「立石俊樹」について知りたいことや今話題の「立石俊樹」についての記事をチェック! (1/2)
俳優の新木宏典が6日、自身のインスタグラムを更新した。【画像】俳優・立石俊樹、東京でカレンダーイベントを開催!「明けましておめでとうございます」と綴り、最新ショットを公開。サングラスにニット帽の自撮り写真をアップし、「本年もよろしくお願いします」と綴った。 この投稿をInstagramで見る 新木 宏典(@araki_hiro0614)がシェアした投稿 この投稿にファンからは「2025年も体調に気をつけて、ご活躍を楽しみにしています」、「今年もよろしくお願い致します!」といった声や多くのいいねが寄せられた。
2025年01月09日株式会社GENDA GiGO Entertainment(本社:東京都港区 代表取締役社長:二宮 一浩以下「当社」)は、東京都葛飾区の京成電鉄「京成立石駅」近くに、2024年12月24日(火)10時、「GiGO(ギーゴ)立石」をオープンいたします。※グランドオープンは2024年12月27日(金)大型再開発事業で注目される「京成立石駅」近くに「GiGO立石」オープン京成電鉄「京成立石駅」の北口から徒歩約2分の場所に「GiGO立石」がオープンいたします。日本でも代表的な“昭和の下町”として親しまれてきた立石周辺は、大規模な再開発事業が現在進行中の注目エリアです。「GiGO立石」は、同事業の駅北口再開発に隣接するブロックに出店いたします。店内は2フロア構成で、1階はクレーンゲーム、2階に音楽ゲームやビデオ大型カードゲーム、キッズカードゲームなどを備えています。また、毎週のようにGiGO限定景品が登場予定で、各種イベントも開催いたします。再開発によって旧商店街のゲームセンターも姿を消していましたが、今回の「GiGO立石」の登場で立石の皆さまが再びアミューズメントを楽しんでいただけるようになります。新しい街づくりが進み、住民の増加が予想される同エリアで、さまざまな遊びをお届けしてまいります。「GiGO立石」 概要●住所:東京都葛飾区立石7丁目3番6号リ・セブン1階、2階●アクセス :京成電鉄「立石駅」より北口より徒歩約2分●営業時間:10:00~24:00●営業面積:116坪●設置台数:合計 96台クレーンゲーム/45台、体感音楽ゲーム/24台、ビデオ大型マス/23台、キッズカード機/8台●店舗URL: ●店舗X: ●電子マネー:使用不可●GiGOアプリ:対応●メディア各位:店舗の撮影や店長への取材が可能です。下記よりお問い合わせください。・取材のお申し込み: ・撮影のお申込み: オープン記念プレゼントキャンペーン■店舗でアンケートに答えるとGiGOオリジナルノベルティをプレゼント!オープンを記念して、「GiGO立石」でアンケートに答えると、「GiGOソーダ」をプレゼントいたします。詳細は、店舗公式Xアカウントをご確認下さい。※配布の日時と内容詳細は、店舗公式Xでお知らせします。※数量は限定です。無くなり次第終了になります。GiGOソーダGiGOの意味Get into the Gaming Oasis=ゲームのオアシスに飛び込め!どんな時代であっても、人々の欲求を「リアルな場」で満たし進化し続けること、これが新しいゲームセンターの価値だと考えています。人々の欲求を満たすオアシスであり続ける。それを表すキーワードが「Get into the Gaming Oasis=ゲームのオアシスに飛び込め!」であり、その頭文字をとって「GiGO(ギーゴ)」といたしました。 詳細はこちら プレスリリース提供元:NEWSCAST
2024年12月23日月刊『Gファンタジー』(スクウェア・エニックス刊)にて連載中の大人気漫画『黒執事』。2009年の舞台化以降、これまで8度にわたって上演され、“生執事”と呼ばれ好評を博してきた。この度、2021年に上演された公演の再演として、ミュージカル「黒執事」~寄宿学校の秘密 2024~(9月7日~8日 兵庫県立芸術文化センター KOBELCO 大ホール、9月21日~29日TOKYO DOME CITY HALL)の上演が決定。2024年4月~6月に放送されたアニメ『黒執事 -寄宿学校編-』でも描かれた、原作14~18巻のエピソードが新たなキャストと共に上演される。今回は、主演のセバスチャン・ミカエリスを演じる立石俊樹にインタビュー。2021年のコロナ禍に上演された前回の思い出や再演に向けた決意、新キャストとの共演に向けた意気込みを聞いた。○ミュージカル「黒執事」3年ぶりの再演に立石俊樹の心境は?――今回、再演の話を聞いたときの心境はいかがでしたか?まず、純粋に嬉しかったですね。ファンの方が思っていた以上に喜んでくださって。やっぱりお客様の声があってこその再演だと思うので、それが叶ったことはすごく嬉しかったです。――前回の公演を振り返って、特に印象に残っていることはありますか?当時はちょうどコロナ禍で、僕たちもすごく緊張感のある中で作品を作っていました。お客様にもご協力をいただきましたが、感染予防を徹底したり物理的なフェイスシールドの障害があったり、高い壁がある中での公演でした。――公演前の取材では「自分がセバスチャンを演じる意味を見つけたい」といったお話をされていました。今だから思う、立石さんらしいセバスチャンとはどんな役だったと思いますか?これはすごく難しいですね。この作品は課せられることも多くて、当時は目の前の課題をこなすことに精一杯だったので、自分の色をどこまで出せていたか正直自分では分からなくて。見ていただいたお客様の目にどう映ったかが答えだと思うので、それは逆に聞いてみたいですね。先日改めて前作を見返していたのですが、次はここをもっと深めたい、別の表現にしたいという箇所がたくさん見つかったので、そこをしっかりとブラッシュアップして自分なりのセバスチャンをお届けできればと思います。○シエル役の小西詠斗とは「この2人じゃないとダメだ」という意識を共有――セバスチャンとシエルは単なる主従関係を超えた、かなり複雑な間柄ですが、この2人の関係性について演じる中で変化はありましたか。「信頼関係を結べるのはこの世の中でお互いだけ、2人だけ」ということに本番が始まってから改めて気付かされました。稽古の段階では正直そこまでの強い思いはまだなかったのですが、演じれば演じるほど自分たちを騙したり邪魔をしたりしてくる人がいることを実感して。最後の2人だけのシーンは、特にそれを強く感じました。シエルはまだ13歳ですが、この世の闇を知ってある意味で達観している部分もあって、セバスチャンはそんなシエルにどこか希望を見出していて、もしいなくなったら虚しさが残るんだろうなと考えていました。――シエル役の小西詠斗さんとそういった解釈についてお話しされたことはありますか?直接話したことはないです。ただ、公演中も暇さえあれば一緒に過ごしているので、自然と共有できていたんじゃないかな。お互い分かっていながら敢えて口には出さないこともあるというか、深層心理の部分で「この2人じゃないとダメだ」ということは共有できていた気がします。――「寄宿学校編」は、「黒執事」全体の中でもややスポ根もの的な雰囲気も感じられるストーリーです。かなり明るくにぎやかな場面が印象的でしたが、舞台上からはどんな風に見えていましたか?2幕のクリケット大会のシーンは、端から見ていて見応えがありました。寮対抗でそれぞれがバトンを渡しながら繋いでいく場面は、みんなそれぞれのベクトルでエネルギーがすごいですし、特に(前回ハーマン・グリーンヒル役を演じた)田鶴翔吾は毎回熱量がすごくて、1日2公演もあれだけ熱量を出せるのはさすがですよね。クリケットボールの光を打ち合うのも過去の経験も活きているというか。陰と陽のコントラストが強いのは、これまでの「黒執事」にはあまりない要素だったのかなと思います。――前回の公演ではクレイトンや他の寮生たちとのアドリブシーンにも参加されていました。思い出や裏話があれば教えてください。当時はまだアドリブに参加する技量がなくて、公演の最初の方は演出の松崎史也さんからも「アドリブは控えめに」という話があり、あまり入らないようにしていました。公演を重ねる中でセバスチャンの人物像が徐々に見えてきて、感覚的にここは入れそうというのが分かってきたので、クレイトン役の古谷大和さんに引っ張ってもらいながら、行けそうなときに参加するようにしていました。――アドリブはぶっつけ本番なんですか?別の作品では本番でいきなりやることもありますが、『黒執事』では大和さんから毎回事前に流れを教えてもらっていました。本番前のアップ中に「今日こういう風な切り口で行くんだけど入ってこれそう?」と聞いてくださり、相談して決めていました。大和さんはセバスチャンの役割や立ち位置をしっかり分かってくれているので、「ここはセバスチャンは入らない方が良い」といったアドリブの中でのバランスは、いつも大和さんに判断してもらっていました。○松下優也、古川雄大…先輩キャストの思い入れも感じる――この約3年半の間に、先代のセバスチャン役である松下優也さん、古川雄大さんと共演されたと思いますが、何かお話をされたことはありますか?松下さんとは以前、とある雑誌の対談でしっかりお話しさせていただきました。古川さんとは別作品の稽古やリハーサルの休憩時間に雑談でちょこちょこと。お二人とも「黒執事」への強い思い入れがあることを感じて、引き継いで演じられることがすごく嬉しいです。――セバスチャンあるあるで盛り上がったりなんかも……?あります! まず最初に「大変だよね」というのが出てくるんですけど(笑)、やっぱりセバスチャンは完璧でいないといけないので、振りも殺陣もミスできないんです。小道具の扱いも大変で、例えばナイフ一つ使うにしても、本番出たら本数が足りなかったり公演中に壊れたりといったアクシデントがどうしてもあるんです。でも、セバスチャンはそこで止まっちゃいけない。彼は手足さえあれば、きっとどんなものでも武器にできる人だから。そういう完璧でいなきゃいけない苦しさは、かなり“あるある”でしたね。――一度覚えた殺陣や小道具使いは今でも体に残っていますか?セバスチャンってすごく体に来る役なので、殺陣そのものというより、舞台上で乳酸が溜まる感覚を体がすごく覚えています(笑)――乳酸が溜まるというのは、具体的には……?走り方ですかね。漫画のコマからの想像や自分なりの執事のイメージですが、セバスチャンの走り方はスマートだろうなと思うので、そうすると足腰にかなり負担がかかるんです。なので今から準備しておこうと思って、最近は瞬発力や持久力のトレーニングをかなり意識してやっていますね。――ちなみに、先日放送されていたアニメ『黒執事 -寄宿学校編-』はご覧になりましたか?もちろんです。自分たちが寄宿学校編を舞台で演じた後に、アニメを見るのはすごく不思議な気持ちでした。2021年の上演時はそれまでにアニメ化されていたものを見て参考にしていましたけど、今回は寄宿学校編のアニメを役作りに活かすことができるのが新鮮だし嬉しいです。まだ全部は見られていないので、本番に向けて最後まで見るのが楽しみですね。“テニミュ”後輩との共演も 新しい風を感じながら演じたい――今回小西さん・上田堪大さん以外の方は新キャストとなりますが、共演経験のある方はいらっしゃいますか?グレゴリー・バイオレット役の定本楓馬くん。楓馬ちゃんはテニミュ(ミュージカル『テニスの王子様』)やエーステ(MANKAI STAGE『A3!』)でも共演している、とても信頼を置いている役者の一人なのでとても嬉しいです。エドガー・レドモンド役の神里優希くんは1回テニミュの現場で会ったことはあるんですけど、芝居としては今回が初共演ですね。――テニミュ4thシーズンの出演キャストも多いので、一緒にテニミュトークもできそうですね。みんな俺の話聞きたいかな?ちゃんと敬ってくれるかな?(笑)――そこは心配いらないと思います(笑)。後輩と接する際の、立石さんなりのコツはあるんですか?そうですね、先輩風を吹かせに行く感じで……というのは冗談ですけど、その辺りはあまり上手じゃなくて。後輩には自分から面倒を見るというより、なるべく同じ目線で話すようにしてるんですけど、結果として敬語も使わないような後輩ができあがるという(笑)――プライベートでも仲が良い後輩の方はいますか?それこそシエル役の詠斗とか、阿久津仁愛くん……ですかね。先輩が多い現場に自分が後輩で入ることが多かったので、正直少ないです。でも実際、理想の先輩ってどんな感じなんですかね?――立石さんが思う理想の先輩像はありますか?それこそ前回クレイトンを演じていた大和さんとか、今回もご一緒する(葬儀屋役の)上田堪大さんはまさにそうです。普段は優しく見守ってくれて、間違っていたらしっかり指摘してくれる。優しさを持って接するのはもちろん、道を正すようなことも伝えられる存在でありたいなと思います。――では、理想の座長像となるとどうでしょうか。グランドミュージカルへの出演も経て、座長に対する意識は前回から変わりましたか?いろいろな座長の背中を見せていただいて思うのは、誰よりも熱心に稽古に参加して作品とお客様に向き合っている人には、周りが自然と付いていくんだなと。それは古川雄大さんを見ていてすごく感じたのですが、誠意を持ってしっかり取り組んでいると僕たちも頑張らなきゃと思わされるので、座長ということを意識しすぎず作品にしっかり向き合うことが一番重要なのかなと思います。――最後に改めて、再演での意気込みを教えてください。新キャストを迎えての再演ということで、続投組の3名は前回の公演で見えた課題や新しく挑戦したいことに取り組んで更に高いクオリティーのものをお届けする、新キャストはどんな役作りをしているかは未知数なのですごく楽しみですし、新鮮な風を受けながら、新しい作品に挑むつもりで臨みたいと思います。■立石俊樹1993年12月19日生まれ、秋田県出身。エーライツ所属。2017年、ミュージカル『テニスの王子様』3rdシーズンに幸村精市役で出演し俳優デビュー。主な出演作にMANKAI STAGE『A3!』シリーズ(18年~)、ミュージカル『ロミオ&ジュリエット』(21年)、ミュージカル・ピカレスク『LUPIN〜カリオストロ伯爵夫人の秘密〜』(23年)、ミュージカル『VIOLET』(24年)、ドラマ『テレビ演劇 サクセス荘3』(21年)、『壁サー同人作家の猫屋敷くんは承認欲求をこじらせている』(22年)など。ヘアメイク:中元美佳、スタイリスト:MASAYA(PLY)衣装:ベスト 62,580(MONOMERIC)、その他スタイリスト私物
2024年08月28日ミュージカル『黒執事』の中で、執事と若き当主としてバディを組んでいる立石俊樹さんと小西詠斗さん。じつは旅バラエティ『発酵男子』でも共演しているおふたり。初演から仲はさらに深まり、このたび再演に挑みます。左から小西詠斗さん、立石俊樹さん――『黒執事』は、12歳にして名門貴族の当主となったシエルと、完璧な執事のセバスチャンが、英国の裏社会で起きた事件を解決していく物語です。シエルは自分をひどい目に遭わせた者への復讐を果たすために自らの魂と引き換えに悪魔であるセバスチャンと契約しているという関係性。おふたりは2021年にミュージカル『黒執事』にセバスチャンとシエルとして初参加しましたが、初対面のときの印象は覚えていますか?立石俊樹さん(以下、立石):じつは初対面は『黒執事』より前で、僕と詠斗が出演していたイベント会場だったんです。そのとき詠斗が初対面だったのにわざわざ挨拶しに来てくれて、なんていい子なんだって思ったのが最初で。小西詠斗さん(以下、小西):そのとき俊くんを見て、こんな王子様みたいな人がいるんだって思ったのを覚えています。キラキラしていたし、丁寧に接してくださって優しいオーラが半端なかったです。『黒執事』で初めて共演したときも優しかったし、何より稽古で歌ったときに、間近であんなに上手な歌を聴いたことがなかったので衝撃を受けました。僕はミュージカルの経験がほとんどなくて、歌に苦手意識もあったんですけど、俊くんが優しく教えてくれて、歌って楽しいんだなって思えたのが大きかったです。立石:それは僕もめっちゃ嬉しかった。最初は苦手意識の方が強かった詠斗が、必死に歌と向き合って、僕にもいろいろ聞いてきてくれて、気づいたら楽屋で楽しそうに歌を口ずさんでいたりして。苦手意識を克服するって技術よりも大変なことだから。詠斗は年下だけど、しっかりしているんだよね。前回、僕が初座長でいろんなことを考えすぎちゃってたんだけど、詠斗がシエルとして座組みの真ん中にいてくれる感じがしたんだよね。前回の寄宿学校編はとくにシエルの方がいろんな人物と絡むから、芝居で物語を引っ張る部分を担ってたと思うし。すごく頼りになってくれてたなと。小西:自分では、全然できていない感じがするし、僕は俊くんに頼ってばっかりだった印象だけど。でも俊くんと共演してみて徐々に気づいたことがあって、ポヤポヤしているというか、マイペースだし、なんかちょっと…変?立石:少し自覚はある(笑)。年々、こういうことを言ったら周りが変な反応をするだろうなってことが薄々わかってきた。小西:前回の『黒執事』大千穐楽のカーテンコールで、カンパニーのことをカンパチと言い間違えて…。立石:そうそう(笑)。あれは重圧から解放された安心感で…。小西:自分でツッコんでたよね。「カンパチってなんだよ」って。立石:「カンパチは好きですけど…」みたいなこと言って(笑)。――翌年には、ふたりが全国各地を訪れさまざまな発酵食品の魅力に触れてゆく旅番組『発酵男子』も始まりました。立石:それが今やシーズン3まで続いているんだから嬉しいです。小西:基本的に番組の進行を俊くんがやってくれていて…。立石:(大爆笑)小西:なに笑ってるんですか!?立石:全然進行してないけどね。逆に言わなきゃいけないことを僕が忘れてると詠斗がちゃんとフォローしてくれているし、自由にやりすぎちゃうと軌道修正してくれるし。たまに共倒れになるときもあるけど(笑)。番組の制作スタッフさんたちとも仲が良くて、いいチームでやらせてもらっています。小西:ロケバスでの移動中、俊くんがプロデューサーさんをよく隠し撮りしてる。変な表情のとか。立石:すごいドアップとかね。でもそれ、詠斗がけしかけてくるときも結構あるんだけど…。小西:(笑)――今回、’21年に上演したミュージカル『黒執事』~寄宿学校の秘密~の再演が控えていますが、お互いの見どころと再演に向けての意気込みを伺えますか?小西:俊くんはプライベートだとフワフワ感ありますけど、セバスチャンとして決めてくれるところはバシッと決めてくれるところですね。そのうえで悪魔的な怖い部分もしっかりあるのがすごい。立石:僕、詠斗のシエルが、過去を思い出して悲痛な叫びを上げるときの、感情の最大値の持っていき方がすごいなと思っているんだよね。悲痛のレベルが高いというか。悲痛であるほどセバスチャンの登場に安堵感も大きくなるから、出てき甲斐があった。あと、日常の場面も楽しかったよね。お洋服直したりケーキ食べたり。小西:寄宿学校に潜入捜査するのに先生と生徒になりきってるときと、執事と主人に戻ったときとのギャップも楽しかったよね。立石:お互いちょっとニヤッとしたりして。ただ、セバスチャンは悪魔でミスしないですが、僕は人間だから毎回完璧にこなすのが大変で。シエルは命令するだけだからいいなって思ってた(笑)。小西:悪態つきまくっていますし。でもセバスチャンもたまに契約のことを持ち出してきて怖いです。立石:でもそういうお互いの見えないスリリングなやり取りも『黒執事』の面白さだよね。今回のお話は、個性的なキャラクターたちがたくさん登場してきて、ワクワクしてもらえると思います。あと歌だったりダンスだったり殺陣だったり、舞台ならではの面白さもありますし。小西:僕はやっぱりシエルとセバスチャンの関係から目が離せないです。仲良さそうに見えて、魂を食べるというとんでもない契約を結んでいたり、笑えるシーンもありながらゾワッとさせるのも面白いなって。あと今回のエピソードではシエルがぶりっ子しているのも見どころです。立石:僕は先生だけでなく生徒にも扮しますので…。小西:あそこめっちゃ面白い!立石:時間を置いての再演だから、今回はさらにお芝居部分を詰めて濃いものにしていきたいね。小西:今の関係値だからこそ深められる部分もあると思いますので楽しみにしていただきたいです。ミュージカル『黒執事』~寄宿学校の秘密 2024~9月7日(土)・8日(日)兵庫県立芸術文化センター KOBELCO大ホールS席1万2500円、A席9000円、B席5000円9月21日(土)~29日(日)TOKYO DOME CITY HALLS席1万2000円、A席8000円原作/枢やな(掲載 月刊「Gファンタジー」スクウェア・エニックス刊)脚本/Two hats Ltd.演出/松崎史也出演/立石俊樹、小西詠斗、神里優希、栗原航大、塩田一期、定本楓馬、伊藤裕一、伊勢大貴、上田堪大ほかネルケプランニングたていし・としき1993年12月19日生まれ、秋田県出身。最近のおもな出演作に、ミュージカル・ピカレスク『LUPIN~カリオストロ伯爵夫人の秘密~』、ミュージカル『VIOLET』『浜村渚の計算ノート』などがある。シャツ¥46,200(CINOH/untlim TEL:03・5466・1662)ベスト¥33,000(CONFIANCE/JOYEUX TEL:03・4361・4464)パンツ¥33,000(KHONOROGICA/HEMT PR TEL:03・6721・0882)リング¥15,400(20/80/HEMT PR)その他はスタイリスト私物こにし・えいと2000年1月21日生まれ、広島県出身。W主演を務めるドラマ『タカラのびいどろ』(BS朝日ほか)が現在放送中。10月に出演舞台『「進撃の巨人」‐the Musical-』のNY公演、その後日本での凱旋公演も決まっている。シャツ¥44,000(GALAABEND/3RD[i]VISIONPR TEL:03・6427・9087)左手のリング¥44,000(MARIHA TEL:03・6459・2572)右手のリング¥29,700(e.m./e.m. 青山店 TEL:03・6712・6797)その他はスタイリスト私物※『anan』2024年8月28日号より。写真・小笠原真紀スタイリスト・能城 匠ヘア&メイク・中元美佳(立石さん)Hyo(小西さん)撮影協力・アンティークスVioletta青葉台本店構成、取材、文・望月リサ(by anan編集部)
2024年08月27日今回、ご紹介するのは、アニメ『黒執事 -寄宿学校編-』。人気シリーズ『黒執事』のアニメ化6作目です。エドガー・レドモンド役の渡部俊樹さん、ロレンス・ブルーアー役の榎木淳弥さん、ハーマン・グリーンヒル役の武内駿輔さん、グレゴリー・バイオレット役の橘 龍丸さんにお話をうかがいました。「学生ならではのドラマを観ていただきたいです」左から渡部俊樹さん、榎木淳弥さん、武内駿輔さん、橘 龍丸さん【イケメンで観るドラマ&映画】vol. 180全世界シリーズ累計3,500万部を超え、その美しく緻密に描かれた世界観と多彩なキャラクターで世界中のファンを魅了し続ける『黒執事』。アニメ化6作目となる『黒執事 -寄宿学校編-』の舞台は、19世紀英国。名門貴族ファントムハイヴ家の執事セバスチャン・ミカエリスは、13歳の主人シエル・ファントムハイヴとともに、女王の番犬として裏社会の汚れ仕事を請け負っていました。ある日、シエルの元に女王から、英国屈指の名門寄宿学校・ウェストン校に通う親族・デリックほか複数人の生徒が音信不通になっているという手紙が届きます。セバスチャンとシエルは、事件を調査するためにウェストン校に潜入。事件の真相を探りますが……。監督は、TVアニメ『3月のライオン』で繊細な世界観を映像に落とし込んだ岡田堅二朗、シリーズ構成に『黒執事』1作目から脚本を執筆してきた吉野弘幸、キャラクターデザインはTVアニメ『ホリミヤ』で総作画監督を務める清水祐実。音楽は『Fate/Grand Order -絶対魔獣戦線バビロニア-』の川﨑龍、制作はTVアニメ『ホリミヤ』『SPY×FAMILY』を手掛けるCloverWorksが担当。継承と一新、実力派スタッフたちが映像を彩ります。渡部俊樹さんーー作品に対して、どのような印象を持ちましたか?橘さん今回のシリーズでは、これまでになかったような学生らしい事件が起こります。キャラクターたちの新たな魅力を楽しめると思います。榎木さんミステリーものでもあるので、閉鎖空間の中で事件が起こり、謎を解く緊張感が面白いと思います。そして、分かりやすく、各寮が色で分かれているところがキャッチーで良いと思いました。武内さん色分けって良いですよね。渡部さんファンの方々も誰を推すか、分かりやすいですし、コンテンツとして見やすいと思いました。武内さんこの寮に入りたい、とかね。ーー収録現場の雰囲気はいかがでしたか?武内さん和気あいあいとした雰囲気でした。渡部さん4人一緒の収録が多かったですし。榎木淳弥さんーー収録前にどのようなお話をされましたか?橘さんいろんな話をしました。ペットの話とか(笑)。ーー同級生を演じるにあたって、仲良くしようとしたとか?渡部さん意識してそうしようとは思わなかったです。自然とですね。榎木さん僕らはほぼ同世代なんです。武内さん僕だけ、10くらい離れています。榎木さん橘さんは初対面でしたが、以前からお仕事でご一緒したことがある方々が多く、慣れはあったと思います。武内さん最初からガッチガチの状態で始まることはなかったです。劇中のP4もベタベタした関係ではないので、心に踏み込んでいるわけではないけれど、信頼し合っているという、あうんの呼吸感は頑張ろうと思いましたが……揃えて言う台詞が大変でした。武内駿輔さん渡部さん合わせ台詞が、まぁ~、合わない(笑)。武内さんめちゃくちゃ合わなかったですね。橘さんそれぞれのキャラクターの個性が強すぎる結果なのかもしれません。僕のようにボソボソ喋るキャラクター、熱量をわーっと出すキャラクター、抑揚たっぷりに歌うように喋るキャラクターなどがいて、全く合わなかったです。武内さんいろいろと試す中で、榎木さんが“画面を見ないで、お互いの顔を見ながら、呼吸で合わせましょう”と提案してくれたのですが、それでも合わなかったです。ーー最終的にうまく行くパターンはつかめたのでしょうか。武内さん一度もつかめずに終わりました(笑)。橘 龍丸さんーー役柄とご自身が似ているところ、共感するところは?渡部さん寮のアイデンティティで言うと、僕はもともと赤とバラのモチーフが好きなんです。エドガーで言えば、ナルシストで自分が好きなところに一番共感しました(笑)。武内さんまゆげが濃くて脳筋なところでしょうか。それとグリーンヒルの義理堅さや男同士の友情に憧れを感じるので、意識して演じようと思いました。榎木さん僕は、ブルーアーの意外とドジなところです。武内さんブルーアーは思ったよりもドジでしたね。榎木さん特に後半になると、親しみやすいシーンが出てくるんです。自分も忘れ物をしたり、電車を乗り間違えて遅刻したりなど、結構抜けているので、共感するところが多かったです。橘さん僕は絵は全く描けませんし、真逆の性格ですね。声のお仕事でバイオレットのようなキャラクターを演じたことがなく、オーディションを受けたときも、“この役は僕じゃないだろうな”と思っていたほどです。ただ、子どもの頃は引っ込み思案でしたので、彼の気持ちは理解できました。ーー最後に、本作の見どころをお願いいたします。渡部さん本作のオーディションの話をいただいたとき、“ついに「寄宿学校編」をやるんだ”と、個人的に楽しみにしていました。まさか本作に自分が関われるとは思わず、出演が決まったときは信じられない気持ちになりました。エドガーを良いキャラクターだと思っていただけたら、幸せなことだなと思っています。榎木さんXでニュースを読んだ時から“出たいな”と思っていましたから、出演が決まって良かったです。話題作なだけに、視聴者の方々の反応が気になりますが、みんなで頑張って作ったので、ぜひ期待感を高めていただきたいです。武内さんご縁があり、この役を演じることになりました。素晴らしい先輩方が周りにいらっしゃったので、僕自身演じていて楽しかったです。学生間の思惑や刹那の連続など、学生ならではのドラマを観ていただきたいです。橘さん歴史ある作品だからこそ、ファンの方々の期待値が高いと思います。バイオレットは、自分の引き出しを増やすような役です。自分なりに役と向き合って、作品の歯車としてバシッとハマって、まわせたら良いなと思います。インタビューのこぼれ話以前、映画『スパイダーマン:ノー・ウェイ・ホーム』(2022年)でananwebに登場してくださった榎木さん。その際、「ガスの契約を忘れていて。水で頭を洗いました。とても寒くてきつかったです」と語っていましたが、その衝撃エピソードの後日談が判明!「あの後に(公共料金を)契約して、口座引き落としにしました」(榎木さん)。問題が解決してよかったです!Informationアニメ『黒執事 -寄宿学校編-』4月13日(土)より各局にて放送開始TOKYO MX、BS11、群馬テレビ、とちぎテレビ:毎週土曜23:30~MBS:毎週土曜27:38~ABEMAほか各配信サイトにて配信決定!※放送・配信日時は編成の都合等により変更となる場合がございます。予めご了承下さい。出演:小野大輔、坂本真綾、渡部俊樹、榎木淳弥、武内駿輔、橘 龍丸原作:枢やな(掲載 月刊「Gファンタジー」スクウェア・エニックス刊)監督:岡田堅二朗シリーズ構成:吉野弘幸キャラクターデザイン:清水祐実サブキャラクターデザイン:髙田 晃総作画監督:清水祐実、髙田 晃、清水裕輔、猪口美緒色彩設計:横田明日香美術設定:伊良波理沙(KUSANAGI)美術監督:根本邦明(KUSANAGI)テクニカルディレクター:佐久間悠也撮影監督:金森つばさCG監督:宮地克明編集:小口理菜音楽:川﨑 龍音響監督:明田川 仁制作:CloverWorks主題歌/オープニングテーマ:「狂信者のパレード – The Parade of Battlers」音羽-otoha-エンディングテーマ:「贖罪」シド©Yana Toboso/SQUARE ENIX,Project Black Butler写真・園山友基文・田嶋真理スタイリスト・ヨシダミホ写真・園山友基 文・田嶋真理 スタイリスト・ヨシダミホ
2024年04月19日韓国で社会現象を巻き起こした傑作青春ドラマの劇場版、『セマンティックエラー・ザ・ムービー』が前編・後編の2部作で公開。この度、榎木淳弥、増田俊樹による日本語吹替版の本予告編が解禁された。原作は、韓国電子書籍プラットフォームRIDIBOOKSで、2018年BL小説大賞を受賞した「セマンティックエラー」(すばる舎刊)。動画配信サービスWATCHAで実写オリジナルドラマが制作され、配信されるやいなやハマる人が続出、一大シンドロームに。“セマエラ”の勢いはとどまることなく、短編アニメ、ウェブコミック、オーディオドラマが展開され超絶人気コンテンツとなっている。主人公は、完璧主義で陰キャの優等生サンウ(パク・ジェチャン:榎木淳弥)と陽キャの自己中モテ男・ジェヨン(パク・ソハム:増田俊樹)。映像冒頭、サンウはジェヨンが講義をサボったことを報告し、その後、正反対な2人が最低最悪の出会いを果たす。近寄ったり離れたり…2人の心の機微が丁寧に映し出される。不愉快に思っていたはずなのに、ジェヨンのふとした表情にかき乱され、サンウの心にエラー発生!ジェヨンの寝顔に思わずドキッとしてしまうサンウや、サンウを心配して家のドアを何度も強く叩いてしまうソハム、さらにはサンウがジェヨンの顔を思わずツンと、自分でも思ってもみなかった行動に出てしまい恋が走り出す。さらに、同時上映の短編アニメの映像も解禁。「予告だ。一分後にキスするからな」というジェヨンのキス予告とそれに従うサンウ。学校や居酒屋や自宅など、様々なシーンでの2人が映し出され、甘くてドキッとするシチュエーションが連続する予告編となっている。『アナと雪の女王』など人気作品の吹き替えを多数手掛ける吹替演出の松岡裕紀監督は、吹替版を担当した榎木さんと増田さんの演技力に100%の信頼を置いていたとのことで、「仮に二人の配役が逆であっても作品は成立していたでしょう。しかし今回私が注目したのは、いかにジェヨンがサンウに対する自分の思いを嫌みなく表せるか、またサンウがいかに自分の気持ちに気づき、ジェヨンを不器用に受け入れるのか、ということでした」とコメント。「榎木さんが持つ『嫌みのない説得力』は魅力的でした。サンウの心情変化を見つめた増田さんの『分析力』もさすがでした。このキャスティングが正しかったと改めて確信できました」と太鼓判を押している。『セマンティックエラー・ザ・ムービー 前編』は2024年1月12日(金)より、『後編』は2024年1月26日(金)より全国にて公開。(シネマカフェ編集部)
2023年12月20日2023年10月19日、俳優の立石俊樹さんが、自身のX(Twitter)を更新。「私事ではございますが本日、一般の方と結婚しましたことをご報告致します」と、同日結婚したことを報告しました。俳優の立石俊樹が結婚を発表!ミュージカル『エリザベート』のルドルフ役や、ミュージカル『テニスの王子様』3rdシーズンの幸村精市役、ドラマ『FLAIR BARTENDER’Z』(MBS)の夏目遠矢役など、さまざまな作品で活躍をしている、立石さん。投稿では、「いつも応援して下さる皆様へ」と題し、直筆のメッセージで結婚を報告しています。いつも応援してくださる皆様へ私事ではございますが本日、一般の方と結婚しましたことをご報告致します。これからも役者として、人として成長いけるよう誠心誠意取り組んでいきます。今後ともよろしくお願い致します。 pic.twitter.com/g6xyAp6QxK — 立石俊樹 (@t___tateishi) October 19, 2023 これまで支えてくれたファンや関係者への感謝の気持ちとともに、今後の活動への意気込みをつづった、立石さん。X(Twitter)では、立石さんの結婚報告を受け「としくん結婚」がトレンド入りしており、ファンからは祝福の声が数多く寄せられました!・としくん、ご結婚おめでとうございます。末長くお幸せに!・いつも周りを幸せにしてくださっているように、お二人の未来にもたくさんの幸がありますように。・おめでとう!朝から幸せパワーをありがとう!立石さんは、投稿の最後に「これからも役者として、人として成長いけるよう誠心誠意取り組んでいきます。今後ともよろしくお願い致します」とつづっています。立石さん、本当におめでとうございます![文・構成/grape編集部]
2023年10月19日8月26日(土) に福岡・キャナルシティ劇場で初日を迎えたミュージカル『浜村渚の計算ノート』の開幕レポートおよび出演者コメントが到着した。シリーズ累計発行部数110万部を超える青柳碧人による推理小説『浜村渚の計算ノート』は、数学で事件を解決するストーリー。2021年にミュージカル化という新しい切り口で上演され、原作の面白さや数学の奥深さを魅力的な楽曲とともに表現した新しいエンターテインメントとして公演を大成功におさめた。再演の呼び声が高かった本作がキャストを一新して、いよいよ福岡・キャナルシティ劇場より開幕する。初日前日の8月25日(金) にゲネプロが行われた。物語の舞台となるのは、少年犯罪が増加する中、原因が心のない冷たい科目である「数学」にあると数学教育が廃止された日本。そこに現れた数学テロ組織「黒い三角定規」により引き起こされるテロ犯罪を阻止するために、警視庁に設置された「黒い三角定規・特別対策本部」は、対抗策として数学が得意な中学生に目をつける。その数学が得意な中学生が、浜村渚だった。数学オタクである渚は、数学以外においては、どちらかというと控えめな性格だったが、ひとたび数学の問題となると、積極的でアイディア溢れる女の子になる。警視庁のメンバーと共に事件に立ち向かい、天才的な発想やひらめきを武器に数学をモチーフにしたテロ犯罪を解決していく。本作に出てくる「数学」は、中学生が学習する方程式や確率問題だが、渚がオタク気質を発揮し“そもそも”から説明していくシーンなど、数学をわかりやすくエンターテイメントとして楽しめる要素が詰め込まれている。また意外な角度から解き明かしていくため、“数学のおもしろさ”を発見できる。さらにメロディアスでポップな曲にのせた楽曲が、よりわかりやすく楽しめる物語となっている。大人には懐かしくも新しい発見ができ、子どもにも数学の楽しさを知るきっかけになりそうだ。まさに大人から子どもまで楽しめるファミリーミュージカルだ。(C)青柳 碧人・講談社/ミュージカル『浜村渚の計算ノート』製作委員会(C)青柳 碧人・講談社/ミュージカル『浜村渚の計算ノート』製作委員会本作で主人公・渚役をつかみ取ったのは、子役から経験を積み、オーディションでもフレッシュな演技と堂々たる歌唱力を評価された桑原愛佳。「“数学が得意”なこと以外では、浜村渚と共感できる部分が多い」と語っていた桑原が、自身初の主演ミュージカルということもあり、不安も大きかったようだが、見事にプレッシャーをはねのけ浜村渚を演じきった。特に歌う場面ではこれまで培ってきた力をさらにパワーアップさせ、透きとおった歌声が浜村渚の純粋さと意志の強さを表現し、堂々とした佇まいは、座長としての頼もしさも垣間見られた。この新たなミュージカルスターの誕生に期待が高まった。警視庁の刑事・武藤を演じた立石俊樹は、歌にも芝居にも安定感があり、武藤役の魅力をも丁寧に作り上げていた。ストーリーテラーとして物語を展開する役割を担いながら、刑事チームのまとめ役としてカンパニーを引っ張る心強い存在となっている。(C)青柳 碧人・講談社/ミュージカル『浜村渚の計算ノート』製作委員会世界的な数学者・高木源一郎でありテロ集団「黒い三角定規」のボス、ドクター・ピタゴラスを演じたダイアモンド☆ユカイは、テロ集団のボスをトリッキーに演じながら、どこかに数学への愛を持っているという難しい階層的な人物像を見事に表現していた。(C)青柳 碧人・講談社/ミュージカル『浜村渚の計算ノート』製作委員会警視庁の刑事・瀬島を演じたのは本作が初舞台となる藤岡真威人。ナルシストでお調子者の役どころをコミカルかつフレッシュに演じた。警視庁・大山あずさを演じた飯窪春菜は、本作でミュージカル初挑戦。男勝りで活発な役どころをしっかり捉えた安定感のある芝居をみせた。テロ組織のボスに仕えるキューティー・オイラー役の井上小百合は小悪魔的なキュートな魅力を存分に発揮し、伸びやかな歌声で魅了した。テロ組織のモンキィ・ホール役のレ・ロマネスクTOBI、ファントム役の朝隈濯朗は、それぞれに個性と圧巻の歌声で、本作になくてはならない存在感を示した。数学とミステリーをミュージカル作品として作り上げた新感覚ミュージカル。本作では、数学もミステリーもエンターテイメントとして楽しめるという新たな価値観を生み出した。浜村渚と一緒に数学の問題を考え事件を解き進めていく体験は、数学の難題を解いたときのような爽快感があり、他の舞台では味わえない新感覚の体験となるだろう。オーディションで選ばれたフレッシュな桑原愛佳を、個性的で実力のあるキャスト陣が支え、笑って楽しく、ためになる!全てがスマホひとつで事足りる時代だからこそ、「考える」「ひらめく」「協力する」など人間にしかできないことを実感することができそうだ。取材・文:筒井あや■桑原愛佳 コメント浜村渚役の桑原愛佳です。オーディションで選んでいただいた時は、渚ちゃんの役が私に務まるか不安もありましたが、今は渚ちゃんと一心同体のような気がしています。それは、原作の面白さ、そして関わってくださった全ての方のおかげです。キャストの中には大ベテランの方から小さなかわいいダンサーまでいます。稽古場では、そのキャスト、そしてスタッフ全員でこの作品に出てくる全ての登場人物、ストーリーに出てくる音楽を愛して深めてきました。観ていて笑いあり、感動あり、そして数学の知識も得られて、ハッピーな気持ちになっていただける作品です。それを多くの方に観ていただけること、本当に嬉しく思っています。この作品が皆様に愛され、この先も続いていくものになるよう精一杯頑張ります。よろしくお願いします。■立石俊樹 コメント数学とミュージカル。僕自身も当初そうでしたが、きっと皆さんもその組み合わせがどんな作品になるのか想像がつかないと思います。稽古では共演者の皆さんと日々、浮かんできたアイディアを稽古場に持ち寄り、作品を作り上げてきました。やはりミュージカルですので歌に注目して欲しいです。キャッチーな歌が多く、子供から大人まで幅広い方々に楽しんでもらえる作品です。シリアスなシーンもありますが、コメディ色が強いので、僕が演じる武藤を始め、個性豊かな刑事チームのコミカルなお芝居も楽しみにして頂きたいです!ぜひ笑いたい時は心ゆくまで笑っていってください!!若さ溢れる座組なので笑顔が絶えない現場で、キッズダンサーたちは会った時に「かっこいい!」「武藤さんだー!!」と思い思いに声をかけてくれて「お兄さんも頑張るぞ!」と思いました。初舞台のキャストも多く、僕も初心を思い出す素敵な稽古期間でした。原作を知っている方、知らない方、数学が好きな方、苦手な方、全ての方に楽しんで頂ける作品です。コメディからシリアスまで様々な要素が散りばめられた新感覚ミュージカルになっており、ご観劇される方はワクワクして楽しんでもらえる作品になっています!劇場でお待ちしております!!■ダイアモンド☆ユカイ コメント数学がテーマであるとてもユニークな小説を家族向けの愉しいエンターテイメントとサスペンスで様々な世代の役者さんが集まって演じる本作。演出家・植木さんは役者個人の自発的な発想を大切にするという新しいスタイルの人でまさに長老である俺にとっては今まで経験してきた事を活かすチャンスの場でもある。自分の演じる世界的な数学者・高木源一郎が何故テロリストの親玉ドクターピタゴラスになってしまったのか?劇中、高木源一郎はドクターピタゴラスにはなっていない純粋に真っ直ぐに数学を愛する数学者の姿で登場するシーンがあります。そんな彼のことを観て何かを感じて、物語の裏に潜む物語を感じて頂けたら本望です。稽古の早い段階から特に立石くんや桑原さんを筆頭に若い役者さん達が長いセリフを全部覚えて来ていて感動しました。なので台詞覚えが遅い俺も煽られて早く覚える事が出来ました。有り難う。これはまさに様々な角度から楽しめる新しいタイプのミュージカルだ!ミュージカル浜村渚の計算ノートのエンターテイメントをエンジョイして下さい。<公演情報>ミュージカル『浜村渚の計算ノート』原作:青柳碧人『浜村渚の計算ノート』(講談社文庫刊)演出:植木護脚本:嘉納みなこ/植木護【出演】桑原愛佳/立石俊樹藤岡真威人飯窪春菜隅田美保入来茉里藤岡舞衣西條妃華小日向 悠・近藤匠真(Wキャスト)中谷妃那・中山美優(Wキャスト)/井上小百合レ・ロマネスクTOBI朝隈濯朗ダイアモンド☆ユカイ他【公演日程】※終了分は割愛2023年9月1日(金) ~9月3日(日) 森ノ宮ピロティホール2023年9月9日(土)・10日(日) ウインクあいち2023年9月14日(木) ~18日(月・祝) サンシャイン劇場チケット情報:【ライブ配信日程】9月2日(土) 16:00公演 大阪公演9月9日(土) 16:00公演 名古屋公演【チケット販売期間】8月26日(土) 11:00より、各公演の開演時間まで購入可能【ご購入・ご視聴サイト】国内でのご視聴:海外でのご視聴:【ライブ配信チケット料金】ライブ配信視聴券:3,000円(税込)※ライブ配信のみのチケットとなります。※アフタートークショーの配信はございません。【アーカイブ配信期間】9月2日(土) 大阪公演:9月9日(土) 10:00~9月17日(日) 23:599月9日(土) 名古屋公演:9月16日(土)10:00~9月24日(日) 23:59【チケット販売期間】8月30日(水) 10:00より、配信終了日21:00まで【ご購入・ご視聴サイト】国内でのご視聴:海外でのご視聴:【アーカイブ配信チケット料金】アーカイブ配信視聴券:3,000円(税込)※アーカイブ配信のみのチケットとなります。※アフタートークショーの配信はございません。公式サイト:
2023年08月30日美しく中性的な顔立ちと豊かな歌声で、2.5次元作品でも活躍する立石俊樹さん。’21年の『ロミオ&ジュリエット』で演じたティボルトでは、これまでのノーブルな雰囲気から一転、内に怨讐を抱えた好戦的な役を力強く演じ、新たな一面を開花。近作の『エリザベート』のルドルフ役では、皇太子の葛藤をリアルに見せた。次回作は、小池修一郎さん書き下ろしの『LUPIN』。これが3作目のタッグだけに演出家の期待の大きさがうかがえる。ノーブルさと雄々しさの両輪で突き進む。もともと歌うことが好きだったという立石俊樹さん。上京した当時、目指していたのは歌手。しかし、ミュージカル『テニスの王子様』(以下、テニミュ)との出合いで、目標が大きく変わった。「ダンスや歌、演技を習うスクールに通っていたんですが、ずっと自分に演技は向いていないと苦手意識があり、積極的には取り組めてなかったです。歌だけ歌えればいいと思っていたくらい。でも、テニミュで初めて舞台を経験して、お芝居として歌うことの魅力に気づいて、こんなに素敵な世界があるんだと知って。ちょうどその頃に中川(晃教)さんが出演された『モーツァルト!』の映像を見て、『何故愛せないの?』という曲に感銘を受け、自分もこういう作品にいつか出られたらと思ったのを覚えています」とはいえ、最初の頃は舞台に出ることが怖かったという。「僕が演じていたのが病気を抱えている役で、出番自体が少なかったんです。だから出るときには、そこまでの彼の背景がお客さんに伝わるようなものを持って出なきゃいけない。しかもそれがチームメイトにも影響を与えていくキャラクターでしたので、初舞台の自分にはとても難しかったです。覚えているのは、当時の演出助手の方に、僕が歌い始めるとショーみたいに見えると言われたこと。今までアーティストとして歌と向き合ってきたけれど、ミュージカルは向き合い方が違うんだと気がついて、セリフの延長線上で歌うことを意識するようになりました。ただ、ようやく自分の中で基本ができるようになったかなと思えたのは、テニミュ、『A3!』『黒執事』…いろんな作品を経験させていただいてからですね」その後、自身初の海外ミュージカル作品となった『ロミオ&ジュリエット』で、従妹のジュリエットに想いを寄せ、ロミオに憎悪を募らせるティボルトに抜擢される。「前々からマネージャーに、オーディションがあったら受けたいと伝えていたので、決まったときは本当に嬉しかったです。ティボルトは、これまであまりやったことがない激しくて強い役で、登場した瞬間から圧倒的な存在感を放つので、すごくハードルが高く、学ぶことが多かったです。歌に関しても、僕がちょっと若く見えすぎるのもあって、演出の小池(修一郎)さんから、もう少し大人っぽくというか男っぽく低く…低い音程というよりも低い成分の声が出せないかと指摘されていました。稽古場の映像を見せてもらうとわかるんです、ミュージカル界で活躍されている方々が作品を固めてくれている中で、僕が浮いている感じがあるのが。でも、それって技術以上に、一番はメンタルの問題なんですよね。舞台に立つ表現者として大事なのは、役を通して、自分の内側から元気だったり情熱だったりを引き出して、劇場全体を巻き込んでいくメンタルというか気迫。稽古の最初の頃は、自分の頭の中ではこうできたらいいのにとイメージはあるのに、これまでやったことがない表現をすることに怖さがあり、行ききれずにいました。でもあるとき、殻を脱ぎ捨てて怖さを打ち破れたら、こんなに気持ちいいんだって解放されたような気がしたんですよね」その後の『エリザベート』では、若手ミュージカル俳優の登竜門といわれる皇太子・ルドルフ役に。「出番は約20分ですが、それゆえの難しさがありました。1幕に子供時代のルドルフの場面があり、2幕からの登場なので、その間の彼の背景を僕が埋めて表現しなければいけない。毎回必死でした」しかしその20分で、キャストによってルドルフのキャラクターや心情が大きく変わって見えるのが、この役の面白いところ。立石さんのルドルフは、本気で国を想い皇帝である父と対峙しようとする力強い皇太子像を感じさせた。「脚本を読んだり、いろいろな関連作品に触れる中で、演じるならば、信念を持った皇太子として見せたかったんです。自分が信じたことに生真面目に一生懸命取り組むからこそ、挫折して深く傷つくんだと解釈して、そこを大切に演じようと思っていました」本国オーストリアのみならず世界各地で上演されており、日本でも宝塚歌劇団を含めて何度も上演されているほどの人気作だが、作品の力を実感することも多かった。「楽曲がどれも素晴らしくて、日々発見があるんです。役の性格によって、ここで音が上がるとか下がるとか。ここで音がちょっと上がるのはどういう理由なのかとか、考えだしたらきりがないくらい。それでも、母親であるエリザベート役の方が違えば、同じ場面でも毎回湧き上がる感情の種類が違ったりするのは面白いですね」今後控えるのは、小池修一郎さん書き下ろしとなる新作ミュージカル『LUPIN』。そして目標はやはり『モーツァルト!』だ。「本当にミュージカルが好きだし、そこはずっとブレないと思うんです。だからもっとどっぷり浸かっていきたいし、その進んでいく先で『モーツァルト!』と出合うことができたら嬉しいですよね」たていし・としき1993年12月19日生まれ、秋田県出身。2015年にアーティスト活動をスタート。’17年に初舞台を踏み、以降、数々の舞台で活躍。近作に『エリザベート』『太平洋序曲』など。11月9日開幕のミュージカル・ピカレスク『LUPIN ~カリオストロ伯爵夫人の秘密~』に出演。衣装はすべてスタイリスト私物※『anan』2023年8月9日号より。写真・苗江スタイリスト・ホカリキュウヘア&メイク・中元美佳(ete)構成、取材、文・望月リサ(by anan編集部)
2023年08月07日“数学”をテーマに展開される異色のミュージカル『浜村渚の計算ノート』。シリーズ累計110万部を突破した人気推理小説を原作に、“数学”が学校教育からなくなった世界を舞台に、天才的な数学センスを持つ女子中学生・浜村渚がテロリズムに立ち向かう姿を描く。警視庁の捜査官で、テロ組織「黒い三角定規」の事件を担当する武藤刑事を演じる立石俊樹、そして本作が初舞台となる、瀬島刑事役の藤岡真威人が本作の魅力について語り合った。学生時代から数学が得意だったという立石は本作について「なぞなぞの要素もあり、事件の部分に関しては人間ドラマがあって、すごく深い思いも感じつつ、数学の楽しさやワクワクを感じられる作品になっていると思います」とその魅力を口にする。藤岡も「テロが起きて、それに女子中学生が数学を使って立ち向かうという発想が面白い! 読んでいく中で、知らなかったこと、聞いたこともなかった数学の知識に触れることもできるけど、あくまでも物語の中で描かれるので『勉強してる』という感じではなく楽しめると思います」とうなずく。本作が初舞台となるが、藤岡は「個人的に舞台は難しそうというイメージがあって、ハードルの高さを感じていました。だからこそ成長や新たな学びもあると思い、いつかやりたいと思っていた矢先にこのお話をいただきました。わからないことがたくさんあると思いますが、回数を重ねながら成長していけたら」と意気込みを口にする。そんな藤岡とこの日、初めて顔を合わせた立石は「僕自身、初対面の人と顔を合わせるのは緊張するタイプなんですけど、すごく自然に話せました。10歳違うんですけど、もしかしたら、ようやく“お兄ちゃん”になれるんじゃないかと(笑)」と“頼れるお兄ちゃん”宣言。藤岡は「“先輩”感を出さない感じで接してくださるのがありがたいです。とはいえ、たくさんの舞台に出られている大先輩であることは変わらないので、ぜひ頼らせていただければと思います!」と笑顔で語る。初ミュージカルの稽古を前に藤岡は現段階で、自らのセリフを録音し、聞きづらい部分や伝わりにくい部分を確認するという作業を繰り返しているという。立石は、舞台に立つ上での自身で行なっているという取り組みとして「台本や原作を読み返すたびに、気づく部分が増えていくので、一度、台本を覚えた後に改めて原作や台本を読み直すことを意識的にしています」と明かしてくれた。頼れる先輩と共にどんな初舞台を見せてくれるのか。楽しみに完成を待ちたい。取材・文:黒豆直樹【公演情報】ミュージカル『浜村渚の計算ノート』演出:植木護脚本:嘉納みなこ / 植木護出演:桑原愛佳 / 立石俊樹 藤岡真威人 飯窪春菜 隅田美保 入来茉里 藤岡舞衣 西條妃華 /井上小百合 レ・ロマネスクTOBI 朝隈濯朗 ダイアモンド☆ユカイ 他
2023年07月03日ミュージカル『I’m donut ?』が、6月22日(木) にMixalive TOKYO 6F Theater Mixaで開幕した。本公演は、人気のドーナツ専門店「I’m donut ?」が生み出すドーナツのあまりの美味しさに感動し、エンタメを通して同じ体験を届けたいという想いから、俳優・荒牧慶彦と演出家・松崎史也が手を組み、同店にインスパイアされ創り上げたファンタジーストーリー。とてつもなく不器用だが、なによりもドーナツを愛する新人店員の樹奈瀬円(コナセツブラ)役を立石俊樹、無愛想で職人気質だがドーナツに対する愛は誰にも負けない先輩店員の水也良(ミズナリリョウ)役を福澤 侑、そして人間の姿となってイタズラを繰り返すスイーツ好きの悪魔マキア役を荒牧が演じる。併せて、立石、福澤、荒牧からコメントが到着した。なおミュージカル『I’m donut ?』は、7月9日(日) まで同所で上演される。■樹奈瀬円役:立石俊樹 コメント僕は目に見えない大きな力が行き交う空間を作り出す“演劇”がとても好きで、それと同様に、料理をすることや食べることも好きです。食というものは僕にとって特にかけがえのないものの1つです。『I’m donut ?』が繋げてくれた、この作品だからこそ感じられる世界を存分に味わっていってください!ご来店お待ちしてます!!■水也良役:福澤 侑 コメント脚本、演出、音楽、美術、照明、そして僕たち3人のお芝居の全てがとても素敵に重なって、『I’m donut ?』の世界観に浸って頂ける様な甘くて美味しい?ミュージカルに仕上がっていると思います。観劇後は間違いなくお客様全員がドーナツが食べたくなってるはず!! 『I’m donut ?』の魅力を少しでも多くの方に届けれるよう1公演1公演大切にリョウを演じていきたいと思います。■悪魔マキア役: 荒牧慶彦 コメントいよいよミュージカル『I’m donut ?』が開幕します。『I’m donut ?』の魅力を、そして三人での芝居なので三人の掛け合いを、この物語を堪能してもらうために尽力し、頑張ります。結末を見届けたときにはきっとドーナツを食べたくなっていると思いますので、最後にお配りするドーナツを食べて僕たちと共に時間も味覚も共有してくださると嬉しいです。撮影:小境勝巳<公演情報>ミュージカル『I’m donut ?』6月22日(木)~7月9日(日) Mixalive TOKYO 6F Theater Mixaミュージカル『I’m donut ?』メインビジュアル総合演出・脚本:松崎史也音楽:Yu(vague)プロデューサー:荒牧慶彦特別監修:平子良太出演:立石俊樹 福澤 侑 荒牧慶彦チケット料金:12,000円(全席指定・税込)※未就学児童入場不可※実店舗の「I’m donut ?」平子良太シェフ考案のミュージカルオリジナルドーナツ付き【スペシャルドーナツお渡しDay】以下日程は、担当キャストが公演終了後に出口でミュージカルオリジナルドーナツをお渡しいたします。6月23日(金) 18:30:立石俊樹6月24日(土) 13:00:荒牧慶彦6月25日(日) 17:00:福澤 侑6月28日(水) 18:30:福澤 侑6月29日(木) 18:30:荒牧慶彦7月2日(日) 17:00:立石俊樹7月5日(水) 18:30:荒牧慶彦(C)ミュージカル「I’m donut ?」製作委員会関連リンク公式サイト::
2023年06月23日口の中で溶けるような滑らかな食感のドーナツが話題の人気店「I’m donut ?」。平日、土日に関係なく、お店の前には常に長蛇の列ができている。このドーナツに感動し、インスパイアされた荒牧慶彦が、自らプロデュースを務めるミュージカル「I’m donut ?」が上演となる。一風変わったこちらの企画だが、いったいどのような物語が出来上がるのか? 手先は不器用だが何よりもドーナツを愛する新人店員・樹奈瀬 円(コナセツブラ)を演じる立石俊樹と不愛想な先輩店員で、職人気質の水也 良(ミズナリリョウ)を演じる福澤 侑に話を聞いた。出演者3人のミュージカル実在の人気ドーナツ店をミュージカル化するという企画について、立石は「初めての経験ですし、出演者が(荒牧を加えた)3人のミュージカルというのも自分にとっては新しい挑戦で、お話を聞いてすぐに惹きつけられました」とふり返る。福澤は「まず、実際にあるドーナツ屋さんをミュージカルにするってどうやってやるんだろう? と思いましたが、松崎史也さんが演出で、荒牧くんと俊くんというこのメンバーを見て『これは面白くなるだろう』って確信しました。物語の舞台は、ドーナツ店「I‘m donut ?」。念願かなってこの店で働くことになったドーナツ好きのツブラと、無口で不愛想な先輩店員のリョウのふたりが、店を訪れたスイーツ好きの悪魔マキア(荒牧)の戯れに翻弄されながら、新作のドーナツをつくるべく奔走するさまを描く。純真でポジティブなツブラという役柄について、立石は「ツブラは天真爛漫ですが、実はとても芯のある部分があり、リョウにドーナツ作りを教わるだけでなく、リョウを支えたりふたりで協力して課題を乗り越えていく様がとても素敵だと思い、演じるにあたってやりがいを感じています。最初に役について聞いた時に大げさではなく『自分はこういうのがやりたかったんだ!』と思いました。これまで、こんなにも純粋でまっすぐな人柄の役は演じたことがなかったので、すごく楽しみです」と目を輝かせる。一方、福澤は悪魔まで登場するこの物語について「世界観としてはファンタジー要素もあって楽しみです」と印象を口にし、職人気質のリョウという存在についても「寡黙でツンデレで(笑)、ドーナツというひとつのことに自分の全てを注いでいるというタイプで、正直、僕個人とは正反対のタイプなんですよね。僕は、いろんなことを経験したいタイプで、悪く言うと器用貧乏というか(苦笑)、ひとつのことに特化してやるのが得意じゃないので。そういう意味で、自分と違うリョウを演じるというのはすごく楽しみです」と期待を口にする。お互いの印象やアルバイトの経験は?共演は2度目となるが、互いについて立石が「何でもできちゃう人! できないところを見たことがないです。自分は、最初はなかなかうまくできなくて……ということが多いので、本当にすごいなあと思っています。もちろん、努力もされてるんでしょうけど、僕から見たらセンスの塊です!」と言えば、福澤は「最初はクールな『話しかけないで』という、美しいけどトゲのあるバラのようなタイプかと思ってたんですけど(笑)、全然、そんなことなくすごく楽しいし、僕は俊くんの笑顔が大好きなので、今回、舞台上でもそれが見られそうで嬉しいです。でも、“バラのよう”というのは本当で、立ち姿から振る舞いまで、すごくカッコいいし、それが舞台上だけでなく、普段からそうなんですよ。華と存在感で周囲を惹きつける天性のものを持っている人だなと思います」と語る。そんなふたりに、さらに「優しくて頼れる先輩。自分を選んでいただけて本当に嬉しい」(立石)、「常に新しいことに挑戦していて、付いていきたくなる存在」(福澤)と信頼を寄せる荒牧が加わることでどんな化学変化が生まれるのか? 楽しみなところだ。演出を務める松崎史也も、3人といくつもの作品を共にしており、心強い存在だ。立石は「3人でのミュージカルという新しい挑戦になるけど、松崎さんがいてくれるなら大丈夫という信頼があります。自分でも分かっていない僕のことを分かってくれる存在です」と語り、福澤も「自分の確固たる世界観を持ちつつ、俳優ひとりひとりとも向き合ってくれる“ニュータイプ”です(笑)。自分の作り出す世界の中で、僕らを最大限に活かしてくれて、俳優をその作品、その場に絶対にいなくてはいけない存在にしてくれるんです」と全幅の信頼を寄せる。ちなみに、ふたりにこれまでのバイト経験について尋ねると、立石は「パン屋で働いていたことがある」とのこと。「応募したときはレジとかパンを棚に並べたりというイメージだったんですけど、なぜか“窯担当”になりまして……。朝4時に起きたり、パンを取り出す時に火傷したりもしながら、頑張ってました。外から見ている時は、パン屋のバイトってかわいらしいイメージでしたけど、裏にこんな苦労があるんだなと知りましたね(笑)」。一方、福澤は「アルバイトは経験したことがないんです」という。一度だけ、知り合いを介して、カフェの手伝いに入ったことがあったが長くは続かなかったそうだ。「18歳くらいの時ですね。アルバイトに憧れはありましたが、自分には向いてないんだなぁと痛感しました。大人になった今なら頑張れると思います(笑)」。そんな貴重な経験を活かしつつ(?)、いったいどんなミュージカルを届けてくれるのか? 楽しみに完成を待ちたい。取材・文:黒豆直樹撮影:源賀津己スタイリスト:MASAYAヘアメイク:瀬戸口清香衣装協力:(福澤)ウエスタンシャツ ¥35,200・シャツ ¥38,500・パンツ ¥36,300 以上3点ともに(SOL)、その他スタイリスト私物(立石)・シャツ ¥25,300 (DRESS HIPPY/NO name!)、その他スタイリスト私物問い合せ先NO name! (TEL 078-333-1341)SOL (TEL 080-1797-4976)<公演情報>ミュージカル「I’m donut ?」2023年6月22日(木)~7月9日(日)会場:東京・Mixalive TOKYO 6F Theater Mixa脚本・演出:松崎史也音楽:Yu(vague)プロデュース:荒牧慶彦特別監修:平子良太出演:立石俊樹福澤 侑荒牧慶彦【チケット料金】12,000円(全席指定・税込) ※未就学児童入場不可★実店舗の「I’m donut ?」平子良太シェフ考案のミュージカルオリジナルドーナツ付き【配信日程】6月22日(木) 18:30公演7月9日(日) 13:00公演 / 17:00公演 ※各公演アーカイブ1週間ありチケット料金:3,800円(税込)※記事初出時、配信日程の表記に間違いがありました。訂正してお詫び申し上げます。配信情報詳細ミュージカル「I’m donut ?」製作委員会
2023年06月12日ミュージカル『I’m donut ?』が、6月22日(木) から7月9日(日) にMixalive TOKYO 6F Theater Mixaで上演されることが決定した。本公演は、人気のドーナツ専門店「I’m donut ?」が生み出すドーナツのあまりの美味しさに感動し、エンタメを通して同じ体験を届けたいという想いから、俳優・荒牧慶彦と演出家・松崎史也が手を組み、同店にインスパイアされ創り上げたファンタジーストーリー。とてつもなく不器用だが、なによりもドーナツを愛する新人店員の樹奈瀬円(コナセツブラ)役を立石俊樹、無愛想で職人気質だがドーナツに対する愛は誰にも負けない先輩店員の水也良(ミズナリリョウ)役を福澤侑、そして人間の姿となってイタズラを繰り返すスイーツ好きの悪魔、悪魔マキア役を荒牧慶彦が演じる。公演チケットは、実店舗の「I’m donut ?」平子良太シェフ考案のドーナツ付き。また特定日には“スペシャルドーナツお渡しDay”として、担当のキャストが公演終了後に出口でミュージカルオリジナルドーナツをお渡しする。さらに公演期間中には、Mixalive TOKYO 1F「POP UP Mixa」にて、「I’m donut ?」がサテライトショップとして期間限定でオープンする予定だ。<公演情報>ミュージカル『I’m donut ?』6月22日(木)~7月9日(日) Mixalive TOKYO 6F Theater Mixa脚本・演出:松崎史也音楽:Yu(vague)プロデュース:荒牧慶彦特別監修:平子良太出演:立石俊樹 福澤侑 荒牧慶彦チケット料金:12,000円(全席指定・税込)※未就学児童入場不可※実店舗の「I’m donut ?」平子良太シェフ考案のミュージカルオリジナルドーナツ付きオフィシャル先行:4月24日(月) 12:00~4月30日(日) 23:59一般発売:5月14日(日) 10:00~【スペシャルドーナツお渡しDay】以下日程は、担当キャストが公演終了後に出口でミュージカルオリジナルドーナツをお渡しいたします。6月23日(金) 18:30:立石俊樹6月24日(土) 13:00:荒牧慶彦6月25日(日) 17:00:福澤侑6月28日(水) 18:30:福澤侑6月29日(木) 18:30:荒牧慶彦7月2日(日) 17:00:立石俊樹7月5日(水) 18:30:荒牧慶彦(C)ミュージカル「I’m donut ?」製作委員会関連リンク公式サイト::
2023年04月14日8月から9月に東京、大阪、名古屋、福岡で上演されるミュージカル『浜村渚の計算ノート』のメインキャストが発表された。『浜村渚の計算ノート』は、2009年7月より講談社Birthおよび講談社文庫(共に講談社)から刊行されている青柳碧人による日本の推理小説で、シリーズ11巻までの累計発行部数は110万部を突破しているヒット小説。中学2年生の浜村渚が数学の力を駆使し、数学オンチな刑事たちと協力しながらドクター・ピタゴラス率いる悪のテロ組織「黒い三角定規」に立ち向かう。渚と共に事件を追う、数学には疎いが刑事としてのカンが鋭い武藤龍之介役で立石俊樹、武藤とともに事件を追う刑事・瀬島直樹役で藤岡真威人、同じく刑事・大山あずさ役で、2018年にモーニング娘。を卒業した飯窪春菜、そして渚と対峙するテロ組織 黒い三角定規のドクター・ピタゴラス役でダイアモンド☆ユカイ、ファントム役で朝隈濯朗、キューティー・オイラー役で元乃木坂46の井上小百合が出演する。数学のことになるとテンションが上がり饒舌になる、数学が大得意な中学2年生の女の子である主人公・浜村渚は、2021年の初演同様にオーディションで選出される。オーディションには、ハリーポッターをはじめ多くのミュージカル作品でタッグを組んでいるTBSとホリプロが厳選した新人女優5名(赤澤巴菜乃、桑原愛佳、西條妃華、宮城弥生、宮迫翠月)が参加しており、この模様は4月16日(日) より『アッコにおまかせ!』で放送される。■武藤龍之介役:立石俊樹 コメント学生時代から好きで得意な教科は数学でした。数学とエンタメ・ミュージカルの融合となる本作品に出演できることをとても嬉しく思っています。僕自身もどんな作品になるのか今から楽しみです。浜村渚役がオーディションで決定するので、是非そちらも応援して頂けたら幸いです。劇場でお待ちしております!!■瀬島直樹役:藤岡真威人 コメントこの度、刑事の瀬島直樹役を演じさせていただくことになりました、藤岡真威人です。初舞台となるので、緊張はありますが、この作品を見て面白かったなぁ!と、誰もが幸せな気持ちで帰ってもらえるように、精一杯頑張ります。数学×エンターテイメント×ミュージカルという異色のコラボを是非お楽しみください!■大山あずさ役:飯窪春菜 コメント大山あずさ役の飯窪春菜です。ミュージカルにも挑戦したいと思っていたところ、今回お話を頂きとても嬉しく思っています。わたし自身、数学に苦手意識があるので、このミュージカルを通して数学の楽しさをお客様と一緒に感じられたらなと思っています。ワクワク、ハッピーな夏を過ごしましょう!■キューティー・オイラー役:井上小百合 コメント数学をエンターテインメントに変えてしまう面白さと、感動すら与えてくれる、なんとも新しい感覚の作品だなと思っています。私が演じる皆藤ちなみ(キューティー・オイラー)は、才女でありながら政府に恨みを持ち、テロ活動に加わったのですが、この際存分に悪役を楽しみたいです!渚ちゃんにはどんな方が抜擢されるのか、すごく楽しみです。■ファントム役:朝隈濯朗 コメント数学がミュージカルの題材に?!原作は素直に『面白い!』だけれども、どうやって?今の率直な思いです。また数十年前のその昔、数学は好きな教科だった事もあり、今から興味津々な作品です。そして浜村渚役。どの様な魅力を持った女優さんが役を掴み取るのか!?敵方の1人、ファントム役として楽しみにしてます!!■ドクター・ピタゴラス役:ダイアモンド☆ユカイ コメントHello サムシング!Dr.ピタゴラス役で出演します、ダイアモンド☆ユカイです。このミュージカルのキーとなる「数学」を愉しみながら最高のエンタテイメントショーへと誘い込みます。数学×エンターテインメント×ミュージカルを愉しんでくれ!<公演情報>ミュージカル『浜村渚の計算ノート』原作:青柳碧人「浜村渚の計算ノート」(講談社文庫刊)脚色・演出:植木護脚本:嘉納みなこ/植木護出演:立石俊樹藤岡真威人飯窪春菜/井上小百合朝隈濯朗ダイアモンド☆ユカイほか福岡公演:8月26日(土)・27日(日) キャナルシティ劇場大阪公演:9月1日(金)~3日(日) 森ノ宮ピロティホール名古屋公演:9月9日(土)・10日(日) ウインクあいち東京公演:9月14日(木)~18日(月・祝) サンシャイン劇場【チケット料金】SS席(特典付き)12,800円S席9,800円A席6,800円一般発売日:6月24日(土) 10:00~関連リンク公式サイト::
2023年04月14日ミュージカル『太平洋序曲』の初日前会見が7日、公開ゲネプロが8日に東京・日生劇場で行われ、海宝直人、廣瀬友祐、ウエンツ瑛士、立石俊樹、ジョン・ワイドマン(脚本)が取材に応じた。※山本耕史、松下優也はスケジュールの都合により会見欠席同作は近代日本の夜明けを題材に、スティーヴン・ソンドハイムの作詞・作曲により1976年のブロードウェイで初演された『太平洋序曲』を、梅田芸術劇場と英国メニエールチョコレートファクトリー劇場との初の共同制作で創り上げられるミュージカル。物語全体を俯瞰しながら進行する狂言回し(山本耕史・松下優也)、浦賀奉行としてペリーとの交渉に臨み、次第に西洋文化に傾倒していく香山弥左衛門(海宝直人・廣瀬友祐)、流れ着いた米国から帰国し、日本が開国に向かう中で武士道に目覚めるジョン万次郎(ウエンツ瑛士・立石俊樹)らの姿を描いていく。同作にはほか朝海ひかるらが出演し、この日のゲネプロには松下、廣瀬、立石が登場した。会見では、廣瀬は「いよいよ始まるんだなと、ワクワクとドキドキ、いろんな感情が渦巻いてますけど、とにかく劇場に足を運んでくださるお客さんのために誠実に向き合っていきたい」、立石は「1カ月半のお稽古を経ていよいよ開幕、という気持ちです。積み重ねてきたことを信じて、(7日は)海宝さんとウエンツさんのゲネプロを見て、最後までブラッシュアップを重ねて本番を迎えたいと思います」と意気込む。役作りについて聞かれると、海宝は「この香山というキャラクターは、日本が歩んできた動乱の開国までの時代を象徴している人物と感じていて、とてもニュートラルで、非常に市井の人間として描かれていると聞いていたので、お客さまが見て感情移入できるキャラクターという部分を軸足に作ってきた」と振り返る。ウエンツは「史実に基づいている部分と、狂言回しが作っていく部分があり、ジョン万次郎のバランスが非常に難しかったです」と苦労も。「稽古場での最後の通しで『今までと180度違う』と言われたので、それくらい迷って、やっぱりこっちで行こうと思って振り切って。Wキャストなのでそれぞれの相手とある程度の結論を出さなきゃいけないという期限もあったので、チャレンジしながら、稽古場ではずっと違う万次郎をやっていました」と明かした。廣瀬は香山という役について「観客が感情移入しやすいポジションを任せられていると思っているので、そういった部分を大切にしながら、日替わりで変わってくのが醍醐味で、日々舞台上で対峙する役者と生まれるやり取りを1番大切に演じたいなと思っています」と語る。ジョン万次郎役の立石は「作品においての役割をつかむまでに時間がかかりました。史実に基づいて謙虚なところだったり、エネルギーのある所、人懐っこい所を前面に出せるように心がけて作ってきました」とアピールした。東京公演は日生劇場にて8日~29日、大阪公演は梅田芸術劇場メインホールにて4月6日~16日。
2023年03月08日ミュージカル『太平洋序曲』の公開ゲネプロが7日に東京・日生劇場で行われ、海宝直人、廣瀬友祐、ウエンツ瑛士、立石俊樹、ジョン・ワイドマン(脚本)が取材に応じた。※山本耕史、松下優也はスケジュールの都合により会見欠席同作は近代日本の夜明けを題材に、スティーヴン・ソンドハイムの作詞・作曲により1976年のブロードウェイで初演された『太平洋序曲』を、梅田芸術劇場と英国メニエールチョコレートファクトリー劇場との初の共同制作で創り上げられるミュージカル。物語全体を俯瞰しながら進行する狂言回し(山本耕史・松下優也)、浦賀奉行としてペリーとの交渉に臨み、次第に西洋文化に傾倒していく香山弥左衛門(海宝直人・廣瀬友祐)、流れ着いた米国から帰国し、日本が開国に向かう中で武士道に目覚めるジョン万次郎(ウエンツ瑛士・立石俊樹)らの姿を描いていく。同作にはほか朝海ひかるらが出演し、この日のゲネプロには山本、海宝、ウエンツが登場した。脚本のジョン・ワイドマンは今作のために日本に駆けつけ「作品の上演にあたり、東京に来れていることとても嬉しく思っています。本当に美しい劇場で皆さんが素晴らしい作品を作ってくださり、稽古を拝見してとてもすばらしかったです」と絶賛。「唯一残念に思ってることは、偉大な友人でありコラボレーターである(故)スティーヴン・ソンドハイムさんが一緒にいられないこと。彼も来ていたら本当に喜んでいたと思います」と発言する。また「スティーヴンがお気に入りの作品は何だと尋ねられることがあり、その時の彼の答えは『1つお気に入りがあるわけではなく、それそれ違う理由で好きなんだ』と。ですが『今まで書いた曲の中で何が1番お気に入りですか?』と聞かれると、いつもこの『太平洋序曲』の中の1曲でした。後ほど、それは何ですかというのを聞いていただければ教えます」と茶目っ気たっぷりに語った。海宝は「とても光栄ですし、身が引き締まる思いですよね」としみじみ。キャストそれぞれが好きな曲を聞かれると「『The Advantages of Floating in the Middle of the Sea』は物語の1853年の日本を最初に説明する曲で、世界に入り込む最初の曲なので好きです」(廣瀬)、「黒船が来航することによって大騒ぎになるのですが、その時の混乱を描いた『Four Black Dragons』は、船を4匹の龍に喩えたスペクタクルな曲」(海宝)と答える。さらにウエンツは「『Poems 』という、万次郎と香山が歌う曲。いわゆる俳句が歌になってるということの衝撃と、歌詞も俳句として成立させる綺麗さもあるんですけど、音楽ですよね。日本をリスペクトしている楽曲でもありつつ、どこか西洋の感じもある。僕らが今まで俳句を詠んでた音のつながり、綺麗さに楽曲が乗って、元々英語で書かれたものを日本語に俳句として戻しているといういろんな面白い仕掛けがあるので、今までになかったミュージカルになる1曲」と熱弁する。立石は「香山とたまての『There Is No Other Way』です。2人が引き裂かれていく構図で、行くしかない香山、それを見守るたまての気持ちを察すると、稽古場から涙ぐんで見ていたんです。そのくらい好きな楽曲です」と明かした。満を持しての「ソンドハイムが好きな楽曲は?」という質問に、ワイドマンは「『Someone in a Tree』という曲がとても好きだとおっしゃると思う」と改めて回答する。「彼の頭の中にあるパズルを解いていく曲で、頭脳的な問題と感情の問題のパズルを解き明かしていくような曲」と表した。今回日本で上演されるのはは2017年にブラッシュアップされたバージョンということで、ワイドマンは「スティーヴンと私と演出のジョン・ドイルとで改めて見返してみて、作品にとって必要なものをきちんと抽出して、エッセンシャルじゃないものを取り除いていったもの。そうすることによって、お客さまがよりしっかりとしたストーリーの核心に触れられるようなものを目指しました」と説明する。「そのためにカットしたのが『Chrysanthemum Tea』というたった1曲なんです。とってもいい歌でたくさんの方が大好きだとおっしゃってくださってるんですけど、その曲を取り除くことによって、この物語が香山と万次郎の物語であり、彼らとともに前に進めていくということにフォーカスすることになりました」と意図を明かす。また自身は「『Poems』を選ぶかな。シンプルな形の中で2人の男たちがともに歩んでいく、初めは旅をするのが難しい状態から歌いながら旅をすることによってペアに行き着くということを美しく描いている曲だと思います」と語った。東京公演は日生劇場にて8日〜29日、大阪公演は梅田芸術劇場メインホールにて4月6日〜16日。
2023年03月07日ミュージカル『太平洋序曲』の公開ゲネプロが7日に東京・日生劇場で行われ、海宝直人、廣瀬友祐、ウエンツ瑛士、立石俊樹、ジョン・ワイドマン(脚本)が取材に応じた。※山本耕史、松下優也はスケジュールの都合により会見欠席同作は近代日本の夜明けを題材に、スティーヴン・ソンドハイムの作詞・作曲により1976年のブロードウェイで初演された『太平洋序曲』を、梅田芸術劇場と英国メニエールチョコレートファクトリー劇場との初の共同制作で創り上げられるミュージカル。物語全体を俯瞰しながら進行する狂言回し(山本耕史・松下優也)、浦賀奉行としてペリーとの交渉に臨み、次第に西洋文化に傾倒していく香山弥左衛門(海宝直人・廣瀬友祐)、流れ着いた米国から帰国し、日本が開国に向かう中で武士道に目覚めるジョン万次郎(ウエンツ瑛士・立石俊樹)らの姿を描いていく。作品にちなみ、開国=新しく始めたいことについて聞かれると、ウエンツは「僕は筋肉。開国されてます。稽古中にコウジヤマモト(山本耕史)に『ほっそいなあ、ほっそいなあ』と、耳にタコができるくらい言われて」と説明。「ずっと気にしてなくて、逆に(山本に)『でかいなあ』と言ってたんですよ。でもなんか憧れ始めてる俺がいて、2カ月29万8,000円のパーソナル(トレーニング)に、もう申し込みました。公演中は始めないですけど、『やります』と昨日コウジヤマモトに言ったら『それは違う。日々の積み重ねなんですよ、君は』と言われました」と明かす。立石は「いつも干し芋を食べてるけど、それがいつか鶏胸肉とブロッコリーに変わるってことですよね」と確認し、ウエンツは立石の独特な発言に「そうですね。そうします」と苦笑していた。またキャスト陣はそれぞれ「料理がすごく好きで、稽古中も弁当作ってきたりしてたんですけど、ここまできたら調理師免許なんかとってみたりして、どこかで活かせるタイミングがあれば」(立石)、「ずっとやってみたいのは、スカイダイビング。そろそろ空を飛びたいなと思ってます。ジェットコースターとかも苦手で基本的には怖いんですけど、あれくらい高いと大丈夫なんじゃないかなと思って」(海宝)とテーマについて話す。廣瀬は「ずっと絵を描いて、デザインをすることが好きでやっていた中で、いろんな作品のカンパニーウェアみたいなもののデザインをさせてもらったりしてたんですけど、今回初めてTシャツとクリアファイルがオリジナルグッズとして販売される。デザイナーとしてのお仕事を開国していきたいので、皆様もしよかったらお話あれば」とアピール。一方で今回のグッズの売り上げ次第で「すぐ鎖国するかもしれないです」と表現し、「うまい」と感心されていた。話を聞いていたワイドマンは「アメリカでは、俳優にセカンドジョブがあるのはいいこと、シェフもいいアイディア」と褒めつつ、「アメリカで作品出演の契約をするときは、必ず作品が終焉を迎えるまではスカイダイビングはダメというのを書いている」と指摘する。この言葉に、海宝は「『太平洋序曲』が終わってから」と納得していた。
2023年03月07日ミュージカル『太平洋序曲』に出演する廣瀬友祐と立石俊樹が、3月3日横須賀市久里浜の「ペリー記念館」にて上地克明横須賀市長を表敬訪問した。本公演は近代日本の夜明けを題材に、ミュージカルの巨匠とよばれたスティーヴン・ソンドハイムの作詞・作曲、ジョン・ワイドマン脚本で1976年にブロードウェイにて初演された名作ミュージカル。今回、英国で活躍する演出家マシュー・ホワイト&屈指のクリエイティブスタッフによる新演出で、日本と英国の感性を融合させたアプローチで新たな『太平洋序曲』を創り上げる。物語は、江戸時代末期、海に浮かぶ島国ニッポン。黒船に乗ったペリーがアメリカから来航。鎖国政策を敷く幕府は慌て、浦賀奉行所の下級武士・香山弥左衛門(海宝直人・廣瀬友祐)と、鎖国破りの罪で捕らえられたジョン万次郎(ウエンツ瑛士・立石俊樹)を派遣し、上陸を阻止すべく交渉を始める。一度は危機を切り抜けるものの、続いて諸外国の提督が列を成して開国を迫りくる。目まぐるしく動く時代。狂言回し(山本耕史・松下優也)が見つめる中、日本は開国へと否応なく舵を切る――。『太平洋序曲』は、3月8日(水) から29日(水) にかけて東京・日生劇場、4月8日(土) から16日(日) にかけて大阪・梅田芸術劇場メインホールにて上演。ペリー記念館・ペリー上陸記念碑にて左から)立石俊樹、上地克明横須賀市長、廣瀬友祐撮影:岩村美佳■上地克明 横須賀市長 コメントペリー来航という史実が、太平洋序曲という新しい視点で、ミュージカルで演じていただけることが、大変ありがたく嬉しく思います。時代が大きく変わろうとしている時に、ペリーが来たという史実に対して、新たな視点で、改めて歴史的な検証をしていただくことに対して横須賀市長として大変嬉しく思います。歴史が失われつつある現代において、合理的な世界だけではなく、歴史を検証することによって、その時代にどういう皆さんが思いを持っていて、現在に至っているのかというところが大切だと思います。とにかくいい男たちなので感動しています。囲まれて幸せですね。こういうご縁をいただいて、人生の先輩として、お二人には本当に素敵な人生を送っていただきたい。ますます充実して素敵に輝いてもらうようにお祈りをしたいと思います。■廣瀬友祐(香山弥左衛門役)コメントはじめて横須賀に来させていただきました。市長からも横須賀への愛と、この地の歴史の魅力に至るまで、すごく貴重な話を伺いました。僕が演じる、モデルとなった香山栄左衛門さんが生きた実際の景色を共有でき、まもなく開幕のタイミングで、経験させていただけてすごくよかったです。それを血に通わせて、作品に活かせたらと思っています。横須賀の歴史、今に至るまでの市長の想いなど、貴重なお話を熱を持って受け止めさせていただきました。我々が、今の時代の『太平洋序曲』という作品をやれることに感謝をしながら、観に来てくださるお客様に、現在の日本に対してどういったメッセージをステージ上から届けられるかを日々模索しながら、命をかけてステージに立ちたいと改めて思わせていただきました。■立石俊樹(ジョン万次郎役)コメントたくさんお話をさせていただき、改めて市長の想いを聞くことによって、この作品に対する使命感がとても高まりました。作品に活かしていきたいと思います。建物から外に出るたびに、本当気持ちよく感じるぐらいに空気が澄んでいて、海も近いので海風も肌で感じて、本当に作品にこういうところも活かせるなと思いました。市長は目力がすごくて、エネルギッシュな方だと感じました。その強い想いをもっと汲み取って舞台に立ちたいと思います。こんな短時間では、まだまだ足りないくらいですが、すごく責任を感じて頑張ろうという気持ちになっています。<公演情報>ミュージカル『太平洋序曲』東京:3月8日(水)~3月29日(水) 日生劇場大阪:4月8日(土)~4月16日(日) 梅田芸術劇場メインホール作詞・作曲:スティーヴン・ソンドハイム脚本:ジョン・ワイドマン演出:マシュー・ホワイト■出演狂言回し:山本耕史・松下優也(Wキャスト)香山弥左衛門:海宝直人・廣瀬友祐(Wキャスト)ジョン万次郎:ウエンツ瑛士・立石俊樹(Wキャスト)将軍/女将:朝海ひかるほか■問合せ:梅田芸術劇場(10:00~18:00)東京 0570-077-039大阪 06-6377-3800公式HP:
2023年03月04日ミュージカル『太平洋序曲』“決起集会”が6日に都内で行われ、山本耕史、松下優也、海宝直人、廣瀬友祐、ウエンツ瑛士、立石俊樹が登場した。同作は近代日本の夜明けを題材に、スティーヴン・ソンドハイムの作詞・作曲により1976年のブロードウェイで初演された『太平洋序曲』を、梅田芸術劇場と英国メニエールチョコレートファクトリー劇場との初の共同制作で創り上げられるミュージカル。物語全体を俯瞰しながら進行する(山本耕史・松下優也)、浦賀奉行としてペリーとの交渉に臨み、次第に西洋文化に傾倒していく香山弥左衛門(海宝直人・廣瀬友祐)、流れ着いた米国から帰国し、日本が開国に向かう中で武士道に目覚めるジョン万次郎(ウエンツ瑛士・立石俊樹)らの姿を描いていく。今回が初顔合わせということで、山本は「皆さんちょっとかっこよすぎて、僕は若く見えるかもしれないけど、世代がだいぶ上なので、この中に混ざっちゃっていいのかなと思ってます」と苦笑。さらにSNSで募集したという質問で「これだけは破れない、譲れないというこだわりはありますか?」と聞かれると、「筋トレは、朝一というのは譲れない」と筋肉トークで盛り上げる。「家族が起きる前に、朝5時からやっても家に帰って何事もなかったかのようにみんなを出迎える時があります。前の日にもうトレーニングウェアで寝てるんですよ。そのまま行ける状態になってるので、避けては通れないようになってる」と周囲を驚かせていた。ミュージカルの魅力について聞かれると、松下は「こういう時期なので、何も当たり前じゃないと思いますし、お客さんの顔が見れたりとか、その皆さんの前で歌っているときの熱量が伝わってるのを自分も感じる時が、頑張ってよかったっと思う瞬間です」と回答。さらに「大千秋楽が終わって、これだけ長い期間一緒にいて一つのものを作り上げたにも関わらず、『お疲れ様でした』と皆さんが三三五五に散っていく、その瞬間が僕は好きです」(廣瀬)、「たくさんあるんですが、1番はやっぱり音楽とお芝居とダンスと、いろんな表現を借りて、生きていて2度とない瞬間をお客さんとキャストみんなで過ごせるところ」(立石)と魅力を表す。また山本には記者から「狂言回し役ということで、好きな言葉と嫌いな言葉を教えてください」と、『太平洋序曲』と『シン・ウルトラマン』にかけた質問も。山本は「広背筋、私の好きな言葉です」と笑いを誘ったあと、「えーとあとね、苦手な言葉、意外とあれが苦手かなあ。リバースクランチ。足を上げてくる腹筋ですね」と最後まで筋肉トークで締めていた。
2022年12月06日ミュージカル『太平洋序曲』“決起集会”が6日に都内で行われ、山本耕史、松下優也、海宝直人、廣瀬友祐、ウエンツ瑛士、立石俊樹が登場した。同作は近代日本の夜明けを題材に、スティーヴン・ソンドハイムの作詞・作曲により1976年のブロードウェイで初演された『太平洋序曲』を、梅田芸術劇場と英国メニエールチョコレートファクトリー劇場との初の共同制作で創り上げられるミュージカル。物語全体を俯瞰しながら進行する(山本耕史・松下優也)、浦賀奉行としてペリーとの交渉に臨み、次第に西洋文化に傾倒していく香山弥左衛門(海宝直人・廣瀬友祐)、流れ着いた米国から帰国し、日本が開国に向かう中で武士道に目覚めるジョン万次郎(ウエンツ瑛士・立石俊樹)らの姿を描いていく。劇団四季のミュージカル『美女と野獣』で同時期にチップ役を演じていたという海宝とウエンツは、それ以来の同じ作品への出演だという。海宝は「僕は小学校1年生とかで、考えてみたら3つくらい違うから、だいぶお兄ちゃんでしたよね」と振り返る。一方、ウエンツは「僕は小学校4~5年生でしたけど、(海宝は)本当に当時からすごかった。4年生が1年生に嫉妬しちゃいけないじゃないですか。でも……」と苦笑。海宝が「覚えてます?」と驚くと、ウエンツは「子供ながらに感じる『今日は偉い人が来るな』という時のキャスト。そういうのすっごい覚えてんのよ。引きずるのよ!」と答える。「『今日は大事な日だよ』みたいな日、あるじゃないですか。『海宝くんです』みたいな。まさか俺も小4で嫉妬という気持ちを覚えるとは……その後も作品は見させてもらってますけど、素敵なので楽しみです」と久しぶりの再会での共演に期待を膨らませた。
2022年12月06日ミュージカル『エリザベート』が2022年〜2023年に上演されることが27日、明らかになった。同作は1992年にウィーンで初演をむかえて以来、世界中で上演されているミュージカル。日本では1996年から宝塚歌劇団、2002年からは東宝版の上演が行われている。オーストリア=ハンガリー帝国の皇后・エリザベート(花總まり/愛希れいか)の生涯を描き、ハプスブルク家の崩壊の物語に、"死"の概念である黄泉の帝王・トート(山崎育三郎 ※東京公演のみ/古川雄大/井上芳雄 ※福岡公演のみ)を絡めた。2020年4月〜7月に上演を予定していたものの、新型コロナウイルスの影響で全公演中止に。新たに2022年〜2023年に4都市での上演が決定した。日本初演の『エリザベート』でタイトルロールを世界最年少で演じ、本場ウィーンの製作陣からも高い評価を得て2019年にはオーストリア共和国有功栄誉金章受章、国内でも読売演劇大賞優秀女優賞、菊田一夫演劇賞大賞を受賞した花總まりは、本公演が四半世紀以上を共に歩んだエリザベート役の集大成となる。2019年より花總とともに同役を演じた愛希れいかは、ミュージカル『マタ・ハリ』『泥人魚』などに加え、NHK大河ドラマ『青天を衝け』、ドラマ『潜水艦カッペリーニ号の冒険』など多方面での活躍を経て、本公演も花總とWキャストでエリザベートを演じる。トート役には、人気・実力ともにミュージカル界のトップを走り続ける山崎育三郎(東京公演のみ)、古川雄大、井上芳雄(福岡公演のみ)の三俳優が集結。2020年、新型コロナウイルスの影響で幻となった“山崎トート”が、2022年遂に帝国劇場に現れる。さらに新キャストとして、オーストリア皇太子・ルドルフ役を甲斐翔真と立石俊樹がWキャストで務めることが決定した。東京公演は帝国劇場にて10月9日〜11月27日、愛知公演は御園座にて12月5日〜21日、大阪公演は梅田芸術劇場メインホールにて12月29日〜2023年1月3日、福岡公演は博多座にて2023年1月11日〜31日。○キャストエリザベート(オーストリア皇后):花總まり/愛希れいかトート(黄泉の帝王):山崎育三郎(東京公演のみ)/古川雄大/井上芳雄(福岡公演のみ)フランツ・ヨーゼフ(オーストリア皇帝):田代万里生/佐藤隆紀ルドルフ(オーストリア皇太子):甲斐翔真/立石俊樹ルドヴィカ/マダム・ヴォルフ:未来優希ゾフィー(オーストリア皇太后):剣幸/涼風真世/香寿たつきルイジ・ルキーニ(皇后暗殺者):黒羽麻璃央/上山竜治
2022年01月27日音楽劇「キセキ -あの日のソビト-」の公開ゲネプロが22日に東京・紀伊國屋サザンシアターで行われ、崎山つばさ、立石俊樹、太田将熙、岸本勇太、里中将道が取材に応じた。同作は人気ボーカルグループ・GReeeeNの話を元に製作されたヒット映画『キセキ -あの日のソビト-』初の舞台化作。メンバー全員が歯科医師免許を持ち、医療との両立のため顔を伏せて活動中の同グループの物語を描き、「キセキ」や「道」などGReeeeNの名曲を生バンドに乗せて生歌で届けていく。GReeeeNのプロデューサー・JINを崎山つばさが演じ、GReeeeNのリーダーでJINの弟・HIDEを立石俊樹、naviを太田将熙、92を岸本勇太、SOHを里中将道が演じる。崎山は「今回はGReeeeNの『キセキ』ができるまでの物語を描いていて、こうやって実際に人間が『GReeeeN』として皆さんの前で現れるのが初めてのことになります。僕も以前ライブに行かせてもらったんですが、そこに実際いるかのような感覚で、ライブと映画を見るような感覚があったので、今回も演劇とライブとドキュメンタリーを見ているような感覚になると思います」と自信を見せる。また立石は「GReeeeNさんの物語を知ってる方にも知らない方にもぜひ知ってもらいたいと思いますし、僕はこの作品を通じてまた初心、青春時代を思い出したりとか、背中を押してもらえたりする瞬間があるので、見てもらう皆さんにもどこか自分と重なったりして背中を押せる瞬間があると思うので……そういうつもりでよろしくお願いします」と最後を急にまとめ、周囲から「パワープレイ!」とつっこまれていた。作品を通じてかなり仲が良くなったというメンバーたちは、具体的なエピソードを聞かれると「ありすぎて」と言うほど。崎山が「裏ではケンカが絶えない」とジョークを飛ばすと、立石が「仲がいいほどケンカを……」とフォローしようとし、逆に崎山から「『ケンカするほど仲がいい』ね」とつっこまれる。太田は「普段からグループラインがあって、里中くんが毎晩ボイスメセージを送ってくる」と明かし、プロデューサー役の崎山は「4人でグループラインの内容とか稽古場で話したりしてたじゃん」と少し寂しそうにしつつも「仲睦まじい姿を見ているのがほっこりしました」と見守っていた様子。岸本は「全員で共演するのは初めてで、最初は全然合ったりしてなかったんですけど、そこから1カ月とは思えないくらい、『こんなに距離が縮まるんだ』というくらい安心感しかない」と語る。立石は「正直、どうしようと思ってた」と苦笑したが、里中は「もう、としくんが安心感を抱いてるのがすごく伝わる」と明かした。最後に崎山は「この作品は、全編パントマイムでお送りする……」とぼけ、周囲は「何を稽古してたんですか」とツッコミ。改めて崎山は「映画が公開されたのが2017年で、そこからまた環境がガラッと変わっているというところが大きなポイントでもあるのかなと思って。その時に夢を追いかけてる人と、今この状況で夢を追いかけている人では状況が変わっていると思うけど、それでも前に向かってがんばってほしいという、伝えたい思いは変わらない」と真摯にメッセージを贈る。「今やることの意味、今演劇でできることの意味を背負って届けたいなと思いますので、演劇のキセキみたいなものが、観た人に届けばいいなという思いでやらせていただきます」と締めくくった。東京公演は紀伊國屋サザンシアター TAKASHIMAYA にて10月22日〜11月7日、 大阪公演はCOOL JAPAN PARK OSAKA WWホールにて11月11日〜12日。
2021年10月22日1960年代から絵画、漫画、イラストレーション、絵本といった幅広いジャンルで活動をしてきた、タイガー立石(立石紘一/立石大河亞)。生誕80周年となる今年、その活動を振り返る大規模展覧会が、千葉市市美術館を皮切りに巡回展として開催されてきた。その最終会場として、11月16日(火)より埼玉県立近代美術館とうらわ美術館の2館で『大・タイガー立石展世界を描きつくせ!』が共同開催される。タイガー立石は、1941年に福岡県で生まれ、漫画や映画を愛する少年として成長した。1961年に大学進学のために上京し、1963年の「読売アンデパンダン展」では、玩具や流木を大画面に貼り付けた作品を発表。その後、時代や社会のアイコンを引用した絵画作品を手がけ、和製ポップ・アートの先駆けとなった。1965年からはセリフのないナンセンス漫画を描きはじめ、漫画は国境を越え、海外の雑誌でも紹介された。1969年には、イタリア・ミラノへ移住。漫画表現を応用したコマ割り絵画を描くだけでなく、当時のイタリアで建築・デザイン運動を先導していたエットレ・ソットサス、アレッサンドロ・メンディーニらと協働して、イラストレーションの仕事も行った。1982年に帰国した後は、絵本を手掛けたり、軸物や巻物といった絵画形式を取り入れたりするようになる。こうした表現の横断だけでなく、富士山、月、虎といったモチーフを繰り返し用いたり、内と外、宇宙と日常といった空間が反転・融合したり、明治・大正・昭和の歴史という時代や時間を超えていくといったように、奇想天外な作品を次々と制作。立石は1998年に亡くなるまで精力的に活動し、魅力的な「立石ワールド」を確立した。同展は、13歳の頃描いた漫画作品から遺作まで、絵画、漫画や絵本の原画、イタリア時代の資料といった、500点を超える作品や資料などが並ぶ、立石を十二分に知ることができる過去最大級の個展だ。埼玉県立近代美術館では画業の全体像を回顧。うらわ美術館では漫画、絵本にフォーカスし、紹介。現在も若い世代に影響を与えているタイガー立石の活動とその作品を、ぜひ会場で体感してほしい。《タイガー・ゲルニカ》 1970年 courtesy of ANOMALY(埼玉県立近代美術館展示)《立石紘一のような》 1964年 高松市美術館蔵(埼玉県立近代美術館展示)《観光術》原画 1982年 courtesy of ANOMALY(うらわ美術館展示)«顔の美術館»原画1994年 個人蔵(うらわ美術館展示)【開催概要】『大・タイガー立石展 世界を描きつくせ!』会期:2021年11月16日(火)〜2022年1月16日(日)時間:10:00〜17:30 (入場は17:00まで)休館日:月曜日(1月10日を除く)、12月27日~1月6日料金:一般 1,100円、大高生880円公式サイト: 時間:10:00〜17:00 、金土は20:00まで(入場は閉館30分前まで)休館日:月曜日(1月10日を除く)、12月27日~1月4日 、1月11日料金:一般620円、大高生410円公式サイト:
2021年10月21日音楽劇「キセキ -あの日のソビト-」の配信公開稽古が13日に行われ、崎山つばさ、立石俊樹、太田将熙、岸本勇太、里中将道がコメントを寄せた。同作は人気ボーカルグループ・GReeeeNの話を元に製作されたヒット映画『キセキ -あの日のソビト-』初の舞台化作。メンバー全員が歯科医師免許を持ち、医療との両立のため顔を伏せて活動中の同グループの物語を描き、「キセキ」や「道」などGReeeeNの名曲を生バンドに乗せて生歌で届けていく。GReeeeNのプロデューサー・JINを崎山つばさが演じ、GReeeeNのリーダーでJINの弟・HIDEを立石俊樹、naviを太田将熙、92を岸本勇太、SOHを里中将道が演じる。稽古はマスクをして行われたが、崎山を筆頭に、GReeeeN役の4人も全力で歌い踊る。コメントでは「GReeeeNの好きな曲」を全員で一斉に言うも、まったくそろわないという一幕も。それぞれ「遥か」(岸本、里中)、「キセキ」(立石)、「歩み」(崎山)、「『キセキ』か『愛唄』」(太田)と明かし、岸本は「上京してきたときに新幹線の中で聞いてて、エモエモです」、里中は「卒業の時にグラウンドのベンチでサボってたらたまたまかかって、祝ってもらってる感じだった」、立石は「中学校の頃に車で通学していたんですけど、その中でとにかくPVを見まくって、学生生活の所と自分が重なって、毎日の思い出でした」と振り返った。崎山は「『歩み』の前奏のバイオリンがめちゃめちゃ好きで、そこだけずっと聴いてた。あとはジャケットも好き」と言いつつ、「学生の時に新幹線に乗って、降りて、送迎の車が来て、そこから行く時に、勝手にPVが流れてきて……」と全員のエピソードを混ぜる小ボケも。太田は「僕はガラケー時代に『愛唄』をDLして、めっちゃ聴いてた。今は『キセキ』の稽古をしていて、『キセキ』がいいなと思うようになった」と語った。稽古の裏話について聞かれると、崎山は「GReeeeNが楽しそうですごく嬉しいし、寂しい気持ちもある。4人でコンビニとか行ってるじゃん。俺、あんまり誘われないから……」と発言し、周囲は「誘いました!」とフォローする。太田は「深夜にグループラインが動いてて、くだらない話をしてる。本当のGReeeeNさんもそういう経験をしてると思うから、稽古以外でも4人で経験しようとしていて」と雰囲気を作っている様子で、崎山についても「JINさんが『GReeeeNのファン第1号』というくだりがすごく刺さって、本当につばさくんがプロデューサーのようでぐっときます」と絶賛した。仲の良さについては、里中が「一般的に『うちら、仲いいよね』みたいなのあるじゃないですか。そんなもんじゃない。舐めるな、と」となぜか好戦的で、崎山は「別件で稽古にいないと、焦らされたり」と指摘。里中は「俺が稽古にいないと『演出、全部変わったから』とか焦らされて、『そうなんや』と思って動画見返したら、なんもない!」と様子を再現する。太田はさらに「めっちゃGReeeeNぽいなと思ったのが、歌稽古の時間がとれない時に、勇太くんが『時間がないから、俺たちでやっちゃうか』と言って4人で集まって、『今のハモり、良くない?』とか言っていた」とエピソードを披露した。22日から紀伊國屋サザンシアター TAKASHIMAYAで公演が始まるが、里中は「(初日)もうちょっと待ってください!」と語りかけ、まだまだ稽古したいという周囲も「まちがいない」と爆笑。太田は「めちゃくちゃ仲いい男の子達の日常生活を垣間見つつも、音楽と医者で葛藤している裏の部分を見れると思うので、GReeeeNファンの方も、音楽を知っててなかなか本人達を知らないという人にも楽しんでもらえると思います」、岸本は「色々なことに挑戦しているので、がんばって突き進む姿を見て『明日から頑張ろうかな』と思ってもらえるように僕らも楽しみたい」と意気込む。立石は「稽古も終盤になってるんですけど、最初にGReeeeNの『キセキ』をやると決まった時の嬉しさとか、大好きでたくさんお世話になった楽曲たちや物語を背負えるのか、改めて再確認して過ごしていきたい。GReeeeNさんの知らない一面を知ってもらったり、知ってる方にも改めて全て含めた奇跡的なものを感じてもらって、色んな舞台にしたいと思ってますので、そんな感じです!」とまとめる。しかし、その投げっぷりに「最後ちょっとアホなんだよ」「そこで全部崩れちゃうんだよなあ」と周囲は総ツッコミとなり、立石も「なんででしょうね」と苦笑していた。また主演の崎山は「この舞台は9人で野球をやるという舞台なので……」とぼけ、太田がいち早く「それ『ROOKIES』だから!」と反応。さらに崎山は「出演者の声を聞いて、僕らが作る道に皆さんを導いて、舞台としてキセキが起きればいいな」と締め、「うまい!」と声が上がる。しかし、きれいに締めたのにも関わらず、立石の真似をして「……という感じです!」とまとめる崎山に、4人が「パワープレイだ!」とつっこむなど、最後まで和気藹々とした様子を見せていた。
2021年10月13日俳優の崎山つばさが、音楽劇「キセキ -あの日のソビト-」の主演を務めることが13日、明らかになった。同作は人気ボーカルグループ・GReeeeNの話を元に製作されたヒット映画『キセキ -あの日のソビト-』初の舞台化作。メンバー全員が歯科医師免許を持ち、医療との両立のため顔を伏せて活動中の同グループの物語を描き、「キセキ」や「道」などGReeeeNの名曲を生バンドに乗せて生歌で届けていく。GReeeeNのプロデューサー・JINを崎山が演じ、GReeeeNのリーダーでJINの弟・HIDEを立石俊樹、naviを太田将熙、92を岸本勇太、SOHを里中将道が演じる。 JINとHIDEの母親・珠美役役を遠山景織子、外科医で音楽活動に反対する厳格な父親・誠一役を羽場裕一といった俳優陣が脇を固める。ほか大石敦士、朝倉ふゆな、ダンサーとして荒川湧太、宇田川太雅、加藤木風舞、武中隆之介が出演する。東京公演は紀伊國屋サザンシアター TAKASHIMAYA にて10月22日〜11月7日、 大阪公演はCOOL JAPAN PARK OSAKA WWホールにて11月11日〜12日。○崎山つばさ コメント中学生の時に「愛唄」でGReeeeNさんを初めて聴いて、今もその曲を聴くと当時のことを思い出すくらい鮮明に耳にも心にも思い出と共に残っています。長く沢山の人に愛されているグループだからこそ、舞台ではその月日や想いをしっかりと表現にのせて作品にしなければと思いました。そして僕が演じさせていただくJINさんがその時何を感じて何を思いながら生きていたのか、描かれるJINさんの何十年という時間を大切に生きていけたらと思っています。○立石俊樹 コメント中学生の頃は毎日『キセキ』のミュージックビデオを通学中に見たり、アルバムを聴きながら受験勉強をしたり、学生生活の中でたくさん背中を押され励まされていました。僕のようにGReeeeNさんの楽曲を聴くと、青春時代の思い出がよみがえってくる方は多いのではないでしょうか。幅広い世代に愛されているアーティストを自分が演じられるご縁に嬉しい気持ちでいっぱいです。精一杯、HIDEとして生きたいと思いますので、皆さん!公演を楽しみにしていてください!!○太田将熙 コメント日本のほとんどの方が一度は曲を聴いたことがあるであろうGReeeeNさん。でも、その実態を深くは知らない方が多いと思います。映画化もされていますが、今回は舞台でGReeeeNさんの生い立ちを、そして生で彼らの音楽をお届けできることが出来、とても光栄に思います! naviさんの生き方や音楽との向き合い方を自分の中に落とし込んで、役作りしていこうと思っています。よろしくお願いします。○岸本勇太 コメント今作に出演が決まった時は、自分があのGReeeeNさんの一員になれる?! と興奮しました。僕は山梨県出身で、高校卒業と共に上京し一人暮らしを開始しました。高校卒業時期から一人暮らし開始直後は、不安がありながらもがむしゃらに生きていました。そこで、GReeeeNさんの「遥か」を聴いて奮起していました。「必ず夢を叶えて笑顔で帰るために」という歌詞が大好きです。今も聴きながら、この文を綴っているのですが色々と思い出し泣きそうです。笑 僕はこの世界に飛び込んだキッカケが音楽なので、素敵なキャストの皆様と共に、思う存分に楽しみな がら悩みながら、挑みたいと思います。○里中将道 コメント出演が決まり、本当に嬉しかったです。中学時代の卒業間近の時期に、たまたまグラウンドにあるベンチに1人で座っていたら、グラウンドにGReeeeNさんの「遥か」が流れてきて、卒業を祝ってもらっているような、嬉しくも卒業寂しいなぁ〜って1人で感動して泣きそうになったことがあって今でも素敵な思い出です。まさか自分がGReeeeNさんの1人を演じさせてもらえる事に光栄でしかないです。しっかり大切にGReeeeNさんの物語を創り上げてきたものを舞台で、アーティストとして、皆さんに伝えられるように精一杯頑張りたいと思います。(C)音楽劇キセキ製作委員会
2021年09月13日朗読劇 恋を読む in クリエ『逃げるは恥だが役に立つ』のLIVE映像が配信されることが6日、明らかになった。同作は海野つなみによる同名人気コミックの朗読劇。原作は2015年に第39回講談社漫画賞8少女部門)を受賞し、翌年連続テレビドラマ化もされ大ヒットとなった。ラブストーリーの朗読劇シリーズ「恋を読む」第2弾として2019年に舞台化され、同シリーズ第4弾として今回再演される。劇団「ロロ」を主宰する日本演劇界の俊英・三浦直之脚本・演出を担い、朗読劇の枠に収まらない舞台セットと映像、演劇ならではの斬新な演出手法で表現するなど、原作の魅力を最大限に生かした、第三の「逃げ恥」となっている。現在、緊急事態宣言下で観劇できない観客も多数いることから、急遽LIVE映像配信の実施を決定。12日14時の回(太田基裕、桜井玲香、立花裕大、シルビア・グラブ)、16日18時30分の回(立石俊樹、花乃まりあ、牧島輝、春野寿美礼)を配信する。プラットフォームは、KDDIの「uP!!!オンラインライブ」で、視聴券料金は各回税込3,500円(※GoToイベント適用で各回2,800円)。○LIVE映像配信・8月12日14時の回太田基裕(津崎平匡役)、桜井玲香(森山みくり役)、立花裕大(風見涼太役)、シルビア・グラブ(土屋百合役)※アーカイブは8月12日20時〜20日23時59分、販売は20日20時まで・16日18時30分の回立石俊樹(津崎平匡役)、花乃まりあ(森山みくり役)、牧島輝(風見涼太役)、春野寿美礼(土屋百合役)※アーカイブは8月17日0時〜24日23時59分、販売は24日20時まで
2021年08月06日恋を読む in クリエ『逃げるは恥だが役に立つ』が8月11日、日比谷シアタークリエにて開幕する。この度、本作のライブ配信が決定した。日本中にムズキュン旋風を巻き起こした、海野つなみのラブコメディ『逃げるは恥だが役に立つ』。原作コミックとTVドラマが国民的大ヒットを博し、2019年には朗読劇として舞台化している。脚本・演出を担ったのは、劇団「ロロ」を主宰する日本演劇界の俊英・三浦直之。朗読劇の枠に収まらない舞台セットと映像。原作ファンの大好きなシーンは演劇ならではの斬新な演出手法で表現するなど、原作の魅力を最大限に生かした、第3の『逃げ恥』だ。この朗読劇が再び上演されるのが本作だ。感染症対策を万全に整え、出演者やスタッフ、そして何より観客を迎えるべく準備が進んでいる。しかし現在、緊急事態宣言下ということもあり、自宅でも楽しめる様にライブ映像配信の実施が急遽決定した。プラットフォームは、KDDIの「uP!!!オンラインライブ」となっている。■配信情報恋を読む in クリエ『逃げるは恥だが役に立つ』ライブ映像配信: <視聴券発売期間>8月12日(木)14:00の回:8月6日(金)12:00~8月20日(金)20:00アーカイブ:8月12日(木)20:00~8月20日(金)23:59出演:太田基裕(津崎平匡役)、桜井玲香(森山みくり役)、立花裕大(風見涼太役)、シルビア・グラブ(土屋百合役)8月16日(月)18:30の回:8月6日(金)12:00~8月24日(火)20:00アーカイブ:8月17日(火)00:00~8月24日(火)23:59出演:立石俊樹(津崎平匡役)、花乃まりあ(森山みくり役)、牧島輝(風見涼太役)、春野寿美礼(土屋百合役)視聴券料金:各回3,500 円(税込)※Go To イベント適用で各回2,800円(税込)になります。※クレジットカード決済、auかんたん決済のみとなります。※東宝ナビザーブ・テレザーブ、劇場窓口では配信商品のご購入やお手続きはいただけません。配信開始日時:各回開演時刻の30分前より開始。※記事初出時、出演者表記に誤りがありました。訂正してお詫び申し上げます。
2021年08月06日朗読劇 恋を読むin クリエ『逃げるは恥だが役に立つ』の合同取材会がこのほど行われ、立石俊樹、牧島輝が登場した。同作は海野つなみによる同名人気コミックの朗読劇。原作は2015年に第39回講談社漫画賞8少女部門)を受賞し、翌年連続テレビドラマ化もされ大ヒットとなった。ラブストーリーの朗読劇シリーズ「恋を読む」第2弾として2019年に舞台化され、同シリーズ第4弾として再演となる。院卒だけど内定ゼロ、派遣切りで無職になってしまった森山みくりが、恋愛経験ナシの独身サラリーマン・津崎平匡の家事代行として働き始めることから、契約結婚をすることになる……というストーリーの同作。平匡役には細谷佳正、太田基裕、戸塚祥太(A.B.C-Z)、立石俊樹、荒木宏文、みくり役には仙名彩世、桜井玲香、大原櫻子、花乃まりあ、城妃美伶、内田真礼が決定した。さらに平匡の同僚・風見涼太役に梅津瑞樹、立花裕大、有澤樟太郎、梅原裕一郎、水田航生、牧島輝、矢田悠祐、みくりの伯母・土屋百合役に壮一帆、シルビア・グラブ、友近、春野寿美礼、朴ロ美(※ロは王偏に路)が集い、8月11日~8月18日まで東京・日比谷シアタークリエにて様々な組み合わせで公演が行われる。○互いの印象に変化は?今回は、8月16日の公演(14:00~/18:30~)で平匡を演じる立石と、風見を演じる牧島が取材に登場した。すでに共演経験もある2人は共に稽古に挑んでおり、牧島は「トシくん(立石)の稽古をしている姿を見てたんですけど、『ドキドキさせてくれるんじゃねーの!?』という感じで、新しい一面にドキドキしちゃったりして、ラブコメは素敵だなって体感できた」と、ラブコメにも目覚めた様子。立石も牧島について「本人(牧島)にも伝えたんですけど、『風見、めっちゃいいじゃん!』って、シンプルに感情移入しちゃいました。恋愛もので共演するのは初めてなので、牧ちゃんの新しい一面、新しい表現方法に、胸を打たれました。初回で感動しました」と互いに讃え合う。「牧ちゃんとは2作品で一緒だったんですけど、どちらもタイプが違った。今までは強い役だったりど根性タイプだったり、逆に器用だけど少し気持ち悪さを感じるくらいの愛を表現する役だったり振り幅がけっこうあって、しかもそれを繊細に突き詰めて毎公演新鮮に表現できてるところがすごい魅力」と説明する。逆に牧島は「いいところはたくさんあるんですけど、1ついつも思うのは、すごく純粋な方なので、それが作品に対していい影響が出る。舞台の上だけじゃなく、楽屋にいる時とか、プライベートな部分でトシくんの純粋さ、天然さに助けられていて、すごく尊敬できるいいところだなと思っております」と、よく知っている仲だからこその視点で語った。初対面の時は「役同士で会話する機会がなかった」というが、「当時からガッツがあるし、負けず嫌いな面もあるし、役がどういう気持ちなのかとかしっかり演出の意図を汲み取っていた。僕はまだ、お芝居が駆け出しだったので、初対面からすごいなと思ってた」(立石)、「顔も綺麗でカッコいいし、背も高くて歌もうまいし、すごいなあと思ってたんですけど、距離が近くなるにつれ、とっても天然で愛らしいギャップがある方だと気付きました」(牧島)と互いの印象を表す。そこからの成長について聞かれると、牧島は「トシくんは、コミュニケーションが上手になったな。ごめんなさい、偉そうなこと言って!」と明かし、立石は「その通りですね」と爆笑。牧島は「もともとスキルがある方だと思いますけど、たくさん現場を通して、人との付き合い方が上達しているというというか、スキルが上がっているなと思います」と評価し、立石は「面白いなあ」と笑い続ける。「トシくんは面白い方なんですけど、昔は隠してて、それを出せるようになってきてるのかな。どの現場でも愛されてるだろうなというのが、伝わってきます」という牧島の言葉に、立石は「嬉しいですね。舞台を通して人見知りがなくなったのは、大きいです」と喜び、逆に牧島について「いい意味で最初から変わらない。日々成長しているのはわかるけど、僕からしたらもう最初から色々やれていると思ってたので、ずっとその感じ」と語った。そんな立石の天然エピソードについて、牧島は「今日1つあった。彼はこれから名古屋に行かなきゃいけないんです。でも移動日は、明日なんですよ。だけど今日、大きいキャリー持ってきてました。 荷物パンパンに詰めて、大きいキャリー引きずって来てました」と暴露。立石は「もうシンプルに、今日この後、移動するものだと思って来ました」と苦笑していた。○作品に感じた魅力は?今回は朗読劇となるが、立石は「(演出の)三浦(直之)さんの構成の付け方や演出方法に触れて、とてもわかりやすかった。牧ちゃんのお芝居を客観的に見た時にもすごく心にくるものがあった」と稽古を振り返る。牧島も「ハグをするシーンも、直接ハグするわけじゃなくて、台本を一緒に持ってページをめくるのがとっても素敵だなと思って。実際にハグするのもいいと思うんですけど、よりドキドキする感じ。実際、春野さんと一緒にベージをめくった時、恋、しましたね」とニヤリ。「座って読むだけの朗読劇ではなくて、シーンによっては動いたり走ったり、臨場感がある作りになっているので、お客さんも一緒に見ていて楽しめるんじゃないかな」と期待する。立石も「"ムズキュン"というテーマにぴったりの演出方法だね。じれったさがあるのが魅力」と同意する。一方で、同作には個性豊かなキャラが様々な視点を持っているという魅力もあり、牧島は「色んな解釈をする人たちがいて『こうあるべきだ』というものがないのが楽しい。『女の人だから家事しなきゃいけない』みたいな決めつけで進んでいかないし、理解がある男性たちにも、それを言っている女性陣にも好感が持てた。互いが互いを理解するために自分の意見を言い合うところが、気持ち良い」と、感想を述べる。「朗読では4人しか登場しないけど、漫画ではキャラの濃い人たちがもっといて、色々な愛の形がある。みんな自分の一本通った道があって、色んな人がいて面白い。色んな解釈があるのはすごく現代的で、魅力だなと思いました」と表した。立石も「"契約結婚"というところだけでも身近にはいないし、個性豊かな人たちが出てきて、『まだまだ世界は広いな』と思いました」と、しみじみ。「自分が体験してることってまだまだちっぽけなことなんだな、ほんの一つに過ぎないんだな、と。『逃げ恥』のおかげで視野が広がったので、そういうことを考えに入れて生活できるんじゃないかな」と新たな世界が広がったことを示した。写真提供:東宝演劇部
2021年07月21日自分らしく生きること。それは、とてもシンプルで、とても難しいこと。だけど、私たちがもっとハッピーに生きていくために、自分らしさは欠かせない。そんな“自分らしく生きること”の大切さを、とびきりポップに、どこまでもキュートに教えてくれるのがミュージカル『ジェイミー』だ。主人公は、16歳の高校生・ジェイミー。彼には、ドラァグクイーンになるという夢があった。その第一歩として、高校のプロムに本来の“自分らしい”服装で参加しようと決意するが、その行く手には様々な偏見や迫害が待ち構えていた。演劇の本場・イギリスで大ヒットしたミュージカルが日本初上陸。確かな実力とフレッシュさを兼ね備えたメンバーで華やかにお届けする。そこで今回は、ジェイミーのクラスメイト・サイ役の小西詠斗にインタビュー。「歌もダンスもまだまだで…」と恐縮する小西にとって、本作は大きなステップアップの場となりそうだ。初めてお芝居をしたときは、自分には無理だと思いました――台本を読ませてもらいましたが、「普通」ってなんだろうということを改めて考えさせられました。そうですね。僕もこのお仕事を始めるときに周りから物珍しげな目で見られたので、ジェイミーの気持ちは共感できるところがあります。――物珍しげな目で見られたとは?僕は地元が広島なんですけど、芸能の仕事をする人が周りにいないので、理解してくれる人がなかなかいなくて。そういう周りの目を気にして、自分らしくいられなかった時期はありました。――「あいつ、芸能人になるらしいぜ」みたいな目が?まだ高校生なんで、人と違うことをする人に対してみんな過剰に反応するんだと思います。それで、いろいろ言われたこともありました。今となっては応援してくれる人の方が多いんですけど、あのときはとても不安で絶望していました(笑)。――ジェイミー自身も夢へと突き進む道の中で浮き沈みを経験します。小西さんも芸能の仕事を始めて挫折を感じたときはありますか?たくさんあります。僕、できないことが多いので。お芝居も、歌も、最初から思い通りにできたことは一度もなくて。練習してもなかなかできないし、自分にはセンスがないのかなと悩む時期もありました。――それは具体的にいつ頃ですか?初めてお芝居をしたのが広島の小劇場だったんですけど。、お芝居が上手にできず、これは自分には絶対無理だと思いました。――何ができなかったんでしょうか?全部です。(笑)台詞は棒読みですし、相手の台詞も聞けていないですし、会話をするという意味が理解できていなかったです。その時の映像があるんですけど、ひどいですね、本当に。でもそこから1年くらいして、もう一度、同じシリーズの舞台に今度は東京の方で出させていただいて。そのときに家で何度も台本を読んで、ここをこうしたらいいんじゃないか、ああしたらいいんじゃないかってすごく考えて。それを稽古場に持っていったら、少しずつ演出家の方に評価してもらえることが増えてきました。本当に普通のことなんです。台詞がナチュラルに話せるようになったとか。動きに感情が感じられるようになったとか。お芝居をしたらきっと誰でもできるような、普通のことなんですけど、何もできない僕には少しでもできるようになったことがうれしかったです。そこからですね、お芝居を仕事にできたらすごく幸せなんだろうなって前を向けるようになったのは。ちゃんと俳優をやりたいって思えるようになりました。ジェイミーの歌声を聴きながら、僕もこんなふうに歌えたらと思った――そんな小西さんですが、今年に入ってからは「地縛少年花子くん-The Musical-」、ミュージカル「黒執事」〜寄宿学校の秘密〜とミュージカルが続いていますね。まだまだ全然実力が足りていないですけど、今、歌うことがすごく楽しくて。これからたくさん練習して、うまくなりたいですし、自信を持って出られるようになったらいいなと思っています。――歌に関しては、どんなレッスンをしているんですか?ミュージカルが2作続いたので、その期間中はよく歌唱指導の先生にトレーニングをしていただきました。難しいのが、歌で気持ちを届けること。僕の場合、気持ちを入れすぎると、たっぷり歌いすぎちゃって、リズムとかが壊れてしまうんですよ。喋るように、ひとつひとつアクセントをつけながら歌うのも大変で。そのあたりが今の課題ですね。――『ジェイミー』の歌稽古はいかがですか?まだ僕は1回しか参加できていないんですけど、ノリノリの曲があって楽しかったです。オープニングからものすごく盛り上がる曲で、教室で騒いでいるような感じの楽曲なんですけど。、歌っているときも、本当にみんなとわちゃわちゃしている感じでした(笑)。――みなさんの歌声を聴いた感想はいかがですか?ジェイミー役の森崎ウィンさんと髙橋颯さんの歌声が本当に素敵なんです。高音が綺麗で。僕は高い音も低い音もうまく出せないので、こんなふうに歌えたら気持ちいいだろうなと思いながら見ていました。――今回はさらにダンスも加わります。僕、ダンスも苦手なんですよ(笑)。今回の現場はきっと稽古中からかなり苦労することになるだろうなと思います。でもその分、勉強することも多いだろうし、少しでも多くのものを得られる現場にしたいです。立石俊樹くんからは歌の基礎を教えてもらいました――ひとつひとつ作品を重ね、着々と経験を積んでいっている様子がうかがえます。俳優としてはどういう方向を目指していきたいですか?今、歌が上手な方への憧れがすごく強くて。上手な方を身近で見てきた分、いつかは自分ももっと上手に歌えるようになったらいいなと思っています。――歌に関して影響を与えた人といえば?ミュージカル「黒執事」でご一緒した立石俊樹くんです。歌に関していろんなことを教えていただきました。黒執事で、ちょっと僕自身も変われたのかなと思っています。――どんなことを教えてもらったんですか?台詞のように歌ってみるといいよとか。リズムを頭の中でカウントしておくといいよとかです。あと、僕は暗い曲だと感情が暗くなってしまって、声まで沈んでしまうので、暗い曲でも口角をあげてみるといいよとか。歌に関しては、本当に何にもできないので、基本的なことをたくさん教えていただきました。――ミュージカル「黒執事」という大きな作品をやり遂げて、身についたものはなんですか。舞台と映像のお芝居はまったく違うんだということを再確認できました。舞台ならではのお芝居だったり、効果的な見せ方だったり。舞台も映像も両方しっかりやっていきたいと思っているので、ミュージカル「黒執事」で学んだことをまた次の現場で活かせるようにしたいです。1日じゅうゲームをしていることも普通にあります――ジェイミーは、これは曲げられないというポリシーを持っていますよね。小西さんにとって、これだけは譲れないと言えるくらい好きなものってなんですか。あるんですかね…。すごく好きなもの…?(と、真面目に考える)――たとえば、これをやっていると元気になれるものとか?あ!それだとゲームですね。最近は『モンハン』をずっとやっています。以前共演させていただいた方やご近所さんと、夜、電話をしながら「ひと狩り行くか」って(笑)。――最長で何時間くらいプレイした経験がありますか?次の日も休みだったりすると延々やってしまいます。1日ずっとゲームしていることとか普通にありますね(笑)。やりすぎないように気をつけてはいるんですけど…。――すごい(笑)。あと、ジェイミーはおめかしするのが大好きですが、小西さんのファッションのこだわりは?昔は結構ゴチャゴチャしたものが好きだったんですけど。最近はきれいめシンプルなシャツが好きで。だいぶ格好が大人しくなっちゃいました(笑)。――ゴチャゴチャしたものが好きだったのはなぜだと思いますか?なぜでしょう?人と同じが嫌だったのかな?そんな気持ちがあった気がします。――では、そこからシンプルな服装を好むようになった心境の変化を分析すると?大人になりたいという気持ちが大きかったかもしれないです。あとは、1年経つと、去年着ていた服とか「これ、なんで着てたんだ?」と思うことが多くて。そういうのをやめようと思って、自然と長く着られるシンプルなものを選ぶようになったのかもしれません。――今、21歳、大人になったと思いますか?いやあ…(笑)。もっと年齢に追いつかないと、と思います。――大人になるには何が足りないと思いますか?全然しっかりしていないので、とりあえずしっかりしたいです。休みの日はずっと寝ちゃいますし。よくないです、本当。――では、もっと大人になるためにしたいことは?本を読みたいです。今まであまり読んでこなかったので、読まなきゃと思っていて。今は山崎努さんの『俳優のノート』を読んでいます。難しくてよくわからないことも結構あるんですけど、勉強になります。大人になるのとは、ちょっと関係ないかもしれないですけど(照)。ミュージカル『ジェイミー』チケットの購入はこちらから小西詠斗さんのサイン入りチェキを2名様に!ぴあアプリを ダウンロード(dpia-app://contentAll?contentId=d0709627-4b78-4226-9c3e-5022da439f91&contentTypeId=2) すると、この記事内に応募ボタンがあります。撮影/友野雄、取材・文/横川良明、衣装協力/FACTOTUM、VISION STREET、WEAR
2021年05月25日ミュージカル『ロミオ&ジュリエット』が日本初演から10周年を迎え、新たなキャストで上演される。シェイクスピアの名作を2001年にパリでミュージカル化した同作は、全世界でヒットし、日本では2010年に宝塚歌劇団星組が初演を行った。その後2011年に日本オリジナルバージョンを上演して人気を博し、今回は2019年以来2年ぶりの上演で、10周年を迎える。『エリザベート』『モーツァルト!』など手掛けた日本初演作は軒並み大ヒットし、近年では『ポーの一族』『ONCE UPON A TIME IN AMERICA』といった“名作の世界初のミュージカル化”も成功させている小池修一郎氏が潤色・演出を手がけ、過去のロミオ役では城田優、山崎育三郎、古川雄大、柿澤勇人、大野拓朗、ジュリエット役には昆夏美、フランク莉奈、清水くるみ、生田絵梨花、木下晴香、葵わかなとミュージカルスターの登竜門に。2021年の公演では、ロミオ役に黒羽麻璃央と甲斐翔真という気鋭の若手たちが、ジュリエット役に伊原六花と天翔愛というフレッシュな2人が抜擢された。今回は、2年前にマーキューシオ役を演じ新たにロミオ役となった黒羽、そしてロミオと敵対するティボルト役となった立石俊樹にインタビュー。同い年で東北出身という共通点のある2人に、同作への思いや互いの印象などについて話を聞いた。○■ジュノンボーイの時から見ていた——お二人の仲の良さが写真や動画撮影の時から伝わってきたのですが、黒羽さんの出演されていたドラマ『パパ、はじめました』に立石さんがゲストに来られたのが初対面でしょうか?黒羽:そうなんです。もちろんその前から知っていましたけど、その時から様子がおかしかった……。立石:その時、特にやばかったんじゃないかなあ。黒羽:“特に”だったの!?(笑) 僕たちが出演していた『テレビ演劇 サクセス荘3』でも共演できる回がなかったので、そのままの印象で止まっていたんだけど、最近はミュージカル『黒執事』にも出られていて「かっこいいな」と思って、久々に会ったら今日もやっぱり変でした(笑)。飲まれちゃいそうになるんです、立石ワールドに! 危ない危ない。立石:印象が変わってない(笑)。逆に麻璃央くんは普段どういう感じなの?黒羽:真面目に、このままの感じ。立石:そうなんだ! 東北出身で同い年なんですよね。僕、麻璃央くんがジュノンボーイ(ジュノン・スーパーボーイ・コンテスト)に応募していた時から知っていたんです。僕も多分同じ時に申し込んだような……。黒羽:えっ、そうなの!? 第23回! 高2の時!立石:出してる! 高1で最初に申し込んで周りの目が恥ずかしくてやめて、高2でも申し込んで、恥ずかしくてやめて……だから当時から「同じ東北出身としてすごいな」と思ってた。黒羽:東北人にはそういう仲間意識があるんです。平和でのほほんとしてる。立石君を見てるとわかるけど、平和な人が多いから(笑)。だからやっぱり、今回ティボルト役なのは意外でした。みんな驚いたと思うけど、そんなキャスティングをする小池先生の中には、やっぱり何か考えがあるんだと思います。稽古場でどんなティボルトが見られるのか、すごく楽しみです。立石:麻璃央くんは前回の『ロミジュリ』でマーキューシオを演じていて、僕も活躍を見て刺激を受けていましたし、こうして憧れの『ロミジュリ』で新たにロミオとティボルトとしてバチバチできることは、不思議ですし嬉しいです。いい意味で新しい風を吹かせられたら。黒羽:間違いなく、違う風は吹く(笑)。楽しみです。色々な風が吹いた方がいいから。○■自分の色を出すためには——小池先生のお話も出ましたが、新型コロナウイルスの影響で中止となってしまったミュージカル『エリザベート』のルキーニ役、ミュージカル『るろうに剣心 京都編』の志々雄真実役に続いて、今回『ロミオ&ジュリエット』で黒羽さんがロミオ役に抜擢されているので、すごく期待がかかっているのかなと思いました。黒羽:ありがたいことに……。『エリザベート』が中止になってしまった時に、『るろ剣』でリベンジしたいと思っていたけれど、『るろ剣』も中止になってしまって。悔しい思いが積み重なってきていて、難しい役ですが、その思いを発散して期待に応えられるように頑張りたいと思っています。——立石さんは、もう小池先生とはお話などされたんですか?立石:オーディションの時に少しお話ししました。ティボルトを演じて歌ってみて……4時間ぐらいスタジオにいたのかな。その時はどういう方なのかまだわからなかったのですが、期待に応えたいというか、自分の持てるもの全てを出し切りたいと思わせてくれる方だなと思いました。黒羽:さらけ出したくなるよね。あとは心の中まで見透かす方だから、本当に全力で挑んでいかないと。——テニミュ(ミュージカル『テニスの王子様』)に出られていた方には、稽古場で「ラケットを振ってみて」と無茶ぶりするという噂も…。黒羽:ちょっと「いいのかな」と思いながら応えるんですが(笑)。今回、立海出身のキャストが多いんです。前回は青学(せいがく)が多かった。立石:確かに!——皆さんが歌う「世界の王」が、色々な背景を持った若い方たちが集まっている『ロミジュリ』自体と重なるような気持ちにもなります。黒羽:今回、R&Jダンサーの方も含めて若い方が多いので、「若気の至り」を全開に出していく、令和版の『ロミジュリ』が作れるんじゃないかなと思っています。大人になればなるほど、冷静になって考えちゃう部分もあるけど、若い時は突っ走るしかない、みたいなところがあるから。立石:名作中の名作ですし、僕自身は、まず本当に素直に嬉しい気持ちが先行しています。ミュージカルをもっとやっていきたいという気持ちがあって、そういう中で抜擢していただいたので、難しいことは考えられなくて、シンプルに「全力でやる」という気持ちです。——ちなみにお二人はどの曲が好きですか?黒羽:僕はロミオの1発目の「いつか」という曲が好きです。いろいろ運命が動き出す曲でもあるし、まだジュリエットとロミオはその時はまだ出会ってないけど、同じ物に手を伸ばしている。結末を知っているからこそジーンと来るものもあるし、色々なことが始まるという意味でもすごく好きです。立石:僕はいっぱいあるんですけど、自分の役で言うとやっぱり「ティボルト」。唯一、「ティボルト」という名前が曲名になっているので。黒羽:すごいよね、曲名が「ティボルト」だもん。立石:曲中でもすごく「ティボルト」と出てくるし、自分の名前を歌うぐらい、誇りとか色々と感じるものがあるのかな。——ティボルトとして、ワイルドさは出して歌われるんでしょうか?立石:難しいですけど、稽古の中で自分が演じる意味を見つけないといけないと思います。まだ僕自身も過去の皆さんが演じられていたティボルトを重ねてしまう時があるし、お客さんも重ねるところもあるだろうし。黒羽:難しいよね。たくさんの偉大な方々が演じてきているから、「こうでなくちゃいけない」というのが作られるのは非常に怖い。演じている側としても、自分の中でちゃんとその感情になるように噛み砕く時間が欲しくて、たくさん稽古をしたいです。今回はもし自分の中で「違う」という気持ちが生まれたら、ちゃんと言おうと思ってるんです。実は「そうしないと、今後苦しくなるよ」というアドバイスもいただいて。前回は初めてカンパニーに入ったし、過去の映像をたくさん見て、前の方がどう動いていたのかに沿いすぎてしまったところがありました。今回は自分の気持ちで動いた通りに演じることも大事にしていかないと、自分の色が出て来ないから。○■「柔軟に」というアドバイス——黒羽さんから立石さんに、小池先生の稽古に挑むにあたってのアドバイスはありますか?黒羽:昨日ついた稽古がころっと変わったりもするけど、そこは柔軟に(笑)。柔軟にしないと、「この感情で動くはずだったのに」と、パニックになっちゃう。立石:なるほど、柔軟に……。黒羽:でも間違いなく良い方向に運んでくださるので! 2年前はWキャスト自体が初めてだったし、「こんなに演出が細かいんだ」と驚いたんです。手の角度や倒れ込んだ時のポーズまで演出がついていてびっくりしたんですけど、いざ劇場で自分が出ていない時の場当たりやゲネプロを観ると、やっぱりすごくきれいで。「こんなに計算して作られてるんだ、すごいな」と気付くことが出来ました。——それはWキャストならではですね。では、最後に改めてメッセージをいただければ。黒羽:僕は『ロミジュリ』という作品に出会って、「もっと上手くなりたい」「これからもミュージカルをやっていける人間になりたい」と思うようになりました。色々な出会いをくれた作品ですので、今回も新たな出会いが楽しみだし、また面白いことが始まっていく予感がするので、ぜひお楽しみに!立石:僕はとにかくワクワクしています。1度、他の作品(MANKAI STAGE『A3!』)の劇中劇でティボルトを演じたことがあって、縁も感じています。そのワクワクや嬉しい気持ちを力にして、全力で向き合って楽しみたいです。ここでしっかり力をつけて、劇場で皆さんにお届けしたいと思います。——そんなお二人のバチバチ具合も楽しみにしています。黒羽:青あざを作ってたらごめんなさい(笑)立石:プライベートは普通で(笑)■黒羽麻璃央1993年7月6日生まれ、宮城県出身。2010年に第23回ジュノン・スーパーボーイ・コンテストにて準グランプリを受賞し、芸能界入り。主な出演作にミュージカル『テニスの王子様』2ndシリーズ(12年~14年)、ミュージカル『刀剣乱舞』シリーズ (15年~)、舞台『黒子のバスケ』(16年~)、ミュージカル『ロミオ&ジュリエット』(19年)、映画『いなくなれ、群青』(19年)、ドラマ『寝ないの?小山内三兄弟』シリーズ、『テレビ演劇 サクセス荘』シリーズ(19年~)、『恋はつづくよどこまでも』『SUITS/スーツ2』(20年)など。配信中のParaviオリジナルストーリー「リコハイ!!」に出演中。7月には自身が企画プロデュースする野球イベント「ACTORS LEAGUE 2021」が開催予定。■立石俊樹1993年12月19日生まれ、秋田県出身。男性ダンス&ボーカルグループ「IVVY」のボーカルとして2015年から音楽活動を開始する。主な出演作にミュージカル『テニスの王子様』シリーズ(17年~)、MANKAI STAGE『A3!』シリーズ(18年~)、ドラマ『チョコレート戦争~朝に道を聞かば夕べに死すとも可なり~』『社内マリッジハニー』(20年)、映画『遮那王 お江戸のキャンディー3』、映画『ツナガレラジオ~僕らの雨降Days~』、舞台『チョコレート戦争~a tale of the truth~』、主演ミュージカル「黒執事」~寄宿学校の秘密~など。
2021年05月14日