大ヒット中の『シン・ゴジラ』で“女性限定鑑賞会議”と銘打って、女性限定でコスプレ、サイリウム、上映中の声援OKの上映が開催!上映後にはネット上でもひときわ高い人気を誇る市川実日子、松尾諭、塚本晋也、片桐はいりが役衣裳で登壇し、熱烈な歓迎で迎えられた。上映中、劇場は全編を通じて歓声や声援、拍手に包まれており、自衛隊が戦うシーンでは「がんばれ!」、ゴジラ打倒の作戦が終わると「おつかれさま!」「ありがとう!」といった声が飛び、エンドクレジットでは庵野コールも!!キャスト陣が登壇すると、劇場は大歓声に包まれ、これには市川さんらもビックリ!松尾さんが、映画の中で長谷川博己演じる主人公・矢口に対して言うセリフを模して「まずは君たちが落ち着け!」と言い放つと、さらに大きな歓声がわき起こった。塚本さんは「ジャニーズになると、こういう気分なんですかね…?」と半ば、怯えながら語り、松尾さんも「一生の思い出になりました!」とニンマリ。ちなみに、4人の中でもひときわ大きな歓声を浴びていたのは、実は1シーンしか出演していない片桐さん!長谷川さんらのためにお茶を淹れる職員のおばちゃんを演じているが「私の役は、役名もないんですよ!(撮影も)半日も行ってないくらい。午前中だけで、お茶を出して帰っただけなのに…」とたった1シーンに対する思わぬ熱狂に驚いていた。また片桐さんはこのお茶を出すシーンの撮影に裏側についても暴露!「ひとことですが、1カットで撮るので緊張しました。庵野監督に『あなたの(茶を差し出すときの)笑顔に全てが懸かってます』と言われました。台本には最初、セリフはなくて『無言で絶妙のタイミングでお茶を運ぶ』とだけあって、直前に監督が3パターンくらい、セリフを考えた」と明かし、会場は驚きに包まれていた。片桐さんに負けじと(?)、松尾さんも「まずは君が落ち着け」のシーンの舞台裏を告白!あのシーンで、松尾さん演じる泉はセリフと共にペットボトルの水を矢口に渡すが「ペットボトルを渡すのは台本にはなかった。そもそも矢口があそこまで怒るってのもなかったので。撮影で、ペットボトルを矢口に向かって投げたんですが、長谷川くんが全然見てなくて顔に当たって、長谷川くんは余計に怒るという…(苦笑)」と明かし、会場は爆笑に包まれた。市川さん演じる、オタク気質の環境省の尾頭ヒロミに対しても、上映中から登場するたびに「ヒロミ!」と声援が飛んでいたが、市川さんは大テレ!これに対しても「かわいい」と歓声が起こるという好循環(?)で会場はどんどんヒートアップしていく。ファンの間では、複数の漫画家が独特のタッチで描いた尾頭ヒロミのイラストが話題を呼んでるが、市川さん自身もその画像を見たそうで、うれし恥ずかしといった表情!隣の松尾さんが「僕も(その画像を)壁紙にしようかと思いました」と語ると、市川さんは「え?家の?」とパソコンではなく、家の壁紙と勘違いするなど、バリバリの理系女子・尾頭とのギャップを図らずも垣間見せ、これには松尾さんも「かわいいなぁ…(笑)」と悶えんばかり。市川さんは、尾頭の専門用語に満ち溢れた早口のセリフを壇上で再現し、この日一番の拍手と喝采を浴びていた。なお、『シン・ゴジラ』は公開から約1か月を経た現在までに観客動員数は320万人、興行成績は46億円を突破している。『シン・ゴジラ』は公開中。(text:cinemacafe.net)
2016年08月25日女優・市川実日子が24日、東京・新宿バルト9で行われた、映画『シン・ゴジラ』(7月29日公開)女性限定鑑賞会議に、共演の松尾諭、塚本晋也、片桐はいりと共に登壇した。同作は、脚本・総監督を庵野秀明が務めた『ゴジラ』12年ぶりの最新作。日本に現れた巨大不明生物・通称ゴジラを前に、俳優・長谷川博己演じる内閣官房副長官 矢口蘭堂を中心としたチームが立ち上がっていく。23日時点で、動員320万人、興行収入46億円を突破した。この日は”女性限定鑑賞会議”として、客席は女性のみ。また、コスプレ、サイリウムの持ち込み、映画を見ながらの発声が可能という形態に、観客は上映中からヒートアップし、作中でも人気のキャラクターを演じた4人を大きな歓声でむかえた。環境省自然環境局野生生物課課長補佐 尾頭ヒロミを演じる市川は、上映中に観客から「ヒロミ~!」と声がかかっていたことに驚きを見せ、「かわいい!」と声がかかると「かわいくない!!」と照れた様子を見せていた。保守第一党政調副会長 泉柊一を演じた松尾は、興奮する客席に「まずは君たちが落ち着け」と作中の名台詞をアレンジして連発。黄色い声を一身に浴び、塚本が「ジャニーズになるとこうなんですかね、もしかして」と感想を述べると、「一生の思い出になりました」とかみしめた。また、松尾は「(上映中)矢口とのやりとりの間に『ヒュ~』と言う声援があって、それがすごくムラムラするというか、変な気持ちになりました」と苦笑。さらに「(矢口に)ペットボトルを渡すところは台本になかったんです」と撮影の裏話を披露すると、会場は驚きの声に包まれた。松尾は「矢口が怒るくだりも(台本には)なかった」と話し「怒ってる人にペットボトルを差し出すというのも、どうしたらいいのかわからないので、矢口に投げたんです」と衝撃の事実を明かした。さらに「そしたら長谷川くんが全然見てなかったからポンって当たったんです。そして余計怒るという……」と、撮影中の印象に残った場面について語った。また市川は現場の雰囲気について「みんな早口で、意味わかんないこと言ってて、初日は心臓がこんなになりました」と握りこぶしを胸から離して表現。「噛まないといけない」というプレッシャーがあったという説明に、片桐も「ものすごい張り詰めてましたね。それでなんだ」と納得していた。共演者たちの言葉を受けて、松尾は「泉という役は早口で喋らなくていい」はずだが、「本番いきますって時に、長谷川博己っていう俳優に『早口で喋らないとカットされるよ』って言われた」と長谷川の行動を振り返った。そして「現場で広まっていた、(カットされるという)噂の発信源は長谷川くんです」と暴露すると、会場も笑いに包まれていた。
2016年08月24日現在『シン・ゴジラ』が公開中のゴジラシリーズ。そんなゴジラが新たな領域となるアニメーション映画『GODZILLA』の製作が決定した。長谷川博己が主演する『シン・ゴジラ』は、公開20日間で累計観客動員数268万人、累計興行収入38億円を突破し、早くも2014年夏に公開されたハリウッド版第2作目『GODZILLA ゴジラ』の最終興収32億円上回り、さらには8月1日にはシリーズ第1作の『ゴジラ』(1954年)から『シン・ゴジラ』までの国内計29作品の累計観客動員数が1億人を突破し、邦画実写シリーズ作品で史上初の快挙を達成している。そんな話題が絶えない“ゴジラ”だが、このほど決定したアニメーション映画『GODZILLA』では、これまで29本製作された国産ゴジラ映画や2本製作されたハリウッド映画とも一線を画す、“誰も見たことのないゴジラ”が誕生するという。TVアニメーションとしては、これまでに米国にてハンナ・バーベラ・プロダクションが1978年にアニメ・シリーズ「GODZILLA」を製作・放送、1998年にローランド・エメリッヒ監督によるハリウッド版第1作目「GODZILLA」の続編が「Godzilla: The Series」として製作・放送されていたが、アニメーション映画としては今回が世界初の挑戦となる。今回、新たな“ゴジラ”を創り出すために、日本アニメーション界一級のクリエイターが集結。監督には『名探偵コナン 純黒の悪夢』の静野孔文と、「亜人」の劇場版アニメからTVアニメまで総監督として一貫したクオリティを引き出した、CG作品の名手・瀬下寛之を迎えたW監督体制。そして、ストーリー原案・脚本はTVアニメ「魔法少女まどか☆マギカ」で第15回文化庁メディア芸術祭アニメーション部門大賞を受賞した虚淵玄(ニトロプラス)が担当することも決定。静野監督と瀬下監督は本作について「ゴジラが大好きな人も、まったく知らない人も楽しめるアニメならではの壮大なスケールのエンターテイメントを目指しています。ご期待ください」(静野監督)、「壮大な世界観と人間ドラマを目指します」(瀬下監督)とそれぞれ意気込みを語る。虚淵さんは「ゴジラというタイトルに関わらせていただけるのは、日本に生まれたクリエイターとして最高の名誉であると思っています」と喜び、「ここまで支えてくださった大勢の方々に感謝を捧げるとともに、そのご期待に添えるよう全力を尽くす所存です」とコメントしている。今回の発表に併せて、タイトルロゴとティザービジュアルも初公開。これまでの“ゴジラ”とは全く違うビジュアルイメージになっている。また、今後2019年にはレジャンダリーピクチャーズ制作第2弾(ハリウッド版第3作目)『GODZILLA ゴジラ2』(仮題)、さらに2020年には『ゴジラVSコング(仮題)/Godzilla vs. Kong』の全米公開が控えており、全世界的にゴジラムーブメントが継続していく中で、世界初、日本発のアニメーション映画『GODZILLA』がそのバトンを繋ぐ担い手となっていく。『GODZILLA』は2017年、全国にて公開予定。(cinemacafe.net)
2016年08月19日7月29日(金)より公開中の映画『シン・ゴジラ』。「LINE LIVE」にて、 オリジナル番組である8月15日(月)に配信された「【ネタバレ注意】謎に包まれた 『シン・ゴジラ』発声可能上映直撃」にて、映画『シン・ゴジラ』の「発声可能上映」後の様子が配信された。今回のイベントは、『シン・ゴジラ』の脚本・総監督を務める庵野秀明と、大阪芸術大学で同期だった漫画家・島本和彦が、本映画鑑賞後に発したあるツイートがきっかけで開催されたもの。そのあるツイートとは、「周りの『特撮に対して一言二言持っている』人間を集めて映画館に行き、シン・ゴジラ観ながら『ああ~!やめろ庵野!俺の上を行くな~!』と崩れ落ちるまさにあの心境を味あわせてやりたい!いや、味わってもらいたい!」というものだ。このツイートを見た庵野総監督が配給元の東宝に掛け合い、島本氏が思うがままに絶叫できる本イベントが実現した。本イベントは、声出しやコスプレ衣装の着用、サイリウムの持ち込みが可能となっており、劇場にはゴジラをデザインしたコスチュームなど、思い思いの衣装に身を包んだファンが集まり盛り上がりをみせていた。今回配信された番組では、上映直前と直後の様子を公開。ファンと共に映画を鑑賞した島本氏は、「俺たちがゴジラを倒した感がありましたよね!」と大満足で感想を述べ、「しかし!俺たちは皆、庵野に負けたんだ!ここで負けることで庵野にエネルギーをやって、第2第3のゴジラを作ってもらわなきゃいけない!」と演説。また、中盤には庵野総監督がサプライズで登場! 「今日は俺の負けだ、庵野ぉ!」とむせび泣き寸前の島本氏に対し、庵野総監督は「島本負けてないよ。今日の島本は素晴らしかった(笑)」とエールを交換していた。さらに庵野総監督は、「(チケットが)7分で売り切れたらしいけど、3分じゃなかったのが残念です。3分ならガンダムネタ(コンスコン少将の「12機のリックドムが全滅?3分もたたずにか?」という名セリフ)が使えたのに(笑)」と悔しがる一幕も。そして、上映会後の囲み取材でも島本氏は、ヤシオリ作戦のシーンで名作「宇宙大作戦」の劇伴曲「宇宙大作戦マーチ」が使われたことに触れ「庵野、よくぞ通した!」と絶叫が止まらない。そして「俺だけが負けたんじゃない!同業のクリエイター皆が負けたんだ!分かっているなお前ら!次は庵野に勝つものを作らなきゃいけないんだ!頑張ろうぜ!」とすべての創作者たちにエールを贈り会場を後にしていた。現在公開中の『シン・ゴジラ』は、『ゴジラFINALWARS』以来、日本で12年ぶりに製作された最新作。「ゴジラ」シリーズでは54年の「ゴジラ」以降初めて、“ゴジラが初めて現れた世界”を描いた作品となっており、主演の長谷川博己、石原さとみ、竹野内豊ほか、ジャンルに富んだ総勢328名の豪華なキャストが出演している。また本作は、公開から3週目にして早くも動員230万人、興行収入33億円を突破。2014年のハリウッド版『GODZILLAゴジラ』の最終興行収入32億円を早くも超えており、今後も動員数・興行収入共に勢いは続きそうだ。『シン・ゴジラ』は全国にて公開中。(cinemacafe.net)
2016年08月17日MARK STYLER株式会社が運営するファッションブランド「アングリッド(Ungrid)」が、人気モデル長谷川潤を起用した2016年Autumn/Winterのシーズンビジュアルを発表。「アングリッド」のホームページやSNSで公開中。今回のシーズンコンセプトは「COMFORT LUXE」。前回の2016年Spring/Summerに引き続き、長谷川潤をイメージモデルに起用し、凛としたかっこいい女性像を表現。撮影は、ハワイのオアフ島で撮り下ろし、シーズンコンセプトの背景にあるCITYなロケーションを演出している。オフィシャルサイト : インスタグラム : @ungrid_official
2016年08月09日「どうしてもやりたい!」――。『ゴジラ』新作製作の話を聞いたとき、石原さとみは出演を熱望した。だからこそ、正式にオファーが来たときは喜びに打ち震えた。そして、届いた『シン・ゴジラ』の脚本を読んで、その中身の面白さに圧倒された。と同時に、自身の役柄の難しさに絶望と孤独の淵に突き落とされ、「それまでの喜びが一切、吹っ飛んだ」という。ここ数年、舞台、ドラマ、そして映画と次々と挑戦的、挑発的な役柄を引き受け、圧倒的な存在感を示し、見る者を魅了してきた。そんな彼女にとって、30代を目前に控えた20代最後の一大チャレンジと言えるのが、この『シン・ゴジラ』である。完全新作として製作された本作。人々が“ゴジラ”なる存在を全く認識していない現代社会に、突然、まるで自然災厄のように、未知なる怪獣ゴジラが海から現れ、東京に上陸する。主人公の内閣官房副長官の矢口(長谷川博己)をはじめ、この未曽有の危機において、国民・国家を守るべく対応、決断を迫られる政府や各官庁の者たちのドラマが展開する。石原さんが演じたのは、日本人の祖母を持つ日系アメリカ人で、未来の大統領候補とも目される米国国務省の官僚カヨコ・アン・パタースン。独自のルートでゴジラの存在を認識し、管轄下に置こうとする米国と日本を繋ぐ存在でもある。「この物語の中でカヨコという登場人物がどんな立ち位置か、それは映画が完成したいまでも考えさせられます。彼女に課された“役割”や“立場”というのはすごく考えたし、現場に入る前は不安と怖さでいっぱいでした。正直、脚本を読んで『このキャラクター、私じゃないんじゃない?』と思う部分もあったし、プレッシャーもすごく感じてました。一方でスタッフさんに『石原さとみでやりたいんだ』という意味の言葉をいただいて救われて、頑張れた部分もありました。本当にいろんなことを考えて、積み重ねて作り上げていった役柄ですね」。日本にルーツを持ちつつも、米国の利益を代表する立場にある人物。ネイティブの英語を随所に交えた日本語でまくし立てる強烈なパーソナリティを含め、見る者を微妙にイラつかせつつ、外部から日本の政治・官僚機構に風穴をあけていく。一方で矢口とのやり取りや祖母が愛した祖国への思いから、少しずつ彼女自身も変化もしていくという難しい役柄である。「日本チームが情報不足で何をどうしたらいいか分からない状況で、新たな情報を持ってくる存在であり、現場の空気を変えて、事態をものすごいスピードで動かさなくちゃいけない。“日本人じゃない”空気を見せつつ、物語が進む中で、祖国の血や歴史に思いをはせ、日本人の国民性や矢口たちに感化されていく。準備段階で知り合いに海外で働いている政治家の方がいたのでお会いしたり、大統領特使についても深く調べていくことで、カヨコらしい感覚がはっきりしてきました。数少ない、感情を思いきり出す登場人物でもあるので『強くいなきゃ!』という思いで現場にしました」。そもそも、1954年に制作された第1作目の『ゴジラ』は、ビキニ環礁で行われた水爆実験に着想を得たと言われている。怪獣映画というエンターテインメントの中に鋭い社会風刺が挟み込まれているが、この『シン・ゴジラ』も同様に現代社会を反映した描写が数多く登場する。特に、強く感じさせられるのは5年前の東日本大震災のこと。未曽有の危機への対応を迫られる政府の人間を主人公とした設定を含め、見る者の心を大きく揺さぶる。石原さんも庵野秀明監督が脚本に込めたメッセージを強く意識させられたという。「そこは否応なく考えさせられましたね。台本を読み込めば読み込むほど、調べれば調べるほどに…この描写の意味は何なのか? この数字は何を暗示してるのか?そもそもゴジラってどうやって生まれたのか?ゴジラが歩く道筋って何を示してるんだ?とか…。おそらく、私自身もまだわかっていない部分がたくさんあると思います。3.11を経験した人間だからこそ演じられたとも思うし、いま、届けなきゃいけない作品であり、いまの日本だからこそ多くの人の心に刺さると思います。ある意味で、見る者に委ねられ、見る者を試している作品ともいえるのかなと感じてます」。本作だけでなく、昨年の『進撃の巨人』における人気キャラクターのハンジ、2年前のドラマ「失恋ショコラティエ」の“小悪魔”ヒロインのサエコなど、タイプは違えども、ここ数年、見る者の心にクッキリと“爪痕”を残すような強烈なキャラクターを多く演じてきた。もっと言えば、10代、20代前半では演じてこなかったようなタイプの役柄を楽しんでいるようにも見える。石原さん自身、変化は「確実にあった」と自覚している。「女優という仕事をする上で、目的意識がはっきりしたというのは大きな変化ですね。まず何より、多くの人に見てもらうってことを意識するようになったし、連ドラに関しては特に感情表現で、敏感な10代、20代の若い人たちの琴線に触れるような役柄を演じたいという思いが強いです。映画では、この『シン・ゴジラ』はまさしくですが、風刺などで社会を反映しつつ、しかもそれをエンターテインメントとして届けられるような作品に出たいという思いが強くあります。映画はお金を払ってスケジュールをあけて見に来てもらうものなので、それに見合うものを届けたい。それから、世界で見てもらえるということも大事にしていきたいです」。では、そこまではっきりとした意識の変化はどのようにもたらされたのか?「マネージャーさんが変わったり、いろんな人との出会いがすごく大きかったのかな? そこで女優という仕事について以上に、人生に対する意識、人生の中での仕事の在り方を考えるようになったんだと思います。それまで、どこかで他力本願だった自分がいて、誰かのせいにして生きてたところがあった。でも人生、自分で責任持つしかないって思えるようになったり、親との関係もこれまで絶対的な“保護者”だったのが、少し肩の力を抜いて、友達感覚で付き合える関係になった。周りの人間を幸せにするってどういうことなのか? より影響力のある人間になるにはどうしたらいいか? いろいろ考えたし、哲学も学びました。アフリカを訪れたことも大きかったですね」。三池崇史監督の『風に立つライオン』で彼女は初めてアフリカの地を踏んだ。「海外で撮影をしたい」というのも、この数年での彼女の目標のひとつだったそうだが、実際に現地を訪れ「人生観が変わった」とも明かす。「私にとってはものすごい衝撃の連続でしたけど、一方で現地の人々にとっては、私がアフリカに来たことなんて、どうでもいいことなんですよね。当然ですけど、私のことなんて誰も知らないから、ひとの心を変えるには、まずは自分を知ってもらわないといけないんだなと。逆に言うと、日本では少しは私のことを知っている人たちがいるわけで、ドラマや映画を通じてそういう人たちに何かを伝えることができるかもしれない。仕事=人生ではなく、生きていく上で、私には女優という仕事がある。そこで改めて、女優という仕事が大切なものになりました」。演じている瞬間に、楽しさや幸せを感じることは少ないという。「作品が公開され、人々にどう届くか?そこから得られるものの方がずっと大きい」とうなずく。30代を前に『シン・ゴジラ』は石原さとみに何をもたらすことになるのか?楽しみに待ちたい。(photo / text:Naoki Kurozu)
2016年08月03日「ゴジラ」シリーズ29作目として、先月公開された『シン・ゴジラ』。この度、本作を含めたシリーズ29作品の累計動員数が1億人を突破していたことが分かった。突如、東京湾アクアトンネルが巨大な轟音とともに大量の浸水に巻き込まれ、崩落する原因不明の事故が発生した。首相官邸では総理大臣以下、閣僚が参集されて緊急会議が開かれ、「崩落の原因は地震や海底火山」という意見が大勢を占める中、内閣官房副長官・矢口蘭堂(長谷川博己)だけが、海中に棲む巨大生物による可能性を指摘。内閣総理大臣補佐官の赤坂秀樹(竹野内豊)をはじめ、周囲は矢口の意見を一笑に付すものの、直後、海上に巨大不明生物の姿が露わになった。慌てふためく政府関係者が情報収集に追われる中、謎の巨大不明生物は鎌倉に上陸。普段と何も変わらない生活を送っていた人々の前に突然現れ、次々と街を破壊し、止まること無く進んでいく。政府は緊急対策本部を設置し、自衛隊に防衛出動命令を発動。さらに米国国務省からは、女性エージェントのカヨコ・アン・パタースン(石原さとみ)が派遣されるなど、未曽有の脅威に対し、日本のみならず世界もその行方を注視し始める。そして、川崎市街にて、“ゴジラ”と名付けられたその巨大不明生物と、自衛隊との一大決戦の火蓋がついに切られた。果たして、人智を遥かに凌駕する完全生物・ゴジラに対し、人間に為す術はあるのか――?シリーズ第1作が公開されたのは1954年。それから60年以上、現在までに国内で計29作品が製作され、日本を代表するシリーズ映画として君臨する「ゴジラ」。シリーズ最新作となる『シン・ゴジラ』は、先日公開3日間で興収8.47億円、動員56.5万人を突破。近年でも激戦と言われる今夏の夏興行において、堂々の週末動員ランキング第1位を獲得したことが発表された。興行通信社が週末動員ランキングを開始した2000年以来、初めて日本版「ゴジラ」シリーズがランキングで1位を獲得。国民的映画作品の名にふさわしいスタートを切った。そしてその動員数、興行収入は伸び続け、8月1日(月)までの公開4日間では、観客動員71万人、興行収入10億円を突破! この動員数をもって、「ゴジラ」シリーズが累計観客動員数で1億人を達成したのだ。邦画実写シリーズ作品でシリーズ累計動員数1億人突破は、最高記録。夏休み、お盆と今後ますます観客増員に期待がかかりそうだ。今回の1億人突破の記録に、エグゼクティブプロデューサー・山内章弘は「『シン・ゴジラ』のコンセプトは『ニッポン対ゴジラ。』ですが、今回、シリーズ動員1億人突破という記録を打ち立てられたのは、日本国民皆さんにゴジラを愛していただいた、まさに『ニッポン愛ゴジラ』の賜物です。本当にありがとうございました」と感謝を述べ、「1954年に誕生した初代『ゴジラ』の精神を受け継ぎ、進化した今回の『シン・ゴジラ』も、今までの作品同様、50年、100年と皆さんに愛して頂ければこんなに嬉しいことはありません」とコメントしていた。『シン・ゴジラ』は、『ゴジラFINALWARS』以来、日本で12年ぶりに製作された最新作。「ゴジラ」シリーズでは54年の「ゴジラ」以降初めて、“ゴジラが初めて現れた世界”を描いた作品となっており、主演の長谷川博己ほか、石原さとみ、竹野内豊ほか、ジャンルに富んだ総勢328名の豪華なキャストが出演。ド迫力の「ゴジラ」をぜひとも見逃さないで欲しい。『シン・ゴジラ』は全国東宝系にて公開中。(cinemacafe.net)
2016年08月03日ユニバーサル・スタジオ・ジャパンが2017年1月13日(金)より開催する「ユニバーサル・クールジャパン 2017」の第1弾企画として、現在公開中の映画『シン・ゴジラ』のアトラクション「ゴジラ・ザ・リアル 4-D」が登場することが決定した。2015年から開催している「ユニバーサル・クールジャパン」は、世界中から人気を博している日本発の“クール”なエンターテイメントブランドを一同に集結させ、その魅力を国内外へ発信するイベント。映画、マンガ、アニメ、ゲーム、音楽やファッションなど、幅広いジャンルの優れたエンターテイメント・ブランドの世界観を現実のものへと再現、ゲストひとりひとりに“ありえないワクワクドキドキ”を届けていく。先日公開を迎え、週末観客動員ランキング1位(7月30日~31日まで/興行通信社より)を記録した映画『シン・ゴジラ』。今回参加が決定したアトラクション「ゴジラ・ザ・リアル 4-D」は、圧倒的な強さを誇り、街中を暴れまわる体長118.5mの“ゴジラ”とゲスト自身が対峙する、唯一無二の4-Dシアター・アトラクション。想像を遥かに上回る強さと、ファンを魅了する巨大で圧倒的な“ゴジラ”の存在感にゲストは驚愕し、壮絶な戦闘に熱狂すること間違いなし!ユニバーサル・スタジオ・ジャパンにしかないオリジナルストーリーで、かつてないほどの興奮が楽しめるようだ。第1作が公開されてから約60年。現在までに28作品が製作され、1億人に迫る累計観客動員数を記録する「ゴジラ」シリーズ。日本で製作されたシリーズ前作から12年の時を経て製作される本作は、「エヴァンゲリオン」シリーズを手がける総監督・庵野秀明が生み出す全く新しい“ゴジラ”。主演の長谷川博己ほか、石原さとみ、竹野内豊、ほかにも若手から個性派俳優陣、また歌手、アーティストなど、ジャンルを超えた超豪華328人が集結し、シリーズ初のフルCGで描かれるゴジラが“大いなる恐怖”を持ってスクリーン登場している。『シン・ゴジラ』は全国東宝系にて公開中。(cinemacafe.net)
2016年08月01日2016年7月30日、31日の全国映画動員ランキングは、国内シリーズ12年ぶりとなる新作『シン・ゴジラ』(全国348館)が初登場で首位に立った。本作は2Dのほか、IMAX、MX4Dなどで上映されている。その他の画像『シン・ゴジラ』は、『エヴァンゲリオン』シリーズの庵野秀明が脚本・総監督を、実写版『進撃の巨人』の樋口真嗣が監督・特技監督を務め、長谷川博己、竹野内豊、石原さとみら豪華キャストが出演している。2位は先週と変わらず『ファインディング・ドリー』(全国362館)。3位は『ONE PIECE FILM GOLD』(全国346館)。初登場4位に『ターザン:REBORN』(全国306館)が入った。そのほか『それいけ!アンパンマンおもちゃの星のナンダとルンダ』(全国185館)が、順位を上げて9位につけている。全国映画動員ランキングトップ10(興行通信社調べ)1位『シン・ゴジラ』2位『ファインディング・ドリー』3位『ONE PIECE FILM GOLD』4位『ターザン:REBORN』5位『ポケモン・ザ・ムービーXY&Z「ボルケニオンと機巧(からくり)のマギアナ」』6位『インデペンデンス・デイ:リサージェンス』7位『HiGH&LOW THE MOVIE』8位『アリス・イン・ワンダーランド/時間の旅』9位『それいけ!アンパンマンおもちゃの星のナンダとルンダ』10位『TOO YOUNG TO DIE!若くして死ぬ』
2016年08月01日今月の映画ではじめるデートプランは、品川駅にフォーカスして届け。品川駅周辺は、充実したエキナカをはじめ、ショッピングモールや飲食店、映画館や水族館などのエンターテインメント施設が集結している。駅周辺で手っ取り早くデートができるので、暑い夏のデートにはぴったりだし、会社帰りのデートスポットとしてもおすすめ。さらに今月、新たにNYスタイルのフードホール・マーケット「SHINAGAWA DINING TERRACE」が誕生!映画と合わせて話題のグルメスポットへ立ち寄ってみよう。今月ピックアップする映画は、『エヴァンゲリオン』シリーズの庵野秀明監督が、脚本・編集・総監督を務める12年ぶりの“国産ゴジラ”映画 『シン・ゴジラ』。キャストは、長谷川博己、竹野内豊、石原さとみ。そして、庵野監督が「日本のCGに対する印象が変わるはず。この映画で日本映画の何かが変われば」と強い自信をみせたフルCGのゴジラが登場する。本作は、過去の『ゴジラ』シリーズとして最大規模となる世界100の国と地域での配給決定が発表されている。既存のゴジラ作品のイメージを覆す話題作を二人で楽しんで!『シン・ゴジラ』は、「SHINAGAWA DINING TERRACE」と同じ品川駅高輪口にある品川プリンスホテルアネックスタワーにある映画館「T・ジョイPRINCE品川」にて公開中。この映画館は、駅前徒歩2分の好立地でデートに便利。迫力満点の『シン・ゴジラ』をたっぷり鑑賞したら、同じ品川駅高輪口にある「シナガワグース」内にオープンした「SHINAGAWA DINING TERRACE」へ行ってみよう。「SHINAGAWA DINING TERRACE」は、4つの異なる店舗が1フロアに集い、フード、デリ、カフェ、ベーカリー、ショップが融合した、今NYで流行している“フードホール・マーケット”だ。日本でいうこれまでのフードコートとはイメージが異なり、それぞれの店舗が素材とクオリティにこだわった美味しい料理を提供し、レストランに行くよりもカジュアルで、オープンな空間でリラックスしながら食事を楽しめる新感覚のフードエリア。デザートバーの屋台や、ハンモックにキャンプアイテムなどのディスプレイで、まるでグランピングを楽しんでいるかのようなこだわりの内装にも注目を。今回オープンした4店舗は個性豊かなラインナップだ。デリ&カジュアルダイニング「PIZZA & TAPAS cibo(ピザ&タパス チーボ)」は、コンビーフとザワークラフトをピザ生地でサンドした、ここでしか食べることができない進化系ピザや樽生ワインが楽しめると話題。りんご3個分をまるごとオーブンでローストし、シナモンが香る、まるでタルトタタンのようなアップルピザ(2,400円)など斬新なメニューにも出会える。氷温熟成で約2週間熟成したドライエイジングビーフが楽しめるステーキハウス「CASUAL STEAK HOUSE RIB(カジュアルステーキハウス リブ)」は、肉好き注目の一軒。熟成肉と相性抜群のグリルドコーンや、三浦野菜をグリルしたホットサラダ、グリルした熟成肉を添えたブラッディメアリーなど、肉の美味しさを堪能できるサイドメニューも豊富。各国ワインと共に熟成肉の美味しさを堪能して。コーヒースタンド「September roast coffee」は、世界各国から買い付けた豆を焙煎したコーヒーと店内厨房で焼き上げたパンを楽しめるスペシャリティコーヒーストア。コーヒーの味にうるさい彼氏彼女にもおすすめ。テイクアウトしてもいいし、映画を観る前に軽く腹ごなし的に利用しても良さそう。「KANDOU NIPPON real store」は、世界各国から取り寄せたワインやチーズなどトレンドの食品を扱うセレクトショップ。お土産や贈り物にもぴったりの珍しい商品を取り揃えていたり、自宅で楽しめるこだわりのアイテムが見つかるので、二人でいろんなアイテムを見て回るだけでも楽しいかも。映画館の帰りに立ち寄って、家ごはんや家飲みのおつまみを選んでみて。「SHINAGAWA DINING TERRACE」ではオープンから7月末まで、「PIZZA & TAPAS cibo」では女性限定での、ワインの飲み放題を、「CASUAL STEAK HOUSE RIB」では限定メニューを提供中。そして、同フロアではオープン後に、ミュージックやライブペイントなどのワークショップや、ワインやチーズについて学ぶことのできるセミナーといった体験型コンテンツを実施していく予定とのこと。訪れる前にチェックしてはいかが?『シン・ゴジラ』は全国にて公開中。(text:cinemacafe.net)
2016年07月30日7月29日(金)今夜放送の日本テレビ系「アナザースカイ」に、本日より全国公開された映画『シン・ゴジラ』に出演している俳優の長谷川博己が出演。想い出の地バルセロナを訪れ、俳優を続ける理由や新たな夢について語る。「アナザースカイ」は毎回ゲストを招き「海外にある第2の故郷」というテーマで。MCの今田耕司と瀧本美織がゲストの人生を掘り下げていく番組。今回長谷川さんは17年前、学生時代にバックパッカーとして訪れたというスペイン・バルセロナを再訪。懐かしの絶品パエリアを堪能、当時感動したというガウディのサグラダ・ファミリアへ。さらに当時知り合った地元の弁護士・ホセさんと奇跡の再会。ホセさんが長谷川さんの当時の様子を明かす。そして長谷川さんが語る“なぜ俳優を続けるのか?”その理由と“新たな夢”とは?いま、最も熱い俳優のひとりである長谷川さんの新たな一面が今夜明かされる。長谷川さんが主演を務める『シン・ゴジラ』は『ゴジラ FINAL WARS』以来約12年ぶりの“国産”ゴジラ映画となり、「エヴァンゲリオン」シリーズで知られる庵野秀明が総監督を務め、『進撃の巨人』の樋口真嗣監督のもと、メインキャストには内閣官房副長・矢口蘭堂官役に長谷川さんの他、内閣総理大臣補佐官・赤坂秀樹役に竹野内豊、米国大統領特使のカヨコ・アン・パタースン役で石原さとみ、高良健吾、大杉漣、柄本明、余貴美子、國村隼、ピエール瀧、さらに斎藤工、前田敦子ら若手俳優、音楽アーティスト、映画監督などジャンルを超えて、総勢328名にも上る豪華キャストが集結した。また本作ではゴジラがフルCGで描写されるが、その動きを狂言師の野村萬斎が担当。新宿で行われたワールドプレミアでは、本作のゴジラの全長に合わせて118.5メートルのレッドカーペットが敷かれるなど、数々の話題を振りまいた『シン・ゴジラ』がいよいよ全国に“上陸”する。「アナザースカイ」は7月29日(金)23時~日本テレビ系で放送。(笠緒)
2016年07月29日庵野秀明が総監督を務め、12年ぶりに日本で製作された『ゴジラ』シリーズ最新作『シン・ゴジラ』が7月29日、全国441スクリーンで封切られた。同日、東京・TOHOシネマズ六本木ヒルズで初日舞台あいさつが行われ、狂言師の野村萬斎がモーションキャプチャの技術を駆使し、劇中のゴジラを“演じている”ことが明らかに。撮影は昨年夏に行われ、萬斎の出演はこれまで極秘扱いだった。その他の写真ビデオメッセージを寄せた萬斎は「狂言650年のDNAを引き継ぐ私が、ゴジラというDNAを継承しております。嬉しいですし、光栄です」とコメント。シリーズ最大となる全長118.5メートルのゴジラを演じるにあたり、「狂言や能の様式美を意識されたんだと思う。どっしりとゆっくりした動きの中で表現したいと思った」といい、「神なのか、罪(SIN)を負うものなのか、深いゴジラというものの存在感が、とても引き込まれました」と話していた。舞台あいさつには長谷川博己、竹野内豊、石原さとみ、高良健吾、樋口真嗣監督が登壇し、「霊的ともいえるゴジラは、まさに萬斎さんの動き。メイド・イン・ジャパンを再確認させてくれる」(長谷川)、「(海外では)絶対にマネできない。見ていて嬉しくなるし、興奮しました」(竹野内)、「ただいるだけ、ただ歩くだけのゴジラを見て、切なくて苦しくなった」(石原)と“萬斎ゴジラ”に興奮しきり。樋口監督は『のぼうの城』で萬斎とタッグを組んでおり、「今回のゴジラはCGだが、器に魂を入れたいと思った。やはりゴジラは人が演じることで初めてゴジラになる。まさに新しいゴジラ」と強い自信を示した。『シン・ゴジラ』公開中取材・文・写真:内田 涼
2016年07月29日映画『シン・ゴジラ』が7月29日(金)に公開を迎え、主演の長谷川博己、竹野内豊、石原さとみ、高良健吾、樋口真嗣監督が舞台挨拶に登壇。この場で、本作におけるゴジラの動きを、狂言師の野村萬斎が担当していることが発表された。「エヴァンゲリオン」シリーズの庵野秀明が総監督を務め完全な新作として製作された本作。東京湾から突然現れた謎の巨大生物に政府・内閣をはじめ国家の中枢が一丸となって対処していくさまをスリリングに描き出す。この日、登壇したメインキャスト陣を含め、総勢328人もの豪華俳優の出演が公開前から話題となっていたが、エンドクレジットには萬斎さんの名が。これまでのゴジラシリーズでは、着ぐるみでゴジラが表現されてきたが、今回は萬斎さんの関節にセンサーを付けて、モーションキャプチャでゴジラの動きを表現。これを元にCGによるゴジラが作り出された。この日、ビデオメッセージを寄せた萬斎さんは「タイトルロールを演じました野村萬斎です」と挨拶。本作でゴジラを演じることに「650年の歴史を持つ狂言のDNAが(『ゴジラ』シリーズに)入ったことを嬉しく思います。(オファーに対し)そう来たかっ!って思いました。今回、わたくしに白羽の矢を立てていただいたのは、狂言や能の様式を意識されたんでしょうし、人間臭くない一種、無機的な神や幽霊のような侵しがたい存在感を期待されていたように思ったので、チョロチョロと動くのではなく、どっしりと動くことを意識しました」と振り返った。樋口監督は『のぼうの城』で萬斎さんと仕事をしており、その縁で狂言を見に行く機会があり、そこで狂言では人ならざる存在が表現されていることに気付き「(着ぐるみではなく、CGで作られるゴジラの)空っぽの器に魂を入れる一手」として萬斎さんの起用を思いついたと明かし「21世紀の新しい着ぐるみ的なものの在り方」と自信をのぞかせた。萬斎さんとは10年来の付き合いだという長谷川さんは「ゴジラが東京で止まるシーンは、まさに萬斎さんの止まり方だと思いました。やはり、能の少し霊的というか、日本の伝統芸能が入って、この映画はオール・メイド・イン・ジャパンだなということを再確認しました」と語る。石原さんも「ゴジラは海から現れてただ歩いてるだけ。ただそこにいるだけというのが、なぜこんなに切なくて苦しくて…何なんだろう?と思ってました。見ていて鳥肌が立ちました」とゴジラの衝撃を口にしていた。『シン・ゴジラ』は公開中。(text:cinemacafe.net)
2016年07月29日実写版『進撃の巨人』や、『劇場版MOZU』など多くの映画作品に出演し、役柄によって別の顔をみせる俳優・長谷川博己。彼の最新作は「エヴァンゲリオン」シリーズの生みの親にして、世界中でその名を轟かせている庵野秀明の脚本・総監督作『シン・ゴジラ』だ。7月29日(金)に公開されるが、いまだストーリーの多くはヴェールに包まれたまま…12年ぶりに日本で製作されるということもあって注目を集める本作について長谷川さんと同事務所でもある女優・玄理が迫り、庵野総監督の演出や撮影秘話について語ってもらった。■始まりは1954年の初代『ゴジラ』玄理:私は『ゴジラ』を今回初めて観たのですが、長谷川さんはいままでシリーズは観ていましたか?長谷川:結構、観ていました。初めて観たのは1954年の『ゴジラ』でした。小学校の頃、ほかにやっていたものも観ていたかもしれないけど初めて観たのは白黒の『ゴジラ』でしたね。玄理:映画館でご覧になったのですか?長谷川:いや、54年の作品はビデオテープで観ました。『七人の侍』も同じ年なんですよね。家に1954年の作品がたくさんあって『七人の侍』を観たあとに『ゴジラ』を観ました。玄理:小学校の頃観て『ゴジラ』を好きになりました?長谷川:ただただ、恐ろしいと思っていました。昔の特写は、ゴジラが人形で、コマ撮りになっているところもあるからちょっとカクカク動いていたりするんですね。人間の手で動かしている魂が宿った感じがとても怖いなと思いながら、ちょっと滑稽で好きでしたね。玄理:その後、いくつか『ゴジラ』シリーズは観ていたんですか?長谷川:多分観ていたと思いますよ。全部観ていたかは分からないですけど、ビデオだったり映画館だったりで。一時期やっていた『ゴジラ対モスラ』とか戦うものもたくさん観ていましたね。玄理:今回、長谷川さんはゴジラから日本を守らなきゃいけないという役でしたよね。直接の対決ではないにしろ、ゴジラと戦って、そのゴジラに対して怖いとか、憎いとかそういう気持ちはあったんですか?長谷川:ゴジラに対して憎しみとかを矢口が表現する場所ってそんなになかったと思います。庵野さんからも、そこはあまり求められてなかったです。どれだけ被害や犠牲者を出さずにうまくゴジラを倒せるか、というのがリーダーとしてあるべき姿かというのを想像しながら、それが感情的になるのはいけないことなんじゃないかと思いながら演じていたと思います。玄理:ゴジラに対しての気持ちというよりは国民を守らなきゃという思いの方が大きかったんですか?長谷川:ゴジラをどうやったら倒せるのかというところに腐心していたので、当然そういう部分の感情を出したりもしましたけど、それよりもどういう風に事態を解決していくかというところに専念してましたね。玄理:実際観て思ったのは、ゴジラを倒す以前に会議して誰の許可を取って…経なきゃいけない工程が強調されているように感じました。長谷川:そうですね。庵野さんがどう思って描いたのか、答えは聞いてはいないですけど。玄理:長谷川さんだったら煩わしいと思いますか?それともあって然るべきだと思いますか?長谷川:もっと即決できれば理想的ですが、やっぱり前例がないことが起きたときの対応は一筋縄ではいかないと思うんです。もし本当にゴジラが現れたら、現場で対処する前にいろいろしなきゃいけないと思うとちょっとゾッとしますよね。玄理:そうですよね。誇張されているものなのか、あれがリアリティなのか分からないけど、本当にこういう工程を踏まなきゃいけないとなると、無駄じゃないのかもしれないけど、助けるためにいろいろできたのに…と思いました。■庵野秀明のこだわりぬいた演出玄理:庵野さんの演出で変わったものはありましたか?長谷川:庵野さんはやっぱりこだわりがすごいですね。なかなかあれ程こだわり抜ける方はいないと思います。玄理:例えばどんなときにこだわっていると思ったんですか?長谷川:カメラが8台くらいあって、壁を取っ払って8台で撮って、今度は隣の壁を取っ払って8台で撮って…。あとはリサーチ力がすごいですね。事実に基づいて作っていると感じました。庵野さんにいろいろ聞くと、そんなに意味の大きいものなんだと思う部分がたくさんあって、台本を読めば読むほど新しい発見に気づかされました。映画もシンプルなストーリーだけどその中で行われている細かいところは専門的すぎてかなり難しいこともあるんですよね。でも観ていると全部が繋がって理にかなってる。この作品は未来のあり方を庵野さんが指し示しているなと思いました。玄理:カメラ8台はどんなカメラだったんですか?長谷川:もちろん映画用のいいカメラがメインですが、iPhoneもありましたね。あとはデジタルカメラとか…8台以上あったかもしれないですね。実際iPhoneの映像も使ってるって言ってました。玄理:みたいですね!アプリを入れて画質を揃えて…って聞いたことがあります。専門的なセリフが多かったと思うのですがどうでしたか?長谷川:内容を理解するのに時間がかかりましたね。会話の速度も速いですし、その中で即断して決めていく政治家の会話はなかなか面白いものがありました。玄理:政府の機関なども調べたりしたんですか?長谷川:そうですね、実際に取材しても本音で話してくれないかもしれないと思ったので政治家に近い友達に「こういう場合はどういう意図があると思う?」とか聞いて、「裏側でこういう欲があればこうするだろう」とかそういう話を聞いたりしましたね。玄理:長谷川さんの役って出世欲が強い役ではなかったですよね?長谷川:いや、出世欲がなければあのポジションにいなかったと思います。欲が表面に出ていなかっただけで矢口が40歳前に官房副長官の立場になれるということは、なくはないかもしれないけど、普通に考えたら若い人が抜擢されることは考えられないんじゃないでしょうか。大人の事情がありつつも選ばれるんですよ。選ばれてからも目立ちすぎると足を引っ張られると思うんです。だからそこに矢口の人物像の答えがあるなって。矢口は人とどう接するのか、周りからどう見られているのか。ということを庵野さんと相談し、想像しながら役を組み立てていきました。■そこに無いものを見る…演劇で培ったもの玄理:役としてはゴジラって初めて対峙する怪獣になりますよね?長谷川:そうですね。庵野さんからコンピューターグラフィックで作ったものを見せてもらって、こういう映像が映っていると思ってやってくださいって言われて。ほとんどグリーンバックでした。玄理:もしかしたら俳優さんによっては正確には見ているものとか、覚えているゴジラが違うかもしれないですよね?長谷川:そうですね。でも大体は見せてもらっているから思い描いているものは一緒だったと思います。玄理:今回のお芝居は、ゴジラの起こした出来事に怒りなどの感情を表現してお芝居するじゃないですか。ないものを見ながら演じることにやりづらさなどはありましたか?長谷川:僕はもともと演劇をやっていたから無いものを見えるように演技することは、ずっとやってきたことなんです。だから違和感や勝手が違うとかは感じなかったですね。(text:cinemacafe.net)
2016年07月28日今週公開を控える『シン・ゴジラ』に出演する長谷川博己と石原さとみが大阪・道頓堀川 とんぼりリバーウォークにてイベントを行った。第1作が公開されてから約60年。現在までに28作品が製作され、1億人に迫る累計観客動員数を記録する「ゴジラ」シリーズ。日本で製作されたシリーズ前作から12年の時を経て製作される本作は、「エヴァンゲリオン」シリーズを手がける庵野秀明が生み出す、全く新しい“ゴジラ”。そして『日本沈没』『進撃の巨人』シリーズなど多くのヒット作を手がけてきた樋口真嗣も監督・特技監督として参加。“今の日本”を描くことで、ゴジラによって生み出される“恐怖”をリアルに描き出している。この日、道頓堀に詰めかけた観客はなんと8,000人!登場した長谷川さんは「どうも!大阪のみなさん。石原さとみのマネージャー、長谷川博己です(笑)」とジョークを飛ばし、「オールCGのゴジラに圧倒され、そして、観た後に呆然としてください!日本の最高のスタッフたちが集結して作ったゴジラです。作品の中で『まだまだ日本はやれる』という言葉がありますが、まさにそれを体現した映画になっていると思います。もちろん、人間ドラマも楽しめるものになっていますので、ぜひとも大阪の皆さんで盛り上げてください!おおきに~!!おおきに~~~~!!」と作品について語った。一方、石原さんは「こんなに大勢の皆さんに囲まれてイベントをするのは初めて!!大阪は、私が人生で初めてひとり暮らしした思い出の街です。すごく親近感があるし、ホッとしますね」と語り、「撮影中は、プレッシャーの毎日でしたが、出来上がった作品は観る人によって感想が変わる作品です。情報量も多いので、ぜひ、集中して観てください!」とアピールしていた。そして、石原さんの船上トーク中に突如、爆音とともになんとゴジラが登場! 石原さんは「大阪使用のゴジラですね!なんと、歯がゴールド!!大阪でこんなに多くの人に盛り上げて頂けるなんて幸せです!」と大興奮でその出現を歓迎していた。過去のシリーズ中、たびたび大阪を襲撃してきたゴジラだが、道頓堀川に現れるのは今回が初めて。公開を前に本作は、北海道の石狩浜では実寸大のゴジラの足跡サンドアート、東京湾の海ほたるでは実寸大足型に加え、館内を『シン・ゴジラ』がジャック、北九州では、「シン・ゴジラジェット」を飛ばすなど、多数のコラボレーション企画が実施されてきており、今回も観客・キャスト共に喜ばせていたようだ。『シン・ゴジラ』は7月29日(金)より全国東宝系にて公開。(cinemacafe.net)
2016年07月26日ほとんどの日本人がその存在を知っているゴジラ。でもキャラクターとして知ってはいても「実は、映画は1本も見たことがない」という若い人や女性も多いのではないでしょうか。最新作『シン・ゴジラ』の公開を前にしても「そもそもゴジラのこと詳しく知らないし」、「ハリウッドのSF大作は見るけど日本の怪獣映画は…」とイマイチ気分が盛り上がらずスルーしてしまおうとしているあなたへ、『シン・ゴジラ』はいま、日本人が見るべき作品であり、重厚なサスペンスでもあり、あろうことか働く者の胸を熱くさせてしまうお仕事映画の傑作でもあります! 何がそんなにすごいのか? ゴジラ初心者でも心をわしづかみにされる『シン・ゴジラ』の見どころをご紹介します。■「3.11」を思わせる大災厄! もしもゴジラが現実に東京に現れたら…?「エヴァンゲリオン」シリーズで知られる庵野秀明が脚本・総監督を務めている本作ですが、そもそも『シン・ゴジラ』の“シン”って何なのか? 新? 真? 神? はたまた英語で“罪”を意味する「sin」ではないか? なんて意見も見られます。映画の中でも決して正解が示されるわけではなく、映画を見た人がそれぞれに考えるものなのでしょう。少なくとも本作は、過去に日本国内で製作されてきた28作のシリーズとは物語の上では全くつながりのない完全新作であり、舞台は現代。つまり、人々が怪獣など現実に存在するとは考えていない日本に文字通り、突然、謎の巨大不明生物としてゴジラが現れます。そして、本作の大きな特徴と言えるのが、明らかに東日本大震災とその後の原発事故を想起させる描写や設定を用いていることと、ゴジラに対処する政治家を主人公とし、彼らの目線で物語が展開していくこと。ゴジラによってビルや家屋が崩壊した光景やあふれた河川の水が津波のように人々に迫りくる描写は、5年前に何度もニュースなどを通じて見たあの光景を思い起こさせます。ちなみに、1954年に誕生した第1作の『ゴジラ』では、当時、ビキニ環礁で行われ大きな問題となっていた水爆実験に着想を得る形で、ゴジラは核実験により人類が生み出した存在として描かれていましたが、本作においてもそうした“元祖”『ゴジラ』の思いを汲んだ上で、現実の社会がしっかりと反映されています。広島・長崎への原爆投下から東日本大震災に至るまで、我々が映画の中のフィクションではなく、実際の歴史の中で遭遇してしまった現実の重みを、映画の中で随所に否応なく意識させられます。そして、主人公の内閣官房副長官の矢口蘭堂(長谷川博己)をはじめ、この事態に対処する登場人物たちの設定も、内閣から自衛隊、消防に至るまで全て現実のシステムや法律、社会制度に則したもの。もしも…もしも、本当に超巨大不明生物が現れたら、政府は、自治体は、自衛隊はどのような法律に則し、どのような命令系統で動き、どう対処するのか? 映画では、延々と続く閣議や仰々しく長ったらしい名前の非生産的な会議の模様が描かれます。話し合いは遅々として進まず、各省庁がそれぞれに責任をなすりつけ合うさまや、安全性ではなく経済を優先する思考、消去法による事なかれ主義、責任者がなかなか決断できない現実など、日本社会のお役所体質の弊害がこれでもかと繰り広げられます。■アメコミ映画の対極? 日本の日本人による日本的ヒーロー映画!一方で、主人公の矢口をはじめ、国民の命を第一に考え、この国の未来を真剣に案じる者たちの姿も描かれます。不眠不休で身を粉にして事態に立ち向かう政治家や官僚、研究者ら対策チームの面々、そして彼らが立案した作戦に文字通り命がけで従事する自衛隊や消防関係者などの姿は、絶望的な事態の中のひと筋の“光”であり、庵野監督が本来あるべき為政者の姿として物語の中に込めた希望、祈りと言えるでしょう。そして、いい意味でこの映画が“日本的”であるのが、主人公らが決して飛び抜けた大天才ではないというところ(もちろん、国家を動かす代議士、官僚、そしてその道の第一人者である研究者である以上、ひとりひとりが優秀であることは間違いないのでしょうが…)。矢口も、会議の席で突飛な発言をして煙たがられるなど政治家としてやや異端の雰囲気を持ってはいますが、あくまでも若手の一政治家であり、基本的に上司の顔を立て、部下を気遣い、実に日本的な根気のいる交渉と根回しでことを進めていきます。対策チームのメンバーたち(石原さとみ、高良健吾、市川実日子、高橋一生 etc…)も個性派で魅力的な面々ですが、あくまでもチームとして知恵を出し合います。その姿は「プロジェクトX」そのもの!スティーブ・ジョブズや“アイアンマン”トニー・スタークスのような一人の天才の存在や超人的なパワーに頼るのではなくチームワークの勝利を目指す――アメリカンドリームやアメコミヒーローとはある意味で対極にある、日本の日本人によるヒーロー映画といえるのかもしれません。先ほど、“お役所体質”と批判的に書きましたが、非常事態にあっても倫理と秩序を保とうとする姿勢は、一方で日本社会の美徳とも言えます。ある登場人物のセリフとして「役所のすること」という言葉が出てきますが、実に味わい深いセリフとして胸に響きます。長くなりましたが、最後にもうひとつ。東京湾に出現し、首都を蹂躙するゴジラをどうすべきか? という会議の中で「駆除するのか?」「捕獲するのか?」それとも「静観する(海に還っていくのを待つ)のか?」といった解決の選択肢が掲げられます。外の世界からやってきた異種の存在、招かれざるスーパーパワーを持った存在、人類が自ら生み出してしまったのかもしれない手に負えない存在――ゴジラをどう解釈するのかにもよりますが、そうした存在とどう付き合うべきか? ここでもまた現実の世界を反映しつつ、選択が突き付けられます。ここ10年ほどハリウッドでは、長くアメリカで親しまれてきたヒーローを最新の映像技術で現代版として映画化したアメコミヒーローシリーズが人気を博していますが、アメリカにおけるアメコミヒーローに日本で相当する存在がゴジラなどの怪獣なのかもしれません。バットマンという、アメリカ人が慣れ親しんだヒーローの物語をクリストファー・ノーラン監督が新たな解釈を加えて大ヒットに導いた『ダークナイト』三部作には、9.11の影響が多く見られると言われます。『シン・ゴジラ』はその意味で、約60年にわたって日本人が愛し続けてきた怪獣を用いて3.11以降の日本、現在の世界を改めて解釈した作品といえるかも知れません。ゴジラについての知識の有無や怪獣映画への理解の深さに関係なく、現代を生きるひとりの日本人として、まっさらな気持ちで、もしいま、ゴジラが現れたら…? という体験を味わってみてはいかがでしょうか?『シン・ゴジラ』は7月29日(金)より公開。(text:Naoki Kurozu)
2016年07月26日12年ぶりに日本で製作された「ゴジラ」シリーズ最新作『シン・ゴジラ』は、ヒーローとしてのゴジラ作品と一線を画し、1954年の初代『ゴジラ』の再来といっても過言でないほどの強いメッセージの詰まった作品に仕上がった。主演を務める長谷川博己と、竹野内豊に話を聞いた。『シン・ゴジラ』/その他の画像CGのゴジラや、臨場感を出すためiPhoneによる撮影など、独特な制作手法が用いられた。長谷川は「ゴジラ映画にとどまらず、新しい日本の実写映画になったのではないでしょうか。発想も撮り方もカメラアングルも大胆で斬新でした」と振り返る。しかし、本作の魅力は映像だけではない。「脚本の発想や綿密なリサーチ、そもそもゴジラとは何か? など、すべてに意味を感じました」。淡々とした口調、しかし強い眼差しで語る長谷川からは、作品の重みが伝わってくる。竹野内もまた「とてつもなく大きくなってしまったゴジラは、鬱積していく現実の問題と重なるような気がして。人間のさまざまな欲望によって、これほどにもなってしまったのか。そんな印象を受けました」と同調する。長谷川の演じる矢口蘭堂は理想主義者の内閣官房副長官、一方、竹野内の演じる赤坂秀樹は、現実主義者の内閣総理大臣補佐。相反するキャラクターだ。竹野内は、「出来もしないのに意見を言う矢口は幼い。大人ならば、実行していかなければいけない」という庵野総監督の言葉が深く印象に残ったという。「庵野さんの中に、矢口と赤坂、両方の人物が存在しているような気がしたんです。一切媚びないで、やりたいことを貫いている理想主義の矢口的な要素と、日本や世界の現状についての庵野さんの胸中を現実的に映し出そうとする赤坂的側面。その両面が魅力ですし、庵野さんはすごい方だと改めて感じました」。「ゴジラの製作スタッフは、ゴジラはこうであるべきだ!というプライドを持って作り上げたと思うんです。ですが、今作はそういった回顧的な見方だけでなく、全世界の人類、未来に対しての純粋なメッセージとして見てもらいたいと思います。レビューや人の意見ではなく、そういうものを事前に一切見ないで、この映画を観て、ちゃんと議論してもらいたいです。それに値する映画です」(竹野内)「ストーリー自体は至ってシンプルで、巨大不明生物が日本にやって来る。それでみんながどうなるか? どうやって倒すか? を考える。エンターテイメント性もしっかりした話になっていて、日本でここまでの作品が作れるんだってことが自信にもなる気がします。ある意味問題作でもありますが、ヤバいものが観れると思いますよ」(長谷川)『シン・ゴジラ』7月29日(金)公開取材・文・写真:小杉由布子
2016年07月26日フリーアナウンサーの高島彩が、きょう26日(20:00~21:54 ※一部地域を除く)に放送される関西テレビ・フジテレビ系バラエティ番組『ニッポンのぞき見太郎』(レギュラーは毎週火曜21:00~21:54)の2時間スペシャルに、産休明けで登場する。今回の放送では、MCの高島、生瀬勝久、チュートリアル・徳井義実に加え、ゲストとしてTake2・東貴博、クワバタオハラ・くわばたりえ、つるの剛士、長谷川博己らが出演。高島は産後1カ月で収録に復帰したが、生瀬が「早い! 女性はすごいなぁ!」と感嘆しながら、自身が実際に立ち会った出産エピソードを披露すると、つるのも5児の父ならではの驚きの経験を語る。これを受けて、スピード出産だった高島も、立ち会い出産時のエピソードを明かす。「ちょっと怖いので…」と立ち会い出産に尻込みする長谷川には、くわばたから「横におっても何もしなさそう!」と厳しいツッコミが。実際に立ち会い出産の現場をのぞき見したVTRを見た東は、「妻に感謝しかない」と出産当時のことを思い出して思わず涙し、高島は「また産みたい!」と3人目出産の意欲を見せる。スペシャルでのテーマの1つは、今年5月の放送で話題を呼んだ「東大生の育て方」。1歳になる娘を「お金で東大に入れようと思ってた(笑)」という東、前回も出演した3児の母・くわばた、最近育休を取得したつるのが、それぞれの育児のこだわりを語る。もう1つのテーマ「オンナの怒り」には、千秋、松嶋尚美、カンニング竹山、陣内智則らが登場。男性の70%が「女性がなぜ怒っているのか分からない」というデータをもとに、男が気付かない女の怒りを特集し、VTRで「気を遣って言っただけなのに…」など夫が妻に言いそうなシチュエーションを紹介する。怒る理由が全く分からない男性陣に対し女性陣はあきれ返るが、それに対しカンニング竹山が「どうせ怒るんでしょ!?」と逆ギレして見せる。
2016年07月26日俳優の長谷川博己が7月25日(月)に開催された主演作『シン・ゴジラ』のワールドプレミアに出席。「ポケットに入るモンスターを追いかけるのもいいですが、この夏は世界最大のモンスター、ゴジラを追いかけていきたい」とポケモンGOに対抗心を燃やした。12年ぶりの“国産ゴジラ”映画の世界初お披露目となったこの日、会場となった東京・歌舞伎町のセントラルロードには、本作に登場するゴジラと同じ全長118.5メートルのレッドカーペットが敷かれ、長谷川さんをはじめ、竹野内豊、石原さとみ、高良健吾、松尾諭、市川実日子、大杉漣、塚本晋也、尾上克郎准監督、樋口真嗣監督、庵野秀明総監督という超豪華なキャスト&スタッフが勢ぞろいした。会場に駆けつけたファンおよそ3,000人の大歓声を浴びた長谷川さんは、「まるで自分がトム・クルーズになった気分。すごい熱気で皆さんの期待を肌で感じました」と上機嫌。完成したばかりの本作は「熱く、そして皆さんの心に訴えかける激しさがある作品」だといい、「日本の伝統文化でもあるゴジラを、大きなスクリーンで体感してください」とアピールした。脚本・編集・総監督を務めた庵野氏は「公開を目前に控えて、まだいろんなことを秘密にしていますが、やはり何の先入観もない状態で純粋に楽しんでもらいたい」とこの日まで情報をシャットアウトしていた理由を説明し、「意外と正攻法で作っていますので、安心してご覧ください」と“王道”宣言も飛び出した。なお、レッドカーペットが敷かれた歌舞伎町のセントラルロードは、『シン・ゴジラ』の公開を記念し、“ゴジラ・ロード”に改名されることが発表された。ゴジラの名称が、地名に使用されるのはこれが初めて。“ゴジラ・ヘッド”を有するTOHOシネマズ新宿へと向かう道の名称として、これ以上のものはなく、今後歌舞伎町の新たな名所となりそうだ。『シン・ゴジラ』は7月29日(金)から全国にて公開。(text:cinemacafe.net)
2016年07月25日元フジテレビアナウンサーの福井謙二が、きょう20日(19:00~20:54)に放送される日本テレビ系バラエティ番組『真実解明バラエティー! トリックハンター』(レギュラーは毎週水曜19:00~19:56)の2時間スペシャルで、同局の番組に初出演する。今回は、ひらめきと直感で答えるクイズ企画をスペシャル版に拡大して放送。福井は、田中みな実、ハリセンボン・近藤春菜、ピース・又吉直樹と共に「人気キャスターチーム」として出演し、長谷川博己、石原さとみ、竹野内豊らの「映画『シン・ゴジラ』チーム」、「トリックハンターチーム」と三つどもえで対決する。福井は、3枚の写真から富士山以外を選んだら負けとなるクイズで自信満々に回答。意気揚々と「私は局アナ時代に、富士登山マラソンで実況をやっていたから絶対に分かる」と口にするが…。一方で、名曲のカバーを歌っているアーティストを当てるクイズ「誰ミファドン」では、正解を連発。"誰ミファキング"の称号を獲得するなど、活躍を見せる。ほかにも、石原や竹野内といったクールな印象の強い俳優陣が、興奮のあまり思わず飛び上がって反応してしまうような問題も出題。長谷川がケンドーコバヤシと息の合ったやりとりを見せる一幕もあり、クイズに加え、普段あまり見られないゲストたちのはしゃぐ姿も見どころとなっている。
2016年07月20日12年ぶりの“国産ゴジラ”映画『シン・ゴジラ』の完成報告会見が7月19日(火)、都内で行われ、脚本・編集・総監督を務める庵野秀明が出席。「僕自身、救われた気持ち。これからもエヴァを作り続けることができると思います」と決意を新たにしていた。関係者から「質問は本作に関するもののみ。エヴァに関してはご遠慮ください」とお達しがあったこの日の会見。一方、庵野監督は開口一番「最初に謝っておきたいのは、『エヴァ』の新作を長らくお待たせしてしまっていること。ファンの皆さんには深く深くお詫びします。申し訳ないです」と率直な心境を語った。さらに「僕自身にとって、エヴァンゲリオンは僕の魂であり、魂を削り取るような作品。前作(『ヱヴァンゲリヲン新劇場版:Q』)で削り切ってしまい、何も作れない状況だった」と告白。『シン・ゴジラ』のオファーについては、「ゴジラの魅力は第1作に集約されているし、超える自信も近づく自信もなかったので最初はお断りした。もしも、わずかでも近づけるなら、(第1作と)同じようなことをやるしかなかった」とふり返った。特撮に造詣が深い庵野監督だが、本作ではあえてフルCGのゴジラを登場させ、「映像表現の選択の幅が広がったいま、CGがもっている人間的じゃない部分を活かしたかった」とコメント。「素晴らしい仕上がりで、日本のCGに対する印象が変わるはず。この映画で日本映画の何かが変われば」と強い手応えを示した。会見には庵野総監督に加えて、長谷川博己(矢口蘭堂役)、竹野内豊(赤坂秀樹役)、石原さとみ(カヨコ・アン・パタースン役)が出席。物語の中心的人物を演じる長谷川さんは、「圧倒されました。誰にも真似できない新しいゴジラ、そして新しい日本映画」と興奮しきり。「メッセージ性が高い作品。久しぶりに『映画を観た』と実感した」(竹野内さん)、「怖くて震えました。撮影は孤独でプレッシャーもあり、胃が痛い毎日でした」(石原さん)と熱い思いを語っていた。同日、過去の『ゴジラ』シリーズとして最大規模となる世界100の国と地域での配給決定が発表された。『シン・ゴジラ』は7月29日(金)から全国にて公開。(text:cinemacafe.net)
2016年07月19日12年ぶりに日本で製作された「ゴジラ」シリーズ最新作『シン・ゴジラ』の完成報告会見が7月19日、都内で行われ、脚本・編集・総監督を務めた庵野秀明が出席し、「日本映画の何かが変われば」と強い手応えを示した。同日、過去のシリーズとして最大規模となる世界100の国と地域での配給決定が発表された。その他の写真&予告編映像会見冒頭、「まずは『エヴァ』ファンの皆さんに謝っておきたいです。長らく(新作を)お待たせしてしまい、申し訳ないが僕自身にとって、魂を削り取る作品であり、前作(ヱヴァンゲリヲン新劇場版:Q)で削り切ってしまった」と挨拶した庵野総監督は、『シン・ゴジラ』完成を機に「今は救われた気持ち。言葉にならない」といい、「これで今後もエヴァを作り続けることができると思います。『ゴジラ』も本気でやっておりますので」と決意を新たにしていた。当初は「最初の『ゴジラ』を超える自信も、近づく自信もないのでお断りしていた」といい、「わずかでも近づけるには、同じようなことをやるしかなかった」。本作ではフルCGのゴジラが大暴れしており、「CGが持っている人間的じゃない部分を生かした。CGも素晴らしい出来で、日本のCGに対する印象も変わるはず」と話していた。会見には庵野総監督をはじめ、長谷川博己、竹野内豊、石原さとみが出席。「圧倒されました。誰にも真似できない、新しいゴジラ。新しい日本映画が完成した」(長谷川)、「メッセージ性が強い作品。フルCGの映画だが、SF感がないのも驚いた」(竹野内)、「怖くて震えました。残酷であり、3.11の経験もよみがえってきた。撮影中は胃が痛い毎日だった」(石原)と本作への思いを語った。『シン・ゴジラ』7月29日(金)公開
2016年07月19日資生堂「マキアージュ(MAQuillAGE)」は、ブランド誕生10周年を記念し、長谷川潤、水原希子とコラボレーションした限定メーキャップパレットを2016年8月21日(日)より数量限定で発売する。長谷川潤と水原希子が、それぞれにコンセプトから色展開、パッケージまで全面的にプロデュース。長谷川は、洗練された色っぽさを醸し出すミニマムなメイクを提案し、水原は遊び心のある色っぽさをイメージし、モードなブラウンのルージュを効かせた大胆なメイクを表現する。パレットの中には、マルチパウダー「ドラマティックムードヴェール(10THアニバーサリー)」をセット。チークカラー、フェースカラー、アイカラーとして使えるクリーミーなタッチが特徴で、5色5質感のハーモニーで、乾燥しがちな肌にもなめらかにフィットし、立体感ある表情を簡単に作ることができる。また、同日より新作「エッセンスジェルルージュ」も発売。本来反発しあうはずの3つのオイルをネットワークでつなぎとめた状態で配合されていて、唇をこすり合わせることで、3つのオイルが唇の上で3層に分かれ、濃厚な艶を叶えてくれる。さらに、美容液のように濃厚なBBベース「パーフェクトマルチベース BB」、色と光の効果で思いのままにフォルムを補正するリップライナー「スムース & ステイリップライナー」も店頭に並ぶ。発売にあわせて、TVCMも公開されるので、チェックしてみて。商品詳細】資生堂「マキアージュ」 レディコラボレーションブック 各5,000円+税 ※編集部調べ発売日:2016年8月21日(日)・マキアージュ レディコラボレーションブック JH <取扱店限定発売>セット内容:ドラマティックムードヴェール(10THアニバーサリー) JH、エッセンスジェルルージュ JH・マキアージュ レディコラボレーションブック KM <取扱店限定発売>セット内容:ドラマティックムードヴェール(10THアニバーサリー) KM、エッセンスジェルルージュ KM・マキアージュ エッセンスジェルルージュ 全10色(うち2色限定色) 各2,300円+税 ※編集部調べ・マキアージュ パーフェクトマルチベース BB 全2色 SPF30・PA++ 各3,000円+税 ※編集部調べ・マキアージュ スムース & ステイリップライナー 全6色(うち新色1色) 各900円+税 ※編集部調べ
2016年07月17日マキアージュ10周年を記念した限定セット株式会社資生堂は、同社が展開するコスメブランド「マキアージュ」から、ブランドミューズである長谷川潤さんと水原希子さんがプロデュースしたメーキャップセットを数量限定で発売する。今回の限定セットは、同ブランド10周年を記念してを発売されたもの。マキアージュのミューズ2人がコンセプト、色展開、パッケージまで全面プロデュースした特別なメーキャップセットだ。セット内容は、ぷっくりと艶めく唇を演出する濃密ジェルルージュと、肌や目元に立体感と彩りを与える5色のマルチパウダーの2アイテム。アーバンなシンプルさが大人の魅力を引き立てる長谷川潤さんの「マキアージュ レディコラボレーションブック JH」は、「都会的」「シンプル」「ソフトな強さ」をなどをキーワードにした、大人の魅力溢れるパレット。「女の子たちだけの夜遊び」をイメージ一方、水原希子さんの「マキアージュ レディコラボレーションブック KM」は、「女の子たちだけの夜遊び」、「エッジの効いたメーク」などをキーワードにした、自分の楽しみ方を満喫する自由な女性を表現したパレット。コンセプトやイメージまでミューズたちにプロデュースされたメーキャップセットで素敵な2人の世界観に浸ってみては。発売は2016年8月21日(日)より。(画像はプレスリリースより)【参考】※レディコラボレーションブック/マキアージュ
2016年07月16日先月より公開されている、門脇麦単独初主演作『二重生活』。この度、7月12日に新宿ピカデリーにて、大ヒット御礼トークイベントが行われ、門脇さんと岸善幸監督が登壇した。大学院の哲学科に通う珠(門脇麦)は、修士論文の準備を進めていた。担当の篠原教授(リリー・フランキー)は、ひとりの対象を追いかけて生活や行動を記録する“哲学的尾行”の実践を持ちかける。同棲中の彼(菅田将暉)にも相談できず、尾行に対して迷いを感じる珠は、ある日、資料を探しに立ち寄った書店で、マンションの隣の一軒家に美しい妻と娘とともに住む石坂(長谷川博己)の姿を目にする。作家のサイン会に立ち会っている編集者の石坂がその場を去ると、後を追うように店を出る珠。こうして珠の「尾行する日々」が始まった――。キャストには、見ず知らずの他人を尾行し、いつしか禁断の行為にはまっていくヒロイン・珠役の門脇さんを始め、長谷川博己、菅田将暉、リリー・フランキーなど、豪華俳優陣が競演。いままでの日本映画にはない、新感覚の心理エンターテイメント映画となっている。この日のトークイベントには、主演の門脇さんと岸監督が登壇。監督はSNSなどで多数の感想が寄せられているのを見ているようで、「褒められると嬉しい、そして厳しい評価も真摯に受け止めて、励みにしていかないといけないと思いました。いずれの意見も、自分の糧にして進まねばという思いです」と謙虚な姿勢で御礼を述べていた。一方、門脇さんは両親と3人で劇場に観に行ったそうで、「お客さんもみんな集中してスクリーンに映る珠の尾行を目で追っていて、なんだか幸せでした」と語った。イベントの後半では、観客からのティーチインが行われ、様々な質問が飛び交っていた。「あまりにも演技が自然で、居酒屋でだんだんと酔っ払っているシーンなんて本当に酔っているのかと思いました」という感想に門脇さんは、「あれたしか朝の8時頃だったんですよね」と笑って解答。監督も「10テイク、カメラの動きなんかも調整すると13テイクくらい撮ったシーンだね」と撮影での様子も明かした。さらに、「尾行している感覚で見られておもしろい」という口コミについては、「視線を大切に作った映画です。麦ちゃんが観ている視線と、映画の情報を伝える、いわば説明のような視線。この2つの視線を1セットとして撮り進めました。同じ芝居、同じ動きを麦ちゃん以外のキャストにも記憶して何度も演じてもらって」と監督が撮影方法を語る。また、共演の長谷川さんなどから、岸監督はサディストだと言われたそうで、門脇さんは「人当たりがいいのに、ニコニコしつつ腹黒いところもちゃんとある。毒舌ですしね(笑)サディステックというか、1シーン1カットこだわりと愛情を持って撮っているのに、それを編集でばっさりカットする精神がすごい!」と監督についてコメントした。「尾行シーンでの役作りの苦労は?」という問いには、「ジッと見ていればいいので、楽しいんですよ」と話すも、「卓也との生活は初日と、その次の日の2日くらいで撮ったんですけど、自分の役が嫌な女にしか見えなくてもやもやして。でも、監督と何か明確な言葉で共有してしまうと逆に枠のようなものにはまってしまうようでそれも嫌で。1カット終わったあとの『OK』という言葉と、1日撮影が終わったあとの『大丈夫でした?』『うん、大丈夫』という確認の一言で、だんだんと役を理解して、積み上げていった感じです」と語り、言葉では共有しない信頼関係を築き上げていったようだ。『二重生活』は新宿ピカデリーほか全国にて公開中。(cinemacafe.net)
2016年07月13日12年ぶりに日本で製作された新たなるゴジラ作品『シン・ゴジラ』の公開を7月29日(金)に控え、全国各所でコラボレーション企画が続々と決定しているなか、本作が航空会社・スターフライヤーとコラボし、ゴジラ史上初の「シン・ゴジラジェット」が就航する運びとなった。そして7月10日、主演を務めた長谷川博己がお披露目式に参加し就航を祝福した。『ゴジラ FINAL WARS』以来、約12年ぶりの日本製作のゴジラシリーズとなる『シン・ゴジラ』。シリーズ初のフルCGで描かれる本作のゴジラは、史上最大となる体長118.5メートルのスケールはもちろん、想像を遥かに超える最強の完全生物として、“大いなる恐怖”を持ってスクリーン登場。主演の長谷川さんをはじめ、竹野内豊、石原さとみら若手から個性派俳優陣、また歌手、アーティストなど、ジャンルを超えた超豪華328人が大集結している。本作はこれまで様々なコラボ企画を実施しており、北海道の石狩浜では実寸大のゴジラの足跡サンドアートが実施。東京湾の海ほたるでは、実寸大足型に加え館内を『シン・ゴジラ』がジャック。「サンドアート」で“陸”を制し、「海ほたる」では“海”を、そして今回、60年以上の歴史を持つゴジラシリーズの中でも唯一制すことのできなかった“空”を制す。いままで、さまざまな飛行機を撃ち落としてきたゴジラだが、スターフライヤーの機体の特徴であるコーポレートカラーの「黒」と、ゴジラカラーともいえる「黒」という親和性から、今回の異例のコラボレーションが実現したという。この日、「シン・ゴジラジェット」のお披露目式に参加した長谷川さんは、ゴジラの着ぐるみと共に、就航を祝福。そして、ゴジラの着ぐるみはその後、「シン・ゴジラジェット」に乗り込むお客様たちをお見送り。子どもたちの中にはゴジラの怖さに泣き出してしまう子もいたが、海外からの旅行客には絶大な人気を発揮!空港中の注目を集めていた。長谷川さんは「シン・ゴジラジェット、スターフライヤーの黒とマッチしていて、とても格好いいですね!まさに、童心に帰る気分で、ぜひ乗ってみたいです」とコメント。また「いま、着々とゴジラブームがやってきている感じがするし、このジェットで日本中のゴジラブームを”空”から広げてもらえたら嬉しいです。飛行機と同様、映画『シン・ゴジラ』も日本中に、そして、世界に羽ばたいていって欲しいです」と期待を寄せていた。なお今回の「シン・ゴジラジェット」は、1日6便全国6都市にて12月まで就航予定とのこと。縦5m×横8mの巨大ゴジラを、ぜひこの機会に確かめてみては?『シン・ゴジラ』は7月29日(金)より全国東宝系にて公開。(cinemacafe.net)
2016年07月11日「新世紀エヴァンゲリオン」シリーズなどを手がけてきた庵野秀明の最新作『シン・ゴジラ』。この度、7月の本作の公開を記念して、「新世紀エヴァンゲリオン」のTVシリーズ全26話を「LINE LIVE」にて生配信されることが決定した。「新世紀エヴァンゲリオン」は、1995年から1996年にかけて、テレビ東京系にて放送されていたSFア二メ作品。西暦2015年。第3新東京市に、さまざまな特殊能力を持つ“使徒”が襲来した。主人公・碇シンジは、人類が“使徒”に対抗する唯一の手段であるヒト型決戦兵器エヴァンゲリオンの操縦者に抜擢されてしまう。いま、人類の命運を掛けた戦いの火蓋が切って落とされる。果たして“使徒”の正体とは?少年たちと人類の運命は――!?今回の企画は、「エヴァンゲリオン」シリーズ生みの親である庵野監督が本作の脚本・総監督を務めることで実現した一大プロジェクト「ゴジラ対エヴァンゲリオン」コラボレーションの目玉企画。このコラボ企画ひとつであるビジュアルが、先日の村上隆作画による第3弾まで公開され、話題を集めてきた。そして、今回の企画は、7月9日(土)からの1~4話の生配信を皮切りに、毎週土曜日各4話ずつ、計7週連続の長期に渡る生配信が実施。また、本編の配信だけでなく『シン・ゴジラ』や「エヴァンゲリオン」のオリジナル企画、最新情報も公開予定とのこと。さらに、本プロジェクトの立上げに伴い、庵野監督が率いる「株式会社カラー」のLINE公式アカウントが近日スタートすることも決定している。『シン・ゴジラ』は、約12年ぶりとなる日本のゴジラシリーズ最新作。シリーズ初のフルCGで描かれる本作のゴジラは、史上最大となる体長118.5メートルのスケールはもちろん、想像を遥かに超える最強の完全生物として、“大いなる恐怖”を持ってスクリーン登場。そして、そんなゴジラと対峙するのは、主演で内閣官房副長・矢口蘭堂官役の長谷川博己をはじめ、竹野内豊、石原さとみら日本映画界を代表するオルスターキャスト。ほかにも、若手から個性派俳優陣、また歌手、アーティストなど、ジャンルを超えた超豪華328人が集結している。『シン・ゴジラ』公開記念! みんなで観よう「新世紀エヴァンゲリオン」全26話 生配信は、7月9日21時~毎週土曜日「LINE LIVE」にて生配信。『シン・ゴジラ』は7月29日(金)より全国東宝系にて公開。(cinemacafe.net)
2016年07月01日映画監督に出演役者の印象を伺っていく「監督は語る」シリーズ。今回とりあげるのは、俳優・長谷川博己(39)。数多くの舞台に立ち、故・蜷川幸雄さんにも才能を見出された役者の一人。2010年放送のNHKドラマ『セカンドバージン』で世間から広く注目を集めるように。その後『鈴木先生』『家政婦のミタ』など立て続けにヒット作に出演し、2016年には主演作『シン・ゴジラ』も控えている。映画『二重生活』(6月25日公開)では、門脇麦演じる大学院生・白石珠からある日突然尾行されはじめる編集者・石坂史朗を演じる。誰が見ても幸せそうなエリート一家の裏にある秘密を、珠だけでなくスクリーンの観客にも晒していくこととなるが、役者として冷静に作品と向き合っていたという。○長谷川博己の印象長谷川さんは本当に真面目ですね。キャリアのある俳優さんなので、作品全体のことを俯瞰しながら台本を読み込んだ上で、どう演じていくのかを考えてもらえました。本人は、実際に家族を持っているわけではないので「深みを出すのが難しいんじゃないか」と最初は躊躇したそうですが、役について話し合った結果演じてもらったものが、登場人物の中で一番エネルギーがありました。また、長谷川さんはコメディをたくさんやっているじゃないですか。コメディを演じられる役者さんって、体の中から出てくる言葉や動きを、すごく大切にしていると思うんですよ。そういう方だから、黙って何を考えてるのかわからない表情をしてもらった時に効くんですよね。いい意味で、不気味というか、不穏というか。見ている方がざわっとするような表情を見せてもらえました。○撮影現場での様子僕はその場でセリフを変えてもいいというスタンスの演出をするんですが、ラストに近づく場面ではかなり長谷川さんの意見を取り入れています。芝居を決めすぎないよう、あえてト書きを曖昧にしておいたのですが、結果としてシーンに深みが出たと思っています。長谷川さんが全体を見て、冷静に演じてくれたおかげですね。あとは長谷川さん演じる石坂と愛人の女性が、ビルとビルの間で……というシーン。男性だけでなく、女性も持っているエロさをあの"隙間"に集約しました。長谷川さんは映画全体から見て必要なシーンに、本当に真面目に取り組んでくれる方なので、撮影現場でも全く戸惑いは見られませんでした。○おすすめシーン自分を尾行していた人間と対峙した後、立場が逆転して強くなっていくシーンでしょうか。得体の知れない表情に、長谷川さんの演じている役の内面が浮き出てきて、とても見ごたえのある場面になっていると思います。あと、初めて珠と目を合わせるシーンがあるんですが、あの場面の長谷川さんはすごく色気がある。これまで尾行を続けていた珠の目線では、石坂まで距離があって、細身で軽やかな印象だったのが、珠を認識した瞬間から実体のある、生身の男になった。その時の顔は、凄まじいほどに色気がありました。■作品紹介映画『二重生活』大学院で哲学を学ぶ珠(門脇麦)は、修士論文の準備を進めていた。担当の篠原教授(リリー・フランキー)は、ひとりの対象を追いかけて生活や行動を記録する"哲学的尾行"の実践を持ちかける。同棲中の彼(菅田将暉)にも相談できず、尾行に対して迷いを感じる珠は、ある日、資料を探しに立ち寄った書店で、マンションの隣の一軒家に美しい妻と娘とともに住む石坂(長谷川博己)の姿を目にする。作家のサイン会に立ち会っている編集者の石坂がその場を去ると、後を追うように店を出る珠。こうして珠の「尾行する日々」が始まった。6月25日公開。(C)2015『二重生活』フィルムパートナーズ
2016年06月27日映画監督に出演役者の印象を伺っていく「監督は語る」シリーズ。今回とりあげるのは、2014年に公開された映画『愛の渦』で注目を受けて以来、独特の存在感で世間を魅了する女優・門脇麦(23)。第6回TAMA映画賞最優秀新進女優賞、第36回ヨコハマ映画祭日本映画個人賞最優秀新人賞、第88回キネマ旬報ベストテン新人賞など様々な評価を受け、芥川賞小説を映像化したNetflixオリジナルドラマ『火花』ではヒロインに抜てきされるなど、幅広い活躍を見せている。初主演作となる映画『二重生活』(6月25日公開)では、研究のために見ず知らずの男性・石坂(長谷川博己)を尾行する大学院生・白石珠を演じるが、この非日常的なシチュエーションにおいて、役者・門脇麦は監督の目にどう映ったのか。○門脇麦の印象現場でも、オフの時は本当に普通の人なんですよ。でもカメラを前にするとトップギアに入る人で、今まで会った俳優さん、女優さんの中でもギャップが大きい方だと思います。今回の現場ではベッドシーンもあったんですが、僕が濡れ場を撮影するのが初めてだったので、門脇さんのいつもと変わらぬ雰囲気に逆にほぐしてもらいました。ただ、現場では普通にしているように見えますが、おそらく心の中では演技について熟考しているんだと思います。頼れる女優です。門脇さんは台本を読む力、つまり読解力が優れた役者さんなんだと思います。今回出ていただいた俳優さんたちは、演じていないと死んじゃう人たちだと思いますが、門脇さんはそれが抜きんでている(笑)。俳優になるべくしてなったような、気質や能力を備え持っている人だと思います。それが、"実力派俳優"という表現になるのかもしれないですね。○撮影現場の様子今回は 哲学を学ぶ大学院生という設定で、実際に院に通ってる方に取材もしました。門脇さんは、哲学を学ぶ学生に対して世捨て人みたいなイメージを持っていたらしいのですが、実際に会ってみるといたって普通だということに納得し、ようやく自分が演じる珠の内面をどう捉えるかにシフトできたみたいです。尾行をする哲学科の学生という突飛な設定にとらわれなくなったのだと思います。元々勘は鋭い役者さんだと思うのですが、難しい役どころだと本人も分かっていて。取材をしたおかげで、台本にあるキャラクターに、正面から向き合えたんじゃないでしょうか。○映画『二重生活』おすすめシーン菅田将暉さん演じる卓也との同棲シーンで見せる、もどかしさをぜひ観ていただきたいです。自分の内面に抱えているものを自分でも捕まえきれず、大切な人に伝えられないでいるもどかしさが、すごく痛々しくて。本人は演じていて苦しかったと言っていましたけど、門脇麦じゃないと出せない切なさだったと思います。■作品紹介映画『二重生活』大学院で哲学を学ぶ珠(門脇麦)は、修士論文の準備を進めていた。担当の篠原教授(リリー・フランキー)は、ひとりの対象を追いかけて生活や行動を記録する"哲学的尾行"の実践を持ちかける。同棲中の彼(菅田将暉)にも相談できず、尾行に対して迷いを感じる珠は、ある日、資料を探しに立ち寄った書店で、マンションの隣の一軒家に美しい妻と娘とともに住む石坂(長谷川博己)の姿を目にする。作家のサイン会に立ち会っている編集者の石坂がその場を去ると、後を追うように店を出る珠。こうして珠の「尾行する日々」が始まった。6月25日公開。(C)2015『二重生活』フィルムパートナーズ
2016年06月26日映画『二重生活』が6月25日(土)に公開を迎え、主演の門脇麦をはじめ、長谷川博己、菅田将暉、リリー・フランキー、岸義幸監督がそろって舞台挨拶に登壇した。小池真理子の同名小説をドキュメンタリー出身の岸監督が映画化。修士論文のために人間の“真理”を知るべく隣人の尾行を始めた大学院生の姿を描き出す。門脇さんは本作で映画単独初主演を果たしたが、公開を迎え「感慨深いです」としみじみ。「いかがでしたか?」と客席に向かって呼びかけると大きな拍手がわき起こり、ホッとした笑顔を見せた。完成した映画については客観的に楽しめたと語り「台本も読んでいるし、ずっと現場にいたのに、(完成した映画は)想像を超えていました。自分が出ていないかのように楽しめました」と明かした。門脇さんが尾行を「楽しかった!ついニヤついてしまいました」とふり返ったのに対し、尾行される立場の隣人を演じた長谷川さんは「常に見られているイヤ~な感じがしましたよ」と苦笑。観終わったばかりの観客に向け「みなさん、こういう映画観て、イヤらしい気分になるんでしょ(笑)?」と語り、会場は笑いに包まれた。菅田さんは、門脇さんの恋人役を演じたが、撮影中にあまりの心地よさについ本当に眠ってしまったことがあったという。門脇さんの「寝ちゃいましたね」という指摘に「おれ、寝てました…」と照れくさそうに明かしたが、肝心のそのシーンは、編集で断腸の思いでカットされてしまったそう。カットと言えば、大学教授役のリリーさんがフランス語で話をするシーンも「先生に(セリフを)吹き込んでもらって車でずっと聞いてて、現場にも先生がいてしゃべってたんですが、バッサリ切られました…」と明かす。とはいえリリーさんは「むしろ、絶対に切るだろうと思ったし、切ってくれと思ってました」と本音を漏らし「麦ちゃんがおれがフランス語しゃべると笑うんですよ…」と苦笑していた。この日は、キャスト陣4人がそれぞれ公開を迎えての気持ちを自作の4文字熟語で表現!門脇さんは「多人観欲」と書いたフリップを掲げ「そのまま(笑)。多くの人に観てほしいです』と訴える。菅田さんは「良寝真下」と書いて「普段は、クランクインの前なども寝れないことが多いけど、今回はよく寝れました!」とニッコリ。門脇さんは「“真下”ってそういうこと?頭いい!」と感嘆するが、菅田さんは冷静に「頭よくねえよ!頭よかったらもうちょっとちゃんと4文字で書くわ!」と自虐的に語り、再び会場は笑いに包まれる。長谷川さんは「超門脇麦」と門脇さんを絶賛!舞台挨拶開始の直前に到着し、よくわからないままいまの気持ちを書くように言われたというリリーさんは「今到不解」とまとめ、笑いを誘っていた。『二重生活』は新宿ピカデリーほか全国にて公開中。(text:cinemacafe.net)
2016年06月25日