おかずや彩り、食中毒対策など、お弁当作りでは気になるポイントがたくさんあります。毎日のことだからこそ、バリエーションを増やしつつも便利で手軽にしたいところです。そこで今回は、40代主婦の筆者が愛用している便利なお弁当グッズをご紹介します。洗って繰り返し使える! おいしそうに見えるレタス風しきりシンカテック「ベジカベ」©古賀令奈お弁当にレタスを入れるとフレッシュな印象になり、おいしそうに見えるもの。しかし、わが家の娘はレタス嫌いなので、彩りに困る場面が少なくありません。そんなわが家のお弁当作りで活躍しているのが、まるで本物のレタスのようなしきりです。ご飯を入れたあとにしきりを置いておかずを詰めるだけで、いつもより鮮やかなお弁当に仕上がります。本物の生野菜ではないので変色したりしおれたりしないのもメリットでしょう。©古賀令奈カットして使えるため、手持ちのお弁当箱に合わせたサイズに調整できるのもうれしいところ。お弁当箱の形や大きさを気にすることなく、お好みの使い方で楽しめますよ。洗って繰り返し使えるタイプなのも魅力的。しっかりと質感だから、普通に洗う程度であれば傷んだり傷ついたりすることもありません。エコで無駄なく使えるので、ひとつあると助かります。【商品情報】シンカテック「ベジカベ」価格:¥440かわいくて周りから好評! 押し型つきのおにぎり&おかずケースOSK「ONIGIRI LUNCH CASE」©古賀令奈おにぎりと少しのおかずで済ませたい日は、ちょうどいいお弁当箱がなくて困ることも。そんな場面で活躍するのが、こちらのおにぎりとおかずを入れられるランチケースです。©古賀令奈このケース自体が押し型になっており、ケースを使ってそのままおにぎりを作ることができます。きれいな形のおにぎりを簡単に作れるだけでなく、洗い物も最小限に済ませられて、効率的なお弁当作りが叶います。このケースは娘と筆者が兼用で使っているもので、どちらの周りからも好評。見た目のかわいらしさと機能性を兼ね備えており、「同じものを買ったよ!」と報告してくれた友人も満足している様子です。わが家ではおにぎり1つとおかずを入れる形で使っていますが、おにぎり2つを入れてもOK。食べやすさを重視したい日は、おかず入りのおにぎりにするのもよさそうですね。【商品情報】OSK「ONIGIRI LUNCH CASE」価格:¥990細菌の繁殖防止に便利な使い捨てシートダイソー「抗菌お弁当シート 透明 70枚」©古賀令奈春夏のお弁当づくりでは、食中毒対策が欠かせません。とくに、近年は春でも夏日になることが多いため、細菌の繁殖が気がかりです。©古賀令奈食品の加熱や粗熱をとるなどに加えて取り入れている対策が、抗菌シートの使用です。使い方はとても簡単。お弁当を詰め終えてフタを閉める直前に、このシートをのせるだけです。銀イオンが配合されており、細菌の繁殖を抑えてくれるそう。暑くなればなるほど食中毒の心配は強まるため、食中毒菌の増殖を抑えるという梅干しも一緒に入れるなど、できる限りの工夫を凝らしています。プラスワンするだけでどんなお弁当にも対応できる抗菌シートは、非常に便利なアイテムです。【商品情報】ダイソー「抗菌お弁当シート 透明 70枚」価格:¥110急いで粗熱をとりたいときに使うパワフル保冷剤ロゴス「倍速凍結・氷点下パックM」©古賀令奈忙しい朝はお弁当作りに余裕を持てないことも。そんなときに使っているのが、アウトドア用に購入していた保冷剤です。一般的な保冷剤の約8倍の保冷能力だそうで、お弁当を一気に冷ませます。©古賀令奈お弁当箱の下に敷くと底面全体を冷やせるサイズ感も魅力。何も敷かずにそのまま置いている状態よりも早く粗熱がとれます。きちんと粗熱をとった状態でフタをすることで、食中毒対策につながるでしょう。【商品情報】ロゴス「倍速凍結・氷点下パックM」価格:¥1,265便利なグッズでおいしくバリエーション豊かなお弁当をお弁当作りでは、調理だけでなく彩りや詰め方、食中毒対策などさまざまな工夫が求められます。便利なアイテムを活用して、毎日のお弁当作りを手軽で豊かなものにしてみませんか?【参考】『OSK』『シンカテック』『ダイソー』『ロゴス』公式サイト筆者情報古賀令奈京都在住の美容ライター。日本化粧品検定特級 コスメコンシェルジュ。お悩みに寄り添ったメイク方法を中心に、さまざまな美容記事を執筆。メイクテクニックやスキンケア方法、コスメレビューなど、気になる美容情報をわかりやすく解説。文/古賀令奈
2024年04月07日皆さんは、家族の体調不良に悩んだ経験はありますか?今回は「娘を食中毒にした弁当」にまつわる物語とユーザーからの声を紹介します。※この物語はフィクションです。(CoordiSnap編集部)イラスト:モナ・リザの戯言突然決まった帰省夫と保育園に通う娘と暮らす主人公。ある日、主人公は母が倒れたと聞いて帰省することになりました。娘が保育園に持って行く弁当は、夫に任せることに…。すると夫は、前日に食べなかった弁当を娘に持たせたのです。幼稚園では…出典:モナ・リザの戯言夫が持たせた弁当を喜んで食べた娘。その後、主人公のもとに、娘が食中毒で搬送されたと保育園からの連絡が入ります。主人公は慌てて病院に駆けつけ、娘に「お昼に何食べたの?」と聞きました。すると娘は「パパの弁当だよ」と答えたのです。料理など一切できない夫が弁当を作ったとは思えず「え!?」と驚愕した主人公。その後病室に入って来た夫を問い詰めるのでした。読者の感想一晩放置した弁当を娘に持たせるなんて、考えられません…。夫の無責任すぎる行動のせいで、体調を崩し搬送されることになった娘がかわいそうでした。(20代/女性)急な帰省となると、夫と娘を残していくのは少し不安になりそうです…。夫の無責任な行動で、娘が食中毒になってしまったことに反省してほしいです。(40代/女性)
2024年03月06日春といえば「紫外線ダメージや日焼けに注意」と聞くこともあると思いますが、真夏になってからしか日焼け対策をしていない、という人も多いはず。実は日焼け対策は、真夏になってからでは遅いんです。今回はエステティシャンの筆者が、春の日焼け対策についてご紹介します。春からジワジワ日焼けしています!紫外線は1年中降り注いでいて、1年の中でも春ごろから紫外線量が高まり、7月~8月にかけて紫外線量がピークとなります(※1)。また、紫外線は晴れの日だけでなく、くもりの日も降り注いでいるので注意(※2)。ガラスやカーテンを通過するため、屋内で過ごしていても紫外線の影響を受けるとされています。気候の良い春になると、公園や行楽地などに出かけたり、お花見などの屋外イベントに参加したりと、外出頻度が増えますよね。そうすると、“いつの間にか日焼けしていた”と感じることも多くなるでしょう。紫外線はジリジリと肌内部のコラーゲンを分解したり、肌の乾燥を加速させたりするといわれています。その結果、将来のシワ、たるみ、くすみ、シミなどの原因にもなることも。夏から始めても遅いので、3月~5月もしっかりと紫外線対策をおこないましょう。冬の乾燥ダメージのまま春を迎えるのは危険!冬は気温や湿度の低下から肌が乾燥しやすく、表面にある角質が乱れていたり、外的刺激から守るバリア機能が不安定になっていたりすることがあります。角質やバリア機能が不安定なまま春を迎えると、紫外線、花粉、大気汚染物質のダメージを受けやすく、肌荒れ、肌トラブル、将来の肌悩みを加速させることにもなりかねません。日々の保湿ケアで乾燥対策をしたり、バリア機能を整えたりすることはもちろん、日焼け止めをきちんと塗って、紫外線や花粉、大気汚染物質が直接肌に触れないようにすることが大切です。日焼け止めは毎年買い替えて!1年前に購入した日焼け止めがまだ残っているからと、引き続き今年も使う人が多いですよね。しかし、化粧品は一度開封すると空気に触れて酸化したり、菌が繁殖しやすくなったりするので、開封したら半年~1年以内に使い切るのがおすすめです。余っていてもったいないと感じるかもしれませんが、肌のためにも新しいものを購入するようにしましょう。日焼け止めにはSPF(数字)とPA(+)が表記されています。紫外線はUV-AとUV-Bに大別され、SPFはUV-Bを防ぐ指標、PAはUV-Aを防ぐ指標です(※3)。春は特にUV-Aが多いとされるためPA(+)が高いもの、夏はUV-Bも多くなるといわれるので、SPF(数字)が高いものを選ぶのがおすすめです。腕、デコルテ、首、顔、頭皮を守ろう腕や顔には塗るけれど、デコルテ、首、頭皮の対策はしていないという人も多いです。紫外線は窓ガラスや衣類などを透過するとされているので、隠れているからと気を抜かないようにしましょう。腕、デコルテ、首、顔にはジェル、ミルク、クリームタイプがおすすめです。頭皮や髪は、スプレーやミストタイプの日焼け止めで紫外線から守りましょう。いかがだったでしょうか?夏しか日焼け対策をしていなかった、なんとなく日焼け止めを選んでいた、という人も多いはず。記事を参考にして、今年の春からしっかり紫外線対策を始めてみてくださいね。【参考】※1 気象庁.紫外線の性質※2 気象庁.雲と紫外線※3 環境省.紫外線 環境保健マニュアル 2020©kapinon/Adobe Stock ©tamayura39/Adobe Stock筆者情報寒川あゆみ大阪 エステサロン private salon Laule’a代表、美容ライター、講師。自身のコンプレックスから美容、エステティックの道へ。サロン業、講師、美容ライターとして美容情報や美容法を発信中。Instagram @laulea.beauty文/寒川あゆみ
2024年03月03日今回は、お弁当を作ってショックを受けたエピソードを紹介します。妻は夫にお弁当を作っています。食中毒も気にしながらおにぎりを作っていますが…?おにぎりを作った食中毒を防ぐために…出してくれなかった気にしないでいたが…?食べられていないおにぎり…夫にお弁当を作る妻。いつもは帰宅すると弁当箱を出してくれる夫ですが、ある日は出してくれませんでした…。すると、その弁当箱と食べられていないおにぎりを数日後に見つけることになるのです…!なぜ夫はお弁当を食べていないのでしょうか?※こちらは実際に募集したエピソードをもとに記事化しています。作画:なおにゃむ編集:愛カツ編集部
2024年02月24日皆さんは、義実家での食事のときに困った経験はありますか?今回は「食中毒になった義母」にまつわる物語とその感想を紹介します。イラスト:エトラちゃんは見た!サバの刺身主人公は社会人で、義実家で夫と義両親と一緒に暮らしています。ある日義母が、自分で釣ったサバの刺身を出したときの話です。主人公は、生のサバは食中毒になりやすいと説明し、火を通して食べると言いました。するとテレビで食中毒のニュースが始まり…。ニュースを見た夫と義父も、怖くなってサバの刺身は食べないことにしました。しかし義母は漁師の娘であるため、魚の食べ方にはこだわりがある様子。義母はそのまま、自慢げに1人でサバの刺身を食べ…。食中毒に…出典:エトラちゃんは見た!その数時間後、義母は腹痛を訴えました。なんと義母は、食中毒をおこしてしまったのです。夫は「大丈夫か!?」と言って驚きます。主人公が義母を心配すると、義母は「キリキリする…」と一言。義母は食中毒に苦しみますが、漁師の娘だからと頑なに病院へ行くのを拒否します。主人公が義母の言動に困惑しながら看病するのでした。読者の感想義母のこだわりが原因で、食中毒になってしまいましたね。義母にはおいしく魚を食べたいという考えがあるとは思いますが、安全に食べることが大切だと思います。(30代/女性)生魚を食べるには処理の仕方が大切なので、素人がやってはいけないなと痛感しました。漁師の娘という自信があったのでしょうが、食中毒の症状が出ても病院に行かないなんて義母は頑固だなと呆れてしまいました。(20代/女性)※本文中の画像は投稿主様より掲載許諾をいただいています。※作者名含む記事内の情報は、記事作成時点でのものになります。※実際に募集した感想をもとに記事化しています。※こちらのお話は体験談をもとに作成しています。(Grapps編集部)
2024年02月10日今回は、お弁当を作ってショックを受けたエピソードを紹介します。妻は夫にお弁当を作っています。食中毒も気にしながらおにぎりを作っていますが…?おにぎりを作った食中毒を防ぐために…出してくれなかった[nextpage title="30^0D0f0…"]気にしないでいたが…?食べられていないおにぎり…夫にお弁当を作る妻。いつもは帰宅すると弁当箱を出してくれる夫ですが、ある日は出してくれませんでした…。すると、その弁当箱と食べられていないおにぎりを数日後に見つけることに。なぜ夫はお弁当を食べなかったのでしょうか。※こちらは実際に募集したエピソードをもとに記事化しています。作画:なおにゃむ編集:愛カツ編集部
2024年02月08日腐敗したマフィンを販売し、食中毒を引き起こしたとして問題となった東京・目黒区の焼き菓子店。一時期Xでは“デスマフィン”としてトレンド入りするなど、日本中の注目を集めることとなったが、思わぬ余波が生じていたようだ。11月23日に埼玉県のイオンタウン吉川美南で開催された和妖折衷ものづくりフェス。このフェスに出店していたNFT作品の展示即売会「えぬよろず新嘗祭」の主催者が、同日昼過ぎに、X上でこう投稿した。《とても残念なお知らせです。会場側の要請により「シュトーレン」「フィナンシェ」「マドレーヌ」の販売が禁止になりました。理由は先のマフィン事件を受けてのことです。数ヶ月前から申請し、手続きを進めておりました。焼き菓子の提供元もベーカリーとして長年営業されて地元で愛されているお店です》菓子の特典として配布予定だった作品のシールについても提供が難しくなったほか、当日朝に突然要請されたため、《この日のために用意された菓子は、スタッフで食べきれる量ではないため、おそらく大多数が廃棄となります》と、苦しい状況を明かした。主催者は、菓子を提供してくれたベーカリーやシール用のイラストを描いたクリエイター、監修者などへの申し訳ない気持ちでいっぱいのようだ。現在は、お菓子の賞味期限までにできる対応を検討しているところで、何らかの形での再販を行う予定だという。追って、《私どもはご時世及び会場の運営会社様の事情も理解しておりますので、激しいコメントはどうかお控え下さい》と、会場の対応についてもフォローしていた。X上では、この投稿に同情する声が続々と寄せられるほか、マフィンによる食中毒の影響の広範囲さを嘆く声も相次いだ。《デスマフィン客どころか他所にまで迷惑かけてるとかどんだけよ》《イオンもイオンだけど、糸引きマフィンのせいでこうやってまともにやってるお店までこんな目に遭うの気の毒過ぎるでしょ…》《これは完全に風評被害やんか……。商品見る限り、プレーンなタイプのものだから基本的には食中毒出にくいものなのに。特にシュトーレンなんか、長期保存が目的のものやん》《こういう風にちゃんとやってるお店が痛い目あうんだよな。お腐れマフィン屋は自業自得だけど》食中毒の発生は、業界全体の信頼感を損なうことにもつながりかねないようだーー。
2023年11月23日出店したイベントで販売したマフィンによって食中毒を引き起こした焼き菓子店のSNSアカウントが11月21日までに削除された。削除されたのはXとInstagramの2つ。16日、問題となったマフィンは厚生労働省によって「毒キノコ」「フグ」と同程度の健康被害がある「CLASS1」に指定され、リコール対象になっていた。同店は消費者庁のリコール情報サイトに「回収情報の周知方法」として、このXとInstagramのURLを記載。スポニチアネックスによると、目黒区保健所はSNS削除後の店側との連絡について「(店側は)何らか別の連絡先を示す意思はあるが、作業できる状況でないそうです。今後、同じページに別の連絡先を出す予定」と話していた。騒動を受けて、14日に店主はSNSで謝罪していたが、波紋は大きくなるばかりだった。「今回のマフィンだけでなく、暴露系インフルエンサーによって店主が過去に投稿していた商品の画像が拡散されると、SNS上で『見た目が美味しくなさそう』と批判が殺到していました。また店主が当初マフィンの回収方法をゆうパックに指定したことも『腐敗したものをほかの郵送物と一緒にするな』と余計に反感を買ってしまう結果に。Xで“デスマフィン”がトレインド入りするなど、今回被害に遭ってないながらも店主に対し厳しい声を浴びせる人が続出しました」(Webメディアライター)16日、店主は《11月15日早朝に私の名前を語った殺人予告文が複数の教育機関に送られていたため、警察へ相談に行きました》と殺害予告が届いたこともSNSで明かしていた。店主への誹謗中傷について、17日に放送された『DayDay.』(日本テレビ系)でMCの武田真一アナウンサーは「正義感を履き違えないようにしなきゃいけないと思います」と警鐘を鳴らしていたが……。その後も、店主のX宛てには《殺人未遂マフィンはここですか?》《マフィンも人間も腐ってた》《やべーなまじでどんな神経してんだ?一生食い物屋やらないでくれ》といった過激な批判投稿が相次いでいた。さらに過去に店主がアップしていた写真を引用し、容姿を中傷するようなものもあった。こうした事態を受けてかは定かではないが、店はSNSだけでなく21日に開設したホームページで、すでに閉業し、今後も再開の予定がないことを明かしている。
2023年11月22日食中毒は夏場に起こりやすいイメージがある人も多いかもしれません。しかし実は、寒くなる秋冬も食中毒に注意すべき季節です。今回は食中毒を起こさないための対策方法や、20代~30代の女性が集まるanan Beauty+ clubのメンバー約100人に聞いた食あたりの体験談をご紹介します。女性たちの「食あたりの経験談」を大調査!今回は、anan Beauty+ clubのメンバーに「食あたり」についてアンケートを実施。女性たちに「食べ物の食中毒で、辛い経験をしたことがあるか」を聞きました。※anan Beauty+ club…美容・健康・エコ好きな女性たち約100名が集まるanan Beauty+の読者組織。Q.食中毒で、辛い経験をしたことがありますか?ピッタリ50%ずつに分かれる結果に。半数の人が「はい」と回答、食中毒で辛い思いをしたことがあるようです。食あたりになってしまうと、今まで味わったことがないほどの苦しみに襲われてしまうことも…。筆者は経験があるので「いいえ」と回答した人が羨ましい限りです。続いて「はい」と回答した人に、具体的にどんな辛い経験をしてしまったのか、2度と経験したくないトラウマエピソードを聞いてみました。「大好きな牡蠣に2回もあたってしまった。しかも焼き牡蠣であたっているので、火を通せばいいというわけでもなく…。大好きなのでたまに食べますが、なるべく避けるようにしています」(30歳・会社員)「牡蠣の胃腸炎は本当にきつかった。もう2度となりたくない。高熱と吐き気、下痢で意識飛びそうだった」(38歳・専門職)「牡蠣にあたったことがあって以来食べていなかったのですが『ここはあたらないよ』という友人を信じて、久々にお店で牡蠣を食べました。見事にあたり、次の日から旅行だったのですが、旅行先でリバースしました」(26歳・専門職)「焼肉屋で、鶏肉に火が通ってなかったので腹痛に…かなり辛かった」(31歳・フリーランス)「鯵を食べてアニサキスで腹痛に。痛すぎて、夜中に近くの大学病院の救急に行きました」(28歳・会社員)「魚介のパスタにやられました。嘔吐、下痢、高熱で最悪でした」(32歳・会社員)みなさん、辛い経験されていますね…。1番多かった原因は「牡蠣」。生でなくてもあたる可能性があるとは恐ろしいです。筆者は生牡蠣にあたったことがありますが、腹痛とおう吐が止まらない症状が2日続き、絶望的な辛さだったことを覚えています。首相官邸のHP(※1)によると、年間の食中毒の患者数の約半分がノロウイルスによるもので、うち約7割は11月~2月に発生しているのだそう。これからの季節、特に要注意です!※ 文・武市彩花※ 2022年9月9日配信秋こそ食中毒に注意! お弁当作りのポイントは?秋は意外と食中毒が起こりやすい季節秋は行楽シーズンということで、手作りのお弁当を持って出かける機会も増えるのではないでしょうか。涼しい日も増えたことで、つい油断して食中毒を起こしやすいようなお弁当の作り方や保存方法になってしまう人もいるかもしれません。また、季節の変わり目は体調を崩しやすく、免疫力が下がりやすい傾向も。秋の行楽シーズンこそ食中毒に気を付けたお弁当づくりを心がけましょう。秋のお弁当作りで注意したいことお弁当箱は清潔に保つお弁当箱に菌が残っていると食中毒の原因となります。熱湯消毒なども行い、よく乾かして使いましょう。また、使い捨ての容器を使うのも衛生的でおすすめです。冷ましてから蓋をする食中毒菌が増える理由は、水分・温度・栄養などの要素が考えられます。お弁当が冷めないうちに蓋をすると、温度が下がりにくく、水分が出やすくなるのです。結果的に食中毒菌が増える可能性があるため、必ず冷ましてから蓋をしましょう。作り置きのおかずに注意作り置きをしておいたおかずは、たとえ冷蔵庫に保存していたとしても、傷みやすくなったり食中毒菌が増えやすかったりする恐れが。なるべく当日調理したものが安心ではありますが、作り置きのおかずを使う場合は再加熱して冷ましてから詰めるようにしましょう。ごはんの取り扱いに気を付けるごはんが熱いままお弁当箱に詰めると傷みやすくなるので、しっかり冷ましてからお弁当箱に詰めましょう。また、おにぎりは素手で握ると手についている菌で食中毒を起こしやすいため、ラップなどを使って握るのがベスト。秋は炊き込みご飯を作る機会が増えるかもしれませんが、傷みやすいためお弁当には不向きでしょう。食べるときも食中毒対策を会社などに持っていくお弁当であれば、冷蔵庫で保管できる場合もありますが、長時間お弁当を持ち歩くときは保冷剤を使って冷やしたり、抗菌シートを活用したりして菌を増やさない工夫が大切です。また、食べる直前にも手洗いをしましょう。外出先で手洗い場が近くにない場合は、ウェットティッシュで手をふき取り、アルコール消毒をするとより安心ですね。※ 文/管理栄養士・寺内麻美※ 2022年9月17日配信食中毒予防のために「やってはいけないこと」ここでは調理器具の消毒・除菌など、家庭内で気を付けたい食中毒予防法を整理収納アドバイザーが紹介します。エコバッグの汚れを放置野菜についていた土汚れや、肉や魚の汁がエコバッグに付着したままだと、気づかないうちに細菌が繁殖しやすくなり、イヤな臭いの原因になることもあります。一見汚れているように見えなくても、エコバッグは定期的に洗うことがおすすめです。また、食品と日用品を一緒のエコバッグにいれている場合も要注意!汁が漏れやすい肉や魚は、他の食材に汚れが付かないよう、個別にビニール袋に入れてからエコバッグに入れておきましょう。できれば食品と日用品は別々のエコバッグを使うと、衛生的でより安心ですね。スポンジの消毒・除菌をしない調理中に食中毒を予防するには、まな板やスポンジの除菌をこまめにおこなうことも重要です。スポンジは小さな食品のカスが中に入り込み、濡れたまま放置していると、雑菌が繁殖しやすくなります。スポンジの手軽な除菌方法は、除菌ができる台所洗剤をつけておくことや、熱湯での消毒がおすすめです。筆者宅の方法は、簡単な3ステップです。熱湯を1分ほど、ゆっくりとスポンジ全体にまわしかける冷水ですぐに冷まして、しっかりともみ洗いシンクの隅に立てかけて、乾かすスポンジラックに水垢や汚れがついたままだと、そこでも雑菌が繁殖しやすくなるので、ラックは定期的に洗うことも忘れずに!まな板の除菌を忘れる肉や魚を切った後のまな板は、表面の小さな傷に菌が入り込みやすく、汚れや菌が十分に洗いきれていないと、食中毒の原因になる可能性があります。筆者宅のまな板の手入れは、以下の3つを心掛けています。プラスチック製まな板と包丁を、野菜用と肉魚用の2種類用意(肉魚用まな板は年1回買い替え。去年使用した野菜用を、今年の肉魚用にスライドして使用)野菜用のまな板は、夏場にはキッチンハイターで週2回除菌肉魚用のまな板は、使うたびに毎回除菌木製まな板の場合は、ハイターなどの塩素系漂白剤が使用できないため、アルコールスプレーや熱湯をかけてこまめに除菌しておきましょう。また、まな板の除菌の前にしっかりと汚れを落としておくことも重要なポイントです!肉や魚を切った直後に熱湯をかけると、タンパク質が固まって、汚れが落ちにくくなってしまうことも。台所洗剤で十分に洗ってから、まな板の素材に合った除菌方法を試してみてくださいね。※ 文・のぞみ※ 2022年8月8日配信日頃の対策を徹底して食中毒を予防しよう食中毒を予防するためには、食材が触れるものや調理器具などを清潔にしておくことが大切です。お弁当を持っていくことが多いなら、食中毒を寄せ付けないお弁当作りのポイントも押さえておきましょう。ちょっとした油断が食中毒を招くこともあるので、普段から食中毒予防に取り組んでみてくださいね。【参考】※1 首相官邸.ノロウイルス(感染性胃腸炎・食中毒)対策©Charday Penn/karinsasaki/OKrasyuk/dontree_m/gettyimages文・武市彩花、管理栄養士・寺内麻美、のぞみ 再編集・Natsu
2023年11月18日『食べること』は、生きるために必要なのはもちろん、人々に幸福感を与えてくれるものでもあります。しかし、時には食事による食中毒で、身体に危険がおよぶことも。自宅で食材を調理する時や、店で食事をする時など、さまざまなところに食中毒の危険は潜んでいます。石川県で892人が食中毒原因は…2023年8月、石川県河北郡津幡町にある飲食店で食中毒が発生。滝のそばで流しそうめんを楽しむことができるスポットで、食事をした人たちが相次いで腹痛などの症状を訴え、最終的な患者数が892人にのぼったことが分かりました。FNNプライムオンラインによると原因は、湧き水に混入したカンピロバクターとのことです。湧き水に混入したカンピロバクターによるもので、石川県によると、1,298人から相談が寄せられ、このうち18都府県の1歳から80代の男女あわせて892人が食中毒の患者と確認された。FNNプライムオンラインーより引用2023年10月現在、店側は損害賠償の支払い対応を進めており、支払いを終えた時点で廃業すると発表しています。石川県は、井戸水や湧き水を飲用に適する水として使用している飲食店などに対し、適切な管理を実施するよう呼びかけました。ネットでは、892人という人数に食中毒の症状が出たことについて、驚く声などが上がっています。・湧き水は怖い。きれいだと思いがちだけど、油断はできませんね。・流しそうめんで食中毒になるイメージがなかったから驚いた。水が原因とは盲点だったか。・すごい人数だけど、水が原因なら納得…。これは恐ろしいね。身近で怖い、カンピロバクター食中毒カンピロバクターといえば、生の状態の鶏肉に付着していることでよく知られています。ニワトリや牛などの家畜だけでなく、野鳥や野生動物といった多くの動物が保菌しているもので、身近な存在です。厚生労働省によると、カンピロバクターによる食中毒は、日本で発生している細菌性食中毒の中で、近年最も発生件数が多いのだとか。加熱調理が不十分な鶏肉や牛のレバーは食べない、殺菌処理がされていない井戸水や湧き水を飲まないなど、私たち自身も暮らしの中で注意をしなければなりません。心身に栄養を与えてくれる食事で、苦しい思いをしないよう、改めて意識したいですね。[文・構成/grape編集部]
2023年10月07日季節を問わず、気を付けたい食中毒。細菌やウイルスのほか、有毒な物を食べたことが原因で、嘔吐や下痢、発熱などの症状が現れます。弁当や飲食店などで食中毒になった経験のある人は、「また当たってしまうかも…」と不安になる食べ物があるかもしれません。どうか当たりませんように!願いを託すカプセルトイ筆者も、食中毒で苦しんだことのある1人。普段から生の食品を食べる時は、当たらないことを祈っています。そんなある日、心強いカプセルトイを発見しました!その名も、『食中毒御守シャカシャカアクリルキーホルダー』!2023年8月から発売されており、種類は全6種。こちらは『おさかな』のお守りで、振るとアクリル製の食べ物型フレークが、シャカシャカ動きますよ。『おにく』のお守りは、中に骨付き肉型のフレークが。ビジュアルがポップでかわいいですね!また、裏面には胃や薬、注射器などの柄がプリントされています。食中毒になってしまっても治りが早くなるように、願いが込められているのかもしれません!それぞれ、刺身やレアな焼き加減の肉などを食べる時に、握りしめていたいです。ご紹介した以外にも『ぱん』『ぎょかいるい』『なまたまご』『おにぎり』のお守りがあるので、みなさんも不安な食材に合わせて持ってはいかがでしょうか。場所によっては売り切れているかもしれませんが、2024年1月に再販が決定しているとのこと。気になる人は、チェックしておきましょう![文・構成/grape編集部]
2023年10月02日9月16日に「Smart FLASH」が報じた天ぷらの老舗「天一銀座三越レストラン店」で発生した食中毒騒動。世間を震撼させた出来事だが、新たな“疑惑”が浮上し波紋を広げている。「記事によれば、8月31日の午後6時ごろに予約客の夫婦が来店。カウンター席に案内されると、喉が渇いていた妻が氷なしの水を注文したそうです。しかし女性店員が容器を取り違え、漂白剤が入った水を提供してしまったというのです。さらに記事内では、妻の夫が店員の不誠実な対応を告発。水の異臭に気付いた妻が『おかしいです』と店員に訴えるも、取り合ってもらえなかったそう。さらに喉の痛みから吐き出そうとしたところ、『ここでやると迷惑なので、トイレに移ってください』と言われるなど、ぞんざいな扱いを受けたと明かしていました」(週刊誌記者)「天一」は13日付で、公式サイトに「化学物質による食中毒事故発生に関するお知らせとお詫び」と題する声明を掲載。まず8日付で、所轄の中央区保健所から営業停止の行政指導を受けたと報告。12日まで営業を停止していたが、13日から再開したという。また再発防止策として、《漂白作業は営業終了後に行うこととし、漂白作業の場所を決めるとともに、作業中であることを一目でわかるようにしました》との対策をはじめとする6項目を発表した。そして18日には、テナント先である百貨店「銀座三越」が公式サイトで「食中毒事故発生に関するお詫びとお知らせ」と題するコメントを発表。《体調を崩されたお客さまとそのご家族の方々には、多大なる苦痛とご迷惑をおかけしましたこと、深くお詫び申し上げます。銀座三越といたしましては、当該レストランはもちろんのこと、店内すべての食における衛生体制を一層強化し、安全・安心の確保に努めて参ります》と、謝罪した。だが「天一」及び「銀座三越」が発表した声明には、客が告発した“不誠実な接客態度”についての説明はなされなかった。そんななか、思わぬ側面から“とある疑惑”が浮上したのだ。韓国メディア「聯合ニュース」は19日、東京都内の飲食店で韓国人客に漂白剤が入った水が出されたとして、韓国外交部の当局者が現地警察に捜査を要請したと報じた。被害者は6日に在日韓国大使館に連絡したという。記事では具体的な店名は明記されなかったが、時期的に「天一」での事故と推察される。また記事の文末は、《飲食店側は誤って提供したとしているが、被害者側は故意によるものと主張し、「嫌韓」の可能性を提起している》と締めくくられている。翌20日には、韓国メディア「ハンギョレ」も「日本の食堂、韓国人客に『漂白剤入りの水』提供したか…またもや嫌韓疑惑」と題する記事を公開。こちらも店名を明記していないが、「天一」での食中毒騒動を報じた「FLASH」の媒体名や報道内容を紹介。被害者の女性が韓国メディア「JTBC」のインタビューに応じたといい、《「嫌韓」による事件だと主張している》と報じた。こうした続報にSNSでは困惑の声や、短期間で営業再開を許した三越にも「甘い」との指摘が寄せられている。《銀座三越の対応にもガッカリだよ 何が食中毒だよ…》《銀座三越は自分とこの看板を大切にするなら天一の件を時の過ぎゆくまま有耶無耶にしてはならないよ。最悪の事態(撤退)を視野に、きっちり調査と反省そして今後のことを話し合いまともな謝罪文が出されることを期待したいですね》《韓国の人だから漂白剤入りの水を飲ませた、まではまだ言い切れない段階のようには思うけど、だからこそ、少なくとも三越は差別的な対応を許さない旨の声明は出した方がいいと思う。あからさまに店が接客に差をつけてたのは指摘されてるんだしな…》《天一の漂白剤事件の件、お客様が韓国の方だということで更に波紋が広がっているようですね。三越のサイトにあるお取引先行動規範にも人権について書かれていますし、今後三越がどのように対応していくのか気になるところ》
2023年09月20日夏の暑さで体力的にも厳しい時期。食欲が落ち、「あっさりしたものしか食べたくない」と思いがちです。ヘルシーで食べやすいメニューといえば「サラダ」ですが、実は食中毒に注意が必要だとご存じですか。農林水産省が運営するX(元Twitter)公式アカウント「農林水産省」(MAFF_JAPAN)の投稿より、注意するべきポイントを解説します。野菜を購入する段階で注意するべきポイント3つ生野菜をたくさんおいしく食べられるサラダは、健康的な食生活に欠かせないもの。しかし調理方法や保管方法を間違えると、食中毒の原因になってしまう可能性があります。生のまま口に入れるメニューだからこそ、安全性には十分気を付けましょう。サラダが原因で食中毒を起こさないためには、買い物中から注意する必要があります。農林水産省が注意をうながしているポイントは以下の3つです。・新鮮で傷んでいない野菜を使うこと・スーパーから持ち帰る時は、肉や魚と別の小袋に入れること・自宅に持ち帰った野菜は、素早く適切な形で保存すること肉や魚と一緒に持ち運ぶと、汁が付いて食中毒の原因になります。付着しないよう十分に注意してください。また、野菜の中には冷蔵するべきものと、冷暗所で保管するべきものがあります。素早く分けて適切に保存してください。サラダ作りで注意するべきポイントとは続いて、サラダを作り食べる段階で注意したいポイントについてです。・十分に手洗いすること・野菜に付着した土や汚れは流水でしっかりと洗い流すこと・調理器具は清潔なものを使うこと・カット後は長期保存を避け、素早く食べ切ること野菜に付着した目に見えない汚れも、流水でていねいに洗い流すことで、食中毒を予防できます。葉物野菜の根元のくぼみなどは、「ざっと流す」だけではなく、「指で1枚ずつていねいに処理する」のがおすすめです。カットした野菜は、その部分から雑菌が増えやすいという特徴があります。保存する場合は冷蔵庫に入れるのが基本ですが、その場合でできる限り早く食べ切るように意識してください。夏の持ち歩きはあまりおすすめできませんが、「どうしても」という場合は保冷バッグを使います。ドレッシングは別添えにすると、おいしく食べられるでしょう。おいしさや栄養がぎゅっと詰まった生野菜。サラダにすることで、夏の時期でもさっぱりと食べやすくなります。農林水産省が紹介する食中毒予防のコツも意識して、安心・安全に楽しんでみてください。[文・構成/grape編集部]
2023年09月11日身近に迫るアニサキス食中毒アニサキス食中毒とは、寄生虫(線虫)の一種であるアニサキス幼虫が寄生している生鮮魚介類を生で食べることで引き起こされる食中毒で、近年増加しています。令和4年には578名が発症しており、前年と比較して1.5倍以上の増加率になっています。出典:厚生労働省HPアニサキスによる食中毒を予防しましょうアニサキス幼虫は、長さ2~3cm、幅0.5~1mmくらいの大きさで、白色の少し太い糸のような見た目をしています。サバ、アジ、サンマ、カツオ、イワシ、サケ、イカなど身近な魚介類に寄生し、スーパーで買った切り身や刺身などについていても目視だと気づかずに食べてしまうこともあるでしょう。私たちの生活に身近な食中毒であることから、厚生労働省はX(旧ツイッター)でも注意喚起しています。【アニサキス#食中毒に注意!】#アニサキスは寄生している魚介類が死亡し、時間が経過すると内臓から筋肉に移動します。有効な予防策①新鮮な魚を選び、速やかに内臓を除去②内臓を生で食べない③目視でアニサキスを除去④さらに、冷凍・加熱が有効-厚生労働省食品安全情報アニサキス食中毒の症状とはアニサキスの食中毒を発症するとどのような症状が出るのでしょうか。厚生労働省HPでは以下の2つの症状が紹介されており、多くが急性胃アニサキス症だといいます。なお、稀にアニサキスアレルギーを発症することもあります。✅急性胃アニサキス症 食後数時間後から十数時間後に、みぞおちの激しい痛み、悪心、嘔吐を生じる✅急性腸アニサキス症食後十数時間後から数日後に、激しい下腹部痛、腹膜炎症状を生じる出典:厚生労働省HPアニサキスによる食中毒を予防しましょう現在、アニサキス幼虫に対する効果的な治療薬はありません。胃アニサキス症では、胃粘膜に侵入しているアニサキスを内視鏡で摘出します。症状がひどい場合はためらわずに医療機関を受診しましょう。アニサキス食中毒の予防法効果的な治療薬がないことからも、アニサキス食中毒は予防が非常に重要です。厚生労働省ではアニサキス食中毒を未然に防ぐため、以下の5つのポイントを徹底することを推奨しています。✅新鮮な魚を選び、速やかに内臓を取り除く✅内臓を生で食べない✅目視で確認し、アニサキス幼虫を除去する✅冷凍する(-20℃で24時間以上)✅加熱する(70℃以上、または 60℃なら1分)なお、食用の酢、塩漬け、醤油、ワサビではアニサキス幼虫は死滅しません。[*1](マイナビ子育て編集部)[*1] 厚生労働省HPアニサキスによる食中毒を予防しましょう
2023年08月29日暑い時期は、朝から持ち歩くお弁当が悪くならないか心配になるものです。お弁当が悪くならないよう気を付ける方法はさまざまありますが、そのなかでも特に簡単で毎日続けられるテクニックをInstagramの投稿から紹介します。悪くならないか不安な夏のお弁当毎日のお仕事に、学校に、欠かせないものであるお弁当。夏場は暑いなか持ち歩くことになるので、お弁当の中身が傷んでしまうリスクが高くなります。傷んでいるかも…と気付いて食べるのを避けられればいいのですが、気付かずに食べてしまって食中毒を起こしてしまう危険性も。夏に起きる食中毒の原因は、食べ物に付いている菌です。サルモネラ菌やO157など、食中毒を引き起こす菌の付いているものを食べると体調を崩してしまうというわけです。こういった菌は、20℃~40℃ほどの気温が一番繁殖しやすいといわれています。夏場の気温はまさに、食中毒の原因となる菌が繁殖しやすいベストな温度。何の対策もせずにいると、あっという間に菌が増えてしまいます。さらにこれらの細菌は、湿気を好む性質も持っています。ただでさえ、むしむしじめじめとしている夏は、おかずやご飯が温かい状態のままフタを閉めていたら、お弁当箱のなかは当然ながらかなり湿度が高い状態に。夏のお弁当箱のなかは、食中毒の原因となる細菌が増えやすい環境がしっかり整ってしまっているのです。お弁当が悪くなるのを防ぐために大切なのは、菌が繁殖しにくい環境をつくりだすこと。100円均一ショップであるダイソーのInstagram公式アカウント(daiso_official)が紹介している、食中毒の心配をせずに安心して持ち歩けるお弁当づくりのために役立つアイテムをチェックしてみましょう!お弁当が傷むのを防ぐ!ダイソーの抗菌アルミカップダイソーの公式Instagramアカウントの投稿で、お弁当が悪くなるのを防ぐためのアイテムとして紹介されているのは、「抗菌アルミカップ」という商品。抗菌作用のあるアルミニウム箔でつくられたおかずカップは、夏場の細菌が繁殖しやすい時期にも安心して使えるアイテムです。サイズ展開は3種類あり、小さめの底径50mm×高さ25mmのもの(70枚)、若干大きいサイズの底径55mm×高さ27.5mmのもの(52枚)、楕円形で大きめサイズの底65mm×29mm×高さ29mm(36枚)のものと、用途やお弁当箱の容量に合わせて使い分けられるようになっています。価格はそれぞれ税込110円です。お弁当が傷むのを防ぐ方法はいろいろありますが、そういった方法を実践するのにプラスして、普段使っているおかずカップを「抗菌アルミカップ」に変えると、より安心できるのではないでしょうか。せっかくつくったお弁当をおいしく食べるためにも、ぜひ使ってみたいアイテムです。※画像は複数あります。左右にスライドしてご確認ください。 この投稿をInstagramで見る ダイソー公式アカウント(@daiso_official)がシェアした投稿 [文・構成/grape編集部]
2023年08月25日食中毒のリスクが高まるこの季節。家で作るお弁当は、より一層注意が必要ですよね。お弁当を作る前に手をしっかり洗ったり、お弁当袋に保冷剤を入れたりなど、対策している人も多いはず。しかし、お弁当に詰め込む時の何気ない行為が、実は食中毒のリスクを高めてしまっていることを知っているでしょうか。農林水産省が公開しているウェブサイトでは、お弁当づくりの際の食中毒予防について、さまざまな情報を発信しています。その中から、特に日常生活で知らず知らずのうちにやってしまいがちなNG行為をお伝えします。これを見て、自分のお弁当づくりに気を付けてみましょう。今すぐやめて!食中毒のリスクをあげるNG行為それでは食中毒のリスクを高める、やってしまいがちなNG行為をご紹介します。NGその1熱々のまま蓋を閉める時間のない中で作るお弁当は、早く蓋を閉めて完成させてしまいたいですよね。しかし、熱々のまま閉めてしまうと、湯気が水滴となって蓋に付着します。この水分はまさに食中毒菌を増やす一因。お弁当の蓋は、おかずやご飯が冷めてから閉めましょう。食中毒菌が増える条件は主に3つ・水分(湿度・湯気など)・栄養・温度お弁当に詰めたおかずやご飯が未だ熱いうちに、ふたをすぐに閉めてしまうと、これらの3つの条件が揃ってしまい、食中毒菌が増えてしまいます。お弁当のふたは、お弁当を完全に冷ましてから閉めるようにしましょう。安全で美味しいお弁当の作り方(農林水産省)ーより引用NGその2ミニトマトのへたを付けたまま入れるお弁当の彩りに便利なミニトマトは、その赤色とへたの緑色で、パッと華やかさが出ますよね。しかし、ミニトマトのへたの周りはくぼんでいるため、洗っても細菌が残りやすいのだとか。お弁当に使う時には、必ずへたを取ってから水洗いし、しっかりとペーパータオルで水分を拭き取って入れればOKです。NGその3冷蔵庫から作り置きのおかずを出してそのままお弁当箱に入れる忙しい朝に作り置きのおかずは非常に助かりますよね。一度作った後に冷蔵庫でしっかり冷やされ保管されているので安心してしまいがちです。しかし、冷蔵庫から取り出したおかずをそのままお弁当箱に入れてしまうのと、持ち運びの間に食中毒菌が増えてしまう可能性があるのだそう。お弁当に詰める前にしっかり再加熱し、冷ましてからお弁当箱に入れることを心がけましょう。お伝えしたように、食中毒菌が増える主な原因は、水分、栄養、温度の3つです。今回ご紹介した以外にも、お弁当を作って詰める工程から、持ち運んで食べるまでの間でも、常にこの3つに気を付けることが大切です。これらのNG行為、「知らなかった」「やってしまっていた」という人も多いかもしれません。こうした注意点を心掛ければ、この季節でもお弁当が痛むリスクは軽減できます。これらのNG行為を避けて、安全で美味しいお弁当を楽しみましょう。[文・構成/grape編集部]
2023年08月18日皆さんはパートナーの身勝手な行動に困ったことはありますか?今回は「夫のせいで娘が食中毒になった話」を紹介します!イラスト:モナ・リザの戯言『夫のせいで娘が食中毒になった話』自分が作って欲しいと言ったお弁当を食べず、持ち帰ってくる夫に悩む主人公。激怒した主人公は「次食べなかったら二度と作らない」と約束しました。そんなある日、母が倒れてしまい、泊まり込みで病院に付き添うことになった主人公。翌日娘のお弁当が必要だったため、夫に「コンビニで買ってあげて」とお願いしました。しかし寝坊した夫は、なんと前日残した自分のお弁当を娘に渡したのでした。娘がお昼ご飯の時間に、お弁当箱を開けると…。ひどい状態…出典:モナ・リザの戯言なんとお弁当は腐っていて、異臭を放っていたのです。しかし娘は「残したらパパ悲しむもん」と言って食べてしまったのでした。娘は食中毒になり、病院に運ばれる事態に。娘から「パパのお弁当食べた…」とすべての事情を聞いた主人公は激怒し、自分勝手な夫に愛想が尽きたのでした。夫の行動に絶句…せっかく作ったお弁当を残し、さらに翌日に娘に食べさせた夫。身勝手すぎる夫の行動に唖然とするエピソードでした。※本文中の画像は投稿主様より掲載許諾をいただいています。※作者名含む記事内の情報は、記事作成時点でのものになります。
2023年08月16日気温や湿度が高くなるこの時期は、細菌による食中毒が増える季節でもあります。発熱や嘔吐など辛い症状が起こる可能性も高く、抵抗力が弱っている人は重症化するケースもあるため、毎日の食卓でしっかり対策することが大切です。そこで今回は、家庭で食中毒を予防するポイントをお伝えします。夏に食中毒が増える理由食中毒とは、食べ物や手などを介して細菌やウイルスが私たちの体に入り、その結果腹痛や嘔吐などの症状が現れるものです。夏場に食中毒が起こる要因は、主に2つあるとされます。細菌が増えやすい温度や湿度食中毒の要因となる細菌は、20℃~40℃で活発に増殖しやすいとされています(※1)。また、細菌の多くは湿気を好むため、気温も湿度も高くなる梅雨の時期から夏場は、細菌による食中毒が増えやすいのです。夏バテにより胃腸が弱っている夏は暑さや発汗、室内と室外の急激な温度変化などで疲れがたまりやすく、これが原因で胃腸も弱りがちでしょう。また、暑さでなかなか寝付けず睡眠不足となったり、食欲がなくなったりすることで免疫力が落ちるため、食中毒を起こしやすくなる可能性があります。家庭の食事で気を付けるべきポイント食中毒を起こさないためには、家庭の食事を作る過程で気を付けるべき点がいくつかあります。買い物する際や調理の準備中、調理後に注意すべき食中毒予防のためのポイントをチェックしてみましょう。買い物のときは、食材の温度が上がらない工夫を食材を購入する際、生鮮食品は新鮮なものを選びましょう。要冷蔵・要冷凍の食品であれば、買い物をしたあとできるだけ早く帰宅して冷蔵庫へ入れることが望ましいです。保冷剤や保冷バッグなどもうまく活用しましょう。調理のときはこまめに手洗いを手には雑菌がつきやすいため、調理前にはハンドソープを使ってよく洗い、菌を食材につけないように気を付けてください。調理中も、特に肉・魚・玉子を扱ったあとはこまめに手洗いをすることが大切です。食材にしっかり火を通す加熱が必要な調理をする場合は、中までしっかり火を通しましょう。75℃で1分間以上加熱するのが目安です(※2)。しっかり加熱すれば、熱に弱い食中毒菌はほぼ殺菌することができるとされています。生野菜は、流水でしっかり洗う生野菜にも食中毒菌がついている可能性があります。生で食べるときは特に、流水でしっかりと洗ってから食べましょう。体調がよくない場合や抵抗力が弱っている人は生鮮食品の生食は避け、加熱した食品を摂取することが望ましいです。料理は常温で放置しない加熱調理した料理を常温で放置すると、食中毒菌が増えやすい環境となってしまいます。調理後の料理は、粗熱が取れたらすぐに冷蔵庫で保存しましょう。小分けにしておくと早く冷めやすいですよ。キッチンの衛生管理について食中毒を予防するためには、まな板や調理器具から食中毒菌を増やさないことも大切です。家庭で実践していただきたい、キッチンの衛生管理のポイントをご紹介します。まな板を分ける生肉や魚には食中毒菌がついている可能性があり、まな板をよく洗わずに使い回すと、生野菜やほかの食材に食中毒菌が付着してしまいます。肉や魚は最後に調理し、まな板はできる限り肉・魚用と野菜用を分けるようにしましょう。また、生の肉や魚を切った包丁やまな板は、洗ってから熱湯をかけて殺菌することが大切です。調理器具はしっかり殺菌調理に使用したふきんやタオルは、熱湯で煮沸したあとにしっかり乾燥させることで殺菌できます。調理後の調理器具もよく洗い、熱湯をかけて殺菌しましょう。また、台所用漂白剤の使用もおすすめです。食中毒を予防して、夏を乗り切りましょう家庭でも、衛生管理が不十分だと食中毒が起こる可能性があります。料理を作る過程や衛生管理に注意するほか、料理から変なにおいや味を感じたら口にしないことも大切です。今回お伝えしたポイントを参考にして、食中毒を予防しましょう!【参考】※1 政府広報オンライン.食中毒予防の原則と6つのポイント※2 厚生労働省.家庭での食中毒予防©Florenta Popa / 500px/boonchai wedmakawand/carefe/amanaimagesRF/Johner Images/gettyimages筆者情報寺内麻美管理栄養士を取得後、病院での給食や栄養管理、クリニックで生活習慣病予防のための食事指導に携わる。現在はダイエットサポートやレシピ制作、根拠のあるデータをもとに食や健康コラムの執筆などを行なっている。文/管理栄養士・寺内麻美
2023年07月28日夏のレジャーシーズンには、キャンプやバーベキューを楽しむ人も多いでしょう。開放的な気分になる一方で、気を付けなければならないこともあります。内閣府が注意喚起『カンピロバクター食中毒』内閣府食品安全委員会は、カンピロバクターという細菌による食中毒に注意をするよう呼びかけました。鶏刺しや鶏レバーなどの生肉や、加熱が不十分な肉料理を食べたことによる、カンピロバクター食中毒の事例は、毎年数多く報告されているといいます。カンピロバクターがついた食品を食べると、2~7日くらいで下痢や腹痛、発熱、おう吐などの症状が現れ、死亡例は少ないものの、まれに筋力低下や運動まひの後遺症が残ることも。決して甘く見てはいけないのです。『カンピロバクター食中毒』予防するためには?カンピロバクター食中毒を予防するには、どのようなことに気を付ければよいのでしょうか。具体的には、次のことが大切だといいます。・生又は加熱不十分な鶏肉や鶏レバー、牛レバーなどの肉を食べない。・特に鶏肉などのお肉は、十分に(中心部を 75℃以上で 1 分間以上またはこれと同等の条件で)加熱してから食べる。・保存時や調理時に、肉や肉に含まれる細菌と、他の食材(野菜、果物等)との接触を防ぐ―生の肉は洗わない―生の肉に触れた手はしっかり洗ってから他の食材を取り扱う―生の肉に触れた調理器具、食器は十分に洗う。調理器具や食器は、熱湯で消毒し、よく乾燥させる。内閣府食品安全委員会ーより引用鶏肉など生肉は中心部を十分に加熱し、他の食材との接触に注意するとともに、調理器具を清潔に保つようにしましょう。「新鮮だから安全」「色が変わったから大丈夫」などの考えは危険です。楽しく食事をするためにも、正しい知識を身につけて、しっかりと対策したいですね。[文・構成/grape編集部]
2023年07月06日2023年6月に奈良県奈良市で、給食で出された『サバの塩焼き』を食べた園児の口のまわりなどに、発疹が生じる集団食中毒が発生しました。原因となったのが、ヒスタミンという化学物質。食中毒と聞くと、細菌やウイルスによるものが思い浮かびますが、化学物質による食中毒も発生しているのです。ヒスタミンによる食中毒とは一体どのようなものなのでしょうか。内閣府が『ヒスタミン食中毒』に注意喚起内閣府の食品安全委員会は、ヒスタミン食中毒への注意と予防を呼びかけました。ヒスタミンは、サバやマグロ、イワシなどの魚が、常温に放置されるなどの不適切な管理がされた際に発生し、加熱しても分解されることはありません。ヒスタミンを多く含む食品を食べると、食後数分~30分ほどで顔面が紅潮し、頭痛、じんましん、発熱などの症状がでた後、6~10時間で回復するといいます。またヒスタミンは、魚や魚の加工品だけでなく、しょうゆ、みそ、ワインやチーズなどの発酵食品にも含まれていることがあるため、注意が必要です。ヒスタミン食中毒を予防するためには?多くの食品に含まれており、加熱しても分解しないヒスタミンですが、実際に含まれているかどうかは、見た目や臭いで判断することが難しいといいます。そのため、次のことを徹底することが大切です。・魚を保存する場合は、速やかに冷蔵・冷凍し、常温での放置時間を最小限とすること。・ひとたび蓄積されたヒスタミンは加熱しても分解しないため、鮮度が低下したおそれのある魚は食べないこと。・自分で釣った魚でも、速やかにクーラーボックスに入れる等、常温に放置しないようにすること。また内臓はできるだけ早く取り出し、腸管内容物で魚肉を汚染させないように注意すること。・ヒスタミンが高濃度に蓄積されている食品を口に入れたときに唇や舌先に通常と異なる刺激を感じる場合があるので、そのような場合は食べずに捨てること。内閣府食品安全委員会ーより引用ヒスタミン食中毒は見た目の判断が難しいため、発生させないことが大切なのです。夏には、川や海などで釣った魚を食べる機会も増えるでしょう。正しく予防して、おいしく安全に魚を味わいたいですね。[文・構成/grape編集部]
2023年06月23日じめじめとした梅雨の時期は、雑菌が繫殖しやすくなります。キッチン周りでは、においやカビが気になりますよね。これらを放置すると、食中毒の要因にもなるため、衛生的にキッチンを保つことが大切です。そこで今回は、管理栄養士の筆者が、梅雨の時期でもキッチンを快適に使うポイントをお伝えします。梅雨時期のキッチンはカビや食中毒に注意!カビや食中毒菌が増える要因は「水分・温度・栄養」と考えられています。梅雨の時期は湿度と温度が上昇し、食材を扱うキッチンは栄養も豊富なため、まさにカビや食中毒菌が好む環境といえるでしょう。食中毒を予防するためにも、調理器具やシンク周りはしっかりと除菌することが大切です。ここからは、キッチン周りの掃除で特に気を付けたいポイントを5つお伝えします。1.シンク周りはこまめに掃除を台所のシンクは食材の栄養や水分が残りやすいので、こまめに掃除をしましょう。筆者宅の日々の掃除としては、柔らかめのスポンジと洗剤を使ってシンク全体をこすり、水で洗い流した後に、乾いたふきんやキッチンペーパーで水気を拭き取ります。このとき水分が残っていると、雑菌が増えやすいだけでなく、水あかが発生する要因になることも。水気は残らないようにしましょう。2.排水口を定期的に掃除する排水口は、調理や食べ残しなどから発生するごみや油汚れなど、さまざまな汚れが付着しやすい場所です。普段は目に見えない場所なので、つい放置してしまうこともあるでしょう。しかし、排水管にぬめりや汚れがたまると、嫌なにおいが発生するだけでなく、詰まりの原因にもなるため定期的な掃除が必要です。日々の掃除としては、ブラシを使ってゴミ受けや排水口をこすり洗いするとよいでしょう。また、筆者は週に一度はキッチン用の漂白剤を使ってゴミ受けや排水口を除菌し、汚れが落ちやすい状態をキープしています。3.生ごみはためずに捨てる生ごみを放置すると、悪臭やコバエが発生する要因となります。三角コーナーに生ごみをためっぱなしにすると、雑菌が繁殖しやすくなるため、なるべくこまめに捨てた方がいいでしょう。生ごみは、水分を切ってからビニール袋に入れ、しっかり口を閉じて捨てることが大切です。生ごみ用の水切り袋を使えば、頻繁に三角コーナーを洗わずに済みますよ。また、ゴミ箱のイヤなにおいを抑えたいときにおすすめなのが、コーヒーかすを乾燥させたもの。直接生ごみにふりかけて、消臭剤代わりにしています。このほか、お茶用パックに入れたコーヒーかすを、ゴミ箱の底に入れておくのもおすすめですよ。4.便利グッズも活用!汚れが定着してしまう前に予防すれば、掃除も楽になり、きれいなキッチンを保ちやすくなります。排水口のゴミ受け用ネットを使うと、排水口に汚れがつきにくいので便利でしょう。5.まな板やふきんは漂白除菌がおすすめまな板やふきんは、定期的に漂白剤を使って除菌しています。ふきんを濡れた状態で放置すると雑菌が繁殖しやすく、食器や調理器具などのあらゆる場所に菌を広げてしまう恐れが。特に、魚や肉を扱った後は食中毒菌が増殖しやすいため、漂白剤を使って除菌するのがいいでしょう。【ふきんの漂白方法】1.台所用漂白剤を水でうすめた液を作る2.ふきんを30分ほど浸ける3.水ですすいでよく乾燥させるまな板も目に見えない汚れがたまりやすいため、定期的に漂白剤を使って除菌するのがおすすめです。まな板全体をふきんやキッチンペーパーで覆い、漂白剤をかけて30分程置いてからよくすすぎます。梅雨時期はキッチン周りを快適に保ちましょう食中毒予防のためにも、梅雨時期は雑菌を増やさないように、キッチン周りの掃除をこまめに行うことが大切です。今回ご紹介したようなアイテムも上手に活用して、常に清潔なキッチンを目指しましょう。©️John Keeble/gettyimages寺内麻美管理栄養士を取得後、病院での給食や栄養管理、クリニックで生活習慣病予防のための食事指導に携わる。現在はダイエットサポートやレシピ制作、根拠のあるデータをもとに食や健康コラムの執筆などを行なっている。文/管理栄養士・寺内麻美
2023年06月10日梅雨前線の活動が活発になったことで、広い範囲で災害級の大雨に見舞われた2023年6月。災害時の備えについて、今一度見直そうと考える人も多いでしょう。自然災害が発生した場合、食中毒にも注意が必要なことをご存じですか。「災害時も食中毒への備えを!」内閣府が呼びかけ内閣府の食品安全委員会によると、災害が発生しライフラインが寸断することで、食品の低温管理や、衛生的な水の確保が難しくなり、食中毒が発生しやすくなるとのこと。災害時の食中毒対策として、細菌を『つけない』『ふやさない』『やっつける』の3段階で紹介しています。1.細菌を『つけない』食中毒は、細菌やウイルスが付着した食べ物を口にすることで、下痢や腹痛などの症状を引き起こす病気です。ウイルスを付着させないために、調理や食事の前には、なるべく手を洗うようにしましょう。もし水が十分に確保できず、手を洗うことが難しい場合には、ウエットティッシュやおしぼりで汚れを落としたり、アルコール消毒を行ったりしてください。食品を直接手で触らないよう、ラップやビニール手袋などを準備しておくことも効果的だといいます。※写真はイメージ2.細菌を『ふやさない』停電などにより運転が止まった冷蔵庫の中の食品は、細菌が繁殖している可能性があるため、なるべく食べないでください。炊き出しの食事なども、長時間常温に置かれると細菌が繁殖する可能性があるため、早めに食べましょう。常温で保存可能な食品と水をストックローテーションしておくと安心です。3.細菌を『やっつける』細菌やウイルス、寄生虫は、加熱によって死滅するといわれています。生鮮食品、特に生の肉類などは、十分な加熱が必要です。また、くみ置きをして古くなった水や、未殺菌の井戸水を飲む場合には煮沸しましょう。災害時には、まず身の安全の確保が最優先になります。しかし、せっかく安全に避難することができても、食中毒に感染してしまえば、命に関わる事態になりかねません。災害時の食中毒対策についてもよく確認し、万一の場合に備えましょう。[文・構成/grape編集部]
2023年06月08日今回はエトラちゃんは見た!さんの<都会育ちをバカにしてくる義母を撃退>を紹介します。得意になってサバの刺身を振舞った義母。そこに食中毒のニュースが流れてきました。食中毒の症状を聞いた家族は顔面蒼白。夫と義父は怖気づき、義母1人で刺身を食べ始めます。そして数時間後、義母は腹痛を訴えて…。食中毒を発症出典:エトラちゃんは見た!主人公が看病することに出典:エトラちゃんは見た!お腹が痛い出典:エトラちゃんは見た!体調を崩しても嫌み出典:エトラちゃんは見た!病院へ行けば解決するはず出典:エトラちゃんは見た!頑なに病院を拒否出典:エトラちゃんは見た!心配いらないかもしれない出典:エトラちゃんは見た!誰かが訪ねてきた出典:エトラちゃんは見た!義母は食中毒になってしまいました。しかし翌日は夫も義父も仕事のため、主人公が看病をすることになります。心配する主人公に、義母はまさかの嫌みを炸裂。お腹を痛がりながらも元気な様子に、主人公は少し困ってしまいます。するとそこに、誰かが訪ねてきたのです。イラスト:エトラちゃんは見た!※本文中の画像は投稿主様より掲載許諾をいただいています。※作者名含む記事内の情報は、記事作成時点でのものになります。
2023年05月28日そのカレーや煮物、大丈夫?・沸騰させればどんな細菌も死滅する・しっかり加熱調理すれば悪い細菌は死滅する・加熱すれば細菌は死滅するから野菜はサッと洗えば大丈夫そんなイメージありませんか?しかしそれは危険な思い込みかもしれません。実は100℃の加熱でも1~6時間生存する細菌が存在しています。その名は「ウエルシュ菌」内閣府食品安全委員会事務局広報が、Twitterで注意喚起をしています。#ウエルシュ菌 による #集団食中毒 が発生しました。気温が高くなるこれからの時期、カレーや煮物など #加熱調理 した食品でも油断できません。作ったら速やかに食べましょう。すぐに食べないときは小分けにしてすばやく冷やし、10℃以下または55℃以上で保存しましょう。100℃の加熱調理でも死滅しにくい食中毒菌カレー、シチュー、煮物などをお鍋でたくさん作った後、そのまま常温で放置することによって、お鍋の底で生き残っていたウエルシュ菌が増殖してしまう可能性があります。ウエルシュ菌には次のような特徴があります。・100℃の加熱でも1~6時間生存・一般的な調理の加熱では死滅しない・増殖が止まった後、発育に適した環境になると再び増殖するウエルシュ菌食中毒の原因食品としては、カレー、シチュー及びパーティー・旅館での複合調理食品によるものが多く、特に食肉、魚介類及び野菜類を使用した煮物や大量調理食品で多くみられるといいます。ウエルシュ菌の増殖した食品を食べた後、平均10時間後くらいでお腹の痛みや下痢が起こりますが、発熱や嘔吐はほとんどみられません。また、多くの場合で発症後1~2日で回復しますが、小さな子どもや高齢者、免疫力が低下している状態では重症化することもまれにあります。食中毒菌対策、基本の3か条内閣府食品安全委員会では、食中毒を防ぐ対策として大きく3つを推奨しています[*1]。①つけない野菜についた土をよく洗い落とし、細菌を食品につけないようにしましょう。②増やさない保存するときはすばやく冷蔵庫へ。可能な限り浅い容器に小分けしてください。③やっつける温めなおすときは「ボコボコ」するまでかき混ぜながら加熱してください。特にウエルシュ菌の場合は自然界に広く存在する菌なので、最初から完全に食品に「つけない」ことは不可能です。そして、一般的な加熱調理では「やっつける」ことも難しいため、とにかく「増やさない」ためにも、上記の対策に加え早期の消費(作ったら速やかに食べる)も心がけましょう。食中毒かと思ったらウエルシュ菌も含め、蒸し暑くなってくる時期は食中毒が心配なものです。もし「食中毒かも?」と感じたら慌てず次のような行動をとりましょう。・下痢や嘔吐をしたらしっかり水分をとりましょう。・自己判断で薬を飲まず、まずは医師の診断を受けましょう。・食べたもの、食品の包装、店のレシート、吐いた物が残っていたら保管しましょう(食中毒の原因を調べたりするのに使う可能性があります)。[*2]参考文献[*1] 食中毒を防ぐために~煮込み料理の場合~(キッズボックス)[*2]食中毒かな?と思ったら(農林水産省)(マイナビ子育て編集部)
2023年05月25日暑い季節に無性に食べたくなる『カレー』。野菜と肉のうまみがつまったスパイシーな味は、低下しがちな夏の食欲をかき立ててくれますよね。なかには、一晩寝かせて翌日に食べるという人もいるのではないでしょうか。しかし、翌日のカレーには、食中毒を引き起こす危険があるので注意が必要です。内閣府『食品安全委員会』が食中毒に注意するよう呼びかけ内閣府の食品安全委員会が呼びかけたのは、集団感染の危険もあるウエルシュ菌による食中毒予防。食中毒は、細菌やウイルスが付着した食べ物を口にすることで、下痢や腹痛などの症状を引き起こす病気ですが、「加熱すれば大丈夫」と思っている人も多いでしょう。しかし、ウエルシュ菌は100℃の加熱でも死滅しない、怖い食中毒なのです。加熱しても死滅しない『ウエルシュ菌』とは人間や動物の腸管内、土壌、下水、食品など自然界に広く分布しているという、ウエルシュ菌。100℃の加熱でも1~6時間生存するとされており、一般的な調理の加熱では死滅しないのです。特に、カレーやシチューなどの煮込み料理で多くみられ、調理後そのまま放置することで温度が下がって菌の発育に適した環境になり、増殖するといいます。すぐに食べない場合はすみやかに冷蔵庫へ!ウエルシュ菌は自然界に広く存在するため、食品に「付着させない」のは不可能なのだそう。そのため、菌を増やさないことが最も重要です。作った料理は、鍋のまま室温で放置せず、小分けにしてすぐ冷まし、すみやかに冷蔵庫に入れるようにしましょう。「ふやさない」ための対策・作った料理は早めに食べ切る。・すぐ食べない時は、室温で長時間放置せず、小分けしてすみやかに冷蔵庫に入れて、10℃以下で保存する。・野外の場合は、保冷バッグなどで保存する。内閣府食品安全委員会ーより引用「冷蔵庫に入らないから」「明日食べるから大丈夫」といった理由で、常温保存していたという人も多いのではないでしょうか。ネットでは、「初めて聞きました」「気を付けよう」などの声が上がっています。楽しく食事するためにも、正しい知識をしっかりと頭にいれて、対策をしていきたいですね。[文・構成/grape編集部]
2023年05月22日「最近、冷凍したおかずをそのまま弁当に入れ、自然解凍して食べる、という家事テクニックがSNS上ではやっています。しかし、この行為は食中毒を引き起こす可能性があるのです」そう警鐘を鳴らすのは管理栄養士の寺内麻美さん。「市販でも『自然解凍OK』という冷凍食品が多く出回り、簡単で時短にもなると人気があります。それをまねるのか、自家製の冷凍おかずや自然解凍OKとはうたっていない冷凍食品を、保冷剤代わりに凍ったまま弁当箱に詰め、自然解凍で食べる人がいるのです」冷凍自体は悪くないが、「解凍法」に注意してほしいと寺内さん。「お弁当に多い食中毒は黄色ブドウ球菌や腸炎ビブリオ、サルモネラによるもの。これらの菌は20~37度で活発に増殖します。細菌類は冷凍で一時的に活動を止めますが、死滅するわけではありません。自然解凍によって温度が上がると菌は活動を始め、解凍で水分が出るとさらにどんどん増殖して、食中毒を起こすのです」自然解凍OKの冷凍食品には、厳格な基準が定められている。「自然解凍OKを明示するためには、『気温35度で9時間保存しても1g中の細菌数が基準以下、0.01g中の大腸菌群は陰性=検出されない』というルールをクリアしないといけません。クリーンルームのような厳しい衛生管理のもとで製造されたものだけが自然解凍OKとなるのです。家庭で同じような衛生管理をするのは難しいでしょう」冷凍食品でも加熱調理が必要なものは、自然解凍だと食中毒の危険がある。東京都健康安全研究センターが、自然解凍可の冷凍食品と加熱調理が必要な通常の冷凍食品を35度で9時間保存した後の細菌数を調査。すると、自然解凍可の冷凍食品から大腸菌は検出されなかったが、通常の冷凍食品では約10%の商品から大腸菌が検出(1g中の大腸菌群が陽性)されたという。「冷凍食品は、パッケージに記載された調理方法を守ることが大切です。また、家で作った冷凍おかずは必ず加熱を。加熱後、冷ましてから弁当箱に詰めるのです」レンジでチンのひと手間が、食中毒のリスクを低減させるという。5~6月は気温や湿度が上がるため、細菌性の食中毒を起こしやすい時季だ。「食中毒を予防するには、こまめな手洗いや、弁当箱などを清潔に保つことで菌をつけない、保冷剤などを利用して低温を維持し、菌を増やさないことも大切です」腹痛や下痢、嘔吐などに苦しむ食中毒はまっぴらごめん!安全においしくお弁当を楽しもう。
2023年05月11日食は、生きるために欠かせないものであり、生活を彩ってくれる文化でもあります。しかし、調理方法や食材の間違いによって、時には命の危機にさらされることも。その代表が、食中毒でしょう。細菌やウイルスといった有毒な物質が含まれた食材を口にすることで、激しい腹痛や吐き気などをもよおす、食中毒。最悪の場合は、命を落としてしまいます。茨城県で起こった食中毒に「怖すぎる」の声2023年3月20日、茨城県はウェブサイトで、県内で発生した食中毒にまつわる事例を報告。同月18日、県内の保健所に「カレーを食べて食中毒の症状を起こした患者がいる」と連絡が入ったといいます。よほど状態が悪くない限り、一般的なカレーのレシピには、食中毒を引き起こすような食材は含まれていません。にもかかわらず、カレーを口にした4人中3人が食中毒の症状に襲われた理由…それは、食材の勘違いでした。スイセンの球根をタマネギと勘違い茨城県の報告書によると、保健所の調査の結果、カレーを作る際にスイセンの球根を使用していたことが発覚。カレーを食べた一家は、観賞用として他者からもらったスイセンの球根をタマネギと勘違いし、調理をしてしまったといいます。スイセンの球根タマネギ御覧の通り、スイセンの球根とタマネギは見た目が似ています。スイセンは有毒の植物ですが、中でも球根の部分は毒成分が多く、リコリンなどのアルカロイドが含まれているのです。主な中毒症状は嘔吐や下痢。口に含んだおよそ30分後に発生されるといわれており、恐ろしいことに、海外では死亡例も報告されています。今回の件でも、カレーを口にした人たちは、食事を開始してから15分ほどで症状に襲われ、検査の結果リコリンが検出されたとのことです。過去には、スイセンの葉をニラと間違える事例もスイセンは全体が有毒の植物であるため、葉の部分にもリコリンなどが含まれています。そして、ニラに酷似していることでも有名です。過去には、スイセンの葉をニラと勘違いして口にしてしまい、食中毒を引き起こした事例も。各自治体は、ウェブサイトなどで注意喚起を行っています。スイセンの葉今回の件を受け、ネットでは「スイセンがそんなに危険だなんて知らなかった。これは怖い…」「自分も間違えそうだから注意をしよう」といった声が続出。茨城県は食用と確実に判断できないものについて「採らない!食べない!売らない!人にあげない!」と徹底を呼びかけました。時には、親切心で他者から食材をもらうこともあるでしょう。その際は、料理に使う前にしっかりと確認をしたいですね。[文・構成/grape編集部]
2023年03月25日新型コロナウイルス感染症の予防のため、衛生面に気を付ける人が増えている昨今。食中毒対策として、さまざまな工夫をしている人も多いのではないでしょうか。「食中毒」と聞くと夏のイメージがあるかもしれませんが、実は1年中発生しており、冬でも気が抜けません。調理時にできる食中毒対策とは?調理時の食中毒対策としてよく耳にするのは、食材によく火を通すことではないでしょうか。子供や高齢者がいる家庭では、特に肉の加熱に気を付けている人は多そうですが、加熱以外にも注意したいポイントがあるのです。ついやってしまいがちな誤った肉の取り扱いについて、農林水産省が注意をうながしています。「肉のドリップが気になるから洗うね!」「ちょっと待って!」日頃、あまり料理をしないという友人と一緒に下ごしらえの際の会話。 肉を洗うとシンク周辺に食中毒の原因となる細菌が飛び散る可能性があるため厳禁! #食中毒予防 ハウツーの1つです。 #aff pic.twitter.com/P9Nb5hxg29 — 農林水産省 (@MAFF_JAPAN) December 14, 2022 注意したいポイントとは、調理前に肉を洗うこと!肉はパックで売られていることが多く、購入してから数日経っている場合などは、消費期限内であってもドリップが出ていることがありますよね。ドリップとは、冷凍肉を解凍した時に肉の内部から出る液体のことをいいます。筆者は、ドリップが出ているとシンクで生肉を水洗いしていたのですが、この行為が実は危険とのこと。生肉を洗うと、シンクの周辺に食中毒の原因となる細菌が飛び散る可能性があり、調理器具やほかの食品を汚染する危険性があります。さらに、生肉を洗うとうま味が流れ出てしまうため、おいしく食べるためにも水洗いは避けるほうがよいのだとか。ドリップは水洗いせず、キッチンペーパーなどで拭き取るのが正解のようですね。家庭で調理する機会が多い生肉だからこそ、食中毒には気を付けたいところ。生肉を水洗いしている人は、キッチンペーパーなどで拭き取る方法を試してみてくださいね。[文/AnyMama(エニママ)・構成/grape編集部]
2023年02月09日食中毒は夏場に起こりやすいイメージがある人も多いかもしれません。しかし実は、秋も食中毒に注意すべき季節です。涼しくなってきて、ピクニックをしたりお昼を外で食べたりする人もいるでしょう。そこで今回は、秋にこそ気を付けたい「食中毒を起こさないお弁当作り」のポイントを解説します。秋は意外と食中毒が起こりやすい季節秋は行楽シーズンということで、手作りのお弁当を持って出かける機会も増えるのではないでしょうか。涼しい日も増えたことで、つい油断して食中毒を起こしやすいようなお弁当の作り方や保存方法になってしまう人もいるかもしれません。また、季節の変わり目は体調を崩しやすく、免疫力が下がりやすい傾向も。秋の行楽シーズンこそ食中毒に気を付けたお弁当づくりを心がけましょう。食中毒を予防するための基本食中毒を予防するための基本は、菌やウイルスを「つけない」「ふやさない」「やっつける」の3つを徹底することです。まずは手洗いをしっかりと行い、食材に菌をつけないようにしましょう。調理中やお弁当を詰めるときにも手洗いをこまめに行い、場合によってはビニール手袋を使用することも効果的です。食材を購入した後は冷蔵や冷凍保存をして、菌が増えにくい環境に。さらに、菌をやっつけるためには加熱調理が有効です。中までしっかり火を通し、中心温度は75℃で1分間加熱しましょう(※1)。また、お弁当づくりに使う包丁やまな板は、熱湯などでしっかり除菌することが大切です。秋のお弁当作りで注意したいことお弁当箱は清潔に保つお弁当箱に菌が残っていると食中毒の原因となります。熱湯消毒なども行い、よく乾かして使いましょう。また、使い捨ての容器を使うのも衛生的でおすすめです。冷ましてから蓋をする食中毒菌が増える理由は、水分・温度・栄養などの要素が考えられます。お弁当が冷めないうちに蓋をすると、温度が下がりにくく、水分が出やすくなるのです。結果的に食中毒菌が増える可能性があるため、必ず冷ましてから蓋をしましょう。作り置きのおかずに注意作り置きをしておいたおかずは、たとえ冷蔵庫に保存していたとしても、傷みやすくなったり食中毒菌が増えやすかったりする恐れが。なるべく当日調理したものが安心ではありますが、作り置きのおかずを使う場合は再加熱して冷ましてから詰めるようにしましょう。ごはんの取り扱いに気を付けるごはんが熱いままお弁当箱に詰めると傷みやすくなるので、しっかり冷ましてからお弁当箱に詰めましょう。また、おにぎりは素手で握ると手についている菌で食中毒を起こしやすいため、ラップなどを使って握るのがベスト。秋は炊き込みご飯を作る機会が増えるかもしれませんが、傷みやすいためお弁当には不向きでしょう。食べるときも食中毒対策を会社などに持っていくお弁当であれば、冷蔵庫で保管できる場合もありますが、長時間お弁当を持ち歩くときは保冷剤を使って冷やしたり、抗菌シートを活用したりして菌を増やさない工夫が大切です。また、食べる直前にも手洗いをしましょう。外出先で手洗い場が近くにない場合は、ウェットティッシュで手をふき取り、アルコール消毒をするとより安心ですね。秋の行楽シーズンは食中毒に注意だんだんと涼しくなってきて、外でごはんを楽しみたくなる秋の行楽シーズン。しかし、食中毒は秋でも起こりやすいものです。せっかくのお弁当で食中毒は起こしたくないですよね。涼しくなってきた時期こそ、油断せずに衛生管理に気を付けて、外でのお弁当を楽しみましょう。【参考】※1厚生労働省.家庭での食中毒予防©karinsasaki/dontree_m/OKrasyuk/Images By Tang Ming Tung/gettyimages文/管理栄養士・寺内麻美
2022年09月17日気温と湿度が高くなる夏場は、細菌性食中毒が増える時期といわれています。食材の温度管理が不十分だと、食中毒のリスクが高まってしまう可能性も。そこで今回は、調理器具の消毒・除菌など、家庭内で気を付けたい食中毒予防法4つをお伝えします。1.夏は細菌性食中毒が多くなる食中毒の発生には、様々な原因があります。夏場は気温と湿度が高く、特に細菌が増えやすい環境になるため、細菌性食中毒がもっとも多いと言われる時期。腸管出血性大腸菌やカンピロバクター、サルモネラ菌などの種類が見られます(※1)。食中毒の菌は腐敗菌と違い、味もニオイにも変化がない場合も。よって、臭わないから大丈夫と思い込むのはNG!スーパーで購入した食材は早めに持ち帰って、冷蔵庫内でしっかりと温度管理しておくことが重要です。2.食中毒対策のポイント4つ(1)エコバッグの汚れを放置野菜についていた土汚れや、肉や魚の汁がエコバッグに付着したままだと、気づかないうちに細菌が繁殖しやすくなり、イヤな臭いの原因になることもあります。一見汚れているように見えなくても、エコバッグは定期的に洗うことがおすすめです。また、食品と日用品を一緒のエコバッグにいれている場合も要注意!汁が漏れやすい肉や魚は、他の食材に汚れが付かないよう、個別にビニール袋に入れてからエコバッグに入れておきましょう。できれば食品と日用品は別々のエコバッグを使うと、衛生的でより安心ですね。(2)冷凍品を常温で解凍する冷凍している食材を常温で解凍すると、食中毒菌が増殖する危険性も高くなるそう。冷蔵庫内でゆっくり解凍するか、レンジで加熱して解凍するのがベストです!レンジ解凍は、冷凍庫から取り出してすぐ、凍った状態でレンジにかけましょう。ラップを外してキッチンペーパーを敷いたお皿に載せて解凍すると、加熱ムラを防ぎやすく、美味しく解凍ができますよ。(3)スポンジの消毒・除菌をしない調理中に食中毒を予防するには、まな板やスポンジの除菌をこまめにおこなうことも重要です。スポンジは小さな食品のカスが中に入り込み、濡れたまま放置していると、雑菌が繁殖しやすくなります。スポンジの手軽な除菌方法は、除菌ができる台所洗剤をつけておくことや、熱湯での消毒がおすすめです。筆者宅の方法は、簡単な3ステップです。・熱湯を1分ほど、ゆっくりとスポンジ全体にまわしかける・冷水ですぐに冷まして、しっかりともみ洗い・シンクの隅に立てかけて、乾かすスポンジラックに水垢や汚れがついたままだと、そこでも雑菌が繁殖しやすくなるので、ラックは定期的に洗うことも忘れずに!(4)まな板の除菌を忘れる肉や魚を切った後のまな板は、表面の小さな傷に菌が入り込みやすく、汚れや菌が十分に洗いきれていないと、食中毒の原因になる可能性があります。筆者宅のまな板の手入れは、以下の3つを心掛けています。・プラスチック製まな板と包丁を、野菜用と肉魚用の2種類用意(肉魚用まな板は年1回買い替え。去年使用した野菜用を、今年の肉魚用にスライドして使用)・野菜用のまな板は、夏場にはキッチンハイターで週2回除菌・肉魚用のまな板は、使うたびに毎回除菌木製まな板の場合は、ハイターなどの塩素系漂白剤が使用できないため、アルコールスプレーや熱湯をかけてこまめに除菌しておきましょう。また、まな板の除菌の前にしっかりと汚れを落としておくことも重要なポイントです!肉や魚を切った直後に熱湯をかけると、タンパク質が固まって、汚れが落ちにくくなってしまうことも。台所洗剤で十分に洗ってから、まな板の素材に合った除菌方法を試してみてくださいね。細菌性食中毒の予防三原則は、「つけない」「増やさない」「やっつける」です(※2)。食材に菌が付着するのを防いで温度管理したり、手洗いや調理器具などの洗浄、消毒、除菌をこまめに行うことで、キッチンでの食中毒のリスクを軽減できます。ご家庭内での食中毒予防にぜひご参考にしてください。【参考】※1厚生労働省.食中毒※2厚生労働省.家庭での食中毒予防のぞみシンプル志向の整理収納アドバイザー・ライター。「暮らしもこころもかろやかに」をテーマに、ものとじぶんとゆっくり向き合える、続けやすい暮らしのちいさな仕組みを提案しています。Instagram@non.karoyakani文/のぞみ
2022年08月08日