皆さんは、無断駐車に悩まされたことはありますか?今回は「無断駐車する若者を撃退した話」とともに、そんなときの対処法をアンケートをもとに紹介します。イラスト:zoezoe1新居に無断駐車をされて…主人公が新居に引っ越しをしたときの出来事です。新居の駐車場に、何者かが無断駐車をしていました。車から降りてくる若者集団を見た主人公は…。出典:CoordiSnapとっさにサングラスをかけて強面を装い、車を移動させるよう若者たちに言ったのです。気迫に圧倒された若者集団は「今から移動させます!」と慌てて車を移動させていきます。ユーモア溢れる作戦で、無断駐車の犯人を撃退することに成功した主人公なのでした。こんなとき、あなたならどうしますか?車に張り紙をする無断駐車、困ってしまいますよね。運転手や同乗者が近くにいないときは、無断駐車をやめてほしい旨の張り紙を車に貼っておくのも解決策になると思います。(30代/女性)三角コーンを置くなるべく自家用車を止めておきたいですが…。どうしても駐車場が空いてしまう時間があるときは、三角コーンを駐車場に置こうと思います。(30代/女性)今回は無断駐車への対処法を、みなさんのアンケートをもとに紹介しました。もし同じような出来事があったときは、ぜひ参考にしてみてください。(CoordiSnap編集部)※こちらの記事はみなさんから寄せられたアンケートをもとに作成しています。※こちらは実際に募集したエピソードをもとに記事化しています。※作者名含む記事内の情報は、記事作成時点でのものになります。
2023年12月25日過去には高校生に二重瞼の整形手術を促す電車広告が物議に。コンプレックス産業やルッキズム(外見至上主義)の観点から、社会が「こうあるべき」という美的概念で若者を圧迫している可能性について考える。SNSとテクノロジーで社会課題の発見・解決をサポートするPolimill株式会社(ポリミル、本社:東京都港区、代表取締役:横田えり、以下Polimill社)は社会デザインプラットフォーム『Surfvote』を開発・運営しているICTスタートアップ企業です。Surfvoteでは社会におけるさまざまな課題を抽出し、イシューとして掲載しています。イシューは週におよそ3〜5件発行されており、どなたでもすべてのイシューを読むことができますが、アカウント登録をすると各イシューに投票しコメントを書くことができます。結果は適宜提言書などに取り纏め、関係省庁や政治家、関連団体に提出しています。このたび、映画ライターの安藤エヌ氏が執筆、課題提起したイシュー「若者の美意識についてどう思う?」について、9月29日に掲載、投票を開始しましたのでお知らせします。本イシューは11月30日まで投票を受け付けています。 問題提起いただいたオーサー 安藤エヌ氏日本大学芸術学部文芸学科卒。フリーランスライターとして2019年から活動。現在は主に映画ジャンルでの執筆を行っている。 これまでの掲載先は Real sound、rockin’on、マイナビウーマン、ダ・ヴィンチ、主婦と生活社など。 セクシャルマイノリティ/ジェンダー分野に興味を持ち、クィア映画を積極的に鑑賞し、自費出版でオリジナルクィア小説を発行するなど、常に多角的な視点を持ち自分の言葉で発信することを信条としている。安藤 エヌ氏Surfvoteとは?当社が提供するSNS「Surfvote」は社会にあるさまざまな課題を問題提起し、それについて誰もが簡単に意見を投票できるサービスです。Surfvoteでは「イシュー」と呼ばれる各テーマ(課題)に対して複数の選択肢から自分の意見を投票できます。また他のユーザーのコメントを見たり、評価(いいね)したりすることもできます。イシューは当社編集部だけでなく大学の先生やさまざまな分野の専門家にも執筆のご協力をいただき発行しています。投票結果はイシューの内容に応じて、適宜関係省庁や政治家へ提出し報告を行なっています。各イシューで投票・コメントしていただいた1人1人の意見を大切に扱い、社会を前進させるために寄与したいと考えています。 Polimill株式会社Polimill株式会社は目的特化型SNS【Surfvote】を運営・提供するICTスタートアップ企業です。Surfvoteは社会課題に特化し、ユーザーがあらゆるテーマについて自分の意見を投票できるだけでなく、他のユーザーの意見を傾聴できるサービスです。地方公共団体版のSurfvoteも拡充中で自治体と連携し住民による住みやすい街づくりを促進します。あらゆる人がルール作りに参加し、価値観の変化やテクノロジーの進化に合わせた柔軟でスピーディーな制度改革ができるような社会を、SNSとテクノロジーで実現させます。 詳細はこちら プレスリリース提供元:NEWSCAST
2023年09月29日時代の流れとともに、私たちの日常生活はさまざまな変化を遂げています。10年前を振り返ってみると、電子機器の進化や、価値観の移り変わり、ファッションの流行など、多くの変化があることが分かりますよね。新たに誕生したものもあれば、時代の変化によって自然と姿を消していったものも存在します。電車内で聞こえてきた一言に、時代の流れを実感ある日、住宅・都市整備公団9100形電車(通称:北総9100)を利用していた、延藤勝実(@dembumpaku)さん。すると、近くにいた人たちがこのような会話をしていたといいます。「電車に荷物置き場を用意してくれるだなんて、親切だなあ」そんな会話を交わしていたのは、若い人たち。延藤さんは、京急を称賛する若者たちを見て、こう思ったといいます。「このスペースがなんだったかを、若い人はそりゃ知らないよね」…と。きっと、一定の年齢を超えている人は、この写真を見れば『荷物置き場』の正体を理解するでしょう。そう、『荷物置き場』と思われている場所は、もともとカード式公衆電話コーナーだったスペース!今では当たり前のように、子供を含む多くの人が携帯電話を所持しています。しかし数十年前は、携帯電話を持っている人が少数派でした。そんな中、導入されたのが列車内の公衆電話コーナー。北総9100にも、車両の端にスペースを設け、公衆電話を導入していたのです。しかし、時代の流れとともに携帯電話の普及率が上がり、公衆電話の使用頻度は減少。それに伴って公衆電話は撤去されるようになり、この場所は若者にとっての『謎のスペース』になったのでしょう。全国の駅でも、かつては公衆電話コーナーだった場所が散見されます。若い人から「あの謎の机があるスペースはなんなの?」という疑問の声が上がることも珍しくありません。※写真はイメージ駅や空港内の公衆電話コーナーだった場所は、ノートパソコンを使えるスペースになっていることが多いようです。延藤さんの投稿したエピソードに対し、『公衆電話世代』だった人からは「懐かしすぎる!」という声が続出。一方で、そうでない世代からは「電車に公衆電話があったの!?衝撃を受けた」といった声が上がっています。日常生活で不思議な光景を見かけたら、その背景を調べてみると新たな発見があるかもしれませんよ![文・構成/grape編集部]
2023年08月12日日本時間2023年6月20日、国賓としてインドネシアを訪問中の天皇、皇后両陛下が、日本語の教育にも力を入れている『ダルマ・プルサダ大学』を訪れ、現地の若者と交流を深められました。また、現地の若者との交流の場での、天皇陛下のご返答が日本で注目を集めています。天皇陛下のご返答に、場が笑いに包まれる産経新聞では、天皇、皇后両陛下とインドネシア現地の若者との交流の内容を、このように報じました。参加した学生は10人。それぞれ日本語で、アニメや書道、剣道などさまざまな観点から日本に関心を持ったと説明した。両陛下はひとりひとりと握手し、それぞれが学んでいることや将来の夢などについて言葉を交わされた。学生らを教える教員に、皇后さまは「関心を持ってくれてうれしいです」と述べられていた。また、アニメ「ナルト」が好きと話した男子学生に対し、陛下が「私は徳仁です」と述べ、「特に関係はないんですけど」と続けられて、場が笑いに包まれる一幕もあった。産経ニュースーより引用「私は徳仁(なるひと)です」と、アニメ『NARUTO』とかけられたのか、ユーモアを交えた天皇陛下のご返答に、その場は笑いに包まれたとのこと。ネット上では「意外すぎる」「自分も笑ってしまった」と、さまざまな声が寄せられています。・天皇陛下の天皇ジョークに驚きを隠せない。・『NARUTO』が好きな学生に、「私はなるひとです」っていう天皇陛下、おかわいらしい。・ユーモアセンスが素敵です。また、天皇陛下の楽しいエピソードが増えました。天皇陛下が、『NARUTO』をご存じだったのかは分かりません。しかし、場を和ませられるご返答をその場で思いつかれた天皇陛下に、多くの人が温かい気持ちになったようです。[文・構成/grape編集部]
2023年06月21日さまざまなファッションを気軽に楽しめる昨今。時と場所によっては、求められた装いに合わせることもあるものの、休日などには誰しも、自分が好きなファッションで出かけていることでしょう。気分が上がる一方、ファッションのイメージによっては、周囲から余計な先入観を持たれることもあるかもしれません。コンビニにいたヤンキーファッションの人ごじごじ(gorgegorge_dayo)さんが、コンビニで買い物をした時のこと。レジに向かうと、金髪で不良に見えるファッションの若者が並んでいました。不安に思いながらも、ごじごじさんが後ろに並ぶと…。コンビニによっては、商品の読み取りのみ店員が行い、客が精算機を操作して支払いをするセルフレジ形式を導入しています。精算機のタッチ画面で決済方法を選ぶなど、慣れない人にとっては操作に戸惑う部分もあるでしょう。特に、セルフレジが初見の高齢者は誰かにサポートをしてもらわなければ難しいもの。高齢女性が困っていることに気付くと、金髪の若者はすぐに助けに向かいました!付き添って丁寧に操作方法を教えるだけでなく、隣のレジが空くと、ごじごじさんに順番を譲ったのです。優しい人柄に心を打たれた、ごじごじさんは、金髪の若者に対してマイナスの先入観を抱いていたことを猛省したのでした…。外見は、相手を判断するうえで役立つ情報の1つといえます。しかし、外見だけでは分からないこともたくさんあるため、総合的な判断が不可欠。そのことに改めて気付かされるエピソードですね。[文・構成/grape編集部]
2023年04月27日外出中、知らない人から声をかけられて、いきなりものを渡されたら、普通は身構えてしまうものです。「怪しいものや、人物の行動を追跡する機器などが備わっていたら…」と考えると、素直に受け取りがたい部分があります。2023年1月27日、お笑いタレントのバイク川崎バイクさんは、駅のホームで見知らぬ若者からものを渡された時の出来事をTwitterにつづりました。電車の乗り換えを行うため、とある駅で降りたバイク川崎バイクさんは、同じタイミングで降車していた1人の若者に声をかけられます。若者は、目の前にいるのがバイク川崎バイクさん本人であるかどうかを確認。すると、「渡したいものがあるんです」と続けました。バイク川崎バイクさんが少し身構えていると、若者は「Kawasakiの社員です!お会いできて光栄です」といいながら、シールを渡したのです!電車の乗り換えにギリギリで気がついてあせって降車した。同じタイミングで降車した若者が近づいてきて「BKBさんですよね」と。声かけるために降りたのかな?と思ってたら「渡したいものがあるんです」と一言。少し怖くなった。すると「Kawasakiの社員です!お会いできて光栄です」て、これくれた笑 pic.twitter.com/NS6Daf3FvR — バイク川崎バイク(BKB)️ (@BKBbunbun) January 27, 2023 シールには、バイクブランド『Kawasaki』のロゴがデザインされていました。若者は、『Kawasaki』のバイクを取り扱う企業に勤めているといいます。バイク川崎バイクさんの芸名は、『Kawasaki』が由来。若者は本人にたまたま出会い、自社のシールを渡したくなったようです!バイク川崎バイクさんのエピソードは、多くのファンの琴線に触れました。・なんだか泣けてきた…!若者のスマートな計らいが素敵。・お互い、いい出会いができたことに感謝をしていそうですね!・胸が熱くなる展開に、グッときました…!・こういうエピソードはジーンとくる!若者は、「いつかバイク川崎バイクさんに会って、自社のシールを渡したい」と思っていたのかもしれません。バイク川崎バイクさんも若者も、きっと嬉しい気持ちになったことでしょう![文・構成/grape編集部]
2023年01月27日ショッピングモールで買い物中、若者が子ども用のカートで遊んでいるのを目撃した投稿者さん。気になった投稿者さんは、ビシッと若者に物申し……。今回は、実際に募集した「スカッとしたエピソード」をご紹介します。若者がカートで……ショッピングモールへ買い物に行ったときの話です。歩いていると、若い男の子が5人ほどいて、子ども用のカートに乗って押して遊んでいました。本人ははしゃいで楽しそうにしていましたが、周りからしたらかなり迷惑でかっこ悪かったので、「それ壊したらどうするんですか?かっこ悪いですよ?」と男の子たちに言ったんです。男の子たちは「すみませんでした」と謝って帰って行き……。周りが迷惑していたことを伝えられてホッとしました。(25歳/主婦)若者の行動に……ショッピングモールで、若者が子ども用のカートで遊んでいたのを目撃したので、注意したという体験談。皆さんならどう対応しますか?※こちらは実際に募集したエピソードを記事化しています。(MOREDOOR編集部)
2023年01月09日ながおか・若者・しごと機構(新潟県・長岡市)は、2021年9月1日より全国の若者を対象に開催した「米百俵デジタルコンテスト2021」(略称:米100DC)の受賞者ならびに受賞作品を決定しました。米100DC2021ロゴ初開催となった昨年度に引き続き、子どもの遊び、学び、暮らしを豊かにするデジタルプロダクト(アプリ・IoTデバイス)のアイデアを募集しました。全国から83作品の応募があり、1次、2次審査を経て、長岡市内小学生の投票によるグランプリと、審査員による特別賞を決定し、2022年3月1日のオンライン表彰式にて発表しました。グランプリは、誰かに話を聞いてもらいたいという思いを叶えてくれるトークロボットのアイデア「Ohanashi」(おはなし)を提案した、栗川 詩加さん(崇城大学)、岩永 菖さん(同)、木村 真琴さん(同)が受賞。投票した小学生からは「心のもやもやを話すことで、自分の感情の天気が晴れになるから」(4年生)「コロナ禍の中、話があまりできない人もいるからいいと思った」(4年生)「自分の気持ちを他人に話せないときでもOhanashiなら自分の気持ちをわかってくれると思うし、辛いときもポジティブに物事を考えることができるから」(5年生)と、幅広い支持を集めました。オンライン表彰式には、5作品の制作者と審査員が参加し行われました。グランプリ受賞者には新潟県産杉にロゴを刻印したトロフィーと副賞、記念品として「米百俵」にちなみ長岡産のお米が贈呈されました。以下に、受賞した5作品をお知らせします。なお、米100DC特設サイトでは、全受賞作品の応募動画、講評など詳細を公開しています。ぜひご覧ください。米100DC特設サイト オンライン表彰式の様子■審査結果<グランプリ>「Ohanashi」栗川 詩加(崇城大学)/岩永 菖(同)/木村 真琴(同)<表現賞/技術賞>「けずログ」友田 七海(東京理科大学)<持続可能性賞>「おみカジ」佐藤 峻哉(トライデントコンピュータ専門学校)/児玉 龍哉(同)/鈴木 文也(同)<長岡造形大学賞>「はかーる君」中倉 拓哉(長岡工業高等専門学校)/清水 日菜子(同)/藤本 清太郎(同)<長岡市長賞>「かんかん図漢」Masako Okumura(女子美術大学)/于瑶(同)※賞についてグランプリ :小学生が自分で使ってみたいと思う長岡市内の3小学校で「デザイン思考」特別授業を実施。小学生が受賞候補作の評価と投票を行い、グランプリを決定。(長岡市立阪之上小学校4年生、長岡市立上組小学校5年生、新潟大学附属長岡小学校4~6年生 計298人)表現賞 :表現力が優れている技術賞 :技術的に優れている持続可能性賞 :長く愛されるサービスになりうる長岡造形大学賞:高校生以下の応募者の作品で内容が優れている長岡市長賞 :地域の課題を解決しうる■グランプリ作品紹介グランプリ作品「Ohanashi」作品名:Ohanashi作者 :栗川 詩加(崇城大学)/岩永 菖(同)/木村 真琴(同)「Ohanashi(おはなし)」は、誰かに話を聞いてもらいたいという思いを叶えてくれるトークロボットです。話しかけた内容によって、花の色や表情が変わります。「Ohanashi」との会話に“花を咲かせる”ことで、コミュニケーション力も育てます。<審査講評>過去10年間、人間の負の感情は怒り・心配・悲しみと全て増加しているといわれる。これは日本だけでなくグローバルに起きていることだ。「Ohanashi」は、そのような負の感情を一度吐き出し、ニュートラルにとらえるきっかけを与えるプロダクトだと感じる。AIを活用したサービスは多く、BERTやGPT-3に代表されるような話の内容を理解して文を作成する自然言語処理に関する研究も盛んだ。また、話し方から感情を読み取ることも同様に行われている。しかし、「Ohanashi」を評価した小学生の意見を読むと、感情を分析してアクションを起こして欲しいのではなく、ただ話を聞いてうんうんと相槌をうってくれる、やさしい話し相手を求めているようだ。子どもたちの「話をきいてもらいたい」という強いニーズをとらえ、かわいらしいプロダクトに昇華させたアイデアが光った作品だ。<受賞者コメント>制作にあたり、米100DCのWEBで公開されていた小学生アンケート「ひみつ道具のアイデア」を参考に、多くの子が抱える課題を解決するものをつくりたいと取り組みました。子どもにとって親しみやすいビジュアル、わかりやすい表現を心がけたので、小学生投票で評価されたことがとても嬉しいです!制作中は、チームとして3人の得意分野をどう生かして完成させるか、チーム活動の勉強にもなりました。大学では、デザインの視点から、地域課題を解決する表現を学んでいます。今回の経験を、来年度の卒業制作にも役立てたいです。■全体講評審査員:佐藤 ねじ(アートディレクター/プランナー)審査では、どこか一部分で突き抜けているアイデアに魅力を感じた。サービスとしての必要性は大事だが、作者のつくりたいという気持ち、エネルギーも重視したい。ニッチでもいいから、自分の立場だからこそ発見できる課題やアイデアを大切にしてほしい。小利口になりすぎず、失敗を恐れず、アイデアをどんどんかたちにしていくことが重要だと思う。小学生によるグランプリ投票では、子どもたちのとても新鮮なインサイト(潜在的なニーズ)を得た気がした。大人の視点とは違うアプローチで評価され、グランプリが選ばれるのは、米100DCの大きな特長だ。子どもによる子どものための作品を選ぶコンテストとして、驚きと面白さを感じる体験になった。審査員:矢野 昌平(長岡工業高等専門学校 電気電子システム工学科 研究推進 教授)どの応募作品からも、ものをつくりたいという気持ちが感じられて面白かった。何をつくるかを考える際に、自分の感じる課題だけでなく、家族、友達など周りの人が困っていることから課題を探すことにも挑戦してほしい。自分の持っている技術で、周りの人の課題が解決できるかもしれない。グランプリ作品は、カウンセラーのようなロボットだと感じた。投票した小学生は4~6年生で多感な時期にあたり、複雑で不安定な気持ちのフォローが求められた結果だろう。自分自身、子どもの話を聞いてあげなければと再認識させられたし、低学年だとどういう反応になるのかにも興味が湧いた。技術的には、AIアシスタントを搭載するスピーカーやSiriなどと似ているが、子どもたちは応答(音楽の再生、疑問の検索等)を期待するより、「話を聞いてほしい」という課題の解決を求めていた。AIの技術を使った新しいサービスの可能性を感じられる作品だった。審査員:平野 未来(株式会社シナモン 代表取締役社長CEO)グランプリ作品は、機械に話しかけるところを想像できず実現性が低いのではないかと思っていたが、小学生の評価を読むと、むしろ機械に話しかけることをポジティブにとらえているコメントさえあった。時代と共に感覚が変わっているのであり、プロダクトをつくるときは自分の感覚を信じすぎない方が良いということに改めて気づかされた。今は昔に比べて圧倒的に簡単にプロトタイプをつくることができる。たくさん挑戦する中で見えてくる世界が必ずあるので、失敗をおそれずに前に進んでほしい。自分自身を振り返っても、プログラミングを覚えたばかりの10代の頃には、荒削りなものをつくってはリリースしていた。成功するサービスを作り出せる確率は低く、難しいが、ものをつくりたいという気持ちを大事に!若い人には、どんどんチャレンジしていって欲しい。特別審査員:公立大学法人 長岡造形大学ターゲットや利用シーン、機能をピンポイントに絞った作品が多い印象で、たくさんの楽しい提案を見ることができた。絞った分とても尖った提案になったように思う。応募から1次審査を通過すると、ブラッシュアップ期間が設けられるのが米100DCのおもしろい仕組みで、これにより2次審査の段階で大きく変化する作品がある。これは勢いでの制作ではなく冷却期間を経て、アドバイスを受け改めて作品について考えることで、本当に必要な人や機能や効果などについて考えることができた結果ではないだろうか。プレゼン動画は1次審査で90秒、2次審査で2分以内という厳しい制限があり、本当に難しいと思うが、使い方や機能の説明が中心にならず、その提案で得られる魅力的な体験や、作品によってどんなシアワセな未来がもたらされるのかということが伝えられると、より魅力的な提案にできると思う。特別審査員:磯田 達伸(長岡市長)本コンテストに、全国から多数の応募があったことはうれしく思う。また、応募したみなさんが、アイデアを考え抜き、かたちにしてくださったことで、未来を担う長岡の子どもたちにワクワクする気持ちや夢、希望を与えてくださったことに感謝したい。「おもしろい」「新しい」ことへのチャレンジが新しい価値を創造する。長岡市は、長岡で暮らしながら首都圏の企業にリモートワークで勤めることができる「NAGAOKAワーカー」をはじめ、多様な働き方を後押しする制度や、起業・創業の補助金制度など、若者がやりたいことにチャレンジできる環境を整えている。このコンテストをご縁に、長岡に興味を持ち、「長岡で何かやってみよう」と思っていただきたい。■コンテスト概要ながおか・若者・しごと機構が、「長岡版イノベーション」を推進し、人材育成と未来への投資を行う「新しい米百俵」の実現に取り組む長岡市と共催で、2020年度から開催するコンテスト。長引くコロナ禍でも、ユニークな発想を持つ若者がチャレンジできる環境、先端技術を取り入れた現代の学びの場を提供することで、若い才能を発掘し、支援することを目指す。2021年度は、新たな試みとして、市内の3小学校で「デザイン思考」を使った特別授業を実施。2回の授業(※)を通して「デザイン思考」を体験した小学生298人が、グランプリを決定するオンライン投票に参加した。※7月にインタビューを通して小学生がほしい「ひみつ道具」のアイデアを考える「共感」の授業、1月に「Yes And話法」を使って受賞候補作について意見を出し合う「評価」の授業を行った。主催:ながおか・若者・しごと機構共催:長岡市<募集内容>子どもの遊び、学び、暮らしを豊かにするデジタルプロダクト(アプリまたはIoTデバイス)のアイデア※応募者の参考となるよう、ユーザーである子どもたちが欲しい「ひみつ道具のアイデア」を長岡市内の小学生から公募し、集まった356件のアイデアと、「デザイン思考」特別授業に参加した小学生のアイデア340件をWEBで公開。<応募者>創造性を持ち、デジタル領域に関心のある若者(平成9(1997)年4月2日~平成21(2009)年4月1日生まれの個人またはグループ)<コンテストの経過>・7月 長岡市内の3小学校で、第1回「デザイン思考」特別授業を実施(長岡市立阪之上小学校4年生、長岡市立上組小学校5年生、新潟大学附属長岡小学校4~6年生 計約300人)・9月1日~11月1日 作品募集(全国から83作品の応募)・11月 審査員の1次審査により受賞候補作を選定・12月6日~1月5日 審査員の講評等により、制作者が作品をブラッシュアップ・1月~2月 第2回「デザイン思考」特別授業を行い、小学生による受賞候補作の評価と投票でグランプリを決定。審査員、特別審査員の2次審査により特別賞を決定■ながおか・若者・しごと機構について新潟県「長岡市まち・ひと・しごと創生総合戦略」の推進役として、長岡市内の4大学1高専15専門学校、金融、産業、行政の29機関で設立された組織です。「若者のアイデアを実現」「若者同士の交流創出」「若者が学ぶ・働く魅力創出」を主な役割としています。 詳細はこちら プレスリリース提供元:@Press
2022年03月02日「何者かになりたいけれど、何者にもなれない」 そんな“ままならなさ”を抱えて生きる現代の若者を描いた『明け方の若者たち』が2021年12月31日に公開する。カツセマサヒコさんのデビュー作である同名小説を基に実写映画化した本作。23歳新進気鋭の松本花奈さんが監督を務め、24歳の俳優・北村匠海さんが主人公の<僕>役を演じる。作中の登場人物と同世代の若者たち”がタッグを組み、リアリティ溢れる青春劇に挑む。俳優・北村匠海は絶妙な変化をしっかり表現できる人実は俳優としても活躍していた松本監督。2011年にはドラマ『鈴木先生』で北村さんとも共演している。二人は「すごく印象的な作品だった」と当時の思い出話に花を咲かせた。北村「監督も含めて共演した松岡茉優や三浦透子とか、今ものすごく活躍している人たちもいて、土屋太鳳に関しては当時から一段上のステージにいて。最初に配られた席順の表に載っている宣材写真が、みんなはかっちりとした証明写真だけど太鳳だけは明らかに違うんですよ(笑)。」松本「そうだったね(笑)。纏っている空気感が一人だけ、違う感じがしました」北村「当時の共演者、誰と会っても『鈴木先生』の話になるくらい、僕らの中では一つの青春だった感覚があります。震災を挟んだり、みんなで撮影所に泊まったり。いろんな葛藤を抱えた思春期ならではの渦巻く感情をお芝居で表現していたのも大きいかもしれません」続けて北村さんは「やっぱり僕の中では役者・松本花奈の印象が強いんです」と話した。松本監督は2006年から子役として活動するかたわら学生時代から映像制作をし、高校在学中の2016年に監督デビューを果たす。北村「監督になったと又聞きした時、すごく不思議な感覚がありました。同時にすごいなと思って。この作品の話が来る前に(松本監督と)下北沢で会って、いつか一緒に仕事したいねと話したんです」そして、その一年後に松本監督から北村さんへ『明け方の若者たち』の主人公役のオファーが届く。北村さんにオファーした理由を「諦観と僅かな光のようなもの、どちらも表現できる方だと思った」と松本監督。松本「原作を読んだ時、主人公の持つ周りに期待しすぎない、ちょっと脱力した掴みどころのない雰囲気がすごくリアルで魅力的だと思いました。そしてその空気感を、北村さんは持ってる方だなと。未来への期待を抱いた学生時代から始まり、社会人になって現実に触れて諦観し、最後にまた少しの希望を持つ。北村さんのお芝居からは、そういった絶妙な心境や状態の変化がしっかり感じ取れるんです」北村「原作を渡してもらって読んだ時、役を演じるのではなく“そこに生きる”ことのできる役だなと思いました。<僕>の生きるテンションが自分と近いものを感じました。出てくる場所も音楽もちゃんと僕自身に思い出があるのも大きいかもしれませんが、カツセさんに自分の人生を見られていたのでは?と思いましたよ(笑)」“今を生きる若者”として生きることを決めた原作と台本を読んだ後「もう芝居をしないスタンスでいきます」と松本監督に伝えたという北村さん。どんな作品でもお芝居をする上では毎回「ゼロと言っていいほど作り込まないこと」を大切にしているのだとか。北村「いろんな手法のお芝居をする人がいるけど、僕は自分のプランを押し付けることはあまり好きじゃないんですよ。現場でのさまざまなキャッチボールから生まれるリアリティが映画だから、僕はあくまでもキャッチャーでいたいなと思っています。本作では<僕>が直面する「社会に出てみたら意外と何もなかった」という絶望感が僕自身にすごく刺さって。同時に今まさに変わろうとしている社会に対する期待感も理解できる。そういう意味でも芝居という枠にハマることが吉ではないなと。“今を生きる若者”として作品の中で生きることを決めました」同時に松本監督も「あまり作り込み過ぎず、自然体でいてほしい」と北村さんに伝え続けていたという。松本「例えば<僕>が引越しをして、<彼女>と尚人が手伝いに来るシーンでは、台本上のト書きには「家具を組み立てる」「カーペットを敷く」くらいしか記載しておらず。ガチガチに固めすぎないことで、北村さん、黒島(結菜)さん、井上(祐貴)さんの間で良い化学反応が生まれるんじゃないか、と思っていました」本作で北村さんの芝居を見た松本監督は「お芝居なのか素なのか分からなくなることが多かった」と驚きを見せた。松本「特に明け方の高円寺を走っているシーンの笑顔を見た時、本当にどちらなのか分からなくなりました。実際どうだったの?」北村「半々かな(笑)。いろんなシーンでアドリブを含めて3人で会話してきて、生まれたものだったと思う。あと本当に明け方に撮影していたのも大きくて。飲み疲れた倦怠感とちょっとした後悔、明日が来るのは嫌だけど明け方の太陽が気持ち良かったり空気が美味しかったりする複雑な気持ち。3人の関係性と撮影時のシチュエーションすべてが合わさったことで、あの表情が生まれたんだと思います」共演者とのコミュニケーションや撮影現場の空気を繊細に感じ取り芝居に落とし込むことのできる北村さんの俳優力はもちろん、松本監督が生み出す現場の雰囲気や元役者としての感性もまた出演者の自然体な芝居に繋がったのではないだろうか。北村「良い意味でいまだにどこか役者的な目線を持っているんだと今回の現場ですごく感じました。同時に監督としての空気もすごく感じて。“監督、松本花奈”に感動しましたよ(笑)」松本「あははは(笑)」同世代の第二次思春期を作品として放出したい学生時代に思い描いていた未来への希望、社会に出てから知る現実への絶望。社会に出た現代の若者たちは確実に共感してしまうはずだ。それはきっと、心のどこかで“ままならなさ”を感じながら現代に生きる若者たちが本作を創り上げているからだろう。松本「作中の「こんなはずじゃなかった」というセリフに、現代の若者たちが抱える“ままならなさ”のすべてが形容されていると思っています。その“ままならなさ”とどう向き合い、これからどう生きていくかを考えるキッカケになれたらいいなと」北村「僕自身、芝居を始め立ての時は、大人になることへのただならぬワクワク感がありました。でもいざ成人して社会へ足を踏み入れた時、思っていた以上に世の中の仕組みが窮屈だったりする部分もあって。僕と<僕>は違う職業で社会で生きているから別の葛藤もあったけど、社会に対して感じた絶望は同じだと思う。見てくださる人たちにもそういった共感や最終的に<僕>の中に芽生える少しの希望を感じ取ってもらえたうれしいです」若いうちから表現者として活躍する二人は「今後も一緒に作品づくりをしていきたい」と意気込んだ。松本監督は「今回とはまた違った北村さんの姿もカメラに映したい」と話す。松本「本作では何かを生み出そうとしているけれど、それがなかなかできない役を演じてもらいました。次は逆に、何かを生み出している役を撮りたいです。北村さん自身、幅広くクリエイティブなことをされているので、作品をつくる時のエネルギーを見てみたい」北村「画家の設定とか?? 僕、油絵をよく描くんですよ。画家の友だちもいて、そういう人たちの話はすごく面白い。クリエイティブな人って繊細なところに時間の流れを感じるので、そういった部分を映してもらいたいです」北村さんは俳優としてだけでなく、ダンスロックバンド・DISH//として、さらにはカメラマンとして、幅広い表現に挑戦している。「監督と役者」以外の形での作品づくりへも前向きな姿勢を見せた。北村「『明け方の若者たち』を見て、松本監督は女性的目線に長けていると思いました。すごくディープなものを描いているのに、作品全体にやわらかい空気が纏っている。そんな彼女の表現にフォーカスした作品を一緒につくりたいですね」松本「映画もまたやりたいし、写真とかもいいよね」北村「いいね、やろう。僕を含め同世代のみんなは今いろんなことに悶々としていると感じているんじゃないかと。その分、勢いが凄まじいと思っていて。第二次思春期みたいな(笑)。だからこそ抱えているものを作品として放出すべきだなって。僕らはこの仕事をしているからこそ、表現する責任もあると思うんですよ。鬱屈としている人、社会に絶望している人をゴッソリ救い上げる作品を生み出したいですね。その第一弾として『明け方の若者たち』が指標になったらいいなと思います」ぴあアプリ限定!アプリで応募プレゼント北村匠海さんのサイン入りポラを1名様にプレゼント!【応募方法】1. 「ぴあアプリ」をダウンロードする。こちら() からもダウンロードできます2. 「ぴあアプリ」をインストールしたら早速応募!取材・文 / 阿部裕華、撮影 / 奥田耕平
2021年12月28日13日の「World Kindness Day」(世界親切デー)を記念し、レディー・ガガと彼女が立ち上げた若者が前向きに生きることを支援する「ボーン・ディス・ウェイ財団」が、短編ドキュメンタリーを公開。心理学者のアルフィー・ブレランド=ノーブル氏とともに、若者たちとメンタルヘルスについてのディスカッションを行った。ガガは動画の中で、「親切心とメンタルヘルスには密接なつながりがあると思う。私にとって親切であることと礼儀正しいことは、同じじゃない」と持論を展開し、だれかと会ったときに単なる形式的なあいさつ「How are you?」(元気?)ではなくて、もう一歩踏み込んで「How are you feeling?」(いまの調子はどう?)と聞くようにしていると説明。また、だれかに「大切に想っているよ」「大好きだよ」と伝える大切さ、メンタルヘルスについて話すことがタブー視されている現実などについても語っている。若者たちはディスカッションを通して胸の内を明かし、涙する人も。視聴者からは「ありがとう、ガガ。あなたは世界中にたくさんのものを与え、助けてくれています」「落ち込んでいたけれど、この動画を観ただけで元気がでてきました」「ガガを本当に尊敬しています。彼女は素晴らしい音楽を作るだけではなく、メンタルヘルスにもフォーカスを置き、自分のプラットフォームを使って世界に発信している」などの感想や感謝のコメントが寄せられている。自身のメンタルヘルスにまつわるストーリーをシェアする人もみられる。(Hiromi Kaku)
2021年11月15日マカロニえんぴつの新曲「ハッピーエンドへの期待は」が、12月31日に公開される映画『明け方の若者たち』の主題歌に決定した。同映画のために書き下ろされた「ハッピーエンドへの期待は」は、ヴォーカルのはっとりが持つ心地よい歌声とキーボードの多彩な音色を組み合わせたバンドサウンドに、彼らならではの真っ直ぐなメッセージが乗った楽曲で、『明け方の若者たち』の世界観が表現されている。合わせて公開された同映画の本予告映像では、同曲の一部を聴くことができる。映画『明け方の若者たち』はTwitterでの“妄想ツイート”が話題となったウェブライター・カツセマサヒコの同名青春恋愛小説が原作で、主演を北村匠海が務めるほか、黒島結菜、井上祐貴らが出演する。■はっとり(マカロニえんぴつ)コメント下北沢を、明大前を、期限付きの恋人ごっこを、どうにもならず掻きむしった夜のことを、想いながら思い出しながら書いた歌です。原作から大好きな作品にこうして携われたことが嬉しいです。カツセさん、改めて映画化おめでとうございます。映画『明け方の若者たち』本予告映像<作品情報>映画『明け方の若者たち』12月31日(金) 全国ロードショー(C)カツセマサヒコ・幻冬舎/「明け方の若者たち」製作委員会出演:北村匠海 / 黒島結菜 / 井上祐貴 / 山中崇 / 楽駆 / 菅原健 / 高橋春織 / 三島ゆたか / 岩本淳 / 境浩一朗 / 永島聖羅 / 木崎絹子 / 寺田ムロラン / 田原イサヲ / わちみなみ / 新田さちか / 宮島はるか / 佐津川愛美 / 高橋ひとみ / 濱田マリ監督:松本花奈脚本:小寺和久原作:カツセマサヒコ『明け方の若者たち』(幻冬舎文庫)映画公式サイト:映画公式twitter:映画公式Instagram:<ツアー情報>『マカロックツアーvol.12 〜生き止まらないように走るんだゾ!篇〜』9月28日(火) 新潟・新潟LOTS10月1日(金) 岡山・岡山CRAZYMAMA KINGDOM10月2日(土) 香川・高松festhalle10月7日(木) 北海道・Zepp Sapporo10月8日(金) 北海道・Zepp Sapporo10月14日(木) 福岡・Zepp Fukuoka10月15日(金) 福岡・Zepp Fukuoka10月18日(月) 大阪・Zepp Osaka Bayside10月19日(火) 大阪・Zepp Osaka Bayside10月23日(土) 宮城・チームスマイル・仙台PIT10月24日(日) 宮城・チームスマイル・仙台PIT10月26日(火) 愛知・Zepp Nagoya10月27日(水) 愛知・Zepp Nagoya11月1日(月) 東京・Zepp Tokyo11月2日(火) 東京・Zepp Tokyo【チケット料金】全自由 4,800円(税込・1ドリンク代別途必要)※6才以上チケット必要。5才以下入場不可関連リンクマカロニえんぴつ Official Websiteマカロニえんぴつ 公式Instagramマカロニえんぴつ 公式Twitterマカロニえんぴつ 公式LINEマカロニえんぴつ 公式TikTok
2021年09月29日アメリカのハイウェイで撮影された動画に反響が上がっています。ジョージア州アトランタのハイウェイで、白いトラックの横に並ぶようにして若者たちが走っていますまもなくトラックは道路の真ん中に停車。すると周りにいた人たちが、トラックの運転手に向かって何かを叫び、窓を割ろうとし始めました。一見すると、トラックの運転手に対して怒った若者たちが、窓を割ろうとしているようにも見えます。ところが実際は、まったく違う状況だったのです。その緊迫した様子をとらえた動画がこちらです。若者たちはトラックの後ろの窓を割り、車内に入っていきます。実はこの時、運転していたクリスさんという男性は、なんらかの発作に襲われて意識を失っていたのです。クリスさんが意識がない状態で車が動いているのに気付いた人たちが、彼を助けようとして集まっていたのでした。海外メディア『ABC7』によると、トラックの窓を蹴り破って車内に入ったジェラニ・キャンベルさんは、クリスさんの携帯電話を使って彼の家族に電話したそう。また、ジェラニさんの友人であるジョーダン・カーターさんは、救急車が到着するまで、意識が混乱しているクリスさんを落ち着かせるために、声をかけ続けたといいます。クリスさんは病院に搬送され、幸い命に別状はなく、快方に向かっているそうです。この動画は拡散され、クリスさんを助けようとした人たちに称賛の声が上がっています。・見事なチームワーク!男性を助けてくれてありがとう!・きみたちは全員ヒーローだ!・多くの人たちがこんな行動ができたら、世界はよりよく、より安全になるだろうな。この出来事は多くの車が高速で走行するハイウェイで起きました。もしあのままクリスさんが気を失った状態で車が走行していたら、ほかの車も巻き込んで大事故になっていた可能性もあります。トラックの異変に気付いて、見ず知らずのクリスさんを助けるために次々と集まって来た人たち。あの場にいた人たちはまぎれもなく、正義感あふれる『ヒーロー』といえるでしょう![文・構成/grape編集部]
2021年08月06日夏になると、「ゾッとしたい」「冷や汗をかきたい」といったさまざまな理由から心霊スポットを訪れるなど、肝試しをする人が増えます。日蓮宗の六尺法師(@6SYAKU_HOUSHI)さんは、毎年夏は心霊スポットに行ったであろう人からのお祓い依頼が急増するとTwitterで明かしました。僧「ふざけて心霊スポットには行かないで」心霊スポットに行ってきたと思われる人は、相当な割合で「見様見真似で、とりあえず盛り塩をしておいた」というのだとか。しかし、六尺法師さんによると盛り塩をしたからといって、お祓いなど寺で行う内容に変更はないといいます。六尺法師さんは、まずは寺に来てから話を聞くため「余計なことをせず、さっさと寺にいらしてください」とつづりました。夏は『心霊スポットに行ったであろう方』からのお祓い依頼が急増するのですが、結構な割合で「盛り塩はしておきました」と仰ります。しかし大変僭越ながら、そのご報告は「今朝は今年1番の快便でした」程の意味しかありませんので、余計な事をせずさっさと寺にいらして下さい。現場からは以上です。— 六尺法師|本朝沙門日眼 (@6SYAKU_HOUSHI) July 20, 2021 加えて、六尺法師さんは盛り塩についての考え方を明かしました。「見様見真似でとりあえず盛り塩をしておいた」という報告は、相談された我々側が寺でするお勤めには何の影響もない(盛り塩の有無でやることを変えるわけではない)ので、まず寺に来てから話を聞きますよ、というのがツイートの趣旨です。盛り塩が結界うんぬんなどというのは、個人の信仰や俗信、地域の民俗学の影響が多分に考えられるので、否定はしませんが、我々専門の僧ですら一元化して一律に語れるものではありません。また、「もうふざけて心霊スポットに行くのをやめる」と誓ってもらうといいます。ふざけ半分で心霊スポットに行き、何か異変を感じたら自分で解決できず他人に頼ることしかできないのならば、行かないことが1番だと訴える六尺法師さん。特に夏は、お盆で繁忙期のため余計な仕事を増やさないでほしいと苦言を呈しました。一応追記しておきますが、仮に寺に来て頂いた場合、まずは「もうふざけて心霊スポットに行くのをやめる」事を誓って頂くのが大事だと思っています。結果として自分では何も出来ず、寺などに頼るしかないのであれば、初めからそんな状況になる事をしないのが1番の対策ですよね。ただでさえ夏場は— 六尺法師|本朝沙門日眼 (@6SYAKU_HOUSHI) July 21, 2021 ご承知の通りの繁忙期ですので、余計な仕事を増やさないで頂きたい所です。電話1本取るのも人間1人使うわけですからね。ちなみに1番多いのは免許取り立ての高校生と、時間もお金も持てるようになってテンション上がっちゃってる大学生ですね。学生諸君もっと楽しい事いっぱいあるぞ!— 六尺法師|本朝沙門日眼 (@6SYAKU_HOUSHI) July 21, 2021 六尺法師さんは、依頼が多い除霊についてこのように語っています。除霊・浄霊という単語がよく見られるのですが、そもそも我々伝統仏教教団の正式な僧は、(多少の宗派差、地域差は考えられますが)基本的に除霊や浄霊などという名目で何かすることはありません。そのため、仮に寺に来ていただいても除霊・浄霊といった名称のことはしない場合がほとんどです。我々のような宗派という組織に属し、基本を仏教においている立場の人間は、いわゆる『霊感商法』は自発的に積極的にするものではありません。もちろん求められた場合には、例えば霊とされる対象への供養(仏教でいう成仏を願う)や、縁切りの祈祷(修法)などをすることは大いにありますが、それらは除霊・浄霊といったものとは別のものです。※写真はイメージ日蓮宗には、世界三大荒行とも呼ばれる修行があり、六尺法師さんも大荒行を成満してきました。そこでは、生霊、死霊、狐憑き、疫神、呪いなどへの対処や解除法を学ぶといいます。そういった立場だからこそ、「心霊スポットなどに行き、厄介ごとになったら除霊・浄霊などというものではなく、シンプルに『もう行かない』ということを寺で誓わせる必要があると思っている」と明かしました。投稿には、さまざまな声が寄せられています。・本当にそう思います。周りも迷惑です。・お疲れさまです。面白半分に来られたらそりゃ怒るよね。・『君子危うきに近寄らず』ですね。運転免許を取りたての高校生や、時間とお金に余裕が出てきた大学生から多いという依頼。心霊スポットといわれている場所の中には、立ち入り禁止の場所や私有地とされており、不法侵入とみなされ罪に問われる場合もあります。自分で解決できず他人を巻き込んでしか楽しめないのならば、今すぐにやめてもらいたいものです。[文・構成/grape編集部]
2021年07月23日サルバム(sulvam)は、2021-22年秋冬コレクションを東京・渋谷ヒカリエにて発表した。未来を担う若者に贈る、ポジティブなメッセージ今回のショーは、ファッション関係者に向けてではなく、未来を担う子供たちに向けて。会場には、小さな子供を連れた家族、ファッションやデザインを学ぶ学生たちを招待し、デザイナー藤田哲平の今の思いをありのまま伝えた。これからの日本のファッション業界を担う人たち、ファッション業界に夢をもってくれる人たちにメッセージを贈ることが、すでにパリ・ファッション・ウィーク中にデジタル配信でショーを行っていたサルバムが、4年ぶりに改めて東京の地でショーを行った理由だった。登場したルックは、パリでの発表時のアイテムそのままに、スタイリングを組み替えたもの。一部、鮮烈な赤を纏うスーツやドレスルックは、東京でのショーのために用意した。サルバムの新たな1歩と、4年ぶりの東京での変化今の感情をそのまま服へと投影するのが藤田の手法だが、今季は、今を生きる人へと伝えたい“前向き”な思いをこれまで以上に詰め込んだ。サルバムで使用したことのないエレガントなコットンジャージを用いたり、有機的な曲線をディテールに取り入れたりと、サルバムにとっての新たな1歩も垣間見える。そこへアンサンブルのように掛け合わせられていくのが、これまでのサルバムのアイコニックなディテールだ。しかし、以前東京で発表したころと違うのは、一層の洗練を纏ったこと。荒っぽかったステッチは、かつてと変わらず歪なラインの名残は残しつつも、美しく体のラインへと寄り添う。表地とライニングが無造作に重ねられ、張り付けられたかのようなデザインだったポケットは、折り返しが施され、バストからウエストにかけてにダーツと一体化するような形へと姿を変えている。ランウェイの最後に藤田が贈った言葉とは藤田はショーの最後、ステージに現れて、ショーに訪れた人に向けて下記のメッセージを送った(一部抜粋)。「新しい時代に入った今、大きな変化の中でも下を向いて欲しくなくて、僕は、これからの時代を担う学生や子供たちにこのショーを見てもらいたかった。それが今回、4年ぶりに東京でショーをした唯一の理由でした。学生時代って、焦りもあると思うんです。さらに今、世の中が大きく変わっているわけだから尚更かもしれません。僕も学生時代のころは、すぐに何かを成し遂げたくて、でもできなくて焦ってしまっていた時がありました。でも何か大きなことをやり遂げるためには、圧倒的に基本、基礎が必要です。今は焦らずに、自信をつけられるようしっかり基本を固めて、前だけ見て歩いてほしいです。世の中決まったルールなんてないですし、スマートにいかなくてもいい。自分で0から創っていってほしいと思います。学生よりも小さい子たちにも、さらにその先の素晴らしい未来を創っていく存在になってほしい。いつか大きくなった時、お母さん・お父さんたちから、今日のファッションショーを見に行った話をしてもらえたらいいなと思います。みんなが一緒に前を向いて進めば、絶対にいい時代がくるはずです。」
2021年03月26日2021年1月現在も、猛威を振るっている新型コロナウイルス感染症(以下、コロナウイルス)。重症化して死亡をする例も増えており、厚生労働省の発表によると同月14日時点での累計死者数は4200名を超えるといいます。政府は同月8日より、一部の地域へ緊急事態宣言を発令。飲食店に対する営業時間短縮の要請や、不要不急の外出自粛が呼びかけられています。カズレーザー「若者の行動自粛も大事だけど…」情報番組『とくダネ!』(フジテレビ系)では、コロナウイルスによる死亡率を都道府県別に見た時に、岩手県、石川県、北海道の3道県が高いと報道。岩手県においては、感染者の多くが65歳以上で基礎疾患のあるハイリスク患者であることや、高齢者施設や病院でのクラスターが続発したことなどが原因とされています。お笑いコンビ『メイプル超合金』のカズレーザーさんは報道に対し「感染者の数が少なければ死亡率は高くなるので、都道府県や自治体で分けて感染者数や死亡者数を考えても、くみ取れる情報は少ない」とコメント。それよりも、クラスターの発生しやすい、人が集まる場所や特に高齢者が多く集まる場所をどう減らしていくかが重要な課題だといいます。若者の行動の自粛を叫ばれていますし、それは絶対必要なんですけど、若者が行動変容したところで、それが即効性のあるものでは残念ながらなくて。コロナって平等なんですけどコロナの死亡率やリスクは平等ではないので。リスクの高い高齢者の方がもっと身を守るほうが絶対的には重要だと、僕は今は思いますね。どの年齢層であっても、緊急事態宣言によって外出を自粛しよう、行動を変容しようと思っていない人の割合はほぼほぼ変わらずあるので。となると、リスクある方が自分の身をもっと強力に守ったほうがいいんじゃないかと。とくダネ!ーより引用コロナウイルスは、誰でも感染する可能性がありますが、高齢者や持病を持っている人ほど重症化しやすいといわれています。カズレーザーさんは、若者が行動を自粛するだけでなく、重症化のリスクが高い人が、自ら身を守る意識を高めることも大切だと話しました。ネット上では、視聴者からさまざまなコメントが寄せられています。・カズレーザーさんの言葉に納得。でも、自制する力は高齢になるほど低下しがちだから、若者が気を付けることも大事。・説得力があるコメント。若者だけじゃなく今は全世代が、気を引き締めて予防をするしかない。・正論だと思います。重症化、死亡率が高い人が身を守る意識を高めないと変わらない。若者だけに行動を制限してもね。高齢者や持病を抱える人は、自身が抱えるリスクを認識し、高い危機意識を持って生活していくことが大切です。また、若者など重症化のリスクの低い人たちは、誰かの命を危険にさらしてしまう可能性を考慮し、自身の行動を考えていかなければならないでしょう。これまでもニュースに対し、中立な立場で意見をしてきたお笑いコンビ『メイプル超合金』のカズレーザーさん。的確な発言に、賛同する声が相次ぎました。カズレーザーさんに関する記事はこちら[文・構成/grape編集部]
2021年01月15日意外と知らない社会的な問題について、ジャーナリストの堀潤さんが解説する「堀潤の社会のじかん」。今回のテーマは「子供・若者白書」です。自己肯定感の低い若者たち。長所を伸ばせる社会に。内閣府が毎年国会に提出している「子供・若者白書」。2019年に発表された「日本の若者意識の現状~国際比較からみえてくるもの~」が話題になりました。これは‘18年の冬に7か国の13~29歳の男女を対象に行われた調査で、国際競争力や結婚観、自ら切り拓く力など、日本の国力に関わる若者の実態を知ることが目的で行われました。この結果、日本の若者は他国の若者と比べて、自己肯定感が低い傾向にあることがわかりました。「自分自身に満足しているか」という問いに対して、「そう思う」「どちらかといえばそう思う」を含め、イエスと答えた若者は、日本は5割に届きません。ところがアメリカは「そう思う」が57.9%。肯定的回答を合わせると、欧米諸国はほぼ8割を超えています。「自分に長所があると感じているか」という問いには、「そう思う」と断言する日本の若者はわずか16.3%。他の6か国は日本の倍近く、さらにそれ以上の高い割合で「そう思う」と答えています。日本の若者の自己肯定感の低さは、自分は役に立たないと感じる「自己有用感」の低さが関わっているようだと内閣府は分析しています。一方で、家族に大切にされていると感じる若者は多く、海外留学や海外居住を求める割合は低い。堅実で謙虚な優しい日本の若者像が浮かび上がりました。なかでも気になったのは、「よく嘘をつくか」という問いに7割の若者が、つかないと答えている一方で、「人は信用できないと思う」という設問に肯定的回答をした割合が5割以上。これは、政府のモリカケ問題や桜を見る会の問題、ブラック企業やいじめを隠蔽しようとする学校など、社会に対する不信感の表れなのではないかと思います。「うまくいくかわからないことに意欲的に取り組むか」という設問にはイエスとノーの回答がほぼ半々でした。成功体験の有無が影響しているのかもしれません。1月11日は成人の日。若者たちがそれぞれの特性に応じて活躍できる環境を、社会として作るべきではないでしょうか。若者のみなさんには、とるに足らない人間なんていないのだから、好きなことを追求して長所を伸ばしていってほしいと思います。堀 潤ジャーナリスト。元NHKアナウンサー。市民ニュースサイト「8bitNews」代表。「GARDEN」CEO。監督2作目となる映画『わたしは分断を許さない』が昨年公開された。※『anan』2020年1月13日号より。写真・中島慶子イラスト・五月女ケイ子文・黒瀬朋子(by anan編集部)
2021年01月09日現代韓国の若者と聞いて何を思い浮かべますか?日本では外交上の軋轢ばかり注目されますが、流行語大賞にも選ばれた『愛の不時着』など韓流ドラマで活躍する俳優たちや、米ビルボードで首位を獲得したBTSなど、華やかな世界での成功者が数多くいる印象も強いのではないでしょうか。しかし、ごく一部のそうした上澄み以外の、市井の若者たちの実態は「非常にシビア」。今年9月に『韓国の若者』(中公新書)を上梓した安宿緑氏は、そう喝破します。安宿緑氏に、若者たちが抱える「生きづらさ」について、日韓の比較を交えて教えてもらいました。■親子関係、うつ病…韓国の抱える闇――学歴至上主義・エリート主義社会で、若者は親たちからの強い要請のもと、苦学に励むと聞きしました。日本だと「毒親」に抗ってグレたりすることがありますが、韓国でもそうしたことは起きているのでしょうか。「グレたりドロップアウトしたり……というのはありますが、全体的に見ると一部だと思います。ただ、実は『親殺し』事件は増えています。尊属殺人は「廃倫」と呼ばれ、人として最低の烙印を押されますが、2018年の統計によると一ヶ月に4~5件は起きている。両親と生活する年月が欧米諸国に比べ相対的に長いことが原因の一つという分析もあり、背景としては日本と似たものがあります。また、尊属殺人犯の精神疾患罹患率は40%であったという調べも出ています。それとの因果関係は断定できませんが、受験勉強や就職活動でボロボロになった若者たちは、不良などになるのではなく、早いうちからうつ病などを患ってしまう場合が多いです。メンタルヘルス系の罹患率が高いのも、韓国の抱える闇の一つです」■現実逃避で新興宗教に入信する若者たち――実家にも、結婚にも、仕事にも、なかなか希望が見出せない。そんな韓国の若者たちの心の拠り所となっているものは一体なんでしょうか?「宗教が心の支えとなっている部分も少なくないと思われます。日本の若者と較べると、信仰心を持っている人が非常に多いです。韓国全体でも仏教徒が2割ほどなのに対し、キリスト教徒は約3割。若者たちのほとんどは二世信者ですが、自ら積極的に教会へ足を運んだり、聖書の勉強をしたりと、自発的な信仰心を持っている人も多いです」ただ問題となっているのが、洗脳を伴う新興宗教の存在。たとえば『新天地イエス教証しの幕屋聖殿(略称:新天地)』という、キリスト教系の新興宗教の信者が韓国の若者の間で急増しています。昨年、新天地が新規入信者の10万人中1,000人を無作為に抽出して行ったアンケートでは、20代・30代が全体の67%を占めていることが判明しました」――文化庁のデータによると、日本では新興宗教の信者数が全体で4割減ったと見られています。日韓で大きく異なっていますね。「彼らはもともと聖書の教えなどに素養がある場合も多いです。そこで抱えていた疑問点が新天地の解説によってどんどんとクリアになっていく、そうした過程で“ハマって”いくケースもあるようです。また新天地に入信する人で多いのは、人間関係にコンプレックスや恐れを抱いている人たち。旅行へ誘われたり、苦しい気持ちを吐露すればともに泣いてさえもらったり。そうするうちに抜けられなくなってしまうようです。ただ不思議なのは、親などの働きかけで“脱洗脳”を施されると、わずか2、3日で完了してしまう場合が多いこと。これでは一般にイメージする洗脳とは違いますよね。私には、“洗脳”されているというよりも、より信じられるなにかを求め“迷走”しているように思われてなりません」■日本での就職に活路はある?――語学力の高い人が多いとも聞きました。ここまで国内で希望が見いだせないのであれば、国外に活路を求めてもいいのでは、と思いましたがいかがでしょうか。「実際、最近では日本での就職活動を行う人も多いです。今の20代の若者は、キム・デジュン大統領による対日大衆文化開放政策の影響で、幼少期から日本文化に親しんでいる世代。距離の近さやビザ関係の問題に加え、文化的な共感などから、外国での就職を考える場合には日本が第一候補となることも多々あります。また日本はアジア圏の外資企業のハブともなっていますから、英語力を活かした就職活動という点でも魅力的なようです」――韓国の若者たちは学力面など、総じてハイスペックとも聞きます。日本で就職活動しても優良企業に入社できそうです。「世界的に見て特殊な日本の就活事情に苦戦するようです。日本の場合、ポテンシャル採用といいますか、時にスキル以上に個人の経験や人柄が重視されてしまう。そうした点が子どもの頃から勉強漬けで、スキルありきの考え方や生活に染まった韓国の若者たちの壁となっていると聞きます。また、そもそも外国で就職したい人たちばかりでもないですよね。特別優秀でもないけれど、平凡に生きていきたい。そんな人たちの受け皿が韓国にはなかなかないなと感じます。婚外子を認めない、中卒高卒を認めない、同性愛を認めない、最高峰のメインストリーム以外を認めない、そこから外れたものを敗者とみなしてしまう。ゼロサムゲームを幼少期から叩き込まれているせいなのか、『エリート』になる以外の道を考えにくい。それが韓国の若者たちの苦しさの最大の要因なのじゃないかと、私は思っています」救いの場を求めて宗教に入信するか、外国に移住するか――。真面目に努力を続けた果てにあるのがこうした選択肢ばかりかと思うと、韓国の若者たちの絶望を感じられます。「もちろん、韓国には韓国のいい面も全然あるんです。たとえば文化人や困窮者に対する行政のバックアップは日本より手厚いです。公的機関の融通も日本より利きますし。でも、バブル崩壊以後の『好景気を知らない日本の若者』以上に厳しい状況にあるのが、韓国の若者たちなんじゃないかなと思いますね」日本の若者たちが韓国に憧れるのは、隣の芝生が青く見えてしまっているだけ……とまではいかずとも、これでもまだまだ“マシ”というのが日本の現状なのかもしれません。
2020年12月31日1979年のマージ-サイドを舞台に破滅的な若者たちと、日本ではほとんど紹介されることのなかった英国フットボール発祥の文化“Football Casual”<カジュアルズ>の黎明期を描いた『アウェイデイズ』から、予告編が解禁となった。完成から11年の歳月を経て日本初公開となる本作。今回解禁された予告編は、主人公カーティの全力疾走する姿と、「この日をどれだけ待っていただろう?」というナレーションから始まる。映像には、悪名高き「THE PACK(パック)」に憧れるカーティが自分とは対照的なエルヴィスと出会い、次第に集団の中でのし上がっていく様が疾走感とともに切れ味鋭く凝縮されている。また、若者たちのナイロンジャケットにジーンズ、アディダスのスニーカーというファッション、バックで流れる「Ultravox」の音楽により、70~80年代の英国の雰囲気が味わえる予告に仕上がっている。『アウェイデイズ』は10月16日(金)より新宿シネマカリテほか全国にて公開。(text:cinemacafe.net)■関連作品:アウェイデイズ 2020年10月16日より新宿シネマカリテほか全国にて公開© Copyright RED UNION FILMS 2008
2020年09月02日6月21日の父の日、アメリカ・シカゴに住むシンシア・ゴンザレスさんは家族で集まってバーベキューをしていました。そこを黄色いカートを押したアイス売りの男性が通りかかります。その日はとても暑かったため、シンシアさんと彼女の家族は男性からアイスを買うことにします。男性の名前はロザリオ・デル・レアルさんといい、地元の人からは『ドン・ロザリオ』と呼ばれているのだそう。70歳のドン・ロザリオさんが父の日も炎天下でアイスを売っている姿を見たシンシアさんたちは、あることを思いつきます。このアイスが全部売れたら、彼は早く家に帰って家族と一緒に父の日を過ごせるはずそして彼女たちは持っていたお金を集めて、カートにあったアイスを全部購入したのです。@miklo_98Buying all the paletas from the ##PaletaMan so he can go home and relax on Father’s Day ##vivalaraza ##MakeSomeoneSmile ##essential♬ Baraja de Oro - Chalino Sánchez感激のあまり涙ぐむドン・ロザリオさん。海外メディア『Washington Post』によると、シンシアさんたちは65本のアイスを買って、130ドルをドン・ロザリオさんに支払ったといいます。シンシアさんと一緒にアイスを買ったミケランジェロ・モスケーダさんは、その時の動画をTikTokに投稿。するとたちまち拡散され、彼らの親切を称賛するとともに、多くの人から「ドン・ロザリオさんを助けたい」という声が上がります。その反響を受けてミケランジェロさんは「高齢のドン・ロザリオさんが屋台の仕事を引退できるように」と寄付金サイトを設立。するとなんと3日間で4万ドル(約430万円)の寄付が集まったのです。それを知ったドン・ロザリオさんは寄付をしてくれた人たちに感謝の思いを伝えました。@miklo_98I had the amazing opportunity to meet with Don Rosario and this is his response to all who supported him and showed love! ##makesomeonesmile ##FYP♬ original sound - miklo_98みなさんの親切に本当に感謝しています。私はそれらを受け取るに値しません。なんて表現したらいいか分かりません。あなた方の謙虚な心と、私のためにしてくれたこと、私に起きたすべてのことは、私が一生かかっても絶対にみなさんにお返しすることはできないでしょう。私はただ、神様があなた方にお返しをしてくれるように願うばかりです。miklo_98ーより引用(和訳)真夏の暑さの中でアイスを屋台で売り歩くのは70歳のドン・ロザリオさんにとって体力的にもきつかったはずです。しかし生活費を稼ぐために、彼は毎日1本2ドルのアイスを売り続けたのでしょう。ドン・ロザリオさんへの寄付金サイトはすでに締め切られていますが、最終的に6万ドル以上が集まりました。ドン・ロザリオさんにはこれから毎日たくさんの時間を家族と一緒に過ごしてほしいですね。[文・構成/grape編集部]
2020年07月20日2008年に日本に上陸し、その後、子供たちに圧倒的人気を誇る『ブレイブボード』。※写真はイメージ『ブレイブボード』は、スケートボードとは違い、前進のために地面を蹴る必要がありません。横乗りの姿勢で乗り、足でゆらゆらと揺らすことでボードがしなり、加速します。その乗り心地はサーフィンやスノーボードのような感覚なんだとか。子供たちが楽しそうに乗る姿に「乗ってみたいな」と思ったことのある人も多いのではないでしょうか。子供たちに大人気の『ブレイブボード』に挑戦してみたら…!そんな『ブレイブボード』にグラハム子(@gura_hamuco)さんが挑戦したそうです。ブレイブボード② pic.twitter.com/NdFY8spClS — グラハム子 (@gura_hamuco) May 11, 2020 みんな優しい…!まず、少年たちの輪に1人で参加していくグラハム子さんの勇気に驚きですね!勇気あるグラハム子さんだったからこそ、周囲の人も優しく教えてくれたのかもしれません。投稿にはさまざまな声が寄せられました。・幸せな世界…。読んでいて幸せな気持ちになりました。・お尻が~!全力でフリフリしていて笑いました!・みんなイライラしてる世の中で、みなさん優しくて和みます。・これはなかなか真似できない!私も一緒に見守りたかったです!グラハム子さんの挑戦は、多くの人の心を和やかにしました。彼女の挑戦を見守った少年と近所の住民たち…思わぬ優しいつながりが、これからも続くといいですね![文・構成/grape編集部]
2020年05月14日最近の20代男性の中には「彼女のことは大好きだけど、できれば結婚はあまりしたくないな」と思っている男性もたくさんいますが、アラサー女性からすると、私は結婚のリミットがせまっているのに!と焦ってしまいますよね。でも、彼が好きだから別れたくない…。そんなときに、年下彼氏に結婚を決意させる方法を3つ紹介します。周りから固めていく家族や友人など、周囲の人間を味方につけてしまいましょう。お互いの両親も公認の関係であれば、両親との会食の際に「あなたたち、いつになったら結婚するの?早く孫の顔が見たいのに」と両親から冗談めかして催促してもらうのも効果的です。自分からいきなり結婚を切り出すのは難しいかもしれませんが、両親の発言をきっかけにすると結婚の話がしやすくなります。また、「いい奥さんになるだろうな。うらやましい」と、共通の友人から彼氏にそれとなくプッシュしてもらうのもよいでしょう。結婚するか別れるか、選択を迫る女性には出産のリミットもあります。子どもが欲しいと考えているのなら、結婚を先延ばしすることは賢明じゃありません。「いつかは結婚したいけど、もう少し先のほうがいい」と煮え切らない年下彼氏には、「今結婚しないのなら別れる」ときっぱり伝え、先に進んだほうがよいでしょう。あなたと人生を共にしたいと本気で考えている彼氏ならここで結婚を決意するはずです。この期に及んでグズグズしている彼の場合、何年経っても結婚に踏み切れないのではないでしょうか。結婚を前提に同棲する結婚の前段階として、同棲を提案してみましょう。しかもただ一緒に住むのではなく、「結婚を前提にした同棲」という点がポイント。このときに同棲期間のリミットも決めてしまえば、結婚が決まったも同然です。同棲をしてみることで結婚後の雰囲気を疑似体験できますし、一緒に住んでみて初めてわかることもあります。同棲をきっかけに彼の結婚へのハードルが下がる可能性もありますし、あなたのほうも彼は結婚相手としてふさわしいかどうか、同棲期間中に判断することができます。結婚することはなんとなく決まってきているけど年下彼氏との生活に不安がある、という女性にも同棲はおすすめです。年下彼氏がこの人なら結婚してもいい!と思うのはこんな女性年下彼氏の多くは、年上だからと上から目線になるのではなく自分と同じ目線で接してくれて、お互いに尊重し合える関係を保てる女性と結婚したいと考えています。あなたは彼の母親ではないのですから、生活態度や仕事に口出ししすぎず見守る姿勢を貫きましょう。一方で、年上の彼女ならではの包容力も魅力と感じています。落ち着いていて頼りがいのある年上の女性に、癒しを求めているようです。結婚の話をする時も焦りを前面に押し出すのではなく、常に冷静で余裕のある態度で接することで彼の結婚に対する考え方も変わってくるかもしれませんよ。
2019年07月25日「若者よ、選挙に行くな」と題した動画が物議を醸している。7月21日投開票の参議院選挙を前に、「お笑いジャーナリスト」のたかまつなな(26)が投稿した動画だ。動画では中高年と思しき男女3人が「年金が破綻する?関係ないわ。だって私は貰えているもん」「教育予算が減っている?その分、医療費に回してもらえるからありがたいよ」などとカメラに向かって言う。さらに「年金を払いたくない。残業は嫌だ。給料が下がった。匿名でよくつぶやいているね」「でもあなたたちは選挙にはいかない」「だから私たちが政治を動かしているの」と代わる代わる若者を煽り、「あなたたち若者は存在しない人」「私たちは選挙に行く」「これでも、あなたは選挙に行きませんか」と言い放つ。この動画は7月15日時点で280万回以上再生され、Twitter上では《良い煽りだ》《これを観て、選挙にいこう!!》といった反響も。一方で、厳しい批判の声も寄せられている。タレントの麻木久仁子(56)は《若い人々に投票に行ってもらいたいからといって、あれはない。弊害の方が大きいですよ。偽りの対立軸に惑わされてどうするんだ》《妙な動画をありがたがって、何か良くなるというのかアタシにはわからん》とツイート。若者論研究を専門とする評論家・後藤和智氏(34)は《何度でも言うが、件の動画は、政治を選挙に、選挙を世代間闘争に隷属させる極めて悪質な煽動でしかないの》と厳しく批判。《高齢者医療と教育はトレードオフではない!高齢者の便益と若者の便益はトレードオフではない!》と呼びかけている。世代間対立を煽る側面もある「若者よ、選挙に行くな」動画には、実際に以下のような皮肉めいた反論も。《正しくは、『年寄りよ、選挙に行くな!』かと》《年寄りよ、選挙に行くな年金で買ったお酒飲んで寝ていてくれ!未来は未来のある若者にお任せ下さい!》政府統計によれば、’19年1月時点で65歳以上の人口は3562万人。50歳~64歳までを含めると5928万人になる。一方で18歳~29歳の人口は1500万人に満たない。若者が選挙に行かない理由について《圧倒的に年寄りが多いから若者が選挙に行ったって勝ち目ないのがわかってるからじゃない?》と、動画に疑問を呈するツイートも見られた。
2019年07月15日映画『ウィーアーリトルゾンビーズ』が2019年6月14日(金)、全国でロードショー。感情をなくした4人の13歳の若者が話題のバンドに…ゾンビのように感情を失ってしまった少年少女がバンド“LITTLE ZOMBIES"を結成。すると意外にも社会現象と呼べるヒットに。それでも小さなゾンビたちは予想もしない運命に翻弄されていく…というストーリー。4人の若者たちは最後に何を見つけるのか?監督はサンダンス映画祭グランプリの長久允短編映画『そうして私たちはプールに金魚を、』で大きな注目を集めた長久允。サンダンス映画祭のショートフィルム部門では、その圧倒的なオリジナリティが評価され、日本映画としては初めてグランプリを受賞した。そんな長久允が初の長編映画に挑む。注目の若手に、脇を固める豪華キャストたち物語の主人公であり、劇中バンド「リトルゾンビーズ」を演じるのは、『そして父になる』にて主人公の息子を演じた二宮慶多。彼をはじめ、中島セナ、水野哲志、そして天才似顔絵師として話題の奥村門土。彼らを囲むように、佐々木蔵之介、工藤夕貴、池松壮亮、菊地凛子らが出演する。『ウィーアーリトルゾンビーズ』あらすじ火葬場で出会ったヒカリ(二宮慶多)、イシ(水野哲志)、タケムラ(奥村門土)、イクコ(中島セナ)は、両親を亡くしても泣くことが出来なかった。そんなゾンビのように感情を失ってしまった少年少女はこころを取り戻すために、持ち主をなくしたそれぞれの家を巡リ始める。そんな冒険の中でたどり着いたゴミ捨て場で、彼らはバンドを結成する。その名も“LITTLE ZOMBIES"。そこで撮影した映像が話題を集め、社会現象となるまでに大ヒットしてしまう。しかし、小さなゾンビたちは予想もしない運命に翻弄されていく。嵐のような日々の中で、4人が最後に見つけたのはなにか?作品詳細映画『ウィーアーリトルゾンビーズ』監督・脚本:長久允出演:二宮慶多、水野哲志、奥村門土、中島セナ、佐々木蔵之介、工藤夕貴、池松壮亮、初音映莉子、村上淳、西田尚美、佐野史郎、菊地凛子、永瀬正敏プロデューサー:山西太平、高橋信一、横山治己、長谷川晴彦配給:日活制作プロダクション:ROBOT
2019年06月17日10月27日深夜から28日未明にかけて、東京・渋谷にはハロウィンの仮装をした若者たちが大集合。楽しい時間もつかの間、大騒ぎのあまり逮捕者も出る事態となった。象徴的なできごとは28日午前1時ごろ、渋谷区宇田川町の「センター街」の路上で起こった。各紙によると人の多さに動けなくなった軽トラックの荷台に、複数名が乗って踊るという行為に。挙げ句、車を持ち上げて横転。運転手の男性は車から離れていたため無事だったが、渋谷署は器物損壊の疑いで調べているという。ほかにも暴行や痴漢、盗撮といった行為も多発。合計5名が逮捕されたという今年の“渋谷ハロウィン”に、芸能界でも非難の声が相次いでいる。翌29日放送の「とくダネ!」(フジテレビ系)では小倉智昭(71)が「数十年前の日本だったら騒乱罪。もっと逮捕者が出ていい」と苦言。また「本来、ハロウィンは感謝祭。日本は別物になっている」と指摘した。さらに同日、「ビビット」(TBS系)に出演したカンニング竹山(47)も「仮装することは楽しい。しかしインスタとかにあげて大騒ぎしたいという、よく目的が分からないお祭りになっている」とコメント。続けて「『大騒ぎをするのはダサイよ』というのを浸透させていかないと」と語った。Twitterでも“渋谷ハロウィン”について、疑問の声が上がっている。《渋谷のハロウィンて何のためにやってるんでしょう?騒ぎたいだけですよね?》《実家帰って田舎でやってろ!家でやれ!》《このままいったら本当にハロウィンがなくなってしまうっていう想像力がないんだな》いっぽうで「なぜ暴徒化するのか」についての考察も上がっている。群れることで他人の行動に引きずられ、正しく判断できなくなってしまうという「集団心理」をカギとする声が多い。《渋谷ハロウィンで車引っ繰り返してる連中見て「ひどいな」と思うじゃないですか。あれたぶんやってる連中の中では「路上駐車している迷惑車だからいいんだ」みたいな変な理屈があるんじゃないかと思うんですよね》《渋谷のハロウィン見てて思うのは、マインドヤンキーがありあまる欲を発散する場としての祭りを求めていて、地元にそれがなくなって渋谷に集まってるのかと思う。ローカルにはまだまだそういう祭りがある》《ハロウィンの日すら守れない日本人。軽トラ損壊犯罪は集団心理の怖さをまざまざと感じさせる》狂乱の果てに何が待つ――?
2018年10月29日~若者が魅せる創意工夫は素晴らしい〜おもしろい時代になりました。若者の価値観が、高い車や服飾などのブランド品を身に着けることが憧れではなく、「こんないい物をこんなに安く買った!」に変わってきているんです。なにも不景気でお金がないから安い物を買うだけではない、むしろ昔からのお金持ちの余裕のある連中の健全な暮らし方に近い価値観があります。成金主義ではなく高級ブランド品にも価値を置かず、安くても、それを自分なりに創意工夫して自分ブランドに仕立てて着こなす、身に着けるなどした洗練された本物志向になっています。いつの世も「今の若いやつらは…」という風潮があり、草食系男子、覇気がない若者など様々な批判や非難がありますが、むしろ現代は「今の年配のヤツらは…」の時代です。年配の人間のどうしようもない倫理観喪失がこのような社会にしたのです。それを若者は創意工夫で乗り切って行こうと立ち向かっています。若者を信じ、大いに期待しましょう。突撃、進め!!
2018年04月01日「カラーコンタクト」や「まつ毛エクステ」、「つけまつ毛」などは、一般的に“若者向けのメイク”という印象。これを、オトナの女性がしていると、なんだか「イタイ」?!だけど、中にはすっごく似合っていて素敵な人もいるもの。今すぐ卒業すべき人と、貫いていても素敵な人は、何が違うのでしょうか。そして自分は、どちらのタイプ?みんな大好き「イタイおばさん」と「キレイなお姉さん」理論自分の自由で何が悪い!日本のメディアが大好きな特集と言えば「イタイおばさん」談義。「イタイおばさん」と「キレイなお姉さん」なんて、女性の年の取り方を批評しては、盛り上がるのですよね。男性だっておじさんになるし、若い女の子もいずれ年を取るのに。さらには、若くいようとすると「若作り・イタイ」、年相応に年齢を重ねたら「老けた・劣化」などと言われたい放題。女はいったいどこに向かえば良いのか?!と皆悩むもの。基本的には、いくつになっても自分のしたいファッションやメイクを楽しむのが正解です。だって、自分の人生の主役は自分だもん!だけど・・・周りの目はどうしても気になる?!とは言え、やっぱり気になってしまうのは、周りの目。自分は良くても、自分のパートナーや子供が冷ややかな目で見られるのは困り者。「イタイ」印象を与えずに、自分の好きな容姿を楽しんだり、若く見られたりするためには、どうしたら良いのでしょうか。「カラコン」や「まつエク」・「つけま」なんかの、“イタイ若者メイク”の代名詞のようなコスメをやめたら良いの?だけど、やめたら「キレイなお姉さん」になれる?派手さが消える代わりに、「地味なおばさん」になってしまわない?そんな風に悩むあなたは、もしかしてやめる必要がないかも?だって、イタイのは、そのメイクがピンポイントでいけないわけではないのですから。「カラコン」・「まつエク」・「つけま」・・・がイタイわけではない”イタく”ならないために大切なのは「全体の統一感」現に、「カラコン」・「まつエク」・「つけま」をしていても、イタさが全くなく、素敵なオトナの女性っていますよね。その一方で、思わず「そろそろそういうメイクやめなよ」と突っ込みたくなってしまう方も。その違いはズバリ「全体の統一感」にありました。世界観が揃っていれば「素敵」に。オトナなルックスに一部組み込まれると「違和感」に。全体のメイクやヘアスタイル・ファッションに華やかさがあり、いわゆる「若さ」や「ギャルの雰囲気」が漂っている方は、いくつになっても、上記のような“若者メイク”アイテムが良く似合います。むしろ、洗礼されたメイクテクニックと、自分にマッチするコスメを理解しているオトナは、若者よりよほど上手に使いこなしているように見えるほど。一方、全体的に、「上品なお姉さん」を目指している感満載の方の顔の中に、突如それらが含まれているとどうでしょう。それは「異物」・「違和感」・「不自然なもの」でしかありません。「あなたはどうなりたいの?」と思わず、率直な質問をぶつけたくなるほど、なぞが深まります。「ギャル」と言われたいならOK!「上品」になりたいならNG!あなたは「ギャルだね」と言われたとき、どんな反応をしますか?否定をしたり、「年配の方から見たらみんなギャルだから仕方ない」などと、心の中で帳尻を合わせたりはしていませんか?もしも「そうです!ギャルです!」とか「大人ギャルです!」なんて、ギャルに見られている自分を肯定できるのであれば良いけれど、そうでなくて、「上品」と思われたいのであればやめましょう。それらのアイテムがイタくならない可能性はありますし、下品に見えないこともあります。ですが、上品に見えることは決してありません。ギャル感のないアイドル歌手がカラーコンタクトをしていても清楚で可愛いのは、このあと説明するところとも重なりますが、肌や髪が若いからです。では、上品な大人の女優で、ドラマ・CMの役作り以外でカラーコンタクトやつけまつ毛をしている人がいますか?いませんよね。そういうことです。髪や肌が若いならOK!若い女性・若い頃と比べてなにかが違うならNG!若い頃は、ギャル感のないルックスでも似合った、「カラコン」・「まつエク」・「つけま」が、いつしか似合わなくなるのは、髪や肌が年齢を重ねたからです。自然でナチュラルな髪と肌に、不自然なアイテムが加わってもバランスが取れたけれども、髪と肌が不自然になった人が使うと、なんとも変ということにお気づきですか?同世代と比較していくら若くてきれいでも、若い女性や自分の若い頃と比較したら不自然さが目立つ場合、もう卒業のときかも?!そういったアイテムは、若いときは「自分を可愛く見せてくれるもの」だったかもしれないけれど、年を重ねたら、「自分を若く美しく保っていないと使えないもの」になってしまうと心得て。一定層の男性と同性にモテたいならOK!万人に評価されたいならNG!ラストは「モテ」の概念から!“若者メイク”をオトナの女性がしていると、どんなに似合っていても、必ず否定的な目で見られます。ですから、仕事の場など、万人に好印象を与えたいときや、どんな男性にも、とりわけ、真面目で社会的に「高スペック」と称される男性から好かれたいときは、使用しないほうが無難です。一般的に、“若者メイク”に好意的な男性は、「10歳程度以上年上の男性」・「派手な外見の女性が好きな男性」など、一定層。そういった男性が好みで、ピンポイントで狙いにいくときは効果的ですが、「好きな人に好かれない」と悩む方は、いまこそ卒業のときですよ。
2018年01月13日東京の喧騒に疲れた若者がいま、自分らしさを求めて田舎に集まっている。古い、ダサいという田舎のイメージは、だんだんと“人間らしい豊かな暮らし”に変わりつつあるのかもしれない。千葉県いすみ市。都心部から電車を乗り継ぎ2時間半。のどかな風景が広がる大自然の中に、そんな若者たちが住むブラウンズフィールドがある。ブラウンズフィールドは、料理家中島デコさんが18年前に“自然と繋がる暮らし”をコンセプトにつくった場所。農園でオーガニックな米と野菜を育て、醤油や味噌、梅干しなどの発酵食品を手作り。それらをカフェや宿泊施設で提供している。この場所に集い、働く人たちはみんなで共同生活を送るいわゆる「住み込み」。なぜ彼らはいま、このようなライフスタイルに注目するのだろうか。都会にいると麻痺しちゃう。自然から学ぶ“生きるすべ”とは3.11がきっかけで食べ物に不安を持つようになったんです。自分の食べるものを作れれば安心するし、ここでは生きるすべを学べる気がして。必要なものをお金でしか買えない都会と違って、ここには生きた自然があるこう話すのは2年前から働く高橋哲平さんだ。哲平さんの1日は早朝、畑をチェックするところから始まる。以前は農業に携わったことがなかった彼だが、いまや野菜が育つ喜びが何にも代えがたいと笑顔で話す。ここでは、暮らしと仕事が一体になっている。畑を見て「ああ気持ちいいなあ」って毎日がスタート。肉体的に大変なことはあるけど、自分の育てたい野菜を植えているし、“仕事している”感じではない。やらされてる感が全くないんですブラウンズフィールドの畑では化学肥料や農薬を使わない。馬糞など動物性の肥料も一切使用しないいわゆる「無肥料無農薬栽培」だ。大地の豊かな恵みのおかげで、水やりも滅多にしない。「虫に食われてもしょうがないんです。循環の一部だし」と、虫除けもなし。その代わり、日々の野菜の健康管理は欠かせない。「少しでもタイミング逃すと美味しくなくなっちゃうから」と、毎日二回野菜の収穫をしている。ブラウンズフィールドで育てるのは野菜だけではない。米と小麦、大豆の栽培も哲平さんの仕事だ。小麦はうどんと小麦粉に、大豆はスタッフみんなで醤油と味噌に加工する。写真は今年仕込んだ醤油ヤギのゆきちゃん。草刈機では刈れない狭い部分の草を食べてくれるが、たまに野菜も食べちゃうとか自分で野菜を育てると、食べ物にかなり自覚的になるんです。都会にいたら、とりあえず食べたいものをぱぱっと食べちゃう。けど「この食べ物がどこでどうやって作られたのか?」とか「身体にどんな影響があるのか?」ということを知れば、もっと視野が広くなると思う。都会は都会で楽しいんだけど、毎日満員電車に乗って働きに出て、高い家賃や食費を払わなきゃいけない。「いい服着なきゃ」とか見栄も出ちゃうし、将来への焦りもあった。都会って多様な人がいるから価値観が広そうなのに実はすごく狭い気がするし、生きづらい感覚があって敷地内にあるナチュラルストア「ASANA」にはブラウンズフィールド自家製の食品やおすすめの食材が並ぶ東京とブラウンズフィールド、二足のわらじで働くASANAの尚子さん「人」と「食」をベースに、もっと生きやすい世の中へブラウンズフィールドに10年前オープンしたカフェ「Rice Terrace Cafe」。ここで働くのが牧内優さんだ。ヘアメイクの仕事を8年間していたんだけど「綺麗ってなんなんだろう?」とだんだん葛藤が生まれて。ニキビ隠したいとか目を大きくしたいとかすごくわかるなって思う反面、外面からだけじゃなくて、人間は内面からもっと美しくなれるって思ったんです。そう考えて行き着いたのが、“食”だったRice Terrace Cafeでは、ブラウンズフィールドや近隣農家の畑で採れた食材で作る、玄米菜食の料理を味わうことができる。身体に優しいシンプルな味付けだが、食べた後の満足感は想像以上カフェの料理は、旬の野菜を生かした玄米菜食。肉や魚、卵や乳製品は使わず、自家製の調味料を生かして自然の恵みがそのまま味わえるように工夫している。優さんの担当は、カフェのメニュー作りから調理まで全て。他のカフェスタッフ2人と週替わりで、ランチプレートとデザートメニューを考えている。月の満ち欠けによって身体が心地よいと感じる調理法があって。だから、月のリズムでメニューを決めています。満月のときは揚げ物にするとか、全体のバランスをとるように気を付けています田舎暮らしは健康面のメリットが大きいという。ここに来るまで落ち込みやすかったという優さんだが、いまはストレスフリー。美容液を使っていたときよりも、肌の調子もいい。玄米菜食にしてから感覚が鋭くなったとも話す。食べ物だけではない。都会人は消費活動全般に対して、どこで何を買うのか、捨てたものがどこに行くのかということに注意が向かなくなっている。なぜ、そんな都会を離れ田舎暮らしを選んだのか、優さんに尋ねてみた。田舎って、不便なことが多いから人に頼らないと生きていけないんです。だからこそ、ここでは「人と人との繋がり」がある。お金を払ってすぐ解決することよりも、ここで四苦八苦して得たものの喜びのほうが何十倍も高い。都会にいると、自分の技術や持ち物をすぐお金に換算するマインドになっちゃうから。「人」をベースに考えると、もっと生きやすい世の中になるんじゃないかな?カフェのランチやスタッフ用の食事のため、お米は毎回かまどで炊くハーブや茶葉なども収穫して保存食やカフェのメニューに生かす毎日料理しているけど、迷ったり悩んだりしたときは、気持ちを切り替えてから作るようにしています。いまは「感じること」がテーマ。都会にいたときのように「感じること」を忘れちゃったら怖いなって。だから、自分にも他人にも向き合える環境で丁寧に暮らしたいと思うんです。もちろん田舎は虫も多いし、なんでもカビるし、困ることもあるけど「またこの季節がきたな」って季節を移ろいを感じることもできる。やっぱり自然はいいなって思います「地方には可能性、余白がある」と口を揃える哲平さんと優さん。もはや飽和状態の都会では、毎日が戦いだ。そんな都会から逃れたい人のために大事なのは「都会のセンスを持った人が田舎でおしゃれなもの」をつくることなのかもしれない。そうすればブラウンズフィールドのように、人が自然に集う。泥臭いこともたくさんあるけど、田舎暮らしがもっと注目されて、自給自足のイメージが変われば、都会に辟易している人がもっと暮らしやすくなるんじゃないかなさらにブラウンズフィールドのことを知りたい方は、ブラウンズフィールドの全てが詰まった本『ブラウンズフィールドの丸いテーブル』をぜひご一読ください。 ***Brown’s FieldAll photos by Junko KobayashiText by Reina TashiroーBe inspired! この記事を読んでいる人はこの記事も読んでいます!ファッション業界から農業へ。“東京生まれ、無農薬育ちの野菜”で「ファストファッション化した日本の農業」に革新を起こす男。 「おれの農業はファッションだ」。そう言い放ちオーガニック率0.2%の日本の農業界にイノベーションを起こそうとしている男が存在する。彼の名は太田 太(おおた ふとし)...
2017年07月28日「若者の恋愛離れ」が叫ばれていますが、社会実情データ図録によると、2010年ごろから未婚率の上がり幅は縮小し、非婚の傾向が止まるかもしれないとも言われています。今の20代は現実的だといわれ、20代前半で結婚を決める人もいます。少し上の世代からすれば「なんでそんなに早く結婚しちゃうの?もったいない」なんて驚かれがちですが、20代は上の世代と比べて、結婚に対するハードルがさほど高くないのかもしれません。かくいう私も、1歳年上の彼と25歳で結婚しましたが、貯金も恋愛経験もたいしてないのに結婚に対するハードルはほぼゼロ。20代で結婚を決める若者夫婦の価値観は、ほかの世代と比べてどう違うのでしょうか?■1:どちらかが養うという考えが少ない今の20代は、親が片働きよりも共働きのほうが多くなってきた世代でもあります。「結婚と同時に寿退社」「結婚したら専業主婦になる」なんていう考えが少ないので、夫が妻を養うという概念も非常に薄いです。そのため、夫の収入だけで結婚生活を考えるのではなく、妻の収入も合わせた世帯収入でどう生活していくのかを考えます。「養う経済力がないから結婚できない」のではなく「ふたりで稼いで生活しよう」というのがスタンダードになりつつあるので、結婚へのハードルが低いのかもしれません。また、昔と比べて産休や育休がとりやすいなどといった社会の仕組みの変化も、これらを後押しするのでしょう。■2:家事負担に対する不安が少ない専業主婦になる場合は、基本的には掃除や洗濯、料理などは主婦になる側の人間が多くを担うことになります。しかし、上述したようにどちらかが養うという考えが少なく、共働きが当たり前となっている20代では「家事は女がするもの」という考えが、上の世代と比べて薄いです。「一緒に稼いで一緒に家のことをする」のが当たり前なので、仕事と家庭を両立できるか……といった負担が少ないのも特徴のひとつ。お互いに協力することで、むしろ経済面でも家事の面でも負担が軽減されるのです。■3:小さな幸せを見つけるのが得意産まれたときから景気がよくなかったこともあり、大きな夢はあまり持たない分、現実的な小さな幸せに喜びを感じる20代。自分にとっての「幸せ」がわりとはっきりしているため、「こう生きなければいけない」というルールにしがみつくことがあまりありません。「好きな人と暮らしたい」「家でおいしいものを作って食べたい」という、日常にありふれた幸せにも喜びを見つけるので、結婚生活には向いているのかもしれません。「結婚」という言葉に含まれたルールにとらわれず、自分たちなりに幸せを見つけていく20代の結婚。「こうしなければならない」といったこだわりを持たない分、生活を送りやすいのかもしれませんね。
2016年11月15日~現代の若者はどうしてすぐムカツクのか〜 敬愛する斎藤孝先生との対談の中で「どうして現代の若者はすぐムカツクのか?」について話したことがあります。斎藤先生曰く「心に襞(ひだ)がなく、感情に起伏がなく慢性的に気分が悪い状態にあるから」。人間の生活には、人間味溢れた家の造作、インテリアや街並み、喧しくないゆったりとした甘く優しい音楽、絵画、文学、髪型、服装、映画演劇が失ったのが原因です。だから相手とコミュニケートが成立しない。現代の若者を取り巻く文化が、建物で言えば灰色の打ちっぱなしのコンクリートのような状態にあるのです。だからロマンや人情の優しさが無くなり思い通りに行かなかったり、少しでも気に触れば“ムカツク”とマイナス感情に陥る。まずは、優しく美しく上品で和やかな文化や芸術で心に栄養を与え潤し感情を豊かにすることからです。さざ波のような心の起伏や変化は、人間の魅力のひとつです。
2016年09月26日特別支援学校卒業生の進学率は"0.4%" 知的障害者の教育格差・就職格差に挑むUpload By 発達ナビ編集部知的障害のある若者が、特別支援学校を卒業した後の進路をご存じでしょうか。文部科学省の資料によると、福祉施設や企業への入所・就職が90%以上を占め、大学などへ進学するのはわずか0.4%です。一般的な高校卒業後に専門学校や大学への進学する人の割合は70%を超えていることから、教育格差の大きさがうかがえます。また特別支援学校で十分な技能を身につけられないまま卒業してしまうと、就職そのものがうまくいかなかったり、就職後に職場に馴染むことができず退職したりするケースも多く、就職格差も問題となっています。そんな格差に一石を投じるのが、社会福祉法人鞍手ゆたか福祉会が運営する福祉型大学「カレッジ」です。「カレッジ」は主に特別支援学校の卒業生を対象として、就職する前の若者にさらなる学びの場を提供しています。2012年の「カレッジ福岡」の開設を皮切りに、現在は全国5か所で展開しています。今回は、東京都新宿区にある「カレッジ早稲田」の見学とともに、代表の長谷川正人さんにインタビューを行いました。文部科学省特別支援教育資料(平成27年度)【第1部集計編】社会福祉法人鞍手ゆたか福祉会【カレッジ特設サイト】知的障害者のための新しい学び舎、福祉型大学「カレッジ」とはUpload By 発達ナビ編集部社会福祉法人鞍手ゆたか福祉会のカレッジ特設サイトでは、「カレッジ」設立の目的を以下のように掲げています。健常の青年たちの多くが、大学などにおいて仲間との関わりを通じて様々なことを体験し、青春を謳歌しながら、子どもからおとなへ、学生から社会人へという人生の大きな節目を乗り越える中で、ほとんどの知的しょうがい者は、高等部卒業後、一般就労か福祉サービス利用かという二者択一の道しかなく、進学という選択肢やモラトリアムの期間は準備されていません。現在、高等部専攻科が設置されている知的障害特別支援学校は全国に9校ありますが、知的しょうがい者を受け入れる大学は皆無に等しい状況です。「カレッジ」は、このような青年期知的しょうがい者の学びの現状をふまえ、彼らの学習権を保障することを目的として設立されました。そしてカレッジでは、社会に出て行くために養うべき力として「知識・技術」「メンタル」「社会生活」の3つを挙げており、最終的にはどんな状況にも適応できるような人材を育成することを目標にカリキュラムを構成しています。1・2年次が自立訓練事業としての教養課程、3・4年次が就労移行支援事業としての専門課程となっており、基礎学力を養うほか、生活に必要な訓練を行ったり、就職にむけての支援も組み込まれています。あえて難しいことに挑戦して、社会で通用する「自立心」を育む出典 : カリキュラムの中でも特徴的なのが「自主ゼミ」という科目です。これは自分の選んだテーマについて1年を通じて研究し、研究論文の発表に向けての準備を行う大がかりなものになってます。代表の長谷川さんはこう語ります。「1年という長い時間、自分が興味を持ったことをとことん突き詰めて勉強できる環境を整えています。研究というのは、調べ物をしなくてはいけなかったり、その調べたものを体系立てて整理する力など、総合的な能力が求められます。これはかなり根気のいる作業です。あえて難しいことに1年かけてチャレンジすることで、取り組めたという経験が自信につながり、継続力を身につけることに繋がります」同じように、カリキュラムに組み込まれている資格試験の授業も、半年ほどかけて目標の試験に向けて勉強し続けるものです。このような継続的な学習経験は、仕事で求められる持続力をつけていくのにうってつけなのだそうです。「合格できたときには継続することに対する喜びを知ることができるし、不合格になった場合でも努力がすべて報われるわけではないことを学ぶ機会になる。こういう経験が、悔しい思いをバネに立ち向かう力を身に付ける機会になっています。」ただ資格を身につけるだけではなく、挫折しても再び立ち上がれるような自立心の育成も、カレッジの目的のひとつです。仕事を自分の意思で選ぶところから就職後のケアまで、徹底的にサポートする出典 : 知的障害者の就職に向けての実践的な取り組みも、カレッジでは充実しています。就職したとしても職場に定着できない現状について、長谷川さんはこう語ってくださいました。「就職してすぐに離職してしまうのは、自分のやりたいという気持ちと現実の不一致も影響しているのではないでしょうか。単に求人があったから仕事をする、という流れでは仕事に対する意欲は湧きません。仕事を自分の意思で選んだという体験を得ることで自分自身が何のために働くのかを明確にすることができます。その気持ちがあれば働くためのモチベーションを高く維持することができます。」カレッジでは、常駐しているキャリアサポーターが学生たちに合った求人を獲得し、例えば障害者雇用経験が一度もない企業でも、学生が興味を持った職場であれば障害者雇用について説明してまわっています。学生たちが様々な職業について知ることができる、キャリアを考える授業もあります。4年間を通じて自分が何に興味を持っているのか、どんな仕事に就きたいのかを考えられるようになっているのです。長谷川さんは、特別支援学校の教育環境と実際の社会で求められる力とのギャップが、就職格差の根本的な理由だと考えています。「社会に出ると、それまでの環境とは全く違うところに一人で立ち向かわなくてはならなくなります。事前に心構えを習得できればいいのですが、支援学校で準備が整えられるところはほとんどありません。いざというときのために準備できていないから、慣れない仕事や人間関係にストレスを抱え挫折してしまうんです。そして、『もう働くことはいやだ!』とネガティブになってしまい社会復帰が困難になるケースが非常に多いんですよ。」こうした問題を解消するためカレッジでは、就職前の職場での就業体験であるインターンシップをサポートし、確実で安定した就職を促しています。2012年に立ちあがったカレッジ福岡では今春、卒業一期生を3名輩出しました。業種は商社・医療・自動車販売と、それぞれ全員が希望する職場についたそうです。その中でも物流の会社に就職したAさん(仮称)は、就職前のインターンによって仕事と自分の間のギャップが埋まり、不安なく就職することができたといいます。「インターンが始まったばかりのときは、周りの職員の人たちの3割ほどしか仕事ができなかったんです。それまでも授業で検品作業などを練習していたのですが、実践の場はやっぱり違うんですね。そのギャップを埋めなければ、採用されたとしてもそのあと続かなくなってしまいます。そこで、実際の職場を摸した教室を作り、どうすれば仕事をミスなく素早くできるようになるのか特訓をしました。就職が迫った3月頃には、周囲の人と変わりないほどに早く仕事に取り組めるようになっていき、インターンを続けていたおかげで職場の人たちにも慣れ親しんでもらえて無理のない就職ができました。」さらにカレッジでは、就職後のケアも徹底しています。卒業後すぐは毎週キャリアサポーターが職場を巡回し、2ヶ月に1度は同窓会を開いて近況確認を行っています。「もし、離職をしてしまった場合も私たちは全面的にバックアップします。それぞれにあわせた再就職トレーニングを行っていくつもりです。カレッジを卒業した学生たちみんなに一生涯サポートを掲げていきたいと思っています。」カレッジを運営するきっかけは、知的障害のある次女の進路を目の当たりにしたショックUpload By 発達ナビ編集部そもそも、長谷川さんがカレッジを運営しようと思ったきっかけはなんだったのでしょうか。「私の次女には重度の知的障害があります。特別支援学校を出たら就職をするか福祉施設に行くか…そのような現実を目の当たりにしたときに障害に関係なく人生を豊かにするための選択肢を何か用意することはできないのかと考えるようになったんです。発達がゆっくりな彼らにとって、社会での生活があまりに早く始まることは、不安でいっぱいのことなのです。さらに、特別支援学校への進学などの限定された進路によって、10代のうちから障害のない学生たちとの関わりがなくなってしまうことは、障害のある人たちにとっての暮らしやすい社会づくりを根本的に阻害している可能性もあります。そうなると、一般の生活の中に障害のある人たちと関わる機会はほとんどないということになります。関わる機会がないということは、お互いに関心を持つチャンスも失ってしまうということです。チャンスがないということは、知的障害があるということで社会での生きづらさを抱え続ける可能性があるということです。そこで、福祉型大学カレッジを立ち上げようと考えるようになりました。」さらに、教育者としてカレッジに込めた思いを長谷川さんはこう語ります。「社会に出ると、いろいろなことがあります。トラブルや意見のぶつかり合いによって悩んだりストレスを抱えたりします。でも、どんなときでも自分で乗り越える力を持っていれば自立して生きていけると思うんです。そのために大切な仲間や先生に囲まれ、自分は大丈夫だという強い自信をもって生きていってもらいたいと思っていますし、そのような心を育てていくことが彼らの身を助けると信じています。」知的障害のある若者でも、自由に学びの選択ができるようにUpload By 発達ナビ編集部最後に、長谷川さんに今後日本の社会で必要になることは何かを尋ねました。「知的障害のある若者でも自由に学びの選択ができるような土壌を作る必要があると考えています。先ほども述べましたが、日本の知的障害のある若者は社会から隔離されていることが多いんですね。一方、海外では障害の有無なしに学ぼうとする取り組みが増えてきています。最も進んでいる海外の取り組みとして一例を挙げると、アメリカでは2008年の高等教育機会均等法の成立によって知的障害のある人たちにも平等に学びの機会を用意する流れができるようになりました。2013年の段階で250校もの大学がすでに受け入れを行っており、全米各所で知的障害のある若者がキャンパスライフを送っているのです。」日本でも2014年に障害者権利条約を批准し、その後もさまざまな法律整備を進めています。条約の中には教育の機会についても触れられており、たとえ障害があってもそのことを理由に学ぶ機会がないということにはならないことが明記されています。「最終的には、大学内に他の学生たちと交流できるようなクラスを併設するなどして連携していけたらと思っています。そして大学にクラスが併設されているのが当たり前になれば、知的障害のある人たちに対して理解は深まっていくでしょう。」これからの障害者雇用のカギを握る、「カレッジ」の取り組み出典 : ゆっくりと、でも着実に学んでもらいたい。大事な10代から20代の人生の節目で青春を謳歌してもらいたい。知的障害のある子どもたちの教育格差や就職格差を埋める挑戦として社会的意義がある「カレッジ」には、現状を打破しようとする長谷川さんの強い信念と、教育者としての愛情が込められていました。近年、障害者雇用促進法によって障害のある人の雇用問題について取り上げられるようになりましたが、求人そのものを増やすだけではなく、就職前後の支援をいかに拡大していくかが今後の焦点となるでしょう。こうした教育・雇用格差の現状に対して、カレッジのような新しい取り組みは問題解決のカギを握っているのではないでしょうか。
2016年09月21日