫のおかげでゆっくり眠ることができました。 今では生理のたびにホッコリ生理は隠すものだと思っていましたが、夫が生理を受け入れてくれるとわかってからは、私の考えが変わりました。生理でつらいときは素直に夫に頼るようにしよう、と思うようになったのです。そこで、私は「生理前や生理中は、しばらく気持ちが暗くなるし体調も悪くなる」と夫に伝え、生理になると子どものお風呂を頼むようになりました。 「血が足りていないんだもんね」と気づかってくれ、家事を代わってくれる夫を見ると、気持ちがホッとします。今では、生理中だと夫が知ってくれているだけで安心できるようになり、「あと2日くらいでよくなると思う」など、体調の変化を気軽に報告できるようになりました。 経血なんて男性に見られたら絶対に嫌がられる。そう思いこんでいましたが、実物を見ることで「こんなに血が出ているとは思わなかった。大変なんだね」と気づかってくれる人もいることがわかりました。当時は恥ずかしかったですが、生理中の体調について相談するいいきっかけになったと思います。 著者/さみ作画/おみき監修/助産師 松田玲子 ムーンカレンダー編集室では、女性の体を知って、毎月をもっとラクに快適に、女性の一生をサポートする記事を配信しています。すべての女性の毎日がもっとラクに楽しくなりますように! 著者・イラスト制作者:マンガ家・イラストレーター おみき
2024年02月21日私が21歳のときのことです。後の夫となる彼とお付き合いを始めて、まだ間もないころ。短時間でも会いたかった私たちは、お互いのバイト終わりに合流し、2人で楽しくおしゃべりをしながら夜のドライブデートをするのが定番でした。このときも、夜のドライブデートを楽しんでいたのですが、なんとなくおなかが痛いような気がして……。 何でも気兼ねなく話せる関係になったころ、「そういえば、あのとき恥ずかしかったな……」と話題に出したところ、 彼から「汚れはすぐに落ちたんだけど、実は、においが数日消えなかったんだよね」と言われびっくり! 申し訳ない気持ちでいっぱいになってしまいました。 当時は付き合い立てだったこともあり、私を気づかってにおいについては口にしなかったのだと思います。数カ月越しに再び恥ずかしい思いをすることになるとは……と思ってしまいました。 その後、彼とは結婚。生理については理解してくれており、私が生理中のときは、「体、つらくない?」と聞いてくれるなど、やさしく気づかってくれます。 原案/いけいけちひろさん作画/ちゃこ監修/助産師 松田玲子 ムーンカレンダー編集室では、女性の体を知って、毎月をもっとラクに快適に、女性の一生をサポートする記事を配信しています。すべての女性の毎日がもっとラクに楽しくなりますように! イラスト制作者:マンガ家・イラストレーター ちゃこ
2024年02月20日彼の家にお泊まりすることになり、予定を立てたときからワクワクしていた私。しかし、お泊まりの日に限って、生理が重なってしまい……。しっかり準備をしてお泊まりへ行くことにしたのですが、彼の家にあるものを置いてきてしまって……!? お泊まりする日に限って…ある日、ひとり暮らしの彼氏の家に遊びに行くことになりました。仕事が忙しい私たちはデートの時間もなかなかとれず、なんとか予定を合わせてお泊まりデート計画。 しかし、お泊まりデートを計画したあと、お泊まりの日と生理予定日が近いことに気がついたのです。なんとか予定を合わせて計画した日だったため、私は「どうか生理と被りませんように!」と祈っていました。しかし、その願いも虚しく、お泊まりの数日前に生理がきてしまったのです。 私が思いついたのは私は、彼の家で使用済みのナプキンをどう処理しようか悩みました。そのとき思いついたのは、紙袋をサニタリーボックスの代わりにすることでした。彼に相談し、紙袋をトイレに置かせてもらい、中身が見えないようナプキンを入れたあとは袋の口を紐で結んでおくようにしました。 アレを忘れてしまった!しかし、私はとんでもないミスをしてしまったのです。使用済みナプキンを入れた紙袋は、持ち帰るつもりでした。しかし、その紙袋のことをすっかり忘れ、彼の家のトイレに置いてきてしまったのです。 気がついたのは自宅についたあとで、慌てて彼に電話をしました。そして、彼の家に行く予定もしばらくなかったため、恥を忍んで彼に紙袋の処分をお願いすることに……。彼は特に気にしていないようでしたが、彼に使用済みナプキンの処分をさせてしまうことに、申し訳なさと恥ずかしさでいっぱいでした。 生理予定日を確認して、今回のようなことが起こらないように気をつけていますが、忙しいスケジュールの中で会う日を計画すると、生理と被ってしまう日も。しかし、そんなときでも、使用済みナプキンは袋に入れて毎回ポーチにしまうことにして、人の家のトイレには置かないよう気をつけています。 著者/うみのるなイラスト/ちゃこ監修/助産師 松田玲子 ムーンカレンダー編集室では、女性の体を知って、毎月をもっとラクに快適に、女性の一生をサポートする記事を配信しています。すべての女性の毎日がもっとラクに楽しくなりますように! イラスト制作者:マンガ家・イラストレーター ちゃこ
2024年02月19日これは私が電車の中で体験した出来事です。見知らぬ女性からの神対応に……!? 足を伝う何かに嫌な予感大学生のころのある夏の日のことです。私は朝寝坊をしてしまい、とにかく駅までダッシュ。ギリギリで乗りたい電車に乗ることができました。 そして、電車に乗ることができたことにホッとして、ドア付近の手すりに掴まって呼吸を整えていたとき、ふと生理予定日だったことを思い出しました。「ナプキンをつけてくればよかったなー……。でも、ナプキンは持ってきているから駅に着いたら早めにトイレに行ってナプキンをつけよう」と考えていると……なんだが嫌な予感がして……。 スカートの中の足にツーッと何かが伝う感触があったのです。「もしや……」と思ったときにはもう手遅れ。足を伝って経血が足元のサンダルまで流れてきているのが見えました。慌ててスカートから見えてしまっていた部分の経血をサッとハンカチで拭き上げましたが、私の頭の中は「どうしよう」という気持ちでいっぱいでした。 見知らぬ女性から声をかけられて大学の最寄りの駅まで待つわけにはいかないと「次の駅で降りなければ……」と思っていたとき、見知らぬ女性から声をかけられたのです。50代くらいの女性で、彼女はとても小さな声で「隣の車両にお手洗いがありますよ」と。 突然のことにびっくりしましたが、その女性が付き添ってくれることになり、私は隣の車両のお手洗いへ。私は持ってきていたサニタリーショーツにはき替え、ナプキンを装着。立っていたためか、スカートに汚れはついていませんでした。 女性の勇気ある神対応に感謝そして私がお手洗いから出ると、女性はお手洗いのドアの前で待っていてくれました。お礼を伝えると、女性が座っていたところからたまたま私が立っているところがよく見えたようで、私が足に伝う経血を拭いているのを見て察してくださったとのこと。拭いているときに声をかけたら周りも怪しむだろうから、少し時間を空けて立ち上がってきてくれたそうです。 「声をかけるのが遅くなってごめんね」と言われましたが、私にとって遅いなんて感覚はもちろんありませんでした。むしろ、恥ずかしくて焦っていた私にとっての救世主でしかありません。女性の勇気ある行動と、周りにバレないようにサッと小さな声で声をかけてくれ、お手洗いへ連れ添ってくれたことに感謝の気持ちでいっぱいです。 今回、私は電車の中で女性による神対応で、これ以上恥ずかしい思いをすることがなく救われました。この女性には感謝の気持ちしか伝えられませんでしたが、いつか私も同じように困っている人がいるときには勇気を出して声をかけ、助けたいと思うように。 そして何よりも、生理予定日の日はもっと時間に余裕を持って出かけられるようにも気をつけるようになりました。 著者/なかまる あゆみ作画/ちゃこ監修/助産師 松田玲子 ムーンカレンダー編集室では、女性の体を知って、毎月をもっとラクに快適に、女性の一生をサポートする記事を配信しています。すべての女性の毎日がもっとラクに楽しくなりますように! イラスト制作者:マンガ家・イラストレーター ちゃこ
2024年02月18日ある日、急に生理がきてしまった私。夜用ナプキンを切らしていることに気づき、仕事中の夫におつかいを頼んだのですが……。 夜用ナプキンがない!予想が外れて急きょ生理になってしまった日のこと。お風呂に入るタイミングで、夜用のナプキンを切らしていることに気づきました。しかし、入浴後に子どもを連れて買い物に行く気力はありません。 頼りにできるのは夫しかいなかったため、私は仕事中の夫に「ドラッグストアで夜用ナプキンを買ってきてほしい」と連絡しました。仕事終わりのおつかいはいつものことなので、ついでに買ってきてくれると思ったのですが……。 生理用品を買うのはハードル高め?夫は「恥ずかしいから絶対無理!」と断固拒否したのです。夫は結婚指輪をはめていて、パパオーラも出ているように思うので「購入しているところを他のお客さんに見られたとしても、妻に頼まれて買っているんだな、くらいにしか思われないよ」と説得を試みました。 しかし、基本的になんでもお願いを聞いてくれる夫が「それでも無理」と拒否したので、無理強いすることはやめました。結局その日は、ふつうの日用ナプキンをつけて寝ることに。 友人の夫は抵抗がないようで…後日、友人にこの話をしたところ、友人の夫は生理用品を買うことに抵抗がなく、友人が頼むとなんら気にせず買ってきてくれるとのことでした。友人と「生理用品を買える男性と買えない男性の違いはどこにあるんだろう?」と考えていると、「家族に女きょうだいがいるかどうか」で対応が変わるのではないかという話に。 友人の夫には姉がいます。家族に女きょうだいがいれば、生理の話をしているのが耳に入ってきたり生理用品が置いてあるのを目にしたりすることがあるため、そのうち生理用品への抵抗がなくなるのでは?と考えたのです。 一概には言えませんが、「もしかしたら家庭環境や家族構成が影響しているのかもしれないね」と私たちは結論づけました。私としては、人によって考え方はさまざまだと思うので、夫には「買ってきて」と無理強いはしないつもりです。ただ、ピンチでどうしても動けないときは夫に頼りたい気持ちもあり、もう少し生理用品への抵抗が減ってくれるとうれしいな……とも思っています。 著者/鬼頭いちか作画/おみき監修/助産師 松田玲子 ムーンカレンダー編集室では、女性の体を知って、毎月をもっとラクに快適に、女性の一生をサポートする記事を配信しています。すべての女性の毎日がもっとラクに楽しくなりますように! 著者・イラスト制作者:マンガ家・イラストレーター おみき
2024年02月17日友人の家に泊まりに行った際、タイミング悪く生理がきてしまいました。生理用品は持ってきていたものの、友人宅の物を汚してしまわないか不安に……。そんなとき寝る準備をしていた友人が取り出したのは思いもよらない物で……。 生理中のお泊まり私は生理不順で、生理が遅れてしまうことがよくあります。しかし、環境の変化などに敏感で、友人の家に遊びに行った際などに突然生理がくることが。 この日も、友人宅にお泊まりにきていた際、生理がきてしまいました。「汚さないようにしなきゃ」と友人に生理がきたことを伝えると……。 ペットシーツの登場友人が「ねぇねぇ、これ使ってみてよ!」とある物を手渡してくれました。それは、ペットのトイレに使うペットシート。ペットシートを使う……? 私は友人の言っている意味をすぐには理解できませんでしたが、少し考えてから、おしりの部分にペットシートを敷くのだと理解。 実用的で画期的なアイデア友人がその方法を思いついたのは、友人の子どもが体調不良のときだそうです。嘔吐で寝具が汚れるのを防ぐためにペットシートを敷いて寝た際に「これは生理中にも使える!」と思ったのだとか。実際、友人は生理中にペットシートを敷いて寝たこともあるようで、友人曰く「吸収もいい」のだとか。 たしかに、寝ているときにもし経血が漏れてしまっても、ペットシートを敷いていればそのシートをゴミに捨てるだけで、シーツを洗濯する手間が省けます。これまで自宅でも何度と経血でシーツを汚してきた私。そのたびにシーツを洗濯することがストレスにもなっていたので、ペットシートを使うのは画期的なアイデアだと思いました。でも、私がペットシートを使うと思うと、なんだかおもしろくもなってしまいました。 私であれば思いつくことがなかったペットシートを敷いて寝るというアイデア。実際、この日は経血が漏れることなくペットシートも汚れることはありませんでしたが、漏れの心配をすることなくぐっすり眠ることができました。シーツを洗濯する手間を省く、母親ならではの発見なのかなと、感心した瞬間でした。 著者/神谷 まりな作画/ちゃこ監修/助産師 松田玲子 ムーンカレンダー編集室では、女性の体を知って、毎月をもっとラクに快適に、女性の一生をサポートする記事を配信しています。すべての女性の毎日がもっとラクに楽しくなりますように! イラスト制作者:マンガ家・イラストレーター ちゃこ
2024年02月17日持病があり、入院することになった私。入院のためにいろいろ準備をする中で、生理用品は持っていきませんでした。生理予定日まで1週間ほどあり、入院と重ならない予定だったので生理になるわけないかと思っていたのです。しかし……。 入院準備短期入院することになり、私は入院のための荷物をまとめていました。ふと「生理用品も持って行ったほうがいいだろうかな」と思ったのですが、生理予定日は1週間先。「大丈夫だろう」と思い、結局準備をしませんでした。 何かあれば売店へ買いに行けばいいと思っていて、これが間違いだったと入院中に後悔することになるのです。 トイレットペーパーで対応手術後は安定すれば行動制限もなかったのですが、術後当日は痛みが強く動くことができず、痛み止めを飲んでほぼベッドで寝ているだけでした。次の日の朝、起きると痛みもひいており安心……したのですが、起き上がったときに嫌な予感が……。 慌ててトイレにいくと、生理がきていることがわかりました。ナプキンを持っていない私はとっさにトイレットペーパーを何枚か重ねて対応することに。もちろんナプキンではないので違和感があり、歩くときも変な感じで漏れていないかソワソワ。「こんなことなら生理用品を持ってくればよかった」と後悔した瞬間でした。 ヒヤヒヤが続いて…朝、検温にきた看護師さんに生理がきたことを話し、売店へ行っていいか許可をもらおうと思っていたのですが、話をする前に診察を受けることとなり、私はそのまま診察室へ連れていかれることに。担当医と話している際は、正直、痛みのことよりも経血が漏れないかのほうが気が気でなりませんでした。 そして診察後すぐにナースステーションに行き、看護師さんに事情を説明。すると担当の看護師さんに「ずっとソワソワしていたので術後の痛みが強いのか、なにかあったのかと心配していた」と言われました。 その後、売店に慌てて買いに行ったものの、私がいつも使用しているナプキンはなく……。仕方がないのでそのとき売られていたナプキンを購入することに。しかし普段使っている物ではないので、結局違和感を覚えながら退院まで過ごすことになりました。やはりいつも使用している生理用品の良さや慣れがあるので生理用品の準備は必要だったなと改めて思っています。 体調の変化で生理が早くくることもあるということを身を持って体験しました。まさかのことがあるので、今では長期間家を空けるときなどは生理用品をしっかり持っていくようにしています。娘にも自分の失敗談を話して、生理用品の準備は必ずしておくといいよ、と伝えています。 著者/伊藤未唯作画/まっふ監修/助産師 松田玲子 ムーンカレンダー編集室では、女性の体を知って、毎月をもっとラクに快適に、女性の一生をサポートする記事を配信しています。すべての女性の毎日がもっとラクに楽しくなりますように! 著者・イラスト制作者:マンガ家・イラストレーター 漫画家 まっふ
2024年02月16日2022年の冬ごろに大学病院でMRI検査を受け、多発性粘膜下筋腫(複数の腫瘍があり特に出血しやすいタイプの子宮筋腫)と診断されてしまったカンノさん。子宮全摘を決意した彼女は、2023年4月に腹腔鏡手術を受けました。術後は体の痛みや疲れやすさを感じながらも、歩行練習などをしながら過ごし……ついに退院前日を迎えます。本作は5年弱の長きに渡る、著者・舘乃夕華(かんのゆうか)さんの闘病記録を描いた作品です。※子宮筋腫とは…良性の腫瘍であり、発生場所は子宮の内側(粘膜下筋腫)、子宮の筋肉の中(筋層内筋腫)、子宮の外側(漿膜下筋腫)とさまざまです。1つだけでなく複数できることも。主な症状は過多月経、生理痛、腰痛、頻尿、貧血など。超音波検査やMRIで診断可能で、治療法には薬物療法や手術療法があります。 も、持てない…!1週間の入院期間中にあったさまざまなドラマを思い返しながら、ついに退院前日を迎えたカンノさん。退院前診察で主治医から「問題なし」と判断され、予定通りに退院することとなったのですが……。 ※難病を患っているカンノさんの夫は福祉タクシー券を利用できます。この場合、交付された夫本人がタクシー券を利用しているため問題はありません。なお、福祉タクシー券の交付対象は、自治体によって異なります。 予定通りの日程で退院することになったカンノさん。ところが、術後の体では重たいボストンバッグを持ち上げるのもひと苦労だったそうです。長期入院を控えているときには、スーツケースを持って行くのが無難かもしれませんね。 その後、退院後のカンノさんが悩まされたのは「睡眠の浅さ」と「歩行のつらさ」、そして「出血」でした。お気に入りの枕と術後用に購入しておいた腹巻きのおかげで、睡眠の質は1カ月ほどで改善されたそうですが、歩きにくさや出血に関しては体の回復を待つしかなく、どちらも2カ月ほど不調に悩まされたそうです。 ◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇ 子宮全摘をおこなったカンノさん。ロボトミー支援下手術だったため通常の手術より出血量は少なく済んだものの、体内を切っていることには変わりありません。カンノさん本人も作中で語っていますが、動けるからといって無理に体を動かすと治りも遅くなってしまいます。働き者のカンノさんが「仕事に穴を開けたくない」と思う気持ちもよくわかりますが、もうしばらく安静にしておいたほうが、むしろ治りが早くなっていたかもしれませんね。 ※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。 監修/助産師 松田玲子 ムーンカレンダー編集室では、女性の体を知って、毎月をもっとラクに快適に、女性の一生をサポートする記事を配信しています。すべての女性の毎日がもっとラクに楽しくなりますように! 著者:マンガ家・イラストレーター 舘乃夕華
2024年02月15日私は、生理が始まると吐き気や体の冷えを感じることが多いです。生理と被ってしまったその日、私は同僚と野外コンサートに参加していたのですが……。 体が冷えて動けない私は、子どものころから体が冷えやすい体質でした。特に生理中は、体の冷えを強く感じます。10代や20代のころは若さでなんとか乗り切っていましたが、30代になってからは以前にも増して冷えがつらく感じるように。 あるとき、職場の同僚と野外コンサートへ出かけました。タイミング悪く生理がきてしまったので、念のために大きめのナプキンをつけてから家を出た私。コンサート中は音楽に夢中で体の冷えは気になりませんでしたが、終演後、なぜだか急に体が冷たくなってしまったのです。 同僚に助けられ…動くのもつらいほど冷えてしまい、真っ青になって震えている私を見て、同僚も「大丈夫!? 顔色が悪いよ」とびっくり。生理のときは体が冷えてしまうことを伝えると、同僚が近くのコンビニエンスストアで温かいお茶と使い捨てカイロを買ってきてくれたのです。 温かいお茶をひと口飲むと、全身がラクになりました。使い捨てカイロをおなかにあてると、だんだんと冷えもおさまり、ようやく動けるようになった私。この日は野外コンサートだったので、いつもより体が冷えてしまったのかもしれません。動けなくなったときは焦りましたが、私の体調を気づかってくれた同僚には、心から感謝しています。 私の場合、生理中は絶対に体を冷やしてはいけないのだと改めて学びました。野外コンサートでの失敗以降、生理期間中は屋外での長時間の外出は極力控え、おなかまわりを冷やさないように気をつけるようにしています。 著者/綾小路笹子作画/おみき監修/助産師 松田玲子 ※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。 ムーンカレンダー編集室では、女性の体を知って、毎月をもっとラクに快適に、女性の一生をサポートする記事を配信しています。すべての女性の毎日がもっとラクに楽しくなりますように! 著者・イラスト制作者:マンガ家・イラストレーター おみき
2024年02月11日普段、私はスマホアプリで生理予定日を管理しています。記録を見る限り、特に生理周期が大きくズレることもなく、順調な日々を過ごしていました。しかし、社会人として働き始めて2年目のこと。初めて「不正出血」を体験したのです。 あれ? 生理は終わったと思ったら…社会人2年目に入り、直属の後輩もできた私は、職場で任される業務も増えて、忙しくも充実した毎日を過ごしていました。このとき、仕事で大きなプロジェクトを進めている最中で、おっくうだった生理の期間も終わり、本腰を入れて仕事に取り組もうと前向きな気持ちに。そんな矢先に不正出血が見られたのです。 それは生理が終わって数日経ったときのことでした。すっかり経血も出なくなったので、ナプキンも必要ないと思い何も着けずに過ごしていたところ、下着に色の付いたおりものらしきものが付着しているのを発見。「生理は終わったはずなのに……」と、突然の出血を不思議に思いつつも、あまりこのときは気にかけず、おりものシートで対応しました。 不正出血が数日続いて…下着に色の付いたおりものを確認してから、おりものシートを着けるようにしていると、だんだんと経血のような鮮やかな色に変化が……。しかも、すぐに治まるだろうと思っていたものの、その後もだらだらと出血が続いたのです。不正出血を今まで経験したことがなかった私はとても不安になりました。 そして、仕事が忙しい時期ではありましたが、上司に相談のうえ仕事を早めに切り上げ、産婦人科を受診することを決意したのです。産婦人科を受診すること自体も初めてだったので、行くと決心するまでに少し勇気が必要でした。 早めの診察で、心も穏やかに退勤時間後だったからか、病院にはたくさんの女性が待合室で診察を待っていました。そして、名前を呼ばれ私は診察室へ。 どのような検査をするのかとドキドキしましたが、検査は毎年健診センターで受ける婦人科健診と同様、診察台に乗っての検査だけで少しホッとしました。内診をしてもらったあと、医師からは特に何かの病気ではなく、排卵日が近いこともあったので排卵出血か、もしくは仕事が忙しいことによるストレスではないか、とのこと。何か病気があるわけではなくてとても安心したのを今でも覚えています。 「不正出血、不安になるのも無理ないですよ。心配なことがあればまたいつでもいらしてくださいね」と言ってくださった産婦人科の医師の言葉は今でも忘れられません。私の場合は、何か病気が見つかることはなかったものの、不正出血は病気サインである場合もあり得るそうなので、これからも何か不安なことがあれば産婦人科を訪ねようと思いましたし、不安なことがあれば臆することなくきていい場所なのだとも感じました。 ※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。 著者/杉野 ひまわり作画/まっふ監修/助産師 松田玲子 ムーンカレンダー編集室では、女性の体を知って、毎月をもっとラクに快適に、女性の一生をサポートする記事を配信しています。すべての女性の毎日がもっとラクに楽しくなりますように! 著者・イラスト制作者:マンガ家・イラストレーター 漫画家 まっふ
2024年02月11日高校生のときの話です。生理が終わりかけだった私は、登校前、制服のセーターの裾にナプキンを隠しトイレに向かいました。当時、私はナプキンを持ってトイレに入る姿を父親に見られるのが恥ずかしかしく、生理のときはこそこそとトイレに行くことが多かったのです。しかし、このときまさかの体験をすることに……。 今思い出してもとても恥ずかしく、生理用ポーチに入れるなどしておけばよかったと後悔した出来事です。そして、当時は思春期だったこともあり、父親にナプキンや生理用ポーチを見られたら恥ずかしいと思っていた私ですが、今思うと、そこまで恥ずかしがることはなかったのになと感じています。 原案/袴田ゆりあさん作画/おみき監修/助産師 松田玲子 ムーンカレンダー編集室では、女性の体を知って、毎月をもっとラクに快適に、女性の一生をサポートする記事を配信しています。すべての女性の毎日がもっとラクに楽しくなりますように! 著者・イラスト制作者:マンガ家・イラストレーター おみき
2024年02月10日私にはお付き合いして7年目になるパートナーがいます。彼は生理に理解があり、生理のときは私のことを支えてくれることも多いです。そんな彼と付き合う中で、私が唯一、彼の前で大失敗してしまった出来事があって……。 彼とのお家デート私は高校卒業とともに専門学校への進学のために上京しました。2年生の夏、内定をもらってホッとひと息ついていたころに高校時代のクラスメイトであった彼と再会し、お付き合いをスタート。 今はピルを服用していますが、当時の私はピルを服用しておらず、毎月の生理痛に振り回されていました。鎮痛薬を服用して動ける月もあれば、薬を飲んでもまったく効果がないときもあり、効くか効かないかは運としか言えないような感じで……。 付き合った当初から、彼に生理のことを話していた私。彼にはお姉さんがいて、彼女もまた生理が重かったとのことで、生理の理解もあると感じていました。 ある日のこと、お泊まりも兼ねて彼の家へ遊びに行くことに。私も彼もお酒が好きで、以前に買っていた赤ワインを2人で7割近く空け楽しみました。 その光景はホラー映画のようでお酒を飲み、ほどよく酔った私たちはそのままベッドで寝てしまっていたようで……私は下腹部の激痛で目が覚めました。 「この痛み……生理だ!」と一瞬で気づいた私。生理がくるのはまだ先だろうと思っていたので、前日にナプキンはしていません。「ああ、生理がきてしまった」と思っていたのも束の間、腹部の痛みに加えて今度は強烈な吐き気に襲われました。とっさに「トイレに行かなければ」と私はベッドから立ち上がろうとしたのですが……。 痛みで立ち上がることができなかったのです。隣では彼が寝ているためベッドから這うようにして床に降り、痛みに喘ぎ苦しみながらそのままトイレに向かいました。その光景はさながらホラー映画に出てくるキャラクターのようだったと思います。 猛烈な吐き気、激痛と闘いながら何とか持っていたナプキンを装着し、落ち着いたころベッドに戻りました。しかし、数分後にはまた気持ち悪さが……。その繰り返しで、私はベッドとトイレを這いながら行き来していました。 私が何度もベッドから出ていたことで目を覚ましたのか、彼に痛みに耐えながら床を這う姿を見られてしまい……彼はとてもびっくりした様子でした。 彼に事情を話し、体調も落ち着いたころ。ベッドに横たわると、彼が後ろから抱きしめてくれました。その温もりは今でも覚えています。 自分の体と向き合うきっかけに下腹部の激痛に加えて強烈な吐き気、経血量も多く、今までで類を見ないくらいの生理痛の重さで驚きました。もともと生理が重かったことに加え、もしかしたら前日にお酒を飲み過ぎたせいもあるのかなと思いました。 翌朝、改めてベッドを確認すると、なんと布団に経血モレが! 痛みと吐き気で頭がいっぱいで、布団を汚していたことに気づいていませんでした。被害はそれほど大きくなかったのですが、彼に迷惑をかけてしまったと落ち込んで……。 しかし、彼は引くことなく、「むしろ何もできなくてごめん」と言ってくれ、彼のやさしさに救われたのでした。 自分の生理周期をいまいち把握していなかったこともあり、自分の体についてちゃんと向き合わないといけないなと反省した出来事です。また、生理が近そうなときには多量に飲酒するのは控えようとも思いました。 パートナーである彼が、生理を理解してくれていたことはとても大きいなと感じました。私の不注意ではあるのですが、シーツを汚してしまったことで彼に引かれてしまったら、いろいろな意味でショックな体験として心に残ってしまったと思います。 ※生理中はアルコールを分解する力が低下しているので、アルコールがまわりやすくなります。また、経血が排出されることで貧血や脱水にもなりやすい状態です。その状態で、アルコールを摂取すると血中のアルコール濃度が上がって、頭痛やめまいなどを引きおこす恐れもあります。さらにアルコール摂取によって、血行が良くなり出血量が増えます。代謝が悪くむくみやすかったり、精神的に不安定になったりする時期でもあるので、飲み過ぎには注意しましょう。 著者/青葉萌奈夏作画/まっふ監修/助産師 松田玲子 ムーンカレンダー編集室では、女性の体を知って、毎月をもっとラクに快適に、女性の一生をサポートする記事を配信しています。すべての女性の毎日がもっとラクに楽しくなりますように! 著者・イラスト制作者:マンガ家・イラストレーター 漫画家 まっふ
2024年02月08日社会人3年目のときのお話です。大学時代から付き合っていた彼氏と同棲を始めた私。私の希望でインテリアにはこだわり、トイレに置くサニタリーボックスもおしゃれな物を選びました。それからある日、トイレから彼氏の悲鳴が聞こえてきて……。 順風満帆な同棲生活と思いきや…社会人3年目の夏、私は大学時代から付き合っていた彼氏と同棲を始めました。「就職してお金を貯めたら一緒に住もうね」とずっと約束していたので、同棲が決まったときはもうウキウキ! やさしい彼氏だったので、新居選びから室内のデザインまで、すべて私の意見を尊重してくれました。家具や小物は私好みのアンティークでファンシーな物で統一させてくれて、「私の彼氏は世界イチ!」と友人に自慢して回ったのを覚えています。 細かい部分までこだわりたかったので、ゴミ箱やトイレに置くサニタリーボックスも雑貨屋さんを探し回り、少し値段が高めでも凝ったデザインの物をチョイス。 仕事もうまくいっているし、新居も快適! 何もかも順風満帆だったある休日の朝、朝食の準備をしている私の耳に「わーっ!!」という彼氏の悲鳴が聞こえてきたのです。 男性社会で育った彼氏はパニック!彼氏はいつでも落ち着いていて穏やかな性格でした。大声をあげたことなど付き合い始めてから一度もなく……。そんな彼氏が悲鳴をあげるなんて! 何があったのだろう?と私は急いで声のするほうへ。 彼氏がいたのはトイレでした。そして、なぜかサニタリーボックスのフタを開け、青ざめていたのです。「どうしたの!?」と尋ねると、彼氏はサニタリーボックスを指さして、「これ……偶然開けちゃったんだけど、血の付いた紙がいっぱい入ってる!」と大パニックになりながら言いました。 彼の言葉に私はポカン。この日の前々日から私は生理になっていて、普段と何ら変わりなくサニタリーボックスに使用済みナプキンを捨てていました。日常的なことだったので、「中を開けて広げて見たの?」と思うのと同時に、彼の言葉に一瞬、困惑してしまいました。 そして、「今私、生理中だからね」と言うと、彼氏はキョトンとした顔のまま、その場で固まってしまいました。よくよく話を聞くと、なんと彼氏は生理が何かわかっておらず、サニタリーボックスの存在も知りませんでした。 彼氏はお兄さんがいるだけで、姉妹はいません。また中学も高校も男子校育ちで生理について学ぶことはなかったそう。そのため、「何の箱だろう?」とサニタリーボックスを開けて、中に入っていた使用済みナプキンにびっくりしてしまった……ということだったのです。 生理について知ったあとは…困惑する彼氏に、私は生理とサニタリーボックスについて詳しく説明しました。「何事かと思ったよ……」と言っていた彼氏は、説明を聞くと「生理って言葉は知っていたけれど、こんなに血が出るなんて知らなかった。女の子って大変だね」と私のことを労わってくれました。 そして、その後は私が生理になると「あんなに血が出るんだからゆっくり休まなくちゃ!」と家事を代わってくれたり、体を気づかってくれたりするように。 やさしい彼氏に、これまで聞いたことのないような悲鳴をあげさせてしまいましたが、それがきっかけで生理や女性の体について知ってもらうことができました。生理について詳しくなった彼は、それまで以上に私にやさしく接してくれました。 その後、彼氏とはゴールイン。今は彼との子どもが欲しくて妊活に励んでいます。「もし子どもが男の子でも、俺みたいにびっくりしないように、ちゃんと生理のことを伝えようね」と夫はいつも笑って話しています。 著者/支倉律花作画/コジママユコ監修/助産師 松田玲子 ムーンカレンダー編集室では、女性の体を知って、毎月をもっとラクに快適に、女性の一生をサポートする記事を配信しています。すべての女性の毎日がもっとラクに楽しくなりますように! イラスト制作者:マンガ家・イラストレーター コジママユコ
2024年02月05日ananフェムケア連載「Femcare File」。今回のテーマは、生理中も快眠するためのTIPSです。生理中は腹痛やモレの不安などが重なり、睡眠の質が下がってしまう人も多いのでは?寝室の環境を整え、痛みや経血対策も万全にして、ぐっすり快眠する方法を伺いました。温かくして長めに寝て体を十分にいたわろう。生理前から生理中にかけて、眠気はあるのによく眠れないという人も多いはず。これは生理周期によって変動する、女性ホルモンの影響によるもの。「排卵後から生理直前の黄体期は、眠気を強くするプロゲステロンの分泌が盛んになり、体温が高めの状態が続きます。私たちの体は深部体温を下げながら眠りにつきますが、黄体期は体温が下がりにくいため、寝つきが悪くなったり途中で目が覚めたり、睡眠の質が低下しやすいのです」(快眠セラピスト・三橋美穂さん)多少の個人差はあるが、三橋さんによると20~30代の女性に必要な睡眠時間は7~8時間ほど。さらに生理中は30分~1時間ほど長く寝るといいそう。「普段睡眠不足の人も、なるべくいつもより長めに寝るように心がけ、睡眠の質の低下を時間で補うようにしましょう」熟睡するためには、生理痛やモレ対策も必須。冷えて血流が滞ると痛みが悪化するので、布団の中を温め、腹巻きやカイロ、湯たんぽなどでお腹や腰を保温しよう。「入浴もおすすめですが、生理中に湯船に浸かることに抵抗がある人は寝る前に足湯をしてみては。足先をしっかり温めることで全身の巡りがよくなって生理痛もやわらぎ、深部体温が下がりやすくなって深い眠りにつながります」経血のモレが心配な人は、タンポンや夜用ナプキンのほか、もしもに備えて防水シーツも併用して、安心して眠れる環境づくりを。「モレたらどうしようと不安を抱えたままだと、交感神経が優位になって睡眠が浅くなりかねません。また、ナプキンを取り換えるために途中で起きるのも睡眠の質が下がるので避けたいもの。寝る姿勢は、生理痛や経血の伝いモレが気になるときは横向きで、仰向けがいい人は大きめの枕などで背中に少し高さをつけると腰の負担が緩和され眠りやすくなるでしょう」生理中に限らず、熟睡できているかの判断の目安になるのは、日中のパフォーマンスだという。「日中に眠くなることなく気分よく動けていれば睡眠が十分にとれています。1週間ごとに睡眠時間を変え、日中の体調やパフォーマンスを確認して自分に最適な睡眠時間を見つける方法を試しても」日頃忙しく睡眠不足になりがちな人は生理のときだけでも体を休める意識を持ってと、三橋さん。「生理中はむくみやだるさなどの不調も出やすい時期だからこそ、自分をいたわり慈しむ機会にしてほしいです。瞑想やアロマなども取り入れ、リラックスして心地よく眠れるように自分なりに工夫してみてください」Good Sleep TIP 01 寝相で快眠!生理痛は寝相で緩和できる。抱き枕を脚にはさんでも。お腹や腰が痛いときは、横向きで少し丸まって寝るとお腹の筋肉がゆるみ、腰に負担もかかりにくい。「抱き枕もおすすめです。腕と脚を預けられて脱力でき、ラクなポジションで快適に眠りやすくなります」Good Sleep TIP 02 アイテムで快眠!心地よく安心して眠れる環境づくりを助けるグッズを紹介。【ニールズヤード レメディーズ】グッドナイトピローミスト枕やシーツにひと吹きして安らぐ香りでリラックス。ラベンダーやカモミール、ゼラニウムなど、眠りを誘うアロマを独自ブレンドしたミスト。香りの効果で心を落ち着かせ、安眠へ。45ml ¥3,300(ニールズヤード レメディーズ TEL:0120・316・999)【まもら騎士(ナイト)】生理用オーバーシーツ万が一、経血がモレても寝具が汚れない!敷布団を経血汚れから守る全面防水加工のセーフティシーツ。軽量・コンパクトだから旅行先でも重宝。汚れが目立たないネイビーカラー。165×70cm ¥2,178(西川お客様相談室 TEL:0120・36・8161)【トゥルースリーパー】セブンスピロー ウルトラフィット背中まですっぽり支えるビッグ枕で心地よい睡眠を。低反発素材で頭から背中までやわらかく支え、仰向けにも横向きにもフィットする設計で睡眠時の体の負担を軽減。[シングル]約W90×D68×H10cm ¥16,800(ショップジャパン TEL:0120・631・096)【ソフィ】超熟睡(R)ショーツ オーガニックコットン 特に多い夜用 MLサイズショーツとナプキンが一体化。ズレやモレの不安を解消。ショーツ型の、はくナプキン。腰まで全面ガードで後ろモレを防ぎ、デリケートゾーンの上層はオーガニックコットンを使用。肌にやさしいはき心地。4個入り¥660(ユニ・チャーム TEL:0120・423・001)三橋美穂さんメディアや講演で睡眠の重要性や寝具の選び方、快眠メソッドを発信し、枕などの快眠グッズのプロデュースも。著書に『眠トレ! ぐっすり眠ってすっきり目覚める66の新習慣』(三笠書房)など。※『anan』2024年2月7日号より。イラスト・二階堂ちはる取材、文・熊坂麻美(by anan編集部)
2024年02月04日父と娘と私の3人でショッピングモールに行ったとき、タイミング悪く生理がきてしまいました。ゆっくり買い物をする予定でしたが、突然の生理にナプキンもなく、ズボンにも少し経血がついてしまって落ち込む私。そんな私に父がとった行動とは……。 突然きた生理私は田舎に住んでいて、車で2時間ほど走ると少し大きなショッピングモールに行くことができます。その日は、私と父と娘の3人でショッピングモールへ出かけていました。少し早めに昼食をとり、トイレを済ませてから買い物をする予定で、食後に娘とトイレに行くと、なんと生理がきてしまっていたのです。 予定日はまだ先だったため手元にナプキンはなく、確認すると下着とズボンにも少し経血がついています。私のテンションは一気にガタ落ち……。 仕方なく、トイレを出てから父に生理がきたことを伝えることにしました。 ナプキンの種類を的確に聞く父すると父は、「必要な物を買ってくるからここで待っていなさい」と言い、娘を連れてあっというまにどこかへ行ってしまいました。 私が父の行動に呆然としてしまっていると、父からすぐに電話が。なんと父はショッピングモール内のドラッグストアに入ったようで、「欲しいナプキンの銘柄は? 羽つき? 羽なし?」と聞かれました。そして、私がいつも使っているナプキンを伝えると、父は会計をするからと一方的に電話を切ったのです。 父の口から「ナプキンは? 羽は?」なんて言葉を聞く日がくるとは思ってもいなかったので、驚きや感心……いろいろな感情が混ざり、なんとも言えない気持ちでした。 60歳を過ぎた父のやさしさするとまた父から電話がきました。「服はMサイズでいいのか?」と。今度は服屋さんにいるようで、「Mで大丈夫」と伝えると、また先ほどのように電話が切れました。言葉はぶっきらぼうな感じもするため、やさしいのかやさしくないのかわからない父ですが、60歳過ぎの男性が娘のためにナプキンと替えの下着と服を買おうとしてくれたこと、ひとりで行くには勇気が足りなくて娘を連れていったのかなと思うと、なんだかほっこりもしました。口元がゆるむのを我慢しながら待っていると、ナプキンと生理用の下着、替えの服を持った2人の姿が。 私は買ってきてくれた物を受け取り、トイレで着替えを済ませ、その後、無事予定通りにショッピングモールで買い物をすることができたのでした。 ドラッグストアでも服屋さんでも、父は「娘が生理になって……」と説明をしていたらしく、「恥ずかしい思いをした」と父は言っていましたが、そんな説明をされた私のほうが正直恥ずかしいです。ですが、突然の生理に困っていた私にとって、父の行動はまさに神対応! とても助けられたので、父の小言はそのまま受け入れた私だったのでした。 著者/神谷 まりな作画/ののぱ監修/助産師 松田玲子 ムーンカレンダー編集室では、女性の体を知って、毎月をもっとラクに快適に、女性の一生をサポートする記事を配信しています。すべての女性の毎日がもっとラクに楽しくなりますように! イラスト制作者:マンガ家・イラストレーター ののぱ
2024年02月04日中学校1年生の冬休み、両親と一緒に祖父母を訪れたときの話です。年末の雑務があるのか母はバタバタと働いていて、私はリビングで父から勉強を見てもらっていたのですが……。 祖父母宅で勉強をしていると…中1の冬、祖父母の家に帰省していたときのことです。母親は年末の雑務でバタバタしており、私は祖父母宅のリビングで父親に勉強を教えてもらっていました。父親は厳しい人で、私は緊張しながら必死に勉強に取り組んでいたことを覚えています。 その日は珍しくおなかが痛かった私。寒さのせいだからそのうち治まるだろうと思い、勉強中もしばらく我慢をしていたのですが……とうとう我慢できなくなってトイレへ駆け込みました。 なぜか出血が! その原因は?それからしばらくは腹痛が治りませんでした。ようやく症状が落ち着いたころ、トイレットペーパーでおしりを拭くと、なんとなく薄い血のようなものがついています。当時の私は不思議に思いましたが、下痢によって出血したのだろうと考えました。 その後、部屋に戻って勉強を再開した私。しかし、しばらく勉強を続けていると、またしても腹痛に襲われてしまったのです。それからは腹痛が治ったと思ったらまたひどくなる……の繰り返しで、私は何度もリビングとトイレを往復することとなってしまいました。 父親に言うべきか迷った結果…トイレに駆け込むたびに出血量はだんだん多くなっていきます。私は少し不安になりながらもどうしたらよいかわからず、トイレットペーパーを何重にも折り畳み、下着に敷いて対処しました。 そして何度目かに部屋に戻ったとき、ようやく「もしかしたらこれが初潮かもしれない」と気づいたのです。しかし、近くにいるのは厳しい表情をしながら私の勉強を見ている父親だけ。どう言えばいいのかわからず、思春期ならではの恥ずかしさもあり、父親には「生理になったかもしれない」とは言い出せませんでした。 その日は生理になったことを誰にも打ち明けられず、それから3日経ってようやく母に話すことができました。母親は私が初潮を迎えたことを薄々感づいていたのか、生理について説明をした上で私にナプキンを渡してくれました。当時の私は人生で初めての出来事に直面し、どうすればよいかわからなかったのですが、デリケートな問題とはいえ、あのとき恥ずかしがらずにすぐに父親に相談すればよかったと、大人になった今では思います。 著者/匿名作画/ちゃこ監修/助産師 松田玲子 ムーンカレンダー編集室では、女性の体を知って、毎月をもっとラクに快適に、女性の一生をサポートする記事を配信しています。すべての女性の毎日がもっとラクに楽しくなりますように! イラスト制作者:マンガ家・イラストレーター ちゃこ
2024年02月02日これは私が経験した、最も恥ずかしい生理開始のタイミングのお話です。いつでも生理用品を備えていくことの大切さ、そして自分の体は本当に素直なんだなと感じた瞬間でもありました。 手術のため入院私が34歳のときの秋。もともとあった下肢静脈瘤が2度の妊娠によってひどくなってしまい、手術をして下肢静脈瘤による左足のむくみを改善するため、入院することとなりました。私は普段から生理痛がひどいこともあり、手術は、生理予定日よりも2週間早い日程を設定しました。 そのため、手術日前日の荷詰めで「生理用品はいらないだろうな」と思っていましたが、もしものためにと新品の生理用品を1袋だけバッグにぽんと入れておくことにしました。 手術後の自分の姿にびっくり手術日当日。術前の検査も問題なくクリアし、歩いて手術室へ。手術は全身麻酔でおこなわれ、次に目覚めたときにはもう病室に帰ってきていました。そこで私は自分の体を見てびっくり! なんと自分の下着をつけて手術台に乗ったはずなのに、大人用のおむつをはいて、大きな夜用のナプキンを着けられていたのです。しばらくは状況が飲み込めませんでした。 その後、病室にきた看護師さんから「手術中に急に生理が始まったようなんです」と衝撃的な事実を知らされ、私はあ然。とにかく想定外すぎる生理の始まりに、話を聞いたときは、恥ずかしくて私の顔は真っ赤だったと思います。 備えていてよかった手術中に始まった予期せぬ生理。生理周期が乱れることなどなかったのになんでこんなときに……と思いましたが、看護師さんは「手術の緊張を体が察知して、予定外の生理が始まる人も時々いますよ!」とやさしくフォローしてくれました。 ただ、入院中の数日間は、手術を担当した男性の先生に会うたびに、ずっと恥ずかしい思いをしてしまいました。そして、何より入院前日に「もしものために……」とバッグに生理用品を投げ入れたことに感謝しました。 まさかのタイミングで始まった生理でしたが、生理用品を持ってきていたこと、手術後に痛み止めを毎食後に処方されていたため、その薬のおかげで生理痛は和らいだようでした。生理痛が毎度ひどい私にとっては思いもよらぬ一石二鳥となりました。 そして、生理予定日ではなくても、日ごろから生理用品の備えは大切だと改めて思った日となりました。 ※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。 著者/なかまる あゆみ作画/ののぱ監修/助産師 松田玲子 ムーンカレンダー編集室では、女性の体を知って、毎月をもっとラクに快適に、女性の一生をサポートする記事を配信しています。すべての女性の毎日がもっとラクに楽しくなりますように!
2024年02月02日私には兄が2人います。父と母にとって私は末っ子長女。甘えたがりではありましたが引っ込み思案なところがあり、私はいつも兄2人のうしろに隠れていることが多かったように思います。そんな私を育てることに、母は苦労をしたのかなと、今でも感じるのは私が初潮を迎えたときのことで……。 初めての出血初潮を迎えたときのことは今でも鮮明に覚えています。小学5年生の秋ごろの金曜日、学校から帰ってきて家にいたときのことです。数日前からおなかの下のほうがキリキリし、腰に鈍い痛みがありました。 そして尿意を感じてトイレに行ったら……下着にちょっぴり茶褐色の血液が! 私の想像では経血は真っ赤だと思っていたので、このときは「初潮」だとは気づかず、おしりの拭き残しだと思っていました。 これが初潮? でも母に言えない…しかし、おしりを拭いても次にトイレに行くと、またちょっぴり茶褐色のシミがついています。私自身も「(これが初潮っていうものなのかも?)」とは思っていたものの、半信半疑のままトイレットペーパーで応急手当をすることが続きました。 そして、引っ込み思案だった私は、このことを母に言い出せずにいたのです。当時は小学校での発達教育も1回しかなく、母からも生理についてのことなどを教えてもらっていませんでした。そのため、生理のしっかりとした知識もなく、不安でいっぱいで……。 今思うと、家のトイレで母の生理用品を目にすることもありませんでした。母が父や兄たちを気にしての行動だったのかもしれません。 初潮を知った母の対応は…下着に茶褐色のシミが何度もついてしまったものの、わずかだったので意外とトイレットペーパーでしのぐことができました。そして、母が私の初潮に気づいたのは日曜日の朝のこと。 きっと洗濯物で気づいたのでしょう。ただ、母から何の前触れもなく「ほら、これを買ってきたから」とかわいいハート柄の生理用ショーツとナプキンを渡されただけ。それ以上、母から生理について何か教えてもらうということはありませんでした。もしかしたら、引っ込み思案である私を気づかっての行動だったのかもしれませんし、母もどう生理について教えたらいいのかわからなかったのかもしれません。 その日の夕ごはんには、お赤飯が用意されていました。 引っ込み思案の私が「初潮がきた」と言えなかったのが最大の原因です……が! 母も前もって生理についての心構えなどを話してくれていたら、ナプキンやショーツの準備も前もってできていたならよかったのになと、大人になった今、思います。私に娘が生まれたら、そのときは私と同じ思いをしないように、娘に寄り添ってあげようと心に決めています。 著者/新常 理勢作画/まっふ監修/助産師 松田玲子 ムーンカレンダー編集室では、女性の体を知って、毎月をもっとラクに快適に、女性の一生をサポートする記事を配信しています。すべての女性の毎日がもっとラクに楽しくなりますように! 著者・イラスト制作者:マンガ家・イラストレーター 漫画家 まっふ
2024年02月01日外出先のトイレで下着にあるものが付着しているのを発見した私。「何か大きな病気なのかも……」と不安になっていたところ? トイレでビックリ中学1年生のころ。休日に、母と仲良しの友だち親子と一緒に買い物に出かけた私。ショッピングを満喫して帰ろうとしたとき、私はお手洗いに行くことにしました。 トイレに入りズボンと下着を脱いだ瞬間、まさかの光景が。なんと下着に血がべっとりとついていたのです! 何が起きたのかわからずフリーズした私。とりあえず、トイレットペーパーで下着についた血を拭き取ってみたのですが、染み付いておりきれいにならず……。 まさか…病気?私は「何か大きな病気にかかったのでは?」と不安な気持ちになってしまいました。というのも当時、テレビで隠れた病気のサインを紹介する番組があり、ガンなど大きな病気のサインとして吐血や下血などの「出血」が絡んでいたことを思い出したからです。まさか自分が……と私は大ショック。 きっとこの出血を家族に打ち明けたら悲しむに違いないと思い、誰にも相談する気になれなかった私。また血が出てきたら怖いからとトイレットペーパーをぐるぐる巻きにして下着に挟み、母たちの元へ戻り帰宅しました。 たまらず母に相談しかし、帰宅後トイレで下着を確認するとさらに出血が。「このまま出血が止まらなかったら……」と不安が大きくなった私は、母と2人で話せるタイミングを見計らい打ち明けることにしました。すると、母はクスッと笑い、「それ生理が始まったんじゃないかな?」と言いました。 大きな病気かもと思っていた私は、ハッと目が覚め、そういえば小学生のころに「生理」って授業で習ったなと思い出しました。そして一気に不安だった気持ちが解け、「これが生理なのか~」とすごく安心しました。 初めての生理は、自分が想像していたよりもしっかり血が出ていて病気かもと不安になった私。学校の保健の授業でしか習っていなかったこともあり、初潮を実際に迎えたときに適切に対応するのは難しかったです。今は1人の娘がいる母親になったので、大きくなったら生理について詳しく教えてあげたいと思います。 ※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。 著者/杉野 ひまわり作画/加藤 みちか監修/助産師 松田玲子 ムーンカレンダー編集室では、女性の体を知って、毎月をもっとラクに快適に、女性の一生をサポートする記事を配信しています。すべての女性の毎日がもっとラクに楽しくなりますように! 著者・イラスト制作者:マンガ家・イラストレーター 加藤みちか
2024年01月31日娘が小学生になったタイミングで、性教育や生理についてきちんと教えたいと思っていました。しかし、その矢先、ある出来事が起きて……。 大人の体の仕組みが気になる娘娘が小学生になると、性に関する質問を多くしてくるようになりました。「生理って何?」「子どもを産むのって痛いの?」などと、体の仕組みが気になっている様子。質問をされるたび、私は図鑑や本などを使って丁寧に説明をしていたのですが、幼い娘はイマイチ理解していない感じでした。 まだ娘は幼いし、だんだん理解するようになるだろうと思っていたある日のこと。生理痛で苦しんでいる私の姿を見た娘が「生理の血を見てみたい」と言い出したのです。さすがに経血を見せるのは私自身の恥ずかしさもありますし、何より経血を見たら娘が怖がるだろうなと思ったため、やんわり断りました。 けれど、その後もしょっちゅう生理について娘が聞きたがるので、「どうしてそんなに生理について知りたいの?」と聞いてみることに。 生理について説明すると?すると、娘は言いにくそうに「生理ってなんか怖いし、汚いと思ったの。どんなものか見てみたかった」と言うのです。娘が生理についてとてもネガティブなイメージを抱いていたことがわかり、私は少しショックを受けてしまいました。 「このままではよくない」と思い、生理用品や機能的な生理用ショーツを娘に見せて、使い方を実演。他にも、生理は大変だけれど自分の体調の異変にも気づかせてくれる大事なものであること、生理のつらさは人それぞれで、生理痛がひどいときは薬を飲めば軽減できることなども教えました。 できるだけ娘がポジティブに捉えられるよう、生理について一生懸命伝えた私。そして、恥ずかしかったですが、自分の経血がついたナプキンを娘に見せることに。 経血を見た娘はびっくりしていましたが、「これくらいの量の血が出るんだね。わかってよかった」とどこかホッとした様子。娘は、実際に経血を見て具体的なイメージを持てた結果、生理について怖いという不安がなくなったようで、それ以降は質問をしてこなくなりました。 性教育について、子どもに伝えるときは気をつかいますが、子どもの気持ちに寄り添って対応できてよかったと感じた出来事でした。今後も、もし性に関する質問を受けた場合は、その機会を逃さずに真摯に説明していきたいと思います。 著者/中野 迷子作画/ふるみ監修/助産師 松田玲子 ムーンカレンダー編集室では、女性の体を知って、毎月をもっとラクに快適に、女性の一生をサポートする記事を配信しています。すべての女性の毎日がもっとラクに楽しくなりますように! 著者・イラスト制作者:マンガ家・イラストレーター ふるみ
2024年01月31日同棲を始めたころのこと。生理で体がだるかった私に、彼がある神言動をしてくれて……。 同棲をすることになって生理のときは、生理痛だけでなく眠気や倦怠感といった症状がある私。そのため、ひとり暮らしのときは生理がくると何も予定を入れず、家事も何もしないでのんびり過ごすようにしていました。 しかし、彼と同棲することが決まり「生理中どうやって過ごそう……」と私は悩むように。生理の症状が重いことを彼に伝えていなかったため、同棲が始まってからは、生理でだるくても無理をして料理や家事をしていました。 少しだけ休むつもりが…そんなある日のこと。この日の私は生理中で、仕事の疲れも相まって何もする気力がありませんでした。彼が帰ってくるまで時間があったので、少しだけ休んで夕飯を作ることに。けれど、私はそのまま眠りについてしまい、彼が帰宅する音で目が覚めました。 夕飯の支度もほかの家事もまったくやっておらず、「どうしよう」と罪悪感でいっぱいになっていた私。すると、彼は「体調悪いの?大丈夫?」と心配そうな様子で聞いてくれました。 そこで私は、正直に「生理でだるくて眠っちゃってて……」と言うと、彼は「それなら無理しないでゆっくり寝てて。夕飯にあったまるもの作るから」とサラッと言ってくれたのです。しかも彼は、料理だけでなくほかの家事まで何も言わずにおこなってくれていました。 彼のやさしさに…♡どうやら彼は、私が同棲前から生理を理由に予定を入れないことがあったため、生理のときは体調がすぐれないのでは?となんとなく感じていたそうなのです。 そして、彼は「生理のすべては理解できないけど、せっかく一緒に住んでいるんだから体調が悪いときはお互いにサポートしていこう」と言ってくれました。彼のやさしさを改めて実感した私は「この人なら結婚しても安心だ」と思いました。 生理のときの眠気やだるさは、痛みと違って怠けているように感じられることもあり、なかなか人には言い出しにくいと思っていました。けれど、思ったように体が動かず、つらいのは変わらないこと。彼に生理期間中のさまざまな体調の変化を理解してもらえたことで、心が軽くなりました。 ※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。 著者/和花 彩花作画/加藤 みちか監修/助産師 松田玲子 ムーンカレンダー編集室では、女性の体を知って、毎月をもっとラクに快適に、女性の一生をサポートする記事を配信しています。すべての女性の毎日がもっとラクに楽しくなりますように! 著者・イラスト制作者:マンガ家・イラストレーター 加藤みちか
2024年01月30日私は子どものころに母親から性教育を受けた際、生理について最低限のことしか教えてもらえませんでした。そのため、自分の娘にはしっかりとした性教育をおこないたいと思い、幼稚園に通い始める前の3歳くらいから始めることに。そんなある日、私が腹痛で寝込んでいると娘が……。 性教育はしっかりと私には6歳の娘がいるのですが、3歳前後から性教育を始めました。娘が男女の体や自分の体に疑問を持ち始めて質問してきたときには、はぐらかさずにしっかりと答えるようにしました。生理をはじめとした「どうやって赤ちゃんができるの?」「なんで男の人は赤ちゃんが産めないの?」といった性にまつわる疑問すべてに、私なりに考えて真剣に答えたつもりです。 娘から目線をそらさず1つひとつ丁寧に回答したのですが、「ふーん」と言うだけの娘。わかったんだかわかっていないんだか……というような反応でした。 腹痛でつらそうにしていると…それから娘は成長して6歳に。ある日、私は突然胃が痛くなってしまい、あまりの痛さに家事や娘のことを夫に任せ、寝室に移動して横になることにしました。そのとき、私が「ママはおなかが痛いからベッドで休んでくるね」と娘に告げたところ、娘は夫以上に私の体を心配してくれたのです。 「ママ大丈夫?」と気づかってくれたのですが、続けて娘は「今日は血が出てるの? いっぱい寝てね」と言うのです。「血!?」「胃痛がそんなに重症だと思われているの!?」と、驚いた私は「どうして血が出てると思ったの?」と、思わず聞き返してしまいました。 すると、娘は「だってママ、おなかが痛いんでしょ? 血が出てるんじゃないの? 赤ちゃんのベッドがなくなったんじゃないの?」と質問を返してきたのです。 娘の思い込んでいたことどうやら娘は、私が生理のせいで腹痛に見舞われていると考えたようでした。たしかに私は生理が重たいほう。そのせいで娘はいつの間にか「腹痛=生理」というイメージを抱いていたようです。「今日は胃が痛いだけだよ。おなかの痛みにもいろいろと種類があるんだよ。今日は生理じゃないよ」とすぐに訂正しました。 その後、私の回答に納得したらしく「早く治るといいね」とやさしい言葉をかけてくれた娘。3歳ごろに性教育を始めたとき、娘は「ふーん」という反応で心配でしたが、娘なりに生理についてちゃんと理解しているのだとわかって安心しました。 娘もこれから思春期になったら初経を迎えると思います。その際には改めて生理について教えてあげたいと思っていますし、性教育についても親子でじっくり考える時間を作り、娘と話し合いたいと思っています。 著者/花山花子作画/おみき監修/助産師 松田玲子 ムーンカレンダー編集室では、女性の体を知って、毎月をもっとラクに快適に、女性の一生をサポートする記事を配信しています。すべての女性の毎日がもっとラクに楽しくなりますように! 著者・イラスト制作者:マンガ家・イラストレーター おみき
2024年01月26日小学生5年生の夏休みに起きた出来事です。同級生にはすでに初潮を迎えた子もいて学校での教育も受けていたので、生理については知っていました。でも、いざそのときがくると……。 経血は赤いものだと思い込んでいた私。しかし、実際は茶色だったのでまさかそれが経血で、初潮が始まったことに気づきませんでした。学校で生理について学んでいても、実際に始まってみないとわからないものだと感じた出来事です。 自分の子どもには、生理が始まったときにどうしたらいいか、経血は必ずしも赤くはないことを伝えて、適切に対応できるよう教えたいと思います。 原案/やまだ ななさん作画/コジママユコ監修/助産師 松田玲子 ムーンカレンダー編集室では、女性の体を知って、毎月をもっとラクに快適に、女性の一生をサポートする記事を配信しています。すべての女性の毎日がもっとラクに楽しくなりますように! イラスト制作者:マンガ家・イラストレーター コジママユコ
2024年01月26日高校のときの修学旅行は、大阪・京都・奈良・広島・長崎を巡る盛りだくさんの内容で、私は友人との自由行動の時間を楽しみにしていました。生理のことが心配でしたが、前回の生理からそこまで日が経っておらず、生理周期も長めだったため、修学旅行に生理が被ることはないと思っていました。しかし……。 くるはずがないと思っていたのにくるはずがないと思っていた生理は、修学旅行1日目の夜に訪れました。修学旅行初日は宿泊する客室のお風呂を利用することになっており、その浴室でシャワーを浴びていた際に気づいたのです。シャワーを浴びていると、急に下腹部が捻じれたような痛みがあり、もしかして……と床のほうに目をやると、したたり落ちる経血が。 「どうしてせっかくの修学旅行のタイミングで……」と私はガックリ肩を落としてしまいました。 慣れない生理痛普段から生理前には頭痛や腰の重ダルさを感じることはありましたが、生理が始まってしまえば不調を覚えることはなかった私。しかし、修学旅行中は違いました。 もしかしたら慣れない土地での緊張感や、ずっとクラスメイトと一緒にいる気疲れなどが影響していたのかもしれません。普段は感じることの少ない、おなかの張りや腰の痛みを感じて……。2日目は、施設見学で歩くことも多かったため、とても苦痛に感じました。 体調を過信しない私が楽しみにしていた班での自由行動の日。班は女子だけでまとまっていたため、同じ班のメンバーには事情を説明しやすかったです。普段から生理痛があると言う友人が市販の痛み止めを分けてくれたり、歩くスピードを緩めてくれたりと、友人たちの気づかいも感じ、女性ならではの配慮なのかもと感じました。また同じ班に、私と同じく突然生理がきてしまったという友人も。修学旅行中は、その子と2人で励まし合ったこともいい思い出です。 そして追々知ったことですが、環境の変化の影響か、クラスの3分の1程度の女子生徒が、修学旅行初日に生理がきていたようです。 いつもなら、生理がきても慌てずに過ごすことができますが、普段と環境の異なる修学旅行は違いました。生活環境が変わるだけでこんなにも体に変化を感じることがあるのだと実感し、生理を甘く見ていた部分があったなとも反省しました。 修学旅行で生理がきてしまった経験をしてから、生理中の体調の変化を考えた準備をするように。多めにナプキンやタンポンを持ち歩いて、動き過ぎたり無理し過ぎたりすることがないようにしています。そして、「普段はこういう症状だから大丈夫」という考えを持たないようにというのも心がけています。 ※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。 著者/石井 せつ子作画/ちゃこ監修/助産師 松田玲子 ムーンカレンダー編集室では、女性の体を知って、毎月をもっとラクに快適に、女性の一生をサポートする記事を配信しています。すべての女性の毎日がもっとラクに楽しくなりますように! イラスト制作者:マンガ家・イラストレーター ちゃこ
2024年01月22日高校生のころ、初めて彼氏ができた私。 大学生である彼の家に遊びに行ったとき、ちょうど生理期間でした。そして、彼の家でトイレを借りたとき、事件が起きたのです。 彼に「まめこの家は母子家庭だから、満足に欲しい物とか買ってもらえていないのかもと思って……。だから俺の家にある物を盗んだのかと思った」と言われたときに、あぁ、この人は私だけではなく私の家族も見下しているんだ……と思って彼への愛情が一気に冷めました。 そして、私は「あなたよりバイトをして稼いでいるし、欲しい物は全部自分で買っています」と反論し、玄関まで着いてきた彼を振り切って帰宅しました。その後、数日経っても謝罪の言葉もなかった彼に対し、私はこんなデリカシーのない人とは付き合えないと、別れを告げました。 それから数年後、思いやりがあってやさしい男性と付き合い結婚。夫は、私が生理のとき心配してくれたり、ナプキンを代わりに買いに行ってくれたりしてくれます。現在は妊娠中なのですが、毎日私の心身を気づかってくれて、とても頼りになる人です。生理のときの男性の対応が人によってまったく違っていて、生理のときの対応でその人の人となりを知ることができるんだなぁと感じた出来事でした。 原案/そら まめこさん作画/しお監修/助産師 松田玲子 ムーンカレンダー編集室では、女性の体を知って、毎月をもっとラクに快適に、女性の一生をサポートする記事を配信しています。すべての女性の毎日がもっとラクに楽しくなりますように! 著者・イラスト制作者:マンガ家・イラストレーター しお
2024年01月22日私は中学生のときから生理の症状が重く、生理痛で吐いてしまう日もありました。学校も生理痛で何度も休むようになり、塞ぎ込むことも多かったように思います。そんな生理痛がつらい日、さりげない父のやさしさにいつも救われていたのですが、あるとき父のやさしさを再認識する出来事があって……。 生理で塞ぎ込んだ中学時代私が初潮を迎えたのは小学6年生のとき。このときは生理痛に苦しむこともなく、慣れないながらも毎月の生理に「生理ってこういうものなのか」と感じていました。 しかし、中学1年生になったころから生理痛をひどく感じるように。腹痛や腰痛がひどくなり、生理1日目と2日目は学校を休んでしまうことも……。中学1年生となると多感な時期でもあります。「なんで休んだの?」「どこか悪いの?」というクラスメイトの問いに、恥ずかしさもあって「生理痛」とは答えられません。 毎月生理になるたびに休んでいたので、クラスメイトから「仮病」と言われることもありました。 初めての産婦人科生理になるたびに毎月学校を休む私に、母が「産婦人科へ行ってみよう」と声をかけてくれました。当時『14歳の母』というドラマが社会現象になっていたのもあり、「中学生の私が産婦人科に……?」と産婦人科の受診に抵抗があった私。それでも母の強いすすめもあり、母と一緒に受診することにしました。病院には妊婦さんや母世代の女性が多く、視線を感じるような気がしていたたまれない気持ちになったことを今でも覚えています。 そして医師に診てもらったところ、特に異常はなし。処方された漢方薬と鎮痛薬を飲み始めると、かなり生理痛の症状が落ち着くようになり、学校を休むことも減りました。 母から聞いた父のやさしさ受診のきっかけは母のひと言でしたが、あとから父の提案であったことを母から聞いて知りました。思えば毎月おなかを押さえて横になっていると、そっとカイロと温かい飲み物を持ってきてくれたのが父でした。 あまりにつらそうな私の姿を見て、いろいろ調べた上で、婦人科受診を母に提案してくれたそうです。父のひと言がなければ、婦人科を受診することはなかったのかもしれません。 父のおかげで生理痛も緩和され、生理痛で学校を休むこともなくなりました。今も何かあれば婦人科に行ってみようかなと考えられるようになり、父や母のおかげでうまく生理と向き合えているのかなと感じます。 今でも、中学生のときの生理はとてもつらい思い出の1つですが、寄り添ってくれる人がいると少し心がラクになるんだとも実感した出来事でした。父は私が大人になってからも、私が生理で具合が悪そうにしていると、何を言うでもなくそっとカイロと温かい飲み物をくれました。 そんな父は3年前に亡くなりましたが、生理になるとこの出来事を思い出し、父のやさしさを今でも感じることができます。父がやさしくしてくれたように、私も自分の子どもの体調の変化に気づき行動し、父のやさしさを引き継いでいきたいと思っています。 ※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。 著者/水谷ユリ作画/ちゃこ監修/助産師 松田玲子 ムーンカレンダー編集室では、女性の体を知って、毎月をもっとラクに快適に、女性の一生をサポートする記事を配信しています。すべての女性の毎日がもっとラクに楽しくなりますように!
2024年01月21日これは私が大学生のときのお話です。友だちが私の家に泊まりにきたとき、友だちが生理になってしまいました。しかし、私の家には昼用のナプキンしかなくて……。 昼用ナプキンしか使ったことがない私この日は、友だちが私の家に泊まりにきていました。友だちは急に生理になってしまったようで、「ナプキンをもらってもいい?」と聞かれた私。「もちろん! これでいい?」と言って昼用ナプキンを渡したのですが……彼女は「夜用はないかな?」と申し訳なさそうに言うのです。 実は、経血量が少なめの私はこれまでに昼用ナプキンしか使ったことがなく、夜用ナプキンの存在は知っていたのですが、購入したことがなかったのです。 私は友人に事情を説明し、それから私たちは急きょ、家の近くの薬局まで夜用ナプキンを購入しに行くことになりました。 友人から夜用ナプキンをもらったけど…そして翌日、帰宅するタイミングで友だちから「昨日買ったナプキンさ、あげるから使ってみてよ」と声をかけられ、夜用ナプキンをもらうこととなったのです。 友だちは電車で私の家まできてくれていました。「たしかにナプキンをパックごと持ち歩くのは荷物になっちゃうか……」と考えた私は、友人に「ありがとう」と言って夜用ナプキンを受け取り、自宅に置いておくことに。 夜用ナプキンを使ったことがない私はこのとき、「これからも使う機会はないだろうし……いつか誰かにあげよう」と思っていました。 しかし、それからしばらく経って生理がきた日、私は昼用ナプキンの残りが少ないことに気づきました。そこで私は、友だちが置いていった夜用ナプキンを初めて使ってみることにしたのです。 夜用ナプキンを使って…衝撃!商品にもよると思うのですが、友だちにもらった夜用ナプキンはとってもふかふかで、私は思わず「昼用ナプキンと分厚さも違うし、安心感があって夜ぐっすり寝ることができそう!」と感激してしまいました。 実際に夜用ナプキンをつけて就寝し、翌朝、トイレでナプキンの様子を見てみると、「お! めっちゃ吸収してる!」と感動。 しかしよくよく考えると、私の場合は経血量がそこまで多くないため、「まだ吸収してくれそうだけど、汚れているから新しいものに交換しないとなあ……なんだかもったいないなあ」と感じてしまいました。 夜用ナプキンには感動しましたが、私には昼用ナプキンが合っているのだと改めてわかった経験でした。 このことがきっかけで、その後は薬局に行ったときにナプキンの商品を意識的に見るようになり、思っていたよりたくさんの商品がお店に並んでいて驚きました。私は昼用ナプキン、友だちは夜用ナプキンといったように、人それぞれ合うナプキンも違うのだと学びになった出来事です。 著者/松谷えりな作画/ちゃこ監修/助産師 松田玲子 ムーンカレンダー編集室では、女性の体を知って、毎月をもっとラクに快適に、女性の一生をサポートする記事を配信しています。すべての女性の毎日がもっとラクに楽しくなりますように! イラスト制作者:マンガ家・イラストレーター ちゃこ
2024年01月21日私が勤務している部署に、新たに女性の上司が配属されてきました。今までの男性上司には相談しにくかった体調面なども相談しやすいと思っていたのですが……。 生理で仕事を休むのは責任感が足りない?私は生理中に重い生理痛やめまいやふらつきなどの症状に悩まされることがよくあります。ひどいときは痛み止めを飲んでも生理痛は治まらず、体調の悪い中、無理やり仕事をするしかありませんでした。さらに、めまいやふらつきがひどいと集中力も低下し、生産性も落ちてしまいます。 ある日、薬を飲んでも生理痛がひどく、めまいもあったので、このまま会社にいても仕事にならないと思った私は、女性の上司に早退の相談をすることにしました。 すると……上司から返ってきたのは「生理痛なんて薬を飲めば治るでしょ? 体調管理をちゃんとしていないなんて責任感が足りないんじゃない?」というまさかの言葉でした。 同じ女性ならばこのつらさを理解してもらえると思っていた私は、上司の言葉に愕然。結果、早退の許可が下りることはなく、仕事を続けることになってしまったのです。 先輩の行動力に感謝自席に戻り、つらいながらも仕事を続けていた私。しかし、書類を取ろうと椅子から立ち上がった瞬間、強いめまいがして立っていられなくなってしまって……。 隣にいた女性の先輩が「大丈夫?! 体調が悪いなら無理しちゃダメだよ」と、すぐに駆けつけてくれ、早退を促してくれました。しかし、早退は先ほど却下されたばかり。先輩にそのことを伝えると……先輩は「私も生理のときに体調が悪くなるから、あなたのつらい気持ちが良くわかるよ。それにしても(上司は)生理の理解がなさすぎる! 私、話してくる!」と言って、すぐに上司の元へ。 先輩は、生理の症状や重さは人によって違うこと。私が決して仮病で仕事を休む人ではないと、上司に話してくれたようです。どうやら上司は、普段から生理痛がほぼないタイプで、生理の症状がある人は大げさに言っていると思っていたようです。その後、上司から謝罪され早退の許可が下り、帰宅して休むことができたのでした。 先輩の行動力にはびっくりしましたが、私が言えなかったことを代弁してくれ、感謝の気持ちしかありません。ただ、上司の言葉も理解できないわけではないのです。私自身、無理をしないながらも、今まで以上に体調管理に気を付けようと思うきっかけにもなりました。 生理の悩みは、女性同士でも理解してもらえないこともあるのだと実感しました。症状の重い人のことを「甘え」や「仮病」などと決めつけずに、お互いに理解し合える関係を築いていきたいです。また、私自身、生活に支障が出るほど痛みが続く場合は、我慢せずに早めに受診しようと思いました。 ※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。 著者/和花 彩花作画/ちゃこ監修/助産師 松田玲子 ムーンカレンダー編集室では、女性の体を知って、毎月をもっとラクに快適に、女性の一生をサポートする記事を配信しています。すべての女性の毎日がもっとラクに楽しくなりますように!
2024年01月20日