ひたすら追い掛け回す日々むっくんの多動は歩き始めた生後10ヶ月ごろから始まったように記憶しています。何か気になるものが目に入ったら一直線! 私がついてきているかなんて確認もせず突っ走る。よく言えば好奇心旺盛な子ですが、車道への飛び出しやぶつかりなどの危険を回避するために神経をすり減らしながら「少しはじっとしてよ!」と怒っていたような記憶があります。いつも追いかけていないといけないため、誰かと子育ての会話もできませんでした。ときどき、ほかの子と自分の子を比較して落ち込むというエピソードも聞きますが、比較しようにもほかの子の様子を観察することもできず、幸か不幸かそういう落ち込みも感じられない。そんな幼児時代でした。Upload By ウチノコ身の安全が守れないむっくんは動きたいときに抱っこや手つなぎで行動を制されると癇癪を起こし、手を振り払って車道へ飛び出しそうになることもありました。当時は逃げられないように苦肉の策でこんな手のつなぎ方をしていました。Upload By ウチノコしかし、このつなぎ方にもデメリットがありました。それは、とっさに手が離せないため、子どもが腕を引っ張られすぎて肘に亜脱臼を起こし肘内障になってしまう可能性があること。むっくんはとても力の強い子な上、痛みの感覚が少し鈍いところがあるので、自分で怪我をしないよう加減することが難しく親側が加減を判断する必要がありました。Upload By ウチノコ手を離せば危険、手をつなげば肘内障で本当に困りました。肩は抜けにくいので上腕固定でつかまった宇宙人のように歩いたり…。2歳過ぎにはむっくんの安全を守る自信がなくなり、親子で家に引きこもりがちになりました。幸いむっくんは外出が好きではない子だったので、外に連れ出さない私はダメな親だと、私が自己バッシングしていたくらいでむっくんはご機嫌で過ごせていたことが幸いですね。Upload By ウチノコ今思う多動の理由当時は何故突然走り出してしまうのか、出先でじっとできないのかわからず。なんで私はこんな大変なんだろう?しんどいしんどい、つらいつらい。と思っていました。だけど今はその理由がわかるような気がしています。むっくんは8歳の今でもさまざまな刺激に対して不安を感じやすく、感覚過敏の強い子です。見るもの、触るもの、聞こえるもの、全てが初めての幼いころは今よりもっと過敏だったのだろうと思います。例えば初めて行った場所でよくわからない音が聞こえたら、不安になり確認したくなるのは当然です。見たことのないものがあれば、安全を確認することで安心できると思います。Upload By ウチノコ私はその刺激が何なのかを知っているから不安も感じないし、刺激に気づきもしません。だけど過敏なむっくんは小さな刺激にたくさん不安を感じて反応してしまい、それが「多動」という状態を招いていたのだと考えています。本当にしんどくて、つらかったのは私ではなくてむっくんだった…だから外出を好まなかったのだと今ならわかるのです。感覚過敏を知ってからむっくんは3歳のときに発達障害の診断を受けました。その後は発達障害を知り、感覚過敏を知り、私の接し方を変えることができたおかげで大変さはずいぶんと変わりました。私が接し方を学ぶ前の1歳半と、学んだあとの3歳児検診ではこんな変化も見られました。Upload By ウチノコUpload By ウチノコUpload By ウチノコもちろん年齢の違いはありますが、ああ、こういうことだったんだなと。この子はずっとただ調べたかった。ただ確認したかった。ただ安心したかっただけなんだなと、今はむっくんのことをそんな風に捉えています。無知だった自分への後悔当時の私は発達障害のことも感覚過敏のことも知識がなく、むっくんの世界を理解しようとしませんでした。自分のことばかり考えて、むっくんの行動を一方的に押さえつけました。当時の写真や映像には不安そうな顔のむっくんが写っていて、自分の無知が申し訳なくて情けなくて涙が出てきます。仕方なかった。だけどもし、むっくんの目線で世界を見る努力ができていれば・・・もっとほかにやりようがあったとも思うのです。むっくんの多動は6歳ごろに落ち着きました。いろいろなことを知り、知識で自分の行動をコントロールできるようになったのだと思います。そのころ手のつなぎ方を一般的なつなぎ方に戻しました。久々にすべての指でぎゅっと握ったむっくんの手は、大きくて分厚くてしみじみと成長を感じました。今もときどき必死で握りしめたあの小さな手を思い出して、もっと楽しめばよかったと寂しくも思うこともあります。だけど、今のむっくんは昔の自分の多動話を聞くとものすごく喜んでくれて、それがなんだか私の救いになっているのです。Upload By ウチノコ執筆/ウチノコ(監修:三木先生より)服装や手のロックなど、できることを一通り試す姿勢は素晴らしいですね。そういう不安や葛藤を自分たちで乗り越えてきたからこそ分かることもあると思います。こういう痛みをおぼえているからこそ、手が大きくなったことを実感する喜びもひとしおなのかもしれませんね。
2021年09月17日片付けの秘訣を伝授?「物の数を少なくしてみよう!」Upload By 丸山さとこADHDの特性によるものなのか、コウはとにかく片付けることが苦手です。それでも、覚えやすく出し入れしやすい収納環境を整えることで、小学校低学年くらいまでは声をかけたときに片付けることができていました。ところが、コウの年齢が上がるにつれて片付けは少しずつ“難しくて嫌なもの”になっていき、5年生になったころには部屋がいつも散らかっている状態になってしまいました。その原因は、物の量の増加でした。年齢と共に入れ替わりつつも、教科書や本や工作道具はゆっくりと増えていきます。基本的にはゲーム機やタブレットで遊ぶことの多い年齢とは言え、けん玉・パズル・ボードゲームなどのオモチャも地味に増え続け…気づけば管理しなければならない持ち物の総数が大分増えていました。Upload By 丸山さとこそうなると、物を使う度に出しっぱなしにしていくコウは「大量の物」を前に嫌になったり疲れたりしてしまいます。食事や就寝の前など定期的に片付けるようにはしているものの、「2時間でよくここまで散らかせたね!?」と驚くほどグシャグシャになった部屋を前に親子共々、茫然とする日が増えていきました。厳しすぎ!?「15分で片付けられる量だけ出す」ルール大きくなり過ぎた片付けの負担に立ち向かうのはかなり大変で、次第にコウ一人では「今日中に終わらなかった…」という日も現れ始めました。Upload By 丸山さとこそんなコウをときに励ましときに見守り、ときに(ケンカしつつ)手伝いながら片付けを進めていく中で、『これはもう、コウが把握管理できる物の量を越えてるんだな…』ということをひしひしと感じるようになりました。1つひとつの物をしまうところは分かってはいるものの、物が多すぎて、”しまう”という作業自体が面倒になっている様子のコウ。そんな彼を見て、私は「これはもう物を減らすしかないな」と思うに至りました。観察や話し合いや試行錯誤を繰り返した結果、コウが集中力を保ったまま片付けをできる時間は15分くらいだろうということが分かってきました。20分を過ぎてくると次第に動きが鈍くなり、しまう場所も適当になっていくのが見て取れます。Upload By 丸山さとこ15分を過ぎた時点で一度切り上げ、休憩を挟んでから続きを行う方法も試してみましたが、どうやら完全に飽きた状態からのスタートになってしまうようでした。「それはそうだよな。嫌いなことを休憩後に再開するのは面倒だよな…」と思うと納得の結果だと感じられました。それらのことから、”15分で片付けられる物の量”が現在のコウにとっての適切な量なのだろうという仮定を立てて、片付けを組み直すことになりました。少しずつ物を減らして「散らかっても片付けられる部屋」に!片付けについて話し合いつつ「物の量が多すぎて管理できる限界を超えていると思う」と伝えると、「そうなってると思う。片付けにかかる時間が長すぎるし…」と、うなづくコウ。それなら一度減らしてみようか…ということで、「今これは部屋に出ていなくてもいいかも?」という物をコウに選んでもらい、“普段遊ぶときには開けない箱”に入れてもらいました。(出したいものがあるときは、同数の物と入れ替えるシステムにしました)そうして15分で片付けられる量まで物を減らすようにすると、コウの部屋は“散らかっても片付けられる部屋”になりました。Upload By 丸山さとこ使い終わった物をいつでも戻せるようになったわけではないため、今でも部屋はだいたい散らかっていますが、コウの負担は減ったようで以前よりも気楽に片付けをするようになりました。物を減らすまでは片付けに半日から数日かかることも珍しくなかったので、15分で片付けられるようになってからは「そろそろ片付けて~」と言いやすくなったのが何よりありがたいです。これからも「ごはんだよ~部屋片付けて~」と言いながら地道に片付けを推奨しつつ、方法を一緒に模索していきたいなと思います。執筆/丸山さとこ(監修:初川先生より)片付けが苦手な人は多いですね(かく言う私も片付けがとても苦手です…)。片付けが苦手なコウくんに対して、低学年時は環境調整で対応し、高学年になってからはお母さんが鋭い観察とアイデアでうまくご対応されたという今回のエピソード。とても素晴らしいです。片付けに挑むコウくんのキャパシティとコンディションを観察によってよくぞ見極められ、そして例えば「どうして片付けできないの! 」のような叱責に傾くことなく対応されています。物には執着がある割に、片付けてしまうと(物をしまって見えなくなると)「ない」ことになり、執着も薄れるお子さんもいると思います。片付けにまつわる困難さはさまざまですが、大人が怒っても片付けはできるようにならないので、今回のような工夫でお互い納得のいく手立てが取れるといいですね。
2021年09月16日癇癪を起こした息子をほったらかして家から飛び出しましたUpload By かなしろにゃんこ。こんにちは、かなしろです。ADHDと広汎性発達障害がある息子は、気性が荒く幼少期から癇癪持ちでした。過去に癇癪のときの息子の気持ちなどをコラムに書いたことがありますが、今回は私がしていた「息子が癇癪になったときの対策」についてお話ししたいと思います。息子がまだ3歳だったころ、遊びの中でうまくいかなかったとき息子は、頻繁にプンプン腹を立てていました。オモチャを投げたり、足を踏み鳴らしたりして、体全体で怒る息子の様子を見て「なんでこの子はこんなにイライラしているんだろう?」と不思議でしたし、怒っている子と同じ空間にいると、とってもイヤな気持ちになって子育てがつらく感じてしまっていました。ミニカーを並べて遊んでいて、思っていた場所に置けずにずれたりするとキーキー怒り出してしまう息子。そんな息子に「怒らないの、大きな声を出さないの、泣かない」などと私もついつい口を出してしまっていました。口を出すと息子はさらに泣いたり叫んだり、余計に怒ってしまいます。Upload By かなしろにゃんこ。Upload By かなしろにゃんこ。当時私は「癇癪」という言葉がどんな状態を表す言葉なのかよくわかっていませんでした。だから息子はうまくいかないとよく怒るけど、本人の経験不足から我慢が足りずに怒っているだけで、大きくなったら癇癪はなくなるものだと思っていました。しかし息子のうまくいかなかったときのイライラや爆発する怒りは、成長しても収まることはなく、「これが癇癪というものなのか!」と知りました。そんなある日、我慢の限界が来て…Upload By かなしろにゃんこ。Upload By かなしろにゃんこ。癇癪持ちは治らない!おもちゃの線路がうまくはめられない、時間内にクリアしないといけないゲームは焦ってできない……など、できなかった場合「そんなこともあるよね」と諦めることができない息子。あるとき癇癪を起こした息子がイヤで、私は息子の視界から少し離れました。すると息子は、(なぜ母はいなくなったのか?)と気になったのでしょう。怒るのをやめてポカーンとしていました。少し離れたところから息子の様子を見ると、息子のさっきの怒りは鎮まっていました。これは効果がある、息子が癇癪を起こしたら離れるといいのかも!Upload By かなしろにゃんこ。それから、息子がうまくいかなくて怒っているときに離れることができない場所では、徹底的に「見ざる聞かざる言わざる」にしてみました。(もちろん、荒れた息子が人の迷惑になったり、危ない行動をとらないように視界の端で気にしながらですが)そうすると、干渉しないことで息子の場合は早く怒りが治まることがわかりました。私が機嫌をとろうとして関わると余計に荒れてしまう。息子自身沸きあがる自分の感情をどうしたらいいのか分からずに、戦っている形が「癇癪」なのかもしれません。癇癪に同調して寄り添う姿勢ももちろん大切だと思います。ですが、今まで息子が癇癪を起したときに、私が無理に止めるような関わり方をしていたせいで、怒りが長引いていたのかもしれないな、と思いました。Upload By かなしろにゃんこ。この経験をきっかけに、癇癪は息子自身の心の問題で、もしかしたら親が必要以上に干渉しなくてもいいのかもしれない。怒りや喜びなど、本人がいろいろな感情を味わい、それが成長につながっていくのかな、と思うようになりました。癇癪のときにどうしてほしかったか、その後成長した息子本人に聞いたコラムもありますので是非読んでみてくださいね。執筆/かなしろにゃんこ。(監修:三木先生より)大人のコンディションが悪いときは、寄り添っても逆効果になってしまうこともよくあります。寄り添いと見守りを大人のコンディションによって使い分けるのはとても良い方法だと思います。つまるところ、「しんどいときは無理をしない」で良いのかもしれません。
2021年09月09日生後10ヶ月から動き回っていた太郎太郎は生後10ヶ月ごろから1人で動き回っていた。とにかく元気で休む暇なく歩き回っていた。動きが激しく追いかけるのに必死な毎日。1つのおもちゃで集中して長いこと遊ぶことが少なく、おもちゃで遊んでいてもすぐに癇癪を起こしていた。周りの反応や表情を見ることも少なく、動き回っていた。私は小さい子どもと触れ合う機会もあまりなかったため、子どもとはこういうものなのかと思いながらも「大変だ」「きつい」「育て難い」と思っていた。育児に対して「体力的にきつい」とは言えるけど、わが子に対して「育て難い」と思うことさえもしてはいけないという思いがあり周りに打ち明けきれずにひた隠しにしていた。(この考えは、さらに自分を苦しめていたことに後ほど気づくことになります)Upload By まゆんUpload By まゆん保育園の運動会での出来事1歳7ヶ月のころ、保育園で開催された運動会。保護者の膝上にわが子を座らせ同時に身体を横に揺らしたり、向かい合ってぎゅーっと抱擁したりする親子の触れ合いのプログラムがあった。プログラムに参加している同学年の親子は、落ち着いて音楽と先生のアナウンス指示に合わせ楽しそうに参加していた。わが子と目を合わせニコニコしたり、抱き合ったりとお互い笑顔になっていた。Upload By まゆん私たち親子はというと…太郎は指示に合わせて、私の膝上になかなか座ろうとはしなかった。膝上に立とうとして足をパタパタさせたりしていた。何とか座らせることはできたが、落ち着きがなくずっと、もぞもぞそわそわ(しかし、めっちゃ笑顔)Upload By まゆん続けて先生が「手を握りましょ~」と言うと、周りは保護者が子どもの手を取ると、子どもはそれに誘導されるように手を握って音楽に合わせることができていた。太郎のもぞもぞそわそわはどんどんエスカレート。ニコニコしながら私の膝上に立とうとしたり跳ねようとしたり、全く手も取れなかった。私とは一切目も合わさなかった。「もう…ちょっと落ち着いてくれ…手を取ってくれ…目を見てくれ…」と落ち着きがない太郎に疲れを感じ、周りからどう思われているかな…なんて考えている私がいた。Upload By まゆん太郎は私と触れ合うことがうれしくてずっとニコニコしているのに、私は太郎の笑顔をまっすぐに受け止められていなかった…。母の直感Upload By まゆんこのころから、周りとの「違い」を少し感じ始めていた。そしてこの時期、私は看護師として病棟勤務から外来勤務へ部署異動した時期でもあった。小児科の発達相談外来にも助っ人として少し携わる機会があった。発達相談では、保育園~小学校低学年の子どもについての相談が多かった。その外来に来ていた子どもたちは、注意力が続かなかったり、静かに座っていることが難しかったりする様子が見られた。医師の呼びかけに「はい!」と返事はするものの、医師の目は見ず、違うところに意識はいっているようだった。Upload By まゆんここから私は「もしかして…」と考えるようになっていった。この時期に発達外来の医師に太郎の相談をしていましたが、1歳7ヶ月で年齢も低く評価が難しいとのことで、しばらく経過をみることになっていました。たしかに1歳や2歳の時期はみんな元気に動きまわってて、周りからはなんの問題もないように見えたと思います。しかし、日常生活をずっと一緒に過ごしている私は、ハッキリとはわからない「何か」にずっとひっかかりがありました。「何かが違う」「でもなんだ」という母親の直感というものをずっと感じていました。この活発さは子どもだからか?いや、それにしても……という風に。看護の世界でもあるのですが、「看護師の直感」というのは重要視されています。同じように、親としての直感と言うものもあるのではないかと思います。根拠は明確ではないが何かが違うという直感、その直感を無視せずに誰かに伝えたり、相談したりするということは私が経験した子育ての中では重要なポイントになっています。執筆/まゆん(監修:井上先生より)自閉スペクトラム症に関しては、近年、2歳代で診断するシステムが確立しようとしていますが、一般にはまだ十分に普及していません。2歳以下の場合は、まゆんさんのような気づきはあるものの、どこに相談をすればよいか分からなかったり、相談に行くことがためらわれたりといったことがあるかもしれません。最初から医療機関に相談することに不安や抵抗がある場合は、お子さんの特性に合わせた子育てについて、園の先生や子育て支援センターなど身近な方や機関に相談してみてはどうでしょうか。
2021年09月08日Instagramでフォロワー9.7万人超えのkoto(@kotoko_no_sekai)さんの育児マンガをご紹介!注意欠陥・多動性障害のコト子ちゃんを育てています。ある夜、ひとりっ子のコト子ちゃんが突然「お兄ちゃん」がいると話し始めたそうです。kotoさんには、思い当たる出来事が……! 前回のお話:「わたしね、お兄ちゃんいるんだよ」ひとりっ子の娘が突然不思議なことを言い出した話「ママもお兄ちゃんに会えるかな?」 コト子の口から、急に「静岡県にある富士山」なんて言葉が出て不思議でした。教えた記憶もなく……。いつもは話し方も、もっとぎこちないのです。 そして、まさかのひと言……。本当に不思議な夜でした。お兄ちゃんの様子が聞けた気がして、うれしかったです。ちなみに今のところ、第二子の予定はありません。 いつもは話し方もぎこちないのに、突然「お兄ちゃん」についてスムーズに話し始めたコト子ちゃん。 授かった時期も合っているとは……本当に不思議な出来事ですね! kotoさんのマンガは、このほかにもInstagramで更新されています。ぜひチェックしてみてくださいね♪監修/助産師REIKO
2021年09月05日ADHDの診断・検査Upload By 発達障害のキホンUpload By 発達障害のキホンUpload By 発達障害のキホンUpload By 発達障害のキホンADHDの診断ができるのは、専門医だけです。子どもの場合は、大学病院や総合病院の小児科・児童精神科・小児神経科や発達外来などで受けることができます。いきなり外来の予約をとるのはハードルが高いときには、保健センターや児童発達支援事業所、かかりつけの小児科などに相談するのもおすすめ。診断を希望することを伝えれば、医療機関を紹介してもらえるでしょう。診断では、子ども本人への面談や検査のほか、家族への聞き取りも行われます。ただ、通常1回の受診で確定診断に至ることはありません。それは、他の発達障害や自閉スペクトラム症との区別や、併存があるかどうかの判断が非常に難しいためです。発達障害の専門機関は他の病気に比べるとまだ少ないものの、発達障害者支援法などの施行によって年々増加しています。日本小児神経学会の「発達障害診療医師名簿」では、発達障害の診療を行える医師の一覧を確認できます。日本小児神経学会「発達障害診療医師名簿」診断を受けるタイミングや目安は?定型発達の子どもでも2~3歳ごろまではじっとしていることが難しく、集中力も長く続かないものです。乳幼児期は、ADHDの症状かどうかを見極めるのはむずかしいとされています。このため、診断を受けるのは4~5歳ぐらいからが多くなっています。4~5歳になると、多動や衝動性のほかにも言葉の遅れ、不器用などの特性が明らかになることが多く、また集団行動をするときの課題もだんだんと分かってくるからです。受診をする一つの目安は、日常生活に支障をきたすことがあるかどうか。・同じ世代の子どもと比べて、著しく不注意・多動性・衝動性に基づく行動が多い・不注意・多動性・衝動性の症状のために、友達とトラブルになりやすい・学校の授業についていけない、学力の低下が著しい例えば、こうした困りごとがあれば、一度、専門機関を受診してみるとよいでしょう。また、本人には困った様子がなくても、保護者や周囲の人が強く感じている場合も診断を受ける目安になります。診断・検査の流れは?ADHDの診断は、医師の問診がメインになります。子ども本人に自宅や学校でどのような生活を送っているのかを詳しく聞いたり、本人の様子を見たりして、症状や特性を判断します。また、保護者との面談では、これまでの生育歴・既往歴・家族歴などの聞き取りも行われます。正確な情報を得るために、保護者や担任の先生にチェックリストを記入してもらうこともあります。併せて発達検査や心理検査を行い、総合的に判断します。こうした問診は1度ではなく、何回かに分けて行われます。正確な診断のためには、時間をかけてじっくり子どもの特性や症状を見極めることが不可欠! 子どもがリラックスして医師と話せるよう、病院に行く前には「明日は先生とお話するよ」など、あらかじめ予定を伝えておくといいですね。診断に必要な準備や持ち物は?普段の行動や学校での様子なども、診断のための大切な情報です。医療機関を受診する前に、「不注意」「多動性」「衝動性」のADHDの3つの特徴がどのくらい現れているか、本人の状態を把握しておきましょう。資料として役立つこともあるので、日常生活でのようすがわかるメモを持参するのもよいでしょう。医療機関から持ってくるように、と言われるものには、たとえば次のようなものがあります。□担任に記録してもらった学校での様子のメモ、連絡帳など□保育園や幼稚園時の連絡帳□通知表□母子手帳□子どもの自筆のノート診断に必要な持ち物は受診する医療機関によっても異なります。持ち物や事前の準備については、予約時に確認しましょう。
2021年09月04日Instagramでフォロワー9.7万人超えのkoto(@kotoko_no_sekai)さんの育児マンガをご紹介!注意欠陥・多動性障害のコト子ちゃんを育てています。今回は、コト子ちゃんが突然不思議なことを話し出したときのエピソードを2回に分けてご紹介します。ひとりっ子の娘が突然「コト子ね、お兄ちゃんがいるんだよ」と言われてびっくり! ママが驚いたそのワケは? ひとりっ子の娘が突然… 不思議なことがあったので、忘れないうちに描きます。 1人っ子のコト子ちゃんにお兄ちゃんが……?! 「まさか……」と思い、ドキドキするkotoさん。 このあとコト子ちゃんは、お兄ちゃんについてどんな話をしてくれるのでしょうか……?! kotoさんのマンガは、このほかにもInstagramで更新されています。ぜひチェックしてみてくださいね♪ 監修/助産師REIKO
2021年09月04日12歳から路上で靴磨き「あなたの靴に魂を…」Upload By 桑山 知之革好きの家庭に育った市原さん。母親がブーツを磨いているのを見て興味を持った。3歳のころから母子家庭で、母親は2人の子どもを養うために仕事を掛け持ちし、帰りはいつも遅かった。妹と母親の帰りを待つ間、市原さんは決まって母親の靴を磨いていたという。「寂しい思いもしたんですけど、お母さんの靴を磨いて、帰ってきたらすごく褒めてくれるというのが嬉しくて。そこで愛情に飢えていた分、褒められたときに愛情が満足したというか。その気持ちを覚えてから、野球のグローブとかスパイクもやり始まりましたね」(市原さん)小学4年のとある日の夜、テレビの特集を見て靴磨きという仕事があることを知った。中学1年から名古屋の高架下の路上で、通行人相手に靴磨きを始めた。「あなたの靴に魂を込めさせてください」とホワイトボードを掲げ、プロではないからと代金は取らなかった。中学時代は陸上部に所属。学校ではうまくなじめなかった。いじめにも遭った。そんなときは決まって、歯ブラシとスパイクを持って教室を抜け出し、体育館の裏でひたすらスパイクを磨いていた。なぜ生きづらいのかが、分からなかった。Upload By 桑山 知之パニックを機に発達障害が判明強みを靴磨きで岐阜市内の通信制の高校に進学し、週2日学校に通った。スーパーや居酒屋、ラーメン屋など、人間関係がうまくいかずアルバイト先を転々としながら、路上で靴磨きを続けていた。高校2年のとき、パニック障害に陥ってしまう。「休み時間に(クラスメートたちが)キャッキャしているのがすごくうるさくて耐えられなくて、暴れちゃって。ガラス割ったりとか、机ぶん投げたりとか。でも分からないんですよ、自分がなぜ暴れているのか。でも体が勝手に動いちゃって。先生4人がかりで押さえられて、僕には何が起きたのか分からない、何をしていたのかあまり覚えていない」(市原さん)Upload By 桑山 知之感覚過敏で周りの音や匂いに敏感なほか、人に見られることが特に気になった。医師からADHDとASDという診断を受けた。うつ病とパニック障害も併発していた。当初は布団から出ることができないほどだったが、母親に支えてもらいながら精神科に通院。約2年かけて日常生活ができるまでに回復した。そのときも、ひたすら靴を磨いていたという。やっと分かった「生きづらさの正体」と向き合うことで、自分の道が見つかった。持ち前の集中力と記憶力が、靴磨きで活かせる。発達障害の特性が、強みに生まれ変わった瞬間だった。高校卒業後、路上で靴磨きを続けていた市原さん。2017年12月、名古屋で有名な靴磨き専門店の主人に声をかけられ、弟子入りを決意した。朝5時半に起き、8時には出勤。深夜まで修業は続いた。帰宅後も一人、寝る間も惜しんで靴と向き合い続けた。発達障害の特性が、市原さんを支えていた。「命を削ってでも磨け」。師匠から教わった言葉だ。初デートで履いた靴、結婚式で履いた靴、亡くなった夫の靴――。客が持ち寄るそれぞれの靴には、さまざまな思いが詰まっている。「半端な気持ちではできない」と、どれだけ靴に魂を込められるのかに、強くこだわりを見せる。命を削ってでも…靴磨きに懸けた人生Upload By 桑山 知之岐阜県関市に今年4月、靴磨き専門店「LEON」をオープンさせた。岐阜県内で唯一の専門店だ。汚れ落としで使うクリームはすべて、知り合いの農家から直接仕入れたハチミツやオレンジなどを調合して手作り。靴を磨くのに使うネル布は、「感覚が変わってしまうから」と学生時代の体操服の切れ端を今も使用している。障害者手帳2級。今も不安で手の震えや動悸などの症状が出ることもある。やらないと気が済まない性格から、中途半端な出来栄えでは一切眠れない。「靴を見れば、その人の性格がわかる」。その技術に魅了された全国各地のファンから郵送での依頼を受け、60足以上を磨く日もある。「発達障害があるからこそ見える世界や、できることがあるんじゃないかなと。でも、普通の親は普通に育てようとして、その個性をつぶしているんじゃないかと思うんですよ。どんどん大人になって、個性がなくなっていく。最低限の礼儀礼節以外、僕のお母さんは制御しませんでした。あえてでしょうね。止めなかった。暴れたりもしましたけど、理由を聞いて何も怒らなかった。僕を自由にさせてやりたかったんだと思います」(市原さん)Upload By 桑山 知之心も磨く職人に「僕にとって障害はギフト」完全予約制で、客と話をしながら靴を磨くスタイルのため、60分間という時間を確保。それでいて相場の半額の2000円という破格の安さだ。取材に際し、筆者もローファーを持ち込んだ。「桑山さん、サイズが合ってないですね。ゆるいんじゃないですか?」靴の使い方から性格まで、すぐに見破られてしまった。「主婦の方だったら旦那さんの悩みごととか。障害のある方は、どういう風に乗り越えてきたか聞かれたりします。完全予約制にしないとそういう風にできないんです。お客さんと会話して、お客さんの心も磨くのが靴磨きですから」(市原さん)現在、弟子を10人以上抱えている市原さん。岐阜県内の放課後等デイサービスなどで発達障害のある子どもたちにも、靴磨きを教えているという。Upload By 桑山 知之「僕にとって障害はギフトだと思っています。神様から贈られたというか、障害者って落ち込む必要はなくて。僕だってもし靴磨きと出合わなかったら、ずっとバイトを転々としていたと思います。そこに時間が掛かる人もいるかもしれないし、意外と近くにあったりする場合も多いかもしれません。例えばすごく掃除にこだわる人もいますけど、それを職業にすればいいと思うんです。私生活の一部が、僕は靴磨きだったので。何をモノにして認めてもらえるか。その中でずっと続けていたのが靴磨きだったんです。まさか職人になるとは思っていませんでしたけど……偶然ですけど、必然だったのかなって思います」(市原さん)Upload By 桑山 知之平成元年愛知県名古屋市生まれ。慶應義塾大学経済学部在学中からフリーライターとして活動。2013年に東海テレビ入社後、東京支社営業部を経て、報道部で記者/ディレクター。2018年から公共キャンペーンのプロデューサーとして「いま、テレビの現場から。」や「見えない障害と生きる。」、「この距離を忘れない。」といったドキュメンタリーCMを制作。主な受賞歴は、日本民間放送連盟賞CM部門最優秀賞、ACC TOKYO CREATIVITY AWARDSゴールド、JAA広告賞 消費者が選んだ広告コンクール経済産業大臣賞、ギャラクシー賞CM部門優秀賞、広告電通賞SDGs特別賞など。取材・文:桑山知之取材協力:若者支援ネットワーク研究会in東海監修:三木崇弘(児童精神科医)
2021年08月31日お手伝いカードで、お金を稼ぐことを学んだ娘。わが家では、2年前からお手伝いカードというものを導入しています。一回のお手伝いで、スタンプを一つ押し、20マス(一枚)で500円と交換というシステムです。小学5年生になる広汎性発達障害の娘は、このお手伝いカードを長い間続けていて、もう何度も欲しいものをお手伝いカードで貯めたお金で買っています。Upload By SAKURAお手伝いはたくさんしてくれるようになり、お金を稼ぐ大変さもわかったおかげか簡単に物をねだらなくもなったし、いいことだらけです。欲しいものがあるときは、頑張ってくれるけど…しかし・・・ずっと続けてはいるものの、お手伝いに対する意欲は、不安定。欲しいものがあるときは、自分からお手伝いを見つけて自主的に動いてくれますが、特に欲しいものがないときは言われたら仕方なくやってくれる・・・という感じです。Upload By SAKURA最初のうちは、これでも満足だったのですが、正直・・・もう5年生。中学生も近づいてきたこともあって、常に自主的に動くというお手伝いもしてほしいのが、本音です。察してほしい!でも…しかし、娘は特性上、察するというのが苦手で「状況を見る」「気を利かす」ということができません。Upload By SAKURA家庭内では、場合によって状況を伝えて「こんなときは、こうしてくれたら助かるんだよ」と、繰り返し教えるようにしていますが、なかなか自分から動くことはありません。Upload By SAKURA将来的にも、いつかは自分で気がついて、動くことが必要になってきます。その力を身につけるためにも、「察する」「自分から動く」という練習もしてほしいと思っていました。「察する」より先に「自分から動く」習慣づけ。夫に相談すると…Upload By SAKURA「察する」より、「自分から動く」の部分を習慣化したほうがいいと言われました。そこで、時間帯によって必要なお手伝いを理解してもらうため、「毎日やるお手伝い」を決めることにしました。いきなり複数のことを頼むと持続できないため、まず決めたのは、朝と夜、食事の前の支度のお手伝いでした。Upload By SAKURA朝ごはんのときは、「私が準備をしている間、マーガリンやジャムを出す」夕ごはんのときは、「私が準備をしている間、箸を並べる」この2つを、固定のお手伝いにすることにしました。これだけは、求めてしてもらうことではなく、自分から動いてほしい。そのことを娘に説明し、さっそく実行してもらうことにしました。朝は勝手にやってくれるけど、夕方は難しい。朝のお手伝いに関しては、起きたらやる・・・という習慣が身につきやすかったようで、何も言われずに、すぐに自分から動けるようになりました。Upload By SAKURAしかし、夕飯のときは…Upload By SAKURA時間が不規則なことや娘の自由時間なこともあって、ゲームをしていたり本を読んでいたり、テレビを見ていて、娘は忘れてしまうことがほとんどでした。声かけを繰り返し、パターンを覚えてもらう。何か…娘が思い出したり、気がついたり、習慣づける絵カードなどの工夫が必要かな~と考えたのですが、Upload By SAKURA夫からのアドバイスで、このお手伝いに関しては、補助アイテムを使うことはやめました。その代わり、気がつくようヒントは与えることにし、「あーさん?ママごはんの用意してるけど、何するんだっけ?」「あれ?何かない・・・」と言った声かけや、咳払いをして気がついてもらう・・・ということを繰り返しています。しかし、やはり察することが苦手な娘。なかなか気がつかず「え?なに?呼んだ?」と言ったり、こちらが何を言いたいかがわからず、硬直したりすることも多々あります。Upload By SAKURAただ、今は練習。この時間帯に私が何に困るか、何を手伝ってもらったら楽になるかを時間をかけて覚えてもらい、ここからパターンを増やして教えていければ将来的にきっと役立つと信じ、同じことを毎日繰り返しています。執筆/SAKURA(監修:井上先生より)お手伝いを自主的にお母さんや家族の状態を見て、察して行うことはとても困難な課題だと思います。SAKURAさんの実践のように、状況に寄らず具体的にするべきことを固定化するのも1つの方法です。さらにもう一歩踏み出すためには、お父さんの言われているようにカードなど視覚的な刺激ではなく、あえて言葉を使う方法があります。同じ言葉による指示でもいくつかのステップがあります。「箸を並べましょう」という直接的な指示⇒「お母さんが準備しているよ」などの間接的な指示⇒咳払いのような状況に注目させる非言語的・間接的な指示です。もちろん、お手伝いができたあとはたくさん褒めてあげることが大事になってきます。一生懸命なお母さんと、状況を客観的に見ながらアドバイスをされるお父さんの役割分担はとても素晴らしいと思います。
2021年08月25日周囲がヒヤヒヤしっぱなしだった小学校低学年時代Upload By スガカズわが家の次男はADHDがあり、衝動性が抑えきれずにヒヤヒヤする行動にはしることが頻繁にありました。高いところによじ登ったり、危険な遊びをしたり…。私は「自然豊かな地域のほうがのびのびと育つのだろうな」「一度大きな失敗をしないと自制心が育まれないかもしれないな」と何度も思いました。Upload By スガカズ次男は、衝動性と探究心から、「やりたい!」と思ったことは親がいくら「危ないからダメ」「お母さんは次男の体が心配だよ」と言ってもなかなか聞く耳を持ちませんでした。小3になって転機が…。きっかけは、親の言うことを無視したために起こった大失敗Upload By スガカズ小3はギャングエイジと呼ばれる時期ということもあり、学校では授業を受けたがらなくなったり、家庭ではきょうだいゲンカも多く、次男の情緒は不安定なことが多かったです。また、小学校に隣接している学童も「つまらない…」と言って、行きたがらなくなりました。次年度には小6の長男も中学校にあがるため、一緒に留守番する機会がかなり減ります。次男一人にして親が働きに行くことは危険だと思い、放課後等デイサービスの利用に向けて動き出した矢先に事件は起こりました。Upload By スガカズその日、私はリモートワークではなく会社に出社していました。すると昼3時ごろ隣に住むママから着信がありました。どうやら次男がケガをして家の前で大泣きで座り込んでいたようです。私はケガの状態と経緯を聞き、急いで帰宅しました。私が帰るまでの間に隣に住むママは次男のケガの応急処置をしてくれていました。帰宅してすぐ病院へ行き、診察をしてもらいました。幸い2週間ほどで塞がる傷だったのですが、傷口は目をそむけたくなるほど…。私は本人や周囲の人から、ケガをした経緯をさらに詳しく聞き、「まさかこんな目に合うとは思わなかっただろうな…かわいそうに」「とはいえ、一歩間違えば重大事故になっていた…」と、複雑な気もちになりました。やってはいけないとあれほど言っていたのに…Upload By スガカズ数年前から子どもや大人の間で人気の、前後2箇所にキャスターを一つずつ備えた、二輪構成のスケートボード「キャスターボード」という乗り物があります。キャスターボードはわが家にもあり、パパの所有物で、借りたいときに子どもたちが「貸してほしい」と頼むルールです。キャスターボードは遊びながら楽しくバランス感覚を養え、安全な場所で使えば子どもの外遊びにもぴったりです。ですが、次男はまだうまく乗りこなせないこと、わが家の周辺は坂道が多いこと、キャスターボードはパパの所有物であることから、「お父さんが大事にしているものだし、危ないから勝手に使ってはいけないよ」と口酸っぱく伝えていました。ケガをした日、友達と遊ぶ約束をした次男はパパのキャスターボードをどうしても使いたくなり、内緒で使うことにしたようです。しかも遊んだ場所は、坂道…。下った先には交通量の比較的多い道路です。案の定、操縦ができなくなり、歩道の段差で転倒。道路の端まで飛ばされてしまったようでした。さらには本人にとって追い打ちが…。ケガをして取り乱してしまった次男は、内緒で借りたキャスターボードを現場に置いたまま自宅に帰ってしまいました。放置されたキャスターボードは誰かに持ち去られたようです。私はこの時点で、次男が後悔している様子が見られたし、命あっての物種なので、どうしても叱る気にはなれませんでした。しかし、お父さんは次男に対して激怒しました。Upload By スガカズ当時は「反省しているのだから、そこまで強く叱らなくても…」と次男の精神面を心配しましたが、のちに当事者同士だからこそ叱ったほうがよかったのだろうと理解しました。いつもは強く叱られると反抗しがちな次男でしたが、このときばかりは落ち込んでいました。一週間ほどして、キャスターボードは近所で乗り捨てられているところを次男の友達が見つけて知らせてくれました。本人にとって恐い経験になってしまいましたが、それ以降、人がダメだと言っているものを勝手に使ったり、危険な遊びをすることはかなり減りました。あれから2年経ちましたが、本人も当時の傷痕を見ては、「あれは本当に恐かった。もう同じことは絶対にしない」と、振り返っています。執筆/スガカズ(監修:井上先生より)これをすれば完璧!というような子どもに絶対失敗させない支援はありません。小さな失敗から学んでいくことは自然なことなのですが、スガカズさんの体験のように、一歩間違えば大事故になると言う学びは避けたいものです。失敗してしまったときの対応のコツは本人が深く反省していればそれに対してさらに追い打ちをかけるようなことはぜず、反省に共感しながらもどうすればよかったかを一緒に考えていくことです。とは言え親も感情的になってしまうので、スガカズさんのようにお母さんとお父さんでうまく役割分担することも大事だと思います。
2021年08月24日ADHDの子どもには適切なサポートが不可欠!Upload By 発達障害のキホンUpload By 発達障害のキホンUpload By 発達障害のキホンUpload By 発達障害のキホンADHDの特性は、日常のさまざまな場面で「困った」「うまくいかない」という経験につながることがあります。「変な子」「問題児」とレッテルを貼られてしまったり、「もっとがんばりなさい!」と叱責されてばかりでは、子どもはだんだんと自信を失ってしまいます。また、保護者も同様に、子育てに難しさや疲労感を感じて悩んでしまうこともあるでしょう。ADHDのある子どもも適切なサポートや治療を受けることができれば、悪循環から抜け出して能力を伸ばしていくことができます。本人や周囲の人がADHDの特性を理解すれば、困りごとを回避し、対策していくことも十分に可能です。そのためにも、ADHDを疑ったら早めに専門機関に相談すると共に、早い時期に専門医の診断を受けましょう。専門家からのアドバイスを受けることで、保護者もわが子にもっと向き合いやすくなり、適切なサポートができるようになるはずです。「ADHDかも」と思ったら、まずは身近な専門機関へただ、いきなり専門医を探して受診するのはハードルが高い、と感じる人も多いでしょう。そこでおすすめなのが、身近な専門機関の無料相談窓口を利用することです。相談できる専門機関をチェック!□保健センター□子育て支援センター□児童相談所□発達障害者支援センター□児童発達支援センター□児童発達支援事業所地域の保健センターや子育て支援センターなどは、これまでも健診などで利用したことがあるという方も多いでしょう。自宅近くの専門機関なら、気軽に訪れることができますね。また、かかりつけの小児科や、乳幼児健診の際に相談することもできます。専門機関ではどんな相談ができる?児童相談所、発達障害者支援センター、児童発達支援センター、児童発達支援事業所は、初めて利用するという方も多いでしょう。簡単にそれぞれの施設の特徴を見ていきましょう。0〜17歳の児童を対象として、保健相談・発達障害などの心身障害相談を行う施設です。必要に応じて発達検査を受けることもできます。また、医師や児童福祉司、保健師、児童心理司、言語聴覚士などの支援や療育を受けたり、アドバイスをもらうこともできます。療育手帳の申請受付、判定、発行を行うのも児童相談所の役割です。発達障害者支援センターは、発達障害児への支援を行う専門的機関です。ADHDをはじめとした発達障害のある子どもとその家族に対して、日常生活や家庭でのサポートなど、さまざまな相談に応じてくれます。直接相談を行っていない場合も、お住まいの地域の保健、医療、福祉、教育などの関係機関への紹介、福祉制度やその利用方法も教えてくれます。児童発達支援センター、児童発達支援事業所は、どちらも主に小学校就学前の6歳までの障害のある子どもが通い、支援を受けるための施設です。日常生活の自立支援や機能訓練を行ったり、保育園や幼稚園のように遊びや学びの場を提供したりと、障害児の支援を専門に行っています。発達や子育てに関する相談にも乗ってもらえます。発達障害についてはもちろん、子育てについても相談できる専門家は、ADHDのある子どもを育てる親にとって頼りになる存在。困ったことや不安なことがあれば、親子で抱え込まずに相談しましょう。
2021年08月21日私には現在小学3年生の長男がいるのですが、発達障害であるADHD(注意欠陥・多動性障害)の診断が下りたのは小学校2年生のときでした。さらに3年生になった今年、自閉症スペクトラムの診断が下りたのです。私は、小学生になるまで長男の障害を見つけてあげられなかったことを後悔。乳幼児健診のとき、こうしておけばよかった! と思ったことをお話しします。 1歳半健診では育てにくさを伝えられずハイハイをし始めたころから活発な長男でしたが、1歳になるころには多動が目立ち始めていました。他の子とちょっと違うなと感じつつも、気にするほどでもないと思う中で、1歳半健診の日を迎えました。 1歳半健診の質問項目に「育てにくさを感じますか?」とあったのを見て、一瞬戸惑う私……。買い物先や支援センターでよく脱走し、かんしゃくがひどいことに悩んでいたからです。 しかし育てにくいレベルに入るのかわからず、悩みながらも「いいえ」にマルをしたのです。このとき「はい」または「わからない」にマルをしていれば、支援に繋がったのかなと思います。 3歳児健診でも育てにくさを伝えられず!その後長女が生まれ、育児に奮闘しているうちに年月が経ち、長男の3歳児健診の日を迎えました。3歳になるころにはお喋りもじょうずになり、手先も器用になってきていた長男。一方で相変わらずかんしゃくが酷く、2歳下の妹を叩いてしまうこともしばしば……。 しかし私は3歳児健診での問診票でも、「育てにくいですか」の質問に悩み、「いいえ」にマルを付けてしまったのです。さらにあらかじめ相談内容を固めていなかったため、悩みをどう伝えたらいいのかわからず健診は終了。私はまたもや悩みを伝えられないまま、健診をスルーしてしまったのです。 次男のおかげで保健師さんに相談でき…3歳児健診を過ぎると、市の乳幼児健診の場はありません。仕事が忙しくなったこともあり、日々の家事、育児をこなすだけで精一杯の私……。そして長男が小学校に入るころ、転機が訪れました。わが家に次男が生まれたのです。 育てやすい次男ですが体が小さく、4カ月健診で経過観察となってしまいました。おかげで市の保健センターから、よく電話がかかってくるようになりました。長男のかんしゃくに悩んでいた私は、すがるように保健師さんに相談することに! すぐに専門的な相談施設を紹介され、小学2年生になったころにADHDの診断が、さらに1年後に自閉症スペクトラムの診断が下りました。 長男の幼児期を振り返ると、後悔するのはやはり乳幼児健診で悩みを伝えられなかったことです。伝えるべきか迷う程度の悩みでも、困っているなら相談するべきだと思いました。今では主治医や臨床心理士さんに相談しています。次男が3歳児健診を迎えるときには事前に悩みをリストアップし、細かく相談したいと思っています。 ※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。 ベビーカレンダーでは、赤ちゃん時代を卒業して自己主張を始めた2~6歳までの子どもの力を伸ばし、親子の生活がもっと楽しくなる【キッズライフ記事】を強化配信中。今よりもっと笑顔が増えてハッピーな毎日になりますように! 監修/助産師 松田玲子イラストレーター/みいの著者:河津明香2男1女の母。旅行代理店勤務をしながらの育児を経て、フリーランスのライターへ転身。現在は発達障害の長男のサポートをおこないながら、旅行・育児・生活雑貨などの記事を中心に執筆。
2021年08月17日少しでもハラハラ要素を減らしたい!Upload By koto娘の癇癪や多動、危険行為が激しかった1~4歳前ごろ。例えば、ガラスを割ろうとしたり、玄関から外に出ようとしたり、家具に登ったり、テレビを叩いたり…。動き回り、次から次へと手を出すので、たとえ家の中でも気を抜くことは許されませんでした。それに加えて、謎のこだわりや強い要求など、感情を爆発させ続ける娘。あまりに泣き声や絶叫する声が大きくて長いので、通報されるのではないかとハラハラしながら過ごしていました。そんな中で、少しでも心が乱れる機会を減らすためにした、対策の数々。まず、食器はすべてプラスチックやメラミン、木製の物など割れにくい素材に替えました。大人が使う物もすべて割れない食器に。娘のコップは、マグを卒業してもずっとフタつきの物を使い、娘が不注意でコップを倒してもこぼれず、落としても割れる心配がない物にしました。パンクするかもしれないと思ってUpload By kotoまた、断捨離を行い、触って欲しくない物や危険な物を極力なくし、安全な玩具以外は置いていない、ガランとした家にしました。テレビ付近には人工芝を裏返したもの(踏むと痛いので近づかなくなる)を置き、ベビーゲートもあちこちに置いて、自分がトイレへ行くときなどは少し目を離しても大丈夫なように、できる限りの工夫をしていました。それでも、「最低限のことをするために少し目を離せるようになった」だけ。少しの休憩やリラックスするほどの時間は取れません。娘が寝ているときに、SNSで同じような思いをしている人の投稿を見つけたり、療育で知り合った人と励まし合ったりすることで少し気が紛れるようになったのですが、今思えば、当時は娘の感情にまっすぐに向き合い、すべて受け止めようとしていたように思います。それでは、母親といえどもキャパオーバーして当然です。夫は帰宅が夜になることも多く、私1人ではパンクしてしまう、そう思ったころから、理解ある友人に声を掛けて会ってもらったり、安全対策万全の療育園の園庭で遊ばせたりして、積極的に少し気を抜く時間をつくるようになりました。”耳でつながる”外の世界Upload By koto私が唯一、子どもの様子を見ながらできた気晴らしは、ワイヤレスイヤホンでラジオや音声配信を聴いたり、音楽を聴くことでした。子どもと2人きりの家の中でも、他人の声を聞いたり、好きな曲を聴きながら寝かしつけ等をすることで、少しリラックスした気分を味わうことができたのです。有線のイヤホンは、娘が気づくので使えませんでしたが、無線で片耳だけで聴けるイヤホンは、つけていることに気づかれにくく、もう片方の耳は娘の声や動きの音を拾えるので、安全かつ快適に気晴らしをすることができました。私が現在、ライブ配信や音声配信をさせてもらっているのも、自分自身がそういったことでかなり救われた部分があるからです。目を離せない、息抜きできない、手を離せない…。そんなときでも、耳は外の世界と繋がっている。コロナ禍で密室育児になりがちな方たちにも、オススメのリラックス方法です。執筆/koto(監修:井上先生より)kotoさんのお子さんのように、家の中で物を壊すなどの危険な行動をしてしまい、親御さんが1日中片づけてまわらなければいけないという悩みはよく聞きます。kotoさんが工夫されたように、被害を最小限にしたり、暴れていい場所を限定したりといった環境調整をすることが有効なのですが、インテリアを変えるなどの部屋の整理や断捨離は思い切りが必要になります。インターネットを通じて同じ立場の親御さんと支え合う、旦那さんなど周囲の応援を求める、自分自身の余暇を工夫してリラックスすることも大切です。この記事を参考に、できるところから始めてはいかがでしょうか。
2021年08月16日怖がりのADHD息子。今夜も心霊番組で眠れない!Upload By かなしろにゃんこ。ADHDと広汎性発達障害がある息子リュウ太は怖い話が大好きです。夏になると放送される心霊番組は必ず食い入るように見ています。心霊番組が好きなのかと思いきや…実際はノミの心臓か!というくらい臆病で、視聴中には私に寄り添ってきて「お母さん側にいて」と腕を組み、ドキドキしながら見ているんです。毛布を持ってきて、それにくるまりながら見ることもあります。Upload By かなしろにゃんこ。怖がっていても目は画面にくぎ付けで…私はと言うと、息子がくっついているからかすごく暑い!案の定、そのあとは物音にいちいち怯えて震えたり、もちろんトイレは一人で行けません。「お母さん、ぼくがトイレから出るまで見ていてね」と言う息子。「一緒にいればいいんでしょ?」と言うと「そうじゃないんだ、僕がトイレでお化けに襲われないように僕を見てて!」と言うんです。(お化けなんて現れないから大丈夫だっつーの!)と思うのですが、息子は心霊番組に影響されてしまって想像してしまうんでしょうか?「壁からお化け出てくるかもしれないから」と訴えかけてきます。(出てこないから心配すんな!)と思いますけど、本人は怖い気持ちの中で必死にトイレに入っているようです。Upload By かなしろにゃんこ。そうなると、もうお風呂も一人で入れなくなります。「ぼくがお風呂に入るのを見ていて」と先ほどと同じことを言ってドア開けて入ります。風呂場の湿気がガンガン居間に入ってくるので、とても困ります。大迷惑です(笑)最終的に怖くて眠れなくなるので電気を点けたまま寝ます。(TVに出てきた恐ろしい話が自分にも起こったらどうしよう…)と考えてしまって、なかなか眠れないと言います。Upload By かなしろにゃんこ。Upload By かなしろにゃんこ。成長した息子の当時の心境を聞いてみたら…?そこまで生活に困り感が出るくらいならば見なければいいのに?と思うのですが、イヤだと思いながらも興味が勝ってしまいやめられないのだそうです。発達障害のある子は感覚の過敏や思考の偏りから「お化けや幽霊を怖がる子が多い」と聞きますが、これも特性からくるものなのでしょうか?大きくなった息子にその心境を聞いてみたところ「スゴイ刺激が欲しいときもあるんだよ。不安になる気持ちとワクワクするような好奇心が混ざった複雑な…ザワザワした感じを楽しむというか。本物の幽霊を見てしまうような霊感が全くないから余計に『見ちゃったらどうしよう…』と想像して不安定な気持ちになるけれど、完全な恐怖感という訳でもない。不安定になりたいときが自分の中にあるっていうことかな?」と言っていました。Upload By かなしろにゃんこ。ほどほどでやめておけばいいのだろうけれど、ついついのめり込んでしまって夢中になってしまう。番組が終わっても自分のリアル現実世界で怖いことが起こるような気がしてしまう。心霊系だけはフィクションとして処理できない自分がいるようです。Upload By かなしろにゃんこ。母は心霊系が怖くないのでよく分かりませんが、要はドキドキする自分のアクションごと楽しんでいるということでしょうか?夏休み期間中は学校もないので嫌なことも少なく、精神的な調子が良いからそう思うのかしら?「でも怖い番組の影響で今も寝るときに真っ暗だと眠れないから、常夜灯を点けて寝ることにしている。怖い番組を見たあとのトイレは心を無にして素早く済ませ、スマホで楽しい動画を見ながら寝落ちすることにしている」と自分で恐怖心を克服して眠る工夫ができるようになったのは良いとして、大人になったのだからいい加減心霊系に慣れなさいよ!と思っています(笑)執筆/かなしろにゃんこ。(監修:初川先生より)怖くてドキドキするのも度を越えなければ楽しいことですね。ただ、年齢が幼いうちは、事実と作り物の区別がつかなかったり、発達的な特性がある場合は一度そういった番組にフォーカスしてしまうと途中で興味関心を自分でそらすことが得意ではなかったり、怖い状況に合致する情報(例 何気ない物音をお化けの音ととらえる)を多く取り込みがちであったりします。結果として自分でも想像以上に怖い思いをしてしまうことがあるのでしょう。見終わったときの気持ちや行動の変化を一緒に振り返って、それでも見たいか、それとも今はやめておく(もっと大きくなってからにする)など、親子で話し合ってみてもいいかもしれませんね。
2021年08月14日娘が望む、放課後の過ごし方。前回の続きです。習い事(琉舞)前に、体調不良を訴えていた娘。娘には合っていなかったと感じ、やめることになりました。それから現在(小学5年生)まで、一つも習い事はしていません。今、習い事をまたやりたいか聞いてみたところ…Upload By SAKURA娘は、自宅でのリラックスタイムを大切にしたいようでした。私は、好きなことを習い事にすればそれ自体がリラックスタイムになると考えていたのですが、自宅で過ごす時間と、通う時間は違うようでした。好きな習い事=好きな時間になるわけではない?自分のときのことを思い出してみると…Upload By SAKURA私は、習い事の中に好きなこともあって楽しい時間として過ごせましたが、どういう時間が心地いいか、癒されるかは、人それぞれ。娘には、自分の好きなことを思う存分できる『自宅での時間』がリラックスタイムで、急かされずにゆっくりと過ごす生活リズムが、合っているのだと思いました。経験はさせてあげたい!しかし、娘の好きな時間を過ごして欲しいと思う反面、いろいろな習い事でいろんな経験をして、その中から自分の興味のあることを見つけて将来につなげて欲しいという気持ちがありました。Upload By SAKURA習い事をしないままだと、もしかしたら出合えないことがあるかもしれない…。親として、いろんなことを経験させてあげる役割を、どうやって果たせばいいのかという不安もありました。しかし、そのために、娘の望まない日々を過ごすのは、違う…。そこで私は、娘にこんな話をしました。Upload By SAKURAいつか興味のあることが出てきたら…発育の成長段階では、刺激も必要だし、いろんな人と関わることや経験を積むことはとても大事だと思います。しかし、成長するに従って、本人が心地よい時間の確保も大切。本人が嫌だと感じたり、自分の望む時間の過ごし方が出てきた場合は、その通りにしてあげることも必要だと感じました。リラックスした時間を過ごしていくうちに、本人が少しでも興味を持ったことは「楽しそう」という思いだけでは終わらせず、負担にならない程度に経験させてあげたい。親として、その中から将来につながるものを見つける手助けをしたいと思っています。
2021年08月11日ADHDの症状は2歳ごろからUpload By 発達障害のキホンUpload By 発達障害のキホンUpload By 発達障害のキホンUpload By 発達障害のキホンADHDは先天性の発達障害です。学習や対人関係、社会生活に困難を抱えることが多いため、ある程度成長するまではなかなか障害に気づきにくいのも特徴のひとつです。ADHDと診断された人たちの中には、乳児期にも「なかなか寝付かない」「寝返りが多く、落ち着きがない」「抱っこされることを嫌がる」などの傾向があった、と振り返る声も。ただ、このような行動は定型発達の赤ちゃんにも見られるもので、一概にADHDと結びつけることはできません。ADHDの特性がはっきりしてくるのは、早くても2歳ごろからです。「じっとしていられない」「かんしゃくを起こすことが多い」「ものを壊したり、乱暴な遊びを好む」などの様子から、専門機関に相談したり、医療機関を受診して気づくケースが多いようです。また、3歳児健診のときにADHDの疑いがあるということで、フォロー対象になることもあります。2~3歳の時期に多く見られる特徴は、多動性や衝動性であると報告されています。落ち着いて座っているのが苦手、電車やバス、公共の場など、静かにするべき場所でも騒いでしまうなど、多動性の特徴は親にとってもヒヤヒヤするもの。周囲の視線が突き刺さり、肩身の狭い思いに苦しんだ経験を持つ方も少なくないでしょう。ADHDと診断されるのは7歳ごろからが多いADHDの特性がよりはっきりとあらわれるのは、幼稚園〜小学校に入学する7歳ごろです。ADHDの診断を受けた時期も、就学前の7歳ごろからが多いと言われています。低年齢のころは「ADHDの疑い」として確定診断をせずに、慎重に診断・検査を行う医療機関もあります。また、大人になってからADHDと診断される人もいます。ちょっと変わった子、問題児として扱われ、本人の性格の問題として見過ごされてきたものの、社会に出てから仕事や対人関係で困難を抱え、受診に至ることも多いようです。最近ではADHD(注意欠如・多動性障害)という名称が広がり、発達障害への認識が広まってきたことから、子ども時代に診断を受ける方も増えているといえるでしょう。ADHDの主な症状は?チェックリストで確認!ADHDのある人によく見られる困りごとの一部を紹介します。ADHDの症状は「不注意」「多動性」「衝動性」の3つですが、これらの症状は関係しあったり、重なったりしている場合も少なくありません。Upload By 発達障害のキホン年齢や環境によっても現れる特性や困りごとは異なります。また、ADHDの特性があるからといって、必ずしも生きづらさや困難を抱えるとも限りません。ただ、もし上記のリストの特性や困りごとに当てはまるものが多く、長期にわたって日常生活や学校生活に支障が出ている場合は、相談機関に相談をしてみるのがよいでしょう。思春期になるとADHDの特性による多動は減少傾向思春期になると、授業中にふらふらと立ち歩いたり、会話の流れを無視して突然周りの人に話しかけたりといった、幼児期や小学生時代に目立っていた行動は落ち着いてくることが多いようです。その一方で、発達障害のある子どもは、思春期に入ると劣等感を抱きやすい、という傾向も報告されています。中学、高校では校則や定期テスト、部活動、さまざまな行事など、規律を守って集団行動をする場面が増えていきます。また、第二次性徴をきっかけに、他者との違いも意識し始める時期です。思春期特有の悩みに寄り添いながら、自分自身の得意なところにも目を向けることができるように、サポートしていくことが大切です。
2021年08月07日ADHDってなに?Upload By 発達障害のキホンUpload By 発達障害のキホンUpload By 発達障害のキホンUpload By 発達障害のキホンADHDは先天性の発達障害「人の話をじっと聞けない」「集中力が続かない」「気になることがあると、後先を考えずに行動してしまう」、こうした行動は、多くの子どもに見られるもの。まだ自分の気持ちを上手にコントロールすることができず、その場にそぐわない行動をとったり、大人から見るとわがままに見える振る舞いをしたりするのも、子ども時代にはよくあることですね。子どもたちはさまざまな経験を積み重ねるなかで、叱られたり、周囲の反応から学んだりしながら、少しずつ社会生活に適応していきます。ところが、ADHDがある子どもの場合は、毎日のように忘れ物をしたり、パッとほかのことに気を取られてしまったり、じっとしていることに苦痛を覚えたりといったことが続きます。本人が努力してもなかなか改善が難しいため、だんだんと集団生活に困難を感じたり、生きづらさを抱えたりするようになることも少なくありません。ADHD(注意欠如・多動性障害)とは、不注意(集中力がない)、多動性(じっとしていられない)、衝動性(考えずに行動してしまう)の3つの症状がみられる先天性の発達障害です。平成24年に文部科学省が行った調査によると、通常学級に在籍している児童生徒のうち、行動面で著しい困難を示す子は3.6%程度と言われています。これは、ADHDの診断がある子の数ではありませんが、通常学級の中に行動面の問題を持つお子さんが多くいることが伺えます。ADHDの3つの症状ADHDの具体的な特徴を見ていきましょう。1.不注意による症状・忘れ物が多い・何かやりかけでもそのままほったらかしにする・集中しづらい。ただ自分がやりたいことや興味のあることに対しては、集中しすぎて切り替えができない・片づけや整理整頓が苦手・注意が長続きせず、気が散りやすい・話を聞いていないように見える・忘れっぽく、物をなくしやすい2.多動性による症状・落ち着いてじっと座っていられない・そわそわして体が動いてしまう・過度なおしゃべり・公共の場など、静かにするべき場所で静かにできない3.衝動性による症状・順番が待てない・気にさわることがあると、乱暴になってしまうことがある・会話の流れを気にせず、思いついたらすぐに発言する・他の人の邪魔をしたり、さえぎって自分がやったりするADHDの3つのタイプとそれぞれの特徴ひとくちにADHDといっても、症状の出方は人によって異なります。不注意が強く出る人もいれば、多動性や衝動性が強い人もいます。診断の場では、ADHDは大きく3つのタイプに分けられます。また、性別によっても多いタイプが変わると言われています。1.多動性-衝動性優勢型多動と衝動の症状が強く出るタイプです。・授業中でも構わず歩き回ったり、体を動かしてしまったりするなど、落ち着いてじっと座っていることが苦手・ちょっとしたことでも大声をあげたり、乱暴になったりしてしまう・思いついたことをすぐに口に出してしまうため、不適切な発言をしたり、自分の話ばかりしたりしてしまう全体的にみると「多動性-衝動性優勢型」の割合は少ないものの、男性(男の子)に多くあらわれることがわかっています。2.不注意優勢型不注意の症状が強く出ているタイプです。・気が散りやすく、物事に集中することが苦手・やりたいこと、好きなことに対してはとても集中して取り組むが、切り替えが苦手・忘れ物やなくし物が多い・片づけが苦手・ぼーっとしているように見えて、人の話を聞いているのか分からない忘れ物が多いのは、ADHDの子どもばかりとは限りません。とくに幼いころは、ADHDでなくても忘れ物をしたり、長時間の集中が苦手だったりする子どもも多いもの。そのため不注意優勢型のADHDは気づかれにくく、大人になってから診断されることもあります。このタイプは、女性(女の子)にあらわれることが多いと言われています。3.混合型多動と衝動、不注意の症状が混ざり合って、強く出ているタイプです。・多動性-衝動性優勢型と不注意優勢型のどちらの特徴も併せ持っていて、どれが強く出るかは人によって異なる・忘れ物やなくし物が多く、じっとしているのが苦手で落ち着きがない・ルールを守ることが苦手・順番を守らない、大声を出すなど衝動的に行動することがあるADHDの原因は脳の機能障害ADHDは生まれつきの脳の機能障害です。ただ、その症状が起こる確かな原因はまだはっきりと解明されていません。近年の研究から、ADHDは行動をコントロールしている神経系に機能異常があると考えられ、脳の前頭前野との関連が有力視されています。脳が働くためには、ドーパミンやノルアドレナリンといった神経伝達物質が必要です。しかしADHDの人の場合、神経伝達物質がうまく運ばれず、そのために「不注意」「多動」「衝動」の3つの特徴があらわれると考えられています。また、前頭前野の働きが弱いと、五感からの刺激を敏感に受け取りすぎてしまいます。感覚を過剰に感じるために、集中することや論理的に考えることを苦手としやすい、という説もあります。ADHDは親のしつけが原因ではない親の育て方やしつけが発達障害の原因である、と言われていたこともありますが、これは大きな誤解です。また、ADHDは外見からその特徴が分かりにくいため、本人の努力不足と決めつけられてしまうこともよくあります。周囲から理解されず、責められたり、非難されたりということが続けば、子どもの自己肯定感は下がるばかり。「ほかの子みたいにできないから自分はダメなんだ」と自信をなくしてしまったり、「また叱られちゃうかもしれない」と萎縮してしまったりすることも。こうした経験が重なると、ADHDの症状がより強くあらわれたり、うつや不安障害、不登校、ひきこもりなど、ほかの症状や問題行動が引き起こされたりすることもあります。これをADHDの「二次障害」と言います。一方で、「興味のあることをとことん追求できる」「行動力がある」など、ADHDの特性を生かして活躍している人もたくさんいます。ADHDの子どもたちが自分らしくのびのびと育っていくためには、本人はもちろん、周囲の人がADHDの特性を理解し、適切なサポートをすることが大切だといえるでしょう。
2021年07月31日暇な時間は、ちょっともったいない。また習い事を始めることに。前回の続きです。娘が小学生になる3か月前に、市外に引越しをしたわが家。それまで習っていたダンスとピアノは、遠くて通えなくなるため、やめることに。結果、習い事はゼロになりました。小学生になってからは、習い事より小学校に慣れることが優先だと考え、放課後をのんびり家で過ごしていたのですが…。小学1年生はまだ帰宅時間が早く、宿題も少ないため、放課後は結構暇。Upload By SAKURA入学から半年ほど経過したころ、家で暇を持て余す娘の様子を見て、そろそろ何か習い事を始めてみてもいいのではないかと感じるようになりました。新しく始めたのは、琉球舞踊!前回同様、個人指導のものか、集団指導のものか…運動系、文化系で迷っていたところ、親戚から琉球舞踊をすすめられました。Upload By SAKURAいろんな動画や写真を見せたところ、娘も「やってみたい」とやる気に。早速、琉舞を始めることになりました。ダンスを習っていたころよりは、人の話も指示も聞けるようになっていた娘は、思った以上にきちんと琉舞に取り組んでいました。Upload By SAKURA曲を聞けば身体も動くようになり、何度も発表会の舞台にも立ち、「これはずっと続けて、将来かなりの腕になるのでは!?」と、親として期待するようになってきました。順調だと思っていたら…習い事の日に体調不良?しかし、小学2年生になったある日…Upload By SAKURA琉舞の日になると、「お腹が痛い」「足が痛い」と、体調不良を訴えるようになったのです。「休む?」と聞けば『行く』というので、行かせると『楽しかった』と帰ってきました。原因は精神的なもの?最初は一時的なものだと思い、様子見て通わせていたのですが、一度気分が悪いと言った日に「じゃあ、今日は休んじゃおう!」と言ってみたところ…Upload By SAKURA休みだとわかった瞬間、娘は元気になりました。その態度を見たとき、「これは精神的なものだ」と確信しました。主人に相談すると…Upload By SAKURA主人も、私と同じように「嫌だと思っている状態で、無理やり続けることはない」という考えでした。「やめてもいいよ」と言うと…私は、娘の気持ちを再度、確認することにしました。Upload By SAKURA「先生に『やめます』って言ったから、もう行かなくていいよ」と報告すると、娘は…Upload By SAKURA初めて、やろうと思った理由や、嫌だったことを話してくれました。「やめたい」と言ったら、私に悪いと思ったのでしょうか。本心を聞けたことで、改めてやめてよかったのだと思いました。(続く)LITALICO発達ナビ無料会員は発達障害コラムが読み放題!
2021年07月28日現在、第1子を妊娠中のゴマフぱんださん。でも、ここに至るまでには、いろいろなことがあったそう。学生時代からの生理不順、多嚢胞性卵巣症候群の判明……。それらを乗り越えて、妊娠するまでの様子をマンガで公開されています。 今回は最終話「#ありがとう」をお届け。多嚢胞性卵巣症候群と診断を受け、服薬を開始して1カ月。基礎体温が整い、高温期が続いていたところに、医師の診察で、妊娠が判明しました。 長年の生理不順や、多嚢胞性卵巣症候群の判明など、妊活中にはいろいろありましたが、自分が経験してみて、妊娠って本当に奇跡なんだなと思いました。 妊娠判明後も、妊娠中には越えなければならない壁がたっくさんありました。でもそのおかげで、自分や夫が今生きてることのありがたみとか、両親への感謝の気持ちがますます強くなりました。そして何だかほんとに涙腺がゆるくなりました。 これから迎える出産も、育児も毎日が奇跡の積み重ねなんだろうな。先輩ママさんたちには心からの尊敬しかありません! これからのことに不安や心配はもちろんありますが、奇跡を噛み締めながら楽しんでいきたいと思います! 監修/助産師REIKO 著者:イラストレーター ゴマフぱんだ大学で出会った夫と4年付き合ったのち、結婚し、現在結婚3年目。学生時代から生理不順で、その後多嚢胞性卵巣症候群が判明。治療しながら妊活をおこない、2021年6月に第1子出産予定のプレママです!
2021年07月26日ひどいゲリラ豪雨に遭遇、恐怖を感じてしまうほどの降水に襲われた初めての体験Upload By かなしろにゃんこ。ADHDと広汎性発達障害がある息子が小学校4年生のときにひどいゲリラ豪雨に見舞われたときの話です。それは突然の雨、恐怖を感じてしまうほどの降水に襲われた初めての体験でした。夏休みのある日、息子リュウ太と自転車で買い物に行ったときのことです。朝から空にはもくもくと発生した大きな雲、昼には気温が夏日を優に超えた蒸し暑い日でした。私は運動不足を解消したくて自転車を押しながら歩いていました。しかし息子は目的地に向かう途中で早く行きたくて「お母さんボクは先に行くから」と私を置いて自転車で走っていってしまいました。Upload By かなしろにゃんこ。先に行くとしか言わずにいなくなる息子。その日はいつも息子と行っているショッピングモールではなく電車に乗って別の店に買い物に行く予定だったので「今日は◯◯百貨店に行くからね」と伝えていたのですが、私の話を聞いていなかったようで…目的地と反対方面に走っていってしまいました。小さいころから「お母さんの側にいてね」と伝えても聞いていないことが多く、目を離すといなくなり、自分が興味のあるオモチャ屋に勝手に行ってしまうような子でした。息子とはぐれてしまうことはよくあることで、私が息子をオモチャ屋に迎えに行って再会するしかないのです。この日も、「やれやれ、また人の話を聞かずに自分の思い込みだけで行動しているな~。あとを追いかけて今日はそっちのお店じゃないのよ―――と教えなくちゃ」と、のん気に思って自転車を走らせようとしたとき雨がポツポツ降ってきました。Upload By かなしろにゃんこ。それは息子とはぐれたわずか1分後でした。「あらやだ雨!早く息子が走っていったあとを追いかけなくちゃ!」と自転車に乗った瞬間バケツをひっくり返したみたいな大雨が降ってきたのです。空を見てみると、わたしたち親子の上で異常な雲が発生していたのでした。雨はどんどん強くなってきて体に打ち付ける雨が肩や頭にあたって痛く、周りが真っ白になってしまいました。「これがゲリラ豪雨か!」とゾッとしました。Upload By かなしろにゃんこ。たった2メートル先なのに目の前が雨で見えず、繁華街で自分以外にも人や車の交通がある場所なのに聞こえるのはザ―――という雨の音だけ。世界に自分一人だけになった感じがしてすごく恐くなったのです。「きっとリュウ太もこの恐い思いをしているはず、早く見つけなきゃ」と思うのですが、雨のカーテンで先が見えないことから少しずつしか歩けませんでした。大量の雨が体に降ってきたことで息苦しくなり、湿度のせいで呼吸もうまくできません。雨の量が多く体が重く感じ、その重さも恐怖の一つになっていたと思います。なんでこんな日にはぐれちゃったんだろう…と後悔しました。下水から水が噴き出しているし、道路も水が押し寄せてきてうまく歩けません。Upload By かなしろにゃんこ。雨宿りできそうなマンションがあったので非常階段で休ませてもらおうと敷地に入ったら、なんとそこには息子と若いお姉さんが雨宿りをしていました。母は息子の安否を気にする中で息子はお姉さんと『しっぽり』という感じでした(笑)「リュウ太、ここに避難していたの!」すぐに再会できて本当に良かったです、お姉さんが「危険だから一緒に雨宿りしようね」と大雨の中、困っていた息子を安全な場所に誘導してくれたのでした。Upload By かなしろにゃんこ。豪雨は5分ほどで止みました。私たち親子もお姉さんも街中の人がずぶ濡れ状態でカバンの中もびっしょびしょ、携帯電話もずぶ濡れでしたがみんな無事で何よりです。たった5分の間に降った大量の雨で道路も冠水してしまいましたので、私たち親子は買い物もせず帰宅することにしました。帰宅後もゲリラ豪雨について、あのような雨のときはどこでもいいから家や店に入れさせてもらおうね、そして今回のように大人と一緒にいさせてもらうことなどを話しました。また、勝手に行き先を思い込んで先に突っ走っていかないこと、親がどこに行く予定なのか話を最後まで聞きましょう!という約束をしました。Upload By かなしろにゃんこ。Upload By かなしろにゃんこ。息子は普段、人の話を聞いたり記憶したりすることが苦手な特性がありますが、息子も恐かったのかもしれません。このときは真面目に話を聞いてくれたのでした。この雨の経験で気がついたことがあります。周りが見えない恐怖の中でも子どもを心配してどんな思いでいるのだろうと強く心配する自分がいたことに、親になると真っ先に子どもの心配をするってこんな気持ちなんだな、としみじみと感じたのでした。LITALICO発達ナビ無料会員は発達障害コラムが読み放題!
2021年07月19日障害のある作家たちの異彩を発信する展覧会「HERALBONY GALLERY in Tokyo -3rd Anniversary Art Exhibition- 」7月19日(月)から渋谷で期間限定開催!Upload By 発達ナビニュース障害のある作家たちの異彩を発信する展覧会「HERALBONY GALLERY in Tokyo -3rd Anniversary Art Exhibition- 」が2021年7月19日(月)~25日(日)の期間、渋谷スペイン坂の多目的スペース「no-ma」にて開催されます。主催のヘラルボニーは、福祉実験ユニット。障害という言葉の裏にある先入観やこれまでの常識を超え、福祉を起点に新たな文化を作り出し続けています。7月24日に設立3周年を迎えることを記念し、今回の展覧会を開催。展示では三重県にある障害のあるアーティストの支援等をする、特定非営利活動法人 希望の園に所属する作家、森啓輔の原画作品展示、ヘラルボニーの取り組みと活動の展示、ヘラルボニーが手掛けるアートライフブランド「HERALBONY」の出店があります。入場は無料。※7月22日~15:00、23日~14:00、7月24日~14:00は、チケット購入に限り来場可能アーティストが放つ「異彩」との出会いがここにある。3周年記念イベントとして、チケット制の有料イベントも開催します。2021年7月22日(木)、23日(金)はスペシャルイベントとして、常設展示のほか、ヘラルボニー代表や特定非営利活動法人 希望の園理事長のあいさつ、コンテンポラリーダンサーによるダンスパフォーマンスなどがあります。設立3周年、当日となる7月24日(土)にはヘラルボニーの「異彩」との出会いとこれまでの3年間、そして今後の展望をテーマに、創業メンバーによるトークイベントを開催します。(尚、緊急事態宣言発出に伴い、イベントの縮小及び一部内容を変更があります。詳しくは、公式ページからご確認ください。)【作品募集のお知らせ】「2021パラアートTOKYO」第8回国際交流展、受付は8月14日(土)までUpload By 発達ナビニュース「パラアート TOKYO」は、世界中から障害のある人による芸術作品を集めて、公益財団法人 日本チャリティ協会が開催する国際交流展。「才能は障がいを超え、国境を越える 」というスローガンのもと、障害のある人の芸術作品(パラアート)の感性、才能価値を世界へ発信しています。「2021パラアートTOKYO」第8回国際交流展の開催が決定し、作品を募集しています。期間は2021年8月14日(土)まで。世界にひとつしかない作品を応募してみませんか。【募集対象】国内外を問わず、障害のある方が制作した平面(書・絵画等)作品。子どもの部:10歳~17歳 / 大人の部:18歳以上【受付】2021年8月14日(土)まで Eメールinfo@paraart.jpまたは郵送【お問合せ先】(公財)日本チャリティ協会「2021 パラアートTOKYO」実行委員会事務局住所:〒160-0004 東京都新宿区四谷 1-19 アーバン四谷 4 階TEL :03-3341-0803FAX :03-3359-7964E-mail: info@paraart.jp昨年開催した「2020 パラアートTOKYO」の全ての作品は、オンラインギャラリーで観ることができます。こちらもぜひご覧ください。発達障害のある人の困りごとにやさしく寄り添う「mahora」ノートが第30回日本文具大賞のデザイン部門、優秀賞を受賞!Upload By 発達ナビニュース「mahora」ノートは、発達障害がある100人の声を聞き、大栗紙工株式会社が一般社団法人UnBalance(アンバランス)と共に開発したノートです。お子さんがノートを使っているとき、なんだか書きにくそうだなと感じることはありませんか?視覚が敏感な場合、白い紙からの反射がまぶしく感じることがあります。特性によっては、罫線が見分けにくいために気づいたら書いている行がかわってしまっていたりすることも…。このような発達障害のある人たちが日ごろノートを使うときに感じているさまざまな困りごとの声から、「mahora」ノートは「光の反射を抑えたやさしい色の中紙」「見分けやすいオリジナルの罫線」「シンプルなデザイン」を採用。老舗ノートメーカーならではの高い技術により丈夫で書き心地よく、目にやさしいノートがうまれました。その機能とデザインで、「みんなが使いやすいノート」として、第30回日本文具大賞でデザイン部門優秀賞を受賞。既存のノートがなんだか使いにくいなと感じているすべての人におすすめのノートです。「書きにくい」が「心地いい」に。カラーとサイズ、全24種類から選べる「mahora」ノートは、以下WEBサイトから購入することができます。京都障害児教育研究センターによる夏季研究集会、8月1日(土)オンラインで開催。特別支援学校や特別支援学級の実践報告、ゲスト講師による講演から障害児教育について考えよう。Upload By 発達ナビニュース京都障害児教育研究センター(障教研センター)が8月1日(土) 10:00~15:40にオンライン学習会を開催します。内容は、実践報告とゲスト講師による講演。特別支援学校、特別支援学級の実践報告では、教育現場で大切にしたいことを考えます。講演で講師をつとめるのは、自閉症児の授業づくりについて研究、各地で講演をする三木裕和さんと、「書く」ことと子どもの育ちについて研究する川地亜弥子さん。発達の視点から子どもをみることを学ぶ講演です。支援者向けの内容ですが、どなたでも参加できるオンライン学習会です。〈詳細〉【日時・場所】2021年8月1日(日)10:00~15:40(途中入場・途中退場可)オンライン(Zoomを用いて行います)【対象】どなたでもご参加ください【講師】三木裕和さん(元鳥取大学地域学部)川地亜弥子さん(神戸大学大学院人間発達環境学研究科)【料金】1,000円(税込)【お問い合わせ先】mail : sho-ken@kyoto-fuko.comtel: 075-751-1645京都府教育会館障教研センター事務局LITALICO発達ナビ無料会員は発達障害コラムが読み放題!
2021年07月18日6月24日、米国マイアミ郊外で、12階建てのマンションが倒壊した。24人の死者のほか、およそ120人もの住人の安否がわかっていないという(7月5日時点)。中立な立場からマンションの維持管理のコンサルティングを行っている「さくら事務所」のマンション管理コンサルタント・土屋輝之さんは、こう分析する。「築40年のマンションというのは米国ではめずらしくありませんが、このような事故は前代未聞です。調査が終わるまで断言できませんが、鉄筋量が少ない、地盤が弱いなど、何かしらの“欠陥”があった可能性が高いでしょう」このような事故が日本で起きないか、気になるところだがーー。「日本は地震大国のため、諸外国に比べて建築基準が厳しくなっています。マンションが基準どおりに造られていれば、あのような事故が起きることは考えづらいです」(土屋さん、以下同)しかし、気になるのは“欠陥住宅”の存在だ。’05年、千葉県の一級建築士が構造計算書を偽造していたことが発覚し、マンションやホテルなど、多数の物件で耐震強度が不足していたことが発覚した。’15年には東洋ゴム(当時)が、建物の基礎部分に使う免震ゴムの性能データを改ざんしていたことが発覚。この免震ゴムを使用していたマンションや官公庁の建物が改修を余儀なくされている。このような大規模かつ、不正が絡んだケースはまれではあるが、定期的にマンションの“欠陥”の発覚は報じられてきた。「お住まいのマンションが本当に建築基準を満たしているのか、管理組合が中立の検査会社などに依頼するケースはわずかです。9割ほどの物件が、施工会社や管理会社のチェックに頼り切っているのが現状。これでは“甘いチェック”となる可能性があります。実際に調査すると、一定の頻度で構造的な欠陥が見つかるのです」これは有名ブランドのマンションであっても例外ではないという。’15年、大手不動産会社が手がける神奈川県のブランドマンションが傾いていることが発覚。建て直しになり、今年2月、5年4カ月ぶりの再入居となっている。■大事な鉄筋に穴が…耐震を危うくする欠陥それでは、どのような“欠陥”が見つかることが多いのかーー。「コンクリート壁の中には鉄筋が埋め込まれているのですが、建築工事会社と設備工事会社の連絡が悪く、配管や配線を通すために、“コア抜き”といって、後から穴を開けることになると、埋め込まれた鉄筋を切断することになります。構造上、影響の少ない鉄筋であればいいのですが、影響の大きい主要な鉄筋を切ってしまうケースが見つかることがある。過去には、コア抜きが1千カ所近く見つかったケースもありました」耐震構造を図面どおりに仕上げていないケースはほかにもある。「耐震スリットといって、地震の揺れで壁が柱を折ってしまうのを防ぐために、柱と壁の間に隙間をつくる工法が一般的ですが、これが欠落していることがあります」外壁をタイル張りにしているマンションも多いが、これが浮いていたり、剥がれて落ちてしまうトラブルもよく見つかるという。こうしたトラブルがないよう、住んでいる物件が、手抜き工事が発覚した施工会社でないのかも、管理会社に問い合わせてみてもいいだろう。
2021年07月08日家庭と保育園・幼稚園で知っておきたい『発達障害お悩み解決ブック』シリーズ発達障害と一言で言ってもその特性は実にさまざま。『発達障害お悩み解決ブック』ではそれぞれ発達障害の特性別に5冊の書籍にしました。①「ASD 自閉スペクトラム症」②「ADHD 注意欠如・多動症」③「吃音・チック・トゥレット症候群」④「DCD 発達性協調運動障害」⑤「知的障害」どの本も家庭、保育園・幼稚園などでの『こんなときどうする?』と悩んでしまうようなシーンを具体的なエピソードを交えて紹介しており、エピソード→専門家への相談→相談まとめ→安心・解決のアドバイスと段階を踏んで説明。すぐに実践できそうな工夫がたくさん示されています。日常生活で困りを抱えている保護者の方はもちろん、保育園・幼稚園の先生などにも読んでいただきたい一冊です。ものしりだけど、興味や遊びが独特。不安になりやすくて初めてのことが極端に苦手など、ちょっと変わってるな、ほかの子と違うなという不思議な子どもたち。その行動の背景にはASD(自閉スペクトラム症)が隠れているかもしれません。「すぐ手が出てしまう」「指示を聞けない」「じっとしていられない」「おしゃべりが止まらない」「集中力が続かない」など周りの大人を困惑させてしまう子どもたち。保護者や先生もついつい怒ったり叱ったりしてしまいがちですが…ちょっと待ってください。もしかしたらADHDという特性があるのかもしれません。「ぼ、ぼ、ぼく」のように言葉に詰まりスムーズに話せない。目をぱちぱちさせたり鼻を鳴らしたり不思議なクセが目立つ。幼児期にこうした吃音やチック症状が現れることは珍しくありません。大人はつい注意したり心配をしてしまいますが、実はその対応は逆効果なのです。体の動きがぎこちなく極端にスポーツが苦手だったり、不器用なため工作や道具を使うことが苦手だったり、その子たちにはもしかしたら発達障害のひとつであるDCD(発達性協調運動障害)があるのかもしれません。言葉がなかなか出てこない、会話が成り立たない、同じ年の子が当たり前に身につけられることができなかったり…知的なハンディをもつ子が自分のペースで生きていく力を身につけていくためには家族はもちろん、園の先生や地域の大人がスクラムを組み、みんなで応援していく体制を築くことが不可欠です。特別支援教育の実践に役立つ『周りが変われば子どもは変わる! 発達に課題を感じる子どもの可能性を伸ばすために』小学校教諭、教育委員会指導主事、学校管理職、大学教授を経て、現在3つの大学の非常勤講師や教職アドバイザーとして勤務している著者・齋藤澄子氏が「子どもに変わって欲しければ、まず周りが変わっていきましょう、周りを変えていきましょう」と発想の転換を提案している本書。単著となっていますが、発達に課題を感じる子どもの保護者と元学級担任の二人が経験に基づきそれぞれの立場から子どもへの思いや支援の仕方などを書いています。実際の場面における子どもへの対処などを事例を通して述べているので説得力も抜群です。発達の課題を感じる子どもの指導や支援に行き詰ったり、悩み疲れている多くの保護者や先生に読んでいただきたい一冊です。答えを導くための支援の手立てにーー『特別支援学級担任の仕事術100』特別支援学級担任の『仕事術』にターゲットを絞って書かれている本書。特別支援学級の理想や理念、「きれいごと」だけではなく、実務的に困っている先生方が問題解決を図りやすいように100の『仕事術』が示されています。特別支援学級に在籍する子どもたちの多様性、障害の特性だけではなく年齢、学年、性別、学級の人数、人間関係などを含めてどのような教育活動をしていくのかを考えていくのが特別支援学級担任の仕事です。これを教育課程、教科指導、教科指導以外、授業づくり、特別活動の仕事術、子ども理解、学級経営、特別支援学級ならではの仕事術、と8章に分け、それぞれ実践実例を挙げ子どもの実態に寄り添いながら分かりやすく紹介しています。特別支援学級に関わる先生はもちろん、ご家庭でも参考になる支援方法がたくさん載っているので特別支援学級に通っている子どもを持つ保護者の方にもオススメの一冊です。LITALICO発達ナビ無料会員は発達障害コラムが読み放題!
2021年07月04日障害者手帳は3種類Upload By 立石美津子発達障害者手帳、これがあったらどんなにいいかと思いますが、残念ながら存在しません。障害があることを証明する手帳は次の3つのみです。・身体障害者手帳・療育手帳・精神障害者保健福祉手帳つまり、知的障害を伴わない、あるいは軽度の発達障害の人のための “発達障害者手帳”というものは存在しないのです。発達障害がある場合、精神障害者保健福祉手帳の対象として分類されています。厚労省精神障害者保健福祉手帳の障害等級の判定基準について障害者手帳があると就活でも活用できる従業員が一定数以上の規模の事業主は、従業員に占める身体障害者・知的障害者・精神障害者の割合を「法定雇用率」以上にする義務があります。(障害者雇用促進法43条第1項)民間企業の法定雇用率は2.3%です。従業員を43.5人以上雇用している事業主は、障害者を1人以上雇用する必要があります。一般枠で企業就労するのが難しい場合、障害者雇用枠で就労することができますが、その際に障害があることを証明する手帳が必須となります。しかし…・視覚障害、聴覚障害、上肢下肢の欠損、体幹障害による歩行困難など身体障害がなければ、身体障害者手帳の対象とはなりません。・(自治体によって異なりますが)東京都の場合、知能指数が76以上だったら療育手帳の対象とはなりません。愛の手帳について | 東京都保健福祉局精神障害があると認めたくない保護者もいる一定の知能指数のため療育手帳対象に該当しない、身体障害もないため身体障害者手帳の該当にならないとなると…残るのは“精神障害者保健福祉手帳”となります。すると、「うちの子は発達障害。精神障害ではない!」と憤る親御さんを見かけたことがあります。これに対して私は心の中で「いやいや、そうじゃないのよ。知的障害のない発達障害児が、障害者雇用促進法のもと、法定雇用率でカウントされて企業就労するには、なんらかの障害者手帳が必要。今の制度上では、知的障害のない発達障害児は精神障害者保健福祉手帳が必要となるのに」と呟きました。知的障害がなくても療育手帳の対象になる地域も発達障害のある人は知的障害がなくても、社会生活を送るにあたって多くの困難を伴います。社会生活での困難と言う面では、知的障害、精神障害、身体障害がある人と同じだと言えます。そのため、知能指数が療育手帳の範疇以上の人に対しても、療育手帳を発行している自治体もあるようです。全国的にこれが広まればよいと感じます。Upload By 立石美津子自己申告制日本の福祉は自己申告制です。親がわが子の障害に気づいて積極的に動くことで取得できます。精神障害者保健福祉手帳について紹介しましたが、こちらが取得できない場合もあると思います。たとえ障害者手帳の対象とならなかったとしても、障害福祉サービス受給者証をとって、福祉とつながっている人だということを示す方法もあります。「精神障害者保健福祉手帳が必要?わが子には精神障害はないのに!」と憤るのではなく、福祉サービス、制度を活用することで、わが子の将来の選択肢を広げられるかもしれません。精神障害者保健福祉手帳で雇用枠での就労を目指したり、受給者証で福祉サービスを活用したり、支援者につながる機会を増やすことが、わが子を守ることにつながるのではないかと思います。
2021年07月01日虫の「限局性恐怖症」がある息子リュウ太の場合。Upload By かなしろにゃんこ。ADHDと広汎性発達障害があるリュウ太は虫がキライです。キライと言うよりも恐いのだそうで…「限局性恐怖症」というものです。「限局性恐怖症」とは特定の状況、環境、または対象に対する持続的で不合理な強い恐怖(恐怖症)から成り、その恐怖により不安および回避が誘発される症状です。恐怖症の原因は不明で、恐怖症は病歴に基づいて診断されます。治療は主に曝露療法となります。多い症状としては動物(動物恐怖症)、高所(高所恐怖症)、雷雨(雷恐怖症または雷鳴恐怖症)などがあげられます。限局性恐怖症とはUpload By かなしろにゃんこ。保育園時代はワラジムシやダンゴムシを集めてペットにしていたこともあり小さい虫は大丈夫なのですが、夏季に現れる蛾と蝶がかなり苦手なリュウ太。小さいサイズでも蛾や蝶は近寄ってくるとパニックになってその場で暴れます。自分では何も行動できなくなるので体についた場合は他者にとってもらうなどしてもらわないとパニックがおさまりません。夏季は虫の恐怖と戦う季節です。戦うのは虫ではなく、虫を恐がる自分の心です。Upload By かなしろにゃんこ。そんなある日、サイクリング中にトラブル発生…!?小学校4年生のある日。母とサイクリング中にパニックが起きました。母のうしろを離れて走っていたリュウ太になかなかのサイズの蛾が飛びつき、服についてしまいました。その場で立ち止まり大声で「助けて――――!!」と叫ぶリュウ太。普段から蛾が体についたときは激しく踊るしかないのよ、大きく体を動かすと飛んでいくからね大丈夫よ!と対策も言い聞かせていましたが、実際に体につくと恐怖からそんなことは忘れてしまって叫ぶことしかできません。Upload By かなしろにゃんこ。たまたま近くにいたサイクリング中の道路工事をしている男性にリュウ太はなんとか助けを求めました。自転車に腰かけ、体をフリーズさせたまま「助けてください――――」と。工事作業中の男性は突然現れた叫ぶ少年に「……」ポカ――――ン?? 少年の身に何が起っているのかわからずに、だたパニックのリュウ太を見ていました。Upload By かなしろにゃんこ。母は急いでリュウ太を助けにいきたいところですが、実は……私もこの「限局性恐怖症」でありまして、蛾と蝶が苦手ですから息子を助けることができません。リュウ太は母が助けてくれないとわかると、母の教えてきた激しく踊って体に着いた虫を追い払う方法を実行したのです。その結果、見事蛾はリュウ太から離れていきましたが、リュウ太のメンタルは大打撃を受けてしまいました。楽しいサイクリングが一転、最悪の日になってしまいました。ただの虫じゃないか、そんなに嫌がったり驚くことはないだろうと思うかもしれませんが、この恐怖症は人それぞれで、血が恐い・高所が恐い・乗り物が恐いなど特定の物に対して強い恐怖心を持つ症状は様々あります。日常生活の中でもいつこれらの恐ろしいものに鉢合わせるのかとびくびく怯えて暮らしているのです。恐怖症を克服はできないけれど自分で恐怖の対象への対策を取り日常生活をおくれるまでにはならないといけません。ちゃんと蛾を自分で追い払うことができたことに母は「よし!よし!」と息子の成長を喜びました。Upload By かなしろにゃんこ。わが家の対策方法私は蛾と蝶だけが恐怖の対象で、ほかの虫は大丈夫なのですが、リュウ太は5センチ近い虫や飛ぶ種類、脚が長い種類などダメな虫が多いのでわが家では一年を通して家に虫が入らない対策をしています。家中の電気を虫が寄り付かなくなるLEDに変更していったり、虫が嫌がる植物を植えたり、玄関や網戸などに虫よけのスプレーを散布したり、戸の隙間を虫が入れないテープで塞いだり…工夫して安心な暮らしができるようにはなってきました。特に親子で徹底しているのはドアの開け閉めや家の出入りも素早く行うようにすることです。買い物から帰宅して荷物を家に入れる際は協力してドアを開ける時間を短縮するなど協力しています。Upload By かなしろにゃんこ。それでもムカデや大きい蜘蛛などは侵入してしまいますが、息子も成長するにつれて少しだけ虫に強くなっていきました。以前と同じく恐がるものの、特大サイズの虫でなければ追い払うことや退治することができるようになってきました。こんなわが家なので、山に遊びに行く際には虫よけネット付きの帽子に夏でも長袖を着たりと、とことん対策を行っています(笑)Upload By かなしろにゃんこ。発達障害があるから「限局性恐怖症」になる、という訳ではありません。ですが、逆に発達障害がない方も含め、このような恐怖症で悩む人も多くいるのではないか?と思い今回コラムにしました。心の問題なので強い気持ちで乗り越えればいいのでしょうけど、恐怖心は簡単に無くなりません。だからこそツライのです。自分でできる対策などをしっかり立て、少しでも安心した日常を送りたいものです。LITALICO発達ナビ無料会員は発達障害コラムが読み放題!このコラムをかいた人の著書
2021年06月24日×を嫌がり、100点にこだわる娘。広汎性発達障害の娘は、小学5年生。2年生から特別支援学級に在籍し、国語と算数の授業を特別支援学級で、それ以外の時間を交流学級で過ごしています。娘は、小学1年生のときから、宿題やテストに×をつけられることをとても嫌がっていました。特に、テストは100点でないと気が済まず、間違えたことに癇癪を起こしてしまったり、100点じゃないテストは「いらない」というほどでした。Upload By SAKURAそんな娘の特性、思いを汲んでくれた、特別支援学級の担任の先生。娘のテストは、×をつけず、いつも手元に返るときには100点にしてくれていました。久しぶりに返って来た、100点じゃないテスト。しかし娘は・・・2年生・・・3年生は、いつも100点のテストが戻ってきていて、私もすっかりそれが当たり前になってきていたのですが、4年生になって担任の先生が代わったときのこと・・・。4年生になって初めてのテストが、100点じゃない状態で返ってきました。Upload By SAKURA進級前の面談で「テストに×がつくと嫌がる」という話は、新しい担任の先生に伝えていたのですが、あれ?先生に伝わってなかったのかな?と思いながら、特にそのことに関しては触れず、テストの話を振ると娘は平気な顔で答えました。後日、担任の先生に「テストに×つけて、嫌がりませんでしたか?」と聞いたところ・・・Upload By SAKURA先生は、あえてそのこと(×を嫌がること)を知らないふりして×をつけたそうですが、娘は何も言わなかったそうです。学年が上がったこと・・・そして、担任の先生が代わったことで、娘も上手く切り替えができたのか、×がつくことを受け入れられるようになっていました。当時の気持ちを聞いてみたら・・・5年生になった今は、宿題に×をつけることも、テストに×がつくことも、まったく気にしなくなりました。この記事を書くにあたって、当時のことと、気持ちを聞いてみたら・・・Upload By SAKURA本人は、覚えていませんでした(笑)「なんでこんなことにこだわるの?」「いつまでこんなことするの?」と合わせることがめんどくさく感じることもありますが、そのとき特別こだわって嫌がるようなことも、時間が経てば大丈夫になったり、そのこと自体忘れている・・・ということもあります。Upload By SAKURAこだわっているときは、気の済むようにしてあげても、それがずっと続くとは限りません。成長と共に、いつの間にか大丈夫になることもあるので、ゆっくり付き合ってあげることも大切だなーと改めて感じました。LITALICO発達ナビ無料会員は発達障害コラムが読み放題!
2021年06月23日「頑張れ、フツウになれ」死を考えていた学生時代Upload By 桑山 知之2019年5月、ドキュメンタリーCM『見えない障害と生きる。』の取材で、筆者は初めて神山さんと出会った。「学校の先生が文字読めないなんて、悟られたくない。悟られちゃいけない」「どうやって死のう、ばっかり考えてましたね。『頑張れ頑張れ、フツウになれフツウになれ』って言われ続けると、そういうふうにならざるを得ない」彼は、文字が読めない教師。にこやかな表情とは裏腹に、これまで経験してきた生きづらさが言葉の節々からにじみ出ていた。岐阜市で生まれ育った、すぐに熱を出してしまう、体の弱い男の子。自分は文字が読めないと知ったのは、小学2年の道徳の授業だった。B4見開きのプリントの文章を読み、感想を書くという課題で、一時間経って読めたのはわずか3~4行だけだった。「ぼくはみんなと違う」――。それからは、どう叱られずに一日を過ごすかが神山少年の課題となった。教科書が丸々覚えられるようにと、3歳上の姉が音読してオープンリールのテープに吹き込んでくれ、擦り切れるまで聴いて授業に臨んだこともあった。それも小学校高学年になると、文量が増えて立ち行かなくなってしまう。Upload By 桑山 知之「先生たちにも『あいつはどうしようもないやつだ』って言われて。『学校に来る価値のない人間』とか『教室に入るな』とか、そういった言葉は日常茶飯事で。先生がそういう風にみんなの前で叱って、つるし上げたりすると、クラスの雰囲気もそうなって、いじめられました。みんなにバカにされていました」(神山さん)神山さんの母親は、端的に言えば世間体を気にしていたという。学校で何かがあると自宅に電話が入り、家に帰れば「あんたなんか産まなきゃよかった」「あんたのせいで近所も歩けない」と罵られた。中学、高校も含めて学生時代は「どうやって死のうか」とずっと考えていた神山さん。紆余曲折を経て選んだ道は、陸上自衛隊。活字とは縁遠い職業だった。つらい思いは自分で最後に…決断、そして教師へUpload By 桑山 知之18歳の神山青年は、2等陸士として京都・宇治市にある駐屯地にいた。誰も自分のことを知らないところへ行って、人生を再出発させる。体力に自信がある神山さんにとって、文字を使わないこの仕事はまさに天職だった。2年ほど過ごし、自衛隊の中で成人式をやってくれることになった。「上官が『今までの20年間をしっかりと振り返って、今後どう生きていくか人生設計を立てなさい』と話をしてくれて、考える時間もくださって。そこで、自分のようにあんなにつらい思いをするのは自分で最後にしよう、そういう教育者になりたいな、自分がそういう教育を変えていけるようにしたいなと思ったんです」(神山さん)Upload By 桑山 知之すぐに上官と相談して、夜間の短大に通い始めた。朝6時に起きて夕方まで訓練をやったあと、大学に行き、帰ってくるのはいつも23~24時だった。それでも、「同じ苦しみを抱えている子たちを放っておけない」という一心で頑張れた。そして23歳の頃、教員採用試験に合格した。しかし、教え子に対しては、なかなか自分の苦手さを伝えられずにいたという。「教科書は前日に丸暗記して、読んでいるフリをしていました。技術科の教師だったので、技術科の教科書と、自分が担任するクラスの道徳の授業ですね。行頭の文字とかキーワードだけで、そのあとの文章が出るように覚えたり。丸々暗記しようと思うと大変ですけど、段落の頭でその段落が思い出せるように、ブロックで覚えるのを毎授業やってました」(神山さん)27歳で知った自分はディスレクシアUpload By 桑山 知之自己の学習障害を隠したまま、神山さんは通常学級を6年間受け持った。そんなとき、NHKのとある番組でアメリカの小学校のことが報じられていた。それがディスレクシア(識字障害)だった。「そこではディスレクシアとかいう言葉は使われていなかったですね。読み障害とかそういう感じ。でもアメリカは移民の国なので、そういう子たちのプログラムで教育は保障できるっていう。その子たちの特性はこうです、というもの全部が自分に当てはまるから、本当に驚きました」(神山さん)その後、神山先生は特別支援学級を受け持つようになる。テレビでディスレクシアを知って「自分の中でつっかえていたものが取れた」ため、自分の苦手なこともすべてオープンに話した。劣等感を抱えている子どもたちの心に寄り添うことができた。Upload By 桑山 知之特別支援学級を5年間受け持ったあと、特別支援学校で17年間にわたり勤務。そして、主幹教諭という立場で3年間、岐阜市内の小中高などを回っていろんなアドバイスや支援をおこなった。いつしか神山さんの存在は全国各地で知られるようになり、講演依頼が絶えないほどになった。現在は、岐阜市内の小学校の用務員をやりながら、子どもたちや保護者らの相談を受けている。「日本の教育って無意識に人との比較をしてしまっているんですよね。人との比較で自分を評価することを学んでしまっているんです。それよりも、過去の自分と比べる方が自然かなって。もっと言えば、『あなたはそのままでいいんだよ』ではなくて、『あなたはあなただからいいんだよ』って僕は言いたいです」(神山さん)Upload By 桑山 知之平成元年愛知県名古屋市生まれ。慶應義塾大学経済学部在学中からフリーライターとして活動。2013年に東海テレビ入社後、東京支社営業部を経て、報道部で記者/ディレクター。2018年から公共キャンペーンのプロデューサーとして「いま、テレビの現場から。」や「見えない障害と生きる。」、「この距離を忘れない。」といったドキュメンタリーCMを制作。主な受賞歴は、日本民間放送連盟賞CM部門最優秀賞、ACC TOKYO CREATIVITY AWARDSゴールド、JAA広告賞 消費者が選んだ広告コンクール経済産業大臣賞、ギャラクシー賞CM部門優秀賞、広告電通賞SDGs特別賞など。取材・文:桑山知之取材協力:若者支援ネットワーク研究会in東海
2021年06月23日長男が8歳のとき、発達障害の1つである「ADHD」の診断がおりました。さらにお医者さんが言うには、自閉症の傾向も高めとのこと。生後半年ごろには育てにくさを感じていたのですが、受診に至ることはありませんでした。長男の発達障害がわかるまでの体験談と、「こうすればよかった!」と思ったことを紹介します。うちの子に限って!と思っていた私赤ちゃんのころからまったく人見知りをせず、抱くと毎回反り返っていた長男。とにかく動き回る子で、生後10カ月のころには私が疲労で倒れてしまいました。特におかしいなと思ったのが、月齢に合わせて届く通信教育のおもちゃをまったく使いこなせなかったこと。 ビデオ教材で見た子どもたちと違い、長男はおもちゃが分解できないことにかんしゃくを起こしていたのです。そこで発達の遅れを気にすればよかったのですが、私も初心者ママ。「まさかうちの子に発達の遅れがあるはずない」と思い込んでしまいました。 健診では悩みをうまく伝えられず…3歳までに何度か健診がありましたが、長男の発達について指摘されることはありませんでした。普段はかんしゃくを起こしがちな長男ですが、健診のときはたまたま落ち着いていたのです。 さらに健診では、保健師さんとママが1対1でお話する機会があります。保健師さんには長男に手がかかることは伝えていたのですが、具体例をうまく伝えられませんでした。事前に気になることをメモしておけば、スムーズに相談できたのかなと思います。 IQテストでまさかの平均値!健診をスルーした長男でしたが、何度か自主的に市の子育て相談にも行きました。そこでも問題は指摘されず、私はすっかり疲れ果てていました。そして5歳のとき、保育園の先生から市の療育室を紹介されたのです。 その療育室では、IQテストを受ける機会がありました。このときには「長男には何か問題があるはずだ!」と思っていた私は、これで何かわかるかも!とうっすら期待……。しかし結果は平均値。ここまでくると、私の育て方がいけないのでは?と思う自分がいました。 受診の希望を伝えると一気に話が進み!転機が訪れたのは、小学2年生に進級してすぐのこと。次男の1歳半健診のときに、長男のことで悩んでいると相談したのです。すると、県から委託されている相談先を紹介されました。それを聞いた私は即行動! 新しい相談先でIQテストを受けると、発達にかなりの凹凸があるとわかりました。 受診の促しはありませんでしたが、今度はこちらから受診を希望していると伝えました。そこからはトントン拍子で病院を紹介され、すぐにADHDの診断がおりたのです。 ふり返ると、こうしておけばよかったなと思うことがいくつかあります。まずは、「わが子に限って」と思い込まないこと。それから、健診では事前に気になる点をメモしておくこと。そして、親としての希望があればこちらから伝えていくことです。自分がどう思っているか・どうしたいのかを相手に伝えることは、とても大事だと学びました。 ※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。 監修/助産師REIKO作画/やましたともこ 著者:河津明香2男1女の母。旅行代理店勤務をしながらの育児を経て、フリーランスのライターへ転身。現在は発達障害の長男のサポートをおこないながら、旅行・育児・生活雑貨などの記事を中心に執筆。
2021年06月21日初めての幼稚園生活初めての幼稚園生活。といっても、幼稚園で何一つ活動に参加せず、それを「幼稚園生活」と呼んでいいかわからなかったです。とりあえずは登園時間に登園し、木の上からみんなの活動を見守る任務を果たす日々を送り、降園してくる状態だったので…それでもそれを見守ってくださる加配の先生。そんな毎日も、そのことがとってもありがたかったです。なぜならショッピングモールやファミレスでは、肩身の狭い思いをしてばかりで足が遠のいたし、公園ではひとつの場所にじっとしておらず、移動しすぎて公園常連の子たちに認識されていませんでした。さながら忍者でした(笑)Upload By beth(ベス)そんな毎日のなかで、幼稚園では加配の先生や担任の先生、他クラスの先生、園長先生が気にかけてくれて、存在そのままを受け入れてくれていることを肌で感じました。そんなある日、ちょっとだけ不思議なことがありました。お迎えに行くと、担任の先生が興奮気味にかけよってきました。「今日ハルくん、すごかったんですよ!」ちょっと不思議なクレヨン事件わたしは先生のリアクションを見て、『えっ!ハル、ついに自分のクラスに入ってみんなとの活動に参加できたとか!?』と思いました。でも聞いてみると…ちょっと予想とはジャンルの違うお話でした。クレヨンが大好きなハル。クレヨンで絵を描くのではなく、クレヨンそのものが好きなのでした。幼稚園に着くと、木に登る前に、クレヨンの箱を開けるのが日課だったそうです。等間隔に並んだその色とりどりのクレヨンたちを眺めたり、中身を確認しては、ふぅ…と満足げにまたしまっていたそうなのです。ところがこの日は、朝からクレヨンがない!先生たちはハルのお道具箱を一目見て、気がついたそうです。周りの子に聞いてもわからない。ハルに聞いても、もちろん答えないのでわからない。ハルは当時、「なくて困った」とか、「なくしちゃった」とか言えませんでした。先生たちは、「ハルくんは顔にはでないけれど、さぞ困っているだろう…」と心配し、必死に探してくれたそうです。ハルのほかの持ち物も、ほかの子のロッカーも、そのほか、教室中。みんながクレヨン探ししてくれている中、ハルは…ないない、と探してくれる先生がふと後ろを見ると、ハルが立っていたそうです。普段なら木に登りに行きもう教室にはいない時間なのに。めったに近い距離に自分から来ないのに。ハルのその手には…自分のクレヨンを持っていたそうです…!(笑)Upload By beth(ベス)先生たちは「あれえええ!?」となって、「ハルくんクレヨンあったのね!?どこにあった??」「先生たちが探してて困ってたから、持ってきてくれたの!?」と口々にいったそうです。するとハルはひとこと…「ここだよ」と言ったそうです。それを聞いて、わたしもびっくりしました。にわかに信じられなかったです。えっ。ハル…、誰かがものを探してる様子を見て、何を探してるか理解できるんだ…それで自分である場所がわかってて、持ってきたりするんだ…そして、そしてさらに、「ここだよ」と自分から言った?????人に呼びかけるコミュニケーションをしなかったハルの、突然の変化要求以外で、普段は人に呼びかけることはなかったハルが、場面に合っているワードを言ったこと。これは、当時のハルにとって、とても珍しいことでした。正直に言うと、このころはまだまだ、どうしてもほかの子と比べてしまう自分がいました。クラスの可愛い幼稚園児たちが、毎日目に入ると、どうしても比較してしまったのでした。でもそれは、ネガティブというよりは、ほかの子が小さいながらどんどん色んなことができていく姿がかわいくて愛おしくて、ああハルはいつあんなことができるようになるんだろう…!とワクワクしながら待っていたのでした。まだまだ、待てばほかの子たちと同じ成長をたどれると思っていました。Upload By beth(ベス)ハルのビッグバン今回のような『クレヨンここだよ事件』のほかにも、「あなたそんなことできたん!?」という驚きは、幼稚園に入って何度かありました。ああ、ハルは幼稚園で集団生活には入れていなくても、幼稚園に来たことで、毎日ビッグバンが起きているくらい刺激を受けて成長をしているんだな…と。そのたび自分も考え直させられました。ほかの子と同じ成長を望むよりも、ハル自身の変化を喜んでいきたい。それがどんなに小さなことでも。そうして、ハルのおかげで成長できる部分を実感するのでした。今回で、ハルの幼稚園編は終わりたいと思います。見てくださった読者の皆さまに感謝申し上げます!ありがとうございました!LITALICO発達ナビ無料会員は発達障害コラムが読み放題!
2021年06月20日子どもの頃、「好きな子ほどいじめたくなる」男の子っていませんでしたか?もしかしたら、DV・モラハラ予備軍になる可能性が高いかもしれません。その理由について、解説します。■ 「好きな子ほどいじめたくなる」真実DVやパワハラで悩む女性に注目してみると、20代~30代の若い女性、もしくは年齢に関係なく男ウケがよさそうな人が多いようです。実際に、自分がモラハラをしていたという男性の話によると、「自分が相手の女性に対して好意があればあるほど、つい高圧的な態度を取ってしまう」のだとか。男性がそのような行動に出る理由は、相手を支配したい欲求と、自分の力を誇示したいという思いがあるからです。だからこそ、わざと相手が嫌がるようなことをしてしまい、最悪の場合は暴力にまで発展してしまうのです。■ 「好きだからいじめる」恐ろしさ「◯◯君は、あなたのことが好きだからいじめるのよ」幼い頃から、大人にこんなことを言われて育った女性も多いのではないでしょうか。しかしこれは、男性から女性へのDVやモラハラを肯定する恐ろしい言葉です。大人が軽い気持ちで口にするのは、不適切でしょう。女性にDVやパワハラ・モラハラをする男性は、原因は何であれ、その傾向が小学生くらいで既に出来上がってしまっているのです。この言葉は、男の子に「好意を持っている女性にいじめをするのは、悪いことではない」という勘違いを植え付けることになりかねない言葉なのです。■ モラハラ男性に出会ってしまったら…子どもの頃に身についてしまった性格は、改善が難しいものです。そのような男性と出会って結婚した場合、自分自身だけでなく子どもにまで被害が及ぶかもしれません。また職場の上司がそのような男性だと、ストレスが溜まりやすく、仕事をつづけられなくなる可能性もあります。自分自身を守るためにも、距離を置くのがよさそうです。■ 性格の改善は難しいかも子どもの頃、好きな子をいじめていた男性は、大人になってもその傾向は変わりません。触らぬ神に祟りなし。なるべく関わらず、出会ってしまってもそっと距離を取るように心がけましょう。(Nona/ライター)(愛カツ編集部)●誠実さはここで見極める! 「近づくのは危険な男性」の特徴presented by愛カツ ()
2021年06月19日