気候が不安定で、花粉症や「なんとなく不調」を抱える人が多いこの時期、喉の痛みやイガイガ、鼻水、痰がからむなどの症状に集中力を欠くこともしばしば。花粉の影響や風邪の引きはじめ程度に考えられがちですが、じつは喉や鼻の違和感はその他の不調とも関連していることがあるそうで…。そこで、中医学士で漢方薬剤師の大久保愛先生が、喉や鼻のバリア機能を強化する食薬習慣と、NG習慣を教えてくれます!喉、鼻の違和感、原因は風邪や花粉だけではありません【カラダとメンタル整えます愛先生の今週食べるとよい食材!】vol. 259気候も体調も崩れがちなこの時期。例年よりも肌寒い冷たい雨の日が続き、桜の成長は足踏みをしています。開花も大幅に遅れているようですね。スッキリとしない毎日ですが、咳や痰、鼻水など喉や鼻の症状に悩まされてはいませんか。喉や鼻の症状は、鼻や口の周りを赤くカサカサにしたり、会話しにくくなったり、咳をするときに気をつかわなければならなかったり、口呼吸になったりと、煩わしいポイントが増えてしまいますよね。とくに新しい環境がスタートするこの時期、コンディションを整えておきたいところだと思います。そこで、今週は咳・痰・鼻水など喉や鼻の不調で悩む人のための食薬習慣を紹介していきます。今週は、喉や鼻の不調で悩む人のための食薬習慣春の変化しやすい気候であったり、花粉が舞っている時期を元気に過ごすためには、バリア機能が強固であることが必要です。風邪なのか花粉なのか原因がわかりにくい、喉や鼻の不調に長期的に悩まされる人が増える時期だからです。ただ、すべてが風邪や花粉症ではなく、慢性的に上咽頭に炎症を起こし、しつこい症状を感じているケースもあります。上咽頭とは、外部から花粉や細菌、ウイルス、ダニ、ほこりなど様々なものが鼻から吸い込まれますが、これらから体を守る仕組みをもっている部分です。上咽頭は、細菌やウイルスなどによる直接的な刺激だけではなく、疲労やストレス、睡眠不足などの生活習慣も要因となり、慢性的な炎症を起こしてしまうことがあります。その場合には、痰が絡んだり、喉が常にイガイガ、鼻水が喉の方に落ちる感じがあったりといった症状を感じたりします。さらに、上咽頭炎は病巣となり、炎症物質が全身を巡り、皮膚や関節の不調、腎炎などの二次疾患を引き起こすことまであります。対策として、上咽頭擦過療法(EAT)や鼻うがいなどが知られていますが、何はともあれ免疫機能をサポートする食事を摂ることが、喉や鼻の不調を感じるときには必須となります。漢方医学では、バリア機能が低下しているときには、『衛気』と『陰』を養うとよいとされています。ということで、今週食べるとよい食材は、『衛気』と『陰』を養う【豚肉と蓮根パプリカの甘酢炒め】です。そして、NG習慣は腸へダメージを与え免疫を低下させてしまう【朝のパンと牛乳】です。食薬ごはん【豚肉と蓮根パプリカの甘酢炒め】抗酸化作用の高いパプリカ、腸を整え『気陰』を補うレンコン、不調を寄せ付けない体力をつけるビタミンB群やタンパク質、ミネラルを含む豚肉をさっぱり甘酢で炒め煮にした1品がおすすめ。<材料>豚肉150g(一口大)レンコン5㎝(スライス)パプリカ1個(一口大)ニンニク1片(スライス)酢・酒大さじ2醤油・みりん各大さじ1<作り方>豚肉を調味料に15分くらいつける。フライパンで野菜をサッと炒めたら、調味料ごと豚肉をフライパンに加え、炒め煮たら完成。NG行動【朝のパンと牛乳】小麦製品をしばらく摂らないようにすると、アレルギー症状や肌トラブル、腸の不調など体感を得やすい部分での改善がみられるかたが多い印象です。小麦製品や乳製品はともに、腸に炎症を生じさせ、腸粘膜のバリア機能を低下させてしまいます。季節の変わり目かつ年度の変わり目であるこの時期には、腸の働きを整えることをいつも以上に意識した食事を取り入れ、免疫機能が低下しないように気をつけていきましょう。また、とくに朝は、腸内環境を整えるために食物繊維や発酵食品を取り入れると良いとされているタイミングです。朝はサラダや味噌汁、納豆などで食物繊維を取り入れてみましょう。3月、4月は、大事なイベントが増える時期です。いざというときに鼻がズルズルしていたり、鼻をかみ過ぎて肌荒れしていたり、痰が絡んで話しにくくなっていたり、咳がでて嫌がられたりしないように、日ごろからコンディションを整えるようにしていきたいですね。そして、そのほかにも心と体を強くするレシピは、『不調がどんどん消えてゆく食薬ごはん便利帖』(世界文化社)で紹介しています。もっと詳しく知りたい方はぜひご覧ください。※食薬とは…『食薬』は、『漢方×腸活×栄養学×遺伝子』という古代と近代の予防医学が融合して出来た古くて新しい理論。経験則から成り立つ漢方医学は、現代の大きく変わる環境や学術レベルの向上など現代の経験も融合し進化し続ける必要があります。近年急成長する予防医学の分野は漢方医学と非常に親和性が高く、漢方医学の発展に大きく寄与します。漢方医学の良いところは、効果的だけどエビデンスに欠ける部分の可能性も完全否定せずに受け継がれているところです。ですが、古代とは違い現代ではさまざまな研究が進み明らかになっていることが増えています。『点』としてわかってきていることを『線』とするのが漢方医学だと考えることができます。そうすることで、より具体的な健康管理のためのアドバイスができるようになります。とくに日々選択肢が生じる食事としてアウトプットすることに特化したのが『食薬』です。Information<筆者情報>大久保 愛 先生漢方薬剤師、国際中医師。アイカ製薬株式会社代表取締役。秋田で薬草を採りながら育ち、漢方や薬膳に興味を持つ。薬剤師になり、北京中医薬大学で漢方・薬膳・美容を学び、日本人初の国際中医美容師を取得。漢方薬局、調剤薬局、エステなどの経営を経て、未病を治す専門家として活躍。年間2000人以上の漢方相談に応えてきた実績をもとにAIを活用したオンライン漢方・食薬相談システム『クラウドサロン®』の開発運営や『食薬アドバイザー』資格養成、食薬を手軽に楽しめる「あいかこまち®」シリーズの展開などを行う。著書『心がバテない食薬習慣(ディスカヴァー・トゥエンティワン)』は発売1か月で7万部突破のベストセラーに。『心と体が強くなる!食薬ごはん(宝島社)』、『食薬事典(KADOKAWA)』、「食薬ごはん便利帖(世界文化社)」、「組み合わせ食薬(WAVE出版)」、「食薬スープ(PHP)」など著書多数。公式LINEアカウント@aika『1週間に一つずつ心がバテない食薬習慣』(ディスカヴァー)。『女性の「なんとなく不調」に効く食薬事典』(KADOKAWA)体質改善したい人、PMS、更年期など女性特有の悩みを抱える人へ。漢方×栄養学×腸活を使った「食薬」を“五感”を刺激しつつ楽しく取り入れられる。自分の不調や基礎体温から自分の悩みを検索して、自分にあった今食べるべき食薬がわかる。55の不調解消メソッドを大公開。©Chaco_stock/Adobe Stock文・大久保愛
2024年03月29日熱はないものの、喉の痛みや鼻水、倦怠感が続いたときのこと。私はインフルエンザや新型コロナウイルスの感染を疑い、病院を受診しました。検査をしてわかったのは……。長引く体調不良熱はないものの、喉の痛みや鼻水、倦怠感が3日ほど続いたときのことです。以前は風邪をひいてもそんなに長引くことはなく、ひどくても市販の薬を飲んで1日寝ていればすぐに回復していました。だから、今回の長引く体調不良に不安を覚えたのです。私は1年前ぐらいにかかった新型コロナウイルスのことを思い出しました。あのときに比べたらしんどくないような気もするけれど、それは2回目だからかもしれない。今はインフルエンザも流行していると聞くし、この体調不良はただの風邪にしてはひどい気がする。もしそれらの感染症だった場合、家族や職場の人にうつしても申し訳ないと考え、かかりつけ医を受診することにしました。感染症の検査をするも陰性発熱はありませんでしたが、倦怠感や喉の痛み、鼻水などの症状を伝えるとすぐにインフルエンザと新型コロナウイルスの検査をしてくれました。結果は陰性。診察の結果もそのほかの病気が疑われるものではなく、風邪と診断されました。え? このしんどさで、ただの風邪?陰性だったことに安心したものの、自分の体の抵抗力・免疫力の弱さにショックを受けました。薬だけでは不安だったので、注射も打ってもらい、その日は家に帰って寝て過ごしました。結局、ただの風邪が回復するまでに1週間も要したのです。喉も弱くなったのか、風邪が治っても咳だけが残り、再度受診して咳喘息と診断されました。咳喘息が治るまでは、あと2週間ぐらいかかるだろうとのことです。咳喘息の治療用の吸入器まで加わり、ただの風邪を治すために使った薬の量にもため息が出ました。天気予報を確認し衣服選びにも注意自分の体力に自信がなくなった私は、毎日必ず天気予報を確認するようになりました。以前のように雨予報だけに注目するわけではありません。まずは気温の確認です。朝の気温、昼にどのくらい気温が上昇するか、夕方から冷えるのか、細かくチェックして衣服を選びます。それから予報を見て、雨具や日傘などを準備するようになりました。出かけるときには飲み物やタオルを携帯することにも気を配っています。まとめまさか40代でこのように免疫力が低下するとは考えていなかったので、自分の体の衰えにショックを受けています。歩くことを意識したり、食生活にも気を配ったりしながら、少しでも体の健康を維持できるようにしていきたいです。※記事の内容は公開当時の情報であり、現在と異なる場合があります。記事の内容は個人の感想です。※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。監修/窪田徹矢先生(くぼたクリニック松戸五香院長)獨協医科大学医学部卒業。千葉医療センター、成田赤十字病院で研修を積み、国保松戸市立病院泌尿器科に勤務。その後千葉西総合病院泌尿器科にて医長、部長を歴任。2017年、くぼたクリニック松戸五香を開業。日本泌尿器科学会専門医・指導医。専門医である泌尿器科および皮膚のトラブル、生活習慣病を含めた内科まで幅広く診察。メディア出演も多数あり、医者YouTuberとしての情報発信もおこなっている。著者/桃野ゆか(42歳)9歳、6歳、3歳の三姉妹の母。小学校教員として19年勤め、その間に育休や仕事復帰を経験。現在は子育てや仕事の経験を元に、執筆活動中。
2023年11月04日助産師・国際ラクテーションコンサルタントの榎本さんが、赤ちゃんの鼻水について教えてくれました。「病院に行った方がよい?」「鼻水の症状だけで受診するなんてダメ…?」と迷ってしまうママやパパもいることでしょう。鼻水は然るべきタイミングでしっかり受診をしないと、中耳炎や副鼻腔炎になってしまうこともあります。受診が必要な場合の症状や、自宅でできる鼻水のケア方法についてもお話してくれているので、ぜひ参考にしてくださいね。 赤ちゃんの鼻水が出ていると「風邪を引いたのかな?熱が出たらどうしよう?」、「息が苦しそうで、寝づらそう。」、「母乳やミルクが飲みづらくないのかな?」などいろんなことが心配になりますよね。そこで今回は、赤ちゃんが鼻水が出ている時の受診の目安や、自宅でできるケアについてお話していきます。 赤ちゃんの鼻水の原因赤ちゃんの鼻水の原因は、風邪(ウイルス感染)や、それに伴い鼻水が副鼻腔に溜まっておこる、急性細菌性副鼻腔炎などが考えられます。一方で病気ではなくても、室内・室外の温度差などによって生じる鼻水もあります。くしゃみは、鼻の粘膜が何らかの刺激を受けただけでも出ることがあるので、必ずしも病気というわけではありません。鼻水が多くなることによって、母乳やミルクを飲みづらくなったり、鼻水が寝ている間に喉の奥に落ち込んで咳き込んでしまうことで夜間に何回も起きてしまったりすることがあり、機嫌が悪くなることもあるでしょう。 では、赤ちゃんが鼻水を出している時、どんな症状の場合は受診が必要となるのでしょうか?次の章で詳しくお伝えしていきます。 赤ちゃんの鼻水の観察ポイントと受診の目安赤ちゃんが鼻水を出していて辛そうな場合、ママやパパに注意して見てもらいたいポイントは以下の4つとなります。これらの症状が出ている場合には、かかりつけの病院に受診するようにしましょう。 ①母乳やミルクの飲みが悪くなっていないか鼻水が多くなると、鼻で呼吸しづらくなったり、鼻水が喉の奥にたれこんで咳が出たりして、母乳やミルクを飲みづらくなる場合があります。いつもより母乳やミルクの量が減った、飲んでいるときの勢いが弱くなった、など状態の場合は受診の目安の一つです。 ②昼寝ができなかったり夜間何回も起きる鼻水がひどくなると、息がしづらかったり、寝ているうちに喉の奥に鼻水が垂れ込むことによって咳き込んでしまうことがあります。そのため寝入り辛かったり、夜間に何回も覚醒してしまいなかなか寝てくれないこともあるでしょう。普段に比べ何度も起きてしまうなどの場合も、受診の目安となります。 ③37.5〜38度以上の発熱がある月齢の低い赤ちゃんは、病気でなくても熱がこもって体温が高くなりやすいと言われています。鼻水が出ていて更に37.5度以上の熱が出ている場合でも、元気な様子であれば、部屋の温度を下げたり、洋服を脱がせてあげたりして、少し時間をあけてからもう一度測定してみましょう。もう一度測ってみてもやはり熱が37.5度以上ある場合は、元気な様子であっても念の為、受診するようにしましょう。 ④鼻水の色や性状、どのぐらい続いているか粘っとした鼻水は、外に出てきづらくなるのでたまりやすくなります。また、黄色や緑色など色が付いている場合には細菌などに感染していることがあります。鼻水がたまっていて自宅でのケアが難しい場合や、鼻水が長引く場合は受診するようにしましょう。こまめな吸引が大切!家でできる鼻水吸引のポイント!鼻水を悪化させないためには、普段からのケアも大切となります。鼻水が出てき始めたなと感じたら、こまめに鼻水を吸引してあげるようにしてください。鼻水を取ってあげるのが難しい場合には、電動や手動の吸引器を利用するのも便利です。 赤ちゃんの鼻水は、鼻の穴に対して平行方向の後ろに溜まりやすくなります。吸引器を使用する場合には、鼻の中心に向けて、斜め内側に吸引口を上向きに浅く挿入し、少し水平になるように立てるような角度にしてみましょう。上下にゆっくり動かしながら吸引がしやすい角度を探ってくださいね。鼻翼(びよく/小鼻のこと)横のくぼみに指を押しあてて横に引っ張るようにすると鼻腔が広がり吸引しやすくなります。泣いていれば耳の鼓膜に負担はかかりませんが、吸引時間は一回10秒以内を目安にして、赤ちゃんの状態を見ながら、吸引と休憩を繰り返していきましょう。 まとめ鼻水吸引は嫌がって泣いてしまうことも多く、ママやパパにとっては負担が大きいかと思います。しかし、中耳炎や副鼻腔炎などに悪化していかないようにするためには必要なケアになります。症状が長引いたり、鼻水吸引が十分にできない場合には受診するようにしましょう。 引用参考文献:病気がみえるvol.13 耳鼻咽喉科」|医療情報科学研究所参考記事:「角度」で効果が違う!?赤ちゃんの鼻水をじょうずに吸引するコツ【ラクに楽しく♪特集】|ベビーカレンダー 監修者・著者:助産師 国際ラクテーションコンサルタント・おむつなし育児アドバイザー 榎本美紀2001年に助産師免許取得後、杏林大学医学部付属病院・さいたま市立病院・順天堂大学練馬病院の勤務を経て、2013年に埼玉県さいたま市に訪問型の助産院「みき母乳相談室」を開業。病院勤務での経験を元に、母乳育児支援の国際ライセンスである国際ラクテーションコンサルタントとして、地域の母乳育児を支援。訪問時の相談は多岐にわたり、おむつなし育児アドバイザーとしてトイレトレーニングなどの相談も。一児の母。
2023年02月23日冬になると、咳や鼻水を発症する人たちが増加する。だが、その原因はコロナでもインフルエンザでもなく、“冬ダニ”かも……。「ダニの死骸やフンが細かい粉末となって体内に侵入すると、咳などの気管支ぜんそくの発作を引き起こすことがあります。またダニアレルゲンによって、鼻炎、結膜炎といったアレルギー性疾患を引き起こすことも。もともとアレルギー症状がある人は、とくにぜんそくやアレルギー性疾患が重症化する可能性があります。季節を問わず、冬でも室内掃除、湿気をためないように換気をするなど、ダニ対策をしっかりやって、注意していただきたい」こう語るのは、東京歯科大学市川総合病院・呼吸器内科の寺嶋毅教授。一般的にダニは、湿気の多い梅雨から夏場にかけて繁殖すると思われがちだが、じつは冬本番となってからもダニが繁殖する危険性がある。その理由について、ダニの生態に詳しい「アース製薬」に聞いてみた。■高温多湿の冬の室内でもダニは繁殖する「近年は高気密高断熱の住宅が増え、家の中は常に快適な温度が保たれています。加えて、テレワークなどの“おうち時間”の増加で、一日中暖房や加湿器がついている状況に。その環境は、ダニにとっても快適なため、冬でもダニが増える要因となるのです」暖房や加湿器を長時間使用することにより、室内は“高温多湿”状態となる。それが冬ダニの温床になってしまうのだ。アース製薬によると、家の中で繁殖するのは、主に“ヒョウヒダニ類”と呼ばれているダニで、大きさは0.2~0.4ミリほど。乳白色のため、肉眼では発見しにくい。人間のフケやアカ、汗などを主なエサとし、どんな家にも必ず生息しているという。「繁殖に最もよい室内環境は室温25~30度、湿度60~80%。“ヒョウヒダニ類”は人間を刺すことはありませんが、数が増えると“ヒョウヒダニ類”を捕食する“ツメダニ類”が現れ、捕まえて体液を吸います。0.3~0.5ミリほどの大きさのため、このダニも肉眼では見えにくいです。ツメダニは偶発的に人を刺すこともあり、吸血はしませんが、体液を吸います。夜寝ている間に、布団の中で刺されることもあります」(アース製薬)さらに、秋冬に活動する「イエニクダニ」という耳慣れないダニにも警戒が必要だという。「室温15度、湿度70%の環境を好むので、秋冬に発生することがあります。0.5ミリほどの大きさのため、大量に発生すると無数の虫がうごめいているように見え、気持ち悪さを感じることも。カビを好んで食べるので、結露によって床や壁面にカビが生えた周辺が快適な環境となります」■家でダニはどこに繁殖?対策は?ダニが繁殖しやすい場所として、寝室(ベッド、布団、枕、ベビーベッド、クローゼットなど)や、リビング(カーペット、ラグ、布製ソファ、クッションなど)、畳のある和室などが挙げられる。ダニは人が長くいる場所で、人間のフケやアカ、汗がたまりやすいところを好むそうだ。また、家庭で放置されている保温性、保湿性の高い段ボールもダニの温床となり、発生源になるリスクがあるので注意したい。ではダニによるアレルギー性疾患を引き起こさないために、どんな対策をすればいいのか。アース製薬にアドバイスしてもらった。【1】結露対策カビを出さないために、窓に発生している結露でサッシの溝やパッキン部分に水滴がたまらないように、しっかりふき取る。【2】換気家の中に湿気がたまらないように換気を十分に行い、風通しをよくすること。押入れやクローゼットの扉を開けておく。年末の大掃除のときに、家具の裏やキッチンのシンク下、押入れなど湿度が高いと感じる場所は、よく風を通して乾燥させる。【3】洗濯シーツ、カバーなど肌に触れるものは、こまめに洗濯してダニの死骸やフンを洗い流す。生きたダニは掃除機で吸い込むことが難しいため、洗濯の難しいソファやカーペットなどは、「ダニ駆除用スプレー」などで処理した後、死骸を掃除機で吸うようにする。【4】掃除ダニの餌を減らすことも大事。人間のフケ、アカ、髪の毛。そして食べかす、ホコリ、カビなどを出さないために、こまめな掃除を心がける。カーペットは表面だけでなく、裏面や床にも掃除機がけを忘れずに!ちなみに、ダニは高温に弱く、60度の熱では一瞬で、50度の熱では30分で死滅するそうだ。「布団のダニ退治には、家庭用の布団乾燥機やコインランドリーが有効です。布団乾燥機の取扱説明書に沿って、ダニ退治のモードで運転してください。その後、ダニの死骸やフンを掃除機で吸い込むことを忘れずに」(アース製薬)また家で過ごす時間が長い年末年始がくる。冬だからといって、ダニ対策を怠らないように!
2022年12月02日中医学士で漢方薬剤師の大久保愛先生によると、寒暖差が激しい今の時期は、くしゃみや鼻水、蕁麻疹などの不調が出やすいのだそう。風邪に似ているけど実は違う、その正体は寒暖差アレルギー。愛先生が誰でもできる対策を教えてくれます!最近、風邪のような症状が出ていませんか?【カラダとメンタル整えます愛先生の今週食べるとよい食材!】vol. 188少し上を見上げると黄金色の銀杏並木、そして目線を下げても黄金色の絨毯。この時期、各地で紅葉が街並みを色鮮やかに染めていきますよね。そして、気候は12月の冬至を迎えるまでは、暖かいポカポカとした時間と耳や鼻を凍り付かせてしまうような寒い時間を繰り返していくことでしょう。これによって、増えるのが、寒暖差によるアレルギーです。アレルギーの源となる物質はありませんが、寒暖差により鼻がムズムズしたり、くしゃみがでたり、咳がでたり、蕁麻疹がでたりと、風邪と混同してしまうような症状に困惑している人も多いのではないでしょうか。そこで、今週は最近急増中の寒暖差アレルギーの対策となる食薬習慣を紹介していきます。今週は、寒暖差アレルギーの対策となる食薬習慣くしゃみや鼻水、咳、じんましんなど、最近原因のわからない不調が増えていると感じることはないでしょうか。風邪かもしれないし、アレルギーかもしれないし、新型コロナウイルスかもしれないし、何か不調を感じた時には、原因は何なんだろうと心配になりますよね。何はともあれ、不快症状をなくすための行動は必要です。この時期、1日の中においても、日ごとを比較しても、寒暖差が非常に大きくなります。気温の変化にカラダがついていかず、自律神経が乱れてアレルギー症状を感じてしまう人が増えます。漢方では、自律神経が乱れやすい状態を『血虚』や『肝気鬱結』、アレルギー症状が現れやすい状態を『湿熱』がたまっている、『気虚』などと表現します。この改善には、ミネラルを中心に『血』を補うこと、極力炎症の原因となる糖質を控えることや腸内環境を整え『湿熱』を取り除き『肺』をケアするような食薬が役立ちます。そこで今週食べるとよい食材・メニューは、【ワカメとタコの酢の物】です。そして、きちんと毎晩入浴すること、少し早く寝ることも同時に行うことも並行して行っていきましょう。食薬ごはん【今週食べるとよい食材・メニュー:ワカメとタコの酢の物】作り方は簡単です。一口大にカットしたゆでタコと水で戻したワカメを和えて、お酢や醤油で味を整えたら完成です。ゴマやゆずを添えてもよいですね。また、お酢やレモン汁、ゆずなどの酸味や柑橘系の香りには、『気滞』を解消し、ストレスをやわらげ自律神経を整える働きがあるとされています。そのため、自律神経の乱れによる不調を感じた時には、酢の物がおすすめです。【タコ】高タンパク、低脂質、低カロリーでヘルシーなタコは『血』を補うために役立ちます。また、元気をつけたり、肝臓の働きを助けるタウリンやミネラルを含むため、『肝』の働きを整えたり、『気血』を補うためにも役立ちます。【ワカメ】ミネラルや食物繊維を多く含む特徴があります。そのため、腸の働きを整え、アレルギーの炎症の原因となる『湿熱』や『痰湿』の除去に役立ちます。また、腸内環境が乱れていると、自律神経を整えるうえで必要なセロトニンが減少してしまうので、ダブルの力で役立ちます。体調がなんだかスッキリしないと感じる人は、まずは余分な食事を控え、腸内環境を整えることから始めてみましょう。そうすると、原因がアレルギーだとしても風邪だとしても免疫の低下を防ぎ、カラダを守る支えとなってくれます。ほかにも心と体を強くするレシピは、『不調がどんどん消えてゆく食薬ごはん便利帖』(世界文化社)で紹介しています。もっと詳しく知りたい方はぜひご覧ください。※食薬とは…漢方医学で人は自然の一部であり、自然の変化は体調に影響を与えると考えられています。気温や湿度、気圧の変化だけではなく、太陽や月の動きまでもがカラダに影響を与えています。学生の頃、太陽暦や太陰暦を学んだことを覚えていませんか?一月の日数や季節などは太陽や月の動きから決められていたことはご存知のかたは多いと思います。月や太陽は、地球との位置により引力が変わり、地球では潮の満ち引きが起こります。地球の約七割が水分と言われていますが、同様に人のカラダも約七割が水分と言われています。そう考えると、人間も月や太陽の影響を受けることは想像しやすいことだと思います。中国最古の医学書である皇帝内経(こうていだいけい)にも、月が体調に影響を与えることは記されています。つまり、気温、湿度、気圧、太陽、月の変化とさまざまなものを指標にすることにより、より正確に体調管理をすることができます。この体調管理に食事内容を役立てることを『食薬』と呼びます。Information大久保 愛 先生漢方薬剤師、国際中医師、国際中医美容師、漢方カウンセラー。アイカ製薬株式会社代表取締役。秋田県出身。昭和大学薬学部生薬学・植物薬品化学研究室卒業。秋田の豊かな自然の中で、薬草や山菜を採りながら暮らす幼少期を過ごし、漢方や食に興味を持つ。薬剤師になり、北京中医薬大学で漢方・薬膳・東洋の美容などを学び、日本人で初めて国際中医美容師資格を取得。漢方薬局、調剤薬局、エステなどの経営を経て、漢方・薬膳をはじめとした医療と美容の専門家として活躍。おうちで食薬を手軽に楽しめる「あいかこまち」を開発。漢方カウンセラーとして、年間2000人以上の悩みに応えてきた実績を持つ。著書『1週間に1つずつ心がバテない食薬習慣(ディスカヴァー・トゥエンティワン)』は発売一ヶ月で七万部突破。『心と体が強くなる!食薬ごはん(宝島社)』、『女性の「なんとなく不調」に効く食薬事典(KADOKAWA)』、近著に「不調がどんどん消えてゆく食薬ごはん便利帖(世界文化社)」がある。公式LINEアカウント@aika『1週間に一つずつ心がバテない食薬習慣』(ディスカヴァー)。『女性の「なんとなく不調」に効く食薬事典』(KADOKAWA)体質改善したい人、PMS、更年期など女性特有の悩みを抱える人へ。漢方×栄養学×腸活を使った「食薬」を“五感”を刺激しつつ楽しく取り入れられる。自分の不調や基礎体温から自分の悩みを検索して、自分にあった今食べるべき食薬がわかる。55の不調解消メソッドを大公開。©aki-sugimoto/Gettyimages©Antonio Garcia Recena/Gettyimages文・大久保 愛
2022年11月25日ダイソーには生活を豊かにしてくれるアイテムがたくさん集まっていますよね♡今回はそんなダイソーで販売されている商品の中から、110円で買える「鼻水とり器」をご紹介。マニアの「100均大好きなみちゃん」さんも絶賛のアイテムです♡ダイソーで「鼻水とり器」が手に入る!?出典: Instagram今回ご紹介していく「100均大好きなみちゃん」さんのおすすめアイテムはこちら!なんとこのアイテムが、110円でGETできちゃうんです…!中には、お子さんのためにちょっと奮発して買ったのに!なんて人もいるはず。ですが、もう買ってしまったという人も欲しくなるようなアイテムになっていますよ♡どんな構造になってるの?出典: Instagram小さめの容器からは、チューブが2本出ています。先が細くなっている方をお子さんの鼻に当てますよ!口で吸って使います…!出典: Instagramあとは、反対側のチューブの先から口を使って空気を吸っていくだけ。電動ではないので口を使う必要がありますが、口には鼻水が入らないようになっているとのことなのでご安心を♡ボトルに鼻水がたまってくれる♡出典: Instagram下についているボトルに鼻水が溜まる仕組みになっています!お子さんの鼻に逆流してしまう心配もなさそう♡分解できるから消毒もラクラク♡出典: Instagramコンパクトなので持ち運びにも便利そう。さらに、「パーツが分解できるから洗浄・消毒のお手入れも簡単」とのこと♪もともと持っていたものと使い分けるのもいいかも!ダイソーの「鼻水とり器」GETしてみて♡出典: Instagramマニアの「100均大好きなみちゃん」さんがおすすめする「鼻水とり器」、超優秀でしたよね♡いいなと思った人は、ダイソーでGETしてみて!本文中の画像は投稿主様より掲載許諾をいただいています。※こちらの記事では100均大好きなみちゃん(@100kinilove)様の投稿をご紹介しております。記事内の情報は執筆時のものになります。価格変更や、販売終了の可能性もございますので、ご了承くださいませ。また、店舗ごとに在庫が異なるため、お立ち寄りの店舗へお問い合わせください。"
2021年10月26日出産準備中、用意しておいたほうがいいアイテムで先輩ママ友から聞いていたものの1つが「鼻水吸引器」。聞くと、医療用の大きな鼻水吸引器を持っているママ友が大多数でした。そんなに便利な物なのかと、関心を持って調べるとかなり高価! 出産準備に出費が重なっていたので、すぐに使うかわからないものは後回しにすることに。しかし育児を始めるとすぐに鼻水吸引器の必要性を実感し、購入を決意したのですが……。 ついに鼻水吸引器が必要!?鼻水吸引器を買わずに育児をすること半年、赤ちゃんに鼻水が! ガーゼなどで拭き取りましたが、奥まで取れていない感じがして困っていました。そこで思い出したのが、ママ友がおすすめしていた鼻水吸引器。ネットでしか購入できず、届くのは早くて翌日。 すぐに必要だったので、近所のドラッグストアに売っているスポイト式の物を購入しました。数百円のその商品は手動の簡易的なものでしたが、十分対応できました。高価な鼻水吸引器でなくても大丈夫じゃん!と感じていたのですが……。 繰り返す鼻風邪に電動の鼻水吸引器わが子が1歳になるまで鼻水吸引器の必要性を感じず過ごしていました。子どもが生まれて2度目の冬、保育園に通い出した1歳のわが子は何度も鼻風邪を繰り返し、綿棒とスポイトの吸引器では追いつかなくなり、電動の鼻水吸引器の購入を検討。しかしやはり値段が高い……。 そのため、電動のなかでも電池式のコンパクトな物で比較的安価な鼻水吸引器を導入しました! 電動はやはりラクで「早く買えばよかった! それに高価なものでなくても十分吸えている」と感じていました。 2人育児と中耳炎でついに購入を決意!その後、子どもが2人になり、鼻風邪をひく頻度が上がりました。ある日なかなか鼻水が止まらないので耳鼻科に通院すると、上の子が中耳炎になってしまいました。 耳鼻科医のアドバイスによると、鼻水吸引器でこまめに汚い鼻水を取ってあげることが唯一の予防だということ。電池式の鼻水吸引器では奥まで吸えていなかったのだと気づきました。 そしてついに、医師からすすめられた大きな電源式の鼻水吸引器「メルシーポット」を購入することに。 価格は1万円以上しましたが、電動の鼻水吸引器の吸引力は電池式のものと比べると強く、あっという間に鼻水を吸い取ってくれました。 電動の鼻水吸引器を導入してからは、2人とも鼻風邪から中耳炎に悪化することがなくなりました! 電動は高価だから購入をためらっていたわが家。子どもが中耳炎になってようやくその価値に気付いたのです。こんなにも便利なら、最初から上位レベルのものを買っておけばよかったと感じた育児グッズでした。 ※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。 監修/助産師REIKO著者:三宅ちよこフリーランスとして働きながら一男一女を子育て中の母。ファイナンシャルプランナーの資格を持ち、株や不動産投資を副業としている。ライターとして主婦のためのお得な情報や子育てに関する体験談を執筆している。
2021年10月21日「気軽に専門家に質問ができて、さらに返信も早い」とママから日々感謝の声が寄せられているベビーカレンダーの人気コンテンツ【専門家に相談】の掲示板。そのなかから特に注目をあつめた質問の内容を一部抜粋してご紹介します。今回は赤ちゃんの鼻水に関するご相談です。 Q.鼻水がひどく中耳炎にならないか心配です生後2カ月の息子のことで質問なのですが、ここ最近、特に朝方鼻水がひどくて、苦しくて目が覚めている状態です。 今は、電動のもので鼻水を吸っているのですが、耳鼻科に行ったほうがいいでしょうか? 上の2歳の娘は鼻水が出だすと毎回すぐ中耳炎になってしまいます。なので、また息子も中耳炎にならないか心配です。 高塚あきこ助産師からの回答寒くなってきましたし、日中と朝晩の気温差があったりして、お子さんの体調管理が難しい時期ですよね。鼻水が気になるということですが、発熱もなく、鼻水を取ってあげることでまた寝付けるのであれば、しばらくご様子を見ていただいてもいいように思います。ですが、鼻水が頻回に詰まってしまい、睡眠が何度も妨げられてしまったり、機嫌が悪くなってしまうなどがあれば、一度耳鼻科か小児科でご相談いただいたほうが安心かもしれませんね。 ※参考:ベビーカレンダー「専門家に相談」コーナー※診断や具体的な治療については医師の指示にしたがってください。 鼻水吸引器は何がいい?鼻水吸引器と言っても、いくつかの種類があります。ここではよくある3つのタイプをご紹介します。 ■口で吸うタイプ お値段も手頃で扱いやすい。肺活量が少ないママだと、息が続かず苦しいことも。また、鼻水吸引器の構造によっては、チューブを通して鼻水を吸うママへ赤ちゃんの風邪がうつってしまうこともあります。 ■スポイトタイプ 手前の鼻水を吸うのに便利。しかし、 吸引が持続しないので、鼻の奥の鼻水吸引には不向きなことも。 ■電動タイプ 吸引圧も変えられて、吸引がしやすい。コンパクトな乾電池タイプもあります。値段は他のものと比べると高価ですが、鼻がかめるようになるまで使えるので、鼻風邪を繰り返すお子さんには重宝します。音が大きいので赤ちゃんが驚いてしまうこともあり、夜間の使用時は気をつかうこともあります。 鼻水吸引の前にするといいことお風呂に入ったあとなどは、鼻水が吸引しやす状態です。それ以外は、蒸しタオルなどを鼻に少し当てて蒸らすのも効果的です。その際は、熱すぎないように腕の内側で温度を確認してから当てましょう。鼻水の手前に塊がある場合は、ティッシュや綿棒で取っておくと吸引チューブにつまりにくいです。嫌がってかわいそうなこともありますが、泣いているときのほうがたまっていた鼻水が出やすく、奥の鼻水も多く吸引できることもあります。 赤ちゃんの体や顔を固定することが大切他の人に赤ちゃんの体や顔を固定しておいてもらうと、吸引に集中できるようになります。手で押さえたり、後ろから抱きしめたり、バスタオルやおくるみでしっかりくるみましょう。ひとりでおこなう場合は、両脚を開脚し、股の間に赤ちゃんの頭がくるようにして、赤ちゃんの両手足を太ももの下に入れ込みます。 赤ちゃんであっても、吸引や吸引中の固定の必要性はしっかりと説明してあげてください。1歳近くなったら、赤ちゃんにお気に入りのぬいぐるみやお人形に吸引するまねを見せたり、ぬいぐるみに吸引するまねをして赤ちゃんに遊んでもらったりすると、機嫌よく吸引させてくれることもあります。 鼻水吸引は「角度」がポイント!吸引器を当てる角度は、赤ちゃんの鼻の構造を知ることが大切です。赤ちゃんの鼻水がたまりやすいところは、鼻の穴に対して平行方向の後ろにあります。鼻の中心に向けて、斜め内側に吸引口を上向きに浅く挿入し、少し水平になるように立てるような角度にしていきます。吸引できている音がするところを上下にゆっくり動かしながら適切な角度を探ってください。鼻翼(びよく/小鼻のこと)横のくぼみに指を押しあてて横に引っ張るようにすると鼻腔が広がり吸引しやすくなります。吸引するときは、吸引口を鼻の穴に隙間なくピッタリ挿入するよりも、少しずらして隙間をあけて、空気を一緒に吸引すると取れやすくなります。泣いていれば耳の鼓膜に負担はかかりませんが、吸引時間は一回10秒以内。お子さんの状態を見ながら、吸引と休憩を繰り返していきましょう。 ※参考:ニュース(ママネタ):「角度」で効果が違う!?赤ちゃんの鼻水をじょうずに吸引するコツ【ラクに楽しく♪特集】【著者:助産師 榎本美紀 国際ラクテーションコンサルタント・おむつなし育児アドバイザー】
2021年01月25日赤ちゃんとの毎日がもっとラクに、もっと楽しくなる。ベビーカレンダーは、そんな毎日を応援するコラムを絶賛連載中! 季節の変わり目で、風邪を引いてしまった赤ちゃんもいるのではないでしょうか。自宅でする赤ちゃんの鼻水吸引は嫌がって泣く赤ちゃんも多く、苦労されているママも多いと思います。そこで今回は、自宅で効果的にできる鼻水吸引のコツについてお話ししていきます。 鼻水吸引器は何がいい?鼻水吸引器と言っても、いくつかの種類があります。ここではよくある3つのタイプをご紹介します。 ■口で吸うタイプ お値段も手頃で扱いやすい。肺活量が少ないママだと、息が続かず苦しいことも。また、鼻水吸引器の構造によっては、チューブを通して鼻水を吸うママへ赤ちゃんの風邪がうつってしまうこともあります。 ■スポイトタイプ 手前の鼻水を吸うのに便利。しかし、 吸引が持続しないので、鼻の奥の鼻水吸引には不向きなことも。 ■電動タイプ 吸引圧も変えられて、吸引がしやすい。コンパクトな乾電池タイプもあります。値段は他のものと比べると高価ですが、鼻がかめるようになるまで使えるので、鼻風邪を繰り返すお子さんには重宝します。音が大きいので赤ちゃんが驚いてしまうこともあり、夜間の使用時は気を使うこともあります。 鼻水吸引の前にするといいことお風呂に入ったあとなどは、鼻水が吸引しやす状態です。それ以外は、蒸しタオルなどを鼻に少し当てて蒸らすのも効果的です。その際は、熱すぎないように腕の内側で温度を確認してから当てましょう。鼻水の手前に塊がある場合は、ティッシュや綿棒で取っておくと吸引チューブにつまりにくいです。嫌がってかわいそうなこともありますが、泣いているときのほうがたまっていた鼻水が出やすく、奥の鼻水も多く吸引できることもあります。 赤ちゃんの体や顔を固定することが大切他の人に赤ちゃんの体や顔を固定しておいてもらうと、吸引に集中できるようになります。手で押さえたり、後ろから抱きしめたり、バスタオルやおくるみでしっかりくるみましょう。ひとりでおこなう場合は、両脚を開脚し、股の間に赤ちゃんの頭がくるようにして、赤ちゃんの両手足を太ももの下に入れ込みます。 赤ちゃんであっても、吸引や吸引中の固定の必要性はしっかりと説明してあげてください。1歳近くなったら、赤ちゃんにお気に入りのぬいぐるみやお人形に吸引するまねを見せたり、ぬいぐるみに吸引するまねをして赤ちゃんに遊んでもらったりすると、機嫌よく吸引させてくれることもあります。 鼻水吸引は「角度」がポイント!吸引器を当てる角度は、赤ちゃんの鼻の構造を知ることが大切です。赤ちゃんの鼻水がたまりやすいところは、鼻の穴に対して平行方向の後ろにあります。鼻の中心に向けて、斜め内側に吸引口を上向きに浅く挿入し、少し水平になるように立てるような角度にしていきます。吸引できている音がするところを上下にゆっくり動かしながら適切な角度を探ってください。鼻翼(びよく/小鼻のこと)横のくぼみに指を押しあてて横に引っ張るようにすると鼻腔が広がり吸引しやすくなります。吸引するときは、吸引口を鼻の穴に隙間なくピッタリ挿入するよりも、少しずらして隙間をあけて、空気を一緒に吸引すると取れやすくなります。泣いていれば耳の鼓膜に負担はかかりませんが、吸引時間は一回10秒以内。お子さんの状態を見ながら、吸引と休憩を繰り返していきましょう。少しの角度の違いで、効果的に鼻水を吸引することができます。こまめな鼻水吸引は風邪の回復を早くさせたり、中耳炎の予防につながったりもします。ぜひお家ケアとして、試してみてくださいね。 監修者・著者:助産師 国際ラクテーションコンサルタント・おむつなし育児アドバイザー 榎本美紀2001年に助産師免許取得後、杏林大学医学部付属病院・さいたま市立病院・順天堂大学練馬病院の勤務を経て、2013年に埼玉県さいたま市に訪問型の助産院「みき母乳相談室」を開業。病院勤務での経験を元に、母乳育児支援の国際ライセンスである国際ラクテーションコンサルタントとして、地域の母乳育児を支援。訪問時の相談は多岐にわたり、おむつなし育児アドバイザーとしてトイレトレーニングなどの相談も。一児の母。
2020年10月25日「気軽に専門家に質問ができて、さらに返信も早い」とママから日々感謝の声が寄せられているベビーカレンダーの人気コンテンツ【助産師に相談】の掲示板。その中から特に注目をあつめた質問の内容を一部抜粋してご紹介します。今回は赤ちゃんの鼻水に関するご相談です。 Q.鼻水以外の症状がなければ経過観察でも大丈夫でしょうか?昨日から息子が鼻水を出し始めました。くしゃみと鼻水が出ていますが、熱もなく寝るときも苦しくはなさそうです。しばらく様子を見ていても大丈夫でしょうか? 榎本美樹助産師からの回答他の症状がなく、おっぱいや育児用ミルクが飲めていて、夜も眠れているようでしたらご自宅で少し様子をみていただいても大丈夫です。鼻水が増えて、咳き込みが多くなってきたり、飲みが悪くなるようでしたら熱がなくても受診されたほうが安心かと思います。ご自宅で可能であれば、吸引器などで鼻水をこまめにとっていただくと治りが早くなります。※参考:ベビーカレンダー「助産師に相談」コーナー※診断や具体的な治療については医師の指示にしたがってください 家庭でできる鼻水へのケア鼻詰まりや鼻水の症状を和らげるために、赤ちゃんは自分で鼻水をかめないので大人が取り除いてあげることが大切です。 ・部屋を加湿して、綿棒やティッシュ、ガーゼなどでやさしく拭き取りましょう。空気の乾燥を防ぐことで鼻の通りがよくなり、呼吸をしやすくなります。鼻の粘膜を傷つけないように、やさしく拭き取りましょう。自力で鼻がかめない月齢や年齢の間は、大人が鼻の下にティッシュを押し当てて下方向へ引っ張るだけでも、鼻水を取り除くことができます。沐浴やお風呂のときにでてくる鼻水をこまめにふき取るだけでも効果的です。鼻水がネバネバしている場合は、沐浴やお風呂のときに鼻に蒸しタオルを当てた後のほうが取りやすくなります。 ・家庭内での感染を防ぎましょう。家庭内での感染を完全に防ぐことはなかなか難しいですが、以下のことに気を付けるとよいでしょう。 鼻水にはウイルスや細菌などが含まれているので、上のお子さんなど同居する家族への感染を防ぐために鼻水の付着した綿棒やティッシュ、ガーゼをそのまま放置しないように気を付けましょう。ゴミ箱に捨てる、外出先であればビニール袋に入れるなど、取り除いた鼻水に再度触れることがないように工夫しましょう。逆に、上のお子さんや同居する家族が鼻をかんだ後のティッシュなどに赤ちゃんが触れないようにも気をつけましょう。親は鼻水を取り除いたらせっけんと流水で手を洗いましょう。 鼻水専用の吸引器を使用するときのポイント必ず購入しなければならないものではありませんが、鼻詰まりや鼻水の症状を繰り返す場合には、鼻水専用の吸引器を購入して使用してもよいでしょう。 赤ちゃんの鼻水を取り除く吸引器には、スポイト式、ストロー式、電動式など多くの種類があります。どのタイプが優れているというものではないので使いやすいものを使いましょう。 ・吸引の圧は弱めに、吸引器の先端は顔の面に垂直方向に挿入する。赤ちゃんの鼻の中は狭くて、デコボコの入り組んだ構造です。ネバネバした鼻水は鼻の穴とほぼ水平方向の一番奥にたまっています。吸引器の先端は、鼻の穴に対して下から上へ突っ込むのではなく顔の面の垂直に挿入しましょう。挿入しながら少しずつ角度を変えると、鼻水を吸引しやすいポイントが見つかるので、ゆっくり少しずつ吸引しましょう。吸引するときの圧は弱めに設定して、鼻の粘膜を傷つけたり、強く圧迫しないように気をつけましょう。強い圧で一気に吸い取らないでください。もし、鼻血が出た場合は、その日は吸引を控えて、翌日以降におこないましょう。・吸引するときは赤ちゃんの頭を固定して、安心と安全を心がけましょう。吸引するときに、赤ちゃんの頭を固定しないと、吸引器の先端の動きが安定せず、鼻の粘膜を傷つけてしまう可能性があります。寝かせたままでも、抱っこしたままでも、頭が固定できればどのような姿勢でもかまいません。赤ちゃんが鼻水の吸引に苦痛を感じさせないように、「鼻水取るとスッキリするよ」などやさしく声をかけながらおこないましょう。 ※参考:基礎知識(ベビー)「【医師監修】赤ちゃんの鼻水が出る原因と吸引するときの対処のポイント」【監修:医師 松井 潔 先生 小児科 | 神奈川県立こども医療センター総合診療科部長】
2019年10月25日赤ちゃんとの毎日がもっとラクに、もっと楽しくなる。ベビーカレンダーは、そんな毎日を応援するコラムを絶賛連載中! 今回は、助産師・ラクテーションコンサルタントの榎本さんからメッセージです。 季節の変わり目で、風邪を引いてしまった赤ちゃんもいるのではないでしょうか。自宅でする赤ちゃんの鼻水吸引は、嫌がって泣くことも多く、苦労されているママも多いと思います。そこで今回は、自宅で効果的にできる鼻水吸引のコツについてお話していきます。 鼻水吸引器は何がいい?鼻水吸引器と言っても、いくつかの種類があります。ここではよくある3つのタイプをご紹介します。 ■口で吸うタイプ お値段も手頃で扱いやすい。肺活量が少ないママだと、息が続かず苦しいことも。また、鼻水吸引器の構造によっては、チューブを通して鼻水を吸うママへ赤ちゃんの風邪がうつってしまうこともあります。■スポイトタイプ 手前の鼻水を吸うのに便利。しかし、 吸引が持続しないので、鼻の奥の鼻水吸引には不向きなことも。 ■電動タイプ 吸引圧も変えられて、吸引がしやすい。コンパクトな乾電池タイプもあります。値段は他のものと比べると高価ですが、鼻がかめるようになるまで使えるので、鼻風邪を繰り返すお子さんには重宝します。音が大きいので赤ちゃんが驚いてしまうこともあり、夜間の使用時は気を使うこともあります。 鼻水吸引の前にするといいことお風呂に入ったあとなどは、鼻水が吸引しやす状態です。それ以外は、蒸しタオルなどを鼻に少し当てて蒸らすのも効果的です(熱すぎないように腕の内側で温度を確認してから当てましょう)。鼻水の手前に塊がある場合は、ティッシュや綿棒で取っておくと吸引チューブにつまりにくいです。嫌がってかわいそうなこともありますが、泣いているときのほうがたまっていた鼻水が出やすく、奥の鼻水も多く吸引できることもあります。 赤ちゃんの体や顔を固定することが大切他の人に赤ちゃんの体や顔を固定しておいてもらうと、吸引に集中できるようになります。手で押さえたり、後ろから抱きしめたり、バスタオルやおくるみでしっかりくるみましょう。一人でやる場合は、両脚を開脚し、股の間に赤ちゃんの頭がくるようにして、赤ちゃんの両手足を太ももの下に入れ込みます。 赤ちゃんであっても、吸引や吸引中の固定の必要性はしっかりと説明してあげてください。1歳近くなったら、赤ちゃんにお気に入りのぬいぐるみやお人形に吸引する真似を見せたり、ぬいぐるみに吸引する真似をして赤ちゃんに遊んでもらったりすると、機嫌よく吸引させてくれることもあります。 鼻水吸引は「角度」がポイント!吸引器を当てる角度は、赤ちゃんの鼻の構造を知ることが大切です。赤ちゃんの鼻水がたまりやすいところは、鼻の穴に対して平行方向の後ろにあります。鼻の中心に向けて、斜め内側に吸引口を上向きに浅く挿入し、少し水平になるように立てるような角度にしていきます。吸引できている音がするところを上下にゆっくり動かしながら適切な角度を探ってください。鼻翼(びよく/小鼻のこと)横のくぼみに指を押しあてて横に引っ張るようにすると鼻腔が広がり吸引しやすくなります。吸引するときは、吸引口を鼻の穴に隙間なくピッタリ挿入するよりも、少しずらして隙間をあけて、空気を一緒に吸引すると取れやすくなります。泣いていれば耳の鼓膜に負担はかかりませんが、吸引時間は一回10秒以内。お子さんの状態を見ながら、吸引と休憩を繰り返していきましょう。少しの角度の違いで、効果的に鼻水を吸引することができます。こまめな鼻水吸引は風邪の回復を早くさせたり、中耳炎の予防につながったりもします。ぜひお家ケアとして、試してみてくださいね。 監修者・著者:助産師 国際ラクテーションコンサルタント・おむつなし育児アドバイザー 榎本美紀2001年に助産師免許取得後、杏林大学医学部付属病院・さいたま市立病院・順天堂大学練馬病院の勤務を経て、2013年に埼玉県さいたま市に訪問型の助産院「みき母乳相談室」を開業しました。病院勤務での経験を元に、母乳育児支援の国際ライセンスである国際ラクテーションコンサルタントとして、地域の母乳育児を支援しています。訪問時の相談は、母乳だけではなく離乳食や抱っこひも、スキンケア、寝かしつけなど多岐にわたることも。また、おむつなし育児アドバイザーとして、トイレトレーニングなどの相談も受けています。自身も一児の母として奮闘中です。HP:「みき母乳相談室」
2019年10月08日妊娠をきっかけに、くしゃみ、鼻水、鼻づまりが起きた妊婦さんのために、今回は妊娠中に起こりやすい鼻炎についてお話しします。 妊娠中に鼻炎が起こりやすい理由妊娠すると、妊娠を維持するためのホルモン(エストロゲン、プロゲステロン)の濃度が高くなり、妊娠16週以降は母体の循環血液量が増加するため、鼻の粘膜への血流が増えます。その結果、粘膜自体がうっ血して、くしゃみや鼻水、鼻づまりの症状が出やすい状態になります。鼻の粘膜がやわらかく腫れるため鼻血が出やすくなったり、鼻をかむ回数が増えることで中耳炎にかかったりする妊婦さんもいます。 妊娠をきっかけに起こる鼻炎を、妊娠性鼻炎といいます。妊娠性鼻炎は、出産後数週間で治ります。妊娠性鼻炎の主な症状は鼻づまりで、風邪などの感染症やアレルギー性鼻炎とは区別して治療します。しかし、妊娠性鼻炎が起きる妊婦さんには、妊娠前からアレルギー性鼻炎があることも多く、その場合は鼻づまりだけでなく、くしゃみや鼻水の症状も伴います。 妊娠してから、くしゃみや鼻水が止まらない、鼻づまりで息苦しいと感じたら、次回の妊婦健診を待たずに早めに産婦人科を受診しましょう。アレルギー性鼻炎がある妊婦さんは、かかりつけの耳鼻科へ受診する際に、必ず妊娠中であることを伝えましょう。また、妊娠前に処方された内服薬や点鼻薬を、自己判断では使用せずに受診しましょう。そして妊娠中は、胎児に与える影響を考えた治療が必要です。医師の診断を受けずに、自己判断で市販薬を使用することや、民間療法だけに頼ることはやめましょう。 妊娠中の鼻炎 治療方法は?妊娠週数や鼻炎の症状に合わせた治療をします。 妊娠12週未満は、赤ちゃんが人間のかたちに発育していく重要な時期のため、医師の判断で点鼻薬や内服薬の使用は控えることがあります。胎盤が完成する妊娠16週以降から出産までの間に鼻炎の症状が日常生活に影響する場合は、胎児に影響の少ない鼻噴霧用ケミカルメディエーター遊離抑制薬や鼻噴霧用ステロイド薬などが処方されます。鼻噴霧用の薬の使用量はごく少なく、全身への影響は少ないため、妊娠中でも安心して使用できます。処方される薬について心配なことがあれば担当医へ質問しましょう。 妊娠中の鼻炎 症状を和らげるためのセルフケアくしゃみは、外界から侵入した異物を排出するために起こります。妊娠中にくしゃみを繰り返すと、おなかが張りやすくなったり、尿漏れが起きたりすることがあります。また、空気が乾燥していると、鼻の粘膜から水分が奪われやすいため、鼻づまりが起こりやすくなります。蒸しタオルを鼻部分に当てると蒸気で鼻づまりを和らげるので、妊婦さんにはおすすめです。アレルギー性鼻炎であれば、アレルギーを引き起こす物質が鼻の中に入る量を減らしましょう。 鼻炎の症状を和らげるために、自分でできることは以下の通りです。・室内の温度20~25℃、湿度50~60%に保つ・鼻炎の症状があるときは、なるべく人混みを避ける・外出するときは、マスクやメガネを着用する・室内を掃除するときやホコリが舞う場所では、マスクを着用する・ハウスダストやダニを避けるために、布張りのソファー、カーペット、畳の使用をやめる・花粉情報や気象情報を活用しながら、部屋の換気や掃除をして、室内や寝具の清潔を保つ・花粉の飛散が多い時期は、窓や戸を開ける回数を減らす・ペットを飼っている場合は、ペットとペットの飼育環境を清潔に保つ・寝室にペットは入れない まとめ妊娠中は、鼻炎を起こしやすい状態になります。くしゃみや鼻水、鼻づまりに悩むときは、早めに産婦人科もしくは耳鼻科に受診しましょう。 参考:・産婦人科診療ガイドライン産科編2017・耳鼻咽喉科学会診療ガイドライン/手引き・マニュアル・妊娠とアレルギー性鼻炎(XV. 妊娠とアレルギー疾患,専門医のためのアレルギー学講座)米倉 修二, 岡本 美孝・鼻アレルギー診療ガイドライン作成委員会編『鼻アレルギー診療ガイドライン―通年性鼻炎と花粉症―2016年版』 ◆関連動画出産ドキュメンタリー 監修者:医師 おおたレディースクリニック院長 太田 篤之 先生順天堂大学卒後、派遣病院勤務を経て、平成22年より順天堂静岡病院周産期センター准教授就任。退職後、平成24年8月より祖父の代から続いている「おおたレディースクリニック」院長に就任し現在に至る。著者:助産師 古谷真紀一般社団法人産前産後ケア推進協会プロジェクトリーダー大学病院勤務を経て、2015年より現職。妊娠中や産後の女性のココロとカラダの相談、ママパパ&赤ちゃんのちょっと気になるコトに日々応えています。
2019年09月12日今回は、赤ちゃんの鼻水が出やすい理由と家庭でできるケアについてお話しします。 赤ちゃんの鼻水が出やすい理由呼吸をすると、気道と呼ばれる空気の通り道(鼻・のど・口・気管など)にはさまざな異物が入ってきます。鼻は、鼻毛によって異物の侵入を防ぎ、粘液などによって異物を外に出すという仕組みが備わっています。ウイルスや細菌がその仕組みをすり抜けて侵入すると鼻の粘膜が刺激され、炎症が起きたり腫れたりします。すると鼻づまりや鼻水が垂れるなどの症状が起こります。鼻水にはウイルスや細菌を外に追い出す役目があります。ホコリ、ハウスダスト、ダニ、ペットの毛などが鼻に入って鼻の粘膜が刺激されるとアレルギー反応を起こして鼻水が垂れることもあります。 赤ちゃんの鼻の中は狭く、鼻と耳をつなぐ耳管が大人に比べると短く太く水平のため、ウイルスや細菌が入りやすい構造になっています。赤ちゃんは鼻毛が生え揃っていないために異物の侵入を防ぎきれず、温度や室温、環境の変化によって鼻水が出やすい特徴があります。 鼻水の性状からわかること・透明でサラサラした水っぽい鼻水水溶性鼻汁(すいようせいびじゅう)というもので、風邪の引き始めに出やすいです。 ・黄色や緑色でドロドロした鼻水ウイルスや細菌と戦うために血液中から出てきた白血球などの成分とウイルスや細菌の死骸を含んだものです。薄い黄色の鼻水は鼻水が出始めてから数日間経過したころに出てきたり、濃い黄色や緑色で粘り気が強い鼻水は膿性鼻汁(のうせいびじゅう)と呼び、においがすることもあります。風邪をひくと大なり小なり副鼻腔炎を起こしているものです。 鼻水が詰まることで生じる症状と病気鼻水が詰まると呼吸がしづらいだけでなく、哺乳がしにくくなったり、他の病気を引き起こします。鼻水が出ていて発熱(37.5度以上)している、鼻水が出ていて母乳やミルクを普段のように飲めない、黄色や緑色の鼻水が1週間以上出ている場合は、小児科や耳鼻科を受診しましょう。 ・じょうずに母乳やミルクを飲めなくなる鼻詰まりが起こると呼吸しづらいため、呼吸しながら哺乳する赤ちゃんにとっては哺乳しにくくなります。赤ちゃんが横たわることで鼻詰まりが起こる場合は、横抱きではなく縦抱きで授乳すると呼吸が楽になることもあります。鼻詰まりが続くと苦しくて泣き、泣き続けることで鼻が詰まり、さらに不機嫌になることもあります。鼻詰まりや鼻水の症状が起きて、普段のように哺乳ができないときは、小児科や地域の助産師へ相談しましょう。 ・目やにが出たり、まぶたが腫れる鼻と目の空間は、鼻涙管(びるいかん)という管でつながっていますが、鼻が詰まると鼻水や涙が逆流して目やにが多くでたり、まぶたが腫れることがあります。 ・中耳炎を起こしやすい鼻と耳の空間は、耳管(じかん)という管でつながっていますがウイルスや細菌を含む鼻水が耳管を通って中耳にたどり着くと、中耳で炎症を起こすことがあります。 ・副鼻腔炎(蓄膿症)鼻の穴の中を鼻腔(びくう)といいます。鼻腔の周りには、鼻腔につながる左右対称の骨で囲まれた空洞があり、この空洞部分を副鼻腔(ふくびくう)と呼びます。副鼻腔炎(蓄膿症)とは、副鼻腔の粘膜に細菌やウイルスが感染することで炎症が起こり、鼻詰まりや鼻水、痰、咳という呼吸器症状と、発熱、頭痛、顔面の痛みなどを伴う病気です。通常は2週間以内に治りますが、3カ月以上続く場合は慢性副鼻腔炎といいます。 ・後鼻漏(こうびろう)鼻水が鼻の穴の方向ではなく、のどのほうへ流れることを後鼻漏といいます。後鼻漏が起きると息苦しいために哺乳量が減ったり、寝ているときに呼吸が苦しくなったり咳が出たりします。赤ちゃんの鼻水がのどへ流れて痰がからんだような咳をしている場合は後鼻漏です。後鼻漏は中耳炎の原因になることもあります。 家庭でできる鼻水へのケア鼻詰まりや鼻水の症状を和らげるために、赤ちゃんは自分で鼻水をかめないので大人が取り除いてあげることが大切です。 ・部屋を加湿して、綿棒やティッシュ、ガーゼなどでやさしく拭き取りましょう。空気の乾燥を防ぐことで鼻の通りがよくなり、呼吸をしやすくなります。鼻の粘膜を傷つけないように、やさしく拭き取りましょう。自力で鼻がかめない月齢や年齢の間は、大人が鼻の下にティッシュを押し当てて下方向へ引っ張るだけでも、鼻水を取り除くことができます。沐浴やお風呂のときにでてくる鼻水をこまめにふき取るだけでも効果的です。鼻水がネバネバしている場合は、沐浴やお風呂のときに鼻に蒸しタオルを当てた後のほうが取りやすくなります。 ・家庭内での感染を防ぎましょう。家庭内での感染を完全に防ぐことはなかなか難しいですが、以下のことに気を付けるとよいでしょう。 鼻水にはウイルスや細菌などが含まれているので、上のお子さんなど同居する家族への感染を防ぐために鼻水の付着した綿棒やティッシュ、ガーゼをそのまま放置しないように気を付けましょう。ゴミ箱に捨てる、外出先であればビニール袋に入れるなど、取り除いた鼻水に再度触れることがないように工夫しましょう。逆に、上のお子さんや同居する家族が鼻をかんだ後のティッシュなどに赤ちゃんが触れないようにも気をつけましょう。親は鼻水を取り除いたらせっけんと流水で手を洗いましょう。 鼻水専用の吸引器を使用するときのポイント必ず購入しなければならないものではありませんが、鼻詰まりや鼻水の症状を繰り返す場合には、鼻水専用の吸引器を購入して使用してもよいでしょう。 赤ちゃんの鼻水を取り除く吸引器には、スポイト式、ストロー式、電動式など多くの種類があります。どのタイプが優れているというものではないので使いやすいものを使いましょう。 ・吸引の圧は弱めに、吸引器の先端は顔の面に垂直方向に挿入する赤ちゃんの鼻の中は狭くて、デコボコの入り組んだ構造です。ネバネバした鼻水は鼻の穴とほぼ水平方向の一番奥にたまっています。吸引器の先端は、鼻の穴に対して下から上へ突っ込むのではなく顔の面の垂直に挿入しましょう。挿入しながら少しずつ角度を変えると、鼻水を吸引しやすいポイントが見つかるので、ゆっくり少しずつ吸引しましょう。吸引するときの圧は弱めに設定して、鼻の粘膜を傷つけたり、強く圧迫しないように気をつけましょう。強い圧で一気に吸い取らないでください。もし、鼻血が出た場合は、その日は吸引を控えて、翌日以降におこないましょう。・吸引するときは赤ちゃんの頭を固定して、安心と安全を心がけましょう。吸引するときに、赤ちゃんの頭を固定しないと、吸引器の先端の動きが安定せず、鼻の粘膜を傷つけてしまう可能性があります。寝かせたままでも、抱っこしたままでも、頭が固定できればどのような姿勢でもかまいません。赤ちゃんが鼻水の吸引に苦痛を感じさせないように、「鼻水取るとスッキリするよ」などやさしく声をかけながらおこないましょう。 まとめ鼻水はこまめに取り除くことが大切です。鼻水が出ていて発熱(37.5度以上)している、鼻水が出ていて母乳やミルクを普段のように飲まない、黄色や緑色の鼻水が1週間以上出ている場合は、小児科あるいは耳鼻科を受診しましょう。 【参考】日本小児科学会「こどもの救急」日本耳鼻咽喉科学会HP「子どものみみ・はな・のどの病気 Q&A」日本アレルギー学会HP 監修者:医師 神奈川県立こども医療センター総合診療科部長 松井 潔 先生愛媛大学医学部卒業。神奈川県立こども医療センタージュニアレジデント、国立精神・神経センター小児神経科レジデント、神奈川県立こども医療センター周産期医療部・新生児科等を経て現在、同総合診療科部長。小児科専門医、小児神経専門医、新生児専門医著者:助産師 古谷真紀一般社団法人産前産後ケア推進協会プロジェクトリーダー大学病院勤務を経て、2015年より現職。妊娠中や産後の女性のココロとカラダの相談、ママパパ&赤ちゃんのちょっと気になるコトに日々応えています。
2019年08月05日こんにちは。5歳の双子と2歳の末っ子。三姉妹の母の田仲ぱんだです。双子の妹の方が3歳のときに、耳が聞こえなくなったことがあります。最初は、幼稚園で風邪をもらってきて、ずっと鼻水がずるずるだったことがはじまりです。でも熱も、せきもなくて、鼻水だけ。■それは鼻風邪から始まった…鼻水だけの軽そうな風邪だったので、そのうち治るかなと子ども用の市販薬で様子を見ていました。そんなときに、娘たちは、入ったばかりの幼稚園で教えてもらった歌を、よくうたっていました。長女の方は歌詞もちゃんと言えるのですが、次女の方は、長女の様子を見ながら「フーンフーン」と鼻歌で歌っていました。メロディはわかっているけど、歌詞はわかっていない様子で、私は「鼻歌でごまかしているな~」と笑っていました。そのまた別の日。娘に何度声をかけても、返事をしないという日が続いて…。■だまったままの娘…第一次反抗期かな?「牛乳がいい ?麦茶がいい?」と聞いても答えないし、「ねぇ、ちゃんと答えてよ!」と言っても無視。それは私に対してだけではなく、パパや長女に対してもでした。私は、その無視を反抗期かと思っていたのです。そしてそんな状態から3日後。長女の症状に、私はすぐに「中耳炎だ!」と思いました。翌朝、長女を耳鼻科に連れて行くときに、ついでにまだ鼻水が出ている次女にも薬をもらおうと、受診させたのです。すると…■いつもと違う様子は病気のサインだった「耳が痛い」と言った長女は急性中耳炎。そして、鼻水ずるずるだった次女は両耳とも「滲出性(しんしゅつせい)中耳炎」と診断されました。先生から、次女は「いま、何も聞こえていないよ」と言われ、かなりショックを受けました。急性中耳炎と違って、滲出性中耳炎は、痛みもなく、気づくのが遅れて重症化しやすいそうです。「なんだか最近、話しかけても反応がないな」「無視するな」と思ったら、こんな病気の可能性があるかもしれません。小さい子は自分の症状をうまく伝えられないので、母親が少しでも「いつもと違う」と思ったら病院にかかることが大事なんだとこの件で思いました。どうか、読んでいただいた方は、わが家の例が少しでも参考になればと思います。※この体験記に記載された症状や治療法は、あくまでも筆者の体験談であり、症状を説明したり治療を保証したりするものではありません。
2019年07月15日乳幼児はよく風邪をひきます。まだ自分で鼻をかめないので、鼻がつまることで呼吸が苦しくなることも……。そんなときに便利なのが、鼻水を吸引できる「鼻吸い器」。今回は、どんなタイプがあるのか、愛用していた「鼻吸い器」などについて先輩ママ2,306人が教えてくれました!アンケートの結果から、リアルな口コミや、おすすめの「鼻吸い器」をご紹介します。 「鼻吸い器」には手動タイプと電動タイプがある乳幼児は自分で鼻をかむことが難しいので、風邪や慢性鼻炎などで鼻がつまって苦しそうなときには鼻水を除去してあげる必要があります。病院を受診した際に鼻水を吸引してもらえますが、自宅でも手軽に鼻水除去ができる「鼻吸い器」があると便利です。ただ、鼻炎ではない場合や、風邪でもたくさん鼻水が出ない場合には「鼻吸い器」の出番はないので、様子を見ながら必要かどうか検討しましょう。 「鼻吸い器」には、口で吸引するものやスポイト式といった手動タイプと、電動タイプの2種類があります。 口で吸引するタイプは、比較的安価なものが多く、口で自由に吸引力を調節できます。スポイトタイプは、他のタイプに比べて吸引力が弱めですが、価格は安価で、持ち運びに便利。 電動タイプは、他のタイプと比べて吸引力が強く、電源を必要とする据え置きタイプと持ち運び可能なハンディタイプに分かれます。また、手動タイプに比べると高価なものが多いです。 「鼻吸い器」のメリット・デメリットは? 「鼻吸い器」を使用するメリットは、やはり鼻の通りが良くなること。鼻がつまると呼吸しづらく、眠りづらい、機嫌が悪くなるので、それを解消することができます。また、慢性鼻炎や花粉症などで鼻水がよく出るという大人も「鼻吸い器」を使ってスッキリすることができます。 デメリットは、タイプによって吸引力が弱い・強すぎることがあり、さらに「鼻吸い器」自体を嫌がるお子さんもいるという点です。しかしながら赤ちゃんは自分で鼻水を出せないので、鼻がつまった状態だと授乳しづらかったり、中耳炎などになるリスクがあります。鼻水をこまめに除去することで、風邪などの治りも早くなると言われており、耳鼻科医も家庭での鼻水の吸引を推奨しています。 「鼻吸い器」の使用は、1日に数回、適時行うことが大切です。家庭用の鼻吸い器は鼻の奥まで入らない構造になっていて、粘膜を傷つける危険性は少ないので安心してくださいね。 先輩ママ2,306人に「鼻吸い器」事情を聞いてみました! 5割以上の方が、「子どもの鼻がつまって苦しそうだから」「子どもが自分で鼻をかむことができないから」という理由で「鼻吸い器」を使用していました。「鼻吸い器」を使うきっかけは、風邪をひいたときが多数。一方、使用していなかった方は「今のところ鼻づまりがなく、必要性を感じない」という回答でした。 「鼻吸い器」を使用した方には、購入・レンタルのどちらかについても聞いてみました。 ベビー用品は使用期間が短いため、レンタルできるものが多くあります。「鼻吸い器」もレンタルできますが、購入した方が9割という結果に。やはり“鼻水を吸い取る”ので衛生面が気になるから……ということが背景にあるかもしれません。 「鼻吸い器」を使用していたママに使用していたタイプを聞くと、口で吸引するタイプを選んだママが圧倒的に多数でした。風邪などで鼻水が多く出る短期間しか使用しないことから、“低価格”という理由で多くのママに選ばれたようです。 選ぶ際に重視したポイントは以下のようなアンケート結果になりました。 ウイルスを含んだ鼻水を吸い取るものなので、やはり衛生面を考えて“お手入れのしやすさ”は重要です。また、すぐに鼻水をとってあげたいので“簡単な操作性”もポイント。そして、先ほどの質問で口で吸引するタイプを選んだママからの声でも上がった、“低価格”であることも欠かせません。 先輩ママに人気の「鼻吸い器」TOP3先輩ママへのアンケート調査結果をもとに、とくに人気だった「鼻吸い器」をランキング形式でご紹介します。 3位 ベビースマイル電動鼻水吸引器ベビースマイル(※電動・ハンディタイプ) 3,238円スイッチを入れ、ノズルを鼻の穴に軽く押し当てて3〜5秒吸引し、鼻水を吸い出します。水洗いが可能で、電池式でコードレスなので持ち運びも可能。 2位 ベビースマイル電動鼻水吸引器メルシーポット(※電動・据え置きタイプ) 11,880円スイッチを入れて、ノズルを子どもの鼻に入れるだけで吸引できます。部品はすべて取り外して丸洗いが可能。電源ケーブルを使用する、据え置きタイプ。 1位 ピジョン 鼻吸い器お鼻すっきり(※口で吸引するタイプ) 972円口で吸引力を調節できる鼻吸い器。吸引する先端部分は、耳鼻咽喉科の先生と共同開発したU字カットで、奥の鼻水まで吸引可能。逆流防止パーツが付属されており、吸った鼻水が逆流せずにボトルに溜まるので、吸引したママやパパの口に入りません。 自分で鼻をかむことが難しい乳幼児は、鼻をすすって中耳炎になる可能性も……。そんなときには「鼻吸い器」が役に立ちます。また、鼻水が出ている際のおうちでのケアは、部屋を加湿することが重要です。乾燥を防ぐことで鼻の通りが良くなり、呼吸が楽になります。粘度の高い鼻水の場合に「鼻吸い器」を使用すると、鼻の粘膜を傷つけることがあるので、その際には部屋を加湿することと合わせて、鼻に蒸しタオルを当てるか、入浴後などに鼻水を吸引してあげましょう。ぜひ先輩ママの口コミを参考に、鼻水がよく出るお子さんや、風邪をひいてしまった際に「鼻吸い器」の利用を検討してみてください。 ※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。※本記事の内容は公開時に確認した情報のため、商品によっては変更となっている場合があります。※本記事内の価格表記は、すべて消費税込みの価格です <調査概要>調査対象:株式会社ベビーカレンダーが企画・運営している「ファーストプレゼント」「おぎゃー写真館」「ベビーカレンダー全員プレゼント」のサービスを利用された方調査期間:2019年6月9日(日)~2019年6月10日(月)調査件数:2,306件 監修者:助産師 保健師・看護師・アドバンス助産師(※) 高塚あきこ都内の看護大学にて保健師・助産師・看護師の資格を取得。大学卒業後、大学附属病院の総合周産期母子医療センターにて、助産師として妊娠期から産後のケア、新生児のケアに携わる。9年程勤務した後、出産を機に、横浜市内の総合病院の産婦人科病棟にて勤務し、母子のケアをおこなっている。現在、自身も3人の子の育児に日々奮闘中。※アドバンス助産師とは、日本助産評価機構より自律して助産ケアを実践できると認証された助産師の呼称です。
2019年06月30日0歳から活躍自分で鼻水がかめない子にPigeon(ピジョン)の電動鼻吸い器子どもは鼻風邪にかかることが多いですよね。鼻炎の子もかなり多い。そのまま放置していると風邪が悪化するばかり。赤ちゃんや子どもは上手に鼻水をかむことができません。病院にわざわざ1日数回、鼻水吸引に行くという話も聞いたりしますね。鼻風邪・鼻炎が気になったらぜひ、今回紹介するPigeon(ピジョン)の《電動鼻吸い器》をチェックしてみてください。早期改善・時短にも繋がります!《 紹介者 》主婦なつこさん4歳の女の子と9カ月の男の子のママ。趣味の洋裁で作った子どもたちの服や幼稚園グッズ、子どもたちとの日々の瞬間を切り取ったインスタ(@_____sn.ii)をアップ。洋裁歴2年とは思えないセンスのいい素敵な作品たちを見ることができます。病院通いで一日が終わった日々▼購入はこちらピジョン電動鼻吸い器息子が鼻炎で、よく鼻が詰まって苦しそうにしていて。その度に、長女も連れて病院に鼻水吸引に行っていました。子ども二人を連れて、一日に何度も病院に通うのはしんどいし、元気な長女まで風邪のウイルスをもらってしまいそうな気がして……。こういった自宅用の電動タイプの鼻水吸引器の存在は知っていたので、試しに買ってみようかなと思いトイザらスに行きました。お店には4つほど商品がありました。吸引圧、お手入れ方法、デザインなど、それぞれにメリット・デメリットがあって。最終的に、お手入れのしやすさとコンパクトさが決め手となり、ピジョンの《 電動鼻吸い器 》を選びました。もっと早く買えば良かった育児アイテムNo.1実際使ってみると、病院みたいに奥まで詰まった鼻水もしっかり取れて。子どもたちも鼻通りがよくなって喜んでいます。長女に至っては、「お鼻吸って〜」とお願いしてきます。おかげで、風邪をひいても悪化することなく、治りが早くなりました。いままで鼻水吸引のために病院通いした労力と時間はなんだったんだ!と、悔しくなるくらい本当に便利です。いいことばかりです。ただ、吸引力も本格的なら音も本格的で(笑)。病院の吸引器並みに音が大きいので、ちょっと驚きました。でもすぐに慣れます。100均のケースにすっきりと収納普段、出番のないときは、付属の専用ケースに入れて棚にしまっています。ホースやその他の細々としたパーツは、なくさないようにIKEAのジッパー袋に入れてまとめています。鼻水が出だすと、しばらくは頻繁に使うので、そのときは100円ショップのケースに入れ、すぐ使えるようにテーブルに出しっぱなしにしています。あまりの便利さに興奮して、インスタにアップしたところ、反響が大きかったです。実際、購入された方もいらっしゃったみたいです。Text:Kyoko Isobe
2019年03月21日寒い日が続いておりますね。我が家の子どもたちは、元気で丈夫なことが(唯一の)取り柄ですが、末っ子モモは、現在鼻垂れ祭りでわっしょいです。夜寝る時は添い乳をすることもあって、鼻が詰まっていると致命的な訳ですよ。ですので、強制鼻水吸い取り器で奥の奥までキレイさっぱり取り尽くしたつもりが…まさかの顔面かっぺかぺ。鼻の下だけならまだしも、目のまわりや眉間まで鼻水付けてかっぺかぺ。鼻水パックで逆スキンケア。赤子摩訶不思議。
2018年01月29日季節の変わり目や風邪を引いたときなど、“赤ちゃんの鼻から鼻水が出ている”ことは意外と多くあります。いつもキレイな状態を保ってあげたくて、しっかり拭いてあげたいのに、鼻水を拭こうとすると嫌がったり、泣いてしまったりとなかなかうまくいかず、鼻の下がカピカピになってしまうこともありますよね。赤ちゃんの鼻水ケア風邪の初期症状のひとつでもあり、季節の変わり目などにも出やすいのが鼻水です。赤ちゃんは自分で鼻をかむことも拭くこともできないため、ママやパパがこまめに拭いてケアしてあげなければならず、鼻水が出ているときにはティッシュが手放せなくなります。しかし、赤ちゃんは鼻水を拭くのを嫌がる子が多いですよね。拭こうとティッシュを手に取っただけで気配を察して嫌がるようになってしまうこともあります。また、拭きすぎて鼻の下が赤くなってしまい、ヒリヒリするのか、それを嫌がってまた泣いてしまうなど、“鼻水ケア”ひとつとっても赤ちゃん相手のときには大変なものです。赤ちゃんの鼻水を、「拭こうとすると嫌がるから」と言ってそのままにしてしまうと、鼻の下がカピカピになってしまったり、鼻が詰まってしまったりするので、できればキレイにしてあげたいところ。赤ちゃんの鼻水ケアは、 “吸う”と“拭く”の2通りの方法を覚えておくようにしましょう。鼻水を上手に吸ってあげるのはちょっと難しいですが、慣れてしまえばサッと完了し、赤ちゃんも吸われたあとのスッキリさを覚えてくれれば泣かなくなることもあります。鼻水がたくさん出ているときには吸って、少し垂れている程度のときには拭いて、しっかりケアしてあげましょう!赤ちゃんの鼻水を上手に吸う方法鼻水を吸うときには、基本的に“鼻吸い器”を使います。鼻吸い器はチューブのなかの空気をママやパパが吸うことで鼻水を吸い上げるものとスポイト式のものの他、電動の吸引器を使うタイプの3つがあります。チューブの空気を吸って鼻水を吸ってあげるものは、吸う側が菌も一緒に吸ってしまい風邪などが移ってしまうことが懸念としてあげられますが、スポイト式よりもよく吸えるといわれることが多いです。電動タイプはしっかり鼻水は取れるものの、高額なものが多いのがネックとなっています。しかし、電動タイプのものは、鼻水がよく出るタイプの子の場合には、大きくなってからも活躍するアイテムとなります。大人も利用できるものであれば、家族みんなで使えるので赤ちゃんのうちに購入してたくさん使うのもひとつの手です。■鼻水を吸う方法は?どのタイプでも、まず赤ちゃんを寝かせ鼻にチューブなどを差し込み、鼻水を吸い取っていきます。チューブは鼻の下方向から差し込み、徐々に角度を上げながら吸っていくとある場所で、ギュッと鼻水が取れるポジションが見つかります。「鼻水はあるはずなのに、なかなか取れない」と悩んでいる方は、角度をゆっくり変えて吸い取ってみるとどこかで“よく取れる場所”が見つかるはずなので、少しずつ方向を変えて試してみましょう。また、お風呂の直後や鼻の下に温めたタオルを置いて加湿することで鼻水がよく取れるようになります。慣れないうちは、お風呂上がりなどに挑戦してみてコツをつかんでいくのもおすすめです。■鼻水吸引機を使っているママの体験談「個人的には鼻にあてる部分が玉ねぎ型になっているものが鼻の奥にまでノズルがいかず、たくさん鼻水も取れて重宝しています。吸引した鼻水には菌がたくさんいるので、すぐに洗うようにしています。」「便利で2歳の息子にもよく使うのですが、傷つけて鼻血が出てしまったことがあったので注意して使うようにしています。」鼻水を拭くと嫌がるときの対処法はある?外出時などに活躍するのは“拭く”ケア方法ですが、「鼻水を拭いてもらうのが好き」という赤ちゃんはあまりいませんよね。そこで、赤ちゃんの鼻水を拭いてあげるときにケアしたい4つのポイント紹介します。1. 鼻水スルスル鼻水スルスルとは、おもしろいくらいに鼻水が取れることもある。ティッシュを使って鼻を拭く方法です。まず、ティッシュを用意して縦長になるように2回ほど折ります。手のひらを自分に向け、手首から身体の内側に90度ほど手を傾け親指を立て(ちょうど影絵の犬を片手でやるような形)残った指4本の部分に、折りたたんだ細長いティッシュをかけます。手前側を長く、裏側は引っ張れる部分が残る程度でOKです。そのティッシュを赤ちゃんの鼻の下にもっていき、裏側に垂らした部分を下にゆっくりスルスルと引いていきます。すると、ティッシュに鼻水がついてきて鼻のなかがスッキリします。まだ残っているときにはもう一度やって、ティシュに鼻水がつかなくなるまで繰り返せば完了です。鼻を拭くのを嫌がっていた子でも、スルスルと動くティッシュの動きがおもしろいのか、嫌がらずにやらせてくれることが多いですよ。垂れてくるような鼻水や粘り気のある鼻水がたくさん詰まっていそうなときに特におすすめの方法なので、一度試してみてください。2. 鼻の下を保湿する鼻を拭きすぎて、鼻の下がヒリヒリと痛くなっていると、鼻を拭くのを泣いて嫌がることがあります。そんなときには、鼻の下の保湿をしてあげると、痛みが和らぎ鼻水を拭くのを極端に嫌がらなくなっていきます。保湿をするときは、口にも近い部分なので、赤ちゃんが万一舐めてしまっても問題のないものを用意し、鼻を拭く度に塗ってあげるとより効果的です。3. 鼻水がカピカピになる前に取るカピカピになった鼻水を取るのは難しく、また、取るときに痛みを伴うこともあるので、できるだけカピカピになる前に取ってあげるようにしましょう。気がついたらカピカピになってしまった、というときには、お風呂に入ったり、温タオルを当てたりして、鼻水を柔らかくしてからそっと拭き取ってあげるようにします。カピカピになった鼻水を無理やり取る経験をした赤ちゃんは、次からカピカピになる前の状態でも鼻水を拭くのを嫌がるようになってしまうことも多いものです。“鼻水を拭く=痛い”と覚えてしまわないうちに、カピカピを防ぐようにできるように心がけるのがおすすめです。4. 鼻水を取るのを嫌がるのも仕方ないと割り切る「鼻を拭くと泣く、嫌がる」のは、ほとんどの赤ちゃんに見られることです。そのため、ある程度は泣いても仕方ない、と割り切ってしまうのもひとつの手です。鼻を拭いたことで泣いてしまってもずっと泣き続ける子は少ないので、一時のことと諦めて「泣かせてしまっても、鼻を拭くほうが大事」と心を鬼にして対応するのも悪いことではありません。病院で鼻水を吸引してもらうとすっきりすることも鼻水ケアはコツが必要なため、なかなか自宅だけでは難しいこともあります。詰まってしまってなかなか取れないときや奥に溜まっているときなどには、病院で吸引してもらうとスッキリすることも多いです。また、薬を処方してもらうことで早くよくなる可能性も高くなります。かかりつけの耳鼻科があると、風邪を引いたときにでも利用ができるためおすすめです。小児科でも吸引器を用意してくれていて、鼻水を吸ってもらえる病院・クリニックもあるので最寄りの病院に問い合わせてみましょう。そのときに、ママやパパが鼻を吸ってあげたり、拭いたりするときのコツを聞いてみると具体的に指導してもらえることもあるので、質問してみるのもいいですよ!赤ちゃんの鼻水ケアは、子育て中のほとんどの方が経験する「仕方がないけれど、ちょっと困っちゃう」ことのひとつです。ため息をつきたくなったときには、「鼻を拭いてあげたり、吸ってあげたりするのも、長い子育てのなかで見たらほんの数年のこと」と気持ちを切り替えて付き合ってあげるようにすると、ちょっとメンドウなことも愛おしい時間に変わっていくかもしれませんね。
2017年03月24日女優の川口春奈が2月18日(土)、東京・新宿ピカデリーで行われた主演作『一週間フレンズ。』の初日舞台挨拶に登壇し、「試写室で事務所の社長の隣で、鼻水をたらして泣いてしまった。純粋にいい作品」と思い入れが強い本作の封切りに感激していた。1週間で記憶を失ってしまう記憶障害を持つ女子高生の藤宮香織(川口さん)と、そんな香織をひたむきに思い続ける同級生・祐樹が織りなすピュアで切ない青春ストーリー。シリーズ累計発行部数170万部を超える、葉月抹茶の人気コミックを実写映画化した。舞台挨拶には川口さんをはじめ、祐樹役でダブル主演を務める山崎賢人、松尾太陽、上杉柊平、高橋春織、古畑星夏、戸次重幸、村上正典監督が出席した。自分の出演作を観て「初めて泣いた」という川口さんは、「いつもは客観的になり、反省も多いんですが、この作品はいい表情をしているし、世界観もきれい。胸を張って、早く全国の皆さんに観てもらいたいと思える」と自信を示した。クールなイケメンを演じるイメージが強い山崎さんは、本作で愚直な高校生役に挑み「意識したのは、まっすぐどこまでも全力でやること。汗水たらした方が、共感してもらえるかなと」と役作りについて語った。戸次さんは本作で、川口さん&山崎さんらを見守る担任教師を好演。この日は、妻で女優の市川由衣が、有楽町で行われた出演作『愚行録』の初日舞台挨拶に登壇しており、くしくも、同じ日に夫婦で出演映画の舞台挨拶への出席を果たした。『一週間フレンズ。』は全国にて公開中。(text:cinemacafe.net)■関連作品:一週間フレンズ。 2017年2月18日(土)より全国にて公開(C) 2017 葉月抹茶/スクウェアエニックス・映画「一週間フレンズ。」製作委員会
2017年02月18日こんにちは、コラムニストの愛子です!「寒いね」と言って腕を組んだり寄り添い合ったりと、スキンシップしやすい冬は、恋するふたりにはピッタリの季節。しかし、トキメキを台無しにしてしまう冬ならではのNGポイントがあるようです。そこで今回は20代男性に、冬デートで気になったNGポイントについて聞いてきました。■1.寒暖差による鼻水「気になっている子とデートしていたとき、寒いから温かい物食べようって言って、カフェでカレーを注文したんだ。食べている最中ずっと女の子が鼻水出していてショックだった。本人が気にして拭いてくれていれば別になんとも思わなかったけど、全然気にせずカレーを頬張っている姿にちょっとガッカリしてしまった」(26歳/製造)気温の低いところからいきなり暖かい室内に入って、さらに温かいものを食べるとどうしても鼻水が出やすくなりますよね。仕方ないと男性も分かってはいるようですが、鼻水を間の当たりにするとやっぱりちょっと残念とのこと。ただ男性より先に女性が自分で気づいて、鼻をかむなど対処すればOKのようです。またすでに付き合っている場合なら、笑い話で済ませるという意見も。これからお付き合いできるかも?という間柄の男性との冬のデートでは、カレーやラーメンなどは控えたほうが無難かもしれません。■2.唇の乾燥「デート中、カノジョの唇がカサカサしていると残念な気持ちになる。それだけで嫌いになることはないけど、いつもと比べると可愛く見えなくなる」(27歳/広告)これは年中気を付けたいポイントではありますが、乾燥しやすい冬は特に要注意。即効性のある自分に合ったリップを常備しておきましょう。また、唇を舐めるくせや口呼吸のくせがある方は唇が乾燥しやすくなるので気をつけてください。カサカサの唇は女性の魅力を半減させますが、反対に潤った唇は、それだけで女性をキレイに見せてくれます。冬は特に意識してみてください。■3.乾燥によるほうれい線「ある程度の年齢なら仕方ないと思うけど、同性代なのにほうれい線が目立っているとガッカリする。生活が乱れていて不健康そうなイメージ。冬は乾燥するからか、夏より気になることが多い」(22歳/大学生)男性って、髪色やネイルを変えてもなかなか気づいてくれないのに、そんなところはしっかり見ているのですね!なんだかモヤっとしますが、誰だって大好きなカレにガッカリされたくはないはず。肌が乾燥しているときにファンデーションを厚く塗ると、ほうれい線が目立ちやすくなります。乾燥しやすい冬は、いつも以上に保湿ケアを徹底しましょう。そして潤い成分の入ったファンデーションを使ったり、薄めに塗るようにしたり、工夫してみては?行き届いたケアがきっとカレを虜にするでしょう。■4.厚着しすぎて、メイクが崩れるくらい汗だく「外が寒いからって厚着しすぎて、電車の中や温かい店内で、メイクが崩れるくらいの汗をかかれるとちょっと残念。女性って大変なんだって分かってはいるけど、ファンデーション色の汗を見るとどうしてもげんなりしてしまう。スッピンならいいんだけど」(25歳/飲食関係)冬は外と室内で寒暖差があるので、コーディ―ネートに迷いますよね。でも確かに、ファンデーション色の汗はいただけません。冬のデートでは、調整しやすい服装がおすすめです。寒いときだけ羽織れるようにカーディガンなどを準備しておいたり、防寒効果の高いアウターを着たりして、中は薄着にしておくといいでしょう。さらに、ファンデーションは汗に強いタイプのものを選びましょう。夏場は意識される方が多いかと思いますが、意外と冬も汗をかくので崩れにくいタイプのファンデがおすすめ。また、スッピンなら多少汗をかいても汚く見えないので、素肌に自信がある方はファンデーションを塗らないという手もあります。■おわりに少しの工夫で、ロマンチックなムードを崩さないまま冬のデートを楽しめます。ぜひ意識してみてください!(愛子/ライター)(ハウコレ編集部)
2017年01月13日2月生まれで、今月10ヶ月の娘にとっては、今まさに初めて冬!寒さが厳しくなってくるにつれて鼻水が出るようになりました。ティッシュやガーゼで拭くだけでは追いつかないし、自分で鼻をかめないので息苦しそうでかわいそう。大人だって鼻水はつらいのに……そう思い、ついに鼻水吸引器を使ってみることにしました。今回はいろいろなタイプの鼻水吸引器と、その使い心地をレポートします。優しい吸引力、生まれてすぐに使えるスポイトタイプ新生児の頃から使えるスポイトタイプ。鼻を傷つけることがないので安心ですが、吸引力が弱いので、新生児のころも少し大きくなって鼻水がたくさん出るようになっても我が家ではあまり活躍しませんでした…。しかも、小さい頃は鼻水というより鼻くそがメイン。そんな時は赤ちゃん用ピンセットがとっても役に立ちました。ピジョン:ドクターはな吸い器スポイト式のはな吸い器で、先端部がやわらかな素材で、赤ちゃんの鼻の粘膜を傷つけません。レビュー★☆☆吸引力がイマイチ。何度もチャレンジしないと取れないので日常使いには向かないかも。小さいので旅行や防災用などに予備として持っておくのは有りだと思います。お手軽で一番メジャーな、ママが吸引タイプ!吸うタイプの鼻水吸い器はお値段も手頃なので人気。しかし、ママに風邪がうつってしまったとう話もよく聞きます。それに、かなりの吸引力を必要とするのでパパだと吸いきれるけどママだと難しいという話も…。私もなかなか吸いきれず鼻の入り口までなんとか吸い出して、それをティッシュで拭き取って使用していました。とっても手間だし、時間がかかってしまうので娘の抵抗も半端ない!また、お手入れでチューブを洗うのは結構面倒で、忙しいときには向かないように思います。しかし、口元で吸引力の調整ができるので、とりにくい奥の鼻水までやさしく取れます。電池を使わず、コンパクトなので防災グッズの一つとして常備しておいたり、あまり鼻水で困らない方にはいいのかもしれません。丹平製薬:ママ鼻水とって中耳炎をはじめ、喘息などの呼吸器障害にもつながる鼻づまりから、赤ちゃんを守ろうと、耳鼻科の先生が考案した、お口で吸うタイプの鼻すい器です。ダブルチューブ方式なので、お子さまを寝かせた姿勢で使用しても、吸った鼻水がママの口に入りません。レビュー★★☆一番よく見るタイプ。ストローが長いので吸引力はママの肺活量に左右されるのが玉にきず。しかし安価で手に入るので予備として持つにはGOOD。抱っこでも寝ていても使用できるのも便利です。ちょっとお高くても試す価値あり!電動タイプちょっとお値段の張る電動タイプですが、卓上の1万円を超えるタイプと5000円台で帰るハンディタイプがあります。卓上ものはお値段もサイズ感もなかなか手を出しにくいですが、5000円台で買えるハンディタイプは試してみたいところ。そこで、冬になり大量の鼻水を垂れ流している娘のために、思い切って新発売のAideeのBalliQ(バリキュー)を試してみることに。HPでは蜂蜜をすいすい吸い取っていく動画に期待がふくらみます。実際のところ、ぐいぐい吸い取りました!しかも先の方に溜まって行く様子が見えきもちがいい!とはいえ、やっぱりものすごい抵抗をみせる娘。慣れるまではなかなか難しい……。うまく鼻に入れば瞬時に吸うことが出来るので、本当に助かります。チャイルドロックに2段階のレベル付きだし、お手入れも簡単で先の部分だけを丸洗いすればいいので本当に楽チンです。ころんとかわいいデザインもいいですね。手動と比べると少しお値段は張りますが、日々の鼻水との戦いのストレスはかなり減るので、鼻水がよく出るお子さんや、兄弟がいてゆっくりしていられない方には決して高くない買い物なのでは?Aidee:BalliQ(バリキュー)先端についているノズルを、赤ちゃんの鼻にそっと差し込むことで、鼻水を自動吸引し、奥につまる鼻水までしっかり取ることができる、赤ちゃんに優しく、衛生的で可愛らしいフォルムが特徴的な、ポータブル電動鼻水吸引器。吸引の強さは2段階調節で赤ちゃんの鼻水の状態に合わせて使用可能。各パーツを取り外し可能で、簡単に洗えます。使用は生後3ヶ月から。レビュー★★★うまく鼻に入ると一瞬で鼻水を吸い取ります。鼻に入れるだけなので、ママの負担も少なくてGOOD!手動のものよりは吸引力が強いので子供の成長に合わせて試してみるのが良さそう。また娘はドライヤーの音も平気な方なので大丈夫でしたが、音が気になるお子さんもいるかもしれません。丸洗いできるパーツは簡単に組み立てられるので楽チンでした。電動の手軽さを覚えてしまうともう手動は考えられないほどやみつきです。鼻水吸引器と阿吽の呼吸でこの冬を乗り切る!想像以上に鼻水と戦うことになった初めての冬。気がつけば鼻水を舐めていたり、口で息をしていたり、鼻がかぴかぴになっていたり……。鼻水は、放っておくと中耳炎や喘息につながったりするし、体内のウイルスを出しているので出来るだけこまめに取ってあげることが好ましいそうです。タイプ別の購入ポイントとしては、どれだけ鼻水が出るか、お手入れは簡単かどうか、手動のものは自分の吸引力に自信があるか。よく鼻水がでてじっとしてない娘には電動タイプが一番よかったです。またタイミングが合わないと子供が暴れてしまって鼻を傷つけてしまうこともあるので練習も必要かも。その他、蒸しタオルや入浴をして暖めることで鼻孔が広がり血行が良くなる、またリラックスするので鼻が通りやすくなります。そして、「大丈夫だよ〜、すぐ終わるよ〜」と声をかけて安心させてあげることによって、少しは鼻水を吸引しやすくなります。鼻水吸引器とリラックス出来る方法を探りながらこの冬を乗り切りましょう!
2016年12月21日三寒四温の気温差に春を感じる今日この頃、いかがお過ごしでしょうか? 自分と子どもの鼻水拭きに専念するあまり、子どもたちの転園・入園準備をすっかりおろそかにしていた(見ないふりをしていただけともいう)、イラストレーター、栗生でございます。子どもを産むまで知らなかったんですが、赤ちゃんってすぐに鼻水を出すんですよね。わが家の赤子は夜、鼻づまりと咳で起きてしまうことがあります。そういうときには朝、赤子の顔がカピカピになっており、シーツは鼻水でところどころ黄色の迷彩柄に。「うん、病院行こう」と固く決意する瞬間です。しかし、事情によってはすぐに受診できないこともあります。そんなときは定番育児用品のひとつである鼻水を吸引する器具、これが活躍します。赤子のウブな鼻の穴にチューブを入れて、親の口の吸引力により鼻水を吸い出すというシンプルな構造に当初はやや引き気味だったのですが、これを使わざるを得ないくらい、赤子の鼻はすぐ詰まるのです…。しかし、低月齢児ではこのチューブの先が鼻の穴の大きさより大きく、鼻に入らないことがあります。難儀していたら、実父に「昔は直接鼻の穴に口をつけて吸い出していた、母親ならできるだろう」と言われて、おののきました。そこは母限定しなくてもいいんでは…? 一応やってみましたが、「難しい上にやる側も、もれなく菌をもらう」という仕様ゆえ、病院で吸引してもらうのがいいという結論に落ち着いた次第です。そういえば、最近では電動の鼻水吸引機もいくつか出ており、レンタルできるものもあるので大変気になっています。ちょうど手持ちのシンプル系器具は、嫌がって鼻に差し込むのもまともに吸引するのも難しくなってきたところ。ぜひ試してみたいものです。今日のカルタ「鼻水がエンドレス」
2016年04月06日【ママからのご相談】21歳主婦です。最近、鼻をかむと黄色いドロッとしたまるで膿(うみ)のような鼻水が出ます。1か月ほど前に風邪を引いてからイマイチ治り切っていない気がしています。 風邪が悪化して何か鼻の病気になってしまったのでしょうか?●A. もしかしたら“蓄膿症(ちくのうしょう)”かもしれません。ご相談ありがとうございます、ライターの渦マキです。「風邪は万病の元」と昔から言われている通り、風邪がもとで何か別の病気にかかってしまうことは良くあることです。筆者は、気管支が弱いので必ずといっていいほど咳がとまらなくなって気管支炎を併発しています。そして、相談者さまが心配されている黄色い鼻水の症状も実は経験があります。医院を受診した結果、ある病名を告げられました。●黄色い膿のような鼻水の原因医師から告げられた病名は、蓄膿症(ちくのうしょう) でした。やはり風邪を引いたことが原因で発症したとのことでした。すぐに耳鼻科を受診、治療で完治しました。●蓄膿症とは?蓄膿症は、別名『副鼻腔炎(ふくびくうえん)』 といいます。人の顔を正面から見て、鼻腔の上に位置する体腔(たいこう)が副鼻腔です。目の周りから頬にかけての骨の空洞部分である副鼻腔は顔の3分の2を占めています。鼻の入口付近が炎症を起こしてそれが悪化すると、その奥にある副鼻腔にも影響を及ぼします。副鼻腔炎がさらに悪化した状態が“蓄膿症”です。【蓄膿症の主な症状】・鼻がつまる・ドロドロした黄色い鼻汁・頭痛や頭重・鼻汁が喉の方に流れる・食べ物のにおいや味が感じられない●蓄膿症の原因蓄膿症は、風邪から引き起こされるパターンが一番多い といわれています。その他の原因として、・花粉症やハウスダストなどのアレルギー・鼻の形状(曲がっているなど)などが挙げられます。●早めに耳鼻科の受診を相談者さまのように“黄色いうみ”のような鼻水が出て来たら、耳鼻科を受診することをおすすめします。一般的には、副鼻腔にたまったうみを吸引したり、霧状の薬剤を口から吸入する治療が行われます。耳鼻科での治療を後回しにしてしまうと、慢性副鼻腔炎を引き起こしてしまう事態にもなりかねません。うみがたまって鼻の粘膜が腫れ上がり、“鼻たけ”とよばれるポリープが発生してしまうと手術に至る場合もある そうです。相談者さまの生活に影響を及ぼす前に、どうか早めに医師の受診をなさってくださいね。【参考リンク】・副鼻腔炎(慢性副鼻腔炎) | 細田耳鼻科()●ライター/渦マキ(フリーライター)
2016年03月23日花粉が飛び始めるこの時期。天気予防でも花粉飛散情が流れますよね。鼻水に鼻づまり、目はかゆいし、のどもイガイガ・・・。マスクをしててもメイクは落ちるし、花粉のせいでお肌も荒れちゃう!そんな悩みを抱えている人も多いのではないでしょうか?■花粉症はなんで起こるの?スギやヒノキ、ブタクサのような植物の花粉が原因となって、くしゃみ、鼻水、鼻づまりなど、様々な症状が起こります。他にも肌荒れや、頭痛といった症状も出てくるやっかいなもの。花粉症は、その花粉に対してアレルギーがあると出てくるので、例えばスギに対してアレルギーがある人は2~4月にピークに、ヒノキに対してアレルギーがある人は3月~4月に、ブタクサに対してアレルギーがある人は8~9月にピークを迎える、というように時期が異なってきます。病院では、そのアレルギー症状を抑える薬が処方されたり、最近では花粉症そのものを治すための治療もありますが、なかなか病院に行けないとか、もっと自然な方法で対処したいという人は次の方法を試してみてはいかがでしょうか。■1.ハーブティーを飲むハーブも色々な種類がありますが、比較的身近なハーブで花粉症の症状を緩和してくれるといわれているものを紹介します。カモミール:抗アレルギー、抗炎症作用があるとされ、鼻やのどといった粘膜のかゆみを緩和してくれるといわれています。ただ、ブタクサやヨモギに対する花粉症は、逆に悪化させてしまうので注意が必要です。ネトル:鼻づまりや目のかゆみを和らげてくれるといわれています。またアレルギー症状を抑える作用の他に、血液をきれいにしたり、利尿作用によって身体の中の老廃物を排泄してくれたりするので、デトックス作用もあるといわれています。ローズヒップ:ローズヒップにはビタミンP、ビタミンC、ビタミンAが含まれており、このビタミンPの一種であるヘスペリジンという成分がアレルギー症状を緩和してくれます。また、ビタミンCやビタミンAは身体の免疫力を高めてくれるので、花粉症の症状を緩和したり、症状が出にくくする効果も。そして、ビタミンPはビタミンCの働きを1.5倍増強させるので、ローズヒップを飲むだけで、アレルギー症状プラス免疫力向上に役に立ちますね。ペパーミント:あのスーっとした刺激が鼻づまりを緩和してくれます。さらにこの刺激によって頭もスッキリして気分転換になりますよ。また、風邪の時などには、せきを鎮めてくれる作用もあります。ハーブティーにして毎日飲むことで花粉症のツライ症状が緩和できたら嬉しいですね。特に薬が飲めない妊娠中・授乳中のママには嬉しいもの。でも妊娠の時期によっては飲めないハーブもあるので、それは注意してくださいね。■2.甜茶(てんちゃ)この時期ドラックストアなどでよく見かける甜茶。甜茶は「甘いお茶」の総称で中国では「幸せを呼ぶお茶」と呼ばれているのだとか。「幸せを呼ぶお茶」で花粉症も緩和できるなんて、なんだか嬉しいですね。ただ、甜茶にはいくつか種類があり、抗アレルギー作用、抗炎症作用といった花粉症やアレルギー性鼻炎にいいのは、「甜葉懸鈎子(てんよう けんこうし)」という種類の甜茶だけなのだとか。甜茶を購入するときは、ぜひ種類もチェックしてみてくださいね。■3.バナナバナナが花粉症に効果があるなんて初耳の人も多いのではないでしょうか。筑波大学の研究チームが、バナナに含まれる成分がスギ花粉の症状の悪化や、くしゃみ、鼻水を抑えるという研究結果を出したというお墨付き。バナナは抗アレルギー作用、抗炎症作用をはじめ、オイゲノールという成分が免疫反応を調整してくれたり、ポリフェノールを含んでアンチエイジングに作用してくれたりと、花粉症以外にも嬉しい作用があるのもいいですよね。毎日バナナを2本食べると効果が期待できるそうです。■おわりに今回紹介したものは、花粉が飛び始める2ケ月くらい前から毎日摂ることで花粉症の症状を和らげてくれるようですが、どれも身近なもので薬が飲めない人、ナチュラル志向の人には嬉しいものですよね。免疫力を高めてお肌を健康に、そして抗アレルギー作用で花粉症の症状から脱出しましょう。(桃助/ライター)(ハウコレ編集部)
2016年02月20日鼻水の色は七変化します。なぜ鼻水は変化するのでしょうか? 鼻水を知ることで、子どもの健康のバロメーターとして役立てることができます。鼻水は生体防御のひとつ鼻の中は粘膜に覆われています。粘膜には、分泌腺、毛細血管、神経、リンパ組織がたくさんあり、鼻から入ってきた空気に適度な湿り気を与えるために、常に少量の分泌液を出していて、バイ菌や冷たい空気などの異物を排除する働きがあります。異物が入ってきて、粘膜に炎症が起こると、鼻の粘膜は風船のようにパンパンになります。そして分泌腺から出る分泌液が、大量の鼻水となって流れ出してきます。炎症が強くなると鼻の粘膜はさらに膨れ上がり、空気の通り道(鼻腔)を詰まらせてしまい、これが鼻づまりとなります。鼻水が出てくるのは私たちの生体防御のひとつです。体の中から悪いものを出そうと頑張った結果ですので、鼻水が出る時は必ずティッシュなどで鼻をかみ、取り除く必要があります。鼻水の色が違うのはなぜ?鼻水は通常、透明で、あまりネバネバしていませんが、粘り気があり、黄色、緑色、茶色をした鼻水を経験したことがある人も多いでしょう。鼻水の色の変化は、バイキンの種類や量の変化で起こる場合があります。わかりやすく、段階別に説明しましょう。<レベル1> 透明な鼻水風邪の引きはじめや花粉症などで見られます。そもそも鼻水は透明です。<レベル2> 白い鼻水次に、白色の鼻水が出てきます。これは、鼻水だけでは対処できなくなり、異物を処理しようとした白血球が増えてきた状態です。<レベル3> 黄色い鼻水さらに段階が進むと、鼻水は黄色くなります。これは白血球の死骸、つまり膿の色です。カラダがバイ菌を排除しようと頑張っているのです。<レベル4> 緑色の鼻水緑色は、さらにウイルスや細菌などが増殖し、膿が増えている、つまり病状が進行していることを指します。鼻からの感染を防ぐには最初にも説明したように、そもそも鼻の中はうっすら湿っています。空気の乾燥や体内の潤い不足によって粘膜が乾燥してしまうと、粘膜に刺激が入り、粘膜がはれ上がってしまいます。これがそもそものバイ菌感染の始まりです。そこで、鼻からバイ菌に感染するのを防ぐためには、「鼻の中を乾かさない」。これが大原則です。空気の乾燥が強いようならマスクをしたり、お風呂のように湯気のあるところへ行ったりするのもよいでしょう。私は乾燥の強い時期には鼻の周りにオイル(もしくは、鼻スースークリーム)を塗り、マスクをして粘膜保護をしています。鼻をかむ時はやさしく鼻水がたくさん出てきたら、鼻をやさしくかみましょう。絶対に、強くかんだり、鼻水をすすったりしてはいけません。「体外に排出するべきもの」という、身体の防御反応として鼻水を出しているのです。速やかに外に出すのが適切ですが、強くかむとかえって粘膜を傷つけ、鼻とつながっている耳を傷めてしまうことにもなります。注意しましょう。また、マスクは当然したほうがよいですが、まずは鼻の中の炎症の原因となっている、バイ菌の駆除が大切です。そこでおすすめなのが、鼻うがい(鼻洗浄)です。鼻うがい(鼻洗浄)のやり方鼻うがいは、水道水などの真水ではなく、必ず塩水(0.9%生理食塩水)で行います。鼻水はしょっぱいですよね。それは、体液に塩分が含まれているからです。ぬるま湯で作った塩水で、鼻の穴の片側を塞ぎながら、吸って吐いてを行いましょう。お風呂にゆっくりつかると鼻の粘膜のむくみが解消され、鼻の通りがよくなります。そこがチャンス! ですから、鼻うがいはお風呂で行うとよいでしょう。鼻うがいでバイ菌を洗い流したら、その後、粘膜への余分な刺激を防ぐため、オイルやクリームを塗ります。なお、小さな子どもはまだ自分で鼻をかむことができず、悪化しやすいもの。鼻水を吸う器具を使い、パパやママが吸ってあげた上で、お風呂に入る、乾燥を避ける、もしくは早めに耳鼻科を受診するのもよいでしょう。ちなみに、私の家では鼻が詰まると、近所に生えている「ドクダミ」の葉を摘んできて、軽く揉み、小さな塊を鼻の穴に詰めます。ドクダミは匂いが強いのですが、粘膜のむくみをとる働きがあります。ぜひお試しください。(鈴木元<天使のたまご総院長>)
2015年09月27日今年もとうとう、花粉の季節が到来! くしゃみや鼻水、涙、肌荒れなどの症状に、悩まされている人も多いのでは? 特に、営業など外出が多い人なら、訪問先でくしゃみや鼻水が止まらず、困ってしまった経験もあるはず。そこで、今回はビジネスマナーのプロである美月あきこさんに、花粉症女子のためのビジネスマナーを教えてもらった。■こんなときどうする? 花粉症女子必見のビジネスマナーQ.1 訪問先で、マスクはいつ取るべき? A.1 お客様に会う前に取っておくのが正解基本的にマスクをしたままの状態で、お客さまに会うのは失礼にあたる。そのため、顧客先の企業に入るときにマスクを外しておくのが良いそう。「とはいえ、くしゃみが止まらないなど症状が出ている場合は、マスクを外すとかえって失礼に。そんなときは、ご挨拶を済ませた後に『花粉症のため、くしゃみが出てしまうとご迷惑をお掛けしてしまうので…』と伝えてから、マスクを着けると上品でしょう」ちなみに、目上の人と話すときは、社内であってもマスクは取るべきと美月さん。上司から話し掛けられたときも、さっとマスクを外すよう心掛けて。Q.2 商談や打ち合わせ中に鼻水が止まらない場合はどうする? A.2 相手に一言断ってから、鼻をかもう「相手が話しているときはできるだけ我慢するか、ティッシュで鼻を軽く抑えるのがベスト。相手の話が終わってから、『鼻をかんで落ち着かせてきます』と言って、退出して鼻をかむのが理想ですね。退出できないときは、『申し訳ありませんが、鼻をかませていただきます』と、一言添えると丁寧です」また、ティッシュをゴソゴソ探す姿はみっともないもの。事前にティッシュをジャケットのポケットやカバンの取り出しやすい場所に入れておこう。Q.3 商談中に鼻をかんだ後、ティッシュはどうする? >>続きを読む
2014年03月17日ラーメンやうどんを食べたり、寒い場所に行くと鼻水ズルズル……誰しも経験があるでしょう。鼻が弱い人ならデートで温かいものを食べたくない、という人もいます。なぜそうなるのでしょうか。また、鼻を鍛えることはできるのでしょうか。耳鼻咽喉科専門医でとおやまクリニック院長の遠山祐司先生にお尋ねしました。■上品にそっと食べると鼻水が出にくい――ラーメンやうどんを食べると、鼻水が出るのはなぜでしょうか?遠山先生鼻には、「空気を体内に取り込む」という機能があります。しかも、できるだけ体温と同じ程度の温度にして肺に送るように働いています。ラーメンを食べるときは、鼻から急に湯気=熱い空気を吸収することになるでしょう。それをそのまま肺に送り込まないように、吸気をいったん冷やそうとして鼻水を出します。つまり、防御反応を起こしているわけです。――なるほど。では、寒い日に外でマラソンやスキーをすると鼻水が出るのも同じ理屈でしょうか。遠山先生そうです。冷たい空気が入ってくると鼻がそれに湿り気を与え、体温に近い温度にしようとします。そのために、鼻は毛細血管を開いて血流を促します。すると、鼻水の分泌も促進されて鼻水が普段より多めに出ます。鼻粘膜が弱い人、鼻炎がある人はその傾向が強いようです。時々、「冷たい外気に触れて鼻が出た。風邪では?」と病院に来られることがありますが、外気が原因の場合は、室内に移動すると鼻水は止まるので風邪ではないと気付くはずです。――デートや仕事での大事な会食などのとき、鼻水を出にくくする方法はありますか。遠山先生一度にたくさんの湯気を鼻に近づけないことです。ラーメンやうどん、鍋物など温かい料理を一気にガツガツ食べようとすると、湯気が一斉に鼻から入ろうとして鼻水も大量に出てきます。それに、鼻水はにおいにも敏感に反応します。こしょうなどの刺激が強い香辛料をたくさんふるとくしゃみが出るでしょう。あれは、鼻が香辛料を異物と感じ取って、刺激が入り込むのを防いでいるのです。上品にそっと食べるほうが鼻水は出ません。■風邪と鼻炎では対処が違う――なんだか分かりやすい理屈ですね。風邪や花粉症で鼻水が出るのも同じですか。遠山先生それはまた別です。風邪や感染症では、吸気の温度は関係がありませんが、体に侵入しようとする、あるいは体に侵入したウイルスや花粉を追い出そうとして鼻水を出しています。くしゃみやせきも同様に、ウイルスを追い出そうと体が戦っているのです。これらは、ウイルスから体を守る、あるいは花粉を排除しようとする生体の防御反応です。――風邪と、鼻炎のときでは、鼻の状態は違うのでしょうか。遠山先生診察では、患者さんの鼻の穴を器具で少し広げて見ることになります。風邪や感染症の場合は、鼻の粘膜に発赤(ほっせき)があります。炎症を起こしている状態ですから、温めすぎたり鼻をかみすぎたりと強い刺激を与えるのはよくありません。アレルギー性鼻炎の場合は、粘膜が蒼白(そうはく)で、真っ白になっている場合もあります。血行が悪くなっているため、体温と同じくらいの温かい蒸気を吸入してみたり、蒸しタオルで鼻をおおって、ゆっくり呼吸しながら鼻を温めてあげると、鼻づまりや鼻水が改善されることもあります。――では、風邪をひいたときに鼻がつまるのはどうしてですか。遠山先生一つは、粘膜が炎症を起こして腫れ、空気の通り道を狭めてしまうから。もう一つは、血管や鼻水の腺からしみだした分泌液が鼻の奥にたまってつまってしまうからです。鼻がつまると、鼻の中の粘膜は炎症をおこしてうっ血しています。耳鼻咽喉科で‘ネブライザー’という療法でお薬を吸入していただくのがベストですが、できなければ自宅で、体温くらいの生理食塩水の蒸気を鼻から吸って鼻から吐く、つまり鼻呼吸を3分ほど繰り返してください。つまった粘液をやわらかくして、排せつしやすくし、鼻粘膜の炎症・うっ血を抑えるのです。一気に治りはしませんが、改善を早める一つの手段にはなるでしょう。■鼻を鍛えるには、生活習慣が大事――鼻を鍛える方法はありますか。遠山先生まず、鼻は体調や環境の変化を感知してくれる大切な器官だと考えてください。ですから、「鼻を鍛える=鼻水を出さないようにする」という考えは間違いです。「鼻水よ、今すぐに出ろ」とか、「鼻づまりよ、治れ」と思ってもその通りにはならないでしょう。鼻の働きは自律神経によってコントロールされているからです。つまり、鼻炎やアレルギー性鼻炎で困っている人は、自律神経を安定させることを考えてください。そのためには、睡眠をはじめとする生活習慣を規則正しく整え、できるだけストレスがない日々を送ることが大事なんです。特に、鼻が弱い人は鼻だけを鍛えようとはせず、生活習慣を見直すことで鼻の力をアップすることを考えましょう。――ありがとうございました。鼻水が出たり鼻がつまるのはうっとうしいことですが、実は体調悪化を防いだり守ったりする人体の機能だったのです。こういう知識があると、鼻水や鼻づまりにも愛着が持てるかも!?しれません。監修:遠山祐司氏。耳鼻咽喉科・気管食道科専門医。医学博士。とおやま耳鼻咽喉科院長。とおやま耳鼻咽喉科TEL: 06-6923-4187大阪市都島区御幸町1-9-1地下鉄谷町線都島駅から徒歩7分藤井空/ユンブル)【関連リンク】【コラム】焼きそば、ラーメン、うどん……教えて!ちょいたしアレンジ【コラム】アイスラーメンに超能力!?気になるお店に行く【コラム】ついに今夜決定!いちばん好きなラーメンの具は?
2011年12月08日