アイドルグループ・Hey! Say! JUMPの山田涼介が主演を務めるフジテレビ系月9ドラマ『カインとアベル』(毎週月曜21:00~21:54)では、あす14日の第5話で、山田演じる優を、高嶋政伸演じる父で社長の貴行が、クライアントとの会食に誘う展開になる。前回放送の第4話で、隆一(桐谷健太)は、自身が手がけるバンコクのプロジェクトのピンチを救う出資を、優が取り付けたことを知り、優を殴る。この出資をしたのは、貴行の姉・桃子(南果歩)の婚約者・黒沢(竹中直人)。貴行は桃子に、出資を取り付けたのが、隆一ではなく優だと知らされることになる。それを受け、貴行は優に出資の件を尋ねると、優は余計なことをしたと謝罪。なぜ怪しげな黒沢に頼んだのかと続ける貴行に、優はリスクを背負ってでもやらなければいけない時だと思ったと答える。そして翌日、優は貴行に呼び出されて社長室へ。貴行は優に、クライアントとの会食に同行するよう要請する。
2016年11月13日私たちが何気なく触れている「誕生日」。実はこの誕生日には全ての情報が秘められていると言っても過言ではありません。性格や相性だけでなく、好みや弱点まで、さまざまな個性が散りばめられているのです。つまり、恋する彼を攻略するなら、誕生日を押さえておくことは必須!そこで今回は「20日生まれ」の彼の性格や、恋愛攻略法をご紹介します。■20日生まれの彼の性格・・・周囲からの評判も高い好人物20日生まれの彼は、誰とでも打ち解けて仲良くなれる、いわゆる「良い人」であると言えます。見かけはどんなに怖そうでも、中身は優しい癒し系であることが多いでしょう。自分の気持ちを表現するのはあまり得意ではありませんが、内面は誰よりもかたい決意や情熱を秘めているタイプです。周囲からの評判も高く、人間関係を円滑にする能力がありますが、本人はわりと脇役を好むようです。【彼と同じ生まれ日の芸能人】山田孝之、竹中直人、YOSHIKI(X JAPAN)■20日生まれの彼の恋愛傾向・・・対人センスのいい女性が好み彼は大人しそうに見えますが、恋をすると人が変わったかのように積極的になるようです。ただ、目に見えて露骨にアプローチするタイプではないので、さりげなく要所要所でアタックしてくるはず。彼の好みの女性のタイプは、頭が良くて会話が上手な人。人間関係のセンスが良い女性に、胸をときめかせることでしょう。【彼との相性が抜群な生まれ日】12日、15日、21日■20日生まれの彼を落とすには・・・ある程度駆け引きしつつジックリ攻める彼は、よほど好みの相手でない限り本心を見せず、友達のような関係に落ち着きがち。押しても押しても「のれんに腕押し」のようなところがあるため、そのうち諦める女子も多いかもしれません。しかし、目に見えないだけで気持ちは相手に伝わっています。押したり引いたり、ある程度の駆け引きをしつつ、本当の気持ちをジックリ伝えていくことを大切にしてみて。■20日生まれの彼との付き合い方・・・怠けずに付き合うことの意義をつくる彼と付き合い始めると、安定した穏やかな関係が続いていくことでしょう。そののんびりしたムードについつい甘えてしまうこともあるでしょうが、彼は「良い人」である反面、自分の意見をしっかり持っています。付き合うことの意義をいつも考えているようなところがあるので、恋人とは互いに高め合える関係を求めます。あなた自身が怠慢することなく、いつも一生懸命であれば、関係が破綻することはないでしょう。■おわりに彼のことを知り、自分がどう行動すべきかが見えてくると、恋の迷いがなくなり勇気も湧いてきますよね。そうなれば、あなたの魅力を存分に発揮するチャンスです!どうしたらいいのかわからず撃沈するよりも、彼の「生まれた日」から恋を攻略してみてはいかがでしょうか?(脇田尚揮/ライター)(ハウコレ編集部)
2016年11月11日俳優の竹中直人が、フジテレビ系月9ドラマ『カインとアベル』(毎週月曜21:00~21:54)に、7日放送の第4話からレギュラー出演することが5日、明らかになった。同作は、旧約聖書に登場する神話を現代の東京に置き換え、主演のHey! Say! JUMP・山田涼介演じる優と、桐谷健太演じる兄・隆一を中心に「兄弟の確執」「愛への渇望」「父に認められたい」というテーマで繰り広げられるストーリー。竹中は、優と隆一の叔母(南果歩)の婚約者・黒沢幸助役で登場。黒沢は、アジアを中心に活動する個人投資家で、見るからに詐欺師のような怪しい風貌のキャラクターだ。今作で、竹中は7作目の月9レギュラー出演。「こんなボクをそんなに呼んでくださってるなんて! 今後ともよろしく頼むぜ、月9! 愛してるぜ! 月9!」と喜びながら、初共演となる山田については「真面目で柔らかそうな好青年に見えるけど…、きっとこいつはアナーキーな精神を持ち合わせているに違いない!と思ったぜ」と印象を語る。その山田は、竹中について「テレビで見ていたイメージは、"明るくておちゃらけた人"という感じ」だったそうだが、「"カッコよくてどこかうさんくさい竹中さん"が見られる」と印象が変化。「第4話から竹中さんとタッグを組み、物語の大事なシーンを紡ぎ上げていきますので、僕と竹中さんのやり取りにも注目してもらえれば」と見どころを語っている。
2016年11月05日●新しいことにチャレンジしたい「内村光良」を思い浮かべてみる。笑っている。仏様のような微笑みだ。『笑う犬』や『やるならやらねば!』を観ていた遠い記憶を手繰り寄せても、彼が身にまとう"優しさ"は変わらない。3作目の映画監督作となる『金メダル男』(10月22日公開)は、そんな彼の魅力を知るためには良い教材なのかもしれない。2011年に上演された内村の一人芝居『東京オリンピック生まれの男』(11年)が原案となった本作は、あらゆるジャンルで「一等賞」を目指す主人公・秋田泉一の物語。内村が成人時代、Hey!Say!JUMP・知念侑李が少年時代を二人一役で創り出す人物像は、「挫折の責任は、周りではなく常に自分」という凛々しさと潔さにあふれている。私にとっての優しい人・内村光良(52)は、一人芝居、映画、小説を通して、「競争で1位を目指す男」から一体何を伝えようとしたのか。今回のインタビューはその答えを探ることが目的だったが、根底にあった「負けの美学」こそ芸能界の荒波を生き抜いてきた原動力、そして「仏様のような微笑み」の下地になっていたと知る。○一度は暗礁に乗り上げた映画化――本作は、2011年上演の一人舞台『東京オリンピック生まれの男』(11年)が原案となっています。まずは、舞台化の経緯からお聞かせください。もともと舞台経験はありましたが、一人芝居をやったことがないので「やってみたい」と密かに思っていました。だから、挑戦してみようと。モノローグで、生まれてから現在に至るまでをすべて一人でやってみたら面白いかなと。さらに、「どんなことでも一等賞を取る」主人公だと、ピアノ、マット運動、ダンスなどいろいろな表現を舞台に次々と場面を転換ができる。そんな主人公、あまり聞いたことがありませんよね(笑)。――映画のキャラクターは、そこが起源になっていたんですね。そうですね。舞台の時から映像化は考えていました。「映画作ることができたらいいなぁ」程度でしたが、そんなことを考えながらまずは舞台に集中しました。――舞台は失敗が許されない緊張の空間。ましてや一人芝居は、経験豊富な役者さんでも逃げたくなるくらいのプレッシャーがあると聞きます。それでも、やりたかった。自分だったら直前に後悔しそうです。あははは(笑)。泉一じゃないですけど、僕も新しいことにチャレンジしてみたいなと。やったことがないことをやってみたいというのが、素直な気持ちです。劇団SHA・LA・LAなどで数人による舞台は経験していましたが、そういえば一人芝居はやったことがないなぁと思って。やったことがないことへのチャレンジです。――ずっとやりたかった一人芝居。経験してみていかがですか。「やりたかった」ではなく、「やってみたかった」です(笑)。1回!1回だけ!でも、最後はお客さんが立ち上がって拍手してくれて。達成感というか、やってよかったなと思いました。――映画でも泉一が拍手喝采を受けて高揚する場面がありますが、まさにそんな瞬間だったと。そうですね。芝居を終えても泉一を演じているような、そんな不思議な感覚でした。――その後、映画化の話はどのようなタイミングで舞い込んでくるのでしょうか。実は映画の第1稿を3年前くらいに書き上げていたんです。黙~って一人で書いていて。誰からも何も言われてもいないのに、勝手に(笑)。『ボクたちの交換日記』(13年)が公開された翌日、密かに書き上げていた第1稿をプロデューサーに渡したのがはじまりです。――どんな反応でした?それが……一端、お流れになってしまいました(笑)。――それほどまで映像化は難しかった。そうなんでしょうね。一人舞台の映像化はハードルが高かったのかもしれません。話の展開も目まぐるしいですからね。ただ……ある時にこの話が再浮上したんですよ。なぜそうなったのかは、分かりません(笑)。チャンスが巡ってきたわけですから、せっかくだから頑張ってみようと。まずは脚本をだいぶ書き直しました。――どのように書き直したんですか?もっと、みんなが「秋田泉一」を見るように。ひとり語りではなく、泉一の姿と人生を、お客さんが見ていくストーリーにしようと。ただ、サイドストーリーはこれまで通り一切ナシ。だから僕と知念くんは、ずっと出ずっぱりになってしまったんです(笑)。○バラエティ収録前のルーティーン――小説はどのタイミングで書き始めたのでしょうか?映画脚本が書き終わる頃にお話を頂きました。映画脚本が終わって小説を書き始めましたが、少しだけ被っている期間があったと思います。映像は表情や動き、周りの風景などを映し出し、舞台は舞台装置や照明などでさまざまな演出が可能となります。何よりも小説でしんどかったのは、それをすべて書かなければいけないこと。この時、どんな空気が流れていたのか? 春のにおいはどんな香りなのか? 小説はそれらすべての表現を求められます。●出川哲朗の"金メダル"「昔から変わらない」――レギュラー番組の収録などでもお忙しいと思いますが、作業はその合間に?そうですね。今思えば、よく書きましたね!――文庫本で259ページ。なかなかのボリュームです。ええ(笑)。最初書き上げたら、編集担当の方から「連載には足りない」と言われてしまって。最初の壁は、まさかの「増やす」作業だったんです(笑)。――映画のシーンをすぐに思い出すことができて、丁寧に描写されていると感じました。映画を撮りながら書いていったので、現場で感じたことをもとに小説を補うことができました。このシーンの情景を小説に書いてみようとか。そんな感じで互いに相乗効果がありました。泉一が不眠不休のダンスでフラフラになる場面は、撮影と並行していたのでうまく書けたんじゃないかなと思います。――作家さんや脚本家さんは、集中するために喫茶店やカフェなどの自宅外で作業をする人もいるみたいですが、内村さんは?自宅です。もう、やるしかない! と。だいたい昼からバラエティのお仕事がはじまるので、現場に向かう前に朝書く習慣でした。本当によく書けたなと思います(笑)。○一瞬の竹中直人に8テイク――映画には新人からベテランまで、個性豊かな役者がそろいました。どのような流れでキャスティングを?プロデューサーを通してお願いしました。舞台をやっている時から、「小学校の担任は大泉(洋)くん」「校長先生は竹中(直人)さん」みたいに浮かぶ方もいて。だから、お二人が実現したのはうれしかったですね。大泉くんと竹中さんは当て書きでした。あとはココリコの田中(直樹)も先生役にいいかなと思って、高校の担任役は田中を想定して書きました。今回出て下さったみなさんは、達者な方ばかり。こちらの意図を汲み取って下さるのが早かったので、どのシーンもすんなり撮り終えることができました。なので、役者さんで苦労した記憶はないんです。――竹中さんは、ほんの一瞬の登場でしたね(笑)。あれでもテイク8ぐらい(笑)。申し訳ないことをしたなぁと思います。実はその日がクランクインで。私もテンパっていたんでしょうね。たくさん撮っておかないと、心配だったんだと思います。やっぱり「一発OK」は本当に勇気がいります。竹中さんは千葉の奥の方まで来ていただいて。たった一言のために(笑)。ありがたかったです。――撮影が進んでいくにつれて、そのあたりが効率化していったのでしょうか?いえ。「笑い」の部分は撮り直すことが多かったですね。鶴瓶さんはテイク10くらい。ここも悪いことしたなと反省しています。知念くんに至っては、テイク10とかザラで……。芝居はテイク1か2でOKでも、「笑い」の部分だとそうもいかなくて。○映画作りとコント作りの違い――同じ映像作りでも、映画とコントでは違いがあるんですね。似ているところと、異なるところがありまして。何ていうのかなぁ……ちょっと表現が難しいんですけど、ちょっと「間」が違うような気が自分はしていて。テレビと映画の「間」。劇場のスクリーンから笑いを取るのと、テレビの至近距離で笑いを取るのはちょっと違うかなぁと。それを意識していたのもあってだいぶ撮り直しました。――コントでも撮り直すことは多いんですか。テイク1~2で終わりますね。コントは、その場の勢いを大事にしている感じです。映画はもうちょっと丁寧に構築していくという感じですね。――映画の公式サイトでは、「前監督作の『ボクたちの交換日記』の10倍疲れました(笑)」と本音も吐露されていましたが、そういう部分だったんですか?というよりも監督、脚本、主演とすべてを自分がやることへの疲労感(笑)。それに加えて、自分の本業にあたるコメディですから言い訳ができない。逃げ場がないから、称賛も批判もすべて自分に返ってきます。そういうプレッシャーに苦しめられています(笑)。○出川哲朗が愛される理由――この作品を見て、すぐに浮かんだのが出川哲朗さんの存在でした。「嫌いな男ランキング」「抱かれたくない男ランキング」で上位常連となりながら、最近では多くの方に愛される存在に。長年人生を共にしてこられた内村さんだからこそ知る、出川哲朗さんの魅力とは?うーん……(しばらく考え込む)。彼は非常にストレートですね。遠慮がない。言葉でも真芯を突いてくるんですね。それが時には、人によってはグサッと来てしまうかもしれないけど、真芯を突くことに対しての遠慮がない。そこが魅力でもあり、危ういところでもあると思うんですが(笑)。ストレートなところが、今、彼が受けている理由なのではないでしょうか。昔からずっと変わらない、彼の魅力です。――かつてプライベートで行った後楽園遊園地で、ジェットコースターに乗った時に「すみません! 一人降ります!」と叫んだ姿が面白くて、それがリアクション芸の起源になったと聞きました。そうです。乗せてみたら、すごく面白かったんですよね。この人は遊園地に行かせたら面白いんだということに気づきまして。それから、何度も何度も遊園地に行ってもらって、私はいつも補佐役で隣から見守っていました。見てて飽きないんですよね。どんな時でも彼は真芯を突いてきます。●娘の運動会で見た涙○なぜストイックに働くのか?――現在、8本のレギュラー番組に出演する多忙ぶり。その上、舞台、映画に加えて小説までも。なぜ、そこまで働くんですか?やっぱり、お笑いのお仕事が面白いからですね。お笑いの仕事であったり、もちろん映画は昔からやりたかったことですから。今回の映画でも作業的にきついことはありましたけど、やっぱり楽しさの方が勝つ。面白いからやる。バラエティも司会もコントもすべて同じです。――非常にシンプルですね。そうですね(笑)。好きだからやる。好んでやらせていただいています。――「隙あらば働く」という感じというか。もっとお休みが欲しいとか思うことはないんですか。「休みがほしい」とか口では言っていますが、実際に3カ月ぐらい仕事がなかったらきっと焦ってしまうと思います。役者さんタイプだったら大丈夫なんでしょうけど、ずっとレギュラー番組を中心にやってきましたので貧乏性なんでしょうね。少しでも空いてしまうと、怖いと思うタイプです。――今でも?はい、今でもそう思います。――ペースを緩めてみようとか。本数を徐々に減らそうとか。1本減らす云々よりも、バランスを考えます。多すぎてもダメだし、少なすぎてもダメ。多すぎると、力が分散してしまいます。だから、ある程度はバランスを心がけています。バランスというのは力や質、クオリティといった意味です。――今、現在のバランスは?ギリですね。ギリギリです。ギリ! (笑)。このギリな感じが丁度良いんでしょうね。○負けを知って強くなる――ゆとり教育を経て、最近では再び「競い合うこと」の意義が考え直されているような気がします。『金メダル男』にはそんな思いも込められていると感じたのですが。実は今日、娘の運動会を見てきたんです。三色チームに分かれての対抗戦で。負けた子たちは悔しくて泣いてるんですよね。リレーでバトンを落として失敗した子とか。でも、そういう挫折を味わうことは大切なことだと思います。負けを知ること。最近は平等意識が高くなっていると感じますが、やっぱり1位を目指して負けを知ることって重要なんじゃないかなって。負けても1位を目指していたら、また強くなれる。映画を観て、そんなところに共感してもらえたらなと思います。――私も学生の頃、運動会で負けると本当に悔しかった思い出があります。賞金がもらえるわけでもないのに、不思議ですよね。そうですよね。でも、それってとっても必要なことですし、大切なこと。泣いた記憶は子どもの成長にも繋がってくると思います。――芸能界で「負け」を感じる瞬間はどんな時なんですか?やっぱり、好きだった番組が終わる時。打ち切りになる時です。個人的な思いなので、番組名は明かせませんが、そういうことは何度も経験してきました。毎回すっごく悔しいですし、「いつか絶対に復活させてやる」と必ず思います。――最近は国民的バラエティ番組の『笑っていいとも!』、漫画では長寿連載の『こち亀』が幕を閉じました。多くの人が「終わり」を実感する出来事が続き、寂しさと同時に「始まりがあれば終わりがある」という現実も。ただ、そこはやっぱり「悔しい」と。そうですね。また姿、形を変えて、新しい番組を立ち上げていくことができればと思います。昔を懐かしんでばかりもいられないし、昔のまま復活することもほとんどありません。だからこそ姿、形を変えて実らせていきたいですね。○現在と未来の金メダル――そろそろお時間なので、最後にこの質問を。内村さんにとっての今の「金メダル」、そして未来の「金メダル」は?現在は何だろうなぁ……この映画が大ヒットしてほしい(笑)。お客さんに入ってもらわないと、困りますので(笑)。とにかく、たくさんの方に観に来てほしい。そして、たくさん笑ってほしい。僕が今、一番願っていることです。この前、完成披露試写会があって、初めて10代の子たちが観てくれた機会がありました。前半から笑ってくれていたので、ちょっとホッとしたというか(笑)。あの昭和の時代をどのように受け止めてくれるのか、心配だったんですけど割と純粋に最初から笑ってくれて。未来に向けて。やっぱり映画は作り続けていきたい。もちろんお笑いも。僕、欲張りですから(笑)。どちらを選べと言われても、選べません。お笑いは必ず続けていきます。もう32年やっていますからね。どんなカタチであれ、やっていくと思います。――ひょっとして、次作の第1稿を密かに書き上げているのでは……?ないです(笑)! ただ、面白い人を見かけたり、面白いエピソードがあれば、メモするようにしています。それがいつか物語に繋がっていけばなと。映画でとても重要な1シーンがあって、それは四谷三丁目で実際に見かけた人をメモしていたことがきっかけでした。物語に入れることができたので、今回もそんな箇条書きを続けています。そういう点が線になって繋がっていけば、やがては物語になるんだと思います。■プロフィール内村光良1964年7月22日生まれ。熊本県出身。1985年に横浜放送映画専門学院(現・日本映画大学)を卒業。同年、南原清隆とお笑いコンビ・ウッチャンナンチャンとしてデビューした。1987年に同校出身の南原、出川哲朗、入江雅人らと共に「劇団SHA・LA・LA」を旗揚げ。映画監督作はこれまで2作あり、『ピーナッツ』(06年)では監督・脚本・主演、『ボクたちの交換日記』(13年)では監督・脚本を担当した。現在、地上波では『世界の果てまでイッテQ!』(日本テレビ系)、『痛快TVスカッとジャパン』(フジテレビ系)ほか計8本の番組で司会を務めている。(C)「金メダル男」製作委員会
2016年10月21日日本のポップミュージック・シーンにおける女性シンガー&ソングライターの草分け的な存在のひとり、大貫妙子がソロデビュー40周年記念プロジェクトをスタートさせている。その独自の美意識に根差した繊細な音楽世界と飾らない透明な歌声で多くの人を魅了する一方で、CMや映画音楽関連も多く、あの映画『Shall we ダンス?』メインテーマや、竹中直人監督の『東京日和』の音楽プロデュースなど数多くのオリジナルサウンドトラックも手がけ、その活動は日本の音楽シーンで多岐に渡っている。今回、ソロデビュー40周年プロジェクトの第1弾としてアニバーサリーボックスを発売、第2弾として初のシンフォニックコンサートを12月に開催するなど、精力的に活動を展開する大貫妙子に単独インタビュー。これまでのソロデビュー40年について、そして今後の展望について、本人に聞いた。――「パラレルワールド」の制作にあたっては、どういう想いで取り組まれたのでしょうか?「ピュア・アコースティック」というアルバムを80年代に出しまして、当時アナログでレコーディングをしましたが、CDでしか発売されていませんでした。LPがまた復活している今の時期にLPで復刻盤を出しませんか、というお話をいただきまして。そのお話を進めているうちにアイディアが膨らみ、こういうボックスになりました。40周年ということもあって、過去に4回やらせていただいた、メトロポリタン美術館を含む「みんなのうた」シリーズ。それに連なる絵本「金のまきば」、また「ピュア・アコースティック」を制作した当時、NHKで1時間の音楽番組をやらせていただいた、その80年代の映像も入れましょうと。現在の心境を語ったインタビューや、私が選ぶ私のBESTなど、いろいろなものが膨らんで、こういうアニバーサリーBOXになりました。――ソロ活動の集大成という意味合いもありますね?集大成と言うには、もっと入れないと全然足りないですが(笑)、わたしの場合は、ポップスというカテゴリーがあって、その中でアコースティックな音楽、物を書くこと、旅の話、そういったいろいろな要素がそれぞれひとつの世界として存在しつつ、トータルで自分の世界になっています。今回のボックスは、その中でも大人も読むようなファンタジー・ノベルみたいな意味合いも含めて収めてみました。現実の世の中で、そんな意味合いを持つものがあってもよいかな、と思いましたし、このような企画だからできたこと、だと思います。――それで「パラレルワールド」というタイトルになっているのでしょうか?BOXに入っている「金のまきば」という絵本は復刻ですが、「みんなのうた」の映像を制作している時に、絵本として膨らませることができるのではないかと思い作ったものです。その時期たまたま「ナルニア国物語」を読んでいて。衣装ダンスの中に入っていくと、そこに別世界が!という物語。パラレルワールドは、わたしたちが生きている世界と平行してまったく同じ世界が存在しているということですが。まったく同じに見えて、もうひとつの世界では、なくしたものが存在している。実際にその扉を見つけることができるかどうかわかりませんが、わたしたちは進むべき方向を失っても、チャンスはあるということです。音楽を聴く時に、過去の自分に戻る時がありますが、音楽はファンタジーであると同時にパラレルワールドへ誘ってくれるツールでもあると思う。という希望を込めて「パラレルワールド」というタイトルにしたんです。――ソロデビュー40年周年ですが、ふりかえってみて長かったですか、短かったですか?あっという間ですよね。あっという間の40年間で、あっという間にお墓に入ってしまうかも(笑)。単純に後40年はできないので、100歳を越えてしまいますから。人生ってけっこう短いなって思いました。バンドを始めた20代の頃は、海のものとも山のものともよべないようなものでしたが(笑)。その後ソロになって、たくさんアルバムを出させていただきました。たいしたヒットもない私が続けられたのは、ひとえに支えてくださったファンのみなさまのおかげだと、心から感謝しています。――音楽シーンも劇的に変化を遂げて来ましたが、一番印象的な出来事は何でしたか?LPからCDの時代になり、現在は配信の時代になって、またLPに戻ってみたりしていますが。テクノロジーの変化とともに、音楽も変わってきたと思います。それはとても音楽に影響を与えるものですが、時代とともに受け入れなくてはいけなかったので、当然取り入れてはきました。今の時代は良いか悪いかは別として、譜面が読めなくても楽器が弾けなくても、コンピューターで音楽が作れるようになった。そのおかげで、家で録音が可能になったりと便利にはなりましたが、多くの歴史あるレコーディングスタジオがなくなりました。それは、ほんとにかなしいことだと思います。音楽には、国境がありませんし、言葉が通じなくても音楽は一緒に作り上げることができます。部屋にこもるのではなく、いろいろな世界のミュージシャンともっともっとジャンルを超えて、楽しく世界を広げてほしいですね。――初のシンフォニックコンサートが今年12月22日(木)に開催されるそうですが、どういうコンセプトでしょうか?千住明さんとは30年来のお友だちで、今までも何度かステージでご一緒していますが、今回は初めてふたりでやるんです。もちろんオーケストラと、バンドにも参加していただきますので、とても楽しみにしています。千住さんはポップスからクラシックまで幅広く活動されていて、オーケストラの指揮もなさいますから、今回はそれもお願いしています。今までは呼んでいただいて2~3曲だけの共演だったのが、今回はじっくりご一緒できるので、ふたりでどういう世界を作ることができるかを考えています。コンサートの前に千住さんとCDも作るので、その収録曲もお披露目したいですし、是非、楽しみにしていただければと思います。――この先の40年は?ですから、生きていないですよ(笑)。40周年も区切りではなくて、わたしには通過点だと思っています。これから先は、いつまで続けるかわかりませんけれど、いままでどおり。できるところまで(笑)。(text/photo:Takashi Tokita)
2016年10月01日竹中直人と作・演出家の倉持裕による演劇ユニット「直人と倉持の会」が、3年ぶりに第2弾を上演する。第1弾では女優たちに囲まれて悩める男を演じた竹中だが、今回は、実力も個性も兼ね備えた男優たちと対峙。そこに紅一点で元宝塚トップスターの大空祐飛が登場する。タイトルは『磁場』。このユニークな顔合わせでふたりはどんな芝居を企むのか。【チケット情報はこちら】そもそもこのユニットは、竹中が倉持作品に惚れ込んだことから始まった。「倉持さんの作る世界には独特なムードがあって、観客としても演じる側としても、そのなかにいてとても興奮するんです」と竹中。竹中からアプローチを受けた倉持も、「竹中さん発信で始まったものなのでインディペンデントな感じがあって、ご一緒できるのは本当に楽しい」と率直に話す。普段から、一緒に映画を観に行ったり食事をしたりしながら、さまざまな話をしているそうだ。そして、そのなかからふたりでやりたいことを見つけていく。第2弾もそんなふうにスタートした。今回の発想の元となったのは、竹中が好きな映画『フォックスキャッチャー』。竹中に勧められて映画を観た倉持は、「そこに描かれている男の関係が面白くて、自分でも書いてみたいと思った」のだそうだ。そうして出来上がったのが、竹中演じる映画の出資者と若手脚本家を軸にした物語。過大な“期待”を寄せる男と、過剰な“期待”に押しつぶされそうになっていく男が、缶詰になっているホテルの一室で繰り広げる心理サスペンスである。「これまで竹中さんには書いたことのない、悪意を持った役を書きました。相手のために期待するのではなく、期待している自分が大事な男。片や作家も、作品ではなく相手を喜ばせることに夢中になっていく。そこには狂気が感じられると思うんですよね」と倉持。キャストは、若手脚本家に渡部豪太が扮するほか、映画関係者などに長谷川朝晴、菅原永二、田口トモロヲらが顔を揃え、女優役に大空祐飛が抜擢された。「これだけの個性的な人たちがどんなふうに稽古を重ね、変化していくのか。僕はそれがいちばん楽しみなんです」と竹中が言えば、倉持も、「なかなか珍しい組み合わせのキャスティングだと思うので、ほかでは観られない空気が出るんじゃないかと楽しみにしています」と期待する。「稽古を重ねていくなかで何かを感じていく。僕はそういう重なっていく時間が好きなんです」と竹中は言う。ましてや今回は緻密な心理劇である。まさしく重ねた時間だけ、それは面白くなっていくことだろう。公演は12月11日(日)から12月25日(日)まで本多劇場にて。その後大阪、島根、愛知、神奈川を巡演。なお、チケットぴあではインターネット抽選先行プレリザーブを東京公演は9月19日(月・祝)午後11時59分まで、愛知公演は9月28日(水)午前11時まで受付中。取材・文:大内弓子
2016年09月14日「ダリ展」が2016年9月14日(水)から12月12日(月)まで、国立新美術館で開催されています。日本で開催されるダリの展覧会としては過去最大規模の回顧展とあって、開催前から多くの注目を集めています。asoview!編集部が気になるダリの世界を早速取材してきました!世界的なダリ・コレクションが一同に集結!今回の「ダリ展」では、スペインのガラ=サルバトール・ダリ財団、国立ソフィア王妃芸術センター、アメリカのダリ美術館のダリ・コレクションが初めて一同に会します。初期から晩年まで、ダリの創作の軌跡を約200点にもわたる作品を鑑賞しながらたどれる展示になっています。奇抜なイメージでとらえられがちなダリですが、その全貌を網羅していきます。ここが入り口です。早速ダリ・ワールドへ飛び込みましょう!ダリ・ワールドに圧倒される!絵画や彫刻のみならず、宝飾品、舞台装置や衣装のデザイン、挿絵や映画の制作、執筆活動などマルチに活躍したダリ。観るものを圧倒するパワーあふれるダリ・ワールドが展開されます。無料でもらえるこちら、「ジュニア・ガイドブック」とありますが、とてもわかりやすくまとまっているので大人もぜひゲットしてください。●音声ガイドを借りよう入り口で音声ガイドの貸出があります。料金は1台500円。ナビゲーターは俳優の竹中直人さん!かなり面白いので、これを借りてガイドを聞きながら鑑賞することをおすすめします。作品の点数が多いので、かなりボリュームのあるガイドになっています。※無料貸出しは取材日のみです●CHAPTER1 初期作品(1904~1922)サルバドール・ダリはスペイン・フィゲラスで生まれました。芸術や文化に造詣が深く、自由な気風の家庭だったそうです。カタルーニャ地方のフランス国境に近い町で、彼は少年時代から絵画の才能を賞賛されます。聖十字架祭のためのポスターサルバトール・ダリ美術館蔵Collection of the Salvador Dalí Museum, St. Petersburg, Florida Worldwide rights: © Salvador Dalí,Fundació Gala-Salvador Dalí, JASPAR, Japan, 2016. In the USA: © Salvador Dalí Museum Inc. St.Petersburg, Florida, 2016.このころの絵はまだ油絵で、独特のタッチです。ラファエロ風の首をした自画像ガラ=サルバドール・ダリ財団蔵Collection of the Fundació Gala-Salvador Dalí, Figueres © Salvador Dalí, Fundació Gala-SalvadorDalí, JASPAR, Japan, 2016.ダリは子どものころから母親の眉墨やおしろいをつけて目立とうとしていたそうです。このころから個性派の片鱗が伺えますね!●CHAPTER2モダニズムの探求(1922~1929)アス・リャネーの浴女たちガラ=サルバドール・ダリ財団蔵Collection of the Fundació Gala-Salvador Dalí, Figueres © Salvador Dalí, Fundació Gala-SalvadorDalí, JASPAR, Japan, 2016.ダリは1922年にマドリードのサン・フェルナンド王立美術アカデミーに入学します。国外の美術などを自ら探求していたダリにとって、学校の教育は退屈なものでした。そしてキュビズム、ピュリズム、未来派など、新しい芸術の影響を受けた作品を制作しました。学生寮では、後の映画監督であるルイス・ブニュエルや詩人となるフェデリコ・ガルシア・ロルカなどと交友を結びました。ルイス・ブニュエルの肖像国立ソフィア王妃芸術センター蔵Collection of the Museo Nacional Centro de Arte Reina Sofía, Madrid © Salvador Dalí, FundacióGala-Salvador Dalí, JASPAR, Japan, 2016.1925年にバルセロナで初の個展を行い、大盛況のうちに終了。1926年4月にパリを訪れ、アトリエでピカソと出会います。これ以降ダリの作品とピカソのキュビズムとの類似性がはっきりとわかります。ダリはこの年にアカデミーを退学しましたが、賞賛を得た彼には後悔はありませんでした。ここからダリの芸術家としての人生が始まったといえるでしょう。●CHAPTER3シュルレアリスム時代(1929~1938)1929年に学友のブニュエルと共同で脚本を執筆した映画「アンダルシアの犬」がパリで公開され、大きな反響を呼びました。「アンダルシアの犬」は実際に映像も見られますが、かなりショッキングなシーンが続きます…。閲覧注意です。奇妙なものたちガラ=サルバドール・ダリ財団蔵Collection of the Fundació Gala-Salvador Dalí, Figueres © Salvador Dalí, Fundació Gala-SalvadorDalí, JASPAR, Japan, 2016.ダリはパリのシュルレアリスト・グループに参加し、シュルレアリスムの中心的な画家として活躍するようになります。引出しのあるミロのヴィーナスサルバドール・ダリ美術館蔵Collection of the Salvador Dalí Museum, St. Petersburg, Florida Worldwide rights: © Salvador Dalí,Fundació Gala-Salvador Dalí, JASPAR, Japan, 2016. In the USA: © Salvador Dalí Museum Inc. St.Petersburg, Florida, 2016.ダリは次第に「無意識」への関心を高めていきます。無意識に見る夢のイメージを現実に探す、ということもテーマになってきます。また、複数のモチーフを重ね合わせた「ダブルイメージ」「トリプルイメージ」と呼ばれる表現の追究もはじまります。1930年代のシュルレアリスムを代表するスタイルを確立していくことになります。子ども、女への壮大な記念碑国立ソフィア王妃芸術センター蔵Collection of the Museo Nacional Centro de Arte Reina Sofía, Madrid © Salvador Dalí, FundacióGala-Salvador Dalí, JASPAR, Japan, 2016.もうすでに今のイメージの「ダリっぽい」作品が見られますね。●CHAPTER4ミューズとしてのガラ1929年、ダリは詩人のポール・エリュアールの妻・ガラと出会い、いっぺんに恋に落ちてしまいます。ガラはポールと離婚し、ダリと結婚。常にダリに寄り添い、ダリの芸術にインスピレーションを与えるミューズとしてだけではなく、プロデューサーとしてもダリを支援し、作品の管理から販売までを一手に担います。雲の中の戦い(立体鏡絵画)国立ソフィア王妃芸術センター蔵Collection of the Museo Nacional Centro de Arte Reina Sofía, Madrid © Salvador Dalí, FundacióGala-Salvador Dalí, JASPAR, Japan, 2016.ダリの作品には、ガラをモチーフにした女性がたびたび登場します。ガラの3つの輝かしい謎国立ソフィア王妃芸術センター蔵Collection of the Museo Nacional Centro de Arte Reina Sofía, Madrid © Salvador Dalí, FundacióGala-Salvador Dalí, JASPAR, Japan, 2016.ガラが亡くなった後に描かれた作品です。ガラはダリの半身のような存在でもあったため、喪失感ははかりしれません。●CHAPTER5アメリカへの亡命(1939~1948)第二次世界大戦が勃発すると、ヨーロッパ各地が戦場となりました。ダリとガラはアメリカに亡命し、戦争が終わった後の1948年まで過ごしました。アメリカで大衆の評価を得たダリは、注文によって制作を行なうことが増えてきます。こうした亡命後の商業的な仕事や出版などを通じてさらにダリの名声は高まり、シュルレアリスムを体現する名士としての地位を確立します。左:幻想的風景暁(ヘレナ・ルビンスタインのための壁面装飾)中:幻想的風景英雄的正午(ヘレナ・ルビンスタインのための壁面装飾)右:幻想的風景夕べ(ヘレナ・ルビンスタインのための壁面装飾)横浜美術館蔵 © Salvador Dalí, Fundació Gala-Salvador Dalí, JASPAR, Japan, 2016.この3連の大作は、化粧品によって財をなしたクライアントからの注文です。ディズニーとのアニメーション制作、「デスティーノ」。制作当初、ダリが習作を10枚ほど作っていましたが、戦争による資金難などの問題で作品は完成には至りませんでした。その後ウォルト・ディズニーの甥であるロイ・E・ディズニーにより制作され、2003年に発表されました。いわゆるディズニー作品とは一線を画した不思議な世界が見られます。●CHAPTER6ダリ的世界の拡張ダリはアメリカ滞在中に絵画のみならず、舞台芸術や映画などの美術の仕事を多数行いました。さらにファッションの分野にも進出。ダリの芸術から派生したイメージは、大衆の支持を得ました。「ドン・ファン・テノーリオ」のための5つの衣装のスケッチ国立ソフィア王妃芸術センター蔵Collection of the Museo Nacional Centro de Arte Reina Sofía, Madrid © Salvador Dalí, FundacióGala-Salvador Dalí, JASPAR, Japan, 2016.この舞台衣装のスケッチは、細かいところまで描かれているのがよくわかります。エンターテインメント性が高く、見ていておもしろい章です。記憶の固執(ピン)サルバドール・ダリ美術館蔵Collection of the Salvador Dalí Museum, St. Petersburg, Florida Worldwide rights: © Salvador Dalí,Fundació Gala-Salvador Dalí, JASPAR, Japan, 2016. In the USA: © Salvador Dalí Museum Inc. St.Petersburg, Florida, 2016.ダリのデザインした宝石。絵画の世界そのままに、個性的なデザインです!タルトを盗んだのは誰か?ガラ=サルバドール・ダリ財団蔵Collection of the Fundació Gala-Salvador Dalí, Figueres © Salvador Dalí, Fundació Gala-SalvadorDalí, JASPAR, Japan, 2016.これはなにか?というと、なんと「不思議の国のアリス」の挿絵です!アリスとは思えない!?独特の世界が展開されています。●CHAPTER7原子力時代の芸術(1945~1950s)1945年の広島と長崎への原爆投下は、ダリに強いショックを与えました。ダリの世界は今までと変化していきます。物質の真の姿を探ろうとするダリの想いは、量子学的真実を描こうという方向に向かっていきました。原子力や核兵器をつくりだす最新の科学の動向の研究を行い、それを反映した作品を制作していきます。素早く動いている静物サルバドール・ダリ美術館蔵Collection of the Salvador Dalí Museum, St. Petersburg, Florida Worldwide rights: © Salvador Dalí,Fundació Gala-Salvador Dalí, JASPAR, Japan, 2016. In the USA: © Salvador Dalí Museum Inc. St.Petersburg, Florida, 2016.「素早く動いている静物」。絵画内の物体の停止された動きと空間の分離というかたちで描かれています。ポルト・リガトの聖母福岡市美術館蔵© Salvador Dalí, Fundació Gala-Salvador Dalí, JASPAR, Japan, 2016.この当時、さらにカトリックへの回帰がみられます。ラファエロなど古典の研究を行なっています。「ポルト・リガトの聖母」は愛妻ガラを聖母に見立てて描いています。●CHAPTER8 ポルト・リガトへの帰還、もしくは晩年の作品(1960s~1980s)ダリとガラはアメリカから戻ると、小さな漁村ポルト・リガトに居を構えて過ごします。1960年代以降は古典芸術に回顧し、巨匠たちに触発された作品を制作します。テトゥアンの大会戦公益財団法人諸橋近代美術館蔵© Salvador Dalí, Fundació Gala-Salvador Dalí, JASPAR, Japan, 2016.さらにダリ芸術のさまざまな要素を集めた集大成的な作品「テトゥアンの大会戦」のような大作絵画も次々と制作していきます。1974年には生まれ故郷フィゲラスにダリ劇場美術館が開館しました。ダリ劇場美術館の一室「メイ・ウエストの部屋」を再現したものです。一見ちょっと変わった部屋ですが、正面から見てみると…女優、メイ・ウエストの顔があらわれました!ダリの絵画作品にも多用されている「ダブル・イメージ」を3次元で楽しめるこの部屋は、来館者からの人気も高い展示です。オリジナルグッズもチェックダリ展ではグッズが大充実!ショップを見ているだけでも楽しくなります。その中でもおすすめはガチャガチャ。まずはレジで300円を支払い、1ドル紙幣ならぬ1ダリ紙幣を入手します。これ1枚でふくびき風のガチャガチャを1回引けます。ぐるりと回すと、卵がコロコロ…ゲット!中にはダリの作品をモチーフにしたピンバッジと、シールが入っています。全部で7種類あります。絵画をモチーフにしたキーホルダーや時計も。時計はインテリアとしても面白そうです。ダリのデザインした宝飾品のレプリカもあります。トートバッグやTシャツも。ダリがデザインした香水、気になります。思わず買ってしまいそうになるポストカード、そして図録。気づいたら散財していた!なんてことにならないように!?とにかく作品が多く、これを日本で見る機会はもうしばらくないのでは、と思える充実ぶりです。各章ごとにギャラリーのような作りになっているので、ダリの頭の中に迷い込んだように感じることもありました。1回だけではなく、2回、3回と見ても色々な感じ方ができるのではないでしょうか?asoview!編集部員も絶対にもう一度行きたい!と心に決めています。ダリの不思議な世界、夢と現実の世界が曖昧になってくるような感覚を、じっくりと楽しんでみませんか。イベント詳細名称:ダリ展会場:国立新美術館 企画展示室1E住所:東京都港区六本木7-22-2会期: 2016年9月14日(水)~12月12日(月)開館時間:10:00~18:00 ※ただし、10月21日(金)・22日(土)は22:00まで(入場は閉館の30分前まで)休館日:火曜日電話番号:03-5777-8600(ハローダイヤル)公式サイト:
2016年09月14日劇場版最新作『GOLD』も大ヒット上映中の「ONE PIECE」シリーズから2009年に公開された劇場版10作目となる『ONE PIECE FILM STRONG WORLD』が、8月12日(金)今夜放送のフジテレビ系「金曜プレミアム」で放送となる。「週刊少年ジャンプ」に97年から連載され今年で連載19年を迎えた同シリーズは、コミック累計発行部数が世界で3億2,000万部を超え「最も多く発行された単一作家によるコミックシリーズ」としてギネス世界記録に認定されるほどの世界的人気を誇り、99年からはTVアニメが放送開始、アニメ映画も2000年の第1作目から現在までに13作が公開されている。今夜放送の原作者の尾田氏が初めて製作総指揮を務めた10作目『STRONG WORLD』は原作者の尾田氏が自ら製作総指揮を担当した初の劇場版となり、映画ストーリーを描き下ろしただけでなくコスチュームやクリーチャーデザインも手がけた当時としての“集大成”的な作品でもあり、興行収入48億円を記録、第34回日本アカデミー賞で優秀アニメーション作品賞を受賞したほか、アヌシー国際アニメーション映画祭、オタワ国際アニメーションフェスティバルコンペティション部門公式出品にも選ばれた。また原作者自ら製作総指揮を務めたこともあり、ボスキャラの名前が公開より先に原作に登場、週刊少年ジャンプ誌では「0話」が掲載されるなどそれまでの同シリーズ劇場版より原作と密接にリンクした内容になったことが大きな話題を呼んだ。またゲスト声優としてボスキャラである金獅子のシキ役を竹中直人が、海賊キタジマ役には元競泳のオリンピック金メダリストでもある北島康介が、エバー役を皆藤愛子がそれぞれ担当、こちらも話題を振りまいた。旅を続ける麦わらの一味に“故郷の危機”という突然のニュースが飛び込み、ルフィたちは冒険を中断し“東の海”に戻ろうとするがそのとき上空から謎の海賊船が現れる。空飛ぶ船に乗っていたのは海底監獄インペルダウンを脱獄した、海賊王ゴールド・ロジャー、白ひげと並ぶ伝説の海賊で恐るべき悪魔の実の能力者“金獅子のシキ”。シキはナミを連れ去り麦わらの一味全員を悪魔の実の能力を使って上空から振り落とす。バラバラになったルフィたちが辿りついたのは独自の進化を遂げた見たこともない凶暴な生物たちが弱肉強食の戦いを繰り広げる空飛ぶ島々だった。シキに涙ながらに仲間にしてくれと頼むナミ…いったい麦わらの一味に何が起こったのか。そしてシキの恐るべき野望とは何なのか!?というストーリー。7月23日より邦画史上最大となる739スクリーンで公開されたシリーズ最新作『GOLD』も公開4日目で早くも観客動員100万人を突破。2D、3D、4DX、MX4Dと実際に肌で体感できる最新設備でも上映されておりアトラクション感満載のエンターテイメントとなっているので、こちらも見逃せない。金曜プレミアム『ONE PIECE FILM STRONG WORLD』はフジテレビ系で8月12日(金)21時~放送。(笠緒)■関連作品:ONE PIECE film STRONG WORLDワンピースフィルムストロングワールド 2009年12月12日より全国にて公開(C) 尾田栄一郎/集英社・フジテレビ・東映アニメーション (C)「2009 ワンピース」製作委員会
2016年08月12日主人公がいきなり第1話で死んでしまう、という衝撃的な内容から幕を開け、話題を呼んだ平成仮面ライダーシリーズ第17作目「仮面ライダーゴースト」。そのクライマックスも近づく中、まもなく公開する『劇場版 仮面ライダーゴースト 100の眼魂(アイコン)とゴースト運命の瞬間』を前に、ヒロイン・アカリ役を務める大沢ひかるからメッセージが到着した。18歳の誕生日、天空寺タケル(西銘駿)は眼魔(ガンマ)に倒され、命を落としてしまう。しかし、仙人(竹中直人)によってゴーストドライバーを与えられた彼は、ドライバーと亡き父・龍の遺品である眼魂(変身に使用する目玉型のアイテム)で“仮面ライダーゴースト”としてこの世に戻ってくる。だが、彼がこの世にいられる時間は、わずか99日――。そんな中、突如、タケルたちの前に現れたのは、仮面ライダーゴーストにそっくりな仮面ライダーダークゴースト。タケルはダークゴーストを追って、七色の光の中へ。辿り着いたのは、歴史上の英雄たちの魂が実体化して暮らしている不思議な村。ダークゴーストの目的は、100人の英雄の眼魂を集めて究極の眼魂を完成させ、すべての世界の人間を“魂だけの姿”、すなわちゴーストにすること。そして、その正体はアラン(磯村勇斗)の兄・アルゴス(木村了)だった!この計画を阻止するため、タケルたちはダークゴーストに立ち向かう!また、マコト(山本涼介)は行方不明だった父・深海大悟(沢村一樹)と再会、仮面ライダースペクターとして父が変身する仮面ライダーゼロスペクターと“父子対決”を迎えることに…。仮面ライダーダークゴーストが企む、全人類のゴースト化を阻止することはできるのか!? これまでも幾多の試練を乗り越えてきた主人公のタケルは、究極のピンチに、究極の選択を迫られる。そんなタケルの幼馴染みであるヒロイン・月村アカリを演じているのが、「王様のブランチ」レポーターとして活躍後も、『進撃の巨人 ATTACK ON TITAN』『忘れないと誓ったぼくがいた』などに出演してきた、大沢さんだ。彼女が演じるアカリは、大学で物理学を専攻する理系女子(リケジョ)でありながら、ずっとタケルたちの闘いをサポートし、見守ってきた。今回の劇場版では、冒頭で描かれる、タケルとアカリが交わす“指切り”の約束シーンが特に印象的。アカリは、わずか99日しかこの世にいられないタケルとどんな約束を交わしたのか。甘酸っぱい夏の思い出が蘇りそうな、儚くも美しいシーンとなっている。さらに大沢さんの注目ポイントは「ヒーロー達の凛々しい顔」だという。「それぞれ硬い決意を持って敵に立ち向かう。その顔が勇ましく、凛々しくとてもカッコイイです。守るべきものを必死に守ろうとする表情に注目です」。タケル/仮面ライダーゴースト役の西銘駿らと同様、およそ1年間にわたりアカリ役を務めてきた大沢さんは、この劇場版に際し、「『仮面ライダーゴースト』の集大成といえる今作。ゲストに沢村一樹さん、木村了さんはじめ、たくさんの方々に支えられながらレギュラーキャストがそれぞれ1年間積み上げてきたものを思い切りぶつけました。最高にカッコよくて少し切くて、見た後スッキリするボリューム満点の作品です!」とコメントを寄せている。仮面ライダーゴーストの正義を揺るがす史上最大の敵を前に、大沢さん演じるアカリの手をふりほどき、変身するタケルの運命は!?タケル、そしてマコトたちが、それぞれの決意を胸に、“守るべきもの”を必死に守ろうとする凛々しい姿からも、目が離せない。『劇場版 仮面ライダーゴースト 100の眼魂とゴースト運命の瞬間』は『劇場版 動物戦隊ジュウオウジャー ドキドキサーカスパニック!』と8月6日(土)より全国にて同時公開。(text:cinemacafe.net)
2016年08月04日先日、ついに本作の入場者プレゼントの全貌が明らかになり、ますます盛り上がりをみせている『ONE PIECE FILM GOLD』。これまで満島ひかり、濱田岳、菜々緒ら数々のゲスト声優陣が発表されてきたが、公開1か月を切ったいま、また新たに俳優・竹中直人と、「さまぁ~ず」三村マサカズが出演していることが分かった。物語の舞台は、政府公認の独立国家、グラン・テゾーロ。世界中の名立たる海賊、海兵、大富豪たちが集うその世界最大のエンターテインメントシティは、世界政府すら手を出すことのできない“絶対聖域”だった。そこでルフィたちの前に現れたのは、その国の支配者である黄金帝ギルド・テゾーロ。海賊、海軍、そして世界政府ですら容易く金の力で動かすテゾーロの底知れぬ野望が動き出し、いま、新世界の勢力図が塗り替えられようとしていた――。前作から3年半の沈黙を破りこの夏放たれる最新作『ONE PIECE FILM GOLD』。今回も原作者・尾田栄一郎自らが再び総合プロデューサーを務め、そして過去作を超える“究極のエンターテインメント大作”を作り上げた。また映画公開に向けて、映画前日譚スペシャルとして「ワンピース ~ハートオブ ゴールド~」が放送決定、動画配信サービス「dTV」では、劇場版作品全11作が配信中など、様々な企画で映画を盛り上げている。そして今回新たに発表された竹中さんが演じるのは、物語の舞台となる「グラン・テゾーロ」で、テゾーロの卑劣な罠にはまり、家族を殺され奴隷として働かされている心優しい元軍人“ダブルダウン”と、カジノのアトラクションのひとつ、カメ車レースでルフィたちとデッドヒートを繰り広げるレーサーでヤブ医者の“ホワイトジャック”。さらに友情出演として、世界を牛耳る天竜人のひとりで、テゾーロからの天上金を受け取りに来た“カマエル聖”を三村さんが担当する。『ONE PIECE FILM STRONG WORLD』で“金獅子のシキ”を演じて以来、7年ぶりの「ONE PIECE」出演となる竹中さんは、「オファーを受けたときはめちゃくちゃ嬉しかったです。また尾田先生の作品に参加出来るんだ! って。もう胸が躍りましたね」と喜びを語る。しかし収録を終えた竹中さんは、「あっという間に収録が終わってしまった。あともう3役くらいやらせて欲しかった。すぐにアフレコが終わってしまって本当に寂しいです」とコメント。また、前回演じた金獅子のシキの声で「このワンピース、いままでにないワンピースに仕上がっておるぞ! ジハハハハ! 劇場で待ってるぞ! ジハハハハハ!」とキャラクターになりきってアピールした。一方、「ONE PIECE」の大ファンで、家族で楽しんでいるという三村さんは「魂を込めてやらせてもらいました」と一言。また、「本来は台本を全て読んだほうが良いと思うんですが、『ONE PIECE』には熱い思いがあり過ぎて、自分の出番以外何にも見てないです(笑)。劇場でほんとにゼロから観たいなって思いが強すぎて。なので内容は全くわかっておりません(笑)。私自身も大いに期待して『GOLD』の公開を楽しみにしております!」といちファンとしてコメントを寄せていた。『ONE PIECE FILM GOLD』は7月23日(土)より全国にて公開。土曜プレミアム「ワンピース ~ハートオブ ゴールド~」は7月16日(土)21時~フジテレビにて放送。(cinemacafe.net)
2016年06月29日香港の映画会社メディア・アジアが製作するジョン・ウー監督の超大作で、チャン・ハンユーと福山雅治がW主演を務める『追捕 MANHUNT 』(原題)が、今月大阪でついにクランクイン。17日には、中国・香港メディアに向けクランクインを報告するプレスイベントを大阪・あべのハルカスにて実施。メディアへの個別取材の前に、映画の完成の無事を願ってのスタッフキャストによる鏡割のイベントが行われた。公正誠実な国際弁護士・杜秋(チャン・ハンユー)は、自身の送別パーティー後、突如、同僚女性殺害の容疑を受ける。杜秋逮捕に全身全霊を傾けている敏腕警部・矢村聡(福山雅治)は、杜秋の行動を何度も把握しながらも逃げられてしまい、臍を噛みつつも密かに杜秋の機知に敬服もしている。同時に殺人事件の状況証拠を怪しく思い、杜秋が罠にはめられているのではないかとの疑問を持ち始め――。本作は、西村寿行の同名小説を原作とした、1976年に故・高倉健が主演した日本映画『君よ憤怒の河を渉れ』の再映画化。当時、中国でも上映され社会現象となるほどの大ヒットを記録。本作も日中共に大きな反響が期待され、製作費は4,000万米ドルを投じる超大作となっている。監督には『ミッション・インポッシブルII』『レッドクリフI&II』などを手掛けるジョン監督。そして、プロデューサーにゴードン・チャンとチャン・ヒンガを据えて臨む。また、主演は『戦場のレクイエム』でも知られる中国の俳優、チャン・ハンユーと日本の俳優・福山さん。共演には、ハ・ジウォン、チー・ウェイ。さらに日本からも新旧実力派を揃え、國村隼、桜庭ななみ、池内博之、竹中直人、TAO、倉田保昭が参加している。撮影が始まったばかりの先日、撮影の順調な進行と安全を祈願し、撮影の行われた大阪のランドマーク、あべのハルカスにて鏡割りが挙行された。この日の出席者はジョン監督、プロデューサーのゴードンとチャン・ヒンガ、撮影のために来日したチャン・ハンユー、福山さん、チー・ウェイ、國村さん、桜庭さん、池内さん、TAOさん。さらにメディア・アジア・グループのピーター・ラム主席も激励のため大阪入り。大阪府大阪市も『追捕』がメインロケ地に大阪を選んだことを重視しており、先だって表敬訪問を行った大阪府知事および大阪市市長らも駆け付けた。そして、監督および主演俳優は、鏡割りの後盃を酌み交わして撮影開始を祝った。今回、ジョン監督からのオファーを受け、快諾したという福山さん。「ジョン・ウー監督のオファーを断る理由はありませんでした」と語った福山さんは、実際に撮影に入り「非常にクリエイティブに富んだ現場だと思います」「またジョン・ウーさんは演者にすごく優しく気を使ってくださる。アイディアがあれば積極的に欲しいと言ってくれるし、演者のクリエイティブとコンディションを最優先に考えてくれます」と監督について話した。また今後は「映画出演についてもいい話があれば是非とも参加したいですし、音楽についても何年も前から中国でのコンサートをやりたいと思っていて、実際に計画もたてています。コンサートでも早く皆様にお会いしたいですね」と中国進出についても語った。すでにCM撮影で福山さんとタッグを組んでいたジョン監督。福山さんの印象については「彼は何事にも真摯に打ち込むすばらしい俳優です」「彼は非常に風格があり、様々な可能性を無限に感じる、同時に非常に思いやりにあふれているところが魅力です。世界に通じる歌と演技の才能を持っています。彼は歌においても演技においても、自身の信念を持って挑んでいる点でとても偉大です」と絶賛し、「この作品で彼が演じる役は、思慮深く、熱い心を持った人物です。彼はその役を必ずこなしてくれると思います」と期待を抱いているようだ。さらに今回W主演を果たす2人はお互いについてこう語る。「男らしく、力強い印象で、お芝居もすごくパワフル。でも、パワフルな中でも繊細な印象もあって、それもまたお芝居の中で、力強さと繊細さが同居したお芝居をされるんではないかなと想像しております。チャンさんと一緒にこの作品で化学反応をおこしていきたいと思います」(福山さん)。「福山さんの出演されている作品はかなりみていました。お会いしてもとてもクールで、やさしい印象です。役に対して真剣な態度で向き合っているので、とても尊敬できるので、今回共演できることを非常に楽しみにしています」(チャン・ハンユー)。劇中では大いに対峙する2人だが、お互いに今回の共演を非常に楽しみにしているようだ。なお本作は、オール日本ロケで撮影が行われ、クランクアップは10月を想定。また中国では2018年春、日本でも同年公開予定とのことだ。『追捕 MANHUNT』 (原題)は2018年、全国にて公開予定。(cinemacafe.net)
2016年06月20日ロックバンド・SHOGUNが、17日に放送されるテレビ東京系音楽番組『金曜7時のコンサート~名曲!にっぽんの歌~』(毎週金曜 18:53~)の2時間スペシャルに出演することが15日、わかった。同グループは1979年にデビューし、テレビ出演は30数年ぶり。人気ドラマ『俺たちは天使だ!』(日本テレビ系)主題歌で、アイドルグループ・TOKIOがカバーしたことでも知られる「男達のメロディー」と、故・松田優作さんの主演ドラマ『探偵物語』(同局系)主題歌「BAD CITY」の2曲を、スペシャルメドレーとして披露する。また、番組には俳優の竹中直人がスペシャルゲストとして登場する。デビュー前から影響を受けていたという松田さんについて「テレビで優作さんが出ているのを初めて見たときに、あの表情というか、体の動き、そしてあの声に圧倒されたんです」と、思いを語る。さらに竹中は、歌手としても活躍していた松田さんの名曲として「YOKOHAMA HONKY TONK BLUES」をピックアップし、熱唱。SHOGUNのステージにも興奮した様子を見せる。
2016年06月16日俳優集団・TEAM NACS 戸次重幸主演のテレビ東京系ドラマ『昼のセント酒』(毎週土曜24:20~)がこのほど、クランクアップした。同作は、人気漫画『孤独のグルメ』の原作者・久住昌之のエッセイを原案に、平日の昼間から銭湯に入り、明るいうちから一杯飲むという大人の道楽を描く。戸次演じる内海孝之は広告会社の営業職だが成績は最下位で、唯一の楽しみが仕事をさぼって銭湯に入り、ビールを飲むこと、という設定。戸次は「最近は“○ロス”なんて言葉が流行っていますけども、12話撮り終えて私は既に“セント酒ロス” でございます」と、寂しさを語る。「達成感はあるんですけど、同時に『明日から銭湯に入らないんだ』ということに対して非常に寂 しい気持ちでいっぱいです」と、銭湯への思いを表した。また、銭湯シーンでは戸次の”ケツテロ”も話題となったが、本人も「僕の役者人生でこんなに裸になるのは初めて」「数いる俳優さんのなかでもこんなにお尻を出した俳優は僕しかいないんじゃないか」と撮影を振り返り、「聴者の皆さんも放送した銭湯の中で、3つぐらいは銭湯に行ってみて頂きたいと思っています」とメッセージを送った。きょう11日放送の第10話には泉谷しげると石倉三郎、18日放送の最終話では、竹中直人と優木まおみがゲストとして登場する。(C)テレビ東京
2016年06月11日俳優の藤木直人が主演を務めるテレビ朝日系スペシャルドラマ『叡古(えいこ)教授の事件簿』が、きょう21日(21:00~23:06)に放送される。門井慶喜氏の原作『東京帝大叡古教授』の時代設定を新たにしてのドラマ化する今作は、藤木演じる"知の巨人"の異名を取る文系の天才で、スマートフォンやパソコンが一切使えないアナログな変人教授・宇野辺叡古(うのべ・えいこ)が主人公。ココリコ・田中直樹演じる警視庁捜査一課のダメ刑事・南波陽人とともに、連続殺人事件に挑んでいく。南波は、捜査一課長・五十嵐修(武田鉄矢)の指示で、母校の帝都大学法学部教授に監修を頼んでいた本が制作中止になったことについて謝罪へ。不本意ながらも大学へ向かった南波は、そこで医学部教授の遺体が発見される事件に遭遇する。不可解な痕跡を残す現場に、南波が会いたかった教授・叡古が「この事件には物語がありそうだ」との言葉とともに登場。その"物語"を読み解こうと立ち上がった叡古は、娘のさくら子(清水富美加)や、助手の阿蘇藤太(白洲迅)と暗号の解明に着手する。一方、南波ら捜査一課は、容疑者として副学長・戸村麻美(浅野ゆう子)ら、被害者と次期学長の座を争っていた大学関係者たちにも目を付けるが、捜査は難航していく。
2016年05月21日俳優の藤木直人が、18日(19:00~20:54)に放送されるテレビ朝日系バラエティ番組『あいつ今何してる?』(レギュラーは毎週水曜19:00~19:56)の2時間スペシャルに出演し、ファッション雑誌「メンズノンノ」のモデルに選ばれた同級生の存在を明かす。この番組は、ゲストの学生時代の同級生の"今"を調査していくもの。藤木は、高校生の時に「メンズノンノ」のモデルに応募しようとしたが、双子の兄に止められ、諦めた過去があるという。一方で同級生に、同誌のモデルに選ばれたイケメンがいたが、藤木は、文化祭の「ミスター佐倉高校コンテスト」で、その同級生に勝って1位となり、自信をつけてあらためて「メンズノンノ」に応募。最終選考で落ちたものの、これをきっかけに芸能界入りを果たすことになった。番組では、ある意味、藤木の芸能界入りのきっかけを作ったとも言える、この同級生の今を調査。さらに、同じ高校時代、藤木について「横顔はイケてるけど正面がね…」と言っていた、聖子ちゃんカットのかわいい女子同級生についても取材し、彼女が当時の藤木をどう思っていたのか、真相が明らかになる。収録を終えた藤木は「僕自身の高校時代の思い出は、当然僕の主観になっているわけです。ところが、今回は同級生から見た僕というものも知ることができて、僕自身がびっくりしました」と、VTRを見た感想を吐露。自身にとっての懐かしい人の近況が知れて、「すべてが解決しているので、皆さんには見てもらわなくてもいいです(笑)」と大いに満足したようだ。この日の放送では他にも、なぜか「デーモン」と呼ばれていた、俳優・千葉雄大の高校時代の同級生が登場。VTRを通しての再会に、千葉が涙を浮かべる。さらに、俳優・哀川翔の落第の危機を救ったクラスの副委員長、フリーアナウンサー・川田裕美の高校ミスコンでグランプリに選ばれた同級生、長野五輪銅メダリストの岡崎朋美よりもスケートが速かったという同級生も登場する。
2016年05月17日演出家・蜷川幸雄がシェイクスピア戯曲37作品の上演を目指す“彩の国シェイクスピア・シリーズ”。その第32弾『尺には尺を』で、藤木直人が初のシェイクスピア舞台に挑むこととなった。昨年、蜷川の演出舞台『海辺のカフカ』に出演し、ロンドンやニューヨークほかを巡るワールドツアーを経験。長いツアーが終わる直前に、本作への出演が決まったという。「尺には尺を」チケット情報「ようやく『海辺~』が終わる……と思っていた時だったので、ツアー最終のソウル公演の千秋楽は「でも、まだ終わらないんだな…。半年後にはもうシェイクスピアの舞台に立っているの!?」という気持ちでした(笑)。お客様の前で演じるのは当然エネルギーがいるし、緊張感もありますけど、何よりも蜷川さんの前で演じるほうが緊張するんですよ(笑)。だから、またあの稽古場の緊張感を味わうのか…って思いましたね」喜劇であると同時に、衝撃的な展開から問題劇とも呼ばれる本作。藤木が演じるのは、侯爵(辻萬長)の代理でウィーンの統治を任された青年アンジェロだ。とくに性道徳について厳しく市井を取り締まるなか、アンジェロは不貞の罪を犯した貴族クローディオに死刑を宣告する。しかしクローディオの妹イザベラ(多部未華子)に恋をしてしまい……。「内容が気になってしまって」という藤木は、上演台本を渡される前に、戯曲を購入して読んでみたそうだ。「400年前の本であって、文化も大きく違い、独特な言い回し…。やっぱり難解というイメージがありました。しかも、その後に上がってきた上演台本が、内容は同じでも表現がことごとく違っていたんですよ(笑)。そこが翻訳劇の難しいところだなと。英語の台詞という正解があるのに、異文化である日本語に置き換えて上演するということ。でも、その挑戦を蜷川さんはずっと続けてきて、いろんな意見を言われながら闘ってきて、世界に認められた。『海辺~』のワールドツアーでは行く先々で熱狂的に迎え入れてもらったんですが、それは蜷川さんのやってきたことの証なんだなと感じましたね」前作と違い、今回は主演として稽古場の中心に立ち、蜷川の指揮を真っ向から受けとめる。「蜷川さんがどのような切り口で演出されるのか、その楽しみはあります。まあ、自分が出ない立場だったらその楽しみだけで済んだんですが(笑)。打たれ弱いんですよね」と苦笑いしつつ、覚悟は決めている。「蜷川さんが『この役を藤木がやってもいい』と言ってくださったのだから、応えるしかない。ハードルは限りなく高いし、逃げ出したくなるようなことが待っているでしょうけど、通過すべき時間なのかなと思います。あまり台詞を“独特で難解”と意識し過ぎず、自分の言葉として発せられるように頑張っていきたいと思います」公演は、5月25日(水)から6月11日(土)埼玉・彩の国さいたま芸術劇場 大ホール、6月17日(金)から19日(日)まで福岡・北九州芸術劇場 大ホール、6月24日(金)から27日(月)大阪・梅田芸術劇場シアター・ドラマシティにて上演。チケットは発売中。取材・文:上野紀子
2016年04月11日ヴェネチア、カンヌ、ベルリンと世界三大映画祭全てで受賞をはたした中国の名匠ジャ・ジャンクーの最新作『山河ノスタルジア』。第68回カンヌ国際映画祭コンペティション部門にも正式出品された本作に、<a href="">『無伴奏』</a><a href="">『シェル・コレクター』</a>が公開中の池松壮亮、<a href="">『あん』</a>の河瀬直美監督ら、各界の著名人から絶賛の声が続々と到着していることが分かった。1999年、山西省汾陽(フェンヤン)。小学校教師のタオ(チャオ・タオ)は、炭鉱で働くリャンと実業家ジンシェン、2人から想いを寄せられていた。タオはジンシェンのプロポーズを受け、結婚を承諾。やがて男の子を出産し、息子を“ダオラー”と名づける。2014年。タオはジンシェンと離婚し、ダオラーとも離れ、一人、汾陽で暮らしていた。ある日、タオの父親の葬儀に出席するため、数年ぶりにダオラーが戻ってくる。母子の関係を取り戻そうとするタオだったが、ダオラーがジンシェンと共にオーストラリアに移住することを知らされる。そして2025年、オーストラリア。19歳になったダオラーは、長い寄宿舎生活のため、もはや中国語をほとんど話さず、自らのアイデンティティを失っていた。彼は、かすかに記憶する母親の面影を思い出し、母親と同世代の中国語教師ミアに魅かれ始める…。本作は『青の稲妻』(’02)、『四川のうた』(’08)、<a href="">『罪の手ざわり』</a>(’13)に続いて4作目となる、ジャ・ジャンクー監督のカンヌ国際映画祭コンペティション部門正式出品作品。描かれるのは、母と子の愛から浮かび上がる過去・現在・未来と、それでも変わらない市井の人々の想い。時代を越えても変わらない、母が子を想う気持ち、旧友との絆、そして生まれ育った故郷の風景などへの愛と哀愁に満ちあふれた、壮大な叙事詩となっている。そんなジャ・ジャンクー監督の最新作は世界の映画ファンを魅了しており、日本でも芥川賞受賞作家の小野正嗣氏を始め、池松さんや河瀬監督、女優の南果歩、俳優・監督の竹中直人など、第一線で活躍する著名人から続々と絶賛のコメントが到着している。<著名人コメント>順不同■池松壮亮(俳優)いままで監督の作品はずっと見続けてきていましたが、今回、ラストで初めて涙を流しました。傑作!■「cero」高城晶平(ミュージシャン)砂埃、夕闇に燃える火、ディスコ、そしてお馴染みのキャスト。多くの要素がデジャヴとなって押し寄せる。だけど突然見慣れない真新しいものも現れて、いつも通りぼくを驚かせてくれる。ブレない、それでいて常に革新的なジャ・ジャンクーをこれからもずっと観ていたい。■河瀬直美(監督)甘美な郷愁とめどなくあふれる想い気づけば、温かな涙が頬をつたうこれは、感情をもった「人生」という「映画」だ。■俵万智(歌人)125分で、何人ぶんかの人生を生きたような気分になった。単純な意味での幸せな人は、一人も出てこない。そこがリアル。辛さが深さに変わる瞬間を味わうこと、それが人生の醍醐味なのかもしれない。■小野正嗣(芥川賞作家)時間にさらされ変わるもの、時間を貫いて変わらないもの。ジャ・ジャンクーのまなざしに触れるとき、私たちもまた感情のいちばん深いところにある懐かしい風景へと連れ戻される。■竹中直人(俳優・映画監督)母を演じるチャオ・タオ…彼女の何とも言えない独特なお芝居に釘付けになる。孤独な母の思いが静かに哀しく愛おしく染み入ってくる。ジャ・ジャンクー監督の眼差しに震えた。■南果歩(女優)青い季節、若者は彼の地に夢を見る。人生の答え合わせなど考えもせず。彷徨う魂に帰る場所が残されていれば、それを幸福と言うのだろう。 ジャ・ジャンクーのミューズ、チャオ・タオの瞳は、この26年に渡る叙情詩を河の流れの如く、私たちの心の深部に語りかける。■コウケンテツ(料理研究家)餃子を包む=幸せを包む、という意味もあるそうです。すべての想いをやさしく包みこんだ餃子。永遠には続かないからこそ、いまこの一瞬を…。痛いほど伝わります。『山河ノスタルジア』は4月23日(土)よりBunkamura ル・シネマほか全国にて順次公開。(text:cinemacafe.net)
2016年04月02日夏目漱石の妻・鏡子の視点から、夏目漱石とともに過ごした明治の時代を描くドラマ「夏目漱石の妻」が、9月下旬から放送開始することが分かった。誰もが知る「我輩は猫である」「坊ちゃん」「こころ」といった漱石の名作たち。その多くは、実は妻・鏡子との夫婦生活を下敷きに描かれている。正反対な性格ながら、支えあい、かけがえのない家庭を築いた二人…。そんな夫・漱石を、ドラマ「鈴木先生」で初主演を務め、昨年公開の映画<a href="" target="_blank">『ラブ&ピース』</a>で主演を果たしたことが記憶に新しい長谷川博己が、彼を支えた妻・鏡子を、映画<a href="" target="_blank">『そして父になる』</a>で日本アカデミー賞主演女優賞を獲得し、今月12日に公開した映画<a href="" target="_blank">『エヴェレスト 神々の山嶺』</a>でもヒロイン役を務める尾野真千子が演じる。ストーリーは2人の出会いから。裕福な家庭に育った中根鏡子(尾野真千子)は、厳格な父・重一(舘ひろし)から学問は不要と育てられ、19歳のときに夏目漱石(長谷川博己)と見合いをする。2人は互いに引き寄せられ、結婚。漱石が高校教師として熊本に赴任し、ここから新婚生活が始まる。漱石はとびきりの知性派ではあるが、幼少期に養子に出された過去から、家庭の温もりを知らなかった。情緒不安定で気難しい漱石をなんとか理解しようと、鏡子は夫が読むものを読み、夫の友人らと交わり難しい会話に混ざろうとするが、そうそう甘くない。そして鏡子は身ごもった子供を流産、孤独から自殺未遂をし騒ぎを起こす。危機の訪れに、夫婦としてどう乗り越えていくのか――。出演は、尾野さん、長谷川さん、舘さんのほか、黒島結菜、満島真之介、竹中直人、ほか。明治という激動の時代を駆け抜け、夫婦として成長していく二人の姿を、妻・鏡子の視点からどのように描き出すのか、放送を楽しみに待ちたい。「夏目漱石の妻」は、9月下旬より毎週土曜21時~NHKにて4週連続放送。(text:cinemacafe.net)
2016年03月30日巨匠・松本清張の傑作長編時代サスペンス「かげろう絵図」を、4月8日(金)にスペシャルドラマとしてドラマ化することが決定。主演には松本清張サスペンスおなじみの米倉涼子、共演に山本耕史、夏川結衣、國村隼、竹中直人ら豪華実力派俳優陣が出演することが明らかになった。権力を握る大御所・徳川家斉も晩年、江戸城“大奥”の支配を目論む巨悪の腐敗に迫るため、毒々しくも華やかな“大奥”に身ひとつで潜入することとなったヒロイン・縫(米倉涼子)。国を揺るがす陰謀、大奥と感応寺にはびこる悪事。すべてはお世継ぎを決める権限を握っている家斉のお墨付きを巡って繰り広げられる抗争、策略に満ちた熾烈な争いにつながっていく。点と点がつながったその時、明かされる真実。果たしてお世継ぎはどうなるのか――。原作は、松本氏の著書、江戸時代は後期に世間を騒がせた一大ゴシップ「感応寺事件」を基にした驚異の歴史サスペンス「かげろう絵図」。華麗なる“大奥”を舞台に、ひねりの利いたトリックとアクション満載のエンターテインメント・サスペンス超大作が描かれる。主人公・縫を演じるのは、「黒革の手帖」「けものみち」「わるいやつら」など松本作品常連の米倉さん。本作では殺された父の敵でもある現政権の悪事と裏事情を探るため、スパイとなって大奥に奥女中として入り込む勇猛果敢なヒロイン役で好演する。意外にも時代劇は今回が2回目となる米倉さんは「私は落ち着きがないので時代劇は似合わないと思っていたのですが、大人になったので“耐える”ことも必要かなと思うようになり、日本人の女性として女性らしいところを出していく良い機会になったと思います」と語り、「40歳にして、大奥という初めての世界で、勉強させていただいています」と心境を明かした。また「縫のセリフの中に“大奥は窮屈で。体を思うさま動かせぬものですから”というのがあるのですが、まさにその通りで、居合いをやらせていただいたのですが、そのときが一番面白かったです。一番私らしくて。…ってぜんぜん女らしくないですね」と気に入ったシーンを教えてくれた。また米倉さんを支える超豪華な共演者には、縫がひそかに恋心を寄せる従兄弟で、武術に優れた武士ながらも父が無実の罪で失脚しお家断絶となったため闇医者をやっている島田新之助役に山本さん。新之助が身を寄せる三味線と富本節の師匠・豊春役に夏川さん。縫と新之助それぞれの父をおとしめた張本人で影の実権を握る家斉の側近・中野石翁役に國村さん。縫と新之助の後見人で縫を大奥に送り込む切れ者の寺社奉行・脇坂安薫役に竹中さん。徳川家斉役に津川雅彦。家斉の正室でありながら、一度も愛されたことなく、苦渋をなめ続けている寔子役に白石加代子。大奥の中枢を仕切る上臈・佐島役に高畑淳子。中野石翁の腹心で様々な陰謀をはかる水野美濃守役に木下ほうか。そのほか木村祐一、宇梶剛士など芸達者な面々が脇を固めている。そして山本さん、夏川さんからコメントも到着。主演の米倉さんについて山本さんは「時代劇をやるのにぴったりの面白い女優さんだと思いながら撮影しました。いろんな顔が出るのがこの作品の面白いところで、米倉さん演じる縫もおしとやかだったり、垣間見られる過去の悲しみだったり、現状の(スパイとしての)厳しい世界にいる女性のたくましい部分だったり、いろんな表情をきっちり表現されていると思いました」と絶賛、夏川さんは本作について「松本清張さんの作品は本当に大好きなんです。特にその時代ならではのびっくりするようなトリックを張り巡らしたサスペンスで…。また、現代物にしろ時代物にしろ、登場する女性はみな業が深くて、野心があったりして、その人物の内面が事件に関わっていることが多く、それがとても面白いです」と見所を語った。“松本作品×米倉涼子”という最強タッグに、豪華実力派俳優陣が加わり、強欲の煮詰まった“大奥”のあくどい人間模様を鋭いタッチで描く重厚サスペンスに期待だ。金曜プレミアム松本清張スペシャル「かげろう絵図」は4月8日(金)21時~フジテレビ系にて放送。(cinemacafe.net)
2016年02月25日『アオハライド』や「オトナ女子」などに出演する千葉雄大が主演を務める新春特別番組ドラマ「彼女が恋した職人さん~マリーは匠に首ったけ~」。この度、今月20日(日)にクランクアップしたことが判明。併せて出演者のコメントが到着した。カナダ人の女性のマリーは、大学で「日本の職人の技」をリポートするために来日。とある理由で職人が嫌いな大学生・和田巧(千葉雄大)は、大学の恩師・轟大二郎の頼みでマリー(テイラー)をアテンドすることに。包丁職人や金物職人、着物職人など、訪れる職人達の深い匠の技と秘めた職人の心に、マリーは大感激。最初は乗り気しなかった巧も徐々に惹かれていく。そんなマリーの来日にはとある目的があった。日本にどうしても会いたい人がいるのだという。しかし、その人物の手がかりはほとんどない。唯一のヒントは“和の職人”であるということ。マリーが探している和職人とは。巧が職人を嫌う理由とは。2人それぞれが秘めた想いを持ちながら匠の技に迫る旅が始まる――。今月20日に都内で無事クランクアップした本作。大阪・堺の包丁工場や、金沢の加賀友禅など、全国の和の素晴らしさを触れて回り、最後は江戸の職人技の数々を堪能して終了した。主演の巧を演じた千葉さんは、「最初は『ちょっとかわいいな』、でも同じシーンですぐに『この子ちょっと苦手かも』、そのあと一緒に大阪・金沢へと行くことになったと思ったらその中で恋をして…、っていう、短い時間の中にマリーに対するいろんな感情が詰まっていたドラマでした。和田巧を演じていてすごく面白かったです」と語り、「マリー役のテイラーさんは、撮影が始まってからは『相当練習したんだな』って思えるほどセリフを吸収していました。リハーサルのときからとても上達してましたね。ほんとにすごいなって思いました」と共演のテイラーさんについても語った。また、マリー役には、日本に来てまだ1年の演技初挑戦美人カナダ人モデルのテイラー。「はじめてのドラマ!マリー役を演じさせていただき、とても楽しかったです。セリフには初めて使う言葉が多く、日本に住んで1年ほどの私には限られた時間で覚えること、正しく発音することは難しかったですが、レッスンなどの時間を設けて助けていただいたりと、スタッフさん達のおかげで自分のベストを発揮することができました」と感謝の気持ちをコメント。また「職人さんとの場面では、とても感銘を受けました。多大なる時間と労力をかけてなされる彼らの技術とその仕事ぶりは、カナダでは珍しく、本当に見事で。これからの人生においても忘れることの出来ない瞬間になりました!ここ日本がやっぱり大好きです!」。そして2人をサポートするのはタレントや映画監督など多岐にわたる活躍を示す個性派俳優の竹中直人。匠の技のうんちくを語る教授・轟を演じる竹中さんは、「千葉くん・テイラーさん、若い人たちはいいですね、ピチピチしてて。これからの可能性をいっぱい秘めている。千葉くんが可愛くて楽しかったな~」と2人についてコメント。普段は厳格な教授である轟だが、いざ匠の技の話になると途端にスイッチが入ってしまう…という独特のキャラクターで過剰なまでの情緒たっぷりな語り口は竹中さんならではで、その“怪演”ぶりも見所の一つだ。さらに、秋本奈緒美、ミッキー・カーチスなど個性豊かな俳優陣が脇を固めている。日本来日まだ1年、そして今回が演技初挑戦のテイラーさん。スタッフたちも感心するほどのその見事な日本語披露に注目してみて。「彼女が恋した職人さん~マリーは匠に首ったけ~」は1月6日(水)23時58分~テレビ東京にて放送。(cinemacafe.net)
2015年12月21日俳優の田中圭が主演を務めた深夜ドラマ「びったれ!!!」が、『劇場版 びったれ!!!』としてスクリーンに進出!「お人好しなシングルファーザー」「切れ者の司法書士」「元極道」という3つの顔を持つ主人公・伊武努が、理不尽な目にあう弱者のために再び大活躍する。「伊武努という人物が魅力的なのは、まず主人公なのにめちゃくちゃ弱いところなんです。基本的に自信がないし、常に悩んでいる。極道だった過去を引きずっているし、葛藤と罪悪感も抱えているんです。でも亡くなった姉の娘という守るべき存在があり、何より人が大好き。ある種ヒーローではあるんですが、周りの人たちに助けられたり、教えられたりして生きる姿がとても好きですね。役者として3つの顔を演じるやりがいもありますよ」「カバチタレ!」「極悪がんぼ」で知られる田島隆が原作、高橋昌大が漫画を手がける人気シリーズを映像化。今年1月から全国10局でドラマ版が放送され、第8話で広島のチャンネル占有率が33.5%をマークした。「これほどじっくり同じキャラクターと向き合う機会は初めて。演技の枠を超えて、いかに説得力をもって、伊武努を生きることができるか。挑戦であると同時に、30歳を超えたいまの自分だからこそ表現できる“何か”を目指しました」。台本の段階から打ち合わせに参加し、「僕自身は脚本家ではありませんが、それでも役者の目から見た台本のイメージ…例えば、セリフの言い回しなど現場の皆さんと話し合う場を持たせてもらった。プロデュースとまではいかないですが、映画版では竹中直人さんや山本耕史パイセン(笑)に出演をお願いしたり。一生懸命演じるのは当然ですが、今回はそれ以上に作品全体を見渡し、いつも以上に学ぶことが多かったです」と強い思い入れを示す。だからこそ「これで終わりにしたくない」と、さらなる『びったれ!!!』ワールドの展開に誰よりも期待を寄せている。「ゴールデンとか深夜枠とか、そういうことは関係なく、現場には『面白いものを作りたい』と情熱を燃やす人たちがたくさんいる。今回、映画化できたことでヨチヨチ歩きながらも、一歩を踏み出した『びったれ!!!』をもっといいものにしようと、みんなが再び集まれれば、これ以上に幸せなことはないですね」と声を弾ませる。田中さんと言えば、「びったれ!!!」『劇場版 びったれ!!!』に加えて、シリーズ前作に続き人気キャラクター・小牧幹久を演じた『図書館戦争 -THE LAST MISSION-』(有川浩原作)が好評を博したばかり。さらにフジテレビの月9ドラマ「5→9 ~私に恋したお坊さん~」(相原実貴原作)にも出演中だ。いまや“原作もの”の実写作品に出演するのは、売れっ子俳優の宿命ともいえるが、当の本人はどのように役作りと向き合っているのだろうか?「原作はシカトはしないです…、でも原作をなぞるつもりはない。本当にそれに尽きますね。もちろん、原作ファンの皆さんがたくさんいるのはわかるんですが、実写化するなら原作通りに演じる必要はないと思うんです。大切なのは単純なリアルさではなく、共感したり、ズシンとメッセージが届けられるリアリティ。実写化することで、フィクションがフィクションでなくなる瞬間を、僕ら俳優が演技を通して表現できればと思っています」。2000年にデビューし、気が付けば人生の半分以上を俳優という仕事に費やしてきた。映画、ドラマ、舞台と幅広く活躍し、「びったれ!!!」という名刺代わりともいえる作品にも出会えた。そんな田中さんが、いま大切にしていることは?「僕らの仕事って根本に『好きでやっている』という気持ちが絶対あると思うんですよ。環境の変化によって、スケジュールがタイトになることも多々ありますが、その気持ちを忘れず、現場に立ちたいですね」。(photo / text:Ryo Uchida)■関連作品:劇場版 びったれ!!! 2015年11月28日より全国にて公開(C) 田島隆・高橋昌大(別冊ヤングチャンピオン)2013 / 2014「びったれ!!!」製作委員会
2015年11月26日女優の栗山千明、俳優の竹中直人、タレントの小堺一機がこのほど、都内で行われた、WOWOWの無料放送イベント「TOUCH!WOWOW2015」の特集「ジェームズ・ボンドに愛を込めて」の収録に参加した。「TOUCH!WOWOW2015」は、WOWOWが28日に開催する無料放送イベント。映画『007 スペクター』(12月4日公開)とコラボした同特集では、『007』シリーズ過去作品を放送するほか、キャスト&スタッフの独占インタビューなどを紹介する。番組MCを務める栗山は、ゲストで『007』シリーズファンの竹中、小堺、プロ野球・阪神の金本知憲監督との収録を終え、「緊張したけど、みなさんコアなファンなので色々教えて頂きました。車とか秘密兵器とかにも注目して見てみたい」とにっこり。ボンドの魅力については、「異性というよりも単純に格好良い。エレガントで大人の色気を感じる」と話し、「私みたいに『007』をよく知らない人でも分かりやすく楽しめる内容になりました」とアピールした。一方、初代ボンドのショーン・コネリー版からリアルタイムで見続けてきたという竹中は、「小学生の頃は、外国のスターといったらショーン・コネリー。エロいシーンは母親に目隠しされたりしてましたね」とエピソードを明かしつつ、「(現ボンドの)ダニエル・クレイグがアストン・マーティンの前に立つ姿は、本当に格好良い。『007』なりのボンドの立ち方があるんですよね。今は、ダニエル・クレイグが理想のボンドです」と熱弁。また、シリーズの魅力について、「『007』を知らない人はいない。20世紀のアクションの形を作った作品だと思う。他のアクションと違うのは、スーツで戦うところ。そこが格好良い」と語った小堺。「ボンドは、荒唐無稽な夢物語を見せてくれる憧れの存在」だと言い、「今は格好つけると格好悪いという時代だけど、ボンドは『格好良いだろ!』という仕草をやってくれる。似合わないから真似しないけど、真似したくなるくらい格好良い」と興奮気味に話していた。
2015年11月13日竹中直人と生瀬勝久による演劇ユニット、竹生企画の舞台『ブロッケンの妖怪』が10月30日、開幕した。初日前日、舞台稽古が公開されるとともに、竹中、生瀬と、今回が初舞台となる佐々木希が開幕直前の心境を語った。舞台『ブロッケンの妖怪』チケット情報4年振り、第2弾となる竹中、生瀬の顔合わせのために書き下ろされたのは、人気劇作家、倉持裕作・演出によるホラーコメディ。物語の舞台は、竹中演じる絵本作家の打越とその担当編集者、生瀬演じる黒柳が取材に訪れた、小さな孤島にぽつんと建つ洋館だ。ふたりの目的は、霧の濃い日、その霧に洋館の影が映り、海の上にもうひとつの洋館が現れるという「ブロッケン現象」の取材。冒頭、洋館に到着した打越と黒柳の台詞の応酬が、観る者を一気に倉持ワールドへといざなう。そこへ、洋館に住む娘・小真代とその母、虹子らが登場。今回が初舞台、フレッシュな魅力に輝く佐々木希と、気品溢れる優美さをまとう高橋惠子が、母娘の間に漂う不穏な空気を醸すなか、物語はどんどんホラーへと突き進む──。舞台稽古後、初日直前の独特の緊張感とともに取材陣の前に登場した竹中、生瀬と佐々木。初舞台ながら「すごく度胸がある」(生瀬)、「舞台に登場した瞬間から、華がある。すごく真面目で、倉持さんの何度も繰り返す稽古にも全然へこたれない」(竹中)とふたりに言わしめた佐々木は、「おふたりの掛け合いが本当に面白い。毎回違ってくるので、一度だけでなく、二度、三度と観ていただきたい」と話す。稽古場ではふたりの先輩から貴重なアドバイスをたくさんもらったとも。「生瀬さんは本当に学校の先生みたいで、タイミングや間についても細かく教えてくださいました」。では竹中さんは?とふられると、すかさず「僕が教えたのはメールアドレスくらい」と笑いをとる竹中だが、生瀬からは「僕は竹中さんに憧れてこの世界に入ったので、夢がかなった。同じ板の上で、先輩にどんとぶつかっていきます」と敬意をこめたコメントが。「怖いですよ。どーんと来ますから!ものすごいエネルギーです」と竹中が応えるとおり、ふたりの個性のぶつかり合いは、この舞台の大きな見どころ。「基本的にはコメディですが、それがどうホラーに展開していくか──。倉持さんは本当によくできた作品を書いてくださった」(生瀬)と倉持も本領発揮、緊迫感に満ちたドラマとなっている。12月5日(土)まで全国各都市で上演。11月12日(木)から29日(日)までは東京・シアタークリエで上演。チケットは発売中。取材・文:加藤智子
2015年11月04日「竹中直人さんと芝居がしたい!」という生瀬勝久さんの熱意でスタートした竹生企画。旗揚げ公演となった、マンションに集う人々を描いた群像劇『ヴィラ・グランデ 青山』から4年。久々の第2弾『ブロッケンの妖怪』は、絵本作家と編集者がアイデアを得るために訪れた島が舞台のホラーコメディ。お二人にお話をうかがいました。* **生瀬:正直、この企画は1回だけで終わっちゃうんだと思っていたんです。そしたら今回、竹中さんのほうから、そろそろやりますかって声をかけていただいたんですよね。僕は、それがうれしくって。竹中:本当はもっと早くできたらと思っていましたが、なんだかんだで4年経ってしまって、ここでやらないと次がないだろうと思って。生瀬:4年って、何かあるのかもしれませんね。オリンピックも4年周期だし。前回のことを忘れるのと、新しいことを始める気持ちになるのと、ちょうどいいサイクルなのかも。竹中:そこはやっぱり、前回が楽しかったからだよね。芝居をしていた時間とか、その時に感じていた風とか、なんだかすごく心地よくて。生瀬:それはうれし~なぁ。竹中:その生瀬さんが、どんな芝居にするかは任せますって言うから、前回同様、脚本・演出を倉持裕さんにお願いしたんです。前回の山田優ちゃん、今回の佐々木希ちゃんと、初舞台の女優さんたちを引っ張り込んでいるのも僕だし。生瀬:僕は、竹中さんと芝居がしたいだけなんで、他のことはお任せしています。竹中:あの、倉持君が描く、世界観が好きでね。生瀬:倉持君の作品って、覗き見のような面白さがあるんですよね。例えば、喫茶店で隣のカップルが喧嘩しだした時の、彼らの素性を知らないからこそ面白がれる、あの感じ。ただ、舞台ではいきなりそれが始まるから、観てる人は、会話を通して得られる情報から必死に状況を理解しようとする。その時点で倉持君の罠に引きずり込まれているんだけど。竹中:演じてる僕自身も、分からないまま演じています(笑)。生瀬:僕もそう(笑)。意味を考えてバランスをとっていくのは、作家であり演出家や監督の仕事であって、俳優は、台本どおりにセリフを言えばいいんですよ。そのほうが現場も波風が立たずに進んでいくし。竹中:僕も、言われるがまま。何も考えずやっています。生瀬:僕、竹中さんの、周りに合わそうとしない芝居が好きなんですよ。時々、本当にすっとぼけた顔をする時があって、それが面白くって。竹中:照れるな(笑)。生瀬君とやってると、想像もできない何かが生まれるような気がします。大体、生瀬君って独特の顔してるでしょ。それが本当に凄くて。しかも今回、そこに希ちゃんが参加するのも面白いし。お人形のような美しさがあるんだ。生瀬:生なのにお人形さんみたいって、それだけで凄いですからね。竹中:希ちゃんってすごい独特で、今回声をかけさせていただきました。前回の山田優ちゃんもそうだけど、舞台馴れしてない女優さんを誘うのって、やっぱり覚悟がいるし、責任も感じるからね。でも、その緊張感っていうのもいいんだよね。生瀬:ぶっちゃけて言うと、竹中さんも僕も、この舞台をやらなくったって、生活はしていける。でも、だからこそ純粋に芝居がやりたくてやってるとも言える。大人の俳優さんがやるいい芝居を、多くの人に観ていただきたいんですよ。竹中:今回はホラーコメディなんで、きっと怖くて笑える舞台になっていると思いますよ(笑)。◇なませ・かつひさ’60年、兵庫県生まれ。11月よりスタートする関東ローカルの深夜ドラマ『危篤スルー』(NTV)に主演。スペシャルドラマ『必殺仕事人2015』の放送も控える。たけなか・なおと’56年、神奈川県生まれ。出演ドラマ『海に降る』(WOWOW)が現在放送中。11月には『びったれ!!!』、12月には『海難1890』と出演映画の公開も相次ぐ。◇とある孤島の洋館を訪れた絵本作家と編集者。彼らの目的は、霧の濃い日にだけ海の上に洋館の影が現れるブロッケン現象の取材。そこに島の住人たちの思惑が絡み合っていく。10月30日(金)~11月1日(日)/北千住・シアター101011月12日(木)~29日(日)/日比谷・シアタークリエ作・演出/倉持裕出演/竹中直人、生瀬勝久、佐々木希、大貫勇輔、安藤聖、田口浩正、高橋惠子全席指定9000円(税込み)東宝テレザーブTEL:03・3201・7777(9:30~17:30)広島、大阪、静岡、名古屋、福岡、鹿児島、鳥取、新潟、岩手、栃木公演あり。※『anan』2015年11月4日号より。写真・中島慶子インタビュー、文・望月リサ
2015年10月28日個性派俳優、竹中直人と生瀬勝久のふたりによる“竹生企画”第二弾の舞台『ブロッケンの妖怪』の稽古が進行中。開幕まで3週間あまりとなった10月上旬、その稽古場が公開された。【チケット詳細はこちら】4年前の竹生企画第一弾と同じく、人気劇作家の倉持裕が作・演出を手がけるこの舞台。“ホラーコメディ”と銘打たれるだけに、笑いと怪奇が交錯する倉持ワールドと、竹中、生瀬らの無類の個性がいかに絡み合うのか、期待は自ずと高まっていく。静やかな緊張感が漂う稽古場。竹中、生瀬両氏がその通る声で場の空気を牽引しながら、同作が初舞台となる佐々木希を気遣い、さりげなく手引きする場面も見受けられた。舞台は孤島にぽつんと一軒建つ、大きな洋館。竹中演じる絵本作家の打越と、生瀬演じる編集者の黒柳、打越の恋人の桃(安藤聖)は、この島の“ブロッケン現象”──霧の濃い日に洋館の影が霧に映り、海の上にもうひとつの洋館が現れる現象を取材に来た。ここに暮らすのは、高橋惠子、佐々木希が演じる虹子と小真代という母娘。そこに使用人の稲井(大貫勇輔)と生活必需品を運ぶ船乗りの泊(田口浩正)が加わり、役者が揃う。洋館の一室にまず現れたのは竹中と佐々木。見慣れぬ光景に好奇心いっぱいの竹中と、何か秘密がありそうな佐々木。お互いの正体を探りながらの、可笑しなやりとりがひとしきり続く。「会話をするなかで、だんだんに」と、ふたりの接近を促したり、きっかけを定めたりと、倉持の緻密な指示で徐々に物語の焦点が明白に。いっぽうで、互いに一歩もひかない生瀬と安藤の激しい台詞の応酬に、ぐいぐいと引き込まれる。そして高橋が登場、ドラマは一気に動き出す。美しく上品ながら、何か隠しごとがありそうな彼女、良好とは言えない母娘関係、亡き夫のこと、小真代に対する稲井の使用人らしからぬ強気な態度、そして、霧の中に現れたもうひとつの洋館──と、ホラーへと突き進む要素が次々と示される。場面変わって外は嵐に。暴風雨の中、必死に進もうとする大貫の体当たりのダンスでコメディ感は高まるも、打越の行方不明が発覚。虹子は彼らの滞在が約束の期限を過ぎていると苛立ちを見せ、緊迫感は徐々に増していく。黒柳が彼女を問い詰めるも、謎は深まるばかり。打越はどこへ?霧の中に現れるもう一軒の洋館の秘密とは──。実力派強力タッグが紡ぎ出す、手に汗握る展開が期待される。10月30日(金)より11月1日(日)まで東京・シアター1010にて。その後全国各都市で上演予定。チケットは発売中。取材・文:加藤智子
2015年10月21日毎週日曜日朝8時よりテレビ朝日系で放送中の特撮TVドラマ『仮面ライダーゴースト』より、「ゴーストガジェットシリーズ 01コンドルデンワー」が、10月17日にバンダイから発売される。価格は3,240円(税込)。「コンドルデンワー」は、仮面ライダーゴーストをサポートするアイテムで、「ガジェットモード」と「アニマルモード」に変形。劇中では、竹中直人演じる仙人が主人公・タケルの部屋に持ち込んだテーブルの上に「ガジェットモード」で登場している。さらに、本商品は別売りの「4モード変形 DXガンガンセイバー」(5,940円/税込)とも連携。合体して「ガンガンセイバー アローモード」となり、「ガンガンセイバー」のLEDの色と攻撃音が変化する。10月11日に放送された第2話「電撃! 発明王!」の予告にも登場した仮面ライダーゴーストの新たなモード「仮面ライダーゴースト ロビン魂」の操る武器となる。商品価格は3,240円(税込)で、全国の家電量販店、ホビーショップ、玩具店、オンラインショップなどで10月17日より発売される。(C)2015石森プロ・テレビ朝日・ADK・東映
2015年10月15日劇画作家であり孤高の映画監督・石井隆。自身の90年代の代表作として国内外に熱狂的なファンを持つ映画『GONIN』の直系的続編として、約19年ぶりに描き出したのが、映画『GONIN サーガ』だ。主演を務めたのは、まさに今が旬の俳優・東出昌大。石井組初参加で初のハードボイルド作に挑み、見事なまでに石井ワールドに染まった。5人組による広域指定暴力団五誠会系大越組襲撃事件から、19年。襲撃で命を落とした組員の息子である勇人(東出)、大輔(桐谷健太)、五誠会の若き三代目に弱みを握られている元アイドル・麻美(土屋アンナ)、そして襲撃事件の謎を追うルポライター・冨田(柄本佑)の人生が交差した時、再び血の抗争が勃発する。襲撃事件で命を落とした大越組若頭・久松の遺児である勇人は、母をけなげに支えながら、懸命に生きてきた。しかし抗えぬ宿命によって命を落とした母のため、父親と同じように銃を握りしめる。「普段は凶暴ではないのに、頭のネジが飛んだ瞬間に平然と狂気へと走る。その姿は現代の若者に通ずるものがある」と役どころに理解を示す東出は「撮影中はアドレナリンが出ていて、たとえ怪我をしたとしてもまったく痛みを感じなかった。家に帰って初めて“なんだ、このアザは!?”と思ったくらい。頭に血が上った演技をすると、すべてが一瞬に感じる」と勇人がまとった狂気を追体験。これと似た経験は過去にもあった。「剣道の試合中の状況と似ています。試合中は相手の息遣いはわかっても、仲間たちの声援が聞こえない。それとまったく同じだった」と例える。俳優個人が持ち合わせる潜在能力を引き出す石井監督ならではの演出も、それに拍車をかけた。「撮影が終わって、取材中に監督から “東出くんは猛獣の檻の中に放り込まれたキリン。その獰猛な野生動物たちの中で、最後まで立っていてくれれば”と言われました」と独特な言い回しを振り返る。猛獣の中でも特に“珍獣”だったのは、謎の殺し屋役の竹中直人。「何を考えているのかわからない方で、口笛を吹きながら話しかけてきたかと思えば、次の瞬間は別の口調で喋ってくる。それが竹中さん流の鍛錬なのか、ウォーミングアップなのか……」と異能を目の当たりにした。現場では死闘も目撃。それは石井監督と、本作で限定的スクリーン復帰を果たした名優・根津甚八との、執念ともいえるぶつかり合いだった。根津といえば、『月下の蘭』『GONIN』『GONIN2』『ヌードの夜』『天使のはらわた 赤い閃光』『夜がまた来る』『黒の天使 Vol.1』と石井作品には欠かせぬ名優。体調を崩して以降は表立った活動は控えてきたが、盟友のオファーに応えて出演を果たした。「石井監督の作品だから出演するという、根津さんの思い。そしてその気持ちを受け取った石井監督の心境。撮影中ほとんど声を荒げなかった石井監督が、根津さんのシーンになった途端に『根津さん、もっと顔を上げて!』と容赦ない声を浴びせていました。俳優に演出するという普通のことであるにもかかわらず、その姿に凄く感動しました。この人たちは凄い!と心底感じた」と背筋を正す。これまでも「この人たちは凄い!」という感激は、俳優・東出昌大にとって大きな契機になっている。自身のターニングポイントに挙げる映画『桐島、部活やめるってよ』がそれだ。「年下の共演者に恵まれたことが大きいですね。毎晩皆でゴハンを食べて、話をする中で、役者の世界は色々なところから怪物が寄せ集められて出来ている、という事を知った」という。その怪物の中に身をゆだねるのは、ともすれば恐怖にもなるだろう。「自分の中で天秤にかけた時に、俳優業は面白いという方に傾いた。それに僕は次男。ある程度好き勝手に生きられるポジションなので」と冗談めかすが「仕事でしくじることも、辛く苦しいと思うこともある。でも振り返った時に、充実を感じる。新しい役を演じれば演じるほど、自分の中に新しい選択肢が増えて、目標も高くなっていく。“行くしかないぞ”と自分を鼓舞し、引っ張っていく毎日ですね」と好奇心に目を輝かせる。キリンが猛獣に変化する日も、そう遠くなさそうだ。ヘアメイク:宮田靖士(VaSO)スタイリスト:檜垣健太郎(little friends)(photo/text:Hayato Ishii)■関連作品:GONIN サーガ 2015年9月26日よりTOHOシネマズ新宿ほか全国にて公開(C) 2015『GONIN サーガ』製作委員会
2015年09月24日●ハリウッドのシナリオ構造を意識東野圭吾原作、堤幸彦監督の映画『天空の蜂』。テロリストの遠隔操作により原発の真上にホバリングする巨大ヘリコプター、墜落すれば未曾有の事故となる状況において、日本を救うために現場を奔走する技術者たちを江口洋介、本木雅弘など豪華キャストが演じる。1995年に発表された原作は文庫にして600ページを超えるボリュームであり、社会的な問題意識とサスペンス要素を両立する。このエッセンスをぎゅっと濃縮させつつ、映画ならではの迫力を追加する役割を担ったのが、脚本家の楠野一郎氏だ。放送作家として活躍しながら、40代後半で映画脚本に携わるようになった楠野氏のキャリアについて、そして映画の脚本づくりについて話を伺った。○脚本の三幕構造を大切に――楠野さんが、この作品に携わるきっかけは何だったんですか?2011年くらいにも松竹で別の脚本のお仕事をしていて、そのときのプロデューサーの吉田繁暁さんが本作にも携わっているということで声をかけてもらいました。それまで、『電車男』など、6~7本くらい脚本協力をしていて、2013年に竹中直人さん主演の『ケンとメリー 雨あがりの夜空に』と言う映画のときに一人で脚本を担当して、今回が二本目なんです。――今回のように、大きなバジェットの映画を担当するというのはかなりの大抜擢ではないかと思いますがこの企画自体のスケールも大きいのですが、題材も原発を扱っていたりするし、実績のない脚本家に、最初から最後まで任せてくれるとは、正直、度胸があるなって思いましたね(笑)。どうしてまかせてくれたかは、自分ではわからないんですけど、プロデューサーの吉田さんと福島さんもエンターテイメント志向が強くて、お客さんにちゃんと届くエンターテイメントを書きたいっていう僕の感覚を受け止めてくれたのかなと思いますね。――楠野さん自身は、シナリオの構造などは、どんなふうに学んだのでしょうか?書店にあるハリウッド式の脚本の書き方の本を読んだり、ハリウッド映画を見たりというくらいですね。一回目はどんな映画も、構造を見てるわけではないんですよ。でも、二度目以降は意識して見てますね。脚本には、三幕構造というのがあって、一幕目はだいたい30分、二幕目が60分、三幕目が30分で、二幕目には、だいたい転換点があるんですよ。ハリウッド映画がそれを守っているというよりは、良い映画が三幕構造になっているという方が正しいかもしれません。僕が最近はまっていた『マッドマックス 怒りのデス・ロード』でも、二幕目でマックスとフュリオサたちが、ひとつのチームになった瞬間がありますよね。そして、三幕目には、来た道を引き返すことになります。そういう構造を意識してみますけど、でも『マッドマックス』は、何度見ても、途中で夢中になって構造のことを忘れて毎回泣いてしまいますね(笑)。○40代後半で憧れの仕事に――楠野さんは、現在は脚本家のほかに、構成作家もされていますが、もともとは映画に携わりたいという気持ちがあったんですか?大元としては、70年代に『スターウォーズ』を見て、すごいな、映画の仕事をしてみたいなという気持ちはあったんですが、この世界に入るきっかけは、関根勤さんと小堺一機さんのラジオ番組『コサキン』で16歳くらいからハガキ職人をしていたからで、そこで名前を覚えてもらい、作家になったんです。今もベースは構成作家ですが、両方ともやれるようになったし、これからもやっていければいいなと。――幼いときに憧れだった映画の仕事を、40代後半で取り組まれているのは、決して早いスタートとは言えないけれど、いつからでも、好きな仕事に就けるんだという希望にも思えますそれは本当に個人のタイミングですね。40代後半でよかったと思うのは、何かあったときに、必要以上に悲しむことも、必要以上に喜ぶこともなくなったということでしょうか(笑)。昔だったら、ちょっとのことで「わー」ってなったりしていたけれど、今はどんなことがあっても、6割くらいの感情で、いいことも悪いこともあるさって思えるのは非常にこの仕事に向いているなと思います。映画って、自分が出来ることを一生懸命やってても、いろんな事情で完成しないこともある。だから、『天空の蜂』の登場人物たちと一緒で、そのとき自分にやれることをやるしかないと、ずっと思いながら脚本を書いていました。●メッセージとエンタテインメントは両立できる○メッセージ性とエンターテインメントの両立――この映画は、メッセージ性もあって、その上に、エンターテインメントをうまく結びつけるとなると難しくなかったですか?過去のハリウッド作品などを見ていて、よくできてる映画って、無理せずそれが並列できてるんですよね。『マッドマックス』にしても、大前提は、エンタ―テインメントで、過去のシリーズのこととか、マックスやフュリオサの裏にはらんでいるものを知らなくても、面白く見られると思います。でも、2回、3回と見ると、いろんなものが刺さってくるし、エンターテイメントとメッセージ性って両立してますよね。今回、僕の中では、『ジョーズ』『タワーリング・インフェルノ』『新幹線大爆破』という三本が目標としてありました。三本とも70年代の作品なんですけど、エンタメとしてもおもしろいのにメッセージ性もあったんです。例えば、『タワーリング・インフェルノ』だと、「いくら技術があるからといって、高層ビルをただ建てるだけではいけないよと、そこに人間の過信があると、大惨事になってしまう」というような。『天空の蜂』も、技術が進んで巨大なヘリも原発も作れるようになった。でも、それを使う側の人間がちゃんとしていないと……というものなので、非常に似ているんですよね。でも、70年代の映画を見ても、良い映画にエンターテインメントとメッセージ性は両方あって当然だと思うんです。――私なんかは、『マッドマックス』を見て、こんなことが両立するんだ!と新鮮に驚いてたんですけど、昔からそういう作品はあったんですね。見返してみたいです映画には、間口と奥行きがあると思うんですよ。よくできたものは、間口が広くて奥行きも深い。どうしても、間口が狭い方が「一見さんお断り」みたいな感じで、かっこよく見えたりするんですけど、間口も広くて、奥に入ったら意外と変わったつくりだったり、こんなものもあるんだっていう作品を作りたいと思っていて。『天空の蜂』は、テーマが重めなので、普通の中高生にも視野に入るようにするには、やっぱり間口を広げたいなと思ったんです。――ということは、本作は、もともと好きな映画の世界とつながっていたということでしょうかたまたまだけど、つながってましたね。僕は1967年生まれで、70年代半ばに見た映画が原体験として強烈だったんです。『スターウォーズ』や、さっきも言った『ジョーズ』など。そういう原体験と近い題材だったのは、偶然でしたけど、よかったかもしれないですね。――この映画のプレスでは、『天空の蜂』を怪獣映画にも例えられていましたね原発と巨大ヘリって、両方とも人間が生みだしたもので、そのふたつが人間の手に負えなくなったと考えると、メカゴジラ対メカゴジラだと考えることもできると思うんですよね。そして、人間が作った巨大なものが対峙しているのを、人間もただ手をこまねいて見ているわけにはいかないから、どう動くかと言う話であると思うんです。●原作を生かした実写映画の脚本とは○原作を「畳む」作業が必要になってくる――映画には、原作にはない、ハラハラするアクションシーンもたくさんありましたね原作のシーンをもとに、ハラハラを盛ってるシーンはかなりありますね。東野さんの原作が、もともと600ページで、それを二時間にしないといけなかったわけです。原作から削っていく作業を「畳む」というんですけど、畳んだ上で、映像を見たときに、「すげー」とか「ハラハラする」というシーンは必要じゃないですか。そのハラハラする部分が、さっきも言ったように間口の広さやエンターテインメントにつながると思うので、そういう映画の醍醐味の部分は盛っていきたいなと思いました。――アクションの部分を見ていると、ハリウッド作品のような感覚も覚えるなと思いましたそれはうれしいです。さくさくと展開するといいなと思いながら脚本を書きました。登場人物も多いですし、同時に4つくらいの場面が進行していくお話なんですね。その中に、じっくり芝居を見せる場面ももちろんほしいけれど、そのためにも無駄な部分はできるだけ作りたくない。ハリウッド映画は、テンポ良く、「畳む」べきところは畳んで、情報を手短に、かつ鮮烈に伝えるということが良くできていて、そこは参考にしていました。例えば『マッドマックス』は、最小限までセリフを削っていたけれど、伝えるべき情報も感情もきちんと描かれていましたよね。やっぱり、ハリウッドは脚本にかける手間も時間もすごいんですよね。――さきほど、原作にハラハラするシーンが追加されているという話になりましたが、セリフにも、綾野剛さん演じる雑賀の「蜂は巣を守るために囮役を飛ばす」というものなど、原作にはないものがあると聞きました脚本は全部で17稿で完成したんですけど、そのセリフは、7稿か8稿あたりで思いつきました。蜂の生態を調べていたら、ニホンミツバチは自分の巣に敵を誘い込んで敵を殺した上で…ということがあるのを知って、雑賀のやっていることとつながっているのかなと思ったんです。原作では、雑賀というキャラクターは、過去に何があって、現在何をしているのかが細かく描かれてるんですが、映画では、雑賀の過去や、今何をしているのかを伏せた謎の存在になっているんです。でも、雑賀の行動を裏付ける彼のネガティブな感情を観客に伝えないといけない。もちろんセリフも少ないので、原作に何十ページもかけて語られたものを、短いセリフに凝縮しないといけないんです。だから、雑賀の性質が詰まったセリフをオリジナルで作ることになりました。本来なら、セリフに力みが入るといいことはないんだけど、雑賀に関しては、ひとつひとつのセリフを濃いものにしないといけないので、そこは意識しましたね。――『天空の蜂』は、楠野さん自身はどんなところを見てほしいですか?そうですね。主人公の湯原を演じる江口さんにしても、最後にヘリコプターにのるアクションシーンを演じられていますが、それも無理やりアクションシーンがあるわけではなく、湯原が技術者であり、ビッグBのことをわかっているから、ヘリに乗るわけなんです。湯原は決してスーパーマンではないけど、そこに「やるしかない」状況があるんですよ。湯原以外のキャラクターにしても、技術者、自衛官、警察など、おじさんたちが、それぞれの領分を犯さないで、それぞれの仕事をしているんです。だから、男性も女性も、このおじさんの働き方に共感するとか、このおじさんいいなとかという、「推し」のおじさんを見つけると、より楽しめるのではないかと思います。『天空の蜂』9月12日(土)全国ロードショー(C)2015「天空の蜂」製作委員会監督:堤幸彦原作:東野圭吾「天空の蜂」講談社文庫主題歌:秦 基博「Q & A」(オーガスタレコード/アリオラジャパン)脚本:楠野一郎音楽:リチャード・プリン制作:オフィスクレッシェンド企画/配給:松竹西森路代ライター。地方のOLを経て上京。派遣社員、編集プロダクション勤務を経てフリーに。香港、台湾、韓国、日本などアジアのエンターテイメントと、女性の生き方について執筆中。現在、TBS RADIO「文化系トーラジオLIFE」にも出演中。著書に『K-POPがアジアを制覇する』(原書房)、共著に『女子会2.0』(NHK出版)などがある。
2015年09月10日竹中直人と生瀬勝久がタッグを組む「竹生企画」が4年ぶりに第二弾を放つ。前回に続き倉持裕を作・演出に迎えて挑戦するのは、『ブロッケンの妖怪』なるホラーコメディ。これが初舞台の佐々木希をはじめ、大貫勇輔、安藤聖、田口浩正、高橋惠子らとともに、笑いと怪奇の不思議な世界を作り上げる。超個性派のふたり、今度はどんな激突を見せるのか。舞台『ブロッケンの妖怪』チケット情報そもそもは、「竹中さんの芝居が好きで、憧れの人とぶつかりたかった」という生瀬のラブコールから始まった「竹生企画」。受けて立った竹中にとっても、「お互いに馴れ合いにならず、心地いい緊張感を持って静かに戦えた」場となったそうだ。実際、「もう1回、もう1回と繰り返していくうちに感情が動く瞬間がある稽古が好き」という竹中に対し、生瀬は「繰り返すよりも早く舞台に上げる形を見つけたい」と、ふたりは考え方も異なる。しかし、「違うから良かった」と竹中が言えば、生瀬も「すごく仲良くなったわけでもないんですけど(笑)、竹中さんという存在は唯一無二。絶対またやりたかった」と、さらなるタッグを望むようになったと話す。そうして立ち上がった第二弾は、洋館が1軒だけ建つ孤島が舞台。そこで、ブロッケン現象で霧に映ったもうひとつの洋館が日に日に近づいてくるという物語が展開していく。第一弾に続いて作・演出を担うのは、「あの何とも言えない不思議な世界がたまらなく好き」と竹中が依頼した倉持裕。「今回も演劇でしか表現できない不思議なエンターテインメントになると思う」と生瀬も期待を膨らませる。さらに、「生瀬くんと僕でホラーコメディをやるなんて、『ヴあああ~!』っていう恐怖の顔合戦がすごいことになるんじゃないかと思う(笑)」と竹中が楽しそうに言うと、「僕、そういうテンションを上げることを良しとする先輩たちの考え方が、今すごく大事だと思うんです。ギリギリでやるっていうことがやっぱり美しいと思う」と生瀬が力強く応えた。今回の物語がホラーコメディになったのは、実は、ホラー映画マニアの竹中の声が発端。自分たちで立ち上げた企画だからこそ、何ものにもとらわれず、やってみたいことに、やってみたい人を呼んでトライできる。「とにかくすごい芝居になる予感がする」と竹中。そして、「2回目が勝負。面白いことやってるらしいよと噂になって、3回目を期待してくれる人が増えたら」と生瀬。純粋に、自由に、ふたりの俳優が舞台に取り組む。10月30日(金)より東京・THEATRE1010を皮切りに、全国で公演。取材・文:大内弓子
2015年09月09日「カバチタレ!」「極悪がんぼ」などで知られる、田島隆による司法書士漫画の新シリーズを田中圭主演で映画化する『劇場版 びったれ!!!』。このほど、田中さん始め、ライバル弁護士役の山本耕史や黒幕の実父役・竹中直人らも登場する、待望の予告編映像が公開となった。本作は、「お人好しで頼りないシングルファーザー」「切れ者の司法書士」「元・極道」という3つの顔を持つ伊武努(田中圭)が、理不尽な目にあう庶民を助けるべく奮闘する痛快・裏リーガルドラマの劇場版。かつては暴力団組織の金バッヂ、狂犬と恐れられた伊武は、いまでは極道から足を洗い、司法書士となって亡き姉の娘・かりん(岩崎未来)を男手一つで育てている。ドラマ最終話で無事に娘を取り戻し、平和な生活に戻ったかのように思えたが、幼稚園のパパ友はまたも不当解雇に怯え、大事な補助者・杉山(森カンナ)の実家は不正な取引で立ち退きを迫られ、かりんまで人質にとられてしまう…。テレビドラマ放送時にも好評を博し、満を持して映画化となった本作。「カバチタレ!」「極悪がんぼ」などを手がけてきた田島隆による同名漫画が原作となるだけに、1つ1つのエピソードがとにかくリアル。今回の劇場版も、田島さん自身初のオリジナル脚本を共同執筆し、全面監修した。予告編映像では、さまざまな困難に直面する伊武(田中さん) 、それを支える杉山(森さん)が登場。田中さんは、元・極道の姿からメガネ男子のシングルファーザー、そして司法書士と見事に演じ分けている。さらに、法律家でありながら「法は人間を救ってなんかくれない」と宣戦布告をするライバル弁護士・霧浦(山本さん)、そして裏から操る伊武の実の父・制覇 (竹中さん)が、伊武の前に立ちはだかる。かりんや杉山、善良な市井の人々を守るため、義理と人情の“たんかを切る”田中さん演じる伊武の姿を、まずは予告編から確かめてみて。『劇場版 びったれ!!!』は11月7日(土)よりバルト11ほか広島にて先行上映、11月28日(土)より角川シネマ新宿ほか全国にて公開。(text:cinemacafe.net)
2015年09月07日