NHKは1月31日、「ママたちが非常事態!? 最新科学で迫る ニッポンの子育て」と題したNHKスペシャルを放映した。母親たちが抱えている子育ての悩みや不安を、科学の視点からひもといた同番組。Twitter上では、番組内容に共感する声や、実際に子育てを経験した親ならではの指摘が数多く寄せられていた。○子育てのつらさは「ホルモン」が原因!?同番組は、日本の母親たちが抱える子育ての深刻な悩み、不安などの原因を最新科学で探るというもの。「子育てが孤独で耐えられず、不安ばかり募ってしまう」「子どもの夜泣きやイヤイヤ期はどうして起こる? 」「出産後、夫に対してイライラがとまらない」などのテーマについて、ホルモン分泌や脳の働きからその理由を解説している。番組によれば、産後の母親が孤独や不安を感じやすいのは、「エストロゲン」と呼ばれる女性ホルモンの分泌が、出産後に急減するからだという。また、人類の進化の過程において、母親は「みんなで協力して子育てする」=「共同養育」のスタイルをとるようになっていると指摘。母親は本能的に「仲間と共同養育したい」という欲求を感じているにも関わらず、核家族化が進む現代環境でそれがかなわない、という事態に陥っているそうだ。また、子どもの夜泣きやイヤイヤは、生まれたときの子どもの脳が成人に比べて非常に未発達なことが原因であり、「子育て方法が間違っている」ということが理由ではないとした。さらに、出産後に夫に対してイライラしてしまう原因も、「オキシトシン」と呼ばれるホルモンにあるとのこと。出産時や産後の授乳時、自分の子どもと触れ合っているときなどに多く分泌され、愛情を強める働きをするが、同時に「他社への攻撃性」を強める作用もあるという。○結局、子育てにおける最後の砦は母親これらの内容について、Twitter上では多くのツイートが見られた。「番組内容もすごく勉強になったし、心が軽くなったけど、何より隣で主人も真剣に見て考えてくれていたのがうれしかった」との声や、「夫が録画予約をしてくれていて驚いた」といったように放送前から注目している人も多かった様子だ。また、不安や悩みの理由がわかったことで、救われたという意見も目立った。過去の育児を思い出し番組に登場する母親たちの思いに共感する人、人間や母体の仕組みに感動する人、それに「子育ては助け合いが必要」といった親以外の人の声もあった。一方で、母親以外の人の育児協力について言及が少ないといった批判も多かった。「協力して子育てができないから苦しい」「結局、子育てにおける最後の砦は母親」「イライラする原因はホルモンだけでなく、睡眠不足や夫が協力しないことにもある」といったような意見だ。○夫や家族、社会に理解してほしいさらにこれらの指摘から派生し、母親たちが周囲や社会に求めているものを浮き彫りにするような声も散見された。父親の育児については、「父親に番組をみてほしい」「父親も含めた解決策が知りたい」「母親が非常事態なのは、父親が長時間労働で育児をしないから」という趣旨のツイートが続いている。加えて、「日本の子育ての現状は、生き物としての本能や進化の過程と逆行している」「夫や家族、社会に対しての言及がないので何も解決しない」といった社会に対しての訴え、それに「義務教育で教えて誰もが理解すれば、社会全体も子や母に優しくなれる」という内容の提言もあったのだ。母親の抱えるつらさ、その背景については母親自身だけでなく、周囲や社会の理解も求められている。社会全体が理解したうえで何ができるのか、考え行動する人が少しでも増えてくれたらと願う。※写真と本文は関係ありません
2016年02月01日赤ちゃんはかわいいけれど、どうにも気持ちが晴れなかったり、イライラしてしまったり、理由もなく不安になったり。これらは、いわゆる産後うつに見られる現象です。産後うつというと赤ちゃんを産んだお母さん特有の現象のように思われてきましたが、このたび、お父さんの16.7%、つまり約2割にも、産後3か月までの間に産後うつのリスクが高かった時期があったという研究結果が、国立成育医療研究センターにより発表されました。夫の、また自分の、産後うつを回避するためには、いったいどうしたらいいのでしょうか。研究員の竹原健二さんに、詳しいお話を伺ってきました。■いいにくいけどお父さんもしんどい竹原さんは、もともと妊娠・出産や、妊産婦のケアの研究を専門にしていたそうですが、実際に自分が子どもを育てる側になったとき、「意外にお父さんも大変だぞ」と思ったといいます。しかし、世の風潮は、「お母さんは大変なんだから、お父さんはがんばって手伝ってあげてね」の一色。もちろん、子育てにおいてお母さんの方が大変なことはわかっているのですが、だからといって、お父さんが大変ではないというわけではないのだけどなあ……と竹原さんは内心思ったそうです。竹原さんは、やはり子どものいる男友だち同士で、「子育てって、がんばるほどしんどいよね、楽しいけどしんどいよね」、「だけど、しんどいって言う場所がないよね」という点で意見の一致をみたそうです。女性は身体からお母さんモードになっていきますが、男性はそうはいきません。通常の仕事の負担・責任に加え、家事・育児の負担、夜泣きや夜の授乳・ミルクにつきあうことによる睡眠不足などが加わり、完全にキャパシティオーバーなのです。さらに、定時に退社したくても、上司や周りの理解が得られなかったり、子どもの世話がうまくできなくて、それを妻に指摘されて落ち込んでしまったりすることもあります。そんなときに、共感してくれる友人もなく、行き場のない悩みがたまってしまったら、心の体調を崩すことは大いにありえることではないでしょうか?■父親の産後うつは時代が産んだ現象海外ではすでに1990年代にPaternal Depression(父親の産後うつ)についての論文が発表されていたといいます。その後、2005年頃には、医学系の専門雑誌に父親の産後うつについての記事が数多く掲載されていたそうです。ところが、当時、日本ではほとんど話題にならなかったとか。その理由を竹原さんにお尋ねしてみたところ、「イクメンという言葉が出てきたのが2009、2010年頃ということを考えると、2005年は、お父さんが家事や子育てをするという考えが、まだ日本に定着していない時期でしたよね。そういう意味では、当時の日本では父親の産後うつというのは、あまりなじまない考え方だったのだと思います」とのことでした。長いあいだ、日本では女性は家、男性は外で仕事、という考え方は根強く、それが日本の経済成長を支えてもきました。それが、ここに来て、労働力の不足や、経済、および雇用の不安定化に伴い、働いていなかった女性のなかにも働かざるを得なくなる女性が出てきました。また、男性は男性で家事や子育てを手伝わなくてはならなくなりました。イクメンという言葉はその現実をポップに表現することで、社会に、お父さんがいままでに選んでこなかった生き方の提言をすることに成功したといえるでしょう。その反面、もしかしたらわが国における父親の産後うつは「イクメンという言葉が生まれた時代が作り出した現象」なのかもしれません。■夫婦で産後うつにならないためには女性の多くは、まさか自分の夫が産後うつになるなどとは思いもしないでしょう。妻の方からできること、また夫婦で危機を乗り切るためにはどうしたらいいかをうかがいました。まず、「男性も産後うつになる可能性があることを、女性にも知っておいてほしい」と竹原さん。また、お母さん向けの産後うつに対応するカウンセリングは存在しますが、お父さんの場合、そもそも産後うつを疑って診察を受けるケースはほとんどないと考えられています。ですから産後うつと診断される人もほとんどおらず、ケア体制もないのです。さらにこわいのは、夫婦そろって産後うつになってしまうことです。センターの調査によると、100家族のうち、1~2家族は、同時期にうつのリスクありと判定された夫婦がいた、という結果が出ています。夫が産後うつになると、妻もそうなるリスクが高くなり、そうなると、意図しないまでも、ネグレクトに近い養育状況に陥ってしまいかねないそうです。「元気じゃないと、子育てってできないですからね」という竹原さんの言葉に大きくうなずきました。竹原さんは、研究者として医師や看護師、助産師、保健師と接する際、子どもを持つお父さんのメンタルヘルスにも気を配るよう勧めているそうです。お父さんを、単にお母さんや子どものケア提供者としてみるのではなく、メンタルヘルスを悪化させる可能性のある未来の患者としてみること、具体的にいうと、赤ちゃんの検診に一緒についてきたお父さんにも、一声かける、といった類のことですね。*夫婦にとって、産後はもっとも大変な時期のひとつであることは間違いありません。竹原さんは強調します。「一般的にお母さんの方が大変ということは確かなのです。ですから、お互いにどちらが大変かを競い合うという不毛なことはやめて、子育てという大変だけれどやりがいのあるプロジェクトをいかにしてふたりで協力して乗り切るか、ということに力を注いでください」子どもが大きくなるまでには、決して短くない時間がかかります。それまで、お父さんとお母さんができるだけ笑っていられる時間を増やせるといいですよね。(文/石渡紀美)【取材協力】※竹原健二・・・国立成育医療研究センター研究所研究員。専門は母子保健の疫学。妊娠・出産や妊産婦ケアに関する研究を国内外で手がける。近年は産前産後の父親に関する調査研究を複数実施している。三児の父親でもある。
2016年01月30日基礎代謝は生まれてから死ぬまで、ずっと同じではありません。若いころをピークに、どんどん下がっていくのです。運動を定期的にするアクティブな女性なら別ですが、そうでない方はいまから生活習慣を見なおすべきです。今回は『Women’s Health』が発表した、年齢によって変化していく体の代謝についてお伝えします。■20代の基礎代謝体重減少についての専門家であるクリストファー・オクナー博士によれば、ほとんどの女性の基礎代謝率のピークは、10代後半から20代前半にかけてです。なにもしなくても燃えているカロリー量が多い時期なので、多少食べ過ぎたくらいではそれほど太りません。「1~2日食べものをセーブしたら、増えた体重も元に戻った」という経験をお持ちの方もいるでしょうが、それには基礎代謝が大きく関係しているのです。しかし悲しいことに、高い基礎代謝率は長く続きません。アメリカの運動に関する諮問機関によれば、10年スパンで約1~2%低下していくのです。また、学生時代の方が活動レベルが高い女性が多く、特にデスクワーク作業中心の仕事に就くと活動レベルは下がってしまいます。20代前半までが基礎代謝率のピークであることには、骨の構築・生成が行われるのが25歳すぎまでだということも関係しています。ですから20代も後半に入ると、「以前のように簡単に体重が落ちない」「太りやすくなった」と感じるようになるでしょう。■30代の基礎代謝キャロライン・J・シーデクィスト医学博士によれば、運動しなければ筋力が低下して脂肪は増え、基礎代謝量は自然と落ちていきます。成長ホルモンの分泌も少なくなるので、20代と同じように過ごしているだけでは体は劣化していきます。ただ、30代でも成長ホルモンを生産・分泌できないわけではありません。適度な運動で筋肉をつければ、健康的な体を保つことはできるのです。晩婚化に伴い、30代で妊娠・出産する人が多くなりました。「産後太り」という言葉もあるように、妊娠中に食べ過ぎてしまって太るということがあります。赤ちゃんに栄養を与えるのですから、食事を摂ることは大切です。しかし、ウェスリー・デルブリッジ栄養士によれば、妊娠中にアップする基礎代謝はせいぜい200キロカロリー。「赤ちゃんの分まで……」と考え、食事を摂りすぎてしまう母親が圧倒的に多いそうです。妊娠中の9ヶ月間で、増えてもよい体重は25~35ポンド(11.3~16kg)。2015年の調査によれば、残念ながら約半数の女性が妊娠中に体重が増えすぎてしまっているのです。ただ、出産後に母乳をあげる母親はカロリー消費が激しくなるので、体重は元に戻りやすいです。母乳によって消費されるカロリーは、1日500~1,000キロカロリーともいわれています。離乳が早い、または母乳をあげない母親の場合は、基礎代謝が妊娠前のレベルに戻るのが早いので、自分で運動ができる人なら体重が増えていても戻す努力がしやすいと言えるでしょう。■40代の基礎代謝前出のキャロライン・J・シーデクィスト医学博士は、40代に入ると、エストロゲン、プロゲステロン、ヒト成長ホルモンなどのホルモン分泌・生成が減少すると指摘しています。エストロゲンもプロゲステロンも、女性ホルモンの代表格です。基礎代謝も確実に下がってきている年代なので、体重を維持していくためには運動によって消費するだけではなく、カロリーの摂取量自体を減らす必要があります。現実的に、日常的な活動レベルが高ければ毎日150キロカロリー程度、活動レベルが低いようならそれ以上減らす必要があるのです。骨格筋・筋肉が減少することをサルコペニアとも呼びますが、 加齢に伴って筋肉量の低下が確実に見られるようになります。代謝アップには、有効な筋力トレーニングが求められます。1日100~120gの十分なたんぱく質の量を摂り、運動することで効果的に鍛えることができるでしょう。*基礎代謝はなにもしなければ年齢とともに落ち、太りやすく痩せにくくなっていきます。ただ、デスクワークに疲弊して、土日は寝るだけだという20代・30代よりも、適切な食事と活発な生活を送っている40代の方がよっぽど健康体です。加齢に逆らうことはできませんが、いまのうちから運動習慣を身につけて、年をとっても健康的で美しい体を保てるように努力してみませんか?(文/スケルトンワークス)【参考】※How Your Metabolism Changes in Your 20s, 30s, and 40s-Women’s Health
2016年01月22日今年は暖冬とはいえ、寒さが身に沁みる今日この頃。朝になってもなかなか布団から出られない…という方も多いのでは?ところで、女性って冷え性の人が多いからか防寒の情報に敏感ですよね。そういう女性たちの間で最近話題なのが、「よもぎ蒸し」をはじめとするアソコを温める美容法です。◆「よもぎ蒸し」の方法は?「よもぎ蒸し」とは、韓国では数百年も前から伝わる民間療法。体験者も多いかと思いますが、穴の空いた椅子に座り、下半身を中心に温めながら、皮膚や粘膜から蒸気を吸収するというもの。椅子の下には鍋が入っていて、よもぎの葉(海塩やハーブをブレンドしている所もある)を煮立たせます。体が温まるだけでなく、内側からデトックスできるとリピートする人が多いそうです。よもぎは古来から万能薬と呼ばれ、飲んでよし、食べてよし、塗ってよし、と言われる薬草で、お灸のもぐさとしても使われています。「よもぎ蒸し」の効果には、冷え性や婦人科の悩みの改善、浄血作用などがあると言われています。むくみ予防やダイエットにも良いとか。確かに「よもぎ蒸し」をすると汗がたくさん出るし、体の芯から温まります。お店によって異なりますが、一回2000~3000円程度で利用できるのも人気の理由のようです。◆体験者が語る「よもぎ蒸し」の魅力リピーターの女性たちにお話を聞いてみたところ、・「手足が冷たくて夜眠れないほど冷え性がひどかったのですが、ずいぶん改善しました。すっかりハマって、自宅でできるよもぎ蒸しセットも買ってしまいました」(34歳・アパレル)・「お風呂で半身浴をしてもあまり汗をかかないけど、よもぎ蒸しだと汗がガッツリ出ます。それだけもでうれしいです」(36歳・メーカー)・「寒い日は、会社でずっと座ってると冷えで腰が痛くなるのですが、それが改善されたような気がします」(35歳・IT関連)「よもぎ蒸し」、かなりウケているようです。ただ、行く時間が取れない!寒くて冬は出不精に…という人も。そんな女性たちの間で注目されているのが、よもぎ蒸しをカイロのように使える「よもぎ温座パッド」です。◆便利!快適!「よもぎ温座パッド」こちらはショーツに貼るタイプで、アソコを簡単に温められるスグレもの。2~3時間したら取りはずす、就寝時や生理中は使用不可など、取り扱いの注意点が意外と多いのですが、なんといってもアソコを温めるワケですから、そこはセンシティブにいきたいところです。愛用者によると、・「じんわりと温まって、いい感じ。底冷えする日の勝負アイテムという感じで使ってます」(28歳・広告)・「生理が近いな、と思ったら使用。生理痛がつらいと仕事にならないので、予防策に…」(31歳・美容師)中にはこんな使い方をする女性もいました!・「デートの前に使う。根拠はないけど、冷たいアソコより温めたほうがいい気がするので」(34歳・デパート)・「感じやすくなるといいなー、という願望からアソコを温めてます。プラシーボ効果かもしれないけど、結構効く気がします」(37歳・アパレル)◆タイにもあった!アソコを温める美容法ちなみに、タイには同じく下半身を温める「ユーファイ」という民間療法があります。こちらは産後の女性の体のケアを目的としたもので、ハーブのスチームサウナを用い、体を温めることで体内のバランスを整えるのだとか。産後ケア以外にも、妊活や生理不順改善、冷え性対策、ダイエットなど、様々な効能があると言われています。国内にも「ユーファイ」を体験できるサロンなどもあるので、気になる方はチェックしてみてはいかがでしょうか。ところで、「よもぎ蒸し」の話に戻りますが、リサーチしていたら「妊活のためにしている」という主婦の方もいました。下半身の温活には、冷え対策、生理痛の改善、妊活、そして良いエッチのためにといろいろな効能があるんですね。この冬はみなさんもアソコを温めてみては。想像以上の効果を得られるかもしれませんよ!(文=天野りり子)12星座別2016年上半期あなたの運命の日【無料占い】
2016年01月14日広末涼子が、がんでこの世を去った安武千恵さんに扮し、5歳の娘・はなちゃん、夫・信吾の家族との日々をつづったブログを基にしたエッセイを映画化した『はなちゃんのみそ汁』。先週12月19日(土)に、舞台となった福岡にて本作の初日舞台挨拶が行われ、主題歌を担当した一青窈が第一子の出産後初めてイベントに登場、主題歌「満点星」を生披露した。関連書籍やTVドラマ化、教科書への採用など社会現象を巻き起こした、ある家族の日常が満を持して映画化された本作。結婚、妊娠、出産と人生の転機をがんと闘い、食を大切に生きてきた主人公・千恵を演じるのは、自身も3児の母である広末さん。明るくひたむきに支える夫・信吾を滝藤賢一。はなは、演技経験ゼロの新星・赤松えみなちゃんが初々しく演じている。この日、先行公開の初日を迎えた福岡では、広末さん、滝藤さん、一青さんと阿久根知昭監督が舞台挨拶に登壇。鑑賞を終えたばかりで感動冷めやらぬ中、一青さんによる主題歌「満点星」にのせて広末さんらが登場すると、家族連れなどで満席状態の会場からは割れんばかりの拍手が沸き起こった。まず、広末さんは「家族や命の温かさを感じさせてもらえる映画になったのではないかな、と思っています。初日を迎えて、皆さんの温かい笑顔を見ることができて、本当に幸せです。この映画に関われてよかったな、と思います」と初日の喜びを口にする。また、滝藤さんは「安武信吾を演じました、滝藤賢一、ばい。福岡の皆さんと迎えられたことがとってもうれしい、ばい」と博多弁風にあいさつ、客席からは爆笑が起こった。さらに、広末さん演じる千恵の姉役で出演し、出産後これが初イベントとなった一青さんは、「この映画に携わっていた間中、妊娠、そしていま、出産したあとで、私にとってはものすごい人生の大きな変換期をこの映画と過ごすことができました。それを見てくださったことがすごく私の中でうれしい」とコメントした。本作について、広末さんは「本当にどのシーンも大切なエピソードがいっぱい詰まっていて」と前置きし、「急に涙を誘われたり、また笑わされたり、そしたらまた次ちょっと切なくされたり。それがすごく日常的というか、淡々とした日常の中の小さな大切なことを教えてくれるから、すべてのエピソードが愛しくて大切です」と噛みしめるように思いを語る。思い入れのあるロケ地は、実際の安武さんが勤務する西日本新聞社だという滝藤さんは、「僕のファーストシーンで、広末さんと芝居するのも初めてだったので思い入れがありますね。実際の場所でやれるって気持ちが違いますよね」とふり返った。すると、なんと一青さんがサプライズで「満点星」を初めて生披露!本作のために書き下ろしたという主題歌を丁寧に歌い上げて会場中を魅了し、映画の余韻も相まってか、涙を拭う人の姿も見られた。隣で聞いていた広末さんも口ずさみ、体を揺らしながら聴き入っていたが、曲が終わると「滝藤さんが汗を拭いているのか涙を拭いているのか分からなくて」とツッコミが。滝藤さんは「もちろん涙です。生で聴けると思わなかったんで、鳥肌が立ってきました」と、また笑いを誘った。歌い終えた一青さんは、「生まれてくれてありがとうという気持ちを毎日実感しながら、自分の音楽と対峙しているんです。それが実際歌詞に書けて、これから歌い続けていけることが自分にとってもすごくうれしいです」とその思いを明かし、阿久根監督も「この曲を作っていただいて映画の魅力がさらに増したと思います。ありがとうございます」とコメントした。さらに広末さんは、「この映画の力というか、もしつらいことがあったり困難があっても、きっと打ち勝てると思わされる力強い歌声」と大絶賛を送り、続けて「この映画もみなさんの勇気につながったらうれしいなと改めて感じさせられました」と語り、舞台挨拶は温かな感動に包まれ、終了した。『はなちゃんのみそ汁』はテアトル新宿&福岡県内にて先行公開中、2016年1月9日(土)より全国にて公開。(text:cinemacafe.net)
2015年12月21日厚生労働省は9日、「21世紀成年者縦断調査」の結果を発表した。回答は、平成24年10月時点で20~29歳だった配偶者の男女のうち、平成24年から継続して調査に協力している1万3,205名。平成14年10月時点で20~34歳だった配偶者の男女のうち、平成14年から継続して調査する9,184名。調査はともに平成26年11月5日に実施した。○結婚後の離職割合、平成14年~24年の間で減少に同調査では、平成14年調査の回答者群(現在33歳~47歳)と平成24年調査の回答者群(現在23歳~32歳)の結果を比較した。それぞれ平成14年、24年の初回調査時に独身で、それから2年の間に結婚した女性の結婚後の就業状況をみた。結婚後に離職した女性の割合をみると、平成14年調査の回答者群は31.0%、平成24年調査の回答者群は20.4%となり、10年間で10.6pt減少していた。平成14年調査の回答者群のうち、同調査を行った12年の間に子供が生まれた同居夫婦に対して、妻の出産後の就業状況について聞いた。妻の出産後の就業継続意欲ごとに、産後の就業状況をみたところ、「出産した後も続ける」と回答した人のうち、同一就業を継続している割合は78.1%だった。12年間のうちに子供が生まれた同居夫婦に対し、夫が家事・育児をする時間の長さごとに、出産後の妻の就業状況をみた。出産後において、夫の家事・育児時間が「4時間以上」の場合、妻が同一就業継続している割合は72.1%で最多だった。一方、出産後における夫の家事・育児時間が「なし」の場合、妻が同一就業を継続している割合は54.3%だった。このことから、夫が家事・育児に費やす時間が長いほど、妻の同一就業継続の割合は高くなっている。
2015年12月14日これから共働きで子育てしていくとなった時、子育てに関することだけでなく、復帰に向けた準備や両立方法など複数の視点で考えなければならず、不安を抱えがちです。そんな皆さんに知っておいてもらいたいのが、前回ご紹介した日本版ネウボラです。具体的にどういった点が子育てしながら働く皆さんのメリットとなるのか、日本版ネウボラの先進地域である埼玉県和光市にて子育て世代包括支援センターの施設長をされている榊原久子さんにお話を伺いました。○産後の復帰を見据えたアドバイスを妊娠中から受けられるネウボラの特徴でもある妊娠期から子育て期までの切れ目のない支援体制は、産後の職場復帰を見据える際の一助となります。例えば、母乳育児を続けながら復帰することを希望している方であれば、育休中からどんなことに気を付けておくとよいか、復帰までに何を用意すればよいか、復帰後の母乳育児をどう続けるかなど、一緒に個別プランを作ってくれます。もちろん母乳育児に限らず、個別のニーズに合わせて様々な相談にのって支援方法やプランを考えてくれます。○夫婦が良いチームとなれるよう支えてくれる仕事復帰するにあたって産後の女性の身体がどのような状態になるか。また、その際にパートナーとしてできることは何か、といった知識を夫婦そろって学べる場と機会を得られるのも、子育て世代包括支援センターの特徴の1つです。夫婦がチームとして産後の子育てと社会復帰に向かえる。そんな夫婦関係を作るための支援を受けられる。これらは初めての子育てに向かう夫婦にとってはとても心強いサポートとなります。母親が復帰後に精神的にいっぱいいっぱいになり、母親自らがSOSを発する余裕すら無くなっているケースは少なくありません。そんな時、夫が妻の状況を把握してサポートしたり、夫から子育て世代包括支援センター等に子育てのSOSを発することができれば、母親だけに負担が行くことを防ぐことができます。そういったチームとしての強さを育むことを、育児がスタートする前(妊娠期)から意識することができれば、産後の復帰や両立生活にも安心して臨めるのではないでしょうか。ネウボラ拠点では、母子保健ケアマネージャーが相談に訪れる人(家庭)の状況に応じてオーダーメイドで子育てに役立つプランを作ってくれます。個別にご家庭の状況をお伺いしながら、家族に合わせたより具体的な支援が得られるという点で、これまでの支援体制ではカバーしきれなかったニーズに対応しているといえます。和光市以外の自治体でも続々と導入が進んでいるので、お住いのエリアのネウボラ拠点を訪れてみてください。※画像は本文と関係ありません。○著者プロフィール株式会社ここるく 代表取締役 山下真実「わが子を大切するために、ママが自分自身を大切にできる子育てスタイル」を提案し、人気のレストランが託児付きで楽しめるサービス「ここるく」を運営するママ起業家。投資銀行や金融系コンサルなど金融業界でキャリアを積みつつ、2011年に第一子を出産。初めての子育て中に「今まで気にもとめていなかった当たり前の事が、産後は一 気にできなくなるんだ! 」と感じたことがきっかけとなり、現代に合った子育て支援を実現するため2013年に株式会社ここるくを設立。同サービス運営を通じて得られる働くママ達のリアルな視点とコンサル経験を活かして、企業に対する女性活躍推進コンサルティングを行う。全プラン託児付き! 新しい子連れランチ・おでかけスタイル「ここるく」
2015年12月09日働くお母さん・お父さんの育児支援に向けた制度の中でも、育児休業や短時間勤務(時短勤務)などは特に浸透しており、皆さんの周りにも制度を利用したことがある人がいらっしゃるのではないでしょうか。過去に筆者が主催したセミナーでも「復帰する際には時短勤務を選択する予定ですか」との問いかけ対して、参加していたお母さんの8割近くの手があがったことがあります。しかし同時に、「育休明けに復職する=時短勤務」といったイメージが先行してしまい、実際に時短勤務を選択した後どうなるのかを事前に確認しないまま、なんとなく時短を選択する人が多いのではと感じています。制度利用が当たり前となった今だからこそ、意識しておかなければはまりやすい「時短トラップ」が存在しているようです。そもそも時短勤務には、勤務時間を短くすることで育児との両立がしやすくなるというメリットがあります。通勤時間が長い人などは、時短勤務にしなければ保育園のお迎え時間に間に合わないという場合もあるでしょう。ただでさえ時間に追われる仕事と育児の両立生活において、時短勤務はそうしたメリットがある一方でデメリットもあります。実際に時短勤務で復帰した女性から多く聞かれるのは次の様なもの。○お給料が予想以上に減った産休前の7割程度のお給料が得られれば多い方といえるくらいで、6割、場合によっては半分程度にまで減ったという人も少なくありません。お給料の減少がやる気の減少へと形を変えてしまわないように、事前に確認しておきましょう。○時短のために異動業務内容によっては、実質的に異動しなければ時短を取れない人もいるでしょう。復帰直前になってその事実を知ってもきちんと対処できないので、あらかじめ把握しておかなければいけません。時短を取ることで得られる時間的なメリットと異動先での仕事内容をトータルで考えて、納得して働き続けられるか検討してほしいと思います。産休に入る前に上司や人事とじっくり話し合って、復帰前にも再度話し合うのがベストです。○業務量はそのままで時間内に終わらない勤務時間が短くなっても業務量は以前のままで、キャパシティーオーバーが常態化しているケースもかなり多く見受けられます。そのせいで仕事が度々遅れたりして、周囲に迷惑を掛けているというプレッシャーを強く感じたり、会社を出たあとも自宅で作業せざるを得ない状況になるなど、結果的にストレスが増大する原因になる場合があります。○アウトプットが減ったと評価時短で働いた結果、仕事のアウトプットが減ったと評価されてしまい、昇進・昇格に影響が出たり、社内でのキャリアパスに制約が生まれたり可能性があります。成果主義が根付いた企業も増えてきましたが、まだ今の日本では働いた時間と成果を結び付けて考えやすい風潮があり、時短で働いている人の貢献度合いを正当に評価できていない職場は多いと感じています。時短勤務でも生産性を上げる努力をして成果を出そうと考えている人にとっては、きちんと評価を得られず消耗するリスクがあるといえます。時短勤務は産後に働き続けるにあたって非常に心強い制度です。とはいえ、自動的に適用されるものではなく復帰する人が自ら申し出るというプロセスを経ます。そんな中では、仮に他に選択肢がなく時短を取らざるを得なかったとしても、周囲から見れば「自ら希望して時短勤務をしている」と捉えられてしまう現状があります。だからこそ、少なくとも上司や一緒に仕事する仲間には、あなたがどんな風に働きたいと考えていて、限られた勤務時間でもどんな努力をして成果を上げているのか知っておいてもらわなければ、どんどん自分が苦しくなってしまいます。復帰にあたっては、職場でのコミュニケーションをこれまで以上に大切にしましょう。※画像は本文と関係ありません。○著者プロフィール株式会社ここるく 代表取締役 山下真実「わが子を大切するために、ママが自分自身を大切にできる子育てスタイル」を提案し、人気のレストランが託児付きで楽しめるサービス「ここるく」を運営するママ起業家。投資銀行や金融系コンサルなど金融業界でキャリアを積みつつ、2011年に第一子を出産。初めての子育て中に「今まで気にもとめていなかった当たり前の事が、産後は一 気にできなくなるんだ! 」と感じたことがきっかけとなり、現代に合った子育て支援を実現するため2013年に株式会社ここるくを設立。同サービス運営を通じて得られる働くママ達のリアルな視点とコンサル経験を活かして、企業に対する女性活躍推進コンサルティングを行う。全プラン託児付き! 新しい子連れランチ・おでかけスタイル「ここるく」
2015年11月25日イッティはこのほど、履くだけで「尿もれ」「腰痛」などを予防するガードル「締めきゅっと」(5,481円・税込)を発売した。現在、「尿もれ」に悩んでいる女性は多く、中でも30~50代の産後の女性によくみられるという。その原因は、出産時に産道を赤ちゃんが通ることで、子宮や膀胱(ぼうこう)、直腸などの腹部臓器を支える筋肉「骨盤底筋」が緩んでしまうことと言われている。厚生労働省の人口動態統計によるデータを見ると、昭和50年は25.7歳だった初産平均年齢が、平成25年には30.4歳まで上昇。出産が高年齢化すると、体への負担も大きくなり、骨盤の戻りも遅くなる。30代~50代の産後の女性に尿もれが多いのは、出産年齢の高齢化も影響しているようだ。尿もれは、重い物を持ったときや、せきをしたときなど、腹部に力が入った時に生じやすい。日本人女性の多くは「年だから仕方ない」「相談するのも恥ずかしい」と症状を放置してしまう傾向があるが、欧米では、妊娠・出産後には緩んでしまった骨盤底筋群のトレーニングは大切という認識が非常に高いという。同商品は、骨盤底筋を鍛え、産後の回復機能を早めるガードル。宋美玄(そんみひょん)医師が監修した。履くだけでふとした瞬間の尿もれや、デリケートゾーンのゆるみを防止する働きがあるという。販売はショッピングサイト「一番星オンラインショップ」で行っている。
2015年11月18日ウィンフィールド・ライフリサーチはこのほど、「出産後のメイク」についての調査結果を明らかにした。同調査は9月2日~13日、10~60代の女性197人を対象にインターネットで実施したもの。子どもが生まれてからメイク用品への選び方は変わったか尋ねたところ、68.5%が「はい」と回答した。「いいえ」は18.8%、「ファンデーションをやめた」は12.7%となっている。メイク用品への選び方が変わったと回答した人に、具体的にどのように変わったか聞くと、「子どもが触れて大丈夫そうなもの」(69.6%)という回答が最も多かった。次いで、「肌への安全性」(51.9%)、「リーズナブルな価格」(48.9%)、「UVカット効果」(32.6%)と続いている。出産後にメイクにかける時間は変わったかを聞くと、81.2%が「時間をかけられなくなった」、14.7%が「少し減った」と回答し、合わせると95.9%がメイク時間を短縮していることがわかった。「変わらない」は3.6%、「長くなった」はわずか0.5%だった。最後に、メイクの情報は主に何から得ているか尋ねると、「インターネット」(63.5%)という回答が最も多かった。以下、「雑誌」(14.2%)、「ママ友や友人」(7.6%)、「店舗」(7.1%)、「テレビ」(5.1%)という結果になっている。
2015年11月09日「産後うつ」をご存知ですか?産後2週間くらいから、気分の落ち込みやうつ症状、食欲減退などが起こってくるもので、該当者は産婦の6人に1人とも、5人に1人ともいわれる深刻な問題です。女性ホルモンの変化が影響しているという説もありますが、はっきりした原因はまだわかっていません。しかしこのほど、その産後うつの原因究明のカギになるかもしれない研究が学術誌上で発表されました。キーワードは「睡眠」。今回は、睡眠とうつ症状の関連についての最新研究結果をご紹介します。■3つの睡眠パターンで心の健康値を測定研究は、アメリカの医学に関する研究機関「ジョンズ・ホプキンス・メディスン」が行ったもの。健康な男女62人をランダムに3つに分け、それぞれ(1)就寝後、朝までに計8回こま切れに起こされる(2)通常よりも遅い時間に就寝する(3)通常通りの睡眠という3通りの睡眠パターンで3泊してもらいました。そして、毎晩ベッドに入る前に専用の質問票に答えてもらう形式で、期間中に心の健康がどのような経過をたどるかを観察。質問票では、喜びや積極性などのプラスの感情、怒りやいらだちなどのマイナスの感情を数値化し、増減を計測します。つまり、(1)睡眠がこま切れに中断した場合と(2)睡眠時間が短い場合で、それぞれ(3)通常の睡眠に比べてプラス感情とマイナス感情がどのくらい増えたり減ったりするかを調べたのです。■こま切れ睡眠のグループがとくに悪化!1泊目が終わったあと、(1)と(2)のグループの参加者たちの心の健康状態は同等でした。マイナス感情がプラス感情を上回った状態で、それぞれの感情の割合もほぼ同じ。変化は、2泊目が終わったあとに現れました。(2)睡眠時間が短いグループでは、参加者たちのプラス感情が1泊目より12ポイント減ったのに対し、(1)こま切れに起こされるグループでは31ポイント減と、著しく大きな落ち込みを見せたのです。さらに3泊目が終わった後の調査では、(1)のグループのプラス感情の減りはもっと大きなものになっていました。プラス感情の減退、抑うつ症状は不眠症によくみられる反応。つまり、健康な人でも状況や生活パターンによって疑似不眠症に陥ることが確認されたのです。「眠りがこまかく中断されると、人はノンレム睡眠に達することができません。ノンレム睡眠は入眠後90分程度で現れる深く安定した睡眠で、心の健康状態を回復させる役割を担っています。(1)のグループでは、十分なノンレム睡眠が得られないために、眠っているあいだにプラス感情を回復することができないのです」筆頭著者であるジョンズ・ホプキンス大学のパトリック・ファイナン博士は、そう分析します。■出産直後のママは疑似不眠症になる?では、こま切れに睡眠が中断する人とは、具体的にはどういう人でしょうか?ファイナン博士によれば、それはナースコールのために待機している看護師や介護ヘルパー、そして赤ちゃんを持つママだというのです。生まれたばかりの赤ちゃんは、1~2時間おきにおっぱいを欲しがって泣きます。おむつもすぐにぬれてしまうので、1日に15回替えることも珍しくありません。新生児のママは、夜通し赤ちゃんの泣き声で1~2時間おきに起こされることになるわけで、まさにこの実験でいうこま切れに睡眠が中断する人そのもの。いつ疑似不眠症に陥ってもおかしくないのです。*このように、こま切れの睡眠がプラス感情をすり減らし、心の健康に著しい悪影響を与えることが研究で示されました。プラス感情には、積極性や喜びといった感情だけでなく、思いやりや親切心など人とのかかわりに関するものも含まれます。生まれたばかりの赤ちゃんのお世話をしている人は世界中にたくさんいます。でも、多くの人がしているからといって、決して「簡単なこと、誰でもできること」ではないのです。そこには大変な困難があり、健康を脅かしているケースもあります。産後うつと睡眠のはっきりした関連や治療法は今後の研究を待たなければなりませんが、出産という大仕事を終えたばかりのママたちがとても危険な睡眠パターンに陥っていることは間違いありません。このことをママ自身だけでなく、ぜひパパや周囲の人々にも知っておいてほしいと思います。(文/よりみちこ)【参考】※Sleep interruptions worse for mood than overall reduced amount of sleep, study finds―ScienceDaily
2015年11月07日エムティーアイはこのほど、「出産スタイルと産後について」の調査結果を明らかにした。同調査は3月18日~24日、女性のカラダとココロの健康情報サイト「ルナルナ」内において、同サイトユーザー913名を対象に行った。第一子の出産方法について尋ねたところ、最も多い回答は「自然分娩」(67.1%)だった。次いで「緊急帝王切開」(12.1%)、「吸引分娩」(11.0%)、「予定帝王切開」(6.2%)となっている。第二子の出産方法も「自然分娩」(73.0%)が最も多く、2位は「予定帝王切開」(17.6%)、3位は「緊急帝王切開」(3.5%)だった。帝王切開以外の方法で出産した人に、出産時に会陰(えいん)切開を行ったか聞くと、76.7%が「行った」と答えた。痛みについて尋ねると、「痛くなかった」が68.1%と最も多く、「痛かった」は22.4%だった。次いで帝王切開で出産した人に、その痛みについて聞くと、64.5%が「痛かった」、28.9%が「痛くなかった」と回答した。出産後、いつから生理が始まったか尋ねると「平均7カ月」となった。母乳を与えていない人は平均3カ月ほどで生理が始まっているのに対し、授乳期間が6カ月ほどの人は生理再開まで6カ月かかっている。授乳期間が1年程度の場合は生理が1年以内に再開する人が大半で、授乳期間中に再開することも多い。母乳を与えている期間が長いほど生理の再開が遅いことがわかった。第二子、第三子がいる人に、出産後の生理再開までの期間について聞くと、第二子出産後の生理再開は平均6カ月、第三子出産後の生理再開は平均5カ月だった。第二子、第三子と出産経験が増えるほど、生理再開までの期間が早くなる傾向があるようだ。出産前と比べて、生理の状況に変化があったか聞くと、出産前に比べ生理が「軽くなった」29.9%、「重くなった」20.1%、「変わらない」50.0%だった。
2015年11月05日妊娠中もボディケアを通販サイト「サロンコスメ」では、妊婦のためのコスメ『ママズケア』シリーズの販売を11月2日より開始した。妊娠中は、体の変化に伴う肌トラブルに悩まされることも多い。そんな多くの不安や悩みを抱える妊婦に向けた『ママズケア』は、産後ケアセンターの産前産後管理士が監修。妊娠初期から出産期においての悩みに使える化粧品として、開発された。デリケートゾーンも忘れないでおなかや二の腕の美しいシルエットを目指すマッサージクリーム『ママズケアファーミングクリーム(税込4,320円)』やおなかやヒップに潤いを与えて乾燥を防ぐ『ママズケアストレッチケアクリーム(税込4,536円)』といったボディの悩みに答えるアイテムは、妊娠中も美しくありたい女性に欠かせない。また、スムーズな出産をサポートするデリケートゾーン柔軟オイル『ママズケアスムージングオイル(税込4,860円)』、産後の自然治癒力をサポートするデリケートゾーン用オイル『ママズケアアフターオイル(税込4,860円)』など、出産前後に「使っておいて良かった!」と思うに違いないアイテムもラインナップ。『ママズケア』シリーズは植物療法の理論をベースに東洋の植物や漢方をプラスし、厳選した植物を配合している。そのため妊娠中の敏感な肌やデリケートゾーンにも安心して使用できる。(画像はプレスリリースより)【参考】・サロン専売コスメの個人向け通販サイト「サロンコスメ」・株式会社イントゥプレスリリース
2015年11月03日妊娠・出産という女性特有のライフイベント時に「休めること」はもちろん大事ですが、その後、長く続く「子育てしながら働く数年、数十年」がどうなるか、あまり議論になっていないためです。これまで2回のコラムで、仕事と育児の両立を望む20代女性は「長い育休」ではなく、復帰後の「柔軟な働き方」を重視した方がいい、とお伝えしました。妊娠・出産という女性特有のライフイベント時に「休めること」はもちろん大事ですが、その後、長く続く「子育てしながら働く数年、数十年」がどうなるか、あまり議論になっていないためです。○子育てを終えた女性でも、キャリアアップが望める環境を前回のコラムで紹介したアメリカのワーキング・マザー・メディア社の調査は、子育て期に柔軟に働くことだけでなく、そういう経験をした人が、役員まで昇進している企業を評価しています。出産・子育て期にキャリアをスローダウンしても、その後、再び出世街道に戻って来られることが、男女平等の観点からは非常に重要だからです。日本では、今、出産後に仕事を辞めず会社に戻る女性を増やすため、努力している段階です。今後、10年、20年経ったとき、そういう女性達が会社の経営に関わる仕事ができるのか。問われてくるはずです。では、今の日本企業で出産後も平等な扱いを受けたい、と考える女性は、どうしたらいいのでしょうか。女性役員や女性部長はまだ少ない。子どもを持って上級管理職の仕事をしている女性はうんと少ない中では……。○「男性の働きやすさ」は「女性の働きやすさ」私はやっぱり「男性の働き方」に注目したいと思います。男性が休みを取れているかどうか、特に有給休暇をどのくらい取っているか気になります。たとえ普段は忙しくても、旅行や家族の行事、個人的な趣味や看病、介護などのために男性が休みを取っている。そういう職場なら、女性が妊娠・出産で休むことへの違和感は少ないでしょう。仕事以外の個人的な事情は、育児中の女性だけに生じるものではありません。ただ、女性の妊娠・出産は見た目に分かりやすいだけです。私がこれまで取材してきた例を振り返ると、男性のワーク・ライフ・バランスが取りやすい職場は、子育て中の女性も働きやすいことが多いのです。趣味のスポーツをするため早く帰りたい男性管理職が、部下の女性管理職の働き方を大らかに見守っていた例。若い男性が鬱病になった際、会社の制度を駆使して数カ月休職後に復帰をサポートした管理職のもと、出産した女性部下も次々復職していた例。男性が介護や子育てや趣味に関わりやすい職場ほど、子どもを持つ女性も違和感を持たずに仕事を続けていました。これから就職や転職で「女性が働きやすい職場」を探そうとしている方は、ぜひ「男性の働き方はどうですか?」と質問してみて下さい。そこに、ワーク・ライフ・バランスの本質が見えるはずです。○著者プロフィール●治部れんげ豊島逸夫事務所副代表。1974年生まれ。1997年、一橋大学法学部卒業。同年日経BP社入社。記者として、「日経ビジネス」「日経マネー」などの経済誌の企画、取材、執筆、編集に携わる。2006年~2007年、フルブライト・ジャーナリスト・プログラムでアメリカ留学。ミシガン大学Center for the Education of Woman客員研究員として、アメリカ男性の家事育児分担と、それが妻のキャリアに与える影響について研究を行う。またツイッターでも情報発信している。○【連載】25歳のあなたへ。これからの貯”金”講座25歳。仕事や私生活それぞれに悩み不安を抱える年齢ではないだろうか。そんな25歳のあなたへ、日本を代表するアナリスト・豊島逸夫とウーマノミクスの旗手・治部れんげがタッグを組んだ。経済と金融の最新動向をはじめ、キャリア・育児といった幅広い情報をお届けする特別連載。こちらから。
2015年11月02日マザーファーストは10月13日、「マタニティーライフ 妊娠中の本音とは? 」というテーマの調査結果を発表した。調査は10月12日にインターネット上で行われ、10代~40代の妊娠生活を経験した女性118名から回答を得た。はじめに「妊娠中にこれだけはやっておくべきだった」と思うことを尋ねたところ、「歯医者・美容院へ行く」(43.2%)が1位となった。また「資格を取る・産後の仕事について考える」という女性は30.5%いた。同社は「産後は家事や育児で大変・子供がいるとなかなか外で働けない」と指摘。「妊娠しているうちにお仕事のことも考えておくべきだったという方もいるようでした」と分析している。次に妊娠中に困ったこと、つらかったことを調査した。結果は5割以上の女性が「つわりがつらかった」と回答。「マタニティーブルーになった」という人も20.3%いた。さらに妊娠中に夫にしてほしかったことをあげてもらったところ、「思いやりの言葉・行動」(58.5%)という回答が最も多かった。2位は「家事手伝い」(57.6%)、3位は「重たい物をもってもらう」(46.6%)となり、同社は「妻への思いやりの気持ちをご主人にもってほしいという、ママさんたちの『本音』のようでした」とコメントしている。最後に妊娠中のエピソードについて自由回答で答えてもらった。調査の結果、「知らない方からの『頑張りやー』などの言葉」がうれしかったという意見があった。続いて「宅配スーパー等が無料になる」「駐車場の優先枠に止められること」など、妊婦ならではの特典をラッキーと感じたり、「やっと仕事を休める」と答えたりした人もいた。
2015年10月14日カネカはこのほど、菊花ポリフェノールを含有する菊花抽出物が、食事による尿酸値上昇を抑えるという研究成果が国際的学術雑誌「NUTRAfoods」に掲載されたことを明らかにした。プリン体の過剰摂取や過度の運動・ストレスは、尿酸値を上昇させ、高尿酸血症や痛風の発症リスクを高めることが明らかになっている。尿酸値の高い状態が続くと、激しい痛みを伴う痛風発作を生じたり、腎臓病やその他の病気を引き起こしたりするリスクが高まるとされている。一般的に、30歳以上の日本人男性の30%が尿酸値が高めの状態にあると言われており(※)、さまざまな病気のリスクを避けるためには、日々の生活の中で尿酸値の上昇を抑えることが非常に重要となる。今回の研究では、尿酸値が高め(5.5mg/dL以上8.0mg/dL以下)の成人男性を対象に、プリン体を多く含む食事と同時に、菊花ポリフェノールを含む食品(菊花ポリフェノール食)もしくは菊花ポリフェノールを含まない食品(プラセボ食)を摂取させ、尿酸値の上昇を比較した。その結果、試験開始前に特に尿酸値が高め(7.1mg/dL以上)の成人男性7名において、菊花ポリフェノール食を摂取した場合、プラセボ食を摂取した場合に比べて血中尿酸値の上昇が明らかに抑制されることが示された。特に摂取後60分、180分、240分時点で有意差があったとのこと。同社は今回の結果によって、「菊花ポリフェノールの効果に対する信頼性が高められた」としたうえで、今後は機能性表示食品素材としての開発を進めていく意向を示している。※高尿酸血症・痛風の治療ガイドライン第2版、日本痛風・核酸代謝学会ガイドライン改訂委員会、2010より
2015年10月07日女優の小雪が10月5日(月)、都内で行われた卵ブランド「きよら グルメ仕立て」の新CM発表会見に出席。今年7月に第3子となる男児出産後初の公の場となった。出産を祝福された小雪さんは「ありがとうございます」と恥ずかしそうに挨拶しつつ、3人を子育て中ということもあり「お弁当はまだ必要ではないけれど、時々作ります。キャラ弁も上手ではないですが、海苔でやったりします。喜びますよね」と母親としての奮闘を明かした。小雪さんは、2011年4月に俳優の松山ケンイチと結婚し、2012年1月に長男、2013年1月に長女が誕生。今年7月8日に第3子となる次男を出産したばかり。久々のイベント登壇に「ちょっとした間がありましたが、適度な緊張はいいもの。新鮮です」と喜びながら、産後とは思えぬスリムな体型を褒められると「まだ万全には戻っていないけれど、産後3か月くらいは無理に戻してはいけないので、これから徐々に運動を取り入れていきたい。今は栄養を沢山とっている最中で、エクササイズはこれからです」と謙遜しながら報告した。新CMでは母親役を演じ、5歳の子役と共演。早朝からの撮影で子役が眠がっていたそうで「寝かせて、コンディションが良くなってから撮ればいいのでは?と提案しました」と小雪さん。「子供は自然と一緒。その流れで本能的に生きているから、大人が手助けをしなければいけない」と母親ならではの知恵で乗り切った。可愛らしい猫の形に整えたケチャップごはんでオムライスを作るシーンもあるが「絶対に“作って!”と言われそう。実はその作り方も撮影現場で聞いておきました」と優しい母親の表情で振り返った。(text:cinemacafe.net)
2015年10月05日前回に続いて、働きながら子育てしたい20代女性向けに、会社選び、職場選びのポイントをお伝えします。転職や異動先を考える際の参考にして下さい。○産後も仕事を続けたい女性におすすめの働き方育児しながら、やりがいのある仕事を続けたい……という方には、フレックス勤務ができる会社や職種を選ぶことをお勧めします。フレキシブル=柔軟に働けるというのは、場所や時間を自分で選べる、ということです。具体的に言うと「場所の自由」とは、在宅勤務やサテライトオフィス、外出先のカフェなどを使って仕事ができるということです。通勤時間を短縮したり、顧客訪問した際に近くで事務作業をすませることができたりと、効率的です。「時間の自由」とは、仕事を始める時刻や終える時刻を自分で選べることを指します。通勤ラッシュを避けて早めに出勤する代わりに夕方早めに帰るとか、勤務日数を週4日にする代わり毎日10時間働く、といったことが考えられます。○海外の「ママが働きやすい会社」が持つ特徴とは9月初旬、アメリカのワーキング・マザー・メディア社が「ワーキング・マザー・ベスト100社」を発表しました。同社は毎年「ママが働きやすい会社」を調査、結果を公表しており、今回が30回目。子育てを経験した女性が企業内で昇進できていることも重視しています。今年ベスト入りした会社では、「従業員の4人に3人がフレックス勤務を利用している」そうです。(参考:)私は8年前、アメリカの共働き夫婦の先進事例を取材しました。子育てをしながら管理職や専門職に就いている人の多くが、男性も女性も在宅勤務などの「フレックス勤務」を使っていました。テクノロジーを活用し、時間と場所にとらわれない働き方をすることで、最大限の成果を上げる、という発想が根付いていたのです。○楽しみながら育児も仕事もこなせる環境を探そう日本でも、IT機器を活用すれば、多くのオフィスワークは自宅で行うことができます。日本の場合、課題は技術ではなく文化でしょう。技術的には柔軟な働き方が可能なのに、長く会社にいるほど「頑張っている」と評価する古い文化が邪魔をしているのです。日本企業の管理職や役員から、フレックス勤務導入を嫌がる理由を聞く機会もありました。しかしながら、情報漏洩リスクを除いてほぼ全てが、これまでのやり方を変えたくないための言い訳と映りました。皆さんの今の職場や上司は、出産・育児をしながら働き続ける人を、正当に評価できているでしょうか。「オフィスの机の前に座っていること」ではなく「その人が上げた成果」をちゃんと見ているでしょうか。ここが、将来、皆さんがやりがいをもって働きながら育児も楽しめるかどうかの見極めポイントです。もしそうではないなら、フレックス勤務ができるような仕事を、社内外で探すことをお勧めします。20代なら、まだ遅くはないはずですから。○著者プロフィール●治部れんげ豊島逸夫事務所副代表。1974年生まれ。1997年、一橋大学法学部卒業。同年日経BP社入社。記者として、「日経ビジネス」「日経マネー」などの経済誌の企画、取材、執筆、編集に携わる。2006年~2007年、フルブライト・ジャーナリスト・プログラムでアメリカ留学。ミシガン大学Center for the Education of Woman客員研究員として、アメリカ男性の家事育児分担と、それが妻のキャリアに与える影響について研究を行う。またツイッターでも情報発信している。○【連載】25歳のあなたへ。これからの貯”金”講座25歳。仕事や私生活それぞれに悩み不安を抱える年齢ではないだろうか。そんな25歳のあなたへ、日本を代表するアナリスト・豊島逸夫とウーマノミクスの旗手・治部れんげがタッグを組んだ。経済と金融の最新動向をはじめ、キャリア・育児といった幅広い情報をお届けする特別連載。こちらから。
2015年10月05日エン・ジャパンは17日、「職場のジェンダーハラスメント」の調査結果を発表した。対象は、サイト利用者の女性1,037名。期間は、7月23日~8月26日。○女性であることが不利と感じたことが「ある」が過半数以上「働く中で、女性であることが不利だと感じたことはあるか」を聞いたところ、54%が「ある」、46%が「いいえ」と回答した。婚姻別では、既婚者が58%、未婚者が52%となった。不利だと感じている人に理由を聞いたところ、1位は「出産後に仕事を続けにくい」(49%)だった。次いで、2位は「給与・待遇に差を感じる」(48%)、3位は「出世が難しい」(40%)と続いた。婚姻別で差が出た項目は、「出産後に仕事を続けにくい」で既婚者が62%だったのに対し、未婚者では38%となった。「出世が難しい」では、未婚者が44%で既婚者の35%を上回った。年代別にみると、「給与・待遇に差を感じる」の項目は、40代が50%で1位となり、年齢が上がるにつれて増加した。「出世が難しい」においては、20代が45%で最多となり、年齢が下がるにつれて割合が高くなった。「女性が働きやすい職場にするために必要だと思うことは何か」を聞いたところ、「職場復帰支援の充実」(55%)が最多となった。以降、「短時間勤務制度の充実」(54%)、「育児休暇制度の充実」(53%)と続いた。婚姻別に差が項目は「短時間勤務制度の充実」。既婚者が64%に対し未婚者が46%で、18ptの差があった。年代別では、年代が上がるにつれて増加した項目は、「男性社員の意識改革」(20代:37%、30代:49%、40代:50%)、「管理職の意識改革」(同:34%、45%、48%)、「女性社員の意識改革」(同:24%、38%、42%)となった。
2015年09月24日「ポイズ(R)」シリーズの徳用パックが発売日本製紙グループの日本製紙クレシア株式会社は、10月1日より、秋の新商品・リニューアル商品を発売する。吸水ケア専用品として、多くの女性から支持を得ている『ポイズ(R)パッド』のラインアップを拡充、『軽快ライト(吸収量55cc)』『安心スーパー(吸収量220cc)』『超吸収ワイド(吸収量300cc)』のお徳パック(大入り枚数品)を全国にて新発売する。「ポイズ(R)」は、日本で初めて発売されたナプキンタイプの吸水ケア専用品で、妊娠中や産後、女性ホルモンの変動などによる排尿トラブルで悩む女性が多いことから、安心して毎日を過ごすことができ、いつまでも、内面から美しい女性であるために、心地よく過ごせるように開発された。くしゃみをした拍子でも安心サポート表面シートには、素肌と同じ弱酸性のやわらか表面シートを採用しているため、全面通気性のためムレにくく、肌にやさしい「素肌と同じpH値の弱酸性シート」を採用した。吸水スピードが速く、逆戻りしないため肌への負担を軽減。さらに、しっかり立ち上がる立体ギャザーで横モレをガード、銀イオン配合の抗菌・消臭シートと消臭ポリマーで気になるニオイ対策も施された安心設計である。この度、まとめ買いの需要が多いことから、『軽快ライト』『安心スーパー』『超吸収ワイド』の3種類を拡充することにより、『ポイズ(R)パッド』の全てのラインアップに徳用パックを揃え、妊娠中から産後までのトータルでサポートする安心の品揃えとなった。(画像はプレスリリースより)【参考】・日本製紙クレシア株式会社ニュースリリース・日本製紙クレシア株式会社プレスリリース/日経プレスリリース・尿モレ・吸水ケアなら「ポイズ(R)」
2015年09月19日エン・ジャパンはこのほど、「エンウィメンズワーク」にて「職場のジェンダーハラスメント」をテーマとしたアンケートの結果を発表した。調査は7月23日~8月26日、同サイト利用者の女性1,037名を対象にインターネットにて行われた。○54%が「職場で女性は不利」と感じた経験アリはじめに、「働く中で、女性であることが不利だと感じたことはありますか?」と尋ねたところ、54%の女性が「ある」と回答した。婚姻別では既婚者58%、未婚者52%と、既婚者のほうが性別によるギャップを感じていることがわかった。○不利な理由1位は「出産後に仕事を続けにくい」続いて、不利だと感じている人にその理由について尋ねたところ、「出産後に仕事を続けにくい(49%)」が最も多く、特に既婚者から多くの票を集めた。具体的なコメントには「保育園にお迎えに行く時間などの制限があり、通勤時間を計算すると転職活動で応募できない企業が多い。仕事と育児の両立は本当に難しいな、と実感しています」(27歳、既婚)、「産後の復帰が希望通りにいかないため同じ店、部署で復帰できない、転勤がある」(30歳、未婚)、「塾業界のため、夜が遅く、女性にとっては結婚後働きにくい。出産後はさらにそう。勤務時間が毎日終電近くになるので保育所に預けることもできない。ほとんどの女性の先輩は妊娠を機に退職していて、私もそうせざるを得なかった」(33歳、既婚)といった声が多数挙がっていた。次に多かった理由は「給与・待遇に差を感じる(48%)」で、こちらは年代が上がるに連れて増加する傾向がうかがえた。「女性が得意とされる仕事(事務、接客や感情労働、調査、絵や文章の創作等)は資本主義的に高く評価されず、男性の得意なこと(残業、飲み会、電車通勤、数値目標達成)はお金に結びついていて仕事に有利だから」(32歳、未婚)、「自分の方が明らかに仕事をしているのにも関わらず、男性(特に家庭を持っている)であるだけで給与面では手厚かった」(33歳、未婚)、「派遣社員で何社か就業させていただきましたが、雑務等はまだまだ男性は全くしない環境にあります」(44歳、未婚)など、多くの体験談が寄せられた。3番目に多かった理由は「出世が難しい(40%)」。具体的なコメントには「結婚・出産後は仕事を続けやすい環境にあるが、任される仕事については制限されてしまうので女性の出世は難しいと感じます」(22歳、未婚)、「『女性だから、いつ辞められるか不安だから雑用などの仕事しか任せられない』など直接言われたこともあったから」(32歳、未婚)、「任される仕事がある程度のレベルに押さえられ、評価は男性社員との評価と根本的なスタートラインが違う、と感じた事があった。アピールできる場が少なく、その点で出世や昇給などに不利な点を感じた事があった」(39歳、未婚)といった意見が並んだ。○女性が働きやすい職場にするために必要なこと最後に、「女性が働きやすい職場にするために必要だと思うことは何ですか?」と質問したところ、「職場復帰支援の充実(55%)」「短時間勤務制度の充実(54%)」「育児休暇制度の充実(53%)」など、制度が整うことで、安心して働き続けられるという意見が上位に並んだ。婚姻別で見ると、既婚者のポイントが高かったのは「短時間勤務制度の充実(既婚者: 64%、未婚者: 46%)」や「在宅勤務制度の充実(同: 39%、26%)」などで、働き方の自由度を高めたいという意見。また、年代別では「男性社員の意識改革(20代: 37%、30代: 49%、40代: 50%)」「管理職の意識改革(同: 34%、45%、48%)」「女性社員の意識改革(同: 24%、38%、42%)」といった項目で、年代が上がるに連れて増加する傾向がうかがえた。
2015年09月18日性交渉のときに生じる痛みを「性交痛」という。デリケートな問題であるため、性交痛で悩んでいても誰にも相談できずにいる女性も多いのではないだろうか。そこで今回は、女性の性交痛の原因と治療法について、なおえビューティークリニック・院長の喜田直江医師に伺った。○妊活にも影響しかねない「性交痛」とは?通常、最初の性交渉で処女膜が破れるときに痛みが生じるが、一度破れてしまうと痛みはなくなるものとされている。喜田医師によれば、仮にしばらく性交渉をしていない期間があったとしても、処女膜が元に戻って痛みが復活することはないという。一方、何らかの理由で性交渉のたびに性交痛があるという女性もいる。痛みがあると、性交渉が楽しめないどころか、苦痛や恐怖心を伴う可能性もあるので深刻な問題だ。そもそも性交痛を理由に婦人科を受診してよいものか、という疑問を持っている人もいるかもしれない。これに対し、「性交痛の症状でクリニックに来られる女性も多いですね。中には、妊娠はしたいのに性交痛によって性交渉ができずに悩んでいる方もいらっしゃいますので、切実な問題だと思います」と喜田医師。○性交痛の原因と治療法性交痛の原因は、主に次の2つが考えられるという。原因1.処女膜のつっぱりが強い「処女膜強靭(じん)症」まず、処女膜の形状に問題があって痛みが生じている場合だ。「処女膜はリング状なのですが、通常であれば薄いので簡単に破れてしまうものなんです。最初の性交渉時に破れる女性が多いですが、実は手で触るだけで破れる人もいるほど。一度破れてしまえば、処女膜が膣の大きさまで広がるようになるので、痛みもなくなります」と、喜田医師は解説する。一方で処女膜が厚すぎて破れない場合もあり、これを「処女膜強靭症」という。「処女膜強靭症の方は、処女膜のつっぱりが強くて簡単には破れないので、強い痛みを伴うことが多いです。また、何回も性交渉を重ねたからといって自然に破れるものではなく、手術が必要になります」。その手術を「処女膜切開術」といい、人工的に処女膜を切ってつっぱりを取り除く内容となる。手術時間は15分から20分ほどで、術後1カ月くらいで痛みを伴わずに性交渉ができるようになるという。原因2.更年期による「女性ホルモンの減少」40代以降で更年期にさしかかると、次第に女性ホルモン(エストロゲン)の分泌は低下していく。それも性交痛の原因の1つだという。「女性ホルモンが減少すると、膣粘膜からの分泌物の量も減り、うるおいがなくなります。さらに膣壁のコラーゲンも減少するので、膣が萎縮して硬くなり、乾燥することに。そうした膣の状態が性交痛を引き起こしているのです」。治療では、症状に応じて、潤滑ゼリーでうるおいを与える処置や、女性ホルモンの量を増やすためのホルモン補充療法などが行われる。なお症状が重い場合は、レーザー治療も選択肢の1つ。炭酸ガスレーザーを照射して膣を若返らせる方法で、膣壁の血流を改善し、膣分泌物を増やしてうるおいをもたらすという。これら2つの原因以外にも、「小陰唇肥大」といって、膣の入り口の左右にあるヒダ(小陰唇)が大きいために、性交渉時に巻き込まれて痛みを伴うこともあるそうだ。この場合は、小陰唇の大きい部分を切除する手術をすれば痛みは改善されるとのこと。また、ストレスなど精神的なことが影響して膣のうるおいが低下し、痛みが生じている可能性もあるという。○産後の女性ホルモンと性欲の関係一方で産後の女性は、女性ホルモンの影響により一時的に性欲が減退するといわれている。そこに育児の忙しさや疲労などが重なると、膣のうるおいがなくなって痛みの原因になるほか、性交渉そのものに興味がなくなったり、嫌悪感を抱いたりすることもあるという。ただ、これは産後の女性であれば誰にでも起こり得ることで、一般に授乳期間を過ぎれば元に戻るので心配しなくてもよいとのこと。ただし、「その間のパートナーとのコミュニケーションには配慮が必要です」と喜田医師。「男性はホルモンの影響を受けていないわけですから、女性側がただ拒否する態度を取ってしまうと、夫婦間に壁ができてしまったり、セックスレスの原因になったりすることもあります。お互いに理解し合うことが大切ですね」。性交渉に関する悩みは、家族や友達など親しい間柄であっても相談しづらいものだろう。ただ性交痛の場合は、肉体的にも精神的にも負担が大きく、ずっと続くようであればトラウマ(心的外傷)にもなりかねない。気になる症状がある人は、1人で悩まずに婦人科を受診してみよう。※画像は本文と関係ありません○記事監修: 喜田直江(きだ・なおえ)2001年に京都府立医科大学卒業後、産婦人科医として多数の分娩・手術症例を経験。2003年からは形成外科医として、形成外科の基本から縫合の技術まで幅広く習得。2006年より大手美容外科に勤務し、美容外科・美容皮膚科全般において経験を積んだ。特に婦人科系の美容手術は、日本でも有数の症例数を誇る。2011年10月、東京都・銀座でなおえビューティークリニックを開院。婦人科形成医療を通して多くの女性患者の悩みを解消し、"女性であることの幸せ"を提供し続けている。
2015年09月16日IBJとディップはこのほど、共同で実施した「結婚後の女性の働き方」に関する意識調査の結果を発表した。調査は8月16日~19日、IBJの婚活サービスを利用する20代~40代の未婚男女1,012名(男性523名、女性489名)を対象に行なわれた。○男女ともに「専業主婦」を希望せず妻の働き方についての理想を「結婚後~妊娠まで」「妊娠・出産後」「子供が育ってから」の3つのタイミングに分けて質問したところ、男女ともに「専業主婦」を希望する割合は低く、最も多い時でも「妊娠・出産後」で男性は15%、女性は14%という結果に。結婚後に女性が働くことに男女とも賛成意見が多いことが明らかとなった。○妊娠するまでは「正規雇用」が理想女性の働き方について、結婚後、妊娠するまでは男女ともに6割以上が正規雇用での仕事を希望しているが、その理由を探ったところ、最も多かったのは「貯蓄のため(男性36%、女性37%)」で、妻の妊娠・出産育児に備えて女性がフルで働けるうちに貯蓄をしておきたいという考えがうかがえる結果となった。一方、妻がアルバイト・パートで働くことを希望する割合は、「結婚後、妊娠するまで」から「妊娠・出産」にかけて男性は19%、女性は17%と急増。その理由について尋ねたところ、男性は「生活費のため(29%)」、女性は「家事育児に集中するため(27%)」が最多回答となった。男性は少しでも生活費の足しになるよう、妻にアルバイト・パートでの仕事を希望しており、一方女性は、母親として育児に専念しつつも仕事を辞めて専業主婦になる気持ちは薄いことがうかがえた。なお、妻がアルバイト・パートでの仕事をした際の理想の年収については、男女ともに「男性400~799万、女性200万円未満」という意見が多く、おおよそ600万~1,000万円程度の世帯年収であれば出産後も生活できるという考えが読み取れた。○妻の勤務日数は「週3~4日」が理想次に、妻の非正規雇用での勤務を希望する男女を対象に、妻の理想の勤務日数について尋ねたところ、男性の75%、女性の82%が「週3~4日程度の勤務」を理想としていることがわかった。また、重視する条件についても、「勤務時間(男性40%、女性47%)」を重視するという回答が最も多く、次いで男性は「(妻にとっての)やりがい(25%)」、女性は「家までの距離(18%)」という結果となった。
2015年09月15日ディップとSTRIDEはこのほど、「女性が本当に働きやすい職場」に関する調査結果を発表した。調査は8月24日~9月2日、『はたらこねっと』ユーザーの未婚女性400名と、『Woman&Crowd』ユーザーの既婚女性400名を対象に、インターネットで実施された。○女性7割が「結婚出産後は今の職場で働きたくない」と回答調査ではまず、未婚女性を対象に「今後、自身が結婚や出産を経ても、現在の職場で働き続けたいと思いますか?」と質問したところ、32%が「思う」と回答。その理由として、「今の仕事が好きで、そのまま続けたいから」や「社内の人たちの理解・サポート体制があるから」が共に30%で最多となった。一方、「思わない(68%)」と回答した人は、「今の仕事自体を辞めたいと思っていたから(28%)」や「給与など今の会社の条件がよくないから(25%)」という人が多かった。また、「社内の人たちの理解・サポート体制がないから」や「働くママ・パパへのサポート制度が整っていないから」は共に13%にとどまり、結婚や出産後も今の会社で働き続けるかどうかは、会社からのサポート体制だけではなく、仕事のやりがいも重要であることが分かった。○結婚出産を機に「退職・転職」した人、77%次に、既婚女性を対象に「結婚や出産を機に、退職や転職を経験しましたか?」と尋ねたところ、77%が「経験した」と回答した。退職や転職を選んだ理由については「働くママ・パパへのサポート制度が整っていなかったから(23%)」が最も多く、次いで「当時の仕事自体を、辞めたいと思っていたから(19%)」「社内の人たちの理解・サポート体制が無かったから(11%)」と続いた。○会社に望むサポートは「産休・育休・時短勤務」最後に、未婚女性・既婚女性それぞれを対象に「今結婚・出産・育児を迎える際、職場でのどのようなサポートがあれば、働き続けやすいと思いますか?」と質問したところ、共に「会社が産休・育休を取るように積極的に動いてくれる」「時短・フレックスタイム制の導入などで働く時間を決められる」という回答が上位となった。また、「社内に保育施設がある」という項目に関しては、未婚女性が16%だったのに対し、既婚女性は28%と高く、両者の回答に大きな差がうかがえた。
2015年09月11日オウチーノ総研はこのほど、「出産後の展望」に関するアンケート調査の結果を発表した。同調査は、首都圏(東京都、神奈川県、埼玉県、千葉県)在住で、20~35歳の子どもがいない就労中の女性511名を対象にインターネット上で実施したもの。調査期間は8月11日~25日。まず、「今後出産をしたら、出産後も働きたいと思うか」を尋ねたところ、74.6%が「働きたい」と回答した。内訳を見ると、「今の仕事を続けたい」(43.1%)、「今とは違う仕事をしたい」(13.9%)、「パート・アルバイトをしたい」(9.2%)、「在宅ワークをしたい」(6.3%)、「独立・起業をしたい」(2.1%)という結果となっている。そこで、「出産後も働きたい」と回答した人を対象に「復職するタイミングはいつ頃が理想か」を聞くと、80.6%が「出産後3年以内」(「出産後すぐ」「出産後1年以内」を含む)と回答。理由は「あまりブランクをあけたくないから」が最多となった。また、「子どもが何歳になったら、保育園もしくは幼稚園を利用し始めたいか」を尋ねると、「3歳未満で保育園を利用したい」が42.8%で最も多かった。次に、「仕事と子育ての両立をさせるためには、何が大切だと思うか」を尋ねたところ、「夫の子育て・家事への参加」が51.3%と約半数を占めた。次いで、「会社の制度の充実・活用」(31.9%)、「保育園の施設・サービスの充実・活用(待機児童問題の解決を含む)」(18.2%)、「妻の仕事に対する夫の理解」(11.7%)となっている。続いて、「出産後も働きたい」と回答した人を対象に「夫、もしくは夫になる人に、育休を取得してほしいと思うか」を尋ねると、「そう思う」は17.8%、「どちらかというとそう思う」は31.2%となった。あわせると、およそ2人に1人が夫に育休を取得してほしいと考えていることがわかる。育休を取得してほしい理由には、「夫婦が協力して子育てするべきだと思うから」「1人は不安、大変だから」といった意見が上位にあがっている。一方、育休を取得してほしいと思わない人にその理由を聞くと、「働いてほしいから」という声が最も多かった。
2015年09月07日今年5月に第2子となるシャーロット王女を出産したイギリス王室のキャサリン妃は、産後約9時間半の早さで退院したと報道されました。日本では産後1週間程度の入院が一般的であることを考えると、異例の早さに感じられますね。ただし欧米では、産後すぐに退院をして自宅でゆっくり休むことが主流の国も多いようです。キャサリン妃が無痛分娩(ぶんべん)かどうかの公式発表はありませんが、一般に無痛分娩の場合は、産後の回復が早いので入院期間も短くて済むとされています。そこで今回は、無痛分娩にまつわる出産事情についてお話ししたいと思います。○日本では大正時代から無痛分娩が行われていた!?無痛分娩は、1853年にイギリスのヴィクトリア女王がクロロホルム麻酔を用いて出産したことをきっかけに、ヨーロッパに広まったといわれています。その後、1940年代のアメリカでは、現代の主流である硬膜外麻酔(背中から脊髄に注射する麻酔法)による無痛分娩が行われていたようです。日本はというと、1916年(大正5年)に歌人の与謝野晶子さんが五男を無痛分娩で産んだという記録があり、これが日本で最初の無痛分娩と考えられています。○日本と海外の普及率の違いでは現代の日本における無痛分娩は、どのくらい広まっているのでしょうか。厚生労働科学研究の一環として行ったアンケート調査(2008年)の結果によって推計される無痛分娩を受けた割合は、2.6%でした。欧米の調査によると、フランスでは経腟(ちつ)分娩(膣を経由する分娩)をした女性の約80%(2010年)、アメリカでは経腟分娩をした女性の約61%(2008年)と高い割合で実施されています。また、ノルウェーでは全分娩の26%(2005年)、イギリスでは全分娩の23%(2006年)、ドイツでは全分娩の18%(2002~2003年)と国によって異なる傾向になっています。一方、アジアの調査では、シンガポールで全分娩の16%(1997~1999年)、香港と台湾で全分娩の9%(1997~1999年)というデータが報告されています。○日本での普及を妨げる3つの理由特に欧米に比べて無痛分娩を受ける割合が低い日本ですが、これには次のような理由があると考えられます。その1.分娩にかかる費用現在もっとも無痛分娩が普及している国といわれるのが、フランス。フランスでは、公立病院で出産する場合、妊娠・出産にかかる費用を保険でカバーでき、全額無料となります。これには、無痛分娩や不妊治療(一定の条件のもと)なども含まれます。一方、日本では妊娠・出産は保険が適応されず、自己負担が基本となります(妊婦健診費用の一部を助成する制度はあり)。さらに無痛分娩をする際は、通常の分娩費用に加えて、個人施設で0~5万円程度、一般総合病院で3~10万円程度かかり、病院によっては15万円以上加算されることも。ちなみに、シンガポールや香港は日本より高い普及率のようですが、富裕層が無痛分娩を選ぶ傾向にあるといいます。これらのことから、費用の問題が無痛分娩の普及を妨げている一因といえそうです。その2.分娩施設&麻酔科医の状況分娩する病院というと、テレビで、きれいでアメニティーが充実していて食事がおいしい施設が紹介されていて、そういったところを想像する人もいるかもしれません。日本では、そのように環境が整った施設はベッド数が19床以下の小規模であることがほとんど。そして、日本の分娩の約半数がそのような施設で行われていますが、小規模ですので1施設あたりの医師の数が少ないことも多いです。一方、総合病院の場合は合併症のある患者さんが多いので、無痛分娩までなかなか手が回らないのも現状でしょう。突出して無痛分娩の普及率が高いのはフランスとアメリカですが、いずれも麻酔科医の数が日本より多い国です。人口あたりの麻酔科医の数を比較すると、ともに日本の約2.5倍もの数の麻酔科医がいるといわれるほど。そのため、日本より無痛分娩に携わる麻酔科医の確保がしやすいといえます。その3. 分娩に対する考え方日本には、我慢を美徳とする風潮があります。"お腹を痛めて出産してこそ母性が生まれる"といった偏った意見もあります。そのため、無痛分娩や帝王切開を恥ずかしいとする方もいるのです。妊婦健診の時に、付き添いで来た母親から「無痛分娩を選択するのはわがまま」「ぜいたく」という声を聞くことがあります。以前に比べると、"分娩の痛みを我慢する必要はない"という意見が出てくるようになったとはいえ、まだまだ無痛分娩に対する消極的なイメージもあるようです。○無痛分娩について無痛分娩は全く痛みがないのかと尋ねられることがあります。「無痛」といっても、陣痛と呼ばれる子宮収縮がないと分娩に至りません。麻酔薬のおかげで痛みをほとんど感じない方もいれば、子宮収縮時の圧迫感を痛いと感じる方もいらっしゃいます。ほかに通常のお産と違うのは、麻酔投与中は麻酔のために動くことができないことや、分娩進行がゆっくりになるために吸引分娩が通常の出産より多くなるという報告があります。一方で痛みの緩和以外のメリットとしては、陣痛の痛みがやわらぐことによって体力が温存できる点があげられます。また、痛みによるパニックや血圧上昇がないため、ストレスなく分娩に至りやすいといえます。無痛分娩にはさまざまな意見があると思いますが、元気に赤ちゃんに会えるように産婦人科医はいつも気を配りながらお手伝いをします。無痛分娩だから危険が増すというイメージがなくなればいいと思います。※無痛分娩の普及率は日本産科麻酔学会ホームページのデータを参考にしています※画像は本文と関係ありません○記事監修: 疋田裕美(ひきだ・ひろみ)日本産婦人科学会認定医、母体保護法指定医九州大学医学部卒業後、九州大学付属病院、板橋中央総合病院での勤務を経て水口病院産婦人科に勤務。150名以上の女性医師(医科・歯科)が参加するEn女医会の会長も務め、ボランティア活動などを通じて、女性として医師としての社会貢献を目指した活動に従事する。
2015年09月04日調査機関「フリーキャア総研」を運営する「もしも」はこのほど、出産未経験女性の働き方意識についての調査結果を発表した。同調査は7月23日~24日、10~30代の出産未経験女性を対象にインターネット上で実施し、900名(未婚女性636名、既婚女性264名)から有効回答を得た。まず、「出産後、どのように働きたいと考えているか」という質問に対し、未婚女性は「フルタイム」を希望している人が34.3%で最も多かった。一方、既婚女性では「働きたくない」が最多の26.5%となっている。結婚前は「出産後も今と異なる働き方は想像できない」という理由からフルタイムを選択しているが、結婚し出産のイメージが膨らむと、働くのが難しいと考える女性が多いことがうかがえる。次に、「出産後の働き方に備えて取り組んでいることはあるか」を尋ねたところ、約3割が「取り組んでいることがある」と回答。出産未経験でありながらも将来のことを見据えて、備えを取っている人がおよそ10人中3人はいることがわかる。この結果は未婚・既婚に関わらず、ほぼ同一だった。そこで、「出産後の働き方に備えて取り組んでいること」の内容を聞くと、1位は「働きやすい会社への転職活動」(未婚51.4%、既婚40.7%)、2位は「資格取得の勉強」(未婚27.4%、既婚24.7%)が結婚前・結婚後ともに同順位だった。1位に入った「働きやすい会社への転職活動」は、未婚女性でも約半数を占めており、結婚前から出産後の働きやすい環境を求めていることが判明した。また、未婚女性の3位には「インターネットで収益をあげる勉強」(24.0%)、既婚女性の3位には「出産・育児中の会社制度の調査」(21.0%)があがっている。最後に、対象者全員に「自分が出産する頃、どのような社会環境になっているとうれしいか」と尋ねたところ、36.6%が「待機児童ゼロ / 保育施設の充実」と答えた。コメントでは「子供を施設に預けて働きたい」という声が寄せられている。2位以下には、「長期の育児休暇」(29.9%)、「男性の育児休暇取得がしやすい環境」(25.7%)が続いた。これらについては、「出産した友人の話を聞いていると大変そうなので不安」「社会環境が整えば高齢化対策にもなると思う」というコメントも見られた。
2015年09月03日オウチーノは8月28日、「『出産後の展望』に関するアンケート調査」の結果を発表した。調査は8月11日~25日、首都圏在住の20~35歳の子どもがいない女性511名を対象にインターネットで行われた。○74.6%の女性が「出産後も働きたい」「今後出産をしたら、出産後も働きたいと思いますか?」と聞くと、「今の仕事を続けたい」(43.1%)、「今とは違う仕事をしたい」(13.9%)、「パート・アルバイトをしたい」(9.2%)、「在宅ワークをしたい」(6.3%)、「独立・起業をしたい」(2.1%)、「働きたくない」(12.7%)、「出産はしない予定」(12.7%)という結果になった。出産後も働き続けたいと考えている人は74.6%にものぼった。「出産後も働きたい」と回答した人を対象に、「復職するタイミングはいつ頃が理想ですか?」と質問したところ、「出産後すぐ」は15.0%、「出産後1年以内」は35.2%、「出産後3年以内」は30.4%、「子どもが小学校に入学してから」は13.1%、「子どもが中学校に入学してから」は4.2%、「子どもの義務教育が終了してから」は2.1%だった。80.6%が「出産後3年以内」に復職したいと考えていることが分かった。「『仕事と子育ての両立』をさせるためには、何が大切だと思いますか?」という質問をすると「夫の子育て・家事への参加」が最も多く、51.3%と半数を超えた。「夫、もしくは夫になる人に、育休を取得してほしいと思いますか?」と聞いたところ、「そう思う」もしくは「どちらかというとそう思う」と回答した人を合わせると49.0%だった。2人に1人が夫にも育休を取得してほしいと思っていることが分かった。
2015年08月31日日本では「やせている=美しい」という風潮があるものの、やせすぎてしまうと出産に影響が出てしまう。しかも、特に危惧しているのは赤ちゃんへの影響。そう警鐘を鳴らすのは、『ママと赤ちゃんにやさしい 産前・産後のボディケアとビューティーメソッド』(本田由佳著、上田康夫監修、あさ出版)の著者。たしかにやせている方が美しく見えるかもしれないけれど、出産はそれ以上に大切なこと。やはり正しい知識をつけておくことは不可欠です。■体重コントロールはなぜ必要?「ママになっても体型を崩したくない」「太りすぎたら産後にやせるのが大変」そう思う方は多く、産婦人科でも体重管理が徹底されるため、「体重はできるだけ増やさない方がいい」と考える人は少なくありません。しかし妊娠中に適切に体重を増やさないと、低出生体重児(2,500g未満で産まれてくる赤ちゃん)が生まれる可能性が高くなるそうです。低出生体重児は、将来、生活習慣病になりやすいなどのリスクがあるのだとか。やせすぎで体重増加不良のおなかのなかにいた赤ちゃんは、母体から充分な栄養を与えられず、低栄養にさらされることに。からだも、低栄養でもしっかり吸収できるように、省エネ体質になってしまうのだそうです。ところが産まれてくるのは、多くの食料であふれた飽食の日本。体質と環境がミスマッチを起こし、糖尿病や肥満などの生活習慣病になりやすくなるわけです。■太りすぎても出産が大変になるとはいえ、妊娠して太りすぎてしまうのもNG。妊娠中に太りすぎると、妊娠糖尿病になる可能性が高くなり、妊娠高血圧症候群や早産のリスクも高まるとか。さらに赤ちゃんが4,000g以上の巨大児になってしまったり、産道に脂肪がつきすぎたりすることも。これらが原因で、「陣痛が弱まり出産時間が長くなる」「出産時に赤ちゃんがなかなか出てこず、帝王切開になる」といったこともあるといいます。つまり、妊娠期のやせすぎにも太りすぎにもさまざまなリスクがあるということ。だからこそ、しっかりした体重コントロールが必要なのです。■妊娠中に増える体重の内訳は?妊娠中に増える体重の中身は、「胎児」、「羊水」、胎児に栄養や酸素を送る「胎盤」と「たんぱく質」。さらに「水分量」は妊娠前の1.5倍に、「体脂肪」は標準体系の人で3~4g増えるそうです。「妊娠中に体脂肪が増えるのはいやだ」と思う気持ちも理解できますが、体脂肪はとても大切だということです。そして産後は、2~3時間おきに授乳するなど、相当な体力が必要になります。そのときには体脂肪を燃やしてエネルギーにするため、妊娠中に体脂肪を蓄えておくことはとても大切なのです。なお、必要な体脂肪は、やせている人は4~5kg、標準の人は3~4kgくらい。これは、適切な食事で、適切な体重増加料を実現すると自然に身につくそうです。*産前・産後のボディケアについ知らないことは、意外に多いもの。本書に目を通して知識を身につけ、安全な出産を実現させたいものです。(文/印南敦史)【参考】※本田由佳(2015)『ママと赤ちゃんにやさしい 産前・産後のボディケアとビューティーメソッド』あさ出版
2015年08月28日夫婦にとって、子どもを何人持つかはライフプランに大きくかかわるテーマです。「長男(長女)にきょうだいを産んであげたい」、「体力や経済面に不安があるから第二子は望まない」など、夫婦によって子どもの人数に対する考え方はさまざま。こうした“子どもの人数”への関心は海外でも低くないようで、夫婦が“なぜ第二子を持たないと決めるのか”について、ドイツで興味深い研究が発表されて話題になっています。今回は海外メディア『The Express Tribune』を参考に、第二子を持たないという選択と、その理由について考えていきたいと思います。■第一子出産後に満足度は平均1.4P低下その研究とは、ドイツのマックス・プランク人口統計学研究所(MPIDR)が発表した、「最初の子どもが生まれて1年の間に生活満足度が低下したカップルほど第二子を持つ確率が低い」というもの。同研究所の主任研究員、ミルスキラ氏は「最初の子どもが生まれ、初めて経験する親としてのさまざまな出来事が、その後の夫婦の家族計画に大きな影響を与えていると考えられます」と指摘しています。この研究は、SOEPと呼ばれるドイツの大規模な統計調査のデータをもとに行われました。毎年2万人の生活満足度を、0から10までの11段階で評価するものです。この調査によると、最初の子どもが生まれたあと、夫婦の生活満足度は平均で1.4ポイント低下していました。そして、満足度が変わらない、または増加した夫婦の66%が第二子をもうけているのに比べ、満足度が3ポイント以上低下した夫婦がその後の10年間の間に第二子を持つ確率は42%まで低下しているとのこと。第一子出産後のこの2つの数字の落差は、なんと離婚や失業、パートナーの死によるそれよりも大きいというのです。赤ちゃんを育てるということは、楽しいだけではありません。子どもを育てることの大変さを実感した夫婦の戸惑いが、数字にも大きく表れているのかもしれません。■日本でも理想を下回る「子どもの人数」『The Express Tribune』の記事では、肝心の「なぜ子どもを持った夫婦の生活満足度が低下するのか」については明確な説明がありません。ですが、生活満足度には年齢や健康上の理由、経済的な理由、生活環境など、いろいろな要因が関わっているもの。それらはその国の施政とも密接にかかわっています。研究では「出生率の低下を問題視する政治家は、もっと新米パパ・ママたちの生活満足度に注意を払うべきだ」と指摘しています。同じことは日本にも当てはまりそうです。一人の女性が生涯に産む子どもの人数を推計した合計特殊出生率、2014年の値は1.42と、9年ぶりに前年を下回り(厚生労働省発表)、少子化と、それに伴った人口減少がメディアでもたびたび取沙汰されています。そして日本では、厚生労働省が「理想の子ども数を持たない理由」について統計調査を実施しています(2010年 出生動向基本調査)。この調査によれば、夫婦の「理想子ども数」が平均2.3人、実際に持つであろう「予定子供数」は2.08人。ちょっとややこしいですが、実際に持つ子供数は理想よりも0.2人程度少ない、ということがわかります。■「お金がかかりすぎる」が6割超で最多出生動向基本調査では、20代、30代、40代のママたちを対象に、予定子ども数が理想子ども数を下回った理由についてもアンケートを行っています。最も多くのママが選択したのは「子育てや教育にお金がかかりすぎるから」という“経済的な理由”で60.4%。次いで「高年齢で産むのはいやだから」の35.1%、「ほしいけれどもできないから」19.3%の“身体的理由”が続きます。世代別にみると、ママの年齢20代では「子育てや教育にお金がかかりすぎるから」が83.3%、30代で「これ以上、育児の心理的・肉体的負担に耐えられないから」が21.0%と、ほかの年齢層に比べて多くなっています。経済的な理由、身体的な理由ともに、生活満足度に大きくかかわる要因です。子どもの人数について考えることは、生活全体の質について考えること。授かりものである子どもの数を夫婦で話題にすることは難しくもありますが、生活の質について改めて考えるきっかけに、パートナーと話してみてはいかがでしょうか?(文/よりみちこ)【参考】※Loss of marital bliss may reduce probability of second child:study-The Express Tribune※第14回出生動向基本調査(PDF)―国立社会保障・人口問題研究所
2015年08月18日