頭では理解していても、心がついていかず、そのもどかしさにどうしようもない気持ちになる。そんな経験はないだろうか。映画『生きてるだけで、愛。』は、そんな思いを抱えた男女を生々しく描いた映画。趣里さんが演じるのは、感受性が豊かすぎるゆえにメンタルに問題を抱える寧子。菅田将暉さんは、そんな彼女と同棲中の恋人・津奈木を演じている。趣里:脚本を読ませていただいた時、自分自身先が見えなくて辛かった時期に、エンタメに救われたように、もしかしたらこの作品も、そうやって誰かの心に寄り添えるのかもしれないって思ったんです。寧子は精神的に不安定な自分を自覚しながら、不器用でも必死に前に進もうとしている人。そこがすごく愛おしくて…。菅田:僕は、趣里ちゃんがすごく気合入っているって聞いたんで、それならぜひやりたいって思ったんです。趣里:ちょっとちょっと…(笑)。菅田:いや本当に。それにこの作品が白でも黒でもないグレーなものを描いているのもいいなと感じていて。趣里:自分とはアプローチの仕方は全然違うけれど、寧子のもどかしさや葛藤はすごく理解できるよね。菅田:うん。ただ、同棲してから3年が経っていて、津奈木はどこかで寧子に期待しながらも、真っ正面から向き合うことを諦めているんです。だから、津奈木が変に優しく見えなければいいなとか、毎テイク考えることの多い作品ではありました。趣里:寧子としても、強く出てみたり、引いてみたり…菅田さんのお芝居に影響される部分も多くて、演じていて楽しかったです。あと、撮影に入ってすぐ、菅田さんが「自由にやってね」って言ってくれた言葉も本当にありがたかった。菅田:そんないいこと言ってたんだ(笑)。でも、この作品では寧子が自由でいることが一番だから。やりながら思ったのは、津奈木が結局どんな人かはわからないけれど、寧子と一緒にいれば、想定していない未来が見える気がしたのかもな、と。趣里:寧子は津奈木といると自分のダメな部分を自覚させられる一方で、それでも受け入れてくれる彼に依存してもいる。人間関係って、そういうところがあるなって思いました。菅田:多くの人が身に覚えがあるけれど、目をつぶっていた部分を描いているよね。友達の石崎ひゅーいは、津奈木と自分が似すぎていて、観ていて苦しくなったって言ってたけど。趣里:自分に置き換えて観ることもできるし、観た後に、友達といろいろ話し合える作品だと思います。『生きてるだけで、愛。』部屋に引きこもり、時にエキセントリックな言動をとる寧子(趣里)。そんな彼女と同棲する津奈木(菅田)は、仕事への夢も情熱も失い、寧子の理不尽な怒りを、ただやり過ごすばかりで…。11月9日より全国公開。©2018『生きてるだけで、愛。』製作委員会しゅり1990年9月21日生まれ。最近の出演作にドラマ『ブラックペアン』、舞台『マクガワン・トリロジー』など。現在放送中のドラマ『僕とシッポと神楽坂』に出演している。すだ・まさき1993年2月21日生まれ。近作にドラマ『dele』。主演映画『アルキメデスの大戦』は来年夏に公開予定。現在放送中の朝ドラ『まんぷく』への出演も決まっている趣里さん・フリンジセーター¥137,000(PORTS1969/MAISON DIXSEPT TEL03・3470・2100)メッシュスエードスカート¥39,000(IHNN/ブランドニュース TEL03・3797・3673)チェーンリング¥50,000(MARIHA/showroom SESSION TEL03・5464・9975)※『anan』2018年11月14日号より。写真・小笠原真紀スタイリスト・天津亜紀(趣里さん)猪塚慶太(菅田さん)ヘア&メイク・笹本恭平(趣里さん)AZUMA(M-rep by MONDO-artist/菅田さん)取材、文・望月リサ(by anan編集部)
2018年11月11日◼︎本谷有希子の同名原作が映画化!DRESS読者のみなさん、こんにちは。今回みなさんにご紹介したいのは、劇作家・小説家の本谷有希子の同名原作を映画化した『生きてるだけで、愛。』です。2016年に小説「異類婚姻譚」で第154回芥川賞受を賞した本谷有希子が、2006年に発表した『生きてるだけで、愛』は、第135回芥川賞候補に、のちに単行本が第20回三島由紀夫賞候補にもなりました。本作のヒロイン・寧子は過剰な自意識に振り回されて、自分自身すらコントロールできず、現実との折り合いがうまくつけられない女性。映画では、寧子の彼氏・津奈木のキャラクターを独自に膨らませ、他者とのつながりを求める現代の若者たちの姿をエモーショナルに映し出します。◼︎『生きてるだけで、愛。』のストーリー寧子(趣里)と津奈木(菅田将暉)は同棲して3年になる恋人同士。メンタルに問題を抱え、鬱状態にある寧子は、バイトも満足に続かない。おまけに過眠症で、津奈木の買って帰ってくるお弁当を食べる以外は、敷きっぱなしの布団の上で寝てばかりの生活をしているのだった。一方の津奈木も、文学に憧れて出版社に入ったものの、週刊誌の編集部でゴシップ記事ばかりを任されることにやりがいを感じられず、職場での人間関係にも行き詰まっていた。そんなある日、寧子がいつものように家で寝ていると、突然、かつて津奈木と付き合っていたという安堂(仲里依紗)が訪ねてくる。寧子と別れさせて、津奈木を取り戻したい安堂は、寧子が津奈木から離れても生きていけるようにと、なぜか寧子の社会復帰を手助けするという。寧子は、安堂の紹介で半ば強制的にカフェバーでバイトを始めることになり……。◼︎主演ふたりの熱演に注目本作の主人公・寧子(やすこ)を演じるのは、TVドラマ『ブラックペアン』のクールな看護師・猫田役も記憶に新しい趣里です。俳優の水谷豊を父、女優の伊藤蘭を母に持つ趣里。独特の雰囲気と個性を持った彼女が、鬱で過眠症というヒロイン・寧子を繊細な危うさと、感情豊かな力強さで見事に演じている姿は必見!その圧倒的な存在感から、今後の活躍が楽しみです。そして寧子の恋人・津奈木(つなき)を演じるのは、若手人気俳優の菅田将暉です。社会や仕事への不満を抱えながらも、優しさと無関心がない交ぜになった男の存在感を、いつもより少し大人な表情と包容力で演じています。閉ざされた心情と生き様を抑制の効いた芝居で魅せる様からは、不器用ながらも真っ直ぐな男の色気を感じます。◼︎寧子と津奈木、恋の行方は――。愛することにも愛されることにも不器用で、関係が成就する前に自ら壊してしまうような寧子。他人と距離を保つことで傷つきも、傷つけもしないけれど、すべてを諦めているような津奈木。いびつな自分を受け止めてくれる相手がお互いに必要だった、不器用な男女ふたりの関係は、寧子の前に津奈木の元カノ・安堂が現れたことから変化していきます。ふたりはなぜ、惹かれあい、3年間も一緒に暮らしていたのか。物語が進むにつれて「自分という存在を誰かにわかって欲しい」「誰かとつながりたいという」現代の若者たちのリアルな心情がどんどん浮き彫りになっていきます。せめて一瞬だけでも、わかりあうことができたら…。とても愛おしく、とても切ない、そんな彼らの願いがヒリヒリと心に突き刺さります。あまりに真っ直ぐで、あまりに不器用な男女ふたりのエモーショナルなラブストーリー『生きてるだけで、愛。』は、スクリーンでぜひご覧ください!◼︎『生きてるだけで、愛。』公開情報『生きてるだけで、愛。』11月9日(金)新宿ピカデリーほか全国ロードショー原作:本谷有希子『生きてるだけで、愛。』(新潮文庫刊)監督・脚本:関根光才出演:趣里菅田将暉田中哲司西田尚美/松重豊/石橋静河織田梨沙/仲 里依紗配給:クロックワークス上映時間:109分公式サイト:©2018『生きてるだけで、愛。』製作委員会
2018年11月10日こんにちは。アートディレクターの諸戸佑美です。【シネマの時間】第46回は、趣里X菅田将暉で贈る今を懸命に生きる、不器用な男女のエモーショナルなラブストーリー!映画『生きてるだけで、愛。』をお送りします。原作は小説家、劇作家、演出家などマルチな活動で活躍する芥川賞作家・本谷有希子が発表した同名小説。鬱が招く過眠症のせいで引きこもり状態の寧子と、出版社でゴシップ記事の執筆に明け暮れながら寧子との同棲を続けている津奈木。そこへ津奈木の元カノが現れたことから、寧子は外の世界と関わらざるを得なくなり、ふたりの関係にも変化が訪れるのですが……。リアルとバーチャルが交差する社会の中で、自分という存在を誰かにわかってほしい、他者とのつながりを求める現代の若者たちの心情をリアルに綴る、エモーショナルなラブストーリーです。メンタルに問題を抱え、鬱状態で過眠症の主人公・寧子役は、『ブラックペアン』などの印象的な演技で活躍目覚ましい趣里が演じ、危うくも美しい圧倒的な存在感で魅力的です。また、寧子に寄り添う出版社に勤める恋人・津奈木役には、今年第41回日本アカデミー賞最優秀主演男優賞に輝いた菅田将暉が等身大の男の佇まいを優しさと色気を滲ませ演じています。このふたりのタッグというだけでもワクワクするのですが、津奈木の元・恋人で津奈木を取り戻そうとする安堂に『ホリデイラブ』での“サレ妻”キャラなどでも話題になった仲里依紗。寧子が働くカフェバーの店長夫妻に演技派俳優の田中哲司と西田尚美、津奈木の上司に『孤独のグルメ』の松重豊、同僚には『映画 夜空はいつでも最高密度の青色だ』の石橋静河らが脇を固め見応え十分。監督には、数々のCMやAKB48、Mr.ChildrenなどのMVなどを手がけ、カンヌ国際広告祭でグランプリなどを受賞、最近ではドキュメンタリー映画『太陽の塔』も手掛けた関根光才の長編劇映画初監督作品です!”ほんの一瞬だけでも、分かり合えたら”彼らの心の叫びはあなたの心の声かもしれません。11月9日(金)より新宿ピカデリーほか全国ロードショー!■映画『生きてるだけで、愛。』あらすじー他者とのつながりを求める若者たちの心情をリアルに綴る、 エモーショナルなラブストーリーある飲み会で知り合い、同棲して三年になる寧子(趣里)と津奈木(菅田将暉)。もともとメンタルに問題を抱えていた寧子は鬱状態で、バイトも満足に続きません。おまけに鬱による過眠症のため、家にいても家事ひとつできず、敷きっぱなしの布団の上で寝てばかり。姉との電話やメールでのやり取りだけが世間との唯一のつながりでした。一方の津奈木も、文学に夢を抱いて出版社に入ったものの、週刊誌の編集部でゴシップ記事の執筆に明け暮れる日々。仕事にやり甲斐を感じることもできず、職場での人間関係もままなりません。それでも毎日会社に通い、家から出ることがほとんどない寧子のためにお弁当を買って帰ります。津奈木は寧子がどんなに理不尽な感情をぶつけても、静かにやり過ごして喧嘩にすらなりません。それは優しさであるかに見えて、何事にも正面から向き合うことを避けているような態度で、むしろ寧子を苛立たせますが、お互いに自分の思いを言葉にして相手に伝える術は持ってないのでした。ある日、いつものように寧子がひとりで寝ていると、部屋に安堂(仲里依紗)が突然訪ねてきます。かつて津奈木とつき合っていた安堂は彼に未練を残しており、寧子と別れさせて彼を取り戻したいと言います。まるで納得のいかない話ですが、寧子が津奈木から離れても生きていけるように、なぜか安堂は寧子の社会復帰と自立を手助けすることに。こうして寧子は安堂の紹介で半ば強制的にカフェバーのバイトを始めることになります。カフェバーではマスターの村田(田中哲司)とその妻である真紀(西田尚美)をはじめ、引きこもりの過去を持つ莉奈(織田梨沙)も働いており、寧子を全面的にサポートするというのです。最初は戸惑いつつも、思いがけないチャンスを得て、寧子は今の自分と生活から抜け出そうと次第に前向きになっていきます。そんな寧子の変化と挑戦に耳を貸す余裕もなく、相変わらず否定も肯定もせず受け流す津奈木。会社では気の進まない仕事を大量に押しつけられ、「ゴシップ誌は皆さんの下半身でメシを食っている」と割り切っている編集長の磯山(松重豊)とは話が通じません。ただひとり、同じ葛藤を抱えている後輩の美里(石橋静河)だけはさりげなく彼を気遣っていましたが、記事の無断差し替えが発覚したことをきっかけに、疲労とストレスの限界に達した津奈木はついに爆発してしまいます。同じ頃、寧子は遅刻や無断欠勤を繰り返しながらも、見守ってくれる村田たちのおかげで、みんなの仲間入りができるかのように思えていました。しかしそれも長くは続きません。些細な会話の行き違いから、彼らとのどうしようもない断絶を痛感した寧子は、店を飛び出してしまうのですが……。■映画『生きてるだけで、愛。』作品紹介映画『生きてるだけで、愛。』は、11月9日(金)より新宿ピカデリーほか全国ロードショー!公式サイト:監督・脚本:関根光才原作:本谷有希子『生きてるだけで、愛。』(新潮文庫刊)製作・プロデューサー:甲斐真樹製作:松井智、藤本款、板東浩二、新井重人、森原俊朗、前信介、 上田豊、水戸部晃アソシエイトプロデューサー:佐藤公美、金井隆治協力プロデューサー:高口聖世巨、白川直人撮影:重森豊太郎照明:中須岳士音楽:世武裕子美術:井上心平録音:山本タカアキ編集:田巻源太衣裳:立花文乃ヘアメイク:田中マリ子助監督:久保朝洋制作担当:中村哲也スチール:久保田智製作年:2018年製作国:日本上映時間:109分映倫区分:G製作幹事 :ハピネット、スタイルジャム企画・制作プロダクション:スタイルジャム配給:クロックワークス©︎2018『生きてるだけで、愛。』製作委員会■映画『生きてるだけで、愛。』キャスト趣里=寧子菅田将暉=津奈木田中哲司=村田西田尚美=真紀松重豊=磯山石橋静河=美里織田梨沙=莉奈仲里依紗=安堂【シネマの時間】アートディレクション・編集・絵・文=諸戸佑美©︎YUMIMOROTO
2018年11月06日主役か脇役かに関係なく、彼女の姿が気になって、ついつい目で追いかけてしまう――。そんな“心地の良い違和感”とでもいうような不思議な存在感を趣里は持っている。幼い頃からバレエに打ち込み、英国への留学も果たし、ケガでバレエの道を断念するも、その後、舞台、映像と着実に経験を積み女優としてのキャリアを培ってきたというプロフィールだけを見れば、“王道”、“正統”といった言葉で括りたくなるが、そんなお上品な枠組みには収まりきらない凄まじいまでの熱量と衝動をこの小さな身体に抱えている。まもなく公開の主演映画『生きてるだけで、愛。』の原作は劇作家で芥川賞作家の本谷有希子の同名小説。彼女に本谷作品の魅力を尋ねると「登場人物たちがちょっとエキセントリックなところもありますが、行く末が気になってしょうがないところ」との答えが…。改めて、彼女は出会うべくしてこの作品、寧子(やすこ)というヒロインに出会ったのだと実感させられた。恋人の津奈木(菅田将暉)と同棲して3年になる寧子だが、以前より鬱を抱え、家事もバイトもままならぬ生活を送っている。ひょんなことから津奈木の元カノの安堂(仲里依紗)を介し、渋々ながらもカフェバーで働き始めることになるのだが…。エキセントリックな主人公「他人とは思えなかった」時に理不尽な感情を津奈木にぶつけ、些細な人間関係に傷つき、断絶さえ感じてしまう寧子。確かにエキセントリックな一面が目立つが、趣里さんは生きづらさを抱えながら、それでも現代社会を生き抜こうとする寧子が「どうしても他人とは思えなかった」と明かす。「私自身、一番大きかったのはバレエをケガで断念した経験です。将来の夢が一日で消え去る絶望を感じて、どん底の時期でした。けど、それでも明日は来るんです。最悪の状況にいるのを自分でもわかりつつ、それでも向き合わなきゃいけない。だからこそ寧子を近い存在に感じたし、たとえば寧子がああ見えて、ものすごく気を遣ったり、色々なことを気にしているのが手に取るようにわかりました」だからこそ、演じるにあたって、寧子の行動原理や変化も自然と受け入れ、表現することが出来た。「彼女の日常を考えると、エキセントリックに見える部分もすごく自然な流れとして理解できたんです。全て、理由やきっかけがあった上でいま、彼女はこうなっているわけで、そこに歩み寄りつつ、自分の経験を思い出しながら演じて、すごくしっくりくる部分も多かったです。途中で安堂さんと会い、カフェバーで働き始めて寧子が変わっていくんですけど、まさに他人との関わり合いの中で人間は影響を受け、成長したり変化していくんだというのをしみじみと感じました。人との関りで自分のこともわかってくるし、周りからもらう空気感の大切さを改めて知りました」。様々な変化や過程を経た上でクライマックス、寧子は内に秘めた感情や衝動を思い切り爆発させるかのようにある行動に出るのだが、行動そのものの驚きもさることながら、心に突き刺さるのは彼女の表情!泣いているのか?笑っているのか?それとも、怒っているのか?混ざり合った感情が観る者の胸を締め付ける。「人間、哀しく切ないからこそ笑ってしまったりすることってありますよね?こういうとき、言葉でも思考でもない状態の中で、どうなっちゃうんだろう?と想像をしながら演じました」生きづらさや葛藤は「少しずつ目を外に向けること」で向き合う寧子の抱える生きづらさや葛藤を自身も含め、誰しもがどこかに内包しているものだと受け止めたという趣里さんだが、彼女自身はそうした感情とどのように向き合い、折り合いをつけるようになったのだろうか?「以前は本当に他人の目や評価を気にしてたんですよね。自意識も高くて『そんなの気にすることないよ』と近い人たちに言われるタイプでした。気にしいで『それじゃダメだ』と思いつつ『いや、でも…』となって、本当にめんどくさいなって自分でも思います(苦笑)。でもいまは、少しずつ目を外に向けることでその人にはその人の人生とか環境とかがあって、そうした違いを受け入れて、一緒に仕事したりするって面白いんだなって思えるようになりました。これは年齢を重ねたことで少しは俯瞰で見られるようになってきたということなんですかね?以前よりも他人に興味がわくようになりました。『この人、どんな人生を歩んできたんだろう?』って」話題作への出演「エンターテインメントにはすごい力がある」近年、舞台、映画、ドラマとジャンルを問わず話題作への出演が続く。もっと言えばドラマ「リバース」での嫉妬に燃える令嬢の狂気や「ブラックペアン」での看護師“ねこちゃん”など、彼女の演技そのものが大きな話題となり、注目を集めるようになってきた。「自分が知らないところで『ブラックペアン』がニュースになってたりして、『え? これ私?』みたいなことも多かったです(笑)。でも、昔から変わってないのは、エンターテインメントにはすごい力があるって信じていることです。私自身、舞台や映画を観て勇気が出たり、つらい感情を自分と重ねてそれでも頑張ろうって思えた経験が自分の中に残っているんです。そこで『自分もそんな風になれたら』と思ってここまでやってきたので、いまこうしてそういう声をいただけるというのは、少しはそれができていることなのかなという気持ちで嬉しいです」。(text:Naoki Kurozu/photo:You Ishii)■関連作品:生きてるだけで、愛。 2018年11月9日より新宿ピカデリーほか全国にて公開ⓒ 2018『生きてるだけで、愛。』製作委員会
2018年11月06日映画『生きてるだけで、愛。』(11月9日公開)の完成披露上映会が20日に都内で行われ、趣里、菅田将暉、仲里依紗、西田尚美、石橋静河、織田梨沙、関根光才監督が登場した。同作は、本谷有希子による芥川賞・三島賞候補作となった同名小説を実写映画化。過眠症で引きこもり状態な上に、自分をコントロールできず理不尽な感情にさいなまれる寧子(趣里)と、出版社でゴシップ記事の執筆に明け暮れるも、やりがいを感じられずに日々をやり過ごす津奈木(菅田)は同棲を続けているが、津奈木の元カノが現れ、2人の関係にも変化が訪れていく。撮影前に監督といろいろ話したという趣里。プライベートなことも含め「結構何でも話しちゃって」と明かすと、菅田から「それはどんな?」と尋ねられる。趣里が「ご想像にお任せする」と返したものの、菅田は「事務所が一緒だから何となくわかるわ」と納得していた。また、作中での関係について、菅田が「僕は、お別れするつもりで演じてました」と明かすと、会場からは「え〜!」とブーイング。ファンの反応に「お前ら、現場来たことねえだろうがよ〜!」と不満を見せた菅田だが、「(別れる前提)じゃないとできない抱擁とか、じゃないと使えない言葉だな、と思いながら使ってました。もっと長い時間が経ったらわからないけど、今は一緒にいるべきじゃない、と思って演じてました」と告白した。一方、趣里も「私も、もう別々の第一歩なのかなと思った」と同意。さらに「元カノが、安堂さん(仲)。そして次に寧子さん。その次は誰か、見てみたい怖さもありますね。すごいチョイスなんです」と、作中の津奈木のエキセントリックな彼女たちについて触れる。趣里の言葉に、真剣に考えるそぶりを見せた菅田は「別に俺の遍歴じゃない」と自己ツッコミしつつ、「夢があって、生き生きとしてる時に安堂さんと一緒にいて、現実に迎合している感じの時に寧子と一緒にいるって感じ」と津奈木について説明。しかし「僕らの一つの答えなので、皆さんには関係ないと思います」と、観客に解釈を委ねた。
2018年10月20日沢尻エリカ主演『猫は抱くもの』に、福士蒼汰主演『旅猫リポート』、さらに動物写真家・岩合光昭の初監督作『ねことじいちゃん』など、“猫映画”の公開ラッシュとなっている映画界。そんな中、秋の最新作には、猫好きにはたまらない(!?)キュートな“猫顔”女優が活躍する話題作が続々と公開される!■猫との2ショットが話題!無類の“猫好き”吉岡里帆がロックコメディに挑戦!吉岡里帆といえば、過去に実家で15匹もの猫を飼っていたというエピソードを持つほど、無類の“猫好き”で知られる女優のひとり。自身の公式Instagramで猫との2ショット写真をアップした際には「なんか似てる!」「同じ表情してる」と話題を集めた。まるで猫のような天然の癒しオーラを放つ彼女だが、最新作『音量を上げろタコ!なに歌ってんのか全然わかんねぇんだよ!!』では撮影の半年前から初挑戦となる歌唱とギターを特訓し、ロックコメディに挑戦!驚異の歌声をもつ世界的ロックスター・シン(阿部サダヲ)と出会う、声が小さすぎるストリートミュージシャン・ふうか役を演じている。シンが抱える秘密をふうかが知ったことにより、謎の組織から追われる羽目になる、というドタバタ劇。ほんわかした雰囲気とは裏腹に、“コメディエンヌ”としての才能を開花させている姿は必見となりそう。『音量を上げろタコ!なに歌ってんのか全然わかんねぇんだよ!!』は公開中。■圧倒的“小悪魔”感!玉城ティナがクールビューティなおねえさんキャラに雑誌「ViVi」の専属モデルを務め、ティーンから絶大な支持を集める玉城ティナ。小悪魔な雰囲気漂う切れ長の“猫目メイク”は、そのメイク方法が度々メディアで紹介されるほど10代の女子から憧れの的に。そんな玉城さんは、近年ではモデル業のみならず、女優業にも活動の幅を広げている。最新公開作は、お互いが“大好きすぎて、「好き」って言えない”こじらせまくりの凛(平野紫耀)と優羽(桜井日奈子)が織りなす、究極の“こじらせ”ラブを描いた『ういらぶ。』。玉城さんは優羽の親友で、優羽を溺愛し優しく見守るクールビューティ・暦に扮する。さらに来年には、岡崎京子の人気漫画を門脇麦主演で映画化する『チワワちゃん』への参加も決定(犬派に!?)。女優として着実に実力を重ねつつある彼女に、引き続き注目したい!『ういらぶ。』は11月9日(金)より全国にて公開。■クールな看護師“猫ちゃん”でブレイク!趣里、真っすぐすぎる繊細なヒロインを熱演“猫顔女優”の代表格といっても過言ではないのが、人気ドラマ「ブラックペアン」で“猫ちゃん”こと猫田を演じ、ブレイクを果たした注目の若手女優・趣里だ。同ドラマでは、「嵐」の二宮和也演じる天才外科医の右腕的存在で、無愛想&クールな看護師を好演し、一気に知名度を上げることに。SNSでも「クールな鋭い目に心を奪われた!」「いい味出してる」とたちまち話題を集めた。最新ドラマ「僕とシッポと神楽坂」では「嵐」の相葉雅紀と共演。先日の誕生日には、ドラマに登場する三毛猫・オギにそっくりなお花をプレゼントされていた。華奢で小柄なスタイルからは想像もつかない圧巻の演技力で圧倒させ、いま映画界からも熱視線を浴びる彼女が主演を務めた『生きてるだけで、愛。』が、11月9日(金)より公開となる。本作では、自分にも他人にもうそがつけず、真っすぐすぎる言動に走ってしまうヒロイン・寧子に扮する。刹那を懸命に生きる、不器用な男女2人のエモーショナルなラブストーリーとなる本作。愛することにも愛されることにも不器用で、関係が成就する前に自ら壊してしまうような寧子と、他人と距離を保つことで傷つきも傷つけもしないけれど、全てを諦めているような恋人・津奈木(菅田将暉)。劇中では、感情を爆発させ、津奈木と激しく衝突する場面も登場するなど、様々な表情を見せており、繊細な危うさと感情豊かな力強さを体現する。心揺さぶる熱演を見せつけた趣里さんに、今後も目が離せそうもない!『生きてるだけで、愛。』は11月9日(金)より全国にて公開。映画界のトレンドを席巻する“猫顔”女優たちの活躍を、ぜひスクリーンでチェックしてみて。(text:cinemacafe.net)■関連作品:音量を上げろタコ!なに歌ってんのか全然わかんねぇんだよ!! 2018年10月12日より全国にて公開ⓒ 2018「音量を上げろタコ!」製作委員会生きてるだけで、愛。 2018年11月9日より新宿ピカデリーほか全国にて公開ⓒ 2018『生きてるだけで、愛。』製作委員会ういらぶ。 2018年11月9日より全国にて公開(C)2018『ういらぶ。』製作委員会(C)星森ゆきも/小学館
2018年10月13日俳優の阿部サダヲと女優の吉岡里帆がパーソナリティを務める、ニッポン放送 『阿部サダヲと吉岡里帆のオールナイトニッポンGOLD 映画「音量を上げろタコ!なに歌ってんのか全然わかんねぇんだよ!!」スペシャル』が10月12日(22:00~)に放送される。阿部と吉岡は、同日に公開される映画『音量を上げろタコ!なに歌ってんのか全然わかんねぇんだよ!!』に出演している。同作は監督・脚本を三木聡が務めるオリジナル作品。驚異の歌声を持つロックスター・シン(阿部)だが、実は彼の歌声は、「声帯ドーピング」というタブーな方法によって作られたものだった。限界が近づく喉に焦るシンは、異様に声の小さなストリートミュージシャン・ふうか(吉岡)に出会う。番組では映画にちなんで、「音量を上げたら言えないここだけの話」を2人が暴露する他、映画の撮影秘話も交えてエピソードを披露する。また、メールテーマも「音量を上げて叫んでくれ!タコ!」と題し、阿部と吉岡の2人に「音量を上げて叫んでほしいこと」をリスナーから募集する。
2018年09月25日初の全曲クラシックアルバムをリリースした宮本笑里さん。その名も『classique』。11年目の挑戦は、初のオールクラシックの名曲アルバム。宮本笑里さんはニューアルバムのタイトルに、極めてシンプルに“クラシック”と付けた。というのも、実はこのアルバムは、宮本さん初の全曲クラシックアルバムだから。「わかりやすく“これはクラシックですよ”と、この名前にしました(笑)。意外に思われるかもしれないですが、まだ私はバイオリンの名曲を集めたアルバムを作ったことがなかったんです。それであえてこのタイトルに決めました」クラシックのみならず、J-POPや映画音楽、沖縄民謡まで、幅広く奏でてきた宮本さんの原点回帰、という意味合いのアルバムだろうか。昨年デビュー10周年を迎えたことも、その動機になったよう。「ありがたいことにクラシックの演奏以外にも様々な活動をさせていただいた10年間でした。弾いたことのないような楽曲にチャレンジすることで、自信もついてきたと感じています。では、さらに成長するにはどうする?と考えたとき、全曲クラシックのアルバムを残したいと思いました。とはいえ、どこか避けてきた部分もあったので、とても勇気の要ることでしたね。でも、いまやらなくちゃいけない!って」選ばれた18曲のバイオリンの名曲は、タイトルを見て、すぐにメロディが浮かぶというものではないけど、聴けば、あっ!この曲、と気づくような有名な曲がほとんど。クラシックのコアなファンでなくても、なじみやすく、楽しめる名曲ばかりだ。とくに宮本さんの代表曲ともいえるサラサーテの「ツィゴイネルワイゼン」やエルガーの「愛のあいさつ」など4曲を再録音している。「以前録音したときとは、年齢も人生経験も違うので、同じ曲を演奏しても、時間の積み重ねが音に反映されていると感じますね。とくに4年前に母親になり、いままで経験したことのない道を、日々勉強させてもらっているので、いい刺激をもらっていることもあるし、昔とは全然違う演奏になっています」また6曲の短い曲からなるバルトークの「ルーマニア民族舞曲」は、とりわけ思い出のある作品と言う。「幼いころ、五嶋みどりさんのCDで、この作品集を毎日のように聴いていました。舞曲なので華やかだけど、どこかあやしげでゾクゾクするような楽曲なんです。聴きながら、難しそうな曲だけど、なんか楽しいなって、一緒に踊っていました(笑)。そんな楽しい気持ちを、お子さんたちや大人の方にも感じてもらえたらすごく嬉しいですね」なお、レコーディングは宮本さんとピアニストのふたりで、ホールを3日間借り切って行われた。「普段はスタジオ録音が多いんですが、このスタイルははじめてでした。一発勝負のライブ録音なので、集中力や緊張感が必要で、普段とは違うレコーディングでしたけど、バイオリンの音そのものがスタジオとはまったく違う、ホールでしか出せない生音の響き。それは弾いていてすごく気持ち良かったですね」8th Album『classique』【初回生産限定盤CD+DVD】¥3,50018曲収録。DVDには最新MVやMay J.と共演した「My HeartWill Go On」などライブ映像も収録。【通常盤CD】¥3,000(SONY MUSIC)みやもと・えみり『smile』でCDデビューし、昨年10周年を迎えた。アルバムリリースツアーを8/16大阪・ザ・フェニックスホール、8/25愛知・宗次ホール、8/30東京・サントリーホールブルーローズで開催予定。衣裳協力・DHOLIC(DHOLIC LADIES+TEL:0120・989・002)※『anan』2018年8月1日号より。写真・土佐麻理子文・北條尚子(by anan編集部)
2018年08月02日本谷有希子の小説『生きてるだけで、愛。』が、主演に趣里、菅田将暉、田中哲司ら俳優陣を迎え映画化。2018年11月9日(金)より新宿ピカデリーほか全国ロードショーとなる。芥川賞・三島賞候補作を映画化原作は、本谷有希子の同名小説だ。芥川賞・三島賞候補作となった『生きてるだけで、愛。』で描かれるのは、自分の思いを言葉にして伝える術を持っていない1組の男女の物語。不器用な男女の愛の物語主人公の寧子(やすこ)は、過眠症で引きこもり気味なヒロイン。恋人の津奈木(つなき)と同棲しているが、自分の感情をコントロールできず、日々彼に理不尽な感情をぶつけてしまう。愛されることも愛することにも不器用な寧子をそばで見守る、津奈木。しかし、彼もまた別の感情を抱えていた。出版社でゴシップ記事の執筆に明け暮れる日々だが、仕事へのやりがいは感じていない。人間関係に何も期待をしていない津奈木は、寧子に対して怒りもなければ喧嘩をすることもない。そんな津奈木の態度に苛立ったり、時には涙を流して寄りかかってくる寧子。津奈木は寧子をただ黙って見守り、背後から抱きしめる日々を過ごしていた。趣里・菅田将暉が恋人役にヒロインを演じるのは、ドラマ「ブラックペアン」で看護婦・猫田麻里役を演じた、若手女優・趣里だ。恋人役の津奈木には、映画『銀魂』シリーズ『となりの怪物くん』『あゝ、荒野』と出演作が続く、俳優の菅田将暉が選ばれた。関根光才、長編監督デビュー作不器用な男女の愛と、不安、期待を切り取り、他者とのつながりをもとめる現代の若者たちのリアルに迫る『生きてるだけで、愛。』。監督は本作が長編監督デビューとなる関根光才だ。有名企業のCMや安室奈美恵、Mr.Childrenなど人気アーティストのミュージックビデオを手掛けてきたクリエイターが、初監督ならではの初々しい感性と、映像ディレクターで培った確かな技術力で、儚くも美しい愛を映像化する。映画に深みを与えているのは、世武裕子が歌う楽曲『1/5000』。「あわい、あまい、めまい」と韻を踏みながら紡がれていく独特な歌詞は、作詞家の御徒町凧と世武の共作で生み出されたものだ。主人公の寧子、津奈木の心情ともリンクする映画の世界観を表した楽曲となる。なお、映画『生きてるだけで、愛。』は、イギリス・ロンドンで開催される第26回レインダンス映画祭のコンペティション部門への出品が決定。同映画祭にてワールドプレミア上映されることが決まった。あらすじ生きてるだけで、ほんと疲れる。鬱が招く過眠症のせいで引きこもり状態の寧子と、出版社でゴシップ記事の執筆に明け暮れながら寧子との同棲を続けている津奈木。そこへ津奈木の元カノが現れたことから、寧子は外の世界と関わらざるを得なくなり、二人の関係にも変化が訪れるが……。【作品情報】映画『生きてるだけで、愛。』公開日:2018年11月9日(金)より新宿ピカデリーほか全国ロードショー出演:趣里、菅田将暉、田中哲司、西田尚美、松重豊、石橋静河、織田梨沙、仲里依紗監督:関根光才
2018年07月08日「ブラックペアン」でオペナース“猫ちゃん”を好演した注目女優・趣里が主演を務め、菅田将暉と共演する芥川賞作家・本谷有希子原作の『生きてるだけで、愛。』の公開日が、11月9日(金)に決定。待望のティザービジュアルと、初映像となる特報が解禁となった。■あらすじ生きてるだけで、ほんと疲れる。うつが招く過眠症のせいで、引きこもり状態の寧子(やすこ)と、出版社でゴシップ記事の執筆に明け暮れながら寧子との同棲を続けている津奈木(つなき)。そこへ津奈木の元カノが現れたことから、寧子は外の世界と関わらざるを得なくなり、2人の関係にも変化が訪れるが……。■不器用だけど、いまを生きる人々に送るラブストーリー解禁された特報では、主演を務める趣里さん演じる寧子と菅田さん演じる津奈木、恋人同士の2人が登場し、「多分、私たちが分かり合えたのなんて、ほんの一瞬ぐらい」という寧子の切ないナレーションで始まる。鮮やかで独特な色使いと、アンニュイながら確かな温かみを感じさせるテーマソングと相まって、不器用な男女の愛の不安と期待をかき立てる仕上がりになっている。自分をコントロールできない寧子は、日々、津奈木に理不尽な感情をぶつけるばかり。一方、仕事にやりがいを感じられず、人間関係にも期待しなくなった津奈木は、そんな寧子を静かにやり過ごし、怒りもしなければ喧嘩にすらならない。そんな態度がむしろ寧子を苛立たせるが、2人は互いに自分の思いを言葉にして伝える術を持っていなかった。映像では、涙を流し津奈木に寄り掛かる寧子や、絶叫して暴れる寧子を黙って背後から抱きしめる津奈木など、不器用で時にエキセントリックな2人の日常が映し出されている。■初監督ならではの、新鮮な演出とフィルムの映像が紡ぐ作品そんな本作でメガホンを取るのは、安室奈美恵、「Mr.Children」など人気アーティストのミュージックビデオを手掛け、数々の国際的なクリエイティブアワードで受賞経験を持つ関根光才。本作が長編監督デビュー作となり、初監督ならではの初々しい感性と、映像ディレクターとして培った確かなセンスで、儚くも熱い愛の美しさを映像化する。さらにフィルムの質感にこだわり、生身の人間に宿る心のなまめかしさとざらつきを16mmフィルムで映し出し、思わず目を引く圧巻の映像美を実現している。そして映画にさらなる深みを与えるのは、映画音楽作曲家・シンガーソングライターの世武裕子が歌う楽曲「1/5000」。特報映像でも耳に残る「あわい あまい めまい」と韻を踏みながら紡がれていく印象的な歌詞は、詩人で作詞家の御徒町凧と世武さんとの共作で生み出されたもの。寧子や津奈木の心情ともリンクする、映画の世界観を表現した渾身の歌詞とメロディは必聴だ。自分という存在を誰かにわかってほしい、他者とのつながりを求める現代の若者たちの心情をリアルに綴る、新たな傑作ラブストーリーがここに誕生した。『生きてるだけで、愛。』は11月9日(金)より全国にて公開。(text:cinemacafe.net)
2018年07月05日小柄な容姿はどこか頼りなさげにも見えるのに、ドラマや舞台で、思わず注視してしまうほどの大きな存在感を放つ、女優の趣里さん。ピュアさとミステリアスな雰囲気とが同居する“旬な女優”の素顔とは。ドラマ『ブラックペアン』で、二宮和也さん演じる主人公・渡海をサポートするオペ看(手術室看護師)の猫田を演じていた趣里さん。ドラマの無愛想でクールなキャラクターの印象が強いけれど、素顔のご本人は、朗らかによく笑い、どこか素朴さも感じさせる可愛らしい人。――猫田のイメージが強かっただけに、お会いして驚きました。趣里:よく言われます(笑)。『リバース』というドラマで、狂気的な妻の役をやった時には、ヤバい人だと思われていたりもして…。――それだけ、演技に違和感がないということです。猫田役も、かなり反響があったのでは?趣里:医療指導に来てくださっていたオペ看の方に、「猫田がいいねって言われて嬉しかった」とおっしゃっていただけたのは、とくに励みになりました。猫田は原作でもちょっと風変わりな人として描かれているんですが、ドラマではよりシャープな役にしたんです。ただ、それは自分だけのアイデアではなくて、第1話の福澤(克雄)監督に導いてもらったり、周りの共演者の方々のお芝居に反応するうちに出来上がった役柄です。――次に控えているのは、NYのアイルランド演劇祭で複数の賞を受賞して話題であり、問題作ともいわれる舞台『マクガワン・トリロジー』です。演出は、いま演劇界で注目を集めている小川絵梨子さん。趣里さんは、小川さんの舞台に出てみたかったとか。趣里:絵梨子さんの舞台を拝見すると、登場人物たちの気持ちに寄り添いながらも、ちゃんとエンターテインメントになっているんです。演劇をやるならば、一度はご一緒させていただきたいと思っていた演出家の方です。絵梨子さんはNYで演劇を学ばれていますが、私が最初に通った塩屋俊さんの「アクターズクリニック」という演劇の学校も海外の演技メソッドを取り入れていたので、どんな稽古場なのかも興味がありました。――実際に稽古が始まって、いかがですか?趣里:いまは、一緒に役をのんびりゆっくり探っていきましょうとおっしゃってくださっています。この人が、なぜこう動いたのか、なぜこんな言葉を発したのか…そういう部分をちゃんと見てくださっているんだなと感じます。――そもそも、以前から演劇には興味を持たれていたんですか。趣里:バレリーナを目指して海外留学していた16歳の頃、夏休みか何かで帰国した時に、岩松了さんの『シェイクスピア・ソナタ』という舞台にハマって6回も観に行ったんです。その後、ケガをしてバレエを断念せざるを得なくなって、これからどうやって生きていこうって悩んでいた時に、その時のことを思い出したんです。――岩松作品というと、ストーリーに明確な起承転結がなく、登場人物も単純なキャラクターではありませんよね。どこが当時の趣里さんに響いたんでしょう?趣里:ひと言では説明できないようないろいろな気持ちが、岩松さんのセリフではすごく詩的に書かれていて美しいなぁと思いました。バレエは、セリフをしゃべらないぶん、観ていて想像を掻き立てられるところがあるんですが、岩松さんの作品もそうなんです。観終わった後に、考える余韻を残してくれるのが好きです。――アクターズクリニックに入られたのはどんな経緯で?趣里:芝居に興味を持ち始めた時に勧められて受けた演技レッスンが全然馴染めなかったんです。やはり私には無理だったのかなって思っていた時に、勧められたのがそこでした。当時の私は、いまよりもコンプレックスを抱えていたんですが、塩屋さんが「自分のままでやればいいんだよ」と言ってくださって、楽になったし、芝居が面白くなって、もっと学びたいと思うようになりました。――コンプレックス…とは?趣里:自分という人間が何者なのか、わからなくなっていた時期があったんです。それまではバレエがあって、そこに向かっていけばよかったけれど、ケガをしてやめなきゃいけなくなった時に、自分には何にもないなって思いました。当時のことは、正直、あまり覚えていないくらいです。でもそこから、いままで接してこなかったようなたくさんの人と出会って、予備校に通って、大学受験して、だんだん日常を取り戻していった時、やはり自分は表現することが好きなんだなって思ったんです。――そしていま、築き上げてきたキャリアが評価されてきています。趣里:そう言ってくださるのは嬉しいですけれど、自分としてはまだまだです。私は、性格的に自分は自分だからって強く思えないタイプなんです。こう見えてよく悩むし、ビビリだし…。ただ、頑張ろうっていう気持ちはあって、いっつも揺れています。でも最近は、そんな自分でもいいのかなって思えるようになってきました。誰にでも悩みはありますし、私はそういう方々に少しでも寄り添えるような人になれたらなと思っています。――人に寄り添おうとする姿勢は、役作りにも表れている気がします。どんな癖のある役も、ステレオタイプにせずに、心の襞を掬い取ろうとされているように見えて…。趣里:そうありたいですよね。塩屋さんの学校のレッスンで、シーンに描かれている前に、その人は何をしていたのか、その直後に何をするのかを感じ取る、というようなことをやっていましたから、その経験が生かされているのかもしれないですね。なおかつ、役を自分に引き寄せて考えたり、重ね合わせたりする作業が好きなんです。――演じている時は、役に入り込んでしまうタイプですか?趣里:そんなことはないと思います。ただ、少し前に撮っていた『生きてるだけで、愛。』という映画で、精神的に不安定な女の子を演じていたんですが、どうも監督は私のことを本当にそういう子だと思っていたみたいです。これからプロモーションが始まるので、その誤解を少しずつ取り払っていかないと、と思っているんです。――ちなみに、趣里さん自身は、自分はどんな人だと思います?趣里:いろいろな面がありすぎて…。いまでもたまに、自分の気持ちに振り回されたり、知らない感情が芽生えてくることがあって、驚くことがあります。27歳になって、少しは落ち着いてきましたけれど、まだまだ気持ちは忙しいですね。――どうしようもない感情に振り回されている時は、誰かに吐き出したりするんですか。趣里:家族や友達、親しい人には言うことはあります。ただ、基本的にはあまり出さないタイプです。(マネージャーさんから「周りに気を使って、感情を自分の中に収めちゃうことが多いんです」とのこと)…そうかもしれません。――あまりイメージにないんですが、女子会とか、されます?趣里:まったく無縁と言っていいくらいです。たまに仲良くなったヘアメイクさんと話が盛り上がって、「今度女子会しましょう」って言っちゃうんですけれど、後になって、見栄を張ってしまったと反省するんです。“女子会”って口にしてみたいだけなんです。――パンケーキとか、かき氷とか、食べに行こう、みたいなことも?趣里:どちらも好きなんですけれど、ひとりで行っちゃうんです。回転寿司も焼き肉も。ディズニーランドも…たぶんひとりで行けちゃう。仲がいい友達も少ないです。――これまで、癖のある役が多いですけれど、キラキラした恋愛ドラマや映画に出てみたいというような願望はありますか?趣里:いわゆる壁ドンとかです…よね。以前、昼ドラで私が三宅健さんにやったこととか、妄想シーンのなかでならやったことがあるんですが…。これまでやった役がどれもこじらせすぎていて、まったく想像ができないです。しっとりした大人の恋愛を描いた作品には挑戦してみたいという気持ちはあるんですけれど。思春期の甘酸っぱい恋愛は…(King & Princeが表紙のアンアンを見ながら)こういう方々がやってこそ…ですよね。そろそろ、子持ちの役が来ておかしくない年齢ですし。――これまで憧れた男性の方とかいらっしゃいますか?趣里:(しばらく考えていると、マネージャーさんから「織田信成さんじゃない?」との助言)…そう!体を動かしていたのでスポーツ選手が好きだったんです。とくにフィギュアが好きで、織田さんの演技の膝の柔らかさが好きでした。中学生の頃だったか、夢に織田さんが出てきたんですが、夢で…付き合ってたんです(笑)。周りからは大爆笑されましたけど。――では、月並みですが、好きな男性のタイプなんて…?趣里:あまりされたことのない質問で、逆にちょっと嬉しい。でも最近、だんだんわからなくなってきちゃってます。ただ、裏方の方々が必死に走り回っている姿にはトキメキます。出演する『マクガワン・トリロジー』じゃないですが、この世の中、やっぱり笑いって必要ですよね。主人公・マクガワンの人生は、辛いけれどちょっと笑えたりもする。どんなに辛いことがあっても、それをユーモアに変えられる人は素敵だなと思います。しゅり1990年9月21日生まれ。東京都出身。2011年デビュー。‘16年のNHK連続テレビ小説『とと姉ちゃん』で注目を集め、‘17年に出演したドラマ『リバース』、先日最終回を迎えたばかりの『ブラックペアン』への出演が話題に。主演映画『生きてるだけで、愛。』は秋に公開予定。ブラウス¥43,000スカート¥25,000(共にカオス/カオス表参道店TEL:03・6432・9277)シューズ¥75,000(トリッカーズ/バーニッシュTEL:03・3468・0152)イヤリング¥18,500(ラナスワンズ/ススプレスTEL:03・6821・739)パールリング¥12,000シルバーリング¥27,000(共にエテTEL:0120・10・6616)※『anan』2018年7月4日号より。写真・小笠原真紀スタイリスト・中井綾子(crepe)ヘア&メイク・鈴木節子(資生堂トップヘア&メーキャップアーティスト)インタビュー、文・望月リサ
2018年06月27日「キャ~ッ!このかき氷、私の顔より大きい?テンションが上がっちゃいます(笑)」 撮影で訪れた「和 kitchen かんな」のかき氷を前に、そう話すのはドラマ『ブラックペアン』(TBS系・日曜21時~)で、クールで優秀な看護師・猫田麻里を演じる趣里(27)。視聴者から「渡海先生(二宮和也)が“猫ちゃん”と呼ぶ看護師が気になる!」と注目されている。 私生活ではカフェ巡りが趣味。かき氷が大好物で、自宅にかき氷機を置くほど。 「ふだんはインドア派なんですけど、おいしいかき氷屋さんがあると聞いて、名古屋まで日帰りで出かけたことも。お店の人とも仲よくなって(笑)」(趣里・以下同) こぼれる笑みは、ドラマの印象と全然違う!人見知りしない性格で、人との距離を縮めるのもお得意のよう。どうやら“猫”というより犬系? 「どうなんでしょう……。友達からは、男っぽいとか、サバサバしていると言われることが多いです。自分自身も女子っぽいところがないなあって……」 今年は秋に主演映画が控えるほか、6月末には出演舞台『マクガワン・トリロジー』も。 「舞台はお客さんの生の反応がたまらなく好きです。でも、ドラマを見て“猫ちゃん”って呼んでいただき、顔を覚えていただけるのも、とってもうれしい。私自身がエンタテインメント作品からもらった感動を届けたいと思って、20歳からこのお仕事をしてきました。その目標に近づけているのならうれしいです」
2018年05月27日話題になっている嵐・二宮和也(34)主演の医療ドラマ「ブラックペアン」(TBS系)。ドラマで注目を集めているのが、二宮演じる天才外科医・渡海征司郎をサポートするクールな看護師「ねこちゃん」こと猫田麻里。演じるのは、女優の趣里(27)だ。 「すでに知られた話ですが、父親は俳優の水谷豊さんで母親は元キャンディーズで女優の伊藤蘭さんという超サラブレッド。とても家族仲がいいそうで、趣里さんにインタビューで両親のことを聞くと嬉しそうに話してくれました」(芸能記者) 趣里は11年に放送された「3年B組金八先生ファイナル直前同窓会スペシャル・ファイナル」(TBS系)で女優デビュー。13年公開の「おとぎ話みたい」で映画初主演をつとめ、映像作品をこなしながら数々の舞台作品に出演してきた。 そして、昨年4月期放送のドラマ「リバース」(TBS系)では“不倫夫を監禁してしまうエキセントリックな妻役”を演じた。 「高校時代は英国にバレエ留学してバレリーナを目指していましたが、挫折。やりたいことが見つからず、そんなとき女優を目指すことに。しかし“親の七光”を良しとせず抵抗し、演技学校に通うことを決意。そこで改めて、女優という仕事の魅力にハマったそうです。1年ほど前までは、所属事務所も両親の名前を出すことを敬遠していました。しかし最近は女優として開花したことが認められてきたこともあり、両親の名前もトークも解禁したようです」(テレビ局関係者) 近い将来、親子3人での共演が実現する可能性もありそうだ。
2018年05月07日アイドルグループ・嵐の松本潤が出演する明治「きのこの山」「たけのこの里」新CMが放送されることが28日、わかった。新CM「きのこの山・たけのこの里 国民総選挙2018演説」編は28日より全国で放送される。発売以来長年愛され続けている「きのこの山」と「たけのこの里」だが、その歴史は戦いの歴史でもあった。約38年間にわたり「きのこ派」「たけのこ派」による戦いが勃発していたが、今回は決着をつけるべく、国民総選挙という公式な場で民意を問う。CMでは、松本が総選挙委員長を演じ、「国民の国民に寄る国民のための総選挙なんです!」と投票を呼びかける。凛々しいスーツ姿でリラックスしながら撮影に登場した松本だが、本番になると一瞬で総選挙委員長モードに。戦いの激しさを訴えると、その熱量に「きのこ党」「たけのこ党」、新党「どっちも党」のメンバーもヒートアップしていく。テイクを重ねるごとに熱を帯びていく松本の口調だが、監督から「もう少し尺短めで!」とお願いされると、「え!? 良かったと思うけど!」と思わず笑ってしまう一幕もあった。今回の戦いに、松本は「想像つかないですね。2001年の総選挙ではたけのこの里が買ったということなので、きのこ党にも頑張ってもらいたいと思いますが、『どっちも党』がどのくらい票を伸ばすか気になりますね」と語る。自身がどちら派かについては「私の立場からは選べない」と表明し、「個人的に好きなのはあるんですが……」と口ごもり、「それぞれの良さがあるし『どっちも党』って人もいる のかな? わからないですね!(笑) どうなるか乞うご期待!」と全てを尊重する様子を見せた。
2018年02月28日現在放送中のドラマ「リバース」(TBS系)。同作中、狂気的な演技で注目されているのが女優の趣里(26)だ。 趣里が熱演するのは、三浦貴大(31)演じる議員秘書の妻役。不倫が発覚した夫の携帯に電話をかけ続けたかと思えば、ゴミ袋をドアの高さまで積み上げることも。そんな“暴走ぶり”で、視聴者を震え上がらせている。 三浦といえば三浦友和(65)と山口百恵さん(58)を両親に持つことで知られているが、趣里も三浦に負けず劣らずの芸能界の“サラブレッド”。父は「相棒」シリーズで主演の水谷豊(64)、母は元キャンディーズで女優の伊藤蘭(62)だ。 しかし過去のインタビュー記事などを振り返っても、両親についてはいっさい触れられていない。 「周囲が両親の話題に触れることをNGにしているそうです。世間的に親の七光という印象を植え付けたくないのかもしれませんが、趣里本人は聞けば普通に家族のことを話してくれます。英国にバレエ留学したもののケガで断念するなど、苦労もしてきました。さらにはもともとの育ちの良さからくる素直さと性格の良さもあって、業界内での評判はとてもいいですね」(インタビューしたことがある記者) 趣里の両親は同じ事務所に所属しているが、趣里は菅田将暉(24)や佐々木希(29)らを抱える「トップコート」に所属している。12年から昨年までは舞台を中心に仕事に打ち込み、女優として開花。そしてここに来て、テレビや映画の映像作品に力を入れている。 そんな趣里、インタビューではあまり恋愛に興味がなく結婚願望もないと明かしているのだが……。 「彼女は4年前に俳優男性との交際が報じられていました。しかしその彼氏が寝坊で公演を中止させてしまい、事務所退社へと追い込まれてしまいました。そのときのことがトラウマになっているようで、なかなか彼氏を作る気にならないようです」(映画業界関係者) しばらくは父も安心か?
2017年06月09日日本文学への憧れとリスペクトを込め、シス・カンパニーと劇作家・北村想がオリジナル戯曲でタッグを組む「日本文学シアター」、待望の第4弾『黒塚家の娘』が、風間俊介、趣里、高橋克実、渡辺えりの出演で、 明日5月12日(金)に初日を迎える。舞台『黒塚家の娘』チケット情報これまで太宰治、夏目漱石、長谷川伸ら近代文学の巨星たちの名作をモチーフに、北村想独特の感性と言葉のマジックで新機軸に挑んできた人気シリーズ。今回はこれまでの近代文学から一気にさかのぼり、「安達ケ原の鬼婆伝説」が由来の能「黒塚」がモチーフ。極限まで削ぎ落とされた舞台空間で無限大の表現を可能にした能の世界。その世界観に敬意と憧れを抱く北村想が、般若の面に人間の哀しさと恐ろしさを映し出す謡曲「黒塚」からインスピレーションを得て戯曲を書き下ろした。物語の舞台は現代、祈祷する山伏ならぬ、「聖書」の教えを説く「悩める若き牧師」が登場。とある理由から傷心を抱え放浪の旅へと出たところ、霧深い森に迷い込んでしまう。そして、森の奥で出会った謎めいた母娘が暮らす屋敷で一夜を過ごすことに。休もうとする彼の前には、「開けてはならない」という禁忌の扉が。 そこに、後を追ってきた盲目の先輩牧師が現れて……。初日を明日に控え、趣里「最初に台本をいただいたとき、面白くて一気に読んでしまいました。そのとき感じたワクワク感や切なさの感覚は、今も変わっていません。この作品は、宗教や哲学を描いていて、男女の理解し合えない関係や女性の幸せについて考えさせられるところも多いのですが、どこかポップで決して重たくならないところが素敵です」、高橋「最初は、哲学や宗教論が出てくるし、おいおい大丈夫か?と心配だったんですが、実際は、宣伝写真のイメージとは違って、こんなに笑うシーンがあっていいのか、と思うほど。4人だけの出演者なのに稽古場が本当に濃くて楽しくて……」、渡辺「この作品は、どこか昔のアングラっぽい遊びの精神があって、不条理の匂いもする小劇場っぽい芝居です。それを、風間さんや趣里ちゃんのような若い方や、やはり小劇場出身の高橋さんとご一緒できることが、とっても嬉しいです」とそれぞれに意気込みを語った。演出は、前3作から続き寺十吾が続投。個性ぶつかり合う4人の俳優たちとの充実のスタッフワークが今回も楽しみのひとつに。公演は5月12日(金)から6月11日(日)まで東京・シアタートラムにて。
2017年05月11日タレントの加藤紗里が19日、今年初めて自身のブログを更新し、売名疑惑を否定。また、俳優の袴田吉彦との不倫を暴露したグラビアアイドルは自分ではないと主張した。加藤は「2017ねん、最近の売名行為への紗里への文句につきまして~~~。の件」というタイトルで更新し、「紗里、もしもの時のための花嫁修行のために2017年はブログ辞めようと思ってたんだけど」と約3週間更新しなかった理由を説明。続けて、「ブス!またお前、売名行為やってるだろ!!!!」といったコメントが寄せられていることを報告し、「1つだけ言っていい?紗里は生まれてこのかた1秒も、売名行為なんてしたことないから~~」と疑惑を否定した。そして、「しかも、『やってるだろ?』って言われても、、、なんのことか全く身に覚えがございません。。。。」と再び訴え、「もしかしてだけど、もしかしてだけど、バイキングでやってた、これ~~~???」と、袴田吉彦との不倫を暴露したグラビアアイドルについて報じたニュース記事を添付。 「もぉ~~これ紗里じゃないから~~」と自分ではないと主張した。さらに、「しかも、これってガチの売名目的の炎上のやつじゃん!?コワーーーーイがたぶる…」と加藤。「そんな感じで、紗里はこれ全く関係ないから紗里に文句言わないで~~~」と呼びかけ、「逆に関係ないのにいきなり文句言われて、紗里がプンプン丸だよぉ」と怒りを示した。
2017年01月19日「なばなの里イルミネーション」が2016年10月15日(土)から2017年5月7日(日)まで開催。壮大なスケールと高いクオリティで贈る「なばなの里イルミネーション」。今回のテーマを「大地」と設定し、世界四大大陸の秘境を始め、日本が世界に誇る絶景など5つの情景を世界最高峰のプログラミング技術により演出する。見る人すべてを圧倒する壮大なテーマを表現するために、なばなの里史上最大の高さ約30m 、横幅約155mという超巨大スケールの大パノラマのイルミネーションを作成。最新LEDにより移りゆく壮大な景観をより鮮やかに、繊細かつダイナミックな臨場感あふれる演出で表現する。アメリカ大陸 モニュメントバレー(Monument Valley)アメリカの原風景、大西部のロマンを彷彿させる絶景「モニュメントバレー」。先住民族が聖地と呼んだ神秘の荒野が広がる大地に、雄大な光景が広がる荘厳な姿の美しさは格別だ。南極大陸(Antarctica)地球最後の秘境「南極大陸」。何万年もの間、融けることなく碧く美しく輝く巨大な氷河や氷山、極地に生きる野生動物のペンギンやクジラのドラマティックな姿は、息を呑む美しさだ。アフリカ大陸(the African Continent)壮大な大自然の光景が広がるアフリカ。黄金に輝く太陽に照らされ、キリンやゾウなどの様々な野生動物達の命あふれる力強いシルエットがオアシスの水辺に映る。アフリカを象徴する木「バオバブ」など、サバンナに生きる野生動物や大自然を舞台に、雄大に広がる情景が浮かび上がる。ユーラシア大陸 / プリトヴィツェ湖群国立公園(Eurasia / Plitvice Lakes National Park)世界遺産「プリトヴィツェ湖群国立公園」がモチーフ。大小いくつもの階段状に点在するエメラルドグリーンの湖と滝が織りなす情景は、奇跡のような景観を生み出している。棚田("TANADA" Japanese Rice Terraces)千枚田とも呼ばれる棚田の風景は、日本が持つ美しい原風景。日本を代表する懐かしの風景であり、四季の移ろいの中で、そして、一日の中でさえ、さまざまに表情を変える情景は格別だ。それだけでは終わらない、イルミネーション人気スポット100mの光のトンネル(Brilliant autumn leaves)日本の四季「秋」をイメージ。新緑深まる緑から赤へ幻想的に色変わりしていく。トンネル内を見渡せば、まるで真っ赤な秋の紅葉に囲まれたような幻想的な感覚に。3色のLEDの絶妙なバランスで、日本らしい優しい鮮やかな色合いを演出。若草色~緑~蜜柑色~柿色~橙色~朱色~赤~茜色~深紅などがゆっくりと移り変わる様子が「秋」の情景を思わせる。200m 光のトンネル(アーチングイルミネーション 華回廊)「なばなの里イルミネーション」の代名詞とも言える200mの光のトンネル。可愛い花びらを模った「暖かなあかり」を基調とした白熱電球で全長約200mの「光のトンネル」がつくられています。あえて白熱電球にこだわりぬいて装飾するトンネルは、「なばなの里」のイルミネーションへの信念だ。【概要】なばなの里 イルミネーション期間:2016年10月15日(土)〜2017年5月7日(日)開催場所:なばなの里 里全体点灯時間:17:00(日没時間等により変動あり)〜営業時間終了営業時間:9:00~21:00、平日及び、年末年始(12/31、1/1)※12/28~30、3/1~5/7は除く9:00~22:00、土休日及び、繁忙時期(12/28~30、3/1~5/7)※12/31、1/1は除く料金:入村時に「なばなクーポン」2,300円購入が必要(なばなの里内で使える金券1,000円分付)※小学生以上なばなの里所在地:三重県桑名市長島町駒江漆畑270お問合せ窓口 TEL:0594-41-0787
2016年11月05日三重県 なばなの里で、毎年恒例となった「なばなの里イルミネーション」が開催されます。今年は2016年10月15日(土) ~2017年5月7日(日)までの205日間。昨年よりも長い期間楽しめるようになりました。毎年変わるテーマエリアの今回のテーマは「大地」(だいち)。自然が作る雄大で美しい景観や情景の移ろいを、国内最大級のスケールと、世界最高峰のプログラミング技術により色鮮やかに、表現力豊かに演出します。世界四大陸の秘境や絶景といった美しい映像は必見ですよ。なばなの里史上最大の、高さ約30m、横幅約155mという超巨大スケールの大パノラマのイルミネーションの詳細をチェックしましょう!四大陸と日本の絶景を、大迫力のスケールで体感!本物の電球がもつ美しい「輝き」や「あかり」にこだわっているなばなの里のイルミネーション。映像を投影するようなプロジェクションマッピングは一切使用せず、電球やLEDだけを使用して、美しい輝きの「本物力」を追求しています。今年見られる5つのシーンを見ていきましょう。●アメリカ大陸 モニュメントバレー Monument Valleyアメリカの原風景、大西部のロマンを彷彿させる絶景「モニュメントバレー」がモチーフ。先住民族が聖地と呼んだ神秘の荒野が広がる大地に、雄大な光景が広がる荘厳な姿の美しさは格別です。茶褐色の地層の大地は、2億7千万年の地球の歴史と大自然の驚異を感じ、心奪われる世界観を様々なシーンで表現しています。世界一美しい朝日とも言われる夜明けから、大自然の躍動感あふれる雄大なエネルギーに満ちたスケール感を演出する感動のシーンの連続です。●南極大陸 Antarctica地球最後の秘境「南極大陸」。何万年もの間、融けることなく碧く美しく輝く巨大な氷河や氷山。極地に生きる野生動物のペンギンやクジラのドラマティックな姿は興奮と歓喜を巻き起こします。澄んだ空気の中、360度どこまでも広がる満天の星空の大パノラマや、天空に光が織りなすオーロラの出現などワクワクがいっぱいです。白い大陸に広がる、見たこともない神秘的な美しさが印象的です。●アフリカ大陸 the African Continent壮大な大自然の光景が広がる、母なる大地アフリカ。黄金に輝く太陽に照らされ、キリンやゾウなどの様々な野生動物達の命あふれる力強いシルエットがオアシスの水辺に映ります。アフリカを象徴する木「バオバブ」など、サバンナに生きる野生動物や大自然を舞台に、雄大に広がる情景からは、圧倒的なスケールで世界の広さや神秘を実感できます。●ユーラシア大陸 プリトヴィツェ湖群国立公園 Eurasia / Plitvice Lakes National Park「世界で最も美しい滝がある場所」として知られている世界遺産「プリトヴィツェ湖群国立公園」がモチーフ。大小いくつもの階段状に点在するエメラルドグリーンの湖と滝が織りなす情景は、奇跡のような景観を生み出しています。豊かな自然と、野生動物が力強く息づく楽園からは、鳥たちのさえずりが聞こえ、豊かな自然が満ちる躍動的な光景が演出されます。見どころは、秋になり葉がいろづき始め、鮮やかさを増していく情景。世界でも有数の紅葉スポットの錦秋の絶景。四季があるが故の大自然がつくり出す色彩美で、生命の息吹をも感じます。●棚田(日本) "TANADA" Japanese Rice Terraces千枚田とも呼ばれる棚田の風景は、日本が持つ美しい原風景として親しまれています。日本を代表する懐かしの風景であり、日本人が世界に誇る絶景です。棚田の水面に青空、白い雲が映り込み、山々に生命力を感じる季節をゆたかな色彩で表現しています。夕焼けで鏡のように輝き、茜色に染まる感動の瞬間は叙情的で懐かしい情景で、また、美しい満月の光が、夜の棚田を照らし、ホタルの幽玄な光が舞う演出などもみどころです。なばなの里といえばこれ!「光のトンネル」が今年は2つ登場!●100mの光のトンネル100m road 「Brilliant autumn leaves」今年新登場するイルミネーションのテーマは「秋」。 日本人の繊細な美意識や美の心を演出しています。新緑深まる緑から赤へと、幻想的に色が変わっていきます。三色のLED(赤・橙・緑)の微妙な調光バランスにより、日本らしい繊細な色や、優しい鮮やかな色で、「和」を演出しています。●200m 光のトンネル (アーチングイルミネーション 華回廊) 200m「Brilliant road」『なばなの里イルミネーション』を一躍有名にした 200mの「光のトンネル」。なばなの里ならではの‘可愛い花びら ’を模った「暖かなあかり」を基調とした白熱電球で全長約 200mの「光のトンネル」がつくられています。あえて白熱電球にこだわりぬいて装飾する トンネルは 、 「なばなの里」のイルミネーションへの信念です。まだまだある、ロマンチックな光のスポット!●なばなの里イルミネーション シンボルツリー ツインツリーなばなの里のチャペル前にある2本のシンボルツリー。このツリーは、日本経済新聞が発行する「NIKKEIプラス1」何でもランキング「クリスマスツリーの名所に行こう」(2015.1.21付)において第1位を獲得した注目度の高いイルミネーションです。美しくツリーが見られるように、LED電球が枝先まで装飾され、ボリューム感のある華やかなイルミネーションとなっています。高さ約20mを超える天然木(ヒマラヤスギ)は、見事な枝ぶりで存在感ばつぐん。連日、チャペルの鐘の音を合図に点灯し、「なばなの里」で一番の人々が集う場所です。クリスタルホワイトに彩られた、ゴージャスで気品のあるツリーと、大人の色使いのパステルブルーに見立てた優雅なツリーは、人気のフォトスポットになること間違いなしですね。●国内最大級 水上イルミネーション 「光の大河」優美で繊細な木曽三川の雄大な姿を演出している水上イルミネーション「光の大河」。自然豊かな渓流からダイナミックに流れる滝の様子や、川の流れの美しさを表現した躍動感あふれる演出が魅力です。 約10分間のプログラム中には、四季の移ろいや神秘の自然現象などのシーンを多彩に演出しています。心癒されるBGMと輝く光につつまれた美しい川は必見です。圧倒的なスケールとクオリティを誇る「なばなの里」イルミネーションで素敵な時間を過ごしましょう。■スポット詳細施設名:なばなの里イベント名称:なばなの里 イルミネーション開催期間:2016年10/15(土)~2017年5/7(日)開催場所:なばなの里点灯時間:17:00頃(日没時間等により変動有り) ~営業時間終了まで営業時間:平日、および年末年始(12/31、1/1)(※12/28~30、3/1~5/7は除く)…9時~21時 土日祝、および繁忙時期(12/28~30、3/1~5/7)(※12/31、1/1は除く)…9時~22時料金:入村時に「なばなクーポン」2,300 円購入が必要。(小学生以上)(なばなの里内で使える金券 1,000 円分付)住所:三重県桑名市長島町駒江漆畑 270 番地お問い合わせ0594-41-0787公式webサイト:アクセス:公共交通機関 / 近鉄名古屋線 近鉄長島駅より「なばなの里」行き直通バスにて約10分(桑名便は一部の便は除いて期間中運休)お 車 / 伊勢湾岸自動車道 「湾岸長島 IC」より、約10分※週末やシーズンは混雑します。平日のおでかけ、近鉄長島駅から直通バスの利用をおすすめします。※特定日はナガシマリゾート大駐車場より無料送迎バスを運行(無料パーク&無料バスライド)を実施しています。
2016年10月22日月刊「根本宗子」を主宰する根本宗子がミュージシャンとコラボレーションする企画の第2弾として、4人組のロックバンド「おとぎ話」との『ねもしゅーのおとぎ話ファンファーレサーカス』が上演される。「おとぎ話」の楽曲が生演奏されるなか、趣里、蒼波純というふたりの若き女優をダブル主演に迎えて綴られるのは、まさにファンタジックな世界。小劇場でエンターテインメントを見せてくれる根本宗子が、今作で目論むものは?ねもしゅーのおとぎ話ファンファーレサーカス チケット情報第2弾のコラボ演劇を創作にするにあたって、根本がまず考えたのは、「せっかく『おとぎ話』というバンド名のミュージシャンと一緒にやるのだから、ちょっと飛んだ話をやろう」ということだった。そこでオファーしたのがふたりの女優。「おとぎ話」のPVにも出演している趣里と、根本が脚本と一部監督も務めた配信ドラマ『女子の事件は大抵、トイレで起こるのだ。』で主演した蒼波純である。そして、趣里におとぎ話のなかのサーカス団一の踊り子役を、蒼波にそのおとぎ話の本の世界に入っていく役を与えた。「作品も役柄もここ2、3年で振り幅が広がっている趣里ちゃんにおとぎ話の世界を引っ張っていってもらい、14歳にして鋭い観察眼を持っている純ちゃんに、その世界と闘ってもらいたいなと思ったんです。基本的にいつも私が書きたいと思っているのは人が対立する話。正義と正義が闘っている様を、これまでは、家やバイト先を舞台に書いてきたんですけど、今回はそれがおとぎ話の世界でおこるだけで、台詞のやりとりに込めるものは同じなんです(笑)」。趣里は、根本の作品の魅力を「描かれていることは緻密でリアリティがあるのに、舞台としての見せ方の完成度が高い」ところにあると語り、「踊り子として振り切った芝居をしながらも、相手とちゃんと会話したい」と意気込む。これが初舞台となる蒼波も、「ファンタジーなのに、現実にでもあるような会話があるところが好きです。台詞も歌も大変だけど楽しい」と意欲的だ。これまでも、舞台にはエンターテインメント性が必要と、リアルの中にもファンタジーを描いてきた根本。「私の作品はよく“リアル女子を切り取る”っていうふうに書かれるんですけど、これを観ればその評はちょっと違うことがわかってもらえるかなと。小劇場を観たことのない人、苦手な人にこそ、観てもらいたいです」。リアル女子の現場から飛び出し、ファンタジー世界を舞台に描く今作。根本演劇の面白さがあふれるはずだ。公演は2月11日(木・祝)から14日(日)まで東京・新宿FACEにて上演。チケット発売中。取材・文:大内弓子
2016年02月03日(画像は里田まいオフィシャルブログ「里田まいの里田米」より)里田まい、ニューヨークで奮闘中今世界で最も活躍している日本人の1人が、田中将大投手でしょう。現在MLBニューヨークヤンキースで大活躍中の彼は、アイドル好きなことでも有名で、2012年にアイドル「カントリー娘。」の里田まいさんと結婚したことが話題になりました。田中投手を虜にした里田まいさんは、可愛らしい外見と天然キャラで、日本のお茶の間を楽しませてくれていましたが、現在は夫の田中投手についてニューヨークで生活しています。彼女のオフィシャルブログ「里田まいの里田米」では、慣れない生活に奮闘する彼女の様子がつづられています。洗練されたニューヨーク・ファッション引っ越し当初は言葉の壁もあり、なかなか外出もままならなかった彼女ですが、4月19日のブログでは、1人でタイムズスクエアにある牛角へ行ってきたと報告しています。アップされている写真では、スリーブレスの白のトップスに、ちらりと胸元に除くネックレスで、ラフな中にも洗練を感じさせるニューヨーク・ファッションを公開しています。同ブログを見ると、彼女がニューヨーク生活で頼りにしているのは、ブログ読者からのニューヨーク情報。様々な人が、彼女のためにコメントを寄せています。華やかな暮らしをアピールするのではなく、外国生活に四苦八苦しながら、等身大の生活をブログにアップする彼女。彼女の気取らないピュアな魅力は、ニューヨークでも健在のようです。【参考リンク】▼里田まいオフィシャルブログ「里田まいの里田米」
2014年04月24日お菓子メーカーの明治は、「きのこの山」、「たけのこ里」、「きのこの山やきいも味」を対象にした「きのこの山・たけのこの里×スーパーマリオプレゼントキャンぺーン」を開始した。キャンペーン期間は2013年3月28日17時まで。同キャンペーンは、1985年の発売以降、全世界で2億8,356万本以上を売り上げ、12月にも新作が発表されるゲームソフト「スーパーマリオ」シリーズと、1970年代から親しまれている同社のロングセラー商品「きのこの山・たけのこの里」とのコラボ企画。対象商品のパッケージ中面に印字されているシリアルナンバーを、応募ポイント数に応じてキャンペーンサイト内で入力し応募すると、当選がその場でわかるインスタントウィン形式となっている。当選者数は合計3,000名。応募ポイント数に応じて「ニンテンドー3DSLL(ホワイト)」やニンテンドー3DS用ソフト「Newスーパーマリオブラザーズ2」、スーパーマリオとコラボレーションしたパッケージがそのままデザインされた「ニンテンドー3DSオリジナルポーチ」、「QUOカード」などが当たる。なお1つのシリアルナンバーにつき1ポイントで、1人何回でも応募ができる。キャンペーンには同社きのこの山・たけのこの里ホームページから応募できる。【拡大画像を含む完全版はこちら】
2012年11月21日生活者の意識・実態に関する調査をおこなうトレンド総研は、相手との絆を深め合う「趣(おもむき)デート」を2012年夏のトレンドとして注目している。その趣デートについてのレポートを発表した。同総研によると、現在の20~30代のカップルの多くは、街中でのデートに対して新鮮味や感動が薄れがちである一方、都会と離れた場所にある自然・文化など「古きよきもの」「趣のあるもの」に強く興味を示す傾向にあるという。さらに、2011年3月の東日本大震災以降、恋人たちの間でも、「思い出」や「絆」を重視する意識がより強くなっており、デートでも趣のある場所や風景の中で、お互いの思いや感動、幸福感を共有したいという考えるカップルが増えている。同総研ではこのような“趣のある場所でお互いの「絆」を深め合うデート”を、「趣(おもむき)デート」と名づけ、2012年の夏のトレンドとして注目している。「趣デート」が注目されている背景について、世代・トレンド評論家の牛窪恵氏は、「20代~30代のカップルは、デートスポットでも、Twitter やFacebookでつぶやいたり訪れた場所の写真を投稿するなど、仲間に知らせたいと考える人が多い。デートスポット選びにおいても、ネタになるかどうかという点が1つの選択基準になりつつある」と言う。また、東日本大震災以降、家族だけでなくカップルの間でも、「思い出」と「絆」を求める志向が強まっていることも指摘。さらに彼らは「古きよき」物や風景、人間関係に強く共感する世代とし、「ドキドキ」より「リラックス」、「きらめき」より「趣」を求める傾向にあることから、「趣デート」に強く惹かれるのでは、とみている。これからの季節に「趣デート」が楽しめる注目スポットとして、同総研では長野県の「軽井沢高原教会」のキャンドルナイトを紹介している。7月27日から8月31日まで行われる「サマーキャンドルナイト」は、毎年夏に実施している歴史と伝統のあるイベント。期間中には、教会でさまざまな催し物も実施され、カップルにおすすめなのが、キャンドルセレモニー「結び灯」で、教会から聖なる火を受け取り、願いを込めて、2人で一緒にキャンドルへ灯すという。また、7月1日から8月15日まで京都府の貴船神社本宮社殿の周辺で行われる「七夕笹飾りライトアップ」もおすすめとのこと。夕暮れから午後8時(土日祝は午後9時)まで、社殿と境内の笹飾りが幻想的に照らし出され、短冊に願いをしたためて、笹につるしてお参りができる。自然派のカップルにおすすめなのは、箱根ほたるの里。6月中旬ごろから7月中旬ごろにかけて、ゲンジボタルとヘイケボタルの2種類のほたるを観賞することができる。【拡大画像を含む完全版はこちら】
2012年06月20日