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野田秀樹が2001年9月11日のアメリカ同時多発テロに触発され、筒井康隆の小説『毟りあい』を題材にロンドンの演劇人とワークショップを重ねた末に、初めて英語戯曲として発表した作品『THE BEE』。2006年のロンドン初演の後、日本語版が2007年と2012年に上演され、さらに2013年と2014年にワールドツアーを敢行。これまで世界10カ国14都市を巡り、各地を震撼させた衝撃作だ。“報復=暴力の連鎖”を鍵として展開する舞台は、いつの時代でも、どこの国にも共通する、人間の奥底に潜む闇の存在を浮き彫りにする。演出を手掛けながら、俳優としても脱獄囚の妻(英語版)、またはサラリーマン“井戸”(日本語版、2014年英語版)の役を演じて来た野田が、今回の日本語版では初の演出に専念。阿部サダヲ、長澤まさみ、河内大和、川平慈英の巧者4人とともにユーモアと戦慄の舞台を構築し、またもや観客を、彼ら自身の想像力で追い詰めようとしている。(阿部)サダヲは高いテンションの時が圧倒的に面白くて、人を引きつける――日本語版が上演されるのは9年ぶり。今回、野田さんは演出のみに専念されていますが、それは企画当初から決めていたことですか?日本でやるのは3回目ですから、これまで見て来た人が過去の舞台をなぞってしまうような気もするし、まあ、今やるのは体力的にもしんどいかもしれないと思いまして。稽古で(井戸役の)サダヲの動きを見ているとね(笑)。――前作の『フェイクスピア』(今年5〜7月)で弾け過ぎたとか……。いや、『フェイクスピア』は出ているのが短時間だから、“代打”は出来るんです。全試合はちょっと無理なんです(笑)。『フェイクスピア』は自分でも楽しんでいましたけど、それでも舞台袖に入るとヘロヘロでしたからね。――今回のキャストの皆さんについてお伺いします。事件に巻き込まれるサラリーマン“井戸”役の阿部サダヲさんは、前回の日本語版上演をご覧になったそうですね。『THE BEE』メインビジュアル中央は今回[井戸]役を演じる阿部サダヲそう、松本に観に来てくれてね。だいたい楽屋に来るタイプじゃないのに、珍しく来て、結構興奮していたんです。もともとそんなに喋るタイプじゃないから、「……面白かったです」くらいだったけど(笑)。その時に「次にやる時は井戸の役、サダヲがいいと思うけど」って話をしたのは覚えています。今稽古をしていて、思っていた以上にハマっていますね。井戸の役というのは、頭から最後までずっと出ていながら、自分でテンションと集中力をコントロールしなくちゃいけない。そういうほとんど演出の作業に近いことをしないといけなくて、サダヲはそれが出来るんです。とくに、高いテンションの芝居が出来るかどうかは天性的なものだと思うんですよね。高いテンションって人間を見苦しくさせたりして、見ていて引いちゃうことが多いけれど、サダヲの場合は高いテンションの時が圧倒的に面白くて、人を引きつける。とてもいいですよ。巧者揃いの新キャスト――脱獄囚“小古呂(おごろ)”の妻を演じる長澤まさみさんは、NODA・MAP初参加になりますね。そうですね。ワークショップに来てもらって、その時にとてもいいなと思ったのと、ずいぶん前に宮沢りえさんから「すごくいい女優さんなのよ」と紹介されたことがあったんですよ。もちろんいい女優さんなのは知っていたけど、信頼する役者さんが紹介してくれる役者さんは、やっぱりいい人が多い。そういう役者さんが「ダメ」っていう人はやっぱりダメなことが多いし。(一同笑)ワークショップに来て、たたずまいとか、思い切りとか、声にどんな色を持っているか……とか生で聞かないと、それは映像ではわかりませんからね。もう2年くらい前にオファーしていたんです。それから2年で、長澤さんの女優さんとしての評価がさらに上がったので嬉しかったですね。しかも、その間にサダヲと2回くらい仕事しているしね。――脱獄囚の“小古呂”やその子供などを演じる川平慈英さんは『フェイクスピア』からの続投、そして“百百山(どどやま)警部”やリポーターなどを演じる河内大和さん。このおふたりは役柄が逆だと予想していたんですが。『THE BEE』キャスト 上段左から阿部サダヲ、長澤まさみ下段左から河内大和、川平慈英皆、そう思うみたいです。前に小古呂をやったのが近藤良平だから、見た感じで皆、河内がハマりそうと思うんだろうけど(笑)、でも稽古が始まってみたら、やっぱり僕の目に狂いはなかったですね。慈英がやると、あ、小古呂はこういうことかもな……と新たに気づくくらい全然違う小古呂像になって、見ていて可哀想で、面白い(笑)。子供を演じている時の顔とかも、とても切なくていいですよ。あまり過剰にいろんなことをしない。慈英がこれまで演じたものとは違う、珍しい役どころで、たぶん慈英の中では「こういうことも自分は出来るんだ」と思っているんじゃないですかね。――河内さんは、アンサンブルとして『エッグ』、『MIWA』、『「Q」:A Night At The Kabuki』とNODA・MAP公演で活躍され、近年さまざまな舞台で印象を残しています。そう、昨年の『赤鬼』(東京芸術劇場主催「東京演劇道場」公演)にも声をかけて、ミズカネ役をやってもらいました。河内はやっぱり身体性が強いのと、上手い……っていうのは褒め言葉にならないと思っていたけど、こんなに芝居が上手いんだな〜ってくらい、上手いですね。非常に柔らかくて、これは私がよく使う言葉ですけど、“揺れるけど、ブレない”。いい役者って、まったく同じことをやっているようで、微妙に揺れていて毎回違う。それが素晴らしいんです。ブレるヤツは、いきなりゴーンと変えたりするのが芝居だと思っている。それは違うんだよね。河内は、たとえば相手が唾がたまって0.何秒か遅れた時に、微妙にクッションのようになって受ける、そういう芝居が出来るんです。あと、彼は見た感じの色気があるんじゃないですかね。僕の舞台を観た人に「あの役をやった人、誰!?」って河内のことを結構聞かれましたからね。報復の連鎖はなぜおきるのか――この作品では初めて演出に専念していることで、稽古場での新たな発見はありますか?昨日、発見しましたね。井戸と小古呂の妻、この二つの役はやって来たのでかなり洞察しているんですけど、小古呂の役を意外に客観的な目で見てないなあ、というのがわかりましたね。そうか、刑務所から脱走して初めて女房の声を聞いたのは、この電話のこの瞬間なんだということを今頃……スイマセン、初演から15年経って気がつきました(笑)。作品としての印象は、内側から見ても外から見ても、意外に違わない……ってことが意外かな。自分で言うのもナンだけど、やっぱり面白いなと感じましたね。75分くらいで終わるので、これを観て眠れる人はたいしたものだなと。ある意味、客席にそういう人を見つけたいと思う(笑)。それくらい、始まったらワ〜〜ッて引き込まれて、「いつか落ち着けるんじゃないか」「いつか安心感をもらえるんじゃないか」と思っているうちに、引きずり込まれて終わる(笑)。それは間違いないなと。――小古呂の妻に対する暴力描写など、初演時からフェミニズムの観点でも物議を醸していましたが、今はさらに、観客の作品に対する見方が敏感になっていると思われます。そう、今、これを観て嫌う人はいるだろうと思います。フェミニズムの見地から言うと、とんでもないと。もちろん性差別の立場ではないということは理解してもらえるにしても、生理的に嫌だなと感じる人はいるかもしれない。役者にも「もしかしたら途中で退席する人がいるかもよ」とは言っておきました。海外の公演では、はっきりスッと立って帰った人がいましたね。見方が敏感な今だからこそ、かえっていいのかな、とも思います。差別意識なんてないかのように過ごそうとするけれど、やっぱり人間には……私も含めてですけど、根底にあるそうした意識に気づく瞬間がある。原作小説で筒井康隆がそういう人物を書いている、だから「そういう人がいる」とはっきり出てくることがこの作品の特徴ですからね。初演当時は、9.11とイラク戦争の流れがあって、報復の連鎖の話であることが強調されたと思うけど、本来の主眼は、なぜそれが起きるのかということ。人間の持つ暴力性ですよね。暴力はいけないと理性ではわかっていても、実際にその当事者になった時、どんな行動に出るのか。今回は、そうした人間の根源的な部分に目がいくような気がします。――ワールドツアーでは、土地によって受け止め方に違いがあったりしたのでしょうか。観客側の反応や批評などは、どこもほとんど良かったことはむしろ驚きでしたね。普通は好き嫌いがありそうなんだけど。ただ意外に思ったのは、ニューヨークの人間は「これは自分たちの話だ」とは思わなかった、全然そういう感覚ではなかったということ。それはちょっとびっくりした。イスラエルでやった時は、観客がすぐに「自分たちの話だ」と感じて、重々しい雰囲気になっていました。余談だけど、イスラエルで床屋に行ったら、「何をやってるの?」と聞かれたので「芝居だ」って言ったら、「どんなものをやってるの?」と。内容をかいつまんで話したら、床屋さんが「ちょっと」って途中でやめて店を出て行っちゃって。タバコ一本吸って、また戻って来て「……でも、俺たちはどうすればいい?」って。日本のサラリーマンの話だと言っているのに、自分たちの話だとすぐにわかっているわけですよ。ニューヨークの人間はあまりそう感じてなかった。報復に対してNOをはっきり示している人間が多いので、もう自分たちはその問題を超えていると思っているのかもしれない。「でも、あなたの国の話でもあるんですよ」と言いたいですけどね。「人間の信じているものの脆さは今、はっきりと出てくるかもしれない」――9.11に触発されてこの作品を作られて、日本で2012年に再演した時は、前年に東日本大震災がありました。そして今回はコロナ禍で。偶然ではあるけれど、観客はどうしても出来事に重ねて作品を観てしまうところはあるんじゃないかと。まあ、何をやってもその時代の出来事がかぶさってくるんじゃないかな。作品そのものが、そうした意味を見出させるのかもしれない。今回、稽古に入る前に台本を読んで思ったのは、今の「マウントを取る」という世界と、井戸と小古呂が「俺はお前より上だ」とやり合う世界は、非常に近いんだなあと思いましたね。――2012年の時の取材で、野田さんが「世界が崩れていくさまを、どうお客さんが受け止めるか」とおっしゃっていたのが印象的でした。あ〜確かに。世界の崩壊感というのは皆、微妙に感じるでしょうね。でも、2012年の時は、よもやそういうことは起こらないと思っていて崩壊した感があったけど、今は、崩壊すべくして崩壊しているようなところがあって、逆に妙に納得するかもしれないですね。つまり、自分で壊していっている世界ですよね。コロナへの対処の仕方とか、人間が価値観を変えていっているじゃないですか。「今日は人が2倍も出ました!」って怒っているわけじゃない?人がたくさん街に出て、人と人が出会うって素晴らしいことだったのに。マスクなんて、皆いつ取ってくれるんだろうってドキドキしちゃう。ちょっとコンビニ行くのにマスクするの忘れて歩いていたらジロッと睨まれたり。こんなにも価値観が変わっている……ってことがこの芝居とどれくらい関係あるのかって話だけど(笑)。ただ、これは75分のあいだに、井戸という人間の今までの価値観が崩壊し、ガラッとすべてが変わる。そういう意味では、人間の信じているものの脆さは今、はっきりと出てくるかもしれないですね。――この作品を観て来た人が新たに何を感じるかも気になりますし、今回『THE BEE』を初めて観る人もきっと多いと思います。これはもう観てもらうしかない、そんな気がしますね。演劇を知らない人は、演劇というものに対する感覚が変わると思うし、芝居をやっている人間にとっても、演劇観が揺らぐくらいのインパクトがあると思います。本当は、前情報を何も知らずに観てほしい(笑)。――こんなにたくさんお話していただいたのに(笑)。大丈夫、ここで語ったことを遥かに超える舞台になると思いますので(笑)。取材・文上野紀子撮影(野田秀樹):源賀津己【よくばり❣ぴあニスト】限定『THE BEE』公演パンフレットを3名様にプレゼント!ぴあアプリを ダウンロード(dpia-app://contentAll?contentId=8681acbf-6176-4c73-8534-dc65dcb7b04d&contentTypeId=2) すると、この記事内に応募ボタンがあります。※申し込みには「よくばり❣ぴあニスト」の登録が必要になります。※「よくばり❣ぴあ二スト」に初めてご登録された方を対象に、1ヵ月の無料購読体験期間を提供します。NODA・MAP番外公演『THE BEE』演出:野田秀樹原作:筒井康隆(「毟りあい」(新潮社より))英語脚本:野田秀樹&コリン・ティーバン日本語脚本:野田秀樹出演:阿部サダヲ長澤まさみ河内大和川平慈英【東京公演】2021年11月1日(月)~2021年12月12日(日)会場:東京芸術劇場シアターイースト【大阪公演】2021年12月16日(木)~2021年12月26日(日)会場:グランフロント大阪北館4階ナレッジシアターチケット情報
2021年10月24日1月期放送予定の菅田将暉主演月9ドラマ「ミステリと言う勿れ」に尾上松也、筒井道隆、遠藤憲一がレギュラー出演することが分かった。本作は、菅田さんが演じる天然パーマがトレードマークの主人公・久能整が、淡々と自身の見解を述べるだけで難事件や人の心の闇を解きほぐしていく、令和版・新感覚ミステリー。今回新たに発表された3人が演じるのは、事件が起きる度に、その解決に重要な役割を果たす大隣署の刑事。月9ドラマにレギュラー出演するのは、今回が初めてとなる松也さんが演じるのは、風呂光聖子(伊藤沙莉)と同じ大隣署所属の若手巡査で、署内のムードメーカー的存在な池本優人。事件の解明もさることながら、整の多岐に渡る知識や既成概念を覆す独自の思考によって家庭不破まで改善され、その後も公私に渡って整にアドバイスを求めるようになる。月9レギュラー出演は、1994年放送の主演ドラマ「君といた夏」以来、27年半ぶりとなる筒井さんが演じるのは、同じく大隣署所属の警部・青砥成昭。冷静沈着で頭が切れ、部下からの信頼も厚い青砥だが、実は過去に誤認逮捕による冤罪事件を起こした過去が。整と関わったことで、これまで正しいと信じて来た自身の考えに疑問を持ち、過去の事件と向き合うことになる。現在放送中の月9「ラジエーションハウスII~放射線科の診断リポート~」にも出演中の遠藤さんが演じるのは、大隣署の警部補・薮鑑造。仕事を第一優先に生きて来た薮は、妻と一人息子を事故で亡くしているが、その際も捜査現場を離れられず、看取ることができなかったという悲しい過去をもつ。薮もまた、整と出会ったことで、人生が大きく変わっていくキャラクターとなっている。<キャストコメント>・尾上松也今回の作品は今まで共演したことのないみなさんとのお仕事ということもあって、すごくワクワクしました。池本はどちらかと言えばムードメーカーのような、明るい刑事です。ですが、ドラマでは刑事としての真っすぐさというところは表現しようと。決していい加減な仕事をしているのではないという、そこにひとつの芯が通っているキャラクターとして演じようと思いました。(菅田さんと共演してみて)僕は初共演になるのですが、演じていてとてもやりやすいというか、ストレスを感じることが全くない方です。収録の合間には、笑いの輪に入っているのですが、ふと気がつくと菅田さんは監督ととても真剣に話合っていて…。そういう切り替えもサッとできてしまうのもすごいと思いました。整の独特な空気感とテンポが醸し出す物語に、ぜひ惹(ひ)き込まれてください。・筒井道隆いただいた台本がすごく面白く、また原作も興味深い作品でしたので、これはぜひ出演させていただきたいとお受けしました。僕も整のように論理立てて考えたり、論破するのも好きなので…好きって言うのも変ですけど、そういう思考の人間なので、すごく共感できました。(菅田さんと共演してみて)すごい方だと思いました。収録初日にお会いした時は、菅田くんは風貌から原作の整のイメージ通りで“あっ、こういうストイックなアプローチで演じるのか”と。コロナ禍で、一見ホワッとした感じの整の言葉、繊細な分析や気づきに共感できると思います。イジメや虐待についての難しい問題などもストーリーに出てくるんですが、整のグローバルな考え方から違う視点に“気づくこと”の大切さを、ぜひ感じていただきたいです。・遠藤憲一最初にいただいた台本を読んだのですがビックリしました。全てのト書きや“…”、隅々までちゃんと意味がある、相当高度な台本だったので、まずそこに感動して、ぜひ出演したいと思ったんです。主人公の久能整が話す一言、一言が胸にズキンとくる…家族との向き合い方とか、自分にもそういうところがあるのかなぁ?と、かなり突き刺さりました。整が普段の僕たちが見過ごしがちで、考えたこともなかったような心の中を見透かしてくるような?これは視聴者の方にも、きっと共感していただけるのではないかと思います。(菅田さんと共演してみて)菅田くんは、心がとてもデリケートだということが体からにじみ出すような人ですね。だからこそ、芝居でも歌でも国民的スターになっちゃう、本当に稀有(けう)な存在なんだと思います。僕は父親のような気分で“がんばってるなぁ”と菅田くんを見ていました。「ミステリと言う勿れ」は2022年1月、毎週月曜日21時~フジテレビにて放送予定。(cinemacafe.net)
2021年10月12日2001年9月11日のアメリカ同時多発テロ事件に触発された野田秀樹が、筒井康隆の小説『毟りあい』を題材につくりあげ、国内外で上演、高い評価を得ている『THE BEE』が2021年秋、NODA・MAP番外公演として9年ぶりに日本上演される。『THE BEE』は野田がロンドンで現地演劇人とワークショップを積み重ね、書き下ろした英語戯曲。2006年にロンドンで初演され、2007年には東京で日本語版が初演。2012年にはイングリッシュバージョンを世界4都市、日本語バージョンを国内5都市で上演する海外・日本ツアーも敢行、これまでにNY、香港、エルサレム、パリなど10カ国14都市で上演、各地で称賛されてきた。まさに野田秀樹のマスターピースともいえる本作に今回、新キャストとして阿部サダヲ、長澤まさみ、河内大和、川平慈英の実力派4人が集結。これまで『THE BEE』全公演で出演(井戸・小古呂の妻役)してきた野田は、今回NODA・MAP作品としては初めて演出に専念するという。野田秀樹が演じてきた[井戸]を演じる阿部サダヲは、2012 年の『THE BEE』松本公演に衝撃を受け「いつかこの役をやりたい」と思っていたという。一方、野田も「次に上演するなら阿部サダヲで」と考えていたとのことで、両者の思いが今回実現することになる。繊細かつ豊かな身体性を誇る演技で観客を魅了する阿部サダヲは狂気に駆られていく平凡なサラリーマン[井戸]をどう演じるのか? 期待が高まる。NODA・MAP初参加となる長澤まさみはリポーター役とストリップダンサー・小古呂(おごろ)の妻役。阿部演じる[井戸]と対峙する“脱獄囚の妻”であり、“脱獄囚の息子の母親”でもある彼女の妖艶な変容の演技に注目したい。『エッグ』『MIWA』『「Q」:A Night At The Kabuki』では抜群の身体能力で個性的なアンサンブルを担い、NODA・MAP作品には欠かせない存在となっている河内大和は横柄な権力を振りかざす百百山(どどやま)警部と、スキャンダルを消費するように群がるマスコミのリポーター役などを演じる。そしてNODA・MAP初参加となった『フェイクスピア』でのアブラハム役も記憶に新しい川平慈英は下卑た警官・安直(あんちょく)、脱獄囚の・小古呂、そして6 歳児の小古呂の息子、リポーターの四役を担う。上演に際し、野田は「10秒に一度、何かが起こる。それがこの作品が持つ業である。人間が何かの弾みで、ひとたび堕ち始めると、あっという間に堕ちていく。それが、10秒に1度、堕ちていく姿だ。それは、海を越えて、いずこの国の観客にも届いた。(中略)これほど幾度も幾度もロンドンー東京を行ったり来たりしながら創った作品はない。そして、これほど観客の想像力って、凄いんだ、ゴメンナサイ、みくびってました。と思わされた作品もない。」と当時の経験とともに、本作への思い語っている。<あらすじ>家路を急ぐ平凡なサラリーマン[井戸]が我が家の前で遭遇したのは警察とマスコミの喧騒だった。脱獄囚[小古呂]が井戸の妻子を人質にとり、井戸宅に立てこもっていたのだ。[井戸]は妻子を救出しようと、どこか頼りない警察と共に行動を起こすが、事態は思わぬ展開へ…。新キャスト4名のコメント【阿部サダヲ】作品を観て、凄くカッコ良くて、「この役いつかやりたい!」と思いながら、劇場を出たことを覚えています。まさかこんなに早く実現するとは…。初演時の野⽥さんと今の⾃分の年齢が同じで、不思議な巡り合わせを感じています。【長澤まさみ】この⽇が来るのをずっと楽しみにしていました。ワークショップの時に、野⽥さんは⼀緒に考えてくれる「⼀員」でもあることが印象的でした。⻑く⼤切にされているこの戯曲を今の私⾃⾝の⼒を振り絞って演じたいと思っています。【河内大和】東京に来て10年、野⽥さんとの出会いはオーディションで受かった作品でした。とにかく⾒える所に⾶んで⾏って、「僕ここにいます!」とアピールしたのを覚えています。今回の抜擢は夢のようで、ちゃんと⾒てくださっていたんだ、やって来てよかったと思えた瞬間でした。不安もあるけれど、野⽥さんが信じてキャスティングしてくださったので、丸ごとぶつかって⾏きます!【川平慈英】演出家の野⽥さんはとてもミステリアスだけど細かい所まで情熱を持って⾒てくれるんです。今回のような負の部分が強いディープな役は初めてなので、良いチャレンジをさせてもらえるという⾼揚感があります。もがいてもがいて楽しいものを作ろうと思います。この4⼈で尋常じゃない、スパークする、「これが演劇だ!」というものをお届けいたします!NODA・MAP番外公演『THE BEE』の上演は東京公演が2021年11月1日~12月12日・東京芸術劇場シアターイーストにて、12月16日~26日までナレッジシアター(グランフロント大阪北館4階)にて大阪公演が予定されている。チケット一般発売は東京公演が10月24日より、大阪公演が12月5日より、各プレイガイドにて。NODA・MAP番外公演『THE BEE』演出:野田秀樹原作:筒井康隆~「毟りあい」(新潮社)より~共同脚本:野田秀樹&コリン・ティーバン出演:阿部サダヲ … 井戸長澤まさみ … 小古呂(おごろ)の妻/リポーター河内大和 … 百百山(どどやま)警部/シェフ/リポーター川平慈英 … 安直(あんちょく)/小古呂/小古呂の息子/リポーター東京公演:2021年11月1日(月)~12月12日(日)東京芸術劇場シアターイースト大阪公演:2021年12月16日(木)~12月26日(日)ナレッジシアター(グランフロント大阪北館4階)
2021年09月06日乃木坂46の筒井あやめと秋田汐梨が外部舞台初出演にして、W主演を務めるパルコ・プロデュース公演「目頭を押さえた」が本日6月4日に開幕。この度、舞台写真と筒井、秋田、林翔太のオフィシャルコメントが到着した。他人の口論をエンタテインメントに仕上げるセリフ劇や、社会問題を架空の土地の文化や因習に置き換えた人間ドラマで注目を集める劇作家・横山拓也が、自身の主催する劇団iakuで繰り返し上演してきた「目頭を押さえた」がパルコ・プロデュース公演に登場。伝統的に林業を生業としてきた関西圏の山間のとある集落を舞台に、写真家としての才能を開花させていく高校3年生の遼と、その仲良しの従姉妹で同級生の修子の二人を軸に、その家族や教師たちの人間模様を描く。伝統と新しいもの、田舎と都会、平凡と非凡、死と生といった正反対の価値観が混在する中で、その間(あわい)を揺れ動く人物たちの葛藤に胸を揺さぶられる、真摯な人間ドラマとなっている。演出を務めるのは、寺十吾。■筒井あやめ杉山遼役を演じさせて頂きます、筒井あやめです。お芝居という未知な世界に飛び込むということで最初は不安な気持ちでしたが、今は楽しめています。見てくださる方を「目頭を押さえた」の世界に引き込むことができるよう、精一杯頑張ります。■秋田汐梨いよいよ初舞台の本番!不安や緊張でいっぱいですが、皆さんに良いものをお届けできるよう、最後まで気を抜かず頑張ります。楽しんでお芝居ができたらいいな、と思っています。■林翔太このカンパニーは本当の家族のように仲が良くてとても居心地が良いです。田舎で暮らす家族の日常を覗き見している感覚でこの作品を楽しんでいただけたら嬉しいです。【公演概要】パルコ・プロデュース「目頭を押さえた」作:横山拓也 / 演出: 寺十吾出演:筒井あやめ(乃木坂46) 秋田汐梨 / 林翔太 / 枝元萌 橋爪未萠里 大西由馬 / 山中崇 梶原善日程:2021年6月4日(金)~7月4日(日)会場:東京芸術劇場シアターイースト※7月6日・7日 サンケイホールブリーゼ / 9日 名古屋市芸術創造センター制作協力:ニベル / 共催:東京都歴史文化財団 / 企画製作:パルコ公式WEBサイト:
2021年06月04日集英社「グランドジャンプ」にて2017年〜2020年まで連載されていた筒井哲也による大ヒットコミック『ノイズ』が、藤原竜也と松山ケンイチのW主演で映画化されることが決定した。本作は『予告犯』や『マンホール』、フランスのACBD賞や文化庁メディア芸術祭マンガ部門最優秀賞を受賞した『有害都市』などを生み出した鬼才・筒井哲也による全3巻の同名コミックを原作とした新感覚サスペンスだ。舞台は、絶海にぽつりと浮かぶ孤島“猪狩島”。時代に取り残され、過疎化に苦しむ島だったが、島の青年・泉圭太(いずみけいた)が生産を始めた“黒イチジク”が高く評価されたことで、地方創生推進特別交付金5億円の支給がほぼ決まり、島民たちには復活という希望の兆しが見えていた。そんな平和な日常がある男の登場によって一変。男の名前は、小御坂睦雄(こみさかむつお)。圭太と彼の幼馴染の猟師・田辺純(たなべじゅん)、新米警察官の守屋真一郎(もりやしんいちろう)の三人は小御坂の不審な言動に違和感を覚え追い詰めていくが、その日の夕方に、圭太の娘の失踪を機に誤って小御坂を殺してしまう。閉鎖された島のため、誰にもバレないと思った3人は島の未来、そして家族の未来を守るために殺人を隠すことを決意。しかし、小御坂は元受刑者のサイコキラーでその足取りを追って、県警が大挙に押し寄せて静かな島は騒然となる。圭太たちの殺人、警察の捜査、島民たちの結束、そして何故か増えて行く第2、第3の死体。凶悪犯が持ち込んだ一滴の悪意<ノイズ>が染みのように広がっていく、スリリングな展開が待ち受けている。猪狩島・復興の期待を一身に背負いながらも、島を訪れた元受刑者のサイコキラーを殺してしまった圭太役には藤原竜也。そして、圭太の殺人を隠蔽すべく死体隠しに協力する幼馴染の純役には松山ケンイチ。ともに幾多の超個性的なキャラクターを怪演し、その圧倒的な演技力と存在感で日本映画界を代表する二人。そして、シリーズ累計興行収入100億円という、世界各国で今尚語り継がれる映画史に名を残す映画『デスノート』シリーズで共演した伝説の“ライバル”が、今作でサイコキラーの死体を隠す“共犯”という難役に挑む。そんな本作のメガホンを取るのは廣木隆一監督。『ヴァイヴレータ』で国際的な評価を得て、今年はNETFLIX『彼女』でも話題の日本映画界を代表する名監督が、2020年10月~11月にかけて、愛知県の全面協力を得て知多半島にて撮影し、最強キャストとともに全く新しいサスペンス映画を作り上げた。公開は2022年、今後の続報にも注目してほしい。<キャストコメント>■藤原竜也:泉圭太(いずみ けいた)役松ケンと作品で共演するのは本当に久しぶり。芝居に関しても、仕事への姿勢を見ていても、とても頼りがいのある役者になっていて、撮影中は僕自身が救われました。劇中では幼なじみの設定ですが、実際にも長年の付き合いがあるからこそ出せる独特な空気感を良い形に観せられたら良いですね。廣木監督や廣木組のスタッフは一流の“職人”の様な方々で、もっと早く出会いたかったと感じられるほど、とても良い刺激を頂きました。コロナ禍の大変な時期ではありましたが、廣木組と出会い共に過ごした約1ヶ月間は、僕の財産になったと感じています。「ノイズ」は、物語の序盤で起こる想定外の出来事を〈隠し通せるか〉という自分にとっても挑戦的な、新しいサスペンスです。揺れ動く人間の複雑な感情、未だ観たことのない独特な世界観を体感できる映画になっていると思いますので、ぜひご期待ください。■松山ケンイチ:田辺純(たなべ じゅん)役竜也さんとの共演は久しぶりですが、改めて演技の暴力に打ちのめされました。これがあるので竜也さんとの共演は楽しくて仕方がありません。知多半島ロケで沢山の方々に出会い、お世話になりました。作品は人との出会いで後戻りできなくなった人達の話です。どうぞお楽しみに。<スタッフコメント>■監督:廣木隆一監督をするのが初と言ってもいいサスペンスな作品を新鮮な原作と強力なキャスト、スタッフで実現できて嬉しいです。日本特有の美しい風景も楽しめて、広く海外の方にも見て欲しい作品になったと思っています。また、今回初めて組ませてもらった藤原竜也さんと松山ケンイチさんの演技はヒリヒリするものが感じられて映画に深みをもたらしてくれたと思います。■原作:筒井哲也(つつい てつや)この度は「ノイズ」の映像化を企画していただき、ありがとうございました。原作者としても藤原竜也さんに、松山ケンイチさんと、いずれも素晴らしい豪華キャストの皆様が原作のキャラクター達をどのように演じていただけるのか、本当に楽しみで今から公開を待ち侘びております。また原作よりも一層尖ったサスペンスフルな展開になるとのことですので、すでに原作をお読みの皆様も一味違った劇場版「ノイズ」の世界を、是非お楽しみにしていただきたいと思います。■企画・プロデューサー:北島 直明(きたじま なおあき)『ノイズ』というタイトルに惹かれ、この漫画を読んだ時に、“たった一人の人間の悪意(ノイズ)”がジワジワと拡がっていき、平和に暮らす人々の心の奥底に潜む悪意が呼び起こされ、歯車が狂っていくサスペンスフルな展開にゾクゾクしたことを未だに憶えています。この傑作を緊張感溢れる映画として成立させる為には、最高のスタッフ・キャストが必要だと思い、“人間の生々しい感情”を手練手管の演出で魅せる廣木隆一監督にオファーさせて頂きました。そして、『藁の楯』『22年目の告白-私が殺人犯です-』でご一緒した藤原竜也さんには、絶対的な信頼があり、本作の主演を引き受けて頂きました。更に、もう一人の主演として、ずっとご一緒したかった、圧倒的な芝居力を持つ松山ケンイチさんにオファーをさせて頂きました。奇しくも、『デスノート』で対峙していた2人が、今度は殺人の共犯者となり死体を隠す、という事になりましたが、『デスノート』から15年経ち、着実にキャリアを積まれた、藤原さん、松山さんの共演は、とんでもないエネルギーを生み出し、緊張感、緊迫感溢れるサスペンス映画を完成させる事が出来ました。この2人の悪魔的芝居、絶対に見る価値アリです!映画『ノイズ』2022年公開
2021年06月02日乃木坂46が、6月9日にリリースする27thシングル『ごめんねFingers crossed』に収録される与田祐希と筒井あやめのユニット曲「ざぶんざざぶん」と、アンダーメンバー曲「錆びたコンパス」のMusic Videoを公開した。4月中旬に神奈川県横須賀市を中心に撮影された「ざぶんざざぶん」のMVは、好きな人への想いが叶えられず落ち込む筒井あやめを励ます為に、与田祐希が筒井を誘い一緒に遊びに出かけるストーリー仕立ての映像となっている。沖に出ようと海でボートを漕ぐラストのシーンでは、スタッフがボートを回収しようとするものの、ボートを漕ぐのが上手すぎてスタッフの体半分まで水に埋まるところまで行ってしまったとのこと。また海辺のダンスシーンは、波をイメージした振り付けとなっており見どころのひとつとなっている。「UNIQLO」「西武・そごう」など多くのCMを手掛ける映像ディレクター・高橋一生が乃木坂46のMVを初めて手掛け、11thシングル『命は美しい』の特典映像に収録されている「齋藤飛鳥×星野みなみ ペアPV」を企画した前田彩がアートディレクターとして携わっている。乃木坂46「ざぶんざざぶん」MVそして4月上旬に静岡県伊豆市にて2日間に渡り撮影された「錆びたコンパス」のMVは、楽しい記憶と記録を残すために旅に出かけるメンバーを追いかけたロードムービーで、初めてセンターを担う山崎怜奈を中心に伊豆の様々な場所を訪ね撮影を敢行。MVの中で使われている多くの写真は、実際にメンバー自身が撮影した写真が使われており、映像に関してもメンバー自身が撮影した映像が所々で使用されている手作り感満載の作品に仕上がっている。MTV「VMAJ2018」にて最優秀撮影賞、「VMAJ2020」にて最優秀ポップビデオ賞を受賞した映像ディレクター・大久保拓朗が、乃木坂46のMVでは2013年の「月の大きさ」以来約7年半ぶりに手掛けている。乃木坂46「錆びたコンパス」MV<リリース情報>乃木坂46 27thシングル『ごめんねFingers crossed』2021年6月9日(水)発売【初回仕様限定(CD+Blu-ray)盤】●Type-A:1,900円(税込)乃木坂46 27thシングル『ごめんねFingers crossed』Type-Aジャケット<CD収録内容>M1.「ごめんねFingers crossed」(27thシングル選抜)M2.「全部夢のまま」(26thシングル選抜 ※堀未央奈を除く)M3.「大人たちには指示されない」(3期生)M4.「ごめんねFingers crossed」~off vocal ver.~M5.「全部夢のまま」~off vocal ver.~M6.「大人たちには指示されない」~off vocal ver.~<特典映像>「ごめんねFingers crossed」Music Video「全部夢のまま」Music Video各形態別での特典映像(収録内容は後日発表)●Type-B:1,900円(税込)乃木坂46 27thシングル『ごめんねFingers crossed』Type-Bジャケット<CD収録内容>M1.「ごめんねFingers crossed」M2.「全部夢のまま」M3.「ざぶんざざぶん」(与田祐希・筒井あやめ)M4.「ごめんねFingers crossed」~off vocal ver.~M5.「全部夢のまま」~off vocal ver.~M6.「ざぶんざざぶん」~off vocal ver.~<特典映像>「ごめんねFingers crossed」Music Video「ざぶんざざぶん」Music Video各形態別での特典映像(収録内容は後日発表)●Type-C:1,900円(税込)乃木坂46 27thシングル『ごめんねFingers crossed』Type-Cジャケット<CD収録内容>M1.「ごめんねFingers crossed」M2.「全部夢のまま」M3.「さ~ゆ~Ready?」(松村沙友理)M4.「ごめんねFingers crossed」~off vocal ver.~M5.「全部夢のまま」~off vocal ver.~M6.「さ~ゆ~Ready?」~off vocal ver.~<特典映像>「ごめんねFingers crossed」Music Video「さ~ゆ~Ready?」Music Video各形態別での特典映像(収録内容は後日発表)●Type-D:1,900円(税込)乃木坂46 27thシングル『ごめんねFingers crossed』Type-Dジャケット<CD収録内容>M1.「ごめんねFingers crossed」M2.「全部夢のまま」M3.「錆びたコンパス」(27thシングルアンダー)M4.「ごめんねFingers crossed」~off vocal ver.~M5.「全部夢のまま」~off vocal ver.~M6.「錆びたコンパス」~off vocal ver.~<特典映像>「ごめんねFingers crossed」Music Video「錆びたコンパス」Music Video各形態別での特典映像(収録内容は後日発表)※「初回仕様限定CD+Blu-ray盤」共通 封入特典①全国イベント参加券orスペシャルプレゼント応募券1枚封入②乃木坂46メンバー生写真1点(メンバー43名・各4種=全172種のうち1種ランダム封入)●通常盤:1,100円(税込)※CDのみ乃木坂46 27thシングル『ごめんねFingers crossed』通常盤ジャケット<収録内容>M1.「ごめんねFingers crossed」M2.「全部夢のまま」M3.「猫舌カモミールティー」(4期生)M4.「ごめんねFingers crossed」~off vocal ver.~M5.「全部夢のまま」~off vocal ver.~M6.「猫舌カモミールティー」~off vocal ver.~※特典なし乃木坂46「ごめんねFingers crossed」MV「ごめんねFingers crossed」MV特設サイト:乃木坂46 オフィシャルHP:
2021年05月25日女優の芦名星さんが亡くなったと9月14日に発表された。36歳だった。各メディアによると芦名さんは同日、新宿区内の自宅マンションで亡くなっているところを親族に発見されたとのこと。死因については現在調査中だが、警視庁は自殺とみて調べていると報じられている。02年にモデルとしてデビューし、同年6月にドラマ「しあわせのシッポ」(TBS系)で女優業に進出した芦名さん。生前は本誌にも登場し、女優業の魅力や原動力について語ってくれた。初めて登場したのは、08年1月。日本、カナダ、イタリアの合作映画「シルク」で主要キャストに大抜擢されたときのことだった。芦名さんは「撮影はホントに楽しくて、監督や共演の方々と過ごした時間や話した一言一言のすべてが夢のようでしたね」と撮影を振り返り、「仕上がった映画を見たときも、『私、ホントに海外の作品に出てる!』という感じでした」と無邪気に笑っていた。また「私自身を賭けてこの役に臨んでいたように思います」「それまでは、お芝居に限らずあれもこれもやりたいと思っていたのが、『シルク』をキッカケに、私は女優をやっていくんだと強く心の中で思うようになりました」と決意も語った芦名さん。女優業の魅力について、こう話している。「役を演じるってホントに不思議なんです。カメラが回っている間は、私だけど私じゃなくて、私が思っていないことでも口走ってしまったり、私じゃない役の感性が感動して泣いたり。それは女優という職業にしかないとても感覚的な快感で、私はそれにとりつかれちゃってますね」芦名さんは10年10月にも本誌に登場している。筒井康隆氏(85)の作家生活50周年を記念した映画「七瀬ふたたび」の主演を務め、筒井氏から「芦名星はもっとも七瀬らしい七瀬である」とも言わしめた芦名さん。「歴史があり、代々継がれている作品で、自分がいちばん新しいところにいる。素晴らしいものに携わったという実感があります」とコメント。さらに“女優業の原動力”について教えてくれていた。「いつも『あのときはああ演じればよかった』と思う点があって満足することがない。それが次の仕事への原動力になっています」それから10年後となる今年5月、芦名さんは「yomiDr.」にアップされたインタビューで女優業について「今でも変わらずに不安定な部分はありますし、『もうダメかも。次はないかも』と思うこともあります」と語っていた。驕ることなく女優業への意欲が尽きなかった芦名さん。しかし36歳という若さで、生涯の幕を下ろすことになった。
2020年09月16日株式会社メルカリは、株式会社ローソンと共に2020年7月1日からのレジ袋有料化を前に、通常は捨てられてしまうレジ袋にも付加価値を与えるべく、「モノガタリ by mercari」に寄稿している伊坂幸太郎氏、吉本ばなな氏、筒井康隆氏の小説を印字したレジ袋“読むレジ袋”を、2020年6月24日~26日の3日間限定で全国のナチュラルローソン138店舗※にて無料配布いたします。※筒井康隆氏『花魁櫛』のレジ袋は、ナチュラルローソン芝浦海岸通店にて26日限定で配布になります。“読むレジ袋”は、通常は捨てられてしまうレジ袋に「小説を読む」という新たな価値を与えたレジ袋です。レジ袋にはメルカリが2020年4月から始動したプロジェクト「モノガタリ by mercari」で連載されたモノにまつわる3つの小説が印字されています。国内では年間450億枚のレジ袋が使われていると推定※されており、捨てられがちなレジ袋に小説という付加価値を加えることで、身のまわりのモノにも一つひとつに価値があると気づきを与え、改めてモノとの向き合い方について考え直すきっかけになることを願い、企画しました。ナチュラルローソンでは「人と地球にやさしい」をテーマに、環境に配慮し自然に優しい天然成分を使用した化粧品の取り扱いや、紙製包材を使用した弁当や調理パンを販売するなど、これまでも積極的に環境対策に取り組んでまいりました。※環境省の中央環境審議会の専門委員会資料より(2018年実績)このような経緯から、これまでもSDGsを積極的に推進してきたナチュラルローソンと「モノガタリ by mercari」の取り組みの方向性が一致し、7月1日のレジ袋有料化を前に共同でサステナブルな社会を目指したアクションとして、ナチュラルローソン138店舗にて“読むレジ袋”を配布します。なお、本レジ袋は環境に配慮し、バイオマスプラスチック※を50%以上配合しております。※バイオマスプラスチックは、石油ではなく再生可能資源である生物資源(バイオマス)を原料とするプラスチックです。環境負荷が少なく、かつ炭酸ガスのバランスを崩すことの無いなどが特徴です。■背景メルカリは、「新たな価値を生みだす世界的なマーケットプレイスを創る」ことをミッションに、誰かにとって不要になったモノが、他の誰かの役に立つ、そんなマーケットプレイスを目指しています。その信念のもと、モノにまつわるストーリーを通じてモノの価値を伝えるプロジェクト「モノガタリ by mercari」を2020年4月28日より始動いたしました。10名の有名作家に寄稿いただいたモノに関する小説は、プロジェクト開始初日にツイートした作品の反応数は211万(6月20日時点)などを一つひとつのモノが持つストーリーに共感いただいた読者のコメントが相次ぎました。ローソンは、店舗を起点に「3つの約束」として、「圧倒的な美味しさ」、「人への優しさ」、「地球(マチ)への優しさ」の実現を目指しています。「地球(マチ)への優しさ」として、環境課題の解決を目指し、商品のプラスチック削減や店舗のCO2排出量の削減、食品ロス削減などの取り組みを進めています。また、ローソンでは7月1日からのレジ袋有料化に先駆け、5月18日から一部店舗にてレジ袋の有料化実験を行っております。実験店舗ではレジ袋をご購入されるお客様は全体の約3割で、マイバッグを持参されるお客様やレジ袋不要を申告されるお客様が増えました。今後もマイバッグ持参のご協力やレジ袋有料化のお客様への周知を図ることで、さらなるレジ袋削減を目指してまいります。■配布概要・配布期間:2020年6月24日(水)~2020年6月26日(金)※配布時間は各日14時~予定・配布個数:各店舗、各日100枚 ※なくなり次第終了・配布場所:ナチュラルローソン 138店舗※帝京大学病院本院・アーバンドックパークシティ豊洲・S六本木ヒルズ・S六本木ヒルズ50F・港日赤通り・順天堂医院B棟・プラナ東京ベイ・東品川四丁目・クオールアトレ竹芝・SOCOLA武蔵小金井クロスを除く※筒井康隆氏『花魁櫛』のレジ袋は、ナチュラルローソン芝浦海岸通店にて26日限定で配布になります。・配布方法:各店舗内、専用ブースにて配布・配布スケジュール:2020年6月24日 伊坂幸太郎「いい人の手に渡れ!」2020年6月25日 吉本ばなな「珊瑚のリング」2020年6月26日 筒井康隆「花魁櫛」※筒井康隆「花魁櫛」のみ、Twitter・公式サイトでの作品公開に先行してレジ袋を配布■「モノガタリ by mercari」概要「モノガタリ by mercari」は、筒井康隆氏、吉本ばなな氏など日本を代表する有名作家や小説デビュー作『ふたご』が直木賞候補にノミネートした「SEKAI NO OWARI」の“Saori”こと藤崎彩織氏ほか、10名の書き手が書き下ろした「モノ」のストーリーをメルカリ公式Twitterで発表するプロジェクトです。・投稿期間:2020年4月28日~2020年6月30日・特設ページ:・メルカリ公式Twitter:・公式ハッシュタグ:「#メルカリのモノガタリ」■「メルカリ」についてメルカリは、「新たな価値を生みだす世界的なマーケットプレイスを創る」をミッションに、フリマアプリ「メルカリ」の開発・運用を行っています。世の中には価値があるモノが捨てられてしまうなど、地球資源が無駄になっていることが多いと私たちは考えており、個人間で簡単かつ安全にモノを売買できる「メルカリ」を日本とUSで展開しています。■「ナチュラルローソン」について「毎日だから大切に」をコンセプトに、“美しく健康で快適な”ライフスタイルを身近でサポートするお店です。都内を中心に145店舗(2020年5月末現在)を展開し、素材にこだわったオリジナル商品や、有名ブランドとのコラボレーション商品など、ナチュラルローソンでしか手に入れることのできない商品を取りそろえています。企業プレスリリース詳細へ本記事に掲載しているプレスリリースは、株式会社PR TIMESから提供を受けた企業等のプレスリリースを原文のまま掲載しています。FASHION HEADLINEが、掲載している製品やサービスを推奨したり、プレスリリースの内容を保証したりするものではございません。掲載内容に関するお問い合わせは、株式会社PR TIMES()まで直接ご連絡ください。
2020年06月23日2020年7月1日より、全国の小売店で有料になる、プラスチック製の『レジ袋』。大手コンビニ3社であるセブン-イレブン、ファミリーマート、ローソンでの有料化も確定しています。7月1日よりコンビニ大手3社がレジ袋を有料化それぞれの価格は?『小説付きのレジ袋』が、ナチュラルローソンにて3日間限定配布!レジ袋有料化を前に、株式会社メルカリはローソンとコラボし、全国のナチュラルローソンにて小説が印字された『読むレジ袋』を、同年6月24〜26日の3日間限定で配布することを発表しました。物にまつわるストーリーを通じて、物の価値を伝えるプロジェクトを始動しているメルカリ。Twitterアカウントやウェブサイト『モノガタリ by mercari』で連載された、3つの小説がレジ袋に印字されるそうです。「捨てられがちなレジ袋に付加価値を加えることで、一つひとつのものに価値があることを伝えるとともに、物との向き合い方について考え直すきっかけになってほしい」という思いから企画したのだそう。『人と地球に優しい』をテーマに、環境に配慮した商品を展開するナチュラルローソンの取り組みと方向性が一致していたことから、今回のコラボが実現しました。『読めるレジ袋』は、一部店舗を除いた138店舗のナチュラルローソンにて、各店舗1日100枚ずつ配布されます。配布されるデザインは日によって異なり、同月24日は伊坂幸太郎さんの『いい人の手に渡れ!』、25日は吉本ばななさんの『珊瑚のリング』が対象店舗で配布予定。筒井康隆さんの『花魁櫛』は、メルカリのTwitterアカウントやウェブサイトに先駆け、26日に東京都港区にあるナチュラルローソン芝浦海岸通店のみで配布されるそうです。公開されている各作品の画像は、以下の通りです。6月24日『いい人の手に渡れ!』伊坂幸太郎6月25日『珊瑚のリング』吉本ばなな6月26日『花魁櫛』筒井康隆※『花魁櫛』は、東京都港区にあるナチュラルローソン芝浦海岸通店のみで配布。作家のファンや小説好きな人にとって、一生捨てられないレジ袋になりそうですね![文・構成/grape編集部]
2020年06月22日4月10日(金)、82歳で死去した大林宣彦監督を追悼する特別企画として、日本テレビ系では4月18日(土)、大林監督がメガホンを取り原田知世主演で筒井康隆の人気SFファンタジー小説を映画化した『時をかける少女』を放送する。『HOUSE ハウス』で商業映画初監督、80年代には本作とともに『転校生』『さびしんぼう』の3作が“尾道三部作”として多くの観客をとりこにしたほか、92年には『青春デンデケデケデケ』で日本アカデミー賞優秀監督賞を受賞。近年は『この空の花-長岡花火物語』『野のなななのか』、第72回毎日映画コンクール日本映画大賞をはじめ数々の映画賞を受賞した『花筐/HANAGATAMI』といった作品を世に送り出し、精力的な活動を続けてきたが、16年にがんが発覚。『海辺の映画館ーキネマの玉手箱』の製作に向けて闘病を続けていた矢先、82歳の生涯に幕を下ろした大林監督。大林監督を世に知らしめた“尾道三部作”の1作でもあり、監督が角川春樹とタッグを組んで世に送り出したアイドル映画の代表作ともいえるのが本作となる。昨年放送の「あなたの番です」も話題となった原田さんは本作で初の映画主演を務め、第7回日本アカデミー賞新人俳優賞を受賞。興行成績も28億円の配給収入をあげて公開年の邦画第2位となるヒットを記録した。物語は、ある日の放課後の実験室でラベンダーの香りを嗅いで以来、時間を跳躍する能力を持ってしまった芳山和子(原田さん)が、同じ毎日を繰り返すなかで、同級生の深町一夫(高柳良一)と淡い想いを寄せるのだが、一夫には“秘密”があって…というもの。当時16歳の原田さんによるフレッシュな演技と、叙情溢れる尾道の風景。そして現在まで数多くの作品が作られる“ループもの”青春ストーリーの元祖ともいえる、時空を超えた切ないラブストーリー。その美しい映像と世界観はいまだに多くの人の心を惹きつけてやまない。『時をかける少女』は4月18日(土)13時30分~日本テレビでオンエア(関東ローカル)。(笠緒)
2020年04月18日2011年よりブログ『プロ野球死亡遊戯』を開始し、累計7,000万PVを記録するプロ野球死亡遊戯こと、中溝康隆氏。そんな中溝氏の新著『原辰徳に憧れて -ビッグベイビーズのタツノリ30年愛』(白夜書房)が11月22日に発売された。本著のテーマは、プロ野球・読売巨人軍の現監督「原辰徳」。なぜ原をテーマにしたのか聞くと、「現役時代の『アイドル原辰徳』のその後の変化具合にも興味があった」と語る。偉大なONと比較され続けて叩かれることも多かった現役時代から、勝利にこだわり、幾度もの優勝を経験した監督時代までの変化について語った。○■ONと比較され続けた現役時代――今回、「原辰徳」をテーマにした理由をお聞かせください。世代的に、プロ野球を見始めたときのスーパースターが原辰徳でしたね。最盛期にはCM7社も出ていた「アイドル原辰徳」のその後の変化具合にも興味がありまして。この本のテーマでもあるんですが、60歳を過ぎた原辰徳があまりにも若大将キャラと変わってきているので、そういう変化を記録していったら面白いんじゃないかと思いました。――中溝さん自身、いつ頃から原さんを見始めたんですか。小学校に入った85年頃ですね。当時はピークというか一番人気があった時期からは過ぎていて、結構ボロクソに叩かれていましたからね。「大人から叩かれる原辰徳」という感じでしたが、自分はそれを見て「俺らが原辰徳を応援しないで誰が応援するんだ」という気持ちになって(笑)。たぶんそういう少年たち、この本で書いたのちにビッグベイビーズと呼ばれるちびっこファンが、世の中にはいっぱいいたんじゃないかなと思います。――確かに原さんは選手時代、よくファンやメディアから叩かれていましたよね。もちろんカッコよさもあったんですけど、いかんせん当時はON(王貞治・長嶋茂雄)が辞めてすぐだったので、どうしても偉大なONと比較され続けてました。原さんに対する逆風みたいなものは子どもながらに感じてましたね。世の中全体が「原には何を言ってもいいぞ」みたいな雰囲気は絶対あって、あらためて過去の雑誌を見てみるとやっぱりここまで書くかっていうレベルで辛辣でひどかったです。○■「プロ野球界でもっとも叩かれた男」――「チャンスでポップフライ」というイメージもよく語られるところです。でも打たない、ポップフライのタツノリがまた良いみたいな(笑)。クロマティとか吉村(禎章)とかはちゃんと打つんですけど、原はポップフライがあるからこそ、たまにホームランを打つとファンが熱狂できるという、幸福な関係はありましたね。スーパースターなんだけど弱さを愛されるという、今の瞬間的にすぐ炎上しちゃうSNS時代にはちょっといないタイプの選手ですよね。当時は今と違って、地上波中継で毎日プロ野球をやっていて、しかも年間の平均視聴率も20%超えで、世の中の共通言語としてのプロ野球がありました。どれだけみんなから毎日見られていたんだという。その環境で原さんはプロ野球界でもっとも叩かれた男ですね。――確かに当時のプロ野球、巨人人気はすごかったですよね。当時は今よりもバリバリの男性社会でパワハラやモラハラへの意識も低かったこともあって、新橋とかで飲んでるおじさんファンから見たら、「今の若いヤツはダメだな」という象徴が原だったと思います。でも、原さんは88年、89年くらいからは、もはや叩かれもしなくなってくるんですよ。ようするに、KK(清原和博、桑田真澄)が出てきたり、西武が強くて巨人一辺倒から変わってきたねと言われ始めたりした時期だったので。当時は巨人=原というイメージだったので、原人気とともに巨人人気が徐々に落ちていった雰囲気はありました。Jリーグでサッカー人気も高まり、それが結果的に93年の長嶋監督復帰に繋がったわけですよね。――そしてその後、原さんは1995年に現役を引退しました。引退した1995年は「ケガして復帰してホームラン打ったら泣く」みたいな、アイドルのような流れが定番化していて(笑)。でも95年の終盤、代打原がコールされるとそのたびにめちゃくちゃ声援が出るようになり、俺らタツノリフリークはそれを見て「いまさら分かったのか」なんて思ってましたね。当時はFAで選手を獲りまくっていて、俺らの原がヤバいぞとなったんですが、それでファンが原に対する思い入れを増すという不思議なシンクロが出てきました。最後の最後まで、ファンとのシンクロは強くあったと思います。○■監督としてON越え、そして3度目の監督就任――現役引退された原さんは、1999年からコーチとして復帰した後、2002年に監督に就任しました。第1次政権(2002年~03年シーズン)は選手と年も近いし、兄貴分的な感じだったんですよ。それが第2次政権(2006年~2015年シーズン)になると怖くて、「ニセ侍」とか「砂遊び」発言が出たりとか。さわやかアイドル時代の現役時代から見ると、ヒールターンの前兆が出ていて面白いですね。原さんはどう思っているか分からないですけど、監督でONを超えるというアングルがあるじゃないですか。それをやり始めたのが第2次政権で、実際に結果では3連覇を2回してON越えをしたなと。だからある意味、ON越えをした第2次政権でストーリーは終わったんですよ。でも、ダースベイダーのごとく戻ってきましたね(笑)。――原さんは2018年に3度目の監督就任を発表しましたね。3度目の復帰は、ファンとしても「え!?」っていうのはあったんですけどね。違和感がなければ、この本のように1年間細かく追っていないと思うんです。1年前は、長野(久義)や内海(哲也)が人的補償で抜けたりで、賛否を呼びました。ただ開幕してみると、原さんのコメントが第2次政権と違って優しく、今までとはすごい変わったタツノリが見れて、それもまた面白いなと。これだけキャラを変えるスーパースターはレアですよね。1年間追っていて、これだけ盛りだくさんの人っていないと思うんですよ。――結果を見ても、終わってみれば優勝でした。終わってみれば「原が監督だったから優勝できたんじゃないか」とファンも思いました。今年はやりくりで勝った部分もあるので、原さんの力量を評価せざるを得ないと。若手を積極的に起用していて、巨人を育てようとしているのが今回見えますし、ON越えを頑張ってやろうとしていた前回とは変わってきているなと感じました。○■たまにチラ見せするアイドル時代の顔――リーグ優勝時には、原さんは涙も見せていましたね。全権監督といういわば前時代的なシステムで帰ってきているので、そのプレッシャーもあっての涙だと思います。鬼のタツノリの中に仏のタツノリが見えるというか、61歳の原辰徳がたまにチラ見せするアイドル時代の顔もファンにはたまらないです。これだけ涙が似合うプロ野球選手はいないですよ(笑)。――今後、原さんのどういった姿を見たいですか。いつかセリーグの他球団の監督になって、阿部慎之助と闘ってほしいですね。自らが育てた後継者を叩き潰しにいくって映画的で、プロ野球界のストーリーとしてもめちゃくちゃ面白いじゃないですか。後継者を育てたら、巨人ではもうやり尽くした感がありますしね。――それでは最後に本の見どころをお聞かせください。どの世代にも楽しめるように書きましたが、まず、原辰徳と同時代を生きた方に読んでほしいです。なぜなら、自分の生きてきた人生と原辰徳の野球人生がシンクロしているので。そしてこの本の担当編集マンが90年生まれなんですが、そんな90年代に生まれた若い巨人ファンの方にも、80年代のアイドル時代の原辰徳人気をぜひ体感してほしいなと。それを体感したうえで、今の原監督を見るとさらに面白いと思いますね。ナイターがないちょっと時間を持て余すオフシーズンの夜に、令和元年の優勝を振り返りつつ、来季への気持ちを高めるためにも手に取ってもらえたらうれしいです。
2019年11月27日アイドルグループ・乃木坂46の4期生、遠藤さくら、賀喜遥香、筒井あやめが28日、千葉・幕張メッセで開催中の「Rakuten GirlsAward 2019 AUTUMN/WINTER」にモデルとして登場した。3人は、乃木坂46のメンバー13人が出演した「GRL」のステージのトリとして、3ショットでランウェイをウォーク。遠藤は、ショートパンツで美脚を披露した。先端では、3人で投げキッスを観客に送り、会場を沸かせた。同ステージでは、齋藤飛鳥がトップバッターを務め、松村沙友理、堀未央奈、山下美月、星野みなみ、久保史緒里、佐藤楓、新内眞衣、北野日奈子、梅澤美波も出演。乃木坂46がモデルとしてランウェイを彩った。「GirlsAward」は、2010年から年2回、「渋谷からアジアへ。そして世界へ。」をスローガンに開催している日本最大級のファッション&音楽イベント。20回目となる今回は幕張メッセにて、“女の子のわがままが全部詰まったKIRA KIRAの魔法に包まれる夢のような空間”という意味を込めた「KIRA KIRA CELEBRATION」をテーマに、人気モデルによるファッションショーやアーティストによるライブステージなどを開催する。撮影:蔦野裕
2019年09月28日『淵に立つ』の深田晃司監督オリジナル映画『よこがお』より、この度本作で初共演となった筒井真理子と池松壮亮の本編冒頭映像が到着した。本作は、無実の加害者に仕立てあげられた女・市子が、自分を見捨てた人生に復讐するため、自由奔放な“リサ”へと姿を変えてある計画を実行するという、女の哀しくも危険な復讐を描く極上のヒューマン・サスペンス。今回到着した映像は、美容院で筒井さん演じるヒロイン・市子と池松さん演じる和道が会話を交わすシーン。リサと名乗る市子は、「どこかでお会いした気がするんですけれど」と言う和道に対し、「いえ、初めてです」と答え、自分の身の上話を続ける――。いたってよくある美容院での会話にみえるが、市子が和道をじっと見つめる意味ありげな横顔からは、このあとの物語の波乱を予感させるかのよう。深田監督は、市子(リサ)と基子、2人の女性の間で揺れ動く美容師を演じた池松さんについて「和道役は、筒井さんと『演技力でも釣り合いながら対峙できる俳優さんでなければ』と思って池松さんにお願いしました」と起用理由を明かし、さらに「脚本ではもっとチャラい美容師役でしたが、20代後半とは思えない落ち着きぶりの池松さんが演じることで、ニュアンスが変わっていきました」とコメントしている。『よこがお』は7月26日(金)より角川シネマ有楽町、テアトル新宿ほか全国にて公開。(cinemacafe.net)■関連作品:よこがお 2019年7月26日より角川シネマ有楽町、テアトル新宿ほか全国にて公開© 2019 YOKOGAO FILM PARTNERS & COMME DES CINEMAS
2019年07月24日福山雅治主演、香川照之、三上博史らが共演する日曜劇場「集団左遷!!」の第7話が6月2日放送。今回から新章に突入した本作。新キャストで参加した筒井道隆、別所哲也と福山さん、三上さんの共演に「トレンディドラマ」といった声も上がっている。前回までの本作は福山さん演じる片岡洋が、50歳を目前に廃店が決まっている三友銀行の蒲田支店長となるが、そこは廃店候補の支店。前回までは片岡と左遷された銀行員たちが協力して大逆転に挑む、平成最後の下克上エンターテインメントが描かれた。結局片岡は蒲田支店が廃店になる道を選択、しかし廃店回避の条件である100億のノルマに迫った蒲田支店の行員たちはそれぞれ異動、銀行員を続けることになった。※以下ネタバレを含む表現があります。ご注意ください。本部の融資部へ異動した片岡だが、落ち着く間もなく全国展開する総合百貨店・マルハシホールディングスのダニエル・バックCEOが会社資金102億円を私的流用した疑いで東京地検特捜部に逮捕される。マルハシは4年前にアメリカの大手百貨店・ウィルマンズと合併、先代の息子が副社長となりダニエルをCEOに迎えていた。三友銀行とも密接な関係を持つマルハシの事件に、金融庁の立ち入り検査を控えて大わらわの行内はさらに混乱する。そんななか横山(三上さん)はマルハシ再建の緊急プランを提案する。それはダニエルの解任及びウィルマンズとの合併解消、そして丸橋雄一郎会長(本田博太郎)を再び社長に就任させるというもの。一方、日本橋支店の副支店長に就任した真山(香川さん)のもとに「ダニエルは丸橋会長にはめられた」という告発メールが届く。片岡は上司で融資担当の隅田常務(別所哲也)に相談し自ら調査に乗り出す。片岡の調査の結果、102億を丸橋会長が私的に流用していた証拠が見つかり、横山の再建計画は撤回される。意外とあっさり引き下がった横山に拍子抜けする片岡に真山は横山が触れられたくないのは日本橋支店なのではないかと話す。そして横山は裏で何かの計画を進めていた…というのが今回のストーリー。前回までと打って変わってシリアスに進むストーリーに「全く別物のドラマ?ってくらいの変貌」「一転、銀行内の重厚な内容になってきた」などの感想が続出。また今回から丸橋会長の息子で副社長の太郎役で筒井さんが、隅田常務役で別所さんがそれぞれ出演するなど新キャストも登場。福山さん、三上さん、筒井さん、別所さんの共演には「90年代トレンディドラマに出ていた福山雅治、三上博史、筒井道隆が一堂に介するってすごい」「何だかトレンディドラマなキャスト」「二部は何気に90年代トレンディ俳優揃い踏み」などの声が寄せられている。(笠緒)
2019年06月02日2016年『淵に立つ』で第69回カンヌ国際映画祭「ある視点」部門の審査員賞を受賞した深田晃司監督が、再び実力派女優・筒井真理子とタッグを組んだ新作『よこがお』が完成。併せて、筒井さん演じるヒロインの横顔が印象的なポスタービジュアルが公開された。本作は、運命を受け入れ、ふたたび歩み続けるまでの絶望と希望を描くヒューマンサスペンス。ある事件をきっかけに、“無実の加害者”へと転落した女。身に覚えのないことで不利な状況に陥り、気がつくと日常が崩壊し始めていた。誰にでも起こりうるかもしれない人生の不条理に、人はどう立ち向かえるのか…。世界が注目した『淵に立つ』監督×主演女優がタッグ『淵に立つ』でカンヌ映画祭をはじめ、世界から注目を集めた若き鬼才・深田晃司監督が自身オリジナル脚本で挑む問題作。ヒロインには、“演技者としての天才的なセンスを持つ”と監督が絶賛する女優・筒井真理子を再び起用、筒井さんは市子/リサという異なる横顔をもつヒロインを演じる。さらに、彼女の運命を握る怖ろしくも愛おしい“闖入者”(ちんにゅうしゃ)、基子と和道を市川実日子と池松壮亮が演じる。今回解禁となったポスタービジュアルには、映画を彩る3人の登場人物の“よこがお”ポートレイトがレイアウト。ところどころに施された、絵の具の染みのような跡が不穏さを感じさせる。タイトルの“よこがお”とは、その半身は見えていても反対側の姿は見えない状態であること。「一度には見ることのできない人間の複雑な多様性を描きたかった」という深田監督の思いから付けられている。また、ひと際大きく使われているのは、筒井さんが演じるヒロイン、市子/リサという異なる2つのよこがおを持つ1人の女性の横顔。この写真について、深田監督は「『よこがお』の全てを雄弁に物語っている」と絶賛。どこか無防備で危うげな表情に対し「ある女のささやかな復讐。」というコピーがかかり、どんなドラマが彼女を待ち受けているのか期待させる。そして市川さんが演じる基子、池松さんが演じる和道との2ショットは、ヒロインの過去と現在のとあるシーンを切り取ったもの。復讐を心に誓った彼女の過去とは何なのか?彼女の復讐の計画はどうなるのか?引き続き注目していて。『よこがお』は7月26日(金)より角川シネマ有楽町、テアトル新宿ほか全国にて公開。(text:cinemacafe.net)■関連作品:よこがお 2019年夏、全国にて公開予定© 2019「よこがお」製作委員会
2019年04月03日恋愛映画初主演となる高橋一生と、映画・ドラマ・CMで幅広く活躍する川口春奈が初共演でW主演を務める『九月の恋と出会うまで』。“書店員が選んだもう一度読みたい恋愛小説”第1位の小説を映画化した本作は、時空を超える一途な思いと切ない嘘に涙する大人のラブストーリー。こうした<タイムリープ×ラブストーリー>は、これまでにも数々の名作を生み出してきた、恋愛映画の“鉄板”にして王道のジャンル。それぞれの作品ごとに様々な趣向が凝らされ、国・時代問わず多くの観客を魅了してきた。■過去と未来の交錯が最高に切ない!?『時をかける少女』(1983/1997/2006/2010)タイムリープ能力を持った女子高生と、未来から来た男子との交流を描いている本作。1983年の原田知世主演×大林宣彦監督の実写映画から、2006年の細田守監督によるアニメーション映画など、1965年の筒井康隆の原作発表以来、4度も映画化された。それぞれの作品ごとにテイストやストーリーは若干異なるものの、日本における<タイムリープ×ラブストーリー>の原点ともいえる作品であり、多くの人に感動を届けてきた名作。過去に戻って何かを変えることによって起こる弊害、そして未来を変えるため悪戦苦闘する姿など、SFでありながら、主人公の少女の姿は、観客に身近な存在として強く心に残っている。■過去に戻っても幸せになれない!? 『バタフライ・エフェクト』(2005)主人公は過去に戻れる不思議な能力で何度も人生の分岐点をやり直そうとするものの、選択肢を変えるたびに必ず誰かが不幸に巻き込まれてしまうストーリー。ラストで主人公(アシュトン・カッチャー)が選択するある答えは、観る者が胸をかきむしるほど切ない気持ちにさせ、話題となった。そんな本作は、1作目が大ヒットしたことで2作目、3作目とキャラクターやジャンルを変えて続編も制作された“タイムリープ映画”の名作として非常にファンの多い1作。■過去に戻るより現在を生きろ!? 『アバウト・タイム~愛おしい時間について~』(2014)過去に戻っても解決できない物事がある、というジレンマを描いた上記2作品とは違い、本作は“過去に戻ること”そのものの意味を問うメッセージを発している意欲作。過去に戻る能力を持った一族の男性(ドーナル・グリーソン)とその家族の物語は、どこか懐かしく、また二度と戻れない限りある“現在”を生きることへの素晴らしさを訴え、世界中を感動の渦に包み、日本でもロングランヒットした。■過去と現在で入れ替わり!? 『君の名は。』(2016)いまや日本国内では知らない人はいないと言っても過言ではない、大ヒットアニメーション映画。興行収入250億円を超え、日本の歴代興行収入ランキングでも堂々4位に入るなど、タイムリープものの新たな代名詞となった。タイムリープものが持つ時間のズレが生む“切なさ”と、男女の入れ替わりという“コミカル”な要素を掛け合わすことで、観る人を裏切る予想外のストーリーを生み出し、日本国内にとどまらず、世界でもファンを生み出すほどの社会現象に。ハリウッドで実写映画化が進行中だ。■“未来”が愛する人を消してしまう!?『九月の恋と出会うまで』(2019)<タイムリープ×ラブストーリー>作品は、主人公が過去に戻って何かを変えることの是非や、未来を変えるために奮闘する姿が描かれることが多かった。本作がそうしたこれまでの作品と一線を画す点は、タイムリープの生じる対象が“未来からの声”であるということ。そんな未来からの声に志織(川口さん)が救われたことにより現在が変わってしまい、“タイムパラドックス”が生じたことで物語は動き出していく。その矛盾に気づいた隣人の平野(高橋さん)は、変わってしまった“現在”で、志織に声を届けてくれた“未来の誰か”を見つけ出し、生じてしまった矛盾を解消するよう奔走していく。そんな中、平野が志織を思いやるからこそついてしまう、大人の嘘が切なく、涙を誘う本作。次第に惹かれ合う2人が、どのようにして運命を変えていくのか。ラストまで目が離せない展開が待っている。<タイムリープ×ラブストーリー>という王道の物語には、“時を超える強い愛”が常に伴う。どんな物語でもこの普遍的な要素が、観る人の心の琴線に触れ、数々の感動を生み出してきた。この2つが組み合わさった本作は、新たな大人の恋愛映画の名作として心に刻まれるだろう。『九月の恋と出会うまで』は3月1日(金)より全国にて公開。(text:cinemacafe.net)■関連作品:九月の恋と出会うまで 2019年3月1日より全国にて公開(C)松尾由美/双葉社(C)2019 映画「九月の恋と出会うまで」製作委員会
2019年02月17日世界的ジャズ・ピアニスト、山下洋輔と国内の名手15人が、2006年に結成した「山下洋輔スペシャル・ビッグバンド」の注目公演。演目には、ラヴェル『ボレロ』、D.エリントン『極東組曲』、『組曲 山下洋輔トリオ』などが並ぶ。【チケット情報はこちら】傑作『ボレロ』を、山下たちは2010年に実に斬新にアレンジ。作家の筒井康隆氏が「脱臼したボレロ」と評したことでも知られる。「おなじみの“背骨”のリズムを崩して入り乱れるアレンジで、初演を聴いた筒井さんに“脱臼”と言われた時は、こちらの作戦を完全に見抜かれたと感服しましたね(笑)。『ボレロ』は僕のソロピアノの最後に必ず弾く曲。それを大人数相手に刺激を受けながら新たな表現に挑戦するのは、本当に楽しいです」『極東組曲』は、ジャズの神様エリントンが、1960年代にアジアや中近東へ旅した際の印象を題材にした音楽だ。「最近初めて録音を聴きましたが、現地の音楽や文化に触れた彼の感動が実に瑞々しく自由に描かれていて驚きました。音楽の舞台は、イラン、インド、日本など。ただ日本はあまりにも和風だったので、今回は外して演奏します(笑)」そしてメインが、『組曲 山下洋輔トリオ』。来年結成50周年の「山下洋輔トリオ」の代表作で編まれた組曲だが、当バンドのメンバー(指揮&トロンボーン)で、山下作品の編曲を多数手がけている松本治による新アレンジでお届けする。「僕らのトリオのヨーロッパ・ツアーのナンバーで構成した6楽章作品で、幕開けは、ボクサーのカシアス・クレイ(モハメド・アリ)をテーマにした俊敏でキレのある『クレイ』。続く第2楽章は、中村誠一(サックス)との音遊びの中で生まれた『ロイハニ』から、『ミナのセカンド・テーマ』に繋げる流れ。その後、12音技法を使って鏡のように音が入れ替わる第3楽章『キアズマ』を経て、第4楽章は落語の長い名前を音にした『寿限無』という曲。『クレイ』のピアノなしバージョンの第5楽章を経て、僕たちのトリオのクロージングテーマだった『グガン』で締め括ります。松本さんの才気溢れるアレンジが存分に発揮された演奏をご期待ください」今回は7月13日(金)の東京・サントリーホールと、22日(日)の埼玉・所沢市民文化センターで公演を開催。さらに11月には、山下のキャリアの中で最も長く続く「ニューヨーク・トリオ」の結成30周年&新譜発売の記念ツアーも控えており、いずれもファン必聴だ。取材・文:渡辺謙太郎(音楽ジャーナリスト)
2018年06月28日桜井日奈子と吉沢亮がW主演を務める映画『ママレード・ボーイ』(2018年4月27日公開)の追加キャストが17日、明らかになった。中山美穂、檀れい、谷原章介、筒井道隆が主人公たちの両親Sを演じる。同作は吉住渉によって1995年まで少女マンガ誌『りぼん』(集英社)で連載された、シリーズ累計発行部数1,000万部の人気コミックを実写化。2013年からは13年後を描いた『ママレード・ボーイ little』が『ココハナ』で連載されている。両親のダブル離婚・ダブル再婚によって、同居生活することになった女子高生・小石川光希(桜井)と、同い年の松浦遊(吉沢)の恋模様を描く。遊の両親・千弥子(中山)&要士(谷原)と、光希の両親・留美(檀)&仁(筒井)は、互いのパートナーを交換して再婚するという複雑な関係。自由すぎる夫婦たちを、かつて様々な恋愛を演じてきた4人が演じるが、実は4人全員がそれぞれ初共演だという。撮影現場も和気あいあいとした雰囲気で、桜井は「二家族全員が揃った初めてのシーンは皆さんの放つオーラに息ができない位のパワーを感じましたが、撮影を重ねるごとに本当のパパとママのような温かい空気で包んでくださって、ずっと一緒にいたような気がしてきました」と印象を語る。「最高に美しいママと、最高に楽しいパパの最強の遺伝子を持つ光希を演じれて嬉しかったです!」と感謝した。吉沢は「物語の中でもっともKEYとなる両親S(りょうしんズ)をこんなに素敵な皆さんが演じられると聞いたときは、正直びっくりしました」と驚きを表す。「谷原さん以外の皆さんは初めましてだったのですが、初日からとても素晴らしいチームワークで現場を盛り上げてくださり、そしてシリアスなシーンではその存在感と懐の深さで僕たちをガッチリと支えてくださいました。とても心強い存在でした」と撮影を楽しんだコメントを寄せた。原作の吉住も「こんな豪華メンバーに、あのしょうがない(私は大好きなんですが!)両親Sを演じていただくことになるなんて、有難いやら申し訳ないやら……」とキャスティングに驚いた様子。「撮影を見学させていただいた時、あの4人が3Dになって、全く違和感なくそこに居るということが、何だか不思議で…でもとても嬉しく楽しい気持ちになりました」と印象を語った。○松浦千弥子役 中山美穂コメント私はコミック原作というものに、ひとつハードルを感じていたのですが、周りに『ママレード・ボーイ』がすごく好きだったという方がたくさんいらっしゃったので、引き受けてみようと思いました。今まで初共演でもこんな気持ちになった事はないのに、撮影初日に、『あ! 知っている方たちだ!』と初めてそんな気持ちになりました。初共演の方と一緒にお芝居するというのは、緊張もするけれど、知っている方たちだからこそわかるというか、とても不思議な関係で演技ができ、嬉しかったです。この4人だから、両親Sというファンキーな設定にも拘らず、大人としての空気が出せているのが楽しかったです。○小石川留美役 檀れいコメント連載されていた頃に、『ママレード・ボーイ』を読んでいました。まさか20年以上経って、自分がこの映画に出られるとは思ってなかったので、オファーをいただいた際は、本当にびっくりしましたし、嬉しかったです。とにかく『ママレード・ボーイ』の世界観を大事に演じたいなと思いました。両親がそれぞれパートナーチェンジして、年頃の2人が同じ屋根の下で、色んな思いを抱えながら、ぶつかりあったりとか、惹かれあったりしている。普通なら学校でしかで会わない同級生が、同じ屋根の下、どうなっちゃうんだろうっていうドキドキとありえない設定だからこそのワクワク感がすごくありました。多くの世代の方に映画『ママレード・ボーイ』を楽しんでもらえたらいいなと思います。○松浦要士役谷原章介『僕も若いころ、こういう恋愛モノに出演していたな』と思い、今回は父親の役として出演するというところにとても感慨深いものがありました。4人ともが初共演ですが、違和感というか、ギクシャク感もなく、もともとこういう風にはまるようなパズルが4つ揃ったなみたいな感じがします。ありえない設定じゃないですか。ありえない設定だからこそ、主人公の2人が状況に翻弄されて、心が揺れ動いて、強く惹かれあうと思うので、そこがやっぱりこの作品の一番の魅力なのかなって思います。○小石川仁役筒井道隆僕も恋愛モノに何度か出演させてもらっていたので、親の目線から見るというのは楽しそうだなと思いました。楽しく過ごしてます。主人公の2人見てると恥ずかしいですね(笑)。あー、こういうこと、昔ドラマでしてきたなみたいな。ちょっとむずがゆい感じもします(笑)。両親たちを演じる僕たち4人はすごく年齢が離れているわけではないので、同じ世代を生きてきた空気感を感じました。その感覚が作品にも表れると良いなと思っています。
2018年01月18日筒井康隆の名作小説『時をかける少女』の続編として、脚本家の石山透が1972年に発表した幻の作品『続・時をかける少女』が舞台化。SFコメディの旗手・ヨーロッパ企画の上田誠が脚本・演出を手掛ける。本作にかける思いを、上田と未来人ケン・ソゴル役を務める戸塚純貴に聞いた。「続・時をかける少女」チケット情報『時をかける少女』で主人公・芳山和子や、和子の幼なじみ・浅倉吾朗から記憶を消し、未来に戻ったケン・ソゴル。続編は、彼が高校生になった和子の前に再び現れ、タイムスリップで行方不明になった3人の科学者を捜すため、和子に助けを求める…という展開だ。「『時をかける少女』とテイストが違っていて、ドタバタアクションなんです。未来からタイムスリップした3人の仲間が遭難したから助けてくれっていう壮大な話になって。僕が勝手に作った話なら怒られますけど、元々続編があったんだっていうのはお客さんにとっては発見かもしれないし、時かけファンも観たいでしょうし。他の人に舞台化される前にやりたいなと思ったんです」(上田)。以前からヨーロッパ企画の舞台が好きだったという戸塚は、今回の出演が決まり「目標のひとつだったので、本当にうれしい」と笑顔を見せる。近年は福田雄一作品にも数多く出演し、二枚目からクセの強い役までこなす若手注目株だ。「最近、コメディしかできないんじゃないかって思われている感じがあるんですけど(笑)、上田さんはコメディでありながら、そうじゃない部分も引き出してくれると思うので、スマートな魅力も出していきたいと思っています」。演じるケン・ソゴルについては「記憶を消してきれいに去っていったはずなのに、また来て和子を振り回すとんでもない男ですよね(笑)。でも、和子が惹かれる魅力も持っていて。その魅力的に思える部分をちゃんと出せたらと思います」と話す戸塚に、上田が「割と人に迷惑をかけるほう?」と尋ねると、「めちゃくちゃ迷惑かけますね。どっちかというと振り回すタイプで、最近よく“次男らしい”って言われます」と苦笑。上田はその言葉にヒントを得たようで「次男はいいキーワードですね(笑)。役者さんと会話したりエチュードしたりすると、こんなふうにその人の素地が見えてくる。若い役者さんとか違うジャンルの方とやるときには、僕が知らないことがいろいろ出てくるはずなので、それをできるだけ乗せる劇にしたいですね。プロデュース公演ならではの面白さがあると思います」。公演は2月7日(水)から14日(水)まで東京グローブ座、2月17日(土)大阪・森ノ宮ピロティホール、2月20日(火)高知県立県民文化ホール オレンジホールにて。チケットは12月16日(土)より発売開始。
2017年12月15日2018年2月に上演される舞台『続・時をかける少女』。筒井康隆の小説『時をかける少女』の続編として書かれ、「幻の名作」と言われる小説を原作に、ヨーロッパ企画の上田誠が脚本と演出、主演を上白石萌歌が務め、コメディとして上演される。戸塚純貴、健太郎、新内眞衣(乃木坂46)らも出演。舞台『続・時をかける少女』チケット情報主人公・芳山和子を演じる上白石に話を聞いた。小説『時をかける少女』を原作にしたドラマ『タイム・トラベラー』の続編『続 タイム・トラベラー』(共に1972年放送/NHK)のノヴェライズである本作。記憶を消された芳山和子や幼馴染の浅倉吾朗らの前に再びケン・ソゴルが現れ、物語が動き出す――。上白石は「もともと『時をかける少女』のファンで小説もアニメも観ていたのですが、続編があることを今回初めて知って。気付けば小説を買っていました(笑)」と既に原作は読了。「教室の扉を開けたらその先が宇宙だったりして、想像力が試されるような作品です。場面がどんどん変わっていくので、それを舞台でどう表現するのかも気になりました」。実は本作は、脚本・演出の上田が密かに有していた珠玉の企画。主宰をつとめるヨーロッパ企画でも一貫してコメディを上演し続けている上田らしく、本作もコメディとして描かれるという。これまで舞台では『星の王子さま』王子さま役やミュージカル『魔女の宅急便』キキ役などを演じ「あまり笑いの要素を求められたことがなかった」という上白石にとって初のコメディ作品。「鍛えられそうですし、吸収できることも多そう。『星の王子様』では井上芳雄さんのアドリブに必死についていきましたし、そこで学んだものも出せたらいいな(笑)」と意気込みつつも、「ドラマ『下北沢ダイハード』で上田さんが脚本を書かれた「手がビンになった男」を観たのですが、すごく面白くて。何も考えずに笑っちゃったし、舞台が楽しみになりました」と期待を語る。等身大の高校生役は「自分が制服を着ているうちにこの役ができるのは本当にしあわせだと思っています。多分今しか感じられないことがあると思うから」と、卒業を目前に感慨深い様子。実際の高校生活は「昨日まで舞台に立っていたのに今日からいつも通りの学校生活が始まると、『昨日までのあれはなんだったんだろう』って別人みたいに切り離される感じがあって。いろんな世界を行ったり来たり、ループしてるみたいに感じるんですよ」と、学業と仕事を両立する上白石ならではの体験や感覚が、演じる和子の“タイムワープ”体験とも重なりそうだ。公演は、2018年2月7日(水)から14日(水)まで東京グローブ座にて。その後、2月17日(土)には大阪・森ノ宮ピロティホールでも上演。チケットは現在、東京・大阪公演ともに抽選先行プレリザーブを受付中。取材・文:中川實穗
2017年12月04日11月16日の「アメトーーク!」(テレビ朝日系)は、秋の恒例企画「本屋で読書芸人」を放送。又吉直樹(37)、光浦靖子(46)、東野幸治(50)らが出演したが、なかでもカズレーザー(33)が紹介した1冊が大きな話題を読んでいる。 昨年に続き登場したカズレーザー。オカルト情報誌「月刊ムー」が監修した『ムー公式 実践・超日常英会話』、袋とじを開くと短編小説が長編に変わる泡坂妻夫『生者と死者』(新潮文庫)、五十音が1文字ずつ消えていく世界を描く筒井康隆『残像に口紅を』(中公文庫)などの“珍書”を紹介していくなか、とりわけカズレーザーが激賞した1冊が眉村卓『妻に捧げた1778話』(新潮新書)。 SF作家の眉村はがんを患い余命1年を宣告された妻のために毎日1篇のショートショートを執筆し、妻に読ませていた。本書にはその中から厳選した19篇と、妻との日々を綴ったエッセイが収録されている。カズレーザーは、妻が亡くなった日に書かれた1778話目を「15年ぶりに泣いた」「本当に読んでほしい」と力説した。 それを聞いた光浦が「最後だけ読んじゃダメ?」とリクエスト。カズレーザーに最終話のページを見せられた光浦は「ダメ、泣ける」と一瞬で涙目に。「最終回だけでもいい」と言いながら涙を拭っていた。 ロケ終了後にはMCの宮迫博之(47)も「あれは読まなあかん」と手にとっていた『妻に捧げた1778話』。Twitter 上では《アメトーーク!みてまんまと読みたくなってしまった》《すっごい読んでみたい…泣かせてもらいたい…》と大きな反響を呼んでいる。 一方で《近所の小さい本屋では置いてなかった》《読みた過ぎて都内の本屋ハシゴしまくったけど何処にも売ってなかった》という声も。書店では品薄状態となっているようだ。 この大反響に版元の新潮社もすぐに対応。営業部副部長は《現在、懸命に重版中!!》とツイートしている。11月末ごろから再び書店に並ぶ見通しとなっている。 また、電子書籍はオンライン書店で購入可能。AmazonのKindleストアランキングではたちまち急上昇し、一時は1位にまで上り詰めている。
2017年11月18日映画化やドラマ化がされ、世代を超えて愛され続けている青春小説の名作「時をかける少女」(著・筒井康隆)。その続編となる「続・時をかける少女」が、上白石萌歌・主演で初の舞台化が決定。主人公の女子高生タイム・トラベラーを演じる上白石さんのセーラー服姿を収めたティザービジュアルとともに、コメント動画も公開された。1972年、「時をかける少女」を原作にドラマ化したNHK「タイム・トラベラー」が好評を博した脚本家の故・石山透氏が、筒井氏の原作から離れ、“続編”として自ら創作してドラマ化した「続 タイム・トラベラー」。その後、同ドラマの脚本として書籍化したものを、今回、45年の時をかけて初の舞台化。主演を務めるのは、第7回「東宝シンデレラ」オーディショングランプリでデビューを果たし、2017年ミュージカル「魔女の宅急便」で主演を務め、その後、舞台「星の王子様」に出演。現在放送中のCM「キリン 午後の紅茶」では澄んだ歌声を披露し、話題を読んでいる上白石さん。今回の舞台では、「時をかける少女」から月日が経ち、再び時空を超え、未来からきた青年に恋をする女子高生の芳山和子役に扮する。主演を務めるにあたり上白石さんは「現役で制服が着られる最後の年に、この作品に出会えたことをとても嬉しく思います。高校生であるいまだけの自分の感性を頼りに、和子と共に思い切り駆け抜けたいと思います!」と意気込みをコメント。「多くの方に愛され、わたしも大好きな作品である『時をかける少女』に続編があるということをお話をいただいてから初めて知りました。すぐに原作を読みましたが、非現実的な世界と日常との間で揺れる和子の姿に思わず背中を押してあげたくなりました。この世界観が舞台上でどのように広がっていくのか、いまから胸が高鳴ります」と、自らも期待を寄せている。また、脚本と演出を務めるのは、「来てけつかるべき新世界」にて第61回岸田國士戯曲賞を受賞し、『夜は短し歩けよ乙女』『曲がれ!スプーン』など映画・ドラマの脚本、テレビやラジオの企画構成も手掛ける劇団「ヨーロッパ企画」の上田誠が担当。本作の舞台化について、「数年前、『時かけ』に『続』があると知ったときはひっくり返りそうになりました。読むと、ラベンダーの香りを残して未来へと去っていったケン・ソゴルが、堂々とまた帰ってきて和子に迷惑をかけまくっていました。そして、また記憶を消す消さない言っているという。それが夫婦漫才のようで、これをコメディにできないかと思い立ちました」とコメントを寄せている。現役高校生の上白石さんが演じる、等身大の“「時かけ」少女”のその後。幻の続編ともいうべきタイムスリップ・ラブコメディを、SFコメディの旗手・上田さんと、コメディ舞台初挑戦となる上白石さんとのタッグでどう描くのか、期待していて。オールナイトニッポン50周年記念公演 「続・時をかける少女」は2018年2月7日(水)~2月14日(水)東京グローブ座にて計10公演予定、その後、地方公演を予定。(text:cinemacafe.net)
2017年10月20日青春小説の名作『時をかける少女』(筒井康隆著)の続編『続・時をかける少女』の初の舞台化が決定した。主演は女優の上白石萌歌(17)、脚本・演出はSFコメディの旗手であるヨーロッパ企画の上田誠氏が手掛ける。1972年に『時をかける少女』をドラマ化したNHK『タイム・トラベラー』が好評を博し、続編として筒井康隆氏の原作から離れ、脚本家・石山透氏が『続・タイム・トラベラー』を創作しドラマ化。その後、ドラマの脚本を『続・時をかける少女』として書籍化し、今回45年の時をかけて初の舞台化が実現する。本舞台の主演を務めるのは、第7回「東宝シンデレラ」オーディショングランプリでデビューを果たし、2017年ミュージカル『魔女の宅急便』で主演を務め、その後、舞台『星の王子様』に出演、また現在放送中のCM「キリン 午後の紅茶」では澄んだ歌声を披露し話題の女優上白石萌歌。『時をかける少女』から月日が経ち、再び時空を超え、未来からきた青年に恋をする女子高生の芳山和子役を演じる。上白石は「私も大好きな作品である『時をかける少女』に続編があるということをお話をいただいてから初めて知りました。すぐに原作を読みましたが、非現実的な世界と日常との間で揺れる和子の姿に思わず背中を押してあげたくなりました。この世界観が舞台上でどのように広がっていくのか、今から胸が高鳴ります」とコメント。「現役で制服が着られる最後の年に、この作品に出会えたことをとても嬉しく思います。高校生である今だけの自分の感性を頼りに、和子と共に思い切り駆け抜けたいと思います!」と意気込んでいる。脚本と演出を務めるのは、『来てけつかるべき新世界』にて第61回岸田國士戯曲賞を受賞し、映画・ドラマの脚本、テレビやラジオの企画構成も手掛ける劇団ヨーロッパ企画の上田 誠が担当。上田は本作の舞台化について「数年前、『時かけ』に『続』があると知ったときはひっくり返りそうになりました。読むと、ラベンダーの香りを残して未来へと去っていったケン・ソゴルが、堂々とまた帰ってきて和子に迷惑をかけまくっていました。そしてまた記憶を消す消さない言っているという。それが夫婦漫才のようで、これをコメディにできないかと思い立ちました」とコメントを寄せている。オールナイトニッポン50周年記念公演『続・時をかける少女』は、東京グローブ座で2018年2月7日~14日に上演。その後、地方公演も予定している。(C)2018「続・時をかける少女」製作委員会
2017年10月20日家族の朝ごはんの風景によく似合う、icuraを主宰される筒井則行(つついのりゆき)さんの木のテーブルウェアたち。炉の必要なガラスや窯の必要な焼きものと比べて、筒井さんが当初「自分の手で完結できるもの」として始めた木を扱うそのものづくりは、なんだかご本人にとっても思わぬ方向に(笑)9月21日(木)と29日(金)と2週間に分けて公開されるアンジェの「あきいろ作家市」から、今日は、icuraを主宰される筒井則行さんについてご紹介しますね。■icura 筒井則行さんのこと活動名の「icura」は、初期の頃の作品であるLED照明「イクラライト」から。かわいくて、覚えやすいお名前です。岐阜の大学で土木を勉強されたという、icuraの筒井則行さん。大学で勉強する対象であった橋やダムは工期が長くスケールが大き過ぎて、小さな対象であるインテリアにどんどん興味が移っていったとおっしゃいます。その後、伝統工芸品などを扱う東京のインテリアショップで働くようになった筒井さん。筒井さん「仕事で伝統工芸品を扱う傍ら、普段の暮らしの中で使えるもう少し身近なものを自分の手で作りたいと思ったんです。でもガラスを作るには炉がいるし、焼きものを作るには窯がいる。木なら自分の手で完結すると思ったんですよね。」水に濡らして彫りやすくなった桜の木。木のプレート「ほりほり」は、やすりもかけられない、彫りの技術が試されるもの。上は彫る前の状態で、下は彫った後。キレイに揃った彫りよりも、ランダムな彫りが好きとおっしゃる筒井さん。技術が上達すればするほど揃いがちになってしまう彫りも、キレイに整い過ぎないように意識しているんだとか。こちらはスプーンの彫り風景。マスクや眼鏡をする必要のないこの工程は、流れるラジオの音が心地よい、筒井さんのお気に入りの時間。木目が1本1本異なるから特に難しいという彫りの作業。スピードも求められる工程です。最後は丁寧にやすりをかけて。やすりの土台として使うのはマウスパッド。筒井さんの創意工夫がここでもキラリ。お皿などを取ったあとの切れ端などから削り出すというスプーン。左の木のブロックから、重さもまるで異なる右の最終形へ。こうしてみるとますます愛着がわいてしまいます。どう作るのか分からないまま真夜中の公園で見よう見まねで金づちややすりを使って作品を作るところから始まったという筒井さんのものづくりは、大きな作業場をリノベーションしたり、お手製エレベーターを取り付けたり、木材小屋を作ったりとなんだか今ではものすごいスケールに。筒井さん「木工でのものづくりは簡単に始められましたが、結局のところ、ちゃんとやりだすといろいろ必要で(笑)この作業場ももともとの壁をぶち抜いてそれぞれの工程に応じて部屋を仕切りなおしたり、削る木を抑えるようなちょっとした道具も自分たちで作ったり、誰が使っても分かるように収納まで組み立てたり。外に木材を保管する小屋も建てたんですが、おととしにはそこに自分たちで木材を詰め込めるようにフォークリフトも買って、免許も取ったんですよ。」温かな気持ちになるような木のテーブルウェアを制作しながら、ゆるっとこんなスケールのことまでやってしまう筒井さんです。作業場内の筒井さんお手製エレベーターに乗っちゃいました!在庫を上階から降ろすために作っちゃったんだとか。朗らかでいて、本当にスゴい方なんです。木材を保管する小屋ももちろん手作り。といっても、この小屋はほんの一角。働く皆さんのネームプレートも木で手作りされたもの。それぞれの作業部屋にはこんな可愛い手作り時計もありましたよ。「特別なものとしてではなく、普段使いのものとして使ってほしい。」そう語る筒井さんの、木のテーブルウェア。木のぬくもりが丸ごと伝わる、筒井さんの手仕事です。=文・写真:宮城= 食のはなし 作り手さんのはなし 器のはなし
2017年09月18日俳優・筒井道隆が1日、都内で行われた3日スタートの東海テレビ・フジテレビ系ドラマ『リテイク 時をかける想い』(毎週土曜23:40~24:35、全8回)制作発表に、共演の成海璃子、浅野温子とともに登場した。同作は"オトナの土ドラ"枠で放送されるオリジナル作品。一方通行のタイムトラベラーが未来からやってくる現代の日本で、タイムトラベラーたちが現代人に影響を及ぼさないように保護するという極秘任務を担う法務省 民事局 戸籍管理課の活躍を描く。"タイムトラベル"を題材にした作品にちなみ、デビュー当時を振り返った筒井。1990年に公開されたデビュー映画『バタアシ金魚』の画像が出てくると、「変わらないなあ。だいぶ変わりましたけど、基本的には変わらない」と、26年間を振り返った。デビュー時は「何も考えてない」と語り、「毎日監督に台本で殴られ、毎日怒られてました」としみじみ。「怖いところに来ちゃったなと思って、ちゃんとしなきゃと思って、頑張りました」と当時の心境を思い出しながら、「就職する気分で入ったら、すごい怖い人たちばっかりだった。本当にブラックでした」と笑顔で懐かしんでいた。
2016年12月01日オトナの土ドラ「リテイク時をかける想い」の制作発表会見が12月1日(木)、都内にて開催され、出演の筒井道隆、成海璃子、浅野温子が出席。浅野さんが、ドヤ顔で爆笑トークを繰り広げた。同作は、未来からやってきたタイムトラベラーを専用の居住区に隔離し、保護観察下に置くことを極秘任務とする法務省民事局の戸籍管理課メンバーたちの奮闘を描く。筒井さんが戸籍管理課の課長・新谷真治を、成海さんが戸籍管理課職員・那須野薫を、浅野さんが戸籍管理課パート職員のパウエルまさ子を演じる。1話完結の構成で、ハラハラドキドキのちょっと泣けるストーリーを撮影しているという同作。浅野さんが演じるまさ子は、主に現場に出掛けて行く新谷と那須野を後方支援する役割。浅野さんは、自身が2人よりも年上で、同作がヒューマンドラマと聞いていたため、「落ち着いた芝居をしようと思った」と述懐。しかし、撮影が始まると、演出家から「ボス感が出過ぎちゃうので軽くやって下さい」と注意されたエピソードを明かした。クランクインしてから当初は、筒井さんと成海さんが外出先で調査を進める場面を撮影し、その後、浅野さんを加えた3人で管理課の部屋の中でのシーンを撮ったそうだ。成海さんは、浅野さんとの共演の感想を「役柄もそうですが、すごくパワフルで、私と筒井さんが衝撃を受けました。廊下で、『私たちって地味なのですね』と話したのです。それをすごく憶えています」とにっこり。会見では、ドラマの内容にちなんで、3人が写真で過去をふり返る企画が行われた。浅野さんの過去の写真は、25年前に連続ドラマ「101回目のプロポーズ」(1991年)でヒロインを演じた際のウエディングドレス姿のもの。ウエディングドレス姿の写真について、筒井さんは「おきれいです」と感想を言葉にした。が、浅野さんから腕をバシッと叩かれるとあわてて、「いまもおきれいです」と付け加えた。成海さんも「おきれいです」と続き、そんな筒井さんと成海さんに向かって、浅野さんは、“ボス感”丸出しのドヤ顔で「あとで私の部屋にいらっしゃい!」と一喝。一連のやり取りが笑いを誘った。オトナの土ドラ「リテイク時をかける想い」は毎週土曜日23時40分~フジテレビ系で12月3日(土)よりスタート(全8回予定)。(竹内みちまろ)
2016年12月01日俳優・筒井道隆が、12月3日(土)から放送されるオトナの土ドラ「リテイク(仮)」で主演を務めることが決定。筒井さんが連続ドラマで主演するのは、2009年放送のNHKドラマ「再生の町」以来7年ぶりとなる。主人公は運命に翻弄され、輝かしいキャリア、家族、友人、全てを失った男・新谷真治。彼の現在の役職は法務省民事局戸籍監理課課長。戸籍監理課は、同僚から「やってもやらなくてもいい仕事をしている課」と陰口を叩かれているが、彼らの本当の職務は、「未来からやってくるタイムトラベラーを、専用の居住区に隔離し、保護観察下に置く」という、法務大臣政務官からの極秘指令を遂行することだった――。近い将来、タイムマシンが開発され、現代には様々な目的を持ったタイムトラベラーがすでに来ているという。そんなタイムトラベラーが現代に影響をおよぼすのを未然にくい止め、その存在が国民に知られ混乱を招くのを防ぐべく、新設されたのが、戸籍監理課。物語は、そんな新谷たち戸籍監理課の奮闘を、1話完結形で描いていく。主人公・新谷を演じるのは、90年代トレンディドラマの代表「あすなろ白書」で脚光を浴び、その後ドラマ「王様のレストラン」、NHK大河ドラマ「新撰組!」に出演。11月19日(土)には出演映画『聖の青春』の公開を控えている。新谷は東大法学部を卒業し、法務省へ入省。その後、大学教授の娘と結婚し一女を授かり、順調にキャリアを築いていたが、2年前のある日、通勤列車内で痴漢容疑で逮捕。後に嫌疑不十分で不起訴処分とはなったものの、その出来事をきっかけに、家族、キャリア、友人など全てを失ってしまう。そして、現在は法務省の地下で、閑職と言われる戸籍監理課に勤務しているという役どころだ。筒井さんは「この話は、未来から来た人たちと交流する設定ですが、あまり“未来”という設定にとらわれすぎないように、出来るだけ普通にしつつ、少しだけ未来的なものを入れていければ」と語り、「おそらく、もう一度過去に戻ってやり直せればと考える人はけっこう多いのではと思います。この新谷という男も過去に戻れるなら戻りたいと思っていますが、たくさんの未来人や現代人と関わることによって、少しずつ考え方が変化し成長していくので、その辺りを楽しんでもらえればと思います」とコメント。さらに、新谷演じる筒井さんのほかにも、戸籍監理課の職員で新谷と行動を共にする那須野薫役に成海璃子、新谷の元妻・紗栄子の弟で刑事の柳井研二役に敦士、法務大臣政務官秘書・大西史子役におのののか、衆議院議員・法務大臣政務官の国東修三役に木下ほうか、大学時代の同級生である国東に頼まれ、パートの職員として戸籍監理課で働いており、イギリス人の夫を持つパウエルまさ子役に浅野温子がキャスティング。成海さんは「少し不思議な設定のドラマですが、楽しんで演じたい」と意気込み、「筒井さんとのコンビも楽しみ」と期待を語る。最初に台本を読んだときから面白い作品になりそうと思ったという浅野さんは「設定や内容でコミカルな部分もありますが、毎話しっかりとした人間ドラマが描かれています。また、私が演じさせて頂く、戸籍管理課のパウエルまさ子とほかのメンバーの掛け合いも楽しんで頂けると思います」と本作について話し、「楽しめる要素がたくさん詰まった作品ですので、私も視聴者の皆さまと一緒にこのドラマを楽しんでいきたいと思います」とコメントを寄せている。オトナの土ドラ「リテイク(仮)」は12月3日(土)23時40分~東海テレビ・フジテレビ系にて放送(全8話)。(cinemacafe.net)
2016年11月10日俳優の筒井道隆が、12月3日スタートの東海テレビ・フジテレビ系ドラマ『リテイク 時をかける想い』(毎週土曜23:40~24:35、全8話)で主演を務めることが9日、明らかになった。連ドラの主演を務めるのは、2009年のNHK『再生の町』以来、7年ぶりとなる。筒井が演じるのは、運命に翻弄され、輝かしいキャリア、家族、友人、全てを失った男・新谷真治。法務省の戸籍監理課課長という閑職で働いているが、本当の職務である、過去をやり直そうとして未来からやってくるタイムトラベラーを、"専用の居住区に隔離し、保護観察下に置く"という、大臣政務官からの極秘指令を遂行する姿を描く「SFの皮をかぶったヒューマンドラマ」(後藤勝利プロデューサー)だ。筒井は、「沢山の未来人や現代人と関わることによって、少しずつ考え方が変化し成長していくので、その辺りを楽しんでもらえればと思います」と見どころを紹介。部下役として成海璃子が出演するが、「成海さんは昔から好きな女優さんでした。自然体な人で、既成の枠にとらわれない感じがするので、一緒に仕事をするのが楽しみです」と期待を語っている。その成海は「筒井さんとのコンビも楽しみです。愛されるドラマになるよう、頑張ります」とコメントしている。ほかにも、新谷の元妻・紗栄子の弟役で敦士、法務大臣政務官秘書役でおのののか、法務大臣政務官役で木下ほうか、戸籍監理課で働くパート職員として役で浅野温子も出演。浅野は「設定や内容でコミカルな部分もありますが、毎話しっかりとした人間ドラマが描かれています」と作品への自信を示した。
2016年11月09日「2017ミス・インターナショナル日本代表選出大会」が25日、都内で行われ、東京都出身の筒井菜月さん(23歳)が日本代表に選ばれた。ミス・ワールド、ミス・ユニバースと並び世界3大ミス・コンテストの一つに数えられるミス・インターナショナル。来年行われる世界大会への出場権を賭けた日本代表選出大会がこの日行われ、書類審査および予選会を勝ち抜いた22人の候補者たちが、着物・水着・ドレス姿でアピールして美しさを競い合い、元セラピストの筒井菜月さんが選ばれた。名前を呼ばれて満面の笑みを浮かべた筒井さんは「私がこの場に立てているのは、たくさんの方の支えがあったからです。一緒に頑張ったファイナリストの皆さんはもちろん、裏で支えてくれたスタッフの皆さん、事務局の皆さん、そして会場にいるすべての皆さんに感謝の気持ちを伝えたいです。特に母はどんな時でも支えてくれたり最適なアドバイスをしてくれました。愛する母に感謝の気持ちを伝えたいですね」と母子家庭に育ったせいか、母親に感謝の言葉。来年行われる世界大会に向けて「もう一段階英語を上達してミス・インターナショナルになりたいです!」と意欲を見せた。高校卒業後はワーキングホリデーのためオーストラリアへ渡り、その後は同コンテストのためにミスコンの盛んなフィリピンでトレーニングを積んだという筒井さん。「この1年間はフィリピンでトレーニングをしてきました。帰国したのも4日前で風邪気味です。もちろん日本大会に向けてのトレーニングでしたが、私は世界大会を見据えてトレーニングを積んできました。セラピストもアロママッサージの仕事をしてましたが、仕事を辞めて日本代表を目指すためにトレーニングのみをやって臨みました」と背水の陣で同コンテストに臨んだという。今後の目標は「ゲストハウスの経営」といい、その理由としてフィリピン在住時にセブ島の貧困街ロレガの自立支援センター建設に尽力した経験をあげながら、「社会的に弱い立場の方に対して働ける場所を提供して自立支援を行っていきたいと思います」と話していた。なお、2015準ミス・インターナショナル日本代表には、2位に神奈川県出身の村上麻衣さん(25歳)、3位に兵庫県出身の福井千聖(25歳)さん、4位に東京都出身の文室理惠(21歳)、5位に東京都出身の大倉由莉(22歳)さんが選出。2位の村上さんは特別賞となるミスパリ ダイエットセンター ヘルシーボディ賞も同時受賞した。
2016年10月26日野外映画フェス「夜空と交差する森の映画祭 2016」が、10月8日(土)に山梨県北杜市白州・尾白の森名水公園「べるが」で開催されます。今年のテーマは「ゆめうつつ」。短編や長編、邦画や洋画とさまざまな映画が上映されます。満天の星の下、自然に囲まれてどっぷりと映画の世界に浸ってみてはいかがでしょうか。秋の夜長にぴったりのイベントですよ。追加の入場チケットもあとわずか。興味がある方は早めにチェックしてみてください。夜空と交差する森の映画祭とは?「夜空と交差する森の映画祭」は森や川、岩場などに設営された特設スクリーンで長編映画やショートフィルムを楽しむ、日本初の野外映画フェスです。2014年秋に埼玉県フォレストサンズ長瀞にて「夜空と交差する森の映画祭 2014」が初開催され、テレビやラジオ、雑誌などさまざまなメディアの注目を集めました。コンセプトは「”映画鑑賞”から”映画体験”へ」。新たな作品や人との出会い、ステージ間を移動する楽しみなど、野外フェスの醍醐味がぎゅっと詰まった今までにない映画イベントです。今年のテーマは「ゆめうつつ」!幻想的な4つのステージが登場今年のテーマは「ゆめうつつ」です。映画を流すだけではなく、映画がそこで生きているようなストーリーを会場内やステージに行く途中に散りばめ、夢(物語)と現実が入り交じる世界を表現。光や音を利用して、昨年以上にパワーアップした内容を楽しめます。メインステージは長編映画の上映や企画を行う「ゆめのうまれる場所」。メインステージのほかにも、"女性が休日に湯船に浸かりながらうとうとしてみた夢"がテーマの「お風呂のすいへいせん」や、「ぼくの押し入れ」、「みしらぬ駅」などコンセプトを設けた3つのサブステージも登場する予定です。各ステージはもちろん、その間をつなぐ通路を含めて、まるで夢の中にいるような幻想的な空間が広がります。今年は、全57作品が上映!注目の作品は?3年目となる今回は、短編作品と長編作品、合わせて全57作品がラインナップ。長編作品は少女の初恋の物語を独特の色彩美や作り込まれた映像で描く「アメリ」、宮崎あおいと高良健吾のダブル主演の作品「ソラニン」、筒井康隆原作・今敏監督のアニメ作品「パプリカ」、さらに人気急上昇中の「宅録女子」ラブリーサマーちゃんが音楽を提供し、スズキケンタが監督・脚本を務める「TOKYO INTERNET LOVE」の4作品です。3つのサブステージでは、ドラマ「お姉ちゃんは鯨」やコメディー作品の「鈴木ファイターズ」、短編アニメーションの「I CAN SEE YOU」など幅広いジャンルの短編作品が全53本も楽しめます。飲食ブースやワークショップも登場!当日のお楽しみは映画だけにとどまりません。飲食ブースにはタイ料理やタコス、カレーなど8店舗が登場します。飲食しながら映画を楽しめるのも魅力的です。さらにキャンドルやハンモックが作れる6つワークショップも企画されています。そのほかトークイベントも開催されます。秋の夜をのんびり心から満喫できるコンテンツが目白押しです。イベント詳細名称:夜空と交差する森の映画祭2016 / FOREST MOVIE FESTIVAL会場:山梨県北杜市 白州・尾白の森名水公園「べるが」住所:山梨県北杜市白州町白須8056アクセス:JR小淵沢駅からシャトルバスで約20分開催日:2016年10月8日(土)開催時間:10月8日(土)オープン15:00、上映開始18:3010月9日(日)上映終了5:00、完全閉場10:00※9日朝までのオールナイト開催入場券(追加発売):8,800円※小学生以下は無料。※入場券1枚につき1名まで入場可。※当日券の販売はなし。※エントランスにてリストバンドを装着、再入場時は腕のリストバンドを提示。(リストバンドを紛失したり破損した場合、再発行は不可)。公式サイト:
2016年09月28日